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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十五冊目

1名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/06/20(火) 15:25:25 ID:kcb01Jw.
このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━ッ!!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。

【重要】
18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
(ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)

基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。

ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
 (タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
 (絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。

リレールール
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメです。

板内共通ルール:
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/

みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説保管庫(Wiki):
http://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php

前スレ:
【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十四冊目
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1134766236
2名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/06/20(火) 15:26:19 ID:kcb01Jw.
はいはい、今までスレ立てやったことないことするから上げちゃったよ。
とりあえず作っておいたっす。
3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/20(火) 16:00:19 ID:ikGVcMJQ
スレ立て乙。
保管作業してくれた人も乙。
4名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/22(木) 23:06:07 ID:07.4SNjU
スレ立ておつかれ
5名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/06/24(土) 04:23:03 ID:WmI5fjR6
>>1
スレ立て乙

最近の作品はなんかイメージが浮かびやすいって言うか描写が細かい物が中々ないよな・・・。
悪いわけじゃないけどちょっと物足りない感じがする・・・。
まぁ、ろくな文章すらかけない奴の戯言だと思ってくれ・・・・。
6名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/06/24(土) 04:23:34 ID:WmI5fjR6
すまん・・・あげちった
一番下に埋葬しておく
7名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/26(月) 09:06:58 ID:VhpP/dwA
>>5
背景描写が細かすぎるのも読みづらい気がするけどな
描写を最小限にしてテンポよく読めるのが個人的に好み

・・・しかし自分で書くと細かくなるメルヘン
8名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/29(木) 20:58:09 ID:bmvtsSBc
スレ違いで悪いんだが
Mantisってタイトル?の話どこのサイトに載ってるのか教えてくださいorz
前一度みたんだけど、もう一回読みたくて(´・ω・`)
9名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/29(木) 21:40:44 ID:oNuzWyrk
つ『ウラカンダ』
10letters 1dame :2006/06/30(金) 01:15:23 ID:bPTYi8QM
ビクビクしながら投下。エロは初めてです。
おとなしめの、ちょっと寂しい感じの話です。


クリムゾンから手紙が来た。
「久しぶりに会いたい」といういたって簡単な内容のもの。
待ち合わせはここ、アルベルタの別荘の一室。
宵っ張りのミッドガルツ住人もそろそろ床に就こうかという時間である。

クリムゾンとはあたしが剣士時代からの付き合いだった。
海底洞窟で一緒にタラフロッグをやっつけて。疲れたら座って他愛のないおしゃべりをしたり、冗談を言い合ったり。お互いの転職まで励ましあって頑張ったっけ。
彼の転職のときはアサシンギルドに行くのも大変だったんだよなぁ。
あたしが聖騎士になってすぐにギルドに誘われて入ってから、彼とは疎遠になってしまった。
だから、久しぶりの手紙がとても嬉しい。
彼のことは嫌いじゃなかったし、一緒にいてとても楽しかったから。
今日は何処に行こうかな。あたしもヒール飛ばせるからたいていのところなら行ける。効率なんか気にしないで、おしゃべりしながら。ああ、あたし、すごいわくわくしてる。
あのころかぶっていたピンクのハットを倉庫から引っ張り出してあたしは、待ってる。

足音はなかった。
扉がかすかにきしんだのであたしは彼の来訪に気づいた。
彼はアサシンの平服のままで、武器も防具も身に着けてはいなかった。何だ、何処かに行くわけじゃないんだ。
「…久しぶり、だね。」
今までどうしてたの?これからどうする?あたしはねぇ……
言いたい事は沢山あるのに言葉はなかなか出てきてくれない。どうしてだろう、胸がいっぱいで切ない。
クリムゾンはつかつかとあたしのそばまで歩み寄り
「…アクア」
あたしの名前を呼ぶとおもむろに唇を重ねた。


??
状況を理解するのに何秒かかったろう。
やわらかくてあたたかい舌に口中をまさぐられる快感。
胸の奥がキュン、となるのと同時に体がピクン、と反応する。
思考が急激に減速する。理性のメーターが下がっていく。
「すまんな」
苦しそうにクリムゾンが言った。
「あまり時間がない。」
そのまま二人でベッドに倒れこんだ。
衝撃でハットが床に飛んだ。
あたしは堕ちた。
その声と、思い出と、濃厚なキスによって。
心も身体も蕩かされちゃってるのがわかる。
「やさしく、してよね?」
承諾の意を告げると彼は薄い唇を引いて笑った。
11letters 2dame :2006/06/30(金) 01:16:55 ID:bPTYi8QM
キスをしながら彼は片手で器用にあたしの服を脱がせてゆく。
鎧の留め金をはずし、ボタンをはずし、紐を解く。
露わになった胸は尖端がこれ異常ないほど尖っていて、恥ずかしくなったあたしはふざけて彼の顔を胸にうずめた。
日に焼けないあたしの白い胸に、彼の唇が紅い花びらを散らしてゆく。
「や。ちょっと」
咎めるあたしに
「彼氏に見られたら困る?」
意地悪な質問で返す。
「そんなんいないけどぉ…」
これでしばらくはプロンテラ騎士団のシャワールームにはいけない。
あそこ、タダで気に入ってたのにな。
その瞬間、あたしの身体を快感が貫いた。
乳首を甘噛みされて先端を舌ででちろちろと舐めまわされる。
もう片方も指でこりこりと刺激されて堪えきれずにあたしは声を漏らした。
・・・ダメ。そんなにされたら、あたし。もう・・・
「もう?」
手を胸からショーツの下へと滑り込ませる。
「ぅわ、すっごい」
にやりと笑って
「とろとろになってるよ」
潤んであふれかえるそこを指でかき混ぜられるとくちゅ、という水音が部屋に響いた。
あんたのせいじゃない、と言ってやりたかったけど恥ずかしさが先で何もいえなかった。
それにもうだめ。限界が近い。
「・・・お願い・・・」
切なくて苦しくて、搾り出すようにそれだけ言うとあたしは嘆願のまなざしを彼に向けた。
彼は頷くと着衣を全部脱いで彼自身をあたしにあてがった。
ゆっくりと沈められていく。知らずに溜息が出ちゃう。
緊張と安堵が一緒になった、不思議な気持ち。
つながったまま彼はまた唇を重ねてきた。
さっきのとは違う、吐息のもれるみだらなキス。
そのまま腰を動かして。上も下もつながったまま。
このまま溶け合って一つになれればいいのに。

彼は少し角度を確かめていたみたいだった。
やがて唇を離すと、あたしの足首を両肩に担ぐように乗せた。
ちょっと苦しいけど、これだと一番深くまで入る。衝撃がダイレクトにおなかに、身体に響く。
あたしはもう快楽を得ることにのみ意識が集中しちゃって、魂魄半ば身体を離れて、正体を失う寸前だった。
腰を打ち付けるスピードが速くなって彼が苦しそうに
「・・・っ。いくっ・・」
あたしは微笑んで両手を広げ
「来て。一緒に、いこ」
二人はしっかりと抱き合って同時に絶頂を迎えた。

これでも飲めよってクリムゾンが赤potを荷物から出して投げてよこした。
「懐かしいねぇー。昔はずっとこれだったよね。」
喉に絡むちょっとくどい甘さも昔のまんまで。やっぱり彼も昔のことを忘れていなかったんだと嬉しくなる。
「あ、そうだ」
アンダーウェアを着たクリムゾンが思い出したように重そうな袋を出した。
「これ、ちょっと預かってもらえないかな?」
中を覗くと大量の金貨だった。30Mくらいあるだろうか。
驚き戸惑うあたしに彼は笑って言った。
「心配するな。汚い金じゃない。」
尚も抗議しようとするあたしの、視界がぐらりと揺らいだ。急激に眠気が襲ってくる。
「・・・何か、・・・盛ったね・・・?」
空になった赤potの瓶があたしの手を離れて床にコン、と音を立てて落ちた。
「すまんな」
「起きてられると困るんでな。」

窓から入る潮風に頬をなでられてあたしは目が覚めた。
まだ朝だろうか。朝寝坊のミッドガルツ住人がようやく目覚めるころのようだ。
部屋にクリムゾンはいなかった。彼の荷物も消えていた。
サイドテーブルには金貨の入った袋と、一通の手紙が残されていた。

アクアへ
君がこれを手にする頃には俺はもうこの世界にはいない。
君と過ごした時間は本当に楽しかった。
後に一度だけ会いたかったんだ。
こんな形でしか気持ちを伝えることが出来なくてごめんな。
君が幸せでいられるように祈っている。

・・・相変わらずの簡単な手紙。
あたしは何度も彼の名前を呼んだが返事は返ってこなかった。
胸の花びらは紅いままだというのに。

fin
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/30(金) 08:17:51 ID:9etSLKKY
これ既出だと即座に判断できる俺ってどうなんだろうなぁ。
http://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php?cmd=read&page=letters&word=%A5%AF%A5%EA%A5%E0%A5%BE%A5
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1087711749/360-362
13名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/30(金) 09:22:53 ID:KvAsi/lk
>>10
最後のシーン、手紙を胸に押し当ててむせび泣くクルセ子に萌えた!
って書こうと思ってたのによぅ……こいつはどういうことだ!?
これは国家の陰謀の前触れなのか!?

>>12
すげえよ。その記憶力にGJ!だ。
14lettersのひとdame :2006/06/30(金) 09:51:24 ID:bPTYi8QM
うわ、なんだこりゃ。
昔、自分のブログにあげたことがあったですよ。
知らないところにあげられて感想貰ってたなんて・・・はう。
15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/30(金) 10:44:16 ID:925rw.rs
前も勝手にあげられてたってのあったもんなぁ。
前回投稿された際に改行がおかしかったのはそのせい?

実際がどうなのかはしりませんが。
16名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/30(金) 16:43:54 ID:BhyAcqxI
以前何度か拙文を投稿したものですが。
この度、自宅PCでもこの板を見れるようになった記念に、お題を募集してみます。(´・ω・`)
17名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/30(金) 17:27:19 ID:wgrCamVQ
BS娘たんのラブラブハッピーな話をお願いします。
18名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/01(土) 14:15:25 ID:QLm49l8E
WS男とジルタス様のツンデレ夫婦SSキボンヌ
いや、アサクロ男とアリス嬢の甘々SSでもOK!

俺?書けません・・・・・・・・・・・・・・・OTZOTZOTZOTZOTZOTZOTZOTZOTZ
19名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/01(土) 14:24:19 ID:x08YaELo
殴りMEプリの話を見た相方が、本当に殴りMEプリを作ってしまった。
そんな私は二極志望ハンタ '`,、('∀`) '`,、

続きが読みたいですのぉ
20ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 18:10:24 ID:7Lp6aZ/g
流れを読まず投下してみる

==========================================

私はアルケミストをしている

最近になってホムンクルスの技術が確立し
それにより実践投入なども成されて来た
未知のホムンクルスの研究はやりがいもあると聞いている

しかし私は他の同僚がホムンクルスの研究に勤しむ中
もっと前から確立されている理論……バイオプラントについて研究をしていた

昔はフローラしか作り出せなかったが
新しい理論が発表されたことで
フェアリーフやジオグラファーのような高等植物も作り出すことが出来るようになった
私が今やっているのは
ドライアードやペノメナなどの高等植物や生物を作り出そうという研究だ

おかげで私は植物についての知識なら
ジュノーやアルケミストギルドの中でもトップの位置に上り詰めることが出来た

そして植物を使えば
私の変わった性癖を満たすことも出来る様にもなった
21ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 18:22:52 ID:7Lp6aZ/g
いくら研究者とは言え お金が無ければ何も出来ない
アルケミストギルドから配給される研究費なんかたかが知れているので
私も自発的に狩りは行っている

「今日は良い天気だ」

自宅の窓から顔を出していた私はそう呟くと露店の準備に取り掛かった
狩場で出したカードや装備品などを 纏めてカートの中に入れていく
一週間分を溜めておいたので カートの中は商品で一杯だった

「よし………………………………………………………………………………
 ……………………………………………………………………………………
 ……………………………………………………………………………………
 ……………………………………………………………………………ダメだ」

長い間沈黙して、さらには頬を赤くしてしまったのには理由がある
それは私の性癖によるものだった

いくら理論を冷静に組み立てる私であっても
……その、時々は、ものすごく、したくなる時はある

だが、残念ながら私には恋人は居ないために……一人ですることを迫られるのだが
しかし、普通に一人で済ませようとしても、満足できない様な性格らしい
実は私の植物の研究……そうヒドラのことだが
ヒドラを使っても、満足を得ることは出来なかった

………だが、今の私は、私の異常な情欲を満たす術を知っている

「……………………………………………………………………………………
 ……………………………………………………………………………………
 ……………………………………全く……知られたら、ただではすまないのだろうな……」

ため息混じりにプラントボトルを一個だけ懐に忍ばせた後
私はカートを引いて大通りへと向っていった
22ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 18:34:29 ID:7Lp6aZ/g
最近は暑くなって来たが、それでも大通りには幾人もの商人たちが露店を並べていた
隣り合わせにして居るが、私は大通りから少々逆らって、
日を凌げる街路樹の下で露店を始めた


「……………………………………………………………………………………よし」


露店を始めてすぐに、私は周囲を確認した
流れから外れた場所にあるので、今のところ私に注意を払っている人間は居ない
他の商人たちも、自分の商品を売るために声を掛けるのに集中しているはずだ。


スッと私の手をスカートへと滑らせる……
昔はぎこちなく、赤面もしたものだが、今は手馴れたものだ
すぐさま下着の――いわゆる紐パンツというやつだ――の紐を解く
そしてシーフのスティールの手つき宛らに下着を掴むと
それをポケットの中へと押し込んだ

(バレてない……な?
 ……バレていたら、この場で襲われかねないが………)

流石に緊張し胸が高鳴ったが、やはり私には注意は向いていなかった
安堵しながらも、今度は別の意味で心臓が鐘を打ってきた

(……全く……
 自分でも恥ずかしくなるくらい、私は好きモノだな……)

ため息がちに、懐のプラントボトルを素早く取り出し…
それをスカートの中に転がした


「………【バイオプラント!!】……」


小声でささやくと
何も履いていないスカートの内で、小瓶が割れる音がした
23ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 18:49:22 ID:7Lp6aZ/g
>>22
小瓶はヒドラのモノだ
しかも研究の間に副産物として生まれた、平均的なヒドラの個体よりも小さなタイプのもの

ここまでくれば、大体の人間は察しがつくだろう

この夏の暑い日中では、本来水辺に棲むヒドラは長くは持たない
その生存本能は、近くの水辺に対して触手を伸ばし、水分を吸……

「………ふっ!」

そこまで考えていたとき、甘い痺れが生まれた
そう、予想通りに、ヒドラの触手は私の内部へと侵入せんと鎌首を擡げてきたのだ
しかし小型なので力不足もあるのだろう、内部には完全に進入できず、
外側を何本もの触手が撫で回すという結果になっているのだ

「……っ……ん……は………
 ……まった……く……わた、わた……しは……」

私の性癖とは、つまりは『露出癖』のようなものだ
普通のものでは満足できず、周囲の目のある中こっそりと自慰することに
どうしようもなく興奮し、深い快楽を得ることが出来てしまうのだ

「くっ……ふっ…… ……んぁっ!?」

しかしそんな自虐感や罪悪感を吹き飛ばすような巨大な甘い感覚に
既に私の理性は削がれ始めてきた
きっとヒドラの触手が私のクリを捉えたのだろう
思わずビクリと体が痙攣してしまう

「?」

近くに居たブラックスミスの男性が?のエモーションを出した
突然声を掛けられたと思ったのだろう、不思議な顔をしながらこちらに向ってきた

(ああ……う……まず……バレ……ちゃう……!  ふああっ!)

クリを責める触手の動きにあわせるように、私の心拍数が上がり始めてきた。
そして、ブラックスミスが露店の前に立つ
24ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 19:17:30 ID:7Lp6aZ/g
「あ、……あの! い、いらっしゃいませ!」

ジクジクと快楽が私を苛む中、とっさにセールススマイルを浮かべた
すると向こうも単に客寄せだと勘違いしてくれたのだろう
笑い返しながら、こちらの露店を眺め始めた

しかしその間もヒドラの責めは躊躇無かった
向こうにしてみれば生きるか死ぬかの問題なので、当然なのだが

「………く……ふ…… ん  っぁ……」

周りの喧騒に掻き消されるように祈りながら、必死の思いで声を押し殺していた
膣口を撫で回され、子宮は既に飢餓感を訴えるように液体を分泌していたし、
クリを弄られたときの鋭い快楽は、私の最後の抵抗をあざ笑うかのようだった
口から痴呆の様に涎が垂れかけるのも気にせず、ただ堪え続ける

しかし時に運命は非情だ
ブラックスミスがスロット付メイルについて、値引きしてもらえないかと頼んできたのだ
つまりは、ここでさらに時間が長引くということ

「……ぁぁぁぁぁあっ!?」

どうしようかと受け答えを考えていた瞬間、
ついにヒドラが私の子宮内へと触手を突っ込んできたのだ
散々焦らされたことに加え、もう我慢できず声が口から漏れる

再度?マークを浮かべるブラックスミスを、ギリギリになった理性でいなすため、
通常よりも100kも安く売ることにした
♪マークを浮かべ財布を取り出すブラックスミスに対し、
恐らく私はとろん、とした顔を浮かべていただろう


       ・・・・・・


ブラックスミスが立ち去った後、
私は、今まで散々私を嬲っていた触手が脱力していることに気がつけた
めくって確認するわけにも行かないが……恐らく、時間切れだろう
この暑さもヒドラのダメージになったのかもしれない

「はぁ……はぁ……
 ……もう…とつぜんやめるなんて……ずるい……」

かすかな安堵と、強い不満足という感覚
それは当然、「もうひとつ」に手を伸ばすに尤もな理由だったが……


「………………………………あ……………………………………………………」


そういえば、一個しかもってきてなかった。
25ある錬金術師の私的性欲処理法sage :2006/07/02(日) 19:17:53 ID:7Lp6aZ/g
以上でした
26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/02(日) 19:19:42 ID:W6BMLmzw
後半リアルタイムで読んだ。GJ
27名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/02(日) 19:47:14 ID:8LY3VN4U
なんてえろぃアルケミさんだ…(´∀`)
28名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/03(月) 10:39:03 ID:XrSsbGRM
馬鹿野郎!仕事中に読んでたから前傾姿勢になって周りから不審の目で見られちまったじゃねえか!!
いつもお茶を入れてくれる先輩には哀れみの目で見られるし・・・俺の今までの努力を返せや、ごらぁ!!

でもGJ!!
2916sage :2006/07/03(月) 11:39:19 ID:1wkPYC82
アリスたんの話は以前書かせていただいたので
>>17>>18さんのお題をMIXさせて、WS男とツンデレBS娘たんの
ラブラブ話に挑戦してみます。(´・ω・`)
30名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/04(火) 16:18:38 ID:lpytl3nc
なぁ、今から需要のあるやつを書きたいと思うんだが意見を聞かせてくれないか?
31名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/04(火) 20:40:42 ID:.NJfbfoI
百戦錬磨のアサクロ嬢が、何も知らないノビを手解きする話が読みたいです!
32名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/04(火) 23:48:18 ID:p8tDpgz.
最近おされ気味で少ない、無理やり系が読みたい
33名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/06(木) 01:38:30 ID:SxiTiKho
流れをdぎって投下させていただきます。
バトROワスレ7冊目355氏にインスパイヤというか電波を受けたSSでございます。
通常スレに落とせないエロ妄想文なのでこちらをお借りすることをお許しください。

また読まれる前にこちら(ttp://www6.atwiki.jp/battleroyale/pages/526.html)を一読いただけるとありがたいです。
というか、読まないと何のことやらさっぱりかもしれません……

あ、ちなみにNGワードです。
(`・ω・')つ【おしりえっち】
34名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/06(木) 01:39:51 ID:SxiTiKho
ランプの底で燻るほのかな灯りが、くたびれたベッドの上で淫らに絡み合う男女を闇の中に浮かび上がらせる。暗暖色の炎に照らされた幼い顔立ちを戸惑いと恥じらいに歪め、♀アサシンが声を押し殺しきれずに啼いた。

「ぅんっ……あぅ……ぁ……あぁっ!」

お椀のように形の良い乳房を、柔らかく撫で上げる男の――♂アサシンの指が双丘の上で痛いほどに充血した尖端をじわじわと押し潰すように摘んでいた。薄桃色の乳首がこねられる度に、全身を襲う炙るような痺れに♀アサシンの瑞々しい肢体が細かく跳ねた。

「や、やめ……そこ、そ、そんな強くされたら、お、おかしく……あうぅっ!」

柔らかな唇からまろびでた声は、蕩けた艶と熱で彩られた吐息でかすれている。弱々しく喘ぐ少女の様に暗い悦びを刺激されたのか、♂アサシンは意地の悪い笑みを頬に浮かべた。

「どうした? 俺を鍛えてくれるんじゃなかったのか?」
「ふぁっ……お、お前、なんで……ひぅ……こ、こんなに……ぁう……上手いん……ぅんんっっ!」
「さあな。お前の感度が良すぎるだけだろ」
「ち、違っ……ぁ……アタシ……い、いつもはこんなに……感じな……ああぁっ!」
「コリコリに尖らせてるくせに何言ってやがる」
「ひぁあああっ!」

散々嬲られて敏感になった肉の突起を強く爪弾かれ、♀アサシンが悲鳴を上げて仰け反った。
軽い絶頂にだらしなく涎を垂らし、気の抜けた瞳を♂アサシンに向ける。

「ぅ……嘘……乳首だけなのに……ぁ……アタシ……」
「……まだ終わりじゃないぞ」
「え? あ、きゃっ!?」

絶頂の余韻に浸る間を♀アサシンに与えず、♂アサシンは彼女の内股に手を伸ばした。
愛液を溢れさせる秘所――の下、薄茶色の蕾に指を這わせると、驚いたように♀アサシンが身体を強張らせた。

「や、やめっ……ば、ばか……そこ、違……っ!」
「違くねえよ。ここでも気持ち良くさせてやる」
「ひっ……!」

ちゅくぅ――
♀アサシンが滴らせた愛液を己の指に塗りたくり、震えてすぼまる少女のアヌスへと♂アサシンは優しく人差し指を押し当てる。
少女の身体はライトニングボルトを打ち込まれた魚のごとく跳ねた。

「や、やだぁ……変っ、へんになっちゃ……あああっ!!」
「第一関節まで入れてないのにイイ感じっぷりだな」
「やめ……や……ぁ……動かさな……ぃ……でぇ……」
「きちんとほぐさないと、痛いぞ。力抜いとけ」
「え……ちょっ……や……ぁんっっ!」

適度に湿る腸壁を指でなぞりながら、括約筋の硬直をゆっくりとほぐしてゆく。
異物を差し込まれたことの無いその中は、人差し指を押し返そうと粘膜全体で指を圧迫し、菊門は喰いちぎらんばかりにキュッと締まる。
だが逆に花弁はヒクヒクと震え、濃く甘い女の蜜をしたたらせている。
イイ反応だ。♂アサシンはほくそ笑んだ。
垂れ落ちる蜜がアヌスを弄う指に絡み、滑りを助ける。
指が動くたびに♀アサシンの細い肢体は登り詰めるように強張った。

「ぃや……やぁ……アタシっ……お尻でっ……お尻でイっちゃう…………っ!!」
「指だけで大騒ぎするな。もっと気持ちよくさせてやる」
「あ……ぁ……あはっ……ちゅ……んっ――」

愛撫を催促するように♀アサシンは、彼の荒れた唇に水蜜桃のような自分のを押し当てた。
ちろちろと舌先で♂アサシンの歯茎を擦り、応じるように伸びてきた彼の舌を歯で甘くついばみ、流れてくる唾液をすする。
35名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/06(木) 01:40:55 ID:SxiTiKho
「……そろそろ頃合か」
「ふぇ……? ひゃうっ!」

蕾を広げていた指を、そっと引き抜く。
優しく抜いたにもかかわらず、少女は悦楽で湿った悲鳴をあげた。
♀アサシンを四つんばいにさせると、淫靡に内側にめくれて奥を覗かせる菊門に♂アサシンは怒張した己をあてがった。

「あ……」

心細げに息を飲む少女の姿からは、戦闘技術で♂アサシンを圧倒した強さは微塵も感じられない。
まるで生まれて初めて男に抱かれるような、うぶで青い硬さに♂アサシンは苦笑した。

「いくぞ。力、抜けよな」
「は、はい……」

ほぐしたとは言え、そこは今まで指さえ受け付けていなかった場所だ。怯えるのも仕方の無いことだろう。
それが逆に♂アサシンの嗜虐心をくすぐった。

「――ぁンああぁっ!!」

ぐい、と一気に己を突き込ませる。
指よりもはるかに太いモノを押し込まれ、♀アサシンは苦しげに喘いだ。

「ぁ、ぁぁ……はぁ……キツ……くて……大き……くて……熱ぅ……ぃ……」
「くっ……かなりキツいな……」

中から分泌される腸液が潤滑の役目を果たしていたが、すべて入りきるには抵抗が強い。
直腸全体が♂アサシンを先に進ませまいと強く握り締めている。
気持ちよさは半端なものではなかったが、ここで果てては半端もいいところだ。
尻たぶを両の手で揉みほぐしつつ、少女の白い背中に♂アサシンはくちづけを落とす。
細い身体つきの割りにしっかりと筋肉のついた肩を、背筋を、腰を唇が這う。

「あ、ぁ……あ……」

うわずった喘ぎが♀アサシンから零れ落ちた。
荒い呼吸に合わせるように♂アサシンを咥える蕾が緩む。
少しずつ慣れてきたのか、先ほどに比べて抵抗は少なくなっていた。

「……動くぞ」
「ぇ……あ、ま、待てっ……まだ心の準備が……あぁんっ!」

ぐいぐいと肉茎が注挿されるたびに、少女の柔肉がふるふると震える。
秘所から落ちた雫は太ももを伝ってベッドの上で染みを作ってゆく。
♂アサシンの腰のグラインドは徐々に速さを増していった。
腰と尻肉が打ち合わされるたびに、汗にまみれ体液を掻き回す淫音を響かせる。

「あ、あっ……やっ……いゃ……そ、そこ……気持ち……ぃ……ん――っ!」

ぐい、と♀アサシンの尻が持ち上がった。
両腕で身体を支えきれなくなったらしく、シーツに顔と肩をつける格好になったからだ。
出来るだけ楽な姿勢をとろうとしたのだろうが、それは逆効果だった。
尻が上がった分、挿入の角度がキツくなり、♂アサシンの熱く硬い先端が腸を抉る。

「ひゃ……ふぁっ……あぁんっ!」
「はっ……やっぱりお前、感じやすいみたいだな……」
「……そ、そんなこと……ぁ……ない……ひゃううっ!」
「……くっ!」

キツいのは♂アサシンも同様だった。
抵抗は少なくなったものの、全体を締め付ける力は強く、そして腰が砕けるほど気持ちがいい。

「ココでするのは、初めてなんだろ?」
「う、うるさ……ぃ……この……変態ぃ……」

肩越しに♀アサシンが恨めしげに睨んだ。
その肌に浮かぶ珠のような汗。
羞恥で桜色に染まった頬。
涙で潤んだ瞳。
欲情した犬のように速い呼吸。
歯が立たなかった女を組み伏せている征服感。
何もかも淫らで、燃料を入れられたみたいに下腹がさらに熱くなってくる。

「あ……ぅ……罵られてるのに……か、硬くするなぁ……っ!」
「そうは言うがな……お前のココは嬉しそうに咥えてくれているぜ」
「ばかっ、い、言ぅ……なっ……い、言わな……ぃ……で……よぉ……やぁんっ!」

うろたえたように喘ぐ♀アサシンの蕾をさらに強く貫く。
男根を締め付ける力は段々と強くなり、少女の絶頂が近いことを教えていた。
♂アサシンは♀アサシンの背に覆いかぶさり、髪に隠れた耳たぶを甘く噛んで囁いた。

「……そろそろイくぞ」
「ぁう……へ、へんたぃ……」

ぴくん、と少女の身体がくすぐったそうに小さく跳ねた。
動きを早める肉茎を逃すまいと括約筋はきゅうきゅうと締め付けを強めてくる。
互いに限界だった。

「はぁ……ぁんっ……んんっ……ぅんん――――っ!!」
「……くぅっ!!」

ひときわ強く中を突いた瞬間、♀アサシンは絶頂に身を仰け反らせ、♂アサシンは白濁の情欲を少女の直腸にぶちまけた。
36名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/06(木) 01:41:33 ID:SxiTiKho
♂アサシンが突き刺していた己を引き抜くと、少女の乱れた蕾から、こぽっ、と音を立ててゼラチン質の塊みたいに濃い精が溢れ出る。
♀アサシンは気を失っているようだった。
肛門から垂れて流れる白濁は花弁を濡らし、シーツに落ちた愛液と混じって染みを作っている。
ベッドから音も無く降りると、♂アサシンは自分の荷物入れからタバコを取り出した。
しばらくすれば消えてしまいそうなランプの灯りで火をつけ、一口吸ってメンソールを肺の中に取り込む。

「まったく……どうかしてるな、俺も」

つい先ほどまで命の取り合いをした女とベッドの上で目合うなど、正気の沙汰とも思えない。
しかし、無性にこの女を抱きたいと思う気持ちがあったのは確かだった。

「……いや、俺はこんな小娘にイカレるようなロリコンじゃなかったんだが……」
「……だったら変態ね」

声のしたほうを見やると、ベッドの上で♀アサシンが起き上がっていた。
痛むのか、しきりに座り位置を気にしていたが、やはり音も無くベッドから降りて♂アサシンが咥えるタバコを掠め取った。

「タバコはやめとくんだね。健康に悪いし、なにより匂いで相手に感づかれる」
「……ふん。だったら、こっちはいいのか?」

ランプの火が羽虫のような音を立てて消える。
タバコのかすかなともし火に照らされながら、二人の暗殺者は唇を重ね合わせた。


――この後、彼らは何度か共にギルドの依頼をこなしてゆく事となる。
そして、最後に顔を合わせたのは動員令違反者取締法――通称BR法の舞台となる絶海の孤島でのことであった。
3733dame :2006/07/06(木) 01:43:51 ID:SxiTiKho
以上っす。

拙文にてお目汚しの点があるかとは思いますが、
皆様の実用に耐えうるSSであればと願うばかりです。
38small, small, small ringsage :2006/07/07(金) 20:07:45 ID:/f/ouJ.6
流れを読まずに投下。
途中までしか書いてないけど、一応続かせるつもり。
39small, small, small ringsage :2006/07/07(金) 20:08:36 ID:/f/ouJ.6
クリティカルリング、というものを知っているだろうか?

持つ者の隠れた力を引き出し、防御も回避も許さない必中の一撃を
繰り出すことができるという―――

これは、そんな魔性の指輪に魅入られてしまった、
とあるアサシンの物語である。


私は今、葛藤と戦っている。

「あ……ダメよ、こんなコト―――
 もう、もうしないって決めたのに……」

口から滑り出るのは否定の言葉だけど、
なのに指は、勝手に机の引き出しに潜り込んで、閉じこめたハズの指輪を求めている。

「そうよ、私はこんなコトしない。
 こんなの、したいだなんて思ってないんだから」

違う違う。私はアサシン。
心を冷たく。湖面よりも静かに
ほら大丈夫。この手を止めれば

「あ―――」

探り当てて、しまった。

一週間前に、捨て値同然の価格で買ったクリティカルリング。
それを手に取ったとき、どこかで歓喜の声があがるのを
確かに私は聞いた。
40small, small, small ringsage :2006/07/07(金) 20:10:02 ID:/f/ouJ.6
くちゃ―――

「あ、ひぅ」

股間からの濡れた刺激に、体が軽く弓なりになる。

なんだ、冷静だと思っていたのは頭のほうだけで
体のほうは、とっくに準備が整ってしまっていたらしい。

もう堪えるべくもなく、布地の隙間からするりと指が股間に潜り込む。
私ので濡れた指が、大きくなりはじめたクリトリスを探り当て
じんじんとした快楽を送り込んできた。

「あ。ぅあ、あ、あ。あ! あ、―――」

それこそ燃え上がるのは一瞬だった。

欲しい。
肩をやさしく抱きしめて欲しい。
胸を荒々しく揉みしだいて欲しい。
色づく乳首を虐めて欲しい。
ひくつくアソコを、貫いて欲しい。

体中の全てが快楽を求めて暴走しだす。
首筋を、下腹部を、胸の先端を、小さな痺れが走り回り
どんどん私を切なくしていく。

ふと、窓に映る私の姿。
完全に上気してしまい、紅潮している頬。
快楽に潤んだ瞳。
そして、アソコの部分を暗色に濡らしてしまったアサシンスーツ。

スク水とも揶揄されるその布地は、アソコにぴったりと貼り付いて
私自身の形をくっきりとさらけ出しているようだった。


なんて―――いやらしい。

「―――いやらしい子。こんな子には、お仕置きしなきゃね……」

そう、こんなに淫らで、ハズかしい子には
このクリティカルリングで、お仕置きをしなければ。
41名無しさん(*´Д`)ハァハァsageこのカキコでヘソまげたら…… :2006/07/07(金) 21:02:58 ID:97Hfzx3.
>>38
流れ読まないのはともかく、流れ読まないまんまぶった切って流れを止めるのはマナー違反だ

罰として流れをよくするように早く続きを書きなさいハアハア
42名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/08(土) 10:46:48 ID:6melPgqo
>>42
おまいもな〜
43small, small, small ringsage :2006/07/11(火) 12:34:52 ID:6ZGyxxu6
ズバン!バン!

ジュルの刃先が硬い皮の隙間に滑りこみ、アルギオペの命を削っていく。
でも、私の関心はもうそんなところにはない。

ズバン!バン!
(ぶるっぶるるっ

「……あ、ふぅ……く、あぅ」

クリティカル攻撃が決まる度、クリトリスを掴んだままの指輪がブルブル振動し
股間から痺れるような快楽を送ってくる。

霞がかった視界が、いっぱいまで鎌首をもたげたアルギオペの姿を捉えた。
攻撃が来る―――と判断した瞬間反射的に地を蹴り、その重い突進を避けきった。が。

ごりっ

「―――ひっ! ふああああっ!?」

大きな回避動作は、ぴったりとしたインナーを通してクリティカルリングへと伝わり
クリトリスを残酷なまでに捻り潰した。
白いフラッシュが頭を満たし、背筋にぞくぞくとした強烈な快感が走る。

イきたい、イきたい―――。
座り込んでしまいそうになる自分を必死で制し
震える腕でジュルを握り直して、目の前の怪物に突き立てた。

クリティカル攻撃の衝撃に指輪がブルブルと震え、
さんざんに熱くなったクリトリスをさらに虐めてくる。

―――ワケもなく泣きたくなってくる感覚。
―――はぁ、はぁ、息が荒い。

アルギオペの巨体はその一撃で動きを止め、
爆発でもしたかのようにバラバラに散っていった。

―――これで20匹。
軽く達しかけること2回。

いつもなら「たったの」とつけるとこだけど、
今の私には「ようやく」だ。

戦いなんてどうでもいい。
アソコがきゅっと締まり、挿れて挿れてとせがんでくる。

決めた。
もう、イってもいいよね。

「はぁ、はぁ、……よく頑張ったね―――
 そろそろ、ご褒美、あげる」

ここまで我慢した自分をちょっと褒める。
ここからはご褒美の時間。
今まで我慢に我慢を重ねた分、思いっきり気持ちよくならないと。
44small, small, small ringsage :2006/07/11(火) 12:35:43 ID:6ZGyxxu6
近くに生えていた青い草から、まだ固いブドウを刈り取り、
慎重な手つきで、形を整えていく。
―――できた。

ぐちゃぐちゃのどろどろになった下着をずらす。
ぴったりと貼り付いてしまった下着は、にちゃっと音をたてて剥がれ
それだけで余計な刺激と羞恥心を与えてしまう。

そして、まるで数珠のような形になったブドウを
ゆっくりと、ひくつくアソコに押し込んでいく。

「うっ、んうっ! き、気持ちいいよぉっ!」

ブドウの玉が膣口を通り抜ける度に、悲鳴のようなあえぎ声が口をついて出ていく。
嬲られ弄られきたアソコが、待ち望んでいた刺激に嬌声を抑えられない。

左手が勝手におっぱいを揉みしだき、乳首をこりこりと潰している。
耐えられなくなって地面に座り込み、それでも右手も左手も
自分自身を虐めるのを止めたりはしない。

「ふ、ふぁんっ―――だめ、もうだめ……!」

ブドウがごりごりとお腹の中をこすり上げていくのが切なくてたまらない。
じゅぶじゅぶを音を立てて引き抜かれる度、恥ずかしさと気持ちよさで
理性がとびかける。

もっと、もっとしてぇ……!

だんだんとお腹の奥に熱がたまっていくのが分かる。
ブドウが深く挿し込まれる度、乳首を捻られる度、
そこに熱が流し込まれていく。

「あ、あっ、来るっ来ちゃうよ……! ひあっ、来ちゃうよぉっ!」

熱はお腹の奥から、背筋を伝わって、頭の後ろへ駆け上る。
指輪がきゅうっと、クリトリスを激しく締め付けた時―――

「だめっ、あっ! あっ! ああああーーーっ!!」

私は体中をびくびくと震わせて、達してしまっていた。
45small, small, small ring あとがきsage :2006/07/11(火) 12:42:10 ID:6ZGyxxu6
魔性のクリティカルリング編、残りをお届けにきました。
お待たせしてすみません。

ってまじに流れ止まってるし!?
世界中の人にゴメンナサイ。
土下座して誤ります。
生まれてきてゴメンナサイ。

大した出来じゃありませんが、文才あげてまた帰ってきますので
その時はまたよろしくお願いするであります。
46名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/12(水) 01:02:22 ID:gylAQxtU
「別にいいのですよ、無理されなくても。戦乙女の祝福を受けた誇り高き
ロードナイト様が、淫具として品種改良されたヒドラの実験に罪なき女どもを
丸め込んで提供するなどと、そんな恐ろしい真似ができるはずありませんもの」
 歌うように、揶揄するように。
 女錬金術師は微笑を浮かべながら、拳を握り締め立ちすくむロードナイトの傍で
ステップを踏みくるくる回る。
「あなたには選ぶ権利がありますわ。ロードナイト様」
 いつの間にか背後へ回った彼女は、背伸びして耳元へ唇を寄せるとぞっとするほど
妖艶な声で囁く。
「ここで非人道的な実験を行っていた錬金術師を騎士団へ突き出し、何もかも明白に
して悪を断つか。あるいはたった一人の少女を守るために、何も知らぬ数え切れぬ
ほどの女どもを騙して化け物の慰み者にするのか」


という話を思いついた。時間はかかりますがお届けできるよういたしますので、
その時はよしなに。
47名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/13(木) 20:11:39 ID:yprAsLxY
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +
48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/15(土) 02:58:00 ID:iogHM6rQ
電波来たので、ネタだけ置いて行きますね。

モロクの魔王クエストのキド(♂アサクロ)と、耳年間な♀プリ。
歴史学者に追い返されてイライラしてるキドを
慰めてやってくれって言われたのでエチー方で…。
49名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/17(月) 20:12:49 ID:M7jrIRos
うはww
まさに似たようなネタで書き始めたとこだったorz

漏れのは報酬の仮面袋開けた騎士子たんが
中身にガッカリして怒ってるのを、なだめて満足させるのに
キド大将がエチーする方向だったんだけどww
50名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/18(火) 08:10:13 ID:ZL19ujEY
似ていても作者が違えばまったく別の話の流れにもなりますよ。
むしろ両者の作品をぜひみたいワクテカなので心待ちにしてる漏れがいる。(・∀・)
51名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/19(水) 22:18:44 ID:4ZNXv2do
|ω・`)ノお久しぶりです、年下なのに「ねーさん」な騎士子とアサ男書いてた者です。
RO引退して久しいですが、ネタ浮かんできてしまったので近日投下させて頂きます…。


|д゚)ねーさん虐めが楽しいです。
|彡サッ
52名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/20(木) 01:07:13 ID:7Vlb9Klo
>>51
虐められる騎士子ねーさん大好きなのでお待ちしております。

そんな俺は今、リンカー娘に首ったけ。
オリエンタルな感じの衣装のくせにミニスカというアンバランスさに悶え中。
過去最強の娼婦の魂を降霊して超絶テクで愚息も昇天なネタを思いついたので
書きなぐってくることにします。ノシ
53名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/20(木) 21:32:57 ID:0XQFSpPQ
誰もいない。
書き込むなら今のうち。
|ミ サッ
5453sage :2006/07/20(木) 21:33:33 ID:0XQFSpPQ
1.
「餌。」

「ん・・・」

大柄の男は頷いてまだ未成熟な少女の前に座り込む。
少女が慣れた手つきで男のモノを導きだし、何度かしごいただけですぐにソレは物欲
しそうに
首をもたげる。

否。

物欲しそうなのは少女の面だ。

妖しい光を湛える紅の双眼。
瑞々しい唇から覗く小さな舌。
そのどれもが、眼前にある男の欲望の塊を喉の奥から欲しているのが一目瞭然であっ
た。

「はぁ、はぁ・・・ちゅっ・・・。」

たっぷりと濡らした舌で絡めとり、巻きつけて吸い上げ、根元を握って同じリズムで
上下に擦る。

「・・・っくっ!」

床に落ちた男の陰がかすかに揺れ、少女が喉を鳴らしてソレを飲み干す。
一見奇妙な光景に見えるが、この二人にとってはごく日常的な行為であった。
男の方は30過ぎのぱっとしない大柄なモンク。
もう一人は10代半ばの小柄で華奢な少女。
よく観察してみれば、少女が人ではない何かだということが判るだろう。

甘色の金髪に見え隠れする美しい金色の角。
蝙蝠のような禍々しい翼。
人々はその高位悪魔をサキュバスと呼んでいた。

この行為はそれがどんなに淫猥であったとしても、彼女にとっては生きていくために
必要な
「食事」でしかなかった。
いわゆる一日一回行われる儀式のような物。
しかし、男の胸中ではいささか複雑な感情が渦を巻いていた。
「食事」はモンクにとっては明らかな性行為ではあったけれども、少女にとっては単
に「空腹」
を紛らわす「本能」が働いているだけで、モンクが側にいなかったなら恐らく他の男
で代用する
だけの話だった。

いつの間にか男はそれが怖くなっていた。
少女と共に行動をし、毎日深く触れ合っていくうちに、あってはならない感情が
徐々に男を侵食していった。

それは知らぬ間に流砂に捕らえられていたことに気づいたような、そんな絶望的で苦
しい感情だった。

20近く歳の離れた少女。
自分が「餌」以外に価値を持たないこと。
その気になれば、少女はいつでも自分から離れていけること。

「この俺が好かれるはずもない。」

「望んではならない。」

毎日呪文のように心の中で繰り返してきた。

それが逆に少女の存在を意識させる結果になっていることに気がつき後悔した。

瑞々しい命・・・。

あまりにも不釣合いすぎた。
だが求めずにもいられなかった。

いつの間にか、目が耳が皮膚が少女の一挙手一党足を追っていた。
背を向けていても常に少女の気配を探している、そんな自分に気がつき益々気が滅入
ってしまった。


「はじめに行為ありき、か。」

ヨハネの福音書の一部をもじってみるも気が晴れることは全くなく。
かえって背徳的な思いに苛まれてしまう。

『せめて自分が祭司ならば―いや暗殺者の方がお似合いだろうか。』

「行為」の後にそういうくだらない妄想をするのがすでに定例化しつつあった。
もう一度深いため息。
例えそれが「彼女を生かす為に自ら望んだ関係」であったとしても、こうして自分の
一番弱い部分を
慰めてもらっていれば、誰でも少なからずそういった感情は持つだろう。
そんなことは判っていたはずだ。
だがあえて目をつぶった。
何故だ。

本当に久しぶりに触れたMOB以外の暖かな温もり、女性特有の柔らかさが彼の判断力
を鈍らせた。

「だぁーーー!!!」

唐突に男は頭を掻き毟りながら奇声を上げる。

「修行だ修行!!」

シャドーボクシングならぬシャドー三段掌を、己の中の脆弱さにHITさせた。
5553sage :2006/07/20(木) 21:33:55 ID:0XQFSpPQ
2.
その夜。
男は馴染みの酒場にいた。
城下町らしい広々としたホールに丸テーブルと椅子がところ狭しと並び、その間を短
めのスカートと
エプロンをつけたウエイトレスが、花から花へと飛び回る蝶のように忙しそうに動き
回っていた。
酒場は常に冒険者や攻防戦を生業としている者、それに地元連中が加わっていつ行っ
ても満員だった。

同じテーブルには軽鎧を着た騎士。
その細身の体型の割に大きな幅広の両手剣を腰から下げていた。
いわゆる「両手剣AGI騎士」という物だった。
やや長身でスリムな体格。髪は褐色で巻き毛であったが、三日ほど風呂に入っていな
いため、
髭は伸び放題でひどく汚らしく見えた。

「サキュバスにホr・・・・ムグゥゥゥ!!!???」

両手剣騎士が突然叫び声を上げるのをモンクの分厚い掌が言葉途中で制した。

「シーーー!!バカッ!やっかいごとなのにそんな大声出すなってば。」

モンクが騎士に顔を寄せぼそぼそと話す。
口も鼻も同時にふさがれた騎士は、顔を赤くしながら何度も頷く。
それを確認するとモンク手を離した。

「げほげほ・・・うぐっ。し、しかしなぁ。」

喉を詰まらせながら騎士は続ける。

「まさかシェルが恋に落ちることがあるとはなぁ。」

モンクの顔をまじまじと観察しながら、さっぱりとした酸味のある新葡萄酒をぐいっ
とあおる。

「そうは言うがなブリュイ。」

ブリュイとは青という言葉が訛った物だ。
褐色の毛なのにブリュイとは名付け親のいい加減さが露呈されていた。
彼の兄弟は上からレドゥ、ブリュイ、イエールとなっているので、
最初からある順番でつけることが決まっていたようだ。

「まぁ、恋なんてのはそういうもんだがなぁ・・・姉さんコレお代わり!
あ、コイツにツケといてくれ。」

シェルと呼ばれたモンクは一瞬眉をひそめたが、仕方なしといった表情で騎士を見た。

「で、どんな子なんだよ?かわいいの?まっ淫魔っていうぐらいだからかわいいんだ
ろうな。」

「うん、まぁかわいいさ。それなりに。」

「勿体ぶるなよ。で、名前なんていうんだ?魔族っていうのは教えないものなのか?」

「本当の名前かどうか判らんが、小雪って言ってた。」

そこでシェルは小雪のことを思い出した。
はっとするほど大きな澄んだ目。
瞳の周りを縁取る長い睫毛。
彼女はサキュバスになる前からあんなに魅力的だったんだろうか。

共に行動することになってから数ヶ月経ったある雨の日。
小雪が過去の話をポツリポツリ話すことがあった。

娼婦だった母親のこと。
謎に包まれた美形司祭のこと。
そいつが好きだったこと。
裏切られたこと・・・。
彼女はサキュバスである自分を嫌っていた。
でも、生きていく為にはそれを受け入れざるを得なかった。

不安、孤独、自責。

彼女が本当に心休まる場所など生まれた時から存在しなかったのだ。
それがどれだけの苦痛をもたらせるのか。シェルには想像もつかなかった。

「小雪を人間に戻してあげたいんだ。」

ブリュイの質問の合間にシェルがポツリとつぶやいた。

「はぁっ!?」

ベテラン騎士も思わず面食らったような顔になる。

「そりゃなぁ、お前・・・うーん。」

その間シェルはグラスに注がれたボルドー色の液体を見るとはなしに眺めていた。

「ん、まぁ、もしかしたらな。」

「?」

「可能かどうか判らんが、ヴァルキリー様ならなんとかしてくれるかもな。」

「・・・ヴァルキリーさんか。」

「いや、ほら、転生させる力があるぐらいだから、魔族を人の子に戻すことだって・
・・って、
 おおおいいい!!!」

椅子を蹴り倒しながら勢いよく立ち上がったシェルを見てブリュイは驚き、
危うくワイングラスを落とすところだった。

「帰る。」

「まて、まてってば・・・勘定!!おおい!!!」

くるりと向き直るとそのまま大股で歩き始める背中を見ながら、騎士は慌てて紙幣を
カウンターに
叩きつける。

「釣りはいらないからっ!」

女将にそう告げると、大柄なモンクの姿を宵闇の中に見失うまいと店を走り出ていっ
た。
5653sage :2006/07/20(木) 21:34:20 ID:0XQFSpPQ
3.
その日以来、男は少女と暮らす安宿を空ける日が多くなった。
決して多くは無い蓄えの中から非公平で支援を雇い、来る日も来る日もタートルアイ
ランドに
足を運んだ。
非公平狩りを彼は忌み嫌っていたが、目的の前にはどうしようもなかった。
一日も早く「彼女」を悲しい追憶の日々から開放させて上げたかった。

「1万飛んで250匹目っ!」

2万匹目の獲物を倒せば、モンクとして最高の位を得ることができるはずだった。

人はそれを畏敬の念を込めて「オーラバトラー」と呼んだ。

彼は知己である両手剣騎士の言葉を信じ、休みなくひたすら狩りを続けた。
拳についた獲物の体液が乾く間を惜しむように、次の獲物に殴りかかる。

「レックス・エーテルナ!!」

「発頸!!!!」

息の合った二人の声がダンジョンにこだまする。
金を掛け、体を酷使しながら彼は三日間それを続けては、安宿に戻り死んだように眠
って
つかの間の休息をとる。
翌日には収集品を売り払い、再びプロンテラ南の臨時広場で支援を雇う。
ただそれを繰り返した。

この労役が果たして彼の望みを叶えてくれる物なのかどうか、そんなことはどうでも
良かった。
自分が信じる。
ただそれだけだ。


少女の方は夜行性のため、日中寝ている間は特に気にならなかったが、幾日も孤独な
夜を過ごすたび
いいようのない寂しさを覚えるようになっていた。
今までいつも側にあった存在がいない。
「食事」自体は数日空けても問題はなかったが、それでもたった一人で過ごす安宿の
夜というものは、
まだ年若くて好奇心旺盛なサキュバスにとって途方もなく長い時間に思えた。
それに、万が一に備え外出はなるべくしないようシェルから言われていた。

そんなことが続いたある日の深夜。
少女はラプンツェルよろしく、四角く切り取られた小さな夜空を眺めていた。

「お腹空いたな・・・」

思い出したかのようにぼそっとつぶやく。
いつもなら三日目の夕方にはへとへとになりながらも宿に戻るシェルも、今日に限っ
て深夜になっても
まだ戻らない。
何かあったんだろうか。
彼の馴染みの店でも探してみようか。
このままでは空腹で宿の主人を襲い兼ねない。

ずっと狭い部屋に独りでいるのにも嫌気が差していた。

小雪は、シンプルなワンピースに、壁にかけられていたモンク僧のジャケットを羽織
り、
フードをかぶって角と翼を隠すと、宿屋の主人に見つからないようそっと部屋から抜
け出した。


『確か一角獣亭だったかしら?』

裏通りにコツコツと靴音を響かせながら、彼の話に時々登場する酒場の名前を一生懸
命に思い出していた。
暗い通りを女一人で歩くのが心細くて、早く表通りに出ようと足を早めた時だった。

「おじょうちゃん。」

後ろから声を掛けられ肩を掴まれて無理やり振り向かされた。

そこにいたのはプロンテラ衛兵の制服を着た中年の男。
普段は重々しい兜の下から鋭い眼光を飛ばしているその目も酒で濁り、口元は終始薄
ら笑いを浮かべていた。

「何してるの?こんなところで?」

幾分呂律が回っていない。肩に置かれた手がゆっくりと動いていた。

「・・・。」

少女は中年男が衛兵の制服を着ていることでどこか安心感を覚えていた。

「あの・・・お店を探しているんですが、一緒に探してもらえないですか?」

それを聞いた衛兵は、人の良さそうな笑顔を浮かべてうなづいた。
その目が宙をさまよっていることを覗けば、とても親切な人物に見えた。

「じゃあ、歩きながら話を聞こうかな?」

少女は黙って頷いた。
衛兵はさも愛おしそうに少女の背中を撫でると、そのまま促すように表通りとは反対
側へと誘導した。


「参ったなぁ。」

運悪く雇った支援さんが急にギルドに呼び出され、今回の報酬を渡す為に結構な時間
広場で待ちぼうけを食らった。

「ゲッ、もうこんな時間かぁ。怒って寝ちゃってるかも知れないなぁ。」

すっかり重くなった足を引きずるようになるべく早足で宿に戻る。
部屋のドアを開ける度、少しだけほっとしたような顔で出迎えてくれる少女の姿が
見えなかった。
気がつくと換えのジャケットが無くなっている。

―胸騒ぎが、した。
5753sage :2006/07/20(木) 21:34:40 ID:0XQFSpPQ
4.
「はぁ・・・ふぅ・・・。」

中年衛兵の荒い息遣いと粘着質な水音。
暗い路地裏では二つの影が蠢いていた。

「んっ・・・んぅ。」

少女が舌で奉仕すると、衛兵のモノは喜びでビクビクと跳ねる。

「かわいいよ・・・かわいいよ・・・。」

その手が少女の柔らかな髪を撫で、無意識に彼女の喉の奥に自分を押し込んだ。

「ふぐぅ・・・んっ!!」

喉の奥を突かれて苦しさと嘔吐感に思わずうめき声を上げてしまう。
衛兵は構わず喉の奥を自身で何度も突き上げた。

「うぐっ!?ぐっ・・・うぅぅ。」

苦しげな声を漏らしながら、唾液で濡れたモノと少女の口腔が擦られて
いびつな音を放つ。

「ほら、もっと舌からめちゃって・・・おふぅっ、出る、出るぞぉっ。」

衛兵が宣言するのと同時に、小雪の喉の奥で男のモノが爆ぜる。
それでも衛兵が腰を引かなかったため、彼女は咳をして苦しさを緩和することも許さ
れず、
更に粘り気のある嫌な匂いの精液を飲み込まなければならなかった。

「・・・ぅっ。」

一連の「行為」にはシェルとしてるような、興奮も甘さもひとかけらの幸福感も
何も感じなかった。
ただ、吐き気を催すような後悔の念だけが頭を支配していた。

――イヤダ。

衛兵は吐き出した精で彼女の口内を念入りに犯してから、ようやくその汚らしいモノ
を抜いた。

「ほら・・・おいで。もっとかわいがってあげよう。」

顔にへばりついたようなイヤラシイ笑い。
小雪の腰に手が回ってそのまま引き寄せられる。
下着をつけていない胸をいいようにまさぐられて背中に悪寒が走った。

空腹――理由はそれだけだった。

例え目の前に出されたのが汚らわしいモノだとしても、満たされればそれで良かった。
その時はそう思った・・・でも。

スルッ。

大事な場所を撫で上げられた。
2・3度ショーツの上を指が往復すると、脇から侵入して直接触られた。
くちゅくちゅという音でそこが濡れているのが判った。
濡れた指で突起を優しく撫でられると、思わず腰を浮かしたくなるぐらい感じてしま
った。
それがあまりにも恥ずかしくて、頭の中がもやがかかったようになって、
だんだん何も考えられなくなっていった。
時々、腰から下がビクンとなって、その都度衛兵の酒臭い息が小雪の首筋にかかった。

そうしてるうちに、今度はもっと硬く大きなモノが小雪の大事な部分に侵入を始めた。

もう、いてもたってもいられなかった。
頭の中では一つのことしか考えられなかった。

――コロシテヤル!!!
5853sage :2006/07/20(木) 21:34:57 ID:0XQFSpPQ
5.
裏路地を二つの影が凄い速さで走り抜けていく。

「小雪!」

シェルが叫んだ。
後から追いかけるブリュイも声を張り上げた。

「こゆきちゃーんっ!!!どこだーー!?」

一体どれぐらいこうして走り回ったのか判らない。

「助けてくれええええ!!!」

夜の闇を引き裂くような野太い声が右手の方から上がった。
二人は一瞬顔を見合わせると、すぐさまその声の方向に向かって全力で走った。
ブリュイは邪魔な鎧を背のバックパックに仕舞って軽装になっていた。
シェルも上着を脱いで上半身裸であったが、この寒空に二人とも全身汗でびっしょり
になっていた。

先を走っていたシェルの足が袋小路で止まる。
追いついたブリュイが、彼の後ろからその先を覗き込む。

袋小路の先には二つの影。
地べたに這いつくばっている中年の衛兵と、立ちすくんだ異形の者。
禍々しい角と大きな黒い翼。

「ひぃぃぃ・・・たすけっ、助けてくれぇぇ!!」

衛兵の服を着た下半身裸の中年男が、すっかり抜けた腰を引きずってブリュイの方に
にじり寄る。
彼は心底げんなりした表情になり、彼の情けない姿を見ると唾を吐き捨てた。

「・・・お前何してんだよ。」

「――小雪。」

シェルの言葉にブリュイが目を見開く。

彼は手前に落ちているモンク僧のジャケットを拾うと、そのままゆっくりと異形の少
女に
近づいていった。

こわばった表情の美しい魔族がゆっくりと振り返る。

「・・・シェル。」

少女の声がかすれながら自分の名を辿る。
その声に頭が熱くなり、ひどくうろたえる自分が滑稽だった。
それは、今までのような生理的欲求を満たすために発せられたのではなく、確かな「
感情」をもって、
「自分だけ」に向けられたものだった。

『そういや、名前呼ばれたの初めてだっけか。』

「行為」の時ですら、名前を呼ばれることはなかった。

――自分には名前すら必要とされていなかったのかも知れない。
そんな事実にいまさら気がついて、彼は胸の中で軽く笑った。

情けない声を上げながら、中年男が両手剣騎士の両足にすがりついてきた。

「なぁぁ・・・ブリュイ、助けてくれよぉ、あいつが・・・サキュバスがぁ、襲って
きたんだよぉ。」

酒やら食物の匂いの混ざった気分の悪くなるような口臭を放ちながら、必死の形相で
訴え続ける中年衛兵を、
彼は汚物でも見るような目で見ながら、最後には額に手を当てそのまま天を仰いだ。

「真っ赤な爪が、こうさ長くなって・・・俺を殺すって喉元に突きつけてきやがった
んだよぉぉ。」

確かに彼の首筋には一筋の赤い傷跡が残されていたが、すっかり縮みあがった彼の下
肢を見ると、
一体どういう顛末なのかが悲しいぐらいに判ってしまった。

「だぁーーー、もぉ情けねぇったら!それでもお前はプロンテラ近衛兵かよ!!」

ブリュイはそう吐き捨てながら中年男を蹴り倒した。
中年男はと蛙が潰れたような声を上げて、再び汚い路地に転がされた。

「だいだいなぁ、おい!」

だらしなく地べたに這いずった中年男に向かって、彼は吐き捨てるように続ける。

「酔ってるんだかテンパってるんだか知らねーが、こぉぉんなかわいい女の子に『サ
キュバス』だなんて、
あんまりじゃねぇかよ?をい!!」

平然と言い放つ軽装の男を、唖然として見つめている小雪。
衛兵に気付かれないようにブリュイが目配せすると、シェルは彼の後ろに音も無く回
り込んだ。

「俺はぁ酔ってないぞぉぉ!!こいつがっ!こいつがぁぁ・・・ぐへぇ。」

胃の中の物を逆流させながら、衛兵が前のめりに地面に倒れた。
その後ろでシェルがゆっくりと「指弾」の構えを解く。

ブリュイが口笛を鳴らした。

彼はそのまま少女の側にしゃがみこんだ。

「――遅くなって済まなかった。」

少女は堰を切ったように大声で泣き出し、彼の体にしがみついた。
その光景をブリュイはしばらく見ていたが、気恥ずかしそうに後頭部を二三度掻くと
、そっとその場を後にした。
5953sage :2006/07/20(木) 21:35:26 ID:0XQFSpPQ
6.
二人はその足でジュノーに向かった。

「そこで見てろよ?」

そういうとシェルはのんきに動き回っているポリンに向かって、阿修羅覇王拳を炸裂
させる。
轟音と共にポリンの体は一瞬で蒸発して――。

「光りが・・・。」

そこには眩いばかりの光りに包まれた一人の修行僧が立っていた。
彼の冴えない茶色の髪と瞳は金色に染まり、まるで安堵したような表情で彼女を見つ
めていた。

「じゃぁ、行ってくるよ。」

シェルは初めて自分の意思で小雪の体に触れた。
彼女の手は彼の大きくて不恰好な手と比べると、まるでガラス細工のような繊細で柔
らかかった。
不思議そうに見つめる彼女の手に蝶の羽をそっと握らせる。

「そこで待ってて。じき戻るから。」

そう言って彼は踵を返し、ジュノーのセージキャッスルへと向かった。


『ヴァルキリーさん聞いてくれ。』

『彼女を助けたい。』

『そのためになら、この修行で得た物を全て捧げるから。』

『どうか俺の願いを聞きとげてください。』


ヴァルラの住人たちが騒然とする中、ヴァルキリーだけが微笑んだように見えた――。

次の瞬間、目の前が暗転して、体からあらゆる力が抜けていくのを感じた。
「死」の瞬間というのはこんな感じなのかな。
心の中で苦笑しつつ、彼は深い闇に意識を同調させた。


気が付いた時、彼は首都の大聖堂の中にいた。
懐かしい神父やシスターの顔が並び、口々に彼を賞賛していた。
彼の友人であるAGI剣士のブリュイの隣に、青みを帯びた黒髪のノービスの少女がいた。
シェルが視線を合わせると、恥ずかしそうに微笑む。
彼は少女の前まで歩み寄った。

「さっきヴァルキリー様が現れて。」

彼女はそこで言葉に詰まった。
陶磁器のような真っ白な肌。
その顔がみるみる真っ赤になり、表情が崩れた。

「あなたが、修行の成果と引き換えに、私のことを・・・。」

涙と嗚咽が混ざり、言いながら少女はうつむいてしまった。
側で見ていたブリュイは、黙ってシェルの方へと彼女の体を押し出した。
彼は少女の髪を優しく撫でながら呟いた。

「俺の存在はもう必要ないから。その体で君は自由に生きていいよ。」

彼の優しい声に泣きながら少女は首を振った。

「・・・わ、私、もぅ自分のこと守れないの。そんな力ないの。」

しゃくり上げながら言葉を綴る。
大粒の涙が何度も少女の頬を伝い落ちた。

「お願いだから側にいて。もうッ、一人はいやぁ・・・。」

シェルは黙って頷いた。

「ヒューヒュー!このロリコン野郎!!」

二人の顔が見る見る赤くなる。

「ちょwwwwっをまwwwwwww」

流れぶったぎってブリュイがそうはやし立てると、大聖堂の中にどっと笑いが起こった。

「こんなとこで見せ付けてないで、とっとと付き合っちまいな。」

真面目な顔で不真面目なことを言う親友を見て、シェルは戸惑いながらも小雪に問う。
彼女はうなづくと、彼の手を握った。
二人はその数ヵ月後、交際を始めた教会で結婚式を挙げた。

彼らの甘い甘い初夜の話はまたいずれ・・・。

END
6053sage :2006/07/20(木) 21:36:53 ID:0XQFSpPQ
萌エロスレの
連)アビス
長)NOIZE

♂萌えスレの
近似値融合
関係のお話でした。

小人さん方が萌え庫にUPしLINKまでつけて下さっていますので、
ご興味ある方は足を運んでください。(´・ω・`)
最初と雰囲気が変わりすぎてるとか、自分自身連作ヘタレなのですが、
途中まで書きかけのものをみつけてしまい、思わず続きをUPしてしまいますた。orz
今度は需要の多そうなものをっ!!
61名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/20(木) 22:57:15 ID:PXC6JP36
まえのちょん切られるかも!っていう自称「独身貴族」モンクですな。
ひさしぶりだ。
今回はギャグ要素ちと薄いが、最後はめでたしめでたしでよかったよかった。
62名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/20(木) 22:58:15 ID:PXC6JP36
追記
ちなみに、モンク氏は廃ノビになったのかモンクのままなのか?
63名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/21(金) 13:10:32 ID:KwqZFYdo
やべwwwwwww最後の野次で茶吹いたwwwwwwwwww
ってか俺のキャラもペット可愛がりすぎて仲間に式挙げろとかよく言われるな・・・
いや、ジルタス様だけど・・・
6453sage :2006/07/21(金) 13:12:54 ID:5ntfO0/k
>>61
最後はちょっと真面目にいってきますた。
自分も発見するまで忘れてたとか。
覚えていてもらえるのは何気にうれしいことですね。(*´□`)

一応廃ノビってことで書いてますが、普通のノビでも問題ない展開。(笑
でも、自分転生した時ってプロの復帰ポイントに現れた記憶が。orz
検索不足で申し訳ないです。
65名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/07/21(金) 16:09:29 ID:DYfrj4BQ
>>53

ご馳走様でした。悲恋系が大好きなわたしは最初の出だしのあたりでドキドキでした。
最後がハッピーエンドというのもまたいいですねっ
続編楽しみにしてございます。


前スレ終了間際に投下したロズエル篇の人です。
エロなし続編を書きつづけ、ようやくエロな部分に持ち込めましたので
抜粋して投下いたしまする。
エロなし部分にご興味を持って戴いた方は大変お手数ですが
「ロズエル篇」でぐぐって下さいm( )m

抜粋したものなので登場人物説明は以下に少し書きます。
エロなし部分をご所望の方はねたばれになってしまうかもですが、
さほど気にしなくてもOKかと思いまする。
それでは。
66名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/07/21(金) 16:10:34 ID:DYfrj4BQ
っと大変失礼いたしました!下げ下げ
67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/21(金) 16:18:10 ID:DYfrj4BQ
登場人物


エルディス=ラ=フィン(26〜27?)
自他ともに認める元孤児のソリストWIZ。
GHへ行く途中の草原で行き倒れのクラウンを拾う。

シルヴィエ(19?)
ブリトニア統治王ロジオンの一人娘。家出中。
世襲称号デュークを継承するため男子と公表されており、職業もクラウン。
行き倒れを救ってくれたWIZと旅を共にしており、心惹かれているが
素性と出生の秘密は明かしていない。
683.The Serenadesage :2006/07/21(金) 16:22:06 ID:DYfrj4BQ
ロズエル篇2  The tear of the Libra


「ああーーっ!! エルディス先輩ーっ!!!」

久しぶりに立ち寄った首都プロンテラの大通りで、突如俺は甲高い声に呼び止められた。
魔法道具屋で触媒石を物色しているところで、
シルヴィエは通りの反対側のジューススタンドに飲み物を買いに行っているところだった。

「うわぁぁこんなところでお会いできるなんてー!もう学校では先輩の話でもちきりなんですよぉぉ」

甲高い声の主は雑踏をかきわけ駆け寄ってきて、俺の前で目をきらきらさせてはしゃいだ。
魔術学校の中等部の卒業演習を補佐してやった後輩マジシャンだった。
青い髪をおさげにして、馬鹿でかいリボンをくっつけている。
その声はやたら大きくて、人ごみの向こうからシルヴィエがしきりにこちらを振り返っているのが見えた。

「もう、超かっこいいクラウン様とペアを組んで、あちこちで超大活躍してるって!
 あたし、卒業演習の担当が先輩だったから、友達みんなに、先輩と連絡とってよぉぉって言われてて!
 でもぉ!ここで会えるなんて!あっあのですね!あたし今学校では…」

ジュースを持って戻ってきたシルヴィエに、マジシャンの目がくぎ付けになっているのがわかった。
シルヴィエの動きを追って、マジシャンの首が動く。シルヴィエは極上に優雅な会釈をした。

「あ…あわわわ!く、クラウンさまぁ!うわぁぁどうしよう、いつも先輩がお世話になってます!」

軽く興奮状態になってますます声のトーンをあげる。通行人が立ち止まってこちらを見ている。
シルヴィエも、両手にジュースを持ったまま伺うような顔で俺を見ている。
俺は有無を言わさずマジシャンの少女の腕をつかんで歩き出した。

「とりあえず、場所をうつそう」


3.The Serenade


赤いレンガ造りの冒険者向けの小さな酒場で、マジシャンは二人の冒険譚を飽きることなく何時間もねだった。
まだ日没までは時間があったが、俺の前にはブランデーをたたえたゴブレットが置かれている。
俺の隣のスツールにちょこんと腰をすえたマジシャンは明るい黄色のマンゴージュースを飲み、
マジシャンを挟んで向こう側に座ったシルヴィエは炭酸の入ったミネラルウォーターを傾けていた。

マジシャンは時折オーバーなアクションをくわえ、くるくる表情を変えながら話に聞き入った。
中でもしつこく食い下がって詳細まで聞こうとしたのは、俺とシルヴィエが二人で時計塔の最上階へ行った話だった。
フクロウの姿をした魔族を、歌の力を得た炎の魔法で一瞬で灰塵に帰したことを聞かせてやると、
マジシャンはうるうると瞳をうるませながら素敵、だの見たい、だのと溜息を漏らした。

シルヴィエは特に進んで語るでもなく、黙ってミネラルウォーターに目を落としていた。
数回、シルヴィエの身に付けている宝玉の髪飾りとブローチについて
なにやらマジシャンが質問を投げかけたが、あまり話したくないのか適当にかわしたようで、
そうこうするうち、話題はやがて魔術学校を懐かしむものになった。


マジシャンはエルディスに寄り添って上目遣いに何か話し掛けている。
天真爛漫という言葉がぴったりの、無邪気で愛らしい娘。
わたしには真似できない人懐っこい笑顔を振り撒いて、彼をあんなに笑わせている。
人ごみの中で急に飛びついてきたマジシャンを見た時は驚いて、
つられるように彼に従ってこの酒場へ来てしまったけれど、
今は旧知の仲の二人の間にわたしが居ることがひどく場違いな気がしていた。

彼はおしゃべりな少女の会話にまんざらでもない様子で、
お酒はいつもより進んでいるようだった。
優しい茶色の目。
わたしを見る時の目はあんなふうに優しいのだろうか?

シルヴィエは静かにグラスを置くと黙って席を立った。
透明な水の中で炭酸の泡が儚くはじける。

バーなんかに来なきゃよかった。


シルヴィエは何度目かの寝返りをうった。
怒りに我を忘れていて、エルディスの部屋の鍵まで持ってきてしまった。
早く取りにくればいいと思うのに、彼は来ない。
まだ飲んでいるのか。
それとも、あの女マジシャンの部屋にいるのか…

シルヴィエはまくらに顔をうずめた。

やりばのないもやもやとした感情が胸の中で渦をまいている。
父王が職務で忙しくて、なかなか構ってもらえなかった幼い頃、
次々とやってきて親しげに父と歓談するたくさんの人たち。
柱の影からそれを眺め、彼らに抱いたくやしいような、はがゆいような気持ちと似たものが、
シルヴィエを苛んでいた。
693.The Serenadesage :2006/07/21(金) 16:28:59 ID:DYfrj4BQ
何時の間にか眠ってしまっていたようだった。シルヴィエは人の気配を感じて飛び起きた。
子供の頃から夜目の利く彼女は、すぐに窓際の小さなソファに座っているウイザードに気付いた。

「エルディス」

衣服をかき合わせて寝台から飛び降りる。
鍵がなかったからこちらに来たのだろう、だが彼女は彼の部屋の鍵を胸元に抱いて寝ていたことを思い出した。

「エルディスは、彼女のところに戻ったほうがいい」

突き放すようなシルヴィエの口調に、エルディスは困惑したように答える。

「彼女?誰のこと」

「あの魔術師の女の子よ!」

必死に平静を押し通そうとしているシルヴィエの努力は、まったく無駄だった。
新緑の瞳は燃えるように揺れて、彼女の言い表せない感情を複雑に映していた。
落ち着かせようと一歩踏み出したエルディスに、シルヴィエは追い詰められた猫のように怒りをあらわにした。

「早く行って!」

鍵を押し付けて素早く離れようとするシルヴィエを、彼は無理やり捕まえて後ろから抱きしめた。

「…っ俺が好きなのはお前だよ!」

二人の間を緊迫した空気が流れる。
エルディスは自分の気持ちを思わずさらけ出してしまった事を、一瞬で後悔したに違いない。
黙ったままのシルヴィエの返事を拒否と取ったのか、彼は慌てて言い繕うように言葉を足した。

「まあ気にするなって!さ、それより明日は早いから…」

「わたしも、好き」

シルヴィエは俯いたまま囁くような小さな声でつぶやいた。

「え?」

「わたしも、エルディスが好き」

彼の腕の中の頭二つ分低い場所でシルヴィエが囁く。
そして、何回も言わせないで、と顔を覆った。
静かな部屋で二人の呼吸音だけが規則的に響く。
背を向けたままのシルヴィエの、白いうなじがエルディスの茶色の目を惹きつけて放さない。
眩暈がしそうな展開に、エルディスは瞼を閉じた。


月の光がベッドに横たわる男女を淡く照らす。
シルヴィエの金色の短い髪を繰り返し撫でながら、エルディスは囁く。

「かわいいよ」

シルヴィエは耳まで赤くなって俯いた。

「そんなの…恥ずかしい」

我慢できなかった。ぐいと肩を引き寄せ、抱きしめる。
彼女は一瞬びくっと身体をすくめたが、俺の温かなぬくもりにやがて身を任せた。

「シル…好きだ」

かすれた自分の声に内心驚きながら、俺は彼女を抱く腕に力をこめる。
身体の奥深くの自分でも分からない場所から、シルヴィエへの想いが次々とあふれてきて
彼は戸惑っていた。
そっとあごに手をかけ、軽く上向かせると、シルヴィエは潤んだ新緑の瞳をそっと閉じた。
俺は薔薇のつぼみのような可憐な唇に、ゆっくりと自らの唇を重ねる。
それはふっくらと柔らかく、俺は初めての少年のように心臓が早鐘を打つのを感じた。

「エルディス…」

喘ぐシルヴィエに、俺は低く囁いた。

「フィンと呼んで」

俺は目を閉じて再び唇に唇を重ねた。
孤児だった自分が持っていた、唯一の持ち物である古ぼけた安物のロザリオ。
赤子に洗礼を受けさせる時に戴くそのロザリオには、
"フィン"と小さく名前が記されていた。安物のロザリオと、その名のみが、俺の財産の全てだったのだ。
魔術学院に初めて登記したとき、名前を書くためのやたら長い記入欄に恐れをなした俺は
咄嗟に自分で自分に名を与えた。
それ以来、俺はエルディスになり、孤児のフィンは過去とロザリオとともに記憶の底へ幽閉された。


「フィ…ン」


今度は強引に唇を奪った。
空気を求めて無意識に半開きになる無邪気な唇に舌をねじこみ、口内を責めた。
おびえたように固まっている彼女の舌を絡め、ゆっくりと吸い上げる。
唾液を混ぜ合わせるようにくちゅくちゅと長いキスを交わすうち、次第に彼女の身体が火照ってくるのがわかった。

唇をはなすと、二人の濡れた唇の間を銀色の糸が引いた。
シルヴィエはぼうっとした瞳で俺を見つめ、やがて手を伸ばして俺のウイザードの服に手をかける。
着崩れて半分はだけていた胸元に、彼女の細い指がそっと触れる。

「フィンのからだ。とても綺麗」

シルヴィエはランタンの灯に照らし出された俺の身体を見てつぶやいた。
筋肉隆々などではないが、歳の割にひきしまっている方だと思う。鍛えていてよかった。俺はふと思ってくすりと笑った。

「シルも見せて」

彼女のローブをはだけ滑らかな肌に顔を寄せると、
石鹸の柔らかな匂いと、かすかな甘酸っぱい汗の匂いが俺の鼻腔を満たし、欲望をかきたてた。


はじめて見るシルヴィエの身体は、想像よりずっと綺麗で、
俺は何故か一種の畏怖を感じていた。
これまで抱いたどんな女とも違う、純粋な身体の造形美を目の当たりにし、
これからしようとしていることを思って戦慄したのだ。


もしかすると、いや間違いなく、シルは生娘だ。
俺は神の寵愛を一身に受けて生まれてきたとしか思えないような美しい彼女を、
この手で堕とすことにいまさらためらいを感じていた。
親も家族も無い流浪の冒険者である俺が。

俺のためらいをシルは感じ取っていた。
シルは新緑の瞳で俺を見つめて、小声だったがはっきりと俺に訴えた。

「わたし、フィンがほしい」

あるときは弓の、あるときは楽器の、弦をはじく細い指が俺の指に絡まる。
俺はふっきれたようにシルに覆い被さった。
もう、後戻りはできない。
703.The Serenadesage :2006/07/21(金) 16:29:52 ID:DYfrj4BQ
シルの割れ目は熱く濡れていた。
そっと指で肉芽をはじくと、全身をびくんと震わせて小さく喘ぐ。
触られるのは初めてなのだろう、無意識のうちに身体を突っ張らせ、強張る彼女を
俺は優しく名を呼びながら抱きしめた。

「フィン…フィンっ」

金色のしげみをぬらす夜露のように、とろとろと蜜が溢れる。
愛液で満たされた肉壷にぬるりと指を滑り込ませると、シルヴィエは息を呑んでのけぞった。
その、普段の燐とした美しさとはかけ離れた淫らな表情に、俺はますます情欲をたぎらせる。


「くぅ…やぁぁっ…!」

くちゅくちゅと音を立てて指をかき混ぜる。
濡れた膣壁はひくひくと痙攣して俺の指にまとわりつき、肉棒を突き入れた時の快感を想像させて止まない。
俺の下半身は血がのぼったように疼き、痛みすら覚えた。

俺はのけぞる白い首に舌を這わせ、そのまま唇を吸い上げた。
形のよい乳房が俺を挑発するようにふるふると揺れる。
少年のような服装からはまったく想像ができなかったが、
その双丘は二十歳そこそこの少女の割にはふくよかに感じられた。

先端のつぼみはすでに硬く充血していて、重なり合った俺の裸の胸を下から小さく突いた。
俺は性器への愛撫を続けながら、そっと乳首を口に含む。

「やぁぁん!」

彼女は過剰なほど敏感に反応し、俺の背に何度も爪を立てた。
絹のようななめらかな肌に肌を合わせていると、こっちまで敏感さがうつってしまいそうで
俺はうめいた。
やがて俺は愛液まみれの指を引き抜くと、緩みかけたシルヴィエの性器に
自分自身の充血したものを添わせた。

シルの目が怯えたように俺を見る。
上向きにそそり立った赤黒い肉棒は、確かに恐ろしく見えるのだろう。

「大丈夫、痛いのは最初だけだから」

傍から聞けば間抜けな台詞だったが、俺はなんとか彼女を安心させようと必死だった。
抱きしめるとシルヴィエは身体の力を抜いた。


俺の中の雄の本能が、腕の中の女を滅茶苦茶に犯し壊してしまえと命じ、
別の本能は女神のように崇め慈しみ守れと命じる。

俺は迷わず両方に従った。

(シル…シル…愛してる)

シルの鋭敏な聴覚が声に出さない俺の声を聴き取り、ぴくんと身体を反応させる。
金色の柔らかな髪をかき抱き、その形の良い唇にキスの雨を降らせる。
そして、シルの濡れた割れ目に押し付けていた肉棒を、彼女の中にゆっくりと押し進めた。

「んっ…! あっ…あああ…!」

逃げようとする腰を引き寄せ、押さえつける。
シルが必死に俺にすがりつく。
じゅる、じゅる、と擦れる音と共に、きつく狭い少女の秘肉に赤黒い剛直がめり込んでいく。

俺はしっかりと両腕で抱きしめ、清らかな身体を一気に貫いた。


「やあああ…あぁああぁんっ…!!」

きつい先端が、扉を開けるように開放される。シルのより奥へと道が開かれ、俺は突き進む。
シルの爪が背に食い込んで心地よい痛みを与える。
シルは少女から女になった瞬間だった。

「ぁぁぁっ…」


シルの悲鳴は、小鳥の最期の歌のようだった。
白い薔薇の棘に胸を刺し、命を賭けて歌った小夜鳴き鳥の話が浮かぶ。
俺は貫いたまましばらく彼女を抱きしめていた。
新緑の瞳からこぼれた涙を指でぬぐってやり、キスを落とす。
硬直していた身体がほぐれてくるころ、俺はゆっくりと抽迭をはじめる。


やがて苦痛のなき声は、さえずりに変わっていく。
腰を打ち付けるリズムに合わせて、
シルの抑えた、だが隠せない快楽の喘ぎがこぼれる。

「あっ…ああんっ…あんんっ…!」

あふれた愛液がぐちゅぐちゅと音を立てる。

物語の中の小夜鳴き鳥は白い薔薇が自らの血で真紅に染まるまで歌いつづけた。

俺はシルを繰り返し突き上げた。
細い腰を抱き、柔らかな肉に楔を打ち込む。
シルは白い薔薇が紅く染まるように頬を上気させて啼いた。

「フィン…フィン!! 大好き…!」

男を知ったばかりの窮屈な肉壁が俺を締め上げる。
端正な顔を快感に悶えさせ、シルは繰り返し俺の名を呼ぶ。
この世界の中に、まるで二人しか居ないかのように、馬鹿のように狂ったように、
俺達はお互いを求め合った。
すがるように俺の背に腕を回す彼女の身体に、より深く挿入する。
シルヴィエの最奥でからみあう肉が、次々と二人の身体に激しい快感をもたらす。
小さな身体の窮屈な膣に、俺は長くは耐えられなかった。

「シル…いくよ、出すよ」

「フィンっ…来てぇぇ!」

激しい波にさらわれるように、一気に絶頂に押し上げられる。
俺は抑えきれない想いを吐き出すように、全ての熱情をフィンの中に注ぎ込んだ。
どくどくと脈動する精が、シルヴィエの子宮を犯すように迸る。
膣壁がびくんびくんと収縮し、俺の子種を一滴残さず搾り取るように締め付けた。

いきり立ったままおさまらない暴君を引き抜くと、
シルヴィエのひくつく割れ目から赤い色の混じった白い精液ががごぷりと溢れ出た。
ベッドには赤い華が印のように散っている。
俺は荒く息をつきながらぐったりと横たわるシルヴィエを、この上なく愛しい思いに襲われて抱きしめた。


「魂を重ねるの」

情事を終えた部屋は、精液と愛液の独特のにおいに満ちていた。
シルはまだ頬を紅潮させたまま、俺の腕に頭をあずけて言った。

「ん?」

新緑の澄んだ瞳が潤んでいる。
ベッドサイドの小さなランタンの灯を受けて、
猫目石のようにゆるゆるときらめいている。

「父さまの言葉。人は生まれたときからずっとひとりぼっち。
 だから、かたわれを探すの。そして、ひとつになりたがるの。
 それは、寂しいから」

俺は彼女の死んだ父を思った。
彼女が生まれる前に死んだという父。
残される悲しみを背負うくらいならば、家族はいっそ初めから居ないほうがいいのだろうか。

「フィンはわたしのかたわれかしら…」

つぶやくように言って目を閉じたシルを、包み込むように抱きしめる。
柔らかな時間が流れる。


あ、そだそだ。そう言って俺は、テーブルに置いた荷物袋から紫色の布を取り出し、
シルヴィエに放った。

「リボン?」

「あのマジシャンから。お前に惚れたって」

シルヴィエは目をまんまるくした。
そしてリボンを俺を交互に見て、頓狂な声で言った。

「あなたのことを慕っていたんじゃないの?」

俺はその顔があんまりおかしくて、堪えきれず吹き出した。

「あっはっは。かわいいよ」

「…フィン!」

殴ろうと手を出してきたシルの腕をつかみ、きつく抱きしめる。
俺達は歓声をあげて再びベッドに転がり込んだ。
ほてりが覚めたのか、ひんやりとつめたいシルの細い肩に気付き、
俺は彼女を腕の中に包み込みながら尋ねた。

「寒いか?」

シルヴィエの新緑の瞳が愛しさを湛えて俺を見上げる。

「ううん、寒くない。フィンが居れば、世界中どこでも暖かい」

俺達は無邪気な子供のように頬をすりよせあい、見つめ合い、微笑を交わした。
生まれて初めて感じる、せつないくらい温かな感情が血潮となって体中をめぐっていた。
71名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/21(金) 16:32:38 ID:DYfrj4BQ
以上です。

この板から派生した物語がエロとエロ無し混在になった場合の投下方法…
今回はこのような形を取らせて戴きましたが、
何か気付いた点、アドバイスなどありましたら仰ってください〜。難しいです。。。


ではでは失礼いたします。
72アサシンクロスだからな3sage :2006/07/21(金) 17:05:44 ID:aYXpDTFI
こっそりと投下
73アサシンクロスだからな3sage :2006/07/21(金) 17:06:28 ID:aYXpDTFI
アイツのために魔族になると決心し、ヤツラの住処に渡って十日。
ついにバフォメットとダークロードに直接対話の機会が巡って来た。
前回会った時はまだ軽い雰囲気ではあったが…
今回はどうだろうか、正直不安だ。
なんたって抗争真っ最中の人間が仲間入りすると言うんだ。
簡単に済むわけがない。

「こちらでございます、くれぐれも失礼のないように」

「もちろん」

案内へ現れたのはアイツとは別のサキュバスだった。
肝心のアイツはミッドガルドに長く居すぎたため
こちらへ帰ってきた時に体長を崩したらしい。
心配はしていない、サキュバスにとって必要な「栄養」は十分らしい。
…まぁあんだけヤりゃな。
こんな事を考えるくらい余裕が出来てきたのか首を二、三コキッと鳴らす。

(いくか)

彼らが好むのか禍々しい装飾のされた扉を開けると
奥にはバフォメット一人だけが王座に深く腰を降ろして待っていた。
威厳たっぷりだがここは億さず、堂々と王座まで歩み寄る。
部屋の中腹まで来るとバフォメットが顔を上げオレも足を止める。

「魔族の住処には馴れたかな?」

「元々人間にしては変わってる方らしくてな、オレは
 ここの生活は大して苦でもないよ…待遇もいい」

「そうかそれは良かった…さっそく本題だが、我が魔族に属すると言うのは
 間違いなくお前自身の意思だな?」

「オレの意思だ、人間社会に見切りはつけた」

そう言い切る前、オレの頭に青空のミッドガルドが一瞬よぎった。
暗殺者とはいえ…仮にも人間社会で産まれて育ったんだ。
故郷を離れ人を辞めるとう事実はそれなりにオレのココロを動揺させているらしい。
問題ない、むしろいい。
オレの中にも一応人間らしい所が残っていたようだ…一瞬だったのがそれらしい。

「ところでこの十日間、お前には色々検査をしたと思うのだが」

「あぁ、色々させられたが…別のサキュバスとヤッたアレは何の意味が」

「そう恨むな…お前の一部をその"専門"のサキュバスに採取させただけだ
 お前と一緒に帰ってきたサキュバスのように特別な感情があるわけでもない」

「結構だが、アイツには内緒にしといてくれよ…後でなにされるか」

そう軽口を叩いていると、バフォメットの王座の隣に魔方陣が現れた。
ひときわ強く発光すると目が慣れる頃にはダークロードが王座に腰をかけていた。
毎回思うが空間転移なんて簡単に自力でやってのけるこいつらに
人間は戦争を挑んでどうしようと言うのだろう。
やはり見切りをつけて正解だったか。

「どうだった?」

「想定外だな、少し問題だぞ」

どうやら何かあったようだ、二人の王はしきりに話し合っている。
人間でも攻めてきたのか?
いや、それが想定外なわけがない。
となるとなんだろう、内部の事情だろうか。
一人で考えていると二人は話し終えたのかこちらを見下ろして話し始めた。

「実はお前の事で問題が三点程な」

「オレが…というと」

「一つだが…人間が魔族になるには我らの魔力の核を媒体とし
 それを取り込んで人から魔への転生を行うが…
 お前は人間にしてはこちらに近すぎたようだ」

「それはオレが暗殺者ということが?」

「それが原因だろうな、常に人の負の面に触れて、負の面に生き
 人間として…なりより死に近かった存在だったからだろう
 お前はあまりに我々に適合しすぎる」

「それが問題とどう関係が」

「お前は我々の幹部になるに相応しい器と言うことだよ」

「だがそれまでの魔族がいい顔をしない」

「そういうことだ、だが我々は人間社会以上の実力社会だ
 結果さえ出せば周りの雑音などすぐに消えるから安心するといい
 それともう一つの問題だ」

「それは私が話そう」

バフォメットの方へ目をやると、彼の周りが妖しく歪みだした。
青黒い、禍々しい魔力を放出している。
それがバフォメットの手の平に少しづつ集まり、輝く光へ変化した。
それから手を離すと光はオレの方向へゆらゆらと迫ってきた。

「…これは?」

「これが先ほどダークロードが話した魔力の核だ」

「あぁ…そういうことか」

「お前に適応する核がな…我が魔族に見つからなかったのが問題だ
 正直お前に渡す核がまさか我の物になるとは思わなかったが」

「なるほど、これを手にすれば人間失格というわけか」

「その通りそれを手に取り、胸に押し込むといい」

言われた通り…光を手に取ると自分の胸へもっていく。

「待て」

不意にダークロードがオレを止める

「お前はこれから本当に人間へ戻ることが出来なくなる
 闇を好む我々と同種となる、もはや光のある世界へは帰れないだろう
 また、お前がバフォメットの核に耐え切れるかも保障はない
 その場で四散するということもありえる」

「忠告か?」

「助言だ」

オレは胸から光を離すと手の平の光を見つめる。
…ロクな24年じゃなかったな。
生れ落ちて父も母もなく、人の非難と怒号で育った。
物心ついたころには刃物の扱いを覚えており。
10代前に頭のイカれたモロクの娼婦に女を教えられ。
生き抜くために物を奪い、魔物を食らい。
我ながら良く歪まなかったものだ…

(………?)

いやいや、待て。
他人からみたら十二分にサイコ野郎なんじゃないか?
果ては人間より魔族寄りと言われる始末。
今更こんなこと悩む程でもないだろう。
オレは光を勢い良く胸へ叩き付けた。
74アサシンクロスだからな3sage :2006/07/21(金) 17:07:48 ID:aYXpDTFI
「ぐ…!」

一瞬身体中に熱が走った。
光が溶け込んだかのようだ。

「お前の覚悟、見せてもらった」

「…覚悟は最初の暗殺の時からしてる」

「愚問だったか、光が身体になじんで完全に魔族と化すまで丁度一日は必要だ。
 それまで人間だと言うことを忘れる事のないようにな。
 さて三つの問題のうち最後の問題だが…」

今まで十分な問題だったのに二人とも顔をしかめた。
一体なんだと言うんだ?

「お前の適合を検査するために一人サキュバスを仕向けた」

「それは知っている、一発ヌかれた」

「それだが…そのサキュバスがお前の特異体質
 つまるところ性的交渉に強いことを全てのサキュバスにバラした」

「……………」

「……………」

「……………」

「ちょっ!勘弁してくれよ!なんだってそんな事に!
 大体魔族は人間を毛嫌いしてるんだろ!?」

「はっはっは、モテる人間はつらいな…いやもう魔族か」

「笑えねぇ!!」

「我々も予想外だったのだ、そして厄介なことに
 我がサキュバス達は柔軟な思考の持ち主でな
 彼女達が満足するなら人間魔族分け隔てなく相手をする
 まぁ異文化コミニュケーションというやつだ、はっはっは」」

「笑えねぇって!!」

「結果だが全てのサキュバスがお前を狙っている
 我々との話が終わった後、すぐにでも犯しに来るだろう
 なぁにざっと数百人というところ頑張ればすぐだ」

「アンタらは!ヤツらがどれだけ底無しか分かってない!!
 それにオレはアイツ以外とヤるつもりも無いし!興味もない!」

「安心しろ、お前も体験済みと思うがサキュバスは相手の意思と関係なく
 性器だけその気にさせる事が可能だ、その上イかせることも彼女らの自由だ
 それに我の核はお前の身体に溶け込むと共に強力な副作用で
 性的な行為に対する能力や、精力が驚異的に上がる」

「いらねぇ!!先に言えよこのヤギ!いや羊か!?」

「メェー」

「こんのっ…!!」

「はっはっは、だから問題なく楽しんでくれ
 我々からのささやかなお祝いだ、魔族誕生のな」

「うるせぇ!全身ドクロ!!」

久しく半ギレになったオレはずかずかと部屋を後にした。
が、やはり暗殺者たるもの冷静さを欠いてはならなかったようだ。
基本中の基本だ…アサシン6年、アサシンクロス2年やっておきながら
我ながら、なんたる無様。
頭に血が上っていたオレは何の警戒も無く扉を開けた。
その先には…

「来たわね、デカチ○ポ男」

昨晩オレと性的交渉を行ったサキュバスが腕を組んで待っていた。
さらにその後ろには無数のサキュバス達が待っていた。
舌なめずりする者や、オレの股間を見て嬉しそうに顔を隠す者(つか見えてんのか?)
すでに全裸の者もいれば、もうレズッてる者もいた。
断言する、この世の地獄だ。

「先に言っておく、断る」

「あら、そんな選択権があって?」

「お前らにもオレをレイプする権利もなかろうに」

「お前は魔族のなりたて、誰の核をもらったのかは知らないけど
 言うなれば新人、先輩の言うことはよーく聞くものよ?
 それに人間の言葉であるじゃない、郷に入っては郷に習えってね」

(なんでそんな言葉知ってんだよ)
「だがここは魔族の世界だろう?人間のルールが当てはまると思えんね」

「あぁ、もうまどろこしいわね…ヤッちゃいなさい」

「はぁーーい!」
「やった!デカチン○いただきぃ!」
「あっ!ちょおっ!私が先よ!」
「私は唇もらっちゃおー!」

反論する前にサキュバス達が一斉に飛び掛ってくる。
多勢に無勢もいいところだがこうなれば仕方ない。
オレはズボンを下着越しに降ろしてポロッとブツをお披露目する。

「あ……!」
「うぁ……?」
「お、おいしそ…」
「…すっ…すごっ」

そこにいる全てのサキュバスの行動がピタッと止まる。
目を見開いてじっと見つめる者や
よだれを垂らす者。
思わず股間に手を持っていく者もいた。

(今だ!)

オレはズボンを履き戻すと足に渾身の力を込め、高く跳躍する。

「しまっ……!」

昨晩オレとヤッたリーダー格のサキュバスがいち早く気づくが遅い。
すでに数十人のサキュバスを飛び越え包囲網は突破した。
だが安心するのはまだ早い、後ろを振り向かず全速力で駆け抜ける。
今日ほどAGI極で良かったと思う日は無かった。

「待ちなさい!」

不意に人影が視界に飛び込んだ。
奥にどうやら一人残っていたらしい、だがサキュバス一人などどうと言うこともな――

「クァグマイヤー!」

「ウソだろォ!?」
75アサシンクロスだからな3sage :2006/07/21(金) 17:08:09 ID:aYXpDTFI
突然現れた魔法の沼にオレの身体はスローモーションのように動きが鈍る。
焦るな、焦って駆け抜けようとすればさらにもがくだけだ。
ここは冷静に周りを良く見て…周りを…

「お、おい…このクァグマイヤーなんか範囲広くないか…」

「あら、お兄さん良く分かったわね〜〜
 私達の世界だと使えない魔法も使えたり〜
 効果も強力になったりするの!」

満面の笑顔で説明するサキュバス。
そしてもがくオレを掴み倒す大勢の追手達。
オレはクァグマイヤーと数の暴力により成すすべも無く捕らわれた。
今日ほどAGI極を恨んだ日は無かった。

…………………

オレは不自然に広い部屋をつまらなそうに見渡す、いつになったら開放されるのか…
ベッドに手足を拘束されて20分、サキュバス達はとなりの部屋でしきりに口論し合っている。
私が先だの、なんだの…どうせオレのブツは一本しかないんだ。
さっさとヤッて回せばいい、こっちはアイツの容態が気になるっていうのに…
オレの見張り役のサキュバスもおもしろくなさそうに頬を膨らませている。
チャンスと踏んでオレはそのサキュバスに話しかけた。

「どうした、どうにも不機嫌そうだな」

「だってそうでしょ〜、捕まえたのは私なのに誰が一番最初かなんてさ
 こういう時くらい譲ってくれてもいいってものでしょ?」

「お前の言うとおりだな、結局実力社会なんて言っておきながら
 上のヤツらが美味しいとこをもってくのさ」

「だよね〜、もうホント働く気なくなっちゃう」

「ところで、この部屋暑くないか?」

「へ?」

「オレさっきから暑くてな、服脱がせてくれないか?」

最初は目を丸くさせてキョトンとしていたが
オレの言葉の意味を察すると頬を赤らめて目を妖しく細めて答えた。

「そう…そういえば暑いわねぇ」

オレに向かって近付きながら上着を脱ぎ捨てる。
アイツに負けず劣らずの形の良い爆乳が目を引く、こいつら人間凶器だ。
ベッドまでたどり着くとオレの上に寄りかかるように倒れ込んできた。

「どっちの服から脱がせたらいいかしらぁ?」

「特別暑苦しいのは下でね」

そう答えると、嬉しそうに微笑みオレのズボンをずらしていく。
下着を破らんとばかりにガチガチに勃起した(もといさせられている)オレのブツがお披露目となる。
サキュバスは満足気な溜息を吐くと下着越しに舌を滑らせたり頬擦りしたりしている。

「ちょぉっとぉ〜…デカくない?コレぇ〜」

「お気に召さないか?」

「ううん、あんまりにデカいから予想外…ホント美味しそう…」

我慢できないのかオレの下着をずらすと一気にむしゃぶりつくサキュバス。
かなり気に入ったのか容赦なく唾液の音を立ててフェラに夢中だ。
これでいい、オレは手首の間接を外し手錠から手を引き抜こうと試みた。

「ねっ…ねぇっ!入れてもいいでしょ?もう入れてもいいでしょ!?」

一瞬焦ったが相手はもうソレにしか興味が無いらしく濡れて汚れきった下着を脱ぎ捨て
オレの上にまたがりなんとか挿入しようと四苦八苦している。
時間を稼ぐためにオレはクイッとブツを動かして入れないようにさせる。

「もぉ〜!いじわるぅ〜…!ダメ!入れるの!」

まだ全然手錠から抜けてはいないが焦ってはいけない。
気づかれないようにするのが第一だ、じっくりゆっくり抜いていけばいい。
じれったくなったのかサキュバスはオレのブツを掴んで固定させてしまった。

「んふふ…捕まえたぁ〜」

嬉しそうに舌なめずりすると自分自身の膣内へと滑り込ませていく。
十二分に濡れているのにもかかわらずサイズのせいか少しづつの挿入だ。

「ん、はぁぁあ……何…これ…?何これ……何これ何これ何これ何これぇぇええ!!」

なぜかサキュバスがガクガクと身体を震わせ快楽に身悶え出した。
おかしいな、まだ三分の一程しか入ってないが…
と、サキュバスに嬌声がついに耳に入ったのか隣部屋から一人のサキュバスが顔を出した。

「あぁぁ〜〜!!抜け駆け〜!!」

非常にマズいことになった、入ってきたサキュバスが目撃してしまい。
さらに五人、六人とこの部屋になだれ込んで来る。
畜生、こうなれば仕方ない。

バキッ!!

「えっ…?」
「なん…何?」

オレは手錠をダメ元で思い切り引っ張るといとも簡単に壊すことが出来た。
我ながら驚いたが足を軽く動かすと、足枷も音を立てて簡単に壊すことが可能だった。
まさか魔族と化し始めたのか?
丸一日はかかるらしいが…まぁいい。
それより相変わらずオレの上で悶えているサキュバスをなんとかしないとな。
オレはまたがっているサキュバスの腰を掴むと一気に根元まで刺し込む。

「えっあっ!?ああああ゛ああ゛あああぁあぁぁああ゛あ゛あ゛あ゛!!」

いとも簡単にサキュバスが強烈な絶頂を迎えた、ビクビクと痙攣している。
その獣じみた嬌声は周りのサキュバスを黙らせた程だった。
いくらオレが女の身体を知り尽くしているとはいえこれはありえない…
となると魔族と化したとしか考えようもないわけだ。
確信した、数百人なぞ造作もない。
オレは痙攣して天国を彷徨っているサキュバスを叩き起こすかのように腰を振る。

「だめ゛ぇ!!今動がしぢゃあぁぁあ゛!!死ぬ!しんぢゃう゛ぅううう゛!!」

勢い良く失禁すると(コイツらは出さないと気が済まないのか)ぐったりと倒れ
サキュバスはベッドに沈んだ、心底嬉しそうな顔で息も切れぎれに震えている。
オレは少し身体を持ち上げると息を呑むサキュバスを顎であしらい一言放った。

「どうした?次はお前らだぞ」

…………………

六時間後、数百人を全員失神させたオレはフラフラと廊下を歩いていた。
いくらなんでもやはりあの数は辛かった…
あてもなく歩くオレはついに廊下に座り込んだ。

「どこにあんだよ…」

やはり一人くらいは尋問するべきだったか
オレはアイツのいる部屋をずっと探し続けているが
まったく見当たらない、運悪くサキュバスとエンカウントしたこともあった。
やはりどこかのサキュバスを尋問して場所を吐かしたほうが早そうだ。
と考えていると、ガチャガチャと鎧の音が聞こえる。

「どうした…気分でも悪いのか」

顔を上げるとレイドリックがオレを見下ろしていた。

「少しだけな、何か用か?」

「バフォメット様とダークロード様がお前をお呼びだ
 人間どもがついに大きな動きを見せた」

「そうか、案内してくれ」
76アサシンクロスだからな3sage :2006/07/21(金) 17:14:25 ID:aYXpDTFI
前回会話だけで色々そっけないって事で少し頑張りました。
どうだろうか…ところで次の4作目で最後のつもりです。
77名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 00:34:52 ID:lYPqbCNI
>>76
アサクロの超絶絶倫ぶりに尊敬の念を抱いた
そして想像とはかけ離れたバフォ&DLのはっちゃけぶりに惚れた・・・
78アサシンクロスだからな3sage :2006/07/22(土) 00:50:39 ID:DLrwo7Ig
>77
そこまで言ってもらえるとは嬉しい限りですぜ!
前回の教訓を生かしたらちょっと短くなっちゃったけど
ラスト4作目はトリにふさわしい作りにするんで!
79名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 01:39:32 ID:IkuN58ac
>>76
面白かった!!
前回のも読ませていただきましたが、見違えるほどよくなってると思います!
アサクロの背景とかもわかって、自分的に読んでて満足でしたw

バフォ&DLの「それまで人間だと言うことを忘れる事のないように」って言葉が
気になるところですが、続きが楽しみです。
80カトリーヌsage :2006/07/22(土) 07:53:14 ID:zLnoS/VM
某生体スレに触発されたお話をひとつ。
♂萌エロの方に投下したのと微妙に繋がってますが、こっちだけでも大丈夫と思います。
キャラのイメージが違っても私は謝らない。
81カトリーヌ1sage :2006/07/22(土) 07:55:36 ID:zLnoS/VM
血の臭い。
むせかえるようなソレにも、もう慣れてしまった。
思いつきでストームガストを唱えると、普段ならじきにドス黒くなってしまう血が、鮮や
かな赤を保ったまま回廊を彩った。
・・・キレイ。
戯れに塊を砕けば、とろりと流れ出す赤。
なんてキレイ。
あぁ、私はどこかおかしい。
昔は血なんて大嫌いだったというのに。

角を曲がると、一際血臭が強くなった。
濡れた布を叩きつけるような音と断末魔の絶叫。
ごとり、と崩折れる体。
最後の侵入者が倒されたところだった。
いくつもの屍が転がる中、天を仰いで哄笑する男ーエレメス。
それはそれは楽しそうに。
この男が殺戮を楽しんでいることを知ったのはいつだったろうか。
そう、確か一人だけ別階層に行けることを訝しんで行動を追ったのがきっかけ。
他にやりたいことも無かったから、暇つぶしも兼ねて観察して。
ある日、とうとう見た。
いつもの「暗殺者」としての戦いではなく、ただただ楽しいから殺すという「殺人鬼」の
彼を。
スナイパーの鷹に射貫かれて倒れてもなお、嗤っていたエレメス。
羨ましい、と思った。
私はいまひとつ感情の起伏が乏しい。
魔法の正確な行使のために抑制をかけられているからだ。
「こう」なる前のこともろくに覚えていない。
本性を見ても驚かないのか、という問いかけに「興味ない」と答えたものの、あの時のエ
レメスの姿は目に焼き付いていた。
あんなふうに感情を爆発させることができたら、どんなにいいだろう。
私は、機会を見ては、他の者が立ち入れないよう通路を封鎖して、エレメスの楽しみやす
い状況を作ってあげるようになった。
そして、彼が殺戮の喜びに浸るのを観察する。
心底楽しそうなエレメスを見ていると、なんだか自分も楽しいような気がしてくるから。
「カトリ」
気が付けばエレメスがすぐ目の前にいた。
「楽しかった?」
「あぁ。なかなかいい腕の連中だったしな」
そう言うエレメスは満身創痍。
私たちの回復力をもってしても、未だ出血が止まりきっていない深い傷がいくつも刻まれ
ている。
私たちにだって、やや鈍く調整されているとはいえ「痛み」はある。
全身を激痛が駆け巡っているだろうに、エレメスは上機嫌だ。
手を伸ばして胸元の傷に触れる。
熱い。
流れ出る血も、彼の体も。
ぺちゃり。
体を寄せて、傷をなめ上げる。
「ね、ごほうび、ちょうだい?」
上目使いでねだると、噛み付くような口づけが降って来た。
82カトリーヌ2sage :2006/07/22(土) 07:56:53 ID:zLnoS/VM
「ごほうび」はは殺戮の場で。
その方が興奮するー彼も私も。
「あ・・・ふぅ」
口づけだけでも体の奥から熱いものが込み上げてくる。
荒々しく胸を揉みしだかれ、たまらずのけぞれば首筋を熱い舌が這う。
肩や胸元にしたたるエレメスの血が、まるで体に染み込む毒のように熱を広げて行く。
・・・血。
ふと思いついてストームガストを使う。
「カトリ?」
「キレイ、でしょ?」
凍りついた死体の周囲に鮮やかな赤。
火照った体に冷気が心地よい。
「ふふ、お前さんもなかなかイイ趣味だ」
くちゅり。
下着越しにエレメスの指が性器をなぞるとはしたない音がする。
「んんっ」
その手に腰を擦り付ける。
もっと、もっと触って。
いつものようにめちゃくちゃにして。
・・・何も考えないですむように。
「あぁっ」
ぐり、と敏感な芽を捻られ、叫ぶ。
目の前に火花が散り、足ががくがくと震えた。
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
深く入り込んだ指が中で蠢く。
的確に感じやすいところを責められて、体がびくびくと痙攣した。
もう、イきそう。
「は、ぁ、エレメス、も、わた、し」
視線で哀願する。
あなたのモノが欲しいと。
「あぁ、わかってる。」
ちゅ、と触れるだけのキス。
エレメスは私のマントを剥いで床に放った。
「そこに四つん這いになれ」
にやり、となんだか性質の悪い笑みを浮かべて命令してくる。
私は素直にそうした。
お尻を高くあげてねだる。
「いい子だ」
「んぅ・・・はぁっ」
ゆっくりと入ってくるエレメス。
でも、浅い抜き差しを繰り返すばかり。
もどかしい。
「やぁっ、もっと、奥までぇっ」
より深い交わりを求めて上がる腰は、がっしりと押さえ込まれて震えるだけ。
「カトリ、顔上げろ」
くい、と顎を持ち上げられて初めて気づいた。
目の前に先程倒れた騎士の首。
それを包む氷に映る欲情にとろけた自分の顔。
思わず目を逸らそうとして、エレメスに阻まれた。
「どうした?血の赤が好きなんだろう?」
氷越しに見える彼の顔もまた、熱を孕んでいて。
無念そうに見開かれた眼の中に、もどかしげに腰を振る私の姿。
なんてイヤラシイ。
ぞくぞくと昏い悦びが背筋を走り抜けた。
「ひあぁああっ」
ずぅん、と奥の奥までえぐられる。
先程とはうってかわって激しく、深く。
「あ、あぁっ、もぅ、もうこ・・・こわれちゃうぅっ」
「まだ、だ。見せつけてやれ、こいつらにな」
ぐいと体を起こされ、胡座をかいたエレメスの上に、足を広げたまま座らされた。
死者の目の前に、エレメスのモノが私を貫いている様が曝されている。
生理的な涙に霞んだ視界の中、目の前の騎士の眼だけがやけに鮮やかに見えた。
その視線を感じて、
「ああぁぁあっ」
体の奥底から噴き上がった快楽が私の意識を白く染め上げた。
83カトリーヌ3sage :2006/07/22(土) 07:58:01 ID:zLnoS/VM
気が付くと、そこはエレメスの部屋だった。
傍らには珍しく眠っているエレメス。
普段は寝姿を晒さないこの男が私が起きても寝てるのは、やはり受けた傷の影響だろう。
滅多に無い機会なので、じっくり寝顔を観察する。
こうして眠っていると、意外と幼い印象だ。
ちょっと、かわいいかも。
なんて考えて苦笑する。
ひとでなしの「殺人鬼」につける形容ではないな、と。
でも、穏やかに眠る彼からは、先程の狂気は微塵も感じられない。
ふと、ある歌の一節が唇からまろびでた。
歌といっても、ほんの数フレーズ。
「こう」なる前のおぼろな記憶の中で聞いていた歌。
断片的にしか覚えていないから、短いフレーズを繰り返すだけだけれど。
「カトリは、フェイの出身か」
けだるげなエレメスの声で我に返った。
彼は、この歌を知っている?
「それ、フェイヨンの子守歌だろ?」
フェイヨン、森に包まれた弓手の街という知識しか思い浮かばない。
「何故、そんなこと知っているの?」
もしかして、彼もこの歌を聞いていたのだろうか。
だとしたら、同郷者?
僅かな期待に胸が騒いだ。
だけど。
「暗殺者だからな」
返ってきた答えはなんとも味気無い。
「え、暗殺者、だから?」
首をひねる私に、エレメスが苦笑する。
「各地方の習慣や特色などは暗殺者の必須知識だ。対象の生活習慣を探るのは確実な仕事の第一歩だしな」
「そう・・・」
自分でも驚くほど落胆している。
私は、この男との繋がりが欲しいのだろうか。
いや・・・違う。
もう手の届かない過去への縁が欲しいのか。
「子守歌、だったんだ」
フレーズを、口ずさむ。
歌ってくれたのは、母親だろうか?
顔もわからないその人は、今どうしているのだろうか。
・・・やめよう。
昔のことは考えない、そう決めてたはず。
「カトリ」
エレメスが手を伸ばして涙を拭った。
私、泣いているのだろうか。
ぐいと抱き寄せられる。
あぁ、抱いてくれるならそれがいい。
いつものように醒めた目で巧みに弄んでくれたら、何も考えないで快楽に溺れられる。
なのに。
「おねむりよいこ、よもふけた・・・」
低く、優しい声で歌うエレメス。
懐かしい、その歌。
やめてやめてやめて。
押し込めていたモノが溢れてきてしまう。
やめて、と叫ぼうとした唇を指で塞いで、エレメスは微笑んだ。
あぁ、どうしてあなたはそんな優しい目をしているの。
殺人が趣味のひとでなしの癖に。
きゅ、と胸元に抱き込まれる。
頭や背を撫でる手、受け止めてくれる広い胸が温かい。
どうしようもなく、胸が一杯になってエレメスにしがみつく。
そうして、私は「こう」なって初めて、声をあげて泣いた。
84カトリーヌsage :2006/07/22(土) 08:00:43 ID:zLnoS/VM
以上です。
アサクロ好きなのでエレメスにめろめろな今日この頃。
なので、妄想フィルター全開でございます。
一時のお楽しみになれば幸いです。
85名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 08:45:47 ID:lYPqbCNI
>>84
お前のせいで今後生体3Fいけなくなったじゃねえか!!
GJ!!
86名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 10:10:31 ID:R4h353Z2
>85
ばっか! ログでPT募集してエレメス+カトリを見つけたら全力で抵抗して、全滅して
……その後一人だけトンドルでお楽しみ観察タイムだ!
87名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 18:32:33 ID:f9h9nkN2
だがそのエレメスは既に悪魔化していた。
88名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/07/22(土) 21:14:35 ID:TCujHkjI
悪魔化したエレメスなら、知っててもヤりそう。
ほどよいとこで「生きてこっち見てるのがいるぜ・・・」とか言葉責め。
んでもって、「冥土の土産にイイモノ見れてよかったなぁ?」と殺しにくると。

>>84
あなたの書くエレメスは大変好みなので、他のメンツとの絡みも書いてくれると嬉しいなぁ。
89名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/08/10(木) 18:36:01 ID:gMAdbVGs
次まだかな(・∀・)
書きたいが文才の問題がorz
90名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/10(木) 18:37:31 ID:gMAdbVGs
sage
91名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/10(木) 18:43:43 ID:gMAdbVGs
アブネ、sage忘れてたorz

連続スマソ
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/12(土) 02:02:11 ID:SzMQeBmM
陵辱無理矢理スキーな文神様はまだですか?
93名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/12(土) 02:10:37 ID:CemdGorw
>>92
どんなカップリングの陵辱が見たいか詳しく書いて欲しいな
詳しいシュチュレーションや願望が書いてあると執筆欲も沸きやすい
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/12(土) 03:13:46 ID:7DRa9yaQ
愛嬌のある(重要)♂ローグのお話とか読みたいとか小さな願望。
案外少ない…
95名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/13(日) 02:02:21 ID:gjY8H9aE
┬┴|・ω・`)ダレモイナイ・・・イマノウチカナ・・・

┬┴|≡流れを無視して投下っ
96名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/13(日) 02:03:05 ID:gjY8H9aE
「う・・・あぅぅ・・・はうっ!」
まだ、あどけなさの残る可愛い顔立ちの剣士きゅんが喘いでいる。
あたしのお口で、剣士きゅんの肉棒を可愛がってあげているんだもん、当たり前よね。
お口をすぼめて、ジュルジュルと音を立てながら肉棒を吸い上げ、同時に舌でねっとりと舐め上げる。

「はうっ!」
ビクン、と、剣士きゅんが仰け反った。
あぁん、可愛ぃ♪
あたしは、さらに激しく肉棒を責め立てた。

「あああっ!!!」
ビクン、ビクンと肉棒が痙攣し、剣士きゅんは、あたしのお口の中で果てた。
ドロリとした熱い精気が、口内にほとばしる。
あん、若いだけあっていっぱい出るぅ♪
ちゅーって、尿道に残っているのも全部吸い取ってあげて、あたしはそれを味わった。
美味しい♪

少し元気のなくなった剣士きゅんの肉棒を、今度はいたわるように優しく口の中で転がす。
暫くそうしているうちに、肉棒は、再び硬さを取り戻した。
若い子っていいわぁ。

うふふ・・・今度は下のお口で可愛がってあげる。
あたしは剣士きゅんに跨って、下のお口を擦り付けた。
クチュクチュって、いやらしい水音がして、すごくエッチな感じ。
やだ、あたし、濡れちゃってる。
我慢できなくなって、あたしは熱い肉棒を咥え込んだ。

「ふうぅん・・・ハアハア・・・」
ヌチュッ、ヌチュッてエッチな音がしてる。
ちょっと小さめだけど、硬さは十分。
あたしの最奥にちょうど届くか届かないかという微妙さもいいかも♪
じれったくて自然に腰を密着させてしまう。
いやン、イッちゃいそう!!
ハァハァと喘ぎながら、あたしは無我夢中で腰を擦り付けていた。

「・・・え?!」
って、声がしたので下を見ると、ちょうど剣士きゅんが目を開けていた。
驚いた顔もすごく可愛いわぁ♪
あたしはにっこりと、最高の笑顔で剣士きゅんを見つめてあげた。

「うわぁぁぁ!!!」
剣士きゅんは悲鳴をあげると、ヒュンって消えてしまった。
あらやだ、蝶を使っちゃったのね。でも、あんな状態で戻って大丈夫かしら・・・
あたしはそのままぺたんって座り込んで、そんなことを頭の片隅で考えながら、呆然としていた。

「残念だったな、姉御・・・」
声を掛けられ、あたしは我に返った。
青い肌の、鍛え抜かれた体の男がニヤニヤしていた。
「もうっ!あと少しでイけるところだったのにぃ!もっとしっかりスタンさせなさいよぉ!」
あたしは文句を言ってやった。
「ふむ・・・すまんな・・・剣士にしては思ったより体力が高かったようだな・・・」

ふと周りを見ると、そこら中からハァハァって声がしている。
緑の肌の男たちが股間を押さえて、熱い視線をあたしに投げかけていた。
「姉御ぉ、たまには俺たちの相手もしてくれよぅ」
ハァハァ言いながら、そのうちの一人が切なそうに訴えてきた。
「フンっ!だったらスタンでも覚えて、若い子をあたしに差し出すんだね」
「姉御も変わっているのぉ・・・何で人間なんかを・・・」
青い奴がため息まじりに呟いた。
「う、うるさいっ!ちゃんと夜には相手してあげてるでしょっ!あんたもたまには騎士様でも・・・あ?!」
青い奴の後ろの方にアコきゅん発見!
仲間とはぐれたのかしら、不安そうにキョロキョロしているところが可愛ぃ♪
まだハァハァしている男達は放っておいて、あたしは速度上昇をかけて、アコきゅんに走り寄っていった。
「あ・・・うわぁぁぁ!」
アコきゅんがあたしに気付いて悲鳴をあげる。怯える顔も素敵よ♪
あたしはアコきゅんに、最高の投げキッスをサービスしてあげた。
97名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/13(日) 02:04:30 ID:gjY8H9aE
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
もうしないから・・・もうしないから許してくださいorz
98名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/13(日) 04:24:39 ID:EA5HWYkI
>>96
コンパクトで軽くなおかつ楽しく読ませて頂きました。
姉御・・・イイわぁ(・∀・)
99名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/13(日) 23:08:35 ID:FR0vEv9Y
こ、こいつはオークレd
100名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/14(月) 00:00:05 ID:MvMN23UM
知らないの?
オークレディはキグルミなんだよ。
中の人はそれはもう……


と脳内保管するとイイヨ!
101名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/14(月) 04:29:13 ID:iUCarJD2
(叫):
これがオーク村の火なのか!
102接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
103接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
104名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/14(月) 15:01:23 ID:L0O.Yh16
はいはいdamedame
105愛されたいsage :2006/08/20(日) 10:28:30 ID:4blempcE
「……別れよ? 私、ルイスについていけないよ」

 プロンテラの街中、花売り少女のそばのベンチ。
 弓を抱えたハンターの少女が、隣に座るタバコを吸う横柄な態度のプリーストの男――ルイスに別れを切り出した。

「……ハ? なんで?」
「私との約束忘れて、狩に行っちゃうし……」
「それなら、約束あるのにって言えばよかっただろ」
「言おうとしたけど、もう行ったあとだったし…WIS届かなかったし……」
「行動がいつも、おせぇんだよ。お前はっっ」

 ルイスは大きく煙を吐き出して、少女を怒鳴りつける。
 それにビクンッと目をつぶって震え、おびえた瞳で少女はルイスを見上げる。

「それにギルメンのエマとも最近仲良いし、私と狩ほとんど行ってくれなくなった」
「オレがVIT型でWIZと組んだ方が効率出るからに決まってるだろ。大体オレが好きなのはお前で、浮気したことないだろ」
「……でも……突然狩り中に呼び出されて……何かと思ったら、えっちするだけだし……」
「嫌ならことわればいいじゃねえか」
「だって、断ったらルイス絶対浮気するでしょ?!」

 思わず、涙目になって立ち上がって少女は叫んでしまった。
 その声に周囲の露店を開く商人達や狩りの清算をしている者たちから注目が集まり、
視線に気がついた少女は真っ赤になってベンチに座りなおした。

「なんで、お前はそこまでオレを信用できないんだ?」
「ねえ、ルイス、本当に私のこと好きなの?
「言わなきゃわかんない? オレはシェリーと別れるつもりはないからな……と、わりぃ。そろそろDOPが沸く時間だから、もう行く」
「え、ルイス? ねえ話終わってないよっ」

 ハンターの少女――シェリーが止める言葉も聴かず、ルイスは目の前にワープポータルを開くとさっさと乗って行ってしまった。
 取り残されたシェリは呆然としてルイスが消えた後を見詰める。

「……また別れられなかったわね」

 シェリーの隣の何もない空間から声だけが響き、クローキングを解いたアサシンクロスの女性が現れた。

「うん……ごめんサンドラ。折角そばにいてもらったのに……」

 シェリーと、このアサシンクロス――サンドラと呼ばれているが、実際の名前はアレクサンドラと言うのだが――は、幼馴染の親友だ。
 シェリーは銀色のストレートロングヘアにベビーフェイスで、年齢よりも幼く見える。そしてその外見通り、嫌といえない性格で要領が悪い。
 そのせいか、サンドラと同時に転職したのにもかかわらずレベルの上がりが遅く、転生を果たした彼女に一周回って追いつかれてしまったほど。
 サンドラは漆黒のゆるいウェーブのかかったロングヘアに派手な顔立ちで、赤いルージュが印象的な美人だ。
 シェリーとは正反対に気が強くハキハキしているため周囲に敵を作ってしまいがちな性格だ。その上、なんでもそつなく要領良くこなす。
 そんなわけで実際は同い年なのだが、どう見てもサンドラのほうが年上に見えてしまう。
 唯一共通なのは、その発育した胸の大きさくらいだけれど。

「ところで……シェリー、ルイスと別れるって決意したの何回目?」
「えと……7回目……」
「あの性格は、どんなに待っても直らないよ? いい加減、しっかり別れな」
「わかってるけど……ルイスが私のこと嫌いになってくれないと、きっと無理……」

 愛用の弓を抱えて深くため息をついたシェリーの頭を、サンドラは容赦なく素手で殴った。

「ちょっと、その後ろ向きなの何とかしなさいよ。それだから別れられないのよ?!」
106愛されたいsage :2006/08/20(日) 10:31:12 ID:4blempcE
「ぅぅ……いたぁーい……」

 殴られた場所を押さえて、シェリーは涙目になった。

「……ま、溜まり場帰ろ」

 髪の毛を掻き揚げて、サンドラはそう言いながら歩き出した。

「あ、待ってよサンドラぁ」


 

 ―――ルイスの自分とは違う強気な性格と……スゴク激しいえっちにひかれてる……けど
 ルイスにとって、私はきっと「都合のイイ女」なんだろうな……―――


 

「―――――で、ルイスってばさぁ――でね?」
「へぇ――て、――――だよね? いいのかなあ」

 ギルドの溜まり場である精錬所の裏に来ると、WIZのエマ――エマニュエルというのが正しい名前なのだが――が他のメンバーと話をしているのが眼に入る。
 エマはベビーフェイスなのはシェリーと同じだが、金髪のショートカットの上、小柄でどちらかというと女性らしい凹凸の少ないロリ体型である。性格はサンドラと同じ勝気な性格だが。
 必然的に、シェリーの表情は硬くなり、サンドラの表情は険しくなる。

「あ。こんにちはー」

 エマは勝ち誇ったような(少なくともシェリーにはそう見える)笑みを浮かべて、挨拶してくる。

「こんにちは」
「……こんにちは……」

 どよんと沈み込みそうになるのをサンドラに小脇を小突かれて、ようやく挨拶をシェリーは返す。

「シェリー、ルイスと一緒じゃないのー?」
「そろそろ沸く時間だからって、ゲフェンにDOP狩に行ったみたいよ」

 エマの質問には、サンドラが答えた。

「あら、私はシェリーに質問したのに」
「どっちが答えても一緒でしょ。」
「ふーん? まあどっちでもかまわないけれど、じゃあそろそろ帰ってくるかしら」

 そう話していたときだった。
 ルイスが一緒に行ったらしい他のギルドメンバーと共にワープアウトして溜まり場に現れる。

「――マジ最悪。競合PTに負けた。くっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 思い切り叫んで地面に座り込む。

「あと少しだったんだぜ? 沸き時間だって秘密にしといたのに何であんなにいるんだよ。くっそぅ……」
「……次がんばればいいじゃない……?」

 かける言葉が見つからず、シェリーはついそう言ってしまった。

「次がんばれ……? BOSSに縁が無い職は黙っとけよ」

 ルイスの言葉にショックを受けてシェリーは黙り込む。

「そういう言い方は無いんじゃない? そんなこというなら、あんたがハイプリなら、きっと勝てたんじゃないの?」
「うるせえな。ピクロスは黙っとけよ。転生してもカタール使いなんて今時はやんねえ癖に」

 ルイスは勘違いしているが、サンドラはカタール使いでもEDP型だ。
 ある意味、BOSSも一部であれば簡単に狩れるし、数が少ないタイプでもないのだが、そんなことは彼の知識には無いのだろう。

「ルイスぅ。気晴らしに古城かノーグ行こうよー」
107愛されたいsage :2006/08/20(日) 10:47:52 ID:4blempcE
「OK。じゃあ、ノーグ行こうぜ。ポタ出す」
「わぁい♪」

 エマを抱き寄せるように腕を回して立ち上がると、ルイスはそのままワープポータルを出した。

「ちょっと、ルイス!」

 さすがに頭にきたらしいサンドラがルイスをとがめるが、エマとルイスはそのままポータルの光の中に消えていった。

「……もぅ……いいよ……」

 怒り覚めやらないサンドラが、手当たり次第に他のギルドメンバーのプリーストやハイプリースト達にノーグのワープポータルを要求しているのをシェリーは肩を引張り、止めた。

「――わかった。じゃあ、ちょっと待って」

 サンドラは誰かとWISで話を始める。

「シェリー、ゲフェン行くよ」

 サンドラは話の飲み込めないシェリーの手を引いて、カプラに向かっていった。


 

「ちょ……そこ、大手の砦っ! うちらが行ったらなんて言われるか、わかんないよ?!」

 ずるずると引張られるシェリーとは対照的に、落ち着いた足取りでサンドラは歩く。

「大丈夫、大丈夫。私最近良くここ来るし」
「最近って……なんで、こんなところにっ」
「んー、臨時で知り合ったジンっていうのがここに入っててさ。良くWIS貰うのよ」
「いや、それはいいけど……私、そんな大手の人相手になんてできないよ?」
「だーかーらー、大丈夫だってば」

 砦の中をサンドラは気にもせずに進んでいく。
 シェリーは周囲に座って談笑している人たちに圧倒されて、ますます小さくなってしまう。

「こんにちは。ジンいます?」

 テラスで座って本をよんでいたハイWIZの男にサンドラは恐れもせずに話しかける。

「やあ、サンドラ。奥でクロードと話してるみたいだよ」
「あ、クロードさんもいるんだ。それはちょうど良かった」
「くろーど?」
「絶対、シェリーにお似合いだと思うのよね。会わせたかったんだ」
「え??」

 困惑するシェリーを更に引張って、サンドラは奥に向かっていった。
108名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 10:52:12 ID:4blempcE
導入が長い&若干職叩きっぽい文章がありますが、そんなつもりは無いので御了承くださいorz
全3回の予定です。最後までお付き合いくださると助かります。
ではでは
109名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 13:26:29 ID:DlndQDeU
萌えた
サンドラ姉さんに

続き待ってます( *'∀)
110名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 14:31:13 ID:gdnWApRg
いいように使われるシェリーさんかわいそす・・

是非とも幸せになって欲しいですね。
111名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 15:48:53 ID:v8XN/RsM
むしろ他の男としてる所をルイスに見せ付ける、というような
ダークな展開?を期待してる漏れ
スワッピングってやつだな
112名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 18:17:35 ID:DMgmzPGQ
一瞬♀×♀スレと思っちまった

サンドラの姉御と呼ばせて頂いていいですか?
113名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 19:51:37 ID:Y8dyiVcM
プリの名前がmyキャラと一緒で複雑っすorz

続ききぼん
114名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/20(日) 22:05:03 ID:byjhhGrc
>>93
女プリたんが臨公で組んで狩りへ出かけたが、出先で悪人グループに絡まれリンカーン
とか
狩りへ出かけたが、全滅してPTの女の子リンカーン
どうでしょうか・・・ベタだけど頼みます!
115名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/08/21(月) 01:17:55 ID:XKSkz.p6
・・・・アサクロの名前がうちのパラディンなんだが・・・
しかも今時いないであろうバランス完全防御仕様・・・
少数臨時やBOSS狩りには呼ばれるけどソロや大人数臨時には縁がありません
えっ?Gv?
砦突入→クローク→前線のすぐ後ろにいる支援組のど真ん中に入る→Wizやプリの横でGXでの盛大な自爆
以上を前線突破までエンドレス・・・
前線突破後は入り口で囮w

ソロの狩場は一人寂しくニブル村・・・常時ハロウィーンだぜ、ヒャッホ〜♪


チクショー!
116名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/21(月) 01:49:36 ID:VPfYC01E
あげちゃだめよー
117名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/21(月) 14:46:00 ID:bV.1VmLA
久々にエロぃ電波受信しましたので投下します…
「ひとりえっち」ネタが苦手な人はご注意ください…

空き瓶を集めに一人のプリーストがポリン島と呼ばれる場所へ
黙々と色とりどりのゼリー質のモンスターを叩き割っていた

何が悲しくて高レベルのプリーストが、最近はノビでさえもあまり来ない場所で…
一人、愚痴をこぼしながら砕けたゼリー体の中からべとついた液体と空き瓶を集めながら、
プリーストが耳を澄ますと遠くから少女の泣き声が聞こえてきた。

ああ…きっとポリンに反撃されて泣いているんだろうと、
プリーストは気にせずに残り物を食べにきたゼラチンを聖書で殴り潰した。

「ああ…だめぇ…いやぁ…」

少女は泣きながら自分の身体にへばりつく物体を素手で殴るが、
まだ力が弱くてポリンには一撃も当たらず、びくともしない。
それどころか、ポリンはまだ弱い女の子の足元にへばりつき、
ゼリー質の舌で股の間を啜り始めていた。

「あ、…あぁ…やぁん…」

抵抗する少女の声を無視してポリンは少女の愛液を舐め続け、
辺りには少女の甘い匂いが漂っていた。

嫌がっていた少女はいつしか腰を振り、両足はだらしなく開き、
半透明のポリンの身体を通して、赤くひくついた少女の花弁が蜜を滴らせているのが見えた。

「や、…あ、…ああ…んっ!!」

ポリンが既に突起した陰核を甘噛みした瞬間、少女の身体は大きく跳ねた。
行き着く暇もなく、少女は後から集まってきたポリン達に身体を舐められ、
着ている服はポリンの唾液によってボロボロになって裸に近い状態にされている。

最初に少女の股にいたポリンはもっと沢山の蜜を啜ろうと、身体を少女の膣内へと進入させ始めた。

「ふあ!!…いやぁ…冷たいぃ…」

卑猥な音を立てながらポリンは少女の膣内へ進入し、ずるずると音を立てながら身体を動かした瞬間。
少女の身体は面白いほど跳ね、開いた足からはポリンを通してどろどろの花弁が口を開いている。
その光景を見ていたプリーストは木陰で覗き見、思わず生唾を飲み込んだ。

「ああ…ああん…ああ…」

愛液を啜れない残りのポリン達は少女の乳房や首筋、
わき腹を舐め感じた事のない快感に少女は身体を強くポリンを押し付けた瞬間。
グシャと言う音と共に蜜を啜っていたポリンが砕け弾けた。

「―― あ、…」

べと液に塗れた少女は足元で砕けたポリンを残念そうな顔で見つめ、
今度は自分の指で突起した陰核を弄りながら乳首を残りの手で転がしながら上り詰めた。

― ポリン島にいるのも悪くないかも?―

覗き見をしたプリーストはそれ以来、空き瓶集めにしばらくはポリン島へくるようになったとか…?
118名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/21(月) 21:19:32 ID:kXTDyGbM
普段読むだけの者です。なので読みづらいかもしれませんが…orz
文章がやたら長くなっちゃいましたが、投下!
119♂プリ×♀ローグdame :2006/08/21(月) 21:21:04 ID:kXTDyGbM
ニブルヘイム。死者の住む街。普通ならば、生きた人間が紛れ込む事はないはずの場所。

「ゼルグ。少し休んどけ、さっきの大量の沸きでかなり疲れたでしょ」

短剣――サンタポリン三匹が柄に描き込まれた、見た目は可愛らしいグラディウス――を片手に持ちながら、短髪のローグの少女が言う。
俺たちが今居るのは、ニブルヘイムのとある家の中だった。
純支援手である俺ですら、必死でヒールを飛ばすのが精一杯。手持ちの青ポーションすら使い果たしかけるほどの量を倒した後、
危険を避けて敵の踏み込まないここに入ったのだった。

「あぁ、悪いけど少し座らせてもらうよ。…フェルは座らないで大丈夫か?」

「…私が休憩中でも座らないって、知ってるだろが」

そう、例え疲弊困憊していようと彼女は狩りの休憩中に座る事は無かった。
もし敵がいきなり現れたら対処できないから、という理由からだと聞いたがそれでも。

「スタブにサプライズアタック。あんだけ連打してりゃ立つのもやっとじゃないのか…俺でも結構きついんだぞ」

「大丈夫だっての。私はそもそも動く事に慣れてるローグだぞ」

けらけらと楽しそうに笑う姿に、少しばかり冒険者―いやむしろ男としてのプライドが傷つく。

俺だって好き好んで座ってるわけじゃないんだけどな。

内心そう呟き、しかしこの建物には敵が入ってこないというのは経験上よく知っている。

「フェル。ちょっと手見せてみろ」

「んむ?手?」

怪我してるぞ、というような口調でさりげなく彼女の小さな手を取る。一体これのどこに、あのブラッディマーダーやロリルリを倒す力があるんだか。
なされるがままに大人しく、左手を差し出したフェルを自分の体重をかけて引っ張った。

「にょっへぁああ!?」

変な悲鳴あげながらも、向き合う形で倒れてきた。幸運にもグラの刃先はかすりもせず。
女の体っつぅのはなんでこうも柔らかいんだろうな、疲れてる時の抱き枕―……
そんな一瞬の幸せは、瞬時に腕の中の存在の暴れっぷりで阻害された。

「くぉらっ!疲れてる時に何してんだタコプリッ!」

暴言には、爽やかに笑みを返しながら口から出る言葉は威圧的に。

「…ぁあ?なんか言ったか?」

「何でもないですごめんなさい手離してください」

「よろしい」

と言いつつも解放を求める言葉には、しかし耳を貸す気はない。
抱き枕状態のまま、しばらくもぞもぞと動いて逃げ出そうとはするものの。
一度力を抜いてしまった身体はそうすぐには立ち上がれないようで。
諦めたように身体を預けてきた彼女を、今度は力任せではなくそっと胸元で抱きなおす。
120♂プリ×♀ローグdame :2006/08/21(月) 21:22:34 ID:kXTDyGbM
「なぁフェル」

「…ん?」

「耳赤いぞ」

瞬時にがばっと顔を上げて、両手で耳を隠そうとする。

「隠すなって。ンな事すると余計に悪戯したくなるだろーが」

「止めろちょっとゼルグまてコラ」

「何を止めろって?」

激しい戦闘後の興奮の中、この状況。悪戯をしようと動く手は止まらない――止められない。
背筋をつぃ、と指先で撫でおろしながらそのままの動きで脇腹へ。
ひくん、と小さく跳ねた身体を見下ろしながら、指は再び背筋に戻る。

「っ…、ひっぁ…!」

くすぐったいのを我慢しているのか、伏せた顔からは小さな悲鳴が聞こえると同時に聖衣を握り締められる。
背から離れた指は、短く青い髪を梳く――と見せかけて、うなじを軽くくすぐる。
途端にふるふるっと頭を振って手を遠ざけようと動くフェル。

「んー…くすぐったいか?あぁ、でも触られるのは好きだよなぁ……」

我ながら意地悪い言葉だとは思うが、それでも返答に詰まって困っているフェルの姿を見るのは楽しい。

「さわんなってば!っていうかほら今休憩中だし!?敵来たらやばいだろがっ」

「俺前にここで寝た事あるけど、普通に無事だったから余裕で大丈夫」

そういう問題じゃない!とかなんとか言ってるが、これも無視。
手を伸ばして柔らかい尻肉をホットパンツの上から揉みしだく。

――こういう時に、ローグのスキルである脱衣が欲しいと真剣に思ったりもするが。

「お尻触るなって…!こら今そういう事する場…っゃぅ!」

抗議の為に開いた唇から漏れた嬌声。尻肉を弄っていた手が、前に回って敏感な部分に触れたからだろう。

「ちゃんと最後まで言わなきゃわからんなぁ。ほら俺そういう事鈍いから」

「だっ…!だから!ココは狩場であってだな、こういぅ……んっぅ…ん…!」

無理やり重ねた唇。吐き出すはずだった言葉は当然言葉にならず、舌を弄ばれる事となる。

ちゅ、くちゅ。

唾液の混ざる粘質な音。舌を絡ませ、口腔内へと進入し上部を舌先でちろちろと舐める。
抵抗するように舌を絡められるが、それは逆に情欲を増幅させる。
今度は逆にその柔らかい舌を吸い上げ、自分の領内に。途端にびくんっと強く肩が跳ねるが気にしない。
舌の裏側を舐め上げ、絡ませ。
その間に開いた手はフェルの形の良い胸へと伸びる。
胸当ての上から包み込むように撫で、上にずらして素肌をさらけ出させる。
既にピンと立った乳首を、親指でやさしく転がしながら乳房を揉む。
堪らなくなったのか、その手を制そうとフェルの手が重ねられた。
ここでようやく舌を解放し、眼前の彼女に

「…どーする?」

問いかけの意味は勿論、続きをするか否か。
121♂プリ×♀ローグdame :2006/08/21(月) 21:23:55 ID:kXTDyGbM
「そ…っ…ンな、事いちいち聞くな!」

「やりたくないってンなら無理やりする訳にもいかないよなーっていうせめてもの気遣いだぞ」

「ゼルグの気遣いは根本的に間違ってる!!」

「じゃ、したくないんだな?」

前触れもなく、すっとフェルの股間に手を伸ばす。飛び跳ねるように腰を浮かすフェル。
じっとその様子を見たまま、どうする?と再び。

「…ぅうう……その、うん…えと…やりたい…」

「はいもっと大きな声でどうぞ」

「だぁから!……やりたいっ!」

…視線を逸らし真っ赤な顔でそう叫ぶ彼女は、とても魅力的だった。

できる事なら網タイツを歯で噛みちぎってしまいたいのだが、それをやるとさすがにヤるどころか今後の狩りすら拒否されそうだ。
膝立ちにさせたままでホットパンツの留め金を片手で器用に外し、網タイツとともにずり下ろした。

「―…っぁ…ぁ、んぅ…」

直接は触れず、焦らすように下着の上から秘部を指でなぞれば、呼応するように震える身体と喘ぎ声。
何度も身体を重ねていても恥ずかしいのか、口を片手で必死に抑えて声が漏れないようにしているものの、その仕草すら情欲の糧。
ずらしたままの胸当てはそのままに、首を伸ばして乳首を口に含む。
ちろちろと蛇舌のように舌先を往復させ、左手は空いた乳房を柔らかく揉む。
股間を刺激する手は、そのまま秘所の上部にある小さな突起の周囲を撫でる。

「ぁ、ふぅ…っ…ゼルグ、ちゃんと触っ…ぁ!」

不意打ちのように陰核を軽くひっかき、言葉を途切れさせる。
そのまま感触を楽しむように指先で押し潰し、撫で擦ると淫らに踊る身体。
ちゅ、と乳首を吸って離すと、両腕を抱きつくように首に回してくるフェル。

「次はどうして欲しい?」

陰核を弄りながらも、同じ手で秘所の入り口をそっとなぞる。
乳房から離れた手は、背中側から尻へと落とす。

「っぁ…ン、もぅ、焦らさないで挿れてよぉ…」

焦らしに耐えきれないのか、泣きそうな声で訴える。
未だ脱がしてないショーツの上からでも濡れているのがわかるが、やはり焦らすようにと直接的な刺激を避ける。
――強い刺激が欲しいのか、腰を動かし指になすろうとする姿を見つめながら

「何を何処に挿れて欲しいって?」

我ながら意地悪い質問。笑みを含ませ、答えるまで焦らすつもりで。

「な…嫌だ、…ってば言いたくな…」

「言わないとわからないだろ。ぁあ、もしかしてコッチに欲しいのか?」

尻を撫で回していた指が、脅すように菊門へと這い寄る。ショーツの中に指を潜り込ませ秘所から溢れる蜜を掬い上げてソコに塗りつけ。

「っゃあ!そこ、じゃないわかってるクセに…」

瞬間、怯えるように身体を竦ませるが構わずに、くちゃり、と小さな音を立てながら尚も弄り続ける。
――そろそろコッチも限界なんだけど、な…
眼前の女体を貪りたいと猛り狂う怒張を、ズボン越しにフェルに押し付けると、フェルの震える手がズボンにかかる。

ヤバイヤバイ触られるだけでも俺ヤバイ。もう理性なくしていいですか神様。

内心必死に堪えているのを知ってか知らずか。ベルト、留め金、チャックと外され解放された怒張を、く、と握り締めて

「…ぜ、ゼルグのっ……コレが欲しぃ…、……お尻じゃない方にっ!!」

尻穴弄られながらそんな事言いますか貴女。
意地でも「何処に」とは言わない根性に乾杯、もとい完敗。
122♂プリ×♀ローグdame :2006/08/21(月) 21:28:13 ID:kXTDyGbM
すみません…コピペしてる最中に用事頼まれました…orz
戻ってきたら続き載せますので、少々(1時間ほど)お待ちくださいorz
123名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/21(月) 22:07:30 ID:FIkt8UkE
その後、118の姿を見たものはいない。
124名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/21(月) 23:27:42 ID:R.wyovVk
まだ1時間立ってないぞw
125名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/21(月) 23:31:32 ID:tyIryBV.
もうたってるけどなw
126♂プリ×♀ローグdame :2006/08/22(火) 00:22:09 ID:ViRyYW9Q
「…全く…っ、しょうがない、な…」

ぐちゃぐちゃに汚れてしまった、穿かせたままのショーツをずり下ろす。透明な糸が秘所とショーツを繋ぎ、断ち切れた。
またがったままの膝立ちから、竿の部分を掴んでゆっくりと身体を沈めてくる。
先端がフェルの入り口に触れ、ぬちゅ、と卑猥な音が。

「っふ、ぁ……」

悦。身を沈めきった彼女の表情を一言で表すならば、まさにそれだろう。が、それも一瞬。
待ちわびた、摩擦による快楽を。

ぐちゅ、くちゅっ

「っく、ぁ、はぁ…っ、ゼル、グぅ…ぁあっ…!」

淫らに踊る身体、艶やかな声、蕩けた表情。結合部から部屋中に響く粘着音。
揺れる乳房に唇を寄せ、むしゃぶりつきながら、柔らかな尻肉を揉み、互いの肉をぶつけ合う。
時折、腰を落としたまま恥骨をこすり合わせ、唇を重ね。

「もぉダメ、…んッ…!ひ、ン…!」

「っく、ンな…締め付けると…限界…」

フェルの膣壁が、限界に来てる俺の怒張をぐいぐいと締め付け、搾り取ろうとするかのように奥へと誘うように蠢く。
抗う気は無い。遠慮なく、ずんっ、と打ちつけ――

「ひっ、ぁああッ…!」

背を逸らすように。達したフェルの膣内をなおも、ぐいぐいと押し上げて

「…っは、出す、ぞ…!」

奥深く、刻み込むように。
どぷ、と重たく熱い粘液を吐き出す。
頭の中を真っ白に、ただ本能のままに中に撒き散らした。

火照った身体を抱きしめあったまま、快楽の余韻に浸る。
荒かった呼吸も次第に正常に戻ってくると、そっとフェルの髪を撫でる。

「フェル大丈夫か…?」

「ぁうん…、だいじょーぶ…」

瞳閉じたまま、余韻を貪っているのだろうか。小さな声でそう返ってきた。
しばらくは動く気力もないだろう。

たまには、外でヤるのもいいもんだけど――
問題はこの後どうやって宿まで戻るか、だ。

乱れきった服装を正すことなく、行為の後のにおいで充満してる部屋の天井を眺めつつ、そう考えた。
127118dame :2006/08/22(火) 00:24:49 ID:ViRyYW9Q
すっすみません(汗)
1時間と言ったのが、こんな時間になりまして…orz
もし次投稿する事あれば途切れないように気をつけます、お目汚し失礼しましたー。
128名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/30(水) 07:29:15 ID:FP4CgCNY
個人的にロズエル編の作者さんに
ロズエルの修道院抜け出した直後の話とか書いて欲しいな
すげー読んでみたい
129名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/08/31(木) 00:28:02 ID:CnbQ1nhs
>>128
作者さんのHPでリクしてみてはどうだろうか
リク受付中らしいし
ttp://clemente.web.fc2.com/
130名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/08/31(木) 00:37:10 ID:CnbQ1nhs
すまんsage忘れた
131名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/08/31(木) 10:16:58 ID:/7ypKzuw
>>129
GJ!!
ありがとう。・゜・(つД`)・゜・。
132名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/07(木) 01:09:04 ID:lWCDCXVk
久しぶりに見に来たらご紹介に預かりましてうわぁぁ
ロズエル篇の中の人でした

>>105
すごく…好みです…、ストーリー性のあるえち話って燃えます(萌えます?
明るくて活発な女の子って書くの苦手なのでとてもためになります〜
続投楽しみにしていますb

>>128
リクエストありがとうございます。なかなかPCに向かう時間がないので
早くお答えできないのが悔しいですが…今度の連休明けまでには必ずっ

ときどき見かける不特定多数の筆者様方へ向けての
「こんなのが読んでみたい〜」というつぶやき(独り言?)を
とても参考にさせていただいてます。
願わくばこのスレがもっと活発化しますように。
133名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/08(金) 20:23:17 ID:Tqba2DiA
♀素プリの拘束、媚薬で強制発情、処女のまま後の穴開通と
鬼畜なのが一本出来上がってしまったのだが・・・要る?

何年か前仁一本書いたきりなんでエロ度は期待しないで欲しいけどね・・・(と逃げ道を確保しつつ)
134名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/09/08(金) 21:04:48 ID:hguY3x8E
>>133
俺は読みたい。
135名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/08(金) 21:13:14 ID:IHqAU1pw
>133
投下しようぜ
136133sage :2006/09/08(金) 23:04:45 ID:NO6EHW0o
どうして・・・どうして、こんな事になってしまったのだろう?

「残念ですが・・・もはや尋常な手段では貴方のお姉さんを助ける事は出来ません」
「姉は・・・助からないとおっしゃるのですか・・・?」

そうだ。高名なクルセイダーである姉に、無理を言って冒険に連れていって貰ったんだ・・・

「いえ・・・ひとつだけ、方法があります」
「どんな方法なのです!?」

そして・・・はしゃいでいた私は姉の制止も聞かず飛び出して・・・はぐれて・・・

「復活の秘法・・・と呼ばれる術です。
何人もの高位の司祭が魔力を恒常的に消費し続けて漸く成す事の出来る・・・禁呪に近い儀式法です」
「私にもその秘法は扱えますでしょうか?」

モンスターの群の中に踏みこんで・・・

「確かに、貴方は優秀なプリーストです・・・が、それでもまだこの術の制御は不可能でしょう」
「で、では・・・その秘法を行って頂けませんか?」

襲われそうになった私を・・・追いついた姉が護って・・・

「正直な話、他の方のお願いでしたらわたくし共はお断りしましたでしょう・・・
ですが、貴方のお姉さんは『鉄壁』の異名で呼ばれる名高いクルセイダー。
わたくし共にとっても失ってはならない貴重な人物です。
それに、他ならぬ貴方のお願いです。無碍に断るわけにはいきません」
「それでは・・・!?」

これ以上足手纏いになる前にテレポートかワープポータルで避難しろという姉の言葉に従って・・・

「はい。復活の秘法を執り行いましょう。
ですが・・・破損した肉体を繋ぎ合わせ、足りない箇所を再生させ、魂を呼び戻し、定着させる。
その速度は正直早いとは言えません。1000日もの時を儀式に費やさなければならないのです。
わたくし共としましても相当の覚悟と犠牲を必要としますので相応の代価を頂かなければなりません」
「どんな代価でも支払います!姉は・・・姉は私をかばってこんな事になってしまったのです・・・」

少し離れた場所に居たパーティに援軍を要請して戻ってみたら・・・

「どんな代価でも・・・ですか。神の御名において誓えますか?」
「はい・・・誓います・・・ですから、どうか・・・」

そこには、かつて姉と呼ばれた者の、肉塊が、転がっていた・・・

「わかりました。貴方のその気高き献身の徳、神の御心に叶う事でしょう。
では、わたくし共はこれから準備にかかりますので、明日またいらして下さい」
「あ・・・ありがとうございます・・・司教さま・・・!」

だから、私は・・・どんな事をしても、姉に戻って来て欲しかった・・・だけ・・・なのに・・・
137133sage :2006/09/08(金) 23:06:07 ID:NO6EHW0o
翌日、少女は司教に導かれるまま大聖堂の奥へと進み、地下の部屋に案内された。
全く光の差し込まない部屋は暗くて何も見えないが、司教は慣れた様子で部屋に入り明かりを灯す。
陰湿さの漂う灰色の部屋。床は不自然な程黒ずみ、壁にも所々に黒い染みが散らばっている。
そして部屋を埋め尽くす様に置かれている、どこか凶々しい気配を放つ、少女の見た事のない器具。

「あの・・・こ、ここは・・・?」
「異端審問室。かつて、異端の輩を尋問し、情報を聞きだす為に使われていた部屋ですよ。
最も、現在では異端審問は行われておりませんから別の用途に使っておりますけれどね」
「それで・・・ここへは、何故?」
「代価を頂く為ですよ。代価は貴方の肉体。期間は儀式が完了するまで、です」
「は・・・?おっしゃる意味がわかりません。司教さま」
「すぐにわかりますよ・・・」

部屋の異様さに圧倒されていた少女は鈍器を振り被ってすぐ後ろにまで近付く人物に気付かなかった。
背後からクワドロプルスターンメイスで後頭部を強打された少女の意識は闇に沈んだ。

「ふ・・・はっ・・・」
「お目覚めですね」

少女が意識を取り戻した。状況が把握出来ずに、焦点の合わない瞳で目の前に立つ司教を見る。

「ひ、ひひょふはは・・・?」

呟きはしかし明瞭な発音にはならなかった。その時初めて少女は口に違和感を感じた。
固い筒状の物体をくわえているらしく、口を閉じる事が出来なくなっている。
その筒は少女の小さな口を限界近くまで開かせている。
舌で押し出そうとしても、取り付けられているベルトがしっかりと後頭部で結ばれていて取れない。
ジャラリ・・・
手でそれを取ろうとしたが、そんな音がしただけで腕は動かない。
左右に視線を巡らせる少女。何故か見上げる位置にある手。
両の手首と足首に掛けられた枷、そこから伸びて天井と床に埋め込まれた滑車へと消える鎖。
両手両足を大きく広げた形で拘束されている事を把握して驚愕の表情を浮かべる。

「ひ、ひあぁ・・・はふひへ・・・ほえほ・・・はふひへ・・・ふははひ・・・っ」

ジャラジャラと鎖を鳴らしながら悲鳴を上げる。それを全く意に介さずに少女に背を向ける司教。
混乱状態に陥った少女は気付いていないが、司教の脇に高司祭の制服を着た二人の男が控えている。
うち一人から何かを受け取り、少女に向き直る。手には液体の入った瓶が一本。

「貴方がくわえているそれは、今は結構固い皮で作られておりますが、かつては金属製だったのですよ。
本来の用途は対象者が舌を噛んで自殺しようとするのを防ぐ為と・・・」

そして少女の顎に手を添えて顔を上向かせる。首を振って抵抗すると顎を強く掴まれ、固定される。

「ひ、ひは・・・ふぁ・・・はひほ・・・」
「こうして、薬品を無理矢理にでも呑み込ませる為ですね。それは今でも変わりません」

そうして、閉じる事の出来ない少女の口腔に瓶の中の液体を注ぎ込んでいく。

「ふぅっ・・・んぁっ・・・」

少女はまだ事態を把握してはいなかったが、それを飲んではいけない事は嫌でも理解出来た。
小さな鼻を精一杯膨らませて呼吸を繰り返し、口腔内を満たす液体を排出しようとする少女。
上向かされている為に一気に吐き出す事は出来ない。
それでも、コポッコポッ・・・と気泡が立ち、ほんの少量が口の端から溢れ落ちる。

「いけませんよ、一度口にした物を吐き出しては」

柔らかく諭す口調で話しながら瓶を放り投げ、空いた手の親指と人差し指で少女の鼻を摘まむ司教。
そのまま掌の部分で口に蓋をする。少女の、一際激しく気泡を立てる音が部屋にくぐもって響く。
液体をこぼさず、空気だけを逃がしながら司教が続ける。

「かつては熱湯だったり、自白剤であったりしたのですが・・・
ご安心下さい。これはそんな命に関わるものではありませんから」

肺の中の空気容量などたかが知れている。すぐに気泡の立つ音はしなくなった。
そして苦しさに耐えきれなくなったのかコクリと少女の喉が鳴る。
無理矢理に飲まされている為に気管に液体が入ったのか、目を剥いて痙攣する。
それでも司教は眉一つ動かさずに見守る。一通り飲み下したのを確認してから両の手を離す。

「へふっ・・・こほっ・・・」

激しく咳込みながら空気を貪る少女。
その顔は涙と鼻から逆流した液体と閉じられない口から滴る涎でくしゃくしゃになっている。
身につけている法衣の胸元に落ちて点々と染みを作る。

「あぁ・・・汚れてしまいましたね。聖職者たる者、常に清潔を心掛けなければなりませんよ」
138133sage :2006/09/08(金) 23:07:29 ID:NO6EHW0o
司教がそう言いながら少女の、未だ発展途上ながら柔らかい胸を包む法衣に落ちた染みを右の手で撫で回す。
螺旋を描く様に動く手に合わせて形を変える乳房。

「ひ・・・ひぁあ・・・あええ・・・」
「もっと良い声で鳴いて下さい。ほら」
「ふぁぅっ・・・!」

乳房をゆっくりと撫でていた手が一転して鷲掴み、捻り上げる。もぎ取られる様な激痛に息が詰まる。

「はっ・・・ふぅっ・・・」
「そうそう、その位が良いです。覚えておいて下さい」

鷲掴んでいた手を離し、屈み込む司教。

「足を大きく広げているからほら、白い太股がスリットからはみ出していますよ。黒いガーターベルトがよく映えます」

ガーターを引っ張り、手を離す。ストッキングの弾力で勢い良く元に戻り、肌に当たってパチンと音を立てる。
何が面白いのか、何度も何度も引っ張っては手を離す。
ペシペシと音を立てるガーターは、痛覚を刺激するものではないが、羞恥心を煽るには充分な効果があった。
空いているもう片方の手が、法衣の裾を捲くり上げ下着を露出させ、少女の秘所を撫でる。
両手の動きはそのままに、振り返り二人の高司祭に目線で合図を送る司教。
高司祭の二人は少女の左右に立ち、両の乳房を揉みしだきながら一人は耳に、もう一人はうなじに舌を這わせる。
複数の箇所を同時に、異様な感触に襲われた少女が全身で足掻く。手足を拘束する鎖が一際激しい音を立てる。

「んっ・・・んー・・・!」

けれどもある程度自由に動かせるのは腰だけで。

「今からそんなに頑張らなくても今後、嫌と言う程振っていただく事になるのですから、無理はしなくても良いですよ。
・・・とはいえ、まぁ、無理からぬ話ではありますね。もっとも、私としては自分で動かさなくて済む分楽ではありますが」

そうして撫で回す手を止め、力を篭めて押し上げる。司教の指と少女の下着が割れ目に食い込んでいく。

「ふはあっ!」

強い圧迫感に少女が一瞬硬直する。しかし全身を撫で回され舐め回される感覚にまたすぐに身悶えしてしまう。
その度に食い込んだ指が擦れ、また局部への圧迫に硬直する。何度、そんな事を繰り返しただろう。

「ふむ・・・ほぐれて、熱を帯びてきましたね」

司教の手が、下着をずらして秘所を露出させる。髪の毛と同色の淡い毛並みと、小さな割れ目が覗く。
湿り気を帯びつつあるそこを右の親指と中指でくつろげて人差し指を差し込み中をなぞる。
少女の、羞恥と興奮で赤くなっている顔が、尚赤く染まる。

「ん・・・んぅっ」
「こちらは未使用ですね?」

そんな事を尋ねられても、とても答えられない。
少女が黙っていると、既に充血し膨れている包皮に護られた肉の芽を左手でつつく。

「ひぃっ・・・ひぅっ!」
「貴方は、ここに男性を受け入れた事がありますか?」

最も敏感な箇所への刺激に閉じられない口から涎と悲鳴は零れ落ち続けるもののしかし懸命に耐える少女。
摘み上げ、徐々に力を籠めていく指。両脇の男達がしっかりと腰を押さえている為に体を捩らせる事すら出来ない。

「あぁ、あ、あああああぁ!」
「何をそんなに意固地になっているのですか?首を縦に振るか、横に振るかするだけで良いのですよ?」

抓るだけでなく捻りまで加わるに至って、少女の我慢は限界に達した。ぶんぶんと首を横に振る。

「最初から素直に答えていれば痛い思いをしなくて済むのです。覚えておきましょう」
139133sage :2006/09/08(金) 23:09:24 ID:NO6EHW0o
抓り上げていた左手が一転して優しく転がす様な動きに変わる。眉間を貫く激痛の後だけに、心地良く感じてしまう。
いやそれだけではない。今や撫で回され嘗め回される場所全ての中に、言い様の無いぞくりとする心地良さが感じられる。
男の指が触れた箇所が。男の舌が這った箇所が、熱い。
服の至る所を唾液でべたべたにされているのに、不快感よりもむず痒さを伴う熱さが先に感じられてしまう。
そしてその熱は体の中を通り抜けて、下腹部へと収束していく。

「ふぁあぁ・・・あ・・・お・・・あんっ・・・」

秘所を濡らす液体の分泌量が増加し、司教の指をしどとに濡らしていく。

「豆も膨らんで・・・大分、気分が出てきた様ですね・・・やっと先程お飲み頂いた媚薬が効いてきましたか」

くちゃ、くちゅ、と淫猥な音を響かせ秘所を弄ってから司教が離れる。
司教の合図で、少女の肉体を弄っていた二人の高司祭も離れる。
三人は少女の様子を具に観察する。少女は時折太股をヒクヒクと痙攣させている。
もしも足が自由になるならば、大きく開いた形で拘束されていなければ、太股を擦り合わせている事だろう。

「は・・・はふへへ・・・ほんあ・・・ほおひえ・・・は・・・ふ・・・」

少女がもどかしそうに体を揺すり立てる。涙で潤んだ瞳で目の前に立つ男達に懇願する。
司教はそれには応えず壁に向かって進み、天井の滑車から伸びる鎖を巻き取る装置を操作する。
ジャララララッと音を立てて少女の腕を吊り上げていた鎖が緩んだ。
上体を支えきれずに前のめりに倒れかかる少女。辛うじて両手をつき、床に激突するのを防ぐ。
二人の高司祭がその手を取り、枷に繋がる鎖を外し、床に埋め込まれているフックに素早く繋ぎ直す。
それまで腕を吊っていた天井から伸びている鎖を少女の腰に括り付け巻き上げる。
体重がかかり食い込む鎖から逃れる為に両手両足を伸ばした所で固定された。
大の字から今度は四つん這いに拘束される少女。

「今更ではありますが、紹介しておきましょう。こちらが、儀式を勤めて頂いている司祭のうちお二人です」
「よろしくなぁ。何しろこれから1000日休まず3人で儀式を続けなきゃならないんでなぁ。
その間のこっちの世話、よろしく頼むぜぇ?」

そう言って自らのズボンを降ろす高司祭の一人。少女の目には醜悪に映る肉塊が天に向けて反返っている。
それが、少女の目と鼻の先にある。

「ひ・・・ほふあ・・・ひはあいおお・・・ひあぁ・・・」
「今、汚いと言ったな?姉の命の恩人になるこの俺様を汚いだとぉ!?」

顔を背けようとすると、細く柔らかい髪の毛を指に絡め抑えつけられ、いきり立った肉塊を強引に口の中に捻じ込まれる。

「んぶぅっ!」
「これが先に言いかけた皮に変えた理由です。金属製の輪では挿れる側が痛いですからね」

司教は相変わらず淡々と語るが、少女にはそれを聞いている余裕はなかった。
強烈な臭気と苦味に喉が鳴る。生理的嫌悪感と、舌と上顎と喉の奥まで蹂躙する異物感に吐き気がする。
けれども皮肉な事にその肉の塊が栓となって吐捨物が逆流する事はない。悶え苦しむばかりで動かない少女。

「おら、ぼっとしてるんじゃねぇ!舌を動かしたり喉で締めたりして動かさんかぁ!」

肉棒を咥えさせている男がもどかしそうに叫び、少女の頭を掴み前後に激しく揺さぶる。

「ふっ・・・んっ・・・ぶぅっ・・・ふぉっ・・・」

その間に少女の後ろに廻り込んだもう一人の高司祭が、スカートをスリットから捲くり上げる。
染みの付いた下着を引き下ろす。淫らに濡れそぼった秘所と、小さな窄まりが露になる。
秘所を嬲る。濡らした指を窄まりにゆっくりと差し込む。

「うふぅっ・・・」

前後に、左右に動く。鉤状に曲げて捻る。
もう片方の手で秘所を嬲ってはそこから溢れる液体で窄まりを湿らせていく。

「んん・・・んーっ・・・」

腰を振り立てて逃れようとすると、淡い茂みを鷲掴みにされ、数本纏めて引き抜かれる。
激痛と恐怖で少女が硬直する。男は、少女に苦痛を与えると秘所を弄り快楽を刺激する。
もしくは、苦痛と快楽の両方を一度に与えてくる。
口を塞がれている為に呼吸がままならず頭が正常に機能しなくなってきているのか。
繰り返される内に、苦痛が快感を伴いはじめる。それとも、快感が強すぎて苦痛なのか。判断出来なくなっていく。
苦しい、気持ち良い、痛い、全てが混ぜ合わさる。
眉間を貫く様な鋭い快感と、どこかに追い詰められていく様な不安感が少女を苛む。

「ま、こんなもんか」

男が呟き手を離す。少女が意識しないまま僅かに尻を振る。それは開放された安心からか、快楽の催促か。
男の両手が儚げに揺れる少女の柔らかい尻を両手でがしりと掴む。
指よりも太い何かが少女の小さな窄まりを押し広げながらゆっくりと侵入していく。
揉まれて柔らかくなっていたとはいえ、受け入れるにはそれは大きすぎた。一筋の鮮血が男の生殖器を伝う。
顔を振り立てて咥えさせられている肉塊を引き剥がし叫ぶ少女。

「ほ、ほおは・・・ひは・・・おひい・・・!・・・ひ、いああああああ!」
「前の穴の一番は儀式初日担当の為に取っておく事になってんだよ。だからケツの穴で我慢しとけや。な?」

そうして肉塊を一気に突き込む。

「あああああああ!」

絶叫を迸らせる少女。だが男達に容赦はない。一度は振りほどいた肉塊を再び口腔内に捻じ込まれる。

「ああああああっ・・・っく・・・っ!」
「怠けてんじゃねぇ。こっちも早く続けろよ」
「んっ・・・ふっ・・・はっ・・・」
140133sage :2006/09/08(金) 23:10:30 ID:NO6EHW0o
激痛で意識が朦朧とする。しかしそれも長続きはしない。
尻に肉塊を突き立てている男が、再び秘所に手を這わせ愛撫を始めたからだ。

「痛いばかりじゃ可哀想だろうしな?俺ら優しいよなぁ。
初めてでケツでもキチンとイける様に薬まで準備してやってるんだぜ?本来ならんな事する必要ないってのに」

男が嘯く。異物に裂かれる苦痛に少しだけ馴染んだ所で、腰を前後に揺すり出す。
あまりに鋭い苦痛と快感が感覚を麻痺させつつあるのか、耐え難かった苦痛が遠のいていく。
激痛の前に与えられた快感が、苦痛を食らって大きく膨れ上がる。
体が勝手に力加減を変え、一番気持ち良く感じる具合を探る。
無意識のまま口一杯に広がる肉塊に舌を巻き付け、ぞろりと舐め上げる。
先端から滲み出る粘り気のある液体を嚥下する。

「くっ・・・締め加減を変えだすか。こいつは才能があるかも知れないな」
「あぁ、こっちもだ。良い動かし方しはじめたぜ」

貫かれている二箇所から、快感という名の波が波紋の様に全身に広がり跳ね回る。
自らが望む快感を得られた二人の高司祭の腰が加速していく。
少女の秘所を嬲る手の動きも激しくなっていく。司教が、それを冷徹な目で観察し続ける。

「そろそろ、いくぜぇ!」
「俺もだ。合わせるか?」
「お、んじゃそうすっか」
「お前も一緒にイかせてやるよ」

そうして、一際強く腰を打ち込まれる。一瞬、肉塊が膨れ上がり、先端から欲望の果てが迸る。
同時に、潰さんばかりに強く肉の芽を抓られ、指を秘所の中に捻じ込まれる。
その刺激に、少女の中の全ての感覚が弾けた。視界が白く染まり、意識があらぬ方向へと押し流される。
どくっ・・・どぷっ・・・
熱く、生臭い粘り気のある液体が喉に絡み付き、腸を焼く。
二人の高司祭が最後の一適まで余す事無く少女の中に注ぎ込んでから肉塊を引き抜く。
それをどこか遠い場所での出来事の様に感じながらも何も考えられずに脱力する少女。
腕も脚も力が入らず、腰に巻かれた鎖が食い込む苦痛もどこか遠い。
司教が腰に巻いた鎖を解くと、そのまま倒れ込む。

「これから儀式が完了するまでの間、貴方には我々の奴隷となって頂きます」

息も絶え絶えで、口の端と尻の穴から白濁液を滴らせ呆然としている少女。
その細い首に首輪を巻き付け錠で固定し、鍵を掛けながら司教が言う。

「今まで最後まで耐えた方はいらっしゃいませんが・・・貴方はいつまでもつのでしょうね?」

幸か不幸か、その言葉は半ば意識を失っている少女の耳には届かなかった。

・・・姉が復活し少女が解放されるまで、あと999日。
141名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/08(金) 23:14:48 ID:NO6EHW0o
・・・以降様々な辱めを受ける事になるのだがそれはまた別の話と言う事で。

考えてみると(考えなくても)萌え要素ないんだが・・・いいのかこれは

と・・・とにかく色々すまんかった。以上
142名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/09(土) 01:39:14 ID:wJf2WqQs
いやいや
何に萌えるかは人によるから、↑のが萌えない作品と決め付けるのは早い
少なくとも漏れは萌えたからGJ!
続き期待してるからがんばってくらはい!
143名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/09/09(土) 08:05:54 ID:jnMZNYc.
>>133
甘ったるいパフェ食った後に塩辛いラーメン食べたくなる俺iヌ
甘々で和姦なのもいいけど、鬼畜な陵辱ネタも読みたくなるのよ。
んで読ませてもらって、その文才に嫉妬。
畜生、GJだー!
144名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/10(日) 18:46:36 ID:0lcknouk
GJ
ただまぁ1000日はちと長すぎる気がする
100日あるいは長くて一年じゃないかなぁ
最後の1月ぐらいは姉の意識も戻って一緒に責められると
色々楽しそうだなと思ったり思わなかったり
145133sage :2006/09/10(日) 20:30:03 ID:g/4jt/ro
>>142
>>143
>>144

GJありがとう。とても嬉しい。

千日にした理由は一応あって、一話毎の内部時間をそれなりに経過させたかったから。
いずれ内部でその話に触れる事があるかも?

姉も一緒に、は良いですなぁ。前向きに検討したいと思います。

では、またいずれ投下しに来ますんで、その時はよろしくお願いします。
146名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/18(月) 11:38:40 ID:fk3uORvU
次は産卵とアナルとボテ腹がキーワードなハードなやらしぃのきぼんぬ(`・ω・´)
147アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:47:20 ID:hZcywg8Q
ひっそり投下
148アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:47:37 ID:hZcywg8Q
俺は再びミッドガルドに帰ってきた。
プロンテラの日の入りのいいカフェでタバコを吸いながらくつろいでいる。
もちろん、今更人間の世界にのこのこと帰って来たわけではない。
あの後、レイドリックに連れられ王の間に戻ったオレは命令を受けた。
と言ってもまだ正式な魔族ではないらしく依頼と言ったほうが正しい。
実際まだ人であるわけで扱い的には妥当なところだ。
人間の世界へ戻り、その動向を探り情報を常に渡すというもの。
つまりはスパイ活動だ。

「あ〜!見て見て!テロ始まったよ〜!」

と隣で嬉しそうにはしゃぐプリーストが一人
オレの彼女ことプリーストに変装したサキュバスのアイツだ。
任務についてはコイツに包み隠さず内容を話したが、これがいけなかった。
どうも心配性なのか危険危険と…任務が怖くて暗殺者なんかやってない。
オレ一人では心配ということでミッドガルドにコイツもくっついて来た次第だ。

「なぁ、お前実はこっちに来たかっただけじゃあ?」

「な〜によー、大好きな彼氏を心配しちゃダメなの?」

「そんなことはないが…正直今からやる情報収集はオレ一人のがやりやすいんだが
 お前にも良くないと思うし、後でいくらでも相手するから…な?」

「やーよ!一人なんてぇ〜…アタシが倒れた時もすぐお見舞いに来なかったしさ
 あの時本当に寂しかったんだから……何回オナニーしたと思ってんのよー!」

「だから道分かんなかったんだってよ、"埋め合わせ"もちゃんとしたろ?
 それにオレはこれから仕事に入るからマジで相手しないぞ」

「それはちゃんと心得てるわよ、アタシだってバカじゃないわ
 一応は精気収集の仕事してたからプロ意識は分かるわよー」

「理解のある彼女でオレは嬉しいよ」

「でしょ〜♪もう…いっつも誉め過ぎ!」

などと言いながら両手を頬に当ててイヤイヤしてるが
これからの事を考えてるならそうそうふざけてられんが
楽観的というか…

「そうだ、さっき"プロ意識は分かる"て言ったよな」

「あら?それがどうかしたの??」

「オレはお前が好きだ」

「あん♪イキそうになるでしょ〜!」

「街中で失禁はマジやめろよ…それでだ確かにオレはお前を愛してる」

「アタシも愛してるよ!」

「お前以外の女には興味ないし、抱こうと思うなんて毛頭ない」

「やだぁ…ここでえっちしたいのぉ?もう変態〜♪」

「脱ぐな、待て、止まれ、…だがそれが仕事になると別だ
 オレは仕事を優先させるためなら他の女に声をかけたり抱いたりする」

オレの言った言葉の意味がわからないのかキョトンとした表情で固まってる。

「つまりな……」

「あ!もういらしたんですか、ごめんなさい遅れてしまって…」

「いや…かまわん」

黒髪が印象的なセミロングの女騎士がオレに声をかける。

(誰よ!この小娘!!)

と即座にオレにWISが入る

(つまりこういうことだ、一応紹介しとくがオレの元彼女だ
 コイツをたらし込んでプロンテラ王室からの情報を横流しさせて
 色んな任務に生かしてきた…今回も手伝ってもらおうとな
 言うまでもないが、これは仕事だぞ?だからむやみやたら突っかかる真似は…)

と言い切る前に隣に座っていたコイツが椅子から立ち上がる。

「あら?この方は…?」

と不思議そうにオレに訪ねる女騎士

「どうも初めまして〜元カノさん♪今・カ・ノ・で〜す♪」

と笑顔で行儀良く挨拶をしているが発言の内容と周りから出るオーラが
完璧に喧嘩腰である。

「あ〜ら、これはご丁寧に今カノさん♪うふふふふ♪」

二人の間の空間が捻じ曲がる。
ドス黒いオーラが彼女達を包み始めた。
お互い満面の笑顔ではあるが
片や中指をおっ立てて
片や親指を下に突き刺している。

「お客さぁーん…困るんだよウチはPVPルームじゃないんだよ〜」

とカフェのマスターがとんでもなく困った顔でオレに話しかける。
オレだって勘弁願いたい、とりあえずマスターに迷惑料を払い。
早々に立ち去ることを伝える。

「おい二人とも、そこまでだ…とりあえず場所をかえよう」

「うんっ♪」

とコイツがオレの左腕に両手を絡めてくっつく。

「そういたしましょう♪」

と女騎士もオレの右腕に両手を絡めてくっついた。

「あーら元カノさん、そんな貧相な身体でよくも恥ずかしくないわね♪」

「これはご親切に…今カノさん、これからビジネスのお付き合いなんです
 常識人として手を離して去るのが当たり前かと♪」

いまだ因縁をつけあう女二人。
見ていて飽きるものではないがいい加減仕事に入れない。

(また後でな)

(えっ…えっ!?)

とWISを送るとオレはハエの羽を使い女騎士と共にその場を離れた。
アイツには悪いがこれも仕事だ、後でいくらでも謝ってやるさ。
149アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:48:13 ID:hZcywg8Q
………………………

テレポート先は丁度いい具合に路地裏だった、どうもこういう所に縁があるらしい。
女騎士の手を引くとさらに奥へと進み話しを始める。

「さて、早速だが」

「ええ、早速ね、早速よ…誰なんです?あのプリースト!」

こいつにしては珍しく感情的に突っかかってきた。
これはこれで見物だが今のオレは仕事のことしか興味がない。

「オレの今の彼女だと言ってただろ、そもそもお前の知ったことかさっさと本題に入れ」

何も動じず腕を組んでつまらなそうにオレは話す。
これは必要な仕草だ、この女はどうも普段の冷たさと行為の優しさのギャップが
大好きらしい…いわばアメと鞭だ。

「…わかりました、その代わり後でお相手してくれますか?」

「イエス、ノーの話しは仕事が済んでからだ」

「…教会と騎士団からの情報だと、プロンテラ城地下に大勢のプリースト
 ウィザード、セージなどを集めているということなんです」

プリーストにウィザード、セージ
なんでまた後衛の、魔法使いばかりが…アブラ祭りではなさそうか
人間が集まるとロクな事にはならんからな、これはくさいな。

「比率もちょっと変わってるんです
 プリーストが6割、後は2割2割でセージとウィザードなの」

大掛かりな大魔法陣でも作るのかと思ったが
それにしてはウィザードの数が圧倒的に足らん、どういうことだ?
プロンテラ城の地下だと言っていたな…王族共の酔狂な催しか
いや、ヤツらだってそこまでバカじゃない
ロクでもない事をしでかそうとしてるんだろう、非公開なのがいい証拠だ

「私には何をするつもりなのか検討もつきません」

「ところで信憑性あるのかソレ」

「私が直接聞き出したんですよ、もうちょっと信じてください」

「お前は男を骨抜きにするに関してはオレも認めるところだからな
 まずは嘘ではないか…で、いつからの話しだ」

「もう一月も前になりますね、昨日プロンテラで不自然な地震があったんですけど
 それからになりますこんな妙な話を聞いたのは」

「そうか、少し待ってくれアサシンギルドにWISを飛ばす」

(バフォメット、聞こえるか)

(何か掴んだか?)

(どうも人間達がプロンテラ城地下にプリースト大勢にセージ、ウィザードを集めているそうだ
 昨日プロンテラで不自然な地震があったみたいだがそっちで何かわかるか?)

(ふむ…あまり良くない報告だな)

(それはそうだろうな、どうなんだ?)

(昨日のプロンテラ一体に異常な聖属性の魔力を感知した)

(マグヌスか)

(それもプロンテラを包み込む程大規模のな
 恐らく我々が攻め込んだ時の切り札のつもりなのだろう)

(今日プロンテラで青ジェムやプリースト達をあまり見かけなかったが
 そうかそういうことか、こんな大規模で強力な退魔の魔法を勝手に発動すれば
 人間だってどうなるか分かったもんじゃないというのに)

(そこが魔族と人間の違う所だ、我らは周りの者をかえりみず
 愚かな行動を取るなどというようなことはしない)

(で、どうするんだ)

(それだが、人間側にこちらがプロンテラに一斉に攻め込むと情報を流そうと思う
 そうすればヤツらは喜んでそれを発動させようとするだろう、骨折り損にさせる
 だがその際にそれを破壊、阻止できればそれに越したことはない
 こちらからも援軍を呼ぶ)

(いや全て必要ない、このデカいマグヌスが作られてから一月経っているらしい
 さらに地震の件だが事故か実験か分からんが魔族に対する警戒も強いだろう
 オレはまだ時間的に人間だ、感知されることもないだろう)

(かまわんが、かなりの確立で死ぬぞ)

(それこそかまわんよ…暗殺者は死を恐れない、あらゆる意味でな)

(そうか分かった、状況を報告しつつ人間どもの愚かな策を食い止めろ)

(了解した)

「じゃあな、またWISをくれ」

「えっ!…まって!」

予想通り女騎士はオレを止める。
振り向くと普段表情をにこやかに(ネコかぶりだが)保っているはずの顔が
目を伏せ頬を赤らめている。

「なんだ」

「久しぶりに会ったんだから…少しはかまってください…」

さも自らが消極的だと言わんばかりにもじもじとしている。
いつまで経っても成長しないヤツだ、そうすれば男が相手にしてくれると勘違いして…
そうして結局オレにフラれたと言うのに…男のブツを咥えていないと安定しない売女が
ほら、もう我慢できずにオレの手を掴んだ。

「次はオレのブツをしゃぶるか?」

「えっ…?あ…」

「お前がこの後さらにより詳しい情報を聞き出し
 オレに嘘偽りなく提供すると言うのなら…かまわんが」

「し…しますっ!アナタのために何でもしますから!!だからっ!」

急に涙目になってオレにひざまずいて哀願するが、数秒待つと
もう許可をもらったと勘違いするのか口をパクパクさせてだらしなく涎を垂らしている。
こいつの声が聞こえてきそうだ「欲しい、欲しい」って
しかし久しぶりに会ったと言うこともある、少しオレとの関係を再認識させるか。
腕時計の時間を確認する、まだまだ余裕はある少し教育するか。

「どうするかな…そんなに涎を垂らされてはこちらも放ってはおけないしな?」

と疑問のように問いかけると上下の顔を揺らしてオレに対して誠意を見せる。
オレが少しやる気を見せると息を荒げてきた、もう行為しか頭にないだろう。

「ほら、来いよ」

オレは見下しながら腕を広げて誘った。
一瞬なにが起きたのか目を丸くさせていたが、久しく抱擁されていなかったのを思い出し
女騎士は勢い余ってこちらに倒れ掛かるように抱きついてきた。

「んぐっ!んふーっ!んふっ!んふぅー!」

「おいおい、何してるんだ」

「だって!だって!アナタがこんなに近くに!アナタの匂いが!
 なつかしくて…!あぁ…アナタがいる…!」

感無量とはこのことか、ぎゅっとオレを抱きしめてひたすらにオレの服を嗅いでいる。
程なくしてガクガクと震え始めた多分我慢ができなくなってきたんだろう
埋めていた顔を上げ、こちらを向くと物欲しそうな顔で見上げる。

「キスが欲しいって顔に書いてあるぞ」

「欲しい!欲しいです!お願いします!」

と必死にオレにしがみ付くが…さぁどうしたものだろう
ほっとけば今にも唇に飛びついて来そうだ。

「そうだなぁ…ほらお前出すもの出したくはないか?」

「えっ…」

「ほら出したいだろ?オレに良く見えるように大股開いて、指で広げてさ」

「は、はい!すぐ出します!出しますからぁ!」

ミニスカートなのがどこ吹く風か、いそいそと下着を脱ぎ捨てると
オレに見えるように向かい指で広げて股を開く。
いかにも使い古したと言う感じだが、これはこれでいい。

「ん〜〜っ…んんっ!んぅうう!んあっ!出るっ出ますぅ!見てください!出ます!」

えらく早いなと思ったがちょろちょろと音を立てて聖水を流し始めた。

「はっ…はひっ…ひぃぃぃい…!」

オレに見られているのが余程の快感なのか聖水とは別のものが見てわかる程垂れている。
多分この女騎士はオレなしでは生きていけないだろう。

「結構な量だな、なかなかいい色だし舐めてみろ」

「は…はいぃ…」

もう半ば返事になっていないが理解したらしい、出しっぱなしの自分の股間に手を持って行く
少しでいいものをびちゃびちゃに聖水で濡らし手を舐める。

「どうだ?」

「くさくて…濃くてぇ…やらしいです…」

「それはそうだろな」

オレは近くに寄って座り込むと約束通りキスをする
アイツとは違った聖水の匂いと味だ、思えばアイツのせいでこんな趣味に…
そんな複雑な心境のオレを他所にして女騎士は口の中を舐め回される快感を堪能している。
少し口を離し、ちらと女騎士のソコを覗くと透明な液をところどころに噴射している。
これで好きなだけイッてくれるならこっちも楽なものだ。

「ここまでだ」

完全に口を離すと伝う唾をぬぐって話す。

「ふぇ…?」

まだアッチの世界の最中なのか呆けた顔で返事をしている。
まぁいい放っておこう、こんなところに来るヤツはいないし
これで十分教育も済んだだろう。
オレはタバコを咥えるとハエの羽を使ってその場を後にした。
150アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:48:49 ID:hZcywg8Q
………………………

出た先は元ポータル広場のベンチ前だった。
今回は運がいいらしい。

「さて、どうしたものか」

深く腰をかけて座りながらタバコを吸っていると程なくして
オレの相棒が隣に腰かけてきた。

「よう!!相棒ひっっさしぶりだなぁ!どっかの売女と長い間シケ込んでたかぁ〜!?」

「久しぶりだな相棒、オレは女を連れ込むなんてめんどうな事はしないさ」

「キキキキキ!、そうだろう!そうだろォ!お前どっか冷めてるってか老けてんだよなぁ〜〜!」

いつもどおりの狐みたいな笑い方をして相棒もタバコを咥えた

「おい、火つけてくれよ〜!!」



「火か?」

「火だよ!火ぃ〜!!」

こいつが他に火を欲しがるのは初めてだ。
イヤな予感がする。
オレはベンチから立つと相棒に向かいながら火をつけてやる。

「なぁーんだよ〜!隣座れっての!」

「立ち吸いもいいもんさ」

相棒はタバコを満足そうに吸い上げると大きな息とともに煙を吐き出す。
大声を上げて笑いながら大層上機嫌だ。

「んまぁ〜いい!いやーたまんねぇーな!男ならタバコだぜ!!」

「それはそうだろう、吸ってると結構サマになるしな」

やがて吸い終えるとタバコを足で踏み潰してオレを見る。

「てめぇオレ達を裏切ったな」

「さっさとそう言えば良かったんだよ、火なんか欲しがりやがって」

「聞いてるぞ、人間辞めるんだってなぁ
 まぁそれに関しちゃどうでもいいが、オレ達の情報が流れるのは良くない」

「殺すか?オレを」

下手糞なクローキングを解いたアサシンがオレの後ろを取った。

「さっさと死ね」

相棒はそれだけ言い放ちスッと消えると後は素人とオレだけが残った

「やぁ先輩、もう分かってると思うがアンタは裏切りと言うことで始末する
 めんどうは嫌いなんで動かずに斬られて死んでくれ」

「…………………………」

「なんだ、なんだい黙り込んで…ひょっとして必死なのかい?
 これがアサシンクロスだなんてお笑い草だよ!はっはっは!」

「…………………………」

「オレはこれでも暗殺者として4年のベテランでね
 ちょくちょくデキの悪い同業者の始末も依頼されるんだ」

「…………………………」

「まぁ黙って死んでくれればこっちとしても―――」

ヒュッ…!!

腹から左の肩にかけて斜めに斬り上げる、クリティカルを入れるまでもない。
胴体と下半身が離れたのを確認すると特物のジュルをビュッと振り下ろし血を飛ばす。

「あっ…がはっぁ!!!」

胴体がドサッと地面に転げ落ちると下半身はよろよろと動き、同じように倒れ込んだ。

「お前は本当に暗殺者か?」

「な…何が…起こ…!」

「死ぬか生きるか、殺すか殺されるかの場に言葉がいるか?
 べらべら喋るくらいアコライトでも出来るド素人が
 そんな暇があるのなら口をつぐんで集中しろ、相手を見ろ」

「…死にた…く」

「その上覚悟もないか、よく四年も暗殺者としてやっていけたものだ」

いつかバレるとは思っていたが早いもんだ。
となるとアサシンギルドが本格的に動き出す前に済ますか。
プロンテラ城へ急ぐとしよう。
151アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:49:11 ID:hZcywg8Q
さて、どうしたものか
愛用のジュルを血をぬぐいながら考えを巡らす。
アサシンギルドとも繋がりがあったらしいのか、異常なまでの警戒態勢である。
オレの事は当然知られており、もう数人は始末したがキリがない。
しばらく身を潜めて機会を伺っていると突然WISが入った。

(…私です、聞こえますか?)

誰かと思えば、売女か

(なんだ、何か分かったのか?)

(はい、地下の大規模なマグヌスについてなんですが
 プロンテラ下水道から道が繋がっています)

(で、城からは?)

(言葉では少し説明不足です…
 見た目にも判りづらいので私もいきます)

何のつもりだ、暗殺者の仕事なんてものは一人に決まっている。
それが分からんヤツではないはずだが…
まぁいい場合によっては始末すればいいだけだ。

(いいだろう、場所を教えろ今から向か――)

突然背後からヒュッと音がすると、オレは身体を捻り即座に回避する。
ガキンと金属の鋭い音がする、ちらと見えたがアレはベナムナイフだ。
同業者だ、プロンテラの兵士ばかりで少し油断していた。
続けて投げられるベナムナイフの回避のために近くのドアを蹴破り大きな部屋に入った。
が、これがまずかった…すぐさま鉄格子が下り閉じ込められたからだ。

「まいったな…」

かなり頑丈な作りでまず突破は不可能、部屋も気密性が高く脱出の猶予がない。
など考えていると、カツンカツンと足音が響いた。

「テメェか、まーだ生きてたのかよ」

「アサシンクロスだからな」

「まぁそうか、そうだろうよ」

部屋の中で待ち伏せしていたのは相棒だった。
特物の対人特化ナイフを二つクルクルと指で回してオレを睨む

「なーんで死なねーかなぁ」

「あんなエセアサシンで殺されるわけないだろうが」

「じゃあオレが殺してやるよ」

ほぼ同時にジュルとナイフを構えるとオレと相棒は距離を置いて対峙する。
一切の無言…他の景色はブレて相手しかハッキリと見えていない。
ムリに攻める必要はない距離も十分だ、相手のカウンターを確実に取り
後の先で仕留めるのがいい、攻撃を弾き斬り上げて倒す。

「…死ね」

「!」

「ハァアアッ!」

オレが斬り上げのためにほんの少しだけ腕を下ろした瞬間
相棒がソウルブレイカーを手から放った
クソ!避けきれない!

「うらあぁっ!」

避けきれないと判断したオレはトリプルクリティカルジュルを握り締め
渾身の力でソウルブレイカーを弾く。
しかしその間に相棒が一気に距離を詰めてくる。
オレは手にグッと力を込めると
レッドジェムストーンを媒体に毒の爆風を発生させるために地面に手の平を叩き付けた。
ベナムダストだ、相棒はその衝撃にで壁に向かってふっ飛ばされた。
だがその瞬間相棒が霧のように飛散する。

「なんっ…!?」

オレが驚きを隠せなかったその不意をついてジュルがガキンと言う音を立てて飛ばされる
武器を失ったオレは距離を置こうとしたが相棒にナイフを突きつけられて動きを止められた。

「終わりだな、最後に何か言うことは?」

「今のはハルシネイションワークスか」

「アサシンクロスの裏奥義さ、死ぬ前に見れてよかっただろ?」

手の動きを予測して首に向かってくるナイフを紙一重で回避する。
逃さんとばかりに片方のナイフがオレの肩に深く突き立てられる
オレは相棒の腕を片方の手で掴み、片方は相棒の胸に掌を叩きつける。

「それが最後のあがきか?」

「メテオ…」

「あん…?」

「アサルト!!」

オレが力を込めてさらに掌を押し込むと
相棒の身体から禍々しい色の衝撃波が飛散する。
少し前にモンクの発頸を見ておいて正解だった。
零距離からのメテオアサルトだ、オレにもそれなりのリスクはある行為だが
威力は十二分でオレがジュルを拾い上げる前に相棒は地面に倒れ込んだ。

「お前、あのメテオアサルトくらって良く息してるな」

「へっ…へへっ…アサシンクロス…だからな」

「まぁそうか、お前もそうだろうよ」

と話していると突然格子が上がり、女騎士が入ってきた。
とりあえず部屋から出れるようになったのはありがたいことだ。

「あっ…!肩から血が!大丈夫!?」

「問題ない、それよりさっさと下水道への近道を――」

最後までいいきる瞬間背中に異常に冷たい感覚を覚えて即座に振り向く。
すると地面に倒れている相棒が高笑いを上げ始めた。

「ケヒッ、ケヒヒヒ!!」

「おい逃げろ!!」

「ベナムスプラッシャァアア!!」

城全体が揺れる程の大きな毒の爆風が相棒の身体から発せられる。
アサシンやアサシンクロスが死ぬ際の自分でする後始末、また切り札でもある。
自分の身体を媒体にし、爆散させ強烈な毒を周辺にバラ撒く。
まともに当たればロードナイトやパラディンですら無事ではすまない。
間一髪で部屋から出たオレだが、女騎士のほうが呆然としている。

「じ、自決してまで相打ちを…」

「アサシンクロスだからな、そんなもんさ」

「あんなに怖い暗殺者がいるなんて…」

「お前、今自分の言葉がおかしいと思わなかったか?」

「え…?」

「プロンテラ生まれはこれだから始末に終えない、いいか?
 "暗殺者"は皆こんなものだ、そもそも名前が物語ってるだろう
 プロンテラに何の違和感もなく闊歩し、ヘラヘラ笑って笑顔のヤツらもいるが
 それは勝手にお前らがアサシンが大したこともないと勘違いしてるからだ」

「……………」

「いいか?暗殺者は全員恐ろしい存在だ、その気になればお前の知り合いのアサシンも
 こんな状況になれば迷わずベナムスプラッシャーで自決するだろう、それが暗殺者なんだ」

オレはそう説明しながら白ハーブの軟膏を肩に塗りつける。
だがブラッディマインゴーシュで受けたキズは思いのほか深い
正直ベストの状態で腕を振ることは出来そうにない、なるようになればいいが。
152アサシンクロスだからな4sage :2006/09/18(月) 14:52:17 ID:hZcywg8Q
まず待っててくれた神様のような人がいるならすいませんでした…
スンゲェ忙しくて中々進まなかったっす…
そして終わらせるつもりでしたけど4に全て詰め込むと異常に長くなるし
何よりあんまりに時間が立ってたから投下したかったっす
5で、5で終わらせますんで!いつになるかなぁ
153名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/18(月) 18:37:48 ID:LVm/9h6k
何時になろうが
何も
問題
ない
154名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/18(月) 18:44:36 ID:mhqk/Ajw
エロ
シーン
頼む
155名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/18(月) 19:47:08 ID:OxpDmVX.
お久しぶりでございます。
門日、冤罪などを書かれた某文神様に憧れて、エロ小説を書き始めた私でございます。
「蝶ノ夢」を書かせて頂いた際、その続編が書きたくて、こんなに時間が空いてしまいました。 orz
この板が賑やかしくなりますよう、RO引退した身ではございますが投下させて頂きます。
皆様の白ポ小説の隙間で、化け物のエサとして癌張ってみました。

後でこっそりエロパワーを貰っていきます。(ぉ
156蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:48:13 ID:OxpDmVX.
蝶々喃々とした外の様子が、窓を閉めた部屋ですら察する事が出来る。
明かりは外から差し込む、街灯で十分すぎる程。
窓際に置かれた寝台に横たわり、女は虚ろな眼で虚空を見ていた。
時折、長い黒髪を梳いては指に遊ばせながら。
意に違わず、建物の軋る音が混じり始めた。
階下というのに、その声は油紙に火が付いた様な調子。
粗暴な靴音、男の耳触りな喚き声、それに同調する女達の嬌笑。
やっと、客が来た。

戦いの終わらぬ日々、男は己の力をして敵に立つ。
在る女は剣を取り共に戦い、或いは聖なる力をして背中を守る。
だが、総ての女がそうではない。
戦うことの出来ない、戦う事を拒否した女は独りで生きるのか?
そんなことはない。
女は男無しでは生きられぬし、男は女無しでは生きられぬ。
いつだって女は男の横にいた、そしてこれからも在り続けるだろう。
では、只の女は何をする?
……いや違う、私だけだ、こんなものは。
新しい「水」がなければ、私が濁って腐ってしまう。
そう信じているだけ。

扉を叩く音に、女は思考を止める。
だが顔を向けることもなく、只変わらずに天井を仰ぐ。
女が誰、と問う前に、向こうより扉は開かれた。

「あ、あの」

さっと差し込んだ光の眩しさに、ふとその先を見遣った。
廊下から差し込む灯りを背に、一人立っている。
その輪郭は男にしては小さく、半影からは顔も見えない。

「す、すいません、あのですね」

「眩しい」

「え?」

「眩しい、と言っているの」

「あ、い、いや、ええと」

「眩しい、早く、入りなさい!」

「ご、ごめんなさい!」

女が加減をしつつ声を荒げると、右顧左眄する影はさっと扉を閉めた。
部屋が薄暗がりに戻ると、女はゆっくりと身を起こした。
柔らかな動物を模した襟巻きに、袖のない、暗い中でも分かる深い紅の上衣。
前腕に纏わせた織布を、女は見たことがない。
只、腰に帯びた瀟洒な錫が、魔導に長けた者であると表していた。
なのに、男は子猫の様に怯え、思い惑うばかり。

「どうしたの」

「あ、あの、ええと、俺、シエルといいます。
 ええと、こ、此処って……」

乱雑に跳ねた、短めの髪を右手でいじりながら視線を泳がせる。
そして空いた左手は、上衣の裾から離れない。
肉付きの良い身体、凛々しい面差し。
余り低くない声は、羞恥でなのか震えてしまっている。
女は上体を起こし、絹のスリップの、落ちた肩紐を掛け直した。
157蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:48:56 ID:OxpDmVX.
「分からずに入ったの?」

「ちが、違うんです、俺は来るつもりなんか無かったんです。
 本当です、只、同じギルドの連れが、此処に用があるって。
 そうしたら、何か、あの、俺まで一緒に入らされて……てか、その」

「来る気はなかった?」

「そうです!」

「興味もない?」

「そ!……そ、それは」

女は狼狽しきったシエルの様子に、少しだけ頬が緩んだ。
彼女自身が赤面してしまう程の、可愛らしさ。
微笑みながら、自分の傍の縁を軽く叩いて示す。
決まりの悪い顔をしつつ、彼は導かれるままに歩を進める。

「そんなに怯えないで、取って喰う訳じゃないわ」

油を差し忘れた機械人形の様に寝台に近づくと、座るのを少し躊躇った。
位置を決め兼ねているのだと察し、彼女が再度寝台の縁を叩く。

「私、恐ろしい顔してる?」

「そんなこと、ありま、せん」

消え入りそうな声で返しながら、シエルはゆっくりと腰を下ろした。
彼は俯き、膝に拳を押し付け己の靴先を見つめたまま。
女はわざと声を掛けなかった。
口を閉ざし、耳朶まで真っ赤にしたままのシエル。
まるで褥の中で怯える処女の様。
外の微かな喧騒に交じって聞こえる、規則的な軋みと噎ぶ様な声。
シエルの肩が一瞬、震えた。

ああ、こういうのも、悪くない。

ゆっくりと女は膝で立ち上がりながら、シエルの首に腕を絡ませる。

「はひっ」

「シエル」

振り向いた彼の頬を左手で押さえ、唇を重ねた。
拒否する間もないまま。
軽く唇を吸い、震え出す歯牙を舌先で撫でながら、その奥へ滑り込ませる。
固く目を閉じてしまった、彼の狼狽さを見詰めながら。
女は右手で襟巻きを掻き解くと、それを放った。
上衣の胸元を割り、湿り始めた肌を撫でる。
大きく脈打つ鼓動。
為されるがまま耐える男の頬に、羞恥の色が映えた。
浮き立つ女の頬が緩む。
歯牙を、口蓋を伝い、更に奥へと達すると柔らかな舌を捉えた。
空いた隙間から、吐息に似た喘ぎが漏れる。
やがてシエルから嬲り始めると、徐々に舌先でそれに呼応し始めた。
158蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:49:36 ID:OxpDmVX.
「ん、んっ」

二人の混じり合った唾液が幾筋も零れては、互いの喉を伝う。
腕に纏わり付く布を爪で掻くと、自らそれを外し、床に落とした。
女の指がシエルの右手を誘い、己の乳房へと導く。
絹織りの感触をを楽しむかの様に、軽く指先で揉んだ。
腰に回していた手を、スリップの肩紐に触れる。
すると女はそれを、シエルの舌に歯を立てて窘めた。

「んふ、んっ、くっ」

咎められたシエルは喉の奥へと引っ込めてしまう。
だが、女は怯えた口を無理矢理に抉じ開け、小さく縮んだ舌を捕らえた。
絡め取られたシエルがそれを受容すると、深く抉ろうと舌を粘つかせる。
身を寄せ、折れんばかりに抱き合う。
享楽を逃すまいと、強く。
窮屈そうなシエルの右手が乳房を摩ると、女の舌が震える。

「んあっ、はっ、ふあ」

堪えきれなくなったシエルが息を継いだ瞬間、女は指を差し入れた。
シエルは驚悸した様に目を開いた。
が、何かを察する様に瞼を落とす。
女は顎から涎を垂らしながら、微笑んだ。
赤い舌を見せて。

「舐めて」

頬を寄せて、女が囁いた。
シエルは甘噛みをしながら、淡く照らされた指を啜る。
女が舌を摘むと、ざらつく表面が指をくすぐる。
ぬるぬると生温かい肉が絡み付く。
息遣いと、粘液の音。
口角から垂れたシエルの唾液を舐め取っては、首筋に口付けをした。

「素敵、んっ」

女の乳房、固くなったその先端をシエルが親指で摩った。
更に捻り回すと女の胴が撓り、黒い髪が背中で踊る。
シエルの舌を弄んでいた指を外し、女は彼の肩先に爪を立て身を預ける。
しっとりと汗ばんだ皮膚と、張り付く己の髪が暗がりに浮かび上がる。

「シエル、いいの?」

「な、に」

上ずった声で、返した。

「止めても、いい、のよ?」

「どう、して、お、俺……」

開かれた紅の瞳が、歪み始める。
打ち捨てられる事への恐れ、不安、そして、哀願。
行き場のない想いに急き立てられて、今にも押し潰されてしまいそう。
硬直したシエルの腕の中で、女は目を細めて笑った。

こうでなければ、食べる意味がない。

「人というのはね、みんな毒を持っているの」

女はシエルの錫を抜き、床に投げ捨てる。
埋め込まれた宝石が一瞬煌き、そして転がりながら床の闇に消えた。

「毒はどんどん沸き続け、溜まって、溢れるものなの」

「な、なにを」
159蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:50:13 ID:OxpDmVX.
女は掌で、シエルの腹を服の上から撫でた。
数回円を描き、手を下に落としていく。
足の付け根の皺を引っ掻き、浮き上がった部分に届く。

「私は、それを飲み干す」

革帯の止具を外す金属音が、妙に響くのを女は感じた。
厚い生地で仕立てた下衣に指を滑らせると、シエルが視線を逸らした。
両の指を這わせ、その熱を纏わせる。
シエルは只、天井を見上げながら、湧き出す唾液を苦しそうに嚥下するだけ。
最早、声も出せなくなったのだろうか。
女は下肢の間に座り、ゆっくりと頭を下げた。
綺麗な、紅色の陽物。
それは怯えるかの如く震えながらも、触れた指に伝わる強張り様たるや。
頬に掛かる髪を耳朶に寄せ、舌を突き出した。

「んっ」

頭を咥え、舌を這わせる。
舌の奥に唾液を溜め、一気に飲み込んでいく。
右手で根元を摩り、喉奥へと押し込んだ。

「くっ、ううっ!」

わざとらしい水音を奏でつつ、頬を窄めて吸い付く。
身体を支えるシエルの手が、寝台の敷布を握り締めていた。
そっと口から抜き、筋に沿って舐めながら見上げると、シエルと目が合った。
泣き出しそうな、だが恍惚にも似た不思議な顔。
強請る言葉も知らぬ、馬鹿で可愛い姿。
唇から垂れる涎を舌なめずりする。
女は膝で立ち上がり、腰骨にぶら下がっていたスリップを脱ぎ捨てた。
重力に負け、つう、と腿から冷えた体液が零れた。
乳房から、なだらかな線を描く腹部が、蒼白く浮き上がる。
そして、その下の淡い茂みの、奥。

「触って」

シエルは、躊躇わなかった。
ゆっくり右の人差し指を、付け根にもっていく。
くちゅ、と粘ついた音が響いた。

「ねえ、濡れてる」

「あっ」

裂け目から垂れ下がる唇に、触れているのだと感じた。
やがて指の腹で入り口をなぞり始める。
女はシエルの頭を掻き抱き、髪の間へ顔を埋めた。
匂い、シエルの匂い。

「そう、あ、はうっ……素敵、んんっ」

「すごい、こんな、ぬるぬるで、こんなに、溢れて」

「ね……、入れて、みて」

股を開き、腰を落とす。
指が、飲み込まれるのを待った。
160蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:51:13 ID:OxpDmVX.
「名前、教えてよ」

シエルが、顔を起こしながら言った。
女は少し躊躇い、微笑みながら答えた。

「ファーマ、で、いい、わ」

「分かった」

そう言うと同時に、ファーマの膣へと指を侵入させた。
ファーマの体熱が、一気に全皮膚に拡散されていく。
汗を含んだ彼女の髪が肩を滑り、シエルの肩にへばり付いた。
捕らえ、絡まり、繋がる様に。

「は、あっ、すご、ああっ」

途切れ途切れの思考に浮かべる、弓形に撓り、深い闇に霞む薄月。
だが所詮この身は、欲の汗に爛れながら蠢くいきもの。
業火に焼かれて踊る、神の下僕だったいきもの。
それでもいい。

「シエル、あっあっ、んはっ、らめ」

拒否の声を上げながら乳房を揺らし、瞳を細めて牡に卑しく微笑み、媚態を示す。
呆けた様に口を開けて見上げる、シエルに。
湧き上がる浮揚感。
平衡感覚が薄れていく。
我を忘れて喘ぎながら、快感に愚図りながら陶酔して、只々、「見られている己」を見つめる。
まるで、自身に劣情するが如く。

「すごっいああっ……」

声が、出なくなった。
そして脱力感。
シエルに抱きかかえられている事に、ようやく気付いた。
身体は朱に染まり、汗がとめどなく噴出す。
軽く絶頂を迎えた様だった。

「大丈夫?」

「……うん、シエルが、上手で、驚いた」

肋骨が軋む程の鼓動を抑えようと、微笑みながら息を整える。
いつの間にか、シエルの額にも汗が滲んでいた。
そっとファーマが手で拭う。
微笑むシエルの瞳が、心成しか潤んで見えた。

「綺麗、だ」

「世辞なんか、いらないわ」

「違う、俺、ほんとに」

ファーマはシエルの唇を、人差し指で軽く押した。
ようやく落ち着いてきた身体を持ち上げ、シエルに覆い被さる。
屹立したままの陰茎を支え、腰を落としていく。
陰唇を指で広げ、入口に押し当てた。

「ほんとに?」

「はっ、あ、ほんとに、そう思った」

「誰のものでも咥える女を、綺麗だなんて言ってはいけないわ。
 蔑んで、軽蔑して、汚く抱くのが正しいやり方なのよ?」

裂け目から溢れる体液を擦り付けて、ファーマは囁いた。

「慰めより、何も言わずに抱かれた方が幸せなの。
 温い愛情より、精液を注がれたいだけ、な、の、坊やっ……はああっ」

「ファー、は、あ……っ」
161蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:51:57 ID:OxpDmVX.
血色の泥海へと、同様の色をした肉塊を沈めていく。
腹部を襲う圧迫感にファーマは身震いした。

「ほら、見て、全部、入った」

後ろに手を置き、身を起こして結合部を見せ付ける。
根元まで嵌め込んだ、暗い奥。
微かな光で艶めく、肉の交わり。
シエルは身を震わせ、只押し寄せる快感に耐えるしかなかった。
否、むしろファーマには、快楽の渦に彼自ら投じた様に見えた。
瞳を逸らす事無く、その「冥府」へと繋がった入口を映していたのだから。
耳を澄ませば、虫の音さえ聞こえてくる。
だが、それ以上に情交に及ぶ嬌声が耳に付く。
そして足を踏み入れてしまった、この青年の、獣じみた息遣いが部屋に響く。
喉を鳴らして催促している。
ファーマはゆっくりと、唇を湿らせた。
右手をゆっくり、ゆっくりとシエルのはだけた胸に当てる。
左手も同じく。
魔物の触手を模す様に、長い指を肌に伝わせる。
唾を飲み込む、シエルの喉の動き。
薄く筋肉が張ったその胸に、そっと爪を立てて撫でる。
つう、と汗の雫が、首から胸を、そして腹を通った。
女の乳房と同じ、固くなったその先端。

「や、んっ」

「可愛い」

爪で小さな突起を引っ掻き、また撫でる。
指の腹で捏ねると、歯を噛み締めて身を固くした。
その度に、咥えたままの男根が、穴の中でぴくぴくと痙攣し出す。
納めたそれが抜けぬ様に、頭をシエルの胸に寄せる。
舌を、出して。
小さな肉の芽を、舌先で転がす。
シエルは、溢れ出る奇妙な声を塞いでいた。
だが、ファーマに飲み込まれた「一部分」だけは、別の意志を宿した様に動きを止めない。
逃れるなど造作もない。
なれど、最早彼に逃れる、という思考は皆無だとファーマは思っていた。
自分がしたのだから。
上下するシエルの腹を支えに恥骨を擦り付けると、ぐちゅ、と粘液の汚い音が響いた。

「ファー」

虚ろな眼をしたシエルは、静かにファーマを抱いた。
湿った柔らかな肌が、ぴたりと密着する。
冷えた肌から伝わる鼓動。
互いの体液と汗の交じり合った匂い。
彼女も、腕を首に回す。
濡れた髪を梳きながら、シエルが囁いた。

「俺、ファーが、好きになりそう」

「ふん、何を下らぬ事を、娼婦を好きになるなんて違反よ。
 それに私、お子様趣味は持ち合わせてないわ」

「でも、好きだと、思う」

そう言うと同時に、ファーマの腰を支えながら揺すり始めた。
言葉を発しようと開いた唇を、くっと噛み締める。
悦に溺れ始めた、己の顔をシエルが見ていると思うと、ファーマは耐え切れなかった。
愛されたいから抱かれるのではない。
抱かれるから、愛されているのだ。
快楽だけで生きてゆける、それが、私の意志だ。
なのに首筋に、唇を這わせてくる。
慰める様に。
ファーマは肩に手を掛け、服の間に滑り込ませて腕へとずらした。
それを察したシエルが、毟り取る様に脱ぎ捨てる。
外気に晒された背中から、汗の気化したであろう靄が見えた。
まるで、生まれたばかりの淡い双翼。
162蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:52:51 ID:OxpDmVX.
「んぁ」

首を振り、ファーマは抗った。
眼を固く閉じる。
ふっと身体に感じる浮遊感。
仰向けに寝かされ、上からシエルが覆い被さってきた。
喰らい付かれたのは、己だと此処に於いて悟った。
薄く眼を開ければ、こちらの顔を覗き込むシエルの顔がある。
両腿を持ち上げられ更に深く抉られる。
腹の、下の、女であるその「場所」が、蝕まれていく。

「や、め」

「嫌だ」

腹に爪を食い込ませ意識を保とうとすれば、嬲られる様が良く分かる。
望んだのは、牡という虚像。
男はいつだってそれに従順だったし、ファーマ自身も、それ以上を欲しなかった。
何も望んでいないのに、与えようとする男だ。

「絶対、嫌だ」

直ぐ傍でシエルの声が聞こえた。
はっと眼を開けたと同時に、唇が塞がれる。
抵抗する気力は、彼女には無かった。
己の性器を咥えられていた口を、よくもこの男は吸えたものだ。
朦朧とする意識の中で、ファーマはシエルを嘲笑した。
口が解放されると同時に、再度突き上げられる。
眼を、閉じた。
腰を浮かせ、腿でシエルの脇を挟み込む。
間もなく、男は激しく、女を揺さぶった。

「うあ、あ、んふ、深……ぃ」

狂おしい程の衝撃と快楽。
思考が吹き飛ぶ。
ファーマは必死にしがみつく。

「壊れ、る、やめっ」

「何処が、壊れる?」

濁った汁が止め処なく吐き出されては、寝台を濡らしていく。
知らぬ間に涙が、ファーマの目尻から耳朶へと零れた。
歪んだ視界の先にあるのは、何かに耐え続けるシエル。
顔を歪ませながら、ファーマの膝を折り畳む。
そして圧迫された女たる器官、子宮を一気に深く、深く抉った。

「……っおな、か、破け……ぁ……ん」

「ファー……っく、ああ!」

「いく、いっちゃう、何処か……ぁう、んああっ!あああ!」

まるで全身の毛が逆立っていく高揚感。
意識すら塵へと還してしまう。
細い指などで掻き回された絶頂よりも、濃く、激しく。
正に、甘い死へと誘われていく。
ひどく大きな、鼓動がファーマを襲った。
白く、なる。

「……ぁ……ん……」

心臓の痛み。
朦朧とする意識の中、喘ぐ様に息をした。
身体から、汗がとめどなく噴出してくる。
まるで鉛を飲んだ様に、重い。
シエルの荒い呼吸音を聞き、ファーマは其処で気付いた。
やっと、終わったのだと。
糸が切れた人形が崩れ落ちる様に、シエルがファーマを抱いた。
肩越しに、ファーマはぼんやりと天井を見た。
快楽のみを求めれば、いつかそれ以上を与えたがる。
戦いにおいてのみ女としていられたならば、幸せかも知れぬ。
だが、それは不幸な事に、聖職者たる己には叶わぬ夢。
ならば、この身はどうすればいい?
何と、哀れないきもの。
163蝶ノ夢 Intermezzosage :2006/09/18(月) 19:53:20 ID:OxpDmVX.
「抜いて」

「あっ……」

ごめん、と小声で呟きながら、シエルが身を起こす。
異物が排出される様な違和感。
ファーマは、まだ力の入らぬ身体で起き上がり、ふらふらと脱ぎ捨てたスリップを身に纏う。
足の間から、詰め込まれた白い粘液がぽたり、と音を立てて床に零れた。
濡れぼそった黒髪を梳き、整える間にもぽたりぽたりと垂れる。

「あ、あの、その」

性器を剥き出しにしたまま、背を向け身を整えるファーマに、声を掛けた。
だが、その次の言葉は発せぬまま、見つめた。

「今日は其処で寝るといい、大丈夫、そのうち女が部屋を掃除しに来る」

「ファー」

「窓は開けておいた方がいいわよ」

「待って、ちょっと待って」

「言えば風呂にも入れるし、お金は私が」

「待てよ!」

ファーマは振り向かないまま、手を止めた。
髪から手を離し、そっと下へ持っていく。
スリップの裾に指をかけ、足の間へ滑り込ませる。
指を曲げて、裂け目を抉じ開け、内部まで侵入させた。
掌に流れてくる、精液。
零れ落ちない様に引き抜くと、シエルに見える横側に一気に床に叩き付けた。
跳ね返った汁が、ファーマの足を濡らす。

「黙って、お眠りなさい」

穏やかな、ファーマの声。
只、とても、小さかった。

「もう、此処に来てはいけない」

振り返らぬまま、ファーマはドアへと歩いていく。
背後からシエルの声が聞こえた気がしたが、ファーマには分からなかった。
金属のノブに手を掛ける。
ひとつ呼吸をし、ドアを開ける。
廊下を照らす灯りに、一瞬眼が眩んだ。
閉めようとしたドアの隙間から、シエルが映る。
薄暗い部屋の中、こちらを見つめる、彼の姿。

「ファーマ様、此方に」

扉の横に立っていた女が、無機質に言った。
ファーマは分かった、とだけ言い、歩き出す女の後ろを付いて行く。

「何だか、お疲れのご様子ですね、如何なさいました?」

「嫌な客に、当たった」

「左様で」

女がドアの前に立ち止まり、ノブを回した。

「湯を持ってまいります、お待ち下さいませ」

入るとすぐに閉められた。
部屋の寝台脇にある蝋燭のみの明かり。
別の女が焚いたのか、香の香りがする。
そして微かに、行為の匂いも。
ファーマはそっと、己を掻き抱いた。

「私は、これでいい」

言い聞かせるように、呟いた。
共に生き、共に歩める方が、幸せなのだ。

「……シエル」

その名に何故か胸が、痛んだ。
164名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/18(月) 19:58:32 ID:OxpDmVX.
以上で御座います。
誤字及び脱字はチェックした心算なのですが、もしありましたら生温かい目で笑って下さいませ。
機会がありましたら、またお逢い致しませう。
165アサシンクロスだからな4sage :2006/09/19(火) 21:40:40 ID:FzVj7nm.
>何時になろうが
まじですか!こんなん待っててくれた人がいるなんて感謝
今5を書いてる最中なんでよかったらまた待っててください…

>エロシーン
足りなかったっすか!次回はバッチリ書きますよダンナ!
166名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/21(木) 02:12:09 ID:rBCm.6Tk
>>147
今回はギャグ少なめだったけど、アクションたっぷりで読み応えがあったよ!
次回は、ものごっついエロスを期待してますぜ! GJ!!

>>155
もしや、高飛車WIZ子と従僕商人の話を書いていた御方ですかっ!?(違ってたらすみませぬ)
なんとも幻想的で、切ない物語をありがとうございます。憂いと翳のある美女って最高ー(*´Д`)
こっちもエロパワーをいただきましたご馳走様でしたっ!
167155中の人sage :2006/09/25(月) 03:38:44 ID:9p234yv2
大変申し訳ない、高飛車WIZ子は私じゃありません。(・∀・)
あんなにエロいの書けませんから… (;´Д`)人

憂いと言ってくださいましたか有難うございます。
後半部で破綻寸前だったのですが、まとまってくれたとオモイマス…タブン…
もっと楽しい、馬鹿っぽいのを書けたらいいなぁ。
ではまた…
168扉の先sage :2006/09/29(金) 00:05:30 ID:ExqeCj1s
ふと思いついたネタ。
ワープポータルが街やその周辺限定じゃなかったらという妄想込みで。
169扉の先sage :2006/09/29(金) 00:30:23 ID:ExqeCj1s
今日もGvGが始まった。

俺はプリーストで、自分で言うのもなんだが支援スキルの使い方には自信があった。
DEX型ということもあってか、詠唱速度もダントツで速い。
そして彼女との夜伽でも、器用だと喜ばれたものだ。
過去形なのは色々あってフラれたからだ。後悔している。

そういう訳で、傷心していたのもあってか、俺はGvGを盛んにやっているギルドに入った。
戦いの中に身を置くことで寂しさを紛らわせようと思ったのだが、
殴り合いで肉の温かみを感じることが出来るはずが無い。甘かった。
いくら可愛い女であっても、バッシュやソニックブロウを喰らおうとは思わない。
SMでいったら俺はSだからな。


そんな状態で2週間もすると、俺は思春期の男と化していた。
どうにもモンモンとしている。
かといって、俺よりも弱い女を狩場で襲おうものなら、ギルド追放どころか、
プロンテラ騎士団辺りに連行されて地下牢獄行きだ。プリーストの資格も勿論剥奪だろう。

と、それに気づく程度には俺にも理性が残っていた。
・・・・が、逆に言うと「バレなきゃOK」という野心も芽生えていた。


そんな回想をしている間に、味方は全員攻め込んでいた。
俺も慌てて砦の中へ走る。


砦の中では激しい戦闘が繰り広げられていた。
ストームガストやメテオストームが当たり前の様に飛び交い、そして前衛の騎士達が戦陣を切り開いていた。

感覚から言うと、こちらのほうが優勢。
エンペリウムには既に味方の騎士が数人張り付き、落城も秒読みだった。


     [ サンクチュアリ!! ]

と思ったが、そうは問屋が卸さないか。
女のプリーストがエンペリウムの回復役についていたらしい。
詠唱速度から判断すると、俺と同じDEX型。見た目は結構可愛――――うおい!?
あいつは俺の元彼じゃないか!

俺は愕然とした。
何故ならば、別れた理由は俺の発言が問題だったからだ。

俺 : GvGって面白そうだよなー。 人と人が戦うって格好よくない?
彼 : 野蛮な人嫌い!(パチーン ← ビンタ

何してんだこの尼。
良く見たら高級そうな装備にランクアップしてやがるし……。


「物につられてGvGギルドに入った」と直感した俺は、
メイスとクリップを持って元彼へと特攻した。

     [ マグナムブレイク!! ]

俺が相手に気づかれる前に思い切りマグナムブレイクで殴りつけてやると、
途端に元彼はピヨピヨとスタンし始めた。
DEX型の大弱点であるサベージベベc4枚刺したメイスだこの野郎。

     [ マグナムブレイク!! ]
                     [ マグナムブレイク!! ]
     [ マグナムブレイク!! ]
                     [ マグナムブレイク!! ]
     [ マグナムブレイク!! ]
                     [ マグナムブレイク!! ]

ギルマス : いいぞ!そのサンクプリを抑えておいてくれ!

ギルマスのお許しが出たので粘着。
ボカボカと殴りまくる。スタンメイスで。


……が、流石にそれだけでは暇だった。
オマケに、俺の息子は元彼の姿を見たためか、何か元気になっていた。
元彼と会う → 速攻ベッド というサイクルをしていたせいだろうか。
めっきりパブロフの犬だ。


周囲を見渡してみるが、皆エンペリウムに気を取られているようだった。
まあ俺が専任でサンクプリを潰している状態だからだろうな。


・・・というわけで、ちょーっとスタンしている間に、あのー素晴らしい感触をもう一度〜♪
と思って、右手をスカートのスリットの中に突っ込んだ。
すぐに太腿とガーダーベルトに接触すると、手を素早く動かし、パンツの紐へ。
それをゆっくりと外したい衝動に駆られるが時間が無い。
ぐっと堪えて、パンツの中に手を突っ込――

[ Valkryie Relm 1 ] を [ 俺の塩 ]ギルドが占領しました

まじかよおおおおお!
これからって時に! と、思わず俺は叫びそうになって……
(よく急いでタイプしようとして指を引っ掛けるよね)
変な言葉が口をついた。


俺 : /memo
170扉の先sage :2006/09/29(金) 00:39:33 ID:ExqeCj1s
あのあと結局元彼とは会えなかった。
家に帰った。


一人寂しくて泣けてくるが、しかし一瞬でも触れたあの感触は覚えているぞ。
これをオカズにやるしかないのか・・・・と思っていたが、
ふとあのときの記憶がフラッシュバックした。


・・・・そういえば、俺あそこでポタメモしちまったんだよな。
ヤバイな。たしか砦内はポタメモ禁止エリアだろう?
何故出来たのかわからないが・・・これがお上にバレたら逮捕されるんじゃないか?


と思ったので、確認のためにポータルを出してみることにした。


    [ ワープポータル!! ]

→ゲフェン
 モロク
 元彼の名前


あれ?
何でメモに元彼の名前があるんだ?
そう思い、この時点では半ば興味本位で出してみることにした


ポータルを出す・・・・何の間違いも無く、それは現れた、が。


俺 : な、何じゃアアアアこりゃあああああああああ!!!?
俺 : 亜w背drftgyふじこlp;@:

俺が驚くのも無理は無いだろう。
ポータルの先には・・・・胸と股だけがあったのだ。
勿論男ではない。女のものだ。

・・・・俺はここで閃いた。天啓というやつだ。

あの時、俺は元彼の身体に触りつつメモをした。
その結果、元彼の身体自身をポータルメモとして記憶してしまったのだ。
しかも直にマンマンマンを触っていたため、服などを無視して、直に身体自身に・・・・
オマケに、ポータルの直径の大きさのおかげで、胸までもがポータルと繋がったのだ。


俺は考えた。
こんな美味しい展開(バグともいう)を逃す手はないと。
171扉の先sage :2006/09/29(金) 00:40:50 ID:ExqeCj1s
今日は此処までですが、寸止めで終わらせて後は皆さんの妄想パワーに任せてもらっても
良いのではないかと思い始めてきました。
172名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/29(金) 01:31:29 ID:bYXOI0X6
誤字なんだろうか?
ウホな展開かと思った
173名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/29(金) 01:33:07 ID:iym6AEFg
モトカレと読み間違えるので元彼女に変換の上24時間以内に続きキボンヌ。
174名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/09/30(土) 22:01:40 ID:6UOejgfU
あえて俺ッコな姉御プリも美味しそ(鯖缶
175名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/09/30(土) 23:33:37 ID:Rdea1zoo
ボクっ娘のがおいしs
176名無したん(*´Д`)ハァハァdame :2006/10/01(日) 00:11:41 ID:d3QByNiU
アップされるのを期待しつつdameるw
177名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/10/04(水) 22:44:04 ID:g5El1cyc
活性化期待dame
178名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/11(水) 12:06:49 ID:K9Mc1YHE
電波を受信したので現在執筆中。
が、ちょっとグロい描写が入っているので
耐性が無い人に対してどうしようかと・・・。
レスして自分に活を入れつつ活性化期待sage
179名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/11(水) 20:07:42 ID:N5KNNHYg
どのぐらいグロいかにもよるが頭に注意書きでも書いとけばいいんじゃね
180アサクロマンセ人間 :2006/10/13(金) 03:52:44 ID:060QZKM6
お忙しいアサシンクロスだからな作者様を応援する形で恥筆だけど投下
181アサクロマンセ人間sage :2006/10/13(金) 03:54:16 ID:060QZKM6
「…もう嫌だよ、どうしてこんな事になるの?」

悲痛な女性の鳴き声が辺りを支配していた。

「…もうどうだっていい。死にたいよ」

嗚咽と共に続いたのは諦めと終わりの言葉。
その隣には顔色一つ変えずその女性を見ているのは肩と背中にまで掛かる黒く長い髪をした少女。

「じゃあさ、これ飲みなよ」

少女は自分の道具袋から何かを取り出す。
そこから取り出されたのは赤い色の瓶。

「これ飲んだらさ、楽になれるよ?」

そう言って女性に無垢に微笑む少女。
その赤い色の瓶を見て泣き崩れる女性は震えていた。
少女が持つその存在を知っていたから。

----------------------------------------------------------------------------------

「…これは一体どういうことなんだ?」

重苦しい空気と共に複数の人間が黒髪の少女を囲んでいた。
黒髪の少女に問いかけたのは淡い青色の髪の男。
彼の着る白と栗色の法衣は高位の司祭であることを意味していた。
その彼が手にしていたのは赤い色の瓶。
瓶の中身は残り少なく、一口すれば全て飲み干せる程の量であった。

「…説明して貰えるな?」

高司祭はその瓶を黒髪の少女の前に置き口を開いた。
黒髪の少女の瞳に映る高司祭の顔。
その表情は悪を許さぬ聖職者の顔、そして多くの冒険者を束ねるギルドマスターの顔だった。

「…別に、当たり前のことをしただけだよ?」

少女は目の前の聖職者に反しつまらなそうな顔で答える。
その言葉を聞いた周りを囲むギルドの人間が息を詰まらせ少女を見る。
少女はその視線を気にも留めず目の前の瓶を手にし、残りの言葉を口にした。

「彼女が死にたいって言ったからこの薬をあげたの」
「…ねえ、それってさ本気で言ってるの?」

その言葉を口にしたのは短めだが少女と同じ黒い髪をした狩人の女性。
彼女の肩には力強い翼を持った鷹が止まっていた。
狩人の女性は少女と一番親しい間柄だった。
その親しい仲から口にされたのは息を飲むような冷たい言葉。
狩人の言葉に少女は軽く頷く。

「こういうのってさ、人助けでしょ?」

少女は手に持った瓶を軽く揺さぶり始める。
瓶からはちゃぷちゃぷと水の音。
少女はその水音を楽しみながら薄く笑い狩人にそう答えた。

「…人助けだと?ふざけやがってっ!人の女を殺して、よくそんなこと言えるなっ!」

それを見て今まで口を開かなかった大柄の鎧の聖堂騎士が怒鳴り声をあげる。
その勢いは今にも斬りかかりそうな勢いだった。

「…まあ、これで良かったじゃない?」

少女は怒り狂う聖堂騎士を気にもせず口を開く。
その手に持った瓶からは未だに水音が聞こえていた。

「…なんだと?」

聖堂騎士は未だに続く少女のそんな態度に業を煮やし腰にある剣に手をかける。

「魔道師のあの人に隠れて退魔師の女の人とヨロシクやってたよね?」
「…!?」

放たれた言葉に聖堂騎士は驚きの顔を浮かべていた。
そして手にかけたその剣は自然と手から離れ、残されたその手は小刻みに震え始めていた。

「で、デタラメを言うな!…あの女とは何の関係も無いっ!」

聖堂騎士は振るえ、青ざめながらも少女の言葉を揉み消そうと必死になって叫ぶ。

「…悪いけどさ、見ちゃったのよ」

そう言って少女は口から小さく舌を出すと手に持っていた瓶の先端を舐め始めた。

「…よくヤるよ、騎士団なんかでさ」

そう呟くと手に持った瓶を傾け、残り少ない一口を飲み干す。
こくりと少女の喉の音。
そして最後の一滴まで飲み干そうと瓶の先端をもう一度、舐め始める。

「…ぐっ!黙れぇ!」

聖堂騎士は腰の剣を抜き少女に切りかかる。
少女はそれを容易く防ぐ。
聖堂騎士の剣を防いだのは長く使い込まれ、そして鋭く鍛え磨かれたカタールだった。

「へぇ、献身しか能が無いのに私とヤろうってんだ?」

聖堂騎士の剣を防いだまま少女は鋭い笑みを浮かべ呟く。
そして腕の力で剣を押しのけ、そのまま聖堂騎士の腹部に蹴りを見舞わせた。
無様に尻餅を付く聖堂騎士の喉には冷たく尖ったカタール。
自らの喉に突きつけられるカタールを目の前に死に顔を浮かべる聖堂騎士を見て少女は続きの言葉を放つ。

「でもさ、いいの?私、アサシンクロスだよ?」
182180dame :2006/10/13(金) 03:56:41 ID:060QZKM6
…畜生、ageちまった
183名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/13(金) 11:58:20 ID:60JEm6mQ
>180
続きは!
184180dame :2006/10/17(火) 05:22:51 ID:rq5dtegg
急な法事でかなり時間が空いてしまったけど残りを投下しまつ
185The girl who laughsdame :2006/10/17(火) 05:24:04 ID:rq5dtegg
少女の無垢な表情は既に消えうせ変わりに別の表情を浮かべた少女の顔があった。
死を誘発し、殺しを笑いながら楽しむ狂気の顔。

「けど、仕方ないよね?そっちから仕掛けて来たんだし」

振り上げられるカタール。
少女は聖堂騎士に終焉の言葉を送った。

「…死んじゃえ」

少女が放った終わりの一撃。
狂気に飲まれた冷たい一撃が聖堂騎士を襲う。

「キリエエレイソン!!」

遠くから聞こえる詠唱とスキルの音。
それは対象者に見えない壁を作り一定の攻撃を遮るものだった。

「…!?」

容易く弾かれる少女の必殺。
しかし少女はそれを気にせずに見えない壁を作りだしたものを見つめた。
少女の目に映るのは白と栗色の法衣を着たギルドマスターの高司祭。

「悪いがそこまでにしてくれ」

高司祭は私流行のハートファンデーションを外し少女に言葉を放つ。
少女は弾かれたカタールを普段の戦闘位置に構えて高司祭を見る。
殺しそびれた殺意は先程より過剰にカタールに篭められており、少女の指先はすぐにでもその衝動を出せるようにしていた。
そして高司祭も既にスキルが使えるよう準備し構えている。

「ギルドのマスターとしてこれ以上の私闘は許さない。…事件の張本人である君も例外じゃない」
「ご大層なこと言ってくれるね?…いくらマスターでもさ、邪魔するなら殺すよ?」

重苦しく張り詰めた緊張の中の二人の会話。
周りのギルドメンバーはその会話が非常に長く感じられていた。

「君がお望みならお相手しよう。だが君がこのギルドを少しでもよく思ってるなら手を退いてくれないか?」
「お相手ってヤるんじゃないんだよ?『殺る』の、純な支援職が戦闘職に勝てると思ってる訳?」

少女はくすっと鼻を鳴らして対峙している相手を軽んじる言葉を放つ。

「しょうがないさ、これがギルドマスターのやらなきゃいけないことだ」

対する高司祭は両肩をしゃくり上げ少女の言葉を冗談として流し、笑っていた。

「…務めって奴?」
「それがギルドマスターなのさ、で、どうかな?」

高司祭は優しく笑うと交渉の答えを少女に尋ねる。

「マスターってのも大変だね。そういうのって馬鹿らし過ぎて理解に苦しむけど、いいよ」

少女は軽く頷き薄く笑った。
そして両手のカタールを背中の鞘に収めると膝を縦に曲げその場に座り込む。
高司祭も肩膝を折り少女の正面へと座り込んだ。

「…で?私をどうするつもり?」
「追放ってことになるのかな?…今回のことは彼女の自殺として国に報告するつもりだ」

高司祭の言葉に少女は驚く。
この高司祭なら絶対に自分を犯人として通報すると思ったからだ。

「私を捕まえないんだ?」

少女の言葉に高司祭は頷く。
そして高司祭は一つ深いため息をつき答えた。

「俺は聖職者だ。本当ならこのことを国に報告しなくちゃならない。だが、それは出来ない」

高司祭は胸元に入れたハートファンデーションを取り出しそれを掛け直して続きの言葉を放った。

「君は転生者だ。迂闊に戦えば死人も出かねない。聖職者としてまたギルドを束ねるマスターとしてそれは絶対に避けたい」
「まあ、私もそれはご遠慮したいかも。捕まりたくないからさ、当然抵抗して迷わず相手を殺すね」

少女はそう薄く笑って答えを返した。

「ふ、ふざけるなっ!」

怯え震えた叫び声。
聖堂騎士が少女と高司祭に対し剣を向けている。
声と同じく体も剣も震えているのだが。

「マスター、なぜコイツを捕まえないっ!コイツは俺の女を殺したんだぞ?」

怯えと震えの中の聖堂騎士の言葉。
それは既に威厳ある騎士の言葉では無く恐怖に彩られた言葉だった。

「…アンタさ、聞いてなかったの?マスターは出来ないって言ったの。折角、拾った命なのにむざむざ捨てるつもり?」

少女は座ったまま目を細め薄く笑い、言葉を紡ぐ。
体に残った殺意と共に。

「殺す気、まだ残ってるよ?…体も疼いてる」

そう言って自らの体をなぞる少女。
殺意を性欲で押さえつけているかの様に。

「…やめろ。これ以上、彼女を刺激するな」

高司祭の静止の言葉。
そして少女に体を向け言葉を放つ。

「…悪いが、すぐここから立ち去ってくれ。今の君は誰でも殺しかねない」
「うん、了解」

それは事実上の追放の言葉だった。

「マスター、良い判断してるよ。今さ、誰でもいいから殺したい」

少女は立ち上がり高司祭の言葉に答えを返した。
そしてそのまま溜まり場の出口へと足を運ぶ。
少女の視界に黒い短めの髪の女性が入る。
女性は多少すくみの入った顔をしている。

「…また、会えるよね?」

狩人の女性の言葉。

「…そうだね。用事なら耳打って貰える?狩りでも殺し合いでもさ」

少女は深く微笑み狩人の言葉に答えた。
言葉には冷たく鋭いものも交じっていたが。
そして少女はギルドの溜まり場を跡にした。
186The girl who laughs3dame :2006/10/17(火) 05:25:46 ID:rq5dtegg
溜まり場を出た少女を迎えたのは明るい日差しと賑やかな人の声。
染め場を利用する客を狙ってか建物前に露店を開いている商人。
無意味に座り込んで呆けている冒険者。
買い物帰りにばったり出くわし、話し込んでいる主婦達。
少女がいるのはそんな賑やかさが華であるルーンミッドガルズの首都、プロンテラだった。

「んー、気を静めるために飲みますかね」

少女はそう呟き、心の中の衝動と体の疼きを酒で洗い流そうと行きつけの酒場へと足を運んでいく。

「…?」

酒場の近道である路地裏を歩き、人影の無い所で足が止まる。
路地裏で聞こえる複数の声。

「やっぱ枝はやめらんねぇ」
「次はどこで折ろうか?」
「精錬所で露店やってる所なんてどうよ?」

声の人数は三人。
気配でもう三人はいるだろう。
少女の暗殺者としての直感が残りの人数を弾き出す。

(…テロか、雑魚ってのは群れてこういうことしかやらないんだよね)

少女は一つ軽いため息を付くとその声元へと足を運んだ。
その視界に移ったのは間違いなく六人。
男五人、女一人。

「へへへ、じゃあ行くか?」

下衆な笑い声で立ち上がるローグ。
荷物である枝を持つのは剣士と女シーフ。

「…お、おい」
「…!?」

少女に気付いた騎士の男。
狩人の男も引きつった顔で少女を見る。

「あ、これから枝折り行くんだ?クホグレンの前で」

少女はあっさりと耳にしたこと全てを話し出す。
少女の悪戯に満ちた顔。
すぐにでも衛兵に「通報します」と告げ口するような子供の顔をしている。

「…お嬢ちゃん、聞かれたからにはタダじゃおけないねぇ」

両足を大きく開きその足に左右の腕を置き座っていた鍛冶師の男が口を開く。
この五人の頭領だろう。
男はそんな雰囲気をしていた。

「じゃあさ、何か貰えるのかな?」

少女は薄く笑い、上目遣いに男を見る。
子供が親に物をねだるそんな顔をしていた。

「ふん、舐めた口を…おい」

鍛冶師は鼻を鳴らし首をしゃくり騎士に命を下した。
騎士はニヤリとした顔をし、少女に歩み寄る。

「…ほぅ、可愛い顔してるじゃないか」

騎士は少女に近づき値踏みの目で口を開く。
そして少女の体を触ろうと手を伸ばした。

「……」

鈍い一撃が騎士を襲う。
少女は無言で騎士の股間に蹴りを入れた。
騎士は一言も声を発さず両手で股間を押さえその場に膝をついた。
少女は足元で蠢く騎士にもう一撃見舞いいれる。
騎士はあっけなく吹き飛び未だに股間を両手で押さえていた。

「私を見てヤりたくなったのは解るけどさ、私にも相手を選ばせてよ」

少女は両手を腰に手を当て騎士に口を開いた。
小柄な少女に大柄な男が葬られる。
その光景に鍛冶師以外の四人は驚きの顔をしていた。

「…でも、奇遇だね」

少女は両手を背中の腰に帯びたカタールを手に口を開く。

「私もさ、今凄く『殺り』たいのっ!」

両手のカタールを手にした少女が間の抜けた口を開いている四人の元に走り出す。
片足を大きく踏み込み、右手が剣士の首筋を切り開く。
赤い鮮血のシャワー。
少女は殺意の祝福を浴び左手のカタールを女シーフの胸部を貫いた。

「凄いよ?…体が、疼いてる」

貫いたカタールを引き抜き少女が薄く笑い歓喜の顔を浮かべ呟いた。

「…殺りたいだって?はっ、お痛が過ぎるぜ!」

少女のギリギリの視界に鍛冶師が映る。
歓喜に満ち浸っていた少女は反応鈍くなっており動作が一つ遅れていた。
鍛冶師は空虚のハンマーを振り上げる。

「ハンマーフォール!!」

地面に鈍い音が響き渡る。
少女はその一撃を瀬戸際で後退し回避した。
回避はしたものの、かわすのが瀬戸際だったためか少女は多少ふらつき足が踊る。
そのふらつきの中、両手剣の重い一撃が少女を襲った。
少女は紙一重で両手のカタールでそれを防ぐ。
少女の目の前には金色の輝き。
股間を蹴られ蠢いていた騎士が落ち着きを取り戻し少女へと斬りかかっていた。
とはいえ落ち着いたのは股間の痛みなのだが。

「このクソガキ!ぶち殺してやるっ!!」

少女の怒りに満ちた騎士の顔。
少女はとっさの一撃を態勢を崩し防いだ為か思うように打ち返せずにいた。

「…ハイディング!!」

暗殺者特有のである隠れ蓑技。
力比べで耐え切れぬために少女はその場から姿を消した。
騎士は目の前の力場を失い地面へと倒れこんだ。
その地面から生え出る無数の牙。
騎士の体には無数に牙が生え渡っていた。
金色の光は消えうせ、騎士はそして絶命する。
少女は姿を隠したまま鍛冶師に近づいていく。

「ディテクティング!!」

その光景を見ていた狩人が鍛冶師に向かい鷹を飛ばした。
鍛冶師の目の前に少女の姿が現れる。
姿を晒された少女はそれを気にせずカタールで鍛冶師の心臓を貫いた。
妖しく微笑んだ少女は心臓に突き刺さるカタールを回転させその傷口から空気をいれ鍛冶師を絶命させた。
狩人の弓が少女に照準を定める。
それを確認した少女は急ぎカタールを鍛冶師の胸から引き抜き狩人に向かい全速で走り出す。
狩人から放たれる数本の矢。
少女はそれを両手のカタールで弾き狩人に近づいていく。
その前進の中にある妙な違和感が少女の脳裏をよぎった。
その違和感は少女のギリギリの視界に映り、そこには鋭く短い短剣。
息を殺していたローグの絶妙な一撃が少女の右下腹部を貫いた。
苦痛に浮かぶ少女は少女の顔。
少女は右手でローグに肘撃ちを加え迎撃の一撃を見舞った。
少女の肘撃ちの一撃に後退するローグ。

「ソウルブレイカー!!」

少女の渾身の一撃。
魂を食らい尽くす一撃は直撃となりローグはそのまま落命した。

「ブリッツビート!!」

狩人の相棒ともいえる鷹が少女の右下腹部を狙い近づいていく。
少女は鷹の一撃をカタールで弾き落し視界を狩人に定めた。

「…!?」

放たれた鷹は囮で狩人は弓に本命の一撃である矢を放とうとしていた。
少女によぎる死の予感。
狩人の必殺の一撃は少女の左胸部へと狙いを定めており少女の目には狩人のその光景が映し出される。
187The girl who laughs4dame :2006/10/17(火) 05:26:59 ID:rq5dtegg
何かの切り裂かれる音と倒れこむ音。
狩人は少女に必殺の一撃を定めたままその場に崩れ落ちた。
少女の視界に映るのは狩人の代わりに一人の男。
男は動物の毛皮を紫色に染めたような服を着込んでいた。
男はチェイサーと呼ばれる転生者の一人だった。

「間一髪だったな?」

男が口を開く。
少女は見覚えのある顔に軽いため息を一つ付き安堵の顔を浮かべた。

「余計なことしないでよ」

そして悪態の一言。
男に不機嫌な顔と悪態を付いたあと、両手のカタールを背中にある鞘にしまい込み少女はその場に座り込んだ。
そして道具袋の白ポーションを右下腹部の傷口に塗りつける。

「ははっ!必死になって戦ってた癖に良く言うぜ」

男は大きく笑い少女の前に座り込んだ。
そして胸元から煙草を取り出しそれに火を付ける。
煙草から薄い煙が立ち上り、男は鼻から同じ煙を吐き出した。

「誰が必死なってたって言うのよ。それに人前で煙草吸うな」

少女の続く不機嫌な顔。
男はその顔を見て満足げに笑い口を開く。

「お前、薬飲んだろ?」

少女の瞳孔は大きく開いており、そして少女の赤い目をさらに強調させていた。
男の言葉に少女は頷く。

「…あんな猛毒飲むより、俺の白い奴飲めって」

男は手に持った煙草の灰を落として、そう言葉を放った。

「…あんな苦いの絶対にヤダ」

少女の続く不機嫌な顔。
その不機嫌な顔で言葉を続かせた。

「…っつうか、いつからいたのさ?」

少女は疑問の言葉を男に投げかける。
少女がそれを聞くのは当然なことで今までこの男は一度たりと姿を見せてはいなかったからだ。

「うむ、お前が染め場の溜まり場から出てくるの見てそこからチェイス使ってずっとつけてた」

男は頷き少女の疑問を返す。

「…最初からいたのか。でもなんでチェイスウォーキングで私を追ってたのさ?」

少女は手に頭を当てて深いため息を付き、そして男に追求の疑問を続けた。
男は両手を握ったり開いたりしながら追求の疑問を返す。

「そりゃ、後ろからお前の胸、揉む為に決まってるだろ」
「…このドスケベは」

遠くから聞こえる何かの足音。

「おっと、もう噂を聞きつけてプロ騎士団が来やがったか」

男が立ち上がり煙草の火を片足で消しながら足音の正体を口にした。

「…はぁ?噂って何さ」

少女は立ち上がった男を見上げて質問する。

「うむ、俺がタレ込んだんだ。それより蝶、持ってんのか?」

男に一瞬の殺意を覚え少女は答えを返す。

「そんなの無い」
「そうか。じゃあ、ほれ」

男は少女に予備の蝶の羽を放り投げ、そのままもう一つの蝶の羽を握り締めた。
男が姿がその場から消え失せる。
蝶の羽を受け取った少女はその日、何度目かのため息をついて立ち上がり同じく蝶の羽を握り締めた。
188The girl who laughs5dame :2006/10/17(火) 05:28:17 ID:rq5dtegg
二人は蝶の羽の移動先を記録していたモロクに到着し、そしていつもの宿泊先の宿へと入った。

「ねえ、先にシャワー使うからねー?」

少女は宿泊の宿に入るとすぐに浴室に足を運んだ。
先程の戦闘で大量に浴びた返り血を洗い流すためだ。
返り血のついた衣服を脱ぎさり、浴室のシャワーの蛇口を捻る。
シャワーから冷たく優しい水が降り注ぎ、少女の体にこびり付いた赤い血が流されていく。

「おい、ヤク中。お前なんで蝶持って無かったんだ?」

部屋から男の声。
少女はシャワーを浴びたまま男の質問を返した。

「狩りが終わって溜まり場に戻ってたの。カプラには収集品も預けてない」
「ふーん、で、行き先は西兄貴か」

男の言葉に少女は驚く。
男が自分が行っていた狩場を言い当てたからだ。

「何で狩場が解るのよ?」
「お前の袋に西兄貴の狩場の収集品が入ってるからな。うわ、微妙だな。廃オクc出してやがる」

男は少女の道具袋を開き中身を物色していた。

「人の袋、勝手に見るなっ!」

濡れた黒髪をバスタオルで拭きながら浴室からバスローブ姿の少女が現れる。
男は道具袋を部屋の隅に放り投げ煙草に火を付けた。
男の吐く煙は部屋の中に充満し少女は眉をひそめる。

「…人前で煙草吸うな。シャワー浴びたばかりなのに」

少女は周囲の煙を追い払うためパタパタと両手を振るった。

「うるせ、俺がいつ吸おうなんざ勝手だろうが。それより何で薬飲んだんだ?やっぱヤク中か?」
「誰がヤク中だ、人を殺しちゃったのよ」

少女は男の悪態の言葉を返し部屋のベットに腰を下ろした。
少女の言葉に男は眉をひそめる。
そして少女は男に溜まり場のことを話し始めた。

「ギルドメンバーの魔道師の人が死にたがってたの。その人の相方が退魔師の女とヨロシクやっててさ」

ベットに腰を下ろした少女は両足をぶらつかせ、続きの言葉を放つ。

「んで、その二人が騎士団でヤってたからそのことを話したら魔道師の人、泣き出したのよ」
「それでお前の毒薬渡したらその女はくたばってそれが問題になった、と」

言葉の途中で男が結論の言葉。
そして少女はこくりと頷いた。

「うちのマスターも可笑しいよねぇ、本人が自殺志願したからさ、それで薬上げただけだってのにそれが許せないなんて」

少女は薄く笑い、そしてくすくすと声を殺して笑い続けた。
男は無言で煙草を灰皿に押し付けて少女を見る。

「…聖職者ってスゴイよね『生きること』とか『死ぬこと』の意味が解るんだからさ」

そして体の力を抜きベットに仰向けに寝そべると残りの言葉を呟いた。

「私にはそれが全然理解できない。一度死んで転生してもね」

少女から吐き出される深いため息。

「まあ、暗殺者は死んで当たり前だから生きることなんて考えなくても良いんだけど」

言葉長く紡ぎ終えまた少女はくすくすと笑い始めた。
そんな少女を見て男はベットに寝そべる少女の横に腰を下ろした。

「だったら教えてやるよ」
「…バカ、アンタに解るわけないじゃない」

隣に座る男の言葉に反応し、少女はむくりと起き上がる。
男は少女を見て無言で彼女の唇を奪った。

「…ん、ふぅ、…ちょっとヤるんなんて言ってない」

離れる唇。
急な口付けに少女は男に悪態の言葉を漏らした。
しかしその言葉とは裏腹に少女はその余韻に浸るように自らの舌で唇を舐め回していたのだが。

「うるせ。黙ってろ」

悪態を付かれた男は少女を押し倒す。
その衝撃で少女の着ているバスローブははだけ落ちる。
そこに少女の産まれたままの姿の体が現れた。

「相変わらずちっせぇ胸だな」

男の手が少女の胸に触れられる。
そして丹念に少女の胸を揉みしだいていくとやがて少女の胸の先端は硬くなっていた。

「…ふ、ぅん、その小さいのをスキル使ってまで揉もうとしたクセに…ふぁぁっ!」
「黙れって言ってんだ」

男は硬くなった少女の胸の先端を摘み少女の言葉を遮る。
男が与える快楽は少女の体を暖かく柔らかくしていった。

「もう濡らしてやがる」

男の手が少女の秘部を捉え、男の指は肉芽を刺激し始めた。
その刺激は段々と大きくなりその度に少女の体は過剰に反応していった。

「…ひぃぅあぅん、ぬ、濡らしてあげたのよ」

快楽の波に飲まれそこに佇んでいる中で未だに続く少女の悪態の言葉。

「口の減らねぇ奴だ。今黙らせてやるよ」

男はそんな少女の口を封じるために少女の肉芽め舌で絡めとり吸い上げる。

「ひぁぁっ!ま、待って。ち、ちょっとそれヤバイって…ふぁぁぁぁっ!」

少女から溢れ出る愛液。
男はそれを残さず吸い上げるが少女の秘部は渇きを覚えることなく延々と溢れ続けた。

「んんっ!ひぃんっ!…す、吸うなってっ!…きぃ、気持ち、良すぎるから、だ、ダメだってぇぇっ!」

少女は激しく首を振り激しい快楽に喘ぎ叫ぶ。

「ふぁぁっ!吸うなって、んんっ!言ったのにぃっ!やぁっ!ダメぇぇ、い、イクぅぅぅっ!!」

少女の体が大きくしなりそして体全体を引きつらせ絶頂し朽ち果てた。

「お、イっちまったか、だがお楽しみはこれからだぜ」

少女は体全体で息をしながら男を見る。
少女の目には男の大きく脈打った肉棒が反り立っていた。
男は肉棒の先端で少女の秘部を馴染ませそしてゆっくりと挿し込んでいく。

「…う、んんっ!は、入ったぁ」

少女は秘部の肉壁でそれを感じ取りながら呟いた。

「まだ全部入ってないぞ」

男はそう言って少女の両足を持ち、深く角度を変え腰を動かし始めた。

「んあぁっ!…は、入った、全部入ったのっ!」

淫猥な水音と艶らかな声が室内に鳴り響く。
そしてその中に少女と男の激しい肉のぶつかる音が混じった。

「ああんっ!…す、凄い、んんっ!お、奥まで奥まで当たってるぅぅ!!」

男が少女の肉芽を刺激し、その快楽は少女を一層高まらせる。

「ひぁぁっ!…そこ、触るなぁ、き、気持ち良いからぁっ!」
「俺がそんな我侭聞くと思ってんのか?」

少女を襲う更なる刺激。
少女の秘部全てが男に刺激され絶頂の淵に立たされる。

「…わ、ワガママじゃ、無いからぁぁっ!ほ、ホントに気持ち良いのぉっ!」
「声がでかいんだよ。いい加減黙らせてやる」

男は少女に止めを刺すべく、さらに腰の動きを強めた。

「んぁぁぁっ!!…ご、ゴメンナサイぃ、い、イっちゃいますぅぅっ!」

再び絶頂を向かえ大きくしなる少女の体。
男は少女の昇天の言葉を気にもせず再び激しく腰を動かし始める。
絶頂を迎えた少女にさらに押し寄せる快楽の波。
少女から溢れ出る淫水は男の肉棒で掻き回され泡立ち、水音もさらに強みを増していた。

「ふぁぁっ!な、何で終わらないのぉ、私、イったのにぃっ!ま、まだ動いてるぅぅっ!」
「ぐっ!すげぇ、締まってやがる」

絶頂を迎えた少女の強い締め付け。
その締付けに男は限界に達しようとしていた。

「ああっ!だ、ダメぇぇぇ!またイっちゃうよぉぉっ!」
「くっ!!」

少女の絶頂の締付けに男も限界に達し少女の中に白濁が注ぎ込まれる。
そして少女は全身を痙攣させ三度目の限界を迎えた。
189The girl who laughs6dame :2006/10/17(火) 05:30:08 ID:rq5dtegg
モロクに広がる広大な砂漠から昇る朝日。
それはいつもの変わらない蒸し暑い日常の始まりだった。

二人の眠る部屋に熱気が入り込む。
その蒸し暑い温度にチェイサーの男が目を覚ました。
隣には安らぎ眠るアサシンクロスの少女。

「…起きやがれ、ヤク中」

男は隣で眠る少女の目を強引に開き、目覚めさせる。

「痛いっ!痛いっ!!変な起こ方、させんなっ!」

少女が目覚めての言葉は悪態だった。

「んで、どうだ?」

男が煙草に火を付け煙を吐き出す。
少女は煙を両手団扇でパタパタと追い払いながら答える。

「うん、気持ちよかった」
「馬鹿、そうじゃねぇ。『生きること』の意味だよ」

男は肺に流し込んだ煙を吐き出し口を開いた。

「は?…うーん、全然解んない。つかさ、ヤってただけじゃない」

男の言葉に少女は少し考え込み、そして悪態の言葉。

「やっぱ理解出来ないんだな、このエロバカ娘は」
「誰がエロバカ娘だ。それにアンタさ、ヤるだけで全然教えてくれなかった」

男は煙草をくわえながら『生きること』の解を少女に紡ぎだした。

「簡単なことだ。『楽しむ』ってことだよ『生きること』ってのはよ」
「楽しむ?」

少女は男から煙草を奪い取るそれを口にして男を見る。
吸い込んだ煙草の煙は肺に達し、少女はげほげほと何度か咳をして灰皿に押し付けた。

「勿論ヤることだけじゃないぜ?楽しむってのは狩りも盗みも殺しも俺達が行動すること全て、だ」

男は少女の胸を揉みながら続きの言葉を放つ。

「俺達はご大層な聖職者様じゃ無いんだ。生きることなんざ楽しめればいいんだよ」

「…楽しむ、か。なんだ、楽勝じゃない」

男の脇腹に肘鉄を見舞いながら少女は呟く。
そして脇腹を両手を押さえ蠢く男に少女は笑って答えた。

「今まで損してきたからさ、楽しみまくるよ。死ぬまでね」

こうして後、ルーンミドガルズのどこかで赤い血と共にアサシンクロスの少女の笑い声が聞こえ始める。
これまでの遅れを取り戻すかの様に。


「え、良く笑うって?そりゃ、アサシンクロスだからね」
190180dame :2006/10/17(火) 05:33:46 ID:rq5dtegg
凄くお待たせした上に長い文章量。
それでも呼んでいただければ幸いです。
そして全てのアサシンクロスに永遠の輝きを願って
それでは
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/17(火) 09:22:39 ID:v2T2ddRg
>>190
面白かったです、また次回作が出来たら読ませてくださいね
192名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/17(火) 12:40:13 ID:fDAu.6aw
俺はチェイサーの兄貴の続編が読みたいと思ったぜ
美味しすぎるw
193どっかの486dame :2006/10/17(火) 15:45:18 ID:Wd2vyPLM
お久しぶりです。毎度おなじみどっかの486です。

ウゲエエェェェェ…… _| ̄|○ ≪砂糖

ってわけで、檄甘路線で砂糖吐きまくりながら書いた小説投下させてもらいますね。
どーにもこのネタが頭ぐるぐる回ってしかたないんで……。
壁|x・)っ[PCアサクロ×カトリタソ]
壁|ミ サッ  [PCアサクロ×カトリタソ]
194どっかの486dame :2006/10/17(火) 15:46:31 ID:Wd2vyPLM
ここは生体工学研究所の地下3階。
あまりに強力な敵が出現するため、ある程度の実力があるもの以外は立ち入りを禁じられた場所だ。
 俺はしがないアサシンクロス。やっとここに入れる実力がつき、ここを狩り場にしていた。
「グリムトゥース!!」
 いつもの容量で、スナイパー(確か拾った研究資料によれば、セシル=ディモンという名前らしい)を倒す。
 周囲に気を配りながら、クローキングで先へすすむ。ハイウィザード(こいつはカトリーヌ=ケイロンという名らしい)のサイトを避け、歩いていく。
「死にたくなかったら動かないで!!!」
「なっ!?」
 突然の大声に驚き振り返ると、そこには徒党を組んだオーラな集団。
ここにでるなかで最も強力な奴ら。先頭を突っ走ってくる声の主はおそらく、ハイウィザードだろう。
(こいつらまともにしゃべれたのかよ!!)
 喋った事に対して、度肝をぬかれ一瞬動きが硬直する。その直後。

ぶわっっ

 いきなりストームガストが唱えられる。しかも俺を中心にして。

だがああああぁぁぁぁん!!!

 息をつく暇もなく、ロードオブヴァーミリオンがあたりを叩きのめす。
 問題は、SGとLOVの中心点に居たハズの俺が全くの無傷だと言うこと。むろん、こいつら相手にクローキングは通じない。
 なのに何故? 考えるとすれば、このハイウィザードが俺を避けて魔法を繰り出したということだ。現に、俺以外に周りに隠れていたらしい連中が死体になって転がっている。
 取りまきの連中も俺に気がついているハズだが、全く手をだしてこないのだ。
 先頭を歩いていたハイウィザードがこちらに走り寄ってきた。
(殺られる・・・!)
 攻撃してくるかと思い歯を食いしばるが、痛みは全くない。かわりに、真正面からハイウィザードが抱き付いてきた。
「ちょとまて!? なんだってんだよっ」
「んふふ、私覚えてるよ……? アナタが抱いてくれた事……。クローキングのままでいいから、私の後ついてきて。話がしたいの。あ、ちょっと怪我してるね、ソリンちゃんお願い」
 ハイウィザードがハイプリ(マーガレッタ=ソリンという名だったとおもう)に声をかける、ハイプリが軽く頷き、俺にむけてヒールを飛ばした。人間のプリーストには絶対に出せない9999の数字。一瞬で俺の怪我は消え去った
 断れば絶対SGやらLOVやらWBやらが飛んでくるのが目に見えたし、ヒールしてくれたぐらいだから殺す気はないだろうとおもった俺は、素直に後ろをついていくことにした。そして、歩きながら驚き真っ白になった頭を振り、数日前の事を思いだした。
195どっかの486dame :2006/10/17(火) 15:47:48 ID:Wd2vyPLM
 確か、ここに来だしてすぐのころ、隅っこの目立たない部屋を歩いてた時だ(もちろんクローキングしていた)その部屋の隅から、すすり泣きが聞こえた。PTからはぐれた奴でもいるのかとおもったが、ここに来るような奴はおおかたそんなか細い神経はしてないだろう。少し気にかかってこっそりと、いつも以上に気配を殺してその後ろをついていくと、いつもはサイトをぶんまわしながら、凶悪なJTぶっぱなしているカトリーヌが、部屋の隅に座って泣いていたのだ。俺は何だかやる気が削がれ、その日は蝶をつかって宿にもどった。
 その日からだ、こいつらを魔物として見なくなったのは。人間としてよくみれば女性陣はみんな綺麗な顔をしているし、まぁその……なんだ。階段のあたりで上を見上げた時にスカートの中が見えたりして、むらむらっと来てしまったのだ。
 それからしばらくたってついに我慢できなくなって、こいつらは魔物だ、襲っても何の問題も無い。そう頭に言い聞かせ、サイトの消えているカトリーヌにゆっくりと忍び寄った。
 ある程度近寄ってからハイドして、グリムを撃ち込む。今日持ってきているのはいつものバリアスじゃない、メタルラcを4枚刺した沈黙付与の物だ。スキルを封じてから、カトリーヌを羽交い締めにし、唇に指を押し込んで沈黙が解けても魔法が使えないようにしながら、近場の物陰へと連れ込んだ。ばたばたと暴れたが、魔法が使えなければさしものこいつも俺にはかなわないようだった。
 カトリーヌは、見れば見るほど美人で、実体が薄くなっていても、触れられるしほのかに暖かい。(俺が一番実体が薄いこいつに触れられたのは、もしかすると俺の身体に毒が染みつき、毒の属性がついてしまっているのかもしれない)背後から羽交い締めにして、しっかり密着していて、興奮しないわけがなかった。背後から締め付けたまま、その胸に手を這わせて揉んでやった。襲っているという罪悪感もあり、そうする必要はなかったかもしれないが、極力優しく……。
「ぁ……」
 小さい声とともに、唇につっこんだ指にかすかに歯が立つ。後ろから、耳の裏に舌を這わせてやれば、びくりとその身体が震える。
(普通の女と変わらないじゃないか……。)
 ここで気付いた、カトリーヌが全く抵抗しなくなっている事に。捕まえた力を少し弱くしてみるが、結果は同じ、俺に大人しく胸を揉まれ、小さい声を上げている。唇につっこみ、舌を押さえていた指をゆっくりと引き抜く。呪文を詠唱しようとすればまたつっこむつもりだったが、そんなそぶりは見せなかった。
 無抵抗になったこいつの胸を、両手で揉みほぐしてやると、びくびくと身体を振るわせて甘い声を上げる
「あ、あぁ……ん……」
 正面にまわり、顔を見つめると、何だか物欲しそうな視線が帰ってくる。ゆっくりと目を閉じてこちらを向いたのを見れば、俺は思わず、その唇を奪っていた。
「んっ……んふ、ぅ……」
 自分から求めようとはしないが、口を軽く開け、舌を入れてくれといわんばかりの様子に、迷わず舌を絡めてやる。そうすると、こいつも舌を絡めて来て、次第に激しく、お互いを貪るような口付けになっていく。もう、こいつが魔物だという意識は完全に薄れていた。
 強く抱きしめて、恋人にするように唇を重ね、身体に愛撫をしつづけた。
 そうして続けるうちに、俺は我慢が出来なくなり、こいつの片足あげさせて、壁に背をつけさせ、自分の物をそこに押し付けた。こいつはといえば、あそこをびしょびしょに濡らして俺の首に手を回し、早くちょうだいといわんばかりの視線をこちらにむける。
「ああ、やるよ、一杯な」
 欲望のままに、中を貫き、下から突き上げてやる。予想外にこいつの中はいい具合で、油断しているとあっという間に達してしまいそうだった。
「あっ、んんっ……あああっ」
 相変わらず言葉らしい言葉は全く喋らず、甘い声をあげるだけだったが、次第にその声が大きくなっているのを感じ、さらに激しく突き上げてやった。
「くっ」
 結局、ギブアップするのは俺の方が先だった(情けない)こいつの中で先に達してしまった。
「あ……」
 なんだか物足りないような視線がこちらにむけられる。もうほとんど意地だった。いかされたままではいられない。こいつを床に寝かせ、そのまま抱いた。
「ひぅんっ……」

 あの時何度イって、何度イかせたかもう覚えてないが……。
「なぁ、なんで覚えてるんだ? いっぱい居るだろ、同じ顔のやつ。前のは確かオーラ出てなかったぜ? まぁ、あの時の奴は殺さずに帰ったけど」
「ン……、全部私の欠片だもの。なんでバラバラになったかわからないけど、一応全部繋がってるから、分かるの。ただ、小さい欠片はみんなまともにしゃべれないみたいだけど……。この部屋、入って。二人で話ししたい」
 下水から2階に入る所のような隠し通路、その先は小さいベッドルームだった。
「みんなには外で待ってもらってるから」
 カトリーヌはその場に座り、ころころと楽しそうに笑った。殺気立っている他の連中が嘘のようだ。
「『人』として扱って貰ったの、ものすごく久しぶりで……、嬉しくて大人しく抱かれちゃった。アナタすごく優しかったし」
 あの、そこらの部屋で聞こえた呪いの言葉は一体何だったのか。そう思わせるようなとても明るい笑顔……。
「不思議そうな顔だね。確かに生きてる奴らは憎いけど……アナタは特別だよ?」
「あ、ああ……。そうか、ありがとう」
「それでねぇ、お願いがあるんだけど……」
 何をお願いされるかと思い、一瞬身を固くする。ここから連れ出せなんて言われても俺には無理だ、断ればどうなるだろう……。そんなことを考えていると。
「ソリンちゃんとセシルちゃんにこの話ししたらね……、二人とも抱かれたいっていうの。だから抱いてあげて欲しいな?」
 言うと、何やら聞いたことの無い呪文を唱え始める。詠唱が終わると同時に、セシルとソリンがここに召喚された。
「もちろん、私の事もかわいがってね?」


 ああ、やばい、俺絞り尽くされてミイラになっちまうかも……。
196どっかの486dame :2006/10/17(火) 15:51:32 ID:Wd2vyPLM
続きは……まだ未定らしいです。
自分設定全開な上、一気に書き上げて投下したので誤字脱字やあやしい所が結構あるかもしれませんがご容赦をorz
(;´Д`)人 どうしてもこのネタ投下したかったんです。
197名無しさん(*´Д`)ハァハァsame :2006/10/17(火) 22:58:12 ID:nfZZQrsk
改行をもっと入れてくれると読みやすいかも。

シチュエーション大好きなのでワクテカしながら待ってます。
198名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/10/17(火) 22:58:59 ID:nfZZQrsk
sageてなかったorz
199名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/18(水) 00:06:27 ID:jjG3iIMQ
GJ!
某生体スレに張り付いている俺様は最早ミイラになってm(ry

先生! 続きが激しく読みたいです……orz
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/18(水) 00:22:24 ID:05ZSsKEM
>196
これはいい設定だ!シチュ萌えもあるとは…
続きが是非読みたいです。
201どっかの486dame :2006/10/18(水) 04:54:26 ID:Q3hnb6tE
Σ(゚Д゚;三;゚д゚)
一杯レスしてくれてる!?
とても嬉しいです。また電波受信したら続き書きますね!
ただ期待されるとプレッシャーが _| ̄|○ノ゛あうあう
期待裏切らないようにガンバリマスorz
202生体スレより毒電波受信 1sage :2006/10/20(金) 00:32:58 ID:Y7WTpUoY
生体スレ9の532より電波受信。
ついでに530のネタも絡めてみました。
えちぃはぬるめですが、ご笑覧くださいませ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私はリヒタルゼンのカプラ近く、救済魔法による転移の実体化ポイントに潜んでいた。
さすがに夜中だけあって、幸い他に人影は無い。
『OK、今なら誰もいない。戻っておいで』
『はい・・・』
通信具を通して聞こえる声は、息も絶え絶えといった風情で、ちょっと萌・・・(ごほん)気の毒な感じだ。
ほどなく、一人のアサシンクロス―後輩のカイ―が実体化した。
素早く駆け寄り、用意しておいたマントで体を包んでやる。
あーあ、服がぼろぼろ。
「姐御・・・」
涙やらなんやらででぐちゃぐちゃになった顔を軽く撫でて、私は奴を抱き上げた。
いわゆるお姫様だっこ、ってやつだ。
「部屋をとってある。とっとと引き上げるよ」
後輩のこんな情けない姿を人目に晒すのはしのびない。
私は、すみやかに宿へ走った。
203生体スレより毒電波受信 2sage :2006/10/20(金) 00:35:28 ID:Y7WTpUoY
クローキングを駆使して部屋にたどり着き、念入りに施錠する。
あえて明かりは点けない。
不自由しない程度には夜目が利くし、カイも明るいとこで見られたくはなかろう。
ぼろぼろの服と特徴的な匂いが、奴のされたことを雄弁に語っていた。
「お湯入れておいた。ちっとぬるくなってるかもだけど、今のあんたにゃその方がよかろうよ」
我ながら甘いと思いつつ、脱衣場のドアを足で開けてそっと下ろしてやった。
「てきとーに薬も用意しといた。遠慮なく使いな」
言い置いて、部屋に戻る。
後ろでしゃくりあげる声がしたが・・・聞こえていないふりをしておいてやろう。
正直、生体3Fに入ることができるほどの力量の持ち主が情けない、とも思うけれど。
暗殺者の癖に、気が弱いとこのあるカイを、私はけっこう気に入っていた。
今回は、相手も悪いしね。「ハワード=アルトアイゼン、か」
その戦闘力よりなにより、性癖で恐れられる(男にとって)生体研究所最凶の敵。
例の出現地点に他の街には無い囲いが作られたのも、奴の被害者を考慮したためだと聞く。
ふと、青臭い匂いが鼻をついた。
カイを運んだ時に、こっちにもくっついたのだろうが・・・ずいぶんねっちりと可愛がられたようだ。
まぁ、無理もない。
カイってばいぢめると可愛い声あげるから嗜虐心をそそられるんだよなぁ、くくく。
窓ガラスに映る自分の顔。我ながら人の悪い笑みだ。
・・・カイはまだ出て来ない。
「慰めてやるか♪」
私は、鍵を確認したうえで武装解除し、風呂に向かった。
204生体スレより毒電波受信 3sage :2006/10/20(金) 00:41:13 ID:Y7WTpUoY
「だーいぶひどくヤられたんだねぇ」
気配を殺して後ろから抱き着いてやると、面白いくらいに体が跳ねた。
背中に残るキスマークやら、腰に残るでっかい手の跡やらが、上気した肌に生々しく浮き上がっている。
そっと股間に手をやって、力無く項垂れるソレを指先でくすぐってやったが、そこはしょんぼりしたままだ。
「姐御・・・なにしに来たんだよ」
声もまた、しょんぼりしちまってる・・・やれやれ。
「匂いがついちまってたんでね・・・ついでに、慰めてやろうかと」
言いながら、体のあちこちを弄るが・・・いつもより反応が鈍い。
こりゃ重症かなぁ。
だが、こいつに床技仕込んだのはこの私。
せっかく自分好みに仕込んだのに、役立たずになられちゃ困る。
「久しぶりにご奉仕してやるよ」
にっこりと笑いかけて―カイが脅えた顔したのは気のせいだ―私は服を脱ぎ捨てた。

椅子に座らせてその前に跪き、自慢の胸でカイの男根を挟み込む。
上目使いで挑発しながら先端をちろちろとなめてやると、ぴくんと頭をもたげて来た。
「ふふっ♪」
胸でやわやわと刺激し、ちゅっちゅっと音を立てて軽く吸う。
「姐御・・・っ」
カイが掠れた声で呻き、ぐっと私の後頭部を押さえる。
私はカイの望むまま喉の奥まで男根を受け入れ、舌と内壁を駆使して存分に快楽を送り込んでやった。
そうしながら、思い出す。
カイは私が拾って鍛えたから、女相手の床技は大したものだけど、男相手はそもそも未経験だったんだっけか。
殺しの技術の覚えがよかったから支障なくこのレベルまできてしまったんだけど、今からでも覚えさせるべきかな・・・。
「姐御っ、俺、もう・・・」
おっとっと、耐久度鍛練ならもっと我慢させるとこだけど・・・。
「ん、いいよ。このまま出しちまっても。それとも、入れたい?」
先程までのしょんぼり具合はどこへやら。がっちがちに勃ちあがった男根を指先で弄びつつ微笑んでやると
「こっちがいい」
と私の体を引っ張り上げて、ぎゅうと抱き締めてきた。
205生体スレより毒電波受信 4sage :2006/10/20(金) 00:47:16 ID:Y7WTpUoY
後ろから入り込んだ指が、私の股間を探る。
私のイイ所を一番よく知っている指。
「んっ、ふふ、いきなりでも、平気、だって」
しゃぶってただけでも濡れていたそこは、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立ててカイの指を飲み込んでいた。
「俺ばっかり、イイのって、悪いよ」
あぁ、もう、どうしてこの子は、こんな台詞を照れた顔で囁いてくれるかねぇ。
可愛いったら、もう。
「ほら、おいで?」
「ん」
ゆっくりとカイが入ってきた。
カイの腰に負担をかけないよう、主導権をとってじっくりと味わう。
カイは私の胸に顔を埋めつつ、やんわりと乳房や尻を揉んでくれる。
激しいのが好きな私だけど、たまにはこういうしっとりした愛撫も悪くない。
たっぷりと口で可愛がってやっていたせいか、もう限界が近そうだ。
「カイ」
名前を呼んで軽く口づけ、私は一気に責め立てた。
「うぁ、あ」
ふふ、ほんとに可愛い声だ。
「あね、ごっ・・・」
ぎゅう、と強く抱き締められると同時に、熱いものが中に注がれるのがわかった。
206生体スレより毒電波受信 5sage :2006/10/20(金) 00:51:57 ID:Y7WTpUoY
「やれやれ、よっぽど疲れてたんだねぇ」
カイはベッドに倒れ込み、そのまま熟睡モードに入ってしまった。
まー、風呂場でだいぶ絞ったせいかもしれないが。
きちんと肩まで毛布をかけてやり、素早く武装を整える。
猛毒瓶、火属性付与の呪符、それから・・・ブラッディロア。
持つものの回避率を大幅に下げるものの、人間相手ならば防御を無視して打撃を与える凶器。
ゆっくり休むよう書き置いて、私は夜明けの街に飛び出した。
目指すはハワードただ一人。
可愛い後輩をいたぶってくれた礼に、こってり尻をいぢめてやろうじゃないか。

―そのハワードは、未だ夢の中でエレメスやら昨夜楽しませてもらった♂アサクロやらの痴態を反芻して、だらしのない笑みを浮かべていた。
彼は知らない。
彼に一目ぼれした純情マッシヴな♀WSが、我が物にせんと迫って来ていることを。
また、剣呑な武器を手に復讐に燃えて尻を狙う♀アサクロがひたひたと侵入してきたことを。
まさに前門の虎・後門の狼。
ハワードの生涯で最も長く、苛酷な一日が始まろうとしていた。

〜おしまい〜
207どっかの486dame :2006/10/20(金) 00:57:43 ID:GiMlwO7c
>>202
リアルタイムでみてしまいました。
おもしろかったですよ(*´∀`)ハァハァ
私の方の続きは数日のうちには何とかなりそうです。
208生体スレより毒電波受信sage :2006/10/20(金) 01:01:47 ID:Y7WTpUoY
うぁ、改行ミスったのは多めに見てくださいorz

なお、この後の出来事については
1.♀WSと♀アサクロに弄ばれるハワード
2.実は初めてな♀WSが♀アサクロに指導されつつハワードと嬉し恥ずかし初えっち
3.意気投合した♀アサクロとハワードでカイ君嬲り
などなど、各自妄想力向上スキル使用の上で脳内補完をお楽しみくださいませ。

では、逃走いたします〜。
ノシノシ
209名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/20(金) 19:24:14 ID:tNjHujpc
>>202
エロくて気風のいいアサクロ姐御に惚れやした!!
まったくもうアサクロはエロいなあ(*´∀`)

某UP426の続きを書く燃料にさせてもらいますよ〜
210名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/21(土) 20:56:30 ID:i4J9qNJg
>>196
やっべ、カトリかわいいぜ!
3人まとめてどう料理するのか楽しみにまってるよ〜

>>202
なんだかんだ言って甘い姐御いいなぁ
こんな姐御にイロイロ仕込まれてみてぇw
211名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/22(日) 00:53:01 ID:cpqM4sr6
誰もいないので、そっと投下してみる。
えちぃ小説初めてだからエロシーン物足りないかも知れないけど・・・
そこは勘弁してください。

つ【ハイプリ♂とハイウィズ♀のお話】
212『ひとつの幸いの姿』1sage :2006/10/22(日) 00:55:08 ID:cpqM4sr6
私の名前はヘクセ=ツァオベリン。
両親はなく、魔術師ギルドの前に捨てられていたのを拾われたらしい。
記憶にはないが物心ついた時から魔導書を読みふけり、3歳になった頃には
すでに魔法を唱え、さらにはそれを見事に制御できていたそうだ。
自分の記憶が覚えている範囲では7歳で魔術師学校を首席で卒業して、
魔術師・・・マジシャンから魔法使い・・・ウィザードに昇格、さらに12歳という
当時史上最年少で魔法を極め、14歳で高位の冠を付けハイウィザードになることを許された。
そして17歳になった現在、私はそのハイウィザードの高みすら極めてしまっていた。

『魔の神に愛された娘』『無限魔法製造生物』『魔王の隠し子』・・・etc
言われたふたつ名は数知れず、もちろん冒険者としてはSランクを超えたSSランクに
位置づけされてることもあり、一回依頼を受けるだけで普通の人が10年は遊んで暮らせる額が
転がり込んでくる。もっぱらルーンミッドガッヅ王国そのものが依頼をしてくることがほとんどだけどね。
実質的な力はもちろん、王国直属の魔法使いも指南を求めてくることもあって非公式だけど、
ある程度の権力も持っている。お金も減らすのを苦労するくらい所持している。
そして顔もスタイルも自分で言うのもなんだけど人並み以上に整っている。
そして魔法使いとして当然のことながら、頭もキレる。これも人並み以上。
ある人はこの世界中のすべての才能が私の中にあると言った。
私もそれは否定できない事実だと思う。誇張じゃなくそう考えるしかできないくらいなのだ。

『こんな地位も名誉もお金も美貌も何もかも持っている私は・・・幸せですか?』

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「ヘクセ様。明日の出立の準備が整いました」
物思いに耽っていると後ろから声が掛けられる。
その声は耳にタコが出来るくらい聞いているので振り返らずともわかる。
うちで雇っている侍女の来栖。アマツ出身らしいけど、大陸出身と言ってもいい名前の響きが気に入っている。
「ありがとう。そこに置いておいて、後でチェックするから」
「かしこまりました。ご夕食は下に既に準備させておりますのでお早めに・・・」
「わかったわ。すぐいく」
彼女の後を追うように階段を降りていく。食堂に入ると一人の高位司祭・・・ハイプリーストが
先に席に座って目の前の料理に舌鼓を打っていた。
「これうめぇなヘクセ。これ・・・んぐむぐ・・・この肉汁が・・・ごきゅごきゅ・・・ブドウ酒も・・・んぐごきゅ・・・」
主人が席に着く前に食事を・・・さらには意地汚く貪るように食べているなど無礼を通り越して・・・
「常識知らず、いや獣なみ、それとも理性的に考える脳の部位がきっと過去に損傷を・・・」
「・・・おーい・・・考えが声に出てる声に出てる・・・」
「だってわざと出してるし・・・ていうかジェノス・・・貴方仮にも聖職者でしょうが、肉やお酒ばかり食べてないで
きちんと野菜も食べてバランスを取らないと・・・!!」
「ヘクセ様。怒る場所が違います。そこは主人より先に食事をするということを怒らねばなりません」
落ち着いた口調で来栖が言う。
ジェノスは私の背後に隠れるように逃げ込み、
「いいの俺とヘクセの仲なんだから・・・なぁ・・・ヘク・・・ぶぎゃ・・・!!」
どざくさに紛れて背後から胸を揉もうとしたので肘うちを入れると、ジェノスは床に倒れこんだ。
鳩尾に見事に入ったらしく、お腹を押さえてびくびく、と痙攣している。
「ちょ・・・おま・・魔法使いがエルボ・・・あ・・・白か・・・ぐふぁっ!!」
「懲りずに何を覗いてるの貴方は!!」
顔を真っ赤にして重力任せの肘うちで追い討ちをかける。
二度のツッコミをくらい、ぐったりとしているジェノスを尻目に私はゆっくりと立ち上がると席についた。
「ヘクセ様。よろしいのですか?」
来栖が倒れているジェノスを見てからこちらに視線を向けてくる。
「ん・・・そのうち復活するでしょ・・・っていうかこれくらいで気絶する鍛え方してないだろうし」
私とパーティーを組んでいる人間だ。これくらいで本当に気絶してたら明日の依頼が困る。
「くそう・・・『やりすぎっちゃった私が膝枕で解放してあげちゃうわ・・・うっふん♪』大作戦は失敗か・・・」
「何よ・・・その作戦名は・・・ていうか私が『うっふん♪』なんて言うわけないでしょう」
「今言ったじゃな・・・いえ何でもありません」
笑顔でナイフを弄っているとジェノスは素直に席についた。ちょっと残念。
「ヘクセ様、ジェノス様。漫才はそのへんにして明日の仕事の打ち合わせをしましょう」
「そうね。そろそろ真面目にしないと朝になっちゃうわ」
「昨日のヘクセは朝まで寝かせてくれなかっ・・・がはっ!!」
鶏肉の上に被せてあった銀色の蓋を投げつける。すこーん、と小気味いい音がして額に衝撃を受けたジェノスが
椅子ごと床にひっくり返った。
「やば・・・またやっちゃった」
「いてて・・・金属はまずいだろ・・・金属は・・・」
「ごめんね。つい・・・」
額を抑えて椅子に座り直すジェノスに平謝りをする。
来栖はそんな私達に書類の束を渡すと話を切り出し始めた。
213『ひとつの幸いの姿』2sage :2006/10/22(日) 00:56:11 ID:cpqM4sr6
「依頼主はルーンミッドガッヅ王国の調査部からです。依頼内容は新しく発見されたダンジョンの先行調査。
報酬は5G。これは諸経費混みになります」
「代わり映えのしない依頼内容ね」
来栖の話を聞きながら書類に目を通す。
『新ダンジョンの先行調査』とは新しくダンジョンが発見された場合、冒険者達に発表する前に内部にいる
魔物の強さや能力、ダンジョンの構造を調査する仕事だ。
情報が皆無の中に飛び込むわけだから当然危険度は高い。
本来は王国直属の調査部の仕事だけど、それでも手に余る場合私の元にやってくるというわけだ。
「ごぎ・・・ぎ・・・ぎが・・・ごぎ・・が・・・」
ジェノスが報酬を聞いて固まっている。
そういえば私と一緒に正式に仕事をするのは始めてだったっけ・・・
無理もない。一般の冒険者ならGの単位すら聞くこと自体ほとんどないのだから・・・
「大丈夫ジェノス。これを聞けば納得するから・・・来栖。私の所に依頼がくるまでの調査部の被害は?」
「これまでに1チーム6人の10チーム。60名が挑みましたが、死亡48名、重症12名、重症のうち意識不明が9名
残り3名は意識はあるものの精神に多大な障害が残っているそうです」
「・・・それってほとんど全滅じゃねえか・・・」
「ほとんどもいらないかもね」
「被害総額は30G、さらに付け加えるなら調査部の人員が一気に減ったこともあり、
調査部の信用が城内で激減していますね」
来栖が最後に付け加えた余談に私は頭を巡らせる。
「つまりは私達に調査をこなしてもらって、それを調査部の一員がこなしたことにする。
たった2人で仕事をこなせる人材がいることを調査部にいることを城内に示して、
信用をある程度取り戻すって寸法かな?」
「そんな城内の裏事情を知っている来栖さんがどうとか、そこからそこまでのことをとっさに推測するとか
そんなことよりも成功することを前提で話してるお前が一番すごいと思った・・・
ていうか俺もその2人の中に含まれているんだな・・・」
「当然でしょ?」
「それは『どっち』の意味で当然なんだ・・・」
「どっちでしょう♪ ・・・まあ話を戻すと報酬と見合って危険度も特別に高いってワケよ」
「99%生きて帰れない場所みたいだしなぁ・・・ダメ元って感じか」
「ご安心ください。ヘクサ様の依頼成功率は100%です」
ぐったりとうめくジェノスに来栖が言う。他人に言われるとちょっと照れてしまう。
私は悩んでいる目の前のハイプリーストに笑顔を向けた。
「ねえ・・・一緒にいってくれるよね?」
「うーん・・・流石に命は大事だからなぁ・・・」
「私の飲みかけのジュースあげるから・・・」
「是非一緒に行こうか!! というか行かせてくれ!!」
椅子から激しく立ち上がると力強く叫ぶジェノス。
「ジェノス様の命は間接キスと同列なのですね・・・」
来栖は目を平たくすると小さくため息をついた。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

『これだけの能力を神様から与えられていてそれで自分は幸せなのだろうか?』
自分にできないことはほとんどない。
腕力はないけど、それを補ってあまりある魔法の才能がある。
他にも多くの才能を与えられている。
天は私に二物を与えないどころか、十物・・・百物を与えてくれた。
だけどそれが自分と他人を引き裂く壁になるのには時間はかからなかった。
羨望や畏怖の目で見られることはあっても同じ目線で、同じ立場で私と一緒に歩める人はいない。
たくさん『友達』はいる。けれども『仲間』はいない。

いつの頃だろうか、それを考え始めたのは・・・
一緒に並んで誰かと歩きたい。
たった・・・たった一人でもいい。共に歩める『仲間』が欲しい。
ささやかな、本当にささやかな私の『夢』
他の誰もが手に入れることができて、自分には難しすぎる『夢』

・・・この世界には多くの人がいる。けれども私はずっと孤独だった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
214『ひとつの幸いの姿』3sage :2006/10/22(日) 00:57:32 ID:cpqM4sr6
「・・・また、昔のこと考えていたのか?」
「あ、ジェノス。まだ帰ってなかったんだ・・・」
私はベッドから起き上がり、部屋に入ってきたハイプリーストに視線を向けた。
「帰ってもいいんだが、明日仕事いくんだろ? どうせ一緒にいくなら泊まらせてもらおうとおもってな」
「ああ、別にいいわよ。部屋は何処でも好きな所を使って」
「じゃあ・・・ここで♪」
にこやかに隣に座ってくるジェノスに私はため息をはいた。
頭をかきながら言う。
「別にいいけど・・・明日早いからそんなにできないわよ。寝坊して遅れたら大変だし・・・」
「ヘクサ・・・まだ俺そういうことしたいとか言ってないんだが・・・色々間のセリフとか飛んでないか?」
「言わなくてもどうせするでしょ? 私と同じ部屋にふたりっきりの時ジェノスが我慢できるわけないし、
私が貴方から求められたら断れるわけないじゃない」
「まあ・・・するんだがな・・・!! わかってるじゃないか!!」
胸を張って言うジェノスに私はぷっ、と吹き出してしまった。
「どうした? 何か俺の顔についてたか?」
「いや・・・なんか初めて会った時とはお互い変わったな〜って思って」
「ああ・・・そうだな」
「あの時、もし貴方と会えていなかったら私はここにはいなかったかもね・・・」
三ヶ月前に彼と初めて会ったときのことを思い出しながら言う。
「懺悔室に超有名なハイウィズ様が入ってきたあげく・・・最初の一声が『もう生きていたくない』だったっけ?」
「そうそう、あの時はハイウィザードの高みを極めた直後で、やることもなかったから色々ノイローゼになってたのよね」
ジェノスも思い出しているのだろう。考え込むようにしながら、かつてのことを話し始めた。
「そしてお前の話を聞き終えた俺は懺悔室から飛び出して・・・」
「平手で私の顔を思いっきりはたいてくれた。とっても痛かった・・・」
「いや・・・あの時はそうするのがベストだって思って・・・その・・・悪ぃ・・・」
目を逸らし苦しそうに謝罪をするジェノス。私はその頭を優しく撫でる。
「いいわよ別に。私にそういうことしてくれる人いなかったから、嬉しかったし・・・でもあの後いきなり襲われたのは参ったわ」
懺悔室から飛び出したジェノスはあの時、私に平手打ちをした。
そして突然のことに呆けている私の唇を奪ったあげく押し倒したのだ。
「無理やりファーストキスを奪われて純潔を散らされて、魔法で何とかしようとするたび平手打ちをしてきて、
涙と鼻血と涎とで顔をぐしゃぐしゃにされて・・・破瓜の血と愛液と精液で汚されて・・・
あの時、初めて他人を殺したいって思った・・・」
「最悪の出会いだよな・・・」
「本当・・・他人が今の私達の関係聞いたら絶対驚くわよね。でも・・・」
そっと、ジェノスに口付けをする。舌でノックすると彼は少し口を開き私の舌を受け入れた。
舌がからみ、お互いの唾液が混ざり合う。
私はこれからすることを想像し、心臓がトクトクトクと早鐘のように鳴り響くのを感じながら、
彼の唾液の味を楽しむ。彼も同じ気持ちだったら嬉しいんだけど・・・
「ん・・・ぷぁ・・・」
「ん・・・ふぅ・・・」
頭が酸欠でぼーっとしてきた頃どちらかともなく、口を離した。
「でも過去がどうあれ、今の私は貴方を愛しているから・・・」
率直に今の気持ちを言葉にする。
「俺もだ・・・」
ジェノスは私の顔をじっと見つめると一言、そう答えた。
その顔には普段のおちゃらけたエロハイプリーストの面影はなかった。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

病院で目覚めた私はしばらく記憶を失っていたらしい。
数日間の記憶喪失の後、ぽつぽつと思い出した頃、私は記憶と同時に殺意を
思い出してしまっていた。
どうしようもない孤独に耐えられず、教会に救いを求め、そして救いではなく恐怖を・・・
いや殺意というものを与えられた。
・・・そんな記憶を・・・
『殺したい・・・殺したい・・・殺したい・・・殺したい・・・殺したい・・・殺したい・・・』
『憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・憎い・・・』
脳裏を流れる2つの感情。それに押され私は病院を飛び出し、再び教会へ入っていく。
杖を握り締め、教会中を歩き探し続ける。
怯えた司祭がこちらを見ているが、私はそれに構う余裕なんてなかった。
そして探索の果てに一人の司祭から手に入れた情報は、一人のハイプリーストが、
教会を数日前に去ったということだけだった。
その人物の顔や職業を聞くとそれは私が探している男に違いなく、去った日はちょうど私が
襲われたその日だった。
私は探し続けた。プロンテラ、ゲフェン、フェイヨン等の街だけではなく、グラストヘイム、迷いの森等の魔物達の巣窟までも・・・
『絶対に見つけ出して報いを受けさせる・・・』
それだけを心に秘めて・・・

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
215『ひとつの幸いの姿』4sage :2006/10/22(日) 00:58:35 ID:cpqM4sr6
「ん・・・」
ベッドの上に仰向けに寝かされ首筋にキスをされる。
ジェノスの上着と自分のマントが椅子の背に掛けられているのを見ながら、
私はその行為に身体を預けていた。
時にやさしく触れるだけ、時に激しく吸い付くように、ジェノスは首筋から肩へ少しづつ移動しながら、
私の身体を攻めてくる。
「ふぅ・・・ん・・・」
肩から二の腕、そして肘・・・手のひら、それが終われば反対側へ・・・
すごく気持ちいいわけじゃないけど、じわじわと私の心を蕩かす行為。
いつもならこのまま彼にずっとまかせるけど、今日はそうもいかない。
「・・・ジェノス・・・時間ないからじっくりするのは今度にしよ・・・?」
「ぷは・・・この後にはヘソ、背中、太もも、足の裏までじっくりいく予定が・・・」
残念そうに言いながらもその手は私の太ももを撫でてくる。
背中にぞわぞわとした変な・・・それでも嫌じゃない妙な感覚を感じる。
そのまま私の下半身に顔をうずめようとするジェノスに私は言う。
「時間節約のために一緒にやりましょう」
私の意図を汲み取ったのかジェノスはズボンを降ろし、下半身から自分のモノを取り出し始める。
私も彼がしやすいように服を脱ぎ始め・・・
「待てヘクサ!! お前はそのままでいい!!」
「でも服着ているとやりづらいでしょ?」
「いいから!! 頼む・・・是非・・そのままで・・・」
何故か土下座までしてくる始末。下半身裸で女性に土下座をする男というのもどうかと思うけど、
さすがにそこまで言われて断るわけにもいかず、私はいいよ、と頷いた。
ジェノスは嬉しそうにベッドに戻ってくる。私は一度ベッドから降りると仰向けに寝た彼をまたぎ、
四つんばいになった姿勢になる。
「うーん・・・いい眺めだ」
「こっちはエグい眺めね」
ひでぇ、とお尻のほうで呟くジェノスを無視して私はそのエグい物体を手に取る。
僅かばかり汗ばんでいるそれは少し匂うが、ほどよく感情が高ぶっているため、
そんなには気にならなかった。そっと口に含み舌を這わせていく。
塩の味が舌に絡みつき、喉の奥から鼻に汗の匂いが立ち上ってくる。
不快なはずのそれは何故か私の身体をじんわりと、火照らせていった。
「いつ見てもお前のここはキレイだな・・・」
ジェノスは言うと私の太ももを掴み、下着の上から秘所に何かを這わせてくる。
ほんのり湿って暖かい感じがするためおそらく舌だろう。
リズミカルにしかし不規則にそれが動くたび、私の手から足から・・・
それこそ身体中から力が抜けていく感覚に襲われていく。
私はその感覚を払うため、一心不乱に彼のモノを責め続けた。
心臓が小さく早鐘のように鳴り始め、腰に血が集中しているかのようにお腹の下が熱くなっていく。
酸素が足りないと肺が悲鳴をあげ、自然と息が荒くなる。
「く・・鼻息がくすぐってぇ・・てか飛ばしすぎだお前・・・」
ぼーっとしてきたした頭に彼の声が入ってきて私は一回彼のモノから口を離す。
唾液と我慢汁が絡み合った液体が唇と彼のモノとの間で透明な糸を引いた。
「ごめん・・・つい・・・」
「だが許さん!!」
ジェノスは言うが早いか私の下着を引き裂いた。
そのまま私の秘所に再び・・・今度は直接舌を這わせ始める。
「ん・・くふぅ・・・はぁ・・・ん・・・」
一度行為を止められ落ち着き始めていた身体がまた疼きだす。
身体から力が抜け、息が荒くなり、心臓が壊れんばかりに、鳴り続ける。
じわじわと、腰の奥から広がっていく感覚。
目の前の私の唾液でべとべとになった彼のモノの匂い。
「はぁ・・・ジェノス・・・んぁ・・・そこ・・・いい・・・」
全てが私の脳を狂わせ蕩かせていく。
「ほら口がお留守だぞ〜」
意地悪っぽくいうジェノスに今の私が反論できるわけもなく、再び彼のモノを口に含む。
もう不快な感覚はまったくない。この汗の匂いも味も、何もかもが愛しく感じる。
身体が・・・いや本能が求めているのだ。
理性はもうすでに本能に負けている。
私は激しく、優しく、手も時折使いながら彼を責め続けた。
そうしていると秘所を舐め続ける彼の吐息が少しづつ荒くなっていく。
その秘所にかかる吐息も私を高める媚薬になって、身体を溶かしていく。
身体が私の命令を無視するかのように勝手に動き始めるのがわかる。
「愛液が出まくりだな・・・お前のここ、ひくひくしてるぞ」
自分でもわかっているが、他人に言われるとそれはすごく恥ずかしい。
「ぷぁ・・言わない・・ふぁ・・・ぁ」
ジェノスにいきなり指を入れられ声をあげてしまう。
私のそこは求めていたかのように彼の指に絡み付いていく。
「中もこんなに絡み付いてきて・・・淫乱だなお前・・・」
「違・・ふぅぅぅぅ・・・!!」
反論しようとしたとたん、ジェノスは淫核に咥えついてきた。
器用に舌でその皮を剥くと一気に強く舐め上げる。
背中に電気が走ったような感覚に襲われ、私の抗議は止められてしまう。
指で秘所を、舌で淫核を攻め続けられ、身体が頭が気持ちいいと悲鳴をあげる。
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・ジェノ・・・はぁ・・ス・・ぅぅ・・・」
身体は呼吸をすることを優先させ、声が出せない。
搾り出すように彼の名前を呼ぶことだけが精一杯だ。
ジェノスは秘所から指を引き抜き、口を淫核から離すと身体の上でぐったり、としている私を
そっとどかし起き上がった。
「そろそろ・・・いいか?」
顔を覗き込み言ってくる彼の言葉に私は頷いた。頷くしかできない。
身体中がそれを求めている。否定する理由がまったくない。
ジェノスは耳に軽くキスをした後、自分のモノを私の秘所に当てた。
「はぁ・・ん・・」
彼のモノの粘膜に擦られ甘い声を漏らしてしまう。
「・・・入れるぞ・・・」
ゆっくりと入ってくるそれに私の膣の中は熱く抱きしめるように絡み付いていく。
ジェノスの腰が動き、彼のモノが私の身体の中を動くたびに、じわじわと高まっていた感覚が、
腰から・・・太ももから・・・背中から・・・手、足、首・・・身体中に染み出していく。
「はぁ・・ぁ・・・ジェノ・・んぁ・・ス・・ジェノ・・ぁん・・はぁ・・」
身体が止まらない。止めたくない。この感覚がもっと欲しい。
それだけが頭の中を支配する。
口の端からは自然と涎がこぼれ、腰が勝手に動いてしまう。
「はぁ・・・ぁ・・はぁ・・何か・・・くる・・・んぁ・・きちゃう・・・はぁ・・・きてる・・・!!」
気持ちいい・・・その感覚が頭の中を満たしていく。
私の身体は限界を超えかけ、悲鳴をあげていた。
「くぅ・・・急に締め付けが・・・」
ジェノスは苦しそうにうめくとラストスパートとばかりに一気に腰の速度をあげた。
膣の内部を激しく擦りあげ、そのたびに私の頭が白く染められていく。
「・・・そ・・・そろ・・・俺もや・・・い・・・出・・・」
彼が何かを言っているが上手く聞き取れない。
私は身体中を襲う感覚から逃れるために必死に彼を抱きしめた。
「・・・て・・足を・・絡ま・・るな・・・出・・・くぁ・・・!!」
膣の奥に熱いものが爆ぜる。それが引き金となり私の身体は限界を超えた。
身体は完全に力が抜け、腰の奥だけが燃えるように熱い。
すーっ、と静かに抜けていく感覚の余韻を味わいながら、私の意識は闇に落ちていった。
216『ひとつの幸いの姿』5sage :2006/10/22(日) 00:59:40 ID:cpqM4sr6
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

私は必死に自分を襲ったハイプリーストを探した。
彼に会いたい。会ってこの殺意を思いっきりぶつけたい。
報いを受けさせ、地獄をみせてやりたい。
その意志を胸に世界中を飛び回り探し続けた。
探し続けて一ヶ月と少したったくらいだろうか、私はようやく彼を見つけ出した。

「よう! 意外と早かったな!」
ミョルニールの森の中の廃屋でようやく見つけ出した男は友人と会ったかのように気さくに話しかけてきた。
その態度に私の殺意はピークに達する。
「・・・殺す・・・絶対に・・・殺してやる・・・!!」
魔力が制御しきれていない。大気が悲鳴をあげ、無制御の魔力が木々を揺らした。
「流石に言われるだけのことはあるな・・・」
男は挑発するかのように、くいっ、と手を動かした。
「こいよ・・・だがお前には俺は殺せない・・・」
「舐めるんじゃないわよ!!」
手に魔力を集中させ放つ。私にかかれば詠唱なんて必要ない。
詠唱はそもそも魔力を制御し、望む形に具象化するための合図にしか過ぎない。
物心ついた時から魔法を使い、制御していた私に取ってそれは呼吸と同じようなものだった。
荒れ狂う紫電が男に向かう。
ユピテルサンダーと呼ばれるそれは大気を焦がし、地面を抉り、周囲の樹をすら巻き込みながら
目の前にいるハイプリーストに向かっていく。
避ける様子もなく男は吹き飛ばされ、背後の樹に叩きつけられる。
おそらく内臓もなにもかも焼け焦げているだろう。
「・・・もっと・・・地獄を見せてあげるべきだったわ・・・」
ほんの少しの後悔を胸に私はその場から立ち去ろうとした。その時・・・
「待てよ・・・俺はまだ死んでないぜ・・・」
背後から男の声が聞こえてきた。
私はびくん、と背中を振るわせた。
「なんで・・」
振り向き見ると男は懐から紙巻タバコを取り出し火をつけている。
ぷはぁ、と煙を吐き出すとこちらに笑顔を向けてきた。
「どうした? 俺を殺したいんじゃないのか?」
「あ・・・あ・・・ぁぁぁぁっ・・・!!」
私は混乱した。自分の魔力は普通の人間のレベルをはるかに超えてしまっている。
受ければ即死、運がよくても普通に立って歩いてくるなんてことはできない。
できないはずなのに男は悠然とこちらに向かってくる。
「もう一度いうぜ・・・お前に俺は殺せない・・・」
ユピテルサンダー、コールドボルト、ファイヤーボルト、ファイヤーボール・・・
立て続けに魔法を叩き込む。木々は魔法の余波で燃えさかり、大地は抉られ高熱で溶けていく。
それでも男は衝撃で仰け反ることはあっても確実にこちらへ向かってきていた。
「何なの・・・貴方は・・・貴方は一体何なのよぉぉぉっ!!」
湧き上がる恐怖、初めて自分の力が通じないという経験から私の喉は絶叫を吐き出していた。
「自分だけが世界に一人きりだ? 引きこもりのインテリが甘えてんじゃねえよ」
タバコを口に咥え、ゆっくりと男は歩く。
「世界をくまなく回ったか? 本当に自分の力が誰にも通じないと確認したのか?」
一歩、一歩、確実に地面を踏みしめて。
「お前はそれをせずに勝手に思い込んで、誰も信じず、暴走してるだけの小娘だ」
男が目の前に立った時、私の魔力は尽きていた。
「その程度のお前に俺は殺せない・・・」
頭をぽん、と叩かれ私はその場にへたりこんでしまう。
恐怖しているのだろうか・・・涙があふれてきて止まらない。
「俺がお前にしたことは許されないことだ。お前には俺を殺す権利がある。
だからいつでも殺しにこい。だが俺は死なない。俺を殺すまでお前も死ねない」
男の指が私の涙を拭う。ぼやけた視界に男の笑顔が飛び込んできた。
その胸元の裏生地には天使の羽を生やしたピンク色のモンスターが見える。
「ま・・・俺はお前に殺されることがなくても逃げるけどな。この世界中を・・・」
その言葉を最後に男は背を向ける。ゆっくりと今度は私から離れていく。
彼の考えていること。彼のした行為。それによって彼自身が受けた弊害。そしてその意味。
事実、推測の両方が頭の中で混ざり合い、私の中にひとつの感情を芽生えさせていく。
それは自然と私の口から彼を引き止める言葉を紡ぎだしていた。

一緒に並んで誰かと歩きたい・・・
たった・・・たった一人でもいい。共に歩める『仲間』が欲しい。

「待って・・・待ってよ・・・!!」

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ゆっくりと私は目を開いた。どうやら気絶してしまっていたらしい。
「起きたか、可愛い寝顔だったぞ」
「馬鹿・・・」
笑みを浮かべ言うハイプリーストの男に私も笑みで答える。
部屋の端に立てかけてある柱時計を見るとそんなには時間は経っていないらしいから、
そんなに長い時間気を失っていたわけではないようだ。
「ねえ・・・ジェノス・・・」
「ん? どうした?」
「私は・・・」

こんな地位も名誉もお金も美貌も何もかも持っている私は・・・幸せですか?

ずっと・・・自問してきた。

これだけの能力を神様から与えられていてそれで自分は幸せなのだろうか?

ずっと悩んでいた。

・・・どうしようもない孤独に耐えられず、教会に救いを求め、そして救いではなく恐怖を・・・
いや殺意というものを与えられた・・・

それはきっと自分に与えられた能力に見合った試練だったのだろうと思う。

一緒に並んで誰かと歩きたい。
たった・・・たった一人でもいい。共に歩める『仲間』が欲しい。

けれどもそれは私の『夢』を叶えてくれた。

「・・・私は・・・幸せです」

私はそのまま幸せな気持ちを胸にジェノスとゆっくりと眠りについた。
次の日完全に寝坊した私達が来栖に叩き起こされるまで・・・
217211sage :2006/10/22(日) 01:04:50 ID:cpqM4sr6
妄想全開SS投下完了!
色々脳内設定が入ってますがそこはお許しを・・・
それでは・・・こっそり投下したので逃げます・・・!!
218名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/22(日) 20:50:51 ID:afAkBP5s
G
O
O
D

J
O
B
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/24(火) 01:34:31 ID:cC1dhtME
>>217
GJ
だが、天使ぽりんCより金ゴキのほうがよかったなんじゃないかな、という野暮なツッコミ
そこまで高威力な設定の魔法を天使ぽで防げるとは思えない…
220名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/10/24(火) 03:26:12 ID:pvM4YsaI
>>219
ま、高MDEF装備だったって事で脳内補正しとけばいいんじゃね?
221名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/10/24(火) 03:47:40 ID:Lp1lKUFc
あげんな
222</divsage</div :2006/10/24(火) 19:55:49 ID:FEbic0GI
まあまて
金ゴキだとJTで吹っ飛べないぞ
それどころか倒れもしないぽ
223名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/24(火) 20:45:27 ID:cC7UNIq.
まぁまて
相手が金ぴかなゴキブリっていうのは俺は好かん!
かなり個人的な意見だが。
224211sage :2006/10/24(火) 23:02:18 ID:uaFztQdA
おお!! 何かレスいっぱい!!
こんな拙い文章に感想ありがとうございます。

天使ポリンcの件
>>222さんの仰るとおり金ゴキcだと吹っ飛ばないなと思ったので天使ぽりんcの方を使用しました。
後はイメージ的にあの場面で盾持っているというのが、あまり想像できなかったのも
金ゴキ盾を避けた理由にありますね。
ただ天使の場合多少は食らうだろうとイメージもあるのでそこは失敗だったかも・・・
次回書くことがあれば気をつけます。

では続編or新作の電波が届いた頃にまたきます!!
225名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/28(土) 21:59:23 ID:2/SutyoM
まぁ、まて・・・
天使ポリン+金ゴキがデフォなんだろ。
きにしちゃいけねえよ!
>>211










226名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/30(月) 11:25:25 ID:Km2bQBx.
実はウエディングドレス装備だったんだよ!(AA略
227名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/10/30(月) 17:39:49 ID:ThMijgWE
な、なんだってえぇぇ!(AA略
228名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/11/10(金) 00:02:19 ID:LiglG.0M
つ、つまりだ!
彼等の愛へに対する障害は滅亡する!! (ワキワキ
229名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/11/10(金) 00:02:57 ID:LiglG.0M
ウオワアアアア すまん!!
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/19(日) 12:40:00 ID:ZR0zwrfk
「ちゃおー」
 溜まり場での恒例の挨拶をするわたし。
「……」
 返事が無い。 きっと狩りで疲れているんだろう。
 そっと隣に座る。 それだけで幸せだと思った。


 彼のお姉さんとわたしは同じギルドで、彼自身は最近この世界に降り立ったという。
 お姉さんにこの世界のことを教えてもらっていた彼は、あっという間にノービスから剣士になり、
あっという間にわたしと公平が組めるレベルになっていた。
 わたしが支援プリと言うこともあり、何度か一緒に狩りに行った。
 ペコにまたがり、颯爽と走る彼。
 いつしかわたしは彼のことが好きになった。

 じっーと彼の寝顔を見る。 長い睫毛。 銀色の髪。
 彼はこの木陰が好きならしく、いつもここに居た。
 きょろきょろ。 あたりを見回す。
 狩りのとき以外はアイアンケインをはずしている。
 ペコも騎士ギルドに返して、樹に寄りかかっている。

 誰も見てないよね? 確認すると、彼が起きないようにそっとキスをした。
 そっと唇を離す。
 何度、彼が昼寝している時を狙ってキスしただろう。
 告白する勇気は無い癖に。

「あ、ユン。ちゃお」
 目覚めたらしい彼がわたしに挨拶する。
「だいぶ疲れてたみたいだね、シルク君」
「うん…あーよく寝た」
 伸びをすると、彼はこっちを見た。
「どうしたの? ユン?」
「ん?」
「なんか顔が赤いなあって」
「…頬紅つけてるからだよ。 ほら」
 頬紅を落とす。 …彼に指摘されるぐらい赤かったのかなぁ?
「ほんとだ」
「でしょ?」
 彼への思いを悟られないように、注意しなくちゃ。
 気づかれて気まずい関係になるより、ただ隣に居られる関係で居たい。
「のど渇いたでしょ? はい」
 そう言うとかばんからリンゴジュースを差し出し、彼に手渡した。
「ありがと。 …またユンの握力でぎゅーっと握りつぶしてきたの?」
 くすっと、彼が笑う。
「失礼なっ、STR1のわたしがそんな事できるわけないでしょうっ」
「いや、いつも持ち歩いてるから。 ポリン飼ってる訳でもないのに」
「ん〜、なんとなく、かな。 実際ジュース美味しいし」
 こうやって、なんとなく隣に居られる関係で良い。
 そう願っていた。


 ある日。
「ユンちゃん」
「はい?」
 同じ溜まり場のブラックスミスさんに話しかけられた。
「製造支援お願いしたいんだけどいいかしら?」
「いいですよー」
 彼女のパーティーに入り、ブレッシングとグロリアをかける。
 カンカンカン…。
「よしっ、成功っ」
「おめでとうー」
 なんとなくアンジェラスをかけた。
「あはは、なんかめでたい感じだよね」
「うん…何作ったんですか?」
「強いアイスランス。 シルク君に頼まれたの。
 『貴女の作った武器が欲しいんです』って」
 ちくり。 胸が痛んだ。
「そうなんですか?」
「うん、まあお姉さんが監獄に行って、鋼鉄とか貰ってる関係上、親しくなったし、
属性武器って買うと高いしねぇ」
「そうですね」
 …名前が刻み込まれた武器。 いいな。
 わたしもプリーストじゃなくブラックスミスかアルケミストの道を選べばよかったかな。
 そうすれば、わたしの名前が入った物を彼にプレゼントできるのに。
「あっ、そうだ。 しばらく炭鉱に篭る事にしたから、この武器シルク君に渡しておいてくれる?」
「はい」
 そう言うと、ずっしりとしたそれを受け取った。
「また材料持ち込んでくれればいくらでも作るよって言っておいてね。 じゃ」


 数日後。
 また彼はお気に入りの樹の下で寝ていた。
 キスをしようとして、なんとなく、やめた。
 その代わり、落ち葉を彼の体に降らせた。
「んあ…あ、ユン、ちゃお」
「ちゃお。 …こんなところで居眠りして風邪引いても知らないんだから」
「んー、なんとなくここが落ち着くんだ」
 なんとなく、判る。
 プロンテラ南の臨時広場の近くの一本の樹。
 雑踏の中、ここだけは静かに感じる。
「あっ、そうだ。 これ、預かり物」
 そう言うとわたしは、ブラックスミスさんに手渡された武器を彼に渡した。
「お。成功したんだ?」
「うん、材料持ち込んでくれればいくらでも作ってくれるって言ってたよ」
「属性武器は、大体彼女に頼んでるからなぁ」
 ちくり。 また胸が痛んだ。
『どうしていつも彼女に頼むの?』
 そう聞けたらよかったのに。
「さて。 これ持って西オークにでも行こう。
 じゃ」
「あ…わたしついていこうか?」
 その言葉もむなしく、彼はすたすたと立ち去って行った。
231名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/19(日) 12:41:17 ID:ZR0zwrfk
 それからと言うもの、彼は樹の下で見かけなくなった。
 溜まり場の人に聞くと、セージさんに属性付与してもらって、毎日西オークに向かってるらしい。
「ユンちゃんちゃおー」
「あ。 ちゃおー」
 溜まり場の騎士さんだ。
 なんとなくお姉さんっぽい彼女に、わたしはよく相談事をしていた。
 彼のことは、秘密だけど。
「どうしたの、暗い顔して?」
「ん〜…わたしって必要とされないのかな、って」
「どうして?
 支援プリ居なかったら、ダンジョンに行くのも大変だし、引く手あまたじゃないの?」
「…多くの誰かより、一人の人に必要とされたくて…」
「あー。 さてはユンちゃんにも誰か好きな人が出来たのかなー?」
 ウインクをしてわたしのほうを見る。
「赤くなってる。 …私の知ってる人?」
「…うん、シルク君」
「あー。 彼ねー」
 ふむふむ、と頷くと、
「好きって伝えないの?」
「…勇気が無くって」
「そっかー」
「さっきも、一人で西オーク村行っちゃって…」
「追いかけていけばよかったのに」
 俯いてしまう。
「…ま、頑張って。 何か聞きだしたいこととかあったら、何気なく彼に聞いとくよ?」
「はい…」


 数日後。
 またいつもの樹の下で居眠りしていた。
 久しぶりの寝顔。 そっと、キスをした。
「…?」
「!!」
 …キスしたことで彼が起きてしまったのだ。
 どうしよう、何て言えばいいんだろう。
「あっ…あの…その…」
 動揺してしまう。
「…ユン、アルデバランポタ持ってるっけ?」
「うん」
「じゃあ出して?」
 内心バクバクしながら、ワープポータルを開く。
「ユンもおいで」
 そう言うと彼はワープポータルに乗り、わたしもそれに続いた。

 時計塔から見て西の建物に入った。
 個室に二人っきりになるのは初めてだから、ドキドキしてしまう。
 ベッドの上にちょこんと座る。
「さっきの事なんだけど…」
 彼が背中を向けて話し始める。
「う、うん」
「―――最初から気づいてた」
「!!」
 えぇぇぇ…。
「いつ切り出そうか迷って、寝た振りしてたんだ」
 そう言うとわたしのことを優しく抱く。
 心臓がバクバク言ってる。
「それで…ユンの事好きになって、強くなりたいって思って…だからソロばかりしてたんだ」
「……」
 そうだったんだ。
「ユンにとって不足の無い男になりたくて…」
「シルク君は、ずっと不足じゃ無かったよ?」
「…強くなって、ユンを守りたかったんだ」
 そう言うとわたしの唇にキスをした。
 長い長いキス。 …ゆっくりと舌が入ってきた。
「あ…」
 ドキドキが止まらない。 わたしは夢でも見てるんじゃないだろうか?
 舌を絡める。 頭がおかしくなりそうだ。
「ユンの胸…ドキドキしてるね」
 彼の右手がわたしの左胸を触る。
「うん…」
 当たり前だ。 大好きな人にキスされたら誰だってドキドキするんじゃないかな。
 ゆっくと胸を撫でる。 その度に吐息が漏れる。
 同時にわたしの太ももを撫でる。
 ゾクゾク…っとした感覚が襲う。
 わたしの大事な部分にそっと触れた。
「ユンのここ…すごい濡れてる…」
「や…恥ずかしい…」
 あまりの恥ずかしさに眼をそらした。
 法衣を脱がずに、下着だけ剥ぎ取られた。
「ユンのここ、綺麗な色してるね」
 彼は、ゆっくりと指をそこにうずめた。
「あ…」
 誰も入ったことの無いそこ。 指が入ってる感覚が判った。
 動かしはじめる。 くちゅ…くちゅ…と音が立つ。
「…あっ…」
 顔をふるふるっと震わせた。
 激しさを増してゆく。
「あっ…ダメ…」
「…いっちゃう?」
「のかな…なんかわかんないけど…」
 感じたことの無い感覚が襲ってくる。
 トイレに行きたくなるような…ふわっとしてるような…。
「あっ…ダメ…ダメ…ああっ!」
 大きい波が襲う。 その感覚に、背中がびくっとした。
「っ…はぁ…はぁ…」
 彼に身をゆだねる。 お日様の匂いがした。
「ユン…あのさ、…その…」
「なぁに?」
 ゆっくりと顔を上げて彼を見る。
「…俺、我慢できないから…ユンの中に入りたい…」
「うん…いいよ」

 ベッドに寝転がる。
 甲冑をはずすと、ズボンを脱ぎ、天に向かってそそり立ったそれをわたしの入り口に押し当てる。
「ちょっとだけ腰を上げてくれる?」
「うん…」
 ゆっくりと彼が入ってきた。
「ん…ユンの中きつい…」
「痛いっ…」
 涙が零れそうになるのを耐えて、彼の進入を待った。
 奥まで入ったようだ。 …熱い。
「ユン…痛いだろうけど我慢して…」
「うん」
 彼の背中に手を回すと、ぎゅっと掴んだ。
 ゆっくり…ゆっくり動くそれ。
 痛みとともに、さっき感じたようなふわっとした感覚が襲ってくる。
「あっ…あっ…あっ…」
 背中に回した手がきつく彼の背中を掴む。
「ん…ユンの中熱い…」
「うん…シルク君のも…」
 何度も、何度も、彼が入ってくる。
「あ…すごくきつくなって…きた…」
「んっ」
「…ユン…出…る」
「うん…いいよ…」
「あっ、あっ…」
 熱いものがわたしの中に放出された。
「んっ…はぁ…はぁ…」
 体重をかけないようにして、彼がわたしに重なる。
 そおっと、彼の銀色の髪を撫でた。
「シルク君…」
「ん…?」
「大好き」
「俺も…ユンの事好きだよ」
 そう言うと、軽くキスをしてくれた。
 すごくすごく、幸せだと思った。
 大好きな人が、わたしの事好きだって言ってくれる。
 たったそれだけの事なのに。
 すごくすごく幸せなことなんだなあって思った。

end
232名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/19(日) 15:31:02 ID:o7P.cjic
ちょっとなつかしい気分になった
ぐっじょぶです(*´д`*)
233名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/20(月) 11:18:57 ID:wSaqfw4c
あったかくていいね、GJ


百合スレの勢いが羨ましい今日この頃。
234名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/21(火) 09:19:36 ID:dLIWjZFQ
ほんわかした感じがいいね。GJ

俺も何か書いてみようかな…
235178sage :2006/11/21(火) 10:16:27 ID:EjmT5JXM
長い時間がたってしまったけど完成したので投下します。
ちょっとグロいかも?しれないので想像力豊かな人で
そういう耐性が無い人は読まないほうがいいかもしれない(;´Д`)
236178sage :2006/11/21(火) 10:18:41 ID:EjmT5JXM
「本当に人生ってのは何が起こるのか分からないな」

俺は持っていた大剣を背中の鞘に収めながら呟いた。

「やっぱり後悔してる?」

申し訳無さそうに後ろから声が返ってくる。
俺は先ほど鞘に収めた大剣の代わりに、腰の後ろに装備していたランスを構える。
ピリピリとした空気・・・。少しでも気を抜けば殺られるかもしれない・・・そんな空気だ。

「後悔なんて・・・してるはずがないさ」

俺はランスを両手で持ち、頭の上で振り回しながら目の前の敵に目掛けて力を解放する。
敵は五人。その内の二人は俺がやろうとしていることに気付いたようだ。
仲間に危険を知らせようとしているが、少し遅かったな。

「ブランディッシュスピア!」

力任せに目の前の敵の集団目掛けて高速の突きを放つ。
一人は衝撃で壁に叩きつけられ肉塊と化し、一人は上半身の存在が消え、一人は槍に体を貫かれて絶命していた。
血飛沫が上がり、槍を通して人を殺したという感触が伝わってくる。
頭の片隅で心地良いと呟く俺と、殺す必要は無かったんじゃないかと呟く俺が対立していた。
しかしこれは戦争であり、ここは戦場なのだ。俺は頭を振って戦闘に邪魔な考えを蚊帳の外へ出す。
残りの二人も衝撃でダメージを負っていたが、俺から距離が少し離れていたせいか死は免れたものの重傷だった。
俺はすぐさまランスを手放し、背中の大剣を鞘から引き抜く。
後二人。片方はウィザード、もう片方はプリーストか。
プリーストは自分の身よりも仲間の身を案じたのだろう。ウィザードにヒールを掛けていた。
先に片付けるならプリーストだな。回復されるのは面倒だ。
俺はプリーストに狙いを定め、大剣を振りかぶりながら近付く。
ウィザードが俺を凍結させようとフロストダイバーを放つ。
冷たいな・・・熱く高ぶっている今の俺には心地良い。
俺は振り被っていた大剣を振り下ろす。後ろでウィザードが逃げろと叫んでいたが、逃がすものか!
プリーストは攻撃を受けようと盾を構えるが、そんなものお構いなしに一刀の元に切り捨てた。
凄まじい音と共に衝撃で地面にはクレーターが出来、途端に血飛沫が俺の鎧を紅く染めてゆく。
その中心には先ほどのプリーストが哀れな姿で転がっている。
俺は最後の一人目掛けて持っていた大剣を放り投げる。ウィザードは詠唱中で無防備だったのだろう。
飛んできた大剣に気付いた時にはウィザードの思考はそこでプッツリと途切れた。
先ほどウィザードが立っていた場所にはウィザードの体と思われる下半身だけが残り、上半身は大剣と共に壁に突き刺さっていた。
血飛沫を上げながら下半身がよろよろと歩き、そして倒れた。
床に血溜まりが広がっていく。俺はその光景を見ても何も感じなかった。
何も感じなかったことに俺は自分の心が少しずつ凍っていることに気付いた。
とにかくこれで全員排除完了。俺は後ろを振り向いた。
其処には俺とは別の敵と戦っていた彼女が立っていた。
足元には無残に転がる三人の体。そして彼女の鎧も俺と同じように血で紅く染まっていた。
俺と時を同じくして戦闘が終わったのだろう。大剣を鞘に収めながら俺の視線に気付き、顔を上げる。

「排除完了っと。ちょっと疲れちゃった」

「本当は俺が纏めて面倒見ようと思ったんだが、悪かったな」

「流石にあの人数だと私も戦わないとね。それに守られてばかりは嫌だから・・・」

「へぇ、言うようになったじゃないか」

俺は壁に突き刺さっている自分の大剣を引き抜こうとして、先ほどのウィザードの上半身が大剣の刀身の上に乗っかっているのに気付いた。
驚愕の表情、まるでその場所だけ時が凍っているような・・・。
俺は一瞬手を止めそうになった。
何を感じているんだ俺は・・・。今までも、そしてこれからも続くことじゃないか。
すぐ後ろに居る彼女は何も言わずに俺の様子を見ていた。
俺は壁に刺さっていた大剣を引き抜く。ウィザードの上半身は支えが無くなったことで、床に音を立てて転がった。
その場で大剣を軽く払い、血を飛ばしてから背中の鞘へと収める。
転がっているランスに刺さっていた肉塊も、その場でランスを払い、遠心力を利用して先ほどと同じように血と共に飛ばす。
グチャっと音を立てて、肉塊が床に落ちる。
俺は気にせずにランスを元の場所に装備する。

「ね、ちょっと休憩しようよ」

「ああ、そうだな。一旦鎧の奴らに任せるか」

俺はすぐ傍に控えていた愛馬に跨り、彼女の元へ近付く。
そのまま二人でグラストヘイム騎士団二階の俺達専用の休憩部屋を目指して移動する。

「おっと、忘れるところだった。アリス、いるな?」

俺が暗がりに向かって喋ると、奥から箒を持ったメイドの姿をしたモンスターが歩いてきた。

「何時もの様に掃除を頼む。また・・・汚してしまったからな」

アリスと呼ばれたモンスターは丁寧に俺にお辞儀をすると、先ほどの戦闘の後片付けに向かおうとした。

「待った、俺の部下にも手伝わそう」

俺は握っていた手綱を右手だけ放し、パチンと指を鳴らす。途端に床には召喚陣が出現する。
光と共に床から出現したのは、俺の部下である二体のカーリッツバーグだ。

「お前達もアリスを手伝ってやれ。作業が終わったらそのまま見回りでもしてこい。何かあったらすぐ知らせろ」

「御意」

カーリッツバーグはまるで主でも守るかのようにアリスの両脇に控える。
アリスは少し戸惑っている様子だったが、先ほどと同じように丁寧に俺にお辞儀をすると、カーリッツバーグと共に後片付けへと向かった。

「優しいんだね。もしかしてアリスとできてたりして」

「馬鹿言うな。俺はお前だけだ」

「ふふ。分かってるわよ私も」

分かっていて聞いてくるのが性質が悪い、と思っていても決して声には出さない。
二人して後片付けに向かったアリス達を見送っていたが、姿が見えなくなったところで俺達も休憩部屋へと歩みを進めた。
237178sage :2006/11/21(火) 10:19:30 ID:EjmT5JXM
休憩部屋へと続く扉の前で俺は愛馬から降りた。
愛馬の首筋を一撫でしてから俺は休憩部屋の扉を開ける。後に続いて彼女が入った所で扉を後ろ手に閉めた。
部屋の中には一回り大きいベッド、そして飾られた装飾豊かな大きい鎧。
部屋の中央には四角いテーブル、壁に掛けられた大鏡、それ以外は何も無い。
先ほどまでアリスが掃除してくれていたのだろうか、部屋が綺麗になっている気がする。
俺は被っていた兜を脱ぐと途端に闇に包まれる。何度同じことを繰り返してもこれだけは慣れないな・・・。
闇が晴れ、俺はテーブルに兜を置く。壁に掛けられた大鏡の前まで歩き、自身の姿を確認する。
鏡に映っていたのは先ほどまで人間達と戦っていた深淵の騎士では無く一人の人間、つまり俺だ。
髪は漆黒の黒、吸い込まれそうな真紅の瞳、体には返り血で紅く染まった人間サイズまで小さくなった深淵の鎧と大剣とランス。
俺は自身の姿に何も問題が無いことを確認すると、背中に背負った大剣と腰に装備しているランスを大鏡の横の壁に立て掛ける。
テーブルの傍まで戻ろうと踵を返した時、彼女も丁度装備を外している最中だった。
彼女の周りに闇が集まり、ほどなくして闇が晴れるとそこには俺と同じ外見だけは人間の女が立っていた。

「ふぅ〜・・・ん、しょっと」

テーブルに置いてある俺の兜の横に、彼女は自分の兜を置く。
体には返り血で紅く染まった鎧。肩の部分にはトゲのような飾りがついている。
足元に置いてあるのは小さくなった盾、それにも血が付いている。
彼女は俺の視線に気付き、俺の方を向いて優しく微笑む。
微笑んだ後で体に装備している鎧を部位毎に外す。
俺も同じようにして鎧を外し、テーブルに置いていく。
鎧を外し終えると俺はベッドに腰掛けた。彼女も続いて俺の横に腰掛ける。

「どう?少しはこっちの生活にも慣れた?」

「最初の頃は驚きの連続だったけどな・・・。一番驚いたのは勇猛なブラッディナイトが本当はこんな女の子だったなんてな」

「人間と戦う時はあの姿だからね、この姿を見たことある人間なんて居ないと思うよ。・・・・・・あ、ここにいたか」

俺を指差しながらクスクス笑っている。
俺が人間か・・・確かにまだそう呼べるのかもしれないな。少なくとも今のこの外見だけは。

「中身を知らなかったらあの時殺していただろうな。だが・・・中身を知ったからこそ今の俺がある」

「懐かしいね、あれからもう五十年近く経つのかな」

「さぁな、人間の暦で言えばそれくらいの月日は流れただろう」

魔族の暦なんてあるのだろうか・・・、言ってからふと疑問に感じた。

「ね、久しぶりに二人きりなんだし、その、しない?」

頬を赤らめながら俺の首に手を回し抱きついてくる。
戦闘が終わる度に彼女はこうして俺を求めてくる。
戦いで高ぶった体を落ち着けるためなのか。
多い時は日に五回の時もあった。少なくても日に三回は交わっている気がする。
魔族の体は便利だなと思いつつも日に限界はどれくらいなのかという疑問も出てきた。
少し前の五回の時でさえ限界とは感じなかった。となると、倍の十回はどうなんだろうか。
・・・やれそうな気がする。俺は苦笑するしかなかった。
考えを張り巡らせていると俺は自分の股間の辺りが妙に熱くなっていることに気付いた。
見れば、彼女が俺の股の間に潜り込み、俺のモノを愛撫していた。
既にズボンから取り出されたそれは、彼女の口の中に納まっていた。
深く飲み込み口の中に収めたまま舌を這わせ、時には浅く、時には深く。
俺はしばらくその様子を眺めていた。俺の視線に気付いた彼女は上目遣いに俺を見ながら俺のモノを舐めていた。

「やっと気付いた。んっ、ちゅ、んふ・・・考え事し出すと周りが見えなくなるのは相変わらずだね」

遠い過去にも同じような台詞を言われた気がする。
俺は進歩してない自分に苦笑しつつ、右手で彼女の頭を優しく撫でていた。

「あ、これ好き。されてるとすごい落ち着くの」

目を閉じ、しばらく俺にされるがままの彼女。
その間俺のモノは彼女の手で上下にしごかれていた。
長い時間の中でお互いの事は知り尽くしていた。
俺の弱い部分を少しだけ刺激しては他の場所に刺激を与え、時間を置いてまた俺の弱い部分へ。
行為を楽しむための愛撫であり、それがまた俺を高ぶらせる。

「さて、今度は俺の番だな。こっちに寝てくれ」

彼女の手を取り、優しくベッドへ寝かせる。
俺は邪魔な衣服を脱ぎ捨て一糸纏わぬ姿になる。
彼女の上へ覆い被さり、そのまま彼女の顔や体を眺める。
肩まで伸びた癖がない流れるような黒い髪、目は俺と同じ魔族である証の真紅の瞳。
整った顔立ち、傷一つ無い。何度考えてもブラッディナイトの中身がこんな綺麗な女だとは誰も思わないだろう。
思考の波に囚われる前に考えを振り払う。先ほど注意されたばかりだからな。
俺は目を閉じ、彼女の唇に自分の唇をそっと重ねる。
そして薄い衣服の上から彼女の胸を揉む。俺の手のひらにすっぽりと納まるそれは何時まで揉んでいても飽きない。
俺は唇を離し彼女を起こして後ろから抱く。
両手で彼女の胸を愛撫しながら、彼女の首筋に舌を這わせる。
首の根元から上へ、そして耳まで到達すると軽く耳たぶを唇で噛む。

「あっ、ん、んん」

彼女が吐く息に熱が篭ってくる。
感じてくれているみたいで何よりだ。
俺は彼女の上着をそっと脱がせ、直接彼女の胸を揉む。
胸の突起を指の間で挟んだり、指の腹で転がしたり、優しく引っ張ったりしていると少しずつ突起が硬くなってくる。

「硬くなってきたな」

「あん、言わないでよ・・・」

俺は左手で胸の突起を弄びながら右手を彼女の大事な部分へ下ろした。
そこは下着の上からでも分かるほどに濡れていた。
俺は下着の横から指を差し入れ、彼女の中へと埋めていった。

「んん!・・・ねぇ、指だけじゃ足りないよぉ」

彼女が濡れた瞳で俺を見つめる。
俺は短く分かったと答えると、彼女の下着を脱がした。
ベッドへ横たえ、俺のモノを彼女の中へゆっくりと挿入した。

「あぁ・・・入ってくるぅ・・・」

俺のモノが彼女に包まれる。
全て挿入した後、俺は動かずに彼女の胸を両手で揉んでいた。

「ん、ねぇ、動いてよぉ」

「動いてほしいのか?どうするかな・・・」

「意地悪しないでよ・・・あっ」

俺は急に激しく腰を動かした。
彼女の足を両脇に抱え、円を描くような動きをしたり、浅い場所を攻めたり。

「いい!すごいの!あっあっあん!」

俺は動きを止め、彼女の中からモノを引き抜くと、彼女を四つん這いにさせた。
後ろから彼女の中へモノを埋め、そしてまた激しく動く。
彼女はシーツを掴みながら喘いでいた。
口の端からはだらしなく涎が垂れ、上の口と下の口共に大洪水だった。

「くっ・・・そろそろいきそうだ!」

「あん!出して、一杯出してぇ!」

俺は最後に向けて今まで以上に激しく腰を動かした。
腰の辺りから欲望の渦が沸いてくる。

「出る!」

「ああああぁぁぁぁ!いっくううぅぅぅ!」

俺のモノが彼女の中で弾ける。
大量に出たそれは彼女の中に全ては収まりきらず、ごぽっと音を立てて、間の隙間から溢れてきた。

「すまん・・・ちょっと出しすぎたかな」

「んぅ、いいよ・・・だって私で一杯感じてくれたってことでしょ?」

彼女が微笑みながらはぁはぁと息を吐いていた。
俺はうつ伏せの状態で彼女の横に倒れこんだ。
二人して荒い息を吐き、体が落ち着いてくると激しい情事の後の倦怠感が体を包む。
しばらく休んだ後で後始末をし、二人でベッドの中へ入った。
会話は無かった。俺は彼女を胸の上に抱きかかえ、彼女は目を閉じて休んでいた。
形ある物は何時かは滅びる。歳を取らない魔族も例外ではない。
俺は何時までもこの幸せが続いてほしいと願いながら静かに目を閉じた。
睡眠という闇に囚われる前に彼女が何か呟いていたが聞き取れなかった。
238178sage :2006/11/21(火) 10:20:10 ID:EjmT5JXM
「ん・・・」

俺はゆっくりと目を開けた。
寝起きで頭がうまく働かない。横を見れば彼女が静かに眠っていた。
あれからどれくらい時間が起ったのだろう。俺は彼女を起こさないようにゆっくりと体を起こした。

「ううん・・・」

彼女が呟きながら寝返ったが、起きてはいない様子だった。
俺は物音を立てないように静かにベッドから降りると、傍に掛けてある服を着て、身だしなみを整える。

(深淵様、人間達が侵入してきました)

周りには聞こえない俺の頭に直接響く声。部下のカーリッツバーグから送られてきた念話だ。

(そうか、鎧の奴らを出して迎撃に向かえ。俺もすぐに行く)

(御意)

部下に指令を出した後、俺は彼女の方へと振り向いた。
そこには安らかな寝息を立てて彼女が眠っている。
俺は彼女に近寄って起こさないように頭を優しく撫でた。
テーブルに置いてある兜を脇に抱え、鎧の部位向かって右手を突き出す。
物音一つ立てずに俺の体へと鎧が自動装着されていく。
そして俺は部屋を出た後、愛馬に跨り兜を被る。
闇に包まれた後、そこには深淵の騎士の姿があった。
そして俺は手綱を握ると戦場目指してゆっくりと歩いていった。


戦場に辿り着いた俺が見たもの、それは人間達によって無残にも殺された部下達の姿だった。
侵入してきた人間達は四人、しかし皆転生した上位二次職だった。
二次職で経験を詰み、さらなる高みを目指す者だけが成れる転生職。
俺は舌打ちをすると腰の後ろに装備しているランスを手に取った。
人間達も俺の姿に気付いたのだろう、戦闘態勢を取っていた。
ロードナイト、スナイパー、ハイウィザード、ハイプリーストか・・・。
正直分が悪い。相手は転生職でしかもバランスの取れたパーティーだ。
俺は右手の指をパチンと鳴らし、部下のカーリッツバーグ二体を出現させた。
そしてランスを構え直すと人間達目掛けて特攻した。

「行くぞ!」

俺は構えていたランスを力任せに振り回し、人間達を薙ぎ払おうとした。
しかしその寸前、俺の体が後方へと大きく吹き飛ばされた。
見ればスナイパーが俺目掛けてチャージアローを放ったようだ。
息つく暇もなく、ハイウィザードがストームガストを打ってきた。
俺はガードしようとしたが間に合わずモロに喰らった。
体が凍結して、動かない・・・。ちらっと横目で見ると部下達はロードナイトの手によって既に倒されていた。
俺は体に力を込め、凍結状態を内側から破った。
そしてスナイパー目掛けてランスを放り投げたが、避けられてしまった。
すぐに背中の大剣を鞘から引き抜き、スナイパーに近寄る。
しかしロードナイトが俺の進行を邪魔する。
ナイトのスキルである、ピアースを連続で打ち込まれ、俺は地面に片膝をついた。
頭の中で死という言葉が浮かんでは消えていった。
この状況ではまず助からないだろう、しかし俺は心のどこかで笑っていた。
ロードナイトが槍を構え、俺に最後の攻撃を加えようとした、その時だった。
俺を呼ぶ声がした。俺は後ろを振り返ると、そこには戦闘時の姿の彼女が立っていた。
なんで出てきたんだ。そう言おうとしたが、俺の体はダメージが酷くうまく喋る事ができなかった。
俺は右手を彼女の前に突き出し、来るなと精一杯の念話を送る。

(来る・・・んじゃ、ない。逃げろ)

俺がそう彼女に伝えたところで俺は真っ暗な闇の中へと堕ちていった。


俺はゆっくりと目を覚ました。

「あ、起きた?」

俺を見下ろすのは俺と同じ、人体実験の手によって人間では無くなってしまったマーガレッタの姿。

「ここは・・・?」

俺はゆっくりと体を起こすと頭を掻いた。

「なに寝惚けてるのよ。生体実験所地下三階、マーガレッタ=ソリン、私の部屋じゃない」

俺はゆっくりと辺りを見回す。確かにマーガレッタの部屋だ・・・でも何か変な感じだ。

「・・・・・・夢を見ていた気がする」

「夢?どんな?」

「それが覚えていないんだ。でも懐かしい感じがした」

「うーん・・・人間だった頃の夢でも見たんじゃない?それと人間達が侵入してきたからさっさと準備してよね」

マーガレッタはそう言うと俺の体を無理やり起こした。俺は下着以外なにも着ていなかった。
少しずつ頭の霧が晴れていく。そうだ、昨日はマーガレッタの相手を一晩中していたんだったっけ。

「お前が寝かせてくれないからだろ」

俺がそう言うとマーガレッタの顔が紅く染まった。
長い付き合いなのになんで慣れないのかね・・・。
俺は横目でマーガレッタの姿を見ながら鎧を着けていった。

「よし、んじゃ寝起きの運動でもしますか。マーガレッタ、敵の位置は?」

俺は傍にあるテーブルにこの階の地図を広げた。マーガレッタが敵の位置を指で指し示す。

「ここよ」

「反対側か・・・。んじゃ行くか」

俺はベッドの横に立て掛けていた剣を手に取り、マーガレッタと共に部屋を後にしようとした。
ドアノブに手を掛けたところで部屋の隅に飾られている鎧が気になった。
その鎧は肩の部分にトゲのような飾りがついていた。

「なぁ、この鎧・・・こんな所に飾ってあったっけ?」

「まだ寝惚けてるの?ずっと飾ってあったわよ」

「ん・・・そうか、ならいいんだ。行こう」

俺はドアノブを回し、マーガレッタと共に部屋を出た。
何時からその鎧がそこに飾られていたのかを知る者は誰もいない・・・・・・。

「願わくば、生まれ変わっても貴方と共に居られますように」
239178sage :2006/11/21(火) 10:23:45 ID:EjmT5JXM
以上です。
相変わらず細かい描写が下手ですね、精進しますOTL
深淵の騎士娘たんがいるなら血騎士娘たんがいたっていいじゃないか!
という理由の元書き上げました。
急ピッチで書き上げたので細かい部分で変な箇所があるかもしれませんが
そこは勘弁してくだせぇ(;´Д`)
とりあえず書いていて思ったのは慣れないカップリングに手を出すものでは
ないということが分かりましたです、はい。
また何か電波受信したら書きたいと思います。
240名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/21(火) 12:41:10 ID:d4NPsCo2
あれは百合スレじゃなくて226たんスレだろ
241230-231sage :2006/11/21(火) 16:47:32 ID:p.ATiSi6
 わ。感想がある。 ありがとうございますー。
 また性懲りも無く書いたので書き込みます。

 なお、周囲の♂キャラ使いはなぜか一人称が「私」の人が多いので、SS書くと
♂キャラが「私」と言ってしまいます。
242230-231sage :2006/11/21(火) 16:48:43 ID:p.ATiSi6
 初めて見た時から恋に落ちていた。


 姉がマスターを務めるギルドにいたメンバー(私は違うギルドに所属していた)の、
アコライトさん。
 何度か話したが、彼女は支援プリーストを目指しているそうだ。
 私は同じプリーストでもマグヌスプリーストを目指していた。
 何度が姉の指示で彼女に装備を貸したことがあった。
 返ってきたセイントローブに腕を通すと、かすかにコロンのような香りがした。
 なんとなく、嬉しい気持ちになった。


 彼女より早くプリーストになった私は、カタコンベや様々な所に通い、修練に
勤しんでいた。
 何度も通っているうちにミミックから古く青い箱を手に入れた自分は、彼女の
転職を楽しみに待っていた。

 ゾンビプリズナーを倒し、一息ついた時、彼女からのウィスパーが届いた。
『エミルさん、ようやく転職できるようになりましたー』
『マリア、大聖堂で待っててくれる?』
『はい、分かりました』
 すぐワープポータルでプロンテラに戻る。


「あ、エミルさん」
 大聖堂に入ってすぐの所にちょこんと座っている。
「良かった、まだ転職してなかったんだ」
「はい」
「じゃあ行こうか」
 そう言うと私はロザリーを身に付け、駆魔遂行についていった。
 する必要も無かったがなんとなくレックスエーテルナをかけ、手助けする。
 次の間はモンスターが誘惑してくる。
 マリアは誘惑に負けることも無く、無事ワープポイントに入っていった。
 そして最後の間。 ここはミイラが出てくる。
 先ほどのようにレックスエーテルナをかけ、手助けする。
 あっという間に倒し、無事駆魔遂行を終わらせた。

「えっと、入り口近くのセシルさんに話しかけるそうです」
 そう言うと、修道女に話しかける。
 いくつかの質問の後、彼女は振り向き、
「良かった…プリーストになってもいいそうです」
「じゃあ、あとはトーマス神父に話しかけて」
「はい」
 話しかけ、洗礼を受けた彼女はプリーストの姿になった。
「どうですか? …なんかまだ板についてない感じですよね」
「ううん、似合ってる。 おめでとう」
 そう言うと彼女に古く青い箱を手渡した。
「転職祝い。 開けてみて」
「え? いいんですか?」
「うん」
 ぱか。
 彼女の手元には頬紅があった。
「わぁっ、すごーい」
「つけてごらんよ」
 さっそくつける。
「うん、似合ってる。 可愛いよ」
「そうですか?」
「うん」
 なんとなく頭を撫でる。 つややかな彼女の髪。
「さて、じゃあカタコンベにでも行ってレベル上げしよう」
「あっ、はい」
 そう言うと私はポータルを開く。
「乗って」
「はい」
 彼女が無事ポータルに乗ったのを確認すると、私も入った。


 公平はまだ無理だが、一緒のパーティーで狩りをした。
 最初は戸惑っていたが、すぐにヒール砲をうまく打てるようになり、どんどん
レベルが上っていった。
243名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/21(火) 16:50:04 ID:p.ATiSi6
 公平も組めるようになった。
 いったん休憩しようということになり、ルティエの教会へと向かった。


「見てください、エミルさん」
 そう言うと「サフラギウム!!」と呪文を唱え、私にかけた。
「エミルさんがマグヌスプリーストだって聞いたから、早く覚えようと思って…」
 えへへ、と微笑む彼女。 愛しくなり、思わず抱きしめた。
 ふわ、っとコロンのような香りがした。
「……」
「ごめん! …つい」
 ぱっと手を離すと、彼女に謝る。
「ううん…嬉しいです」
 そう言うと、私の胸に体を預ける。
「わたし、エミルさんの事が…」
「待って! …私に言わせて。
 初めて見た時から、マリアのことが好きだった」
 そう言うときつく抱きしめる。 彼女の鼓動が早くなるのが分かった。
「…これ、あげる」
 そう言うと、私の名前入りの銀の指輪を渡す。
「今はまだ。お金が貯まってないけど、いつか結婚したい…いい?」
 その言葉に彼女は、こくり、とうなづく。
 そっとキスをした。 柔らかな感触。
 彼女の唇を舌でこじ開け、彼女の口膣に進入する。
 舌を絡ませるたびに、彼女は軽く吐息を漏らした。
「…いい?」
 こくり、とうなづく彼女の法衣を脱がせる。
 黒いブラジャーとガーターベルトに吊るされたストッキング、そして黒のボクサー
パンツ姿になった。
 法衣をしわにならないように折りたたむ。
「…ギルドで決められてるんです、黒なら見えたときに陰になるから、って」
 白い肌に黒い下着。
 どちらかというと幼い顔立ちの彼女には、大人ぶっているようで、可愛く見えた。
 首元に軽くキスをする。 ぴく、っと反応した。
 体中にキスをした。 彼女の顔を見ると火照って見える。
 ブラジャーの上から胸をなぞる。
「ん…」
「マリアは胸が敏感なんだね」
 そう言うと何度も上からなぞった。
 私はマリアのブラジャーをはずすと折りたたみ、法衣の上に重ねる。
 さらに白い胸と、ピンク色の突起が目に入った。
「はずかしいです…」
 さっと両腕で露わになった胸を隠す。
「綺麗だよ?」
 そう言うとゆっくりと彼女の腕を解く。
 左手首を掴んだまま、右の胸を揉んだ。
「あっ…あっ…」
 目を閉じて喘ぐ。 徐々に硬くなる突起。
 顔を近付けて、舌で突起を転がす。
 同時に左胸を揉み始めると、何度も何度も吐息を漏らした。
 右手をすすす…と下に滑らせる。
 すべすべの肌。 何で女の子ってこんなに肌がすべすべしてるんだろう?
「マリア、肌がすべすべしてるね」
「はい…お風呂上りに、アルケミストの友達から貰ったローションをつけてるんです…。
 細かく刻んだ白ハーブと聖水を混ぜて、しおれないバラをつけて作るんですけど、
最近、はやり始めて…」
「だからマリアは良い香りがするんだね」
「そうですか…あっ!」
 ボクサーパンツの上から指で敏感な部分を撫で始めた。
「あぁっ…あ…あ…」
 首をふるふるっと振るわせる。 何度も何度も撫でる。
 ボクサーパンツの上からもしっとりと濡れてるのが分かった。
 何も言わずにそれを脱がせると彼女の秘所が露わになった。
 そこはぐしょぐしょに濡れていて、いやらしく露が輝いていた。
 指を入れ、ゆっくりとかき混ぜる。
「んっ…あ…」
 くわえ込んだ指を離さないように、だんだんきつくなっていく。
「やっ、ダメ…イっちゃう…」
「いいよ、いっちゃいな」
「あっ、あっ、あっ…」
 背中をそらせると、長椅子に倒れこむ。
「平気?」
「…はい」
「―――続けて良い?」
「……」
 何も言わずにうなづくと
「エミルさんのが、欲しいです…」
 と呟き、顔を紅潮させた。
「ん、判った」
 そう言うと私はズボンとトランクスを脱ぎ、天に向かってそそり立ったそれを取り出した。
 ゆっくりと、彼女の濡れそぼったそこにうずめた。
「ん…」
「あっ…エミルさんの…熱い…入って…来る」
 ぎゅっと私の背中に手を回す彼女。
 深く突いたり、浅いところで回転させたり。
 その度に、彼女の肉壁が迫ってくる。
「ん…マリア…きつ…い」
 私の背中に回した手に力が入る。
「ダメ…わたし、イっちゃう…」
「私も…出ちゃう…」
「…はい…出して…ください…」
「んっ!!」
 びゅく…びゅく…びゅく…。
 彼女の中を満たすように、発射した。
 ゆっくりと抜くと、白濁したそれが彼女の入り口からあふれ出す。
 とっさになめらかな紙でそれを抑え、優しく拭く。
 敏感になっていた彼女のそこは、びくっと反応する。

 お互いに服を着、そっと彼女を抱きしめる。
「マリア、愛してる…」
「うれしいです…」
「今度、一緒にパーティー組んでニブルとか行こう?
 私がマリアのレベル、上げるから」
「はい」
 そう言うと名前入りのクリスマスリングをそっと渡した。
「―――いまはこんなのしか渡せないけど」
「ううん、うれしいです」
 そう言うと左手薬指にそれをはめた。
「…婚約指輪。 いつかは結婚しようね」
「はい…」
 嬉しそうに微笑む彼女を見て、私は幸せな気持ちになった。

 end
244名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/11/27(月) 16:05:20 ID:LapjIus6
何だこの寂れ具合は…
245名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/04(月) 00:21:54 ID:59mTTy2s
ぉーい、シェリーちゃ〜んサンドラ姐さん〜
怖くないよ〜?でておいで〜〜?


俺に文才が有ったらな…。
246愛されたいの人sage :2006/12/05(火) 08:17:32 ID:9XjtiRso
|・・)コッソリ
忙しいのももうすぐ終わるから、そしたら続き書きます。待っててくれる人がいたことにびっくりです。
ありがとう。
247憂い愛することの人sage :2006/12/05(火) 11:25:35 ID:lP2NdaQI
いちおう気にはかけつつ、最後まで頑張ってみようと思ってます。
いつかの日に失礼な真似をしたことについては申し訳ないですが、近日中に続きをあぷさせていただきます。
248名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/05(火) 14:57:10 ID:YlQ08oLU
忙しい中お疲れ様です(*´д`*)b
自身のお体など優先しつつ、がんばってください
249Fuguesage :2006/12/10(日) 16:10:52 ID:Q2ZTu/l6
 鎖骨に赤、胎内に白。熱はひとしきりしぶいて、鎮まった。
 長々と息を吐き出し、奥底にうずく残り火を追い出すと、赤黒くぬめるダガーを放り出し、またがっていた
腰から立ち上がる。
 すっかり力をなくした男のものがずるりと抜けた拍子に、内股をぬめりが伝い落ちた。ついでに下腹に力を
込め、残りをしぼり出す。どうせ後で掻き出すものを留めておく理由はない。ただこのままでは服が汚れるから、
後で体を洗っておく必要はあるだろう。
 流し込まれた精液は濃く多く、なかなか出きらない。でも断末魔の置き土産はこういうものだ。もう慣れた。
 鉄錆びの臭いにまみれた部屋の中、動くものは天井から滴るしずくだけ。息を弾ませている真っ最中に切り
裂いた頚動脈から噴き出して天井を濡らしたそれももう冷たい。
 驚愕の表情に固まった男の顔を見下ろす。こういう死に顔はもう見飽きてる。
 見飽きた表情に、言い飽きた疑問。

「あんた、最期に何を思った?」

 答えなんてあるわけがないし、そもそもこいつに訊きたいわけでもない。
 無意味なくせに消えない疑問と、頬を伝う熱。それを断ち切れない苛立ちとで、奥歯がきしむ。
 あたしはアサシンだ。殺すための生き物だ。疑問が晴れたところで、何も変わらない。
 苛立ち任せに死体を蹴りつけて、見下ろした自分は全身赤黒く湿ってねとねとと生臭い。脱ぎ捨ててあった服も
生臭く固まり始めていて使い物になりそうもない。
 左の足首には薄赤い石のはまった銀のアンクレット。乾いた血の始末は面倒なのでこれだけはぬぐっておく。
 クローゼットから予備のシーツを取り出し、手早く身に付けて部屋を出ることにした。
 生乾きの血が夜風を受けて、寒かった。
250月村sage :2006/12/10(日) 16:14:58 ID:Q2ZTu/l6
未だ書き出しの状態ながら人様の反応を見てみたく、投下します。
展開も練りきってはいませんので完成時期は未定ですが、最終的にはえろだ投下予定です。
251名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/10(日) 16:56:42 ID:HVEtqSxw
完成品を見ないとなんとも
252名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/10(日) 17:00:43 ID:CbXrmnv2
文はこなれててきれい。文の切れ目、改行は好みからすると多すぎだけど、書き手の味かな。
展開についてはこれでは何もいえません。
253名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/11(月) 21:21:37 ID:44OFBjGo
そろそろ無理矢理が見たくなってきた
254名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/13(水) 03:24:17 ID:tRHMO7nI
無理矢理(?)書いてみた。
今作品全体の60%くらいなんだが、50%で切って、そこまでを一つの作品として投下しても良いかなと思えた
と言っても今日はもう寝て、帰った後に推敲となるので早くても明日になるんだが、
・多少中途半端で短くても投稿
・きっちり最後まで作って投稿
どっちがいいかな?
255名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/13(水) 06:20:43 ID:gyyy8vys
最後まで希望
256名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/13(水) 15:44:23 ID:cKExrvhQ
言うまでもなく、最後まで。
257254sage :2006/12/13(水) 22:06:21 ID:tRHMO7nI
了解しました
完成いつ頃になるか判りませんが最後までがんばってみます
258生体スレ338sage :2006/12/14(木) 23:59:40 ID:p1Cvl/kc
生体あぷろだ553に電波受信産物を投下したものの、妄想が止まらなかったのでつい書いてしまった続きです。
ぬるーいシロモノですが投下します。
ハワード×♀エレメスなので、女体化が嫌いな方はスルーお願いします。
259ぬくもりsage :2006/12/15(金) 00:04:22 ID:7DlNzy7o
今まで、必要とあれば誰とでも寝てきた。
男とも、女とも。
誰と寝ても、どんな技巧を凝らしても、心が常に冷えていた。
暗殺者としては都合がよかった。
相手だけを溺れさせて、仕留めればよい。
生理的な反応を喜び、こちらを侮る男を何度殺しただろう。
阿呆面を晒して冷たくなる男たちを踏み躙る時だけ、昏い悦びが湧き上がった。
でも、悦びはほんの一瞬。
残るのは嫌悪感。
そして暗殺者として腕を磨き、体を餌にせずとも標的を殺すことが容易になった頃、エレメスは女の格好をすることをやめた。

そっと先程ハワードがキスをくれた額を撫でる。
本当に、ただ触れただけのキスなのに、体に走ったこの熱はなんなのだろう。
ぎゅっと自分の体を抱き締める。
ハワードの厚い胸の、逞しい腕の感触がまだ残っている。
無意識にこすり合わせた足の奥にぬめる感覚があった。
「あ・・・」
思わず漏らした自分の声に驚愕する。
鼻にかかったような甘ったるい声。
演技でも出したことのないような。
思わず頭を強く振ったが、その拍子に鼻孔に入り込んだ匂いに心臓が跳ねた。
金属と油と石炭の混じり合った匂い。
ハワードの匂い。
とろりと溢れる感覚。
「あ、嘘だ。なんで、こんな」
どんな媚薬でも、アサシンギルドの色事教官でも、自分の体がこんな反応をしたことはなかったのに。
こんなに、欲しいと思うなんて。
「ハワード・・・」
エレメスはふらりと立ち上がり、覚束無い足取りで浴室に向かった。
260ぬくもり2sage :2006/12/15(金) 00:12:15 ID:7DlNzy7o
髪やら体やらを一通り洗ったハワードは、先程から静まる様子の無い息子に手をかけた。
最初の頃は水を被ってれば治まっていたのだが、最近では水など効きもしない。
まして、今日のように煽られた日には・・・。
「あー、ほんと、いつまで理性もつかなぁ」
ぼやきつつ習慣になりつつある行為に取り掛かろうとした時、ドアが開いた。
「え、エレメス!?」
さすがにこの状況でエレメスが来るのはまずい。
「あー、その、なんだ。処理しちまうからでてってくれないか」
後ろを向いたまま、手で追いやる。
その手を抱き締め、エレメスがゆっくりと囁いた。
「ハワード、お前が、欲しい」
思わず振り向けば、そこには潤んだ瞳でこちらを見つめるエレメス。
湯気で湿って張り付いたシャツから浮かび上がる体のライン。
しっとり汗ばむ肌の感触。
なにもかもがひどく扇情的だ。
しかし、股間が痛いほど張り詰めるのを自覚しながらも、ハワードはどうにか言葉を紡いだ。
「気を使ってくれなくても」
「違う、そんなんじゃない」
エレメスはハワードの指先を己の股間に導いた。
指先に、熱くぬめる感触。
「なぁ、どんな薬でも、色事の教官のテクでもこうはならなかったんだぞ?」
とろとろと、ハワードの指を蜜が伝っていく。
「それなのに、あんなキスひとつで、さ」
エレメスの手が外されても、ハワードの手はそこを離れず、そっと感触を確かめ始める。
「ハワード・・・お前が初めてだ」
ぎゅっとエレメスはハワードに抱きついた。
その間も、ハワードのごつい指が次第に大胆さを増しながら奥へ進んで行く。
「私を、こんなに熱くしたのは」
「エレメス・・・エレメスッ」
ハワードは、エレメスの細い体を折れんばかりに抱き締めた。
互いの唇を貪り合い、エレメスを包む布をもどかしげに破り捨てる。
「あぁっ」
ずぶりと一気に貫かれ、エレメスはのけぞった。
ハワードはエレメスを膝の上にのせて、激しく突き上げ始めた。
「あ、あ、はぁっ、はわ、ど、はわーどぉっ」
それに合わせて、エレメスの腰が淫らに踊る。
技巧もなにも凝らさず、ただただお互いを貪り合う。
荒い息の下から互いの名前を呼び合い、何度も何度も求め合った。
261ぬくもり3sage :2006/12/15(金) 00:18:28 ID:7DlNzy7o
エレメスは、冷たい水を口移しで与えられてようやく意識を取り戻した。
「はわー、ど?」
けだるい体を起こそうとしたが、
「あぁ、無理すんな」
やんわりと押し止どめられて、そのままベッドに沈み込んだ。
「場所が悪かったなぁ」
隣に滑り込んできたハワードが苦笑する。
風呂場で行為を重ねるうちにすっかり湯中りしてしまったエレメスだった。
「痛いとこないか?」やんわり抱き締めて問うハワードに、「へいき」と答えて猫のように体をすりよせる。
人肌のぬくもりで心が安らぐのは、エレメスにはとても新鮮な感覚だった。
遠い昔、モロクの裏路地で凌辱の限りを尽くされて以来、エレメスにとって人の体温は消すべき忌まわしいモノであったから。
そっと髪を梳かれる感触がこころよい。
「おやすみ、エレメス。いい夢を」
「ん、おやすみ、ハワード」
そうしてエレメスは、物心ついてから初めての安らぎに満ちた眠りに包まれた。

・・・・・・・・・・・

以上です。
あぷろだの話読まないと分からないような代物ですみません。
262254sage :2006/12/15(金) 04:16:24 ID:zbMSsKMg
よくよく読み返してみたら「萌え」がない。当たり前だが「燃え」もない。
ただのRO題材にしたエロ小説じゃん orz
故にここへの投下は諦めROえろだへ投稿して、ここにはろだへのリンクを貼って行く形でよろしいでしょうか orz
期待(?)させておいて本当に申し訳ないです…

壁|<"萌え"て無理矢理な話って難しいよママン
263名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/16(土) 08:00:16 ID:WAcHXcug
よほどスレ違いなSSだったり、独りで1スレ潰す勢いなぐらいの長編でもないならここに貼って良いと思うけどねぇ
お世辞にもロダは閲覧性良いと思えないし、わざわざDLしてまでなぁ……という意識もあったり
264254sage :2006/12/17(日) 01:39:52 ID:wr6wiJBE
判りました、拙い作品ですがこのスレをお借りしようと思います。
もっと登場人物の性格とか外見とか描写する余裕があれば良かったのですが、
私の力不足により、先述の通り萌えも燃えもありません…
その辺りは皆様の想像力を頼りにさせて頂く方向で orz

題は決めていません。安直ですが仮題「Devil's eyes」としておきます
265Devil's eyes(1/4)sage :2006/12/17(日) 01:40:42 ID:wr6wiJBE
 なんでこんなことになってしまったの――。

 私は自問するけれど、答えは出ない。視界に映る天井は、悪魔の動きにあわせて揺れていた。
それは天井自体が揺れているのではなくて、私の体が揺れているから。
そして私は天井を見ているのではなく、ただ視線の先に天井があるだけ。
抗う気力はとうに奪われ、私は無抵抗な、もはや自分の意思では指一本動かすことさえ出来ない躰を悪魔の前にさらけ出している。

 いや、正確には――指一本動かす意思すら起こらない。


 なんでこんなことになってしまったの――。

 何度目かの自問。相変わらず答えは出ないけれど。
 そう、事の発端は……私の判る限りの発端は、夜になって私が自分の部屋に帰った時。


--------------------------------------------------


「やあ、おかえり」
「――!?」

 それは当たり前のように私の部屋に居た。
整った美しい顔立ちに、肩よりも長い奇麗な金髪。
10人に聞けば最低でも8人が美形だと答えるだろう、紛れもなく美形の男。
あまりの美形ゆえに、耳の上にある"2本の角"や、背中に"生えた羽"も、禍々しさよりも先にその美しさを際立てる。
そんな男が、さも当たり前のように私の部屋のベッドに腰掛けていた。
 けれど、私は一人暮らしで、こんな美形の同居人はおろか、そもそも「おかえり」なんて言ってくれる人も居ない。
まして、そんな"悪魔"なんて居るはずがない。

 そう、悪魔。
 アコライト時代に、大聖堂の書物で読んだことがある。
魔法都市ゲフェンの地下深く、ゲフェニアに封印された悪魔。
サキュバスと言う女性型の夢魔と対を成す、男性型の夢魔。
魔族は人間の負の感情を糧として存在しているけど、これら夢魔は特に人間の精気を好むと言われ、時に淫魔などと呼ばれる。

 その名は、インキュバス。

 当然、私のような一介のプリーストが対処できる相手ではない。
マグヌスエクソシズムが使えれば話は別だけど、残念ながら私は支援法術しか習得していない。
この悪魔を相手に私一人の力で対処するのは絶望的だった。

 けれど、自分より強い力を持つ悪魔が自分の部屋に居座っているのに、私は思ったよりも冷静で、突然叫んだりはしなかった。
あるいは、大声を上げられないほど混乱していたのかもしれない。
 それでも、口調には冷静さだけを湛えて、私は告げる。

「ここは貴方のようなモノが居るべき場所じゃないわ。出て行って頂戴……!」
「ここで出て行っちゃ、僕がここに来た意味がないだろ?」
「そんな意味なんて私の知ったコトじゃありません!」
「まぁいずれにせよ、僕はまだここから出るつもりはないね。君もそんなところに突っ立ってないで、入ってきなよ」
「冗談じゃないわ。悪魔と一晩を過ごすくらいなら外で――」

 そう言って私は踵を返し、部屋を出て行こうとした。
プリーストの先輩や仲間のクルセイダーを頼れば、きっと何とかしてくれるはずだから。
 でも私が玄関の外に眼を向けた時、悪魔は私の目の前に居た。

「!?」
「そう連れない事言うなよ」

 そう言いながら手で私の顎を持ち上げる。私が咄嗟にそれを振り払うよりも早く、まるで流れるように。

 悪魔は私の唇を奪っていた。

 頭が真っ白になった。淫魔が舌で私の唇をこじ開け、混乱で一瞬抵抗を忘れた私の唇はあっさりそれを受け入れて、
何でこんな事になっているのか、私の口の中に侵入した舌に歯茎が舐め回されて、これから私は一体、
あ……吸い上げられてる、コイツはわたしをどうするつもり、やだ!気持ち悪い、吸わないで……、
あ……そう言えば、私の――ファースト・キス……。

「ぃ――んんっ!?んーーっ!」

 叫んで逃げ出そうとしたけれど、顎に添えられた手はまるで鉄でできた拘束具のようにビクともしない。
唇を外すことも出来ないまま、私の口は淫魔の舌に蹂躙されていく。
相手の胸を押して、腕を掴んで、必死に抵抗しているのに、外そうとしているのに、悪魔の体は私の細い腕では微動だにしない。
 やだ、誰か助けて……!

バタン

 私は相手を部屋の外に押し出すどころか逆に部屋の中に押し込まれていたらしく、淫魔の後ろで玄関のドアが閉じられるのが見えた。
とたん、外界との繋がりが強固に遮断され、助けを呼ぶのが果てしなく困難な事であるかの様に思えてくる。
 がむしゃらに抵抗するのを止めた時、と言うより諦めかけた時、私はそれまでより少し多くの情報を受け取ることが出来た。
私と淫魔は少しずつドアから離れ、部屋の奥へと向かっている。
私の体は腰のあたりで抱きかかえられて、足は宙を浮いているも同然。
 そして、眼。
 目の前にある淫魔の眼を覗き込んだ時、私は妙な感覚に囚われた。
まず、視線を外す事が出来なくなった。
その眼以外を見ること自体、考えられない。
そして、ここで抵抗することを本能が拒否し、今この状況を受け入れようとする。
楽になれることを知っている。
気持ちよくなれることを知っている。
 このままこいつに身を委ねれば……。

 そんなの、駄目!

 気がつくと、私はインキュバスを突き飛ばしていた。
唇で密接していた距離は、今は手を伸ばせば届くかどうか、くらいまでは離れた。
長い間口付けをしていたため酸欠を起こしたのだろうか、頭がくらくらする。

「はぁ……はぁ……」
「へぇ、一介のプリーストが僕の”眼”を退けるとはね。でも、もう遅いよ」

 インキュバスは少し驚いたような表情で、よくわからないことを口にしている。
私は汚れた唇を手の甲で、わざとらしい仕草で拭った。
 その時、

「――!?」

 手が唇に触れた瞬間、私の体を微弱な電流が流れた。
いや、そのような"痺れ"を感じた。
まるで、成り立てマジシャンのライトニングボルトに当たったかのような……。

「だから言っただろ。もう手遅れだって」

 淫魔が言いながら近づいてくる。その赤い眼から眼を逸らすことが出来ない。
 相手が近づいてくるので、私は思わず一歩後ろへ下がる。
その時服が擦れるたび、部屋の空気を感じるたび、私の体から力が抜けそうになる。
まるで、風邪の引き始めに足の関節に力が入らなくなるような、そしてそれをもっと強力にしたような、そんな感覚に似ていた。
266Devil's eyes(2/4)sage :2006/12/17(日) 01:41:07 ID:wr6wiJBE
 気がつくと私のひざの裏が、部屋の奥にあるベッドに触れていた。
私が退路を失った隙に、淫魔は再び私と密着する。
その頃には、私の膝は目に見えてがくがくと震えるほど力が入らなくなっていた。
 淫魔の手が私の首筋に触れる。途端、再びライトニングボルトを食らったかのような感覚。
 急速に切り替わる背景。
 常の視界の中心にある赤い二つの眼。

 気がつけば、私はベッドの上に淫魔に押し倒されている状態になっていた。

「君を快く思っていない人が居るんだよ」

 淫魔が私の耳元で囁く。

「あるいは逆かな?君のことが気になって仕方がない」

 私には、何を言っているのかさっぱり判らなかった。
 あるいは、考える余裕がもはやなかった。

「そしてその人は望んだ。君がめちゃくちゃに壊れてしまうことを!」
「ひっ!」

 声に合わせ、淫魔が私の顔のすぐ横に勢いよく手を付いた。
 私はビクッと小さく震え、ベッドの上で縮こまっていることしか出来ない。

「そして僕も望む。君のような心も体も美しい娘が、心も体も壊れてしまう様を」
ビリリィィッ
「いや……ぁっ!」

 淫魔が私の聖職衣を勢い良く引き裂いた。窓から差し込む月明かりの下、肩や下着をつけた胸が晒される。
恥ずかしさと恐怖で思わず顔を背けるが、現実は変わらない。
 腕力はおろか法力でも通用しない淫魔が、今私を組み敷いている。嫌……このままじゃ、犯される……。

「その恐怖、諦念……心の美しい人間の負の感情はどれも美味だ。けど僕は、そんな君の精気が一番食べたいな。
ほら、白くて美しい肌だ……でも、もうこんなに火照ってる」

 そう言いながら淫魔は私の胸に手をかけ、ゆっくりとこね回してきた。

「ふぁ……っ!」

 思わず吐息が漏れる。
 そう、火照っている。先ほどの淫魔の眼を見てしまったときから、私の躰はどうしようもなく火照ってしまっている。
 淫魔が首筋に口付けを落とす。
 また、電撃。

「ひぁぁ!」

 胸を揉む手はそのまま、口付けはだんだんと下がっていき、鎖骨をなぞるようになっていく。
 認めたくない。私はこんなことで感じるほどいやしい女じゃない!

「まったく、君はいやらしい娘だ」
「ちが……うっ!」

 胸を揉んでいた手が下着をずらし、より激しく揉みしだく。
 こんな、憎むべき悪魔に犯されていると言うのに、感じるはずがない!

「でも君は感じているんだよ。こんなに可愛い声を上げて」
「ぁひぃぃっ」

 指先で乳首を摘みあげられると、私は堪らず声を上げてしまう。
さっきあの眼を見た時から私の体はおかしくなってしまっている。

「そうそう、僕の”眼”のせいにしてしまえば、君の心は楽になれる」
「あっ……あぁっ……」

 今度は胸と逆の方の手が、ガーターのあたりから私の足の内側を触ってきた。
咄嗟に足を閉じて止めようとするが、先に膝を挟まれ逆に阻止された。
 それより上は駄目ッ!

「この上が感じるのかい?」
「あぁぁぁっ!!」

 思わず体が弓なりに仰け反る。一際大きい声が漏れた。

「軽くイッちゃったかな?」

 面白そうに、淫魔が私の顔を覗き込んで来る。
 赤い眼がさらに存在感を強くしていた。
この眼を見ちゃいけない!

「でも眼を逸らすことなんて出来ない。君もどこかで壊れてしまうことを望んでいるから」
「ちが……う……」

 そんなわけない。そんなわけない。ソンナワケナイ。

「もっと感じたいんでしょ?それこそ、壊れてしまうくらいに」

 何を言っているの、私はもともと感じてなんかいない。感じてなんか、イナイ……。

「本当にそうかな?」

 淫魔の指が、再度下着の上から私の股間を撫で上げた。

「いぁっ」
「ほら、こんなに濡れているじゃないか」

 撫でた指先が、何かに濡れててらてらと光っている。
つまりは、私から見える位置まで指を持ち上げていた。
 今頃気がついた。先ほどから、こいつとの会話がほとんど成立していない。
いや、むしろ逆。会話が"成立しすぎている"。
私が口に出していないことにまで、こいつは反応してきている。

「やっと気がついた?だったら、もう判るよね」
「んあぁぁっ」

 また声を上げてしまう。もうどこから刺激を受けているのかも呆然として判らなくなってくる。
ただ体中から送られてくる、"キモチイイ"と言う信号を脳が受け取っているだけ。

「君の身体の弱い所も、好きな所も全部お見通し」
「ああ……あぁぁ……」

 淫らな魔力をかけられて身体を操られ、さらに心を読まれて身体のどこが弱いかも知られているのに、
アコライト時代の精神修行なんかで耐えられるわけがない。

 抵抗しても無駄……
「抵抗しても無駄だよ」

 その瞬間、私の中で何かが音を立てて崩れていくような気がした。
267Devil's eyes(3/4)sage :2006/12/17(日) 01:41:21 ID:wr6wiJBE
「んっ!あぁ……あああっ!」

 これまで一方的に快感を受け取るだけだった体が、声や動きを伴って反応するようになる。

「駄目……っ!こんなの、こんなの……!」

 今すぐこんなことは止めろ。抗え。
理性が懸命に警鐘を鳴らす。
だが本能はひたすらに快楽を求め、体は本能にのみ従って動いている。
理性の必死の叫びは、誰にも届かないものでしかなかった。

「う、ああっ、いやぁ……」

 このままでは大変な事になると頭では分かっているのに、体はこの状況を受け容れ、むしろ求めてすらいる。
淫魔に精気を奪われ続ければ、最悪の場合衰弱死。良くても生ける屍になることだろう。
でも、そんなことですらもうドウデモイイ。
 今はこの快感を、貪リタイダケ……。

「ふふ……そろそろかな?」

 淫魔がどこか満足げに上体を起こす。
気が付けば何時の間にかその男根が晒されていた。
実物を初めて見る私にとってそれは、ただひたすらに禍々しいものでしかない。
 淫魔はそれを、真っ直ぐに私の秘所にあてがう。

「や、嫌……やめて、それだけは……っ!」

 慌ててベッドの上を後ずさる。
だが実際のところほとんど動いていなかった。
元々力の入らない腕はベッドの上を虚しく滑り、挙句シーツと擦れる感覚が痺れるような快感となり、さらに腕から力を奪う。
 その微々たる抵抗も淫魔が私の腰を掴んだことで終焉を迎える。
上にまたがるその体は、とてつもなく大きなものに思えた。
それが私の秘所に男根を押し付けながら、体重をかけて、

「古代ゲフェニア人の言葉で、"インキュバス"とは"上に乗る者"を意味する」
「あ……」

 入って、きた。

「人間にしては実に良いセンスだと思わないか?なんせ僕らはこの体勢が一番美味しく精を貪れる」
「……ああぁぁあぁーーーっ!!」

 喉を枯らしかねないほどの絶叫。

「さすがに少し狭いね。でも相当液が溢れてたから、結構スムーズに入るよ」

 肉体的な苦痛によるものと言うより、拒絶の意思を表す意味が大きい叫び。
むしろ身体の方は、足元から頭の先まで突き抜けるような快感を感じていた。
 私、初めてなのに……。

「ほら、奥まで届いた」

 そう、初めてなんだ。
 今はいないけれど、いつか好きな人にあげるつもりだったのに、あげたかったのに。
こんな、ファースト・キスも奪われて、無理やり犯されて、無理やり感じさせられて――
悔しくて、悲しくて、いつの間にか涙が溢れていた。

「ううぅ……、抜いてぇ……っ」

 聞き届けては貰えないだろう懇願を口にしながら、力なく頭を振る。

「さあ、動くよ」

 淫魔が上下運動を開始する。
 元々溢れていた愛液のせいか、"眼"による催淫のせいか、あるいは入っているモノが人間のそれでないせいか、痛みはまったくない。
むしろ男根が一旦引き抜かれ、再度入れられるたびに、膣内でこすれて、これまで味わったことのない感覚が身体を駆け巡る。
感じさせられる。
 そして何より、そのことがとても悔しかった。涙が止まらなかった。

「ふふ、良い締り具合だ。君のナカも気に入ったよ」
「くうっ、 ああ……、 んあっ! はあ、 やぁ……っ」

 心でどれだけ涙しても、身体の方は打ち付けられる快感に自然と呼吸が速くなる。
体が受け容れてしまっている事実は、もはや自分でも否定できない。

「その快感を受け容れるといい、心でもね。そうすれば楽になるよ」
「っ、そ、そん……、あ……、ふぅぅん、らめぇ……!」

 淫魔が腰の動きを早めながら、耳元で囁く。
私は魅惑的な提案を必死の理性で取り払うが、今にもその理性ごと頭の中を支配されそうだった。

「うあっ、ふぅ、んくっ、あぁ……っ!」
「さて、悪いけど、そろそろ……!」
「いぁっ、ら、らめっ、ナカだけ……はっ!――できちゃ……っ!」

 私が呂律が回らない舌を懸命に動かし、懸命に懇願するも、淫魔の上下運動の間隔は最短となり、今にも達しようとしていた。

「もう、手遅れさ……!そして君もっ!」
「いやぁっ、ああぁあぁああぁぁぁあぁ……っ!」

 力の入らなかった体が一時的に弾け、ベッドの上で弓なりになる。
それと同時に、下半身からこみ上げてきた、真っ白な何かが頭の中を埋め尽くし、私は絶頂に達した。

「――っはぁ!」

 時をほぼ同じくして、淫魔も絶頂を迎えた。
脱力しベッドに沈み込んだ私の膣内で、淫魔の男根は何度も脈動し、熱い精液を迸らせている。

「ふふ……、良い具合だったよ」
「っ……、 はぁ……、 はぁ……」
「初めてなのに、知識だけは豊富だね、君は。それとも、前々から興味があった?」

 肩で息をする私に向かって、淫魔は語りかけてくる。

「僕のは精液じゃない。だから子どもが出来る心配もないよ」

 ほんの少しだけ、安堵したのが正直なところだった。これで、もう――、

「じゃあ、安心したところで、また行こうか」
「ぇ――」
「これで終わりとでも思った?僕は魔族なんだよ。萎えることなんてない、ね」

 私を見つめる淫魔の口が歪んだ。
それと同時に、私の中に入れられたままの男根が、再び動き出したのが判った。

「ひっ、 もう、いやぁ……っ」

 私の声を聞き届ける存在は、どこにもいない。
268Devil's eyes(4/4)sage :2006/12/17(日) 01:41:37 ID:wr6wiJBE
「んぁ、ぁぁぁあぁぁ……っ!」

 真っ白な瞬き。

 一度弓なりに反った私の体から力が抜け、再びベッドの上に沈み込んだ。

「はぁ……、ぁ……、はぁ……」

 ほんの少しだけ理性が戻る。
でもそれも一瞬の事。
淫魔はもう既に胸に吸い付き、私の体も程なくしてまた高ぶりを抑えられなくなるだろう。
今の私に休むことは許されていないのだから。
 先ほどから何度絶頂を迎えたか知らない。
絶頂に達する度に私の体力は奪われ続け、今では抵抗らしい抵抗はおろか体を動かすことさえも困難になっていた。
たぶん精気も一緒に奪われている。実際絶頂を迎えると、味わったことのない脱力感が私を襲っていた。
 それでも気絶することだけは許されない私の体。私は、このまま死んでしまうのだろうか。

「大丈夫、死なない程度に留めて置くよ。僕も君が気に入ったからね。回復した頃にまたご馳走になろうかな」

 それは絶望の言葉。私の回復はすなわち次の搾取を意味する。
まるでミルクを搾り取られる家畜のように、私は一生この悪魔に飼われると言うこと。

「面白い事を言うね。なかなかいい表現だ」
「ああ……っ」

 まるでミルクを搾り取るような手付きで、淫魔は私の胸を揉んで来た。
それでたった今達したばかりだと言うのに、もう声を抑えることができない。
この体、どうかしてしまっている。

「そろそろ僕を受け容れたかな?」

 受け容れたわけじゃない。ただ、諦めただけ。

「どっちも同じじゃないか」

 ……違う。
 だから、せめて、せめて口で求める事だけはしない。心だけは最期まで拒絶し続ける。私が密かに立てた最後の誓い。
 でもそれは、それまでの事は全て許容すると言うこと。
体はどうしようもなく快楽を求め、だらしなく腕や足を投げ出し、みっともなく腰を振る。
 退魔も、この淫魔を滅するのもプリーストの……私の仕事なのに。
力はおろか体でも屈服してしまった。

「んぅ……」

 再び口付け。言う事を聞かなくなった躰は、後頭部を抱える淫魔の手にすら熱を帯びてしまう。


 なんでこんなことになってしまったの――。

 繰り返される自問。答えの出ない疑問。
 抗う気力はとうに奪われ、私は無抵抗な、もはや自分の意思では指一本動かすことさえ出来ない躰を悪魔の前にさらけ出している。

 いや、正確には、――指一本動かす意思すら起こらない。


「いっそここで壊れてしまうのも悪くないよ……」
「んくっ、ぁ……」

 淫魔が私の乳首と陰茎を左右の手でつまみながら、その口を私の耳元に近づけて囁く。

「君がこれまで何年もかけて築き上げてきた地位も、毎日欠かさず手入れしてきた髪や白い肌と言った美貌も、
今君の心がほんの一瞬屈服するだけで全てなくなってしまう。そんな儚い君の全てが、こうして消え去ろうとしている瞬間、
一際美しくいとおしい」


 もう、私は――


rァ受け容れてしまっても良い。

そんなのは、駄目だ――。


受け容れてしまっても良い……。


 そこが最後の堤防だったのだろう。その選択を選んだ途端、私の中で何かが崩れ落ちる音が、確かにした。

 とテも大事な、何カが――。

「」
「何か、言ったかな?」

 私の様子が変わったことに、淫魔は直ぐに気づいたようだった。
まるでからかうような表情で、こちらの瞳を覗き込んで来る。

「――と……」
「何?聞こえないよ?」

  淫魔はもう私が言おうとしている事が判っているに違いない。
でも、それを確実に私の口から言わせなければ気がすまないのだろう。


「……もっと、くだ……さい」

 それが、私ガ堕チタ証ダカラ――。


「よくできました」

 まるで子どもに言葉を教える教師のような口調だった。

「ご褒美をあげないとね」
「は……い」

 私を見つめる赤い瞳が輝きを増した。それを見つめ返す私の瞳も、ある意味で輝きを増したことだろう。
ある意味では光などとうに失われていたのかもしれないが。

「後ろを向いてごらん」

 膣内から男根を引き抜きながら、淫魔が告げる。
少し名残惜しいけど、私は素直にそれに従った。一度引き抜かれ、体勢が変えられたことで、
膣口からは愛液と精液と血液が混ざりに混ざった液体が流れ出し、ベッドの上に染みを作りはじめている。
 さっきまで力が入らず動かなかった体が、まるで嘘の様にスムーズに動いたけど、そんなことはどうでも良い。
それより、ただただ"あれ"が欲しくて、早く欲しくて、

「いくよっ」

 宣言するなり、淫魔は後ろから狙いを定め、その太く大きい"肉棒"で一気に私の膣内を貫いた。

「――んはぁぁっ!」

 私はそれだけでイキそうになった。
肉棒が子宮口を強く叩き、そこから頭の先まで快感が駆け巡る。
私は押し出される肺の空気と共に淫らな声を出しながら、四つん這いの体勢のまま背中を大きく反らせた。

「あっ、 あんっ、 いいっ、 ひぁっ」

 淫魔が私のお尻を抱え、腰を前後に動かし始める。
これまでと違うのは、それに合わせて私も腰を動かしていること。

「あはっ、な、ナカでっ、動い、てる……っ!」

 膣内の何かが、肉棒が、まるでうねるように動いているように感じた。
この感触は、相手がニンゲンの男では、きっと味わえないだろう、

「悪魔だからね、僕を受け容れてくれた娘へのサービスさ」

 肉棒が出し入れされる度に、月明かりに照らされた室内に卑猥な水音が響いている。
ベッドの上には腰を振る悪魔と、背後から打ち付けられる度に嬌声を上げるオンナ。
ああ、この光景はまるで盛った犬のよう。

 でも、それがとてもお似合い――だから、もっと――、

「さあ、そろそろフィニッシュだよ!」
「はい……っ!」

 もっと、もっと、もっとっ!はげしく、いっしょに、ああ、来るっ!

「ひゃぅっ、んあぁっ、ああぁぁぁあぁぁぁああぁぁぁっ!」

 これまでとは比べ物にならないほどの、快楽の奔流。
いや、もはや濁流。
頭の中を一瞬にして真っ白に染め上げ、もう他の事など何も考えられない。
考えなくてもいい。
考える必要なんて、ナイ。


 だって、"私"は、もう、二度と――


「ご馳走様♪」

       ――Fin.
269Devil's eyes(5/4)sage :2006/12/17(日) 01:42:58 ID:wr6wiJBE
…以上です。

無理矢理が欲しいと言う声があったので、HDDから作りかけの作品を引っ張り出してみました。
淫魔なのにインキュバスの話と言うのはどうにも少ないので、ちょっと挑戦。
肝心の萌えは…インキュバス、かな orz

展開上催淫術モノになったのですが、体力を奪われた状態での濡れ場と言うのが、なかなか参考になる資料がなくて苦労しました。
しかも"…"や"―"を極力使わない、と自分で制約作ってしまったものだから尚更…しかもそれでも多いし orz

エロ小説書くのは初めてだったので、いろいろ至らない所があるかも知れません、と言うかあると思います。
場の作り方とか、あと執筆期間に間があったり、他作品を読みながら書いたりしたので、口調や言い回し、文法的にも錯誤や不備があるかもです
ご指摘いただければ今後の励みになりますが、まずは読んで下さった方々が少しでも楽しんでいただければ幸いです
270名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/17(日) 14:01:33 ID:YSWaJfE2
美味しくいただきました。
271忘れた頃にやってくるどこかの166 :2006/12/17(日) 15:44:30 ID:KEsTqWgs
久しぶりの投下。
最後に出したのはいつだっか私も忘れているママプリの話
272忘れた頃にやってくるどこかの166dame :2006/12/17(日) 15:45:21 ID:KEsTqWgs
 命というのは、その環境において多種多様に進化する。
 その過程で、人というのはもっとも広範囲に適用したに過ぎない。
 だからこそ、ある限定条件下では人を超える種すら存在する。


「ヒドラの生態を知りたい?」
 私の問いかけにバフォ角をかぶった女プリーストは怪訝な顔をした。
 教授になる為の課題として私はヒドラの生態を選んだのだが、調べていく過程で疑問に思う事があった。
「ヒドラってあちこちで生息していて何も生態も何も分かっているじゃないの?」
 かつての私と同じような問いかけがプリースト返ってきた。
「アマツのヒドラは知ってる?」
「ええ」
「あの社前の泉のヒドラだけ、どうも生態が違うようなのよ」
「というと?」
「群体…つまり、ヒドラ一体ではなく群れとしてあの泉に生息しているでしょ。
 あれが元はどうも一つの生命じゃないかと私は疑っているの」
「疑うも何も……偉い賢者先生が言うのだからそうじなゃないの?」
 彼女の前にいくつかの書類をテーブルの上に広げてみせる。
 彼女の視線が書類に注がれるたびに、その目から笑みが消えてゆく。
「アマツの城が把握しているしている行方不明者のリスト。
 その殆どが女性、または女性冒険者である。
 発見された女性の殆どが性奴隷として外国で発見されており、行方不明者の物品がアマツ発でブラックマーケットに流れている……」
「それに、ヒドラが絡んでいると?」
「貴方はご存知のはずよ。
 あれを何度も何度もそのお腹で生んでいるからこそ、ヒドラが女性を苗床に生殖行為を行う事をね」
「で、私に何をさせたい?」
「貴方にあれを孕んでもらいたい」
 まっすくこちらを見据えて彼女は嘲笑を浮かべて見せた。
「こちらも聞きたい事があるの。
 私で何人目なの?その依頼は?」
「貴方が受けたら5人目よ。この依頼を受けた人間は。
 で、3人が帰らず、2人が快楽に狂った牝奴隷としてここに売られていたわ。
 だから、貴方に頼んでいるの」
「私が受けると?」
「受けるでしょ。
 快楽に溺れながら報酬を受け取れるのだから」
 笑みをうかぺたまま言葉を選んでいる彼女を見て、私は彼女が受ける事を確信していた。
 なぜなら、噂が本当ならばこの歓楽街の聖女はこの街の誰よりも肉欲に溺れるのが大好きなはずなのだから。
273忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:46:14 ID:KEsTqWgs
 犯されに行くのに服など要らない。
 ましてや、本能のままに生きるヒドラに首輪などもいらない。
 全て置いてゆくことにした。
 ロザリオも置こうとしてふと考える。
 ……やっぱり首輪とロザリオだけは持っていこう。
 ドアがノックされて賢者は部屋に入る。
「準備はいい?
 しかし、自分で頼んだのに言うのは何だけど、凄く卑猥よ。
 今の貴方」
 ただ、裸で首輪とロザリオをつけているだけなのに、もう体はヒドラに犯される事を期待して、おまんこから蜜をたらしていた。
「仕方ないでしょ。
 で、パーティ要請を出せばいいのね?」
 発情している聖女は首輪に賢者から受け取った発信機をつける。
「そう。これで、貴方がヒドラの巣に犯されている間でも私に情報が行く様になるわ。
 気をつけてね。というだけ無駄よね。その蜜を見ていると」
 苦笑する賢者に笑みを返して私はワープポータルを唱えた。
 アマツの泉から少し離れた所に裸で立っている。
「やだ。座標間違えたかしら?」
 白々しく言ってみるが、自ら望んだ事だった。
「はずかしいなぁ…誰も見てないといいんだけど…あんっ♪」
 首輪をつけた牝犬よろしくゆっくりと四つんばいになる。
 その瞬間に軽くいってしまって、潮を地面にたらしてしまい、息も荒くなっている。
「は、はやく泉に入らないと…ぁ…」
 ゆっくりとお尻を高く掲げて四つんばいのまま泉に向かって歩いてゆく。
 誰かに見られているかもと思うと体が熱くなってたまらない。
 体を小刻みに震わせて、はっきり聞こえるほど荒く息を吐き出しながら泉に向かってゆく。
 泉から、捕縛用のヒドラの触手が顔を出す。
 それに構わず、私は発情した体を泉に沈めた。
 それを待っていたかのように、触手達が私を捕らえた。
「あああああんっ!!ぬるぬるして……ひゃんっ!その触ると弱いのぉ…んぐっ!!」
 四肢を束縛した触手は更に胸に吸い付いて乳首に噛み付いてお乳を出そうと吸出し、口に強引に入り込んで媚薬入りの白濁液を吐き出す。
「んぁ…ごくごくごくごくごく……もっと…もっと欲しい…ぁ」
 束縛された手をたどたどしく動かして触手を扱き、口に咥えた触手を離さず、おまんこを触手に擦りつけておねだりをする。
 その卑猥なおねだりに産卵用触手が姿を現し、口、おまんこ、お尻の三穴全てに突き刺さった。
「んんんんんんんんんんんんんんっ!!!」
 大漁に吐き出される卵に四肢を痙攣させながら、歓喜に体を震わせて卑猥に腰を振ることで答える。
 泉で淫靡な音を立てながら人外に犯されるという獣以下の行為に私は狂っていた。
「もっと、もっと私に卵を産んでぇぇっ!!」
 はしたなく叫び、大漁の卵が体に産み付けられると今度は受精させるために精液を吐き出す触手達が代わる代わる私の穴に白濁液を注いでゆく。
 もう私は今自分が外で誰かに見られている事など忘れて浅ましく肉棒に狂っていた。
 何度も絶頂し、大漁に白濁液を浴びて体を痙攣させて、ゆっくりと泉の底に引っ張られていった。
 泉の底には無数のヒドラが触手を漂わせていた。
 そして、そのヒドラに捕らわれた私と同じような女達も。
 触手の白濁液のせいか、息苦しくはないが四肢はしっかりと触手に捕らわれ、髪が水草のように水中に浮いている。
 新しい仲間となった私の事など、誰も気にせずに触手の産卵袋と貸した女達は壊れた笑みを浮かべ、口から、おまんこから、お尻から先に注がれた受精卵を水中に吐き出してゆく。
 朝と夜、卵を水中に吐くために犯され、人間としての思考を忘れて、ただの物として触手に腰を振るだけの存在に成り下がった。
 私はこのまま、満月か新月の晩まで産卵袋となる。
 それはとても幸せだった。
274忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:47:17 ID:KEsTqWgs
 今日は満月。
 アマツの男達が泉の周りで焚き火を行っている。
 賢者は半月近くただの産卵袋と化した聖女の記録を受け取り、彼女を回収するためにここに来ていた。
 定期的に行われる産卵の為の受精。あまった触手による不定期な陵辱と既に産卵袋と貸した聖女の浅ましい姿は感じる賢者をも発情させていた。
 毎日数度は自分の指で慰めないと体がもたない。
 いつもおまんこが濡れてもう下着すらつけられない。
 けど、こんな甘美な生活も今日で終わる。
 認めないわけにはいけなかった。
 この生活がもっと続いて欲しいのにと思ってしまう自分の欲望に。
 泉の中央が波打ち、次々と触手に貫かれた女達が水中から出される。
 全員触手に下半身の穴を犯され、四肢を拘束されたまま。
 ただ、口だけが何も咥えられておらず、触手に貫かれた女達は久しぶりの喘ぎ声を注している男達の事等気にせずに喘ぎだした。
「ささるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!中で触手がこすれるぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」
「いくのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!私、触手でいきっぱなしよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「もっとぉぉぉぉぉっ!!もうどうなってもいいから私をめちゃくちゃにしてぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
 女達の喘ぎ声に触手達も激しく女達を犯し続ける。
 そして、触手がとうとう女達を文字通り蹂躙しつくす瞬間がやってくる。
「ずびゅっっっっ!!」と何か鈍い刃物が刺さった音が泉の女達から次々に聞こえる。
 よく見ると、お尻の触手が口まで駆け上がって、文字通り女達を串刺しにしたのだ。
 声すら出せず、四肢の拘束が解かれた女達はもずのはやにえよろしくだらしなく四肢を痙攣させるのみ。
 その間、開いたおまんこに産卵触手が卵を産み、精液触手が妊婦と見違えるまでに白濁液を注ぎ続けていた。
 淫靡な華が一斉に泉に咲いた。
 下半身の二つの穴を貫かれ、お尻から口まで貫通した触手が征服欲の為だけに大漁の白濁液を吐き出し続ける。
 その白濁液の雨を浴びて四肢を痙攣させる事しかできない女達。
 既に誰の目も空ろに、この現実を受け入れていた。
 激しく触手たちが産卵し射精した女達はみな妊婦のようにお腹を膨らまして精液化粧をつけて壊れた笑みを浮かべている。
 大きな音がした。
 全ての産卵の営みを終えた触手達が女達を開放しているのだ。
 受精卵を注ぎこまれた女達は本来ならそのまま他の場所にてその受精卵を放流するはすである。
 だが、ここでアマツの人たちが登場する。
「あああああんっ!!でるっ!!
 卵がでるぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
「いくのぉぉぉぉぉっ!!私、卵を産みながらいくのぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「もっとぉぉぉぉっ!!
 もっとお腹をおしてぇぇぇぇぇぇっ!!!」
 アマツの男達が他の場所で繁殖しない様に解放された女達を泉のほとりに並べて卵を吐き出させているのだ。
 お腹を地面に押し付け、中には足でお腹を押し付けられた女達が絶頂と共に卵と潮をこの泉に吐き出して行く。
 これ以上のヒドラの拡散を望まないための処置と女達を捕まえるためだ。
 そう。ヒドラの触手に狂った女達は今度はアマツの男達に犯されるのである。
「ああああああんっ!!いいのぉぉっ!!もっと突いてぇぇぇっ!!!」
「いくのぉぉぉぉぉぉっ!!!沢山の肉棒に囲まれていくのぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
「んぁ……ちゅぱちゅぱちゅぱ…ひゃんっ!!おまんことお尻に刺さるぅぅぅっ!!!」
 さっきまでヒドラの触手に狂っていた女達は何の抵抗も無く、むしろ自ら足を広げて男達の肉棒を受け入れた。
 犯しながら、男達は手際よく女達の首に首輪を巻いてゆく。
 これがアマツ産牝奴隷の実態である。
275忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:47:56 ID:KEsTqWgs
「あ、こいつだ。
 一番浅ましく肉棒を咥えて腰をふっているやつ。
 こいつだけ、言われたとおり先に首輪をつけてロザリオをもってやがる」
 男達の呆れ半分の声と共に聖女が岸に引き上げられる。
「だんなぁ。たしかにいましたぜ」
 男達が体格のいい騎士の前に聖女を連れてゆくと、騎士は法外な金になるバフォカードを男達に渡す。
 最初から聖女はこうして助かるつもりだったのだろう。
 泉の方に視線を向けると、泉の中央に巨大なヒドラの母体が浮き出る。
 その大きさは泉の半分ほどもあり、触手が蠢く母体の中に蕾のような穴が口を開けている。
 その蕾の中には肉棒が二つ白濁液を噴出しながら女達を誘っている。
 男達が道を明けるとそこに、騎士子やクルセやハイプリ等のオーラを纏った高位の女達が泉に向かって歩いてゆく。
 その顔は、今、ヒドラから男達に犯されている裸の女達と同じ壊れた笑みを浮かべていた。
 はしたなく喘ぎながら犯される女達に見せ付けるように、彼女達高位の女達もその衣装を脱ぎ捨てて本性である牝に戻ってゆく。
 彼女達を男達は犯そうともせずに道をあけ、彼女達は四つんばいで泉の中に入り、あの蕾に向かってお尻を揺らしてはってゆく。
 彼女達は一度ヒドラに犯されて、性奴隷として売られた女達である。
 開放されて、高位に上り詰めてもあの快楽が忘れられずにこの泉に戻ってきた女達である。
 その帰って来た女達を触手達は歓迎するかのように優しく彼女達を捕まえて蕾の中に落としてゆく。
 あの蕾は、生殖器官ではない。
 彼女達を犯すことによって生じる生体エネルギーを吸収する捕食器官である。
 あの蕾に捕まったら最後、死ぬまで犯されて最後は体すら生体エネルギーに変えられて吸収されてしまうのに、彼女達は壊れた笑みを浮かべたまま自らの意思で自らの命に終止符を打った。
「あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
「刺さるっ!!!!肉棒刺さるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
「欲しかったのっ!ずっとこれが欲しかったのぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
 触手に両手を後ろに縛られ、二つの肉棒がおまんことお尻を貫いて、蕾の肉が足を沈めてゆき彼女達を固定させる。
 まとうオーラを消すかのように触手達が彼女達に精液を吹きかける。
 ヒドラの精液そのものに麻薬作用があり、犯して産卵した女達を今度は食べるために快楽を忘れられない体にするという。
 オーラを噴く女達なだけにアマツの男達も手を出すつもりも無いし、目の前に犯されたばかりの女達という餌もある。
 彼女達の装備も売り払って収入にするという。
 歓喜の叫びをあげる彼女達を咥えたまま蕾が完全に閉じてゆく。
 涙を流し、精液まみれで快楽に壊れた笑みを浮かべる彼女達はもうこの世を見ていなかった。
 蕾が完全に閉じて本体が沈んでゆく。
 アマツの男達が檻に女達を入れて去ってゆく。
 後は、この泉はいつものとおり捕食用のヒドラが蠢く普通の姿に戻っていた。
276忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:48:43 ID:KEsTqWgs
「ふぁ…ぁ…ちゅぱちゅぱ……」
 誰もいないはずの泉のほとりの茂みの中から淫らな音が聞こえてくる。
 覗くと、聖女が彼女の主人たるバフォメットの肉棒にその舌で奉仕していた。
 バフォメットは元の悪魔の姿に戻り、聖女の舌にされるがままにしている。
 首輪にロザリオをつけた聖女はそれだけがかろうじて人間の証であるかのように、焦点を失った目でひたすら肉棒に貪りつき、お尻を卑猥に揺らして残ったヒドラの受精卵を吐き出していた。
 彼女はヒドラに食べられないとふと思った。
 彼女はヒドラに狂う前に、バフォメットに狂っている。
 ヒドラに狂って死ぬまで犯されるのではなく、バフォメットに狂って一生彼の肉棒に奉仕し貫かれ、彼の子を孕むのだ。
(うらやましい……)
 体が疼くのを我慢する。
「ファ…んっ…くちゅくちゅくちゅ……」
 己の裸を晒したままバフォの肉棒にむしゃぶりつく聖女。
 豊かな胸と滑らかな黒髪が月明かりに照らされて淫らに踊る。
「ふん。ヒドラどもの肉棒を咥えてよがっていたくせに我の肉棒で発情するか?」
 頭を動かして口全体でバフォの肉棒を扱いていた聖女を冷ややかに見つめるバフォは、その視線を私に少しだけ向けた。
「お前もこうなりたいのか?」
「違うっ!!だ、誰が……」
 そこで口こもる。
 気づいていたのだ。己の淫らな欲望に。
 絶対的強者に食われるという弱者の歪んだ快楽に。
 太ももをもじもじさせていても淫蜜がたれてくるのが分かる。
「出すぞっ!!!」
 バフォが巨体を震わせて白濁液を聖女にぶっかける。
「ふぁ……ぁぁ…んぐっ♪…あつぅい……ちゅぱちゅぱちゅぱ……おいひぃのぉ……」
 人間の尊厳など捨てて、四つんばいで白濁液まみれでバフォの肉棒舌を這わせてに狂う聖女が羨ましい。
 けど、私を食べる強者はバフォではない。
 知らず知らずの内に私は自分の手をおまんこにあてていた。
「こ、こんなに……濡れて…ぁぁ……」
 「くちゅ」とおまんこから漏れた淫音が私を壊した。
「ふぁ…こ、こんなに……気持ちいいなんて……あんっ♪」
「ばふぉぉ…ほしいのっ♪バフォの肉棒欲しいのぉぉ!!!!」
 白濁液で白く穢れた聖女が四つんばいのままお尻を高くバフォに向けて差し出して、バフォの肉棒をねだっている。
「ふん。穴に入れられれば何でもいいんだろう?
 ほらっ!!!お前の牝穴に肉棒をぶちこんでやるからありがたく思えっ!!!!」
 両手で尻を掴んでいっきにバフォの肉棒が聖女のおまんこに突き刺さる。
「ひゃああああああああんんんんっ!!!!
 はいるのぉぉぉぉぉぉっ!!!!バフォの肉棒はいるのぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」
 大声で叫びながら喚起の笑みを浮かべて、バフォの肉棒の形に膨れたお腹を触る聖女。
「ふぁ…、こんなの……こんなの見ながら…自慰するなんて…あんっ♪」
 それを見ながら私も服をはだけさせておまんこを指で弄り淫音を奏でていた。
「ふん。あれだけ入れられてまだ絞まるのだから、お前は肉棒と白濁液の為に生まれたてたんだろっ!!」
 腰を振って子宮に肉棒を突き入れながら、聖女の両手を取って、ヒドラの泉の方に向かうバフォに聖女は涙目で懇願する。
「だめぇぇっ!!そっちにいっちゃ!!あんんんっ!!!!ヒドラがっ!!ヒドラが襲ってくるぅっ!!!」
 第三者の私が聞いても、それを望んでいるとしか思えない声で聖女のあえぎ声など無視して、バフォは聖女をヒドラの泉につけた。
 既に本体は泉の奥に沈んではいるが聖女のフェロモンに釣られて末端の捕獲・産卵用触手がわらわらと聖女に襲い掛かる。
「ふぁ…くちゅうう…ひゃ…触手がぁぁ…ちゅちゅちゅ…あんっ♪だめっ…バフォがおまんこに…あああああああんんっ!!!お尻に触手が刺さるぅぅっ!!!」
 口に淫液触手を数無理やり咥えさせられて媚薬入りの白濁液を口に注がれ、両手を縛られたまま他の触手が媚薬でママプリの体についた白濁液を洗い流してゆく。
 おまんこは、バフォの肉棒できちきちに締まっていたので、あきらめた産卵触手が開いていたお尻に進入し、「ぽこっ♪ぽこっ♪」と卵を産み付け、その卵に受精させるためにさらに淫液触手達が聖女のお尻に殺到して白濁液を腸までぶっかけてゆく。
「あひぃぃぃぃぃぃっ!!!中でこすれるぅぅぅぅぅぅっ!!!!
 お尻っ!!!お尻壊れるぅぅぅぅぅぅっ!!!!!」
 弓なりに体を反らせてイキ狂う聖女にバフォも興奮して腰をどんどん荒く、深く突いてゆく。
「いけぇぇぇっ!!!!この牝穴がぁぁぁぁっ!!!
 俺の子種で孕めぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」

 どくん。どひゅっっっ!!!どひゅっ!!どくどぐとく……

 私にまで聞こえたバフォの射精で聖女は彼女が望んだ姿に壊れた。
 淫液触手を咥えて叫ぶことができず、バフォが射精するたびにお腹が妊婦のように膨れてゆく。
 この間との違いは、彼女のお腹の中にあるのが子宮側だけバフォメットの精液というだけ。
 白目で涙を流し、四肢を触手で大の字に固定されたまま髪が痙攣するたびに波のように揺れ、おまんこからは入り切れなかった白濁液が、お尻からは子宮に注がれて押し出された卵と白濁液がぼとぼとと泉に落ちて白い波紋を広げてゆく。

「ああああああああんっ!!!!私もいくぅぅぅぅぅぅっ!!!」

 その一部始終を見ていた私も泉のほとりで裸になり、自らの指で果てていた。
277忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:49:15 ID:KEsTqWgs
 甘い吐息を吐きながら肩で息をしている私に、聖女と繋がったままバフォメットが泉からあがってきた。
「自らの手だけで果てたか…淫乱め……」
 バフォの嘲りにまたおまんこが熱くなるのが分かる。
 けど、私が犯されたいのはバフォではない。
「そのままそこで果てていると触手に犯されるぞ。
 我は更に、この牝穴に精を注ぐゆえここで失礼するがな」
 とろんとした目でバフォを見つめたまま、バフォは文字通り悪魔のような笑みを浮かべて既に蕩けた聖女にキスして最後の別れを口にした。
「さらばだ。我の妻と同じぐらい淫乱な牝穴よ」
 肉棒で精液妊婦となった聖女を貫いたままバフォメットは夜空に飛んでいった。
 気づかれていた。
 聖女にも。バフォメットにも。
 私がヒドラを研究していたのは研究のためでなく、その圧倒的生命力に魅かれていたから。
 心の底でヒドラに犯されるのを待ち望んでいたから。
 聖女を陵辱していた触手たちが私の淫臭に気づき、私のほうに触手を這わせる。
 その触手たちは私を捉え、泉の底に沈めて半月間私を犯し続けるのだろう。聖女のように。
 それがどんなに甘美な時間だろう。
 触手が足元にまで迫ってきた。捕まるのも時間の問題だろう。
 けど、私は足をM字に広げて、迫ってきた触手に聞こえても意味など無いのに、牝としての本能を伝えていた。
「お願いっっっ!!!貴方たちの触手で私を犯してぇぇぇぇぇっ!!!!
 何度も何度も犯して、産卵して、貴方たちの餌にしてぇぇぇぇっ!!!!!」
 触手たちは私の叫びを理解しなかったが、その本能にしたがって私の望みをかなえてくれた。


 後に彼女は『アマツヒドラの生態』と書かれたレポートを提出後行方不明となる。
 部屋に唯一残されていた彼女の日記はここで終わっていた。


『心せよ。
 我等人類は個体能力で地上の覇者になったのではあらず。
 心せよ。
 我等人類固体より優れた種はあまたにあり。
 心せよ。
 自然の掟は弱者は強者の贄となる定めなり』
278忘れた頃にやってくるどこかの166sage :2006/12/17(日) 15:52:08 ID:KEsTqWgs
 そして投下後に伏字を入れ忘れるのに気づくorz。
 皆の判定したがって削除依頼出します。
 本当にごめんなさい。
 やっぱり定期的に投稿しないと駄目だという馬鹿の見本となった166でした。m(_ _)m
279名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/17(日) 16:08:27 ID:wr6wiJBE
初投稿にビクビクしながらスレチェックしてたら、リアルタイムでママプリ読めたのですよ
相変わらずエロすぎです。堪能させていただきました(−人−)

って、伏字!?しまった、私もしてない!と言うかその発想自体なかった orz
280名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/24(日) 03:03:41 ID:/vFdrP0s
 こういうのはあり?

 初心者騎士娘はいつもソロです。
 PT狩りがしてみたいお年頃なのですが、いつも最後の一歩が踏み出せません。
 臨時広場でレベルの合うチャットを見つけても、どうしても入室できません。遠くから、自分と同じレベル帯の♀騎士さんが♂プリさんのあれを美味しそうに咥えているところや、♀プリさんがひとりで♂三人を相手に頑張っているのを見ているばかりです。
「わたしも、PT狩りしてみたいなぁ。もうソロは寂しいよぅ」
 初心者騎士娘は、今日も溜息をついて臨時広場を後にしようとしています。
 そのときです。『60台ソロ職同士で狩りませんか?』というチャットを見つけたのは。

「あの、こんばんは。レベル61の両手騎士ですけど、いいですか?」
 思い切ってチャットに飛び込んだ騎士娘は、何度も何度も練習して暗記した自己紹介をします。噛まずに一息に言えてホッとしていると、チャット主の♀シーフさんはにっこり微笑みました。
「はい、よろしくお願いしますね♪」

「…っ、んぅ…っふぅ、…っ」
 あれから、他にだれも入室してこなくて、騎士娘とシーフさんのペア狩りです。
 ブレスもヒールもないから、やっていることはいつものソロと変わりありません。ふたりとも、自分で自分のあそこを慰めています。
 だけど、いつものソロと同じなのに、騎士娘はだれかと一緒に狩りをしていることが、とっても嬉しいのでした。嬉しくてつい頑張りすぎてしまい、いつもより多くイってしまいます。
「騎士さん、頑張りすぎ〜。もっとゆっくり行こ♪」
 シーフさんに笑われて真赤になりながら、騎士娘はやっぱり頑張ってしまい、自慢のクイッケンな指使いをシーフさんに見せつけるのでした。

「今度は知り合いの♂プリ誘うから、ちゃんとしたPT狩りしようね〜」
 別れ際、シーフさんに友達登録と一緒に言われた言葉がいまから楽しみな騎士娘でした。
281名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/24(日) 23:37:03 ID:ys0m5O9A
>>280
なんかウラカ○ダの精算乱交絵を思い出した。
282名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:16:16 ID:wzJkRH8E
一年ぶりくらいに投稿したりしてみます
エロはごく短く、無理やりなので苦手な人はヌルー推奨
283名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:16:45 ID:wzJkRH8E
「なあ悪漢。ココは監獄だぞ?」
「その通りですね、モヒ毛さま」
「……なぜいつもいつも我輩をモヒ毛と呼ぶのだ」
「や〜〜その立派な角がどうしてもモヒ毛に見えてしまってさぁ」

 GH地下監獄。似つかわしくない会話を交わすのはローグとバフォメットJrの一人と一匹。

「……まあ、いい。なあ悪漢。ココはSBがしょっちゅう飛んでくるところのはずだが?」
「その通り。俺のHPじゃスタンすれば間違いなく倒れるわな」
「…………なあ、悪漢。お主レベルはいくつだった?」
「98だな」
「………………なあ、悪漢。残りいくらで発光だ?」
「20%くらいかな」
「……………………なあ、悪漢。こんなところでなく普通の狩場で狩ったらどうだ?」
「おまっ、なに普通の事いってるんだ。残り20だからこそココで狩るんじゃないかっ!」
「…………まぁ、いい」
「おっしゃあっ! いくぜぇっ!!」

 火の属性が付与された短剣を振りかざしゾンビプリズナー、インジャスティスを切り刻んでいく姿は、彼がそれなりに強いことを示している。もっとも、この監獄が彼が来る場所として適当かというのとは別問題だが。
 ソニックブローの恐怖に加え、他の職のスキルを一つだけ失敬する盗作を上書きされれば戦闘力は大幅に落ちてしまうのだから。

「ボーンドではないのか?」
「Yes。Pvで上書きされたばっかだかんね。ハロウドに火ダマ持参。ついでに小型大型とエキサもな」
「各種短剣の見本市だな。そこまでくると」
「全部使いこなせるからいいんだ……よっと!」

 ソニックブローを軽やかに回避しながら攻撃。そのついでに気孔を使う。短剣だけでなく、マナスピアークリップまで持ち込んでいる。
 こんな重武装でわざわざ監獄まで来たのにはわけがあった。

 一言で言えばド派手に死ぬためである。
 なぜなら彼は干されたのだ。ギルドを。

 古くからの友人と立ち上げたギルドは次第にGvに傾倒していった。そのこと事態を悪いことだとは彼は思っていない。むしろ全員で一つの目的に突っ走るのはいいことだと思った。
 だが、時と共にメンバーも入れ替わっていき、性質も変わっていく。そんなギルドの中で彼は戦力外通知を出された。理由は転生しても大して強くないローグだから。

 実際問題、チェイサーにまでなればGvでは強くなれる。盗作飛び蹴りとストリップ、魂を受けたチェイスウォーク、現地調達するSG。どれもが敵を倒すのではなく、味方を勝たせるための能力だ。
 が、力で押せるようになったギルドにとって、そういう回りくどい活躍というのは評価の対象にはならなかった。

 引き止める人もなく、彼はギルドを脱けた。ギルド設立最初期のメンバーの脱退にも周りはただ冷たかった。
 このまま冒険者を引退して娑婆で暮らすことも一度は考えた。が、頭にモヒカンを載せたならず者のちっぽけなプライドに賭けても、安穏とした生活に埋もれていくことは出来なかった。
 だからこそ監獄への特攻した。――もっとも、彼としてはただむざむざと死ぬ気はなかった。回復剤だって十分に持ってきている。

 彼が求めたのは、己の鍛え上げた力を限界ギリギリまで使いきり、搾り出し、極限の地平を見ながらのラストマン・スタンディングだった。
 性格的に彼は就くべき職業を間違えていたのかもしれない。が、彼は自分の力に誇りを持っていた。……もう、誰のためにもならない力でも。
284名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:17:05 ID:wzJkRH8E
 やはりというかなんというか、彼はなかなか死ななかった。
 すばやく状況を判断し、一対一、悪くとも一対二を可能な限り維持して戦っていたから。周り次第ではトンネルドライブも駆使して着実にモンスターを仕留めていく。

「やれやれ、もう残り15%になっちまったか」
「悪漢、ここはやはり拠点に戻らないか? ここまで来ておきながらむざむざ……」
「よっし。2Fにいくじぇい」
「行くのかよ! ……ではない。コホン。お主は短剣ローグだろう? 錐もなしに筋肉ダルマの相手は」
「それはそれ。これはこれ。俺のバックスタブでアッしてやるさ」
「……生体3Fにでも行くか? 気の合う相手がいるぞ」
「…………ごめんなさい。HWDだけは勘弁してください」

 微妙に他スレの話題も会話に織り交ぜながら2Fへと。
 入り口にいたジェットハム太郎と変態をさくっと始末し、硬い硬いフェンダークを宣言どおりSBsbで掘ったりしながら先に進む。

「……ん?」
「どうした?」
「人の声が聞こえる」
「それくらいは聞こえるだろう。いくら過疎狩場とはいえ、それは人がいないことを意味しないぞ」

 実際に2Fを中心に狩るWizやモンクがいるのも事実だ。特にパッシブ型のモンクにとっては技量を磨くのにはうってつけの場所でもある。
 が、相棒のJrの考えを悪漢は一言の元に却下した。

「いや、そういう声じゃない」
「ならばどんな声なのだ? 我輩にはとんと聞こえんぞ」
「どんな声って…………ひょっとすると、結構ヤバイかもしんないね」
「どういう、待て、悪漢。お主それは」

 反問しかけたバフォJrは悪漢が手の中でもてあそんでいるものを見て顔色を変える。
 まだらな黒の楕円形の物体。それは俗に卵と呼ばれる代物。つまりは――。

「戻れ。バフォメット高田」
「我輩はそんな名前では……待て、待て待て! 我輩はどこぞの黄色い電気ネズミで、うおわあぁぁぁっ!!」

 紅い稲妻が走ってバフォJrの姿は卵に吸い込まれていく。光が消えるとガタガタと激しく卵が揺れだす。間違いなく卵の中で怒りをあらわにして、じたばた暴れているのだろう。
 それを無理やり袋に閉じ込めて黙らせると、彼は慎重に気配を探りながら声が聞こえてきた方向へと歩を進める。向かってきた骸骨囚人や赤いハエを、それまで通ってきた道を後退してから撃破するという念の入れ様で。

 中央の大部屋、それを取り囲む通路。その中でも西側にある通称『魔の通路』の中ほど、何の変哲もない壁で彼は足を止める。
 戦闘で集中が高まったときでは逆に見落としていただろう。が、連戦の果てに熱を持った身体で冷静にそこを行き来すると、そこからはかすかに風が流れてくる。
 壁面に手を滑らすとかすかな違和感。つながっているはずの石の部分で微妙な隙間が開いて段差になっている。

「これはまた……念の入った仕掛けで」
『全くだな。もしかしたらこれを発見したのはお主が最初かもしれんぞ』

 隠し扉に気づいた彼が一人ごちると、卵の中から声が響いてくる。そこにはいくぶんかの喜色が含まれていた。
 彼は純粋に、自分の発見に対してこのペットは喜んでいるのだろうと解釈したが、実態は微妙に違っていた。この魔の眷属は自分の主の興味が移ったことを喜んでいたのだ。少なくとも、この先の謎を解明するまでは彼は安直な死を選ぶことはなくなるだろうから。
285名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:17:30 ID:wzJkRH8E
『どうする。先に進んでみるか?』
「却下。トンドルで進んでもハエやリビオに見つかったら終わりだ。こんな隠し通路作るくらいなんだ、どうせろくすっぽない目的で使われてんだろうさ」
『だが、今は使われてないかもしれんぞ?』
「おいおい。俺は人の声を辿ってここにきたんだぜ。この先に何かがある、もしくはいるのは間違いない」
『道理だな。で、改めて聞く。どうする?』
「……いったん後退して様子を見る。10分……いや、5分たっても何もないようなら突撃だ」


 その判断にバフォJrはおや、と引っかかりを感じた。
 普段の、というより本気になった彼ならば10分だろうが20分だろうが、場合によっては一日でもじっと耐えることをよしとする。なぜなら彼は馬鹿を装っているが本当に賢い人間だったから。利口な人間は時に阿呆の真似をすることも厭わないのだ。

『急がねばならない状況であるかもしれぬ、ということだな』
「おそらく」
『……この先で何が起こっているか、想像がつかぬでもないぞ』
「だろうな。とりあえず黙ってくれるか?」
『承知』

 そう、これだ。この会話だ。と動けぬ子山羊は思う。
 口さえ開かず目的を遂行しようとする強固な意志。久しく見ていなかった表情だ。彼は時に本物の暗殺者より暗殺者らしく静かに、本物の騎士よりも騎士らしく激しく、本物の悪魔より悪魔らしく狡猾に敵を屠る。本物の悪魔である自分が言うのだから間違いない。

 一分が一時間にも感じられるほどに引き延ばされた時間を過ごしながら彼らは潜伏を続ける。
 するとその隠し通路から曲がった鋸を持った痩せた男の悪魔――リビオが出てきた。
 と、同時に悪漢は背を向け、後ろ――つまりはこれまで見張っていた前方――にグラスホッパーばりの跳躍を三回行う。
 リビオがそれに気づき、反撃する間どころか仲間を呼ぶ間も、更には声を上げさせる時間さえも与えず背後を取って悪魔殺しの短剣を急所に連続で叩き込む。

 悪魔の看守が灰になっていくのを確かめるより早くもう一度バックステップ。脇目で通路の奥の様子を伺うのも忘れない。見えたのは一瞬だったが、追撃はなさそうだった。
 彼は再び気配を殺し、トンネルドライブで潜伏しながら軟体動物が移動するかのように壁を這って奥へと進んでいく。5メートルほどのところで曲がり角。その先5メートル程度でクランクになっていて、その更に奥からは明かりが漏れ出ている。


 …………それと共に女の嬌声も。
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:17:58 ID:wzJkRH8E
 その場所に二人の女は繋がれていた。
 どちらもが逃げ出せぬように足を鉄球のついた足枷、腕には手錠。そして首には黒光りするトゲつきの首輪。この監獄の囚人たちが身につけているもので拘束されていた。
 勿論ただ身体を戒められているだけではない。両者ともむき出しにされた性器に囚人たちの一物をくわえ込まされ、全身を白い粘液で化粧させられていた。

 その二人のわずかな違いといえば、着ている衣装がハイプリーストのものかプロフェッサーのものであるか、それだけだった。
 だが、そんな違いが何の意味を持つだろう。ただ嬲られ続ける囚人たちの奴隷という立場には何らの変わりもなかった。

 金と銀の輝きを放っていた櫛通りのいい髪は艶を失い、風通しの悪い密室に閉じ込められ続けたため肌の色も黒ずんで見える。しかも碌な食事さえ与えられない彼女たちの肉体からは肉が削げ落ちていた。
 かつての彼女たちを知るものが今の彼女たちを見たとしても、一目でそれだと判断することはできないだろう。それほどまでに彼女たちはやつれきっていた。

「ひぃんっ! あぁっ! いいっ! いいよぉっ!」
「んっ……あっ! ひっ! や、……らぁ……ぁっ! ああーーっ!!」

 完全に快楽の虜になってしまっている幼い印象を受けるハイプリーストに対し、やや大人びた教授の方は、まだわずかばかりの抵抗を見せていた。
 だが、その抵抗も筋骨隆々としたフェンダークの剛直に何度も奥を突き上げられてしまうと簡単に剥ぎ取られ、気をやってしまう。
 口では嫌がったとしても、肉体のほうがそれについていかない。人外の存在に与えられる刺激は普通の性癖の少女たちには衝撃的過ぎた。
 胎内に性を放ったフェンダークを押しのけて、インジャスティスが無残に開いたままの秘所にソレを乱暴に突き立てる。かつて人間だったそのモノには形は違えどイボがついていて、それが彼女たちを責めたてるのだ。

「あひっ! そ……そこぉっ! そこっ、もっとっ! もっとぉぉっっ!!」
「うっ……あっ、ひぎぃっ! あぐっ! うあっ……ああっ! すご……すぎるぅ……」

 精液が飛び散った頬。半開きでだらしなく舌が覗く口。涙を浮かべた瞳は濁りきって、まともな焦点を結ばず虚空を漂うだけ。
 奴隷として調教され続けた彼女たちは、もはや完全に壊れていた。

 彼女たちも最初からこの淫獄を受け入れていたわけではない。当然激しく抵抗していた。特にハイプリーストの少女のほうは男と寝たこともない乙女だったため必死で足掻いた。
 だが、連続した戦闘で消耗した状態ではそれも長くはなく、何度も犯されてしまった。どれだけ心が拒んでも、身体のほうは壊されないためにそれに慣れていってしまう。
 一度絶頂に導かれてしまった後は、穴が開いたダムのように拒絶の意思にひびが入り、次に達するまでの間は短かった。
 が、一度イっても陵辱はそれで終わらない。穴が開くのを待っている囚人と看守はごまんといた。連続で叩き込まれる快感の前に、彼女たちは抗う気力も体力も底をつき、なされるがまま……。

「あっ、あっ、ああーーっっ! イクっ! イクっ! いいいいいぃぃっっっ!!」
「ふぁっ、んっ! はっ、アア”ッ! んあぁぁぁぁぁっ!」

 そうして、彼女たちは壊れていった。
287名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:18:17 ID:wzJkRH8E
「もう全身精液まみれだってのにまだこんなに銜え込んで……そんなにイイんでやんすか?」

 犬のように這い蹲らせたハイプリーストを後ろから犯しながら、他よりもだいぶ痩せたインジャスティスがその痴態を揶揄する。

「これだけヤられてもまだ締め付けてくるでがんす。……あれだけ嫌がってのに女とは分からないもんでがんすな」

 大股開きにしたプロフェッサーを立ったまま背後から突き上げるのは、他と比べても一段とがっしりした体つきのフェンダーク。

 羽をもがれて慰み者にされるだけの彼女たちを執拗に嬲るのはこの二人組みだった。この二人組みは彼女たちに、心が壊れて快楽に従順になるその前から主犯となって陵辱を加えていた。

「まぁそんなのはどうでもいいでやんす。しっかり出来上がってれば暴れられる心配もないでやんす」
「そうでがんすな。抵抗されるとこっちも大変でがんす」
「そうだな。大変だな」
「まったくでやんす……ん? うわらばっ!」
「ひがふっ!」
「本当に大変だな。暴れる人間がいると」

 当身で快感に浸っていた二人組みを悶絶させたのはトンネルドライブで気づかれないように接近した悪漢だった。彼が二人組みを蹴りつけると、見るも無残に萎びた魔物のソレが引き抜かれる。
 手枷足枷をGvで唸らせた脱衣スキルで外し、二人の状態を確認。特段酷い傷はなさそうだった。……瞳から光が消えていることを除いて。

 彼はそのさまに一瞬だけ眉をしかめたが、すぐに懐に突っ込んだ手を引き抜いて、突然奔った強烈な痛みに手首を押さえた。
 風を切る甲高く鋭い音。彼は全力でその場から横に飛んで石床を転がる。直後に舞う砕かれた床の破片。背中のバネを全力で使って構えながら跳ね起きる。

「まったくだらしない奴らだねえ。こんな人間一人にナメられてんじゃないよ」
「ジルタスさまぁ〜〜」
「ジ、ジルタス様……」
「リビオの奴がやられたからって来てみればこれだ。お前たち揃いも揃ってだらしないね」

 鞭をしならせ女王のように現れる監獄の支配者。その眼は油断なく侵入者を見据え、ほんの少しでも疑わしい動きをとったら容赦なく打ちつけようと細められている。
 無駄な攻撃を仕掛けてこないことで、悪漢はこのジルタスがリーダー格であることを瞬時に悟る。同時にその実力がずば抜けているであろうことも。
 助けようとした二人とは今や向こうにいる。ただ距離があるというだけではない。敵の手の元に落ちていることは、その間が離れすぎているということを意味していた。

「しかしアンタも相当なもんだねぇ。この隠し部屋を発見しただけじゃなくて不意を突いたとはいえあっさりコイツらを沈めてくれるんだからね。本当にやってくれるよ」
「そいつぁどうも。……どうせなら俺の努力を無駄にしないでほしいんだが。そこんとこどうよ?」

 二人の会話を要約すると『随分とウチの若ぇモン可愛がってくれたみてぇじゃねえか、ああん?』『こちとらガキの悪ふざけやないんや。とっととノけや。ダァホ』となる。
 何の意味もない言葉の応酬。その中で相手の隙を見つけ出そうとしている。少なくとも悪漢はそのつもりだった。
 だが、意外なことに。

「そうだねぇ。せっかくここまで来たんだ。手土産なしってわけにもいかないねぇ。……だったら選ばせてやるよ。どっちか一匹を、ね」
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:18:38 ID:wzJkRH8E
「なに……っ」
「だから選ばせてやるって言ったのさ。ここにいる牝犬二匹のうち一匹を好きに連れ帰んな」
「本気か……?」
「ああ。本気だとも。少なくともアタイにとっちゃ、こんなオモチャどうでもいいからね」
「「ジ、ジルタス様ぁ……」」
「ええい、うっとおしいっ! 元はといえばお前たちが蒔いたタネだってこと忘れんじゃないよっ!! 覚えときなっ! リビオの馬鹿と一緒に後でアンタらは便器掃除と百叩きの刑だっ!!」
「「ひぃぃぃぃぃっっ!!」」

 百叩きはともかく便器掃除ってのはどうなのよ、と思わず突っ込みかけたがそれをすんでで堪える。この三人を見てるとこう、なんか、色々とこみ上げてくるのはきっと気のせいだ。

 が、ジルタスの提案は意外に過ぎる。
 普通に考えここで一悶着あるものだと彼は予想していたし、それをどうやって切り抜けるかそればかりを探っていた。

 罠なのではないか。まず最初に浮かんだのがそれだ。
 こちらに気を緩めさせるのだとしたらお粗末もいいところ。だとすると援軍が到着するまでの時間稼ぎが妥当か。
 ジルタスが入ってきたのはこの小部屋の入り口――彼が入ってきたところ――から見て左側の石壁……の隠し扉。通ってきた一本道には二重に鳴子を仕掛けてきたからそっちから先制される恐れは少ない。

「そんなに警戒しなさんな。これはただのアタイの気まぐれさ。最近コイツら調子に乗ってるみたいだからここらで一つ、きつーいお灸を据えてやらないといけないからね」
「信じられんな」
「ま、そうだろうがね。けどこの提案を断ってアンタ、何か得するのかい」
「…………提案自体をとってみればこちらにとって失うものはない、とそういう事か」
「ただし条件が一つ。アンタが選べるの一匹だけさ。コイツラにもアメは必要だからね」

 良心の呵責を煽る条件だった。自らの手で切り捨てるものを決める。見捨てられたほうは確実に今まで以上の地獄の日々――完全に堕ちきってしまえば天国かもしれないが――が待っていることだろう。

「だったらそっちの教授のをもらおうか」
「ふぅん。迷いも躊躇もなく即断。ますます気に入ったよ。……ますますアタイの下僕にしたくなってきた」
「渡す気はあるのか。それともないのか」
「勿論くれてあげるよ。しかし神の犬のほうを選ぶと思ってたんだが、そこだけは意外だったね」
「俺は教授っ娘萌えなんだ」
「分かりやすい解説ありがとう」

 そう、彼は悪漢。
 騎士や聖職者、暗殺者とはちがい、己の欲するままに生きる無頼漢。
 そんな彼にとって、自分を不必要な危険に晒してまで誰かを助けようなどという義理も義務もなかった。

「ほらよ。受けとんな」

 ジルタスは無理やり立たせた教授の背中を無造作に押して悪漢の方に押しやる。よろめきながらその勢いに押されて彼女は見事に彼の腕の中へ。
 こちらの警戒が最大に分散される瞬間を狙って仕掛けてくるか、と思ったが、それは彼の杞憂だった。彼はジルタスの気まぐれに感謝して彼女を抱えたまま後ろへ下がる。

 ……ここに決断は下った。
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:19:23 ID:wzJkRH8E
「さって、と。アタイの気まぐれはこれで終わり。ソイツを連れてとっとと帰んな」

 ジルタスはそういうと残ったハイプリの襟首を掴んで引きずりながら振り返ろうと半身になる。首を絞められて「……ううっ」という少女の苦しげな悲鳴が漏れた。
 悪漢は失神している教授の腕や背中を何度かさすり、ゆっくりと楽な姿勢をとらせるとフゥと一つ息を吐く。

「そうでやんす。とっとと帰るでやんすよ。……あっしらのが……ううっ」
「そのとおりでがんす。お前にもう用はないでがんすよ」
「そうつれないことを言ってくれるなよ。俺は悪漢だからな、稼げるときは一気に稼ぎきるのがマイ・ポリシーでな」
「……ほぅ」
「ってわけで。……もう一人、貰っていくぜぇぇぇっっ!!」

 凶悪な笑みと共に彼は一直線にジルタスへと疾る。やかましく囃し立てていた二人組みは完全に予想だにしていなかったが、当のジルタスだけは違った。
 彼に負けぬ凶相で掴んでいたハイプリを放り出すと、低い姿勢のまま突っ込んでくる悪漢に対して遅れることなく腕を振るう。
 交錯する短剣と鞭。その勝負は武器自体が遠心力という力を加えやすいようにできている鞭が勝利した。悪漢の短剣は弾かれ、手首が変な方向へねじられる。

 それでも彼はその痛みを一切顔にも動きにも出さず、床に倒れた少女の元へ。
 手が腕を掴み、力を加えれば引き寄せられる状態で、彼は虚しく吹き飛ばされる。その腹部にめり込んだのは高いヒールの靴。
 つないだ手は放され、受身も取れずに床に打ち付けられた彼は激しく咳き込む。そこにはいくばくかの血も混じっていた。

「ふん……賢い男かと思ってたがただの馬鹿だったか。スケベ心ださずに一匹で満足してりゃよかったものを。……お前たちっ! この牝犬と駄犬をしっかり縛っときな!」
「「ジッ、ジルタスさま……」」
「結果としてこっちに被害はなかったんだ。よしとするさ。しっかり仕事をおしっ!」
「「了解で(やんす)(がんす)」」
「言っとくけど罰が軽くなるわけじゃないからねぇ。後でたっぷりと苦痛の叫びを上げな」
「「ひぃぃぃっ!!」」

 おびえながらインジャスティスとフェンダークは倒れた三人に近寄る。
 曲がりなりにも戦えるのは悪漢ただ一人。が、受けたダメージは看過しえないものであり、戦力どころか動くことすらままならない二人を抱えて逃げることは不可能だった。
 もっとも、彼一人なら話は別。今すぐ蝶の羽で逃げればよい。だがそれでは、せっかく助けかけた相手を今度こそ完全に見捨てることになる。
 余計なことをしなければ一人は助けることができたのに、だ。

「ふっ……はははっ」

 しかし……彼はこの状況で笑っていた。

「何が可笑しい。絶望のあまり気でも違ったのかい」
「冷静に見えるあんたでも見逃しはあるんだな。……にしても、さっきの一撃は効いたぜ。まだ背中まで痛みやがる」
「ふん。余裕ぶってるのも今のうちでやんす。お前にはあっしが引導を渡してやるでやんす」
「ワシもいることを忘れては困るでがんすな。お前なんぞワシの怪力で木っ端微塵でがんす」
「無理無理。止めとけよ。だって俺らはこれから逃げるんだからな」

 ふてぶてしく彼は笑い、次の瞬間その姿が掻き消えた。
 ジルタスが口だけかと思い目を細めると倒れていたはずの教授がいない。それを認めると細めていた目が大きく見開かれあたりを探る。すると彼女の側にいたはずのハイプリの姿までもが消えうせている。
 ジルタスも、インジャスティスも、フェンダークも、残った誰もが我が目を疑った。何度も激しく首を動かしてみても、狭い小部屋には彼女たち以外はネズミ一匹――いや、ジェットハム太郎がいたが、他には誰もいなかった。

 三人が同時に消えるなどありえない。ハイディングではない。蝶の羽でもない。ワープポータルでも勿論ない。
 否。同時に複数人がいなくなるなど既知のどんな手段をもってしてもありえない。
 そのありえないことが起こっていた。
290名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:19:53 ID:wzJkRH8E
「どっ! どういうことでやんすっ!?」
「おっ、落ち着くでがんす。ジ、ジルタス様、ワシたちは……」
「あいつ……どんな手を使って……ええい、お探しっ! 監獄総出でアイツを探すよっ! このままナメられてたまるかっ!!」
「その必要はないぜ」

 見事なまでに取り乱した彼女たちの正面から声がかけられる。全員の注目が集中したそこからゆっくりと姿を現したのは、さっきまでここにいたはずの悪漢だった。

「……どうやって……っ!」
「そうかそうか。一般にはまだ浸透してなかったっけな。コイツは」

 狼狽を楽しむようにポケットから取り出されたのは通常の三倍のサイズの大きなハエの羽だった。

「そいつは……」
「巨大なハエの羽だ。コイツには最大で12人を一気に同じ場所にテレポートさせる力があってな。王国のほうに直接献金することで手に入れたっていう曰くつきの代物さ。ちなみに彼女たちは一足先に帰ってもらったよ」
「な……んだってぇ……」
「本当はギルドのためにって思って入手したんだがな。こういう目的で使うほうが健全かもしんねぇなぁ。ま、そ・う・い・う・こ・と・で。See you」

 解説を加えて投げキッスまで飛ばしてから彼は蝶の羽を見せびらかす。
 最後に一つウインクしてから握りつぶされる蝶の羽。
 彼らは虎口を脱したのだ。
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:20:10 ID:wzJkRH8E
 監獄の隠し部屋に木枯らしが吹く。
 床を丸められた新聞が転がっていく。

「ふ……ふふ。ふふふふふふっ」
「「ジ、ジルタス様……」」
「やってくれんじゃないの、あの小僧。まさかこんな手を使ってくるなんてね……」
「「……」」
「次ぎ来た時はたぁっぷりと礼をしてやらんとねぇ。ふふふ、ふふふふふふっ」
「でもアイツ、もうこないんじゃないでがんすか?」
「ば、馬鹿っ!」

 フェンダークの失言。
 これでインジャスティスの運命は決まった。
 なぜなら彼らは二人で一人だったから。

「お前たちィィィッッ!! さっさと持ち場につけぇぇぇぇぇっっ!!」
「「ひぃぃぃぃぃぃぃっっっ!!!」」
292名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:20:27 ID:wzJkRH8E
 所変わってプロンテラ。

 監獄から脱出した悪漢は、自分の家――これでも小さいながらも一戸建て持ちだ――に二人の少女を寝かせていた。
 ギルドを脱退してもそれなりの人脈は持っている。この手の事情を説明しても信じてもらえないような話――監獄に人が捕らわれてました――を一切詮索せず、ただ治療だけしてくれる相手に心当たりはあった。
 万能薬とプリーストの治癒魔法で状態は小康。このまま何事もなければ数日中に目を覚ますとのことだった。

「主よ。面倒ごとを抱えてしまったな」
「いや、んなこた〜ぁない。日々グータラ食っちゃねしてるより張り合いがあんだろさ」
「そうではなくてだな。普通なら見ず知らずの男の家に連れ込まれていたら女は驚くものだろうと言いたかったのだが」
「……そりゃ大問題だ」

 きっと大騒ぎになるだろう。もしかしたら衛兵と派手にやりあうことになるかもしれない。
 だが、それが何だというのだ。たとえ誰に理解されなかったとしても、事実が歪んで伝わったとしても、ただ枯れて朽ち果てていくだけだった自分が二つの命を救ったのは紛れもない事実なのだ。
 不思議な高揚感が彼に杯を運ぶペースを早くさせる

「……楽しそうだな、主よ」
「まぁな。お前も飲むか?」
「蜂蜜酒ならば、頂こう」

 真面目な顔で神妙そうに可愛い要求をする小さな相棒にこみ上げる笑いを堪え、専用にあつらえたグラスに酒を注ぐ。

「乾杯」
「うむ。主の社会復帰の一歩を祝い、乾杯」


 冬の空に浮かぶ月が舞い散る細雪を照らして静かに輝いていた。


 ――その後、すったもんだの挙句、彼は二人の女性を治療の傍らに侍らせて、人も羨む生活をしたとか、しないとか。
293名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:29:07 ID:wzJkRH8E
以上です
カキコ終わってからあれだけど、ギャグです。少なくともギャグを意識しました
監獄脱出した後にもうちょっとネタをはさもうと思ったものの、纏まりなくなるので断念
遺骨と遺品を見せて友人が死んだと嘘をついてお金を巻き上げる、という『骨骨詐欺』ってネタだったんですがね
くそう、ネタ自体は自信あったのに


……エロ?
あーえっと、その……陵辱ってムズカシイヨネ!

一応後日談として
二人は目を覚ますものの、監獄での調教のせいで快楽なしでは生きられない身体になっていて、
悪漢の彼が治療と称し夜の相手を務めながら立ち直らせていく〜〜とかそんな感じのを漠然と考えてました


久しぶりに書いてみて腕が鈍ったと感じつつ、お楽しみいただけたら幸いです
では
294名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/26(火) 23:32:56 ID:wzJkRH8E
追記

公式の壁紙の教授娘可愛いよ

では今度こそ本当に
ノシ
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/27(水) 02:06:19 ID:ZzYMeXe2
すごい面白かった。
以上。
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/27(水) 02:50:57 ID:SZ5aUsrQ
すごい面白かった。
異常。
297名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/27(水) 11:39:01 ID:D71qQ36k
バフォメット高田にワロタw
298名無しさん(*´Д`)ハァハァSage :2006/12/27(水) 21:59:16 ID:ANljlTwI
結構前なんだけど。

半年前にギルメンの犬耳アコきゅんが、天津に行くって事で私と二人の女性陣で助けを求めるアコきゅんの触手プレイを強制させて見学したあとで三人で相手した事あったんだけど
SSにしようかなぁと思ったけど見ての通り文才無いからやめた

二人の内一人の職もうろ覚え(ダンサーと何か・・・とプリの私)だったけど泣きそうになるアコきゅんを神社で押し倒したのは覚えてる
書けない自分に涙が・・・orz
299名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/12/27(水) 22:24:54 ID:FnWqEuAg
>>298
Sageじゃなくてsageな?

…きっとダンサーとわっかとプリの298だったんだよっ!
300298sage :2006/12/28(木) 00:46:19 ID:5F2zsmIs
今日繋いで聞いたら例の一人はWIZでした。
今ではそのアコ君も言い方悪いけど私たちのペットです。命令すると嫌がっても結局やるのでまんざらじゃないかも知れないです
でも悪いのはアコ君のいじめてオーラを出してるのがいけないと自分で解釈
301名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/12/28(木) 02:33:42 ID:6EG5WsOU
>>バフォメット高田の人
ハゲワロタwwwwGJwwww
出来たら続きの方もプリーズですよー
302名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/28(木) 04:23:08 ID:euq4A4kU
ったく・・・

なんでこゆ時の悪漢はこんなカッコよくみえるかな!!w
結構多いよねかっこいい悪漢がどーのこーの、普段なぬけなのに実はすごい頼れる悪漢!!とか
おかげで悪漢大好きになってきた。

みごとに策略にはまってやるぜ、ばーかばーか
303名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/28(木) 04:48:58 ID:GOtu8IMQ
>>283
そのろーぐ をよこせ! おれはかみになるんだ!
304名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/28(木) 13:35:35 ID:Z0LjebMQ
>>303はファイアで即死
305名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/30(土) 03:28:28 ID:x20I/mbQ
いやここはとかすで
306ある冬の日sage :2006/12/30(土) 08:10:41 ID:vKJlZNSI
「ふう・・・疲れた」
大聖堂から一人の少年のアコライトが疲れた様子で出てきた

「まったく先輩たちも僕を使いすぎだよ、うわ!   寒い」

今の時期は冬、ルティエよりはマシだがさすがに強い風には身を縮めて歩きたくなる冷たさである。
金髪の髪は靡いてマフラーで埃などが飛んでこないように前を隠して歩いていた

「フレアさんも騎士になるために頑張ってるんだ、早く僕もプリースト様になって護りたいなぁ」

この少年は聖職者になる前に幼馴染のフレアと一緒に冒険者として世界を巡る夢を見ていた
今ではフレアは剣士 少年は聖職者としての腕を磨き上げている。
が、強気なフレアとは違い少々頼りない面影を見せる少年にはプリーストになるのは程遠い試練である

「ん?あの人僕なんかよりものすごく寒そうだ。それに・・・」

目の前を歩く一人の大人の女性
だが周りから見れば浮いているほどの薄着で言うなれば下着に薄い布を羽織ったようである
だが男なら一度は誰でも注目してしまうほどの魅力であった。それは少年にも例外ではない
そして薄着の女 ダンサーと目が合ってしまった

「う〜寒いぃぃ、冬場になんて格好で外に出てるのよ、ん?」

そこには少し赤みかかった顔の少年がこっちを見つめていた

「何?君、私の体に何か付いてる?」
「あ、いえ、その・・・」

突然話されて動揺したのか焦った返事をする
彼なりに懸命に考えた言葉

「えっと・・・寒そうですね、よかったらマフラー使いますか?」
「あ、いいの?君も寒くなるよ?」
「はい、どうせ大聖堂でもらった至急品ですから、僕よりあなたに使ってもらったほうが良いかなっと思って・・・」

少年はそう言うとスケーピューラの上に着けていたマフラーを外してダンサーに着けた

「あなた、優しいのね。名前はなんて言うの?」
「僕はノエルと言います。先週から新人として聖職者として働いている身です」
「ふぅん、あたしはイレスよ。そうだ、お礼と言ってなんだからすぐ近くに私の家があるの、よかったら来る?」
「いいんですか?」
いいのよ、それに仕事から帰る途中でしょ?よかったら付いておいでよ」
「じゃあ今からでも」

こうして二人は数百メートル先の家に着いた
中に入るときれいな暖房などがあり、とても暖かく感じ取れるのがノエルの顔を見ればわかる

「こっちに来て」

ダンサーはノエルにベッドのみの部屋に連れてきた

「少し飲み物持ってくるからちょっと待っててね」

そして静かにドアが閉まる音がした。それと同時にイレスは少し笑みを浮かべ
キッチンに飲み物を取りに行った


------------------------------------------------------------------------------------------------

「お待たせ、ココア作ってきたけど飲む?」

2分ほどだろう イレスは両手にカップを持って部屋に入る
ノエルはベッドで聖職者らしく姿勢正しくベッドに座っていた

「あ、いただきまーす」

ノエルは笑顔でそのカップを取り、少し息を吹きかけて啜り飲んだ

「ん・・・甘い・・おいしいなぁ」
「そう?ありがと、嬉しいわ」

そう言って二人はクスクス笑いカップに入ったココアを飲んでしまった

「ねぇ、どうして聖職者になったの?」

イレスはノエルに疑問を投げつけた。ノエルは少し考えた素振りを見せて答えた

「護りたい人がいるんです。幼馴染で一緒に遊んだ人と」
「ふぅん、その子を君は好きなんだ」

突然のセリフにノエルはかなり動揺して少し赤面を隠そうと明後日のほうを向く

「すす、好きってわけじゃ・・・んん〜」

ますます赤くなっていく顔を見てイレスは面白そうに話す。そして最後の追い討ちをかけた

「キスはしたの?」
「・・・!ええええ、キ、キス・・・・・」

追い討ちは決まったように入り面白いように動揺する、そして下を見て手をもじもじさせる

「じゃあ、私が最初の相手ね、すべて教えてあげる」
「え?んんーー!」

ノエルがこちらを振り向いた瞬間左手で顎を捉えて制御して唇を奪った
最初は少し抵抗はしたがだんだんと力が抜けていった

「どう?初めてのキスは?それにおいしかったココア」

ノエルは何が起きたのか分からない状況だった
だがやがて体中が暑く、そして少し頭が真っ白になっていくようになった

「あなたに飲ませたココアには媚薬っての入れてみたの。正直な君ならどんな反応するかな?」

ベッドに横たわっている様に上から乗るように包む
そしてベッドの枕元にある犬耳の形をしたヘアバンドを彼の頭に着けた

「あなたは今日から私のペットよ」
「ペット?ペットって事・・・んんんー」
307ある冬の日2sage :2006/12/30(土) 08:54:22 ID:vKJlZNSI
再びしゃべる間に唇を奪われた
力が入らなく、さっきのと違い次は口の中に何かが入ってくる感じだけは分かった
くちゅ・・・くちゅ・・・と卑猥な音立たせてイレスは貪るように舐めまわす

「どう?さっきのと比べてすごいでしょ?」

聞こえたのか分からないのかトロンとした目をした聖職者は何も言えなかった
そして首を舐めノエルの耳を舐めたとき

「ひゃう・・・あうう・・・」

面白い反応を見せたイレスは妖艶な笑みを見せて耳を攻めた

「あああああ・・・・ふうううん」
「耳が弱いのね、こんな姿を見せられたらその子もびっくりでしょうね」
「だ・・・だめ・・・僕は・・・僕・・んん!」

少し涙を見せているが、イレスには容赦のない攻めをしてと懇願する眼差しにしか見えない
いや、イレスだけではなく誰から見てもその気にさせてしまう

そしてイレスは手を下に伸ばして男の分身に手を出す

「だめって言ってるのに正直な体ね、そんなにいじめて欲しいの?」

言ってることは聞いてることと一緒だが既に手は揉み始めていた
少し揉み、曝け出し、そして口に含んでいく

「ん・・・最初は手加減してあげるわ」
「え・・・何?これ何?・・・・・ううんんんんん」

大人ならまだしもまだ子供、初めて味わう感覚に耐えるようにベッドのシーツを握り締め耐えていた
しかし我慢は出来なかったのであろう
イレスの口に大量の白い液体が出てきた
イレスは全て飲みつくしてイレスも自分の秘所を上に乗ったまま目の前にさらけだした

「今度は君よ、あなたなりにして見なさい」
「え?・・・う・・・うん」

最初は何をしていいのか分からず見つめていたがイレスがノエルの手を秘所に導いた
ノエルは手で何をするか悟った

既に濡れていた所を優しく触り、撫でていく
撫でていくうちに液が出て触っている拍子に指が二本はいった

「んあああ」
「あ、ごめんなさい!」
「いいの、むしろ入れて動かして」
「うん・・・」

撫でる行動から入れる、そして入れたまま動かすことでイレスがピクっと反応する
そして真っ白な頭から最後にでも抵抗した証を見せたかったのだろうと秘所から指を抜き、代わりに舌を使う

「っ!君意外に鋭いのね、ああん!気持ちいいよ。もっとよ!」

その行為が続き、イレスはもう我慢が出来なかったように舌を放しそしてノエルの分身につける

「ノエルんの頂くわ   あああああああ!」
「ふああああ」
騎上位になりやはり最後はイレスが攻め続けていく
そしてノエルの耳を再び舐め、優しく噛んでいく

「いいの!私達はつながってるのよ!ノエルん・・・・んんんんん」
「はぁ・・・はぁ・・・気持ちいい・・・」

逃げないのに逃げれないようにノエルを抱きしめて激しく腰を振る
もちろん耳を攻めながら

「ああああ!・・・もうだめ!また出るよ!抜いて!」
「いいのよ!私もイクから!・・・あああん中に出して・・・イク・・・イク!」

そして中に熱いものが垂れてきて二人は抱き合って肩で息をする


そしてノエルは力尽きたように終わったあと熟睡していた

イレスは寝ている様を見守ってドアを開けた
そして出た先には二人の女性  一人は神官ともう一人は魔術師の服を着た女だった

「イレス・・・私たちがいない間に楽しんでたようね」
「ずるぅーい!あたし達も混ぜてよ!」
「まぁまぁ、楽しみはたっぷりあるのよ。私たちの新しいペットを可愛がらないとね」
「連れてきたのってあの子?ま、かわいい!」

ドアから眺める魔術師が笑う
そして次からはノエルは3倍苦労することにもならないだろう。
308ある冬の日3sage :2006/12/30(土) 08:58:13 ID:vKJlZNSI
298です
最後に三倍のところ間違えたorz
することにもなるだろうって脳内で訂正してください
文を書くのは苦手なんで少し温かい目で見てくだされば幸いです
続き作る気になれば作りますので今はおさらばします(・ω・)ノシ
309名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/30(土) 13:07:59 ID:kHZgfu5U
>>298
いや実にイイな(*´д`*)
ショタGJ!!!!!!!

次回作暖かく見守りつつ待っています(`・ω・´)
310名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/12/31(日) 07:47:42 ID:0K2p4K1c
>>冬の日の人

ダンサーが攻めだとなんか凄いエロい
女が攻めのSSがあんまり多くないから良かったよ

しかしアコきゅんも何か勢いでアリスにですらレイプさせられそうだなw
311名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/02(火) 14:04:19 ID:P.bgHGpc
>>310
>しかしアコきゅんも何か勢いでアリスにですらレイプさせられそうだなw
アコきゅんは(アリスに唆されて?)誰をレイプしちゃうのでしょうか。
312名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/02(火) 14:23:33 ID:SsV.4I9o
>>311
レイプしようとしますが逆にイロイロ教えられます
313名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/03(水) 02:53:29 ID:QFNnRoAc
エロになるか分からないけど2つ電波受信したんだ。
「ケミとアサクロの話」と「生体での話」
しかも今まで物語なんて書いた事ない人間が書くからどれくらいかかるか分からない。
もし読むならどっちがいい?

今日から仕事始まるし出来上がるのはいつかマジで分からないけどorz
314名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/04(木) 02:07:02 ID:SuXsTLlE
ケミとアサクロ
生体はどうもネタに走りすぎてて
315名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/07(日) 08:44:06 ID:D2A2iAOI
>>314
某スレのことだと思うが
それに捕われることもないと思うぞ?

っ【萌えスレにFAなし】
316名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/07(日) 09:24:08 ID:Ht/r8Pk.
ファイナルアタックなし、か・・・
317名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/07(日) 14:57:42 ID:PbElf1c2
ファーストアタックじゃないの?
318名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/07(日) 18:04:51 ID:GTBD4Oe2
フェラチオ&アナルじゃねーの?
319313sage :2007/01/07(日) 19:23:07 ID:7oB1Sl6w
生体萌えスレみてないですけど、友達との会話から元に作ろうと思ってるのでもしかしたら多少被ってるかも。
昔話って感じの話です。
というか、かなり前から半休止状態であんまりRO入って無いから自分独自仕様になる可能性が多々あります。
一応両方多少でだしだけは書いてる状態です。
どっちかこう…w
320名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/12(金) 07:30:11 ID:A.cboeII
「気持ちいい・・・」
そう言いながら激しく腰を振る全裸の小女、そして十字になっている白い犬耳のヘアバンドを着けた金髪の少年アコライト、ノエルが薄暗い場所にいた。

ズチュ・・・ヌチャ・・・と卑猥な音が二人の繋がる股から響いてくる

回りには十字になっているノエルを逃がさないように両腕にヒドラの触手が絡んでいた

「もっと・・・もっとぉ」

激しく腰振る小女だが普通の小女とは違っていた
狐の頭に似た帽子を被ったように、手足は動物のような手に尻の付け根には尻尾が着いていた
通称ウォルヤファ
フェイヨンに潜む強大な力を持つ悪魔である

しかしノエルの犬耳を見て雄と勘違いしたのか発情したウォルヤファと今の状態になる

ノエルは本日現在2回も達していたが、狐の小女は今もなお腰を振り続く

クチュ・・ヌチャ・・ズチュ・・クチャ

しだいに腰の速度と音が鳴る速さが増していく。イく用意だ

「くぅ・・」

ノエルは動けない体で耐える。目を閉じ、歯を食いしばり、溶けそうな感覚のペニスを目の前にいる小女に委ねさせている。
意識が・・感覚が飛びそうになるが、狐の小女はそれを許さないかのように顔を舌で舐めている。
ザラザラとした感触がノエルを現実に戻していく

(何時まで・・・続くの)

ノエルは微かに残る理性でそう考えた。動けず一方的にされる彼には考えるしか無かった
「イイよ・・イイよ・・もう我慢出来ない」
やがて小女が腰を振るのが最高潮になるとあの感覚が再来した

キュウ
小女のノエルのペニスをくわえ込む下の口が締め付ける

「くぅん」

子犬みたいな声を出してノエルは小女の中に熱い物を放出した

放出してもなお最後まで絞り取るように腰を動かす。そして小女がノエルに抱き着く

そして次の言葉がノエルの顔を真っ青にさせた。
「もう一回・・・」

小女は微笑むがノエルには救済にもならない
同じくイったのに平然とした顔でノエルの分身に跨がり、そして入れる。

「あん!ああん!また来る!」

激しく乱れ振る行為が始まった

(誰か・・助けて・・僕が壊われるよ)

そう願うも誰にも届かない

(フレアちゃん、ごめん。)
彼の理性が残した最後の気持ちだった
321名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/12(金) 07:53:01 ID:A.cboeII
お久しぶりです。この前書いた者です。
今回はノエル×狐娘を書きたくて乗せました。
相変わらずノエルは受ける一方ですがw
ちなみになんでいきなりえっちな部分から始まったかと言うと!
それはただ単に眠くて書くのを忘れただけですorz
世の中眠い時にかくのはだめですからいい子は真似しちゃダメですよ!
流れ的にはあの三人に連れてってもらいレベル上げしてる時に逸れてヒドラに捕まり弄ばれます
そして偶然狐娘に見つかって襲われるって流れでしたんですけどね・・・
322名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/12(金) 12:18:59 ID:7FJzmBt2
小女・・・?
323320sage :2007/01/12(金) 12:33:06 ID:A.cboeII
どうみても小女です本当にありがとうございました
少じゃないのに今気付きましたorz
眠いときに書くものじゃないですね
324名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:45:42 ID:L.ifwB1s
 ボクの、その人に対する第一印象は『なんてカッコイイ人なんだろう』でした。
 ボクが小柄だってこともありますけど、見上げるほどの長身に、すらりと伸びた長い手足。
 目の上にかかるくらいに伸ばした、クセのないさらさらの金髪。その下に覗く凛々しげな細い眉と、涼しげなブルーの瞳。
 きめの細かい白い肌は、まるで磨き上げられた大理石のよう。
 すっと通った鼻筋と、強い意志を感じさせる、真一文字に結ばれた薄桃色の唇。
 ――正直に言えば、ボクはその人を一目見た時から、憧れ以上のものを抱いていたのでした。
 ボクがその人と出会ったのは、プロンテラの南口を出たところの、草原の中でした。
 街の外とはいうものの、ここはいつも大勢の人でごった返しています。
 というのも、この一帯はいわゆる『臨公広場』というやつで、固定のパーティーを持たない人たちが、一時的な仲間を募るために集まる場所なんです。
 その時も、周りは臨時のパーティーを求める人たちが大勢いました。
 かくいうボクも、その中の一人だったわけです。
 ボクは『アコライト』っていう職業に就いています。
 このアコライトっていうのは、治癒法術や強化法術を駆使して、傷ついた人たちを治療したり、仲間の力を高めたりするのがお仕事なんですが、様々な術が使える代わりに、自分独りで魔物たちを倒すのには、ちょっと向いていないんです。
 そんなアコライトの中にも、独りで戦えるよう腕力を鍛え、武術の研鑽に励む人もいます。でもボクは法術の勉強ばっかりしてたので、戦闘のほうはまるでからっきしでした。
 それでもボクは上位職業である『プリースト』を目指して、一生懸命修行に励んでいたんですけれど、やっぱり非力さが災いして、どうにも行き詰ってしまいました。
 それで、一緒に戦ってくれる仲間を探しに、ここにやって来たのです。
「わぁ……」
 初めての臨時広場で、ボクは思わず圧倒されてしまいました。
 見渡す限りの、たくさんの冒険者たち。
「この人たち、みんなパーティー募集の人なのかなぁ……」
 ボクは恐る恐る周りを見渡し、そう呟きました。
 どの人もすごく強そうで、なんだか、ボク一人が周りから浮いちゃってるような気がしてしまいます。
 パーティー募集の看板を見ても、グラストヘイム行きだとか、ニブルヘイムだとか、ボクなんかが行けるような狩場のものは、一つもありません。
 やっぱり、ボクみたいなのが臨時なんて、まだ早かったのかなぁ……。
「――はぁ。このまま帰っちゃおうかなぁ」
 と、思わず溜め息が出てしまいます。
 でも、せっかく勇気を出してここまで来たのに、何もしないで帰ったりしたら、また司祭さまに怒られちゃいそうだし……。
 はぅう、どうしたらいいのかなぁ。
 うんと悩んだ末に、ボクは人ごみの中心を避け、広場の端っこにちょこんと座って、メンバーを募集することにしました。
 その日は、とても良いお天気でした。
 見上げれば、鮮やかなブルーの空がどこまでも広がっています。
 その中を、ふわふわの綿菓子みたいな小さな雲のかたまりが、ゆっくりと風に乗って流れていくのが見えました。
 初夏の日差しがぽかぽかと心地よい陽気を地上に投げかけ、草原を渡る風が瑞々しい草花の息吹を運んできます。
 それがあんまりにも気持ちよかったのと、なかなか仲間が見つからないのもあって、ボクはついウトウトとしてしまいました。
 目を閉じて、頬にあたる陽射しの暖かさを感じながら、ふわりと夢の中に落ちていこうとした時――
325名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:46:24 ID:L.ifwB1s
「おい、お前」
「――ふにゃ」
「ふにゃ、じゃねぇっての。ホラ、起きろって」
 コツンと額を小突かれて、ボクはゆっくりと顔を上げました。
 ぼんやりと開いた目に飛び込んできたのは、視界いっぱいに広がるほどに近づけられた、見知らぬ人の顔でした。
「え……わわわぁっ!?」
 ボクは一瞬で一メートルは後ずさりし、慌てて姿勢を正しました。
「お、起きたか。おはよう。お昼寝は気持ちよかったかい?」
 声の主は、そう言ってニヤリと微笑みました。
 ボクは咄嗟のことで声も出せず、こくこくと頷いただけでした。びっくりして心臓がばくばくと鳴っています。
「そんなに驚かなくてもいいじゃねぇか。――よっと」
 そう言いながら、その人はボクと向かい合うようにして草の上に腰を下ろしました。
「あんた、アコライトだろ? 臨時パーティー探しかい?」
「は、はいっ」
 ボクはピンと背筋を伸ばし、膝の上で両手を握り締めたままこくんと頷きました。初対面の人と話す時は、視線がついつい下に落ちてしまいます。人と話す時は、ちゃんとその人の目を見ながら話すようにって、いつも司祭さまに言われているのだけれど。
 その人は胡坐をかいた膝の上に右ひじをつき、頬を右手のこぶしで支えながら、
「じゃあ何でこんな隅っこにいるんだ? もっと人の多いところに行ったほうが、仲間も見つけやすいだろうに」
「え……、そう、ですけど、でも」
「でも?」
「その、ボクみたいな未熟者が、あの中にいていいのかなって思って……」
 ボクがそう言うと、目の前の人は得心したように頷き、
「ははぁ、あんた臨時は初めてかい?」
「は、はい。というか、臨時以前に、パーティーを組んだこともなくって……」
「なるほどね。それで、こんな隅っこでぼんやりしてたってわけか」
 ボクがこくんと頷くと、その人は、
「ま、気持ちは分からなくもないけどよ。怖がってばかりじゃ何も始まらないぜ? 誰だって最初から熟練者ってわけじゃねぇんだ。もっと積極的にならなきゃ、日向ぼっこだけで一日が終わっちまうぞ?」
 諭すようにそう言って、ボクの目をじっと見つめました。
 なんだか恥ずかしくなったボクは、その人と目線を合わせないようにしながら、
「は……はい、分かってはいるんですけど……」
 小さな声でポツリとそう答え、そのまま俯いてしまいました。
 次の瞬間、ボクの肩がいきなり叩かれ、ボクは思わず飛び上がりそうなくらいびっくりしてしまいました。
 顔を上げると、ボクのすぐ目の前に、その人の顔がありました。いたずらっぽい光を浮かべた瞳が、ボクの目を覗き込んでいます。ボクは一瞬、その青い瞳に吸い込まれてしまいそうな気がしました。
 その人は、ボクの両肩に手を置いたまま言いました。
「オーケー、じゃあ俺と組まないか?」
「え……、い、いいんですか?」
「いいも何も、こっちが組みたいって言ってるんだよ。なぁに、別に支援がヘタクソでも怒りゃしねぇって。俺が色々教えてやるからよ」
「で、でもっ」
 ボクがおろおろしていると、その人は両手でボクの体を前後に揺さぶり、まるで駄々っ子のように、
「なー、いいじゃんかよ。組もうぜぇ」
 口を尖らせて、そう繰り返しました。
 なんて強引な人なんだろう、とボクは内心、少し呆れてしまいました。
 でも、不思議と嫌な気持ちはしませんでした。この人の真っ直ぐな眼差しに、暖かな包容力のようなものを感じていたからかもしれません。
 それで、ボクはとうとう断りきれず、
「はい……分かりました」
 そう答えた途端、その人の顔に、ぱぁっと笑顔が広がりました。
「ホントか!?」
「え、ええ……。ホント、です」
「そっかぁ! 俺、クロフォードってんだ。よろしくな!」
 クロフォードと名乗ったその人は、ボクの手をぎゅっと握りしめ、ぶんぶんと振り回しました。意外に細い指先に、何故かボクの胸がどきんと鳴りました。
「あ、はい、ボクはエリファルド=サイズモアっていいます」
 その手をおずおずと握り返しながら、ボクも自分の名前を名乗りました。
「エリファルドか。うーん、ちょっと長えな。エリって呼んでいいかい?」
「え……はい、構いませんけど」
「オーケー、じゃあ改めてよろしくな、エリ」
 そうしてボクはその人と、初めてのペア狩りに出かけたのでした。
326名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:46:41 ID:L.ifwB1s
「はい、今回の稼ぎはこれだけです」
「ひのふのみっと……、おお、案外稼げてるじゃねぇか」
 街に戻ったボクたちは、拾い集めてきた収集品を商人に買い取ってもらって、宿屋でその売上金を分配していました。
 クロフォードさんはかなり実戦慣れした人らしく、お金はもちろん、経験値もずいぶんたくさん稼げました。
 ボクはといえば、初めての支援におろおろと戸惑ってばかりでしたけど、クロフォードさんの丁寧なアドバイスもあって、なんとか無事に狩りを終えることができました。
 この調子なら、憧れのプリーストになれる日も近いかもしれません。
 そう思うと、ついついウキウキした気分になっちゃいます。
「……あ、そうだ。オリデオコンとか青ポーションはどうしますか?」
 ボクは売らずに残しておいたアイテム類を机の上に並べながら、クロフォードさんに訊ねました。
 こういった特別なアイテムは、収集品商人に売却してしまうより、自分で使ったり、欲しがってる人に売ってあげた方がお得なので、残しておいたのです。
「ん? ――ああ、いいよ。全部お前にやるよ」
 クロフォードさんは椅子の上であぐらをかき、背もたれに体を預けるようにして、ゆらゆらと椅子を揺らしながら、そう答えました。
「ええっ!? い、いいんですか?」
「ああ。金の方も俺はいらねぇからさ。みんな持っていきな」
「で、でもっ……」
「なんだ、必要ないのか?」
 クロフォードさんは机の上に体を乗り出すようにして、ボクの顔を覗き込みました。突然間近に寄せられた顔に、ボクは思わずドキッとしてしまいました。
「そ、そういうわけじゃ……」
「ならいいじゃねぇか」
「でも、これは二人で稼いだものですし、ボク一人がもらうわけには……」
 ボクがそう言うと、
「なんだ、そういうことなら気にすんなよ。ただでやろうって訳じゃねえし」
 クロフォードさんは、ニヤリと悪戯っぽい笑みを浮かべました。
「一つ、条件がある」
「え、条件……ですか?」
 ボクが困惑したような顔をしていると、クロフォードさんはふいに真剣な顔つきになり、
「エリ、お前さ。――俺のものにならないか?」
 一瞬何を言われたのか分からず、ボクは目を点にしてしまいました。
 エリってのはエリファルドの略なわけでつまりそれはボクのことで俺のものというのはこの場合俺というのはクロフォードさんのことなので要するにボクがクロフォードさんのものになるってことに――
「えぇええっ!?」
 ようやく意味の呑み込めたボクは、思わず大きな声をあげてしまいました。
「く、クロフォードさん、それってどういう……」
 どういう意味ですか、と最後まで言い終える前に、
「こういう意味だよ」
 ふわりといい匂いがボクの鼻をくすぐり、柔らかな感触が唇に触れました。
「ひゃっ……わわわぁああっ!?」
 ボクは素っ頓狂な声をあげながら、仰け反るようにして顔を離しました。勢い余って椅子から転げ落ち、お尻を思い切り床にぶつけちゃったけど、パニックになったボクの頭はその痛みにさえ気が付きませんでした。
「おいおい、何もそんなに驚かなくたっていいだろうに。大丈夫か?」
 クロフォードさんは椅子から立ち上がり、心配そうにボクに歩み寄りってきました。
 ボクは自分の顔がかぁあっと真っ赤になっていくのを感じていました。
「と、突然なんてことするんですかぁっ!」
「何って、キスだけど?」
 けろりとした顔で、クロフォードさんが言いました。
「き、ききき、キスッ……!」
 言いながら、さらに顔が赤くなっていくのが分かりました。
 ああ神様、なんということでしょう。ボクの初めてのキスが、こんな形で奪われてしまうことになるなんて。
「そんな、突然にっ……そ、それに、男同士なのにキスなんて、おかしいですよっ!」
 ボクがそう言うと、クロフォードさんは悪戯っぽく笑いながら、
「ははぁ、やっぱりな。黙ってたほうが面白いと思ってあえて言わないでおいたんだけど、ホントに気付いてなかったんだな」
「え……?」
 気付いてなかったって、一体何のことだろう?
 ボクがキョトンとしていると、クロフォードさんは纏っていた騎士鎧を脱ぎだしました。続いて、上着のボタンを一つ一つ外していき、
「――ほら」
 と、尻もちをついたままのボクに覆い被さるようにして、上着をはだけました。
「え……えぇえええっ!?」
 ボクはさっきよりもさらに大きな声をあげてしまいました。
 だって、ボクの目の前に晒されたクロフォードさんの胸には、男の人にはないはずの、二つの膨らみがあったのです。
「こ、これって、その、あのっ……」
「フルネームを言ってなかったな。俺はエレナ。エレナ=クロフォード。れっきとした女さ」
327名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:47:03 ID:L.ifwB1s
 クロフォードさんはそう言いながら、混乱するボクをそっと押し倒しました。
「ちょ、ちょっと、待ってくださいっ……ひぁっ!?」
 びくん、とボクの体に電流が走りました。
 クロフォードさんの左手が、ズボンの上からボクの股間をぎゅっと握り締めていたのです。
「あ……やめっ……ふぁっ」
 ボクはクロフォードさんの下から逃げ出そうとしましたけど、強弱をつけて揉み込んでくる手のひらに、どんどんと体の力が抜けていきます。
「ふふっ。女の子みたいな顔してるけど、ここはちゃんと男なんだな。俺の手の中で、エリのアレが大きくなってるのが分かるぜ。気持ちいいんだろ?」
 囁きと共に、クロフォードさんの吐息がふぅっと耳元をくすぐりました。恥ずかしいのと気持ちいいのがぐるぐるとボクの中で渦を巻き、頭の中が真っ白になっていきます。
「やっ……違っ、クロフォードさんっ、離し……あんっ!」
「ダーメ、エレナって呼べよ」
 言いながら、クロフォード――じゃなかった、エレナさんの手が、さらに強くボクのものを握りました。
「ひぅっ……! え、エレナさぁんっ……あぁああっ!」
 ぞくんっ、と激しい震えがボクの体を駆け抜けました。体中がびくびくと痙攣し、パンツの中に熱い温度が広がっていくのがわかりました。
「なんだ、エリ。これだけでイッちゃったのか? 敏感なんだな」
 くすくすと笑いながら、エレナさんはぐったりしたボクのズボンを下ろしていきました。
「あーあ。下着の中べとべとにしちゃって」
 パンツも脱がされ、自分自身の放ったもので汚れたボクの股間が、エレナさんの目の前に晒されました。
「お。まだムケてないんだな。可愛いちんちん」
「やだっ……見ない……で……」
 ボクは恥ずかしさにぷるぷると体を震わせながら、はぁはぁと喘ぐように荒い呼吸を繰り返していました。
「俺さ、レズだから男には興味ねえんだけど、エリを一目見た時にビビッと来たんだよ。コイツは絶対モノにしてやるって思った。お前さ、自分で気付いてるかどうか知らないけど、そこいらの女よりもずっと女の子してるぜ」
 エレナさんがボクのおちんちんを摘み上げ、先端を包んだ皮をきゅっと下に引き摺り下ろしていきます。
「あ……や、やめっ……あんっ!」
 ぬりゅんっ、という感触と共に、ピンク色の亀頭が露わになりました。
「綺麗な色してるな、エリのちんちん」
「やぁっ……恥ずかし……ひゃんっ!」
 まだ刺激に慣れていないそこにふぅっと息を吹きかけられ、ボクは思わず肩をすくませました。
「そんな可愛い声出されちゃ、こっちまでゾクゾクしちまうぜ。ほら、エリ。もっと感じろよ」
 エレナさんの手がするりとお尻の下に潜り込み、ザーメンでぬるぬるになった指先が、つぷんとボクの中に潜り込んできました。
「ふぁぁっ!?」
 お尻の穴がくにゅっと広がり、異物感がボクの中に侵入してくるのが分かりました。ボクは思わず体を反らせ、めいっぱい開いた口から溜め息のような声を洩らしてしましました。
「あ……はぁんっ! ふぁぁぅんっ……!」
 じんわりと甘い痺れのようなものがお尻の穴から広がり、ボクの中を満たしていきます。
 ボクは目をとろんと潤ませて、全身を駆け巡る快感にふるふると体を震わせました。
「ふふっ。エリのちんちん、また膨らんできたぜ? 尻穴ヒクヒクさせて、そんなに気持ちいいのか?」
 クチュクチュと音を立て、エレナさんは容赦なくボクのお尻をかきまわしていきます。
「はぁあんっ……そ、そんなことっ……ない……」
「ウソつくなよ。トロけそうな顔しちゃってさ」
「あ……ぅ……、んんっ!」
 体がボクの意思とは無関係にビクビクと悶え、酸欠の金魚のようにぱくぱくと開いた口から熱い溜め息が洩れました。
 腰の深いところから湧き上がってくる甘い痺れが、もやのようにボクの頭の中に広がっていきます。
328名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:47:21 ID:L.ifwB1s
「ほら、自分が今なにされてるか言ってみろよ。俺によーく分かるようにさ」
 エレナさんの指先が、お尻の内側からおちんちんの根元をつぅっと撫でました。
「ふぁぁっ……! そのぉっ……お尻犯されて……感じてますぅっ……!」
 恥ずかしい台詞を言わされながら、ボクは自分がどんどんエッチになっていくのを感じていました。触れられてもいないのに、ボクのペニスは痛いほど勃起して、天を向いてびくんびくんと震えています。
 指を咥え込んだお尻から、気持ちいいのが次から次へと湧き上がってきて、ボクのおちんちんの中に流れ込んでくるみたいでした。
 ボクはたまらず手を伸ばし、ペニスを握ろうとしました。その手を、エレナさんが遮ります。
「おっと、自分でしごいちゃダメだぜ」
 エレナさんは意地悪そうな笑みを浮かべて、ボクの顔を見下ろしています。
「そん……なぁっ、おちんちん破裂しそうなのぉ……お願い、イカせてぇっ……!」
「じゃあエリ、俺の女になるか?」
「うん、なるよっ……ボク、エレナさんの女になるからぁっ……! だから、イカせてくださいっ……!」
 ボクは目じりに涙を浮かべて、哀願するように叫びました。
「オーケー。じゃあイカせてやるよ」
 にゅるん、と指を引き抜いて、エレナさんは自分の下着を脱ぎ捨てました。膝立ちになって、ボクの上に跨ります。初めて見る女の人のあそこ。そこは既に、熱く潤みを帯びていました。
「は……ぁ、男のモノ入れるなんて大嫌いだけどよ、エリは特別。俺の中でイカせてやるよ」
 指先で肉襞を左右に開いて、中心におちんちんの先端を押し当てながら、エレナさんはゆっくりと腰を落としていきました。
「ふぁあっ……あぁあっ!」
 包皮の剥かれたボクのおちんちんが、暖かい温度に包まれていきます。今までに感じたことのない快感がゾクゾクとボクの中を駆け巡って、声となって口から洩れ出しました。
「んっ……入った……」
 ぴったりと腰をあわせ、エレナさんは大きく息を吐き出しました。
「はぁんっ……エレナ……さぁんっ、すごいぃっ……!」
「ふふ……エリ、セックスは初めてか?」
 エレナさんは腰を動かしだしながら、そう訊ねてきました。エレナさんの腰が動くたびに、たくさんの襞がぞわぞわとボクのおちんちんを撫でていきます。
「うんっ、初めて……ですっ、ひぁっ……! 気持ちいいのぉっ……!」
「はぁ……ん、可愛いぜ、エリ。もっとエリの感じてるとこ見せてくれよ」
「はいっ、見て……くださいっ、エリのやらしい姿見てぇっ……!」
 ボクは恍惚とした表情を浮かべながら、開いた口元から涎を垂れ流し、女の子のように身悶えしながら喘ぎ声をあげました。
 ボクの上で、跳ねるように動くエレナさんのしなやかな体。小ぶりなおっぱいが目の前で揺れています。おちんちんを包んだ暖かな感触と、鼻をくすぐるいい匂い。
「んぁっ……エリ、エリっ……!」
 快感で真っ白に塗りつぶされていく頭の中、切なげにボクの名前を叫ぶエレナさんがすごく愛おしく思えて、ボクもただひたすらにエレナさんの名前を呼び続けました。
「エレナさんっ、エレナさぁんっ……!」
「は……ぁ、エリっ……俺、イクっ……エリも、俺の中で……」
 エレナさんが手を後ろに回し、指先を再びボクのお尻の中にぬぷっと沈み込ませました。
「ひぁああっ!? ふぁっ……あぁああんっ!」
 稲妻のような快感が、お尻からおちんちんの先端へと駆け抜け、ボクは思い切りエレナさんの中に射精していました。
「あぁあっ……は……あぁあああっ!」
 同時に、エレナさんもぎゅぅっと体を強張らせ、仰け反るようにして全身をぶるるっと震わせました。
「ふぁぁんっ……エレナ……さぁん……あぁあ……!」
 緩くお尻を弄り続ける指と、まるで体の芯から搾り取られるような肉のざわめきに、ボクはびくびくと体を痙攣させながら、エレナさんの中に最後の一滴まで残らず精液を注ぎ込んだのでした。
329名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 04:47:54 ID:L.ifwB1s
 その日の夜は、そのまま二人で同じベッドに眠ることになりました。体についた汚れは拭き取ったけど、どちらも裸のままです。エレナさんの右腕がボクの肩に回され、触れ合う体温が安らかなまどろみを運んできます。
「――俺さ、ずっと、自分は性別を間違えて生まれてきたんじゃないかって思ってたんだ」
 ふと、天井を見上げたまま、エレナさんが呟きました。
「物心ついた時から、男よりも女が好きでさ。それで、男のカッコして、色んな女と付き合ってきたし、セックスだっていっぱいした」
 ちくり、とボクの胸が痛みました。その痛みで、ボクはもう自分がエレナさんのことを好きでたまらなくなっていることに気付きました。
「でも、ダメだった。どうしても、長続きしなかった。いくら男のカッコしてても、やっぱ体は女だからさ。どんなに体を重ねても、どこか満たされないものがあるんだろうな。みんなそのうち、俺じゃなくて本当の男の方を選んでいった」
 ボクはじっと黙ったまま、静かに呟くエレナさんの横顔を見つめていました。どこか寂しそうなその表情に、ボクはきゅっと心が締め付けられるような気がしました。
「――でもさ」
 エレナさんが、ボクの方に顔を向けました。
「エリに会えて、嬉しかった。俺と同じ匂いがしたんだ。きっとこいつも、性別を間違えて生まれてきたんだって」
 不意に絡み合った視線に、ボクの心臓がどくんと大きく鼓動を打ちました。
「えっ? そ、そんなことない……と思うんですけど」
「いーや。だってよ、こんな可愛い子、どこ探したっていねぇぜ。それに、忘れたとは言わさねぇぞ」
「な、何のこと?」
「言ったよな、俺の女になるって。俺はハッキリと聞いたぞ」
「う……」
 自分の言った言葉と一緒に、エレナさんに抱かれていた時のことがまざまざと蘇ってきて、ボクは自分の顔がかぁあっと真っ赤になっていくのを感じました。
 そんなボクを、エレナさんはぎゅっと強く抱き寄せました。
「あっ……」
「好きだ、エリ」
 短く、でもはっきりと。エレナさんの言葉がボクの中に柔らかな温度となって染み込んできます。
「ボクも、エレナさんのこと、好き……です」
 精一杯の勇気を振り絞って、ボクは胸の中の想いを口にしました。
「――ありがとう」
 エレナさんは優しく微笑んで、ちゅっとボクの唇にキスしました。
 そのまま、なんだか気恥ずかしくなって、二人とも黙り込んでしまいました。でも、重苦しい沈黙ではありませんでした。何も言わなくても、お互いの心が通じ合っている――そんな気がしました。
「ひぁっ!?」
 無言のひと時は、ボクの素っ頓狂な声で終わりを告げました。
「な、何するんですかぁっ!」
「んー、何って、ナニだけど?」
 エレナさんの左手がボクの足の間に潜り込んで、敏感なところをきゅっと握っていました。
「さ、さっきあれだけしたじゃないですかっ!」
「したくなっちまったんだよ。いいだろ?」
「え……ぅ、で、でもぉっ……」
「イヤか?」
「ぅ……、い、イヤじゃない……です」
 真っ赤になって俯くボクに、エレナさんの顔が嬉しくてたまらないといった風にニヤケていきます。
「あーもう、可愛いなぁエリは。よーし、いっぱいヒィヒィ言わせてやるからよ。覚悟しとけ!」
「え、えええっ!?」
 そうしてボクは、それこそ精根尽き果てるまでエレナさんに抱かれたのでした。


//終わり。
//このあとエリは念願かなってプリースト(ただし女装の)になり、二人は立派な倒錯変態カップルとして末永く仲良く暮らしていくと思います。
330名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 11:43:36 ID:t8zkiEZ6
わはーーすばらしくグッジョブ
女装の美少年萌えるわぁ(*´д`*)
作者さんさえよろしければ、また次回作も読んでみたいですねぇ
331名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 12:35:53 ID:pGPqu9jM
女装の美少年じゃなくて、男装の麗人とおにゃのこっぽい少年だとおもふ
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 20:30:42 ID:niwe3yMo
また次回作も読んでみたい(2/20)

男装の麗人とおにゃのこっぽい少年だとおもふ(2/20)

すばらしくGJですYO
333名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/14(日) 22:54:10 ID:rqcYftN2
330は最後の一文についていってるんじゃないかと思うんだが?
334神様の失敗sage :2007/01/16(火) 04:22:38 ID:3ZJbvrOQ
ここはとある研究所
冒険者にはとんでもなく高いLVが強要される場所である
リヒタルゼン3F


実験体の怨念が実体となり、生きている者に死を与える


が、一つの部屋に6人が円を作り6人の手に札が握ってあった

そして6人の中の魔術士が一枚の札を円の中心に置く
「ツードロー!はいエレメス」
「・・・同じくツードロー」
「ちっ、あんまり使いたく無いんだが俺も出すか」
筋肉質の男 ハワード
赤い神官のマーガレッタも同じようなカードを出す。そして隣のスナイパーが目を光らせる。

「ふふふ、ばいばいセイレン♪」
セシルからカードが出されてセイレンは目を大きく開いて焦る
「うお!4ドロー・・・」

魔術士は笑みを浮かべて口を開ける。
「やったー、20枚以上だから負けね、今回は貴方がMVPよ」

魔術士は万歳して喜ぶ他の3人、マーガレッタことソリンとセシルも喜んで抱き合う
ハワードはエレメスに肩を組む
「やったな、お前も嬉しそうな顔しろよ!」笑うハワードとは変わって無表情なエレメス。そしてセイレンは呆然としていた

「三回連続・・・・」
MVPになる、即ち狙われて痛い目に合うことである。
彼らは毎回これでMVPになることに決めている

「しょうがねぇ、今回もなるしかねえな」
と呟いた瞬間彼かの足元に光りが照らされる。

オーラを纏い回りの全員にも少ないがオーラが纏っていく

「さあ、そろそろ時間だ!しっかり援護頼むぜ」
5人は頷いた。がその後セイレンの足元を見て疑う目をした。それを不思議に感じたのか少し首を傾げてセイレンは足元を見た。

そして本人も驚くいた表情をする。何故なら彼の足から段々上にまで体が消えていくからであった。

「ちょっ!なんだこれ!うわああああああ」
その叫びと共に彼は消えていった

オーラを纏った5人は唖然として立っていた
335神様の失敗sage :2007/01/16(火) 05:17:53 ID:3ZJbvrOQ
「ここは・・・どこだ」
セイレンは辺りを見回すがそこは研究所とは全く違う場所である

そして回りにいた5人もいない。変わりに大量の紫色の馬が息を荒くして近寄って来た。セイレンは慣れた手つきで剣を構えたが馬の一言で斬るのを止めた
「ボス〜」
情けない声で話して来た。セイレンは間の抜けた表情をした馬を殴りたい気持ちでいたが敵ではない事を確認すると剣を納めた
「俺はボスじゃねえ!大体ここはどこなんだ?」

数頭の馬が奥で聞いてこそこそ話始めた
「おい・・なんか今日のボスはなんか雰囲気違わね?」
「ってか明らかに違うだろ!」
「まさか・・・ねえ・・・あの事件か?」

セイレンはあの事件と言う言葉を耳にしたので疑問に思い、聞いた。
「おい、あの事件とはなんだ?」

聞かれた馬は驚いたが足元にいた人形が慌てて庇うように前にでた
「待ってください!話しますから攻撃しないで!」
セイレンは喋る人形が出て来て驚いた表情をするが両手を開いて攻撃しないアピールをした
「だから攻撃しないから話を聞きたいだけだよ」
人形はハッとした表情で謝り出した
「ごめんなさい、てっきり攻撃するかと思いって。でも悪い人じゃなさそうだし、よかった・・」
人形はほっと息を吐き出して殺意の無いセイレンに笑顔で話す
「大昔にボスのドッペルゲンガー様がここゲフェンから神の失敗で下水の変な卵と間違えられて飛ばされたの、だから今回もあなたと間違えられたかもっと・・・」
セイレンはズルッと滑りたい気持ちでいたが遠くで泣いて来る幽霊のほうに気が向いた
っと言うより後ろから見たことのある6人が幽霊の後ろから走ってくるのに目がついた
「セニア!トリス!ラウレル!カヴァク!イレンドぉ!?」
確かに2Fの弟達的存在の6人がやや透明な幽霊 ウィスパーを追っていた。やがてセイレンに気付くとこちらに向かって来た
「あれ?お兄ちゃんもここにきてたんだ」
長く青い髪の女剣士がセイレンに近寄って来た
「ああ・・・それより何してたんだ」
「私達がいきなりここに来た時にその幽霊達が襲ってきたの。だから返り討ちにしてたのよね♪」
平然と酷い事を横から金髪の商人が語る
336神様の失敗sage :2007/01/16(火) 06:11:46 ID:3ZJbvrOQ
「そうか・・・災難だったな」
それは妹弟達より幽霊のほうに言った方がよかった気がするがセイレンは同情だけはした

「しかしこいつらは敵じゃないから攻撃をしないでやってくれ」
6人はコクンと頷いた。
そしてボロボロ(最初からだが)のグールが来たのをイレンドが見つけた
「あ、この人傷ついてるから回復させますね」
それを聞いた人形はギョッとした表情で止めようとする
「あ!待って、その人にヒーリングしちゃだめぇ」

すでに遅くイレンドはグールに言ってはいけない言葉を放つ
「ヒール!」
その次の瞬間グールは何かに吹き飛ばされるように飛んでいった
「ひょげ〜〜」
グールは吹き飛ばされると同時にアンデットとは思えない叫びを放ち倒れる、そして二度と起き上がらなかった。
イレンドは何が起きたのかわからないまま呆然と立ち理解すると同時に泣き出す
「ご・・・ごめんなさい!」

ひぐっ ひぐっ と息を殺して泣くがわざとでは無いからと5人全員が励ます

(悪気が無いってのがタチ悪いんだよな・・・)
セイレンはそう思いながら溜め息をついた


馬達悪魔と弟妹達を集めてセイレンは会議を始めた。

「さて・・・今回は神のせいで俺らがここにいるが、戻るにはどうすればいいかだ。それを考えよう」

するとウィスパーは語り出した
「昔ドッペルゲンガー様が使った方法で試してみる価値はあると思います!」
とぐるぐる回転しながら飛び回る

「その方法とは?」
「これであります」
と告げて長方形の機械を渡す
「これは?」
疑問に思い聞く。それをウィスパーは素早く返答する
「これは携帯電話と申してこれで神と話が出来るのです」

(神の威厳が全くねぇ!)そうツッコミ入れたいがとりあえず電話にかけてみた。

「は〜い、こちら神でございます」

間抜け過ぎるが流れた
「私はセイレンなんだがなぜかゲフェンと言うところにいるんだが・・・」
「・・・」
少しの沈黙が続き返事が帰ってきた

「仕様です!ごめんなさい」
俺は実物がいれば確実に殺していただろう。そう思いながら元通りにして貰うように頼む
が、裏切られる返答が繰り返されて勘忍袋が切れて機械を空中に上げる。そして剣を抜きだす
「何が癌張ってますだボケェ!!!」
337神様の失敗sage :2007/01/16(火) 07:22:29 ID:3ZJbvrOQ
セイレンは大剣で携帯電話を真っ二つにした
「ど、どうだったんでしょう?」
マリオネットが恐る恐る聞いた

「キムチパーティーやってるからあと3時間したら戻すと、それまでここでドッペルゲンガーの変わりに働けと」
怒りを隠すこと無く話す
魔族も6人も「うわぁ・・・」と言いたそうな顔をする

あんな神を信じる人間にかなりの哀れみを感じる全員だった

「しょうがない、3時間まで物凄い癪だがそれまでここにいるか・・・」
かくして場所は違うが殺戮を始める


はずだった

「こらー!人(?)のアイテム盗むなー」

「へっへ〜ん悔しかったら取り替えしてみなさい」
陽気に悪魔達からアイテムを盗むトリス

悪魔ごとサンダーストームを当てるラウレル
セイレンは殺戮よりも6人の暴走を止めるのに必死だった

40分が経過した時にはセイレンは肩で息をしていた

「セイレンさん疲れてますね、今回復します」

誰のせいだと言いたいが今はヒールの有り難みを感じる

そして彼は思い始める(そういえばこいつらが笑ってたりするのは始めて見た気がする・・・同じ場所にいたあいつらとは違うな)

そう考えると目をつむり少し笑みを出して見せた。

そしてセイレンの顔が戦士の顔に戻る。目の前の集団を見て
「お前らは少し隠れてろ」
6人は「え?」とした顔で見る
「いいから行け!」
怒声を聞いた六人は慌てた様子で離れる。

「人間の欲望の塊が・・・」
彼がそう飛ばした相手明らかにここで戦う人だった
奴らは6人では勝てないとわかっていた
「これはボスとしての仕事。いや、違うな。あいつらを兄として守る!これで充分だ」

右手に槍 左手に大剣を握り近寄る。
集団がセイレンがいることを確認すると同時に集団の一人が飛んでいった
飛んでいった一人はセイレンとは反対に槍と共に飛ぶそして壁に刺さると動かなくなった
「あと3時間」
そう呟いて彼は集団に走り出した。
338神様の失敗sage :2007/01/16(火) 14:40:06 ID:3ZJbvrOQ
セイレンは集団に突撃した
大剣を右手に持ち替え、目で狩る獲物を捕らえながら
「騎士タイプ2、魔術士タイプ2、神官タイプ2、狩人タイプ1か・・・」
セイレンは雰囲気が違った。目は氷のように冷たく、無表情であり体中からは言葉では表せない謎の電撃が線を描くように纏う。まさしくリヒタルゼンの研究所で戦う彼の本来の姿に戻っていた

集団は壁に槍で刺さって張り付い動かないた仲間に一瞬気を取られていた。何が起こったか分からずに呆気に取られたのだ。
そして集団は投げられたであろう場所を見て構える。
そこにはセイレンの姿があることに気付く。ただ一人の魔術士を除いて・・・
騎士二人は臨戦体制に入り他の後ろの3人は魔法を唱え1人は弓矢を放つ
その間に立っていただけの魔術士が表情を変えず上半身が斜めにずれて上半身だけが地面に落ち、トチャッと生々しい音をたてる

「く、化け物め!」
騎士の一人が槍を構えて突き刺すが唯空しく空を突く。
「あと五体だ・・・」そう呟くと剣が槍を構えた騎士の胸元を突き刺した。
そしてすぐに突き刺した騎士を足で押し飛ばして無理矢理剣を抜く。
飛ばされた騎士は弓のように反って崩れ落ちた。
セイレンはもう一人の即死した仲間を見て硬直したが、セイレンはその止まった騎士を薙ぎ払う。
崩れ落ちる二人の前衛を見る事なく魔術士は冷静に唱えるのを完了する。
「ユピテルサンダー!」

にとてつもなく速く大きな雷の玉がセイレンに向かって飛ぶ。

「ぐあああああ!」

セイレンは悲痛な叫びをしながら刺さったままの死体の壁にまで吹き飛ぶ。体は焦げたような音をたたせるが痛みを堪えて槍を抜き差して攻撃した者に向かって投げる。
ブォン!と空気を貫く音は魔術士に当たると同時に消えていった。そしてセイレンは狩人に剣を盾しながら歩いて行く。戦いで次に消すのは邪魔な狩人だと知っていたからだ。

狩人は足が震えていた。
20秒もしないうちにほぼ返り討ちに遭うことはなかったからだろう、その目には絶望から来た涙が零れる。

「なんで・・・なんでよ!話とは違うじゃないの!」
もはや半狂乱した狩人の女は叫ぶが前に一人の神官がセイレンと狩人の間に入る。
その神官は覚悟の目をして杖と盾を構えて叫ぶ
「二人とも早く逃げるんだ!」
339神様の失敗sage :2007/01/16(火) 16:45:09 ID:3ZJbvrOQ
セイレンは前に出た神官に余裕の笑みを見せる
「ほう、神官の分際でしゃしゃり出るか」
片手で神官の喉元に剣を突き立てる
「黙れ、悪魔め!」
神官は睨みながら叫ぶ
セイレンは悪魔と言われて笑みを消す
「悪魔ねぇ、お前ら生きている人間の方が悪魔に見えるぞ」
セイレンは淡々と語る
「お前のような奴に悪魔と呼ばれたくない」
「それはどうかな?」「な!?」
「お前達は自分達の快楽や満足の為に住む場所を広げる、またそこに住み着いてた生物達を魔族と称して殺すじゃねえか」
喉元に出した剣をゆっくりと下げる
「そして人間の欲望のために人間同士が戦う。」

3人は何も言えない。恐怖もあるがなによりも彼の言葉は正しいからである
オーク コボルト ゴブリンなど人間に数多く殺されている

狩りと称し


またGVGという人間同士で殺し合うこともある

「そして俺はお前達人間からの欲望から産まれた」
セイレンは怒りを顔に表す

「実験体の俺はまだ自分の意思を持つ。が、コピーされた多くは怨みだけが残る殺人兵器だ」

そう言い放ち三人を切り裂いた


セイレンは剣と刺さった槍に付いた血を振り払う


「悪魔・・・か」
彼は呟くしかしただ虚しく風が吹くだけで何も帰ってこなかった

そして6人の元へ戻る

「どうでした?」
カヴァクが聞いて来たそれを聞いたセイレンの顔はここに来た時の顔に戻っていた
「ん、終わったよ」

それを聞いた6人は安堵の息を凝らす


やがて約束の時間がやってくる
光りが7人を照らす

「じゃあな、俺らは戻るとするか」

六人は頷く

トリスはハッとした顔でデビルチに何かを投げた
「君らと居たときすっごく楽しかったよ!これ、返すね」

悪魔のヘアバンドを投げたのだ

デビルチはは拾い目から何かが流れる
「む!これは、涙!?まだこのデビルチに残っておったとは!」

どこかで聞いたセリフだな・・・

「ボス〜〜」
「ん?」
馬が俺を呼ぶ。そして青い箱を投げた
「俺らと一緒にいた証っス」

セイレンは笑みを見せる
「サンキュ!またいつか会うこともあるだろうな!」

そして彼らは消えていった
340神様の失敗sage :2007/01/16(火) 17:04:26 ID:3ZJbvrOQ
俺は目が醒めると研究所にいた
まるで夢を見ていたように

「ふぅ〜あれは夢だったのか?」

そう言いながら頭をかく

掻いてないもう片方には夢ではない事を教える物があった

「あー帰って来たんだ!お帰り」
カトリーヌが気付く
それと同時に4人も寄ってくる。
「悪いな、さて、そろそろだな。」
「そうだな、今度は数取り団で行くか」
ハワードがいつもみたいに大きく笑うがセイレンはハワードを手で制した
「いや、まだ俺がやってない」

4人は驚いた表情をする
「いいの?」
ソリンは聞くがセイレンは指を立てて笑顔で答えた
「・・・お前がいいならそうしよう」
「任せとけ」
そう言うと6人はオーラを噴く

そしてセイレンを先頭に進み出した


「そういえばゲフェンはどうだった?」

「ん?そうだな、あいつら6人に振り回されたよ。それに」
振り返るセイレン


「あいつらの笑顔っての見てきた」


END
341神様の失敗   オマケsage :2007/01/16(火) 17:31:13 ID:3ZJbvrOQ
「さてっと、開けるか」

セイレンは箱を7人で見ていた


あいつらからの戦った証


「僕、ドキドキするよ」
まじまじと見つめるイレンド

「アタシあけたーい♪」
「ダメダメ!私よ!」二人で頬を抓り合うトリスとアルマイヤ


興味なさそうだがチラチラみるラウレル

カヴァクとセニアは落ち着いて見つめる

「まあまあ落ち着け」
二人を止めるセイレンは呆れた顔で見る

「セイレン兄さんが開けるべきだね」
イレンドが中身を見たさにセイレンが良いだろうと提案する、五人はまあいいだろうと納得する(アルマイヤとトリスは残念そうだが)
「わかったじゃあいくよ」
決意を込めて開ける


カパ


「あれ一個獲得・・・・」

「うわぁ・・・」×6


後書きです

う〜ん・・・言葉の表現難しいなあ

張るスレも間違ってるしorz
長い分で読みにくいですがとりあえず自己満足はしました
テーマは魔物とは人間が勝手に決め付けたのを私的に気に入らなくて魔物でも人間みたいに楽しむことは出来ないかなとセイレン主体で考えてみました

ちなみにドップが盗虫の卵と変わった事があるのは昔の事実です
342名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/16(火) 17:56:58 ID:br3MVmSs
>>334-341
とりあえず、メモ帳かなんかに全部書いてから張ろうぜ、ブラザー
自分にはこのスレ的なエロも萌えも感じられず、他スレ向きなのかと思った(ノ∀`)
343334〜341sage :2007/01/16(火) 23:02:50 ID:3ZJbvrOQ
342の方申し訳ないですorz
本来は普通の小説に書きたかったんですが途中でここに書いてる事に気付きましたがもうここまで来ればもう戻れないから
「やるだけやっちまえー」っとなりました

まあ・・・私もここ大好きですが


って事で私も逆レイプが見たいと希望を言うってのはだめ?(ぇ
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/17(水) 02:37:15 ID:bMjHMhrY
>>343
ほう……それはつまり、セニア×セイレンというわけだな!

【馬鹿は曲解した】
345調教師 1/5sage :2007/01/17(水) 08:03:29 ID:y3ePr4Ps
 おや、お客様とは珍しいですな。
 なんと、わざわざ遠くプロンテラから起こしになったのですか。
 さぞかしお疲れになったでしょう。さ、どうぞ中へお入りください。
 内履きはそこにございますので。
 そういえばご挨拶がまだでしたな。
 どうも、お初にお目にかかります。
 本日はこのような寂れた場所をお訪ねいただき、本当にありがとうございます。
 ああ、そのように畏まらずに。古ぼけた屋敷ですが、どうぞ我が家と思ってお振る舞いください。
 わたくしの名前ですか? ああ、いえ。そんな、名乗るようなものではございません。ええ、はい、それはもう。
 ささ、どうぞお座りになってください。今から粗茶などお入れいたします。
 お客様のお口に合えばよろしいのですが。
 なにぶん、このように薄暗い屋敷に篭りきりの暮らしなものですから、巷の流行などにはとんと疎くなってしまいましてね。
 プロンテラなどには、もう何年も足を運んでおりません。
 最近は、モンスターの活動も活発になっておると風の便りに聞いておりますが、それは真のことなのでしょうか。
 はあ。
 そうですか。うむ、それは大変ですなあ。
 ええ。それはもう。やはり、平和な暮らしが一番ですからね。
 生きていく上で、安らぎがなければ、人は幸せにはなれません。
 しかし、お客様も物好きですなあ。
 どうして、わたくしの所などお訪ねになろうと思ったのですか。
 ほう。
 わたくしの噂を耳になさったと。
 それで、興味が湧いたとおっしゃるのですね。
 ふむ。
 具体的に、どのような噂をお耳になさったのでしょうか?
 なるほど。
 ええ、その通りです。
 お客様のおっしゃる通り、わたくしは調教師と呼ばれる仕事をしております。
 それは、どんな仕事なのですかって?
 ははあ、なるほど。
 お客様はそれが気になって、わざわざこのような場所までお訪ねになられたのですね。
 いいでしょう。
 たまには、こうしてのんびりと己のことを語るのも良いかも知れません。
 あ、お気をつけて。湯飲みが熱くなっておりますから。はい、そう、ゆっくりとお飲みください。
 なにしろ、長い話になりそうですからな。
 ええと、それでは、一体どこから話したものでしょうか。
 見たところ、お客様は冒険者のようですね。
 それならばきっと、モンスターと戦った経験もおありでしょう。
 ふむ。ここに来るまでにも、多くのモンスターに襲われましたか。
 それはさぞかし大変だったでしょう。
 しかしまあ、なんといいますか、世の中には物好きな人がいるものでしてね。
 どうにも、本来我々の敵であるはずのモンスターに、こう、性欲を抱いてしまうような、そのような趣味の方もいらっしゃるのです。
 しかし、相手はモンスターですからな。そのままでは当然、人と交わることなどできはしません。
 一部のモンスターは、特殊なアイテムを用いることによって、ペットのように飼い慣らすことも可能ではありますが、それでは飽き足らぬという方のために、わたくしのような者がおるのですよ。
 ええ。ここまで申せばもうお分かりになったかと思いますが、わたくしはモンスターを調教するのを生業としておるのですよ。
 持ち主に忠実な性の奴隷として、ね。
 うけけ。
 ああ、いや、これは申し訳ございません。
 わたくしの悪い癖でございましてね。興が乗った時、ついつい、こうして、笑い声を上げてしまうのですが、その笑い声が、どうにも気色悪いと、よくそのように言われるのです。
 ご気分を害されたのでしたら、なにとぞお許しください。
 はい。
 ああ、これはこれは。そのようにおっしゃっていただけると、こちらも助かります。
 ええと、それで、どこまでお話しましたかな。
 そうそう、モンスターを調教して、性奴にするというところでしたな。
 ふむ、どのようにモンスターを捕らえてくるのか、ですか。
 それはまあ、色々ございますな。
 ブローカーから持ち込まれたモンスターを、こちらで調教して、やってきたお客様に売り渡すこともございますし、お客様自身が調教して欲しいモンスターを持ち込まれることもございます。
 この間も、アリスをお持込になられたお客様がおいでましてね。
 アリスのテイミングに成功したのだが、ペットではなく、これを夜伽に使えるメイドとして調教して欲しいと、そうおっしゃられたのです。
346調教師 2/5sage :2007/01/17(水) 08:04:26 ID:y3ePr4Ps
 ほう、ほう。
 その時のことを、もっと詳しくお聞きになりたいと。
 いいでしょう。では、お話ししましょうか。
 わたくしとしては、あまりアリスの調教は好きではないのですがね。
 なにしろ、元々が主人に忠実なメイドとして作られたモンスターですからなあ。
 調教師といたしましては、あまり腕の振るいどころがない、面白みの無い仕事なのですよ。
 とはいえ、見た目が可愛らしい女人の姿ですからな。
 一番人気といっても良い、そういう商品でございますよ。
 おっと、少し話が横道に逸れてしまいました。申し訳ありません。
 アリスの調教についてでしたね。
 さっきも申しましたとおり、アリスは元々、主人に仕えることを至上の喜びとしております。
 作られた時から、そのように意識に刷り込まれておるのですね。
 しかし、その喜びというのは、あくまで精神的なものでございます。
 その精神的な喜びを、肉体の喜びと関連付けてゆくことが必要になってまいります。
 嬉しいという感情を、表情や言葉ではなく、肉体の反応として表現するように、アリスを導いていくのです。
 調教前のアリスは、肉の喜びを知りません。
 そこで、まずは、アリスに快楽を教え込みます。
 アリスは人を模して作られたモンスターですから、躯の作りに関して、通常の人間の女性とそう変わるところはございません。
 違うところといえば、子作りのための子宮がないことや、初めから処女膜が存在しないという、そのあたりです。
 他には、そう普通の女体と異なったところはございません。
 ですから、快楽を教え込むためには、丹念にアリスの感じるところを探り、たっぷりと何度も絶頂に導いてやればいいのです。
 この間のアリスは、乳首とわきの下が弱かったようでしてね。
 初めは、自分が一体何をされるのかと怯えていましたが、そこを重点的に責めてやると、すぐに甘い声を出し、とろけたような表情になってまいりました。
 潤みを帯びてきた女性器に指を這わせ、膨らんだ突起を指で摘み、左右に捻りながら、硬く尖った乳首を吸い、わきの下に舌先を這わせます。
 薄く開いたアリスの口から、愉悦が声となって洩れ出し、腰をくねらせて悶え出しました。
 溢れ出す愛液はその量を増し、狭い肉の洞窟は、容易く指を飲み込んでいきます。
 絡みつく肉襞を指の腹でなぞり、初めはゆっくりと、徐々に激しく、突き入れた指を前後に動かし、アリスを快楽の高みへと誘ってゆきます。
 やがてアリスは全身を大きく震わせ、肉の綻びから大量に潮を吹き、絶頂に達します。
 あとは、それを、アリスの感情と繋げてゆけばいいのです。
 条件付け、とわたくしは呼んでいるのですがね。
 アリスが精神的に嬉しい、と感じている時に、さっきのように、アリスを絶頂に導いてやるのです。
 つまり、精神的な喜びと、肉体的な喜びとは、必ず二つで一つのセットになっているのだと、そう教え込むのです。
 やがてアリスは、精神的な喜びを感じた時に、無意識のうちに肉の疼きを覚えるようになっていきます。
 嬉しい、と、そう思った時、にこやかな笑みを顔に浮かべるだけではなく、女陰の奥が熱くとろけ出してしまう。
 そのようにアリスを変えてゆくのです。
 もちろん、完璧な商品としてお客様に喜んでもらうためには、技術的なものも仕込まなければなりません。
 例えば、口腔性交です。
 アリスの唇に、こう、反り返った一物を含ませ、舐めるよう命ずるのです。
 いくらアリスが主人の命に忠実であるとはいえ、それは通常の家事などについてのことです。
 先ほどの快楽を仕込む場合もそうなのですが、本来アリスの役目として想定されていないことを無理にしようとすれば、もちろん、最初は抵抗を示します。
 それでも、強く命じれば、アリスは従わざるを得ません。
 そうして、アリスが怒張を口に含んだら、今度は、優しく頭を撫でてやるのです。
 自分の今している行為が、主人を喜ばせているのだと、そうアリスに知らせてやるのですよ。
 舐め方についても同じです。
 初めのうちは、アリスの口技もぎこちないものです。そのような知識も技術もないのですから、まあ当然なのですがね。
 男性器を口に含んだまま、どうしていいか分からず、戸惑ったようにこちらを見上げてきます。
 そこで、舌の使い方や、指使いなどを、ゆっくりと教え込んでいきます。
 どこを舐めれば男が感じるのか。
 どういう力加減なら良いのか。
 それらを、根気よくアリスに仕込んでいきます。
 大切なのは、アリスがこちらの感じるツボを刺激してきたのなら、それをアリスに伝えてやるということです。
 頭を撫でてやったり、優しい言葉をかけてやったりと、方法は色々ございます。
 そうして、アリスの口の中に、たっぷりと精液を注ぎ込んでやります。
 調教前のアリスは、男の性についての知識を何一つ持ち合わせておりません。
 初めて口内射精をされた時など、こう、何事かと、目を丸くしておどおどするのですね。
 何しろ、味も匂いも、お世辞にも良いものではございませんから。
 咳き込んだり、あるいは吐き出したりすることもございます。
 しかし、そこで短気を起こしてはいけません。
 アリスに、男が射精をするのは、大変気持ちの良い証拠であると、そう教えてやるのです。
 アリスにとって、主人の喜びは、自らの喜びと同じでございます。
 射精が喜びの証拠であると理解すれば、自分から進んで主人の射精を促そうと、懸命に口を使うようになります。
 初めの頃はぎこちなかった舌の動きも、少しずつ上達し、ねっとりと絡みつくような極上のフェラチオを行えるようになってまいります。
 精液も、それが主人の喜びの結晶であると分かれば、喜んで味わうようになります。
 自分が主人を快楽に導いたということを、噛み締めておるのでしょうな。恍惚としながら、ピンク色の舌に白い粘液を絡ませ、夢見心地の様子でございます。
347調教師 3/5sage :2007/01/17(水) 08:04:58 ID:y3ePr4Ps
 もちろん、見事に飲み干せたのならば、褒めてやることを忘れてはいけません。
 そのうち、口内だけでなく、顔や躯にかけられた精液も、自分から舐め取るようになってまいります。
 床にこぼれた精液さえ、目を潤ませて舐める姿などは、実に微笑ましいものでございますよ。
 うけけ。
 調教は、技術だけでなく、仕草や態度にも及びます。
 モンスターといえど、羞恥心はございます。
 乳房や、女性器などを見せるよう命ずれば、顔を朱に染めて抗います。
 そこでも重要なのは、こちらの喜びを相手に知らせてやることでございます。
 アリスが肌を晒したのならば、それによってこちらが嬉しいのだと、そう教えてやるのです。
 口腔性交の調教が終わっているのでしたら、裸に剥いたアリスを見つめながら、自慰などで射精するところを見せてやるのも方法でしょう。
 アリスは既に、射精が主人の喜びの証だと知っているのですからね。
 自分が裸体を晒すことにより、主人が興奮しているのだと分かれば、やがてアリスも、見られることに喜びを感じるようになってまいります。
 自らメイド服のスカートを両手でめくり上げ、下着をつけていない下半身を主人の絡みつくような視線に晒しながら、触れられもしないのに徐々に息を荒げ足の間を濡らしてゆく、そういった淫乱な奴隷へと変貌してゆくのです。
 しかし、ここらが少し難しいところでございましてね。
 お客様の好みによって、加減が必要なのでございます。
 といいますのも、人によって、完全な露出狂が好きな方もいらっしゃれば、恥じらいがなければ興奮しないと、そういう方もいらっしゃるのですよ。
 この間のお客様は、後者の方でしてね。
 そういった時は、見られることに喜びを感じながらも、羞恥の心を忘れないよう、いくらか工夫した躾をしなければなりません。
 具体的には、自分の今していることが、どれだけ下劣な行為であるかを、きっちりとアリスに覚えさせるのです。
 視姦されて股間を濡らすなど、犬畜生にも劣る最低の変態のすることだと、そう教え込むのですね。
 そうすることで、アリスは、興奮と倫理観の狭間で揺れ動きながら、絶妙の表情を浮かべるようになります。
 快楽に染まってゆく自らを恥じながら、しかし肉の疼きは抑えきれず、やや伏せた目端に涙を溜めて、頬を朱色に染めつつ身を悶えさせる、そのような具合になっていくのです。
 このあたりのさじ加減はなかなか微妙なのでございますが、先日のお客様には、大層ご満足いただけたようでしてな。
 最後に、今日からこちらの方がお前の新しい主人だと、そう教え込んで、調教したアリスをお返し致しましたところ、実に良い具合だと、後日そのようにお手紙を頂きました。
 ええ。
 それはもう、お客様の喜びの声を聞くことが、わたくしにとっては一番嬉しいことでございますから。
 安らぎがなければ人は幸せにはなれないと、先ほど申し上げましたが、わたくしの仕事は、その安らぎをご提供するためのものであると、そのように思っておるのですよ。
 ふむ。
 他の話も聞いてみたいと、そうおっしゃるのですか。
 では、お茶のお替りをご用意いたしましょう。
 え?
 いやいや、そうおっしゃらずに。
 おもてなしもなく、ただお話を聞かせるばかりでは、こちらとしても恐縮でございますからな。
 そうですね。では、今度は、ジルタスを調教した時のことなどお話いたしましょうか。
 これは先ほどのアリスとは違って、なかなか歯ごたえのある仕事でございましたよ。
 何しろ、元はといえば、グラストヘイム監獄の女王として君臨していたモンスターですからな。
 非常に誇り高い性格をしておるのです。
 このジルタスは、知己のブローカーから持ち込まれた商品だったのですが、いやなかなか、最初はこちらの言うことすらろくに聞かないといった、そういう状況でございました。
 囚われの身となっても、まだ女王気分が抜けていないのですね。
 どうやら向こうは、こちらと対等か、あるいは自分の方が目上であると、そのように思っているらしいのです。
 ですから、まずは、ジルタスのプライドを壊すところから始めました。
 モンスターであっても、他人に排泄行為を見られるというのは、非常に屈辱的なことでございます。そこは、人間と変わることはございません。
 それを利用いたしました。
 ジルタスにたっぷりと水分を取らせ、その上で、手足を鎖で繋ぎ、ベッドの上に張り付けにしておいたのです。
 ええ。こう、うつ伏せに。
 そうしておいて、ジルタスの服を剥ぎ取り、躯を愛撫していきます。
 それはもう、初めのうちは、もの凄い勢いで抵抗してまいりました。乳房を抱えるように揉みほぐし、肉の割れ目に舌を這わせ、陰核をどれだけつねろうとも、甘い呻きの一つさえ洩らそうとはいたしません。
 人間の愛撫に快感を覚えるなど、高位魔族としてのプライドが許さないのですね。強烈な意思の力で、湧き上がる肉欲のわななきを押さえつけているのです。
 しかし、そのジルタスの様子が、少しずつ変化していきます。
 せり上がってくる尿意が、ジルタスの意思の力を、切り崩していくのですよ。
 初めのうちは、全ての意識を快楽を押さえつける方に振り向けられますが、尿意が膨らんでくるにつれ、意識の多くをそちらに向けざるを得なくなってくるのです。
 その変化は、ジルタスの口調にも現れてまいります。
 最初は、鎖を解け、と、このように命令口調だったものが、やがて、鎖を外してください、と、こう、哀願するような口調へと変わってゆくのです。
 その頃にはもう、湧き上がる快感を押さえつけておくことができず、ジルタスの陰部は、送り込まれる快感に熱く潤み、乳首もクリトリスも、充血し、はちきれんばかりに膨らんでおります。
 喘ぐように開閉する口元からは、ただひたすらにトイレに行かせて欲しいと哀願する声に混じって、肉欲の疼きが甘い吐息となって洩れ出してまいります。
 あれだけ激しく暴れていた躯も、もはや尿道口を締めるので精一杯なのでしょう、見違えるように大人しくなり、小さくぷるぷると震えております。
 そうしておいて、後ろから、ジルタスを犯しました。
348調教師 4/5sage :2007/01/17(水) 08:05:43 ID:y3ePr4Ps
 それも、普通の性交ではなく、肛門性交――つまり、アナルセックスをしたのですよ。
 ええ。
 できるだけ、ジルタスに屈辱感を与えるように、そうした異常なやり方で、犯したのでございます。
 こう、ジルタスの尻を高く持ち上げ、たっぷりとぬるみを絡ませた肉棒の先端を菊門に押し当て、ゆっくりと中に沈みこませていきます。
 もちろん、いくら充分に濡らしていたとはいえ、最初は痛がりました。
 とはいえ、わたくしもこれで糊口を凌いでおる身ですからな。どのようにすれば、肉体から快楽を引き出せるかは、よおく知り尽くしておるつもりです。
 苦痛の呻きは、すぐに甘い喘ぎへと変わりました。
 アヌスをめくりあげながら出入りする男根に、ジルタスの躯は色っぽく悶え、仰け反らせた背筋をぞくりと震わせ、口元からは、唾液と共に、愉悦が声となって洩れ出してまいりました。
 ぱんぱんに膨張した膀胱は、もはや限界が近いのでしょう。あれだけ誇り高かったジルタスは、まるで子供のように泣き喚き、哀願と快楽とを交互に叫びつづけております。
 まるで吸い付くようにヒクヒクと締めてくるアヌスを存分に犯しながら、わたくしはジルタスの女陰にも指を這わせ、たっぷりと濡れたそこに指を突き入れ、膨らんだクリトリスを無造作につねり上げました。
 たまらず、ジルタスの躯が大きくびくんと跳ね、懸命に閉じていた尿道口から、勢いよく黄金水がほとばしり出しました。
 放尿というのは、あれで一つの快感を伴います。特に、限界まで我慢していた後ならなおさらのことです。それが、僅かに最後まで残っていたジルタスのプライドを完全に壊し去り、あられもない叫び声と共に、ジルタスは激しく全身を震わせて、快楽の頂きへと達しました。
 同時に、わたくしはアヌスから男根を抜き取り、ベッドに倒れ伏したジルタスの髪を掴みあげ、激しいオルガズムに痴呆のようになったその顔に、亀頭の先を擦りつけるようにしながら、たっぷりと精液を振りかけてやりました。
 それからのジルタスは、別人のように従順になっていきました。
 高位魔族として、数多の部下を従えていた女王は、今や、蔑んでいたはずの人間に尻穴を犯され、顔中に精液を塗りたくられ、自身もベッドの上でおもらしをしながら絶頂に達してしまった、畜生以下の存在になったのです。
 そうして、ジルタスのプライドを完全に打ち砕いてから、今度は、新たな価値観を植え付けていきます。
 己の存在意義を見失ったジルタスに、肉奴隷として男に奉仕して生きることの喜びを、教え込んでゆくのです。
 水の入ったコップを、一度空っぽにして、また別の液体で満たすようなものだと、そう考えていただけばよいでしょうか。
 そうやって仕込まれたジルタスは、非常にご好評をいただきましてね。実によい値で売れてゆきましたよ。
 うけけ。
 ああ、そうだ。
 先ほどから、女性型のモンスターの話ばかりしてまいりましたが、わたくしの所においでになるお客様は、何も、男性ばかりではございません。
 ええ、そうです。
 女性のお客様も、お見えになることがあるのですよ。
 そういったお客様は、もちろん、ボンゴンや、インキュバスといった、男性型のモンスターをお買い求めになる場合も多くございますが、時には、少し変わったモンスターをお求めになるお客様もいらっしゃいます。
 そうです。
 わたくしは、別に女性型モンスターに限らず、あらゆるモンスターを、調教することがあるのですよ。
 あらゆるお客様の需要にお応えすることが、わたくしの生きがいでございますからな。
 そちらの話もお聞きになりますか?
 ええ、分かりました。
 その前に、少し腹が空いてはおりませんか。
 はい。
 大丈夫ですよ。すぐにご用意いたしますので。
 なに、簡単なもので申し訳ありませんが、是非お召し上がりください。
 田舎の食事など、都会育ちの方には、どうにも味気ないと思われるかもしれませんが、そこはご容赦ください。
 ええと、では、何の話でしたかな。
 ああ、そうだ。
 女性のお客様についてでしたね。
 ふむ。
 そうだ、あのお客様のことなど、お話ししましょうか。
 一月ほど前に起こしになったお客様なのですがね。
 ええ、はい。
 女性のお客様でございます。
 かなり独特なお客様でしたので、よく覚えておるのですよ。
 なんといいますか、そのお客様は、ご自身がかなり好色な方でございましてね。
 普通のセックスでは、もはや満足がいかなくなったと、こうおっしゃられるわけです。
 そこで、わたくしは、これなどいかがでしょうかと、調教しておいたヒドラをその方に勧めました。
 こういった需要もあるのではないかと、育てていたものなのですが、なかなかそのようなお客様に巡り合うことがなく、ずっとお蔵入りだったものなのですよ。
 するとお客様は、まず一度試してみたい、それから買うかどうか決めると、そうおっしゃったのです。
 別室にご案内してから、わたくしがヒドラとお客様をそこに残して退室しようとしますと、そのお客様は、そのままここにいて見ていて欲しいと、そうおっしゃいました。
 なかなか、筋金入りの淫乱でしたようで、他人の目があったほうが燃えると、そういうわけらしいのです。
 見た感じでは、眼鏡が知的な印象の、落ち着いた女性といった風でしたが、いやはや、人は見かけによらないものでございますなあ。
 うけけ。
 それで、わたくしは部屋の隅に座りながら、じっとその方とヒドラとの絡みを見物しておりました。
349調教師 5/5sage :2007/01/17(水) 08:06:12 ID:y3ePr4Ps
 もちろん、そのヒドラはわたくしが仕込んだものでございますから、見ていなくとも、どのようなことが行われたかは想像できるのでございますが、それでもやはり、わたくしの用意した商品が実際どのようにお客様にご使用いただけているかというのは、わたくしも興味があったのでございます。
 お客様が、わたくしの教えたキイワードを口にしますと、ヒドラの触手がするすると伸び、お客様の躯に絡みついていきました。
 手首や、足首、そして胴にも触手が絡みつき、その女性は身動きを封じられていきました。そうしておいて、他の触手が、スカートの下や、襟周りや、袖口から、次々と服の中へと侵入していきます。
 女性の躯がびくんと震えました。
 どうやら、触手の先端が、足の付け根に達したようでした。
 スカートのその部分が、内側で蠢く触手によって、ざわざわと波打つように動いておりました。
 同時に、胸や、顔にも、触手が次々と這い回り、見る間に女性の顔色が朱に染まってゆきます。
 女体のどこをどう責めればよいか、たっぷりと教え込んだヒドラですからな。
 探るように、乳房や、太もも、わきの下、首筋と、優しく、時に強く、たっぷりと撫で回してゆきます。
 その女性は、手足を触手に縛り上げられ、宙に浮かび上がるような格好になりました。
 両足は閉じられないようM字に開かれ、付け根の部分に、たくさんの触手が群がっております。
 独特のぬめりを帯びた触手の先端が、身悶えするようにして敏感な肉の芽を擦りあげ、中央の肉穴に潜り込んでいきます。
 たまらず喘ぎ声を洩らしたその口にも、別の触手が、束となって入り込み、舌や、喉にまで粘液を刷り込むかのように、ぬらぬらとうねっていきます。
 吊り上げられた女性の足先は、絶え間なく送り込まれる快楽にびくびくと震え、めくり上げられたスカートの中からは、触手の束を咥え込んで広がった女陰が、愛液ともヒドラの放った粘液とも分からぬもので濡れ光っておりました。
 そこに潜り込みそこねた触手が、どうにか身を沈める場所はないものかと、女性の腰周りを、うねうねと這いまわります。
 やがて触手は女性の臀部へと回りこみ、そこにもう一つの穴を見つけました。何度か先端で小突くようにして、たっぷりと粘液を菊門に垂らし込み、するりとその中に身を沈ませます。
 前後の穴から入り込んだ無数の触手が、それぞれ独立した動きで、躯の中をかき回しはじめました。触手の先端は、絶え間なく粘液を放ち続け、膣内も、アナルも、口内も、まるで無数の男どもに輪姦されたかのように、どろどろの粘液で満たされてゆきます。
 触手の束に口腔を犯されていた女性の顔は、我が身を駆け巡る快感に恍惚となり、粘液に白く汚れた眼鏡の向こうから覗く眼差しは、夢見るような目つきになっておりました。
 しかし、口一杯に頬張った触手は、喘ぎ声を洩らすことも許しません。その分、行き場のなくなった愉悦が、女性の躯の中で何度も反響し、強め合っていくかのようでございました。
 放たれた粘液が、口元から唾液と共に顎を伝い落ちてゆきます。くぐもった声が徐々に高くなっていき、絶頂が近いことを知らせておりました。
 縛り上げられていた女性の躯が大きく痙攣し、わたくしの目線ほどの高さに浮かんでいた女陰から、ぷしゃあっと液体が迸りました。
 雫が、きらきらと光に輝きながら、部屋の中に飛び散ってゆきます。
 しかし、ヒドラはそれでも動きを止めず、女性の躯を飽きることなく責め苛み続けていきました。女性の方も、いつ終わるとも知れぬ快楽の津波に、理性の全てを押し流されてゆくかのように乱れ、悶え続けておりました。
 たっぷり二桁以上は絶頂に達し、ようやく女性は触手から解放されました。
 ええ、はい。
 もちろん、その女性は、そのヒドラを買ってゆかれましたよ。
 あのご様子ですと、毎晩のように、触手と戯れていらっしゃるかもしれません。
 そうですね、ちょうど今ごろの時間など、ひとり火照った躯を慰めるには良い時間帯ではないでしょうか。
 おや。
 気付いておりませんでしたか?
 そうです。窓の方を御覧なさい。もう日はとっくに沈んでおりますよ。
 ええ。随分と長く話し込んでしまいましたからな。
 もう帰られるのですか。
 そうですか。
 おや、どうなさいました?
 お帰りになられるのではございませんでしたか。
 なのに、どうして、そうやって仰向けに寝転がって、口をぱくぱくさせているのですか。
 ははあ。さては、躯が痺れて動かないのですね。
 ええ。
 分かりますよ。
 何しろ、あなたに痺れ薬を飲ませたのは、このわたくしでございますからな。
 なかなか効き目が現れないものですから、もしかしたら、薬を間違えたのではないかと、そう心配しておったところなのでございます。
 いや、しかし、ちゃんと効いてきたようで、ほっと胸を撫で下ろしておるのですよ。
 そうそう、わたくしは、調教師というのを生業にしておるのですが、これは、別に、モンスターに限ったことではないのですよ。
 ええ。
 その通り。
 人間の商品だって、ちゃあんと取り扱っておるのです。
 ご安心ください、わたくしはこう見えても、腕は確かでございますから。
 あなたも、立派な商品に仕上げて見せますよ。
 高い値で売れると良いですなあ。
 うけけ。
350名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/17(水) 17:46:47 ID:FbFdkxLE
SUGEEEと思いつつ最後でやられた……
GJ!!
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/19(金) 23:53:05 ID:r6.QBfEE
>>345-349
GJ!!!!
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/23(火) 02:44:46 ID:9Yy/h9Qc
>>314
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki3/pukiwiki.php?%C4%B9%A1%CB%C4%BA%B8%F7%C5%D4%BB%D4%B0%DB%CA%B9%2F%C2%E8%B0%EC%C9%F4
貴殿はこれを読んでおけ
353名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/27(土) 02:13:58 ID:p/l4iTAo
生体と言えば、イレンドが騎士子とプリ子とWIZ子に連れさらわれるという内容があったけど最近アコ率高いからやめた
354名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/27(土) 11:37:16 ID:ZLaLRklU
じゃあ発想を逆転させてセニアとかヒュッケとかアルマが騎士男やプリ男やWIZぽんに連れさらわれる内容はどうよ。
355名無しさん(*´Д`)ハァハァlisa :2007/01/27(土) 13:37:58 ID:Ge9.wtkc
じゃあ発想を逆転させて騎士男とかプリ男とかWIZぽんがセニアやヒュッケやアルマに連れさらわれる内容はどうよ。
356名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2007/01/27(土) 13:38:56 ID:Ge9.wtkc
わたしは何をやっているんだ
357どっかの486sage :2007/01/30(火) 16:14:59 ID:nYEEXm3s
どうもお久しぶりですorz
例の生体3の話、3人まとめてって希望があったんでがんばってみたんですがなかなかかけず
しかもPCがお亡くなりになったので今までカキコできませんでしたorz
データは飛びましたがこれから書き直ししてみようとおもうんでもしよければ生暖かく見守っててくださいOTL
もしかしたら別の電波受信してほかの書くかもですけれど・・・。
358名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/31(水) 13:48:03 ID:8G.SYB2M
>>どっかの486さん
過疎ってるなかご苦労さまです。
逆境にも負けずに頑張ってください(´つω;`)


あと、無口なクルセ娘たんが出てくる小説のタイトルわかる人いませんか…?
WIKIで検索しようにもタイトル忘れちゃってorz
359名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/01/31(水) 23:14:16 ID:rgurS726
遅レスだけど>>272のママプリ話しが超グッジョブ
まさかワシの大好きなママプリさんの話で読めるとは・・・
読んでてマッハでワシの息子が反応したぜ
360名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2007/02/03(土) 06:20:08 ID:74W49uso
>>358
これかな?
エロ小説スレ十四冊目306〜 悟る者と悟られる者
361名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2007/02/03(土) 06:20:52 ID:74W49uso
すまん、ageてもうた_| ̄|○
362名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/05(月) 15:41:25 ID:GMAMT7Yk
>>360さん
それでした!
レスありがとうございます。
それにしても、この人の作品最近見てないなぁ…
363SiteMaster ★sage :2007/02/05(月) 15:52:11 ID:???
保管庫のwikiのページにあるリンクのいくつかが、例のフィッシング&ウイルスサイトへのリンクに置き換わったりしてます。
気をつけてください。
364名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/06(火) 19:41:58 ID:lhibKcCM
ありがとうございます。遅ればせながらトップをとりあえず凍結しておきました。
365名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/09(金) 21:54:05 ID:N2qKBDTQ
ヒドラの種の続編まだかなまだかな
楽しみに待ってるよ
366名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/10(土) 23:12:42 ID:zhTunans
Wikiの左にあるスレ〜〜ってやつクリックしたら真っ青なページいったんだが
これってアカハク。。?
367名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/11(日) 15:09:05 ID:OKdSM5Fs
>>366
少なくともウィルス発動。
幸い駆除できたけど。
368名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/11(日) 17:09:16 ID:eOaAMwcY
>>367
レスありがとう。
ウィルススキャンしたけど何もでてこなかった・・。
plalaがなんかしてくれてんのかねぇ?
ゲームするには最悪だがw
369名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/11(日) 20:26:22 ID:3oMLW7Wk
ヒドラの種の続編希望。(2/20)
それはそうと、自分も同系列のネタデムパ受信してしまったんだが、書いて良いですかね?

あと、Wiki汚染されすぎだ…冗談抜きに
370保管庫管理の人sage :2007/02/12(月) 03:36:51 ID:WRGCTCJQ
後手後手で申し訳ない。
保管庫掲示板に提案いただいたmenubarとトップの凍結をしておきました。
371名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 02:01:18 ID:Yp5GkDYM
最近あっためてたネタがエンタの芸人にやられたorz
それでも俺は投下すべきなのだろうか・・!?
372GVGsage :2007/02/18(日) 05:31:41 ID:iw5C90Qc
 GVG
 それは人間同士がギルド砦を奪い合うために戦う時間である。
 中には戦闘狂いの者や興味本位で見に来る者もいるが、守っている者にとっては偵察などの
存在が脅威となり誰にも容赦のない仕打ちが来る。


「今日の防衛は楽ね」

短剣をくるくる回し気の抜けた言い方をする金髪のロングヘアーの女ローグのセレシアが地面にペタリと座った

「まぁ、たまには楽に暇だけど防衛するのもいいじゃない  経費も浮くし」

クァグマイヤとストームガストを乱発している青いショートの髪の魔術師の女ミニスも詠唱を唱えるのをやめて椅子に
座り始めるぐだぐだと話し始めた

 「あら、暇と思ったら新しいおもちゃが来たよ」

そのおもちゃと言う正体は茶髪でノービスのモデルと似た髪形の騎士というには幼すぎる
青年にも満たない少年であった

 (一人でなんて偵察かな?)
 (多分そうじゃないかな?)
 (少し隠れて近づくから、ミニス何かあったら詠唱お願い)
 (うん、ボクも何かあったら援護するよ)
 (おーけー)

 二人はwisでそう言うとセレシアはトンネルドライブで少年に近寄って行き、ミニスは遠くで
杖を握り締める

 「ここが砦なんだぁ・・・」

 警戒もせず能天気にキョロキョロと周りを見渡しながらまるで散歩をするかのように
歩いていく

 「はーい君、動かないでねー」
 「うひゃあ!」

 不意に後ろから現れてビクンと体が跳ねる。そして少年は首元に構えられた短剣を見て
危険であるということを瞬時に察した

 「え?・・・」
 「ねぇボクぅ?子供だからって理由でここで許してもらえると思った?」

 無理やりこの場から人がこなさそうな場所に連れ込まれ少年は震えるの
をやっとのことで堪えていた

 「あなたのギルドは?マスターは?教えなさい!」
 「えっと、そのぉ・・・ギルドって・・・?」
 「白々しいわね!エンブレムがどこかにあるはずよ」

そう言い少年の鎧と剣を奪い調べ始めた

 「あんまり精錬されてないブロードソードに同じく鍛え上げられてないアーマー?」

 装備の貧弱さに逆に驚かされるように少年を見始める。

 「えっと・・・そのぉ・・・」

 弱弱しい発言にセレシアは悟った

 「君、もしかして本当になんにもしらないんだね?」
 「はい・・・装備とかも全て買える金でなんとかやりくりして」

 (ミニス、なんか問題無いっぽいよ)
 (いいのかなぁ?簡単に警戒解いて)
 (いいから、いい事思いついちゃった)
 (・・・分かった)

ミニスが現れてセンシアはニヤニヤしながら少年とミニスをベッドのある部屋にまで連れ込んだ
373GVG 2sage :2007/02/18(日) 06:36:49 ID:iw5C90Qc
ベッドルームについたセンシアは少年をベッドにドン!と押した。急に押された
少年騎士はバランスを崩して仰向けに倒れる

 「ミニス、ストーンカース使って」
 「え?あ、うん。  いっくよー」

呪文の詠唱はとても早く少年は金縛りにあったかのように動けなくなった

 「ふっふ〜ん、これから楽しい楽しい尋問をしましょうかね〜」
 「尋問!?」

騎士はストーンカースをされてなければガタガタ震えているほどその言葉に恐怖を感じる

 「まず君君言うんじゃ悪いから名前教えて。」
 「ク・・・クレスです」
 「ふぅん、クレスかぁ、そう言えばさっき装備とか取っちゃったけどまだ調べてないところ
あるのよねぇ」
 「え?もう隠すものはな・・・」

 喋る間に口をセレシアの口に塞がれた。セレシア唇で唇を触れられて、やがて自分の口に
何かが入ってくるような感覚を感じた。
入ってきた何かは舌だった事に遅れて理解し、セレシアと分離された別の生き物のように
口の中を蹂躙していく。2分ほど口を犯されて理性を飲み込まれて為すがままにされていく

離された口から銀色に輝く糸のように伸びた唾液が切れるそしてセンシアはミニスを見る

 「ミニスもこの子にキスする?」

急に自分に意見を言われて我に返る

「いいのかなぁ?」
「いいんじゃないの?それにずっとミニスはキスしたそうな目で見てたし」
「じゃあ遠慮なく!壊れてもしらないけどね」

ミニスがクレスに覆い被さるように抱き、クレスに二度のキスが訪れた

「ん・・・くちゅ・・・ちゅぱ・・・・ふふ、この子の口いいよ・・・ん・・・」

センシアより激しく舌で舌を絡み取りながらミニスはクレスの口の中を舌で犯した。
クレスは脳が溶けるような感覚に陥り、目はもう眠たそうなほどトロンとしていた。

「ほんと、ミニスのキスってすごいね」
「えへへ、ボクもセレシアさんにされたキスに目覚めたからね」

ふぅ・・・ふぅ・・・と大きく息をしているクレスを二人で見て邪な笑みを見せた

「暇防衛の日にいい拾い物したかもね」
「うん、でも今からが本番だからね、壊し過ぎないようにこの子を犯さないとね」
「・・・壊し過ぎないようにってミニスは加減聞かないからねぇ・・・」
「なんか言った?」
「何にも言ってないよ!?(なんで小声でも聞こえるのよ!)」
374名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 06:39:50 ID:iw5C90Qc
ああ・・・書いてる途中に本番書く前に眠さで力尽きそうです・・・
やっぱリアルタイムで書くのは良くないです・・・
375名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 08:07:35 ID:WdKFahrU
このスレって書き溜めて投下ってルールないんだっけ。
俺にはリアルタイム投下の利点が見出せないんだが。
376名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 10:51:42 ID:q7woC0w6
そりゃあなた、思いつきで書き始めて、未完で放置できるって利点があるのですよ。
読む側のメリット? んなこたしりません。
377名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 11:19:36 ID:TyLF00vQ
利点なぁ…
展開とか入れて欲しいシチュをその場でリクエストできるとか?
378名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/18(日) 11:27:19 ID:s6mHzN32
自分で書けば?
379373sage :2007/02/19(月) 15:25:04 ID:.kvK89Ps
GVGの話書いてた者ですが・・・

少し仮眠取って書こうとしてたんですが。
朝の8時ぐらいにじいちゃんが突然亡くなったと電話があって実家に戻ってます。
実家にPCがない上に今書く気が起こりません・・・
私の勝手な理由で書かかず、謝罪します
380名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/19(月) 16:56:09 ID:CHArjpkc
>>373=379
こんなところは気にする必要なんかない。
暫くは辛いだろうが、リアルでしっかりな。
ちゃんと寝て、ちゃんと食っとけ。
381名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/02/27(火) 12:00:54 ID:b5kjDE0s
すいません。ママプリのママプリとバフォの出会いの話を読みたいのですが、
どこに置いてあるかご存知でしょうか?
382381sage :2007/02/27(火) 12:06:22 ID:b5kjDE0s
自己解決しました。汚して申し訳ありません。
383名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/06(火) 12:11:04 ID:XSpgPWdI
アサクロとプリの純愛話の人はもう書いてないんだろうか
あの作品、言い回しとか雰囲気が好きだったな
384名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/06(火) 15:29:26 ID:SslRSRmU
>>383
なんてタイトルの?
385名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/07(水) 02:50:17 ID:SCsaeGqM
>>384
wikiで確認したところ、「月と影と」ってタイトルみたい。
書き込みは控えますって書いてあるからやめちゃったのかな
もったいないなぁ。
386名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/09(金) 03:51:11 ID:zEaZ5Gus
>>385
あの話はよかったねー。
俺も読み返してこよっと(・ω・)/
387カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:42:47 ID:wx53D7IE
「グラリス、ちょっと待ちなさい」
 会議室を出ようとしたグラリスを、ディフォルテが呼び止めた。
「話があるの。あなたはここに残ってもらえるかしら」
 グラリスは戸惑ったような表情を浮かべたが、すぐに「はい」と頷き、もう一度さっきまで座っていた椅子に腰を下ろした。
「それじゃ主任、お先に失礼しまーす」
「はい、今月も頑張ってね」
 他のカプラ嬢たちが、次々とディフォルテに挨拶して、退室していく。
 それを、グラリスは、不安げな眼差しで見送っていた。
 何故、わたし一人だけが残されたのか――
 膝の上に置いた手を、ぎゅっと握る。
 手のひらの中に、薄く汗をかいていた。
 理由は分かっている。
 成績が悪かったのだ。
 ここは、カプラサービス本社内の、第二会議室。
 今日は、月に一度の営業成績発表の日であった。
 各地を担当するカプラ嬢たちの、前月の営業成績が、順位と共に発表されるのである。
 グラリスの成績は、最下位であった。
 もうこれで、三ヶ月連続である。
 順位だけではない。その内容も、お世辞にも良いとは言えないものであった。
 すぐ上の順位、つまり下から二番目のカプラ嬢とでさえ、倍近い差がある。
 最後のカプラ嬢が部屋を出て行く時、ふと目があった。
 哀れむような目であった。
 しかし、同情しているわけではない。
 冷めた目であった。
 可哀想だけど、仕方ないわね――そういう眼差しを残して、そのカプラ嬢はドアを閉めた。
 がらんとした会議室に、グラリスとディフォルテだけが残った。
「さて、と」
 ディフォルテは近くにあった椅子を引き寄せると、その上に腰掛けた。
 木製の、丸椅子である。
 二人は、向かい合う形になった。
 二人の目線が、同じ高さにある。
「どうして残ってもらったのか、分かるわね?」
 グラリスの目をじっと覗き込みながら、ディフォルテが言った。
「……はい」
 グラリスは小さく頷き、視線を落とした。
 ディフォルテは、カプラ嬢たちの中では、一番の古株である。
 本人もまだ現役のカプラ嬢であるが、今では、他のカプラ嬢たちをまとめるリーダーとして、営業主任の肩書きを与えられている。
 先程の成績発表で、順位を読み上げたのも、ディフォルテである。
「グラリス。あなたの最近の成績は、あまり良いとは言えないわ」
 淡々とした口調で、ディフォルテが言った。
「――」
 グラリスは黙ったまま、床を見つめている。
「グラリス」
 ディフォルテが、身を乗り出した。
 ディフォルテの手が、グラリスの顔のあたりに向かって伸びた。
 一瞬、グラリスが、身体を硬くした。
 頬を打たれるかと思ったのだ。
 しかし、ディフォルテの両手は、そっとグラリスの肩に置かれただけだった。
「大丈夫、私は信じてるわ。あなたはまだこんなものじゃないってことを」
 さっきまでとは違う、優しい口調であった。
「先輩……?」
 グラリスが、顔を上げた。
 目の前に、微笑むディフォルテの顔があった。
「ふふ、怒られると思った?」
「い、いえ、そんなことは……」
「確かに私は、成績の上がらない子がいたら、注意しなきゃいけない立場にあるわ。でもね、それだけじゃないの」
「――」
「利益を上げなきゃいけないのは、組織として当然のこと。でも、それよりも、私はここに勤めるみんなに、もっと楽しく働いて欲しいって思ってるの」
「先輩――」
「グラリス、あなた、何か悩んでることがあるんじゃないの? 私でよかったら、何でも話してちょうだい」
「あ……」
 グラリスの口が開きかけ、また閉じられた。
 ディフォルテも、それ以上は、何も言わなかった。
 グラリスの方から、口を開いてくれるのを待つつもりであるらしい。
 グラリスの視線が、再び床に落ちた。
 ぴったりと合わされた膝の上に、左右の手のひらが重ねて置かれている。
 その手が、落ち着かない様子で、そわそわと動いている。
 そんなグラリスを、ディフォルテは、柔らかな微笑みを浮かべたまま、じっと見つめている
 しばらくして、意を決したように、グラリスが口を開いた。
「……わたし、分からないんです」
「分からない?」
 グラリスはこくんと頷いた。
「自分では、精一杯やってるつもりなんです。なのに、お客様はみんな、わたし以外のカプラばかり……」
「――」
「倉庫の管理だって、転送サービスだって、カートのレンタル契約だって、全部ちゃんとやっているつもりなんです。でも、でも……」
「――」
「わたし、もう分かりません。どうしたらお客様にもっと受け入れてもらえるのか」
 グラリスの声が、震えていた。
「先輩、教えてください。わたしに何が足りないんですか?」
 顔を上げたグラリスの目に、光るものがあった。
「……そう、分かったわ」
 そのグラリスの髪を、ディフォルテはそっと撫でた。
「私に任せなさい。きっと、あなたを一流のカプラ嬢にしてみせるわ」
 口元ににっこりと笑みを浮かべて、ディフォルテはそう言った。
388カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:43:52 ID:wx53D7IE
 薄暗い部屋であった。
 灯りは、壁に掛けられたランプがいくつかあるだけである。
 窓はなく、出入り口と呼べるものは、鉄製の観音開きの扉が一つきりだ。
 室内の空気は、湿気を多く含んでいるらしく、どこか粘っこく感じられた。
 地下の部屋である。
 以前は、倉庫として使われていた場所である。しかし、カプラサービスが業務を拡大していく中で、倉庫としては手狭になってきたため、今はもう使用されていない。
 がらんとした部屋の中に、古びたガラクタがいくつか転がっている程度である。
「先輩、あの、ここで一体何を……?」
 眼鏡の奥で、グラリスの目が戸惑ったように部屋の中を見渡している。
「グラリス、今からあなたには、特別研修を受けてもらうわ」
「研修?」
「ええ」
 ディフォルテは頷き、扉に向かって声をかけた。
「入ってきて」
 鉄の扉が開き、その向こうから、三人の男たちが姿を現した。
 年齢も、体格もばらばらであった。
 ただ一つ男達の間で共通しているのは、その顔に浮かんだ、下品な笑みであった。
「あ、あの、先輩?」
 不安げな表情を浮かべるグラリスを横目に、ディフォルテは扉の錠を下ろした。
 がちゃん、という重い響きが、閉ざされた部屋の中に反響して消えた。
「なあ、本当にいいのかい? こんな真面目そうな子をやっちまってさ」
 髭面の男が、にやにやと笑みを浮かべながら、ディフォルテにそう訊ねた。
「ええ、構わないわ」
 答えながら、ディフォルテがグラリスに歩み寄る。
 ディフォルテの指先がグラリスの顎に触れた。
「グラリス。あなたに足りないのはね、お客様への奉仕の気持ちよ」
「え……?」
「カプラサービスは、いつも皆様のお側に。この意味が、あなたには分かってないわ」
「そんな、わたしは一生懸命……」
「違うの」
 ディフォルテの指が、くい、とグラリスの顎を持ち上げた。
「あなたの仕事ぶりを調査させてもらったわ。てきぱきと無駄がなく、ミス一つない。でも、それだけじゃダメなのよ」
「――」
「表情が硬いのよ」
「表情……?」
「そう。あなた、心のどこかで、お客様を自分より下に見ているんじゃない?」
「――」
 グラリスは答えなかった。
 違う、と、そう言おうとしたのだが、それは声にはならなかった。
 心のどこかに、ディフォルテの言葉を否定できない自分がいたからである。
「確かにあなたは才能があるわ。新人研修の時も、ダントツの成績だったものね。家柄も良いし、学歴も高い。美貌だってある――」
 ディフォルテの指が、そっとグラリスの頬をなぞってゆく。
「でも、あなたはそれに溺れている。どんなに上辺だけ取り繕っても、お客様はあなたの心の中を敏感に感じているものよ」
「そんな……」
「だから、あなたには一度、どん底にまで落ちてもらうわ」
 その時、グラリスの背後から、太い男の腕が絡みついてきた。
「きゃっ!?」
 突然の出来事に、グラリスは鋭い悲鳴をあげた。
 反射的に、腕を振り解こうともがく。
 それを、ディフォルテが制した。
「ダメよ。この方々をお客様と思いなさい。あなたは、お客様の手を乱暴に振り解くの?」
「そ、それは……」
 グラリスの動きが止まった。
 それを見て、他の男たちも、次々とグラリスの周りに集まっていく。
「さあ、お客様がやってきたわよ。ちゃんとご挨拶なさい」
「は、はい……んっ!」
 ぴくん、とグラリスの体が震えた。
 長身の男の手が、カプラ嬢の制服の上から、グラリスの両胸を鷲掴みにしていた。
「い、いらっしゃいませ、カプラサービスをご利用ですか?」
「ああ、そうだよ。たっぷり利用させてもらうぜ」
 言いながら、男のごつごつした手が、乱暴にグラリスの胸の膨らみを遠慮なく揉んでいく。
「へえ、細身なように見えて、案外ここは肉がついてるじゃねえか」
 男の指が、ぎゅっとグラリスの乳房に食い込んだ。
「やっ……!」
 たまらず体をくねらせる。
「どうしたの? お客様が褒めてくださったのよ。お礼を言いなさい」
 近くの椅子に足を組んで座ったディフォルテが、冷めた声でそう命じる。
「う……は、はい……」
 その間にも、他の二人の男の手が、グラリスの体をざわざわと這い回っていく。
「あ、ありがとうございます……」
 絞り出した声は、震えていた。
 無遠慮に体をまさぐる男たちの手に、たまらない嫌悪感が湧き上がる。
 しかし、男たちはそんなことはお構いなしといった風に、グラリスの体を品定めするように撫で回してゆく。
 サングラスをかけた男の手が、スカート越しにグラリスのお尻を掴み、ぐにぐにと揉む。
 髭面の男は、グラリスの正面にしゃがみこんでいる。無骨な指先が、足首からふくらはぎへと這い上がってゆくのを、グラリスは目を閉じて耐えていた。
 首筋に、生温かいものを感じ、グラリスはぞくりと肩をすくめた。
 後ろから胸を揉んでいた長身の男が、顔を首筋に寄せ、ふっと息を吹きかけたのだ。
 いやな臭いが鼻を突いた。
「ほら、笑顔」
 思わず顔をしかめたグラリスを、ディフォルテがたしなめる。
「は、はい……」
 グラリスは微笑もうとしたが、それはうまく形にならなかった。唇が歪み、頬が引き攣っただけであった。
 足を撫でていた髭面の手が、スカートの中へと潜り込み、太ももの内側へと這い上がってゆく。
「んっ!」
 グラリスの膝が震え、両足がぴったりと合わされる。それで、男の手が太ももの中ほどに挟まれる形となった。
「おい、力抜けよ。それに、これじゃよく見えねえ。自分でスカートめくり上げな」
 髭面がグラリスを睨み上げる。
「グラリス、お客様のご要望よ」
 ディフォルテも冷たくそう命じる。
「は……ぃ」
 諦念に満ちた声で呟き、グラリスはこわばっていた足から力を抜いた。
 スカートの裾を握り、ゆっくりと持ち上げる。
 薄闇の中に、白い脚部が露わになった。
「もっとだよ」
 男が命じる。
 震えるグラリスの両手が、さらに持ち上がり、ヘソから下の、腰から足先までのふくよかなラインが、男たちの視線に晒された。
 淡いピンクの下着をつけていた。
「へへ……」
 髭面は舌なめずりし、再びざわざわとグラリスの内ももを撫で回しはじめた。
 スカート越しに尻を撫でていた長身の男も、今度は、下着越しに、尻を触りはじめた。
 グラリスは、嫌悪感と羞恥心に唇を震わせながら、スカートを持ち上げつづけている。
 その頬が、真っ赤に染まっていた。
 髭面の手が、太ももからさらに上へと移動した。
 両足の付け根に触れた。
「あっ……!」
 グラリスの体が小さく震えた。
 髭面は、薄布越しに、その下の柔肉の形を確かめるように、指先をつぅっと這わせてゆく。
 何度も往復した。
 時折、少し強く指の腹を押し当て、細かく左右に震わせる。
 ぞくり、ぞくりと、グラリスの体が震える。
389カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:44:26 ID:wx53D7IE
「どうした? 震えてるぜ」
 長身の男が、後ろから抱きつくようにして、グラリスの襟元から、手を滑り込ませた。
 指先が膨らみの上を伝い、先端の突起を摘む。
 きゅっと捻り上げた。
「んぅっ!」
 グラリスは顎を上げ、小さく声を洩らした。
 その首筋に、男が唇を押し当てる。
 ざらりとした舌の感触が、首筋から耳元へと這い上がっていく。
 しかし、それに意識を集中させることはできなかった。
 髭面の男が、口を大きく開け、かぶりつくようにして下着の上からグラリスの股間を舐め始めたからである。
 じわり、と温かなものが、足の間に広がった。
 男の唾液であった。
 たっぷりと唾液を絡ませた男の舌先が、グラリスの肉の形をなぞるように上下する。
 舌が触れたすぐは生温かいが、舌が別のところへ移動すると、その感覚が今度は冷やっとした温度に変わる。
 唾液に濡れた下着が、ぴったりと肌に張り付いているのだ。
 髭面が、口を離した。
 舌の代わりに、今度は男の視線が、下着の上を這った。
 濡れて張り付いた下着を通して、その下の肉の形が、くっきりと浮かび上がっている。
「たまんねえな、この眺めはよ」
 男が、ふうっと息を吹きかけた。
 濡れた下着が、一瞬、気化熱で冷やされる。
 グラリスの腰が、もぞりと動いた。
 冷えたその後に、今度は、熱が生まれた。
 外からの熱ではなかった。
 体の芯が、うっすらと熱を帯びている。
「は……ぁ」
 肉体の中に生じたその熱を吐き出すように、グラリスの唇から吐息が洩れた。
「なんだ、感じてるのか?」
 髭面がにやにやと笑い顔を浮かべ、グラリスを見上げた。
「えっ、ち、ちがっ……」
「何が違うんだよ。さっきのツラを鏡で見せてやりたかったぜ」
「う……」
 髭面の言葉を必死に否定するように、グラリスはきゅっと唇を噛み締めた。
「その様子だと、処女ってわけじゃねえようだな。どうだ?」
「……」
 グラリスは答えなかった。唇を噛んだまま、男の愛撫に身を委ねている。
「おい、質問にはちゃんと答えろよ。ここにチンポ咥え込んだことがあるかって訊いてんだよ」
 ごつい指先が、ぐうっと布越しにグラリスの中央を押した。
「ふぁっ……!」
 男の指から逃れようとするように、グラリスが身を捩った。しかし、背後から抱きとめられているため、それは快感に悶えるような動きにしかならなかった。
「グラリス、お客様の疑問にはきちんとお答えしなさい」
 髭面とのやり取りを眺めていたディフォルテが、口を開いた。
「ほら、あんたの上司もああ言ってるぜ。どうなんだ、ここにハメられたことあんのか?」
「う……はい、あり……ます」
「ここにぶっといのぶち込まれてよ、ヒイヒイよがったことあんだろ?」
 男の指が、さらに強くグラリスの肉壷を押した。指先が、下着の布地を巻き込みながら、第一関節までグラリスの中に潜り込む。
「んぅっ! は、はいっ……」
「誰にだ? 恋人か?」
 こくん、とグラリスが頷く。
「そいつには今もハメてもらってるのか?」
「いえ、今は……もう」
「別れたのか」
 グラリスが頷く。
「じゃあ今は自分で慰めてんのか」
「え……」
「してるんだろ、オナニー。こんな風によ」
 言いながら、男は半ばまで沈めた指を細かく揺さぶった。グラリスの体が、波打つように悶える。
「ひぁっ……!」
「どうだ? ほら、言えよ」
「んっ……、はぁ……い、してっ……ます」
「週に何回くらいだ?」
「う……そ、それ……は」
「言えねえのか? まさか毎日オナってんじゃねえだろうな」
 グラリスの顔が、かぁあっと朱に染まっていく。それを見て、髭面は口元を歪ませて笑った。
「へ、ビンゴかよ。とんだ淫乱だぜ、いつもお高く止まったグラリスさんは実はオナ狂いのドスケベ女でしたってか!」
 髭面の指がぐちぐちと激しく動いた。
「ひぅっ! あ……あぁっ!」
 グラリスの腰がうねり、唇から喘ぎ声が洩れる。
「お、俺、もうたまんねえ」
 そう言って、サングラスの男が立ち上がった。
 かちゃかちゃという音に、グラリスが振り返る。
「ッ……!」
 すぐに目を逸らした。
 サングラス男のズボンから、隆々と反り返った男根が突き出ていた。
 サングラス男が、身体を寄せてきた。
 硬い肉の先端が、グラリスの腰のあたりに触れた。
 そのまま、肌に擦りつけるように、男が腰をくねらせた。
「いやっ……」
 グラリスは身を捩って、それから逃げようとした。
「グラリス」
 椅子に座ったままのディフォルテが、厳しい口調でグラリスの名前を呼んだ。
「それもお客様よ。きちんとご奉仕しなさい」
「で、でも……」
 戸惑うグラリスの右手が、ぐい、と引かれた。
 指先が熱い温度に触れた。
 握らされていた。
 男のものを包んだグラリスの手の上に、男の手が被さっている。
 グラリスは、諦めたように、目を閉じたまま手を動かしはじめた。
 ぎこちない動きであった。
 それでも、いくらかは快感を覚えたのだろう。
「おう」
 と、サングラス男が声を洩らした。
「こっちも頼むぜ」
 薄く目を開けると、髭面の男もペニスを取り出し、先端をグラリスの方に向けていた。
 もう一度目を閉じ、髭面のものを握る。
 硬かった。
 硬くて、熱い。
 手の甲から二の腕にかけて、粟立つような嫌悪感が走り抜けた。
 それを必死にこたえながら、手のひらで包むようにして、前後に扱く。
「じゃあ俺はここだな――」
 長身の男の両手が、グラリスの両肩にかかった。
 下に押し下げられた。
 どうやら、座れ、ということらしい。
 わけの分らないまま、グラリスはその場に膝をついた。
 目は、閉じたままである。
 一体、男が何をしようとしているのか、それが分からなくて、怖かった。
 しかし、目を開けるのは、もっと怖かった。
 もぞもぞと、すぐ近くで、男が動く気配がした。
 ジイッという、ジッパーを下ろす音――
 何かが顔に触れるのが分った。
 恐る恐る目を開けた。
 グラリスが見たのは、視界いっぱいに広がる、グロテスクな肉の凶器であった。
「ひっ!」
 グラリスは声をあげて、顔を仰け反らせようとした。
 しかし、できなかった。
 長身の男の両手が、グラリスの後頭部を抱えるようにして固定していたためである。
 男は、グラリスの頭部を固定したまま、握ったペニスの先端を、ぐりぐりと唇に押し当ててきた。
「んっ……! んぅ……!」
 硬く口を閉じ、いやいやをするように頭を振る。
「グラリス、何をしているの? 言ったでしょう、それもあなたのお客様なのよ」
 ディフォルテの声が聞こえた。
「ほら、きちんとご挨拶なさい」
「そんな……」
「できないの?」
「……」
 男は、自分のペニスを握ったまま、グラリスがどうするのかを、下卑た笑みを浮かべて見下ろしている。
「……します」
 グラリスは、眼鏡の下に涙を浮かべ、すぐ目の前にある、男のペニスを見つめた。
390カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:45:36 ID:wx53D7IE
「いらっしゃいませ、本日はどのようなご用件でしょうか?」
 そうペニスに向かって話し掛けた。
 それを見つめながら、長身の男は、くっくっと笑い声をあげた。
「倉庫をご利用ですか? それとも、位置セーブですか?」
 なおも、グラリスは男のモノに語りかける。
 男が、何か思いついたようであった。
「そうそう、倉庫だ。今日は、預け物があって来たんだよ――」
 男は、握ったペニスを、軽く上下に揺り動かしながら言った。ペニスに向かって話し掛けるグラリスに合わせ、こっちもペニスが喋っているという風にしたいらしい。
「はい、それでは、お預けになる品物を――」
「それがね、こいつはちと、取り出すのが大変なシロモノでね」
「――」
「それで、一つ、あんたに手伝ってもらいたいんだがね」
「と、おっしゃいますと?」
「口を開けてもらえるかい――」
「……分りました」
 言われたとおりに、グラリスが口を開いた。そこに、男のものが、強引に割り込んでいく。
「んんぅっ……ふ!」
「ほら、鼻で息しねぇと窒息するぜ」
 男はグラリスの頭を固定し、腰を突き出した。グラリスの鼻先が、男のごわごわした陰毛の中に隠れる。
「おほぉ……」
 男はぶるりと肩を震わせ、声をあげた。
 そのまま動き出した。
「んっ! んくっ……ぅ!」
 容赦なく口内をかき回すペニスに、グラリスは苦しげな呻き声を洩らした。
「おら、もっと吸いつけよ。舌を使って……おう、そうだ。歯を立てるんじゃねえぞ」
 こみ上げる吐き気に耐えながら、グラリスは言われるままに男のものをしゃぶり始めた。
 先端が、喉の入り口まで届いている。
 口の中に、胃液とも唾液ともつかぬものが溢れるのが分った。
 グラリスの頬を、つう、と涙が伝い落ちた。
「待ってな、もうすぐ特製のべと液を注いでやっからよ」
 自分の台詞がおかしかったのか、長身の男は声をあげた笑った。
 笑いながら、グラリスの頭部を固定し、口の中を犯していく。
「おい、姉ちゃん。こっちもしっかり動かせよ」
 髭面とサングラスが、それぞれのものを握らせたグラリスの手を、上から被せた自分の手で強引に動かした。
 先端から溢れたカウパーが、グラリスの白い指に絡みついていく。
「んっ、んふっ……ぅ!」
 グラリスの唇から、くぐもった呻き声と共に唾液が溢れた。
 しかし、それを拭うことも、今のグラリスにはできなかった。
 溢れた唾液が、顎の先からぽたぽたと床に落ちる。
 苦痛と、屈辱が、グラリスの意識を白く焼いていく。
 大粒の涙が、次々と溢れ、頬を伝っていく。
 しかし、グラリス自身は、自分が泣いていることにも気付いていない。
 ただ耐えていた。
「おほっ、いいぜえ。こんな生真面目そうな娘がよ、三本もチンポ相手にしてるなんてよ」
「ああ、全くだ……ううっ!」
 呻き声をあげて、長身の男がびくんと体を震わせた。
 熱い塊が、グラリスの喉を打った。
 男が、根元まで男根を口内に押し込んだまま、射精したのである。
「ぐっ……! げほっ、うげぇっ……!」
 グラリスの全身が激しく痙攣した。
 仰け反るようにして男のペニスを吐き出し、げほげほと咳き込んだ。
 べちゃっ、
 と音がして、出されたばかりの男の精液が、床に張り付いた。
「おい」
「あーあ」
 なおも体を震わせ、口元からぽたぽたと液体を垂れ流すグラリスを、男たちは白けた様子で眺めている。
 髭面が、グラリスの髪の毛を掴んで、無理矢理顔を上げさせた。
「おい、お客の預けたアイテムを床に放り出すのが、てめえのやり方なのか?」
「え……う」
 グラリスは、泣きながら力なく首を振った。
「どうすんだって言ってんだよ!」
 もう片方の手でグラリスの顎を下から掴み、がくがくと揺さぶる。
「ご、ごめん……なさい」
「謝って済む問題じゃねえだろう、こいつはよ」
「はい、ごめんなさい……」
「ちっ」
 それしか言葉を知らないかのように謝り続けるグラリスの顔を、髭面は舌打ちして放した。
「まあいいじゃねえか。今度は無くさないように、きちんと預けねえとな」
 そう言ったのは、サングラスの男であった。
「今度はこっちに、よ」
 言いながら、スカートの上からグラリスの尻を撫でた。
 髭面の顔に、下品な笑みが浮かんだ。
「それもそうだな――」
 そう言って、髭面は舌なめずりをした。
「おらよ!」
 髭面の手が、グラリスのスカートにかかり、一気に引かれた。
 布の裂ける音がして、下着ごと、スカートが剥ぎ取られていた。
「ひっ……!」
 グラリスが、恐怖に顔を歪ませ、四つんばいのまま、這いずるようにして逃げようとした。
 その上半身が、上から押さえつけられた。
 ディフォルテであった。
「ひ……ぁ、せんぱ……い」
 助けを求めるように、グラリスがディフォルテの顔を見上げた。しかし、ディフォルテは無表情のまま、ゆっくりと首を振っただけであった。
「どこへ行こうというの? あなたはお客様に大変なご迷惑をおかけしたのよ。きちんとお詫びなさい」
「そんっ……な、わたし、もう……」
 がつん、
 と鈍い音がして、グラリスの顔が跳ね上がった。
 ディフォルテが、靴のつま先で、グラリスの顔を蹴り上げたのである。
 容赦の無い蹴りであった。
 ディフォルテが、グラリスの髪を掴み、顔を上げさせた。
 驚いたようなグラリスの頬が、見る間に赤く腫れ上がっていく。
 三人の男たちも、突然の出来事に、放心したように二人を眺めている。
「まだ分らないの? お客様にご奉仕する、それだけがあなたの存在理由なのよ。他には何もない。自分を人間だと思うのはやめなさい。肉穴のついたズタ袋、それがあなたよ」
 顔を寄せ、怯えるグラリスの目を睨みつけながら、ディフォルテは激しい口調で言った。
「あ……あ」
 言葉にならない声が、半開きになったグラリスの唇から洩れた。
 なぜ。
 どうして。
 こんな。
 わたしが。
 痛い。
 助けて。
 いや。
 お願い。
 ゆるして。
 ごめんなさい。
 様々な思考が、ぐるぐるとグラリスの中で渦を巻く。
 しかし、その思考を制御しているのは、グラリスではなかった。
 自分が何を考えているのか。何を感じているのか。分らなかった。自分の思考を、自分でコントロールできない。断片的な思考だけが、勝手に暴走し、頭の中を駆け巡っている。
 頭の中に、太い鉄棒を突っ込まれ、無理矢理かき回されているような気がした。脳味噌が、スープのようにドロドロになり、頭蓋の中で沸騰している。
 その渦が加速し、集中し、極限に達した時。
 ――もう、どうでもいい。
 そう思った。
 もう、何もかもが煩わしかった。
 思考することさえも。
 どうだっていい。
 頭の中が、空っぽになった。
「――さて」
391カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:46:43 ID:wx53D7IE
 ディフォルテが、顔を上げた。
 にっこりと微笑んで、男たちを見た。
「どうも申し訳ございません、うちのグラリスが粗相をいたしまして」
 さっきまでの鬼の形相が信じられないような、にこやかな笑みであった。
 あまりの変化に、男たちも戸惑ったように顔を見合わせている。
「さ、グラリス。お客様にお詫びしなさい」
「……はい」
 言われるままに、グラリスは深々と頭を下げた。
「どうも申し訳ございません。お客様から渡された貴重なアイテムを、わたしの不手際で紛失してしまいました」
「あ――ああ、いや、それは」
 長身の男が何か言おうとしたが、それをディフォルテが遮った。
「グラリス、お客様はあなたにもう一度荷物を預けたいそうよ」
「はい」
「ちゃんとお客様がお渡ししやすいようにしなさい」
「はい」
 グラリスは仰向けに寝そべり、脚を広げた。下半身は、さっき髭面によって剥き出しにされている。白い脚の付け根に、黒い茂みが見えた。
「お客様がどこにアイテムを預ければいいか、分りやすいようにお見せしなさい」
「はい」
 グラリスは、膝の裏から手を回し、両手の指先で自らの秘肉を左右に広げた。ピンク色をした肉のつぼみが、ランプの光に照らし出される。
 ぐびり、と男たちが喉を鳴らす音が、薄暗い部屋の中に響いた。
「ご挨拶もきちんとね」
 グラリスは糸の切れた人形のようにカクンと頷き、虚ろな眼差しと乾いた笑みを浮かべて男たちを見つめた。
「いらっしゃいませ、カプラサービスです。どうか私のここに、お客様のべと液をお預けくださいませ」
 扇情的な眺めと言葉に、男たちの目に再び欲望の炎がちらついた。
 露出したまま下を向きかけていた三人の肉棒が、むくむくと反り返っていく。
「……おい、どうする?」
「どうするって、決まってんだろ」
「やるか」
「おう」
 口々に言い合い、三人の男は群がるようにグラリスを取り囲んだ。
 最初は、髭面の男であった。
「よっと」
 髭面は、膝の裏を押し上げるようにしてグラリスの脚を持ち上げると、その間に自分の体を割り込ませた。
 脈打つペニスを握り、上下に肉のクレバスをなぞる。
 先端が、膣口を探り当てた。
 腰を前に押し出すようにして、先端を咥え込ませる。柔らかな肉の襞が、ざわざわと男の亀頭を撫でた。
「ふっ……おほぉ」
 狭い肉の谷間をかき分けるようにして、ずぶずぶと髭面の男根がグラリスの中に沈み込んでいく。
「あっ……あぁあ」
 グラリスの唇が震え、そこから小さな喘ぎ声が洩れた。
 根元まで咥え込ませると、髭面は一度動きを止めた。ぴったりと合わさった腰の間で、二人の陰毛が重なり合い、一つの茂みになっている。
「くっ……こいつはたいした名器だぜ、マルスの足みてぇに吸い付いてきやがる」
 そう言って、髭面は腰を動かしはじめた。
「あっ、あっ、ひぁっ!」
 髭面が腰を突き出すたびに、グラリスの口から声が洩れる。膣内を突き上げる肉棒が、まるで玉突きのように、喘ぎ声を口から溢れさせているかのようであった。
 腰の打ち合わされるパンパンという音と、肉壷をかき回すグチュグチュという音が、一定のリズムで繰り返される。
「ははっ、えらい濡れっぷりじゃねえか。なんだかんだ言ってこいつも興奮してたんだな」
 笑い声をあげて、長身の男が横からグラリスの体を撫でる。
「そりゃそうだろ、乳首なんかこんなに硬くしてよ」
 サングラス男の指先が、激しい突き入れに揺れるグラリスの胸の膨らみの先端を、きゅっと強く摘み上げた。
「ひぁっ……!」
 グラリスが高い声をあげ、びくんと体を震わせた。
「ほおぅ、すげぇ締まったぜ、今」
 はぁはぁと荒い息を吐きながら、髭面が腰を振る。
 触れては離れてを繰り返す腰の間で、男のものを咥え込んだグラリスの女陰が見え隠れしていた。
 幾重にも折り重なった肉の襞が、出入りする男のペニスにあわせて、めくれ上がったり、内側に巻き込まれたりしている。
「つっ……ぅ、やべえ、もうイキそうだ」
 動きを止めずに、髭面が呟いた。
「おい、次は俺だぞ。中に出すなよ」
 乳首を弄っていたサングラス男が、手を止めて髭面に言った。
「ああ、わかってるって……くおおっ!」
 唸るような声をあげて、髭面の動きが激しさを増した。
「ひぁあっ! んっ! んぁあっ!」
「うあっ、イクっ……つぅ、出るっ!」
 叫んで、髭面は腰を引いた。泡立った粘液の絡みついた肉棒が、ずるりとグラリスの中から抜け出る。
「おら、顔こっち向けろ……つぅっ!」
 グラリスの上に覆い被さった髭面の肉棒から、勢いよく白濁液が迸った。
「んっ……!」
 グラリスは目を閉じて、放たれた精液を顔で受け止めた。
 塊のような精液が眼鏡のレンズに張り付き、跡を残しながらゆっくりと伝い落ちていく。
 精液は鼻先にも、頬にも、唇にも飛び散っていた。
「あーあ、ザーメンまみれだぜ」
「ふへへ、いい顔になったじゃねえか」
 髭面は握ったペニスの先端をぐりぐりとグラリスの顔に押し付け、浴びせたばかりのザーメンを塗り広げた。
 ゆっくりと萎んでいくペニスから残滓が溢れ、グラリスの頬を濡らしていく。
「ほら、舐めて綺麗にしな」
「んぅ……はい」
 グラリスは口を開け、力なく俯いた髭面のペニスにぱくんと咥えついた。
「んっ……ふ、れる……」
 亀頭を舌で転がし、絡みついた粘液を舐め取っていく。
「おふ……そうだ、隅々まできっちり綺麗にしろよ」
「はぁふ……はぃ……んむっ、ちゅく……」
 言われるままにしゃぶりつくグラリスを横目に、サングラスの男が立ち上がった。
「じゃあ次は俺の番だな」
 サングラス男は、さっきまで髭面の男がそうしていたのと同じように、グラリスの両足に自分の体を挟ませ、ずぶり、と反り返った肉棒を膣内に突き入れた。
「んくぅっ……ん!」
 髭面のものを咥え込んだまま、唇の端から、グラリスがくぐもった声を洩らす。
「つっ……ぅ」
 絡みついてくる肉襞にぶるりと肩を震わせ、サングラス男はがくがくと腰を揺すりはじめた。
「んっ! んぅっ! んんふ……!」
 精液まみれになった眼鏡の奥で、グラリスの目が涙に潤む。
「おう、どうした? 感じてんだろ? 気持ちいいって言ってみろよ」
 自分のものを口に含ませたまま、髭面が笑い声をあげる。
「ひふっ……ふぁ、きもちっ、いいっ、いぁっ……!」
「くははっ! チンポしゃぶりながら犯されて気持ちいいってか! とんでもねぇエロ女だなぁ、こいつはよ!」
「んぶぅっ……くふっ! う……んふっ!」
「ちくしょう、俺の番はまだかよ。たまんねぇよもう」
 そう言ったのは、最初に精を放った長身の男であった。
 男のものは既に硬度を取り戻し、待ちきれないようにびくびくと脈打っている。
「おっと、じゃあ口使うか?」
 髭面がグラリスの唇からペニスを抜き取り、訊ねた。しかし、長身の男は首を振った。
「そこはさっきやったからよ、今度は別の穴で抜きてえんだよ」
「そうは言うがよ、順番なんだから仕方ねえだろう」
「いい考えがあるぜ」
 はっ、はっ、と息を弾ませながら、グラリスの膣穴を犯しているサングラス男が言った。
「いい考え?」
「ああ……よっ、とぉ」
 サングラス男は自分の足を前方に投げ出し、グラリスの腰を抱き寄せるようにして体を起こさせた。
「あんっ……」
 サングラス男が仰向けに寝そべり、その上にグラリスが跨る形になった。
 形のいいヒップが、髭面と長身の男の眼前に晒された。
392カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:47:20 ID:wx53D7IE
「なるほど、そういうことかい」
 そう言って、長身の男は舌なめずりした。
「ちょうどいいや。いっぺんケツでやってみたかったんだ」
 長身の男は、ぺっと手のひらに唾を吐き、それを自分のペニスに塗りたくった。
「ほら、ぼーっとしてねえで、きちんとおねだりしな。もう、自分が何されるかは分ってんだろ?」
「ひぁんっ! はぁっ……い!」
 サングラス男が、下からがつんと腰を突き上げた。
 グラリスは上体を前に倒すと、両手を後ろに回し、尻肉を掴んで左右に開いた。白く柔らかな二つの丘の谷間から、小さくすぼまったアヌスが露わになる。
「お、お客様ぁ、グラリスのお尻の穴……に、おチンポ突っ込んでくださいっ……」
「へっ、聞いたかよ。自分からケツ開いて、ハメて欲しいだとよ」
 くっくっと笑いながら、長身の男は亀頭をグラリスの菊門に押し当てた。そのまま、絡ませた唾液を馴染ませるように、小さく腰を揺する。
「んっ……! ふぁ……ぁっ」
 ぴくん、とグラリスが身悶えし、甘い声を洩らした。
「おい、こっちでセックスしたことあんのか?」
「い、いえ、ない……です」
「ふぅん、そうかい。その割りにゃ、触っただけでいい声が出てんじゃねえか。案外、ここがツボなんじゃねえか?」
 言いながら、男は腰を突き出した。しかし、堅く閉じたグラリスの尻穴は、男のものを飲み込もうとはしなかった。
「ちっ、やっぱすんなりとは入らねえか。おい、もっと力抜けよ」
「は……い」
「んっ……ちっくしょ、まだ無理か」
「違う、違う。力を抜こうとするから上手くいかねえんだ。便所でクソする時みてえにしてみな」
 そう言ったのは、サングラス男であった。
「は、はい、分りました……んっ」
 言われるまま、グラリスはトイレでそうするように、下腹部に意識を集中した。
「はっ……ぁん」
 排泄の時のように、すっと肛門が緩む。
 しかしそこを通過したのは排泄物ではなく、男の硬く反り返ったイチモツであった。
 ずにゅぅ、と狭い肉の穴を潜り抜けて、長身の男のペニスが、グラリスの腸内に潜り込む。
「ひぅっ……あぁあああっ!」
 今まで体験したことのない感触。外から内へとアヌスを擦り上げて侵入してくるペニスに、グラリスはあられもない叫び声をあげた。
「おっ……ほぉ、入ったぜえ」
 根元まで沈め、長身の男はぶるりと肩を震わせた。
「ふぅ……入っちまうもんなんだなぁ、あんな狭い穴によ」
 そう言って笑い、自らのものを咥え込んだグラリスの尻穴を見下ろす。
「ははっ、すっげえ。こんなに広がって、裂けちまうんじゃねえのか?」
「ひっ……ぁ、あふぁっ……ぁ」
「おい、どうだ? 尻穴にチンポ咥え込んだ気分はよ」
 長身の男は、グラリスの背中にのしかかるようにして、耳元で囁いた。
「はぁあっ……あ、あぁ……!」
 グラリスは口をぱくぱくさせながら、意味の分からない喘ぎ声をあげている。
「ふへへ、言葉にならねえくらい感動してるってか。よし、動くぜ……くぅっ!」
 長身の男が、ゆっくりと腰を前後に振りはじめた。めくれ上がったアヌスが、出入りするペニスにあわせてヒクヒクと震える。
「ひぁあんっ! んぁっ! あぁぅ!」
「くふぅ……さすがにこっちはすげえ締め付けだな、さっき口で抜いてなきゃすぐにイッちまうとこだ」
 言いながら、背中から腕を回して両胸を鷲掴みにする。
 力任せにこねあげた。
「ひぐっ! あ、あ、あ!」
「よし、こっちも動くぜ……」
 サングラスの男が、下から腰を突き上げて、グラリスの膣穴をかき混ぜた。
 二人のペニスが、肉の隔壁越しに、グラリスの中で擦れあう。
「んぁあう! っく、ひぁ、あぁんっ!」
「はっ、はぁっ、どうだ、チンポ中でぶつかってるの分るか?」
「あぁあ、あふ、ひぁ、ひぁっ!」
「クソ、訳分らねぇ言葉ばかり吐きやがって。おいコラ、ちゃんと返事しやがれ」
 がつがつと抉るように腰を突き入れながら、長身がグラリスに言う。
「はぁっ、はぁい、分りますっ! んぁあう!」
「おう、まだ喋れんじゃねえかよ。どうだ、痛いか?」
「い、いえ、痛くないっ、です、ふぁあっ!」
「へえ。もしかして感じてんのか?」
「はい、気持ちいい……あぁっ! いいですぅ!」
 精液まみれの顔を仰け反らせて、グラリスは叫んだ。
「なんだ、もうケツで感じてんのか。素質あるぜ、肉奴隷のな」
「んはぁぅ! はぃ、ありがとうございますっ……あぁあ!」
「見なよ、自分で腰振ってるぜ。とんでもねえ淫乱だな。自分で言ってみろよ、私はチンポ二本挿しされて悦ぶどうしようもない変態のド淫乱ですってな」
「はっ、はぃい、わたしっ……おちんちん二本挿しされてっ……悦ぶ、どうしようもない……変態のぉ、ド淫乱っ……ですぅ!」
 男たちは声を上げて笑った。
「はは、ホントに言いやがったぜ、こいつ!」
「信じらんねえ、マジか!?」
 髭面が立ち上がり、二人の男に上下から犯されながら腰を振りつづけるグラリスの前に、反り返った自分のものを差し出した。
「おらよ、チンポはもう一本あるんだ。嬉しいだろ?」
「は……い、嬉しいですぅ、おちんちん三本もあって嬉しいですぅ」
「よおし、じゃあ好きなだけしゃぶりな」
「はいっ……んふ、ちゅぷ……んんぅっ!」
 グラリスは髭面のペニスに咥えつき、音を立てて舌を使いはじめた。
「へへっ、随分と素直になったじゃねえか……おう、そうだ、そこ、カリの裏……おおう」
「んむっ……んくぅ、はぁふ……んんっ!」
 溢れた唾液をぽたぽたと唇からこぼしながら、グラリスが狂ったように髭面のものを舐め回していく。
 既に、上着も剥ぎ取られていた。白い裸体を晒しながら、淫猥なダンスを踊るように腰を振る。胸の膨らみが上下に揺れ、つんと尖った乳首を男たちの手が摘み、こね、捻り上げる。
 薄暗い部屋の中に、グラリスの中を出入りする三本のペニスが、グチュグチュと淫らな音を響かせ、獣のような荒々しい吐息がそこに混じる。
「くっ……おお、いくぜ、出すっ、おら、中に出すぞっ!」
「んふぅっ……はふぁ、はぁい、んんぅうっ!」
「おっ……おぉおおっ!」
 下になっていたサングラスの男が、声をあげてグラリスの膣内に射精した。垂直に弾けとんだ精液が子宮を突き上げ、グラリスの体がびくんと大きく跳ねる。
「俺もっ、くぅ、イクっ……おああ!」
「うああ、俺もだ……つぅうっ!」
 次々と、男たちがグラリスに精を放っていく。しかし、男たちの底知れぬ欲望は、一度や二度で終わるものではなかった。
「じゃあ、次は俺がこっちだな」
「俺はここだ」
 体位を変え、配置を変えながら、何度もグラリスの穴という穴を犯していく。
「ははっ、まだ締め付けてくるぜ。タフな女だ」
「そうでなくちゃな。おっ……ほぉ、またっ……出るっ!」
 次々と吐き出される男たちの欲望の雫を、グラリスは夢の中を泳ぐような虚ろな眼差しに、引き攣ったような歪な笑みを浮かべながら、余すところなく全てその肉体で受け止めていった。
 ディフォルテは椅子の上で足を組み、柔らかな微笑みを口元に浮かべ、目の前で繰り広げられる狂宴を眺めていた。
「上出来ね」
 そう呟いたディフォルテの声は、グラリスを犯し続ける三人の男にも、そしてグラリスにも、届くことはなかった。
393カプラサービスsage :2007/03/11(日) 06:48:00 ID:wx53D7IE
  epilogue

「あ、俺、ちょっとカプラ寄ってくわ。悪いけど、先行っててくれ」
「またかよ? つーかさ、カプラならダンジョンの前にいるじゃねーか」
「あれ、お前知らなかったっけ?」
「知らなかったっけって、何をだよ?」
「あそこのカプラはさぁ、他と違うんだよ」
「違う? 何がだよ」
「うーん、まあ、口で説明するより実際に体験してみるのが一番かな」
「お、おい、どこ連れてくんだよ? 俺はこれから狩りに……」
「いいから、いいから。お前も来てみろって」


「いらっしゃいませ、カプラサービスです。本日はどのようなご用件でしょうか?」
「いや、用件は別にねえんだけど。無理矢理連れてこられただけで……って、ええ!?」
 驚きに見開かれた男の目の前で、そのカプラ嬢はゆっくりとスカートをめくり上げた。
 陽光の下にさらけ出された白い肌には、下着の類は何一つ見当たらなかった。足の付け根の黒い茂みが、何かの冗談のように風にそよいでいる。
「あ、あの、これ、一体?」
 戸惑う男に、そのカプラ嬢はにっこりと微笑み、言った。
「お口でも、あそこでも、アナルでも、お好きなところをお選びください」
 それは、一見何の変哲もない微笑であった。
 もしも男がもっと注意深く観察していたのならば、その微笑が、どこか奇妙な違和感に満ちていたとに、おそらく気が付いただろう。
 だが、眼前の裸体に気を取られていた男は、それに気が付かなかった。
 案内してきた男も、同様であった。
「そ、それって……その、して、いいってこと?」
 ごくり、と唾を飲み込みながら、男はそう訊ねた。男の股間が膨らみ、ズボンの前がぱんぱんに張っている。
「ええ。カプラサービスは、いつも皆様のお側にいるんですわ」


//おわり。
394名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/12(月) 21:31:37 ID:afAMRCgM
これからセーブはグラリスにすっか
395名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2007/03/12(月) 22:34:13 ID:Kp/wOFfY
神がいる……この板に神が降臨なされた!
GJという言葉すら、色あせるほどの良作ですっ!
396名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/13(火) 04:26:56 ID:kJ4wVhas
うほ!
久々の新作ktkr
陵辱系は久しぶりに見たが、これはこれでいいな

GJ
397名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/13(火) 16:11:13 ID:LXiw.VPc
グラリスんとこにセーブポイント変えてくるわ
398長)アコ成長物語11 【前】sage :2007/03/14(水) 01:31:32 ID:AH7QREEg
「フリードぉ!」
「ん?」

不意に名前を呼ばれたフリードは、声のする方を向いた。
黒いネコミミをピコピコさせながら、女のアルケミストが向かってくる。

「おっす」
「ミライナ、露店してたんじゃないのか?」

彼女の名はミライナという。フリードの所属するギルドのポーション係りだ。
ギルメンで狩りをする際、彼女のスリムポーションはとても重宝されているのだ。

「ひっどーい、あたしのこと邪魔だと思ったっしょ?」
「い、いや、そんなことはないけど」

ずずいっとミライナがフリードに詰め寄る。
胸の谷間がすぐ眼下に来て、フリードは必死に目を泳がせる。

「ところで、どうしたんだ」
「うん、フリにはいつもお世話になってっからさ〜。このホワイトポーションでも
くれてやろうと思ったわけよ!なははは!」

と、カートからスリムポーションを取り出す。が、それはどう見ても白くはなく、
どことなくピンク色をしていた。
…怪しい。そう言ってしまえばどれだけ楽か。だが、すぐさままたさっきの
詰め寄りが来てしまう。ので、あえて言わずにいた。

「白というよりは、ピンクぽいねぇ」
「怪しいっしょ??」
「いや、まだ言ってないし」
「あっ、言う気満々だったんだな!?」
「ち、違う違う!!!」

フリードは慌てて手を振った。全く、ポーションだけじゃなく言葉の生成もお手のものときた。

「とにかく、あげるから。好きな女の子にでも使いなさい。ぐふふ」

と言って、ミライナは再び露店街へと消えていってしまった。
一人取り残されたフリードは、

「好きな女の子?どういうことだ?」

きょとんとしながら、そのポーションをまじまじと見つめた。
399長)アコ成長物語11 【前】sage :2007/03/14(水) 01:31:56 ID:AH7QREEg
「はて、どういうことか」

そのピンク色のポーションを見ながらフリードはう〜むと悩んだ。
恐らくこれは普通のポーションでないことは明らかだ。しかも用途にいちいち
『好きな女の子』と付け加えるのがまた怪しさに拍車をかけている。
と、

「兄貴〜どうしたんですか〜?」

さすらいのシーフ、ディーブがひょいひょいと現れた。相変わらず身軽そうな身のこなしだ。
最もそれは、装備している笠の恩恵なのかもしれないが。

「いやね、かくかくしかじかで」
「…えぇっ!?ミライナ姉さんが!?兄貴、それ絶対惚れ薬っすよ!!」
「ほ、惚れ薬!!?」

ディーブの問いに、フリードは素っ頓狂な声を出した。
確定したわけではないが、あまりにも非現実的すぎて、だからである。

「いやでも、もしそうだったとしても困ったな〜。僕そういう子いないし」
「あ、兄貴、使わないなら、俺に譲ってもらえませんか〜〜?」

ディーブがおずおずと言った。

「ん、いいよ。ただし、悪いことには使うなよ?」
「あ、ありがとうっす!決して!そんなことはしませんぜ!!」

ディーブは深々と礼をし、ポーション瓶を道具袋にしまった。

「じゃあ兄貴、俺用があるんで、ちょいと失礼します」
「あぁ。またな」

そう言って、二人は別れた。
ディーブはこそこそと物陰に隠れながら・・・

「ふっふっふ、これをリナちゃんに飲ませれば…ふふふ、…う!」

ぶばっ!!

何を想像してたのやら、ディーブは大量の鼻血をぶちまけて、デスペナをもらってしまった。
たとえ街中であってもだ。
手から落ちた瓶が、コロコロと転がる。そして、それはある弓手の足に到着した。

「んん?何かしらこれ」

それを拾ったのは、アーチャー・エリスだった。

※後編に続きます
400名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/14(水) 08:49:41 ID:GlPWoCIo
うほー
GJです!

前作とかどんなだったか忘れたから保管庫行って来る
λ..............
401名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/14(水) 23:56:10 ID:ibWNn9eY
WIKIにRO便利サイトとかいう場違いなリンクが付け加えられてるんだが…例のアカハクかね
402SiteMaster ★sage :2007/03/15(木) 00:26:05 ID:???
>>401
検証確認
そのページ自体は大丈夫だが、一部が書き換えられています。
GvGサイト、Considerationのリンクが垢ハック。

とりあえず、その二つのリンクを戻そうとしたところ…
書き換えられたのではなくて、新規に作られたページのようでした。

つまり、アカハクサイトのリンクを混ぜたリンクページが新しく追加されたって事です。
もしかすると、他の安全そうなリンクも罠かもしれません。

一応、垢ハックへのリンクは消しておきましたけど、
ページそのものの扱いをどうするかは管理人に任せます。
403保管庫管理の人sage :2007/03/15(木) 00:32:38 ID:1R2QEYGc
対処ありがとうございます。
とりあえずリンク集が必要な場合は他所の立派なサイトさんにに行って貰えるだろうと思い、削除してしまいました。
404名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/03/15(木) 01:28:31 ID:3/cGzTh.
>>403
保管庫の掲示板に削除荒らし(?)についての投稿があるようです。
一応ご報告までに。
405保管庫管理の人sage :2007/03/15(木) 21:51:16 ID:rb1MwFoU
既存のファイルを凍結しました。事情がわかるまでは編集不能としておきます。
新規にどなたかが登録してくださった場合は、気がついたら凍結すると思います。
406名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/04(水) 20:27:45 ID:WCdciy46
ベルゼブブの尻の触手がエロすぐる・・・
407名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/08(日) 19:50:34 ID:kuajPFHE
今ストーリー構成がまとまったんだが、ヒロインを製薬ケミ子かジプ子か悩んでる。
主人公は廃ウィズで、恋敵が廃プリ。
ストーリーはあんまりかわらないがえちぃシーンに多少変化あり。
ケミ子→白ポだくだく
ジプ子→ひらひら縛って緊迫プレイ
今夜のご注文はどっち!?
408名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/08(日) 21:03:30 ID:b8xu7cnY
ジプシーものをあんまり見かけない気がするのでジプシー
409名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/08(日) 21:12:13 ID:6KS6P.cA
それはジプシー萌の俺に対する挑戦と見た
410まるみsage :2007/04/09(月) 23:25:04 ID:yXS7FhRk
|ー゚)<お初にお目にかかります

執筆超初心者の駄作ですが
温かい目で見てもらえると嬉しいです(苦笑)

ちなみに、なんていうかダーク系(鬱系?)な作品ですのでご容赦ください
411まるみsage :2007/04/09(月) 23:25:36 ID:yXS7FhRk
──セックス依存
世間一般ではあまり好ましくない物とされている
ましてや私のような神に仕えるプリーストなら尚更だ
だが、たとえ堕落した行為であろうとそれが私を救ったのは
紛れも無い事実だ


セックスという物を経験し、溺れたのは
私がまだ11歳のアコライトになって間もない頃だった。
私の家は魔術師やプリーストの名門で
数多くの英雄を輩出してきた。
私の父と母も偉大なウィザードとプリーストで
当然その血を引く私が産まれたとき、周囲は大きな期待を私に抱いた。

「この子はセフィルと名づけよう。
 いつの日か母に負けないようなプリーストになってくれよ?」

しかし何の因果か、私には魔法力がないわけではないが
平均的な魔力しかなく
周囲や世間への建前の為に、両親は無理やり私をレベルに合ってない高度な学校に入れ
毎日辛い勉強をさせた。

偉大な両親を持つ子なのに、平凡な力しか持たない私は
親の七光りだと学校でもよくイジメられた。

「ここはセフィルの来る場所じゃないんだよ、このクズ!」

このような事は日常的に言われていた。
そんな環境にあったから

(自分は偉大な両親とは違い価値の無い人間なんだ・・・)

といつしか思い込んでいた。


しかしアコライト試験を1年後に控えた10歳のときに
私は母のある秘密を知ってしまった

父は多忙で、家を空ける事はしょっちゅうだった
なので、家では普段母と二人で暮らしていた

ある夜、普段なら深い眠りにとっくについてる時間に
眠れなくて私は目が覚めた。
水でも飲もうとこっそり台所へ行くと
母が見たことも無いような派手な化粧と格好をして外へ出て行くのが見えた

(こんな時間にどこいくんだろう・・・?)

私はなぜか胸がドキドキして、こっそりと後をついていった
家の裏の裏路地で、母は見知らぬ男性と会っていた


「お待たせ」

艶やかな笑顔で路地裏で待っていた男に声をかけた

「よう。娘さんは寝たのかい?」
「大丈夫よ。そんな事より、今夜も楽しみましょ・・・?」
「ふふ 相変わらずやらしい女だな・・」

言うやいなや、二人は激しくディープキスをはじめた

(あ、あのお母さんが・・・あんなことしてる・・っ・・・)

私は物陰から母の痴態を見ていて
見てはいけないと思いつつも、なぜか目をそらせなかった

「ん・・・ちゅっ・・・っはぁ・・・!」
「は・・・ふう・・こんなところで・・・するのか・・っ?」
「いいじゃない・・・どこでヤろうが・・っ・・同じ・・よぉ・・!」

左手で相手の男性のイチモツを撫でながら首筋にキスを
相手の男性は母の胸を撫で回しながら秘部に指を這わせていた


(ああぁ・・・あ、あんなことまで・・・ぁ・・なんか変な気分・・)

母の痴態を見ながら、私はいつの間にか自分の秘部に指を這わせていた
母がされてるように・・・見よう見まねで


「あ・・あ・・あっあっ・・・あああいいいいい!主人のとは全然ちがうううう!!」

いつのまにか母は騎乗位になって腰を振っていた

「く・・・っ・・・ほら、ここがいいんだろ・・・!?ほら、ほら!」

パチュパチュパチュ!
いやらしい音をたてながら母のリズムに合わせて腰を突き上げる


(ああああいやらしいよぉ・・・たまらないよおおおおへんなきぶんんん)

血を引いた母の痴態を見て、私はどうしようもなく欲情していた
悪いことをしているという背徳
あの厳しい母が、という見下した感情
そのどれもがもはや自分の快楽を高める物でしかなかった

そして母と男が絶頂を迎えるのを見た瞬間・・・今まで経験したことに無い感覚がきた

(う・・・な、ななにか・・・なにかくるよぉ・・・う・・・うあああああーーー)

ぶしゅっ・・・ぴゅ・・・ぴゅ・・っ!
指で弄っていた秘部から、おしっこのような違う液のような物が噴出した

(はぁ・・はぁ・・・なに・・これ・・?すご・・い・・)

私はあまりの快楽と衝撃に、母と男性が情事の後始末をしてどこかへ歩いて行った後も
自分の指に絡みついた液体をぼーっと放心して見続けていた・・・


その日はいつ、どうやって自分の部屋に戻ったのかわからないくらい
思考が麻痺していた

翌日、朝食のときに母の顔をまともに見れなかったのは、言うまでもない・・・
412まるみsage :2007/04/09(月) 23:27:12 ID:yXS7FhRk
あの日以来、私は毎晩こっそり自慰にふけるようになっていた

学校でのストレス、自分自身への劣等感、周囲への心の底での恨み

自慰をしている間は全て忘れられた
快楽にふけることで自分を慰めていられた
同年代があまり経験してないようなことをしている自分に恍惚とし
アコライトとしての道に反する事をすることに悦びを覚えた

(そうだ・・・私は本当はアコライトになんてなりたくなかったんだ・・・)

自慰によって絶頂を迎える、そのレールの上にない事をしたとき
セフィルはとっくに分かっていたことに、気が付いた
だが今更、セフィルに生き方を変える勇気もアテもなかった


そうして1年が過ぎ、アコライト試験を受けた
落ちこぼれだのと蔑まれていた私であったが、なんとか試験は通過し
(両親の)念願のアコライトになることができた

(これで少しは母やみんなからいじめられないで済むかな)

私は安易にそう考えていた
だが、アコライトになった私にプリーストになる為の厳しい勉強が始まった
アコライトになりさえすれば、今よりは楽になれる
そう考えていたセフィルの夢を打ち砕くには十分すぎた
そしてそのストレスはもうセフィルの限界を超えようとしていた・・・


アコライトになってから2ヶ月ほどたった日の事
父と母がジュノーに出張に行くことになった
ジュノーの大学の講師不足の手伝いをしてほしいとのことらしい

「早ければ一週間ほどで戻ってくるが、それまでしっかり勉強しておくこと。いいね?」

そう言い残し、娘を一人残して両親は旅立っていった。


そして、一人になった私は、抑えてた欲望を開放した


もう自慰だけでは我慢の限界だったし
母のような事をしてみたいという、女としての欲望もあった

夜、私は母の部屋に行き
母の夜遊び用の化粧道具と服と靴に手を出した。

化粧の仕方はいつも母を見ていたので問題はなかった
しかしやはり口紅を塗るのも大人の服を着るのも初めてだったので
ひどく胸が高鳴った。
母は年齢のわりにひどく小柄だったので、服も靴も私がつけれるほどサイズが小さかった

エナメルのブラ、ハーフパンツ、そしてハイヒールという格好で外に出た

(う・・・こけそうになっちゃう。よくこんなの履けるなぁ・・・)

履きなれてない為に何度もこけそうになったが、なんとか夜の裏町まで辿り着けた
正直自分みたいなのが男性の目を引けるかという不安はあったが、意外にも
すぐに声はかかった


「かわいいお嬢さん! よかったら一緒しない?」

若い、ローグの男性だった

「えっと・・・私なんかでよければ、おねがいします・・・っ・・・」

履きなれてない靴と緊張の為に手と足の裏は汗でべっとりだったし
思わず返事も声が裏返ってしまった

「あらー・・・遊びなれた格好してるから相当手慣れてるのかと思ったけど
 君、もしかして初めて?」
「・・・はい、そうです。なのでいろいろ教えてもらえると助かります」

なんとか平静を装ってそう言った

「OK、わかったよ。 ついておいで・・っと、あ!君名前は?」
「名前・・・・」

(どうしよう・・本名じゃまずいよね・・・)

「・・・セフィです」
「おーけーセフィ。んじゃ、ホテルでもいくか」


それから後の事は、私の人生において忘れられない刺激だった

平然を装いながら必死に慣れない靴でホテルまで歩いていって
ローグさんに肩を抱かれながら部屋に入った。

そして部屋に入るやいなや、ローグさんは私をベッドに押し倒して
靴や服を脱ぐ暇も惜しいという勢いで求め始めた。
私は驚きはしたがすぐに落ち着いた。
生まれてからこれほどまでに誰かに求められた事はなく
純粋にそれが嬉しかったからだ。

キスをされ体を舐められ胸を揉まれ、気持ちよさに喘いでよがった
そして愛撫だけでイっちゃいそう、って時にローグさんのを受け入れた。

秘部に先っぽをあてられ、これから入れられるのかと思ったときに
ふと両親の顔が浮かんでやめようかという気持ちが浮かんだ。

(今ならまだ戻れる、今ならまだ良い子ちゃんで過ごせる)

そんな迷いが自分の中に生まれ、「待って!」と言おうとしたとき
私の処女は失われた。
ローグさんが一気に私の秘部に突き入れたのだ

その瞬間、たとえようのない痛みが襲い掛かってきた

「い、いやあああああああ痛いよおおおおお!!!!!!!おねがいぬいて、ぬいてええええええ」

あまりの激痛に泣き叫び、腰を引こうとしたがローグさんは思い切り腰を押し付ける

(い、いた・・いたぁい・・・!!!こ、こんなのの何が気持ちいいのよぉ・・・!)

「落ち着いて、深く深呼吸してごらん・・・?ヒールできるならしてみるといい
 すぐによくなるから」
「うう・・・うああああん・・・!!」

泣きながら私は自分の秘部に軽くヒールをかけた
すると先ほどまでの痛みが嘘のように消えた

「あ・・・ほんとだ・・・全然痛くない・・ヒールにこんな使い方もあるんだね・・」
「まあな。過去に処女の子を抱いたことあるから知ってただけさ」

そして痛みが引くのと同時に、今度は別に感覚が襲ってきた

「んじゃ・・・本番といくかな・・っと・・・!」
「え・・あ・・・うああああっ!?」

(ローグさんが腰を引いて突くたびに、奥のほうまで響いてくる
 何か棒が中をニチャニチャえぐってる感覚・・・
 嘘・・なにこれきもちいいよおおおお)


「あっあっあんあん・・あああああああんすごおおおいもっとついてえええええええ」
「くっ・・うああさっきまで処女だったと・・思えないくらいすげ・・ぇ!!」

もう何も考えられなかった
ただただ気持ちよくて自分が大人になった気分で快感だった

グッチュグッチュ・・・ニチャニチャニチャ

「あ・・ああああイクイク・・・なにかくる・・う!!!!!」
「う・・・おおおおおおおおお俺もでるっ!!」
「いいよおおおおおおおおだしてえええええええ」

ビュルルッ・・・ビュク・・ビュク・・・


「はぁ・・はぁ・・はぁ・・すごい・・自慰なんかよりすごすぎ・・」
「く・・は・・ユフィルは才能が・・・あるのかもな・こっちの・・・」

初体験の余韻、セックスでの初絶頂の余韻に私はうまく口もきけなかった
生まれ変わった気分だった

イジメられてた私が同年代の誰もしてないことをした優越感
両親への背徳

その全てを快楽として体で受け止めて、ユフィルの中で何かが変わっていた

「あは・・あはははは・・・ねぇ、もっとヤろ・・?
 私の体・・・隅々まで汚して?」
「へへ・・後悔するなよー?そう言われた以上、犯しまくるぜ?」
「ふふ、望むところだよ・・・っ・・」

そう言って彼の上にまたがって初めての騎乗位をしだした

(きもちいい・・・ふふ、ローグさんが私の体でイきまくってる・・・
 最高・・・)


ユフィルという名の少女は、自分の体で誰かを支配できる事を知った
自分の体に夢中になる人間がいるのを知った
自分の価値を見出せなかった少女には
あまりに大きすぎる出来事だった

ユフィルはこの日、少女から大人になった

そしてこの二人の交わりは3日後の朝まで続いた
413まるみsage :2007/04/09(月) 23:30:23 ID:yXS7FhRk
読み返してみて文章にまとまりが無い上に
描写がへったくそですが、ごめんなさい(;つД`)
こんなのでも読んでいただけたら幸いです


PS.一応続きも考えてはいますー
414名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/10(火) 21:19:01 ID:me/75JAY
初々しくていいなw
GJGJ

突っ込みたいところもあるけど、伏線かもしれないので…。座して続きを待つのみ。
415まるみsage :2007/04/12(木) 22:01:01 ID:C/CiB17Q
すみません〜〜;;
リアル忙しくて返事遅れちゃいました
っていうか「ユフィル→セフィル」です
もろに誤字ですねorz・・・

タイトルも付け忘れてましたが、背徳と快楽その1とその2です
何分投稿初めてですので、不手際多くてすみません・・・

>>414さん
レスつけてくださってありがとうございます!
下手な作品投稿すんなヴォケ!と言われないか内心不安でした(;;´ー`)
今あれこれ試行錯誤しつつ書いたりしてますので
楽しみにしてる方いらっしゃいましたら、もう少しお待ちくださいませー
416名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/12(木) 22:27:25 ID:NDjIQrpQ
応援してますよーo(>_<)o
あと、相手のかたはセフィって名前だと思ってるんじゃなかったでしたっけ?
確か、本名言ってませんし。
417名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/12(木) 22:47:19 ID:Sf4zrLms
WIKIに登録するときにまとめて直せばおkですよ!
久々の文神さまということで楽しく読ませていただきました!

続きたのしみにしてますよ〜
418背徳と快楽3sage :2007/04/13(金) 03:53:18 ID:8rg9sETk
あの初体験以来、セフィルの性格は変わった。

卑屈な態度を取らなくなり、意思表示等も比較的しっかりするようになっていた。
3日間も聖堂学校を休んだ直後の変化だった為に
別人じゃないかと疑われたりもしたものだ。

生活も以前とは変わった
日中はヒーラーとしての勉強をしつつ
ひそかに毎晩夜の街に出かけたりしていた。
欠かさず出席していた学校もたまに欠席をするようにもなっていた。

こんな好き勝手ができるのも、ジュノーに赴任していた両親が
プロンテラに戻るのがいつになるか分からなくなったからだ。
あっちの大学が人手不足解消まで在籍していてくれと懇願したらしい。
日中のうちに外からの業者が掃除などはしていてくれてるので
一人暮らしも特に問題はなかった。


───とある宿の一室
情事の後の匂いと乱れたシーツ
いかにも男女が交わっていましたという風景である


「ん・・・」

うなりながらぼんやりと意識が覚醒していく
どうやら昔の夢を見ていたようだ
ちょうど4年前、処女を捨てた時の事を
セフィルにとっては気の遠くなるほど大昔のように感じる

「お、目が覚めたか。よく眠ってたなぁ いや気絶していたと言うべきかな?」

そう少年のような笑顔で語りかけてくるのはカイル
私の初体験の相手のあのローグ

「あれー?あ、そっか。私いつの間にか・・・」

思い出した
カイルとのセックスで体力の限界がきて、そのまま眠ってしまったんだ
騎乗でイったときにカイルに倒れこんだらしい
そのままの姿勢だ

「随分お疲れみたいだねぇ。30分くらい寝てたぜ。連日いろんな男と寝てるのかい〜?」

私の頭をなでなでしながら言う

「うー・・・否定はしないけどさ」

(否定はしないけど・・面と向かって言われるとなんか恥ずかしい・・・)


カイルと再会したのは実はつい最近だ
あの初体験の後、ホテルで目が覚めたら彼の姿はなかったのだ
あれだけ激しく交わった後だっただけに、少し寂しい気持ちもしたが
その時のセフィルには、大人の女になったのだという感激が寂しさを上回っていた。

それからセフィルは数多くの男性と肉体関係を持った。
一言にセックスと言っても、いろいろなやり方があることが新鮮だったし
誰かと交わってる間はとても自分を安心させられた。
いつの間にか化粧や遊び服の着こなし方も慣れてしまい
聖職服よりも着なじんでいるというほどである。

そんな生活を送っていて半年ほど前の事
いつものように夜の街で男性に声をかけられ、とある酒場に一緒に入ったときだった
カウンター席で一人酒を飲んでるカイルを見つけたのは。
記憶にあるあのローグさんとは別人のような、儚い雰囲気だった

それが再会のきっかけだ
意外にもカイルは私のことを覚えていて、向こうから声をかけてきた
私に気が付いた途端、思い出にあるニヤけ顔で近づいてきた
他に男がいる事に不機嫌になった連れの男はどこかへ行き
私はカイルと久々の再会とセックスを楽しんだ
その時だった
カイルが自分の名前と、この酒場を寝床にしているのを教えてくれたのは

それ以来時折会って体を重ねたりしている


「ま、寝顔がかわいかったから許すけどな。
 ところでもうとっくに朝だが、のんびりしてていいのかい?」
「いや可愛いって・・・あ、まっずーい!ごめん、もう行くねー」
「おう。俺もシャワーでもあびるかなー・・・っと」

カイルが私のアソコから引き抜いた

にゅるる・・・にゅち

(んんっ・・・やだ、カイル入れっぱなし・・しかもずっとたってたなんて)

いつもならその位の事でドキドキしないのだが、今日は変な気分だった

「私が寝てる間もずっとたってたの?すごい元気なんだね」

「セフィみたいなかわいい子の顔見て勃起しないわけな〜いさ〜」

そうやって深い青色の瞳で私の目を見てきた

(────!!!!や、やだ・・・なにこの感じ・・・)

特に何かされたわけでもないのに、ゾクっとした
軽いふざけた口調なのに、どうしてそんな・・・切ない目をするの・・・

「そういうからかわれ方、好きじゃない・・もう時間ないし行くね!」

服を乱暴に着て扉を乱暴に閉めて家に帰宅した

(最近いいセックスしてなかったし・・・きっと溜まってるんだ
 また夜誰かとヤろっと)


その乱暴に閉じられたドアの向こうで
カイルがふっと切なく微笑みながら言った


「自分の心って、わからないもんだよな・・自分の事なのに
 なあセフィ・・・いやセフィル・・」


家に着くと大慌てでシャワーを浴び、聖職服に着替えた
化粧もキチンと落ちているかチェック
夜遊びしてる事がバレると面倒なので、その辺りはマメだ
身なりを万全にしたのを確認した後、聖堂学校に向かった


当然ではあるが、昼近くになっていたので教師には大分怒られた
言い訳はいつもの如く寝坊、あるいは病気である


と、そこへ私と同じく遅刻してくる人間がいた
小柄で金髪、のほほんとした顔だが女のセフィルから見ても
かなりかわいいと思う

「すみませぇ〜ん おくれました!」

と悪びれもなく行って私の隣の席へついた

「ふぅぅー 走ってきたんだけどだ〜いぶおそくなっちゃったー」
「奇遇だねールイ 私も今きたところだよー」

と親しく声をかけてくるこの子はルイ
聖堂学校での私の唯一の友人だ
唯一学校で、夜の私を知っている人間
そしてルイもまた私と同じ事をしてる人間


「せふぃるんも遅くまで遊んでたんだぁー・・・?」
「・・・うん、まあね」
「あははっ。なっかまぁ〜私もずっとしてて足腰立たなくなっちゃって
 それで遅れちゃったのー」

周りに聞かれないように小声で喋る

「でもルイはあんまり怒られなくていいなぁ」
「えへへ〜」

ルイは普段から行動が奇抜だ
遅刻は当然の事授業中でも平気で居眠りをする
そんなルイだが全くといって怒られたりしないのは
ルイが私たちとは桁外れの魔法力を持っているからである。
まだ冒険に出る事も許されていない修練アコライトの身でありながら
すでにプリーストとして通用するほどの力を持っている。
それゆえに教師側としてもあまりきつい事は言えないのである。


「ところでせふぃるん知ってた?
 今日からもう戦いに行ったりしてもOKらしいよぉ」
「え?そうなの?」
「うん。一定基準に達していたら許可するーってさっきリスト出てた
 その中に私とせふぃるんの名前あったよー」

初耳だった
最近学校に来ないことが多かったので、その辺りの情報に疎い。
・・・しかしセフィル、ルイもそうだが
すでにある程度の修羅場はくぐっている。

夜遊びという物は、夜の裏町などを徘徊したりするので
当然それなりに危険が付きまとう。
遊び人の女を狙う強姦者や強盗等も少なからずいる

私は過去に何度も強姦や強盗に襲われている。
初体験の後、私は頻繁に夜の街に行くようになっていた
見慣れない顔がうろうろしているということで、目をつけられていたのだろう
人通りのない路地裏にふと入ったところを襲われ
反射的に隠し持っていた鈍器で殺してしまった。
人を殺した恐怖等で私はその場から逃げ出したが
どうやら過去にもその男は追い剥ぎ等をしていたらしく、特に犯人探し等もされなかったが
当分は夜の街へ行くのも怖かったほどだ。

しかしセックス同様、どんなことでも慣れるもので
2回目、3回目からはドキドキこそしたが恐怖に震える事はなくなっていた
ルイも自分で言っていたが、似たような経験はあるらしい


「戦いの許可でたんだー・・・それならアコライトとしての修行もしやすいね」
「うんうん プリーストになれる日も近いかも〜」

(ルイはきっとすぐなれるとおもうけど・・・)

思いはしたが口には出さない。

「戦いの許可をもらった人は聖堂授業の出席も自由なんだって〜」
「ほえ〜。まあそうだよねー実戦で覚えるほうが効率的なんだろうし」

そんな事をしながら授業を受けてるうちに夕方になっていた
ルイと一緒に下校している途中

「せふぃるんは今日も夜に・・・?」
「うんーそのつもりだけど・・・どしたの?」
「じゃあ今日は一緒に出かけない?
 私のセックスフレンド一人紹介したげる〜」
「ふみゅ・・・ありがとぉ。どんな人か楽しみ」
「あはは。気にいるかどうかはわからないけど〜
 それじゃあ夜にせふぃるんの家にいくね〜」
「うん、おっけー またあとでー」
419まるみsage :2007/04/13(金) 04:01:44 ID:8rg9sETk
背徳と快楽その3です
相変わらず文章が下手ですが、多めに見てください(;つД`)

その4も執筆中です
さすがにサイズオーバーになると思いますので
4は完成したら次スレにてUPしますね
420名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/14(土) 00:34:50 ID:AhWfmV16
ワクテカしながらまってますw
421名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/14(土) 22:06:35 ID:WL84QO96
次スレ立てたほうがいいよね……
漏れは無理だったので誰か頼みます
422まるみsage :2007/04/15(日) 00:00:24 ID:3jX.jWII
こんばんわです!
その4をがんばって書いたのですが、サイズオーバーでダメみたいです・・・

新しいスレをお作りしようと思ったのですが
新しいのってどうやって作るんでしょう(^^;)
423名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/15(日) 00:39:06 ID:ASwjsHFo
次スレ立てようとしたんだけど。

ERROR:NGワードが含まれています。このレスは書き込めません。

で無理。どうすればいいのだろう。
424まるみsage :2007/04/15(日) 00:49:48 ID:3jX.jWII
あ、今私も作ろうとしたらそうなりましたね;;

どこか間違ったかな?ってかなり画面の前で悩んでました。
425名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/15(日) 02:51:17 ID:hXIXX/qk
多分、アカハックアドレス貼り付けの関係で、「h*ttp://」がダメになったんじゃないでしょうか
h抜くといけるかも
426名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2007/04/15(日) 03:41:31 ID:kfMgdbAg
たててみた

【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十六冊目
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1176575956/
427名無しさんsage :2007/05/27(日) 23:09:20 ID:T4I.zQsQ
話の流れぶったぎって悪いが個人的にはテイマ萌え(*´ω`)

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