全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最新50

【殺し合いは】バトルROワイアル 四冊目【終わらない】

1名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 05:57:02 ID:zdKt6e4M
ここはどんなスレ?

各職男女と無作為に選ばれたROのキャラクターが
生き残る為にバトルロワイヤルする様子を描いた
リレー小説を扱っているスレッドです。

ルールってあるの?

書き手と読み手に対するお願いならあります。
以下、まとめサイトから要点抜粋+α。

・登場人物

登場人物は各職男女一名+特別枠13。
スパノビ及び、転生職は除外で。
出演者は、全員GM謹製呪いの首輪をつけています。
特別枠の残りは二人です。

それから、特別枠に付いては
基本的に何でもあり、ですが
ボスmobなど、余りに一般職とかけ離れた能力の方は
首輪によって能力が、一般参加者と同程度まで落ちています。

・書き手編

書く前に纏めサイトで、作品の流れを把握して下さい。
次に流れの中での作品の位置づけは、
基本的に早いもの勝ちとします。
競り負けても泣かない。
但し、荒らし煽りの類はこの中に含みません。
(何の前触れも無く心臓麻痺など)
それから、一人の書き手が余りに連投を続けるのはイクナイ!!
暫くの間、誰かが書いてくれるのを待ってみましょう。
あなたが物語を区切りまで書ききりたいのは判ります。しかしここはリレー小説のスレです
物語の一区切り。その少し手前くらいでぐっとガマンして次の書き手にバトンを渡しましょう


そして、本文の内容についてですが
RO内設定というよりむしろ、文章での説得力が重視されます。
但し、リレー小説という形式上、何よりまず
キャラクター間でのバランスを登場する物品などで
崩し過ぎないようにしていただけると幸いです。

又ヒール、サンク及び魔法の類は、その効果が制限されています。

最後に、書き手の方は、
登場人物を一人の人間として扱っていただけると幸いです。
また、現段階ではコテハンを名乗るのはご遠慮ください。

・読み手編

(以下、まとめサイトからのコピペ)
叩き荒らしは華麗にスルーをお願いしたい。
釣られる事なかれっ。

面白い、と思ったときには積極的に感想を。
読み手の活力になります。
これまでの粗筋、キャラクタ状態を纏めたテンプレや、
妄想爆裂の書き込み、絵等、ポジィティブな物は大歓迎です。

もちろん、読み手から書き手への転進も歓迎します

・まとめサイト
ttp://wiki.spc.gr.jp/battleROyale/

・前スレ
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1118722505/l50

・萌え板全体のルールは此方
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/
2名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 05:59:30 ID:zdKt6e4M
前スレが埋まってたので立ててみた。まだ完全完結ってわけじゃないみたいだし
初スレ立てだったけどこんなものでいいのかな?
3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 07:05:16 ID:rKxgz9mo
> また、現段階ではコテハンを名乗るのはご遠慮ください。
某連投の人なんかは書式で丸分かりだからコテハンみたいなもんだが
4名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 07:31:06 ID:6iWC15Eo
スレ立て乙

とりあえず、彼に責められるべき点はあったにしても
彼も俺達と一緒にこれを作り上げた仲間なんだから、そートゲトゲしい物言いするねい
つーか、かなり彼頑張ってたよ。彼は間違いなく主力の一人だった
と、私は思ってるよんよんよん

んで、前スレでも聞いてた事だけど
>>311から続ける案
>>356で完結とする案
前スレ>>374>>375の二人が>>311から再スタートを主張してらして
後は>>356からという意見が多いようですが……

さて、ここでオンライン座談会を本格的に立ち上げる事考えてみる
時は週末の夜が良いかな?
鯖は、捨てノビ使えばいいから、何処でも問題無いか
何か他に考慮すべき点とかあるかな?
5名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 11:13:10 ID:.VDXfpTU
無駄に議論して荒れるくらいならば

>>311ルートと>>356ルートの書きたいルートを選んで書き手に其々書いていただければいいんでないかい?と思う俺Tホーク
残りはどの道クライマックスシーンの〆とエンディングシーンだから二つの話が平行してもそれほど混乱は無いんじゃないかな
その方が二つ分の話読めてお得だしね!
6名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 12:01:45 ID:cDAwRHb.
>>4
俺も彼の話は好きだったけど、彼は「いい意味で」リレー小説には向かないんだなと思った。
巧すぎて浮いちゃうんだ。
だからって手抜きして書けるわけでもないわけで、なんだかなぁと・・・

>>5案に賛成。最後くらい分岐してもいいと思う
7名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 13:33:48 ID:ej/bmBvo
>>4
週末夜とはいえ日曜はGvGなんかもあるし土曜日になるかな?
重さ?を考慮すると人のすくないワールドグループ1のどこかの鯖がよさそうですね。(ヴェルダンディじゃない4つのどれかで)
8名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 15:02:30 ID:b0elUfgw
しかし、微妙な立ち上がり方をした1スレ目がリレー小説化して、
見事に生まれ変わったもんだなぁ、と思った。
それを考えると、多少の行き過ぎ、失敗も良いんじゃないかなぁ。
物語一つ目としては上出来だと思う。これからまた、成長していくぜここは。
小説スレの下水道リレーなんて完結すらしくぁwせdrftgyふじこ

ところで、エンディング分岐やるのもいいけど
そろそろ新しい物語の方もスタートの準備をして欲しい俺ダルシム。
次はどの職がそんなキャラでどう活躍するんだろうとか思うと待ちきれナス(`・ω・´)
9名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 15:05:34 ID:jl7ZjDVM
ずっとROMっていた読み手です。一つの終わりの形ができたこと大変よかったな…。と。
書き手された方本当にお疲れさまでした。

某連投の人に関しては>>6さんの言ってる通り向いていないんでは?とは思いますね。
だからこそルールでは連投イクナイっていってるのに予約とか使うとかが
あそこまで荒れた原因だったわけですし。

終わりに関しては>>5案を推します。
いろいろ見てみたいですし。書き手によってED変わってくれるでしょうし。
10名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 15:16:15 ID:GMbgc3fc
とりあえず、アナザーは悪意が無い限りいくらでも投入して良いと思う。
せっかく作ったのをただ捨てるのは、書き手も読み手も悲しすぎる。

終わり方に関しては、死亡ルートの一人しか生き残らない終わり方は、ある意味
ROワイヤルな内容から適切だと思うし、他はアナザーで良いと私は思います。
まあ、エンディングは>>3-393も好きなのですがw

連投連投と気にしている人がおりますが、そこまで徹底的に人格非難をするほどの
悪意ある連投とは思えませんでした。
どのみち、連投されても、IDを変えられれば確たる証拠は残らないので、いくらでも
IDごまかして連投できるわけで。
どうしても連投が嫌なのであれば、投稿内容に”異議あり!!”するには、24時間以内に
別バージョンを投稿するという条件を付けてはいかがでしょうか。その上でどちらが良いか
人気投票と。まあ、これもIDごまかし出来るんですが・・・。
11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 17:01:09 ID:9kqHLaAY
>>連投の人
悪意の有無は関係ない
執筆予約と他の書き手への牽制があったのは事実
自覚が無くても行動が他の書き手への妨害だったから言われている
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 17:02:39 ID:RkJn/uDE
静止した時の中で

さくり。
時の停まった世界で♂ローグのスティレットが秋菜の喉に深々と突き刺さる。

「ざまぁねぇな、秋菜よぅ。俺には飛び切りの女神様がついてたみたいだぜ」

争いのない世界、平和な楽園を最後まで信じた少女。
アラームカードが何故時間を停めたのか、それは♂ローグには分からなかった。
それでも♂ローグは思う。アラームはもしかしたらいつでも時間を停められたのではないかと。

時計の名を冠するアラームが時を停める力を持つ。それが本当にアラームの持っていた力だとしたら───

それでも、アイツは時間を停めたいなんて思わなかっただろうな。
アイツは他の誰よりも未来を夢見ていた。時間がいつの日か紡ぐ優しさに満ち溢れた世界を。
だからきっとアイツは時間を停めたことなんて一度もなかったんだろう。
停めたいと思ったことなんて一度もなかっただろう。

なのに・・・

「アラーム、ありがとよ。お前のお陰で俺は───」

♂ローグの瞳が急速に輝きを失う。どくどくと腹部から滝のように溢れ出る赤い血。
全てが停まった中でただ一人動くことのできた♂ローグではあったが、それは同時に彼だけが血を流すということでもあったのだ。
現に♂ローグによってスティレットを喉に突き立てられた秋菜の体には何の変化も無い。
心臓が動いているのも呼吸をしているのも今は♂ローグだけだった。

───♀クルセを守ることができた

ローグとして生きてきた自分。そのことを悔いたことは無かった。
始まりはあの♀プリーストとの出会い。
自分はどうしようもない悪党で、それでも自分を変えられるはずもないから、
だから俺は子供の頃の夢とか憧れ、そういったものを全て無かったことにしてローグとしての自分を通すつもりだった。

「お優しいんですね」

あの女は本当に、心の底から俺のことをそう思って口に出したんだろう。とんだお人良しの甘ちゃんだ。
だからそんな女は俺が殺すまでもなく他の誰かによって殺される、そう思った。

───いや、本当はただ嬉しかった。彼女の言葉に俺はどうしようもなく嬉しいと思っちまった。

振るう剣は守るべき弱者のために。
それは俺の心にずっと焼き付いていた幼い頃の憧憬。太陽の下で光り輝く鎧に身を包んだ白銀の騎士。
今さらと笑われるだろうし、自分でも笑っちまう。
この俺が、たったあれだけの言葉で変えられちまったんだからよ。

お陰で散々な目にあっちまった。やたらとうるさく文句ばかり言いやがる子バフォにおっそろしいほどの怪力アジャ子。
♀プリーストを更に何倍もバカ正直にしたアラームに、いつも弱いやつの心配ばかりして自分を大事にしないあの♀クルセ。
全く俺としたことが、なんであんな奴らを必死に守ったりしたんだか。
でも───

──楽しかったぜ

めんどくせぇだの、やってられっかだの口にはしていたが、俺はいつの間にかあいつらが気に入っちまってよ。
だから♀クルセ以外の連中が逝っちまった時、俺は心にぽっかり穴が空いたみたいな気分になっちまった。
それでも、そんな俺の心を、今にも崩れ落ちて動けなくなっちまいそうな俺の心を支えてくれたのは♀クルセだった。

恋とか愛とかそういうのじゃねぇぜ。勘違いしないでくれよ。
俺はあの晩、アイツに1本だけ俺の煙草を預けた。アイツにとってそれがどういう意味を持つか──そんなことは良いんだ。
悪党ローグ様とクルセイダー、そんな2人にまともな恋愛なんてできるはずがねぇからな。
だから俺にとってあの煙草は形見のつもりだった。
俺はどんなことをしても♀クルセの奴だけは守ろうと、
せめてアイツの前でだけは最後まで騎士として、心は騎士として守り抜こうと誓った。

それなのによ、あのバカ・・・なにが「ここから帰ったなら二人で一緒に、街を歩こう」だ。何が約束だ。
約束を最も重い物とするクルセイダーが自分から約束を破ろうなんてしやがってよ。
そんなことを、はいそうですかなんてむざむざとやらせるわけねぇだろうがっ。

───バカヤロウ・・・お前だけは生きろよ

お前だけは真直ぐに胸を張って生きろよ。

「わりいな、どうやら約束破っちまったのは俺の方だ。なんせ俺はローグだからよ」

その言葉が♂ローグの最後だった。
そして、箱庭の世界は再動する。

<♂ローグ 死亡 所持品:アラームたんカード/所持者が負傷すると稀に時を止める効果。バルムン貫かれ破れてしまった>
<GM秋菜 時間停止 喉元に♂ローグのスティレットが突き刺さったまま停まっている 時間は動き出す寸前>
<その他のメンバー 時間停止 時間は動き出す寸前>
13名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 17:05:24 ID:RkJn/uDE
>>311の続きを書いてみた。

ゴメン、
やっぱりお腹に深々とバルムン突き刺さってる♂ローグを生かすのは変かなと思って殺してしまった。
14名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 18:46:05 ID:zdKt6e4M
>>4
一応狼鯖なら空いてる所に案内くらいは出来るッス
まあ順当に考えれば>>7みたいに鯖そのものが空いてるワールド1のどこかで開催がいいでしょうね
日時は今から今週土曜の夜だと告知時間が短すぎる気がするので来週土曜夜5時〜9時前後くらいでしょうか

>>8
その前にお気に入りの話、キャラは?みたいなのやってみたいかも
自分の書いた話がそういう話題に出ると執筆意欲が湧くと思うから
まあ逆に話に出なかったらショボーンにもなるんだろうけど…
15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 21:16:41 ID:ej/bmBvo
>>14
バカヤロウ、
>「お優しいんですね」
の一言を読んで♂ローグの登場からを思い出しちまったじゃないか…。
泣けてきたよ(´;ω;`)

<!--こっから>>14のいうお気に入り話の回想-->
ときらぐ主人公や♀商人たちの集団が、ひともめでざっくり死んでった話がすごい好きだ。序盤、結構でてきたヤツラだったし。
♀Wiz(のはず)の妙な青箱の引きがすきだ。それが伏線で首輪外れたのがイイ。
♂騎士♀騎士はとりあえず泣かされた笑わされた。前スレ最後の方のアナザーでも笑ったよ!
♂BS♀BSの、バトROワ前の話がすごいイイ。近くの店主同士の…みたいな!
♀ローグ姐さんラブ。
♀剣士のお姉ちゃんもっとラブ。死んだときは頭殴られたかとおもった。
♂ケミの語り口調もよかった。内藤(旧♂アコ)との掛け合いのあたりもよかったけど深淵騎士子と出会ってからもよかった。
♀あj…アチャ、♂ローグ、バフォJr.、バドスケ&アラームたん、♀セージ、♂プリ(最後で一気に株あがった)ああ好きだ好きだみんな大好きだー!
<!--ここまで-->

油死の♂Sage、雷鳥、♂Wiz、♀ハンター(こいつは私の中で一番悪者)あたりの最初の方で特にエピソードも重ねず死んだ中にも、
いい人もいるけどやっぱり印象薄いなー。♂ハンターって♀マチャに殺されたでいいんだよね?アレ?♂商人って何してた?

ああ、明日にでももう一回最初から読もう。


>>14
そうですね、来週or再来週のその時間帯がよさそうですかね?
16名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 21:53:00 ID:cDAwRHb.
>>10
> どのみち、連投されても、IDを変えられれば確たる証拠は残らないので、いくらでも
> IDごまかして連投できるわけで。
形式上、連投に見えないのであれば問題ないんだが、
連投の人の場合は内容とか雰囲気以前に書式が特徴的すぎていた面もあるわけで、
これが俺のスタイルだZEEEEEEEEEEEEEEっていうならリレー小説には向いてないだろうし、
天然でやってた(個人を特定される原因だと気づいていない)のであれば次回以降考慮して欲しいと思った。

固定は今のところは名乗らない方向、っていうのに一人だけ違った書式でずっと書いてきたんだし、
個人を特定出来すぎる要素は、匿名のリレー小説では自分は無くすけどなー。
17名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 22:29:42 ID:oo9PGm12
まぁ、アンチと擁護派がつくって事は良い方向に突出しているってことだからなぁ
ちょっとうらやましいと思う三文文士

座談会の話だけど、日付は来週か再来週土曜日でいいとして
場所はWG1のヴァルキリーレルムなどどうだい?
いやラストはヴァルキリーレルムだったし土曜なら過疎ってるだろうし
GHもゲフェンも時計塔も他の萌えスレとの因縁が深いしで
プロンテラからのアクセスもしやすいあそこはどうよ?という話
18名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/02(金) 22:42:08 ID:WmLWtacU
書式が特徴あるから書くなって何様のつもり何だろうな
連投はある程度の節度があればいいと思うが、
自分の考えてる展開などはスレじゃ言ってはいけないことだと思う
まあ、連投の人に限らず全ての書き手に言えることだけどな。
19名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/02(金) 23:37:21 ID:XPEbOX2M
>>18
>自分の考えてる展開などはスレじゃ言ってはいけないことだと思う
文才ない、いち読み手です。 川orz
こんな展開が来ればいいな〜
とかの案とかネタを出すのはOKですか?
20名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 00:01:39 ID:GVYPDXgE
>>12ですが>>311で致命傷ではないとの表記が2回くらい出てきて矛盾するので少し修正しました。

ちゃんと読めよ と自分に厳しくツッコミ、猛省。
21名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 00:03:54 ID:GVYPDXgE
静止した時の中で

さくり。
時の停まった世界で♂ローグのスティレットが秋菜の喉に深々と突き刺さる。

「ざまぁねぇな、秋菜よぅ。俺には飛び切りの女神様がついてたみたいだぜ」

争いのない世界、平和な楽園を最後まで信じた少女。
アラームカードが何故時間を停めたのか、それは♂ローグには分からなかった。
それでも♂ローグは思う。アラームはもしかしたらいつでも時間を停められたのではないかと。

時計の名を冠するアラームが時を停める力を持つ。それが本当にアラームの持っていた力だとしたら───

それでも、アイツは時間を停めたいなんて思わなかっただろうな。
アイツは他の誰よりも未来を夢見ていた。時間がいつの日か紡ぐ優しさに満ち溢れた世界を。
だからきっとアイツは時間を停めたことなんて一度もなかったんだろう。
停めたいと思ったことなんて一度もなかっただろう。

なのに・・・

「アラーム、ありがとよ。お前のお陰で俺は───」

不意に♂ローグの視界が揺れた。
傷は深くなかったはず、♂ローグは混濁した意識の中で必死に腹部の傷を覗き見る。
どくどくと滝のように溢れ出る赤い血。
自らが流した血で真っ赤に染まった下半身に、♂ローグは自分の考えの甘さを知った。

腹部を僅かに貫いただけのはず、傷は決して深くは無い。
それでも血が、まるでこんこんと湧き出る泉のように止め処なく、溢れる。
♂ローグは知らなかったのだ、バルムンの呪いの力を。

全てが停まった中でただ一人動くことのできた♂ローグ、それは同時に彼だけが血を流すということを意味していた。
現に♂ローグによってスティレットを喉に突き立てられた秋菜の体には何の変化も無い。
心臓が動いているのも呼吸をしているのも今は♂ローグだけだった。

♂ローグの瞳が急速に輝きを失う。
♂ローグは消えてゆく自我の中で想いの欠片を集めて先の言葉の続きを紡ぐ。
天を仰ぎ、うわ言のように口をぱくぱくさせながら声を発する。

「お前のお蔭で俺は───♀クルセを守ることができた」

ローグとして生きてきた自分。そのことを悔いたことは無かった。
始まりはあの♀プリーストとの出会い。
自分はどうしようもない悪党で、それでも自分を変えられるはずもないから、
だから俺は子供の頃の夢とか憧れ、そういったものを全て無かったことにしてローグとしての自分を通すつもりだった。

「お優しいんですね」

あの女は本当に、心の底から俺のことをそう思って口に出したんだろう。とんだお人良しの甘ちゃんだ。
だからそんな女は俺が殺すまでもなく他の誰かによって殺される、そう思った。

───いや、本当はただ嬉しかった。彼女の言葉に俺はどうしようもなく嬉しいと思っちまった。

振るう剣は守るべき弱者のために。
それは俺の心にずっと焼き付いていた幼い頃の憧憬。太陽の下で光り輝く鎧に身を包んだ白銀の騎士。
今さらと笑われるだろうし、自分でも笑っちまう。
この俺が、たったあれだけの言葉で変えられちまったんだからよ。

お陰で散々な目にあっちまった。やたらとうるさく文句ばかり言いやがる子バフォにおっそろしいほどの怪力アジャ子。
♀プリーストを更に何倍もバカ正直にしたアラームに、いつも弱いやつの心配ばかりして自分を大事にしないあの♀クルセ。
全く俺としたことが、なんであんな奴らを必死に守ったりしたんだか。
でも───

──楽しかったぜ

めんどくせぇだの、やってられっかだの口にはしていたが、俺はいつの間にかあいつらが気に入っちまってよ。
だから♀クルセ以外の連中が逝っちまった時、俺は心にぽっかり穴が空いたみたいな気分になっちまった。
それでも、そんな俺の心を、今にも崩れ落ちて動けなくなっちまいそうな俺の心を支えてくれたのは♀クルセだった。

恋とか愛とかそういうのじゃねぇぜ。勘違いしないでくれよ。
俺はあの晩、アイツに1本だけ俺の煙草を預けた。アイツにとってそれがどういう意味を持つか──そんなことは良いんだ。
悪党ローグ様とクルセイダー、そんな2人にまともな恋愛なんてできるはずがねぇからな。
だから俺にとってあの煙草は形見のつもりだった。
俺はどんなことをしても♀クルセの奴だけは守ろうと、
せめてアイツの前でだけは最後まで騎士として、心は騎士として守り抜こうと誓った。

それなのによ、あのバカ・・・なにが「ここから帰ったなら二人で一緒に、街を歩こう」だ。何が約束だ。
約束を最も重い物とするクルセイダーが自分から約束を破ろうなんてしやがってよ。
そんなことを、はいそうですかなんてむざむざとやらせるわけねぇだろうがっ。

───バカヤロウ・・・お前だけは生きろよ

お前だけは真直ぐに胸を張って生きろよ。

「わりいな、どうやら約束破っちまったのは俺の方だ。なんせ俺はローグだからよ」

その言葉が♂ローグの最後だった。
そして、箱庭の世界は再動する。
22名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 00:05:41 ID:GVYPDXgE
<♂ローグ 死亡 所持品:アラームたんカード/所持者が負傷すると稀に時を止める効果。バルムン貫かれ破れてしまった>
<GM秋菜 時間停止 喉元に♂ローグのスティレットが突き刺さったまま停まっている 時間は動き出す寸前>
<その他のメンバー 時間停止 時間は動き出す寸前>
23名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 01:13:17 ID:5PrIjYCA
Another story ―

「絶対に許せないっ」
♀ノビは怒りをからだ全体から滲ませながら叫ぶ。
目の前の♂ノビが友達の宝物のネコのぬいぐるみを引き裂いたから。
じゃれついてただけなんだろうけど。
しかしこれはやり過ぎだろうと怒りは止まらない。
友達は引き裂かれたぬいぐるみを抱きしめて泣きじゃくっている。
♂ノビは困ったように肩を竦め、周りをキョロキョロと見渡している。

「あ、おーい、助けてくれよ。なんか生意気なのがいるんだよ」

♂ノビが助かったといった感じで見つけた仲間に声をかける。
それをきっかけにわらわらと人数が増えていく。
その絶対不利な状況でも♀ノビはひるまずに抗議する。
むしろ逆に闘争心が溢れだしたのかもしれない。

―子供のイザコザはだんだんとエスカレートしていった。
ついに我慢できなくなった♀ノビが感情に任せて拳を振るう。

「あはは、なんだそれ、こいつ弱すぎだぜ?w」

それをきっかけに♂ノビの仲間達が♀ノビを押さえつけようと動き出す。
それでも、それでも♀ノビは必死に戦った。多勢に無勢だというのに。
振るう拳はなかなか当たらず、当たったとしても与えたダメージは皆無に近い。
やがてバカらしくなったのか♂ノビ達は興醒めしたように帰っていった。
残ったのはボロボロの♀ノビと、まだ泣きじゃくることしかできない友達。

「ごめんねあたしのせいでごめんねありがとうごめんね」

「あいつらが許せなかっただけだよ、ああでも悔しいな…」

♀ノビも泣いていた。友達とは涙の理由はぜんぜん違うものだけど。
そして数分の時が流れて。
友達は落ち着いたのか泣き声はもう聞こえなくなっていた。

「…ネコのぬいぐるみ、綺麗に直ったらあげる」

そのぬいぐるみは大事なものだ宝物だとコトあるごとにいっていたものだ。
そんな大事なものはいらないと♀ノビは拒否する。
それに自分はあの憎たらしい♂ノビに反撃という反撃もできなかったんだしと思う。
ああ悔しい、体力では適わない。どうすればよかったんだとまた悔し涙が落ちる。

「それじゃああたしがウイザードになって魔法で守ってあげるねっ
 そうしたらこの黒猫のぬいぐるみもらってくれてねっ」

どうやら必死で♀ノビを慰めようとしているみたいだ。
♀ノビはこれじゃ立場が逆だとまた違う意味の涙が落ちる。


―そんな遠い昔の話。
こんな忘れていた記憶が突然沸いてくるとはな。
そうだここからだったあいつとの腐れ縁は。
これが走馬灯というやつなのかもしれないな。
しかし何故だかネガティブな感情は生まれない。
むしろこれは。

今度は声には出さないがハッキリと感じている。
そう、私は―

「皆と一緒に、戦っている」
24名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 09:33:27 ID:enkOyy8k
>>23
♀セージ…だよね?ぐっじょぶ!

>>17
おお、いいね〜、ヴァルキリーレルム。どこかいい目印あるかな?
ちなみに、WG1は
 verdandi
 magni
 surt
 forsety
 garm
の五つ。ヴェルダンディはちょっと人大目なので他の4つにするとして、
接続人数はverdandi>>>>forsety>>garm>surt=magni くらいかな?
まぁ、語感で選んじゃっていいのかな?

>>19
そこは難しいライン…。基本的には言わないほうがよさそうだ。
書ける人ならそれを書いて(結果的にはアナザーになっちゃっても)展開とすることはできるけども、読み手だとなかなか…。
25名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 10:48:58 ID:VllSbmlo
俺も思い返してみる。
「109 いただきます」話としてはこれが一番好きかも。高く高く積み上げた物が一気に崩れていく
あの感じ。まさにROワイヤルって感じだった。何度読み返したかわからん。
キャラは逆毛かなぁ。ケミとはナイスコンビだった。最後は胸撃たれたよ。

案やネタを出す話、物語の進行中は駄目かも知んないけど、新しく始まるまではどんどん言って
ネタをストックしてみるのもいいんじゃなかろうか。書き手さんもそっちのが書きやすいんじゃない?
もちろん、書かれなくても読み手は泣かない。
俺としては今度はもっと建物内での戦闘を読みたいかも限定空間内って燃えない?
書くの難しいかもしれないけど…
後、次は生き残ったら願いが一つ叶う、とか仮面ライダー○騎みたいなのにしたらどうだろう。
戦う理由が増えて混沌としちゃうかな?
26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 11:38:43 ID:C4.vEG82
番外 ♂ローグの受難

正直俺が置かれた状態ってやつを俺は把握しきれずに居た
「どうなってやがるんだこりゃ」
疑問を口に出したところで状況が変わる訳でもないが口にせずにはいられなかった
OK,ちょいと頭の中を整理してみるか
第一に俺はあのGMのくそったれな剣に貫かれて死んだはずだ
第二にあいつ─♀クルセは死んでいないはずだ、少なくともまだ
第三にアジャ子やアラーム、おまけに♀ローグ。死んだはずのヤツらが勢ぞろいしてやがる
……全然整理できねぇよ
「ロ……ローグさん」
♀プリーストか……時間にしてみればたいしたことのない間だったがこいつのお陰で俺は……ってこいつの潤ませた瞳、なにかすげー嫌な予感がする
「会いたかった!」
いきなり抱きついてきやがった
未熟さの残る少女の匂いが俺に一瞬だけ隙を生ませることになった、その一瞬が命取りだということは俺自身にも判った
だけどよ、しかたねーじゃん俺も男なんだしよ
「あーおねえちゃんずるいーわたしもー」
続けてアラームが抱きついてくる
「フフフ、折角だしあたしも」
そして♀ローグが……ってお前に抱きつかれる義理はねぇ!!!
「ふぅん、随分と モ テ ル わ ね ぇ」
誤解だアジャ子、とりあえずその表面だけの笑顔と手にしたグレイトボウを折ってしまいそうな握り拳はやめてくれ
「あの時交わした愛の誓いは嘘だったのか…」
ちょっと待てなに危険なセリフさらりと言ってんだ♀セージ!あれは演技だったろうが!!てか♀WIZ姉さんの視線がめっちゃ痛!
「……」
あー誤解だからな、ほんっと誤解だからな?鈍感なお前でもそのくらいは判るよな?
「……使え」
「…………ありがとうお姉ちゃん」
おい!♀剣士、姉なら姉らしく妹の暴走止めろよ!
いや、なんかそのサーベル+10とか書いてあったりやばいカード3枚挿さってるし!!
「あはは☆モテル男はつらいですね〜」
全部手前の所為だ、クソGMぅぅぅぅ!
27名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 12:21:31 ID:GVYPDXgE
>>26
秋菜までいるのかよ!w
WIZ姉さんの視線に刺されるローグいいなぁ
28名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 13:11:30 ID:SRxwLLdQ
>>19
個人的な意見なんだけど、書き手が自分の書いた話を投下した後に
この後○○に〜させて××と対決させるつもりです。とか言っちゃうと
他の人にはもう話考えてあるからこの通り書いてねとか、
こう言う話を自分で書くから他の書き手さんは少し書かないでねって取られる場合がある
本人にそういうつもりは無くてもね。

読み手がこうなったらいいなってネタ出すのはOKだと思うけど、
書きすぎると↑で書いたような印象を持たれたり、ネタバレしてる小説読んでる感じになったり
リレー小説の次にどんな話が書かれるか分からないと言う特性が殺されるかもしれない。

ただ、どう続きを書いていいか悩んでる他の書き手にヒントを与えるってメリットもあるので
書くなとは言わないが、読み手にしろ書き手にしろ程々にって意見です。
29名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 17:41:16 ID:enkOyy8k
>>25
建物内というか、次は町限定にしてみるっていうのもおもしろい?かも。
特殊な空間だから、プロが中心で、北のポータルを抜けるとアルデの町があって、東だと伊豆、南だとフェイ、西だとゲフェみたいな。
ゲフェ南を抜けるとモロクで、フェイ東をぬけるとアルベとか〜。
ぐるぐるくっ付いてるのでどこかが禁止区域になったら回って移動できるとか…説明下手;;

>>26
+10トリプルブラッディサーベルですねっ!?
30名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/03(土) 18:40:45 ID:oIJV2t7I
>>29
市街戦か〜、面白いかもしれないな。
今回は街とえいば、物色する程度(首輪はずしでちょっとやったくらい?)だったからねー

特殊空間ってんなら、禁止区域の代わりに一定時間ごとに街を入れ替えてみたらどお?
例えば、TVのチャンネルを変えるみたいに、気が付くと町並みがパチンと変わってしまうとか。

今回の秋菜の敗因はアレだ。
世界まるごと作っちまったから、維持のために自分たちも同じ空間にいなければいけなかった。
31名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 21:06:41 ID:enkOyy8k
>>30
おお、それもいい!
一定時間のサイクルが短いと面白いかもしれない?
逃げてたり追ってると町並みが変わって、逃亡側や追跡側が詳しい町で有利になったりとか。
ローグやアサシンにセージが追われてても、丁度ジュノーやゲフェンに変わると撒けたりとか。
32名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/03(土) 21:19:37 ID:q4DwQvMM
えーと、こういうオチはありですかっ!?
つ「かべのなかにいる」
33名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/04(日) 02:59:02 ID:1wznz8/6
というか、現状整理した方がいいんじゃまいか?
34名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/04(日) 03:02:46 ID:fNN1MzSs
>>33
連投池沼排除完了
35名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/04(日) 05:41:47 ID:o90P1pqU
具体的に整理っつーととりあえずWIKIのストーリー部分だなぁ
アナザー分岐も次へに含めでやったほうがいいかな
36名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/05(月) 02:34:38 ID:0c4k6dH2
>>34
「池沼」とか書き手に言う時点で、最悪。
連投した人の文才は同じ書き手として十分尊敬できるものでした。

そういう煽り・罵倒が他の書き手の意欲を削ぐって事に気づいてくれ。
37名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/05(月) 02:43:28 ID:sASnuF6k
とりあえず完結分までWIKI更新完了
リンクとか色々ややこしいけど大丈夫かな…
38名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/05(月) 05:29:52 ID:56GoLAF2
んー、Wikkiの方は


ルートA

2xx-A

2xx-A....


ルートB

2xx-B

2xx-B....

みたいな感じで分けた分類の方が判りやすくていいやも。
それと、アナザーエンドはやっぱり番外編の方に。
後、平行して座談会計画も進めてみましょ

案としては、来週か再来週の土曜ぐらい?
時間帯は多分21〜22:00以降かな。
開催する鯖は未定だった筈。

何か意見あればドゾー
39名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/05(月) 05:47:13 ID:56GoLAF2
発言したら深夜でも早朝でも即座に修正入るのはありがたくもあり空恐ろしくもあり。
んで、更に付加えで一つ質問。

ルートAはエピローグ、ルートBはエンディングとエピローグ。
アナザーを抜かせば、ほぼこれがバトROワ-1に残されているだろう話って事でOK?
40名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/05(月) 13:53:27 ID:pFzuW4UY
>>37
乙!ナイスお仕事
結構ごちゃごちゃな最後付近、手を加えるの大変だったと思います

>>39さんに引き続きWikiまとめについての妄想な提案です。
まだもうちょっとエンディング関連の話が書き手さんから出るかな?という場合なんですが、
最終話付近を無理矢理分類してみると
最終話(決着がつく) 「旅の果て」「終わりのソラ(エピも入ってるが終わり方自体が違うので)」
エピローグ(その後) 「静かな日々の階段」「しあわせのうた」
とも出来るから、(今じゃなくもっと後で、ほぼ話が出揃ったら)表記を
「225 旅の果て」から「終話 旅の果て」もしくは「END 旅の果て」
「226 静かな…」から「epilogue 静かな…」みたいにしてみるのはどうだろう、と提案。
そんで、並びを

ルートA
・224 終わりの言葉
・END 旅の果て
・epilogue 静かな日々の階段
・epilogue1-2 しあわせのうた
・epilogue1-3 ○○○

・END2 終わりのソラ
・epilogue2-1 ○○○○

ルートB
・224-B 奇跡
・225-B 静止した時のなかで
・226-B ○○○
・END-B ○○○
・epilogueB-1 ○○○

とか。一例で…
アナザーENDも、本式の終わりに即したものだったり、決着からして違うものだったりするんで
どの順番で話を追っていけばわからなくなりそうだったんで。
アナザーこれから書く書き手さんたくさんいるとしたら、決着話とその後と
分けておいたほうが書くの楽だったりするかな?ともおもて。全然そんなこと無かったらごめんorz
ちゅーても今後の動向によりけりな話なのですが。さらに長くてごめん。
41名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 02:01:00 ID:JZdInoxw
オンライン座談会の話さーね
鯖は一番人少なそうなmagniって事で場所はヴァルキリーレルム
曜日は土曜日だから、9/10(土)でいいかな?

時間なんだが……こういうのって言いだしっぺがまとめるのが筋なんだけど
私時間制限がきつくて、22:00以降の参加とかになりそうだから
大変申し訳ないんだけども、時間の事も含めて、他の方にお願いできないかな?
もし、なり手がいらっしゃらないって事なら
私が22:00からでよければ、やらせていただきたいと思ってます

座談会やりたいって方々の意見を請うっ!
42名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 02:10:14 ID:.RQopj5E
鯖と開催場所と曜日については異議なし
時間は……メイン接続者が多い時間が夕方から9時くらいだろうからそのあたり?
ちなみに自分はメインは深夜〜早朝あたり。夕方もいけないこともないけど
いっそ夕刻の第一部と深夜の第二部に分けてみるとか?
43名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 02:40:10 ID:EK4kePEM
同じく鯖云々の件に異議は無し。
座談会も1回だけでは終わらなさそうだしとりあえずその22時以降でやってみても良いのでは?
次回があるなら集まったみんなで決めてもいいかもね。
とりあえずその時間になったらレルムの中でチャット立てて待ってみようかと思う私ですが
皆様如何でしょうか?
44名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 08:00:41 ID:97t3g1jM
日にちと鯖と場所は意義なしー、だけどヴァルキリーレルムも広いので場所指定いるかな?
時間は22時以降はメイン鯖の方でギルド関係の会議中のあたりなので、8時あたりからの部も欲しかったり。いあ、別の日にちでもOKですが。

んで、場所の提案とか。
ヴァルキリーレルムのMAP、OWNからですがはっときます。
ttp://www11.big.or.jp/~top/2004/woe/war_of_emperirum_map_1.gif
真ん中のポータルを中心として上下左右のスペースが開いてるのでそのあたりかなー、なんて思ってます。
上だと旗がありますが、V砦だからAD利用のために来る人はいなさそうですが。
景観のいい所やいいスペースを見に行きたいんですが、現在週末まで入れないので課金が切れてます…。
ちなみに、ここへの行き方はプロンテラ↑ポータルを抜けて城内を真っ直ぐぬけましょう。
ノビを作るときはアコか剣士(伊豆)志望にするか、修練場の途中でカプラさんがいるのでその人にプロに送ってもらいましょう。
45名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 12:16:56 ID:2ZfyVTUA
お、magniか。俺のメイン鯖だな

座談会ぶち壊しに枝1000くらいもって持って特攻するので楽しんでくださいね^^
46名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 12:44:10 ID:Bd1SG.lE
んー、まだ夏だっけ?
それは兎も角、座談会楽しみにしとります。

当日は楽しい時間にしましょ、でわ。
47名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 13:57:09 ID:2ZfyVTUA
>>46に触られたwwwwwwwwwwwwやったwwwwwwwww
死んでも会話できるから問題ないよなwwwwwwwwww
48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 15:27:43 ID:03WElTu.
場所はプロ城内かV3(城主ギルドにゃ悪いが)いいんでない?
夏気分が抜けてない御仁もいらっしゃることですしな
49名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 15:44:20 ID:.RQopj5E
話しててもし夏の残り香が来たらSS撮影→蝶でヒューンがいいかと。まあ来る可能性は低そうだけど
事前にPT組んでおけばそのままの状態でも話は続けられるし、砦MAPでいいんでない?
PTだと20人が限界だけど、初回にそんなに人が来るとは思えないし
ただウチら以外に砦MAPの利用者にも迷惑が掛かるけど…まあGvやってるならMobの大群くらい大丈夫だろう
50名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 15:50:51 ID:edjOlvJY
> 鯖は一番人少なそうなmagniって事で場所はヴァルキリーレルム
> 曜日は土曜日だから、9/10(土)でいいかな?

この日はばっちり予定空けておかないとな。
時間は22時ってのが出てたけど、いつになるかが気になるところだね。

> お気に入り話
♂ノビの青箱から♀アサが「あの」TCJを手に入れて、
遺志を引き継ぐところがかなり好き。
思い出すだけで涙腺が緩んじゃったり。
51名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 22:11:15 ID:5/UTS2hE
epilogue


♀GMが閉ざされていた扉を力づくでこじあける。
それを止めようと、後ろからその手を掴むヒャックを振り切って室内に入る。
その部屋には、一つの宝玉が安置されていた。
♀GMは一度躊躇した後、その宝玉を起動させた。


原作 ラグナロクオンライン


『ふざけないでよっ!! いきなり…殺し合いなんて…』
『ぐっ・・がぼっ』
『やっぱ俺って馬鹿だわ・・・』
『な・・・なんで・・・』
『えっ…?』
『もう……ダメ。もう何も……知らないっ……っわーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!』


監督 名無しさん(*´Д`)ハァハァ


宝玉から聞こえてくる、それら一つの音も漏らすまいと聞き入る♀GM。
しかし、そこから聞こえてくるのは悲鳴、苦悶、そして怨嗟の声ばかり。
震えながら、それでも耳を背けようとはしない。
そうする♀GMの意志の源がヒャックにはわからなかった。
責任感? 自虐? それもあるだろう、だが♀GMのこの行動にはもっと別の意味もある気がした。


制作 名無しさん(*´Д`)ハァハァ


『さて、こちらもケリをつけようか……さすがに私も限界が近いようだ』
『ゴブゥ…。こ…これで…終わり…だよ…。』
『はは…ぼーっとしてたら、あかん…って…』
『すっげ、なんか目に映るみてぇだ……夕日を背に駆け抜ける俺達のペコ、その上にあんたがめっちゃかっこ良くまたがっててさ。最高じゃん……』
『だからさ……一緒に……帰ろうよ…………みんなで………』
『バドスケさぁん……死んじゃヤだよう……バドスケさんが死んじゃうのはヤだよぅ』
『私は絶対に負けないっ! あんたなんて恐くもなんともないんだからぁ!』


脚本 名無しさん(*´Д`)ハァハァ


不意に得心がいったヒャック。
♀GMは知りたいのだ。彼らがあの世界でどうやって生きていったのかを。
あんな過酷な状況の中でも、精一杯生きた彼らの生き様を知りたかったのだ。
そして同時にヒャックは理解した。
彼女は、逃げ出した自分とは違う、全ての事実を受け入れた上で、尚戦い続ける生き方を選んだのだと。


撮影 名無しさん(*´Д`)ハァハァ


♀GMは呼び止めるヒャックの声に振り返る。
ヒャックは何事かを言おうとしたが、その時見せた♀GMの表情に、言葉を引っ込めざるを得なくなった。

♀クリエイターが、再度♂スナイパーの過去を訊ねる。
しかし、彼女もまた振り返った彼の表情のせいで声を続ける事が出来なかった。

ヒャック、そして♀クリエイターは、この表情は生涯自分には出来ないと思った。
憂いを含みながらも、強い意志と限りない愛情に満ちたその笑顔を。


協力 萌え板バトルROワイヤルスレ全ての名無しさん(*´Д`)ハァハァ


ヴァルキリーレルムの一角に、誰も手を伸ばす事の出来ない場所がある。
そこには、無数の花束が添えられ、そしてその中心には一枚のカードが……


       バトルROワイヤル


         FIN
52名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 22:17:00 ID:5/UTS2hE
と、いうわけで
静かな日々の階段に続くエピローグを書いてみました
エンドロールってあったほうが良いかなーとか思ったのですよ

いや、しあわせのうたもすんげー良いんですが
どうしても、私的にバトROワのラストという部分に拘りが残っておりまして
最後まで、バトROワでいきたいなって願望からこういった形にしてみました

>>40さん
とてもわかりやすいです、そのまとめ方。ありがとうヽ(´ー`)ノ
53名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/06(火) 23:16:24 ID:V.d4rnsI
名無しさんハアハアワロタw
54名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 01:34:05 ID:28xu.K9U
>>51
アチャ子の最後の台詞、ホントいいよなぁ…思い出した
撮影 名無しさんハァハァ  にワロタw
道徳上やむを得ずカットされた騎士子のパンチラとか映ってそう、大量に。
55名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 07:46:05 ID:xuJnom5s
騎士子、パンチラっていうかブリーフ・・・
そうか、オレの脳内ではブリーフ姿の騎士子だったからパンチラという言葉が浮かばなかった。
一応装備ではないけど、服は着てて下着は見えないようになってるんだろうね。
56名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 09:16:39 ID:bhYrU2ng
>>49
PTって12人が上限じゃなかったっけ…?
57名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 15:12:36 ID:H1U0I402
おkkkkkkwwwwwwwwwww
夏の残り香のwwwwwwwww俺様がwwwwwwwwwきましたよwwwwwwww

スルーしてるようでしきれていないお前らモエスwwwwwwwwwwwwww
58名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 15:14:28 ID:SCOAWv5M
第一回バトルROわいやるオンライン座談会

日時 9/10(土)
時間 22:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所

当日は「超絶アカゲ」の名で私がその場所に立っておりますので
お声かけくださいませ〜

さて、この時みんながオール名無しとして語り合うのが良いか、書き手は名乗り出る方がわかりやすいのか
つっこんだ内容話すにゃ名乗ってもらった方がやりやすくはあるけど、その場合の弊害もある
……ま、当日集まったみんなの意見を聞いて決めるとしましょうか
59名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 16:01:59 ID:H1U0I402
>>58
捨てノビに枝いっぱい持たせて普通の参加者装っていくから安心しててね^^^^^
60名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 16:16:50 ID:a02ANqlA
>>58
私はその場所と時間で特に問題は無いと思います。
ちょいと遅めの時間帯なので早めに座って待ってますかな・・・
61名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/07(水) 21:17:08 ID:ehR1gCCQ
>>58
予定が入っちまってるので、後日ログのUPが欲しい人(1/20)

そういえば、もうROはやってなくて垢が無いって人、いるのかな?
NEW ACCOUNTの1DAYが大量に余ってたり…なんで毎回毎回1Dayについて来るんだ。そんなに捨て垢取らせて100万ID突破とk(ry
62名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 01:19:15 ID:cSL3Emtg
うちも参加しようかなぁ・・・
つっても今さっきwiki一気読みし終わった新参なので話し込めないけど(´ω`)
63名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/08(木) 01:37:32 ID:on5doEMI
参加したいけど、チャットの遅い俺がいる
64名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 02:51:28 ID:B5WU67EY
えーと、>>51は正式にAルートのピローグとして追加?
個人的には日々の〜が終わりとして味気なかったので追加しておきたいですけど

座談会の時間は22時ですか……頑張って起きようw
65名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 03:52:39 ID:IjN/OHZw
Aルートの正式なエピローグとして追加していいんじゃないかな?
日々の〜に繋げられてる話だから問題ないと思う。

出向けないので後日ログのUPが欲しい人(2/20)
参加される人に是非お願いしたい…
66名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 06:53:14 ID:Jv64xtmo
アジャ子の最後の台詞、見るだけで泣けてくるな。
それまでは微妙に感じてたキャラだったが、最後の最後に逆転ホームランされた気分だ。
アジャ子いいよ⊃Д`)
67名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/08(木) 09:23:31 ID:.Qiai/xY
枝1500本購入完了wwwwwwwwwwwwwww
今からwwwwwwww楽しみwwwwwwwwwwだwwwwwっうぇうぇうぇwwww
68名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 13:37:12 ID:BtVfu5FA
>>67
いい加減うざい、スレ違い帰れ
69名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/08(木) 19:41:01 ID:on5doEMI
出向けないので後日ログのUPが欲しい人(2/20)
70名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/08(木) 19:42:58 ID:on5doEMI
↑間違い
欲しい人(3/20)
71名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 20:13:53 ID:7TkC.k1I
了解…でも、何処に上げるのがいいだろ?>>ログ
72名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/08(木) 22:36:21 ID:IjN/OHZw
>>71
おおー参加者さんたちに了解が得られたら是非お願いしたい!
名前部分を置換したやつを・・・まとめページの画像保管庫に、ってのは駄目かなぁ
もしくはWikiに記事としてつっこんじゃうとか。
73名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/08(木) 23:07:20 ID:on5doEMI
できればWikiに載せて欲しい
ダウンロードとか必要だと解凍ソフトないし
74名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/09(金) 08:27:20 ID:YiMh.6N2
>>73
> ダウンロードとか必要だと解凍ソフトないし
お前調べりゃすぐわかるんだからなんとかしろよ・・・
解凍ソフトも知らないでネットかよ、おめでてーなw
75名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/09(金) 21:54:36 ID:/OS9C2e6
magniに作ったと思ったらgarmに作っちまった orz
76名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/10(土) 01:26:07 ID:1wDlX8fc
>>75
はっはっは、バッカでー



自分もだよorz
「m」「a」「g」が共通してるから間違え易いんだよッ!
77名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/10(土) 09:29:46 ID:e4Mj6OyA
>>73

代表的なのは、ここで落とせば良い。
ttp://park8.wakwak.com/%7Eapp/Lhaca/lhacadx.html
たいがいログupの場合は、TXTか圧縮してZIPだろうから。

ログまってますよー。
78名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/10(土) 10:58:16 ID:Eq.aji3Q
そういえば、結局第二弾をするかどうかについて未定?それも座談会で話すんかね
79名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/10(土) 16:14:11 ID:n9IgzJaE
>>77
落としてきました。
教えてくださってどうもありがとうございます。
80名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/10(土) 16:30:28 ID:Qar4.HKg
>>78

んー、開くか開かないかは座談会までおいといて、個人的な意見を言えば
第二段はすぐやるよりも人のいる大規模掲示板に一行ロワスレ立てて
ある程度人集めしてからのが堅実な予感。

何せ書き手に読み手が居なければ盛り上がらないのが
ロワスレの宿命ですし。
8158sage :2005/09/10(土) 21:41:38 ID:DZckOT7Y
座談会、現地に到着しました
興味のあるかた、よろしければご参加下さいませ〜
82名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/11(日) 00:29:00 ID:LZrYsGLY
  +    +  ∧_∧  +
       (0゜・∀・) テカテカ
       (0゜∪ ∪ +
        と _)__) +

モウオワッチャッタノカナ。ログマダカナ。
8358sage :2005/09/11(日) 01:23:28 ID:nidhOtig
と、いうわけで
無事第一回座談会終了しました。みなさんありがとうございました

で、ログですが……ごめん、私今日はもー寝ないと仕事が……
明日まで待ってー_| ̄|○
84名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/11(日) 12:02:45 ID:zXQUO07.
  +    +  ∧_∧  +
       (0゜・∀・) テカテカ
       (0゜∪ ∪ +
        と _)__) +

ソロソロログガアガリソウダナ、ワクワクテカテカ
8558sage :2005/09/11(日) 19:03:57 ID:nidhOtig
http://tfc55.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/ss_up/rag_ss/1126432806.txt
おそくなりましたが、9/10の座談会のログです
参加者数13人と、予想以上に人集まりまして、ありがたい話です(-人-)
所々ログがとんでるのは……みのがしてくれー。・゚・(ノД`)・゚・。

本スレにおいては名無しが基本ですが、この場においては
名前を消すと、読みにくい事
参加者のほとんどがノビ、一次職とメインキャラでないとの判断から
参加者の名前はそのままにUPしております
86名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/11(日) 19:34:26 ID:QDZM/mTk
てすてす。
9月10日のLog拝読いたした。
一点疑問がある。出来ればどなたかにお答えいただきたい。

9月21日は水曜日のような気がするんだが、私の見間違いだろうか?
見間違い出なければ、9月21日(水)で行うのかそれ以降の土曜日で行うのか
それともそれ以外の日程で行うのか、ご存知の方はいらっしゃらないだろうか?
87名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/11(日) 21:37:41 ID:5fwuxxcQ
確か24日の20:00だったのかな・・・
次の土曜(17日)は早いかな〜・・・で再来週(24日)になったと思う
8858sage :2005/09/11(日) 22:17:28 ID:nidhOtig
ごめんなさい、とんでもなく間違っておりました_| ̄|○
9/24(土)20:00でどーかなって話になっておりました
89名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/12(月) 01:27:50 ID:5JuR6lz2
藻前様方、保管庫の方に支援絵上がってるYO。
90名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/12(月) 01:41:17 ID:Fukg1wU.
絵の初投下キターーーー!!!
この調子でどんどん絵師が降りてくれると最高です

ところでログ取りですけど、自動ログ取りツール
http://take-yu.createrminal.bne.jp/
とかを使ってみるといいかも。使い勝手を確認はしてませんけど…
9158sage :2005/09/13(火) 23:47:53 ID:G7FAKKPk
イラストを書いてくださった方々へ
>>♂BS
テラコワス!! とってもシュールな非正気時♂BSって感じです
つか、こいつアラームが見たら泣くっしょコレw

>>♀アコ
こういうアングルは思いつかなかった
うん、絵の綺麗さもさる事ながら、こーいう一捻りはなんか良い感じですね♪
>>集団絵
♀BSめっさ良いですね♪
そして♂プリの気合いの入り方がステキw

ちなみに、私に絵の批評は_っ!
普通に、見て、思った事だけ、書きました!w
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/14(水) 14:14:56 ID:vwvdVfo.
>>90
ツール使用推奨すんなよ、言うまでも無く規約違反だろ・・・
93名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/14(水) 15:27:35 ID:LyBRNjos
誰だーWIKI荒らしたヤツはー先生怒らないから素直に手を上げなさーい
ちなみに更新時間は14時20分だった。…まあ言わずもがなかと
WIKI管理人の人にもし出来るなら対象をアクセス禁止にしておいてほしいです
あとページ凍結機能ってこのタイプのWIKIには無いの?
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/14(水) 15:50:39 ID:ZsC3/VV.
ログを再UPしてほしいな・・・
それかまとめのwikiに載せるとか
95名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/15(木) 00:23:50 ID:VEFRZwME
>>93
ここだけの話ではないけどな
96名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/15(木) 12:01:29 ID:Zhm3C5GY
>>93
枝枝言ってた奴じゃないの?多分
97名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/15(木) 14:30:30 ID:a2RBo0uE
今だからいえる話!!

女セージがアリスから心臓を抜き取ったことがバレ、周囲の信頼を失ったとき・・・
絶対に最初に首輪を外そうとする女クルセは爆発すると思ってた。
ますます信用されなくなるセージ、そして首輪外しを拒否する仲間たち。

となると思ってたんだが、成功してほっとしたような、残念なような。
98名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/15(木) 22:43:03 ID:au0OaSqA
いまさらだが突っ込んでおく。

>>26
多分場所はいつもの墓石の下だよな?
で、ラストの+10トリプル"やばい"サーベル渡したのは♀剣士だよな?
渡されたのって・・・誰?
文脈と今までの相関からすると♀クルセさんだと思うんだけど、
クルセさんってまだ墓石の下には来てないんじゃないか?


別にケチつけるわけじゃないからな。
緊張しきったシーンが続いた後でふっと肩の力を抜けたから
個人的には一番好きな話だったりするから。
99名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/16(金) 07:37:04 ID:liu0ftSM
>>98
まぁまぁ、アナザーハーレムでもよろしいんじゃないかと(`・ω・´)
確かに違うけど。

>>97
そうなって、♂ローグが怒ってセージに何かするかは微妙なとこだけど、
♂ローグが爆発してたら♀クルセは…刺すくらいやりそうだ。
100名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 02:59:16 ID:4tFN4EVY
>>98-99 ルートAだったら
224で♂ローグが死んで、225で♂アチャ以外死亡だから、
♂ローグが♀クルセは生きていると思っても間違ってはいないと思うよ。

私としては、♂ローグが次で主役よりも、アラームたんcで飛ばされた♂アチャが未来を変えるべく、
奮闘して欲しいかな。♂アチャに無駄に反発して、♂ローグがマーダーになったらさらに良し.
100ゲットなのに気の利いたこと出来ないですまんですたい∧||∧
101名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 03:11:53 ID:uF7CBv6c
座談会でリクのあった残り何名とかを追加完了ー。以外に人数表示がズレてた
ところで次の座談会まで1週間になったけど日にちとか開催場所の正式な告知はなし?
8時からだと自分は最初に着けないだろうから誰かお願いします…
102名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 14:03:16 ID:aoJYxnKE
うーむ。一応の完結を見て神経が弛緩状態にある悪寒。
103名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 18:08:05 ID:7F7K8Rm6
第二段始まったら引き締まるのに! などといってみる。
開始時期とか詳細とかは座談会でもはなすんかね
104名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 18:50:07 ID:aoJYxnKE
ん、開始時期はともかく詳細は座談会で話す予定の筈。
後、場所は前回と同じでもって日時は、土曜or金曜がいい予感。

取りあえず、時間がなくなってきたのでちゃちゃっと決めちゃいましょ。
105名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 22:38:07 ID:2iEdrnCA
日時は座談会にて24日(土)20:00〜と決まったみたいだよ。
とはいえ金曜にズレれば自分も出れるなぁとか…
前回の>>58がまた幹事をしてくれるのかな?
106名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/17(土) 23:30:15 ID:O8PYibk2
第二回はルールの再確認して変更をしたい部分は意見を出し合い、
ある程度纏まったらスタートってのはどうだ?

俺はルールの変更はしなくていいと思う
107名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 01:54:09 ID:S.2vDcvM
どうせなら髪型は最初に描写した人優先とかにしたいな
当然ながら一気に何十人出して全員分描写するとかいうのは論外だけど
前回と同じだとどうしてもイメージがかぶっちゃう気がするから
108名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:21:24 ID:It2pjxT6
今第二回のオープニング書き込んでみるのって控えたほうがいい?
あ、あくまでオープニング案ってカタチでだけど突然閃いてしまったorz
109名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:28:09 ID:ULQ/vjFw
いいんでない?
本格的に始まる際には、ネタの源にもなるし
110名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:28:17 ID:4FBRM6n2
Wikiに座談会のまとめを載せてみたんだけど、参加者じゃないから変なとこあるかも、ごめん。
(場所はとりあえずアナザーの部分に置いといた)

>>108
オープニングってことは設定とかが絡んでくるわけか
箇条書きなら、案に幅を持たせるって意味で問題ないかなぁとは思うんだが
あと2,3人の返事を待ってみるよろし。
自分としては(あくまで箇条書きでだけど)書いといたほうがいいと思う。話し合いのネタ提起として。
111名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:38:03 ID:S.2vDcvM
>>110
UPおつかれさま。話題ごとに分かれててどういうことが話されてたのか判り易くていいね
あと座談会のログ見てふと閃いた次回の追加ルールなんだけど
支給品は必須品と紫箱一個、青箱一個、カード帳一冊ずつっていうのはどうだろう?
カード帳は10人くらいに『当たり』として混入っていうのもいいけど
ROらしさが出せていいかなーって思うんだけど、ステUP系は書き手の描写が大変かな?
112名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:42:10 ID:S.2vDcvM
もう一個の話題書き忘れたまま投稿したよorz
>>108
是非見たい。今の時期だと不採用ほぼ確定だろうけど妄想膨らませるために
113名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 02:53:02 ID:4FBRM6n2
おつありー
>支給品は必須品と…
必須品ってのは食料とかのこと?だよね?最初全員の基本武器かと思って一人で焦った
支給品の箱系関連で、出てくるものの内訳というか、レベル4武器は1個までーとか
決めといたほうが暴走を防げていいかなと…

カード帖を全員に配って、「大変役に立つカードが50人中10人の人に渡りました」って宣言して
奪い合いを仕向けるのも面白そうかもしんない。
非力なノビが強力なカードを取引材料に二次職相手に駆け引きとかとか。
114108sage :2005/09/18(日) 03:17:01 ID:It2pjxT6
んじゃお言葉に甘えさせていただきます。
でもあくまで「案」として読んで頂けるとありがたいです。
やっぱ荒れるのが一番怖くてorz
それではちょっと吐き出させていただきます〜。

battleROyal #2  オープニング一案

―帰り道。

部屋に戻ったら何をしようか。
そんなことを考えていたときスーツ姿のおじさんに呼び止められた。

「○○さんですね?」

自分のフルネームだ。一体誰だろうと不信感がこみあがる。
スーツ姿のおじさんは「いや怪しいものじゃないですよ」と定番の言葉で微笑む。
豚まんじゅう。そのおじさんを見たらこんなインスピレーションが沸いた。

「えっとわたしはガンホーの○○というものです。
 よろしかったらRO3のモニターをお願いできませんか?」

豚まんじゅうは営業スマイルだろう精一杯の笑顔って感じでこう切り出した。
確かに自分はネットゲーム・ラグナロクオンラインをプレイしている。
ってだからといってこれは突然すぎるしありえない。
しかしこの豚まんじゅうは「頑張ってます」とひたすら繰り返しながら説明をはじめる。
なんでもこの街を対象にROプレイヤーに声をかけまくっているらしい。
顧客情報をこんな感じに使うのってありだっけ?
これはティッシュ配りやタバコや化粧品の試供品配りのようなものということだそうだ。
そんな感じなんだ…。とりあえず時間はあるし話を聞くことにした。

目の前にどーんと置かれたトレーラー。
その中はゲーセンと化していた。
フルフェイスヘルメットとボディースーツに似ているいかにもって感じのインターフェイス。
すでに数人が装着しどことなく医療機器を思わせる台に収まっている。
この街が対象だと言っていたしもしかしたら知り合いもいるかもしれないな。

う〜ん。自分のIDやフルネームを当てられたし名刺も貰った。
一応この豚まんじゅうはガンホー社員と信じて大丈夫だとは思うけど怪しすぎる。
大きな不安に支配されたけど目の前のゲームにも興味が沸いてやまない。
一応警戒しつつもちょっとだけこのゲームを体験してみようかなと思ってしまう。
まぁいいか、もともと深く考えない性質だしね。

―まるで夢をみているような感覚だった。
仕組みはまったくわからないけど例えるなら鮮明な色のついた夢。
自分の足でプロンテラ城前の橋を歩いている。全てがリアルだ。
これがRO3? これはスゴイかもしれない…。
さてログイン前の説明ではさっきの豚まんじゅうが出迎えてくれるはずだけど。

「はーいお待たせ〜 GM秋菜です♪」

突然あの白いゲームマスターの衣装が飛び込んできた。しかも♀ゲームマスター。
♀GMは秋菜と名のったが中身はおそらくさっきの豚まんじゅうだろう…
ってログじゃない! ちゃんと音声がってか声として聞こえてきたことに感動する。

「えっとキャラは勝手にお客様のキャラクターから一人選んでおきましたからっ」

余計なことを。感動が台無しじゃないか、よりによって普段使ってないキャラだよこれ。
まぁとりあえず豚ま…、いやGM秋菜の後を追ってプロンテラ城の中に移動することになった。

「結構な人数が揃いましたよぉ」

へぇ、そんなに捕まえたのか。みんな暇だなぁ…ってヒトのこと言えないか。
見慣れたはずのプロンテラ城内とはいえ、こうして見るとかなり豪華な装飾だ。
その中をスタスタと進んでいきながらフと気がついた。
そういえば装備がないな、見慣れた職業専用服は着ているものの。
あ、頭装備はちゃんとついてるな。DEF効果はほぼ期待できそうにない感じがするけども。
早速質問してみると、

「頭装備は飾りですよ〜。あなたのキャラそのままの格好をご提供してるだけですからっ」

「えと、それじゃこの首輪みたいなのは? なんか落ち着かないんだけど」

「あ〜、それはマンクルポ25号といってあなたの生死にかかわる機能をもってるんですよ〜。
 とりあえず装備はちゃんと支給品を用意してありますから楽しみにしててくださいね!」

げ。なんかすごいヤな予感。とりあえず弄らないほうがいいか…
にしても支給品か、RPGのオープニングシーンが連想されるなぁ。
あとGM秋菜の妖しい笑顔に背筋が凍るようなイヤな空気を感じたのは何故だろう。
そんなコトを考えてるうちにさっきの話しの通り結構な人数が揃っている大広間に辿り着いた。

そう。悪夢はこうしてその幕を上げたのだ。
115名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 08:12:38 ID:yR2wTCOs
>>114
.hackオンラインきたぁぁ!!
ゲーム中の死=リアルの死を想像したのはオレだけではないはずだっ・・・
でも案外、実際は誰も死んでないのかもしれない・・・

なかなか面白いと思いますよー。
116名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 13:22:01 ID:53xTiydE
で、時に保管庫の画像板に新しい絵が上がってる訳ですが。
117名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 13:29:09 ID:ycJuP6D2
私もオープニング案が書きたくなってきたんだけどいいかなぁ…?
それと、今回のGM秋菜の名前ってどっからきてるん?実在?
118名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 20:35:44 ID:ycJuP6D2
狩りの合間に書いてたらなんかできちゃったので投下しまっす
114氏にゃほど遠いですが(´・ω・`)
妄想の糧にどうぞ!
119名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 20:36:00 ID:ycJuP6D2
 狂気の始まりは、たいして重要じゃない済んだ書類ばかりがつめられた書庫の片隅に、ひっそりと置かれた青い箱。
 作りも素材もとても古いのに、周りの埃と反比例するかのごとく埃の積もらないその箱の中身は、舞台の作り方を描いた本。
 箱の造りのように古臭く黄ばんだ羊皮紙で作られているのに、埃の積もらない蓋のように擦れていないインクで描かれて。
 それはあたかも狂気を秘める者に、再び作り出せと言わんばかりに。


BattleROyal - 2  (第二案)


「あれ、なんだろ…コレ」
 たいして重要じゃない使用済みの書類を詰め込みにきた彼女が目に留めたのは、ひっそりと置かれた古く青い箱。
「青箱…?誰よこんなとこに置いたのは」
 手にとってキョロキョロと周囲を見回すも、大量に溜まってから置きに来る様なこの書庫では、誰もいるはずもなく。
 持ち上げた反動でか、小さく中身が動く音がするも彼女は気づかない。
 本来ならば何が出てくるか分からないこの小さめの箱に、好奇心を擽られるのは致し方ない事であり、彼女も例外ではなく、本来置きに来た書類を横に重ね置いてその箱にそっと手を置く。
 この不思議な箱は、本来ならば開けるその瞬間まで中身が分からないように、振っても音はしない。
 そう、本来ならば。

 彼女は、仲間内でトップクラスのアイディア量や技術力の高さを誇る。
 いい人と呼ばれ、自分の書類を置きくるような後始末は部下に任せず自分でくる。
 いつも、心も体も楽しそうに笑っているのに、否、だからこそ。
 その箱を見つけられる時点で狂気を持ち実行すると見なされているとも知らずに、蓋に手を置きあっさりと開ける。

「なにこれ、本かな?ブック?バイブル?属性本?黙示録?タブレット?あ、メモライズブック?」
 予想される装備品の名前を上げながら、ふとパラパラとページを繰る。
「なんだ、普通の本か…」
 なんかいいの出ると思ったのに、などと口の中で呟きながらそのままページを捲っていると、目に入ったのは奇妙な首輪の図。
「『マーターの首輪をベースに、術をかけ…死亡判断の発生と設定方法…盗聴・発信機部分の設置法…受理側の構成…』ああ、ダメダメ、これなら外し方があるじゃない。だからココをこう……って」
 設計者として、わくわくしてくるような手ごたえのある設計図。
「そうじゃなくて…こんなの拉致監禁…というか広範囲での軟禁とか大人数の監視につかうようなのじゃない?なんの必要があって…」
 パラパラパラ、と本の先頭まで戻る。
 目に入ったのは、無地の表紙を捲った一枚目。裏側には目次とおぼしき文字羅列の2ページ目、正真正銘1ページ目のそのページには中心部分にただ一文。
 箱のつくりのように年季が入って古臭く黄ばんだ羊皮紙なのに、擦れもしないではっきりと読める黒いインク、全文を通して描かれる輝くように美しい書体が、さらに輝きをましてただ一文。


  BattleROyal


 狂気の、名前。

 彼女は慌てたようにページを捲って目次を飛ばし、物語の序章のようで本質を突く前文を二行三行読み込むと、
 誰も来ないはずの重要でない済んだ書類ばかり詰められた書庫の扉に使用中の札を掛け、更に唯一の鍵を中に持ったまま鍵を掛けると、
 古臭くって黄ばんでいるのに美しい書体を擦れもしない黒インクで描いたその本を、そのまま一字一句もらさぬように読み始める。

 そうだここなら丁度良い。
 それなりの大きさのあるここなら、もう少し奥へ入れば広く場所が取れる。
 舞台となる世界を作る下準備が出来るだろう。
 高い技術の詰まったこの本に従いながら、私の技術を更に加えれば、穴もなければ外からも見つからなくなるだろう。

 ああ、なんて楽しい。

 高らかとした笑い声が口の端から漏れ出ているのにも気づかずに、彼女はただ読み続ける。

 舞台となる世界を構築する時は、構築契約者の名前をこの本に負けないくらい美しい書体で書こう。
 奇しくもこの本の著者と似た名前である自分の名を。

 GM春菜、と。
12058sage :2005/09/18(日) 23:30:12 ID:.fklWGm2
どうも、58です
第二回座談会ですが、第一回で話した結果出たのは

日時 9/24(土)
時間 20:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所

といった形なのですが、私の参加は22:00前後ぐらいになりそうなので
申し訳ありませんが、どなたか主催をお願いできませんでしょうか?
121名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/18(日) 23:53:09 ID:jrNI7XDg
ん。取りあえず一番早く来てチャット出してる人がつなぎの主催でいいんじゃない?
122名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/19(月) 21:27:13 ID:nguwkpVc
では便乗して私も次回導入部、そして♀剣士の過去なんか書いてみました。
駄文ですがどうかお付き合いくださいませ――
123名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/19(月) 21:28:01 ID:nguwkpVc
――また、あの夢か。
深呼吸をして、辺りを見回す。
特に異常がないのでほっとしたが、身体は汗でびっしょりだ。
思い出すだけでぞっとする、あの夢。
私とそっくりな少女が、殺し合いに巻き込まれていく、そんな夢。
ひとりの少年に出会い、正しい道を教える少女。そして、その少年と過ごす数日。
少年を守るため、自らの命すら省みなかった、その少女の最期。
対峙する暗殺者の、狂気に染まる瞳の中にふと見えた純粋な色。
そしてまばゆい閃光。夢はいつもそこで終わりだ。

――しかし、今日だけは違った。
続き…いや、死に行く意識の中で蘇った記憶か。
まだ少女が幼く、髪も短かった頃の、記憶。

-----------------------------------------------------------

「突然ですが、皆さんには殺し合いをしてもらいます♪」
楽しそうに、心の底から喜ぶように、その白い服の女性は言った。
しばらく呆然としていた私の耳に、周囲のざわめきは聞こえなかった。
聴覚がようやくおいついてきたとき、初めに聞こえたのは、サクッと何かを切るような音。
次に、ゴトリと何かが転がる音。
最後に、飛び交う悲鳴。
ふと目を向けると、転がっていたソレ――目を見開き、胴体から綺麗に切断された男の商人の首――と目が合ってしまった。
「ひ…あ、あぁ…イヤぁぁぁぁあぁぁぁっ!」
恐ろしくて、可哀相で、涙と吐き気が止まらない。
そんな私を無視して、白い女性は言った。
「甘ったれた考えの人はつまらないので、BANしちゃいますよ?」
と、赤い雫の滴る大剣を片手でおもちゃのように弄びながら。

「ノービスの私が生き残れるわけない…」
「きっと、何とかなるよ。だから、頑張ろう?」
同じノービスなのに、やけに前向きな少年。
嘘でも、口から出まかせでも、それは魔法のように私を元気づけてくれた。

だが。
運命はいつだって残酷だ。
――風が、吹いた。
飛び散る血飛沫と、倒れ込むノービスの少年。
地面が少年の生を吸い取るかのように、血の色に染まっていく。
「ノービス二人か…悪いが死んでもらう。運がなかったと思って諦めるんだな」
すっ、と物影から現れた暗殺者。
両手には対の刃を持つ武器、カタール。
その切先は、今し方命を奪った少年の雫に染まっている。
「あ…あ……」
ゆっくりと、しかし追い詰めるように正確に、暗殺者はにじり寄ってくる。
背を向けて走りたかったが、無防備な背中を見せるのは死に直結すると知っていた。
だが、恐怖に足は崩れ、その場にへたりこんでしまう。
もうだめだ。
観念し、目をつぶる。

ガキィンッ!

「こんな小さなお嬢さんに手を出すなんて感心しないな」
目を開いてみれば、手に持つランスで対の狂刃を食い止める、凛々しい男の騎士の姿。
「チッ」
アサシンは狙いを完全に騎士に変更すると、物影に影を潜める。
クローキング。
物影や死角に入り込み、肉眼でその姿を捕らえることを不可とする技だ。
必勝の隙を狙い、息を潜ませている暗殺者。
騎士も一瞬たりとも隙を見せずに周囲に気を配る。

――そして数十分の殺気の対峙。
騎士が根負けし、木に寄り掛かった瞬間、
「もらったッ!」
飛び出すアサシン。
そして飛び出す刃は首筋を正確に狙っていた。
「あぶな――あっ!?」
何ともマヌケな声をしていただろう。
しかし絶体絶命に思われた騎士は無傷、逆に必勝だったはずのアサシンが倒れていては、声が出てもしかたないと思う。
「――オートカウンター」
そう、敵の攻撃を受け流して必殺の一撃を与える騎士の奥技。
アサシンは完全に絶命していた。
皮肉にも、彼が今まさに命を奪ったノービスの少年の隣で。

「私は…っ、大切な人が目の前で殺されていくとき、何も…何も、できなかった…」
ノービスの少年と、アサシンを埋葬する騎士を手伝いながら、涙が溢れてきた。
そして、埋葬が終わったあと、彼はこういった。
「君は、強さとは何だと思うかい――」

それからと言うもの、私は彼を「師匠」と呼んだ。
今までの経験、戦い方、剣の道を進むための道徳。
そういったことを学び、この人となら、一緒に帰れると思った。
だからこそ、言った。
「二人ともに無事に帰れたら…そして、私が一人前の騎士になったら…け、結婚して…ください…」
彼は、うんともいやとも答えず、ただ優しく唇を重ね、そのまま草のベッドで私を抱きしめただけだった。
124名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/19(月) 21:28:13 ID:nguwkpVc
殺し合いは無常にも進んだが、仲間も増えた。
どこか幼さを漂わせる女プリースト。
偉そうに威張っている素振りを見せるが、実は人一倍情に厚い男セージ。他にもたくさんの仲間ができた。
みんなで進んでいけば、必ずこのゲームから抜け出せると思い込んでいた。
その日々はずっと忘れない、忘れられない。
何度もマーダーに襲われたが、団結力の前に切り伏せ、撃退し、また心を開いて仲間を増やして。
地獄の中、それでも幸せだった。
しかしそれは、悪夢のような一夜で全て決壊したのであった。

ある夜、食料に飢えたローグが、キャンプを夜襲した。
ゲームが始まって随分経ち、食料が枯渇しかかっていた頃のことであった。
手に持つ得物は、魔剣オーガトゥース。
この行動がローグの本心だったかはわからない、もしかしたら魔剣に操られていたのかもしれない。
しかしその目は狂気に光り、私を食い殺そうと狙っていた。
とっさのことで師匠が転がり込んできて、一番最初に狙われた私を庇い、右半身を斬りおとされ――否、「喰われ」てしまった。
すぐそこでは味方が3人係でローグの足を止めている。
ゼィゼィと息を荒げ、顔色がどんどん真っ青になる彼。
そんな彼を抱きとめながら、私は呟く。
「私…また、守れなかった…」
泣き崩れる私の頬を、残った左手でそっと撫でる彼。
「ばか、泣くな…お前なんかに守られたら騎士のプライドが丸潰れだ…いいか」
自分の鞄から、ペンダントを取り出し、私に手渡す。
「今ここにこうして、新たな剣士の誕生…っ、これからは、お前が、誰かを、守るんだ…」
そのペンダントをにぎりしめると、呪われた首輪がカチリと音を立てて外れた。
彼は言葉を続ける。異常なほど落ち着いた声で。
「おめでとう。…もう、泣くなとは言わんが…今はその時じゃない。ほら、プリーストとセージが、お前の脱出の準備をしてる。…いけっ!」
私はこくりと頷き、涙を拭いて、最後に彼に口付けをしてその場を去った。
「頑張れよ…、あぁ…お前の騎士姿、見たかったな…」
片手の騎士はそう呟くと、狂った悪党へと身体を叩きつけた。
「みんな、伏せろ――!」
自分に残された力を振り絞って叫ぶと、身体の下でもがくローグの首にかかる忌まわしい首輪を、迷うことなくむしり取った。
「う…あ…師匠…ししょうーっ!!」
ワープポータルの光に包まれながら、私は師匠の輝く最期を見届け、ただ泣き崩れるだけであった。

見慣れたプロンテラの町に、酷い格好で横たわっていたそうだ。
幸い、剣士の証明であるペンダントを持っていたのでプロンテラ騎士団で治療を受けることが出来た。
もちろん、剣士ギルドから名簿を取り寄せても私の名前などは載っていなかった。
馬鹿げたゲームのことを伏せ、彼が殉死する際に譲り受けた、ということにしておいた。
騎士団長もそれを読み取ってくれたのか、深くは追求しなかった。

やがて妹が病室へやってきた。散々愚痴を聞かされた。
「姉さんはいつも無茶ばっかり…どんなに心配したか、わかってるの…?」
涙を零しながら、私の手に擦り寄って泣いた妹の顔は今でも覚えている。
ああ…心配ばかりかけてすまない。
だけど…私にはやらなければいけないことがあるんだ。

置手紙を残し、旅に出た。
過去の自分に決別するため、髪を伸ばした。
二度と涙は見せないと誓った。
十分な技量を得、自分で言うのもなんだが師匠と同じぐらいの強さまでは上り詰めたと思う。
だけど、師匠は永遠に師匠でいて欲しかった。
私が騎士に転職せずに、剣士のままでいることを選んだ。
死後の世界とやらがあるのならば、彼が待っていてくれるかもしれない。
もしかしたら、転生してまた巡りあえる時が来るかもしれない。
転職は、それからでも遅くはないだろう。
そして、もう一つ。
私はこの馬鹿げたゲームを止めなければならない。
それは、私を生かしてくれたあのパーティメンバーへの感謝、そして償いでもある。
セージが分かりやすくまとめてくれた、あの狂った世界の仕組みが記してある聖書を片手に、今日も旅を続ける。

-----------------------------------------------------------

「私には、できないよ」
この夢が何を意味するかはわからない。
しかし、仮にこの少女と同じ状況下に置かれて同じ行動が出来るかと問われたら答えは「NO」だ。
明日は騎士転職の最終試験だから、緊張しているのかもしれない。
もう少し、休もう。
そう自分に言い聞かせ、目を閉じる。

彼女がこの狂ったゲームへ招待されるのは、わずか数時間後の事であった。
125名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/19(月) 22:20:37 ID:ctGDr4iY
面白いYO。
でも、こういう極限状況でないと冒険者本来の緊迫感が出ないっていうのも
ラグナの世界への一つの強烈な皮肉のような気がしないでもない。
126名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 00:15:29 ID:giO7i3s2
転職試験直前か…そういや第1回には成り立てキャラっていなかったよね。
次回はそういう方面の弱気キャラも見てみたい。
127名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 00:17:48 ID:GBGxxpak
♂クルセが成り立てだったような?
一応転職試験前に連れていかれることで前回の剣士との比較を出してみたかったり(笑
128名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 00:30:54 ID:giO7i3s2
ふ・・・・・・・・・可哀想な死に方ベスト3の人だったんですっかり記憶から消えてたorz
このプロローグの剣士少女は初回の♀剣士じゃないんだよね。
ぬーん、この案も話としては凄く面白そうなんだけど、
最初からキーパーソンが決まってるリレー小説ってのもどうかね?
129名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 00:55:24 ID:GBGxxpak
特にそこら辺は無理にキーパーソンにしなくても…?
というか、1回の♀剣士の過去が書きたかっただけなのでむしろ1回目のアナザーにでも置いとくというコトで…
130名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 01:06:38 ID:giO7i3s2
ああごめん、
転職直前=ROワ中に転職=初回♀剣士と同じ要領で首輪を外す(あたりを描写したい)
なのかと思ってしまった。
♀剣士の過去部分はちょっと手を加えて(ってか抜き出して)アナザーに置けそう・・・やってみませんか129
131名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 01:09:34 ID:GBGxxpak
Wikiの使い方わからないので適当にお願いしますorz
132名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 01:14:42 ID:giO7i3s2
いやWikiじゃなくて、こっちにアナザー用の改変版を投下してくれんかの?ってことね
負担だったらしなくてもいいけど。
あのまんまだとアナザーに置いたらわけわからんことになるし、
改変版格納するにしても一度きちんと投下したほうがいいだろうしと思い。
133名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 01:16:57 ID:GBGxxpak
なるほど…一応、明日(今日の夜?)までこの件は保留ということで
その間に他の方の意見も聞けたらなぁと思ってます
134名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 06:22:01 ID:7GthPGo.
一応♂♀ノビも転職(?)直後だったハズ
でも最近の子はベース9ジョブ7で修練所から出てくるんだよね…

>>133
真ん中の過去部分だけ抜き取って適当に題名付ければアナザーとして充分にWIKIに置けるかと
しかしこの話の♂騎士悪い男、明確な言葉で返答もしないで抱くなんて。…実は既婚者だったとか?
135名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 08:05:26 ID:irKYx8MA
それは…一緒に帰ったら帰ったでヤバそうだ!

>>123-124
♀剣士の過去編がやっとよめた…ヨカッタヨカッタ、GJ
136名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 11:16:10 ID:TebBimHk
でも、どうやって帰ったんだろ?会場は秋菜の作った世界でしょ?

それとも、そのときはまだ現実世界でやってたのかな?
それも無理がありそうだけど(誰の記憶にも残さないようにしてるらしいので)
137名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 11:55:15 ID:7CY5AeQA
>>119
連投厨まだいたのか
お前がいるとつまらんくなるからさっさと消えるかそのお決まりの自己主張たっぷりの書体をなんとかしてくれ
138名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 15:17:53 ID:GBGxxpak
いきなりそういう風に暴言吐くのもどうかと思いますが…
139名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 15:34:49 ID:XYtbF4Cw
叩けるものがあれば叩きたいんでしょ。放置しましょ
140名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 16:55:43 ID:irKYx8MA
ごめ、放置がいいんだろうけど間違えられた人のためにも私のためにも言わせて(´・ω・`)
匿名掲示板でこういう名乗り出は好きじゃないんだけど。

>>137
>>119書いたのは私ですが、信じないかと思うけど言ってる人とは違う人。第一回ロワで書いて投下したのは中盤すぎに一話だけです
喋り言葉とか書き込みは別として、話を書くときはある好きな作家(普通に出版してる人ね)二人の文体とそっくりになってしまって。
その作家が個性派と呼ばれる理由がやっと分かりました…。
読み手は読み手としています。ごめんなさい。
141名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 17:07:17 ID:eiakhC7.
>>140
いや、まて、貴方のような良質の書き手が去るのはこのスレッドにとって損失だ
気を悪くするのはわかるけれど気が晴れたらまた書いていただきたい

…というか、俺個人としては間違えられるほどの文章力がうらやましい
142名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 17:59:57 ID:7GthPGo.
ていうか普通に最初の全角スペースで間違えられただけっぽくない?
あの人とはスペースの付け方とか表現法が微妙に違う。そこまで見てない人にはわからないだろうけど
そもそも叩いてる人は例の人の貢献度を理解してないから暴言吐けるんでしょうね

>>140
暴言とか気にしないで書いて欲しい。>>141も言っているようにこのスレじゃ書き手が一人消えるのは多大な損失になる
文体とかが似てるのは私も神坂一みたいな文しか書けなかった時期もある(今も?)から書き手にはよくあることだと思う
自分はいいとこ掻っ攫うしか能がない書き手だから第二回はがんばって書いて貰いたい、わがままかもしれないけど
143名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/20(火) 18:38:45 ID:dHCcNEQc
137は荒らしにしか見えないんだが・・・
批判的な意見を書くなとは言わないが、
中傷するようなことを書くのは明らかにスレの空気悪くするためだろ

>>書き手ALL
暴言なんか気にせずこれからも書きつづけて下さい
144名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/21(水) 14:08:39 ID:qWrJNbvo
放置しようって書き込み自体が放置してないことに気づけアホ
俺もなorz
145名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/21(水) 22:35:10 ID:I4YvSpoQ
はい、荒らしについてはこれでお終い!!
146名無しさん(*´Д`)ハァハァage :2005/09/22(木) 01:26:42 ID:ywM.pid.
>>145
お終いって言ってるお前が終わって無い件についてw
147108sage :2005/09/22(木) 02:58:00 ID:i3f3n4lg
流れ無視して誰も触れないBルートを書いてみる(*ノノ)
勢いで書いたので稚拙な文章なのはスルーしてくださいorz


226B 加速

―ファイアーウォール! ファイアーウォール! ファイアーウォール!

それは珍しく激しい感情をともなった♀セージの咆哮。
そして高く突き抜けるように放たれた裂帛の魔力の渦。
魔力で歪んだ床から弾ける轟音と空気を歪ます灼熱の業火は秋菜の退路を絶つ。

―ブランディッシュスピア!

炎の柱のない空間から空を奔り突き抜ける一閃。
それは哀しき想いと揺ぎ無い意思をのせた閃光。
動きだした刻は秋菜を一瞬にして追い詰める。

「―――っ!」

わけがわからないまま喉の痛みが致命傷であることを悟る秋菜。
♂ローグがなにかしたのかっ!?
だからといって足元に倒れこんでいる♂ローグに構う余裕などない。

―サンクチュアリ!

もうなりふり構っていられない。全力で全員殺してやる。
GMの強大な魔力の輝きが炎の柱を巻き込みどす黒く輝く。

周囲を揺るがすBDSの衝撃が轟いた。

喉にスティレット、そして深淵の騎士子のBDS、さらには周囲のFWすら飲み込んで仁王立ちするGM秋菜。
BDSをまともに受けてなお倒れずに立つ秋菜に深淵の騎士子は恐怖すら覚えた。

が、そんなことは言っていられない。
深淵の騎士子は追撃のタメを瞬時につくり剣を突き出す。

「遊びが過ぎたみたいですね」

ゾッとするほど冷たい言葉とともに放たれた拳は深淵の騎士子が突き出した剣の数mm横を奔る。
そしてそのまま秋菜の拳は深淵の騎士子の胸を貫いた。

「秋菜ーーーーーーーっ!」

降り注ぐ♀セージのファイアーボルト。しかし詠唱はあまりにも遅すぎて。
絶命して倒れこむ深淵の騎士子を持ち上げて降り注ぐ炎は防がれ、♀セージに深い無力感を与える。

「順番が狂っちゃいましたね♪」

冷たい表情のままの軽い口調。
今更恐怖など… と♀セージは思うが無力感はどうしようもなく。
その場から一歩も動かないまま秋菜は何かの詠唱をはじめた。

「そこまでだ秋菜ーーーーーーーー!」

遠くからの怒声。♂アチャだ。
一瞬にして空を切り秋菜に迫る矢。

バカ、そこで叫んだら不意打ちにならないっ

♀セージは例え焼け石に水でもと追撃の詠唱をはじめる。
案の定、矢は軽く秋菜に弾かれた。

「ダブルストレイフィング! ダブルストレイフィング!」

次々と続けざまに放たれる銀の矢。
しかし悉く弾く秋菜。
ファイアーボルトが加わっても何もかわらない。
ただ、さすがに矢は弾かずに避けるようになったくらいか。

「あああああああああああああああっ!」

突然何を思ったか気がふれたように秋菜に突っ込んでいく♀セージ。
♂アチャはそれを見て青くなって叫んだ。

「止めるんだ♀セーージーっ!!!」

GM秋菜は無表情のまま♀セージを迎え、その拳を…

ブォンッ

まるで速度増加を受けた足の速いペコペコが高速で目の前を飛んでゆくような異音。
そして肉がつぶれ飛ぶような不快音。バリスタの巨大矢が秋菜を貫いた。

秋菜が避けた♂アーチャーの矢は遥か後方でバリスタの発射を抑えていたロープを切断していたのだ。
♂アーチャーのとっておきの秘策。
そしてそれに気付いた♀セージが自らを囮にして秘策の成功率をあげたのだ。
しかしその♀セージも秋菜の拳にからだを貫かれていたが。
倒れる秋菜と♀セージ。

「♀セージ!」

♂アーチャーは悲壮な叫びをあげて♀セージに駆け寄る。
が、それでも再び立ち上がろうとしているGM秋菜に気付く。

「てめぇっ」

♂アーチャーは急いで弓を構えるが秋菜も必死だ。
瀕死なはずのからだを器用に動かし床の欠片を♂アーチャーに投げつけ弓を弾き飛ばす。

「ハァっ、ハァッ」

荒い息を隠しもせずに憎しみの目を燃やす秋菜。

「ヒール! ヒール! ヒール! ヒール! ヒール!」

そしてヒールを唱えつつ♂アーチャーに向かって立ち上がる。

―スッ

秋菜の目の前に突然立つ人影。
そしてその人影は―

皮肉にも秋菜が放ったサンクチュアリと時間がその人影、♀クルセに絶好の機会をもたらしたのだ。

「グランドクロス!」

聖なる白い輝きと衝撃が十字に奔る。
♀クルセの残っている全生命力を懸けたその一撃の輝きは―
今度こそ、今度こそ確実に秋菜の生命を消して―
そして散った―

生命力を失った秋菜のからだはどさりと崩れる。
♀クルセも崩れ落ち方膝を突く。そしてそのまま絶命した。
その方膝をついて頭を垂れた姿は、
まるでプロンテラ騎士団員が騎士同士で互いに尊敬の意を込めてする仕草に似ている。
まったく動けず呆然としたまま♂アーチャーはそう思ったのは、
♀クルセの頭の下には♂ローグがうつぶせに倒れていたからか。

<深淵の騎士子、♀セージ、GM秋菜、♀クルセ 死亡  生き残り1名:♂アーチャー>
148名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 02:58:52 ID:i3f3n4lg
やっちまったorz
名前は見なかったことにしてください・゜・(ノД`)・゜・
149名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 12:23:57 ID:ScJLpazc
またwikiが・・・
復旧できる方お願いします・・・やり方わからない;

荒らした人へ
お願いだからこういう事やめてください。
ここ見てるんでしょ?;
150名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 13:33:25 ID:fugoRt5.
とりあえず消すだけ消しておいたよ(´・ω・`)
とゆーか元の形覚えてないんだわ。
編集してる人ってこういう知識ってどこで手に入れてくるの??

>>149
気持ちはわかるがそんな必死だと荒らしたくなっちゃうぞ。
黙って編集できるような知識を身につけYO!
…漏れもな_| ̄|○
151名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 14:05:43 ID:kwS1ykwA
またWIKI荒らしか…懲りないヤツがいるなぁ
まあ俺が全部コピーしてるからどれだけ消しても無駄なんだけどなー
すんげーめんどくさいけど、この企画の共犯者としちゃほっとくわけにもいかないし

つーわけで>>149-150
WIKI直しといたよ、二話も消えてたから直しといた
あと要望あったら荒らし対応コピペ用テキスト上げるけどどうする?結構デカいしSSUPろだじゃ無理?
152名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 16:27:52 ID:AkElayo6
いいんじゃない?
とりあえず誰でもお手軽に修正出来るってのは大きな利点だし。
153名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 17:32:59 ID:AmaKhxiI
トップページだけでも凍結って出来ないのかなぁ…htmlも用意すっかねこりゃ。
154名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 18:06:44 ID:6Fc8HT0k
粘着連投叩き君ウザい
WIKIの方の犯人も同一なんだろ
155名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/22(木) 20:11:20 ID:kwS1ykwA
上げようと思ったけどSSUPろだそのものが消えてる?
どっかこういうの気軽に上げられるUPろだない?
サイズそのものはZIP圧縮したら500k強にまで落ち着いたんだけど
156名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 00:44:50 ID:PgjoKZeY
ああ本当だ…座談会ログ参照できなくなってる。
UPろだの情報は提供できなくて申し訳ない…画像保管庫はTXTもZIPも使えなかったYO

ところでまとめWikiのMemberのところ、最下部に特別枠キャラの出典を足しておいたんだけど、

・あってもいい/余計 を聞きたいデス

あってもいい場合、足りてない情報や間違ってるところを修正してほしい。ペコ管理兵って元ネタどこだろ?
余計な場合は、変更前のものを保存してあるんで戻しておきます。
157名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 11:27:59 ID:EQo/2fzw
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にカキコ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | みんなで和気藹々と投稿してた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のバトROワなんだよな 今のスレは
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 連投厨が住みついてるから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
158名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 11:28:21 ID:EQo/2fzw
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にカキコ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | みんなで和気藹々と投稿してた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のバトROワなんだよな 今のスレは
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 連投厨が住みついてるから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にカキコ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | みんなで和気藹々と投稿してた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のバトROワなんだよな 今のスレは
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 連投厨が住みついてるから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にカキコ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | みんなで和気藹々と投稿してた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のバトROワなんだよな 今のスレは
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 連投厨が住みついてるから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
159名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 11:29:18 ID:EQo/2fzw
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   |
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | 今の俺はズレても気にしないからこまる
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  <
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    |
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
160名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2005/09/23(金) 12:27:14 ID:E5n1Qjzk
いったん落としておきますねー
161名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 13:47:51 ID:PgjoKZeY
明日は第二回座談会かーというわけで告知をコピペ

*****************************************
■読み手も書き手も集まれ!座談会第二回

日時 9/24(土)
時間 20:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所

※前回仕切ってくれた>>58は開始時刻に間に合わないそうなので、
一番最初に集合場所についた方、すいませんが主催お願いします。
(主にログ取りをお願いしたいです)
*****************************************

ROワの感想以外に話して欲しいことって、次回についての案出しとかだっけ?
162名無しさん(*´Д`)ハァハァage :2005/09/23(金) 14:27:44 ID:R4dmOgqg
        _,,:-ー''" ̄ ̄ ̄ `ヽ、
     ,r'"           `ヽ.
 __,,::r'7" ::.              ヽ_
 ゙l  |  ::              ゙) 7
  | ヽ`l ::              /ノ )
 .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ,,,,,,,,,,,,,,,_ ヒ-彡|
  〉"l,_l "-ー:ェェヮ;::)  f';;_-ェェ-ニ ゙レr-{   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i `'' ̄    r';' }   | 久々にカキコ
 . ゙N l ::.  ....:;イ;:'  l 、     ,l,フ ノ   | みんなで和気藹々と投稿してた
 . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"  < のが昔のバトROワなんだよな 今のスレは
   .| ::゙l  ::´~===' '===''` ,il" .|'".    | 連投厨が住みついてるから困る
    .{  ::| 、 :: `::=====::" , il   |     \________
   /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
 / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \
'"   |   `''-、`'ー--─'";;-'''"   ,|   \_
163名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 14:38:04 ID:AVHi3TaQ
とりあえずコピペ用のあげといたよ、あぷろだは適当だけど
http://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi11351.zip.html
ノートンをONにしてると落とせないから落とす時だけでもoffで
ちなみに解凍キーはrowa、削除キー同じな
正味タダのコピペ用だから各自使いやすいようカスタムしといて
164名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/23(金) 18:48:46 ID:PTewEpAI
>>161
そうそう、そんな感じ。
もう来週かー、多分いけそうだなあ
165名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 01:30:13 ID:qfcCCUno
いあ、来週でなく今日な。
166名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 02:34:00 ID:yIIW783s
時期がかなり今さらだけどカキコ。
前スレで見た、「アラームCの効果により♂ローグがロワ開始前に転移、
未来を変えるために奮闘する」って感じの意見がすげー気になってる。
これを次回にするのは無理があるだろうけど、構想とか妄想がどんどん
膨れ上がってヤバイ。
全体のアナザー(むしろこのサイトに対する同人)として
個人サイト作って公開するとかやったらやっぱりまずいんだろうか?
167名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 02:36:29 ID:97rsoqsY
いいんじゃない?
ここに居る全員が全員、世界が膨らむことに対して反論はしないと思うよ。
但し、新しく始まった奴に前作のを持ち込むのはカンベンな。
168名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 03:01:06 ID:yIIW783s
レスポンスはやっ
意見ありがとう。賛成してくれる人がいるとは思わなかった。
盗作を公言しているようなものだからみんな反対するだろうなと思っていたんだけど。
引用しなければならない文章も多いだろうし(主に台詞)前回書き手として参加した人
全員に許可をとったほうがいいんだろうけど、さすがにそれは無理すぎる。
できるだけ多くの人の意見が聞きたいんで、よかったら賛否ください。
おそらく反対派が多いだろうけど、その際はきっぱり諦めます。
完全に私用でのレスの消費で申し訳ない。
169名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 03:15:24 ID:Tcvp8PVY
>>168
私はROワイヤルやるに際してがんほーの許可もバトルロワイヤル作者の許可も取った覚えは無いけどね
別サイトでやるってな事なら、文句も出ないでしょう
その点に妄想かきたてられるっつーのも、実は理解出来なくもないw
つまる所、ガンバレって話ヽ(´ー`)ノ
170名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/24(土) 09:01:03 ID:ssIRjo2o
完成したら読んで見たいのでアドレス教えて下さい
171名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 09:17:13 ID:hrLIRwd.
むしろ途中でも見たいのでアドレスをっ
まあ、とりあえず今日なのでもっかいはっときますね

*****************************************
■読み手も書き手も集まれ!座談会第二回

日時 9/24(土)
時間 20:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所
議題 次回ROワについてと、第一回ROワの感想など

※前回仕切ってくれた>>58は開始時刻に間に合わないそうなので、
一番最初に集合場所についた方、すいませんが主催お願いします。
(主にログ取りをお願いしたいです)
*****************************************
172名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 13:25:37 ID:QOavwYIs
>>168
同じ意見書くのもあれだけど、賛成票ということで。
ローグが巻き戻って云々は凄くいいネタだけど、同時に大人数で作るのは
かなり無理がありそうだなぁと思ってたので超期待です。
引用は盗用とは違うので問題ないと思います。

座談会当日!今からノビを作って準備だ!しかしバイトが23時まdガガガ
173名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 17:28:46 ID:1U7eoLBs
>166
どっか別の場所に書いてアド誘導するなら賛成だぜぃ
実はその2周目ネタ俺が言ったんだわ
書いてくれたら嬉しい
174名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/24(土) 18:35:54 ID:xq8G.zbk
リレーにすると話が崩れてくるからねえ、やはりいい案がでたら一人で書くのが一番だの
175名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 12:25:48 ID:vIMH/ypw
wikiまた荒らされてる・・・
今度はウイルスに直リンだから下手にいじらず誰か対処希望。
176175sage :2005/09/25(日) 12:34:53 ID:vIMH/ypw
すいません
とりあえず危険リンクの削除とわかる範囲の復旧はしました。
あとだれか・・・お願いします。
177名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 13:01:09 ID:NTwhfcoU
WIKIの管理人さん、一時的にでも編集できないように対処してみては?
178名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 13:26:02 ID:D2z6keZM
さすがにウィルスはやりすぎだろ・・・
179名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 14:49:03 ID:smjKvwXM
画像庫のアドレスが…
180名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 16:59:14 ID:ghit63aU
座談会ログ欲しいな…誰か取ってた?
って、上げる所がないかもだけどさ
181名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 17:37:03 ID:/gZriQGw
こんなん作ってみたヨ
っ ttp://browa.fc2web.com/
182名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 21:18:31 ID:ghit63aU
>>181
うお、いいアイディア。お疲れ様です。
活用する機会が無い方がいいんですけどね〜…。
183名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/25(日) 22:53:41 ID:/gZriQGw
>>182
おつありー、活用する機会がないに越したことはないんだけどね…
というわけで方針を、「Wikiの触り方がよくわからん人のための解説」
という方向にもっていってみたヨ

触りたくても怖いって人いるっぽいし、
間違えて記事書いちゃっても、自分で直せるのでどんどん練習しよーということで。
184名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/26(月) 00:46:25 ID:QE1wzW/Y
座談会ログ来ないかな…自分も参加してたけど、途中からだからログとってないやorz
あぷろだは>>163が使ったやつを借りるのはどうかね
(とはいえ163のファイル、自分は解凍できなかったんだけど)
185名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/26(月) 02:49:14 ID:gAyeNlvA
途中までですけどログとってた分だけ上げておきます。入退室前後や空き部分のログ持ってる方はお願いします
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi11624.zip.html
186名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/27(火) 20:26:42 ID:zMzHDUXc
>>185
ありがたう。
187名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 02:27:56 ID:lWvJ78Ug
なんか停滞してるなぁ…雑談のネタ振りでもしますか?萌え板らしく一番萌えたキャラは、とか
ちなみに自分は♂ローグ。序盤のツンデレ(違 っぷりが最高
188名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 04:45:03 ID:zgvoSE0c
というか、次回の初期ルール案出しも平行してしないか?
ログの方じゃ何か、参加者が案出ししてみようって流れになってたし。

因みに俺の最萌えはアラームたん…
スレ住人だろとか言わないように。
189名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 05:18:12 ID:x5BH8km2
>>106でそれ提案されてるが、
第二回の冒頭案や荒らしとかで思いっきりスルーされてる罠

俺の最萌は♀剣士
190名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 08:13:29 ID:TizoXckw
♀ウィズをプッシュしておこう。箱の引きのよさとか、死亡時の♀Sageとの絡みが…。

>次回
私は人数は今回のままに近い形でいいと思う。転生を出すと人数の増加からわけがわからなくなりそうだし、
書き手側のスキル理解が低いのでやめたほうが良いような。特別枠ではあり?かなぁ?
特別枠は同じくらいでよさそうかな?ちょっと多いから少し減らしてもいいかも、程度。

ここで提案なのは、スーパーノービスを追加してみない?ってこと。
スキル配分の幅が広がって、カートを引いてるから近接タイプかと思ってたら魔法使ってきたとか
だまし合いに一役買うと思う。
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 08:49:02 ID:EGMzbbXs
♂モンクに活躍してもらいたかった(つД`)

ログの内容だけだととりあえず、ルールと人数は前回とほぼ同じですみそうだから
先にMAPどうするか決めたほうがいいんじゃない?
特にどこにするかよりも1MAPがどれくらいの広さなのか、っていう認識の共有とかをしていった方がいい気がする。
192名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 12:55:51 ID:DUBzxna2
♀セージ大好き。かっこいい女性たまらん。

>>191私も思ってました。1マップを横切るのに徒歩で何分かかるのか、
速度増加は徒歩の何倍か(は、決めなくてもいいかもしれないけど)ってあたりを
マップ問題と平行して決めちゃったほうがいいと思います。

ログやレスから出たのは
・島(亀島を参考に、拡大して民家や施設を作る?)
・ミッドガッツ(前と同じ、もしくは少し狭く)
・各街を繋げたもの(狭すぎてただの『バトルロイヤル』になっちゃう気がするけど)
って案のようですが、他に我も我もという案はありますかね?
亀島改造に関しては、ラノベロワみたいにグリッドだけ決めておいて書き手の
表現に任せるってのもアリだと思いました。

>>190スパノビの追加に関しては、特に不都合が思いつかないのでどちらでも。
193名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/29(木) 15:29:53 ID:cuoPPn4w
出来ればWIZ♂活躍させたいな
194名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/09/29(木) 15:31:14 ID:cuoPPn4w
sage忘れた…ごめん
195名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/29(木) 15:32:43 ID:cuoPPn4w
また…;
親に書き込んでるのばれると困るのであわててて・・・
196名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/30(金) 12:23:15 ID:14Q2M0C2
個人的には装備(カードも含めた)の充実がもう少しあってもいいんじゃなかろうかなと。
弓職なんて弓が無けりゃただの人だし
遠距離職vs近距離職のキリキリした闘いもあってもいいと思う。

あとは…開催場所?
なんつーかROマップって本来は世界地図並みの広さのはずじゃあって気がしてます。
そこまでも行かなくとも南北アメリカ大陸並みの広さとかね。
山脈とか国家とかが存在してるし。
日本地図くらいって考えることもできると思いますけど。

まぁ、その辺はどうでもいいとは思うんですけど
どんなマップを使うにしても(前回同じくROマップにしても)
移動のこととかを厳密にするって言うんなら
全体の大きさがどんなもんかってのを最初に決めとかないと苦しい気がします。
北海道位の広さがあるんだったら20人程度がそこで遭遇する確率なんてかなり低いわけですし。
たとえ、街道沿いや街に集まりやすいなんてことを言うにしても。
じゃあ亀島にすっかぁ。
でも折角だからいろんな場所出した方がおもしろくない?って悩みどころですけどね。
197名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/30(金) 14:56:14 ID:K2mmR//w
原作ラグナロクとかROニメだと街とかも結構な広さっぽいしね
そういうメディア準拠だと今回のMAPの広さは広すぎると思う。参加者が出会えたのは奇跡的
ログで言ってる人も居たけどRO内MAP9つ分くらいを更にエリア分けしたほうがいいかも?
でもその場合はどういうMAP分けにする?ってことになるんだけど…やっぱり亀島を拡大&改造?バイアラン島でも面白いかも、形的にw
広さのほうは原作ロワがだいたい2キロちょっとだったから10キロ四方くらいがいいかなーとか

あと原作にあった24時間以内に死者が出ないとみんなドカンを取り入れてみるとか
まあそんな結末は無いだろうけど放送4回分以内に一回も死者が出なければ爆発するみたいに
198名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/09/30(金) 19:33:15 ID:KxsPsi6k
>>197
というか、MAPの広さがゲーム内間隔でさっさと移動できちゃった感じ。そういうルールは決まってなかったししょうがないけど。

亀地上はいくつか池?もあるから淡水と設定すれば便利そう。でも後半になると死体が浮きまくり?
木が鬱蒼と生い茂ってるから、50人くらいが10キロ四方に固まってても大丈夫…なのかなぁ?
50人くらいが10キロ四方にとかいわれても漠然すぎてイマイチ…誰か分かりやすい例は無いものか。
バイラン島は比較的明るいしひらけた所が多いし、大きく引き伸ばすにしても単調になりそうだからなぁ。
他に候補地としては、沈没船入り口の所・グラストヘイム地上とか?

>24時間でドカン
うん、あってもいいかも。原作に近い分にはいいだろうし。
199スターゲイザーsage :2005/10/01(土) 01:59:00 ID:mLsJMDUg
227B EVIL

「どうしてだ・・・・どうしてこんな結末しかないんだよおおお!!!」

♂アーチャーは全てが終わった地で仲間達の遺骸に次々と駆寄る。

「おい・・・おい!!♀クルセの姉さん!♂ローグのあんちゃんしっかりしろ!」

必死で二人を揺する。しかし二人とも息は無かった。
二人はもう既にどうしようもないくらい事切れていた。

「な、なんでだよ・・・一緒に帰ろうって約束したじゃないか・・・なんで二人だけで
幸せそうに逝っちゃうんだ・・・俺一人でどうしろっていうんだ・・・。」

しかしそう言いながら♂アーチャーはうつぶせの♂ローグの遺体の手を
差し出されているような体勢の♀クルセの手に重ねた。
既に日が落ちかけている。

「ちくしょ・・・幸せになれよあほ・・・・。」

さらに♀セージに♂アーチャーは消沈した様子で歩み寄る。

「姉さんの囮が無かったら確かに勝てなかったよ・・・でも自分の命と引き換えに
しちゃったら意味ないじゃん・・・アンタほどの頭のキレル奴ならもっと他の方法も
思いついていたはずだろ・・・・俺を生かすために無茶しやがって・・・。」

しかしその自己犠牲の果てに辿り着いたのはかつての♀WIZのような穏やかな笑顔。
もし冷たい賢さと暖かい賢さを分ける境界線があるとしたら、それは今わの際に
人のために自分の命を捨てる策を取れる賢さを言うのではないだろうか。
そして♀セージは自分のために人の命を捨てる策ではなく♂アーチャーのために
自分の命を捨てる策を取ったのだ。

「ちくしょ・・・・」

涙を袖でゴシゴシ拭いた。
続いて♂アーチャーは深遠の騎士子に歩みよった。

「あんたは最後まで騎士だったよ・・・姉さん。なぜなら・・・」

秋菜の拳により貫かれていた深遠の騎士子の手に傍らに血まみれで
落ちていたツヴァイハンダーを握らせた。

「あんたの騎士道折れなかったぜ。」

ツヴァイハンダー。かつてのゲフェニア魔王の持ち物。絶対に折れない大剣。
そして復讐半ばで♂BSに彼は殺されてしまったが意志はこの剣に託された。
そして、この大剣は己の主の復讐を果たしたのだった・・・。

「二人分の意志だもんな・・・そりゃあ強いよな・・・。」

アーチャーの手に持つにはあまりに重たかったそれには苦笑いするしかなかった。
二人分の意志は重さをも持ちうるモノなのかもしれない。

「さて、どうするか・・・・。」

途方に暮れる♂アーチャー。その時、ガラガラという音がした。

「♀セージさん・・・・? う!?お前は!」

そこに立っていたのはGM秋菜であった。

「フ・・・大したモノね。人間の意志というのは・・・。」

まだ本気口調を崩していないのか今までの浮ついた口調ではなかった。

「ば、馬鹿な、まだ死んでいなかったというのか!?」

思わず騎士子のツヴァイハンダーを手に取る♂アーチャー。
しかしあまりの重さゆえに地面に刃先を引きずるという不恰好な体勢であった。

「ハハハ、そんな剣をお子様が扱えるはずないでしょ。」

嘲笑を浮かべる秋菜。

「う、うるさい!絶対にお前だけは殺す!」

しかし、それを聞いた秋菜は奇妙な嬉しいのか悲しいのかもしくは
両方入り混じった表現しがたい表情を顔に浮かべた。

「まあ、待ちなさい。私はどうせもうすぐ死ぬ。
わざわざそんな無駄な手間をかけることもないでしょ。
さらに言えば、あんたを殺す気もないわよ。
あんた一人殺した所で私の運命が変わるわけでもないしね。今更めんどくさいわよ。」

怪訝な表情をする♂アーチャー。しかし確かにあれだけの攻撃を受けて
死なない方がおかしいのだ。最後の数滴の力を振り絞っているだけかも
しれない。だが、とにかく油断なく身構える♂アーチャー。
そしてそれを見て益々おかしいのか先ほどの表情を強くした秋菜。

「まあ、酔狂に私の過去でも語ってあげましょう。」

そう言うと苦笑をトッピングに、優しさを隠し味に秘めた諦観の表情を浮かべて
秋菜は全てを語った。GM♂の事、自分が第一回バトルROワイアルの優勝者であった事、
そして今までやってきた事を。

「フフ・・これでも昔は貴方達と同じ一介の人間で冒険者だったのよ?信じられる?(笑)」

♂アーチャーは同情の念を顔に一瞬浮かべた。しかしすぐさま激昂して叫んだ。

「ふざけんな!!!なんで被害者だったあんたがこんなゲームを企画すんだよ!
俺たちの辛さ、悲しみ、苦しみ、憎悪、絶望、その全てをあんたは味わったこと
あるんだろ!そうやってGMになったんだったらなんで二度とこんなゲームが
行われないよう努力しねーんだよ!なんで率先してこんなゲームをしたんだよ!」

秋菜は哀れみの表情を浮かべた。それは自分に対しても♂アーチャーに対しても
通用する表情であったのだろうか・・・・・。

「そうね・・・私は貴方ほど強くなれなかったからかもしれないわね(笑)」

苦笑する秋菜。しかしやがてフッと思いついたように自己分析を始めた。

「・・・・・・・・・・・・いえ、違うわ。確かに強くなった。負の感情だけね。
信じられる?私を愛していた彼(GM♂)が私をあんなゲームに放り込むなんて?
そして、あの頃のか弱い私を手篭めにしようとしたご立派な騎士様や
背後から私を刺そうとしたあこぎな商人様。
そうしてありとあらゆる負の感情を受け、心の自己制御システムが働いたのかもね。
つまり、私は自らの正常を保つために狂ったのよ。」

普段なら二律背反するその言葉に疑問を持つ♂アーチャーであっただろうが
このゲームに参加した後だとその言葉の真の意味も分かるような気がした。
彼女は自分みたいに良い仲間に巡り合えなかったのであろう。
全てがか弱い彼女を傷つけようとし嬲ろうとし殺そうとしたのであろう。
さらに愛していたGM♂にも裏切られたのだ。
そしてその中で優勝したのだ。自分みたいに正の感情を味わったことなど
一度たりともないであろう。
全てに裏切られた彼女は生き残るために性質がエビルになったのだ。

「私は生き残るために体を売ったわ。せっかく最初は彼(GM♂)に捧げようと
思ったのにね(笑)・・・そして私は強い者に従い、最後にそのご立派な騎士様の
のどをダガーで掻っ切って優勝したのよ。」

うつむきながら話していた彼女はそこで言葉を区切ると顔をゆっくり上げた。
落日が赤くその凛とした表情を照らし出した。
彼女は泣いていた。しかし凛とした表情を歪めずただ、涙が頬を伝うだけであった。
♂アーチャーは美しいと心の底から思った。

きっと性質が大変動する前はアラームたんや♀プリみたいな
純真な性質であったのだろう。
だが悲しいかな純真すぎたのだ。
それゆえ深く深く闇に染まってしまった。
強すぎる白は簡単に闇に染まってしまうのだ。
反動形成はどちらか極端な性質に現れやすい。
女神はその時、悪魔になったのだ。

「そして私はその後、このゲームを続けたわ。だって私一人じゃ不公平じゃない?
もっと多くの人にも私の絶望を味合わせたかったのよ。ああ、彼(GM♂)は私が
帰ってきた後、何も言わなかったわ。それとも言えなかったのかしら?フフ
私は彼をコキ使ったわ。ライバルを蹴落とすため。このゲームをうまく開催するため。
夜の相手にも使ったわね。アハハ。でもあいつときたらベッドの上で
[秋菜、もうこんなことはやめるんだ。お願いだ。やめてくれ・・・]って言うばっかり
なのよ。あんたが私をこんなにしたのにねぇ(笑)」

既にもう夕日が落ちようとしていた。

世界の中心を駆け抜ける風が
消える間際の最も赤い光に照らされた
秋菜の髪をたなびかせる。

「そうね・・・でもね。でもね。・・・・あいつが貴方たちに殺されたと聞いた時は
ほんーーーーっとに悲しかったわ。居無くなってから気が付いた。
ああ、あの人こそ本当に私は好きだった・・・・・・とね(笑) もう遅いよね。」

秋菜のその涙が愛する者に注がれば良かったのに・・と♂アーチャーはその時、思った・・・・。

<GM秋菜:瀕死  生き残り1名:♂アーチャー>
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 02:08:17 ID:mLsJMDUg
GM秋菜が好きでした。極悪すぎる性質の最後の一瞬に
見せる原始の性質を描きたいと思いました。
カンダタみたいな極悪人にも蜘蛛を救う良心は残っています。
それと同じように秋菜を重ね合わせました。

さらにどんな極悪人にも生まれながらに性質がEVILというのは絶対にありません。
性善説や性悪説を論議しようというのではないですがそれぐらいは信じたいものです(笑)
201名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 04:28:17 ID:JXcw8MLM
MAP関係でちょっと考えてることを2個ほど書いてみる
ついでに()の中に問題点を適当に書いてみる

・1MAP移動するのに経過する時間は歩いて1〜2時間くらいを目安にする
(定時放送の回数が無駄に増えたりする、キャラを動かす時間が無駄にかかるなど)

・定時放送での禁止地域を各エリアから一つずつ指定
(たった2,3回の放送で交通の要所となるべき場所が潰される可能性あり)
202名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 05:49:01 ID:rg1/pmQE
ん。話の腰を折って悪いんだけど、
来週の末ぐらいに出た案とか纏めて、次回のルール案として書いてみてもいい?
203名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 12:07:40 ID:s8HT8vlk
とりあえず亀島参考でやってみた。こういう白地図、書き手さんが文中で
「民家をみつけた。3軒ならんで立っている」 現在地:A-5 とかやってってみんなで地図を作ってみるのはどうかな。
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=30

>>200 ♂アチャは♀プリに会ってないんじゃない?
204名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 13:30:58 ID:mLsJMDUg
>>203
あうちうっかりしてた。Wikiの方では削除しておきます。
205名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 19:57:18 ID:s8HT8vlk
>207 EVIL
あ…ていうか「226加速」から読むと、秋菜は一人で立って
ペラペラ流暢に喋れるような状態じゃないと思ったんだけど、どうでしょうか。

バリスタのぶっとい矢に貫かれてトドメにクルセのGX喰らって、
>今度こそ、今度こそ確実に秋菜の生命を消して―
という部分があるので、伏線回収はたしかに大切なんだけど
これは流石に前の人の話を無視しすぎのように思う。
206名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 19:58:52 ID:s8HT8vlk
>227 EVIL ですね orz >>204です。
207名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/01(土) 22:05:05 ID:qbt2CEs.
227B EVIL

「どうしてだ・・・・どうしてこんな結末しかないんだよおおお!!!」

♂アーチャーは全てが終わった地で仲間達の遺骸に次々と駆寄る。

「おい・・・おい!!♀クルセの姉さん!♂ローグのあんちゃんしっかりしろ!」

必死で二人を揺する。しかし二人とも息は無かった。
二人はもう既にどうしようもないくらい事切れていた。

「な、なんでだよ・・・一緒に帰ろうって約束したじゃないか・・・なんで二人だけで
幸せそうに逝っちゃうんだ・・・俺一人でどうしろっていうんだ・・・。」

しかしそう言いながら♂アーチャーはうつぶせの♂ローグの遺体の手を
差し出されているような体勢の♀クルセの手に重ねた。
既に日が落ちかけている。

「ちくしょ・・・幸せになれよあほ・・・・。」

さらに♀セージに♂アーチャーは消沈した様子で歩み寄る。

「姉さんの囮が無かったら確かに勝てなかったよ・・・でも自分の命と引き換えに
しちゃったら意味ないじゃん・・・アンタほどの頭のキレル奴ならもっと他の方法も
思いついていたはずだろ・・・・俺を生かすために無茶しやがって・・・。」

しかしその自己犠牲の果てに辿り着いたのはかつての♀WIZのような穏やかな笑顔。
もし冷たい賢さと暖かい賢さを分ける境界線があるとしたら、それは今わの際に
人のために自分の命を捨てる策を取れる賢さを言うのではないだろうか。
そして♀セージは自分のために人の命を捨てる策ではなく♂アーチャーのために
自分の命を捨てる策を取ったのだ。

「ちくしょ・・・・」

涙を袖でゴシゴシ拭いた。
続いて♂アーチャーは深遠の騎士子に歩みよった。

「あんたは最後まで騎士だったよ・・・姉さん。なぜなら・・・」

秋菜の拳により貫かれていた深遠の騎士子の手に傍らに血まみれで
落ちていたツヴァイハンダーを握らせた。

「あんたの騎士道折れなかったぜ。」

ツヴァイハンダー。かつてのゲフェニア魔王の持ち物。絶対に折れない大剣。
そして復讐半ばで♂BSに彼は殺されてしまったが意志はこの剣に託された。
そして、この大剣は己の主の復讐を果たしたのだった・・・。

「二人分の意志だもんな・・・そりゃあ強いよな・・・。」

アーチャーの手に持つにはあまりに重たかったそれには苦笑いするしかなかった。
二人分の意志は重さをも持ちうるモノなのかもしれない。

「さて、どうするか・・・・。」

途方に暮れる♂アーチャー。その時、ガラガラという音がした。

「♀セージさん・・・・? う!?お前は!」

そこに居たのはうずくまりながらもなんとか生きている状態のGM秋菜であった。
既に満身創痍で腹にはでっかい穴が空いておりそこからは内臓さえ飛び出していた。

「フ・・・大した・・・モノね。人間の意志というのは・・・。」

死を覚悟したのだろうか本来のしゃべり方に戻っていた。

「ば、馬鹿な、まだ死んでいなかったというのか!?」

思わず騎士子のツヴァイハンダーを手に取る♂アーチャー。
しかしあまりの重さゆえに地面に刃先を引きずるという不恰好な体勢であった。

「ハ・・・ハハ、そんな剣を・・・お子様が扱えるはずない・・・でしょ。」

嘲笑を浮かべる秋菜。
大地は痛々しいぐらい血の華を咲かせている。

「う、うるさい!絶対にお前だけは殺す!」

しかし、それを聞いた秋菜は奇妙な嬉しいのか悲しいのかもしくは
両方入り混じった表現しがたい表情を顔に浮かべた。

「まあ、待ち・・・な・・さい。私はどうせもうすぐ・・・死ぬ。
わざわざ・・・そんな無・・・・駄な手間をかけることもないでしょ。
さらに言・・・えば、あんたを殺・・・す気もないわよ。
あんた一人殺した所で私の運命が変・・・わるわけでもないしね。
今更めん・・ゲホゲホ・・・どくさいわよ・・・。」

血の咳を吐き出す秋菜。
確かにあれだけの攻撃を受けて死なない方がおかしいのだ。
最後の数滴の力を振り絞っているだけかもしれない。
だが、とにかく油断なく身構える♂アーチャー。
そしてそれを見て益々おかしいのか先ほどの表情を強くした秋菜。

「まあ、酔狂に私の・・・過去でも・・・語ってあげましょう。」

そう言うと苦笑をトッピングに、優しさを隠し味に秘めた諦観の表情を浮かべて
秋菜は全てを語った。GM♂の事、自分が第一回バトルROワイアルの優勝者であった事、
そして今までやってきた事を。

「フフ・・これでも昔は貴方達と同・・・じ一介の人間で冒険・・ゲホゲホ・・者だったのよ?
信じられる?(笑)」

♂アーチャーは同情の念を顔に一瞬浮かべた。しかしすぐさま激昂して叫んだ。

「ふざけんな!!!なんで被害者だったあんたがこんなゲームを企画すんだよ!
俺たちの辛さ、悲しみ、苦しみ、憎悪、絶望、その全てをあんたは味わったこと
あるんだろ!そうやってGMになったんだったらなんで二度とこんなゲームが
行われないよう努力しねーんだよ!なんで率先してこんなゲームをしたんだよ!」

秋菜は哀れみの表情を浮かべた。それは自分に対しても♂アーチャーに対しても
通用する表情であったのだろうか・・・・・。

「そうね・・・私は貴方ほど・・ゲホ・・・強くなれなか・・ゲホ・・・ったか・・・らかもし
れないわね・・・ゲホゲホゲホ・・・。」

苦笑する秋菜。しかしやがてフッと思いついたように自己分析を始めた。

「・・・・・・・・・・・・いえ、違うわ。確かに・・・強くなった。負の感情だけね。
信じられる?私を・・・愛していた彼(GM♂)が私・・をあん・なゲーム・・に放り込むなんて?
そして、・・あの頃のか弱・・・い私を手篭めにしよ・・うとしたご・・立派な騎士様や
背後から私を・・・刺そうと・・したあこぎな商人様。
そうして・・・・ありとあらゆる負の感情を受・・・け、心の自己制御シ・・・ステムが働いたのかもね。
つまり、私は自らの正常を保つために・・・・ゲホゲホゲホゲホ・・・。」

数拍の溜めを置いて秋菜は言った。

「狂ったのよ。」

普段なら二律背反するその言葉に疑問を持つ♂アーチャーであっただろうが
このゲームに参加した後だとその言葉の真の意味も分かるような気がした。
彼女は自分みたいに良い仲間に巡り合えなかったのであろう。
全てがか弱い彼女を傷つけようとし嬲ろうとし殺そうとしたのであろう。
さらに愛していたGM♂にも裏切られたのだ。
そしてその中で優勝したのだ。自分みたいに正の感情を味わったことなど
一度たりともないであろう。
全てに裏切られた彼女は生き残るために性質がエビルになったのだ。

「私は生き残るため・・・に体を売ったわ。せっ・・・かく最初は彼(GM♂)に捧げようと
思ったのにね(笑)・・・そして私は・・・強い者に従い、最後・・・にそのご立派な騎士様の
のどを・・ダガーで掻っ切っ・・・て優勝したのよ。」

うつむきながら話していた彼女はそこで言葉を区切ると顔をゆっくり上げた。
落日が赤くその凛とした表情を照らし出した。
彼女は泣いていた。しかし凛とした表情を歪めずただ、涙が頬を伝うだけであった。
♂アーチャーは美しいと心の底から思った。

きっと性質が大変動する前はアラームたんや♀プリみたいな
純真な性質であったのだろう。
だが悲しいかな純真すぎたのだ。
それゆえ深く深く闇に染まってしまった。
強すぎる白は簡単に闇に染まってしまうのだ。
反動形成はどちらか極端な性質に現れやすい。
女神はその時、悪魔になったのだ。

「そして私・・・はその後、このゲー・・・ムを続けたわ。だって私・・・一人じゃ不公平じゃない?
もっと多くの人にも・・・私の絶望を味合わせたか・・・ったのよ。ああ、彼(GM♂)は私が
帰ってきた後、何も言わ・・・なかったわ。それとも言えなか・・・ったのかしら?フフ
私は彼を・・コキ使ったわ。ライバルを・・・蹴落とすため。このゲームをうま・・・く開催するため。
夜の相手にも・・・使ったわね。アハハ。でもあいつ・・ときたらベッドの上で
[秋菜、もうこんなことはやめるんだ。お願いだ。やめてくれ・・・]って言うばっかり
なの・・・よ。あんたが私をこんなにし・・・たのに・・・ねぇ(笑)」

既にもう夕日が落ちようとしていた。

世界の中心を駆け抜ける風が
消える間際の最も赤い光に照らされた
秋菜の髪をたなびかせる。

「そうね・・・でもね。でもね。・・ゲホゲホゲホ・・あいつが・・・貴方たちに殺され・・・
たと聞いた時は・・・ほんーーーーっとに悲しかったわ。う・・ゴフ・・・ゲホゲホゲホゲホ・・・。」

そう言うと秋菜は盛大に血咳をばら撒いた後、淀み無くその言葉を・・・紡ぎ出した・・・。

「居無くなってから気が付いた。ああ、あの人こそ
本当に私は好きだったとね(笑) もう遅いけどね。」

秋菜のその涙が愛する者に注がれば良かったのに・・と♂アーチャーはその時、思った・・・・。

<GM秋菜:瀕死  生き残り1名:♂アーチャー>
208スターゲイザーsage :2005/10/01(土) 22:06:00 ID:qbt2CEs.
修正しました。
209名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/02(日) 01:24:21 ID:oEZj7dFY
>>208
いい感じで伏線回収してるから次に期待。
210名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/02(日) 06:05:33 ID:7yf1b2qM
>>207
なんか途中に入ってる(笑)に凄い異物感がある…自分だけ?あはは!とかで代用効かないものかな
あと>>208の名前欄は…コテ?だったらこのスレではコテつけないのがルールですよーとだけ
211&;sage :2005/10/02(日) 18:46:16 ID:MX1SJvXE
了解です。以降は名無しに戻ります。
(笑)はフフ・・・とかに脳内変換して頂くとありがたいです。
212名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/02(日) 23:58:41 ID:kP6LTo3s
最近バトROワを知って読んでいる最中だが
109.いただきます が面白かった。悲しい_| ̄|○|||
♀プリモンクシーフ…(つд`)
213名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 02:14:08 ID:Z6.G1doc
http://tfc55.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/ss_up/rag_ss/1128273004.txt
や、やっと書き終わった。テキストファイルで62k……アリエネ
あまりにデカスギなんで、ウプロダ借りて投稿する形にしました
タイトルは『あの世だよ、全員集合』
あの世シリーズの完結編のつもりで書き始めたらこんな量に……

内容は……タイトルで察してくれっ
私はっ、絶対にっ、謝らないっ!
でも逃げるっ!
214名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 12:03:00 ID:YR9.H3O2
>>213
見れない
215名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 12:28:26 ID:fTfT2OPI
>>214 txtファイルはアドレスにコピペせにゃ見れんよ
216名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 12:28:38 ID:wmkxq2/A
>>213
いろいろ感想書こうと思ったけど、まとまらなかったんで一言だけ。

GJ!
217名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 16:45:25 ID:y5GEb1.g
GJ!!

惜しむらくは最後の♀剣士のあたりで妹の♀クルセから何か欲しかったなー、なんて(´∀`*)
218名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 16:47:44 ID:OGOW1gmQ
うわああああ
よすぎる。・゚・(*ノ□ノ)・゚・。
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 18:46:44 ID:IFK3iOfk
お笑い路線と思いきや最後は…GJ
220名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/10/03(月) 20:28:30 ID:r7Y/lMFE
胸に来た、GJ
221名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 22:51:08 ID:csnsBTJg
>>213
「♂ウィズ……頼む」
「メテオ」

ここすき。

最後(も真ん中も最初も)よかったよー
222名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/03(月) 22:56:44 ID:XRmuSvoY
うわ、ぐっと来た、ぐっじょぶ。お疲れ様
223名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 02:21:00 ID:f5CHT2Yk
スレみつけてぶっ通しで1からここまで読んだ漏れが来ましたよ
喪前らなんでこんな良い文書けるんだ。・゚・(ノД`)・゚・。
224名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 12:05:11 ID:oyWjxu56
地平線に溶け始めた太陽、ヴァルキリーレルムを照らす黄金色の光が薄れていく。

再び夜が来る。
何度目の夜なのかはもう忘れてしまった。
ただ、分かっているのは明日の太陽は見られそうにないってことだ。

目の前にいるのは憎き仇であるGM"秋菜"───

『オレはこいつらと生きて帰る・・・』

あのときの誓い、果たされなかった誓い。

弱々しく咳き込む秋菜、体は自らが吐き出した血で黒く染まり、顔色はただただ蒼白。
目の焦点はどこにもあっておらず、口からこぼれる声はもはや小さ過ぎて何を言ってるのかも分からない。

───憎き仇であった彼女ですら犠牲者だったのだ

「オレは、どうしたらいい。
 教えてくれ、♀セージ、教えてくれ───♀アルケミスト」

立っていられない、座り込む気力も無い。
♂アーチャーはがくりと地面に両膝を着き、うなだれた。


『              か       すか』


かすかな声が♂アーチャーの耳に届く。
聞き覚えの無い声、それが誰の声であるかを考える力は♂アーチャーには残っていない。


『   い   です    どうか      い』


声は何かを必死に伝えようとする。
それでも、答えるものは誰もいない。

どさり

おそらく秋菜の体が地面に崩れ落ちたのであろう。
♂アーチャーは僅かに視線を上げ、彼女の方を見やると、呆けたような顔で再び下を向く。

もう、どうでもいい。

ぐるぐると頭の中をその言葉だけが繰り返される。
心は本当に空っぽで、それでも立ち上がらなければならないとすれば、それはなんて残酷なんだろう。
♂アーチャーはそんなことを思った。

誰かも分からぬ声による訴えは尚も続いていた。
誰が、なんのために、浮かぶ疑問に♂アーチャーは少し微笑う。
こんな状態ですら、そんなどうでもいいことを気にしてしまう自分がおかしかった。

仲間が死に、仇も死に、全てが終わったこんな状態ですらくだらない声を気にする自分がたまらなく滑稽に思えた。

───うるさい

耳障りな声に♂アーチャーは自分の耳を両手で塞いだ。
それでも聞こえてくる声に♂アーチャーは苛立つ。

───うるさい

♂アーチャーは両耳の鼓膜を両手の人差し指でそれぞれ破った。
痛みよりもなによりも、声が聞こえなくなったのが彼には嬉しかった。

そこで彼の中の何かが弾けた。

間近のツヴァイハンターを手に取り、自身の首にあてる。
痛みも恐怖も無い。
そこにあるのは絶対的な解放感。

口元がニィィと笑う。
そうだ、間違いない、この行為だけがオレを救ってくれる。
昂ぶる興奮に♂アーチャーの心臓が激しく波打つ。

そして、彼は勢い良く自分の両手を引いた。

<GM秋菜 死亡 現在位置/ヴァルキリーレルム 所持品/バルムン>
<♂アーチャー 死亡?  現在位置/ヴァルキリーレルム 所持品/ツヴァイハンター、白ハーブ1個 備考:首輪無し>
225名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 12:10:53 ID:oyWjxu56
げ、サブタイ忘れた。

228B 自由への招待

そして、内容についてだが私も謝らない。
謝らないぞ!


ゴメンなさい。
226名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 15:22:28 ID:v8K074tk
耳の穴に人差し指は無茶だと思うぞ
227名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 17:16:42 ID:KfDh3OJ2
>>202
新作ラッシュですっかり見落としてたけど、いいんじゃない?
ある程度纏められてた方が判り易いと思うし
各ルールの長所と短所も纏めてもらえると更に助かるかも

>>226
つ[バキの花山VSスペック]
228名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 19:19:48 ID:oyWjxu56
修正させて、ください おながいします onz

228B 自由への招待

地平線に溶け始めた太陽、ヴァルキリーレルムを照らす黄金色の光が薄れていく。

再び夜が来る。
何度目の夜なのかはもう忘れてしまった。
ただ、分かっているのは明日の太陽は見られそうにないってことだ。

目の前にいるのは憎き仇であるGM"秋菜"───

『オレはこいつらと生きて帰る・・・』

あのときの誓い、果たされなかった誓い。

弱々しく咳き込む秋菜、体は自らが吐き出した血で黒く染まり、顔色はただただ蒼白。
目の焦点はどこにもあっておらず、口からこぼれる声はもはや小さ過ぎて何を言ってるのかも分からない。

───彼女ですらゲームの犠牲者だったのだ

「オレは、どうしたらいい。
 教えてくれ、♀セージ、教えてくれ───♀アルケミスト」

立っていられない、座り込む気力も無い。
♂アーチャーはがくりと地面に両膝を着き、うなだれた。


『   です    が    ら          さい』


かすかな声が♂アーチャーの耳に届く。
秋菜でも♀セージでもない、聞き覚えの無い声。


『お願い     声    たら      を   さい』


声は何かを必死に伝えようとする。
それでも、返事をするものは誰もいない。

どさり

おそらく秋菜の体が地面に崩れ落ちたのであろう。
♂アーチャーは僅かに視線を上げ、彼女の方を見やると、呆けたような顔で再び下を向く。

もう、どうでもいい。

ぐるぐると頭の中をその言葉が繰り返される。
心は本当に空っぽで、それでも立ち上がらなければならないとすれば、それはなんて残酷なんだろう。
♂アーチャーはそんなことを思った。

誰かも分からぬ声による訴えは尚も続いていた。
誰が、なんのために、浮かぶ疑問に♂アーチャーは少しだけ微笑う。
こんな状態ですら、そんなどうでもいいことを気にしてしまう自分がおかしかった。

仲間が死に、仇も死に、全てが終わったこんな状態ですらくだらない声を気にする自分がたまらなく滑稽に思えた。

───うる、さい

耳障りな声に♂アーチャーは自分の耳を両手で塞いだ。
それでも聞こえてくる声に♂アーチャーは苛立つ。

───うるさい

♂アーチャーは両耳の鼓膜を両手の人差し指でそれぞれ突き破った。
だらりと耳からこぼれ落ちた黒い血が床に点描を作り、
脳を直接傷つけられたかのような痛みが♂アーチャーを襲う。

けれど、痛みよりもなによりも、あの声が聞こえなくなったことが彼には嬉しかった。
そして、その狂喜(よろこび)という感情が彼の中の何かを弾けさせた。

♂アーチャーの目が床に転がる何かを探してさまよう。
まるで悪魔に憑かれてしまったかのようなおぞましい眼球の動き。

全身が一度ビクンと揺れ、そして、口元がニィィと笑う。
どうやら見つけたらしい。興奮を抑えきれないのか、肩で息をする。

───そうだ、間違いない、これでオレは救われる

♂アーチャーの両手が巨大な何かを掴み、その何かをずるりと持ち上げる。

心に迷いは無い。
もはや痛みも恐怖も無い。

彼は自分の両手をゆっくりと首元に引き戻す。

黄昏の太陽光によって浮かび上がる♂アーチャーのシルエット。
それは死んだはずのゲフェニアの魔王、ドッペルゲンガーと瓜二つ。

そう、♂アーチャーの両手に握られていたのは魔王の剣、ツヴァイハンダー。

そして、彼は自らの首にツヴァイハンダーをあてると、勢い良く両手を横にずらした。

<GM秋菜 死亡 現在位置/ヴァルキリーレルム 所持品/バルムン>
<♂アーチャー 死亡?  現在位置/ヴァルキリーレルム 所持品/ツヴァイハンダー、白ハーブ1個 備考:首輪無し>
229名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 23:20:00 ID:o0CZwDDU
>>227
それ読んでないんだけど、バキワールドの芸当って常人止まりのアチャにも適用されんの…?
無心で頑張ればなんとか出来るもんなのか。
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/04(火) 23:55:24 ID:MpJU5BEs
聖闘士星矢でも指で鼓膜破ってますね。
いや、それも常人とは言い難いか・・・
231名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/05(水) 00:12:05 ID:MQILbDMA
耳穴を裂け広げられるほど指が丈夫で力があれば可能かもね・・・
弓より殴った方が強そうだ
232名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/05(水) 01:30:36 ID:J4QsZMlQ
ほらアーチャーだし指は鍛えとかないと強弓とか引けないだろうし
鼓膜までくらいなら思い切りさえあればやれるんじゃないかな?
233名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/05(水) 21:07:02 ID:y39nKzNY
229B 伝説の詩 ラグナロク・オン・ライン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・・首に薄いキズができる・・・。これで何本目だろうか・・・。

「ちくしょう・・・なんで死ねないんだ・・・。」

今度こそはと思って掻っ切ろうとするがまたダメだ・・・。

「首のためらい傷か・・・・くはははは!」

全く笑えない。剣が言うことを聞いてくれないのだ・・・。

「一体俺に何を期待しているというのだ!」

いくら力を加えてもブルブル震えてそれ以上押し込めずに薄く
皮膚を切り裂く太刀筋を示す・・・・。

「この死に絶えた世界で!」

だがそれでも魔王の残留思念が残っているかのように
魔剣はかの者が命を絶つのを許さない。

「秋菜が死に、最早帰れる望みもないというのに!」

しかし、それでも剣は死ぬことができるなら死ぬ気で生きることも
できるはずだと言わんばかりに言うことを聞いてくれない・・・・。
既に陽光は姿を消し、辺りは闇が支配する静穏な世界へと・・・。

「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

そう叫んだが耳が聞こえないということはすなわち自らの発音も聞こえない
ということで最早、言語発音能力が崩れてきている。
傍らに人が居たら単に狂人が何か叫んでいるとしか分からなかっただろう。

・・・・だが唐突に心の奥底から声が湧いてきた・・・・。

「本当にそうなのですか・・・?貴方は本当にそれでいいのですか・・・?
貴方がここで死んだら一体、誰がこの悲劇を後世に伝えるのですか・・?」
謎の男の声がした。声は剣から響いている。

「貴様!それでも武人か!」深遠の騎士子の声がした。

「うぬには伝える役目がある・・・。」魔王の声もした。

「おいおい、命がけで俺たちが救ってやった命を自己中で終わらせんな。」
♂プリーストの快活な声がした。

「そうよ・・もう貴方の命は貴方一人のモノじゃないわ・・・・。」♀クルセだ。

「そうだ・・・お前は私達の希望だ・・・」♀セージが静かに言う。

「まぁ・・・そのなんだ・・・お前は俺と♀クルセの子供だと思う事にしたぜ。
だから俺らの代わりに生き延びてくれよ。」♂ローグが照れながらに言った。

♂アーチャーはうつむき。
その目からは止め処なく大粒の涙がこぼれ始めた。

「貴方が剣を取ってくれたから意志を媒介としてやっと話しかけることができました。
少々ルール違反ですが彼らの意志。確かに伝えましたよ。私はGMひゃっくたん。」
神に逆らい辺境の地に左遷された情に厚き男はそれでも意志を曲げなかった。

熱い涙が止まらない。どうしよ・・・。

「生きてください!多くの英雄達が命を賭けて残した、たった一つの命!
その命をあなたは自らの手で閉じようとしているのですよ!?
逃げないで下さい勇者様!GM秋菜と同じ轍を踏まないで下さい!
彼女もそう望んでいるのですよ!?」
GM♀の声が凛と響いた。

GM秋菜のバルムンクが静かに赤く輝き宙に浮きながら♂アーチャーの
手にやって来ようとしている。
その輝きは彼女の最後の髪の色に良く似ていた・・・・。
そして、また心の底から響く声。

「私との戦い・・・立派だったぞ。勇者よ。お前には全てを語り継ぐ
責務がある。」

声にならない嗚咽が唇から漏れる。

「死に逃げるな!狂気に逃げるな!お前にはまだ成す事がある!
私の残忍さを!仲間達の勇気を!そしてこのような悲劇を起こした狂った世界を!
その全てを語り継ぐ責務がある!!!!」

もう既にバルムンクは面前に迫っている。

「さあ、生きるならこの剣を・・・・!死ぬならそのままずっとうじうじしてろ!」

「!!!」

♂アーチャーは再び決意と涙と激情に彩られた顔を上げ正面を真っ直ぐ見据えた。

「う、うおおおおおおおおおおおお!」

そして今、伝説の剣は真の勇者の手に・・・・。


「やればできるじゃねーか」
♂ローグの幻影が泣き笑いのような顔で彼を見ていた。
その傍らには全ての参加者が居た。

「おwwwwkwwwwまwwwじがんwwwがれwっうぇ」
♂アコは逆毛に戻っていた。

「アタイの事、忘れないでね。生きるというのは捨てないといけないものもあるのよ。」
♀ローグは正しく悪人の鑑のように堂々と言い放った。

「・・・・・めしどこかたのむ。」
♂BSのが始めてしゃべった言葉だったが意味が分からなかった。

「さあ、帰ろう!」
全ての人間が一斉に叫んだ。


月の穏やかな夜。波の静かな夜。そこに伝説が生まれた。


「そうだ・・・帰ろう・・・帰ってこの馬鹿げた話しを後世に伝えよう・・・。」

崩壊の兆しはもう既にそこまで迫っていた。

「耳も聞こえないし、歌ももう歌えないだろう・・・・。」

流星雨がミッドガルド大地の全体に降り注ぎ全てを白い虚無に変えていく。

「だが、楽器を弾くことはできるし、詩を書き残すこともできる。」

フワリと♂アーチャーは浮かび上がると同時に一際大きな流星が
直前まで居た場所に降り注ぎ世界の中心が消えた。

「そ・・・・う・・・残そう・・・。」

彼は幾千億の星が点滅する夜空を少しずつ上昇する。
彼方ではノーグロードが噴火しその赤き断末魔のような炎は夜空を照らし出した。

「最高の勲を・・・。」

その噴煙と大気の摩擦で発生した紅の稲妻が天と地を繋ぐ
最後の生命線のように荒れ狂う。

「忘れまい・・・・この美しくも恐ろしい光景を・・・。」

海が沸騰し、大量の白い水蒸気を天に上げている。

「そしてこの残酷だけれど、この美しい人間の物語を・・・!!!」

終焉を迎えた世界の中で一つの伝説の詩が・・・・生まれた。
234名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/05(水) 21:55:21 ID:K6ypQprk
台詞に違和感ありまくり……なのは…自分だけ?
別人オンパレードに見える。しかしバードENDは良い!
あと勇者様ってのもかろうじてスルーした上でツッコミ、
♂アチャは♂アコと♀ログと♂BSには遭遇してないっしょ。
235名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/05(水) 23:05:25 ID:GEit63Q6
耳が聞こえなくてもバードってのはベートーベンっぽくて良いね!

流れ自体は悪くないんだけど
描写が不足していたり台詞回しが変だったりで締めとして勿体無い感があるかな。

個人的にはリライト希望。
236名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/10/06(木) 00:25:36 ID:/hVCw4xQ
悪くは無いけどしゃべり方が違いすぎる気がする
237名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 01:49:19 ID:S5nCHiqg
空気読まない発言で悪いが、鼓膜はそのうち再生するから耳聞こえなくなるのは一時的な症状な訳だが。
238名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 02:05:55 ID:hqEYM9sA
229B 伝説の詩 ラグナロク・オン・ライン

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・・首に薄いキズができる・・・。
血が段々畑のように首筋を流れてゆく・・・・。
これで何本目だろうか・・・。

「・・・・・なんで死ねないんだ・・・。」

今度こそはと思って掻っ切ろうとするがまたダメだ・・・。

「首のためらい傷か・・・・。」

皮肉すぎるジョーク。全く笑えない。
しかし剣が言うことを聞いてくれないのだ・・・。

「一体、運命はこれ以上、俺に何を期待しているというのだ・・・!」

いくら力を加えてもブルブル震えてそれ以上押し込めずに魔剣は薄く
皮膚を切り裂く太刀筋を示す・・・・。

「この死に絶えた世界で・・・!」

だがそれでも魔王の残留思念が残っているかのように
魔剣はかの者が命を絶つのを許さない。

「秋菜が死に、もはや帰れる望みもないというのに・・・!」

しかし、それでも剣は死ぬことができるなら死ぬ気で生きることも
できるはずだと言わんばかりに言うことを聞いてくれない・・・・。

既に斜光は姿を消し、辺りは闇と煌星が支配する静穏な世界へと傾く・・・。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

魂の咆哮。
だが耳が聞こえないということはすなわち自らの発音も聞こえないということだ。
もはや言語発音能力が崩れてきている。
傍らに人が居たら単に狂人が何か叫んでいるとしか分からなかっただろう。

「死にたい・・・俺は死んで、この悲劇を終わらせたい・・・。」

心のどこかで続く悲しみが♂アーチャーの胸を締め上げる。
一人で抱えきるにはあまりに大きすぎる想いに♂アーチャーは
潰れようとしていた・・・・。
そして死んで大地に帰すことを望んでいた・・・。
閉じた宇宙の中で最後の一人が死に絶える。
なんと悲劇の幕引きに相応しいことか。
どうせ人、一人が死んでもこの空間が終えても元居た現実世界は廻り続ける。
なら、今ここで頑張っているのも無為ではないのだろうか?

「アツ!?」

ツヴァイハンダーが白熱して思わず手を離した。
だが、魔剣は♂アーチャーの足を串刺しにすることなく再び面前に浮かび上がった。
驚いているとその「声」が聞こえてきた。

「・・・・・・き・・・・み・・・は本当にそれでいいのかね?」

不鮮明だが段々鮮明になる。

「君がこ・・・こで死んだら一・・・体、誰がこの悲劇を後世に伝えるのかな・・?」
謎の声・・・だが優しくも厳しいその声・・・・。
心の底で最後まで死に抗い続けていたオーラがほんのわずかだが再び灯った。

「私は負けなかったぞ・・・。絶望に負けるな!」
無骨だが優しさを秘める深遠の騎士子の声が突如した。

「責務を果たさずに逃げるのか?♂アーチャーよ。」
厳かだが傲慢ではない魔王の声もした。

「おいおい、命がけで俺たちが救ってやった命を自己中で終わらせんな!」
♂プリーストの快活な声がした。

次に出てくるのは・・・!? ♂アーチャーは辺りをキョロキョロ見回す。

「♂アーチャーよ。お前の命は最早、お前一人の物ではない。
残酷だがその生は果てしない私達の屍の上に成り立っているのだ。」
♀クルセだ。

どこですか!?思わず叫んでいた。

「そうだ・・・お前は私達の希望だ・・・」♀セージが静かに言う。

俺も連れて行ってください!置いていかないで下さい!駄々っ子のように叫ぶ。

「まぁ・・・そのなんだ・・・お前は俺と♀クルセの子供だと思う事にしたぜ。
だから俺らの代わりに生き延びてくれよ。」
♂ローグが照れている様子でそう言った。

♂アーチャーはうつむき。
その目からは止め処なく大粒の涙がこぼれ始めた。
しかし確実にまたあのオーラが燃え出そうとしていた。
生きたいという名のオーラが。

「おいおい・・・泣くなよ・・・。こっちまで泣きたくなるだろ・・・。
まぁ、こっちはこっちでいい所だから心配すんな。
・・・おっと・・お前はまだ来る資格は無いぜ。
悪いが、一生懸命生き抜いて、成すべきことを
成し遂げた奴しか来ちゃいけないんだからな・・・・。」

嬉しいんだか悲しいんだか分からない涙が下に
溜まっていた血溜まりの水面に落ちていく。

「みんな・・・・ずるいって・・・・。」


一際剣が強く光を発した。


「少々ルール違反ですが彼らの意志・・・・・。確かに伝えましたよ。
私はGMひゃっくたん。自らを疑わなかった者が最後には勝ちます・・・。」
神に逆らい辺境の地に左遷された情に厚き男。
だが魂の荒野に居た♂アーチャーを放っては置けなかった男。
神さえも成し遂げられなかっただろう。
砂漠の砂の一粒の如き♂アーチャーさえをも発見したのだ。

熱い涙が止まらない。既に流した血の比率より涙の比率が大きい。

「生きてください!多くの英雄達が命を賭けて残した、たった一つの命!
その命をあなたは自らの手で閉じようとしているのですよ!?
逃げないで下さい!GM秋菜と同じ轍を踏まないで下さい!
彼女もそう望んでいるのですよ!?」
GM♀の声が凛と響いた。


GM秋菜のバルムンクが静かに赤く輝き宙に浮きながら♂アーチャーの
手にやって来ようとしていた。
その輝きは彼女の最後の髪の色に良く似ていた・・・・。
そして、また心の底から響く声。

「フ・・私との戦い・・・立派だったわ。まさかあんなバリスターを用意してくるとは
私でも予想できなかったわよ。あんたには全てを語り継ぐ責務があるわ。」

声にならない嗚咽が唇から漏れる。

「死に逃げるな!狂気に逃げるな!あんたにはまだ成す事がある!
私の残忍さを語り継ぎなさい!私の狂気を語り継ぎなさい!
そして二度と私の様な者が誕生しないように語り継ぎなさい!
あんたには全てを語り継ぐ責務がある!!!!」

心のオーラが・・・戦いの最中に育んだ死に抗う不滅のオーラが・・・再び・・・

もう既にバルムンクは面前に迫っている。

「俺たちのことを語り継ぐ事ができるのはお前だけなんだぜ♂アーチャー。
お前がここでくたばっちまったら俺たちはただの犬死になっちまう。
頼むから俺らの死を無駄死にさせないでくれ・・・・。」

♂ローグが彼に限りない力を与えた。

「さあ、生きるならこの剣を・・・取りなさい・・取れ!・・・死にたいなら
そのままずっとうじうじして・・いればいいわ!・・・していろ!」

♂ローグとGM秋菜の声が響き合う・・・・。

「ぅぅあおおあおおおあおおおあおおあおあおあおおあおあおあおおおおお!!!」

狂人の如き叫び。しかしてそれは魂の叫び!大いなるオーラが其の瞬間
再び爆発した!最早、♂アーチャーに絶望も死の誘いも効かない!
♂アーチャーは再び決意と涙と激情に彩られた顔を上げ正面を真っ直ぐ見据えた。

「ぅぅぅぅぅぅううううううううがあああああああああああああああああ!!!」


そして今、伝説の剣は真の勇気ある者の手に。
239名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 02:06:38 ID:hqEYM9sA
「やればできるじゃねーか」
♂ローグの幻影が泣き笑いのような顔で彼を見ていた。
その傍らには全ての参加者が居た。

「あーそのなんだまあ、面識ない奴も大勢いるけどよ。
幾人かお前に話したいことがあるみてーなんだ。」

♂ローグがポリポリ頭を掻く。

「ちょっとおどき!」「ぐへ」

♀ローグと思しき人物が♂ローグを押しどいて現れた。

「なんだ・・・どんなのかと思えば・・こんな坊やが優勝しちゃったのかい・・・。」

♀ローグは♂アーチャーの面前にしゃがんできてマジマジと見つめながら言った。
赤面する♂アーチャー。

「まあ、ご褒美よ。チュッ。」

幻影なのに思わず顔面に火がついたようになる♂アーチャー。

「うはwwww或閲(♀ローグ)wwwwwSugeeeeeeeeeee」

なんか逆毛チックな♂アコが興奮しながら♂アルケミをヘッドロックしている。
♂アルケミがタップしているのに離す様子がない。

「いいかい、奇麗事じゃ生きていけない時もあるのよ。あんたは私らの覚悟を
背負うわけだから汚いことしても草の根啜っても生きていかなきゃならないからね。」

そういうと後ろ向きに中指をおっ立てて静かに群集の中に消えた。

そしてその傍らから♀プリが現れた。初対面だがまた綺麗な人にドキドキ。

「良く頑張りましたね♂アーチャー。貴方がこれから歩む旅路は決して楽な
モノではないでしょうが主はいつも見ておられますゆえ頑張っていきなさい・・・。
主よこの者を哀れたまえ・・・。これは、祝福の儀式ですからね。フフ・・・・チュ。」

絶対違うと思いながらも♀プリの悪意ない悪戯にまた顔面がレッドゾーンに。
気のせいか♂ローグが鼻の下を伸ばしている。しかし♀クルセの手が忍び寄っている。

「あ・・・ありが・・・」
「今こそ積年の恨みを!これでも食らえ!濃縮緑ハーブジュー・・ブ!」

緑色っぽい変なジュースを逆毛なアコにぶつけようとして
クロスカウンターで顔面に叩き返された♂アルケミが居た。
結局ありがとうを言わせてもらえなかった。
♀プリは軽く肩をすくめてウィンクしながら群集に帰っていった。

「アルケミ卑怯杉wwww修正してやるwwwぅぇ」

「ぎゃあああ、眼があああ眼がああああ。」

敗者の♂ケミの眼に♂アコは馬乗りになり
容赦なく残りのおぞましい汁をすりこんでいる。

「ぐ、ぐるじいいいい。が、がんべんして・・・。」

その向こうでは♂ローグが怒った♀クルセに締め上げられている。

♂ケミと♂アコはコンビを組んだら最高の漫才家になるだろう。

♀クルセと♂ローグはこれからも天然で夫婦漫才をやってくれるだろう。

阿鼻叫喚だ。誰もが腹を抱えて大爆笑している。

これじゃとても悲劇の幕引きにはふさわしくないだろう・・・。

だが、こういう終わり方も悪くはないな・・・・。

♂アーチャーは心の底から感じそして大爆笑した。

月の穏やかな夜。波の静かな夜。そこに伝説が生まれた。


「よっし、みんな!最後に♂アーチャーを元の世界に帰すぞ!」

「おう!!!」一同が嬉しそうに手を振り上げる。

そして♂アーチャーを取り囲んだ。

「そうだ・・・帰ろう・・・帰ってこの馬鹿な奴らの話しを後世に伝えよう・・・。」

崩壊の兆しはもう既にそこまで迫っていた。

「耳も聞こえないし、歌ももう歌えないだろう・・・・。」

流星雨がミッドガルド大地の全体に降り注ぎ全てを白い虚無に変えていく。

「だが、楽器を弾くことはできるし、詩を書き残すこともできる。」

フワリと♂アーチャーは浮かび上がると同時に一際大きな流星が
直前まで居た場所に降り注ぎ世界の中心が消えた。

「そ・・・う・・・残・・そ・・う・・・。」

彼は幾千億の星が点滅する夜空を少しずつ上昇する。
彼方ではノーグロードが噴火しその赤き断末魔のような炎は夜空を照らし出した。

「最高の勲を・・・。」

その噴煙と大気の摩擦で発生した紅の稲妻が天と地を繋ぐ
最後の生命線のように荒れ狂う。

「忘れまい・・・・この美しくも恐ろしい光景を・・・。」

海が沸騰し、大量の白い水蒸気を天に上げている。
それがノーグロードの熱波と混合し上天の嵐を象る。
その嵐の中心部に強き光が見えた。

「うおおおおおお、♂アーチャーを守れ!みんな!」

♂ローグが叫ぶ。
全ての幻影が寄り添い♂アーチャーを嵐から守る。
そして少しずつだが確実にその光へと♂アーチャーを導いてゆく。

「焼き付けよう・・・この理不尽な世界を・・・・」

嵐は益々強くなり普通なら一瞬で千切れとぶような暴風である。
しかし仲間達は苦しいながらもどんな風にも意志を折らせはしなかった。
♀プリは目を硬く閉じ祈りを捧げ、♂ローグは光を睨みながら
瞬き一つせずにじっと耐え忍んでいる。

「そしてこの残酷だけれど、この美しい人間の物語を・・・伝えよう!!!」

♂アーチャーは光の回廊に入った。現世に通ずる最後の扉の中に・・・・。

終焉を迎えた世界の中で一つの伝説の詩が・・・・生まれた。

そしてその詩を生んだ者の傍らには多くの魂が居たという・・・・。

その魂をトーガのように纏った♂アーチャーはまさしく全ての記録を綴る

知天使のようであった・・・・・。

fin
240名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 02:12:30 ID:hqEYM9sA
疲れた・・・・・。リライト版、完成!
お陰でレポート作成時間がなくなっちまったよ!
これで文句言う奴は表に出な!<>b
241名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 12:46:24 ID:3pn6Qnvc
230B その詩の名前は

さて、最後に少しだけあの日の続きを語るとしよう。

眩い光に包まれたオレの目に次に飛び込んできたのは全ての元凶であった白い服。
だけど、彼女ではない。
オレを、いや、オレたちを狂気のゲームに巻き込んだ彼女は、あの世界で死んだのだから。

───残忍さを、狂気を

「語り継ぎなさい、か」

思わず零れ出た言葉、けれど言葉は耳を撫でることなく消える。
自分が声を発しているのかどうかすら分からない。
あらためて気付かされた現実にオレは視線を僅かに落とす。

「──────」

突如オレを抱きしめる誰か。
目の前に居た白い服の男ではない誰か。

知らない顔の誰かが泣きながらオレを抱きしめて、何かを伝えようとしている。
けれどオレの世界には音が、無い。

全くの無音、まるでまだ夢の中にいるような。

それでもアーチャーとしての眼力が口の動きを言葉に変える。

『良かった、本当に良かった』

頬を伝う涙を拭きもせず、彼女はオレを抱きしめながら言った。

『アナタが生を選んでくれて本当に良かった』

そうか、彼女があのときの・・・

そしてオレはもう一人の男を見る。
煌然なる瞳、誠実そうな眉、力強さを湛えた口、
まさに豪胆という言葉をそのまま具現化させたような♂GM。

彼の目が優しく色付く。

『君に伝えたいことが一つあります』

オレは♀GMに抱きしめられたまま♂GMの言葉に静かに頷く。

『あのとき、君を救えたのは、
 君の居場所を私たちに伝えたのは───

 ───秋菜です』

♂GMの口の動きから伝わる事実にオレは思わず目を剥く。
そんなオレの様子に♂GMは少しだけ微笑みを返しながらさらに言葉を続けた。

『彼女の声が聞こえたのです。
 君をあの世界から元に戻してやって欲しいと』

「どう、して」

♂GMはゆっくりと頭を横に振る。

『彼女の真意は私にはわかりません。
 ただ、彼女が最期に残した言葉は、ありがとう、でした』

♂GMの話にオレはただただその場に呆然と立ち尽くす。

『彼女は探していたのかもしれません、自分を止めてくれる誰かを───』

♂GMはそこで話を区切った。
オレを見る彼の瞳はどこまでも優しく、どこまでも哀しげだった。

「なぁ、GMだったらあの世界で死んだ人間を生き返らせられるんじゃないのか?
 秋菜も、秋菜のために散っていった人たちも全て生き返らせるんじゃないのか?」

オレはその願いが叶うことはないと知っている。
異なる世界での死は彼らにだってどうにもできない。
それでも聞かずにはいられなかった。

『──────』

♂GMは何も答えない、♀GMも何も答えてはくれない。
おそらく沈黙が答えなのだろう。

「それなら、それが無理なら二つだけお願いがあるんだ。
 一つは───」

もう二度とこんなゲームが開かれることのないように約束してくれること、
それがオレの一番の願い。

あんな哀しい世界などあってはならない。
あんな苦しい世界などあってはならない。

オレの言葉に2人は力強く頷き、そして約束する。
どんなことがあろうとも二度と悲劇は繰り返さない、と。

そしてオレは二つ目の願いを口にする。

「オレの耳を治らないようにしてくれないか」

オレの発言に手を口にあて、驚く♀GM。
すっと目蓋を閉じ、僅かに俯く♂GM。

『どうして、アナタがこれ以上苦しむ必要なんて───』

そこまでで♀GMの言葉は♂GMの右手によって遮られた。
♂GMはオレの真意を分かってくれたらしい。

そう、オレは───

「忘れたくないんだ、あの狂った世界で共に手を携え励み合った友のことを。
 忘れたくないんだ、オレを救うために命を落とした友のことを。

 忘れたくないんだ、あの世界で出会った全ての人を、あの世界で起こった全てのコトを」

♀GMは再び大粒の涙を流し、♂GMは優しく微笑む。
♂GMの両手がオレの耳に伸び、何かを呟く。

瞬間、オレの耳からは痛みが消えた。
けれど、音は何も聞こえないままだった。

♂GMはオレの願いを叶えてくれたのだ。

『今すぐ君をバードにすることもできるけれど、いや、そんなことは聞く必要は無さそうだね』

オレを真直ぐに見つめながら♂GMがそんなことを口にする。
まったくその通りだ、聞く必要なんて無い。
オレはこの世界に生きて、この世界で詩を詠う、それはもう決めている。
だけどそれを誰かに助けてもらおうなんてつもりは無い。

オレはオレの意思で、オレの力で生きていこうって決めたのだから。

だからオレは生きる。生きて詩を詠い続ける。
もう二度とあんな悲劇が起こらないように。
そして、そんな世界でも最後まで希望を捨てずに立ち向かった人々が居たことを忘れることのないように。

何百年、何千年の時が流れても詠われ続けるであろう詩、その詩の名前は


               ───バトルROワイヤル───
242名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 12:52:59 ID:3pn6Qnvc
吊ってもいいですか 最後の最後でやってはいけない誤字・・・

ROワイヤル → ROワイアル

各自脳内で補間してくれ、俺は三途の川を渡りに行くからヨロシク。
243名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 13:34:59 ID:5/UTS2hE
>>242
ちょwwwwwまwwおまwwwwww

OK簡潔に
私も227話でミスってた_| ̄|○
あの世だよ全員集合のラストも……_| ̄|===○ ブシュッ
244名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 17:13:59 ID:hqEYM9sA
自由への招待での鼓膜破りを詩人エンディングに繋げた。
ただ鼓膜再生するって聞いてからしまったって思ったけどそう繋げるとは流石!
リレー小説の醍醐味かなこれが。
245名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 18:20:18 ID:g6gsxGGI
ネ申が続出してるな。
みんな良くこんなにいい物が書けるな。。。
自分の表現力不足が情けないTT
227で伏線回収。
GM秋菜の苦しみと風景の旅情がハーモライズしてた。
228でバードENDに繋げる伏線。
バードの苦しみというか狂気に至る様が良かった。
229はリライト版すばらしかった。
普通に感動した。
逆毛ブラザーズが出てきたときは大爆笑したw
世界の終わりの描写が圧倒的だった。
230はこれからの展望に期待できる。
文章構成力がすごい。

まあ、とりあえずおまいら全員グッジョブってことだ!
246名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 19:08:16 ID:CLFk2I1.
なんだかいい雰囲気のとこすまんが、

>>240
改訂おつかれ。皆の台詞がちゃんと直ってて良かった。あとヒャックタンがたまらんよ。良いよ。
でもさらに修正希望なところがあるので、レポート終わったらWikiででも直して欲しい。
・♂アチャの台詞が相変わらず時代錯誤な権力者してるのは直らないの?
・♀プリの出てくる過去の話をもうちょっと読んだほうが良いかと。また別人28号になってるよ。誰。
・誤字・誤用が多い
(主よ哀れたまえ→憐れみたまえ  知天使→智天使…じゃ?)
(死を無駄死にさせるな→死を無駄死ににするなor俺たちを無駄死にさせるな とかじゃね?)
(などなど)

あとこの下は個人的なとこなんだけど
・・・は…(三点リーダ)にしたほうが尚良いかと思う。
あと、台詞の「〜だった。」の"。"は書き方としては間違ってるかなと。
ttp://zuckokerenjou.fc2web.com/kouza_genko.htm その辺はここを参考に。
あと次の時は、文章にもうちっと句読点を増やして欲しい。声に出して読んでみて。改行でごまかさないで。

こういうツッコミってダメなんだろうか。良かっただけにシメとして悔やまれるんだよ。

>>241
GJ!耳を治さないで欲しいってところでぐっときた。
畜生かっこいいよ♂アチャ
247名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 21:42:14 ID:GX.7RpxE
更新してから時間経っちゃってなんだけどwiki更新しておきましたぞ、と。

Bパートもこれで完結?
それとも追加エピソードに期待か。

>>243
227の方は直しておいたYO
Bパートのエピローグも書くのかな、かな。
248名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/06(木) 21:53:06 ID:GX.7RpxE
>>246
240じゃない書き手だけどそういうツッコミはありがたいと思います。

なかなか自分で書いた文章を人にしっかりと校正してもらえることがないので
けっこういい加減になってるんじゃないかとドキドキ。

お互いで校正をし合えた方がより良い作品に繋がると思うので私は歓迎。
249名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/07(金) 00:43:03 ID:SCOAWv5M
>>247
校正だんけ♪
そして、おっけー! Bパートのエピローグはマスターオブエピローグな私に任せてくれい!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

231B.epilogue

♀GMが閉ざされていた扉を力づくでこじあける。
それを止めようと、後ろからその手を掴むヒャックを振り切って室内に入る。
その部屋には、一つの宝玉が安置されていた。
♀GMは一度躊躇した後、その宝玉を起動させた。

♂アチャ:話の前後に脈絡が無いんだが……

「アルケミ卑怯杉wwww修正してやるwwwぅぇ」
「ぎゃあああ、眼があああ眼がああああ。」
「ぐ、ぐるじいいいい。が、がんべんして・・・。」

♂アチャ:♂アコと♂ケミだけかい

宝玉から聞こえてくる、それら一つの音も漏らすまいと聞き入る♀GM。
しかし、そこから聞こえてくるのは悲鳴、苦悶、そして怨嗟の声ばかり。
震えながら、それでも耳を背けようとはしない。
そうする♀GMの意志の源がヒャックにはわからなかった。
責任感? 自虐? それもあるだろう、だが♀GMのこの行動にはもっと別の意味もある気がした。

♂アチャ:あのさ、いいかげん言っていいか……
ヒャック:なんだい?
♀GM:こっからが良い所なんじゃないですか〜
♂アチャ:だーれがそのまんまやれって言ったよ!

♀GM:だって私達の見せ場ってそもそも少ないですから、なんとか
♂アチャ:あったりまえだろ!
ヒャック:なあ♀GM、もし本気で目立ちたいっていうのなら…
♂アチャ:首輪付けるのは必須だぞ
ヒャック:第二回に是非参戦したいというのなら止めはしないが
♂アチャ:俺なら出演依頼あっても、心の底から断るね

♀GM:ごめんなさい、許してください_| ̄|○

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

つい、出来心でやった。心から反省している
ごめんなさい、許してください_| ̄|○
250名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/07(金) 02:54:05 ID:Nt/8t9TI
>>246
アドバイスありがとうございました。
Wikiの方では直しておきました。
見るとスッキリこっちのが違和感なく読めました。
色々勉強させて頂いてありがとうございました。
251名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/07(金) 11:23:11 ID:zCCPYn/M
読み返してて気がついたのですが
wikiの203.秋菜ってNGになったんじゃなかったですっけ?

>>250
おつかれー、だがしかし>>246の言ってた
・♂アチャの台詞が相変わらず時代錯誤な権力者してるのは直らないの?ってのは

「一体、運命はこれ以上、俺に何を期待しているというのですか・・・・・・!」
「秋菜が死に、もはや帰れる望みもないというのに・・・・・・?!」

のあたりが浮いてるってことなんじゃないかと思う。
「なんで死ねないんだろ…」とか言ってるアチャが"突然丁寧語"になったり"もはや〜というのに"とか使ったりで
違和感なんじゃないかな。


>>249
これは・・・いいのか?w
252名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/07(金) 14:27:14 ID:X/RLAqXo
>>251
おkおk直しておきました。
世界を書き表すのは得意なのですが台詞は本当苦手です・・・・・・
253名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/07(金) 15:28:06 ID:7YcqPqYQ
>>252
おつかれーおつかれー>>246です。修正ありがとう!レポート大丈夫か?!
あーそんで…ごめん、♀プリの台詞が、突然神々しい神の使い口調になっちゃったのも
違和感だったんですよ。文字1つの差とか、すごく些細な事なんだけど。
今まで散々Int1だのお人よしだの言われて、結構少女的な面も書かれていたキャラだったと思ったもので。
他人の作ったキャラを育てていって、過程で性格が変わってくるのも
リレー小説の醍醐味だとは思うけど、それをラストで一足飛びに変えちゃうのはどうかな、とね。
貴方が書いた♀プリは、"いわゆる"教会にいるシスターというだけの個性な気がする。
バトROワの♀プリを書いてあげてはどうかな。

>>249
いいのか?!いいのかあれ!w

>>251
自然となかったことにされて話は進んでるから、間違えて入れちゃっただけかな?
なんで気づかなかったんだろう…ナンバリング直すの超めんどうだ。
254249sage :2005/10/07(金) 22:25:29 ID:SCOAWv5M
>>251>>253
無論ダメだろ( ゚д゚)y─┛~~

だから出来心なんだー、不意に思いついたネタなだけなんだー
スルーしてぷりーず(TДT)
255名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/08(土) 17:53:46 ID:n7cKqnqA
そろそろ>>202が頑張ってくれているころだろうか(´∀`*)
案があるやつぁ今の内に出すんだっ!私はたぶんない!

230Bの最後が、Aルートのエピローグを意識して書いてるっぽいので
230Bがエピローグでいいんじゃない?
もちろん続きや追加エピローグは読みたいけども。
256202sage :2005/10/09(日) 00:47:46 ID:uXwBA0G6
とりあえず、明日中には書き上げるつもりだよー
でも、リアルのツケでてんてこ舞いだからちょっと遅れるかもしれんけど。

とりあえず、今回ベースで行く予定です。
不備な点など上げつつ、最終的な形に持っていくとしましょう。
257202sage :2005/10/10(月) 21:48:35 ID:bpBlGdio
バトルROワイアル2 ルール


登場人物編

ノービス+一次職+二次職(スパノビ含む)の男女34人

精錬工四人+カプラさんs(コモド、ニブル、今後実装の地域のを除く)

ヒュッケ(コモドNPC)+特別枠6

一次職、二次職、ノビ、スパノビは固有の名前をつけないこと。

特別枠の内、三つはROゲーム内部に限り、残り三つは良識の範囲において、
萌え掲示板、LiveRO、ゲーム内等のどんなスレ、場面からでも出演者を選出してよい。
余りにチョイ役の名無しや知名度の低すぎるキャラクタ、盗蟲、ポリンなど知能を持たない者、荒し目的の出演者は含まない。
但し、出来うる限り前回のバトROワに未出演の人物である事が好ましい。

それぞれの出演者で通常の冒険者については、髪形、外見などについては最初に執筆した人物の選択による。
但し、ピクミン、おにぎりetrなどと言った叩き目的が客観的に明白である場合、
執筆した者はその事に対しての異議へ正当な反論をする事を要す。
それをしない場合は、その話で語られたキャラクタの外見はNGであるとして無効であるものとする。

性格については、話の流れ、及び個々の執筆者に一任する事。
但し、執筆側は、それまでのキャラクタの性格について熟知するべし。

出演者は、前回同様その能力について制限を受けているものとする。
例えば、ヒールは止血や実際の治療の助け程度の効力しか無く、リザレクションは無効であり、
ファイアーボルトやあらゆる大魔法、モンクのスキルについても、それのみで殺害できる程の威力は失われている。
Mobやその他特別枠出演者についても同じであり、更に彼等は超人的能力を有する場合、普通の冒険者と同等程にそれは低下している。

また、カプラさんは、アンソロなどで見られる様な超人的能力を有するのではなく、
一般人、或いは一次職と同等(生涯一次は除く)くらいの能力であるとする。
精錬工の面々については良識に任せるけれども、彼らは直接的に武具を破壊する能力は持っていない。
又、二次職を超える様な戦闘力も持ってはいない。


舞台

マップがまとめサイトに上がっている事から、亀島に似ているが違う島である。
上がっているマップ自体にはまだ何も地形や設備が書き込みされてはいないが、
これは、執筆が進むにつれて順次設備などが記載されるものとする。
(例えば、家屋や市街地、灯台、教会、百貨店や廃墟など。但し、進行の都合上自由に出入り出来る地下洞穴は存在しない)
その広さについては、50人の人間が動き回るのに狭く無い程度である。
尚、全力で移動すれば、数時間程度で中央から島の端まで移動が可能である。

魔法発動時の音響については、至近〜やや中距離程度までならば響くが、
島の端など、余りに離れている場所であれば聞こえない。
気候については、書き手の便宜上、元祖バトロワに準じ日本の初夏程度とする。


支給品

開始時手渡される鞄の中身には主に

支給品(武装or防具orハズレetr)が一つ。弓の場合は通常の矢も付いている。
水、食料、大まかな地形だけが記された地図(前述まとめサイトの地図参照)、コンパスが入っている。
各出演者が元々所持していた武器防具や道具等に付いては取り上げられてしまっている。

又、この劇中においては登場人物はどんな武器防具であろうと使用する事はできるが
本職が用いるのに比べれば、扱いなれていない為に、普段使用する武器と異なった種類であるほど威力や命中率は落ちる。
(例:騎士はカタールならば多少は使えるが、弓に関しては鈍器として使わざるを得ない、など)
但し器用さが高い人間については、ある程度まではどんな武器でも使用する事が出来る。
長柄や斧に付いては器用さ以外にも筋力が必要となる。
更に宗教上の理由から殺人者でない、狂っていない、特別な事情の無いアコライト系に限っては刃物で戦闘は出来ない。
防具の効能は現実的に考えて頂けると幸いです。

また、完全にキャラクタ間のバランスを崩壊させる装備については、入手を禁止とします。
(神器全般や有効すぎる廃装備)

相手方

恐らくミッドガッツ上層部の面々。
その他細かい点については本文の流れ次第である。

彼等が使用しているのは、前回と同じく外せば即死の呪いの首輪であるが
爆発力については、本人のみが死亡する程度である。前回ほどの威力は無い。
開始時には、彼等からルール、目的、勝利条件等が告げられる。
その辺りの細かい規定は第一話の作者とその後の流れによる。


書き手のルール


先ず一番最初に。
このリレー小説内では、各登場人物は生きている人間であり、
いきなり投げ込まれた現実に各人様々複雑な感情を抱いている事を肝に銘じてください。
完全に現実的に書く必要は皆無ですが、バトロワの死の気配というものを忘れないで欲しいです。

次に、書く前に纏めサイトで作品の流れを把握してください。
流れの中では先に発表された作品が優先します。
競り負けても泣かない。
但し、荒し煽りはこの中に含まない。
(前触れの無い突然の心臓停止や全員即死等)

もし、執筆を続けていく内で、致命的な矛盾を過去の自分の作品に発見した場合、
速やかに修正作品を仕上げて下さい。
どうしても音沙汰が無い場合は他の書き手が修正せざるを得なくなりますが、
原則として本人がその作品を修正しなければいけません。

それから、一人の書き手が連投を続けるのはイクナイ!!
最低でも三日程待って見ましょう。
止むを得ず連投する場合は、スレで意見を聞いてみると尚goodです。

本文の内容についてですが、RO内の設定と言うよりも、文章での説得力が重視されます。
但し、リレー小説という形式上、何よりもまず、キャラクタ間でのバランスを崩し過ぎないように気をつけてください。

最後に書き手の方は、現段階ではコテハンを名乗る事はご遠慮ください。


読み手のルール

叩き荒しはスルー推奨。反応は彼等の栄養源です。放置して枯死した後で削除依頼を。
又、過剰な擁護やNG議論も荒しの同類です。出来る限り自重していただけると幸いです。
もし、読み進めていく内に、作品内に矛盾を発見した場合、遠慮なく速やかに申し出てもらえると幸いです。

面白い、と思ったときには積極的に感想を。
首を捻った時には積極的に批評を。
又、暇だなーと思った時なんかは遠慮なく雑談を。
勿論、イラスト、まとめテンプレ、まとめサイト編集さん。
それぞれ大歓迎です。

感想は書き手の活力に、批評は書き手の技術向上に、
雑談は常にネタに飢えている書き手にとって格好の息抜き(兼、ネタ探し)になります。

勿論、読み手から書き手への転進も歓迎です。
その際の留意点は書き手のルールを参照してください。


最後に。

全ての運命は掌と指の上に。     糸は絡まるべくして絡まっていく。
ころころと転がっていく運命を。   殺し合いは加速して終わらない。
最後まで見守り続けて行きましょう。 最後に彼らを待つのは死か、あるいは…
258202sage :2005/10/10(月) 21:50:24 ID:bpBlGdio
とりあえずこんなもんでどうでしょうか?
意見などあればお待ちしています。
259名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/10(月) 22:51:13 ID:yn4eSj1c
まず、訂正する場所
※ノービス+一次職+二次職(スパノビ含む)の男女34人

ノービス・スパノビ (4人)
1次職 剣士 マジシャン アコライト シーフ アーチャー 商人 (12人)
2-1次職 ナイト ウィザード プリースト アサシン ハンター ブラックスミス (12人)
2-2次職 クルセイダー セージ モンク ローグ バード/ダンサー アルケミスト (12人)
で、40人

カプラはディフォルテー、グラリス、 テーリング、ビニット、ソリン、W (6人)
精錬工はホルグレン、アントニオ、アラガム、フレドリック (4人)
ヒュッケ+特別枠6人 (7人
合計で57人


追記する必要がありそうなもの
・テレポやポタ・インディミの使用制限
・定時放送について(朝に放送するか夜にするかなど)
・転生・転職の制限

こんなところかな?
後の人ツッコミとかよろー
260名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/10(月) 22:54:32 ID:yn4eSj1c
書き忘れ
202氏おつであります
261202sage :2005/10/10(月) 23:10:07 ID:bpBlGdio
むう。すまん。
当初の予定では、特別枠削って丁度五十人にする予定だったんだけど、
計算ミスるとは…orz

すまない、出来たら特別枠はなしの方向でお願いできませんか?
その他の修正については考えてみるので。
後、スレをどの板に立てるかについてもご意見いただければ幸いです。
座談会のログの方でそのような話題が出てたので。
262名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 02:24:30 ID:GGFWCttY
>>202氏おつです
特別枠はほしいですね…6人もいらないけど
いっそ精錬工の分削りませんか?個人的にホルグレン以外あんまり印象濃くないですし
あとヒュッケが居るならミットマイヤも、とかになりそうなのでそっちも削ったほうがいいかも?
263名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 03:22:22 ID:Tha4DhM6
>>202
問題点を踏まえていい感じに修正されてます。乙であります。
マップ問題は、画像を投稿した本人ではありますが反応がなかったので
もう少し話し合ったほうがよいのだろうなーと思っております。
特別枠については、特に話に上らなかった精錬工&ヒュッケは無くてもいいんでは。
これで冒険者40+カプラ6+特別4で50にしてみるとか。
(個人的にはカプラもどうなの?と思うけど…)

スレをどこに立てるかっていうのは、その話を出した人、
またはそう思う人に意見を聞いてみたいです。
仮にここから移動するかもしれないとして、どこになんだろう?
ROの小説扱う板ってここしか知らなかったので、建設的な意見はだせません。

あ、一応「最初に描写した人は、らぐ何のコードも教えておくれ」ってのは?
264名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 10:34:45 ID:gzNXespk
>>202

・モンスターカードやカードスロットに関してどうするのか

 最初から武器防具に挿さっていてもいいのか。
 別途アイテムとして入手可能なのか。
 それとも基本的には扱わないのか。

・キャラクタの容姿はデフォルトドット絵準拠じゃダメ?

 書き手に選択権があると偏った容姿が増えそうで怖い。(逆毛とか跳毛とかが大量発生したり)
265名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 11:25:29 ID:QtLHAhy2
>>202
カプラー削ってその分を特別枠6に回せば51人。
特別枠は深遠の騎士子とかのように物語の最後まで
食い込むいいキャラが育つこともあるので無くすのは断固反対かな。
266名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 11:28:05 ID:QtLHAhy2
もしくはカプラーも精錬工もヒュッケも除外して特別枠を10取って
その特別枠の中で出したいキャラを書き手側にまかせて出すっていう感じで
いいんじゃないかと。
267名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 12:28:29 ID:p/T7ACrg
デフォルト容姿が分からないと困りそうなので公式行って見てきた
ttp://www.ragnarokonline.jp/gamedata/novice.html

それと何かで見てきたんだけど、男女とも髪型は23個しかないんだよね
それを書き手に任せるとどうしても>>264の言うように偏りが出てきそう

もし、偏りを防ぐために髪型被るの禁止にするなら、
多少面倒でも登場時に何かのコード貼って貰ってチェックするしかないかな?
完全禁止しなくても、同じ髪型は二人までで最大三組までとか制限つけるとかね

(例えば、逆毛アコ逆毛商人・栗毛剣士栗毛マジ・跳毛ノビ跳毛シフといたら、
それ以上同じ髪型のキャラは出せない。
他の逆毛キャラは同じ髪型が三人になるのでダメ。
ポニテアチャ・ポニテアコの組み合わせは四組目になってしまうのでダメとかね)


デフォルトでいい気がしてきたけど、
逆毛の剣士なども見てみたい気持ちもある<('A`)>
268名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 12:42:51 ID:p9fVYHno
>>259
精錬工のディスターブも忘れないでっw
269名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 15:39:36 ID:Tha4DhM6
流れを無視しつつ、ややアナザー風味になってしまったけど、Bルートの後日談やってみました。
視点がアチャじゃないのであまりそぐわないかもしれないけど。
270名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 15:40:31 ID:Tha4DhM6
anotherEND? Bルート

プロンテラの一角、賑わう大通りから少し外れた広場に、必ず現れる男がいる。
楽器を手に日が暮れるまで演奏していくが、金は取らずにいつも下ばかり向いている。
どうしても気になってしまって、今日はついに声をかけてしまった。

「いい音してるのに……もったいないね」

突然目の前に出てきた私に、彼はとても驚いた様子だった。
何か用か、と控えめに尋ねてくるので、常々からの疑問を投げかけた。

「なんでさぁ、あんた歌わないの? バードでしょ」

聞くと、いつもとは対照的に、恥ずかしくなるほどこちらの顔を見つめてくる。
あんまり真っ直ぐなので、綺麗な目だなぁ、なんて思考がずれる。

「歌わないと、おかしいかな」

妙なイントネーションの口調は、フェイヨンあたりから来た人なんだろう。
成り立てのアーチャーには良くある話だと聞く。転職するまで直らないのは珍しいことではあるが。

「おかしいっていうか、歌があればもっと素敵だと思うよ。その曲」

素直な感想だった。バードと言えば弾き語りにしろ歌唄いにしろ、無言で曲を弾くものは居ない。
ダンサーの伴奏を務める場合だって、演奏とともにその声を披露するものだ。
(もしかしてこの人、すごい音痴なのかしら……)
返事を待つが、こっちを見てはいるものの口を開こうとはしない。まぁいいか、と話題を変える。
何故いつもここにいるのか、金は取らないのか、他の街には行かないのか。
とりとめもなく聞いて、わかったのはこの広場が好きらしいということだった。
確かに、ここからプロンテラ城、そしてギルド砦と続く眺めは見事なものだ。

「そういえば、それ。なんていう名前の曲なの?」

「……battleROyale」

「それって、モンクのやるアレ? そんなに血生臭い曲には聞こえないけどな」

バトルロワイアルといえば、拳闘場で行われる試合形式のひとつだ。
数人が一斉に闘いを始めるので、勝者の予想がしにくく賭け試合として人気も高い。
けれどこの曲は、「郷愁」とか「悲哀」なんかの言葉が似合いそうな、感情に訴えるもののように思う。
気づけば、いつのまにか座り込んで話してしまっていた。どこか物悲しい曲に物騒な名前をつけたこの男。
いつも下ばかり向いて演奏しているくせに、話すときはこっちを真っ直ぐに見つめてくる。
新しい発見に、もっと知りたい、と自然と話が弾んだ。

そのとき、久々にゆったりと流れる時間を邪魔するものが、突然現れた。
馬の甲高い嘶きと、少女の悲鳴。空気が騒いでいるのが、こんなに離れていても分かる。
テロだ。それも、かなりの規模だろう。すぐに援護に向かわなくては、立ち上がり
そのまま駆け出そうとする私の視界で、しかし彼は動かなかった。

「何やってんのよ? 助けに行くなり逃げるなりしなさいよ!」

早口でまくし立てる私を、きょとんとした顔で見てくる。ノービスじゃあるまいし、
何を言われているのか分からない、とでも言うつもりか。

「とにかく私は行くから、あんたも気をつけんのよ!」

走る視界の中でどんどん小さくなる姿は、やはり動こうとはしていなかった。


半時間ほどたってひとまず大通りのテロは落ち着いた。取りこぼした魔物も居たという話だが、
一匹ならさほどの脅威にはならないだろう。こっそりと拾ってきた戦果に顔をほころばせながら、
さっきのすっとぼけ野郎の所に向かう。

「まだぼーっと座ってればの話だけど……」

居た。さっきの場所でさっきの格好のまま、大通りのほうを見ている。
その、バードの向こう側には

「危ないッ!後ろ!!」

我ながら少し恥ずかしいくらいの大声を出してしまった。いや、実際に危機的な状況なんだからいいとして。
私に気づいた彼は、満面の笑みを見せて手を振っている。そして背後に迫る影はその手の得物を振り上げた。

「早く逃げなさい!!」

私のほうを、少し困ったような顔で見て立っている。そうじゃない、怒ってるんじゃなくて。
そうか、この人、もしかして耳が―――

瞬間、最上段に振り上げられた剣は息をのむ速さで落下し、思わず目を覆ってしまった私の耳に届いたのは、
風を切る音と石畳が砕ける音だった。
バードを真っ二つにしようとしていた剣は、しかし何も捉えられずに地面にめり込んでいた。

「いつの間に……」

完全に後ろを取られた攻撃を、男はあっさりと避けていたのだ。そしていつ手にしたのか、その手に弓を引き絞っていた。

「ダブルストレイフィング!」

ゼロ距離からの二重撃に、魔物はあっさりと崩れ落ちて形を失う。
一瞬の攻防に、すっかり見入ってしまった。

「あんた、凄いんじゃん……」

呟く私に、やはり男は、笑っていた。


「歌わない、のって、それが、原因?」

言って耳をつつくと、彼は静かにうなずいた。ゆっくりで良ければ聞いてくれ、と身の上話をぽつりぽつりと話し始める。
ある事故で聴力を失ったこと、それでもどうしても伝えたい物語があったこと。アーチャーだった彼は、それでバードを目指した。
楽器に傷ひとつ付いてない理由は、戦いの道具ではないからだそうだ。
そうして転職して、楽器の扱いを必死に練習した。耳が聞こえなくても、どうにか演奏は形になった。
いつも下を向いていたのは、別に性格が暗いわけじゃなく、常に手元を見てないと間違いに気づけないからだ。
けれど、歌はそうも行かない。こうして話している今も、自分がきちんと喋れているか不安になるという。

「歌は、なくても構わないんだ。俺はこんなだし、だからって他人に弾いてもらうのもな」

そういう彼の瞳は何かを思い出すように歪み、悲しい色が見え隠れした。

「なら、あたしが、歌って、あげるわよ」

伝えたい物語があるっていうのに、もっとちゃんと伝えなくてどうするのか。やっぱりこの人馬鹿かなぁ、と思う。
放っておいたらひたすら孤独に生きるんじゃないか、そんな気がして、ついつい悪い虫が出てしまった。

「え?いや、だから俺は別に」
「とりあえず、コンビ結成、ってことで、あのお城に乾杯、するわよ!」

なおも言いよどむバードを、懐からぶどうジュースを取り出しまくし立てて黙らせる。
見上げれば、夕焼けで空は赤く染まっていた。城も砦も真っ赤に燃えていて、火山でも噴火してしまったみたいだ。


「……あの赤い砦にも、乾杯してやってくれ」


観念したのか、気が変わったのか、やっぱり諦めただけか、ともかく了承は取れたようだ。


「ヴァルキリーレルムに、乾杯!」
「俺達の旅と、あいつらの想いに」


数ヵ月後、ある2人組の話は静かに世界に広まっていった。
神出鬼没のバードは、耳の聞こえない演奏者としてその名を知られることになる。
そして、彼のオリジナルの曲もまた、多くの人の耳に届くところとなった。

「この詩の内容、夢で見ただけだとか言ってたけど、絶対ウソだね」
「あー、いや、まぁ……その、」
「いつか気が向いたら、話してくれればいいけど。そうだね、あと1年くらいの内がいいかな」

今日も狩りと興行を終え、酒場でグラスを傾ける。
モロクの夜は早いが、冒険者たちの賑わう酒場は明け方まで火を消さない。
他の人間のぬくもりが、日々命を削りながら生きる冒険者達にとって心休まるのだろう。

「お前は……俺の知ってる人達に、良く似てるよ」
「それはそれは、余程おせっかいな人なわけね」

明日はプロンテラに向かってたくさん歩くから、しっかり寝ておかないと。
そういって酒を切り上げ、それぞれの部屋に戻った。
彼らは月に一度、どこに居ても必ずプロンテラに戻る。
そして、ヴァルキリーレルムのベンチで一晩中曲を奏でるのだ。


「明日は久しぶりの宴会だな」


彼らを懐かしんで見上げる空に、まだプロンテラは見えない。


battleROyale……人間たちの物語
271名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 15:44:03 ID:Tha4DhM6
出てくる少女は、ケミにすっかセージにすっか…で決めかねて結局決めませんでした。
弱気から強気になるが、現実に戻ってきてまたやや弱気になっているアチャです。お目汚し失礼しました。
耳が聞こえないってどんなんかわからん…
272名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/11(火) 16:51:14 ID:gzNXespk
>>270
正直に言おう、読んで泣いた。
やわらかくて丁寧な文章がすごく心に響いた。

そして現実でもやっぱりおせっかいによって救われる元♂アチャがとても良い。
GJ。
273名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 01:18:20 ID:XZELOouQ
>>270
心にグッっと来た!
視点がアチャ視点じゃない事で、
逆に後日談という雰囲気がすごく良く出ていると感じました。

>>202
特別枠についてですが、バトROワ2会場外で動く人物(今回で言うヒャックたん)
とかは、特別枠の消費なしで登場させてOKってことでいいでしょうか?

>但し、出来うる限り前回のバトROワに未出演の人物である事が好ましい。
そうですね、前バトROワ読んでない人にも分かる流れにしたいですね。
・・・でも、ヒャックたんは何らかの形で登場希望。(・ω・)
274名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 02:39:55 ID:gBXh3OYo
>>270
アチャで歌歌いとなると某古鯖の歌姫を思い出してw
なんで耳が聞こえないのにアチャと話せたの?って思うけど完全にゼロじゃないって思えばいいのかな
とにかく良いお話でした、GJです

以下次回草案について個人的意見などを
>>髪型
流石に逆毛ハネ毛が大量発生は荒らし目的とかじゃない限り無いとは思いますが
あと同じ髪型も髪の色で結構印象も変わるものですし
でもやっぱり偏りを防ぐためのルールはあったほうが良いと思います
>>267氏の意見(人数制限)がいい感じでしょうか
>>次回開催板
一番堅実にいくなら萌え板のまま(ただし目立たない可能性あり)
盛況さを求めるならliveRO板(荒らしが乱入の可能性あり)
管理人の理解を得られる算段があるならMMOBBS(管理人にどれだけ理解を示してもらえるか)
禁じ手、2ちゃんねるに立てる(荒れるor相手にされない)
といったところでしょうか。個人的にはliveROあたりでもいい気はしますが
275名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 05:47:04 ID:Rd/3MOBo
>>270
一言だけGJと言わせてもらうです。

>>274
>聞くと、いつもとは対照的に、恥ずかしくなるほどこちらの顔を見つめてくる。
と、表現があるので読唇術で相手の発言を理解しているのでは?
276名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 15:23:37 ID:pYZ6QxuI
wiki更新。
これでルートAもルートBも堂々の完結。

参加した全ての書き手、読み手のみなさん、お疲れさまでした。

個人的には第2回もこの萌え板で、がいいかな。
277名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 15:55:52 ID:ZsUb0cTk
>>270
まじで良かったです。
聴力は無いけど口の動きで言葉を理解してるって風に受け止めたけど良かったのかな。
278名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 22:03:17 ID:gBXh3OYo
>>276
230Bのは本人がおふざけで書いた番外エピローグだからスルーよろって言われてますよ
なので230Bをアナザー行き、231Bを230Bに繰り下げておきました
279名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/12(水) 23:37:11 ID:OzHr2mhY
読唇術は言いとしても言葉の発音かな。
耳が聞こえないっていうのは微妙に
イントネーションが違うぐらいにはならない。
もう辛うじて言ってることが分かるぐらいの発音になるから
もうちょいそこらへんの表現が欲しかったかな。

人間ってのは自分の発音を耳で聞いてちゃんと話せてるからね。
280名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/13(木) 00:17:08 ID:pTL1x0SE
発音は訓練してればある程度はどうにかなるんじゃないの?
まあ、これ以上はスレ汚しになるだろうからこの話題には触らないです
281270sage :2005/10/13(木) 01:14:01 ID:rKJWkVfc
おおお、皆さん優しい意見をありがとうございます。もうホント栄養源です。
やはし拙い表現で伝わりきらなかったので、この期に及んで補足をば。書ききれよって感じなのですが…
耳が聞こえない状況についてまったくの想像だったので、混乱させてしまってすみません。

>耳が聞こえないのにどやって喋ってんのこいつら?
少女視点だったのでつっこんでかけなかったのですが、アチャ(バードですが)は230B話で
GMの話を読唇術である程度理解していたことから、話しかけられた場合は
目で(口の動きを)読み取れた単語を繋げて、大体の意味を理解しているとしました。

私たちが英語圏の人に話しかけられて、完璧ではないけどあちらさんの言いたいことは大体分かるみたいな感じで。
いや実際そう上手くも行かないんでしょうけど…
なんでさっさと「俺耳聞こえないねん」って言わないのかっていうのは、
障害のある冒険者は悪者ローグとかの格好の獲物になってしまうと思ったので、
私たちのように気軽にカミングアウト(?)も出来ないだろう、と考え。

そしてこれまた少女視点なので曖昧になっちゃったのですが、バードはひたすら
口数が少ない感じをイメージしていただければ幸いです。
Wikiでちょろっと修正してみたのですが…どうだろう。
(いちおう前→中→後と時間が経つに従って意思の疎通もスムーズになっている…はず)

>>279
あ、あわわ…マジすか!
元々聞こえてた人なのでちょっと変になるくらいかな、なんて思ってました。
勉強不足ですいません_| ̄|○

というわけでスレ汚し失礼しました(´д`;)しかも長いよ
引き続き第二回の議論をお続けください。
282270sage :2005/10/13(木) 01:16:35 ID:rKJWkVfc
>>274>>277
ぐぁ!えと、聴力は無い方向でお願いします。今度こそサラバッ!
283202sage :2005/10/14(金) 12:16:50 ID:sASIxmIY
すまん。まず、時間の制限上、閲覧が遅れてることを謝罪したい。
その上で、次回ルールについて出た案を纏めて、日〜月曜日くらいに上げたいんだが
かまわないだろうか?
284名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/14(金) 14:32:14 ID:8uBvjKaI
>>280
耳が聞こえない以上、訓練でどうにかなることじゃないよ。
>>282
いつもお疲れ様です、むろん構わないですよ♪
285名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/14(金) 16:22:41 ID:P5eOH8QM
近所に耳の聞こえない爺さんが普通に喋ったがあれは実は聞こえない振りをしてたですね
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/14(金) 18:00:48 ID:dJ/MoCUw
鼓膜が破れただけで聴覚神経に異常がないなら、自分の声は骨伝導で聞こえるはずです。
(耳を完全にふさいだときに聞こえるあれです)
ベートーベンもピアノを歯で噛んで作曲したという逸話があったような?
287名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 00:38:32 ID:fRDXokSI
イントネーションはおかしくなるのは正解かな。
骨伝導があっても鼓膜がなきゃ発音は乱れる。
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 03:58:56 ID:zgPkxgwo
>>286
ピアノではなくて、鳥の羽をくわえてだったと思う。
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 13:32:46 ID:oYgyyDhs
>>282 お疲れ様ー。頑張ってくれー。
ところでカードの話だけど、特別アイテム扱いで良いんじゃなかろうか。
カードの効果ってどっちかというと地味な感じだし、前回のゴスリンクラスくらいじゃないと
いまいちパッとしないというか。
話の中で「座標××.○○の地点に特別アイテムプレゼント〜。早い者勝ちですよー」とか
放送させたら戦闘フラグも立って一石二鳥とか思ったんだけどどうかな。
290270sage :2005/10/15(土) 14:21:09 ID:78jWRCuk
とりあえず>202にまかせっきりにせずもちょっと話し合いをしてみるか、というわけで。

もろもろ(>>259
テレポ・ポタ・インディミはただの便利スキルとして登場するか、
戦略(戦術?)として扱うかで賛否が分かれそうです。

―――ここからお題別に個人の意見、というか考え、いや投票?何?―――
ポタ……青J必要とはいえかなりの便利スキルになりそうなので×
テレポ…ゲーム内仕様よりパワーダウン(見える範囲にしか飛べない、連続して使えない)
インデミ…もテレポと同じ制限

放送……前回も最初いいペースで死んでたと思うので、朝夜放送にしてはどうか?
      夜の話が出て、夜の放送が書かれたあとに昼・夕方等の話を投稿する場合は
      定時放送もしくは他の話のナンバーを、その話の時間軸を明確にするため表記、とか。
      定時放送3回目より前、とか25話と同時進行、とか、1日目夕方(放送前)、とか……
      もちろん先に出た(時間軸的に後に続く)話を矛盾させる内容は却下で。

転生……転生職を登場させないというベースのルールがあるので、×
転職……結局前回果たした人はいなかったし、書きたい人もいるんじゃないかってことで一応○
      ノビしか適用されなさそうな気はするし…
――――――――――――――――――――――――――――――――

髪型(>>264>>267
人数制限制に賛成。新しい髪形も可にしてほしい。
そして1つの話で決められる容姿は2人〜3人まででどうでしょ。さらに容姿決めは1日(1つのID)に1回、等。
(そして文末にでも何かのコードを貼っていただく)

カード(>>264>>289)
デッドリースケーピューラの下り好きだったからカードは登場させてほしいなぁ。
>>289の主催者からの撒き餌★ぎゃはっ★も実に胸くそ悪くて良い!(褒めてます

特別枠(>>266>>273)
>>266のに一票。出したければ自分で出せばいいんだし。
1つの話でカプラ全部だして特別枠6個消費とか出たら寒気がしちゃうけども。
あと>>273のは戦闘に直接参加するわけではないと思うので消費じゃなくていいのでは。
ただし出すなら責任を持ってその後も書かなければいけない……

次の板(>>274
なるほど、そういう比較で見ると、無難に萌え板からいぶろ?
萌え板は過去ログ保存してくれるのが嬉しい。楽で。
座談会ログの「一行ロワ」ってのの詳細が気になるところ。
バトROワスレの最初みたいなやつを使って人集め?

あと、どっかに出てたような気がしたんだけど
タイムリミット、24時間のうち必ず一人死亡 の縛りはどうしますね?
私は両方あっていいと思う。やむを得ずマーダーになる人が増えて良さそう。

期待で盛り上がってしまった…長文ごめんよ。次はダイエットします。
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 14:25:04 ID:78jWRCuk
しまった…orz
292名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 15:48:27 ID:Cc0qD.Sc
転職についてだが、無制限にしてやたらと転職されてもグダグダになりそうなので
ちょっと制限つけるのはどうだろう?
案としては
転職対象の職が生存している場合は転職不可

例(ノビが剣士に転職できる状況)
転職できる
・♂剣士♀剣士がともに死亡している

転職できない
・♂剣士もしくは♀剣士が生き残ってる
・対象職キャラが首輪を外して死亡と判定されてる場合
・剣士が騎士もしくはクルセイダーに転職してる状況
ノビ→剣士への転職はできない

あくまで対象職のキャラが死亡している状況なら転職OKと言うのはどうだろうか?

それと転職についての最大の問題点
転職後の名前をどうするか
♂職2とか♂職Aなどと区別するのは、ポリンAポリンBなどと同じでどうでもいいキャラという感じがする
そのまま♂職とかにすると元からいたキャラと区別をつけにくい
転職♂騎士などと呼ぶのが無難か?
ただ、呼びかける時など語呂が相当悪くなる場合も多くなると思う

次の板は萌え板でいいと思う
LiveROだと生存競争に生き残れない気もするので・・・
293名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 17:34:38 ID:1g7EnnVI
ええとですね、一行ロワ、というのは、
一行でそのキャラクタの行動なんかを書き進めるバトロワのことです。
理不尽でもなんでも面白ければOKというゆるめルールの代物で
簡単さなんかから、どんな人でも比較的参加のしやすいのが特徴です。
294名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/15(土) 18:17:04 ID:5jJhGDbY
一行ロワってのは例えば

0XX.♀プリ つ い て た
<残り39人>

とかこんな感じでだな。死因はらしければなんでもいいw
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 10:31:42 ID:r2O5DDPU
1週間ほど前にまとめサイトを見つけて、ようやく読み終わった私っ。
(・∀・)・・・・・・丁度いいタイミングで第2幕が始まろうとしているっ!?

(((*゚Д゚)))ここここれって書き手として参加しても構わないんでしょうかっドキドキドキドキ
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 12:09:38 ID:H8ymfYoY
書き手への転進大歓迎!聞くだけ野暮ってものさー
約束を守って気持ちよく作りましょうぞイエァー

>一行ロワ
なるほどーそういうものか……
やらないよりは人は集まるかもしれないね
開催はその分後になるだろうけど。
297名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 12:19:18 ID:H8ymfYoY
書き忘れ。

>転職の制限
該当職が死亡していること、さらに首輪を外していないことってのは
つまり主催者側に悟られないように該当職の人物に成り代わるってこと、なん、だろうか?
転職を具体的に何の手段にするかが人により違うだろうからいっそ無い方がいいのかな…
(首輪はずしが主目的として、他に強くなるためとか変装のためとかも出てくるかもしれないよね)
(必ずしも悪いとは言わないが転職の事例が二つ以上あっては好ましくないだろう)
前にあった>>123みたいな師匠と弟子ドラマのためにはあってほしいものですが。

忘れてた。Wisはどうすんだ?やっぱ今回もナシ?
298名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 16:31:11 ID:AW33wYCA
>転職の制限
自分は、転職には制限ない方がいいと思う。
制限ない方が、前ROワみたいな師匠と弟子ドラマも描きやすいですし、
制限あると、それに振り回されそうな気がする。

そもそも、ROワ中に転職クエを完了(特にアイテム集め)出来るキャラが
ほいほい出てくるとは思えないし。
それでも、もうちょい縛りが欲しいのなら
"転職する間(儀式でも必要?)は、非常に無防備になる"
って程度でいいと思う。
299名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 17:52:58 ID:AW33wYCA
ごめん、転職クエは
「非常事態だから、省略してもいいだろう。」
の一言で終わらされそうだった。

あと、考えも色々足りなくてスマソ。
転職人数制限ってのは、特別枠みたいに書き手側の裏ルールにして、
物語中では下記のルールでどうかな。

転職には悟り(?)を啓く儀式が必要、儀式は最低限以下のルールがあるとする。
1.『単なる力量を計る』転職クエのみ省略可能、儀式の一環と判断されるクエは必須
2.転職の儀式を行う間は、非常に無防備になる
3.転職を行う"場"は決まっている。
 ※"特定のアイテム(クルセの場合、ロザリオ)"が必要な職もある。
4.転職が不可能な職もある
 ※例:商人は商人ギルド登録制のため不可
5.ただし、『十分な説得力がある場合』に限り、1〜4は除外される

要は、転職可能な場所が決まってて、無防備になるんで待ち伏せも可能ってことで。

>>292
>それと転職についての最大の問題点
>転職後の名前をどうするか
とりあえず、
 ♂アコ(モンク)
ってカンジかな。
"♂アコ"って名前は固定として、♂アコ+@とした方が
受け入れやすいと思うけど、どうだろう?
300名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 17:55:11 ID:I5rMSCt2
>転職の制限
>>292氏の提案は、転職により同職種・同性のキャラが複数生まれるなどして
読み手・書き手が混乱することを防ぎたいという意味では?
同氏も書いていますが「元♂ノビ」などとして差別化するしかないかな?

もっとも、そもそも転職試験場がないわけで。
転職には師匠となる参加者(ノビ→剣士なら剣士・騎士・クルセ、剣士→騎士なら騎士のみ)
を見つけ、一日以上同行して教えを受けなければならない、とかすれば
バトROワの条件下では充分に厳しいのではないかと。

>>297
Wis有効だといろいろ便利に使えそうですね。便利すぎるのがまずければ…
使えるけどGMには全部筒抜け、&都合が悪ければ任意に遮断できる、とか。
禁止ワードが設定されていてWisでそれ使うと自爆とか(マテ
301名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 18:02:16 ID:I5rMSCt2
リロードしよう自分…orz
転職後の名前については<<299氏の方向でいいのではないかと。
302名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 18:24:23 ID:pStCj4sI
と、いうよりも転職ってある程度進んでからのネタのような希ガス。
それに個人的には、あんまり設定が煩雑になりすぎるのはどうかな、とも。

あれだ。個人的にこういう場での転職というのは、
燃え系イベンツの結果として…うう、石を投げないでっ。
まぁ、それはともかくと。
ここからは少しばかりまじめに考察。
そもそも転職はいったい何をして転職であるか、というのが問題になる訳で。
ROでいう転職というのは、あくまでギルドから認証を受けた結果である訳ですから、
つまり、ギルドそのものが存在しないバトロワ内においては転職は不可能であろう、と。
(但し、転生はこの中には含まれないかも)

もっとも、これは狭義の意味での転職なので、
仲間内でたとえば仲間のノービスなんかに、剣士の服を着せたりして、
「誰が認めなくても私が認める。あなたはこれから剣士よ」
てな風な感じの転職ならOKだと思われるのです。
所謂、他の人物からの信頼の発露、とでもいいましょうか。

そして、続いてはWisですね。
個人的にはWisは無効の方がいいかなぁ。
遠距離でも話ができると、緊張感が薄れるというかなんというか。
それに最大の問題として、Wisをいったいどうやってしているのか、というのが。
いや、個人的には原作見たくwisしても坂本金○みたいなのが相手の変わりに出て
緊張感を増す、というのもよいかなとは思いますけど
303名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 19:21:57 ID:syo6f8i6
ほいほい転職されても盛り上がらないしねえ。
1回か、せいぜい2回くらいにして欲しい。
304名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 23:32:57 ID:H8ymfYoY
>>300 なるほど、合点。呼び名の問題か。

最終的に「書き手の裁量に任せる」のが一番なんだとは分かってるんだけど、
前回いきなり転生が起きたりしてうだうだしてたから、今回の新規参入さん歓迎と言う流れで
最低限何か決めておいたほうがいいのかな、と思い。ちょっと投じてみました。
何が辛いってせっかく誰かが書いてくれた話にNG出すことになるのが何より辛いわけで…

師匠と弟子の関係が生まれ、お前はもう立派な剣士だよ云々的な展開は好きなんだけど…
じゃぁ私も転職、俺も転職ってコトになったとき、お前はもう3番目だからNGだ、とか言えないじゃないすか。
(いや流石にないと思うよ、思うけど)
個人的に、転職は儀式云々ではなく師弟関係からの「信頼の発露」の結果、と思う。
必ずしもクエストやら儀式は必要ないかなと。>>300>>302と同意です。

Wisは最大の難関「どーやって送受信してんの」があったんでしたね。
となるとこれは無い方が無難そうだね。
305名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/16(日) 23:55:31 ID:EFxPDHCw
完全な転職じゃなくてスキルのみの継承、とかじゃダメかなぁ?
まぁそうなると何でもありになりそうではあるけど、剣士志望で後一歩で転職のノビが
剣士からバッシュ教えてもらう、とかー。

Wisは禁止にしてしまえばどうやっているのか、とかは考えなくてもry
まぁ、多分、初級スキルの一部とかで相手と契約みたいな事したら使える、とかでいんじゃないかな。
で、結界で使えなくなってるとか。
機械式、トランシーバーみたいなのなら取り上げればいいだけだしね。

>>295 大歓迎ですぞー
306名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/17(月) 03:36:29 ID:.iKE7/lo
そういえば第三回座談会はどうする?やるならある程度ここで事項が固まってから?

転職については自分も>>305みたいにスキルだけ継承程度がいいかな
服装とかどうするんだって気もするし、元♂ノビとかなんかちょっと気が抜けるし
wisとかPTギルド会話はゲームシステム上としてだけのものだと思うので封印でOKだと思う
知り合いと連絡取り合って即大規模PT編成とかされると書き手として困りますし
307名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/17(月) 21:23:49 ID:P7JMm28Q
>髪型
>>264>>267>>270
マンガと違い小説では全員の容姿が必ず定義される必要ないと考え、
書き手に任せる方針に一票。

確かに、同じ容姿が増えすぎるのはまずいけど、
そこは投稿された時に、読み手が指摘すれば解決できると思う。
(修正がない方がリレー小説としては望ましいですが…)


案件だけど、登場人物一覧・現在の状態等はもうちょっと詳しいほうが
書き手にとって便利だと思う。(抜け、誤解が減る)

<登場人物一覧・現在の状態等>
1)プロフィール
2)スキル
3)持ち物
4)体調

<例:♂アコ>
1…描かれたプロフィールをその都度追加
 ・髪:呪いのカツラで逆毛に変更<023話>
 ・口調:wWw<023話>
 ・性格:少々潔癖、説教癖、不幸<071話>
 ・髪:栗毛<154話>

2…描かれたスキルをその都度追加
 ・ヒール<065話>
 ・殴りアコ<071話>
 ・天罰真空飛び膝蹴り<141話>

3…最新の状態のみ
 ・初心者用胸当て<147話>
 ・墓の近くに首輪??(埋葬時に外される)<154話>
 ・墓の上に逆毛<176話>

4…最新の状態のみ
 ・死亡<147話>

登場話Noは書かなくてもいいかな。
上記の例では、初登場の話Noのみ記述。
2のスキルまとめは…不要っぽいな。

長文スマソ
308sage :2005/10/17(月) 22:39:27 ID:zbOSw1H6
>>307 その修正を切り出さなくて済むように、または切り出してもすぐ通過できるように
事前に容姿の被りの規定を決めとけって意味なのでは?
それとも307のは「ROの容姿にあてはめなくてイイジャナイ」って意味のほうかな?


2のスキルはステタイプ等に変換して1のプロフィールに合体させればいいんじゃね?
例)・殴り型 ・MEプリ ・GXクルセ ・純製造BS
例)・ヒールは不得意 ・AR未修得  などなど。

実際に適当だけど書いてみる。
(まとめサイト掲載時、■部分にらぐ何製のイメージ画像を表示してみたりさ・・・)

<0XX ♂アコ 初出:0XX>

=特 徴=
■■■■■■  〔容姿〕 栗毛(00X)
■■■■■■  〔容姿〕 逆毛に強制変更(023)
■■■■■■  〔口調〕 逆毛語wWwに強制変換(023)
■■■■■■  〔性格〕 潔癖・説教癖・不幸(071)
■■■■■■  〔備考〕 殴り型(065、141)
■■■■■■       天罰真空飛び膝蹴り!(141)
[らぐ何コード]        ヒールは得意ではない(XXX)
                <※現時点で予想されるスキルツリー:いらねーか?>

=所持品=
〔E〕 初心者用胸当て(147)→耐久力低下(XXX)
〔E〕 呪いの逆毛(023)→A-9にて墓前を飾っている
   白ハーブ 20個――♀マーチャントの荷物(XXX)
   毒薬付着スティレット――♀マーチャントの荷物(XXX)

=状 態=
×死亡(147 A-9)……加害者:♀ハンター

とか?
309307sage :2005/10/18(火) 01:20:35 ID:hoy/HooY
ごめん、>>270じゃなくて、>>290だった。


308氏や過去ログの意見も最もです。
今回は、文章が稚拙でうまく伝えきれていなかったための再投稿です。

>その修正を切り出さなくて済むように、または切り出してもすぐ通過できるように
>事前に容姿の被りの規定を決めとけって意味なのでは?

再度、私の考えをまとめると
「ROワ1と同じく、ルールに容姿についての規定は含めない」
※不都合時は、投稿に対して意見交換&修正
に1票。


理由としては、2点。
1つ目は、容姿が語られるキャラはそう多くない事。
例えば、♀ノビ。
登場早々殺される流れもありえるし、そもそも♀ノビの容姿については
>幼さを色濃く容姿に残した女性。まだぴかぴかの胸当てを付けた、ノービスであった。
程度にしか、語られていない。
読み返してみると、容姿が描かれていないキャラが結構大勢いる。

 ⇒ 今回、ROワ1で語られた髪形は3種か4種くらい


2つ目は…願望が入ってしまうが
同じ容姿が被るのは書き手としてもほかキャラとの区別が煩雑になるため
特に理由がない限り避けると思う。

 ⇒♂アコ♂ローグ、DOP様♂剣士のみかぶりだったと思うが、特に違和感なかった。


>>308
>実際に適当だけど書いてみる。
うは、私の拙い文章が綺麗にまとめてある(thx


-追記-
>>267
>もし、偏りを防ぐために髪型被るの禁止にするなら、
>多少面倒でも登場時に何かのコード貼って貰ってチェックするしかないかな?

登場時って、初登場時と解釈して意見を出してたけど違ってたかな。
(初登場時に容姿固定なら、全キャラ分必要になるから髪形も足りなくなる)
初めて容姿が語られた時って意味だったら、私の心配は杞憂でした。


また、長くなったよ……orz
310名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/18(火) 05:35:27 ID:lCSQ366k
>>309
前回はルールの規定で「ドット絵デフォルトの髪型」でした。
容姿が語られていないのはそのルールがあって描写の必要が薄かったのもあるでしょう。
(♂アコだけはデフォではないサカゲですが、青箱から出たカツラです)
今回は髪型を自由にし、代わりになるべく明示していこう。という話の流れかと。
…明示されないままの場合は仮定デフォ・変更可、ですかね?

>>305>>306
転職不可・スキル伝承のみ、とすると
前回の<088・葛藤>にあるような「転職による首輪抜け」は不可の方向で?
そういう前例があるからこそ今回のゲーム主催者は転職が不可能なように設定した、
とすれば辻褄は合いますが…同じ理由で解呪も難しくなっている可能性が。致死性高いですねw
311名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/18(火) 08:06:20 ID:OQ2Ea95M
前の方に第二部スタート案(仮)が二個くらい出てたけど、片方が明菜の資料を改良して〜って感じだったから、
そうすれば転職による首輪抜けの不可能、解呪がさらに難しくって設定もあり?
312名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/18(火) 16:29:47 ID:3LGJFSR6
首輪については先に決めてしまわなくても良いんじゃないかと思ったり
オーパーツなりアインブロクの技術で作られた機械の首輪なり話の流れで決まった方が良いと思います
実際、前回も呪いの首輪とだけ記されてたわけですし。細かく決めてしまうと書く側が八方塞りになってしまいます
この程度はOKだけどここからはダメ、みたいに決められると妄想する場所が少なくなって
電波発信所潰したり爆弾解体作業みたいな緊迫するシーンを演出したり首輪千切って爆発する前に投げ捨てる力技とか(笑
色々読めない展開があったほうが読む側も楽しいと思います
まあ、書き手としては一度使われたネタ(呪いによる呪いの解除、転職による解除)は使いづらいと思いますが

>>311
どっちのEDもそういう「ゲーム」の存在を許さないような流れだったから前回からの続きは難しいかも
ていうかパラレルのほうが良いと思います。そのほうが前回のこと引きずり過ぎなくて良いですし
もし経験者を出したければ♀剣士みたいな元優勝者キャラを出せば事足りますし
313名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/18(火) 16:41:49 ID:s7pwzPbw
>>264
亀だけど、前回と同じデフォルト準拠だと混乱が起きるからイヤン
との意見も出ていた。
たぶん場面を想像しながら読む人が多いからじゃない?

>>309
言いたいことは>>310が言ってくれたので追加。

つまり309の提案は
「髪型はキャラ毎の最初の書き手に選択権があるとする。
また、髪型の被りに関しては特に厳密なルールを決めていないが、
あまりに同じ容姿が被った場合には、投稿に対して読者が修正を求める場合がある」
ってことでいいのか?
で、267とかのが
「髪型はキャラ毎の最初の書き手に選択権があるが、同じ容姿が増えることを防ぐために
被りに関して、一つの髪型につき二人まで、さらに被りは三組までの制限を設ける。
※男性の例※
[逆毛アコ&商人][栗毛剣士&マジ][跳毛ノビ&シフ][ポニテアチャ]が居る場合、
逆毛・栗毛・跳毛の髪型は同一髪型二人までの制限により選択不可。
ポニテは被り三組までの制限により選択不可である」
ってことかな。267の引用なのでもっと緩くしたりキツくしたりもあるだろうけど。

どっちも言いたいことは「同じ髪型があまりに増えるのはイクナイ」で、
「増えてきたら誰かが待ったをかけろ」か「ルール作って増殖を未然に防げ」かの違い?
自分としては後者のほうが楽だと思うんだけど。
理由は・誰かが待ったをかけるのが遅れたり、投稿のスタートダッシュで
読むのが追いつかなかったりで後で修正祭が起きる。
・3人目が出て修正を望む声が出るが、別に3人くらいならいいじゃんとかの意見が出て以下話し合い。
この辺が発生する可能性がゼロじゃないのでいやだ。(しかもバトROワ2進行中に起きるところが特に)

>>310
明示されないままだったら次の人、そのまた次の人とかが決めればいいんじゃない?
314名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/18(火) 23:28:56 ID:Mty3H/j.
髪型について、ちと提案。
公式準拠だと前回活躍したキャラに引っ張られて、同じポジションに収まってしまうキャラが出てきそうで、物語の展開の幅を狭めてしまう気がする。
かと言って、髪型を書き手に全て任せてしまうと読み手の混乱を招きかねないのは、今まで議論されている通りだと思う。

そこで折衷案的な方法なのだが、公式サイトのドット絵の並びに沿って、一つずつ登場人物の髪型をズラしていくのはどうだろうか?
(ex. ♂ノビ(赤毛)>♂剣士(金髪)>……♂ケミ(栗毛) → ♂ノビ(ケミの栗毛)>♂剣士(ノビの赤毛)>……♂ケミ(ログの跳毛) )

これなら同髪型キャラによる混乱も避けられるし、イメージが湧きやすいから読み手側も感情移入も楽なんじゃないかな?
書き手側にしてみれば好きな髪型で好きなキャラを動かせない、って制約が出来てしまうけれど、演出的な髪型変更を可能としておくことで、ある程度は解決できると思う。前回の逆毛カツラみたいな例もあることだし。
(ex. 決意のために髪を切る、髪留めが壊れて髪がバラける、恐怖で髪の毛が真っ白に……etc )

とりあえず、提案なんで参考程度に考えていただけると幸いです。
315名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/19(水) 05:53:15 ID:eIoS84Yo
とりあえず、ここまで出た案で決を採ってみてはどうか?
(確定ならずとも方向決めだけはしておくという方向で)
このままだと議論が平行線にいきそうな悪寒。

で、そろそろ次回のバトロワの開催時期も決めておきたい気分。
個人的には、来月頭頃から開催希望ですか。
(ぐだぐだの意見が続くと人離れが起きそうですし)

さしあたって今ひとつの問題は、認知度の問題ですね。
開催に当たっては人が多いに越したことないですし。
宣伝とかをすべきか。また、するとすればどれだけでするかも考えておくべきかと。

後、髪型問題に関しては、詳細な>>307-8みたいな感じの説明が最後についていれば、
意外と理解されるものかと思います。
それが駄目なら、314案のひとつずらしでもいい悪寒。
後、同じ髪型の大量発生、というのに反対なのは同意。
これに関しては人数制限が一番な希ガス。
例えば、同系統の職(例えば騎士-クルセ)での髪型被りは不可、
及び同じ髪型のキャラクタは二人以上登場不可とか。

又、それに関連して議論の余地があるのは、
前回とのキャライメージ差をどうするか、という辺りでしょうか。
まぁ、これに関しては意識的に書き手が動かして行く事で解決を図る他なさそうですが。

とりあえず、今の議論が決着を見れば、
その後最終調整をかねて、第三回を11/1前後までに開く予定でいいんじゃないか、と。
316名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/19(水) 11:06:25 ID:LN0jgPAA
>>315
だ、第二回もまだ始まってないよ!(笑
キャライメージは議論するような分野じゃないんじゃない。頑張って書きわけようや
宣伝ね〜、このままこの板でやる(意見が多いように見える)なら宣伝は尚更必要だよね
欲しいのはバナーとか?HPまで行かずともブログ持ってる住人に貼ってもらったり・・・
他のスレに宣伝カキコはちっと見苦しいかななんて思うけど。
小説系のスレッドのまとめサイトさんに交渉して、宣伝バナー(が、あれば)貼ってもらうとか。
317名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/19(水) 18:28:07 ID:1z3.9EuY
>>316
>>315氏の「第三回」とは座談会のことでは?そこで最終調整しようと言ってるわけですし。

髪型問題は結局みんな意見一致しているような。
「前回とは変えてみたい。でも同じ髪型の大量発生はイヤ。最終的には書き手に期待するしかない」
ただ、それでもかぶってしまった場合にどこから指摘・変更依頼の対象となるか明示しておかないと、
それこそストーリー展開中にグダグダの論議が起きるかもしれない、という一理ある意見があって、
そこから意見がいくつか出たわけですね。
…実は私もその一人です。どれとは言いませんが無駄レスに見えたならスマソorz
んでまあ、その基準も「同じ髪型は基本的に2名まで」でほぼ一致しているようですし、
もうその方向でいいのではないかと。
ただ例外として「ストーリー・演出の都合上どうしても必要な場合は除く」かな?
318316sage :2005/10/19(水) 23:43:36 ID:LN0jgPAA
あっなるほど!315ごめんなさい!来月の頭〜とかあったんで早とちりました。
>>317 ありがたう!
来月頭を開催目標として、あと5日くらいで基本ルールに一応の決着をつけ、
座談会で検証を兼ねてトークしてもらって、そんで残りの日数で宣伝&まとめサイトの準備?
次も同じ場所でやるのか、新しいWikiなりを用意するのか、など。
319名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/20(木) 00:06:44 ID:4stMcsyc
Wikiとか詳しくないので、自分にできそうな宣伝を。
ROでAFKするときは「バトルROワイアル読んでます」って感じの
看板だすように心がけてみます。
かく言う自分がこんな看板見て流れ着いた一人なので、ちょっとは効果あるかな?
320名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/20(木) 00:40:50 ID:jDaKyXxk
試験的にこんなのどうよ
ttp://vote2.ziyu.net/html/browa2.html
レンタルCGIの都合上こんなややこしい形が…もっと改善できるなぁ。
上のはこんな形もあるよ、ってことで、
ttp://browa.fc2web.com/tohyo.html
↑実際に見て欲しいのは投票内容のほうだったりもします。
321名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/20(木) 02:35:30 ID:IuWkXaKQ
髪型だけど、これはどうしてもドット絵からの引用で無いと駄目な物?
つまりまぁ、スキンヘッドとか坊主頭とかツインテールとかお団子とかモヒカンとかモヒカンとかモヒカンとか。
自由にしてしまえば、細かい描写もできるしかぶりにくくなるんじゃなかろうか。

結局は書き手さん達次第って話だけどね。俺ももし髪型で流れ止ったら嫌だしね。
どうしてもってなったら先に容姿だけ決めるっていうのも手かもしれない。これはこれで登場時をワクテカできそうだし。

でも凄いねー、何かこんだけ突き詰めてやってるスレ初めてみるんだけど。バトロワものってみなそうなんかね?
322202sage :2005/10/20(木) 13:08:18 ID:VUXolyKc
>>318 大体そんな流れで問題なさそうですね。
   今週、来週ぐらいに基本ルールの骨子は決めておきましょ。

>>321 僕はあくまで、髪型ドット準拠は参考程度でいい悪寒。
   多少違っていても流れ次第で緩やかに解釈しましょ。
   あくまで一番の問題は文章の説得力だし。

後、出演者問題ですが、NPC枠+特別枠+一般枠でちょうど五十人って感じでどうでしょ?
これなら多少、クホの他特定NPC以外にも幅つけられる筈。
個人的には案内要因タンがお気に入ゲフゲフ。

宣伝場所は…やぱし、今回はホームランスレにも入れたい悪寒。
2chは…駄目っぽいかも。まぁ、人気のあるスレを中心に、ですね。
後は、RO内+αって感じでしょうか。

さて、自分はそろそろ現実復帰でいろいろします。そいでは。
323202sage :2005/10/20(木) 13:21:59 ID:VUXolyKc
ああ、そだそだ。
ひとつ言い忘れてた事があった。
追記として、書き手は他の人の複線はできる限り尊重する義務を要す、
ってのを一つ追加必要アリかと思います。

荒しはともかく、書き手の不注意による複線つぶしが続出して
平板化、という事態は現行ルールでは避けられませんので。
324名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/20(木) 15:00:18 ID:ZVwcZjN6
>>321
おまいはローグテンプレのモヒ毛様とローグを出したいだけなんじゃないか?w
325名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 01:31:16 ID:FHK25tPo
 /||  <やはりばれたか
( ゚Д゚)<そりゃそうでしょうモヒ毛様
326名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 03:45:15 ID:qWy3vaL6
こんなとこでモヒ毛様を見るとは…ww

ま、おれも髪型に関しては自由でいいと思う。
そこに拘りたい人もいるんだろうけど
もし自分が書こうと思ったときに、髪型の設定は結構面倒。
明記したい人だけ、らぐ何のコードを明記するとかでいいのでは?
327名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 09:30:51 ID:.tF0f5nQ
モヒ毛様はともかく。
シニョンキャップみたいなDEF0〜1、特殊効果なし、スロットなしの頭装備なら
髪型の一つとして認めてもいいのでは?
328名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 15:23:49 ID:aE3FouZM
特別枠は内訳考えずNPC萌えスレキャラ諸々全部ひっくるめてでいいじゃない、と思う。
323がNPC出したいのは分かったんだけど、202案の出場者について出された意見がほとんど
精錬工を削ればとかカプラを削ればだったことから。
ディスターブを忘れるな、っていうのがただ単に集計ミスを指摘してるだけだと解釈すると
NPC枠確保してくれ、と希望してるレスがない。
という流れの中で>>323での提案は…忙しくてレスを読めなかったのかもしれないけどさ。
結局は出したいなと思った人が書いてくれればいいでしょう。
危惧しなくても、前回参加者などの問題から10人(?)の特別枠が、すべて
萌えスレキャラで埋まるってことはそうそうないと思うよ。

要約:特別枠は欲しいけど、その内訳を区切る必要はないと考える。
329名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 18:59:36 ID:.p/LxN0E
NPC出したい派に一票加えておきます
330名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/21(金) 20:14:56 ID:o510Hvjk
>>329
たぶんだけど…>328氏のは、出したいor出したくないじゃなくて、
人数枠をキッチリ分けるかどうかについてだと思いますよ。
>>263からの流れは、特別枠をなくしてしまうくらいならば、
NPC枠を削ってみては、ということでNPC完全否定というわけではないでしょう。
とはいえ書き手さん同士意見が出てくるのはよいことです。

>>328
特別枠のうち、1/3をNPC・萌えスレキャラ用に確保するというのはどう?
たとえば全体で10人だったら、3人分NPC 3人分萌スキャラ 残り4人分自由。
半分こで5人ずつ、となるとキッチリ規制されすぎて上手く動かない
ことにもなるんじゃないか、とちょっと思います。
(NPC枠5人使い切り、萌スキャラ4人、未登場残り1人の状態で
しかしどうしてもライバルのアントニオを出したい!とか)
331名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/22(土) 00:05:00 ID:CdsSr9Bk
ちょっと前に第二部の宣伝云々の話が出ていたので
勢いでバナーとか作ってみた。

http://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=31

まだ色々ルールが決まってもいないのに気が早いとか言わないでくれ。
でも開催が待ち切れなくてワクテカしっぱなしなんだよ……
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/22(土) 01:47:14 ID:woxd0i2c
>>321
私も勢いで作ってみた。画像保管庫参照どぞ。

……許して下さいこれが限界ですorz
333202sage :2005/10/22(土) 13:00:46 ID:tFls6RS.
確かに言われて見れば、前回枠で制限される以上、
全部が萌えスレからでは埋まらなさそうですね…
自分のは、ちと前回特別枠が多すぎた感があったので
それを踏まえての考えだったのですが、どうやら杞憂っぽいですし、
これ以上引っ張っても何ですし引っ込めます。
334328sage :2005/10/22(土) 15:30:32 ID:RdTLyX.A
>>333 というか、自分としてはNPCも「特別出場者」だと思うんだよ。
基本参加者はあくまで「冒険者」でしょ?
とはいえ、やっぱりもしかしたらもあるかもしれないし>>330のような
最低人数確保案がいいのかも。

>>331 そんな勢いに便乗… ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi13975.zip.html

>>332 うは、モヒカンwwww すげぇー
335名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/22(土) 15:32:28 ID:RdTLyX.A
ととと、↑のアドレスは、宣伝バナーに便乗したものでzipのなかにはhtmlとswfが入ってます。
swfのサイズ固定の仕方がわからなかったんだ…見てくれる人はhtmlを開いてください orz
336329sage :2005/10/23(日) 00:42:37 ID:c.ZEd.BM
>330
書き方が悪かったですね。すみません。
予め「NPC用の枠」を用意し、どのNPCを出場させるのか決めておく派に一票ってことです。
半分独り言なんでスルーしてください。
337名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/23(日) 03:38:11 ID:HL8nPfA2
>>331>>334
バナー作成おつかれさまです
個人的な意見を言わせて貰うと黒と赤を入れ替えた方が原作っぽい感じはするかも?
あと文字も丸めにするならもっとこう血が滲んだような感じで…とか
言う位なら自分で作れって言われそうですけど(笑

>>332
モヒカンが世紀末救世主にあべしとかたわばとか言わされそうです(笑

座談会は来月初旬前後とかいう話が出てますけどそうなると来週か再来週の土曜日?
待ちきれない方とかも居るみたいですし来週でも良いかなと私は思いますが

参加枠は>>330の案に一票を
萌えスレ側orNPC側が全然埋まらなければ残りを自由枠とするってルールも付け加えておいたほうがいいかも?
338名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/24(月) 00:47:01 ID:4h/.8A3k
そろそろサッパリするために座談会欲しいっすね。来週あたりどうですかお前ら。
339202sage :2005/10/24(月) 02:21:32 ID:Cqoqaj9g
バトルROワイアル2 ルール(修正)


登場人物編


ノービス+一次職+二次職(スパノビ含む)の男女四十人+特別枠十
以上の五十人。

但し、以下の規定があります。
一次職、二次職、ノビ、スパノビは固有の名前をつけないこと。

特別枠は良識の範囲において、
ゲーム内部、萌え掲示板、LiveROのどんなスレ、場面からでも出演者を選出してよい。
余りにチョイ役の名無しや知名度の低すぎるキャラクタ、盗蟲、ポリンなど知能を明白に持たない者、荒し目的の出演者は含まない。
但し、出来うる限り前回のバトROワに未出演の人物である事が好ましい。
NPCもこの範囲に含む。

そして、内訳はNPC、mob、小説、スレを問わないが
スレ、小説の場合は同じ出展元からは原則二人までの出演とする。

それぞれの出演者で通常の冒険者については、髪形、外見などについては最初に執筆した人物の選択による。
但し、ピクミン、おにぎりetrなどと言った叩き目的が客観的に明白である場合、
執筆した者はその事に対しての異議へ正当な反論をする事を要す。
それをしない場合は、その話で語られたキャラクタの外見はNGであるとして無効であるものとする。
但し、作品を通じてその反論とする事も可能だが、その場合は相当程度の説得力が必要であるとする。

追加事項として、同じ髪型は原則として大量に氾濫してはならない。目安としては最大で三名まで。
(私見を入れれば、イメージが被る為に同系統の職、例えば騎士-クルセなどでは別の髪型が望ましい)
更に、ドットの髪型は基本的に参考程度であり、執筆による説得力とスレ内部の同意が得られれば、
モヒカン、スキンヘッド等も可である。但し、その取り扱いには注意を要す。

性格については、話の流れ、及び個々の執筆者に一任する事。
但し、執筆側は、それまでのキャラクタの性格について熟知するべし。

出演者は、前回同様その能力について制限を受けているものとする。
例えば、ヒールは止血や実際の治療の助け程度の効力しか無く、リザレクションは無効であり、
ファイアーボルトやあらゆる大魔法、モンクのスキルについても、それのみで殺害できる程の威力は失われている。
Mobやその他特別枠出演者についても同じであり、更に彼等は超人的能力を有する場合、普通の冒険者と同等程にそれは低下している。

また、カプラさんは、アンソロなどで見られる様な超人的能力を有するのではなく、
一般人、或いは一次職と同等(生涯一次は除く)くらいの能力であるとする。
精錬工の面々については良識に任せるけれども、彼らは直接的に武具を破壊する能力は持っていない。
又、二次職を超える様な戦闘力も持ってはいない。

ポタ、テレポについては参加者は使用は原則不可能。
インティミデイトについても、仕様変更に伴い、テレポート機能は無いものとする。

スキルに関する規定は以上に書かれたものであるとする。


舞台

マップがまとめサイトに上がっている事から、亀島に似ているが違う島である。
上がっているマップ自体にはまだ何も地形や設備が書き込みされてはいないが、
これは、執筆が進むにつれて順次設備などが記載されるものとする。
(例えば、家屋や市街地、灯台、教会、百貨店や廃墟など。但し、進行の都合上自由に出入り出来る地下洞穴は存在しない)
その広さについては、50人の人間が動き回るのに狭く無い程度である。
尚、全力で移動すれば、数時間程度で中央から島の端まで移動が可能である。

魔法発動時の音響については、至近〜やや中距離程度までならば響くが、
島の端など、余りに離れている場所であれば聞こえない。
気候については、書き手の便宜上、元祖バトロワに準じ日本の初夏程度とする。

そして、舞台に伴い放送に付いては、午前十時を基準として朝夜二回づつ放送されるものとする。
又、転職については、そもそも転職の舞台は島の中に存在せず、各職業ギルドの認証も得られない為、不能である。
但し、これはゲームのRO内部で一般的な『ノビ=>一次、及び一次=>二次』といった転職を示す意味での言葉であり、
例えば、各キャラクタの成長を示す演出的な効果における『転職』は含まないものとする。

原則Wis、ギルドチャット等については、これはゲーム内部での便宜的な機能であり、バトROワ内では存在しないものとする。


支給品

開始時手渡される鞄の中身には主に

支給品(武装or防具orハズレetr)が一つ。弓の場合は通常の矢も付いている。
水、食料、大まかな地形だけが記された地図(前述まとめサイトの地図参照)、コンパスが入っている。
各出演者が元々所持していた武器防具や道具等に付いては取り上げられてしまっている。

又、この劇中においては登場人物はどんな武器防具であろうと使用する事はできるが
本職が用いるのに比べれば、扱いなれていない為に、普段使用する武器と異なった種類であるほど威力や命中率は落ちる。
(例:騎士はカタールならば多少は使えるが、弓に関しては鈍器として使わざるを得ない、など)
但し器用さが高い人間については、ある程度まではどんな武器でも使用する事が出来る。
長柄や斧に付いては器用さ以外にも筋力が必要となる。
更に宗教上の理由から殺人者でない、狂っていない、特別な事情の無いアコライト系に限っては刃物で戦闘は出来ない。
防具の効能は現実的に考えて頂けると幸いです。

また、完全にキャラクタ間のバランスを崩壊させる装備については、入手を禁止とする。
(神器全般や有効すぎる廃装備)

カードについては、それ自体で支給される事は無く既にカードが刺さった武器防具か、
特別枠のmobの死亡、殺害によって出現、入手する事が可能である。
但し、後者については作者は進行と流れの都合上、執筆の前に十分な熟考をする義務を負うものとする。


相手方

恐らくミッドガッツ上層部の面々。
その他細かい点については本文の流れ次第である。
が、イメージ的には元祖バトロワを思い浮かべていただければ十分であろう。
(一部狂信的な思想に基づく勢力か?)

彼等が使用しているのは、前回と同じく外せば即死の呪いの首輪であるが
爆発力については、本人のみが死亡する程度である。前回ほどの威力は無い。
開始時には、彼等からルール、目的、勝利条件等が告げられる。
その辺りの細かい規定は第一話の作者とその後の流れによる。
(尚、一話の作者については色々な意味で書き逃げしちゃいけません。(w )

書き手のルール


先ず一番最初に。
このリレー小説内では、各登場人物は生きている人間であり、
いきなり投げ込まれた現実に各人様々複雑な感情を抱いている事を肝に銘じてください。
完全に現実的に書く必要は皆無ですが、バトロワの死の気配というものを忘れないで欲しいです。

次に、書く前に纏めサイトで作品の流れを把握してください。
流れの中では先に発表された作品が優先します。
競り負けても泣かない。
但し、荒し煽りはこの中に含まない。
(前触れの無い突然の心臓停止や全員即死等)

もし、執筆を続けていく内で、致命的な矛盾を過去の自分の作品に発見した場合、
速やかに修正作品を仕上げて下さい。
どうしても音沙汰が無い場合は他の書き手が修正せざるを得なくなりますが、
原則として本人がその作品を修正しなければいけません。

それから、一人の書き手が連投を続けるのはイクナイ!!
最低でも三日程待って見ましょう。
止むを得ず連投する場合は、スレで意見を聞いてみると尚goodです。

本文の内容についてですが、RO内の設定と言うよりも、文章での説得力が重視されます。
但し、リレー小説という形式上、何よりもまず、キャラクタ間でのバランスを崩し過ぎないように気をつけてください。

作品の一番最後にはそれに登場した人物の
<氏名、所持品、死亡等の状態>及びに死亡者が出た場合<残り○○人>という表記をお忘れなく。
任意規定ですが、登場した人物については1)これまで描かれたプロフィール、2)これまで描かれたスキルを
下記の書式で記入していただけると更にgood.

<例:♂アコ>
1…描かれたプロフィールをその都度追加
 ・髪:呪いのカツラで逆毛に変更<023話>
 ・口調:wWw<023話>
 ・性格:少々潔癖、説教癖、不幸<071話>
 ・髪:栗毛<154話>

2…描かれたスキルをその都度追加
 ・ヒール<065話>
 ・殴りアコ<071話>
 ・天罰真空飛び膝蹴り<141話>

最後に書き手の方は、現段階ではコテハンを名乗る事はご遠慮ください。


読み手のルール

叩き荒しはスルー推奨。反応は彼等の栄養源です。放置して枯死した後で削除依頼を。
又、過剰な擁護やNG議論も荒しの同類です。出来る限り自重していただけると幸いです。
もし、読み進めていく内に、作品内に矛盾を発見した場合、遠慮なく速やかに申し出てもらえると幸いです。

面白い、と思ったときには積極的に感想を。
首を捻った時には積極的に批評を。
又、暇だなーと思った時なんかは遠慮なく雑談を。
勿論、イラスト、まとめテンプレ、まとめサイト編集さん。
それぞれ大歓迎です。

感想は書き手の活力に、批評は書き手の技術向上に、
雑談は常にネタに飢えている書き手にとって格好の息抜き(兼、ネタ探し)になります。

勿論、読み手から書き手への転進も歓迎です。
その際の留意点は書き手のルールを参照してください。
340202sage :2005/10/24(月) 02:24:38 ID:Cqoqaj9g
とりあえず、あがった修正点を盛り込んでの修正版ルールです。
何か微妙に言葉遣いがえらそうなのは…まぁ、大した意味はないので気にせずにっ。
そろそろ、次回のを現実にする為に、座談会は確かにほしいですねーとか言ってみたり。

とりあえず、今週末の金曜or土曜のどちらか
10:00にgarumu、ヴァルキリーレルムで開催でいいのではないでしょうか?
341名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/24(月) 05:23:49 ID:CBX6fBoE
>>202
GJ!
これをもとに話し合えばいいんでないかな。

ただ、インティミは今回(前回か)♂ローグが使ってたと思うんだが禁止なんかな。


そうそう。
宣伝とかに関してはMMOBBSのRagnarokの小説板とかに宣伝して
リンクしてもらえるんならリンクしてもらって
ここでやるっていうのはどうだろ??
いきなり飛び出すよりはワンクッション置いて…
342名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/24(月) 07:58:05 ID:kOv9bu/w
ローグ二人ともインティミつかってたけど、他の職業の人が使えないから、使用禁止(ダメージだけ与える)でもいいかもですね。

>>340
座談会はそんな感じで。私は金曜でも土曜でも都合が付くのでどちらでもー
343名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/24(月) 12:33:41 ID:4h/.8A3k
>>340 乙!!
座談会でさらに話し合えばいいね。リアルタイムで反応知りたい内容もあるだろうし。
今回はなるべく多くの人が参加できる曜日で開催したいよね…
時間は22:00で問題ないぽいとして、曜日はどっちがいいかな。
自分は金曜でも土曜でもおkです。
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/25(火) 23:02:34 ID:5V/bkvrQ
第三回座談会告知

目的:第二回開催に向けての最終調整。

場所:garumヴァルキリーレルムの正面右噴水前。
当日、多分「誰かさん」という名前のノビが待ってる筈。

日時/10/29(土) 10:00より


とりあえず、座談会開催正式告知です。
突っ込みどころなどあれば遠慮なくお願いします。
ノシ
345名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 00:25:56 ID:VBd96MAU
一応。…夜っすよね?表記を訂正した方が誤解がなくてよさげ。
あとなんで、今回から突然garumに?前回何か問題でもあったんかな…
「正面右噴水前」って、前回までと同じ場所でいいの?
346名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 01:06:51 ID:Xn.SWIno
…すんません。多分、指摘されてるとこは自分の誤解です。
うろ覚えで書くもんじゃないですね…本当すみません。

それと正面右噴水前、は前回までと同じ場所です。
では訂正版を

日時 10/29(土)
時間 20:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所
347名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 01:09:13 ID:Xn.SWIno
…またかい。orz
時間の部分を22:00に訂正お願いしします。
それでは、間抜けな自分は回線切って首吊りに…

絞首台l..........λ
348名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 01:22:25 ID:VBd96MAU
死ぬな!!w じゃぁ告知用に前回のを改変。

*****************************************

■ROワ2目前!やってきました座談会第三回

日時 10/29(土)
時間 22:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所

※今回は「誰かさん」というノビさんが待ってるとのこと。
※議題は主に>>339にまとめられた次回ルールの、最終調整です。
※ログ取りはみんなで協力して補完しあいましょう。

*****************************************

こんな感じですか。
349名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 05:29:01 ID:U.1U6nUI
ええと、座談会告知の流れをぶった切って申し訳ないのですが。。。

>>339
> 相手方
> 恐らくミッドガッツ上層部の面々。
> その他細かい点については本文の流れ次第

って辺りで妄想していたら、プロローグというか 【バトROワ的BR法成立過程】
みたいなものができあがってしまいました。
…投下してみてもよろしいでしょうか?
350名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 08:07:24 ID:DTu2i28I
どんとこーい!
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 17:31:56 ID:fxm2VptA
超常現象!(古


>>349
遠慮なくドスンと投下してください。
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 18:30:25 ID:Odc0sjX2
んでわお言葉に甘えて。
353名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 18:31:57 ID:Odc0sjX2
神聖歴1026年――
ルーンミッドガッツ国王トリスタンV世急死。

英明な君主として知られるトリスタンV世の逝去は世界に大きな衝撃をもたらした。
トリスタンV世はいまだ世継ぎに恵まれておらず、一国の王としてはまだ若かったため後継者も定めていなかったのである。皇后イゾルデ以外に側室も持っていなかったことが裏目に出たと言えよう。

当面はイゾルデが摂政として国王を代理し、大臣や騎士団がそれを補佐することになった。
ところがすぐに問題が表面化する。重要な意志決定にもたつくのだ。
大臣同士の意見が食い違った場合、それまではトリスタンV世が即断を下していた。しかしお飾りである皇后イゾルデにそれだけの決断力はなく、議論によって最良の結論を導こうにも政治に絶対の解などない。意見の対立が個人間の感情的対立へと広がるに至って、国政は悪化の一途をたどった。

国政の混乱により、王国を構成する各都市はそれぞれ独自の施政を始めた。
もともとミッドガッツ王国の各都市は独立独歩の気風が強い。特にゲフェン・モロク・アルベルタと言った各街には、王国全土に根を伸ばす強力なギルドが存在する。
混乱が長引くにつれ、彼らは次第に独立や革命をも辞さない気配を見せ始めていた。

さらに国際情勢が混乱に拍車を掛ける。
ミッドガッツの混乱を知った周辺諸国が軍事行動の兆しを見せ始めたのだ。
ルーンミッドガッツ王国はミッドガルド大陸随一の大国である。国内が安定している限りちょっかいを出そうなどと考える国はない。
しかしミッドガッツ国内の混乱は諸国の野望を刺激し、また友好国も後ろ盾を失ったことにより、他国の脅威に対抗するため軍備せざるを得なくなっていた。
最大の友好国であるシュバルツバルド共和国も例外ではない。アルデバラン手前に兵を進め、混乱収拾の助力を申し出ると同時に難民の流入を警戒し始めた。

そして新たな戦乱の予兆は魔物の策動を助長する。
戦乱の時代には常にそうであったように、大陸各地の迷宮があふれた。
ただでさえ各地との情報は寸断され、政治的な横槍もあって騎士団はなかなか組織的討伐ができない。
それでも地方の各都市がプロンテラに救援を求められることはなかった。
もちろん政治的な思惑もあってのことだが――

「騎士団の綱紀はどうなっておるのですか!」
会議室のテーブルを内務大臣が叩き、騎士団長が渋い顔をする。
「任意除隊が今月だけで50名、50名ですぞ!?それが全て各都市の私兵になっておると言うではないか!」
「そうおっしゃいますな内務卿」
たしなめるように大司教が言った。
ミッドガッツ教会は国教――つまり国王を最高指導者とする宗教のため、国王不在の今は大司教より高位の聖職者がいないのだ。
「私どもの教会も似たようなものです。魔物に脅かされる善男善女を助けるためと称されては、引き留めるにも限度がありましょう」
「しかし、そのほとんどは冒険者と称する無頼の徒に成り下がり、各ギルドの利益のために働いているのですぞ!」
「彼らにその意識があるかどうか…」

各都市は冒険者たちを積極的に受け入れ、魔物の討伐を依頼していた。
ただでさえ冒険者は魔物のいる場所に集まってくる。しかも街が宿泊や食事の面倒を見たり、通商護衛などの依頼をしたりするとあって、さらにその数を増やしていた。
そうやって自身の安全を確保した各都市は、中央に対し相対的な発言力を強める。
ただでさえ熟練の冒険者集団には戦い方次第で下手な騎士団を壊滅させ得る能力がある。
個々の冒険者に街やギルドへ肩入れする気はなくとも、彼らの存在は国政にとって充分な脅威であった。

「連中がどういう気かは問題ではない!」
内務大臣は再び机をバンバン叩いた。
「トリスタン陛下が何のために訓練砦を作り、勝者に報償を与えてきたとお思いか!まさに今、このような時のためではないか!」
彼が言うのは4つの街に隣接して設けられた20の砦のことである。その建設費はそれこそ小さな街を作れるほどの物であったし、毎週の訓練で砦を奪取した冒険者ギルドには一般家庭が一年暮らせるほどの財貨が与えられていた。
「であるのに王国の呼びかけに応える者のなんと少ないことか。これが背信でなくてなんだ!」
口角泡を飛ばして吠える内務大臣に鼻白む者もいたが、軍務大臣や財務大臣と言った大物はおおむね同意の表情を見せる。
「魔物と戦うにも勝手気ままに戦場を選び、少数で無謀な探索行に出てはすぐに帰って来おる。あれでは魔物を住みかへ押し戻すことなど到底できぬのにな」
「さよう。それでいて王国の危機であるからと訓練砦を閉じれば不満だけは言うのですぞ」

生産性のない、愚痴じみた意見ばかりが飛び交う机の上席で、皇后イゾルデは物思いに沈んでいた。
(――そう言えば、あなたは冒険者がお好きでしたね)
かつて冒険者たちと共に戦い、「死の王」と呼ばれる強大な魔物を地上から追放したこともあるためか、トリスタンV世は彼らと交わることを好んだ。
忙しい公務の合間を縫って、冒険者たちのために結婚式を挙げていた姿が目に浮かぶ。
『彼らは私の大事な国民であり、同時にいつかこの国を救う英雄かもしれないのだ』
そう言って、公務の間ぐらい休むよういさめる自分に向けた笑顔が忘れられない。
――なのに。

「連中はトリスタン陛下を裏切ったのだ!」

内務大臣の感情的な声が心臓をえぐる。
そう。トリスタンV世ほど彼らを愛した君主はいない。
なのに、なぜ。

「結局、冒険者とは自らの利益しか考えぬ連中だったということでしょう」
「奴ばらには少し思い知らせねばなりませぬな」

そうか。思い知らさなくてはいけないのだ。
自らの罪を。
トリスタンV世の無念を。
全ての冒険者に。
354名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 18:32:34 ID:Odc0sjX2
「しかしですな。悪事を働いているわけでもない者に――」
「大司教」
「強制しても良い結果は――は?」
感情的になる大臣達を1人なだめていた大司教は、イゾルデの静かな声に振り返った。そして絶句する。
夫の死からずっと抜け殻のようだった彼女の眼に、異様な光が灯っていた。
なまじ美しい顔立ちであるだけに、心労でやつれた顔の中で瞳だけをギラギラと輝かせる様は凄絶の一言に尽きる。
「簡易的なもので構いません。明日、私の戴冠の儀をおこないます。準備を」
「は?いや、あの、それは」
自らが王位に就く。そんな突然の宣言に大司教は耳を疑う。
しかしイゾルデはもはや大司教など一顧だにせず、立ち上がって矢継ぎ早に命じた。

「軍務卿。明日の戴冠後、初勅として全ての冒険者に動員令を出します。彼らが軍として機能するよう、統率手段と編成をすぐに考えなさい」
「…は」
皇后の変貌にとまどいつつも、自身の主張が受け入れられた形の軍務大臣は素直に頷く。
しかし彼もすぐに青ざめることになった。
「内務卿。法務卿に諮って動員令に従わぬ者とそれに荷担する者への処罰を法文化し、即時発布なさい」
「かしこまりました。強制労働あたりが適当でしょうかな?」
「いいえ。その者達から数十名を選び出して互いに戦わせなさい。古代の剣闘士のように。最後の1人になるまで」
「なんと!?お待ち下され。それはあまりに」
名君が続いたミッドガッツには他国のような残虐刑がない。強硬派の急先鋒である内務大臣でさえ考えても見なかったことであり、彼は吹き出した脂汗を拭いつつ再考を促した。
しかしイゾルデは炯々と光る一瞥でそれを黙らせる。
「お黙りなさい。今は非常時です。理や情を説いて従わせられぬのなら、見せしめが必要な時です」
「は、はあ」
「財務卿。臨時予算の計上を。工務卿。どこか逃げられない場所に戦場を建設なさい。新築する余裕はありません。封鎖中の訓練砦から必要な機能を移すのです」
「はっ」
他の大臣がうろたえる中、専門馬鹿で有名な技術者肌の大臣は新しい任務を喜々として受け入れる。
そして

「侍従長。”爪角の欠片”の封印を解きなさい」
「かしこまりました」
彼女の本気を示す命令が最後に出された。

”爪角の欠片”
それは”ユミルの爪角”の破片とされる小さな結晶体である。
もちろん欠片には、伝説のように世界を平穏に保つほどの力はない。しかし生者と死者を峻別する程度の力はあった。
かつてトリスタンV世はこれを用いて死の王とその軍勢を退け、永遠に冥界へと封じた。
しかし一度でも”爪角の欠片”に触れた者は、相手の復活を阻止する能力の代償として自身も二度と蘇生できなくなる。
だからこそ国王が急逝し、蘇生もされないなどという事態が起きたのだ。

「つまり勝者以外は殺せ、と?」
もはや流れ落ちる汗を拭うことも忘れ、内務大臣はイゾルデの顔をうかがう。
返答はさらに冷酷だった。
「全員でも構いません。従わぬ者が居なくなるまで、ギルド攻城戦の代わりに毎週執行します。ですから準備日を除く5日以内に決着しなければ全員処刑とします」
「し、しかし、冒険者は総数の把握さえ難しいのですが、所在や不届き者か否かの判断はいかように…」
「冒険者は皆、カプラサービスと契約しているのではなくて?」
「さようですな。しかしカプラ本社がそのようなことに協力するかどうか」
どちらかと言えば冒険者に同情的な騎士団長が一応の抵抗を試みる。しかしイゾルデは即座に一蹴した。
「させなさい。さもなければ彼女達も対象になるだけです。冒険者に荷担する者も同罪、と言ったはずですよ」
「………かしこまりました」
イゾルデの本気、あるいは狂気を感じ取った大臣達が頭を垂れる。
最上ではないにせよ、国難を乗り切るための方策と信じて。あるいは実施までに阻止、撤回できると楽観して。さらには狂気が自分たちへと向けられる恐怖に負けて。
「具体的な人数、選出法や場所など詳細は任せます。ただちにかかりなさい」


くす、くすくす
大臣達が退出し、人気の絶えた会議室。その窓際でイゾルデは笑う。
(冒険者たちよ)
(あなた達が本当に英雄であるというのなら)
(勝ち抜いて勝ち抜いて、その証を見せるがいい)
くすくす、くすくすくす――
いつまでも、いつまでも、忍び笑いは響き続けた。
355名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 18:41:50 ID:Odc0sjX2
長文ご容赦^^;
ってかもうちょっと改行とか使って、読みやすく書こうよ自分orz

王様に関する無茶設定が多いので、RO本体とは完全パラレルの方向で…
356名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 22:14:42 ID:Xn.SWIno
イイ!! こういう殺伐とした舞台を待ち望んでた。
個人的には即採用でも問題無しな希ガス。
ある程度、こういう前略的設定があったほうが便利であるし。
357名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/26(水) 22:17:04 ID:VBd96MAU
(゚Д゚)そんな経緯でカプラも参戦!!
面白かったっす。脱出しても本家同様お尋ねモノな上に、
協力してくれるGMなんて望めない状況が厳しすぎる(笑
RO2のアナザーが早速登場かっ幸先いいなー
358名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/27(木) 03:09:58 ID:fB6ylYcE
現在のRO状況と被るような末期的な雰囲気がナイスです
妄想掻き立てられてストーリーを妄想させられまくってます
どうせバックグラウンド程度のものだから採用に一票をー
まあ最終的にこれの採用も否採用も座談会で決定でOK?

現在のところ座談会で決めるべきことは
 1.開催板(これは萌え板のほうで決定っぽいかも?)
 2.髪型の問題(デフォルトはどうするか、同髪型人数は、髪型は変更可能の方向確定?)
 3.特別参加枠の割り当て(NPCと萌えスレキャラその他の割合)
 4.定時放送のタイミング等(朝夕か6時間毎かその他か)
 5.上のプロローグ設定を採用するか否か

私が思いつくのはざっとこんな感じですかね
先に議題を纏めておいたほうがラクだとは思うのでその他議題があればー
359名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/27(木) 14:02:51 ID:RIz/ihAM
>>353
最初読んでて、ROワで勝ち残った者に王位継承権を与えるのかと思った。
もしくは、国で重要な会議が起こって意見が対立したときに、誰が生き残るかの賭けで決めるのか?とか。
いやでも面白かったです。女王の狂気の下りはゾクゾクしました。GJです。
ユミルの設定も素晴らしい。参加者達が、仲間の蘇生が叶わず絶望する様とか妄想してしまった。

>>358
バックグラウンドとして採用するのは賛成なのですが、ちょっと心配なことが。
個人的には、見せしめは「徴兵に従わなかった人達」ということなので、ROワ参加者が
大別して「不真面目・悪人」か「やむを得ず参加できなかった善人」の2パターンになっちゃうのではと…

で、そうなると具体的には前回の
[♂♀ローグ・♀WIZ・♀セージ・♀商人]あたりのポジションは出しやすいだろうけど
[♀プリ・♂♀モンク・♂♀アチャ・♀クルセ]あたりのポジションな人出すの難しそうだなぁって。
(普通もしくは真面目な性格で、ひねくれてない人達。国の命令なら…と参加しそうな人)
全員が全員「親が病気になったので畑仕事をサボりました」じゃ説明つかんしょ。
あと「そもそも冒険者として未熟なノビに赤紙なんて届くか?」ってのもある。
といっても、>>353を少し変えれば解決するとは思うけど…引っ掛かったので念のため発言。

座談会の議題については、それを基本として進めればいいかと思います。
話してるうちに出てくるものもあるでしょうし。
360名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/27(木) 16:26:13 ID:Kq7RRTVE
>>359
たとえば、最初は「徴兵拒否に対する見せしめ」だったけど
回数を重ねるうちに選抜基準が曖昧になって冒険者を無作為に選び出すようになった、というのはどうかな?
国家が恐怖政治に突っ走っていく感じがして、原作の雰囲気も出せると思う。

あと本編はBR法が施行されてから1年とか時間を経過させれば
前回の♀剣士みたいな過去優勝者キャラとかも出せるし、
難しいポジションのキャラも出しやすくなるはず。
361名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/27(木) 23:42:40 ID:RIz/ihAM
>>360
なるほど、1年後とかにすればいいのか。
適当に選ぶんだったらノビも連れてこられそうだね。
362名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/28(金) 02:49:44 ID:K92j0KXs
一年後だと1週間に49人死んでそれがだいたい52回続いて…2500人近く死んでることになる
流石に始まるまでに殺しすぎじゃないかな?まあ中期鯖一個分程度ではあるんだろうけど…
一年後じゃなくて半年後以下くらいのほうが良いような気もする、個人的には
もしくは一週間の部分をもうちょっと長い期間にしてみるとか?
363名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/28(金) 04:27:04 ID:zauOcp0I
>>353
無粋な突っ込みだが・・・
アルデバランはシュバルツバルド共和国の都市でミッドガッツ王国の都市じゃないよ

設定は原作のバトロワと同じように、防衛上必要な戦闘シュミレーションとでもしてみるのは?
毎年、王国中の冒険者から各職業の男女と複数の不確定要素(特別枠)を戦わせ
その所要時間や戦法などを調べるためにやる見たいな感じで。


最後に座談会について
座談会で意見を出し合い方向性などを話し合うのはいいが、座談会で「決める」のは止めて欲しい。
最終決定はあくまでスレでやるべきだと思う
364名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/28(金) 04:44:55 ID:d4sKmOaQ
正論だね。でも参加した10数人からの意見みたいなモンだろうから
ある意味座談会で「決まる」んじゃないかなとは思う…
(「スレで」投票とかで決める場合に)
365名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/28(金) 20:08:03 ID:eBDPPdIg
え〜、353です。
拙い文にたくさんの感想・指摘をいただいて、ありがたかったり恐縮したり;
実はあれがSS初投下で、反応もらうまで怯えまくってたのは秘密。

>>359>>362
考えていなくもなかったことですので、指摘に対する回答は準備したのですが…
どうにもポリティカルノベルになってつまらない上に、
バックグラウンドとは言え1人で書き進めるのは問題と思い封印中です。

>>363
うぃ。ですのでアルデバランに関する下りは微妙にぼかしたのですが…。
マップ構成的には2つおかしなところがあるんですよね。
まずアルデバランのジュノー側(yuno_fild01)に国境検問所らしき施設があること。
そしてミッドガッツ王国の施設であるLuina砦がアルデバランにあることです。
ですから国境位置に関しては明記しませんでしたw
366名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/29(土) 15:12:10 ID:OE/k33ME
当日なのでコピペ。
*****************************************

■ROワ2目前!やってきました座談会第三回

日時 10/29(土)
時間 22:00〜
鯖  magni
場所 ヴァルキリーレルム(200.161)付近
    マップ中央ちょい右上。池があって、その周りにベンチある場所

※今回は「誰かさん」というノビさんが待ってるとのこと。
※議題は主に>>339にまとめられた次回ルールの、最終調整です。
※ログ取りはみんなで協力して補完しあいましょう。


ちなみに今回の議題の一部です。
 1.開催板(これは萌え板のほうで決定っぽいかも?)
 2.髪型の問題(デフォルトはどうするか、同髪型人数は、髪型は変更可能の方向確定?)
 3.特別参加枠の割り当て(NPCと萌えスレキャラその他の割合)
 4.定時放送のタイミング等(朝夕か6時間毎かその他か)
 5.上のプロローグ設定を採用するか否か
他にもあればその場で提示願います。

*****************************************
367名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/29(土) 23:07:43 ID:yMWnx2Qw
あれ・・・まとめサイトなくなってる・・・?
368名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/29(土) 23:43:36 ID:Olu73Ypg
座談会今現在も開催中ー
ていうかなんでこんなに人が少ないとですかorz
369名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/30(日) 00:24:28 ID:xAP34sHM
用意してたはずの1dayチケットを見失ったので不参加…
あんま賑わってないとですか?
370名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/30(日) 00:26:04 ID:xAP34sHM
あ、私もまとめサイトが見れん…
371名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/30(日) 00:32:29 ID:f8A/vvEo
座談会ただ今終わりました…とりあえず結論としては
>>366議題案の決はスレのほうの投票で決める』
ということになりました(笑
終始4人しかいないんじゃ仕方ないですorz
来ないことはある意味全部了解と取られている様な気もしましたけど

とりあえず参加者の皆様はお疲れ様でした
372名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/30(日) 00:35:22 ID:f8A/vvEo
『投票』ではなく『決める』としかなってませんでした(汗
誤解招くような言い方して申し訳ないですorz
373名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/10/30(日) 09:40:30 ID:SZFCCtds
自分もまとめサイトが見れなくなってます
374名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/30(日) 16:48:04 ID:xAP34sHM
まとめサイト、レンタル元が死んでるみたいなんでとりあえず暫定代わりを
探してたんだけど…@Wiki借りたものの重すぎて長文編集できない orz
構文が似てるからいいと思ったのになー
375名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/10/31(月) 14:52:09 ID:0LmS/s5s
ttp://www6.atwiki.jp/battleroyale/
急場しのぎでつくってますが誰か暇なひと助けてくだせー orz
自宅では編集できなかったけど外出先ではすんなり編集できた・・・
帰るまでの間頑張ります
376375sage :2005/11/01(火) 02:42:45 ID:vapfGbSA
Wiki手伝ってくれた方、ありがとうございます!
当方帰宅後自宅からページをいじってみるもやはり編集不可能…
なので…ストーリーなどまとめたtxtファイル作りましたので
どなたか、暇な折に代わりにWikiいじってくれませぬか orz
こちら、Zipのアドレスにございます・・・
ttp://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi14777.zip.html

ごめん…なすって…寝…マス…Wikiの色が気に食わないとかあったら教えて下さ…し
377名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/01(火) 14:17:00 ID:Ye.ARLbI
>>375
とりあえず、バイトに行くまでの間だけ手伝うよ。

あと「・」が文頭に来ると、構文として読み込まれてしまうみたいなんで、
一部三点リーダ(…のこと)に変更しちゃったけど大目に見てくだされ。
378名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/01(火) 14:48:24 ID:vapfGbSA
>>377
すんませんありがとうございます・・・私もなるたけ漫喫とかでいじります。
あと私からも。三点リーだの件については、該当する作者さんすみません。
今度のWikiの仕様ということでお許しください。

ううむ、私事でスレを消費して申し訳ない・・・
もう11月になってしまいましたが、そろそろ次回ルール最終調整の時期でしょうか?
379名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/01(火) 16:35:13 ID:vapfGbSA
連投で失礼しますが、
>>366にある議題部分だけでも決めますか?

それぞれの、自分なりの意見とその理由です。
1.萌え板で→>>274の比較表で、一番デメリットのダメージが低そう。
2.基本>>339案に異議なし、ストーリー上の演出としての変更は可能に一票。
3.>>339案に異議なし
4.朝夕→6時間毎は、書き手に正確な時間の描写を強制することになるので避けたい。
      しかし1日1回だと禁止区域があまり増えない。
5.採用(条件付)→>359-362の指摘を訂正したものなら採用でいいと思う。
            所詮バックグラウンドだし、こっちも見てくれ、って人今のところいないし。
            何より黒幕が早期に決まっていることが頼もしい。

ちなみに他に>>339案への意見は
・インティミは結局使えないのか。ダメージ部分しかないのか。→使えないでいいんじゃないかと。
・他に座談会で出たかどうかは…賑わわなかったみたいですがログ読みたいな。
>>365の指摘に対する回答も読んでみたいと思いました。好奇心の部分が大きいですが…
380名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/01(火) 21:22:28 ID:Hi9Kwca.
>>379
1〜4まで同意見。5のみ棄権。
ついでにもうROワ2開始日を決めてしまった方がいい気もしたり。
個人的には今週一杯投票で来週頭(11/7)開始がいいかなぁと。

あと>>365での回答ですが…
偉そうに言って見たものの、当然のように不足はありましたので
あれこれ書き足してみたら12KBになっちゃいましたよ、と。orz
新たな火種になる恐れもありますが、投下してもよろしいのでしょかね?
381名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/01(火) 23:31:12 ID:BFllzVbI
<chirashi>
何でバトROワのblogの管理者さんは私のblog踏んでるんですかorz
</chirashi>
382名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/02(水) 01:17:49 ID:1ImVhqDY
代理まとめサイトの形態を考えてるときに作ってみたブログのことか…
踏みしめてすみませぬ orz<どうぞ踏んでくだしい
383名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/02(水) 05:29:23 ID:wojFkywM
いいんじゃない?
とりあえず疑問があれば詰めてみた方がベターでしょ。
384名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/02(水) 08:28:27 ID:1ImVhqDY
出来ればスレに投下じゃなくてtxtファイルうpかWikiに直接書く、じゃ駄目ですか。
12KBってどんだけあるかわからないけど、あんまり縦に長いと議論が霞みそうだなぁと…
いや長いのがイヤってんじゃないんです。長いお話は好きなんです。
他の人がそんなこと全然思ってなかったらごめんなさい。
385名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/02(水) 16:55:27 ID:ttha/VA.
なるほど!
まあ2レスに分ければ普通に載る程度の量なんですが、
>>384氏の言う通り開催論議をぶった切る(しかも>>353でやったのに続いて2回目)
のはどうかと思った物で。
てことで読みたい人だけドゾ〜
http://kasamatusan.sakura.ne.jp/cgi-bin2/src/ichi14911.zip.html
386名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 01:45:40 ID:TCAi1.LM
>>385
普通に小説を楽しんでしまった…GJです。
指摘が綺麗に補修されてて問題点はないように感じました。
一人で作っちゃうのが、と遠慮していたけど、住人のアイディアを
そのまま入れてお話にしてくれたとこに感動しました。
>379を書いた者です。読めてよかった。ありがとう!

今日は休みの前で人が居ないのだろうか。皆様来週頭には開始
(まで行けなくても直前くらいまでは…)の目標で平気すかね?
387名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 04:32:23 ID:xObgOx8A
>385
GJです。
いい感じの第2回の序章だと思います。

>>379
1.2.3.4.に関しては同意。
5に関してはちと慎重になる必要があるかと。
まぁ書き手さん次第だとは思いますが
あの諸設定がどの程度の縛りになるかなぁと。
自分はあんまり気になりませんが他の方はどうなんでしょ。

あとカード類に関して。
結局、前回同様カード帳単体での存在は無しということですか?
前回でちょうどいい感じは確かにしたのですが
変化を敢えてつけてみるのもおもしろいかも。

問題提起しといてなんなんですが
この段階での議論長引かせて人があんまり減るのもアレなんで
11/7を目安に第2回始められるようにしていきたいとこですね。
388名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/11/03(木) 20:01:45 ID:TCAi1.LM
>>379
1234同意、5はもうこれ採用でいいんじゃないと思う。

>>385
GJ!書きすぎないよう気を使ってくれたようで良かった。

>>387
縛りに関しては、執筆中にあの諸設定が不都合になってしまった場合、
スレでの相談の末、やむをえないと判断された場合は改変も可、というのはどうか。
「序章の設定は、止むを得ない場合にのみスレでの相談を以って変更を可とする。
ただし投下する小説のほうが可能な限り譲歩すること」
例えば、弓手ギルドの頭目の娘というポジションを使いたいから、
序章の「この部分」を「このように」変更してはだめですか、とか。
ただ>385氏にとっては気分のいい話じゃないかとは思う。すみません。

議論を決着させるために、週末の6日に投票をセットして、7日未明にROワ2開始でどうかな?
>>339を次回ルール基本として、とりあえず決めたいのは>>379の5項目と>>387のカードと、あとあれば6日までに適宜追加で。
カードについての選択肢は
1.>>339案どおり、単体での支給はなく装備に装着済み
2.カード帖・装備装着済み両方での登場
3.カード帖のみでの登場。装着済み装備は登場しない

2.3(カード帖登場)に関しては追加で
-1.カード帖は全員に支給される。支給品は合計で青箱・青箱・カード帖の3つ
-2.カード帖は当たりとして何人かに青箱とは別に支給される
-3.支給品は(青箱・青箱・カード帖)の3つからランダムで二つが支給される

これくらい…?出す方向は確定でいいんだよね?
そして開催間近なのでageー

>あと画像保管庫の♂BSの人
頬のこけ具合が無茶な改造の結果ぽくてナイス!
イメージ壊れてないすよー全然
389名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 20:06:31 ID:TCAi1.LM
ぶ…同じ場所からかい(笑>>379
履歴消えてたから気づかなかったよ
390名無しさん(*´Д`)ハァハァage :2005/11/03(木) 21:27:11 ID:/kRedy8U
任意でage入れないと上がらないんじゃなかったっけ?

それはともかくカード、配布品関係は2-3で良いと思う
カードを巡っての殺し合いとか、土壇場でぽろっと出して切り札っぽくするとか
あと防具関係のカードが出れば防具の価値も上がるだろうし
ハコに関しては前回の感じでは多いっていう人もいるでしょうけど、防具もそこそこ出せばOKかなと
391名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 21:40:44 ID:6HU4axQI
>>389狽、わわ…内緒で…

気を取り直して、カードについての項目はそんな感じでいいと思います。
>>385さんの設定が通るにしても通らないにしても、その後で決めることだとは
思うのですが、本編はBRが始まって一体どれくらい時間が経っているの?
というのもありますね。誰も知らないのか、ごく一部の人が知ってる裏世界の話なのか、
冒険者社会で定着してしまっている怪談みたいなものなのか。
どれにしても面白いとは思います。それともこれは作りながら決めていくことですかね?
392名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 21:46:19 ID:J1UmpMoM
>>388
カード案は1が良いと思う。
前回のようなゴスリン服が出る一方で、牛特化パイクだとか伊豆特化マインが出て
OTLな奴がいたら、かなり笑えそうだ。
393名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/03(木) 23:20:18 ID:mh1GrT1Y
385です。
>>388
序章の一部変更については全然おけですよ〜。
本編を必要以上に束縛するんじゃ本末転倒ですしね。
それはまあ尊重してもらえるなら嬉しいですがw

カード帖についてはちょっと考えてみましたが…難しいですねぇ。
2案(両方登場)ですと、
書く側の心理としてカード未装着のs装備は出しにくいのではないかと。
対応するカードと装備が両方揃わないと使えず、伏線が死にやすいからです。
これを避けるために装着済み装備を出すと、さらにその傾向が…と。
それでも2案を採るなら、カード数が少なくs装備を出す余地は多い2−2かなぁ。
3案(未装着のみ)だと、TCJのような複数刺しが難しくなりますね。
もっとも武器装着カードは複数枚同時に出る、とかすれば別かな?
394名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/04(金) 09:13:43 ID:oyWjxu56
カードは1案の武器もしくは防具に最初から挿さっているに1票。

心配なのは新カードの効果を書き手が把握しているかどうか。
かなり対人戦闘向けのカードが増えてるので
現役プレイヤーじゃない書き手さんは新カードの効果チェックを推奨します。

いちおうOWNの新規カード効果一覧はっておきますね
http://www9.big.or.jp/~own/2005/1024/
395名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/04(金) 19:35:41 ID:zpC7Wwmo
カード出すこと自体は反対しないけど
このキャラTueeeee!になりすぎない配慮は必要だな。
396名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/04(金) 19:46:56 ID:Rixd8DJs
そういえば第二回はどこにログまとめてあげるんだろ
>>375のところに第二回分のコーナー作ってあげていいのかな?
397名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/04(金) 20:53:40 ID:VcVZq0jM
>>396
今んとこレンタル元では容量制限について決めてないようなんで、
他の住人方が構わなければあのWiki使ってやってください。
ただ、第二回用にメニュー部分を書き換えようと思ったものの、
こちらの環境ではこの行数が精一杯でした orz
どなたか暇な折ちょちょいと訂正してくだされ…
398名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/05(土) 18:12:53 ID:RngQwR6k
そんじゃ投票内容はこんな感じでどうかな。
カード以外に意見は出なかったのでその他は異議なしということで。

>>339案が基礎としてあることをご了解ください。

【開催板】参考:>>274
1.萌え板
2.LiveRO
3.MMOBBS
4.その他(名前もしくはアドレスを記入)

【髪型の問題】
1.>339案「同じ髪型は最大3名、同系統の職での被りは極力避ける、ドットにない髪形も一応OK」
2.>339案に追加で「ストーリー上の髪型変更OK(髪を切る、白髪になる、草木で染める、etc.)」
3.基本>339だが、ROのキャラクターが選択できる髪型意外は認めない

【特別参加枠】(NPCと萌えスレキャラその他の割合)
1.割り当ては決めない
2.公平に5人ずつ、どちらかの枠がなかなか埋まらない場合は好きに使って良い
3.最低確保人数をそれぞれ3人とし、残りの4人分は好きに使って良い

【定時放送のタイミング】
1.朝夕
2.6時間毎(1日4回)
3.1日1回
4.特に決めない

>>353>>385のプロローグ設定】
1.採用する(話し合いと判断により改変OK)
2.採用しない

2の場合は以下も
2-1.前回のように黒幕などの舞台設定は作りながら決める
2-2.前に投下された別のプロローグ案を推す場合はレス番号を
※特に書き手さんにとっては重要なところです。
>>353>>385では自分は困る、という場合は熱烈にアピールを。

【カードの扱い】
1.>>339案どおり、単体での支給はなく装備に装着済み(参考レス:>>392
2.カード帖・装備装着済み両方での登場(参考レス:>>393
3.カード帖のみでの登場。装着済み装備は登場しない

2.3(カード帖登場)に関しては追加で
-1.カード帖は全員に支給される。支給品は合計で青箱・青箱・カード帖の3つ
-2.カード帖は当たりとして何人かに青箱とは別に支給される
-3.支給品は(青箱・青箱・カード帖)の3つからランダムで二つが支給される(参考レス:>>390


分かりにくいか…?
399名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/05(土) 18:15:45 ID:RngQwR6k
そんで投票例
※このレスは実際の投票結果に含みません※

【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
2-2

決めること他に…あるかなぁ
400名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/05(土) 19:05:22 ID:iMB/kW1g
【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
2-2

投票例そのまんまw
決めることというか最初の犠牲者は誰かなとか
前回♀ノビだったから今回は♂ノビかな?
401名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/05(土) 19:09:26 ID:RngQwR6k
あ、たんまたんま、投票はたぶん6日だからまだのはず
見せしめ関係は書き手に一任で良いんじゃないかな
402名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/05(土) 19:12:59 ID:iMB/kW1g
>>401
今見て気づいたオバカですorz
また明日やり直します
403名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 00:33:16 ID:XSq8HVac
6日なった〜投票は始まって…ないのか、では一番乗り。

【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
1

最初に殺されるのは誰だろうね(´∀`*)ワクワク
404名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 01:57:32 ID:Tx9fYh4I
投票投票っと♪

【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
1

プロローグはこのまま採用されてほしいな。
投下予定のSSの屋台骨に使わせてもらっちゃったし。
405名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 08:06:17 ID:2UlT7dKc
皆様おはようございますよ、っと投票〜
【開催板】 1
【髪型】 2
【特別枠】 3
【定時放送】 1
【プロローグ】 1
【カード】 2-2
ちょっと上下に圧縮してみた。
406名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 08:07:44 ID:2UlT7dKc
…間隔詰めたら見にくかったよorz
407名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 08:56:58 ID:iQwsxQZw
この1票が時代を変える!

【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
3
【プロローグ】
1
【カード】
1

さて、最初はどのキャラを書こうかな
408名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 15:06:55 ID:aA0svRd6
投票し直しにきたよー
【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
2-2

流れとしては
投票0時〆で決め→投票の結果を参考にしたルールを張る→誰かが第一話を張る
でいいのかな?あと>>385は判断により改変○ということは
『最初の50人が集められた』で終わってるけど『本編は何度目かのゲーム』みたいなことも描写さえすればOKなのかな?
409名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 19:11:24 ID:4XG7rFOM
【開催板】
1
【髪型】
2
【特別枠】
3
【定時放送】
1
【プロローグ】
1
【カード】
2-2

投票ー。
>>408もちろんオッケーだと思う。というかあれはあくまで序章だから
必ずあの次から続けなければいけないわけではないでしょう。
時系列的に何回目のBRになるかは、第一回の書き手次第じゃない?
410名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/06(日) 23:48:17 ID:kYWOEXUA
@15分も無いし。

【開催板】


【髪型】


【特別参加枠】


【定時放送】


【プロローグ】


【カードの扱い】
2−1
411名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:07:44 ID:NbVFqtuM
というわけで投票終了です。投票に参加できなかった諸兄、到着を待てず申し訳ありませぬ。

【開催板】 1.萌え板
【髪型】 2.ストーリー上の髪型変更OK
【特別参加枠】 3.最低確保人数をそれぞれ3人とし、残りの4人分は好きに使って良い
【定時放送】 1.朝夕
【プロローグ】 1.採用

【カードの扱い】
数が綺麗に分かれなかったのですが、これは
まず1か2かで見ると2が多い。
2の中では2-2のほうが多いということで、2-2に決定でいいか?
(私は2の支持者じゃなかったが、もうここで全て決めてしまいたい)
412名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:20:02 ID:/vK.L4gw
異論なし。
待ちに待った第二回の開催だぜ。
413名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:30:28 ID:NbVFqtuM
誰かさん様が書いてくれたルールを投票の内容に即して修正してみた。
返事が1つしかなかったけど2-2で進めちゃうよー・゚・(ノД`)・゚・
414名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:32:05 ID:NbVFqtuM
バトルROワイアル2 ルール(最終)


登場人物編

ノービス+一次職+二次職(スパノビ含む)の男女四十名+特別枠十名
以上の五十名。

但し、以下の規定があります。
一次職、二次職、ノビ、スパノビは固有の名前をつけないこと。

特別枠は良識の範囲において、
ゲーム内部、萌え掲示板、LiveROのどんなスレ、場面からでも出演者を選出してよい。
余りにチョイ役の名無しや知名度の低すぎるキャラクタ、盗蟲、ポリンなど知能を明白に持たない者、荒し目的の出演者は含まない。
但し、出来うる限り前回のバトROワに未出演の人物である事が好ましい。
NPCもこの範囲に含む。
出典はNPC、mob、小説、スレを問わないが
スレ、小説の場合は同じ出展元からは原則二人までの出演とする。
また、特別枠十名の内訳はNPC枠、その他枠(mob、他小説・スレキャラ)にそれぞれ三名分の最低人数確保枠を設ける。
残りの四名分はどちらのものとして消費しても構わない。

それぞれの出演者で通常の冒険者については、髪形、外見などについては最初に執筆した人物の選択による。
但し、ピクミン、おにぎりetrなどと言った叩き目的が客観的に明白である場合、
執筆した者はその事に対しての異議へ正当な反論をする事を要す。
それをしない場合は、その話で語られたキャラクタの外見はNGであるとして無効であるものとする。
但し、作品を通じてその反論とする事も可能だが、その場合は相当程度の説得力が必要であるとする。

追加事項として、同じ髪型は原則として大量に氾濫してはならない。目安としては最大で三名まで。
イメージが被る為に同系統の職、例えば騎士-クルセなどでは別の髪型が望ましい。
更に、ドットの髪型は基本的に参考程度であり、執筆による説得力とスレ内部の同意が得られれば、
モヒカン、スキンヘッド等も可である。但し、その取り扱いには注意を要す。
また、ストーリー上の髪型の変更も可である。但しこちらも、その取り扱いは慎重に行うこと。

キャラクターの性格については、話の流れ、及び個々の執筆者に一任する事。
但し、執筆側は、それまでのキャラクタの性格について熟知するべし。

出演者は、前回同様その能力について制限を受けているものとする。
例えば、ヒールは止血や実際の治療の助け程度の効力しか無く、リザレクションは無効であり、
ファイアーボルトやあらゆる大魔法、モンクのスキルについても、それのみで殺害できる程の威力は失われている。
Mobやその他特別枠出演者についても同じであり、更に彼等は超人的能力を有する場合、普通の冒険者と同等程にそれは低下している。

また、カプラさんは、アンソロなどで見られる様な超人的能力を有するのではなく、
一般人、或いは一次職と同等(生涯一次は除く)くらいの能力であるとする。
精錬工の面々については良識に任せるけれども、彼らは直接的に武具を破壊する能力は持っていない。
又、二次職を超える様な戦闘力も持ってはいない。

ポタ、テレポについては参加者は使用は原則不可能。
インティミデイトについても、仕様変更に伴い、テレポート機能は無いものとする。

スキルに関する規定は以上に書かれたものであるとする。


舞台

マップがまとめサイトに上がっている事から、亀島に似ているが違う島である。
上がっているマップ自体にはまだ何も地形や設備が書き込みされてはいないが、
これは、執筆が進むにつれて順次設備などが記載されるものとする。
(例えば、家屋や市街地、灯台、教会、百貨店や廃墟など。但し、進行の都合上自由に出入り出来る地下洞穴は存在しない)
その広さについては、50人の人間が動き回るのに狭く無い程度である。
尚、全力で移動すれば、数時間程度で中央から島の端まで移動が可能である。

魔法発動時の音響については、至近〜やや中距離程度までならば響くが、
島の端など、余りに離れている場所であれば聞こえない。
気候については、書き手の便宜上、元祖バトロワに準じ日本の初夏程度とする。

そして、舞台に伴い放送に付いては、午前十時を基準として朝夜一回づつ放送されるものとする。
又、転職については、そもそも転職の舞台は島の中に存在せず、各職業ギルドの認証も得られない為、不能である。
但し、これはゲームのRO内部で一般的な『ノビ=>一次、及び一次=>二次』といった転職を示す意味での言葉であり、
例えば、各キャラクタの成長を示す演出的な効果における『転職』は含まないものとする。

原則Wis、ギルドチャット等については、これはゲーム内部での便宜的な機能であり、バトROワ内では存在しないものとする。


支給品

開始時手渡される鞄の中身には主に

支給品(武装or防具orハズレetcが入った青箱を模したケース)が二つ。弓の場合は通常の矢も付いている。
水、食料、大まかな地形だけが記された地図(前述まとめサイトの地図参照)、コンパスが入っている。
また、ランダムで5名に特別支給として古いカード帖が配られる。
ただし、当たりアイテムとはいえカード帖の中身も全て有用なカードとは限らない。
各出演者が元々所持していた武器防具や道具等に付いては取り上げられてしまっている。

又、この劇中においては登場人物はどんな武器防具であろうと使用する事はできるが
本職が用いるのに比べれば、扱いなれていない為に、普段使用する武器と異なった種類であるほど威力や命中率は落ちる。
(例:騎士はカタールならば多少は使えるが、弓に関しては鈍器として使わざるを得ない、など)
但し器用さが高い人間については、ある程度まではどんな武器でも使用する事が出来る。
長柄や斧に付いては器用さ以外にも筋力が必要となる。
更に宗教上の理由から殺人者でない、狂っていない、特別な事情の無いアコライト系に限っては刃物で戦闘は出来ない。
防具の効能は現実的に考えて頂けると幸いです。

また、完全にキャラクタ間のバランスを崩壊させる装備については、入手を禁止とする。
(神器全般や有効すぎる廃装備)

カードについては、特別支給のカード帖から得る他に、既にカードが刺さった武器防具か、
特別枠のmobの死亡、殺害によって出現、入手する事が可能である。
但し、後者については作者は進行と流れの都合上、執筆の前に十分な熟考をする義務を負うものとする。


主催

ミッドガッツ王国主体の非人道的イベントであり、国法のもと運営されている。
また、開催に関しては国家の他各職業ギルドも秘密裏に協力している。
詳しくはまとめサイトのプロローグ参照。

彼等が使用しているのは、前回と同じく外せば即死の呪いの首輪であるが
爆発力については、本人のみが死亡する程度である。前回ほどの威力は無い。
開始時には、彼等からルール、目的、勝利条件等が告げられる。
その辺りの細かい規定は第一話の作者とその後の流れによる。
415名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:32:19 ID:NbVFqtuM
書き手のルール

先ず一番最初に。
このリレー小説内では、各登場人物は生きている人間であり、
いきなり投げ込まれた現実に各人様々複雑な感情を抱いている事を肝に銘じてください。
完全に現実的に書く必要は皆無ですが、バトロワの死の気配というものを忘れないで欲しいです。

次に、書く前に纏めサイトで作品の流れを把握してください。
流れの中では先に発表された作品が優先します。
競り負けても泣かない。
但し、荒し煽りはこの中に含まない。
(前触れの無い突然の心臓停止や全員即死等)

もし、執筆を続けていく内で、致命的な矛盾を過去の自分の作品に発見した場合、
スレにて申告の上、速やかに修正作品を仕上げて下さい。
どうしても音沙汰が無い場合は他の書き手が修正せざるを得なくなりますが、
原則として本人がその作品を修正しなければいけません。

それから、一人の書き手が連投を続けるのはイクナイ!!
最低でも三日程待って見ましょう。
止むを得ず連投する場合は、スレで意見を聞いてみると尚goodです。

本文の内容についてですが、RO内の設定と言うよりも、文章での説得力が重視されます。
但し、リレー小説という形式上、何よりもまず、キャラクタ間でのバランスを崩し過ぎないように気をつけてください。

作品の一番最後にはそれに登場した人物の
<氏名、所持品、死亡等の状態>及びに死亡者が出た場合<残り○○人>という表記をお忘れなく。
任意規定ですが、登場した人物については1)これまで描かれたプロフィール、2)これまで描かれたスキルを
下記の書式で記入していただけると更にgood.

<例:♂アコ>
1…描かれたプロフィールをその都度追加
 ・髪:呪いのカツラで逆毛に変更<023話>
 ・口調:wWw<023話>
 ・性格:少々潔癖、説教癖、不幸<071話>

2…描かれたスキルをその都度追加
 ・ヒール<065話>
 ・殴りアコ<071話>

最後に書き手の方は、現段階ではコテハンを名乗る事はご遠慮ください。


読み手のルール

叩き荒しはスルー推奨。反応は彼等の栄養源です。放置して枯死した後で削除依頼を。
又、過剰な擁護やNG議論も荒しの同類です。出来る限り自重していただけると幸いです。
もし、読み進めていく内に、作品内に矛盾を発見した場合、遠慮なく速やかに申し出てもらえると幸いです。

面白い、と思ったときには積極的に感想を。
首を捻った時には積極的に批評を。
又、暇だなーと思った時なんかは遠慮なく雑談を。
勿論、イラスト、まとめテンプレ、まとめサイト編集さん。
それぞれ大歓迎です。

感想は書き手の活力に、批評は書き手の技術向上に、
雑談は常にネタに飢えている書き手にとって格好の息抜き(兼、ネタ探し)になります。

勿論、読み手から書き手への転進も歓迎です。
その際の留意点は書き手のルールを参照してください。
416名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 00:34:36 ID:NbVFqtuM
というわけでバトルROワイアル第二回、開催でございます。
1のときほどの速さでなくても良いのでゆっくり参りましょう。
では第一話は誰かに任せて別の話を考えてこよっと サササ
417名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 03:53:06 ID:/vK.L4gw
001 惨劇開幕

「れぃでぃーすえぁーんどじぇんとるめーん! 紳士淑女も老若男女も善人聖者も悪漢悪女も、ようこそいらっしゃいましたぁッ!」
まるで喜劇役者を思わせるような大仰な身振りで、赤青白のピエロ帽をかぶった男が一礼した。裾の長い純白の装束をはためかせ、何が楽しいのか壇上を踊るように跳ね回る。まるで西の果てにある廃墟の古城に住まう道化の悪魔のように。
男は浪々と歌うように続けた。
「ここは絶海の孤島にして脱出不可能の大舞台。怜悧果断なる女王イゾルデ様のオペラハウスにして、陛下の慈愛に満ちた処刑場。さあさ、此度四度目の公演となりますは、総勢五十の愚者たちによる悲劇と喜劇の狂想曲にてございます」
五十人。ピエロ帽が言うように、年齢も性別も職業もバラバラの人々が石造りの広間に集められている。
精悍な顔立ちの剣士、狩人の女性、盗賊風の男や賢者に聖職者――その全てが、信じられないといった面持ちで眼前で繰り広げられる道化芝居を言葉なく見つめていた。
だが少なからず、この場所に集められた事がどのような意味を持っているかを理解しているのか、人々の中からはすすり泣きさえ聞こえてくる。
まばらな拍手のようにも聞こえる女性の嗚咽を、抱き止めるように両腕を広げ、ピエロ帽の男は聞き入っていた。やがて満足げにうなずいて、やはりまた大仰な仕草で深々と頭を垂れて、思い出したように顔だけ上げた。
「ぶっちゃけると、おまえらには今から殺し合いをしてもらいます――ってことなんですねー♪」
にたり、と頬を大きく歪ませて白き服の男が嗤笑を浮かべる。
その瞬間、広間が沸騰した。
「貴様、ふざけるなァッ!!」
不条理な出来事とに相対した時、人の心に生まれるのは絶望か、もしくは憎悪に近い憤怒。
飛び出した♀モンクの表情は、まさに憤怒を以って魔を排する明王のごとき苛烈さであった。残影と呼ばれる特殊な歩法で瞬く間に壇上の男へと接近し、咆哮をあげて男に拳を繰り出した。

――ドゴッ!

鈍い、肉を打つ衝撃音が響き渡った。
壇上から転げ落ちる♀モンクを冷ややかに見下ろしながら、白き男はズレたピエロ帽子に手をやって嘆息した。
「はぁ。まったくもって野蛮ですねぇ……あなた方が、ここに集められたのも納得ですねぇ」
広間に伝播した怒りの熱が急速に冷えてゆく。血の混じった汚物を吐いてのたうつ♀モンクの姿を見た今では、眼前の男に逆らおうとする気力が萎えてゆくのは仕方の無いことだった。
「……おっと。♀モンクさん、死んじゃってないですよね? 前回、抵抗する人が多かったものですから、私、お仕置きしすぎちゃって参加者減らしすぎて女王様に怒られちゃったんです。出来れば死なないでくださいね♪」
ピエロ帽は恥ずかしげに頬を掻き、とってつけたような笑みを浮かべた。
「あ、申し遅れましたが、私、この大会の司会進行を勤めさせていただきます、監視者の――通称GMのジョーカーと申します。短い付き合いになりますが、どうぞ宜しくお願いいたします」
GMジョーカーと名乗る男は、蝋人形めいた笑みを貼り付けたまま手を打ち鳴らした。それが合図だったのか、広間の両脇からプロンテラ陸軍の制服を着た兵士たちが黒布で出来た袋を手にして入ってくる。兵士たちは一度も、冒険者たちへ視線を向けようとはしなかった。
壇から軽やかに飛び降り、兵士が置いていった袋をGMジョーカーは一つ手に取った。
「えー、ゲームを開始する前に皆さんには、この袋――食料と地図と赤ポーションの他、特製の容器に入ったアイテム2点を差し上げまーす♪
おおっと、何が入っているかは開けてからのお楽しみ。開けてびっくり玉手箱って奴ですねぇ。
ま、中身は武器ですとか防具とか殺し合いの役に立ったり立たなかったりするものが入ってますが、好きに使っていただいて結構です。せいぜい無い知恵振り絞って殺し合ってくださいねぃ☆」
けらけらと笑いながら、GMジョーカーは降りたときと同じ軽やかさで壇に飛び乗った。
「あ、そうそう。我々に逆らおうなんて、死んでも思っちゃダメですよ? あなた方の首に嵌めてある首輪は、逆らったり、無理矢理外したり、島から逃げ出したりすると爆発する仕掛けになっておりますので気をつけてくださいねぇ♪
あと殺し合いから逃げるのも無しですよ? 四日以内に四十九人の死亡が確認されない場合は、全員爆死でBANします。あと禁止区域も朝夕ごとに発表しますから、その場所にいると首輪が反応して爆発しちゃいます。せいぜい気をつけてくださいね」
くるりと心底楽しそうにGMが舞う。
「さてさて……それでは、この世で最も儚く美しく愉しい悦しい殺し合いゲームの始まりです!」
集められた冒険者たちの足元に、真っ白なポータルの輝きが迸る。精悍な顔立ちの剣士も、狩人の女性も、盗賊風の男や計算高い賢者に困惑を隠せずにいる聖職者、荒い息のまま倒れ伏した♀モンクもすべて――光の渦の中へと消えていった。

「さて此度は、如何様な道化芝居を見せていただけるのやら……くくく」
光が消え、闇に落ちた広間の中央で、白き男はただ独り昏い嗤いを浮かべていた。


<残り 50名>
418417sage :2005/11/07(月) 03:55:25 ID:/vK.L4gw
すまん。
読みづらいかもしれんが許してくれ。
第二回開催が嬉しくて、ついついやっちまったんだ。
419名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 04:58:02 ID:HhVhyIjs
000-夢の島

それは真夏の何気ない一日。
天は高く、日差しは強く、そして俺はぐったりしていた。
プロンテラ騎士団でも流石に真夏の炎天下にはトレーニングをさせることはない。

「あちぃ〜まったくGMの奴ら気を使って冷えた赤ポでももたせてくれりゃよかったんだ!」

一人愚痴る。青い大空には海カモメが風情のある声とともに翔びまわっている。

「黙って、オールを漕ぎなさい。つぎ、文句言ったらここから放り投げるわよ?」

目の前の相棒の♀プリが冷たくあしらう。
自慢じゃないが冷たさじゃこいつはハティーにも負けないね。
俺を放り落としたら自分で漕がなきゃいけないんだがそこのところ分かってるのかな?

「それより私はどうしてこうなったかを知りたいわよ!なんでこんな暑い季節に
無理矢理知らない島に行かされなけりゃいけないのよ!?」

さらにそう言ってミニグラスをかけた理知的な顔ツキで我侭をぶちまげてくる。
毎日、俺はこの理不尽さを耐え忍んでいる。
転職後の金が無い時にこいつは俺に近づき、幾ばくかのお金を借してくれた。
そして俺はその金で装備を整えサクサクとレベル上げをしたのだが
それには恐ろしいほどの金利があることを後で知らされ、騙され、俺は
それ以来こいつの家来みたいになっている。
逃げ出したいのはヤマヤマだがこいつの親父はどうやら有名なロードナイトで
俺は出世してロードナイトになることが絶対できなくなってしまう・・・・・・。
だが俺にだって不満を言う権利ぐらいはあるはずだ。俺は奴隷じゃない!

「へいへい、だけど姫様よー漕いでるのは俺だしあんたは日傘でのんびり読書してるだけ
じゃないかよ?」

一瞬、彼女がニッコリとした。だがそれは俺にとってこの世で一番恐ろしい表情だ。
あぶない!直感でそう思った時には「キンッ」っと擬音が聞こえそうなぐらい
股間に蹴りがヒットしていた。

「!!!!!!」

涙目でうずくまる俺。

「文句言ったらどうなるか忠告したわよね?放り落とされなかっただけマシと思いなさい」

まあ、こんなコントは置いといてなんで俺たちがこんなところに居るかという
ことから説明しようではないか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「すみませんアンケートをしているのですがちょっといいでしょうか?」

突如、騎士団で俺たちの目の前に銀髪オールバックで銀眼鏡をかけた♂GMが光柱とともに現れた。
しばらく唖然としていた俺たちに向かってそいつは問いかけてきた。

「貴方たちは現状の生活に満足していますか?どこかワクワクするような場所に
行きたいとは思いませんか?」

いきなり問われ、どう答えていいか分からないでいると彼女は即答した。

「もう騎士団飽きたし、レアがいっぱい出て経験値も美味しい場所ない?」

おいおいそれはちょっと相手の質問の回答として不適切だろ。
そう思ったのもつかの間、すぐに♂GMが反応した。

「ありますよ。大きな経験とそしてかけがえの無い宝を手に入れられる場所が」

あちゃ〜。こう言われると絶対あいつは・・・・・・

「マジで?!いくぅぅぅぅぅぅ連れっててよ!」

あ〜あ〜俺の都合はおかまいなしってか?
しかしさっきのあの男GMの回答は彼女と一緒でどうにも噛み合っていない。
なんだか嫌な予感がした。

そして俺たちはそいつの出したポタに乗り広い部屋に集められた。
そこに一人の見るからにスポーツマンでさらに
逆毛という熱血すぎる♂GMが現れた。

「みぃぃぃなさぁぁぁぁん!おげんきですかああああ!!!私の名は
GM森と申します!!!!そしてアシスタントの彼はGM橘!!!!」

どうやらさっきの銀髪オールバックのGMは橘と言うようだ。

「さぁ、ここにいらっしゃる皆様は聞くところによると現状の生活に不満を
抱いていると言うじゃありませんかぁ!?」

俺は別に抱いていないが・・・・・・。思わず言いかけた。

しかしそう言っても聞いてくれそうにないだろう。
さらには隣の相棒の姫プリは目を爛々と輝かせている。
ハァ〜と辺りからは死んだようなため息が聞こえてくる。

「それなら私たちGMが日ごろの感謝をこめて新しいアトラクション
を提供しようじゃありませんかぁ!?」

どよどよと一瞬でざわめきが大きくなった。

「このアトラクションはある島でまだ開発途中ですがみなさんには特別に
選ばれし者としてテスターになっていただこうと思う!」

おおーパチパチパチパチ。歓声とともに一際拍手が大きくなった。
こいつらはどっかの劇の観客かよ!?

「それではみんなにはテスター用の記録装置とさらに支給品を配らせてもらう。
また、みんなの武器や防具は不要なので終わるまでこちらで預からせて貰うぜ!
ああ。そうだ!記録装置はみんなの体調も記録して救難信号を発することもできるから
絶対に外さないでくれよ!約束だぞおおお!」

そういうとGM橘とGM森は一人一人の装備を回収するとともに
水、食料、大まかな地形だけが記された地図、コンパスが入っているサックと
青箱を二つ。時々運がいい者はそれに加えてカード帖を配られた。
そして一人一人の首には首輪がつけられた。
こうして俺たちの冒険は始まった。
これが一時間前だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして現在俺たちはここにいる。
目の前にはもう島の緑が見えてきている。

「はぁ〜ようやく見えてくるな〜」

俺たちは四人一組となり各班はボートに乗り島にたどり着くという運びとなった。
四人と言ったが残り二人はバードとダンサーのペアでさっきから後ろで
バードが怖い表情でダンサーに複雑な手の動きをしてみせている。
ダンサーはそれを見てうなずき同じように複雑な手の動きで返す。
まったく変な奴らで俺たちはできる限り関わらないようにしている。
チラっと後ろを振り返って見るとそいつらは何故か島を睨んでいた。

「ドスッ」

変な音がした。俺はおそるおそるそいつらの方から彼女の方へと振り返った。

「え?」

だが、彼女にはなんの変化もない。
なのに彼女は呆けた顔をしている。
なんだ?何が起きたんだ?

「あ・・・・・・あ・・・・・・」

彼女が口をパクパクする。
そして彼女の視線を追っていく・・・・・・と

「ああ・・・・・・そ・・・・・・ういう・・・・・・ことか・・・・・・」

俺の腹に矢が刺さっていた。

溢れる鮮血。流れる命。

俺は気を失った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パニック状態になり目の前が真っ暗になりかけた。

「ア・・・・・・アアア・・・・・・」

狂乱してただひたすらに憎まれ口を叩くが本当は大好きな♂騎士を揺する。

「何をしているの!」

突き飛ばされる私。
私が居た場所に3本の矢が刺さる。

「貴方!プリーストならニューマーしなさい!そしてヒールを彼にかけてあげなさい!」

そうダンサーは言うと次々と飛んでくる矢をロープで巻きつけて落とす。
青箱で出たのだろうか・・・・・・?
彼女じゃなかったらどうやって使っていいか分からなかったかもしれないと
思うとなんだか可笑しかった。

「アノイチカラソゲキデキルトハ・・・・・・イッタイナニモノダロウ・・・・・・?」

変なアクセントでバードは言った。
彼はバリスタと呼ばれる剛弓と弓矢を取り出していた。
バードの腕で引けるのだろうかと不思議に思った。

私たちの旅は始まった。

悪夢の島物語。


♂騎士・・・・・・負傷 青箱二個未開封

♀プリ・・・・・・軽錯乱状態 青箱二個未開封

♂バード・・・・・・バリスタ 青箱一個未開封

♀ダンサー・・・・・・ロープ 青箱一個未開封 C帖一個所持
420名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 05:02:21 ID:HhVhyIjs
おっと書いている途中で投稿が・・・・・・。
ちょいとリメイクして合わせます。
421名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 05:22:46 ID:HhVhyIjs
002-夢の島

それは真夏の何気ない一日。
天は高く、日差しは強く、そして俺はぐったりしていた。
プロンテラ騎士団でも流石に真夏の炎天下にはトレーニングをさせることはない。

「あちぃ〜まったくGMジョーカーって野郎め!
気を使って冷えた赤ポでももたせてくれりゃよかったんだ!」

一人愚痴る。青い大空には海カモメが風情のある声とともに翔びまわっている。

「黙って、オールを漕ぎなさい。つぎ、文句言ったらここから放り投げるわよ?」

目の前の相棒の♀プリが冷たくあしらう。
自慢じゃないが冷たさじゃこいつはハティーにも負けないね。
俺を放り落としたら自分で漕がなきゃいけないんだがそこのところ分かってるのかな?

「それよりあんたには緊張感っていうものがないんじゃないの!?
これから私達はあの島で生き延びていかなければならないのよ!?」

そう言ってミニグラスをかけた理知的な顔ツキで不満をぶちまげてくる。

転職後の金が無い時にこいつは俺に近づき、幾ばくかのお金を借してくれた。
そして俺はその金で装備を整えサクサクとレベル上げをしたのだが
それには恐ろしいほどの金利があることを後で知らされ、騙され、俺は
それ以来こいつの家来みたいになっている。
逃げ出したいのはヤマヤマだがこいつの親父はどうやら有名なロードナイトで
俺は出世してロードナイトになることが絶対できなくなってしまう・・・・・・。

だが俺にだって不満を言う権利ぐらいはあるはずだ。俺は奴隷じゃない!

「へいへい、どうせ俺にゃ緊張感っていうものは無い事ぐらい自分で分かってるよ。
だけど姫様よー漕いでるのは俺だしあんたは日傘でのんびり読書してるだけ
じゃないかよ?青箱から出たのが少女の日記とはいい趣味してるぞ・・・・・・あはははは
・・・・・・ハ?」

一瞬、彼女がニッコリとした。だけどそれは俺にとってこの世で一番恐ろしい表情だ。
あぶない!直感でそう思った時には「キンッ」っと擬音が聞こえそうなぐらい
股間に鋭い蹴りがヒットしていた。

「!!!!!!」

涙目でうずくまる俺。

「文句言ったらどうなるか忠告したわよね?放り落とされなかっただけマシと思いなさい」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「すみませんアンケートをしているのですがちょっといいでしょうか?」

突如、騎士団で俺たちの目の前に銀髪オールバックで銀眼鏡をかけた♂GM
とスポーツマンタイプの逆毛♂GMが光柱とともに現れた。
しばらく唖然としていた俺たちに向かってそいつらは問いかけてきた。

「こんにちは。私はGM橘と申します。貴方たちは現状の生活に
満足していますか?どこかワクワクするような場所に行きたいとは思いませんか?」

オールバックが言う。

「やあ!俺はGM森だ!どうだ君たち。熱い冒険をしてみたくないか!」

熱血野郎がポージングをしながら言う。

いきなり問われ、どう答えていいか分からないでいると彼女は即答した。

「もう騎士団飽きたし、レアがいっぱい出て経験値も美味しい場所ない?」

おいおいそれはちょっと相手の質問の回答として不適切だろ。
そう思ったのもつかの間、すぐにそいつらが反応した。

「ありますよ。大きな経験とそしてかけがえの無い宝を手に入れられる場所が」

「おうおう!あそこなら生まれ変わって帰ってこれるゼ!」

あちゃ〜。こう言われると絶対あいつは・・・・・・

「本当に?!いくわ!連れっててよ!」

あ〜あ〜俺の都合はおかまいなしってか?
しかしさっきのあの男GMらの回答は彼女と一緒でどうにも噛み合っていない。
なんだか嫌な予感がした。

そして俺たちはそいつの出したポタに乗り広い部屋に集められた。

それからの結果はGMジョーカー以下略・・・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして現在俺たちはここにいる。
目の前にはもう島の緑が見えてきている。

「はぁ〜ようやく見えてくるな〜」

俺たちは四人一組となった。各班はボートに乗り島にたどり着くシステムだ。
一斉にスタートで上陸地点は別々に分けられているので
上陸前から襲われることはないだろう。
まぁ上陸したらなるようになるしかないだろうが生き延びてやるさ。
まだこんなところでは死ねない。うん。
やりたいことはいっぱいあるしな。

ところで四人と言ったが残り二人はバードとダンサーのペアでさっきから後ろで
バードが怖い表情でダンサーに複雑な手の動きをしてみせている。
ダンサーはそれを見てうなずき同じように複雑な手の動きで返す。
まったく変な奴らで俺たちはできる限り関わらないようにしている。
チラっと後ろを振り返って見るとそいつらは何故か島を睨んでいた。

「ドスッ」

変な音がした。俺はおそるおそるそいつらの方から彼女の方へと振り返った。

「え?」

だが、彼女にはなんの変化もない。
なのに彼女は呆けた顔をしている。
なんだ?何が起きたんだ?

「あ・・・・・・あ・・・・・・」

彼女が口をパクパクする。
そして彼女の視線を追っていく・・・・・・と

「ああ・・・・・・そ・・・・・・ういう・・・・・・ことか・・・・・・」

俺の腹に矢が刺さっていた。

見通しが甘かった。油断していた。だがそれはいまさらだ。

既に俺たちは臨戦態勢にならなければいけなかったのだ。

溢れる鮮血。流れる命。

俺は気を失った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パニック状態になり目の前が真っ暗になりかけた。

「ア・・・・・・アアア・・・・・・」

狂乱してただひたすらに憎まれ口を叩くが本当は大好きな♂騎士を揺する。

「何をしているの!」

突き飛ばされる私。
私が居た場所に3本の矢が刺さる。

「貴方!プリーストならニューマーしなさい!そしてヒールを彼にかけてあげなさい!」

そうダンサーは言うと次々と飛んでくる矢をロープで巻きつけて落とす。
青箱で出たのだろうか・・・・・・?
彼女じゃなかったらどうやって使っていいか分からなかったかもしれないと
思うとなんだか可笑しかった。

「アノイチカラソゲキデキルトハ・・・・・・イッタイナニモノダロウ・・・・・・?」

変なアクセントでバードは言った。
彼はバリスタと呼ばれる剛弓と弓矢を取り出していた。
バードの腕で引けるのだろうかと不思議に思った。

私たちの旅は始まった。

悪夢の島物語。


♂騎士・・・・・・負傷 青箱二個未開封

♀プリ・・・・・・軽錯乱状態 青箱二個未開封

♂バード・・・・・・バリスタ 青箱一個未開封

♀ダンサー・・・・・・ロープ 青箱一個未開封 C帖一個所持
422名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 05:26:05 ID:HhVhyIjs
♀プリ・・・・・・軽錯乱状態 青箱二個未開封 → S1少女の日記 青箱一個未開封
423名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 06:32:10 ID:rCFZCw9w
>>421
>>417でポータル云々ってなってるけどボート云々のところは修正しなくていいのかな
海岸に四人固まって出てきた、くらいに修正とか?

とりあえず先行入力で書いてた話、一個だけ投下ー
424名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 06:38:12 ID:rCFZCw9w
003.ご利用は計画的に



「あーもー、こんチクショウめ」

その職業らしからぬ豪快さで、どかっと地面に腰を下ろして女アコライトは自分の支給品を眺めていた
節約して飲めば二日分程度の水に控えめに食べれば4食分ほどのパンと干し肉、この島のものらしい地図、その他細々とした雑貨の品数点
そして最後に入っていた支給品、二つの青箱のうち一つは速度増加ポーションらしいビンが2本、もう一つが武器ならよかったのだが

「こんなモノどーしろっつーのよ」

それはとても戦いには使えそうに無かった
元々モンク志望ゆえに武器は無くとも素手での戦いには自信はあった。それでも武器になりそうな物はあった方が良かったのだが
だがしかし、これは…

「くぅ〜ん」

つぶらな黒い瞳の子犬が膝の上から彼女を見上げていた
どうするーア○フルー♪
そんな曲が頭の中を流れる

「非常食にでも使えっつーワケ?」

もしくはこの子犬を戦闘でけしかけろということかもしれない
Goパ○ィ!もしくはシク○ゥ!

「……それじゃ犬が本体じゃない」

どちらにしても今から悠長にそんなしつけが出来るわけでもない。猶予はたったの4日しかないのだから
そんな主の考えも知らずに、ふんふんと指の臭いを嗅ぎ、ぺろぺろと舐めてきた子犬に頬が和みかけ、あわてて気を引き締める
幸いペットフードは卵と一緒に入っていた。いざ食料が無いとなればこれも食べられるだろうと良い方に思うことにする

「さーて、これからどうしようか」

まずやらなければいけないこと、生き残る
生き残るための条件、他の参加者がみんな死ぬ
自分が全員殴り殺す、多分無理絶対無理
殺すための方法、ていうかいきなり連れてこられて言いなりでこんなゲームに参加するのはシャクだし
ならあのいけすかない男を殴り倒して脱出するしか。でも首輪があるからそんなこと出来ないし
誰か仲間を求めようか?しかし出会った相手が善人とは限らないし
子狼が可愛い、子連れ狼。しとしとぴっちゃんしとぴっちゃん

「……あー、もうわけわかんなくなってきた」

湧きかけた頭をべしべしと叩き、すっくと立ち上がる
考えるよりまず行動。彼女の頭(INT1)では深く考えてもどうせロクな答えは出せはしないのだ
サイを振って出た目が悪かったなら自分の人生はその程度だったということ

「ほら、お前も来なさい。ただし静かにね」

子狼はわんと小さく吼えると彼女のあとをついてくるようなそぶりを見せる
以外に頭は良い子なのかもしれない、と思いながら周囲を見回し

「一先ず南のほうへ向かってみるとしましょうかね」

そう呟くと、一人と一匹は西へ向かい歩き始めた


<♀アコライト:島の東部から西へ進む 備考:殴りアコ、方向オンチ>
<所持品:集中ポーション2個、子デザ&ペットフードいっぱい>
425名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 09:20:10 ID:NxYsVIPQ
>>421
まだうまく噛みあっていない気がするのですが・・・。
冒頭部分を書きたかったのは解りますが、優先順位は先に投稿した者です。
多少後の者が書き辛いかと思われるので、手直しを入れるとして、
一旦その設定はパスした方が良さそうなのでは?
現時点では>>424氏を002として進めることを推奨しますが・・・
426名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 09:32:24 ID:u1VGTmyE
>>424
絶妙なボケキャラGJですw
このままROワ2のお笑い担当を目指してくれ!

つーわけで、俺も先行入力してたSS投下しますー
427名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 09:35:22 ID:u1VGTmyE
003.殺せぬ騎士


胃の内容物を吐き戻しても、なお治まらぬ気持ち悪さに♀騎士は膝をついて咽び込んだ。
唇は冷水にでも浸かったように血の気が失せて青褪め、苦酸っぱい唾液が黄身がかった糸を引いて垂れ落ちている。
両手はえずきを抑えこもうとして仕損じて、反吐塗れだった。

「は、はは……」

悪臭を漂わせる掌を見つめながら、彼女は力なく笑った。

「はは、ははは……なんて――なんて無様」

彼女は騎士だ――いや、騎士だったと言うべきか。
少なくとも、これから起きる殺し合いを恐れるあまりに反吐をぶち撒ける臆病者を騎士だとは彼女自身が認めまい。

「うくっ……申し訳……ありません……お父様――」

情けなさに溢れる涙を堪えることも出来ず、彼女は出奔同然で別れた父親の顔を思い出した。
王都プロンテラで下級貴族の次女として生まれ、過去の戦役で華々しい戦果を挙げた父親の背を見て育った彼女が、父と同じ道を選ぶのことに迷いなど無かった。
来る日も来る日も剣の腕を磨き、手足が伸びきって身体つきに女性らしい丸みが顕著になる頃には、父親ですら一目置くほどの剣士となっていた。
その実力を持って騎士団への入団試験も危うげなく突破し、念願かなって騎士となった彼女を父親はまるで自分のことのように喜んでくれた。今でも、あの日のことは目を瞑るだけで思い出せる。

「お父様……ごめんなさい、おとうさまぁ……」

 喜ぶ父親の顔と言葉が思い出せるからこそ、尚更に今の惨めな自分が許せず、また悔しくて♀騎士の瞳から大粒の涙がこぼれ出す。


 ――いいかい? 騎士とは弱き人々の盾であり、また弱き人々を救う剣なのだよ。


あの日、父と交わした騎士の誓い。
その誓いは、たった一度の国境遠征によって儚くも破られた。否、自らの手で絶ったのだ。

「私は、私はもう……騎士には戻れません。貴方のような騎士には――」

何度あの日のことを思い出して咽び泣いただろうか。
蹂躙される街並み。叩き割られた男の死骸。突き殺される女の悲鳴。打ち倒される老人の断末魔。手にしたクレイモアには斬り伏せた幼子の血――
たった一度の戦争は、正義の騎士を夢見た♀騎士にとって、とびきりの悪夢となった。己が理想を自身で汚した絶望と慙愧に、馴染んだ剣を二度と握れなくなるほどに。
剣の握れぬ騎士など騎士団の荷物に過ぎない。動員令違反者取締法の生贄として差し出されたのも当然のことだろう。

「騎士でなくなったばかりか、もはやただの罪人とはな……」

♀騎士は、泣き腫らした顔で虚ろに笑った。

「罪人ならば罪人らしく、甘んじて死を受けるべきか」

掲げた理想を裏切り、騎士団に裏切られた以上、もはや生きる理由は無い。心残りは、父親に謝れなかったことだが、騎士の面汚しの自分が生きていたところで恥をかかせるのがオチだ。

「……剣が出たら、それで喉でも掻っ切るかな」

傍らの袋から取り出した二個の箱。俗に青箱と呼ばれるマジックアイテムに模した、奴らからの支給品。このゲームを生き残るための何らかの道具が入っているらしい。
鈍器では死にづらいだろうな――などと愚にもつかないことを思い浮かべながら、♀騎士は青い箱のフタを開けて、そして中の品に目を見開いた。

「ああ……そうですよね、お父様。騎士は……騎士は、弱き人々を守る盾でしたね……」

 幅広のシールドを手に彼女は立ち上がった。その目に絶望の暗い影は微塵も無かった。


<♀騎士:現在地/東南部の森の中 備考:殺人に強い忌避感とPTSD。刀剣類が持てない>
<所持品:S1シールド、青箱>


<残り:50名>
428名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 10:14:43 ID:zCCPYn/M
>>421
個人的にいきなり4人がボートに何事もなく乗っているのが良く分からないんだけど
4人一組を採用しちゃうといろいろと問題ありません?

そもそも50人は4で割れない・・・
429名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 10:39:05 ID:H/6L2/aQ
では、俺もこっそりと投下してみる
430名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 10:40:32 ID:H/6L2/aQ
004 指名


朝早くからギルドマスターの呼び出しを受け、まだ重い瞼を何とか開いてマスターの部屋に向かった

シュッ

部屋のドアを開けるなり、いきなりナイフが飛んできたが避けるのは簡単だった

「朝の挨拶にしては物騒じゃないか、マスター?」
言っても無駄だと思いながらも抗議はしたが、予想通りマスターは抗議を無視し話を切り出した

「♂アサシン、BRを知っているか?」

「王国がやってる趣味の悪いお遊びだろ興味はないね」
いつもの事だと思いながらもため息を吐きながら不機嫌に答えた

「お前、ちょっとその趣味の悪い遊びに行って来い。
 過去3回行われたBRではアサシンギルドから優勝者が出ていない
 そろそろ王国のお偉方に俺達は命を扱うギルドだと言う事を思い出してもらう必要がある」

「何で俺が? 俺が勝ち残る保証はないぜ」
当然の疑問だった
自慢じゃないが俺よりも強い奴は他にもいる
遊びでもギルドの面子を賭けているのに、俺が指名される理由が自分では見つからなかった

「いいから行って来い。帰って来た時に理由は分かる」
マスターはニヤリと笑いそれ以上の理由は何も言わなかった

「BRは確か各職業二人づつだったはず、他のアサシンは誰が行くんだ?」
「ああ、それは分からない。俺は男連中しか管理してないからな、女は誰が選ばれるのか知らん」
行ってみてからのお楽しみってやつか・・・

「以上だ。 出発時刻は追って知らせる部屋で待機してろ」

マスターの指名からまもなく島への出発する日時が通告された
そして今、目の前にいるのはピエロ
何の冗談だコイツは・・・
不信に思ってる間に足元にポタが出て飛ばされた

「どこだここは?」
誰に言うわけでもなく舌打ちと疑問を口にする

とりあえず、箱でも開けるか
カタールいや、短剣でも入っててくれよ
祈りながら箱を開け出てきたものは・・・
フードとレッドジェムストーン

赤石はともかくフードか
まあ、いいこれはこれで使える

こうして俺のBRが始まった

<♂アサシン:島の南部 備考:現在のところなし>
<所持品:フード レッドジェムストーン1個>

<残り:50名>
431名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 12:15:01 ID:u1VGTmyE
書き手の皆様、乙&GJです!

ttp://www6.atwiki.jp/battleroyale/pages/5.html
にて001〜004までUPいたしましたのでご確認くださいまし。

あと>>421に関しては、書き手さんの最終的な修正が入り次第掲載って事でOKすかね?
432名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 12:17:27 ID:zCCPYn/M
005 暗殺者の美学

見上げれば雲ひとつない晴れ空。
ジリジリとアタシを焼く夏の日差しに思わず立ちくらむ。

アサシンであるアタシはどうにも直射日光というやつが嫌いだ。
とりあえず木立に身を隠して、置かれた状況を考えよう。

ピエロ帽のGM、アイツの言葉を信じるなら、ここは無人島。
渡された地図を見てもそれが分かる。
亀島に似ているけどこんな島は見たことがない。

そして、始まったのは1人になるまでの殺し合い。
なんでこんな殺し合いをしなきゃならないのかは分からないけど、
ここから脱出する手段が見つからない限り殺し合いは遅かれ早かれ始まる。

理由はこの首輪。

この首輪がある以上、アタシたちはうかつな行動ができない。
逆うことで爆発するということは、ヤツらはアタシたちをどこかで監視しているということで、
いつでも任意のタイミングでコイツを爆発させることができるんだと思う。

こうなった以上、覚悟を決めなくちゃいけない。
最後まで生き残って、1人になったって無事に元の世界に帰れるかどうかは分からない。
けど、殺し合いをせずに生きて帰れる確率なんてのはさらに限りなく低い。

───コイツは面白いことになってきたわね

話の中にはイゾルデ女王の名前が出ていた。
そこから分かるのはこの殺し合いが合法だということ。
女王陛下直々の殺人許可証なんていうのは滅多にもらえるもんじゃないわ。

アタシは気付かず口元をほころばせる。

この島にいるアタシ以外の全ての人間を殺す、これ以上ない最高の仕事だ。
そうと決まれば、まずは得物を手に入れなくちゃいけない。

配給された鞄の中身を確認する。
二日分の水、それと四食分の食料、さっき眺めた地図にコンパス、青箱が二個、

迷わず青箱を開け、中を覗き込む。
赤く輝く宝石が5つ、青く輝く宝石が5つ、それから黄色く輝く宝石が5つ。
触媒の石、いわゆるジェムストーンというやつね。

続いてもう一つの箱も開ける。
中に入っていたのはコンポジットボウとオリデオコンの矢筒。
コンポジットボウには何のカードも挿さってはいない。

く、と自分の運のなさを嘆く。
アタシは弓なんて使ったこともないし、毒の使い手でもないからジェムストーンにも価値がない。

それでもまったく何の武器もないよりはマシか、とひとりごちて矢筒から矢を1本取り出す。
オリデオコンの鋭い矢先に指先をあて、そのまま指を沈める。

つぷり、と刺さる音、そしてあふれ出す赤い血。

そのまま血塗れた指先で顔に化粧。
これがアタシ流の願掛け。

───どうか少しでもたくさん殺せますように

そう願ってからアタシは闇の訪れを待つことにした。

<♀アサシン:所在地不明(木立で夜まで待機?) 備考:毒スキルは修得していない>
<所持品:レッドジェムストーン5個、ブルージェムストーン5個、イエロージェムストーン5個、S3コンポジットボウ、オリデオコンの矢筒>

<残り:50名>
433名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:18:23 ID:HhVhyIjs
005-夢の島

それは真夏の何気ない一日。
天は高く、日差しは強く、そして俺はぐったりしていた。
プロンテラ騎士団でも流石に真夏の炎天下にはトレーニングをさせることはない。

「あちぃ〜まったくGMジョーカーって野郎め!
気を使って冷えた赤ポでももたせてくれりゃよかったんだ!」

一人愚痴る。
島の新緑が目に眩しい。
海ではカモメが悠々自適に空をとびまわる。

「そんなことどうでもいいから早く安全な場所探してよ!」

目の前の相棒の♀プリが冷たくあしらう。
自慢じゃないが冷たさじゃこいつはハティーにも負けないね。
そういう彼女は少女の日記を読んでいるが・・・・・・。

「それよりあんたには緊張感っていうものがないんじゃないの!?
これから私達はあの島で生き延びていかなければならないのよ!?」

そう言ってミニグラスをかけた理知的な顔ツキで不満をぶちまげてくる。

転職後の金が無い時にこいつは俺に近づき、幾ばくかのお金を借してくれた。
そして俺はその金で装備を整えサクサクとレベル上げをしたのだが
それには恐ろしいほどの金利があることを後で知らされ、騙され、俺は
それ以来こいつの家来みたいになっている。
逃げ出したいのはヤマヤマだがこいつの親父はどうやら有名なロードナイトで
俺は出世してロードナイトになることが絶対できなくなってしまう・・・・・・。

だが俺にだって不満を言う権利ぐらいはあるはずだ。俺は奴隷じゃない!

「へいへい、どうせ俺にゃ緊張感っていうものは無い事ぐらい自分で分かってるよ。
だけど姫様よー探してるのは俺だしあんたはただピクニック気分で青箱から出た
少女の日記を読むだけでいいもんな・・・・・・あはははは・・・・・・ハ?」

一瞬、彼女がニッコリとした。だけどそれは俺にとってこの世で一番恐ろしい表情だ。
あぶない!直感でそう思った時には「キンッ」っと擬音が聞こえそうなぐらい
股間に鋭い蹴りがヒットしていた。

「!!!!!!」

涙目でうずくまる俺。

「・・・・・・き・・・・・・貴重な・・・・・・戦力に何しやがる・・・・・・」

急所を狙う女は性悪しかいないね。うん。間違いない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
事の発端を思い出す。

「すみませんアンケートをしているのですがちょっといいでしょうか?」

突如、騎士団で俺たちの目の前に銀髪オールバックで銀眼鏡をかけた♂GM
とスポーツマンタイプの逆毛♂GMが光柱とともに現れた。
しばらく唖然としていた俺たちに向かってそいつらは問いかけてきた。

「こんにちは。私はGM橘と申します。貴方たちは現状の生活に
満足していますか?どこかワクワクするような場所に行きたいとは思いませんか?」

オールバックが言う。

「やあ!俺はGM森だ!どうだ君たち。熱い冒険をしてみたくないか!」

熱血野郎がポージングをしながら言う。

いきなり問われ、どう答えていいか分からないでいると彼女は即答した。

「もう騎士団飽きたし、レアがいっぱい出て経験値も美味しい場所ない?」

おいおいそれはちょっと相手の質問の回答として不適切だろ。
そう思ったのもつかの間、すぐにそいつらが反応した。

「ありますよ。大きな経験とそしてかけがえの無い宝を手に入れられる場所が」

「おうおう!あそこなら生まれ変わって帰ってこれるゼ!」

あちゃ〜。こう言われると絶対あいつは・・・・・・

「本当に?!いくわ!連れっててよ!」

あ〜あ〜俺の都合はおかまいなしってか?
しかしさっきのあの男GMらの回答は彼女と一緒でどうにも噛み合っていない。
なんだか嫌な予感がした。

そして俺たちはそいつの出したポタに乗り広い部屋に集められた。

それからの結果はGMジョーカー以下略・・・・・・で

俺ら二人はこの密林の中に出現した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして現在俺たちはここにいる。

「ってか考えてみれば俺はただ巻き込まれたんだけなんだよな?・・・・・・誰かさんに」

思わず事の確信にいきあたる。

「な、なによ?私が悪かったっていうわけ?!」

じとーとした目で彼女を見つめる。

「しょ、しょうがないでしょう!?私だって知らなかったんだから!」

そういう問題ではないと思うが・・・・・・
まあ、いいやそんなことより早く身の安全を確保しなくてはな。

「まて」

小声で彼女に呟くのと同時に手で制する、血が点々と横の獣道に続いている。
新緑に赤い血はよく映えるようだ。

「え・・・・・・どういうこと?」

まだこいつは状況を把握してないのだろうか。
温室育ちの我侭なお姫様にはこういう状況は
無理だなと思わず苦笑してしまった。

「誰かがヤル気になっているっていうことだよ・・・・・・
生き延びようとする一派が集まる前に一気に勝負をかける気だろうな。
集まったらやりにくくなるわけだからな。」

とりあえず血はまだ固まっておらず黒ずんではいない。
まだそこまで経っていないということで、
つまりはまだ敵はすぐ近くに潜んでいるかもしれないっていうことだ。

クソッタレ!
膨れ上がる殺気を感じた。
風切る矢の音。

「あぶねー!」

彼女を突き飛ばして倒れこむ。
ダダダッと木の上に矢が三本刺さった。

敵が姿を現した。

「あーら外しちゃったか・・・・・・?いい反射神経してるねあんた」

♂ローグだ。俺たちの後方10m前後に居た。
目つきは鋭く片目にはでっかい古傷があり、手にはクロスボウを携えている。
弓ローグかっ!ハイディングで待ち伏せしてたのか!
そう判断すると同時に俺は走り出していた。

「速度増加をしろ!」

思いっきり叫ぶ。

「!!!わ、わかったわ!!!速度増加!」

右に左に矢をかわす。
体が軽い。いけそうだ。
一気に10mを詰め、思いっきり跳び掛る。

「うおおおおおおおおおお!!!!」

だが!
ザシュっていう音とともに肩を切り裂かれた。
痛みに耐えかね、尻餅をついてしまった。
ジ・エンド。

「甘い甘い、俺は弓だけじゃなくてこっちも使えるんだな・・・・・・これが」

そいつは手に包丁を取り出していた。
そしてそれを俺の喉に突きつけている。
完璧にこいつに心を読まれた。
接近戦に持っていき腕力で弓ごと押さえつけて捕まえる作戦が頓挫した。

「ちょっと大丈夫!?」

そういう前にヒールしろってんだ・・・・・・

「く・・・・・・やるなあんた・・・・・・」

さっさと青箱を開ければ良かった。
得物がない状態でこいつとやりあうのは無謀だったという他ない。

「さて・・・・・・悪いがお前はここで終わりだ」

接近戦は包丁。遠距離はクロスボウ。
はっきり言って俺にはどうしようもない。
精々できるのは悪態をつくことぐらいだ。

「おいおい武器が包丁じゃなくてグラディウスとかなら様になってたのにな・・・・・・?」

ニヤリと笑いかける。

「おやおや、俺はこれでも自炊するほうなんでね。これは自前なんだぜ?」

そういうとそいつは逆にニヤリと笑い返された。
クソっ切り替えしも最高だ。
434名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:18:41 ID:HhVhyIjs
「さてそれじゃ、悪いが終わりだ」

チャンスは今しかない。
そいつが俺の喉を切り裂く寸前に俺は
思いっきり頭を後ろに倒し
両足でそいつにカニバサミをかけた。

「ぐお!?」

すっころぶ♂ローグ

この期を逃さず俺は彼女の元へ全力で走る。
さっさとこの場所を離脱しないと最初の犠牲者になってしまう。
冗談じゃない。

「走れ!」

だが、彼女はほうけているかのように動かない。

「ばか!!!」

彼女に向かって矢を射ろうとする気配が背後からした。
・・・・・・分かっていた。
だが・・・・・・それでも俺はまた奴に心を読まれた。

「くそおおおおおお!」

彼女をタックルするかのように抱きかかえ、横道に入った。

「あ、ありがとう!」

彼女が何かを言っているが俺は返事できなかった。

「ど、どうしたのよ・・・・・・?」

流れる命。

「え・・・・・・そ、そんな・・・・・・」

俺の背中には矢が一本刺さり鮮血が滴り落ちてい・・・・・・た・・・・・・。
暗転。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

パニック状態になり目の前が真っ暗になりかけた。

「ア・・・・・・アアア・・・・・・」

狂乱してただひたすらに憎まれ口を叩くが本当は大好きな♂騎士を揺する。

あいつが私を殺そうとしている。
私に向かって矢を射るのが見える。
しかし私はただ、呆然とそれを見つめている。
死を覚悟していた。お父様ごめんなさい。
貴方の娘は本当に大好きな人も守れませんでした。

最期の数瞬がやけに長く感じられた。

「!!!!」

また、私は突き飛ばされた。突き飛ばされてばっかりだ。

「何をしているの!」

いきなり現れた♀ダンサーが私に向かって叫ぶ。

「貴方!プリーストならニューマーしなさい!そしてヒールを彼にかけてあげなさい!
まだ余裕で助かるわよ!」

そうダンサーは言うと次々と飛んでくる矢をロープで巻きつけて落とす。
神業的な技術だ。

「やる、なぁ〜・・・・・・本気を出す、しか、ないか・・・・・・」

変なアクセントで相棒らしきバードは言った。
彼はバリスタと呼ばれる剛弓と弓矢を取り出していた。
バードの腕で引けるのだろうかと不思議に思った。

私たちの旅は始まった。

悪夢の島物語。


♂騎士・・・・・・負傷 青箱二個未開封

♀プリ・・・・・・軽錯乱状態 S1少女の日記 青箱一個未開封

♂バード・・・・・・バリスタ 青箱一個未開封

♀ダンサー・・・・・・ロープ 青箱一個未開封 C帖一個所持

<残り:50名>
435421sage :2005/11/07(月) 13:20:10 ID:HhVhyIjs
みんなペースはやすg(以下略

ナンバーを006にしていただけると嬉しいです>>431
436名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:39:14 ID:H/6L2/aQ
>>434
忘れ者ですよ

・♂ローグ クロスボウ 包丁

そして書き手さん・まとめてる人乙であります
437名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:50:41 ID:t8arwgAY
それでは私も…僭越ながら。

007.地獄の煉火

夢を見ていた。
どうして、そんな夢を見たのか、わからなかった。
日常から非日常に投げ込まれ、出会いは別れで。
数秒前の談笑は血に染まり、無力感に打ちのめされ――決心をし。
生涯を捧げて一途に想い。報われぬままその短い一生を終える。
そんな悲しい戯曲は、あって欲しくなかった。
いや、存在するはずもなかった――少なくとも、今「ここ」にいなければ、知るはずもなかった。

私は今日、騎士に転職するための試験を受けるはずだった。
プロンテラの露店を冷やかしながら、時間が迫っていることに気付き、近道を行くことにした。
狭く、人がすれ違うのにも困難なこの路地は、やはり誰もいない。
――誰もいない、はずだった。

「お嬢さん。少々お時間をいただけますか?」

透き通るように頭に浸透してくる声。
聞いた誰もが魅了されそうなその声の主を探すように、振り向く。
「どちら様?」
そこには、ピエロ帽を被った白い男がいた。
「貴方様をお迎えに上がりました――剣士団長から伝令はお済みで?」
ゆっくりと、一歩一歩近づいてくるその白い男に、何故だか分からないが酷く嫌悪感を覚えた。
「いえ…何も伺ってはおりませんが…」
団長と最後に話をしたのは昨日の夕べであった。
騎士団への入団テストを頑張れ、と激しく激励され、丁重に別れを告げただけである。
「ふむ…それでは、きちんと状況を整理しないといけませんね」
いつの間にか開かれたのであろう、ワープポータルがそこにあり、
乗りなさいといわんばかりに手を引かれたので、渋々と従うことにした。

たどり着いたのは剣士団のギルド前であった。
「さ、中へ」
促され、扉を叩く。
中に入るなり、剣士団長がこちらを見て目を大きく見開いた。
「ど、どうしてお前…今日は大事な試験の日ではなかったのか?」
「そうなのですが、何やら白い服を着た男性に連れてこられて…」
そこまで言ったとたん、後ろで扉が開く音がした。
「団長。貴方が選出したのは彼女で間違いないですよね?」
例の白い男だ。
「選出?いったい何のことでしょう…?」
騎士団長は押し黙ったまま、私と白い男に交互に視線を投げかける。
「構いませんよ、他の方でも。ただし…誰も差し出さないというのなら――」
瞬間、殺気を感じて床に転がる。
団長は腰から剣ををぬき振り回す。
カキン、キンッ!と、鉄の弾けあう音。
その後、床に突き刺さる6本の短剣。その刃先は全て折れていた。
「流石は騎士団長を勤めるお方。しかし――」
騎士団長の顎鬚がさらり、と床に落ち、右の頬からは血が滴っていた。
「代わりなど、何人でもいるのですよ?」
冷たい、見つめるだけで人を殺せそうな視線を投げかける白い男。
そしてその視線は私のほうへと――
「わ、わかった…すまん、急にこんなことを告げたくはなかったのだが…」
いいながら、腰の抜けた私を抱き起こす騎士団長。
そして、彼は確かにこう言った。
「殺し合いに、行ってきてくれ」
しばらく思考の停止する私。
「…え?」
「そういうことです、お嬢さん。時間が迫っています――詳しい説明は後からしますので、どうかご同行を」
開かれるポータル。
「そ、そんな…殺し合い…?」
――ふと、朝見た夢を思い出し、首を強く振って頭から消す。
そして騎士団長は、
「お前なら…優しいお前なら、弱者の盾になれると思っている…頼むぞ」
非情にも、助けの手は差し伸べてくれなかった。
438名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:50:48 ID:t8arwgAY
ポータルに乗った後、説明を受け、支給品を貰ってさらに転送される。
前方には木々が生い茂り、背後には崖と海。どうやらどこかの島のようだ。
辺りを見回すと、森の中に小屋があったので、ひとまずそこで、これからどうするかを考えることにした。
「使えそうなものは何もないなぁ…」
薪を切るための斧のような物はあるにはあったが、刃こぼれしていて武器としては使えそうもない。
そもそも、彼女は殺し合いをする気などはないのだが、このような場では錯乱するものがいてもおかしくはない。
そういう意味で、護身用の武器ぐらいは持っておくべきだと踏んだのだ。
「そういえば…支給品があったっけ」
説明を思い出し、鞄の中から青い古びた箱を取り出して、思い切って開けてみる。
「…なんだろ、これ」
小瓶に入った粘着性の液体。
箱には、一緒に説明書のようなものがついていた。
「何々…特製アンチペインメント…?従来のアンチペインメントより効果は長続きします…。
 ふむふむ…。…注意。この薬を…ってあれ、破れてる…この薬を、なんなんだろう…」
とりあえず小瓶をおいておき、もう一方の箱にも手をかける。
「おっと…これは…槍?」
手に持って――片手では支えきれない大きな槍だったので両手で、振り回してみる。
すると、槍の先端から巨大な火球が飛び出てきた。
「って!ちょっと…小屋が燃えて…あ、あちちっ!」
急いで荷物をまとめ、小屋から飛び出る。
黒い炎。まるで、地獄の――
「う、うわああああ!」
背後からの急な叫び。
武器を構えようとするが、如何せん両手用の槍で片手では持てなかった。
仕方がないので体勢を整えるために顔を庇うように両腕を使う。
左手を襲う、痛み。
辺りに飛び散る鮮血。
痛い、痛い、熱い熱い熱い痛い熱い痛い熱い痛い。
何も考えられず、手元に転がる小瓶の中身を一気に飲み干した。
急速に痛みが引いていく。これは素晴らしい薬だと、思った。
落ち着いて襲撃者を見ると、スティレットらしき短剣をもった男のノービスであった。
「ちょっと落ち着きなさい、私は殺し合いに参加する気なんて――」
言う前に、その少年は走り寄って、その短剣を振り上げる。
このままでは、殺される――!
身体から、体温がなくなっていく。
痛みが引くように、熱さが、ぬくもりが消えていく感蝕。
頭に響き渡るのは幻聴。ただ一言。
『 コ ロ セ 』
短剣を振り上げる一瞬の隙に、片手では扱えなかったはずの槍を取り、そのまま少年の胸に突きたてる。
口から吐いた血が、私の顔にかかる。
特に気にもならなかった。
だって、その一瞬後には。
少年は焼き尽くされ、消し炭すら残らなかったから。
それが、とても美しく、儚く思えたから。
「…守る?こんなにも、儚いものを?守って、どうなるって?」
誰に言うでもなく、一人で呟く。
「命なんて…儚いものね。バカみたい…こんなものに、自分の命をかけられるなんて」
ずっと頭の中から消えなかった、見たこともない少女に、語りかける。
「私は貴女みたいにはなれない。なりたくもないわ。うふふ…あははははっ…」
彼女は、進んでいく。
もう戻れない、殺戮者としての道を。
風に乗って、一枚の紙片が彼女の足元に運ばれてきた。
それを見ると、どうやら破れた説明書の破片らしい。
ふと、覚えている部分と繋ぎ合わせてみた。
『注意。この薬を一度に大量に服用すると人格が破壊される可能性があります。
 用法容量は正しく守ってお使いください。』
「人格が破壊?くすくす…そんなことはない、逆にすがすがしい気分じゃない…」
ピースのなくなったパズルは永遠に完成する事はない。
高らかに笑いながら、次の獲物を探して歩き出した。
手にする得物は、地獄の煉火の名を関する魔槍――ヘルファイヤ。

<♀剣士:島の西部 備考:薬剤乱用による人格障害>
<所持品:ヘルファイヤ アンチペインメントの入っていた小瓶>

<♂ノービス:死亡>

<残り:49名>
439名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:53:23 ID:t8arwgAY
すいません、♀剣士の備考の欄に左手の手首より先を損失を補完お願いしますorz
440名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:55:04 ID:t8arwgAY
しかも最後の行に誤字がorz

×地獄の煉火の名を関する
○地獄の煉火の名を冠する

たびたびすみませんo.......rz
441名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 13:56:34 ID:zCCPYn/M
>>433
>それは真夏の何気ない一日
【気候については、書き手の便宜上、元祖バトロワに準じ日本の初夏程度とする】

>これは自前なんだぜ
【各出演者が元々所持していた武器防具や道具等に付いては取り上げられてしまっている】

それからプロローグに「ですから逆に、各ギルドに対象者を選出させるべきなのです」とあり
「大臣の降参を合図に書面がかわされ、それぞれ署名のペンを走らせる」、とあるのだから
GMのアンケートはないでしょ・・・

プリと騎士が島でもなぜ出会えてるのかとか、ダンサーバードがなぜPT組んでるのかとかは
まぁ、後から補間ができるから良いとしても個人的には大幅修正希望。
442名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 17:41:22 ID:s51pHeN.
008.楽園

島の北端―――岩が点在する浜辺に、その男はいた。
波音が響き渡る明るい砂浜には不釣合いなマント。
加えて直射日光に砂からの照り返し。
汗が噴出して然るべき暑さだというのに、男には一筋すらそれが見当たらなかった。
「殺し合い…ですか」
まるで月一つ見えない暗闇のような黒髪。
生気のない土気色をした肌が、更に男の雰囲気を暗くしている。
「ふっ…」
思わず笑いが漏れた。
いつもなら魔術師が集うあの塔に近づくだけで、まるで汚物を見るような視線をぶつけられる自分が、何故いきなり呼び出されたのか。
これで納得がいった。
実に簡単だ。単純に邪魔だから、この機会に始末してしまおうということ。
頭の固い年寄りどもにしてみれば、またとない好機だったのだろう。
だが…
「ちょうど良いですね」
以前から、人体の研究はしてみたかった。
しかし一般常識というものによると、どうやらそれはご法度らしい。
生きている人間を使おうものなら王国や軍が五月蠅いし、かといって死した人間を使おうものなら教会が黙っていない。
生きているならまだしも、最早何の役にも立たない肉塊を有効利用してやろうというのに、一体何が不満なのか。
所詮低脳で下賤な民。崇高な考えは理解できないということか。
「ですが…」
ここなら何の問題も無い。
殺しを公認するような催しだ。相手をどうしようと、どうこう言われるようなことはないだろう。
ならばここは自分にとって最高の場所だ。
くだらない倫理などに縛られることもなく、己の興味を引き止めるような輩もいない。
それだけではなく、49人もの活きの良い研究材料が、そこらじゅうをうろついているのだ。
これ以上の環境が、この世界のどこにあるだろうか。
今この身に溢れているのは、己が探究心を満たすという限りなき欲望と、それが可能だということへの大きな喜び。
たとえ命が失われようと、そんなことはどうでも良かった。
むしろ自分の渇きが満たせぬ世界に、どれだけの生き続ける意味があろうか。
「感謝しますよ。ここに私を送ってくれた方々に。そして、この素晴らしき楽園を作ってくれた方々に」
支給品の青い箱を開ける。
中には銀に輝く短剣と、片目を覆う透明のレンズ。
幸先の良さに、彼の切れ長の目が細められた。
「さあ、始めましょうか。私の…可愛いモルモット達よ。」
狂気を乗せた哄笑を聞くものは、ただ穏やかに広がる海原のみ。
短剣を腰に、眼鏡を左目に配置すると、彼はゆっくりと、獲物を求めて南へと歩き出した。

<♂ウィザード:島の北端から南へ 備考:現時点では特になし>
<所持品:コンバットナイフ 片目眼鏡>

<残り:49名>
443名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 18:29:03 ID:w28oPh4c
009.ゲーム


「ふむぅ、どうしたものですか…」
幼さの残る顔付と、それとは裏腹に落ち着いた口調。
少女の服装はノービスに近いものだが―それとは違うもので。
その服装は、スーパーノービスと呼ばれている者が身につける服だった。
少女は座り込み支給された鞄をがさごそ、と漁る。

「ん、食料と水とコンパスと地図…古く青い箱…に似たケースが2つ」
中に入っているアイテムを冷静に数え、少女はそれらを取り出した。
食料を均等に数日分に分けて、コンパスと地図を自分の右隣に。
古く青い箱に似た、ケースを2つ並べ…じっくりとそれを見つめる。
元々、ギャンブル精神は全然無い少女だが、今は開けるしか道が無い。
ここで何が出るかによって、自分の運命は大きく変わるんだろう。

「…普段、愛用してるスティレットが出てくれたら嬉しいんですけど」
そう呟きつつ、少女は1つ目ケースに手を伸ばす。
軽く力を入れると、そのケースはあっさりと開き―
そこから現れたのは短剣。
だが、彼女が普段愛用してる短剣とは違っていた。

ケースの中身は、スーパーノービスの使用が禁止されているダマスカスだった。
普段使っているスティレットよりも鋭く。
相手に大きなダメージを与えることが出来るだろう武器。
少女はふむ、とその短剣を握って
―利き腕の右手で一振り。

ヒュッ、とダマスカスが風を切る。
使用感はスティレットと大差ない。

「武器はこれで良し、と」
これは、あくまで護衛用。
相手にこちらを襲う気が無ければ、使用するつもりはない。
こう見えて場数は踏んでいる…多少の殺気くらいは判断出来るだろうし。
出会った人間が協力を求めてきても最初は疑うつもり。表には出さないけど。
信頼と信用の出来る仲間を探す。

彼女はゲームに乗る気はない。
だけど、死ぬ気も無い…生き残るつもりだ。
その為に、役に立つ可能性があるもう1つの箱も開けておく。

「………うわぁ、可愛い…んだけどもこれはなぁ」
中に入っていたのは、何の変哲も無いリボンではなく。
いや、リボンならまだ良かった。
だがそこにあったのはシルクリボン。
ペットとして飼われているルナティックが装備しているそのリボン。

「………うん」
少女はそのリボンをどうするか迷ったのだが…
リボンは少女の頭に(無理矢理)付けられていた。
ただ、違和感を感じないのは少女の容姿のお陰か。

シルクリボンを付けた、スーパーノービスの少女は取り出していた荷物を鞄に入れた。
コンパスと地図だけはポケットの中に入れて。

「んじゃ、出発するかな!」
元気な声を上げ、少女は歩き始めた。
その外見と裏腹に、秘めた力は数知れない。
彼女は短剣を振る事を決めた。
止むを得ない場合は…仕方ないかもしれないけども。
短剣を振るのはそれは誰かを殺すためじゃなくて生き残る為に。
同じ考えを持つ者がいれば、その者を守る為に。


これはゲームだ。
ゲームには、必ずドコかバグがつき物で。
テストプレイを繰り返し、バグは少なくなっていくんだろうけど。
それでも、どこかにバグがある。
バグという名の穴が。


…それを探せばいい。
考えて、考えて、考えて。


向かうのはとりあえず北。
ドコでもイイ。
まずは歩きださないと、何も始まらないんだから。

「よしっ、がんばりますかっ!」
この場に不似合いな笑みを浮かべて、スーパーノービスの少女は歩き始めた。


…ただ少女は、1つだけ見逃していた。
自分の鞄の中にランダムで支給されるというカード帳がある事に。


<♀スパノビ:現在地不明→北に向かって歩く 備考:外見とは裏腹に場数を踏んでいる(短剣型)>
<所持品:s3ダマスカス シルクリボン(無理矢理装着)カード帳(本人気づいていない)>

<残り:49名>
444421sage :2005/11/07(月) 18:33:47 ID:HhVhyIjs
>>441
真夏を初夏に脳内変換をお願いします。
それとローグのは切り替えしで使ったジョークなので
本当に持ってきているというわけではありません。
それとギルド単位での選抜ですがここらへんの伏線は後で拾ってこようと
思っているのでご容赦願いたいと思います。
一つの話でなんでもネタばらしするのは無理があるので。
445名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 18:46:30 ID:rCFZCw9w
>>444
とりあえず伏線拾いきらないうちに死なれても泣かないように、とだけ

そんでもって♂WIZが先に出されたのでNG話おば一つばかり
もう一個♂アサシンな話もあるんだけれどもこっちはNGにしなくても特別枠に組み込めるかもなんだけど…
とりあえずそっちは意見待ちすることにします
446名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 18:46:54 ID:5hwDns/E
010.死ぬべき場所

小川のせせらぎが聞こえる森の中で一人の男が佇んでいた。
悲しみでもなく、嘆きでもなく、ただただ静かな表情を浮かべていた。

「俺にも……死に場所ができるか、な……」

静かにポツリと呟くと左腰のベルトに吊っていた剣に目をやる。
音も無くその剣をすっと引き抜き刃に顔を写してみる。
大きく湾曲した美しい刀身を携えたシミターだった。

「あの時から、俺の時は止まったままだ……」

くっくっと自嘲気味に笑うと剣を仕舞う。

「笑ってしまう、な……この俺が聖騎士とは……」

しばらく顔を抑えながら、まるで泣いているかのように笑う。

「死ねるか、それとも死ねないのか、終わればわかる、か」

小川の水で乱暴に顔を洗うとわずかにすくって飲む。
地面においてあった鞄と、そしてもう一つの青箱からでてきた物、銀色に輝く指輪を拾い上げる。

「俺にはもう必要の無い物だ……」

そう一言つぶやくと指輪を放る。
チャプンという小さい音とわずかな波紋を残して指輪は沈んでいった。
そして男はゆっくりと歩いていった。

<♂クルセイダー:現在地不明 備考:盾スキル及びスピアクイッケン所持>
<所持品:s2シミター>

<残り:49名>
447名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 18:47:43 ID:rCFZCw9w
NG:誤算



(ちっ、武器が手に入ったのは良いが両手剣じゃ使いにくくて仕方が無いよ)

支給品だったブロードソードを手にぶら下げて♀ローグは林の中を進む
彼女は生き残るためゲームに参加するつもりだった。そのための武器も手に入っている
武器を使い慣れていないとはいえ、充分に戦って生き残れるだけの技量も持っているつもりだ
そんなことを考えながら進む♀ローグのその先に小さな街道が見えてきた
道は左右に分かれ、片方は崖の下へ、もう片方は上へと向かっている

(まあこの場合上だね。下じゃ奇襲される可能性もあるしねぇ……ん?)

その時、街道の向こうから男が一人歩いてくるのが見えた。長いマントから見て♂WIZらしかった
♂WIZはうつむき気味で♀ローグに気づいていないらしい。慌てて身を隠す♀ローグ
一人黙々と進む♂WIZは下の道を行こうとしている。奇襲には打って付けだ
にやりと笑うと♀ローグは音も立てずに上の街道を駆け抜け、奇襲のポイントに目星を付けてそこで待つ
やがて先ほどと変わらずうつむき加減のまま♂WIZが現れた

(悪いねぇ、獲物の一匹目……もらったよ!)

舌なめずりをしてブロードソードを握り締める
そして直下に来た瞬間、上から飛び降りた♀ローグが♂WIZの頭めがけてブロードソードを振り下ろす
だが

「……」

驚きの声一つ上げず無言のまま、紙一重で♂WIZはその一撃をかわし、大きく跳び退る
そして手をかざし小さく短い呪文を詠唱した

「…クァグマイア」

♂ウィザードが小さく呟くと四方から湧き上がった泥が地面に広がっていく
瞬く間に♀ローグの足元まで泥が侵蝕し、足場がぬかるんでいく
すかさずその場でぐっと重心を下ろす♂WIZ

(逃げるつもりかいっ!?)

♂WIZはQMでこちらの足を奪いその隙に逃げるつもりだと♀ローグは思った
攻撃魔法を使うつもりなら即時に次の詠唱を開始しなければ足の速いローグ相手には間に合わないのだから
だが♂WIZは♀ローグの想像とは全く異なった行動に出た

「なにっ!?」

地面を蹴った♂WIZは逃げるべき方向とは逆……つまり♀ローグに向かい飛び掛ってきたのだ
泥を跳ね上げ、♂WIZの体が中を舞い、ロッドを高く振りかざす
慌ててブロードソードで受けようとするが、慣れない武器……両手剣であったことが不幸となった
そのコンマ数秒にも満たないスキをついて、ロッドが♀ローグに振り下ろされようとする

(けど所詮はウィザードの攻撃……踏ん張ればカウンターでこっちの攻撃が入る!)

覚悟を決め受け止めようと足を踏ん張る♀ローグ
その頭部めがけて♂WIZの一撃が振り下ろされた
……♀ローグの想像以上のスピードで

ぼぐん!

強烈な一撃と共に鈍い音が森の中響き渡る
すかさず二撃目が叩き込まれ、♀ローグの頭蓋骨が砕けた
頭をぼっこりとヘコませ、ぐらりと♀ローグの体が泥の海に倒れる

(こんな、バカな…)

彼女は読み違えたのだ。敵と自分との戦闘力を、そして何よりこのゲームというものを
更にとどめの一撃を加えるべく♂WIZが高く腕を振り上げる
絶命寸前の♀ローグが最後の瞬間に翻った♂WIZのマントの中に見たのは

(き、筋肉…)

隆々と盛り上がった♂ウィザードの上腕二等筋だった



<♀ローグ死亡 所持品:ブロードソード>
<♂WIZ 所持品:マイトスタッフ 備考:極STR殴りWIZ>
448430sage :2005/11/07(月) 18:58:49 ID:H/6L2/aQ
今スレを読み直してたんだけど俺の投稿した物の最後の部分が421さんと被ってた
ごめんなさい_| ̄|○

というわけでちょっと訂正させて下さい

>こうして俺のBRが始まった
の部分を
>さて・・・そろそろ動くかな
と訂正させてください
449名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 19:23:43 ID:lBtb1xOk
 008森中模索


 さて。困ったものであるなぁ。
 森の中で一人で座り込み、暗殺者と見間違うほどぼさぼさの長い髪を掻きながら♂モンクはぼけ、っと考えていた。
 前々から、この狂気の沙汰の噂程度は聞いていたけれど、実際に巻き込まれれば案外落ち着いたものである。
 何故なら彼は、世間の状況から取り残された様に、タートルアイランドで半分野生化しかけていたから。
 …いや、訂正しよう。そんな事しか思い浮かばないのだ。
 これほど頭の回転が鈍っているのは、矢張り動揺している証拠だろう。
 この様な事は、例え魔物共の首魁を目の前にしてもそうそうあるまい。

「一体俺はどうやって生き残ろうかしら」
 現状確認に呟いてみて、こういう状況に叩き込まれたのだなぁ、と思う。
 ともあれ、彼は勿論この島の藻屑として消え去る様な意思は無かったし、とりあえずのところは、口にした言葉が事実だった。
 しかし、事実は事実なだけで、他の何が変わる訳でもない。
 事態の進展を図り、肩に掛かっていたバックを地面に置き、ぱかっ、と中身を開いてみる。

 そこに入っていたのは──1冊の黒い本。黙示録、と呼ばれる伝説の武具が一つであった。
 が──残念ながら、伝説、などと大層な題目が付いている割には…だが、ともかく、それはアタリ、と言えるやもしれなかった。

「何せ、厚さが広辞苑程もある」
 …理由は以上である。が、なにせ脳味噌はお世辞にも灰色とは言えないこの♂モンクである。
 セージやウィザードなら兎も角も、彼にそれでは意味が無い。
 例えどれ程、強力な武器であろうと使いこなせなければ、漬物石ほどの価値しかないのだ。
 漬物石にしかならぬ伝説の書に一体何の意味があろうというのか。
 第一、これは教会の信徒たる彼からすれば、これは猥本と同位で、焚書指定である。
 焚き付けにしかなるまい。

「…というか、本当、一体どうしたものだろうなぁ」
 順当にこの幸せゲームが進んだならば、まぁ中々終わりはしないだろうと彼は思う。
 何せ五十人からの人間がこの島の中にいるのだ。
 最も、それは吐き気がする想像だったが。暗闇が自分を手招いているような錯覚を覚えてしまう。

 それで♂モンクは、と言うと未だその場に座り込んだまま、自分の振るべき進路を考えていたのだった。
 とりあえずは、移された場所の出入り口を見て取れ、わりと離れた、比較的安全と思われる藪の中である。
 自分達は、無作為に島のあちこちにある出発地点へ、最初にいたホールから移されていた。
 泣きそうな顔で、自分の前に出ていった♀シーフたんの事が偲ばれる。
 あれは、友人の妹に似ていた気がする。覚えていたのは、そんな偶然からだ。

 さて。しばし、冷静に考えてみての結論は。
 この吐き気のする島を生き残る為には、単独では難しかろう、と思う。
 だが、かといって大人数で行動しても──その中の誰か一人がおかしくなるかもしれない。
 ふとした事で、そうなった末の仲間割れのデメリットが非常に大きい。
 昔、空が青かったからという理由で人を殺した殺人鬼がいたらしいが、ここでは冗談にもならない。

 殺人鬼、と言う言葉を反芻してみて、身震いした。目の前に真っ赤なビジョンが移る。

 ううむ。そうして考えてみると、自分が仲間を作る目的で話しかけたとしても、果たして信用されるのかが疑問に思えてきた。
 何せ、周りにいるのは見知らぬ人間ばかりだ。目の前にして、そいつが持っているのが花束なのか剣なのか見分ける自身なぞ無い。
 考えを変える。さっきの剣士たんを追う事にしよう。
 実際、彼女が足手まといになる可能性は高かったが、こんな状況では、こと戦闘以外では自分も似たようなものである。
 と、言うよりも。幾ら国の体制が変わったからといっても、普通の冒険者は魔物相手の斬った張ったしかしない。

 それに。異常状況下での恋、なんて未来だって無きにしも有らず、だと付け加えて気持ちを高めた。
 最も、本音を言えば、知り合いの妹に良く似たその娘に対する義務感みたいな物もあったのだろうが。
 黙示録と名づけられた書物型鈍器を携えながら、彼は立ち上がった。

 ♂モンクを始めとして、支給された武器が当り、と言える者は多かれ少なかれ、その事に高揚感を覚えていた。
 最も、それで生き残る事が誰かを殺す事だと明確に理解している者は僅かだろうけれど。

 がさがさ、と木立を掻き分けながら進む。
 暫く分け入った所で意外とあっさりと、目的の少女を彼は見つけていた。
 と、言うのも、彼女は呆然とした顔で地面を見下ろしながら、まるで亡霊の様な顔で地面にへたり込んでいたからだ。
 ♂モンクの存在に気づいたらしい、商人みたいに短い髪の♀シーフが、びくんと一度身を震わせてから男の方を向いた。
 彼女が抱き寄せた血塗れの剣に、男は眉を潜める。

 沈黙が、わだかまる。
 着衣の乱れた娘のその手がぶるぶると悪い病気に掛かったみたいに震えている。
 つぅ、と彼のコメカミの辺りに、汗が伝っていた。
 勿論、♂モンクの脳味噌が、勢いを失ったコマみたいだとは言え、目の前の状況は一目で理解する事が出来た。

 要するにこう言う事だ。彼はとんでもなく、馬鹿だった。
 さて、目の前に横たわっているのは♂アーチャーですが、この私はどうすべきでしょうか。
 幾ら友人の妹似とは言え、殺される訳には行きませんよ。と言うか、服がはだけてるじゃないですか。Oh,GOD!!
 とりとめもなく考えたが、♀シーフが手にした剣を震える手で突き出してくるに至って彼は混乱の極みに達していた。
450名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 19:25:41 ID:lBtb1xOk
 こわいこわいこわいよぅ。
 どうして、私がこんな目に。ごめんなさい、神様ごめんなさい。いつも悪いことしてばかりだったから。
 ♀シーフは、自分の不信心を謝りながら(きっとここに居るのはそのせいだ)、どうにか剣を握っていた。
 この剣は、さっき自分に圧し掛かってきた男を突き殺したものだった。
 ぬめっ、とした血が。血が。血が。それは彼女から流れたのか。それとも男のか。

 今だって、こうして剣を持って居なければ恐怖でどうにかなってしまいそうな気が、♀剣士はした。
 だって、怖かったから。剣は彼女の身を守ってくれて、敵をやっつける為の道具だ。
 彼女の脳裏には、びっしりと写真みたいに今さっきの男の顔が焼きついていた。
 そう…涎を垂らしながら、犬みたいな息をしているあの顔だ。
 彼女の服に手をやり、はあ、はあ、はあ、はあ、と呼吸する。醜い醜いオークみたいだ。

 こわいこわいこわいこわいこわい…こわい。

 彼女には、具体的にその男が一体何を求めていたのかは判らなかったが、それが自分にとって破滅的である事だけは理解できた。
 目の前に居る男も、信用なんて出来なかった。怖いけど、何もしない方がもっと怖い、と少女は思う。
 かみさま。これはお祈りを忘れた罰ですか?でも、私はそんな事には屈しません。大丈夫。きっときっときっときっと。

 ぶん、ぶん、と矢鱈滅多らに剣を振り回すが、当らない。
 だが、娘にはその事実を客観的に考えられる程の冷静さは残念ながら残っていなかった。
 男が、鬼気迫る表情に気圧されて、背を向けて逃げ出したせいもあるかもしれない。
 血走った目で。しかも時折ぴくっぴくっ、と口の端が動いている剣士の顔さえなければ、ほほえましい追いかけっこが始まっていた。
 狂人以外の何者でもない表情は、歴戦の二次職をして恐怖せしめる程歪んでいたので。
 暫く続いた後でがさ、と音がする。

「誰っ!!」
 足を止め、音がした方向目掛けて、少女は思い切り剣を振り切った。
 ばさ、ばさっと藪を切り払う音が何度もして、それに気づいた♂モンクも足を止めていた。
 恐慌状態で剣を振り回し──、がちん、と硬い何かに刃が食い込んだ所で、漸く安息を得る。

「死んだよねぇ…」
 そろり、と彼女が覗き込むと、意外な事に、頭を抱えて震えているだけの♀ノービスがそこに居た。
 けれども、別に口から血を吹いているのでもなければ、首が落ちているのでもない。彼女が期待した通りには死んでいない。
 たが、彼女は期待が裏切られた事に憤慨しながら、安心を覚えていた。
 目の前にいたのは、さっきの男とは似てもにつかぬ♀ノービスだったからだ。
 彼女にも及ばない可愛い生贄。

 帰るんだ。帰るんだ。こんな怖い場所から。その為には──殺さないと。
 怯える彼の表情に比べれば、彼女の顔はどこぞの画家の書いた、叫びの抽象画みたいだった。

 だから安心して、彼女は両手でメイスをそうするみたいに、剣を振り上げる。

「おいっ、止め…」
 向こうから、♂モンクの叫び声がした。
 そして、彼女は自分の胸に、壮絶な違和感を感じていた。
 熱いような。痛い様な。見れは。だらだらと赤い血が。ダガーが。♀剣士の胸元には刺さっていて。

「うあ…うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 絶叫。何度も何度も何度も何度も、胸に鋭い痛みが走る。
 ♂モンクは、泣きながら♀シーフの胸に何度も何度も隠し持っていたダガーを突き立てる♀ノービスの姿を呆然と見ていた。

 痛い。痛い痛い痛い痛い。痛いよぅ。
 そして、剣が痙攣を始めた手から零れて落ちた。
 少女は手を伸ばす。届かない。それが無いと帰れない、とでも言うかの様だった。
 ぱしゃっ、と飛沫を上げた血が、ノービスの顔を斑に染める。
 彼女の瞳孔が細まる。頬を僅かに涙が流れ、彼女は抱きしめる様に♀ノービスに倒れこんだ。
 その娘は刺殺されたろう。実に呆気なかった。

「あ…あ…」
 男は、うわごとの様な声を上げるノービスを遠目に眺めていた。
 目の前の光景。友人の妹に似ていたアコライトを刺し殺した、見も知らぬノービスの少女。
 正当防衛には違いなかった。ここで躍り出て、彼の娘を叩き殺す事は容易いだろう。
 けれども、どうしようもなく苦いものが喉の奥から競り上がって来る。
 まるで、目の前の♀ノービスと同じようにノービスにでもなった気分だった。
 懐かしくも糞も無い。只不愉快でしかない。

 ──これが、この幸せゲームの現実か、と思う。

 彼は、♀ノービスに背を向けた。もう行こう。
 何故なら。その少年にかける言葉が見つからなかったし、助ける理由も利益も見当たらなかったので。
 ぺっ、と彼は落ち葉の積もった地面に胃液交じりの唾を吐き出していた。


<♂モンク 髪型:アサデフォ 持ち物:黙示録>
<♀ノービス 髪型ノビデフォ 持ち物:ダガー 恐慌状態>
<♀シーフ 髪型:商人デフォ 持ち物:?剣(何かは次の人任せ)、支給品不明 死亡>
<♂アーチャー 髪型不明 持ち物:一つは♀剣士の?剣 もう一つは不明 死亡>

残り47名
451名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 19:28:14 ID:lBtb1xOk
とりあえず、勘を取り戻すのも兼ねて投下ですよ、と。
さて、今回はどうなる事やら。

後、誤字発見。下2行目 少年=>少女に 変更して読んでやってつかあさい。
452名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 19:43:36 ID:Q8fTAx2o
シーフが剣士になったりアコになったりしてんのはなんでさ?
誤字だと思うがわけがわからんことになっとるぞ。

もちっと読み返してくれ頼むから……
453名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 20:05:27 ID:rCFZCw9w
>>452
多分最初は剣士やアコのつもりだったのに先に使われたからシーフに変えた弊害と言った感じではないかとー

で、♀シーフも使われちゃったのでこれもNG確定なモノを投下ー
思った以上に投下が多いのは非常に喜ばしいことですw
454名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 20:06:27 ID:rCFZCw9w
NG:A certain tale



男は闇に生きてきた
闇に生まれ闇に死ぬ、それが自分の人生だと思っていた

少女は光の中で生きてきた
だが光のあまりの眩しさに少女は闇の入り口へと逃げ出した



彼は暗殺者だった
物心がついた時にはすでに人の殺し方を教えられ、十になる前に初めて人を殺した
同じような境遇の者が一人、また一人と消える中、彼は常に生き残ってきた
やがて年月は過ぎ、彼は暗殺者としては闇の世界では名を知らぬ者は居ないほどとなった
そんな中、彼はこのゲームに参加させられた。秘密裏に国と繋がった組織の者からの推薦を受けて
『大本命』『彼ならこのゲームに生き残るだろう』『ベットが集中してしまう』
連れてこられる前に数人の金持ちが生き残りを予想しながらチップを賭けていたのを覚えている
その光景を見たとき、彼の中で何かが芽生えた
言われるまま人を殺し、闇の中を生きてきた、その人生への疑問が



彼女は俗に言う箱入り娘だった
小さい頃に母を失い、父親はずっと彼女を大切に育ててきた
だがその過保護なまでの愛は反抗期になった少女には鬱陶しい以外の何者でもない
だから、そんな父親から離れるために冒険者になろうと思った
子供の頃に読んだ物語の中の怪盗に憧れて盗賊になることを決め、こっそりと馬車に紛れ込みモロクへ向かう
幸いなことに趣味にしていた料理で指先の器用さと刃物の扱いには自信があった
少々ギルド員には怪訝な顔をされたが、それでもなんとかギルド員として認めさせることが出来た
これから冒険者としての第一歩を踏み出そうとし……彼女がこのゲームに招待されたのはその矢先だった



男は駆ける、薄暗い森の中を
あの場所からずっと自分がここに居る意味を考えながら
そんな男の耳に小さな声が聞こえてきた
「ひっ」とも「きゃあ」とも取れる、微かな女の声
男は迷うことなくその声が聞こえた方向へ駆け出す
少し走ると森が開けた場所があり、そこでは襲撃者が少女へ向かい刃物を振り上げていた
襲撃者を前にして縮こまりガタガタと震える少女
怯えた目、ガチガチと打ち鳴らされる歯、蒼白になった顔
ずっと見続けてきた狩られる前の獲物の姿

『たすけて』

少女の唇が小さく動く
それを目にした瞬間、思わず彼の身体はその襲撃者へ向かい跳ねていた
横手からの奇襲に物言う暇も無く蹴り飛ばされる襲撃者
その姿を確認もせずに男は少女の手を取る

「こっちだ」

素早く少女の体を引き上げ男は風のように駆け出す
襲撃者の影はどんどん小さくなり、やがて森の彼方に見えなくなった
やがて充分な距離を走ったところで彼らはようやく足を止めた
息一つ上げていない男に対し、少女は顔を真っ青にしてはあはあと荒い息を上げている

「……大丈夫か?」

顔が青いのは酸欠のためだけではないだろう
命を狙われた、その恐怖がそう簡単に拭い去れるものではない

「あ、あなたは……」

顔を上げた少女は怯えた表情をしている。この人も自分を襲うつもりではないかと
無理も無い、いきなりあのような体験をしては人間不信にもなる
無言が長ければその分彼女の不安は強くなる。何かを言わなければならない
焦らず、彼女を怯えさせないように、可能な限り優しい笑顔と声で

「私かい?私は……忍者だよ」



<忍者(´ー`) 所持品:青箱二個 備考:特別枠?>
<♀シーフ 所持品:青箱二個 備考:箱入り娘の駆け出し盗賊、手先は器用>
<襲っていた相手は不明>
455名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 20:32:51 ID:HhVhyIjs
アサ物語のあの人か!
登場したら面白そうだなぁ。
456名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 21:09:19 ID:t8arwgAY
特別枠で忍者を出して欲しいと思った人 (1/20)
457名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 21:13:46 ID:EryJ/xJQ
012 電波少女


「はぁ……」
静かな森の中を歩きながら、♂ハンターは溜息をついた。
何故こんなことになってしまったのか。
元々不幸体質と周りから言われ続けてきたし、自覚もあったがこれはさすがに理不尽だ。
さらに理不尽なことに、いつも頭上で羽ばたいているはずの相棒の姿が見えない。
「うぅ……ターコ、どこいったんだよう」
情けない声で相棒の名を呼びながら、彼は静かに涙を流した。

カラン、という音に振り向いてみれば、そこには小さな青箱が落ちている。
落ちている、のではなく落としたのだが。
(あぁ、支給品だっけ……すっかり忘れてた)
気づくことができたとは珍しく運がいいな、と♂ハンターは思った。
忘れたままだったとしたら何の抵抗も出来ずに野垂れ死んでいたかもしれない。

「……しかしなんでよりによって青箱なんだよ」
青箱にいい思い出があるはずもなかった。
大げさな作りのそれを開いてみれば一輪の花があるのみで、ヤケになって土に植えたのは記憶に新しい。
友人たちのように未鑑定の装備品すら出たことがないこの憎き箱を、彼は古く青いゴミ箱と呼んでいた。
「えぇい! 悩んでてもしょうがない。おーるどぶるーぼっくす、おーぷん!」
極限状態に置かれた彼のテンションはおかしくなっていた。

「や……やった……!」
箱の中にあったのは各種大量の矢。扱い慣れたそれほど頼もしいものはなかった。
「あぁ、神様仏様。今日までの不幸は今この瞬間のためにあったんですね」
普段全く信じない神に祈りを捧げようとしたその時。彼は気づいた。
「ちょ…っと待ちなさいよ! 弓はどうしたの弓は! ダーツでもしろというの!?」
おかしなテンションとあまりのショックに、口調までおかしくなっているのに彼は気づいているのかどうか。

(そ、そうだ。もう一個青箱はあったはず。そっちにもしかしたら入ってるんじゃ)
そう思い立ち、彼は鞄の中のもう一つの箱を開け放った。
「……懐かしいなぁ」
小さな『それ』を見つめながら、彼は昔のことを思い出していた。
『それ』を片手に、アーチャーになるためにポリンと戦った日々。
木屑を集めて来いと言われ、泣きながらウィローに『それ』で挑んだ日々。
「懐かしい……懐かしいけど、今必要なのは思い出じゃなくて弓なんだよ、神様」
手元のナイフを見つめ、不幸なハンターは肩を落とした。
458名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 21:14:31 ID:EryJ/xJQ
(まぁ落ち込んでいてもしょうがないよな。どこかで弓を拾えるかもしれないし)
♂ハンターが今日まで健やかに生きてこれたのは、このポジティブ思考のためだった。
「……ん?」
前方の茂みに、うずくまっている少女がいる。服装からして♀アーチャーだろう。
近づいてみると、彼女はびくりと体を震わせ、涙で潤んだ瞳で♂ハンターを見上げてきた。
(お、可愛い)
愛らしい♀アーチャーの容貌に、彼は表情を緩ませる。
敵対する気はなさそうだし、仲良くなれるかも。そんなことを思いながら、声をかけようとしたその時。

「こ、こないで、この悪魔!」
「……へ?」
いきなりの悪魔呼ばわりに、彼はぽかんと口を開けた。
「か弱いあたしを脅して、この弓を奪おうっていうんでしょ! いえ、脅すだけじゃ飽き足らずあんなことやこんなことまで……
 それで最後は懐のナイフで胸を一突きされて……あぁ、なんて可哀想そうなあたし! 美人薄命とはこのことね」
弓やらナイフやら、心当たりのある単語はあったものの、とんだ被害妄想だ。
この少女に関わらないほうがいい。♂ハンターの本能がそう告げていた。

「そ、そんなことしないよ……それじゃ」
「こうなったら……やられる前にやってやれ、よ!」
立ち去ろうとした彼のすぐ横を、矢が通り過ぎていった。
♂ハンターの背中を、冷たい汗が流れた。

「な、頼むから、話を聞いてくれよ!」
「うるさい! 悪魔の言うことに耳なんか貸すもんか!」
矢の嵐の中、必死に声をかけようとするものの、♀アーチャーは聞き入れようとしない。
(それにしても……下手だなこの子)
彼女の放つ矢は、わざと外しているかのようにあさっての方向に飛んでいく。
ピンチといえばピンチだが、命の危険はなさそうなのが幸いだろうか。

「でもこのままじゃラチがあかない……か」
しょうがない、と呟くと、♂ハンターはナイフを手に取り、♀アーチャーに向けて投げた。
「……!」
ナイフは♀アーチャーの顔のすぐ横をとおり、背後の木に突き刺さった。
「あぅ……」
へなへなと座りこむ♀アーチャーの肩に、彼は優しく手を置いた。

「乱暴なことをしてごめん。でも本当に俺は君に危害を加えるつもりはないんだ。
 このまま一人でいたら危ない。君がさっき言っていたことが本当に起こるかもしれない。俺と一緒に行動しないか」
関わり合いにならないほうがいいとは思ったが、彼女を見捨てることはどうしてもできなかった。
座りこんで泣いている♀アーチャーが、とても小さく見える。
彼女がどこかおかしくなっていたのも、この極限状態にあったからだろう。
そう思うと彼女が可哀想に♂ハンターには思えたのだ。しかし……

「……王子様」
「……へ?」
「あなた、あたしの王子様なのね! あたしを守ってくれる王子様なんだわ!」
(何言ってるんだ……この子)
思わず彼女の顔を見つめてみるが、彼女の表情はどう見ても本気で言っているようにしか思えない。
(まさか……この性格、素なのかよ)
「ご、ごめん。やっぱり……」
「王子様!」
男らしくないとは思ったが、さっきの発言を撤回しようと口を開いた♂ハンターの腕に、♀アーチャーは縋り付いた。
「あたしを、絶対に守ってくださいね♪ 一生ついていきます!」
「あー……うん」
とんでもない地雷を踏んでしまった。思わず♂ハンターは頭を抱えた。

やはり彼は、不幸だった。


<♂ハンター  現在地不明(森) 所持品:ナイフ 大量の矢 備考:極度の不幸体質>
<♀アーチャー 現在地不明(森) 所持品:アーバレスト 青箱一個 備考:弓の扱いがど下手 妄想族>


<残り47名>
459名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 21:16:10 ID:EryJ/xJQ
思ったより長くなってしまって猛省。
ナンバーは12でよかったですよね……?


そして特別枠で忍者を出して欲しいと思った人 (2/20)
460名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 22:57:37 ID:NbVFqtuM
MOB枠で歌舞伎忍者を出して、人間が
「趣味でこんな格好をしていたところ誤解され捕まりました」と言い張っても構わないと思った人(反省/している)

投下が多くていい流れの中なんだけど、
ちょっと苦言を呈してもいいですか。やめたほうがいいですか。
461名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 23:03:48 ID:NbVFqtuM
>>445
てか、455の言うように元ネタあるなら♀シーフ部分を変えて
特別枠投下してもいいんじゃない?ニンジャー
462名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 23:13:13 ID:BgQAvzXQ
013.商人の生きる道

「っつ〜…」
窮屈な格好で目を覚ました♂商人は、後頭部の痛みにすぐさま縮こまることとなった。
そっと撫でるとひどいコブができている。
割れてはいないのがせめてもの救いか。
「何があったんだっけか」
この島に来てからのことを思い返す。

『愉しい悦しい殺し合いゲームの始まりです!』
その言葉と共にポータルで飛ばされた彼は瞬時に他の地点に現れ――
着地と同時にバランスを崩した。
『…はいいっ!?』
出現地点はかなり急な斜面だったらしい。
なんの心構えもなかった♂商人はひとたまりもなく滑り落ちた。

「あ〜そか。転がって何かにぶつかったんだ、俺」
彼を受け止めたらしい立木を背に、転げ落ちてきた斜面を見上げた。
「カート取り上げられてて助かったかもな、こりゃ」
高低差にして5m、距離にすれば10m程も転がり落ちたらしい。荷物を満載したカートなど引いていたら、樹とサンドイッチになって一巻の終わりだったかも知れない。
「って、そんなこと感謝してどうするよ!俺が何したってんだ!」
誠実な印象を与えるよう作り上げていた外見を乱し、彼は叫んだ。

彼は冒険商人だった。
みずから各地を歩き回って珍品を入手し、街へ持って帰って高く売る商売である。
普段は迷宮に潜って宝をあさることもあったのだが、地上に魔物があふれてからは危険になった食料輸送を代理するだけで充分な稼ぎになっていた。
他職に比べ戦闘力の面で少々劣る商人としては、召集に応じて戦うよりよほど国のためになっていたつもりである。

「くっそ。絶対死んでやらね」
宮廷のお歴々やギルド上層部をひとしきりののしり、酷い怪我を負っていないことを確認しながら起き上がる。
腹を立てたおかげで混乱も恐怖も一時的にどこかへ行っていた。
(考えろ俺。生き残るにはどうしたらいい)
まともにやり合えば、彼の力量は間違いなく下から数えた方が早い。
全員が武器を取り上げられた以上、手に入れた装備で力関係は変わるが…出会う相手全てが自分より不運などということもあり得ない。
つまり彼は戦ってはいけないのだ。

「ってことは俺の武器は…」
決まっている。商人の武器は商売する能力だ。
改めて彼は周囲を見回した。
島の中央に近い高地。もう少し登れば周囲がぐるっと見渡せるだろう。
逆に言えば、付近に家屋など商品が見つかりそうな場所はない。
(どれぐらい気を失ってたか知らねえけど、今から降りても他の奴より先に見つけられるわけないし)
♂商人は転げ落ちてきた方を見上げた。
「登るか」
商売のタネは物とは限らない。情報でもいいのだ。


「――いかだ程度じゃ脱出は無理か」
山頂でつぶやく♂商人の顔には異様な装備がはまっていた。
レンズをはめ込んだ筒を両目に固定する、一種の眼鏡――望遠鏡である。
しかしそれを用いても他の陸地は見あたらない。
そしてやや離れたところに錨泊している王国の船は外洋船だった。
アルベルタの港で見慣れた形だから間違いない。
つまりこの島は大陸からちょっとばかり離れていると言うことだ。

「仕方ねえ、まずは生き延びることだけ考えるか…」
脱出手段の手がかりでも見つかれば最高の取引材料になったんだけどな、とひとりごちる。
島内に視線を移すと東西に1つずつ、ある程度の建物が見えた。
南北は他の峰に隠れてよく見えない。
「とりあえずあそこだ」
やや大きく見える東側の集落を目指して彼は山を下ることにした。

もちろん出遅れた以上、建物に入るような危険は冒せない。
望遠鏡で顔が見えるぎりぎりの距離に留まり、集落に来る者を観察するつもりだった。
参加者の性格や持ち物についての情報は重要であるし、安全そうなグループを見つけたらそこに加わるのもいい。
「そうしねえとこいつも使いにくいしな」
♂商人は袋の物とは別にポケットへ忍ばせた保存食をもてあそんだ。
箱から一緒に出てきた説明書によると、致命的な寄生虫の卵が仕込まれているらしい。
卵が孵るには時間が掛かるため即効性はないが、治癒スキルも解毒剤も無効という意味ではずっと厄介なアイテムだった。
加熱されれば卵は死ぬが、味のないビスケットのようなそれを煮たり焼いたりする者もいないだろう。

「ま、俺が手を出すのは最後の最後だな」
当面の武器は望遠鏡と山頂から確認した目標物を落とした地図、そして自分の目である。
冒険商人の彼は、弁舌では説得できない相手が居ることをよく知っていた。
取引の可能な相手を見分ける目。
それを武器に彼はこのゲームに生き残るつもりだった。


<♂商人:状態・正常:所持品・望遠鏡、寄生虫の卵入り保存食(3個):現在地・E-5→G-4:外見・♂アチャ型茶色(csm:4j043062)>
<残り47名>
463名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 23:28:19 ID:BgQAvzXQ
>>460
ほいさ意見ならば遠慮なくPlz。
ただこれは私の自戒でもあるのですが、
正論に立つ場合は自分の「正しさ」に酔うあまり乱暴な発言にならないようお願いしたい。
百も承知でしたら余計な一言ご容赦。。。

でもって特別枠でニンジャ出場に賛同する人(4/20)
464名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 23:30:26 ID:NxYsVIPQ
013.  惨劇開幕10分前


惨劇の開幕より、時間はほんの少しだけ遡る。
先程GMジョーカーと名乗ったピエロ男が、その力の一端として作った空間である、石造りの広間。これよりこの苦痛と快楽のバトルゲームを始めるにあたって、その「ルール」を哀れな生贄達に教えてやるために、参加者である49名の冒険者達をこの空間へと呼び寄せるのだ。
呼び寄せる冒険者の数は、49名。
そう、彼は既にその場にいた。石柱にもたれかかり、口元に堪え切れない笑みを浮かべ、ぎらぎらと瞳を光らせて。
合法的に人を「狩れる」。そんな愉しそうなゲームを知っちまった以上、参加しないでおけるかよ。そう言って彼は、自らこの殺人劇に足を漬けることを望んだ。だらだらと単調な日常、そうさ俺は飽き飽きしていたんだ、生きてようが死んでようが同んなじような人生なら、誰だって極限まで楽しみてぇだろうがよ?
「ジョーカーさんよ。ちゃんと俺の得物は選んでくれてんだろうな」
腕組みして石柱にもたれかかったままでジョーカーに一瞥をくれると、訊く。態度が挑発的なのはワザとなのか、それともこれが彼の地なのか。
困ったような笑みでジョーカーは返す。
「こういった情報はお楽しみということで、貴方にも秘密なのですがね。とりあえず、貴方に支給される青箱は私が選んでおきましたよ、とだけ。短剣を御所望のようですが、あまり強力過ぎる武器をこちらで用意してしまっても興が削がれるというもの」
「はん、それでいい。ナイフだろうが刃物が一本ありゃ十分だ。あとは必要に応じて勝手に奪う」
彼はゆらりと石柱から身を離すと、ぽきぽきと指を鳴らしながらジョーカーに歩み寄り、怒鳴った。
「おら、早ェとこおっぱじめようぜ」
やれやれと肩を竦めると、ジョーカーはその場に転移方陣を敷き始めた。そして残り49名の哀れな生贄は、この場へと招待される。
ローグさん、貴方は御自分では狩人のつもりなのかもしれませんが、私にとっては貴方も哀れなチェスのひと駒に過ぎないのですよ。せいぜい、せめて私だけでも楽しませて下さいね。
ローグの男の首に巻き付いたメタリックな首枷がきらりと光った。


<♂ローグ:備考:自らの意志でこのゲームに参加、GMと多少のコンタクト有り>
<所持品:この後青箱開封、包丁・クロスボウ カード帖が支給されたかは不明>
465名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/07(月) 23:33:21 ID:NxYsVIPQ
む、Noを14に訂正。
No6でローグは既に誰かと交戦、
相手は血を流す程度の手傷を負っているという伏線が地味にあるので、
コレ回収しようとしたところ何だかこんな感じの裏話思い着いたので
先に投下して人任せに路線変更
テヘ
466460sage :2005/11/08(火) 00:15:21 ID:es4C1GLY
>>433についてなのですが
1.ローグの包丁云々は切り返しで使ったジョークならば、他の書き手さんのためにも
最後の部分か次のレスでそのフォローを入れてください。
作中で言及されて無い以上、言葉のあやであるとは断定しづらいものでした。
他の書き手の方も作中で描写が無理な場合は状態欄の後にでもフォローをお願いします。
(あくまで他者に伝わりづらい状態の補足であり、
この後どうなる、このアイテムはこういう意図で持っている、ということを書いてくれという意味ではないです)

2.伏線回収について、ある意味騎士とプリの不死予約と取れる上に、そんなこと宣言されたら
他に誰も彼らを書けなくなってしまうのでは。設定がかなりプロローグから逸脱しているので。
>>445氏も触れているが、回収しきれないうちに彼らが死んで宙ぶらりんになったときに、
一番切ないのは後でバトROワを読む人達です。

1は既に指摘があったので蛇足気味なのですが、一応。
2については>>441氏と同じ意見です。
前回の反省から、リレー小説において予約と名の付くものが一番困ると思うので、発言しました。
いきなりこんな事言い出してごめんなさい。悩んだけど結構問題なんじゃと思ったんだ _| ̄|○
お前、心配し杉な場合は余計な事言って433氏申し訳ない、失礼致しました。

>>463 ありがとう、見直す前の文章はかなり当たりがキツかった。

>>464 公認マーダーっておいしいな!
467名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 00:24:16 ID:pOgeIY6U
誰が使われたか、整理しつついきたいですのう。
ノビ ♂(死) ♀
スパノビ ♀
剣士 ♀
弓手 ♂(死) ♀
アコ ♀
商人 ♂
シーフ ♀(死)
騎士 ♂ ♀
クルセ ♂
ハンタ ♂
バード・ダンサー
Wiz ♂
プリ ♀
モンク ♂ ♀(1話)
アサ ♂ ♀
ローグ ♂
NPC・フリー枠・・・ゼロ σ(´ー`)?

1次職ではマジシャン、2次だとBS・ケミがまだ未登場ですのう。
うし、私もちまちま書いてみるぞうっ。
468名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 01:41:44 ID:vNPijDyM
015.神罰の拳


「ヒールっ! あがっ……はぁはぁ……」
薄暗い小屋の中に、蛍火にも似た燐光が浮かび上がる。聖職者たちの扱う癒しの光だ。
だが、本来ならば不死者の身を焼くほどにまばゆく温かな輝きを持つはずの光は、弱々しく今にも消えそうなほどに心細い。
「糞っ、ヒールの力が弱められてる……」
掌に集めた淡い光を鳩尾に当て、♀モンクは血臭のする息を吐いた。
肉弾で戦うことを得意とする彼女にとって、癒しの奇跡は見習いのアコライト時代に多少覚えた程度だった。
それでも、この程度の傷を癒すには充分なはずだったのだが――
「肋骨を……一本やられたか……」
ピエロ帽子のGMに打ち込まれた傷が鈍く疼く。
怒りに任せて飛び出したとは言え、あれは必殺の間合いだった。
タイミングも申し分なく、あとは一歩踏み込んで、体内に溜め込んで凝縮した気を打ち込んでやるだけでGMジョーカーを葬ることが出来たはずなのに。
「カウンターの一撃で、このザマとはな……私も、まだ功夫が足りないということか」
だいぶ落ち着いてきたのか――ささくれた板張りの床に、彼女は大の字に寝転んだ。
激痛に意識を失いかけていた彼女が、強制的にポータルで移動させられた先は、数軒のみすぼらしい小屋が立ち並ぶ浜辺だったのは天の助けと喜ぶべきだろうし、他の参加者に見つかることなく小屋に逃げ込めたのも僥倖だろう。
元は漁師小屋か何かだったのか。壁には漁に使う投網やら、銛などが立てかけられているものの、少なくとも半年近くは使った形跡が無い。無残に蜘蛛の巣がかかり、埃が溜まっていた。
(……つまりこの島は、もともと無人島ではなかったということか?)
この馬鹿げた殺人ゲームのために、島を一つ作り変えたというのか。
まさに馬鹿げてる。正気の沙汰でないのは誰の目に見ても明らかだ。
だが、この馬鹿げたゲームが国家によって運営されているのは確かだった。
(女王イゾルデ……善政を布き、国民の――とりわけ冒険者たちに慕われた名君トリスタンV世の妻でありながら、奴はいったい王の何を見ていたんだっ!)
彼女は古びた床板を打ち抜かんばかりに拳を叩きつけた。
「おのれ……女王イゾルデ、人の命を弄ぶ悪鬼外道ども! いいだろう……我が神罰の拳、その身で味あわせてくれるッ!!」
奥歯が鳴るほどに、湧き上がる憤怒に♀モンクは歯を食いしばる。GMに歯向かった時と同じく、両の瞳は灼熱の決意が燃え上がっていた。


<♀モンク:北東の浜辺の小屋 備考:直情型の正義漢。猪突猛進>
<所持品:青箱2ヶ未開封>
469名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 01:44:23 ID:cdZ1xx6g
うぉ、開始早々ペース早いなぁ。私もぼちぼち書いていきます。
470468sage :2005/11/08(火) 01:53:45 ID:vNPijDyM
001で良い所の無かった♀モンクの補完ですー
って、残り人数入れるの忘れました…OTL

>>454
特別枠に忍者出場賛同(5/20)
あと最近ROを始めた人などの元ネタ分からない人のために
http://wiki.xrea.jp/assassin/index.php?%A5%A2%A5%B5%A5%B7%A5%F3%CA%AA%B8%EC

俺は、この元ネタのおかげでアサシンを続けることが出来たよ……
471SiteMaster ★age :2005/11/08(火) 02:24:36 ID:???
書き込み時の参考までに、萌え板の設定では、
1レスの行数: 80行まで
1レスのバイト数: 8192byteまで
になっています。

後、>>1のメール欄がsageになっていますので強制sage仕様になっているようです。
(最近のスクリプトソースの調査で発見しました)
なので、ageたいと思ったらメール欄にageを入れてください。
空白では上がりません。
472433sage :2005/11/08(火) 02:43:14 ID:zuHgzkqc
>>466
確かにおっしゃることは分かります。
しかし、物語には伏線というのは必要不可欠だと思います。
例え、伏線が回収されないうちに彼らが死んだとしても
うちはそれをリレー小説の醍醐味だと思えます。
リレー小説は自分一人で描く物語ではなく生き物であるということは大前提です。
バトロワ1でも思いがけない伏線が他の人により回収されたり
また、筆者でも想像できないような結末に他の人が繋げたりと多々ありました。
宙ぶらりんになって読者をがっかりさせるのは望んでいませんが
伏線を書き込まずにうすっぺらい作品に仕上げることはもっと望みません。

しかし、見返した時に予約発言とも受け取られる内容ではあったので
深く反省しております。

以下を残し、しばらくこの板を去りたいと思います。
473名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:03:34 ID:SYLi/nEw
016.暗殺者の企み


……絶叫か、不用意なモンだな。


クローキングで森を駆けていた♂アサシンの耳に、それは届いた。
まだ結構な距離があるようだがそれが聞こえたのは、暗殺者ゆえに研ぎ澄まされた五感のおかげだ。
索敵を続けていた彼はそれに気付くと、クローク状態のままその絶叫のもとに急ぐ。
恐らくは協力してくれるであろう♀アサシンを見つける為の索敵行動ではあったが、絶叫などの響くよ

うな状況であれば誰かしらがそこには居るだろう。


戦闘が起こったと考えて。
あの絶叫は、恐らくは殺した側のもの。
あんな絶叫をあげるようでは殺しに慣れているはずもない。
それでも殺傷するに至れたのなら、何かしらの武器は持っているはずだ。
そして、今の俺には武器が必要だ。


クロークは問題無く持続出来ている、そろそろ現場が視界に入るはず……。


「……ぁ…………ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、ぁぁ…………」


♀ノービスは自分のしたコトが信じられなかった。


ワケのわからない男にさらわれて、殺し合いを強要されて。
ポータルで送り込まれた森の中、とにかく怖くて彼女は死んだふりで森に身を潜めていた。
少しでも落ち着きたくて支給された箱の一つを開けると、出てきたのは短剣、ダガー。
それが♀ノビに殺し合いを連想させ、よりいっそうの恐怖に怯えた。
そうしていたら女性の悲鳴が聞こえて、男性の怒声が響いた。


誰かが殺される。


そう思い怖くて♀ノービスは目を固く閉じ、耳を塞いだ。
身体の震えが止まらない。
この時点で死んだふりは完全に解けてしまっているのだが、それに気付くことすら出来ないほど怖い。

どれくらいそうしていたかは分からない。
耳を塞いでいた手をどけると、もう誰の声も聞こえなかった。
恐怖は冷めていなかったが、流石に周りの様子が気になる。
何か風を切るような音がする。
その音が何なのかノービスの彼女には分からず、周囲を確認しようと潜んでいた藪から身を起こそうと

した、その瞬間だった。


「誰っ!!」


剣が振るわれ、自分の潜んでいる藪に切り込まれた。
驚いて藪の中で尻餅をつく。
藪の中に何度も剣が切り込まれるが、尻餅をついた♀ノビには幸い一度も当たらなかった。

転んだのは痛かったが、そんなことよりもこの状況。
剣を手にしたシーフと思しき少女が藪を覗き込み、♀ノビを見つめている。


そこからはもうよく覚えていない。
ただ、あの♀シーフを殺したのは間違いなくて。
手にしていたダガーは何度も彼女を突き、その感触が今もはっきり残っている。


怖かった。

殺らなきゃ殺られる。


だから…………。
でも。

「こんなの……こんなの…………こんな、の…………」

「おい」

「!!?」


……何で声掛けてんだ?俺


「だ……だ、だ、誰!?何処!?」


……あぁ、クーロクは解いてないからコイツには声しか聞こえてないのか


「や……嫌…………もう……嫌……来ないで……」


……握り締めてるダガー、それにコイツ自身は外傷は無さそうだがやたら血を浴びている…………

…………少しばかり面白いコトが出来そうだな、コイツで


「……お前が殺したんだな?」

「あ……う……わ……わ、私、殺したくって殺したワケじゃ……」

「殺したことには変わりない、もうお前は人殺しなんだよ。普通の人間じゃあない」

「あ……」

俺はそこでクロークを解き、♀ノービスの前に俺のアサシンの姿を見せた。

「見ての通り、俺はアサシン……分かるか?アサシン」

一応聞いておく。
駆け出しであるノービスは知らないことが多い。
アサシンは影の職、知らなくてもおかしくはない。

「あ……え……?は、はい……」

「アサシンの仕事は暗殺、人殺し……つまり、さっきお前のやったことだよ」

そこで♀ノービスは震えっぱなしの身体を更にビクッと震わせる。
抵抗はありそうだが、俺はそれに目的の言葉を続けた。

「俺と一緒に来ないか?俺達アサシンの世界は人殺しのお前が生きていける世界だ。一緒に来れば此処

でお前に降りかかる危険は俺がはらってやる、そしてお前をいずれ……アサシンにしてやる」

「…………な、何でそんな……」

何故わざわざこの殺し合いの舞台で足手まといになるノービスをわざわざ連れて行くのか。

……もっともらしく納得させられる理由が思いつけない。

「……女っ気ってのが欲しいんだよ、俺達にもな」

おい俺。 良いのかコレで

「…………」

♀ノービスはそれを聞くと、どうしてかきょとんとしたように俺を見た。

「…………何だよ」

♀ノービスはまだ震えていたが、それでも一言。
今まであんなザマだったこの♀ノービスが。
こんなコトを突然言った。

「……ロリコン、ですか?」

一瞬何を言われたかわからなかった、が。

「んなワケあるかッ!!……とにかく付いて来いッ!!」

「え、あ、あの……」

「何だッ!!」

急にあんなことを言われたせいか、俺は暗殺者らしからぬほど感情を露呈せる。

「あ……な、なんでもないです」
♀ノービスは戸惑うように俺から眼をそらすが、すぐに俺のあとに付いて来た。


――――お前はもっと冷徹になりきれ。あの時俺が与えた非常な心は何のためだったんだ?


マスターに以前何度かこう言われたが、やはり俺はまだ冷めきれていないらしい。
♀ノービスは何とか俺に付いてきているが……
しかし、あの状況で普通あんなこと言えるか?
もしもの時の囮か何かに出来ると思って、付いて来させる為にあぁ言ったんだが……こいつ、少しアサ

シンだかローグの才能でもあるのかもな、恐怖が過ぎておかしくなったのかもしれんが。


<♂アサシン: 所持品:フード レッドジェムストーン1個 備考:♀ノービスを何かに利用すべく

確保>
<♀ノービス 髪型ノビデフォ 持ち物:ダガー 恐慌状態から回復?>

<周囲の死体については次以降の方に>

<残り47名>
474名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:06:36 ID:SYLi/nEw
メモ帳から直接コピペしたらおかしな改行に……orz

コレじゃノービスの周辺に人多過ぎるなーとも思ったのですが、かといってノービスが恐慌したままま
ま一人ぼっちにされるのもなぁ……とも思えたのでこんな具合に。
島の南部に居たアサシンですが、南部の様子が描かれなかったので森と大した距離は無いものと仮定して書きました。
何か問題があればこれの処遇はお任せします。
475名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:34:23 ID:xUWY5Rsg
>>474
まとめサイトに掲載した際に改行の手直しをしておきました。
♀騎士がいる東南部も森だし、大丈夫だと思いますよ。

>>書き手の皆様
まとめサイトの現在の禁止区域にMAP画像をUPしました。
登場人物の現在位置の修正などありましたら、よろしくお願いします。
直接編集していただいても結構ですのでー

http://www6.atwiki.jp/battleroyale/pages/294.html
476名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:35:14 ID:pmY3W5iI
 17:彼女の流儀

 自らが放った矢が受け止められるのを見るなり、♂ローグは目を見張って彼らに背を向ける。
 ♀ダンサーが追いつく間も無く、脱兎の如く彼は森の中に消えていった。
 現状を判断した上での賢い判断だ、と踊り子は思う。多分、戦力差を悟った上での撤退だろう。
 彼女や、その相棒であっても彼の立場であれば同じ選択をする。相棒を見ると、彼は彼女に軽くウインクをして返していた。
 …最も、彼とてもついさっき出合ったばかり。しかも、一時的な共闘関係に過ぎないのだが。
 太い麻の綱を持った彼女は、やれやれ、と言う風に肩を竦めると、後ろで呆然とその姿を眺めていた二人に向き直る。

「大丈夫だった?」
 あ……、と亡、とした顔で♀プリーストが答える。
 それから焦った様な表情に変わり、口早に言った。

「き、傷っ…傷が…ヒールで塞がらないっ!!どうしてよ!!ニューマも出ないし!!」
 見れば、血こそ止まっているものの、矢が抜かれた♂騎士の背中にぱっくりと傷が開いたままだった。
 元々軽度の錯乱状態にあった上に、目の前のそれは信じがたい事実だから、♀プリーストは少々恐慌さえきたして言った。
 ♀ダンサーは、自分の首輪を弄びながら、どうにも言葉を口に出しにくそうな顔をしていた。

「…あらららら。やっぱ、か」
 代わりに答えたのはその相棒、つまりバードであった。
 白くて短い髪をした彼は。それが彼の素であるのか妙に芝居がかった調子のまま言葉を続ける。

「いやぁ〜俺っち達も、さっき遭遇した時からさ。寒いジョークで凍らなければ、スクリームでもスタンしなくてさ。
 こりゃ一体どうしたもんか、ってとこで一つ結論に辿りついちまったぁっ、て訳さー。
 ま、詰る所が俺っち達冒険者のスキルって奴が随分制限されちまってるみたいでさ。
 俺のジョークはジョークでしかないし、プリたんのヒールもあんまり期待できないんじゃないかな〜って。
 …いやまぁ、アレだ。さっきのはムダだと解っててもせずには居れない切ない努力〜っていうか何と言うか」
 ♀プリーストの頭で彼の言語にコンバートをかければ、こう言う事らしい。
 つまり、現状自分はスキルを碌に使えなくなっている…?どうして?神様どうしてですかっ。

「そんな……」
「あのね。貴方達も噂くらい聞いた事があるでしょが。バトル・ロワイアル。
 この国の天辺に居る頭のお目出度い人が考えた、自分達に従わない連中の抹殺計画。
 …まぁ、かく言うアタシも半分くらいはハッタリかなー、とか思ってたんだけど、このざまでさ」
「その昔ー…十年くらい前かなぁ。どーも同じような事歌ってたバードが居たらしいけど、まさか本当になるなんて俺っちもびっくりさ」
 などと、二人は口々に説明するが♀プリーストはと言えば、青い顔をして、♂騎士を見ているばかりだ。
 詩人と踊り子は互い互いに顔を見合わせる。まるで十年来の知り合いみたいな様子だった。
 最もそれは、目の前の現状の冒険者としては余りにこの事態への認識の薄い娘に関する呆れでもあったが。
 溜息二つに涙が一つ。それから青い顔が一つ。

「姉御〜、見過ごすのも後味わりぃですぜぃ?さっき家みたいなとこ通ったし、手当てだけでもしてあげまっしょ
 医療キットぐらいは見つかるでしょ───そこの騎士君の運が良ければ」
「私もそうだけど、あなたも目的があったんではなくて?詩人君」
「いやぁ〜拙者は詩人。詩人と来れば、女性と愛の味方ってのは定説でゲスよ?」
 カカカ、とデスゲームの最中にも関わらず太鼓持ちみたいに笑うバードに♀プリーストは恐慌の中で僅かに嫌悪感を覚えた。
 この人は何で、こんな事を言っているのか判らない。
 最も、いきなり目の前で親しい友人とも言える中の♂騎士を射られれば、彼の事しか目に入らなくなるのも無理なからなかったが。

「そういう訳だから。手当てぐらいはしてあげるわ。私達もその後でそれぞれやる事があるから長い間一緒にはいられないけどね」
「…解ったわ」
 とは言え。目の前の女性がこの島では数少ない正常人であるとは解ったので。
 ♀プリーストは、こくり、とその申し出に頷いておいた。

<ダンサー 持ち物変化なし 髪型未特定 少し離れた場所にある小屋に移動中 >
<バード 持ち物:同上 髪型:白いBSデフォ 状態:同じく移動中>
<♀プリースト 持ち物:同上 髪型:未特定 状態:軽錯乱 移動中>
<♂騎士 持ち物:同上 髪型:同上 状態:負傷 同上 移動中>
<♂ローグ 状態持ち物変化無し 髪型不明 逃亡>

 備考:一同の所在地は島の北部。またこのPTは一時的なものである。
477名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:37:47 ID:pmY3W5iI
とりあえず♂騎士グループの繋ぎとして投下しておきますです。
これ位規定してあれば、ほかの書き手さんも手をつけ易い筈…多分。
478名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:48:21 ID:70ri3jk.
忍者はねぇ…相手がアサシンのこと知らないアサシンになれる職が前提条件だから
いっそのこと('∀` )も特別枠にするとか?
あと関係ないけどカプラで元剣士だったのはテーリングとソリンどっちだったっけ?

それとちょーーーーっとばかりシュミの悪い話投下してもいい?
グロくて書いてて本人が気分悪くなってきたような話だけど…
479名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 03:51:11 ID:knfhAhF2
規制らしいので代理
ttp://ragnarok.reharmonize.net/live18/img/live18_220.txt
480名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 04:03:51 ID:zuHgzkqc
016 駆け引き

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初夏の日差しが目に眩しい。
私は揺り椅子でパイプをふかしながら表の通りを見ていた。
たくさんの子供が元気に遊びまわっている。
しかし子供だけなのだ、元気な者は。
大人は一様に沈んだ表情をしており露店の数もまばらである。
昔のような喧騒はどこにもない。

「騎・・・・・・団・・・・・・殿」

遠く彼方の島に居る娘の事を思い出す。
娘は生き延びているだろうか?

「・・・・・・士・・・・・・長・・・・・・殿」

いや、彼がついている。きっと大丈夫なはずだ。

「騎士団長殿!」

瞬間現実に引き戻された。

「あ・・・・・・ああすまん・・・・・・どうしたんだね?」

彼は私の右腕である副騎士団長である。
元は下級貴族の出であるが素晴らしい戦功の数々により
ここまで上り詰めてきた。
そして彼もまた一人娘をBRに取られた。

「コホン・・・・・・大司教様がお見えになられた。例の件でござる」

いよいよ来たか。

「分かった。他の者を下がらせろ。お前は私についてこい」

秘密の部屋に副騎士団長を伴って移動をする。

「久しぶりであらせられるな、大司教殿」

目の前には柔和そうな、しかしそれでいて熟成された人生を送ってきたであろう好々爺が居た。

「ああ、君も元気そうで何よりだ・・・・・・とお互い人質を取られた状態では
お互いの健康を称える場合などではないな・・・・・・」

そう私達はお互いの家族をイゾルデに人質に取られていた。
私はプリーストの娘を彼はプリーストの息子を。
私の娘も彼の息子も何も知らずにあの島に送られたはずだ。

「見せしめか・・・・・・クソオオオオオオオッ!」

私の拳に耐え切れずテーブルは真っ二つになった。

「なぜ、さっさと我らを処分せずにこんな卑劣な真似をするのだ!イゾルデは!」

そう、私と大司教はイゾルデの狂った悲劇を止めようとあの日の決定からも
軍事大臣や内務大臣に働きかけなんとかやめさせようとした。
そんな私達を苦々しく思ったのかイゾルデは今回のBRには騎士団長と大司教の
娘と息子を参加させよと命令を下した。

一週間に49人が死ぬのだ。
もう既にこの2ヵ月で392名もの尊い命が犠牲となった。

もう十分だ。冒険者への制裁は十分すぎた!
必要以上の惨劇によりミッドガルド国から国外に逃亡する者があとを経たない。
次の一週間を生き延びられるかどうか分からないのに希望を持てる者は
少ない。ましてやそれが理不尽な死であるならなおさらである。
首都から人は益々離れ、活気を失った首都には絶望した人々のやけっぱちの犯罪が横行する。

「そのとおりだ・・・・・・放火、強盗、略奪・・・・・・私は今日だけで8人もの市民を復活させた・・・・・・」

大司教が疲れ果てた表情で呟く。
我らは間違っていない。
しかし、最早我らの力では何もできない。

「だが・・・・・・今こそが最大のチャンスだ・・・・・・イゾルデはまだこの作戦を知らない」

大司教が片隅を見やる。

「そうだ。我らの切り札は既にあの島に送った。我々の子供の中に仕込んでな」

私も片隅を見やる。

「ええ、きっとこの作戦はうまくいきます。いえ、うまくいかせます」

怜悧な顔つきと銀眼鏡をかけたGM橘と呼ばれる男がそこには居た。
オールバックの銀髪が怪しく光る。

「護衛が二人にはいくように仕向けました。
魔力の印を埋め込むことによりポタに乗っても
♀プリには騎士団長様が全面の信頼を寄せていた♂騎士を。
そして♂プリには副騎士団長様の娘である♀騎士が傍に現れるはずです。」

「必ずや大司教殿のご子息はお守りするでござる!」

副騎士団長が鼻息も荒くそう告げる。

「そうだな。君の娘は戦いには向いてはいないが何よりも何かを守るという行為に
おいては絶対の素質がある」

思わず一人ごちた。

「ははは、副騎士団長殿、貴方の娘は聖騎士団にこそ相応しいと思いますぞ。
うちの不良放蕩息子をもらってやってくれんかのう?」

そういって大司教が朗らかに笑った。
ハ、ハァーと副騎士団長が困った顔をする。

「私の娘もどうにもこうにも我侭でほとほと手がつけられなくてね。
そなたの娘を見習わせたいものだ・・・・・・」

ハァ〜と嘆息する。
だが、将来の騎士団長の座を譲ってもいいと思える若者が娘のために
四苦八苦している様子を思い浮かべると思わず笑みがこぼれてしまった。
全くここには親馬鹿しかいないな。
そう思い私達は盛大に笑った。高らかに高らかに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フゥ〜」

私はその場を後にすると出発前の♂バードと♀ダンサーに話した言葉を思い出した。
♂バードはBR経験者でそして優勝者である。
GM秋菜が起こした悲劇を完結させ、そしてGM秋菜も含め全ての
者の魂を受け継いだ男だ。
そして彼はこの話、知り合った♀ダンサーと一緒に全世界に広めた。
人々は感動した。99.9999%の者がそんな悲劇は二度と繰り返さないと誓っただろう。
しかし残りの0.0001%の者がそれに興味を覚えた。
イゾルデもその一人だった。
イゾルデはそれをヒントにしてこの計画を実行した。
彼らは自責の念に耐え切れず、私達の手を借りこの大会に潜り込んだ。

「どうかよろしくお願いします・・・・・・悲劇を繰り返させないために・・・・・・この大会を
潰してください・・・・・・♂騎士と♀プリを頼みます・・・・・・
♀騎士と♂プリの方には別途の者を送りますので・・・・・・」

そう告げると彼らはとびっきりの笑顔で答えた。

「もちろん、だ!」&「当たり前でしょ!」

既に夕闇に包まれている首都の風が私の頬を優しく撫でる。
ポンっと足元にボールがぶつかった。
慌てて走りよって来る少年。
私は素早く顔を撫でた。
この顔では少年が怖がるだろうから・・・・・・。
私はそれを取り、少年に返した。

「ありがとう! お 姉 ち ゃ ん」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

GMひゃっくたん・・・・・・貴方はきっと今頃♂プリと♀プリのために
命を賭けているのでしょう・・・・・・
あの伝説のアサシンクロスと一緒に・・・・・・

私達はGM橘とGM森としてGMジョーカーの懐に潜り込んだ。
長かった・・・・・・信頼を得るのに何大会もかかりたくさんの人が死んだ。
だが、今回で終わらせる。そのための切り札を用意した・・・・・・
残酷だが私達は彼らを騙してあの島に送った。
印を刻み込んで・・・・・・。

私はGM♀。

まだやらねばいけないことがある・・・・・・
481名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 04:14:48 ID:zuHgzkqc
017に直してくださるとありがたい・・・・・・orz

というわけでしばらく去ります。

>>476
補完してくれてありがとうございます。
482名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 04:18:00 ID:zuHgzkqc
って018だったTT

017を受けて

「どうかよろしくお願いします・・・・・・悲劇を繰り返させないために・・・・・・
この大会を潰してください・・・・・・♂騎士と♀プリを頼みます・・・・・・
♀騎士と♂プリの方には別途の者を送りますので・・・・・・ですがくれぐれも
彼らには気づかれないようにして下さい。話がややこしくなりますので・・・・・・」

に直させて貰います。
483名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 04:26:28 ID:cdZ1xx6g
せっかくだけど何箇所かツッコミ
>>476
> 「その昔ー…十年くらい前かなぁ。どーも同じような事歌ってたバードが居たらしいけど、
第1話で「今回で4度目」というGMジョーカーの台詞がある。
設定次第ではあるけれど時間軸を考える必要がありそう。

>>480
> 一週間に49人が死ぬのだ。
> もう既にこの2ヵ月で392名もの尊い命が犠牲となった。
上に同じ。

> ♂バードはBR経験者でそして優勝者である。
>>476の内容から同一人物ではない
484名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 04:47:44 ID:snxGxaoA
突っ込みはあったほうがより崇高な物を作れてよさそうな…。
ところで、第二回が開催される以前の導入部っぽいAnotherは保管庫にいれないのでしょうか?
485名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:00:36 ID:zuHgzkqc
018 親馬鹿の駆け引き

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初夏の日差しが目に眩しい。
私は揺り椅子でパイプをふかしながら表の通りを見ていた。
たくさんの子供が元気に遊びまわっている。
しかし子供だけなのだ、元気な者は。
大人は一様に沈んだ表情をしており露店の数もまばらである。
昔のような喧騒はどこにもない。

「騎・・・・・・団・・・・・・殿」

遠く彼方の島に居る娘の事を思い出す。
娘は生き延びているだろうか?

「・・・・・・士・・・・・・長・・・・・・殿」

いや、彼がついている。きっと大丈夫なはずだ。

「騎士団長殿!」

瞬間現実に引き戻された。

「あ・・・・・・ああすまん・・・・・・どうしたんだね?」

彼は私の右腕である副騎士団長である。
元は下級貴族の出であるが素晴らしい戦功の数々により
ここまで上り詰めてきた。
そして彼もまた一人娘をBRに取られた。

「コホン・・・・・・大司教様がお見えになられた。例の件でござる」

いよいよ来たか。

「分かった。他の者を下がらせろ。お前は私についてこい」

秘密の部屋に副騎士団長を伴って移動をする。

「久しぶりであらせられるな、大司教殿」

目の前には柔和そうな、しかしそれでいて熟成された人生を送ってきたであろう好々爺が居た。

「ああ、君も元気そうで何よりだ・・・・・・とお互い人質を取られた状態では
お互いの健康を称える場合などではないな・・・・・・」

そう私達はお互いの家族をイゾルデに人質に取られていた。
私はプリーストの娘を彼はプリーストの息子を。
私の娘も彼の息子も何も知らずにあの島に送られたはずだ。

「見せしめか・・・・・・クソオオオオオオオッ!」

私の拳に耐え切れずテーブルは真っ二つになった。

「なぜ、さっさと我らを処分せずにこんな卑劣な真似をするのだ!イゾルデは!」

そう、私と大司教はイゾルデの狂った悲劇を止めようとあの日の決定からも
軍事大臣や内務大臣に働きかけなんとかやめさせようとした。
そんな私達を苦々しく思ったのかイゾルデは今回のBRには騎士団長と大司教の
娘と息子を参加させよと命令を下した。

一週間に49人が死ぬのだ。
もう既にこの1ヵ月で196名もの尊い命が犠牲となった。

もう十分だ。冒険者への制裁は十分すぎた!
必要以上の惨劇によりミッドガルド国から国外に逃亡する者があとを経たない。
次の一週間を生き延びられるかどうか分からないのに希望を持てる者は
少ない。ましてやそれが理不尽な死であるならなおさらである。
首都から人は益々離れ、活気を失った首都には絶望した人々のやけっぱちの犯罪が横行する。

「そのとおりだ・・・・・・放火、強盗、略奪・・・・・・私は今日だけで8人もの市民を復活させた・・・・・・」

大司教が疲れ果てた表情で呟く。
我らは間違っていない。
しかし、最早我らの力では何もできない。

「だが・・・・・・今こそが最大のチャンスだ・・・・・・イゾルデはまだこの作戦を知らない」

大司教が片隅を見やる。

「そうだ。我らの切り札は既にあの島に送った。我々の子供の中に仕込んでな」

私も片隅を見やる。

「ええ、きっとこの作戦はうまくいきます。いえ、うまくいかせます」

怜悧な顔つきと銀眼鏡をかけたGM橘と呼ばれる男がそこには居た。
オールバックの銀髪が怪しく光る。

「護衛が二人にはいくように仕向けました。
魔力の印を埋め込むことによりポタに乗っても
♀プリには騎士団長様が全面の信頼を寄せていた♂騎士を。
そして♂プリには副騎士団長様の娘である♀騎士が傍に現れるはずです。」

「必ずや大司教殿のご子息はお守りするでござる!」

副騎士団長が鼻息も荒くそう告げる。

「そうだな。君の娘は戦いには向いてはいないが何よりも何かを守るという行為に
おいては絶対の素質がある」

思わず一人ごちた。

「ははは、副騎士団長殿、貴方の娘は聖騎士団にこそ相応しいと思いますぞ。
うちの不良放蕩息子をもらってやってくれんかのう?」

そういって大司教が朗らかに笑った。
ハ、ハァーと副騎士団長が困った顔をする。

「私の娘もどうにもこうにも我侭でほとほと手がつけられなくてね。
そなたの娘を見習わせたいものだ・・・・・・」

ハァ〜と嘆息する。
だが、将来の騎士団長の座を譲ってもいいと思える若者が娘のために
四苦八苦している様子を思い浮かべると思わず笑みがこぼれてしまった。
全くここには親馬鹿しかいないな。
そう思い私達は盛大に笑った。高らかに高らかに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「フゥ〜」

私はその場を後にすると出発前の♂バードと♀ダンサーに話した言葉を思い出した。
彼らは伝説のバードの弟子である。
そのバードは今や一線を退き隠居生活を送っているが
かつてのBR経験者でそして優勝者であり悲劇を終わらせた者である。
GM秋菜が起こした悲劇を完結させ、そしてGM秋菜も含め全ての
者の魂を受け継いだ男だった。
そして彼はこの話、知り合った♀ダンサーと一緒に全世界に広めた。
人々は感動した。99.9999%の者がそんな悲劇は二度と繰り返さないと誓っただろう。
しかし残りの0.0001%の者がそれに興味を覚えた。
イゾルデもその一人だった。
イゾルデはそれをヒントにしてこの計画を実行した。
彼は自責の念に耐え切れず、私達の手を借り弟子達をこの大会に潜り込ませた。

「どうかよろしくお願いします・・・・・・悲劇を繰り返させないために・・・・・・この大会を
潰してください・・・・・・♂騎士と♀プリを頼みます・・・・・・
♀騎士と♂プリの方には別途の者を送りますので・・・・・・」

そう告げると彼らはとびっきりの笑顔で答えた。

「俺っちにまかせろって!」&「当たり前でしょ!」

既に夕闇に包まれている首都の風が私の頬を優しく撫でる。
ポンっと足元にボールがぶつかった。
慌てて走りよって来る少年。
私は素早く顔を撫でた。
この顔では少年が怖がるだろうから・・・・・・。
私はそれを取り、少年に返した。

「ありがとう! お 姉 ち ゃ ん」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

GMひゃっくたん・・・・・・貴方はきっと今頃♂プリと♀プリのために
命を賭けているのでしょう・・・・・・
あの伝説のアサシンクロスと一緒に・・・・・・

私達はGM橘とGM森としてGMジョーカーの懐に潜り込んだ。
長かった・・・・・・信頼を得るのに何大会もかかりたくさんの人が死んだ。
だが、今回で終わらせる。そのための切り札を用意した・・・・・・
残酷だが私達は彼らを騙してあの島に送った。
印を刻み込んで・・・・・・。

私はGM♀。

まだやらねばいけないことがある・・・・・・
486名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:04:40 ID:zuHgzkqc
一週間に49人が死ぬのだ。
もう既にこの1ヵ月で196名もの尊い命が犠牲となった。

今回で四回目だから

一週間に49人が死ぬのだ。
もう既にこの三週間で147名もの尊い命が犠牲となった。

でしたわorz
487名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:24:41 ID:gPE.xIdA
433氏の言ってることについてなんですが…
確かに伏線は大事だって言うのも分かるし、貴方がそれを他に人にどう使用されようと醍醐味だと思えるって言うのだからそうなんでしょう。
でも移動手段を特別に変えて、しかも二人揃うようにって設定もあって、GMとの繋がりもあって…
確かに伏線といえば格好良いかも知れませんが、これはちょっと特別扱いが過ぎる感じる人もいるんじゃないでしょうか。
これを他の人と別々に書いた、というのなら納得も出来るんですが。
これらの伏線を置いた方って、全て433氏なんですよ。
ここまでがっしり自分の構想を詰め込まれると、「ああ…殺しちゃダメなんだな」って遠慮してしまう人もいると思います。
伏線伏線と頑張りすぎて、結果的に他の人を縛り付けてしまっては、貴方の言うリレー小説の醍醐味が失われるのではないでしょうか?
長々と申し訳ないが、私個人は「主役を決められてしまった」ような気分になりました。
もし余計なお世話なら申し訳ない。


それと話は変わりますが、006でのバードの描写に、
「変なアクセントで」「バリスタ」
ってのがありますよね?
ああ彼か!って一人納得してたんですが、017では随分流暢に且つ陽気な感じで喋っているわけで。
こういう喋り方にもなる!って言うなら分かるんですが、あまりにも一瞬でキャラが変わりすぎじゃないでしょうか?
488名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:24:53 ID:70ri3jk.
>>480
確か一週間から1ヶ月に変更されてたハズ。そのあたり見落としてると思う
まー都合の良いように改変OKだから1週間でも問題ないんですけどね

>>483
>>476のは十年前のバトロワ=第一回バトロワ「かもしれない」歌ってことじゃないかな。Bルートエンドの後でとか
ちょっとだけ第一回を臭わせる程度なら「にやり」くらいで済むと思う
これが実際に第一回のバード参入になったら前回引き摺り過ぎそうでちょっとイヤだけど
489433sage :2005/11/08(火) 05:39:11 ID:zuHgzkqc
>>487
伏線を描き切る前に殺されて宙ぶらりんになったら一番つまらないのは
読者ですよという発言を受けて本来は他の人にまかせようと思っていた
伏線を早めに投入しました。
ですが、また裏目に出たようですね。
今は何をしても裏目になると思うので批判を甘んじて受け反省してから来ます;;

それと♂バードですが先に書いた人が優先なので
うちはこれでいいと思いますよ。
確かにうちは10年前の彼を書いたつもりですが
>>488の言った通り物語を引き摺る上にまた主人公がうちによって
勝手に決まってしまうと思うのでこれでいいと思います。
490名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:44:35 ID:cdZ1xx6g
>>488
自分がなんでここに突っ込んだのかもう忘れてるorz
GM秋菜が仕掛けたオリジナルのバトロワについての歌ってことだよね。
で、それを元にシステム化されたバトロワの第4回という設定で
今回のお話があると。それで問題ないと思うです。
491名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 05:45:47 ID:cdZ1xx6g
それと>>467の人物表、未登場キャラに♂♀セージが抜けててカワイソス
492名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 07:52:45 ID:wEHfLFSU
素で忘れてた・・・・・・_| ̄|○ ゴメンヨSage
493名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 09:08:08 ID:Z66MfDDU
019 利用するものされるもの

さて、なぜ俺様がここにいるのか?
突然拉致されて、ここでいきなり殺しあえと言われた。

ただ気がついたらこの会場にいただけだ。
状況はなんとなくわかっている。俺様マジ危ないっていうことだけは。

『愉しい悦しい殺し合いゲームの始まりです!』
そんな趣味ないんだけどな…。

俺様はただちょっと稼いでちょっと贅沢してちょっときれいな嫁さんもらって
ちょっときれいな家を買ってちょっと可愛い子供をもうけて…

ただの並みの人生送りたいだけの、平凡で善良なただのBSなんだけどなあ。


そして今、現実離れした、『現実』が目の前にある。

「お願い…助けてぇ…許してぇ…ごめんなさい…」

♀ケミが必死に彼に助けを乞うていた。
特筆すべきは彼女のプロポーションで、ピッチリとしたアルケミストの服装が、
彼女のボディラインを浮き立たせていた。
豊満な胸に細いウェスト。太すぎず細すぎずの太腿…。
彫刻のようなとても美しい作りの顔は今は涙でくしゃくしゃに濡れていた。
その涙でさえ、男性の理性を狂わせそうな色香を放っている。

「ごめんなさいごめんなさい。怖くて…私怖くて…」

か細い声で懇願する。
先に攻撃を仕掛けてきたのは彼女のほうだった。
既に手から遠くの場所に彼女の手持ちの武器…ただのグラディウスだが…は
遠くに投げ出されている。
突然後ろから切りかかってきたものだから、咄嗟に身を翻し鳩尾に一発お見舞いしてやった。
倒れこみ激しく咳き込んだ後、彼女は命乞いを始めたのだ。

「殺さないで」
涙を流しながら懇願する♀ケミ。

おいおい、これは何ですか。俺様に対する試練ですか。
なんですかこのとびきり美人のアルケミ姉ちゃんは。
いや、俺様Sじゃないよ。こんなんで興奮は…その素質はあったってことか?新しい感覚に目覚めたってことか!?
て、待てよ、それじゃあ俺様Mってこと?ちげーって。
いやいやいやいや。まてまてまてまて。落ち着け俺よ。


「お前殺すつもりないから、うん」
辛うじて搾り出された声は、情けないほどに上ずっていた。

   ――――――――――――――――――――――――――――――
494名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 09:12:15 ID:Z66MfDDU
♀ケミは内心舌打ちした。
転送されてからすぐに、支給されたものを確認した。
それが自らの命に第一に関わるものだとすぐさま理解したからだ。
幸運にも武器であったが―彼女のにとって幸か不幸か短剣グラディウスだった―
贅沢は言っていられないと思い、行動を開始した。
第一に見つけた標的が♂BSだったのだが、奇襲作戦は見事失敗した。


やっぱり戦闘に関してはだめね。わたし。性に合ってないわ。
次からは気をつけなくっちゃね。
私も運がよかったとしか言いようがないわ。
容赦なく殺るタイプの男だったら、危なかったかもしれないしね。


生まれてすぐに道端に捨てられ、粗悪な孤児院で育った彼女は物心がつく頃にそこを脱走した。
乞食となっていた彼女を拾った男に散々弄ばれた後
男のギルドに性奴隷扱いで加入させられた。
フェイヨン近郊で最大勢力のギルドに私は飼われる形となった。

男たちの夜の相手をしているうちに、自らの肉体の魅力に気がつく。

肉体が、最大の武器になる…。

彼女は大いにそれを利用した。そして、そのギルドを実質乗っ取ることに成功した。
それは容易いことであり、なんら苦ではなかった。
男達を梯子のように伝い、ギルドの下っ端から上にのし上がりギルドマスターを誘惑しただけの話だ。
すっかり彼女に魅了されてしまったギルドマスターは彼女の言いなりだった。
そしてそれは等価だと思った。長年弄ばれた身体の等価だと。
私を抱いてきた代金をギルドに支払ってもらうだけだと。


その矢先のことだ。このゲームに参加させられたのは。

やっとこれからだというのに。
これから私の時代が始まるというのに。
ギルドを思いのままに操り、好き放題やりたい放題できるはずなのに。


目の前にいる男は頬を染め、私の身体を凝視している。
そして吐いた言葉が
「俺様、お前殺すつもりないから、うん」

殺すつもりはなくても犯すつもりはあるんだろうか。

「本当?」
「あ、ああ。こんなゲームに乗りたいとはおもわねぇよ。」
「よかった…安心した…本当によかった。一人で心細かったの。どうしたらいいかわからなくて…」
「俺様と一緒にここから脱出する術を探さないか?別に正義感とかそういうんじゃないんだけどさ
死にたくないだろ?お前もさ」

この男は結構な腕前の男だと思う。
先程の身のこなしを見ている限りおそらく戦闘に特化したBSだろう。

ここで殺してしまうのは…実に惜しい。利用価値は高い男だと判断できる。
しかも私に仲間であることを望んでいる。
これを断るような勿体ないことはしない。

ピンチになれば男を盾にして逃げればいい。
仲間が増えるなら私はそれに溶け込めばいい。
最後に残ったら容赦なく殺せばいい。

利用できるものは、なんでも利用しなくちゃ。それが生き残る秘訣。

「私のほうこそ、お願いします…それと、本当にさっきはごめんなさい」
「いいっていいって。怖かったからやっちゃったんだろ?気持ちはわかるって。
まあ俺様がいるから安心してくれ。ハッハッハッハ」

場違いな笑い声を上げる♂BSに、一瞬呆気にとられた。


バカな男で本当によかった。
まあ役に立ってくれれば一度ぐらいさせてあげてもいいかな?
死ぬ前に気持ちよくさせてあげる。私にだって慈悲の心ぐらいあるわよ?

だからせいぜい役に立って死んで頂戴。
私のために。

<♀ケミ 所持品:店売りグラディウス 青箱 備考:とてつもない美人で素晴らしいプロポーションで策略家
                            戦闘能力は並以下(製薬型ケミのステータス)>
<♂BS 所持品:青箱2個(未開封)備考:戦闘型BS。ガサツ。むっつりスケベ。楽天家>
<二人は同行>
495名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 09:54:38 ID:cdZ1xx6g
20 「白馬の騎士」

俺の親父はプロンテラ、いや王国全体でも少しは名の売れた鍛冶師だった。
親父の武具を求める連中は絶えなかったし、弟子にしてくれと押しかけてくる若い鍛冶師も
大勢いた。俺もそんな親父を誇りに思っていた。
だが……隣国との間で始まった戦争がすべてを変えた。
当然戦争にあたって大量の武具を必要とした王国の連中は、親父も含め城下の鍛冶師を
すべて召集すると言い出した。親父はそれにただ一人反抗したのだ。
「オレの作る武具は、お上の都合でバカバカしい殺し合いするためにあるんじゃねえ」と言って。
親父が反逆罪で捕らえられ、処刑されるまでそう長くはかからなかった。
残された俺たちは国を密かに脱出し、隣国であるシュバルツバルト王国に逃げ込んだ。
親父に仕込まれた鍛治の腕は捨てた。権力者どもには戦いの力に利用されるだけだと
思い知ったからだ。その代わり、手先の技術は別な方向にも役立った。
俺は錬金術師組合に入り、なかなかの評価を受けることが出来た。

そして今、俺はこのイカレたゲームの渦中にいる。
親父が殺されて以降、この国はますます狂っていった。その狂気の一つの極地がこのゲームだ。
各ギルドや団体に所属する者からランダムに選ばれるという建前だが、そんなことはもう
誰も信じちゃいない。何らかの作為が働いているのは明らかだった。
つまり、国の方針に反抗的な者、非協力的な者、あるいはその旗印になりそうな者を送り込み、
効率的な処刑と効果的な見せしめをやってのける合理的なシステムというわけだ。
シュバルツバルト王国の影響下にあるはずの錬金術師組合にも、何故か
その影響は及んでいた。商人ギルドが手を回しているのか、国同士の取引なのか、
そんな事情は知りたいとも思わない。だが、亡命者であり、親父に似て何かと上層部に
反抗的な俺は、スケープゴートとしてはうってつけだったのだろう。
(まあ、今さら理由なんてどうだっていい)
いっとき回想に浸っていた意識を、現実に戻す。
(当面の問題は、目の前の状況をどうするかってことだ)
覗き込んだ崖の下には砂浜が広がっていて、そこに二つの人影が対峙していた。
一人は男、一人は女。男はなにやら刃物を持っており、女は肩口を押さえている。
どうやら男のほうが女を追い詰めているらしい。
(芝居なんかだったら騎士様参上ってシーンなんだがな……)
幸い崖の下からは岩などの陰になって見えにくく、こちらに気づかれている様子もない。
男のほうもさほど体格は良くなさそうだし、頭上から奇襲すれば何とかなるかもしれない。
幸い下は砂浜だから、そう怪我もしないで済むだろう。
だが男が魔術師だったら? 不意を突ければいいが、修練を積んだ魔術師ならば
俺の動きより早く必殺の魔法を繰り出してくるかもしれない。
それにこんな状況では女の方だってまともとは限らない。ほいほい助けて、後ろからぐさり、
なんてことになったら目も当てられない。
(さて、どうする?)
女を助けに入るべきか、このまま立ち去るべきか。逡巡した一瞬、男が動いた。
繰り出された短剣を女も細身の剣で受けるが、防戦一方になっている。というより、
女の動きには戦意が感じられないのだ。と、数度の剣戟のうち、女がバランスを崩した。
くそ、砂に足を取られたんだ! すかさず男の短剣が無防備になった腹を狙う。
それを見たとき、俺の身体はすでに動いていた。
「ああっ、くそ! やっぱり放っておけねぇよ!」
俺は一気に岩陰から飛び出し、崖下へと跳躍した。

♂ウィザードは嬉しくて仕方がなかった。
なにせ、歩き始めていくらもしないうちに最初のモルモットを見つけたのだから。
なかなか肉付きの良い、長い黒髪の女だ。申し分ない素材といえるだろう。
岩陰に潜み、気配を殺して待ち受ける。女は周囲を警戒しつつ近づいてくるが、
こちらには気づいていないようだった。呪文の詠唱を開始する。
素材を必要以上に傷つけないよう、微妙に威力を調整して。
魔法が完成し、氷の矢が女に降り注ぐ!
「なっ……あ、ぐっ!」
悲鳴を聞くと同時に、岩陰から飛び出し、女に向かう。女は肩口と足から血を流していた。
とっさにかわそうとしたものの、避け切れなかったらしい。不意打ちに戸惑う女に向けて
一気に距離をつめると、コンバットナイフを振りかざす。
だが、確実に急所を捉えたと思った一撃は、横合いからの衝撃で弾かれていた。
「むぅっ」
飛び退って追撃に備える。だが同時に女のほうも距離を取っていた。
右手には細身の剣――レイピアを握っている。どうやら剣の心得があるらしい。
とすると剣士か騎士か、あるいはクルセイダーか。
(おやおや……これは少々分が悪いかもしれませんね)
願ってもない環境に置かれたことで、自分も少々浮かれていたようだ。
もっと確実に獲物を捕らえるような罠を張っておくべきだった。だが彼の予想に反し、
女は身を翻して逃げ始めた。
(罠ですか? いや……)
女の逃げ方は誘うようなものではない。背後から魔法で狙い撃ちすら出来そうだ。
(ふふ……しかしそれでは面白くありませんね)
サディスティックな笑みを浮かべ、魔術師の男は女を追い始めた。
496名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 09:57:21 ID:cdZ1xx6g
「はぁ……はぁっ」
息が切れる。左肩と左足に負った傷がじくじくと鈍痛を伝えてくる。
相手は魔術師と思い、簡単に引き離せると思った自分が浅はかだった。逃げているつもりで、
巧みに誘導されていたらしい。袋小路のようになった一角に、彼女は追い詰められていた。
魔術師の男は短剣を構え、じりじりと近づいてくる。
「ふふ……光栄に思いなさい。あなたがこの島で最初の、私のモルモットです」
「も、モルモット!? 何ですか、それは……」
この男は狂っている、と彼女は直感した。この死のゲームに従うから殺す、というのではない。
自らの意志で、邪悪な目的を持って、ためらいなく他者を殺す。この男はそういう人種だ。
ぎり、とレイピアを握る手に力がこもる。男はじりじりと近づいてくる。
間合いをはかろうと、ほんの少し重心をずらした瞬間――魔術師は一気に距離をつめてきた。
ギィィン!と金属のぶつかる鋭い音。修練を積んだ身体は、不利な体勢を強いられつつも
殺意の刃を防いでいた。だが男は立て続けに攻撃を繰り出してくる。
魔術師とは思えないほどの技巧で急所を狙ってくるのだ。受け損じれば致命傷は免れない。
冷たい汗が背筋に流れるが、それでも身体は動き、斬撃を受け、さばく。
だが、ついに破綻が訪れる。ず、と足元の砂が崩れた。
(しまっ――)
魔術師が微かに笑みを浮かべるのがわかる。そして無防備な腹部に向けて突き出される刃。
その刃が異様な形状をしているのも、彼女には何故かはっきりと見えた。
(これまでかっ……)
だがその瞬間
「……けねえよっ!」
大声と共に、風が吹き抜けた。どすん、という鈍い音。
「うぐっ……!」
脇腹に熱さが走る。続いて痛み。だが、これは……致命傷ではない。何が起こった!?
顔を上げてみると、魔術師とは違う人影が立っていた。人影は一瞬よろめいたが、
しっかと立ち直ると、こう言ってのけたのだった。
「白馬の騎士様、参上だぜ……!」

「い、痛ぇぇ〜〜〜。下が砂とはいえ、ちと無茶しすぎたわ」
「まったく、男のくせに情けない声を出さないで下さい。大丈夫、少し筋を痛めているだけです」
……結局、何だかんだで人を助けずにいられないのも親父譲りらしかった。
俺は崖下の男めがけて飛び降りざま、タックルをかましてやったのだ。さすがに効いたらしく、
男は派手に吹っ飛んだ。もっとも、俺も衝撃でふらふらになってしまったが。
男が反撃に出ず、そのまま逃げ去ってくれたのは正直ありがたかった。
そして、俺と彼女はひとまず傷の治療をしているというわけだ。
俺の大声で男の注意が逸れたせいもあって、彼女の急所に突き刺さるはずだった切っ先は、
脇腹をかすめただけで済んだ。だがそれでも決して軽い傷ではない。渡された支給品の中に
医療キットのようなものは入っていなかった(まあこのゲームの目的から言えば当然か)ので、
水で洗い、服の端を裂いて作った包帯を巻いただけの応急処置だ。
傷口からはじくじくと血が滲んでいた。
「なあ……本当に大丈夫か?」
「痛みはしますが、毒などが仕込まれていたわけではなかったようですし、動くのに
それほど支障はありません。見かけよりは丈夫なんですよ、私」
「ポーションか、せめてハーブでもあれば……俺がもう少し何とかしてやれるんだがなぁ」
「無いもののことを言っても始まりません。それよりも、これからのことを考えましょう」
「これから、か……」
そうだ。一瞬忘れていたが、そういえば俺たちは忌むべき死のゲームのために
集められたのであり、ここは殺し合いの舞台なのだった。
彼女がくすり、と笑って言った。
「それにしても、白馬の騎士はないでしょう」
「ああ……アルケミストだしな、俺」
「騎士の詐称は重罪ですよ?」
「いや、突っ込むところそこかよ!?」

<♂アルケミ 持ち物:青箱2(未開封) 髪型:未設定 半製造型>
<♀クルセ 持ち物:レイピア、青箱1(未開封) 髪型:黒ロング 献身Vitバランス型
 ※左肩と左足に軽傷、右脇腹に負傷>
<♂ウィズ 持ち物:コンバットナイフ 片目眼鏡 ※「研究」のため他の人間は殺す>
・北海岸にて遭遇、戦闘→ウィズは逃走
・♂アルケミと♀クルセ、傷の治療中。
497名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:00:22 ID:cdZ1xx6g
>>495-496
最初は♂BSで「ブラック」なのに「白馬」というジョークのつもりだったけど
♂BS使われちゃって、でも書いたのもったいないしと思って差し替え。
498名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:04:31 ID:pjL5nnzw
>>479を皆忘れてませんかっ
話数番号@つズレてますよぅ〜
499名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:05:06 ID:gOFUZTqg
>>433
批判を甘んじて受けて反省してからって本当に批判の内容を理解してる?

伏線を書ききる書ききらない以前に
アナタの書いた♀プリ、♂騎士が特別な存在すぎるってことが問題なんだと思う。
リレー小説の基本はバトンを他の書き手に他の書き手の想像力をかきたてるようにして渡すことでしょ。
だから完成された料理じゃなくて、いかようにも使える素材として次に渡すのが良いと思うのです。

この伏線はこうやって使って欲しい! とかじゃなくて
こんな伏線っぽいものを用意したけどアナタならどう使うのかな? って意識で書いて欲しいな。

本当に壮大な風呂敷を綺麗にまとめるような物語が作りたかったらそれは一人で作ればいいと思うのです。
リレー小説だからこその楽しみ方をして欲しいな。

というわけで批判を受けたなら逆にそれを取り入れて次の文章に活かせばいいんだよ。
なんのための批判? それはもちろんアナタがもっと素敵な物書きになってくれるために、だよ。

とりあえず上の親馬鹿の駆け引きはNGにして他の人による伏線回収を待ってみたらどうかな。
バード、ダンサーがなぜ組んでいるのか、
♂騎士、♀プリはどうして合流できたのか、
GM森、橘とはいったい何者なのか、騎士団、教会によって正規に選抜された騎士、プリが別に存在するのか?
などなど。

あせらず、詰め込みすぎず、思い入れを出しすぎず、それでいていい作品を。
難しいけど一緒にがんばりましょう。
500名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:30:15 ID:I6QYeuWA
 出立


 こんな事は許されない、と彼女…カプラ職員のグラリスは思う。
 それは、彼女達の上司からの直々の通達だった。即ち、『冒険者達の名簿を王国に引き渡せ』と。
 グラリスがこの狂ったゲームの事を知ったのは、それからすぐのことだ。
 暫くたって。まず反対したのはテーリングとソリンだった。
 彼女達はグラリスの目の届く場所からすぐにいなくなった。そして帰ってこなかった。
 他のカプラ職員よりはほんの少しだけ高い位置に居る彼女は、その二人が彼の戦場で死んだことを知った。
 確か、死因は刺殺と撲殺だったと思う。綺麗だった顔が醜く歪んで見るも無残な死に方だった。
 それから。彼女は不安がる残りの職員達を纏める為に努めて非情になった。
 冒険者達への王国の指示には絶対に従いなさいと。それが無数の人を殺す事になろうとも。

 Wやディフォルテー達が自分を恨らんだり、人殺しの片棒を担ぐのは嫌だと嘆いたりするのは辛かった。
 でも。彼女達は、グラリスにとって自分の妹にも等しい大切な、大切な家族だ。
 だから、彼女は。冒険者のそれよりも家族の命を優先させる事に決めていた。
 例え、それがどんなにか卑しい行為だったとしてもだ。
 だけど。だけども。
 この世界は、そんな儚い望みさえも彼女には与えてくれなかった。

 あのピエロが。
 顔に下卑た笑みを張り付かせて、カプラ本社にやって来た。
 告げた言葉は。
 『いやぁ。実は前回、いえ前々回でしたか…実は貴女方カプラ職員は私共のスポンサーに大変受けがよろしくてね。
 とまぁ、そんな事情でまた参加者を出して欲しく社長に掛け合ったらなんと承諾なされたんですよ、彼』
 そして、クスクスと笑うとその男は品定めでもする様な目をしていた。
 だから、グラリスは自ら進んで参加者になる事を望んだ。
 仕方の無い事だ。これは仕方の無い事だ。社長もまた人である。
 自分の部下よりも保身に重きを置いても仕方が無い。グラリスが冒険者に対してそうした様に。
 その結果として自分が戦場に行かなければならないなら仕方が無い。これは罪への罰だと彼女は思った。
 けれども嘲笑うかの様にピエロは陽気に笑うと、言葉を続けたのだ。
 『これはこれは。麗しい愛ですな、グラリス嬢。けれども私共は貴女一人だけでは足らないんですよ。もう一人。
 もう一人程参加して頂きたいのです。いえいえいえ。決して私共は貴女方を愛しているが故にこうする訳じゃありませんよ。
 決まってしまった事なのですよ。そうですねぇ。前回の方は妙齢の美人でしたし。今回は少し幼いWさんが良いですね』
 と。

 その言葉は。腸が煮えくり返りそうな程の憎しみを彼女がピエロに向ける原因となった。
 同時に身も凍る程の恐怖を覚えてもいた。
 参加するのは私だけではなくなってしまった。Wが。私の妹の様な娘が。
 この狂った殺し合いに参加しなければならない?まるで何か悪い冗談の様だった。
 だが認めなくてはならない。その冷静さがグラリス自身を突き動かしていた。

 ──これは、悪魔への取引かもしれない。と思う。それも一瞬だった。

『…ええ。いいでしょう。でも貴方は私が殺されて欲しい?それとも私が殺して欲しい?どっちなのかは聞いておきたいわ』
『おやおやおや。勇ましい方だ。また冷静でもあられますな。そうですな。
 貴方がただ殺されるのは実に勿体無いし面白みに欠ける。何せ、カプラサービスに就職する以前はジュノーの軍人であられた貴女だ』
『じゃあ殺す方がいいの?でも、それなら私にもそれなりの対価が欲しいわね』
『なる程。クールビューティーな殺し屋と言うのも些か陳腐ではありますが…それもこの道化芝居(バーレスク)には相応しい。
 いいでしょう。もし、貴方が十人殺す事が出来れば、Wさんだけは特別に解放して差し上げますよ』
『本当でしょうね?』
『これは信頼の無い…まぁ、大切な妹君ですから致し方ない。しかし、貴方は私の言葉信じるしかないのですよ。
 急がないと他の参加者にWさんが殺されてしまうかもしれませんからね?』
 冗談めかした殺される、と言う言葉に大きく顔を歪ませていたのか。グラリスの顔を見て道化は笑っていた。
 外道め。内心で彼女は目の前の男を罵る。最低の人間の癖に頭は切れるらしい。
 彼女の経歴全てを知って、その理屈を判った上で、この申し出を受けたのだろう。

 しかし、自分の大切な人の為に他の誰かの命を売る事を決めた自分は果たして外道ではないのか。

 これが罪の報いだとすれば二度と神なぞ信じまい。グラリスはそう思う。
 彼女に与えられたのは、連弩と幅広の剣…バスタードソード。ご丁寧にも、対人呪符が張れるだけ貼り付けてある。
 これは殺人者たる事を自ら望んだ彼女へのえこひいきなのだろうか。
 まだ放送は無い。参加している筈のWの死はまだ絶対ではない。
 けれども、誰に今その娘が殺されてはいないと言う事が出来るだろうか。

 がさり、と枝を掻き分ける音がした。
 過去に立ち返っていた思考を止め、見れば彼女の隣に何時も居た、案内要員の娘の姿があった。

「あ…グラリスさん。貴女もだったんですか」
 顔見知りの姿を見つけ、安堵したらしい口調で彼女は言う。
 眼鏡の向こう側から酷く冷たい目がその娘を見ていた。彼女は答えない。

「あのっ、災難ですよね。こんな…」
 戸惑ったような声。彼女には生憎ながら運が無かった。
 グラリスは案内要員の娘にさようならと言った。
 久方振りにざくろの様に頭を弾き割る感覚が手に伝わってくる。
 幅広の剣は娘の頭の半ばまで達して止まっていた。生死を確認するまでも無いだろう。

 僅かに一瞥をくれ、死体から鞄を奪うと殺人者は出立す。
 木々の隙間からは青い光が。彼女のその行いを責める様に自らの正しさを訴えていた。

<グラリス 所持品:Tbバスタードソード 連弩 普通の矢筒 案内要員の鞄 位置指定無し 特別枠>
<プロンテラ案内要員 所持品:無し 状態:死亡 特別枠>
<W 所持品:不明 状態:不明 位置指定:グラリスからは離れた島の中の何処か 特別枠>

 特記事項:カプラ職員間の関係ではグラリスは憎まれ役に立っている
501名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:31:16 ID:I6QYeuWA
とりあえず、カプラさんにGOサインをば。
502名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:41:27 ID:I6QYeuWA
番号付け忘れ...というか、18-19は結局どのような扱いに?
あと、あれだ。同じく微妙なもの書いてる俺が言えたセリフじゃないけど、
作者の方はもうちっと落ち着いた方がいい予感。
一番最初は、まだまだ各キャラクタの外堀埋める段階ですし、
それに同じ人がひとつのパートの続きを書きすぎる…所謂連投規定にも引っかかりますし。

自キャラに愛着持つのはわかりますが、
中心に盛り込むにしても、深く静かに外堀埋めつつ書き上げて言った方がいいかと。
バトロワってのは、群像劇な訳ですから、ひとつの人間に
あまりに要素が集中しすぎると面白みがなくなりますよ、と。

…後、質問なんだけど連投規定って、
同一の人物パートのみ?それとも、全般的に作品投下に当てる時間?
…いあ、自分は前者の方なのですが、
他の書き手諸氏との意見の齟齬が怖いので尋ねておきます。
503名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:50:16 ID:cdZ1xx6g
あー、確かにそうね。
俺のも場面転換で切れるとこいくつもあるもんね。
ちょっと最初なんで張り切りすぎました。

>>478はグラリスさんの話とは違うのかな?
もし投下迷うようだったら>>479と同じグROスレ用あぷろだ借りてもいいかも。
504名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 10:56:14 ID:pjL5nnzw
022? バードマスター


「・・・・・・ふぁるぅ」
相棒の名を呼べど、答えてくれる彼はいない。
殺し合えと言われても、その手段さえ彼女は持たない。
眼下に広がる青い海に向けてもう一度、ぽつりと呟いた。
「ふぁる・・・会いたいよ・・・」

彼女は鷹使いである。鷹と心を通わせ、その言葉さえも理解できるまでにファルコンマスタリーの技術を磨き上げるが、その反面彼女は他の誰をも信用することはできなかった。
ファルコンだけを唯一無二の友とし続けてきた彼女に、心を許す事の出来る人間としての友人は存在しなかったのである。
仲間を見つけるという選択肢など無く、
誰かを殺して生き延びるなど思考の中に入って来る事すらなく、
それでも死にたくなんてなかった。

どうすればいいのか、何がどうなっているのか、さっぱり理解できなかった。
どうすればいいの、あたし?
何か、考えなければならない。
何を?
とりあえず、今できること。
何だろう。
胸に抱えている、配布された小箱に目を止める。

蓋を開くと、中からはスパナが出てきた。武器として使うものであるとまでは至らず、ああ何か工具だなぁと感想らしい感想も浮かばないままにすぐに次の箱に手をかける。
2つ目の箱は、開くと中からさらに箱。少し目をまるくしたが、それは確かに箱。薄汚れて色褪せた紫色の箱。
さらにそれを開けてみようかとも思ったが、やめた。
何だかどうでもよくなった。
「無理だよお、あたしひとりでこんなとこで、もう・・・」
泣き出しそうになった。

「近イヨ」

「え」
突然、声が聴こえた。びくりと体を縮こまらせ、立ち上がる。知らずスパナを握り締める。
聴き慣れない声、しかし今の声は。

「近ヅイテ、クルヨ」

見回す。頭上を海鳥が旋回していた。

「ヤル気ダヨ、ヤル気ダヨ」

やっぱり理解できなかった。ただ、誰かが近付いてくるということだけは認識した。そして、この海鳥は自分を助けてくれてるんだ、とも。
「あ、ありがとうっ」
叫ぶと、食料と紫色の箱を抱えて走り出した。海鳥は旋回しながら、彼女の頭上を舞う。
死にたくない。あたしの鷹もきっと、帰りを待ってくれてる。
どうすればいいのかは何もわからなかったが、一羽の鳥に少しばかりの勇気を貰った彼女は、とりあえず身を隠す場所を求めて走り出した。
それと・・・・・・できれば、誰かに会いたい。
親切で、頼れそうな、鳥に。


<♀ハンター:現在位置-海を見下ろす崖より移動中(A-1→C-2) 所持品-スパナ、古い紫色の箱>
<備考-対人恐怖症・鳥と会話ができる・ステータスは純鷹師 弓の扱いに関しては未知数>
505名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 11:29:46 ID:pjL5nnzw
む、箱から紫箱はスデに前回(しかもこれも♀ハンタΣ)ネタで使われてたのかっ・・!
で、でもあんまり目立ってなかったし、今回は誰かがうまく調理して暮れたらイイナァ・・・。

にしても今回、マーダー多い気がしますな・・・w
なおハンタ娘さんは鳥とは仲良くできても、♂バードさんは人間なのでそうはいきませn
506名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 11:45:28 ID:PoYeWi.c
>>502
同意。
ちょっとペースが速すぎな感じです。
いやいや。盛り上がるのはいいんです。
いいんですけど、今はちょっと書き手さんがためてた物語を放出してる感じがして
いち読者の立場からするとちとついていけてない感じが…(´・ω・`)
ママーリいきましょうや。

とりあえず
♂騎士、♀プリ、ダンサー、バードの扱いをどうするか。
このまま続行? それとも登場話にNGを?
さすがに2次職四人もいるんで
早くみんなが触れられるような状態にまでしておいた方がいいかと。


連投規定に関しては
明確に決められてはいなかったと思いますけど
同一人物のパートを一人で連続して投稿するのもアウトでしょう。
BSこんなんかぁ…じゃあ今度はこいつと遭遇させてみよう…
って投稿されたものを読んで他の書き手が後をつなげるのがリレー小説のはず。
勿論、誰もその後を続けないのならば話は別ですけど
今の状態だとそんな時間的余裕もなさそうな…
507名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 11:51:52 ID:fEVvt2rQ
NGでいいんじゃない?
どうも、この連投な人は前回の最後のころの連投の人を彷彿とさせていやだわ
508名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 12:15:49 ID:gOFUZTqg
>>502
わたしも同意

ペースが速い原因は書き手がこの職を書きたいって強く思ってるからでしょう。
先出し有効の悪影響ですね。
しっかり熟考して書いてても、先に職を使われちゃうとお手上げになっちゃうわけですし。

それにしてもここまで開幕ダッシュが激化するとは思いませんでした(−−;

♂騎士、♀プリ、ダンサー、バードに関してですが
わたしは>>499でも書いたように親馬鹿の駆け引きだけをNGにして
最初の投稿は活かせれば活かしたいなと考えてます。

そして書き手のみなさん、最低5回は自分の文章を見直して矛盾チェック、
それから書き込む前はリロードを忘れずに、落ち着いていきましょう。
先出しされてもアナザーとして出せばいいや、くらいの気持ちでゆっくり行きましょう。

連投は今回の場合、1回投稿したら3日空けるでいいんじゃないですか?
それくらいしないと今の加速状態が収まりそうに無い・・・
509名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 12:20:04 ID:qI1Wtwx6
あれだ。仕込みはゆっくりやって、特別な設定なくとも、
シチュエーション次第で、幾らでも燃え萌え可能なのだし、頭を捻りましょい。

>>♂騎士他
取りあえず、17話で、♂騎士&♀プリ,バード、ダンサー毎に分かれさせる予告の
話が出てる訳で。この筋に沿うのはどうでしょうか?
まあ、書き手の暗黙のマナーで、キャラクタ間のバランスには砕身の注意を払うってのがありますし。
510名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 12:27:25 ID:qI1Wtwx6
書き忘れ
>>509氏 了解しました。
 取りあえず、本編については、三日休養の方向で了解しておきます。
 でも、アナザーは投下可能ですよね?
511名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 12:39:59 ID:cdZ1xx6g
>>508
連投間隔の件はとりあえずそれでいいと思う。
書き手さんも増えてるようだし、じっくり考えて内容吟味する時間も出来るしね。
どんどん書きたい気持ちはあるけど、リレー小説だしがまんがまん。
512460sage :2005/11/08(火) 13:17:52 ID:es4C1GLY
提起した方なので、返答が長文になりますが失礼します。

>>472
一言「去ります」で済ませるのではなく、自分の作った物に対して少しでいいので責任を持ってください。
批判を受けて、ヤッテランネ帰ろと思うなら、せめて話の取り下げを。修正の必要はないと感じるならば
最後まで(ちゃんとしたペースで)書ききってからにして欲しい。書いていってください。
オブラートに包みすぎて肝心のことが伝わってなかったようなので、本来の意図を簡潔に書きます。
・私は伏線というもの自体を非難しているわけではありません(でも自分の設定がないとBRつまらんみたいな発言はやめよう)
・貴方の伏線だっていらないわけじゃない。バードにしたって、「おや、もしかして」と思った。
・でも、プロローグからあまりに逸脱した伏線は、結局本人が全部回収するハメになるのでは。
・つまり第一回の月夜花状態に陥る危険。(他の人を待てず伏線部分を全部一人でやることに)

知り合いが死んでしまって泣きぬれる、というのがこのバトROワでは早期に起きにくいから、
そういう場面を作りたかったのかもしれないが、とにかく自分の考えた設定のためだけに全てを無視している気がする。
プロローグは改変OKとはいえ、あちらも作品なのだから極力書き手が合わせることが大事なはず。

あと>>485で、他のキャラの命運を決めすぎだと思います_| ̄|○
リレー小説の醍醐味を知っている貴方なのに、登場人物として書かれないだけで、
こんな早期に一人で物語を進めてしまっていいんですか?
あれが私が指摘した「伏線宙ぶらりん」に対しての処置だったと言うなら、
その無茶な伏線のほうをなんとかしていただきたかったのです。
<リレー小説で>、複数のキャラを一人で同時に動かさなければいけなくなった以上、伏線自体が無茶だったのでは?

というわけで、私としては登場話の♂騎士♀プリのエピソードに修正をお願いしたかったのですが、
>>508のような意見も出ているし後に続く話を書いてくれた人も居るし、
親ばかをNGとして次に進めるのがいいんじゃないかと思います。
433氏もあせらず物語を進めましょうよ。


>>484 入れたいところです。入れるとしたら、NG欄のところでしょうかね?一番上のあたり。

>>502 前回問題だったのは、全般的な作品投下よりも、むしろ
同一PTの連投かと思います。前者のほうも連投なので避けるべきですが。
続きの話は絶対自分では書かない、くらいの意気込みで投下したほうがいいかもしれませんね。

>>508 次期投下間隔に関して、その一文をルールにいれちゃいたいところですね
513名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 14:20:54 ID:PamgwMBw
どうやら方針がまとまったようですので投下させてもらいますね

23(?) Servants

「どうしてこんなことになっちゃったんだろう?」

砂浜をとぼとぼと歩く彼はクリーム色の修道服に身を包むアコライト。
モンスターによって両親を早くになくした彼は教会所属の孤児院で育てられた。
貧しくも敬虔な神父の下、息を吸うように神の教えを学んだ彼は当然のように聖職者への道を歩むことを選ぶ。
それは、他人を助けられる人になりなさいと言う神父の教育の賜物でもあった。

「なんで殺しあわなくちゃならないんだよ」

彼にとって人と人とは助け合うものであって殺しあうものではない。
だから、彼は徴兵には応じず、教会を飛び出して自由に人の手助けを出来る冒険者という道を選んだ。
だというのに、なんていう運命の皮肉なのだろう。それとも神の試練というべきか。
彼は冒険者になってしまったが故にこの殺しの舞台へと招かれてしまった。

「うっ…くっ…」

悔しさに涙がこみ上げる。
自分が殺されることではなく自分も殺さなくてはならないことに。
他人のためにあるはずの祝福が振るうべき他人を見つけられないことに。
半ば本能的に海岸の岩陰に身を隠した彼は声を殺して泣き崩れた。

しばし、かすかな嗚咽をあげて泣いた彼はすっくと顔を上げる。
泣くことは彼にとっての精神安定の方法の一つである。
どうしようもない感情を涙にして流してしまえば、そこには対処すべき現実しか残らない。

「これから、どうしよう…」

一人は心細くない。両親が死んだときに比べれば。
でも一人ではこの島を抜け出すことはきっと出来ない。
だったらとりあえず信用出来る人を探さなきゃならない。とてもリスクの高いことではあるけれど。

「施しは与えなければ受けられない…。神は足掻くものにこそ微笑を下さる。
 神父様、僕は死ぬかもしれません。けれど諦めません」

目元をぬぐってこれからの行動プランを立てる。
僕と同じ事を考える人はいるだろうか?
これを機会に他人を蹴落とし殺してでも生き抜こうとする人は多いと思う。
僕だって、腕っ節が強ければそう考えるかもしれない。

けれど、そんな人の中にも僕のように考える人がいないと断言できない。
甘い考えだし薄い望みではあるけれど、今はそれにかけるしかない。
行動を決めれば自然と気持ちも落ち着いてくる。

まず、やっぱり誰か一緒に脱出できるような人を探さなくちゃならない。
次に、そんな人を見つけるまでの間、このゲームに乗ってしまった人から身をかわさなくてはならない。
そして、最後に考える。どうしても人を殺さなくてはならなくなったとき。
仲間を守るとき、自分の身を守るとき、そのときは…殺さなくてはならない。

冷たい決意を胸に少年は支給品の詰まった鞄をあさる。
何日分かの食料と応急手当に使えそうな品。そして古く青い箱を模した宝箱。
二つあるそれの一方を手に取り思い切り良く開いた。
もし自分に使えない品が出たとしても交渉の材料くらいにはなるだろうという軽い気持ちで。

ぼふん、という気の抜ける音とともに白い煙が立ち上る。
罠かと思った彼はあわてて両手で箱を押さえ込んだ。

むに。

「え?」

思いもかけずやわらかいものを握りつぶしてしまった感触に彼はあわてて身を引く。
煙の中を透かすように見やって、古く青い箱から出るはずのないモノを見つけた。

露出度の高いエナメル質の衣装。
顔の半分を覆う仮面。
そして、腰まで伸びる銀色の髪。
腰には猛獣をしつけるようなゴツイ鞭。

胎児の様に丸まっていたその人物は、んーっと背伸びをすると姿勢をただし少年の前に座る。
切れ長の目で♂アコをしげしげと眺めるとぱさりと髪をかき上げた。
血のような赤いルージュを引いた女―――ジルタス―――は艶のある声で言う。

「あら、今度のご主人様は栗毛のかわいい坊やなのね」
「なななな、なんで!?」
「さぁ?なぜここにいるかはわからないわ」

まともな言葉になっていない♂アコの質問に答えるあたり意外と律儀な性格をしている。

「でもね、一つだけはっきりしていることがあるの」

ずい、っと顔を近づけてジルタスは言う。
眼前に迫った迫力のある美貌を前に♂アコの胸が高鳴る。

「あなたがご主人様で、あたしはあなたの奴隷。あなたが神さまの下僕であるようにね」

何を想像したのか、♂アコが顔を真っ赤にして卒倒するまで数秒とかからなかった。

<♂アコライト 持ち物:青箱1(未開封) 髪型:公式どおり 支援型>
<ジルタス 持ち物:種別不明鞭+いつもの格好(w 備考:♂アコのペット>
514513sage :2005/11/08(火) 14:34:17 ID:PamgwMBw
追記:Mob用特別枠消費1

そして質問です。
投降間隔の実際の運用として
11/8に投下した私が次に投下をする権利を得るときは
間に二日空けた三日後の11/11になるのでしょうか?
それとも間に三日開けた四日後の11/12になるのでしょうか?
どうにも実際の数字を見ないと理解できない馬鹿ですので
よろしければどなたかお答えください
515名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 14:34:50 ID:gOFUZTqg
24? 逆毛と栗毛

オレはどうやら嫌われ者らしい。
そりゃそうだよな、この外見で聖職者なんて子供でも逃げ出すっつーの。
それでもよ、いくら赤色の逆毛でローグですら逃げ出すような強面だからってよ、

『とりあえず今回の人身御供は君ね』

はねぇだろうが!
大司教の野郎、少しはすまないだの申し訳ないだの、
そういう顔をすりゃ、まだ諦めもついたってもんだ。

よっぽどオレを聖堂教会から追い出したかったみてぇだな、ちきしょう。
確かにオレは戒律破りで、悪人だったら容赦なく殺して生きてきた。
けどよ、

「よりにもよって噂に聞いたBRなんぞに参加させられちまうとはな───」

いかんいかん、つい弱気になって声を外に出しちまった。
自分で出した声に動揺して辺りを見回すなんて、オレもだせぇよな。

さて、現状の再確認をしよう。オレの青箱からは武器が出なかった。
鞄の中に詰まっていたのは溢れ出さんばかりの干し肉、水筒、地図にコンパスに赤ポーションが5つ。
青箱から出たのはでっかいゼロピと───

修道女のヴェール

これはあれか?
オレの自慢のこの逆毛を隠せってことか?
男の顔でこんなもの被ってたら変態以外のなにものでもねぇぜ。

情け容赦のない世の不条理ってやつに思わず干し草を、じゃない、干し肉を噛む。

ふとあることに気付く。
修道女のヴェールにカードを挿し込むためのスロットが付いていたことだ。
思わぬ幸運に口元が緩む。

さらにありがたいことに、カードは既に挿さっていた。
マヤパープルカード、それはハイディングやクローキングを見破ることのできる力を秘めたカード。
こんな特典が付いてちゃヴェールを被らないわけにはいかない。

いいぜ、こうなったらどこまでも落ちてやる。
被ってやればいいんだろうがっっ!

こうしてオレは愛すべき逆毛を封印した。

「──────」

見える…
幻覚じゃないかと目をこする。

見える・・・
ヴェールを外してそこに誰もいないことを確認し、もう一度ヴェールを被る。

やっぱり見える・・・
見えるのは10mほど向こうで木立に紛れるかのように木に寄り添って立っている栗毛の少年。

ソイツはシーフで、つまりソイツはハイディングでずっと隠れているというわけで、
オレは何食わぬ顔でソイツが立っている場所にじりじりと近づく。

「──────」

栗毛の♂シーフは微動だにしない。
さらにじりじりと相手の間合いまで近づく。

「───!!───」

近付いて来たオレに気付いたのか♂シーフは祈るような姿勢をとり、涙ぐんだ目でオレの方を見た。
オレは決して目を合わさないように、気付いていないフリを継続する。

♂シーフも気付かれているとは思っていないのだろう。
それほどにコイツのハイディングは完璧だ、気配がまるでない。
カードの力で見えなければオレだって気付かなかったに違いない。

♂シーフの今にも泣き出しそうな顔に反応しないように気をつけながら、そのまま周囲を見渡す。
そして♂シーフの横を通り過ぎようとして───

♂シーフが安堵の表情を浮かべたところで

───勢いよく♂シーフに飛びかかった。

余りの驚きに♂シーフはひゃぁ、という声をあげ、
マウントポジションを取ったオレの下でバタバタと両手両足を動かす。

だがオレもそれなりの修羅場をくぐってきたプリーストだ。腕力にだって自信がある。
この体勢になっちまえばよほどの力量差、体格差でもない限りひっくり返されることはない。

有利な姿勢のまま♂シーフに声をかける。

「おい、お前、戦う気ねぇだろ?」

オレの言葉に♂シーフは目を大きく開く。
どうして、とでも聞きたいんだろう。
516名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 14:35:16 ID:gOFUZTqg
「お前、オレがお前の間合いに近づいても戦う姿勢すら見せなかったじゃねぇか」
「僕のハイディングに気付いていたんですか!?」

「そういうこった。諦めてオレに殺されるか、抵抗するか、さぁどうする?」

オレはニヤニヤと笑いながら♂シーフの心を探る。
人間の本性なんてのは死に直面させればすぐに分かる。
そうやって今まで何人もの善人面した悪人を見破って殺してきたんだからな。

「にーさん、アンタいい人でしょ? 本当に殺す気があるなら僕もう殺されてますもん」

♂シーフは口を尖らせて言う。

この小僧、かわいらしい顔してなかなかしたたかな考え方をするじゃねぇか。
なるほど、少年といえど立派なシーフということか。

ところがコイツは、

「僕はね、ハイディングしか取り得のないシーフなんです。
 だからこのハイディングが見破られたときが僕の最期だと思ってました。
 だから───」

───殺していいですよ

なんてことを言ってきやがった。

「このバカシーフ」

いいながらコイツの頭をぽかりと殴る。

「痛い、痛いですよ」
「うるせぇ、このバカシーフ」

続けて2〜3発げんこつを叩き込む。

「痛い、にーさん勘弁、勘弁してください」
「お前、死んでもいいんだろうが。だったら痛みなんて関係ないだろ?」

オレの言葉に♂シーフは再び涙目で、それでも力強い目でオレを睨む。

「いい顔するじゃねぇか、誰だって痛ぇのは嫌だもんな。死ぬのだって嫌に決まってる。
 だから、な。諦めちまうことはねぇんだ。生きる権利なんてのは誰にだってあるだろう?」
「それでもここは殺し合うための舞台で、僕たちは最後の1人になるまで殺し合わなくちゃいけないんですよ。
 だったらどうしようもないじゃないですか!」

♂シーフの言葉にオレはうんうんと頷く。

「確かにお前の言う通りだな。
 だけどな、生きようとする意志をなくしちまってるヤツを見たら励ましてやるのがプリーストってもんだからな」
「修道女のヴェールなんて被った変態プリーストに言われても説得力がないです」
「うるせぇ」

ぽかりともう一発。

「オレはな、仕掛けてくるヤツしか殺すつもりはねぇんだ。
 これでも人を見る目には自信があってよ。
 お前が臆病で、だけど死にたくない、そして人を殺したくない善人だってことくらいは分かるぜ」
「にーさんそんな顔でお人好しなんですね、よく誤解されません?」
「お前、まだ殴られ足りないのか?」
「冗談、殺してもくれないのに殴られるだけなんてのはゴメンですよ」

ふふ、と笑う♂シーフ。
つられてオレもがははと笑う。

「どうせお互い死んでこいと言われた身だろ。
 全力で生きてから死ぬなら死んだあとでお経くらいは唱えてやるぜ」

マウントポジションから立ち上がり、軽く両膝の汚れを払う。
それからオレは♂シーフに右手を差し出す。

♂シーフの顔に浮かんだのはためらいの感情、それからオレの右手を無視して立ち上がる。

「これだからプリーストは嫌いなんですよ」

ボソリとつぶやく♂シーフ。
それだけ言えりゃ上等ってヤツだ。

オレはどう考えても配給されすぎな鞄の中の食料と水を♂シーフに渡し、
これからのことを相談することにした。

もちろん、このゲームからオレたちふたりが生きて帰るための相談であることは言うまでもない。

<♂プリースト>
現在位置-海岸から少し離れた木立(H-4)
所持品-修道女のヴェール(マヤパープルc挿し)、でっかいゼロピ、多めの食料、赤ポーション5個
外見特徴-逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない)、怖い顔
備考-殴りプリ

<♂シーフ>
現在位置-海岸から少し離れた木立(H-4)
所持品-青箱(未開封)、多めの食料
外見特徴-栗毛
備考-ハイディング所持

<残り47名>
517515sage :2005/11/08(火) 14:44:35 ID:gOFUZTqg
すんません、キャラクターの状況表記欄が増えそうなのでいじりました。
横長になりすぎるのもあれなんで許してください。

>>513
ジルタスさま登場素晴らしい!最高!
しかも栗毛アコとなんて素晴らしすぎます、GJ

投稿間隔は3日に1度という意味で間に2日開けで良いんじゃないですかね。
その間は投稿したくても一緒に耐えましょう。
518名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 14:59:56 ID:A.7iWZ9E
>>508
確かに加速しすぎな感がありますね。
みんなが投下してくれるのは嬉しいけど、じっくり感想を書く暇すらないですし。

ということで感想。
>>500
Wを守るために敢えてマーダーとなったグラリス嬢に激しく燃えました。
書き手さんGJ!!

>>504
鷹使いで鳥と話せるという設定が面白いです。
相棒の鷹のことを思って泣いてる♀ハンターに萌えちまったぜ。GJ!!
519名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 15:00:04 ID:PoYeWi.c
025 Hello

「怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
頭の中を駆け巡る言葉にならない感情。
それを必死に言葉にして紡ぎだしたとき彼女の口からこぼれたのはそれだけだった。

GMジョーカーによる狂宴の幕開けのあと、♀商人は海岸に飛ばされていた。
見渡す限りの広大な海。
思わずここから逃げ出したくなる。逃げることが可能なようにも思えた。
だがそんなことは有り得ない。

商人ギルドにもBR法の施行およびその実施の噂は流れてきていた。
情報というものの価値をある意味では最も重要視する商人ギルドにおいて
その情報の持つ意味はまさに「人生の終わり」であった。
現世利益、商売繁盛がモットーの商人達にとってそんなゲームに巻き込まれることは
騎士や暗殺者達とは当然意味合いが違っていた。
ゆえに♀商人の反応もまた商人ギルドの一般的な枠を外れるものでは決してなかった。

「こ の ゲ ー ム か ら 逃 げ ら れ る わ け が 無 い」

そんな観念が♀商人の頭の中にはゲームが実際に始まる前から植えつけられていたといってもいい。


「怖いよぉ…」
ただただ恐ろしかった。殺すことも殺されることも。
モンスターとの戦闘の経験はあった。
パーティーを組んでそれなりのダンジョンに潜ったこともある。
しかし、そこで知ったのは独りで戦うことの恐ろしさ。
そして、自分が震えてしまうようなダンジョンでも一人で戦い抜くことのできる
戦闘に特化した騎士や暗殺者やモンクといった者たちの存在。
自分が腕力や知恵を振り絞ることがまったくの無意味に思えた。
結果、♀商人は支給品をまず確認することも忘れ、この島から逃げ出そうと試みることもせず
しかしその場から動くことも出来ずうずくまりガタガタ震えていたのだ。

「こんにちはぁ〜」
能天気な声がかけられたのはその時だった。
「!!」
さすがにその声には過敏に反応し、声のした方、自分の後方約10mを振り返る♀商人。
そこには中肉中背の男が立っていた。
身なりからすると魔術師であろうか。少なくとも接近戦を主とするタイプのようには思えない。
♀商人が辛うじてそこまで認識した時にまた声がかかった。
「こんにちはー」
「・・・」
そんな無意味な言葉のやり取りが出来るほどに平静を取り戻しているわけではない。
男は♀商人との距離を保ったまま、笑顔でまた声をかけてくる。
「いけませんねぇ。挨拶は人と人との基本です。コミュニケーションってのはそこから始まるんですよ?
 何事も基本を疎かにしちゃいけないと思います。
 私、別にいろんなことの応用に通じてるわけじゃないのでなんとも言えませんが。
 はい、ということで…こんにちは。」
「こ、こんにちわ…」
「はい、ありがとう。でも正直よく聞こえませんでした。
 もうちょっとそっちに近づいてもいいですか?」
そう言って男は一歩足を踏み出す。
瞬間的に♀商人の中で警報が鳴る。
「こっちに来ないでっ!!」
男はその言葉に反応し、足を止め苦笑する。
「あら〜この半径約10mがあなたのパーソナルスペースってわけですね。
 普通の人に比べたらやたら広いです。
 まぁこの状況だと仕方ないのかもしれませんが、このままじゃ話が進みません。
 そしてこんなだだっ広い場所で立ち話は危険だと思いませんか?
 私を信用しないにしてもこの場所から早めに離れることをお勧めします。」
「・・・あ、あなた何なの!?」
山ほど生まれていた問いの一部をなんとか搾り出す。
「何なの…と言われても。
 ちょっと風変わりなセージとしか言えませんねぇ。
 あ、それに関連してもう一つ。この距離は多分私の間合いです。
 あなたはそんなことしそうに無いですけど、あなたがこっちに攻撃を仕掛けてくる前に私何らかの対処が取れますから。
 だからあなたとしても私に平手打てるくらいの距離まで近づいたほうがいいと思うんです、はい」
セージなんて須らく風変わりだろうという固定観念が♀商人の中にはあったのだが
そんなことに突っ込むよりも♂セージの言うように距離を詰めるのが最善のように思えた。

誰でも思いつくはずの「逃げる」と言う選択肢はそのときの♀商人には思い浮かばなかった。
それは…
おそらくセージには容易に追い討ちが可能とかそんな考えからではなく
きっと独りでいることの心細さから解放されたがっていたから。
信用できなくても誰かと繋がっていたいと心の底から思っていたから。

♀商人が目の前まで来たときに♂セージはまたにっこり微笑んだ。
「こんにちは」
何度目の挨拶だよ、あんた。
そう思ったがさすがに口には出さずに。

「こんにちわ」
あぁ、やっと言えた。

相変わらず地獄の底にいるのは間違いない。
でも…ほんの少し、ほんの少しだけ光が差した気がした。


<♀商人>
現在位置-砂浜の海岸(F-1)
所持品-不明
備考-わりと戦闘型 まだまだ疑心暗鬼 ♂セージとPT?

<♂セージ>
現在位置-砂浜の海岸(F-1)
所持品-不明
備考-FCAS―サマルトリア型 ちょっと風変わり? ♀商人とPT?
520名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 15:01:43 ID:70ri3jk.
>>508
個人的に投稿間隔は一日に一本は容認してもらいたいかも…
今は勢いがあるけどこの勢いが何時までも続くわけでもないだろうから(前回もスタートダッシュは好調だった)
それに今から3日開けを実施したとすると…今日から丸3日何も投稿されない可能性も
もし『同じキャラクターを書く場合に3日の間隔を開ける』だったらすみません

>>503
違いますけど、もっとえげつない感じです。♂WIZの実験で人がバラバラにされると…
まあ>>495で♂WIZが使われたのでお蔵入りにしておきます、わざわざ出して他人を不快にするのもなんですし

忍者関係は書いた本人が良い案思い浮かばなかったので出したい人誰かに任せます
>>454ベースに書き換えていただいても構いませんので
521名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 15:47:26 ID:IMh098B2
ここまで投稿された第二回BRのお話の流れ
まとめサイトの目次にアンカーつけただけなのは内緒
NG・修正点は省略

投稿されたレス タイトル 登場人物 現在位置

>>353.354 プロローグ 女王イゾルデ、内務大臣等 プロンテラ王城

>>385 承前 女王イゾルデ、内務大臣等 プロンテラ王城

>>417 001.惨劇開幕 GMジョーカー、♀モンク 不明

>>424 002.ご利用は計画的に ♀アコライト、子デザートウルフ(支給品) 島の東部

>>427 003.殺せぬ騎士 ♀騎士 東南部の森の中

>>430 004.指名 ♂アサシン 島の南部

>>432 005.暗殺者の美学 ♀アサシン 不明

>>433,434 006.夢の島 ♂騎士、♀プリ、バード、ダンサー、♂ローグ 不明

>>437,438 007.地獄の煉火 ♀剣士、♂ノービス 島の西部

>>442 008.楽園 ♂WIZ 島の北端

>>443 009.ゲーム ♀スパノビ 不明

>>446 010.死ぬべき場所 ♂クルセ 不明

>>449,450 011.森中模索 ♂モンク、♀ノビ、♀シーフ、♂アチャ 不明

>>457,458 012.電波少女 ♂ハンタ、♀アチャ 不明(森)

>>462 013.商人の生きる道 ♂商人 E-5→G-4

>>464 014.惨劇開幕10分前 GMジョーカー、♂ローグ 不明

>>468 015.神罰の拳 ♀モンク 北東の浜辺の小屋

>>473 016.暗殺者の企み ♂アサシン、♀ノービス 南部の森

>>476 017.彼女の流儀 ♂騎士、♀プリ、バード、ダンサー、♂ローグ 島の北部

>>479 018.修羅の男 グラサンモンク どこかの海岸

>>493,494 019.利用するものされるもの ♀ケミ、♂BS 不明

>>495,496 020.白馬の騎士 ♂WIZ、♂ケミ、♀クルセ 砂浜

>>500 021.出立 グラリス、案内要員 森の中

>>504 022.バードマスター ♀ハンター A-1→C-2

>>513 023.Servants ♂アコライト、ジルタス 不明

>>515,516 024.逆毛と栗毛 ♂プリースト、♂シーフ 海岸から少し離れた木立(H-4)

>>519 025.Hello ♀商人、♂セージ 砂浜の海岸(F-1)
522名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 15:51:14 ID:kkn4oYzI
>>520氏が言っておられるように、自分も
「一日一本」
「同じキャラクターを書くのは3日開ける」
って感じで良いんじゃないかと思います。
ただししっかり読み直して、熟考して、問題がないと確認してから。
これはいつでも誰にでも言えることですが。

それと、是非520氏の♂WIZ話も見てみたいです。
アナザーでも良いでしょうし、この後の話に入れるって言う手もあるし。
グロい表現もバトロワには付き物だと思うんですけど、やっぱりここでそのまま出すのは問題あるんでしょうかね?
523名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:10:51 ID:IMh098B2
一回二冊目の最後の方で意見でてるんだけどね
その部分をちょっとコピペ
関係ない部分は削って要点だけコピペ

http://moeita.net/oldlogs/RO/html/1115984857.html
572名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 09:29:19 ID:sI5GR8NA
埋めながら疑問
18禁ネタは基本的にダウトなのかな? 特にスレタイにも表記無いし
ルールにも無いから判断に迷う所だけど、まあダウトっぽいね。寸止めぐらいまでかな

573名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 12:34:50 ID:i/m3J1us
>>572
明記してないから、ダメ・・・なんだろうかな。
俺は別に良いと思うんだが、文句言うやつは出てくるだろうな。

576名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 19:51:10 ID:n0qumDnI
18禁ネタはスレではソフトな表現にとどめて置いて
纏めサイトの番外辺りで第○話18禁版みたいな感じで濃厚なのを載っけて見たい人だけ見るというのはどうだ?
そうすれば18禁論議でスレの流れが壊れると言うことは少なくなると思う

577名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/21(火) 15:21:03 ID:xBUpzBIw
>>576
そうするなら過剰な残酷描写とかも番外扱いで。

578名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/21(火) 22:56:37 ID:ae5gg7BE
いいカモ>スレでは一般向け、番外編でちょっとハードな描写
えっちいのも残酷描写も18禁だしね…こっそりやるべし
524名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:21:09 ID:qI1Wtwx6
ごそごそとアナザー投下ですよ。

-------------------------------------------------------------------------------

 アナザー:Let's go to the 大災難

 ♂シーフは、一つに後ろでポニーテールに纏めた、女みたいに長い髪の男だ。
 そして、彼も又、一言で言えばその髪みたいに女じみてしなっぽい仕草が特徴だった。
 オカマであり、多分にそのケに満ち満ちた人物だ。数日間手入れが絶えた為薄らと髭が生えていてる。
 おあつらえ向きに支給されたウィップとガラスの靴と、参加者として付けられた首輪も悩ましい彼女…もとい彼は髪をいじる。
 これは♂シーフの癖だ。因みに普段愛用している頭装備は後ろに付けるスカーレットの大きなリボン。

 全く、困った事になったわねぇ。殺し会え、だなんて。
 アタシはか強いオカマちゃんよ?こんな胸にキュンキュンきちゃうシチュエーション用意されても困るわよ。
 あ、キモイ?グダグダ言ってるとぶち殺すわよ。余裕無いのよ、これでも。

 それはその通りで、彼は今この現状に腹を立ててはいた。
 思い起こせば一両日前の事。ダリの抽象画の如く垂れ下がっていた昼下がり。
 ──何がモデル選考よっ。まんまと騙されたわ。
 と言う訳である。具体的に言うと、彼好みの栗毛キュンからの逆ナンパという、ザルにつっかえ棒式の罠に掛かったピッキであった。
 …何がピッキよっ!!頭に+激しく+ってつけなさいよっ!!

 まぁ、世の中そんなもんよね。騙し騙されるのには慣れてるわっ。でもこれは流石に無いと思わない?
 彼は、シーフというお天道様に逆らった職であるだけでなく、更に特殊な人種であるから。
 日常的に怪しげな酒場やら裏通りやらを闊歩していて。
 そのため比較的、普通の一次職と比べれば世間知と言うものに長けていた。

 それで。オカマ君、君は一体何をしているのであるか、と尋ねられれば。
 見て判らないのっ?イイ男が居たから尾行してるのよっ。という事であった。因みに黒くてオールバック気味な逆毛の♂BSである。
 彼は。その昔からこういった類の──忌憚無く申し上げるならば、こそこそとした湿っぽい事が得意な男であった。
 シーフに転職してからというもの、その範囲は留まる所を知らず、一度など寝所に忍び込んだ事もある。
 (最も、危ういところで絞首刑になる所だったが。確か、相手はWizぽんとかいったか。子供っぽいWizardだった筈である)
 果たして。何故か、時折鍛冶師が悪寒を覚えたように震えるのは気のせいか。

 ──ここまで述べた所によると、一見どうしようもなく、またその中身もどうしようも無い彼であったが、
たった一つだけ、他人に胸を張って自慢できる事がある。良くも悪くもそれなりに人を見る目がある、と言う点だ。
 それによると、彼の目に写る♂BSは、少なくともお眼鏡にかなう程度である男らしい。
 因みに。♂シーフの脳内フィルターを被せると、道行く彼は白馬の騎士にコンバートされていたりもする。
 更に真っ赤な薔薇をその鍛冶師の周りにちりばめると完璧だ。
 ♂シーフは何時もこうやって自分の脳味噌を減らす事に執着しているのである。

 鍛冶師が振り返る度、彼は得意のこそこそとした特技(ハイディングである)を発揮し、身を隠していた。
 それが丁度20回を数える頃になって、♂シーフは考える。

 うん。間違いないわっ。彼こそ私の王子様。あの筋肉といい、手に持ってる槍といい。
 顔も及第点より上だしっ。きっと、生き残ってくれるわっ。私は、それを見ながら彼の近くにいれば大丈夫よ。

 そうこう考える内に妄想が極まったのか、何やらヤバげに目くらくらさせ、何やらヤバげに身を震わせ、
蕩ける位に熱い視線を♂BSに送るオカマ。一方彼の愛しの王子様はというと、ハンターの狙撃でも食らった様に身を捩る。
 勿論、その光景に突っ込みを入れる者などいないので、ここで語り手として突っ込みを入れておこう。
 ──なんでやねん!!あんさん、滅茶間違っとりまんがな!!、と。


 風邪でも引いたのか、俺は?それとも、冒険者としての勘が危機を告げているとか。
 止まらない悪寒に、♂BSはそんな事を考えていた。黒い逆毛がおののく様に震えている。
 最も、この島に送られる最中に取り付けられた首輪を嵌めてからというもの、
普段は働く筈の様々な勘は何故か鈍りきっているらしかったので、彼は風邪を引いたのかもしれない、と結論付けた。
 (ここまで歩いてくる途中で近づいてきた他の参加者に全く気づけなかったのだ。相当の制限をこの首輪は課しているらしい)
 まぁ、体はだるくも無ければ熱も無い。気のせいである可能性も高いだろう。

 彼の得物は、というと何の変哲も無いパイクである。カードが刺さってもなければ、特に強化されている訳でもない。
 こういった長柄の得物は使い手にかなりの腕力を要求するのが常であったけれども、その点は問題ではない。
 鍛え上げた腕力と鈍器で魔物を撲殺するのが戦闘を旨とする鍛冶師の本分なのだ。

「問題は──俺に人が殺せるか、って事だよなぁ」
 正しく問題はそれであった。彼は孤独ではあったけれども望んで人を殺す外道ではない。
 故に。彼の女怪──この茶番を引き起こした張本人である所のイゾルデに一際ならぬ怒りも覚えてはいる。
 最も半分くらいは、自分を巻き込んだ理不尽に対してだったりもするのであるが。
 だが。当然、生き残る事を望む彼にしてみれば、宗教の聖人宜しく他の参加者の毒牙に掛かる気もさらさら無い。
 という事は、人を殺すと言う事で、即ち外道一直線なのであった。

「それは宜しくない。──はてさて俺は自分の人生ゲームをどうするかね」
 所在無くなって手にしたパイクをぶんぶんと振り回してみる。
 コインでも持っていれば、トスしただろうが生憎と彼の手持ちはポリンと一緒で手に入れなければ無しである。
 ばっさばっさばっさばっさ……穂先が辺りの藪を払って音を立てる。
 こうしている内に、手から槍がすっぽ抜けて他の誰かに刺さると面白いかもしれん。
 すぽっ。ぴゅーん。ぐさっ。ギャーッ。
 …いや、やっぱり面白くない。
 考え直して、居住まいを正す。む。改めて手を見てみると、何故か握っていた筈のパイクが無い。
 顔を上げて振り向くと、びぃぃんと震えるパイクが立木の太い幹に突き刺さっていた。

「……誰よ、お前」
 で。妙に女っぽい座り方でへたり込んでいる男に彼は言う。投げ槍は偶然にも♂シーフの腰を抜かしせしめる結果となっていた。
 彼は、落ち着きのない様子でポニーテールを弄くっている。繰り返すが、オカマであった。
 しかし、偶々ツイていたらしい。

「誰よとは何よ!!危うく死ぬとこよっ!!あんた何っ?何よ何よっ王子様かと思ったらサド侯爵なのっ!!?」
「あー…すまん。悪かった」
 というか、甲高い声で一気にまくし立てられ一度に緊張感が削がれて、気の抜けたラムネみたいな返事を♂BSは返す。

「で、誰よお前」
「見てわかるでしょっ!!オカマよっ!!」
「…解りたくねぇ…」
「いやーん、クールねぇ。でも、そこに痺れる憧れるぅーっ!!」
 ♂BSの疲弊した心の呟きにヒステリックなオカマの叫びが唱和していた。

 ──こうして。果てしなく大災難に向って歩いていく所の、そのコンビは出会ったのであった。

 ⇒ to be continued!!
 (次週、西では凶悪アコたんと犬っころがっ…注意:予告と今後が違っても動作保障外です)

<♂シーフ 髪型:詩人デフォ 持ち物 ウィップ ガラスの靴 備考:我輩はカマである>
<♂BS 髪型:オールバックっぽい黒い逆毛 持ち物:パイク もう一つは不明>
525名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:24:07 ID:cdZ1xx6g
>>520
ますます読みたいと思ってしまった元グROスレ住民(1/1)

あちら今動いてない状況だし、ROネタで残虐描写ありという点では共通するから
スレのあぷろだ借りるのもいいんじゃないかと思う。

【18歳未満進入禁止】リアル・グRO妄想スレッド【閲覧注意】
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1077223333/l50
専用あぷろだ
ttp://ragnarok.reharmonize.net/live18/upload.php

>>479の作者氏もあっちの住民なのかなぁ。
特別枠で出したいキャラがいるにはいるが、同じスレから2キャラ目、
しかも他の人が書いたSSからってのは……まずいよね。
526名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:25:26 ID:qI1Wtwx6
とりあえず、ネタバラシすると、モデルは原作のカマと殺人鬼、ということで。
これもデムパが悪いんさー
527名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:28:02 ID:70ri3jk.
アナザー:実験

♀セージは森の中を駆ける
賢者らしく冷静であるべきのその頭脳は道中で見たむごたらしく殺された死体のせいで恐怖に満たされていた
わき目も振らず、目的地も決めず、ただの小娘のように泣きながら駆ける
息も切れ足が震えそれでもなお恐怖に押され走り続ける
どれほど走っただろう。森の先に小さな小屋が見えた
迷わず駆け込むと、緊張しっぱなしだった足は直ぐに言うことを聞かなくなった
だがそこには先客がいた。♂ウィザードらしき人物が何かの準備をしているようだった
誰かがいる、逃げないといけない。そう思っても一度止まった足はがくがく震えるだけで動いてはくれない
男は入ってきた何者かに気がつくと、そちらをみて口を開いた

「ちょうど良い、君が一人目です」
「……え?」

目の前の男が何を言っているのかわからない
一体何が一人目なのか
それを問う暇もなく彼女はユピテルサンダーを受けて意識を失った



程なくして彼女は寒気を感じて再び目を覚ました
どこかに仰向けに寝かされているのか背中は冷たく全身に生ぬるい空気が絡みつく

(……これって…!?)

どうやら木のテーブルの上に全裸で縛り付けられているらしい
動こうにも先ほどの電撃でロクに体が動かない

「おや、もう目が覚めましたか」

テーブルの脇では♂WIZがコンバットナイフを手に持ち立っていた
抗議しようとして口にも布らしき物が押し込まれているのに気づく
♂WIZが手にしたコンバットナイフにエナジーコートの応用だろうか青い光がともる

「さあ、実験を開始しましょう」

ナイフに写った恐怖に固まった自分の顔。それが♀セージが最後に認識できた自分の姿だった






「なかなかに有意義な実験でした。ご協力感謝しますよ」

綺麗にパーツごとに分けられ整頓されたかつて人間だったモノを相手に♂WIZはにっこりと微笑んだ

「これで人体の基礎はだいたい把握できました。書物での知識はありましたが、実践出来たことは非常に喜ばしい」

濃厚な血の匂いが漂う中だというのに、♂WIZの顔には興奮も嫌悪もなく、ただ喜びだけを浮かべていた

「さあ、それでは次を探しにいくとしましょう。次は男の実験体が手に入ると良いですねぇ」

もう用済みになった実験体には興味は無いとばかりに小屋の外に出る
その頭の中には、もうすでに次の悪魔のような実験が構想を始めていた


<♂WIZ 島中部の小屋をベースに行動開始>
<所持品:コンバットナイフ、片眼鏡、青箱二個>

<♀セージ死亡 所持品は一切未開封で♂WIZの所持品に>

<残り45名>
528名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:31:25 ID:Gb3gObcU
こっち系のキャラはまだ出ていなかったので書いてみました。
前回の逆毛アコとは違い直接ROに関係あるというわけではありませんので
まずかったら是非是非指摘お願いします。

-------------------------------------------------------------------------------
026 BR黙示録マジ

ざざーん。ざざーん。
大きな波が断崖絶壁の岩に当たっては砕け、無数の泡となって消えてゆく。
その様子を上から寝そべりながらぼんやりと眺めていた男が一人。
「ここから飛び降りたら、空をも飛べるかもしらん……」
そんなことを呟いて寝返ると、海の青から今度は空の青が男の視界を埋め尽くした。
「下も青けりゃ上も青、そして俺の顔も見事に真っ青ってか!
 …あーちくしょう!なんだってこんなことになっちまったっていうんだよー!」
駄々っ子のように足をバタバタさせながらこの男…♂マジは一人で騒いでいた。
「大体よー、1年もWIZにもセージにもならずにふらふらしてた奴が
 いきなりマジシャンギルドに呼ばれるってことにおかしいって思わなかったのかよー!
 今まで出向いたことなんて一度もなかった癖になんで今更いっちまったんだよ俺のバカ!」
一頻り騒いだ後に♂マジはまた寝返って、先ほどのように岩に当たっては消えてゆく波を眺めていた。

……ゲフェンの街にカプラの空間転送サービスを使って降り立った時、薄々嫌な感じに気付いてはいたんだ。
普段から静かなこの街だけど、その時はまるで人が全て消えてしまったかのように気配を感じなかったことに。
1年前俺をマジシャンに転職させてくれたおねーさんが蒼白な顔をして俺を待っていたことに。
そして何より…おねーさんの後ろから現れた白い格好をしたこいつが……この嫌な感じを生み出していることに。
全身の毛が逆立ち、『こいつはヤバイ!』ということを本能が知らせていたが俺は動くことが出来なかった。
本能よりも、頭脳が……思考が全て諦めることを選択していたんだ。こいつには敵わない、と。

「で、こうなっちまったわけだ……どうすりゃいいんだよ、人殺しなんてモヤシの俺には出来ねえよぉ…
 とほほ、ほんとにここから飛び降りちまおうかなぁ…」
と、途方に暮れていた♂マジは支給品の青箱を思い出し寝そべったまま袋を漁り一つだけ青箱を取り出した。
小さな箱は思ったより重量感がある。♂マジはむっくりと起き上がり、やがて蓋に手をかけた。
「これで勝負は、俺の運命は決まる…南無三!」
そして♂マジは、箱を……運命のトビラを開いたのである。

「なんだこれ?サイコロ…?」
箱の中には3つのサイコロ、いやサイコロと呼んでいいものなのか怪しいものが入っていた。
骨を削って出来たような粗い立方体。だが、それよりも遥かに目を引くまるで血のような一面一面に彫られた……
「1しかない…どの面も1しかないサイコロ……?」
♂マジがその3つのサイコロを右手に持ち、ぐっと握り締めた瞬間。

♂マジに電流走るっ………!

    ざわ…

           ざわ…

「ああっ……!そうだ…俺は何を考えていたんだっ……!」
♂マジは目を見開いて、おもむろに立ち上がり考え込むようなポーズで崖の上をうろうろ歩き始め考える。
「何が空を飛べるかもしらんだ……そんなことが人間にできるはずがない……!
 そんなことをしても死ぬだけっ……無駄死に……無意味っ………!
 考えろ、考えるんだ……俺は今何をするべきなのかを………!」
そして♂マジが崖の上をぐるぐる回ってしばらくした時のことであった。
「よし……よし……現状の整理はこんなところか…。
 このゲームに生き残るには、二つ……参加者をけり落として最後の一人になるまで生き残ること。
 そしてもう一つは、このゲームの元凶……あの道化師を倒し、この島から脱出すること。
 どちらも可能性は限りなく0に近いが、このゲームを生き残る為には必ずどちらかを選ばなければならない………!
 生き残るんだ……生きて、生きて戻るんだっ………!!ぐっ…ぐぐっ……」
♂マジの目からぼろぼろと涙が流れては落ちてゆく。
「俺はやはり人を殺すことなんて、憎んでもいない人を殺すことなんてできない……。
 だったら俺がすることは一つしかない………仲間を、生き残る仲間を探すっ……!探すんだっ……!」
涙をこすり♂マジは袋を担いで島の奥のほうへと歩き出した。
右手のピンゾロサイコロをしっかりと握り締め、まだ見ぬ仲間を求め彷徨うのであった。

<♂マジ>
現在位置−断崖絶壁の海岸付近(A-6)
所持品−青箱(未開封)、ピンゾロサイコロ3つ
外見特徴−長髪 顔色が悪い
備考−JOB50 仲間を求めている
529名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:31:44 ID:70ri3jk.
とりあえず>>523を参考にしてグロ描写部分抜いたの投下
まー抜いたところは濃厚なグロというより月○とかfa○eとかの残酷描写みたいなものでした
そんなのでもよろしければあっちのろだに投下しておきますが
530名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 16:37:59 ID:cdZ1xx6g
>>527
イイヨーイイヨー
是非とも該当部分のうpキボン

>>524のオカマシーフとか>>528のカイジ(だよね?)マジとか
アナザーにしとくには惜しいキャラどんどん出るね。
俺のを見直すとキャラ立て弱くてだめぽorz
531530sage :2005/11/08(火) 16:44:07 ID:cdZ1xx6g
>>528は本編だっての。落ち着け俺。
532名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/11/08(火) 16:56:41 ID:BEjgUUjA
26話 黄昏ベイビー

 ―――ばさばさ、ばさ。
 フェーンと呼ばれる烈しい熱風が、しゃがみこんだ私の髪を強く吹き流す。
 右手でそれを抑えながら、私は自身が潜んでいる岩場の影を、じっと凝視していた。
 腰まで伸びた、紺碧の長髪。日に照りかえって新緑のように萌えるそれが、この砂漠では目立つ目標にしかならないことを、私は理解していた。
 露出度の高い服装は、この熱気の中では都合がいい。しかし、砂漠の気候は、昼夜では完全に逆転する。
 日光の照射する今はまだ天国のようなものだ。真に恐怖すべきは、凍て付く冷気に侵食される、夜。それまでに、この灼熱から抜けねばならない。

 狙う時間は、夕刻。黄昏に乗じて、この砂漠を抜け出す。オレンジに展開される世界では、私の姿も少しは黄砂にまぎれるだろう。
 それまで、頭を整理する時間は十分にある。

 ポータルの閃光を抜けて、しばし。私が転送されたのは、広大な砂漠の一点だった。逡巡するのは当然だったが、幸いにも岩場が近く、上れば滾々と湧き出る泉も見当たった。おかげで熱気にやられるということはなさそうだったが、寒さをしのぐ場所はない。岩場の天頂から、かろうじて北の方角に密な森林が広がっているのが見て取れた。時間を狙って、そちらに移動しなければ。

 ・・・さて、しかし。
 私が今頭を捻らせている問題は、それとはまた少々違うものであった。

 「・・・どうしたものか。」

 先ほど珍妙な男によってもたらされた、二つのマジックアイテム『古く青い箱』。
 封神具とも、ガラクタ箱とも称されるそれ。かつて、世界を又に架けた冒険を繰り広げていた私の目の前に、それは幾度と無く現れた。
 魔物の懐中。異国のダンジョンにて倒れたものの手の中。商人の引くカートに満載されたもの。
 開ければ何が入っているかはわからない。干戈か林檎か、はたまたゼロピーと呼ばれるゴミ屑か。これを使ってギャンブル間隔で自分の運を試す者も多く、なかなかの価値を以ってこれは・・・通称『青箱』は取引されていた。ある長者などは、コレを使って数十、はたまた数百Mもの資産を築いたとも聞く。
 だが、小さな頃から、理論系統から逸脱したもの・・・神や霊魂、運といったものを信じなかった私は、それを手に入れるたびに、友の手に譲渡したり、商人相手に売りつけてばかりいた。
 しかし今は皮肉にも、その奇天烈で趣味の悪い二つの箱が、私の命運を握っている。

 コトリ。躊躇無く、一つを手にする。そして、音に細心の注意を払いながら、ゆっくりとそれを開いた。

 「・・・・・・くっ・・・・・・」

 四角く、黒い、無機質な漆黒の塊。
 これは・・・音声記録用の小さな機械・・・通称『トーキー・ボックス』と呼ばれているモノだ。そういえば、街中でコレを使って悪ふざけしている青年を見たことが幾度かある。確か、手練た弓手にしか使用できないように細工されているという、だがその割には子供の遊び道具にしかならないような道具。トラップの一種らしいが、そもそも賢者を目指している私にとっては興味の対象にすらならない。
 ため息を落としながら、私はもう一つの箱を手に取った。
 無神論者だが、今は祈りすら胸中に浮かべて、私はそれを開けて―――


 ―――血糊にも似た、夕日に照らされた鱗雲。見上げる私の目は、今どんな色を浮かべているのだろうか。

 つと立ち上がると、斜めに延びた影から頭を出さないように気をつけて、私は周りを注視する。見当たる影はない。
 ハードな運動に慣れない魔術師。往々にして私も、日ごろの運動不足が祟ってか、長距離走には自信がない。だから、もしもの時のために・・・いつ殺戮者に見つかっても大丈夫なように、常に呪詛の祝詞を口ずさみながら、砂踏む音をもたてないように、慎重に歩き始めた。フリーキャストと呼ばれる、セージにしかない特権の一つ。これと、詠唱中の呪文を阻害する、スペルブレイカーの技。そして、竜言語(ドラゴノロジー)と呼ばれる、真理へと続く知識。これが、武器を上手く扱えない私の武器。

 ・・・・・・この、理不尽な殺人ゲーム。独楽の一つとして配置された私が取るべき行動は、冷酷な殺戮者(マーダー)となるか、それとも隠遁者として最後まで争いを見守るか。まだ答えは出ていない。とりあえず、信頼できる友を見つけなければ。できれば、この無駄な玩具を活用できるハンターだと良いのだが・・・。


 空を見上げる。まだ、夜は遠そうだ。


 護身用に携えた金色の刃先。幸運剣と呼ばれるそれを見つめながら、奇妙な命運の中にある幸運な自分を信じるしか出来ない私は、無力なのだろうか。
 それとも・・・。


 <♀セージ>
現在位置-南東の砂漠(G-8)
所持品-幸運剣、トーキーボックス×1
備考-フリーキャスト・ドラゴノロジー・スペルブレイカー習得 全ボルト系習得五色セージ


――――――――――――

 書き始めて、投稿する直前にアナザーで殺される♀セージを発見(´・ω・`)
 本編でも死んじゃうんかな?と不安になりつつ投稿。初めてのRoワですよろすく(*ノωノ)
533513sage :2005/11/08(火) 16:58:52 ID:PamgwMBw
>>521
冒頭に場所がちゃんと書けているはずなのに抜けているので訂正お願いします

>>513 023.Servants ♂アコライト、ジルタス どこかの海岸
534532 :2005/11/08(火) 17:00:37 ID:BEjgUUjA
身体的特徴書き込むの忘れてた(´Д`;)

身体的特徴-緑髪のロングヘアー

です・・・。
535名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 17:18:56 ID:gOFUZTqg
未登場キャラクター

スパノビ ♂
剣士   ♂
マジ   ♀
ウィズ  ♀
ローグ  ♀
BS    ♀
萌えスレ 2枠
フリー   3枠


そろそろ本格的な殺し合いが始まるのかな、ドキドキ。

>>528
哀れな・・・・・・・・悲しいほどの ・・・・偽善者ぶり・・・・
殺すことなんてできないだの・・仲間を探すだの・・・・
いったいどこをどう突っつけば・・そういう考えに至るのか・・・・?
完全にいかれている・・・・!妄想もいいとこっ・・・・・・!
しかしその妄想に・・・・・・俺だけが言ってやる・・・・・・・・GJ


>>532
儚げな♀セージにハァハァ
生み出したキャラの行く末を委ねるのもリレー小説の醍醐味ですよね。
536名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 17:45:00 ID:RjWbjDjw
027騎士道志望

木を削る音が森に響く。

かしっかしっかしっ。

少年はその音を聞きながら少し前、一週間程度前の自分を思い出す。

かしっかしっかしっ。

自分はいずれは街を、世界を護る騎士になりたい。

かしっかしっかしっ。

その為の修練、その為の訓練。

かしっかしっかしっ。

相手を殺す為ではなく、生かす為の訓練。

かしっかし、か……。

不意に木を削るナイフが止まる。

「これも、修練なんですか?マスター」

少年は木々の合間から見える空を仰ぐ。

とても高く澄んでいる空、喉かな景色、と言うべきだろう。

喉かな景色とは裏腹に行われる、似合わない茶番。

少年は考える。

「僕に、果たして護る事はできるのかな」

少年は考える。

「力があれば、できるのだろうけど」

少年は考える。

「それだけの力…果たして僕にあるのか?」

やがて少年の持っていた木が一振りの木刀となる。

「よし……これで完成だ」

両手で握り軽く振るうとヒュンと風を斬る音がする。

ナイフを鞄に仕舞うとかわりに鞄に入っていた鉢巻を取り出しぐっと頭に巻く。

「よし、行こう、護るために」

少年は全てを護る為にその一歩を踏み出した。

<♂マジ>
現在位置−島の中央部の小さな森(E-5)
所持品−手製の木刀、s4ナイフ、熱血鉢巻
外見特徴−ノビデフォ髪
備考−JOB45 両手剣剣士
537名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 17:58:12 ID:IMh098B2
>>536
たぶん、コピペしたのを直し忘れただけだと思うんだけど確認を。
♂剣士だよね?
538名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 18:02:30 ID:70ri3jk.
>>530
あっちのスレのあぷろだに上げておいた
元々そっち方面は専門じゃないから期待しすぎないようにね
539名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 18:17:27 ID:pRr9r6/w
028 うつつかまぼろしか


周囲を木々に囲まれた林の中。

「あなた……私も、ついにここに来ました」

オーラをまとった♀WIZが足元にロザリオを置き、左手の薬指にはめられた指輪にくちづけしてつぶやいた。
所持品は全て没収されたが、はずすことのできない祝福された結婚指輪だけは残っていた。
しかし、この指輪にはもう本来の効果はない。

夫であるプリーストは、前回のBRでGMジョーカーに殺されたから。
夫は戒律破りの殴りプリーストだった。
それでも、不正が嫌いで自分の身よりも他人を案じ、殴りである以外はプリーストとして申し分ない性格だった。
自分のようなAGIWIZを拾ってくれたのも、きっと最初は優しさからだったのかもしれない。
……そう、その性格。
それが災いしたのだろう。
BR法にも前面を切って反対していたために、ゲームへ送られてしまった。
そして……開始直後に、真っ先にジョーカーに反抗して殴りかかり、バルムンクで真二つにされた。
一瞬の出来事だったそうだ。

「私は、あなたのカタキをうちます……だから、見守っていて下さいね」

♀モンクが飛び掛ったときにも自分も、それに続きたかったが周囲を巻き込むことを考えて必死で抑えた。
……敵は、GMただ一人……他者を殺したくはない。

「この首輪は……絶対はずせるはず。そのためには……仲間を探さなくては」

♀WIZは幼いころからある悪夢を見ていた。

その夢は。
現実味がないのになぜか生々しく、あまりにも凄惨で悲劇的だった。

夢の中では自分はGMで。
ミッドガルドそっくりの箱庭を作り、そこでBR法のごとく殺し合いをさせていた。
愛する人を下僕のように使い、苦しませていた。
強制暗示に精神改造。そして肉体改造と、人為的に殺人者を作り、疑心暗鬼を募らせる。
人々が、自分の思うままに殺し合いをするのを笑みを浮かべて自分は見ているのだ。

しかし、それも長くは続かない。
人々が枷をはずし、逆襲してきたから。

放たれるGX、突き刺さる短剣。
バリスタからの強烈な矢の一撃……。
そして、消える意思。

「きっと、あの夢のように……できるはずだわ」

死ぬことは怖くない。
愛しい人のもとへ行く事ができるから。
でも、ただでは死なない。
この馬鹿げたゲームを破壊してから……

<♀WIZ 現在位置 G4 所持品ロザリオ(カードは刺さっていない) 青箱(未開封) 外見特徴−WIZデフォの銀色。備考−LV99のAGIWIZ>
540539sage :2005/11/08(火) 18:19:16 ID:pRr9r6/w
結婚指輪は、ただの銀色の指輪です。
先のほうに出てきたクルセさんも持っていたようでしたので、そのまま持たせてしまいました。
541536sage :2005/11/08(火) 18:32:44 ID:RjWbjDjw
おうのう・・・
忘れてました♂剣士です、はい・・・
542名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 18:33:24 ID:cdZ1xx6g
>>538
読ませてもらいました。簡潔ながらも雰囲気が出ていて良かったです。
まあ、本当に苦手な人もいるからギリギリラインではありますね。難しい。

>>539
う、生まれ変わり!? 未亡人なのと併せて(*´Д`)ハァハァですわ。
543名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 18:34:24 ID:rdQqlZeo
>>538
乙&GJっす!
想像してたのよりもソフトで助かったよ。これならお子様にも安心し(ry

>>539
奴なのか!? 奴の生まれ変わりなのか!?
♀剣士もあの人っぽいし、今回は前世ネタが盛り込まれてて自分的にかなり燃えです!
GJですッ!

あと皆、気づいているかもしれないけど、お話のナンバリングがズレてます。
>>539氏は029なので、次の方は030ですよー
544536sage :2005/11/08(火) 18:44:11 ID:RjWbjDjw
ってまたもやしまった・・・
E-5じゃなくてE-7です、すみませぬ・・・
あ〜、もう色々と確認不足でごめんなさい・・・
545名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 20:24:02 ID:D5IA0Fp.
018 修羅の男


「新たな指令よ」
聞きなれた声。だが、どこか不安気にも聞こえた。
彼女が言うには、なんでも本来正式な職業ギルドにくるはずの通達がなぜかこの非公認のアサシンギルドにもきたらしい。
通達の内容は、簡潔にすると「ギルドの代表者同士で殺し合いをして来い」というもの。
そしてその代表者にオレが選ばれたとのこと。

説明を終えて何か言いたそうな相方を制して承諾した。
もとより指令を断ったことは今までもなかったし、
それに参加することで「あの男」の情報も得られるかもしれないと思ったからだ。
「そう、わかったわ。じゃあもう止めないけど、無事帰ってきてね。」
「大丈夫だ」


こうしてオレはこの海岸へ飛ばされてきた。
周囲に気配が感じられないことを確認し、
まずは支給された2つの青い箱を開けてみることにした。

まず1つ目を開けると、ビンが割れないよう丁寧に包まれた緑ポーションが5個。
ないよりはマシかと一瞬思ったが、毒に冒されたときのことを考えるとこれは十分「当たり」の部類に入るだろう。
仮にここで黄金なんか引き当てても、それは無用の長物である。
そしてもうひとつを開ける。
中身は一見ただのサングラスだった。
だが何気なく光に透かして見るとうっすらと馬のような像が浮かび上がる。
「これはもしやカードが挿さっているのか!?」
そのアイテムの珍しさに驚いたが、冷静になって考えると、有用さで言えば緑ポーションの方が上であることは否めない。

そうやって残りの支給品を確認した後、先ほどのサングラスをかけてみる。
ここは日差しが決して弱いわけではないので、そういう意味ではこれもそこまでハズレではなかったようだ。
「行くか…」
そう呟いて、その男はゆっくりと歩き出した。


<グラサンモンク(仮) 現在地:どこかの海岸 所持品:緑ポーション5個 インソムニアックサングラス
 備考:特別枠 ※金剛、指弾、阿修羅、ヒール使用可能>
<参考スレ:【18歳未満進入禁止】リアル・グRO妄想スレッド【閲覧注意】
 作品「雨の日」よりモンク(♂モンクと区別するため便宜的にグラサンモンクと表記) >
<残り47名>
546名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 20:25:26 ID:D5IA0Fp.
>>479
一晩経ったら規制解けてました。ありがとうございました。
あぷろだのほうはろだの趣旨に反しているので消しておきます。
547名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 23:22:38 ID:GKSrIst2
今更だけど、2回目のBR終わったら人気投票とかやりたいね。
と、ふと思った。


そして気付く・・・♂プリ、聖職者帽にまやぱーぽーC・・・
まやぱーぽーCはアクセしCですぞ(;・ω・)ヤ、ヤボナノカ・・・?
548名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/08(火) 23:49:12 ID:pf/rO6L.
>>547
裁判長!
OWNのカードリストだとアクセサリ用ってなってますが、
ROM776の新カードリストだと、マヤパープルCは兜挿しになってます!
つ【http://776.netgamers.jp/ro/data/Cardnew01.html

人気投票もやりたいですね。
誰が一番人気が出るか、今から楽しみだったり。
549名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 00:02:23 ID:Imi.buWs
わずか一日でこの加速っぷり、いかに書きたい人が多かったかを物語るようですな

さて、日付が変わる前に議題提出…ってログ漁っている間に日付変わってるな

・投降規制は1日にするべきか3日にするべきか
 以下問題になりそうなのでそろそろ明文化するべきではないかと思う

1日派の意見 >>520>>522
3日派の意見 >>508-512

個人的には>>522氏の折衷案がいいかなと
550名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 00:03:39 ID:DVimI9e6
>>549
な、なんだってー?!
・・・しかしROの中でも存在するかどうか怪しいし、検証もできないし・・・
これはこれでいっかぁヽ(゚∀゚)ノ

1回目終わった時に第1回投票やってもよかったなぁと思いつつも何今更言ってんの俺状態
今は頑張って自分も書くぞうHeHe...
551名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 00:06:14 ID:yIkKEfEA
029 堕ちたる勇者

GMジョーカーに向かってGM森は言った。
「しかしあんたも思い切った事するねぇ〜あいつを出すってことは血の雨が降るぞ?」
GMジョーカーはしばらく虚空を見つめた後、芝居かかった声で答えた。
「アハハハハ!それこそが私が見たいものですよ。くぅ〜早く見たい!」
今から始まるショーが楽しみで楽しみで仕方が無く、子供みたいに地団駄を踏む。

「しかし、ジョーカー様。精神支配が解けた場合、今度はうちらが危ないですよ?」
こいつの欠点は頭は切れるが心配性がということだ。GM森はその逆だが。

「くどい!そしたらまた精神支配するのみですよ」
その者はこのバトルロワイヤルが始まった時、俺の詩はこんなことを
させるために詩ってきたんじゃない!というような事をひどいアクセントで
言いイゾルデのところに詰めかけてきた。

確かその男は遥か昔にGM秋菜と呼ばれる者のバトルロワイヤルで
優勝し、その時の体験を元に詩を作りこの世に広めてきた。

「だけど皮肉なものですねぇ。それがイゾルデの耳にも入りこのバトルロワイヤルを
彼女が思いついたのですから・・・・・・ヒッヒヒヒ」

とにかくそいつを取り押さえるのには手を焼いた。
GM三人がかりで捕縛し、そして精神支配するのにさらに三週間かかった。

「だが、ようやく実戦投入できた!彼の強さを楽しもうじゃないかっ!」
そうGM森とGM橘に告げると彼らはニヤニヤしてこう言った。
「いい趣味してるぜ」&「いい趣味してますよ」


男は力に溢れていた。オーラをトーガのように纏った強靭な肉体。
眼光は鋭く油断の一片さえ見当たらない。
今や完璧な殺人マシンと化した男は頭痛に耐えながら変なアクセントでつぶやいた。

「コ、ロ、ス。アタ、マガイ、タイノ、モナ、ナナ、ナ、オル」

青箱からはエレキギターとソードブレイカーがでてきた。

今、彼がいるのは森の中。
そしてやや遠くの小屋の前に♀バードが。
その木の上には♂バードが居るのが見える。
どうやら監視をしているようだ。
普通なら弓を持っている相手に接近戦を仕掛けるのは無謀であるが
彼にはそれができる。
そして何より強い衝動に突き動かされていた。

「ア、アノユミ、、、ホ、シイ・・・・・・」

何かバードが手に持っている弓に特別な感情でもあるのだろうか?

男はすくっと立ち上がるとエレキギターを構え、そしてソードブレイカーを
腰に刺し突進した。

二人がこちらを見て驚いているのが見える。
だが遅い。

「ソ、ソノユミ、ヲヨ、ヨ、ヨコセエエエエエエエ!」

<♂バード 現在位置 G5 所持 エレキギター ソードブレイカー
外見特徴−精神支配されており一定時間で頭痛を起こす。備考−LV99のAGI-DEX二極>
<参考スレ:【殺し合いは】バトルROワイアル 四冊目【終わらない】>
<残り47名>
552550sage :2005/11/09(水) 00:12:58 ID:DVimI9e6
レス番間違いっ、>>548さんでした・・・と書き込もうとしてるうちに新話が!
この♂バードは前回優勝者であるバードで、このスレからの特別枠参加ということですかね?
あと・・・♀バード→ダンサーのことですかね・・・?
どちらにせよ、彼等の現在位置は「島の北部」となっており、それがG-5にまで移動しているのは
多少不可解な点を感じるのですが、そこは修正点では・・・?
553名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 00:19:46 ID:yIkKEfEA
すみません♀ダンサーでした><
それとG-5は確かにおかしいのでF-3に直します。
F-3にちょっとした森があり小屋があるという設定でお願いします。
♂バードはこのスレからの特別枠参加なのか小説枠参加なのか
分からないのですがこれは特別枠参加でいいんですかね?
小説枠で参加できるならFREE枠を残したいですが・・・・・・
554550sage :2005/11/09(水) 00:37:15 ID:DVimI9e6
他の皆様の意見も仰いでみないと、自分ひとりでは何とも。
しかし既に♂バードが存在している現状、何かしら名前を変えるなりの工夫は欲しいところ。
また第1回ROワの存在を肯定している内容ですが、その場合時間軸はどうなっているのか、
遥か昔に〜というくだりがあるが、今作はその何年後という設定なのか。その場合バードの年齢はどうなるのか。
(今作設定のイザルテが開いた)第1回目のロワイアルの時点で既にこのゲームの存在は知られていたことになりますが、
多少そこにも違和感を感じるものがあります。
GM達の目的がただこの殺戮劇を楽しむだけということにすりかわっている部分など、
多少気になる点は他にも見受けられます。

ソレ以前に、「第1回ROワと世界を繋げてしまう事」、「その参加者を登場させる事」自体がNGとなる可能性も高い事を了承された方が良いかと思われます。
個人的には現状のままだと最低、加筆修正が必要かと思われますが、他の方々は如何なものでしょうか・・・。


あ、あと細かい部分指摘すると、話数は030ですよ(>>543)。
555名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 00:54:58 ID:0PLmp/Ss
>>551
うーむ。第一回のBルートの彼ですか。
元の参加枠のバードと読み手さんが混同しそうですし、
装備も優遇され過ぎているような気がして個人的にはちょっと……な感じですね。

>>554氏の指摘された部分の問題や、
GM橘やGM森が006で見せた行動の伏線が消化できてない感じですし、
やはり大幅な加筆が必要になってしまうかも。

まぁ、意見だけではアレなんで、NGになったお話投下ー
556555sage :2005/11/09(水) 00:57:33 ID:0PLmp/Ss
NG.思惑


「……どうも、おかしい」
広くはないが狭くもなく、それどころか窓すら無い。壁にかけられた燭台だけが唯一の灯りという殺風景な執務室の中、分厚くファイリングされた参加者たちの名簿を読み返していたピエロ帽の男――GMジョーカーは、形のよい眉をひそめた。
参加者たちに見せた残酷で軽薄など受けの笑みは、そこにはない。この男にも人並みの感情があったのかと思わせるほどに、その顔は不快感をあらわにしていた。
「まったく、愉快ではありませんね。ええ、不愉快です。不快です最悪です」
GMジョーカーはファイルから二人分の書類を抜き出すと、机の中からもう一冊――こちらはやや薄い――ファイルブックを取り出して、他の監視者が詰めるラウンジへと大股で向かっていった。
ラウンジの扉を押し開け、GMジョーカーはそこにいるはずの二人組を探した。
「ちょっとお話を伺ってもよろしいですかな? GM橘さん、GM森さん?」
GMジョーカーの呼びかけにゲームを監視していた二人の男たちが、驚いたように振り返った。
「な、何用ですかな……GMジョーカー」
「ああ。席は立たなくて結構ですよ。そのまま座って、私の質問に答えてくださればいいんです」
にっこりとGMジョーカーはGM橘たちに笑みを見せた。哀れな参加者たちに向けたのと同じ、仮面のような微笑を。
「質問……とは?」
「ええ、これのことですよ」
銀縁眼鏡の奥から睨みつけてくるGM橘の前に、GMジョーカーは抜き出したファイルを突きつけた。
そこに書かれていたのは、♂騎士と♀プリーストの項目だった。
「貴様、何を言ってるんだ! 私にはさっぱり分からんぞ!?」
GM森が激昂して椅子を蹴って立ち上がる。その隣でGM橘が小さく「この馬鹿め」と舌打ちした。
この態度だけで充分に確証は得たが、GMジョーカーは気づいてない振りをして続けた。
「私が事前に騎士団と教会から受け取ったこのファイルと、あなた方にまとめてもらったこのファイル――どうも齟齬があるようですが……どういったことですかな?」
薄いファイルを彼らの前に放り投げ、GMジョーカーは小首を傾げてみせた。年端も行かない少女なら、その仕草は愛らしいと言えたかもしれないが、冷たい微笑を浮かべた男が見せる仕草としては、これ以上に威圧感のあるものは無い。
「……いえ、存じませんね。確かに私が受け取った資料には、彼らの名前が書いてあったと記憶しておりますが」
「そ、そうだ。その通りだ」
GMジョーカーの静かに威圧を含んだ問いかけに、GM森は見るからにうろたえていたがGM橘は普段と変わらぬ平静さで答えた。
「ほう。では、彼ら二人が今、同じ場所にいることもご存知ではないと?」
「そんなものは偶然でしょう。移送方陣に乱数移動の呪を付加しているのですから、偶然、彼らが同じ場所に辿り着いてもおかしくはない」
「彼らは元から顔見知りのようですが?」
「元々、このゲームは各ギルドのはみ出し者や落伍者を集めているんですよ。類は友を呼ぶといいますから、それで顔見知りなのでは?」
「つまり、これはすべて偶然で、あなた方二人はまったく知らない……と仰る?」
「ええ、残念ながら」
沈黙がラウンジに落ちる。この場に詰めている一般兵士たちにも、この場が静寂と見せかけて一触即発の雰囲気を孕んでいることは明らかだった。
「……そうですか。ならば、仕方ありませんね」
だが、その沈黙を破ったのはもたらした張本人のGMジョーカーだった。
兵士たちの安堵の溜息が漏れる中、彼はダンスのステップのように軽やかに踵を返して扉へと向かった。
「あなた方お二人が知らないのであれば、これは仕方の無いことでございますな。知らないことは分からない。分かっていたら知っている。いやはや、これぞ真に名言の中の名言でござい」
慇懃で滑稽な口調で、ピエロの帽子をかぶったGMは歌う。そして扉の前で、彼は喜劇的な優雅さで振り返った。
「つーことは、てめえらが書類の不備もロクに読めねえ無能だって事だよな?」
「――なっ!?」
ラウンジのすべての人間が彼の暴言に驚愕していた刹那の間に、GMジョーカーはGM森の眼前に立っていた。それは、開幕の際に♀モンクが見せた残影と呼ばれる歩法そのものであった。
「き、貴様ぁッ!」
GM森が逆毛をさらに逆立たせ、拳を振り上げる。しかし、GMジョーカーは優しささえ感じられる動きでGM森の胸元に掌を当てた。
「――破ッ!」
普段の彼からは想像もつかない裂帛の気合が迸り、肉塊を鉄板で思いっきり打ち据えたような異音が響いた。
たったそれだけだった。
それだけなのに、GM森は目から耳から鼻腔から口腔から――身体中の穴という穴から体液を噴いて、前のめりに崩れ落ちた。瞬く間にGMの白装束はどす黒く染まり、床に赤が広がってゆく。
本来ならば、殺戮ゲームの渦中にありながら主催者側という最も遠い場所にあるはずのラウンジに、濃密な死の気配が満たされてゆく。
「お、おのれ――っ!」
恐慌の一歩手前、顔面を蒼白にしてGM橘が叫んだ。腰に下げた魔剣バルムンを、さすがはGMというべき手練でGMジョーカーへと繰り出す。魔力の熱を帯びた神速の切っ先が、GMジョーカーの顔面に迫り――
「オートカウンター!」
左手であっさりといなされた。突き出される剣の腹を裏拳で叩き、その軌道を逸らしたのだ。
それでもなおGM橘はGMジョーカーの首を狙うべく剣を引き戻す。だが、それよりも速く、鋭角に振り落とされたGMジョーカーの右拳が彼のこめかみを文字通り抉っていた。
致死的な一撃に側頭部の左半分を潰され、GM橘が独楽のように宙を舞う。GM森の死体の上に落下した彼は、しばし健気に痙攣などしていたが、それもすぐに止まる。
元同僚の死体を冷ややかに見下しながら、GMジョーカーは深く嘆息した。
「はぁ……どうせ、闇賭博の胴元でもやってたんでしょう。小遣い稼ぎなら、余所でやってくださいよ。まったくもって迷惑千万。あ、そこの君、この汚いゴミを片付けといてくださいましな」
恐怖に身を固まらせている兵士の一人に指図して、GMジョーカーはラウンジから出て行った。
執務室に戻る廊下を歩きながら、叩き殺したGMたちの思惑を想像する。
大方あの二人は、♂騎士と♀プリーストが勝ち残れるように陰で細工する気だったのだろう。支給品は♂ローグに与える袋を選ぶ際に自分がチェックしたから問題はないが、他に何か仕掛けている可能性もあり得る話だ。
ならば、ゲームの進行に支障きたす前に、彼らをBANしてしまうべきか。
「否。アドリブ無きはただの脚本に過ぎず、アドリブこそが名優を創る――予測のつかぬ惨劇ならば、それも尚更」
三日月のようにつり上がった唇から漏れるのは、仮面ではない血の通った暗い笑み。
「これは、女王陛下のために捧げられた即興劇。美しく麗しく理知なる陛下の無聊を慰めるためだけの道化芝居。舞って回ってくるくる狂う、狂気と疑念の舞踏会。惨殺と憤死で彩られた血塗れの博覧会――」
雨垂れのごとき微かな笑いは、次第に強く大きく哄笑へと変わってゆく。
「さあさ、皆様。愚者と道化と狂女が織り成す血と涙と嗤いと死の惨劇をとくとご覧あれ!」
GMジョーカーの高笑いは、いつ果てることなく続いていた。


<残り46人>

----
チラシの裏。
伏線回収話を考えていたら、GM橘とGM森が単なる小悪党になっちまった。
まぁ、その……思いっきり『無能』と罵れたからいいやw
557名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 01:31:48 ID:yIkKEfEA
030 堕ちたる詩人

GMジョーカーに向かってGM森は言った。
「しかしあんたも思い切った事するねぇ〜あいつを出すってことは血の雨が降るぞ?」
GMジョーカーはしばらく虚空を見つめた後、芝居かかった声で答えた。
「アハハハハ!それこそが私が見たいものですよ。くぅ〜早く見たい見たい!」
今から始まるショーが楽しみで楽しみで仕方が無く、子供みたいに地団駄を踏む。

「しかし、ジョーカー様。精神支配が解けた場合、今度はうちらが危ないですよ?」
こいつの欠点は頭は切れるが心配性がということだ。GM森はその逆だが。

「くどい!そしたらまた精神支配するのみですよ」
その者はこのバトルロワイヤルが始まりちょっと経った頃、こんなゲームを
何故また繰り返す!イゾルデと会わせろ!というような事をひどいアクセントで
しゃべりながらプロンテラ城に詰めかけてきた。

確かその男は10年前にGM秋菜と呼ばれる者のバトルロワイヤルで優勝した。
そして、その時の体験を元に詩を作りこの世に広めてきた。
だからこそ、このようなゲームに耐え切れなかったのであろう。

「だけど皮肉なものですねぇ。その詩が昔、イゾルデの耳にも入りそして彼女は
このバトルロワイヤルを思いついたのですから・・・・・・ヒッヒヒヒ」

とにかくそいつを取り押さえるのには手を焼いた。
GM三人がかりで捕縛し、そして精神支配するのにさらに三週間かかった。
イゾルデはこのゲームに信念を持っているかもしれないが
GMジョーカーらは違った。
ただただ、残虐ショーが見たいだけなのだ。
だからこそ♂ローグのような戦闘狂の志願者を許している。

「だが、ようやく実戦投入できたというわけです!彼の強さを楽しもうじゃないかっ!」
そうGM森とGM橘に告げると彼らはニヤニヤしてこう言った。
「いい趣味してるぜ」&「いい趣味してますよ」

「ああ、それとイゾルデはこのゲームに反対である騎士団長に見せしめるために
彼の娘の♀プリを殺せと命じられたがそれはぬかりないだろうねぇ?ヒッヒヒ」

そうGM森とGM橘に問いかけると二人はすぐさま答えた。

「ええ、馬鹿な娘でホイホイ拉致できましたよ。ただ手違いで♂騎士もくっついて
しまって現在一緒の位置にいるはずです」

GM橘が眼鏡に手をかける。

「お、ちょうどあいつが接触するみたいだぞ」

GM森が興奮しながら発言をする。

「はは・・・・・・惨劇の始まりですね・・・・・・フフフフフフフ・・・・・・アーハハハハハ!」

男は力に溢れていた。オーラをトーガのように纏った強靭な肉体。
眼光は鋭く油断の一片さえ見当たらない。
今や完璧な殺人マシンと化した男は頭痛に耐えながら変なアクセントでつぶやいた。

「コ、ロ、ス。アタ、マガイ、タイノ、モナ、ナナ、ナ、オル」

青箱からはリュートとカッターがでてきた。
だが、この貧弱な装備でさえもハンデには程遠いのかもしれない・・・・・・

今、彼がいるのは森の中。
そしてやや遠くの小屋の前に♀ダンサーが。
その木の上には♂バードが居るのが見える。
どうやら監視をしているようだ。
普通なら弓を持っている相手に接近戦を仕掛けるのは無謀であるが
彼にはそれができる。
そして何より強い衝動に突き動かされていた。

「ア、アノユミ、、、ホ、シイ・・・・・・」

何かバードが手に持っている弓に特別な感情でもあるのだろうか?

男はすくっと立ち上がるとリュートを構え、そしてカッターを
腰に刺し突進した。

二人がこちらを見て驚いているのが見える。
だが遅い。

「ソ、ソノユミ、ヲヨ、ヨ、ヨコセエエエエエエエ!」

<堕ちたる詩人 現在位置 F-3 所持 S2リュート S3カッター
外見特徴−精神支配されており一定時間で頭痛を起こす。備考−LV99のAGI-DEX二極>
<参考スレ:【殺し合いは】バトルROワイアル 四冊目【終わらない】>
<残り47名>
小説特別枠使用
558名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 01:33:16 ID:yIkKEfEA
修正しました。
559名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 01:47:15 ID:15GwxSpA
>>552
もしBルートのアレのつもりなら無しに一票。前回を引き摺り過ぎると主役が決まるから
座談会とかスレでも前回とは無関係なほうが良いという意見が多かったし
それにまあせっかく戦いで生き残ったんだから彼はそっとしておこう
『第一回ロワとは直接的な繋がりはありません』はルールに追加しておいても良かったかも
560名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 02:02:15 ID:DVimI9e6
ネタとしては私は良いと思うのですが、やはり前作登場キャラの参加、世界軸を繋ぐことに対する
皆様方の意見次第ということになると思うのですよ。
個人的に、バードの参加自体は私はいいと思うのですが、前作と今作では同じ世界ながら時空軸が違うというか、
いわゆるパラレルワールド的な位置付けにあると解釈していたので(でなければプロローグの意味も少し薄れてしまうかと)。

個人的意見になると、精神操作のネタも前回使われてるから今回はなしでいきたいかな、というのと、
GMというより王国が敵であるという部分を強調したいというのが強いために、
現在の多少強引な修正よりももう少し、根本的な部分からの修正を御願いしたい所存です。

今スレに他の人あんまりいないのかな・・・(;´・ω・)
この話が片付いたら私もまた一話、投下してみますっ。
561名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 02:17:58 ID:7oZdF3m6
>>554>>560
全然話と関係ないんだけど、マイ単純計算では40前後になった、おじさまだなBルートバードっ。
えーと017で10年くらい前に歌ってるバードの話があるんで、パラレルワールドの設定は微妙に
言えないかもしれない…私もパラレルだと思っていたんですけど。まぁこれはこれで匂わす程度なら良い調味料に。
そして確かに「GMより王国が敵」というのも今回の魅力だと思う。

>>558
あのですね、前の話のときの修正連発でも思ってたのですけども
そう焦って修正を投下せずにもうすこしレスを待ってみてはどうでしょうか。
平日の深夜となれば、見れる人も少ないと思いますよ。
それと、ご自分に返されたレスに目を通していますか?
>>554氏はもう少し他の人の意見を仰ごう、さらには
>「第1回ROワと世界を繋げてしまう事」、「その参加者を登場させる事」自体がNGとなる可能性も高い
とあります。私も個人的にですが、Bバードを参加者として出すことには反対です。559氏に同じく無しに一票。
匂わす程度だった第一回ROワと完全に繋がってしまうのは歓迎できることではないし、
ただの「王国主催BRの経験者」ではなく、「第一回ROワの特別な人」というのが最初からみんなの認識にあると思うので。

てか、森と橘は♀プリだけ単体で連れてくることも出来ない上に
奴らの知らないところであの二人は一緒にいるのか…本当に無能だな…(>>556
>>556
ジョーカーが格好よくてたまらなかったっす。ちゃんと仕事してるし、GMらしい強さも書かれてるし。
NGになるのが惜しい作品でした。
562名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 02:28:04 ID:yIkKEfEA
>>561
すみません。ルールに前回の主人公は登場させてはならないっていうのが
無かったので書いてしまいました。
NGに入れた方が良さそうですね。
代わりに一話投入させていただきますねw
563名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 02:32:25 ID:7oZdF3m6
>>562
なんにせよ、その代わりの話投下のまえに一旦落ち着いたほうがいいと思いますよ。
「ルール」
特別枠は良識の範囲において、
ゲーム内部、萌え掲示板、LiveROのどんなスレ、場面からでも出演者を選出してよい。
但し、出来うる限り前回のバトROワに未出演の人物である事が好ましい。
確かに、読みたいところだけ読めば「前回の主人公は登場させてはならない」とは書いてませんね。
564名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 02:47:19 ID:DVimI9e6
じゃあとりあえず書けたっぽいので投下( ・ω・)ナガレモ モドリマスヨウニ


030. 罪無きイノセンス


大きな木の幹に体を委ね、力無く座り込むローグの少女。怪我をして、辛そうにしている経緯はこうだ。
突然こんな殺人ゲームに放り出され、何、何? と彼女が現状を理解する間もなく、GMジョーカーのポータルにより送り出された森の中(彼女が知るはずはないが、地図上の位置的にはD-4に当たる)には、丁度自分と同じ、ローグの男が降り立っていた。多少気が緩み、あー一緒だろーぐさんだ、と話しかける彼女を無視して男ローグは支給された小箱をぱかりと開くと、その中に入っていた包丁でいきなり斬り付けてきた。左肩から胸にかけて鋭い痛み、鮮血が舞った。多分狙いは喉だったのだろうと後から思い直すとぞっとする。
あたふたと何とか逃げながら、こっちも何か対抗できるものがなきゃ、とあせあせ開けた青箱から出たのはハエの羽。次の瞬間、今度は背中に激痛。縦一文字に斬られたようだ。最早迷っている暇もなく、今手にしたばかりのハエの羽を放り投げる事で窮地は脱したが(島の全然違う場所に出たようなので、本来のそれよりも大きな魔力を持っていたようだ)、今この状況になって落ち着いてみても流れる血はなかなか止まらない。痛みは熱を帯びてきた。初っ端からいきなりハンデを背負ったものだ。
彼女に唯一の幸運があるならば、男ローグに刻み込まれた傷跡が、まだ状況をよく把握できていなかった彼女に血文字を以て教えてくれたことだろう。この現実がどういうことなのか。
殺し、殺され、殺し合う。そのために自分はここにいるわけだ。

理解はしてみたが、彼女は人なぞ殺したこともなければ、そんな人達を見たこともなかった。ローグになったのは、友達の子がローグになったと聞いて、じゃあ私もと、たったそれだけの理由。裏の世界に首を突っ込むどころか、そんな世界の存在すら知らぬ、純粋な少女。
ローグになって日が浅いというわけではない。身体能力は悪くもない。首を狙った包丁の一撃を、逸らすだけの反射神経もあった。
しかし哀しいかな、ローグにとって生き残るために大切なふたつの事。騙し合いや駆け引きといった狡猾さと、人の闇に対する知識が、彼女には備わっていなかった。
果たして彼女は死闘を演じることはできるのか。この先の運命やいかに・・・・・・。


  *  *  *


さてさてそんなローグの少女、痛みに耐えながらも止血用の包帯でも入っていないかと、支給された麻袋を漁っていると、こんなものを見つけた。

っ[古いカード帖]

間違って入ってた。らっきー!なのか、これも皆に配られてるのか。詳細はわからないが、とりあえず今の彼女には必要のないものである。開いてみようかと考え、その前にまずもうひとつの青箱の中身を確認しておくことにした。
「わぁ、かわいい」
頭にセットすることができる、金色の大きな鈴。折角なので、とりあえず付けてみた。赤い彼女の髪の色に、きらり輝く金色は意外と映える。らららんと音が鳴る。微妙に重いけれど、ちょっと楽しい。あー、鏡がないのが残念だなぁ。珍しいもの手に入れたぞっと、喜びそうになったのだが(いや、確かに喜んでいたが)、ふと視界に映った掌を染める鮮血が彼女をはたと現実に引き戻す。
「・・・・・・こんなしゃらんしゃらんウルサイのつけて歩いてたら、狙ってくださいって言ってるようなもんなんだよね・・・」

結局彼女は武器も身を護るものもない。人を殺すなんて考えたくもないが、誰かに襲われた場合、護身用に武器は必要だろう。丸腰、手負い、音が鳴る。由々しき事態というやつだ。
傷口は思いのほか深いらしく、流れる血は彼女の足元の土に染み込んでゆく。
「このカード帖破けば、止血には使えるかなあ・・・」
あからさまにカード帖程度の大きさで、しかも紙では彼女の傷口を覆うことなどできはしないが、何もしないよりはマシなんじゃあないだろうか。勿体無いが、これ以上血を失うのもやばい。あ、中身のカードくらいは確認しておこうかな。
ぴりりとカード帖を破りかけて、ふと思い留まる。
「・・・誰か、武器余ってる人とかいたら、これと取り替えて・・・くれる、かなぁ?」
彼女的には突如閃いた名案だった。
「・・・みんな、さっきの人みたいに襲ってくるのかなあ」
全員がそうではないはずだ。きっと。多分。お願いします。
「・・・こわいなあ」
そして、そうと浮かんだ考えは、少女の中では絶対だった。


持ち運ぶだけでもしゃらしゃら鳴る金の鈴は、その場に放置していくことにした。
が、数歩歩くごとに振り向き振り向き、名残惜しそうにしている彼女を、鈴のほうが呼んだ。ことにしておこう。
そうだ、これも交渉に使えるかもしれないし。・・・生き残れたら、持って帰れるかも、しれないし。
・・・ええい、どうせ音が鳴るんだったら、つけて歩こっと。そうだ、この音に気付いて誰かが見つけてくれるかもしれないんだし。(彼女は気付いていないが、どうせ歩くだけで血痕も残る)


  *  *  *


彼女がローグギルドよりこのゲームに選抜された理由は、見ての通りだろう。
どう見ても、ローグには向いていない少女であった。


<♀ローグ・・・青箱→すごいハエの羽(既に消費)、所持品・・・大きな金の鈴 古いカード帖(武器と交換を求めている)>
<現在位置・・・大きな木より移動中(E-9から北東へ) 備考・・・純粋無垢 左肩から胸にかけてと背中に傷、出血中 動くと鈴の音が鳴る>
<外見・・・歳の頃は「女性」よりはまだ「少女」 何かコード っ[csf:4m83i0l2] >
565名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 03:46:19 ID:yIkKEfEA
030 ボーイミーツガール

「ハアハア・・・・・・あたいとしたことが・・・・・・」
左腕の出血は服の切れ端で縛って血を止めているが
それにしても血が流れすぎた。

「あの♀マジ!絶対に許さないんだから!」
隠れていた♀マジにいきなりコールドボルトを撃たれ
追いかけるも見失った。

「はは、接近戦なら誰にも負け・・・・・・ないの・・・・・・に」
彼女は製造BSではなく戦闘BSであった。
鍛えられた技の数々は参加者でも上位ランクに食い込むであろう。
だが・・・・・・
その技を発揮する前にリタイアを向かえることになってしまうだろう。
このままでは。

「う・・・・・・目がクラクラしてきた・・・・・・どうしよう・・・・・・」
目の前に小屋を見つけ、そこに転がり込むようにして入った。
そして大の字になりハアハア・・・・・・と荒い息を整える。

「どうせあたいが死んでも誰にも見向きされないだろうねぇ・・・・・・」
ならばここで野たれ死ぬのもいいだろう。
製造じゃなければBSではない!という親父に反抗して
勘当同然で家を飛び出して以来、数々の季節が過ぎた。
あたいが死んでも悲しんでくれる家族もいやしない・・・・・・。
そう絶望しかけた時、キィーと小屋のドアが開く音がした。

「!!!!誰!」

思わずスティレットを取り出しそちらに差し向けた。
青箱から出て使えそうなのはこれぐらいであった。
後はほお紅が出てきた。
ほお紅なんて恥ずかしくてつけられないわよ!

絶望したはずなのに本能で反応する♀BS。
そこにはなんと無言の巨漢が立っていた。
こちらをじっと見ている。
顔は超強面で身の丈2mは超えているだろう。

「ハ・・・・・・大の男が動けないあたいをどうするってのかい?!」

これはだめだ。
男を見た瞬間にそう悟った。
こちらは負傷した上に狭い小屋の中だ。
一方的に殺されるだけであろう。
ち、ちくしょう恥ずかしいがしょうがない。

「ホラ、私を犯す前に楽しんでいかないかい?」

そう言うと♀BSはスティレットを投げ捨て上着を脱いで胸をはだけさせた。
犯されている一瞬の隙にこいつを出し抜こう。
この状況ではそれしかないと思ったからだ。

しかし・・・・・・

「お、おでは、わ、わるいやつじゃないんだな」

そう変な言葉を発するとそいつは私に近づき手を負傷していた場所にかざすと

「ひーる」

と唱えた。

「あ、あんたもしかしてスパノビ・・・・・・?」

ヒールが使える上に可愛らしいカートを引いていたのだ。

「お、おでそういうの、わ、わからない、あたま、わるいから・・・・・・」

「え・・・・・・あんたもしかして職業のこともなんもしらないわけ・・・・・・?」

「うん・・・・・・おでただずっとふぁぶるかってたらえらいひとにめいわくだから
てんしょくさせてやるからとっととでてけっていわれたんだ」

「その偉い人ってもしかして初心者修練場のレオとかって言わないよね?」

「あ、おもいだした、たしかそんななまえだった」

呆れた・・・・・・どうやらこいつは何もしらずに初心者修練場でずっとふぁぶるを
叩き、レオに叩き出されるまで続けていたのだ。
そしてスパノビになったということは何年ファブルを叩いたのか計算するのも
怖くなった。

「お、おで・・・・・・あたまわるいからなにしていいかわからない・・・・・・おねがい、
つれていって・・・・・・」

そう言うとそいつはおろおろと懇願した。

「ハア・・・・・・まあ、旅は道連れ、世は情けと言うしねぇ〜。ま、いっか。
あたいについておいで!ただしボスと呼びな!あんたは子分なんだからね!」

本音はこいつを利用したいというのもあったがこんな強面じゃ
あたい以外のやつに出会ったら問答無用で即、殺されそうだから
なんだかそれは可哀想な気がしたからだ。

「お、お、おでがんばる、あ、ありがとう、ぼ、ぼ、ぼず!」

ボスの発音間違いが面白くて思わずぷっと噴出してしまった。
なんだか自分よりでっかい子供の母親になった気分だ。
そうだ。いいこと思いついた。

「ほら、ちょっとこれをつけてみなよ」

そう言ってほお紅をスパノビの頬にくっつけた。

「お、おおお、うれしい!」

そうそいつは感謝の意を表したが私はただ笑い転げるのみであった。
強面にほお紅が妙にミスマッチしてすごく面白かったからだ。

「お、おでか、かわ、いいかな?」

「ちょ、もうやめて・・・・・・」

ひいひいと息をするとそいつがカートに青箱が入っているのを見つけた。
そして子分はどうやら青箱を開けることも知らなかったらしく代わりに開けたら
ツーハンドアックスとガードがでてきた。

私はツーハンドアックスを装備するとスティレットとガードを子分に渡した。

こうして私と奇妙な子分の物語が幕を開けた。

「おらぁ!行くよ!」

「は、はい、ぼず!」

<♂スパノビ ♀BS 現在位置 F-3 ♀BS所持:ツーハンドアックス
♂スパノビ所持:スティレット ガード ほお紅
外見特徴−スパノビ:超強面だが頭が悪い。カートあり。
♀BS:ボス、筋肉娘、カートはない。>
<残り47名>
566名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 03:48:55 ID:yIkKEfEA
031に修正よろですTT
567名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 04:29:16 ID:DVimI9e6
っ<♀マジ 現在位置 F-3付近 所持品・・・不明 備考・・・コールドボルト習得済>
568名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 04:33:58 ID:yIkKEfEA
>>567
わすれてt

ところでテレポートはできないけどハエは大丈夫なんですね。
569名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 04:40:57 ID:DVimI9e6
>>567
指摘ばかりで申し訳ないのですが、カートについてはOKなんですかね?
♂商人は「没収された」と言っておりますし、ハンターの鷹も放されているので
(この程度なら許される気もしますが)多少気になった点でした。

>>ハエ
「一度だけ使用できる緊急回避手段」として支給されたという事ですが、まずいですかね?
ハエ以外の何かにしようとも考えたんですが、解り易いのでハエにしました。
申し訳程度にアイテム名「すごいハエの羽」にしてたりする(;´ω`)
570名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 04:42:11 ID:DVimI9e6
またレス番ミス!。・゚・(ノД`)・゚・。
>>565氏でしたorz
571名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 06:00:35 ID:15GwxSpA
>>569
商人のカート(というか一輪車)くらいなら民家にあったのを盗んできたことにすることも可能ではありますけどね
もしそういうことにするなら、そのことをちゃんと書いておいたほうが良いとは思いますけど
でもこの論法で行くと♀ハンターもスズメマスタリーとかできるかも?w
ハエはまぁ……もう使い終わったのなら実質アイテム−1なわけで。今後同じようなアイテムが出ないのなら良いのでは
もしかしたら何かの伏線にも使えるかもしれませんし、個人的にはこのままでも良いとは思いますが

しかし、キャラが出揃ってきてますけど死者が結構少ないですねぇ
今後どんどん殺し合わせてロワらしくしていきましょうw
ついでに現在477KB、500超えたあたりで誰かスレ立てでいいんでしょうかね?
572名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 06:22:16 ID:wsQmXboM
032 追いかけっこ

♀WIZはロザリオを拾い上げ、立ち上がった。
そして、林を抜けて海を目指して進む。

海岸線を歩けば、人に出会えるかもしれない。
でも、その者が、ゲームを楽しんでいたらどうしようか?
あまつさえ夢のように、精神操作されていたら?

そんなことも♀WIZは頭に浮かんだが、一つの所に何もせずにいるよりは動いた方がいいと思ったのだ。


「・・・ちょ、オーラWIZかよ?!」
「ああ、やっぱり僕の命運はここで終わるんだ。あははは・・・・」
木立の奥の林からから出てきた♀WIZを見て、♂プリーストと♂シーフは思わず叫んだ。
オーラの身から繰り出されるであろう、極まった魔法を食らったらいくらなんでもひとたまりもないはずだ。
「逃げるぞ、♂シーフ」
「ちょ、え、ええええぇぇ?!」
荷物もシーフもまとめて小脇に抱えると♂プリーストは走り出した。


逃げる人影に♀WIZは気がついた。
♂シーフを抱えて走る、♂プリースト。
「ん……?」
どちらかが殺人者であるなら、あんな行動をとるとは思えない。
♀WIZは、彼らを追うために走り始めた。


「せんせいっ オーラWIZさんが追いかけてきます!」
後ろ向きに抱えられているために、♂シーフは後ろの状況がわかる。
「何ですと?!」
「・・・・・すっごい早いです。追いつかれます!!!」
追いかけっこの間合いは詰められていた。
「待って! お願い、待って下さい」
♀WIZも必死である。
少なくとも、他人の命を守ろうとああも走る人間を今逃したら今後出会えるかわからない。
「なんか、待って下さいとかいってますよ」
「いや、待てといわれて・・・・待つやつぁ、いねーだろ」
とはいえ、息切れしてきて♂プリーストもそろそろ限界だ。
「仕方ねえ・・・・・・」
♂プリーストは立ち止まって♂シーフをおろすと♀WIZに立ちはだかるように手を広げて立った。
「♂シーフ、逃げろ。ここは、俺が残るから」


<♂プリースト>
現在位置-(F2)
所持品-修道女のヴェール(マヤパープルc挿し)、でっかいゼロピ、多めの食料、赤ポーション5個
外見特徴-逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない)、怖い顔
備考-殴りプリ

<♂シーフ>
現在位置-(F2)
所持品-青箱(未開封)、多めの食料
外見特徴-栗毛
備考-ハイディング所持

<♀WIZ>
現在位置-(F2)
所持品-ロザリオ(カードは刺さっていない)、青箱(未開封)
外見特徴−WIZデフォの銀色
備考−LV99のAGIWIZ
573名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 06:36:30 ID:5pu4M0UY
じゃあちょいと現在の状態をまとめてみます。
間違いなどあったら訂正ヨロシクです。

【未登場】
♂ソードマン
萌えスレ 2枠
フリー   3枠


♀マジは間接的な描写で031に登場。
030 堕ちたる詩人 がNGなので特別枠に関しては現状維持。
前回のようなアラームやバドスケのような魅力あふれるキャラが登場するといいっすねぇ。


【カード帳】
残り三冊(ダンサー・♀スパノビ所持)

【死者】
♂ノービス(死体位置:島の西)
♀シーフ(遺品:剣?青箱一個 死体位置:不明 髪型:商人デフォ)
♂アーチャー(遺品:青箱? 死体位置:不明)
プロンテラ案内要員(遺品:無し 死体位置:不明)

【地形】
まとめサイトの方を参考に…
書き手諸氏はなるべくこの設定のことも思い出してあげると
Goodだと思われます。


あ・・・マヤパcがアクセcな件についてどうしましょ。。
574573sage :2005/11/09(水) 06:38:59 ID:5pu4M0UY
いきなり間違えてる…
【カード帳】
残り二冊(ダンサー・♀スパノビ・♀ローグ所持)

でした。
575名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 06:41:08 ID:7InWuQ2w
>>573
>>536で♂剣士でてますね、>>541で訂正されてますから。

【未登場】
萌えスレ 2枠
フリー   3枠

現時点ではこうかな?
576名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 06:42:15 ID:wsQmXboM
>>573
♂ソードマンはすでに出てるから

萌えスレ 2枠
フリー   3枠

じゃないのかな
577名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 07:09:21 ID:DVimI9e6
キャラ同士のカラミを書き易くするために、把握し辛い各キャラの現在位置についてまとめ〜

北付近
♂Wiz ♂騎士(小屋へ) ♀プリ(小屋へ) バード(小屋へ) ダンサー(小屋へ) ♀商人(砂浜)
♂セージ(砂浜) ♂ケミ ♀クルセ ♀Wiz(♂プリ・♂シーフと遭遇) ♂プリ(♀Wizと遭遇)
♂シーフ(♀Wizと遭遇) ♂ローグ? ♂スパノビ(小屋) ♀BS(小屋)

北西
♀ハンター(北〜中央へ移動中。接近者は位置的に♂Wiz or ♂ローグ?)

北東
♀モンク(浜辺の小屋) ♂プリ(木立) ♂シーフ(木立)

西
♂マジ(絶壁) ♀剣士(燃えた小屋付近)

南付近
♂アサ ♀ノビ ♂モンク(♀ノビの位置より) ♀ローグ(中央へ移動中)

南東
♀セージ(砂漠地帯) ♂剣士(森) ♀騎士(森)


♀アコ(森)

中央部
♂商人

不明
♀アサ(どこかの木立?) ♀スパノビ(北へ移動中) ♂クルセ(森の小川) グラサンモンク(海岸)
♀ケミ ♂BS グラリス(森) ♂アコ(海岸) ジルタス(海岸)


何というか、めっさ北に集中してますな。あと、どこかの海岸・どこかの森が多い。
海岸とか森とか言っても幾つかあるだろうし、誰と誰をぶつけるかは書き手さん次第ですねぃ。
まとめられたのかどうかは解りませんが、書き手さんの参考になれば幸いです。
・・・・・・誰か忘れてないかな・・・不安。
578名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 07:34:58 ID:mLtHsqQk
>>577
♂ハンタと♀アチャも不明の森かな?

誰と誰が絡むのか楽しみだ〜。
579577sage :2005/11/09(水) 07:50:27 ID:DVimI9e6
・・・とと、忘れてたですね・・・やっぱり。
あと、北付近に♀マジも追加かな(031より)。
今回、個性派揃いで皆キャラ立ってて、死なせちゃうの勿体無いですねぃ・・w
580名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 07:57:01 ID:yoQJoup2
>>573
マヤパープルcを書いた人です、おろおろ。
参考にしたRag.Dさんのカードに兜ってなってまして、
ROM776さんのところも兜になってましたのでてっきり兜かと…

でもOWNさんだとアクセサリなんですよね。

よくわからないのでとりあえず今回は兜だったということでお願いします。
ゴメンなさい、ゴメンなさい〜。

特別枠、個人的にはモンスターがジルタスだけなのでモンスターを希望しますよ書き手のみなさま。
あと、忍者も見たかった。

>>572
コメディタッチでいいですね、
私はギャグとかコメディな雰囲気が書けないのでうらやまし
581名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 07:58:24 ID:5pu4M0UY
>>575
>>576
間違えまくってy=ー( ゚∀゚)・∵. ターン
ご指摘感謝です。
Wikiの方は直して色々追加しておきました。
でもさすがにこの人数だと色々漏れもあると思われるので
随時訂正の方お願いします。

>>579
Wiki編集してて気付いたんですが
現在F-1-2-3に最低8人はいたりするんですよねぇ…w
582名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 09:29:57 ID:3T08Tq2c
どうしよう。50人で殺しあって最後の一人になったものだけが生き残れる、だなんて。
自分にはそれはきっと無理だ、能力の面でも、気持ちの面でも。
「そうなると・・・ここからこっそり脱出するしかないのかな・・・。」
管理者がやすやすそれを許してくれるとも思えないが殺し合いの頂点に立つより確実だと思えた。
「まず海岸線を歩いてみるかな・・・。周りに他の陸地でもあれば・・・。」
しかし、それを見つけたところで脱出できるというわけでもないが。なんにせよ何か手がかりをつかまなければならない、脱出の。
こんなところで死ぬわけには行かないのだ。私にはまだやり遂げてない夢があるのだから。
(あ、そういえば支給品確認してなかったわね・・・。)
青い箱にいれられているアイテムを確認する。
(おお、愛用してた装備がまさか2つも出てくるなんて運がいいじゃない私も。)
箱からでてきたバフォメット帽とサングラスを見て彼女はそう思った。・・・実際この状況ではあまり役に立たないのだが。
(じゃ、そろそろうごきはじめ・・・)
「君はこのゲームに乗る気はあるのかい?」
どこからともなく声が聞こえてきた。びっくりして声を上げそうになる。
「そ、そういうあんたはのるきがあるの?」
なんとか声を絞り出す。同様を悟られてはいけない。
「安心して。私にその気は無いよ」
「そ、そうなの。私も同じよ。・・・できればここから脱出したいって考えてる」
「そうか・・・よかった」
そう言うと、一人のアサシンが木陰からでてくる。
「もしよかったら一緒に行動しないか?僕もできれば殺し合いは避けたいと思ってるんだ。」
仲間ができるのは心強い。自分には戦闘能力は無いし。
うん、いいわよ。そういうことなら、貴方を私の子分にしてあげるわっ。私は悪ケミ。いずれ世界をせーふくする女よ!。あなたは?」
「私かい・・・?私は・・・忍者だよ。」
「忍者・・・?どうみたってアサシンじゃない。」
「隠し職業でね・・・格好は似てるけど、アサシンと違ってとても弱い職業さ。」
「あらそうなの・・・。知らなかったわ。まぁ、ともかく何か手がかりを探しましょう。」
「うん、そうだね」

〈悪ケミ 持ち物:バフォ帽、サングラス、支給品一式 場所不明 思考:脱出する。まずは海岸に向かう〉
(参考スレッド:悪ケミハウスは三箱目)
〈忍者 持ち物不明 場所不明 思考:悪ケミについていく。殺し合いは避けたい〉
583名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/11/09(水) 09:31:10 ID:3T08Tq2c
萌すれ枠と特別枠つかわせていただきました。忍者勝手に出しちゃったけど・・・いいのかな。
584名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 09:54:23 ID:5pu4M0UY
おふ。
忍者かぶったil||li_| ̄|○il||li

アナザーとしてでも出そうかな。
585名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 10:03:18 ID:yIkKEfEA
いいと思うよ。
出したいって声も多かったし。

>>571
前作だと狂BSがカートを持ってカートレボリューション
を♂モンクにしかけたりっていう描写があったので
商人系はカーレボを利用できるため今回は没収させられたという
感じに脳内補完しておきました。
スパノビのカートなら♀ハンターのファルコンとは違って
あっても無くても戦闘には関係ないでしょうし
(むしろ無い方が身軽かも)(木とかにひっかかって邪魔かも)。
そしたらむしろ捨てろっていう話だと思うのですがそこは、ね、あれですよ
スパノビと言ったらカワイイ(?)カートがトレードマークですから!
586名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 10:05:18 ID:yIkKEfEA
>>584
前の忍者作品はNGになってるからそのままでいいんじゃないかな?
587名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 10:30:40 ID:5pu4M0UY
??? ドアをノックするのは誰だ

「せいぜいであと一ヶ月だな」

余命の宣告なんてこんなものか。
自分に残された時間を冷徹に告げられても男にはたいした感慨は沸かなかった。

男は闇に生きてきた。
闇に生まれ闇に死ぬ、それが自分の人生だと思っていた。
だがどうやら闘いの中では死ねないらしい。

彼は暗殺者だった。
物心がついた時にはすでに人の殺し方を教えられ、十になる前に初めて人を殺した。
同じような境遇の者が一人、また一人と消える中、彼は常に生き残ってきた。
やがて年月は過ぎ、彼は暗殺者としては闇の世界では名を知らぬ者は居ないほどとなった。

そしてある日、自分がもうすぐ死ぬことを知った。
自らの命を絶つことは至極簡単だ。
常に常備している毒薬を口に入れてしまえばいい。
それに抵抗があるならグラストヘイムの奥地にでも単身潜り込めばいい。
だが、それが自分の、自分の物語の終わりなのかと考えるとどうしようもない空しさが胸に広がった。

「馬鹿馬鹿しい」

闇の世界を生きてきた人間が自分の生に何を求めるというのだろう?
何かを、子供であったり名誉であったり誇りであったり
そんなものを自分という物語の幕引きに残していいのは陽の光を浴びて生きてきたものだけだ。
アサシンである自分にそんな資格は・・・ない。

昔、たまたま共闘することになった生涯一次の♀剣士に尋ねたことがある。
「なぜ、騎士にもクルセイダーにもならない? あんたならもっと強くなれるはずだ」
聞き飽きた質問だったのだろう。女は苦笑混じりに答えた。
「強いことにどんな意味がある?
 自分の守りたいものを守れるのが本当の強さだ。
 力があっても己が目が曇ってしまえば守るべきものを見失ってしまう。
 そのことを忘れないために、本当に守りたいものを守るために私はこの姿でいる。
 戦うことが手段であり、目的でもある暗殺者には理解できないかもしれないがな」

そう。彼にはまったく理解できなかった。
戦いという連環の中にいる彼にはその外のことなど考えが及ぶはずも無かった。

だが…今なら少しわかる気がする。
彼女は生き続けることの空しさも死ぬことの恐ろしさも知っていたのだ。
今まさに自分を支配している目的も無く生き続ける空虚、何も残せずに消えていく恐怖
それを埋めるために彼女は剣士として戦い続けていたのだ。
一剣士の彼女がなぜそんな苛烈な道を選んだのかまでは見当もつかないが。

だが、この殺し合いに巻き込まれても自分が何をなすべきか彼にはまだわからなかった。
彼女に聞いてみればわかる気がしたが、そんなことがかなうはずも無い。

だから全ては偶然だった。
彼の支給品がTCJ(トリプルクリティカルジュル)であったことも
♂ローグに急襲されている♀アコライトを見つけたことも
♂ローグが不意の乱入者に撤退したことも。
そして、彼が♀アコライトに身元を問いただされたときに、アサシンに伝わるあのおとぎ話の一説を思い出したことも。

「おれ…おれは…

(おれはもう…アサシンじゃない)

 おれは、忍者だよ」

物語は続く―

<忍者−現在位置:E-5 所持品:TCJ、青箱(未開封) 備考:実力的には高レベルのアサシン、一週間以内に死ぬ
♀アコ−現在位置:南へ向かうつもりで島の東部から西へ(現在E-5) 備考:殴りアコ、方向オンチ 状態持ち物変化なし
♂ローグ−現在位置:E−5から南へ逃亡 状態持ち物変化無し 髪型不明>
588名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 10:35:16 ID:5pu4M0UY
色々やっちゃった系です。
まぁROで最も有名なサイドストーリーといっても過言じゃない
物語を引用するのは自分には荷が重かったっすw
アサシンやったこと無いけどあの話好きだし。
NGはNGで気が楽だw
589名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 10:45:13 ID:bu54quRI
>>582>>587どっちもいいなぁ

あと>>582タイトルは……?
590名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 11:57:36 ID:bu54quRI
いろいろ問題あると思うのでアナザー扱いで投下。


XX. ごちそう

薄暗い森の中を、奇妙な影が進んでいた。
人のようで、人ではない。
アコライトの制服をまとってはいるが、服の裾や腹は奇妙にふくらみ、ねじくれている。
「それ」が動くたびに、異様な音がした。


ずる、ずる

お腹がすいた――

ずる、ずる

食べたい――


私はゲームに参加することになったらしい。
人間たちが作ったゲーム。人間たちが殺しあうゲーム。
人間なんて怖くはないけど、あのGMという人間はとても強い。
私を殺しに来たのかと思ったけれど、違ったらしい。
「あなたには是非ともこのゲームに参加していただきたいんですよ。あなたにとっても悪い話じゃない」
あの変な人間はそう言った。
「好きなだけ、食べていただいて結構です」

美味しそうな人間がたくさん集まっていて、お腹の口から涎が出そうだった。
早く食べに行こう。お腹がすいて仕方がない。
なぜだかうまく変身し切れないのが気になるけれど、大したことじゃない。
ほら、さっそく美味しそうな匂いがする。
私ははみ出た蔓を引きずりながら、匂いのほうへと向かっていった。


<『メル』 現在地:森の中 持ち物:青箱2個(未開封) 備考:外見は♀アコだが
マンドラゴラの能力を持つ(蔦は収納可能)、人間に対する食欲で動いている>
<参考スレ:【18歳未満進入禁止】リアル・グRO妄想スレッド【閲覧注意】
 「まんどらごるぁとお姉ちゃん」及び同シリーズより>
591名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 12:04:50 ID:hNIoAXOw
>>590
さすがに同じスレから二人も出すのはどうかと思う…

って、アナザーか。
ちょっとほっとしたグロ苦手な読者より。
592名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 12:11:32 ID:uXwBA0G6
なんというか、恐ろしい勢いで加速してますな…
それはともかく、そろそろ次スレを考える季節になってきた悪寒。
593名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 12:32:43 ID:bu54quRI
>>591
同じスレから2人になっちゃうし、このキャラ出しちゃうとグロ路線確定だし、
第一この作品の投稿者氏に許可得たわけじゃないと言うことでアナザー扱いです。
どうしても書いてみたかったので、すまん。
594593sage :2005/11/09(水) 12:39:00 ID:bu54quRI
あ、許可得たわけじゃないってのは元ネタの話を書いた人にってことね。
595555sage :2005/11/09(水) 12:46:58 ID:2/Yt8eaw
>>561
亀レスだけど、感想サンクス。
NGは惜しいと言ってもらえて、素直に嬉しいっす。
次も頑張るわーノシ
596名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 12:56:55 ID:bu54quRI
進行速いので、ちょっと早めだけど次スレ

【殺し合い】バトルROワイアル 五冊目【再び】
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1131508087

投稿は新スレのほうにしてもらったほうがいいかな。
597582sage :2005/11/09(水) 13:53:08 ID:RWgNCUcM
ごめんなさい、タイトル忘れましたorz
033:脱出計画
ってことで。
>>587
その設定アコライトの件をちょっと修正すれば使えませんかね?。私の書いたやつには忍者のほうの思考や設定、殆ど書いてませんし。何より582より面白そうだしw
598名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 15:08:56 ID:yIkKEfEA
そういえば今回って転生二次はだめなんでしたっけ?
599名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 15:17:20 ID:qUySfuvg
>>598
まとめサイトより抜粋

>ノービス+一次職+二次職(スパノビ含む)の男女四十名+特別枠十名
>以上の五十名。

たしか転生だとパワーバランス崩れる上に、人数が多すぎてまとまりにくくなるから
転生職の参加は止めようということになったはず。
600名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 15:21:55 ID:yIkKEfEA
なるほど、確かに強すぎても話がつまらなくなるしね。
601名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 15:47:29 ID:yIkKEfEA
後、気になったのですがNPC枠のことですが
>>精錬工の面々については良識に任せるけれども、彼らは直接的に武具を破壊する能力
>>は持っていない。又、二次職を超える様な戦闘力も持ってはいない。
と条文にあり、出るのを楽しみにしていたのですが
21話の出立で早速、三枠使い切っているのはいいんでしょうか?
誰かがFREE枠で出すとしても一話で枠をどれだけ使えるか決めませんか?
いきなり三枠使われて精錬工の話を考えていた人が可哀想に思いました。
602SiteMaster ★sage :2005/11/09(水) 16:48:17 ID:???
今見たら、こちら復帰してますね。

ttp://wiki.spc.gr.jp/battleROyale/
603名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 17:16:28 ID:7oZdF3m6
新スレのほうに、スパノビとBSの話の補足として続き書いてみました。
流石にCR持ってないのでカート取られませんでした、はあまりにオソマツかなと思ったもので。
使いようによっては騎士が弓を鈍器に戦うこともある世界ですし。
あとスキル制限もされてなさそうだったんで、その辺も追加いたしやした。

>>601
可哀想とはいっても、特別枠でNPCを出せるのが最大7人として、
過半数を使われたわけではないので構わないかなと思います。
開催前議論の出場NPC固定派の人には、確かに気がかりなことかもしれませんが…
それにこの意見が出たことで、一気に枠を消費する話を控えてくれるかもしれませんし、見守っていいのでは?
どうしても上限を決めるなら、先にならってその時点で残っている枠の過半数の使用を制限とかにしてみては。
(残り2枠になったら解除、とか)
604名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 17:21:49 ID:bJRJaZwQ
>>601
確かにその辺は規定してなかった。
でもその一文はNPCだから超人でもOKってことじゃないよという注釈で
精錬工を出すという趣旨のものではないからねぇ。
それに全員出るわけでなくてもいいと思うし、まだ間に合う。

>>602
荒らされた場合に復帰が大変ということで、
そちらは使わないということになったみたいです。

とりあえず忍者の件でどっちを採用するか決めないといけないのかな?
新スレのほうでも特別枠消費の話出てきてるし。
605名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 17:27:12 ID:7InWuQ2w
>>602
忍者の話は別に問題があるわけでもないので先に出された>>582でいいでしょ
606名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 17:30:37 ID:bJRJaZwQ
>>605
それもそうか。
残り枠は 萌え1 フリー2
新スレの35話そのまま採用なら 萌え1
607名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 18:45:21 ID:1w8FNYWQ
こっちのスレの残りで雑談提案。
お題は第2回バトROワここまでを振り返って(早っ)

今回はマーダー多いわ、参加者はギルドに売られて参加させられてるわで
結構救いがないんだけど、どうなっちゃうんだろう・・・

とりあえず私は♀WIZな未亡人を応援しておきます。
(;´Д`)熟女の魅力ハァハァ

PTでは♂アサと♀ノビの珍道中に期待。
608名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 19:26:25 ID:yIkKEfEA
>>次スレ12
その意見には賛成かな。
そうすると現在の枠はFREE1(このままならロリルリ) NPC1(このままならW)
萌え1 になるかな。
609名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 20:17:54 ID:MfioKDX6
私は♂Wiz様かなー。
(*´Д`)マッドなお兄さんハアハア
実はまだ誰もゲットできてないという微妙なヘタレっぷりがまた…

で、連投についてですが。
個人的には、次スレ>>16さんの図のような感じで良いのでは、と思います。

次スレ>>17さん
確かにその辺は難しいですね。
原作と違って同じ場所から順番に出されたわけでもないし…
次スレ>>20さんの案なら問題なくなるわけですが、他の方々はどう思ってるんでしょうか。
私は>>20さんので良い気がしますが。
もしそういう機能が一切ないとなると、皆一度は高いところで確認しなきゃならないし。
高いところでばったり会って殺し合いって言うのもありかもしれませんがw
610名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 21:37:54 ID:7oZdF3m6
私は♂アコとジルタス様を応援…凸凹コンビ(´Д`*)ハァハァ

連投については、私も次スレ16氏の図だと思ってたのであれでよいのではー
現在地確認についてですが、参加者に配られたのは私たちが見ている白地図ではなく、
一応地図として完成したものということにしては駄目なんでしょうか。
ここには灯台があるから、つまりこの場所はおそらくC3で、
C5に集落跡地があるようだから南下して食料を得よう、という行動もありかと。
地形に特徴があり、文末で現在地が明記してある場合は地図上で自分の位置を確認できたということにならないかな。
もし禁止区域発表までに現在地不明なキャラが残っていたら、GM放送で
最初の1回に限り現在地を耳打ちしてくれるとか。
(殺しあってもらうのが狙いなのでうっかり死亡は避けたいなどの理由つけて)
ただ、この場合は地図をしっかり漏らさず作っていくことが前提条件になってしまいます。
なので次スレ20氏のハリポタアイテムでもいいかなとも思う。
ただビーコン鳴るよりは首輪からピッピッと作動音がする程度のほうがヒヤヒヤして良いかも?
いや機械製だってことが決まっちゃうのは良くないのか。
611名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 21:40:32 ID:5pu4M0UY
>>597
ありがとうございます。
光栄です(*´▽`)
今は連投規定に引っかかるのでダメだと思いますけど
>597の設定使えるかなーと思ったら遠慮なく使ってやってください。
他の方でも遠慮なくどうぞ〜
612名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 21:42:13 ID:5pu4M0UY
2番目は>597じゃなくて>587でした_| ̄|○
613名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 22:05:50 ID:yoQJoup2
じゃぁ、連投に関しては

同一人物のパートを書く場合 次スレ>>16氏の図に順ずる。
全く関係無いパートを書く場合 1日1本まで。

ということでOK?

地図の問題に関しては私も次スレ>>20氏の案に賛成かな。
自分の場所だけ分かるってので。

>>610氏の禁止地区設定されたらピッピッとなるってのにも賛成。

>>609
1人も殺せてないへたれ一直線気味な♂WIZ様が私も気になってます。
彼は果たして誰かを殺せるのか、それとも誰も殺せずに死んでしまうのか。
614名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 23:53:44 ID:bNQx241Q
今回の参加者は素敵に個性的な連中ばっかだよなぁ…
でも応援するなら♂アコ&ジルタスとケミ子&BSかな。
主にえっちぃ方面で(´Д`*)ハァハァ

>>613
連投規定はそれで良いんじゃないかな?
あと、アナザーに関しては、スレを活性化させるために
特に規定を設けないってことでOKだよね?
615名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/09(水) 23:57:55 ID:7InWuQ2w
連投に関しては次スレ16の図でOKだと思う

俺は♀騎士が気になる
もし、他のいい人?に会う前にやる気にある人にあったらどうするんだろう
616名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 01:21:51 ID:u/W1FW0w
連投のあたりまとめ。仮にBとしたけど、こっち分かりやすいように書き換えたのみたいー
 【連投規制A】 投下は1日1本(1採用)まで
 【連投規制B】 書いたことのある人物が含まれる話を書く場合は、該当する前回投下日から中2日開けてから
※規制B発動中も、規制Aに触れなければ関係ないパートを投下可能
※NG話、アナザー・番外編については連投規制はA・Bともに適用しない

>>615
心配だったけど♂モンクにナンパされてとりあえず安心した(´∀`*)ホー


読み返して気付いた些細なこと。埋めだしいいかなと思ったんだけど、
長いし本スレ消費する内容じゃないので次に見つけたらWikiにページ作って書いておくことにする。

いくつかの話>詩的な表現以外のところでも文末に「。」がないのがちょと不思議。

007話 粘着性の液体って喉にべたべたくっついてしまって一気飲みできないのでは。
トロトロしてるという意味ならば粘度の高い、とか粘性のある、とかかもしれない。
ぺとぺとくっついて糸を引くと言う意味の表現だったならば問題ないです、スマソ

027話 セージの髪は緑なので「紺碧」を別の単語にしてみないか
参考URL
(緑の名前):ttp://www.clovernet.ne.jp/~shouchan/iro/midori/midori.html
(goo辞書):ttp://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%BA%B0%CA%CB&kind=all&kwassist=0&mode=0&jn.x=25&jn.y=7

033話 忍者の一人称が僕と私でまざっているけど、例の忍者なら「私」のほうが正しいとしていいのかな

036?話 ♀モンクは効果だけでなくヒールの光からして弱くなっちゃってるのでそのへんちょいっと修正希望
惨劇の後、は痕跡の意味で「痕」か「跡」のほうが自然かも
617名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 01:44:19 ID:HvelgcFM
キャラ同士のカラミを書き易くするために、把握し辛い各キャラの現在位置についてまとめ〜

北付近
♂Wiz ♂騎士(小屋へ) ♀プリ(小屋へ) バード(小屋へ) ダンサー(小屋へ) ♀商人(砂浜)
♂セージ(砂浜) ♂ケミ ♀クルセ ♀Wiz(♂プリ・♂シーフと遭遇) ♂プリ(♀Wizと遭遇)
♂シーフ(♀Wizと遭遇) ♂ローグ? ♂スパノビ(小屋) ♀BS(小屋)

北西
♀ハンター(北〜中央へ移動中。接近者は位置的に♂Wiz or ♂ローグ?)

北東
♀モンク(浜辺の小屋) ♂プリ(木立) ♂シーフ(木立)

西
♂マジ(絶壁) ♀剣士(燃えた小屋付近)

南付近
♂アサ ♀ノビ ♂モンク(♀ノビの位置より) ♀ローグ(中央へ移動中)

南東
♀セージ(砂漠地帯) ♂剣士(森) ♀騎士(森)


♀アコ(森)

中央部
♂商人

不明
♀アサ(どこかの木立?) ♀スパノビ(北へ移動中) ♂クルセ(森の小川) グラサンモンク(海岸)
♀ケミ ♂BS グラリス(森) ♂アコ(海岸) ジルタス(海岸)

ってあるけど次スレの♂モンクと♀クルセが出会うのって位置的に無茶があるんじゃない?
618名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 01:46:37 ID:HvelgcFM
って♀騎士と♂モンクか。なら大丈夫だとは思うけどいずれにしろどちらかが
動かないと出会わないわけだから動いたっていう表現を入れたり、
現在位置を書かないと分からなくなるね。
619名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 02:10:22 ID:u/W1FW0w
>>617
なんか時間軸ずれてね?コピペ違い?
最新に合わせるとダンサーバードが小屋を出たのと、
♂プリ♂シーフはF2に移動してるので、北東のやつは消していいんじゃない?
♂WIZを(北にて♂ケミ・♀クルセと遭遇→北西にて♀スパノビ・♀ハンターに遭遇)で北西に。
♀騎士♂モンクに関しては、現在地F7とあったので大丈夫かな?
♂商人はG4に移動してるので場所を中央部から北東に。
逆に♀騎士♂モンクのF7は中央部と捉えてよいかと思う。
♂アサは>>474から南部にいるとのこと。♀ノビに会ってるわけだし。
620名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 02:13:43 ID:HvelgcFM
040 伝説のクホり師

断崖絶壁のすぐそばに灯台がある。
そしてその上で一人の男がタバコを銜えたそがれていた。

「クホホ・・・・・・ついに俺もこんなところに駆り出されちまったか」

妻の顔がもう一度みたい。
そして昔、戦闘BSを目指すという勘当した娘にももう一度会いたい。
もう一度会うことができたらあの時の事を詫びたい。

「あいつ元気してるかなぁ・・・・・・」

幾多の冒険者達の武防具をクホっても罵倒や怨嗟の声を浴びても
悠然としていた鍛冶屋の姿は実はナイーブな一面もあるのだ。
最もこんな状況下だからなのかもしれないが・・・・・・。

「あいつワンパクだったからな・・・・・・」

子供の頃から姉御肌で近所のガキ大将をやったりしていた。
そのくせして弱い者虐めは絶対にしなかった。
力はあったし、不器用さから言っても俺の後を継ぐよりは
戦闘BSの道を歩むのが自然だっただろう。

「だけど、この仕事だって誰かが継がなければいけないんだよなぁ・・・・・・」

決して楽な仕事ではないし、むしろ恨まれる方が多い。
横領してんだろ!とか、テメェなんてさっさと首になっちまえ!など
まあ、罵詈雑言は毎日のように浴びてきた。
だがその中で本物の完成された武防具を手に入れて喜ぶ者は確かに居る。
そしてその者達の笑顔がまた力をくれるのであろう。

「だけどこれは言い訳だな・・・・・・俺はただただあいつのことが心配だったからだ」

娘が危険な戦闘BSになるということはそれだけ命を落とす可能性も大きくなるのだ。
親として当然の反対をした。
だけどそれを隠し、戦闘BSなど邪道だ!と言ってしまったから逆効果に
なってしまった。

「ああ・・・・・・本当に俺は馬鹿だった」

頭を掻き毟る。

青箱の中身はタバコとハンマーだった。
そしてC帖が一冊。

男はずっとそこでたそがれながら時々頭を掻き毟った。

〈ホルグレン 持ち物:タバコ ハンマー 支給品一式 場所J-6 思考:家出した娘に会いたい。生きて帰りたい。〉
(FREE枠 使用)
621名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 02:17:48 ID:HvelgcFM
>>608
の書き込みを受けて暫定的に出してみました。
いつもみんながお世話になっている(?)あの人の話です。

>>619
はわわ、本当だ間違ってるし;;
622名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 02:34:46 ID:u/W1FW0w
現在地情報訂正(039話現在)

【北部】
♂騎士(小屋) ♀プリ(小屋) バード ダンサー
♀商人(砂浜、♂商人と遭遇) ♂セージ(砂浜、♀商人と遭遇)
♂ケミ(♀クルセと行動) ♀クルセ(♂ケミと行動)
♀Wiz(F-2林の中、♂プリ・♂シーフと遭遇) ♂プリ(F-2、♀Wizと遭遇) ♂シーフ(F-2、♀Wizと遭遇)
♂ローグ(不明)
♂スパノビ(F-3民家) ♀BS(F-3民家)

【北西】
♀ハンター(C-5、♂WIZから離れスパノビと移動中) ♀スパノビ(C-5、♀ハンターと移動中)
♂WIZ(北にて♂ケミ・♀クルセと遭遇→北西にて♀スパノビ・♀ハンターに遭遇)

【北東】
♀モンク(浜辺の小屋)
♂商人(G-4)

【東】
♀アコ(森)

【中央部】
♀騎士(F-7、♂モンクと出会う) ♂モンク(F-7、♀騎士と出会う)

【南部】
♂アサ(♀ノビと行動) ♀ノビ(♂アサと行動) ♀ローグ(中央へ移動中)

【南東】
♀セージ(砂漠地帯) ♂剣士(森)

【西】
♂マジ(絶壁) ♀剣士(燃えた小屋付近)

【不明】
♀アサ(どこかの木立?) ♂クルセ(森の小川) グラサンモンク(海岸)
♀ケミ(♂BSと同行) ♂BS(♀ケミと同行) グラリス(森) ♂アコ(海岸) ジルタス(海岸)


コレで平気だろうか…()内のせいで見づらくなった、ような、ごめんOTL
623名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 02:48:22 ID:HvelgcFM
この中で完全マーダーもしくはマーダー寄りは

北部
♂ローグ(不明)
♀ダンサー(不明)

北西
♂WIZ(北にて♂ケミ・♀クルセと遭遇→北西にて♀スパノビ・♀ハンターに遭遇)

南東
♀剣士

不明
グラリス(森)
グラサンモンク(海岸)
♀アサ(どこかの木立?)
♀ケミ(♂BSと同行)

かな。不明がかなり居るから好きな位置に投入できそうですねf^^;
624名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 03:14:20 ID:u/W1FW0w
>>620-621 おお、補足している間に新たな投下が!(ホルグレン!息子は勘当なのかよ!)
そういえば特別枠についてどうするのかほったらかしたままでしたや。
そういう意味での新スレ投下回避なら、こっちも片付けたほうがいいんかな?
てかふっかけといてアレなんだが自分はこの辺ノーコメにしたい。
枠予約もまぁ問題なんだけど、暫定的にとかで消費するくらいなら
書きたい人が出るまでとりあえずこのままでもいいじゃんとかも思うので。

あ、>>616に追加で
006話 冒頭の真夏を初夏にしたとこ、その後の「真夏の炎天下のトレーニング」
のあたりが修正のために孤立しちゃってるので、見直してみてくれー
625名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 04:30:46 ID:HvelgcFM
>>624
ちょっと精錬工は自分的に書きたいっていう意思があります。
暫定的にって言ったのはロリルリの枠が使えるならということです。
だめでしたらNGにします(*ノノ)
626名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 06:07:49 ID:5uCwiR1o
ええとちょっと申し訳ありません。
次スレ>26を書いた物ですが、なぜか私は今あちらに書き込めないのでこちらに。

>28
ありがとうございます。凡ミスです。
最初♀Wizで書いていて、既に♂プリシフと遭遇していることに気付いたもので。
他は書き換えたのに規定されてなかったそこだけ忘れました;
可能なら♀ハイウィズ赤(csf:4j0n8042)としたいところですが……
……こちらの>>620で先にホルグレンの話でフリー枠使ってるんですね。
ですので>26は丸ごとNGということでorz
627名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 06:43:29 ID:HvelgcFM
>>626
すみません、あちらの方に書ければ良かったのですが
何故かリクエスト拒否されてしまうのでこちらにしか書けませんでした;;
628名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/11/10(木) 07:34:51 ID:zAjp5X7s
>>616
ああ、忍者の一人称は私で統一お願いします。気づかなかったorz
629名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 07:38:46 ID:a3Yblbcs
Wとロリルリの件はこのまま通すと言うことでいいのかな?
次スレ26のOK/NGにも関わるので決めてしまいたい。

キャラも出揃ったところでそろそろ本格的に動かして行く段階かな。
全員バラバラだと把握するのが手間だから、序盤はある程度は
仲間になる流れでもいい気がするけど、そろそろ対立させていくべきかもね。
630名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 07:40:33 ID:pbIk2wLs
>>629
個人的には、WとロリルリはNO。
あくまでも、人質にされてるって方向がいいなあ。
じゃないと、予約扱いになっちゃうし。
631名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 09:28:16 ID:ulZ5Wx5o
LODを出した人ですが、次スレ>>32さんの指摘やロリルリの予約気味など
問題がありそうなのでNGにしてください。

そうすれば

萌えスレ枠 悪ケミ・グラサンモンク
NPC枠    グラリス・プロンテラ案内要員・(W)
フリー枠   忍者・ジルタス・大臣かもしれない人・ホルグレン

になるので
空いているのは

萌えスレ枠 1
NPC枠 暫定1
フリー枠 1

ということになりますね。
Wを外したい場合、ホルグレンをNPCにすればフリー枠が2になりますが、
Wを出すかどうかは続く書き手さんにお任せかな。
632名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 12:38:25 ID:u/W1FW0w
>>625 にゃるほどーごめん、こっちに投下だし試験的っぽいから
話し合い開催のためのエピソードだったのかとっ!ごめよー
書き込み拒否されたのかーそういえばちゃんと番号振ってあらぁOTL
とりあえずこの話については>>631で解決するっぽいのかな?
633名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 12:43:16 ID:u/W1FW0w
>>628 (てか修正箇所が密かにある人みんなだけど)
できればWikiのほう直いじりでイイと思うので、修正箇所が例え1文字とかでも
作者殿自身が修正してほすー
編集は、ページ上部の「このページを編集」でできるよ。該当部分書き換えるだけ。
更新情報記録にチェックしないほうが書き込みスピーディに済んで素敵。
いよいよ残り1KB(゚∀゚)アヒャー
634名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 13:51:29 ID:nTJw7DBs
>>631
計算違ってない?

萌えスレ枠(3) 悪ケミ・グラサンモンク
NPC枠(3)    グラリス・プロンテラ案内要員・(W)
フリー枠(4)   忍者・ジルタス・大臣かもしれない人・ホルグレン

だから残ってるのは

萌えスレ枠 1
NPC枠 1(W採用なら埋まる)

じゃないかな。
635名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/10(木) 16:43:52 ID:ulZ5Wx5o
>>634
計算間違ってた、ありがとう!

ホルグレンをNPC枠にしてWを参加させなければフリー枠を空けることも可能ですね。

次スレ>>29
ジルタス様の服が(涙)
いじわるー
636名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/11/11(金) 00:34:34 ID:LKsugohQ
新スレ57の「047 美しき人」で淫徒プリ参戦。
というわけで萌えスレ枠が消費されて、

・W採用なら残り枠0
・W不採用ならホルグレンがNPC枠にずれて残りフリー枠1

いまだに誰もW書かないってのはみんな迷ってるってことなのかしら。
そしてこれでこのスレも終わりかな?
637512KB :Over 512KB data
このスレッドは512KBを超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

全部 最新50
DAT2HTML 0.35e(skin30-2D_2ch) Converted.