全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 最新50

【殺し合いは】バトルROワイアル 二冊目【加速する】

1名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 20:47 ID:MencDydE
ここはどんなスレ?

各職男女と無作為に選ばれたROのキャラクターが
生き残る為にバトルロワイヤルする様子を描いた
リレー小説を扱っているスレッドです。

ルールってあるの?

書き手と読み手に対するお願いならあります。
以下、まとめサイトから要点抜粋+α。

・登場人物

登場人物は各職男女一名+特別枠13。
スパノビ及び、転生職は除外で。
出演者は、全員GM謹製呪いの首輪をつけています。
特別枠の残りは二人です。

それから、特別枠に付いては
基本的に何でもあり、ですが
ボスmobなど、余りに一般職とかけ離れた能力の方は
首輪によって能力が、一般参加者と同程度まで落ちています。

・書き手編

書く前に纏めサイトで、作品の流れを把握して下さい。
次に流れの中での作品の位置づけは、
基本的に早いもの勝ちとします。
競り負けても泣かない。
但し、荒らし煽りの類はこの中に含みません。
(何の前触れも無く心臓麻痺など)
それから、一人の書き手が余りに連投を続けるのはイクナイ!!
暫くの間、誰かが書いてくれるのを待ってみましょう。

そして、本文の内容についてですが
RO内設定というよりむしろ、文章での説得力が重視されます。
但し、リレー小説という形式上、何よりまず
キャラクター間でのバランスを登場する物品などで
崩し過ぎないようにしていただけると幸いです。

又ヒール、サンク及び魔法の類は、その効果が制限されています。

最後に、書き手の方は、
登場人物を一人の人間として扱っていただけると幸いです。

・読み手編

(以下、まとめサイトからのコピペ)
叩き荒らしは華麗にスルーをお願いしたい。
釣られる事なかれっ。

面白い、と思ったときには積極的に感想を。
読み手の活力になります。
これまでの粗筋、キャラクタ状態を纏めたテンプレや、
妄想爆裂の書き込み、絵等、ポジィティブな物は大歓迎です。

もちろん、読み手から書き手への転進も歓迎します


・まとめサイト
ttp://wiki.spc.gr.jp/battleROyale/

・前スレ
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1103880460/

・萌え板全体のルールは此方
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/
2名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 21:12 ID:Y4B4ilDA
・現段階では、コテはご遠慮ください

これも、おせっかいかもだけど追加で・・・(汗
1さんスレ立てテンプレ作成お疲れ様です!
そして2GET?
3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 21:15 ID:BF6paVbY
>>1殿
スレ立ておつです。
そして初一桁GET(*´Д`)
4名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 21:35 ID:MencDydE
誤字発見

誤:それから、一人の書き手が余りにA投を続けるのはイクナイ!!

正:それから、一人の書き手が余りに連投を続けるのはイクナイ!!
5名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 22:31 ID:EJDNigCA
ちゃんと連投になってる気が…?
6名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 22:46 ID:BHz00Ezs
ヤファは最初以外NGで・・・
7名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 22:47 ID:MencDydE
…俺、ちょっぴり目が疲れてるみたいだわ。
自分が見た時には確かに連投がA投ってみえたんだ…
8名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 12:37 ID:W9wdRtLo
さて、前スレも埋まったし、
書き始める前に一旦現状確認しないか藻前様方?
9名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 15:58 ID:/mFoO4YI
現状確認は必須だね。
まとめサイトを最新の状態まで持っていこう。オレも及ばずながら手伝うよ。

で、みなさん。ヤファの件は、書いた6氏が上記のように言ってるけどどーする?
前スレで色々注意されたことは、受け入れてくれたみたいだし。
個人的には、せっかく書いてくれたんだし。注意も理解してくれたようなので、以降気をつけてくださいってことで
話自体は採用でもいいのでは?と思うがどうだろう?
10名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 16:09 ID:6PjH3gAs
採用で構わないと想います。


お話好きなんだよ
11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 16:18 ID:W9wdRtLo
レポとりあえず一段落した前522ですが、僕も構いませんよー
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 16:36 ID:ayWdaBhY
別に構わないに一票ー
ていうかぶっちゃけ編集めんどくs(パケロス

あと、今NGになったカプラ話を削除して話を詰めてるので、間違って消してる話あるかもしれません(汗
できればどなたかチェックお願いします
13名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 17:48 ID:/mFoO4YI
現在まとめサイトの、更新を手伝って色々修正しました・・・_| ̄|○(サスガニ、チョットツカレタヨ)

修正完了、としたのが

 ・ニブルカプラ関連NG四話を詰めた後、ページ一覧が一致してなかったのでそれの一致。
 ・DOPと、♂剣士の遭遇関係話の時間上の、順番の狂いを差し替えて修正
 ・♀騎士と、深遠の騎士子一行の遭遇話の順番を、差し替えて修正

現時点でここまでヤリマシタ・・・。どなたかチェックのほどをよろしくです。_|\○_|||
14名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 18:16 ID:/mFoO4YI
まとめの過程で、スレとすり合せながらチェックしてたら一つ。
「燻ぶる火種」の話は、GM放送でのアリス死亡を聞いた深遠の騎士子一行の話ですね・・・。
注、って書いてくれていたのですが最初わからなくて、まとめに乗せちゃいましたゴメンナサイ。orz

なので、まとめの「燻ぶる火種」の話のところに単発の話を何かいれて。
次のGM秋菜の放送があったあとに、「燻ぶる火種」の話を戻したいと思います。
なのでGM放送があるまで、深遠の騎士子一行の話はストップしていていただきたいと思うです・・・。
まとめのスムーズな進行にご協力ください・・・。(で、いいかな?方法として。)
15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 18:35 ID:QBzE99xw
スレ立て乙ですー。
最初のほうにちろちろと書き逃げしていった者です。
久々に何か書きたいなーと思ってるのですが、やっぱりそろそろ放送いったほうがいいですよね?


………書きたくてもキャラネタが思いつかないというのが本音なのですがorz
16名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 18:51 ID:W9wdRtLo
壁lω・)< マトメ神諸氏 オツカレサマデツ

壁lω・)つ(デンキブラン)<サシイレニ デンキブラン ココニ オイトキマスネ

壁lミサッ<カキテ ノ ミナサンモ ガンバッテ タノシミニシテマツ
17名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 19:07 ID:QBzE99xw
123 神の声


「レディースアンドジェントルメン!調子はどうですか?GM秋菜ですっ♪」
人の居ない砂漠に、血で汚れた草原に、狂った箱庭中に、不自然に明るい声が響き渡る。
「それでは、前回の放送から今までの間に死んじゃった人をお知らせしまーす。
♂モンクさん
バードさん
禿ちゃん
ダンサーさん
♂クルセさん
♀アコさん
♂GMさん
♂ウィズさん
♂騎士さん
アリスさん
♀剣士さん
♂アサさん
ときらぐ主人公さん
♀シーフさん
♀プリさん
♀モンクさん
♀商人さん
♂剣士さん
エクスキューショナーさん
ウォルヤファさん

…以上20名!ということは残り…ひぃ、ふぅ、みぃ………25人!やっと半分ですよ〜。
もっともっと頑張ってくださいねっ!


……あっ!!また忘れちゃうところでした〜、もぅ、ボケボケですねっ。
今から言う地域にいる人は速やかに移動してくださいねー、いつまでも残っているとBANしちゃいますよっ♪
魔法都市ゲフェン
国境都市アルデバラン
アサシンギルド周辺
聖カピトーリナ修道院
東兄貴村
それでは、頑張ってくださいね!GM秋菜でした♪」
18名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 19:11 ID:QBzE99xw
聞いといて返答待たずに書くのかよ…とか、
ナンバリングは123でよかったよな…とか、
結局ヤファたんは死んだんだよな…とか、色々考えたのですが、

最大に悩んだのは「禿ちゃんに さん を付けるか否か」
…結局語感を優先してつけませんでしたorz


万一ミスがありましたら(無いようにチェックしましたが)修正をお願い致します…orz
19名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 19:28 ID:ayWdaBhY
>>18
前回放送時で♂騎士まで死亡だから死亡はアリスからですよ?
あと街で残ったの首都のみってのはどうかと思うんですが…
ていうか前回放送で禁止エリアになってるところとかも禁止エリアになってるですよ
20名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 19:55 ID:TCoXCZ3c
>>17
禿ちゃんは愛称が禿ちゃんだから禿ちゃんでいいと思うよ。

禿ちゃんスレ|λ=3=3
21名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 23:58 ID:QBzE99xw
うわ…すいませんすいませんすいませんllorz
2回目の放送を見てませんでし…た…… 放送これが2回目だと思ってた…orz
>>17はNGで、修正した3回目の放送を直ちに書いてきます
書き終わったらアマツの桜の下で切腹してきますね……_| ̄|..○
22名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:09 ID:mCJ2q0cE
>>17修正

123 神の声

「レディースアンドジェントルメン!調子はどうですか?GM秋菜ですっ♪」
人の居ない砂漠に、血で汚れた草原に、狂った箱庭中に、不自然に明るい声が響き渡る。
「それでは、前回の放送から今までの間に死んじゃった人をお知らせしまーす。
アリスさん
♀剣士さん
♂アサさん
ときらぐ主人公さん
♀シーフさん
♀プリさん
♀モンクさん
♀商人さん
♂剣士さん
エクスキューショナーさん
ウォルヤファさん

…以上11名!ということは残り…ひぃ、ふぅ、みぃ………25人!やっと半分ですよ〜。
もっともっと頑張ってくださいねっ!


……あっ!!また忘れちゃうところでした〜、もぅ、ボケボケですねっ。
今から言う地域にいる人は速やかに移動してくださいねー、いつまでも残っているとBANしちゃいますよっ♪
国境都市アルデバラン
アサシンギルド周辺
ゲフェン西門鉄橋周辺
ゲフェン東
ポリン島
それでは、頑張ってくださいね!GM秋菜でした♪」
23名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:28 ID:Vn6e4kJo
魂を継ぐ者

私には双子の姉さんが居た。強く、聡明で、幼い頃から私の憧れだった
それに対して私は姉さんほどの能力が無く、顔は同じなのにと周囲に何時も比べられて、自分は要らない子なのだと枕を濡らしていた
そんな私を優しく、力強く慰めてくれたのも、また姉さんだった
時にはそんな姉さんに反発もしたが、それでもなお根気強く私を支え続けてくれた
そんな姉さんを、私はずっと、ずっと、大好きだった

ある日、ノービスとして冒険を始めたばかりの頃、姉さんが連絡も入れず数日家に帰ってこない日があった
姉さんと一緒に生きてきて、そんなことは今まで一度たりとも無かったのに
どこか遠くへ冒険に行ってオークに食い殺されたのではないか。誰か悪い冒険者に騙されたのではないか
姉さんの安否が気になり夜も眠れず、少しの物音でも帰ってきたのではないかと思い、迎えに出て、落胆する
失踪して6日目、夕暮れの中やっと姉さんは帰ってきた
体中ボロボロで、手には何処で手に入れたのか大きな金塊と使い込まれた剣士の証を握っていた
そして何よりも、あの優しかった姉さんの目が、とても辛そうな目になっていた
どうしたのか、何があったのか、何を聞いても姉さんは全く答えてくれなかった
それから姉さんは変わった。何かに追われる様に剣士としての腕を磨き、家に帰ってくることも少なくなった
私がノービスから剣士となる修練を終えた日から、姉さんは二度と家に帰って来なかった
そして私も冒険者として修練を重ねていった。そうすれば何時か姉さんに会える気がしたから
やがて私は剣士としての修練を全て終え、聖堂騎士となった

私が聖堂騎士となってから暫く経ったある日
北の森で大発生した魔物を退治したと言う派遣騎士団の凱旋があった
住人達から歓声を浴び、誇らしげに歩く姿はなんとも気持ちよさそうだった
そんな中に唯一人、剣士の制服を着た人物が混じっていた
他の騎士達と違い、どこか辛そうな目をしている。最後に別れたあの人同じように
間違いなく、姉さんだった
だが追いかけようにも私は群集に押し流され、結局姉さんを見失ってしまった
それから、風の噂で何度も姉さんの話を聞いた
人に害成す女王蟻を倒した、モロクの王の財宝を見つけた、魔王退治のPTに居た、等々
騎士叙勲を受けず数々の冒険をこなすその変わり者は、冒険者の間では有名だったらしい

あのスタート地点、そこで思いがけない顔を見つけた
間違いなく、姉さんだった。だが、憎しみの篭った瞳であのGMを見つめていただけで、私には気づいていないようだった
その後声をかける間もなく、闇ポータルで各地に飛ばされ、私は聖堂騎士として動くことを決めた
弱いものをこのゲームから守り抜く。何時か、姉さんが私にしてくれたように
きっと、この偽りの世界のどこかで姉さんもそうしているはずだから



だから……

だから、姉さんは誰かを守るために死んだんだろう
横では同じように放送を聞いた♂ローグが何か苛立たしげな顔をしている
多分、彼も誰か見知った人を失ったのだ。そしてそれを顔に出さないようとしているのだ
私も今、彼のような顔をしているのだろうか?なんだか、妙に頬が熱い

「おねえちゃん、どうしたの?」

足元からアラームだと名乗る少女が心配そうに声をかけてきた

「泣いてるの?」

知らずに頬を流れていた熱いもの、それは涙だった
だが、私には泣いている暇なんか無いのだ

「大丈夫だ、泣かないさ…」

少女にではなく自分にそう言い聞かせ、涙を拭い去る
そうだ、姉さんが守れなかった分まで
私が、絶対にみんなを守りぬく

<♂ローグ組変化なし、第三回放送直後>
24名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:30 ID:Vn6e4kJo
♀剣士と♀クルセのデフォ髪型が同じなのでこんな設定をつい…
性格とか色々と前に書かれてた分と統合して考えてみたけどどこかヘンかもしれません(汗
突拍子過ぎるとかだったらNGでも構いませんです
25名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:52 ID:6aMAxUbw
こんな手があったか、と素直に感心してる俺ガイル
26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:53 ID:p72xGo7.
安心するんだ
突発的設定や性格変化は地味にあるから、
書き手が雁字搦めにならないような設定の限りかなり融通は利くぞ
27名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 00:57 ID:6aMAxUbw
連レスで申し訳ないけど
こんな風にエピソード追加ってのもいい感じですねぇ。
28名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 02:06 ID:vj.c3unA
特別枠ですがSS系スレからの出場ってアリなんですかね……。
もちろん元の書き手の人には許可もらわないといけないでしょうけど。
29sage :2005/05/15(日) 04:55 ID:Yfpr1hFI
125 邂逅。

♂ノビは途方にくれていた。
とりあえず歩き出した。北へ、北へと。
何故北を目指したかも分からない。

・・・さっきの放送の"♀剣士"は紛れもなく師匠のコトだろう。
♂アサと一緒に呼ばれた所からも間違いない。
師匠の死体から出来る限り遠ざかりたかったから、なのかもしれない。

(完全にひとりぼっち・・・これからどうしたら・・・)

・・・今は、顔を前に向けるような気分ですらない。
足がひとりでに動くのを見ながら、ただ進む。
ゴブリン森で起こった一瞬の事件の事もあり、
彼には回りに気を配る猶予すらなかった。

「・・・おい、お前。」

不意に自分の真後ろから声を掛けられた。
・・・背筋が凍るような気迫がした。

「臆するな、お前に質問がある。静かに答えろ。」

食料や武器を持っていたら殺す気だろうか。
自分に今あるのは、ただの短剣と空虚心だけだというのに。

「一つ。お前に今、共に行動する仲間はいるか。」

「・・・居ません。居ましたが・・・、皆、死にました。」
言葉を紡ぎながら、今までの現実が脳裏によぎる。

「・・・一つ。お前はこの"ゲーム"に乗る気があるか。」

「ボクは支えてくれる人を失いました。ボク一人ではもう乗れません。」
ここで自分もゲームオーバーになるのだろう。
♀剣士が死んだ今となっては、それでも・・・。

「そうか、では最後の質問だ。
 少年。オレがこのゲームのクリア方法を知っていると言えば、
 ・・・その事を、お前は信じるか。」

言葉の内容よりも、自分を呼んだその呼び方に、
思わず♂ノビは声の主に振り向いてしまった。
そこには微かな笑みを浮かべた♂プリが凛として立っていた。

「死んだ♀剣士は昔の相方でね・・・。Wisで連絡があった。
 ・・・考え付ける唯一の方法を手紙に書き少年に託した。
お前の力で少年を頼む、とな。
アイツには少しばかり貸しがあってな。

 ・・・アイツは、最後まで律儀な剣士嬢だったか?」

その問いに♂ノビは戸惑うことなく答えた。
「・・・ハイ。」


こうしてまた、意思を取り戻した少年は、
戦友の遺志を受け継いだ男と行動に共にする。

彼らを待つこれからの運命など知らずに、
一向は手紙の記すゲフェンへと向かう・・・。

# Wis 使用可能。006の知っている名前=♀剣士。
# 相打ちの直前にWis⇒♂プリはゲフェンへという設定です。
30名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 04:56 ID:Yfpr1hFI
名前とEmail を間違えました。。
スミマセン。
31名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 05:53 ID:Vn6e4kJo
>>29
とりあえず他の話との大きな矛盾点ふたつ
一つ、102番「消える目的地」にて「今まで何でも一人でやってきた」なる発言あり、チェインが馴染んでるという発言もあり多分ソロ殴りプリ
二つ、wis使えるなら♀アチャはなんで♂剣士にwisしなかったのか
上はその発言したプリとは別の特別枠ということにするしか。但し該当できるプリがいるかだけど
下は♂剣士のことはすっかり忘れていたということにすればまあなんとか解決?でも無責任かも
でも、wis出来るなら誰も知り合いにwisしようとしなかったのはおかしいし、そんなので連携されるのもちょっと緊張感が

続けて小さな矛盾点
♀剣士は逃げるまで持つことが出来たのが奇跡とまで言ってるのにwis送る余裕があったのか?
さらに相方でwis可能なら最初に合流しようとするんじゃないのか?

とりあえずこんな所。粗探しみたいでごめんだけどどうしても気になったから
32名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:10 ID:HyrpK9qw
126 貴方を追いかけて

放送は更なる死者を告げた
その中には同期だったプリーストの名前も有った
だがそれとは他に引っかかる名前が有った
(♂剣士?…って♂マジの!?)
だが、悪魔プリが気がつくのは遅かった、そして早かったとしても結末は変わることはなかったであろう
「な!?早まった真似をしてはいけません!」
「嫌よ、彼が居ない世界に興味なんて無いもの……あたしの荷物は貴女にあげる短い時間だったけど楽しかったわ、byebye」
短い詠唱が終わり火の雨が♂マジを想い人の許へと送った

<♂マジ 死亡>
<悪魔プリ スタッフオブソウル他獲得>
33名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:16 ID:6aMAxUbw
>31すまん。俺も似た様な事考えてて、言おうかどうか迷ってた。
あんまり批評とか言うの好きじゃないから。
後、32さぬ。
失礼は承知の上だけどちょっとその逝き方はどうかと思うんだが…
34名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:17 ID:HyrpK9qw
ルールにたしかギルチャPTチャwisは使用不可能ってあったはず
ただ話のネタ自体は羨ましいくらいオイシイネタなんだよなぁ
などとオイシイネタどころか凡ネタすらひり出すのに苦労してる駄文書きが言ってみる
35名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:24 ID:HyrpK9qw
>>33
そういえば自殺ネタが無いなぁと思ってたらちょうどいいタイミングであったんで恥も外聞もなく飛びついたんですごめんなさい
差し替えでなんか考えてきます
明日の今くらいまで投下出来なかったらNGの方向でお願いします

。。。人│脳内鯖│
36名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:28 ID:6aMAxUbw
とりあえず、文句ばかり言っててもしかたないので、
今からちょいと改変案を作成してみます…

>32さぬへ
誤解を招きそうだから付け加え。
自殺じたいには文句はないんだけど、
そこまでのがアッサリ逝きすぎではないかなぁ、と。
♂剣士と♂マジとの過去とか、自殺に繋がる心情あたりが足らない希ガス…
ごめんなさい、わがままですね…吊ってきます…
37名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 06:29 ID:6aMAxUbw
つーか、既に手遅れ。
ごめんよ…
38名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 09:06 ID:0vWzwMOE
29氏の話には賛成しかねる。
むりがある。かなり強引すぎる。
もうちょっと過去の話をよくよんで、こんな風に矛盾に思われしまう書き方しないように気をつけようや・・・。
はじまったばっかりの時期とは違って、もうけっこう話も進んでる。
思いついたまま書けばいい、なんて時期はとうに過ぎてるんだからさ。
39名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 10:03 ID:0vWzwMOE
GM定時放送3が、かいていただいたのでマトメに落としました。
それにくわえ、レス14番で言った「燻ぶる火種」を直後にもって来ました。
で、まとめの101話に今はいっている「燻ぶる火種」のところには
前後の関係を壊さないように、話を一つ書いて差し替えたいと思います。
この方法でよろしければ、完成するまでおまちください・・・_| ̄|○
40名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 10:09 ID:C7UMb7dE
書き手同士のご意見・感想等は、
出来るならどっかで別スレを用意してみるのはどうじゃろ?
書き手同士の打ち合わせ?見たいなもんにも使えるかもしらんし、
文章投下系スレは物語の読んでいく流れや、容量の問題もあるし。
41名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 11:11 ID:6aMAxUbw
じゃあ、本スレとは別にスレ立てる?
42名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 11:53 ID:6aMAxUbw
とりあえず、テンプレ造ってみた。


バトROワ〜皆の為の雑用スレ


どんなスレなの?

バトROワスレの読み手、書き手諸氏の補助の為のスレです。


どんなことができるの?

書き手同士の意見交換等、読み手からの感想と意見と妄想。
絵描きさんの作品投下、纏めの妖精さんの現状報告等。


注意することは?

一つ、荒らしや叩きは華麗にスルー
二つ、スレの中では何時も紳士的に。
議論はしてもいいけれど、感情的にはなるたけならない。
三つ、愚痴は愚痴スレへ
四つ、文神、絵神、纏め神、ナイス妄想には惜しみない感想と
拍手を。貴方のその拍手がスレを更に加速させます。


本スレはどこ?
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1115984857/l50
43名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 12:59 ID:0vWzwMOE
別スレには賛成しかねるなあ・・・。
二つのスレを照らし合わせながら読んでいかなければならなくなるし。
投下した話への、感想や指摘を含む反応がつかみづらくなる。読み手書き手ともに手間がふえるし把握しづらくなる。
話は、まとめサイトでまとめるんだし。今の体制でいいと思う。
一つのスレにまとまってるからこそ、投下された話と、それに対する反応がスムーズに読めるんだし。
44名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 13:01 ID:HyrpK9qw
126 貴方を追いかけて(差し替え版)

私は少なからずショックを受けていた
死亡したプリーストは一緒に転職試験を受けた、いわば同期だった
けれども所詮はそれだけの関係であとは教会への定例報告の際にたまに顔をあわせる程度でしかなかった
ショックを受けたのはそこではなく
それだけの関係でしかなかった人物の死に動揺しているという事実だ
もしこれが深い関係の相手だったらどうだったのだろうか
「あのね…」
後ろを歩いている♂マジがぽつりぽつりと語り始める
「あたしっていつもこうなんだ、あいつに追いついたと思ったらあいつはもっと先に進んでしまっている」
いつもと変わらない口調で♂マジが言う
けれども私はそれが怖かった
『真に絶望した者は取り乱したりなどしない、いつもと変わらず…だがその本質は確実に変質している』
誰かがそう言っていた、今の彼─いや彼女というべきか─はまさにソレではないのだろうか
「そうしたらまたあたしが追いかけて、もうこれの繰り返しよ……だけど」
背筋がゾクリとした、声音は変わらないというのにその陰に隠れた狂気が見えた気がしたから
「馬鹿馬鹿しいけどそれがあいつとあたしとの接点、だから追いかけなきゃ」
追いかけなきゃ…それの意味するところに気がついて私は慌てて振り向いた
「ま、待って!馬鹿な真似は…」
「い や よ、貴方が言ったんじゃない『自分の我儘をいかに巧く通すかが女の甲斐性』って、ね」
その楽しげな笑顔に一瞬悪魔プリは呆然とした
その一瞬が生と死を別けた
悪魔プリが駆け寄るよりもわずかに早く♂マジの詠唱は完了したのだ
想い人を追いかける詠唱が

<♂マジ 死亡>
<悪魔プリ ♂マジの所持品引継ぎ>
45名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 13:03 ID:mCJ2q0cE
もっと流れが早くなって(≒人が増えて)
作品と作品の間に感想や議論が混ざると本文が読みづらいって風になってしまうようだったら
別スレ立ててもいいと思うけど、
正直今の速度だったら1スレでやったほうが効率がいいと思う。理由は>>43氏と同じ。
46名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 13:13 ID:6aMAxUbw
うぃ、了解。ご意見ありがと。
47名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 15:07 ID:qYTHBklM
>29
推敲してる間に>31が言いたい事を言ってくれたのでこれだけ。
♂プリは登場時に「地図の横にある名簿の中で自分が知る名前は一つしかなかった」
と言っているので元相方とかはいないと思われる。
話はいいと思うので修正キボン
48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 15:10 ID:lZdeGTw6
前スレ 530にNGっぽい聖なる大馬鹿者ってのがあるけど
どこらへんがNGなのかがよくわからない。

もしNGではないのならば、
私的には♂ノビを拾うのはそこから繋げてローグ組がいいんでは?と思った。
♀剣士の双子の妹という設定が追加された♀クルセも居る事だし
上手く話が繋げられそうなんだが・・・
49名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 15:21 ID:6aMAxUbw
>29
っていうか、気にいって改訂番勝手に書いてる俺がいますよ、と。orz
5029sage :2005/05/15(日) 15:31 ID:kguLYLZI
29です。微妙に議論起こしてゴメンナサイ。
♀アコさんが使おうともしていた、wisの"筒抜け"がどういう意味なのか。
(相手には伝わるがその線上に居るMemAllに声が通る or ただのノーマル発言になる)
自分が知る名前が"ひとつ"はどうなのか。
(自分の名前 or 自分を除いた誰かの伏線)
っというトコで自分の中に誤解があったみたいです。
Wisは後者、Priは前者という考え方が正解なのかな・・・?

昔の相方=喧嘩別れ。
♀剣士は戦い慣れから自分は死ぬと分かっていて、
且つ自分にやれる事はWisだけだと思った。とか考えてました。
問題があるよーならNGにしちゃってください。-ω-)
51名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 15:37 ID:Vn6e4kJo
>>48
多分、時間と位置の問題だと思う
夜を過ごしたはずのときラグ主人公の遺体が夕方に見つかってるし
♂ローグ達もアルデバランに向けて移動してたはずなのにゴブリン森にいるし
まあ時間軸を放送後にズラして南下した後見つけたってことにすれば解決だけど
放送聴いた後、となると♂ローグの反応etcも微妙に変えないといけないかも
52名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 16:35 ID:6aMAxUbw
125の俺的改竄品投下しますね…
53名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 16:36 ID:6aMAxUbw
125 遺言


 ♂ノービスは、北へと向かっていた。
 もう、涙は止まっている。いや、単に流し尽くしてしまっただけかも。
 そんな事を考えながら、彼は歩いていた。

 或いは、只、師匠と呼んだ女性の死体から少しでも離れたいだけか。
 あの場所には、余りに沢山死が転がっていたから。
 さっきの放送には『♀剣士』、という名。
 それは、間違いなく少年を護り、そうして果てた女性の名だった。
 彼女の遺言の様に大きく響いた爆音が、耳にこびりついている。

 少年は、一人にになった。
 もう、護ってくれる人は居ない。
 そして、生き延びるための力も無かった。
 彼が持っているのは、血溜まりの匂いがしたあの森で、沢山の死と裏切りを見つめて、漸く気づいた一つの真実だけ。

──生き残るために、生き抜く為に、強く強く自分の心を持たなければいけない。

 今は、どうしようもなく、自分自身が不甲斐無いと感じ。
 けれど、彼は歩くことを止めない。
 何処に向っているのかは判らない。
 けれど、一歩でも前に踏み出さないで居れば、それだけで『師匠』の遺言を裏切ってしまう気がして。
 泣き崩れて、二度と立てない気がして。

 その決意はどこまでも固く。しかし、決意には余りに不似合いな程に彼は弱く不完全だ。
 例えば、♂ノービスは歩いている彼は直ぐ後ろに近づいてきている気配にも気づけない。

「おい、そこのノービス」

 気配に呼び止められ、振り返る。彼は、そこに固い顔をしたプリーストを見た。

「…何ですか? 言っておきますが、ゲームには乗ってないですよ、僕は」

 少し、声が暗かったかもしれない。一瞬そんな事を考える。
 だが、彼の目の前の男司祭は特に気にした風もなく…むしろ、何処か顔をほころばせてさえいた。

「奇遇だな、俺もだよ」

 ただ、向ってきたら遠慮はしない、と付け加える。
 そして、両手を開けて、敵意が無い事を示しながら一歩近づいてきた。

「でだ、物は相談なんだが…お前等のPTに俺も加えちゃくれないか?
残ってる二次の支援は俺ともう一人だけだし、お前等にとっても損な取引じゃないだろう」

「何を…」
 いきなり、司祭が切り出してきた提案に♂ノービスは面くらい、そう答えるのが精一杯だった。

「とぼけるなよ。PTメンバーも無しにただのノビが此処まで生き残ってこれる筈ないだろ。
スパノビだったなら話は別だけどな」
「……そうですね、確かにおっしゃる通りです。確かに僕には…貴方の言うような人達が『いました』」
 今は、もう居ない。
 師匠も、泣いていた女プリーストも。
 森で出会った剣士と少女達も。
 皆、死んでしまった。
 理不尽に。何の尊厳も与えられず。
 ただ、死んでしまった。

 言葉の一つ一つに、知らず力が篭る。白くなる程、掌を握り締めていた。
 どれくらい、時間が経ったろう。急に、♂プリーストが手を合わせながら頭を下げた。

「すまん、許してくれ。早合点するのが俺の悪い癖なんだ。その、何だ…気に病まないで欲しい」
「…いえ、いいんです」

 事実は、事実だった。
 それに、悲しみに暮れなければならない理由など無かった。
 例え、自分自身の弱虫な心は、今も尚、泣き続けているのだとしても。

「事実ですし…あなたの言うことも最もですから」
「そうか。わかったよ」
「じゃあ、僕はこれで失礼します」

 ノービスは、そこまで言ってから♂プリーストに背を向ける。

「おい、一人で行く気か?」
「僕が、貴方と組むメリットなんて何処にもありませんから」
「……」

 答えたノービスに、つかつかと♂プリーストが詰め寄る。
 ごいん、と拳骨で一度、歩み去ろうとしていた♂ノービスの頭を小突いた。
 そして、痛む頭を押さえながら、真上にあるプリーストの顔を見上げる。

「馬鹿かお前。みすみす死にに行くつもりか?」
「…違います」
「いーや、違わないな。その顔に書いてある」

 びっ、と♂プリーストは少年の顔を人差し指で指した。

「……」
「大体な。なんというか、お前のPTメンバーだって、みすみす死なす為にお前といっしょに居た訳じゃないだろ。
何か、いってやりたい事の一つや二つだってあっただろうに、そんなこと全て無視してお前は死ぬのか?」

 そこまで、黙ってプリーストの言葉を聴いていたノービスが、何か思い出した様な表情をして、鞄を開く。
 その手には、数枚の紙。

「は…ははは… そうですね。其の通りです。馬鹿なのは…僕みたいです」
 手にした紙を見、♀剣士の満面の笑顔を思い出して、♂ノービスは、漸く確信した。
 そうだ。馬鹿なのは自分の方だ。気づいた振りをして、気づかないでいたのは自分の方だ。
 師匠は、少年に。

 ぽたり、と枯れるいた筈の涙が落ちて、紙の一番最初に書かれた文字が滲む。
 丁寧な筆使いで書かれたそれは、一言、こうあった。

 『お前は生き残ってくれ』、と。

<手紙の具体的内容は次の神様よろすく>
54名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 16:39 ID:6aMAxUbw
誤字発見。

× 枯れるいた

○ 枯れていた
55名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 17:18 ID:0vWzwMOE
29氏、まとめのルールも読んでいないのか・・・。
頼むから、まとめサイトの「ルール」「ストーリー」「メンバー」を
しっかり読んでからにしてくれ。そうすれば「筒抜け」の意味もわかるから。
56名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 17:40 ID:6aMAxUbw
まぁ、なんだかんだいって、
始まってまだ二週間とちょいなんだから、
まぁ、ルール読みとばす人が居ても仕方が無いと、フォロー入れてみる。

只、一度目はまぁ、多少の注意で。
二度目は厳重注意、三度目以降はスルーされるかも。
ともかく、これからは気をつけてくださいね。

壁lω・)< アレソウナ ワダイ ココマデー

壁lつ(MAXコーヒー)

壁lミサッ<ツカレレタアタマニ トウブンヲ MAXコーヒー サシイレニ オイトキマスネ
57名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 17:44 ID:YuLOD9HE
>>51
時間軸についてはあってるんじゃない?
115話では♂ノビが昼下がりまでゴブ村にいたことになってるから、
たぶんこの時点で翌日まで時間が進んでる。
その後♂プリと合流して移動、その後に♂ローグたちが来たと考えれば。
放送については時間調整が必要かな。
58名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 18:42 ID:Vn6e4kJo
時間進めすぎるのは「その時間まで無事ですよ」って予約みたいなものだからあんまり関心できないかも…
特にローグ組は人数も多いから今後の出番も多くなるだろうし
とりあえず放送の時間をずらしてしまうのはそもそも「定時」放送じゃなくなってしまう気がする
ノビその他の時間も一緒に調整するしかないんじゃないかな
そもそも筆者の人がNGかも?と言ってるからNGにするっていう乱暴な手もあるけど
簡単な調整で済むならそれでやったほうがいいんじゃないかと個人的に思う

ていうか誰か時間関係の整頓希望(汗
定時放送は夕方早朝の二回?原作は6時間おきだったみたいだけど
それとも朝6時→正午12時→夕方18時の変則とか?
59名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 20:26 ID:mCJ2q0cE
原作ロワと違って3日間とかのような時間制限もないようだから(あったらごめん)
放送は変則(秋菜の気が向いた時)でもいいんじゃないかな。

そもそもこのロワが始まった時間がいつなのか…わからん…朝?昼?(夜ではないだろうが)
それが分かれば整理できるかも。
1日目の夜は終わってるから(ローグ達の話からして)>>57氏の通りやっぱり翌日の昼過ぎだと思う
夕方、夜までは行ってない…かな?
60名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 01:15 ID:ogvDG4Gc
んー…
始まったのは午前の十時過ぎぐらいではないか、と適当な事を言ってみる。
61名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 01:18 ID:yFLgf53o
127 ♂ノビの戦い

♀剣士からの手紙、その序文は今まで♀剣士が♂ノビに語ってきかせたもの、そして態度で教えてきたもの。それらを言葉にした物であった。
『経験、知識、技術、これらは人が生きる為の工夫の一つにすぎない。それらを支える心が強くなければ、全ては無用の長物と化す』
『現実を、それがどんなものであれ正確に受け止めろ。そして現実を把握する為の努力を怠るな』
『傲らず、さりとて卑屈にならず、常に心を平静に保て』
『それが出来ぬのなら、以下の文章は破りすてろ。そしてひたすらにその身を隠せ』

♂ノビの文章を読む手が止まる。
♂プリは♂ノビがその手紙を読み終える迄は少し離れた場所に居てくれると言っていた。
文章を読んでいると、まるで♀剣士が語りかけてくれているように思えた♂ノビだが、涙はもう出なかった。
「……ボクに……出来るかな?」
♂ノビは自分を取り巻く現実を思い返してみる。
「…………」
そして今まで出会った人達の事を思い返してみる。
「…………」
彼らが何を思い、何を望んでいたか。そう考えた彼らがどう行動したか。
そんな中で、自分が出来た事は何で、何が出来なかったのか。

そして自分の望みが一体何なのか。

♂ノビが立ち上がり空を見上げる。
作られたはずの空は、何処までも蒼く透き通り、ただまっすぐに♂ノビの視線を受け止めた。

時間が経ちすぎる事に心配した♂プリが戻る頃には、♂ノビは全ての文章を読み終えており、声をかける♂プリに笑みを返したのだった。

♂ノビが旅支度を簡単に整え終わる。
既に理由を聞いている♂プリが再度不安げに♂ノビを呼び止める。
地面を指さし、そこに文字を書いて意志を伝える♂プリ。
『おい、ほんっっっっっとーーーーーーーーーにいいのか? 危険なんてもんじゃないぞその手』
♂プリの言葉に♂ノビは同じく地面に文字を書いて答える。
『もちろんです、♂プリさんはここで待っていて下さい。今度こそ……ボクはここに仲間を集めますから!』
♂ノビが♂プリに語った理由は説得力に満ちた内容であった。
そしてそれが勝利に繋がると考えられる、そんな内容であったのだ。
『わかった……だがな、その取引材料だけはすぐに出すんじゃないぞ。それが目的で組まれても俺達の目的は果たせないんだからな』
♂ノービスはうなずき、青箱から出したばかりの取引材料を軽く叩いてみせた。

そして♂ノビは移動を開始した。
すぐに誰かに出会えるとは思わない。だが、今までの遭遇頻度を考えるとそれは一日と待たず来ると知っていた。
後は、それがどんな相手かだ。
そして森を行く♂ノビ、果たしてその前に現われたのはモンスター、アーチャースケルトン・バドスケであった。
てっきり人間が出ると思っていた♂ノビは驚きに目を大きく見開く。
バドスケはマンドリンを構え、いつでも必殺の一撃を放つべくしながら、周囲を警戒していた。
『ノービス? 冗談だろ? なんだってこんなのがまだ生き残ってんだ?』
バドスケの戸惑いから、即座の攻撃は喰らわずに済んだ♂ノビ。
ここからが正念場である。
「えーっと、そこのモンスターさん。話を聞いて下さい。ボクに戦う意志はありません」
そんな♂ノビの言葉にも一切警戒を解こうとしないバドスケ。
しかし、♂ノビは落胆した風も無く次の行動に移った。
ゆっくりと、出来るだけゆっくりと後ろに背負ったバッグから大きな板を取り出す。
そこには、♀剣士から伝えられたこのゲームの真実の姿が書かれていた。

『 言葉は、その全てがGMの管轄内にある。だが、記された文字はその限りではない。
  このゲームを内より破壊する手段は存在しえない。
  首輪はGMの任意にて爆破可能。
  外部との通信手段はただ一つ。アルデバラン時計塔最上階の中央部にある制御装置のみ
  GMは、装備技術能力知識の全てが常軌を逸しているが、決して倒せぬ相手ではない』

驚くバドスケに、♂ノビは続ける。
「ボクと一緒に戦いませんか?」
これが♂ノビの考えに考え抜いた結果出した戦い方である。
ノービス故に攻撃能力が低く、戦闘時の撃破優先度が低い。
話を聞いてもらう、他者を説得するにこれ以上の適職はありえない。
後は、話す内容が説得に足る物であるかどうか?
そしてその時、相手に警戒されずにGMに感づかれずに事を進める工夫はどうするか?
予想される反論の為の返答も考えてある。
バドスケもそれに気付いたのか、即座に地面に文字を書く。
『上から三番目と一番下が矛盾しているぞ』
♂ノビも即座に切り返す。
『任意、これは念じただけで即座に爆破可能という事ではありません。とても可能性は低いですが、GM撃破は可能です』
バドスケはこの内容に興味を持ってくれたようだ。♂ノビはここぞとばかりに畳みかける。
『現状でボクが知っている事はこれが全てです。けど! きっとこれとは別の知識を持っている人がいるはずです! そしてそれは増えた人数分だけその可能性が上がるはずなんです!』
最後に、♂ノビが自身の考える結論を述べる。
『GMの言葉、信用出来ません。残った最後の一人を生かして返さない理由はあっても、生かして返す理由はありませんから』

バドスケは天を仰ぐ。そして言葉に出して言った。
「お前……すげぇよ……本気でそう思う。俺なんかじゃ考えもつかなかった……」
♂ノビはバドスケの言葉に喜びを顕わにする。
「じゃあ! 協力してもらえ……」
バドスケは躊躇無くそのマンドリンを弾いた。
「だからこそてめーに生きてられちゃ困るんだよ!」
マンドリンが生んだ殺人音波は♂ノビの持つ板を真っ二つに割き、後ろの♂ノビの腹部を大きく切り裂いた。
♂ノビはその場に倒れ臥し、信じられないといった表情でバドスケを見る。
バドスケの骸骨の顔からその表情を見て取る事は出来なかった。
「すまねぇ……すまねぇ……俺は……ちくしょうっ!」
再度マンドリンを構えてトドメを刺さんとするバドスケ。
だが、♂ノビは這いずりながらも、バドスケに向かう。
「……お願いします……戦って……みんなの為にも…………あなた自身の為にも……」
「ばっかやろう! 逃げるんじゃねーのかよてめーは!」
「戦って……でないと……本当の意味であなたは生きて……いけない……」
「うるせー! うるせー! うるせーーーーーー!! それでも俺にはあいつを助ける事しかできねーんだよ!」
マンドリンにかけた指が震える。力を込め、いつもの通りに曲を奏でようとするが音は出なかった。
「なんだよ!? なんで音がでねーんだよ! 俺はどいつもこいつも殺して回るって決めたんじゃねーかよ!」
♂ノビは少しづつ、少しづつバドスケに近づく。
「辛くても……苦しくても……きっとそれが……あなたの」
「く、来るなーーーーーー!!」
バドスケは一歩、一歩と後ろに下がると、ついに耐えきれなくなったのか、その場を走り去ったのだった。

(……本当スミマセン、また2レス分になってもた_| ̄|○)
62名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 01:19 ID:yFLgf53o
♂ノビは、腹部を襲う激痛と戦っていた。
それが致命傷なのかどうなのか自分ではよくわからない。でも正直、結構ヤバイと思った。
だが、襲い来る死の恐怖に屈するのは、あの人と共に生きた者として、決して許される行為ではなかったのだ。
『痛いよ……痛いよ……ボク死んじゃうよ……』
心の中で泣き言を言いながら、生きるために地面を這いずる。
そこに、一部始終を見ていた♀アサシンが現われたのだ。
「あんたも大した根性だったけどね。ま、運が悪かったと思いなさい……で、私はその上前をいただくと♪ こーんどこそ武器かもーん!」
♂ノビのバッグを漁ろうと近づく♀アサシン。
♂ノビは♀アサを見つけると、這いずるのを止めて、足下に転がっているはずの物に手を伸ばす。
鼻歌交じりの♀アサだったが、♂ノビの奇妙な行動に気付いてそちらを見る。
♂ノビは仰向けになり、二つに割れた板を一つに合わせて、それを空に向けていた。
「……こ、これを……見て……ください……ボク達と一緒に……戦って……」
♀アサは遠目にそれを斜め読みするが、即座に判断を下す。
「私、人とつるむの好きじゃないの。それにこういっちゃなんだけど、あんたもう手遅れじゃない?」
「ボクは……死にません。この戦いが終わるまで……決してボクは……だから、お願いし……」
そこまでが♂ノビの限界であった。
二枚の板は、♂ノビの上に落ち、彼の目から光が消えた。
♀アサはそれを確認すると、最早興味も無いといわんばかりにバッグを手に取る。
そして中から出てきた物を見た瞬間、歓喜にまみれ、そして直後に愕然とする。
「おおおっ! これぞ私の求めてたジュルじゃないー! ん〜〜ノービス君エライ! 君、引き良すぎよ♪ ……ってカードが刺さってる?」

TCJ(トリプルクリティカルジュル)

♀アサはその武器を手に持ったまま硬直してしまう。
「嘘でしょ……ここで……このタイミングで、この武器が、あのノービス君のバッグから出てくる?」

アサシンなら誰もが知っている物語。
アサシン黎明期に生まれたという『あるアサシンの物語』
アサシンの誇りと夢を、先人達はこの武器に託し、そして受け継いでいったのだ。
人を殺す事を生業とする忌まわしき職業に、誇りを持ち、そして夢を賭けた人達。
そんな先人達の研究、戦いこそが今のアサシンの技術を支えている事、アサシンならば知らぬ者は居ない。

「ふざけんじゃないわよ……なんだってよりにもよって私に……他にもっと……らしい人居たでしょ! あーもう腹が立つわね!」
有り得ない展開にTCJを持ったままその辺をうろうろと歩き回る♀アサ。
「あんたねー! 大体ノービスのくせに私の行動制限しよーなんて生意気なのよ!!」
怒りの矛先は♂ノビへと向かったらしい。
「生きてたら容赦なく殺してる所よ! それをこんな……こんな真似……バカ」
不意に物陰から大声が聞こえる。
「♂ノビっ! おい! しっかりしろ!」
慌てて♂ノビに駆け寄ったのは、心配で後を追って来た♂プリーストである。
脈を取り、死んだのを確認すると悲嘆にくれるが、すぐに♀アサへと憎しみの目を向ける。
「お前か……お前がーーーーーー!!」
直後に、怒りの♂プリ以上の大声で怒鳴り返される。
「ばっかじゃないのアンタ! ノービス君の傷は衝撃波の傷! 私の武器は刃物! そのぐらいプリーストなら一発で見分けなさいよ!」
極めて鋭い傷である事は双方一緒である。これを一発で見抜けというのは酷であろう。だが、♀アサは更にまくしたてた。
「大体ね! あんたも保護者ならちゃんと保護しときなさいよ! こんなバカで抜け作で脳天気でお人好しのノービスが……まったく……頭に来るわねっ!」
♂プリはあまりの剣幕に目をぱちくりさせている。
♀アサは少しそっぽを向きながらぼそっと言った。
「……そのノービス君。一緒に戦ってって言ってた。だから私はそうする。あんたノービス君の仲間なんでしょ?」
♂プリは驚いて♀アサと♂ノビを交互に見る。
♀アサはそっぽを向きながらTCJをその両腕にはめた。
「これと一緒に託された想い……アサシンが齟齬に出来る訳無いのよっ! わかった!?」
♂プリは、涙がこぼれそうになるのを堪えるのに必死だった。
『♂ノビ……お前の想いは伝わったぞ! 俺も……もう迷ったりしないっ!』
二人は♂ノビを埋葬すると進路を北にとる。目指すはアルデバラン時計塔。
そして出際に♀アサは♂プリに言った。
「ねえ、一つ聞いていい?」
「なんだ?」
「……そのノービス君の持ってた板。大切な事書いてあるんでしょ? 何が書いてあるか聞いていい?」
「は? お前もしかして読んで無いのか?」
♀アサはしばらくじーっと黙った後、下を向いて頬を赤くしながら言った。
「私……字読めないもん」
直後、♂プリはとんでもない目眩に襲われたのだった。

一応、♂プリが大事な事を口で話す事が危険という事だけ、♀アサに必死のジェスチャーで伝える事は出来たが、それ以上は彼の体力が持たないのでそこまでで伝達は諦めたのであった。

<♂ノビ死亡>
<♂プリ、♀アサと合流>
<♀アサTCJ(トリプルクリティカルジュル)入手>
<特殊設定:♀アサは文盲>
63名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 01:21 ID:dco51kyA
ルールとかにも、スレの最初の方にも「定時」放送を流すべしっていう話はないから
まとめのストーリの定時放送を、「GM放送」ってことにしてもいいのでは。
つまり、「定時」ってことは忘れるw ♀GM秋菜の気分しだいで、てきとー流すって事で。
まあ一応、見張りたてたりしつつも睡眠を取るような時間は避けよう、くらいでどうだろう?
64名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 01:40 ID:ogvDG4Gc
アルデバって、確か禁止エリアだった筈だから、
これから後は、♀セージグループの重要度が上がりそうな悪寒。

>63
というか、その時間帯は秋菜はぐーすか寝てると思わ(ry。
65名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2005/05/16(月) 02:46 ID:HMFpzl4Y
一般萌えじゃない濃いスレはdameようよ
66名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 03:13 ID:q/9ERy2I
例によって
番外編 死してもなお残る物

「やれやれ、賭けは私の負けか…」
彼方より現れた人影を視認し、♀剣士はそう呟いた
『私達どちらの心をスナッチャーした人がどっちが後に来るか勝負しません?』
そう♀プリーストが持ちかけた
生死を賭け事の対象にするなど聖職者にあるまじき行為ではあるが、それは己の想い人の生存を願うという側面もあった
「すみません、師匠に命懸けで守ってもらったのに僕……」
「胸を張れ少年、人の価値はなにを為したかで決まる……使い古された言葉だが、だからこそ真実でもある」
♀剣士はイズルードで最期に見せた笑顔と同じ微笑で♂ノービスを労った
悔いは無かった、彼女の意思は♂ノービスに引き継がれ、そして彼が倒れた後は♂プリーストと♀アサシンに引き継がれた
それにあの舞台にはまた別の彼女の意思を継ぐ者も居た
「まぁ妹に会ってやれなかったのが少し残念だったがな」
「え!?妹さん居たんですか?……あの、できれば話してくれませんか。妹さんのことだけじゃなくて師匠のこと他にも知りたいんです」
「いいだろう、時間はたっぷりあることだ………だが、君にもいろいろ話を聞かせてもらうぞ」
67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 03:34 ID:facRBtzY
>>61
とりあえず一言だけ
マンドリンはそういう武器じゃないぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?(笑
いや、これはこれで面白いですけど
時計塔スレでそういう技ありましたっけ?

>>63
ただ、不定時ってことにすると時間の管理が難しくなるんだよね
まあ定時放送関係はもし次回があればちゃんと決めてってことかなぁ

>>65
そこそこ過疎ってる萌え板でdameると勢いが無くなる可能性があるわけで
上過ぎず下過ぎないくらいの位置が一番いいと思うんだけど
もうちょっと積極的に他スレ他板とかに宣伝できればね…
68名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 03:49 ID:ya3/VYKQ
Wikiの方はお話を追加し、番外編
あとちょっと細かいところを修正させていただきま
69名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 03:55 ID:ya3/VYKQ
途中投稿スイマセン_| ̄|○

とにかく番外編を含むお話を追加しました。各キャラクターのステータス更新はまだです。

尚、番外編のほうについてですが
このお話は○○話の後のお話として書かれました。みたいなリンクを貼った方が
今から読み始める方のためにもいいかなと想ったのですがはいかがでしょうか?


前スレ530氏のところでちょっと泣いてしまったのは私だけでいい。
70名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 04:09 ID:yFLgf53o
>>67
ミュージカルストライク、これが楽器を使って矢を放つ様が許せなかった
今は後悔している……マジゴメン、調子に乗りすぎたっす。コイツヤモモッテナイノニネ_| ̄|○

これだけではなんなので
他の書き手の方々へ
2スレに渡る文章はこれで二度目。んでどっちも展開がめちゃめちゃ動いてますが、人も死んでますが
「やりすぎ」って意見が聞かれないので、そのままやってます
……やりすぎならそうと言ってくれー!。・゚・(ノД`)・゚・。
自分ではイケルと思ってやってるんだけど、ハタから見てどうなのか……わからぬですっ_| ̄|○
71名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 06:48 ID:facRBtzY
守護者

時計塔、最上階
すでに禁止区域になったはずのその場所に蠢く複数の影があった

「ひーまー!ひーまー!」
「お黙りなさい、ダブリュー」
「だーってー!もう禁止区域になったんじゃここ守ってる意味ないじゃん?」

何故禁止区域であるはずのそこで生きていられるのか?
答えは簡単、彼女達は首輪をつけていないのだ

「この時計塔最上階にある装置を守ること、それがGM様に与えられたお仕事でしょう」
「だけどさグラリス、いまさら此処に来ようとするヤツなんている?」
「♀セージがカースを研究していたというデータがあります。完全無効は無理でしょうが、暫く首輪の効果を押さえるくらいのことは出来る可能性があります。
それに、仲間を集めている節もあります。ここに攻め込んでくるつもりだという可能性は捨て切れません」
「可能性可能性ってさー、そんなの気にしたらやってられないじゃん?」
「たとえ低くとも可能性がゼロで無い限り警戒は緩めないものです。それに…」

グラリスが、くい、とずれかけていた眼鏡を押し上げ、ダブリューの方を向く

「敵が来た方が貴女としても血を見れて嬉しいでしょう、ダブリュー?」

そう聞かれたダブリューは一瞬きょとんとした後

「まあねぇ♪」

無邪気な、それゆえに背筋も凍るような笑みを浮かべた
デフォルテー、テーリング、ソリン、ビニット、グラリス、ダブリュー
そして姿を見せぬ2人のカプラ
その8人に守られて時計塔は高くそびえ立っている

<時計塔守護者、カプラ8人衆>
72名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 06:58 ID:facRBtzY
単純に禁止区域ってだけじゃ面白みに欠けると思うのでこんな障害も置いて見る
なお何時でも自分はNG上等ですから

>>70
皆殺しのところは原作でもあのくらいの勢いで死んでたから許容範囲ではないかと思いますが
まあ、流石にこれから先あれだけの大量死は難しいかもですが

しかし、話が結構進んだのにまだ出てこない残り特別二枠
誰かいいキャラいないかな…
73名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 08:30 ID:VQ588w9o
結局誘惑を武器とした女キャラ出てこなかったな
74名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 08:36 ID:hEaCNrrM
>>73
まーちゃn
75名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 08:44 ID:dco51kyA
ゲームの参加者じゃないから、特別枠を埋めるものではないと考えたのかもだけど。
確かに♀GM秋菜以外に、「偉そうな男」「♀GM」「ひゃっくたん」って話にでてるけど。
あんまりこんな形で、キャラを増やしたりしてしまうのはどうなんだ?OKなのか?
こういう話ばっかりだと書き手読み手共に、多かれ少なかれ戸惑うし、そのたんびにOKなのかNGなのかって議論を引き起こす。
議論もできるだけ避けたほうがいい。スレが荒れる可能性がある。それにNG話と、議論等でスレが消費される。

「なお何時でも自分はNG上等ですから」
ようするに、「都合わるいと思うならNGにすればいいじゃん、
       オレは書きたいことを好き勝手書きたいんだ、それの影響なんかしらねえよ」

と、いう風に見えてしまう。こうやって書くってことは、反論がきておそらくNGになるんだろうなって考えてるんだろう。
NG、ってのは基本的に歓迎されていないんだ。身勝手なことはやめてほしい。もっとスレのことも考えて書いてくれ。
あんまりいいことではないだろうと分かりながらも、自分のわがままを押し通して「NG上等」とかいっていきがって、
このセリフを免罪符にしてるようにしか見えない。「NG上等」なんて一文がなければ、ここまで悪印象はもたなかったと思うが。
76名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 08:50 ID:VQ588w9o
>>74
おっぱいぐらい出しやがれ
77名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 10:49 ID:FEAjaYrY
あれ、特別枠もうなくないか?
78名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 11:28 ID:QW.4ZSZ6
まとめサイト101番124番、燻る火種が重複しています
差し替え話作ったので、他の人から見て矛盾が無くて
それで採用して貰えたりしたら嬉しいな

101 それは運命

ガサガサと茂みを掻き分けて進む
その彼の顔付きは険しくそして疲れきっている
「「はぁ、トップブリーダーの夢、諦めたくない…」」
思わず零した声は、何故か自分の声以外の音も混じっていた

「お前はクルセの!」
「そういうお前は騎士の!」

お互いの姿はまるで一緒
二人の通った教育機関では互いに競い、励まし合った仲
就職先が二分して以来連絡を取る事は無かったが
重なった言葉が彼らのかつての、そしてこれからの
思いがまるで変わっていない事を教える

「こんな所でまたお前に会えるなんてな…(涙)」
「お前も、あんまり変わって無さそうだな…(涙)」

がしっと抱き合う二人
元々戦いになど向いてなどいなかった二人
ただ、動物が好きで好きでしょうがなくて
この国で最高の飼育機関が王立だっただけ
擦り切れた精神、消耗した体力の中
二人のペコペコ管理兵は、ここに出会った

「なあ、お前は何持ってるんだ?」
「ああ、それがさ。まぁ見てくれよ」

4つの箱から出てきた4つの品。それ即ち
1.ペットフード詰め合わせ!
2.太っているみみず!!
3.へこんだ鉄の鍋!!!
4.馬の手綱!!!!

「俺たちはまだ…(激涙)」
「諦められない…(激涙)」

2人の持っていたアイテム
それは、彼等の夢がまだ終わっていない事を意味していた

「おい。この狂った世界だけど、気付いてたか?」
「勿論。ノンアクティブが、極少数だけ生息してる」

そう、本当に注意しないと気付かないくらい少ないけど
それでも何かしらのモンスターが生息していたのだ!

「ペコペコってノンアクティブだよな?」
「それはもうすごいノンアクティブだぞ」

二人の戦闘技術など、ノービスには勝てるかもしれないけど
一次職にはかてるかなぁ?なくらい稚拙な物だ
だけど街陥落規模のテロにだって生き残るぞ!
勿論ここではその能力も弱められているだろうけど
じっとさえしていれば絶対見つからない!といいな!!

「なんとか逃げまくって!」
「最高のペコを育てよう!」

自分達は生き残れない
確信を持っている二人
生きて帰る事なんてすぐ諦めてしまった
でも諦められない夢が、二人にはあった

本当にいるのかさえわからないペコペコを求めて
二人の旅は今ここに始まった

<ペコペコ管理兵(騎士) へこんだ鉄の鍋、ペットフード詰め合わせ>
<ペコペコ管理兵(クルセ) 太ったみみず、馬の手綱 ペコペコを求めて放浪>
79名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 11:32 ID:QW.4ZSZ6
>>77
(゚д゚三゚Д゚)まじでー?!
特別枠2名残ってるかと思ってましたよorz
80名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 12:12 ID:ogvDG4Gc
いや、ニブカプと案内が消えたから二名のこってる筈。
というか、この二人が流石sに見えてしかたな(ry
81名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 12:20 ID:ogvDG4Gc
書き忘れorz

>78
外部の人等については問題ないかと…
内部のセージ組の首輪解明の描写の複線としてもつかえそうですし。

後、アルデバ内部については、
名無しの端役な敵役は何人か必要かと思われます。
誰も居ない重要施設、というのもびみょですし。

ただ先に出てる、カプラさんsは…
あんまり戦闘にばかり増やすと、収集がつかなくなりそうですし
(ドラゴンボール現象が起きそうな気がします)
敵役の中で、塔の現状を描写する役に差し替えて
改変をしてみては如何か、と提案してみる。
82名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 13:05 ID:dco51kyA
レス番13・14・39で、「燻ぶる火種」の件に触れている者です。
自分の仕事が遅すぎて、他の書き手さんの手をわずらわせてしまってスイマセンスイマセン_| ̄|○|||
78氏、ありがとうございます(−人−)
私が書いていた話は、まあ、完成してないのでいいでしょうww
83名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 13:14 ID:QW.4ZSZ6
>>82
>78は101番に入ってなくても問題無い作りなので
>78はNGか最新話にするとかでも大丈夫なので
作りかけの話しあるなら完成させてそれを101に
入れてもいいと思いますけどどうでしょう?
84名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 16:25 ID:Fx88H07Y
102 闇へと消えている記憶
♂BSはむっくりと起き上がった
「・・・・・・」
左手がなくなっているな、まあいい。
左手を損失したがあまり気にしないそぶりで再び獲物を探し歩き出す。
探知機を見ると近くに人はいないようなので場所を変えることにした
(♂WIZと♀ローグのハイドを見破ったのは実は探知機を持っていたらしい)
「・・・・一つ思い出した」
そういえば俺にはたしかかけがえのない大事な人がいた・・・誰だったか?
まあいいや、忘れた

<♂BS所持品、探知機所持していた>
85名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 16:52 ID:Fx88H07Y
102 笑う男

♂ローグ達はアルデバランに向かって歩いていた、そこに一人の男が寝ている
事に気づいた
「おい・・・こいつ、寝てるのか?死んで・・・はいないよな?無傷のようだし」
よくみると男はセージのようだった、満面の笑みでイエロージェムストーンを
散らばしたまま倒れている
「ちょっと待っていろ・・・・脈拍がない、死んでいる」
♀クルセが生死を確認したところやはり死んでいるようだ
「うーん・・・安らかな寝顔ね、何かいいことであったのかしら?」
「多分油で何かをしようとしたところインスタントデスが出て死んだんだな・・・」
そんなことを話しながら♂セージの死体の周りに散らばるイエロージェムストーンを
♂ローグは集めていた
「何かの役に立つかもしれないからもらっておこうぜ。・・・・ん、これは?」
♂セージの所有物から大きな箱が出てきた
「お、こいつまだ空けてなかったのか、ちょうどいい、こいつの中身も頂いておくか」
♂ローグは♂セージの持っていた箱を開けてみた
「お、こいつが・・・、おいクルセさんよ。お前剣使えるよな?」
「ああ、一応剣の修行もいろいろしてきたからな」
「ならこいつ持っておけ、今確か何も武器持ってなかっただろう」
そう言うと♂ローグは♂クルセに海東剣を投げた
「ふむ、海東剣か、悪くない」
一通り持ち物を回収するとローグ達は満面の笑みで死んでいるセージを後
にし再びアルデバランの方向へ歩き出した

「そういえばもう赤いも峠は禁止エリアだったよな?それにアルデバランも
 禁止エリアになったはずだ、今更アルデバラン目指す必要もないんじゃないか?」
♂ローグは♀クルセに問いた
「ふむ、でも人と待ち合わせしてるからな、アルデバランの街中で約束してたが
 もしかしたら町の外で待ってる可能性もある」
「なるほど、で赤いも峠を越えないでどうやってアルデバランへ行こうって
 言うんだ?」
「うーん・・・・それは・・・」

「ならばプロ北の迷宮の森を抜けていけばいいではないか?」
子バフォがそう提案した
「その手があったか、たしかあそこの森からはアルデバラン付近の森と
つながっていたはずだ」
「あそこはわしにとっては庭みたいなもんじゃ、道案内ならまかせておけ」
子バフォはそう胸を張った
「そうか、ならまかせるぜ」

ローグ達は迷宮の森を抜けてアルデバランへ向かうことにした

<♀クルセ、海東剣獲得>
86名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 16:53 ID:Fx88H07Y
↑103だった・・・BSがハイドを2度も見破ってるから探知機みたいなの
持ってることにしないと矛盾するかなあと思ってね
87名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 17:11 ID:facRBtzY
>>75>>81
確かに言い方が悪かったですね(汗
本人は昨日のクルセ話と大差ないこと言ってるつもりでも反応の差がここまで大きくなるとは
ナンバリングも振ってませんし、考えると敵が多すぎるのですっぱりNGにしておいてください
わざわざ改変するものでもないですし、ニブルカプラみたいな面倒な事になる前に
88名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 17:57 ID:t4l9xYG.
ツッコミ
>>85
|)<文章の途中でクルセが一度性転換している件について

>そう言うと♂ローグは♂クルセに海東剣を投げた


>>84,86
秋菜が記憶操作しかけたとかそのくらいの設定がないと
探知機を持ってるって言う設定は厳しくなる希ガス
89名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 18:07 ID:VQ588w9o
♂BSの種族は悪魔だったんだよ!
90名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 18:50 ID:ogvDG4Gc
むしろ、魔力系統の技術は弱まってるから
クリポの効果のハイドは、
一定可能性で見破られる可能性あり、とかいってみる。
♂ウィズの時の発見理由のでっち上げ。

脳内設定で悪いけれども、

シーフ系統のハイド=>気配を消して、文字通りの潜伏
          魔法と言うより体術の類。

カード効果のハイド、クローキング=>カードの魔力の素敵効果


などと、言ってみる。
91名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 20:31 ID:FlYz3vbQ
>>84
>>86
>>88
まとめサイトの38から♂BSは精神、肉体ともにGMに改変されている。
よって♂BSがハイドを見破ったのは視力とかが強化されているのだと
解釈していたのだが・・・
そこらへんは踏まえているよね?
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 21:18 ID:dUDVwwp6
こんな稚拙な文章投下してしまっていいのかガクガクものですが
NG上等で投下します |ω・)っ
ちょっと人格が変わってるような気がしないでもないのですが…。
93名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 21:19 ID:dUDVwwp6
128.狩人の思惑
しんと静まり返った森の奥深くに血走った眼をギラつかせて
♀ハンタは仮初の休息をとっていた

「あのクソ♀騎士・・・あいつだけは絶対私が殺してやるから」
怒りの表情を浮かばせた向かってきた♀騎士の顔を思い出すだけで吐き気が込み上げる
鞄から取り出したお粗末な食事を水で無理矢理喉に流し込む
とてもじゃないが飢えを癒す気分ではない
しかし今は体力を回復させ苛立った気分を落ち着かせなければ
あの女を殺すどころか別の参加者に倒される事になる

落ち着け…そして考えろ
最後の一口をろくに噛まずに飲み込みそのまま目を閉じる
私は冷静沈着な狩人だ常に上位にいなければいけない
あくまでも狩る側に立たなければ…獲物なんてもってのほかだ
精神を集中させろ…私が見るのは敵の心臓のただ一点だけだ
♀騎士の返り血を全身に浴びながら敗者の頂点で勝利の高笑いをあげるのはこの私だけ
そこまで思考を巡らせてから目を開けると
名簿をめくり気違い女にコールされた名前を消していく
意外にも一次職の残りが多い
これはパーティーを組んでいると考えてよい
少なくともプリーストかアコライトの回復職が混じっている可能性は高い
メンバー次第では潜り込むのもいいかもしれない

勝利者になる為ならなんだってやってやるわ…。
ふっと自嘲気味に笑みを漏らすと名簿を鞄に突っ込み立ち上がる
このまま森の中を移動しても意味が無い
道に近いところまで出て多少外のことが見える位置にいないと…

薄暗い木立を抜け日の光が射す方向へと歩を進める
枝葉の間から声が聞こえるさっと姿勢を低くして声の方向へ目を凝らす
視線の先にあるのは数人のパーティー♀騎士はどうやらいないようだ
暢気な事に笑い声まで聞こえてくる
こんな危険な世界で大声を出しているのはただのバカかよっぽどのお人よしだ

♀ハンタはベルトに括り付けられたグラディウスを抜き出すと
自分の衣服に手をかけた………。

<♀ハンター 所持品:手製の弓、グラディウス>
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 21:39 ID:veIK9foU
あーノビ君死んじゃったか
一番好きだったんだが、まぁしょうがないか
♂BSでも応援するかなっと

♂BSがハイドを見破れたのは今までの修練とかでいいんじゃないか?
オーラとルアフの光って似てるし・・・ダメ?
95名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 22:23 ID:i12aXDAU
まとめサイトについて提案。
生存者リストが現在職業順になっているんだけれども、
PTが多くなってきて少々その関係が判りにくい気がする。
というわけでPT別に分けてみたいのだけれどもどうだろう。
96名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 22:56 ID:ogvDG4Gc
首輪について提案のようなもの。
そろそろ、首輪を外すのが必用になってきたぽいので、
首輪の解析&分解についてネタを考えてもらえるよう頼んでみるtest。

できれば、そういう設定考えるのが巧い人が光臨して欲しい気分が滾滾と。
文型人間の自分などは、完全に、そういった仕組みには門外漢ですし。
97名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 23:24 ID:i12aXDAU
首輪外しできそうなキャラがあまり残ってないんだよな。
♀セージ組が頭脳労働担当っぽいんだが、どうも首輪をどうにかしようという方向では
動いてないみたいだし。
98名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/16(月) 23:41 ID:ogvDG4Gc
31話から読み取るに、首輪を無視してる、
という訳じゃない気がするんだが…

というか、ぶっちゃけ
之まで一度も首輪解除の方向性が出なかったのは
時間的に、首輪の解除の話題が早すぎたからジャマイカ?
99名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 00:45 ID:4U3VyFWQ
小バフォが首輪してないから使えそうな気がするんだが、
後やはり首輪威力強すぎたな、自爆するやつが多すぎる
100名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 00:48 ID:xNcanj6o
プロンテラ北に位置するそのダンジョンは通称「迷いの森」と呼ばれている。
どんなに方向感覚に優れている者でも、自らの位置を把握しそこねる。それは例え何らかの手段で自身の現在位置を正確に把握出来る者でもだ。

♂BSはとても迷っていた。
「…………」
そこに何者かが入るのに気付いた♂BSは、迷うことなく森に入り、見事完全に迷ってしまった。
「…………」
困った。彼はこのゲームに参加して以来初めてそう思ったのであった。

バフォメットJrが先行して案内する迷いの森は、極めて快適な旅となった。
「ほっほ〜。お前でも役に立つ事あるんだな」
珍しく感心した♂ローグの言葉にバフォメットJrはJTで答える。
すぐ側の木が轟音と共に倒れ、♂ローグは表情をひきつらせる。
「ふむ、確かにここを迷うこと無く突破出来たのは私も初めてだ。見事だぞバフォメットJr」
追撃を考えていたバフォメットJrだが、♀クルセのフォローだかなんだかわからない言葉にあっさりと機嫌を直す。
「無論だ。我の力を持ってすればこの程度の事、下品な♂ローグを粉砕するより容易いわ」
♂ローグは瞬時に反撃に出ようとするが、今度は♀アチャが口を出す。
「ねえねえ、ここって君の庭なんでしょ? そしたら何かおもしろい所とか知らない?」
♀アチャのその不真面目な態度は♂ローグを憤慨させるが、機嫌の良いバフォメットJrは気分良く答える。
「ふむ。では水浴び場というのはどうか? そこの水は不思議でな、見た目は普通の泉なのだが、なんとそこからは暖かい水がわき出て来るのだ」
バフォメットJrの言葉に♀アチャは飛び上がって喜ぶ。
「温泉!? 本当にあるの!」
わからないという顔をしているアラームに♀クルセが丁寧に説明してやると、アラームも興味津々の模様だ。
「そうかそうか、気に入ったか。ならば道すがらだ、案内しようぞ」
今にも罵声を上げそうな♂ローグを♀クルセがなだめる。
曰く、皆疲れが溜まっている。♀アチャの怪我の事もあるし、今休憩を取るのは悪い事ではない、と。

「わーい! 本当にあったか〜い♪」
温泉は初めてというアラームがはしゃぎながら泉の中を駆け回る。
「ん〜、きっもちいい〜。ここ来てお風呂なんて入った事無かったからもーさいっこう♪ Jr君に大感謝♪」
お湯に浸かりながら♀アチャは抱えているバフォメットJrの頭を撫でそう言うと、バフォメットJrも嬉しそうに答えた。
「ははははは、我も久しぶりである。懐かしいな……おお、♀クルセ殿も遠慮せずに入るが良い。敵への備えはあの者がしておるゆえ気にするでない」
もちろん、♂ローグは離れた所でお留守番である。♀クルセは苦笑しながら、泉に入る。
スカートを降ろし、上着を脱ぐ。一々きちんと畳んでいる辺りとても几帳面なその性格が伺える。
そんな♀クルセを見て、♀アチャは感嘆の声を上げる。
「うっわ〜。♀クルセさん着やせするタイプだったんだ〜。いいな〜いいな〜いいな〜……そ、それに引き替え私は……」
♀クルセはそういう♀アチャに苦笑いで返す。
「勘弁してくれ。訓練の時、同僚に散々それでからかわれたのだから」
泉に入ると、すぐにアラームが♀クルセに飛びついてくる。
「わーい! ♀クルセさんもー!」
簡単にそれを抱き止める♀クルセ。
「こらこら、はしたないぞ。ほら、ゆっくり湯船につかって……じっとして数を数えるのだ。い〜ち、に〜……」
アラームは♀クルセの真似をして、湯船に肩までつかると元気に数を数える。
「さ〜ん♪ し〜♪ ご〜♪」
♀アチャも楽しそうにそれに続く。
「ろ〜く♪ しーち♪」
バフォメットJrが♀アチャの腕の中で幸せそーに言う。
「はーち、きゅー」

『じゅー!』


♂ローグは大層不満気にたばこをふかしていた。
「……大体だな、なんだって子バフォの奴ぁOKで俺はダメなんだ?」
すぐに頭をぶるんぶるん振る。
「ちっげーだろ! 俺はそもそも覗くなんてヘボな真似するぐらいだったら速攻押し倒してだな!」
そして頭を抱える。
「……あんな面倒な奴ら押し倒すなんざゴメン被る。商売女相手の方が遙かに楽だ」
そんな事をぶつぶつと言っている♂ローグは不意に自らの気配を消す。
森の奥、そこに一瞬見えたその姿を忘れる事なぞ出来ようはずもない。
「嘘だろ? なんだってあのクソ墨がこんな所に……」
♂BSもすぐに♂ローグに気付き、♂ローグ目指して駆け寄ってくるが、ここは迷いの森である、視界が通っているにも関わらず、♂BSは♂ローグをあっさりと見失ってしまった。
温泉のある場所は奥まった所にある。今♂ローグが居る場所からでないと近づく事は出来ない。
ならば、♂BSが近くに現われた時に♂ローグが別の方向へ誘導すれば、あいつらは無事にやり過ごせるであろう。
腹をくくった♂ローグは周囲への警戒を強めながら、その場に立ち上がる。
いつ来るか? その瞬間を見誤れば♂ローグの命は無い。
一瞬たりとも気を抜けない。時間が過ぎるのが妙に長く感じる♂ローグだったが、幸い♂BSが♂ローグを捕捉する事は無かった。
温泉を満喫した女達が戻り、♀アチャが陽気に♂ローグに声をかける。
「やっほー♪ 温泉最高だったわよ〜。こっちは終わったからあんたも入ってきなさいよ♪」
その声で、♂ローグは脱力したようにその場にへたりこんでしまった。

事情を説明した♂ローグの指示に従って、全員すぐに迷いの森を抜け出した。
今日はここまでと、出た先でキャンプを張り、♀アチャはたきぎを集めに行き、バフォメットjrもそれに付き合ってこの場を離れる。
♀クルセも、少し周囲を探ってくると言いその場を離れる。
全員、♂ローグが貧乏くじを引いた事に負い目を感じているらしい。
「……ふん」
温泉に興味はなかったが、楽が出来るというのであればそれに越した事は無い。
そう考えた♂ローグはたばこに火を付けて、のんびりさせてもらう事にした。
そのすぐ隣にアラームがちょこんと座る。
「ねえお兄ちゃん、怒ってる? 温泉入れなかったから怒ってる?」
迷いの森の中からアラームはずーっとこの調子だ。
「温泉きもちいいから、お兄ちゃんも入りたかったよね? ごめんね、ごめんね」
面倒なので放っておいているが、いつまでもいつまでも繰り返すので、しょうがなく返事する。
「別に怒ってねえよ。温泉なんぞ興味もねえしな」
「温泉きもちいいよ? でも、♀アチャのおねえちゃんがおにいちゃんと一緒に入ったらダメだって……」
返事してもこの調子である。鬱陶しさの余り、怒鳴りつけてやろうかと♂ローグが考えていると、アラームは不意に何かを思いついたようだ。
「そうだ! 今度私とお兄ちゃんの二人でお風呂入ろうよ! それなら♀アチャのおねえちゃんも怒らないよ♪」
吸いかけのタバコを吹き出す♂ローグ。
「えへへ、私♀クルセのおねえちゃんにお背中流してもらったから、おにいちゃんのお背中は私が流してあげるね♪」
目眩が止まらない♂ローグ。思いっきり怒鳴りつけて二度とこんなふざけた事言わないようにしてやりたいが、それをやると後が恐いので必死に堪える。
「あ、ああ。そうだな。もし仮に何かの間違いで次なんてもんがあったら頼むわ」
すんげー適当にあいづちを打つ。
同時に近くで物音がする。
ふと振り向くと、たきぎを足下に落している♀アチャの姿がそこにあった。
「おう、やっと戻ったか。いいから早くこいつの相手を代って……」
みなまで言わせず猛然とダッシュしてくる♀アチャ。
「こんのド変態がーーーーーーーー!!」
勢いをつけての鉄拳制裁。♂ローグは縦に転がりながら、木の幹に激突。そこから垂れている蔦に逆さまにからまって身動きが取れなくなってしまった。
色んな意味で頭に血が上る♂ローグ。だが、動けない上に、痛すぎて言葉が出ない。
ふとその体勢の♂ローグが見下ろすと同じく見下ろしている♀クルセと目線があった。
「……そこに居たのかてめぇ。どっから見てやがった?」
笑いを堪えきれない様子の♀クルセ。
「一緒にお風呂云々の所か。しかし、お前も災難が続くな」
「人事みたいに言うんじゃねえ。見てたんなら助けろバカヤロウ」
「いやはや、子供をあやすのも大人の仕事だ。なかなか達者になってきたではないか」
「褒めてるつもりかそりゃ。ケンカ売ってるようにしか聞こえねーぞ」
♂ローグに絡まってる蔦を外しながら、♀クルセは言う。
「♂ローグよ、お前には感謝の言葉も無い」
♀クルセの不意打ちに、♂ローグは素っ頓狂な声をあげる。
「は? いきなり何言い出すんだお前?」
「私達がこうして今、居られるのも皆お前のおかげだ。そして先の見えないこの現状に絶望していないのも……お前がお前のままで居てくれるから。何処までいっても、何をしててもお前がお前で居てくれるから」
♂ローグは目を大きく見開いて言葉も出ない。
♀クルセは柔和な顔で♂ローグを見つめる。
「お前は♂BSが相手の時も、そしてこうして皆で騒いでいる時も、変わらずずっとお前のままでいてくれる。それが、とても安心出来る……」
ふいっと後ろを向く♂ローグ。
「お前の感想なんて知るかよ。俺は俺、いつだってそーだ。んなもん当り前じゃねーか」
小さく吹き出す♀クルセ。
「照れ屋な所も、お前だな」
「どやかましい!」
そんな♂ローグの背中、そして突き放すような話し方。
それは、かつて自分が憧れた聖騎士のそれとはまるで違う物であるが、その時に似た感情を♀クルセにもたらす。
『……なんであろう? 胸が……少し苦しい……だが、それは……決して不快なものではない』
101名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 00:51 ID:xNcanj6o
ぐあ、タイトル忘れた
129 迷いの森
でお願いします

……ごめん、ストーリー進行に全く寄与してないね今回_| ̄|○
102名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 00:53 ID:FB60EgIQ
クルセ姉さんやばいよそれ、死にフラグだよ。

でも萌えた。
103名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 01:00 ID:KgY2QYC.
to 99

そのあたりは、今やってるのが終わった後で
第二回へと生かす事にしましょう。
こればっかりは、先に書いた人優先しないと、
NGやら改変やら色々ごたごたが起こるっぽいですし。>首輪威力

後、子バフォですが…どう扱うかは、書き手しだいでしょうねー
極個人的に一言だけ述べておくなら、
メタルギ○・ソリッ○のテーマ、といったとこですか。

色々書いて、最後に一つ。
こうやって質疑応答繰り返す事で
書き手さんにネタ発案のお手伝いをしていけたらいいですね。
104名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 01:45 ID:VUR3cfl6
>>93
エロスキターーー!?

>>100
(*´∀`)bGJ!!
♀クルセスキーな俺としては激しく萌えた。
是非子バフォになりたi( ´∀`)=○)*´3`)
105名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 02:21 ID:4Iz1X8V2
ペコペコ管理兵のお話を重複していたくすぶる火種と差し替え、
迷いの森まで追加しました。

メンバーステータスに関してはPTごとに並び替えをする予定です。
というか今してます、力尽きるかも…_| ̄|○

でもさらなるお話投下を楽しみなWiki編集してる人のひとり。ノ
106名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 02:46 ID:4Iz1X8V2
メンバーステータスの更新完了です

よろしければチェックしてみてくださいまし
107名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 03:03 ID:FB60EgIQ
更新乙です。ここまでまとめてくださるとは……。
所持品の細かい部分少し直しました。
108名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 03:17 ID:QUIomexk
130 道ヲ求メル者

その二人はすでに満身創痍で地べたに横たわっていた
だが、その顔に浮かぶのは達成感による喜びであった
「この毛艶、筋肉の張り、食欲、どれをとっても今まで見たペコペコの中でも最高級だ、そうは思わないかクルセの」
「まったくだな騎士の」
感涙に咽ぶ二人の飼育係を気にもせずペコペコはペットフードを啄んでいる
「だが、判っているなクルセの」
「おうよ、確かにここまでは我ら二人の力を併せて為してきたことだ」
言うと同時に二人は気力を振り絞り立ち上がり相対する
「「だが」」
「我らは騎乗用ペコペコを飼育管理する者!」
「優れた乗り手無しで最高のペコペコたる道理無し!」
二人の理想はある一点においては同じであったがまたある一点において決して交わることのないものであった
「どうしても曲げることは出来ないのか?クルセの」
「それはお互いさまだろう?騎士の」
「愚問!俺にとって最高の乗り手は騎士子でありあのふとももこそが至上!」
「俺もクルセ子を至高の乗り手とする考えは変えられぬ、重鎧と細身の身体のギャップが織り成すペコとのハーモニーをな!」
愚直なまでに真っ直ぐにお互いの視線を捕らえる
「お互い大馬鹿者だな」
「まったくだ」
そしてお互い相手を屠る為の構えをとる
片方はあたかもペコペコの翼のごとく両の腕を大きく広げ
もう片方はあたかもペコペコの嘴のごとく手の平を合わせ体の前に突き出す
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
卆丹九部蝋(そにっくぶろう)

それは古代フェイヨンの伝説的な格闘家"幣・弧"がペコペコの動作を取り入れ編み出した絶掌十六技の一つである
それは強力な破壊力を持った奥義ではあるが、使用者にかかる負担も大きく、使用者までもが命の危険性がある
尚、暗殺者が使うソニックブロウはこの卆丹九部蝋を暗殺者が研究し威力を抑え比較的安全なものに発展させたものであると言われている

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「うはwwwww黒須過雲多!!」
「あー脈はあるみたいだ、まぁでも応急手当くらいはしないと……アコ君深淵さんちょっと手伝ってください……って!深淵の騎士子さん?」
助力を頼もうと振り向いた♂アルケミストが見たものは呆っとペコペコを見つめる深淵の騎士子だった、その瞳はまるで初恋の相手を見つめる乙女のようでもあった

<ペコペコ管理兵[騎士]&[クルセ] 気絶>
<♂アコライト&♂アルケミスト 状況変わらず>
<深淵の騎士子 ペコペコに胸キュン>
109名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 04:45 ID:FB60EgIQ
現時点の位置関係みたいなものまとめてみました。
ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~akemino/upload/mmobbs/files/1117.jpg
周囲の詳しい描写がされてない深淵PTとか、その後の行動がまだ書かれてない
♀騎士とかは、まあこの辺りかな〜くらいで適当です。
時間軸がちゃんと合ってるわけでもないので参考程度でヨロです。
110名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 05:08 ID:FB60EgIQ
ああ、そして早速間違い発見。
♂BSは現在迷宮の森内部ですね。すまん。
111109sage :2005/05/17(火) 06:07 ID:FB60EgIQ
すみません、見返してみて間違いが酷いので>>109は消しました。
やっぱり半分寝てる頭でこういう作業はするもんじゃないですね。
112名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 06:16 ID:4Iz1X8V2
>>111
しかしこれは何より視覚的に位置が確認できるのですばらしいと想います。
まとめサイトのほうで画像がアップできるのならば是非とも貼り付けたいですね。

お話を最初から見直してまとめ、ストーリー連結間違い修正、メンバー情報再更新しました。
 も もうダメ…_|\○_
113109sage :2005/05/17(火) 07:19 ID:FB60EgIQ
どうにか修正できたみたいなので再度upです。
位置マーカーが一つのマップを示してない人については
「だいたいこのあたり」程度の信頼性しかないということで。
たびたびスレ消費申し訳ないですorz

>>112
まとめ乙です。青箱の行方やアイテムの行き来まで把握されてるのがすごい!
その作業量に頭が下がります。wikiで画像upは……できるかな?
114名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 09:21 ID:Z/A3Eb5s
職業柄で向かう場所ってのもあるんでないか?

セージ、プリースト→ゲフェン
(本来ならば青ジェム販売はここのみ)

アルケミ→アルデバラン、ゲフェン
(前者はアルケミストギルドに乳鉢、後者はマジシャンギルドに空のポーション瓶、試験管)

アチャ系→ファロス灯台or海賊船前(前者は鉄矢、後者は火矢)


そんなの関係ねぇってなら聞き流して(´・ω・`)
115名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 09:43 ID:6BMx9Vto
>>114
青ジェムはジュノーにも売ってますよん。
カプラの隣の道具屋見てないのかな。
などと、ツッコミいれてみる
116名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 09:46 ID:Z/A3Eb5s
>>115
ゴメン。>>109のMAP見る限りでの話orz
11782sage :2005/05/17(火) 10:57 ID:bg89/QZw
83氏
せっかくですが、投下はしない方向でいきます。
基本ルールとして先投下優先で進んでますから、書き手同士で合意があったとしても
あんまり順番が変わるようなことは、しない方がいいと考えます。大丈夫です、また別の話も考えてます。
お気遣いありがとうございました。m(_ _)m
118名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 11:57 ID:HADaUw5I
>>114
そもそもNPCがいるのか、商品だけはあるとしてもそんな物資に余裕持たせる
ようなことをGM秋菜がするか? というのが疑問かなぁ。
でもキャラの立場としては「あるかも」という期待を込めてそこへ向かうのは
不自然ではないかもね。
ただ問題はもう禁止MAPになったところばっかりってことだけど……。

あと、マップの範囲については前スレで
北はアルデ、西はゲフェン・モロクまでって話が出てなかったっけ?
119名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 16:08 ID:xNcanj6o
134 悪魔対悪漢

♂マジの遺体を埋葬する悪魔プリ。
だが、♂マジの行為を責める気は起きなかった。
『私だって……同じですから』
思い人を無くした時の絶望はそれを味わった者にしかわからない。
自分の場合はすれ違いと勘違いの為せる技であったが、彼女の場合はそうではなかったのだから。
「ふふっ……いつのまにか私、彼の事を彼女って思ってます。……でも、確かに彼は彼女でした」
埋葬が終わり、祈りを捧げる悪魔プリ。
それは悪魔プリにとって、いや全てのプリーストにとって欠かすことの出来ない行為であるが故に、容易に予測可能の絶対的な隙となってしまったのだ。
「ひうっ!?」
背中に短刀を突き立てられる悪魔プリ。
それを為した♀ローグは、力一杯その突き刺さった短刀、ダマスカスを下に押し下げ、悪魔プリの背中を縦に引き裂く。
悪魔プリは即座に護身の為の行動に移る。
速度増加を唱え、振り向きもせずに一直線にその場を離れる悪魔プリ。
追いすがる♀ローグだったが、スキルの効果か少しづつ距離を離される。
舌打ちすると、その場に立ち止まる♀ローグであったが、その気配を感じるなり悪魔プリもその場に立ち止まり、初めてそこで振り返った。
「ローグさん……ですか。いきなり何をするのですか?」
背中の傷口からは絶え間なく血が流れ、少し青い顔をしているが悪魔プリは厳しい表情でそう言った。
♀ローグはそんな悪魔プリをせせら笑う。
「何をする? 戦場でやる事なんて決まってるでしょ?」
「私はここを戦場などと思っておりません」
「それはあなたの勝手。そこの♂マジが自殺するのも、私があなたを殺すのも勝手。いいじゃない、みんなそれで望みが果たせてるんだから」
悪魔プリは敢えて返事はしなかった。タブレットを構えると自らに各種支援スキルを唱える。
「キリエエルレイソン、ブレス、イムポシティオマヌス、ヒール!」
一気にそこまで唱えるが、それ以上は♀ローグが許さなかった。
心の中で舌打ちしながら、バックステップで一瞬にして間合いを詰める♀ローグ。
『ちっ、やっぱり殴りね。さっきの動きといい……前衛慣れしてるわね』
キリエ越しに斬りつける♀ローグ、キリエには限界があると知っての事だが、その間に悪魔プリはグロリアまできっちり唱え終わる。
悪魔プリの腕がどれほどの物か?
試す意味もあった正面からの斬り合いであるが、すぐに♀ローグは形勢不利との判断を下す。
現状は互角の斬り合いをしていられるが、相手には回復能力がある。
先制攻撃の分があるにしても、長期戦は不利だ。
そう考えた♀ローグは、眼前でトンネルドライブを敢行。悪魔プリの一瞬の隙に賭けるが、間髪入れない悪魔プリのルアフに後ろに回り込みきれない。
逆に、背後を見せる形になってしまった♀ローグの後頭部にタブレットの一撃が加えられる。
「ぐっ!」
僅かな悲鳴をあげて、地面を転がる♀ローグ。
しかし好機にも関わらず悪魔プリは畳みかけるような真似はしない。
あくまで落ち着いてキリエ、そしてヒールを二回程自分にかける。
それを見た♀ローグの全身を冷汗が流れる。
『マズイわね、こいつ相当な手練れよ……』
だが、同時に沸き起こる黒い情熱。
「でも……いいわよあなた……殺し合いなんだから……こーでなくっちゃね!」
立ち上がって目線の位置に短剣を構えると、すぐに悪魔プリに駆け寄る♀ローグ。
悪魔プリはタブレットを構えて迎え撃つ。
ダマスカスがタブレットに当り火花を散らす、それと同時に♀ローグはいつのまにか手にしていた砂の塊を悪魔プリに向けて投げつけた。
『!?』
顔面全体に砂を撒かれる悪魔プリ、しかし半眼になりながらも♀ローグから目を離す事はしない。
その♀ローグの姿が視界からかき消える。
『同じ手をっ!』
ルアフを使い、衝撃音と共に♀ローグの姿が現われる……はずであったのだが、何処にも♀ローグは見えない。
正面には居ない、という事はバックスタブ狙いと読んだ悪魔プリは後ろも見ずにタブレットを真後ろに向けて振るう。
そして、タブレットが悪魔プリの真横まで振られた時、悪魔プリは自分の失敗に気付いた。
♀ローグは姿勢を思いっきり低くし、悪魔プリの真正面膝下の高さまで頭を落して、そこに四つんばいになっていたのだ。
『引っかかったわね!』
だが、そこでも♀ローグは直接攻撃に移らない。
狙いは無造作に振り回されているタブレット。不意をつけた事でそれは簡単にはじき飛ばす事が出来た。
悪魔プリは即座にタブレットを諦めると、タブレットを持っていた手で♀ローグの腕を掴む。
そして逆の手で♀ローグの襟をひっつかむと、♀ローグの体を腰に乗せ背負い投げの要領で投げ飛ばす。
♀ローグは腕を捕まれた瞬間に、悪魔プリの動きを察して地面を強く蹴る。
そして空中で大きく弧を描くように半回転すると、足から着地。
無防備な悪魔プリの首をダマスカスで狙うが、それはあっさりとキリエに弾かれた。
お返しとばかりに悪魔プリは左ストレートから右ローキックのコンビネーションを放つが、♀ローグは大きく後ろに飛んでこれをかわす。
一気に間合いを詰めるべく踏み込む悪魔プリ。♀ローグもそれに対するべくダマスカスを構えるが、悪魔プリは数歩進んだ所で立ち止まる。
『?』
♀ローグがその意図に気付かず怪訝な顔をするが、すぐに悪魔プリの意図に気付いた。
くるくると空中を舞っていたタブレットを見事片手でキャッチした悪魔プリは、変わらず厳しい表情のままで♀ローグを睨み付けるのだった。
♀ローグは悪魔プリの動きに舌を巻く。
『的確で俊敏な状況判断、そして完璧に近い体捌き……最高よあなた』
対する悪魔プリは冷静そのものの目で♀ローグを見る。
『戦闘の組み立てがうまいとかそんなんじゃ無いですね……この子、とんでもなく戦闘慣れしてます』
不意に♀ローグが悪魔プリに声をかける。
「ねえ、あんた強いじゃない。今まで何人ぐらい殺した?」
悪魔プリは油断無く構えながら答えた。
「一人も。あなたは?」
「三人。まともに勝負になったのはあなたが初めてよ」
「不意打ちしかけておいて、まともな勝負も何も無いと思いますが」
「不意打ちも勝負の内よ。だからこんなにフィールド広くとってあるんでしょうに」
「ヒドイ言いぐさですね。……みんなで助け合ってここを出ようとは思わなかったのですか?」
「思わない。だって楽しくない? 誰が一番強いか知りたくない?」
悪魔プリは嘆息する。
「あなた、少し頭冷やしたらどうですか? こんな状況のせいで判断能力が著しく低下しているように思われますが」
♀ローグはからからと笑う。
「そうね、本来なら戦闘がもつれた段階で一度引いて、次の機会を待つべきなんでしょうけど……熱くなりすぎたわね、もうこれ止まりそうもないわ」
「……残念です。それにどうやらあなたは決して見逃して良い相手では無いようですし、あなたが嫌と言ってもここで決着を付けさせていただきます」
♀ローグがからかう様に言う。
「あらら、プリースト様とも思えないお言葉ね」
「私は殴りプリーストですから。まだ見ぬ誰かを守る為に……その敵を倒します!」
悪魔プリがタブレットを手に♀ローグへと殴りかかる。
♀ローグは地面に片手をついた低い姿勢でそれを迎え撃つ。
悪魔プリは隙の無い踏み込みからの、一番かわしずらい正中線、体の中心部を狙った攻撃を繰り出す。
だが、♀ローグはそれを一切かわそうとせずに、そのまま地面に向かってインベナムを放つ。
頭頂部にタブレットの直撃を喰らい、♀ローグの頭部から赤黒い血が噴き出すが、それと同時に二人の周囲に撒き上がる毒混じりの土煙。
『なっ!? これじゃあなたも毒の効果を受けますよ!』
♀ローグの自爆技に戸惑う悪魔プリ。
だが、♀ローグは一切の躊躇無くこれを行い、そして毒で悪魔プリの視界が悪くなった瞬間を見計らってなんと、悪魔プリの股下をくぐってみせたのだ。
『しまっ……』
悪魔プリがしてやられたと思ったその時には、股下をくぐり終えた♀ローグが逆手に持ったダマスカスを振り返りもせず後ろ向きのままで悪魔プリの背中に突き立てていたのだった。
「ああああぁぁぁ!!」
叫び声と共に突き刺さったダマスカスを上に向かって切り上げる。
悪魔プリのキリエは、既にその防御限界を超えていたようだった。

俯せに倒れ伏す悪魔プリ。
それを見下ろしながら♀ローグは荒い息を漏らして言った。
「冷静に的確に動く奴はね。冷静で無い、的確でも無い動きは予想出来ないものよ」
自らに解毒を施し、倒れる悪魔プリのバッグから赤ポーションを数個抜き取ると一息に飲み干す。
「一応、後のフォローも考えてあるしね。じゃねプリさん、あなた今まで出会った奴の中で一番楽しかったわよ」
しれーっと悪魔プリの青箱を奪いながら、♀ローグはその場を後にしたのだった。


<悪魔プリ死亡>
<♀ローグ 大青箱入手>
120名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 16:16 ID:6BMx9Vto
うぁ、ローグ対悪魔プリ自分も書いてたのに先に書かれてしまった
結末は逆だったけど、跡で投稿しにきます……orz
121名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 16:17 ID:xNcanj6o
まとめサイトの話数を参考に、これを134話としました
まとめをしてくださってる方々……ほんっっっっとに助かってます。ありがとう♪
122名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 16:32 ID:4Iz1X8V2
早速悪魔対悪漢のお話とメンバーの情報更新をWikiに追加させていただきました。
それにしても、今回のはまた熱い戦いでしたね…。
♀ローグの強さににゾクゾク寒気が…。

>>120さん
投下お待ちしてます〜。しっかり番外編orNG項目に保管をばします。
123名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:09 ID:/PIDR9N6
悪魔プリと♀BSを出会わせる話を書いてました。
♂マジと♀BSがかぶった(愛する人を失って壊れた)ので、
止められなかった♂マジの代わりに♀BSを助けたいと思う悪魔プリ・・・
みたいな話でした。

スレだと混乱するので、wikiのNGのところにこっそり投稿させて頂きます(`・ω・´)
124名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:15 ID:FPo68bgw
135 迷宮の森の脱出

♂BSはまだ迷っていた。多分獲物はこの森に慣れている様だったしとっくに
脱出してしまっただろう、そんなことを思いながら脱出の方法を考えていた。

しかしこの森の構造はよくわからない、印をつけて歩いても同じ所に戻ってくるだけだ。
かくなる上は・・・・

何かを思いついた♂BSは立ち上がりブラッドアックスを振り回し森の木を切り倒し始めた
1本2本10本50本、どんどん切り倒していった

ククク、迷宮の森だろうが木を切り倒せばただの小道となる。

♂BSは木を切り倒しながら一直線に進むことにした。♂BSにとって木を切り倒すなど
造作もないことでまるで草木を掻き分けるかのごとく進んでいった

「待て、人間、我の住処を荒らすとは命知らずもいいところだな」

不意に後ろから声がした、声の主はバフォメットだった
見ると首輪はつけていないようだ、どうやらこの世界にも多少のモンスターが生息しているようだな。

♂BSはニヤッと笑うとブラッドアックスをバフォメットに向けて構えた

「ほう、片腕でしかも一人でやろうというのか我もナメられたものだな」

そうバフォメット言うと突然♂BSはブラッドアックスを空高くほうり投げた、そして
バフォに指でくいっくいっとかかってこいというサインを出した

「ナメおって!小童があああああああああああああああ」
あまりの馬鹿にされようにバフォメットがキレた。クレセントサイダーを振りかぶり♂BS
に襲い掛かった、恐ろしいほどの一閃であったが♂BSをそれを片手で受け止めてしまった

「バ・・・バカな。我の一撃がこんなにも簡単に受け止められようとは!」

すると♂BSは受け止めたクレセントサイダーをバキバキにへし折ってしまった
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

♂BSはラウトボイスで叫ぶとバフォメットに掌打を100発程打ち込んだ
「ぬおおおおおおおおおおお」
バフォメットの体がぐらついたところに先ほど放り投げたブラッドアクスが落ちてきた、
それをキャッチすると♂BSはバフォメットの体を一閃した

「グフッ・・・・バ・・・バカな・・・我が手も足もでないなんて・・・貴様は
 いったい何者・・・」

「・・・・・さあな」
そう一言つぶやくと♂BSはバフォメットをすさまじい速さで斬りつけバラバラにしてしまった

返り血だらけになった♂BSは血のついたブラッドアックスをぺろりと舐めると迷宮の森を
後にした、しかし出口はアルデバラン方面ではなくプロンテラ方面だった

まあいい、こっちにもまだまだ生き残りはいそうだ。森を出られただけでもよしとしよう

そう思った♂BSは再び獲物を求め歩き出した
125名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:18 ID:KgY2QYC.
to 135
能力的にいき過ぎだと思われるのですが…
それから、ごく一部ノンアクティブ以外、mobは生息してない流れなのでは?
と、指摘してみる。
126名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:23 ID:FPo68bgw
>>125
これはGMが配置したと思ってほしいところ、アルデバランに行かれると
まずいということなので今となっては唯一の抜け道らしい迷宮の森を番人として
GMが配置したが迷い込んだ♂BSがあっさり殺してしまったというところかな。

ゲームを面白くするために殺人鬼を作り上げたGMだったが今回ばっかりは仇になった
ということで
127名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:28 ID:fJjhVaxw
>>119
ちょっと異議あり。
いくらなんでも、はなれすぎてるのにそんなに早く出会うもの?
どっちかって言うと、♀BSと出会うほうが話的にはつながると思うんだけど。
128名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:29 ID:KgY2QYC.
いあ、それでもバフォ殴り殺す様な奴は、参加者の誰も殺せない気が。
後、アルデバに行かれると不味い、というなら
森の抜け道知ってる子バフォを支給品の中に混ぜたりしないと思われ。
それに、首輪があるから、現時点では誰もアルデバに入れないですし。
129名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:33 ID:FPo68bgw
>>127
まあその辺は時間のズレでなんとかなるとおもうけど悪魔プリもう少し
使いたかったかもしれない、たしか♂プリあたりが前に残された支援職
は俺ともう一人しかいない」みたいなこといってたから実はまだプリは
もう一人いたみたいな感じにしたかったなあと思ってた
130名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:34 ID:bg89/QZw
いくらなんでもこれは強すぎじゃないか?
血斧とゴスリンカードでさえ、最初は強すぎるのではと言って問題になったのに。
♂BSはもともと製造BSで、GMの操作によって強くなっているのだから、
そのGMが配置したMOBをあっさり倒すとか、バランスめちゃくちゃ。
アルデバランへの通路は、いずれ♂ローグPTがまた使ってもどらないといけないんだし。
BSは迷って迷ったあげく、プロ北に戻ってしまった。戻ってしまったので新たな獲物を探しに
また徘徊しだした、でいいと思うぞ・・・?w
131名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:37 ID:FPo68bgw
>>128
殺せないほうがいいのでは?前のレスで♂BSは最終的に記憶を取り戻す
ようにしたいみたいなことがあったから記憶を取り戻したらただのBSに
戻るみたいな感じにすればいいのかなぁと
132名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:38 ID:bg89/QZw
で・・・話を書いたのですが。
めちゃくちゃながくなってしまいました・・・。_| ̄|○
しかも一気に3話分・・・(滝汗)
どうか、お付き合いください。その上でアドバイスや感想をいただけると非常に嬉しいです。
話の番号は、あえて振りません。さすがに上のバフォはやりすぎと思うので。
それでは、どうぞ。
133名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:39 ID:KgY2QYC.
to127

出会いとかの時間に付いては、同マップですれ違いって事もあるから
あんまり過剰に気にかけないのが吉かと。
134名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:39 ID:bg89/QZw
??? ♀騎士、発見

「よし、今回のヒールで全快するな。よく騒ぎもせずに、痛みに耐えていてくれたな。」
DOPはそう言ってねぎらい、首をなででやった。深遠の馬は嬉しそうに小さくいなないて、それに応える。

一両日ほど前にDOPは、♂剣士とコンビを組んだらしいプリースト(姿は確認できなかった)との戦闘を
不利とみて離脱し西に向かったのだが。
深遠の馬が、戦闘による負傷や移動でかなり疲弊していた為に移動を断念し。
「蛇の森砂漠」から東に引き返し、「さすらい森」で身を潜めて回復に努めていたのだ。

GMによりその強大な能力のほとんどを抑制されてしまっているので、ヒールの効果も微々たる物。
回数もそう多く使えない。魔力の回復を待っては、ヒールをかけ、また回復を待つ。
幾度も幾度も繰り返して、ようやく深遠の馬の傷も全快していた。

(思ったよりも相当時間がかかったな・・・。)
(これから先こんな余裕がある時なぞ、もうほとんどないだろう。)
(GMめ・・・。見ていろよ、絶対に許さん・・・。)

DOPは、先ほどまた流れた放送を聞いてGMへの復讐の念を新たにしていた。
旧友である、ウォルヤファの死亡が放送されたからだ。

(ここまで能力が制限されていなければ、ヤファの存在も簡単に感知できただろうに・・・くそっ!)
(ヤファ・・・。お前の仇は必ず、取ってやる。)

DOPは、いつどこで誰と戦ってウォルヤファが殺されたのか、当然知りようもない。
GMを殺しこの茶番劇を終わらせることで、ヤファの魂に報いようと考えていた。

(さて・・・と。そろそろ動くか。このままここにいるわけにもいかない。)
(西の砂漠を進むのは避けなくては。なんのメリットもない。)
(ポリン島が禁止になってしまったから、いずれは多少なりとも砂漠を行かねばならないが・・・。)
(そこまでは、できるだけ森の中を移動するのが・・・・・ん?)
(だれかくる・・・。)

DOPの耳に、ごくわずかに注意していなければ聞き取れないくらいの、草を踏みしめて歩く足音が聞こえてきた。

(・・・崖下、か・・・。)

深遠の馬をその場に残し、DOPは足音の主を確認するために目の前の崖のふちギリギリまで静かに移動した。
協力してくれそうな者ならば話をしてみるつもりだった。幸いこちらは崖上で、深遠の馬もいる。
いざとなればすぐにこの場を離脱できる。能力が大幅に抑えられてしまった今、無駄な戦闘は極力避けたかった。

(どこだ・・・どこにいる。くそ、木の茂みが邪魔で・・・。よくみえん・・・。)
(当たり前だが、身を隠しながらゆっくり移動しているな・・・。ん、あれか・・・?)
(・・・♀騎士か。どうやら負傷しているな・・・。呼吸も多少乱れている・・・。)
(負傷のせいで足音を殺しきれていないように見えるが・・・。)
(防具のたぐいはなさそうだが。まあ、それは誰も同じか。箱から何かでない限り。)
(・・・?・・・あれは・・・まさか無形剣か!?念の属性をもち、敵の精神を崩壊させるという・・・。)
(・・・あの♀騎士とは、協力関係を結ぶ方が色々得策の様だ。戦闘能力も決して低い訳ではないだろう。)

協力を要請し、受け入れられればよし。もし受け入れられなかったら、そのまま離脱。
状況により、戦闘となってしまったらやむをえない。殺して無形剣やその他の有益な荷物を奪って立ち去ればいい。
DOPは心を決めた。

<DOP(所持品:ツヴァイハンダー・深遠の黒馬(深淵の槍持ち)・小青箱>
<現在位置:さすらいの森・備考:対管理者)
135名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:40 ID:bg89/QZw
??? 仇をもとめ・・・

傷の手当てをして爆発の中でも無事だった荷物をまとめ。
♂騎士の形見となったコットンシャツを身に纏い、無形剣を帯びて♀騎士は歩いていた。まだ傷は癒えきっていない。
♀ハンタをみつけ、♂騎士の仇を討ちたくてたまらなかったが、さすがに時期尚早と言えた。

(まずは傷を癒して、十分に動けるようにならないとな。今のままあのハンタに挑んでもやられるだけだ。)
(♂騎士・・・。お前のおかげで、わたしは恐怖からも、命までも救われた。絶対に仇は取るからな・・・。)

わずかな時間ではあったが、相棒であった♂騎士を思い出し。また涙があふれそうになる。
きっと唇を引き結び涙をこらえてまた歩きだす。あるくたび、体のあちこちが痛む。

(せめて傷が癒えるまでは、あのPTに世話になるべきだったかもしれないな・・・。)
(もう過ぎ去ったことを考えても仕方がないな。どうするか・・・。)

あのPTが立ち去ってから自分が歩き出すまで、かなりの時間が経過した。
加えて今の自分の歩くスピードでは、追いつくことは困難だった。
なによりあのPTが立ち去った方角は西だ、と分かるが。そのあとどこに向かったかは分からない。
あの憎い仇の♀ハンタは、北。つまりフェイヨンの方角に走り去った。

(フェイヨンは今、禁止区域。あのハンタは、ハンタギルドに行って何か武器を調達しようとするかもしれない。)
(しかし、アルベルタの町を探し回った時には、めぼしいものは何もなかった。)
(やはり、支給品以外では武器の入手ができないようにしてあるのだろう。)
(ハンタギルドに♀ハンタが行ったとしても、きっと何もないだろうな・・・。)

しかし無いという保証も、また無かった。ハンタの行動予測にも根拠があるわけではない。
♀騎士は自分がかなり不利な状況にあるのを、感じずにはいられなかった。
しかし、それでも決して恐れたりはしていない。♂騎士の仇を討つという、大きな目的が今の♀騎士にはあるからだ。

(そのあとハンタはどこに行くか・・・。チュンリム湖かもしれない。何も根拠はないけれど・・・。)
(あの、矢での攻撃は比較的怖くはないし。近接戦闘であれば負けはしない。)
(しかしトラップがわからない・・・。もう使い切ったのか、それともまだあるのか・・・。)
(今はともかく傷を癒す事だ・・・。どこか身を隠せて、水も確保できる場所を探そう。)

こうしている間にも♀ハンタの襲撃があるかもしれない。しかし、その時はその時。迎え撃つまで。
痛む体を庇いながら、身を隠しながら。ゆっくりと移動しているときだった。
突然頭上から誰何されたのだ。

<♀騎士(所持品:無形剣・コットンシャツ・ブリーフ>
<現在位置:さすらいの森/備考:♀ハンター復讐を誓っている>
136名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:40 ID:bg89/QZw
??? 緊張の対峙

「そこの♀騎士、うごくな!」

ぴたっと、♀騎士が歩みを止める。♀騎士は内心舌打ちをした。

「そのまま一切動かずにいろ。まだ手出しはしない。質問がある。」
「質問・・・?」

声から♀ハンタではないと分かってすこし安心する♀騎士。
まあ、もし♀ハンタであったのなら問答無用で攻撃してきているだろう。
声をかけてきた時点で違うというのは分かったが、それならばこれは誰なのか。

「まずは、今までにお前が遭遇したゲームの参加者を答えてもらおう。生死問わず、だ。」
「なぜそんなことを聞く?」
「質問しているのはこっちだ。答えろ。」
「・・・♀ハンタと、♂アコライト。♂アルケミストに深遠の騎士子。・・・そして♂騎士だ・・・。」

深遠の騎士子と聞いて、DOPは思わず後ろに待機させている深遠の騎士の馬を見た。

(意外とお前の主は、まだ近くにいるのかもしれないぞ。)

それと共に、放送を思い出す。

(今この♀騎士が言った中では・・・♂騎士が死んでいるな。)

「・・・それだけか?」
「それだけだ。」

DOPは少し失望した。どうやらヤファとは出会っていないようだ。ということはこの♀騎士はヤファの仇ではない。
そして、答えを信用するならば。♀騎士は五人と出会いながらその中で死んでいるのは一人だけ。
これはどう捕らえるべきか。
♀騎士は負傷しているとこから見ても、戦闘をしたのは間違いないだろう。
全員と戦闘したとは考えにくい。なにより深遠の馬にあれだけの深手を負わせたのが、この騎士とは思えない。
♂アコライトや、♂アルケミストに後れを取る騎士でもないだろう。
と、するとこの♀騎士が戦ったのは♀ハンタか、♂騎士と推測できるが・・・。
この二人のどちらかと、他の三人のいずれかがPTを組んでいれば、どうなるかわからない。

「その五人の内、PTを組んだりしていたものはいるか?」

できうる限り、他の参加者の情報は手に入れておきたい。全く情報がないよりはるかにマシだからだ。

「いる。♂アコライトと、♂アルケミスト、深遠の騎士子がPTを組んでいるようだった。」
「♀ハンタは?」

この質問を聞いて♀騎士は、ぐっと強くこぶしを握り。抑えきれない激情に体が震えた。

「わたしと戦った。その戦いで行動を共にしていた♂騎士が、死んだ・・・。」

ギリリと歯がなり、怒りで体じゅうがあつくなる。断腸の思いだった。

DOPは、この質問で思った以上の情報を引き出せたことに満足しながらも、考えを巡らせていた。
どうやらこの♀騎士は、このくだらない茶番に乗ったわけではないようだ。
♂騎士と行動を共にしていたという話から推測できる。深遠の騎士子は三人PTを組んでいる。
そしてどうやら、この♀ハンタがゲームに乗っているようだ。
♀騎士の傷をよくみれば、火傷の方がおおい。なるほど、この傷は♀ハンタのトラップなのだろう。
ここまで話を聞いて、DOPは本題にはいった。

「♀騎士よ、私と行動を共にする気はないか?」

いきなりの提案に♀騎士は、一瞬相手の言っていることが分からなかった。
どうやってこの状況を切り抜けようかと必死で考えていたからだ。

「・・・・・どういうつもり?仲間になろうと言っている様に聞こえるけど・・・?」
「そのとおりだ。」
「だったら、まず姿を見せて。一方的にそういわれても、騙そうとしているようにしか思えない。」

ここで初めて♀騎士は、声のする方向に向き直った。
こういう提案をしてくる以上、少なくともこれくらいの動きは見逃すと思ったからだ。

(バカでもないようだな。恐怖に負けてこの提案にあっさり乗ってくるようなら、このまま殺そうと思ったがな。)

DOPは姿を見せることにした。姿を見せてもこちらは崖上。有利なことにはかわりない。
その場で立ち上がり、♀騎士に姿を見せた。

「私は、ドッペルゲンガー。どうだ?一緒に来る気はないか?」
「ドッペルゲンガー!ゲフェンの魔王!」

♀騎士はびっくりした。ゲフェンの魔王ドッペルゲンガーまでこのゲームに参加していたとは・・・。
そしてその魔王がそんな提案をしてくることにも驚いていた。しかし・・・。

「どうして協力者を求めている?だまし討ちでない証拠は?」
「これをみてもらおう。」

そういってDOPは、この茶番を終わらせるためGMを討ち果たしたいと書いた紙を、♀騎士に投げ落とした。
♀騎士は、またも驚かずにはいられなかった。まさかGMに牙をむくなんて思いつきもしなかった。
もし、この魔王と手を組めれば生存確率もあがるだろうし、なにより仇が討てる可能性がぐっと上がる。

「・・・わたしは♂騎士の仇、♀ハンタを殺すのが一番の目的。その手伝いをしてくれるなら・・・。」
「♀ハンタは、この茶番に乗っているのだな?」
「乗っているね。アイツは許せない!」
「私としても、この茶番に乗っているような人間は邪魔なだけだ。それの排除の協力に異存はない。」
「わかった。ドッペルゲンガー。あなたの提案、飲んだ。」
「よし。それではまず、こちらに登ってきて先ほどの話に出た深遠の騎士子の情報をくれないか?」
「どうして?」
「主を失った、深遠の騎士の愛馬がここにいるのだよ。主の下に戻してやりたいのだ。」
「そういうことか。わかった。そちらに行く。」

上から誰何された時は、しまったと思ったのだが。とりあえずは強力な味方ができた♀騎士は、ほっと一息をついた。
やはり一人でいるのは、精神的に非常に負担だったのだ。この、ゲフェンの魔王がどこまで信用できるかは分からないが。
「GMを討ち果たす」という話を口に出さずに紙に書いたのは、きっとGMの盗聴を恐れてのことなのだろう。
それを見ても、この目的に対しては本気なのは伺えた。その点において信用できそうだ。

そろそろ時刻は夕方にさしかかろうとしていた。

<DOP/所持品:ツヴァイハンダー・深遠の黒馬(深淵の槍持ち)・小青箱>
<♀騎士/所持品:無形剣・コットンシャツ・ブリーフ>
<両者の現在位置:さすらいの森/備考:GM・♀ハンタ打倒に協力体制>
137名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:54 ID:fJjhVaxw
個人的にNGになってるBSの方採用して欲しいよ。
いくらなんでも、離れすぎてるのにもうちょっと場所関係はっきりつかって欲しい。
138127sage :2005/05/17(火) 17:55 ID:fJjhVaxw
>>137
って、わけわかんない主張になってたな(´・ω・`)
ごめん
139名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:03 ID:4Iz1X8V2
メンバー情報更新、DOPと♀騎士の遭遇のお話を追加しました。

♂BSvsバフォのお話は保留ということで追加しておりません。
140名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:08 ID:QUIomexk
135

「ちょっと先行ってて、やらなくちゃいけないことが出来たみたい」
「おい!いきなりな……に……を……」
そう言って振り向いた♀アサシンの顔に♂プリーストは言葉を失った
そこには一切の感情は無く、冷徹な眼差しだけがあった
「私なりのけじめってやつよ、心配しないですぐ終わるから」
反論も許さず駆け出す
「お、おい…」
頭では追いかけるべきだと判っていたが体がまったく動かなかった
(やれやれ、あれが全開のアサシンってやつかよ…)
一般的に戦力としての暗殺者の評価は決して高くない、♂プリースト自身もその評価が真であり全てだと思っていた
(あんな殺気常日頃から放ってたら周りの人間もさることながら本人もまともじゃいられねえわな)
暗殺者達は敢えて弱者の名を背負っていたのである、無用な殺しをせぬためにそして己が人であるために

(血の臭い…近い……)
♀アサシンは考えていた、♂ノービスから託された思いに応える術を
だが彼女にあるのはただ幼少の頃から叩き込まれた殺人術とそれを為すためのTCJのみ
幼い頃からギルドに言われるがままに暗殺を繰り返してきた彼女が生まれて初めて自分のためだけに自分の頭で考えて捻り出した結論
それが
これからも受け継がれるであろうこの想いを潰えさせる者を殺す
であった
おそらくあの♂ノービスも♂プリーストもそんなことは望んでいないだろう
だが、殺すことしか知らぬ彼女が唯一出来ることなのだった

「あらぁ?私になにか用かしら?」
得物を濡らす血を拭う暇もなく現れた新たなる人物に♀ローグはうんざりした口調で問うた
「貴女、このゲームに乗ってるわね」
「当然じゃない、こんな楽しいことみすみす見逃す手は無いわ」
「そう……なら死んでもらうわ」
言うが早いか跳躍し一気に間合いを詰めて斬撃が繰り出される
「っ!」
冷静な判断力と的確な攻撃、それは先ほど殺した悪魔プリと同質のモノだった
そして暗殺術による致命的な一撃これが加わっている、状況は先ほどの戦い以上に不利なのだ
だが♀ローグは不敵に笑っていた
「あはははは。さっきのプリも最高だったけどあんたも最高だ、このとるかとられるか……この緊張感こそあたしの望んでたものだよ!」
砂まきで怯んだ一瞬を逃さずトンネルドライブで身を潜める
先刻とは違い相手にルアフは無い、ならば先手を取れるこちらが有利だ
そう判断し♀ローグは身を隠した体勢から攻勢に出る
読まれ辛く読まれていたところで五分と五分であるサプライズアタックで
だが、その一撃は空を切った
「なっ!」
その時初めて♀ローグは戦いの中で恐怖した
サプライズアタックを読んでいたのではない。姿を現した凶刃を視認しその上でハイディングで避けられたのだ
敗因はこの敵をその攻撃と動きの的確さから先ほど悪魔プリ同様頭で戦闘を組み立てるタイプだと判断したことだった
アサシンの動きは似て非なるものだった、思考は介在していないただ本能に刷り込まれたその動きが思考によるそれと酷似していただけだった
「まったくあんたってやつは……最高だよ!」
グリムトゥースが♀ローグを切り裂いた

<♀アサシン&♀ローグ 交戦>
141名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:09 ID:M5F7sLWw
ええと、位置関係図上げた者ですが、かえって論争の火種になってるようで……。
あれは状況が描写されている最終時点での位置を推定していますので、
♀騎士やDOPなど、長い時間足取りがよくわからない人の位置はかなりいい加減です。
書き手さんも読み手さんも、あまりぎちぎちに縛られる状況は私としても本意ではないので、
あの図は参考程度に考えていただいて、多少のすれ違いや位置のズレがあっても、
無理のない範囲での解釈であれば構わないのではないかと個人的には思っております。
142名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:14 ID:bg89/QZw
悪魔プリと、♀ローグの話で。はなれすぎはなれすぎって言われてるけど。

♀ローグは、一つ前の117話で現在地は「プロンテラ南」になっていて。
悪魔プリは、一つ前の♂マジの自殺する127話では現在地は書いてないけど、もう一つ前の話の
111話で、「プロンテラは近い」となっている。ぜんぜん距離的に問題ないと思うんだけど・・・?
なんかこの理解まちがってる?もし離れすぎっていう話があるのなら、レス番号139の話じゃなくて
その前の話の時点で、場所がとびすぎ、なんじゃないの?
143名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:19 ID:QUIomexk
>>131
とはいえどういう展開になるか判らないのがリレー小説だからBSをマーダーのまま殺すという展開も存在する可能性がある以上限りなく低い可能性でしか倒せないという前提を作るのはどうかと
144名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:24 ID:4Iz1X8V2
♀アサVS♀ローグのお話を追加しました。
>>140さん、出来ればタイトルをつけていただけると嬉しいです('ω'*)

それにしても♀ローグの戦闘はかなりクオリティが高いので鼻血が出てきますね。
最凶マーダーなのに惹かれてしまう…
145名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 18:40 ID:QUIomexk
>>144
OH,失礼しましたorz
死を担う者
でお願いします
146名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:14 ID:cWJZwCxE
136 温もりの笑顔と冷たい笑顔
147途中送信してしまったorzsage :2005/05/17(火) 19:15 ID:cWJZwCxE
「待て、止まれ」
突然の静止命令を聞いて、止まる。
「見ろ…誰かが通った後がある…この方向は、迷いの森か…?」
地面を調べつつ、ブツブツとセージは何かを考えているようだ。
「この足跡の主は乗っているか否か…多数の足跡がある…きっとパーティを組んでいるな」
「ほなら、うちらと同じでなんや考えてるかもしれへんなぁ」
「…待て、そっちから誰か来るぞ。一旦身を隠そう」
森の方から聞こえる足音にただならぬ予感を感じたので、オレ達は少し距離を置いて様子を見ることにした。

「あれは…♂BSか…一人のようだ」
視界のぎりぎり届く範囲に写る人影を見、詳細を報告する。
「得物はブラッドアックス、スマイルマスク…右腕が無い…
見る限りでは相当殺しまわってるようだが…む?」
確かな殺気を覚えた。馬鹿な、この距離で弓手以外が相手を捕捉出来るわけが――。
「やばい…あいつ、こっちにまっすぐ向かってくる…おい、どうするんだ?
逃げるか…もしくは、やるのか…」
語尾が震えているのが自分でもわかった。
ブラッドアックスを装備していることで移動速度が格段に速い。
あんな化け物に勝てるはずが――。
「やるぞ」
それだけ言うと、セージが一歩前に歩み出る。
その背後ではウィザードが既に魔法の詠唱を始めていた。
「距離、あと百メートル…」
さすがのセージも冷や汗をかいているようだ。
「ブルージェムさえあれば…セイフティウォールが使えたんだが…」
だがその汗さえも止め、全精神を集中させる。
「倒すとか止めるとかそんなことは考えるな。
あれは『殺す』。そうしなければこっちがやられる」
いつもの調子に戻り、セージも詠唱を開始する。
「残り…五十メートル」
「おっけー、こっちは一応準備万端やわ…まあ、どれだけ時間稼げるかわからへんがな」
ダマスカスを握り締め、臨戦態勢に入るアルケミスト。
「よし…くるぞ」
全神経を使い、集中力を爆発的に高める。
相手はかなり素早いが、手に馴染むこの得物なら当てることなら出来るだろう。
「…ファイヤーウォール」
静かにセージの詠唱が完了する。
二十メートルほど離れた場所に燃え上がる炎の壁。
そしてそこに猛スピードで突入する化け物――♂BS。
「…む」
まるで熱さを感じないような表情――顔は見えないが――で、
炎の壁を迂回し、さらに歩を進めるBS。
その周りにはアルケミストが植えた食虫植物。
しかしBSは、絡みつく蔦を振りほどき容赦ない一撃でそれらを潰してゆく。
十数体の食虫植物は瞬きする間に殲滅された。
「まずい………、フロストダイバー!」
この状況で頼りになるのは、ウィザードの魔法。
相手を凍らせ、ウィザードの詠唱完了を待つつもりだった。
しかし、魔力が制限されるこのフィールドでは無謀な賭けだったようだ。

ガキンッ!

一瞬の内に詰め寄るBS、そして片手とは思えない速度で振り下ろされる斬撃。
そして、それを受け止めるアルケミスト。
「くぁ…無理やわ…っ!」
ダマスカスは根元から折れ、最早使い物にならなくなっていた。
ゆらり、と体勢を立て直すBS。
そして一瞬。アルケミストに向かって斧を振り上げる。
「させない…チャージアローッ」
思い切り振り絞った矢を、BSに向かって撃ちつける。
狙いを定めた銀色の閃光はまっすぐと目標へと向かい、その心臓を貫く――はずだった。
「な…っ」
人間とは思えない動きで、銀色の矢をその斧で叩き落す。
にっこりと微笑む仮面の下から、ゾクリと来るような殺気が感じ取れた。
次の矢を弓に番えたその瞬間…悪鬼が、目の前にいた。
そして、オレが打つ矢より早く振り下ろされる斧。

ザシュッ

熱い。
熱いものが、顔にかかっている…これは、血だ。
しかし、オレはどこも痛くない。じゃあ、誰の――。
目の前に、背中をばっさりと切られたアルケミストがいた。
「はは…ぼーっとしてたら、あかん…って…」
そして、がくりと崩れ落ちる、華奢な身体。
「う…そだろ…」
「馬鹿、よそ見するなッ、後ろだ!」
後ろだ、という言葉に反射的に前に転がる。その腕にはアルケミストの体を抱いて。
今までオレが居た場所が、抉れる。撒き起きる砂塵。
「観念なさい、化け物…ストームガストッ!」
砂塵を巻き上げるように起こる猛吹雪。
その範囲内にオレは居なかったが、腕の中でどんどん冷たくなる身体に、心が凍りついた。
148名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:15 ID:cWJZwCxE
目の前には一体の氷像。
必殺の一撃を繰り出したが為に、化け物は体勢を立て直せなかったようだ。
「テメェ…そんな簡単に、人の命を奪いやがって…
今までたくさん殺したんだろう…?…その人たちに、地獄で詫びやがれ」
弓に2本の矢を番える。
狙いは2箇所。頭と、心臓。
目の前の悪鬼は凍っている、避けることも出来ないだろう。
「死ね、糞野郎」
矢を放つ。
軌跡はまっすぐと延びていき、BSの頭と心臓を確かに貫いた。
「…ぐ」
「ばかなっ…」
心臓と脳を撃たれて尚、化け物は生きていた。
しかしさすがに戦闘するだけの気力は残っていないのだろう、
夥しい量の血に塗れた斧を担ぎ上げると南方へと逃げ去っていった。

「くそっ…おい、起きろよ!」
つい数十分前まで笑って話をしていた少女。
その笑いは、接客の技術として磨かれたものではない、正真正銘、心からの喜び。
その温もりが今は、冷たい塊となってしまった。
「もう脈がない…残念だが」
「お前…仲間が死んだって言うのに、そんな…」
立ち上がって、セージに向かって拳を放つ。
その拳はセージの顔面に直撃した。
「わかってる…だが、私たちはここで歩みを止めるわけにはいかないんだ」
拳に滴る滴。その冷たさに、オレは気付いた。
――セージという職。それは、常に冷静に、感情に流されていてはいけないのだと。
「…すまん」
少しだけ待ってくれ、と言うとオレは弓を使って、浅いながらも穴を掘った。
そしてそこに、冷たくなった少女の身体を横たえ、黙祷する。
(助けてやれなくて、ごめん。助けてくれてありがとう。
思えばずっと助けられっぱなしだったよ…お前の笑顔にな。
その笑顔…皆が笑えるように、がんばるからな…)
ゆっくりと、その身体に土をかけていく。
ふと顔を上げると、セージもウィザードも、埋めるのを手伝ってくれていた。
「こんなものしか供えられるものがなくてすまんな…」
涙は止まっていたが、やや苦しそうな面持ちで、セージが墓に食虫植物の花びらを添える。
「行こうか…このゲームを、終わらせるために…アルデバランへ」
最後に、命の恩人の少女に頭を下げ、俺らは北へと進路を変えた。

―――

「…ばか、な…」
残った知性を総動員して考える。
負けるはずが無い。最高の道具がそろっていた。
打撃攻撃を弾くゴーストリングのカード。
呪いによって、移動速度と力が増幅するブラッドアックス。
刺さった矢を引き抜く。
砕かれたスマイルマスクを捨て、体力を回復するために、逃走する。
そして、回復しよう。

惜しくも、運命とは皮肉なものだろうか。
そこには、彼が殺しかけた彼女――否、壊れた人形がそこに立っていた。


<♀アルケミスト 死亡>

<♂アチャ アーバレスト 銀の矢47本 白ハーブ1個>
<♀ウィザード フォーチュンソード たれ猫>
<♀セージ クリスタルブルー1個 プラントボトル5個>

<現在位置:迷いの森に突入>

<♂BS ブラッドアックス ゴーストロングコート イグドラシルの実>
<♂♀BS 遭遇 プロンテラやや北>
149名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:17 ID:cWJZwCxE
あああやってしまった・・・

2回目送信分の
>そして、回復しよう。
これは抜いてくださいorz
150名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:20 ID:cWJZwCxE
たびたびすいません…補足です、
♂BSは、どんな風に動いたのかはわかりませんが、
とりあえずプロ北に戻ってきたという設定です…ダメだったらごめんなさいorz
151名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:23 ID:KgY2QYC.
花婿と花嫁 序


 二人の狂人は、それぞれ違う道を歩く。

 その一人は、森の中を歩く♂ブラックスミス。
 何も知らぬまま、只茶番の為に狂わされた鍛冶師。
 手にするは、血塗れの大斧。
 その身に纏うは、そのものが幽かに揺らめく長いコート。

 知らず、覚えず、判らず。
 彼は、只茶番の上で踊るマリオネット。
 或いは、GMが使わせし処刑人。

 もう一人は、道を進む♀ブラックスミス。
 己を知り、しかし茶番の中、恐怖に狂った鍛冶師。
 幽かな望みは、人と出会うこと。
 けれど、脳にこびり付いた記憶は既に曖昧に歪み。

 忘れ、捨て去り、只狂う。
 彼女も又、茶番の上で踊る操り人形。
 或いは、哀れなる女の成れの果て。

 二人の狂人は、互いに大切な記憶を忘れていく。
 揮発した思いの後に残るのは、只、狂気。
 殺せ。殺しつくせ。突き上げる様な叫びが、彼等を焦がしていく。
 それは、炎。赤い赤い、炎。
 黒く、ひょろひょろの炭で出来た人形にに彼等を変えていく。


 そして、二人の炭人形は、ヴァルキリーレルム、と呼ばれる砦の群れの近くで出会った

「……」

 それは、物言わぬ鍛冶師と。

「ふふ…うふふ…また、貴方なのね。殺したいんでしょう?貴方は私を殺したいんでしょう?
でも、殺されない。それは、駄目。絶対に駄目。だって、私は貴方を愛してる。愛してる。
だから、貴方が私を殺すんじゃなくて、私が貴方を殺すの。そうすれば、貴方は私の物。
あなたはそうやっていろんな人を、自分の物にしてきたんだもんね?だいすきだっだよ。
でも、だから許せない。浮気なんかして、ふふ。貴方には私だけを見てもらうの。だから、貴方を殺すの。
そうすれば、貴方はきっと私のもの」

 壊れた鍛冶師。


 そうして、その花婿と花嫁は、出会った。


<現在位置:ヴァルキリーレイム上のエリア>
152名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 20:57 ID:4Iz1X8V2
>>149さん
まとめWikiの方では修正しておきました。
GJです… ♀ケミ、最後までそんな…・゚・(ノД`;)・゚・
お話、メンバー情報を更新しました。是非皆様チェックを。

本日たくさん投稿されていますが、まとめている人間の一人としては嬉しい悲鳴。
色んな所で熱い戦いが勃発しそうでワクワクしております
153名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:13 ID:xNcanj6o
そんな事よりお前様がた。私一つ気付いてしまいましたよ
これが正式名称かどーかはさておき、ラグナロクオンラインMAPというサイト
ttp://romap.xrea.jp/index.php?FrontPage
ここによると、プロ北ダンジョンは『迷宮の森』んでもってプロ右上のゴルァが出るマップが『迷いの森』って名前らしいのですよ

……ええ、間違ったのはワタクシでございますとも_| ̄|○
読む大半の方は話の流れから理解していただけるとは思いますが
まとめをされてる方、誤解をさける為、よろしければこの部分修正をお願いできませんでしょうか?
具体的には>>100のタイトルその他になります……
154名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:14 ID:bg89/QZw
自分もまとめけっこうやってたんですが、なんか今日のまとめさんは更新が早い!w
出番がないので、話投下だけw まとめとしては嬉しい悲鳴ですね〜
また出番がすくないキャラを選んで話書くとするかなw
155名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:19 ID:zG/eqd9I
そーいやWikiに
>キャラクタの髪型は各職業のデフォルトします
と有るんだけどこれって、ドット絵の方?それとも公式絵の方?
ドット絵だとローグとBSとか髪型が被るなぁ…とか思ったので。
156名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:23 ID:bg89/QZw
迷宮の森訂正、終わりました。
簡単ですから、これくらいは次から自分でやりましょう。
157名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:23 ID:FPo68bgw
そういえばそうだね、でも公式絵だとローグとんでもなく悪人顔だよなあw
ドット絵でいいのでは?
158名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:27 ID:4Iz1X8V2
132話修正 タイトル修正 連結部分のタイトル修正しました
159名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:30 ID:xNcanj6o
>>156
言われて初めてあのページをいじってみました
うん、簡単に出来る♪ ありがとう、次からは自分でもきちっと修正します!
160名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:59 ID:5nfg/FfI
>>100
みんなが♀クルセに萌えてる中バフォjrと困った♂BSに萌えた(笑

>>102
色恋沙汰に現を抜かすと死ぬ、ロワのお約束ですね
まあ原作七原みたいな例もありえるからこれからに期待

>>155
逆毛云々のセリフがあったと思うので少なくともローグは公式絵のほうのようです
怖い顔だけど根は優しい不良萌えー

しかし今日は妙に流れが速いですね
161名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:16 ID:9pjwqH82
はい。此処で、ネタのコーーーーナーーーーっ。
適当な出演者の年齢を皆で妄想してみるテスト。
飽きるか、ストップが入ったら止めます。

はい、先ずは一番手、言いだしっぺから。

♂ローグ=>30過ぎ40はいかないくらい
♀クルセ=>20くらい
♀wiz=>25くらい?
♀剣士=>23くらい?
♀アチャ=>15or16

こうしてみると、一言だけ言えることがありマース。
♂ローグ実はロ(ry)…いえ、何でもありませんよ?何でも。
162名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:22 ID:tHlGdClk
っ♂アチャ 16歳
っ♀さげ子 24歳
っ♀Wiz子 23歳
っ♀ケミ子 18歳

今は反省している
163名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:23 ID:upAeYjoA
♂ローグ 28くらい
♀クルセ ♀剣士 23くらい(双子?)
♀アチャ 18くらい
♂アコ 15くらい
♂アルケミ 20くらい
♀WIZ 25くらい
♂アチャ 17くらい
♂プリ 22くらい
♀ローグ 29くらい
♀アサ 20くらい

を想像してる、♂BSは検討つかないね
164名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:37 ID:5FlP2GuM
DOP   1000年↑クラス
月夜花 200〜300年クラス
エクス  500〜600年クラス

♂BSは確認してないけど製造職としてなんたらかんたらな
記述があったような気がするから40台くらいかなぁ
165名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:46 ID:upAeYjoA
♀BSが若いイメージあるから同じくらいじゃないかな
166名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 00:46 ID:tHlGdClk
♀BSがまだ商人(幼い)時に既に腕利きの職人だったとか。

ウォルヤファはもっと若そうだ…150〜200ぐらいか
167名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 01:11 ID:.fklWGm2
141 籠絡

♀ハンターは、自らのグラディウスで衣服の端々を切り裂く。
演出過剰にならない程度に、さりとて肌が十二分に見えるように。
「うん、悪くないわね。案外私こういう才能あるのかしら?」
これで準備万端整った。
深呼吸一つ、慣れない事をするのだ、流石に覚悟が必要だ。
「私はなんとしても生き残るのよ!」
そう自分に言い聞かせて先を急ぐPTに走り寄って声をかけた。

深淵の騎士子が深く頷く。
「そうか、災難であったな。これ、そこな逆毛と愉快な薬師。はよう手当してやらぬか」
「うはwwwwwwOKwwwww」
逆毛アコのヒールが即座に飛ぶと、元々浅かったせいもあって♀ハンタの傷はあっさりと全開した。
その事に驚いたのは当人達よりも♂アルケミであった。
「おおお! なんかお前初めて人の役にたってないか?」
「けんかwwwwwうってるwwwwwうぇwww」
勝手にバカ騒ぎ初めている二人を放っておいて、深淵の騎士子が言う。
「それで、一体貴殿を襲ったのは何者だ? ああ、いやそれ以上に貴殿には聞きたい事がある」
♀ハンタは殊勝な笑みを浮かべて答えた。
「命の恩人達ですもの。なんなりと」
「アリスを……お前は見ていないか?」
「アリス? モンスターのアリスですか?」
「うむ」
「いえ、すみませんご期待に添えませんで……」
深淵の騎士子は首を横に振る。
「いや構わぬ。それにしても……このゲームに乗っておる者、存外に多い事驚いたぞ」
♀ハンタが小首を傾げる。
「と申しますと?」
「先ほど我らが遭遇した騎士も何者かに襲われて仲間を失い意気消沈しておった。もしかしたらそなたと同じ者に襲われたのやもしれぬな」
深淵の騎士子の言葉に♀ハンタの心臓が跳ね上がりそうになる。
「この程度の狂気に身をやつすなぞ、もっとも、弱き人の身なれば当然といえば当然か……」
そこまで言って深淵の騎士子は自らを省みる。
「いや、我も……さして変らぬな」
どうやら♀ハンタは知らず、とんでもない綱渡りを挑んでいたらしい。まさかあの♀騎士とこの連中が遭遇していようとは。
しかし、どうやらこの賭けは♀ハンタの勝ちらしい。
「あの……助けていただいてこんな事を頼むのも申し訳無いのですが……よろしければ私もみなさまにご同行させていただけませんでしょうか?」
深淵の騎士子はその申し出を予想していたらしい。即座に返事が返ってくる。
「我は敵討ちを望む。それに他者を付き合わせる気は毛頭無い」
♀ハンタはなんと言い返した物か周囲を見渡す。
相変わらず逆毛アコと♂アルケミはぎゃーぎゃー騒いでいて、プロンテラ兵の格好をした者が二人、深淵の騎士子の後を恨みがましい目でくっついてきている。
深淵の騎士子は赤面しながら言う。
「ええいこれは私の意志ではない! こやつらが勝手に……」
突然ベコ管理兵(騎士)が大声をあげる。
「なんたる言いぐさですか! 大体あなたが私達がやっとの思いで見つけたベコを勝手に使ってるのが悪いんじゃないですか!」
すぐにベコ管理兵(クルセ)も大声を出す。
「そうですよ! 私達がどんな想いをこのベコに注いでいると思ってるのですか! 深淵だかなんだか知りませんが、あなたなんて馬でも鹿でも勝手に乗ってればいいじゃないですか!」
深淵の騎士子は氷点下の目で二人を見る。
「……懲りぬ奴らよ」
剣を振り上げる深淵の騎士子。
瞬時に土下座するベコ管理兵二人。
「すんません! 調子に乗ってました! そのベコもあなた様のような高貴な方に乗られる事をこそ喜んでおりまする!」
「イヤダー! 痛いのはいやだいやだいやだー! BDSマジで痛いっすよ! 許してくださーい!」
二人の態度に満足したのか、深淵の騎士子は乗っているベコの首をぎゅっと掴む。
「これは私のだ♪ …………良いな?」
語尾からシャレにならない気配を感じとったベコ管理兵は二人揃ってへへーっと平伏するのであった。
♀ハンタはぼけーっとそのやりとりを見ていたが、すぐ隣に♂アルケミが来ると言った。
「いいですよ。一緒に行きましょう」
「或閲wwwwwいいとこどりwwwwイクナイッ!! てかwwww死線エロ杉wwwwwうぇ」
またぎゃーぎゃーやり合いだした二人だが、この一連のやりとりで♀ハンタは最初のターゲットを決めたのだった。
『あのバカ騎士と会う前に、♂アルケミ君を味方に付けるとしましょうか……』
というか、他は全部問題外過ぎであった。
せっかくのこの特別衣装に欠片でも興味の視線を飛ばしたのが♂アルケミだけとは。
憤懣やるかたなしといった風情の♀ハンタであった。


一行が一時休息を取ると、♀ハンタは♂アルケミに声をかける。
「あの、少し……相談が………あ、やっぱりいいです。すみません」
そう言ってぺこりと頭を下げる♀ハンタ。
♂アルケミは笑って言う。
「ん? 何かあるの? ねえ、言ってごらんよ。僕で良ければ全然聞くよ」
果たして♀ハンタの予想通り、♂アルケミは大層デリカシーの無い生き物であるようで、凄い勢いでこっちの振りに食いついてきた。
『一応……上級職だしね。まあ顔も……及第点ちょい下ぐらいって事で我慢するとしましょう』

深淵の騎士子はふと周囲を見渡す。
「ん? あのハンター娘はいずこへ?」
言われて逆毛アコも周りを見るが、♂アルケミも居ない。
「どこwwwっwいったwwww魔沙迦っ!!」
突然逆毛アコが走り出す。深淵の騎士子も剣を手にベコを降りると逆毛アコの後を追いかけた。
「同じ事を考えておったか……まさかとは思うがあのハンター娘が人殺しであったなら……」
「あのwwwwwエロ或閲wwww何する気wwwww」
全然違う事を考えていたらしい。
すぐに現場にたどり着く二人。森の奥の少し開けた所で♂アルケミと♀ハンタの二人は並んで座っていた。
「天誅wwwwうぇっwwww」
「バカモノ、静かにするのだ」
深淵の騎士子に頭をひっつかまれて地面に押しつけられる逆毛アコ。
「むう、会話が遠すぎて聞こえぬ……だが、何やら良い雰囲気……おおっ!」
♂アルケミと♀ハンタの距離が縮まる。
「或閲wwww許すwwwマジwww」
「ええい、想い合う二人の邪魔をするでない……で、でででで? こ、この先はどうするのだ?」
想い合うも何も会ってまだ数時間も経っていないが、深淵の騎士子さん興奮のあまり色々な思考能力が低下している模様。
そして、♀ハンタが静かに顔を♂アルケミへと近づけていく。
「こ、これは流石にこれ以上は……」
深淵の騎士子さん、真っ赤になって手で顔を覆うが指の隙間からしっかりと二人を見ている。
すると深淵の騎士子さんの真後ろから二人組の声がする。
「ありえねー。なんだって人間相手なんだよ」
「そーだよな〜、どー考えたってベコのがかわいいっしょ?」
とんでもない危険発言なのだが、その危険度に気づかない深淵の騎士子さんはただ邪魔者を排除する意図で真後ろにBDS(一応パワー遠慮バージョン)を放った。

どこーん!

当然♂アルケミ、♀ハンタにもばれた。
直後、逆毛アコの天罰真空飛び膝蹴りが♂アルケミの顎にクリーンヒットした。
そして深淵の騎士子といえば……
「そ、そのだな……このような場所で……そ、そそそそそのような破廉恥な……だが、想い合う二人に場所は関係無いとか……ああ、いやそのだな」
♀ハンタは深淵の騎士子が何を言いたいのか良くわからず首を傾げる。
「あ〜。うん、そのだな……えと……な、なんでもないぞ!」
顔中真っ赤っかにしたままダッシュでその場を離れる深淵の騎士子。
まだまだ彼女には刺激が強すぎたようだ。

♀ハンタは一応の目的を果たしたと自らに言い聞かせる。
『信頼とまではいかないまでも、仲間として受け入れられたかな……でも……こいつらっ!』
絶対ぶっ殺す。こんな連中が何をどうして今まで生き残ってこれたのか全くわからないが、その事実に腹が立つ。
『世の中なめるのも大概にしなさいよこいつら!』

<♀ハンター、深淵の騎士子&逆毛アコ&♂アルケミ&ベコ管理兵(騎士)&ベコ管理兵(クルセ)と合流>
168名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 02:26 ID:2esLu3Hk
>>151
ヴァルキリーレイムをヴァルキリーレルムに書き換えておきました
>>167さん
べコ→ペコに直しておきました

お話、メンバー情報共に更新しました。

そして妄想に私も参加。

♂ローグ→20台後半
♀プリースト→19?
♀クルセ→20になったばかりくらいかな
♀wiz→20代前半くらい?
♀剣士→20代前半くらい?
♀アチャ→10代後半
♂BS→22ぐらい
♀BS→20になったばかり
♀アサ→10代後半
♀ローグ→20代後半
♂アーチャー→15.6ぐらいかな?

本日も投下お待ちしてますーヾ('ω'*)ノ まとめている人々の中の一人

♀ハンターがついに動き出してきましたね・・・・
はたしてあのPT相手に彼女の望むとおりにいくのかどうか…?
169名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 03:10 ID:ryzN0AwE
141 短距離ランナーと長距離ランナー

切れ間無い鋼のぶつかり合う音に♀ローグは恍惚の表情を浮かべる。
「良い、あんたとても良いよぉぉぉぉぉぉ」
砂かけや石投げは難なく回避されサプライズアタックやバックスタブを繰り出そうにもハイディングする暇すら無く、明らかに♀ローグが不利であった。
それにも関わらず♀ローグは笑っていた。
「楽しいっ楽しいよ!この感覚初めてだよ!」
何故こんな生き方を知らなかったのだろうか、知っていたならばうんざりしたつまらない毎日を送らずに済んだというのに。
狙いの甘い切り返しを的確に見切り弾き返し逆に攻勢に出る。
「あはははは、どうしたの、さっきから黙ってるけど。あんたは楽しくないの?」
興奮状態にあった♀ローグは気がついていなかった、彼女が攻めに回ってからまったく鋼のぶつかり合う音がしなくなったのを。
両手をだらりと下げ細やかなステップだけで剣撃を避けている♀アサシンに
「楽しくなんてないわ、殺し合いなんて私にとってはすでに日常だもの…」
ここに至って殺しの中で生きて来た者とそうでない者の差が生まれた。
無論、さきほどの悪魔プリとの戦いの疲れや負傷の影響もあるだろうが。
「殺し合いなんて本当はつまらないわよ、今のあんたは……恋の病に浮かされてる初心な小娘みたいなもんよ」
そして致命的な一撃が♀ローグを襲った。
「あ?…ああああああ」
振るわれたTCJは得物を持つ利き腕の親指だけを切り落とした
「その手でしばらく頭を冷やしたら?……それでも考えが変わらないようなら」
冷徹な殺人マシーンとしての表情を崩さず♀アサシンは言葉を繋ぐ
「まず私を殺しに来なさいよ。今度は痛くないように殺してあげる」

<♀ローグ 親指消失により握力低下>
<♀アサシン 移動開始 備考:マーダーキラーに行動方針を変更>
170名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 08:12 ID:/joheV0A
てっきりお笑い系だと思ってた♀アサシンが
とても熱いキャラになってておっちゃんは嬉しいよ・・・
171名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 12:49 ID:pfwW09Xo
傷を負った♀ローグがどう動くか楽しみでたまりません(*´д`)
172名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 19:02 ID:9pjwqH82
 花婿と花嫁〜次


 ──さて、その花嫁の話をしよう。

 まだ、正気だった頃、彼女は、その男に憬れていた。
 まるで魔法の様に鋭い剣を鍛え上げていく、彼の姿が好きだった。
 彼女自身が、鍛冶師とは名ばかりで、怪物との争いに明け暮れる冒険者だったからかもしれない。

 握りなれたチェインを片手に、並み居る化物を撲殺している間も。
 手に入れた商品を並べた露天を、彼の露天の露天の傍にこっそり出している間も。
 何気ない会話が、並べているどんなカードよりも、高価に感じられて。
 彼女と、彼は青い空の下で、お互い笑い合っていられた。

 ともかく、知らない間に、彼女は彼が好きになっていった。
 恋、というのはえてしてそういうもの。
 この鍛冶師のそれは、少し初心に過ぎるかもしれないけれど。

 彼女は彼に恋していた。
 それは今も同じ。

 狂った彼女の世界で。
 歪んでしまった彼女の視界の中で。
 それだけが真っ直ぐに。

 拾った包丁を片手に、歪んだ世界を歩んで、彼女は思い人に出会った。

「やっと会えたよ。やっと会えた。でも残念ね。ここが大聖堂だったらよかったのにね。
プロンテラの近くにまでこれたのにね。うふふ。貴方が花婿で私は花嫁。楽しみだなぁ」

 緑色の絨毯の上。草の臭いがする草原。
 恋人達が愛を誓う大聖堂のステンドグラスの光は無く。
 それは、砦の向こうに見える鏡写しの首都にある。

「貴方が欲しいのぉぉぉぉぉぉぉぉ…いっしょになりましょぉぉぉぉぉぉっ!!」
 女の鍛冶師は、包丁を逆手に、不明瞭な絶叫を上げて走りだした。

 ざくっ。
 包丁が突き刺さる、音がした。


 ──さて、その花婿の話をしよう。

 まだ、正気だった頃、彼は、毎日の様に首都の一角で武器を鍛えていた。
 何時だって成功していた訳では無い。むしろ、失敗した数の方が思い起せば多かったのだろう。

 何時からだろうか。彼が、そうして武具を鍛えているのを、きらきらした目で見ている女の子が傍らに居るようになったのは。
 彼は鍛冶仕事しか出来ない男だったから、何を話していいか判らなくて、彼女には何も気の利いた事が言えなかった。
 鍛冶仕事なんていうのは、きっと、つまらない光景だったんだろう。
 その証拠に、彼には依頼人と、数少ない同業者以外には友人、と呼べる人間が殆ど居なかったから。

 それで構わなかった。特に気にしたことも無かった。
 彼は、それが仕事だったし、周囲の人間達の事を彼はそんな相手として見ていた。

 けれど、きらきらした目で、自分の仕事を見ているその女の子が彼は好きになっていった。
 ガチン、ガチンと彼が剣を打つ度、その女の子の目は、散る火花を写しこんで、まるで宝石みたいだった。
 …或いは、本当に彼にとってその女の子は宝石だったのかも知れない。

 暫く時間がたって、少しの間顔を見せなかった女の子が、自分と同じ職業についていて。
 はにかんだ様な笑顔で、私に手伝える事があったら言ってよ、そんな事を言われて、やっぱり返す言葉が見つからなくて。
 ああ、判ったよ。期待せずに待ってる、そんな変な台詞しか出てこなかった。

 何時も彼女は彼の近くに露天を出すようになっていて。
 その頃には、幾ら彼でも、少し彼女の事を意識し始めていて。
 不器用ながらも、短い言葉を何時も交し合っていた。
 それだけが、すごく幸せだった事を覚えていた。

 ともかく、気づけないでいたけれども、彼は彼女を愛していた。
 何処にでも転がっている出会いでも、それは彼とって、どんな名刀よりも輝いてみえた。
 幾度と無く、製作品をへし折ってしまうぐらい不器用なやりかたでも、構わなかった。

 彼は、彼女を愛していた。
 それは、今も何処かで悲鳴を上げている。

 彼は心を壊され。
 衝動に支配された、その世界の中で。
 只、その執着だけが今も幽かに残っていた。

 ざくっ。
 包丁が突き刺さる、音が。

 視線を下げると、そこで縋りつくように彼女が、彼の肩に包丁を突き刺して、笑っている。
 真っ黒い衝動が、突き上げるように叫び声を上げていた。

「殺す。殺す殺す殺す。殺す殺す殺す殺すころころころころころrtdafz▲×↓〜〜〜!!!」

 斧を握る片腕に力が篭った。
173名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 19:40 ID:9pjwqH82
何となく、昨日の流れの速さに皆ぶっ倒れてるんじゃないかと
心配しつつ投下ですよ、と。
174名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 19:44 ID:2esLu3Hk
なんだかもう切なくて見てられません…・゚・(ノД`;)・゚・

でもなんとかWikiのほうに追加しておきました。
熱い場面が多かった中、なんだか凍えますね…
175名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 19:57 ID:1XuJtACU
いや、予想外な方向に話進んでしまったので書きようがなかったw
NGネタでもかんがえようかなあ・・・・w
176172sage :2005/05/18(水) 20:50 ID:9pjwqH82
壁lω・)<アノサ・・・ ツヅキカイテタラ スグ カキオワッチャッタカラ レントウシテイイ?
177名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 21:41 ID:2esLu3Hk
読ませて欲しい
178名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 21:49 ID:9pjwqH82
 花婿と花嫁〜二人は永久に

 大聖堂。
 少ないけれど、親しい顔馴染み達に囲まれながら、二人は見詰め合っていた。
 幸せな花嫁と花婿。赤い絨毯の道を進み、拍手の細波に身をゆだね。
 男は、仕事着から不恰好な晴れ着に。
 女は、純白のウェディングドレスに身を包み。

 彼の豆だらけの手は、白く薄い長手袋越しに優しく手を握り。
 彼女の空いた手は、何時ものチェインを素朴なブーケに持ち替えて。

『貴方は、永久に新婦を愛する事を誓いますか?』

──誓います。

『貴方は、永久に新郎を愛する事を誓いますか?』

──誓います。

『それでは、誓いの口付けを貴方達二人を、死が分かつまで、その幸せが続かんことを』

 細波が、喝采に変わる。
 ヴェールに包まれた彼女の頬は、リンゴの様に真っ赤になっていて。
 白い薄布を押し分け、いまだかつて、誰も触れていない唇を見ている彼も又、リンゴみたいで。

──馬鹿。早くしてよ。

──あ、ああ。すまない。

 照れて、中々口付けもしようとしない二人に、周囲ははやし立てる様に声をあげ。
 教会の神父は、苦笑いしながら、余りに純朴なその夫婦を眺めていて。

 嗚呼。もし、もしも。そんなささやかな幸せが手に入れられていたら、どれ程嬉しかったことだろう。
 幸せだった二人の舞台は、夢想から現実へと転落する。


「あ゛、あ゛あ゛あ゛っ!! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーっ!!」
 悪鬼の如く、髪を振り乱しながら、女は包丁を男に突き立てていた。
 何度も、何度も。
 肩に。胸に。顔に。腕に。
 刺して、刺して、刺し捲くった。

 けれど。

「……」
 男は、平然と女を見ていた。力が込められた腕は、ぶるぶると震えている。
 血は、一滴も流れていない。只、包丁が突き刺さる度、泣いている様に、ロングコートが揺らめくのみ。
 男は、斧を振り上げかけて、止まっていた。

「どうして!?どうして一緒になってくれないのよぉぉぉっ!!馬鹿!!絶対許さない!!
絶対、一緒にしてやるんだからぁぁぁぁぁぁっ!!!」
 終には、突き刺しながら泣き叫ぶ。一滴の正気も残ってはいない。
 彼女の前には、従わない現実と、抗えない事実と、一人の狂人があるばかりだった。

「!!? うげぅふっ!!?」
 男が、真横に腕を振る。まともに顔面を殴られ、女が呻きながら横転した。
 地面に突っ込み、泥だらけになる。
 …そういえば、雨が降っていた。空は、どんよりと薄暗い。

「どうしてよ…どうして…」
 体を起す。雨が、彼と彼女の体を濡らす。
 立ち上がる。吹き飛ばされた時、手にしていた包丁は何処かに弾かれていた。
 けれども、手に獲物は無くとも彼女は彼に歩み寄る。

「どうして、何もしないのよぉぉっ!! どうして殺してくれないのよ!!
そんな価値も無いっていうのっ!? そんなの…」
 頬も、既に雨の雫に濡れそぼっていて。
 歩み寄った女は、叫びながらも男の胸を握り拳で打つ。

 嗚呼。黒い黒い思考に囚われたまま。
 いや、囚われたからこそ、彼女は何の外聞も無く、想いを吐き出し続ける。

「好きだったのに。ずっと好きだったのに。どうして、何も答えてもくれないのよぉぉっ!!」

 いや、或いは。
 女は、狂ったのではなかったのかも知れない。
 狂った様に振舞うことで、楽になろうとしたのやも。

 幼子の様に、男にすがり付いて女は哀哭する。
 涙は、雨に紛れて消え。叫びも又、雨音に殺されていく。

 男は、血濡れの斧を振り上げていた。

「あ…」
 女は、男の胸でその光景を見上げていた。惚けた様な顔。
 そこからは、何時の間にか浮かべていた狂相は綺麗に抜け落ちていた。

「ころ…す…ころ…ころ…」
 男が、呟く。

「ころ…すきだ…す…こ…おれも…ろす…おおまえのことががが」

 剛。
 雨音さえも叩き殺して、轟音が一度響いた。

「だいすき だった」

 黒い衝動は、それさえも埋め尽くしていく。
 塗りつぶしていく。殺せ。殺せ。殺しつくせ。そんな声が、脳の中を。
 男が男だった最後のひとかけらは、暖かい雨になって、頬を流れ落ち。

 そして、どちゃり、と重い塊が地面に落ちる音が響いていた。


──馬鹿。下手糞ね。

──すまない。初めてなんだ…

 ヴェールをめくり、口付けを終えた二人はそんな言葉を投げあう。
 そして、彼女と彼は。

──それじゃあ、もう一度、だな

──!! ば、馬鹿っ…んぷっ

 幸せな舞台の中で、二度目のキスを交わしていた。
 それは二度と訪れない、幸せな風景だった。



 男は、しゃがみ込んでいた。
 斧を使い、ぎりぎりと何かを切り取っている。
 丁度、西瓜くらいの大きさのそれを綺麗に切り取り終えると、彼は鞄の中に収めた。

 立ち上がる。その顔は、変わらぬ…いや、より酷く歪んだ顔。
 泣こうとして泣けない、引きつった異様な形相。
 完全に破綻した表情だ。

 再び、歩き出す。
 何か忘れた気がして、少し荷物が重くなった気がしたけれども、男はそれが何かわからなかった。
 けれども、死が二人を分かつまで、彼と彼女は一緒に居るのだろう。

 後に残されたのは、首から上の無い、斜めに体を断ち割られた♀ブラックスミスの亡骸だけだった。

<♀ブラックスミス死亡 残り20人>
<♂スミ 再び徘徊開始。 バックの中には、♀スミの生首>
179名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 22:05 ID:0OUOKo52
マーダーだから、殺すのも当然だし、
♀スミがこうなるだろうって、分かってたし、
間違いなく、悲恋で終わるって分かってたのに・・・
なんで、こんなに涙出て来るんだ・・・
180名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 23:03 ID:.fklWGm2
ローグ姐さん

♀ローグは親指を切り落とされた時、全身に冷水をぶっかけられた気分だった。
呆然としながらその指を見た後、それを為したアサシンを見る。
今までアサシンなぞ、どうとでも料理出来るザコぐらいにしか見えてなかったのが、いきなり凶悪無比の敵としてその瞳に映ったのだ。
翻って自らの戦力を考えるに、どう見ても不利。現状では絶対に勝てない。
そんな思いが♀ローグの動きを完全に止めてしまっていた。
アサシンは言いたい事だけ言うと、風の様に去ってしまう。
♀ローグは黙ってそれを見送る事しかできなかった。

しばらくそのままの姿勢で立っていたのだが、時期に右手親指に激痛を感じる。
「痛っ!」
慌てて服の袖を口で切り裂いて、簡易な包帯としてそれを親指に巻き付ける。
片手と口のみなので、思いの外時間がかかる。
そしてその一連の作業が終わると、一息ついてその場にしゃがみこんでしまった。

こてん

そのまま後ろに仰け反って仰向けに大の字に寝っ転がる。
「あ〜あ、負けちゃったか…………」
少しそのままで黙った後、猛然と叫びだした。
「くやしい! くやしい! くやしーーーーーーーーーー!!」
手足をばたばたさせ、体をごろごろ転がしながら大声で喚き散らす。
散々喚いた後、溜息一つ。
「敗因……あ〜もう痛い程わかってるんだけどね〜」
冷静さを欠いた事が全ての原因だ。悪魔プリとの戦いまではまだそれでもなんとかなったが、その後の連戦は絶対に避けるべきであったのだ。
逃げる方法もあった。自分が熱くなっていてそれに気付かなかったのが問題だったのだ。
「でもあのアサシン……なんだって殺さなかったんだい? それだけがどうにも解せないね〜」
だがまあそれも最早どうでもいいと思えた。
まだダマスカスもある、体も動く。右手はさておき、左手はぴんぴんしてる。
まだまだ戦える。しかし、何やら気が抜けたというのが正直な所だ。
これが、見るからにぬるい生活を送ってきた奴相手ならば、次こそはと挑むであろう。
しかし、人殺しを生業にしている者との勝負に負け、気まぐれか何かで生かしておいてもらった身となれば、それは♀ローグにとっては敗北以外の何者でもなかった。
「頭を冷やしなさい……か〜。もーあのプリにもアサシンにも見抜かれてたか〜。情けなくて涙出てくるわこれ」
ふと、鼻孔をくすぐる香りがする。
それは、草の香り、風の香り、大地の香り。久しく感じていなかった香りだ。
「……そういえばもう長いこと、こんな風にのんびりした事無かったわね〜」
しばらくそうしていると、徐々に眠気を覚える。
「もうどうでもいいわ。どーせ一回死んだ身だしなんでも来なさいよ〜…………」
心地よい微睡みにその身を委ねると、自然と瞼は閉じ、顔中に広がる何かが踏みつける感覚と、人一人分には少し軽い重量のせいで鼻がべしゃっと……
「って何事よーーーーー!!」
慌てて飛び起きると、その視線の先にはアラーム仮面を付けた異常に細身の何者かが居た。

バドスケは突然呼び止められて、後ろを振り向く。
「うわっ! アラーム仮面! めっさ恐っ!」
♀ローグが騒ぎ出すのを見て、初めてそれに気付いたバドスケは慌ててマンドリンを構える。
そんなバドスケを見て♀ローグはひらひらと手を振る。
「あ〜構えなくてもいいわよ。こっちはもー殺る気も失せてるから」
だが、バドスケは何やらぶつぶつ呟きながらマンドリンを手に少しつづ近づいてくる。
「あらら。殺る気満々? それならもー少し早く来て欲しかったわね〜」
「……俺は……皆殺しにしなきゃ……みんなころさなきゃ……」
バドスケの様子に♀ローグはすぐにぴんと来たらしい。
「アラーム仮面君は気合い充分と……ふん」
バドスケはマンドリンを振りかざし♀ローグに襲いかかるが、その一撃は♀ローグに片手で呆気なく払いのけられる。
驚くバドスケは二撃目を加えんと再度マンドリンを振りかぶるが、♀ローグの一喝の方が早かった。

「いいかげんにしなさいっ!」

びくっとバドスケは震えてマンドリンを止める。
「本気で人殺す気ならその抜けた腰と抜けた根性なんとかしなさい!」
バドスケはその言葉に反応して、更に力を込めてマンドリンを振るう。
マンドリンは♀ローグの左肩に叩きつけられるが、♀ローグは涼しい顔だ。
「ね? 言ったでしょ? ……そんなへっぴり腰で人が殺せるもんかい!」
左の拳で鉄拳一閃。
バドスケはあっさりそれを喰らってひっくり返ってしまった。
そこでようやく♀ローグはバドスケの正体に気付く。
「あんた……モンスターだったの? スケルトンかい?」
バドスケは即座に言い返す。
「違うっ! 俺はアーチャースケルトン・バドスケだ!」
♀ローグは一瞬びっくりした顔をするが、すぐに破顔してバドスケの隣に座る。
「そうかいそうかい、バドスケね。んでバドスケには一体何があったんだい?」
「なっ!? 何を……」
「まあまあ、私もやる事無くなっちゃったもんで暇なのよ。いいからお姐さんにあった事話してみなさいって」
気安くそう呼びかける♀ローグにバドスケは座り込んだままでずりずりと後ずさる。
「なんなんだよお前! お前には関係ねーだろうが!」
♀ローグはふと真顔になる。
「あのね、あんたからは悲鳴が聞こえるんだよ。私はそういうのわかるんだ」
『……ずーっと昔、私もそんな経験あったからね』
最後の言葉は口にはしなかった。
結局バドスケは♀ローグの押しの強さに押されて、いつしかぽつりぽつりと今まであった事を話し始めたのだった。

「で? 結局あんたはそのアラームって子を守りたいって事かい?」
そう言う♀ローグにバドスケは頷く。
そんなバドスケを見ながら♀ローグはわざとらしいぐらいに深く溜息をついてみせた。
「あのねぇ。いいかい姐さんが今から言う事を良くお聞きよ?」
そう言ってこほんと咳払い。
「まず、その子が小さい女の子で今まで生き残ってるって事はおそらく誰かの庇護を受けてるって事だと思うわね」
バドスケは頷く。
「次に、アラームが生きている間にあんたが他の敵を全部倒す。これあんた程度の腕じゃ絶対に無理。現実見なさい、きちっと」
バドスケが何か言おうとするが、ぴしゃっとそれを制する♀ローグ。
「一人や二人殺した程度でそんなんになってるあんたが、これから先一体何人殺せると思うんだい」
あっさりと返事に詰まるバドスケ。
「私は既に四人殺したけどね、その私でも大負けこいて、ほら、このザマよ」
バドスケの前で親指の欠けた右腕をぷらぷらさせる♀ローグ。
「だったらさ、それ以外の方法でなんとかするよう考えた方が現実的じゃないかい?」
バドスケはしかし頭を垂れ、絞り出すように言う。
「……俺は、今更後戻りなんか出来ない。やり方なんて変えられない……」
そんなバドスケを鼻で笑う♀ローグ。
「あっはっはっはっは、ちゃんちゃらおかしいさねあんた。その子の為に全員ぶっ殺すつもりだったあんたが、なんだって殺した奴に気なんざ遣ってるんだい?」
バドスケは俯いたままだ。
「バッカじゃないのかい? 皆殺しの覚悟決めたんだろ? そんなに大事な子なんだろ?」
♀ローグは人殺しの目で言った。
「あんたはその為に必要な事だけしてりゃいいんだよ。ノービスだろうと友達だろうと仲間だろうと全部裏切り、利用し、殺してあんたは目的を果たせばいい」
バドスケは顔を上げる、♀ローグの顔が悪鬼羅刹に見えた。
「そんでね……もしそれが出来ないってんなら」
瞬時に♀ローグの表情が変わる。
「あんたは是が非でもその子の側に居てやんなよ。それが一番さね」
バドスケは激しく首を横に振る。
「ダメだ! 俺はもう人を殺してるんだぞ!」
「それを知ったらその子が悲しむってんなら黙ってりゃいいだけの話さね」
「俺はあいつに嘘はつけないっ!」
バドスケの言葉に♀ローグの表情が変わる。
「甘ったれるんじゃないよ! 嘘をつく? その程度でおたおたすんじゃないの! 本当にそれがその子の為になるってんなら嘘の一つや二つ平然とついてみせなっ!」
バドスケは呆然として♀ローグを見る。
「その子の為にあんたが何をしてやれるのか……それを冷静になって良く考えな。その子が喜ぶ事。その子が幸せになる為に必要な事。それらはまっすぐ生きてるだけじゃ手に入らない事もあるさね」
そこまで言うと急ににんまりとした顔になる。
「多分、こんな場所で知り合いに会えたらその子すんごい喜ぶわよ〜、絶対。その顔見たくないかい?」
バドスケは脳内で葛藤を繰り返すが。♀ローグはそんな暇すら与える気は無いようだ。
「あーもー! 骨のくせにぐちぐちと! あんた骨なんだからもっとからっとドライに生きなさい!」
「って、ちょっと待て! 俺はまだ行くとは……」
「だーからってこんな所でうじうじしてたって話は進まないの!」
♀ローグが無理矢理バドスケを引っ張りながら何処へともなく歩き出す。
「っだーーーー! お前押し強すぎだぞ!」
「良く言われるわよん♪」

悪党の理屈。バドスケはそれに初めて巡り会って困惑を隠せないでいるが、何故か頭の中全てを覆っていたもやもやは既に半分程晴れていたのだった。
181名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 23:16 ID:.fklWGm2
>>178
GJ、素晴らしいの一言です
正直ROわいやる名シーンの一つに数えたいぐらいの力作です
とても楽しめました、ありがとうヽ(´ー`)ノ
182名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 00:29 ID:aI48X3j.
段々後半に差し掛かってきましたねぇ。
頑張っていきましょう。
183名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 00:47 ID:2Ftj7PUc
>>178
やべぇ切なくて泣ける。
このスレ名作揃い過ぎてどんな結末でも楽しみでしょうがない俺ガイル
184名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:03 ID:TkpY72jw
うう 投下されたものをまとめに加え、メンバー情報更新しました…。

そして♀ローグさんはなんだかまた違った魅力が見えてきて…

惚れてしまい そ う
185名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:14 ID:ZLqnelnc
不味い飯

アルデバラン南フロアにたどり着いた♂ローグ達はアルデバランは禁止エリアになって
入ることもできないし暇なので食事をとることにした。

「もぐもぐ・・・・まずい・・・」
アラームがそうつぶやいた
「ったく、ガキは本当わがままだよな・・・っといいたいところだけどマジでこれクソ不味いな」
「こんなの食べるくらいならペットフード食べてたほうがマシじゃない?」
支給された食料を食べていたがとてつもないまずさだったのでみんなして不満をぶつけていた
「文句をいうな、これしかないのだからしょうがないではないか」
♀クルセだけもくもくと食していたがほかのみんなはすっかり食欲をなくしていた
「あーもうこんなもんくってられっかよ・・・・、ん。そうだ」
♂ローグが何かをひらめいたように立ち上がった
「ローグさんどうしたの?」
アラームがローグに聞いた
「たしかむこうに湖があっただろ、もしかしたら魚がいるかもしれないぞ」
♂ローグは湖の方へ走って行った
「待ってーわたしも行くー♪」
「あっ、ちょっと待ちなさいよっ」
アラームと♀アチャもそれについていった。♀クルセも微笑して後ろからついていった

湖はわりと浅くひざのあたりまで水がつかる程度だった

「うひょー、いるいる」
「えいっ、あれ?  やっ! あれれーとれない・・・」
「(バシャッ)チッ、(バシャッ)・・ちょっとー、とれないわよこれ!」
アラームと♀アチャが必死で魚をとろうとするが水と戯れているだけで全然魚は取れない

「ちっちっちっ、そうやるんじゃないんだよ、見てろよ」
♂ローグは気配を殺したように魚にゆっくり近づいていった・・・じりっじりっと

(どきどき)
アラームがその様子をまじまじと見つめていた
「・・・・・せりゃ!(バシャッ)」
スティールで磨けあげた器用さで♂ローグは見事魚を素手で捕まえた
「うわぁー♪」
「おおー」
「へへっ、ざっとこんなもんよっ」
♂ローグは自慢げに胸を張った、そこへ子バフォが割り込んできた
「甘い甘い、余はもっと簡単にしかも大量に魚など取ることができるぞ」
そういうと子バフォは湖の中にJTを放った、ピカッと光ると魚が感電してぷかーっと浮いてきた。
しかしまだ湖の中にいたローグも感電して真っ黒になった
「うっしゃっしゃ、どんなもんだ、これが余の実力じゃ♪」
「あのー・・・ローグさんが・・・・」
アラームが真っ黒になったローグを見つめていた
「て・・・てんめええええ!!!もうゆるさあああああん」
♂ローグはバフォJrに殴りかかった、それに負けじとバフォJrも反撃をしボカスカ殴りあった
その様子をみて♀クルセも思わずくすくす笑ってしまった

「不思議な人ですね、あいつは」
「ん?」
♀アチャが♀クルセに話しかけた
「こんなひどい状況で。いつみんな死ぬかもわからないのに、あいつと一緒にいるとなぜか死ぬ気が
 まったくしないの、変よね、私なんか一度このゲームでもう死にかけたっていうのに」
「そうだな、ローグを見ていると楽しい気分になってくる、このひどい状況の中ローグと会えたことは
 本当によかったと思っている」
「うん、私もあいつには命助けられてるしね、その恩だけは一生忘れないわ」
喧嘩する♂ローグとバフォJrとそれをとめようとするアラームを見ながらそんなことを
二人で話していた
186名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:21 ID:ZLqnelnc
最近番号ついてないから話数わからなくなった
187名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:23 ID:aI48X3j.
まとめサイトを参照願います。
188名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:24 ID:aI48X3j.
…でも、それぞれ気をつけるようにしたほがいいですね。
次の話から、きちっとナンバリングしてきましょう…
189名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 01:28 ID:nguwkpVc
IntPTの人です
さっきの文には、今から投稿する文が入ってたんですよ。
ただ、♂BSにもうちょっと頑張ってもらいたかったので没にしました…というわけで、NGを。
(挿入箇所は、BSが去った後、PTが進路を決める前です)

136 温もりの笑顔と冷たい笑顔
Another side -smile and tears-

逃げていく鍛冶屋の鞄から転がり落ちる一つの実。
「これは…イグドラシルの実!?」
それを拾うと一目散に冷たくなった少女の元へと駆け寄る。
「ほら…食べろよ、食べれば…元気に…なるだろ…」
しかし、その凍りついた笑顔の口は、堅く閉ざされ開かない。
「貸しな」
有無を言わさず弓手の手からイグ実を奪い取るのは、セージ。
彼女はそれを口に含み、咀嚼し、少女へと口移しで飲ませていく。
何回も、何回も。
その実を全部、冷たい少女に嚥下させるまで。
最後の一口を飲み込んだとき、死んだはずの少女はゆっくりと目を開く。
「ん…皆、そんな心配そうな顔してどうしたん…?」
少女の眼前には今にも泣きそうな顔が三つ、並んでいた。
「なんや…えらい疲れたわ…そうやなぁ、でも…楽しかったわ…」
「もういい、しゃべるな」
流血は止まっていたものの、このままではせっかく吹き返した命が、またどこかへ行ってしまう。
そう直感したセージが、アルケミストの少女を制止するが。
――既に少女の耳に、音は届いていなかった。
「最初は…不幸やと思ってたんや…こんな、くだらないゲームなんかに参加させられて…
でもな、最初にセージの姉御…に、あって…安心したんや。少し、幸せ感じれたわ…
アチャ君…。キミにもあえて、ほんま良かった。
あの時は殴ってすまへんかったな…姉御と会う前のうちに、被りすぎてたんや…キミが。
だから…ほっとけへんのや…。これからも、頑張れ…な。
このパーティの、唯一の男なんやから…男として、胸張れや…。
ああ…ほんま、眠いわ……。少し、眠るわ――――」
「おい…おいっ!?…寝るな…寝るなよ…っ!」
弓手の言葉もむなしく、その身体は力なく倒れこむ。
そうして、一度息を吹き返した少女は。
同じ場所…弓手の腕の中で、安らかに笑顔を浮かべ、息を引き取った。
それはそれは、ただ本当に眠るように、安らかに、幸せそうに。
190名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 02:07 ID:TkpY72jw
なんだかもう本当…(´;ω;`)
たまらんお話がたくさんとです。

Wiki本編と番外編に追加、情報更新しておきました。
もうひとりのアルケミストにも是非頑張ってもらいたいところですが…どうなるやら?
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 05:14 ID:aI48X3j.
原稿かいてて結局今日も徹夜しちゃったよママン・・・
192名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 05:46 ID:vV0eHE1c
初代スレ過去ログ落ちたね。
一応保存しておいたからいずれwikiから見られる形にしようと思います。
193名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 06:52 ID:f86Eh7tw
番外編 愛のままに我儘に

♀剣士が言っていた
『ここは脱落した者が集まる所だ』
ならば彼はここに居るはずだ
彼の所在を聞いた時♀剣士は平静を装って
『探せば見つかるかもしれないな……』
と言った、だけれども僅かに曇った表情が
(探さないほうがいい、会えばきっと辛い思いをする)
そう告げていた
けれども私は彼を探した、それが私の全てだから
そして……
「やっと見つけた」
彼はそこに居た
「君は?……ごめん、僕は何も覚えていないんだ。自分がどこから来たのか、自分が何者なのか…」
記憶喪失……あの♀剣士が言わんとしていたことはこのことだったのだ
少し前の私ならばこの現実に泣き崩れていたかもしれない
だけど、同行したプリーストが教えてくれたのだ
何にも負けない私の支えを
「…と、友達になってくれない?」
「え?」
たとえ彼が私を覚えていなくても、それでも私は彼と一緒に居たい
それが私の"我儘"だから
194名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 07:20 ID:qOy9y/A.
>>193
いらないかもですが、♂マジの口調が違うと思ったので、ちょっと訂正してみました。


番外編 愛のままに我儘に

♀剣士が言っていた。
『ここは脱落した者が集まる所だ』
ならば彼はここに居るはずだ。
彼の所在を聞いた時♀剣士は平静を装って
『探せば見つかるかもしれないな……』
と言った、だけれども僅かに曇った表情が
(探さないほうがいい、会えばきっと辛い思いをする)
そう告げていた。
それでも、あたしは彼を探した。
それがあたしの全てだから。

そして……
「やっと見つけた」
彼はそこに居た
「君は? ……ごめん、僕は何も覚えていないんだ。自分がどこから来たのか、自分が何者なのか…」
記憶喪失……あの♀剣士が言わんとしていたことはこのことだったのだ。
少し前のあたしなら、この現実に泣き崩れていたかもしれない。
だけど、同行したプリーストが教えてくれたのだ、何にも負けないあたしの支えを。
「…と、友達になってくれない?」
「え?」
たとえ彼があたしを覚えていなくても、それでもあたしは彼と一緒に居たい。

 
それがあたしの"我儘"だから。
195名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 10:37 ID:J3W2ydwQ
花嫁と花婿シリーズ良かったです。泣けるー(ノ∀`)

ところでそろそろ首輪ネタを考えようと思って過去ログを読み直してるのですが、
♀セージPTが139話でアルデを目指してるのは128話の♀剣士の遺言内容

> 外部との通信手段はただ一つ。
> アルデバラン時計塔最上階の中央部にある制御装置のみ

を受けてのこと? すると♀セージPTはいつどこでそれを知ったのでしょうか。
♀セージPTは首輪の解明は諦めてるのかな?
でもそもそも首輪を何とかしないとアルデバランには入れないですよね・・・。

あと首輪の設定ってどこまで決まってましたっけ。
FDで一時的に爆破を遅らすことが出来るというのがDOPネタであったような?
196名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 10:43 ID:J3W2ydwQ
連投すみません、書きそびれ。
時計塔の上にカプラ嬢8人が手ぐすね引いて待っているというのは
NGになったんでしたっけ?

それから時計塔に行っても出来るのは"外部との連絡"であって、
首輪爆破システムを止めたりゲームを直接終わらせられるといった
性質のものではないですよね?

皆様のご見解を聞かせてください。
197名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 12:15 ID:w7sb/7vg
んー、とりあえず、首輪の設定については
まだ殆ど未定、というのが実情かと。
主な原因は、そっち系統のネタに強い人がいなかった事ですが…orz
ちなみに、完全文型人間の僕も、その一人ですよ、と。

とりあえず、自分としてはラジオやPCなんかの配線図説明を
ファンタジーちっくにでっち上げて首輪の内部図解とした上で、
♀セージ&wizさんにがんばってもらおうのが無難かな、と。

個人のネタ的には、
ジェムストーンの「術の反動云々」の記述を利用して、
首輪の呪いを当事者ではなく、ジェムの方に向かわせれないかな、と考えてみたり。

時計塔については、
カプラさんsはNGの方向です。
後、外部との連絡というより首輪への信号発信地点、とした方が
わかりやすい希ガス。

外部に連絡とれても、外側からの手出しは不可能だった筈ですし。

後、全然関係ないですが、絵神が光臨しないかなぅ…
まぁ、一周目がだめなら、二周目があるさっ、と。
まだ、スレ動き始めて一ヶ月経ってないですしー
198名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 12:23 ID:w7sb/7vg
ぐわ、スレ全然読んでない俺ガイル…
外部への連絡手段+首輪爆破の信号発信拠点、という方向で。

首輪爆破がすぐ行われないっていう話題が確かでてた筈なので
ネタとして使えないかなぁ、という。
199名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 12:30 ID:mfBhDMzw
しかしマーダーがもうほとんど残ってないな。
各キャラの死に様ばっかり考えてたから大幅に方向修正しないと。
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 13:09 ID:J3W2ydwQ
>>198
GM秋菜はプロ王城にいるんですよね・・・(55話)。
GM秋菜のいる場所と首輪の信号発信装置が離れてるのはなんとなく奇妙な気も。
まぁ細かいこと気にしてても始まらないですかねヽ(´ー`)ノ

あと♂アサや♂GMの首輪は外したら即爆発していたような気がするのですが、
すぐ爆発しないって設定ありましたっけ?


>>199
♂BS・♀ハンタは健在ですね。
♀ローグは>>180を見る限りマーダーから足を洗うのでしょうか。
個人的には♀ローグが殺しをやめるような性格にはとても思えなくて、
>>180様の♀ローグがそれまでの設定から非常に浮いているように感じました。
(ケチをつけてしまってすみません。あくまで個人的な感想です)
201名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 13:38 ID:14yjAjEE
首輪の設定ですが、機械的な物ではなく呪いのアイテムです
私も最初機械だと勘違いしてFD凍結ネタを考えたのですが
呪いのアイテムで凍結無効化はどうなのよーという指摘が入り
ルール確認したところ
>GM謹製の呪いの首輪
という事ですのでやはりINT'sチームに頑張ってもらうしかないかな
解呪、という事ならプリーストなんかも重要な位置になれるのではないでしょうか

性格の移り変わりはリレー小説の宿命なので別に問題ないと思いますよ
202名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 13:38 ID:lVjxDQV2
本家バトロワだと首輪はすこし配線いじくるだけでとれちゃう仕組みだったんだけどね
203名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 13:52 ID:gC19CRQY
ぽつぽつと落書きはしてるんだけど投下できない俺ガイル
いちお公式絵の髪型とか設定決まってるんで
わざわざ稚拙な絵を落としてみんなのイメージ壊す必要もないかなと(´・ω・`)
204名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 13:56 ID:m06x4FIs
195氏、139話を最初から読めばだいたいわかりますよー。

迷宮の森入り口で、PTを組んでいると思われる多数の足跡を発見
「この足跡の主は乗っているか否か…多数の足跡がある…きっとパーティを組んでいるな」
「うちらと同じでなんや考えてるかもしれへんなぁ」
           ↑
この事から、他PTの存在を知り(可能性の段階ではあるが。)味方になるかもの期待をかけた。
と、自分は読み取ったんだけどね。ちがうかな。


205名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 14:28 ID:J3W2ydwQ
>>201
なるほど、呪いなのですねφ(。。
じゃ♂プリにも解呪の可能性はありそうですね。

それから変なこと言ってすみませんでした。
リレー小説初参加なので勝手が分かってなかったです。ごめんなさい。


>>204
なるほど、その部分を見逃してました。
ただその解釈だと、139話最後の方の

>「行こうか…このゲームを、終わらせるために…アルデバランへ」

というセリフが浮いてしまうような気が・・・
206名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 17:46 ID:aI48X3j.
×=>皆のイメージを壊す

○=>皆の燃えor萌えを加速させる

大丈夫、ここの書き手の誰もが嬉しくはあっても、
絵が投下されて不満をもったりしないと思うさ。

それに、別に文章だけがロワスレじゃありません。
絵、文、妄想、ネタ、全てがあって、初めて成り立ちます。
先駆者となるのは、少し勇気がいるかもしれませんが…
少なくとも自分は、貴方の絵をニヨニヨしながら待ってます。

後、ここからは議論へのレス。

to200

んー、こういう風に考えていただけるとわかりやすいかも。

禁止エリア&自分から首輪外す

=>地雷のスイッチを自分で押す(殆どタイムラグ無し)

それ以外。(管理者反逆などで、秋菜が恣意的に爆殺する場合)

=>別の場所にある発信機に対し、秋菜が指示を出し、
その発信機から、特定の参加者の首輪を爆発させるコードを発信

てな感じで。

あと、プリーストに関しては
解呪に必用なメンバーではあるでしょうが、
『どんな呪いか』分析する必要がありますから
彼一人で独力での解除は不可能、と考えたほうが適当かと。

後、♀ローグの件について。

あれは、バドスケがより立派なマーダーとなり、
二人がマーダーコンビとして活躍するための布石だったんだよ!!
(な、なんだってーAA省略)
…えーと、ごめんなさい。

それでは。
207名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 18:09 ID:nguwkpVc
>>205さん
浮いてますね、ごめんなさいorz

セージがその直観力で、あの場所から北にはアルデバランしかないっと閃いたことにしといてください(´・ω;:;:;,,...
208名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 18:09 ID:4XPaXLik
まあ♀ローグは殺しをやめると宣言してるわけではないしなぁ。
むしろ計算して生き残りを図る(そして必要と判断すれば殺しは辞さない)ぶん
手強くなったかも。とか妄想。
209名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 18:32 ID:J3W2ydwQ
>>206
首輪の件納得です〜(`・ω・´)ゝ

>>207
行き先もそうなのですが、どちらかというとアルデに行けばゲームが終わると
確信しているような言い回しが気になりまして・・・。それで突っ込んでしまいました。

♀セージたちはある集団が北を目指したことを知り、もしかして同志かも
しれない、仲間が増やせるかもしれないと思って後を追うことにしただけ。
アルデの時計塔のてっぺんに何かがあるとかは全く知らない。

という解釈でいいんでしょうかねヽ(´ー`)ノ
210名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 19:41 ID:TkpY72jw
>>203
あなたの投下を首を長くして待っています。
自分は描く場面を選んでいるところです。


もし投下がきたら是非ともWikiのほうに追加したいところだけれども…
画像UP云々のやりかたが書いてないからやっぱり出来ない…?
211名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 20:36 ID:aI48X3j.
とりあえず、wikki管理人の人の光臨を待ってみるとか。
212名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 20:39 ID:aI48X3j.
後、何処かのあぷろだに上げて、
wikkiに上げる代わりにしたりとか。
213名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 20:57 ID:LWfX7ny6
えっと、128話を書いた者です
これを書いた時の私の意図は、まずこの状況から脱出するにはGM秋菜を殺しただけでは戻れないであろうと思った事
次に、世界間移動の為の手段となるとそれこそGM側の知識になると思いましたので、移動の為の手段をキャラクター達が知るには、他のキャラクターサイドにつくGMとの連絡が不可欠だと考えた事
これは、57話、85話にて既に登場していますから、これを使うのが良いと考えました
その為の時計塔での外部連絡手段でした

……え? 首輪はどうするつもりだったかって?
はっはっは…………もちろんまだ何も考えてなかったですとも_| ̄|○
214名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 01:21 ID:sI5GR8NA
146 惨劇

♀ハンターは、手元の金属を器用に一つづつ細かい破片に変えていく。
そうして出来た細かい破片を予め用意しておいた棒の先につけ鏃とし、それを♂ケミに渡す。
彼は、言われた通りに矢羽根を一つ一つ付けていく。
そして最後に逆毛アコがそれらを矢筒に収めて完了だ。
矢作成、アーチャーは原材料さえあれば自らの手で矢を作り出せるのだ。
「ふ〜。終わりました」
端の方で馬の手綱を取られたペコペコ管理兵(クルセ)がぶちぶち言っているが一切気にせずそれは完成した。
ちなみに深淵の騎士子は昼寝中で黙って外して使っているのだ。
「ありがとう、これで少しはまともに戦えるようになりました……まあ後は弓ですが、そこまでは高望み出来ませんし」
♀ハンタの言葉に、♂ケミがふと思い出したように言う。
「そういえば、アコはまだ青箱残ってなかったっけ?」
「うはwwwww開けるのwww恐いwwwwうぇ」
確かに、もう一つ逆毛が出たら事態の収集を計るのは不可能となるであろう。
すると、♀ハンターがにこやかに言う。
「そうなんですか? でしたら私も一つ未開封のがありますから……一緒に開けませんか? 二人で開ければきっと恐くないですよ」
「wwwwwww」
逆毛はこれで返事のつもりらしいが、何を言っているのかまったくわからない。
♀ハンターも反応に困っていたが、とりあえず同意と受け取って自分の青箱を開けてみる。

『古い紫色の箱一個獲得』

♀ハンターはとても微妙な顔をした。
逆毛もバッグから青箱を取り出し、それを開けてみた。やはりさっきのは同意の意らしい。

『角弓一個獲得』

逆毛はすんごい微妙な顔をした。
釣られて♂ケミも微妙な顔をしているが、そこにおずおずと♀ハンターが声をかける。
「あ、あの〜。もしよろしければ……これと交換しません?」
逆毛はやっぱり微妙な顔をしていたが、♂ケミが両手を叩く。
「ああそうだよ! ♀ハンターさん弓使えるじゃん! ないすアコ!」
♂ケミはひょいっと角弓を♀ハンターに渡すと今度は紫箱を逆毛に渡す。
「挑めアコ! 乾坤一擲、お前の魂見せてみろ!」
「おkwwwww絶対wwww勝利wwww」

『初心者用胸当て一個獲得』

 サ カ ゲ 敗 北


一通りの作業が終わると、昼寝をしていた深淵の騎士子を起こす。
ペコについている手綱の金属部分が根こそぎ無くなっているのには気付いてないらしい。案外大雑把な所もあるようだ。
深淵の騎士子昼寝中、ここぞとばかりにペコの世話を焼きまくっていたペコペコ管理兵sはとても無念そうであったが、やはり無視された。
そんな一行の前に、DOPと♀騎士は現われたのだった。
二人を見るなり、深淵の騎士子は驚いた顔をする。
「DOP殿か? いやはや貴殿までこんな所に……」
しかし、その言葉は♀騎士の地の底から聞こえてくるような、怒りの声にかき消された。
「見つけた……あなた……そこを動くなーーーーーーーーーーー!!」
♀ハンターも即座に気付いて、逃走にかかる。
追う♀騎士、そしてその♀騎士の前に♂ケミが立ちはだかった。
「ちょ、ちょっと待ってよ。一体何が……」
「どけーーーー!!」
無形剣を振りかぶる♀騎士。♂ケミは何やら恐くて乳鉢を頭上に上げる。
無形剣の刀身は肉眼にて見る事は出来ない。しかし何の偶然か、はたまた♀騎士がそうしむけたのか、剣は乳鉢に当り、乳鉢ごと♂ケミをはじき飛ばす。
♀騎士はそのまま♀ハンタに向かおうとするが、♂ケミはすぐさま立ち上がり♀騎士にタックルをしかける。
それ自体はあっさりとかわされるが、♂ケミは諦める気は無いのか、再度立ち上がる。
そしてそれと同時に深淵の騎士子が動いた。
ペコに乗ったまま♂ケミの前に立ち、折れかけた剣を振るうと、巨大な槍がその剣ではじき飛ばされた。
「いきなり何をするか!?」
その槍は深淵の騎士の乗馬に乗ったまま、DOPが♂ケミめがけて投げつけた物であった。
「その騎士の復讐は正当な行為だ。邪魔をするのなら私が容赦しない」
そう言うDOPに深淵の騎士子は一歩も引かない。
「まだ何が真実かは見えぬ! それをあの者は確かめようとしておるのだ! それがわからぬか!?」
「真実も見抜けぬか。主も魔の一族であろうに、それとも人と交わり不抜けたか?」
DOPの揶揄の言葉に深淵の騎士子も表情を変える。
「ゲフェンごときで鳥無き里の蝙蝠を気取る貴様風情が……言ってくれるな」
一触即発、その間にペコペコ管理兵sは♂ケミと一緒になって♀騎士を取り押さえようと周りを囲んでいた。
「へい兄弟。♂ケミばっかに良い格好させられないぜ」
「おうよ兄弟。とにかく騎士様には落ち着いてもらわん事には話にもならねぇ」
そんな中、逆毛アコだけは一人♀ハンターの動向に注意していた。
「犯多さんwwwww何してるwwwww」
逆毛アコの言葉を無視しながら、必要な作業を終えた♀ハンターはウィンク一つ。
「こっちは準備OKです! 援護しますからっ!」
「援護wwwwってwwww何するwwww気!」
♀ハンターは懐から複数の罠を取り出すとひとまとめにして地面に放り投げる。
そして自分は距離を取りながら、空へと向かって弓を構える。

「良〜い感じでまとまってくれちゃって……派手にいくわよっ!」

天に向かって無数の矢を放つ♀ハンター。
そしてそれはすぐに♀騎士を中心とした周辺に次々と降り注いできた。
♀騎士、深淵の騎士子は自らの剣でそれを払いのけられるが、♂ケミ、ペコペコ管理兵sの三人は無防備なままで矢にさらされる。
同時に、♀ハンターは罠をばらまいた地面に向かって矢を放つ。
チャージアロー、♀ハンターがそう叫んだ時には既に事態は手遅れとなっていた。
チャージアローによって、地面ごと吹き飛ばされる罠。そしてその罠は矢が雨あられと降り注ぐ付近へと落ちていく。
「いかんっ!」
深淵の騎士子がそう思った瞬間には、その乗ペコはその場からとびすさっている。
♀騎士はこの♀ハンターの動きを読んでいたのか、降りしきる矢から体を庇う事すらせずに、その場から飛び退く。

♂ケミはこの時の事を生涯忘れられないと思う。
無数の矢が♂ケミに付き立つ直前、何かがのしかかってきて、地面に押し倒された。
そして降りしきる矢が複数の罠を同時に起爆させる。
爆音、悲鳴、そして……
「いてっwwwっwいていていてwwwwwwいぃっ!!wwwwww…………」


全てが止むと、逆毛アコは♂ケミの上からずるりと落っこちた。
そう、逆毛アコは♂ケミの盾になるべく上に覆い被さっていたのだ。
事態の把握には少しかかった。でもすぐに♂ケミにも理解出来た。
最初に出会った♀騎士の仲間を殺した犯人、この殺し合いに乗っていた人物は♀ハンターだったのだ。
そして逆毛アコはそれに気付いてたのか? そうでなければ、こんなに的確に動ける訳がない。
「おい! おいアコ! しっかりしろよおい!」
逆毛アコの手を取る♂ケミ。
「うはwwwwwやっと気付いたって顔wwwwwにぶすぎwwwwうぇ、えぇ、げほっ! げほっ!」
「バカ! お前気付いてたのかよ! だったらなんで……」
「確証wwww無かったwwっwwwそれでwwwww疑ったらwwww君怒るwwwそれwwwwヤだった」
「なんだよ! それじゃあ僕バカみたいじゃん! お前あってるじゃん! それなのになんでお前がそんな目に遭ってるんだよ!」
逆毛アコは♂ケミの手を握り返す。
「おwれwたwちwトwモwダwチw…………」
アコの頭から逆毛が落ちる。
「だからさ……一緒に……帰ろうよ…………みんなで………」
そしてアコの手から力が抜けていき、それっきりアコは何も言わなくなった。

(2レスに渡るので、どうぞよしなに……)
215名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 01:21 ID:sI5GR8NA
「ぐあーーーー! 目が! 目をやられた! ちくしょう! ペコ! 相棒何処だ!?」
悲鳴を上げるペコペコ管理兵(騎士)に深淵の騎士子が駆け寄る。
「私だ! 深淵だ! 傷は浅いぞしっかりしろ!」
「あ、ああ深淵の騎士子さん、無事だったか……ペコは!? 相棒は無事か!?」
「無論ペコは無事だぞ! 流石お前達が鍛えているだけあって、素晴らしい反射能力だ! 私も舌を巻いたぞ!」
そして相棒のペコペコ管理兵(クルセ)を探す深淵の騎士子。
それはすぐに見つかったが、頭部が粉砕されており、既に絶命した後であった。
「そうだろうとも! あのペコは最高さ……で、おい! 相棒はどうしたんだよ! 無事なんだろ!?」
深淵の騎士子は震えながら目を閉じる。
「ああ、ああ、もちろん無事だとも。気を失っているだけだ、心配するでない」
ペコペコ管理兵(騎士)は安堵の表情を見せる。
「そうか、良かった……うっ! ごふっ! ごほっ! ごふぉっ!」
咳き込み、血を吐くペコペコ管理兵(騎士)。深淵の騎士子は半泣きでその体を抱える。
「おい! しっかりしろ! 今逆毛と薬師を呼んでやる!」
立ち上がろうとする深淵の騎士子。だが、ペコペコ管理兵(騎士)はその腕を握って放さない。
「なあ、深淵の騎士子さん……聞いてくれ。ああ、今言わなきゃなんねえ気がするんだ、だから頼む。聞いてくれ」
「どうした!? なんでも言うが良いぞ!」
「俺さあ、散々文句ばっか言ってたけどさ、実はあんたとペコとの相性、すんげー良いって思ってたんだ」
深淵の騎士子は泣きながら頷く。
「ああ、ああ、そうか」
「だからさ、相棒に言ってやってくれねぇか? このペコあんたに譲ろうぜって俺が言ってたって」
「何を言う! 自分で言えるぞ! 逆毛のヒールと薬師の薬があればこの程度の怪我……」
「すっげ、なんか目に映るみてぇだ……夕日を背に駆け抜ける俺達のペコ、その上にあんたがめっちゃかっこ良くまたがっててさ。最高じゃん……」
陶酔した顔になるペコペコ管理兵(騎士)、その直後全身痙攣を起こし、そして動かなくなった。


♀騎士は呆然とみんなを見つめていた。
倒れるアコライト、吹き飛ばされる二人の兵士。
そして友との別れに涙を流すアルケミストと深淵の騎士子。
「あ……ああ……」

『き、騎士子たんのふとももで死ねる……本望!Σd(´▽`*)』

「ああああああああーーーーーーーっっ!!!!!」
♀騎士は♀ハンターが去っていった方向に向かって猛烈な勢いで駆け出した。
かつての彼女を知る者であったなら、別人と間違えたであろう。
それほど、♀騎士の形相は恐ろしい物であった。


深淵の騎士子は♂ケミに駆け寄ると、その襟首を掴む。
「急げ! まだ間に合うはずだ! 早く貴様と逆毛であやつらを治療……」
♂ケミは何の反応もしない。
「ええい、逆毛! 貴様も何をしてお……る……逆毛? おい、こら逆毛?」
静かに呟く♂ケミ。
「死んだよ……僕を庇って」
♂ケミの言葉に愕然となりその場に膝をつく深淵の騎士子。
「私がついていながら……一瞬で……私は何も出来なかった……」
深淵の騎士子の言葉に、♂ケミが言う。
「違う……アコは気付いてたんだ……なのに僕が……♀ハンターの罠に気付かなかった……なのに死んだのはアコで僕は生きてる……」
♂ケミの言葉に、深淵の騎士子は切れる程唇を強く噛むと、剣を片手にペコに飛び乗る。
♂ケミはまだ呆然自失であったが、ついさきほどみた♀騎士の形相を思い出した。
「待てよっ!」
自分でも理由はわからない。だが、深淵の騎士子を行かせる訳にはいかない。そう思ったのだ。
「何を待つか!? あの人間めを……八つ裂きにしてくれるっ!」
「ダメだ! そんな事しちゃダメなんだよ!」
何故ダメなのかも自分では良くわからないが、今は衝動に任せてそう叫んでいた。
「ダメだと! ふざけるな! あの者を切り刻まなければ皆の無念は晴れぬわっ!」
「ふざけてんのはどっちだよ! そんな事であいつらの無念が晴れてたまるかっ!」
「なんだと!」
深淵の騎士子は♂ケミの襟首を掴む。だが、♂ケミも一歩も引かない。
「アコはな! みんなで一緒に帰ろうって言ったんだよ! あいつ殺したってみんな一緒に帰れねーじゃんか!」
「だったらあいつを野放しにしておくのか!? 許せぬ! あの者だけは断じて許せぬっ!」
「それであいつを殺すのかよ! さっきの♀騎士みたいに邪魔する奴も全部蹴散らして! それじゃあお前あのハンターと何もかわんねーじゃんかよ!」
♂ケミの言葉に深淵の騎士子は激怒する。
「私があいつと一緒だと!? きっさまーーーーーー!!」
剣を♂ケミに向け、今にも振り下ろさんとするが♂ケミは深淵の騎士子から目を逸らさない。
「一緒に帰るんだ! 一緒に帰るんだよ俺達は! だからこんなバカな殺し合いなんて絶対に乗ってなんかやんねーんだ!」
♂ケミの気迫、そして言葉の正しさは深淵の騎士子にその剣を降ろさせた。
「……お前の言う事はわかる……だがっ! それでもなお私はっ!」
♀ハンターの消えた方に向かいペコを進める深淵の騎士子。
それを♂ケミはペコを引っ張り無理矢理止める。
「ふざけんな! お前行っちまったら俺どーするんだよ! 俺一人になっちゃうじゃん! 俺一人じゃこんな所絶対抜け出せねーよ!」
その言葉で深淵の騎士子は止まる。♂ケミはなおも続けた。
「仲間作るったってもう誰も信用なんて出来やしねーよ! 今の俺が信用出来るのお前しかいねーんだよ! 俺はお前と一緒にやってくしかねーんだ! お前は違うのかよ!」
深淵の騎士子はペコの上で肩を振るわせる。
♂ケミの叫びは全て、容赦なく深淵の騎士子に突き刺さっていたのだった。
「悔しいぞ……悔しくてたまらぬ……う、うぅぅ……」
そして深淵の騎士子は身も世もなく泣き叫ぶ。
そして♂ケミも、もう自分でも何が何やらわからなくなって、吠え叫ぶ。僕から俺に変わってる事すら気付かない程に。
「ちくしょう! 俺だって悔しいんだよ! ばかやろう! ばっかやろーーーーーーー!!」
二人が泣き叫ぶ中、所在無げに深淵の黒馬が二人の周りをうろうろしているのだった。


♀騎士は走り続けていた。
ただ闇雲に、その走る先に居るハンターめがけて。
ここまでの怒りは生涯初めてであろう。それは♀騎士から全ての判断能力を奪い取ってしまっていた。
苔むす大地を走り抜け、沼沢地を突き進み、林の中をひた走る。
そして不意に視界が開ける。そこは砂漠の荒野となっており、その先にもハンターは見えない。
委細構わず走り続ける♀騎士。だが、すぐに砂に足を取られて転んでしまった。
すぐに立ち上がろうとするが、足が全く動かない。
ならばと、両腕を動かし這いずりながら砂漠を進む。
頬、腹、腕と足を容赦なく砂漠の熱砂が焼くが、♀騎士は止まろうとはしなかった。
それを林の中から見つめる視線。
「や……やっと限界来たわね……まったく、追いかけるこっちの身にもなって欲しいわ」
ただがむしゃらに走る者と、考えて走る者。どちらがより効率的に体力を費やせるかは考えるまでもない。
♀ハンターはしかし、そんな苦労も報われたと思う。
「あははははは! 何よあのヒキガエルみたいな格好! もう騎士様の威厳もくそもありゃしないわね!」
そして弓を構え狙いを定める。
「この距離であんたがそのザマなら……外しようも無いわ。死ねクソ騎士」
ダブルストレーピングの狙いは♀騎士の心臓。
♀騎士の背中に吸い込まれるように二本の矢が突き刺さる。
「あーーーーーっはっはっは! 吹き出してる吹き出してる! すんごい量の血よあれ! ヒキガエルが串刺しになったあげく砂漠で蒸し焼き? バカ騎士の最後にしちゃ上出来よ!」
高笑いを上げる♀ハンター。だが、それでも周囲への警戒は怠ってはいなかった。
「あら? お連れさん? ……そう、DOP君ね。まあいいわ。せいぜいバカ騎士の最後でも看取ってやりなさい」
♀ハンターは最早ここには用は無いとばかりにその場から姿を消した。

DOPは♀騎士の側に立ち、彼女を見下ろす。
「愚かな……相手は手練れぞ? そのような蛮勇を振るった所で……む?」
まだ、♀騎士は動いていた。
計らずして♀ハンターと同じくひきがえるを思い出したDOPであったが、そんな感想はさておき、すぐに♀騎士の容態を確認する。
「これはしたり。僅かにではあるが矢が急所を外れておるぞ……あれほどの手練れが……何故?」
DOPは知らない、♂アコが♀ハンターの矢の鏃全部に僅かな傷を付けておいた事を。
そしてそれはもちろん、♀ハンターも知り得ない事であったのだった。


<♂アコ、ペコペコ管理兵(騎士)、ペコペコ管理兵(クルセ)死亡>
<♀騎士、重傷を負って意識不明>
<DOP、♀騎士を保護>
<♀ハンター、鋼鉄の矢(傷がついているせいで狙いがずれる)と角弓入手>
216名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 02:41 ID:u4qvgpmQ
残されたものって…悲しいですね…。
またひとつ悲しい名作が。

Wikiメンバー情報更新、ストーリー追加いたしました。チェックをばどうぞ。
217名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 02:53 ID:3N.e0E6g
147 血の涙

「クスクス、本当快感ね、私に逆らう者はみんなああなるのよ、あはははははははは」
♀ハンターは歓喜の声を上げて喜んでいた
「フフ、フフフ、生き残るのは私なのよ、後何人残ってるのかしら」
ザッ・・ザッ・・
不意に後ろから足音が聞こえた
「!?」
足音に気づいた♀ハンターは足跡の方向へ振り向いた、数m先には♂BSは立っていた
「完全に気配を殺して近づいてくるなんて、只者じゃないわね、ここまで後ろから接近
 されたことはいまだかつてないわ・・・」
そう言った刹那♂BSはブラッドアックスを振り上げ♀ハンタに襲い掛かった
しかし♂BSが動いた瞬間♀ハンターはチャージアローを放ちノックバックさせた
「クスクス、おばかさんね。見てないで奇襲すれば私に勝てたかもしれないのに」
「・・・・・」
その矢は心臓を射抜いていたかに見えた、が♂BSは痛がる素振りもなく胸に刺さった矢を引き抜いた
「ダメージを受けていない?まさかゴーストリングカード持ってるのこいつ・・・?」
♂BSは再び♀ハンターに襲い掛かろうとしたがチャージアローで飛ばされた先にあらかじめ
アンクルスネアが仕掛けられていたらしく動くことはできなかった
(ゆっくり料理してあげようとおもったけどゴーストリングカードをつけているなら鋼鉄の矢しか
 ない以上まともに相手にするのは不利ね)
そう判断した♀ハンターはアンクルをはずすのに手間取っている隙に後退し林の方へと走った。
アンクルを外した♂BSはその後を追いかけていった
「フフ、私の武器は弓だけじゃないのよ、さあおいで猪突猛進なお馬鹿なBSさん、私の高貴な
 頭脳を駆使した戦略というものを教えてあげるわ」

♀ハンタは林に身を潜め♂BSが追いついてくるのを待った、林付近にはランドマイン、
クレイモアートラップなどの数々の罠が仕掛けてあった
「いくらゴーストリングカードをつけていてもあれだけの罠を踏んだらどんな超人でもひとたまり
 もないはず、さあ来なさい」
しばらくすると♂BSが林のほうまで追いついてきた、気配を感じ取ったのか林付近に♀ハンタが
隠れてると直感した♂BSは♀ハンターが隠れている林のほうへ歩いてきた
(フフ、やっと来たわね、さあもう少し)
ザッザッザッ、と♂BSが歩く音が響く
(さあ、あと3歩・・・2歩・・・・1歩!)


しかし次の瞬間ブワッという音とともに♂BSが消えた
(えっ!?何が起こったの!?)
罠を踏んだ気配はない、
「罠に気づいて引き返した?いや、それならまだ見える位置にいるはず・・・
いったいどこへ・・、左・・?右・・・?」
次の瞬間♀ハンターの頭上を黒い影が覆った。
「え・・・?ま・・・まさかっ!?」
その影の招待は♂BSであった、罠の存在に気づいた♂BSは罠をジャンプで飛び越えたのだ
満月を背に空を舞うようにブラッドアックスを振りかぶった
「う・・わ、うわあああああああああああああああああああああああ」
♀ハンタは♂BSめがけてチャージアローを放ったが矢は頬をかすめただけであたらなかった
「え・・・?なんで・・・?はっまさか!?」
♀ハンタは鋼鉄の矢に傷がつけられているのを今初めて気がついた、しかしもう手遅れだった
ザシュッ
♂BSは♀ハンタの体を縦真っ二つにバッサリ斬り下ろした

「・・・・・・・」
ダレ・・・・・カ、オレヲ・・トメテク・・・レ・・・ダレ・・・カ
♂BSは血の涙を流していた、愛するものの命まで奪ってしまった♂BSは罪悪感で
満ち溢れていたがまだ自分が何者なのかわからない、体も言うことを聞かない。
再び彼は歩き出す、次なる獲物を求めて

<♀ハンター死亡>
<♂BS,殺しをするのは本意ではなく頭では拒絶している>
218名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 02:54 ID:eN3DBdIQ
くぅ・・・、♂ケミ、、かっこよすぎるよ・・・
なんで、あんな時にあんな台詞言えるんだ・・・。
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 02:55 ID:kU0Y6oqw
やばい・・・まじやばい・・・
俺涙腺が弱くなったんじゃないか?

素直にGJ
220名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:04 ID:TfG1uFQU
>>215
ハンターは罠使いきったと認識してOK?
あと深遠の騎士子の馬と槍はまだDOPが所持?


あと流れと関係のない横槍
生き残りで現状にて使用不可能なスキル
♂ローグ:グラフィティー(赤ジェム無し)
♀クルセ:盾スキル全部+SpQ
♀アチャ:特に無し
アラーム:?

♂アルケミ:ファーマシー加えたスキル全般(ポーション瓶などが無いため)
      ただLPは有効?
深遠の騎士子:スキル全般?

♀騎士:槍スキル(借りれば可?)、両手剣スキル
DOP:ほぼ使えるが弱体化状態

♀Wiz:SW、SC(ジェム無し)
♂アチャ:特に無し
♀セージ:SW、水附与以外の附与スキル、属性場スキル(ジェム、原石)

♂プリ:アスペ、リザ、サンク、ME、聖体、ポタ(青ジェム、聖水、空き瓶無し)
♀アサ:VD、VS(赤ジェム無し)

♀ローグ:グラフィティー(赤ジェム無し)
バドスケ:特に無し?

♂BS:戦闘スキル全て?(話の流れから一応製造特化・・・)
    GMにいじられて使えるって言うなら聞き流しの方向で。
♀ハンター:罠全般(使いきった)、鷹全般(いない)

使えるか不明なもの
♂♀ローグ:クローン、インティミ
221220sage :2005/05/20(金) 03:06 ID:TfG1uFQU
書いてる間にスレが進んだorz
222名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:25 ID:puCpE.Dc
>>220
♂ローグは78話でインティミ使ってるよ。
223名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:28 ID:K5xXE2Hg
すばらしい書き手が多いですなぁ・・・・・。
4話ほど今までに書いて投下させていただいたけど。んー・・・・・(^^;
特に人情話でもなく、戦闘の話でもなく。あってもなくてもどーでもいい話しか書いてないな、オレ・・・・・(滝汗)
戦闘シーン、がんばって書いてみるか・・・・・。
224名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:30 ID:u4qvgpmQ
メンバー情報更新、血の涙を追加しました。
そろそろGMの制御から外れ、操り糸を断ち切る頃でしょうか。

♂BSは凄く強いけど、いままでのことを考えると正気に戻ったらさらなる地獄でしょうね…。
225名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:34 ID:K5xXE2Hg
レス番189話で、イグドラシルの実を♀ケミに使っているけど。
この話自体がNGってことは、♂BSはまだしっかりイグ実を持っている、って理解でOK?
226名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:35 ID:5mWlxiv2
んー…とりあえず、♀セージと♂ログとの接触話を書いてる俺ガイルー
涙腺潤むよな話じゃないから安心してねー
227名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:43 ID:u4qvgpmQ
さっきもまとめてて戸惑ったのですがちょっぴりWikiの仕様が変わった?ようで、

例えば各話の一番下にある

戻る 目次 進む
143.花婿と花嫁〜次.花婿と花嫁 次 Story 145.ローグ姐さん.ローグ姐さん

といったリンクですが、

----
||戻る||目次||進む
||[[144]].|花婿と花嫁〜二人は永久に.|[[Story]]||[[146]].不味い飯と入れると

と記述すると↑のようになったのですが、現在は↓

戻る 目次 進む
144.花婿と花嫁〜二人は永久に..花婿と花嫁〜二人は永久に Story 146.不味い飯. 不味い飯.

というように表示されるようです。

今までのもの全部は確認しておりませんが、
おそらく全ての話のページが↑の用に2回繰り返されている現象がおきていると思われます。

もしよろしければ各話ページの編集ご協力くださいませ。

||戻る||目次||進む
||[[144]].|花婿と花嫁〜二人は永久に.|[[Story]]||[[146]].不味い飯と入れると
例としては↑の部分のタイトル名前を削除して保存を押すだけです。

なにせ結構な話数があるもので…何卒。
228名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:49 ID:K5xXE2Hg
お手伝いします。
えーっと50話から、79話までを、今から手がけます。
229名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:51 ID:5mWlxiv2
えーと、無理すな。寝れ、といっておきます。
昼間寝てて、全く眠くない俺が言えた立場じゃねーですが。
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 03:59 ID:u4qvgpmQ
>>228
お手伝い有難うございます。
現在最新話である148話から100話まで修正をしました。


>>229
お気遣い有難うございます、でもやれるだけやらせていただきます。
231名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:02 ID:5mWlxiv2
ヒュウ、クールな心がけだね。
でも、死なない程度にね?
232名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:05 ID:K5xXE2Hg
50から79話、修正完了です。
最新からもどっていらっしゃるようなので、49から30まで続けて手がけます。
233名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:07 ID:K5xXE2Hg
すでに、どなたかが修正完了してくれてました。
93話あたりも完了していたので、全部修正完了のようです。
みなさん、おつかれさまでした。
234名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:07 ID:puCpE.Dc
ゲリラで修正してました。乙でした。
235名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:24:23 ID:5mWlxiv2
 夕餉と


 よぉ、ローグだ。久しぶりだな。
 今、俺達は焚き火を囲んで、焼いた魚をパクついてる。
 ここに来れる道は迷宮の森しかねぇし、あれから糞スミの気配もとんとしねぇって理由だ。
 本当なら、他の連中に気づかれるかもしれねぇ真似は今も極力避けた方がいいんだろうが…
 あの糞女が遣しやがった保存食を食うよりはマシだ。

 ああ、それから付け加えとかなきゃいけねぇことが一つある。
 俺が、今とある糞山羊のお陰で程よく焦げちまった後って事。

 …まぁ、どっかで読んだ漫画宜しく、本当は全身すす塗れで真っ黒なだけなんだけどな。

「おい、糞山羊。てめーばっかりバクバク食ってるな!!」
 それでも腹の立つ事には変わりねぇから、俺は山羊を怒鳴りつける。

「むしゃむしゃ…やかまふぃぞ? 折角の夕餉が台無しであろうに」
 しかし、手にした川魚を手放しもしねぇ。っていうか、段々態度が横柄になってきてやがる。

「…ドツいていいか? つーか、むしろドツいて欲しいのか手前ぇ!?」
 腹を立てて、子バフォの頭を小突いてやろうと近づいた時だ。

「喧嘩しちゃ、だめっ」
 …俺と子バフォは、互いにファイティングポーズを取った状態で、横槍からのその声に動きを止める。
 言うまでもねぇ。その声の主は、アラームのガキ。

「ローグさんも、一杯食べてっ。そしたら喧嘩なんてしたくなくなるよっ」
 むぅ、等とうなっている子バフォの横をすり抜けて来たガキが、手にした焼き魚を俺に勧める。
 因みに、二つ握っているが、渡されたのは当然食いかけで無い方の串だ。

「……わーったよ」
 ばっ、と奪い取るようにして焼き魚を引っつかみ、がしゅがしゅとそれをがっつく。
 にぱーっ、とガキは嬉しそうに笑っていやがる。…チッ。

「もてもてね、ローグ?」
「うるせぇよ」
 にやにやしながらこっちを見ているアジャ子にそう切り返す。
 大体、俺に首輪を嵌めた幼女に欲情するような特殊な趣味は無ぇ。

「ローグ、魚はまだまだあるのだ。もう少しゆっくり食べたらどうだ?」
 と、真面目腐った顔で、他と同じく魚をパクついてるクルセが言った。
 因みに、沢山あるってのは事実だ。
 子バフォが後先考えずブチかましたお陰で、食いきれないぐらいの魚がその辺の草を敷いた上に転がっている。

「っていうか、説教かよ…」
「む…すまないな」
 げんなりした様に俺が切り返すと、少し住まなさそうにクルセが言う。
 そして、少し後、表情を少し変えると、口を開いた。

「…しかし、川魚というのは意外と淡白な物だな。お前が前もって塩を用意してくれていてよかったよ」
「そりゃそうだ。塩気の無い川魚くらい味気ねぇモンはねぇしな。…っていうか、姐さん川魚とか食わないんで?」
「私はイズルード生まれだからな…魚を食べる事は多かったが、海の物ばかりだったよ」
「へぇ…なるほどねぇ」

 あの剣士の町で生まれ育って、聖騎士になった、か。
 生粋の騎士って奴なのかねぇ。俺は半分食いかけの焼き魚の串を片手にそんな事を考えていた。

「……すまない。少し、いいか?」
「あ、なんですかぃ。姐さん」

 俺がそう答えると、クルセは少し不満そうな顔をする。

「それだ。その、姐さんというのは止めてくれないか? 何と言うか、堅苦しいのだ」
「姐さん…じゃねぇや、クルセは堅苦しく無いほうがいいんか?」
「…ああ」

 言葉に、そうとだけ答えてクルセは何故か俺から顔を背ける。
 俺の顔に、何か汚れでもくっついてんのか?
 …よく判んねぇ。思考を切り替えて食いかけの魚を再度攻略に掛かった。

「ったく。よくわかんねぇな、本当」
 呟き、食い終わった串を地面に投げ捨て、二本目に取り掛かる。
 後ちょっとしたら、辺りの探査もせにゃならんしな。腹ごしらえはとっとと済ませちまおう。
 何となく、誰かさんの視線がいたいけどな。

 俺は、何やら弓手からの射る様な視線を努めて無視しながら、俺は再び魚を食い始める。
 …雲が出てきてやがるな。雨が、ふりそうだ。

 ま、俺の仕事にとっちゃ好都合だったりするんだけどな。


 …


「…抜けた、か」
 ♀セージは、漸く抜けた迷いの森を背に、呟いた。
 彼女達は、♀セージを先頭に♀wiz、♂アーチャーと続く。

 いつの間にか降り始めた雨は、一行の歩みを酷く鈍いものにしていた。

「鬱陶しいわね…」
「本当にな」

 或いは、降り注ぐその雫は、涙かもしれない。
 そう考え、首を振った。少し、感情的に過ぎる。
 冷静を旨とする彼女には、似つかわしくもない。

泣きたいときに泣けなというのは、辛い。

 そんな事をぼんやりと考えながら彼女が振り向くと、後ろには生気の無い顔の♂アーチャーが居た。
 全員が、余りに疲れ切っていた。

「迷宮の森も抜けた。…今日は、ここで休むとしよう」
 彼女が、そう言った時だ。
 何時の間にそこに居たのだろうか。
 兎も角、がさり、と茂みがざわめいたかと思うと、『茂みそのもの』がいきなり♀セージに襲い掛かった。

「っ!!?」

 あっと言う間もない。
 一瞬にして服の襟首を押さえられて、彼女は地面に引きずり倒される。
 首元に、ちくりとした痛みが走る。見れば、その首元には刃の切っ先が。

「…っとぉ。判ってるだろうが、後ろの奴等、動くなよ?」

 セージはぬかるんだ地面に仰向けに転がされながら、その声を聞いていた。
 視界の端には、真っ黒い曇天。そして、直ぐ目線の先には、一人の男。
 茂みを纏い雨と薄雲とを背負った♂ローグだった。

「…何のつもりだ…っ」
 目標を目の前にして、こんな醜態を晒す事になるとは。
 歯噛みしつつも、セージは悪漢を睨みつける。

「自分の立場って奴を弁えな。質問出来るのは俺だけだぜ?」
「この野朗…っ!!」
 ♂アーチャーが激高する声。

「やれやれ…今から弓取り出して俺に射掛けるのと、姐さんの首が飛ぶののどっちが早いか試したいってか?」
 わざとらしく言い放つと、♂ローグは再び目線をセージに向けた。

「それじゃあ、本題だ。質問に答えてもらおうか」
「…判った。だが、その前に一つ聞かせろ」
「なんだ?」
「どうして、すぐ殺さない?」

 男は、その言葉に急に不機嫌な顔になる。

「本当なら、そうしてんだろうがな…」
 と、ローグがそこまで言いかけた時だ。

「ちょっとアンタぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! 何やってるのよ!!」
 助け舟は、意外なところからやってきた。
 余りに場違いなその絶叫に、ローグを除外した全員の動きが一瞬停止する。
 ふと、ぱらぱらと振っていた雨が止む。雲間から、空が覗いていた。

「何って…見りゃ判るだろーが。尋問だよ、尋問。こいつ等が危ねー奴だったら困るだろうが…と」

 辟易した顔で弓手に言葉を投げてから、呆然とした顔のセージに再び向き直る。

「ともかく、質問にゃ答えてもらえるな?」
「あ、ああ…」

 なんだか良く判らないけれど、流石の♀セージも異質の中で尚異質な情景を目の前に、ただそう答えるのが精一杯だった。

<♀セージグループ、♂ログ達と合流>
<子バフォが後先考えずとった川魚=>まだまだ沢山>
236名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:26:57 ID:5mWlxiv2
ナンバリング忘れ。夕餉 149 で。

…やっと朝飯の準備が出来る…
237名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 04:45:48 ID:u4qvgpmQ
上記のリンクタイトル修正、深夜というか朝方にもかかわらず
皆さん手伝ってくださって有難うございました。

79話より前話78話に戻れない不具合を修正しました。
46話より前話45話に戻れない不具合を修正しました。
番外編に関連する話へのリンクを貼りました。

メンバー情報の更新をしました。

はてさて、であったこのPT、うまいこと協力しあえるといいのですが…?
238名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 05:42:54 ID:5mWlxiv2
壁lつ(RO系統うpロダ: ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~akemino/upload/mmobbs/filelist.html )

壁lミサッ
239名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 05:48:48 ID:DvwV1T.o
150 世界を支えるモノ

「遅かったな、もしかしてトイr……ごめんなさい冗談です、だからにこやかにTCJ構えるのやめてください」
気を取り直して♂プリーストはこほんと一度咳払いをする
「しっかし、この世界は無いものだらけだよなぁ、心癒される花売り幼女たんもいなけりゃいつも笑顔で見送ってくれる案内要員たんも居ないし」
いきなりそのようなことを口にする♂プリーストを♀アサシンは『はぁ?なにいってんの、とうとう気が狂ったのかこの変態聖職者』という様な目で見る
その視線に気がついた♂プリーストは慌てて、そしてやけに必死に地面を指差す
それはチェインの柄で書かれた世界地図で。上方に描かれた輪っか、左方に描かれた猿右下に書かれた着物
(左のはウンバラで右はアマツ……上のは………ああ!ジュノー)
「どうしてなんだろうなぁ」
そう言うとその三箇所からそれぞれ僅か内側に三つの絵を描く
(えっと、時計がアルデバラン、塔がゲフェン、ムナックがフェイヨン)
たしかにその三つの街がほぼこの茶番劇の舞台の最外周ではある
だがそれがどうしたのだろうか、まったくピンとこない♀アサシンの様子に♂プリーストは焦れたようにセイフティーウォールの詠唱を始める
だが当然ブルージェムストーン無しで発動などするはずもなかった
「あははは、ばっかねぇ青ジェム無いのにできるはずないじゃ…ん?」
そこで♀アサシンの思考はある所へたどりついた
微量な魔力しか持っていないブルージェムストーンですら数回とはいえ魔王と呼ばれる存在の攻撃を防ぎうる結界を作り出すのだ
たとえば神の鉱石とまで呼ばれているエンペリウム、それも20個がかりの魔力で結界を張ったならばどのような強力な結界が張られるのだろうか
そして、自分達を閉じ込めているこの世界はいわば結界のようなものではないのだろうか
続けて描かれた結晶の絵を何も言わずにその手の拳刃で断ち切る真似をする
それを見て♂プリーストは満足したように頷いた

<♂プリースト&♀アサシン 移動開始>
240名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 06:20:02 ID:u4qvgpmQ
ttp://members.at.infoseek.co.jp/pu_guildmap/

20個のエンペリウムというと、これかな?
241名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 08:20:39 ID:qizM2rwc
♀ハンタ子たんにはもうちょっとエロスな場面を出して欲しかった
242名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 11:46:05 ID:2SbZ7dXA
151 定時報告4

「あ〜ら♀ハンタさんてば、3人もまとめて殺したのねっ♪
 ♀騎士さんも瀕死みたいだし、うん上出来上出来☆ 合格よ〜♪」

報告に目を通すと、GM秋菜は甲高く笑った。
豪奢な玉座に深く腰を埋めたまま膝下をばたつかせる。
そんな秋菜を、報告を携えてきた男はただ無表情に見つめた。
二人は性別の違いを除いて、同じデザインの白い制服を纏っている。
違いは男の首に巻かれた金属の質感を持つ首輪。

GM秋菜はゲームを始めるに当たって、数名のGMをスタッフとして共に拉致していた。
彼らの役割は、先に♀ローグに命を奪われた♂GMのように死体の生死を確認する外勤と、
GM秋菜の周辺で彼女の世話をしたり、首輪から送られてくる情報を整理する内勤に分けられた。
彼らはどちらも等しく首輪によって管理されていた。更に後者は精神改竄を行われ、
ゲーム参加者の首輪から発信される情報を正確にまとめ上げ管理する機械に成り果てていた。
ゆえに後者の首輪は保険のようなものであったし、爆発の規模もGM秋菜の身に被害が及ばぬよう
前者の数十分の一に押さえられていた。

「ご苦労さま☆ これからも♀騎士さんとDOPさんの監視をお願いね〜♪」

GM秋菜は男を下がらせると、手元の水晶球を模した装置を操作した。
目の前の鏡にルーンミッドガルド全土の地図と、各参加者を示す赤い印が浮かび上がる。
GM秋菜はアルデバラン南方に印が集中しているのに気付いた。

「あらぁ・・・ここだけまっかっかになっちゃってる〜、えーと・・・♂ローグさんと、♀セージさんと・・・全部で7人ですかぁ。
 全員まだ殺害数0の悪い子ちゃんばかりだしっ! う〜ん、良くないですねぇ。
 それに♀セージさんたちは確かこっちに向かってたはずなのに、ど〜してわざわざ北に戻っちゃったんでしょう〜?
 まさか時計塔を目指してるなんてことないですよねぇ。秋菜心配だなぁ・・・」

GM秋菜は左人差し指を口元に添えて、うーんとかわいらしく小首をかしげた。
その時、壁にかけられている時計から鳩が飛び出した。
定時報告30分前だ。

GM秋菜はパチリと指を鳴らした。

「よーし、めんどくさいからここ禁止区域にしちゃおっと♪
ついでに霧を発生させて、なかなか抜けられないようにしちゃおうかな〜♪
みんなが必死に逃げるところを秋菜に見せてくださいっ☆」

---

30分後、いつも通りの場違いな音楽に合わせて、4回目の定時報告が放送された。
死者は♂マジ、♂ノービス、悪魔プリ、♀アルケミ、♀BS、ペコペコ管理兵、ペコペコ管理兵、♂アコ、♀ハンタの8名。
禁止区域は

廃鉱周辺
モロク―フェイヨン間南の橋周辺
ゴブリン村
エルダーウィローの森
アルデバラン南

の5箇所であった。
243名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 12:17:32 ID:S2gV82Zs
今更な上細かい事だが、アルケミのハーブ数修正
65話にて緑と白を10枚位使用とあるので。
244名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 13:38:20 ID:BCpmMVGk
連投ゴメ
>>242
>モロク―フェイヨン間南の橋周辺
>エルダーウィローの森

ドコダヨ!特に上!ヽ(`Д´)/
moc_fild02だったらNGの方向にしたい
その場所を封印されるとフェイギルドMAPに入れる道が無くなる
・・・まぁもともとアルデバランは(ry

下は新エルダって事でフェイ→↓でいいのか?
245名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 13:46:03 ID:QzGz2.CA
マップ名は認識に齟齬があるとやばいね。
キャラの動きにもろに影響する。
というわけで通称のほかに/whereで出る名前も書いてほしい希ガス。
246名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 14:45:28 ID:2SbZ7dXA
151を書いた者です。
RO自体からは引退してるので/whereコマンド確認できません・・・。

モロク―フェイヨン間南の橋周辺:moc_field13
エルダーウィローの森:prt_field11

です。prt_field11ってもうエルダ出ないのね(;´Д`)
表現を直して頂ければありがたいです。あとアルデバラン南以外は
適当に4つ選んだので、問題があれば変更してください。
247名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 15:01:09 ID:2SbZ7dXA
追記で、他の場所も一応・・・

廃鉱周辺:mjolnir_02
ゴブリン村:gef_field11? ♀モンクやら♀商人やらが大量に死んだ場所
アルデバラン南:mjolnir_05 or mjolnir_12 現在♂ローグらがいる場所

です。
個人的には♂ローグたちが mjolnir_05 にいると仮定して、
霧の立ち込めた森の中を30分以内に安全地帯まで逃げ出さなければならないという
切羽詰った状態を作ろうと思って151を書いたので、
アルデバラン南=mjolnir_05の方がいいのかなと思ってます。

[チラシの裏]
このまま♂ローグ組と♀セージ組がまとまってしまうと
勢力が大きすぎてBRらしい危機感がなくなってしまいそうなので、
霧の中でうまく散り散りになってくれるといいなーとか考えてます。
248名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 17:22:37 ID:KegiAkUI
>>247
♂ローグたちが居るのはmjolnir_05ですからそっちですね。森どころかでっかい池なので別れ別れは難しいかと…
バフォJrが迷いの森の道順覚えてるので迷いの森も別れ別れは無いと思われます
ついでに何か書いた後に希望する展開を書くのはあんまりよくないかと。それ以外書くなって言ってる様に聞こえますから

でも別れたほうがいいとは思うので、首輪解除方法の一案みたいなものと一緒に書いたの投下
249名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 17:26:42 ID:KegiAkUI
モンスターに年端も行かない少女、悪漢に聖騎士に弓手…
その奇妙な一団と♀セージ一行は今、焚き火を囲んで焼き魚を食べていた

「つまり、ゲームに乗っているわけじゃない。そういうことだな?」
「ああ、そう取ってもらって構わない」

♀クルセの問に♀セージが答える

「じゃあ、なんでこんなところに来た?此処から先には禁止区域しか無いぞ」
「正確な地理がわからなかったのでな、適当に歩いたらここに出た」

♀クルセに変わり問いかけてきた♂ローグに♀セージはそう答えながら地面に木の棒で文字を書いた
『この会話はGMに盗聴されている、自分達は首輪を無効化するために動いている、協力してくれる仲間を求めて此処に来た』と

「なるほどな、三人も居ながらそんなことになるたぁよっぽどマヌケだな」
「ああ、まったくだ」

『首輪の解析は道中でほぼ終了している、これから書くものが必要だ
必要なもの:プリーストまたはアコライト(確実性を求めるならプリースト)、ブルージェムストーンかエンペリウム(魔術のサクリファイスに使用、エンペリウムなら一個で4人は解除可)、魔術使い(魔力制御に必要)
あれば確実なもの:呪いのアイテム(呪いを別の呪いを使い断ち切る)、信じる心と勇気(首輪を外せる、と信じること)』

「だがこれで納得してもらえたか?」
「ああ、大体な。しかしまあ疑問も残るわけだが」

『そんなモノが上手く支給品にあると思うか?』
『呪いの武器は♀WIZが確認している。幸いゲフェンはまだ禁止区域ではない。これから取りに行く』
『迷いの森はどうやって抜けるつもりだ?適当に歩くつもりか?』
『そこの♀WIZが道順は記憶している。心配は無用だ』

「ま、愚にも突かねえ些細な疑問だから聞くのは止めておくか」
『最後に一つ、お前達は信頼出来るか?』

「ああ、そうしてくれると助かる」
『書いただろう?必要なのは信じる心だ、と』

そこまで書いて、♀セージと♂ローグは互いの顔を見合いにやりと笑った

『OK、青ジェムならそこのクルセが3つだけ持ってる。持って行け』
『感謝する。あと、子供達の休憩が終われば出来る限り早く此処から離れた方がいい。出口を詰められてはせっかくの命が無駄になるから

な』

「ちょ、だれがこども…むがっ」

横から文を見てつい声に出しかけた♀アチャの口を慌てて手で塞ぐ♀クルセ

「さて、それでは夕餉も馳走になったことだし行くとするか。どうやらあまり信用されていないようだからな」
『あまり大人数で動くのも残ったゲームに乗っているヤツらに見つかれば一網打尽になる危険性がある。分かれて行動したほうがいいだろ

う』

「どうやら前衛が居ない様だな…よし、聖騎士として私が付いて行ってやろう」
『私は、こいつらに着いて行く。それがこのゲームを終わらせる最良の手だと思う』

「♂ローグ……お前は、私の変わりにみんなを守ってくれ」
「げ、なんでオレが…」

拒否しようとしたところを♀クルセにじっと見られて♂ローグは

「……柄じゃねえが乗りかかった船だ、こうなったら最後まで引き受けてやるよ」

結局、諦めたようなため息と「こんなのオレのキャラじゃなかったはずなんだがな」という苦笑と共に引き受けた

「放送の時にお前達の名前が流れないよう気をつけるんだな」
『また、絶対に生きて会おう』

「はっ、そりゃこっちのセリフだ」
『出来れば、そうしたいところだ』

「じゃあな、悪漢」
「あばよ、知識バカ」

『『死ぬんじゃないぞ』』

<♀セージ、♀WIZ、♂アチャ、♀クルセ、ゲフェンへ向けて移動開始>
<♂ローグ、アラームたん、♀アチャ、アラーム&アチャの休憩後移動開始>
<時間は放送ちょっと前>
250名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 19:23:21 ID:QbaR8QkM
153 道を征く者

お父さん、お母さん、それに兄上に妹。お元気ですか


友達ができました。


このどうしようも無くクソッタレな世界で知り合いました。

出会ったときから天をつくような逆毛で、
どこに出しても恥ずかしいくらい逆毛です。

それと融通利かない堅物です。
訂正、堅物なんてものじゃありません。

信じられますか?
今までデートはおろか、女の子と会話すらまともにしたことが無いそうですよ?
ちょっと肌を露出させた深淵の騎士子さん相手にドギマギしてます。
気づかれないように平静を装ってますが、バレてますって。
ダイヤの原石です。変な意味で。
ついさっきもペコペコ管理兵2人組相手に、のたまいました。

「モエ?なにそれ?っっwwwっうぇ」

なってません。逆毛のくせに全くなってません。
世の素晴らしさの30%くらい無駄にしてます。
元の世界に帰ったら叩き込んでやろうと思う。
驚く顔が見物だ。

面白い奴だ。

損な生き方してる奴だ。

いい奴なんだ。


だから


一緒に帰りたかった。


「助けられてばかりだな」

泥まみれになりながら掘った穴に3人を横たえてやると、目を真っ赤に腫らした深淵の騎士子は死者に語りかける。

「二度だ…
 一度目はお前と♂アルケミに、もう一度はそこの二人の育てたペコペコに助けられた」

自嘲?それとも懺悔?
真っ直ぐ見つめる目はそのどちらも否定する。
これは…

「もらった命、無駄にはせぬ」

これは、誓いだ。

「お前達の託した想い、しかと聞き届けた」

騎士子は目を逸らさない。

「情けないが、まだ私は憎しみも悲しみも悔しさも捨てられない」

騎士は自分の中に大切な何かを背負い、そのために生き、死ぬと言う。

「だが、たとえ無様であろうと、生にすがろう。
 戦って死ぬより遙かに険しい道だろうと皆と生き残ろう。
 このくだらぬゲームを潰そう。
 それが我が誓い。

 我が騎士道だ」

溢れんばかりの負の感情を前にしても、もう道を踏み誤ることはない。
三人から引き継いだ命の灯が二人の進むべき道を指し示してくれるのだから。


(きっとお前がくれたんだ、逆毛)
強い心を、二人に。
♂アルケミは思う。

折れた剣と
父と子と精霊と逆毛の神と
そして逝った親友に誓おう。

希望的観測は出来ない。
そんな甘さは友の命と共に吹き飛んでしまった。
それでも俺は、絶対にゲームに乗ってやらない。


「だから眠れ、安らかに」


<♂アルケミ・深淵の騎士子現状維持>
<時間は放送前>
251名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 19:57:38 ID:QbaR8QkM
154 既視感

埋める際になって♂アルケミは気づいた。

(そうだ…首輪外してやらないと)

このゲームの象徴たる呪いの首輪を付けたまま送るのは忍びない。
そう思い、遺体の傍らにかがむと首輪を外してしまう。

そう、まるで首輪の危険性を忘れてしまったかのように

「なっ?!待っ!」
深淵の騎士子がその行為に驚き声を上げるが、既に遅い。

とっさに目をつぶる騎士子だが、2人と2匹を飲み込むように辺りは閃光につつまれ…

(…………あれ?)

…なかった。
おそるおそる目を開けると、さっきと変わらぬ情景がそこにある。


( ゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ

(;゚д゚)

(つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._
(;゚ Д゚)


♂アコの首輪は既に♂アルケミの手の中に収まっている…
というかグルグル振り回していたり。

(…呪いというのは嘘か?)
とっさにそう考える騎士子だが、それはありえない。
その手の分野には詳しくないが、自分の首輪には確かに呪いが掛かっている。

「…何故、爆発せぬ?」

深淵の騎士子の慌てっぷりに驚いた♂アルケミだが、その呟きで得心した。
「ああ、この首輪か?」

そう言って、騎士子に向けて首輪を投げ渡すが、彼女はそれを受け取らず思わず避けてしまう。

「大丈夫、付けなければただの首輪だ」
「…本当か?」

恐る恐る拾い上げる騎士子に彼は苦笑する。

「♀ノビさんが斬られた時、既に爆発してるって…
 もし、そんなことで爆発していたら」

「♀ノビ?」

頭上に/?を浮かべる騎士子
そして♂アルケミはあの時の情景を思いだし顔を曇らせつつも、説明する。

「こちらに来るのが遅かったんだったな、深淵の騎士子さんは…
 ♀ノビさんがこのゲーム開始直前にGMに抗議して頭から真っ二つにされた。
 その時首輪ごとバッサリと。
 あと、呪いの術式云々は分かないが…
 純粋に【アイテム】として鑑定するのなら俺達の独壇場だから」

スキルを修得していればだけどね、と続ける。
騎士子はと言うと、恨み晴らさんとばかりに首輪を引っ張ってねじっている。

あ、千切れた。

「本当にただの首輪だな」

(馬鹿力…)
内心思ったが口にはしない。命は大切にしよう。

「だろ?
 中に何か仕込んでいるか?とも思ったが、それすら無い。
 生者にだけ有効な呪いなのかねぇ」

「つまり、『死ぬと爆発しない』わけか」

「………」

「………」

((アレ?))

お互い顔を見合わせる。
霞の向こうに何か影を見つけたような、もしくは喉に引っかかった小骨のような…
役に立たないかもしれない。
でも、もしかしたら何か『ゲーム』の根底に迫れる…


その時あの忌々しい声が辺りに流れ、イメージは儚く霧散した。


<♂アルケミ・深淵の騎士子現状維持>
252名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 20:07:54 ID:QbaR8QkM
>>250-251
とりあえず深淵の騎士子組の時間を定時報告まで進めてみました。番号これでいいですか?
あと、魔法使い組以外の視点(人外組)で首輪の呪いに挑戦するフラグ立ててみましたが…
マーダーが南よりに集まってる気がするから不発かも?
253名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 20:46:18 ID:u4qvgpmQ
>>249
タイトルをつけていただけると嬉しいです。

ストーリーに154話まで追加し、現在メンバー情報更新中です。
254名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 21:00:39 ID:5mWlxiv2
お疲れ様。そんな藻前様方に差し入れですよ。

つ(黒霧島)

つ(ジョニーウォーカー赤ラベル)

つ(膳)

ミサッ
255名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 00:56:29 ID:h6ZfT11c
すまん、今3つの電波が降りてきている

1、ラグナロクオンライン萌えスレとして(採用されれば秋菜不利に傾く)
2、バトルロワイヤル+萌えスレとして(採用されれば場が荒れる、秋菜若干有利)
3、バトルロワイヤルとして(採用されれば超泥沼化、秋菜超有利というか絶対の立場)


どれを投稿すべきか・・・orz

ちなみに1はもうできてる、つか短いが秋菜の完全な盲点。
256名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 01:26:19 ID:J2OB.CPM
まあ、難しいわけなんだけど。
秋菜は今までにも、何回もこういうゲームを主催しているという話がある。♀剣士は前回優勝者だったし。
回数行われてきた、このバトルROワイアルの過去の参加者達にも、GM秋菜に牙を向いた人達は少なくはあるまい、と。
それでも、続けられているのだから盲点とかはもうほぼ無いんじゃないかと思う。

と、いう心配な考えが・・・。まあ、そんなこと言い出したら今回が初回である参加者の作戦なんて
「全部過去にもありましたよーだ、おばかさん♪」と、GM秋菜の経験の前では完全な無力になってしまうか・・・。
257名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 01:31:33 ID:J2OB.CPM
83話や、88話の♀剣士の話の記憶が強くて、↑のような心配をしました。

あと、個人的に83話で言っているような、「食料の枯渇」って事態を楽しみにしてたんだけど。
どうやらそういうことには、ならなさそう。数すくないマーダーには、がんばってほしいものです。
258名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 01:33:51 ID:INtg7DMg
むしろ逆に何度も成功してるから絶対の自信持ってるという考え方も出来る
自分が神のような存在だと自負するあまりの隙とかあっても良いと思う
だって癌呆のGMですよ?(笑
259255sage :2005/05/21(土) 02:01:46 ID:h6ZfT11c
OK、じゃぁ1を投下。
無理っぽかったらNGの方向でorz

<時間:放送直後>
「」=喋るセリフ
『』=文字書き

155 枷受けぬ者

Jr「ローグ殿」
♂ローグ「あ?なんだよ?」
Jr『先に行ってくれ』
♂ローグ『は?』
Jr『我は・・・ルイーナに行ってみる』
♂ローグ『あ?あそこは禁止・・・ああそうか』
Jr『うむ』
♂ローグ『お前ははめて無いんだったよな・・・』
Jr『あそこならひょっとすればエンペリウムもあるかもしれん。後で追いかける』
♂ローグ『解った、そう言う事なら止めねぇ』
Jr『アラーム殿を頼む』
♂ローグ『まった、これ持ってけ。何出るかわかんねぇけどな』
Jr『ん・・・すまんな』
♂ローグ『死ぬなよ、あいつが泣くからな』
Jr『無論、承知の上だ』

こうして、奇しくも秋奈の把握せぬジョーカーが行く。

<バフォJr 小青箱1個、クレンセントサイダー(Jrサイズ)所持>
<備考:首輪未所持のため秋菜側でのBAN不可能(位置把握も不可能?)>

<現在位置:国境都市アルデバラン南門の外(♂ローグPTと別行動開始)、目的地:ルイーナギルドMAP>
<♂ローグPT、取りあえず南から移動開始、目的地:プロ方面?>
<♀セージPT、新女王MAP周辺からプロ西方面を抜けゲフェンへ?>
260名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:06:45 ID:I9GMryQA
155 魔人

急所を外れていたとはいえ♀騎士の傷はいつその命を奪ってもおかしくない状態で、しかるべき処置をせねばもって数刻
先ほどのPTには薬師も未熟ながら聖職者も居た、彼らならばこの潰えそうな命を助けることが出来るかもしれない
だが、♀ハンターの罠を受けた彼らが健在である保障も無く一応は敵対関係になってしまったこともありすんなりと助力が頼めるとは思えない
それに♀騎士をこの状態で動かしてはそれこそその命を縮めることにもなりかねない
手段は一つだけある
ドッペルゲンガーとて癒しの術を行使することが出来る
だがそれは人のソレとは違い魔に属する者にしか効果を示さない
「…う、奴は?」
「逃げた」
「追わなければ……うっ!」
「動くな、動けば死が近づくだけだ」
「……自分の身体のことはよく判ってる、どのみち私は長くない。なら少しでもあいつを追うわ……」
と、ドッペルゲンガーを力無く振り払い立ち上がる
「どうしても追うのか?」
「ええ、あいつを殺せるなら他はなにも要らない、私の命すらもね……」
「その潰えそうな命、たった一つだけ繋ぎ止める方法があるとしたらどうする?」
ドッペルゲンガーは腹を括った
「だがその方法は人としての尊厳、誇りそういったもの全てを奪うであろう……それでも生きて戦いに身を投じることを望むか?」
ゆっくりとそしてしっかりと♀騎士は頷いた
半ば確信していたその応えに僅かに哀れみを浮かべツヴァイハンダーで器用に己の指先を切る
「啜れ。そうすれば貴公の命永らえることができよう、だがその時点で貴公は人ではなく魔と成る」
♀騎士の人としての本能が戸惑いを見せた、だがそれは一瞬ですぐに貪るようにその鮮血を啜り始めた

<♀騎士 DOP化>
<ドッペルゲンガー プチ衰弱>
261260sage :2005/05/21(土) 02:09:20 ID:I9GMryQA
おおう、俺リロード汁
ということで通し番号155→156でおながいします
262名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:10:17 ID:rorVaaHQ
157 犯罪者達の感性

バドスケと並んで歩いていた♀ローグが不意にしゃがみこんで地面に頬をこすり付ける。
「ん?」
「静かにっ!」
♀ローグの叱責に、慌てて口を紡ぐバドスケ。
「……どうやら人が歩いてるみたいだね。それも複数……二、三人って所か?」
そう言われてバドスケは表情を堅くするが、♀ローグはにまーっと笑う。
「ちょうどいい機会じゃないか。あんたここでそいつらと合流しなよ」
言葉は理解出来るが、内容が全く理解できない。
「なに? 何がどーなっていきなりそうなるんだ?」
♀ローグはばんばんとバドスケの背中を叩く。
「あんた、ここの世界で人探すんなら一人より二人でしょ? もしかしたらそのアラームって子かもしれないし、その子の事知ってるかもしれない。情報交換の機会は逃すべきじゃないと思わないかい?」
バドスケがぽかーんとしてる中、♀ローグは言う。
「幸い、ああ本当に運が良い事に私はまだそのアラームってのに会った事無いしね。ならこれ以上私と一緒に居る理由無いでしょうに」
「そ、そっか……まあ確かに。だけど俺はやっぱり……」
♀ローグがじろっと睨む。
「ま・ず・は・その子を見つけるのが最優先。違うかい? その後で皆殺しでもなんでも好きにすればいいさね。てかそうしなさい。あんた、自分の目の届かない所でその子が死んだら悔やんでも悔やみきれないだろ?」
躊躇するバドスケを♀ローグが後押ししてやる。
「だーい丈夫だって。んなあんたが誰殺したなんて誰も知りやしないんだから。それこそ話聞くまで私だって知らなかったんだし……そうだろ?」
バドスケは♀ローグの方を向いて頭を下げる。
「すまねぇ。本当に世話になった……でも最後に一つ、これだけ聞いていいか?」
「なんだい?」
「なんだってあんた俺を助けてくれたんだ? あんた……このゲームに乗ってるんだろ?」
真顔で聞くバドスケに♀ローグはからから笑う。
「だってあんた骨ばっかじゃん。血も吹き出さない相手なんて殺したっておもしろくもなんともないさね」
無言になるバドスケ。この人の言う事は何処まで本気で何処からが冗談なのか全くわからない。
相変わらず笑っている♀ローグを後に、バドスケは♀ローグの示した方角へと歩き出したのだった。

バドスケが行ってしまうと、♀ローグはその場に座って懐をあさる。
そこから取り出したのはパイプタバコと火打ち石。
器用に火打ち石を片手で鳴らしてパイプタバコに火を付ける。
「あ〜、生き返るね〜。なんかもー至福の時だね〜。もーずーっとこうしてるのも悪く無いね〜」
そして何をするでもなく、ぷかぷか浮かぶタバコの煙をいつまでも見続けていたのだった。

バドスケが歩き続けると、すぐにその人影は見つかった。
♀ローグと話していたおかげで、何故か心は安定を取り戻していた。
とにかくアラームを見つけよう、全てはそれからだ。
「おーい、そこの人達。攻撃の意志は無いから話を聞いてくれ〜」
バドスケが声をかけても、二人は既にバドスケに気付いていたのか驚いた様子は無かった。
「……そー思うんなら、まずその無駄に物騒な仮面なんとかしろ」
男がそう声をかけてくる。
「別にそれがお望みならかまわんが……あんまり変わらんぞ?」
そう言いながらアラーム仮面を外すバドスケ。素顔のがいこつが久しぶりに外気にさらされる。
「って中も仮面かよ!」
「ばっかやろう! これが素顔だ文句あるか!」
怒鳴り返しながら仮面を付け直す。
「アーチャースケルトン・バドスケだ。あんた達に聞きたい事があるんだが……」
隣に居た女が聞き返す。
「ああ、あんたあの時の……聞きたい事って何?」
少しづつ近づきながら話していたので、ここまで来るとその人間が確実に二人である事や彼らの衣服やらがはっきりとわかる。
♂プリーストと♀アサシンの二人だ。
♂プリーストは、見知ったような口振りのアサシンに訊ねる。
「ん? 知り合いか?」
♀アサシンは至極あっさりと言い放った。
「ほら、さっきノービス君殺した奴よ」

♂プリーストが凄まじい形相で襲いかかる。
バドスケは驚きのあまり、一目散にその場を逃げ去る。
逃がす気なぞ無いのか、とことんまで追いかけようとする♂プリーストだったが、突然その場にひっくり返る。
隣を走っていた♀アサシンが足をかけたらしい。
「いきなり何しやがる!」
♀アサシンはさっきと同じように平然とした顔で言う。
「あんた動かない方がいい。ヤバイ敵がその先に居たらあんたが一緒に居ると私も逃げられなくなる。偵察なら私が行くわよ」
♂プリーストが激昂して♀アサシンに言い放つ。
「ふざけんな! あいつだけは絶対逃がしゃしねえ!」
そう言って起きあがる所を、再度アサシンに突き飛ばされひっくり返る。
「そう? ノービス君は腹に致命的な一撃喰らっても、あいつを殺そうとはしなかったわよ」
♀アサシンの言葉に、♂プリーストは口を開けたまま何も言えなくなってしまった。
「大丈夫、私アサシンだけど殺さないようにするから。ほら、さっきの♀ローグだって殺さなかったんだし」
♂プリーストはその言葉に驚く。
「何!? なんだってまた……」
「ノービス君あんまり人殺し好きそうじゃなかったから、出来るだけ避けよっかなって思って……ダメかな?」
目を丸くする♂プリースト。
「ダメっていうか……それでお前大丈夫か? それでも勝てるのか?」
「とりあえず♀ローグには勝った。う〜ん、でもこの後もずーっとこれでやってて勝てるかどうかはわかんないかな。勝てなそうだったら逃げるけど、逃げ切れなかったら死んじゃうから、その時はごめん」
そう言うと♀アサシンは、突き飛ばされて座り込んでいる♂プリーストの眼前に自分の顔を近づける。
「私はさ、ノービス君の事良く知らないし、彼の遺志も全部わかるわけじゃない。だからさ、指示はあんたが出してよ。殺す相手も殺さない相手もあんたが決めて」
そして♂プリーストに手を差し伸べる。
「それが冷静な判断の元、出された指示かどうかぐらいは私が自分で判断するからさ。行動指針はお願いするわね」
♀アサシンにとって人の生き死にとは、朝の挨拶か何かと同じ程度の事でしか無いのであろう。
漠然とそんな事を考えながら♂プリーストは♀アサシンの手を取ったのだった。

(2レス分になります、よろしくです)
263名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:11:02 ID:rorVaaHQ
相変わらずパイプタバコをぷかぷかやってた♀ローグの元に、バドスケが猛ダッシュで戻ってきた。
「おやまあお帰り。出戻りかい?」
よっぽど疲れたのか、跪いて肩で息をするバドスケ。
そんなバドスケを見て、やっぱり笑い出す♀ローグ。
「あはははは、骨でもやっぱり疲れたりするもんなんだね〜」
そんな♀ローグをバドスケは睨み付ける。
「ばっかやろう何がバレないだ! いきなりしょっぱなからバレたじゃねーか!」
それを聞いた♀ローグは更に大笑いする。
「あーっはっはっは! そいつは運が無かったね〜。しかし、いきなり当り引くたーかなり笑えるよあんた」
全然悪いと思ってない模様。♀ローグをバドスケはジト目で見る。が、これ以上何を言っても無駄であろうとも思っていたので黙っている事にした。
♀ローグは立ち上がりながら、パイプタバコの灰を捨てて懐に収める。
「んで……付けられたねあんた。出てきなっ!」
♀ローグがバドスケの後方数メートルの位置に石を投げつける。
すると、その場所から♀アサシンが現われたのだ。

「あらら、バレちゃったか……あなた案外鋭い?」
♀アサシンは暢気にそんな事を言う。
そして対する♀ローグは、バドスケを横にどけながら、前に出る。
「あんただったのかい。こいつは……いいね、早速再戦といこうかい!」
一足飛びに♀アサシンの眼前に飛び込み、いつのまにか抜いていたダマスカスを振るう♀ローグ。
♀アサシンはそれをTCJで受け止める。
「……死にたいの?」
「やれるもんならやってみな!」
そして、左足で♀アサシンを蹴り上げる♀ローグ。
後ろに飛んで逃げようとする♀アサシンだったが、それをダマスカスでTCJを引っかけるようにしてうまく押さえ込み、ケリを当てる。
右足に蹴りを食らった♀アサシンは、予想以上の打撃の重さによろめく。
その隙を見逃さずに今度は右の拳を♀アサシンの顔面に叩き込む。
直後に踏み込んだ♀ローグの顔の真下からTCJを振り上げる♀アサシンだったが、これは♀ローグが♀アサシンから離れる事であっさりとかわされる。
『……こいつ冷静になってると凄い強い。やっぱさっき殺しとけばよかったかな〜』
♀アサシンはカタールを構えたまま動かない。
♀ローグも同じくダマスカスを眼前に構えた姿勢で動きを止める。
『さて、どうやって責めましょうかねぇ……当り一辺倒なやり方じゃ通用しなさそうだし』
二人共完全に動きを止めるが、すぐに同時に動き出す。
同時に右足、同時に左足、三歩目が双方の必殺圏内だ。

しゅっ

三歩目を踏み出すと同時に両者共更に間合いを詰めてからその武器を振るい、そしてその武器はどちらも何にも当りはしなかった。
間合いを詰めた勢いそのままに二人はすれ違い、すぐさま後ろを向く。

何かが落ちた音。
♀ローグはにまーっと笑った。
「これで貸し借り無しだね。まだやるかい?」
♀アサシンは後ろに束ねていた髪を肩口の所からばっさりと切り取られ、一緒に口元を覆っていたマスクも切り落とされていた。
そのまま無言で姿を消す♀アサシン。
♀ローグは油断無く武器を構えたままだったが、♀アサシンが完全にその姿を消すと、高笑いを始めた。
「はーっはっはー! ざまー無いねクソアサシンが! 見たかいバドスケ!? この私の強い所!」
バドスケは呆然としたまま答えた。
「すまねぇ。普通に全然見えなかった」
♀ローグは更に大笑い。
「そうかいそうかい、私が速すぎたかね〜。次からはあんたにも見えるようにびしーっと決めてやるから楽しみにしてなよ♪」
上機嫌のままでバドスケの側に行き、近くの腰掛けやすい石の上に座る。
「ん〜。なんか酒の一杯でも欲しい気分だよ。あんた持ってないかい?」
「あるわけねーだろ……くそっ、しかしこれじゃ俺も動き取れねぇな〜。あんなヤバイ奴居る事だし……」
バドスケの言葉にも♀ローグは機嫌を損ねる事無く、陽気に言った。
「ならいっそ将軍様の鎧でも着て、わしはすけるとんじぇねらるじゃー強いのじゃー、とでも言ってみるかい? どーせ骨の区別なんざ誰もつきゃしないからね〜あっはっはっは」
「てめー真面目に考えてねーだろ! 大体そんな将軍の鎧なんてもんGHにでも行かなきゃ手に入らねーだろうし……」
グラストヘイム、バドスケが度々旅の途中で立ち寄った場所である。
ふと懐かしさに立ち寄ってみたい気分にもなったが、このお気楽ローグの言葉を真に受けたと取られるのも癪だ。
「……って待てよ。そうだよ! この世界で行き先なんてあいつにも決められる訳ねーんだよ!」
「ん? どうしたい? 何か思いついたのかい?」
バドスケは♀ローグに向かって嬉々として話す。
「ほら! アラームがこの世界で、行き場所に困ったら何処行くかって考えたら、生まれ故郷の時計塔以外無ぇじゃん! そうだろ!」
バドスケの思いつきに、♀ローグは少し考えた後、大きく頷く。
「うん、そうだね。そういう考え方は良いよ。……いいじゃんいいじゃん、あんたもかなり冷静に物考えられるようになってきたね〜」
そうと決まればとばかりに、バドスケは北に向けて歩き出す。
「ありがとなローグ姐さん! 俺行くわ!」
一刻も早くそこに向かいたいらしいバドスケを、♀ローグは手を振って見送ったのだった。

ローグはバドスケを見送った後、バドスケとは逆の方角へ進路を決める。
「……ま、バドスケとやりあうのは最後でもいいさね」
バドスケとのやりとりは、♀ローグにとっても気分転換になったようだ。
♀アサシンにヤられた時は完全に喪失していた戦意も戻ってきた。
「うーっし、またバリバリ殺すとしますか♪」
そう言いながら、パイプタバコを吹かそうと懐に手を入れる♀ローグであった。

♂プリーストは既に戻った♀アサシンと共に北へと向かっていた。
戦闘内容の一部始終は聞いている。
別にフォローのつもりは無いが、マスクと長い後ろ髪の無くなった♀アサシンは以前にくらべてとっつき易く見えた。
そんな事を♂プリーストが考えていると、♀アサシンは懐からパイプタバコと火打ち石を取り出して片手で器用に火を付ける。
「ん? お前そんなもん持ってたのか?」
大きく息を吸い、煙を吸い込む♀アサシン。
「げほっ! ぶへっ! ……何よこれー! 全然おいしくないどころか煙いだけじゃなーい!」
「だったら吸うなよ。んなもん何処で見つけてきたんだ……」
パイプタバコを後ろ手に放り投げると、♀アサシンは言う。
「ローグからスった」
いきなりの言葉に吹き出す♂プリースト。
「良くもまあ戦闘中にそんな余裕あったもんだな……」
「別に、あいつ本気で殺り合う気無かったみたいだし……それにさ」
「ん?」
いたずらっ子のような顔になる♀アサシン。
「いっぱしのローグ様がスリの被害に遭うなんて最低じゃない?」
「お前……頭だけじゃなくて性格まで悪かったんだな」
「どーいう意味よそれっ!」


「あんのクソアサシン! ぜーーーーったいぶっ殺すっ!」

バドスケの事なぞあっという間に忘れ去った♀ローグは、♀アサシンが向かったと思われる北に進路を取り直すのだった。


<バドスケ、♀ローグと別れ時計塔へ>
<♀ローグ、♀アサシンを追って北へ>
<♂プリースト、♀アサシン、時計塔へ>
264名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:16:27 ID:KGwOYfP.
早速追加、情報更新させていただきました。
なるほどバフォJrなら首輪もへったくれもありませんね。
問題としては…
メンバー情報のところに書き加えたのですがひとり…。→ひとり…?にせざるをえなったことですw


GM秋奈は本気になればそれこそ冒頭のようにとんでもなさそうですが、
>>258氏の意見と同じく今までの功績の上にふんぞり返ってるものと思っています。
前スレのラスト埋め妄想にあった
『それは、神をも裂くモノとなって天に還るかもしれない。』
を実現したいところです。
265名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:20:34 ID:rorVaaHQ
危うく155話が三つになる所だったのはヒミツ。すんげータイミングだったよ今
……むう、こういうストーリーに全く関係しない話ばっかが脳内に宿る(´・ω・`)

私なりに♀ローグ、♀アサシンのキャラクター(人を快楽的に殺す、もしくは仕事として人を殺す人間が、平素はどういった生活をしているのか?)を考えて書いてみましたが、違和感はやはりあるでしょうか?
自身でも模索してる部分が多々あり、意見をお持ちの方からよろしければお話を聞いてみたいと思っております
266255sage :2005/05/21(土) 02:27:59 ID:h6ZfT11c
ちなみに、♀クルセのスチレ、♂ローグに渡したほうが流れ的にも・・・

<チラシの裏>
2、だった場合
秋菜、マーダーランキング発表
バドスケが殺しをした事を知ったアラーム黒化、マーダー転向
バドスケとぶつける・・・の流れ

3、だった場合
同じくマーダーランキング発表。
その後


秋菜「殺した人数が0の人はBANしちゃいますよ〜?
甘ったれてないでしっかり頑張ってくださいね〜あはははははははは!!!」→泥沼

</チラシの裏>
267名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 02:36:04 ID:KGwOYfP.
>>265さん
逆に最近の♀ローグをみてしっくりきているわたくし。
違和感は特に感じていません。

>>266さん
そうですね スチレを渡す、といった描写は今のところ無いようですが
完全に別行動になる前の話、としてどうにか入れられれば…。

い、1でよかった…。2もそれはかなり見てみたい気もしますけど
268255sage :2005/05/21(土) 03:18:43 ID:h6ZfT11c
番外 更なる狂気の宴

秋奈「さてと・・・いい加減なかよしちゃんがつるんでるのも飽きてきたし・・・」
♂GM「秋奈様、マイクです」
秋菜「ありがと」

黄ばみ
「こんにちわっ、GM秋菜です♪ここで臨時放送をお送りしまーす

名づけて、マーダーランキング〜!

今生き残っている中で果たしてTOPは誰の手に!?
一応もう死んじゃってる人もいれてありますからね〜。それじゃぁTOPから行って見よー

1位 男BSさん 6人!
男モンク、男Wiz、ヤファ、女アルケミ、女BS、女ハンターとかなりの実力者を
葬って堂々の1位です!おめでと〜ございます〜

第2位 女ハンターさん 5人!
男商人、男騎士、ペコペコ管理人2人、男アコ
罠を駆使してなかなかの好成績ですがBSさんにやられてしまいました〜残念!

第3位 女ローグさん、女モンクさん 3人!
ローグさんは女マジ、男GM、悪魔プリ、モンクさんは女アコ、女プリ、女シーフを倒してますね〜
ローグさんはまだ生存中ですので是非頑張ってくださいね〜

第4位 バドスケさん、女商人さん 2人!
バドスケさんはアリスさんと男ノービス、女商人さんは男ハンター、・・・えーと、ときらぐ主人公?を撃破!
商人さんは良い動きをしてくれると思ったんですが志し半ばにて潰える!残念!
バドスケさんはその分も頑張ってくださいね〜

第5位 深遠さん、女剣士さん、男Wizさん、女Wizさん、そして不肖この私GM秋菜 1人
それぞれ、男シーフ、ダンサー、バード、禿ちゃん、女ノービスを撃破!
しかし残念ながら前回の優勝者も、イズルートにて潰えました〜。
今回もなかなか面白い闘いが繰り広げられています!

・・・さて、そんな中まだ生き残ってる人達で半分以上撃破数0の人がいますねぇ・・・
ならばやる気ない人に気合を入れるべく、新ルール追加ですっ!


今より6時間後、次の定時放送までに殺した人数が0の人は
その場で即BANしちゃいますよ〜?
甘ったれてないでしっかり参加して頑張ってくださいね〜
あはははははははははははははははは!!!

以上!GM秋奈でしたっ!!」
269255sage :2005/05/21(土) 03:20:41 ID:h6ZfT11c
・・・と、3を番外として書いて見た
270名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 04:23:12 ID:jseh6yZg
しかし、ここまで生存キャラクターたちの掘り下げがあったりすると
早々と退場してしまったキャラ達の目立たなさがちと哀れか
271名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 06:44:19 ID:INtg7DMg
キャラクターが死んだ話に取り消し線付けときました
これで、ちょっとは死亡状況とかが分かり易くなる…かな?

>>270
序盤で死ぬキャラはどうしてもそうなってしまうのがリレーロワの悲しいところ
それでも掘り下げる手段があるとすれば
つ[三途の川シリーズ]

そういや結局♂アコと♀アコが知り合いだって設定生かされないまま死んでますね…
272名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 06:54:19 ID:J5GufgQE
まぁ、それはこのお話が終わって、次回以降の課題ですねぇ、と
人生初の寝落ちを経験した俺が言ってみる。
273名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 08:14:19 ID:J5GufgQE
何と言うか、ローグ一般普段何してるかっていう電波が来たので
文章に直して投下しときますね。
274名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 08:17:41 ID:J5GufgQE
 158 仕事


 一行は、再度迷宮の森の中を進んでいた。

「そういえばさ」
 子バフォに渡された簡単な地図を見ながら、先頭を進んでいる♂ローグに、♀アーチャーが声をかける。

「気になったんだけど…ローグって、普段どんなことしてるの?」
 なんていうか、アタシにはその辺の道端でごろごろしてるイメージしかないのよね、と続ける。

「…なんつーか、途轍もなく失礼な事いってねぇか?」
「でもねぇ…本当、判んないのよ。冒険者的な部分って皆同じだしね」

 男は、一度溜息を吐くと、立ち止まる。

「ま…確かに、周りからみりゃそんなもんだわな」
 そして、一言そう言ってから、更に続ける。

「ま、基本的にゃ『何でも屋』とか『便利屋』って思ってくれて間違いじゃねぇかな。
個人個人でやってる事はかなり違うし、一概にゃ言えねぇが…俺なんかは探し物とってきたり、商品運んだりってとこ。
まぁ、ギルドに属して上納してる限りは何やっても構わねぇってのが実際か。
中にゃ、他になーんもしねぇで芸術家の真似事なんてことばっかりやってる変わり者もいるしな」
「なるほどねぇ」

 納得したように、弓手は頷く。
 が、何か思い出したかのような顔をして、再び問いかけた。

「あー…でも、それならなんであんな色々知ってるの? あーゆうのって、本当は狩人の領分じゃ…」
 弓手は、その問いに♂ローグが一瞬ぎくりとした様な顔を浮かべたのを見逃さなかった。
 しかし、悪漢は弓手が更なる疑問の言葉を投げるより早く、表情を正すと返事を返していた。

 ローグは、好きな時に、嘘がつける。

「趣味だ」
「……」
 弓手が沈黙する。

「んだよ、趣味だっていってるだろ?」
「か、変わった趣味ね」
「よく言われるぜ」
 答えて、へっと笑う。
 そしてその返事に、憮然としながらも弓手は疑問を投げるのを止めた。

<♂ローグ一行、迷宮の森の中を進んでる最中>
275名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 09:58:59 ID:J2OB.CPM
レス番280の、♀騎士がDOP化する話はGM放送寸前の時間軸だよな・・・。
直後の放送で、求める仇が死んでいることを知る♀騎士。・・・うはー・・・かわいそすぎる。

で、結局255氏の話は、どっちが採用で、どっちが不採用?両方採用?どーしたらいいんだか。
混乱するから両方投下して判断してくれ〜は、やめてほしいと思う俺。自分で本筋にしたい話を決めて投下してくれ。
別のおもしろい話が投下されて、みんなの目がそっちに向けばどっちにするかっていう話も、
流されてそのままになる可能性が高い。今までもそういうのあった。
まとめをしている一人として、非常に困るのでやめてほしい。

個人的に「殺してない人はBANするよ」は、今首輪解除で動いてるPT達が次の放送までに、
目的を達成しないと死んでしまう、ということで。今のPTの場所や時間的に相当厳しいと思うし。
その上でこの目的を達成させる、しかも次回放送までに、となったらカナリ進行的に無理な話になる気がする。
これからの話の書き方次第(書き手次第ということだけど。)で、
いくらでも殺し合いには持っていけると思うから、そこまで無理に状況を作る必要があるのかな?と思う。
276名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 10:19:37 ID:J5GufgQE
志村ー、268は番外(NG)ー
277255sage :2005/05/21(土) 13:53:19 ID:h6ZfT11c
>>275
>>276の通り番外として書いた・・・っていうか番外って書いてあるのにorz
278名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 14:08:36 ID:J5GufgQE
間違いは誰にでもあるから余り気にしないよう…
279名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 15:27:20 ID:z4g2LLQU
とりあえず番外でも、NG話だったらNGとつけておいて欲しかったと思った俺
280名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 16:54:19 ID:zxZbrvPc
>>279
これから番外、じゃなくてNGって書くようにしましょう。そうしましょう。

前なんか画像云々いってたからwikiでUPできないかなーと思ったんだけど無理っぽいので、
画像あげられるBBS借りてきました。

ttp://b3.spline.tv/battleROyale/
281名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 17:53:23 ID:PRziOM6I
番外とNGは別物、番外はアナザーストーリー、NGはボツネタ
282名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 21:02:02 ID:J5GufgQE
こだわる必要なっしんぐ。
両方とも一括してNGとして扱いましょ
283名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 02:56:17 ID:qYhY9vvU
 集う者達〜詩人の場合

 痩せた詩人は、その放送を聴くなり、立ち止まった。
 それが告げている内容は、男の目的の喪失でもあった。

 即ち、アルデバラン前が禁止区域になり、アラームの名が未だ呼ばれていない、と言う事実である。

「……参った」
 呟き、詩人は天を仰ぐ。
 目指していた場所からは、既にアラームは移動してしまっているだろう。
 と、なれば彼がこのまま移動しても無意味だ。

 さて、どうしたものか。
 幾つかの可能性を思い浮かべながら、思案する。
 出来る限り冷静に。

 一、アラームは本当にアルデバランに向ったのだろうか?

 回答、情報の不足により現時点では不明。但し、最も確立が高いことは確かだ。

 二、アルデバランから離れたとして、何処に向うか?

 回答、恐らく、アルデバランからは離れるだろう。向うとすれば、禁止区域の少ない方。
    明確な根拠は無いが、そう考えるのが最も無理が無い気がする。

 三、ならば自分は何処に向うのが最適か?

「プロンテラ北、か」
 ぼそり、と呟いてみる。
 他に候補が無いわけでは無い。
 もし、アルデバランから離れたとすれば取るべき道は二つ。
 迷宮の森を抜けるか、彼が歩いている道を抜けるかのどちらかだ。

 しかしながら、一つの論拠が彼の脳裏にはあった。
 もしも、自分がアラームを連れていたとして。この峠道の様な場所を通るだろうか、という疑問への答えがそれだ。

「多分…通らない、な」
 今の様に自分ひとりで歩いているなら兎も角としてだ。
 連れがいると仮定すれば、多少なりとも慎重な行動を取るだろう。
 事実、こんな発見されやすい場所では、足手まといは格好の獲物でしかない。

 勿論、その結論は仮定から汲み上げた推測の域を出ない。
 結局のところ、今此処でアラームを待っていても、出会える確立は余り変わるまい。
 ただ、一点違いがあるとすれば。

「けど、賭ける価値はあるよな、きっと」

 自分で下した結論の方が、賭けを外した時の後悔は少ないだろう、と言うことだ。

(バドスケ 進路をプロ北に変更)
284名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 02:58:47 ID:qYhY9vvU
ナンバリング忘れ。 上のは159。

…しかし、珍しく静かですね。
まぁ、頑張って書き進めて行きましょう。
285名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 07:03:27 ID:G/fj/eKc
メンバー情報更新、追加しておきました。
書き手の皆さんは多分終盤にむけて投下するお話を練っている期間だと思われます。
投下が楽しみですね
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 09:06:59 ID:8RgWeKZI
投下する勇気を失っているだけなヘタレがここに。_| ̄|○|||
みんなをひきつける戦闘話とか、そういう案が全くでてこない・・・。
でてくるのは、今まで同様あっても無くても変わらない、それでいて人情話でもないという・・・。
なんかピンと来るまで、ROM+まとめ更新です。(^^;
287名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 09:12:10 ID:qYhY9vvU
拙いながら書き手をさせていただいてる身としては、
戦闘の話云々より、これから先のPTとかの動きとか描いた
『つなぎ』話の職人がもっと増えてくれると嬉しかったり。

さぁ、そこの貴方も傍目には目立たないかも知れないけど、
実はロワ全体を左右してる縁の下の力持ち…そういう役割、やってみませんか?
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 10:38:31 ID:puf/lj9I
悪魔プリの話がWIZぽんスレで出てたのでちょっと紹介してみる。

ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1086981015/571-577n
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 12:01:44 ID:SFvejh0w
今更言い出しにくくてずーっと黙っていたのですが…こっそり白状します。
♀アコを最初に書いた者です。
♀アコが♂アコにwisしようと考えたのは、
単に「同職だから」と、「聖職者なら(まだ)殺される確率も低いし仲間になってくれるかも」
というわけで知り合いというつもりで書いたわけではないですが…。
知り合い説出てきて、それも(・∀・)イイ!!ねと思ってまし…たorz
ちなみに♀アコのwis中断は、通じなかった(電話掛けてこの番号は現在〜(ry or ツーツー)だったわけではなく、
怖くなってやめた(電話で言うと番号の最後のひとつが押せずに受話器置いちゃう)
というつもりで書いてました。今更ですが_| ̄|○
ちなみにこれはあくまで私個人が当時書いた時にそう思っていただけなので現在の流れに石を投げるつもりはありません。


そしてどうでもいいんだけど、バフォJrカードをマフラーとかに装着した時の接尾語って、 オブ ローグ なんですよね。
…いや、なんとなく。ゲーム中でマフラーオブローグを見つけて感動したもので。
290名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 12:10:20 ID:qYhY9vvU
…何と言うか、場の雰囲気が硬いので、気分転換用の動画貼り付けていい?
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 12:28:53 ID:qYhY9vvU
…冷静になったら俺の駄レスでスレ消費しすぎてるから、暫く裏方回るわ…
うざったい真似してスマンかた…
292名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 15:45:58 ID:abVUf1Hc
そういえば♀クルセのスティレットって♀商人の所持品で毒が塗られっぱなしなんだよね
これは新しい疑心暗鬼の種になりえるかな?

…って思ったけどよく考えたら♀アチャが毒塗られてること知ってたねorz

>>286
連続で戦闘ばっかり続くのも読んでる側としても疲れますから
そういう話でキャラの掘り下げも出来ますし
適度にそういう話があると読み手としても書き手としてもありがたいです

>>291
どうせ好調に作品投下されれば1k行く前に終わりますから、3つや4つレス重ねたところで大丈夫でしょう
動画とか見て新しいネタ浮かぶ人も居るでしょうからどんどん投下してもいいと思います
293名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 15:50:08 ID:c0mGftHQ
今後の展開の読み合いと言うかにらめっこ状態になってるかも。
そんな中に行動方針決めちゃうのは恐縮ですが投下してみます。
294名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 15:50:30 ID:c0mGftHQ
160.虎中に入らずんば

「やはり、我々の行動範囲を着実に狭めてきているな」
間の抜けた音楽と共に放送が終わった後、♀セージが言った。
「これだけ範囲が狭くなると、他の奴らと出くわさないってのは難しいよなあ」
地図の禁止区域に×印をつけながら、♂アーチャーが応える。
「逃げ回ってないでさっさと殺しあえってことかしら?」
苦々しさをあらわにした口調で、♀ウィズ。
「それがあの女の狙いだろう。どうやら我々が協力し合っているのもお気に召さないらしい」
略式ながら死者のために祈りを捧げていた♀クルセが会話に加わる。
そんな会話をしつつ、筆談が行われていた。会話が筒抜けの可能性がある以上、重要なことは口に出すわけには行かない。
『まだゲフェンまでの道は塞がれていないな』
『でも一本道ってのが気にいらないわね』
『そうだな。次の放送次第では逃げ道が塞がれてしまうかも知れん』
確かにその通りだった。ゲフェンの門はもはや北側しか使えず、そこに至るルートも湖を通るしかない。入り組んだ地形と細い橋。そこが禁止区域になった場合、30分の猶予――あの忌々しい管理者が今までのルールを変えなければの話だが――があるとは言え、強行突破はあまりに分の悪い賭けとなる。
『道が開いてること自体が罠ってことは?』
ためらいがちに♂アーチャーが書いた言葉に、♀セージは素直に回答する。
『その可能性はある』
そして付け加えた。
『しかし、行かなければ』
全員が深く頷いた。


一方、♂プリは困っていた。
(まいったな……アルデバランは完全に塞がれちまった)
「ねえ、これからどうすんの? もうアルデバランは行けないみたいだけど」
立ち止まって考え始めた♂プリを見て、♀アサが声を掛けてくる。
♂プリはまたチェインの柄を使って地面に何やら描いていた。左上に三角の塔、右上には時計のついた建物、その下には城、さらに右下には狐。そしてそれぞれの横にはさっきも見た結晶の絵。♀アサにも、それが世界の4ヶ所に存在するギルド砦、そこに配置されているエンペリウムを指しているのだとわかった。
「俺たちが居るのは……まあ、だいたいこの辺か」
印が付いた場所は、プロンテラとゲフェンの中間あたりの地点、元の世界であればバッタ海岸と呼ばれる場所の南岸だ。
(道が塞がった以上、アルデバランのエンペリウムには手が出せない……どうすればいい?)
こつこつと地面を叩きながら考え込む♂プリ。しばらくそれを見ていた♀アサだが、やがて口を開いた。
「あのさ……すごく強いやつと戦うとき、あんたならどうする?」
「あ? 何だよいきなり」
考え事を中断された♂プリが不機嫌そうな声を出す。それを受け流しながら♀アサは言葉を続ける。
「別にさあ、相手と真正面から戦う必要は無いんだよね」
「……何の話だよ?」
「手でも足でも、眼でもいい。どっか弱そうなところを叩いてやれば、もうそいつは全力では戦えない。そうなったらこっちのもんさ」
ようやく♂プリにも話がわかってきた。
何もすべてのエンペリウムを破壊する必要は無い。いくつかが破壊されれば、この巨大な結界は維持できなくなる。♀アサはそう言いたいのだ。
「なるほどな。あとは向こうが自滅してくれるってわけか」
「そういうこと。さすが、察しがいいね」
♀アサは満足げに笑うと、地図のほうに視線を向ける。
「で、どこに向かうわけ?」
もう♂プリは地図上の一点を丸で囲んでいた。
「わかったよ。じゃ、行こうか」

<♀セージPT、ゲフェンへ向かう>
<♂プリPT、ブリトニア(ゲフェンギルドマップ)へ向かう>
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 15:54:26 ID:qYhY9vvU
つ ( ttp://gprime.net/video.php/nintendothemesacappella )

<オモイッキリスレチガイデスガ トリアエズ キブンテンカンニ ナレバ サイワイデス
アト、 ナイヨウカラ バッスイデ 「コノ オンガクハ イッシュノジッケンデス ヒロイココロデ タノシンデクダサイ」

ミサッ
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 16:29:07 ID:2ikq7E/U
161 変質

変わりゆく身体に細胞の一つ一つが悲鳴をあげていた
変わりゆく精神に神経の細部に至るまで苦痛に歪んでいた
抵抗する意思さえ放棄すればこの変異に身体か精神かのどちらかがすぐに耐えれなくなり早々に死という安息を得られるだろう
だが私はそれを拒否した
すでに仇である♀ハンターが死んだことは知っていた
けれどもまだ元凶であるGM秋菜が残っている
奴を殺さねば真の意味で仇を討ったことにはならない
(…きっとあいつはそんなこと望んではいないだろうけど、ね)
それを思うと少しだけ心が痛む
その痛みは変異する痛みとは違い消えることなく残り続けている
しかし、その痛みこそが騎士どころか人ですらなくなった私に残ったただ一つのモノだった
目を閉じれば思い出すあいつの顔、あいつの温もり……この思いがなければ私はきっと変異に耐えることは出来なかっただろう

<♀騎士 DOP化完了>
297名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 22:15:03 ID:G/fj/eKc
お話追加、メンバー情報更新完了です。

願わくばこれ以上の悲しい犠牲が出ませんように。
相手が相手なだけにそれは無理でしょうけれども、それでも。
298名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 22:42:00 ID:eRRoL4nE
そろそろ殺すのが惜しいキャラだけ残ってきたね
299名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/22(日) 22:46:46 ID:c0mGftHQ
でもだからこそ魅せる最期を迎えさせてやりたいという気持ちもある。
うーむ、ジレンマ。
300名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 01:02:42 ID:kjl.cLmg
162 二人の悪党

♀ローグは♀アサシンの行き先を読む。
「この北にあるもんって言ったらアルデバランぐらいだけど……禁止区域の事もあるしね〜……さてどうしたもんかね」
そもそも奴が北に向かう理由すらわからないのだ、正確な判断なぞ望むべくもない。
「ふん、それじゃ事実優先といくかね」
今の♀ローグが知りうる知識の中では、♀アサシンは北に向かっているという事だけだ。
奴の行動目的はマーダーの抹殺だ。いや、殺してはいないが。
「そいつが私を殺さないで、何か別の事をしている。そもそもあの手の手練れで、殺し屋稼業にどっぷりつかったタイプが殺しに乗らないってなどう考えてもおかしいわね、しかも複数人で行動してるみたいだし」
いくつかの予測は立つ。だが断定は出来ない。
「アルデバランに何かある? ……それは、皆殺し以上にこの状況を脱するに適した方法……って事?」
情報が少なすぎて考えがまとまらない。♀ローグは乱暴に自分の髪の毛を掻く。
「あーもう! いらいらするねぇ!」
♀ローグは気分転換とばかりにバックから青箱を取り出す。
「こういう時は派手にギャンブル! あっくまぷりちゃん♪ あんたの青箱に期待してるわよ〜♪」

ぱかっ

中に入ってる物を一目見た時、♀ローグの頭にふと、危険すぎるギャンブルが浮かんだ。
「……流石の私でも、こいつはねぇ……最後の切り札とでもしましょうか」
それを懐にしまうと、そこらに落ちている木の枝を拾う。
「さて、いつまでもうだうだやっててもしょうがないし……当るも八卦、当らぬも八卦ってね」
そう言うと枝を空中に放り投げる。
それはくるくる回って地面に落ちると、ちょうどとある名所を指していた。
♀ローグは感嘆の声をあげる。
「おやおや……なるほど、その手があったかい。確かにこれなら先回りにもなるしうってつけだね。いいわよいいわよ、行ってやろうじゃない……迷宮の森へ」

♀アーチャーは迷宮の森を抜けると安堵の吐息を漏らす。
「ふう、なんとか迷わないですんだわね」
♂ローグが不機嫌そうに言う。
「だから俺が覚えてるって言ったろ。そもそも通ったばっかじゃねえか。忘れる方がどうかしてるぜ」
「何よ〜。大体ね……」
♀アーチャーの言葉を♂ローグが制する。
「……待て。誰か居る」
そんな♂ローグに答える声は背後、上方から聞こえた。
「うん。ここよ、ここ」
ぎょっとなった一同が、入り口になってる石碑の上を見るとそこには♀ローグが座っていた。
すぐに♂ローグの後ろに隠れる♀アーチャーとアラーム。いい加減このPTでの動き方にも慣れてきたようだ。
そんな二人に、♂ローグは小声で言った。
「……俺が合図したら、二人共さっきの連中の所に向かって逃げろ。いいか、全力でだ。息が止まっても足は止めるんじゃねえぞ」
そして♂ローグが♀ローグに問いかける。
「ようご同業。俺達に何か用かい?」
♀ローグは座ったまま言う。
「おっどろいた、なんだってローグのあんたがそんな小娘引き連れてるんだい? 慰み者にするしちゃ趣味がえらく幅広すぎでないかい?」
♂ローグは心の中で毒づく。
『慰み者にされてるのは俺の方だ、クソッタレ』
「成り行きだよ」
実際口にはぶっきらぼうそうにそう呟いただけだが。
しかしそれを聞いた♀ローグは眉をひそめる。
「成り行き? ばっかじゃないのアンタ。そんな小娘なんざ盾にもなりゃしない。さっさと殺して次に行った方が楽に決まってるじゃない」
簡単に殺すという単語が出た事で、♀アーチャーとアラームは体を堅くする。
「知らねえな。俺のやる事をてめえが指図するんじゃねえよ」
取り付くしまも無い♂ローグの返答に、♀ローグはぴんと来たらしい。
「あ……あはは……もしかして……あんた騎士の真似事でもしてるつもりかい?」
「知らねえって言ってんだろクソ女!」
♂ローグの即答に、♀ローグは確信を持ったらしい。
「は、はははははは! こりゃおかしい、傑作だね! やっぱり男の子と生まれたからには女を守ってこそってかい? バーカ! あんたみたいなクゾ悪党にそんな真似似合うとでも思ってるのかい!」
♀ローグの言葉にも♂ローグは反応しない。
「バカね! 外道は外道らしくしてりゃいいんだよ! 敵の背後をつく、姿を隠して奇襲する、武器防具を剥ぎとってすっぱだかにする、そんな騎士様居てたまるかい! いや〜、片腹痛いたーこの事さね」
なおも言いたい放題の♀ローグに、♀アーチャーがキレた。
「ちょっとアンタ! 黙って聞いてれば言いたい放題言ってくれてさ! あんたにこいつの何がわかるのさ!?」
♂ローグの制止の手も振りきっての言葉だ。
それを聞いた♀ローグは更に大ウケする。
「あーっはっは! 大した調教っぷりだね! あんたその悪党面で女を口説くなんざよっぽどアコギな真似でもしたんじゃないのかい?」
その言葉に♀アーチャーは完全にキレた。
「ふっざけんじゃないわよこの年増! あんたみたいに世の中全部真っ黒みたいな生き方しか出来ない人と私達を一緒にしないでよね! こいつはね! 命がけで既に何人も助けてきてるのよ! ローグの全部が全部悪党なんて発想、ひねたバーサンの妄想の中だけにしてよね!」
♀アーチャーの怒声を、♂ローグの怒鳴り声が制する。
「バカヤロウ! あっさり乗せられてるんじゃねえ! いいから今のてめーの役割思い出しやがれ!」
言われて気付く♀アーチャー、♂ローグの後ろに居たはずの自分がいつのまにか♂ローグの隣にまで出てきてしまっていた。
「ご、ごめん……」
♂ローグは♀ローグから目を離さないまま♀アーチャーに言う。
「この女はゲームに乗ってる、間違いねぇ。その上でここまで生き延びて来たんだ……その意味を考えろ!」
♀ローグはゆらりと立ち上がる。
それを見た瞬間♂ローグは叫んだ。
「逃げろっ!」
♂ローグの言葉に、アラームと♀アーチャーはその場を走り去ろうとする。
♀ローグは石碑の上から飛び降りると、♂ローグに向かって短剣を振るう。
自身のツルギでそれを受け止めるが、短剣ならではの、素早い切り返しを繰り返して♀ローグは♂ローグを翻弄する。
そんな♂ローグの後ろから聞こえる音。

ずべっ

「アラーム!?」
そして背後から聞こえる♀アーチャーの悲鳴にも似た声。
『あんのクソチビ! よりにもよってここでボケかますかっ!?』
果たして♂ローグの予想通り、アラームは思いっきりすっころんでいた。
「アラーム! 早く起きて走って!」
♀アーチャーとは、少し距離が離れてるらしい。
なんとか今は♀ローグを押さえる事が出来ている。まだここで立ち上がれば間に合う。
♂ローグはそう計算していたが、後ろから聞こえてくる音は、起きあがって軽快に走り出す音とはまるで違う、地面を這いずるような音と♀アーチャーの青ざめたような声であった。
「アラーム足くじいたの!? ああっもう! 今から行くからね!」
『だー! お前まで戻ってくるんじゃねー!』
そんな悲鳴を心で上げる♂ローグ。口を開いてる余裕すら無いのが口惜しい。
心が千々に乱れる♂ローグ。そんな隙を♀ローグが見逃すはずもない。
「ぬるいのよアンタ!」
手を狙った♀ローグの一撃をかわしそこねて、手の甲に傷を負う♂ローグ。危うくツルギを落してしまう所であった。
それと同時に♂ローグの横をすり抜け、♀ローグは戻ってきた♀アーチャーへと向かう。
「え? え? うそ嘘ーーーっ!!」
慌てて回れ右して逃げ出す♀アーチャー。
だが、既に走り出していて勢いのついている♀ローグはすぐに♀アーチャーに追いつく。
「おばさんすらーっしゅ♪」
嫌味満載かつ、ちょっとキュートにを演出しながらの♀ローグの一撃は、確実に♀アーチャーの命を奪うに足る攻撃であった。
「わっ! わわっ!」
慌ててすぐ隣の木を掴んで、急ブレーキをかける♀アーチャー。
それが幸いしたのか、なんとかその一撃はかわす事が出来たが、更なる問題が発生する。
「うっそー! なんで何がどーしてここに崖があるのよー!」
おっそろしく勾配のきつい斜面、いわゆる崖が♀アーチャーの更なる逃げ道の先にあったのだ。
「さて、おばさんぶれーどでトドメね♪」
根に持っているのか、おばさんを連呼する♀ローグ。
そこに♂ローグの声が響く。
「崖に飛べ!」
問い返す暇も無い。♀アーチャーはその声に、躊躇無く崖を飛び降り、滑り落ちていった。
(2レス分になります、引き続き162話をお楽しみ下さいませ……_| ̄|○)
301名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 01:04:29 ID:kjl.cLmg
♀ローグは後を追っても、怪我をせずに斜面を降りきる自信はあった。
だが……
「へ〜。案外信用あるじゃないアンタ。でも、奇襲の機会を潰してまで助けたい子なのかいあれ?」
♂ローグは♀ローグの前に立ち、一足飛びに飛びかかれる間合いを維持しつつ、♀ローグの出方を待っていた。
先ほどから♂ローグは一切♀ローグの言葉に反論しない。
一々もっともだと肯いているだけの話で、別段腹も立たない。
♀ローグはそんな♂ローグの様子が気に食わないのか、機嫌悪そうにその場を走り去ろうとする。
すぐさま追撃に入る♂ローグ。その進む先が予想出来ただけに、放っておく事も出来なかったのだ。
そして♀ローグがその目的地にたどり着く直前に♀ローグを攻撃範囲内に捉え、ツルギを横凪ぎに振るう。
♀ローグはそれをしゃがんでかわすが、♂ローグはすぐに今度は逆側からツルギを横凪ぎに振るって頭を下げたローグを狙う。
『切り返しが早いっ!?』
♀ローグは予想外の♂ローグの攻撃精度にダマスカスでそれを受け止める事しか出来なかった。
それを♂ローグは力押しで押すのではなく、軽くジャンプして体を宙に浮かし、かみ合ったツルギとダマスカスを起点に両腕の力だけでツルギを振るって体を入れ替え、♀ローグの目的地に一足早くたどり着いたのだ。
「アラーム! 動けるか!?」
そこでは、アラームが涙目になったままうずくまっていたのだった。
「えぐ……足が動かない……うぅっ……ご、ごめんなさぁい」
かなり怪我はひどいらしい。
「ええい鬱陶しいから泣くな! ……こーすりゃ問題ねーだろ!」
こちらを伺う♀ローグに♂ローグは両手で持ったありったけの砂を叩きつけると、一挙動でアラームをおんぶして、その場から一目散に逃げ出したのだった。

「しつこいんだてめーはよ!」
♀ローグは張り付くように♂ローグの隣を走る。
「ははっ! そのままかわしてみな!」
♀ローグのダマスカスが♂ローグを切り裂く。
♂ローグは防戦に徹して一切手を出さないが、♀ローグは走りながら♂ローグの前後左右から好き放題攻撃をしかけてくる。
しかもそれは致命的な一撃になりそうな攻撃ではなく、四肢を狙った攻撃ばかりでだ。
見る見る間に全身を切り刻まれる♂ローグ。だが、♂ローグの走る速度は決して落ちなかった。
『くそっ! なんて用心深いんだコイツ! カウンター狙う事さえできねえじゃねえか!』
大振りを期待しての防戦であったが、♀ローグは♂ローグが考えている以上に狡猾であった。
決してアラームは狙わない。わざわざやっかいな敵が弱くなってくれてるのに、その原因を取り除いたりはしないのである。
アラームは♂ローグにおんぶされながら♂ローグが切り刻まれる様を延々見続ける事となっていた。
「あぁ……お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
自分の失敗のせいで♂ローグがこんな目に遭ってるのだ。そして激しい自責と後悔の念に苛まれながらもアラームには何をする事も出来ないのだ。
「お願いします! おにいちゃんを殺さないで! お願いしますっ! お兄ちゃんが死んじゃうよっ!」
わけもわからなくなりそう叫ぶアラーム。
そして今度は♂ローグの背中の上でじたばたと動き出す。
「こ、こらバカ喚くな! 動くな!」
「降ろしてお兄ちゃん! 私はいいからお兄ちゃん死なないでっ!」
「いいから黙ってそこで……」
そんな隙を♀ローグは見逃さない。
しかし、それは♂ローグも同様であった。
『来たなこの野郎!』
♀ローグのダマスカスが♂ローグの首筋に迫る。だが、そのタイミングさえ読めればどんなに体勢がわるくともよけるだけなら可能だ。
ぎりぎりのタイミングでハイドをしかけ、ダマスカスをやり過ごすと♂ローグは片手でツルギを突き上げる。
♀ローグは万全の体勢でそれをかわす事が出来るとふんで、ハイドを仕掛けるのを見送ったが、直後背筋に悪寒が走りその場からバックステップで大きく飛び下がる。
♂ローグは、逆の腕でスチールレートを振るっていたのだ。♀ローグの足めがけて。
いつのまにやら、♀クルセが持っていたスチールレートを拝借していたらしい。
『クソッタレ! なんて勘の良い奴だ!』
♀ローグは少し離れた場所で、ダマスカスを目線に構える。
♂ローグは切り札をあっさりとかわされ、正直万策尽きていた。
立ち止まって♀ローグとにらみ合う♂ローグ。
アラームは♂ローグの背中で泣きながら謝り続けていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい、私のせいでお兄ちゃんが……ごめんなさい」
♂ローグは目線を♀ローグに向けたまま言う。
「あのなアラーム。俺はお前に頼まれたからこんな真似してんじゃねぇ。こりゃ俺の意地だ。だから謝る事ぁねえのさ」
「で、でも! お兄ちゃんこんなに血が出てる! お兄ちゃん死んじゃうよ! そんなのヤだよぅ!!」
既に会話になって無い気がする♂ローグだったが、これ以上騒がれてはたまらんとばかりにぴしゃっと言う。
「いいからお前はそこで黙って見てろ。今から俺が鬼みたいに強いって所見せてやるからよ」
息が荒い、全身が痛くてたまらない、そろそろ出血による影響も出始める頃だ。
逃げ回りながら、なんとか利用できる地形は無いものかと探し続けていたのだが、そんな都合の良い物も見つけられなかった。
『万事休す……なんだけどな〜。なんだって俺は諦めてねぇんだろ?』
おそらく以前の自分がこの状況になっていたらあっさりと負けを認めていたであろう。
しかし、今はまるでそんな気になれない。
こんな事を考えている間も、僅かな望みを賭けて♀ローグに挑む策を探し続けている。
『……俺は変わった? 俺は変わらない? ……くそっ、わかんねーよ! 俺にもわかんねーんだよ!』
真正面から飛び込んでくる♀ローグ。
♂ローグは既に充分弱っている。さっきのスチールレートを当てられなかったのが何よりの証拠だ。
それでも、とツルギを構える♂ローグ。
つっこみ所満載の声が聞こえたのはその時だった。

「てめえ! 俺のアラームに何してくれてんだーーーーーーーー!!」
(に、2レス分で収まらなかった……更に後もう1レス続きます_| ̄|○)
302名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 01:04:48 ID:kjl.cLmg
横合いからそう叫びながら飛び込んで来た者は、横殴りにマンドリンを振るう。
♀ローグはそれをしゃがんでかわしながらダマスカスをそいつの胴に突き立てるが、そいつは全く動じずに♀ローグの顔面に頭突きをかます。
「バドスケさん!?」
アラームの声が聞こえる。
その一撃で一瞬怯んだ♀ローグの脳天にバドスケはマンドリンを振り下ろす。
『ぐうっ! あのクソプリにどつかれた傷っ!』
♀ローグの頭頂が大きく割け、血しぶきが舞う。
それでほぼ動きを止めた♀ローグだったが、そこにバドスケはとどめのマンドリンを同じく頭頂に向けて叩き込んだのだった。

♀ローグを見下ろすバドスケ。
「なんでだよ……なんだってこんな事すんだよローグ姐さん!」
♀ローグは俯せに倒れて身動き一つしない。
「あんたはさ! やれば良い人出来るじゃねーか! 俺あんたに助けてもらったじゃねーか! なのになんでこんな事を!」
微かに♀ローグの声が聞こえてくる。
「……クソクラエよ」
バドスケの目に涙が浮かぶ。
「ばっかやろーーーーーー!!」
♀ローグはそれ以後、全く動かなくなった。

バドスケは二人を促すとその場を離れる。
これ以上♀ローグの姿を見ていたくないというバドスケの言葉に、♂ローグもアラームも黙ってそれに従った。
少し離れた場所で、不意に♂ローグがしゃがみ込む。
「お兄ちゃん!?」
アラームが駆け寄るのを片手で制する♂ローグ。
だが、バドスケも立ち止まると、バッグから赤ポーションを取り出す。
「確かに傷の手当てはした方がいいな。おら、俺がやってやるから痛い所言え」
♂ローグは吐き捨てるように言った。
「何処もかしこも痛ぇーんだよ。あー! くそっ! なんだって俺は好き好んでこんな貧乏くじ引いてるんだちくしょうめ!」
それを見て、バドスケは心配するアラームに言う。
「とりあえず、命に別状は無さそうだ。ああ、それとアラーム……」
「ん?」
「挨拶がまだだったな。久しぶり、元気だったか?」
アラームはまだ♂ローグが心配だったが、バドスケに会えた事は嬉しい、この上無く嬉しい事であったので、笑みを見せる事が出来た。
「うん! ひさしぶりですバドスケさん! 私は元気でしたよ!」

バドスケのマンドリン二撃目を喰らった♀ローグは、最早これまでと覚悟を決めた。
『よりにもよってバドスケとはね……あ〜、やっぱり神様は私が嫌いなんだろうねぇ』
俯せに倒れ伏す♀ローグ。度重なる脳への強い衝撃は♀ローグの運動神経を麻痺させていたが、それでも強靱な意志の力で体を動かす。
『早々に使うハメになるたー思わなかったわよ……色々と失う事になりそうだけど……』
青箱から出た切り札。使うことを躊躇していたそれを♀ローグは自らの額に貼り付ける。
「なんでこんな事を!」
バドスケの声が微かに聞こえる。
「……クソクラエよ」

♀ローグが気が付いた時には、既に周囲には誰も残っていなかった。
四肢の動きをチェックすると、全て良好。それらを確認した後で立ち上がる♀ローグ。
ふと、視界を覆う一枚の札が目に入った。
「ふん、返魂の札とはね。いきなり人間辞める事になるなんざ、やっぱり日頃の行いだね〜」
そう言って一人で笑う♀ローグ。
「さて、事ここに至った以上やんなきゃなんないわね〜……一世一代の大博打!」
そう言うとダマスカスを取り出して自らの首輪に当て、一気にそれを切り裂いた。
♀ローグも♀ノービス一刀両断の件で死体は爆発せずの可能性に気付いてはいたのだ。
そして返魂の札を使用した今の♀ローグは既に生者では無かった。


……爆音はしなかった。


首輪を投げ捨てると、♀ローグは大きく高笑いを上げる。
開放感と高揚感、それらが一緒くたになって♀ローグは飽きる事無く高笑いを続けるのであった。

<♀ローグ、首輪から解放>
<♂ローグ&アラーム、バドスケと合流>
<♂ローグ、全身に切り傷>
<♀アーチャー、離脱>
303286sage :2005/05/23(月) 01:26:07 ID:K2NEGnsw
292氏
そういっていただけると、少しまたやる気が出ます。
また、あんまり書かれていないキャラを探して書こうかとおもいますが。
そういや自分が書いた話って、戦闘とかから程遠いから当たり前なんだけど。
誰も死なないんだよな・・・。ま、いっか・・・。そういう電波しか受信しないんだから・・・orz
304名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 02:57:21 ID:oGyBuKWM
163 かくして老狐は死に若獅子は野を駆ける

(肉体か精神の何れかがもたなかったか……)
何度かの痙攣の果てにぴくりとも動かなくなった♀騎士の姿にドッペルゲンガーはそんな感想を抱く
だがやおら立ち上がった♀騎士はそれが間違った感想であることを示す、その瞳は紛れもなく魔族のソレであったからだ
立ち上がった♀騎士の手がその首に巻きついた首輪を気だるげに掴む
「っ!!」
ドッペルゲンガーは戦慄した
魔族の本質として束縛を嫌う、魔族として生まれ変ったばかりの♀騎士がその本能に従わない道理は無く
そして抵抗する道理も無い
元々騎士として鍛錬していたものに加えて魔族、それも魔王の血による膂力の前に首輪はあっさりと引きちぎられる
だが、それによる爆発など起こらなかった
「何?……ふふふふふ……はははははははは……そうか、そういうことか」
ドッペルゲンガーの首に嵌められたそれとは違い♀騎士の首に嵌められたものは"人"である♀騎士を束縛する物
ならば"魔"である♀騎士を束縛する道理は無い
「さて、我が娘よ。貴様の望みは何だ?」
一般に魔族は子を生さない、その血より生じた眷属全てを子と称する。だからこそこの呼称はあながち間違いではなかった
「…GM秋菜の……死を」
暗く低く底冷えのするような声音で今の己の心を支配する願望をそのまま言葉にする
ドッペルゲンガーは満足したように頷く、魔族は本能に忠実である生まれ出でて間もないこの娘であればそれを愚直なまでに通すであろう
「ならば我が存在は足枷にしかならぬな」
首輪により力は抑えられその位置行動に至るまでトレースされているだろう
魔王と称される男にとってはこれ以上無いくらいの屈辱である
「我が血肉を糧とし汝の力と成すが良い、これが父として娘たる貴様に出来るただ一つの事だ」
言うが早いか手にしたツヴァイハンダーを己の身体に突き立てる
その鮮血は♀騎士に降り注いだ

<DOP 死亡>
<♀騎士 首輪より開放 ツヴァイハンダー他獲得(?)>
305名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 05:03:07 ID:C5vPzgi2
お話、メンバー情報更新いたしました。
ついに首輪を安全に外す者が出てきましたね。

もっとも、2人とも人ならざるものになってしまいましたが…如何に。
306名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 11:00:13 ID:nZNf6SRA
164 とても、残念です

『我が血肉を糧とし汝の力と成すが良い、これが父として娘たる貴様に出来るただ一つの事だ』
そして、ドッペルゲンガーの生存を示す光点は消えた。

「今回の参加者達は、ちょっと切れ者を集めすぎちゃいましたかねぇ」
放送後の各参加者達の動向を楽しんで見ていた所で聞こえてきた会話が示す結果とは。
その力を受け継いだ「娘」は、首輪の呪いによる能力制御からも開放されGM秋菜に匹敵する力を持っていた。
「悠久の時を超えてきたドッペルゲンガー。その膨大な時の蓄積による戦闘経験と強大な魔力。そして、何より恐ろしいのは人の身を遥かに越える身体能力、か」
戦力バランスが崩れすぎる。
これではせっかくのゲームが盛り上がらないではないか。
「必要なのは血と暴力。殺し、殺され、信用と裏切り、果ての見えない絶望空間こそが至上命題。最強なんていらないんです」
しかし事ここに至って、イレギュラーの発生にGM秋菜は焦っていない。
何故なら予備の首輪はいくらでもあり、不意を付く手段など数えるまでもない。
「はぁ。ゲームへの干渉はこれで2回目ですか。ルール違反ですが、やむを得ませんねぇ」
パチンと指をならし、捨て駒となる♂GMを呼び寄せる。
「人数も少なくなってきましたし、一人や二人作業員が死んだところで問題はないでしょう」
問題なのは、DOP化した♀騎士の戦闘能力だ。
DOPとしての各種異能、強大な魔力、尋常でない膂力を得た所で、♀騎士程度では脅威になり得ない。
魔を倒すは人であるが故に、今残っている参加者でも武装しだいでは彼女を打倒する事も可能であろう。
だが千年、あるいはそれ以上。
人と比べるまでも無い長い時を戦場で過ごしたのだ。
真に脅威なのはその戦闘経験。
膨大なそれは驚異的な先読み能力を、生き抜いてきた自信は不屈の闘志を与えるだろう。
「経験値が♀騎士さんのままだったなら、手加減して戦って首輪を嵌める事も出来るでしょう。でもDOPの経験値を引き継いでるとなると…」
クラい、ワライが。
「殺してしまうかも、しれませんね」
GMの中にあってその力は最上級。
全力で戦える相手などそうはいないし、そもそも基本的に職務は戦闘ではないのだ。
「今回の参加者は切れ者揃いですね。本当に、楽しいくらいに」
久々の全力戦闘への期待がゲームへの干渉を決める。
「わざわざ私自らゲームに干渉するだなんて」
万が一のための保険にGM2名を引き連れて。
「とても、とても残念です」

<GM秋菜 DOP化した♀騎士の処罰(首輪嵌めor殺害)に動き出す>
<GM作業員2名 秋菜に連れ出される>
307名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 18:43:37 ID:K2NEGnsw
なんか、ドラゴンボール現象が起きそうなカンジだなぁ。
強いキャラをだして緊迫感をだし、倒すためにさらに強くする。際限なくつづく。
な、なんか先行きが危ぶまれる・・・
308名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 19:24:29 ID:.kNsLWLQ
何かと理由をつけて弱くしてしまえばいいだけの話である
309名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 20:15:53 ID:nZNf6SRA
というかあれだ、
GM勢力と能力制限無しDOPの共倒れ計画だったんだよ!!
ナンダッテー?!
310名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/23(月) 23:42:59 ID:yNTLXjV.
これどう続き書けばいいんだろ、わからぬw
311名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 00:03:00 ID:9W6MAAsY
こう、次につながりやすい話を書くとか、バランスを考えるとか。
あんまり考えないものなんかなー?考える必要ないのかー?考えなくてもなんとかなる、なのかー?
そういうの気にしてるオレが、無駄なことしてるんかな?少数派?
312名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 00:24:14 ID:UR41bVLw
やばそうだと思ったら方向修正するように書けばいいんでない。
あっちこっち転がるのもリレー小説ならではなんだし。

まあ次書きやすいように考えたほうが停滞とかしにくいので、
できるならその方がいいというのは確かだろうけど。
313名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 00:24:44 ID:Tcvp8PVY
 ま か せ ろ !
なんとか書いてみるぜ!
半ば以上ネタだけどなっ!

NGの方向で話し進めるのなら私は反対はしないですが
314名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 01:33:13 ID:fz5gSceY
先が見えるストーリーの、
斜め先を行くストーリーが展開されるのが面白いのではっ
315名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 02:32:29 ID:Tcvp8PVY
例外? 番外? ミドガッツギリギリ!! ぶっちぎりの凄い奴ら!

♀騎士はDOPの鮮血にまみれたまま、その場から歩を進める。
行き先はわからない。だが、その歩みの先には確実にGM秋菜が居ると確信していた。
そんな♀騎士の前に殺気を漲らせて立ったのはGMでは無く、♂BSであった。
無言で♀騎士を見る♂BS、対する♀騎士はわずらわしそうに腕を振る。
「貴様に用は無い。失せろ……と、口で言ってわかる類の輩ではなさそうだな」
不意に♂BSの背後から声が聞こえる。
「きゃははっ、そうですよーん。そのBS君はわ・た・し・の・み・か・たーーーーー!?」
そう言いながらGM秋菜が配下を二人従え現われたのだが、その姿を見るなり♂BSがGM達へと襲いかかった。
「えー! えー! うそー! GMには逆らわないようにしておいたのにー!?」
即座にGM秋菜を守るべく二人のGMが立ちはだかり、♂BSの斧をそれぞれが手に持った剣で受け止める。
二本の剣にて♂BS一人の膂力を支えるのだ。流石の♂BSもその斧を振り切る事は出来ず、それ以上の前進は阻まれた。
♀騎士は、全開HFを放つ。
GM二人と♂BSがその効果範囲に居たため、HFの力で動きが止まった。
その隙に三人をすり抜け、一気にGM秋菜を目指す♀騎士であったが、それはいきなり振り返って斧を振るった♂BSに阻まれる。
自らのHFにさして影響を受けない事もさる事ながら、その意志の感じられない行動理念に♀騎士は舌打ちする。
「見境無しか……ならば押し通るまでっ!」
そう叫んだ♀騎士の頭上を一匹のペコが飛び越える。
「我こそは深淵の騎士なり! GM秋菜! ここで会ったが百年目! 先日の借り返させてもらうっ!」
名乗りを上げながらペコに乗って斬りかかるは深淵の騎士子だ。
折れた大剣を振り下ろし、GM秋菜はそれをバルムンで受け止める。
「懲りない子ね〜。この間より弱くなってるあなたがどうやって私に勝つのよ〜♪」
「黙れ下衆めが! 友の無念、今こそ晴らしてくれんっ!」
そんな深淵の騎士子の後ろから動けるようになったGMが一人斬りかかってくる。
深淵の騎士子はその剣をペコ捌きだけでやり過ごすと次に斬りかかって来た者に対する。
いつの間にか、♀騎士をもう一人のGMに押しつけた♂BSが斧を片手に襲いかかってくる。
「ぬうっ! 貴様もコヤツめの手先か!」
すれ違いざまに二人は剣と斧を振るう。
深淵の騎士子の左腕が軽く割け、同じく♂BSの左腕にも刀がかするが、♂BSは無傷であった。
「ふん、その程度の小細工! この深淵の騎士には通用せぬわっ!」
深淵の騎士子は折れた剣に闇を込める。そして、一瞬余所を見た後、すぐにペコを巡らせ♂BSに向かう。
♂BSはその体に似合わぬ俊敏さで前後左右に動き深淵の騎士子を惑わすが、深淵の騎士子はその進路の全てをペコに任せる。
ペコは動物的感覚で♂BSの動きを見切ると迷うこと無く♂BSを捉えられるラインを確保、そこに沿って走り抜ける。
「愚か者が! 貴様ごときが我が怒りの前に立ちはだかるなぞ笑止なりっ!」
深淵の騎士子の闇をまとった剣は♂BSの腕を捉え、♂BSの武器が大きく宙を舞う。
ちょうどそのタイミングで一騎の黒馬が駆けてくる。
黒馬は♂BSの頭上をまたぐように飛び越え、その騎手は宙を舞うブラッドアックスをその手に取る。
「おっしゃーーーーーー!! 武器げーーーーーーっつ!」
見事な連携に深淵の騎士子は喝采を上げる。
「良くやった薬師! そやつは貴様に……」
ブラッドアックスを♂ケミが手にした瞬間、その魔力が♂ケミ、そしてその乗馬である黒馬に漲る。
「こらうまっ! お前何処まで行く気だ〜〜〜〜〜…………」
「ぶひひんっ!? ぶっひひいいいぃぃぃ…………」
深淵の騎士子は、戦闘の最中ながら、一瞬完全に行動が止まる。
「任せるぞ…………ってこら貴様ー! 怨敵を前にして敵前逃亡かーーーー!?」
そのまま何処までも走り続ける黒馬、そして遠くから聞こえる♂ケミの悲鳴。
「……おーねーがーいーだーれーかーとーめーてー………………」
武器を奪われた♂BSであったが、構わずその場にて気を高める。
「AR! OT! WP! MP!」
そして力漲る右腕を握りしめ、一切戦闘に関わろうとしていないGM秋菜に狙いをつける。
頭痛の止まらない深淵の騎士子。だが、そこら中敵だらけのこの中ではのんびりしてる暇は無い。
「ええい、ならば一人でやるまでだ!」
♀騎士は二人のGMを相手に戦っている。
その内の一人を深淵の騎士子が受け持つ。そして♀騎士を怒鳴りつける。
「貴様っ! いつの間にそうなった!? DOP殿はどうされたか!?」
♀騎士は眼前の敵にフロストダイバーを決めながら答える。
「死んだ。今は私がDOPだ」
簡潔すぎる言葉は、時に誤解を生む。
「なんだと!? DOP殿は貴様を気にされておったのだぞ! それを殺したというのか!」
鍔迫り合いをしていたGMを蹴倒すと、深淵の騎士子は♀騎士に袈裟懸けに斬りかかる。
それを体全体を左に揺らす事でかわすと、下から剣を突き上げる♀騎士。
頭部を狙ったその一撃を、深淵の騎士子は顔をよじってかわし、下から剣を振り上げて♀騎士の剣を大きく上に跳ね上げる。
「貴様はそれでも人間かーーー!!」
片手で剣を持ち、残った手で♀騎士を殴りつける深淵の騎士子。
それを頭を下げる事で、額で受け止める♀騎士。
「話を聞け! これは……」
斬り合う二人に、同時にGMが二人それぞれに斬りかかる。
『邪魔だっ!』
肩を狙うGMの攻撃を、深淵の騎士子は背後から全力で振り回した剣で払い落す。
首を狙うGMの攻撃を、♀騎士は器用に剣の腹を足で蹴り飛ばして受け流す。
そして二人同時に剣を振るう。
GMも剣の技術は卓越していた、だが、深淵の騎士子は♀騎士が相手しているGMに、そして♀騎士は深淵の騎士子が相手しているGMに斬りかかる事までは予測出来なかったようだ。
予想外の場所からの一撃に二人のGMは思わぬ深手を負ってしまった。
そして♀騎士が言う。
「だから聞け! これはDOP殿の御意志だ!」
「ふざけるな! 貴様ごとき人間にその力の全てを託すなぞ、DOP殿ほどの者がなさる事とは到底思えぬわ!」
深手を負った二人のGMは、しかし戦意を失う事無く剣を構える。
そのGMの姿勢に、二人は揃ってGMへの態度を改めた。
折れた剣を構えて深淵の騎士子が言う。
「ほほう、GMにしては良い根性だな」
大剣を構えた♀騎士は言う。
「バカかお前は。精神を操られておるだけだろう……せめてもの情けだ。戦士として、手加減抜きで葬ってやろう」
深淵の騎士子はぶすーっとして♀騎士を見るが、♀騎士は無視して力を放つ。
「HF!」
その範囲、魔力共に人間の物とはとても思えないハンマーフォールは的確に二人のGMだけを捉えていた。
そして深淵の騎士子が踏み込み、二人をまとめて吹き飛ばす。
「BDS!」
ブランディッシュスピアによって吹っ飛んだ二人、そこに、深淵の騎士子、そして♀騎士がそれぞれ飛び込む。
『騎士をなめるなーーーー!!』
同時にそう叫び、一刀でその首を刎ねたのだった。

(こーんなアホネタで2レスかよっ! ……とか言わないでくれ_| ̄|○)
316名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 02:32:59 ID:Tcvp8PVY
♂BSの拳は、GM秋菜が唱えた三枚のアイスウォールに阻まれていた。
「も〜。BS君ってば、そーやってがっついてると女の子にも・て・な・い・ぞ♪」
雄叫びを上げる♂BS、叩きつけた拳に更に力を入れてアイスウォールを貫く。
そのまま一直線にGM秋菜を目指すが、既にGM秋菜は別の術を唱え終えている。
「すっとーむがっすとー♪」
そして♂BSが何をする間も無くすぐ次の術の詠唱に入る。
氷結化した相手にはJT、ユピテルサンダーが効果的な事を良くしっているのだ。
だが、♂BSは吹き荒れる氷の荒らしの中、躊躇も恐怖も無く一心不乱にGM秋菜を目指した。
振りかざす拳、それはGM秋菜の眼前で止まる。その強大な魔力からなる氷結を免れる事は出来なかったのだ。
そして詠唱を終えたGM秋菜がJTを放つ。彼女の魔力から考えるにこれを今の♂BSが喰らえば即死も視野に入る程のダメージを喰らうであろう。
だが、♂BSは氷結中も延々、その氷を砕くべく力を込め続けていたのだ。
それは氷結効果によって引き絞られた弓の様に♂BSの力を蓄え、JTが直撃した瞬間に放たれたのだ。
♂BSはJTの電撃の塊に自らの拳を叩きつけ、そのまま力押しで無理矢理それをGM秋菜へと叩きつける。
「ん〜惜しい♪」
その一撃はGM秋菜が事前に張っておいたキリエによって阻まれる。
GM秋菜は更なる攻撃に移ろうとするが、♂BSは殴りつけた拳から力を抜こうとはしない。
「……つ・ら・ぬ・く!」
♂BSからの意志ある声。それに驚いたGM秋菜だったが、すぐに危険を察知してSWの詠唱に入る。
詠唱しながら体を捻る事で、♂BSの拳からそれるGM秋菜、その辺りの体術は見事であったが、♂BSは全然全く諦めなかった。
「……ぶ・ち・ぬ・く!」
殴った勢いそのままにくるっと一回転したかと思うと、再度拳をGM秋菜へ叩きつけたのだ。
その一撃でキリエは破れ、GM秋菜へ♂BSの拳が叩き込まれる。
「痛っ!?」
そのまま後ろに吹っ飛ぶGM秋菜。しかし、吹っ飛んだ先には彼女の唱えたSWがあったのだ。
「もー! 痛いじゃないっ! なんでぱんちがそんなに痛い……」
♂BSはそれが見えないとでもいわんばかりにSWに守られたGM秋菜に拳を叩きつける。
「無駄無駄むっだよーん♪ いいBS君? セーフティーウォールってのはね……」
余裕の表情のGM秋菜。だが、♂BSは先ほどの全力パンチをSWに叩き込み続ける。
その形相、そしてSWに叩き込まれる聞いた事も無いような衝撃音。
「……だから効かないんだってばー。そんな事しても無駄よー……」
拳の音は、時に甲高く響き、時に地を這うように轟く。
放つ全ての攻撃に必殺の意志が込められている事がGM秋菜にもわかった。
そしてその殺意は留まる事を知らず、少なくともGM秋菜にとっては永遠に続くと思えたのだ。
「いいかげんにしなさーい!」
SWの中からチャージアローを放つ。
吹っ飛ばされる♂BS、しかしすぐさま拳を握り、GM秋菜に向かって突貫していく。
「こ、来ないでよーーー!!」
そう叫ぶGM秋菜。スクリームと呼ばれるそのスキルが♂BSに効果を発揮する事は無かった。
そしてSWの効果が切れる。
「え? えー! ちょ、ちょっと待って……っきゃーーーーーー!!」
GM秋菜の顔面に♂BSの拳が叩き込まれる。
岩をも砕くであろうその一撃を受けてもGM秋菜は頬を腫らしただけであった。
「もー! 怒ったわよー! いくわよ! ひーーーーっさつーーーー!!」
そうして構えたのはモンクの秘奥義「阿修羅覇王拳」だ。
♂BSはそんなGM秋菜に恐れず、怯まずまっすぐに飛び込む。
そんな♂BSに真横から剣が投げつけられる。
その剣の勢いに吹き飛ばされたため、GM秋菜の阿修羅覇王拳は空を切った。
それを放ったのは深淵の騎士子であった。
「無茶な奴めが……女騎士よ。見たか?」
その横に立つ♀騎士が肯く。
「ああ、深淵よ……あのGM秋菜。おそらく全ての技術を習得してると見た……だが!」
深淵の騎士子はにやりと笑う。
「体術も魔力も極限まで鍛え上げられている……だが!」
戦闘に慣れて居ない。
戦場における瞬時の判断能力が、その技術と比して極端に低い。
それはとりもなおさず実戦経験の不足を意味していた。
前回深淵の騎士子が戦った時は、完全に近づく前に叩きのめされていた。
だが、今回こうして複数人数で囲んでみるとその弱点が良く見える。
『恐れず、戦いを挑み続ければ必ず勝機はある!』
二人が同時にそう考えた時、深淵の騎士子の真後ろから咆吼が聞こえた。
先ほど剣による投擲を行った深淵の騎士子に♂BSが襲いかかったのだ。
♂BSを救うつもりで行った行為であるが、今の♂BSの目には邪魔をしたとしか映らなかったのだ。
先ほどGM秋菜へ放ったのと同じ、全開パンチを放つ♂BS。
「ええい、愚か者めがっ!」
威力だけでなく、その鋭さも並大抵の物ではない。
深淵の騎士子は両手で顔と胴体をカバーしてそれを受け止めた。
「ぬうっ!」
拳の重さに深淵の騎士子の両足が後ろに滑るが、全身に力を込めてそれを受け止める。
だが、♂BSが更に力を込めると、深淵の騎士子はその場から吹き飛ばされる。
「おおおおおお!!」
吹き飛ばされながらも立った状態を維持した深淵の騎士子は今度はこちらの番とばかりに♂BSに殴りかかる。
その闇をまとった一撃を♂BSはよけようとすらせずにまともに喰らう。
そしてこちらはごろごろと地面を転がりその場に倒れた。
「見たかっ! 騎士をなめるなと先ほども言った!」
そして倒れた♂BSに向かって更に殴りかかりに行く深淵の騎士子。
そこにGM秋菜に斬りかかっていった♀騎士から何かが放り投げられる。
深淵の騎士子はそちらも見ずにそれを受け取ると、それを振りかぶり♂BSに振り下ろす。
それは無形剣、今の♂BSに致命的な一撃を与えられる武器。
しかし、♂BSはそれを己の拳で迎え撃つ。

国のおかあさんへ
やっとうまが止まってくれました
ブラッドアックスの効果って、ペコより馬の方がより効果的に効くみたいで僕はとんでもない目にあいました。
そしてやっとの思いで戻ってきてみれば、友達のまだ小さい女の子が大の大人とぶん殴り合いをしていました。
その後ろではちょっと気配が黒くなった女騎士さんが神とも言うべき存在に剣を振るってます。
ああ、そして僕は友達の為、あの人外の修羅場につっこまなきゃならないのです。
おかあさん。僕は……とっっっっっっっっっても恐くてもう泣きそうです。

あ、深淵の騎士子さんが♂BSさんにぶっとばされた。
あ、深淵の騎士子さんぶっとばされた先に居たGM秋菜に斬りかかった。
あ、♂BSさん今度は♀騎士さんに殴りかかった。
あ、GM秋菜さん泣き出した。うん、わかる。すんごい恐いもん。強いとか弱いとかそういうのじゃなくてめちゃくちゃ恐いもん


結局、僕が覚悟を決める前に、♂BSさんが崖から叩き落とされて戦線離脱。
それで二人がかりで襲われたGM秋菜さんが何か言ってどっかに逃げて行ってしまいました。

……ねえ深淵の騎士子さん。敵はいなくなったんじゃないの?
なのになんで♀騎士さんと斬り合いしてるかなー。すんごい言い合いしてるみたいだし

はい、止めるのは僕の役目ですね。わかりましたよアコ君……泣きそうだけど頑張ってきまーす
317名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 02:38:57 ID:Tcvp8PVY
さっきのシナリオに繋げつつ、なんとか話とか設定がそこそこになるように書いてみた

……ごめん、私にはこれが限界っ_| ̄|○
318名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 03:35:02 ID:u58Dard6
頭をこねくって考えてみます。
三日たって誰も最もな続き書けないようなら…その時、対策考えましょう。>306
319名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 03:36:13 ID:T.G4uSXE
>>317
面白かったwGJ( ̄+ー ̄)b
面白かったんだが・・・

正直ここ最近の展開どうよ?
首輪普通に外しちゃうし(アイデアは凄く良いと思うけどね。正直良く浮かぶな〜って感心した)、
強いキャラ増えるし。
バトロワとしてそういうのはどうかと思っちゃうのは俺だけ?
何のために最初に力を抑制する設定にして、何のために他の力ないグループは作戦立てて行動してるのかな〜と感じてしまったんだが。
ここ3日ほど進みが遅くなったのはそういう要因もあったり・・・しないのかな;
俺がヘタレなだけか;;
俺の書いた文章より面白いと思うし尊敬もするんだが、「バトロワ」ってことをもう一回考えてみちゃどうかな〜と思って書き込んでしまった。
これら全部を踏まえて、更に納得する文が書ければ問題ないんだろうが・・・

書いてくれた人本当にゴメン。
謝るくらいなら書くなって言われるかも知れんけど、それでも一書き手、一読み手の感想として受け止めてくれると嬉しい。
それでも許せなくて荒れそうだったら無視してください。
320名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 03:38:34 ID:T.G4uSXE
リロードしようぜ俺・・・orz
考えるって言ってくれる人いるのにあんな事書いちゃったよ;;
本当にゴメン
321名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 03:42:24 ID:u58Dard6
はっは。まぁ、小さいことは気にするな、と単位がヤバイ俺が返してみる。
322名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 03:59:42 ID:u58Dard6
後、ローグの首輪外しについては別に構わないかと思う俺がいる。
難を言うなら、ハリウッド的方向に流れが傾くって事ですが。

DOP問題については、♀騎士DOP化強化より、そのことによるGMの相対的な強化が問題ですねぇ。
幾らGM強くしても斃せる方法が無いわけじゃないけど、
どうしても俺設定&ローカルネタor外部に大部分頼らざるを得なくなります。少なくとも自分は。
んで、そういう必要以上の強化に萎える人もいるわけで。

ま、難しい問題ですが…がんばって見ます。
とりあえずDOPに付いては一旦納得のいくもの(既に出た話の改定にしても、続きにしても)
誰かが書くまで保留して、他の人の話を書き手の皆さんは続けていただくのがベターかなぁ、とか思いつつ。

あ、勿論僕も考えますけど他の人もよろしくおながいします。
…前述の通り、幾ら大学が自由に時間使える場所でも、
流石に単位が不味くなってくるとヤヴァいのですよ。うん。
323名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 04:16:01 ID:u58Dard6
あ、保留とかのあたりについては、318より、
三日たって誰も考え付かないようなら対策考えましょう、
というのを付け加えてくれると幸いです。
324名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 04:34:15 ID:a3ZD2lws
165 狂った指図

主無きプロンテラ城王座の間
瞳に意思の無いGM達が黙々と作業する中異質な者が只一人紛れ込んでいた
「ビンゴ!典型的すぎだわ、あんな自己顕示欲の塊みたいな女ここ以外居るとは思えないしねー」
不死と化し首輪の束縛を逃れた♀ローグである
何故彼女がここに居るか、答えは簡単である
「あのクソアサシンよりむかつく奴を思い出しちゃったからねぇ」
真っ当な方法ではGM秋菜を打ち殺す機会なぞこのゲームの勝者にならねば巡ってこないだろう
そして首輪の束縛を逃れたということは死者でありこのゲームの勝者たる資格は無い
更にこのゲームのルールに従う謂れも無い
「ふふふ、どんな甘美な声で死のダンスを踊ってくれるかねぇ」
危険な妄想に耽るのも束の間、標的であるGM秋菜を探す
白、白、白
むかつきもどこかにいってしまうほどのうんざりするような数のGMは居るがその中にGM秋菜は居ない
「ち、留守みたいだねぇ……じゃあちょっと憂さ晴らしでもして待たせてもらうかねぇ」
そして何人も居る白服の中で一番むかつく、すなわち一番最初に目に付いたGMの首をその手の刃で切り落とす
「ふふふ、よりどりみどり♪」
殺戮者がさらなる獲物を品定めしようとしたその時、今までまったく無反応だったGM達が一斉に♀ローグに向き直った
GM秋菜は念のために保険としてGM達の精神をいじくった際にこういう命令を刷り込んであったのだ
"もしゲームに支障をきたすようなファクターが潜入してきた場合、最小限の犠牲を以って駆除するように"と
「なんだい?文句があるならかかってきな」
まずは血の気の多い奴を数人相手にしてその後かかってこなかった冷静な奴を相手にする、計算ずくの挑発であった
だが
その意に反してその場に居たGM全てが一斉に飛び掛ってきたのだ
「っ!」
如何に身軽なローグといえど十人近い塊になって押し寄せてきたソレを回避することは出来なかった
「馬鹿野朗!手前ら死ぬつもりか!」
♀ローグをも取り込んだ塊の勢いは止まることを知らずステンドグラスの窓を突き破る
その先は中空であった
「なっ!?」
万が一の反逆を恐れたGM秋菜はGM達の戦う力を奪っていた
その戦う力を奪われたGM達が侵入者を排除するための火力、その火力によりこの世界を維持するシステムに支障をきたさないだけの距離
この行動はGM秋菜の指図に純粋に忠実であった
それは
「ばか!やめろ、そんなことをしたら………」
GM達は制止の声も聞かず、いや聞こえず一斉に己の首輪に手をかけた

<♀ローグ及びGM複数名 爆死>
<GMの減少により世界維持に多少狂いが?>
325名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 04:42:44 ID:a3ZD2lws
どのくらいDOP化で強化されたかの尺度が明記されてないから結構楽観視している俺ガイル
そんなに強くない理由なんてのは力に目覚めたばかりだからとか元々が純粋な魔族じゃないからだとかいろいろ解釈をつけれる訳で
326名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 04:44:27 ID:a3ZD2lws
途中送信orz

まだまだ融通つけれるレベルじゃないかなぁと小官は思う次第であります上官殿!
327名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 05:20:05 ID:sMBCkp/I
>>324
いくらなんでもGM多すぎじゃないか?
このゲームは元々GM秋菜のお遊びな筈、
GM個人の道楽の為に何人も他のGMを拉致するのは
さすがにお偉いさんも無視できないと思うんだけど
328名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 05:22:38 ID:u58Dard6
こういうときは、あれですね。
一旦、皆で状況を整理して問題点を考えませう。
329名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 06:16:18 ID:a3ZD2lws
>>327
しまった、>>306氏の「人数も少なくなってきましたし、一人や二人作業員が死んだところで問題はないでしょう」のくだりでてっきり結構な数いるのかと勘違いしてしまった
冷静に考えれば>>327氏の言うとおりですね
拙作はNGでよろしくおねがいします
330名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 07:47:37 ID:sMBCkp/I
>>329
丸ごとNGにしなくてもGMをアリスにでも変更すれば良いんじゃないかな?
洗脳して戦闘力皆無ならGMである必要は無いだろうし
雑用係(?)にmobを召喚するくらいは普通にありえると思う

mobの召喚にはある程度の時間と手間がかかるって事にすれば
GM秋菜が追い詰められた時にmob大量召喚→PC全滅
なんて荒業も不可能になるしね
331名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 08:46:39 ID:Tcvp8PVY
うん、少しみんなで考えてみよう
ここ数日の展開だけど、私はこれバトロワっていうか、今までの展開続けてたら間違いなく全滅になるって思ってたのですよ
それはそれでいい。そういう考え方もあるけど、少しそれも投げっぱなしかなって
となると、GM撃破&この世界からの脱出を視野に入れないといかん訳でして……
下手なキャラ殺すと、取り返しつかないぐらいに人数減ってきてるしね

こういった舞台を用意出来る人、そして原作と違ってGM秋菜はそれより上の人間に配慮する必要性が無いからゲームのルール変える事も容易に出来る
単純なスキル、能力値的にはおそらくどっかの鯖であった対GMギルド戦みたいな相手であろうなと思うし
その時のとあるPC曰く「チーターの集団と戦ってる気分だった」だそーで

で、まあ考えたのが>>315みたいな形。スキルいっぱい使えるけど、最適なタイミングで最適のスキルを使用出来ない
そもそも殺し合いするよーな脳味噌になってないって形
DOPは描写上ではステータス的に高くても特に優遇しないって形だった

ああ、単純に>>315は上でドラゴンボールって言ってるの見て
劇場版ドラゴンボールの超イカスタイトル調べて、そのタイトルっぽく書いてみたという側面も無きにしもあらず
本当頭悪いね私_| ̄|○

結局、DOPどうこうとかGMどうこうとかってのもさ
ケリの付け方どうしよっかって書き手がそれぞれに考えた結果だと思う
その結果、現状のバトロワらしからぬ流れになってるって事でもあると思うし

そして提案
作品がバトロワの雰囲気を踏襲している物である事、これを書く際の前提にしてみない?
これは凄いアバウトなくくりになるけど、これを踏まえた上でGM撃破、脱出に向かうってのどう?
ええ、これやると最後人が居なくて普通に、一人生き残った者だけが帰れるとか、そもそも全滅とかになりそーだけど
それでも、今までを重視してそうやってみるってのはどうかな?

……まあ♀ローグ首輪抜けも私はバトロワ雰囲気の範疇で行ったつもりでしたがね……不覚っ、キュッ∧||∧
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 10:48:23 ID:9W6MAAsY
自分が思うのは、書き手の中で、あまりにてきとー書いてる人がいる、ってこと。
しっかり過去の話を読んで、ルールを理解し、現状を把握して書く。それがリレー小説を書く人の必須条件だと思う。
327氏の注意のような「これは、元々〜〜」とか「〜〜話でこうなってるけど、あれはどうしたん?」のような指摘はされない。
ちゃんと過去の話を読んで現状把握して書けば、こんな事言われない。こんな指摘をされるって事自体が、おかしい。
しかも、こんな指摘は今までけっこうある。いいかげんてきとー思いついたまま書くのはやめてくれ、と思ってしまう。

書こうとしているキャラクターが出た、過去の話を全て読み返して。どこにいて、どんな考えを持っていて、これまでたどった経歴はどうで、
現状はどうなっていて、っていう事柄を、覚えておくだけでもいいし、箇条書きにしておくのもいい。
最低限これくらいしようや・・・。これさえもやらずに書いている人が多すぎる気がする。
あとはバランスの問題とかは難しいけど、強くするのも歓迎しないな。真似して「じゃあこのキャラも強くしよう」ってのが
次々でてくるし、すでに出てきてるし。そういうのは始まると際限がない。
書いた人はそういうつもりはないかもしれないが、結果としてそういう事態を招くってこと。


そして一つ提案。前からずーっと思うんだけど。話の最後にキャラクター達の説明を書くけど。
現在地を明記する人が、ほとんどいない。場所の問題はいくどとなく出てるのに、ほとんど書かれていない。
だから、一つ書く上でのルールを追加してみたいと思うので案を上げてみる。

  ・話の最後に必ずキャラクターの現状を書くこと。書かなければならない項目は以下のとおり。
   @キャラクターの名前 A所持品 B現在地 C備考

所持品とか現在地とか、前の話から変わらないんだから書かなくてもいいじゃん、とか。
そういう話もナシの方向にしたい。ちゃんと毎回書くべきだと思う。

で、過去に一回、場所の名前に通称を使うと、わからない人がいるとか、そういう問題が指摘されたけど
結局スルーされているので、みんなで下記のサイトのMAPを参照してみてはどうだろう。
MAPにカーソルをあわせると右上に出てくる名前を使用するということで。

ttp://romap.xrea.jp/map.field.php

みんなの意見を求む。OKが出たら「まとめサイト」のルールに追加してくるから。
333名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 11:43:19 ID:u58Dard6
んー、とりあえず、直ぐ返せる返事だけ。
完璧に書き手の都合からの発言だから、気を悪くしたらごめん。

当方一応最初期から節操無く色々書いてる人だけど、
会場が余りに広すぎだから、場所制約はぼかしてくれたほうが書きやすいんです。
なんというか、場所を明確に定めておくと
所在同士があまりに離れてくると繋げにくいんです。
つい、『このグループはこんなに移動できるだろうか』というとこまで考えてしまうんですね。
場所の正確さうんぬんは、適当にぼかし、
キャラ間の絡みを重視してリレーを転がしていくのがいいとおもいます。

とかく、各キャラクタの所在地に付いては
大まかな場所だけ決める程度に留めて置いたほうが…と提言してみます。

後、これは提案ですが、折角ROというツールがあるんですから、
一度RO上で書き手同士のお話し合いとかの場を設けられないもんですかね?
334332sage :2005/05/24(火) 12:52:58 ID:9W6MAAsY
333氏へ。
きついこといいますが。正直、あなたの言っていることは

「てきとーやっときゃいいじゃん。書くときに考えるのめんどくせー。不都合でてもシラン。」

としか見えません。

>『このグループはこんなに移動できるだろうか』というとこまで考えてしまうんですね。

考えるのがベストでしょう。何を言っているんですか。
これを考えないから前にも「そんなに移動できるのか、できないのか」で、問題が発生し。
それをMAP上にまとめようと苦労してくれた人が、うまくまとめきれずに文句をいわれてしまったり。

・書きやすいんです ・繋げにくいんです ・考えてしまうんです(つまり考える労力がイヤ)

それにより、今までに数多く起こっている不都合・議論を全て無視して、自分が書くときにしんどいからやめてくれ、ですか。
私も今までに4話投下しましたが、そういうところを考えて書いたおかげで、
周りを混乱させることなくリレー小説に食い込めていると思っています。
自分がどう、ではなく。自分がやることで周りがどうなるか、を考えてください。自分勝手すぎると思います。
「自分の行動が、周りに与える影響」 これを考えるだけじゃないですか。
335名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 13:06:56 ID:6eVzaNH2
>>333
私も>334氏に同意。
こっちが必死に場所把握して、色々考えて納得いく小説を投下しようとしたときに位置無視でキャラ殺されましたし。
そういう場所把握や過去ログも読まないなら、参加するなといいたいです。
336名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 14:05:18 ID:ZP5bMHYQ
>>306書いた人です
私が306を書いた動機としては、♀騎士のDOP化、それに伴う首輪の解除がまずあって、
もし私がGM秋菜の立場にいたら、首輪制御のないDOPなんて存在がいたらまず確実に
なんらかの対処をするだろうという事です。
ちなみにローグの方は生者から死者に変わっただけなので、それくらいは放置してもいいかなと。
物語を脱出劇にしたいのは私もそうなんですが、明らかにGM(自分)に対抗するための用意が
出来すぎてる存在(この場合は♀騎士DOP)が首輪という能力制御&観察装置から
逃れているっていうのを放置しておくのは、さすがにリアリティ無さ過ぎやしないか、と。

強さ表記に関しては、ああいうハッタリかますのが好きなのであんな風に描写してしまいましたが、
元々DOPは気付いたら拉致されていたのではなく、GMに脅迫?(10話)されて連行されたようなので
最初からDOPとGM秋菜の力関係はGM秋菜>DOPであったと推測しました。
そして今回♀騎士のDOP化で、純粋にDOPだった彼と人からDOPになった彼女の力関係は
DOP≧♀騎士DOPなんじゃないかと。
並べるとGM秋菜>DOP≧♀騎士DOPで、306の描写だけ見ると秋菜が強くなっちゃってるように
見えたのかもしれませんが、最初から強かったんだよって解釈でした。
それに306でも書いてますけど、DOPとしての戦闘経験を引き継いでいるのかどうかはぼかしました。
後に書いてくれてる人と同じように、強大な力を持っていてなおかつそれを扱う能力も同時に
持っていなくては戦闘時に強者ではいられないって事で強さの伸び白は後に戦闘描写する人が
自由に決められるようにしたつもりでした。
307さんの言っていたドラゴンボール化ですが、以上の理由で「強くなったのではなく、以前からの
力を単に取り戻した結果」という解釈です。一般参加者と同列に並べるためにDOPのような規格外
参加者の能力を落とすための首輪がなくなったのですから。
もしかしたら強さの不等号の数の違いがそういう認識になったのでしょうか。
GM秋菜>首輪無DOP≧♀騎士DOP≧首輪無し深淵>首輪DOP=首輪深淵=戦闘二次>戦闘一次>二次>一次職
「私」としては「だいたい」こんな感じですが、人によっては不等号の数が間にたくさん入っていたりするんじゃないでしょうか。
物語の都合で下の者が上の者を打ち倒すのは描写しだいで十分OKと考えているのです。
強さなんて物はスカウターで数値化されているわけではないので、どんどん差を縮めていいわけですし、油断してた、とか
必殺の状況(罠)を整えた、とかでもいいので結構安直に強さハッタリ描写してしまったというのがありました。
なんだかいらない誤解をたくさん生んでしまったみたいなので、この点に関しては素直に申し訳ないと言うしかありません。

GM作業員に関しては元々少ない人数をさらに間引く目的で入れました。
いざGM秋菜決戦になった場合で、作業員が何人も残ってたら秋菜打倒なんて難しいだろうと
考えましたので、どこかで人数を減らす必要があると思ったのです。

長くなってしまって自分の言いたいことがぼけてしまっているかもしれないので一応
◎もし「自分」が「首輪無DOP」のような存在がいたら、その対処はするであろう
・強さは首輪が無くなって元の力を取り戻したという解釈
 ・強いDOPを連行したのだからGM秋菜は元から強かったはずだ
・何人いるかは不明だがGM作業員を減らす必要があるだろう
という事で>>306が出来上がりました。

箇条書き二重丸部分が306の根本理由なのですが、自分は上の様に処罰の方向で考えました。
他の方はその辺りどう考えるのか、みなさまの意見聞いてみたいと思います。
強キャラ作っておかないとGM倒せない。物語の都合って奴でも別にいいんですが、
理由としてはあんまりだよなぁって思いましたので。
337名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 14:25:56 ID:E6rHwKvA
非・参加者の一人の個人的意見。
首輪を外す方法ってのはありだと思うな。
出来るのなら何らかの形で首輪のかなり細かい仕組みまで決定してあって、
書き手がその裏をかく、説得力のある素晴らしいor奇抜なアイデアで外したのなら、もう拍手モノ。
ただ、現在のところ書き手が複数キャラを任意に行動させられるので
言葉は悪いが、最悪、参加者の一人が厨化するととんでもない流れにもなりかねない危険があるよね。

>>322の提案は結構良いんじゃないかと思った。
オレは書き手じゃないんで上手く出来ないけど、邪魔にならない程度に簡潔で、
かつ判り易いテンプレとか用意してみたりとかどうだろ?

移動に関しては、距離やかかる時間やキャラの移動力や、考えなきゃいけない要素が多すぎて大変そう…。
距離と時間に何がしかの関係性を持たせて、一定のルールを定めてみるとかどうかな。
大体マップ1画面分移動するのに目安として何時間くらいかかる〜とか。(地形影響云々は書き手の表現力でサジ加減とか)
ああ、でもそんな事言っても、やっぱり話や時間の整合性とか、考えて書く側は大変だよなぁ…うーむ…。
338名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 14:42:45 ID:ZP5bMHYQ
MAPの参照に関してはRO-MAPさんでもいいですが、夜とかは
接続数の関係で見れないことも多いのでRag.D Projectさんあたりも
結構お勧めできると思います
MAPの中のミッドガルド全体図は各MAPの繋がりがわかりやすいし、
フィールドマップの方はちょっと大きいですがポインタを合わせれば
IEステータスバーにMAP名もきちんと出るようになっています
339名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 14:53:20 ID:BQpuQD42
・現在位置
・行動目的
・目的地
・時間軸の整合性(←特にこれがわかりにくい)

このへん一度整理してみる?
340名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 15:19:16 ID:a3ZD2lws
165 差し替え版

主無きプロンテラ城王座の間
瞳に意思の無いGM達が黙々と作業する中異質な者が只一人紛れ込んでいた
「ビンゴ!典型的すぎだわ、あんな自己顕示欲の塊みたいな女ここ以外居るとは思えないしねー」
不死と化し首輪の束縛を逃れた♀ローグ、彼女は♀アサシンとの決着を諦めてこの場所に来たのではなく
むしろもっとも能率の良い方法を選んだに過ぎなかった
「ちっ、あのむかつくGMは居ない……か」
ぶち殺したい奴リストのトップに君臨する女の姿が無いことに舌打ちする
捨ててきた首輪が発見されれば或は爆発に巻き込まれた訳でも無い彼女の死体が発見されないという事実がGM秋菜に知れればおそらくはまだ♀ローグが健在であることを悟られてしまうだろう
だからこそ完全に彼女の存在が盲点のうちにGM秋菜を殺しておきたかった
「まぁ、これはこれでやりようがあるか…ん、なんだいこりゃ」
それは奇妙な鏡であったその鏡面には世界地図そしていくつかの光点その側面には以前"イベント"と称して現れたGMを一度だけ見た時に持っていた機械仕掛けの拡声器
「……こいつはいいねぇ」
それが♀ローグの想像通りのシロモノであればいとも簡単に彼女の目的は果たせる

『HAHAHA!レディースアンドジェントルメーン!今回の放送は乳臭いGM秋菜に代わって私♀ローグが大人の魅力たっぷりでお送りしちゃいま〜す♪』
突然のそれに♀ローグを除く誰もが驚いた
『今回の放送の要点は二つ、まぁずGM秋菜ちゃ〜ん。保護者同伴でゲーム参加は駄目駄目の駄目ぇぇぇぇぇ、と い う こ と で ♪あと10秒で連れてるGMはBANしちゃいま〜す、精々巻き込まれないように遠くまで逃げなクソGM』
鏡が写す二つ光点が消える
『そしてお次〜、こぉぉぉらクソアサシン!いい加減白黒はっきりさせようじゃないの……あときっかり一時間後プロンテラ南で待て、そこで決着をつけるわよ』
プロンテラ南に一時間後、今の♀アサシンの位置からするとぎりぎりの距離である
『決闘の邪魔をされたくないのでプロンテラ南は禁止区域とさせていただきま〜す♪あ〜クソアサシンちゃんの爆破装置だけは解除してあげるから怖がらなくていいからね。尚一秒でも遅れた場合はBANBANBA-N♪以上乳臭いクソ餓鬼GM秋菜に代わって私大人の魅力の♀ローグがお送りしました〜』

<♀ローグ 決闘の地へ>
<♀アサシン 爆破装置解除ただし決闘に乗らざるを得ない状況>
<GM秋菜 護衛二人は死亡、本人の詳細は不明>
<位置関係 ♀ローグ:プロンテラ城→プロンテラ平原(プロ南) GM秋菜:♀騎士を狙っていたことからプロ↓↓か↓↓↓あたり? ♀アサシン:バッタ海岸(プロ←←)→プロンテラ平原へ(?)♂プリースト:バッタ海岸からどう移動するかは不明>
341名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 15:27:46 ID:a3ZD2lws
340の続き
<所持品 ♀アサシン:うさみみ、TCJ、パイプタバコ GM秋菜:バルムン他不明 ♀ローグ:ダマスカス、ロザリオ、ロープ>

と、>>332氏の意見にあった場所と所持品を書いてみた
これでいいのかどうか(ネタなど話の内容も含めて)は読者諸兄の判断にお任せします
「これはちょっと……」というのであればNGの方向で
342337sage :2005/05/24(火) 15:49:31 ID:E6rHwKvA
今更だけど、322→332でした…
343332sage :2005/05/24(火) 17:34:18 ID:9W6MAAsY
MAPでの場所表記の件ですが、自分個人的な考えとしては
1MAP移動に必要な時間がどれくらいで、とかそこまで決めるものではなく。
読んでいて、「それくらいの移動なら不自然じゃないな」と感じることができればOKと思っています。
こう思ってもらう話を書くにも、場所の把握は必要だと考えたのです。

つまり、仮にA話で「♀ノビは、アルベルタにいて夕方に〜〜」って時間の話があって。
B話で「♂ノビは、ゲフェンにいて夕方に〜〜」って話があったとして。
C話で「♀ノビと、♂ノビは、アルデバランで出会った。(同じ日の)夕方に。」と、なると
さすがにそれは無理だろう、と感じると思うのです。
これが、連接MAP、もしくは間1MAPくらいなら書き手の描写次第で不自然な感じはしないと思うのです。

話の上での、どれくらい時間が経過したという描写。そして場所がどれだけ移ったの描写。
それぞれを読んで、上記みたいな「それは無理だろ」って印象を与えなければOKと思っています。
「じゃあ、どれくらいが不自然じゃないんだ」っていうのは、上記の例話ほど極端でない場合難しくなりますが
そこらへんは、経過時間、移動時間の書き手の描写にかかっています。
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 18:39:16 ID:1O84eN5c
重要ポイント
各ギルドMAP
・アルデバランは首輪持ちは進入不可
・ゲフェンは大回りが必要、プロ西→バッタ海岸→ゲフェンG
・フェイヨンもプロ南通過が必要
・プロは特になし。ただし165差し替え版が有効なら現在南封鎖

ゲフェン
・北から以外進入不可
・村正放置

ってか、村正誰が使うんだ・・・
強引に使うor媒体に使う手なら大丈夫だが、
実際にあわせるなら深遠の騎士子orDOP化した♀騎士しか使えんが・・・

マーダー
・♀ローグ:現在、標的が♀アサシンのみ。
 位置:プロ南もしくはプロ内部?

・♂BS:特に標的なし・・・が無理に動かしすぎな気がががががが
 位置:♀ハンター殺害したという事で・・・というかあの辺りのPT書いてくれている人
 位置描写が全く無いorz
 話の流れから考えるとアルベルタ方面・・・近くともmoc_fild03(第4回禁止区域の右)
 moc_fild02(フェイヨンG左へ抜けることは可能なものの北方面から秋奈接近?)

・秋奈(一応)
 ローグに寝首を掻かれかけるも逃亡。首輪の制約を受けないため
 ひょっとしたら禁止区域にて潜伏?
 位置:moc_fild13?(第4回禁止区域)

アルケミ辺りが場所描写が無いので解らないが森の中という話があるので
フェイヨン周辺の森でうろうろ・・・と推測



フェイ、moc_fild13封鎖食らってるので抜け道がmoc_fild03以外に無い
BSと鉢合わせ確定な訳ですが。
今秋奈出すと秋奈がBSと鉢合わせる。

ちょっと違うが>>315見たいな流れになるのだが。
345名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 18:51:23 ID:BQpuQD42
>>344
> 村正
持つだけなら♀クルセができない?
たぶん媒体に使っておしまいだろうけど……。
346名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 18:55:02 ID:1O84eN5c
更に追加
>>340
<♀アサシン 爆破装置解除ただし決闘に乗らざるを得ない状況>
により、

♀アサ「今の内に首輪外しておこうか」が可能
もしくははずしてトンズラないしは本来の目的ブリトニアへ向かうが可能

♂GM2名爆破してるので爆破・ないしは解除の仕方はわかってる物としてある
が、♀ローグがそこまでGM器具の詳しい扱い方知っているわけでもなく・・・

んですまんが>>300の162話の作者様
♀アチャの描写が崖に落ちたあとぷっつり切れてるのでそこどーするのか・・・

現状:自由に動けるキャラ
♀ローグ、♀騎士、♀アサシン、秋奈、バフォJr

あと誰も気づいてないだろうけど


動けるけど気づいてないキャラ
バ ド ス ケ
347名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 19:17:21 ID:1O84eN5c
>>345
クルセ使えるがなorz

えーとついでに残存メンバーの今後を
ローグPT:迷宮の森を抜けプロ北(prt_fild01)方面へ
アチャ:そこに合流?
バフォJr:アルデバランルイーナへ

Int'sPT:新女王MAP(mjolnir_04)からゲフェンへ
だがゲフェン抜けたあと何処へ行くにしても
プロ西(mjolnir_07、mjolnir_09、prt_fild00)方面は通過するハメになる。

遺志を継ぐ者PT:
1、♀ローグに乗る、♀アサシンプロ南へ、プリはプロ南西(prt_fild05か07)方面で待機
2、♀ローグ無視。♀アサシン首輪外しゲフェンギルドMAP(gef_fild13)へ

皆で帰ろうPT:とりあえず北から砂漠(moc_fild02)へ抜ける
深遠:馬と槍は自分で所持?

♂BS:おそらくフェイ↓←(moc_fild03)
    位置的に♂ローグPTとの鉢合わせは無理。
    南へ行けばDOP♀騎士、皆で帰ろうPTと鉢合わせ。
    可能性として秋奈とも遭遇の可能性あり。

♀ローグ:現状はプロから動かず。状況次第で変化(意思として南、砂漠方面へ?)

♀騎士:北、というかプロンテラ1択

GM秋奈:王城を離れているため現在BAN不可。位置は禁止区域(moc_fild13)か?
1、♀騎士の方を先に片付ける
2、♀ローグの方を先に片付ける


不備あったらヨロorz
348名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 19:28:32 ID:1O84eN5c
ごめん、更に補足

Int'sPT:グラストヘイムに抜ける事は可能
349名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 19:29:19 ID:u58Dard6
OK,とりあえず簡潔に。
♀騎士DOPの話について今後の具体的な考えが頭の中に浮かびますた。

うまいこと話すのは苦手なんで、後ほど内容見て採用について判断願いたい。
とりあえず、今週末までには頑張って書き上げます。
350名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 19:42:12 ID:u58Dard6
書き忘れ.....orz

to 346

バドスケは最初から居たっていう描写が、
アラーム初登場時の話に出てるから首輪は付けてるんじゃ?
集められた時点から参加させられてた人が首輪無しとは考えづらいし
まだ自由には動けないと思われ。
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 19:48:41 ID:ZP5bMHYQ
思ったんだけどさ
♀ローグがGMの首輪を爆破できるなら、参加者全員BANしちゃえば
そこで自動的に勝者じゃない?
♀アサとの決着したいなら彼女だけ生かして全員BANでもいいし
一騎打ちの勝者がゲームの最終勝者って事になれる
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 20:18:37 ID:9W6MAAsY
て、いうか。♀ローグはそのGMの部屋にはいったのは当然はじめてで。
放送はまだしも、BAN操作まで初見で自在に操作できるっていうのにすごい違和感を感じてしまう。
353名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 21:23:14 ID:BQpuQD42
>>352のような疑問は当然あるけれども、
>>351については、♀ローグとしては「本当の殺し合いを楽しみたい」
という動機があるような気がするので全員BANとかはしなくても不思議ではないかと。
354名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/05/24(火) 21:28:26 ID:0k2mYKMw
      / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
    /             \
   /                  ヽ
    l:::::::::.                  |  ←村正使ってた人(?)。
    |::::::::::   (●)     (●)   |
   |:::::::::::::::::   \___/     |
    ヽ:::::::::::::::::::.  \/     ノ

実際そのまま転がってるのだろうか。
355名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 21:34:00 ID:Tcvp8PVY
>>350
バドスケはアーチャースケルトン、アンデッドです。元々死んでる彼は首輪外しても爆発しません
>>346が言いたいのはそういう事かと
356名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 22:02:05 ID:/5YuO91.
どっかで魔族には魔族用の首輪が。
アンデットにはアンデット用の首輪が。
人には人用の首輪がって話がでてなかった?
357名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/24(火) 22:47:16 ID:Tcvp8PVY
一通りの書き込みを確認し、書き手の一人として自分なりの考えを書きます
リレー小説スレにてそれ以外の内容の長文、どうかご容赦を……

私は、自分の書きたいシーンを書く為に場面設定を考えるという書き方をしております
そして、それが今までの話に矛盾していない(決してより自然な動きであるという意味ではありません)物であるよう気を付けるというのが私の書き方でした
それが問題になったのが、悪魔プリ死亡の時の話です
それでも、私が自分で思う良いシーンが書けていれば(これは少なくとも私自身がそう思えなければ他の人にとってはよりダメなものとなるとの考え方からです)
矛盾が無い限りROわいやる自体は良い作品になるはず、と思ってそれからも同じやり方で書き続けてきました
ですが物語も終盤にさしかかり、そういった小さな齟齬が見逃せない状況になってくると、やはり私のような書き方ではリレー小説として他の書き手の方に迷惑をかけてしまいます
その具体例が>>346さんが言っている「♀アチャが崖から落ちた後〜」という部分です
これは、次に書く方の裁量次第で♂ローグPTに戻るもよし、IntPTと合流しに向かうでもよし、はたまたはぐれてしまったでもよし、と出来るので私は、言い方は悪いですが、その部分は投げっぱなしでもいいかなと、描写はしませんでした
で結果、次に書くべく色々まとめてる方が掲示板を介して訊ねなきゃならないような状態になってると

>>位置:♀ハンター殺害したという事で・・・というかあの辺りのPT書いてくれている人
>>位置描写が全く無いorz
とかね_| ̄|○
私が現在位置を表記しないのも>>333氏と同じ理由。よって、その後の>>334見て何かがどしゅどしゅと突き刺さりましたです

書きたい事書くだけなら自サイトにでも書け私と……
きちっとルールや流れを見ろって言ってる人達も、もちろんこの物語が良いシーンで彩られる事を望んでいると思う
でも前提条件あっての物語である以上、それ故のおもしろさを追求するならいざしらず、その分を越えた所でおもしろいと思われる物を出されても
「余所でやれ」
って極論するとなってしまうよ。うん、ここはリレーでROのキャラでバトルロワイヤルをSSにて書き込む場所だしね
杓子定規にという意味ではなく、最近その辺の認識がぬるくなってきてるんじゃないんですか? って意味でこう言う事を言ってくれたと私は受け取ったです

まあ結論を言うとです。
ごめんなさい、もっとしっかりやります_| ̄|○

追伸:>>356
それマジっすか!? だとしたら私完璧に見落としてたっ!
358名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 01:53:03 ID:uDRoRKes
> 自分の書きたいシーンを書く為に場面設定を考える
というのは間違ってはいないと思うけどね。
ただそれならそれで、その場面が無理の無いものになるように
根回しや前振りをしておいて欲しいとは思う。

>>356
死亡や転職などで状態が変わると、もう認識できなくなると言う話はあったね。
359名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 01:59:26 ID:uDRoRKes
追記
バドスケは最初っから死んでるからその状態に首輪が対応してるわけね。

あと、次に書く人に委ねると言うのも一つの方法じゃないかな。
状態を把握できるように、という観点からすると「処遇は次に書く人が決めてください」
とか一言あったほうがいいかも。
何もかも決まってないと書けないというのも問題と言えば問題。
360名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 02:20:02 ID:pCZinWLY
後に書く人に委ねるのがリレー小説の楽しい所だと思うので、
私も自分で思い描いたシーン全体から前半部分だけ書いて
後半部分は人任せ。
自分ならこの後こうするけど他の人だとどう展開させるだろう?
あ、その展開は嫌だー勘弁してくれ!とか、おおっ!この展開は神だ!
とかあって、どっちに転んでも楽しんでいます
そんな事やってるから306でインフレがどうとか今後の展開どうしていいか
わかんないとか言われるはめになるのですが…orz

位置情報や装備なんかを省略せずにきちんと書き込めば、「処遇は…」
とわざわざ言わなくても次の人が書いてくれるかな?と思いました
すいません。私ももし次に話を書く機会があったらきちんと情報書きます_no
361名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 04:16:50 ID:JNsab5v.
まぁ、取り合えず一旦全員マターリしませう。
落ち着いて、再び書き始めるといたしましょう。

脱線したら、気合で元に戻す。
苦しいですけど書き手の腕の見せ所。
頑張っていきましょう。
362名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 06:12:37 ID:/Bq1NyTg
自分の頭もマターリ頭を冷やす意味も含めて投下します |ω・)っ
こういう時は番外なり別の作品なんかでフラストレーション吐き出して
落ち着いてから次の事を練り直すべきかなと…。
363名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 06:15:00 ID:/Bq1NyTg
番外:涙の後に

甘い香りが鼻をくすぐる……懐かしいような初めて嗅ぐ不思議な匂い
あれほど全身を貫いた痛みはすっかり消えている…。
誰かが治療してくれたのだろうか?いやそんな筈はない。
「よく頑張りましたね…。」
もやっとした頭の上で柔らかな声が響いた。
冷静でいて、でも心の底から悲しそうな声に僕は全てを悟った。
「…僕は死んでしまったのですね。」
相手は何も言わずにゆっくりと僕の頭を撫でた…。何度も何度も繰り返し撫で続ける。
下手な慰めよりも彼女の掌は胸の奥をじんわりと刺激する。
その正体を確かめようと開きかけた眼は鼻のツンとした痛みと共に
じんわりと滲んできて開くのを諦めてぎゅっと瞑りなおす。

「彼等と友達になれた気がしたんです…。」
誤魔化しまぎれに言葉を吐く。何でも良いからこの人に聞いて欲しかった。
「…黙ってたらいけないってわかってたんです。
でも、言えなかった…嫌われたくなかったんです。
どこまでもお人好しな2人が大好きだったんです。だから…僕は誓ったんです。
あの女の人が彼等に危害を加えても死なせてやるもんかって
絶対に…絶対に守ってやるんだって…。本当にそう思ったんです。」

彼女は何も言わずに手を動かし続け僕の言葉は止まる事を知らずに吐き続けられる。
「ホントの世界で僕狩りなんか殆どしないで
毎日花ばかり眺めてたんですよ…。花屋になればよかったなぁっていっつも思ってて
あー、僕のLvがもっと高かったらあんな女の攻撃なんてちっとも怖くなかったのに…。
一緒に帰ったら…僕真面目に頑張ろうってそれであいつを余裕で守れるようになって
そしたら彼女の所に会いに行こうって真剣に考えてたんですよ…。」

瞼の裏で消えては現れる二人の顔に僕はもう堪えきれなくって
ぽろぽろと生暖かい液体をこぼす。
「もっと、もっと一緒にいたかったよぅ…。うぅっ…
皆で帰りたかったよぉ…僕にもっと勇気があったら僕がもっと強かったら…
く、悔しいよぉ…うわぁぁぁっ。」

いつまでも小さな子供の様に泣き喚く僕の腕にチクンと何かが触れた。
「あなたがこちらに倒れたていたときに握っていたものですよ」
訝しがる僕に彼女が告げた。
ゆっくりと開かれた眼に映るのは相変わらず天を突くようにそそり立つ逆毛だった
起き上がって涙と鼻水にまみれた顔をぐしぐしと袖で擦ると
それを持ち上げまじまじと見つめた。

「随分と不思議な物をお持ちなんですね。」
ちょこんと礼儀正しく正座した彼女…♀プリーストは苦笑した
彼女につられて僕も苦笑し、ゆっくりと逆毛を頭に持っていく…。
まるでオーダーメイドの帽子のようにぴっちりと馴染むカツラ

「うはwwwみwなwぎwっwてwきwたwwwっうぇ。」
ぎょっと身を引く♀プリさんを尻目に繰り出されるwwwの嵐
そうだ!僕は泣いてなんていられない。いつかまた彼等に出会えた時に
その日が来たときに僕は笑っていなくっちゃ…。
364名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 09:54:26 ID:QSAcX6QI
とりあえず差し替え版の165もNGの方向にするのがいいと思う。
代わりに「BANは不可だが場所の把握は出来た」という事で
逆に♀ローグを「遺志を〜」PTに向かわせるとか。

その際、GMチャットで宣戦布告する位ならアリか?
365名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 12:45:02 ID:Eu0HmTDI
つ( ttp://www.ne.jp/asahi/robin/zander/index.htm )

<マンガノ サシイレ ダヨー シッテル ヒトモ オオイト オモウケドネ

ミサッ
366名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 14:44:06 ID:KRARBxAY
おじさんは昔のクールな♀ローグのほうが好きだったよ・・・


すまん、久々に読んだらあまりにも性格変わってるからつい
367名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/25(水) 14:59:36 ID:JNsab5v.
まぁ、途中で性格が変化したりするのはリレーの宿命っす。
気にせず、お楽しみ下さいっ。
書き手さん癌張ってます!!
368途中報告sage :2005/05/25(水) 19:29:41 ID:JNsab5v.
DOP問題について、これからの方針にすべく書いた物は八割完成。

但し、DOPの力を暴走させない方向に持っていく事に付いては、当方の想像力では
いくらか、血分け辺りの過去数話の改定が必要かと思われますので、
それらについての改変の許可を賜りたく。

尚、投下の日程については週末〜週明けくらいを予定しています。
ご意見などありましたら、お気軽にお申し付けください。

以上です。
369途中報告の者sage :2005/05/26(木) 05:59:10 ID:W.cv8Jw.
165 齟齬と侵食と


 誰だ?
 私は、一体誰だ。

 虚像か実体か。実体か虚像か。
 或いは人か、それとも魔か。

 相反するは二つの血。
 虚像の血が私の血を侵食し。
 私の血が虚像の血を侵食し。
 鏡写しの私が私に成り代わろうと私を食いつぶし。
 私が鏡写しの私を討ち果たそうと虚像を食いつぶし。

 詰る所、私の中で虚像と私とは食らい会っていた。
 丁度、月を追いかけ、空をぐるぐると廻るハティーともう一匹の狼の様に。

 私にあるのは、暗い誓い。
 復讐が為の怨念に彩られた願い。
 殺す。あの女を。私から奪い去った女を。
 殺す。殺す。

 そうしないと、あの人は決して浮かばれない。
 許すものか、許すものか。私が、あの女を決して許すものか。

 許すものか。

 虚像にあるのは、草臥れた怒り。
 誇りを傷つけれたが故。長く長く生きてきた者としての矜持の為に。
 殺す。あの女を。傲慢極まる、しろい、おんなを。
 殺す。殺す。

 他の誰が何を言おうと、私の誇りが許さない。
 許すものか、許すものか。私が、あの女を決して許すものか。

 許すものか。

 ──血の、臭いがする。

 赤い、赤い雫。
 お前は誰だ。貴様は誰だ。
 お前は私じゃない。いいや、貴様こそ私じゃない。
 出て行け。お前こそ。あの女を殺すのは私だ。白い女は私が殺す。

 ──出て行け、私の、体から。

 虚像と私が。再び食らい合う。
 私とドッペルゲンガー。主とその虚像。

 あの男が言っていた言葉は、こういう事か。
 …あの男、とは誰だったろう。忘れた。
 いいや、忘れるな。『まだ』覚えている。そう信じろ。

 男の名は。

お前の体を私に…私はお前となり、お前は私となる。

 鏡写しの影法師、ドッペルゲンガー。
 …煩い、黙れ。

あの白い女を。お前の言うあの女とやらを仕立てた張本人を、そうすれば私は殺せる。

 止めろ。止めろ止めろ止めろ。
 頭を振り、拒絶の言葉の楔で乱暴に砕けかけた心をつなぎとめる。
 私が。私が私であるという事実が消えていく。
 それは、血の代償だ。きっと私が無くなるまで、これは続くのだろう。

 けれど。止めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!私は叫ぶ。耐え難い感覚の本流が私を腐らせていく。
 血に塗れたこの風景は、何処までも赤い。何処からか、理解の出来ない調子で鳴る振り子時計の音が無秩序に聞こえる。
 その果ては、まだ訪れない。訪れたとすれば、私は既に無いだろう。

無駄だ。血を受けたお前は既に拒めない。
一つの体の内で、溶け合い犯し合い殺し合い食らい合い、そして新しい『私達』になるだけだ。
いや。『私達』というよりは、私とお前の子、そう呼ぶべきかもしれんな?

 そういって、虚像は笑った気がした。
 しかし。

 消えない筈の赤い視界が、急激に晴れていく。声が薄れていく。
 私は、地面に横たわっているらしかった。

「あらあらあら…ちょっと残念かもっ。でもやりやすかったからいいですけどねっ」

 何処かで聞いた声だ。
 この声は。

「まぁ、よくよく考えてみれば当たり前ですよねぇ」

 誰だったか。

「血分け…まぁ、要するに自分の血でドッペルが人に成り代わろうとしたところで、その主からの反抗は必定。
自分自身が消えそうになれば、誰だって嫌がりますよ。もう、DOP君は長く生きてる割には人の事が判っていない」

 意識が、闇に沈んでいく。

「この首輪は『魔』や、強い力を持つ者を弱める効果がありますから…結果的に貴方の血の勢力は弱まって、
DOP君の計略はおじゃん。…まっ、ちょっぴり残念でもありますけどねっ」

 誰かが、私の中で檻に閉じ込められて叫んでいる。

「それじゃあ、再び頑張って殺しあって下さいねっ。GM秋菜、癌張ってますっ♪」

 それきり、私の意識はぷっつりと途切れた。


<♀騎士 DOPとの精神融合(知識及び経験の吸収)直前に首輪によって、DOP側の影響下から逃れる。
首輪再度装着。傷は、大怪我とは言えない物に。但し、気絶中。

首輪無しであるならば、精神上での力関係はDOP=♀騎士。双方共侵食されあう状態。
首輪ありの場合は、♀騎士>(越えられない壁)>DOP、という具合でよろ。

所持品、DOPの持ち物+♀騎士の持ち物。

目的:放送の間は気絶していたものとし、♀ハンタ捜索?

位置に変化は無し>

注記:話をリレーさせていく為のインフラ(前提)整備の為に、血分け〜若獅子の辺りを改変予定。
   大体、DOP♀騎士については前記の状態に持っていくようにするつもりなので参考にされたし。
  それら一揃え合わせて、今週末くらいにまでに投下し終えます。

注記2:この類の改変については、完全に奥の手…と言うより反則に近いので、
   リレーが停止するなど相当な問題発生時以外は各人自粛願いたく。

注記3:165話については、こちらも問題の種となっている模様なので
   飛ばしてカウントさせていただきました。
370途中報告の者sage :2005/05/26(木) 06:05:45 ID:W.cv8Jw.
とりあえず、八割上がっていたモノを投下。
DOPに付いては、ここに合わせて過去部分を改変するという手法をとらせて頂きますので
この時点以降でリレーを続けていただけると幸いです。
DOP問題については、これて終結となれば幸いです。

さて、自分は作業に戻りますので、他の書き手諸氏も頑張っていきましょう。
371名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 09:23:15 ID:1UZPQbAY
368「途中報告」さん。お疲れ様です。せっかく書いていただきましたが、自分の意見を書かせていただきます。

♀騎士については、「レス番214・まとめサイト147話」の時点では、治療すればなんとか持ち直せるくらいかな、と
思っていたので、「レス番260・まとめ156話」→「レス番296・まとめ161話」の流れがすでにやりすぎな気がしてますが。
あんまり戻しても、無理があるのでここまではギリギリOKと考えてみます。で、その後の流れですが、

「レス番304・まとめ163話」→「レス番306(まとめ未掲載)」→「レス番369(まとめ未掲載)」 と、なってますね。
これだと、DOP犬死。たしかに話はなんとか通ってます理不尽な死に方でもないですが。
369のレス話で、結局娘に力を与えようとしたが本人に抵抗されたあげく、GM秋菜に封じ込められてしまう。
>誰かが、私の中で檻に閉じ込められて叫んでいる。  あまりにあまりじゃないかなー?と思う・・・。
369話自体が、問題を訂正してなんとかしようと苦労して書いていただいた話なんですが。
これが採用されて、まとめサイトに乗ったとしてストーリを読むと。やはり元々が無理してるので、どうしても違和感を感じてしまう。

そこで、また恨みを買いそうですがNGの提案を。
幸い今、まとめサイトは「レス番304・まとめ163話」をラストで、現在の状況を鑑みて更新を止めてくれています。
なので、まとめサイト更新の負担は少なく済ませれるので「レス304・まとめ163話」を含めて以降全部NGとしませんか?
かなりレスが進んでいるので、ものすごく戻るような印象を受けますが。実際進んでいる話の数は、

「レス304・まとめ163話・かくして老狐は死に若獅子は野を駆ける(DOPが♀騎士に力を与えるため自殺)」
「レス306・とても残念です(♀GM秋菜が、首輪をDOP化して首輪を外した♀騎士への処罰(首輪再装着or殺害)へむかう)」
「レス340・差し替え版(♀ローグがGM側のゲーム司令室らしき場所に侵入)」
「レス369・齟齬と侵食と(♀騎士に♀GM秋菜が再び首輪をかけ、それによって♀騎士の中でDOPが封印される。)」

この四つです。三番目の「レス340・差し替え版」以外が、♀騎士・DOPの話ですね。この四話をNGとして巻き戻したいと考えます。
上記四つをNGとして、この件に関しては「レス番269・まとめ161話」の時点が最後、としませんか?

そして、♀ローグの「レス番324」の話は「レス番340」で改定がでてますが。参加者がいくら首輪外れてるからといったって
そんな簡単にこのゲームの心臓部ともいえるGM部屋に入れるのはどうかと思うし、BAN操作までやってしまったおかげで
色々不都合がでてます。レス番369の最後の「注記3」のとおり飛ばしてカウント。つまり自分の解釈としてはNGです。


以上です。ご意見をよろしくお願いします。
372名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 09:33:59 ID:1UZPQbAY
もう一つ書き忘れました。連投すいません。

NGを提案した理由は、368途中報告さんの

>「この類の改変については、完全に奥の手…と言うより反則に近い」

これに、自分も賛同するからです。
こういう話は、過去のニブルカプラの時の♂プリ復活の件と同様に、前例を作るのは好ましくないと判断しました。
いくら自粛を呼びかけても、絶対に同じことをやる人が出てくると思います。自分の書きたいように書くために。
ここらへんを自粛できるような人は、そもそも今までに出てきてるような、
過去の話も把握せず現状も無視し、ルールも読まずに話を書いたりはしないと思います。
これまで、こういう件で指摘を受けてしまった方全員が、自粛できない人、とは思いませんが。中にはいるでしょう。
厳しい言い方になりましたが、そういう意味で前例ができてしまう事を危惧します。

ゆえに、NGの提案です。
373名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 09:43:38 ID:55jFFZ0o
私もまだDOPには生きてて欲しいので
NGになるのなら、ありがたいです


あの死にかたはちょっと・・・ね;
374途中報告in大学sage :2005/05/26(木) 10:39:34 ID:e6fYr.Mo
372さんの方向が一番妥当かなぅ。

それから…とりあえず、問題が多そうだし、
数話ほどかけて安定させるまでは
♀ローグ&DOPについては特定の人が担当した方がいいかも。

とりあえず、自分はDOPをできるとこまで担当しようと思いますんで
♀ローグの方、誰かおながいします。

後、できれば今後はDOPの件の様なドラゴンボール的展開はできる限り自粛の方向で…
結局のところ、こういうのの解決にはマンパワーかけるしかないわけですが、
自分や、ほかのひとが修正に動くにしても限度があります故。

それじゃあ、自分は名無しの書き手に戻ります。
375名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 11:15:59 ID:1UZPQbAY
374氏
すいません、371、372を書いたあとすぐにDOPの話を書き始めています。

内容は、DOPの血によって、一命を取り留めた♀騎士。DOPと一緒に♂アコ、ペコ管理兵が死んだ惨劇現場に戻る。
DOP血で癒しきれなかった傷を♂ケミの手によって、治癒。
♀ハンタの正体を見抜けなかった深遠の騎士子を、魔の先輩として,DOPが叱咤激励。
深遠の騎士子の元に愛馬が戻り、ペコは♀騎士の手にわたる。

みたいな話を書いていますが。どうしましょうか?
376名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 11:26:35 ID:55jFFZ0o
私はOKですよ
377374sage :2005/05/26(木) 13:07:05 ID:W.cv8Jw.
あー、別に僕に言う必要は全く無いですよー
つーか、むしろ書く手間が省けて万々ざ(ry

げふげふ。もとい、一任していただけるなら大歓迎です。
僕は心理面での補足とか入れる様な話を考えることにしますんで。
後、余力があって、書き手が出なければ、♀ローグの方も手を入れますんで。

さてそれじゃあ、DOPの方の何とか形というか解決策が纏まってきたところで、
書き手、読み手諸氏一旦マターリとお茶でも飲んで、
引き続きバトルROワイアルをお楽しみ下さい。

つ(Ballantine's finest)

ミサッ<サシイレモ オイテ オキマスネ
378名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 13:10:47 ID:hLA/wwWo
163(でいいんですよね?) 侵入

(…やれやれ我もローグ殿を運が無いと笑えぬな)
迷いの森を抜け無人の台地を駆け抜けた、だがその足はアルデバランで一時止める羽目になった
その原因は街を歩き回るソルジャーガーディアンの存在である
(禁止区域には己の傀儡を放つ、か……GM秋菜とやらおそろしく念の入った真似をするな……)
子バフォも♂ローグも少なからず『禁止区域だからこそGM秋菜の盲点である』と思っていた
いやそれ自体は間違いではない、禁止区域に侵入できる子バフォの存在はまぎれもなくGM秋菜の盲点である
だが一度感知されれば盲点でもなんでも無くなるであろう、ソルジャーガーディアンに見つかったとして子バフォの存在がGM秋菜の知ることになるか否かは定かではない
けれども、その可能性がある以上は容易に動くことは出来なかった
(しかし……ここに来てまでダンボール箱の世話になるとは…)
奇しくも身を隠した物が平時の住処と同じダンボール箱だということに子バフォは苦笑いするしかなかった

<子バフォ 現在位置:アルデバラン(MAPの南側あたり) 所持品:クレセントサイダー(jrサイズ)小青箱 備考:ダンボール箱で隠密中 可視範囲にソルジャーガーディアン一体>
379名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 13:16:57 ID:hLA/wwWo
禁止区域だから監視の目に捕まらないーってのはどうかと思った(それだと♀ローグなんかは全員死ぬまで禁止区域にいりゃいい訳ですから。まぁ現在生き残ってるメンバー全員そういうことをしない性格のような気はしますが)んで投下
380名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 14:38:35 ID:MpFpD8xM
正直どのあたりがドラゴンボール化してるのかわからない自分がここに。
今後の参考のためにどの話のどのあたりが問題だったのか教えてくれると嬉しいです。
そんなのもわからないようじゃ話書くのは自粛してて欲しいとか思うかもしれないし、事実そうなのかもしれませんが…
381名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 14:43:10 ID:MpFpD8xM
追記
問題の部分の話をNGにするのが嫌だっていう事じゃないです。
私もDOPに死がちょっと勿体無いなぁと思ってた一人なので。
むしろこれだけ揉めたのですからNGになるのも致し方ないかと。
書いてくれた人たちには申し訳ないですが。
382名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 15:05:13 ID:1UZPQbAY
380氏

304の二行目をよくよんでください。
383名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 15:11:40 ID:x1MZPRtY
>>380
わからないなら、書かなければ?
実際そう思うなら
384名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 16:11:54 ID:W.cv8Jw.
ほい、此処で提案ですよ。
何となく、議論なども増えてきた気がするんで
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1089539732/l50
を感想、議論スレとして再利用しちゃ如何でしょ?
385名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 16:24:31 ID:n4JEWIgI
>>382
その部分を読んでどこがドラゴンボールなのか判らないです
瀕死からの復活とはいえ死人が生き返ってるわけでもないですし、まだセーフかなと
そう何度もこんな手使われるとたまったもんじゃないですけど
むしろ最初にドラゴンボール的と使われたのは
DOP強い→GM刺客もっと強い→倒すPL更に強い→GM秋菜それより強い→倒すためにPLもっと…
という連鎖に対してだったかと
まあ最初のDOP強いさえ無くせばなんとでもなる範囲だと思いますが
一番ベストだと思うのは>>372氏の提案で>>375氏の騎士子ダメージだと個人的に思います
386名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 17:00:17 ID:1UZPQbAY
・・・・・・・ほら、384氏みたいなのが後を絶たない・・・。過去スレくらいよめと・・・。
しかも、DAT落ちしたスレじゃない。現行の、このスレだというのに・・・。どっと疲れるな・・・。

レス番40〜45くらいを読み返してきて下さい。まだ時期尚早って話になってるだろ・・・。
387名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 17:04:08 ID:1UZPQbAY
ごめ、「過去スレ」じゃない、「前レス」だ・・・。orz
388306=380sage :2005/05/26(木) 17:36:32 ID:MpFpD8xM
380の>ドラゴンボール化してるのかわからない
の返答で304の2行目というレスは
>>307の2行目
>強いキャラをだして緊迫感をだし、倒すためにさらに強くする。際限なくつづく。
こっちですよね?
これについては以下
>>308>>312上段落、>>325の通りだと思うのですけど。
強いDOPが連れてこられたって事はDOPよりGMの方が強いのは当たり前だと思うのですが…

キャラ名(基本能力+戦闘経験値)として、
GM秋菜(10+2)、通常DOP(7+5)、首輪DOP(3+5)、深淵(5+4)、首輪深淵(3+4)、♀騎士(2+2)
たとえば、ですけどこんな裏ステータスがあったとして、DOPはGMに基本能力で負けるが故に
萎縮してしまい、GMに屈して参加者として連れてこられたと私は考えました。
♀騎士がDOP化した際に基本能力が上昇して(3+2)、首輪を外して(4+2)くらいに強化、その後
DOPとの絡みで能力を引き継いで(6+2-5?){経験値引き継げたか未確定}でかなり急激にパワー
アップし、今までの強さから比較すると化け物級に強くなりますが、それでもGM秋菜は(10+2)で、
♀騎士に合わせて強くなったのではなく元からあった差が小さくなっただけだと解釈するのですが…

♀ローグの様に人が首輪を外すのは能力抑制機能があまり働いてないだろうから特に問題無いと
思っているのですが、人間外(DOP、深淵、(故)ヤファ)は首輪を外す=急激な強化と見るのですが…
以上の理由でBAN機能の無効化はありだと思うけど、安易に外してしまうまでするのはのは、それは
どうなのかと思うのです。
だから♀騎士がDOP化し(ここまでは個人的に許容)、その後首輪を外し(ちょっと微妙なんじゃないか
と考え始める)、DOPが自分の能力を引き継がせる。ここまでやると私の中でロワの強さバランスが
崩れすぎるだろうと思ったので、♀騎士(DOP化首輪無)の弱体化フラグもしくは♀騎士死亡及びGM秋菜
勢力の弱体化フラグを立てたつもりだったのです。

その後の展開が思いつかないと言う方も何人かいたと思うのですけど私としては、
1.GM秋菜の奇襲により♀騎士死亡他変化無し 世の中無常であるルート
2.GM秋菜勢力と強い♀騎士対決 GM秋菜弱体&♀騎士死亡 君の死は無駄にしないby深淵ルート
3.GM秋菜勢力とぷち強い♀騎士対決 GM作業員死亡&♀騎士首輪管理下 作業員とDOPの交換ルート
4.GM秋菜勢力と超強い♀騎士対決 一般GM死亡秋菜弱体&♀騎士首輪管理下 「仲間が必要だ」ルート
5.GM秋菜勢力と蝶強い♀騎士&駆けつけた深淵共闘 秋菜撃破 オイオイそんな終わり許されないよルート
さすがに1と5は冗談ですが、2〜4あたりは無理なく話し進むんじゃないかと思っていました。
正直な話こんなに他の住人からバッシングされるとは思っていなかったので少しむきになって自説を
述べてしまいましたが、他の書き手さんが困る以上306のNG行きに文句はまったくありません。
私の話が今後まったく採用されなくなるよりも、バトルROワイヤルが停滞し終了してしまう方が
より残念だからです。
最後に、こんなどうでもいい持論を読んで下さりありがとうございました。
バトルROワイヤルスレのより一層の繁栄を祈っております。
389名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 17:51:43 ID:W.cv8Jw.
386氏へ。すまん。言い訳をしたくは無いけど、
何も言わないのも不誠実なんで、一つだけ。

DOPとかで議論立ってきたから、そろそろ必要かと思ったんだ…
差し出がましい真似をして悪かった。
390名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 18:25:18 ID:1UZPQbAY
388氏
キャラの強さの数値。なんですかそれ。だれがそんなのを決めたんですか。
数字がちょっとかわるだけでGM秋菜より強くできるし。全くもって意味がありません。あなたの頭の中だけです。
あなた書いた306の話は、続きが書きにくいという一つの意見が出ただけで、話の中身自体に対しては、なんにも指摘でていない。
なのに「こうこう、こういう考えでこうしたんだ」なんて書かなくていいのです。そこ自体を問題とした人はいません。
あと「自分ならこれだけ思いつく!」っていうのをわざわざ並べて。思いつかないのが悪い、とでも言いたいのですか?

今回問題とされたのは、強化の連鎖を引き起こして収集つかなくなることを恐れたのであって。
だれだれが悪い!とピンポイントで責めているものではない。もちろんあなたを直接責めているものでもない。なのに、
>「私の話」が今後まったく採用されなくなる
何を問題とされているのか本質を理解せず、自分だけが悪いと言われていると思っている自意識過剰っぽく見えてしまいます。
すこし冷静になって、落ち着いてください。383氏の言い方がきついから、むかっと来たのかもしれませんが、
ちょっと過ぎるのではないでしょうか。
391名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 18:39:51 ID:1UZPQbAY
・・・だいぶ自分もあつくなり過ぎてますね。すいません。

えーっと落ち着く意味も込めて・・・。
自分が提案したレス番332の後半、話の最後のキャラクター説明に関する案。
受け入れていただいたようなので、まとめサイトのルールに追加してきます。
そして、375で書いた話をほとんど書いたのですが。一人でやりすぎな気がしました。
よって、区切りのいい途中までのみ投下して。後の展開は他の書き手さんにお任せします。
375で自分が書いている案は、無視してください。書き手さんの自由な発想でどうぞ。

話の最後のキャラクター説明は、自分なりに考えた見やすい書き方です、参考にしていただければ嬉しいです。
では、どうぞ・・・。あいかわらず、わくわくさせるような話は書けないヘタレですが・・・・・_| ̄|○
392名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 18:40:31 ID:1UZPQbAY
憎き仇を討つために、魔族であるDOPの血を受け入れ人であることを捨て、魔族へと変貌した♀騎士。
幾度目かの痙攣の後、身体の急激な変化の為に極度に疲労してすぐには動けなかった。
それに、魔族となったからといって負傷がいきなり回復するわけではない。
人間のままでは、遠からず死んでしまう深い傷にも十分耐えうる体、となっただけである。

「う・・・・・くっ・・・・・」

「感じはどうだ?無事に耐えたようだな。」

「う・・・・・。」

「さすがにまだ早いか。すこし・・・そうだな、あそこで休むがいい。」

DOPはそう言って♀騎士を、木の根元の日陰に運んで横たえてやった。
そして、♀騎士が魔族となった今なら有効であるヒールをかけてやる。

「う・・・・・。はぁ・・・・・。」

「どうだ、我が娘よ。今は♀GMの秋菜とかいう輩に力を抑圧されているが故、微小な効果しか得られんが。」

「う・・・・・。たすか・・・る・・・・・。かなり、マシに・・・なった・・・・・。」

一般に魔族は子を成さない。その血より生じた眷属全てを子と称する。
それは今や、魔族となった♀騎士にも本能的に理解し、受け入れられていた。

「ふふっ・・・。まさかDOP・・・あんたの、娘になる・・・・・とはね・・・・・。くっ・・・・・。」

上体を起そうとして、激痛が体中を走る。

「まだ早い。無理に体を起して話さなくともよい。」

「あいつは・・・・・♀ハンタは・・・・・もう、死んだようだね・・・・・。」

「やはり聞こえてはいたか。そうだ。求める仇はもういないな。」

「いや・・・。まだ、だ・・・・・。」(まだ♀GM秋菜がいる。あいつを殺さねば本当の意味で仇を取っていない。)

後半は、魔族の、しかも同種族でしか通じない心話というテレパシーのような物で答えた。

(DOP、あんたの目的はそのままわたしの目的だ。♀GM秋菜を討ち果たす・・・!)

(よし・・・。とりあえず今はその傷を癒すが先決だ。敵対してしまったような形にはなってしまったが。
 ♀ハンタの事、こちらが正しかったのも分かっただろう。深遠の騎士子の所に戻ってみる、か・・・。)

(・・・・・。・・・・・・・?)

(どうした?)

(なんで、こんな会話の仕方を・・・知ってるんだろう・・・?なんか自然に・・・。)

(先ほど、娘になったということも理解していただろう?魔族となる、というのはそういうことさ。血が、教える。)

(そっか・・・・・。でも、これ少ししんどい・・・な・・・・。)

(魔族としての力を行使して話しているんだからな。普通に話すほうが、そりゃあ楽なのは分かるだろう。)

なるほど、と♀騎士も納得し心話を一旦やめる。

「もう少し、ヒール・・・もらえるか・・・・・?」

「よかろう。」

さらに二度ほどヒールをかけてやる。

「たすかる・・・・・。ありがとう・・・・・。少し、眠っていいか・・・?さすがに仇が、GMとなると・・・。
 急いでもどうにも・・・ならないから・・・・。休んでおきたい・・・・・・。」

「我が運んでやろう。今は眠って、休んでいるがいい。」

「え・・・・・。それは・・・恥ずかしいぞ・・・・。」

「かまうな。お前は、我が娘なのだぞ?まあ、気にせず眠るがいい。」

そう言ってDOPは、娘に軽く微笑んでみせる。
♀騎士は、なおも何か言おうとしたが強烈な眠気に負けて、仕方なく軽くうなづき、そのまま眠りに落ちた。

(・・・・・誰かはしらんが、近くに♀ハンタを殺した者がいる可能性がある。早くこの場を離れた方が得策だろう。)

DOPは、娘となった♀騎士を抱え上げ林の中へと戻っていった。

<DOP 所持品/ツヴァイハンター・小青箱
     現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中まで移動
     備 考/♀騎士と魔族での血縁関係となる。打倒♀GM秋菜
         ♀騎士を連れて深遠の騎士子の所へ向かっている>

<♀騎士 所持品/無形剣・コットンシャツ・ブリーフ
     現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中まで移動
     備 考/DOPと魔族での血縁関係となる。♂騎士の仇、♀GM秋菜を討つ目的を持つ>
393名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 18:42:15 ID:1UZPQbAY
題名コピペわすれてるー!!スイマセンスイマセン_| ̄|○|||
「つかの間の休息」です・・・
394名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 19:06:19 ID:pEPHIVv.
前スレ消えてないか?
395名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 19:24:10 ID:MpFpD8xM
数値化についてはたとえ話です。
不等号で書くならGM秋菜(絶対基準)>>>首輪DOPだったのが
GM秋菜>首輪無DOPになっただけで問題無いんじゃないの?と。
336で似たような事を書いていたのですが誰も触ってくれなくて、
違うアプローチをしてみただけなのです。
いらぬ誤解をさせてしまったようで申し訳ありません。
他の部分についても少し熱くなって言い過ぎてしまいました。

私の主張としては「強さのインフレは起きていない」ですが、
今やっとみなさんが問題にしている事の本質がわかりました。
キャラの強化の連鎖
強化の連鎖なんですが、不自然無く突然強くなるなんて事は
普通ありえないので、そんな事は起こるはずがないという前提が
私の脳内にはあったようです。
DOP化にしても血を分けた事によりDOPは衰弱しているし、力の継承
に至ってはDOPは死亡している。しかも話の都合でこういうネタは
少なくとも1つの作品で2度3度と使われるはずがないと。
こんな不毛なことに付き合ってくれた390さん他数人のおかげで
ようやく理解納得できたと思います。
結果的に荒らしと同じような事をしてしまった感があり本当に申し訳ありませんでした。
396名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 20:01:58 ID:EzmPqToY
Wikiメンバー情報更新、お話追加&整形&修正しました。

数日間風邪でぶっ倒れてる間に色々と動きがあったみたいですね。
よりより方向に進むことを願います。

まとめていて思ったのですが、深淵の騎士子の愛馬はまだ復讐PTと一緒にいると考えてよいですか?
一応DOPたちと一緒かと思い書いておいてあります。

>>394さん
容量オーバーによりおちたみたいです。
397名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/26(木) 20:46:01 ID:1UZPQbAY
396氏へ。

深遠の愛馬は、まとめサイト147話の真ん中あたりで、深遠の騎士子と♂ケミのそばにいると
書いてありますよ〜っと。なので訂正しておきました。まる。w

前スレ、落ちてますが自分が全部コピペしてテキストで保存しています。
必要ならどこかにUPしますよー。(必要と思いますがw)
398名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 01:10:44 ID:g8hXgahY
前スレのLog、JaneのDATとしてなら私も保存してありますので…
こちらも必要になったら言ってもらえれば |ω・)

書き手の皆さんお疲れ様です
差し入れに
つ[オレンジ・ペコ]どぞー
399名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 02:18:25 ID:NQMFHjTo
165 不意打ち

♀セージ、♀ウィズ、♂アーチャー、♀クルセの四人は街道沿いに歩を進めていた。
歩きながら、♀セージが♀ウィズに呟く。
「……気付いてるか?」
「ん? 何?」
♀セージは大地を見下ろす。
「この世界……生物の数が極端に少ない。いや、むしろ居ないと言ってもいいぐらいだ」
♀ウィズは♀セージの振ってきた話題に興味を示したようで、話の先を促す。
「バランスが悪いのだ。自然を形成するモノが……あるべき物が無さすぎる。これでは自然は成り立ちえない、なのにこうして草木は生い茂っている」
瞬時に思考を巡らす♀ウィズ。
「ここの世界はここの世界なりの法則があるんじゃない?」
即座に否定する♀セージ。
「ならばここの世界なりの動植物が居てしかるべきだ。建物、自然、元居た世界と寸分違わぬが、それを構成するのに必要なはずの物が無い。ならばこれらは存在しえぬはずだ」
ちなみにこの二人の会話中、♀クルセと♂アーチャーはほへーといった顔で聞いているだけだ。
♀ウィズは頷く。
「水、大地、そして日の光はあるわ。でも……昆虫、動物が居ない。これじゃ遠からずこの世界は植物で埋め尽くされるわね」
「そうだ。まるで、瞬時に今まで居た動物達が消え失せてしまったかのように……いや、そもそもこの世界に動物なぞ居たのか?」
既に♀ウィズは♀セージの言いたい事に気付いている。
そして更に一歩思考を進めてみる。その内容は敢えて地面に書き記した。
『私達がここに連れてこられた理由、それを考えれば……この世界を作ったのが私達を連れてきた誰かだとしたら、ここを長期に渡って維持する必要は無い』
♀セージは肯く。♀ウィズは続けた。
『世界の構築。これにどれだけの労力が費やされるかわからないけど、それを完全に行う必要が無い場合、それをしない。つまり、世界構築に費やす事が出来る労力には限りがある?』
♀セージは肩をすくめる。
『相変わらず話が早いな。つまり神に等しいと思われる連中の力にも限界があるって事だ……あくまで推理の域を出ないがな』
そこで♂アーチャーがおずおずと話に加わる。
「え〜っと、つまり、その、それって良い事? 悪い事?」
♀セージと♀ウィズは揃って顔を見合わせて笑う。
「どっちだろうな? ……私にもわからん」
そう言う♀セージ、だが♀ウィズは♀セージの言葉を否定する。
「良い事よ、もちろんね」
言葉に続けて地面に文字を記す。
『不完全な世界、それ故に隙はあるって事よ。大丈夫、私達は戦えるわ』
♀ウィズの言葉に♂アーチャー、♀クルセは安堵する。
だが、言葉には出さなかったが、♀セージには別の懸案があった。
『仮に、何らかの手段でこの不安定な世界を崩す事が出来たとして、それが必ずしも私達が元の世界に戻る事とイコールにはならない』
それは♀ウィズにもわかっているであろう。
だが、それでも♀ウィズは勝利への可能性に賭け、まっすぐにその可能性を追求し続ける。
『……そこが、私がこいつに敵わない所だな』
一人苦笑すると、♀セージは三人に向かって言う。
「悪いが少し先に行ってもらえないか? 一つ確認しておきたい事がある」
いきなりの単独行動の申し出に一同戸惑うが、♀セージは淡々と言う。
「私は足が速いんだ。簡単な調べ物だから、先に行ってもらってもゲフェンまでには追いつく」
若干リスキーなのは自身でも承知しているが、無駄話に費やしてしまった事もあるし、今は少しでも時間が惜しい。
♀ウィズは渋い顔をしていたが、三人は♀セージの言葉に従い先に進む事にした。

♀セージは街道沿いの見晴らしの良い丘を登る。
微かに見えたそれはやはり見間違いではなかった。
眼前には一人の少女が倒れ伏していた。
「アリス……モンスターか。だが、人型であるのなら……」
アリスの衣服を剥ぎ、自らの衣服を止めている金具を外す。
そして、おもむろにアリスの皮膚を金具で傷つけ始めた。
「あるのならば、それに越した事は無い……他の皆は反対するだろうから敢えて言わなかったのだが、いきなり見つかるとは重畳だ」
首輪外しの成功率を上げる為の触媒、心臓を遺体から抜き出す♀セージ。
手際良くそれを体内から抜き出すと、プラントボトルの一つを空け、そこに心臓を入れる。
これなら、早々は皆にもバレたりはしないだろう。
「まったく、こういう事ばかり巧くなっていく気がするな……」
400名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 02:18:42 ID:NQMFHjTo
♀アサシンは♂プリーストより先行して街道を進んでいた。
♂プリーストが色々言ってきたが、開けた場所に出る時はまず♀アサシンが先に行き、その後を♂プリーストが進むという形で定着していた。
そして、♀アサシンの異常に発達した視力が、丘の上の♀セージを発見したのだ。
「……人が倒れてて、その側にもう一人……」
そこまで確認すると、後からついてくる♂プリーストに一言も無しにその場から駆け出す。
接敵前まで来るとクローキングでの移動に切り替えて、現場の様子を探る。
折しも♀セージがアリスから心臓を抜き取っているその時であった。
『おーけい識別完了、敵ね。セージ……か』
♀セージは、ボトルに心臓を詰めた後、それをバッグに収め、そして♀アサシンが大地を蹴る微かな音に気付いた。
間髪入れずにFWを唱える♀セージ。
♀アサシンも感づかれた事に気付くと、作戦を変更する。
手に持っていた木の枝をFWの前に放り投げる。
それは、うまい事地面に垂直に立つ。
もちろんそれも一瞬ですぐに倒れてしまいそうだが、♀アサシンはその一瞬の内に枝の上端に飛び乗り、更にその枝を蹴って大きく飛び上がった。
『何っ!?』
♀セージが驚くのも無理は無い、FWはまともにやって人が飛び越せるような高さでは無いのだ。
しかし、♀アサシンは見事FWを飛び越え、♀セージへと迫る。
『セージならFWの後はボルトかHD! 撃つのがHDなら地面に居なければ当らないっ! 痛いボルトなら詠唱間に合わないっ!』
そうして空中から着地ざまに♀セージに斬りかかる。
かわそうと動いた♀セージの左腕に吸い込まれるようにTCJが突き刺さる。
♀セージは痛みに顔をしかめながらも、術の詠唱に入る。
『私が目の前に居るってのにそんな真似させるもんですか!』
詠唱中は♀セージは無防備……と思っていた♀セージからいきなり顔面めがけて拳が飛んで来た。
『んなっ!?』
予想外の出来事、からくもかわした♀アサシンに向かって♀セージは更に裏拳を打ち込む。
後ろに下がると思っていた♀セージが前に出た事で、♀アサシンは虚をつかれ、♀セージの裏拳をまともに喰らう。
『っ! ……って軽い? ええい、コケおどしなんかにっ!』
だが、直後に♀アサシンめがけて炎の矢が降り注ぐ。
『なんとー!?』
肩を焦がされた♀アサシン、ここぞとばかりに連打で♀アサシンを追いつめる♀セージ。
防戦一方の♀アサシン、時々拳に合わせて炎の矢が降り注ぐのが不可解で、いいように攻撃を受け続ける。
『何!? なんなのこれ! こんなの私知らないっ!』
拳自体は軽い、それこそ無視してもいいぐらいだが、時々降り注ぐ炎の矢が、かわしようが無い。
しかも当の♀セージは詠唱を続けている真っ最中、詠唱は終わっていないというのに炎が降り注いで来る。
♀セージはこのチャンスを逃す気は無かった。
『アサシンか……まったく、このゲームには最適の人間だな』
下段のローキックを放つと♀アサシンはそれを飛び越え、中空からTCJを振り下ろそうとする。
『終わりだ』
♀セージの詠唱が終わる。そして今までとは比べ物にならない程の数の炎の矢が♀アサシン目がけて降り注いだ。
「くうっ!」
初めて♀アサシンが悲鳴を上げる。だが、即座にクローキングで姿を消すと、その場から撤退した。
♀セージは絶好の機会を逃し舌打ちを禁じ得なかったが、しかしまた別の可能性も考えていた。
「……誤解か? 私がアリスを殺したと……ふむ。あくまでその可能性があるという程度だな」
アサシンという職柄、いきなりの不意打ちである事、それらを考えるとどうしてもそう考えざるを得ない♀セージであった。

♀アサシンは全身焼けこげた状態で♂プリーストの元に戻ると、その場にひっくり返った。
「ごめん……負けちゃったよ」
慌ててヒールをかける♂プリースト。術の効果は薄いが、それでも傷は塞がるし、少しは体力も回復する。
「何があったんだ! 誰かに襲われたのか!?」
「ううん、敵っぽかったから仕掛けたら返り討ちにあっちゃった」
即答する♀アサシンに♂プリーストが唖然とする。
「……っぽいって、お前そいつと話しなかったのか?」
「うん、だってそいつ死体から心臓抜き取ってたし。なんかヤバ気な奴だったから」
♀アサシンの言葉に、♂プリーストは渋そうな顔をする。
「お前さあ、そういう時は俺も呼べよ。一緒にやってくんじゃなかったのか?」
♂プリーストの言葉に♀アサシンはきょとんとした顔になる。
「え? ……ああ、そっか。そうだよ……うん、一緒に戦うんだった……ごめん」
怪訝そうな顔になる♂プリーストに♀アサシンは言い訳がましく言う。
「だって、私あんまり人と組んだ事無かったから……」
そう言って赤面する♀アサシン。♂プリーストは溜息をついて話題を変えた。
「頼むから次は気を付けてくれよ……しかし、お前をそこまでにするってな相当な使い手だな。ウィズか?」
♂プリーストの言葉に、♀アサシンは首を横に振る。
「ううん、セージ。それもすんごい変な奴。殴りかかってきたと思ったら、いきなり何処かしらからか魔法が飛んで来るの。しかも詠唱しながら殴ったりもーわけわかんない」
♂プリーストはそういったセージに心当たりがあった。
「FCAS(フリーキャストオートスペル)セージだなそりゃ。今お前が言ったそれが特徴だ……良くもまあそんな珍しいのに当ったもんだな。俺も一度しかお目にかかった事ないぞ」
♀アサシンは勢いこんで♂プリーストに聞く。
「対策は?」
♂プリーストは少し考えてからこう返事した。
「相手の大物魔法が撃ち終わる前に速攻で倒すか……もしくは二人で戦うかだ」
♀アサシンは♀セージの案外俊敏な動きを思い出して、自らのTCJを見る。
「これあるからなんとか……でも、二人で倒そう。うん、そうしよう」
♂プリーストは満足げに頷く。
「そうだ、それが正解だ」


<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近
      備考/TCJの一撃を受け軽傷を負う>
<♀ウィズ、所持品/たれ猫、フォーチュンソード
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♀クルセ、所持品/青ジェム3個、海東剣
      現在地、クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近>
<♀アサシン所持品/ウサミミヘアバンド、TCジュル
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近
      備考/中度の怪我を負う>
401名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 10:52:18 ID:J8at8veo
番外編に「温もりの笑顔と冷たい笑顔-Another side -smile and tears-」の話があります。
この話が投下されたとき、一つ問題を指摘したのですがスルーされてそのままでした。
番外編として収録されたので、今一度指摘します。

♂BSが持っていたイグドラシルの実。上記の番外編がNGとならずに収録されたのならば
現在、♂BSはイグドラシルの実を失ったことになりますが。まとめサイトでは所持している事になっています。
現在♂BSはもうイグドラシルの実を持っていないとして、まとめサイトを訂正したいと思いますがOKでしょうか。
402名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 11:10:20 ID:fdo1oR3k
401の提案なのですが、実はその話は番外といいつつNG話の1つなのです
関連139話の中ごろを読むとその時点で♀アルケミは土に埋葬されているので
本筋としては♂BSは未だにイグ実を持っているという事になります
私は「温もりの〜」の作者ではないので推測でしかありませんが、死ぬ直前の
♀アルケミに♂アチャへ何か言わせたかったから書いたのではないでしょうか
403名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 16:18:13 ID:EJMpbasY
議論のせいで読む気がしなくなってきた
NGも多すぎ
リレー小説なんだから仕方がないだろ、と
404名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 16:54:36 ID:gNhUeUFg
>>403
皆この作品を良くしようとして議論してるはずだ。
その気持ちは分からんでもないが、思っても書くべきでないと思うぞ。
きつい人なら、「じゃあ読むなよ」って言うと思う。
仕方が無いで済まなくなるかもって意見が出たからやってるわけだ。
NGの方も無くなるよう努力するって、上に結論と対策案が出てるよな?
それと、方針が決まって仕切りなおそうとしてるときに、議論を嫌がる貴方が議論の種を蒔くのはどうよ?

と、すまない。
また無駄にスレ消費するの嫌だし、この件に関しては無視してくれ。
俺も議論が好きなわけじゃないんだ。
気に障ったら謝る。
ただもう少し、ゆったりまったり行こうぜ?
俺も頑張って筆進めるからさ。
405名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 17:03:29 ID:fdo1oR3k
404、わかってないよ404…
403は実はこのスレが大好きで今の状況を憂いていて何か言おうとするんだけど
ついついぶっきらぼうな物言いになっちゃうローグ姐さんなんだよっ!!!
やっべ萌えてきた(*´∀`)
406名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 17:33:53 ID:b27NAEoc
些細な事さえ萌えに変える…そんな藻前様等大好きだ。
407名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 17:34:35 ID:b27NAEoc
うーっしゃ。俺も落ち込んでる場合じゃねーな。
筆を取って書き進めよう。
408403sage :2005/05/27(金) 20:17:49 ID:EJMpbasY
うん、まぁ、スマン
1日飛ばして読んだらあまりの議論の多さにゲンナリしたんだ
スレを良くしようと思ってやってるのは分かってる
ただ、ちょっと細かすぎると思っただけなんだ
みんな癌張って良いスレにしてくれ

最後に、お前ら大好きだ
409名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/27(金) 21:53:41 ID:J8at8veo
402氏

回答ありがとうございます。あそこの番外に収録されている話は、本編の入るタイミングの所に入れて読んでも
違和感がない話ばかりなので、本編にも影響しているであろう、と思ったのです。(ほとんど死者のその後、な話ですがw)
番外(アナザーストーリー)だと理解していました。これからは、番外(NG)と理解します。
ありがとうございました。m(_ _)m
410名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 02:36:06 ID:OE/GI/.k
番外? 例外? 第二弾!
GO! GO! クルセ子さん!(時間軸的には146話前辺りと思いねぇ)

アルデバランへの道中、♂ローグ一行は小さい子供を連れている事から時々休んでは行軍を繰り返していた。
しかし、道中は♂ローグが思っていたより遙かに賑やかなものであった。
「まったく……てめぇらと来たらえんえんえんえんわけわかんねー話して、よくもまー飽きねぇもんだな」
♂ローグの苦情に、速攻で♀アーチャーが喰ってかかる。
「わけわかんないって何よー! 大体ローグが世事に疎いだけじゃない!」
「何が世事だ! わけのわかんねぇゴシップ話ばっかじゃねーか!」
しかし反論は多方面から寄せられる。
「♀アーチャー殿の話は人の世に興味のある我には特に興味深い、くだらぬ茶々を入れるでない」
「えー、アーチャーさんのお話おもしろいよ? お兄ちゃんおもしろくない?」
「す、すまん。♂ローグはこういう話嫌いであったか。……で、ゴシップ話とはなんだ?」
仏頂面でそっぽを向く♂ローグ。
「けっ、きゃーきゃー騒ぎやがって、まだロクに口もきかねえ♂BSのがマシだってーの」
♂ローグの言葉に、♀クルセが何のつもりか♂ローグの話題の方に乗ってやる。
「アヤツは一体何者であったのだろうな? ゲームに乗ってるのは間違い無いにしても、あの無言はなんと判断したものか……」
その時の事を思い出す♂ローグ。
「俺も不自然には思ってた。女も何も見境無いってなわかった。だが、それにしても奴の面には人間っぽさっての感じられなかったしな。それは迷宮の森で会った時もそうだった」
「思考内容や行動がモンスターのそれと酷似している……そう思えてならん」
♀クルセの言葉に♂ローグが大きく頷く。
「それだよ。狂墨なんて呼び方あるが、あのBSは正にそれ……にしてもやっぱり不自然だ」
♀クルセは♂ローグが同意してくれたのをいたく喜んだが、その後に続く言葉にきょとんとする。
「不自然とは?」
「俺の知ってるBSってな普段腰は低いし、人当たりはいいが、自分の技術にゃ誇りを持ってる連中が多い」
「ふむ」
「あいつはあの戦闘技術が売りなんだろうが……あのやり口にゃ誇りもクソもねぇだろ」
♂BSの事を思い出し、心から♂ローグに同意する♀クルセ。
「そもそもイカレちまってるってんならしかたがねえが、そうでないってんなら俺は似たような状態見たことがある……」
「心当たりがあるのか?」
♂ローグは地面に向かってつばを吐く。
「いけすかねえ奴らがやる手口さ。薬で判断能力奪ってから、自分達のいいように育て直すんだ。俺達ローグはこの手口を『洗脳』とか『調教』って呼んでる」
♂ローグの話に♀クルセも眉をひそめる。
「……そういった悪行の類は私も聞いた事がある。人の風上にもおけぬ輩だな」
「そう言うと思ったぜ。まあそいつにゃ通常数週間から数ヶ月の時間が必要だが、GMさまさまが絡んでりゃ一瞬でぱーなんて芸当も可能なんじゃねーのって……」
♀クルセは黙り込む。
「ま、そんなぞっとしねぇ話を思いついたってだけだ。別にあいつがそうだとは言わねえぜ」
俯きながら、♀クルセは訊ねる。
「その……洗脳とやらは具体的にどんな効果があるものなのだ?」
「ん? そうだな……誰かに対して絶対服従を刷り込むとか、誰か特定の奴を憎ませるとか、目的によって効果は色々らしいぜ」
♀クルセはその場に立ち止まる。
「副次的な効果も多いらしいがな、そのほとんどの場合で精神的に安定しないから、派手な作戦には使いにくいらしい……っておい、どうした?」
ぶるぶるとその場で震え出す♀クルセ。
「一つ、私にも……心当たりがある。……その洗脳とやらは、処置を施されてから時間が経って効果を発揮したりもするのか?」
「あ、ああ、個人差ってのもあるだろうしな。おい、マジでどうした? 具合でも悪いのか?」
♀クルセの異常に、他の話題をしていた♀アーチャー、子バフォ、アラームも♀クルセを見る。
全員が注目する中、♀クルセは泣き出しそうな顔で言った。
「もしかしたら……私は『洗脳』を受けているかもしれぬ……いや、間違い無い。私は……」
♀クルセの言葉に♂ローグは仰天する。
「おいおい、いきなり何言い出すんだお前は!」
♂ローグの言葉に♀クルセは絞り出すように言う。
「……ここ最近の話だ……その対象の者と関わっていると心が平静を欠く。その一挙手一投足が気になってたまらない」
油断無い視線を♂ローグは♀クルセに注ぐ。
「つまり、特定の相手に殺意を抱いている……そういう事か?」
♀クルセは申し訳なさに誰の顔も見る事が出来ない。
「殺意ではない。殺意ではないが……その洗脳が時と共に効果を発揮するのなら……今の状態から殺意に移る事もあり得るやもしれぬ」
皆、あまりの事に言葉も無い。そんな中で♂ローグが言う。
「相手は誰だ? お前がそこまで言うんだ。この中の誰かなんだろ?」
救いを求めるような顔、こんなすがるような表情の♀クルセを♂ローグは初めて見た。
「……ローグ、相手はお前だ」
全員が一瞬凍り付く。♀クルセは大声を張り上げた。
「そうだ! お前を見ていると胸が痛む! その何気ない言葉一つで私は天に昇り地を這う!」
泣き出しそうな顔で絶叫する♀クルセ。
「そのくせお前を視界に収めておらぬと落ち着かぬ! ありえぬ程お前の事が心配になる!」
全身を恐怖に震わすが、それでも言葉を止めない。
「わ、私がお前を殺す……それだけは、それだけは私には耐えられないっ!」
荷物をその場に落し、後ずさる♀クルセ。
「駄目だ! 私はこの場に居ては駄目なのだっ!」
そう叫んで突然走り出す♀クルセ。
アラームはそんな♀クルセを見て驚き声をかける。
「おねえちゃん!」
そして、♂ローグと♀アーチャーの二人はバカみたいにあんぐりと大口を開けていた。
「……おいあじゃこ。あいつ本気で言ってるのかあれ?」
「アーチャー。真剣そのもの、泣きそうな顔してたわよ♀クルセさん」
「そーだなー。あいつの事だから本気で川に身投げとかしかねねーぞアレ」
突然動き出す♀アーチャー。
「ってばか! 何やってるのよ! 早く後を追いなさいよ!」
「ふざけんな! 俺が後追って何言うってんだよ! 行って事情を説明しろってか!? 死ぬほど気まずいぞそれ!」
その説得力に言葉につまる♀アーチャーは、即座にダッシュで♀クルセを追う。
「ローグ! あんたはここに居なさい! 話がややこしくなるからね!」
「……行けるかっての。何言やいいんだ一体」
アラームと子バフォがおろおろしながら♂ローグを方を見ている。
「別に心配ねーんじゃねーの。単なる勘違い……ああ、最悪の勘違いだが……というかそっちも勘違いであってくれっ!」
411名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 02:36:28 ID:OE/GI/.k
♀アーチャーが追いかけると、すぐに♀クルセは見つかった。
絶望に打ちひしがれ、樹木に寄りかかるように立っている♀クルセに、♀アーチャーは声をかける。
「あー、そのー、クルセ……さん?」
「……アーチャーか……あまり私に近づくでない……」
「あのね……その多分、それ……クルセさんの勘違いっていうか……一応、確認したいんだけどいい?」
「……好きにしろ」
全てがどうでも良いとばかりに、あらぬ方を見ながら言う♀クルセ。
「えっと、今さ、もしかして胸が張り裂けそうになってない?」
♀アーチャーの言葉に♀クルセは少し驚く。
「お前も洗脳に詳しいのか? ……ああ、その通りだ。我が身そのものも張り裂けそうな……そんな気分だ」
「じゃあさ、今までクルセさんローグと話していて楽しかった? ローグが喜んだらクルセさんも嬉しかった?」
「うむ、その通りだ……自分の趣味に合う合わない関係無く、ローグと話をしているだけで心が和んだ……だが、時にそれは私を絶望の淵にも追いやった」
「……それはローグがクルセさんの事を何か言った時?」
♀アーチャーの的確な言葉に♀クルセは驚きに目を見開く。
「なんと、まったくその通りだ。奴はああいう男であると理解しておるつもりだが……時に自制が効かなくなる程に、それでも、ローグから私は目を離す事が出来ぬ……」
♀アーチャーは溜息をつく。
「この際趣味の善し悪しはおいといて……えっとね結論から言うと、♀クルセさんローグの事好きでしょ?」
その言葉に意外そうな顔をする♀クルセ。
「当然だ。確かに口は悪いがローグは男の中の男だぞ。嫌う理由なぞある訳がない」
両のこめかみを押さえる♀アーチャー。
「ああそういうんじゃなくって……♀クルセさんは、♂ローグに、恋してるって事」
♀クルセは♀アーチャーをまじまじと見る。
「……恋? 私が? ローグに?」
「うん、今までクルセさんが言った症状、ぜーんぶそう言ってる。クルセさんも他人が恋した話ぐらい聞いた事あるでしょ?」
「ああ……あるにはあるが……ええと……その……う、うぇ?」
頭の中がぐるぐると回る。思考がまとまらない♀クルセ。
そして、時間と共に少しづつだが考えがまとまってくる。
そうして自身が出す答えのどれをとっても、♀アーチャーの言葉を否定出来ない。
加速度的に顔が赤くなっていく。恥ずかしさに口元を両手で覆い隠す。
「待て! 待てアーチャー! しかしっ! そんな私がっ!? ええっ!?」
木に額を当てて、再度考え直す♀クルセ。だが、答えは見つからない。
「あ〜。クルセさん、そのね、とりあえず落ち着いて……」
「駄目だ! 全く落ち着けぬ! っと待て! まてまてまて! まさか……ローグもこれをっっっ!?」
頭を掻く♀アーチャー。
「あー、多分ー」
それを聞くなり、脱兎のごとくその場から逃げ出す♀クルセ。
「わー! 待ってってば!」
必死に♀クルセの腰にしがみつく♀アーチャー。
「はーなーせー! 駄目だ! もしローグに見つかりでもしたらどうするというのだ!?」
「見つかるも何も戻るんだってば! お願いだから落ち着いてクルセさーん!」
片手で顔全体を覆う♀クルセ。顔からは湯気が出んばかりだ。
「ど、どんな顔をして会えば良いというのか! 駄目だ! 今ローグの顔を見たら私は絶対どうにかなってしまう!」
そんな♀クルセ達に声をかける当事者のもう一人。
「べっつにいつも通りでいいんじゃねえの?」
その声を聞き忘れるはずもない。それは♂ローグの声であった。
それを聞くなり、♀アーチャーを腰に抱えたまま、凄まじい速さで木の後ろに隠れる♀クルセ。
♂ローグはそんな♀クルセを睨み付ける。
「お前さあ……ご託はいいから、お前の仕事思い出してみろよ」
♀クルセは黙って木の後ろに隠れたままだ。
♂ローグはすたすたとその木に近づき、♀クルセのいる裏側から全力でその木を蹴り飛ばした。
その勢いで木は揺れ、♀クルセは木の反対側に倒れる。
「ク・ル・セ・イ・ダ・ー! お前の仕事は一体なんなんだって聞いてるんだよ!」
♂ローグの怒鳴り声、♀クルセは♂ローグのいきなりの行動に戸惑って言葉も出ない。
「お前はこいつらを守るんだろうが! 正義だかなんだかの為に命張るんだろ! それがそのザマはなんだって言ってんだ!」
言いたい事だけ言うとさっさとその場を離れる♂ローグ。
「少しそこで頭冷やせ!」

子バフォ、アラームを遠ざけて♂ローグは一人不機嫌そうに保存食を囓っていた。
そこに、後ろから♀クルセが声をかける。
「……ローグ」
「…………」
♂ローグは振り向かない。♀クルセはそんなローグの背中に向かって頭を下げた。
「済まなかった、私が未熟であった。今は……もっと他に考えるべき事が」
そこまで言った♀クルセの目の前にローグの手が差し出される。
その手にはやたら堅い保存食が乗っていた。
「……お前も食うか?」
後ろを向いたままそういう♂ローグ。
♀クルセは不意に目尻に浮かんできた涙をぬぐいながら、保存食を手に取る。
「ああ、いただこう……ありがとう」
相変わらず♀クルセに背中を向けたまま、♂ローグは不機嫌そうに言った。
「……お前がどうだろうと俺は変わらねえよ。お前がそう言ったろ、文句あるか?」
少しの残念さと、同じくらい少しの安堵感、そして感謝の念に♀クルセは頷く。
「ああ、お前はそのままが良い。それが一番、良いと私も思う……」
ふと余裕が戻る♀クルセ、そうして♂ローグを見ると、やはりいつものように、♂ローグも照れているのがわかった。
自然に笑みが零れる。そして、すぐにいつも通りの二人に戻れた。
冗談もあり、真面目な話もあり、そんな下らない話をするのは、♀クルセにとって、そして♂ローグにとっても悪い時間ではなかった。

「何よ〜。もーちょっとこー……展開とかあってしかるべきじゃない?」
木の陰からぶつぶつ言う♀アーチャー。子バフォも不愉快そうだ。
「うむ、どらまちっくしちゅえーしょん、というのを期待しておったが……」
「でも、仲良くなって良かったぁ」
「もっと仲良くなるチャンスだってのに、バカよねあのアホローグは。生涯無いわよ、あんなビッグチャンス」
「単に度胸が無いだけであろう。腰抜けめが、永久に後悔するが良いわ」
「何が許せないかって、クルセさんがぴゅあすぎて、まだまだチャンスありそうなのがムカツクわ」
「仲良くなったんだからいいよぅ。ケンカしないのが一番だよ」
「まああれだな、こんな所でのぞき見しておる我らが一番惨めな気がしないでもないぞと」
「……それは言わないで、お願いだから」
412名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 02:38:33 ID:OE/GI/.k
……バカか? バカなのか私は? もしかして私はあまり頭がよろしくないのか?_| ̄|○
ここは萌え板って事で……見逃してくれー!。・゚・(ノД`)・゚・。
413名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 04:14:35 ID:DtBBxzFo
Wikiにお話追加、メンバー情報更新中です。

↑個人的にめちゃくちゃ本編にぶちこみたかった…
414名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 06:44:58 ID:yZ7G93q.
いい男ってのはノロケないからいい男なのでつ、と一晩中遊行してた俺が言ってみる。
…原稿かいてなくてごめんねorz
415名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 07:17:06 ID:s8O9c082
クルセ子さん、萌えすぎる……。
もうちょっと淡い恋愛未満の気持ちを想像してたけど、こういう初々しいのもいいなぁ。
416名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 08:40:11 ID:un1LZ.0c
♂BSや洗脳の話題の辺りを読んでBOT化(?)の対抗策でも出るのかと
ドキドキしながら続きを読んだら・・・別の意味でドキドキしました
417名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 16:16:24 ID:jvcPsqxU
一言・・・ツンデレクルセ萌え。
418名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 17:23:45 ID:yZ7G93q.
 166一つの推理


 時計の町から程近い一群の砦が立ち並ぶ区画で、子バフォは段ボールの中で首を捻っていた。

「…どういうことだ?」
 ダンボールから顔を出しながら、呟く。
 先ほどまでアルデバランの街中を徘徊していた筈のガーディアンの姿が、全くと言っていいほど無かったから。
 ここに安置してある筈のエンペリウムは、この箱庭にとって決定的に重要な意味を持つ物では無いのか?
 少なくとも、首輪を解除できる、という意味では決定的にこのゲームを引っくり返す可能性がある。
 そうであるなら、市内と比べ、警備が厳しくなる事はあっても、その逆などありえないはず。

 何かが、酷くおかしい気がする。勿論、砦の内部においては、厳しい警備が待ち受けているのやもしれないが。

「これではまるで…」
 参加者にエンペリウムを奪い取られても良し、としているかの様だ。
 彼は、寸詰まりの手を顎にやり、考えをめぐらす。

 あのセージの娘は、ブルージェムストーンと同じ役目をエンペリウムに持たせる、と言っていた。
 ならば、少なくとも、エンペリウムは魔術に必用な装置の役割を果たせる、と言う事になる。
 …そもそもこの世界で、その鉱石はどんな役割を果たしているのだろう?

「第一、ジェムと同じ程度の事しか出来ないというのに、何の意味があるのだ?」
 神の加護を受けた聖域でも張るというのだろうか?
 …聖域?つまり、一つ所に留める結界…?

 連想が加速し、一つの像を結んでいく。

「…そうか。結界か」
 成程。つまり、この世界は、そういうことか。
 だが、子バフォの表情は晴れない。それは、彼の疑問の本質ではないから。

「まて、ならば益々判らんぞ…この世界を維持する要を、何故これほど無防備に晒している?」
 参加者がこの世界の要を崩してもいいと言うのか…?
 勿論、それは面白くない事態なのだろう。だが、その考えと目の前の現実がどうしてもかみ合わない。
 ローグ達の言うGMの女は、戯れを好む輩の筈だ。自らにとって『面白くない現実』が起こる可能性を見過ごしているだろうか?

 只の手抜かり、という可能性も無いではない。
 しかし、そのように楽観できる程子バフォは愚かではない。

「要が崩れる事も、戯れの内、か?」
 ぼそり、と呟いてみる。
 そうなれば、参加者はこの箱庭から逃げ出す筈…

「む?」

 そこで、一つの疑問が浮かんだ。
 今まで、自分は『要』が無くなればこのゲームは終わる、と考えていた。
 成程、確かに其の通り。『会場』が無くなればゲームそのものは終わるだろう。

 だが。ゲームが終わったとしても、会場が無くなった後、参加者が無事帰れるという保障はあるのだろうか?
 そんなものは無い。元々が、一人しか返す予定は無いのだ。
 『要』を失ったとは言っても、むざむざ全員を帰したりするだろうか?

 つまりは。

「…なるほど、そういうことか」

 要を失った世界は、文字通り瓦解するのだ。
 恐らくは、内部に居る参加者を道連れにして。
 そうであるなら、自分に逆らった者達を苦も無く抹消できる。

 その様を秋菜はせせら笑いながら眺めているのだろう。
 自らの立つ足場を自分自身で崩している愚者達は、そいつの思惑をしらない訳だ。

 それから、全てが終わってからまた次のゲームを始めればいい。

 ばらばらだったピースが、子バフォの脳裏でぴったりと符号する。
 しかし、その回答はまた新たな疑問を生み出していた。

 ならば何故、それぞれの砦にエンペリウムを分割して安置する必要があるのだろう?
 一箇所に纏めたほうが管理は楽だろうに。
 と、なれば魔術の触媒として必用な処理なのだろうか?
 例えば、魔法実験の初歩において、妖物の持つ魔力、妖力を魔方陣で安定させるように。

「四箇所の砦に、一つづつ要を置いて…天地と空間を支えておるのか…?」

 そうだ。そうして、この空間を支えているのか。
 今度こそ、完全にパズルは解けた。

 四箇所の砦は、テーブルの四本の足の様な物。
 一つの足が抜けるだけなら、未だなんとか安定もするだろうが。
 二本の足が欠ければ…文字通り、この箱庭は横倒しになるだろう。

「と、なれば我はあの男達と再度合流すべきか」

 急がねばなるまい。全員が全員、ゲームに乗っているとは限らない。
 このゲームを終わらせようとしているのは、自分達だけでは無い筈だ。
 しかしながら、もしその中の一人が、エンペリウムを割ったならば、
その瞬間、このゲームに乗る以外の方法で帰れる確立が激減する。

 あの娘には、三つのジェムストーンが渡っている。
 しかし、それでは足りない。あの女を斃すのには、三人では足りない。

 そして、手土産となる情報もある。
 このアルデバランには、何かがあるのだ。少なくとも、管理者にとって本当に参加者に渡って欲しくない、何かが。


<子バフォ 持ち物変わらず 場所:ルイーナ砦
目的:ローグに合流し、その後でセージ達に『要』と『アルデバラン』についての情報を伝える>
419名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/28(土) 17:25:51 ID:yZ7G93q.
取り合えず、対管理者組みに方向性と制限をつけてみましたよ、と。
嗚呼、久しぶり頭を使ってSS書いた希ガス…
420名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/29(日) 06:47:12 ID:RT9fJpUg
167 GMとは…

「彼女もね……」
「え?」
「彼女も一介の冒険者だったころはあんなんじゃなかったんですよ。ええ、今でも覚えています、本当にあの世界が好きな子でした」
ゆっくり穏やかにそして悲しげにその元GMは言う
「え?貴方は昔の彼女を?」
「もちろんです、彼女に限らずあちらで会った人達のことは今でも覚えていますよ。彼女はたしか……そうそう、よくアルデバランに居ました、時計塔の鐘の音が好きだ。と」
まるで昨日の出来事の様に話す様に♀GMは頭を金槌で殴られたようなショックを受けた
自分は職務をただこなすだけであの世界の住人のことなど欠片ほどにも覚えていなかったのだ
それに引き換え目の前に居る男性はGMを退いた今でも……
「彼女も何かに狂わされたのでしょうかね、彼女自身が狂わせたあの模造品の世界の様に」
最後に呟かれたその言葉はもはや♀GMの耳には届いていなかった

<ヒャックたん&♀GM 所在地:癌呆新開地開発部(94話から移動せず)所持品:共に不明 備考:殺戮の舞台である世界(鯖?)を監視中、なんらかの綻びが生じた場合行動?>
421名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/29(日) 07:37:04 ID:q4xwDHvU
お話追加、メンバー情報更新いたしました。
風邪で倒れたり治ったりもうなにがなんだか…

子バフォは間に合うといいのですが…いかに。
422名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 02:12:01 ID:eL8wVSLE
168 交換

♀セージは危機を脱すると急いでみんなの後を追った。
目的も達した事であるし、何より♀アサシンの存在がある。
複数で戦えばほぼ間違いなく損害無しで倒せるのだ。ならば単独で戦う理由は何処にも無い。
そして♀アサシンにも打撃を与えたとはいえ、隙を見せれば一瞬で♀セージの首が飛ぶ。
『手負いの獣程恐ろしい物はない……しかし、あの怪我ならばこちらの方が早い』
突然、♀セージがその場から真横に向かって飛ぶ。
そして♀セージが今まで居た場所、そこをグリムトゥースの衝撃波が通り過ぎる。
『追いついてきた!? バカな! いくらなんでも早すぎる!』
♀セージはすぐにまた走り出し、グリムトゥースの射程範囲外へと逃れる。
だが、♀アサシンも即座に追撃、グリムトゥースの射程に入るとハイド、そしてグリムトゥースを繰り返す。
『動きが速すぎる……一体何が……くっ!』
流石にその攻撃全てをかわしきる事は出来ず、数発を喰らう♀セージ。
だが、ここで足を止める事は出来ない。
そんな事をすれば♀アサシンの思うつぼだ。こういった執拗な攻撃を繰り返して反撃を誘発し、それをかわしつつ近接戦闘に持ち込む。
♀セージは♀アサシンの動きをそう読んでいた。
そして冷静に考える、このままやりあいながらゲフェンまで逃げ込めるかどうかを。
『このペースならギリギリ……か』
すぐに♀セージは決断し、ゲフェンの構造を思い出す。
都市への大橋、そしてそれを抜ければ城門を抜けて都市内部だ。ここまで辿り着ければ家屋を用いて身を隠す事も可能だ。
『良し、後は……私がこれをどれだけかわせるか……だな』
いつまでも追いすがってくる♀アサシンと放たれるグリムトゥース。
その攻撃に規則性は無く、予測は極めて困難であった。
『さっき動きが鈍かったのは、私の攻撃に戸惑っていたからか……にしてもここまでやり方を徹底出来るとは、こいつ人間を追いつめる事に慣れているな』
ハイドから追撃に移る際、その姿、位置が♀セージにわかりにくいよう、グリムトゥースの放ち方を工夫してある。
既に♀セージには数発当っている事から、今すぐ姿を現して一気に距離を詰めても良いようなものだが、それをせずに♀セージがミスをするまで何時までも待つ。
『手強い……な。マーダーで生き残るだけはある』

その音を聞き取れたのは♂アーチャーであった。
「待ってください! 静かに…………」
そう言って耳を澄ます♂アーチャー。その耳に微かに斬撃の音が聞こえてくる。
「やっぱり! 崖上で誰かが戦闘しています! ……でも、徐々に遠くなっている……」
♀ウィズにその音は聞こえなかったが、そこから状況を類推する。
『♀セージ? 逃げている所か追いかけている所か……何故? 私達が先行してるから。では私達がすべき事は?』
ここの地形は大きな山をぐるぐるととぐろをまくように街道があり、ゲフェンが近づくにつれて、少しづつ高度が下がっていく。
ならば♀セージが逃げているにしても、追っているにしてもわざわざ山頂を目指すような動きをする訳がない。
『あいつが逃げなきゃならないような相手……だとしたら相当手強い。追いかけてるとしたら、私達への不意打ちを警戒しての事。なら……』
「ここで待ち伏せるわよ! 配置は私が指示するから、みんなお願い!」
♀ウィズの配置の指示は的確で、♀クルセも♂アーチャーも感嘆の声をあげたものだ。

♀アサシンは、ただ作業の様にそれを繰り返していた。
いまだ♀セージは気付いていないだろうが、♀アサシンの後を♂プリが追いかけている。
♀セージが足を止めたら即座に二人がかりで仕留める腹であったのだが、敵もさるもの、なかなか足を止めてはくれない。
『慎重ね。もしくは……この先に増援の心当たりでも?』
マーダーに増援というのも考えにくい。だが、もしこの♀セージが誰かを騙していたら?
『根比べね。悪いけど、私そういうの得意なの』
そうこうしてる間に、♀セージがグリムトゥースを喰らいバランスを崩す。
そして運の悪い事に、更にその場に生えていた草に足を取られ、片手を地面について体勢を立て直していた。
起きあがって走りだそうとした♀セージ、だがその時には♀セージの真後ろまで♀アサシンは踏み込んでいた。
『もらった!』
TJC一閃、♀セージの背中を真横に切り裂く。
♀セージはその激痛に顔をしかめながら後ろの♀アサシンに相対する。
『これだけの隙でここまで踏み込めるかっ!? こいつっ!』
♀セージは詠唱を開始しながら両手を構える。だが、相手は武器持ち、しかも今度はこちらが不利な体勢だ。
急所に吸い込まれるように放たれる♀アサシンの攻撃、♀セージはそれを半分も受けきれない。
腕、足、胴、それぞれを大きく抉られ激痛が走るが、♀セージはそれ以外の何かに気付いていた。
『くっ! さっきと動きの重さも速さも段違いだ!』
唱えていた術を切り替え、その攻撃に割り込むように♀セージと♀アサシンの間にFWを立てる♀セージ。自身も熱いが構っていられない。
だが、♀アサシンは術の切り替えを見るなり、♀セージの背後に回り込む。
♀セージのFWはその意図と裏腹に♀セージの片足を軽く焼いただけで、♀アサシンを遠ざける事は出来なかった。
そして、♀セージは既に♀アサシンの攻撃に耐えうるだけの体力は残っていなかったのだ。
『……これまでか』
死を覚悟した♀セージ。だが、♀アサシンは♀セージではなく、更にその奥から走り来る気配に気付いていた。
「そこまでだ!」
駆け寄ってきていたのは♀クルセだ。
接敵するなり、十文字に♀アサシンを切り裂く。
「何っ!?」
しかし、♀アサシンはそれをTCJを器用にクロスして、捌ききった。
そこで♀アサシンは考える。
『やっぱり増援! 後ろにも居るっ! ってこいつがこれだけの人数を騙す? もしかしてこれ……』
それは一瞬の思いつきであった。だが、その是非を考えている暇は無い。♀アサシンは大声で叫んだ。
「待ってプリースト!」
その叫びと同時に♂アーチャーが♀アサシンめがけてダブルストレーピングを放つ。
その二本の矢の狙いは♀アサシンの両足。
両手のカタールでそれぞれの矢を払い落そうとする♀アサシン、しかし片方は動いたが、もう片方は♀クルセが剣でカタールを払ってそれを阻害する。
『しまっ……ぐっ!』
そうして片足を矢に貫かれる♀アサシン。
その時、FW越しに♀セージは微かに♂プリーストの姿を見た。
『そうか! 速度増加にブレス! という事はこいつはプリーストとPTを組んでいる?』
マーダーがPTを組むというのは考えずらい。ましてや相手がプリーストとあっては特にだ。そしてアリスの遺体現場での誤解の可能性。
それらを考えた♀セージも♀アサシンと同じく大声を上げた。
「待て! 殺すな!」
完璧に待ちかまえていた♀ウィズ達であったが、♀セージの異常に♀クルセが飛び出した事から、待ち伏せの形は大きく崩れた。
しかし段取りは変わらない。♀クルセが守り、♂アーチャーが足止めし、♀ウィズがとどめを刺す。
そして、セージと違ってウィザードは術の行使を途中で止められないのだ。
『プリースト!? 殺すなっ!? ってもしかしてこいつマーダーじゃないっ!?』
♀セージの声が♀ウィズに届いた時、既に術は完成していた。
423名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 02:12:28 ID:eL8wVSLE
ユピテルサンダーが♀アサシンに直撃した時、ふと♀アサシンの周囲を流れる時間が止まった。
『あ、私これマズイ』
ゆっくり、ゆっくりと胴体が焼けこげていく。そして内臓にそれが至る様が見えている訳ではないがわかった。
『うっわ。これ死んだわ私……で? 死ぬとどうなるんだっけ?』
それは知らない。誰も教えてはくれなかったし、聞いたとしても信じはしなかっただろう。
『ん〜。知らない状態になるって……案外恐いわね。そっか、それでみんな死ぬのを怖がってたんだ』
♀セージに喰らったFBの傷も残っている。プリーストの回復を待って再度ヒールする暇を惜しんだのは他ならぬ♀アサシンだ。
『死ぬのって……イヤだね。私ずーっと他人にこんな事してたんだ……』
♀アサシンの体が大地に墜ちた。

倒れ伏した♀アサシン、♀セージは♀クルセの手を引くと、♂プリーストから距離を取り、♀ウィズ達の居る場所まですぐに移動する。
♂プリーストは、倒れた♀アサシンに駆け寄ってきてヒールを唱えるが、♀アサシンが動く事は無かった。
「バカヤロウ! 待てなんて言うからヒールのタイミングずれたじゃねえか! ちくしょう! 動けよアサシン!」
♀セージは一縷の望みに賭けて、♀クルセから青ジェムをひったくると♂プリーストの所に駆け寄る。
「使え! まだ間に合うかもしれない!」
敵の思わぬ行動であるが、そんな事を考えている余裕は無い。
即座にリザレクションを唱える♂プリースト。

だが、♀アサシンが目を開く事は無かった。

項垂れて全身を震わす♂プリースト。
そして声を絞り出すようにして言った。
「おいセージ。お前……マーダーじゃないのか?」
♀セージは即答する。
「ああ、誤解だ」
そして、出血で気が遠くなりそうになる自分を叱咤しながら地面に文字を記す。
『すまない、こうして地面に書いているのは、ふざけている訳ではなく理由あっての事だ』
♂プリーストの理性は、地面に書くという行為まで考えているという事実は、この連中がマーダーではなく脱出を考える同士の可能性が高いと言っている。
「ふざけんな! じゃあなんでアリスを殺したんだよ! しかもその後心臓抜き取るってなどういう事だ!」
だが感情が納得してくれない。♀アサシンが最後に「待て」と言ってくれてたにも関わらずだ。
そして♂プリーストの言葉は、♀クルセ、♂アーチャーにも驚きであった。
♀セージは言葉を書き続ける。
『アリスは既に誰かに殺された後だった。そしてその心臓は、首輪外しの儀式の成功率を上げ得るものであったから、今回このような真似をした』
後ろを振り向き、♀ウィズ達に向かい更に続ける♀セージ。
『お前達は例え遺体とはいえ、人の心臓をえぐり取ると言ったら反対しただろう。だから、遠目に見かけた遺体の事は話さずに私一人で為したのだ』
♂プリーストは必死になって冷静でいようとしていた。

『もちろんです、♂プリさんはここで待っていて下さい。今度こそ……ボクはここに仲間を集めますから!』

『そう? ノービス君は腹に致命的な一撃喰らっても、あいつを殺そうとはしなかったわよ』

二人の言葉が重くのしかかる。
苦悩する♂プリーストを余所に、♀ウィズが鋭い視線を♀セージに投げかける。
「……そうね、♀アルケミの時それ言ってたら、私あなたを絞め殺してたわ」
♀クルセは複雑な表情で♀セージを見る。
「死者を冒涜するなぞ反対するに決まっている。いや、しかし……必要なのか……それが」
♂アーチャーはただ無言で♀セージを見つめていた。
そんな重苦しい雰囲気の中、突然♂プリーストが鞄から二枚の板を取り出す。

どん!

そして二枚を組み合わせながら地面に立て、血を吐くような思いで言う。

「俺と一緒に……戦ってくれ!」

立てた板は、♂ノービスが遺した彼の遺志であった。
♂プリーストはそれがどんなに困難な道でも、歩き通すと♂ノビの遺体に誓ったのだ。
同じ誓いを立てた♀アサシンの遺体の前で、それを自ら破る事は♂プリーストには決して出来ない事であった。
歯を食いしばり、痛い程に板を握りしめる♂プリーストに、♀セージは言った。

「ああ、一緒に行こう」

遂に首輪開封の鍵、プリーストを仲間に迎えた♀セージ一行。
しかし、その代償として♀セージは最も重要で掛け替えの無い物「信用」を失ったのだ。


<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近
      備考/♀アサシンとの戦闘で重傷を負う>
<♀ウィズ、所持品/たれ猫、フォーチュンソード
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♀クルセ、所持品/青ジェム2個、海東剣
      現在地、クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近>
<♀アサシン 死亡 所持品/ウサミミヘアバンド、TCジュル
      現在地/クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近
424名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 02:15:29 ID:eL8wVSLE
……ごめん、♀セージと♂プリースト♀アサシンの現在位置が違うね
三人ともクリーミーの野道出口付近です……コピペ直し忘れてたー_| ̄|○
425名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 06:48:56 ID:wlNDoUAw
wikiのほうの168話新たなる標的は正直どうなんだろう、と思う
たしかにGM秋菜の行動心理からすれば考えられなくない行動ではあるけど…
426名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 07:48:14 ID:7p3fQozg
>>425さん
あれ・・・?これ、本スレに投下されてました?
427名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 08:26:22 ID:eEVO5xf2
投下されてないね。
言い方が厳しいかもしれないけど、本スレに投下してみんなに読んでもらって。
問題ないと、判断された話が初めて「まとめサイト」に収録される。
あそこはあくまで「まとめ」サイトなのであって、本筋の話をいきなり向こうに収録っていうのは
認められるべきではないと思う。ぶっちゃけ反則。
何を考えてるんだか・・・・・。反論うけてNGになるのがイヤだったのかもしれないけど、
だからと言ってスレを無視して、まとめサイトに収録してしまえばイイ、など。自分勝手極まりない。
こんな手段をとる人が増えたら、もうグダグダになってしまう。あきらかに歓迎すべき流れではないので。
消去させていただきます。
一回かならず、こちらの本スレに投下してください。その後に、問題ないとされれば「まとめサイト」に収録します。
428名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 08:29:45 ID:eL8wVSLE
>>425
おろ? これこのスレに投下されてないよね
何処か別のスレから持ってきたのかな?
……にしても、一度ここに投下して欲しくはあったかも
429名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 11:45:44 ID:buJun.rk
169 歩く

「冒険者は足が命、かぁ。近所のお兄ちゃんの言葉、身にしみるわ」
崖から飛び降りた♀アチャがどうなったかというと、全身傷だらけだったが
移動するための、明日へ向かって進むための足だけは無傷だった
「帰ったら飛び切りのお礼しないとね」
しかし声を出すなどこんな状況では危険極まりない
だが独り言でも言わないとやってられない事情があった
弓を持つ手、左腕の負傷
なるべく早く傷口を洗い流し手当てをしなければ、2度と弓を持てないかもしれない
弓手である彼女にとってそれは是非とも避けたい未来だ
いや、持てなくなるだけならまだいい
傷口からの感染症など、今この世界で対処できるはずがない
「お礼って言えば♂ローグに助けてもらうの2度目なのよねぇ」
命の対価
それも2度だ
莫大な借りをまだ返していない
どうやって借りを返そうか
やっぱり、ヒーローはヒロインのピンチに駆けつけてこそよね
なんで俺がお守りしなきゃならんのだ!とか言ってたアイツが
私に助けられたって知ったら、どんな顔するかしら
「あ、なんかやる気出てきちゃったかも」
1声呟くのを最後にして、もう見え始めてきた池に向かう
左腕の傷を洗って、至急品の赤ポ使って応急手当して、
そしたら木にでも登って身を隠しながら今後を考えよう
私はまだ歩けるんだから

<♀アーチャー所持品/グレイトボウ、矢、小青箱 備考:実は怪力?
       現在地/プロ北(prt_field01)池周辺    数時間の間弓使用不可>
430名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 13:17:30 ID:7p3fQozg
お話追加、メンバー情報更新です
431名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 13:23:38 ID:Rbpl9vDo
>425
某所でまとめサイトだけ紹介されてたから勘違いってのもあるんじゃない?
まぁちゃんと説明を読まないそいつが悪いんだけどさ
432名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 14:51:46 ID:buJun.rk
429
あ、今読み直したら描写入れ忘れに気付いた_no
アチャ子は転職祝いに近所のお兄さんに良い靴(といっても精精+4店売り程度)を貰ったという脳内補完でどうかよろしく…
433名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 15:21:29 ID:Dx63XWd6
いきなり話ずれるんだが、ちょっと気になったんで。

♂BSの欠損してる部位のことなんだが、
120話で「右腕を失った♂BS」が、129話で「左手がなくなって」いる。
また139話では「右腕が無い」となってるけど、メンバーリストでは「左腕欠損」。
細かいところだし俺の読み落としが有るのかもしれんが、一応書いてみる。
434名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 15:39:15 ID:gyIlZkC6
単に書き手のミスと思われ。まぁ、描写とかに食い込んでるわけじゃないので
初めて欠損した部位に統一する、というのでどうか。
435名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/30(月) 22:07:40 ID:9Nbax1CA
利き腕を失ったんですよ
436名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 02:07:23 ID:gGXaH8mc
レス番422の、「交換」話。
信用を失うに、なるのかなぁ?これで。むしろ♀アサはしんじゃったけど、♂プリの誤解は解けたし。
心臓取り出すなんていう非常にむごいことではあるけど、それが必要な事であると認められてるし。
なんか違う気もするけど、これはこれで楽しみとして展開を見守ろうw
437名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 02:12:43 ID:gGXaH8mc
連投スマソ

魔法の威力って、すべからく大幅に抑えられてるんじゃなかったっけ?
♂WIZがバードを殺した話等、最初の方を参照されたい。
JT一撃、即死・・・。んー?w まあ、とりあえずスルーかな・・・?
438名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 03:05:25 ID:0NWXubVw
>>437
ちょっと計算してみたけどINT70で杖無し時のJT10の場合でも
最大で3kくらいのダメになるっぽい
(面倒なのでMDEF0+12のゴーレムで計算
事前に♀セージが出したFWでも多少はダメ食らってるだろうから
当たり所が悪ければ(?)即死してもおかしくないんじゃないかと
(VIT1アサの場合、Lv70でHP3152、Lv80で4042くらいだし

♂WISの「039.愛する人へ.」でのセリフはフル装備時と比べての
発言だったんじゃないかと(1回、もしくは2回のボルト詠唱〜
ちなみにINT115、杖有りでFB4の最大ダメが約2.9k、
INT70、杖無しの最大ダメが約1k、最低が600ちょっと
バードがDS師でINT振ってたらさらにダメは低下するしね
439名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 03:32:08 ID:DlgiaVDo
>>438
>おそらく5分の1前後、その程度にまで魔力が落ちていた
と♀セージ自身が31話で言っています。
それだとINT23まで落ちていて全部でJT10でも240〜324ダメージ程度になる模様。
ダメージが5分の1だとしてもとても一発では無理かと。
魔法に必中という優位性があるからそこまで高威力無くてもいいと思ったのですが。
440名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 04:29:32 ID:eUB4bUpk
今回の例でいうと♀アサシンは連戦続きでヒールも制限を受けているため少なからず手傷を負っての状態だったと考えることもできる訳で
魔力や身体能力に制限を受けている(一次と二次の差を絶対的でなくするため)ということは外傷に対する抵抗力(ゲーム的に言うところのHP)もWIZの魔力ほどでは無いにせよ制限を受けているのではないかという考えかたもできる訳で
まぁ、ルールにもあるようにゲーム的なデータに拘る必要はないんじゃないかな?
441名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 04:33:27 ID:4hb6pGE6
はじめて読ませてもらいましたが、1点気になる場所がありました。
#120で♂BSの片腕が吹っ飛んでますが、その時に吹っ飛んだ腕が
「右腕」
と書かれているのですが、以降の話では
「左腕」
となってます。どっちが本当なのでしょう?
442名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 04:59:53 ID:eUB4bUpk
170 疑心

血涙を流さんばかりに歯を食いしばる♂プリーストに♀クルセイダーは何か既視感を覚えた
それと同時に暗くもやもやした気持ちが♀クルセイダーの中で鎌首を持ち上げた
この同行者の♀セージの目的はこの馬鹿げたゲームからの脱出、それは間違いない
そして脱出にはこの忌まわしい首輪をどうにかしなければいけない、それも間違いない
アリスの心臓がそれの為に必要不可欠であっただから取った、たしかに正論だ
ならば、脱出の為に他の者達を…たとえば現在別行動している♂ローグや♀アーチャー、アラームに子バフォを見捨てなければならないとしたら
♀セージの正解は見捨てること、だろう
(だが私は……)
他の者ならばどうするだろう、♂ローグに姉その他いろいろな顔が浮かんでは消える
(…!)
最後に浮かんだGM秋菜の顔に先ほどの既視感の正体に行き当たった
「ああ、一緒に行こう」そう言った♀セージの表情は「頑張って、殺し合いましょうー」そう言ったGM秋菜の表情とまったく同質の物だったからだ

<♀クルセ、所持品:青ジェム2個、海東剣 現在地:クリーミーの野道mjolnir_01 出口付近 備考:やや情緒不安定に>
443名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 09:04:32 ID:tYVYJor2
171 クリティカル

一文字に切り裂かれた背中の傷がずきずきと痛む
だが、痛いのは背中の傷だけではない。あの時の♀WIZの視線、それを思い出すだけで胸がそれ以上に痛む
何時も敵意を投げかけるようなことはあっても、あんな目は今までされたことが無かった
失望の眼差し。それも当然だろう、信頼を裏切られたのだから
恐らく、♂アーチャーや♀クルセも同じような目をしていたはずだ
脱出という強いようで脆い結束だけが今、一行が行動を共にしている理由だ
もしそれがなければ……自分は裏切り者として殺されているだろう
だが、そう遠く無いうちにきっと結束は取り戻されるだろう……



山道を行き数時間、戦闘を♀クルセが歩き最後尾を進むのは♀セージ
誰も一言も言葉を発しない、誰も互いを見ようとしない
それが今の♀セージには幸いだった。もし前までのような雰囲気なら……異常を察知されただろうから
応急の手当てをされた背中の傷からは、今もまだ血がじわじわと染み出している
必死でこらえる脂汗と荒い息が誰かに咎められたなら貴重な時間が無駄になる

(まったく、クリティカルとはよく言ったもんだ…)

背中の傷は見た目よりかなり深い。山を越え街に入るまでは持ちそうだがそこから先は判らない
もし自分が倒れたならば……残念だが♀WIZに全てを託すしかない
プリーストのヒールをするという申し出は軽い怪我だと断った
殴りだというプリーストのヒールでは、魔力を全て使い果たしても傷は完治しないだろう
ならば、こんなところで無駄な魔力を使う必要は、ない
それに何時禁止エリアで封鎖されるかわからない以上時間は一刻一秒たりとも無駄には出来ない
幸い、と言って良いのか判らないが、あの♂プリがリザレクションを使えるのは確認した。準備は全て整うはずだ

♀セージの考えることはただ一つ。首輪を解除し、この理不尽なゲームを潰す
その思いの先には、自分の命さえ勘定に入っているのだ



<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)>
<♀ウィズ、所持品/たれ猫、フォーチュンソード>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個>
<♀クルセ、所持品/青ジェム2個、海東剣>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋>
<現在地/ゲフェン北の山道>

<♀セージ、カウントダウン>
444名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 09:11:01 ID:tYVYJor2
ここまで死亡フラグ立てておいてなんだけど
途中で誰かが気づいて♀セージが一命を取り留めるって展開もあるかなーとも思う

ちなみに魔法の攻撃力については最低攻撃力のナイフだろうと刺さり所が悪ければ即死だろうしいいんじゃないかと思う
>>440の言ってるように職業格差を無くすためにそういうのが制限されてるだろうし
445名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 10:21:35 ID:gGXaH8mc
今のところ首輪の詳しい仕組みを解析して、首輪解除の為に何が必要なのかとか。
詳しく分かっているのは♀セージだけだよな。♀WIZも、自分でそういうことを考えるのは苦手で
旧友である♀セージの方が適してると思ったから合流したんだよな。たしか。
となると、後事を託すとしても言葉で伝えるのには限界あるし。何か不足の事態が起きたとき、
臨機応変に手段を考えて対応できるのは、♀セージだけってことだし。
死んじゃうにしても、最低限首輪解除成功後じゃないと、実質首輪解除はムリって事になるな。
けど、まあ結局首輪解除はムリでゲームが進み、最後の一人が♀GM秋菜のスキをついて殺す、でもいいかな?
446名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 11:12:14 ID:m.q0EoOQ
♀セージが三/村、♀WIZが豊、♂プリが飯/島に見えて仕方ない漏れがいる
447名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 16:10:50 ID:UDo/bIbU
>>446
じゃあ定期放送後動きのわからない♂BSにゲフェンまでノンストップで走り抜けてもらおうか(笑)

それはそうと、随分昔に折れたエクスキューショナーの刀身を誰かが回収して
瀕死の重傷を負いながらも正気に戻った♂BSが最後の力を振り絞って
♀BSの遺した鋼鉄使って処刑剣の刀身と深淵の騎士子の大剣を継ぎ接ぎ修復する
というネタを考えてたんだけどクリアしないといけないハードル多すぎて無理wWwぼすけてwww
以下w妄想をお楽しみ下さいwww

nounaiXXX 刀身回収したり戦ったり修復したり等々、そんな忙しいお話し

森の中で
それは穿たれ焼けた地面の淵に突き刺さっていた…
DOP「これは処刑剣の刀身…。これを上手く使えれば、あるいはGMの防御を突破できるかもしれんな」

平原で遭遇する
♂アルケ「お父様お母様兄上妹、お元気ですか?ボクはもうだめかもわかりません…」
深淵騎士子「ぐだぐだ言っている暇があったら私の馬に乗れ…、隙を突いて逃げるぞ」
♂BS「…」
深淵騎士子「あれは…血斧か?!馬の速度で振り切れないとはっ!」
???「困っているようだな。ハンマーフォール!!」
DOP「生き残っているはずの鍛冶師を探してみれば、マーダーとはな。残念だよ」
♀騎士「でもあれは有名な製造屋よ。あんな温厚で腕にいい人だったのになんで…」
深淵騎士子「精神操作に肉体改造か?GMめ、酷いことを…っ」

熾烈な戦闘の果てに
♀騎士「貰った!」
無形剣がBSの肩から斜めに切り伏せる
千切れた鞄から零れ落ちる丸い物体
♂BS「ア、ア、、、あぁぁぁぁあああ!!!!」
もう決して助かりはしない傷を持ちその頭を抱え泣く♂BS
♂BS「俺はッ!俺は、いままで、なんて事を…」
深淵騎士子「目の色が…、変わった?」

静かな独白
♂BS「今まで、ずっと深い霧の中にいたんだ…。でも、うっすらと、自分がやって来た事を覚えてる…」
他の人「…」
♂BS「…会った人みんな殺して、好きだった人さえ殺して、鍛冶屋としての本分を忘れて、奪うことばかりしてしまった…」
語ることを終え、長い沈黙の後に
DOP「その鍛冶屋としての本分、最後に一仕事、そして最高の仕事をする気はないか?」
♂BS「もう死にゆく僕が、こんな所で…。そもそももう腕がないよ」
DOP「我は人の身を写し取る魔物、ドッペルゲンガー。その技術さえも写し取ってみせよう」
ニヤリと笑って見せる
DOP「裏技を見れるのだ。光栄に思うがいい」

血の契約、そして
DOP「貴様の血を喰らい、ここに契約は成立した」
そこには半透明だが、たしかに♂BSの姿が
DOP「無意識だったのだろうな。♀BSの頭と一緒に貴様の持っていないはずの鋼鉄が入っていた。愛した者が遺した物を使い、お前が自分で、この世界を作った元凶を討ち果たす剣を作るのだ。お前が生涯やってきた中で最高の仕事だ。そこで見ているがいい」
そして作業を始めるDOP
♂BS「僕が、いる…」
姿かたちだけではない
今まで何千回としてきたこの動き、視点が変わったからといって間違えるはずもなく
もう目がかすんでほとんど何も見えない♂BS
だけど聞こえてくる音は、とても聞き馴染んだ音で
実際に行われているのは折れた剣の継ぎ接ぎだったが
♂BSは、たしかにこの世界を打破するべき最強の剣を幻視した

剣の完成と一人の鍛冶屋の死
DOP「死んだ、か」
♂アルケミ「だけどいい顔してるよ」
♀騎士「こいつはこいつで、悲しい奴だったわね」
元の姿に戻り、衰弱した半透明の剣士は言う
DOP「こいつの墓標はこの剣だ。急造で歪、ろくでもない剣だがたしかに処刑剣の力を持っている。GMも人であるが故にこの魔剣の力からは逃れられん。GMが歪ませたこいつの人生だが、♂BSは自らの力でもってGMの生涯を終わらせるのだ。愉快な物だな」
自嘲気味に
DOP「だが、それは♂BSが望んでいた事ではないのだろうな。奴には創る喜びはあっても殺める嗜好は持ち合わせていなかった…」
448名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 16:16:43 ID:UDo/bIbU
やばいw♂BS最後の力振り絞ってないwwwDOPに作業丸投げしてるよwww
ノリと勢いで書いてちゃやっぱダメwなwのwかwWw
orz
449名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 18:33:33 ID:.pYW32L2
 172 ある語り部の昔話〜 白い女と廃墟の町の王様

 さて、ここいらで一つ、昔話を致しましょう。
 演目は廃墟の町の王様。
 即興ゆえに、諸所の『詰まり』はご愛嬌。
 見事終わりました暁には、どうか拍手でお迎え下さいませ。

 廃墟の町の王様

 昔々か、それとも未来か。
 そんな事はともかくとして。
 とある塔の下にある廃墟の町に、王様とその従者達が住んでいました。

 彼と、その従者はその町で、毎日毎日押し寄せてくる人々と戦っていました。
 王様は、その町の王様で。彼の従者達とそこに住む者を守らなければいけませんでした。
 勿論、人々はそんな事は知りません。
 そもそも、毎日毎日やって来る人々は、その町が一体何であったのかも覚えている人は殆どいませんでしたから。

 けれど、その王様は。
 本当は、争う事が余り好きではないのかもしれませんでした。
 彼は、人ではありませんでしたが、同時に人の写し身でもありましたから、何処か人に似ていたのかもしれません。
 だから色々と悩むこともあったのでしょうが…それは又違うお話です。

 そんなある日の事です。
 しろい女が、王様の元に訪れました。
 王様は、他にも白い人たちを知っていましたが、その女は白い人たちの中で、彼が一番嫌いな女でした。

 彼女は、王様に言いました。

「喜んでくださいねっ、貴方は栄えある『イベント』の参加者に選ばれましたっ」

 王様は、憮然とした顔で。

「断る」
「えー、無愛想さんですねっ。でも、いけませんよ?特に、貴方みたいな人には参加してもらわないといけませーんっ」

 けれど、女はちっちっ、と指を陽気に振りながら言います。
 王様は、その言葉を聴いて。

「それは、私が世界にとって不合理だからか?」

 嘲る様に笑います。

「あー、王様は話が早くて助かりますねっ♪その通りですよっ」

 女はにこにこと笑うと、プレゼントですよっ、そう言って不細工な王冠を差し出しました。
 王様は、そんな王冠には興味が無かったので、スルーで返しますが。

「はっ、阿呆らしい。秋菜、貴様の戯れ遊びに私が付き合ってやるとでも?」
「まぁ、ダメならこの場で貴方を差し替えて修正すれば良いだけですしー、むしろそっちが目的ですねっ」

 それに、遊びだなんて酷いですよっ、続けて女はそう言います。

「私はねっ。いえ…私達は、絶対的な正義で、絶対的な裁定者なんですよ。
それに、私はこの世界が大好きで、何時までも何時までも、冒険者さん達にも、他の皆にも『あああって』欲しいんです」

 それはそれは優しく、何処か酔いしれている様な調子で、丁度優しい母親が自分の息子に語りかけるような調子で。
 しろい女は、王様に言います。

「そう。私はこの世界を愛しているんです。私は、私達は正義で、この世界を愛していて。
だから私達は、この世界をずっとずっと維持しなければいけません。そう。世界はあるべき形にあらなければいけないんですよ」

 まぁ、齟齬を修正する方法に趣味が入っているのは認めちゃいますけどねっ。女はうっとりしながら更に続けます。

「GMとはそういう存在でしょう、王様っ?」

 王様は、睨みつけるように演説をする白い女を見ていました。

「…そうだな、其の通りだ。生き延びなければいけない理由が今出来た。だからお前に従ってやろう。だがな」

 凄絶な顔で。怒りに満ちた顔で。神様の使いに今にも飛び掛らんとする様子で。
 鏡の王様は、一言言葉を吐き出しました。

「何時までも、貴様等の思惑通りに事が運ぶと思うなよ…?
この世界が。これから先の未来が。幾度幾十度幾百度貴様等に汚され冒されるとも」

 巨(おおき)な剣を手に取ると、その切っ先を白い女に向けます。

「この世界を紡いで行くのは。全ての未来を作り上げていくのは。断じて貴様等ではあり得ない」
「ははっ、王様にしては負け犬ちゃんな台詞ですねっ。兎も角」

 白い女は、笑って言います。

「行きましょうか王様?それから、その不細工な王冠、今の貴方にはとっても似合ってると思いますけどねっ」

 それから先、王様がどうなったのかは昔話の外側に。
 もしかすると、今もこの『昔話』は続いているのかもしれませんが。
 その結末がどう転ぶかはこの語り部めが知る所では御座いません。

 つまり、それはこの昔話の『詰まり』の一つと言うことで、聞き手の皆々様は一つ納得していただきたく。


<注記:DOP本編参加前の一コマ>
450名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 18:46:18 ID:.pYW32L2
to 445

んー、まぁ確かにそうなんだけど。
それは少し寂しいと思ってみたりなんかして。

いい意味で予想を裏切る作品を期待してみるテスツ。
451名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 21:12:55 ID:LLFH4F6o
お話追加、メンバー情報更新しました。
深淵の騎士のもとにペコ、黒馬がいるわけですが深淵の騎士はどちらに乗って戦うんでしょう…?

ペコを選んで馬がすねちゃったりなんて。
452名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 00:33:48 ID:x.NgYjaE
つか♀アサがJT発で死んだことより♀アサを殺してしまったおかげで
ローグ姉さんとの決着がつかないまま終わってしまったということだ、♀騎士VS♀ハンタ
といい今回といい見せ場を無くしてどうするんだと
453名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 00:34:36 ID:x.NgYjaE
問題はね
454名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 00:46:10 ID:x.NgYjaE
♀騎士の時はハンタが勝った後に殺されたからまだいいか、でも今回ここでアサ殺し
ちゃダメだろ・・・ケンシロウとラオウの戦いでラオウが事故死したため二人は結局
決着をつけられずに終わった、と話を進めるようなもんじゃないか
455名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 00:54:21 ID:ETRaPIMM
♀ローグの別口の展開を考えてたのでこれはこれで……。
軌道修正とさらに仕込みが必要だけど。
456名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 00:59:40 ID:4yFlx1/U
まぁ、暫く待ってみようさ。
之はロワでリレーな訳で。だから見せ場がどう転ぶか判らない、
というのも一つの展開ですぜ?

お話自体に矛盾は無いわけですしねー
457名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 01:00:53 ID:4yFlx1/U
書き忘れorz

to455 ガンガッテ。俺もDOP&深淵sを頑張るさ。
458名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 01:09:48 ID:WoSL7Vrs
事故ではなく殺し合いの果てに死んだわけだから別にいいと思うよ?
私としては最低でもあと半分は殺しておきたいのにろくなマーダーが
残ってないのでどうやって殺すか困ってるくらいだし。
今回みたいな勘違いPTバトルってどうやって組み上げればいいんですかねぇ
原作と違ってキーマンが分散してしまってるぽいのも迂闊に殺せない原因ですが…
459名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 01:43:44 ID:QsvqhNoQ
まあ、リレーだしね
最初から持ちキャラ決めてたわけじゃないし
しっかり他の人の書いた文読んで、矛盾の無いようにすれば
斜め上を行くような展開でも楽しめるってもんよ
460名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 01:47:13 ID:I6SbreFY
>>445
魔法使い同士だと言葉にしなくても情報伝達可能とかいう設定あったからそれ利用すればいけないかな?
そうじゃなくてもメモくらいは残してると思う。実践ならWIZのほうが上っぽいし

>>458
ぱっと見何かのキーマンじゃないっぽいキャラっていうと♂ローグ組全員?
けど変わりに因縁が色々あるからそれ解消せずには殺しにくいかな
今後の死人に関してはいっそ対管理者に持ち込んでいくっていう手もあるにはある
GMだけじゃないだろうしそこで出る犠牲考えると、それでも10人くらいに減ってほしいけど
461名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 02:18:43 ID:4yFlx1/U
 173父と娘と

 夢を見ていた。
 悲しい、夢だった。
 別れの、夢だった。

 夢を夢だと気づく事が出来る夢。
 呼び名が白昼夢だったか、明晰夢だったかは覚えていないが。
 だからこそ余計に悲しかった。

 私は、川のほとりで膝を抱えて座っていた。
 そこらにある砂利を拾って投げると、ぽちゃんと言う音がする。
 川の向こう岸には、懐かしい顔の男が立っていた。

「泣き顔の騎士子タンハアハア」

 ウルサイ。そんな、変わらない顔をしないでくれ。
 もっと、寂しそうな顔をしてくれ。笑って川の向こうに立たないで。

「でも、笑ってる騎士子タンはもっとハアハア」

 そして、見っとも無い泣き顔だろう私を、そんな困ったような顔で見ないでくれ。
 無理矢理でも、笑わずにはいられなくなるから。
 例え、無理にでも、笑わずにはいられなくなるから。

 けれども。

 ぱしゃぱしゃと、深い筈の川を乗り越えて。

 どうしてだろう。

 川に隔てられている筈の彼は、私のすぐ近くまで苦も無くやってくるとにっこりと微笑んでみせた。
 最高の笑い顔、というのがあるのなら、これがそう。
 …きっと、この思考を人に知られたら大笑いされるんだろうな。

「泣くなよ?泣いちゃダメだ。心配するだろ?」

 言葉に含まれているそれは、『しなくてはならない』では無い。義務ではない。
 もっと、優しいものだった。聞いたことの無い真面目な口調で、彼は柄にも無い言葉を口にしている。
 只、存在の全肯定。義務や責任や。そんなモノを遥かに超えた先にある赦し。
 私の嫌悪する部分さえ否定せず、全てを受け入れる。

 彼の紡いだ言葉は、私を苛む罪を赦し。
 彼の流した血は、私に一つの契約を成さしめる。

 直ぐ前まで来ていた彼は。
 蹲って泣いている私の前でしゃがみ込む。
 そして、すっ、と手を伸ばすとわしわしと、頭を撫でてきた。

 …髪がぐしゃぐしゃに乱れるなぁ。
 鼻の奥が、熱くなる。
 みっともない位に泣きじゃくっているだろうに、頭の中にはそんな他愛も無い事しか浮かんでいなかった。

「俺は。泣いている騎士子たんより、笑ってる騎士子たんの方が、好きだからなっ」

 明晰な思考はそこで途絶えた。私は。私は。
 泣きながら、彼に抱きついていた。

 きっと。
 わたしは。許して欲しかったんだと、思う。
 私は。馬鹿みたいに真面目に、一つの事ばかりを考えて。
 私は私を捨てて、私は私の誓いを果たさなければならなかった。

 でも私は。何処までも愚かで弱い。
 一つの事に拘る余りに、他の全てを失っていく。
 結局、そのたった一つの誓いでさえ、果たすことは出来ないのかもしれない。

 ああ、だから。
 だからこそ私は、赦しが欲しかった。
 他の誰かから。何の打算も何もなく。只一言、その言葉を言って欲しかった。
 恨みの言葉や、嘆きの言葉ではない。
 只、赦す言葉を。

 抱きしめて、泣いて、泣いて。
 それから、私は笑った。
 心から、一点の曇りもなく、私は笑った。

 意識が、闇に落ちていく。
 そんな事にも気づかないで、私は笑っていた。

『ハレルヤ。ハレルヤ。ハレルヤ。
いと高き所より主は来たれり。主と御子キリストが治める国は地上に来たれり。
王の中の王。主の中の主。我等の主は永久に地上におわしてその王国を治めん』

 聞いたことも無い、古い古い聖句が響いている。
 今のそれに似ているけれども、少しも一致していない聖句。
 他の誰でもない。人を作り世界を作り給もうた見知らぬ誰かを称える詩。

 私は、知らず涙を流す。
 彼は。嗚呼、私の全てを許した彼は。

 …


 従者を失った王等、只の雑兵でしかない。
 彼は、そんな事を考えながら、重い足取りで進んでいた。
 元々の疲弊のせいもあるが、何よりも背中に負っている♀騎士が原因である。

「我ながら、偽善めいた真似をするものだな」

 彼は、ぽつりと呟く。
 首筋には、♀騎士の涙が伝っていた。
 暖かい涙。それは元々からして人ではない彼には縁のない物だ。

 ゲッフェンのドッペルゲンガーは。
 人の心を移す鏡であると同時に、夢魔達の王でもあるから。
 詰る所、夢を操ることなど彼にとっては容易いこと。
 最も、今の彼は力を遮られていて。
 短距離で使える同属同士のリンクを介してさえ、こんな偽善めいた真似をする事しか出来ない。

 あの『化物共』でない人の信じていた神を持ち出すなど、偽善の最もたる所。
 とは言え、何かに縋るのであれ、他の何であれ…僅か、半日程前に見せた狂態。
 あのようになられない程度に精神が安定してくれるのならば構うまい。
 彼は、そう自分を納得させた。

「泣く娘を安心させるも父親の務め。…とは言え」

 勿論、自分は本当の意味でこの娘での父親ではあり得ない。
 血を分け、自分の力を分け与え、幻魔としたところで。
 この娘の中に宿る記憶までも、消す事は出来まい。
 自分は良くも悪くも純然たる鏡。写す事は出来ても、作り出すことは出来ない。

「まぁ、いい」

 自分には、自分の役目がある。
 それと同じく、復讐を誓っている濁った鏡には濁った鏡の役目が与えられることだろう。
 未だ、それは判らぬが、いずれははっきりとすることだ。

「どのような結末を迎えるかは判らぬ。だが」

 今は、只歩くだけだ。とうの昔に、ダイスは既に投げられている。
 背中に子を負うたまま、彼は再び森の中を歩き始めた。


<DOP&♀騎士 状態、持ち物、目的は変わらず。大きな橋 moc_fild 02をアルベルタ寄りに移動中
注記:精神的に♀騎士は♂騎士にかなりの部分依存して精神を安定させている?>
462名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 02:22:01 ID:4yFlx1/U
まぁ何にせよ、殺すにしても生かすにしても事前のお膳立ては欠かせない、
と何となく矛盾臭いことを言って見るtest.
463名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 08:57:36 ID:eD5nezsI
DOP様に惚れそうです

お話追加、メンバー情報更新です
464名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 16:07:10 ID:NbAlIpg.
>>454
ワロタン
465名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 16:27:29 ID:H/LXi.ng
174 人外+1PT

♂ローグの治療が終わると、アラームは安心してこてんと、その場に寝ころんでしまった。
♂ローグにも休憩が必要なので、その場で♂ローグ、バドスケ、アラームの三人は一休みする事にした。
一息つく♂ローグ、バドスケも木によっかかって座って休んでいる。
「……よう、お前アラームの知り合いか?」
♂ローグの言葉にバドスケは♂ローグを見る。
「ああ、時計塔で一緒だった。お前が今までアラームを守っていてくれたのか?」
どちらも、今更な内容である。が、確認せずにはいられない。
「成り行きでそーなっちまっただけだ」
成り行きの一言だけでここまでの傷を負ったというのは、少し無理がある。
バドスケは久しぶりに心が温かくなった気がした。
「……アラームを守ってくれて、ありがとう」
「だから成り行きだって言ってんだろ」
バドスケは静かな寝息を立てるアラームを見る。
「アラームはさ、優しい子なんだ。いつも一生懸命で明るくて……」
ぶっきらぼうに言う♂ローグ。
「知ってるよ」
「だからさ、そんなアラームがこんな所に来させられて……どれだけ辛い思いしてるかって考えるだけで俺は……」
「……。」
「でもさ、久しぶりに会ったアラームはいつもと変わらないアラームのままで『私は元気でしたよ』って言ってさ……」
目頭を押さえるバドスケ。
「ありがとな、お前……アラームの心もきちっと守っててくれたんだな……ありがとな……」
寝っ転がったままバドスケから顔を逸らす♂ローグ。
「礼ならあの♀アーチャーと今は別行動してる♀クルセと小バフォにでも言え。俺は何もしちゃいねえ」
バドスケは♂ローグを見る。
「……バーカ。んな傷だらけの体でそれ言っても説得力なんてねえよ」
「うっせえ!」

♂ローグ、バドスケ、アラームの三人はプロンテラ目指して南下していく。
周辺を探したが、♀アーチャーの姿は見つからず。♂ローグの
「セージの所行ったか、次の目的地に先行ったかのどっちかだろ」
という言葉に、ローグ達の目的地であるチュンリム湖を目指す事にした。
エンペリウムのある場所の内、ヴァルキリーレルムとルイーナの二カ所は既に通行不可となっている。
となると、今ローグ達の中でここに手を出せるのは小バフォのみである。
ブリトニアにはセージ達が向かっている、ならばローグ達は残るチュンリム湖が担当となる。
アラームはにこにこしながら、バドスケから旅の話を聞いている。
♂ローグはむすーっと黙ったままだ。
『あのローグも仕留めた事だし、残るマーダーは……俺が知る限りじゃクソ墨だけか。捕まるなよ♀アーチャー』
無駄に豪勢なプロンテラ城を見上げながら、♂ローグはそんな事を考えていた。

<♂ローグ、所持品:ツルギ、 スティレット>
<アラーム、所持品:大小青箱>
<バドスケ、マンドリン、アラーム仮面 アリスの大小青箱>
<現在位置:プロンテラ北、プロンテラ城直前>
466名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 23:04:32 ID:4yFlx1/U
下準備の積りで書いた後で、
似たようなのが既に上がってるのに気づいた物、置いておきますね。

つ(154のNGver)
467名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 23:08:28 ID:4yFlx1/U
154 (Ver NG) 生きよう、折れた剣を杖にして

 拝啓父上様、母上様。そして兄上に妹様。
 お元気ですか?僕は元気です。でも、これが皆様方に宛てる最後の手紙になりそうです。

 ああ、こんな書き出しから始まっているのに何ですが、心配は決してなさらないで下さい、と記します。
 例え、道の半ばで転んだとしても、きっと僕は立ち上がり、再び歩き出しますから
 約束を、交わしました。そして傍らには共に歩く、仲間が。騎士子さんが居ます。

 だから──
 俺は、涙を拭って立ち上がる。
 そして、頭上を見上げた。
 二度目の夕暮れが訪れた空は、金色に染まっている。
 そうさ、今は聖典のソレじゃないんだ。
 例え沈んでも──何度だって、何度だって暗い黄昏と冷たい夜を乗り越えて。
 又、日は上るじゃないか。

 諦める事はとっくに捨てた。甘くある事だって、捨て去った。
 俺は、諦めない。諦めてやるものか。

 空を見上げて、誓う。
 ハティーさえも退けて、何度でも上る日に賭けて誓う。

 俺は、俺達は。

「絶対に生き残ろう。絶対に生きて帰ろう」
 その為なら、泥だって啜ってやる。

 道は、示された。
 後は、その上を二人歩いていこう。

 手にした、折れた剣を杖にして。
468名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 01:44:47 ID:/QItLlDo
そういえば絵描きの人をぜんぜん見ないね
やっぱここに上げるの恥ずかしいのか?
469名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 03:38:36 ID:sN2L2zSs
>>468
宣伝が足りないだけかも・・・。
470名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 12:08:27 ID:DHH/ttWc
結局、ホームランスレとかに宣伝ってされたっけ?
471名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 14:01:51 ID:LYKr90/c
人数多いし(PTとかだから)容姿のヒントがないし(イメージONLYになる)
描き難いのでは?
1にはリレー小説を扱っているスレって書いてあるしなぁ。
しかも描きたいキャラは既に死んでしまっているという罠(ノ∀`)
472名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 16:27:34 ID:ZhP8WVIo
深淵sとDopsの遭遇話に腐心してる俺が鰈に登場。
イメージとかは、各職業デフォ&頭装備ナシ(特別枠除く)だけど…
まぁ、イラストの方は各人のイメージ任せでいいかもね。
下手に制限設けるより、好きに想像膨らませたほうがよさげだし。

それからです。書きたいキャラが既に死亡していても…
絵に感動してNG(番外)がupされる可能性は大いにありうる、といってみるtest.
少なくとも、俺は書く可能性大さっ。
473名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 20:23:52 ID:ZhP8WVIo
 根本価値の齟齬〜 遭遇


 ──もしも、二者の根本的に価値観が食い違い、尚且つお互いに自分こそが正しいと認識している時。
 そのどちらかの主張が通される時に、もう一方の主張が著しく制限さる場合。
 彼等(或いは彼女等)は激しい対立を、その結論から授かる事を識らなければならない。

 …

 二度目の黄昏を迎えている空の下で、闇がわだかまり始めた森の中で。
 ♂アルケミストと深淵の騎士子は、穴を掘っていた。
 見れば、辺りには幾つかこんもりと盛られた土饅頭が見える。
 つまり、二人は墓を作っていた。

 ♂アルケミは、♂アコライトの遺体を抱え上げると、穴の中に横たえ、その上から土を被せた。
 ゆっくりと、血に濡れたアコライトが埋まっていく。

「ごめんな。こんなことしかしてやれなくて」
 ぽつり、と呟いてから新しい墓の上に、形見の逆毛を置いた。
 それは、相変わらずぴん、と空に向って伸びて、風に揺れていた。
 少年の本当の髪は、少女の様にさらさらの栗毛で。それとは全く違っていたけれど。
 彼は、そのどちらもが少年に相応しい、そう感じていた。

「我が友よ。私は汝の意志を継ぐ。…だから、全てが終わる時まで、静かに眠れ」
 相変わらず真面目に、けれど何処か悲しそうに、深淵は呟きながら目を瞑った。
 手にした剣は折れているとしても。心はもう折れる事を知らない。
 誓いの言葉は、冥府の川さえ飛び越えて、二人と優しい助祭とを永遠にする。

 じんわりと浮かんでいた汗を拭ってから、錬金術師は騎士の方を向いた。
 決意を秘めた目を、じっと深淵は見つめ返す。

「なぁ。深淵さん。さっき、俺の言ってたこと覚えてるよな。
それで…一つ決めた事があるんだ」
 前半分に、騎士が頷くのを確認してから、後ろ半分を口にする。
 鞄から支給された地図兼名簿を取り出すと、一つの名前を指差した。

「これから、この人を探してみようと思う。俺達だけじゃ、どうにもならない」
「ふむ…成程な。確かに、この首輪が呪物であるなら…」
「この人が一番適職ってな」

 その時だ。錬金術師の指先に釣り込まれるようにして名簿の一点を見た騎士の横合い。
 少し離れたあたりで茂みが、がさりと大きくざわめいた。

 深淵の騎士が大鉈を手に身構え、急いで地図をしまい込んだ錬金術師も、
初心者用胸当てと、石ころを入れた鞄…即席のフレイルである…を、騎士の後ろで握る。

「誰だ!!」

 亡、と。その姿は見ようによっては森の奥から現れた亡霊の一団にさえ見えた。
 黄昏の森。その奥から現れたのは、幻影が如き二つの人型だったから。

「私だ、深淵殿」
 両手を挙げ、一応交戦の意思が無い事を示しながら、幻影…ドッペルゲンガーは一言、そう答えた。

<場所:moc03&pay01の辺り 状態&持ち物:深淵s=>変わらず DOPs=>♀騎士は目を覚ましている。
以降の展開に付いては146話を参照の上、お願いします>
474名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 20:25:45 ID:ZhP8WVIo
疲れますた…続き、おながいします。
475名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 20:28:40 ID:ZhP8WVIo
そしてナンバリングミスorz
175話デス。
476名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 21:34:36 ID:pwnlBaSA
>>473
>>214ですよね?
まとめサイトの方では「惨劇」は147話になっていますので、勝手に訂正
意図してることが違ってたら笑っておくれ
477名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/02(木) 21:47:46 ID:ZhP8WVIo
大当たりで御座いますorz
478名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 02:14:20 ID:Z6.G1doc
176 失敗

ゲフェンの街に着いた♀セージ一行は、♀ウィズの記憶を頼りに村正を見つける。
案外とそれはあっさり見つかり、これで儀式に必要な物はとりあえず全て揃った事になる。
一同に安堵の吐息が漏れるが、♀セージは険しい表情のまま地面に文字を記す。
『やっかいなのはここからだ。首輪開封は即座にGM秋菜の知る所となるだろう。それを回避するには何か策が必要になる』
♀ウィズは既にその事を考えてあったのか、同じく地面に書き記す。
『私達が同士討ちを始めて、その戦闘でお互いが倒れたという事にするのはどう?』
♀セージは首を横に振る。
『駄目だ。外された首輪という証拠が残る。それこそ我々の遺体が欠片も残らないような状態でなければ、それは成り立たない』
♀ウィズはきょろきょろと辺りを見回し、そして木造の大きな家を指さした後、書いた。
『メテオであの手の建物の下敷きにするってのはどう?』
ぎょっとした顔になる♀セージ。
『何? お前SGの他にメテオまで覚えていたのか?』
通常、大魔法と呼ばれる物はそう何種類も覚えられる物ではない。
だが、♀ウィズはメテオとSGの双方を極めていたのだ。
悔しいやら嬉しいやらなんともいえぬ複雑な表情を見せる♀セージ。
『わかった。ではエンペリウム奪取後、その手で行くとしよう』
♀クルセも♂アーチャーも♂プリーストもそれで問題があるように思えなかったので特に反論はしなかったが、そこで♂プリーストが落ちている枝を拾って文字を書きだした。
皆、新たに仲間に加わった♂プリーストとの経緯の関係上、自然緊張した雰囲気になる。
『待て。首輪開封は確実に為せるのか? エンペリウムを手に入れる事が出来たとして、ぶっつけ本番で問題無いような術とも思えないが』
♀セージ、♀ウィズの二人ともが少し考えてから、肯く。
『そうだな、確かに試してみる必要はあるかもしれん』
『おっけ、同じ手二度使う事になりそうだけど、メテオはそもそも戦闘においても有効な魔法だし問題は無いわね』
その文字を見た♀クルセが一歩前に出る。
『よかろう、ならば一番手のその役目は私が引き受けよう』
成功率を上げる為に呪いのアイテム、そして心臓を集めたという事はつまり、この術には失敗の可能性があるという事に他ならない。
そしてこの首輪を外す為の術である以上、失敗イコール爆発である事は想像に難く無い。
なればこそと、♀クルセは名乗りを上げたのだ。
♂アーチャーは心配そうに♀クルセを見る。
その心配は術の事だけではないであろうが、♀クルセは笑顔であった。
『心配するでない。何せこの中で一番神のご加護を期待出来るのは私であるからな。一番私が成功率高かろうて』
そう書いて♂アーチャーの肩を軽く叩く。
あの様な事があったばかりなのに、♀クルセには迷う気配すら見られない。
そんな♀クルセに戸惑う♂アーチャー、だが♀クルセは今度は口に出してこう言った。
「少年、前に進むべき時を見誤ってはならんぞ。状況がどうあれ……」
♀クルセは自分の胸を軽く叩く。
「ここを強く持つ事だ。そうすれば自ずと道は開かれよう」
小僧扱いされたにも関わらず、♂アーチャーはそう言う♀クルセを羨望のまなざしで見る。
が、当の♀クルセは頭の中だけでぼそぼそと呟いていた。
『あのザマを少年に見られていなくて良かった……ああっ、私も修行が足りんっ!』
どうやら、迷宮の森を抜けた後の事を思い出していたようだった。

段取りはこうだ。
被験者である♀クルセと♀セージ、♂プリーストの三人が建物の中に入る。
建物の中で、乱闘するフリをしつつ術を行いそれが成ったなら、窓ガラスをたたき割る。
それと同時に外から♀ウィズが建物に向けてメテオの詠唱開始。
メテオ第一弾の落下と共に三人は、逃げ出す際にお互いぶつかったりしないようにそれぞれ別の出口から建物を脱出、以後♀クルセは一切発言せず、そして他の者も♀クルセは死んだ物として会話を行う。
♀セージはこの直前、♀ウィズに術の詳細の説明を行っていた。
曰く、不足の事態に備えてこの術を行使出来る者は複数居た方が良いという事であり、それは万人が納得出来る理由であった。
『……♀クルセは良い事を言う。意志を強く持つ……か。ああ、目的があってそれを成す意志があればここまで無理が保つ物だと私も初めて知ったよ』
♀セージは準備を整え、思考を巡らしながら、最後の最後まで傷の痛みを誰にも悟られずに済みそうであった。

建物の中から罵声が聞こえる。
「やはり貴様が裏切っていたのか! この卑怯者め!」
「落ち着け♀クルセ! くそっ! やはり正気を失っていたか!?」
「予想はしていたが最悪のケースだなこりゃ……段取り通り行くぞ! いいな!」
「何かを弄しておるのか!? やはり貴様達は私を裏切る気なのだな!」
「ばっかやろう狂気に負けやがって! お前が悪いんだよ! 俺達にこうさせたお前が一番な! あの世に行っても恨むんじゃないぞ!」
村正を手にしている♀クルセに向かって♀セージと♂プリーストの術が放たれる。
床には心臓から垂らした魔法陣、そして、♂プリーストの持つ青ジェムが砕けると術が完成する。
♀セージが肯くのを見た♀クルセは一気に首輪を引きちぎる。
それは事も無げに千切れ、床に転がった。

『よしっ!!』

♂プリーストが窓ガラスを室内のイスをぶん投げてたたき割る。
「おーい! こっちは仕留めたぞ! 聞こえてるか♀ウィズー!」
「室内から聞こえる訳がなかろうが。さっさと逃げるぞ、術の詠唱は途中で止められないんだからな」
「げっ! そーいやそーだった!」
そう叫ぶ♂プリーストの語尾に重なるように建物全体を衝撃が揺らした。
『なんだと!?』
その第一弾は、なんと♂プリーストの脱出予定場所である窓ガラス真上に落着。天井が崩れ、窓ガラス周辺はガレキに埋まってしまう。
メテオは落下地点をおおまかにしか決められない、それを知っている♀セージにとってはこの事態も予想の内であった。
♂プリーストに自分の脱出経路を使うよう手で合図すると、自分は別室に走り出す♀セージ。
外の♀ウィズは既に詠唱を終えて三人が出てくるのを厳しい表情で待ち続けている。
「あぶねっ! これ本気でヤバイぞ!」
そう言って♂プリーストが飛び出してくる。
すぐに無言のまま♀クルセが飛び出してきて、♂アーチャーと♀ウィズの二人に手を振る。
だが、♀セージはいつまで経っても出てくる気配は無かった。
既にメテオはその詠唱を終わり、七個目の隕石が建物に落下した所である。
建物はその二階部分が半壊し、紅蓮の炎が建物全体を包んでいた。
479名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 02:14:37 ID:Z6.G1doc
♀セージは不足の事態に備えて用意していたもう一つの脱出経路に入った途端、その場に座り込んでしまった。
『ははっ……流石に……気が抜けたな。痛みで最早体が動かん』
背中が冷たい、おそらく出血も激しくなってきたのであろう。
『プリーストの術は可能な限り温存しておかなければな。♂BSの存在もある、他の参加者の事もある。私は間違っていない……』
確認は出来てないが切り札も放ってある。自分に出来る事は全てやったと自負している。
『炎がまわってきたか。押さえられている魔力でよくもここまでの破壊力を……相変わらずだな……あいつは』
向こうがどう思っているかはわからないが、♀セージが最も信頼しているのは♀ウィズであった。
『後は任せたぞ……お前なら、きっと……』
そこまで考えた♀セージの目の前の扉が開いた。
「居たっ! このバカ! 怪我がきついんならそう言っときなさいよ!」
ありえない、あってはならない。内部でここまで延焼が進んでいる建物に突入するなぞ、こいつならばその危険性がわからないはずはない。
「プリーストさん! 私がこいつ背負うからヒールしながら脱出するわよ!」
すぐに傷の痛みが少しづつ癒えていく。
常に冷静であり続け、それがいかなる選択であろうと、目的に対して常に最適の行動を取るべきである。これは魔術を志す者ならすべからく頭に入れておくべき事柄だ。
ならばその魔術の才に長けたこいつが、こんな行動を取るはずがない。
「やばい! 床が抜ける!」
♂プリーストは全力で抜けかけた床を走り抜けると後ろを振り返る。
♀ウィズは、その冷静な判断力で状況を把握し、最適と思われる行動を取った。
『愚か者がっ! 何をするかっ!?』
朦朧とする♀セージの意識が一発で目覚める。
♀ウィズは背負った♀セージを前方に向けて放り投げた。
同時に崩れる床、♂プリーストは柱を片手で掴み、残った手で♀セージの手を掴む。
♀セージはその手を掴みながら、♀ウィズに向けて手を伸ばす。

しかし、その腕は空しく空を切った。

落下する♀ウィズ。地下室と思しきそこには既に火の手が回っており、その真ん中、まだ微かに火が回っていなかったそこに♀ウィズは落ちていった。
鈍い激突音、そしてあらぬ方に曲がった右腕。
♀セージは声を限りに叫んだ。
「起きろ! 右側の炎を突破すれば階段があるからそこを登れば出口だ!」
だが、♀ウィズは何の反応も示さなかった。炎は♀ウィズを囲み、その右腕を燃やし始めた。
「何をしている!? 早く起きないか!」
♂プリーストは両手が塞がっている状態で魔法も使えない。
喚く♀セージを力づくで引き上げると、すぐにキュアとヒールを唱える。
既に炎は♀ウィズの両足にまでその領域を広げていた。
「頼む! 早く起きてくれ! 手遅れになってしまうではないか! プリースト! ヒールをもっと頼む!」
♂プリーストは周囲を見る。既に一階に居る自分達の周りまで炎が広がっている。
「お前をここで失う訳にはいかんのだ! ええい、ならばっ!」
そう言うと♀セージは床に空いた穴に飛び込もうとするが、♂プリーストが腰を抱えてそれを止める。
「離せっ! あいつが居なくてはこの先……」
「もう手遅れだ! 落下の時にあいつは死んでる! ここで俺達まで倒れる訳にはいかないだろうが!」
「バカなっ!? 意識を失っただけ……」
「だったらキュアとヒールで反応しない訳ないだろう!」
そう言い放つと♀セージを抱えたまま♂プリーストは廊下を駆け出す。
だが、元来た道は既に炎の海となり、慌てて別ルートを探すが、どこもかしこも炎に包まれ、煙が立ちこめている。
「くそっ! 俺達のどっちが欠けても駄目だっていうのに……」
♂プリーストは屋敷の構造を思い出す。
「確か……」
そこまで言って♂プリーストは耳を懲らす。
「なんだ? 炎の音でもない……衝撃音?」
突然脳を走った閃き、♂プリーストはそれに従って衝撃音のしたと思われる場所に向かった。
そして再度聞こえる衝撃音。
そこには、崩れた壁を前に必死の形相でこちらを見ている♀クルセの姿が見えた。

傷の痛みと煙と熱で気を失った♀セージが意識を取り戻すと、♂プリーストは入れ違いにその場にひっくり返った。
ヒールを使いすぎたらしい。♂アーチャーが♀セージの額に濡れたタオルを置く。
♀クルセは、少し離れた所で自身の首を指さす。そこに例の首輪は無かった。
半身を起こすとすぐに全てを思い出す♀セージ。
「なんという事だ……なんという……」
俯き、両手を腿の上に付く。
「私のミスだ……取り返しのつかない……私の……ミスだ……」


<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個>
<♀クルセ、所持品/青ジェム1個、海東剣>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋>
<♀ウィズ、死亡 所持品/たれ猫、フォーチュンソード>
<現在地/ゲフェン市街>
480名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 03:44:30 ID:LM.8xh1A
176or番外 The last moment

冷静に考えれば突入することからしてバカなことだったと思う
でも、死が確定した今この瞬間でも後悔はしていない
地下室との高低差は結構大きい。この高さなら多分即死
そういえば頭の上に乗せてたはずのたれ猫が無いけど、多分どこかに落としたんだろう
アレがあったならまだ即死は免れたかもしれないんだけど
……いや、あんな小さなぬいぐるみじゃクッションにもならない、かな
どっちにしろこの火の勢いじゃ落下で助かっても焼き殺される
じわじわ焼き殺されないだけまだマシだ、きっと
落ちていく中見えたアイツの顔は、今にも泣き出しそう
私は私の意志でやったんだ、アンタが罪悪感を感じる必要は無いよ
後追い自殺なんかして、せっかく助けてやった命を無駄にしたら、あの世でメテオ撃ってやる
ああ、そんな顔もだんだん遠くなって見えなくなっていく
コレで見納めなんだから、もうちょっとくらい時間を遅くしてくれてもいいじゃない
♂プリ、♂アチャ、♀クルセ、願うだけで伝わるなんて思わないけどさ、アイツのことお願い
アイツは生真面目だから、このことで絶対落ち込むと思う
でもアイツは絶対必要なんだ…だから、お願い。私はこれ以上一緒に行けそうにないから
くそうもう床が近いじゃないか。まだ色々未練を思い返したかったっていうのに
そうだ、最後なんだからこれだけはしっかり思っとかなきゃいけない
♀セージ。最後だから言うけど、アンタのこと嫌いじゃなかったよ



そして自分の頭蓋骨が砕けるイヤな音と一緒に、私の意識は明けない闇に落ちる







神様、今までぜんぜん信じてなかったけど最後の最後だけお願い
どうか、アイツが最後まで生き残れますように

<時間は♀WIZ落下から死亡までの数瞬>
<たれ猫行方不明>
481名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 04:42:17 ID:pfOtI9dQ
お話、番外、ともに追加 メンバー情報更新しました。

たしかにそろそろ絵成分が欲しくなってきましたね…。
↑の場面なんか特に。
482名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 12:04:10 ID:jZwCGEz.
480の、
176番外 -The last moment-
ですけど、今までの番外は三途の川(ロワ舞台と違う場所)や、多少の
設定改変Ver.だったりしたから番外だったと思うのですよ
で、他の番外みたいな設定改変話というわけでもないから177として正式に
本筋に加えませんか?
10話や20話進んでからの挿入話はアレですけど、きちんと流れに乗って掲載
された話ですし、そこらへんどうでしょうか
483名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/03(金) 19:12:20 ID:kPHJHir2
何か追加されてなかったので
第四回禁止区域を若干修正して追加
旧エルダ森→サベージ親子の森
484名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 00:37:11 ID:p5phTKYQ
>478-479
すごい良かった。久々に興奮して読んだよ。
♀WIZ落下のあたり、ちょっと目が霞んで・・・(ノω;`)ホロリ
文神様方、応援することしか出来ませんが、執筆頑張って下さい。
485名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 06:09:42 ID:AEbM7Dtk
177(178?) 真なる最適解

瓦解した建物からしばし離れた別の家屋の中に、♀セージたちはいた。
先の実験で多くの魔力を浪費し、以前目を覚まさない♂プリーストを休ませるためだ。
♀セージは、静かな寝息を立てている♂プリーストの傍らで、傷の残る背を柱に預け、座り込んでいた。
本当ならばこんなところで足止めを食っている場合ではない。
こちらの目論見をGMに気付かれてしまえば、おそらくこの辺一帯は瞬く間に禁止区域にされてしまうだろうし、
そうでなくても、ルイーナ砦へ進む道はすでに限られている。
ほんの気まぐれでこのかすかな希望が閉ざされてしまうことも、想像に難くない。
だが、かといって♂プリーストを休ませない選択肢もなかった。
彼の魔力なくしては、首輪外しの成功などありえないのだ。
ほぅ、と深く息をつき、先の実験を思い返す。
私は間違っていなかったはずだ。しかし、歯車は狂ってしまった。
たった一つだけ、見落としていたのだ。
♀ウィズの、彼女の情の厚さを見落としていたのだ。
あの状況で私を助けに来るなどということは、微塵も想像できなかった。
その想像力の欠如が、優先されるべき命を損なわせた。
今は後悔している時間などない。
彼が眠っている間にも、やれるべきことはあるはず。
そう思っても。そう分かっていても。
彼女は、動くことが出来なかった。

別室から♀クルセと♂アーチャーが戻ってくる。
だが、二人は依然としてそのままだった。
♂プリーストはまだ目を覚ましていないし、
♀セージもまた、空ろな目で♂プリーストの寝顔を見下ろしているだけだ。
「♀セージさん・・・」
♂アーチャーが声をかけるが、そっと視線をもちあげて♂アーチャーの顔を一瞥すると、
また♂プリへと視線を戻してしまう。

『気にしているのか?』
♀クルセが、おそらくは別室で見つけてきたのか、ノートにさらさらと書いて♀セージに見せた。
♀セージがそのノートを受け取り、たった一言書き足した。
『当然だ』
たったそれだけの文字。
だがそれは、♀クルセを激昂させるには十分過ぎる投げやりさだった。
憤怒の表情でノートをひったくり素早く書き足すと、♀セージの胸倉をつかみ、
空いた手でその顔にノートを押し付ける。
『なんだその無様な面は!
そのような腑抜けで、♀ウィズの代わりが務まるつもりか!』
♂アーチャーがこっそりと差し出したノートを受け取り、セージもまた睨み返す。
『私に代わりなどできるものか。
あそこで死んでおくべきは私だったのだ。
私が今生きていることが、既に計画の失敗だ。』
「ふざ・・・」
叫ぼうとした♀クルセの口を慌てて後ろから♂アーチャーが塞ぐ。
♀クルセが改めてノートで言葉を返す。
『ふざけるな!
♀ウィズも骨抜きのお前を残すために火の中へ飛び込んだのではあるまい。
皆で脱出するのが我らの計画だろうが!
今度はお前の命を以て裏切るつもりだったというのか!』
486名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 06:10:15 ID:AEbM7Dtk
その一言が、♀セージの心を捕らえた。
私の命を以て裏切る・・・
そんなこと、考えもしなかった。
ただ、私は自分の命を秤からおろしただけのつもりだった。
首輪に死を錯覚させる方陣が♀ウィズにも描けるのなら、
私の魔力など、存在などその廉価に過ぎないと。
故に、この命は♂プリーストの魔力よりもずっと軽いと、そう考えていた。
しかし、違っていた。
♀クルセの言うとおりだった。
私が欠けてはいけなかったのだ。
皆で生きて帰る計画、その中には私の含まれていたのだ。
故に、私が欠ける事はそれ事体が計画の失敗なのだ。
誰かの命を犠牲にして他の誰かが生き残ればよいのなら、結局はゲームに乗ればいいだけの話なのだから。
それはあまりに簡単な盲点だった。
♀ウィズはその事を分かっていたのだろうか?
・・・違うな。
そこで♀セージは小さく笑みを浮かべた。
最初からそのような愚かしいことを考えたのは私だけだったのだろう。
♀ウィズは間違いなく全員で助かるために、燃え崩れる家の中へと飛び込んできたのだ。
それは決して冷静な行為とはいえないが、しかし。
間違いなく、計画のための最善手。
真なる最適解だった。

♀セージがノートを見せる。
『済まない、私がどうかしていた。もう大丈夫だ。』
その瞳に魂が宿っているのを見て、♀クルセは満足げにうなずき、立ち上がる。
「本当に大丈夫か?」
♂アーチャーが問いかける。
「ああ。」
♀セージは迷いなく答えた。
「セージがこれ以上、理屈でウィザードに遅れをとるわけにはいかないからな。」
と、不適に笑ってみせる。
その顔に、黒くふかふかした塊が投げつけられる。
「ぶっ!?」
目の前にぽとりと落ちたそれをよく見れば、垂れ猫の人形だった。
飛んできた先を見上げると、♀クルセがいた。彼女が投げた物らしい。
『故意か偶然か・・・屋敷に走り出す前に♀ウィズが落としていったものだ。
お前が使うのが一番だろう。』
♀セージは頷くと、それをちょこんと頭に乗せる。
『ここから見守ってあげるから、しっかりやりなさいよね。』
♀セージの頭の中に、♀ウィズの声が聞こえた気がした。

<♀セージ、所持品/垂れ猫 クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個>
<♀クルセ、所持品/青ジェム1個、海東剣>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋>
<現在地/ゲフェン市街>

<以降このPTは筆談にノートを用いることができる。ROの世界にもノートくらいはあると・・・思います>
487名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 08:47:06 ID:BMsok30I
178 猛禽の目

がさり
「誰!?」
草木の揺れる音に反応し跳ねるように構える♀アーチャー
「その声は、アチャ子殿か!?」
「子バフォ?」
子バフォはアルデバランより転進し迷宮の森を即座に抜けた、元々ここいら一帯は熟知した土地でもあるし同行者が居ないのであればこそ使用可能な抜け道という物もある、さらに言えば全速力の彼は人のそれをあっさりと上回るのである
だからこそ同行者達が居た頃の半分程度の時間で済んだ
無論人に飼われて久しい子バフォにとってはかなりの労働ではあったがそれ故に♀アーチャーと遭遇できたことは行幸であった
「ところでアチャ子殿一人なのか?ローグ殿は?」
「それが……」
知りうる限りの事を子バフォに説明した、♀ローグと遭遇し戦闘になったこと、その際にはぐれてしまったこと
「…そのような手練がいるとは、ならばこのあたりとて警戒して進まねばならぬか」
「ちょっと子バフォ!あいつがやられたとでも言いたいの!?」
「い、いや。そういうことではない、敵と遭遇したからといってどちらかが死ぬというものでもあるまい」
♀アーチャーの剣幕に必死に誤魔化しはしたが
(とはいえローグ殿の生存している可能性は低いだろうな…)
子バフォが見た限り♂ローグは荒事に向いてはいない直接対決において勝利することはかなり難しいだろう、逃亡を図るにしてもアラームという足手まといが存在する以上成功率は相当低い
アラームを見捨てて逃亡、という可能性も無いわけではないがそれであれば彼らが"知っている♂ローグ"が死んだことには変わりが無い
子バフォにしても♀アーチャーにしても、そしてアラームにしても♂ローグがそんな男ではないことを本能的に感じ取っているからこそこれまで同行してきたのだ
「そ、そうよね。あいつがそんな簡単にくたばるはずないよね!」
その表情に微かに翳りを浮かばせながらも力強く、そう自分に言い聞かせるかのように♀アーチャーは言う
だが
「…っ!!」
「どうしたアチャ子殿」
「静かに……あいつが居る」
子バフォは♀アーチャーの視線の先を見る
子バフォが推理しうる限りで♀アーチャーが"あいつ"と呼ぶ存在といえば♂ローグか♀ローグのどちらかであろう
その憎憎しげな声音から察するにおそらくは後者なのだろうが。しかし鬱蒼と茂る草木で何も見えない
それもそのはずで♀アーチャーは弓手として特別な訓練を受けたその視力を以って♀ローグの姿を捉えていた

<♀アーチャー所持品/グレイトボウ、矢、小青箱 現在地/プロ北(prt_field01) 備考:実は怪力?数時間の間弓使用不可 ♀ローグを捕捉>
<子バフォ 現在地/プロ北(prt_field01) 所持品:クレセントサイダー(jrサイズ)小青箱>
488名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 11:51:56 ID:XJbYNKgc
487氏
句読点少なすぎて。 読めるんだけど、読みにくいです。
489名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 12:34:35 ID:o3WqDZzU
お話追加、last momentの移動、メンバー情報更新いたしました。
490名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/04(土) 16:17:37 ID:w286mOOU
ここ数日中々ハードな展開が連続しておりますが、
そんな流れに少々疲れた人もいるでしょう。

ここで一つ流れをぶったぎって、休憩がてらに何か雑談を提案してみるtest。
熱々のコーヒーなど啜りながら、しばし読み手&書き手諸氏共マターリしてみませんか?
491名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 02:02:46 ID:O2Zb7J2E
番外編! あの人達は今?

♀商人「こんにちはー! ♀商人ちゃんでーっす!」
♀ハンタ「ひさしぶりっ! みんなの夜のお供♀ハンターよ!」

♀商人「という訳で、今回はマーダーサイドのあの世シリーズいっちゃいまーすっ」
♀ハンタ「……というか、殺した人多すぎて私あっちの集団入りにくいだけなんだけどね」
♀商人「私もですぅ。ほら、あっちからシフ子が睨んでるぅ〜。ああっ、モンク子さんも一緒になって山崎ハコの呪い歌ってるしー」
♀ハンタ「私は向こう行くと逆毛が髪の毛でつんつん刺してくるから、近づけないのよ……」

♀商人「さて、物語は終盤にさしかかって、残るマーダーも二人のみとなりましたっ!」
♀ハンタ「♀ローグと♂BSね〜。こいつらもまー良く生き残る事。上から見てるとどっちもまるで殺せる気しないんだけど」
♀商人「♂BSさんなんて落とし穴一発であっさり逝きそうじゃないですか?」
♀ハンタ「だー! あいつ私の罠飛び越えてきたのよ! んなもんで倒せるもんですか!」
♀商人「♀ハンタさんも深淵PT蹴散らしたまでは良かったんですけどね〜」
♀ハンタ「あーんなバケモノに勝てる訳無いわよ! 色仕掛けも通用しなさそーだしあいつ〜」
♀商人「そもそもそれ効いたの一人だけな気が……」
♀ハンタ「うっさいわねっ! 大体ね、今回そもそも色仕掛け通用しそうな奴少なすぎなのよ!」
♀商人「そうですね〜。生き残り見てみると、♂ローグさんは既にハーレムですし〜、♂アーチャーさんもそーですし〜、辛うじて♂プリーストさんぐらいですか?」
♀ハンタ「……私が出会った男って♂ケミ以外だと、♂騎士と♂逆毛だけなのよ……」
♀商人「……………………とっても南無ですぅ」
♀ハンタ「まあそれはさておき、残ったマーダーには頑張って欲しい所だけど……どうかしら?」
♀商人「ですね〜。♀ローグさんは首輪も抜けた事ですし……でもあの人」
♀ハンタ「ん?」
♀商人「とことん行動原理が読めません〜。やることなすことに一貫性が無さすぎですぅ」
♀ハンタ「気分屋で気まぐれでナチュラルボーンキラー。日常生活では絶対関わり合いになりたくないタイプよね」
♀商人「まだ♂BSさんは行動原理がはっきりしてますよね。色々とマーダーらしからぬかっこいードラマもあったし……別に羨ましくなんて無いですぅ」
♀ハンタ「そうね〜。そうそうドラマといえば、序盤から中盤にかけてのマーダーといえばこの人っ!」
♂アサシン「…………どなどなどーなーどーな♪ プリさんをのーせーてー♪」
♀商人「ああ、逝っちゃってますねー。同じ精神操作されたというのにこの差はなんでしょう?」
♀ハンタ「ござる言葉がまずかったんじゃ?」
♀商人「いやアサシンさんそれ使ってないし。戦闘はかっこよかったんですけど……それ以外がダメダメですぅ」
♀ハンタ「まあ、あの♀剣士を道連れに出来ただけでも大金星よね。キーマンの一人だった訳だし」
♀商人「アサシンさんっ、その後生き残った二人も私がきっちりしとめましたから。無念は晴らしましたよっ」
♀ハンタ「いやあれあんた何もしてないじゃん……」

♀商人「あれ、こっちに来る人居ます……ああっ! 新しい人ですか!?」
♀ハンター「おっけー! まだこっちの情報無い今がちゃーんす! いくわよっ!」

♀ウィズ「あら? ここは……って何っ!? そこの二人いきなりなにすんのよっ!」
♀ハンタ「大人しくしなさいっ! 痛っ! 引っ掻かないでよ! ♀商人ちゃんそっちの足押さえてて!」
♀商人「びえーん、この人私の顔蹴ったー!」
♀ウィズ「……で、いきなり人の手足ぐるぐる巻きにしてくれた貴方達は、一体私に何の用?」
♀ハンタ「もちろん決まってるわ! 私達は話し相手が欲しいのよ!」
♀商人「そうですぅ! さーきりきりと話し相手になってもらいますよぅ!」

♀剣士「……頼む♂モンク、♀モンク」
♂モンク、♀モンク『阿修羅覇王拳っ!』

どっかーん×2

♀ハンタ、♀商人『……きゅう』
492名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 02:05:46 ID:O2Zb7J2E
という事で雑談してみたよっ(`・ω・´)
意味の全く無い物を書いてみたかった……今は結構後悔している_| ̄|○
493485.486sage :2005/06/05(日) 02:51:09 ID:Bl4JfcJU
あぁ、今読み返したら文章欠けてた・・・orz
486の上から11行目、
皆で生きて帰る計画、その中には私の含まれていたのだ。

皆で生きて帰る計画、その中には私の命も含まれていたのだ。
に訂正させてください・・・
後から書き換えるのは良くないとは思うんですが、
文がまとまってないなら諦めるしかないですが欠落は・・・orz
全体のルールがどうなのか分かりませんが、できれば挿入させてください・・・

>492
いやいや、面白かったですよ。
たまにあるからこそのアクセントだと思いますが、良かったです。
494名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 04:40:08 ID:8Y/NXUuk
>>493さん 修正しておきました。たまに間違いに気付かないまま
Wikiに追加してしまうので気付いたらどんどんどうぞ…。

>>492さん
追加しておきました にやり。
495名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 08:42:04 ID:naaqiMOM
492さん、おもしろいですよw
たまには。そう、たま〜〜にはこういうのもめちゃ面白いですねww
(たまに、を強調したのは真似する人が来て、増えすぎるとアレだから。他意はないのでw)
496485.486sage :2005/06/05(日) 10:31:52 ID:Bl4JfcJU
>494さん
おぉ、どうもです。
間違いは直していいんですね、あぁよかった。

今更ながらID違いますけど、
多分接続(あるいは日付)ごとに変わるタイプだと思うので気にしないで下さい。

では以後名無しに戻ります。
書きこむ機会があれば。
497名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 14:53:56 ID:YB/p1amU
179 視点


 一人と一匹が出会う少し前に視点を定める。
 プロンテラ北の森の中を子バフォは走っていた。
 目指す目的は一つ。♂ローグ達と再開する事。

「我が戻らぬ間に先行してくれるなよ、♂ローグ…っ」
 下草を踏み、低木を掻き分け、時には段差を飛び越えて、道行を急ぐ。
 早くしなければ。全てが終わった後では遅すぎる。
 しかし、幾ら自分でも、このまま進んでローグ達と会えるかどうか。
 焦りばかりが、蟻の様に背筋を這い登って来るのを感じる。

 木々に切れ目が。石積みの扉の様な、祠の様な建造物が見えた。
 森の出口だ。この先には、ヴァルキリーレルムに隣接した一帯と繋がっている。

 森が、途切れた。丁度、北の森の出口は見晴らしの良い小高い丘。
 赤い夕日。砦の群れと、鏡の首都が。しかし、見渡す限り何処にも♂ローグ達の姿は無い。
 事実を認識して、子バフォは荒い息を付きながら、落胆に肩を落とした。

「糞…っ、間に…あわなかったかっ」
 自ら移動したか、或いは殺人者(マーダー)に追われたか。
 判断は付け難いが…どちらにしろ、目の前の現実は変わらない。

「あ奴等が行きそうな場所を考えねばな。一体、何処に行ったか」
 どっ、と噴出してくる疲れを荒く息を吐いて押さえ込みながら、
子バフォは、周辺の地理を脳裏に思い浮かべようと、目を瞑る。

 ──ヴァルキリーレルムは、封鎖されていた筈だ。
 閉鎖区域しか先がない迷いの森に行く可能性は低い…と思う。
 (最も、例えば先の♂BSに追われて逃げたなら、迷いの森の更に深部に行くのも悪い選択ではないだろうが)
 だが、そもそも殺人者と鉢合わせる可能性はどのくらいか、という問題がある。
 ならば。

「…子バフォ?」
 そこまで考えていた時、頭上からそんな声。
 彼?が見上げるよりも早く、樹上から人影が降って来た。
 どうやら、木の上に姿を隠していたらしい。

 見慣れた赤い髪。けれど、片腕には痛々しく包帯を巻いていて、体中に細かな傷。
 ♀アーチャーが、胡乱げな顔でこちらを見ていた。


 さて視点は今に、草むらに伏せた弓手に。


「………」
 地に伏せ、弓手はじっと息を殺していた。
 問題の♀ローグとの距離は…およそ、彼女の弓が届くか届かないか程。
 相手がこれから此方に気づくかどうかは…微妙な距離。
 幸いにして、今は気づいていないようだが。

 他にも、色々疑問が浮かぶ。
 ♀ローグは死んだ筈ではないのか?とか。
 ♂ローグはどうなったのか、とか。

 バクバクと心臓の音が酷くうるさい。
 浮かんだ疑問を考えている余裕も無い。
 今ばかりは、生きている事が疎ましかった。
 勿論、自殺願望は無いのだけれど。

 ──なんだか、今のあたし、アイツみたいね。

 ふと、そんな思考が浮かぶ。
 伏せて、息を殺して、身を潜める。
 敵を前に只、耐える。

 言葉にするのは、簡単だ。
 けれども。

 ──簡単な事ほど難しいって言うけど…本当ねぇ。

「…弓手殿、何を笑っておる?」

 隣から、子バフォの囁き声。
 どうやら、知らない間に笑っていたらしかった。
 こんな時に、あの馬鹿ローグの事思い出して笑うなんて、我ながら緊張感が無いことだ。

 でも。

 ──あたしは誰?あいつに護られて、一人になったらガタガタ震えてるだけで。
 そんなの認めない。あんな糞年増のオバハン如きが、このあたしの事舐めないでよ!?

 笑みが、深くなる。

「こーんな事程度でビビッてちゃ、再開した時♂ローグに笑われるって思ってね」
 子バフォに、そう囁きを返す。
 最も、だからって考え無しに年増に突撃する様な無謀はしない。
 ♂ローグならば、そうする筈だ。

 じっと、息を潜める。
 クールになれ。自分に出来る事を考えろ。
 ひょっとすると…この時、♀アーチャーは一度『死んだ』のかもしれない。
 子供は、大人になる時。一度自分自身を殺すものだから。
 だから、さっきまでの心臓の音はいつの間にか聞こえなくなっていた。

 二、三度♀ローグはきょろきょろと辺りを見回す。
 しかし、そのまま二人の居る方とは別の場所へと歩いていった。


 視点は更に流転。♀ローグが去りて後の一人と一匹へ。


「すまぬ。尋ねたいことは色々あるが、先ず再確認させて欲しい」
「あたしも聞きたい事とかはあるんだけど…まぁ、いいわ」

 そう言ってから、♀アーチャーはこれまでの事をもう一度とつとつと話し始めた。
 森を出るまでは♂ローグ達と一緒に居た事。♀ローグの事。
 そして、自分はそいつから逃げる為に崖から飛び降り、この傷を負ったという事。

 そして、思い出したかのような仕草を見せると、一つ付け加える。

「もうちょっと抜けて、ヴァルキリーレイムの手前まで行ってたんだけどね。
何か手掛かりになるものはないかって、又戻ってきたわけ。結局、何も見つからなかったけど」

 自嘲する様に言う弓手に、しかし真剣な面持ちを向ける。

「待て。『何も見つからなかった』。今、主はそう言ったな?」
「そうだけど…それがどうかしたの?」
「大収穫だ。よく考えてみろ」
「?」

 いまいち理解が追いついていない、といった風な弓手に子バフォは続ける。

「もし、♂ローグ達に何かあったのなら、その痕跡ぐらい残っていてもおかしくないだろう?」
「…成程。確かに、何も残ってないって方が変だし」

 その答えを聞いてから、鎌の柄で何か文字を書き始める。

『簡潔に言う。♂ローグ達は生きていて、多分、ここから移動している。
ここまでは了解していると思うが…恐らく奴は、フェイヨンの砦に向っていると思う』
『どうしてフェイヨンに?別の所かもしれないじゃない』
『消去法だ。我等は脱出の為に行動している訳だが、まだ封鎖されずに残っている目的地はフェイヨン砦かゲフェンの砦しかない。
そして後者は♀セージ達が向っている。と、なれば一番選びそうなのはフェイヨンなのだ』
『♀セージさん達と合流しようとするのも考えられるんじゃないの?』

 その問いに、子バフォは首を横に振った。

『確かにその通りだ。だが、奴にフェイヨン砦に向われるのは決定的に不味い。
推測に過ぎぬが…もし、フェイヨンのエンペリウムを取られれば、このゲームは最悪の結末を迎えかねない』
『それってどういう事?』

 弓手は、眉を潜めながら筆を進める。
 一方の子バフォは、返すべき言葉を慎重に吟味し……多分に専門的な知識が入る上、単なる推測だからだ…そして、筆を執った。

『この箱庭は、四箇所の柱が支えているテーブルの様なものかも知れぬ、と言うことだ。
セージ達がゲフェンのエンペリウム、つまりこの世界の柱を外した後、ローグ達がフェイヨンのそれを外したらどうなることか。
あくまでこれは我の推測だが、最悪そうなる可能性もありうると思うのだ』
『バランスを失って…ガシャン、という訳ね。でも、それだと他の参加者達が首輪外しの方法に気づいてたらどうするの?』
『それは運を天に任せるしかないな。我とお主だけで他の参加者達を説得して回る訳にもいかぬ』

 弓手が、筆記に使っていた小枝を投げ捨てて立ち上がる。

「それなら、早いこと♂ローグ達と合流しなきゃね。それから、ゲフェンに向いましょ。♀セージさん達とも会わなきゃ」
「…ああ。そうだな、弓手殿」

 こうして、一人と一匹は再び歩き始める。
 目的は一つ。この腐ったゲームを終わらせること。
 道は、もう見えている。後はその上を歩くだけ。


 そして、視点はまだ見ぬ未来へ。


<子バフォ&♀アチャ 持ち物&状態変わらず 移動プロ北D出口付近からフェイヨンルートに 目的:♂ローグ達と合流>
追記:♂ローグ達は既にフェイヨンに向ってるっぽい。
追記2:時間軸的に一番遅れてる深淵sをどうするかが問題かも。
498名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 15:59:43 ID:YB/p1amU
さて、これだけでは何なので僕も何か雑談のネタをば。
491を見てると非マーダー集のも書いてみたいかも。
ともかく、とりあえずパーツだけおいておきます。

♀アコ&♂アコの番外。
優雅なお茶会。
初期死亡の男キャラの不憫さについて♂ハンタ&♂商人の愚痴
等等…
499名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/06/05(日) 23:47:56 ID:zKK0Obfs
♀アコはもう♂シフと川渡っちゃったような…

個人的には♀アサと♂ノビの会話もチット読みたかったり。
500名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 01:12:43 ID:5/UTS2hE
180 根本価値の齟齬〜 別離

DOPが手を振りながら深淵の騎士子と♂ケミに近づく。
「すぐに見つかったか、何よりだ」
♀騎士もすぐ隣に居て深淵の騎士子達を見る。その目は少なくとも敵を見る目ではない。
深淵の騎士子は二人を見てそう思ったが、二人が近づききる前に問う。
「♀ハンターはお前達が?」
♀騎士は一瞬体を堅くする、代りにドッペルゲンガーが答えた。
「いや、我々ではない。誰がやったかは知らぬが……こういうのを指して天罰というのだったか?」
深淵の騎士子は油断無い目つきで質問を続ける。
「ではその♀騎士の気配は何だ? 先ほどとはまるで違う……よっぽど我ら魔の者に近い気配だ」
その深淵の騎士子の言葉でドッペルゲンガーと♀騎士は、深淵の騎士子の態度が堅い理由に思い至った。
♀騎士は矢が突き刺さっていた腹部を押さえながら言う。
「私はハンターとの戦いで瀕死の重傷を負い、ドッペルゲンガー殿の血を受ける事で生きながらえたのだ」
そして自嘲気味に笑う。
「我が身の未熟をドッペルゲンガー殿に救ってもらった……感謝の言葉も無い」
状況を把握した深淵の騎士子。だが冷たい視線は変わる事は無かった。
「……で? 我々に何の用だ?」
この質問は予想していなかったのか、ドッペルゲンガーも♀騎士も驚いた顔をする。
「用? 怨敵ハンターは倒れたけど真の敵はいまだ健在。なら同じ敵を持つ者同士、共に行動した方が良いに決まっている」
♀騎士の言葉に、深淵の騎士子は隣の♂ケミの手をぎゅっと握る。
「……悪いが他を当たれ」
「何?」
「他を当たれと言うておる。我らは貴様等と行動を共にする気なぞ無い」
深淵の騎士子の言葉に、ドッペルゲンガーが怪訝そうな顔になる。
「……何を言っているのだ貴様は?」
深淵の騎士子は大声を出す。
「♂ケミを殺そうとしたお前と組む気は無いと言っているのだ! とっとと失せるが良いっ!」
ドッペルゲンガーは深淵の騎士子を見る、そしてその真意を測ろうとするが、読み切れない。理解出来ない。
「私がその人間を殺す理由はとうに失せているが……」
「うるさい! そんな簡単な理由で私の仲間を殺そうとするような奴なぞ信用できんと言っているのだ!」
ドッペルゲンガーにとってはまったくもって理解出来ない事を言う。
眉間にしわを寄せ、首を傾げるドッペルゲンガー。代りに♀騎士が口を開く。
「お互い目的ははっきりしている。その為に共闘は必要な行為だと私は考えているけど……あなたは違うの?」
「失せろ。三度目は言わんぞ」
ドッペルゲンガーが何かを言い返そうとしたが、それを♀騎士が制して言う。
「……わかった。私達はプロンテラを目指すから、気が変わったら追ってきて」
色々言いたそうなドッペルゲンガーの手を引いてその場を去ろうとする♀騎士。
だが、ドッペルゲンガーはその手を振り払う。
「馬鹿な、奴らの戦力は貴重だ。ここで別れる事の理由は私にはわからぬ」
そう言うドッペルゲンガーに♀騎士は説得の言葉に詰まる。
「仲間とやらを失って臆病風にでも吹かれたか? 愚かな……戦ってこそその魂も救われ、そして更なる犠牲も押さえられるというに……」
そのドッペルゲンガーの言葉に、深淵の騎士子が激怒する。
「黙れっ! 貴様等に我らの何がわかるかっ!? 何かといえば武器を振りかざして突進するしか能の無い猪武者がえらそうにほざくな!」
その言葉に♀騎士は真っ青な顔になる。そしてそれを見たドッペルゲンガーも穏やかではいられない。
「……我が娘を愚弄する気か? それは命を賭けての言葉であろうな」
「愚弄? ふざけるな! 冷静に事に当っていた我が仲間に槍を向けたのは貴様であろうが!」
「愚か者には相応しい報いだ。ふん、臆病者と愚か者がたったの二人だけで一体何を為せるつもりだというのだ?」
「貴様っ!」
遂に深淵の騎士子が動く。
ドッペルゲンガーも即座に応戦体勢に入るが、それぞれ深淵の騎士子は♂ケミが、ドッペルゲンガーは♀騎士が羽交い締めにして止める。
「お、落ち着いてよ! ここでケンカする理由こそ無いじゃないか!」
「落ち着いてドッペルゲンガー。いいから、この子達はこの子達の考えがあるんだから……」
それぞれ無視出来ない相手に止められたせいか、渋々だが二人共矛を収める。
♀騎士はドッペルゲンガーの手を引きながら、今度こそこの場を去る。
「すまない、こんなつもりじゃなかった……悪意の言葉はドッペルゲンガーに代って私が謝るから許して欲しい」
♂ケミは深淵の騎士子の前に立って言った。
「……こっちこそごめん。でも……僕も君達を信用出来ないよ……だって君達は……」
そこまでで言葉を切る♂ケミ、すぐに♀騎士が言う。
「ええ、私達は目的の為に必要かどうか以外はあまり考慮しない。そうしなければ勝てないから……」
「そんなに簡単に割り切れないよ。いや……僕は割り切る気なんて無い。仲間も友達も大事だから」
「そう。だから私達はこうなったのかもね……」

♀騎士達は一路プロンテラを目指していた。
ドッペルゲンガーは不機嫌の極み、それを見て♀騎士は苦笑する。
「あの深淵の騎士……魔物というより人間に近い」
ドッペルゲンガーは不機嫌な顔のまま♀騎士の言葉を聞く。
「人間は、辛い目に遭った時とか……どうしても態度が頑なになる。そんな時力押しで何かをさせようとしても無駄よ」
「……それに意味はあるのか?」
そう言うドッペルゲンガーに♀騎士は再度苦笑する。
「全く無い。でもあの状態で私達と一緒に戦ったら……きっと何処かで致命的な事が起きる。そうならないよう祈りながら戦うのも手だけど、あまり建設的ではない」
「わからぬ。理解出来ぬ。したいとも思わぬな」
「心が弱いんでしょうね……でも知ってる?」
「む?」
「あなたの娘も根本的な所ではそうなのよ……覚えておいてね」


<DOP 所持品/ツヴァイハンター・小青箱
     現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中
     備 考/♀騎士と魔族での血縁関係となる。打倒♀GM秋菜 >

<♀騎士 所持品/無形剣・コットンシャツ・ブリーフ
     現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中
     備 考/DOPと魔族での血縁関係となる。♂騎士の仇、♀GM秋菜を討つ目的を持つ>

<♂アルケミ 所持品/ハーブ類青×50、白×40、緑×90[騎士子の治療時に使用]、それ以外100ヶ、すり鉢一個 石をつめこんだ即席フレイル
       現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中>

<深遠の騎士子 所持品/折れた大剣(大鉈として使用可能) 遺された最高のペコペコ
        現在地/「大きな橋 moc_fild 02」の、右側の林の中
        備考:アリスの復讐>
        注:深淵の騎士子、♂ケミのすぐそばに、深遠の騎士子の愛馬がいる
501名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 12:58:09 ID:SV7DHC9Y
まとめサイト見ると次は182話でいいのかな?
進展は少ないですが投下。
502名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 12:58:46 ID:SV7DHC9Y
182 デッドマン・ウォーキング

「ふぅん……不死者の身体ってのも意外と動くもんだね。やっぱり素材が新鮮だと違うのかね?」
身体の感触を確かめながら、♀ローグは冗談混じりに言った。
返魂の札の力によって不死者として蘇ったとはいえ、ゾンビのような貧弱な身体能力しか残っていないのではお話にならない。その点が♀ローグにとって最大の懸念材料であったが、どうやらその心配は要らないようだ。身体は思いのほか軽く、死ぬ前と変わらぬ鋭い動きも可能であった。
「まあ、それでこそ大博打うった価値があるってものよ。それにしても、バドスケめ……思いっきりぶん殴ってくれちゃって。うわっ、こりゃ酷いわ。脳みそはみ出してんじゃないの!?」
手をやってみて気づいたことだが、バドスケの渾身の一撃を受けた♀ローグの頭は、まさしくザクロのようにという表現がふさわしく、ぱっくりと傷口をさらしていた。不死者となったせいか痛みは無く――逆に言えばそのせいで傷口に気づかなかったわけだが――、出血も止まっているが、どうにも精神衛生上よろしくない。
「とりあえず血は洗うとして、隠すなりしないとね、こりゃ」
この近くには池があったはずだ。♀ローグはそちらへ向かって歩き出した。


「さてっと、まあこんなもんかね」
水と赤ポーションで血を洗い落とし、荷物袋を引き裂いて作った包帯をロープで巻きつけただけの乱暴な処置だが、傷口を隠すことはできた。
この作業の過程で、♀ローグにわかったことがいくつかある。
一つ。やはり痛覚は失われているということ。念のためダマスカスで腕を軽く切り付けてもみたが、痛みも無ければ血が滲みすらしなかった。そもそも、心臓は鼓動すらしていないのだ。
二つ。味覚も失われていた。袋の荷物をぶちまけたついでに食料をかじってみたが、まるで砂を食べているような感覚で、口に出来たものではなかった。不死者も腹が減るのかどうかは今のところわからないが、これは♀ローグの気分を暗澹とさせた。
三つ。これが最も重要な点かもしれないが、どうやら聖なるものに弱くなっているようだ。荷物の底から出てきたロザリオに少し触ってみた途端、失われたはずの痛みと、熱さがびりびりと走り、思わずそれを放り出してしまった。生き残りにはクルセイダーやプリーストがまだいたはずだ。そいつらと戦う時には十二分に注意しなければならない。
「不死者には不死者のルールがあるってことか。ま、いいさ。障害が無かったらゲームは楽しくないってもんだ」
変わらぬ不遜な笑みを浮かべ、♀ローグは歩き出した。自分がどんなものに変化しようと、この狂ったゲームで存分に遊べれば、彼女にとってはそれで十分なのだ。

<♀ローグ 所持品/ダマスカス 現在地/プロ北(prt_fild01)
 不死者となる。獲物を求め移動開始>
○頭部に大きな傷(布で隠している)
○ロザリオは放置
○不死者のルール ※判明しているもの
・痛覚なし、出血もしない
・味覚なし、普通の食料は受け付けない
・聖属性に弱い

※時間軸は♀アーチャーによる補足(179話)よりやや前
503名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 17:14:45 ID:bu/f1/7Y
デッドウーマンだと思うんだけど・・・
504502sage :2005/06/06(月) 17:32:28 ID:SV7DHC9Y
>>503
いやまあ、そうなんですが、Deadmanと1単語で「死人」「死体」の意味もありますし、
ティム・ロビンス監督の同名の映画を意識した(内容は関係ないですが)タイトルでも
ありますので、あえて「デッドマン」としてみました。
505名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 18:13:43 ID:5/UTS2hE
>>503
せんせーそれを言うなら134話も悪魔対悪漢ではなく悪魔対悪女になるのではー
……ごめんなさい、タイトル付ける時そこまで思い至らなかったのは私です_| ̄|○
506名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 04:12:47 ID:SCOAWv5M
すまんみんな、今更ながらに致命的な事に気付いた
第四回定時放送で廃鉱周辺(mjolnir_02)が通行不可になってるじゃないですか
って事は、165話、168話でクリーミーの小道(mjolnir_01)を♀セージ一行が通るのっておかしくないかな?
この時点での唯一のルートってゲフェン北東からゲフェン北門鉄橋に抜けるルートだけじゃないですか
それなのにクリーミーの小道を通る理由がわからない。既にそこ完全に行き止まりマップになっているというのに

解決方法は禁止区域を廃鉱→ゲフェン北東とするか(つーか筆者である私はこれと勘違いしてた_| ̄|○)
165話、168話を修正して戦場を渓谷の橋辺りにするか(文章表現的にここ以外だとキツイ)
でも160話で湖を通るしかないと言ってるから禁止区域変更もキツイ。てかどっちも例外的措置となるー

ほんとごめん(TДT) みんなの意見を乞う〜
507名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 05:05:12 ID:Fg0pW9wI
160話書いた人です。私としてはどっちでも構わんです。
どのみち複雑なマップ通ってゲフェンというコンセプトは変わらないので。
修正必要なら差し替え版上げたいと思います。

♂プリ(&♀アサ)がゲフェンギルドマップへ向かうのに
なぜかゲフェン方面へ向かって大回りしてるのも変と言えば変ですし。
508名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 10:06:35 ID:0LsA84K6
まとめスレの画像保管庫の方に禁止MAPについて
画像上げてみたからちょっと確認してみて下さい
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=4
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=5
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=6
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=7
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=8
509名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 10:08:28 ID:0LsA84K6
ひょっとしてひょっとすると画像直リンクの方が良かったかな…orz
510名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 10:23:01 ID:kriQOygg
ずっと疑問には思ってたがやっぱダメ出ししないとダメだろうな

>>506
♀アサ死亡関連(特に161話)もNGになるんでは
何よりゲフェン→ゲフェン左→ブリトニアのルートは第3回定時放送で潰れているので
意思PTがブリトニアに向かうためにはカタツムリ海岸方面を通る以外の道が無い
つまりゲフェンを通る必然性が全く無い。

さらに160話時点で
セージPT:アルデバラン南方面
プリアサ意思PT:バッタ海岸
である以上遭遇できる可能性は0なんじゃないか?
511名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 12:00:46 ID:SCOAWv5M
うん、プリアサPTのあの時点での位置はバッタ海岸だね
となると、北回りルートを取る理由が無い。そのまま海岸沿いに移動してカタツムリ海岸からすぐ隣がブリトニアだし

168、170、171、176、177
この5話が全て♂プリ、♀アサの二人が♀セージPTと合流した話になるからNGとなるとこれ全部がそうなるか……
プリアサPT、特にプリが♀セージPTに合流しない事には首輪解除は成らない訳だしね

はははっ……乾いた笑いも出るっすよ
ゲフェン北西と炭鉱マップとを勘違いしてただけじゃなくて、カタツムリ海岸からブリトニアに抜けられる事も見逃してたなんて……
申し訳なさすぎる……本当ごめんみんな_| ̄|○

>>171
>>♀アサ死亡関連(特に161話)もNGになるんでは
一応確認、これは171話の事かな?
512名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 12:18:46 ID:s47yF15A
そこまで大幅修正するよりは、160話に手を入れたほうが
傷が少なくてすむのではないかと。
意思PTがゲフェン方面に向かう理由をひねり出さないといけませんが。
513名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 13:03:36 ID:kriQOygg
>>512
意思PTの現在の意識が「エンペリウムの破壊」である以上
わざわざ道の閉ざされているゲフェンに向かうは不可能かと・・・
代わりにヴァルキリーレルムへ向かうにしても逆にセージPTが
旧女王方面を通る都合ニアミスレベルだろうし・・・


ってかあれだ、♀ローグとぶつける話が頓挫してたのでそっちを改めて書き直すほうが・・・
大幅修正にはなるけど

>>511
ごめん165話orz
あと多分そうだと思うので
    _,,...,_
  r'" 〈╋〉`!  間違いの無い人間なんていないわよ
  ,'ゝ,,..-─-イ
  i ノ レイ^iル〉             ズドゥーン
,..イλイi ゚ - (ニ((ニC________,、'''"´"''';;;-....
/(ゝy´[つ 1-l__l---A'´  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~´"''''-''''"
~"゙"""""""""""""""""
                                || ノιチュイーン
                    -  ─  ──      ζ - ─ ━ ・
                               ∧||∧
                              ( ⌒ ヽ
                               ∪  ノ
                                ∪∪
                                   >>657
514名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 14:09:12 ID:0LsA84K6
放送3の時点の現在地をちょっと入れてみたのですけどこれでだいたいあってますかね?
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/grpview.php/9.png
横に放送4のMAPもいれてみたけど、これ見る限り砂漠とフェイヨン森は出入り口が
かなり限定されているので事実上舞台は半分の広さになっていくのでしょうか
ゲフェン方面もかなり取れるルートが厳しい状況になってるのがわかりますね…
515名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 15:58:42 ID:SCOAWv5M
では、現状確認から……すまん、せめてこれぐらいはさせてくれ
先の間違いを正すのにNGを用いる場合
165、168、170、171、176、177、178 以上7話をNGにする必要があるが、それさえNGにすれば矛盾は無くなる
(165、168、176は私の自業自得なのですが、残り四話分を書いていただいた方に申し訳なく……)

そして以上の全てを採用する為に修正を行う場合
1、165話と168話にてクリーミーの小道を通っている事
2、♂プリ♀アサが北ルートにてブリトニアを目指している事

この二点を解決する必要があると。特に2は大前提であるしね

それに関して私なりに考えた修正案は……
1についてはこの舞台となった場所を渓谷の橋(mjolnir_09)かクワガタ谷(mjolnir_08)にするか
禁止区域を廃鉱入り口からゲフェン北東に変える事で内容的にも若干描写を変える程度でOKかな

んで2が一番の問題だ
これを例えば禁止区域を修正、例えばカタツムリ海岸を禁止区域に切り替えたとしても
その場合、160話にてバッタ海岸に居る♂プリPTがチュンリム湖ではなくブリトニアに行く理由は無い
では更に160話に書いてある場所、バッタ海岸を修正したらどうか?
この前の話辺りで♀ローグと交戦してた事もあって、基本的にはその頃にはプロ北を中心としたその周辺のマップに居たと思われます
ならば、なんとか……上記の場所修正とも重なる事から、165話の舞台をクワガタ谷(mjolnir_08)辺りにする事で問題は解決します

ただ、ここからでもブリトニアよりもチュンリム湖の方が近い事から
この場合言い訳が必要になってきまして……
♂プリ♀アサはエンペを狙っているのが自分達以外に居る事160話の段階で知りません
ならば、この偽ミドガッツを崩すのに一カ所のエンペリウム抜きだけでそれが成せると思えなかった為に
リスクを承知でブリトニアに行くというのは理由としてはあり得ると思います
あの時点で到達可能エンペルームはブリトニアとチュンリム湖のみなのですし
禁止されたらチュンリムが通行不可能になってしまうマップは全部で三つ
ブリトニアが通行不可能になってしまうマップは全部で六つとなっておりますし
確率だけ考えるのなら、この場合ブリトニアを優先する理由はあると思います

と私の無い知恵絞って考えた結論は以上ですが、この場合でも
禁止区域変更が二カ所、本編改正が二話(160話、168話、どちらも内容自体は大きな変更無し)
本来のルールから逸脱した大がかりな変更を伴います

私の意見としましては、ここは7話NGとして
♀セージPTは北から、♂プリーストPTは南からそれぞれゲフェンブリトニアを目指し、仕切直しとするのが良いかなと思います
その場合は連中のまた新たな展開、頑張って考えます

>>513
私に生きろとっ!? ……すまんっ(TДT)

>>514
めっさナイス(゚∀゚)b  すんごいわかりやすいよこれ♪
んで気になった所
この現在位置、放送3直後ではないよね?
♂ローグ達は定時放送直前にゴブ村に居て→プロ北→迷宮の森→放送4→アルデ南(ここでIntと合流)って流れだったような
てか、放送4の時の位置かな?
516名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 16:40:22 ID:yKp9GKps
再補足

何気にヴァルキリーレルムも進入可能、現状で進入できないのはルイーナのみ
更に補足するならばプロは禁止区域じゃない。

んで北方面からブリトニアに向かう場合
新猫MAP→コボ→西兄貴と大回りすることになる

が、セージPTの目的は禿ちゃんのところにある村正なので注意(152話)


どっかでまとめて見るかな・・・orz
517名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 17:14:54 ID:0LsA84K6
なるべく放送3前後あたりのPT位置を心がけたけど、なにぶん時間を見つけては
ちょこちょこ作成していったものなので色々不都合があるかも
たしか、放送3後から放送4が流れる前の大まかな位置、という事でお願いします
ぶっちゃけ画像は見切り発車状態で、誰か気の利いた人の修正心待ちにしてたり…orz

157話で意志PTが一回北(時計塔方面)に向かった後で、放送後160話でゲフェンに
向かっています。
ここから察するに157は放送4(151)よりも後に掲載されてますが、時間軸的には
157→151(放送4)→160なのではないかと。
518名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 18:34:56 ID:SCOAWv5M
>>516
>>何気にヴァルキリーレルムも進入可能、現状で進入できないのはルイーナのみ
頼む、殺してくれ私を……⊂⌒~⊃。Д。)⊃
プロンテラを北に出るとある城っぽいもう一つのマップがヴァルキリーレルムだったんだ
とりあえず再度色々考える前にミドガッツを旅してくる……

間違いだらけの人生〜♪。・゚・(ノД`)・゚・。
519名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 19:01:31 ID:LHjTfILU
♂プリPTの位置と目的地を修正したらそれで終わると思うけどそれじゃダメ?
某所で大量NG論議で荒れて終わったロワをリアルタイムで見てた身としては今の流れがちょっと怖い
520名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 19:55:53 ID:0LsA84K6
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/grpview.php/10.png
私的見解は画像の方にもちらほらと。

その他の私の意見としては炭鉱MAPの禁止をどうするのかと、
何故禁止になってないヴァルキリーレルムを無視し続けるのか
の理由付けが気になるくらいかな。
521名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/07(火) 21:41:55 ID:24EGgNls
理由ねぇ…確かに明文化されてないですね。

「プロを中心に外側のMAPから禁止になってる傾向があるから、
外側の砦から回ってる」ってことにするのはいかがでしょう。

というか私が勝手にそういう理由だと思いこんでただけなのですが。(汗
522名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 00:22:25 ID:GDClJkWw
つーか、前々からいっているが。
書き手は、現状把握くらいしっかりして書けと。禁止区域チェックなんか当たり前じゃないか。
しばらく忙しくて見れなかったら、また基本的なとこで問題が出てる。何度同じことを繰り返すんだって。書いた人。

キャラの現在位置、所持品、考え方、状況(PTや、自分の怪我等)、禁止区域、からませたい他キャラの対しても同じだけ。
これだけチェックして、初めて書けるんじゃないのか。これもできない書き手は書いても投下しないでくれ。
今まで何度言ってきたかしれない。いいかげんにしてくれないか。
「書くための必須チェック項目」って言ってルールに追加する、までしないとダメか?
523名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 00:52:19 ID:AcLzHz/s
まあリレーである以上ある程度のミスは仕方ないよ。画面の向こうに居るのも人間なんだから
熟読してるつもりでもミスは出てくる、見落としだってする
そうやって門戸を狭くして過疎化するよりは矛盾の1つや2つ修正で乗り切ればいいと思う

ところでもう465kbですがもうすぐ次スレの季節?
524名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 02:21:28 ID:gM0et/rk
矛盾点があっても話が進んでいくのは書き手だけの問題じゃないと思うがな
問題点がでちまったのはしょうがない
それを責めるよりどのように修正すればいいか考えた方がいい

完璧な話を見て行きたい奴は率先して、こまめに流れを纏めてやれ
それさえも読まない奴はどんなルール作っても最初から読まないだろ
525名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 05:32:59 ID:gJkKzrWQ
>>524に同意、前回のはともかく今回のは俺達読み手側にも問題があったと思う
読み手側がちゃんと話を読んでいれば矛盾点がすぐに指摘されたはずだし
最初に今回の矛盾が生まれた165話が投下されて10日以上経過してやっとコレだからな
書き手にそれなりのもん求める分俺達読み手側もそれなりに応えなきゃなと思う
526522sage :2005/06/08(水) 07:36:40 ID:GDClJkWw
おはよう、ちょっと寝て起きて少し落ち着いた。
自分は書き手に属してて、今まで何度も指摘してきたことなんだよ。
そんで、ここんとこ一週間ちょい忙しくて見れなかった。
久しぶりに見たら、この流れだったもんで。またかと思ってちょっと頭に来てしまって言い過ぎたか。

ちゃんと上記のことを、チェックして書いてる側からすると。すごい腹が立ってしまうんだよな・・・。
どうしたら一番うまく修正できるか、考えてくる。
527名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 09:05:23 ID:BSEmIIY6
♀ローグと悪魔プリの時から指摘がきっちリ入り始めたのに
流れが良いからと無視してる書き手が多いだけでしょ。
528名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 09:46:05 ID:qI1Wtwx6
次スレの季節が段々と近づいて着てますねぇ。
とレポート早く書かねばねばと一人懊悩してるとある書き手が言ってみる。

修正の方は…マンパワーに頼るべき、ですかね。
ま、やっちまったことはしかたないんで、落ち着いてがんばってきましょう。
レポ上がって時間があれば俺も一筆取りますので。
後522さん、取り敢えずお茶かコーヒーでも一服ドゾー
527さんには、色々な意味でIDが神、とだけ。
一言付け加えるならBSE!!BSE!!(AA略)

ああ、もう。
幾ら足掻いても圧倒的に迫ってくる現実が憎い。
二日酔いで纏まらない頭でレスってますが、
ま、荒れた時程落ち着いて書き進めましょうや、と最後に言って締めくくります。
529名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 09:51:08 ID:qI1Wtwx6
後、ヴァルキリーレイムについては…
んー、秋菜の近くでエンペ奪取するのはリスキーだと判断したからじゃ?
その点織り交ぜた理由付け用の一編を上げると問題なくなりそうな希ガス。
530名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 10:25:17 ID:B3SxwYeo
だけど実際には秋奈にとってはエンペ破壊は痛くも痒くもないわけか・・・
強引だが遭遇場所をプロ↑(prt_fild01)にして解決できないかなと思ったが
そうすると「ローグPT+セージPTがプロまで同時行動してた」となるべき

あと最大の前提を返信ついでに↓に

>>519
下手に場所を変えると♀アサシンが♀セージを襲った最大の理由
「アリスを殺したように見えた」が無くなるためこれも補完する必要がある。

そこで、修正個所案

意思PTの位置mjolnir_07、またはprt_fild00、最悪prt_fild04(上方面)
アリスの殺害現場の明記が無く「街道」で済まされているのでこれをgef_fild04、もしくはmjolnir_06
として、修正すれば何とかいけないだろうか?
531名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 14:18:31 ID:Elk1MJKc
今回浮上した問題点は、アルデ南付近にいたINT'sPTが禁止されたはずの
炭鉱MAPを越えてクリーミーの小道にいた矛盾の件でいいでしょうか
解決策として矛盾点を抱える話を全てNGにする
もしくは>>515にあるように多少の修正をする
修正案の方でいくつか

515の2.♂プリ♀アサが北ルートにてブリトニアを目指している事
これについてですが移動経路は>>520でだいたいあっているとして、
何故時計塔を目指していたのか。
これについては♂プリは128.♂ノビの戦いに出ているように
時計塔通信装置を目指して157でアルデバランを目指していました
ここでも放送3で既にアルデが禁止にもかかわらず目指していた謎が
残っていますが、道中出会った「仲間」が自動爆破の回避を知っている
という僅かな望みに賭けていた、という事でギリギリOKだと思います
つまり、エンペリウムを破壊する目的があったにも関わらずアルデバラン
を目指したのは、エンペと時計塔通信手段が非常に近い位置にあったからだ、と。
しかし歩いている途中で首輪呪いを回避する術を持てないまま道のt半分以上を
歩いてしまい、さらにアルデ南MAPさえも禁止区域いなったため西のゲフェンに
向かったのだという事で納得は出来ないでしょうか。(プロ砦については置いておきます)

1.165話と168話にてクリーミーの小道を通っている事、については
何処かを修正しないといけないでしょうね…
アリスの死亡位置変更ですが、殺害者のバドスケの移動経路も考慮しないと
いけない気がするので結構骨ですね
あ、バドスケは骨なのでそれはそれでいいのでしょうか
532名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/08(水) 22:10:53 ID:RaJC0Hb6
ゲフェンに向かった理由はは、放送を聞いた時に既にプロンテラを越えていた為、
いちいち引き返すのはGM秋菜のの思惑に操られた様な気がして癪なので
多少遠くて大回りでも道を引き返すことなく向かえるゲフェンに向かおう。
と言うような心理が♀アサ♂プリ両名に働いた、というのはどうでしょ?
533522sage :2005/06/09(木) 00:17:35 ID:yyufENXo
ヴァルキリーヘルムに関しては、禁止区域にもあがってないけど。
今までの話の中で、キャラクター会話に一切登場していない?
だとしたら、最後でもいいし。一回前でもいいから、まとめサイト定時放送に今からくわえてしまう!

と、いう荒業・・・は・・・・・きついか・・・?
534名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 00:18:19 ID:yyufENXo
名前消し忘れ・・・・・orz
ゴメンナサイ
535名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 01:02:34 ID:LzDl3Cj2
なぜか規制食らって書き込み遅くなりました。160話の人です。
意思PTにあえてヴァルキリーレルムを無視させブリトニアへ向かわせた理由ですが

・意思PTとしては全ては無理でもなるべく破壊したい
 →傾向として外から消えているからそちらを先に潰そうと考えるだろう
   ※>>521氏の推測どおりです
・ゲフェン方面のルートはすでにかなり狭められている
 →ここでブリトニアを逃すとチャンスが残らない可能性が高い(と♂プリは考える)
   ※直前に向かっていたルイーナを封鎖されたばかりという心理的状況を考慮
・チュンリム湖周辺に複数PTが存在し接触している状況だった
 →人が固まりすぎるのは避けたほうがよかろう
・ゲフェンに村正回収のためセージPTが向かっている(152話時点で意思表明あり)
 →あわよくばもう一つの必要条件である♂プリを早期に合流させられる
   ※ゲフェンから戻るルートが限られているため

このようなところです。
♂プリの意図を明確に記していなかったのは私の手落ちです。申し訳ない。
536名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 02:14:35 ID:5Pc249iw
えー、♂プリ♀アサフォローシナリオ(時間軸的には160話の後、165話の前になります)と168話の修正版できあがりました
北ルート選択問題、ヴァルキリーレルム放置問題、クリーミーの小道問題はこれで解決してると思います
後の修正場所は
165話の場所を>>530の指摘に従ってmjolnir_07にしておっけーかな
07がアリス殺害現場(165話の舞台)、06が168話の舞台って意味だよね
537名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 02:15:44 ID:5Pc249iw
フォローシナリオ 殺し屋

♂プリ、♀アサの二人は旧クワガタ谷に入り、北から大回りにブリトニアを目指す。
♂プリは嘆息を禁じ得ない。
『……やっぱりアルデバラン侵入は無謀か。結局策も思いつかなかったしな』
外部への連絡手段の重要性は高い。
だから放送を聞いてもそのまま今まで通りの進路を取ってアルデバランを目指し、何かの工夫でアルデバランに入れないものかと考え続けていたのだが、良い案も結局思いつかなかった。
しかたなく当初の予定通り進路を西に取り、ブリトニアを目指す事にしたのだ。
ふと、♀アサシンは♂プリの進路に疑問を持つ。
「ねえ、なんでこっちなの?」
すぐには答えずまず地図を広げる♂プリ。
「なあ、突然思いつきで死ぬほど違う話題振っていいか? 俺今すんげー恋愛について語りたい気分なんだ」
「は?」
当惑する♀アサを無視して話を進める♂プリ。
地図上の現在地を指さし、そこからプロンテラ、そしてバッタ海岸からカタツムリ海岸、そしてブリトニアを指さした後、またカタツムリ海岸、バッタ海岸と戻り、プロンテラを指さした後チュンリム湖を指さす。
「誰かを好きになっても、いきなり露骨なのは良くない。こっちの意図が明らかにわかりすぎるような行動は慎むべきだ」
そして今度は、現在地から、クワガタ湖を抜けてGH前を通ってブリトニアへ、そのままバッタ海岸、カタツムリ海岸を経てプロンテラ、そして最後にチュンリム湖を指さす。
「自然に、今までしてきた事をそのままに自然にやるのが一番。そう思わないか?」
♀アサはそれでも表情を曇らせたままだ。
「あまりそうやって時間かけすぎるのも良く無いんじゃない? 誰かに邪魔でもされたらどーすんのよ」
「ま、凡人共はそーかもしれないけど、俺達には恋愛の奥義があるしな」
そう言って早口に速度増加を唱える♂プリ。
それで♀アサも了解し肯く。
「そうね、うん。……もっとも、私恋愛とかって一度もした事無いんだけどねー」
「……嘘だろ?」
「フリならした事あるけどね。そもそも恋する殺し屋なんて聞いた事も無いわよ。私達はそういうの掟で禁じられてるの」
♂プリーストはふと気になって♀アサシンに訊ねてみる。
「お前さ、何か殺し屋とかのギルドに入ってたりするのか?」
暢気な顔をしていた♀アサが、急に表情を硬くする。
「あまり……深入りはしない方がいいわよ。ロクな事にならないから」
「コンビ組んどいて今更深入りも何も無いだろ」
♀アサシンは下を向きながら地面に落ちてる石ころを蹴飛ばす。
「本当はね、こうやって他人と接触するのも駄目なのよ……でもほらっ」
TCJをくるっと回す。
「これ託されたって言えばボスもきっと納得してくれるわ」
そして何処か遠い目で街道の先を見る。
「時々ね、殺しじゃなくて狩りに行くアサシンって見てたの。騎士とかプリーストとかハンターとかと一緒にわいわいやってて……」
照れくさそうに鼻をこする♀アサ。
「羨ましい訳じゃないけどね、一度やってみたいとは思ってたんだ……だから」
不意に♂プリの方を向く♀アサ。
「先の事は知らないけどさ、今あんたとこうしてるのは結構楽しいよ」
言うだけ言って後は前を向いて歩き続ける♀アサ。
♂プリはそんな♀アサを見ながら後を歩いていった。
『何、まだ時間はあるさ……ゆっくり深入りさせてもらいましょうか。ふん、聖職者の前でそんな泣き言言ってそのまんまで済むと思うんじゃねえぞ』
育った環境、自分の寄って立つところ、価値観、全部が違う相手だ。
だが、それでも仲間だ。相手の負担にならない程度に、少しづつ過ちを正してやろう。
そう♂プリーストは心に決めたのだった。


<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋
        現在地/旧クワガタ谷mjolnir_08>
<♀アサシン所持品/ウサミミヘアバンド、TCジュル
      現在地/旧クワガタ谷mjolnir_08>
538名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 02:16:44 ID:5Pc249iw
168改 交換

♀セージは危機を脱すると急いでみんなの後を追った。
目的も達した事であるし、何より♀アサシンの存在がある。
複数で戦えばほぼ間違いなく損害無しで倒せるのだ。ならば単独で戦う理由は何処にも無い。
そして♀アサシンにも打撃を与えたとはいえ、隙を見せれば一瞬で♀セージの首が飛ぶ。
『手負いの獣程恐ろしい物はない……しかし、あの怪我ならばこちらの方が早い』
突然、♀セージがその場から真横に向かって飛ぶ。
そして♀セージが今まで居た場所、そこをグリムトゥースの衝撃波が通り過ぎる。
『追いついてきた!? バカな! いくらなんでも早すぎる!』
♀セージはすぐにまた走り出し、グリムトゥースの射程範囲外へと逃れる。
だが、♀アサシンも即座に追撃、グリムトゥースの射程に入るとハイド、そしてグリムトゥースを繰り返す。
『動きが速すぎる……一体何が……くっ!』
流石にその攻撃全てをかわしきる事は出来ず、数発を喰らう♀セージ。
だが、ここで足を止める事は出来ない。
そんな事をすれば♀アサシンの思うつぼだ。こういった執拗な攻撃を繰り返して反撃を誘発し、それをかわしつつ近接戦闘に持ち込む。
♀セージは♀アサシンの動きをそう読んでいた。
そして冷静に考える、このままやりあいながら先行した皆に追いつけるかどうかを。
『このペースならギリギリ……か』
すぐに♀セージは決断し、ゲフェン行きの最短ルートを思い出す。
『♀ウィズが居る。奴は無駄に遠回りをするような真似は絶対にしない。ならばこちらも最短ルートを通れば行き過ぎる事は無い』
いつまでも追いすがってくる♀アサシンと放たれるグリムトゥース。
その攻撃に規則性は無く、予測は極めて困難であった。
『さっき動きが鈍かったのは、私の攻撃に戸惑っていたからか……にしてもここまでやり方を徹底出来るとは、こいつ人間を追いつめる事に慣れているな』
ハイドから追撃に移る際、その姿、位置が♀セージにわかりにくいよう、グリムトゥースの放ち方を工夫してある。
既に♀セージには数発当っている事から、今すぐ姿を現して一気に距離を詰めても良いようなものだが、それをせずに♀セージがミスをするまで何時までも待つ。
『手強い……な。マーダーで生き残るだけはある』

その異常を見つけたのは♂アーチャーであった。
「待った! 静かに…………」
そう言って耳を澄まし、目を凝らす♂アーチャー。その卓越した五感が湖の向こう側の異常を察知する。
「やっぱり! 湖の向こうで誰かが戦闘してる! ……徐々にこっちに近づいてくるる」
♀ウィズにその音は聞こえなかったが、そこから状況を類推する。
『♀セージ? 逃げている所か追いかけている所か……何故? 私達が先行してるから。では私達がすべき事は?』
瞬時に思考を巡らす♀ウィズ。
『あいつが逃げなきゃならないような相手……だとしたら相当手強い。追いかけてるとしたら、私達への不意打ちを警戒しての事。なら……』
「ここで待ち伏せるわよ! 配置は私が指示するから、みんなお願い!」
♀ウィズの配置の指示は的確で、♀クルセも♂アーチャーも感嘆の声をあげたものだ。

♀アサシンは、ただ作業の様にそれを繰り返していた。
いまだ♀セージは気付いていないだろうが、♀アサシンの後を♂プリが追いかけている。
♀セージが足を止めたら即座に二人がかりで仕留める腹であったのだが、敵もさるもの、なかなか足を止めてはくれない。
『慎重ね。もしくは……この先に増援の心当たりでも?』
マーダーに増援というのも考えにくい。だが、もしこの♀セージが誰かを騙していたら?
『根比べね。悪いけど、私そういうの得意なの』
最後の橋を渡りきり、後少しでゲフェン北門鉄橋が見えてくるという所で、♀セージがグリムトゥースを喰らいバランスを崩す。
そして運の悪い事に、その場に生えていた草に足を取られ、片手を地面について体勢を立て直すハメになる。
起きあがって走りだそうとした♀セージ、だがその時には♀セージの真後ろまで♀アサシンは踏み込んでいた。
『もらった!』
TJC一閃、♀セージの背中を真横に切り裂く。
♀セージはその激痛に顔をしかめながら後ろの♀アサシンに相対する。
『これだけの隙でここまで踏み込めるかっ!? こいつっ!』
♀セージは詠唱を開始しながら両手を構える。だが、相手は武器持ち、しかも今度はこちらが不利な体勢だ。
急所に吸い込まれるように放たれる♀アサシンの攻撃、♀セージはそれを半分も受けきれない。
腕、足、胴、それぞれを大きく抉られ激痛が走るが、♀セージはそれ以外の何かに気付いていた。
『くっ! さっきと動きの重さも速さも段違いだ!』
唱えていた術を切り替え、その攻撃に割り込むように♀セージと♀アサシンの間にFWを立てる♀セージ。自身も熱いが構っていられない。
だが、♀アサシンは術の切り替えを見るなり、♀セージの背後に回り込む。
♀セージのFWはその意図と裏腹に♀セージの片足を軽く焼いただけで、♀アサシンを遠ざける事は出来なかった。
そして、♀セージは既に♀アサシンの攻撃に耐えうるだけの体力は残っていなかったのだ。
『……これまでか』
死を覚悟した♀セージ。だが、♀アサシンは♀セージではなく、更にその奥から走り来る気配に気付いていた。
「そこまでだ!」
駆け寄ってきていたのは♀クルセだ。
接敵するなり、十文字に♀アサシンを切り裂く。
「何っ!?」
しかし、♀アサシンはそれをTCJを器用にクロスして、捌ききった。
そこで♀アサシンは考える。
『やっぱり増援! 後ろにも居るっ! ってこいつがこれだけの人数を騙す? もしかしてこれ……』
それは一瞬の思いつきであった。だが、その是非を考えている暇は無い。♀アサシンは大声で叫んだ。
「待ってプリースト!」
その叫びと同時に♂アーチャーが♀アサシンめがけてダブルストレーピングを放つ。
その二本の矢の狙いは♀アサシンの両足。
両手のカタールでそれぞれの矢を払い落そうとする♀アサシン、しかし片方は動いたが、もう片方は♀クルセが剣でカタールを払ってそれを阻害する。
『しまっ……ぐっ!』
そうして片足を矢に貫かれる♀アサシン。
その時、FW越しに♀セージは微かに♂プリーストの姿を見た。
『そうか! 速度増加にブレス! という事はこいつはプリーストとPTを組んでいる?』
マーダーがPTを組むというのは考えずらい。ましてや相手がプリーストとあっては特にだ。そしてアリスの遺体現場での誤解の可能性。
それらを考えた♀セージも♀アサシンと同じく大声を上げた。
「待て! 殺すな!」
完璧に待ちかまえていた♀ウィズ達であったが、♀セージの異常に♀クルセが飛び出した事から、待ち伏せの形は大きく崩れた。
しかし段取りは変わらない。♀クルセが守り、♂アーチャーが足止めし、♀ウィズがとどめを刺す。
そして、セージと違ってウィザードは術の行使を途中で止められないのだ。
『プリースト!? 殺すなっ!? ってもしかしてこいつマーダーじゃないっ!?』
♀セージの声が♀ウィズに届いた時、既に術は完成していた。
539名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 02:17:26 ID:5Pc249iw
ユピテルサンダーが♀アサシンに直撃した時、ふと♀アサシンの周囲を流れる時間が止まった。
『あ、私これマズイ』
ゆっくり、ゆっくりと胴体が焼けこげていく。そして内臓にそれが至る様が見えている訳ではないがわかった。
『うっわ。これ死んだわ私……で? 死ぬとどうなるんだっけ?』
それは知らない。誰も教えてはくれなかったし、聞いたとしても信じはしなかっただろう。
『ん〜。知らない状態になるって……案外恐いわね。そっか、それでみんな死ぬのを怖がってたんだ』
♀セージに喰らったFBの傷も残っている。プリーストの回復を待って再度ヒールする暇を惜しんだのは他ならぬ♀アサシンだ。
『死ぬのって……イヤだね。私ずーっと他人にこんな事してたんだ……』
♀アサシンの体が大地に墜ちた。

倒れ伏した♀アサシン、♀セージは♀クルセの手を引くと、♂プリーストから距離を取り、♀ウィズ達の居る場所まですぐに移動する。
♂プリーストは、倒れた♀アサシンに駆け寄ってきてヒールを唱えるが、♀アサシンが動く事は無かった。
「バカヤロウ! 待てなんて言うからヒールのタイミングずれたじゃねえか! ちくしょう! 動けよアサシン!」
♀セージは一縷の望みに賭けて、♀クルセから青ジェムをひったくると♂プリーストの所に駆け寄る。
「使え! まだ間に合うかもしれない!」
敵の思わぬ行動であるが、そんな事を考えている余裕は無い。
即座にリザレクションを唱える♂プリースト。

だが、♀アサシンが目を開く事は無かった。

項垂れて全身を震わす♂プリースト。
そして声を絞り出すようにして言った。
「おいセージ。お前……マーダーじゃないのか?」
♀セージは即答する。
「ああ、誤解だ」
そして、出血で気が遠くなりそうになる自分を叱咤しながら地面に文字を記す。
『すまない、こうして地面に書いているのは、ふざけている訳ではなく理由あっての事だ』
♂プリーストの理性は、地面に書くという行為まで考えているという事実は、この連中がマーダーではなく脱出を考える同士の可能性が高いと言っている。
「ふざけんな! じゃあなんでアリスを殺したんだよ! しかもその後心臓抜き取るってなどういう事だ!」
だが感情が納得してくれない。♀アサシンが最後に「待て」と言ってくれてたにも関わらずだ。
そして♂プリーストの言葉は、♀クルセ、♂アーチャーにも驚きであった。
♀セージは言葉を書き続ける。
『アリスは既に誰かに殺された後だった。そしてその心臓は、首輪外しの儀式の成功率を上げ得るものであったから、今回このような真似をした』
後ろを振り向き、♀ウィズ達に向かい更に続ける♀セージ。
『お前達は例え遺体とはいえ、人の心臓をえぐり取ると言ったら反対しただろう。だから、遠目に見かけた遺体の事は話さずに私一人で為したのだ』
♂プリーストは必死になって冷静でいようとしていた。

『もちろんです、♂プリさんはここで待っていて下さい。今度こそ……ボクはここに仲間を集めますから!』

『そう? ノービス君は腹に致命的な一撃喰らっても、あいつを殺そうとはしなかったわよ』

二人の言葉が重くのしかかる。
苦悩する♂プリーストを余所に、♀ウィズが鋭い視線を♀セージに投げかける。
「……そうね、♀アルケミの時それ言ってたら、私あなたを絞め殺してたわ」
♀クルセは複雑な表情で♀セージを見る。
「死者を冒涜するなぞ反対するに決まっている。いや、しかし……必要なのか……それが」
♂アーチャーはただ無言で♀セージを見つめていた。
そんな重苦しい雰囲気の中、突然♂プリーストが鞄から二枚の板を取り出す。

どん!

そして二枚を組み合わせながら地面に立て、血を吐くような思いで言う。

「俺と一緒に……戦ってくれ!」

立てた板は、♂ノービスが遺した彼の遺志であった。
♂プリーストはそれがどんなに困難な道でも、歩き通すと♂ノビの遺体に誓ったのだ。
同じ誓いを立てた♀アサシンの遺体の前で、それを自ら破る事は♂プリーストには決して出来ない事であった。
歯を食いしばり、痛い程に板を握りしめる♂プリーストに、♀セージは言った。

「ああ、一緒に行こう」

遂に首輪開封の鍵、プリーストを仲間に迎えた♀セージ一行。
しかし、その代償として♀セージは最も重要で掛け替えの無い物「信用」を失ったのだ。


<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)
      現在地/ゲフェン北東mjolnir_06
      備考/♀アサシンとの戦闘で重傷を負う>
<♀ウィズ、所持品/たれ猫、フォーチュンソード
      現在地/ゲフェン北東mjolnir_06>
<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個
      現在地/ゲフェン北東mjolnir_06>
<♀クルセ、所持品/青ジェム2個、海東剣
      現在地ゲフェン北東mjolnir_06>
<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋
      現在地/ゲフェン北東 mjolnir_06>
<♀アサシン 死亡 所持品/ウサミミヘアバンド、TCジュル
      現在地/ゲフェン北東 mjolnir_06>
540名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 02:18:33 ID:5Pc249iw
残りは、直接まとめページの方を修正する形で良いかな?
とりあえずみんなの意見を待ちます
541名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 10:45:17 ID:NX3Uh5pM
ヴァルキリーレルムをこっそり禁止区域に指定するのだけは反対です
理由としては緩いですが、やはり世界の中心点に近い場所ですので
流れの中で新たにGMが禁止指定するのは問題ないと思いますが
矛盾解消のために安易に禁止して行動出来なくするのはやはり勿体無いかなと

フォローシナリオで発生した♂プリの決心にも関わらず何も果たされないまま
♀アサ死んでしまったので、その辺の♂プリの心理描写誰か書きませんか?!
とか思うくらいに良い出来だと思います
542名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 12:18:29 ID:i1gDXKQw
さて、ここで流れをぶった切って。
500kb超えたら、次スレ立ててもOK?
順調に行けば、後数日で埋まりそうですし。

to 541

ははは、残念。私はそれよりレポートを書かなければならない!
自業自得とはいえ…辛いぞっ。
てな訳で誰か他の人おねがいしまふ。orz
543名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/09(木) 22:11:39 ID:Rvdqhav.
184?(フォローシナリオ『殺し屋』挿入に依拠して)

 残された男

 まただ。
 また、俺の前で人が死んだ。何も出来なかった。
 全身が腐りそうな虚脱感が這い上がってくる。

 志半ばで死んでいく人を看取るのは何時だって何より辛い。
 そいつらは、あんまりにも悔しそうな顔をして、死んでいくから。
 余りに悲痛なその顔を、直視し続ける事の何と難しい事だろうか。

 こんな時は、本当に聖職者を辞めたくなる。
 でもアンタの。それからボーズの言いたいことはわかってるよ。
 俺は、生きてる。まだ歩けって言うんだろ?

 判ってるよ。
 俺は、あんた達が残してくれた物を、死んでも伝えてやる。
 教えを広めるのだって、立派に俺の仕事のうちだ。

 お世辞にも真面目な聖職者とは自分でも思っていない。
 あんただって、俺の事そう思ってただろう?
 口には出してなかったけどな。

 だけど。
 だからって、自分の役目忘れてたって訳じゃないぜ。
 人の助けになる事は俺達プリーストの使命だ。
 それから、死んでいく人を看取る事も。

 …でもよ。
 一つ、付け加えさせてくれ。
 言った通り俺はあんまり真面目な奴じゃない。
 だから、仕事を忘れて今だけは泣かせてくれないか?
 ──余計な物全部洗い流しちまったら又動く事にするからよ。

 ♀アサシン。あんたが逝って、あれから、俺達は誰一人何も喋っていない。
 ぶすっ、と押し黙った他の連中が何を考えているかは判らない。
 幸いだった。こんな顔見られるのは『格好悪い』からな。
 無理矢理にでも、陽気にそう考える。

 案外、見透かされているのかもしれない。
 そして、後で何を泣いてるんだ、そう笑われるのかもしれない。
 重苦しい雰囲気が続く行軍の中、そんな事を考える。

 そこまで考えて、不意に可笑しくなった。

 ははは。楽しい、可能性だ。
 もしも、もしも。この充満した不信感が、そうやって拭えるのなら。
 そして、願わくば死んだ二人の遺言を全うできるなら。
 例え道化役でも喜べる気がした。しかし現実はどうだ?
 教えを広める、そんな大言を思い浮かべて直ぐこの様だ。

 俺は遥か昔の聖人じゃないから。それはとても相応しいと言えば相応しいんだろうけれど。

 考えが纏まらない。
 悲しい。自分の無力に、体中が腐っていく。
 悔しい。ままならない自分自身に腸が煮えくり返りそうだった。
 憎らしい。ふと気づけば、俺の目の前を歩いている人たちを疑いそうになる自分が。

 畜生。どうすればいい。
 こんな事を考えていて、ふと、俺の方を向く♀セージの顔が、憎憎しげに睨んでいる様に見えた。
 …ああ、そういえば。♀アサシンを殺したのはこの女じゃなかったか。
 俺は、アイツのことを何一つ理解してやれなかった。
 理解してやりたかったのに。ついでにこのクソ坊主的俗世の楽しみ方って奴をたっぷり教授したかったんだけどな。
 恋もしたことの無い初心な奴だ。さぞかし遣り甲斐があったんだろう。

 この女は、それを壊した。
 どんな理由があるかは知ったこっちゃない。この女は。

 そこまで思考して、俺は自分の事が心底嫌になった。
 こいつ等は、この腐ったゲームを終わらそうとしている筈で。
 勿論、俺も終わらせたい筈。それは真実だ。
 なのにどうして、疑いたがる。あれは不幸な行き違いだった筈だ。
 どうしてそんな事も素直に信じる事が出来ない?
 それもこれも、あれから♀セージが何も言わないから。
 簡単な説明以外には、何の弁明もしないからだ。

 どうして、何も言わない?
 沈黙は金?それが如何した。きちんと喋ってくれ。
 不信なんていう化物には、沈黙の金より雄弁の銀の方がよっぽど良く効くだろうが。

 けれども。そんな事を口にすれば、今度疑われるのは俺の方だろう。
 黙るしかない。それが判りきっていたから、黙るしかなかった。

 只、俺は連中の後に惰性の様な感覚を覚えながら続いていく。
 ぎりぎりと、チェインを握る手にばかり力が篭るのを恨めしく感じていた。

<168後、移動中の♂プリの心理描写です>
544名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/10(金) 23:13:40 ID:DZckOT7Y
IntPTの165話以降の登場話を全部確認してみました
165、168、170、171、176、177、178の全部で7話

165話 現在地のみ(クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近→クワガタ湖mjolnir_05)
168話 修正済み
170話 現在地のみ(クリーミーの野道mjolnir_01→ゲフェン北東 mjolnir_06)
171話 現在地(クリーミーの野道mjolnir_01→ゲフェン北門鉄橋?)
    文章変更の必要あり(山道を通るとの記述があるため)
176話 修正不要
177話 修正不要
178話 修正不要

となっております
フォローシナリオは、165話の直前に挿入する形で良いかと
それ以後の話数がズレますが、そこも修正する形で

現在地のみ修正の物は直接Wikiの方で修正
171話は作者さんの許可がいただければ、私の方で修正しますが……
もしご自分でと考えてらっしゃるのでしたら、よろしくお願い致します

以上が完了すれば全ての修正作業は終わると思いますが
抜けている所を見つけた方は、レスお願いします
特に問題無いようでしたら、数日開けた後Wikiの修正を開始いたします
545名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/10(金) 23:15:52 ID:DZckOT7Y
って、いきなり間違えてる……_| ̄|○
>>165話 現在地のみ(クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近→クワガタ湖mjolnir_05)
これは
165話 現在地のみ(クリーミーの野道mjolnir_01 半ば付近→クワガタ湖mjolnir_07)
でした。すみません
546名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/11(土) 09:53:46 ID:Jzj6GtaI
議論もひと段落したところで、とりあえず差し入れおいておきます。
つ(アールグレイ)

それからこれから先の展開としては、生還ルートだと
時計塔突入編と首都決戦編とで大体纏まりそうですねぇ、などと勝手な事をいってみます。
といっても、どうなるかはまだまだ未定の部分多いですが物語も終盤。
マーダー側は果たしてどう動くか。非マーダーは無事に脱出できるのか。
これからも目の離せない流れが続きそうです。

個人的には、未だ姿を現さない最狂マーダー♂BSの動向が非常に気になってたり。
♀ローグも、まだ何かやってくれそうですしね。

追伸:
完結したら、スレ住人一同で何処かで座談会みたいなのできれば良いですねぇ。
そんなことを考えるのは少し気が早すぎですけども。
547打ち切りsage :2005/06/12(日) 17:45:57 ID:hPeZj8Mo
ご愛読ありがとうございました、次回作にご期待ください
548名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/12(日) 21:24:45 ID:9RvjCoAU
あ〜、いい加減待ちきれない人も出てきたようなので、修正作業に入らせていただきます
171話は私の方で修正しましたので投下いたします
549名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/12(日) 21:26:19 ID:9RvjCoAU
171話改 クリティカル

一文字に切り裂かれた背中の傷がずきずきと痛む

だが、痛いのは背中の傷だけではない。あの時の♀WIZの視線、それを思い出すだけで胸がそれ以上に痛む

何時も敵意を投げかけるようなことはあっても、あんな目は今までされたことが無かった

失望の眼差し。それも当然だろう、信頼を裏切られたのだから

恐らく、♂アーチャーや♀クルセも同じような目をしていたはずだ

脱出という強いようで脆い結束だけが今、一行が行動を共にしている理由だ

もしそれがなければ……自分は裏切り者として殺されているだろう

だが、そう遠く無いうちにきっと結束は取り戻されるだろう……



巨大な鉄の橋を渡る一行、先頭を♀クルセが歩き最後尾を進むのは♀セージ

誰も一言も言葉を発しない、誰も互いを見ようとしない

それが今の♀セージには幸いだった。もし前までのような雰囲気なら……異常を察知されただろうから

応急の手当てをされた背中の傷からは、今もまだ血がじわじわと染み出している

必死でこらえる脂汗と荒い息が誰かに咎められたなら貴重な時間が無駄になる



(まったく、クリティカルとはよく言ったもんだ…)



背中の傷は見た目よりかなり深い。

鉄橋はおおよそ人の手によって作られた物とは思えない程巨大で、端から端まで行くのに下手をするとそれだけで数時間かかる事もある。
それでもなんとか街に入るまでは持ちそうだがそこから先は判らない

もし自分が倒れたならば……残念だが♀WIZに全てを託すしかない

プリーストのヒールをするという申し出は軽い怪我だと断った

殴りだというプリーストのヒールでは、魔力を全て使い果たしても傷は完治しないだろう

ならば、こんなところで無駄な魔力を使う必要は、ない

それに何時禁止エリアで封鎖されるかわからない以上時間は一刻一秒たりとも無駄には出来ない

幸い、と言って良いのか判らないが、あの♂プリがリザレクションを使えるのは確認した。準備は全て整うはずだ



♀セージの考えることはただ一つ。

首輪を解除し、この理不尽なゲームを潰す

その思いの先には、自分の命さえ勘定に入っているのだ



<♀セージ、所持品/クリスタルブルー プラントボトル4個、心臓入手(首輪外し率アップアイテム)>

<♀ウィズ、所持品/たれ猫、フォーチュンソード>

<♂アーチャー所持品/アーバレスト、銀の矢47本、白ハーブ1個>

<♀クルセ、所持品/青ジェム2個、海東剣>

<♂プリースト、所持品/チェイン、へこんだ鍋>

<現在地/ゲフェン北門鉄橋>

<♀セージ、カウントダウン>
550名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/12(日) 22:01:43 ID:hPeZj8Mo
待ちきれないというか話がつまらない方向に進みすぎて書く気も読む気も失せた
551名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/12(日) 22:27:20 ID:9RvjCoAU
以上>>544分のwiki修正終わりました
引き続きバトルROワイヤルをお楽しみ下さいませ
552名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 01:10:26 ID:G7FAKKPk
185 ヴァルキリーレルム

♀ローグは木々の切れ目から見えるヴァルキリーレルムを眺める。
「まったく、遊びの為だけにあそこまでの物を用意するなんざ私の理解を超えてるね」
おそらく更にその奥にはプロンテラ城もあるのであろう。
そこまで考えてふと思い至る。
「おや? ……プロンテラ城……さっきまで見えてたような……」
見える訳が無い。北側からはヴァルキリーレルムが邪魔してプロンテラ城はその影に隠れているのだ。
「うん、確かに見た。……なんだいこれ? 変じゃないか……」

子バフォは♀アーチャーの後をちょこちょこと歩いてついていく。
そして高台に登ると、そこではたと気付く。
「……なあアーチャー殿。何故ローグ殿はヴァルキリーレルムを避けたのだ?」
アーチャーはきょとんとした顔だ。
「そりゃ禁止区域で封鎖されてるからに決まってるじゃない……どうしたの突然?」
即答したアーチャーの言葉に愕然とする子バフォ。
「アーチャー殿、地図を見せてはもらえぬか?」
頭上にはてなエモを出しながら地図を子バフォに見せる♀アーチャー。
それを見ながら無言で考え込む子バフォ。
「何? 何かあるの?」
♀アーチャーの言葉に子バフォは言う。
「……禁止区域で封鎖されているのなら、何故♀アーチャー殿はそこにローグ殿が向かったと思ったのだ?」
「へ?」
子バフォに指摘されて、♀アーチャーは首を傾げる。
「そーいえばそうね……なんでだろ? ああ、あの抜けたローグの事だから間違ってそっちに向かったかと思ったのね」
そう言っている♀アーチャー自身も自信は無さそうだ。
『待て。一体何がどうなっている? 迂闊に動いてはいかん! これは敵に気取られては……マズイ気がするぞ』
悩みながらヴァルキリーレルムを眺める子バフォ。
子バフォが何を考えているか全くわからない♀アーチャーも、釣られてそちらを見る。
「あ〜、もー、こっちのプロンテラ城も相変わらずおっきいわよね〜」
その言葉にぎょっとする子バフォ。
「……プロンテラ城……とな?」
「へ? ああ、当たり前よね。元の所と同じに出来てるんだから、こっちのプロンテラ城が大きいのも当たり前……」
子バフォがもの凄いややこしそうな顔をしているのに気付いた♀アーチャーはそこで言葉を止める。
『馬鹿な!? ここからではヴァルキリーレルムが邪魔になってプロンテラ城は見えぬはず!』
考えてみれば、♀セージ達もローグ達も皆ヴァルキリーレルムの事は思考から外して考えていた。
『我と皆の違い……首輪か! 呪いの一種か何かか? ……となるとそれをしかける理由は……』
その思いつきに子バフォは慄然とする。
そこまでしてこの世界で隠しておきたいもの。それ程に重要度の高い物は何かと考えると……
『GM秋菜の居場所……か。時計塔の事もあるが、その候補として充分な理由足り得るな』
そこまで考えてほっと胸をなで下ろす。
『もし……これを我がここで口にしていたら、それを聞いたGMは決して我と♀アーチャー殿の存在を許さなかったであろう』
そしてしかし……と項垂れる。
『皆の話に乗せられて、見えているはずの我までヴァルキリーレルムの存在を正確に把握してなかったとは……』
この話を皆にする時、どーやってそれを誤魔化そうかと言い訳を考え始めた子バフォであった。


GM秋菜はヴァルキリーレルム内の一室で執務を行っていた。
「も〜。せっかく遊びに来たってのになんで他の仕事もやらなきゃなんないのよ〜」
ぶちぶち言いながらもやるべき事はきちっとこなすGM秋菜。
ふと、窓の外を見るとそこには夥しい量の血を綺麗に掃除しているGMの姿が見えた。
それを見てげんなりとするGM秋菜。
「これだから精神異常者は嫌なのよ。せっかくの機能も当人の自意識が不安定すぎるとぜーんぶぱーだもんね」
参加者の意識からヴァルキリーレルムの存在を薄める。
首輪の機能を使った精神操作の一種なのだが、むしろ暗示と言ったほうがより適切かもしれない。
ヴァルキリーレルムには行けない、ヴァルキリーレルムは見えない。首輪を介してそう暗示をかけてあるのだ。
もちろん矛盾もある。何せヴァルキリーレルムは現にここにあるのだし、元居た世界にもあった物なのだから。
その矛盾を各人が自分の思考の中でその場その場において自己解決してもらうのが、この暗示の目的なのだ。
「面倒なんだけどねこれ。でも〜……やっぱりこの機能は抜けないわよね〜」
首輪を操作するに、一番適切な場所であるこの世界の中心地プロンテラ。
もしここを真っ先に禁止区域にしたのなら、勘の良い連中はすぐにここにGM秋菜が居ると気付くであろう。
対GM秋菜を考える参加者はこぞってプロンテラを目指す。
そしてそういう意志を持った者同士が簡単に集まってしまっては、このゲームの意義が大きく薄れてしまう。

「さて、今回は後何人ここまで辿り着けるかしらね?」


<♀ローグ 所持品/ダマスカス 現在地/プロ北(prt_fild01)不死者となる。獲物を求め移動開始>

<♀アーチャー所持品/グレイトボウ、矢、小青箱 現在地/プロ北(prt_field01) 備考:実は怪力?数時間の間弓使用不可 ♀ローグを捕捉>

<子バフォ 現在地/プロ北(prt_field01) 所持品:クレセントサイダー(jrサイズ)小青箱>
553名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 01:11:29 ID:G7FAKKPk
そして、こちらが私なりにヴァルキリーレルム問題解決を考えたシナリオです
皆様の意見をお聞きして、よろしければこの形で進めようかと思いますがいかがでしょうか?
554名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 01:16:23 ID:G7FAKKPk
って、良く見ると現在位置の所で、色々と修正し忘れてるね_| ̄|○
♀ローグの(獲物を求めて移動開始)と
♀アチャの(♀ローグを捕捉)
の部分は削除願います
555名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 11:09:37 ID:mJODJwMk
もう放置でいいよ、これ以上続けてももう話がぐちゃぐちゃ、やるならせめて2すれ目から
やりなおそうぜ
556名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 11:37:01 ID:SQ0Yud.w
これ2スレ目ですよ、なんて無粋なツッコミは置いておいて

書き手はもうちょい過去ログをしっかり読んで
NG出さないようにしてほしいなぁ・・・と思ったり
557名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 12:19:35 ID:I8jiBfeg
確かに、新要素の追加=>飽和の流れはちと問題ですねぇ。
書き手はここらでいったんupペースを落として慎重になったほうがいいかも、と
一書き手からも提言してみる。
558名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 12:20:40 ID:I8jiBfeg
あ、それから、言い忘れたけど、そろそろ次スレ立てるけど良い?
559名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 17:37:38 ID:t0qiYTtc
>>556
だからこれ2スレ目だからまたこのスレの始めからやり直そうって意味でしょ

俺もぶっちゃけ最初は面白かったが最近もうイライラする内容ばっかだね
期待はずれってやつ?最初の面白かった頃に戻してくれ頼むから
560名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 17:54:53 ID:tMi2qq9g
OKOK。
少し落ち着こうぜ。
確かにNG多いのは事実だ。
色々改変、修正が入って、内容が分かり辛くもなってるかもしれない。
けどな、それでも不都合が出ないように努力してくれてる人はいるんだよ。
それでもこの物語を綴って行こうとしている奴らがいるわけだ。
俺も中盤までしか書き込み出来てない。
しばらく書けなかったうちに内容が深くなって、ちゃんと理解できてなかったらどうしようかと恐れて、書き込みできなくなっているってのが現状さ。
そんな俺が偉そうなこと言えないのは分かってる。
だが、一度書き終えて見ちゃどうよ?
終えて、悪かったところを踏まえて、第二回に行ってみてはと思うわけだ。
正直このスレの初めからやり直したところで、また同じような状態になってやり直し、もしくは止まって誰も書かなくなるのが落ちだと思うんだ。
やり直そうって言ってる人達に、これより良い展開を作って、更に書き終える自信があるって言うなら俺は何も言わないさ。
俺も従って頑張ろうと思うし、書けなくても最後まで見守るよ。

まあ、あれだ。簡潔に言えば、努力してる人達の気持ちを考えろってこった。

>>558
よろしくお願いします。
561名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 18:46:03 ID:t0qiYTtc
というか一話一話早く投稿したもん勝ちってのがよろしくなかったと思うんだよな。
他にもっといい話を考えてる人とかがNGとかになってしまう例が多々あった
562名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 21:52:03 ID:a64o.Ef2
つまらないというかどのキャラも手詰まりになっちゃってるわけだ
あくまでバトロワやらなきゃいけない。でも安易に殺せない。って
いっそマーダーとの決着つけて管理者との決戦路線にさっさと移したほうがラクかもしれんね

>>561
先に最低限度の条件を達して投下したモン勝ち、それが匿名板でのリレー小説だから仕方ない
誰も意図しない方向に転がるからこそのリレー小説ってもんだと思う
それに取捨選択するなら完全中立の編集者みたいな人が必要になってくるわけで
でもそうすると多分に身内同士で閉鎖的な状態になってしまうと思う

とりあえず次回があるなら禁止エリアとゲーム内MAPの廃止してほしいかな
どうせ出会うのは筆者の胸先三寸なんだから禁止とかそういうのはいらんと思う
地図も大まかに森、川、町、海岸とかくらいの簡単なもので、細かいところは筆者が作っていけば
あと放送の定時の徹底化。時間軸が判り易くなると思う

http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1118448381/
ついでにこんなスレ見つけたから他のロワがどんなのか見てくるのもいいかも
でもここのこと知らせるのはカンベンな、ヘンなの流れ込んできたら困るから
563名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 22:55:12 ID:FgJu/B9Q
ROと同じマップにしたのがかえってまずかったかもしれんね。
禁止エリアについてはバトロワおなじみのギミックということもあるし、
うまく使えば罠にも誘導にもなるから、無しにするのは個人的にはもったいない。
使いどころ悩んでるうちにタイミング失っちゃったけどなー。

まあとりあえず今回の話を終わりまでちゃんと持っていくことを考えようや。
打ち切り決定のマンガみたいな終盤グダグダな展開とか嫌だし。
ちなみに自分としてはまだまだ殺すつもり。
564名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 23:45:05 ID:G7FAKKPk
私も>>563と同じ意見です
バトロワらしく、最後までなんとかやり通してみようと思っています

という事で>>558次スレよろしくお願いします
565名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/14(火) 01:28:55 ID:uZg1Hz1U
とりあえず落ち着いた?
修正ストーリ書いてたけど、まあ先に書き上げてもらったし。その方向で行こう。
で、もう一回書き手諸君は「まとめサイト」のルールその他の見直しを勧めます。

正直、NG出まくりの、いくら言っても状況把握無視な書き手が増えて、げんなりしてたんだけど。
途中で放りだしてもね。がんばって続けよう。
566558sage :2005/06/14(火) 13:17:58 ID:GoRhZSK2
とりあえず、これからはマーダーとの決着を付けさせる流れで
キャラクタ動かそうかと考えとります、ようやくレポート終わった558です。
次スレ立てました。移動お願いします。

・次スレ
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1118722505/l50
567名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/15(水) 17:21:49 ID:IDzTdrxw
埋め。

このスレというか話の総まとめ本が欲しいのは漏れだけだろうか。
結構好きだし、冊子状のものをおいておきたい。
欲しがってるの漏れ一人なら諦めるけど、他にも欲しい香具師いるならきちんとしたのを作りたい。
どうよ藻前ら(・∀・)

もし現実になるなら印刷費+送料は各自負担で。
可能なら絵師の協力も得たいな。(表紙絵・挿絵としてではなく)

とりあえず、今の話が完結してからでいいか…。
568名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/15(水) 19:45:20 ID:pB9U2y4o
ロワで冊子っつーと
http://www003.upp.so-net.ne.jp/story_circle/hakagi/index.html
だな。結構売れてたらしい
その代り凄い苦労とゴリ押しがあったみたいだが

勢いを失ってるこのロワに必要なのは叩かれるのを恐れずずんずん話を引っ張ってくれる書き手だな
そうやって強引でも峠さえ越えれば先は見えてくる
569名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/16(木) 19:09:22 ID:ogvDG4Gc
200〜300話程度で纏まるなら、気合さえあれば冊子も夢じゃないかも。
ハカロワの方は、話が膨大過ぎて苦労があったわけだけど、
200〜300までまら、コミケで出版、というのもハカロワ程難しくない希ガス。
出すとしたら全体の修正加筆入れた後、押し絵付きの文庫サイズで
コミケ出展って感じになるんでしょうかね…
押し絵を一体誰が書くのか、誰が作業の音頭をとるのか、という問題は残るわけですが。

何となく吐夢とかいう怪しげな外人がこっちをみてる気がするけど、気にしない。
570名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/16(木) 21:15:04 ID:iV/u9yKM
PDFでWebサイト(まとめサイトやここ)において誰でもDL可能とかってのはどう?
PDFなら、印刷したい人は自分で印刷すればいいわけだしね。

OpenOfficeを使うとか、すでに誰かが持ってるAcrobatとかを利用すれば、
PDFへの出力にはお金かからない。
571名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/16(木) 21:33:34 ID:r2Rzrg/c
570の案だとわざわざ誰かが作る必要ないんじゃね?
あくまでもきちんとした本の形のものが欲しいんだろうし。
ホチキス製本とかじゃない、きちんとしたオフセット印刷の冊子なら私も欲しいかな。
567がんがってくれ。出たら買いにいくぞ。
572名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 09:29:19 ID:sI5GR8NA
埋めながら疑問
18禁ネタは基本的にダウトなのかな? 特にスレタイにも表記無いし
ルールにも無いから判断に迷う所だけど、まあダウトっぽいね。寸止めぐらいまでかな
573名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 12:34:50 ID:i/m3J1us
本になるってのは良いね。出るなら俺も是非欲しいな。
製本が難しいなら、>570氏の案も良いと思う。結構需要あるんじゃないかな。

>>572
明記してないから、ダメ・・・なんだろうかな。
俺は別に良いと思うんだが、文句言うやつは出てくるだろうな。
574名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 16:32:47 ID:poJdvyUA
むしろ辞書が欲しいな。元ネタ集とか、解らない奴もいるだろうし。
575名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 17:52:27 ID:AawP6Dv2
最近見始めた者の立場としては、死体マップがあると良さそうな感じです。
576名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/20(月) 19:51:10 ID:n0qumDnI
18禁ネタはスレではソフトな表現にとどめて置いて
纏めサイトの番外辺りで第○話18禁版みたいな感じで濃厚なのを載っけて見たい人だけ見るというのはどうだ?
そうすれば18禁論議でスレの流れが壊れると言うことは少なくなると思う
577名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/21(火) 15:21:03 ID:xBUpzBIw
>>576
そうするなら過剰な残酷描写とかも番外扱いで。
578名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/21(火) 22:56:37 ID:ae5gg7BE
いいカモ>スレでは一般向け、番外編でちょっとハードな描写
えっちいのも残酷描写も18禁だしね…こっそりやるべし
579名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/27(月) 11:52:14 ID:fdo1oR3k
しまった……
何がしまったかって、死んでしまった事だ
いや、今までだって何度も死んできたし、その度に復活してきた
我が身は幻
とはいえ戦えば傷つくし殺されれば死ぬ
千年の時を超えてきたのは伊達ではないが、それは「私」一人の仕事ではない
魂に刻まれた経験を、次の「私」に引き継がせる
そして、為し得た仮初の永遠
万一に備えて用意しておいた「次の私」はゲフェニアで眠っている
迂闊にも死んでしまった「私」の人格は、次に影響を与えないように知識として
膨大な経験は劣化する事なく反射行動すら継承される
「次の私」は引き継いだ魂の上に新しい人格を育て、やがて新たな魔王として君臨する
…はずなのに、私は「私」のままここにいる

   ここは一体、何処なのだ

頭を抱え膝を突いて嘆いていると、後ろから神妙そうな顔をした
月夜花が肩に手を置いてきた
「DOP君の分のアイスがなかったのは悪かったけど、そんなに落ち込まなくても…」

「違うわーーーーーーーッ!!!」

血の涙を伴った咆哮は遠く、はるか遠くまで響き渡った


番外編 嘆きのドッペルゲンガー is end.
580名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/28(火) 18:05:34 ID:HuqR1kv.
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=11

超見づらくてごめん、死体マップ作ってみた。そしてわかった。誰もやらなかったワケが。

赤いマップ…禁止区域
黄色いマップ…準禁止区域(入る手立てがないばしょ)

黄色いマル…死体位置がちゃんと書いてあるので確定。
オレンジマル…直前の動きや描写等からなんとなく予想された位置、もう勘。
(特に♀アコと♀マジ、♂商人、♂GMは全然違う場所の可能性があります)

★…生きてるひとたち

爆死してたぶん遺体残ってないのは
伊豆の♀剣士、♂アサシン
森から砂漠への道を歩いて崖から落とされた♂GM
どこかの森の♂剣士

マーダー達の殺人履歴
♀商人…♂ハンタ→ゲフェン↓↓↓にて死亡
♂BS…♂モンク→♂WIZ→月夜花→♀ケミ→♀BS→♀ハンター→♀騎士・DOP→現在プロ←↑
♀ローグ…♀マジ→♂クルセ→♂GM→悪魔プリ→現在プロ西
♀ハンタ…♂商人→♂騎士→ペコ兵×2・♂アコ→たぶんそこから遠くない場所で死亡

どんなもんだろ…誰か一緒に考えて orz
581580sage :2005/06/28(火) 19:19:37 ID:HuqR1kv.
ttp://b3.spline.tv/battleROyale/?command=GRPVIEW&num=12

訂正しました。Memberに死体位置がっつり載ってたヨ…
あいかーらずオレンジマルが予想の範囲です。
582名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/07/04(月) 10:50:45 ID:JV07L8dg
埋め
583名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/07/04(月) 10:53:16 ID:JV07L8dg
俺は…俺は、埋めの星になる!!
ざっつ、埋め星!!カタカナにするとウメボシ!!

酸っぱい!!赤い!!皺くちゃだ、フゥーーーーーー!!
ご飯のおかずに最適さオッケーーーイ。

意味不明ダゼ、フゥゥゥーーーーーーッ!!



とても馬鹿馬鹿しい事が言いたかった。今は反省している。
584名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/07/05(火) 12:44:44 ID:LJ/k69YU
埋め埋め。

どうでもいい話だが、このリレーやってて♀クルセスキーになってしまったよ…。
作りたい…作りたいけど、キャラスロットもういっぱいなんだよ…。
消せるキャラもいないし、滾る思いを持て余してまくりさ。
青髪ロングクルセ子を見かけると思わず可愛いな…なんて見惚れてたり。
お陰で最近は、機械人形でも♀クルセなら許せるようになってきました。

全部 最新50
DAT2HTML 0.35e(skin30-2D_2ch) Converted.