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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十四冊目

1名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2005/12/17(土) 05:50:36 ID:4XQ9fiiI
このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━ッ!!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。

【重要】
18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
(ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)

基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。

ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
 (タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
 (絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。

リレールール
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメです。

板内共通ルール:
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/

みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説保管庫(Wiki):
http://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php

前スレ:
【18歳未満】大人のRagnarok官能小説スレ 13冊目【進入不可!】
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1126433038/
2名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/17(土) 05:57:49 ID:4XQ9fiiI
前スレが唐突に容量512KBオーバーしていたので、立ててみた。
失敗していないといいけど。
3前スレ133sage :2005/12/17(土) 08:38:20 ID:r8HeJLGI
ぬぁあありがとう&乙です
リロード忘れて書き込んだら387さんの投稿されててすれ違いのアホレス返しちゃうし
どうやってスレ建てるのかわかんないしで困っていたところでしたorz
スレ跨いでしかも私信ぽくて申し訳ないですが
>>前スレ387
GJです続きまってます(*´Д`)
>>前スレ375
自己レス、タイトル決めてなかったorz
特に思いつかないんでやっつけですがDelta Side Licoとでも・・・。

ところでここってどうやってスレ建てるんでしょう(・ω・`)?
スレ建て依頼のスレとか見つかんなくて・・・。
4名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/17(土) 13:15:24 ID:r8HeJLGI
うわああああ
っていうAAの顔になりながらスレたてのボタン発見しました。
あんなところに。依頼する形式じゃなかったんですねorz
無駄なレス消費申し訳ありませんでした。吊ってきます。
5あらゆる場面でGMたん♪(1/?ページ)sage :2005/12/17(土) 17:55:54 ID:zYdZWG7w
ありとあらゆる場面でGMたんを凌辱しよう♪プロローグ

「あの、すみません…」
頭の奥から、青年の声が聞こえてくる……。
私は世界を管理する者…、この世界で異常事態が起きたとき、駆けつけ、対処する役割を行っている。
「禁断魔法であるBOTを使っている騎士が居るようなのですが…」
禁断魔法…、BOT・・・術者が休息を取っている間でも体はひたすら動くように
なり、自動的に経験が溜まっていく禁断術…。
「あ、はい…判りました、報告ありがとうございます」
念話をやり返し、私は銀色の長髪をなびかせ、宿の中で呪文を唱えた…。
「タートゥ…シュヴァーン……ヴァリスト…ワープポータル!!」
私が唱えたのは特殊呪文である強化型ワープポータル…、術者が行く場所は少しの想像だけで辿り着ける…
そして、ワープポータルへ入った時…、何時ものように目の前が暗転し…、少しずつ視界が開けていく…

「追加がきたぜぇえっなんとなんとゲームマスター様だぁあっ!」
―ガチャ…ッ!!
両手が急に後ろ手に…何か金属音のする物で拘束され…、足も何か妙な冷たい物で拘束された…
「なっ…何…?!」
視界には、数々の…下半身の剛直を晒した男たち…、それに、あそこの穴とお尻の穴…、両方の穴を塞がれ
口にも男の剛直を咥え…、両手で男の剛直をしごいて喘いでいる女騎士…。
―ひっ…んっ…あぅっ…あぁっん…♪もっと…頂戴…ぃい…ちゅ…ん…むぅ…
女騎士が喘いでいる…、その状態は、明らかに禁断魔法BOTではなくて…。
「…っ…下衆な…っ!騙したんですね…?!貴方達全員を裁いてさしあげます…!!ひっ…?!きゃうっ?!」
一歩退いて裁きの呪文を唱えようとした時…彼女は女騎士が犯されているのを見た性で…すっかりと忘れていた・・・。
その手足に、手錠が嵌められていた事を……。
尻餅を付いて…、捲れあがるミニスカート、それは、7人を超える男達の目の前では…、興奮剤にしか、過ぎなかった。
「ちょっ…と…きゃっ…あう?!」
目の前の男が、有無を言わさずに、彼女の大切な場所を守る一枚の薄い布を切り落とした…。
「ひっ…ぁぅ…やめっ…恥ずかしっ…ぃいっ!!」
後ろから足をM字に開くようにして抱っこされた……
「うは……ゲームマスターたんのおまんこピンク色してるじゃん」
口に出して言われた事で急に恥ずかしくなり、顔を俯け…赤面している。
既に男達の剛直は固く…、皆自分の手でシゴき始めている…。
「ゲームマスター様に聖なる精液をかけてあげてくださいっ♪」
首謀者と思われる男のプリーストが私を抱えながら言っている……
どんどん男達の息が荒く…、手の動きが早くなってくる……
「さぁ…ちーちーしましょうねぇ〜」
後ろの男プリーストが私のクリトリスを弄っている……

スマソ、晩御飯。レスついてたら以下も執筆します(ぉ
6名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/17(土) 22:55:04 ID:usvBL.72
つづき たのむ
7名無したん(*´Д`)ハァハァdame :2005/12/19(月) 17:52:01 ID:tjWncQR6
続きよみてぇ
8>>5な人sage :2005/12/19(月) 23:21:28 ID:YqeAP/Jw
すみません…時間ナイノデ…明日か明後日かきまつ。
9名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/19(月) 23:29:58 ID:tjWncQR6
正座して待つであります。全裸で。
10あらゆる場面でGMたん♪(2/?ページ)sage :2005/12/20(火) 22:09:51 ID:zlFXHZQ6
「やだっ…ちょっとっ…ぉっ…やめてよっ…この変態ぃ!」
男プリーストがポケットからぬるりとした軟膏のような物を取り出し、私の割れ目の…尿道口に塗りこんでいた…。
「ゲームマスターたん…、これはね…即効性のある利尿薬なんだ…、だから、どんなに嫌がってもゲームマスターたんは
おしっこ嫌でも皆の硬い棒にかけてあげる事になっちゃうんだよ……」
白い服の少女は必死にもがこうとするが…漂ってくる尿意感が…、限界が近い事を気取らせていた…。
「さぁ皆さん、お待ちかねの、GMたんの聖水シャワーのお時間です。取れたてだから、きっと温いですよぉ…!」
―周りがおぉぉっ…という歓声を上げ…それぞれの異なる形をした剛直をそそり立たせて…かけてもらうことを期待し
期待するかのように扱いていた右手を除け、各々が剛直を並べ…、GMが行う聖水ショーを待っていた…。
「あっ…ぁっ…ぅう…ぁっ…くあ…べねでぃく…た…っ」
私は…男プリーストの術により…、無理やり発音させられたのだった……
―びゅっ…びゅぅうう……ぴゅ…ぅう…ぅ…
M字に足を広げ、割れ目から聖水が放物線を描き、抱きとめている男プリーストが並んでいるあらゆる職業の男達の剛直に
ゲームマスターから噴き出ている聖水をかけて回っている…
「…変態っ…下衆っ…やめなさいっぃっ…ぃい…!ひっ…ん!?」
少しずつ聖水が止まり…、それを確認すると、男プリーストは…ゲームマスターを離した…。
「さぁ…、その聖水の掛かった皆様の聖なる物で…彼女を嬲ってあげてくださいっ!」
「ぁっ…んむぅ…っうぅ…んっ…」
集団の中に居た騎士が自分の剛直をゲームマスターの口にくわえ込ませ…腰を振り始め…。
「んぅ…ぅぅう…ぁっ…そこはっ…だめ…ぇ…っ」
ウィザードらしい男が…剛直を割れ目へ押し当て…一気に咥えこませた………。
そう…、禁断を守る…薄い皮膜でさえも突き破って……。
「やっ…んんんっ…!!!?!」
無理やり咥えさせていた騎士が、うめく声を気持ちよさそうに感じて……気持ちよさそうにゲームマスターの口を
巧みに使い、扱き始めた…。
「ほらほら、皆もいっぱい味わってあげてよ?」
その言葉を境に、後ろの穴に入れようとするBS…。手錠を嵌められた両手にはノビの剛直が……
「やっ…ぁ…んっ…ぅう!」
必死の抵抗にも空しく…、後ろの処女までも…ゆっくりと…、喪失させられていく…
「どうですかぁ…?ゲームマスター様…?ご自身の聖水で清められた物で突かれるのは…」
男プリーストがクックック……と今時すくなげな笑いをしているのは放置しておこう。
「っ…ぅう…ん…む…っ」
言い返してやろうと言葉を紡ぎだそうとするも…、それらの言葉は騎士の剛直に振動を与え
より、気持ちよくさせるための術となり…。
「やべ……GMたんの口の中…良すぎる…」
騎士が腰を振りながら、自分の限界を皆に伝えた……
「あぁ…っこっちもだ…初めてにしちゃ…この穴…吸い付いてきやがる」
前の穴を犯していたウィザードが突き上げをキツくし…より快楽を求めようとし続け…
「だめだ……俺も…やべぇ……こいつ…相当な…名器だぜ…」
後ろの穴を犯していたBSも…剛直に張り付いてくるサーモンピンクの腸肉見つめながら言った…
「手の使い方も…最高です…っ」
両手で扱かせていたノービスも声を張り上げるようにして言った
「ウィザードさん、あなたの精子だけはこちらで殺させていただきます………ホーリーライト!!」
言うなり、男プリーストはウィザードの精液にのみ聖なる力を放ち、受精能力をなくさせた…
「さぁ…そろそろ限界でしょう…?そのまま、出してあげてください…」
―パシン!!
男プリーストが私のお尻を叩き…言った…叩かれた瞬間、力が入り、4人の剛直を強く刺激してしまったのだ…。
「ぬぁっ…出ちまう…?!」
「俺もだ…いくぞ…っ」
「GMたん出すよ…しっかり…飲んで…」
「僕もです…!」
―どぴゅっぴゅううっ…ぴゅる…る……ぴゅうっ…
4人の精液が…ゲームマスターを汚していく…
鼻には青臭い…精液の匂い…、喉には気分が悪くなるくらいのどくどくした液体…
それにお尻の穴と…前の穴にある異物感…、それに何かどろどろしたのが手の中と…お尻の穴…
前の穴にまで残っていた……。
「さぁ…約束していた、デリュージを頼もうか…、精液まみれのままじゃ誰もヤりたくねぇからな」
情事をじっと見ていた女セージが立ち上がり言う…
「そこのずっと相手しっぱなしの騎士様はいいのかい?」
精液まみれでどろどろになった♀騎士の方を見やり…男プリーストの方を見ると、顔を振った…
「いいさ、どうせソイツラのためのペットだとりあえずコイツはまだ使える…洗ってくれ。」
―デリュージ!!
冷たい……体が洗われていく…でも…もう疲れた…眠いよ…
「さて…とりあえずイって疲れちまったようだ…皆でGMたんをどうするか決めよう。」
男プリーストが皆に言う…
1.動物とのSEX
2.大富豪のデブ商人に売り払う
3.ジルタスとインジャスティスにヤらせる
4.意見どうぞ
「さぁ。レスで答えてくださいっ彼女の行く先を…まだまだ…続きますよ!」

お粗末ながら…このGMたんは皆様の手に委ねる事にしますw
良ければ、感想と供に答えてくれればありがたいですー
11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/20(火) 22:52:30 ID:5NLZT0/s
>>10
GJでっす。
個人的に動物ものとかは好きではないので、
あえて3に一票投じてみます。
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/21(水) 02:20:14 ID:IvgidC6A
動物が良いのだ 絶望を与えてほしい
しかし11があまり好きではないので無難な3に1票しておくぜ
13名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/21(水) 19:51:11 ID:YWo9WZQ.
種無しになったWIZにワロタ
14名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/23(金) 16:13:25 ID:oxbm2KxU
種無しになったら白濁色から透明になりそうな悪寒
15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/23(金) 23:20:13 ID:gmc4fZ7U
細胞レベルでは生きているからセーフ、とこじつけてみる。
人間も死んだ瞬間に土気色へ変色しないから、…


ごめん、グロかったね…
16名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 12:26:40 ID:/Q8iyHgo
クリスマスネタ投下します
女ローグ×男モンクです

///

クリスマスイブは恋人たちにとっても
家族にとっても
独り者にとっても
特別な夜です
特に一人で狩ばっかりして、ろくに友達も居なくて
おまけに冗談でも人の財布を狙うような悪党の女の子にとっては
道行く家族やカップルがとてもまぶしくて
とてもねたましくて
わざとプロンテラ大通りを肩をいからせてあるき
ぶつかる寸前で体をひょいとかわし
中にはバランスを崩してよろける人に
唇の端に笑みを浮かべて歩み去ります
どこにいくあても無く、だんだん寒く暗くなっていく大通り
やがて彼女は悪戯をやめ


ふう

とため息を落とすと
ポケットの財布を握り締め、いつもの小道へと
折れ曲がっていくのでした。

「ふん、皆いちゃいちゃしちゃって!、ああどーせ私は
一人もんですよ、おまけに折角臨時であった人からパーティに誘われたのに
『今日は彼氏と予約があるから♪』なんてウソついてこんなところで
飲んだくれているひねくれものですよーだ!。」

およそクリスマスにはふさわしくない
安宿の安酒場で陰気なバーテンあいてに愚痴をこぼす彼女の前には、もう
2本目のワインの空きビンがころがり、こんなところにもある
カウンターのちっぽけなクリスマス・ツリーが、よけいにむなしさを
かきたてます。
店の中にはほとんど人気も無く、たまに来る客も
安酒でも一緒に飲む人でもいるのでしょうか、持ち帰りばかりで
彼女はそれを横目にカウンターで一人ぶつぶつ
呟いています。
さすがに空しくなってきたのか

「はあー、もう帰ろうかな…、でも今帰るとはやすぎて隣の子に
『あの子今日も一人だったみたいよ、年頃なのにローグなんてやってるから
彼氏の一人も出来ないのね。え?今日は彼氏とデートだって?、そんなわけ無いじゃない
彼女に彼氏なんて居ないわよ、よっぽど物好きじゃないとねハハハー。』なんて
言われそう…あーいつかあのプリクサっと闇討ちしてやるううう…。はあ。」

長い独り言をもごもご呟いて
カウンターにコインを叩きつける反動で
ふらつく体を持ち上げましたが、結構酔っていたのでしょう

ゴキャッ

色気もなんにもなく仰向けにぶっ倒れ
おまけに後頭部をストレートに床にぶつけてスタンしてしまいました。

「ううう…床まで私を馬鹿にするうううう。」
「あの…大丈夫ですか?。」

ふと見上げると
きょろきょろおどおどした二つの目が
彼女のことを心配そうに覗いています。

なんだこいつ?
いたっけ?

問いかけに返事をするまもなく
淡い光が彼女を包み

「ヒール」

彼女の頭の痛みは、ちらちら舞う星とともに去っていったのでした。
17名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 12:28:04 ID:/Q8iyHgo
「…貴女も今夜一人なんですか、いえ僕もいつもソロ狩りでたまに寂しくなって臨時広場行ったりすると
『イラナイって言われないかな』ってどきどきして結局声かけられなくって。今日なんか
『クリスマスなんて縁がないから狩場で一晩過ごそう!』と思って少ない知り合いで、独り者っぽい
奴等に頑張って声かけたんですが、皆予定があるって…ソロ性能高いってのも考え物ですよね。」

「そう…まあ飲め飲め、私なんかもほっとんどソロよ!、でもアンタなんかは
結構ほら、『阿修羅』なんかで活躍できたりするじゃない、イイネー。
あーそうそう、此処であったのも何かの縁だから今度組まない?、ちょっと三段盗作させてほしいしー
ネッ!。」

彼の愚痴を聞きながら、先ほどまでの寂しさはどこへやら
ちょっとハイになって相槌をうつ彼女
囲んだテーブルの上には一本だけのクリスマスキャンドルが
淡い光を空き瓶に投げかけ、緑の光彩が周りと二人の顔を薄く染めています。
情報交換とも愚痴ともとれる
おしゃべりを延々とつづけていた彼らは
ついに陰気なバーテンがぼそぼそと閉店を告げたときには
かなり出来上がっていて、追加のコインを投げ出すと
そのままこの安宿にとまらなければいけないほど、足腰立たない状態にまで来ていたのでした。

「ん…あー水、みず〜〜〜!、う、うーん、うまーい!。」

暗闇のなか手探りで、枕元におかれた水を飲んだ彼女は
横にアホみたいに大口を開けたまま眠りこけている
暖かくて大きなモンクの体を見つけます。

「…あのバーテン何考えてるのか、ん?そういえば上がるとき
『一緒がいいよー、一人にしないでよー』とか言った様な言わないような。
酔っ払いのたわ言なのになあー、そんなに…寂しくはない…もの。(ゴニョゴニョ)」

終わりのほうが不明瞭なまま闇に消えた時
隣の男が同じく

「んー、みずみず〜〜!」

と差し出した手を彼女は押さえ

「(へへ、悪戯しちゃえ)はいはい、いい子ね。」

こくり
こくり

水を口に含むと

「みず〜、のど〜いたーい。(うぐっ!?)」

こく
こく

柔らかな唇にぴったり塞がれた彼の口中へ
冷たく甘い水が流れ込んで行ったのでした。

「あ!?え、えーと。」
「はい?なにかなボク?、何かあった?」
「あのえとき、キス…。」
「サードオニキス?、まったく財宝の夢でもみていたの?。」
「そうじゃなくて…。(うぐっ!?)」

押し付けられた唇の中から
柔らかい舌が彼の口をこじ開け、中へぴちゃぴちゃ甘い液を
送り込んでいきます。
いったん外すと。

「ふう…クリスマスプレゼントかな?私でいいでしょ?」
「えっ?だって。」
「女の子が誘っているのよ、恥かかせないでよね。」

唇が再度押し付けられ
熱い舌がぬるりと絡み付いてきます。
さいしょはおずおずと、そして段々自分からも積極的に
舌を絡めて行く彼は
そっと目を開け、闇の中でうっすらとほほを染めるローグの
胸元に手を伸ばすのでした。
18名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 12:28:42 ID:/Q8iyHgo
「ひゃん!」
「あ、痛かった?ごめん。」
「ううん、胸弱いの、いきなり先っちょなんだもの…あっ!」

不器用ながら服の上からも
丁度胸の天辺をつまみ上げた彼は、そのまま左右にゆらゆらゆらといじり
そのたびに彼女は

「はあっ!、くんっ!、そ…そこばっかりは…意地悪…ひゃあっ!」
「(わ、凄い…)感じてくれてるんですね…ここは?」
「ああっ!」

すでにしこって硬くなっている、両方の乳首を服の上からつまむと
上下左右に転がし、こすりあげる。
彼女はベッドに横たわったまま愛撫につられ嬌声を上げ、腰をうねらせ
息を荒げ、シーツをつかみ首を振り、全身で喜悦をあらわし男に
応えるのでした。

「はあっ…じれったくて…ふううう…きもちいい…うんんんんっ!」
「凄い、こんなに…(くちょっ)」
「キミが上手いからだよ…して欲しくなっちゃって…ああっ!!!」

彼女の下に指をずらした彼は、そこがタイツとショーツの上からさわっても判るほど
潤っているのをみて興奮を高め、指先の動きをそこに集中させます。
片方の手はおへそをいじってから、着衣の中にもぐりこんでサクランボを虐め、
もう片方の手はショートパンツの中にもぐりこんで、ショーツの上から彼女自身を

「あっ!」
「ひっ、あ!、やあん…もっとお…やあん…ふううううう!」
「あ、ううう…僕ももう…」
「うん…今度は私が…ね?」

荒い息を整えると、彼女はするりと上着をぬぎ、大きくはないが形のよい胸を
彼の顔に押し付けると、猫のようにまるまり頭を抱いて

ぴちゃ、ぴちゃ…
「うううう…ああ」

首筋を舐めながら、手はするすると着衣をはだけさせ、男の胸から下腹へと
伸びていきます。
熱く硬く張った男根をパンツの中から引きずり出すと、彼女はごろごろとのどを鳴らして

「にゃあ?、ここがいいにゃ?」
「ああっ!!!、ぐううう…すご、すごい!」

裏スジに指を添えて、親指で亀頭をぐりぐりと刺激するたびに
女の子のように息を荒げる彼の反応を楽しみ、さらにきつく胸を押し当て、ピンクの先っちょを
その口に押し込みます。

「ほら…ちゃんと舐めて…そう…んんっ!」
「(ぴちょ、ぴちょ)…ああ、あぐっ!、も、すご…手だけで…(ぴちょ)」

先走りの汁が彼女の指先まで垂れ、ひくひくっと睾丸が上下します。
限界に近いことを確認したのでしょう、つと指をはずすと彼女は
するりするりと一糸まとわぬ姿になり、彼が目をひらく前に腰を押さえつけ。

「あ…?え、ええっ!」
「私…欲しいの…いくね…」

あああああっ!!!

彼のモノに手を添えると、彼女は一気にのしかかり
ソレが入っていくにつれ二人の声がより高く個室に響き渡ります。

ずぶり、ぶちゅ、ちゅっ…

「く、くううう、凄い…頭が焼けそう…もう…」
「あ!は!、はうううう…どう?私…気持ちいい?ねえ?…う…ふううう」
「あ、はい、うううう…最高です…ぐううう」
「ああ、私も…いいよお…はあ、みてよお、こんなに…ぐちょぐちょ…あああっ!」

彼が大きな快楽のうねりの合間に接合部分に目をやると、そこはすでに
泡立つほどの蜜にまみれ、ずんずんと彼女の中に出入りするたびに痺れる様な
感覚が頭のなかを駆け抜け、風景を白く濁らせていく。
彼女は自分の胸をつかみながら、あえぎ声を高く低く響かせ、腰は一定のリズムで
大小の弧を描くようにうねり続ける。
その光景に心臓をずきんと射抜かれた彼は、自分の奥から出たい出たいと
願っている大量の精を抑えきれなくなって。

「ぐ…くううううう、いきますっ!もう、もう我慢できないっ、ああああああっ!!!」
「は、きてえっ!私も…いく…だめっ!ああっ!、やああああっ!!!」

どくん!!!びゅくっ!!!

「くあああああああ!!!」
「きゃああああああ!!!」

破裂するのかと思うほど彼女の膣内で一旦大きく膨らんだペニスから、大量の
精液が放出され壁を激しくたたくと、その感触で彼女は最後の高みにたどり着き、
腰をがくがく震わせたまま、半分意識を失った男の胸へと倒れこんでいったのでした…。
19名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 12:29:15 ID:/Q8iyHgo
「あの…夕べは有難うございました…その…」
「うんうん、私こそありがと、楽しいクリスマスイブだったよ」

さわやかに目覚めた彼らが二人で朝食をとっている席には、
サービスなのでしょうか、ホットチョコレートとクリスマスクッキーの皿がついています。
何かいいたそうな彼に気づいているのか居ないのか、
ローグはぱくぱくとクッキーを美味しそうに食べるつづけるのですが、
そんな彼女にチョコレートを飲み干した彼が。

「あ…あの…今日これから予定あります?」
「んん?(もぐもぐ)ないよー?って…」

「じゃあ、じゃあ一緒にクリスマス・ツリーを見に行きません?
ルティエにも行きたいし、一緒に大通りも歩きたいしそのえとー!」

吐き出すように一気に言ってからカップの底に目をやった彼が

「はい」

という言葉を聞いてから嬉しそうに彼女のほうを見やると、
いつの間にか自分の分のクリスマスクッキーの皿を手にとってもぐもぐやっている彼女の
嬉しそうな恥ずかしそうな泣き出しそうな顔が、目の前で輝いていたのでした。
20名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 14:33:25 ID:pkzyIO3w
>16
以前にエミュやってるって書いて叩かれ、もう2度と来ないって言った人じゃないですか?
あまりに作風が似てるんですが…
21名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 14:52:09 ID:/Q8iyHgo
>>20
え???
最近書き始めたばかりですが?
ちなみに倉庫から表現や書き方等かなりお借りしました(それがわかるのですねΣ)
書くのはなかなか難しいものですね、いざやってみると皆さんがすごいのわかります
なんだかどっちの方向にキャラの体が向いているのかわからなくなってきました(笑)
22名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 14:55:33 ID:WqEnhYFw
あの人の作品よかったのに自分らがエミュできないからって叩くから・・・
23名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 15:09:44 ID:vwmmqgIE
>>22
あんまり荒れるもとになるような発言はしないほうがいいよー。

そこまで騒ぎ立てなくても本人が反省してるなら問題ないんじゃないかな…
ってのは同じ意見ですが。
やっぱりそういう『規則違反』はほんとにダメって人もいるだろうから
仕方ないのかも知れませんが…
24名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 17:30:35 ID:PL8VBvtY
>>23
>>あんまり荒れるもとになるような発言はしないほうがいいよー。
25名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 17:31:14 ID:TBeWFYBc
>>16
おとなしいモンクの彼と、強がりつつ最後の泣き笑いのローグ子ちゃんがかわいかったです。


倉庫のから表現等借りてるとのことですが、最初はそれでよくても
そのままだと書いてるうちに、自分の書きたいことの表現が
借り物の言葉ばかりになって書けなくなっちゃうかも?
せっかくのお話だから、これから少しずつでも自分の書き方を
探していったらいいと思いますよー。
26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 17:57:01 ID:7IU/be6I
俺もこれ読んで制作意欲が沸いてきて
ログプリ(アーヴィン*リナリア)の最終話を書いている状況だ。
実はログプリ、実際のモデルがいます。
最終話も元ネタありのクソ甘甘になってます。
全部書き終えたら、モデルでも明かそうかな。
27名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/25(日) 23:57:12 ID:vwmmqgIE
>>24
真っ向から否定すると反発して荒れるかと思い曖昧にした。
今は反省している
ごめんなさい。
28名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/26(月) 01:11:12 ID:qW1gDOBc
>27
いや、曖昧に言えばいいとかそうじゃなくってさあ・・・
スルーしる
29名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/12/29(木) 00:04:36 ID:2ZhADSkE
だれもない
投稿するならいまのうち

前々スレであったリクエストを忘れたころにー。
30名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/12/30(金) 16:24:03 ID:ac4nu9tM
>>29
さぁ今こそ投下するんだ!
31名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2005/12/30(金) 16:24:19 ID:ac4nu9tM
下げ忘れ(´・ω・`)
32白い龍の髭sage :2006/01/01(日) 00:55:24 ID:NLIG8sLM
>>16の人
独特の描写法が素敵。
神様視点なのに敬語。それでいて不快感がなく読めました。
ログ子さん可愛いって!キス後のモンク氏のうろたえ方にも萌え。

さて、もうお正月になっちゃったけど、大晦日ネタでも落としてみるかな!
33白い龍の髭sage :2006/01/01(日) 01:10:27 ID:NLIG8sLM
ズズズズ

 床には畳が敷き詰められている狭い部屋。
 そこにある家具は、中央の丸いテーブルただそれだけだった。
 部屋の隅にはセンベイ布団。年末年始は大抵その中で過ごしている。

ズズズズ

 そこにある音は、それだけだった。
 ただ一心にすする音。

 彼は、綺麗な金髪をしていた。
 その瞳も冴えた黄金で、彼ににらまれればミノタウロスも逃げ出すだろう。
 服装からすると彼はプリーストらしい。黒と赤の地味な法衣に身を包んでいる。
 活動しているときは動きやすくするために前を開けているのだが、今は違う。
 前を開けてしまうと寒いのだ。
 その整った凛々しい顔立ちに爽やかな笑顔を浮かべていたのなら、彼は極めて美男子だっただろう。
 しかし、実際は違った。

 冷え性なのでアグラをかいた足を毛布でくるみ、年の瀬ということで東方の文化である年越し蕎麦をズルズルとすする。
 彼はアマツや崑崙といった東方産の物を好むので、蕎麦も好物なのだろう。
 寒さのせいかうんざりとした表情で、しかしそれでいて目の前の小さな幸せをかみ締める。
 狭い家の中で、たった一人で蕎麦をすすっているのだ。
 一言で言えば、わびしい光景だった。

「たらいま〜……」

 玄関から、聞きなれた声が聞こえてきた。
 明らかに呂律が回っておらず、しかもその声の主の足取りはふらついていて危なかった。

「うるせーロリ娘。ここはてめーんちじゃねーぞコラ。」

 玄関から入ってきたのは、彼よりもだいぶ小さい剣士の少女だった。
 見た目はまだ成人していないように見えるが、それでも、彼女は二十歳らしい。彼女の実の妹が証明してくれた。
 驚くべきことに、横に並べば少し年の離れた兄妹かと思われるほど背の違う彼らは、同い年だった。
 体は小さく、手足も華奢だったが、彼女の剣の腕は並外れて優れていた。
 本人なりの信念があってか、彼女はナイトやクルセイダーといった上級の職業に就かず、ずっと剣士だった。
 剣士であっても、その実力は彼ら上級職に劣るものではなく、あの深淵の騎士と対等に渡り合うほどである。
 剣を握っていれば、彼女は頼もしく、背中を預けることのできる唯一無二の戦友だった。
 しかし今は違う。凛とした、剣豪としての彼女はそこにはいなかった。
 ふらついた足で、プリーストの側に寄ってくる。
 確か、クリスマスにグラストヘイム騎士団に連れて行かれてから、彼女はイズルードの実家に帰っていたはずだが……。

「そんなからいころいわらいの〜……ヒック」
 ※通訳:そんな硬いこと言わないの〜
 綺麗な深い青のストレートロングに、スカイブルーの瞳が印象的だったが、まだ幼い顔は上気して緩みきってしまっている。

「お前はまた飲みすぎか。ほれ、布団貸してやるからさっさと寝ろチビ。」

 彼女は酒癖が悪かった。
 飲み始めると止まらず、気がついたら泥酔状態なのだ。
 飲んでいる量自体はそれほど多くないのだが、見た目の通り酒にはあまり耐性がないらしい。
 そのくせ、何かにつけて飲みたがるので、プリーストもこれには閉口していた。
 しばらく実家に帰っていてくれると聞いて、心底喜んだものだった。
 厄介な少女から解放され、落ち着いて年明けを迎えられるという彼のささやかな希望は、いともたやすく打ち砕かれた。
 自分は少し寒くなるが、酔った彼女に絡まれて蕎麦がまずくなるよりはよほど良い。
 そう感じた彼は、自分が包まっていた毛布を少女に押し付けた。
 彼が追加で投げつけた枕を顔面で受け取った彼女は、その運動エネルギーに押されて後頭部から畳と激突した。
「うゃっ!」
 謎の悲鳴が聞こえた気がするが、プリーストは気にしない。
 ズルズルと蕎麦をすする。ノビてしまっては元も子も孫もひ孫もない。
 ガサリと、毛布を押しのけて彼女が動いた。

「ラールの、いぢわるー……ヒック……おそって、やるー」
「は?おい!バカ!」

 彼が、彼女の奇行に気づいたときはもう手遅れだった。
 見た目の華奢な体つきからは想像も付かないほどの強い力で、彼は押し倒された。
 当然、彼の持っていた蕎麦のドンブリはひっくり返る。

「あぢー!!」

 服の上から、思い切りかぶってしまった。

「このバカロリ!俺の愛しい年越し蕎麦をどうしてくれる!」

 とりあえず叫んでおくが、いくら力を込めてものしかかってきた彼女をどかすことができない。
 彼もモンクに負けないほどの戦闘能力を持っていたが、悲しいかな、この少女の力はそれを遥かに上回っていた。
 腹の上にかかった蕎麦は、まだドンブリの半分ほどの量が残っていた。
 汁は法衣に染み入るか、横へこぼれて下の畳に浸透していく。
 匂いが残っちまうだろうが!と、彼が叫ぶ前に、やはり剣士の少女は奇妙な行動に出た。

「あらしがたべてあげるー」
「は?おいコラ!寄せチビ!離れろって!」

 もがけどもがけど、彼女は彼の服を離そうとしない。
 胸板の辺りの服が、細い指にしっかりと握られている。
 ラールは、極めて複雑な気分だった。
 成り行きで共に世界を回った少女が、自分の腹の上に乗った蕎麦を食している。
 彼女の酔っ払い方は手が付けられないと知っていたが、ここまで大胆だっただろうか。

「きれーにしたげるー」
「うわっ!やめろバカ!く、くすぐったい……!!」

 とんでもない力で押さえつけられ、服の前が開かれる。
 今度は蕎麦の汁がかかった腹を舐められた。

「うひー! い、いい加減にしろー! うひゃー!」
「やらよ〜 れろれろ」

 どんな子供よりも質の悪いのが目の前にいる。
 体は子供、そのくせ頭脳も子供。まさに彼女は年だけ取った人間だ。
 ラールの弱点がヘソであることを見抜くと、彼女はそこを重点的に攻め始めた。

「ひ、ひひひひ、ひぃいいいいー!!」

 ラールは笑いすぎて苦しそうである。
 涙さえ出ている。もはや抵抗の言葉すら出てこない。

「はぁ、はぁ……」

 その謎すぎる愛撫(?)が終わると、そこは逆レイプの現場のようだった。
 畳に横たわり、黒い法衣の前を開けて苦しそうに息をするラール。
 顔の筋肉が引きつって痛い。呼吸が長い間止められて苦しい。
 腹をベロベロと舐め回されて気持ち悪い。
 どうにも、最悪の大晦日だ。

「じゃー、本番いこー」

 少女のほうはというと、酔ったそのままの勢いでラールの服を脱がせ始めた。

「ば、バカっ……やめ……」

 ラールに抵抗する力は残されていない。
 下着まで全部剥がれ、ついにラールは全裸になった。
 気がつけば、目の前の少女も同様にして、生まれたそのままの姿になっている。

「さ、さみぃ……」

 恥ずかしい前にそちらが先だった。
 外は雪さえ降っている。先ほどかぶった蕎麦の汁が冷えてきた。
 寒くて仕方がない。
 丸くなって寒さを凌ごうにも、どうやら丸くなる気力すら残されていない。

「はむ……ん」
「ああ!?」

 このまま自分は凍死するのだろうかと思い始めた瞬間、下半身にネットリとした感覚が伝わった。
 驚いて間抜けな声を上げてしまうが、全身は鉛のように硬く、動かない。
 代わりに、下半身についたソレだけが元気になっていた。

「ば、バカっ……何しやが……!!」

 強制的に脳味噌へ押し寄せる快楽に、拒絶の言葉が遮られる。
 普段は軽口を叩きあい、共に背中を預けられる戦友だった彼女は、今は自分のイチモツを咥えて小悪魔になっている。
「うおあっ!」
 あまりの快感に、剛直はいっそう強度を増して跳ね上がった。

「わあ!あばれるなー」

 華奢な両手が、それを押さえつける。
 若干強い力ではあるが、今のラールではそれさえも快楽に変換される。
 その小さく柔らかい感触が、

「はむ……んっ……ふっ……ぷはっ、おいひぃ……」
「バ……おま、それ以上したら……」

 うっとりとした表情を浮かべて、一心不乱にソレを舐め回す。
 ラールの最後の理性が、拒絶の言葉を搾り出す。
 元々、教会で働くのに飽きて各地を放浪するようになった彼に、どれほどの聖職者の理性があるかはわからなかった。
 だがしかし、恋愛などと言うものには全く縁がなく、今目の前で自分を襲っている少女に対しても、友人しか考えていなかった彼にとって、その友人を汚すことは躊躇われた。
 つまり、聖職者としてではなく、彼女の戦友としての理性が限界に近づいていた。

「んっ……ふっ……はぁ……」
「うあ!……くっ……バカ……出ちまうって!!」

 小さな舌が触れる生々しい感触が、彼の絶頂を早める。
 彼の今の叫びは、正真正銘最後の拒絶だった。

「いいよ……ぜんぶ、うけとめて……あげるっ!」

 彼の理性は飛び去った。

「うあぁ!」
ドク!!

「んっ!んんっ!! んぐっ、んぐっ!ぷはぁ……」
 苦しそうな顔をしながらも、少女は喉を鳴らして吐き出された液体を全て飲み干した。
 ラールもここしばらく射精することがなかったせいか、相当な量が出たはずなのに、彼女は全て飲み込んだ。
「はぁ、はぁ……」
 両者の荒い吐息が、静かな冬の夜に響く。
 外は暗闇であるが、激しい吹雪によって数メートル先の景色さえ見ることができない。
 ガタガタと、強風で窓ガラスが鳴る。
 彼女の甘い吐息を受けて、彼のソレは再びいきり立った。
34白い龍の髭 - In a fit of passion.sage :2006/01/01(日) 01:12:01 ID:NLIG8sLM
 彼女は疲れ果て、瞼に心地よい熱と重力を感じ始めている頃だったが、彼はまるで違った。
 何故かはわからないが、心の底から彼女に対する怒りが沸いていた。
 自分を汚されたから?それとも、自分に汚させたから?
 どちらでも良い。
 理性を失った彼は、既に野獣の心に囚われていた。
 怒りと欲望が、彼の中に黒く燃え滾る。
 どうでも良いから、この黒いモノを彼女にぶつけてやろう。
 その感情に突き動かされ、彼は動かなかったはずの体を持ち上げて彼女を布団の上に寝かせた。
 彼女は既に、安らかな表情で寝息を立て始めている。
 それは、彼の激情に油を注ぐだけだった。
 前座など必要ない。ただ一思いに貫けば良い。貪れば良い。
 小さな腰を両手で掴み、正常位のまま割れ目にねじ込む。
 それは、彼の剛直を受け入れるにはあまりに小さかった。
 伸縮性があるとはいえ、一番奥まで入るかどうか怪しい。
 彼の棒は、自らの行く手を阻む肉壁を無理やり押し広げながら、ゆっくりと奥へ進んでいった。
 やがて、それは半分も進まないうちに一つの壁にぶち当たった。
 彼女は処女なのだ。見た目の幼さも影響して、今までこういう経験がなかったのだろう。
 だがしかし、その事実さえも、ラールの激情を鎮めることはできなかった。
 むしろその逆で、彼の欲望に拍車をかける結果となった。

『貫いてしまえ。ボロボロに犯してしまえ。』

 その言葉が脳裏をよぎった瞬間、彼は力任せに腰をひきつけた。
「ああああ!!」
 ようやく痛みに気づいたのか、彼女が起床一番の悲鳴を上げた。
 ラールの理性は、遥か遠くへ消えてしまっている。
「ちょ、あんた!何してっ……うあああ!!」
 その悲痛な叫びさえも、彼の心を呼び戻すことはできない。
 ただ貪るように、目の前の心を破壊するために、彼は乱暴に腰を振り続けた。
「やめっ……あああ!! うっ、あっ、いやあっ!」
 目の前の少女は、痛みと絶望に涙を流す。
 それを見て初めて、ラールの胸にズキリと鋭い痛みが走った。
 しかし、その傷を覆い隠すかのように、彼の動きは激しさを増していく。
 今更躊躇ってしまうその先の恐怖をかき消すために、彼は目の前の少女をとことんまで汚す。
「あうううっ!!んっ!あぁっ!!」
 細く、わずかにくびれた腰を捕まえたまま離さず、いきり立った彼の分身を抜いては刺し、退いては貫く。
 それだけでは飽き足らず、彼の片手は未発達の乳房に伸びた。
「やっ!あああっ!!」
 先端を乱暴に押さえつけると、少女は激しくのけぞって悲痛な叫びを上げる。
 色白の柔らかい肢体の上に、彼の、逞しいというにはやや繊細な体がのしかかる。
 肉のひしげる音と、体液がかき回される淫靡な音、そして彼女の悲鳴が響く。
 その音を聞きながら、ラールは肉欲の炎をいっそうたぎらせる。
「あっ、あっ、うああっ!!んっ、くっ、うはああ!」
 その殺気だった攻めに、少女の痛みは激しさを増していた。
 赤子のように上げた、普段は剣を握る両手で、布団のシーツを握り締めながら必死で耐えるが、痛みとは別の何かがこみ上げてきた。
「んっ!ああっ!いやっ、いやあっ!!」
 その未知の感覚に、少女は拒絶の言葉を吐き出す。
「やっ!いや!あっ、あっ!」
 言葉は拒絶しているが、その声は徐々に甘い色を帯びていく。
「おおおお!!」
 神の使いたる聖職者が少女を犯すという背徳感に、彼はたまらない快楽を覚えた。
 少女の甘い叫びも手伝って、彼は一気に腰を振る速度を上げた。
「だ、ダメぇ!!んあああああっ!!!」
ドク!ドクン!!
 ガクガクと身を震わせて、ラールはありったけの激情を彼女に射ち放った。

「はぁ、はぁ……ぅ……」

 朦朧とした意識の中で、胎内に熱く汚らわしい欲望の塊を感じながら、少女は絶望の中で眠りに就いた。
35白い龍の髭sage :2006/01/01(日) 02:40:05 ID:NLIG8sLM
 彼が我に帰ったのは、そのすぐ後だった。
 一瞬の激しい射精感と共に、今まで彼を突き動かしていた激情はどこかへ消えてしまった。
 まず、目の前の光景を見て唖然とする。
(やっちまったぁ……)
 失敗したときのクセで、左手で頭を抑える。
 その左手にも、自分がボロボロに汚してしまった少女の汗が染み付いていて不快だった。
 酸欠も手伝って、頭が痛む。
 じっとしているのも気分が悪いので、とりあえず結合を解除してティッシュを押し当てる。
 そこに白いものだけでなく、赤い液体が混じっているのにも、彼自身絶望した。
 とりあえず自分のモノと彼女を綺麗に拭いてやった後、風邪を引かないように服を着せておく。
 彼女の服も蕎麦の汁で濡れてしまっているので、自分の服を小さなタンスから探す。
(こんな趣味はないんだけどな。)
 自分用のワイシャツ。下着以外に彼女が着れそうなものは、それくらいのものだった。
 私服で出かけることがほとんどない彼には、必要最低限の衣服だけで十分だったのだ。
 とりあえず着せてみるが、やはりサイズがさっぱり合わない。
 なんということだろう。ゆったり着られるように、自分に対しても少し大きめのサイズを用意していたのがあだに出た。
 ボタンを閉めないと、ワイシャツの長さは彼女のヒザまである。
(起きたら、絶対殺されるな。)
 彼女が次に目を覚ます時が怖くなった。
 この娘なら、冗談を抜きにして斬り殺される。
 いや、殺されるだけならまだいい。
 彼女に憎まれてしまうことが怖くなった。
 唯一無二の戦友だから?
 それもある。
 それ以上のような気もするし、そうでないような気もする。
 自分が汚してしまった。取り返しがつかないほどに、ボロボロに犯してしまった。
 彼女はこれから先、この悪夢に苛まれて生きていかねばならない。
「う……ぅぅ……」
 今も恐ろしい夢の続きを見ているのだろうか。
 彼女は眠っていたが、その瞳からは熱いものが肌を伝っている。
「はぁ……」
 痛む頭を抑えながら、深いため息を吐く。

 何故こんなことをした?何のために?
 こうすることで何を得た?何を得られる?
 彼女はどうなる?

 グルグルと、答えの出ない問いが頭の中を回る。
(あー!ヤメだヤメ!面倒臭い!)
 今、自分が彼女にしてやれることはせいぜい風邪を引かないように毛布をかけてやることくらいだ。
 それ以外何もできやしない。だったら悩んだところでどうにもならないだろう。
 彼は無理やりな理屈で片付けようとしたが、やはり迷いは捨てきれず、睡魔が彼を暗黒の世界に誘うまで、彼は悶々と悩み続けた。


 翌朝。
 昨晩の激しい吹雪で積もった白い雪が、朝日の光を受けて反射する。
「ぅ……ん……」
 まだ眠たい。
 銀色の眩しい光に、彼女は無意識のうちに寝返りを打った。
 曲げた腕が、何かにぶつかる。
「ん……?」
 その暖かい感覚に目を開けると、視界の先にあったのは誰かの背中。
 寒そうに丸まっているのか、背骨がやや浮き出ている。
「あ……」
 その正体を見抜いた瞬間、彼女の脳裏を昨日の悪夢が走りぬけた。
「あああああ!!」
 怒りの雄たけびを上げながら、立ち上がる。
 青い髪は昨日の名残か、はたまたただの寝癖なのか、グシャグシャにかき回されている。
 下着は自分のものだったが、何故か上着は白いワイシャツ。しかもブカブカすぎる。
「んあー?うるせーなぁ……。もっぺん犯すぞ……」
 ラールの寝ぼけた声が返ってくる。
 彼女の怒りは頂点に達した。
 白鞘に納められた愛刀を抜き放ち、ラールの目の前の床に突き刺す。
「うおあっ!? 何しやがる!」
 寝ぼけ眼に移ったその鋭い刃と、少女の激しい怒声によって、彼の脳は一気に覚醒した。
 素っ頓狂な声を上げながら後ろに飛び退いて壁に張り付く。
「それはこっちの台詞よ!!」
 振り上げられる刀。
 幾度となく火を入れたその刀は、彼女にとって命とも言うべき最高の剣。
 その切れ味は、彼女を一番近くで見てきたラールならばよくわかっている。
 彼女の力とその刀を以ってすれば、人の骨くらいサラミのようにスライスできてしまうに違いない。
 だが、不思議と死ぬことへの恐怖は感じなかった。
 それよりもむしろ、彼女に絶望を与えてしまったことに悲しみを感じた。
 死を覚悟し、両目を閉じる。
 せめて最期は、輝く笑顔の彼女を思い浮かべていたい。

 だがしかし、それは叶わぬ願いだった。
「こっちの……台詞……なんだからぁ……」
 聞こえてきた声は、涙で掠れた悲しい声。
 痛みは感じない。彼女の腕ならば、一瞬で葬ることも可能だろうが、果たして憎い相手をそんなに簡単に殺してしまうだろうか。
 恐る恐るラールが目を開けると、彼女はゆっくりと手を下ろし、そしてその手から愛刀が離れ、畳の上に落とされるところだった。
「ああ、間違いなくお前の台詞だよ。だから、こんな男、トコトン嬲り殺しにしちまえ。」
 目の前で悲しまれると、始末が悪かった。
 いっそ、怒りと憎しみだけを全部ぶつけて殺されてしまいたかった。
「……カ……」
 少女の唇は、震えながらも懸命に言葉をつむごうとしている。
「バカぁ……」
「……」
 あれほどの悪夢を見せられておいて、まだ自分を許すというのだろうか。
 死ぬことさえも許されない。どうやって償えというのだろうか。
 それとも、この罪を背負ったまま無様に生きろと言うのだろうか。
 考えてみると、それはそれで当然の罰なのかもしれない。
 グルグルと、暗黒の思考が頭の中を回り始める。
 彼女の頬を伝う液体が、ラールの目の前に落ちて染みを作る。
 あまりに悲痛な彼女の顔を、ラールは直視できなかった。

「初めてくらい、もっと優しくしてよ……」
「……は?」

 どんな罵声を浴びせられるのだろうと、半ば期待すらした矢先に、予想外の発言。

「あんなに、あんなに乱暴にすること……っないじゃない。」

 目に涙を貯めて、自分を恨めしそうな目で見ている。ここまではOK
 さて、そこから先だ。彼女の発言の意味は……?

「乱暴じゃなかったら、いいのかよ。」
「当たり前でしょ!でなきゃ、酔っ払ってても口でなんて……」

ガバッ

 気がつくと、彼は彼女を腕の中に抱いていた。
 彼女の頬を伝う悲しみをこれ以上見ないように。
 熱い目頭から流れる水を見られないように。

「ラー……ル……?」

 不思議そうに、腕の中から見上げる少女に目元を見られないように、彼も天井を見つめる。

「恨み言なら好きなだけ言え。その後で殴る蹴るの暴行くらい好きなだけ受け止めてやる。
 それでお前の気が済まないなら、一つだけお前の望みをかなえる。俺にできる範囲内でならだが」

 意地っ張りで優しい、彼らしい言葉だった。
 昨日の、狂気に取り憑かれた彼ではなかった。
 そのことに、少女は嬉しくなって、彼の背中に手を回して力を込める。

「うぐえええ!!ぐ、ぐるじい〜……」

 彼が何と言おうと、離さない。

「好きなだけ受け止めてくれるんでしょ?」

 意地悪く笑いながら、その手を緩めた。

「そうね。今日のところは一つだけお願いを聞いてくれたら特別に許してあげる。」
「ぜぇ、ぜぇ……」

 酸欠状態で苦しいラールをよそに、彼女は極めて嬉しそうな顔だった。
 スッと真剣な目をして、願いを言う。

「私を、抱いて。」
「……あ?抱けって……」

 極めて不可解に聞こえたらしい。ラールは困惑している。

「もちろん、優しくね。昨日めちゃくちゃにされた分、今日はトコトン、赤玉が出るまで付き合ってもらうんだから。」
「お、おう……。」

 こうして、二人は世界一熱い元旦を迎えた。
36白い龍の髭sage :2006/01/01(日) 02:43:47 ID:NLIG8sLM
不覚にも題名を書き忘れたので、>>34の名前の後ろにくっつけました。
今回も今回でROとの関連性が薄くて悩むところなんですが……

どうも自分はオチが苦手な様子。
だからこそ、>>16の人みたいな気持ちの良いオチを見ると尊敬するわけで……
あーうー、精進します_| ̄|○|||
37名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/01/02(月) 00:39:32 ID:tbuGsll6
性格変わってるところが俺のツボをついたぜ
こういう話が一番好きかも
38名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/02(月) 00:43:46 ID:tbuGsll6
下げ忘れた
ごめん
39名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/02(月) 08:58:53 ID:aSeXKQxs
現在製作中の小説(SS)がもう少しで完成なので
出来次第投下してみたいと思います。
2作目なので完成度は低いと思いますが。
2レスくらいになる予定なので(1レス目までは完成)
投下しようと思いましたけど、やっぱり一回で読んだほうが集中できるかなと。
では執筆してきます。
|彡サッ
40名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/02(月) 14:07:46 ID:btkL595w
SeX神キタ(゚∀゚)コレ!!
4126sage :2006/01/04(水) 23:05:13 ID:OxN3qiLo
そろそろ書きあがるんだ…
そろそろなんだ、そろそr(ry
まあ、自己暗示かけて執筆スピード上げてます。
できれば日が変わらない内にUPしたいものです。
42聖と悪の宴Vol.4 過去と未来と現在と(0/4)sage :2006/01/05(木) 04:43:29 ID:Wg97.XAc
あー、やっと書き終わりました。
4時間42分遅刻ですね。
今回も甘甘なので苦手な人スルーよろしく。
では、お楽しみいただければ幸いです。
43聖と悪の宴Vol.4 過去と未来と現在と(1/4)sage :2006/01/05(木) 04:44:21 ID:Wg97.XAc
「明日首都の市場に行ってくるが、何か必要なものはあるか?」
「んー…そうですね…」

愛用の短剣を磨きながら買出しの内容を聞く。
プロンテラの市場に行く前日の夜は、此れが日課になっていた。
普段はすぐに返事が返ってくるのに、今日はやけに返事が遅い。
短剣を一本磨き終わるまで、彼女は自問自答を繰り返していた。

「えっと、じゃあレモンを買ってきてもらえますか?」
「レモン…?」
「はい、なんだか急に食べたくなっちゃって。」
「ん、わかった。適当に買ってくる。」

狩りでSPを酷使させた経験はない。
つまり純粋にレモンが食べたいということ。
俺にしてみれば信じられないが、注文どおりレモンを買うことにした。


―――翌日、プロンテラ、夕暮れ

「お兄さん、何かお探しかい?」

キョロキョロと露天を見て回っていると、恰幅のいいおばさんの商人が俺に声をかけてきた。
ニコニコと笑みを浮かべるその表情は決して営業スマイル等ではない。
その笑顔に釣られてか、つい立ち話をしてしまった。

「レモン、売ってない?」
「レモンね。1100zだけどいいかい?」
「んじゃ5個ほど。」
「まいどどうも。」

何気ない商人と客の会話。
初見にも関わらず、彼らは「毎度」という。
それを不思議に感じながら帰路に着く。
ふと袋の中身を確かめると、レモンの他に小さな飴玉が入っていた。
それを口にほおばり、そのまま蝶の羽を握りつぶした。

「ただいま」
「お帰りなさい〜」

家の扉を開けるとすぐに、いい香りが俺の鼻腔をくすぐった。
しかし、その香りも飴玉の強烈な甘さにかき消されてしまう。
レモンを渡すついでにと、その香りを嗅ぎにキッチンへと歩を進めた。

「いい匂いだな…ムニエルと、スープ?」
「ええ、そうです。…って、何食べてるんですか?」

飴玉をほおばりながらのモゴモゴとした口調はすぐにばれてしまった。
そうではなくとも香りでわかってしまうかも知れないが。

「飴玉。レモン売ってた商人さんにもらったんだよ。」
「あ、よかったら私も食べたいです。」
「ん…ちと待ってろ。」

ごそごそとレモンの入っていた袋を漁る。
いくら探しても飴玉の感触は手に伝わらない。
どうやら飴玉は一つしか入っていなかったらしい。
サービスが良いのか悪いのかよくわからんな…

「悪い、一つしか入ってなかったみたいだ。」
「そうですか…残念です。」

リナはコトコトと音を立てる鍋の番をしながら、小さくため息をついた。
ったく、此れだから女って奴は…
少し小さくなった飴玉を転がしていると、ふと、ある事を思いついた。
飴玉を溶かした唾液を飲み込まぬまま、彼女に声をかけた。

「リナ、ちょっといいか?」
「なんです…むぅ!?」

振り向き様、返事も聞かぬまま彼女と唇を合わせる。
慌てふためく彼女を腕の中に収め、舌でその唇を割る。
己の舌を介し、彼女の口内に甘い唾液を注ぎ込んでいく。
勿論、飴玉を頬に移し、舌を絡めることも忘れない。

「ん…っ、ふぁ…ちゅ…ん、ちゅぷ…」

相変わらずキスと抱擁には弱いらしく、抵抗の意を見せない。
突然の行為だというのに自分から積極的に舌を絡ませてきた。
一旦唇を離し、飴玉を舌の上に乗せ再びキスをする。

「はぅ…ん…ちゅる…ぁ…」

互いの舌で飴玉を転がし、その甘さを堪能する。
溶けた砂糖が入った唾液が口元を伝い汚していく。
そのまま飴玉を彼女の口内に置くと、ゆっくりと唇を離した。

「…ちゅぴ…っ、ぁ…ありがとうございます…」
「ゆっくり味わえよ?」

未だキスの余韻が残り、朱に染まった頬に軽くキスをする。
その行為がさらに頬を赤く染めたかもしれないが、まあ気にしない。
思えば頬にキスなんてしたのはいつぶりだろう。
そんなことを考えていると、夕食までの時間はあっという間に過ぎて行った。

「ご飯できましたよ〜?」
「ああ、今行く。」

結局思い出せぬまま、夕食の時間になった。
食卓に着くと、俺は何故か違和感を覚えた。
よく見るとわかる。
リナの食事の量が普段より少なかったのだ。

「ちゃんとメシ食わないと体がもたんぞ?」
「あぅ…実は、その…少し太っちゃったみたいで…」
「なるほど、ねぇ…」

チラリとリナに視線をやる。
特に顔も丸くなっていないし、全体のラインもすっきりしている。
それに相反するように大きい胸がなんとも扇情的だ。
こんなにいい体をしていても気にするなんて…女という奴はよくわからん。
というか、さっき飴食べたいって言ってなかったか…?
まあ、細かいことは気にせず、視線を誤魔化すように目を閉じスープを口に運んだ。

「…美味い。」
「ありがとうございます。」

リナは俺が次々に食事を消化していく様を楽しそうに見ていた。
食べている量なら俺:リナ=5:2やはり少ない。
そんなことを考えながら食事を続けていると、急に彼女の顔色が変わった。

「…っ…!…けほ、っ…うぇ…」
「オイ、リナ!?」

リナガタンと大きな音を立て椅子から立ち上がると、口元を押さえて台所に走った。
そしてそのまま食べたものを嘔吐してしまった。
俺はその背中をさすることしかできなかった。

「ったく、無理なダイエットするからだ…」
「げほ、けほっ…!…ごめんなさい…」
「片付けは俺がやっとくから、さっさと寝とけ。」
「はい…お願いします…」

トントン、と軽く背中を叩く。
リナは一度うがいをし、水を一口飲むと自室へと戻っていった。
台所に水を流し嘔吐物を流す。
食器を台所に運び、手早く洗っていく。
簡単な作業だが実は疲れる。
思えば家事を全て任せているのも重労働なのかもしれないな…
ボーっとしながら手だけを動かしていると、何時しか洗い物は終わっていた。
44聖と悪の宴Vol.4 過去と未来と現在と(1/4)sage :2006/01/05(木) 04:45:00 ID:Wg97.XAc
「ふう…シャワーでもするか。」

他にすることもない。
シャワーでも浴びて俺もさっさと寝よう。
脱衣所に入り服を脱ぎ、カゴに適当に洗濯物を放り込んだ。
俺がシャワーをするときは明かりをつけないときが多い。
暗い中で水の柔らかな感触に触れることで、集中とリラックスの両方の効果が得られるからだ。
浴室に入り頭から熱いお湯をかぶる。
髪をかき上げ、体全体で暖かなお湯の感触を楽しむ。
目を閉じても、開いても、変わらぬ闇の中、暖かなものが俺の身体を伝っていく。
目を閉じたときに違うことといえば、リナの顔が浮かぶことだけ。
最近あいつの調子がおかしい。
太ってもいないのに始めたダイエット。
不器用なくせに始めた編み物。
割らなくなった食器。
家事をするときにブレスやグロでもかけてるんじゃないだろうな?
そんなことを考えていると明かりがつき、扉の開く音がした。

「ア、アーヴィンさん!?入ってたんですか?」
「お前こそ、寝たんじゃなかったのか…?」

完全には振り向かぬまま彼女のほうに目をやる。
明かりが少しまぶしいが、朱に染まった頬が目に入る。
腕で身体を隠していて、隠しきれていないのがなんともエロい。

「ああ…なんならすぐ出るが?」
「いえ、大丈夫です。裸はいつも見られてますし…」

言われて見るとそうだ。
毎晩のようにコイツを抱いているのに、今更裸がどうだの言っても仕方がない。
だが、私生活の中で女性の裸を見るというのは意外と興奮するものだ。

「よかったら、背中、流させてくれませんか…?」
「ああ、それじゃ頼む。」

少しでも欲情した俺とは違い、リナはいたって平然としている。
俺から泡だったタオルを受け取ると、少し強めに背中を擦りだした。
俺自身もそのほうが心地よい。
背中が泡だらけになった頃、急にリナが抱きついてきた。
胸に絡まる細い腕、首筋にかかる吐息、背中に押し当てられる二つの柔らかな肉の塊。
その全てが俺の中の男を呼び覚ます。

「アーヴィンさんの背中って、広いですよね…」
「…は?」

しかし、その一言で現実に引き戻される。
俺の傷だらけの背中を父親とでも重ねているのだろう。
それが少し残念で、ふと苦笑を浮かべてしまう。

「親父さんの背中と、どっちが広い?」
「…私…父はいませんから…その、わかりません…」
「そうか…すまんな、変なことを聞いて。」
「いえ、大丈夫ですから…」

失言だった。
後悔しても遅いが、リナはまるで何かに縋るように俺に抱きついている。
腕の力が強まったのは、多分気のせいじゃない。

「だから私、自分の子供にはそういう思いさせたくないんですよ。」
「そうだな…俺も、自分の子供には母親が居る生活をさせてやりたい…」
「…え?その、もしかして…?」
「ああ、俺のお袋は早くに逝ってしまってな。」
「そうだったんですか…なんだか、似たもの同士ですね?」

お互いに苦笑を浮かべている。
互いが親を知らずに育った。
その事実は覆ることはないけれど、どこかもどかしい。
『子供にはそんな思いをさせたくない』その感情は痛いほどわかる。
…子供?
ふと、俺の中で何かが1本に繋がった気がした。

『えっと、じゃあレモンを買ってきてもらえますか?』
…すっぱいもの?
『あぅ…実は、その…少し太っちゃったみたいで…』
…太った?
『…っ…!…けほ、っ…うぇ…』
…吐き気?
『だから私、自分の子供にはそういう思いさせたくないんですよ。』
…子供?
―――子供。
子供という言葉を使うと、最近リナがおかしかったのが全て説明できる。
毎晩抱いて中出ししてりゃ仕方ないが…
そう、『妊娠』という言葉を使うと全て合点がいく。
どうやら俺は父親にならなきゃならんらしいな…
だが、父親になる前にやっておかなくてはならないことがある。
彼女と俺の希望。
『両親が居る家庭』
そのためには、夫婦になるのが筋だろう。

「アーヴィンさん…?どうか、しました?」
「リナ…俺はローグだ。世間体は良くないし、手癖も悪い。」
「どうしたんですか…?」
「だけど、親子三人に飯を食わせてやれるくらいの稼ぎはある。」

リナは真剣な面持ちで俺の方を、鏡越しに見つめている。
俺の言わんとすることがわかっているのだろうか、口は閉じたままだ。
俺は一度大きく息を吸い込み、鏡越しの彼女に視線を向けた。

「所帯を持って、子供を産んで…家族でゆっくり暮らさないか?」
「へ…?あ…ぅ…?」
「結婚しようって言ってるんだ。それとも、一人で生きていくつもりだったのか?」

鏡越しに朱に染まった頬を見つめる。
パクパクとまるで金魚のように口を動かしてはいるが、声が出てこない。
けれど、驚いているのは言うまでもない。

「あの、もう一度言ってもらえますか…?」
「結婚しよう。」
「あの、もう一度…」
「結婚しよう。」
「あの…」

だんだん小さくなり、震える声。
OKなのかNOなのか、それは俺を信用してくれるかという問題にもなる。
信じられないといった表情で何度も繰り返される質問。
何度も何度もそれを繰り返されるうち、俺の我慢は限界に近づいていった。

「あの…もう一度…」
「俺と夫婦になれって言ってるんだ!!いいのかダメなのかはっきりしろ!!」

繰り返される質問についカッとなって怒鳴りつけてしまった。
驚く表情、眼に浮かんだ涙。
それを見るだけでどうしてこんなに胸が痛いんだろう…
きっとコイツこと、知らないうちに好きになってたんだろうな。
最後の最後で…何やってんだ俺は…
しかし、ふと抱きしめられる腕の力が強くなるのを感じた。

「…怒ってるアーヴィンさんは嫌いです…」
「そう…か。」

『嫌い』
その言葉である意味吹っ切れたかも知れない。
ヘタにかわされるよりはストレートに言って貰った方が俺も気が楽だ。

「でも、時々優しく笑ってくれるアーヴィンさんは大好きです。」
「ふむ…」
「だから…笑ってくれるアーヴィンさんなら、ずっとずっと隣に居たいです。」

『大好き』その言葉は情けをかけられているんだと思った。
だが、それは違った。
俺を受け入れてくれる。
それがとても嬉しかった。

「じゃあ…これからはもう少し笑ってみる。」
「はい。そのほうが私も嬉しいです。」

どうやらリナは俺を『父親』として、『夫』として認めてくれるらしい。
その所為だろうか、どうしてか口元が綻んでしまう。
45聖と悪の宴Vol.4 過去と未来と現在と(3/4)sage :2006/01/05(木) 04:46:11 ID:Wg97.XAc
「あの、アーヴィンさん…」
「どうかしたか?」
「よかったら…今からしませんか?」
「少し体も冷えてきたしな。丁度いい…」

胸に絡んだリナの手をそっと引き剥がし、彼女のほうに身体を向ける。
何も言わずとも、彼女は目を閉じ唇をそっと突き出してきた。
そっと頬に手を伸ばしそれを引き寄せる。
特別なことはこれと言ってしない。
ただ唇を合わせるだけの簡単なキス。
それだけなのにその行為が幸せで、短いキスの時間でさえ永遠に感じるほどだった。

「優しいキス…大好きです。」
「激しいのも好きだろ…?」

そっと唇を離して一言だけの会話。
再び唇を合わせ、貪るようなキスをする。
絡まる湿った舌、零れる熱い吐息、その全てが今は愛しい。

「ふぁ…ぁ、む…ちゅ…ふぅ…」

俺同様気持ちが高まっているのか、普段以上に積極的に舌が絡まる。
何時しかまた抱き合う形になっていた腕の力は、壊れるほどに強く互いを抱きしめていた。

「あの…私にもさせてください…」
「偶には二人でしよう…な?」

シャワーを手に取り蛇口をひねると、ザァッという水音と共に湯気が立ち上った。
お湯を出しっぱなしにしてタイルを暖めながら、その上に寝そべる。
俺とは上下を逆にしてリナがその上に重なる。
少し硬くなった俺のものをリナが口に含む。
同時に、早くも濡れた彼女の秘裂を俺が舐めあげる。
いわゆるシックスナインという格好だ。

「…む…ちゅる、ん、ふぅ…ちゅぷ…んっ!」
「相変わらず感じやすいんだな…?もう溢れてきてるぞ?」

両手で彼女の秘裂を広げ、秘肉を露にする。
どろっとした愛液が滴る其処を丁寧に舐めていく。
膣内に舌を突き入れかき回すと、過剰なまでに彼女の体が跳ねる。
それに負けじと彼女の奉仕も力を増し、吸い付きながら舌を絡めている。

「…ん、む…んぅー!?ん、っ、ちゅっ…ぴちゅ…むぅ!」
「くぁ…っ、痛っ!?」

くぐもった嬌声をあげながらも激しく奉仕を続けられ、もう射精する一歩手前まで来ていた。
だが女より先にイくのも情けない。
そう思って奇襲がてらに淫核を甘噛みした。
その刺激があまりに強かったのか、リナは俺のものに歯を立ててしまった。

「ふぁ…ぁ、ごめんなさい!!」
「気にするな。だけど…少しお仕置きが必要だな?」

フン、と軽くため息をつくとリナを体の上から退けさせた。
申し訳なさそうにしている彼女に一つ命令をする。

「其処の鏡に手ついて、腰突き出せよ。」
「はい…」

湯気で真っ白になった鏡に手をつくその姿はマニアックだがかなり扇情的だ。
そのまま秘裂に肉棒をあてがうと、シャワーを拾い鏡にお湯を振り掛けた。
すると曇っていた鏡は元の銀の光沢を取り戻し、今まさに犯されようとする女を映し出した。

「あ、ヤダ…こんな、あぁぁぁぁ!?」

嫌だと言われても止まるはずはない。
鏡の中の自分に目を取られていた隙を突いて、一気に肉棒を置くまで挿入する。
熱くキツいその膣内でさえ、有り余る潤滑液によってスムーズに進むことができる。
入れるときは一気に奥まで、引き抜くときはゆっくり入り口ギリギリまで。
動きに差をつけながら膣肉を擦っていく。

「ふぁ…ぅ、あぁ!んぁ!…っ、ふぅ…ん!」
「どうだ…自分が犯されてる姿は?」
「あぅ!ん、ひぁ…恥か、し…いっ!です…んぁぁ!」

このシチュエーションに興奮しているのか、普段よりかなり大きな声を上げるリナ。
少し篭った声が風呂場に木霊する。
更なる快楽を与えようと今日まだ触れていなかった乳房に手を伸ばす。
大きいながらもハリがあり、柔らかなそれを掌でこね回す。
空いている親指と人差し指で硬くしこった蕾を摘むと、背筋を仰け反らせるほどに反応を示した。

「ひぁぁ!!も、だめぇ…あっ、んっ…!!」
「いいぜ…遠慮なく、イけよ…!」

ビクビクと震える身体に激しい抽送を繰り返す。
感じる部分だけを擦りあわせる行為が互いを絶頂へと導く。
一段と強く突き上げた瞬間、膣圧が一気に高まった。

「あぅっ!ん、ふ…あぁ!んぁぁぁぁ!!」
「派手にイったな?でも…まだ終わらせないぞ?」

絶頂を迎えガクガクと震える身体に、更なる抽送をする。
絶頂を迎えたばかりの身体には強すぎるほどの刺激を叩き込んでいく。

「ひぅっ!んあぁ!ダメ…わた、しっ…立ってられな、い…っ!!」
「じゃ、格好を変えるぞ…?」

一度奥まで突き入れ、それを一気に引き抜く。
ビクッっと脈打った身体を支え半回転させ、抱きかかえる形に持っていく。
腰を沈めまた一気に貫くと、そのまま抱きかかえリナを持ち上げた。

「んぁ…あっ、あぁ!らめ、もう許して…くらさい…」

リナは余りの快楽に呂律がうまく回らず、あまつさえ涙目になっている。
俺は首に巻きつけられた両手、上がった息を胸に感じつつピタッと腰の動きを止めた。
尻を両手で押さえ、向こうが腰を動かさないように固定した。

「ふぇ…ぁ…あーひん…さん…?」
「ん?やめて欲しいんだろ…?」

どうして?といった顔をしている彼女に小さく笑みを浮かべて見せた。
いや、笑みというよりは含み笑い。
感じているときのリナは本当に可愛くて、つい意地悪をしたくなってしまう。

「意地悪…しないで…お願い…」
「じゃあ、どうして欲しいんだ?ちゃんと口で説明して?」

耳に息を吹きかけるように囁く。
柔らかなみみたぶから耳の輪郭に沿って下を這わせ、同時にやわやわと尻を揉みしだく。
その優しい刺激で我慢と理性を解き放たせる。

「…して…ください…」
「何を?」
「ぁぅ…私を、犯してください…」
「何で犯して欲しいんだ?」

口には出しづらいのはわかっている。
だけどあえてそれを言わせたい。
その恥らった表情と、涙を浮かべている瞳が可愛くて仕方がないから。

「貴方ので…私を犯してください…!!」
「まあ、合格か…頑張れよ?」

一言呟き、再び腰の動きを再開する。
待ちわびていたであろう快楽が駆け抜けた身体は弓形になり小刻みに震えている。
熱くキツイ膣肉が肉棒に絡み、吸い付くような感触が痛いほど締め付けてくる。
その快楽が一気に俺の脳天まで駆け抜ける。

「うぁ、ん…あぁ!!ふぁ、っんぅ!!」
「いいぞ、俺も…そろそろだ!」

悲鳴に近い嬌声を発しながら腰を振る彼女に強く、深く己の肉棒を叩きつける。
互いの感じる部位のみを擦り付け合い、一気にスパートする。
キュウキュウと締め付けられる膣内の中で欲望の塊を解き放つ。

「くっ、出る!」
「あっ、ん、ひぁ!あぁぁぁぁ!!」

身体と膣肉を激しく痙攣させながら、吸い取るように肉棒を締め上げられる。
連動するように肉棒が脈打ち、大量の精液を送り込む。
肉棒を引き抜くと愛液と精液の混じった液体がゴボォと音を立てて零れた。

「…はぁ…ぁ、ぅ…アーヴィン…さん…」

力なく呼ばれる己の名前。
抱きかかえていたリナをそっと椅子に座らせる。
彼女の肩を支えながら身体についた精液を流していく。
秘裂にシャワーを当てても良かったが、2度盛大にイった身体には酷だろう。
余り刺激を与えないように秘裂を洗い流した。
46聖と悪の宴Vol.4 過去と未来と現在と(4/4)sage :2006/01/05(木) 04:46:41 ID:Wg97.XAc
「もう…毎日こんなにしてたら赤ちゃんできちゃいますよ…?」
「…は?」

恍惚とした表情を浮かべ俺に寄り添うリナから出たのはとんでもない言葉。
頭の中で状況を整理する。
―――――………即ち、全て俺の勘違い。
それがわかった瞬間肩の力がガクっと抜けた。

「…てことは今は妊娠してない…?」
「ええ、してませんよ。心配だったんですか…?」
「ハァ…俺はてっきり妊娠させたかと思ってたぞ。」

大きくため息をついた。
その瞬間肩の荷が全部なくなった気がした。

「つまり…アーヴィンさんは妊娠させた責任をとろうと…?」
「まあ、そういうことだ。でも今は―――」
「それじゃ…それじゃ私が必要ってわけじゃなかったんですね…」

そんなはずはない。
ふるふると震える肩にそっと手を置きせめてもの言い訳をする。
言いかけた言葉を武器に。

「違う、だから今は――」
「聞きたくありません!アーヴィンさんのバカッ!!」
「俺はお前が…ムグ!?」
「レックスディビーナ!!」

言おうとした瞬間LDで口を塞がれ、出かけた言葉は無残にも押し込まれる。
両手で俺を突き飛ばすとそのままリナは風呂場を出ていった。
伸ばした手は振り払われ、次いで高速詠唱から出たホーリーライトの目くらまし。
漸く目を開けたとき、もうリナの姿はなかった。

「クソ…!!」

拳をタイルに叩きつける。
自分が情けなさすぎた。
どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。
黙っておけば円満だったかもしれない。
けれど諦めるわけには行かない。
俺はローグだ…手に入らないものでも奪ってみせる。

「待ってろよ…何処に居たってお前を奪ってやるからな…!」

風呂場を出て濡れた足跡を探す。
足跡どころか水に濡れた道ができている。
それに沿って歩くと、行き着いた先はリナの寝室だった。
コンコン、と扉をノックする。
当然ながら返事は来ない。
スゥ、と息を吸い込むと、漸くLDが解けた。

「リナ…聞こえているか?返事はいらない、聞いてくれるだけでいい。」

覚悟を決める。
俺の思いの丈を全てぶちまける。
例えどんな結果になってもそれが正しいと信じたい。

「さっき言いかけた言葉があるんだ…ディビーナで防がれたけどな。
 俺はお前が好きだ。いや、愛しているんだ。
 重なって、失って、漸くお前の大切さに気づいた。」

返事は来ない、わかっている。
もう寝ているのかもしれない。
けれど今言わずにはいられない。
そんな感覚が頭を支配する。

「俺は笑ってるお前が好きだ。
 笑顔がいつも俺を元気にしてくれる。

 俺は怒っているお前が好きだ。
 むくれた顔を見るだけで、どうしてか口元が綻んでしまう。

 俺は泣いているお前が好きだ。
 お前を護りたい。
 そんな感情が俺を支配する。

 だけど…やっぱり笑ってるお前が一番好きだ。
 今更こんなこと言っても信じてもらえないかもしれない。
 だけど心の其処から愛している。
 どうか俺と…結婚してくれ。
俺にはお前が必要なんだ…リナ!!」

想いをぶちまけた。
小さな足音、ドアのロックが外れる音。
扉を開け出てきた愛する人の瞳には涙が浮かんでいる。
彼女をそっと抱きしめて涙にキスをする。
そして唇に長く、優しいキスをした―――


「そんなこんなで、ママとパパは結婚したの。」
「ま、かなり誇張表現が含まれていたがな。」
♀アコ「いっつも無愛想なのに…そんなこっぱずかしいこと良く言えたね?」
「パパは普段はそうだけど、いざというときは熱い男の人だから。」
「まあ…コイツを愛しているからな。」
♀アコ「娘の前で言うなよ…バカオヤジ…」

今俺には家庭がある。
妻にも子供にも恵まれ順風満帆な日々を送っている。
娘が年頃になった今もこの想いは変わらない。
呆れる娘を尻目に唐突にリナにキスをする。
驚いた二つの顔に見つめられながら、俺の顔は綻んでいた。

「まあ、こんなもんだ。」
「アーヴィンさん…私も愛しています。今までも、これからも…」
♀アコ「一生やってろ…バカップルが…」

こんなやり取りが毎日行われる。
これからもずっとこんな日々が続けばいい。
冷やかしと突っ込みを入れる娘の言葉が最近痛いのは秘密だ。
4726sage :2006/01/05(木) 04:49:27 ID:Wg97.XAc
えー、以上、ご都合主義満載の聖と悪の宴シリーズでした。
以上、作者の甘甘な恋愛結婚事情でし゚∀゚);y=ー(・ω・)・∴ターン
なんでもありません。
スルーしてくれると嬉しい(´・ω・`)
48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/05(木) 06:52:53 ID:kAWWcODM
作者の。作者の。作者の。
チキショウ!GJだチキショーウ!
49白い龍の髭sage :2006/01/05(木) 18:58:15 ID:pXRN8dxE
>>ログプリの人
ちょ、あのあのあの!
あれだけ伏線引っ張っといて妊娠してないとかさ!

奪うと言うには非常にソフトだったお父さんの優しさに萌えつつ、一番萌えたのは娘だという事実。

え、作者の? え?え?え?
なんてこったい……(´・x・`)
50名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/05(木) 19:18:25 ID:oQebnXhM
やば…身悶えした…
いい仕事してますね!!b
51名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/06(金) 01:12:12 ID:6XvDlIaQ
>>ログプリの26さん
とりあえず突っつけばいいんですねっ!そうですね!
GJ!!(*´∀`)σσσσσσ)Д`*)
52獅子の指輪sage :2006/01/06(金) 09:46:38 ID:rdR9chKk
完成したのはいいけどまさかこんな素晴らしい名作の後になるとはorz
板汚しになると思いますけど暇な方は是非読んで感想くださると嬉しいです。
注意としては少し悲しい(かもしれない)話なのでそういうのが苦手な人は
スルーしたほうがいいかもしれません。
53獅子の指輪sage :2006/01/06(金) 09:47:45 ID:rdR9chKk
何度訪れても後悔の念は消えない。
何度考えても後悔の念は消えない。
何度慰められても後悔の念は消えない。
――――どうしてあの時守ってあげられなかったのか。

ルーンミッドガッツ王国の首都プロンテラ。此処の北西に位置する大聖堂の裏にこの場所はある。
等間隔に立てられた膝ぐらいまでの石碑、その表面に名が刻まれ、その下には刻まれた者の体が眠っている。
その一角にある石碑の前に騎士の男が立っている。
全身を甲冑で包み、左手には兜を抱え右手には花束を握り締め、その瞳は目の前にある石碑を見つめている。

「ヴォルト、今日は何処に行く?」
「もー、しっかりしてよ。今ヒールかけてあげるから」
「んーっと・・・・・・私はその・・・・・・貴方のこと好きよ?」

目を瞑れば彼女と過ごした日々が走馬灯のように蘇る。楽しかった時、悲しかった時、そして・・・彼女の体が冷たくなっていった時。
石碑の前に立っている男の名はヴォルト。プロンテラ騎士団に在籍していたが、世界を見て周りたいという理由から退団を決意。
その後は各地をふらふらと旅する冒険者となった。旅先で誘われたギルドに入り、彼女と出会った。
最初はただのプリーストとしか見てなかった。しかし一緒に話したり、狩りに行ったりしてヴォルトは彼女にだんだんと惹かれていった。
そして、ヴォルトは彼女に交際を申し込んだ。彼女は顔を赤らめながら快く承諾した。
ギルドメンバーにも祝福され、二人は幸せだった。
しかし、その幸せも長くは続かなかった・・・。二人が狩りに赴いた地で不幸は起こった。
場所はプロンテラ迷宮の森。そこであのバフォメットにさえ遭遇しなければ彼女は助かっただろう。
その時ヴォルトも一生癒えない傷を心と体に刻まれた。傷だらけになりながらもヴォルトが助かったのは彼女のおかげなのだろうか。

「仇は必ず取る・・・・・・見ていてくれ」

ヴォルトは石碑の前に花束をそっと添えると、マントを翻しその場を離れた。


ギルドの溜まり場に戻ったヴォルトは明日バフォメットを討伐することをメンバーに伝えた。

「一人で行くってのか!?」
「おいおい・・・・・・大丈夫なのかよ」
「無理しないで皆で行けばいいじゃない」

ギルドメンバーは皆、ヴォルトが一人で行くことには反対だった。
しかし、ヴォルトは首を横に振り、頑なに拒んだ。彼女の仇を取るんだ、そう言われるとメンバーも言い返すことはできなかった。
ヴォルトが血だらけになりながら彼女を抱えてきた時、その時のヴォルトの怒りを知る者であれば、誰も彼を止めることはできないだろう。

「分かった。ただし必ず生きて帰ってくるんだぞ」
「ああ」

ヴォルトは決戦のため体を休めると言って宿に戻った。その後ろ姿を見てメンバーは悟った。彼は刺し違えるほどの覚悟なのだろうと。


コンコン。
ドアをノックする音に気付いて、ヴォルトは目を覚ました。時間は既に深夜を過ぎている。
ヴォルトはベッドから降りると、ドアノブに手を掛け、ゆっくりと扉を開いた。
目の前にはギルドのメンバーである、彼女と同じプリーストのユイが立っていた。

「どうしたんだ、こんな夜遅くに」
「ごめんなさい。体を休めていたのに。中・・・入ってもいい?」
「あ、ああ。どうぞ」

ヴォルトはユイが中に入ってから扉を閉めた。ユイはベッドに腰を降ろし、ヴォルトは近くにあった椅子に腰掛けた。

「どうしたんだ?」

ヴォルトが尋ねてもユイは顔を俯かせたまま何も答えなかった。数分の沈黙の後、彼女は口を開いた。

「本当に・・・行くの?」

顔を上げ、真っ直ぐにヴォルトを見つめるユイ。その瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。

「ああ・・・」

ヴォルトもまた真剣な顔でユイを見つめる。

「そう・・・やっぱり考えは変わらないんだ・・・」
「すまない」

ヴォルトは何故かユイに謝っていた。何故そうしたのかは分からないが、それでも謝らずにはいられなかった。
ユイはまた顔を俯かせ、沈黙が流れる。ヴォルトはユイから視線を逸らさず、彼女の様子を見ていた。
そして、顔を上げたユイは先ほどと変わらない真剣な顔でヴォルトに告げた。抱いてほしい、と・・・。

「私、貴方の事が好きなの。彼女を失った貴方を見ていたら放っておけないって思ってて・・・。
そしたら何時の間にか貴方を好きになっていたの」
「・・・それでも、俺は・・・」
「彼女の変わりでもいいの。・・・お願い」

ユイはヴォルトの目を見つめながら、懇願する。
彼の心を満たせるのは彼女だけと知っていても、それでもユイは黙っていることはできなかった。

「分かった」

ヴォルトは短く言い切ると、ユイの元へ近づいた。ユイの体を抱きしめ二人揃ってベッドに倒れ込む。
54獅子の指輪sage :2006/01/06(金) 09:48:54 ID:rdR9chKk
「ん・・・」
「ん・・・ちゅ・・・んむ・・・」

二人揃ってのキス。最初はゆっくりそして徐々に激しく。ヴォルトが口内に舌を差し込み、ユイもそれに応える。
やがてどちらともなく口を離す。二人の口に架かっていた橋が明かりに反射し、輝いては儚く消えていく。
ヴォルトは服の上からユイの大きいとは言えないが、決して小さくもない双丘をゆっくりと揉む。

「ん・・・んん・・・」

しばらくするとユイが吐く息にも熱が帯びてくる。
ヴォルトはそれを確かめると右手を下へ滑らし、スリットの横からユイの大事な部分に下着越しにそっと触れた。
そこには確かな湿り気が感じられた。

「や!そこは・・・ん!」

ユイが反射的に脚を閉じる。しかしヴォルトはそれを気にせず、ゆっくりと指を動かしその部分をひたすら愛撫する。

「んん・・・あっ・・・うぅん」

少しずつではあるがユイの股間が濡れてきているのをヴォルトは感じ取った。
布越しに愛撫していた手を、下着の横から差し入れ直接触れる。ユイは顔を真っ赤にしながらその行為を受け入れた。
やがて下着にシミが出来るくらいにユイの股間が濡れてくる。ヴォルトはユイの服を脱がし、自らもまた纏っていた服を脱ぐ。
その体にはあの時に起こった惨劇の爪痕が痛々しく刻まれていた。
ユイはその爪痕にそっと手を伸ばし、ゆっくりと優しくその爪痕をなぞった。
ヴォルトは少しくすぐったかったが嫌ではなかった。ユイの優しさがなぞっていた手から感じられた気がした。

「いくぞ・・・」

ヴォルトがユイの腰に手を回し、正常位でゆっくりと己の欲望をユイに沈めていく。
途中、何かの膜のような物を突き破る感覚があった。ヴォルトは慌ててユイの顔を見るとそこには痛みを必死に堪えているユイの顔があった。

「もしかして・・・初めてだったのか?」
「うん・・・大丈夫。いっ・・・覚悟は・・・してたから」

ヴォルトに今のユイが感じている痛みを理解することはできない。激痛とも呼べる痛みをユイは笑って堪えていた。
ヴォルトを心配させたくない・・・ただそれだけのために。

「大丈夫なわけないだろう。しばらくこうしているから・・・」
「でも・・・ヴォルトはそれで気持ちいいの?」
「ああ。動かなくてもユイの鼓動を感じれるからな。十分気持ちいいさ」

事実そうであった。ユイの秘所はヴォルトを優しく包み込み、その内壁はまるで意思を持っているかのようにヴォルトのモノを刺激していた。
ヴォルトは痛みが少しでも紛れるようにユイの双丘や鎖骨、耳たぶなどを愛撫する。
ユイはくすぐったかったがヴォルトの優しさを感じ取ると、痛みが少しずつではあるが収まってきた。

「ん・・・ゆっくりなら動いても多分大丈夫だと思う」
「分かった・・・けど無理はするなよ」

ヴォルトがゆっくりと腰を引き自分のモノをユイの秘所から抜き出す。そこには確かに純潔の証があった。
ヴォルトはゆっくりと優しく腰を引いては突く。ユイも最初は痛みが強かったが、徐々に痛みの他に快感が混ざってきた。

「あ・・・ん・・・はっ・・・」
「くっ・・・」

徐々にペースを速くする。ユイも痛みはまだあるが、快感が勝っているのだろう。全身が徐々に桜色に染まってきていた。

「あっ!あっ!ヴォルト・・・私・・・何か来る!きちゃう!」
「ユイ!俺も、もうすぐ・・・」

腰を打ち付ける音が部屋に響く。

「あっ!いっくぅぅぅ!」
「うっ!」

ヴォルトはユイの中に己の欲望を全て解き放った。

「はぁはぁ・・・すまない。中に・・・」
「あっ・・・はぁ・・・大丈夫。気にしないで」
「しかし・・・」
「貴方の子供なら私喜んで育てるから」

ユイはヴォルトの顔を両手で包み込みながら優しく微笑んだ。
ヴォルトもその微笑を見ると何も言えず、目を閉じ少し考えていたが、やがてあの時から消えた優しい笑みをユイへ向けた。
そして二人はゆっくりと夢の中へと旅立っていった。


「う・・・んん」

ユイが目覚めると隣にはヴォルトの姿は無かった。ユイははっと我に返り、ベッドから飛び起きた。
急いで服を着ていると、部屋の隅にある机の上に置き手紙と共に、彼が付けていた獅子の指輪があることに気付いた。
ユイは服を着ると、その手紙を読んだ。そこには一言だけこう綴られていた。

――――君に預ける。何時か俺が取りに戻るその日まで。

ユイは手紙をそっと机の置き、傍らに置いてある獅子の指輪を手に取った。
獅子の姿を象った美しい銀細工の指輪は彼によく似合っていた。それを私に預けたということは・・・。
ユイは込み上げてきたものを抑えることはできなかった。床に崩れ落ち、泣いた。獅子の指輪を胸にぎゅっと握り締め、声を殺さずに泣いた。
彼はもう戻ってこないのかもしれない・・・そう思うと涙が止まらなかった。


−五年後−

ユイはプロンテラの大通りを歩いていた。胸に抱いているのはあの日から日課になった彼へ捧げる花束。
そして手を繋いで隣を歩いているのが彼との思い出の結晶であり、その繋いであるユイの手には獅子の姿を象った美しい銀細工の指輪が日に当てられ、煌々と輝いていた。
55獅子の指輪sage :2006/01/06(金) 09:51:32 ID:rdR9chKk
相変わらず情景を描く細かい描写が苦手ですけどなんとか書き上げました。
2作目なので至らないところも多々あると思いますけど
暇潰しになれば幸いです。
56名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/07(土) 00:56:56 ID:cKBEjBrs
>>52
GJだよ〜俺は悲恋大好きさ 楽しませて頂きました〜
57白い龍の髭sage :2006/01/07(土) 01:22:33 ID:vV/limcM
>>指輪の人
さっぱりしてて凄く読みやすいです。
こういうジャンルのものなら、細かい描写がなくてもある程度綺麗に成り立つのが不思議。
ただ、やっぱりさっぱりしすぎてたかもしれません。
なんていうのかな、1回読んだだけだと、どうもあっさりと進みすぎるっていうか、引っ張るところをしっかり引っ張ってほしいとか。
2回目読んだら普通に感動しました。話の内容は凄く良いです。
100%ハッピーでも100%バッドでもないこの終わり方が心を揺さぶりました。

題名に獅子の指輪を持ってきてるのなら、前半でそれについて触れておいてもいいんじゃないかな、とは思いましたが。
最初と最後の花束がつながってていい感じ。

良い物読むと、創作意欲掻き立てられますね。また何か書こうか……。
5826sage :2006/01/07(土) 19:35:46 ID:vsHHM44o
おお、いつにもましてレスが、、、w

>>48さん
お褒めに預かり光栄です。

>>49さん
それを意図して書きましたからw
ほんとにナンテこったい(´・ω・`)ですy

>>50さん
身もだえとは。。。w
其処まで気に入っていただけたなら幸いです。

>>51さん
あややややσ))))))Д`*)
突付かれた痛みは嫁にいやしt(ry

>>52さん
名作だなんて…w
獅子の指輪もとても読みやすかったですよ。
59♂Wiz×ジルタスsage :2006/01/11(水) 01:40:37 ID:aOZfvLss
こそーっと微妙なものを投下させて下さいませ。
ジルタス様と男Wizというかジルタス様です。


「私は…っ……じっとしているのが嫌いなんだ……動くぞ!」
切なげに吐き出される声。紫かかった水色の長い髪が振り乱され、仮面はとうの昔に
宿のベッドに顔を押し付けているときに外れてしまい、喘ぎ上気した貌が露になっていた。

革のボンテージはじっとりと汗に湿り股はたっぷりの愛液で穢れ淫猥な光を帯び
皇かな尻に細く繊細な男の指が食い込み腰を動かせないように押さえつけ、中央では…――
男の太く長い男根が深く挿入されている。きつい膣肉を広げ密着し満たすそれ。
けれども入れられただけで腰を動かす様子がないどころか、女の尻肉を掴む手が、彼女が
腰を揺することすら許さない。豊かで揺れる乳房をボンテージの隙間から手を入れて揉み
中途半端な刺激ばかりを注ぎ込む。

「動いて突いて犯して欲しいだけでしょう?ジルタス御嬢様。」
「やかましい…!くっ……貴様…」
「人間を狩ることより、男のを咥え込んで犬のように腰をふって盛るほうが得意みたいですね。
お体は早く動いて下さいって股を広げてアソコを愛液で濡らしておられますもの。」
「ぅ……なんで…ぁ、、ん…こんなやつに従ってしまったんだ…っっ…ろう…ひぁっ!」
一際高くあがる声。男のウィザード。青いリボンと黒髪の彼が腰を一度だけ素早く動かし突いたから。
快感に支配されていく頭でぼんやりとこの大嫌いな男と出逢ったときのことを思い出した。
60♂Wiz×ジルタスsage :2006/01/11(水) 01:42:27 ID:aOZfvLss
そもそも最初は誰か別の男に捕まえられた。卵の中で眠っていたので良く覚えていないが
気に入らない声の商人が「うはwwwwwwwwwwwwww」と叫び同じく気に入らない女BSが
「100M儲かっちゃった><」などとのたまっていた記憶がある。

最初に見たのはゲフェンの街並みだった。次が、私の美貌に見とれる逆毛どもと、美しさに嫉妬するプリースト。
それから好物の止まらない心臓をよこした気に入らない今の主人、黒きマントのウィザード。

「お初にお目にかかります。魔界で一番お美しいジルタス御嬢様をお連れするウィザードに御座います。」
返事などはしてやらない。けれども、空腹だったから、ベリットの心臓は貰って齧る。
「これは結構美味だな……貴様の心臓はどんな味がするかな……」
「ジルタス御嬢様の心臓はどうでしょうね?」

男の手が豊かな乳房を鷲掴みにする。妙に遠慮のない唇が右胸に張り付き日の光が届かない
地下監獄育ちの白い乳房の肉を、甘く、噛み、舐め、味わう。ボンテージを押し上げる乳首を摘み
扱き押し転がした。

「大きくて、綺麗で、ハリがあってとても美味しい心臓みたいですよ。」
「何をする…!」
咄嗟に真紅の革手袋で男の頬を叩く。乾いた音が響いたのと同時に指が秘裂を押し上げた。
股間へ食い込む革とミルクを溶かしたように滑らかな肌との間へ滑り込み、湿り気を帯びている
膣口とクリトリスを弄ぶ。少し冷たい指は生々しい感触をジルタスへと与え、徐々に息は乱れていき
いつしか股間の革の黒と赤が変色をしていた。

「何をするか、と申しますとね。ジルタス御嬢様の湿ったおまんこを私の指で弄って広げているのです。
わかりますか?ご自分の脚が震えて感じて濡らしてしまっているのが。」
61♂Wiz×ジルタスsage :2006/01/11(水) 01:43:16 ID:aOZfvLss
「煩い……貴様…ぁっ!…それだけで――…満足すると思っている…ンぅッ…のか?」
水色の髪へ鼻先を埋め、長く尖った耳を舐めながらWizが答える。

「まさか。はしたない格好をしておられる淫乱なジルタス御嬢様はまだまだ感じたいのでしょうね。」

ぬるぅ……と蜜を絡めた指が肉豆の包皮を剥き、痛みの後に、最も感じやすい箇所を嬲り
まともに立ってもいられない快楽が身体に走る。思わず己よりも背の低い男の腕に縋った。
豊かに張り出した乳房が胸板に潰され淫猥に形が歪み、その事実に、羞恥で貌を赤く染める。

「愛液が太腿まで滴り落ちていますね。こんな人前で淫乱ですこと。口では強がっておられましても
私の腕に抱きついて…――。牝の馨が漂ってますからみんな気がついているみたいですよ?」
「言うな……!」
折角掴んだ男の腕は揶揄されても離すことはなく。視線と、愉悦を与えてくる指から逃れようと、
よろよろ危なっかしい歩みで建物の影へとふらついていく…―
62♂Wiz×ジルタスsage :2006/01/11(水) 01:44:03 ID:aOZfvLss
「何をぼんやりしておられるのですか?」
「……――んひいぃいいっっ!!」
強烈なペニスの突き込みに、昔のことを思い出していた意識が強制的に引き戻される。
四つん這いにさせられていた体の、重たい乳房をたぷたぷ、ゆさゆさ揺らして弄ばれながら起されて、
膣に埋められたペニスの熱い感触に心も身体も奪われて、背中をWizの胸板に預けた。
水色の髪が散々に乱れ、窓ガラスに、喘ぐジルタスの痴態と男の笑みが映る。
それを目にした瞬間に羞恥に粘膜が戦慄き、果てた。このときだけは世界一嫌いな自分を抱く男に
体重を預けて身体を弛緩させる。同時に、ペニスが脈動し、精液をジルタスのなかへと流し込んでいった。

「イってしまいましたね。淫乱なジルタス御嬢様の喘ぐ声、大好きですよ。乱れた表情はとても色っぽいですし
何時も今みたいに大人しく私の腕の中で可愛がられていれば宜しいですのに。」
笑みを浮かべる男を睨み、眸を快楽の余韻で潤ませた。
「口だけの……っふぁ…男が私を…ッ――飼いならせると思うな…!何が可愛がるだ――っ、ひ…虐めておいて」
「また口答えをなさる。躾をしないといけませんね。」
男が「躾」と、腰を動かし尚も膣内を突き上げるたびに、悲鳴じみた声が溢れ、背中がきりきりと仰け反り
ぎゅっとシーツを握り締めた。二度目の絶頂に全身を痙攣させる。
この男に与えられるままに快楽を貪っていては気が狂う…――おぼろげに、思った。
63♂Wiz×ジルタスsage :2006/01/11(水) 01:45:40 ID:aOZfvLss
シャワーを浴びべとべとした液体も落ちてさっぱりとした体。ジルタスは髪を丁寧に手入れをし鏡を見ながら呟いた。
「ふふ……美しい……」
魔族の中でも類稀なる美貌を持つと自負し、上機嫌に鏡を見ていたのに……
Wizは彼女に首輪を嵌めて、鎖を手に宿屋から連れ出して行った。

「息苦しくなるだろう……」
転ばないように男の手をひっつかみ、まだ、少し震える脚を叱咤して前のめり気味にゲフェンの街を一緒に歩く。

「申し訳御座いません。でも、ジルタス御嬢様は私の大切なペットですから、こうして繋いで可愛がりたいのですよ。
他の誰にも取られたくないですからね。私のもの、です。」
ふさぁ…と、男がジルタスの髪を掻きあげる。それだけでも、びくり、と大袈裟なほど肩が跳ねた。
「貴様……などのペットになった覚えはないがな……」
「首輪を嵌められて、街中も狩場も連れ回されて、毎晩宿で可愛がられる。これがペットでなくて何なのでしょうね?」

…――ああ、本当に私はこの男が大嫌いだ。



以上です。もっと練り上げたかったのですがスランプのようでなかなか良くならず…orz
64名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/12(木) 03:04:41 ID:4nYj03Xs
>>59
言葉責めWizの方ですよね。
遠回しな表現で、小説の味を活かしていると思います。

ROでは男Wizは趣味ではなくて男BSが好きですけど、この男Wizの「妖艶な雰囲気」はなかなかそそりますね。
ROはホムンクルスが来るまで休止の予定ですが、このスレはチェックしてます。
次回作も期待していますので、お互い頑張りまっしょい♪
6526sage :2006/01/16(月) 09:35:54 ID:uwyIsMdg
テラGJ!!
いつ見てもこのWIZ様素敵やわぁw
つかこれでスランプって(´つω;`)
立つ瀬ありませんorz

うし、俺ももう一本書いてみよう。
ここでアンケート(ぁ
1:ログプリ出会い編
2:悟る者と悟られる者続編
3:新作
一番最初に投票されたヤツ書きます。
1以外絶対甘甘ですが…w
66名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/16(月) 11:35:00 ID:fygIq0ds
3 3 3!
67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/16(月) 21:15:09 ID:A8bHugEs
>>65
1も捨てがたいが・・・俺はここであえて3を選ぼう・・・。
そしてこれが人類にとって最良の選択であったことを祈るばかりだ・・・
6826sage :2006/01/16(月) 21:28:27 ID:15M5//Os
うし、厳正な?アンケートの結果3になりました。
好きなカップリングとかあれば合わせたいところです。
これまた最初に書き込まれたカップリングで書けるように善処します
(俺が生理的にダメな組み合わせとかはカンベン)
69名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/16(月) 23:24:56 ID:UJrEXwr2
♀ハンター×♂アサクロ
7026sage :2006/01/17(火) 01:31:32 ID:tWCQvmoc
OK、貴重な書き込みありがd。
♀ハンター×♂アサクロで「甘甘な」(←ここ重要)小説を書くぜwwwww
納期今週末目指してがんばりまー
71Delta Side Presentersage :2006/01/18(水) 01:21:02 ID:KFo3q75A
|д゚)<お久しぶりですこんばんは

>>26さん
 どれも読みたいとかあるよね(*ノノ)
 わくてかして待ってます。

>>52さん
 BADEND大好きです。書きたくなってきますね!BADENDのヤツを。

 そして駄文投下。騎士はいいものだ。うん。
72Delta Side Halsage :2006/01/18(水) 01:23:39 ID:KFo3q75A
「あ゛ー」

 自分でも情けないと思う声を上げた。
 昼下がりの、気だるく熱い日差しに目を細め歩く俺は、白と赤の僧衣を纏う。
 ぶっちゃけこの服は暑い。
 日差しに照らされ中が蒸れるが、肌蹴る訳にも行かない。
 そんなことしたら美的生体陳列罪で捕まってしまうからな。美しいって罪だね?
 服の胸の部分を掴み、前後にバタバタ動かし外気を取り入れる。
 が、もともと人の多いこの周りは熱気を含む空気しかなく余り効果はない。
 しかしやらずには居られないのがこの日差しと服装だ。

 目当てのものを探すため、露店を行き来し、人ごみを掻き分ける。
 見ろ!人がゴミのようだ!
 ちょっとポージングしてみる。あー誰か、そこに鏡を立てたまえ。
 そう、角度は74度でよろしく頼むよ?横顔が美しいと評判なんだ。俺の脳内天使に。
 んむ、視線を感じる。皆が俺を奇異の目で通り過ぎていった。
 これが!これが羞恥プレイと放置プレイの夢のコラボレーション!あぁ、なんて甘美なんだ。
 だんだんと私の周りから人が離れてゆく。それに伴い、周りの空気は若干温度を下げた。
 すばらしい…俺のこの絶対領域…!AT(AnohitoniTikaduityadameyo)フィールドと名づけよう。
 君も試してみるといい。ふふ、条件は一つだけだ。俺のように美しければいい。
 おぉっとこれでは俺以外誰もできないね?ははは、それでこそ俺にふさわしい。
 さて、探し物の続きをしようか。
 足取りには迷いは無い。
 そうとも。あまり考えてないからな。
 店に並ぶ商品の一つ一つをじっくり見るなんてことはしない。
 すべて流しながらなんとなく目に留まったものを摘み上げるのが俺流。
 セリはそれじゃ見逃すからダメだとかいうけどな。
 ちらりと目に入る品が目に入りなんとなくそれだと思って、路地裏に入る角の壁際にかまえた露店に近寄る。

「おーあったあったこれだ、…たぶん」

 プロンテラの中央通り。
 暑そうに汗を掻きながら店番をするBSの女が背を任せて寄りかかる茶色いレンガ造りの壁は、日陰の部分がひんやり冷たく気持ちがよさそうだ。
 大量の露店が立ち並び物色する人々が止まぬにぎやかな往来で、俺はセリの欲しがっていた(と思われる)カタナを手に取りつぶやいた。
 そのカタナは鈍く光り、しかし俺には刃物の良し悪しなど判らない為に、どれほどの値打ちのものか判断がつかない。
 自分の顔を刃に映し、日差しにかざして輝かせながらうーんなどと唸り悩んでいると、

「おっとそこの黒髪が綺麗なプリさんお目が高いわねぇ?それはウチの取って置きの品よ」

 目の前のBSが世辞交じりに声をかけてくるも、あまり俺の耳には入ってこない。
 視線を刃に映る自分から移すと入ってくるのは、大きく肌蹴たシャツを胸元で結びたわわに実る胸によって作られた谷間。
 そんな魅惑的映像を網膜に焼き付けながら、虚空を掴み揉みあげこね回す手つきで両の手を蠢かせ、しかし俺は刀の値踏みをしかねて唸る。我ながら超器用。だれか褒めて。

「お兄さんカッコイイからちょっとまけてあげよっかぁー?値札なんで見てないで早く買っちゃいなさいよ変態プリースト」

 あれ?建前と本音が同時にでてませんか?オネーサン。
 とりあえず、見つけたら買って置いてと言われた品との同定をしようと足りない頭をフル回転。
 たぶん、コレだった気がする。俺の記憶が確かならば。
 黄色いパプリカを齧りながら記憶を手繰る、が。
 うん、思いだせない。
 てか俺の怪しい記憶に頼るより聞いたほうが早いよな。
 秒で諦めた俺は即WISをとばす。

『あーテステスこちらハルこちらハル。俺って変態かな?応答せよ、どうぞ』
『ん、聞こ…てるぞ…カなこと…ってるん…い』

 まるで男のような口調のセリはかすかな声で返事をした。
 よく聞こえなかったがわかる、わかるぞ!なんかバカにされた気がする!
 その小さく澄んだ声は無彩色で、プロンテラの賑やかな往来では聞き取りづらい。
 後ろでは街の喧騒と荷物がガサガサと音をたてるのが聞こえる。
 おそらく分担した回復財を買い込んで、カプラに荷物を預けているであろう姿が目に浮かぶ。
 セリに重いポーションを担当させたのは失敗だったかもしれない。
 でもアイツ俺より力あるしな、いいよな。

『えーと、お前の欲しがってたやつってクワドロプル…えーとディカーセイトカタナだっけか?』
『あ…そ…だ…』
『んあ?聞こえねー』
『そ…で…ってる。…っておいて』
『聞こえないけどまぁコレでいいっぽいな?』
『ちゃん…認…しろ…バ…』

 やっぱりよく聞き取れなかったけど最後だけはなんとなくわかった。
 アイツ俺をバカっていったな…。あぁもうめんどくせー。

『だめだ聞こえね。呼ぶから、いいな?』
『待…!お前…こ…呼ぶつもりだ!?』
『セリ!あなたに会いたい!』
『うわあああ』

 声を張り上げるほど嬉しかったか、そうかそうか可愛いやつめ。
 発動するのは生涯の伴侶となることを誓った者同士のみが許される移動術式。
 愛する者を傍に呼び寄せるステキ術。
 我ながらうっとりする呼び出す瞬間。至福のひと時だね?
 赤い光の柱が目の前に立ち、うっすらとシルエットが見える。
 肩には似合わない肩当、胸に重そうな鎧を着け、対照的に薄着の下半身はプリーツスカートにブーツを履く。
 Rhodonite―薔薇輝石―、綴りは違えど同じロードナイトいう二つ名もなるほどと思う様な切りそろえたピンクの髪がサラリと揺れる。
 掛かる肩からは赤いマントを翻し、少しだけ顔を赤くして現れるセリ。
 きゅっとお気に入りのマントの裾を握り、あーこれはたぶん不満げな表情だ。
 朱を乗せた顔は怒りと羞恥を同時に孕み、眉根を薄く詰める。
 しかしその変化は無表情のときを何時も見ていなければ分からない程度の違い。
 俺だからこそ見破れる彼女の心理変化。だが、俺はその顔も無視して品を見たままだ。

「ホラ、セリ。これだったっけか?お前のほしかった剣って」

 値札と所持金を交互に見つつ後ろにいるセリに聞く。
 が、返ってくるのは返事ではなく服の裾をくいくいと引っ張る訴え。

「…こんな街中で呼ばないでって…言ったじゃないか…」

 彼女のする抗議は小さく、しかし必死な思いだった。
 困った顔に頬を染めて言うのが可愛くてつい意地悪したくなる。

「いいだろ?間違っちゃいないじゃないか。俺はお前のこと好きなんだから」
「ぁ…ぅぅ…」

 セリは、間違っちゃいないが恥ずかしいから止めろ、と目で言う。
 対して前に座るBSはにやにやと笑う視線をこちらへ向けた。
 一方、俺は内心ではBSと同じようにほくそ笑みながら、しかし表面では何が恥ずかしいんだ?と疑問の表情を作る。
 すると、セリの赤い瞳が潤んで目尻から涙が零れそうになった。
 んーむ、こりゃいじめすぎたかな。

「ほらほら、これだよな?」

 ぽんぽんと柔らかな髪をなでてやり、剣を見せる。
 子共扱いされているように思ったのか納得いかない様子。
 瞳の大きな大人になりきれていない顔立ちは俺よりも頭二つ分も違う背の低さもあいまって第三者からみても親子に見えるかもしれない。

「むぅー…、それ、で合ってる…けど…」
「よし、じゃぁコレください」

 俺は金を取り出しBSに渡し、別な手ではセリにカタナを渡す。

「まいどっ!あんまり見せ付けないでよー、お兄さん?」
「ははっ。からかうなよ、じゃぁまたよろしくな」
「ごひいきにー」

 釣りを貰ったその手をポケットに突っ込んだそのとき。

 大きく響く音が耳を突いた。それは沢山の物が置かれたテーブルをひっくり返すようなもので、
 大小様々な音が重なり轟音を響かせる。その音と共に聞こえるのは人の声。
 その声は歓喜でも悲哀でもなく恐怖と驚愕。突然の悲鳴に俺は身をビクリと震わせる。
 その悲鳴と轟音はそう遠くは無い、むしろ近い。
 見れば、多くの魔物がプロンテラの往来を埋め尽くしていた。
 俗に言う、テロである。

「おおっとこうしちゃいられないわ、お兄さん、支援くださいよ!」
「へっ、逝って来いや」

 斧を担ぎ出した彼女にブレスとIAを施し見送った。
 普段露店ばかり出している彼女の手馴れたその斧使いはここ最近のテロの多さを無言で物語る。
 見れば、その魔物達には露店を放った商人達が対処に当たっている。
 当然買い物客の冒険者達も。その冒険者に魔物を任せ逃げる街の人々の姿も多くいる。
 そして中には放られた露店から物品をくすねる姿も。
 売り物ごと魔物にぶちまける商人が息を切らし、自らのカートを振り回すBSが魔物を叩き潰し、即座に薬を調合するアルケミは応急処置を施す。
 大きなペコペコは魔物を引き付け魔術師達は集まる魔物を一掃する。
 修行僧と狩人がピンポイントで強敵をつぶし、暗殺者は要所で敵を撹乱する。
 道行く街の人々は聖職者に守られ、盗人は足元に転がる品物につまづき転び、しかしそれすらかき集めて持っていく。
 うむうむ、まさに阿鼻叫喚。迷惑この上ない。
 その見送った視線の先には――
73Delta Side Halsage :2006/01/18(水) 01:24:41 ID:KFo3q75A
「Provoke!」

 すでに魔物の群れに身を投じているセリを見る。
 目を鋭く細め、的確に襲い掛かる魔物を裁く。
 プリーツスカートをひらめかせ攻撃をよける様はまるで踊るように見えた。

「まーったくアイツぁ…非番だってーのになぁ」

 普段おとなしくしてるくせに戦闘に入るとだいぶ活発になるよなぁ。
 これも騎士の成せる戦闘での輝きか。

 俺達はプロンテラ騎士団所属だ。で、今日は仕事がお休みだったわけだ。
 そいでセリと一緒に買い物をだな、楽しんでだな、いたわけだよ。わかるかね諸君。
 それがどうかね!テロだと?
 テロごときが俺の休日を台無しにするんじゃねーぞコラ。
 俺は首をコキコキ鳴らしながら杖を持つ。腕を曲げたままぐるりと回し、

「さて―――やるか」

 覚悟はいいかクソども。
 プロンテラ騎士団のゴールデンペアたる俺らを相手にしたら勝ち目は万に一つもないと思え。
 こっちにゃ世界に3人しか認められてない二つ名の称号を持つセリ様がいるんだぜ!
 え?俺?いや俺はどこにでもいるただのプリーストだから…。
 …な、泣いていいですか!チクショウ情けねー!

「プロンテラ騎士団所属第3部隊PT4ペアいざ参る」

 手当てが出るといいな、と思う。
 俺は頭を掻きながらゆっくりと自身に支援を開始。
 同時に彼女に走りより、ありったけの支援とヒールを飛ばす。
 しかし若干…コレは規模が大きいんじゃないだろうか…?
 素早い回避を行う彼女もこう敵が多くては全てを回避しきることは困難だ。
 セリの右から彷徨う者の刀が襲いかかる。
 着物を着たいかにも手練といった風貌の禿頭の亡者は、素早い動きで刀を振るう。
 その剣速は空を切り裂き、軌道に真空の渦を巻き込むほど。
 セリはそれを買ったばかりの刀で受け、同時に地を蹴り後ろへ跳躍。
 小柄なセリの体が素早く後ろへ飛ぶ姿は、まるで斬撃を受けた衝撃で吹き飛ばされているようにみえる。
 その宙に浮いたときを狙うようにマリオネットが手に持つ燭台のロウソクを振る。
 轟の音と共に火柱が、跳ぶセリの背を狙い立ち上り燃える炎は熱く光を放つ。
 視界の隅でその赤をとらえたセリは身を捻り炎に身を掠めながらも回避。

「ん…っ!」

 振り向きざまに刀を振れば、炎の柱を切り裂くようにカタナがすべり別れを惜しむように微かに刃先に纏う炎を以って操り人形という名の亡霊を両断。
 赤いマントがひらりと揺れ、火にかざされた裾が黒くこげる。
 あーこりゃ機嫌悪くなるな…。

「むぅー」

 マントを焦がされたセリは予想通り不機嫌な表情を作る。
 眉根を寄せたそれは困ったときの表情とあまり変わらない。
 しかし、それは若干強く、俺でなくとも判断がつく。
 そして、そういうときの彼女は大抵怒りに我を忘れているのだ。

「Two Hand quicken!Aura Blade!Concentration!」

 おまー、そんなにスキル使って精神力持つのかよ…。
 まぁ、やるっきゃないよなぁ、お気に入りだもんな?思う存分暴れて来い。
 俺は若干の不安をセリに向け、しかし確実に支援をこなす。

「Let us break their bonds asunder, and cast away their yokes!Increase Agility!」

 セリは勢いをつけて身を低く倒し加速。
 彷徨う者の背後に回りこむ。
 その至近距離から彷徨う者の首に柄尻を当て、自ら勢いよく後ろに倒れることで甲状腺をつぶす。
 身悶える彷徨う者を後に群がる魔物を切り伏せていく。
 避けきれない大量の攻撃を受け、キリエの防壁では直ぐに消えてしまうと判断した俺は痛みは残るもののそれを半減する加護を施す。

「The Lord of hosts: She is the Queen of glory. Assumptio!」

 目だけでこちらを見るセリは無言でアリガトウ、と意思を示す。
 その視線の隙を狙うかのように悪魔の翼を羽ばたくガーゴイルの放つ矢が狙いを定め射出された。
 しかしそこはやはり見逃さない。そこまで俺たちは雑魚じゃない。
 雑魚じゃぁないが…ちょっと見境なくスキル使いすぎじゃ…ないでしょうか、セリさん?

「Parrying!」

 矢を刀の腹で弾き飛ばしそのままの勢いで走るセリ。
 視線はガーゴイルだけでなく、周りにいる地獄の炎を纏うナイトメアテラーや
 蛇の髪の毛を持つ化け物、メデューサにまで向く。
 その目は怒りに満ちていて、普段余り表情が豊かでない彼女しか知らない者には驚きを与えるほど。
 うんうん、キレてる。
 怒りに我を忘れる、Auto Berserk。
 それはもう俺も経験済みのトラブルで、コイツと共に生きることを決めたときにこうなると止まらないことを知っているからあせらないし、止めない。
 大人しく見えて激情家なところもいいものだ。セリかわいいよセリ。
 さて、そろそろ用意するか。種族も都合いいしな。

「They that dwell in the land of the shadow of death,――――

 セリが魔物の群れに突っ込む。
 おそらくはボウリングバッシュを放とうしたんだろうが。

「ん、ぐ…」

 ナイトメアテラーが残り僅かなセリの精神力を奪い去ってゆく。
 詠唱をその小さな口から澄んだ声で詠う半ば、セリの膝はガクリと地に着いた。
 つまりは、精神力の磨耗が激しすぎたということ。
 それによりボウリングバッシュを放つので精一杯だったセリの精神力。
 そこにナイトメアテラーの精神攻撃が加われば、この結果が現れる。
 一応怒ってる割には計算してたようだが、残念、ナイトメアテラーの攻撃分を読んでいなかった。
 俺はもちろん予測してるぞ。だから詠唱開始してるんだからな!
 へへへ、あとで指摘していじめてやろう。
 集中力を欠いたセリはカタナを地に立て身を支えるので精一杯だ。

「くっ…!」

 セリは短く声を絞る。苛立ちに拳を地に叩き付けた。
 ガーゴイルが弓を引き絞り狙いを定め、ナイトメアテラーが息を荒げ突進してくる。
 メデューサはすでにセリの体にその蛇の髪の毛を絡ませている。

「ひぅ」

 小さな悲鳴を上げた。その蛇の髪の毛は触手のようにセリの体を這い回り締め付ける。
 メデューサの手がガーゴイルとナイトメアテラーを制し、私の獲物だと主張していた。
 ばかやろう。セリは俺のだ。
 その蛇の触手がすべすべの肌を伝い、ふっくらした太ももの付け根を圧迫する。
 蛇の舌が下着の中に入り込み、直に秘所を撫で付けた。

「んっ…!」

 秘所を衝かれ短い喘ぎをもらす。俺のセリになにをさらすか蛇女め。
 若干詠唱速度に自惚れがあったかもしれないな。悪いなセリ、ちょっと我慢しててくれ。
 なんか俺まで頭が沸騰してきた。
 泣かしてやるから覚悟しろ蛇女。謝っても許さないぞー。
 だから俺は雑な、しかし素早い詠唱を唱え終える。

 ――― upon them hath the light shined. Magnus Exorcismus!」

 印が地に結ばれ、膝をつくセリの足元に光が溢れ返り、天を目指し輝き鋭く立ち上る。
 魔物の叫びを伴い、しかし淡い輝きを断続的に放つ印の光は白。
 それは力を以って浄化の聖域を成した。
 力は聖生(せい)とは対極なる位置に立つものに安らかに眠れと使者を使わす。
 案内先は天国か地獄か。薄れ行く魔物の群れを見つめ俺は小さくつぶやく。

「安らかにあれ。願わくば来世へと己を昇華させ。願わくば前世を顧みることなく」

 手を胸元で十字に切る。Amen。
 俺はゆっくりとセリに近づく。
 ぺたりと座り込んだセリは悔しそうな表情でうつむいていた。

「セリ、大丈夫か?スキル使いすぎなんだって。ほら、マントはまた買ってやるから」

 俺は自分でこういわれても納得しないよなぁと分かっていながら言う。
 案の定。

「だって…ハルから貰った…はじめてのプレゼントだったのに…!」

 小さな声で、しかし力強く抗議する。やれやれ、しょうがないヤツだなぁ。
 まるで駄々をこねる子供みたいなセリ。
 だけどそれがなんだか嬉しい。
74Delta Side Halsage :2006/01/18(水) 01:25:45 ID:KFo3q75A
「セリ。俺のお前への最初のプレゼントはなぁ―――

 セリはきょとんとした顔で頭の上にクエスチョンマークを浮かべるように顔を上げた。
 幼い顔立ちが際立って本当に子供をあやしている様な錯覚さえ覚える。
 肩を抱いてその顔に近づいていき、柔らかな唇に俺の唇を重ねる。
 触れるそこからは暖かい体温がゆっくりと伝わってくるのを感じた。

「んぅ?!…ん、ぁ」

 目を見開き、しかし抱かれた腕に身を離せないでいるセリ。
 俺がそっと口を離し、

 ―――俺のありったけの愛だ。わかったかバカヤロウ」

 高らかに言い放った。きっと町中に伝わるであろうほどの大声で。
 みんな伝われこの想い♪

「な…!?バカヤロウはお前だ!こんなっ、こんな往来で叫ぶバカがいるか!」
「いいじゃないか、事実だ。隠すことは無いぞ?ん?」
「あぁもう!早く帰るぞ!」

 セリは立ち上がり再び恥ずかしさに顔を朱に染めて、それを隠すように裏通りへと抜ける路地裏へ入っていく。
 こういうことには弱く、表情を強く変えるのがかわいいと思う。
 俺は駆け足でそれを追いかけ、セリの手をとった。

「こーら、待てってば。お前、メデューサにつかまってただろ?」
「ああ、それがどうした。どうせ私は未熟だよ」
「そうじゃないって。ケガでもしてんじゃないかと思って」

 見れば顔が赤く火照っている。
 それだけなら先の恥ずかしさによるものが消えていないだけかもしれないが残念ながらそれは違う。
 証拠に、息が荒いし、動悸が激しくなっている。
 それにこの発汗量はおかしい。鎧の端から覗く服の色が濃くなっていて濡れているのが判る。
 やはり敵の攻撃を受けているか。まぁありゃーよけらんないもんなぁ。

「だ、大丈夫だ、心配するな」
「そんなことねぇよ、見せてみろ」

 セリは振り返り否定するが、その声は焦りを隠せてはいない。
 俺は遠慮なくセリの太腿に触れる。手のひらには治癒の力を込めて。
 ニーソックスの上、スカートの下に素肌を露にした太腿に手を当て治癒力をジワリとねじ込む。
 諸君!知っているか!今俺の触れている場所は俗に絶対領域と呼ばれ、老若男女一般庶民から貴族階級、地は家の無い浮浪者から天はルーンミッドガッツ王国の国王にいたるまで全国民に愛されるそんな素肌だ!
 ちょっとウソついたかもしれない。
 だがコイツのここを触っていいのは俺だけだ。絶対領域なぞ俺が中和してくれるわ。
 キュアが口でできるものならむしゃぶりつきたいね?今度練習してみよう。

「んあぅっ」

 セリは短い悲鳴を上げた。その声には艶が混じっている。色っぽい吐息をはき、俺にもたれて来た。
 なんだかそれがとてもいやらしく思えて、つい治癒を行うはずの手が肌をすべり、味わう。

「だ、だめだ、こんなところでなんて」
「こんなところでって、お前…」

 なるほどなるほど。どういう効果かは知らんが我慢できない、と。そういうことだな!
 よーしパパはりきって治しちゃうぞー。
 理解した(つもりの)俺はセリのスカートをめくり上げる。水色の可愛らしいショーツが目に入った。
 白い肌に薄い青が映える。その柔らかな膨らみは熱く熱を持つ。
 普段は見せることの無い肌を晒しセリは動悸をさらに荒げ胸を上下させる。

「あ…だめ、だ…人がきちゃったら」
「こねーよこんなところで」

 セリの弱々しい抵抗を無視して俺はショーツの上から秘裂をなぞる。
 そこはすでに濡れていて、色濃くシミを作っていた。太腿の内側に垂れる愛液がいやらしい。

「セリ、濡れてる。感じちゃったか?」
「や、だめ!言うなぁ」
「かわいい、セリ。もっと濡れていいぞ」

 ショーツを脱がさずに上から指を擦り付けてやると、セリの声と共にじわりとシミが広がり、身をくねらせる。
 セリの片足を持ち上げると僅かに腰を動かし手に押し付けてきた。
 柔らかな感触とともに伝わる熱。
 その熱く濡れた秘部は吸い付くように俺の手に押し付けられる。
 それはとても淫靡で、求める姿はその顔立ちとのギャップに悩ましげな魅惑を放つ。
 片足を上げて秘所を晒すのはすごく抵抗があるらしく、俺の服をぎゅっと掴んで顔をうずめている。

「は、恥ずかしい…よ」
「未だ慣れないのか。いつもしてるだろ?これ以上にえっちで気持ちいいこと」
「だ、だって、だってこんなとこで、誰かに見られちゃ…!」
「構うか。そんときゃ見せ付けてやればいい。俺とお前の愛を」

 言いながら俺はセリの胸を隠す鎧をはずす。ガランと鈍い音をたてて地面に落ちた。
 服の下に手を潜り込ませ、可もなく不可もなくといった、しかし形だけはいい胸をやんわりとこね回す。

「んぅ…ぁ、くぅ、む、胸…やぁ」
「柔らかいな、セリ。ほら、尖ってきた」
「んー…!はっ、うぅ」

 俺の胸に顔を埋め、服を噛んで快感に耐えるような声を漏らす。
 しかし吐息が直に俺の胸に届き、体は正直に求めを表しているのがわかる。
 胸の先端をつまむとびくりと体を震わせ、熱く息を吐いた。
 その間も下を攻める手は緩めない。
 ショーツの上からなぞっていた手はすべすべの腹部をなで、ショーツのゴムをすり抜け上から滑り込む。
 直に秘裂をなぞった。ぐちゅりと粘着質の音をたてて指が柔らかく沈み込む。
 ビクン
 大きく震える体と共に女性器がひくつく。誘われるがまま、指を中へと潜り込ませた。
 ぬるりと抵抗無く入り込んだ指をゆっくり前後させる。

「んぁあ!はっ、やぁ…やだぁ、指ぃ」

 埋めていた顔をあげ俺を見上げる。薄く開いた唇と俺の胸元とを伝う唾液が艶を以って光る。
 揺れる瞳は必死で訴えていた。
『気持ちいい』
 むせび泣く様な声は小さく、レンガ造りの薄茶色な壁に吸い込まれていく。
 赤く火照った顔を見つめ俺は満足げに手を動かす。

「ふっ、ふぁあ、っんぅう。ゃあ、だぁあ!」
「音、でちまうな?」

 くちゃくちゃと淫猥な音をたてると、さらに羞恥心が煽られて顔を赤くするセリが可愛い。
 吐息と喘ぎ声を間近に聞き、俺自身我慢できそうにない。
 むしゃぶりついてこね回して突き動かして最奥にねじ込んだ怒張を解放したい。
 俺だけのものにして、内側から穢して、俺を感じて欲しい。
 だが待て。ここで焦らす事によりセリのもっと可愛い姿を、声を、見ることができるはずだ!
 まだ、焦る時間じゃない。俺なら、俺ならきっとなんとかできるはず!
 耐えるんだ我が息子。
 秘部に入れたままの指をカギ状に折り、陰核に親指を押し付ける。その裏をこすりあげるように
 人差し指と中指を強く動かした。途端。

「ひゃあうぁ!んぁああああだぁ、だめええええ」

 眉を寄せ、口を開き、眠たげな目を潤ませた顔は熱く火照り、擦れた声を漏らす。
 一際大きく体を震わせ、俺の腕の中で、掌にグシュっとした感触を与える。
 軽い絶頂に達したセリは足を震わせ俺に身を任せた。
 切なげな表情が睨む。その口から漏れる声は羞恥を孕んでいて。

「もう、もうだめぇ…し、してくれ、ハルぅ」

 だから俺はこの顔に弱いんだって。
 幼さの残る顔が快感に歪む表情なんて見たらいぢめたくなっちゃうだろ?
 だってこの顔が言ってるんだ、いぢめる?いぢめる?ってな。
 わぁい!いぢめちゃうよおおおおおおお!?
 俺はわかったと頷き、しかし動かすのは手。
 再び滴るそこに潜る指をやんわりと動かし始める。

「や、ちがっ、ハル、ハルぅ…意地悪だぁ」

 潤んだ瞳からは涙がこぼれ、俺の胸にしがみ付き懇願する。その困った顔をずっと見ていたい。
 だから言う。さらに羞恥を感じさせるために。

「ん?違うのか。どうしたらいいんだ?俺に、教えてくれよ」

 耳元で小さく囁いた。セリは泣きながら首を横に振る。そんなのできない、と。
 サラサラと髪の毛が揺れて頬に当たるのがくすぐったい。

「でもなぁ、何処を如何すればいいのか分からないことにはこのまま『キュア』し続けるしかないわけでしてー」
75Delta Side Halsage :2006/01/18(水) 01:26:58 ID:KFo3q75A
 そう告げて、股下に入れた手で暖かい光を放つ。そーれそーれ。
 下腹部に熱を感じ、セリは再び体を震わせるとゆるゆるとそこの締め付けを解いていき、
 ぷしゃ、あああああ
 シャワーのような音をたてて、俺の手を、自身のニーソックスを、ぐしょぐしょに濡らしていく。

「ぁ…あぁ、ん…」
「お漏らしするほどよかったのか?はしたないヤツだなぁセリは」
「ぅう…ひどいよぉ」

 残念。酷いなんていってても顔を見ればわかる。その、快感を享受する悦の表情を。
 熱を持つその顔。
 目尻には雫があるものの、それはどうみても快感からきているものです。本当に有難うございました。
 だから責めを止めずに、追い立てる。

「ホラ、セリ。俺に、どうして欲しい?」
「い、言えない、よ…」

 まだ粘るか。手を動かす強さを一段階アップ。もじもじと太腿をすり合わせるセリ。
 その動きに俺の指がこすれ水音を立てた。首筋にキスをしながらもう一度問う。

「どうして欲しいか言ってくれないと…してやれないぞ?」
「うぅー」
「ほらほら」
「…私の…その、そこに、して、してほしい…」

 恥ずかしさに俯く。
 もう一息だと、俺はもはや耐えられそうにない自身をなだめつつ、胸をむさぼっていた手を離し、腰のラインをなぞる。
 ぞくぞくとした快感が走っているのか、手の動き一つ一つに敏感に反応を返し震えるセリが愛おしい。

「どこに、どうしてほしいって?」
「あぅううー…どうしても、言わなきゃ…だめか…?」
「もちろんだ」

 首筋を這う舌を唇に持っていき、舌を絡ませる。
 腰に当てた手を後ろへ回し、ショーツごと小ぶりで柔らかな尻を掴む。
 俺は自制心が外れかけ、尻を弄る手でセリの腰を手前に引き寄せ、自分のモノをセリの太腿に晒して押し付けた。
 先走りがにちゃりと音をたてて肌を濡らし、食い込ませる。
 ゆっくりと唇を離せば口を繋ぐ涎の糸がぷつりと切れた。
 セリはその感触に見とれるようにして俺を見つめた。
 おそらくこれが決め手だ。

「ほら、言ってごらん?」
「…その、私の、お…こに…ハルのおち…ん、入れて欲しい」

 まるで、よく雑誌やマンガであるようなカァァァという効果音が聞こえてきそうなほどに耳まで赤くしながら言う。あの効果音はなんであんなに的確なんだろうなぁなどと思いつつ。

「はーい聞こえなーい。あれだ、お前普段からそうだけど声小さい。その囁くようなしゃべり方じゃ損するぞ。もう一度、りぴーと」
「せ、説教とはいい身分だな」

 セリはむーっとふくれっつらでささやかに抵抗してみせる。
 俺はそれをたしなめる様に囁く。耳を優しく甘噛みしながら。

「いいんだよ、俺ハイプリースト、貴女ロードナイト。ホラ自然だろう?説教たれて何が悪い。だけどな、俺はお前のその声もしゃべり方も、好きだぞ」
「なんだ、じ、じゃぁ…その、損、してないじゃ、ないか」

 あれ、なんだ?
 今なんかちょっと可愛いこと言わなかったか?
 おっと困った。これが胸キュン?
 恥ずかしがりながらも言うその姿が、ヤバイ。
 責めてるのは俺だぞ?なんで俺が飲み込まれそうなんだ。
 だから俺は、必死でそれを払うように言う。

「うん、だから声が聞きたいんだ。さぁどうぞ、RepeatAgain」
「んぅ、…だ、からその…私の、ぉま、ん…こに…ハルの、その…

 口ごもるセリを急かすように、俺は腰を押し付け太腿を犯す。
 先走りを塗りたくり、滴る愛液とともにぬるぬるに滑るそこが気持ちいい。
 それが引き金となって溢れた。

 …ハルのお、おち、ん…ちん、入れてぇ、…入れて、欲しいんだっ、私を、気持ちよくしてっ」

 うおおっとセリ選手ヤケだー!やけになって後半ぶっちゃけたー!いいぞう。
 きつく目を閉じて伏せた顔で小さな澄んだ声で羞恥心をぬぐいきれずに。いいぞう。
 とりあえず、もう俺が我慢の限界だ。上げていたセリの片足を下ろす。
 突っ込んだら暴発しそうな自分をなだめ抑え、より長くむさぼるために落ち着かせようと必死。
 うん、だめだ。落ち着くとかマジ無理。
 ショーツに指を引っ掛けニーソックスの裾辺りまで下げ、片足を抜いた。
 ひくつく性器から離れるショーツを名残惜しむように粘着性の液が糸を引いて垂れる。

「よくできました。30点」
「え、それ低…わ」

 俺はセリの両足をあげさせ、腰を掴んだ。
 セリは俺の首へ腕を回し必死で後ろへ倒れまいとする。

「あぁ、んぁあ!きちゃ、っあぅ」

 白い喉をのけぞらせ小さく喘ぐセリ。
 それは、俺自身がぬめる女性器へと挿入されたからだ。
 蕩ける秘裂へと吸い込まれた屹立は熱い蜜を存分に味わうべく動き出す。
 入れたとたんに襞が締め付け、纏わりついてきた。
 セリの尻を掴みゆっくり前後させる、と。

「あ、あはっ!はあああ、んぅ、ぁぁあああああああ!」
「を。あ、っれ、やべ」

 二人して達した。
 なんてこった。入れたばっかなのに。断じて早漏ではないと神に誓って宣言しよう。
 誓われる神も不憫だが。俺は焦らし過ぎたんだ、信じてくれ。本当だ。
 そうとも!
 この焦らし過ぎこそ、俺もセリも挿入の快感に耐えられなかったことの原因だったんだよ!!!
 な…なんだってー!!おっとつい観衆の声までイメージしてしまったね?
 言い訳はこのくらいにしておこう。
 どくどくとセリの小さな膣内に流れ込む精液が溢れるのを感じる。
 俺は狭い路地の壁にもたれずるずると腰をついた。
 小さな体を抱くようにセリを包む。
 大きな俺自身を絞り上げるようにセリが包む。

「はぁ、ぁ…んっ」
「セリ、は、…イっちまったわ」

 未だ膣の締め付けがおさまらないセリを抱き俯く顔を上げさせて、柔らかな唇に舌をねじ込む。
 甘い香りを存分に吸い込み、セリの匂いを堪能する。この匂いも俺のお気に入りの一つだ。

「んむぅ…ちゅ、っちゅる…ん、ぴちゅ…ぷあ」
「んー、甘いな」

 舌のもつれ合う水音と共に二人して口の周りがべとべとになるのも気にせず貪り合った。
 唇から離れ首筋を舐め上げ、強く吸う。

「あ、跡、できちゃうじゃないかぁ…んんん…あぁ」
「刻んでおけ。俺のだ」

 俺は胸をはだけさせ、尖った胸の先端を口に含んだ。舌で転がすように舐めまわす。
 柔らかに変形して、しかし押し返す弾力のある胸を口先でついばむ。

「あっだ、っめぇ、そこぉ…きゃぅう」
「乳首、立ちすぎだな。こんなに硬く尖って痛くないか?」
「な、にを…あはぅ、んぁっ」

 印をつけるかのごとく、強く吸い立てる。舌での刺激よりもさらに強い刺激にセリは体に鳥肌を立てる。
 胸を揉みしだき、背を撫で付け、尻をこね回し、太腿を握る。
 欲望を思うままにぶつけ、そしてそれを全て受け止めるセリは甘く切ない喘ぎを紡ぐ。
 透明な高い声は澄んだ空に溶けていき、賑やかな喧騒に紛れ消えていく。
 その小さな体で俺を受け入れ包み込み締め付ける。
 びくびくと痙攣し続けるその反応はイった余韻を楽しむ暇すら与えない俺の愛撫に更に意識を昇華させるソレだ。
 奥からとろとろの液体が溢れ出るのがよく分かる。
 すでに俺の息子はフルレベルリザレクションを貰ったかのように屹立して、その存在を女性器の内に誇示している。
 俺はセリの体を回し、四つん這いにさせた。

「ハルぅ…こんなぁ、はっあ、あんんんんんぅ!!!」

 セリの抗議は最後まで成されない。俺のものが大きく出入りする。
 マントをたくし上げ、丸く小ぶりの尻を掴み、白い背中を撫でながら欲望丸出しの注挿を開始。
 一度出したというのに、セリの具合のよさに俺は瞬く間に限界近くまで追いやられる。

「あ、あぁっん、んぅううぁはっ、い、いい、よぉ…ハルぅう」
「あぁ、いいよ、すげー締め付けだ。危うく出すとこだった」
「だしてっ、だしていいのにぃ」
76Delta Side Halsage :2006/01/18(水) 01:27:40 ID:KFo3q75A
 涎を垂らし惚けた様な輪郭の定まらない表情で啼く。
 俺のものが出入りするたび、さっき出した精液ととめどなく溢れる愛液が混ざってセリの膣内を揺れた。
 セリの柔らかな尻肉と俺の骨盤が当たり肉のぶつかり合う音が水音を伴って鳴り響く。

「出したら続きできねーだろうがよ」
「だめぇ、だしちゃやだぁ」
「…」

 どっちだよ!そう思いつつ腰を使う。
 セリは咄嗟に振り返り必死に叫ぶ。既に羞恥心を麻痺させたとしか思えないその姿に
 俺は加虐心をくすぐられた。我ながら救えないとは思いつつ。
 獣のように腰を振るセリと共に立ち上がり、足を大きく広げさせて秘所を前に晒した。

「や、やぁあ、こんな格好、恥ずかしいってばぁ」
「魅せてやれよ。さっきのBSに」
「…え!?ちょっとハル?」

 気づかないほど俺はばかじゃあない。溺れる側でもないから気づくだけの余裕はあった。
 先ほどのBSが殲滅し終わって、俺にヒールを求めようとして言い淀んだのも知ってる。
 放置してたのは、準備中とかかれている札を立てた露店を開く振りをして、この路地裏に人が来るのを塞いでくれていたからだ。

「や、だ。やだぁ…ハル、お願いだ、止めてぇ」
「ん、わかった」

 セリは顔を両手で隠し、しかし俺から離れようとしない。
 動きを止めた。急に快感を取り上げられたセリは違うんだと言う様に首を振る。
 ぎゅっと目を閉じて涙をこぼす。

「ちがぁ、はっ、るぅう、や、めないでぇ!おねがっあっ」
「何が違うんだ。止めろっていったから止めたのに」
「そんなっ、そんなぁ」

 もはや我慢しきれなくなったセリは腰を動かしつつ抗議する。
 その動きに堪らなくなった俺は、しかしセリのために仕方なくといった口調で、セリの耳元に囁いた。

「しょうがないやつだな、お前は。見られてるってわかった途端に締りがきつくなって腰まで動かしてるじゃないか」
「だって、だってぇえええ、あ、くぅううううん」

 既に見られることすら快感に変換し、自らの手で陰核を弄び、胸を握りつぶす。
 そんなセリの行為を見て更に興奮を増した俺は、空いたほうの胸を弄り腰の動きに集中する。
 強く、弱く、腰を回し、セリの押し付けるような動きに合わせて突き返す。
 その動きに抜けるぎりぎりまで腰を引いたかと思えば最奥に達するほどに深いつながりを得る。
 屹立が飲み込まれるたびにどろりと白く濁った液体が結合部から溢れて散った。

「んっ、あっぅああ、だっあっめぇ」
「ん、いいよ、俺もそろそろだ」
「イ、は、あっん、い…っちゃあ」
「はっ、セリ、セリ…ぐ」
「んぁあ!っっちゃう―――――」
「ぅ、くは」

 限界だ。
 セリの小さな体の中に自分を満たし、内側から穢すように自身の白濁を打ちつけた。
 同時に最奥から溢れる熱いぬめりを感じる。
 愛しい人の中で、愛しい人を受け入れて、互いに溶け合った。
 意識も、カラダも。

「っは、あ、ふぁ…なか、いっぱい…」

 暖かな背を抱いて壁に身を任せつつ余韻を楽しむ。
 セリは小さな頭をこちらに預けてゆっくりと息を吐いた。
 その様子に俺は訊ねる。

「セリ、ふぅ…その、おさまったか」
「そ、それはこっちの台詞だ!!」
「てへ」

 俺はゴブリンリーダーのマントに書いてあるような顔をして誤魔化した。

「〜〜〜〜〜!成敗!」

 うむ。ごまかしきれなかった。
 俺の右横腹に、セリの綺麗な肘打ちがクリーンヒットする。
 こ、これは悶絶だ…。


 

 ゆっくりと傾いていく日差しを背に身支度を整える。
 セリの肩にはいつもあるはずだったマントはくるまれて俺が抱えている。
 そのマントの赤は光に照らされてより濃く見えた。
 その色に目を細めてみつめるセリの口が開く。
 小さくつぶやく声は傾く太陽に消されるように空へと抜けた。

「ハル、…その、私の…」

 視線を逸らし俯きながら言う台詞はその言葉尻を濁す。
 俺はピンク色の髪の毛を紅い日差しに染めながら顔を隠す髪の毛を払った。
 なにを遠慮してるんだコイツは。

「ん、俺からセリに新しくプレゼントがあるんだ」
「…ぇ…」

 いきなり何を、と言いたげに呟く。
 上げる顔には疑問の表情。それは、なあに?
 だから俺は答えを教えてあげよう。

「それ、さ。マントにしようと思うんだ。だから選ぶの付き合え」

 その言葉を聞き、表情は疑問のそれから薄い笑顔に変わった。
 セリの透明感のある声がゆっくりと響く。小さくも、力強く。

「ぁ…うん!」

 俺はセリの手を取り、マントを買うべく、夕刻の紫色に染まる町並みへとこの細い路地裏から大通りへと出る。
 角のところで露店を開いていた女BSと目が合った。
 俺の視線を追うようにセリも彼女を見る。
 二人が視線を交わしあい、セリのほうはようやく気付いた。
 彼女に見られていたんだな、と。
 だが、俺は何事もなかったかのように彼女に話しかける。

「お、テロんときはどーも。無事だったようで何よりだ」
「あ、え、っと、うん、支援ありがとね」

 口ごもるBSはセリと目を合わせたままだ。二人して顔を真っ赤にして俯いている。
 俺はというとその様子をみてにやにやほくそ笑むばかりだ。
 ははは、愉快なり。え?セクハラ?そ、そうかも?
 そんな光景をやはり脳内に刷り込みながらデジャヴかと思うような悲鳴を聞く。
 そして昼間の繰り返しがおこるわけだ。
 先に聞いた悲鳴を合図にやっぱり大きな音を立ててテロが巻き起こる。
 ぶっちゃけ、またかーとは思うものの、ここでうんざりしているだけでは解決しない。
 さーて仕事だ、とばかりに俺は杖を担ぐ。
 BSのほうを見ると、どうも本調子でないらしく飛び出す様子ではない。

「どーした?いかないのか?支援ならしてやるぞ」
「あ、あー、アタシは戦闘BSじゃないからね、アンタらにまかせるよ」

 もじもじとカートを前にだして女BSはそう言った。
 くっくっく。そんなに刺激が強かったかね!かわいいだろう、セリは。

「そうか、じゃぁ仕事してくる」
「い、いってらっしゃーい」

 手をひらひらさせる女BSの見送りを受け、俺とセリは走り出す。
 もちろん俺は支援をしながら。セリは自己ブーストをかけながら。

「Two Hand quicken!Aura Blade!Concentration!」

 …先生!コイツ進歩がありません!助けてください!
 俺は昼間の失敗をキレイサッパリ忘れているようなセリに注意する。

「ちょ、それ、セリ、スキル使いすぎだって!昼間痛い目にあったばっかだろ」

 その注意を聞いてセリはかすかに微笑み、そして小さな声で告げる。

「いーの。ハル、SPよこせ」
「あれ?いいのか?こんな往来で」

 いつもは恥ずかしいって嫌がるくせに。
 なのに彼女は真顔で。

「構うか、見せ付けるんでしょ?」
「へっ、いいだろう、見せ付けてやるか」
「あぁ」

 対して俺は苦笑で。
 返事と同時。低く腰を落とし刀を上段に構えるセリ。
 それは対多数用剣技の予備動作。

「Bowling――

 カタナを前へ。立ち上がりながら右足を踏み込み勢いをつける。

「セリ!貴女を愛してる!」

 愛する人へ精神の加護を。

 ――Bash!」

 カタナを交差する軌道で振り残像により斜めのクロスが見えた。
 召喚された大量の魔物達は轟の音を以って吹き飛び淡く消えていく。

「ははは、俺の愛の強さのおかげでテロは鎮圧された!見たか者共平伏せ崇めろ奉れ」
「自惚れるなハル。私の想いのほうが強いに決まってる」
「…」

 セリはキンっと鋭く高い金属音を奏でカタナを鞘に収めながら言う。
 その物言いに♀BSは呆れてものも言えてない。
 ここまで大っぴらに惚気られてやれやれと肩を竦めている。
 あ、あれ?セリさんちょっとあれ…?心なしか、というか確実にさっきから大胆になった気がする…。
 というかなにコレ?そ、その、真顔でそんな台詞言われてもすごい恥ずかしいんですけど。
 …あぁ、なるほど。これがセリの感じていた気持ちか…。
 こいつぁ、こいつぁ確かに…身悶えちゃうね?!

 テロが鎮圧されつつある喧騒の中。
 プロンテラの夕暮れに悶える男の姿がくねくねとうごめいていた。
77Delta Side Presentersage :2006/01/18(水) 01:29:26 ID:KFo3q75A
 おしまいです。
 えーと、最後はクーデレ化してしまいました。騎士娘です。
 マジのときもそうでしたが、さらけだされた足が!足が!
 挟まれたいとか挟みたいとか。え?何を?いやそりゃナニを。
 あすいませんごめんなさい石なげないでくだs
 ではまたいつかーノシ
7826sage :2006/01/18(水) 03:02:08 ID:5atmnfL2
>>71〜77
うはwwwwwwwwwww
廃プリテラカッコヨスwww
ろな子激萌えwwwwwww

他の言葉はいらん、GJ!!!!
79名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/18(水) 11:14:06 ID:tbA/KfxI
これは昼からいい馬鹿ップルですね。
じゃあ、セクハラ客のあしらいは慣れているのに実は初心なBSたんは貰っていきます。
8026sage :2006/01/19(木) 10:48:37 ID:onV/q1n2
一応♂アサクロ×♀ハンタの構成やストーリーがまとまってきました。
ここで少し迷ったんだが…
ハンタ娘を清純おっとり系娘にするかツンデレ元気娘にするか迷ってるYO!!!!!!
教えてエロい人(´・ω・`)
81名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/19(木) 11:56:36 ID:tjWncQR6
混ぜて清純系元気っ子とか。
82名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/19(木) 15:15:07 ID:Z9h37CEs
清純に一票。
83名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/19(木) 16:22:16 ID:c6L.Ul7g
清純に一票(2/∞)
84名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/19(木) 21:52:33 ID:AIOHj0Ew
>>三角の人
前回騎士書きたいといってたから超期待してたらまじでキター!
くーでれロナ娘激しく萌えた
リズ編のアスペのときも思ったけど今回もFWくぐらせて火属性付与とか
戦闘シーンにこだわりがあるなw
タイトルが全部共通してるのはなんかあるんだろうか
8526sage :2006/01/20(金) 02:25:12 ID:l.3FVrks
清純がお好みっぽいので、ハンタ娘は清純になりました。
んじゃがんばって執筆してきまー
…明日仕事が休みならアップできるかもしれんのに…
86本スレ36の派生ネタ(1/2)sage :2006/01/24(火) 21:44:27 ID:.dDNnPvI
 そんなことよりマスター。俺の話を聞いてくれよ。知ってるだろ、俺のギルドに可愛い子がいてさ。
ちょっと気になってたんだけど、別の奴に気があるみたいでな。ま、俺には縁が無いなって諦めてたのさ。
そしたらある日、ギルチャが凄い事になりやがるのな。

 ……ああ、話すよ。俺一人で溜め込むには辛くってさ。悪いけど、他のギルメンには内緒にしてくれよな?

『先輩…、ちょ、冗談だよね?』
 この♀っていうのがちびっこいけど出るところが出てて、顔は幼いのにちょっと凄い? って感じのクルセ子さ。
しょっちゅう二人で狩りに行ってたから、今日もそういうのだと思って、まぁPTチャットの誤爆と思ったんだよ。
そしたらさ……。
『冗談なものですか』
 で、この♂ってのがクルセ子の想い人っぽいプリだ。支援マグヌスプリって奴か? ま、俺に言わせれば半端な奴さ。
前からねちっこい喋り方するし、ぱっと見、女か男かわからない顔で、気味の悪い奴だとは思ってた。正直なとこな。
そいつがさ、俺達の前では出さないような猫なで声で彼女に言ってるんだよ。
『一度、君には自分に何が出来るかを教えなければいけないと思っていたんです。いい機会ですよ…』
 って、プリ野郎の手があの子の肩をさわっと撫でるのが俺には見えた。初心なクルセ子たんが震えるのもかまわずに。
『でも、だからってこんな急に! ……うわっ!?』
 びくっとした声は、あの糞野郎の手が大事なところに伸びたから。まだ男の目に触れた事の無い膨らみを、
脇から突っ込んだ手で撫でさすりながら、あの野郎、ニヤニヤしてやがるのさ。
『何を慌てているんですか。オートガードやリフレクトシールドは何の為にあるか分かってるでしょう?』
『そ、そうですよね』
 あの子は例えあのプリ野郎が下種の屑だろうと、惚れちまった相手を腕づくで振り払ったりするような子じゃない。
まして、タブン初めての愛撫だろ。そんなの無理に決まってらぁ。声がうわずってるのがギルチャ越しでもわかるし、
恥ずかしい話だけどよ、俺、あの子の声だけでおっ立っちまったぜ。
『……っ』
 その時さ、あいてた片手が留守になってた下半身に伸びて、クルセ子たんが丁度吐きかけてた甘い声を喉元で詰まらせたのは。
あのいけ好かない澄まし顔の野郎がそんなテクニシャンだったとは意外だがな。
『また何かキた! 何か一杯キました、先輩!』
 声が跳ね上がったのと同じタイミングで、彼女の幼い肢体もびくびく震えるわけさ。でも、まだ自分で慰めた事も無い
クルセ子たんのことだ。自分に何が起きてるのかもわかりゃしない。
『報告しろとか言ってないから。自分でどうしたらいいか考えなさい』
 あの糞野郎、ニヤついた声でクルセ子たんをなぶってやがる。その間にも、声にもならないあえぎがギルチャで
延々垂れ流されてるんだぜ。どんな状況か、俺じゃなくってもわかるってもんよ。切れ切れの声で、あの子が
屑プリの技巧にに屈服するのに、そんなに長い時間かからなかったのもしょうがねぇ。
『うぅ…。先輩、いじめないで下さいよ。見てるんでしょ?』
 どこを見てやがるのか? いいか? 悪い男が女を嬲るなら、それも初心で自分の身体の事もわかってない娘だ。
大方、乳首が起き上げって来るのを指で転がしながらニヤついてやがったか、もしかしたら……、
クルセイダーの鎧って奴は上半身を脱がすよりも下半身の方が露出させるのは簡単だからな。あの細い足を立てさせて、
その間に顔を突っ込んで舌を使っていたのかもしれない。彼女は両手で幼い顔を隠すようにして、漏れる嬌声を
押し殺しているが、そんなもの何の役にも立たないさ。自分の中から何かが溢れてくる感覚に慄くしかできない彼女。
そう思うと、ギルチャ越しに湿ったねばっこい音が聞こえてくるみたいな気がしたぜ、マスター。
それにな、俺の悪い想像ってのは、大概あたるんだ……。
『うあ、ちょ、もう無理だって!』
 舌をあてがうのは当然準備運動さ。ほぐれてきたら、次は指の出番だ。わかるだろ? 未通娘のアソコは指一本でも痛がる。
それに小柄な上に身体を鍛えてたクルセ子たんだ。敵に攻撃されるのは慣れてても、内側から抉る様な痛みに耐えられるはずもねぇ。ずぶり、と奴の指がめり込んだとき、あの子の悲鳴がギルチャに響いていたのさ。
『先輩、助けてくださいー!』
 屑にお楽しみをやめるように哀願したところで、逆効果にしかならないってあの子は知らなかったんだろうな。
プリの奴、何かをぶちまけるのを堪えるような口調のまま、あの猫なで声で続けやがった。
『見なくても声だけ聞けば、どうなってるか位分かります』
 それを囁く間も、指は彼女の内側で蠢く。「ぁ」、とか「ぅ」、とかいう声はずっとギルチャで流れてきてるからな。
その喘ぎが一定してないのは、反対の手が相変わらず幼い双球をゆるゆると責め立ててやがるからだろう。
経験の少ない娘じゃあ、同時に何箇所もの刺激を叩き込まれたら脳がおかしくなるぜ。
87本スレ36の派生ネタ(1/2)sage :2006/01/24(火) 21:45:39 ID:.dDNnPvI
 すっかり紅潮した頬であえぐしかできない彼女の耳元に顔をよせて、あの子の愛液をすすったのと同じ口で、
あいつは彼女に殺し文句を言いやがる。
『どれだけ一緒にいたと思ってるんですか』
『……先輩、ちょっと嬉しい、です』
 目の焦点も合わないままで、囁くクルセ子たんを想像するだけで、俺はもう臨界寸前だったね。相手があの野郎だってのが
納得いかないけどな。
『じゃあとびなさい。緊急用のは持ってるんでしょう?』
 飛びなさい、だぜ。耳元でくすぐるみたいにさ。手からくる感覚だけでもう堕ちてる少女に、耳を責めたらもう駄目だよ。
ただ、遊びにいったんならいざ知らず、狩りに連れ出したの子が代えの下着なんざ、持ってると思ってきてるあたりがこの下種、
頭おかしいぜ。野外で盛りまくる女と一緒にするんじゃねぇってんだ。
『はい』
 タブン、この瞬間に奴のナニが彼女の純潔を奪ったんだな。おそらくバックから、深々と。
痛みを欠片も訴えなかったのは、奴のテクニックか…、あるいは短小だったか、ってとこだろうさ。ハハハハハハ……。

 マスター、もう一杯くれよ。

『トンじゃいま…すって、いうか』
 この時、あの子はようやく気づいたんだろうな。ぐしょ濡れの上に、破宮の血でべっとりの下着で街まで帰らされそうな事に。
あの子のサイズだったら、きっと無理やりねじ込んだんだろうからな、出血も多かっただろうよ。
冷静になっても、もうどっちにしろ大事な事は間に合わないんだけどさ。ただ、未知の快楽に溺れかかる本能を、生娘の……、
いや、ちょっと前まで生娘だった子の潔癖さが必死に押しとどめようとしてるのが聞こえてきたのはこの時さ。
『代え、こんな事に、なるとは…、思ってなかったから、持ってきてません、よ!』
 切れ切れの息で、必死に首を振って拒絶するあの子への攻めを、さっきの哀願で許さなかったあいつが止めるわけが無い。
『私もイきますから、それまでなんとか我慢しなさい。それと、話している余裕があるなら身体を動かしなさい』
 それどころか、あの野郎、彼女を前に倒し、四つんばいにっせると、バックから体重を乗せて本格的にスパートに入りやがった。
『わわ、先輩、重なって……。ヤバいですっ』
 初めての相手、それも幼い娘の初体験にバック攻めだぜ? 俺はロマンスとかわからんけどよ。屑だと思わないか、マスター…。
『インデュアを! 位置をずらして』
 悲鳴を上げる少女に、切羽詰ったあの野郎の声が返る。っていうか、男ならあの声は射精寸前だってわかるけどな、
何度も言うけど、あの子は乙女だったからな……。わかるわけがねぇ。それに、それまでの攻めでもう完全に浮いてるとこだ。
そんなに合わせられる訳もねぇさ。
『……っ!』
 全身の筋肉を二三度硬直させて、手足の指は地面や虚空の何かを掴もうとする様にヒクヒクと痙攣するクルセ子たん。
バックから乱暴に責められて、膝や手のひらは真っ赤になってるさ。それでも、胎内をえぐるあの男の肉は遠慮なんかしない。
自分の快楽の為だけに前後運動を続けてやがるのさ。
『ごめんね、先輩。ちょっと、持たなかったや……』
 そんな糞に、涙目で謝るクルセ子たん。
『……責任は取らねばならないですね。だが、まずは目先の処理から……』
 あの野郎、それを言うに事欠いて処理とかいいやがった。そういうと、まだ絶頂の余韻の中の彼女をひっくり返して正常位にした。それだけで、幼い器官に伝わる衝撃があの子を現実に引き戻す。そして、口をパクパクさせたクルセ子たんが目で訴えるのなんか
聞きもせずに、奴は自己本位な律動を再開させた。
『逝け!』
 なんだかんだいって、最初を奪った相手の逝く顔を目で辱めたかったんだろうな。え? 逝け、だってよ?
何度も言うけど初体験の子にそりゃねぇだろうと。しばらくはギルチャも沈黙さ。

 正直さ、俺、あの子のすすり泣きとか聞こえてきたらあいつを殺しに行ったぜ。クルセ子たんが許しても俺は許せねェ、ってな。
そしたらさ、彼女の声が聞こえてきたのよ。なんていうか、逝った後の甘ったるい声で、な……。
『……うわぁ、先輩のコレ。白く光って綺麗』

 なぁ、マスター。俺達ギルド連中がこいつらを冷たい目で見てもおかしくないよな?
相方いない歴が生まれてからずっとだしよ……。


 なお、本スレの方を見てオチに激怒されても責任は取りません。
88名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/01/24(火) 22:28:00 ID:8WFO3bBQ
>>86
わははは!凄い変換っぷりで!
面白かったです。こういうリバーシブルネタっていつ思いつくんですか?
最初から?表バージョン書いてる途中に?
誤字脱字の多さにすらもノリと勢いを感じてしまった。
8986sage :2006/01/26(木) 18:47:48 ID:zL4hp4V.
ネタについては最初からです。
当初は台詞だけ全部抜き出して並べるだけのつもりでした。
それなら本スレ投下できるだろう、とか。

でも、並べただけではインパクト少なそうだったので、急遽妄想を付加した次第。
誤字ありまくりなのは、本スレ投下後、リアルタイムで書いてそのまま落としたでいです。スミマセン
9026sage :2006/01/29(日) 22:09:23 ID:WDVckKSo
すまない…
身内に不幸があって、小説全然書けてないんだorz
もう少し待って下さい(´つω;`)
9126sage :2006/02/09(木) 08:55:49 ID:/hjTu1bc
インフルエンザで1週間も寝込んでたOTL
休みの間の仕事がさっき片付いたので今から寝ます。
起きたら小説仕上げるから…
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/09(木) 10:17:39 ID:3S4nZ5tY
>>26
ガンガレ
93名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/09(木) 23:10:21 ID:FBdE.yCQ
>>26
病み上がりが虻ナインだし無理しないでねー
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/11(土) 03:34:27 ID:3LDu/LKM
えろだ落ちてる・・・?
95名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/22(水) 20:10:25 ID:DxsVw4TA
直ってるっぽい。新しいの増えてるし
96名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/02/24(金) 14:15:44 ID:L1HnMOLA
過疎ってるなあ。
新作とか、あるいは、リクエスト書き込みの希望dame
97名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/24(金) 19:36:06 ID:4KYYn.PA
出会い系以外は板全体が書き込み減ってるし、仕方あるまい
98名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/26(日) 07:33:46 ID:ZxkMTVcY
じゃあリクエスト
女BSが殴りアコきゅんを堕とそうとするもひんぬーなために苦戦
99名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/27(月) 01:43:30 ID:.8mXSsIQ
アサ娘和姦(できれば甘め)をリクエスト。
100名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/27(月) 03:01:20 ID:TaBNzmwk
一回もこういうの書いた事ない…
…けど書いてみようかな
101名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/02/28(火) 12:12:11 ID:SMKeJFZs
ガンバレ
102名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/02/28(火) 14:58:24 ID:TLfMTZZo
フォルダをあさってたらものすんごい恥ずかしい書きかけのSSがあったwwww
103アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:32:57 ID:eraW4EMs
流れぶった斬ってすいません!投下しまっす!
104アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:35:00 ID:eraW4EMs
「よく集まってくれたサキュバスの諸君、日頃人間の男共から精気を奪い
 我々に差出してくれることをありがたく思う。」

「お前達の成果が実り、我々の魔力は日々力を増し
 もはや戦争は我々の勝利と見て間違いない。」

定期的な精気の受け渡し、アタシ達サキュバスの主な仕事はコレ。
一部は人間達と戦ってるみたいだけど、やっぱり魔族でも女は女。
こっちの仕事の方が痛くないし、キモチイイし、何より楽。
人間の男ってホント、ホイホイついて来るし。
後はエッチして、ちゃっちゃと精気奪って、バフォメット様とダークロード様に届けるって流れね。

「――と言う所だ。では待たせて悪かったな。
 精気を受け取るので魔力への転化をおこなえ。」

「転化した者は結晶化し、我々の元に直接もってこい。」

ぽわーっと周りが光だし、魔力転化と結晶化を行う。
次々と結晶を差し出し、ダークロード様とバフォメット様はその毎度、労をねぎらう言葉をかける。

「よし、大方済んだようだな…明日と明後日は自由に過ごしてよし。
 明々後日からまた仕事についてもらう、では解散。」

「後、…お前は残れ」

はぁ…やっぱりまた来た…
ダークロード様がアタシを指差して呼び止める。
他の同僚達がニヤニヤと「またぁ〜?」と笑う中、アタシは一人取り残され。
バフォメット様とダークロード様の前に呼ばれる。

「今日の精気はどうした?」

「取っていません。」

「そうか、ではお前が六日間連続供給無しということは分かってるな?」

「はい。」

返事を返すとダークロード様は大きなため息をついた。
バフォメット様も同様に呆れている。

「おい、お前ナメてんの?サキュバスとして生まれた以上、精気取るのが義務やろうが?
 なんでお前はせぇへんの?なに?魔族ナメてる?」

ダークロード様は感情が昂ぶられると言葉が訛る。

「あのさぁ、わしだってこがぁなこゆいとぉないんじゃが。
 われが働かんことで他のサキュバス達に支障が出たら困るんで。
 分かる?分かるよん?なんでわりゃぁ精気を集めないん?」

バフォメット様も感情が昂ぶられると言葉が訛る。
まったく怒られてる気分はしないどころか、愛らしいんだけど…
こうなる=すごく怒ってるって事になるから慎重にいかないと危ないのよね。

「お言葉ながら申し上げますが…私は人間達が悪だとは思えないのです。
 数々の愚挙やミッドガルドでの犯罪の報告は聞いております。
 そして我々より程度の低い構成物質で作られておりますが、同じ生き物。
 どうしても悪戯に誘い、命を奪おうとは思えないのです。」

アタシは要領がいいからこんな言葉がホイホイ出てくるんだけど。
本音なのコレ、どうしても人間達を悪と決め付け殺すなんてできない。
なんで魔族達と戦争が起こってるのかも理解に苦しむわ。

「どがぁな事だ?人間共が悪たぁ思えんだって?
 ヤツらがどれだけわしら同胞を殺してきたかわれにゃぁ分からんのんか?
 確かにこの戦争は人間共か、わしら魔族のどちらが起こしたもんか
 もはや分かりゃぁせん、もしかするとわしらから仕掛けたんかもしれなぁで。
 ほぃじゃがじゃけぇゆってどうなんじゃ?わしらが人間に頭を下げるやらゆう行為が
 突きつけた剣が今更収めることが出来るとでもゆぅんか?」

「まぁ待てバフォ…
 確かにお前の言い分もある、悪戯に殺してええ命なんてない。
 オレら高貴なる魔族ならなお更や、獣ですら腹減っとらん時に動物殺さんわ。
 でもな、バフォの言うことも一理あるんやぞ?
 もう戦争は引けんとこまで来てるねん、今更和解なんて仕掛けた方の不利、恥や」

「ですが…」

大きく息をつかれるとバフォメット様が冷静な声を出す。

「分かった、お前は人間が決して悪では無いと言うんだな?」

「はい、そうです。」

「ならお前自身が確かめて来るがいい。
 三日の猶予を与える、ミッドガルドに赴き人間達を観察して来い。」

「なるほどな、それでお前が人間が善と思えるなら…
 お前が前々から願っていた人間との結婚、ミッドガルドで永久的に留まることを許す」

「そのかわり、もし悪と思えたのなら精気狩りをしっかりおこなってもらう。
 問答無用でだぞ、反論は許さん。わかったな?」

「はい…」

「では行け、その目で良く確かめてこい。
 人間共が悪か、善か」

「はい、失礼いたします。」

…言われるまでもないわ。
常々思っていた願いがこんな形で叶うなんて!
絶対良い人間の男を探し出して、ミッドガルドで住むんだから!

「ふぅ……」

「バフォよ、行かせて良かったものか?
 人間共は力でこそ我々に劣るものの、ずる賢さだけは侮れんぞ。
 最悪、人間共に乗せられて我々に不利な情報を流すかもしれん。」

「それもありえるが、このままでは他のサキュバス達に示しがつかん。
 それに…ダークロードお前もわかっているだろう。
 我々魔族も長年にわたる戦争はこたえる、我々だって無駄に殺し合いなどしたくはない。」

「あれが平和の使者になるとでも?」

「そこまではわからんが、魔族と人間共の間に感情が芽生えるなら…
 それも少なからず不可能ではないであろうとな。」

「そうか…よく考えておるの。」

「よく申すわ、お前だってそのつもりであったろう。」

…………………

「さぁ〜、やって来ましたミッドガルド〜!」

アタシは嬉しくておもわず一人で騒いじゃった。
だってミットガルドってホントに綺麗なんだもん。
アタシ達の世界はなんかこ〜…うん、暗いのよね!
うらやましいなぁ、人間って日が照って明るい世界で過ごせて。
空は青くてスッキリするし、草葉の匂いも心地いいもの。

「あ、いっけない。」

そうそう忘れてたわ、このままうろついてたら人間達に攻撃されちゃうのよね。
人間達の姿に化けて彼らの社会に溶け込まなくっちゃ、うん。
…確か一番人気のある職業はプリーストだったかな?それがベターよね。
アタシは小さく呪文を呟くと魔力で衣装を構成していく。
一通り終わるとそばの泉を覗いてみる。

「う〜ん、どこからどう見てもイケちゃってるプリーストよね。」

よ〜し、このままプロンテラで善なる男を見つけて
あんな暗い世界からおさらばしちゃお!
105アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:36:17 ID:eraW4EMs
プロンテラ城下――

「おーい、もう終りだ休憩にしよう。」

「おう。」

研いでいたカタールを拭き終え、小屋から城下へ出る。

「まぁったく、なんだっけ?名前わすれたがプロンテラの国王様々だぜ。
 奇麗事並べときながら、オレ達暗殺者のヤサをキッチリ用意してくれるんだもんな。」

「王族同士の見るも耐えん内紛も多いんだろ、昔から解決してきたのはオレ達だ。
 お陰で故郷のモロクは増税対象になっとらん、タバコも安いしな。」

「それより裏通り恒例の週末行事だろぉ〜〜?」

「…また行くのか?」

「あったり前だろ!お天道様の照る中、堂々とヤれるんだぜ?
 裏通り売春宿の週末祭りだ、あの子もその子もヤリたい放題ってか?」

キツネみたいにキキキキと笑っているのがオレの相棒だ。
流れの通り、オレ達は暗殺者、大手を振って歩けないような仕事が主だ。
名前とは裏腹に暗殺の仕事は稀、強盗、強姦、等。
汚れた仕事なら何だってやってきた。
それがオレ達の存在意義であり義務らしい、くだらんことだ。

「しっかしこう、ヘタれた仕事ばっかじゃどうにも足らねぇ
 もっとデカい仕事は来ねぇかなぁ?」

こいつが愚痴るのも仕方ない。
暗殺と言ってもピンからキリ、一般人の暗殺はアサシンの仕事だ。
要人、他の冒険者の暗殺はオレ達アサシンクロスの仕事の範囲となる。
オレ達の仕事が少ないのはその内容が大きいことだ。
要人暗殺の場合は国家単位で物事が動く、当然そうそう発生する仕事でもない。
そして他の冒険者だが、ヤツらは相当に手強い。
そこらのモンスターを数百匹相手する方がマシだ、みんな早々簡単にやられはしない。
そのかわり報酬も桁が違う、オレ達の仕事一つでプロンテラの一等地が軽く買えるくらいだ。

「おいおい、相棒よ。今日の裏通りはやけに賑やかじゃねぇの?」

「そうだな…いつもより歓声が大きいというか。」

「いってみようぜ!バックステップ!バックステッ―」

「うおぉい!…なんでそんなに必死なんだよ…」

もめ事なんてゴメンだ、オレは相棒をほったらかしにするといつもの店に入る。

「よう、いらっしゃい。」

「あぁ。」

元ローグの経営する洒落たバーだ、オレはこの女主人と気が合うのでよく足を運ぶ。

「ところで外に鳥が飛んでなかったかい?」

「一羽だけな、数羽は飛んでない。」

「飛びたいのかねぇ?」

「飛べないんじゃないか?」

ニッと笑うと奥からポーション瓶を差し出してくる。

「コレ、来週までにアルデバランに。」

「分かった。」

シーフクロースの隠しポケットにしまい込むと酒を頼む。

「なぁ、今日はやけに賑やかじゃないか?」

「裏通りにプリーストが歩いてたそうだよ。」

「はぁ〜?なんだって?」

「んふふ、ビックリするだろ?金髪でプリーストにあるまじき体つきの女なんだってさ。
 この裏通りじゃあ一人もプリーストなんていないだろ?
 だから男共必死で追っかけてるんだよ、ほんと馬鹿よね。
 そんな女を追っかけずに、ここに飲みに来てる赤毛の馬鹿な暗殺者もいるけど。」

「そりゃどうも、しかし珍しいなプリーストがここいらに身を落とすとは。」

「んん〜…それがちょっとおかしいのよね。」

「何がだよ?」

「最初は店の命令で男をからかって逃げてると思ってたんだけど
 どうも本気でイヤがってるらしいのよ、ココに来て間もないのかしら?」

「それはないだろ、ココに来る=すでに調教済みの女だ。」

「ていうことは、迷い込んだのかしら。聖職者って世間ズレしててボケてるよねぇ。」

「そう思うなら助けてやれよ。」

「あたしはやーよ。」

「ヒッデェー。」

「アンタが助けるんだから。」

「冗談はよせ。」

「知ってるわよ、アンタ暗殺者のくせに妙に優しいとこあるんだから。
 それ一杯飲んだらもう行きなよ、これから客も増えるのに。」

「へいへい。」

整った紙幣をくしゃっと握りつぶして渡し、店を出る。
106アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:37:21 ID:eraW4EMs
「ちょおぉっとぉお!なんなのよアンタたちぃい!!」

「うへっうへへっ、ヤらせろよ聖職者様ぁああ〜!」
「ヒール!ヒール!ヒールplzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz!」
「オレの顔面にアスペしてくれぇええ!!」
「キキキキ、バックステップ!ココココ、バックステップ!カカカカ、バックステ―」

もぉお!なんなのよコイツら!プロンテラちょっと歩いたらこれじゃない!!
いくらプリーストが人気職だからってこんなの聞いてないわよ!
コイツら全ッ員サカりまくってるしぃ!あ〜息切れるぅ!
うっわ!ペコに乗ってまで来る普通!?
ていうかさっきから後ろ向きに迫ってくるアサシンなんなのよ!!

「テッテレポーっト!!」

ひゅーん

「ああっ!テレポったぞ!」
「落ち着け!息を切らしていたからまともに詠唱してない!
 半径一キロ以内には確実にいる!」
「でもここら入り組んだ路地ばっかだぜ!?」
「なんのための数だよ!みんな草の根分けてでも探せ!
 プリーストなんだぞ!そうそう諦めれるか!」
「聖水っ!聖水…っ!!飲む!絶対に!!」

…………………

はぁっ…はぁっ…ど、どうにか一時しのぎにはなったけど…
上手くテレポートできなかったわね…しばらく息が整いそうにないわ…
もう…なんでこうなのよ、人間って…ほんとにこんな事しか考えてないの?
周りの女達も誰一人助けようとしなかったじゃない…
これじゃあ…ダークロード様達が言ってたとおりじゃない。
人間ってやっぱり悪いヤツらなの…?

「お嬢さん、大丈夫ですか?」

「ひゃうっ!?」

「あぁ、脅かしてしまって失礼…大丈夫ですよ。
 私は他の男達みたいにあなたを襲おうなどと考えていません。」

「あっ…よ、良かったぁ〜…」

「はっはっは、安心するのはまだ早いですよ?」

「そ、そうですよね。あいつらまだ私を追って――痛っ!?」

不意に肩に痛みが走る、軽く刃物で切られたのか薄っすらと血が滲んでいる。

「申し訳ありません、こうしないと効果が出ないものですから。」

「こ、効果って何…!……!?…!」

こ、声が…出ない!?

「あぁ、コレですか?メタルラカード四枚刺しのナイフでね
 これで傷つけると言葉が一定時間発っせなくなる代物なんですよ。
 本来はウィザード達に有効な効果なんですが、こういう売春婦調達の――おや?」

男のバードが目を見開いてアタシを凝視している。
なによ…今更顔なんかみたって…
あ…まさか…!?
アタシはすぐ傷口を隠したがもう遅かった、完全に…見られた…

「おやおやおや、その治癒力…まさか魔族とはねぇ…
 さしずめサキュバスと言ったところでしょうか、まったく面白い。
 サキュバスがプロンテラの歓楽街、売春宿の通りに現れるとは。
 いやこれは至極まっとうな事でしょうか?いやはや、金になりそうです。」

売春…!?どおりで…なんて無様…

「そう怯えないで下さい、何もとって喰おうと言うわけじゃないんですから
 多少は痛いでしょうが…すぐに気持ちよくなってきますよ。
 まぁアナタ達には天職でしょうがね、アッハッハッハ!」

イヤ…嫌い…
こんな…人間なんて…人間なんて…!

「おい。」

えっ…?

「アッハッ―…これはこれは旦那、よくここがお分かりで。」

「お前の笑い声はよく通るからな、それよりそのプリーストをよこせ。」

「旦那、お言葉ですが先に捕獲したのは私でしてね、
 早々簡単にお渡しするわけにはいきませんねぇ。
 それにこの娘は――」

「4M出そう。」

「これはこれは!いやはや!アサシンクロス様となるとお金の使い方がわかってらっしゃる!
 えぇ!喜んでお渡ししましょう。あぁ、この服の破れはいつものアレなので…」

「わかったわかった、早く行け。」

「はいっ、それでは失れ…」

通りすぎようとするバードの腕を掴む。

「これは口止め料だ、しっかり黙っておけよ。」

「ハッハッハ、もちろん私は口が堅いのが取り得でしてね…
 それでは失礼、お金を暗殺者から貰ったんだ!オッカネー!」

「黙れ」

寒いジョークを高笑いしながら叫び、バードはハエの羽で消えた。

「…おい、大丈夫か?」

「………(何よコイツ…この人間もどうせ…)」

「あぁ、喋れんのか…まぁいいよく聞け。
 このまま居ても見つかる、だが出ることもできんだろ。
 幸い近くにオレのヤサがある。そこまでコレで飛ぶ。」

「っ………?(これは…?)」

「そうだ、蝶の羽だ。安心しろ一枚しかないが。
 くっついていれば二人とも転送できる。
 いいか?オレを信じれるなら一緒に来るといい。
 ついさっきの出来事だ、信じろというのが難しいが。」

「…………(バカ言わないでよ、誰がアンタなんかと。)」

「…ステッ…!…バッ……ップ…!…バックステッ…!!」

「っ……!…!!(うえぇえ〜!あの声!)」

「はぁあ〜…厄介なのが来たな。
 どうする?行くのか?行かないのか?」

もうっ…あんなアサシンに捕まるくらいならどこだって行ってやるわよ!
退くも地獄、進むも地獄だわ!
アタシはその赤毛のアサシンクロスの手を掴んでやった。

ひゅーん

「…テップ!バックステッぇぇぇええええ!!クソ、もうすぐだったのに!
 もうすぐ…!!ぐっ…!ぐっ…!ぐががががっ…!!
 ファック!ファック!シット!!ブルシット!!」
107アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:38:41 ID:eraW4EMs
「ほら、緑ポーションだ。」

アタシは強引に受け取ると一気にポーションを飲み干す。
身体の不快感が取れ、喉の違和感も薄れて消えていった。

「………」

「どうした?もう沈黙は取れたろう?
 お礼の一言でも言ったらどうだ?」

「まだ…アンタがアタシを襲わないってわけじゃないわ。」

「そりゃそうだな、だがまだここから出ないほうがいい。
 外じゃまだお祭り騒ぎだ、犯されても知らんぞ。」

「わかってるわよ…」

「どうした?涙目になって、追っかけまわされるのがそんなにこたえたのか?」

「違うわよ…裏切られた気分だから。」

「誰にだよ…そもそもお前がそんな格好で歓楽街を歩くから悪い。
 どうぞ、いつでも襲って犯して下さいってアピールして回るのと同じだ。」

「そんな格好ってなによ!アタシはごく普通のプリーストだわ!」

「じゃあなんでそんなパッツンパッツンの服なんだよ!
 さっきから目のやり場に困るんだよ!もう堂々と見てるが!
 デッケェー乳パンパンに強調して!ニップル立ってんだよ!」

「悪かったわね!ていうかなんで乳首だけ英語なのよ!」

「アサシンクロスだからな。」

「答えになってないわよ…」

「で、お前出身は?」

「え?」

「出身だよ、どこだ?プロンテラか?」

「う、うん。まぁ、そうよ」

「……プロンテラのどこだ?西地区か?一等地ばっかりの北か?」

「ど、どこだっていいじゃない何でそんな事聞くのよ?」

「このまま騒ぎが収まるまで無言のつもりか?
 そんな気まずい雰囲気ゴメンだな、少しは喋れよ」

「アンタは…どこ出身なのよ…」

「オレか?オレは生まれも育ちもモロクだ。
 西南地区、どこに出しても恥ずかしくないスラムの育ちだ。」

「あ…ごめん…」

「いいさ、慣れっこだ。スラムって言ってもたしかに酷いが。
 そうそう人は死んではいない、オレも今思えば楽しかったしな。」

「なんでよ?」

「…プロンテラ生まれはこれだから、
 モロクのシーフの街だ、スラムったらそういうヤツらが大勢いる
 固まって組織を作り上げ、生きるために物を盗む、だからそうそう死なないのさ。」

「じゃあなんでアサシンなんかになったのよ。」

「それも生きるためだな、モロクで頭角を表してくるシーフはな。
 みんなアサシンのスカウトにさらわれるんだ。
 そしてアサシンギルドに連れていかれ、アサシンになるか死ぬかの選択を迫られる。」

「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ。
 シーフなんてモロクにしか居ないわけじゃないでしょ?
 なんでモロクだけなのよ?」

「足がつかない、ついても痛くもない。」

「あっ……」

「そんなわけでアサシンになったのが16の頃だ。
 それから6年、死ぬ思いも何回もしたし、それ以上に大勢死なせた。
 幸か不幸か功績と実力が認められ二年前にアサシンクロスに昇格した。」

「それで現在24歳、女をさらって家に監禁するに至るって所ね。」

「言ってくれるな、実際誰がどう見てもそうだろうが
 オレはほとんど歓楽街に足は運ばん、今日も付き合いで来た。」

「へぇ〜〜、一体誰の付き合いで――」

「…ックステップ!バックステェアエアアアアア!!!」

「…あいつのだ」

(やだっ!知り合いなの!?)←Wis

(あぁ、しかし大分と悲壮感の漂った声だな。
 多分オレの家に入ってくるぞ。)

(ちょっちょっと!どうにかなんないの!?)

(ムリだな、夜もふけたが、明け方まで多分帰らんだろう。)

(最悪うぅぅぅ〜〜…)

(なんとかするからクローゼットに隠れろ。)

(う、うん。頼むわよ…って何ズボン脱ぎ出してるのよ!!)

(助かりたきゃ黙ってろ、つーか見るな後ろ向いとけ。)

とコイツは下着まで脱ぎ捨てる…もう人間って意味わかんない!
なんでこんな状況――…うわ…大き…美味しそ…あ、ヤバッあんなもの見ちゃったら!

「よし…」

オレは部屋のカギを空け、ドアに向かって腰を下ろし
おもむろにブツを握る。準備はできた、これで帰らなきゃ諦めるしかないが。

ガチャッ!!

「相棒ォオー!!今日歓楽街でプリ……」

「…………」

「…………」

「…あんだよ、オナッてたんだから邪魔すんな帰れ。」

「うん…ごめん、ごめんな…」

バタン…とドアを閉めると相棒は簡単に帰っていった。
多分四日は来ないだろう。
108アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:39:32 ID:eraW4EMs
「おい、もういいぞ出て来い。」

「…………」

「もう下着もズボンもはいてる、出て来い。」

「い…や……」

「はぁ?意味わからん事を言うな、空けるぞ。」

ガラッとクローゼットを開けると……頬を紅潮させて目を潤ませているコイツがいた。
なんて言うか…雰囲気が大きく変わったような、たしかに色っぽいヤツだと思っていたが
本能的に刺激を受けると言うより、それ以外見れなく成る程強く惹きつけられた。

「あ、…おい?」

「………」

「なんだよ…一体なん――!」

いきなりコイツが抱きついてきた、その姿に見とれ不意を突かれたオレは
ベッドに向かって大きく体制を崩し、コイツに押し倒される形になった。

「ア…ンタが…」

「えっ…な…?」

「アンタが…悪いんだからね…!
 あんな…あんな…美味しそうな物!アタシに見せるから!」

「なっ何が――んぷ!!」

思いもよらなかった行為、にまたも完璧に不意を突かれる。
ディープキス、それもとびきりにイヤらしいヤツだ。
相手の舌がねっとりした唾液と共にオレの口内に入り込む。
それと同時に歯茎まで舌を這わせその行動はオレの性的衝動を大きく揺さぶる。
いつの間にか舌を絡め、部屋にいかがわしい音が鳴り響く。

「ぷはっ…!」

最後の理性なのかオレから口を離し、伝う唾液を腕で拭う。

「なっ…なんの…つもりだ」

「やだ…もっとぉ…」

しおらしく呟いてもう一度唇を重ねてきた。
もうオレの理性は消え失せ、手はコイツの背中に回していた。
お互いの唾液を堪能するかのようなディープキスを終えると
オレはまるで警告のように呟いた。

「本気出すぞ…」

「んふふ……一杯いじめて…」

オレの上にかぶせるようにコイツを抱き寄せる、そしてギュッと抱く。

「あんっ…」

互いの身体が密着し、互いの心音が、互いに響く。
そうさせる事で、二人の身体がリンクしてるような気持ちにさせる。
そうすると心の距離が大きく縮まる。
心の距離が縮まれば、身体の快楽は大きくなる。

「あった…かい…」

頃合を見計らい、腕をすっと下の方に持っていく。

「あっ…あっ…あぁあ…ああぁあぁぁぁぁっ!」

膣の周りがトロトロになっている。
並みの娼婦でもそうそうこうは濡れたりしない。
よっぽどの売女か、それとも――。

「どうした…まだ撫でてるだけだぞ?
 そんなに身体をビクビクさせて、もつのか?」

「いい…いいのぉ…もっといじって…!」

「こうか?」

愛液をすくいとり、クリトリスに擦り付ける。
優しくなんかしない、強く擦り付ける。

「あっ…!はっ…まっ、待って待ってよぉ!
 待っ…あはぁあぁぁあああ!!!」

手に暖かい液が伝う、ちょろちょろと音も大きくなり
ぶるぶると身体を震わせ快感に悶えている。

「まったく、こういう所はプリーストらしいんだな…
 ずいぶんと聖水ごちそうしてくれたじゃないか。」

きゅっとクリトリスを摘み、ぐにぐにと圧迫する。
さらに片方の手で胸の鷲掴み、口で片方の胸の先端をしゃぶる。

「や、やだぁ…!今出したばっかりだからぁああぁあああ!!」

またも水音が響く、目は虚ろになり
顔は涙と涎、鼻水でぐちゃぐちゃであられもない顔だ。
それが余計にオレの性的衝動を煽る。

「ねっ…ねぇ…アタシだけ…なんてやーよ…
 一緒になろっ…一緒に気持ちよくなろっ…」

呆けた顔でうわ言のように発し。
人差し指と中指で膣を開き、自らオレを誘う。
問題ない、むしろいい。
オレのブツは今までにないくらい膨張し、アイツの中に入りたがっている。

「入れるぞ…」

「あはっ…おいで…」

ゆっくりと膣内に押し込んでいく。
その際の挿入感といったらない、非常に気持ちいのいい瞬間だからだ。

「くっ…うっ…」

「あはぁあぁ…すっごぉい…こんな奥まで、届くんだもん…」

「な、なんだ…これ…?」

オレはすぐさま違和感に気づいた。
普通の女の膣内とは明らかに違う感触。
圧倒的な快楽、まるでコイツと一体になり溶け込んでいるようだ。

「ね…アタシが上になっていいよね…ねっ…」

「う…あぁ…?」

いつのまにか騎乗位の形となり、快感に身悶えるコイツの姿があった。

「ほんとに…きもちい…人間と思えないわ…」

「なんだ…って…?」

「アタシね…サキュバスだからっ…!!」

そう叫んで腰を振り始めるとコイツの背中から悪魔の羽が生える。
プリーストの服は霧のように消え失せ、サキュバスの挑発的な衣装が伺える。
顔を見上げると頭からは角が生えていた。

「んあぁあ!気持ちいいぃいい!気持ちいい!
 もっと!もっとぉ!!」

一心不乱に腰を動かす姿はサキュバスそのもの。
ただ顔は本当に気持ちよさそうで、舌を突き出し涎がオレの身体まで垂れる。

「あぁあ…ダメっ…っちゃぅうううううう!!!」

幾度目の絶頂か、コイツはまたも身体をしならせた。
その度にオレの上に倒れこみキスマークをつけながら余韻に浸る。

「んふふ…アナタほんとに我慢強いのね…
 アタシはこんなにイッちゃったのに、まだ出してないんだもん…
 でも…これで最後ね…アナタとはもっと早く…会いたかった…」

再び腰を降り始めたが、身体がすぐに異常を察する。
身体に強烈な快感。
今までとは桁が違う、強制的な快楽だ。

「ぐっ…がっ…」

「サキュバス…はねっ…本当に…強い絶頂を迎えると
 精気の吸収を始めるの…例え…相手が出なくても…
 アタシと同時に…イッちゃうのよ…それがアタシ達の能力」

「ぐっ…!ぐっぅう…!」

「アタシが…惚れた初めての男だったわ…アナタ…
 優しい人間はいなかったけど…アナタは好き…」

「待っ…て…!」

「大好き……さよなら…!!」

「待っ……!」

「あぁぁぁぁあああ!」
109アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:40:04 ID:eraW4EMs
アタシの身体に…満ちていく…
この人の精気が…注がれていく…
いい…気持ち…
どんどん注がれる…注がれる…注がれる…注がれ……

「ちょっ…ちょっと…」

「ん?なんだよ。」

アタシに精気を吸い取られてるって言うのに
いつもどおりのセックスを楽しむような顔をしている。

「なっ…なんでアンタ死なないのよ…っ!」

「縁起でもない事いうな、それよりまだ出るから全部受け止めろよ。」

「まだ出るの!?ちょっ、ちょっと止まっ…!止まれ!止めっ!止めてぇええ!!
 も…もうお腹一杯…!子宮が…一杯ぃいいい!!」

「もう少しだ、ガマンしろ…」

全て出し切り、オレはブツを抜くと
同時にへたり込んで来るサキュバスのコイツを抱きとめる。

「あ、アンタ…人間じゃ…ないわぁ…」

「アサシンクロスだからな。」

「だ…から…答えに…なってな…い」

…………………

「アタシがサキュバスって知ってたぁ!?」

「あぁ、かなり前からな
 後、風呂場で大声だすな。」

アタシが気をやってからしばらくして今二人で湯船に漬かってる。
コイツったら化け物級に出すから、お風呂場で精液を出すはめになっちゃたの。
やらしい音しながら出ちゃうからまた数回ここでHしちゃった、それはそれでいいんだけど…

「い、いつからなのよ…」

「あ〜…初めて会った時だな、ほらバードの時の
 あの時、お前気づいてなかったと思うけど、角生えてたぞ。」

「うそっ…もうやだぁ!」

あんまりに恥ずかしいから深く湯船に漬かり身体を丸めるアタシ。
はぁ…なんでこの男は始めから言わないかなぁ…
じゃなかったら…あんなに恥ずかしい本音口に出さなかったのに。

「そういう所もかわいいのな、お前。」

「なによぉ…もう…」

「すねるな、すねるな。」

「ねぇ…」

改まってアタシはコイツの正面に顔を向けて
面と面で向かい合う。

「なんだよ?」

「アタシの気持ちにも気づいてたの?」

「バカ言え、そこまで分かるヤツなんかいるかよ。」

「じゃあなんでアタシみたいな、サキュバスとHしようと思ったのよ?
 死ぬかもしれない問題なのよ?」

「お前、あの時。オレに対して気持ち伝えたよな?」

「そ、そうよ…アンタが始めに言わないからあんな恥ずかしい本音…」

「お前がオレを好きだと思ってくれる気持ちで十分だと思わないか?
 オレだってお前が好きだ、だからサキュバスであろうがそんなもの問題じゃない。」

「人間と…魔族だよ…?」

「そもそもその概念がおかしい。
 お互い同じ生き物、その上気持ちまで伝わる。
 人間、魔族なんて関係ない、そうだろ?」

「…っ…うっ…っうぅ」

「なんだ?」

「…うっ…うぁぁっ…!」

オレは優しく抱き寄せ頭を撫でてやる。

「泣くなよ、オレの本音が分かったんだから嬉しいだろ?」

「うん…うん…アタシも…好きって言ってもらえて…嬉しい。」

「今は好きではないけどな。」

「え?」

「そうだな…大好きではあるかな。」

「……もうっ…アタシなんてもっと大好きなんだから!」


 おわり


 おまけ


「結婚するんだからさっ、バフォメット様にも顔合わせなきゃね〜!」

「待て!待てって!お前らは人間の脆さを分かってない!!」

「バフォメット様〜〜、つれて来ましたよ〜〜」

「いやいや、よう来てくれた人間。
 われ達の世界と違って、ずいぶんと暗いところじゃぁあるが
 どうかぼちぼちしてってくれると嬉しぃんじゃ。
 あと、こがぁなぁの事をこれからもよろしゅう頼むぞ」

「あぁ、言い忘れてたけどバフォメット様はご機嫌だと言葉が訛っちゃうのよ
 分からないんだったらアタシが訳――」

「いえいえ、とんでもなぁで。
 わしみとぉな人間を呼んで頂いて嬉しい限りじゃ。
 お邪魔でのぉたら長居させて頂くんじゃ。
 ほいでからに、おかげ様でこがぁなぁとの仲もえぇ調子じゃ。
 ご迷惑をおかけする事も多々あるゆぅて思いますがよろしゅうお願いするんじゃ」

「なんで通じてるのよ…」

「アサシンクロスだからな。」

「答えになってない…」
110アサシンクロス×サキュバスsage :2006/03/01(水) 06:41:14 ID:eraW4EMs
全部呼んで頂けたら幸いでございます…
111名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/01(水) 10:56:48 ID:MuvCvXgo
これは久々に(・∀・)イイ!!作品だ
ダークロードとバフォメットの口調に吹いたw
サッキュンがプリに化けてた&性格も萌えだしなによりも
セクース強いアサクロタンにも萌えた
今後も>>103氏の作品期待してまする
112名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/01(水) 18:50:42 ID:tyors3Zo
GJ!
今後、アサクロを見る目が変わりそうですw
113追憶の彼方sage :2006/03/01(水) 20:31:13 ID:dqqM9qjo
コッソリお借りします。
続き物で、こっちよりも通常の小説スレのが良さそうなんですが
文中に不適切な表現が見られるのでこちらに投下させていただきました。
直接的な表現はまったく書いておりませんので、ある意味使えない小説ですが……
ラストの辺りでちゃんとえっちは書くつもりなので生暖かく見守ってください。

バトROワ2の♀WIZの過去のお話です。
♂アサに関しては、容姿の設定がなかったのでこっちで勝手につけてしまいました。
なので、こんなの認めないって方は、ただの小説としてお読み下さい(´・ω・`)

中の人的には三回で終わらせたいと思います。
114追憶の彼方sage :2006/03/01(水) 20:32:50 ID:dqqM9qjo
「おにーさーん、コレもう一本追加でー」

 空っぽのワインボトルを指さして、マジシャンらしい少女が店員に声をかけた。

「それ3本目だろ? やめとけよ」

 テーブルに向かい合わせに座る若いアサシンが溜息を付く。
 それほど大きくないテーブルの上に彼女が開けたワインボトルと彼が飲んでいるマステラ酒のボトルが並んでいるせいで、つまみに頼んだトマトサラダとほぐした蒸し鶏を置く場所すら狭い。

「別にいいじゃない? 誰かに迷惑かけてるわけじゃあるまいし」

 悪びれもせずに、彼女は店員が持ってきたワインをグラスに注いだ。

「一昨日も別の酒場で男3人相手に呑んだらしいな? ……相手を酔い潰したから良いものの自分が酔い潰れたらどうするつもりだったんだ」

 蒸し鶏を器用に箸でつまみ上げて口に放り込み、グラスを傾けながら呆れた口調で呟く。

 マジシャンの少女は、銀糸のような美しい髪を肩の辺りで切り揃え、きれいな顔立ちに派手な化粧をし、魔術師ギルドから支給の布の少ないあの制服もあいまって雰囲気も艶めかしい。
 アサシンは少女より幾分年上で、こちらは砂漠の日差しに焼けたせいかくすんだ灰褐色の髪と鍛えられた細身の身体をしている。

 この二人は、兄妹というわけでも恋人同士というわけでもない。
 あえて言うなら仲が良い友人同士という所だろうか。
 一次職に転職したばかりの頃に臨時PTで知り合ったのが最初で、以後腐れ縁のようにして今に至る。

「んー? そうなったら、そうなったで別にぃー? 下心あるのは承知の上だし。なによりも私よりお酒に強い人なんてめったにいないし、酔い潰れないって。じゃなかったら、黒蛇王なんて異名持たないから」
「いや……酔ったお前もヤバいから……色々と……」
「何か言った?」
「……なんでもない」

 酔った勢いで、彼女と何度も宿を共にしたことがある彼は、真の意味での黒蛇王の理由を知っているのだが口には出さなかった。

「それに明日はウィザード試験じゃなかったのか? いいのか、そんなに飲んで」

 その言葉に、すでに新しいボトルすら半分開けた少女の手が止まる。

「あ……。すっかり忘れてたわ、そろそろ切り上げようっと」
「忘れた振りじゃなくて、素で忘れてたのか……」

 どこか抜けていると言うか。
 アサシンは立ち上がって、できあがり気味の少女の腕を取る。

「送ってくよ。足元おぼつかないだろ」
「ありがと、優しいねー。ついでに支払いもよろしくー」

 テーブルに立てかけて置いた杖とミンクのコートを持ち上げ、彼の腕に抱きつくようにして少女は立ち上がった。

「おいおい、ワリカンだろ」
「ゴッメーン。今、持ち合わせが無いのー。後でいっぱい「特別サービス」してあげるから♪」
「おい!!」

 クスクスと笑いながら、憮然とした表情の彼の頬にキスをすると楽しそうに先に外へと出て行った。
115追憶の彼方sage :2006/03/01(水) 20:34:55 ID:dqqM9qjo
「……寒っ」

 四季を通してさほど温度変化が無いプロンテラと言えど、春まだ遠い今は十分寒い。
 コートが無ければ、魔術師ギルドの制服だけでは寒すぎる。この露出の高すぎる制服についてはそれとは別に言いたいことはたくさんあるけれど、言ったところで改善されるわけも無いので不承ながらも着ているわけで。

 草木も眠る深夜。

 繁華街以外は、街も眠りについている。
 ぼんやりとした灯りの街路灯に照らされながら見上げる空は広く、星が輝いていた。

「……今日は夢を見ないで寝られればいいけど。一人だと……やっぱり見ちゃうかな……」

 溜息をついて、側にあったベンチに座る。

 私は幼い頃から、ある悪夢に夜毎さいなまされていた。
 それは現実味がないのになぜか生々しく、あまりにも凄惨で悲劇的だった。

 夢の中では自分は天の御使いで。
 信頼していた人に裏切られ、逆に男を手玉に取ることで殺害。
 自らの手を血に染め、ミッドガルドそっくりの箱庭を作り、そこで殺し合いをさせた。
 愛する人を下僕のように使い、他人の命をもてあそぶ。
 強制暗示に精神改造。そして肉体改造と、人為的に殺人者を作り、疑心暗鬼を募らせる。
 人々が、自分の思うままに殺し合いをするのを笑みを浮かべて自分は見ている。
 もちろん、そんな悪行がいつまでも続くわけではない。
 枷をはずし仲間を得た殺し合いの参加者達が、自分を殺す。
 その戦いは熾烈を極め、耐え難い苦痛と死の恐怖を自分に与える。

 そんな夢を見ていたせいで、私は他人よりも早く大人びた。
 物事を見る目も、人を見る目もどこか斜めになった。

 初めて男に抱かれたのは3年前の14歳の頃。
 相手は、魔術学校の先輩のウィザードだった。

 恋愛の結果かって?

 ううん、そんな甘い物じゃない。半ば強姦。寝込みを襲われて……
 アイツは、詠唱速度を追うDEX型と呼ばれるタイプで……初めてなのにその細い指だけで何度もイかされた。

 女って、恐怖を感じると濡れない物なのに、私は乱れた。多分、淫乱な素質があったんだと思う。

 だから、抱かれることにそのうち抵抗を感じなくなった。
 それからあとの私を抱いた男たちは、たくさん過ぎて覚えていない。

 男と寝ている時は、夢を見ない。
 一時の快楽と安心感、そしてずっと続く虚しさを得るから。

 酒を飲み始めたのもこの頃だ。周りも驚くほど酒に強いと言うことも知った。
 アルコールを口にしても酔えないのだ。
 いや、酔わないわけではない。身体はアルコールで酔う反応はするのだが、思考は研ぎ澄まされたままなのだ。
 だから、酔った振りをする。そして浮かれている振りをする。

 気が付けば、黒蛇王などと言うあまりありがたくない異名を頂戴し、酒場に行けば勝負を挑まれるようになった。
 陰で、誰とでも寝る女とも言われていることも知っている。

 それでも一人寝で見る悪夢よりも、酒と性欲による一時の快楽と虚しさを選んでしまう。

「あっは。我ながら荒んでるわぁ」

 自嘲気味に苦笑いを私は浮かべた。

 今の姿を死んだ両親が見たら、さぞや落胆するだろう。
 扱いにくく、斜に構える自分にも優しさと慈しみを与えてくれた両親。
 しかし、5年前の首都の大規模な枝テロに巻き込まれて死んだ。
 親戚付き合いや近所づきあいが、都会の常であまりなかったせいで葬式も簡素なものだった。
 もう、頼る人もいないのに不思議と悲しくは無かった。

 他人に依存せずに、一人で生きられる職はなんだろう……?

 そう考えた私は、魔術師……ウィザードを目指すことにした。
 人よりも体力も腕力は無いけれど、頭の回転の速さや体捌き、すばしっこさには自信がある。
 ウィザードなら、将来的に冒険者として生きることも、学問の講師として生きることもどちらの道をとることもでき、自分の特性を生かすことができるから。
 そして、両親が残してくれた遺産のおかげで魔術学校にも行くこともできた。

「……ウィザード試験合格したら、久しぶりにお墓参りに行こうかな」

 手袋をはずした手に息を吹きかけて、擦り合わせる。
 酒場の入り口に視線を送るが、彼が出てくる気配はまだ無い。

「遅いなぁ……何してんだろ。まさか、お金足りないとか……?」

 所持金がないからと支払いを押し付けた手前もあり、少し心配になったが、ぼんやりと脚を組みなおして、出てくるのを待つ。
 アルコールが程よく身体を回っているせいと、すぐに彼が出てくるだろうと言う安心感が良くなかった。
 ゆるんだ意識を眠りへと誘って、私はそのままベンチで眠り込んでしまったのだ。


********
 

「……ん……さん。起きて下さい」

 誰かが私を揺り動かす。

「こんな所で寝ていると、風邪をひきますよ」

 大きくて暖かい手が、私の頬を軽く叩く。
 この落ち着いた低い声の主の手……?

「ん〜……もう少し寝かせてぇ……ん…ん」

 寝ぼけたまま、私は目の前の相手に抱きついてキスをした。
 相手は、その行動に硬直して固まってしまったらしく微動だにしない。

「ちょ……と……お、お嬢さん?!」

 たっぷり、1分はその人は動きが止まっていたと思う。
 がくがくと揺さぶられて、私はようやく眠りの淵から戻された。

 相手の胸元に街路灯の光を反射するロザリーが輝いているから、プリーストだろう。
 抱きついたときの感触や均整の取れた体つきはアサシンの彼を思い起こさせるから、多分殴りプリースト。
 でも、顔つきはとても優そうで、その瞳は私の行動に困惑を隠しきれない色を浮かべていた。

「……あなた、誰……?」

 自分でもバカな質問をしたと思ったけれど、その言葉を紡ぐのがやっとだった。
116名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/02(木) 01:17:02 ID:zg.ymw9.
GJ!
初めて男に抱かれたのは〜そういうのに萌える漏れ
ロズエル以来こういうヒロインいなかったらかなり期待してまつ
応援してまする!
117名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/04(土) 03:01:02 ID:2g/B3SH6
これ読んだのがきっかけでバトROワ2の女WIZの話を楽しく読んだ人間(1/20)
118名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/04(土) 10:26:53 ID:K4.yGdlg
続きをおまちしてますぜ。
119追憶の彼方sage :2006/03/06(月) 01:00:07 ID:n86MPobI
「誰と言われても……ただの通り掛かりですが……。それよりも、うら若いお嬢さんがこんな所で寝てしまうのは、風邪をひいてしまいますし防犯上いけません」

 なんだか、厄介なのにひっかかってしまった……と私は思った。
 この目の前にいるプリーストは、よくいる正義感の強いうっとうしいヤツというものだろう。

「しかも、突然ああいう行動を取るなんて……いいですか? もう少し女性と言う自覚を持って……」

 長い黒髪をちょうど女性のポニーテールのように細い赤色のリボンで後ろにまとめたこのプリーストは、端整で優しそうなその顔を悲しそうに歪めながら説教をはじめた。
 もちろん、お説教の言葉など右から左へと素通しさせ、さっさとこのプリーストがどこかに行ってくれないかと私は思ってるんだけど。

 大体、送ってやると言ったアイツがいつになっても酒場から出てこないのが一番悪い……。
 なんて言ってやろうかしら。

 そんなふうに不機嫌な私の怒りの矛先が変わりかけた頃、酒場の扉がバタンっと音を立てて開いた。

「……悪ぃ!! ちょっと金が足りなくてツケにしてもらってた」

 音に気が付いて振り向くと、アサシンが申し訳なさそうに出てきた。

「もー、遅いっ。いつまで寒空の中で待たせたと思ってるのよ?」
「ああ、俺が悪かった。待たせてすま………………いや。俺、悪くないだろ?! お前こそ金くらい持って来いよ! いつも俺が奢ってる気がするぞ」

 抱きついた私の腕を振り払ってはがし、彼は大きく声を上げる。
 周囲から見れば、痴話喧嘩にしか見えないだろう。

「ああ、お連れの方ですか」

 先程説教をしていたプリーストが、アサシンに声をかける。

「あー……連れの酔っ払いがあなたに御迷惑をおかけしたようで……本当に申し訳な……」

 声をかけられてからようやく気が付いて、アサシンはプリーストの方に振り返る。

「え!?」
「あ?!」

 

* * * * * * * *


 
「狭いですが、どうぞ楽にして下さい。今、お茶を用意してきますから」

 ポニーテールの彼は、奥のキッチンへと消えていく。

「ああ、ありがとう。気を使わせて悪いな」

 外套を脱いで簡単にたたむと、簡素だけれど作りはしっかりしたソファーに座り込んでアサシンはキッチンの彼に声をかけた。

「……っていうか、どうして私まで連れてこられないといけないわけ?」

 くつろぐ彼の耳元に顔を近づけてささやく。
 一応、部屋の中ということで私も、コートは脱いでいるけれど落ち着けるわけがない。

「向こうがお前も一緒にって言うんだから、仕方ないだろ。大人しくしとけよ」

 肩をすくめてそう返されては、私もそれ以上何も言えなかった。

 結局。

 アサシンとプリーストは、顔なじみだったらしい。
 アサシンの彼は転職して間もないことと装備や経験不足もあって、ギルドの仕事という物はまだ回ってこないのだそうだ。
 だから日々の糧と鍛錬のためには冒険者として魔物を狩ることになる。
 そして毎日のように出かけていた場所で、モンスターに囲まれて死に掛けていたのをプリーストに助けて貰ったのが縁で、共闘したりPTを組んだりするようになっていたとここまでの道すがら聞いた。

 なんていうか、世界は広いようで狭いと言うか、狭いようで広いというか……。

 だからと言って酔いが覚めるまでという理由で、私達を自宅に招くあのプリーストの考えが私にはわからないけれど。
120追憶の彼方sage :2006/03/06(月) 01:01:05 ID:n86MPobI
「イエローハーブティーです。身体が温まりますよ」

 法衣ではなく、薄いシャツ姿で髪を下ろしたプリーストがティーセットの乗ったトレーを運んできた。
 ハーブ類はポーションの材料になるくらいだし、ハーブティーとして飲む人も多い。

「……ん、美味しい……」

 カップとポットも暖めてあるみたい。
 小さなことだけど、こういう所にも心遣いがわかる。
 多分、アサシンの彼はこんなことには気がつかないんだろうなと思わず苦笑しながら、なんとなくプリーストの彼を見つめた。

 彼は、アサシンと二人で狩場について意見交換しているみたい。
 色んな狩場の話が出てくるけれど知らないところばかりだし、時計塔ばかり行っている私には、二人の話にはどうせついて行けない。

 カラスの濡れた羽根のような長い黒髪と緑がかった瞳……
 法衣姿の時もちょっとだけ思ったけれど、この人……肌蹴た胸元がすごく色っぽい。
 男に対してこんな風に思うのは失礼かもしれない。
 でも、あの腕に抱かれて褥の中で名前をささやかれたら……

「おい、ボーっとしてるけど大丈夫か?」

 ハッと気がつくとアサシンが私の顔を覗き込んでいた。

「気分でも悪くなったんでしょうか? 大丈夫ですか?」

 プリーストの彼も私を覗き込んでいる。

 ……私ってば、何考えていたんだろう。
 どう考えても彼を誘ったところで、相手にされるどころかさっきのように説教されてしまうのが落ちなのに。
 それよりもなによりも、私は正義面している輩が大嫌いなのに。
 きっと、明日のウィザード試験を控えて、自分でもわからない緊張感で、それでおかしくなってるんだと思う。

「……あ、うん。酔いも覚めたし、明日試験があるから先に帰るわ。お茶、ごちそうさま」
「あ、送ってくって言っただろ。俺も行くよ」
「ううん、一人で帰れるから。折角だし二人で話していなさいな」
「本当に大丈夫ですか? やっぱり、送ってもらった方が……」

 とても心配そうにプリーストの彼も言ってくるけれど、大丈夫よ、と続けて私はふらりと立ち上がって、コートを羽織り部屋を後にした。

 

 
 翌日。

 私は見事試験を突破して、無事ウィザードに転職した。
 筆記試験はかなり簡単だったけれど実技試験が難関で、先に試験を受けていた知人に回復用のポーションを持てるだけ持っていけとアドバイスされてなかったら、試験に合格できなかったかもしれない。

 不思議なことに、昨日の夜は悪夢を見なかった。
 いや、夢は見たけれど、それは幸せなひと時の夢だった。

 自分が、愛する人と口付けを交わし、いつか一緒になって幸せになりたいと語るそれだけの夢。
 今まで、こんな夢は見たことがなかった。

 ……それはともかくとして。

「……なんで、あなたたちがいるのよ」

 ゲフェンタワーから出てくると、昨日のプリーストがアサシンと一緒にそこにいた。

「ご迷惑かも知れないとは思ったんですが、昨日つまらなさそうでしたから一緒にどこかに行こうかと」
「どうせ、一人で寂しくどこかに狩に行くんじゃないかってね」

 その言葉に私は涙が出そうになった。
 すごく嬉しくて、びっくりして。

「……あなたたち、何考えてるの? 成り立てのウィザード連れて行っても邪魔にしかならないでしょう?」
121追憶の彼方sage :2006/03/06(月) 01:01:38 ID:n86MPobI
「別に効率が欲しいわけじゃありませんから、のんびりいきましょう」
「そうそう。効率もいいけれど、たまには寄り道するのも楽しいから」

 ああ、もうだめだ。
 今、私きっと泣いてる。

 慌ててる二人がいるけど、そのせいで周囲の人から注目もされちゃってるけれど、止められない。

 ありがとう……。

 
* * * * * * * *

 
 狩の結果はそれなりに上々だった。
 普段は絶対行くことのないルティエにあるおもちゃ工場。
 プレゼントボックスのお化けのようなミストケースや、クッキー、クルーザーなど私には縁が無いモンスターを見ることも出来たし、効率を気にせずに行ったおかげか、古く青い箱が一人一個手に入った。
 アサシンの彼は、装備のために売るといっていたので私とプリーストは開けることにした。
 プリーストの彼の箱からは、ブーケ。
 私の箱にはアクセサリーが入っていて鑑定してみるとスロットつきのロザリオだった。

「かんぱーいっ」

 いつもの酒場で三人で飲む。
 テーブルには蜂蜜酒とエール、サベージのスペアリブやシュリンプサラダなどが並んでいる。

「楽しかったですね。またどこか行きましょう」

 蜂蜜酒を飲むプリーストが微笑みを浮かべて私にそう言った。

「嵐見かけたときは、死ぬかと思ったけどな」

 苦笑してアサシンがそう呟いて、エールを口にする。

「でも、真っ先にハエの羽で逃げたのは誰よ? あなたじゃなかった?」

 一気にジョッキのエールをあけて、私は追加注文をした。

「いや、敵わない相手とは戦わないのは、鉄則だろう。俺は悪くない」
「跳ばれたときはあせったわよー」
「ええ、反応があと少し遅かったら危なかったですよね」

 狩中の些細なことをネタにして話も弾む。
 私は久しぶりに楽しかった。

 そんな風に上機嫌で飲んでいたときに、それは唐突にやってきた。

「……やあ、久しぶり。ウィザードになれたんだね」

 突然肩を叩かれて振り返るとそこには、忘れようとして忘れられない思いを刻み付けた相手がいた。

「せ、先輩……」

 そう、私を襲い女にしたあのウィザード。
 コイツのせいで淫乱な自分に気づかされて、両親に顔向けできなくなってしまったのに。

「黒蛇王って言われてるらしいね? 夜の君は相変わらず激しいしのかな。今日はこの二人と? うらやましい限りだ」
「先輩、違います。誤解です」

 やめて。
 そんな話をここでしないで。

「また、僕のお相手もお願いしたいな。もちろん、腰が立たなくなるまでかわいがってあげるからさ」

 普段なら、きっと軽くあしらえたはずなのに、私は何も言えずに下を向くしか出来なかった。

 別にいつも言われていることだし、アサシンの彼はそんなことは知っていても私と友達でいてくれる。
 しかし、プリーストはこんな話を聞いたら、きっと私を軽蔑するはずだ。

 ガタンと椅子が倒れる音がした。

「……お引取り願えますか?」

 低い、抑揚の無い声。
 顔を上げると、プリーストが先輩の腕を掴んで睨んでいた。
122名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/06(月) 01:03:36 ID:n86MPobI
今回もエロ無しでごめんなさい。
次回はえっち有なので、ゆるしてー。
何とか次回でラストを迎えられるようにがんばるです。
ではー。
123名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/06(月) 03:04:48 ID:M7A5HhyI
楽しみにしております(´∀`*)WIZかわゆかー
124名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/06(月) 13:06:39 ID:GhlHaADg
な、なんだこの大好きなシチュエーションは!
125名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/07(火) 05:22:39 ID:oJKCRrf6
ちょwwwwwwwおまwwwwww
続き早くwwwwwww
126名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/10(金) 19:12:24 ID:UACOEivY
いつのまにか神が降臨していた・・・
つ、続きを頼む!!
127追憶の彼方sage :2006/03/15(水) 23:48:08 ID:79SeUZVc
「少しくらい話してもいいだろう? それとも、僕が彼女と話すのにキミは何か不満でも?」

 先輩が、腕を掴むプリーストを睨みつけて早く放せと言わんばかりに腕をはずそうとする。

「少なくとも、貴方のような方が側にいるだけでも不快ですね。お引取り下さい」

 プリーストは優しい微笑みではなく、冷笑を浮かべて掴む手を離さない。

 彼は見た目の優しそうな姿と裏腹に、かなり力があったはず……。
 おもちゃ工場に行った時も、その力に驚かされたから。

 腕をあんなにしっかりと掴まれていては、掴まれた方は痛くてたまらないはずだ。

「それはどういう意味だ? 僕は事実をのべていただけのはずだが」

 やはり、かなり痛いらしく声に震えが出てる。
 眉を寄せてつかまれた腕を振り解こうとしているけれど、プリーストは手をはずす気配が無い。

 私はおろおろとして、両方の顔を見たまま動くことが出来なかった。

「……事実にしろ、そうでないにしろ、不快であることには変わりないですから」

 手を離すと同時に、彼はそのウィザードの頬を思い切り殴りつけた。
 その勢いにテーブルもろともに壁に叩きつけられるように転がっていく。
 周囲の客たちも騒ぎにようやく気がついて遠巻きに見ているし、乱闘に発展したことで店員は警備兵を呼ぼうとしている。

「はい、ストップ!」

 何も言わずにいつの間にかテーブルの上の物を別のテーブルに移動して、被害を最小限度に抑えたアサシンが、ようやくプリーストを止めに入った。

「その辺にしとけ」

 肩をポンと叩いて、落ち着かせる。

「……とりあえず、時期に警備兵が来るな。店を出よう」

 そして、多目の代金をテーブルに置いて、逃げるように私たちは店を後にした。

 
* * * * * * * *

 
「……申し訳ありません、つい……」
「気にするなよ。お前が殴んなきゃ、俺が同じことしてたかもしれないしな」

 一番近いという理由で、プリーストの家に転がりこんだ私たち。
 アサシンは窓から外を覗いてからソファーに座り込んだ。

「いつもだと、あんなの全然気にしなかったんだけど、ごめんね」

 自嘲気味の笑みを浮かべて、私もすぐ側に座る。

「まあ、あんなの忘れて飲み直し!」

 どこに入れていたのか、アサシンはさっきの酒場で飲みかけだった酒の瓶を取り出して、小さなテーブルの上に並べた。

「……どこに入れて持ってきたのよ?」
「それは秘密。謎は謎のままにしておいた方がいい」

 真面目な顔でそう答えられて、思わず私は笑い出してしまった。
 それにつられたのかプリーストも笑い出した。

 ひとしきり笑った後に、彼はキッチンで簡単な料理を作って持ってきた。
 つまみも無く、お酒を飲むのは身体に悪いからと。

 先程の先輩のコトなど忘れて、私達は楽しい時間を過ごした―――。
128追憶の彼方sage :2006/03/15(水) 23:48:36 ID:79SeUZVc
 ――――――どれくらい飲んでいたのか。

 気が付くと、私はベッドの上だった。
 ぼーっとしたまま起き上がって、目を瞬かせていると暗さに目が慣れてようやく周囲の様子が見えた。

 自分が寝ていたのは、普通のシングルベッド。
 窓際に机と椅子があって、椅子には男物のプリーストの法衣がかけられている。

 法衣……ってことは、このベッドはあのプリーストの寝室?
 酔いつぶれて眠ってしまった私をここに運んできてくれたのだろうか?

 思わず隣を振り返って見るが、誰も寝ていない。
 自分の服や身体も一応確認して見るが、マントがはずされて(マント自体はベッドの上にきちんと畳んであった)コルセットの紐が苦しくないように弱冠緩められているくらいで、特に乱れている形跡は無いし、コトが終わった後の様なだるさや違和感は無い。
 まじめな人だし……まあ、当たり前だと思うけど。

 そのまま扉の方に移動して、そっと開けた。

 飲んでいたときの惨状のままかと思っていたのに、きれいにかたづけられて痕跡はほとんど残っていない。
 ソファーには、シャツ姿のプリーストが疲れ果てたように仰向けに横たわって規則正しい寝息を立てていた。

 また寝室に戻ってベッドにもぐりこもうかとも考えたけれど、このプリーストをもう少し見ているのも楽しそうだなと思ってしまった。

 枕元に座り込んで、寝顔を私は見つめた。
 結んでいた髪を無造作におろしているせいか、顔に髪がかかって邪魔そうだ。
 そっと手で髪を払って、何も体にかけていないのでは寒いだろうから身につけていたマントを軽くかけた。

 そういえば。

 アサシンはどうしたんだろう?
 部屋のあちこちを見て歩いたが、彼の存在は確認できない。
 彼のことだから、私をプリーストに頼んでさっさと自分のねぐらに帰ってしまったのかも。

「だとしたら……お人よし過ぎるわ」

 俺オレ詐欺とか、寸借詐欺なんかにあわないんだろうか。
 貧乏クジを引かされるタイプみたいな気がするし。
 ひとごとながら、心配になる。

 変なところで、正義感強すぎるし。

 ……そういえば、先輩に対して怒ってくれたのよね。
 絶対嫌われると思ってたのに。

 ―――あれ?

 何で私、嫌われること恐れてるんだろう?
 軽蔑されるのがいやだから?

 あれ?

 何で軽蔑されるのがいや?
 友達として一緒にいられないから?

 ……違う。

 私、この人が好きなんだ。
 この人が好きだから、嫌われたくないし軽蔑されたくないんだ。

 まだ出会って二日目なのに。
 それなのに、私はこの人に恋をした。

 やっとそう気がついた時、私は彼の唇に自分の唇を重ねていた。

「……大好き」

 いくら優しい彼でも素行が実際悪い私の気持ちには答えてくれないだろう。
 だから、このまま友達を続けられればいい。
 何も自分から、壊さなくてもいいんだから。

 どうせ寝ているし、聞こえない今だから言える。
129追憶の彼方sage :2006/03/15(水) 23:49:06 ID:79SeUZVc
 そっと立ち上がって寝室に戻ろうと踵を返すと、腕をつかまれた。
 心臓が止まりそうなほどびっくりするって言うのはきっとこういうことだろう。

「……そういう言葉は……ちゃんと起きている時に言って下さい」

 グイっと引っ張られて、倒れこむような形で彼に抱きついてしまう。
 間近で顔を見つめられて、変に恥ずかしくて自分の顔が赤くなっているのがわかる。

「いつから、起きてたの? すごいバカみたいで恥ずかしいじゃない」
「部屋に入ってきた辺りですね。人の気配がするとすぐ目が覚めてしまうので」

 最悪……最初から起きていた。
 寝顔を見つめていたことも、呟いた一言も全て見られて聞かれていたわけで……

 ふいに強く抱きしめられて、耳元で彼がささやいた。

「……私も貴女が好きです…はじめて会ったときから」

 

 

 コルセットの紐が解かれて、胸元のボタンもはずされた。
 手馴れているのね、と呟くと。
 これでも手が震えているんですよと返ってきた。

 キスを交わして、銀糸のように唾液がつながる。

「ひあっ……!」

 首筋につつ……と舌が這って、思わず声が漏れる。
 無防備になった足元から指が伸びてきて、私の脚をまさぐる。
 慣れていることなのに、私の身体はいつも以上に敏感に反応した。

 相手が、彼だから……?

 それはわからないけれど。

「ん…んぅ………っ」

 唇を塞がれたまま、下着の隙間から入り込む指に性器をいじられ、私は身をよじる。
 下着を濡らすだけではなく、きっと彼の手も私の愛液でびしょびしょになっているはずだ。

 今すぐにでも、彼のモノが欲しい。
 熱さで私を満たして欲しい。

 思わず手を伸ばすと、焦らすようにかわされて逆に手を片手でまとめられて頭上で固定されてしまった。

「いじわる……しないでぇ……」

 泣きそうな私の声にも、「あなたの姿をもっと見ていたいですから」と、また耳元でささやかれてしまう。

「お願い、もう、だめ……」

 何度となく、切ない吐息を漏らしながら、私は瞳を潤ませて彼を見つめた。
 彼は私の耳たぶを甘噛みし、中指を秘所に挿入させて、泉からは卑猥な音が漏れる。

「……どうして欲しいですか?」

 あの優しい笑顔を浮かべて彼は意地悪く聞いてくる。

「下さい……あなたが欲しいの……早くぅ……っ」

 硬い肉棒が触れる感覚が私の思考を麻痺させていく。
 腰が彼を求めて動き出し、いやらしく肉棒を追いかける。

「かわいいですね」

 その一言と共に、自分の中に彼が入ってくる甘苦しい感覚とぞくぞくするような快感に私は震えた。

「はっ……ああぁ!」

 すべて納まると私はあまりの快感にのけぞった。
 普段の性欲を満たすだけの行為とは違う、心まで満たされるような快感に。
130追憶の彼方sage :2006/03/15(水) 23:50:25 ID:79SeUZVc
 強弱を付けたり回してみたり、時には奥まで届かせるように深く、時には入り口付近を攻めるように浅く腰を動かしてくる。

「あっあっあっ! あぁっ、んっ、んーっ」

 私は我を忘れ声を荒げる。
 自然と腰も動かし、 足を絡ませてさらなる快楽を得ようと体全体が反応する。
 身体が快感でのぼっていく。
 彼の腰の動きも早くなっている。

「…な…中に……だして……っ」

 それが射精のシグナルなのを見て取った私はそう言って彼の足に脚を絡めた。
 きっと、彼は絶対に寸前で引き抜くだろうから。

「うぁっ」

 予想通り、彼は腰を引こうとして阻止され、私の中にビクビクと熱い迸りを注ぎ込んだ。
 叩きつけられるようなその感覚にのぼりつめた私は、意識をそのまま失った。

 
* * * * * * * *

 
「……さながら、俺は恋の天使かね」

 アサシンは、一人、建物から出て、タバコを取り出して火をつける。
 メンソールのさわやかな香りと独特の紫煙が心を落ち着かせた。

「天使……って柄じゃねぇか」

 苦笑して呟いて、壁に背を預けて座り込む。

 アイツは。

 初めて会った時から、どこか危なっかしくて脆そうだった。
 それに気が付いてるのは、きっと俺だけだと言う自信があった。

 だから、友人以上・恋人未満。
 真意を伝えることも無く、身体だけの関係でもいいと思っていた。

 それなのに、あの優しいプリーストは、すぐにそれに気が付いた。
 寂しくて傷つきやすいアイツの心に。
 そして、アイツもそんなプリーストに惹かれた。
 結果として、二人が幸せになったのならそれでいい。

 自分はどちらも好きで、どちらも失いたくは無い。

 だから、この気持ちは。
 心にしまっておく。

「まあ、これで踏ん切りがついたな」

 成り立てのアサシンにギルドの仕事が入ってこないなどと言うのは嘘である。
 アサシンになれば、少なからずは回ってくるのだ。

 しかし、彼は人殺しをする気になれなかった。
 アサシンになったとはいえ、心の切り替えができなかったのである。

 使命により、自分が死んだら……あの脆い少女は、拠り所を無くすのではないかと。

 そのため、仕事は先延ばしになっていたのだ。
 だが、この懸念はあの二人が結ばれたことで解消した。
 自分が死んでも、あの少女には拠り所とするプリーストがいる。

「……」

 煙を吐き出して、そっと呟いた言葉は空に上って消えていった。

 
* * * * * * * *

 
 あれから、往く年月。
 少女は女性となり、プリーストと結婚した。
 しかし、その幸せは長く続かない。
 後の世に恐怖政策として伝えられるBR法により、彼女の夫はその生涯を閉じた。

 
 魔術師ギルド。

「……今回のBRの女性の候補者ですが……いかがいたしましょうか」

 ギルドマスター及び、幹部たちは頭を抱えていた。
 男性の候補者は、異端者がいたためすぐに決まった。
 しかし、女性者側が決まらないのである。

「希望者を募る……わけにもいきませんね。自ら死地におもむこうなどという者は…」

 会議室の外が騒がしくなる……と同時に扉が開く。
 飛び込んできたのは、長い銀の髪のオーラをまとった女性ウィザード。

「突然の無礼を失礼いたします。今回のBRに私を指名して下さいませ」

 土下座するように、その場に座り込みギルドマスターを見つめる。

「……あなたは、先日魔法を極めた方ではありませんか。ハイウィザードの試験がこの後控えていると聞きましたが」
「私は試験は受けません。それに、女性側の参加者はまだ決まっていないと聞きました」
「……何も、死ににいかなくてもいいではありませんか。別の者をBRには派遣します」
「いいえ。私でなくてはいけないのです。どうしても……ですから、どうか……」

 必死に頼み込む彼女の願いは聞き届けられた。

 

 ―――そして、バトルROワイヤルへと
131追憶の彼方sage :2006/03/15(水) 23:53:45 ID:79SeUZVc
以上で終わりです。
なんか、どこかで見たような設定だったり、えっちシーンが薄かったりと
色々こもごもですが、一人でも楽しんで読んで頂ければ幸いです。
またバトROワ絡みで過去ネタ思いついたら書きたいと思うので
生暖かく見守ってください。
ではー。
132名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/17(金) 08:56:45 ID:tzIEh4mY
前戯が薄いのはちょっと残念だった…。
まぁ妙に伏線がいっぱいあるし続き物に期待!
133名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/24(金) 04:40:29 ID:9jYUkE5s
だれもいな〜い
投下するなら今のうち

関連ワード
♀アコ×男ども複数 無理やり
連作)ヴィクターとゲルトルード
134Nightmare(1/6)sage :2006/03/24(金) 04:41:56 ID:9jYUkE5s
「はぁ…」

 嘆息。
 今日も今日とてオーク村から帰還しての一服、至福のひと時である。たとえそこが、わずかに変色した漆喰と壁のランプの付近にこびりついたすすの黒が、なんともいえないチープさをかもし出している酒場であったとしてもだ。いや、いつもなら至福のひと時であったのだが、今日はどうにも興が乗らない。だからため息をつく。
 俺の名前はヴィクター。長い剣士生活に終止符を打って転職試験に合格したばかりの新任聖堂騎士だ。

「はぁ…」
「おぅ、いつの間にか転職してやがるな…ってなに黄昏てるんだ?」

 今にも壊れそうな年代ものの丸椅子に腰掛けて安酒をあおる俺に声をかけてきたのは、一見して高級とわかるような装備に身を包んだ聖堂騎士である。まだ若いながらも自信にあふれた表情はその繊細な作りの容貌と相まってファンも多いと聞く。こいつの名前はリチャード、某有名商家の三男坊である。金持ちのこいつと貧乏人の俺、接点なんて何もないはずなのに三男坊同士気が合うのか剣士の転職試験以来の腐れ縁である。
 だから、ノーテンキを装って声を掛けてきたこいつも黄昏ているんだなとわかる程度には心情を察することが出来る。

「お前だって黄昏てるだろ。グランドクロスを使いこなす聖堂騎士って言えば花形だろう?」
「まぁな。司祭ともよく組めるんだけどね。ほとんど体目当てだからなぁ」

 リチャードは酒場のマスターに酒(俺よりはちょいと値の張るものだ)を頼むと俺の隣にどっかりと腰を下ろして愚痴を言う。
 ん?身体目当て?どこかで聞いたことが…あ、先輩がクラレンスの評価に使っていたんだ。
 この際、意味を知っておいたほうがいいな。是非聞き出さなければ。

「あー聞いたことある。それどういう意味なんだ?」
「体目当てっていうのはな、そいつの技能だけを求めてパーティを組む奴のことをいうんだよ」

 遠征の帰りなのだろう、こいつにしては珍しく薄く伸びた顎のひげをさすりながらリチャードは答える。答えながらも渡された杯を掲げてマスターに礼をするあたり、普段のきざな振る舞いも素なんだろう。

「俺たち戦闘職の場合は戦功の稼ぎ具合、司祭の場合はその支援能力に装備か。
 それ以外一切合財を無視してソレを要求するような奴のことさ。
 あいつらにとってはどんな屑だろうと性能―――酷い言い方だが全くその通り性能が全てなんだろう。
 酷い奴になると職業ってだけで蹴りだすからな。
 そういう考え方をするのは勝手だがな。そういう風に求められるほうはたまったもんじゃない」

 んでおまえのほうはどうなんだ?と自分の話題を振り切るようにこちらに話題を振ってきた。最近、俺の話題って言うと一つしかない。俺が所属しているギルドのサブマスターのことだ。単に一方的に俺が恋してるだけなんだけど、リチャードは丁度いい酒の肴だと言わんがばかりに根掘り葉掘りと聞き出していく。
 転生してまで神官戦士を続ける彼女の隣に行きたいとは思うものの、世の中そんな簡単に夢がかなうものじゃない。今は先輩と呼ぶ許可をもらって必死に戦功と資金を集めているところだ。
 特に、今日はあまり答えたくはないんだけど、あっちの話を聞いてしまった以上、俺の話もしなくちゃならない。苦々しい顔をしてため息ばかりをつく俺を見かねたのかリチャードのほうが先に口を開く。

「件の姫さまに振られたのか?」

 まぁ、おまえには告白するなんて芸当できやしないだろうが、と付け加えてにやりと笑うあたり本当に俺のことをおもちゃにしてるんだなぁと改めて感心する。その一言に肩の力を抜いて今日あったばかりのことを話すことにした。

「ある意味それより酷い。転職祝いにこれ貰ったんだ」
「ん?クリップ?90万〜100万ゼニーってところか。最近値上がってるんだ、いいもの貰ったじゃないか」

 遅くなったが転職祝いだと、先輩に投げて寄越されたアイテムをリチャードに手渡す。さすが、商家の三男坊。相場の変動も物の価値の把握は見事なものである。
 だが、少し見落としがある。俺がいくら貧乏だからって普通のクリップだったらここまで落ち込まなくてすむんだけどな。

「よく見ろよ」
「…魔力が込められているな。アンダーアキャスト。集中力を高めるフェンの魔力か」

 クリップアンダーアキャスト。
 その効果は集中力の強化。要するに、少々のことでは呪文の詠唱を邪魔されることはなくなる夢の装備だ。魔術師や司祭になるなら一番最初に手に入れて、冒険から手を引かない限り手放すことはないだろう装備である。

「なんだ、献身を取るって知ってて寄越したんだろう?気に入られているんじゃないか」
「ちょっとまて、何でそうなるんだ?フェンクリップって言ったら750万はくだらないんだぞ!?」

 剣士系の職業にしては珍しく献身を習得する聖堂騎士がフェンクリップの補助が必須だといわれている。それは献身のために神に捧げる祈りが少々長く、乱戦の中で使うには道具の助けなくしては難しいからだ。それを見越して先輩がこれをくれたのならば確かに気に入られているんだろうが…。

「いや、750万なら安くはないが高くもないだろう。必要になるものだから用意してくれたんじゃないのか?」
「ちょっとまて、その金銭感覚がシンジランネェ」

 フェンクリップを手のひらで弄びながらリチャードはとんでもないことを言う。
 貧乏人の俺にとってはお祝い程度に750万もの大金をぽんと出す感覚が信じられない。俺だったら逆さに振っても古く青い箱を一つ出せるかどうかだからだ。
 ウンバラの森で助けてもらって以来、色々相談したり買い物に付き合ってもらったりしていた。少しは距離も近づいたかな、と考えていたのだが、こんな高級装備を転職祝いにぽんと渡されるとは思いもしなかった。ここに来て今更ながらに高嶺の花だということを見せ付けられた気分だ。
 そんな俺の心情を見越してかリチャードは苦笑を交えて言う。

「おまえね、その道具袋に大切にしまってあるサキュバスの角売ったらそれくらいなんでもないでしょうが」
「…先輩に貰ったもの簡単に売れるかよ」

 俺の答えを感傷だな、と言いきって酒をすするリチャード。やがて、こいつはにやりと笑うと何かをひらめいた顔で口を開く。

「ははぁん、わかったぞ」
「何がだよ」

 リチャードが笑いを含んだ声で言う。コイツがこういう声を出すときは自分の推測を当人に確認する時だ。その推測がいつも外れているなら笑い事で済むんだが、大抵一番触れたくないところをずばりと言い当てる。
 …嫌な奴だ。

「お前としては、こと金銭的には麗しの姫さんの手助けをかりたくなかったんだろ?
 なのに実際は転職祝いだってフェンクリップを手渡されて受け取ってしまったと。
 それで、のどから手が出るほどほしい物だからって受け取ってしまった自分に腹を立てていると」

 いやいや男はつらいねぇ、と肩をすくめるリチャードを睨みつける。
 ぐうの音も出ないほどの図星だ。グランドクロスを使いこなす聖堂騎士は知力勝負とは聞いていたけれど、ここまで頭の切れる奴だったとは。

「断言してもいいが、その姫さんにとっては750万くらいはした金だと思うね。
 それにフェンクリップを渡したってことは…」
『ぴろぴろりん♪』

 リチャードの得意げな推測をさえぎって俺の左肩に付いているギルドエンブレムが能天気なメロディを奏でた。

「…なに、その音?」
「ギルドの告知だよ」

 麗しの姫様の結婚式の告知かもな、と相槌にするには毒々しい言葉を吐くリチャードを尻目に内容を確認する。俺はその文面を目を通す。
 …目をこすってもう一度目を通す。
 ……瞬きを繰り返してからさらに目を通す。
 三度、三度文面を読み返して俺はようやくその内容を理解することが出来た。

「…せッ先輩が追放されたッ!!」
「はぁ?理由は?」
「禁術法の使用!?ありえない!俺行ってくる!」

 おい!酒代置いてけ!というリチャードの言葉を無視してフェンクリップをひったくると俺はギルドの溜まり場へと駆け出していた。
135Nightmare(2/6)sage :2006/03/24(金) 04:42:43 ID:9jYUkE5s
 着替えたばかりの鎧が、憧れの白い鎧がこんなに邪魔なものだとは思わなかった。それでなくても、気ばかりが急いて心臓が口から飛び出しそうだって言うのに、この鎧は何でこんなに重いんだ!
 いつもなら酒場と溜まり場の間くらいなんでもない距離なのに今日に限っては完全に息が上がっていた。その荒い息を整えることもなく溜まり場の扉を開けると、今一番聞きたいくない男の声がその場に響いていた。

「おいおいおいおい!キリエとアスムを同時に使わなきゃ禿げの攻撃かわせないだろう?」

 溜まり場にしている酒場の真ん中では一人のウィザードが鬼の首を取ったかのように先輩を糾弾している。俺はこいつを良く知っている。高級サングラスをかけ、ウィザードハットを目深にかぶったこいつはいつもいつも貧乏人と俺のことを見下していた。今日は先輩を狩りへ行っていたんだろうか。
 一方、一人言葉を募らせるクラレンスとは対照的に、その周囲を取り囲むギルドマスターのローランドやギルドメンバーは一様に鎮痛な面持ちをしている。
 キリエこと敵の攻撃を無効化するキリエエレイソンも、アスムこと受ける打撃を緩和させるアスムプティオも周囲に障壁を展開する魔法だ。非常に似通った術であるために互いの障壁を打ち消してしまう弱点がある。だから、それを同時に展開することは悪魔の力を借りた禁術法として扱われるのである。

「つまり、貴方は、彼女が上位の悪魔の攻撃をかわしていたから追放したと?」

 白い法衣に身を包み、モノクルをかけた痩身の高司祭がため息混じりに魔術師に問う。ギルドマスターである彼も明らかにクラレンスに不信感を持っているようだ。

「そうだよ!あの女、禿にもレイドリックアーチャーにもブレス掛け捲りやがって!」

 その場に居合わせた者から一様にため息が漏れる。古城を彷徨う禿げ侍も、魂なき鎧の射手レイドリックアーチャーも大悪魔バフォメットの配下であると言われている。そういった悪魔に対する最も簡単な対処はアコライトでも出来る。ブレスをかけることだ。神の祝福は闇に堕ちた悪魔に対して非常に強力な呪いを発揮するのだ。

「あの女、俺を殺すつもりだったんだぜ!そのくせアタシを満足させれるかとか言いやがってとんだ淫ば…」

 クラレンスはその暴言を最後まで言うことは出来なかった。
 人垣を押しのけて矢の様に飛び出した俺が、力いっぱい頬を殴りつけていたからだ。衝撃に弾かれたサングラスが床に落ちてすんだ音を立てる。

 ざわり。

 水を打ったように静まった周囲の喧騒をよそに、たたらを踏んだクラレンスの胸元を掴み上げる。サングラス越しでないこの男の目を見るのは初めてだろうか。ただ、怒りを込めた視線で見据え、怒鳴りつける。

「お前は!何を見ていたんだ!」
「は!金魚の糞がでかい顔するなよ!司祭なんざ体のいい道具だろうが!
 支援も回復も中途半端な神官戦士と組んでやったんだ!感謝してもらいたいね!」

 胸倉をつかまれて口の端から血をたらしながらも、こいつは、思い通りにならなかった先輩のことを、ひいては司祭を悪し様に罵る。これがこいつの本音なのか。司祭のことを自分の付属品の様に扱う、これが先輩やリチャードが言っていた身体目当てって奴なのか。
 どうしてそんなに他人のことを罵れるか、ようやくわかった。人を人としてみていないから、自分の思い通りにならないだけでこんなに激怒するんだ。

「離せよ、この貧乏人!それともあの淫売に貢いで無一文なのか?あ!?」

 俺が悪し様に言われるのはまだ良い。先輩や関係のない司祭まで悪し様に言うのは我慢ならない。顔が変形するまで殴って黙らせようかと振り上げた腕をはっしとつかんでマスターが言った。

「ヴィクター君。貴方がそこまでする必用はありません」

 そう言った彼の顔はいつもどおりの冷静で温厚なギルドマスターそのもの。長くギルドの運営に携わっていた先輩を無実の罪で追放されたのだから怒りに震える顔を想像していた俺は、その顔を見て逆に肝を冷やした。
 そのいつもどおりのマスターは俺たちを見据えてにっこりと微笑むと―――

『ギルドマスターの権限によって、魔術師クラレンスを追放します。
 理由はご自身の胸にお聞きなさい。理解できれば再加入を許可します』

―――退魔師として鍛えられた声で朗々と宣言した。
 ぼふっと音とともに燃え上がるクラレンスのギルドエンブレム。それは丁度首元にあって、俺はあわてて締め上げていた左手を離した。

「俺を?追放するって言うのか!?」

 唖然とした声でクラレンスがつぶやく。俺から解放されたことなど全く気づいていないようだ。

「このギルドに貴方を必要とする司祭はいません」
「こんな!こんな貧乏騎士を残してかッ!!」
「如何にも。このギルドの司祭の総意としてとっていただいて構いませんよ?」

 激昂し吠え掛かるクラレンスなど意に介さず立て板に水を流すようにマスターはこのギルドについてを語る。

「貴方にはこのギルドが司祭の避難所だということはお伝えしましたね?
 退魔師でも神官戦士でもパーティに加われるように、支援ならば道具として使われないように。
 そして、僕たち司祭は、他の職を決して戦力だけの道具として見ないように。
 そんな願いを込めてこのギルドを作ったと、初心者だった貴方に語ったはずです」

 そこで一端言葉を切ってマスターはクラレンスを見やる。後で聞いたことだけど、クラレンスの反省を期待してのことだったらしい。けれど、クラレンスはそんなマスターの心のうちなど知りはしない。ただ、憎憎しげにマスターのことを睨みつけるばかりだ。

「お忘れになったのですね」

 マスターは決別の言葉の様にそう言った。
 クラレンスは周囲を見回すが、誰一人として彼をかばおうとする者はいない。その視線に耐えかねたのかクラレンスが吼える。

「誰が吸わせてやったと思っているんだッ!恩知らずがッ」

 取巻く人ごみの中に以前組んだことがあるのだろう、若い女司祭を見つけて詰め寄ろうとする。左手に添え木を当てて首から吊るしている彼女は、びくりと身を震わせてあとずさった。
 激情し真っ赤に染まった顔を見るまでもなく、クラレンスを彼女に近づけるのは絶対に良くない。俺が行く手をさえぎる前にマスターが魔術師の前に立ちはだかる。決して体格がいいわけでない、というか細身でひょろりとしたマスターだけれど、このときばかりは頼もしく見えた。

「誰が貴方の傷を癒し、身を庇い、傷ついたと思っているのですか?」
「それがお前らの存在価値だろうが!」

 マスターは深く息をつく。それには諦めが多分に含まれていて、彼は溜まり場にしている酒場の入り口を指し示して言葉を継いだ。

「君は隣にいる人をもっと労わるべきです。僕たちは君の道具ではないのですから」
136Nightmare(3/6)sage :2006/03/24(金) 04:43:28 ID:9jYUkE5s
 覚えていろと捨て台詞を残してクラレンスが去った後、残ったギルドメンバーの間でいくつかの取り決めが交わされた。

・先輩にかけられた嫌疑はクラレンスの思い込みである。
・先輩にはマスターからメンバーの不始末として謝罪する。
・もし、先輩が禁術使いでないかと聞かれたのならば、はっきり違うと言う。
・風聞には決して屈しない。

 要するに、先輩は無実だから決して非難しないように、ということである。この取り決めと発端はしばらくギルド専用の掲示板にも表示しておくとのこと。この場にいなかった人間にも全てを知らせるつもりらしい。
 とはいえ、メンバーの態度は意外にも冷静で暖かかった。各々に身に覚えのあることなのか、問題を起こしたことに対して嫌な顔をする人はほとんどいなかった。避難所、というのは真実本当らしい。
 長くて短いような集会が終わり、三々五々に人が散っていく。
 早速、先輩に事の顛末を伝えようと席を立った俺をマスターが呼び止めた。

「ヴィクター君、どこへ行くつもりでしょうか?」
「え?先輩のところへいくつもりですけど…?」
「それは、やめてください」

 え?

「ゲルダのところには行かないでください」

 言葉がうまく出ない。金魚の様に口をぱくぱくと動かす。

「ギルドへの再加入要請の必要もありません」

 ちょっと待ってくれ、さっきまであれだけ先輩のことを庇っていたのにどうしてそんな冷たいことをいうんだ?
 ふと、先輩がマスターのことをロゥ兄と呼んでいたことを思い出す。マスターも先輩のことを好いているのだろうか?だから…?

「…どうしてですか?」

 胸のうちに渦巻く感情を抑えてかろうじてそれだけを言葉にする。
 ふと、周囲に目を向ければ、もうこの酒場に残っているギルドのメンバーは俺とマスターだけになっていた。他には見慣れない女性が壁際でちびちびお酒を飲んでいるくらいだ。

「放っておいてあげなさい」
「結論だけ言われて納得できるわけないでしょう!」

 近くにあったテーブルを叩いて俺は言う。
 そんなものに動じることなどなくマスターはただただ繰り返す。

「ヴィクター君、今は放っておいてあげてください」
「どうしてですかッ!」
「兎に角、今はやめてください」

 俺を押し止めるマスターの手に力が篭る。けれど、俺は納得できない。だめだ、だめだの一点張りで納得なんて出来るはずもない。

「そんなこと知りません、俺は兎に角先輩に会ってきます」
「やめなさい。さもないと、私は貴方を追放しなくてはならなくなります」

 お師止める手を振り払い、背を向けて酒場を出て行こうとした俺に、マスターは最後通牒を突きつける。
 ぴしり、と周囲の空気が凍りついた。
 押し問答もここまできたら売り言葉に買い言葉だ。先輩じゃないが、俺だって喧嘩の買い方は心得ているつもりだ。嫉妬なのはわかっている。わかっているが、先輩に信頼を寄せられるマスターが先輩の信頼を裏切るようなことするのが無性に悔しい。

「だったら、追放でも何でもしろよッ!」

 喧嘩上等、激情のまま言葉を放って振り向いた俺の視界の隅に鈍い光沢を放つ金属製のモノが飛び込んできた。それは、ドゴォっと痛々しい音を放ってマスターに激突する。

「痛ぅっ!?な、なにをするんですかナナセさん!!」

 マスターの悲鳴そのものの声で俺は何が起こったかをかろうじて察する。横合いから飛び込んできたカートにぶん殴られたんだ。
 そのカートの持ち主は綺麗に整えられた短い黒髪に同様の黒い瞳を持つなかなかの女性だ。髪の色と似たようなブーツをはいて同様の服に身を包んでいる。赤いストールをアクセントにブーツと同系統の色のプロンテラ軍帽をかぶっているあたり結構おしゃれには気を使っていそうだ。名前からしてアマツの出身なんだろう彼女は、そのアマツ特有の愛嬌のある顔からは程遠い冷徹な声を上げる。

「黙れ朴念仁」

 痛烈な一言と共に鋼鉄のカートがマスターを打ち据える。痛々しい音を響き渡らせた再度のカート攻撃によってマスターはぷすぷすと音を立てて沈黙した。
 俺はというと、その一方的な殲滅戦をただ呆然と見ているしかできなかった。マスターが名前を知っているんだからきっと知り合いではあるんだろうが、あまりといえばあまりの展開じゃないだろうか。お陰でさっきまでの嫉妬だの怒りだのといった感情は完全に吹き飛んでしまった。
 その朴念仁マスターを撲殺…いや殺してはないよな、うん、殴り倒した女性はこっちに顔を向けると精一杯の愛想笑いを浮かべて言葉を並べる。

「ごめんねぇ、ロゥ君が理不尽なこといってたみたいで。
 とりあえず黙らせといたし、追放しないように言い聞かせておくから、君は好きに動けばいいよ」
「…あの、誰ですか?」
「………うん、初めてだよね。ごめん。ボクはナナセ、今襤褸雑巾みたいになってるこの人の妻だよ」

 ああ、なんだ、マスターの奥さんか。奥さんだったら、少々手荒いことをしても痴話げんかの内だよなー。あははは………はぁ!?
 奥さん!?奥さんって妻だよな、つまり配偶者!?マスターって結婚してたのかー!?

「何驚いているんだい?」
「あ、いや、ちょっと、てっきり未婚だと思い込んでいたもので」
「む、こんないい男、手離すわけないじゃないか」

 自ら殴り倒した良人の服の裾を掴んでナナセさんはいう。ちょっと頬を膨らませているあたり、服装も相まって可愛らしい。それにしても知らなかった。あのマスターが結婚していて、しかもその相手が発明家だったなんて。
 だったら、先輩がロゥ兄って呼んでいたのは単に距離が近かっただけで恋愛とは無関係ってことなんだろう。ナナセさんの言うとおり、朴念仁なマスターの性格だと不倫だの2号さんだのなんてことはないだろうし、やきもち焼いてた俺は完全に道化かぁ…。

「じゃ、そういうことで、ゲルダちゃんとこ行っといで」
「いや、そういうことで、じゃなくて」
「なに?何か疑問点でもあるのかい?」

 まるで魔術系の教授か何かの様にナナセさんは問い返す。扱う原理は全く違うがやってることは学問で全く変わらないのかもしれない。
 けれど、そんな態度ごときに気後れしていてもしかたない。

「マスターと先輩、いえ、サブマスターのゲルトルートってどういう関係なんですか?」

 ナナセさんは俺のことをじぃっとみつめると、ヴィクター君だよね?と確認するように呟くと、ぽんぽんと近くにあった椅子を叩いてちょっと長くなるかもしれない座りなさい。といった。俺を座らせた彼女はさっきまで座っていた席のアマツ酒を取ってくると向かいに腰掛けてため息をつく。

「単にゲルダちゃんがロゥ君に助けられたことがあるだけだよ」

 ああ、なんだなるほど…、と納得しかけて頭に警報が鳴る。それは違うと思い、しばし考える。そして、考えた末に出た結論を口にした。

「いいえ、それは違うと思います。それだと、好意は先輩からマスターへの一方通行です。
 マスターが先輩のことに過剰に反応する理由がありません」

 うん、いい答えだね。全くその通りだよと、半ば満足したように頷くと、彼女は長い話を始めた。

「はるか天宮のヴァルキリー神殿への扉は、
 戦功という名の死体をひたすら積み上げた山の頂にあると比喩されるんだ」

 それくらい知っているだろう、と暗に含ませて彼女は言う。俺はその当然のことにうなずく。ただ、その死体の山の大きさは簡単には想像できない。

「普通の司祭はね、誰かの力を借りてその山を積み上げていくもんだ。
 ロゥ君のような退魔師や神官戦士はボクみたいな戦闘職みたいに自力で積み上げることも出来るけどね。
 けれど、ボクにしたってロゥ君にしたって誰の力も借りずに積み上げたわけじゃないんだよ。
 一人に疲れたらパーティを組んでいろんな場所に遠出してみたりね…」

 遠い昔のことを懐かしむようにナナセさんは言う。
 きっとこの二人は転生する前からそんな風に互いの絆を深めていったんだろう。

「けれどゲルダちゃんはその頂に一人でたどり着いてしまったんだ。
 本当なら普通の司祭として誰かと一緒にたどり着くはずだったのに」

 嘆息をわずかに交えた言葉に苦味が混ざる。その苦味を飲み乾すようにナナセさんはお猪口を傾けた。

「ナナセさん、それは、どういう意味ですか…?」

 やっぱり突っ込まれたかという顔でナナセさんはこちらを見る。そこにマスターが先輩にこだわる理由を垣間見た気がして俺はさらに問いかけた。

「…聞かれちゃ都合の悪いことなんですか?」
「ボクにとって都合が悪いんじゃないよ」
「だったら聞かせてください」
「…君にとってはきっと都合が悪い。ゲルダちゃんにとってはもっと都合が悪い」

 俺にとって都合が悪いこと。先輩にとっても都合が悪いこと。わからない。
 わからないけれど、ただ一つ確実なことは、それを聞いてしまったら、そこに踏み込んでしまったら今までの関係を続けることが出来ないだろうこと。

「それでも…それでも聞かせてください」
「…わかったよ、それは―――」
137Nightmare(4/6)sage :2006/03/24(金) 04:44:08 ID:9jYUkE5s
 潮騒の音が聞こえる。頭がぐわんぐわん鳴っている。あたしは一体どうしたんだろう。
 そうそう、先輩の服事の人に転職を祝ってもらって、初めてのパーティでバイラン島に来てたんだった。地下洞窟の二階でみんなと一緒に蟹やサザエを叩いていたら急にがつんって…。
 すぅっと頭の芯が冷えるようにして意識が回復する。仰向けに寝かされているあたしをパーティのみんなが見下ろしている。どの顔もさっきまでの優しそうな顔でなくて、少し、ううん、とても怖い。

「おい、目を覚ましたぜ。どうするんだ?」
「ほっとけほっとけ、やることは一緒だろうが」

 背筋を悪寒が駆け上がる。やることは一緒って何をするの?あわてて身を起こそうとするけれど、両腕は後ろ手に縛られているし、両足も押さえつけられていて全然動かせない。首元でくくっていた自慢の深紅の髪は解けていっそ無残なほどにばらばらに広がっている。
 怖い!
 あたしは感情のままに大声を上げようとして息を吸い込んだところで口をふさがれた。

「んっ!ん――――ッ!!」

 これ、手じゃない。口…!?やだ。何で、こんなことになってるの?
 今更だけど口をきつく結ぶあたしに対して口をふさいだ男は無理やりに舌を差し込んでくる。まるでナメクジのようなそれはあたしの歯茎をしゃぶりだした。ちくちくと顎に当たるひげの感触が気持ち悪い。

「もう始めやがって。じゃ俺はこっちをいただくか」

 この声は確かリーダー格の剣士の…。
 衣擦れの音がして脚に冷たい空気があたる。スカートをめくり上げているんだ。手袋をはずした手で内股をなで上げられる感触に背筋が寒くなる。

「アイヴァン、僕はこっち貰いますよ〜」

 下半身に取り付いた剣士に小柄な弓手が言う。場違いなほどに明るい声が忌々しい。
 男の手が蛇のような手つきで胸元をまさぐりマフラーを剥ぎ取る。ブローチがはじけ飛んで水面に落ちた。ぽちゃんという音が思いのほか大きく響くが、その程度では胸元をまさぐる手は止まらない。ボタンをはずすのももどかしいのか力任せにブラウスを引きちぎり、あたしの胸を三人の男の元に晒す。

「イマイチ」
「いえいえこれはこれで」
「お前は巨乳派だからな」

 ようやく口を開放した商人があたしを値踏みするような声で評価する。それに答える残る二人の声。
 けれど、あたしはそれに文句を言うことも悲鳴を上げることも出来ない。無理やりの接吻で息を詰まらせていたあたしは、はぁはぁと空気を貪ることしか出来なかったのだから。

「あは♪みてださいよ、綺麗な桜色ですよ♪」

 息をつくまもなく、下品な笑い声を上げて弓手が胸を最後まで覆っていた下着をむしりとる。ブラジャーの圧力から開放された胸がかすかに震えて男たちの情欲に油を注ぐ。
 あたしは、こんな男たちに犯されるんだ。

「ひっ!痛い!!やめてッ!」

 乳首をつねり上げられて悲鳴を上げるあたしを、商人は自分の肉棒をくわえさせることで黙らせる。塩辛いような味のするグロテスクな塊があたしの口の中の蹂躙する。異物を吐き出そうと動かす舌も喉の粘膜もみんなみんな、男の快楽に変えられていく。それがたまらなく悔しい。

「胸はイマイチだけど、口はなかなかだな」
「へぇ、それじゃ意外と男性経験ありとかですかー?」

 あたしの胸をこねくり回している弓手がさも残念そうに笑う。弓手が時々あわせる舌のせいであたしの胸はべと液をぶちまけられたようにぬるぬると光りだしている。
 一方、あたしの口で肉棒をしごいている商人は両手を頭に添えるとがくがくと揺さぶりだした。

「んぐぅっ!?ぐっんぐっ…!!」
「はは、いいぞいいぞもう少しだ!」

 どこか恍惚とした表情で商人が上ずった声を上げる。あたしの頭を揺さぶる手はますますスピードを上げ、のどの奥にまで届きそうなほど突きこまれた肉棒はますます硬度を上げていく。それがびくりと脈打ったかと思うと熱いものがのどの奥に注ぎ込まれた。肉棒が脈打つたび、断続的に注ぎ込まれる熱く苦い体液。そのすべてをあたしの口の中に吐き出そうというのか商人は頭を押さえつけたまま離そうともしない。
 行き場を失った精液が口元からあふれ出る。それでもまだ口内を満たすそれを吐き出すこともできずにあたしはいやいや飲み込んだ。

「ああ、陰毛にかかる鼻息が荒くなってすげぇいい。だから口に出すのはやめられないんだ」
「わは♪精液飲んでますよ、この子♪えっちなアコさんですね」

 涙がこぼれる。悔しい。
 ようやく商人の肉棒から解放される。むせて咳き込むあたしを尻目に、商人唾液と精液でてらてら光る肉棒を竿をしごきながらあたしの顔へと擦り付ける。精液のこぼれた口元から頬へ、酸素不足から上気した頬から鼻筋へと、繰り返し繰り返し擦り付け続ける。

「そろそろ下のお口の様子を見させてもらうか」
「いやぁ…もうやめて…」

 脚を押さえ込んでいた剣士が言う。あたしの弱弱しい拒絶などまるで聞こえないかのように脚を割り広げると乱暴に下着を剥ぎ取った。赤の他人になんて一度も見せたことのない秘部が衆目の元にさらされる。

「ちっ、全然濡れていねぇな。まあ、唾つけとけばいいか」

 暖かく湿ったものがあたしの恥ずかしいところを這い回る。それはぬるぬると唾液を塗り付けると、ぴったりと合わさったままの性器に割り込んできた。痛くはない。けれど、芋虫がはいずるような感覚は決して気持ちいいものじゃない。

「ひあっ…いや…やめてよ、やめてよぉ…」

 商人に蹂躙されている間もずっと手を休めることなく胸をもみ続けていた弓手の指が胸の先を押しつぶすように押さえつける。きつくつままれて以来、商人の肉棒を咥えさせられている間もずっと触られなかった場所への突然の刺激にあたしの体がびくりと跳ねる。

「どうです?気持ちいいでしょ♪僕、女の子を気持ちよくさせる腕には自身があるんですよ♪」

 その様子を心底楽しそうに見やって弓手は胸への刺激を続ける。そのたびに胸に熱が蓄積されていく。蓄積された熱は逃げ場を失ってあたしの意識をゆっくりと切り崩して…。

「はぁ…いやぁ、あ…、ん………痛ッ!?」

 突然の下腹部からの痛みにとろけそうになっていた意識が覚醒する。

「ちっ、かてぇな。指一本できつきつだ」
「おっと、アコさん初めてですか?この人のもの、大きいですからね♪
 一発でがばがばになっちゃうかもしれませんよ♪」

 気がつけば剣士の舌はすでにあたしの秘所から離れている。変わりにつきこまれたのは男の無骨な人差し指なんだろう。弓手の声にうつろな視線を下へと向けると天井のほうへ反り返る剣士のモノが目に入った。
138Nightmare(5/6)sage :2006/03/24(金) 04:44:58 ID:9jYUkE5s
 あたしの中でくすぶっていた恐怖の塊が爆発する。

「いやぁっ!!いやぁああああああああああああ!!!」

 悲鳴を上げながら、がむしゃらに手足を動かすがあっという間に押さえ込まれてしまう。それでも後ろ手に縛られた腕で逃れようとし、脚をばたつかせ抵抗を試みる。怖い、あんなモノ絶対に入らない。
 パン、と、乾いた音が鳴った。
 一瞬何が起こったのかいぶかしみ、すぐに頬を熱くする痛みに平手打ちをされたんだと気づく。

「あ!?顔が真っ赤になるまで張り倒されたいか?」

 眉間にしわを寄せた商人が凄む。それで、最後の踏ん張りも終わってしまった。口の中に熱いものが広がるのを味わいながら、熱く硬い塊が入り口にあてがわれるの感じた。

「あぐっ!ぐがっ!あがぁあああああ!」

 次の瞬間には処女膜が裂ける音が確かに聞こえて。痛みでぼやけていた意識が強制的に覚醒させられる。憎んでも憎んでも憎み足りないごろつきの肉棒があたしの中に押し入ってきた。あまりの激痛にびくびくと体が勝手に動き出す。

「ひゅぅ、さすが処女。いい締まりだせ」
「ひっ…痛いッ!痛いッ!!動かないでっ、抜いてよ…」

 身体の中心を貫かれる痛みに両目に涙をためてあたしは懇願する。けれど、剣士は非情に笑う。

「あたしでヌいてくれだってよ!処女の癖に淫乱だねぇ」

 言うなり乱暴に腰を振り出した。中が裂けてしまったかのような激痛が意識をぼやけさせる。

「いやぁ!痛いッ!!」
「もっといい声で泣きな!腰を振れ!中を絡みつかせろッ!」

 それでも悲鳴というものは尽きないもので、もうあたし自身なにを言っているのかわからないのに、その言葉を受けて剣士は吼える。その言葉の意味を察することもできずあたしはただ、なされるがままに蹂躙され、悲鳴を撒き散らす。

「ははははははは!!!いいぞいいぞ、なんて膣だ!きつきつで食いちぎられそうだ!」

 狂気に取り憑かれたかのような剣士の言葉に背筋を寒くすることすらできない。ただただ連続する痛みに目の前に星が飛び散り、意識が遠くなっては更なる痛みに覚醒させられる。
 無限、とも思える時間が過ぎて痛みが麻痺してきたころ。あたしの中を蹂躙する肉棒がびくびくと脈打ち始めたことに気づく。それが射精の合図だと商人の時に知ったあたしは耐え切れずに声を上げた。

「中は…中はダメぇ…」
「膣中に出すに決まってるだろうが」

 無常な言葉とともにひときわ大きく腰を打ち付けると剣士は白い欲望をあたしの中に注ぎ込んだ。
 びくびくと体の中の杭が脈打つたびに熱い塊があたしの中を汚していく。やがてあたしの膣中を汚しつくした肉棒を引き抜いて剣士は言う。

「よかったぜぇ。どうなっているかたぁっぷり見せてやりな」
「ほら♪よく見てごらん、アコさん女になったんですよ♪おめでとう♪」

 ぐったりとした上半身を持ち上げ、下半身を見せ付けるようにして弓手が耳元でささやく。
 真っ赤な血にぬれた股間。その中心にある陰唇は信じられないほど腫れ上がって、どれほどの行為がなされたのかを如実に物語っている。剣士の肉棒が抜けた今でも閉じようとしないそこから、血と混ざった精液が逆流し、とろとろと地面に滴って白と赤のマーブル模様を描き始めたころ、あたしは体の芯まで犯されたことを理解した。

 ああ、神様、あたしは。
 アタシは、こいつらが、憎い。

 憎い。
 もっと強ければこんなやつらとパーティを組むこともなかったのに。
 憎い、憎い。
 もっと強ければこんなやつらに組みふされることもなかったのに。
 憎い、憎い、にくい。
 もっと強ければこんなやつら生かしておかないのに。
 憎い、憎い、にくい、にくい。
 どうすれば、もっと強くなれる?
 憎い、憎い、にくい、にくい、ニクイ。
 他人に頼るのはダメだ、もういやだ。
 憎い、憎い、にくい、にくい、ニクイ、ニクイ。
 魔法で攻撃できないなら武器だ。武器を使えるようになればいい。
 それでどうする、その後どうする?
 …ああ、簡単じゃないか。一人で生きていけばいいんだ。

 体中を何度も犯され、男たちの精液にまみれ、溶けていく意識の中でアタシは一人で生きていくために何をするべきか、ただそれだけを考えていた。

 潮のにおいがする。
 ゆっくりと目を開けると、そこにあるのはいつもどおり鈍器に囲まれたアタシの寝室だった。ぐわんぐわんと脈打つ頭痛に苛まされながら寝ぼけた頭を覚醒させていく。乱れた髪が額に張り付いて気持ち悪い。
 今の夢は、酷かった。とうの昔に見ることのなくなった悪夢だ。だって言うのになぜ今更思い出す必用があるッてんだ。それに…、あのクソどもにはとうの昔に復讐を果たしたじゃねぇか。だのにアタシはまだやり足りないのか。

 額の汗を拭って、茫洋とした記憶を掘り返す。
 ギルドから追放された直後、グラストヘイム、広間の凶悪なモンスターに殺到されてほうほうの体で逃げ出しんだ。それでもショックだったんだろう、行動が遅れて重傷を負ったアタシは応急処置だけを済ませて着の身着のまま泥の様に眠ったんだったか。
 まだ引き攣るように痛む体を無理やり起こすと隙間から太陽の光の差し込む木製の粗末な窓を押し開く。

「禁術使いか…」

 風聞がモノをいうこの世界で汚名を返上することは転生を果たすことなんざよりはるかに難しい。今頃、ギルドの面子には知れ渡っていることだろう。無論、ヴィクターの耳にだって入るはずだ。あいつに軽蔑されるのだけは真っ平ごめんだ。まさか、ロゥ兄がクラレンスの言い分を信じるとは思えないが、もう、どうでもいい。
 クソ忌々しいほど澄み渡った青空を見上げるアタシの頬をなぜだか一筋の涙が伝った。
139Nightmare(6/6)sage :2006/03/24(金) 04:46:20 ID:9jYUkE5s
「―――ということなんだ。ロゥ君は彼女の転職に立ち会っていたんだよ。
 ボク達がぼろくずの様に捨てられた彼女を見つけるほんの数時間前にね」

 ナナセさんが話を締めた。少し室温が高いのか赤いストールを脱ぎ捨てて肌を空気にさらしている。顔がわずかに赤いのはさっきからずっとアマツ酒を手放さないせいだ。もっとも、こんな話しらふでできるもんじゃない。
 一方の俺はというと、気分が悪い。
 アルコールにやられたんじゃなくて、先輩が、その…されたということのほうがショックが大きい。あの不敵な先輩がごろつき同然の冒険者にいいようにされた…。考えるだけで胃がひっくり返りそうになる。確かに、彼女の言葉に間違いはなかった。これは、俺にとっても都合の悪い話だ。

「そんなこと、俺に言ってどうしろって言うんですか。それに先輩がそんなわけ…」

 なんとか、搾り出した声にもたいした覇気がない。
 しかし、それでも、言ってしまえば少しは気が楽になる。そうだ。あの先輩が、ごろつきに遅れをとるはずがないじゃないか。

「誰にでも貧乏な時代はあるんだ。駆け出しのときもね。
 大体、あの子だってもとをただせば支援志望だったんだよ?
 なのに、あんなことがあったもんだから人間不信になっちゃって…
 あの子のいつでもソロ、何処でもソロ、何処までもソロはそれ以来なんだよ?」

 膝の上のプロンテラ軍帽をなでるようにして彼女は先輩のことを評価する。そういえば先輩も同じことを言っていた。たしかに、先輩にだって貧乏なことはあったんだろう。だとしたら装備のない服事がくいものにされてもおかしくはない。認めたくはないけど。

「ロゥ君はね、後悔しているんだよ。
 もし、自分が同行していたらあんなことにはならなかったんじゃないかってね。
 笑っちゃうよね、あの細腕で暴漢相手に立ち回ろうって言うんだから」

 そんな俺の疑問なんてまったく意に介さず彼女は夫の心情を吐露する。ちらりと襤褸雑巾の様に打ち据えられたまま意識を取り戻さない夫に目をやった彼女の顔に苦いものが浮かぶ。

「いっその事、不条理だけど責めてもらえれば楽だったんだ。あの子それもしなかったからね。
 見ていてこっちが痛ましいんだよ。そうでなくてもロゥ君は何かと一人で背負いすぎだって言うのに…」

 ため息を一つついて、ナナセさんは真面目な表情を取り戻す。

「君はあの子の事を好いているそうだね。それはボクの話を聞いた今でも変わっていないのかな?」

 真摯な視線で俺を見据えると核心を突く話を振ってきた。
 …試してる。間違いなく、この人は絶対俺を試してる。悪意か善意か判断のつかないところだが、その質問に対する答えは一つしかない。黙って頷いた俺を見てふぅんそう、とつまらなさそうにつぶやくと彼女は意外なことを言う。

「本人は気づいてないだろうけど、ゲルダちゃんのほうも満更じゃないみたいだし。
 知ってたかい?最近君のことが良く話題に上るんだよ。まるで恋する乙女のようにね」

 冗談を言う雰囲気ではない。
 ………だったら本当なのか?
 信じられない、信じたい、そうであってほしい、そんなはずはない。
 微妙な表情のまま固まる俺にため息をついて彼女は言う。

「そこでボクからの提案。あの子、連れ戻してきなさい。
 ボクはそもそもギルドの部外者だしロゥ君が出て行ってもあの子は拒むだろうし。そこで君の出番。
 君が行って連れ戻してくる。いいね?手段は問わない。なんなら押し倒しちゃっても良いから」
「どうしてそうなるんですかっ」

 押し倒すのって男のロマンじゃない?とからかうように笑って彼女は言葉を継いだ。

「鈍い子だね。君が彼女を迎えに行くことに意味があるんじゃないか」
「どんな顔をして会いに行けって言うんですか」
「それじゃヒント。ロゥ君があの子にかかわるのは後悔という名の十字架を背負っているから。
 今ボクがしゃべったことなんて全部忘れて君の気持ちを考えればいいんだ。
 贖罪なんかであの子を追いかけてたわけじゃないんでしょ?なら答えはわかってるはず」

 贖罪ではない。俺は先輩に対する負い目はない。だったら追いかけている理由はなんなんだ?本当に愛しているのか?先輩の強さに憧れを抱いたんじゃないのか?
 …違う。憧れているんじゃない。
 最初に思ったことは、隣に行きたい。ずっと守っていたい。
 俺は、最初っから先輩の不安定さをわかっていたんだ。
 そうだな。答えは初めからわかりきっていた。わかっていても口には出来なかった。ウンバラの一件以来言う機会も度胸もなかった俺はずっとそのことをごまかし続けてきたんだから。

「…どうしてそんなに世話を焼くんです?単なる善意ですか」
「単なる善意ぃ!?只のわけないじゃない。これでももと商人だよ?」

 ナナセさんは乾いた笑いを浮かべる。そして、再びちらりと夫のほうに目をやってまだ気がついていないことを確認してから口を開いた。

「ボクは悪い女だからね。ロゥ君にはずっとボクのほうを見ててほしいんだ。
 だからゲルダちゃんは嫌い。いつまでもいつまでもずっとロゥ君の心の片隅に居座ってるもの」

 憎悪というには優しすぎ、憂いというには激しい表情で彼女は言う。

「でもね、ボクはロゥ君に嫌われたくないからやっぱり彼女には手を出さない。
 ううん、それより幸せになってもらったほうが良いね。そのほうがロゥ君も心の整理つけられるから。
 所詮世の中ギブアンドテイク。ボクが君を応援するは君がゲルダちゃんを幸せに出来そうだから」

 ごくり。
 俺の飲み込んだ唾の音が異様に大きく響く。
 異様な静寂の中で彼女は手にしたお猪口を傾けた。白いのどが動いて酒精を飲み込んでいく。

「不幸にしたら許さないよ」

 そう話を締めくくった彼女は、よっこらせっと床に寝かせたままだったマスターを担ぎ上げる。あわてて手伝おうとする俺を彼女は制し、悠然と笑う。

「これから夫婦の時間なんだから手伝いは無用だよ。それより君にはすることがあるんじゃないのかな?」

 はい!と精一杯威勢のいい返事を返し、俺は酒場を飛び出した。

――― とりあえずつづく! ―――
140Nightmare(7/6)sage :2006/03/24(金) 04:53:09 ID:9jYUkE5s
待っていた人なんて果たしているのか、というくらい古い話の続きです。
なかなか書く時間がとれず、もし万が一待っている人がいらっしゃいましたら、
ずいぶんとお待たせすることになりました。申し訳ありません。

なお、初めての方はエロ小説保管庫にて
ヴィクターとゲルトルードで検索をかけていただければ
古いものが保管されているかと思います。

ご指摘、ご感想などいただければ幸いです。それでは後編にて。
141名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/24(金) 07:30:03 ID:lWLxmmQ.
うわあああああああ

意を決して初めて小説を書いてみたのですが
直前に自分の中で神認定されてる方の投稿があるとはっ!!!!

せめて、神様の後編を待つ間の暇つぶしにして頂けたら幸いですorz
殴りプリ×ハンタ娘です
142141sage :2006/03/24(金) 07:30:37 ID:lWLxmmQ.
厳しかった寒さもすっかり去り、港町アルベルタ周辺の森にも
可愛らしい春の花が咲き、新しいキノコが頭を出している。
心なしか、その辺で遊んでいるポリンの弾み方も軽やかで
春を喜んでいるみたい。

そんなぽかぽかの午後の日差しの中、柔らかい緑色をした葉をつけた樹の下で
わたしは2ヶ月前から付き合いだした、3つ年下の殴りプリの彼を待っていた。
今日は桜という、アマツだけに咲くとてもとても綺麗な花の
満開時期に開催されるお祭りの日。

去年のそのお祭りには女友達と繰り出したのだけど
夜に見た桜の、息を飲むような美しさと雰囲気にうっとりとして
絶対、ぜーったい、来年こそは素敵な彼氏を作ってふたりで来るぞっ、と
拳を震わせながら誓ったのだ。

そしてそして、なんとその誓いが現実となる日がとうとう来た。
2ヶ月前、ニブルヘイムのギョル渓谷でひとりで狩りをしていた時に
知り合った彼との、記念すべき10回目のデートが今日。
そして…わたしの計画が上手く行けば、10回目のデートであること以上に
今日は記念すべき日になるはず。

わたしは"今日の計画"の目的とその作戦を反芻し、改めて気合を入れるために、
ボーンド弓を構え、矢も風矢を取り出し、何の罪も無く跳ね回るポリンに狙いを定め
全力でダブルストレイフィングをお見舞いしてみた。
そのポリンは跡形もなく弾け散り、それを見ていた他のポリンは汗エモを出し
一目散に草むらに逃げ込んだ。ああ、ごめんね、罪も無いポリンちゃんっ。
わたしの気合のオーラを感じたのか、非戦闘態勢でゆっくりと空を飛んでいた鷹が
何事かというようにすぐ近くまで降りてくる。
その直後、前方からゆっくりと歩いてくる人影に気づいた。彼だ。

「90台のハンターがポリンなんかいじめてるのは、僕が少し遅れたせいかな?」
「あっ、違うよこれは、ちょっと…」
「遅れてごめん、来る途中さすらい狼に絡まれちゃって」
「わ、そうだったんだ…いいもの出た?」
「残念ながら空っぽ…お土産になるものが出れば良かったのになあ」
143141sage :2006/03/24(金) 07:31:17 ID:lWLxmmQ.
まさに年下の男の子の見本、というようなかわいい笑顔を浮かべながら話す彼。
そんな顔を見てると本当に幸せな気分になって、自然にわたしにも笑みが浮かぶ。

「あっ、船の時間に遅れちゃうといけないから、急ごうっ」

ぽーっと、ついつい幸せモードに突入しそうになりながらも、
はっと船の時間を思い出し、ふたりで船着場に急いだ。
ぎりぎり間に合ったアマツ行きの船は、わたしたちが乗ってすぐに出港した。
傾きかけた日が、だいぶ水平線に近くなってきている。
アマツに着く頃にはすっかり日も落ちて、夜桜を見るにはちょうどいい時間のはず。
あぁ早く、着かないかなぁ。待ち遠しくて仕方なかった。


2時間ほどの順調な船旅を終え、やっと船はアマツの港に到着した。
船着き場のすぐそばにも、満開の桜が咲き乱れている。

「うわぁ…きれいだね〜」

思わず感嘆の声をあげ、彼の顔を見上げる。

「だね、来て良かったなあ」

彼も桜の美しさに感動している様子だ。
一緒に同じものを見て感動できるなんて幸せだなぁ…と、またつい
幸せモードに突入しそうになりながらも、前方に見える夜店街が目に入り
いよいよ計画を実行に移す時が来たんだ、と気を引き締める。

「ね、まずは夜店見に行こうよ、いっぱいあって楽しそう」

そう言いながら、さりげなく彼の右手をそっと握り、歩き始めた。


どの作戦から実行しようかなぁ…と屋台を眺めながら考える。
やっぱり軽めの作戦から行くべきだよね、と思っていたら甘酒と書いてある
屋台の暖簾が目に入った。
去年、ここに来た時も飲んだことがあり、作戦の中にも組み込まれている屋台だ。
よし、あれにしよう!と決め「あれ飲んでみようよ〜」と彼を引っ張って行く。
144141sage :2006/03/24(金) 07:32:01 ID:lWLxmmQ.
いい匂いがする甘酒の屋台をやっているのは、どうやらアサシンの様だった。
何を間違ったら、アサシンがテキ屋になるのかな、と思いつつ注文する。

「甘酒2つ、くださいなっ」
「甘酒2つでござるな、承知wwww」

彼は「これ初めて飲むなぁ」と言いながら、お財布を出し2つ分の400zを払ってくれた。
変な訛りのあるアサシンから湯気の立つ紙コップを受け取り、
初めて飲む彼に拙い知識を披露する。

「えっとねえ、アマツ酒の粕に、ショウガって植物と…お砂糖を入れて
 作ってあって、すごく体が暖まるしおいしいよ」
「お、ハンタ娘さんよく知ってるでござるなwwwww
 拙者知らなかったでござるよwwwwww」

がははは、と下品に笑いながらそんなことを言うアサシンに
思わず蔑んだ視線を一瞬送った後、彼の方へ向き直る。
いよいよ最初の作戦を実行に移す時だ。

一口…上目遣いに彼を見やりながら、熱い甘酒を啜る。
体がじんわり暖まるのを感じながら

「おいしーい…」

努めて可愛らしくか細く呟き、続けて

「熱くて、どろどろでおいしい…」

と、目を伏せ呟いた。とうとう最初の作戦実行だ。甘酒のせいだけでなく頬が赤く染まる。
そう、わたしの今日の作戦というのは…―――


"付き合って2ヶ月も経つのに、全然手を出してこない彼を挑発し、手を出させよう作戦!!!"

なのだっ!!


2ヶ月のお付き合いの中、恋人らしいと言えるスキンシップは
手を繋いだのと(5回手を繋いだことがあるけど、全部わたしから!)
たった1回のキスのみ。(これも8回目のデートの時、業を煮やしたわたしから!)
いくらわたしが年上とは言え、これはちょっと悲しいし寂しい。
そして実は手を出して貰えないことに、焦りや不安も感じている。
だから、今日のこの作戦は失敗したくない…なんとか彼ともっと深い関係になりたい。
その為に勇気を奮い、恥ずかしいのも我慢して、こんな台詞を口に出してる。
145141sage :2006/03/24(金) 07:32:35 ID:lWLxmmQ.
ちらり、ともう1度彼を見つめると、まーーーったくわたしの台詞に挑発された様子もなく
ふーふーと、甘酒を冷ましながらちびちび飲む彼が目に映った。
ど、鈍感っ…?いや、わたしの挑発が甘いのかもっ!、と

「喉に…ちょと絡むけど…これ大好きなの…」

こくん、と彼を見上げながら飲み下すと、そう言いながら下唇を下品にならないように
少し舐めて見せた。
こ、これでどうー…?と彼の様子を伺っていると背後から

「せ、せ、拙者、堪らんでござるうううー」

屋台のアサシンが興奮し息を荒くしながら声をあげた。
心なしか…いや、確実にアサシンの股間が膨らんでいる。
あんたじゃないわよ!!と、一気にムカついたわたしは

「や、手がすべっちゃったっ」

言いながら、彼に見つからないよう、自分に集中力向上をかけ
まだ熱々の甘酒を紙コップごとアサシンの股間めがけて投げつけた。
それはもちろん狙った場所に命中し、そこに熱ーい甘酒がぶちまけられる。

「ぎゃっぁああぁぁあ」

聞くに堪えない悲鳴に、DEXカンストハンターの恋路を邪魔した罰よ…と
心の中で毒づき、彼の方へ振り返る。
彼はきょとんとした表情をしている。何が起こったのか良く分かってないみたい。

「あ、溢しちゃったのか?じゃあもう1杯買ってあげるよ」
「ううん、甘酒はもういいや、他見て回ろう〜」

変態アサシンのせいで最初の作戦"甘酒でどっきりえっち台詞作戦"は失敗しちゃったし、
まだむかついてるけど、前向きに行かなくちゃね!
まだいくつか手は考えてあるし、頑張ろう。

きょろきょろしていると、ヨーヨー釣りの夜店が目に留まった。
もちろん猿のモンスター・ヨーヨー釣りでなく、水風船のヨーヨー釣りだ。
次はこれにしようと「あれがやりたーい」と彼を連れて行く。

「ふたりやりまーす」

と、元気よくおじさんに声をかけたら、彼は黙って苦笑しながら
おじさんに600z…また2人分を払ってくれた。

「どっちが多く取れるか、勝負だからねっ」

ぶかぶかの袖を巻くりあげ、紙の紐…こよりと太いワイヤーでできた
ヨーヨーを釣るための道具を受け取る。
じー…っと水面に浮かぶヨーヨーを見つめ、より水が入っていそうなヨーヨーを
選び、またも集中力向上を使ってそれを釣り上げる。
隣では彼が1個も取れずに、失敗してこよりを破いてしまっていた。
146141sage :2006/03/24(金) 07:33:34 ID:lWLxmmQ.
「ふふー、わたしの勝ちだねっ♪」

わたしはその後も釣ることに成功し、合計3つのヨーヨーを持っていた。
そして作戦を実行する為に、少しだけ人通りの少ない夜店の裏手にそれとなく歩いていく。
少し不自然だけど、胸の前で両手で3つ持ち、上空でこちらの様子を伺っている鷹に
今よ、とウインクで合図を送った。
鷹はやれやれ、とでも言う様に気だるげにわたしの肩まで降りてきて
おもむろに鋭いくちばしでヨーヨーを突付いた。

ぱちっ、と弾けるヨーヨー3つ…狙い通りに、胸のあたりがびしょびしょだ。

そしてわたしは、今日…ブラジャーを着用していない、つまり…第2の作戦は
"鷹のせいでヨーヨーが弾けて、濡れて…ち、乳首が透けちゃう作戦!!"
これで手を出してこない男の人なんか居ないんじゃないかな、って思えるほどの
上出来な作戦のはず。

「やだぁ…びしょびしょ…」

わざと濡れて透けた胸を見せ付けるように…両腕で濡れた胸を寄せる。
自分で立てた作戦ながら、恥ずかしくて…少しだけ胸の先端が硬くなる。
彼がその気になる前に、わたしが…感じちゃうよこれじゃ…と考えつつ
彼がどう出るか、微かに震えながら見つめた。
きっと、すごくたぶん、今のわたしは色っぽい…はず…。

彼は水を被ったわたしに慌てたのか、わたわたと自分の持ち物を漁った。
一瞬、胸に目を留めてくれたような気がしたから、
ああ…好きにして…と目を瞑ろうとしたら、
ぐいっと目の前にタオルが差し出された。

「春とはいえまだ寒いから、早く拭かないと風邪ひいちゃうよ」

本当に心配そうな顔で、顔にも飛んだ水滴を拭ってくれたあと
タオルを渡された………失敗だ。
ちょっと泣きたくなった。
わたし、魅力が足りないのかなぁ。…ううん、彼は優しいからだよね。
自分の沸きあがる衝動よりも、寒い思いしてるかもしれないわたしが
心配だっただけだよね、実際寒いしっ……とムリやり思い込むことにし
ごしごしとタオルで濡れた服を拭いた。

こうなったら、最後の作戦実行だ。
これで失敗したらどうしようという不安を押さえ込み、もう1度
屋台の多いメインストリートへと戻った。

最後の作戦はベタだけど…
"どっきり!擬似フェラ見せつけ作戦"だ。
よくちょっとHな漫画なんかで使われるシチュエーションな分、
外すことはないはずっ。

チョコバナナでやるか、フランクフルトでやるか、まだ決めかねてる。
フランクフルトの肉々しい質感は非常捨てがたいけど、舐めるのは変だ。
その点、チョコバナナならチョコをを舐め溶かしてみるとか…できそう。
どっちでやろうかなぁ…と夜店を眺めていると。

「あ、チョコバナナだ。小さい時から好きなんだよね
 食べる?」

彼の方からそう聞いてきた。
もうこれにかけるしかない、と「うん、食べよ食べよー」と彼に付いて行く。
オーソドックスに普通のチョコレートがかけられていて、
先端にオットーのマーチという、小さい市販のお菓子がくっついているのを選んだ。
147141sage :2006/03/24(金) 07:33:56 ID:lWLxmmQ.
「ちょっと疲れたし、座ってゆっくり食べられるとこ、探そう」

そう言いながら、あらかじめアタリをつけておいた神社の方面へ歩き出す。
5分も歩くと、大きな桜の木の下に、昼間の花見の忘れ物か
ゴザが敷きっぱなしになっている場所を見つけた。
夜店のメインストリートから結構離れたせいか、人通りはまったくない。
もしも…ここで事に及んでも、問題なさそうだ。

「ここで休もうか〜」

ゆっくりと腰を降ろした。
こんな時でも、彼はやっぱり密着して座ってはくれない。
ちょっと寂しく感じちゃったけど、今はそんなこと気にしていられない。
頑張らなくっちゃっ。

彼は殴りプリらしく(?)豪快に、チョコバナナを3口くらいで食べ終えてしまった。
そしてまだ手をつけてないわたしを見て、食べないの?と聞いてきた。
ずいぶん美味しそうに食べるから、ついつい見つめちゃってて、と言い訳をする。
彼がその言葉を意識してか、わたしを見つめているのを感じながら
バナナを食べはじめた。

「このバナナ…大きいね」

別段普通の大きさなのは分かってはいたけど、そう言った後
バナナの先端のオットーのマーチを唇ではさむ。
少し唇でそれをなぞったあと、舌で舐めあげるようにチョコバナナから外し
オットーのマーチを食べる。
ここからが、本番だ。いかにいやらしく食べて見せるかで勝負が決まる。
つー…と、チョコバナナにかかったカラーチョコスプレーを舐めとる。
いやらしく、舐めた部分が濡れて光る。

好きな人の前で、挑発するためとは言え…こんなことをしてる自分が
堪らなく恥ずかしい。
そう思うと、秘裂が疼き出し、再度胸の先端も硬くなっていく。
いやらしい表情…作ろうとしなくても、自然になっちゃってるだろうな…。

「おいし…」

静かに呟くと、かぷ、とチョコバナナを口内に咥えこんだ。
咥えこんだまま、彼を見やると…わたしをじっと見つめていて動かない。
これなら…いけそうっ…そう思った瞬間、彼が口を開いた。

「あんまり深く口に入れると、串、刺さっちゃわない?」

その表情からは、心配しているという以外の彼の心情は見て取れない。
つまり…ちっともわたしには…そういう劣情を…感じてくれていないのだ。
148141sage :2006/03/24(金) 07:34:42 ID:lWLxmmQ.
……………本気で泣きたくなった。
わたし、馬鹿みたいだ。彼はわたしなんかに興味ないんだ。
こんなことまでして、本当に馬鹿みたい。
そう思った瞬間、止めようもなく瞳が涙で潤んだ。

「どうしたの?本当に刺さった?痛い?」

突然涙を浮かべたわたしに驚いて、彼に顔を覗きこまれる。

「なんでも…ない」

やっとの思いで、搾り出すようにそれだけ言うと立ち上がった。
舐めただけで一口も食べていない、チョコバナナが地面に落ちる。
それを見て、串が刺さった訳でもないと分かった彼は余計慌てる。

「どうしたんだ、本当に」

彼も立ち上がり、わたしの肩に手を置いた。反射的に振り払う。

「触らないで…!
 本当はわたしのことなんか、好きじゃないくせに触らないで…っ」
「何言って…どうしたんだよ。今日、何か変だよ」

そう言って、彼はわたしを振り向かそうと、もう一度肩に手を置いた。

「触らないでよぅ…」

ぽろぽろと涙がこぼれる。
彼は、わたしを後ろから優しくそっと抱きしめた。
抱きしめてくれたのも…今日が初めてだ。

「落ち着いて…僕は…君のことが好きだよ、本当に好きだ」

耳元ではっきりそう言ってくれる。

「だって…でも…」
「君がどうしてそう思ってしまったか分からないけど
 間違いなく…好きだよ…
 だから、どうして泣いてるのか…ちゃんと話してくれるよね?」

抱きしめてくれながら、わたしを自分の膝に座らせると、頭を撫でてくれた。

「落ち着いたらでいいよ…そうしたら誤解を解いてあげる」

その言葉に、わたしは自分が年上なのも忘れ
彼にすがりついて、わあわあと泣いてしまった。

しばらく泣いて、落ち着いてくると、今日の自分の行動が
改めて恥ずかしくてたまらない。
わたしがだいぶ落ち着いてきたのを見て、彼が口を開いた。

「どうしたの?僕が、何かしちゃったかな?」

恥ずかしくてどうしようもなくて…できれば言いたくなかったけど
わたしはぽつりぽつりと…何もして貰えなくて寂しかったこと、不安だったこと
今日のおかしな行動は…誘ってたこと…などを
彼から視線をはずしながら、やっとの思いで話した。
また、少しだけすすり泣きながら。

彼は、うん、うん、とゆっくり頷いて返事をするだけでわたしの話を
遮らず最後まで聞いてくれた。
彼はそんな人ではないけど、わたしがすごく馬鹿だから、馬鹿にされても
あきれられても仕方ないと、そう思ってたのに。
膝に乗せた私をぎゅっと強く抱きしめると「不安にさせてごめんね」と囁いた。
149141sage :2006/03/24(金) 07:35:14 ID:lWLxmmQ.
「僕もね不安だったんだ」

そこで一旦言葉を止めると、息をゆっくり吐き、彼は続けた。

「僕は…女の人と付き合うの初めてで…その…経験もないし
 それに…そんな簡単に手を出せないほど…大事なんだ」

それから、ゆっくりと頬に手を添えられ、軽くだけど…彼からキスしてくれた。

「けど、君にこんなことさせるような彼氏でごめんね
 上手く…できる自信はないけれど…」

彼は法衣の上着を脱ぐと、ゴザの上に広げた。
そして、ゆっくり丁寧にわたしを持ち上げると
その広げた法衣の上にわたしを寝かせた。

「さっき君が色々話してくれた時、心底可愛く…愛しく思ったんだよ」

緊張しているのか、硬い動きで寝かされているわたしの上に移動してくる。
わたしも…初めてではないのに、やたら緊張して何も言えない。
ためらう様な手つきで、上着に手がかけられた。
月明かりと夜桜の下、上着を止めている金具を外す音のみが響く。

「好きだよ」

上着の金具を外し終え、真剣な目で見つめられた。
心臓の脈打つ音が、彼に聞こえてしまうのでは、と思うくらいどきどきする。
思わず彼の視線に耐え切れず、ぎゅっと目を瞑ったら優しいキスが降ってきた。
唇を唇でなぞられ、身体が震える。
お互いの柔らかい唇の感触と幸せな気分で、だいぶ緊張もほぐれる。
敷かれた法衣をぎゅっと握り締めていたのを離し、彼の首に腕を絡めると
遠慮がちに舌が唇を割って入ってきた。

「ん…」

ほんのりさっきのチョコバナナの味がする。
暖かくてそれ自体が生き物のような舌が、口内で蠢く。
わたしは自分の舌を彼のそれに絡め、吸う。
こちらからも、彼の口内に舌を進め、そっと歯肉をなぞり
舌先で口蓋をくすぐると、お返しだと言わんばかりに同じことをされた。

「ん…んっ…」

だんだんお互いの息が荒くなり、声が漏れる。
ちゅ、ちゅ…と音がするほど激しく舌を求め合う。
うっとりと彼との舌の交わりを楽しんでいると、
突然胸の先端に快感が走った。

「ふあっぁ…」
「可愛い…よ…こんなにここ…硬くなるんだね…」

彼が指先でそっと服の上から、胸の先端を突付いただけだったのに
既に硬く勃ちあがったそこは、たったそれだけの刺激に
声をあげるくらいの快感を感じてしまった。
150141sage :2006/03/24(金) 07:35:43 ID:lWLxmmQ.
思わず唇を離し、喘ぐわたしを見て、彼はわたしの頬をぺろりと舐めた後
首筋に顔を寄せる。
そこに何度も吸うようなキスを繰り返しながら、彼の右手は私の胸を
そっと円を描くように撫でまわす。
たったそれだけしかされてないのに、もうあがる声が自分では抑えられない。

「あ…ぁ…ふぁっ………」
「可愛い声…何もかも可愛らし過ぎて…もう我慢、できないよ…
 僕のしたいようにしていい…?」
「うん…っ…うん…して…わたしのこと…好きなようにして…」

熱に浮かされたように、そう返事をすると、一気に彼の動きが激しくなっていく。
大きな手が、金具の外された上着の中へ進入してきて、服を捲り上げられる。
露になった胸を鷲づかみにされ、ぐにぐにと揉まれる。
両手を使われ、左右の乳房共に刺激を与えられ、わたしは喘ぐことしかできない。

突如、彼は貪るように胸の先端にしゃぶりついてきた。
唾液でべちょべちょにされ、何度も何度も強く吸われ、
舌先で転がされ、甘く噛まれる。
多彩な刺激の与え方に、本当にはじめてかなぁ、って少しだけ不安になったけど
強い快感にそんなことはすぐ忘れさせられてしまった。

「あふっ…ぅ…ぁ…気持ち…いいよぉ…」

熱に浮かされたように喘ぎ、胸への愛撫を続ける彼の頭を抱きしめる。
彼は胸にしゃぶりついたまま、右手でわたしの身体を撫でつつ
下へ下へと手を降ろしてくる。
けれど、既に触って欲しくて堪らなくなり、ぐしょぐしょになっているそこは
素通りされ…ふとももを撫で回された。
触ってもらえると期待していたわたしは、思わず、いやぁ…と呟いた。

「ここ…こっちがいいの…」

潤んだ目で見つめ、恥ずかしさに声を震わせながらも彼の右手を取り、そこへ導く。
彼は一瞬、驚いた様子だったけれど、スパッツの上からそこを撫で

「スパッツの上からでも分かるよ…いっぱい…濡れてるね?」

そう言って、ゆっくりと下着ごと、脱がしにかかった。
彼の視線が…脱がされ、露になったわたしの茂みに注がれているのが分かる。

「いやぁ…そんなに見ちゃやだぁ…」

顔を背け、恥ずかしがると、優しく押さえつけられた。

「きれいだよ、とても」

と、茂みにキスをされる。身体がびくっと跳ねる。

「脚…開いて…全部見せて?」

恥ずかしくてどうしようもないのに、催眠術にかかったように
彼の言葉に逆らえない。
膝を立て、少しづつ脚を開いていくわたしを見て
彼は満足そうに、可愛いよ、と繰り返した。
151141sage :2006/03/24(金) 07:36:05 ID:lWLxmmQ.
「すごい…ね。濡れてぬらぬら光ってる…。
 それにすごくいやらしい匂いがする」

わたしの秘所の状態を言葉にされ、間近でじっくりと観察され
消えてしまいたくなるほどの羞恥を感じる。
見られているだけなのに、そこがひくついてるのが自分でもわかる。
どんどん蜜が溢れてくるのも、自分でわかる。
どうにかして、腰をくねらせてしまいそうになるのを堪え
必死に彼におねだりをした。

「お願い…触って…もぅ…我慢できないよぉ…」

彼はくすっと笑みを漏らすと、たっぷりと潤ったそこへ指を滑り込ませた。

「ひゃぅっ…ふぁあっ…んっ…あぁ…っ」

待ち望んだ快感に、身体がびくびくと反応する。

「そんなに気持ちよくなってくれてるんだ…嬉しいよ」

そう言うと、指で秘裂を広げられた。

「…これが…クリトリス…だよね」

そこに顔を寄せられ、クリトリスを唇で挟まれる。
思いもかけなかった刺激に、悲鳴を思わずあげてしまう。

「ひっ…ひあああ…あああっ…ん…っ…!」

強い強い快感に、思わず腰を引き逃げようとしたけど
彼の両腕が、がっちりとふとももに絡んでいて逃げられない。

「だめぇ…だめ、舐めちゃ…ひあっぁああ…あんっ…」

彼の唇と、舌が動くたび、声をあげずにはいられない。
つい先程、腰を引いて逃げようとしたのに、
浅ましくも、秘所を彼の顔に押し付けるように腰をくねらせてしまう。
ぴちゃぴちゃと、淫猥な音が響く。

それがどのくらい続いたのだろうか…?
すっかり身体も心も蕩けさせられたわたしには、時間の感覚も全く無くなっている。
彼はそこから顔を離し、わたしに圧し掛かってきた。
お腹に、彼の誇張しきったものが触れ、ぞくっとする。

「もう…いいよね?限界なんだ」
152141sage :2006/03/24(金) 07:36:28 ID:lWLxmmQ.
わたしはその言葉に何度も頷き、彼の背中に腕をまわした。
やっと、ひとつになれる。
待ち望んだ瞬間が来る。

彼は、わたしの秘所へ自分の張りつめたものをあてがった。

「ぅ…ぁ…」

小さく呻きながら、それでもやはり優しく侵入してくる彼。
いとおしくて仕方ない。
ゆっくり、ゆっくりと時間をかけ根元まで挿しいれると一旦動きが止まった。

「大丈夫…?」

荒い息をしながら、わたしを気遣ってくれる。
こんな状態で、静止するのだってきっと辛いはずなのに。
無言で彼を見つめ頷くことで返事をし、キスをねだる。
いやらしいわたしの愛液の味がする彼の唾液を飲み込む。

「動いて…いっぱい感じたいの…」

その言葉が引き金になり、彼はそっと腰を使いはじめた。
ぐちょぐちょ、と彼が腰を打ち付けるたび音がする。

「気持ちいぃ…いいっ…中…なか…いっぱいで気持ちいいよぉ…」
「僕も…だよ…暖かくて、柔らかいのに締め付けてきて…」
「ふあぁ…あっぁ…ぁ…もっと…」

激しい抜き挿しに、何度も理性が飛びそうになる。
わたしの中で暴れるそれは、内壁の全ての部分を
擦ろうとするかのように、あらゆる場所を責めたててくる。
あまりの快楽に、とうとうわたしは自らも腰を使い出してしまった。

彼のものを、もっともっと深く咥え込もうと腰を擦りつける。
抜き挿しを続けようとする彼の背中に足を絡め、
抜けないように固定し、ゆらゆらと水平に腰をくねらせる。

「ね…抜き挿しだけじゃなくってぇ…これも…イイでしょ…ああっ…」

彼もわたしの腰の動きで、感じてくれたのか、
抜こうとせずに中でそれを回転させるように動かしてくれる。

「ひゃぅっ…それ…いいっ…イイ…あはぁっ…んっ…」

がくがくと震え、口角から唾液を垂れ流し嬌声をあげ続ける。
今のわたしはすごくみっともないだろうけど、そんなことに構ってられない。
身体の最奥で感じ始めた絶頂の兆しを求め、ひたすらに腰を振る。

彼の背中から足をはずし、合わない視線で彼を見上げ最後のおねだりをした。

「もぅ…もうすぐイきそうなの…だから…だから、いっぱい突いてぇ…っ
 中にいっぱいいっぱい出してぇ…っ」

彼も限界が近いのか、苦しそうな表情を浮かべ
先程とは比べ物にならないくらい、激しく突かれた。
いやらしい粘液の音と、ぱんぱんと肉がぶつかりあう音がやけに耳に響く。
頭が真っ白になりかけ、訳が分からなくなる。

「ひ…イくぅ…イっちゃうぅううう…もぅ、イっちゃうよぉおおっ…!」
「僕も…もう……出すよ…出す…くっ…」
「ああああっ…あぁ…ぁ…ひっ、ひっ…ひああああああっ…!!」
「く…っぁ…」

身体も心も制御が効かず、のけぞりながら達してしまう。
中に注ぎ込まれる暖かい精液を感じながら、ビクビクとイき続けた。
153141sage :2006/03/24(金) 07:36:48 ID:lWLxmmQ.
抱き合って暫く幸せな余韻に浸っていると、右側の草むらで何かが動きた気がした。
彼も感じたのか、今まで敷いていた法衣でわたしの身体に羽織らせてくれる。
嫌な予感がし、羽織らせてもらった法衣に袖を通し、前を止めながら
口笛で鷹を呼び寄せる。

そのまま草むらを指差し目で合図すると、鷹は動いた何かを目指し突っ込んでいった。

「いてっ…イタタタタ、助けて欲しいでござるっ」

情けない声をあげ、鷹に突付かれながら転がり出てきたのは
なんと甘酒屋のアサシンだった。
あっけに取られてしまったが、もしかして行為を見られていたのではと思い当たる。

「いつから、そこに居たの…?」

われながらドスの効いた迫力のある声だったと思う。
その質問にアサシンはニヤけながら答えた。

「そこのハンター殿が、うん、うん、好きにしてとか喘いでいた辺りからでござるよ
 拙者、あれには萌えたでござるwwwww」

「ずっと、見てたのね…?」

「拙者童貞にて候、後学のために見学させてもらったでござるよwwww」

こともあろうにアサシンは、膝を少し曲げ、腰をカクカク振りながら答えた。
その様子に嫌悪感と、怒りが湧き上がる。

ブラッディの弓を持っていなかったことを心底残念に思いながら、ボーンド弓を構えた。
アサシンはその様子にびびってしまったのか、後ずさりをしている。

「わ、悪気はなかったのでござるよwww
 ご、ごめwwww許して欲しいでござるwwww」

元より許す気など起こる訳がないけれど、その謝罪する気にはとても見えない
謝り方に更に怒りが増長された。

「チャージアロー…!!」

そう呟き、アサシン目掛けて矢を撃つ。
アサシンはものすごい勢いで転がりながら、視界から消え去った。

「どこへ吹っ飛ばしたの?」

黙って見ていた彼が口を開く。

「神社の前のヒドラ池の中に放り込めたはずよ」

わたしが言ったのと同時くらいに、アサシンのけたたましい悲鳴が聞こえた。
彼はくすっと笑って立ち上がり、わたしを宥めるかのように後ろから抱きしめた。

「今夜はアマツに宿を取って、泊まって行こうか
 そこで、さっきの続きも、ね」

「…うんっ」

不安も寂しさも跡形も無く消え去り、幸せいっぱいにふたりで手を繋ぎ
宿へと歩き出した。


後方からは、いつまでもアサシンの悲鳴が聞こえていた。


オワリ。
154141sage :2006/03/24(金) 07:52:01 ID:lWLxmmQ.
2回コピペする前に、文章チェックしたはずなのに
投稿した後に間違いに気が付くとはorz
…精進します

ほんの一言でもご感想、叱咤など頂けましたら
飛び上がって喜びますー
では〜、失礼いたしました
155久しぶりの某462sage :2006/03/24(金) 13:02:33 ID:3cHOciC2
|ω・`)

ものすごくご無沙汰してます。
以前、ここで3馬鹿ものを連投させていただいてた
某462と申します。

その後、体調不良や自身のスランプ等で3馬鹿ものを書くのをやめてたのですが
ちょっと久しぶりに、新作を1つ書いてみました。
読み物書く事自体久しぶりなので、少々見苦しい部分もあるかもしれないですが
いろいろツッコミいただけたら幸いです。
156Act.1 おつかいっ!sage :2006/03/24(金) 13:03:20 ID:3cHOciC2
鬱蒼と生い茂る木々があざやかな緑の世界を演出しているこの場所。
あたりを見回すとスモーキーやヨーヨーたちが、自由気ままに生活している。
ここは聖カピトーリナ修道院を望む通称『たぬき山』の山中である。
その山中をてくてくと歩いてく3人の男女がいた。

カタールを携え、足音もなく歩くアサシンのデニー。
顔にかけたミニグラスが知的な雰囲気を見せているプリーストのカント。
小柄な体にアンバランスな大型の弓を携えたハンターのキャロル。
ルーンミッドガッツ王国のあちこちを旅している冒険者たちである。
だが今日は・・・


 「すまねぇな、お前らまでつきあわせて」

カントはすまなそうに頭をかいた。
その銀の髪は、木々の緑と相まって一層知的な雰囲気を醸し出している。

 「ま、でもたまにゃモンクの修練場見るのもいいだろ?」
 「しっかしおめーも律儀だよな。大聖堂の使いっぱしりでカピトーリナ修道院まで行くのかよ。
  はん、ご苦労なこった」

デニーがあきれたように言い放った。

 「ばか言え、今日はたまたまだ。誰もいねぇらしいし、神父は大聖堂を離れられないしな。
  だいたい俺が何もなしにこんなとこまで来るわけねーだろ」
 「あ?どういうこった?」
 「この使いっ走りが終わったら、当分大聖堂の礼拝は来なくていいって事で神父と約束したんだよ。
  これで面倒な大聖堂通いともしばらくおさらばだぜ」

そう言ってカントは胸をはった。
・・・いや、そこは胸をはる所じゃないだろう・・・
だが・・・・


    『ばきぃぃぃぃぃぃぃぃっ!』


そんな威張るカントの後頭部に容赦ない一撃が飛んできた。

 「いっ・・・てぇぇぇぇぇぇ!ちっくしょう、誰だ!」
 「誰だじゃないだろ!この罰当たりめが!」

カントが振り向くと、そこには修行中のルバルカバラ神父と修道僧の望来が
拳をにぎりしめて立っていた。

 「くっそぅ・・・いきなり何しやがる!」
 「何しやがるじゃないだろ!これも立派な神に仕える物としての勤めだという自覚がお前には足りなすぎる!
  だいたいお前は・・・」
 「あーっ、ったくいきなり俺を殴りつけて説教かよ。ごたくなら聞かねーぞ!!!」
 「なんだと?お前はもっとプリーストとしての自覚をしろ!」
 「へんっ、こんな完璧なプリースト様つかまえて何言ってやがる!な、キャロルもそう思うだろ?」
 「は・・・はぅ?」

この口ゲンカを黙って見ていたキャロルだったが、いきなり話を振られては反応のしようもない。

 「え・・・えっと・・・んー・・・あはははは・・・デニーはどう思う?」
 「ぁん?カントなんざただのエロプリだろ。それ以外に何があるんだよ」
 「なっ・・!・・お前のような下半身暴走しっぱなしのエロアサに言われたかねぇ!」
 「んだとぉ?!上等だ、この場で二度とムダ口たたけなくしてやらぁ!」
 「へっ、やれるもんならやってみやがれ!」
 「もぅ、二人ともやめてよ!いっつも同じような事でケンカするんだから!」

キャロルが間に割って止めようとするが、もちろんこのエロ馬鹿二人がそんな事くらいでやめるはずがない。
だが、この場に割って入ったのは他ならぬ望来だった。

 「お前ら・・・ここをどこだと思ってんだ?」

そう言って有無を言わさずデニーとカントの首根っこをつかんだ。

 「ちょうどいい、ここはモンクの修練場所だからな。性根たたき直すには持ってこいだ。
  まぁ、ちょっとこっちに来い!」
 「・・・へっ?」
 「うぉっ、てめぇ!何しやがる!」

そしてそのまま二人を引きずり、問答無用で修道院の中へ連れていってしまった。

 「いってぇ!!俺はただの使いっ走りだぞ!」
 「オレは関係ねぇ!離しやがれっつーんだ!」
 「ごたくなら中で聞いてやる。覚悟しとけよ、うははははははは!!!」

そして、望来の笑い声と共にデニーとカントの悪あがきの声がかき消され
しばらくして代わりに『どかっ!』『ばきっ!』という殴る音と、男たちの悲鳴らしきものが聞こえてきた。

 「うんうん、修行しているな」

その場に残ったルバルカバラ神父は満足そうにうなずいた。

 「あの・・・これ修行なんですか?何だか悲鳴が聞こえてますけど・・・・」

キャロルはひきつった笑いを見せながら問いかけた。

 「ん?これを修行と言わずに何と言うんだ?」
 「あ・・・あははは・・・・はぁ・・・」

そしてデニーとカントの悲鳴の合間に聞こえてくる
キャロルの乾いた笑い声だけがその場を支配していった。
157Act.2 キャロルとスモーキーsage :2006/03/24(金) 13:04:08 ID:3cHOciC2
 「ちっくしょぅ・・・痛ってぇ・・・」

神父の制裁・・もとい、修行が終わり、3人は修道院を出て
たぬき山をとぼとぼと歩いていた。

 「くっそ、なんで俺がこんな目に遭うんだよ・・・」
 「ばっかやろー、オレなんざてめぇに巻き込まれただけだぜ。
  ちくしょ、まだ体中が悲鳴あげてら」

望来に完膚無きまでにぼろぼろにされ、すっかり精も根も尽き果てたようである。

 「でも修行だったんでしょ?神父様そう言ってたけど」
 「なっ・・・あれのどこが修行だっつーんだ!!!!ただの拷問じゃねーか!」

カントが空に向かって絶叫した。

 「あははははぁ・・・ん?・・・ねぇ、何か聞こえない?」

キャロルがカントの絶叫の合間に何かを聞き取り、耳をすませた。
すると、風の音と共に『きゅぅ〜、きゅぅ〜・・・』という、苦しそうな動物の鳴き声が聞こえてきた。

 「・・・やっぱり聞こえるよ!なんか苦しそうな声出してる・・ねぇ、探して助けてあげようよ!」

キャロルが訴えるが、不機嫌度Maxの二人にとってはまったく興味がないようで・・・

 「知るか、ほっとけよ」
 「ウサ晴らしにオレのソニックブローでラクにしてやるぜ」

・・・などととんでもない事を言っている。
これにはキャロルも当然、黙っているはずがない。

 「なっ・・・ばかぁっ!もういいもんっ、知らない!!」

ついに怒り出してしまい、デニーとカントをその場に残してずんずんと奥へ突き進んでいってしまった。

 「ん?何怒ってんだよ。キャロル、おーい、キャロルちゃ〜ん」
 「ったくしゃーねぇな。おいカント、とりあえずキャロの後追うぞ」
 「おぅ」

そしてこのあまりにも無神経な馬鹿二人も、やや遅れてキャロルの後を追いかけ始めた。


たぬき山を奥へと進んでいったキャロルは、ほどなくして
木のツルに足をからませて宙づりになっていた一匹のスモーキーを見つけた。

 「わ・・・ツルにからまっちゃったんだぁ。ちょっと待ってね、今ほどいてあげるから」
 「きゅぅ・・・」

スモーキーはすがるような目でキャロルを見つめていたが
ほどなくして無事にツルから抜け出し、キャロルの豊満な胸元におさまった。

 「へへっ、よかったね♪」
 「きゅぅっ♪」

スモーキーは安心したようにキャロルにすがっていたが、突然懐をがさごそとさぐり始めた。

 「ん?どうしたの?」

キャロルの問いに答えず一心不乱に懐をさぐっていたが、やがて目当てのものを見つけだしてキャロルに差し出した。
それは・・・

 「え・・・これネコミミのヘアバンドじゃない。私にくれるの?」
 「きゅぅっ♪」
 「わ、これ欲しかったんだぁ・・・ありがとっ!」

キャロルはその場でネコミミのヘアバンドを装備した。

 「へへっ、似合うかな?」
 「きゅぅっ、きゅぅっ」

スモーキーはその通りだ、とでも言うように首を大きく縦にふった。

 「へへっ、デニーとカントにも見せてあげよっと」

スモーキーもこのキャロルの反応に気をよくしたらしく、キャロルの胸元に再び飛び込んでもぞもぞと動き出した。
だが、胸が弱点(笑)のキャロルにとっては・・・・

 「えっ、あっ、あん・・・だめ、動いちゃ・・・あんっ・・・」
 「きゅきゅぅっ♪」
 「んっ、あん・・・・あっ・・」

思わぬ胸への責め(?)に立っていられなくなり、キャロルはその場に座り込んでしまった。
だが、たまたま動いたスモーキーの足が、うまい具合に服の上からキャロルの突出した乳首をとらえ
スモーキーがもぞもぞ動くたびに刺激されて、キャロルの体中に甘い電気が走り、快感を呼び覚まされた。

 「あんっ、あぁっ・・・はんっ・・・・」

スモーキーの足が動くたびにキャロルの乳首はどんどん隆起していき、ますますスモーキーの足が乳首に引っかかって、さらなる刺激がキャロルに襲いかかってくる。

 「あんっ、あっ・・・もぅ・・あっ、だめ・・・お願い・・・」
 「きゅぅ〜っ♪」

キャロルが哀願した所でスモーキーにそんな気持ちがわかるわけもなく、ますますキャロルの胸元でもぞもぞと動いている。

 「あっ、あん・・・やぁ・・・っ・・・」

そうこうしているうちに、だんだんとキャロルの秘所が湿り気をおびてきた。
それは、キャロル自身が座り込んだ状態でも十分わかるほどだ。

 「あっ・・・はん・・・このままじゃ・・イっちゃう・・・よぉ・・」

だが、そんなキャロルに寸止め(笑)をかけたのは、デニーとカントの大声だった。

 「おいキャロル!どこにいるんだ!」
 「ったく、どこまで行っちまったんだよ!」
 「っひゃあっ?!」

その声に驚いたキャロルは思わずスモーキーをきつく抱きしめてしまった。

 「きゅっ?!・・・きゅ・・・きゅぅ〜っ?!」

いきなり強く抱きしめられたスモーキーが苦しそうな声をあげたものの
そのおかげでデニーとカントは無事にキャロルを見つけだす事ができた。

 「お、ここにいたのか」
 「何だそのスモーキーは。キャロのペットか?」
 「ん?・・・ううん、違うよ。このコがツルに絡まっちゃってたから取ってあげたの」

スモーキーはあいさつするように、デニーとカントに向かって片手をあげた。
だが、キャロルの胸におさまっているスモーキーを見たデニーとカントは・・・

 「なっ、こいつ!キャロの胸はオレらのもんだぞ!」
 「このやろ!たぬき鍋にしてやる!」

・・・・馬鹿もここまでくるとめでたいものである。
だが、さすがにスモーキーも殺気を感じ取ったのか、キャロルの胸を飛び出して一目散に逃げ出した。

 「あっ、待って!またツルに絡まっちゃうよぉ!」

あわててキャロルが立ち上がって追いかけたものの、そこは鬱蒼と生い茂った森の中。
スモーキーのように小さい生き物ならまだしも、キャロルのような人間が走り抜けようものなら
生い茂った木々や、無造作に生えたツルに動きを阻まれてしまう。
事実キャロルも・・・・

 「やぁっ、もぅ!ツルがジャマくさい・・・え?・・・あれ?」

走りながらツルを振りほどこうとして、逆にツルに両手を取られてしまった。

 「やだ、取れない・・・ウソ、どうしよう・・・デニー!カントぉ!どこぉ?!」

ツルに両手を取られたまま、キャロルは叫び続けた。


キャロルを探して森の中を歩いていたデニーとカントは、風に乗って響いてきた、聞き慣れた声を感じ取っていた。

 『デニー!カントぉ!どこなのぉ?!』
 「・・・ん?おい、今のキャロルの声じゃね?」
 「おぅ、あっちだな。行くぞ!」

鬱蒼とした木々の間をデニーのカータルで切り裂きながら進んでいくと
程なくして両手足をツルにからませたキャロルを見つけだした。

 「おいキャロ、おめー何っつーカッコしてんだよ?」

デニーがそういうのも無理はない。
キャロルは両手にからまったツルを振りほどこうとして暴れ回り、逆に両足もツルに取られてしまっていた。
結果、両手両足をツルに拘束されて身動きが取れないまま、あられもない格好になってしまっていたのだ。
もっとわかりやすく言うならば、両手を頭上で拘束されたままデニーとカントに向かって足を広げていたのである。

 「だってこのツルがぁ・・・ねぇほどいてよぉ〜」

だが、両手足を拘束され、スカートがめくれ上がった姿を見せられては男として黙っていられないのが当然である。

 「とは言っても、んなカッコで言われてもなぁ・・・俺ら誘ってるとしか思えないぜ、なぁデニー?」
 「同感。まぁ待てよ。へへっ・・・キャロ、ありえねぇくれぇイカせてやらぁ」
 「・・・・・・・・・・・へ?」

完全にエロスイッチ(笑)が入ってしまった男たちによって
キャロルにはこれからありえないほどの快楽地獄(天国?)が待っているのだった・・・
158act3.酒池肉林(違)sage :2006/03/24(金) 13:04:56 ID:3cHOciC2
 「なぁキャロ、おめーも何だかんだ言って興奮してんだろ?もうこんだけ濡らしちまってるしな」

デニーがキャロルのスカートをめくり上げると、そこはすでにスパッツにまでシミが広がっていた。

 「えっ、やっ、違うの、これはっ・・・・」
 「あー、わぁったわぁった。黙って俺らにまかせろって、じっくりとかわいがってやるからな。
  おいデニー、キャロルの足のツタ切ってくれ」

デニーがキャロルの足のツタを切り離すやいなや、
カントはあっという間にキャロルのスパッツを下着ごとはぎ取り
足首をつかんだかと思えば、そのまま左右に広げてあられもない格好にさせてしまった。

 「なっ、ばかカント!やだぁっ!」

キャロルが恥ずかしがって足を閉じようとするが
さすがに男の腕力にかなうはずもなく、無意味に体をくねらせるだけだった。

 「おいキャロ、正直になれよ。こんだけ濡らしといてヤダもへったくれもねぇだろ」

デニーがすかさずキャロルのあらわになった秘所へ手を伸ばし、いたずらに指を動かし始めた。
そこはすでにすっかりと濡れそぼっていて、少し指を動かしただけで
『くちゅ・・・』といういやらしい音が聞こえてくる。
もちろん、さっきのスモーキーの胸攻撃(笑)のせいである。

 「あっ・・・・やんっ・・・」

デニーがクリトリスを指先で軽くなでるだけで、キャロルは甘い反応を返してくる。
そのままピン、とはじいたり、クリクリとこねるとその声はひときわカン高くなっていった。

 「あっあん・・・きゃぅっ、んっ・・・」

デニーのいたずらな手から逃げようともがいてみるものの
カントにしっかりと足首をつかまれて、固定されているために
その場で体をなまめかしくくねらせるだけである。
だが、拘束されていることでさらに興奮してきたのか
じょじょに激しくなっていくデニーの手の動きにあわせて
キャロルの反応が一気に高まっていき、秘所もさらに濡れてきていた。

 「あっ!・・・やん、そこだめ・・・・あぁん・・・」
 「すげぇ・・・なら俺はこっちを・・・っと」

カントはキャロルの足首を身近にあるツタに縛り付け、そのまま上半身の服を上にずらし上げた。
両手を頭上で拘束されている状態のキャロルにとっては、もちろん抵抗できるはずもなく
結果、今のキャロルは両手両足を広げた状態で拘束されたままの
まさに『好きにしてください』状態になっているのである。

  「なんだよ、乳首もこんなに固くなってんじゃねーか」

カントが露わになった胸へ手を伸ばし、乳首を軽くつまむと
それだけでキャロルのかわいい反応が返ってきた。

  「あんっ!・・・あっ、なにこれ・・・やぁんっ・・」

拘束されて身動きが取れない事で、いつも以上に感度が上がっているらしいキャロルは
指先がほんの少し乳首の先端に触れただけで、ものすごい反応を返してくる。

  「すげぇ・・・んじゃこれならどうよ?」

今度は人差し指だけで、乳首を転がすようにいじり出した。
そしてキャロルは、それに呼応するようにほんの少し指先を動かすだけで
ぴくんぴくん、と体を跳ね上がらせていた。

 「あっ、あんっ!だめ・・・あぁん、すごい・・・よぉ・・」
  「おいキャロ、おめー愛撫だけでイケんじゃね?」
 「この反応ならイケるだろ。おいデニー、このままキャロルをいっぺんイカせちまおうぜ」
  「おぅ、まかせろよ」

・・・こういうときだけは妙に結束が固い二人である・・・
とにかく、カントは言うないなや胸をわしづかみにして荒々しく揉みしだきはじめた。
しかし、荒々しい手の動きとは裏腹に指先では乳首をつまんでみたり、爪先でカリカリを引っかいている。
同時にデニーも片手でクリトリスをむき出して
もう片方の手で露わになった芽の部分をつまんでみたり、なでさすったりしていく。

  「・・・・っ、あっ、あっ、やぁ・・っ、こわれちゃう・・・やん、イクぅ・・・・っ!!!」

上下を同時に激しく責めたてられ、キャロルは一気に上りつめてイってしまった。

  「おいおい、マジで愛撫だけでイっちまったな。へへっ、だけどこれからだぜ?オレもカントもまだまだだからな」
 「・・・・っあんっ・・・はぁっ、んっ・・・え・・・?」
159act4.とまらないエロ(笑)sage :2006/03/24(金) 13:05:37 ID:3cHOciC2
デニーは不敵な笑いをキャロルに向けると、クリトリスを責めていた手をさらに激しく動かしてきた。
同時にもう片方の手でキャロルの秘所から進入していき、知り尽くしているいちばん弱い部分を責め立てた。

 「きゃぅっ!あぁんっ、やっ、だめぇ・・・あぁっ・・・」
 「おいキャロル、足広げてデニーにいいようにされてるくせにいまさらダメもないだろ。
  しっかし・・・見てるだけですっげぇ興奮すんな。ま、俺はこっちをいただくとすっか」

言うやいなやカントは胸を揉みしだき、固くなっているその先端に吸い付いた。
カントの唇と舌と指で乳首を吸われ、転がされ、さらにつまみ上げられて
キャロルの声もだんだんとなまめかしくなっていった。

 「あんっ!やぁ・・・っ・・・もう壊れちゃう・・・」
 「もう壊れちまえ。手伝ってやっからよ」

デニーはそう言うと、再びクリトリスの敏感な芽をむき出しにして
今度は舌先でその部分をつついたり舐めたりして責め始めた。

 「あぁっ!あっ、やぁっ・・だめ・・・きゃうっ・・・!」

二人の止まらない攻撃に、キャロルは涙を流して息も絶え絶えになってしまっている。
完全に自由を奪われた状態で、二人の男に全身をいいようにいたぶられているのだから
無理もないと言えば無理もない。

 「キャロル、顔こっち向けろよ」

その状態を見かねて、カントがキャロルの様子を見たものの・・・

 「あんっ・・・はぁん、っ・・カントぉ・・・おかしく・・ゃん・・なっちゃぅ・・・」

かわいらしい声と顔でそんな事を言われてしまっては、カントも男として黙っていられるはずもなく・・・

 「やっべ・・・キャロル、お前かわいすぎ・・・」

そのままキャロルの唇を奪い、さらに舌で口内を蹂躙しはじめた。
同時に手は相変わらず胸を揉みしだき
指先は乳首をクリクリと押しつぶしたり、はじいたり、つまみ上げたりしている。

 「んっ!・・・んっ、はんっ・・・カント・・・んふぅ・・・っ・・・」
 「くそ、限界だぜ・・・キャロ入れるぞ」

デニーは立ち上がり、すっかり臨戦態勢になっていきり立っている愚息を取り出した。
そしてキャロルの秘所にあてがうと、一気に突き入れた。

 「んっ!・・・んんっ・・・」

カントに唇と胸と乳首を責められている所にいきなり挿入され、キャロルは体をびくびくっ、と跳ね上げた。

 「おいキャロ、おめーいつも以上に興奮してんだろ。すっげぇ濡れてるし、いつもより締め付けられるぜ・・・」
 「あっ・・・デニーのも、いつもより・・・あんっ・・熱いし、固いの・・・」
 「ありがとさん。なら、いつも以上に固いのをたっぷりと味わわせてやるぜ・・・っと!」

デニーはそう言うと、激しく腰を動かしはじめた。

 「あっ、あんっ!はぁんっ・・・きゃうっ、だめ・・・すごい・・よぉ・・・」

奥まで当たるような激しい動きで、キャロルはすっかり自我を失くしかけてしまっている。

 「あんっ、あっ・・・あっ、奥・・・やんっ、あたる・・の・・・熱いよぉ・・・」
 「へへっ、まだまだだぜ」

そんなキャロルを見て、デニーはますます激しく腰を動かしていく。
キャロルの豊満な胸も、デニーの激しい動きに合わせるかのように乳首が激しく上下に揺れていた。

 「あっあっ、あんっ!・・・だめ・・あん・・あぁっ・・・」
 「すげ・・・クリもでかくなってやがる」

デニーが突き入れながら、同時にクリトリスをクリクリとこねるように刺激すると
キャロルは一気に昇りつめていった。

 「あんっ!あっ、だめ・・ぇ・・・そこ・・やぁっ・・・イク、イっちゃぅ・・」

思った以上のキャロルの締め付けで、デニーもまた一気に昇りつめていった。

 「うお・・やべぇ・・・くそっ!」
 「あっ、あ・・・イク、イク・・・ぅ・・・・あぁっ!」

2、3度激しく突き入れたのち、一転して愚息を引き抜き
そのままキャロルのおなかめがけて欲情を一気に放出した。
そしてキャロルもまた、デニーの激しい責めでイってしまったのだった。
160act5.まだまだ止まらないsage :2006/03/24(金) 13:06:15 ID:3cHOciC2
 「・・・っ、あん、はぁんっ・・・すごい・・・のぉ・・・」

デニーの激しい責めに体をひくつかせて、息も絶え絶えになってしまったキャロルだが
このエロい男どもがこれで終わるはずもなく・・・

 「おいキャロル、これで終わりだと思ってないよな?俺はさっきからおあずけくらってたんたぜ?」

今度はカントがキャロルに襲いかかってきた。

 「あんっ・・・・んっ・・・うん、カントきて・・ぇ・・・」
 「へへっ・・・あせんなよ・・・」

カントは自分の愚息の先端でキャロルの秘所の入り口をこね出した。
キャロルには挿入されている時とはまた違った、もどかしいような快感が襲ってきていた。

 「あぁんっ!あっ、はんっ、やぁっ・・・カント・・いじわるしちゃイヤぁ・・」
 「俺はいじめてねぇぞ?お前のここの感触を楽しんでるだけだし。
  キャロルはどうしてほしいんだ?ちゃぁんと自分で言ってみろよ」

そう言いつつ、カントの愚息はさらに激しくキャロルの秘所をまさぐり始めた。
いつまでたっても入れてもらえないもどかしさに
ついにガマンできなくなったキャロルは、自分で哀願しはじめた。

 「やぁっ!・・・ねぇカント、入れて・・・もう・・おかしく・・・ぁんっ・・なっちゃう・・・」
 「いいねぇ、俺はそれが聞きたかったんだぜ・・・っと!」

キャロルのかわいい哀願に気をよくしたカントは、一転していきりたった自身の肉棒をキャロルの中に一気に突き入れた。

 「きゃうっ!あんっ!」
 「うわ・・・すっげ、締まる・・・」

奥まで一気に突き入れてからギリギリまで引き抜き、また一気に最奥を叩くように突き入れる。
カントの緩急つけた挿入に、キャロルは再び昇りつめていった。

 「やっ、あっ・・・あん、あぁんっ・・・んっ・・」
 「おいデニー、キャロルのツタ切ってくれよ。こうなったらとことんイカせまくってやるぜ」
 「んだよ、このエロプリが。ま、オレもそのほうが見てて興奮するけどな」
 「けっ、言ってくれんじゃねーか」

キャロルの手足を拘束していたツタをデニーに切り落とされ
無事に自由の身となったキャロルだが、下半身が繋がったままカントに抱き上げられた。
いわゆる『駅弁スタイル』である。

 「あぁっ・・・奥まで・・・すごいの・・・」
 「おいキャロ、おめー後ろまで濡れてんじゃねーか。そんなにオレのよかったのか?」
 「やぁっ、見ないで・・・・」
 「キャロル、後ろの心配してる余裕あんのかよ?」

カントが激しく下から突き上げるように腰を動かし始めた。
その動きと、奥まで刺し貫かれている感覚で、キャロルの声は一段とカン高くなっていった。

 「あぁんっ!あっあっ、だめ、あんっ、いい・・・」

カントにしがみついたまま、すっかりなすがままである。

 「すげ・・・キャロル、お前すげぇいいよ・・・」
 「んっ、あん・・・あっ・・・奥・・・ぁっ・・・あたってるの・・・はんっ・・」

そんな二人をデニーはまじまじと見つめていた。

 「おいキャロ、カントのモンが出たり入ったりしてんのが丸見えだぜ」

・・・ここまでずけずけ言うと、もはや言葉嬲りである。

 「やっ、やん・・あんっ、見ない・・でぇ・・あっ・・・」
 「いいじゃねぇか。こうなったらとことんデニーに見せつけてやろうぜ」

カントは意地悪そうに言うと、一度キャロルを抱き上げて自身の愚息を引き抜いた。

 「んっ!・・・やぁ、抜いちゃイヤぁ・・」
 「へへっ、あせんなって」

そう言うとカントは自分の神官服の上に寝そべり
いきり立った肉棒を誇示するようにキャロルに見せつけた。

 「キャロルは早くこいつが欲しいんだろ?なら自分で入れてみな」
 「あ・・・・」

中途半端に引き抜かれ、体が不完全燃焼のままのキャロルは
吸い寄せられるように近づいていったかと思えば
そのままカントにまたがり、自らの手で己の中へと肉棒を導いていった。

 「・・んっ!・・・あんっ、カントぉ・・あっ、はぁんっ・・・」
 「キャロル、すっげ、気持ち・・いい。ほら、お前の後ろでデニーも見てんぞ」
 「え・・・」

言われて振り返ってみれば、確かにデニーがまじまじと二人の行為を見ていた。

 「おいキャロ、すっげぇエロい眺めだな・・・お前が入れてるトコもばっちりだぜ」

その言葉を象徴するように、デニーの愚息もいつの間にかすっかりと元気を取り戻している。

 「やっ、やぁっ!見ないで・・だめぇ!」
 「おいおい、お前デニーの事気にしてる余裕あんのかよ・・・っと!」

キャロルがデニーに気を取られてるスキに、カントが下から腰を使って激しく突き上げてきた。
しかも、キャロルのお尻の部分をわしづかみにして
わざとデニーに結合部分を見せつけるようにキャロルを責め立てていく。

 「きゃうっ!あっ、あんっ・・・んっ、あぁっ・・・」
 「お前見られて興奮してんじゃね?すっげぇ締まる・・・」
 「やぁ・・・・ばかぁ・・・あぁ、あんっ・・・!」
 「ほら、もっとデニーに見せつけてやろうぜ」

カントはお尻をつかんでいた手を腰に移して、そのままキャロルの体を自分のほうへ傾けた。
この体勢は、デニーから見れば『秘所を好きに見てください』という所か。
そして、そのままの体勢で再び腰を使い始めた。

 「あっ、あんっ・・・んっ、やぁ・・・はんっ、いいのぉ・・・」

鬱蒼と茂った木々の間に『ぐちゅっ、にちゅっ・・・』という淫靡な音と
キャロルの愛らしいあえぎ声だけが響き渡っていた。

 「すげ・・・下から見ててもエロい眺めだぜ」

キャロルの胸をわしづかみにして乳首をコリコリとつまみながら
カントは容赦ない突きを繰り返していく。
そんな中、耐えきれなくなった男が一人・・・・

 「・・・っ、ちっくしょう!オレも混ぜろ!見てるだけなんざ生殺しだぜ!」
161act6.2度目の初体験sage :2006/03/24(金) 13:06:53 ID:3cHOciC2
ついにデニーは、目の前で繰り広げられている淫靡な光景に耐えきれなくなり
カントと繋がったままのキャロルの秘所に手を伸ばしてきた。
そのままクリトリスを探り当て、指先でクリクリとなでるように愛撫をすると・・・

 「あぁんっ!やぁ、デニーだめぇ・・!・・・きゃぅんっ・・・」
 「くっ・・・いきなりすっげぇ締め付けてきやがる・・・」

だが、すっかり興奮しているデニーはこれで終わらない。

 「なぁキャロ、お前後ろまですっげぇ濡れてんな。これなら・・・へへっ・・・」
 「あんっ・・え・・・まさか・・・」
 「そろそろこっちのほうも開発してよ、3人で徹底的に気持ちよくなろうぜ?」
 「やっ、ちょっ・・・待って!やぁ、だめ、デニー!」

キャロルは必死で抵抗するものの、カントと繋がったままではどうしようもない。
そして、さらに追い打ちをかけるように・・・

 「ちっ、このエロアサが。ま、それに関しちゃ俺も賛成だな。おいデニー、手伝ってやんぜ」

カントは再びキャロルのお尻をわしづかみにして、デニーに向かって広げた。
そして抵抗むなしく、キャロルはデニーに向かってあられもない格好をさらけ出す事になってしまった。

 「おー、カントさんきゅう!キャロ、おめーすっげぇエロい眺めだぜ。
  カントのモンぶち込んだままオレにケツ広げてんだもんなぁ」

そう言いつつ、クリトリスをいたずらしていた手をそのまま後ろへずらしていき
お尻の入り口周辺をまさぐり出した。

 「あんっ!・・・あぁっ、だめ、やぁ・・・んっ・・・」
 「そう言われると余計興奮するもんだぜ?おらキャロ、力抜けよ。へへっ、こっちの処女はいただくぜ・・・っと!」

デニーは自身の肉棒をキャロルの背後からお尻へ、そしてそのさらに奥へと少しずつ沈めていった。

 「やぁっ!い・・った・・い!!・・・デニー、いやぁ!!!」
 「キャロル、少しガマンしろよ。もうすぐありえねぇ位の快感でヒーヒー言う事になるぜ」

カントはキャロルの痛みを少しでも軽くしようと、胸をわしづかみにして乳首をクリクリとつまみ上げている。

 「あんっ!・・・だめ・・・ぇ・・・」

キャロルは下からくる痛みと、胸からくる甘い刺激の狭間で我を失いかけていた。
そんなキャロルの様子を知ってか知らずか、デニーはますます興奮してさらにキャロルの中に押し入っていく。

 「すっ・・げ・・・締まる・・・イッちまいそうだぜ・・・」
 「デニーすげぇ・・・お前のもんが入ってくんのが俺にもわかるぜ」

デニーの愚息はキャロルの中をじょじょに進んでいき、やがて完全にキャロルの中に収まった。


 『・・・ヒール・・・』


 「キャロ、全部入ったぜ。まだ痛ぇか?」

カントがヒールを唱えてキャロルの痛みを少しでも取り去ろうとするが・・・

 「・・・っ、わかんない・・・んっ・・・」

当のキャロルは痛みのせいか、それとも前と後ろからくる快感のせいか
目に涙をためて、言葉にならないような声を発している。

 「へへっ、ならこれだよな・・・っと」

そう言うとデニーは、後ろからキャロルの胸をわしづかみにして荒々しく揉みしだきだした。
胸を揉みながら爪先で乳首の先端をカリカリとひっかき、さらにクリクリと乳首に指を沈めたりしている。

 「っ、あんっ!きゃうんっ・・んっ!だめ・・・あんっ!」
 「キャロルちゃ〜ん、こっちに突っ込まれてんのも忘れてんじゃねーの?」

胸の刺激にすっかり取り込まれていたキャロルに
カントが腰をわしづかみにして、下から突き上げ始めてきた。

 「きゃんっ!あん、あっ、あっ・・・なにこれ・・あ・・いい・・」
 「すげぇ・・・カント、おめーのモンが動いてんのがオレにもわかるぜ。キャロ、こっちもそろそろ動くぞ」

デニーが胸をわしづかみにしたまま、ゆっくりと腰を動かし始めた。
しかしまだまったく未開発の領域、さすがにまだ少々動きがぎごちない。
だがそのぎごちない動きが、かえってキャロルに対して言いようのない快感を与える事になっていた。

 「んっ!・・・あん、はぅんっ・・・あぁっ・・・」
 「キャロル、痛くねぇか?」
 「・・・うん、もう、だい・・じょうぶ・・・ぁんっ・・」
 「ならこっちも突っ走らせてもらうぜ・・・デニーが動くと俺もやべぇ・・・」

カントはさらに腰を激しく動かし始めた。
キャロルは胸と腰をわしづかみにされたまま、前後から不規則に激しく突き入れられ
身動きもままならないまま一気に昇りつめていった。

 「あ、あんっ、やぁ・・・ぁっ、すごいの・・・中・・・ふたりのが・・・だめ、あんっ!」

体のあちこちからわき上がる快楽にすっかり飲み込まれ、もはやマトモに言葉も続かない。
だが、そんな状態はデニーとカントも同様のようで・・・

 「すっげ・・・ありえねぇくらいキモチいいぜ・・くそ、イッちまいそうだ・・」
 「俺もやべぇ・・・キャロル、そろそろ出すぞ・・・」
 「あっ、あっ・・あ・・んっ・・・イク、イク、イっちゃう・・・あぁ・・・っ!!!!!」
 「・・・っくっ・・・!」
 「・・・出る・・・っ・・・!」

3人はほぼ同時に絶頂に達し、デニーとカントは欲情をキャロルの中に一気に放出した。

 「・・・っ、あん・・・あぁっ・・・はぁっ・・・すごい、おかしく・・なっちゃう・・・」
 「・・・っはぁ・・・すっげ・・・キャロル、すっげぇよかったぜ」
 「・・・っ、キャロ、おめーやっぱ最高だぜ・・・」

数え切れないほど絶頂に達し、完全にぐったりとデニーにもたれかかっているキャロルに
デニーとカントは繋がったまま、キャロルの体のあちこちに感謝と愛情のキスの雨を降らせ続けた。
162act7.プロンテラへ帰ろう。sage :2006/03/24(金) 13:07:26 ID:3cHOciC2
しばらくして身支度を整えた3人は、たぬき山の一角に座り込んでいた。

 「なんだかも〜のすっごく、疲れた気がする・・・」
 「まぁいつもの事だ、気にすんな」
 「いやぁ、すっげぇよかったぜぇ!キャロ、前から後ろからガンガン突かれた気分はどうだ?」
 「あー、それ俺も聞きてぇな。キャロル、何だかんだでお前だって良かったんだろ?」
 「は・・・はぅ?」

いきなりデニーとカントに話を振られて、キャロルは言葉に詰まってしまった。
2人の言う事は事実ではあるのだが、やはり恥ずかしさが先立ってしまい
はっきりとモノを言う事もできない。

 「あー・・・んー・・・あっ、ねぇねぇ!あそこ見て!ノービスの子が来てるよ。アコライト試験かな?」
 「てめぇ、ごまかしてんじゃねーぞ。・・・お?あのショートカットのノービスたん、
  顔はかわいいのに体はボン・キュッ・ボンだな。うほ、うまそう〜!」
 「黙れこのスッポンエロアサ。」
 「何だよそりゃ?」
 「精力だけの馬鹿っつーこった」
 「・・・んだとぉ?!」
 「なぁ、んな事よりあの娘様子がおかしくねぇか?」

確かによく見ると、顔を赤くして足早に逃げるようにプロンテラ方面へと向かっている。

 「どうしたんだろうね?ちょっと聞いてくるよ」

そう言ってキャロルはノービスの少女のほうへ走っていった。

 「とは言ってもここならヤバい奴が出る事もないだろ・・・もしかして、修練所で何かあったのか?」

程なくしてキャロルが戻ってきたが、様子が明らかにおかしくなっていた。
顔を真っ赤にしてあわてふためいている。

 「おいキャロ、何かあったのか?」
 「なぁ、まさか修道院で何かあったんじゃねぇだろうな?」
 「ねぇデニー、カント・・・どうしよう・・・」
 「キャロル、落ち着け。どうしたんだ?」
 「あの・・・あのね、今修道院で大騒ぎになってるんだって・・・この神聖な地域で男女のやらしい声が響いてるって。
  修道院の神父様たちカンカンに怒ってて、犯人見つけて根性たたき直してやる、ってすごい剣幕らしいの・・・」
 「なんだよ、どこのどいつだ、んなフザケたヤローは。何なら俺が代わりに神罰下してやるぜ!」

カントはいきまいているが、ついさきほどまで自分がやっていた事をわかってないのか、はなはだ疑問である。
事実・・・・

 「いや、それが・・・ね、人影見た人がいるらしくて・・・男女3人で、男の一人は銀色の髪だったんだって・・・」

キャロルはそう言ってカントを見上げた。

 「あ、おめーの髪の色・・・」

言われて改めてデニーもカントを見つめた。
たしかにカントの髪は、日の光に照らされてあざやかな銀の色を醸し出している。

 「・・・・・・・・あ」

やっとカントも気づいたようである。
3人はバツが悪くなり、お互いの顔を見つめていたが、やがて遠くから聞こえてきた怒鳴り声に体を硬直させた。

 「こらカント!まだここらにいる事はわかってんだ!
  お前らのその腐った根性叩き直してやるから出てこい!!!」
 「きゃぁっ!」
 「げっ、やべぇ!冗談じゃねぇ、今出てったら殺されるぜ!」
 「くそ・・・俺はもうあんなのゴメンだぞ!」

とりあえずその場は逃げない事には、3人仲良く修道院でのおしおきが待っているのは間違いない。
この危機的状況を打開するため、デニーが取った秘策とは・・・

 「くそ、仕方ねぇな。・・・ん?おいカント。おめーの後ろに何かいるぜ?」
 「ぁん?何だよ?」
 「カント悪ぃな・・・っと!」

言われて後ろを振り返ったカントの背中に、デニーの容赦ない足蹴りが見事に決まった。

 「うぉっ!デニーてめぇ、何しやがる!!」
 「見つけたぞカント!お前はこの神聖な山で何してたんだ?!ちょっとこっちに来い!」
 「げっ、望来!くそっ、冗談じゃねーぜ!」

望来に見つかり、あわててその場を逃げ出そうとしたカントだが・・・


 『逃がすか!指弾!・・・爆裂波動!・・・阿修羅覇凰拳っっっっ!!!!!!!』


 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・っ!!!!!!」

望来の阿修羅覇凰拳が見事にカントにヒットした。

 「逃げ切れると思うなよ!さぁ、さっさとこっちに来い!」
 「ちっくしょぉ・・・デニーにキャロル、てめぇら覚えてろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

望来の一撃でぼろぼろにされたカントだが
この後修道院でさらにぼろぼろにされていったのは言うまでもあるまい。


一方のデニーとキャロルは・・・・

 「ちょっとデニー、カントどうするのー?!」

デニーはキャロルを小わきに抱えたまま、軽い身のこなしでたぬき山を走り抜けていた。

 「あぁ?まぁ気にすんな。あいつが見られてバレちまったわけだし
  今回は尊い犠牲になってもらおうぜ・・・うけけけけっ!」
 「・・・ねぇデニー、もしかしてデニーだったらあの状況でも切り抜けられたんじゃないの?」
 「ぁん?ったりめーだ、オレを何だと思ってやがる。アサシンだぜ?こんな状況なんざ普通にあらぁ」
 「ちょっと、それって・・・」
 「あーったくキャロ、んな事いちいち気にしてたらやってらんねーぞ!」
 「うわぁ・・・」

今夜はカントにめいっぱいやさしくしてあげよう、キャロルはそう心の中で決めていた。
その時・・・・

 「きゅぅ〜〜っ!!!!」

たぬき山を駆け下りるデニーとキャロルと並走するように、茶色い何かが飛び出してきた。

 「ん・・・あっ、さっきのスモーキー!」
 「きゅぅっ、きゅう〜〜っ!」
 「えへへっ、もうツタにからまったりしないようにね、元気でね!!」
 「きゅぅ〜〜〜っっっ!!!!」

スモーキーは立ち止まり、キャロルにいつまでも手を振り続けていた。
そしてキャロルもまた、スモーキーにいつまでも手を振り続けた。


余談ですが。
今回のこの事で、カントの約束だった大聖堂礼拝免除は取り消しになり
カント自身は一週間懺悔室謹慎と相なった。


結論。
時と場所は選びましょう。
163久しぶりの某462sage :2006/03/24(金) 13:09:42 ID:3cHOciC2
以上です。

改めて読むとまとまりないかもしれない・・・orz
自分自身へのリハビリも兼ねてるので
感想、叱咤など、いろいろいただけたら幸いです。

ではっ
|ω・`)ノ
164名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/24(金) 18:29:59 ID:2eCZrDec
ぎゃー!3つも作品が投下されてて…


とっても嬉しかったですよ(*゚∀゚)=3
みなさん描写も上手いし…おつでした!
165いつかの282sage :2006/03/25(土) 03:24:57 ID:smjKvwXM
>141
ありがとうございます。
いつの間にか神認定されていたなんて身が引き締まる思いです

感想ですけど、素直にすばらしい!の一言に尽きます。
私が血みどろの争いの中でしかファンタジーを書けない(笑)人間ですので
背中がこそばゆくなるようなシュチュエーションの連続に身もだえしていました。
甘い話を書くときの手本にさせてもらいます。

>>某462氏
お帰りなさい、と、帰ってきたばかりの人間が言ってみます。
3馬鹿の相変わらずのテンションに楽しく読ませていただきました。

関係のない話1
小説系スレッドが全般的に寂れているのは
バトルROワイアルに文士が集まっているからでしょうか

関係のない話2
グROスレに番外編投下。残虐です。
16626sage :2006/03/28(火) 02:40:12 ID:w4JX5jq2
書くと言ってからもう数ヶ月も経つのでしょうか…
リアル都合で忙しく、スランプで狩りに没頭してたらいつのまにかオーラ吹いたりとか…
そんなこんなで遅れてましたが、そろそろ完成しそうです。
ハンタ娘×アサX 明日アップできるといいなぁ。
167名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/03/29(水) 23:58:17 ID:u5dIdS92
なんつーか…、新作3本ご馳走様ですw

>>166
明日と言わずとも自分のペースでやればいいじゃまいか〜。
余裕のある時じゃないとイイSSは書けないってもんだぜb

書き手に回れそうにない一読み手からの意見でした。みんなウマスギスwww
168名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 02:12:27 ID:kfiuF4K6
>>166
別に待ってないし、何がしたくて書き込むわけ?
優しい人に「待ってます」って言ってもらいたいだけのかまってチャンにしか見えない。
スルーしてたがいい加減ウザい。

つか、こんだけ有言不実行を繰り返してて、並みの神経なら
恥ずかしくて2度と出て来れないわ。厚顔乙。
169名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 04:48:12 ID:VuxlTDJ.
何かあったら>>1を見ようぜ。それで全て解決する。

>>166
つーわけで期待して待ってます( ´ー`)
170166sage :2006/04/02(日) 05:37:26 ID:i87Pm/Bg
>>168
書き込みする理由は、ずっと前にも書きましたが自分の執筆速度向上のため。
かまって欲しいわけではなく、自己暗示のようなものです。
有言不実行と言われましても、実際そうなのですから言い訳にしかなりませんが
スランプなり仕事なりで全然進まないこともあります。
1週間で頑張る、といいつつ3ヶ月もかかっていますが
「1週間で仕上げるから待ってろよ」なんて書いた記憶はないですし
1週間頑張った結果、完成できずに3ヶ月もかかっているわけです。
まあ、今出来上がって読み返したら面白くなかったんで消しましたけどね。
荒れるのでこの辺で止めておきますが。

>>169
期待させて申し訳ないですが、上記の通りです。
次回また別のを って書くとまた叩かれそうなんで、
「次回予定:未定 製作期日:未定 ジャンル:未定」
こう書いて、気ままなときにアップすればいいのかな。
171どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:25:46 ID:txYJ33Ak
とてもお久しぶりです。
まだ私の事憶えてる方いらっしゃいます?
久しぶりに駄文投下してみようかとおもいます。
エロ成分少な目。
♂ハイWIZ×♀教授のお話。
172どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:27:15 ID:txYJ33Ak
教授とハイWIZどっちが強い?

「あー。疲れた」
狩りを終えて、自宅に帰るなり俺の相方の教授がぐってりと仰向けにソファへと倒れ込む。
「前、見えるぞ」
「ちょっとだけよ?」
自分で前垂れの布をもって横にずらしたり挑発的な事をしてくる。
その横で溜息をついている自分はハイWIZである。
「いいじゃない、これぐらい。お互いからだの隅々まで見尽くしてるでしょー?」
「そういう問題じゃない」
「膝枕してぇ〜?」
甘えた声をだして膝枕を要求してくる。
「晩飯の準備が終わったらな」
頭をぽふと軽く叩いて台所に行く。
長くて鬱陶しいマントを椅子にひっかけ、白いエプロンをつけ(服が白いので料理の途中に物が飛び散ると染みになる)、夕食の準備を始める。
まぁ、いつもの事なのだが、そのまま相方は眠ってしまったようだ。
「ほら、飯が出来たぞ」
肩をもってゆさゆさと揺さぶってやる。
「うにゃぁ、そんなところ触っちゃだぁめぇ……」
寝ぼけた相方の頭をペシンと少し強くはたいてやると、恨めしそうな顔をしてこちらをみたが長皿にのったステーキをみて機嫌をよくしたようだった。
「これなんのお肉?」
「ビックフット。ソースはいつもの手製のやつ」
「相変わらず料理上手ねぇ、男なのに」
他愛の無い会話をしていると、ふと相方が
「ねぇ、教授とハイWIZ、どっちが強いかな?」
などという質問をしてきた。
「さぁ、試したことがないからな」
「じゃぁ、明日PVPルームいって試してみよっか?勝った方は負けた方になんでもしていいことにしよー?」
嫌な予感がした。
以前そういう約束をして、酷い目にあったのだ。
こいつ、俺にやたらと可愛らしい系の頭装備を付けさせたがるのだ。
基本的にそういう装備は嫌いなのだ。嫌いというよりとても恥ずかしい。
「けってーい」
勝手に決定してしまったようだ。何があっても絶対負けられない。
「まぁ、いいけど」
こいつは対人系の危険スキル(ソウルバーンなど)は持っていなかったハズだし、やりかた次第では勝算はあるはずだった。
「ごちそーさまー」
料理を食べ終えて、すぐごろりとソファに横になる、行儀が悪いと注意するのもそろそろ馬鹿馬鹿しくなってしていない。
「ひざまくらぁ〜」
隣りに座って膝を貸してやるとこちらを見上げて嬉しそうな顔をする。
その頭を軽く撫でてやると目を細めてそのまま眠ってしまった。
俺はというと相方にマントをかけてやりしばらくそのまま本を読んでいた。
よく眠った頃を見計らい、自分も眠る事にした。
173どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:28:07 ID:txYJ33Ak
翌日。倉庫から必要な物を大量に引き出し、重装備でPVPへとむかった。
レベル制限付きのPVPイズルードにて、中央の広場あたりで俺は待っていた。
相変わらずここは閑古鳥がないている。誰もこない。
じゃりと、足音がする、おそらくメモライズとダブルキャスティングを既に使っているはず。そこで怖いのがストーンカースとフロストダイバーだった。あいつは詠唱速度が速くないから、まず動きを止めにかかってくるだろうと踏んだ。
火ボルトか風ボルトを食らえば終わりが決まる。
案の定始めた詠唱はフロストダイバーのものだった。だが、俺はあわてない。対策はしてきてあった。凍らないのを良いことにこちらからストーンカースをかけようと近寄る。
「ファイアウォール!!」
意図が読めたらしく、ファイアウォールを展開してきたが甘い。俺はファイアウォールを『突き破った』
「ちょっ!」
俺が選択した服はデットリーシルクローブ。不死属性を付与している。つまりフロストダイバー、ファイアウォール、ストーンカース全てが思い通りの効果を発揮しない。
白ポーションをがぶ飲みしつつ、FWを踏みつぶして肉薄した。
「えい!バッシュ!!」
殴られた、これがいけなかった。ノックバッククリップの作用でバッシュが発生し、はじき飛ばされた。しかも不運なことにクワトロブルカーシングロッドか何かを使っているのか、その作用で呪いをかけられてしまった。だがフロストダイバーなら届く!
「フロストダイバー!」
「マジックロッド!」
呪文は通じない、ならば。
「マジッククラッシャー!!」
これは物理攻撃だ。だから、マジックロッドにより吸収もされないし、詠唱がとても早いためスペルブレイカーによる詠唱停止も困難だ。詠唱を止めようとしてくるがそう止まるものではない。
「マジッククラッシャーマジッククラッシャー!!」
数度目。マジッククラッシャーには武器の魔力が乗る。手に持つ武器はメイルブレイカーに変更してある。つまり
『バリッ!!』
服が破けた。アンフローズンを着込んでいたとしてもそれは無効になる。さらに武器を変更する。クワトロブルアイスロッド。早朝に倉庫のゴミをつかって作って置いたのだ。
これでさらにマジッククラッシャーを使い追撃をかける。
狙い通り、数発撃ち込んだ所で凍りついた。
「俺の勝ちでいいな?」
言いつつ、魔法力増幅を使う。次に使うのは最高レベルのユピテルサンダーだ。いくらPVPで死なないとはいえ、痛みはリアルだ、相方の顔が引きつっているのがみえた。
174どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:28:38 ID:txYJ33Ak
(甘いなぁ、俺も)
氷を叩き割ってやると泣きついてきた。
「あうぅ……痛いのやだぁ」
「なら最初から勝負しようなんて言うんじゃない」
頭をぺしりとはたいてやる。
「だって勝てると思ったんだもん……。今度はパンダの帽子とか子犬のHBとかかぶってほしかったのー」
はぁ、と溜息を1つついて、はたと相方の姿をみる。
服の胸元やスカートの部分が破けてしまい露出している。裸は見慣れているがこういう姿はなかなかそそる物があった。
「ん……約束だから何でもしていいよ……?えっちな事でも……」
身体を見る視線に気付いたのか、そういった。
「じゃ、ここでしようか?普段と違う風に」
長い袖の布で両手を後ろ手に縛ってしまうと、一瞬怯えた風にこちらを見る。
「や……痛いのはちょっと嫌……」
「痛くはしないから安心しろ」
言いながらも目隠しを付けてやると一瞬びくりと身体をふるわせる。その、唇にキスをする。手のひらで内股をゆっくりとなで上げてやると、すぐ肌が上気し赤みをおびてくる。
「や、なんか変なかんじする。外だから、かな、動けない、せいかな、見えない、からかな、いつもより、こーふんしちゃう……」
既に秘所はじっとりと湿り、下着越しに軽くひっかいてやると面白いほどよく反応する。
「ふやあぁぁん!変!変だよぉ!」
そのまま露出した胸を弄りつつも、下着をずらして秘所に愛撫を続け、ウィークポイントの耳に舌を這わせてやる。
「やああっ、だめ!だめえっ!」
身体をふるわせて、次の瞬間脱力する。どうやら達してしまったらしい。
「イっちゃったぁ、ねぇ、入れて、入れてぇ?」
「このまま帰ろうか」
「や、やだぁ!我慢できないのぉ!」
少し意地悪をいってやると、いやいやと首を横に振りすり寄ってくる。
「嘘だよ」
近くの壁にもたれさせ、片足を持って上げさせてそのまま入れてやる。
「あっああぅうぅん……」
気持ちよさそうに声をあげて、腰をふり始める。その動きにあわせてついてやると、声をさらに高くする。
「あっあっ、いいぃ、すごいいいよぉっ、んぅうう」
口をあけ、涎を垂らして感じまくるのを見るのは久しぶりな気がした。それに気をよくした俺はさらに激しく突き上げてやった。
「やっ、そんな激しくしたらまたイっちゃうう!」
「いいぞ、いってもいいぞ…」
「中!今日は中でいいからぁ!ふぁぁぁぁぁん」
きゅっと中が締まり、俺の物を絞るようにして蠢く、それにあわせ、中に熱い白濁液を注ぎ込んでやった。
「あぁっ、ああぁ…」
事を終わらせ、縛った袖と目隠しをはずしてやると、とろんとした目つきでこちらを眺め、すり寄ってきた。
「ほら、帰るぞ」
マントをはずして羽織らせてやってから、二人して蝶の羽を握りつぶして、帰路についた。
175どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:28:55 ID:txYJ33Ak
自宅。
「うぅー、でもやっぱりこれかぶってほしかったぁ」
ソファに寝転がり、手元のパンダ帽と子犬のHBを見て残念そうにする相方。
自分はというと、いつものごとく晩飯の準備をしている。
「まぁ、家の中で少しだけならいいぞ?外では絶対嫌だがな」
「ほんと!?」
目の色を変えてさっそくつけようとこちらによって来る。
「料理してるときはだめだ、危ないから」
「しゅん……」

この数日後、俺が着せ替え人形と化した事は言うまでも無く、
ついでに縛られるのが気に入ったらしく、縛ってくれと言い出す始末だ。
やるんじゃなかった、言うんじゃなかったorz。
176どっかの486dame :2006/04/02(日) 07:29:42 ID:txYJ33Ak
勢いで一気に書き上げて投下しますた。
どっかミスってるかもしれませんがみのがしてクダサイ。
では置き逃げと言うことで。
(・ω・)ノシ
177名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 14:53:35 ID:VHLFYpEs
>>170
予定は書かずに自分の気に入るものが出来たら投下して下さいな。
期待させておいて面白くないから消したとか言われるのが一番嫌かもしれない。

>>176
待ってました〜。お久しぶりです。
二人の関係が対等な感じでいいですね。また書いて下さい。
178名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 17:57:44 ID:lMv4mutk
俺は>>166の作品は甘過ぎて得意じゃないが、せっかくの作品消したのがあてつけに思えて残念だ。
自己暗示とか言ってるが、スレは埋まるしデータも食う。
完成を楽しみにしていたのに、裏切られたって思う人もいると思う。
そういうのが嫌な人もいるってことを頭のどこかに置いて、自分のぺースでまた書けばいいんじゃないかな。

>>どっかの486さん
この対決俺もしたことありますw
楽しく読ませて頂きました。GJ!!
179名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/02(日) 19:49:19 ID:83D3PeLE
>>133
久しぶりに見に来てみたら陵辱ものがあるじゃん!
俺はうれしいよ・・・
最近陵辱が見れなくて飢えてたからな!
180名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 22:06:55 ID:cX.49Ybk
最近投稿も少ないけど感想も少ない気がする
文神さん達のやる気に直結すると思うし、何か一言でも
感想書いた方が活性化するんじゃないだろうか

感想書く→文神さん達が喜んでくれる、新作頑張ってくれる→読み手もたくさん読めて幸せ

そんな訳でもっとガンガン感想書いてこうよ
感想はすんごい亀レスだっていいと思う
誰かの感想がきっかけで過去作品も新規住人が興味持つこともあるだろうし

>486
ハァハァさせてもらいました
エチシーンだけでなく戦闘シーンも好きです
GJ!
181名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 22:24:40 ID:6jVqaFuc
>>133
感想は言うまでもなくGJ!なんだけど、

      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 続きまだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/

続きが気になって仕方がない人(1/20)
182名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/02(日) 22:58:56 ID:u021TVGw
先が読めないだけにハァハァ
183某462sage :2006/04/03(月) 15:18:36 ID:jcjPa4Ec
すまん、スルーしよう思ってたけどどうしても我慢できないから
嫌われ覚悟で一言だけ言わせてほしい。

>>168
書き手の一人としてどうしてもこの書き込みが許せない。
書くほうもネタ搾り出すのに苦労してる。
時間だって無限にあるわけじゃないし。
俺も、体調不良とスランプでしばらく書くのやめてたけど
やっぱ一人にでも『新作期待してます』っていわれると
うれしいし、よし、次書こうってやる気も出てくる。
こういう書き込みされるから
いい文神さんがつぶされて消えてくんじゃないか?
そこんとこちっと考えてほしい。

荒れるようなこと書いて申し訳ない。
でも、どうしてもいいたかった。
以後スルーでお願いします。

>>どっかの486氏
GJすぎます・・・(*´Д`)
俺ももっとこんな戦闘シーン書けたらなぁ・・・・
マジでこういう書き方できる人尊敬しますよorz
184名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/03(月) 15:59:59 ID:HKcjLwNw
>>183
言いたいことはわかるが、ここは誰か一人のためにある場所じゃないんだ
書いたものも挙げないで定期的に出てきては「書いてます、応援してください」
ってなこと書かれたら(少なくとも俺にもそう見えた)嫌になってくる人もいるだろ
それに全員がファンで待ってるわけじゃないから
その人のファンが集まってる個人サイトでそれやってるならいいけどね

小学生の頃、「今度○○(ゲーム名)買うからやらせてあげるから!」と言って友達の家で別なゲームやらせてもらって
○○が発売しても「売り切れてた!」「他の事に少しお金使ったから来週買う!」等と言って
結局最後には「あれ面白くなさそうだから買うのやめた!」って奴がいたなぁというのを思い出した
185名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/03(月) 21:05:50 ID:IPIbf7Rk
>>183,>>184
まぁまぁ。
書き手にしてみれば、「楽しみにしてる」と言われれば書く気が起こる物。
ここだって、自分の時間割いてネタ作って書いてるわけなのに、「書く気もないのに」とか
言われれば、腹も立つだろう。書く気もうせるかもしれない。
ただ、待ってるほうも「書きます、いついつくらいに。」って言われれば、その日位を目安に楽しみに待ってる。
その度に、「書けません、またいついつくらいに」って何度も言われれば、ファンならばずっと待ってるだろうが、
そうでない人にとっては、「こいつまた言ってる。書きもしないくせに。」ってなるだろうってのも分ってもらえるだろうか。

ここにはいろんなファンがいるし、「わざわざ書いてやってるんだ。」みたいな言われ方すれば、読んでるほうもいい気はしない。
例え書き手にそういう気持ちがあったとしてもなかったとしても。
まして46氏は、せっかく書いたものを消してしまったわけだから、待ってたファンはさぞかし残念だろう。
文神さん達にムリはさせたくないし、俺にも気に入ってる文神さんもいる。
自分の贔屓の文神さんに、そういうことを言われればやはり悲しいかな。
186185sage :2006/04/03(月) 21:08:47 ID:IPIbf7Rk
ごめ、46氏じゃなくて、26氏だった… orz
187名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 01:09:09 ID:xuVNfDU.
>>26
失せろ

>>183
何そんなに興奮してるんですか?www
香ばしいですね貴方

許せないとかwwwww

ROなんて所詮中国人BOTerとRMTerの集まりでしかないのに
よく腐敗しきったROの小説なんて書けますねww
しかも18禁とか腹イタスwwww
そんな溜まってるのかよww

じゃあBOTerとRMTerしかいない18禁RO小説でも書いて頑張って抜いてくださいね
\^^/ROオワタ
188名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 02:36:36 ID:PWMnut1g
>>187
わざわざID変わってから乙
189名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/04/04(火) 02:39:24 ID:.X07YJGo
>>187
ここの文はROという世界観を使って書かれているわけで、
癌保の運営している世界を書いているわけじゃない。
自分もBOTなどに嫌気がさしてROはやめたがここの文章は
ゲームとは別物として楽しんで読んでいる。

>ROなんて所詮中国人BOTerとRMTerの集まりでしかないのに
>よく腐敗しきったROの小説なんて書けますねww
>しかも18禁とか腹イタスwwww
>そんな溜まってるのかよww

こんなこと言ってるならなんでこのスレにあんたは来たんだ?
そんなにROと名のつく物を潰したいのか?

長文スマソ
190名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/04(火) 08:37:14 ID:SMVsZu92
もうおそいだろうけどdameついでに、っと。

逆毛なんて相手にする必要ないと思いますよ。
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 11:30:15 ID:aBjhvHYs
ど(笑)
暇つぶしに読みにきてるわけだがわざわざ>>26のようなやつにまで書いてほしいとは思わない
こんなもん書くのは所詮自己満足だというのに
煽られて切れてるあたりその考えはすっ飛んでるんだろ、ガキだ。
192名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 12:04:26 ID:PNAm7bpc
まぁ、なんつーか。
「『これからネタ出します』…
そんな言葉は 使う必要がねーんだ
なぜなら オレや オレたちの仲間は その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際にすでに書き上がっていて もうすでに終わってるからだッ!
だから 使った事がねェーーーッ」「『書き上がりました』なら使ってもいいッ!」

って感じでお願いしたいです
ぶっちゃけ宣言何度もされてもそんな奴いつもいるねぇ
程度になって読まなくていいかなんておもっちまうし
193名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 13:12:14 ID:n0xZJqiQ
とりあえずお前ら全員頭冷やして来い。
ここは叩く為のスレじゃないと何度言えば判るんだ…。
こんなんだからROスレはほとんど駄スレ扱いされるんだよ。
嫌だと思うならスルーしませう。
子供じゃないでしょ貴方達。
194名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/04/04(火) 13:22:01 ID:2VYXymm2
>>168>>187はスルーするとして
>>191書いてくれるんだから良いジャマイカ読みたくなければ飛ばせば良いしな
>>26出来たら投下すればいいじゃないそうすれば叩かれないから新作に期待
195名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/04(火) 14:43:45 ID:v6A9wrIA
上げるなぁぁぁあああああdameよう
196名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 16:54:00 ID:2VYXymm2
ごめんorz
197sage :2006/04/04(火) 18:30:13 ID:zblb3.Jo
わざわざ187にかまってしまってすまんかった。
m( __ __ )m
198名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 18:31:06 ID:zblb3.Jo
sage入れる欄間違えたorz
199名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/04(火) 22:58:18 ID:apPoHP5U
sage忘れたらdameよう
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/04(火) 23:10:02 ID:lWr8rCYs
基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。

ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
 (タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
 (絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。
201名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/05(水) 16:03:02 ID:hmU23aS6
っヒント:春
202独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 06:39:33 ID:CPgYuQCg
わたしが騎士になってから もう数ヶ月経っていた。
まだペコペコには騎乗出来ないけど その頃にはもう 剣士だったころよりも狩場に幅が出て
色々な狩場へ出かけることが多くなったし それに伴って買い物することも多くなった。


今日も朝 目が覚めて プロンテラ大通りの露店街をぐるーっと周ってから狩場に出かける。
どこに行こうかと悩んだけど 結局アルデバランの時計塔にすることに決めた。
修練は勿論だけど 実はもっと重要な理由が有る。
それはわたしの性癖とかにも ちょっと関わってくることだけど。


わたしはカプラサービスを使わないで プロンテラから歩いて狩場に向かうことを日課にしている。
健康のために気を使っている・・・・・という訳ではない。
時間をかけて ゆっくりと歩いているだけで わたしはどんどんドキドキしちゃう。

わたしは今 下着を履いていない。

これを始めたのは まだ私が剣士の頃の話だ。
ちょうど欲しい剣が後ちょっとのお金で買えそうだった。
それは相場から見ても随分安い掘り出し物だったから 後ちょっとのお金を手に入れるために
狩りに出て席を離すと もう売り切れていそうな予感がした。
だから悩みに悩んで・・・・ その時履いていた下着を「ブリーフ」と偽って売ってお金を作った。
ロングスカートだからそんな心配は無いのに・・・・
もし見えたらどうしよう。 もし風が吹いたらどうしようと ドキドキした。
あの時は恥ずかしくて恥ずかしくて
手に入れた剣を背中に背負って 両手はスカートを確りと押さえて家に帰った。

でも そのドキドキが何故か気持ちよくて
それ以来 わたしは時々 わざと下着をはかないで出かけることにしている。
203独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 06:51:45 ID:CPgYuQCg
今時カプラサービスを使わずに狩場に行く人なんて殆ど居ないけど
油断している時に誰かと会ったら・・・・そのときのドキドキを考えると
やっぱり歩いて狩場に向かっちゃう。
結局 今日は誰とも会わなかったけど でもドキドキして私はすっかり興奮していた。


アルデバランに着くと やっぱりここは活気がある。
色々な人で道はごった返していて 内堀に溜めてある水がたてる水しぶきが涼しくて気持ちいい。
だけど 私はもっと別の方法で気持ちよくなっていた。


騎士のスカートは剣士のものよりずっと短い。
だから 例えばセージがふざけてバイオレンスゲイルを唱えたりとか
偶然風が吹いたりとか そんなことをされたら とても大変だ。
きっと恥ずかしくて私は死んじゃう。 けど もしそうなったらどうしよう? っていう
何故か期待しているところもある。
街に入る直前はいつもそうやって悩むけど だけど今まで一度も踵を返した事は無い。
もっとドキドキしたいからそのまま門を潜るのだ。


恐る恐る だけど嬉々として そんな複雑な心境のまま
わたしは時計塔前の露店でハイスピードポーションやミルク ハエの羽 蝶の羽を買って
そのまま時計塔へと入っていく。

露天商のお兄さんは座っていたから 立っていた私のスカートの中を覗かれたんじゃないのだろうか?
荷物を受け取った時前かがみになったけど そのとき後ろから見えちゃったんじゃないだろうか?
そんなことを考えると ツーッ っとあそこから粘液が垂れてくる様子がわかる。
顔は真っ赤で心臓はドキドキしちゃってる。 もう自分でも止められなくなっちゃってる。
204独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 07:03:40 ID:CPgYuQCg
時計塔の2階にまで登ると そこはマジシャンやハンターなどの遠距離攻撃が得意な人たちが
狩りをしている。
私はAGIが高いから余裕だけど でも騎士は普通こんなところで狩りはしない。
だからちょっと目線が集まったりする。
目線が集まれば集まるほど「見られちゃうかもしれない」確率は上がるから わたしはそれを狙ってた。


私は出来るだけ人が来ない部屋の 壁の隅に座ってハイスピードポーションを飲んだ。
すぐに効き始めて 体が軽やかになる感覚が広がっていく。
実は わたしはこのハイスピードポーションを飲む時をいつも楽しみにしている。

ヌ  ヌヌヌ・・・ ヌチュッ・・・ クチュッ・・

一息ついて わたしはハイスピードポーションの空きビンをゆっくりとあそこにうずめていく。
人前に散々出ていたせいか もうすっかり濡れていた。
ちょっと指で押し広げるだけですんなりとビンが奥に入っていく。

ゾクゾクゾクッ

心臓はバクバク音を立てて 頭はボーっとしてきて 体がジンジンとしてくる。
人差し指よりちょっと長いくらいのビンを奥まで押し込んで 私はゆっくりと立ち上がった。
ビンは複雑な形状をしているから 上手く押し込めたなら動き回っても落ちてこない。
逆におなかの中で摘みの部分が引っかかって よじれて 壁を擦ったりするとたまらなく気持ちがいい。


そんな出来あがってる身体のまま わたしはゆっくりと
わざと他に人が多く狩っている込み合った場所を選んで狩りを始める。
そうすると気持ちよさがどんどん大きくなっていくのだ。

おなかの中が早くもジンジンとしはじめてきた。
205独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 07:18:57 ID:CPgYuQCg
バシュッ   ズズズ・・・・ン


クロックを倒して それが崩れ落ちる大きな音を立てた中で
恐らく わたしは堪らず喘いじゃったんだと思う。
声を押し殺しているつもりだけど 時々ハンターやアサシンみたいな
耳の良い人が怪訝な顔をしてこちらを見ると もうそれだけでおなかが熱くなってくる。


キンキンキン  バシュッ   ズジャァァッ


わたしはAGIが高く ツーハンドクイッケンが得意な両手剣使いの騎士だ。
だから 足を踏み込んだり ステップを踏んだり 防御したりと 素早く動かないといけない。
そして素早く動けば動くほど 壁が穿られて 抉られて 気持ちよくなってくる。
少しでも喘ぐと他の人がわたしを見てくる。
見ている間にパンクが襲ってきたりすると 動いてスカートが捲れないかと
不安で不安で それだけでイっちゃう。
イっちゃうと声をあげちゃうから また人が見て・・・・無限ループ。


スゥゥゥゥ・・・


ハイスピードポーションの効果が切れると またわたしは部屋の隅へと向かう。
そしてまた新しくポーションを飲むと 今度はそのビンをお尻の穴へとうずめていく。
これは 前から出てきた粘液を使って 腸内を痛めないように注意を払う。
慎重にいけば慎重にいくほど 長引けば長引くほど
もしテレポートを使ったマジシャンとかにこの現場を見られたら・・・・という
そんな気持ちが大きくなっていって・・・軽くイってしまった。

ヌブゥゥウ

お尻の穴にも入れていくと おなかの中で擦れあって もう呼吸するだけでも気持ちいい。
だらしなく股を開いて しばらく快感を貪っていたけど 幸いにも誰もテレポートで飛んでは
こなかった。

   Σ○■ ピコーン

そんな えっちなことをしていたせいか 突然いいことを思いついた。
もちろん 「気持ちのいいこと」だ。

スッ

道具入れから取り出した 一枚しかない蝶の羽を 私はクリトリスに触れるか触れないかの位置で固定して
そこでベルトで固定して 動くたびに蝶の羽がクリトリスを軽く弄る様に仕上げてみた。
これは今日始めて思いついたけど もし気持が良かったら続けてみよう。 そう思って立ち上がった。
膝がガクガクと震えて そのたびにおなかの中が擦れるけど もっと気持ちよくなりたいから
急いで先ほどの狩場へ戻る。
206独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 07:30:10 ID:CPgYuQCg
ヌチ ュ  ッ     グ チュ ウゥ ゥ
     ブ チ  ュ ッ      ニ チ ュッ ゥ ゥ ウ ウ

狩場に戻ってパンクやライズワードを倒し始めたけど もう狩りなんかどうでも良くなっていた。
ビンの摘みの部分がおなかの中で壁を押し付けて 穿って 擦って 抉って
さらに子宮口の方を コンコンッ とノックする。
蝶の羽が ヒラヒラッ とクリトリスを優しく撫で回して ピリピリとした電気を
私の脳に伝えてくる。


堪らず声を上げて 涎をたらしながら 何とか剣を振るっていると 何事かと他の人達が集まってきた。
大丈夫ですか? と優しそうな人が助けてくれようとしたが
もうわたしには別次元の出来事に見えて 喘いで 気持ちよくなることしか出来なくなっていた。

ブジュッ

パンクがわたしの腕を掠めた。
もうHPもギリギリだし 人から見られていることで 何度もイっちゃいそうだから
流石に戻ろうとした・・・・ しかし思い出した。
蝶の羽はクリトリスに仕掛けてあるから・・・ 使うためにはスカートをまくる必要がある。
だけど 人だかりが出来てしまった今 それは「見せる」ことになってしまう。

・・・・・
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ

ハッハッハ と息が荒くなる。
今日で一番興奮して 心臓なんか破れそうだった。
どんどん粘液が分泌されて 汗の様に太腿をぬらしていく。
そしてライドワードが 最後の一撃を放った瞬間。

 バッ

わたしは 体の奥から完全にイっちゃって
大きな喘ぎ声と 潮を吹きながら そしてその様子を人だかりに見られながら
蝶の羽で帰還した。


・・・・しばらく時計塔にはいけそうにない。
どこか時計塔の代わりになる 人が多くて そこそこ稼げる場所を探さないと。
207独りで遊ぶsage :2006/04/08(土) 07:31:42 ID:CPgYuQCg
はいエロいのか何なのか 微妙なのを投降してみました。
もし喜んでいただければ至極光栄です。では。
208名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/08(土) 10:23:42 ID:FL8gooOg
こういう「深みにはまっちゃった系?」は大好きです。
おいしくいただきました。
GJ。
209名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/09(日) 07:39:58 ID:E1eufc9k
>>207
これは・・・いいものだーっ!!
ってそこの壷愛好家が叫んでました。


ちょっとテキサス成分が欲しくなってきた今日この頃。
クールなテキサス電波飛ばしてみよう (*〜゚∀゚)〜)))))ゆんゆん
(ツンデレもいいかもしれんがツンデレ成分はあらゆる所で過剰分泌されてるのであくまでクール)
まぁ電波だから受信してもらえなくてもいいんだ。
210名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/09(日) 23:45:51 ID:P5y0m3f.
>>207
余計な感想はいらない・・・!
一言! 素晴らしい・・・!!

ふと・・・マジもきっと同じように穿いてない気が・・・
211名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/04/13(木) 22:28:37 ID:dAOKw7jg
こういう作品もいいですね。GJです〜

マジもセージもはいてなさそうですよねw
212名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/04/30(日) 22:20:01 ID:EvAiWRxQ
スレが止まってないか・・・?
職人がいなくなっちまったか
213名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/01(月) 01:59:03 ID:HgSQUmJg
じゃあ少し雑談でも。

ちょっとクールでツンデレでないテキサス、をちょっと解説してくれないか。
うちのアンテナちょっと受信具合が悪いみたいなんだ・・・。

どうしてもツンデレ、とか実は素直だったり実は可愛いとこがあったり
いつもは辛くあたるアイツにホの字だったりしちまうんだ・・・orz
214名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/01(月) 18:38:32 ID:JezJdyhY
それはいわゆる「素直クール」ってやつか?
215名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/01(月) 23:50:49 ID:9tqnbPn2
てすつ
216名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/02(火) 07:50:36 ID:Ku7AUWRM
接吻するとツンデレだと顔赤くなったりして「い、いいじゃない!」とかだったりするところを
赤くならずに「たまにはね」とさらっと言ったりする具合か?
いやこれだとクールとはなんか違う気がするな…ワケわかめ
でもまぁ、ツンデレ成分がそこかしこに溢れまくってるから主成分をノーマルにしたやつでもいいんでね?

とにかく俺が主張したいのは

成分・分量 100ml中
テキサス娘:1000mg ビタミンBS1硝酸塩:5mg ビタミンBS2AR酸エステル:5mg
ビタミンBS6:5mg スミ娘トール:50mg ニコチン酸AR:20mg 斧スキーカフェイン:50mg

でお願いしますってこと!
217名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/02(火) 11:29:16 ID:IYHB5rZI
まずは流れぶったぎって申し訳ない。
姉からもらったPCの中にエロ小説が入ってたんだが、石流にうpしたらまずいかな…?
218名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/03(水) 00:09:43 ID:GSRQ2H8w
出典がわからんのはまずいんじゃまいか?
いや、わかってても無断転載はまずいだろうけど
もしもお姉さんの自作!だったなら
おまいさんが覚悟を決めればOKなのかもしれん
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/03(水) 04:21:16 ID:TZoNDjyE
>>216
>>76の騎士娘をテキサスに脳内変換すりゃいいんじゃないか
220前スレ211 :2006/05/03(水) 10:44:03 ID:abUOs7ew
伝説となったDLさんのSSを書いた者です。
オリジナル作品、男受けの本番前を書きました。

マゾノビとサド廃プリ&道騎士

僕の名前はノービスのユウト、冒険を始めたばかりのノービスだ。
マジシャンを目指す僕にとってノービスでの修練は厳しい。

=プロンテラ南広場=

「はぁ・・・」
何度目だろう、ポリンに倒されるのは・・・
僕は必死になって狩りに励んでいた、マジシャンの転職試験はお金が掛かるらしいから。
「でも、お金もJob10も遠いな・・・」
ぼやきたくなってしまうが我慢して収集品の清算をするために歩き出した。

=プロンテラ裏路地=

「ま、迷っちゃった・・・」
大通り横の広場にあるお店に行くつもりだったけど・・・
「結構プロンテラって大きいんだな・・・」
大通りのにぎやかさは無く不気味な場所・・・早く大通りに出ないと・・・

「ん、はぁ・・・はぁん」
どこからか、声がした、それも女の人の声だ。
「何だろう・・・?」
声のする方に行った、すると・・・

「だ、だめだってば・・・んむっ・・・」
「そんな事言ってもここは正直、ですわね」
ハイプリーストの女の人が、ロードナイトの女の人と居て・・・

「キス・・・なの?」
女の人同士がキスをしている異様な光景に魅入ってしまう。
「ン・・・クチュン・・・ピチャ・・・」
(う、うあ・・・何・・・これ・・・?)
見れば見るほど、頭がおかしくなりそうだ。

「んむっ、やめろって・・・誰かに見られたら・・・」
キスを中断しロードナイトの女の人が言った。
「あら?見られて興奮するのでは?」
「バカ言うな!ンなことあるか!」
ハイプリーストさんに言われて大きめな声を上げるロードナイトさん。
「そんなに声を出したら、ねぇ・・・?」
「だ、だったら早く終わらせろ!誰かに見られたらバッシュ100発食らわすからな!」
その言葉を聞いて僕は急いで逃げ出した。
バッシュ、もしかしたら僕にも?それだけは勘弁して欲しい・・・
221前スレ211 :2006/05/03(水) 10:45:29 ID:abUOs7ew
翌日

僕はプロンテラ近くのポリンがたくさん居るポリン島にやって来た。
「はぁ・・・」
目の前にポリンが居るのに叩かない、叩きたくなかった。
「昨日のアレって・・・」
たかがキスなのにアレを思い出すと胸がドキドキする。
(女の人同士って、れずって言うんだよね・・・?
すっごい気持ちよさそうだった・・・)
そんな事を考えながら、歩いていたら。

「坊主!どけ!」
「え・・・?うわぁ!」
横を通り過ぎるアサシンクロスの男の人。
目の前にはゴーストリングというBOSSモンスターが居た。
「こんな所にBOSSなんて・・・」
アサシンクロスに続いてロードナイト、後ろには女性のスナイパーとハイプリースト、
僕と同じか年上くらいのアコライト男の子とナイト女の子、そして女ハイウィザードが支援に回っている。

1分もしない内にゴーストリングは取り巻きのウィスパーもろとも倒されていた。
「やっぱり、転生した人って強いな・・・」
でも僕はハイウィザードに目が行った。
強いナイトとかに守られて大魔法を唱える重要な役割。
僕もそういうマジシャン、ウィザードになりたい・・・
「ねえ?大丈夫?」
突然だった、そのハイウィザードが声をかけてきたのは。
「え?あ、はい」
「びっくりしたでしょ?ここって結構危ないBOSSが出るから気をつけてね」
「ど、どうも、ありがとうございます・・・」
そういって僕はその場を後にした。

=プロンテラ裏路地=

「ふぅ・・・」
裏路地に座り込み一休みをする。
「ハイウィザードって、資料とかで見たけど・・・あんなにキレイなんて・・・」
アルケミストやクリエイターとあまり変わらないけ、やっぱり違う。
「む、胸とかあんまり隠してないし・・・スカートだって・・・」
僕はどうかしてしまったのか?女の人にすごくドキドキするのは・・・?
「やっぱり、昨日の・・・」
「覗き見ですか?」
「はい・・・アレが原因だと・・・え?」
誰かが声をかけた、とふいに目を上に向ける。

「やっぱり、昨日覗き見した子ね?」
そこには、笑みを浮かべる昨日のハイプリースト・・・?
「わあぁ!」
突然現れたからびっくりしてしまう。
「私の名前はミアラ、昨日はどうして何も言わなかったの?」
「あ・・・あ・・・あの・・・」
「こいつか・・・いやらしいマセガキは?」
そこにロードナイトも現れる。
「だめよエリナちゃん、そんな言い方は」
ハイプリーストのミアラさんはロードナイトのエリナさんをなだめるように言った。
「ご、ごめんなさい!このことは誰にも言いませんから!」
僕はなぜか土下座をしてしまう。
「信じられるかこのがきゃぁ!」
「そうよ、こんな時は、土下座なんてやめて行動で示しなさい?」
エリナさんは怒ってるけどミアラさんは優しく言ってくる。
222前スレ211 :2006/05/03(水) 10:46:40 ID:abUOs7ew
「こ、行動?」
「そうよ・・・こういう風にね?」
「え・・・うわぁ!」
ミアラさんは僕を優しく、押し倒した。
「ちょ、ちょっと!?」
寄りかかったミアラさんは答えた。
「大丈夫ですよ?これからちょっとお掃除をするんです」
「そ、掃除?」
それと同時に、エリナさんの手でズボンがずり下ろされた。

「ええっ!ちょ、ちょっと!」
「黙ってろ、これからお前の穴掃除するんだから」
「あ、穴ってまさか・・・おしりの穴」
「な・・・ひぁっ!」
突然おしりの穴に何か入れられた。
「ミアラどいて、上げるよ」

ミアラさんが立ち上がると、エリナさんが僕を逆さに持ち上げた。
「う、うわぁ!何!?」
「穴の中に狂気ポーションぶち込んだ」
その言葉を聞いて僕は唖然とした。
狂気ポーションといえばレベルの高い人が飲む薬・・・
そんなものを僕が、それもおしりの穴からなんて・・・!?
「や、やだぁ!やめてぇ!」
僕は必死に体を動かした。
でもエリナさんが足を掴んで持ち上げているから全く意味がない。
「うるさい、キスシーンを見たんだ、バッシュ200連発よりはましだろ?」
「き、昨日より100発増えてますよ!」
「ふふ・・・怖がるのは無理ないけど、これはおしおきよ?」
ミアラさんが僕に優しく言うがその表情はどこか怖かった。
「や、やだぁ・・・あ・・・あうっ!」
そのとき、お腹の辺りが熱くなった。

「な、何?お腹が・・・?」
「ふふ、やっと効いて来たのですね」
エリナさんが不気味に笑った。
「それってさ、知り合いから貰った最高に効くポーションなのよ?」
「ま、これを腹の中にぶち込まれたら1日中からだが燃えるようになるぞ?」
そこまで聞いて僕はぞっとした。
「やだ・・・やだぁ・・・ヤダあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
大声で叫んだ。
「無駄ですわよ?この辺は人が来ないし来たとしても恥ずかしい目に合うのは貴方ですよ?」
「やだ!やだよ!やだやだやだやだやだ!」
がむしゃらに抵抗したけど全くびくともしない。
「お、そろそろポーションが空になるぞ」
「うふふ・・・楽しみですわ・・・」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!」

続く
223前スレ211 :2006/05/03(水) 10:49:00 ID:abUOs7ew
というわけで本番前に終わってしまった中途半端さ。
1日で突貫製作・・・

ちなみに今回、あるRO同人のキャラがババンと登場してます。
とりあえず後編をお楽しみに・・・
224名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/03(水) 12:33:20 ID:KMv4A35k
 ∧_∧  +
(0゜・∀・)
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
225名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/03(水) 14:03:05 ID:FvPl4zx2
あげるなよ、とか伝説って自己認定か?とか、同一人物が連続して喋ってるのに鍵括弧分けるなよ、
とか色々言いたいことはあるが何より一つ
他人のキャラの二次創作は別にいいとおもうが、主役でもないチョイ役でしか出てないのについて
わざわざ紹介せんでもいいだろ。自己満足にとどめとけよ。
226名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/03(水) 14:53:02 ID:tUkIGj5o
『伝説となったDLさん』のSSを書いた者。
と勝手に解釈したのだけど…どっちとも取れますね

225さんは言い方はきついけど、
確かにDLの4人らしきキャラが登場・紹介する部分は違和感があると思います。

とはいえ、続き楽しみなのでめげずにがんばってー
227名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/04(木) 23:12:18 ID:NVlWuxpI
作品の良し悪しよりも、メール欄を空白投稿はダメですよっと。
せめてsage、あげてしまったらdameとメル欄に入れましょうよ〜。
228名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 00:17:16 ID:m4gvNf7s
誰も居ない?SS投下しても(・∀・)イイ?
229名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 00:23:13 ID:7d6tPOuU
ダメだと言える理由があろうか?いやない。

期待してますぜダンナ
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 00:28:43 ID:m4gvNf7s
人が居ました、ありがとう(・∀・)

小生意気な廃Wizさんが色々大変な目にあうお話です。
勢いで書いているのでもう暫くお待ちください。
231名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 01:50:58 ID:m4gvNf7s
勢いでばーっと。
あんまりエロくないです。取り敢えず無駄に長いのできりのいいところまで。
232名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 01:53:07 ID:m4gvNf7s
「ファイアボルトッ!」

薄暗い下水道に、女の、鋭い声が反響した瞬間。
手を模った異形の姿が炎の矢を受けて一瞬にして崩れ落ちた。

黒く焼け焦げた異形の姿を軽蔑する様に一瞥を投げた女の瞳は微かに朱味を帯びた深い紫。
彼女は肩に掛かった金色の髪を鬱陶しそうに払うと、足早にその場を後にする。
頂に乗せたティアラが下水の明かりを受けて、煌びやかな光を放っていた。

「ったく・・・こんなに効率悪いとはねぇ・・・」

思わず愚痴った自分の声が下水の中に木霊する。カツカツと歩くたびに反響するブーツの
音と、時たま聞こえる水の流れる音以外は不気味な位静かだった。

彼女の名はシエラ=アスタロス。ハイウィザードという高位の魔術師にして、Gvで最強と
呼ばれるギルドを率いるNo.2だ。普段はPTで行動する為、ソロで狩る事は滅多にない。

暇つぶしにでも、と思いやって来た古城の下水に足を踏み入れてみたものの・・・

「ADでも行けば良かった・・・ソロなんてやるもんじゃないわね、あーあ、騎士様にでも
働いて貰った方がよっぽど楽・・・」

・・・結局、結論はこれである。余りにも物足りなすぎる。余りにもつまらない。強大な魔力を
持て余して、徒に異形に叩きつけた所でとても楽しみを見出せそうにない。

「こんなの余裕じゃない・・・。あーもー、さっさと帰ろうかなあ・・・」

その時だった。溜めていた魔力と集中を解いて気を緩めた一瞬の間。
刹那、曲がり角から2,3体その異形どもが束となって掛かってきた。スティングだ。

「しまっ・・・!やばっ・・・!!」

視界がぐらり、と大きく歪む。此方の気配を完全に窺っていたのか、スティングの攻撃には
一切の隙がなかった。シエラの一瞬の隙をついたクァグマイアが完全に彼女を捕らえる。

体に掛かる重力がまるで何倍にも増えたかの様に、空気がまるで水にでも変わったかの如く、
シエラの体がぐらりと大きく前に崩れる。

(やば・・・まずい・・・)

バランスを崩して壁に手を着いた瞬間、いつの間にシエラを取り囲んだ3体のスティングの
うち1体が次の1手を仕掛けてきた。手の形をした、シエラの背丈の半分程の異形は、彼女の
細い腕を乱暴に掴むと、曲がり角の奥に一気に引きずり込んでその体を乱暴に突き倒す。
233名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 01:55:14 ID:m4gvNf7s
行き止まり。

薄暗い下水の行き止まり。L字に折れた通路の先は松明が2本あるだけだった。此方からは、
元居た路地は全く見えない。完全な、死角だった。

「っく、かはっ・・・っ、痛ぁ・・・」

シエラがゆっくり上体を起こす。鈍い痛みに耐えて、必死に体制を立て直そうと面をあげる。
うつ伏せから両手を立て、面を上げた視界の先には、3体のスティングが悠然と構えていた。

(まずい・・・やられる・・・)

杖と盾は突き飛ばされた瞬間、水路に落ちてしまったらしい。視界の何処にも見当たらない。
じりじりと獲物を追い詰めるが如く、スティングがじわじわとシエラとの距離を縮め始める。

直後、シエラが片膝をついて上体を起こした。恐らく先程、シエラを突き飛ばしたであろう
スティングが再度、大きく振りかぶって3度目の攻撃を仕掛けようとした刹那、一瞬の隙を
ついてシエラが右手を振り翳した。

「Amplification Magic Power!! ・・・ファイアボルトッ!!」

鋭い炎の矢が一瞬にしてスティングを焼き尽くした。・・・はず、だった。

「なっ・・・ど、どうしてっ・・・、・・・ッ!?」

炎の矢を受けたはずのスティングはまるでニヤニヤとシエラの反応を楽しむように彼女を見下ろし、
ジリジリとにじり寄りながら彼女の腕をまた乱暴に掴んで無理やり立ち上がらせ、そのまま水路に
突き落とした。

「きゃああっ!?」

無様に水路に投げ飛ばされたシエラは、まるで尻餅をつくような格好で下半身ずぶ濡れになって
いた。幸いな事に水深は浅い。何故か水は透き通るほど綺麗だった。浄水か、あるいは上水用の
水なのだろうか?

「くうっ・・・何のつもりよ・・・」

水に濡れた服がべったりと肌に張り付く。こんな屈辱的な目に合わされたのは初めてかもしれない。
あんな雑魚に、この、私が・・・。シエラは明らかに冷静を欠いていた。
・・・それが、取り返しのつかない事になるとも知らずに。

3体のスティングは、水路の中心で片膝を着いて何とか脱出の隙を窺うシエラを、まるで獲物を
甚振るかの様にわざとジリジリ追い詰める。スティングが動くたびに、ざぱざぱと水が波を作り、
松明の灯りが水面に乱反射する。逃げなきゃ、やばい・・・と思えど体は言う事を聞いてくれそうに
なかった。

その刹那、またあのスティングが仕掛けてきた。今度はシエラを、水路の淵に押し付けるようにして
後ろから乱暴に押さえつけた。

「なっ・・・あぐっ!!ち、ちょっとッ・・・え・・・!?」

水路の段差に上体を預けるようにして、丁度四つん這いになったかのように濡れた下半身がスティングの
前に露になる。3体のスティングのうち2体はシエラの左右の足を無理やり開かせて押さえつけ、いつの
間に増えたもう1体がシエラの両手を器用に交差させてそのまま床に押さえつけた。
234名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 01:57:04 ID:m4gvNf7s
「ま、まさかっ・・・う、嘘、い、いや・・・」

意図を理解したシエラの顔が恐怖に引きつる。先ほどの1体がゆっくりと、露になったシエラの秘部を
隠す下着を、上からゆっくり弄り始めた。

「んっ・・・くぅ・・・やめッ・・・あ、あッ・・・」

スティングは人差し指でその部分をゆっくりと撫でる。下着が張り付いた筋の部分を上下に、何度も、指を
滑らせて時にはぷにぷにと柔肉の感触を楽しむかのように、何度も、何度も弄り回す。

既に水路の水で濡れたその部分に、次第に暖かみが増してくる。じわり、と水以外の何かが混ざり始めた頃、
シエラの声にもまた、微かに甘さが混ざり始めた。

「くぅんっ、いっ、やめぇ・・・あっ、くぅぅ・・・ッ・・・!!」

ぬぷ、ぬぷ、とスティングの指が下着の上から柔肉を突付く。弾力のあるその部分はシエラの秘裂から
溢れた蜜によって溶けそうな位熱くなっていた。耐え切れなくなったスティングが下着を掴むと、乱暴に
剥ぎ取ろうと秘裂にぐいぐいと下着を食い込ませる。

既にぷっくりと芽を出した敏感な粒に下着がきりきりと食い込む度、シエラはびくびくと背中を仰け反らせた。

「ひんっ!!いやあっ、やっ、やめてえぇッ!!だめええっ!!」

どろり、と塊のような蜜が蜜壷から溢れ、太ももを伝い淫らな蜜が銀糸の様に水路に毀れる。じたばたと
暴れるシエラの四肢は他のスティングによってがっちりと押さえつけられて、抵抗できる術はない。

シエラの柔肉を楽しんでいたスティングは食い込ませた下着をぐいとずらしたまま、その人差し指を秘裂に
あてがい、ぬぷりと間接1つ分を蜜壷の中にゆっくりと沈め始めた。

「ひあぁ・・・いやあ、だめ、だめぇ・・・ッ」

シエラの秘裂が、スティングの指を咥えている。ぱっくりと開いたソコは、傍目にも解るくらい真っ赤に
充血してひくひくと蠢き、まるでスティングの指を喜んで受け止めているかの様だった。

ぬぷ、ぷ・・・とさらに、スティングは躊躇う事無く第二間接までゆっくりと沈めた。シエラは屈辱感と恥辱で
気が狂いそうだったが、それ以外に微かに、快楽を感じ始めている事に僅かながらに気づいていた。

(あ、あそこに・・・私のあそこに、魔物の指がぁ・・・それなのに、私、濡らして・・・嘘ぉ・・・)

ぶんぶんっと否定するかのようにシエラは小さく頭を振った。その間も絶え間なく、ぬぷ、ぬぷぷっと
スティングの指がシエラの蜜壷を掻き回す。一瞬、指の動きがぴたりと止まった。・・・その、刹那。

「ひぎっ!?ひぃ・・・あはああああっ・・・!!!」

ずぶぶぶぶぶっと柔肉を裂いて、スティングの指がシエラの奥まで一気に突き立てられた。丁度、大きさ的
には男性器と同じ位と考えていいのかもしれない、いや、もしくはそれ以上か。シエラはひくひくと大きく
仰け反り、1度目の絶頂を迎えてしまった。
235名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 01:58:23 ID:m4gvNf7s
スティングの指が、シエラの秘裂の中でねちねちと肉壁を捏ね回す。その動きに答える様に、ひくひくと
蠢きながら、きゅっ、きゅっとシエラの秘肉がスティングの指を締め上げた。

「ひぃ・・・や、やめぇ・・・ひぃあ・・・、ああ・・・も、許してぇ・・・」

無理やり一度目の絶頂を迎えさせられ、シエラの意識は朦朧としていた。頭上のティアラが、スティングの
指が蜜壷の奥に当たる度に松明の灯りをちらちらと反射させてきらきらと煌く。

ぬぷりッ、ずぷっ、ぬぷぷッ・・・とスティングが音を立ててシエラの蜜壷を捏ね回す度に、秘裂の周りは
白く泡立ち、銀糸を零して傍目にも解るくらいてらてらと濡れぼそってどろどろに溢れていた。

「ひぎっ、奥、いやぁ・・・そんなに、突き上げ、ないでぇ・・・」

スティングはシエラの蜜壷が余程お気に召したのか、その感触を何度も何度も楽しんだ。不意に、人差し指
だけでは飽き足らず、中指を添えてぐい、と秘裂を押し広げた。

「ひっ、や、やめっ、いやあああっ!?」

ぬぷぷぷっ、ずぷぅ・・・と空気と淫らな汁が混ざって卑猥な音楽を奏でながら、シエラの秘裂を2本の指が
ゆっくりと陵辱する。十分柔になったソコはゆっくりと指を受け止め、強引な陵辱に抵抗するかのように
ぎゅうぎゅうと拒み、かえってそれがスティングの嗜好心をそそる事となってしまった。

責め苦は、まだ終わる事を知らず絶え間なく続けられる。
236名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 02:00:39 ID:m4gvNf7s
勢いで書いただけあってイマイチです。すみません。
こんな感じでいいんでしょうか。ちゃんと期待に添えているのでしょうか(´Д⊂

後1回位頑張れれば続きを書くかもしれませんorz
237名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 03:53:28 ID:DGPuL20Q
>>232
こういう展開好き!
甘々も良いけれど、こういうアブナい系?の好きな俺にとっては
待ってましたという文神様!
改行も適度で凄く読みやすいので、期待大で待ってます!!!!
238名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/05(金) 10:47:48 ID:u8Hi.diU
胸責めもおながいします
239名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/05(金) 16:58:49 ID:WrsrV2Uw
>>232
無理やり系?の好きな俺にとっては
待ってましたという文神様!
本番も忘れずにね!
240220sage :2006/05/05(金) 23:29:35 ID:aA/K8vzs
>>220
続きが完成しましたので投稿します。
241220sage :2006/05/05(金) 23:31:15 ID:aA/K8vzs
マゾノビとサド廃プリ&道騎士 後編

「はぅ・・・」
お腹を必死に押さえて僕はミアラさんとエリナさんの後を歩く。
「何処まで行くんですか?」
「ついて来れば判る」
そうエリナさんは言うけど、どうする気なんだろう?

「ここって・・・騎士団?」
連れてこられたのはプロンテラ城近くの騎士団の建物だった。
「あの僕騎士になるつもりはありません、というか僕はまだノービスだし」
「勘違いしてないか?下水道に行くんだよ」
「え・・・?」
「手続きしないといけませんから、ね?」
そう言うとミアラさんに手を引かれ入っていく。

=地下3階=

「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふぅ」
「遅いぞ!チンタラ叩いてるんじゃねぇ!」
エリナさんが壁になり、手伝ってくれてる。
襲ってくる敵はポイズンスポアだけで、それをエリナさんが呼び寄せてくれる。
「はい、叩いてください」
ミアラさんもブレッシングとか掛けて助けてくれる。
でも、貸してもらったメイスを握る手に力が入らない。
「うぅ・・」

「ふう・・・やっとJob10・・・」
2人のお陰で30分ほどでJob10になった。
「あら?苦しそうですね?」
もう限界だった、体がおかしくなりそうだった。
「あ、あの・・・ミアラさん・・・ぼく・・・もう」
「判ってますわ」
そう言って僕に近寄ると、軽くキスをした。
「え・・・?」
「たっぷり、犯してあげますわ」
そのまま、僕は壁に押し付けられる。
242220sage :2006/05/05(金) 23:32:47 ID:aA/K8vzs
「ちょ、ちょっと何を?」
判ってる、どんな事になるかなんて判ってる。
「怖がらなくて大丈夫ですわ」
ミアラさんの手がズボンの股間のあたりを触る。
「さ、行きますわよ」
そう言って僕に、キスをした。
「んむっ、ん〜、んっ」
「ふぅん、ふぁ、あ・・・いいですわぁ・・・」
口の中で僕の舌を絡め、唾液を混ぜていく。
それにあわせて股間を触る手に力が入ってくのがわかった。
「んぁ・・・や、だぁ」
「んむ、だめですわよ、ズボンの中でイかないとダメですわ」
「イ、イくって・・・んぐっ」
キスが激しくなっていく。
いやだ、何か、何か・・・何か・・・

「んぐぅ!んはぁ!」
その時だった、何かが、僕の中から吐き出された。

僕はへたりこんでしまった。
「んふっ・・・出しましたわね・・・たっくさん」
「あ、ああ・・・」
ミアラさんはズボンと下着を見ながらつぶやいてる。
2つとも、白いねばねばした物で汚されていた。
「さ、次はあたしの番だ」
座っていた僕に近づくエリナさん。
「あんた、まだ名前聞いてなかったな?」
「ユウト、です・・・」
「じゃユウト、犯すぞ」
そう言ってエリナさんは股間に僕の顔を押し付けた。
「むぐっ!」
「嘗めろ」
そう言われて、僕は目の前の「壁」を、下着越しに嘗め始めた。

「ん、いいぞユウト・・・あっ・・・」
「ん・・・むぅ・・・うぅぐ・・・」
苦しいけど必死に嘗める。
「ああ、ユウト、私たちのギルドに入れ、いいな?」
「んぁ?」
いきなりギルドに勧誘される。
「私たちと居れば、気持ちよくなるぞ・・・?」
「んぐ・・・そ、そんな・・・こと・・・ぐむぅ」
「もっと、もっと激しくしろ、早くイかせるんだ!」
そんな事言われても、どうすれば・・・?
「もう、失礼ですわよ?この子はまだ初心者なんですから・・・」
ミアラさんがエリナさんの後ろで膝をついて座るのが見えた。
「満足出来ないなら・・・ねぇ?」
「ま、まさかミアラ、やめ・・・ああっ」
判らないけど、ミアラさんがエリナさんのおしりの方を嘗め始めた。
243220sage :2006/05/05(金) 23:33:17 ID:aA/K8vzs
「私が手伝ってあげますわ」
「やめろミアラ・・・お前のそれやばいんだから・・・あっ・・・」
「ユウト君、がんばってくださいね?」
そう言われて必死に舌を動かした。
「もういいユウト!やめろ!このままじゃ・・・」
「ユウト君?続けなさい?」
エリナさんの言葉を蹴りミアラさんの言うとおりにして行く。
「やめろユウト!これ以上したらオーラブレードで・・・あぁ!」
ミアラさんがおしりの穴に下を入れるのが見えた。
「ん、もっと、もっとしてあげましょう?」
「は、はいっ」
あごが疲れていくけど、もう止まらない。
「も、もうダメ、ダメぇ、だめぇっ!」


「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
やっと終わった・・・
エリナさんはぐったりと倒れてしまった。
「ば、ばか・・・やめろって言ったのに・・・」
「す、すみません・・・」
穴があったら入りたい、そんな状況の僕にミアラさんが声を掛ける。
「もう、サドなのにご主人様を気持ちよくしてしまって・・・」
「さ、サドって・・・?」
「そうだな、まだ体がうずくんだろ?」
エリナさんがゆっくりと体を起こし、僕に問いかけた。

「そ、そんな事無いです・・・も、もう」
「ウソだろ、はっきり言え」
ばれてしまった、もう体が熱くてしょうがなかった。
「さ、ユウト君、行きましょう?」
ミアラさんが僕の手を取った、もう逃げられない。
「あ、あの・・・これから何を・・・?」
「転職試験ですわ、マジシャンなら30分くらいですわね」
「逃げるなよユウト、私がお前を10回イかせてやるからな!」
「は、はい」
もうこうなってしまってはこの人たちと同行するしかない・・・
それなのに僕は、期待してしまう。

これから起こる事、みだらな行為を・・・

END
244220sage :2006/05/05(金) 23:34:29 ID:aA/K8vzs
あとがき
とりあえずミアラの口調を統一しました。
色々とアドバイスを受けて本作品を完成させました。

やっぱり「DLさんの同人をベースにしたのに生かしきれなかった伝説」は伊達ではない。
245名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 00:42:22 ID:pCtVHN1w
>>238さんの要望にさりげなくこたえてみる。
246名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 00:44:21 ID:pCtVHN1w
「んくっ、はあっ、はあっ・・・あぐぅ・・・ぅ・・・ぁ、あぁッ・・・」

狭い通路に細い声が木霊する。それに混じってスティングの指先が蜜壷を捏ね回す卑猥な水音が
絶え間なく続いていた。音は、止まない。ぬぷぬぷとリズミカルに指先をピストンさせたかと思えば
また、二本の指で内壁を刷り上げて卑猥な汁をぬちぬちと絡めて執拗に責め立てる。

「んはあっ、んんっ!!くうううぅッ・・・!!」

シエラは身を強張らせて必死に責め苦に耐えていた。飲まれたら多分、堕ちてしまう。
感じてるなんて絶対に認めたくない。強い精神力があるからこそ、正気を保っていられるのだろう。
恐らく、普通の人間であればとっくに発狂している筈だ。

ただ、今となっては・・・理性を捨てて、狂えた方が楽かもしれない。

自我にしがみ付いて耐えれば耐えるほど・・・苦痛と快楽が鬩ぎあって、それこそどうにかなってしまい
そうだった。

(も、駄目・・・駄目だ・・・お、堕ちる・・・私・・・もうっ、もうどうでもっ・・・いやあああっ・・・)

二回目の絶頂がすぐそこまで訪れていた。頭の中が真っ白になる。先程までの体を苛む鈍い痛みは一切
消えて、スティングの指が這い回る秘裂の部分だけが焼ける様に熱く疼いていた。蜜壷の奥をずんっ、
ずんっとスティングの指先が突き上げるたびにぞくぞくと背中を何かが駆け上がってくる。もう駄目だ、
とシエラがぎゅっと目を閉じて快楽に身を任せた、その直後だった。

蜜壷を責め立てていたスティングの指がずぷぷぷぷっ、ぬぽおっと卑猥な音を立てて一気に引き抜かれた。

「ひっ、ふぇ・・・!?」

びくっとしてシエラが後ろを振り返ろうとした瞬間、両手を押さえつけていたスティングがシエラの体を
水路から乱暴に引き上げた。

ざぱあっと派手な水音を立てて、スティングに押さえつけられた両手を引きずられるようにして通路に身を
投げ出される。

「いっ、あぐうぅっ・・・!!」

そのまま壁に乱暴に叩きつけられて、シエラの体は壁を背にして、凭れ掛るようにぐずぐずと崩れ落ちた。
水路の行き止まりの一番奥。シエラのもたれている壁の上方には2本の松明が掛かっていて、シエラの体を
微かな灯りがゆらゆらと照らしていた。

「くっ、はあっ、はあっ・・・っ、んんっ・・・痛ぁ・・・っ・・・」

少し体を動かしただけで、先程までの快楽とは裏腹に再度鈍い痛みに苛まれる。壁に何度も叩きつけられた
ダメージは相当の物だった。壁に縋っても立つ事さえ出来なかった。視界はまるで霧が掛かったかのように
薄暗くぼんやりしか見えない。頭に掛かる靄を振り払うように、何度も何度も頭を振って、僅かに頭を上げた
シエラの視界の先には、先程の異形達が悠然と構えていた。

「こ、このぉっ・・・っ、っく、あううっ・・・!!」

シエラは壁にもたれるように寄りかかったまま、痛みに耐えてゆっくりと右手を掲げた。1発でいい、もう
1回魔法が決まれば・・・。残りの力全てを預けて、魔力の全てを右手に集める。

 刹那、紅い炎が一瞬にして右手に集約される。その炎の矢を叩きつけようと、意識を集中させた瞬間だった。

「くらえッ・・・ファイアッ・・・ボルッ・・・なっ、ひあ・・・んむぅ!?」

不意に、詠唱は中断して、目に焼き付くほどの光の筋が一瞬にしてかき消された。
247名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 00:47:54 ID:pCtVHN1w
背中にあるのは壁だけの筈。
背中にあたる、冷たくてごつごつした石壁の感触。なのに、どうして・・・。

「んぐっ・・・んんーっ、んんっ・・・んんぅ・・・!!」

シエラの詠唱を妨げたのは、何時の間にかシエラの傍まで忍び寄っていた2体のスティングだった。
シエラの掲げていた右手を1体が壁に押さえつけ、もう一体は横からシエラの口を乱暴に塞いだ。
それだけでは飽き足らないのか、指を無理やり咥えさせるようにしてシエラの口内をゆっくりと犯し始めた。

「えうっ、んんぅ、んんーっ!!」

苦しくて涙目になりながら、壁に背中をこすり付けてシエラがじたばたと暴れる。スティングの力はシエラの
それとは比べ物にならないほど強く、男性器程の大きさのある太い人差し指をシエラの喉の奥までぐいぐいと
押し込んだ。唇の端からだらりと唾液が零れ、銀糸を引いて床に零れた。

「んんぅ!!んむっ・・・!!」

不意に気配を感じて頭を上げると、2体のスティング以外に先程のスティングが既に眼前に立ちはだかっていた。
口内を指で犯されたまま、スティングをシエラが睨み付ける。ただ、僅かに体が恐怖で震えていた。刹那、他の
2体のスティングが音もなくシエラの左右を取り囲み、胸元の衣服を乱暴に掴むとそのまま一気に引き剥いた。

「んんっ・・・!!」

シエラの表情が一気に強張る。ぶるんっと音を立てて、華奢な体つきの割には形のいい胸が一瞬にして露になった。
外気に晒されてびくっと震えた肌は遠めに見てもきめ細かく、透き通って雪のように白かった。

左右に分かれたスティングは、待ち侘びていたかのようにシエラの胸を乱暴に掴んだ。スティングの指がむにむにと
這い回るたびに、ぐにっ、ぐに、と柔肌が赤みを帯びて形を変える。

口をにゅぽにゅぽと唾液にまみれた人差し指で犯され、左右に分かれたスティングが乱暴に胸を揉みしだく。
再び、シエラの蜜壷は熱を帯び始め、意思とは裏腹にぐっしょりと溢れ始めた。先程、シエラの蜜壷を堪能していた
スティングが、4体のスティングに陵辱されるシエラを楽しそうに眺めていた。

「んむぅ!!いあぁ、い、んんっ!!んむぁ・・・やぁ、やめれぇぇ・・・!!」

指を咥えているせいで満足に喋る事も出来ず、抵抗する力もなくシエラはただ、無様に陵辱され続けていた。
シエラのまだ、僅かに芯が残る弾力のある胸をむにぃ、むにっとリズミカルに揉みしだき、胸の頂の小さな粒を
むにむにと乱暴に指で舐る。左右のそれはいつの間にか、遠目で見ても解る位真っ赤に勃起し、充血して弾け
そうな位自己主張を始めていた。シエラの全身から汗が噴出し、それがスティングの指のすべりを尚更良くした。

むにゅぅ、むにぃ・・・とスティングの指がシエラの柔肌を陵辱する。透き通るほど白かった柔肌は、スティングの
陵辱を受けて上気し赤みを帯びていた。

硬く芯の残る胸は、スティングの陵辱を受けて、何時の間にか「たぷたぷ」な状態になっていた。芯のなくなった
柔肉はぐにぐにと形を変えて、捏ねくりまわされる度にたぷんっ、たぷんっと淫らに揺れる。

右胸を弄ぶスティングが刹那、真っ赤に充血した小さな粒を人差し指でぐににと潰した。

「くひいっ!?・・・んはあっ!!」

シエラの体がびくんっと弓なりに弾ける。その反応がお気に召したのか、左右のスティングが弾けそうな粒を
指先で乱暴にぐにぐにと刷り上げた。柔肌をその大きな手ですっぽりと包み、感触と弾力を楽しみながらむにゅ、
むにゅっとリズミカルに揉みしだく。その度に指先の動きに翻弄されるかのように、シエラの体がぴくんっ、
ぴくんっと大きく弾んだ。頭上のティアラとシエラの金髪が松明の灯りを受けて微かに輝く。酷く淫らな光景だった。
不意に、左右のスティングが同時に、人差し指と親指できゅうううっとその先端の粒をすり潰した。

「ひんんっ、んんんっー・・・・ッ!!」

シエラの体がびくびくと仰け反り、蜜壷からどろり、と塊のような淫らな汁が溢れて床を濡らした。
シエラは2度目の絶頂を迎えた。先程までシエラの右手を押さえつけていたスティングが、シエラの足をM字に
無理やり押し広げた。下着はぐっしょりと濡れぼそり、淫らな汁が床にシミを作っていた。
248名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 00:51:35 ID:pCtVHN1w
ダークな感じの方が好きなのでなんかこんな風になっちゃいました。ちとダークすぎるでしょうか?
期待に添えられたかどうか不安ですが楽しんでいただければ幸いです。

後1回位続くかもしれませんが暫く忙しいので次の週末位まで投下不可能ですorz
249名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 02:48:03 ID:5EP.ptSA
ダークな話堪能させてもらいました。
続きを待つ間、こちらでも読んで間を持たせてくださいな。

キーワード
♀ハイプリ×♂クルセ らぶらぶ?
連作)ヴィクターとゲルトルート

なお、本作は単品でも楽しめますが伏線回収が多いので
前の話を読んでいただいたほうがより一層楽しめるかもしれません
250Lunatic(1/6)sage :2006/05/06(土) 02:48:49 ID:5EP.ptSA
 時ならぬ嵐が雪と氷を巻き上げて吹き荒れる。本来乾いた風が吹くこの砂漠の大地は今、たった一人の魔法使いによって極寒の大地に変えられようとしていた。
 コモドファロス灯台。
 外海を行き来する船の道しるべとして建てられたこの灯台であるが、コモドへの航路が見つからなかったことからあまり人の寄り付かない寂れた土地となっている。
 その寂れた土地で一人の魔法使いが怒りに目を血走らせ誰に向けたものか罵詈雑言を怒鳴り散らしている。

「出て来い!金魚の糞野郎!女の影に隠れないと戦い一つ出来ないかッ!」

 口から泡を飛ばしながらアイツが怒鳴る様を想像して俺はため息をついた。俺の名前はヴィクター。ついこの間正式に叙せられたばかりの新米聖堂騎士だ。手違いでギルドを追放されてしまった先輩―――高司祭で神官戦士のゲルトルート―――にギルドに戻って貰うために辺境までやってきたのだが、船を下りた途端、吹雪に巻き込まれたんだ。
 先輩を追放した手違いの元凶が俺の後をつけてきていたことに気づいたのは、無数の雹に打ち据えられ、雷撃の魔法による追い討ちを喰らって派手に吹っ飛んだ後だった。積荷の木箱を巻き込んで吹っ飛ばされたお陰で、もうもうと上がる砂埃に紛れて身を隠すことが出来たけれ不幸中の幸いだったとしか言いようがない。
 魔法使いクラレンス。
 先輩のことを冤罪で追放し、ギルドマスターに追放されたことを逆恨みしていた。浅からぬ因縁がある俺や先輩を狙ってくるって可能性は考え付いてもよさそうだっていうのに。自分の馬鹿な脳みそが恨めしい。

 凍傷でかじかみ、雷撃でしびれた手に最高級の傷薬である白ポーションを塗りつけながら考える。
 相手は…たぶん、相応の使い手の魔法使い。少々、頭に血が上っているだろうけど、間違えても過小評価をしてはいけない。クラレンスの奴、いくら人気が少ないって言ったって船着場なんかで無差別に大魔法をぶっ放すもんじゃない。他人の迷惑だろうが。
 いや、問題はそれじゃないな。
 問題は、普通の装甲では魔法を威力を削げないこと。
 魔法の威力を殺すには特殊な防具が必要になる。ぼろマントなんかがそうだ。しかし、当然だけど、俺はそんな魔法防御重視の装備なんて転職試験の時に買ったロザリーくらいしか持っていない。あ、そういえば、オークの相手をするために買った対人盾はミラーシールドか。投売りに手を出して後悔したんだけど、こんなところで役に立つとは、人生何がどう転ぶか分からないな。けれど、これだけじゃきっと足りない。

 …だったらどうする?
 ありがたいことにクラレンスはこっちの位置を見失っている。逃げようと思えば逃げられるだろう。けれど、あいつを先輩の近くに放置して逃げるのか?
 ノーだ。それは絶対に出来ない。俺がつけられていたって言うのに、後始末を先輩にさせるわけにはいかない。
 とりあえず傷を癒そうと、次のポーションを探して道具袋をまさぐる手が硬くて細長いものに当たった。ぎょっとして道具袋の中を確かめる。これは、確かに立派な対魔法の防具だ。これなら、勝算があるかもしれない。
 もう一度、袋の中身を確かめて、俺はクラレンスを黙らせる作戦を立て始めた。

*****

「クソッ!!」

 クラレンスはさっきから無数に投げつけられるヒトデにうんざりしていた。邪魔をするなとばかり海産物へのセオリーであるユピテルサンダーを叩き込むがなかなか倒れない。魔法を打ち込めば打ち込むほどに増える海産物に詰め寄られ否応無しにファイアウォール展開させられる。
 1枚、2枚、3枚…。

「餓鬼の喧嘩じゃねぇんだぞッ!正々堂々勝負しろぉッ!!!」

 その叫びに答えたわけではないだろうが、白い鎧を身につけフード目深にかぶった男が無数にある積荷の木箱の影から踊りだした。丁度、ファイアウォールを展開していない場所に向けて走りこんでくる。

「不意打ちしておいて馬鹿言ってんじゃねぇッ!!!」
「は!出てきたな!雑魚!」

 ずぶん。
 走り出したヴィクターが泥沼に足を取られ転倒する。クァグマイア。魔法使いの呪文の中でも足止め性能は一、二を争う術だ。その効果は、泥沼を呼び出し踏み込んだものを泥濘に沈めるというもの。
 絡みつくような泥に顔をしかめる聖堂騎士を尻目にクラレンスは悠々と呪文を唱え始める。

「氷界!研ぎ澄まされし極寒の牙!」

 ヴィクターがはいずるようにしてようやく泥沼から抜け出したころには呪文の半ばが完成されている。クラレンスは思う。遠距離攻撃など出来ない脳筋相手だ。フェンクリップをつけない高速詠唱で早々に片付けてしまえばいい。

「北風を纏いて我が敵を打ち砕け!凍りつけぇッ!ストーム―――」

 ご。
 鈍い音と共にクラレンスの鳩尾に盾がめり込んだ。呪文が中断される。集中力が途切れ、練り上げられていた魔力が霧散する。
 盾につながっている鎖がじゃらりと鳴って持ち主の下へと巻き戻る。

「ヴィクタぁああああ…」

 クラレンスは吐き気を押さえ込んで怨嗟の声を上げる。
 一方のヴィクターは既に駆け出していた。距離を詰めるには今しかないのだから当然の選択だ。しかし―――

「ばぁか!時間を掛けすぎてんだよ!」

 ―――クラレンスは、必死で駆け寄る泥まみれの聖堂騎士を嘲笑うように4枚目の炎の壁を呼び出す。驚愕に見開かれるヴィクターの目に満足することなく、次の呪文を唱える。
 一方ヴィクターは、あと少しでサーベルの刃が届くというのに燃え盛る炎の壁に阻まれて近づけない。ファイアウォールの制御能力は3枚が限度だと聞いているのにどうして4枚目を…?彼は周囲を見回して気がついた。クラレンスが最初に呼び出した炎の壁は既に掻き消えている。まさに、まさに近づくために時間を掛けすぎた!
 だが、もはや遅い。ヴィクターには引く選択もなかったし、炎の壁を突破するすべもない。

「雷霆!鉄槌となりて吹き飛ばせ!ユピテルサンダー!!」

 青白い電光がクラレンスの手から飛び出しヴィクターを打つ。言葉にならない悲鳴を上げて弾けとんだ聖堂騎士を追い打つように魔術師はさらに同じ魔法を叩き込む。
 一発、二発、三発…。
 連続する放電現象にヴィクターはただ身体を痛みをこらえ、積み上げられた木箱を背に砂の上を跳ね回るしか出来ない。その様子に少しは溜飲を下げたのだろうかクラレンスは言う。

「無様だな、あ?」

 その言葉に弾かれるように顔を上げたヴィクターは抜き身のサーベルを杖にして立ち上がろうとあがく。しかし、痺れからか身体がうまく動かず前のめりに倒れこんだ。砂の大地と接吻を交わすヴィクターの耳にクラレンスが唱える呪文が聞こえる。

「星界!満天の星々を孕む神々の住処よ!」

 たちまちのうちにヴィクターの周囲に複雑な魔法陣が展開される。主なる文様は炎。その意味することを悟ったヴィクターは魔法陣から逃げ出そうと度重なる雷撃でまともに動かなくなった身体を叱咤する。それでも立ち上がることは出来ず、這いずるように魔法陣の外へと向かう。

「天兵の門を開きその赤き輝きを示せ!」

 見下ろすクラレンスと見上げるヴィクターの視線が交わる。
 一方は勝利を確信したもの、もう一方はそれでも諦めず立ち向かうもの。

「焼け死ね。メテオストーム!」
「うおおぉぉぉぉおおおおッ!!!!」

 詠唱と雄たけびが交錯し、直後無数の隕石がヴィクターの頭上に降り注いだ。
 炎と熱の地獄。大地をうがつほどのエネルギーの余波を受けながらクラレンスは目障りな男が死んだことを確信した。いわゆるグランドゼロ。すべての隕石の爆発エネルギーが集中するその一点にヴィクターは捉えられていたのだ。生き残れるはずはない。
 砂煙が晴れ、焼けた大地が顔を覗かせる。その中心には主を悼むようにヴィクターが身に付けていたフードが転がっている。クラレンスは勝ち誇った表情でへらへらと爆心地へと近づく。そのフードを踏みつけてクラレンスは笑う。

「すげぇ!!!木っ端微塵だ!!跡形もねぇよ!はっ!ははははっはあはは!!!」
251Lunatic(2/6)sage :2006/05/06(土) 02:49:24 ID:5EP.ptSA
「次はあのいけ好かない女だ!精々、あの世で仲良くしなッ!!」

 クラレンスの耳障りな声が薄れて消えようとしていた意識を覚醒させる。指先一つ動かそうとするだけでユピテルサンダーの連発で痛めつけられた体が悲鳴を上げる。何とか生き残った。ここからが正念場だと自分自身を叱咤するが、地中に隠れていた身体を起こそうとするだけで全身に激痛が走る。

「ああああああああ!!!」

 激痛を振り払うように気合の声を張り上げる。体にまとわりつく焼けた砂を振り払って俺は立ち上がった。目の前には一瞬にして笑みを引き攣らせたクラレンス。

「なぜだ!なぜ生きている!」

 クラレンスの言葉など聞こえない。全力でボディブローを打ち込む。前かがみになったところで無防備な頭に頭突きを食らわす。それだけでは足りないとばかりに、肩を突き入れるようにして盾ごと体当たりをする。
 クラレンスの華奢な身体がひしゃげてもんどりうって吹き飛ばされる。手ごたえからして肋骨も数本いってるだろう。砂地に長い尾を引いたクラレンスは、積荷の山にぶち当たってようやく止まる。

「がぁッ…!」

 殴ったのは俺の方だってのに片膝をつく。ははは、こりゃ、まずい。ちょっと殴っただけなのに意識がぶっ飛びそうだ。そのぶっ飛びそうな意識の中でこめかみにあるものへとなんとか手を伸ばす。
 サキュバスの角とハイドクリップ。
 濃厚な魔力が濃縮されたサキュバスの角は、装備者に襲い掛かる魔力をある程度中和する効果がある。これがなかったらユピテルサンダーの連発に耐え切れなかったと思う。いつかの時に先輩に渡されたものだが、その時、暗に売ってしまえとも言われた気がする。しかし、どうしても売ることが出来なかった。感傷だと言われ、事実そうだと思っていたけれど、こんなところで役に立つなんて。唾棄すべき悪魔の角って先輩は言っていたけど、俺にとっては幸運のシンボルみたいだ。
 もう一つのハイドクリップは盗賊の隠身の技術を擬似的に使えるようになる装備だ。だまし討ち専用の装備と思っているのなら考えが甘い。うまく使えばヘブンズドライブのような地面を割る魔法以外を避けることが出来るんだ。これがなければメテオストームで消し炭になっていただろう。

「…いい、かげんに…しろッ!」

 がたがたになった身体に鞭を打って、クラレンスに近づく。近づく間にも俺は迷う。止めを刺すべきか、刺さないべきか。手にした武器はサーベル。斬るに適したこの武器をあの男の喉下に当てて横に引くだけでいい。それだけで、殺すことが出来る。

「がほッ…クソッ…」

 痛烈な打撃のショックから立ち直ったクラレンスが身を起こす。させるかとばかりに、盾を投げつける。回転する盾が強かに魔術師を打ち据え、地面に這わせる。形勢は完全に逆転した。

「クソッ!!正義ぶってんじゃねぇぞッ!!!」

 打ち据えられたまま這いつくばるクラレンスが怒鳴る。殴られた時に切ったのか口の周りは血まみれになっている。

「司祭の味方なんざしてどうすんだ!」

 その言葉に、こいつが先輩に言っていたことを思い出す。淫売。俺を馬鹿にした、先輩を馬鹿にした、マスターをないがしろにした、司祭を道具としか見ていなかった。
 胸の奥にともった怒りの炎は見る間にその勢いを増していく。
 サーベルを手にした右手に力が篭る。

「偽善者めッ!おまえの様な奴は淫売に骨の髄まで絞られるがいいッ!!」

 眼下にクラレンスを見下ろし俺はサーベルを振り上げる。たぶん、俺の目はうつろで、そうじゃなければ凶気が顔を覗かせている。
 振り下ろせ、振り下ろせ、振り下ろせ。
 振り下ろせば魔術師の細い首など簡単に斬り飛ばせる。
 振り下ろせ、振り下ろすんだ!

「司祭だって俺達のことを道具としてしか見てないだろうがぁッ…」

 サーベルが振り下ろされる。それは、わずかにクラレンスの首筋をそれて、鋭い刃を砂にめり込ませていた。
 馬鹿馬鹿しい。
 こいつも人を信じきれなかったんだ…。相手も道具ならば自分自身も道具、信頼も友情も愛情も一切が絡まない世界。裏切ることもなければ、裏切られることもない世界。そんな契約ごとばかりの灰色の世界の何がいいのか俺にはわからないが、そこに住むこいつから見れば俺たちのほうがさぞ異質に映ったことだろう。何がこいつをそうしたのかなんて知らない。けれどこいつはそういう生き方しか出来なかった、それだけのことなんだろう。
 人を信じることを放棄して道具として生きてきたこいつと、人を信じたくても信じられずに一人で歩いていこうとた先輩。俺には二人がコインの表裏のように見えて仕方がない。

「……好きにしろッ!」

 わずかに残った灼熱の怒りを追い出すように俺は叫ぶと、サーベルを砂から引き抜き鞘に収め背を向けて歩き出す。道具として力を求めてきたあいつにとって人間として生きてきた俺に負けたことは、決して消えない傷だ。だったら、これ以上追い詰めたって仕方ない。

「はは…はははは…ヴィクタぁああ!」

 まだ何か言いたいことがあるのかと振り向いた俺の目に地面一面に展開された氷の魔法陣が飛び込んでくる。まだやる気なのかっ!?いや、この位置は…ちがう!

「氷界!研ぎ澄まされし極寒の牙!」
「やめろッ!」

 何も考えずにクラレンスほうへと走りこむ。この野郎!わざとだ!その位置に使えば積荷が崩れてくることくらい分かってる!俺へのあてつけで死ぬ気だ!!

「北風を纏いて我が敵を打ち砕け!凍りつけぇッ!ストーム…ガスト」

 目の前が吹き荒れる雪に閉ざされる。容赦のない吹雪が傷ついた身体に追い討ちをかける。物理的な圧力でもって迫る白い壁に俺は瞬く間に吹き飛ばされた。
 しりもちをついたまま、崩れる積荷を見ながら右手の感触を確かめる。魔法完成の直前に掴んだクラレンスの襟首の感触がきっちりとある。見れば、死人の様に青ざめた顔の魔術師がそこにいた。吹き飛ばされついでのサルベージが何とか間に合ったか。
 青白い顔のまま魔術師は俺に問う。

「なぜ、助けた…」
「…俺は人間だからな」

 だからおまえの思い通りになどなってやらない。
 心の中で付け足したその言葉に気づいたのかどうか。足を引きずりながら歩き去る俺の背中をクラレンスの悲痛な叫びが追いかけてきた。

「ちくしょう……ちくしょうぉ…………」
252Lunatic(3/6)sage :2006/05/06(土) 02:49:55 ID:5EP.ptSA
「先輩!先輩いるんでしょう!帰りましょう、先輩!」

 硬く閉ざされた扉を前に俺は声を張り上げる。薄れてしまった記憶を手がかりになんとかたどり着いた先輩の家の前。日干し煉瓦を積み上げた家は質素を通り越して貧相という言葉が頭の中を通り過ぎるほどだ。

「………おう、ヴィクターいいところに来たな」
「先輩?」

 少しの間を空けて明るい声が扉越しに聞こえた。扉の向こうに先輩がいる。その声を聞いてへなへなと扉にもたれかかり座り込む俺。けれど、妙に明るい声に不穏なものを感じとる。怪訝に問い返した俺に先輩は笑いを含んだ声で答える。

「ピカトリーナあたりに引っ込もうと思ってな。イロイロ処分しようと思ってンだ」
「それってどういう……まさか、冒険者辞めるつもりですか!?」
「ああ。疲れた。バカの相手も魔物の相手も疲れたよ」

 心底疲れたかのように、ため息をついて先輩はつぶやく。先輩も扉にもたれかかったんだろう、体重がかかって扉がきしりと軋んだ。その音が俺と先輩の関係が軋んだ音のように聞こえて焦燥感を掻きたてる。
 引退だって?冒険者を辞めるって?
 扉をはさんで背中を向け合ったまま、俺は言うべき言葉を探す。けれども、俺が言葉をまとめる前に先輩が次の話を始める。

「喜べ、アタシの集めた武器も防具もテメェにくれてやる。
 叩き売っても1億はくだらねぇもんだ。好きに使いな」

 今、なんていった?武器も防具も全部くれる?あの寝室にあった数々の特化チェインは神官戦士としての先輩の象徴じゃないのか?これは、俺への餞別なのか?
 1億。魅力的な金額だ。流石にそれだけあれば大抵のものを買うことが出来るだろう。特化武器や高精錬の防具に身を固めてどんどん強くなることが出来るに違いない。
 でも、誰のために?
 ……俺は、強くなりたかったけど、これは違う。

「なんだ、たかが1億か」

 自分でも信じられないくらい冷めた声がこぼれ出ていた。何か、とても酷い侮辱を受けたような衝撃に、身体がわなわなと震える。これは、絶対に傷の所為じゃない。

「なんだと?」

 怒りを秘めた先輩の声に煽られるように俺は声を張り上げる。

「たかが1億かって言ったんだッ!」
「ふざけてんじゃねぇぞテメェッ!たかが1億だと!?
 アタシが泥水啜ってかき集めたもんをたかがで片付けんじゃねぇッ!!」

 初めて耳にする激怒した先輩の声。けれど頭にきているのは俺だっておなじだ。

「馬鹿にするなッ!俺は先輩が金持ちだから近づいたわけじゃないッ!!」

 たとえ、俺を強くするための贈り物でも、先輩がいないんじゃ話にならない。

「俺は、…先輩のために強くなりたいんだ!先輩と引き換えに強くなりたいんじゃない!」

 しばしの沈黙。
 そして聞こえてきたのは少しかすれて震えた先輩の声。

「うるせぇ…禁術使いとまで言われてやってられるか」
「何弱気になってんだ!いつもの先輩なら『言いたい奴には言わせておけ』って鼻で笑うだろ!」
「少しは察しろ…。禁術使いなんかとつるんでたらテメェはどうなるんだ?」
「俺は…騎士資格を剥奪されたって構わない!」

 先輩が乱暴に扉を叩いた音が耳を打つ。軋んだ音を立てる扉が俺と先輩の間に立ちふさがっている。この向こうで先輩は一体どんな顔をしているんだろう。

「馬鹿野郎!テメェは、みなを守れる聖堂騎士になるんだろ?」
「違う!俺は、先輩を―――」
「やめろ!それ以上言うな!テメェにはきっとお似合いの誰かが見つかる…アタシなんかに構うな!」

 さらに言い募ろうとする俺を黙らせるように先輩は言う。

「慰み者にされた!商売女の真似事もした!復讐のためだって偽って汚ェ真似もした!
 泣いて許しを請う相手を踏み潰し、叩きのめし、それでも足りずに嘲り笑った!
 そんな女を捕まえて、…そんなことを言うな……」

 血を吐くような声。懺悔にも似た、いや、これは懺悔そのもの。それでも嗚咽は混じらない。先輩は強い。強いけれど、いや強いからこそ折れるときはぽっきりと折れる人だ。

「おまえは、あたしにはまぶしすぎる…っ…」

 ナナセさんに先輩の昔話を聞いていなかったら、うろたえて何もいえなかったかもしれない。けれど、違う。俺を突き放すためであっても先輩自身がそのことを口にしたことがうれしい。だから、さっきまでとは一変した静かな口調で俺は言う。

「フェンクリップ、くれましたよね?まだ献身は使えないけど、きっと役に立つと思います。
 高いものなのにどうしてくれたんだろうって、もらってからずっと考えていました」

 酒場でリチャードと話したとき、最後の最後であいつが言い損ねたことを考える。考えて口に出す。

「これで、アタシを護ってくれ、そういうことですよね?」

 半分はうぬぼれ。半分は確信。
 俺の博打のような台詞に先輩は息を飲む。

「あたしは…」
「マスターだってギルドのみんなだって冤罪だと言っています。それも信じられませんか?」
「…黙れ」
「黙りません。だったらどうして、先輩は後輩の指導をしていたんですか?
 俺だってそうです。親身になって教えてくれた時の先輩の顔は嘘偽りだったんですか?」
「黙れ」
「先輩、俺は過去のことなんてどうでもいいんです。未来のことだってわかりません。
 ただ、今ここにいる先輩が好きです。…ゲルトルート、あなたのことを愛しています」
「黙れ!」
「隣に行かせてください。必要なら、絶対に追いついて―――」
「五月蝿ぇ!黙れってんだ!その話はとっくの昔に聞いた!」

 え?
 とっくの昔に聞いた?…ウンバラの時に聞かれていたのか?あんなうわごとを?

「それに対するアタシの答えならこうだ。『テメェは、アタシを、満足させられるのか?』」

 それはかつて先輩がクラレンスに言った言葉だ。あの男すら黙らせたこの上ない拒絶の言葉。たとえ神官戦士寄りであっても高司祭を満足させられるのかという言葉の前に大抵の人間はしり込みをする。一体どれほどの稼ぎを出せば満足させられるのか、そのことだけに思いを馳せてしり込みをする。それだけ転生した人間とそうでない人間の間には深い溝がある。

―――なぜ、先輩はクラレンスを拒絶する理由を語ったのか。
 けれども俺は、

―――なぜ、先輩はモロクで女二人の会話に聞き耳を立てていた俺をすぐにつまみ出さなかったのか。
 おびえることなく、

―――もし、ナナセさんの言うとおり先輩が俺に好意を向けてくれているのならば、答えは一つしかない。
 はっきりと答えた。

「モチロン」

 そう言い終わる前に扉が開く。ずっと扉にもたれかかっていた俺は勢い良く仰向けに倒れた。泥と凍傷と火傷にまみれた俺を見て先輩は容赦のないツッコミを入れる。

「つくづくだらしねぇやつ。女を口説く時にはもっとましな格好してくるもんだぜ?」

 見上げると、深紅の法衣に袖を通した先輩がシニカルな笑みを浮かべている。そこにいるのはいつもどおりの先輩だから、目元に光るものがあるのはきっと俺の見間違い。
253Lunatic(4/6)sage :2006/05/06(土) 02:50:29 ID:5EP.ptSA
「ふぅ…なんでこうなってるんだろ」

 一言呟いてたらいに湯を張る。あまりに酷い俺の格好にあきれ返った先輩がお風呂を勧めてくれたのだ。俺としては一刻も早く先輩をギルドに連れ戻したかったのだけど、妙に頑固な態度でとにかく風呂!と言い張って聞かなかったんだ。

「ひっ!痛ぅっ!!」

 湯をかぶって悲鳴を上げる。当然といえば当然だ、何度も何度も感電したし、吹雪の中は突っ切ったし、倒れこむ木箱からクラレンスも庇った。熱い湯を浴びて痛くないほうがおかしい。

「湯加減はどうだ?」
「ちょうどいいでーす」

 俺の悲鳴に反応してか声を掛けてきた先輩の声に答える。

「そうかそうかゆっくり浸かってな」

 わずかに笑いを含んだ返答がある。うーん、なんだか釈然としないなぁ。わざわざ外で湯を沸かしてくれたのだから、感謝しなきゃならないのにそう考えてしまうのは、ああいう声を出すときの先輩って大体何か腹に秘めてるんだよなぁ。
 その予感というか、予想がまったく正しかったことは程なくして判明する。

 浴室のドアが開く音がして、かすかな衣擦れの音が耳に届く。
 あれ?と思うまもなく視界が塞がれる。身を強張らせる俺の耳元で誰かがささやく。

「だぁれだ?」

 先輩だ。それは間違いない。いやそれはいいんだけど、後ろから回り込んで俺の目をふさいでるってことは抱き着いているも同然というわけで。その証拠に背中にはタオル越しの柔らかい感触が押し付けられている。

「ぶっ!?先輩っ!?一体何ですかっ!?」

 口から心臓が飛び出しそうなほど顔を紅潮させながら俺は悲鳴のような声を上げる。こっちのことなんてお構いなしに均整の取れた身体を摺り寄せる先輩は、視界をふさぐのはやめたものの悪びれもせずに言う。

「なぁにうろたえてんだ?凍傷は人肌であっためるのが一番なんだよ」
「だからってそんな格好しなくても………それにそれって低体温症じゃ…」
「おー。正解。応急手当の教習ちゃんと受けてんだ」

 けたけたと笑うたびに形のいい胸が揺れて背中を刺激する。からかわれているなぁと俺が渋い顔をしているのがわかったのか、先輩は少しまじめな声色で治療を始める。

「おーけーおーけーそう怒るもんじゃねぇ。真っ当な治療してやるからよ」

 細い、けれどもしっかりとした指が蛇のように俺の身体を撫で回す。後ろから抱き着いていて前のことなんて見えていないはずなのに患部を確実に刺激するそれに、思わず声が上がる。

「痛っ!?」
「打ち身に、凍傷―――」

 ささやく声が甘い。耳元に熱い息がかかる。だからだろうか、くすぐったさよりも痛みが勝る行為だって言うのに俺は心臓を高鳴らせてしまう。単なる治療のはずなのに湯煙の中で巧みに指を操る先輩の表情を考えるだけで体温があがっていくのがわかる。
 あー、くそっ!視界を曇らせる湯気が悪い!悪いったら悪いんだっ!

「―――火傷っと…」

 壊れ物を扱うかのように先輩の指が踊って傷を刺激されるたびに痛みが退いていく。ヒールの魔法だろう、先輩の指を通して暖かい力が流れ込んでくるのがわかる。わかるんだけど、なんだか傷の治りが遅いような…?

「先輩…?」
「なんだ?」
「わざと威力を絞っていませんか?」
「知らねぇな。あたしゃ信心深くねぇからそのせいじゃないかい?」

 くっ、白々しいことを!
 一言文句を言おうと振り向いた俺の目の前に先輩の顔がある。風呂場の熱気に当てられてかほのかに上気した顔はまるで俺を誘っているようで、何を言おうとしたのかを忘れてほうけてしまう。先輩は口元を笑みの形に歪めると、そっと伏し目がちに顔を近づけて……。

 唇を奪われた。

 やわらかい。
 人のものとは思えないほどやわらかい唇が俺の口をふさぐ。あわてて顔を引こうとするが、先輩の手が邪魔をして逃げさせてもらえない。俺の性格を見越していたのか、いつの間にやら顔に手が回されていたようだ。俺は皿のように目を見開いて先輩の澄んだ湖のような青い瞳を見つめる。
 俺の口内に押し入ってきた舌は、遠慮容赦なく甘い唾液を送り込んでくる。絡み合う舌は蛇のように、唾液はまるで猛毒のように俺の体温を高めていく。
 どれくらいの間、口付けを交わしていたのだろう。酸欠で頭がくらくらしだしたころ、ようやく開放してくれた。俺と先輩の間に架かった唾液の橋が、荒い息に振れて揺られてぷつりと切れて、落ちた。
 唾液にぬれた口元を猫のようにちろりと嘗め回して先輩は笑う。治療のために俺の身体を這い回っていた指が満を持して股間へと進行を開始した。

「先輩、ちょっと待って!治療ッ!治療ッ!!」
「アホゥ、呆けてる間に終わらせてらぁ。こっからはフリータイムってな」

 いわれて気がついた。そのとおり全身の痛みが消えている。

「今更、顔を赤くするようなことかよ」
「だって」
「だってもクソもねぇよ。テメェのモノなら何度も見てるだろうが」

 ぐ、そうだった。忘れてしまいたい記憶だったからきっかり忘れてた。命を救われるたびにモノをさらしてたんだった…。
 その毎回の如く晒していたモノに先輩は指を這わせて摩り上げる。節操もなく、さっきの口付けだけでいきり立ってしまったモノに対する刺激に俺は背筋を震わせた。

「ぁ…」
「んふ、感じてやがるな。女みたいな声上げて可愛いぜ」

 口から漏れ出た声に先輩は耳元で満足そうに呟く。耳の裏側にかかる吐息だけでも思考が飛んでしまいそうなのに、この強烈な愛撫は反則だ。
 先輩の指がカリに触れるたび、手のひらでしごき上げられるたび、電撃のような快感が背筋を駆け上がる。めまいを覚えるような快楽の嵐の中、後ろからの柔らかい刺激と前への強烈な刺激の前に今にも吹き出してしまいそうな欲望を抑えるので精一杯だ。

「先輩!まって、おれ、もう…ッ」
「あぁん?聞こえねぇなぁ」

 俺の切羽詰った声に先輩はますます楽しそうに答えると、指の動きがさらに激しさを増した。ねっとりと快楽を引き出すものから、引き出した快楽を爆発させるものへ。

「……っ!!」

 言葉にならない声を上げて、俺は身体を震わせる。あっさりと、いっそ情けないほど簡単に達してしまった。
 吹き出る白い欲望は先輩の手を散々汚してようやく勢いを弱める。でも、俺の呼吸は乱れたままで、鼓動も正常とはかけ離れている。早鐘を打ち鳴らすようって言うのはきっとこういうことだ。
 もう一度口付けを交わそうと思ったのか、強引に俺の顔を振り向かせた先輩は、だというのに目をぱちくりさせると意外にもばつの悪い顔をした。

「あーあー…、ヴィクター、風呂出ろ。すまねぇ、ちぃと調子に乗りすぎた」

 へ?と呆然とした俺の脚にぽたぽたと液体が滴り落ちる。
 おや、と思って脚を見ると、赤い液体が点々と斑点を作っている。あわてて顔に手をやって、俺は愕然とした。
 鼻血だ。
 …そりゃぁ、最初はびっくりしたけど、せっかくのチャンスだってのに俺が気分を盛り下げるようなことしてどうするんだよ。まるで俺ががっついているみたいじゃないか。くっ…否定できないこの気持ちが恨めしい…。
 タオルを押し付けられた俺はすごすごと風呂場を後にした。
254Lunatic(5/6)sage :2006/05/06(土) 02:50:57 ID:5EP.ptSA
「どうだ、砂漠の夜は冷えるだろ?」

 ベッドに横になりながら白い月を見上げて頭を冷やしていた俺に声がかかる。ちらりを目をやるとバスローブを羽織った先輩が髪の毛の水分を取りながら、風呂場から出てきたところだった。

「ええ、とても。昼の暑さがうそみたいですね」
「ああ、嘘みたいだぞ。アホみてぇに冷えやがる」

 ベッドがたわんで、先輩が隣に腰掛けたことが分かる。これだけ距離が近いとなんだか先輩の匂いが漂ってきそうで、どうしたらいいか分からない。

「………」

 なんだかかける言葉が見つからなくて、微妙に重たい静寂が訪れる。その静寂に先輩は舌打ちすると行動を起こした。
 跳ねるように身体の向きを変えると、俺の上に覆いかぶさる。いわゆるマウントポジション。煮るなり焼くなりどうぞご自由にってあれだ。男相手なら願い下げなんだけど、バスタオル一枚を身体に巻いただけの先輩ってことだととても、その、扇情的だ。どれくらいかというと、また鼻血を出してしまいそうなくらい。
 一方の先輩は右手に巻いていたロザリオの鎖を使って俺の左手を拘束すると呆れ半分怒り半分の声を上げた。

「オマエなぁ…ここまでやってダンマリか!?女に恥をかかせるもんじゃねぇ!」

 なんだろ、このデジャビュ。この台詞どっかで聞いたことあるような。
 俺が妙な感触にさいなまされている間にも先輩は続ける。

「アタシをここまでノセといて勃たねぇなんて言ってみろ?トリプルブラッディチェインで絞め殺すぞ」

 いやー、絞め殺す様子がこんなに簡単に想像できる女性って滅多にいないよなぁ。あはは、と乾いた笑いをもらすのは頭の中だけに押し止めて、何とか言葉を搾り出す。

「あーあー…やさしくして下さい」
「アホゥ、そりゃぁ女の台詞だ」

 ごもっともな指摘に照れ隠しに顔を緩ませて、別の言葉を口にする。

「また鼻血出すかも…?」
「そんときゃ全部なめ取ってやるよ」

 べぇと舌を出した先輩は、左手で器用に股間をまさぐると既に準備万端になっている俺自信を探り当てた。

「ふふん、それにしても身体は正直だねぇ」
「う、そりゃ…」
「そりゃぁ、なんなんだ?」

 じらすように先っぽを割れ目にこすりつけながら先輩はいたずらっぽく笑う。答えるのは恥ずかしいし、じらされ続けるのは脳の奥底が焼き切れそうだ。競り合う理性の中で俺は先輩の腰に手を伸ばして無理矢理にでも挿入しようとする。

「だぁめ。答えなきゃいれてやらねぇ」

 差し伸ばされた腕をいとも簡単に振り払って先輩は言う。その攻防を続ける間にも腰はゆらゆらと動き、快楽の波が途切れることはない。

「あ、くっ!俺だって健全な青年ですから、先輩とヤりたいっ」

 恥ずかしさなんてもはや二の次だ。じらされるのに耐えかねた俺は悲鳴に近い声を上げる。
 その回答をどんな顔で先輩が聞いたのかは分からない。けれど、次の瞬間には俺のペニスは暖かい粘膜に包まれていた。

「はぁっ…ん……結構、でかいな」

 先輩はさっきまで邪険に払いのけていた俺の腕を取り、胸へと押し当てる。思いもよらない行動に驚く暇もなく、その柔らかい感触を堪能すべく手のひらで押し上げるように包み込み、もみしだく。そのたびに、先輩は色めいた声を上げて、身体を震わせる。口の端からは涎が垂れて、俺の胸に複雑な模様を描いていた。

「先輩…ってスケベ…だ」
「淫乱、女はぁっ…嫌い…ってか…?」

 そんなわけない、と答えるより先に腰を打ちつける。俺と鎖でつながったままの右手に力が入って意図が伝わったことだけを感じ取る。
 寝室に淫らな音が響く。
 互いの快楽を求めて腰をぶつけ合っていたが、食いちぎられそうなほどに締め付けてくる膣に先に限界を迎えたのは俺のほうだった。

「先輩、ヤバイ!出るッ!」

 息も絶え絶えに言う俺に先輩は口の端をゆがめる。そして、綺麗に整った爪を俺の乳首に突き立てると言った。

「いいから…、出し、ちまえよッ」

 そんなこと言われて我慢できっこない。俺は本能の命じるままに白い欲望を先輩の中へと注ぎ込んだ。

「っ…!」
「あ!はぁっ…!…ん…」

 中で俺が震えるたびに先輩が切なそうな声をあげる。やがて、中に入りきらなかった精液が膣口からこぼれ始めたころ、糸の切れた人形の様に先輩が倒れこんできた。

「なぁ、ヴィクター?」

 俺の胸に顔をうずめたまま夢を見るように先輩はつぶやく。乱れた髪が身じろぎをするたびにゆれて動いてこそばゆい。

「昼、言ったこと覚えているかい?」

 顔を上げて俺を見据えた先輩に、覚えている、なんて答える無粋なまねはさせてもらえなかった。月明かりに照らされた瞳に強い光が灯る。陶然と見つめあいながら先輩は言う。

「…テメェが、アタシを満足させてくれるってんなら…」

 身を起こした先輩は俺の身体の上で四つんばいになる。下を向いても形が崩れない乳房を見せ付けるように身体を摺り寄せ、気取った手つきで顎に指をかける。

「アタシはテメェを満足させてやる。当然だろ?」

 その言葉に俺の中でくすぶっていた火が燃えあがった。がばりと起き上がると、先輩の手をとって今度は俺が下に組み敷く。綺麗に浮き出た鎖骨から首筋に掛けて舌を這わせて舐めあげる。口一杯に広がった先輩の甘い味を堪能しつつ、欲望の赴くままに唇を重ね、舌を絡めあう。息が切れる寸前で口を離し、互いに見詰め合ったまま息を整える。

「来いよ、受けてたってやるぜ」
「後悔させてみせます」

 余裕綽々の台詞ににやりと笑って返すと、俺は先輩の身体を貪り始めた。なんてったって、砂漠の夜は寒いんだし、夜明けまでは酷く遠いんだから。
255Lunatic(6/6)sage :2006/05/06(土) 02:51:21 ID:5EP.ptSA
「お、目が覚めたか?」
「あ、先輩…?ここは…」

 気が付くと、俺は潮の匂いのする寝室で眠っていた。目の前には、ふくれっつらの先輩が青筋を浮かべて上半身を起こしている。
 青筋?
 そのわけを聞く前に「今更先輩もないだろ」と頭をこつんと小突かれた。

「ったく、人が意識ぶっ飛んでる間もやりたい放題やりやがって」
「あ…」
「転生してからご無沙汰してたんだぞ」
「うぅ…」
「隣ですやすや寝てるてめぇを見て思わず殺意を覚えちまったぜ」
「す、すみません…」
「ァン?謝ってんじゃねェよ!その、アレだ…少しでいいから手加減してくれ、体がもたねぇ」

 声のトーンを落として答えた先輩は、そっぽを向いてなにやらぶちぶちと悪態をついている。

「そーだよなー、ドリアードに搾られたってサキュバスに搾り取られたってぴんぴんしてんだもんなー
 一般ピープルのアタシにゃ荷が重めぇよなー」

 いや、先輩一般ピープルじゃないですから。
 と思うものの流石に口に出すことはしない。いじける先輩という世にも珍しいものをまじまじと観察していると、ぐきゅるるると腹の虫が鳴き出した。
 沈黙、そして先輩が口を開く。

「…おい、ヴィクター。飯だ。飯作って来い!
 アタシゃ動けねぇんだからとっとと準備しやがれ!」

 背中を追ってくる怒声に押されるように俺は寝室を飛び出した。

―――25分後―――

 整然と手入れされた数々の鈍器が居並ぶ寝室に小さなテーブルを運び込んで遅い朝食を摂っている。ちなみに未だに先輩はベッドの上でへばっている。その様子を見て、いつかとは全然違うんだな、と思う。
 けど、この部屋っていつ見ても、鈍器で埋め尽くされてるんだな。ムードも何もないのだけは相変わらずっていったところだろうか。

「ひかひひぇめぇに(んく)テメェに怒鳴りつけられるとはねぇ」

 蜂蜜を塗りたくったクロワッサンを頬張っていた先輩が口を開いた。言うだけ言って黙り込むと口元についた蜂蜜を指で拭ってなめ取っていく。
 うわ、もしかして怒り心頭って奴ですか先輩。…確かに実力もろくにない俺があんなこと言っちゃ失礼にも程があるか。うー、気が重い…。

「すみません、ずいぶん失礼なことを言ってました。
 でも、先輩だって引退しようだなんt…」

 抗弁しようとした俺をぎろりとねめつけて先輩は答える。

「たりめぇだ。そんなこといちいち気にしてられっかよ。
 オマエはアタシのために真剣になって怒ったんだろ?だったらそれでいい。十分だ。
 だいたい、赤の他人にマジギレするなんて馬鹿だぜ、ぶぁっか!超の付く大馬鹿だ!
 ……でもな、そういう馬鹿は嫌いじゃねぇよ、クソッ」

てっきり罵声が飛んでくると思っていた俺は、先輩なりの感謝の言葉に深々と頭を下げた。

「先輩!ありがとうございますっ」
「ん。もう先輩なんて言い方やめないか?」
「じゃ…げるとr」
「…舌噛むなよ」
「む、ゲルダ」
「わりぃ、愛称はこっぱずかしい…」
「マイスイートハニ(ガッ」
「恥ずかしいつってんだろ!」
「じゃ、なんて呼べばいいんです?」

 一瞬の沈黙。ややあって先輩は困ったように笑うと

「やっぱ先輩でいい」

 先輩らしくない蚊の鳴くような声で言うと一気にスープをすすった。

「でだ、ヴィクター。このスープに入ってる百合根みたいなのはあれか?」
「ええ、保管してあったのを使ったんですけど、不味かったですか?」
「いや、なんかいつもと味が違う気がするんだけどよ…。テメェな、毒抜きしたか?」
「えぇ!?」

 俺の返答を聞いた先輩の顔がさぁっと青ざめる。その様子に肝を冷やした俺は椅子を蹴って立ち上がった。
 身体が熱いような気がするのは毒が回ってきたからなのか!?うわ、緑ポーションなんて持ってない!緑ハーブなんて全部店売りしてるし在庫なんて一つもないぞっ!
 立ち上がっておろおろとする俺を先輩はあきれたように見上げて言う。

「ウンバラの連中に教えてもらったときの注意事項でな、毒抜きしないと媚薬にしかならねぇらしい。
 おーけい、折角立ったんだそのまま回れ右してとっとと部屋から出ていきやがr―――」


「―――おい、その手はなんだ!?やっ、何処触ってんだよ!ちょっとマテ、やめろ、な?
 テメェだって疲れて…んっんぁ…あふ、ん………。チクショウ、覚えてやがr…ふあっ!?」


 事が終わったら今度こそ本当に先輩にぶっ殺されそうだ。それもまぁいいかな、と思う俺は狂おしいほどに先輩にほれ込んでいるんだろう。たぶん。

―――これにておしまい―――
256Lunatic(7/6)sage :2006/05/06(土) 02:55:46 ID:5EP.ptSA
終わりましたね。長かった。
長々とお付き合いくださいましてありがとうございます。
これにて、彼と彼女のお話は終了です。
色々と感慨は尽きないものはありますが、
ネタが出来れば書き込んでみようと思います。
特に、クレバーな魔法使いなんて書いてみたいものです。

あと、専用ブラウザの人には申し訳ありませんでした。
時間的に整形する暇がありませんでした。

いつもの事ながら感想、改善点などいただけると幸いです。

それでは、また。いつかどこかで
257名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 10:21:28 ID:7.ZBapnA
アアアアキタァーー
258名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 13:59:48 ID:PmoYFwGA
うはー、気の利いた言葉なんか出てこないですが、素直に満足。ごちそうさまです。うはー
259名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 15:34:43 ID:UVW.F4gg
胸責めをリクエストしたものです、ご馳走様でした
連続で投稿されててビックリ。食べきれないわぁ
260名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/06(土) 18:18:13 ID:KtqUyKMg
GJ!!これ以外に言葉が見つからない…
261名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/07(日) 00:34:59 ID:Kj02.wZA
まずは完結おつかれさまでしたー。

ちょっとエロ分が今までに比べると抑え気味、な気がしました。
でも話の流れ的にはハッピーエンドでハードよりソフトのほうが、とか思いますし、
強いて言えば、ということでお許しください。

なにより連載物で、伏線全部始末して、
ちゃんとヴィクター君も成長して、先輩サンも幸せになって、
一話目から次をワクテカしてた身としては改善点などございません。
っていうか話を重ねるごとに先輩サンが愛らしくて愛らしくて。
萌え、とか、そんな言葉じゃ足りない!

願わくば、またワクテカさせてくださいなー。
262名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/07(日) 01:46:20 ID:7L2Vz6Qo
ヴィクターとゲルトルート・・・最初からずっとファンでしたー!
ハッピーエンドで良かったよぉぉぉ〜
。・゜・(つД`)・゜・。 感動で涙が止まりません・・・
作者様、お疲れ様でした&ありがとうございました!
263名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/07(日) 11:22:39 ID:at.Da77Y
ヘタな一般小説より純粋におもしろい…。
お疲れ様でした。そして、感動をありがとうございました!
GJ!!!!
264名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/07(日) 21:15:42 ID:9YQHAdYk
ダークな話、大好き!
続きが待ってまーす
265名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 02:39:18 ID:9TF2nB7k
二年も休止して復活したんですが自キャラのケミ子転職の時に
勢い余って浮かんだネタを書いているんですが
転職NPCとケミ転職の商人たんの話なんてすがあがったら
箸休めで読んで頂きたいが…お目汚しレベルなので其処はご理解ください
266転職試験(1/2)sage :2006/05/13(土) 03:14:50 ID:9TF2nB7k
「アーマー4個を定価の24%引きの値段で仕入れ、定価の20%引きの値段で売った時の利益は?」

「あ、え、ええっ…と…76…」

「時間切れだ…馬鹿馬鹿しい。こんなのが転職なんて」

さっきから計算問題で躓く鈍臭い商人の小娘相手にグレゴリーは苛ついていた。
貴重な研究の時間をこいつのせいでもう少なくて3時間は無駄にされた

薄黄色をした頭に小さなお団子で髪を二つに纏めた商人の少女は涙目で
グレゴリーの顔をじっと睨んで見つめていた
彼はその顔を見るだけでもストレスが増幅される気がして彼女をさっさと追い出したいが
しつこくも『計算問題試験』を受けたいと言い寄るので仕方なく付き合っているがそれも限界に近い

商人はゼロピーで作った算盤片手に計算するが緊張で手元が狂い正確な答えが見失う
その為さっきも正解が引き出せても指でその答えを間違えてまた計算のし直しを繰り返す

そして彼女は机に置かれた試験管を誤ってしかもひとつ残らず全部床に落とし割った

「ああー…――貴様は何て事するんだっ!!」

「ごめんなさいっ!!ごめんなさい…ごめんなさい…」

泣きながら割れたフラスコと試験管を片付ける少女にとうとう声を荒げるグレゴリー

「お前のせいで貴重な研究材料が…どうしてくれるんだ!!」

「ごめんなさいっ!!ごめんなさい…ごめんなさいぃっ…必ず弁償しますからどうか許してくださいっ」

商人の“必ず弁償しますから”の言葉にグレゴリーはぴくりと耳を動かし
改めて自分の顔を見上げる相手の顔をまじまじと観察した

大きな栗色の瞳に愛嬌のあるいかにも乳臭そうなちいさくて幼い容姿。

きっと商売もそこら辺にいる同業者と比べてかなり損をしてるか
あるいは信用詐欺にあっさり騙されてそれに気づかないか気づいても
自分のせいだと思っているに違いない…あまりにもお人好しの馬鹿娘だと判断した

彼は涙を堪えて落ちた破片を拾い集める少女を見上げてどす黒い考えが頭を過ぎった

「ほぉ…弁償をしてくれると」

「はい!!…薬草類から材料に至るまでプロンテラの市場で入荷できるものでしたら…」

「悪いが…貴様が叩き割ったものはミッドガッツでは簡単に手に入らないものだが」

グレゴリーの言葉を聞いた商人は顔を青ざめ開いた口は魚みたいに開き
蚊の鳴くような声で“そんな…そんな…どうしよう…”とだけ呟き始めた

「まぁ…事と次第によりけりだが…貴様の失敗を許してやってもいいが」

その言葉を聞いた商人は顔をぱっと上げて本当に許していただけるんですかとグレゴリーに
擦り寄ってありがとうございますとさっきと比べ物にならないかわいい笑顔で笑いかけたが
次の言葉で彼女の顔は一気に青ざめた

「今着ている服を1つ残らず今すぐここで脱げ」

「そ…そんなぁ…」

「このままだと貴様を管理者に突き出してもいいんだが?」

「それは…絶対に困るんです!!アルケミストになっていっつもあたしの為に働いている姉さん達を楽にさせ

たいんです!!」

商人はグレゴリーの足元に駆け寄り『管理者にだけは突き出さないで』と泣きながら縋り付いた

「だったら、私の要求を呑むんだな」

商人は無言で頷いて震える手でゆっくりとボタンを外しながら一枚一枚着ていた服を脱ぎ始めた

はらりと落ちていく厚手の木綿の制服と薄手の少女らしい薄紅色の下着に現れた一糸纏わぬ姿に
ゴレゴリーは一瞬だけ息を呑んだ
267転職試験(2/2)sage :2006/05/13(土) 06:04:26 ID:9TF2nB7k
真っ白な素肌に幼い見た目よりも均等が取れた身体に
少し小ぶりな両胸に柔らく熟した桃のように薄紅色をした頂点
寒さと緊張で震える身体を両手で隠す仕草と足の間の丘に揃った薄黄色のささやかな影

「…これで…勘弁してください…」

硬く目を閉じながら自分の限界をグレゴリーに示すが彼は次の要求を彼女に突きつけた

「机の上に乗り足を開け」

いやいやと首を振る商人に『管理者に突き出して良いのか』と脅し言うことを聞かせる
商人は裸のまま机に乗りゆっくりとまだ誰にも晒した事の無い花弁をグレゴリーに見せた
花弁はしっかりと閉じられているグレゴリーの指が触れた瞬間花弁は小刻みに震え
少しづつ蜜が溢れてくる

「ほぉ…」

「…うんっ…んん!!…」

硬く目を閉じて指から逃れようとする商人の腰をしっかりと押さえつけて傍にあった
液体を満遍なく花弁に擦り付けて硬く尖り始めた蕾に触れ始めた時
彼女の肌は桃色に染まり苦痛とは違う艶のある声が唇から漏れ腰を揺らし始めた

「これは…顔に似合わず淫乱な…」

「…やぁあん!!…これ以上触らないでぇ…ああ!!」

部屋に響く水音と甘い匂いに酔いしれながらグレゴリーは商人の身体を弄くり続け
花弁の中に指を入れ蕾を舌で突付き倒しまだ幼い商人の身体に快楽を覚えさせた瞬間
打ち上げられた魚のように身体が痙攣し閉じた目から涙が溢れた

「…ううん…」

「どうやら感じたらしいな」

指先に付いた商人の愛液が銀の糸を引いているのを見て彼女は思わず目を背けた

「だが、俺はこれで終わりにしたつもりは無い」

既に突起した鞘をまだ未通の花弁に押し込み中を味わうが痛みに声を上げる少女の顔を
見るとチクリと胸が痛むが暖かくて狭い中の感触に今までに無い気持ち良さを覚えた
花弁の間から流れる赤い印と蜜が机を汚しつづけるが気にする事無く中を掻き回した

「思った通り…きついな」

「…あ、…ああ…ああんっ!!…んんっ!!…だめぇ…あそこがぁ…」

「…そこが…どうした…」

グレゴリーの責めに彼女は痛みから違う感覚に押し流され何時しか腰を振り花弁は
大きく膨張した鞘を締め付け始めた揺れる胸の頂点を指先と舌で解し蕾も触れると
中が締まり鞘を締め気持ちよく感じ鞘を深く浅くこすり合わたりゆっくりと回し続ける
そうするだけで反応する商人の身体を四つんばいにさせて深く鞘を刺し中を汚した

汚された瞬間
ビクッと反応する花弁から赤い印の跡と穢れた液が蜜と一緒にどろっと溢れ出て来るが
気にせず彼は胡坐をかいた自分の足の間に達したばかりの商人の身体を収め再び1つに収めた

汗に塗れた幼い身体に刻まれた快楽の印と胸に赤く変色した頂点が揺れ唇から漏れる媚声

「…いやらしい…」

耳元で囁く声に反応するが自分の体重で差し込まれた鞘が深く内側を抉り甘い痺れが
彼女の中で支配し始め頭と身体が消えていきそうな感覚に包まれていった

「…もうぉ…だめぇえっ!!…変になるのぉ…」

「…いくのか…俺も限界だ…」

少し乱暴に身体を揺らした瞬間
弓なりに仰け反りながら彼女は白い波に飲まれて気絶した

商人が目を覚ました時床に散らばったガラス片は綺麗に片付けられて最初に来た時と
同じ状態にされていたが異様に残る身体の気だるさと下腹部の痺れが現実だと思い知らされた

「…口に出したらただじゃ済まないからな」

グレゴリーは耳元で囁き小さく震える商人に釘を刺し剥き出しにされた花弁に指を差し込んだ

------------------終わり------------------
久々にROものを書いたので楽しかったのですが
最初の文章で「グレゴリー」を「ゴレゴリー」と誤変換して
すいません(ゴレゴリーって誰だよ)
…思ったより激しく鬼畜になってしまい大変失礼しました_| ̄|○
268名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 07:26:55 ID:LCfeEHWU
    _  ∩  もっと〜♪
  ( ゚∀゚)彡 鬼畜〜♪
  (  ⊂彡  おっぱい!おっぱい〜♪
   |   |
   し ⌒J
269転職試験の人sage :2006/05/13(土) 08:34:12 ID:9TF2nB7k
すいません…ほとんど勢いの丈をぶつけて書いたもので
冷静に見るとグレゴリー氏の言い回しが可笑しい上に
(最初私なのに最後あたりに俺に…)
>彼は涙を堪えて落ちた破片を拾い集める少女を見上げてどす黒い考えが頭を過ぎった
見上げてどうするんだよって突っ込みが…
正しくは
>彼は涙を堪えて落ちた破片を拾い集める少女を見下ろした瞬間どす黒い考えが頭を過ぎった
でつ…アルケミギルドの地下で首つってきます
270名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 10:54:33 ID:Ny6jAHrI
>>269
句読点一切ナシなのがつらいです(´д`;)
271名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 12:24:49 ID:DQaxbrDg
内容はエロスでいいんだが、やたら読みにくくてかなわん
何でこんなにと思ったら>>270
272転職試験の人sage :2006/05/13(土) 15:16:11 ID:9TF2nB7k
ご指摘ありがとうございます
>>270>>271
|・・)…確かに句読点一切無しの方向で書いていたので
読みにくかったですね
(改めて読み直すとその通りですね^^;)
…また受信する機会
ありましたらご指摘を受け入れまた此方にあげると思いますが、
読みやすさとエロスを重点的にガンガリマス!!
|ミ
273名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 22:30:42 ID:2r61rwuw
俺も何か書いてみようと思うのだが、良いカップリングとシチュが思い浮かばない。
誰か俺に電波を届けてくれんだろうか。
274名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 23:00:55 ID:kJ/U6KU6
んじゃ枝から出たインキュバスとの絡みでよろしく。
何気にMOB界としてはそれなりな男優なはずなのにペノやらヒドラやらにその座を奪われてるし…
275名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/13(土) 23:14:32 ID:2r61rwuw
>>274
OK、じゃあそれで頑張ってみるよ。
276273sage :2006/05/14(日) 00:05:13 ID:vGx7kCeI
//現在リアルタイムで書いてます。夜が明ける前には終わらせたい所存。
//希望の展開等ありましたら、できるかぎり対応したいと思います。

「はぁ……っぁ……」
 閉め切った部屋の中に、甘く囁くような声が満ちていた。
 四畳半ほどの小さな部屋。ただ一つのドアには錠が下ろされ、厚いカーテンが外の陽光をさえぎっている。
 室内は闇に覆われていた。完全な闇ではない。中央に質素なベッドが設置してあり、その枕元に置かれた小さなロウソクの炎が、仄かに室内を照らしている。
 僅かな空気の乱れが、ロウソクの炎を揺らめかせる。
 その光が、ベッドの上で悶える裸体を闇から浮かび上がらせていた。
「んんっ……、ふぁ……」
 女である。歳は二十半ばといったところだろうか。腰のあたりまで伸ばしたしなやかな髪は、今はシーツの上に薄く広がっている。
 白く張りのある肌がほんのりと朱に染まってみえるのは、ロウソクの炎のせいだけではなかった。
 仰向けになった女の手が、自らの乳房と股間に伸びていた。細い指先が慣れた動きでそこをまさぐるたびに、女の濡れた唇からため息にも似た声が洩れる。
 細身な体に似つかわしくない豊満な胸の膨らみは、自らの手の中で自在にその形を変え、甘い刺激を脳髄にもたらしていく。
 柔らかな肉の中でそこだけ硬く尖った先端に、女の指が伸びた。
 親指と人差し指でつまむ。
「あぁっ……ん!」
 女の声が一層の艶を帯び、すらりと伸びた肢体がなまめかしくくねる。
 足の付け根に伸ばした指先が、肉の綻びに沿って往復する。そこは既に熱く潤み、指先に湿り気を伝えてくる。
「は……ぁっ、んんっ……」
 幾重にも折り重なった肉襞を、中指の腹で伸ばしていくようになぞってゆく。
 女の指先が、割れ目の上部にある肉の膨らみを捕らえた。
「ひぁっ……ぅ!」
 硬く充血したそれを、すり潰すようにこねる。女の体に電流が走った。
 たまらず、乳房を弄っていた手も足の間に滑り込ませる。
 揃えた指先が、淫猥に蠕動する肉の洞窟に潜り込んだ。
「あ……か、はっ……!」
 女の口が大きく開き、そこから愉悦が固まりとなって吐き出される。
 天井を見上げる瞳は官能に潤み、全身はうっすらと汗ばんでいた。
「はぁぁっ……ん!」
 かき混ぜるように指を動かす。たっぷりと濡れた柔肉が、中を前後する指に絡みつき淫らな音を奏でる。その音がさらに女の欲望を燃え上がらせ、意識を忘我へと導いていく。
「いいっ……、もっと……、もっとぉっ……!」
 女は腰を浮かせ、8の字を描くようにくねらせた。
 その動きにあわせ、内と外を刺激する指の動きは更に加速していく。
「ダメぇっ……足りないの……もっと、深くっ……欲しいっ……」
 身体を内から焼く欲情の炎は、とどまることを知らず勢いを増してゆく。
 女の手が投げ出されるようにベッドの下に伸びた。
 ――何か、何でもいい。この身体を奥まで貫いてくれるモノ。
 脱ぎ捨てられた服の山をまさぐり、その中に埋もれたカバンを手探りでまさぐる。今日の狩りにもって行ったものだ。大量に持ち帰った収集品の中には、おそらく目的に適うものがあるだろう。
 指先が硬い何かに触れた。撫でるようにしてその形を確かめる。
 程よい太さを持った、棒状の何か。
 ――これでいい。
 そう思い、唾液で濡らすのさえもどかしく、自らの濡れたつぼみに押し当てる。
「ふっ……ぁ……あぁああっ……ん!」
 一気に貫いた。
 頭の中で火花がばちばちと飛び散り、伸ばした足が震える。
「ひぁっ、あぁんっ! はぁぁっ!」
 そのまま動かした。
 ごつごつとしたそれは、指よりもずっと激しい刺激を送ってくる。女は夢中で動かし、自らの肉壷をかき回していく。
「はっ……ぁ! んぁぁっ……!」
 その動きと身体を駆け巡る快感が最高潮に達しようとした時。
 激しい動きにそれは限界を迎え、乾いた音を残して無残に砕け折れた。
 女の目が驚愕に見開かれた。
「よう。あんたかい、俺を喚び出したのは」
 女の目は、突如自らの足の間に現れた、見知らぬ男へと向けられていた。
277273sage :2006/05/14(日) 01:01:45 ID:vGx7kCeI
「へぇ、こいつぁ絶景だねぇ」
 しげしげと眺める男の視線に気付き、女は慌てて後ずさり、足を閉じた。
 かき抱くようにシーツで身体を隠す。
「な、何よあんたは! どっから入ってきたの!?」
 男はにやっと笑い、ちっちっと指を振った。
「初対面の相手にそんな言葉遣いはいけねえな、お嬢ちゃん。それに、質問は一つずつにしてもらおうか」
 小馬鹿にしたような口調ではあったが、どこか憎めない響きがあった。それは、この男の浮かべた人懐っこい笑みがそう思わせるのかもしれない。
「言うじゃない、女性の寝室に無断で忍び込んだ変質者のくせに」
 多少冷静さを取り戻したのか、女は男を睨みつけながら言った。しかし男は、その視線を意に介した様子もなく、やれやれと言った様子で手のひらを上に向けた。
「おいおい、誤解してるみたいだから言っとくけどよ、俺を呼んだのはあんたの方なんだぜ?」
「あたしが? 冗談――」
 そこまで言って、女ははっと口を閉じた。ベッドの上に、一本の折れた枝が見えた。さっきまで自慰に使っていたものだ。あれは――
「古木の、枝」
 恐る恐るそれの名前を呟く。
「ピンポーン、大当たりぃ」
 男が満面の笑みを浮かべる。
「そんなっ、でも、あれは……」
「モンスターを召喚するアイテムだってか? だったらほら、よく見てみろよ」
 そう言って、男はくるりと背を向けた。
「……ッ!」
 女は息を呑んだ。視線は男の背中――そこから生えた黒い翼と、尻尾に釘付けになっていた。
「まさか、魔族……」
「そのまさかさ。ほら、ちょっと髪の毛で隠れてるけど、角だってあるんだぜ」
 男は向き直り、髪の毛をかきわけるようにして自分の角を見せた。山羊の角にも似たそれは、作り物などではない証に、男の皮膚から直接生えていた。
「貴様ッ!」
 ベッドから跳ね起きようとした女の身体を、男が素早く押さえつけた。
「おーっと、何しようってんだい? 乱暴なことはよくねぇなぁ」
「おのれッ、離せ……!」
 全身の力を振り絞り抵抗するが、男の力はそれ以上に強かった。組み敷かれた腕はまるで万力で固定されたように、僅かも動かせなかった。
 男の顔が、すぐ目の前にあった。その顔に好色そうな笑みが浮かんでいる。それでも不快に思わせないほど、男の顔立ちは整っていた。
 一瞬どくんと高鳴った胸の鼓動を、女は必死に否定した。
 男が顔を近づけてきた。吐息が顔にかかる。
「――俺はインキュバス。女を抱くのが趣味の悪魔さ」
 甘く囁くような声が、女の耳に染み込んで来る。女の背筋がぞくりと震えた。
「特に、あんたみたいないい女が大好きでね」
 言いながら、インキュバスはふっと耳の穴に息を吹き込んだ。くすぐったさに女が肩をすくませる。
「誰がっ……あんたみたいな悪魔に……っ!」
「そういやまだ名前を聞いてなかったな。何ていうんだい?」
 呪詛にも似た女の呻きに耳も貸さず、インキュバスは訊ねた。
「ふんだ、教えるもんですか!」
 ぷいと背けた横顔を、相変わらずのにやけ顔で見つめるインキュバス。どうやら教えてくれるまでずっとこのままでいるつもりらしかった。
「……レオナよ」
 根負けしたように、女が自分の名を告げた。
「レオナ、か。へぇ、ふん……」
 その響きを噛み締めるように、インキュバスはぶつぶつと呟き、
「うん、いい名前だ。似合ってるぜ」
 そんなことを口にした。
「〜〜〜〜っ!」
 レオナは自分の顔がかぁっと赤くなるのを感じていた。今まで、面と向かってそんな台詞を言われたことなど一度もなかった。いや、もし言われたとしても、そのあまりの臭さにきっと噴き出してしまっただろう。
 だが目の前の悪魔は、本当に心からそう思っているようだった。
「――レオナ、お前を抱きたい」
278名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/14(日) 01:49:27 ID:cnaoRslA
なーまーごーろーしー! Σ(゚д゚)
279278sage :2006/05/14(日) 01:50:19 ID:cnaoRslA
>>277
あ、凄く好きな雰囲気なのでこのまま存分に書き続けてくだされば!
280273sage :2006/05/14(日) 01:53:27 ID:vGx7kCeI
//ありがとうございます、頑張ります。


 褒め言葉以上にストレートな言い方に、レオナは内心あきれ返った。同時に、自分がこの悪魔に僅かずつではあるが好感を持ちつつあることに気付いていた。
「嫌か? 俺に抱かれるの」
「当たり前でしょ! 誰があんたなんかにっ……!」
 湧き上がる感情を振り払うように、拒絶を口にする。
「そんなにしたければ、無理やりにでも犯せばいいじゃない!」
 そう言った途端、レオナの腕を押さえつけていた力が、ふっと緩んだ。
「――そっか」
 呟いたインキュバスの言葉は、予想外の響きを持っていた。
「な……何? どうしたの?」
 レオナは身体を起こし、インキュバスの顔を見た。
 インキュバスはどこか寂しそうな笑顔を浮かべ、
「俺さ、いやがる女を抱くのは好きじゃねぇんだ」
「――――」
 レオナは呆気に取られたように、淫魔らしからぬことを口にした目の前の男を見つめた。
「あーっ、参ったなぁ。どうすりゃいいんだろ」
 インキュバスは心底困ったように頭を掻いた。その様子がおかしくて、レオナは思わずぷっと噴き出した。
「なによ、あんた。いやがる女は抱けないって、ほんとに悪魔なの?」
 インキュバスは少しむっとした顔をして、
「おい、今の言葉、ちょっぴり傷ついたぜ」
「あ、ごめん。でもさ、あんたがあまりに悪魔っぽくないから、つい、ね」
 レオナが謝ると、インキュバスはふっと視線をそらし、
「……仲間にもよく言われたよ、それ」
 ぽつりと呟いた。
「あ、やっぱり」
 思わず本音を洩らしたレオナを、インキュバスがじろりと睨みつける。しかし、本気で怒っているようではなかった。レオナも、「おお怖っ」とおどけて見せる。
「……ぷっ」
「……あははは」
 しばらく見詰め合って、二人はどちらからともなく笑い合った。
「おかしいね、なんであたしたちこんな話してるんだろ」
「全くだ。ったく、興がそがれちまったぜ」
 室内に沈黙が降りた。だが、息苦しさはなかった。ベッドの端に腰掛けた二人の肩が、触れるか触れないかくらいの距離で静止していた。
「なぁ」
「ねぇ」
 二人が、同時に口を開いた。
「何だよ、ちゃんと言えよ」
「いーえ、そちらからどうぞ」
 ちぇっ、とインキュバスは頭を掻き、
「……あんた、聖職者だろ。それが何であんなことしてたんだ?」
 インキュバスの視線が、ベッドの下に脱ぎ捨てられた法衣を見つめていた。あんなことというのは、インキュバスが現れる時に耽っていた自慰のことだと、レオナは察した。
「――――」
 レオナは答えなかった。ロウソクの炎に照らされた横顔が、ふっと哀愁を帯びたように見えた。
「……悪かった、妙なこと聞いちまって」
「ううん、いいの」
 部屋の壁を見つめていたレオナの瞳が、遠くを見るように細められた。
「あなたの言うように、あたしは聖職者。でも、本当は聖職者である資格なんてないの」
 呟く言葉は、自分自身に語りかけているようでもあった。
「あたしたち聖職者は、身も心も清らかでなければならない。でも、あたしは昔、その禁を破ったの」
「――――」
 インキュバスは、じっとレオナの言葉に耳を傾けていた。
「ある人のことを好きになっちゃって、あたしはその人に身体を許したの。当然、教会にばれたら免職ものよ。でも、その時のあたしはそれでもいいと思った。全てを捨てても、その人と一緒になりたいって思った。でもね――」
 レオナはそこでふっと言葉を区切った。
「あたし、捨てられちゃったんだ。その人に」
 まるで他人ごとのように、レオナは言った。その口調が、かえって彼女の悲痛な思いを浮き彫りにしていた。
「残されたのは、あたしだけ。でも、元通りの生活になんて戻れなかった。あたしの身体は欲望を知ってしまった。悦びを覚えてしまった。だから、時々ああして自分を慰めてるの」
281273sage :2006/05/14(日) 02:15:50 ID:vGx7kCeI
「そっか――」
 インキュバスは静かに呟いた。こういう時、何と声をかければいいのか彼には分からなかった。ただ、目の前で揺れるロウソクの炎を見つめていた。
「はい、あたしの話はここまで。次はあなたのこと聞かせて」
 すっきりした表情で、レオナがインキュバスに顔を向けた。
「え、お、俺? いや俺は別にそんな……」
 さっきまでとはうって変わったレオナの明るい声に、インキュバスは戸惑ったような声をあげた。
「そうねぇ、じゃああなたがこれまでに抱いた女の人の数とか」
「う……」
 じっと見つめるレオナの視線から逃れるように、インキュバスの視線が宙をさ迷う。
「気になるなー。いやがる女は抱かないんでしょ? じゃあ今まで何人がオーケーしてきたの?」
「そ、それはだな……」
「? ははーん」
 にやりとレオナの唇が持ち上がる。まるでネズミを追い詰めた猫のような目が、インキュバスの顔を見上げた。
「さてはあなた、まだドーテーなんでしょ?」
 びくり、とインキュバスの背中が震えた。
「なっ、何を根拠にそんなこと言いやがる!」
「あー、やっぱりそうかぁ。道理ですれた感じがしないと思った。『お前を抱きたい』なんて口説き文句、そうそう言えるもんじゃないもんね」
 うんうん、と勝手に頷くレオナ。
「て……てめぇっ! 馬鹿にするんじゃねぇ!」
 顔を真っ赤にして吠えるインキュバスの顔に、ふわりと何かが触れた。
 それはレオナの前髪だった。柔らかないい匂いが鼻をくすぐる。
 レオナが、インキュバスの厚い胸板に額を押し当てていた。
「……ねぇ、もう一度言ってくれる?」
「な、何をだよ」
 インキュバスはぴんと背筋を伸ばしたまま、そう訊ねた。
「さっきの、口説き文句」
 レオナが顔を上げた。二人の視線が、空中で絡み合う。
「――――」
「それとも、もう心変わりしちゃった?」
「いや、そんなことはねぇよ。今だって、その……」
「じゃあ聞かせて」
 ごくり、とインキュバスは唾を飲み込んだ。唇がやけに乾いている気がする。それを、湿らせるように何度か噛んだ。
「レオナ。お前を、抱きたい」
 ゆっくりと。心から、そう言った。
「――うん、いいよ」
282名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/14(日) 02:17:31 ID:cnaoRslA
たびたび応援レスでブッ千切ってごめん。続き来てるー!
でももう眠いッ…朝の完結を楽しみにしてます。
インキュバスに燃えてしまったよ。
283273sage :2006/05/14(日) 03:29:00 ID:vGx7kCeI
「んっ……ふ……」
 重ね合わせた唇から、互いの舌を絡ませる音が響いてくる。ねっとりと動く舌先は、お互いの口内を貪るように深く潜り込み、溶け合った唾液が小さく水音を立てる。
「はぁ……、キスは?」
 唇を離し、レオナが訊ねる。
「いや、それも初めて……」
 照れているのか、ぶっきらぼうに答えるインキュバス。
「そう。にしては上手ね。やっぱり淫魔としての本能なのかしら」
「し、知るかよ、そんなこと」
 ぷいっと顔を背けたインキュバスが可愛くて、レオナは思わず顔をほころばせた。
「ね……ほら、触って」
 インキュバスの手をそっと握り、自分の胸に導く。指先が膨らみに触れた。初めて感じる柔らかさに、インキュバスは驚いたように手をひっこめた。
「ダメ、ちゃんとして」
「あ、ああ……」
 頷いて、今度は正面から乳房を握りこむ。
「んっ!」
 レオナの唇から、小さく声が洩れた。
「わ、悪りぃ、痛かったか?」
「ううん、逆よ。……気持ちよかったの」
「そうか、じゃあ、もっと触るぞ」
「うん……ふぁっ!」
 これも本能なのか、あるいは淫魔独特の魔力がそうさせるのか、インキュバスの指先は巧みに快感を紡ぎだしてゆく。
「は……ぁっ……んんっ……」
 インキュバスは乳房に吸い付き、スロープに沿って舌を這わせた。肌の上を動くその感触に、レオナの唇から甘い吐息が洩れる。
「ちゅ……きゅぷ……」
 舌先が先端の突起を捉えた。吸い込むように口に含み、舌で舐る。甘い痺れがレオナの身体を走り抜けた。
「んふ……くちゅ……れる……」
 唾液が乳首を濡らしてゆく。同時にインキュバスの指先がつぅっとレオナの腹部を滑り、足の間に潜り込んだ。
 指先が絡み合った肉の襞に触れた。
「はぁっ……ん!」
 快楽の泉を掘り起こすように、そうっと、しかし巧みに指先が蠢き、レオナは身体を震わせた。すぐに熱く潤んできた。さっき一度燃え上がった身体は、再び火がつくのも早い。
 つぷり、と指先が沈み込んだ。
「あっ……ふぁ……!」
 たまらず、レオナが声を絞り出す。
「レオナ……。レオナのここ、熱い……。それに、すごく濡れてる」
 中ほどまで沈めた指を、溢れる液体を掻き出すように動かしながら、インキュバスが耳元で囁いた。
「馬鹿ぁっ、そんなこと言わないのっ……」
 羞恥に真っ赤になりながら、しかし自らの身体の中に点った炎がさらに燃え盛ってゆくのを、レオナは感じていた。
 インキュバスの愛撫に翻弄されながら、レオナの手がまさぐるように動き、指先が硬いものに触れた。それを布越しに撫でる。
「あっ……んくっ!」
 今度は、インキュバスの唇から声が洩れた。指に伝わる感触に、それがびくびくと震えるのが分かった。
「ふふっ、あなたのだってもうこんなになってるじゃない」
「な、何を……ってめぇっ……」
 もどかしそうにズボンを脱ぎ捨てる。
「わ……」
 嘆息にも似た声がレオナの口から洩れた。インキュバスのそれははちきれんばかりに膨らみ、高々と天をさしていた。
 今度は直接、指が触れた。両手で包み込む。熱く、硬い。細い指先が繊細に動き、十本の指がそれぞれ違う圧力でそれを刺激していく。
「んんっ……ぁ……」
 インキュバスの肩が震え、荒い呼吸が肺から洩れる。それに呼応するように、レオナの中にも昂ぶってくるものがあった。
「んっ……ちゅぱ……」
 顔を近づけ、先端に唇を被せる。口付けするように何度も吸い付き、大きく口を開けてゆっくりと含んでいく。
「はふ……ん……ちゅ、れる……」
 口の中を満たす強張りに、舌を這わせる。さかんに溢れてくる唾液を塗りたくり、隅々まで嘗め回していく。
 たまらずインキュバスが腰を震わせた。口の中のものが前後に動き、口蓋を擦りあげる。
「んふっ……ぅ……はぁんっ……」
 口と舌での奉仕をしながら、レオナも小さく喘ぎ声を洩らした。興奮が身体を支配し、燃え盛る炎にあぶられた肉壷が、溢れんばかりに愛蜜を分泌していく。
「レオナっ、俺……もうっ、入れたい……」
 口を離す。たっぷりと唾液を絡ませた先端が、ロウソクの炎に濡れ光っていた。
 インキュバスはレオナの上に覆いかぶさるようにして、開かせた足の付け根にそそり立った先端を押し当てた。
「はっ……あ……あぁあんっ!」
 狭い肉の洞窟を押し開けて、インキュバスのものがレオナの中に侵入していく。代わりに押し出されるようにして、レオナの口から甘い吐息がこぼれた。
 濡れた肉襞が絡みつき、搾り取るように蠕動する。
「あっ……レオナの中、すげぇ……気持ちいいっ!」
 インキュバスはぐっと歯を噛み締め、腰を振るい始めた。
「はぁっ……ん! あたしも……気持ちっ……いいっ!」
 部屋を満たした薄闇の中、二人の発する吐息と、腰の打ち合わされる音が淫猥なリズムを刻んでゆく。
「あぁぁっ……ん……もっとぉっ! レオナの中っ……かき混ぜてっ……!」
「うおあぁぁっ……! くっ……ぅ!」
 太い肉棒が前後するたびに、ピンクの肉襞がめくれ上がり、再び押し込まれる。反り返った先端が膣壁を擦り上げ、レオナを快感の高みへと押し上げてゆく。
「んぁっ……あぁあっ! ダメっ……あたし……もうっ……!」
 レオナの腕がインキュバスの背に回され、ぎゅっと強く抱きしめられた。その身体が震えている。
 インキュバスも固くレオナを抱きしめた。肌に浮かんだ汗の玉が混ざり合い、二人の温度が一つに重なる。
「いくっ! いくぅっ! ふぁあああっ……!」
「うおっ! 俺もっ……出るっ! うぁああっ!」
 二人の身体が同時に跳ねた。電撃のような快感が背筋を駆け抜け、脳髄で破裂する。
「はぁぁあっ……ん! あぁっ……!」
「あぁあ……は……ぁっ」
 塊のような精液が、どくどくとレオナの中を満たしてゆく。ヒクヒクと震える膣内に最後の一滴まで注ぎ込み、インキュバスはもう一度強くレオナの身体を抱きしめた。
 繋がったまま、二人はしばらくそうして抱き合っていた。熱く火照った身体が、ゆっくりと冷えてゆく。心地よい気だるさが、二人を包んでいた。
「――なぁ」
 ふと、インキュバスが口を開いた。
「なに?」
「あのさ、俺、インキュバスって呼ばれてるけどよ、それは俺たち一族の名前でさ」
「うん」
「俺には、俺だけの名前があるんだよ」
 そこでインキュバスは言葉を切った。彼ら悪魔にとって、己の名を人間に明かすことは許されるはずのない禁忌である。その掟を破ったものは、もはや魔族の間で暮らしてゆくことはできない。
 だが――。
「レオナ、俺の名前は――」


//おしまい。
//このあと彼らは幾多の困難を乗り越えつつ、なんだかんだで幸せに暮らしていくと思います。愛は種族を超えるんですよ。
//枝Mobのインキュバスというバイオレンス&ハードエロにもってこいな題材の割に、何故か甘々なものになってしまいましたが、どうかご容赦ください。
//それでは、名無しに戻ります。
284274sage :2006/05/14(日) 11:21:07 ID:e7Pc3MzQ
最後まで嫌がる相手を歯の浮くようなセリフ連発と淫魔特有のテクニックで落とすのかと思いきやそうは問屋が卸さないッ

(*´Д`)<やってくれたな貴様ぁぁぁぁぁー!
いやもう最高でしたΛ‖Λ
285269sage :2006/05/14(日) 14:50:09 ID:dWuE4B5Q
チェリーな淫魔とプリの激甘な絡みがすばらしかったです
GJですよ!!
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/14(日) 15:26:26 ID:cnaoRslA
くあぁ…彼らのその後が気になる!
GJ!最初えろえろになるのかと思ったけど、意外にも甘くて面白かった!
287269sage :2006/05/14(日) 20:07:51 ID:dWuE4B5Q
|・・)駄作が浮かんだので投下いたします
(ケミ子がただの淫乱になったのが…)

宜しかったらお好きなだけケミ子を
(グRO以外でおながいします)利用してくさいまし

(´・ω・`)こんな漏れがこんな駄作を連載してもいいんだろうか…

〜迷い森〜

「えっ…何で一匹も居ないの?」

彼女はエルダーウィローを狩に旧老木森に来ていたが、
そこには。以前居たはずのエルダーウィローの代わりに、
サベージと呼ばれる猪の親子が生息していた。

ここ数日間の間に起こった環境変化による、
生息地の移動があった事を、予め配布された管理通信を見て判っていたが。
まさか、旧老木森も変わってしまったなんて…。
とんがり帽子の材料を狩に朝から張り切っていたのに…
アルケミストは力んだ肩を思いっきり落としてがっかりした。

「たった2年でこんなに変わるなんて」

彼女の頭の上に乗っかったコロネットが、木漏れ日を受けてキラリと光る。

それは以前、彼女がずっと二番目の姉に「頂戴」と強請っていたものだが、
ようやく、末子の彼女が一人前のアルケミストになったからと。
転職したその日の朝に二番目の姉がお祝いとして彼女に譲ったものだ。

とはいえ、前衛で戦闘職の二人の姉に比べて、
かなり力の弱い彼女の狩場は、上級狩場とは程遠い。一次職業の人でさえもめったに来ない、
過疎地と言って良いほどのかなり廃れた場所。

誰かが持ち込んだ古木の枝による悪戯や、
最近出回った『アゾート』や『バイローゾイストカード』による、
劇的な狩場モンスターの変化がない限り、本当にあくび1つ出てくる味気の無い狩場には。
何かに取り付かれた人達が、黙々とサベージ親子へ武器を斬り付ける光景が延々と続く。

彼女は退屈凌ぎにカートに仕舞い込んだ、有名鍛冶師の強化海刀剣片手にサベージを狩るが、
30分もしないうちに飽きてしまい、今度は近くに生えていた赤いきのこを叩き始めた。

「…つまんない…」

叩き終ったきのこから出てきた胞子を拾い集め、袋にまとめて仕舞い込んだその時。

彼女は丁度、男性性器とほぼ同じ大きさのきのこに触れ、そっと硬さを確かめた後、
徐に自作のアルコールをきのこにたっぷり振りかけて消毒した。

既に潤み始めた花弁を消毒したきのこへ押し付け、あの日以来。
少しだけ膨らみ始めた乳房を自分の手で弄り始めた。

「…んっ…」

あの日の快感がどうしても忘れられず、いけないと思って我慢しても、
湧き上がる欲望がどうしても抑えきれず、自分で火照りを収めるのが習慣になっていた。
最初は、姉達が友達と長期の旅としての狩場へ出かけている時に。
寂しくて、独りベットへ潜り込んでいた時に何気なく触れたのがきっかけで…

それに味を占めたのか、彼女は人が居ない場所を見つけては、
むずむずと湧き上がる身体の火照りを密かに沈めていた。

布越しの刺激に潤み始める花弁から溢れ出す蜜と、揺れる小ぶりの果実。
いやらしい。淫猥だと。冷静な自分が淫らな行為を諭すけど、
どうしても我慢が出来ず、見られたらどうしようと考えが浮かんでも、
誰も居ない森でやる淫らな行為に彼女は何時しか、
我を忘れて腰を激しく動かし、指先で胸の飾りを摘んで捏ね繰り回し、
布越しで痛いほど突起した蕾をきのこの先端へ擦り続けた。


「…んっ…ああん…ああ!!…うぅん…」

布越しの刺激に我慢できなくなった彼女は、徐に濡れた自分の下着を脱ぎ捨てて、
今度は直接きのこの上に跨り、余った手で突起した蕾を弄り始めた。

半裸に近い状態で乱れる姿と、桜色に色づいた頬に緩んだ唇。
普段の彼女を知っている者が見たら、思わず目を疑いたくなる官能的な光景に、
通りかかった悪漢が森を抜ける途中。偶然にも彼女の痴態を目にし、
驚きで目を見開き、思わず『嘘だろ』と呟いた。

彼は彼女が商人だった頃からの常連で、周りの露天が彼女の露天より仕入れ値が安くても、
お気に入りのデビルリングの財布の中身が軽くなろうが、
アルケミストの愛くるしい笑顔が見たくて、彼は彼女の露天で何時も買い物をしていた。

その彼女が…半裸で腰を振りながら愛液を垂れ流し、形の良い小さな唇からは甘ったるい卑猥な…

しばらくその光景を見つめていた悪漢は、ふっと黒い笑みを浮かべ気配を消した。

「…んんっ!!…ああん…ふぅん…いけない…」

そうとも知らずに、半べそで腰を振り続けるアルケミスト。

「――みーちゃったっ」

その声にアルケミストはびくりと身体を震わせ、まだ火照る身体を手で隠しながら辺りを見渡した。

「…誰…誰なの!?」

「アルケミさんって顔に似合わず、とってもエッチなんだね」

語尾に音符が付きそうな声と共に現れた悪漢に驚くアルケミスト。
その顔は、年上の女性の心を容易く虜にさせる可愛さが滲み出ているが、
流石に悪漢をやっているだけあって、その表情はまるで子悪魔を思わせる黒い笑いを浮かべていた。

慎重に辺りを警戒したつもりなのに、誰も居ない事を良い事に油断して、彼女は痴態を晒していた。

「ねぇ…僕と遊ばない?」

じりじりとにじり寄る悪漢に、思わず首を横に振るアルケミスト。
彼はクスクス笑いながら、『じゃあ、アルケミさんがエッチな事したってバラしていいの?』と囁いた。

「エッチで淫乱…って町中に言いふらしちゃうよ。そしたら、何処の市場にも出れなくなっちゃうよ?」

屈託無い笑顔で卑劣な脅迫をする悪漢に、アルケミストは観念して無言でうなずいた。

「良かったね。僕、約束守る方だから…これからもよろしくね」

悪漢の最後の台詞に疑問を持つが、アルケミストは直ぐにその考えを打ち消して、
ひざまづきながら悪漢の股をなぞり、突起した鞘を口に含んだ。

「…んっ…はぁ…アルケミさん…気持ち良い…」

首を上下に動かしながら、アルケミストは鞘と袋を丁寧に解していった。
微かに聞こえる声と唾液を啜る音が、人気の無い森に響き渡り、身体を熱くさせる。

唇の中でさらに膨張しつづける鞘に、アルケミストの花弁は止め処なく蜜が流れ続けていた。

「…んっ…ふぅ…んんっ…」

暴発した精を受け止めた瞬間、生暖かい苦味がアルケミストの口内に広がり、
涎と悪漢の精が唇から滴り落ち、傍にある雑草を濡らした。

「…あ、…はぁ…はぁ…」

「今度は僕が気持ち良くさせてあげるね」

悪漢は半裸のアルケミストから制服を剥ぎ取り、その身体をカートに押し付ける形にさせて、
花弁が見えるように細い足を開かせ、細くて小さな腰を高く持ち上げた。

「アルケミさんのここ…ものすごくひくひくしてるね」

悪漢が陰部を押し開いた瞬間、赤く色づいた内部から新しい蜜が溢れ出てきた。
蕾と膣内を弄び、徐に指を出し入れしながら膣内の感触を楽しんだ。

悪漢はアルケミストの感じる場所を見つけ出し、指先を摺り寄せたり、
更にもう一つ入れた指と指を中で動かし続けると。
アルケミストの細い腰と膝がガクガクと震え、いくらカートに身体を預けているとはいえ、
悪漢が弄くり出す快楽に支えていた足と手の力が抜けていく。

「…やぁああんっ!!…ああ…ああっ…お願い…」

いきそうなのに簡単にいかせないようにと、悪漢がアルケミストを苛め続けると、
我慢の限界なのか。涙目で悪漢にいかせて欲しいと目で訴える。
その様子を楽しそうに笑いながら、アルケミストに『どうして欲しいの?』と耳元で囁いた。

「…お願い…いかせてぇ!!…貴方のでいきたいのぉ!!」

アルケミストの訴えを聞いた悪漢は『まぁまぁだけど、ご褒美』と、
一気に深く花弁に鞘を突き刺した。その衝撃を一気に受けたアルケミストは、
涙と涎を流し、そのまま快楽へと突き進んでいった。

気が付くと辺りに夕闇が迫り、肌寒い空気がアルケミストの肌を刺激する。
あどけない顔でまだ少し眠い目をこするが、徐にカートから自分の服を取り出した瞬間。
制服の間からはらりと出てきた一枚の手紙と、一緒に入っていた薄茶色の小さな布袋の紐を解くと、
中から昼間、あの悪漢がつけていたのと同じデザインの、
青い小鳥の姿をあしらったエンブレムが1つ、袋に入っていた。

―― 今すぐ、僕のギルドへ入らないと。エッチな事したってばらしちゃうからね ――

その手紙を見た瞬間、アルケミストは顔を真っ赤にして手紙を握りつぶした。

「なんで。あんたのギルドに入らなくちゃならないのよー!!」

一人地団駄を踏んだアルケミストは、怒りに任せてエンブレムを投げ捨てようと手を上げたが、
昼間の事を悪漢に言いふらして欲しくないから…泣く泣くエンブレムをマントの襟につけた。
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/14(日) 20:39:26 ID:hPcCCC0k
GJGJ
ただPCで書くとありがちなんだが、一般人が読めない字は無理に漢字にしないでくれ
おもむろにとか普通読み止まる
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/15(月) 22:10:35 ID:jRJKwgeE
>>288
いや、徐にぐらいは学校での勉強覚えてるならちゃんと読めるだろ。

ちゅうがくせいやしょうがくせいのくるところじゃないんだよ。
じしょのひきかたくらいならったよね?インターネットにはもっとべんりなじしょもあるからつかいかたをこくごのせんせいにおしえてもらってね。
290名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/15(月) 23:04:29 ID:1WvkT3ZA
そういうことじゃないだろ。分からんものかね
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/15(月) 23:14:05 ID:wCej1vwM
一々辞書をひかないといけないことに配慮してくれると嬉しい、といっているのだろう。
それに、読めるとしても文体や題材にあっていない漢字表記がでてきたら思考が止まる。
・・・・・・長島家の人みたく、それを芸にするならありかもしらんがな。
中身以外の理由で読者の意欲を削ぐ要素は減らした方がいいぞ、と。
292名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/15(月) 23:17:13 ID:WpiNwYeU
なんぞ嫌なことでもあったのかい?>>289よ。
蛇足だけど、漢字を開く(誤読を防ぐ・文章中の漢字使用頻度を下げる?ために
平仮名で表記すること)ことって大事だよ。人に読んでもらう文章ならなんでも。

それはそうとおまいらー、さきほど自作絵スレにて関連情報発見した(゚∀゚)
293269sage :2006/05/16(火) 01:39:22 ID:549d9C5w
>288>292
確かに…あまりエロ文学に走らないようにむずい漢字で
(花弁とか蕾とか…他にもエロ文学にありがちなむずいかんじあったら調べておきます)
走ったのが…ルビの代わりにカッコつけで読みがなを入れる配慮も頭に入れ
電波受信します。
読者あっての文章なので感想やアドバイスあるととてもありがたいし
マゾではないがやる気出てきます。本気でありがdです

>292
早速見てきます
294名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:16:50 ID:wjuO45H2
勢いのみで書いてみました。一応これで終わりです。247の続きです。
機会があれば、また書くかもしれません。
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:18:21 ID:wjuO45H2
「んむっ、かはっ、あぅ・・・んんっ・・・っ、ふ・・・ぁ・・・」

2度目の絶頂を半ば強引に迎えさせられ、シエラの体はぐったりと壁に凭れたまま、
息を荒げるたびに華奢な肩が力なく上下していた。不意に、ずるる・・・と口を犯して
いたスティングの指がゆっくりと引き抜かれた。唾液にまみれて、どろどろに濡れた
指は凶器以外の何者でもなく、まだ不満そうにシエラの前から動こうとしない。

「ううっ・・・くぁ・・・、はあっ、はあっ・・・」

無理やり足をM字に開かされて、蜜壷は既に熱い蜜を湛えてどろどろに濡れぼそり、
下着の間から零れた蜜が染みになって床まで溢れていた。

シエラは朦朧とした意識の中で、それでも隙を伺っていた。体の気だるさとは裏腹に、
意識は恐ろしいほど鮮明だった。ただ・・・鮮明な意識の中で、自分の女の部分が焼ける
程熱く疼いているのも、気持悪いくらいはっきりと認識していた。

ずるる・・・と大きな体を引きずるようにして、ひときわ大きな、先程までシエラの蜜壷
を陵辱していたスティングがゆっくりと此方に近づいてきた。それは、ひくひくと痙攣
するように体を振るわせ、自らの手をひらひらと動かしながら大きく体を揺すり始めた。

異様な光景だった。シエラが壁に凭れたまま、唖然としてそれを見上げる。

泥のような体を持った異形に他の異形どもが群れるように集まり始めて、その形が繋がり、
変形し、無理やりに合わさって・・・やがて、数匹居たその異形どもは、集約されて一つの
「カタチ」に変わっていった。

一本の「手」の形をしていた「それ」は、まるで木のように枝分かれし、そこから「手」の
ような触手をはやした化け物に姿を変えていた。確かに「手」の名残はある。

しかし、それは奇妙に形を変え、あるものはかつての名残を残し、あるものは5本の指が
触手のように長く伸び、かつての面影を一切残していなかった。ただ、唯一言えるのは・・・
その「いくつか」の異形が集約された一つは、見たこともないようなおぞましい化け物の
姿をしており、それは意思を持ってシエラにジリジリと近づき、先程の「宴」の続きを
行おうとしている事、ただそれだけだった。
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:20:22 ID:wjuO45H2
「ひっ・・・ば、化け物めっ・・・!!」

足を無理やりM字に開脚させていたスティングも、その「集約された一つ」に合わさった様で、
いつの間にかシエラの手足は自由になっていた。痛みを忘れて右手を掲げる。詠唱もなく、
静かに、一瞬にして眩い炎が一筋の光になり、シエラは半ば強引にそれを異形に叩き付けた。

ジュ・・・と焦げるような臭いを発し、集約された異形のうちの一本の腕が黒くこげて床に落ちる。
だが、それもつかの間、その場所から再び、泥のような「棒」がぬぷぬぷと生えてきて、再び違う
「腕」を構成した。不意にそれは、シエラの右手を強引に掴み、華奢な体を無理やり後ろから
抱きかかえるようにして押さえつけた。

シエラの体は異形に後ろから羽交い絞めされるような体制になり、形容するならば、人間の背丈
以上の、「腕」の部分から更に腕や触手のような手腕を生やした化け物に捕らえられるような
格好になってしまった。

シエラの体を後ろから捕らえたそれは、シエラの四肢を自らの体に絡めとるように押さえつけ、
いうなれば「本体」から生えた複数の腕が、シエラのたぷたぷになった胸を乱暴に絞り上げる様に
弄り始め、強引にシエラの足をM字に再び開脚させた。

「ひああ!?やっ、やめてぇ!?いやあああっ!!」

ぐに、ぐにぃ・・・とシエラの胸が乱暴に揉みしだかれる。「本体」から生えた手の指の隙間から
零れ落ちるくらい、華奢な体つきとは裏腹に豊満なずっしりとした胸がびっしょりと汗にぬれ、
スティングの指がすべる度に淫らな位たわわに揺れてぐにぐにと形を変えていた。

不意にもう一つの「腕」がシエラのもう片方の胸を乱暴に掴み、その先端の小さな突起をきゅううっ
と刷り上げてくりくりと弄り回す。

「んはああっ!!きゃんんっ!!」

シエラの良く通る、細い悲鳴が水路に木霊する。じたばたと暴れてみても、「本体」に四肢を
がっちりと押さえつけられ、抵抗する術はない。たぷたぷになった胸が弄ばれ、むにむにと形を
変えて、淫らに踊っている。既に蜜壷は熱く熟し、ぐっしょり濡れた下着の横から溢れた蜜が
零れ始めていた。

当然、スティングがそれに気づかないわけもなく、無理やり抱え上げられてM字に開脚させられ
ているシエラの股の丁度下あたりから・・・ずるる・・・と音を立てて、腕、ではなく、それはまるで
男性器のような、不恰好な触手のような物が生え始めた。
297名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:22:05 ID:wjuO45H2
「ひッ・・・!?」

太さと長さは、当然人間の比ではない。先程、シエラの蜜壷を強引に犯していた指より一回り
大きいくらいだろうか。それは鎌首をもたげてからシエラの蜜に触れてゆっくりと隆起し、まるで
獲物を探すようにむくむくと膨れ上がる。

「ひあっ、ひ、だ、だめぇ・・・!!」

男性のそれの様にはっきりと勃起したそれは、シエラのどろどろに濡れた下着に触れて、ぶるるっと
悦びを表すかのように震えて大きく膨れ上がった。その、仮に「触手」と呼ぶその先端からは、
既にどろりとした蜜のような粘液が零れ始めていた。

「・・・ッ、ひんっ!!ひ、あはぁ・・・!?」

間髪を居れずに、その触手はシエラの下着の上から、強引に蜜壷を突き上げた。ぬぷ、と下着越しに
柔肉が反応する。襞の部分はシエラの意思とは裏腹に、我慢できずにひくんっ、ひくんっと触手が
触れるたびにひくつきはじめていた。シエラの胸を陵辱していた二本の腕は、後ろからその豊満な
胸を絞り上げるようにきゅ、きゅ、とリズミカルに揉みしだき、時折クリクリとその先端の突起した
粒を捏ね繰り回して刷り上げる。

「ひんっ、ひ・・・・!?」

ぬぷ、と下着をずらしてその触手がシエラの蜜壷を侵食し始めた。膨らんだ先端は弾力のある
ゴムの様で、それ自身から溢れている粘液によりぬめぬめと濡れており、シエラの蜜と絡んで
ねぱ、ねぱ・・・と糸を引き、空気に混じって白く泡立ち始めていた。

「ひんっ、あはぁ・・・だめ、だめだって・・・ッ・・・」

シエラが力なく抵抗する。筋を前後に刷り上げられて、白く泡立ってどろどろになったその部分は
ひくひくと蠢き、次の一手を待っていた。その時、不意にその「触手」がぶくりと膨らみ、一気に
隆起してシエラの蜜壷を勢い良く侵食した。ずぷぷぷぷっ、と空気が混じって泡立った蜜壷に、その
触手が一気に突き立てられる。

「ひぎぃ、あはああああっ!!」

びくびくびくっ、とシエラが体を仰け反らせて痙攣した。3度目の絶頂。M字に足を押し広げられ、
露にされた蜜壷に凶器の様に触手が突き刺さり貫かれている。ぬぷ、ぬぷ、とその部分は自身の長さ
を変えて、自立的にピストン運動を始めた。ごぼり、と蜜壷の淵から淫らな汁が溢れ出て、襞が強引
に触手を咥えさせられてひくひくと震えていた。
298名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:24:57 ID:wjuO45H2
「んっ、はっ、はっ、はっ・・・あはっ、ひぁんっ・・・」

触手の律動にあわせてシエラの細い声が水路に木霊する。既に、甘いものが混ざり始めて、シエラの
蜜壷は意思とは裏腹に、喜んでそれを咥え込んでいた。腹の奥をずんっ、ずんっとリズミカルに
突き上げる。

太い触手に蜜壷が満たされる。その律動に合わせてきゅ、きゅ、と胸の先端の粒をクリクリと弄り回す
複数の「腕」。異形に犯されて気が狂いそうになりながらも、シエラの体は確かに悦んでいた。きゅ、
きゅ・・・と答えるように蜜壷が収縮する。不意に、びくびくと触手が大きく打ち震え始め、ピストンの
速度を急速に上げ始めた。意図を理解したシエラの体がびくりと強張る。その直後。

びゅっ、びゅるる・・・っとその触手の先端から、白濁した汁が勢い良くほとばしった。当然、その触手
はシエラの蜜壷にしっかりと咥えられて・・・シエラの蜜壷に、その異形の白濁した汁がたっぷりと注ぎ
こまれる。

「ひあああ、いやああっ、熱いっ、熱いッ・・・お腹がぁ・・・!!くる、しっ・・・!!!」

びくびくと打ち震えながら触手は汁を注ぎ続けた。止まらない。シエラの蜜壷がしっかりとそれを
咥えているせいで、行き場をなくした汁がごぽごぼと蜜壷と触手の繋がった隙間から泡を立てて零れ
始める。

「くひぃ・・・いやああっ、抜いてッ、中に出さないでぇ・・・!!くる・・・し・・・い・・・!!」

シエラが苦しそうに体をがくがく震わせながら、弓なりに体を仰け反らせたその直後。触手が
勢い良く引き抜かれ、結合部から大量の汁がどろりと音を立てて溢れ出た。それだけでは飽き足らず、
触手はまだ勢い良く汁を吐き出していて、それは放物線を描いてシエラの顔を勢い良く汚した。

「んはぁ!?ひんっ、ひあああっ!!」

引き抜かれたショックでシエラは再び絶頂を迎えていた。そして、濃くて粘性のあるそれが、
シエラの顔を、髪を、金色に輝くティアラをねっとりと汚す。ドロドロに汚されて半ば放心状態の
シエラの蜜壷に、再び・・・その凶器がゆっくりと宛がわれた。

「ひ・・・ッ!?」

シエラは、声も出せずに体を強張らせた。異形の「宴」は、止む事を知らなかった。
299名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/20(土) 23:26:16 ID:wjuO45H2
これで終わりです。もうちょっと幸せでアマーなお話の方が良かったでしょうか。
なんかちょっと浮いてる気がしてorz
300名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/22(月) 01:26:39 ID:4.UYXo/g
(*´д`) ごちそうさまでした
アマーよりこういうのが好きなので・・・・
どうせなら後ろの方も一気にとか(ry

また機会あったら是非お願いいたします!
301名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/22(月) 15:13:47 ID:S63jtcQg
グッ・ジョブ
ご馳走様でした
シエラの運命は・・・・・スティングの苗床。:゚・(ノД`)・゚:。
窓手焼く時はシエラの事を思い出します
302名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/23(火) 15:22:19 ID:IayifKgk
壁│・ω・`) <コンニチハ。)
無駄に長くてエロ短いですが初投下します。
そこで終わりかよっ!?て終わり方ですスイマセン。
壁│ω・`) <感想批評もらえると嬉しかったりします)
303『Dear...Honey』(1/5)sage :2006/05/23(火) 15:22:55 ID:IayifKgk
まだ太陽が首都プロンテラの真上に位置している、真昼。
首都の中心部から少し離れた閑静な住宅地にある一つの家の中で、その行為は行われていた。
カーテンを通して差し込む日光のみが照明の薄暗い部屋の中で、女の矯正と水音が響く。
「んあっ…キーヴェ…ひあぁっ!」
鮮やかな赤い色の長い髪を振り乱しながら、女は背中を仰け反らせて喘いだ。顔には目隠しがされている。
しかし指で秘部を愛撫しながらも、男のほうは上の空のようで、次第に指の動きが疎かになっていく。
それに不満を感じたのか、女はねだるように甘い声を出した。
「はぁ…キーヴェル、私、もう…」
「私?」
その声に反応して、男は怪訝そうな顔をして指の動きを完全に止めた。女はハッとして慌てて訂正した。
「あ…違…えっと…ボク…ひゃっ」
いきなり指を引き抜かれて、敏感になっていた女は声をあげたが、ベッドが軋む音と衣擦れの音で男が服を着
て帰り支度をしていることを悟った。女は慌てて目隠しを取って叫ぶ。
「キ…キーヴェル!ごめんなさい、やめないでっ…」
「前にも言ったよな?今度間違えたらお終いだって」
男の冷たい視線を浴びて、女は自分の顔から血の気が引くのを感じた。
男は身支度を整えると、涙目になっている女に容赦なく言い放った。
「じゃぁな。」
「キーヴェ…っ」
名前を呼び終える前に、男はその部屋から姿を消した――
304『Dear...Honey』(2/5)sage :2006/05/23(火) 15:23:41 ID:IayifKgk
あー、つまんねぇ。結局、あの女もだめだったかぁ――
溜息をつきながらプロンテラの街中を行くハンターの青年は、太陽の光を反射して輝く銀色の髪を鬱陶しそう
にかきあげた。先ほどの行為でかいた汗をリストバンドで拭い、髪を手櫛で整える。
人通りの多い道に出ると、すれ違う女性はほとんど全員、彼を振り返った。その容姿の端麗さと輝くような銀
髪の美しさを見れば、誰でも振り返りたくなるだろう。
すれ違って小さくはしゃぐ女性たちの興奮とは裏腹に、青年は憂鬱そうに再び溜息をついた。
「今回はアタリだと思ったんだけどなぁ…」

彼が小さく呟いた瞬間、後ろからいきなり背中を突き飛ばされてよろめいた。
驚いて振り返ると、そこには彼の所属しているギルド内でも特別親しい友人のブラックスミスが立っていた。
顔にはいたずらそうな笑みを浮かべている。
「うっす、キーヴェル。…なにイヤそうな顔してるんだよ。もっと喜べって」
「お前に会えてもうれしくないっ」
「あ、ひっでぇー。いい情報持ってきてやったのに」
お前の持ってくる情報にロクなものはない、と言いかけてキーヴェルは口をつぐんだ。普段だったら友人との
会話ももっと楽しめるが、今はとにかくイライラしていてしょうがなかった。
早く会話を終わらせるには黙ってるのが一番いい。特にこいつ…シェイドの相手をするときは。

シェイドは俺の肩にのしかかると、顔を寄せて耳元でささやいてきた。
「お前の条件に合う女の子、また見つけたぜ。どうする?今回はけっこういけると思うだけど。どうせこの前紹
介した女はもう飽きちゃったんだろ?」
図星だ。こいつは毎回毎回、どうして俺の顔を見るだけでわかるんだろう。
そんなに俺はポーカーフェイスが苦手なのか、こいつが人の心を読む天才なのか。
「くくっ…お前ホントにわかりやすい顔してるよな」
どうやら前者らしい。腹を抱えて笑い出しそうなシェイドを睨み付けて牽制してみたが、こいつはそれがまた
ツボにきたらしくとうとう大笑いを始めた。ホントに失礼なやつ。今、通りかかったウィザードが変な目でこ
ちらを見ているのが視界に入って、なんだか関わりたくなくなってきた。
「悪かったなぁ…もうお前なんて知らん!」
「あー、まてって。悪かった、悪かった。情報いらないのかー?」
「…教える気ならさっさと教えてくれよ。」
「それはいいんだけどな、一つ言っておきたいことが…」
何か事情があるのだろうか、めずらしくバツの悪そうな顔をしている。
首をかしげると、シェイドは軽く言い放った。
「わりぃ!その子、先に俺が喰っちゃった」
「おっ…お前なぁっ…!」
「いやー、悪いなーとは思ったんだけどさ、ほら、俺も溜まってたし…」
「道端で言うセリフじゃないぞ、それ…」
今は周りに人の気配はしないが、聞かれたらまた変な目で見られるに違いない。
こいつには羞恥心がないんじゃないか?…まぁ、人のこと言える立場でもないが。
「で、どうする?それでもいいなら紹介するけど、早めのほうがいいぜ。俺が最初に手つけたけど、娼館の新人
なんだよ」
「娼館か…」

そのとき、二人の頭の上ギリギリのところに鷹が飛んできて、やがてシェイドの横にある塀の上に静かに舞い
降りた。鷹には赤いスカーフが巻かれている。
「あ、お前、セノンの鷹…」
すると、道の向こうから見慣れた少女が走ってきた。
ポニーテールにされている長く赤い髪が左右に大きく揺れている。
やがて顔がはっきり見えるほど俺たちの近くにやってくると、彼女は呼吸を整えながら二人の顔を見比べた。
「シェイド発見〜!あ、キーヴェルもいたの」
「いて悪かったな」
「セノン、俺になんか用事?」
「あ、そうそう。マスターが呼んでたよ。なんか急ぎの用事みたい」
「おっけー。じゃぁもう行くな。…キーヴェル」
突然、俺に身を寄せたかと思うと、シェイドは小さな紙切れを俺のポケットに詰め込み、セノンに聞こえない
ように小さく呟いた。
「例の場所とその子の名前」
「ん…ああ、ありがと」
「それじゃ、またな!キーヴェル、セノン」
そう言うとシェイドは踵を返して、北の方 ― ギルドで所有している砦の方角 ― に、走っていった。

残された俺とセノン、そしてその鷹の間に沈黙が流れる。
「…なぁー、今シェイドに何貰ったの?」
「別に」
「アヤシイ…ボクには内緒なの?」
――いえるわけないだろ!
「そう、内緒」
「ひっどーい!見せてよ!」
突然セノンが俺のポケットに手を突っ込もうとしてきた。慌てて手を掴んで、ギリギリセーフ。
「お前もホント無節操な…」
「悪かったなぁ!仲間はずれにするのが悪いんじゃないか。ボクだって同じギルドの仲間だろ?」
「セノン、俺のこと仲間だとか思ってたのか?てっきりライバル扱いされてたと思ったんだけど」
「そうでもある」
キッパリと言い放たれて言い返す気力も失せてしまった。しかしまだ諦めていないようで、一向に手を引っ込
める気配がない。
「ホンット、しつこいなお前。さっきから胸当たってるぞ」
言われてやっと気が付いたのか、セノンはかなりの勢いで俺から遠ざかった。髪の色と同じ色に頬が染まって
いるのを見て、思わず笑ってしまった。
「この…スケベ!変態!」
「お前が当ててきたんだろ、スケベ」
ますます顔が赤に染まった。何とか言い返そうと口をもぐもぐ動かしている。――ホントに、
「お前って可愛いなぁ…」
――って、何俺は口に出してんだ!今のは心の声のはずだったのに!!
チラリとセノンの顔色を窺うと…微妙に呆れていた。
「キーヴェル、それ嫌味か?口説くならちゃんとした女の子を口説きなよ」
「は?」
「じゃーね、ボク用事あるから。キーヴェルはナンパでもしてなよ」
「ちょっ…セノンっ…」
俺の呼びかけを無視して、セノンは鷹と共に噴水のほうにいってしまった。
一人になった俺は、本日何度目かわからない溜息をついた。
305『Dear...Honey』(3/5)sage :2006/05/23(火) 15:24:22 ID:IayifKgk
セノンは、約一年前に俺とシェイドの所属しているギルドに入ってきた新人だった。
はっきり言うと、そのころ俺とシェイドはギルドマスターさえ手がつけられないぐらい遊んでいた。
――お恥ずかしながら、毎回違う女と。今思えば若気の至りってやつだ。(一年しか違わないが)
年は五歳も違うし、俺のほうが断然ハンターとしての経験はあったのだが、セノンはいきなり俺にライバル宣
言をした。セノンはマスターを崇拝していたし、同じハンターとして、マスターに気に入られている俺が気に
食わなかったらしい。

――が、俺は一目惚れも同然だった。
もう18歳ぐらいのはずだが随分と童顔で、黙っていればかなり可愛い部類に入る。(最近は怒っていても可愛
いと思う俺は病んでいるかもしれない。)その割りに身体のほうは立派に成長したらしく、背は高いし胸も…
まぁ申し分ないほどだ。
彼女曰く男ばかりの環境で育って、兄弟に似て男勝りになったそうだ。自分のことを”ボク”と呼んだり、口
調が男っぽいのはそのせいらしい。本人はそれを気にしていないようだし、むしろ女扱いされたくないらしい。
マスターから何を吹き込まれたのか、セノンはすっかり俺のことを女たらしだと思い込んでいる。
実は遊びの経験なら数多いが、俺は本気で人を好きになったことが、ない。
だからセノンを前にすると、まるで思春期の少年のようにドギマギしてしまう。

「でも、鈍いのにもほどがあるんじゃないかぁ…」
また溜息をつく。ふと、ポケットから紙切れを取り出す。シェイドが言ったとおり、そこには娼館の場所と例
の女の子の名前―”ナナ”―が書かれていた。どうしようか迷った末、その場所に足を向ける。

若気の至りといったのを訂正しようと思う。
好きな子ができてもこの性分は変わらない。…むしろ悪化気味。
――セノンに似た女ばかり抱いて、アイツの姿と重ねるだなんて。本当に最低で変態だ、オレは。



「こんにちは…ナナです。」
シェイドに紹介された女の子は服装からすると商人のようだ。
背は高くないが、確かに顔は似ているし、髪もセノンと同じ赤い色で、腰の辺りまで伸びている。16歳ぐらい
だろうか。セノンが童顔だから、少し幼いぐらいがちょうどいいかもしれない。高めの声も、よく似ている。
まずまず合格点だ。
と、ここまで観察していると、黙っている俺に困ったのかナナがオロオロし始めた。
「あぁ、ごめんね。俺、シェイドってブラックスミスの友達なんだけど…知ってる?」
「あ、シェイドさんの…?」
途端に安心しきった表情になってしまった。喰っちゃったとか言ってたが、あいつはいったい何したんだ。す
っかりシェイドの虜っぽくないか?
「キーヴェルさん、ですよね?シェイドさんからお話聞いてます。」
「は!?お話ってどういう…」
「その…自分のこと”ボク”って言えば機嫌よくなるだとか、男口調がいいだとか…」
あ、あいつっ、人のことベラベラ喋って…!今度会ったら一発殴ってやる。
とりあえず今は深呼吸して、いきなり怒鳴りだしそうな自分を落ち着けてみる。
「ハァ…まぁ、いいや。そこまで聞いたならどうすればいいかわかってくれる?」
一瞬キョトン、とした表情を見せたが、俺の言いたいことを理解してくれたようだ。
「”ボク”のこと抱いてくれる?”キーヴェル”。」
――あ、笑顔も似てる。
そこからは、プツリと理性が途切れてしまった。
306 『Dear...Honey』(4/5)sage :2006/05/23(火) 15:25:08 ID:IayifKgk
「ん…ふぁっ…」
何度か軽く唇を重ねた後、舌を彼女の口の中に割り込ませる。ゆっくりと口内を舐め回していると、やがて彼
女の方からも舌を絡めてきた。重ねた唇の隙間から、艶かしい水音が部屋に響く。
「んん…はっぁ、あ…」
そのままの姿勢で首筋に舌を這わせると、彼女の身体は微かに反応し始めた。表情はすでに恍惚としていて、
その小さな唇からは微かな喘ぎ声しか聞こえない。
服の裾から手を差し込み胸を優しく揉み解すと、彼女の身体がビクリと震えた。彼女の反応に気をよくした俺
は、一気に上半身の服を剥ぎ取り、片方の乳房に舌を這わせ、もう片方は左手で強めに揉み解した。
「ひぁっ…んんぅ…あ、ふぁああっ」
乳首を甘噛みし、もう片方は手で摘み取ると、彼女は一際大きく鳴いた。スカートの中に空いている右手を入
れ、ゆっくりと太ももから手を這わした。やがてたどり着いた秘所を布の上から優しく撫で上げる。
「…濡れてる、な」
「やぁっ、ん…あっ、はぁっ」
焦らすようにしばらくショーツの上から割れ目に沿って指を往復させると、彼女は俺に懇願するように顔をあ
げた。
「キーヴェっル…ぁ…もぅ…焦らさないで…」
――彼女も…セノンも、こんな顔をして、こんな声を出すのだろうか。
「んっああっ…!」
スカートもショーツも剥ぎ取ってすでに濡れそぼっているそこに指を深く沈める。中を掻き回すと、次から次
へと愛液が溢れ出てくる。くちゅくちゅと妖しい音をたてながらヒクついている花弁を、さらに舌で舐めあげ
た。
「んっ…あぁあっ…!キーヴェ、…っひぁあああ!」
口でクリトリスを吸い上げると、彼女は嬌声をあげて身体を仰け反らせた。秘所から溢れている愛液はすでに
シーツのシミになっている。
「もうイッちゃったんだ…そんなに気持ちよかった?」
「はぁっ…う、…ん…きもちいっ…ぃ…」
――その瞬間、彼女の姿にセノンの姿が重なる。
耐え切れなくなった俺は彼女の身体に覆いかぶさると、自らのそれをあてがった。
「…入れるよ」
「んぅっ、ぁっ…ああっ!」
言うが早いか、彼女を一気に貫いた。あられもない喘ぎ声と水音、そして身体がぶつかり合う音が部屋中に鳴
り響く。
「ひっ、ああ…!んっ、ぁあ…んああぅ!」
彼女が一際高い声を上げる場所をみつけると、そこを執拗なほどに攻め立てる。
「あっ、ぁああっ!キー…ヴェ…っ」
器用に彼女の身体を反転させると、四つん這いの姿勢にさせて、後ろからさらに激しく彼女の中を掻き回す。
一層締め付けがよくなり、彼女も自分も絶頂が近いことを悟る。
「ひぁっ…ぁぁあ!ボク、もぅ、いっちゃ…うぅん…!」
「くっ…そろそろ…っ」
「んっ、はぁっ、ああああ!」
彼女の甲高い声が合図になったかのように、俺と彼女は同時に絶頂に達した。
「はっぁ…”セノン”…」
「ふぁっ…はぁ…あっ、やぁっ…!ぁあ…!」
ぐったりしている彼女に構わず再び腰を打ちつける。
俺の視界にはもう、”ナナ”はいなかった――



「あー、ごめん、起きた?」
「ふぁ…?」
寝惚けているのか、目をこすりながらしばらくボーっとしている。
やがて目が覚めたのかナナは慌ててシーツをかき集めて露にしていた裸体を隠した。この辺りのしぐさがまだ
初々しい感じがする。あいつは新人だって言ってたけど、まだ男慣れしてないのか。そんな子を気絶するまで
ヤっちゃう俺はそろそろヤバイかもしれない。
「…あの、キーヴェルさん?」
「ん、あぁ。ごめんな、ナナ。ちょっとやりすぎた」
「え、いいえ…これが仕事ですし…その、私のことどう見てても気にしないですから」
この子はシェイドからどの辺まで話を聞いたのだろう。思えば最初のセリフはどう考えてもアイツの入れ知恵
だ。してる最中に聞こえてきた”ボク”っていう呼び方は、俺の幻聴かもしれないが。
「キーヴェルさん、その…」
「ん?」
「あの、お客様に向かって差し出がましいようなんですけど」
「…別にいいよ。なに?」
「あの、私は、その人…セノンさんも、キーヴェルさんのこと好きだと、思いますよ」
突然何を言うかと思えば。…というかやはり、シェイドはその辺のことも細かく話したんだろうか。今度あっ
たら二発は殴ってやる。
「いや、それは無いと思うよ」
そんなセノンは想像できない。苦笑いしながら答えると、彼女は小さくフフっと笑い、言った。
「女の勘、ですよ」
そのときの彼女の微笑みは愛らしいものだったが、なぜかセノンと似ているとは思わなかった。…いや、思え
なかった。
307『Dear...Honey』(5/5)sage :2006/05/23(火) 15:25:37 ID:IayifKgk
「キーッ、ヴェル!おっかえりー」
「…ウルサイ。」
ギルドの砦に戻った途端、早速姿を現すシェイドを軽く睨んだ。
「あれ?ナニ怒ってんだよ」
「ナニじゃねぇよ。お前、俺のことベラベラ喋りやがって。…二発殴るつもりだったが、ナナに免じて許してや
る。」
「あぁ、悪い悪い。ま、お前があの子のところ行くのはわかってたし。説明しておいたほうが色々と楽だろ?…
で、どうだった?」
「ん、まぁ良かったよ…」
認めるのは癪だが、確かに今回はなんだかスッキリした気分だった。彼女の”女の勘”に励まされたのかもし
れない。
「だろー?俺が目つけてたんだからなっ。また、行くのか?」
手もつけてただろうがっ!と言いかけてやめた。シェイドの微妙な視線が気になったからだ。
「いや、…もう行かないよ。しばらくこういうのはやめておく」
「ふぅ…ん。どういう心変わりなんだか」
「別にいいだろ」
こいつは何考えてるかわからない上に、俺と違ってポーカーフェイスも上手だ。
でも、俺が『もう行かない』と言ったときに微かに安堵の表情が浮かんだのを、俺は見逃さなかった。

しばらく話していると、赤いスカーフをした鷹が俺たちの方に飛んできた。
「あ、キーヴェル!おかえりー」
鷹がやってきた方を見ると、やはりセノンがいた。今度は俺のほうにやってくると、顔を覗き込んでくる。
…さっきの行為の後だから、彼女の顔を見ると妙にドキドキしてしまう。
「…隙あり!とりゃっ…あれぇ?」
いきなり昼間のように俺のポケットに手を突っ込んできたセノンだが、既に何も入っていないことに不満の声
を上げた。あの紙、捨てておいてよかった。
「おいっ!お前まだ諦めてなかったのかっ」
「ふーんだ。仲間外れ反対!」
「まぁまぁ、二人とも落ち着けって。セノン、あの紙はなぁ…」
「おっ、おい、シェイドっ」
こいつなら言いかねない!慌てる俺をよそに、シェイドはキッパリと言い放った。
「超おいしいヒミツの狩場の場所が書いてあったんだよ!」
「ええっー!ズルイ!」
「いやぁ、セノンのレベルじゃまだ早いと思ってなぁ。教えたらお前、即効行くだろ?」
「むぅ…じゃぁ一緒に行けばいいじゃん」
「それもそうだな」
呆気に取られてしまった俺を無視してさっさと会話を進める二人。
…まったく、シェイドのこういうところには感心してしまう。
「んじゃ、俺もう商売に行くからさ、二人で行ってこいよ」
「…って、おい!シェイドっ」
なんて無責任な…!
「ほらほら、つれてってよ、キーヴェル」
そんなヒミツの狩場知らないって!仕方ないから最近一人でよく行く狩場に連れて行くことになってしまった。
ウキウキして前を行くセノンの姿を見て、顔が緩むのを感じる。
――ナナの女の勘ってやつを、信じてみるのもいいかもな。
「そういえばさ、キーヴェル」
「ん?」
突然振り返って俺の顔をまじまじと見つめてくるセノン。ドギマギしている俺を見ながら、彼女は笑った。
「何か昼間よりもスッキリした顔してるなっ」
――これも女の勘ってやつか?
俺は思わず苦笑いして、彼女の手をとった。
308名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/23(火) 15:47:08 ID:dK5V4gM.
最初は三人称なのに、途中から一人称に変わるんだね。
309名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/23(火) 22:17:48 ID:0nq4H9/2
はげすぃく続きが気になる(;´Д`)
期待してまつ
310302sage :2006/05/24(水) 12:33:41 ID:stUEOznE
>>308
あぁぁああ…冒頭だけ三人称にするつもりが普通に混じってました orz
気をつけます(・ω・`;)
>>309
気力があれば微妙に続く予定です│・ω・`)ゝ <期待はしないほうg(ry
311名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/27(土) 22:32:31 ID:1No.UeD2
wikiへ保管してくれた人超お疲れ
312名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/28(日) 19:07:32 ID:KXB6NvC2
倉庫の方お疲れ様です。
さて、何か書きたいのですが、いまひとついいネタが思い浮かびません
誰か、何かネタをいただけないでしょうか
313名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/28(日) 20:30:31 ID:Q9cazLy6
>>312
お客さんの求めには何でも笑顔で応じるカプラさん。
しかし徐々に要求がエスカレートしていき、ついにはエチーことまで…という感じのをお願いします。
314名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/28(日) 20:47:10 ID:.RMqG8aI
>>312
あこがれのアコライト
日中は清純そうで誰にでも笑顔を振りまくアイドル
しかし夜の顔は・・・

という現実でありそうな「まじめそうな子に限って実はすげー遊び人」な
シチュエーションとか期待age
315名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/28(日) 23:58:24 ID:exp557mc
・クルセさん夜の献身
・モンクたんの秘密の修行
・ローグ姉さん純情物語

不人気職にも愛を
316名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/29(月) 00:48:13 ID:Bu3nxBoY
プリーストは散々書いた後なので
カプラさんで何か書いてみたいと思います

いつになるかわかりませんが気長にお待ちください
317アサシンクロス×サキュバス 2sage :2006/05/29(月) 01:03:56 ID:EGMzbbXs
おひさしぶりでございます。
あまりいい作品じゃないですけど
過去にこれからの作品に期待してくれる人がレスしてくれました
スゲェ嬉しかったです、そんなわけで二作目っても続編ですけど
318アサシンクロス×サキュバス 2sage :2006/05/29(月) 01:04:32 ID:EGMzbbXs
眩しさで少しづつ頭が働き出す。
窓から差す日光で目が覚めたようだ、寝起きがいい。
朝は好きだ。
冷たい空気が身体をスッキリとさせてくれる。

「んっ…んふっ…んん〜」

朝一番はタバコと決めている、窓辺に置いてある箱を手に取り――

「んっ!んんっ!んぷっ!」

「おい…」

「んふ?ふぉはひょー」

「おはようじゃねぇ!いきなりフェラか!」

「だぁって、サキュバスだもん〜アタシ」

「あれか?昨晩話してたコトってマジなのか?」

「な〜んでアンタにウソ付かなきゃなんないのよ
 アタシ達サキュバスは毎日精気が必要なのよ」

「でもお前って、人間殺したくないから取って無かったんだろ?
 おいシゴくな、止まれ、待て、答えろ」

「うん、でもだからってすぐに死ぬわけじゃないのよー辛いけどね
 アタシの場合六日間ガマンしてたからもう足りなくて、ふぁりなふへ」

「途中で咥えんなよ…しかし六日間も我慢したとなると仕方ないな
 今日はずっとヤろうか?お前の好きなだけでいいぞ」

「んぷっ!?うそっ!ホント!?」

「ホントだ、お前凄い満面の笑顔だぞ…」

「んん〜…嬉しいんだけど、人間がアタシの相手一日中って…
 出来るかしら…前例がないのよね〜、そもそも一日ともたない相手だし」

「ほ〜、言ってくれるな…じゃあまずは一発流し込んでやるよ
 ホラッ、とっととケツ出せ」

「あんっ♪もうせっかちぃ〜〜♪」

「自分で広げながらケツ振って言う言葉じゃないがな…」

正直オレ自身もコイツの強制フェラのおかげで朝からヤル気は満々だ。
暗殺の仕事が来てもシカトすれば問題ないし
相棒もオレのオナニー(演技)を見たから四日と来ないだろう。
途中まで吸っていたタバコを灰皿に押し潰すとコイツに覆いかぶさる。

「ん〜…入り口はどこだ?ここかな?」

とブツで膣周りをグリグリと押し付けて焦らす。
これは男の特権だ。
間違いない。

「ちょぉっとぉ〜!早く入れてよぉ〜〜」

「んー、やっぱお前の胸を堪能してからじゃないとな」

「やだっ!やーよぉ〜!お願いだから入れ――」

油断した所を深く突き刺す、根元まで一気にねじこむ。
一瞬何が起きたのかわからず身体だけがピクピクと痙攣している。
ちょろちょろと水音が響き始めた、どうやらイクとコイツは失禁するんだろう。

「はっ…!あっぁぁああっ…はぁあぁっ…」

ガクガクと震えて全身に駆け巡っているであろう快楽を楽しんでいる。
しかし、少し恨めしそうな涙目でオレを見つめている。

「いぃいじわるぅ…」

「悪い悪い、そんな泣くなって」

「やだぁ…アンタがアタシに入ってくる感じ…味わいたかったのにぃぃい〜…」

「そっちかよ、まぁいい動くぞ」

「ちょっ、待っ…!あぁあっ!また出ちゃうぅうう!」

シーツを両手でぎゅっと掴み、ひたすらオレが与える快楽に身悶えている。
当然コイツは聖水流しっぱなしだ、一体どこから出てくるのか…
こうなるとイキっぱなしなわけで女の身体ってのは便利なものだ。
ガクガクと震えて綺麗な金髪を振り乱している。

「あ゛ぁああ゛〜〜!あ゛ぅううああ゛〜!」

「んな獣じみた声出して、そんなに気持ちいいか?」

「ぎもぢいひいぃい〜…頭へんになるぅうう、へんになるぅうう!」

朝の一回目からこの調子でむしろコイツが持つんだろうか?
一日は長いし、とりあえずここらで一発出しておくか。

「おい、そろそろ出すからな」

「へっ…!?らめぇ…ちょっろまっへぇ…」

「ろれつが回っとらんぞ、待たん出すぞ」

「あっ!?ああぁっ!あぅううあうあああああ!!」

子宮口に強く押し付け、思う存分精液を流し込む。
我ながらとんでもない量だ、並みの女なら気をやる所だろう。
並みの男でもコイツの相手すりゃ命にかかわる問題だが。

「はぁぁああぁぁ〜…お腹いっぱぁ〜い、最っ高ぉぉお〜♪」

「お気に召したか?お嬢様」

「うむ、大満足であるぞ〜♪」

と本当に満足そうな笑顔でつぶやく。
サキュバスってのは役得なのか大変なのか。

「ねぇ〜…もっとしよっ!」

「お前…身体もつのか?一回目からあんなにガクガク震えて
 見ろよベッドもビショビショだし、オレはかまわんが」

「淫魔を甘くみちゃやーよ、一日中でもホントにオッケーなんだから
 むしろアンタの方がホントはあり得ないんだから」

「OKOK、いくらでも相手になるが…ちょっとタバコ吸わせてくれ」

「えぇぇ〜…やだぁ…」

とタバコに火をつけるオレを恨めしそうに見つめる。

「三分もない、それくらい少し待て」

「三分ならアタシどれだけイケるかなぁ…」

真剣に指折り数えてるコイツをみるとやはり底無しだなと感じる。

「20回くらいっ!」

「ウソつけ、30回以上だろ」

「バレちった♪」

「まったく…オレは動かんが、お前が動くことは出来るだろ?」

「あっ!それナイスアイディア〜!騎乗位っ♪騎乗位っ♪」

膣口を指で広げながらオレのブツへ向けて腰を下ろす

「まっ、待てちょっと待て」

「またぁ〜…いじわるするぅぅうう〜…」

「泣くなよ…すぐ済む、お前あれだけ出したオレの精液どこいった?
 今広げてたけど一滴も流れてなかったぞ?」

「流れてたよ?」

「そりゃお前の液体だろ…オレのだ」

「ごちそうだもん、もう吸収しちゃった」

「なっ…あの量だぞ…」

「これでも結構時間かかったのよ〜?化け物級に出すんだもん、苦労したわぁ♪」

「やけに嬉しそうだが…」

「もういいでしょ?入れちゃうっ!」

言い切る前に腰を深く降ろしていたが目を瞑ることにする。
まぁいい付き合うと決めたんだ、そう考えながら口にタバコを持っていった瞬間。

「あぁぁはっ…!いくっ…いくぅうう!!」

ぷしゃっと水音がしたかと思うとその水滴がオレの顔に飛び、タバコの親玉を消してしまった。

「……………」

「すっごぉぉい!奥まで串刺しにされちゃうぅっ!あっ…!またイキそっ…!」

オレのなんとも言えない顔にも気づかず、一心不乱に腰を振り乱す。
これは一つお仕置きが必要なようだ、一滴残らず出すもの出しきらせてやる。

「あぅっ!?」

オレは強引に押し倒し、正常位の形に持ち込む。

「もぉお〜〜、乱暴なんだからぁ♪」

ジェスチャーは嫌がっているが顔は心底嬉しそうだ。
お仕置きになってないなと今更思いながらオレは腰を振り始めた。
319アサシンクロス×サキュバス 2sage :2006/05/29(月) 01:05:30 ID:EGMzbbXs
「ん、もう昼だな」

「はあっ…はっ…お…お昼ぅ〜…?」

息も切れ切れに快楽の余韻に浸りながら、コイツが残念そうな声を出す。
大きく深呼吸して息を整えてる、やっぱりコイツ持つのか?

「まだ5回しか中で出されてないぃ〜…」

「お前その間何回イッた?」

「いっぱぁ〜い♪」

「だろうな…メシの前にフロいくぞ、汗でベトベトだし
 お前もヌルヌルして気持ち悪いだろ?」

「えっ?気持ちいいよ?」

「さっさと行くぞ…」

……………………

軽く身体を流し、湯船に深くつかる。
人間こんなときはため息をつかずにいられない。

「ふぅ…」

「気持ちい〜…」

「お前が言うとエロく聞こえるよな」

「やだぁ〜!褒めないでよぉ〜…」

と顔を隠してホンキで照れている。
それにしても髪の毛をくくったコイツも悪くない。
なかなか、女ってのは簡単に印象が変わるものだ。

「ねぇねぇ?」

「なんだ?」

「腰にカタいのが当たってるんですけどぉ〜♪」

「お前が悪い、ちょっとヤるぞ」

「もっちろ〜ん…でもちょっと待って」

180度向きを変え、今度はオレと面と面を向く形になる。

「?」

「アンタに思い切り抱きついてHしたいじゃない、ねっ」

「好きにしろ」

……………………

「ふぅ…ちょっと湯につかりすぎたか」

「ふらふらするぅ〜…」

「今すぐ冷たい飲み物用意するから待ってろ、ほら布で拭け」

「あ〜、アタシも行くからちょっと待ってよぉ〜」

髪の毛を拭きながら、子供みたいにパタパタとついて来る。
待ってろつったのに寂しがり屋め。

「なぁに?それ」

「コールドボックスだ、よくわからんがジェムを媒体に魔法で冷やすらしい
 セージとブラックスミスが共同で開発したもんさ」

「すっごぉ〜…ホントに冷えてる、人間ってうらやましいわぁ…」

「ほら、いくぞ窓際で飲もう」

瓶とグラスを持ってベッドがある窓際に足を運ぶが…
ちょっとした匂いが鼻をつく。

「…そういやシーツ変えてなかったな」

「くちゃい…」

「全部お前のだ」

「やだぁ〜、アタシそんなにおしっこ出してないってぇ〜♪」

「褒めてねぇし、お前一回自分がイクときに良くみとけ
 どれだけアスペルシオしてるか」

瓶とグラスをテーブルに置き、コイツの聖水で汚れたシーツをさっさとたたみ、片付ける。
窓際にある小さいレバーを下げると空気清浄を開始する。

「あ、匂いが消えてく…」

「便利だろ?こんな機能まであるんだぜ、プロンテラの一等地は
 それともさっきのままのが良かったか?」

「うん、アタシちょっと匂いがあったほうが興奮するかも
 アンタもアタシの匂い嫌いじゃないでしょ?」

「まぁな、むしろ好きだが飲み食いするときはこれくらいでいいだろ
 そういや腹減ったなぁ…」

「ふふ〜ん♪」

「ん?なにニヤついてんだ?」

「アタシがゴハン作ってあげよっか?」

「おっ、ホントか?」

「うんっ、いーよ。だって愛すべき彼氏のためだもんね〜〜」

「嬉しいこと言うじゃないか、遠慮なく頼むぞ」

「まっかせて〜…の前に変〜身!」

そう言葉を口にすると魔力が衣服を形成していく。
なるほど、初対面でのプリーストの服もこうしてたのか。

「って裸エプロンかよ」

「どうどう?おっ勃っちゃった〜?」

「あぁ、さっさと犯したいから早くメシ作ってくれ」

「はいは〜いっ、ちょっと待っててね〜」

なんだか嬉しそうに台所に向かっていく。
正直オレもなんだか胸が温かいというか、昼だからだろうか?
暗殺者として生きてきたがこれが世に言う幸せなのかもな。
…しかし風呂上りの女ってのはなんでこう色っぽいんだろな。
アイツの綺麗な金髪がしっとりとまとまっているのがまた何と言うか…
それに裸エプロン、つまるところ…これは誘われてるんだよな。
オレは吸いかけのタバコを灰皿に押し付けると同じく台所に向かう。

「ん?な〜に?さすがにまだ出来てないわよ〜?」

と笑みを屈託の無い笑みを浮かべるがこれがまた性的衝動を揺さぶられる。

「進行具合を確認しにな…」

と後ろから胸をわし掴みにする、反則的なデカさの胸は最早凶器だ。

「あんんっ…こらぁ〜、したくなるでしょ〜?」

まんざらイヤでも無い顔でこちらを見つめる。
頬が紅潮して目も潤んでいて、顔だけならヤル気は満々だ。
それに答えるように首筋を舐め上げ、胸の先をぐにぐにを弄くる。

「やぁぁ…イ…キそ…」

「早いぞ…もう少し我慢しろ」

ここでイカれても困るので、さっさと胸から手を離す。
そうすると今度はコイツがオレのブツにグリグリと尻を押し付けてくる。

「ズボン履いてるから入らんぞ?」

「いじわるぅう〜…脱いでよぉ…入れたいのにぃ〜」

オレとしては入れる気はない、まだまだイジメたいからだ。
しかしこのままだとオレのズボンがベトベトになる、コイツのせいで。

「わかったわかった…ちょっとこっち向け」

こちらの方に性器を丸見えの形にする金髪が薄いので一瞬ツルツルと錯覚しそうだ。

「変わりといっちゃなんだが、口でガマンしてくれ」

「もうぅ〜…後で絶対入れてよね…」

口で答えるより先に物欲しそうなクリトリスへ吸い付く

「あっ!?やっ…もうっ!イッ…ちゃぅうぅう!!」

「ちょっ…待っ――」

予想はしていたが何と言うか…顔面に聖水のプレゼントをもらった。
嫌いではないが…なんというか…複雑な…

「オレ顔射されたの初めてだぞ…」

「気持ちいぃい〜…ねぇもっと舐めてよぉ〜♪」

「さっさとメシ作れ…」

……………………

「はぁ〜い!でっきあがり〜!」

「お〜、待ちかねたぞ」

オレは洗った髪の毛を拭きながら出来上がった料理に目をやる。

「見て見てぇ〜!渾身の出来かも!
 ファブルのお肉に、ファミリアースープ、マンドラゴラのサラダ!
 あ、ヒドラの触手切ったのは触感抜群よ〜!」

「結構美味そうじゃないか」

「やだぁ〜、アタシってもう立派な奥さんよね〜!」

「まったくだ、オレと結婚してくれ」

「…………」

「…………」

「えっ!ちょっ!こっこんな流れでプロポーズするの!?」

「いけないか?」

顔を真っ赤にしてキョロキョロと回りを見ている
別段誰に聞かれてるわけでもなかろう、可愛いやつだ。

「い…いいかもっ…」

「だろ?決まりだつーかお前の場合誰に許可もらえればいいんだろな」

「んん〜…バフォメット様かダークロード様かしら」

「まじか…アレに挨拶しに行くのかよ…」→(アサシンクロス×サキュバス1のおまけ)

「まぁまぁ、まずは食べてよ〜冷めないうちにさっ」

「いただくぞ」

「たーんとお食べ〜!」

ファブルの青々した肉にフォークを突き刺し口に運ぶ

「…………」

「どーお?」

「うまいな、コレかなりいけるぞ」

「でしょ〜!こっちのスープも美味しいんだから」

と進めてくるファミリアーのスープを受け取る。
ファミリアーの肉も入っており中々美味そうだ。

「うん…これもイケるな、お前料理上手いよ」

「結構自身あるのよ料理にね〜、でもちょっと以外だったわ」

「なにがだ?」

マンドラゴラの葉を口に入れながら聞いてみる。

「ほら、人間が普段狩るモンスターだしゲテモノ扱いしそうでしょ?
 それで中々口に運ばないと思ってたのよね〜」

「あぁ、普通ならそうだろうな…オレは職業柄なりふりかまってられない時もあるし
 そこらの生き物はほとんど食べたことはあるな、ヤツら意外と美味いんだよな〜」

次々と料理を口に入れる、コイツが作ってくれたのが嬉しくもあるが
ホントに美味いからでもある、うん…うまいやコレは。

「〜〜♪」

「なんだ?何笑ってるんだ?」

「な〜んにも〜、おいしっ?」

「あぁ、スゲェ美味い」

「ゴハン食べる男の人って可愛いわよね」

「そうか?」

「うん、かわい〜」

「あんま見るなよ」

「やーい、恥ずかしがり〜」

「後でスゲェ犯す…」

「やんっ♪」

メシを一通り喰い終え、タバコを二本吸いきると
文字通り夜までオレはコイツと好き放題まぐわった。
320アサシンクロス×サキュバス 2sage :2006/05/29(月) 01:05:54 ID:EGMzbbXs
夜になるとサキュバスとしての本領が発揮されるのか
尚のことコイツは激しく乱れた、何回出したかあまり覚えていない。
月夜を見つめながらタバコを吸っていると気をやったのかと思っていたコイツが寄り添ってきた。

「離れちゃやーよ…」

「あぁ…すまん」

少し小柄なコイツをオレの上に載せると後ろから抱く形でしばらく話し合う

「あったかい…」

「お前もな、こうしてるとオレは一番安らぐよ」

「上手い事いっちゃってぇ…」

「事実なんだから仕方ないだろ」

「アタシも…落ち着くから信じてあげるわ」

「…………」

「…………」

「ねぇ…」

「なんだ?」

「お昼にさ…アタシと結婚するって言ったよね?」

「あぁ、言ったが?」

「じゃあさっ…アタシ達ずっと一緒だよねっ?」

「…………」

「ずっと一緒って…約束して…」

「それはムリだな」

「…………」

「お前も分かってると思うが、人間と魔族の寿命はあまりに違う
 魔族が半永久的に生きられると対照的に人間の寿命は短い。
 まして人が一番力強く生きていられるのは20台だ…
 オレは24歳、すぐに30台だ…段々と姿も変わり弱々しくなってくる。
 オレはそんな状態でお前とずっと充実した日々を送れると妄想してる程考えが浅くはない
 引き際は職業柄良く理解しているつもりだ」

「…………」

「お前の事は本当に大事に思っているが、こればかりは約束できないな」

「じゃっ…じゃあさっ…」

「なんだ?」

「魔族にさ…なっちゃおっか?」

「魔族に…?」

「うん…魔族に…なったら歳もとらないし…ず、ずっと生きてられるしさ!
 ほら!もっと強くなれるし!…あと…あとさ…他にも…
 ア…アタシとずっと…ずっと…ずっと一緒にいられるし…」

「泣くなよ…なんでお前はそうすぐに泣くかなぁ…」

「だっ…だってぇぇ…アタシ…アンタが居なくなっちゃったら…
 そんなの考えたくない…考えたくないよぉ…」

オレの胸に顔を埋めて号泣している、精一杯オレの身体を抱きながら
しばらく泣かせてやる事にした…今かける言葉は恐らくないだろう。
少し落ち着かせてやるべきだ、オレもコイツも。
…しばらくして泣き尽くしたのか、ゆっくりとオレから身体を離した。

「ごっ…ごめんね、取り乱しちゃってさ…アタシらしくないよね」

目の周りを少々紅くして似合わない不器用な笑顔を作ってオレにつぶやく。
コイツはどうやらまだオレの事をよく理解していなようだ。

「いいよ、魔族になろうか」

「……えっ?」

キョトンとした顔でオレを見つめる。

「わからんか?どんな結果を想像して泣いてたのか知らんが…
 魔族になって、お前とずっと一緒に過ごしてもいいと言ってるんだ」

「ウ…ソ…」

「嘘じゃない、オレが今まで嘘ついたことあるか?
 何度も言わせるな、オレはお前が大好きなんだ。
 そんな相手とずっと一緒に居たいと思うことは変なことか?
 人間をやめるくらいでお前と一緒に居れるなら魔族くらいなってやるさ
 元々人間やめてるような職業だけどな」

「えっ…う…あ…」

オレの言った言葉がまだ半信半疑なのか目を丸くしてオレを見つめている。

「まったく…」

「あっ…!」

オレは離れたコイツを再び抱き寄せると、少し強く抱いてやる。
少しだけ冷たくなったコイツをまたオレの熱で暖める。
まったく、世話のかかる彼女だ。

「いいか、良く聞けよ一回しか言わない」
「オレと…お前はずっと…」
「一緒だ…!」

……………………

「どうだ?もう落ち着いたか?」

「うんっ…それどころか元気になっちゃった…」

「そうか、安心した」

「ねぇ…」

「なんだ?」

「ん〜…大好きっ!」

いつもの満面の笑顔で再度オレに抱きつく
こうされると…こいつのためなら人の人生辞めるくらいなんともないと思える
本当に可愛いヤツだ。

「当たり前だ、まったく鈍感め」

「なーによー、その気ならさっさと言えばいいのにぃ〜」

「そうしたかったがな、誰かさんがもう泣きに泣きまく――」

「もうっ!バカ!デカち○こ!言うな〜〜!」

「へいへい、それよりさっきのお前可愛かったから興奮してきた
 丁度いいだろうし、ヤらせろ」

「えっ!?えっ…えっとねー」

「ん?意外な反応だな、なんだよ?」

「アタシまさか今日で六日分取り戻せると思ってなかったからさぁ…
 その…これ以上精液もらっちゃうと…イキ狂うって言うか、おかしくなっちゃうっていうか…」

「…いいこと聞いたな」

「ちょっ!ちょぉおっ!こらっ!あぁぁんああ♪入れるなばかぁ♪」

「喜んでんじゃん…よっし、数発は付き合えよ」

「あっ!やっ!ひっ♪ひぃああぁぁあっ♪やめぇへぇええ♪」

……………………

その後、14発子宮内に射精したオレはようやく満足し
タバコを吸いながら深夜の月を見上げている。

「さっ…さきゅばす…が…人間より先にへばるなんてぇ…初耳よ…」

「良かったじゃないか、その経験者になれて」

「やっ…やっぱり…アンタ人間じゃ…ないわよ…」

「アサシンクロスだからな」

「アンタは…もうそれでいいわ…」

オレの理不尽な殺し文句を認めながらコイツは息を整えている。
ほんの冗談なんだがな…
そう考えながらオレはコイツを抱きしめる。

「…なぁに〜?」

「あのさ」

「どしたの?」

「お前とこれからも一緒って考えるとな」

「うんっ」

「オレは嬉しい」

「でしょ〜?こんなイイ女他にはいないわよっ!」


     おわり
321アサシンクロス×サキュバス 2sage :2006/05/29(月) 01:07:01 ID:EGMzbbXs
前回の作品にレスくれた方本当にありがとう励みになります。
他の人もよけりゃ見てくだされ〜
322名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2006/05/29(月) 10:44:21 ID:d/UPLWYY
やべ・・・ムスコがでかいままでおさまんね・・・
ってかサキュバスの馬鹿キャラ気味の口調がドット絵にマッチして・・・・また愚息が〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
323名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2006/05/29(月) 20:25:34 ID:6uRzjW7k
んー、正直なところ
続きを書いてしまったがために駄作になってしまった典型的な例を見た感じ
どこを読ませたいのか、何を表現したいのかはっきりしない、どっちつかずの印象
材料はおいしそうに感じたので、もっといろいろ書いてみて欲しいかな

(*´-`).。(でも「アサシンクロスだからな」のセンスは最高)
324317sage :2006/05/29(月) 20:26:47 ID:EGMzbbXs
>>322
マジでございますか!とりあえずレスありがとう!
こんなんでムスコさんがお元気になるとはありがたや…
325317sage :2006/05/29(月) 20:29:29 ID:EGMzbbXs
>>323
ぬお…駄作っすか、申し訳ない次は気をつけたいと思います。
そういや何を表現とかどこを読ませたいなんて考えたことなかったなぁ
「これいいじゃん!」て思いつきフィーリングのみで書いてたんで…
ともあれレスありがとう!
326名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/29(月) 21:54:23 ID:4S4YGOk.
>>317
「アサシンクロスだからな」の決めセリフが、前作とても好きだったんだが
今回、いまいち?って思ってしまった。

情景描写、心理描写が少なく、会話のみで進行してしまう部分が
多過ぎのせいかな、と思った。
セリフごとに心情や動作を入れる必要もないけど、入れなさ過ぎるのも
うわっつらだけ滑ってくようで感情移入しにくいのかも。

んでも、発想やセンスはいいと思うので今後に期待!
辛口になっちゃったけど、次回あれば楽しみにしてるのでがんばってください!
327317sage :2006/05/29(月) 22:19:48 ID:EGMzbbXs
>>326
あの決めセリフ(?)はあんまりやり過ぎるとなぁと思って
最後らへんに一つくらいと思ってたんだけど逆効果だったのか…
情景描写に心理描写かぁ…キザッたらしくなるのがイヤっていうか
でも必要なんだろうなぁ、次で生かしてみまっす!
しかし近作はダメダメだなぁ…うあぁあ封印してぇえええ
328名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/30(火) 12:46:45 ID:YgSNA.wM
>>327
最初からうまい人間などいない(*´Д`)b
そうやって成長していくのさ兄弟
329名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/30(火) 22:15:40 ID:PeQ5UKPk
数書いて何ぼ、読んでもらって何ぼ。感想聞いて何ぼ。

それを生かせるかどうかは、その人次第。

結局、SSも漫画も、数練習しなきゃうまくならん。
もちろん、読む側もな。
読んで(読ませて)もらったら感想言うのが筋。
(感想なくてもいいけどさ)
感想言わないなら、ガタガタいうな。


…なーんてな(いかりや風
330名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/05/31(水) 04:04:09 ID:vvPudCcc
|・・)コソコソ

|((・・))誰もいない…

|・・)ノ…また。変態風味なものを…投下します

|・・)ちなみに。過去に書いたものの修正加筆版だったりするが、

|)ミ製作者は何時書いたのは忘れている…

フェアリーフ

新しい街が開通された。と、聞いてアサシンはウンバラ行きの道を歩いた。
今まで相手にしてきた敵と違う。生き物を相手にするのは、精神的にかなり堪える。

予め、持ってきたミルクとポーションも残り少ない。この湿地帯を抜ければ、
「ウンバラ」につく筈だ。アサシンは地図を片手に腰を下ろした。

本来なら、臨時でウンバラへ行ったほうが危険も少なく、一時的な仲間とは云えども。

お互い、助け合いが出来たと思う。

けれど。アサシン自体募集している臨時は極端に少ない上、
ステータスも中途半端な為。参加を断られるか、もしくは身体と引き換えに…

そんな臨時に参加する位ならば、
辛くても、独りで探索へ行ったほうがまだマシだ。と彼女は考えていた。

敵を倒す際に、受けた返り血が汗と一緒にべっとりと張り付き、
じめじめした湿地帯特有の気温は、

砂漠育ちの彼女にとって、不快でしかなく。

一刻も抜け出したいと、
汗をぬぐいながらアサシンは残りのミルクを一気に飲み干した。

視界は最悪。…気を抜いたら確実に、モンスターに襲われる。

― 何時になったら目的地へ近づけるのだろう…―

周囲に注意を向けながら。

装束の胸元を少し引っ張り、蒸れた身体を少しでも冷やそうとしていたその時。
アサシンの足が何かに掴まれ、あっという間に水の中に落とされた。

一瞬、何が起こったか理解は出来なかった。

アサシンの足首を掴みあげて微笑む緑色の少女。

少女は葉の上に座り、蔦で暴れるアサシンの身体をしっかりと掴み、
アサシンの両手両足を引っ張り、大の字に吊り上げた。

―このままでは喰い殺される…―

絡みつく蔦を振りほどこうと、
アサシンは身体を揺すり、力任せに引きちぎろうとしたが、
蔦はしっかりと両手両足を縛り、暴れるだけ体力が消耗された。

恐怖から逃れたくて。助けを求めたが、その声は虚しくも。
風の音と鳥の鳴き声にかき消され、誰もその声に気づく者は誰も居なかった。

少女はアサシンの服を棘を飛ばしながら引き千切り、蔦を素肌に絡ませ始めた。

「な…何をする気?…」

アサシンは気丈に言葉を振り絞り、少女の顔を睨んだ。

少女はアサシンの行き成り唇を塞ぎ、剥き出しにされた膣と陰核に触れ、弄り始めた。
びっくりして声を出そうにも、唇は少女に塞がれ、呼吸もままならない。
アサシンの身体は少女の攻めに反応し、その肌は桜色に染まり始めた。

アサシンが抵抗しないのを理解したのか。少女はアサシンから唇を放し、
今度は甘い匂いを撒き散らしながら。剥き出しの乳房の飾りを甘噛みして吸い付いた。

―…嫌っ!…お願い…止めて!!―

本気で抵抗できるものなら。

絡まった蔦を引き千切り、落ちた短剣で少女の喉元に突き刺してやりたい。

そんな、彼女の願いは叶わず。乳房や乳首や陰核…

侵入された事の無い場所へ。
少女の舌が花弁から溢れる蜜を丹念に舐め、蜜を味わい続けた。

「…や…はぁ…あ…あああ…たす…け…ぁぁぁ…」

虚ろな瞳が空を彷徨い、堪えても唇から媚声が漏れ出し、身体をひくひくと震わせた。

少女に攻められた花弁からは愛液が流れ落ち足元の湖にまで溢れ続けた。

やがて彼女は叫び声を上げ、弓なりに仰け反った。

少女の一方的な攻めにアサシンは快楽に流され、その余韻を感じる暇も与えられず、
今度は。艶々とした太い蔦が花弁に突き刺さり、アサシンの胎内をゆっくりと刺激し始めた。

「―― あ、あぁぁぁ…」

蔦の刺激にアサシンの身体が仰け反り、剥き出しの陰核を曝したまま、再び達した。
白く泡立った蜜と蔦の液が滴り落ち、澄んだ湖の水を汚し始めた。

休み無く続けられる長時間の攻めに、アサシンの心は壊れ始めた。


赤く腫れあがった陰核を曝し、痙攣する身体。

アサシンの唇、花弁を弄り続ける蔦。

膣内から溢れ続ける、愛液と植物の淫液。

行き場の無い余った管が、剥き出しの菊門を攻めようとした、その時。

遠くからアサシンの声を聞きつけ、助けに行こうとするパーティーの声が聞こえた。

「――大丈夫ですかー?」

「――今、助けに行きますからー」

その声にアサシンの意識が一瞬だけ戻るが、救助に駆けつけた人達の目に、
アサシンは一気に達した。その時、ぷつりと精神の糸の切れた音を聴いた。

―お願い…―

「…み…な…い…でぇ…」

フェアリーフの攻めと。
救助に駆けつけた人達の視線に曝されたせいで、アサシンの花弁が愛液を撒き散らした。
331名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/02(金) 11:09:36 ID:Njq15T4Q
知人の恋があまりに印象的だったからSSを書いてみているんだが…
細かいところは違っても話の大筋は同じ。
ただしBADENDをGOODENDにして見ようと思ってる…んだが、アップするならやっぱ本人達に許可とらないとダメかな?
(キャラと言えど肖像権?とかあるだろうし)
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/02(金) 12:05:43 ID:SOtAweRQ
一応、その知人に言った方が良いと思われ
333名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/02(金) 14:01:22 ID:yT90rH.6
>>332さん
アドバイスありがとう。
一応片方から許可はとれたけど、やっぱアレだからストーリーを大幅に変更することにしたよ。
334298の続きsage :2006/06/07(水) 19:55:07 ID:TSvOKMK.
両手を頭上で交差するようにして、その後ろから複数の「手」がその華奢な腕を
がっちりと掴んで離さない。

胸元は淫らにはだけて、華奢な体つきの割には豊満な胸がまた、その異形本体
から生えた複数の「腕」に乱暴に揉みしだかれ、真っ白な肌が痛々しく上気して
紅く染まっていた。

足は強引に抱え上げられるように無理やりM字に開脚させられ、その部分には太い
触手が無理やり咥えさせられていた。

「うぅ・・・あ、あぁ、んっ、はっ、はっ、あんっ、っ、くぁ、あぁ・・・っ・・・」

ぬぷ、ぬぷッ・・・と卑猥な水音が水路に木霊する。粘性のある液体にまみれた
太い触手がシエラの蜜壷を絶え間なく突き上げていた。

触手とは言え、ヒドラやペノメナのもつグロテスクなそれとは様相が違う。
シエラの蜜壷を侵食しているそれは、艶やかな皮で出来た男性器を模した淫具の
ような形状で、蜜に塗れて松明の灯りを反射し、てらてらと光っていた。

淫具と明らかに違うのは、それ自身が意思を持って動く事が出来る事、加えて
全体の総量さえ変わらなければ、その異形自身は自由に形を変えられるという事
だった。しいて言うならこういう事である。

「ひ・・・ッ!?やぁ、くぁぁ・・・ッ!?」

シエラの蜜壷をぬぷぬぷと掻き回していた触手がぶくり、と一回り大きく膨らんだ。

ずるる・・・と太さを変えても動きを止めることなく、強引に襞を押し広げて更に
内へと強引な侵食を開始する。

「くぁ、や、めっ・・・んんっ、んくぅ・・・!!」

シエラがじたばたと身を捩るが無駄な抵抗以外の何者でもない。黙れとでも言わん
ばかりに胸を揉みしだいていた「腕」がその先端の真っ赤に膨れ上がった小さな粒を
きゅうううっと乱暴に摘み上げた。

「あううううっ!!いたっ、痛あぁっ・・・ひ、もう、いやあぁ・・・!!」

涙交じりの声で苦痛を訴えてもそんなものまるで聞こえていないかのように、
その「腕」はその小さな粒をぎゅ、ぎゅ・・・と力を込めて刷り上げる。刷り上げる
度に、びくっ、びくっとシエラの体が小さく弓なりの仰け反った。

「ひぃ、いやああっ・・・や、めてぇ・・・ひ・・・んむぅ!?・・・ッ、んっ!!・・・ッ!!」」

ふと視線を下げた瞬間、太い触手が強引に口の中にねじ込まれる。太い触手を
無理やり咥えさせられて、声も出せず抵抗する事も出来ず、そしてまた・・・蜜壷を
犯していた触手が無理やり内に沈み込み始めた。

ぬぷ、ずぷっ・・・ぬちっ、ぬちゃ・・・と卑猥な水音が絶え間なく響き渡る。暫くして、
触手自身が我慢できなくなったのか、びくびくっと大きく震えて、そのままシエラ
の蜜壷の中に、再び大量の汁を吐き出した。
335298の続きsage :2006/06/07(水) 19:55:31 ID:TSvOKMK.
シエラの声にならない声が微かに水路に木霊した。触手はびくんっ、びくんっと
蜜壷の中でのた打ち回り、たちまち結合部からぼとぼとと白濁汁が零れだした。

ただ、それだけでは満足出来ないのか・・・自身の汁で滑りのよくなった触手はまた、
シエラの蜜壷を犯し始めた。

ごぷっ、ごぽっ、ごぼり・・・と触手自身がピストン運動を繰り返す毎に結合部から
ぼたぼたと大量の汁が溢れ出して飛び散った。程なくまた、びくびくっ!と触手
が大きく震えて、再び大量の汁を蜜壷の中に吐き出した。

それに合わせて、シエラの口を塞いでいた触手もぶるぶるっと2、3度大きく震え、
びゅるるるっと勢い良く白濁汁を吐き出す。

喉の奥まで無理やり咥えさせられていたせいで逃げる事も拒む事も出来ずに、
シエラには飲み下す以外方法がなかった。

「んむぅぅ!?んんー・・・ッ!!んっ、んんぅ・・・!!けほっ、んっ、あぁぁ・・・」

喉の奥が焼けるように熱くなる。吐き気を懸命に堪えて、げほげほと咽ながら
息を荒げて、ただもう力なくあきらめた様に視線は中を彷徨っていた。

かつての気丈な姿は面影もない。ティアラは既に白濁した汁でどろどろに汚され、
金色の髪に、白い肌に、異形の青臭い汁が飛び散って哀れな位ぼろぼろに犯され
ていた。

蜜壷の中に納まりきらなかった白濁汁がごぼり、と結合部から再びあふれ出す。
その直後、触手は勢い良くシエラの蜜壷から自身を引き抜いた。

「ひあっ、ひっ、やああああっ!?」

引き抜かれた際に内壁をぞるるるっと勢い良く刷り上げ、そのせいでシエラはまた、
再び無理やり絶頂を迎えさせられてしまった。

ぷしゃあああああっと勢い良く白濁した汁がシエラの秘部から噴き出す。

それはびちゃびちゃと床に飛び散り、まるで抱え上げられた子供が小用を促されて
いるような恥ずかしい格好で、自身の蜜壷から勢い良く噴き出す白濁汁を無理やり
見せつけられているとそれだけでもう気が狂ってしまいそうだった。

余程大量に蜜壷に注ぎ込まれたのか、それは絶え間なく噴き出し続けていた。

「んああ・・・あぁ・・・も、いやぁぁ・・・ゆ、許して、お願い・・・お願いぃ・・・」

そう言った所で異形は余程シエラがお気に召したのか、開放するつもりなど
全く無く、今までシエラを侵食していた触手の脇がずずず・・・と再び盛り上がり
はじめ、また別の触手を形成し始めていた。

その後、一つの触手が満足するとまた次の触手が・・・という様に、代わる代わる
違う触手に犯され続け、シエラは何時しか気を失っていた。


「う・・・あ・・・んっ、こ、ここ・・・は・・・・?」

ずきんっ、と鈍い痛みで再び目を覚ます。悪夢であれば終わって欲しい、と、切に
願って気がついてみると・・・視界の端に砦が見える。水と土の匂い。どうやらここは
ゲフェンの西、ギルド砦の北らしい。

無理やり状態を起こして傍の立ち木につかまり、自分の体を見てぞっとした。

衣服はぼろぼろになり、腕や足にはかつて、無数の「腕」に押さえつけられた痕が
ありありと残っていた。思い出すと胸が焼けるように熱く、吐き気に似た嫌悪感で
一瞬足元が大きくぐらつく。

シエラはそれでもぶるぶるっと頭を大きく振って、ふら付いた足で、砦の方へ向けて
歩き出した。
336298の続きsage :2006/06/07(水) 19:58:37 ID:TSvOKMK.
なんか今更なんですが続きが書きたかったんで書いちゃいました。
ここからもう少し別の話(やっぱりダークですが)に持っていければいいかなあと・・・。

読んでくれている方に質問なのですが、読み手からは客観的な視点、自分視点
(この場合ならシエラですが)どちらの方が読んでいて楽しいんでしょうか。

客観視していれば情景描写を増やせるんですが、その分味気ないようなきもしつつ。
かといって犯されてる本人が冷静に状況を供述するのも変な話ですし。

読む側からして、こういうのがいい、というのはあるんでしょうか?
(と思って思わず聞いてみてしまいました、スレの趣旨とは違っていてすみません)
337名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/07(水) 23:06:33 ID:yGtFqcfw
個人的にはシエラ視点でシエラの心情の動きをねちっこく描写されると萌えるかな。
でも観察者的な視点から淡々と描写するのもそれはそれで冷酷な感じがしていいかも。
普通の男女の絡みなら男視点のほうが感情移入しやすくて好きだけど。
338名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/09(金) 16:55:33 ID:.GpmDI3o
女の絶望していく心情を描写してあるのが結構好きだ。


っていうかダークな話なら何でも好き
339名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 00:08:25 ID:ae0gRrRk
今更気づいたけど後少しで新スレの時期だね…。
また誘導SSの神々が降り立ってくれるのだろうか。
340名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 00:33:57 ID:ae0gRrRk
2重レスごめんなさい。
今ふとネタ考え付いてある程度考えまとまったので書きあがったら初投下してみたいんですが
BOSS狩り関係・エロまで長い・しかも少し薄味・エロから先も長い
そんなのでも大丈夫ですか?
341名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 00:42:55 ID:jrY6In6s
まずは投稿してみよう、きっとそこから始まる
342名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 04:24:42 ID:3U8zcbHM
メビウス>>340、構わんからここに全弾投下してくれ!
343名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 10:57:50 ID:YeE71NT2
電波受信
パーツ:♀チェイサーが狩りをするためにBB盗作を募集。
     人が少なくなかなか来ないチェイサーの落胆した顔を見たBBもちの♂騎士は・・・
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 11:09:59 ID:YeE71NT2
>>343な電波を受信したのはいいが、文才に恵まれずなかなか文に出せない
もしお暇ながら材料の出てこない物書き様がいたら、お願いします。。
345名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:15:17 ID:ARolIneU
場つなぎに投下します。
火山でぼーっと狩っている最中に思いついたネタです。
小説自体あまり書いたことがなく、オマケにエロは初めてなので
寛大なお心で読んでいただけるとうれしいです。

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――熱い・・・なぁ・・・。

俺はぼんやりと、目の前を蠢く色とりどりの焔を眺めていた。
ブレイザーの紫、エクスプロージョンの朱、カホの橙。
魔物どもの体表を為す炎が渦巻き混じり合う様は意外なほどに美しく、
熱気に揺らめく風は故郷の砂漠を思わせた。

音のない世界だった。
無論、音は鳴っているのである。
炎に魅入る間にも、両腕の短剣は慣れた所作で敵を屠り、
細い石橋の下方では溶岩の濁流がごうごうと音を立てて流れている。
だが、幻想的な炎の饗宴の中で、俺の耳にはいかなる音も届かなかった。

「はいちょっとそこ通りますよっ!!」

だからその時俺は咄嗟の判断が出来ず、いつもの事なかれ主義的処理
(=ハエ飛び)が出来なかったのである。

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「や〜、でもデスペナなくて良かった良かった」
ばきっ!!!
にへっと悪びれもせずに笑う女――黒いおかっぱ頭のハイウィザード――を
俺は問答無用でぶちのめした。

あの時、ブレイザーとカホの2体との交戦中に、この悪魔はやってきた。
背後にゴーレム2体含む大列車を従えて。

「ちょっと耐えてねっ」

軽やかに俺の耳元で囁くが早いか
ご丁寧にも一瞬姿を消して、悪魔以外のタゲを俺に移してから
ヤツはストームガストの詠唱を始めたのだ。
・・・咄嗟に腰に仕込んだ運剣2本に手が伸びたからよかったものの、
判断が遅れたらマジで死ぬところだった。流石は俺、腐っても97歳。

「いったあ・・・ひどーいっ、何するのよっ!」
廃wiz女は叩かれた頭を押さえて涙目で訴える。が。
「そりゃこっちの台詞だ。ソロ狩り中のアサシンに押し付けんなよ糞wiz」
「死ななかったから良かったじゃない!!」
「阿呆かっ! てめえのせいで貯めといた白ポ全部切れたじゃねえかよ。
 大体てめえ毎回こんな狩り方してんのか? よく通報されねえな」
確かにここ火山ではエクスプロージョンの擦り付け位はよくあることだが、
あれほどの電車になるとMPKで懲罰対象のはずである。
「大丈夫っ!! 死人に口なしってやつよ」
・・・うへ、確信犯かよ。
俺は言葉を失った。
そして次の瞬間、この女に関わったことを心の底から後悔した。
青いマントの胸元に縫いとめられた深紅のギルドマーク。あれは。
「・・・流石は"Abyssal Dawn"の廃wiz様だな・・・」
女に聞こえるか聞こえないかの声で、俺はぼやいた。
Abyssal Dawn。チュンリム砦の1つを治める大手ギルドであり、
狩場マナーの悪さには定評のある悪漢集団である。
こんな奴等に苦情を言うだけ時間の無駄だ。さっさと逃げよう。
「次やったら本気で通報するからな」
俺は女を睨みつけると、ハエを握りつぶそうとした。

と。

女は俺の腕をむんずとつかむと
「お兄さん、ただのアサシンのくせになかなか強いじゃない。
そこを見込んで頼みがあるんだケド・・・」
と、またもドツキたくなるようなことをのたもうた。
346名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:16:33 ID:ARolIneU
「つまり、その相方が戻ってくるまで俺を壁としてこき使おうって訳か」
「さっすがお兄さん、飲み込みが早くて助かるわ」
ピキッ。俺のこめかみの血管は爆発寸前だった。

何でもこいつは相方のプリとペア狩りに来たのだが、そいつが忘れ物を取りに戻った

とかで
復帰を待ちながらソロ狩りで時間をつぶそうとしていたらしい。
「火山ってポタありゃすぐ来れるんじゃねえのか・・・?」
「なんか装備探しに手間取ってるみたい」
「お前も一度戻って仕切り直したほうがいいんじゃねえの?」
「めんどくさいし、それに蝶なんて持ってきてないもの」
・・・。
俺は、今度ははっきりと聞こえるように溜息をついた。

うーん、どうすっかなぁ・・・。
確かに火山でwizソロはきつかろう。
このままこいつほっとくと別のヤツが犠牲になりそうだしなぁ。
かといってAbyssal Dawnの人間とつるんでるって思われるのはちょっと嫌。
しかし、まぁ・・・第二第三の犠牲者を増やすよりは、
お守りになってやったほうがいいんだろうか。
それに、前向きに考えれば。
SGの火力はやはり羨ましいものがある。
俺もソロは飽きてきたところだし、SGペアなら効率も良さそうだ。

「分かったよ、組んでやってもいいぜ」
「そうこなくっちゃ♪」

即座に飛んできたPT要請を受け。

「怜華、か。天津出身か?」
「母親がね。あなたは・・・ヒース、ね。
ソロアサさんにはお似合いの名前ですこと」

簡単に自己紹介を交わし。

「行きましょう。ゴーレム見つけるまで立ち止まらないでね」

俺達は走り出す・・・。

ん、あれ?
なんか、足りない。
俺は怜華をじとーっと見つめた。
「何よ、私に惚れた?」
「阿呆。公平設定忘れてるぞ」
「ハ? あんた壁でしょ?」

・・・いや。その。
壁って・・・前衛って意味じゃなかったのか。
そうか。飼育って意味の壁・・・ね。
ハハ、はぁ。

「ザケンなよ。公平じゃねえなら俺は抜けるぜ」
「何を今更・・・」
文句を言いかけた怜華を俺は視線で黙らせた。
腐れても暗殺者の端くれ。ケンカの場数じゃ負けてはいまい。
眼光に気圧され、怜華はしぶしぶと公平設定にしようとした・・・らしいが。

「出来ないみたい。公平」

「・・・は?」
「だって私72だもん。お兄さんどう見ても90台でしょ?」
「は!?」
72って・・・72って・・・72??
俺70代の頃何食ってたっけ・・・?
「んなヤツがどうして火山に来んだよ!?」
怜華は鼻で笑うと、勝ち誇ったように言った。
「ピクミンには無理よねぇ。でも私はwizだからぁ」

ぶちぶちぶちぶちぶちっ。

俺の小さな堪忍袋がボロ雑巾の引き裂かれる音を立てた。
人が大人しく聞いてりゃ調子こきやがってこのノーマナー野郎。
身の程わきまえさせてやる。
俺は心に昏い炎が宿るのを感じた。
347名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:17:26 ID:ARolIneU
「やああああああああああ!!」
絶叫とともに、大魔法詠唱時に発生する魔方陣の光がフツと消えた。
宙に舞い上がる黒髪が、はためく青いマントが、紅蓮の炎の渦に呑み込まれた。

あの後、俺は怜華に従うフリをした。
彼女の言う通りに、出会う敵を片っ端から引き連れて、ゴーレムの元まで駆け抜けて


怜華が大魔法の詠唱に入ったところを見計らって俺は姿を隠した。
無論、カホやブレイザー等は俺をそのまま狙ってくる。
しかし数匹混ざった熊さんや蝙蝠さん、そしてメインのゴーレムさんは見事に俺を見

失い、
その標的は詠唱で無防備になった怜華へと向かう。そして。

「たああすううけえええてええええ!!」
怜華は無数の炎の舌に舐められて、怯え逃げ惑った。
こちらに向かおうとしているようだが、蝙蝠についばまれて思うように走れない。
「ハイドっ!!」
隠れようとするも、敵の数が多すぎて一瞬の隙すら許してもらえない。
先ほどまでの勝ち誇った顔はどこへやら、般若のような表情に涙を浮かべている。
「こっち処理したら行くから頑張れよ〜」
俺は自分にまとわりつく敵をサクサクと処理しながら、そんな彼女に微笑んだ。
「馬鹿!! 無責任男!! 鬼!! MPK厨!!」
「MPKはお前だろうがっ! それにSGで倒されたら俺美味しくないじゃん?
いい子だから『ちょっと耐えてね』」
声真似しつつウィンクを送ると、彼女はがっくりと頭を垂れ・・・

「アイスウォール!!」

彼女の前後に青い、この灼熱の世界には場違いな氷の壁が出現した。
炎蝙蝠や火熊の数匹が行く手を阻まれて壁に激突し、ばさばさと羽音を立てる。
「ハイドッ」
その僅かな隙をぬって彼女は身を隠し、再びタゲを移しかえる。
ほう・・・。流石は転生職。レベルは低くても状況判断力は過去のままのようだ。
感嘆して口笛を吹きながら、俺はまとわりつく最後の悪魔、ブレイザーを屠り、
獲物を失った蝙蝠どもがこちらに近寄ってくるより早く
「クローキング」
口の中で小声で唱えて同じく姿を消した。

(確か・・・この辺)
俺は姿を隠したまま、怜華のいた辺りに近づいた。
そっと虚空に手を差し伸べる。と。

むにゅっ

やわらかいものが手に触った。
「なっ、何するのよっ!」
怜華が叫ぶ。どうやら胸にジャストミートしたらしい。
彼女の声に火熊たちが振り向いた。
(シーッ、静かにしないと見つかるぜ?)
彼女の耳の辺りに見当をつけ、ささやく。
ビクッ。
彼女は身を震わせておとなしくなった。
どうやら怯えているらしい。さっきまでの余裕はどこへやら。
Abbysal Dawnのお嬢様にも可愛いところがあるもんだ。

俺の中で悪い虫が動いた。
俺は勝気な女がふっと見せる弱さに、弱い。

背後から腕を回して抱き寄せる。
ふさふさと暑苦しいマントがまとわりつく。
表面をなでるとあちこち焼け焦げているらしく、パリパリと乾いた音がした。
これじゃもう使えないだろう。
「え、ちょ・・・?」
手探りで胸元の止め具を外して脱がし、火口に投げ捨てる。
再び背後から手をまわし、両の胸をそっと手の平で覆う。
あらわになった(と言っても目には見えないのだが)うなじに唇を這わす。
「!?」
彼女は声なき叫びをあげてじたばたと抵抗するが、
ハイド状態の制限の中で、前衛職の腕を阻むことなどできはしまい。
ちょうど手にすっぽり収まるほどの大きさの双丘を
服の上からゆっくり、じっとりと揉みほぐす。
彼女の性感を呼び覚ますように。
「ちょっと、何してんのよ、やめてったらっ」
声を殺して抗議する彼女に
「廃wiz様ともあろうお方が分からない?」
耳元に息を吹きかけ、囁いてやる。

「襲ってんだよ」

「・・・っく・・・んっ」
彼女はビクッと体を震わせた。
っと。今の反応は怯えだけじゃねえな。
俺は胸を揉む手はそのままに、耳朶に口を寄せた。
ぺろり。
「やっ!!」
つつーっ・・・ゆっくりと舌を這わせる。
「んっ、・・・やっ・・・」
外側から内側へ、隆起に沿って丁寧に。
「やめっ、くっ・・・くすぐっ・・・たいっ」
舌先を丸めてねじ込む。
じゅぷっ・・・音を立てて耳に吸い付く。と。

「やめえええ! くすぐったいのっ!!」

怜華は暴れて俺の腕を振りほどき、ハイド状態が隠れて姿が現れる。
顔は真っ赤で涙目になっている。
周囲に残る熊さんたちが怜華に気づき、再び殺到する。
彼女はあわてて再び姿を隠す。
俺はくすくすと笑い、再び彼女を腕の中におさめた。
耳に息を吹きかけながら、ささやく。
「かーわいいねえ怜華ちゃん。隠れたらまたいじめちゃうよ?」
「・・・」
「それともいじめてほしいのかな? お耳気持ち良かったもんなぁ」
「何言ってんのよ馬鹿っ・・・違うってばっ」
「怜華はお耳が性感帯なんだよな」
「いやあっ!!」
びくんっ・・・と彼女は大きく震えた。
思った通りだ。俺はにやりとした。

ぺろぺろぺろ・・・左耳を責めながら、先ほどより力を入れて
服の上から荒々しく胸を揉みしだく。
「うう・・・やぁ・・・」
ひくひくっと彼女は引き攣れた浅い呼吸を繰り返す。
徐々に荒くなる呼吸を必死にこらえているようだ。
「いいんだぜ・・・苦しかったら声出してもよう」
「だ・・・だれがっ」
彼女が叫んだ隙にするりと手を服の下に滑り込ませ、
とがりはじめた頂きを直に指で挟む。

「ひ・・・やあああああぁんっ」

彼女は叫び、びくりっと弓なりに体をそらせた。
そのままぐりぐりぐりっと指先でねぶると
「あんっ、やあっ・・・やめっ・・・・・・もうっ」
彼女はもはや荒い息を隠せず、ハァハァと肩を大きく振るわせた。
「先が硬くなってきてるぜ・・・。感じてんだな」
彼女はふるふると頭を横に振った。
「ちがっ・・・感じてなんか・・・」
「廃wiz様がピクミン風情に感じてるのかよっ! いいザマだなあっ!!」
否定を打ち消すように嘲笑うと
「やあああ、感じてなんかないもんっ! ないない絶対ないいいっ!!」
彼女は身を縮こまらせて絶叫した。

ひっく・・・・ひっく・・・
しゃくりあげる声が聞こえる。
どうやらやりすぎたらしい。
俺はバツが悪くなり、彼女の胸から手を離した。

と。

蝙蝠の羽音や熊の鼻息、足元で沸き立つマグマの轟音に混じって。
遠くからかすかな金属の音が聞こえた。
肉を斬る音。獣の咆哮。断末魔。
やばい、右手から他の冒険者が近づいてきてやがるっ。
このままじゃ痴漢で通報されちまうっ・・・

どーする? どーするよ俺!?
1.懐柔する
2.拉致する
3.逃亡する
4.投降する
348名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:18:42 ID:ARolIneU
私は泣いた。
気付いたらワケの分からない状況になっていた。
転生して、時計塔に篭って必死にカビやクロックを焼いて
やっと懐かしいストームガストを思い出して。
久しぶりの火山で、共に転生・転職を果たした相方のアルクと
楽しく電車狩りの予定だったのに・・・。
何故か横にはアルクがおらず、ワケの分からない変態エロアサがいて。
周りには雑魚敵がいて動けなくて。
こそこそ隠れているしかできなくて。

蝙蝠なんて雑魚中の雑魚だと思ってたのに、アルクがいないとなんて痛いんだろう。
こいつらに殺されそうになるなんて思ってもみなかった。
これくらいの敵、昔だったら一瞬で蹴散らせたのに。
今のとろとろ詠唱では、魔法が完成する前に焼き殺されてしまう。
昔みたいな力があったら。
そしたらエロアサの力を借りようともしなかったのに。
そしたらこんな風に隠れてこそこそしなくても済んだのに。
体を触られることもなかったのに。

・・・廃wiz様がピクミン風情に感じてるのかよ・・・

リフレイン。
耳を押さえる。頭を振って声を追い出す。
感じてなんかない。
息があがるのはしょうがないじゃないか。女の生理現象だもん。
頭の悪いあの男にはそれがわかってないだけなんだ。
馬鹿男。痴漢。変態。
アルクが来たら消し炭にしてやるんだから・・・!!

うずくまって泣いていると、ポンッと肩を叩かれた。
ビクッ!! 思わず体が震えてしまう。
怯えちゃダメ。こんなピクミンなんかに、怯えちゃ・・・

「悪かったな、やりすぎた」

顔を上げると、目の前にひざまずく痩せた男がいた。
さらさらの銀髪の奥にまっすぐな瞳があった。

「ちょいと懲らしめてやろうと思ったんだが、お前が、その・・・」

男は照れたように鼻柱を掻いた。

「あんまりにも可愛くってさ、つい悪乗りしちまった」
「悪乗りって・・・って危ないっ!!」

背後からグリズリーの一撃が迫っていた。
よく考えれば当たり前だ。私に見えるってことは
クローク状態が解けているってことだ。
グリズリーの前足は一直線に男を、ひいては隠れている私に向けられていて――
私は思わず目を閉じた。

ザシュッ!!

音がした。
衝撃はない。

恐る恐る目を開けると、グリズリーの前足は私のはるか頭上に掲げられ、止まってい

た。
正確に言えば、前足は2本の短剣によって下から突き上げられ、軌道を逸らされてい

た。
1本は鮮やかな青。わずかに見える刀身の表面に浮かび上がる縞模様。
柄に見える翼の意匠は、ルーンミッドガッツ随一の名匠、セルフィス工房のもの。
もう1本は細長い枝のような刀身。武器については全然知らないけど、多分、錐。
硬い岩のようなモンスターに対してこの上ない力を発揮する短剣。
だいぶ量産されてきたとはいえまだまだ高価で、アサシン垂涎の的のはず。

男は短剣をぴっと引き抜いた。
返り血が飛んで、びちゃっと彼の顔を汚した。
グゥアアアアアア!!
グリズリーが苦しげに咆哮する。

「落ち着くまで隠れてな。気が向いたら後ろから魔法を撃ってもいいぜ。
今度はちゃんと守るから安心しろ」

彼はそう言うと、敵の注意をひきつけつつ私と距離をあけた。

「・・・今更何が『安心しろ』よ。エロ男」

加勢するか少し迷ったが、もはや稼ぐ気分でもなかったので
おとなしく観戦させてもらうことにした。

----

優雅・・・だなぁ。
不覚にも、私は舌を巻いた。
それはさながら、炎の中の舞いだった。
炎の渦をひらり、ひらりとかいくぐり、時には横に跳躍して避け、
懐に飛び込んでは2本の短剣を器用に操って炎を寸断する。
右手の青い短剣から蒸気があがり、腹を裂かれた火熊が苦しげに蠢く。
背後から迫る火蝙蝠の羽根を、左手の錐で引きちぎる。
囲まれそうになるとバックステップで位置をずらし、
常に3〜4匹と対峙しながら、それらの攻撃を無駄のない動きでかわし。

今まではアルクと二人か、せいぜい騎士を入れての3人パーティだったけど。
いつも敵にどつかれながら、傷を癒しながらかき集めて魔法で倒す、
そんな狩りしかしたことなかったけど。
だからアサシンの戦い方なんてじっくり見たことなかったけど。
・・・こういうきれいな狩りも、いいかもしれない。

「アサwizペアなんて珍しいですね」

不意に話しかけられた。通りすがりのペコ騎士さん。

「いえ、傍観者ですからっ」

反射的に答えた。
ペコ騎士さんは一瞬怪訝そうな顔をしたが、
軽く会釈するとそのまま通り過ぎていった。

彼女に助けを求めるという選択肢をすっかり忘れていたことに気づいたのは
ヒースが敵を倒し終わって戻ってきた後のことだった。
349名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:20:11 ID:ARolIneU
「腕見せてみろ」
一通り敵の制圧が終わると、傷の手当てをしよう、とヒースは言い、
私たちは敵の視界が遮られる岩場の奥へと移動した。
手ごろな岩に向かい合うようにして座る。
手を差し出すと、彼はバックパックから白ポーションを取り出して
私の腕に丁寧にすり込んでいった。
「火ぶくれが出来てるな・・・。痕にならなきゃいいんだが」
「誰のせいだと思ってるのよ・・・」
他人事のような言い方に抗議すると

「さっきは本当にすまなかった」

毅然とした態度で謝られる。
・・・そう言われると、それ以上何も言えなくなっちゃうじゃないか。

「次は後ろだ。背中を見せて」
言われるままに大人しく、背を向けて座る。
肩の辺りをヒースの手が優しくなでる。

「ねーおにいさん。さっきなんであんなことしたの?」
「あんなこと?」
「だから、その・・・」
うー、いざ落ち着いてしまうと思い出すのが恥ずかしい。
「・・・私の、その・・・む、むね・・・触ったりとか」
つい終わりの方が小声になってしまう。
顔が熱い。
「触ったりとか?」
「ひゃっ」
耳元で囁かれた。息が耳にかかる。
「今みたいに、その・・・耳を、」

れろんっ

背筋にこそばゆい時の寒気が走る。

「耳を、舐められたり、とか?」
「ひっ」

何が起こったかわからなかった。
再び耳の穴に舌がねじ込まれる。舐めまわされる。
ぞくぞくぞくっと背中が震える。
静まっていた妖しい感覚が呼び覚まされる。

「やあっ、ヒース、なんで・・・!?」
「悪ぃ・・・お前が可愛いから、かな」

言葉とともに、背中のファスナーが一気に下ろされた。
汗まみれの服から体が一瞬解放され、乾いた熱気に晒される。
あわてて押さえようとしたけれど、ヒースの手が一瞬早く。

「いやああああああ」

ふにふにふにっと胸を揉まれる。
大きな、手。
人差し指がてっぺんに添えられ、えぐるように強くまわされる。
さっきまでは緩くしか感じなかった刺激が強く響いて、脳を痺れさせる。
「やだ、こんなの、やめて」
息があがってくる。苦しい。
「乳首、立ってきてる、な」
「・・・ッ!!」
「・・・可愛い」

耳に息を吹きかけられて。
首筋にぬめぬめとした唇が這うのを感じて。
二つの胸のてっぺんが、どんどん頭を痺れさせて。
送り込まれる暴力的な刺激に、歯を食いしばることもできず。

「ひゃうっ、いやああっ・・・はぅん」

私は悲鳴を上げた。
そして自分の声に混じる嬌声に気づいて愕然とした。

一度喘ぎはじめると、乱れた呼吸はもはや静まらなかった。
「あうっ、ひゃうっ、いや、やああん」
胸の先がつままれ、引き伸ばされ。
こりこりとこねられて。
「もっと・・・声聞かせろよ」
耳元で熱く囁かれて。
抵抗しようと身をばたつかせようにも、両腕がきっちりと抱え込まれていて。
息苦しくて、打ち上げられた魚のようにパクパクと口を開き。
肺に取り込まれる外気はむせかえるように熱くて
身体の熱を冷ますこともできず、頭はどんどんのぼせてとろけて。
私は自分が莫迦になっていくのを感じた。

つーっ、と。
ヒースの右手が私のおなかをなでて、下へと降りた。
ワンピースが押しのけられ、重力に従って体から離れていく。
その先は。
「だめっ、そっちは」
体が熱い。
下腹の芯が焼けるようだ。
触られたらきっとバレてしまう。
「やめて、もういやあっ」
彼の指先は躊躇なく私の下着をかいくぐり。

ぬるり、とした感触があった。
くすり、と彼が笑った。

「・・・可愛い」
「いやあああああ、誰か助けてええ」
私は泣き叫ぶしかなかった。

彼は指でにじみ出る液体をすくい取ると、
私の敏感な突起に塗りたくった。
そのまま、大きな円を描くようにまわす。
「あんっ、やっ、ひゃうっ」
ビクビクッと体に電気が走る。
脳がじくじくと痺れる。
背中が弓なりにのけぞって、彼の左手に胸をこすりつけてしまう。
そして先端がつままれて
「ひゃああんっ、やああ・・・ぁああん」
2箇所から刺激が送り込まれて、脳がスパークする。

「気持ちいい?」
囁かれて、反射的にぶんぶんと首を横に大きく振る。
「こんなによだれ垂らしてるのに?」
言われて思わず、自由になっていた右手を口元にあてる。
唾が垂れていた。恥ずかしくて、
「ひゃ・・・ち、ちがうのっ、これはあああっ!!」
拭い取ろうとした瞬間、

ぐしゅっ

下に指を突き立てられた。
突然の侵入に呼吸が止まる。
「こっちの口もこんなにびしょびしょなのに?」

ぐいいっと指が奥まで入ってくる。1本、2本。
私の中を掻き混ぜられる。
くちゃくちゃと嫌な水音がした。
胸と、突起と、あそこと、耳と。
感じちゃダメ、と思う暇すらなかった。
私は一気に昇りつめ、
「いやあああああああああ、見ないでええええ!!」
真っ白になった。
350名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:21:30 ID:ARolIneU
<・・・怜華、遅くなっちゃってごめ〜ん>
バックパックの通信機から、のんびりとした声が聞こえた。
私は我に返った。
<イフリートシルク、倉庫の奥の奥で下敷きになってたんだよー。
ごめんね〜、今もう入り口だから>

「アルク、アルクッ、助けてっ」
私は叫ぼうとした。その口がふさがれて、そして

ズンッ

衝撃が体を貫いた。

「は・・・ひ?」

ヒースが、私を後ろから膝の上に乗せるようにして。
後ろから貫いていた。

「・・・・・・!!!」

衝撃で、声がでなかった。
彼は深く激しく、私に腰を打ちつけた。
ぐちゃっ、にちゃっと水音だけが響く。
先ほど燃え上がったばかりの官能に、再び体が支配される。

「声出すと、聞こえちゃうぜ?」
「・・・・・・」
「大切なアルク君に、こんなところ見られていいのかよ?」
「・・・ッ!! やっ」
彼は膝で私の右足を固定すると、
左手で大きく私の腿を割り、股を広げさせた。
「おま○こ広げて他の男のち○ぽくわえこんで、ヒィヒィよがってるとこ
見られてもいいのかって聞いてんだよっ」
そして再び激しく腰を打ちつけながら、
左手を伸ばして私の突起に触れ、思い切り握りつぶした。
(ひぃっ、あああああああああっ)
叫びは喉の奥ではじけた。

<怜華? 返事してー。
 はっはーん、拗ねてるんだろー、
 今探しに行くからちょっと待っててなー>

大切な相方の声を聞きながら、
私は別の男の手とモノで二度目の絶頂に追いやられた。


ずしゃっ、ぬちゃっ、ぐちゃっ
いやらしい水音が相変わらず響いている。
私は続けて犯されていた。
体に力が入らない。
規則正しい官能の波が私の頭をとろかせる。

ヒースの両腕は私の膝にまわされて、
私は大きく股を開いたまま持ち上げられていた。
前から見られたら全て見られてしまう。
私の秘部を、彼の汚らわしいモノが出入りしてるところを。
抵抗しようにも、ヒースの腕はびくともしない。

私は両手を口に当てて、声がでそうになるのを必死にこらえる。
声を出したらアルクに聞こえてしまう。
こんな姿、見せられない。
見られたくない。
ズンッ、ズンッと官能が刻まれる。
声を出せないから熱が体にたまる。
苦しい。
熱い。
はじけそうになる声を喉の奥でこらえる。

「・・・っくぅん」
また突起をつままれて、私はビクッとなる。
もうそれだけで軽く達してしまう。
「気持ち良さそうだな」
耳元で悪魔が囁く。私はいやいやと首をふる。
「クリトリスがびんびんに腫れ上がってるぜ」
「・・・!!」
あそこを貫かれたまま、コリコリコリとつままれる。
頭がスパークする。
「こんな姿見られたらどうなるだろうな」
「・・・ぃや、ぁ」
じゅんっ、と私の中から液体があふれる。
ぼたぼたと何かが岩に垂れ落ちる。
ヒースがくすくすと笑う。
「感じたのか? 怜華は見られると感じちゃうんだ?」
「・・・ちがっ、ひっ、ちが・・・ぅの・・・」
「俺に抱かれてるのを恋人に見られて感じるんだな」
「いやああっ、言わなッ・・・ぁあん」
唇から唾が一筋垂れて、おなかにぼたりと落ちる。
涙と、よだれと、汗と。
顔がぐちゃぐちゃで気持ち悪い。

「隠れなくていいの?」
「ぇ、んぁっ、はうっ、んぁんっ」
「隠れないと大切なアルク君に見られるぞ?」
「やああ、やめて、ゆるしてぇっん、あはぁん」

後から考えると困るのはこの男の方なのだが、
私はもはや思考をもこの男に支配されていた。

----

私たちがちょうど姿を隠した。まさにその瞬間。

ひゅんっ。

何者かが岩の向こうにテレポインしてきた。
こちらからは姿を見ることは出来なかったが、

「怜華〜? んー、なかなか見つからないなぁ・・・」

アルク!!

心の中で叫んだ。と同時に。
貫かれたままくるりと前後を反転させられ、
思いっきり抱きしめられたまま。

ズンッズンッズンッ

激しい抽送が始まった。
思わず悲鳴をあげかけた、その口が口でふさがれる。

「・・・んぐっ、んっ・・・」
舌が絡めとられる。口を蹂躙される。犯される。
舌先すら性感帯になっている。
「・・・んっ、んんんんっ、んああんっ」
同時に胸も責められる。強く、つままれる。
体は彼に持ち上げられ、大きく揺さぶられ、はぜる。
あそこが、入り口から奥まで、激しくこすられる。
ずちゃっ、ぐちゃっ、ずちゃっ、ぬちゃっ

「すごい・・・洪水だな」

・・・・・・もうダメえええええっ!!

「認めちまえよ、気持ちいいんだろ?」

私は狂った。

「きもちっ・・・いいっ・・・れふっ」
「恋人のいる横で、別の男に抱かれて、感じてるんだろ?」
「ふぁいっ・・・かんじてまふう・・・あんっ」

気持ちよかった。
快楽を認めてしまうと、もう私を押さえつけるタガはなかった。
あそこがむずむずと熱くて、気持ち悪くて、気持ちよくて
なんとか沈めたかった。壊れてしまいたかった。

「イッていいぜ・・・ほらイけっ!!」

私は自分から求め、みだらに激しく腰を振った。
おなか側の気持ちいいところに、思いっきりヒースのモノをこすりつけた。
ヒースも私の動きに合わせて腰を繰り出す。
気持ちいいところがぐりぐりとこすられて、全身に痺れが走った。
目の裏側でちかちかっと火花がなった。

「あああっ、気持ちいいいいっ!!」

思わず声があふれた。

「怜華?」

まさに私が達しようとした瞬間。
岩影からひょいと首をのぞかせる人がいた。
アルクだった。

「・・・え?」

目が合った。
私のハイドは解けてしまっていた。
彼は裸のまま股を開く私を見て、ただ目を丸くした。

「いやっ、どうしてええっ!?」
「怜華!? 何やってるの!?」

と、まだ隠れたままのヒースが
私の腰を押さえて激しく腰を突き出した。

「いやああああああ!! 見ないでええええ!!」

あっけなく。
絶叫と共に、私は無理やりイカされ、気を失った。
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/15(木) 16:22:26 ID:ARolIneU
灼熱の世界に白い雪が振る。
氷の精霊が腕を広げ、巨大な岩くれの融けた肌を胸に抱き、凍らせる。
蝙蝠たちは凍る暇すらなく、氷の粒にかき消される。
吹雪舞い散る後に残されるは白い彫像。そして、静寂。

あれから半年。
私は相変わらず火の山にいた。
まさか再びここに来る日が来るなんて。

私は再び術式を組んだ。
足元に青い光の魔方陣が浮かび上がる。
だいぶ、転生前の勘が戻ってきて、私の口はすらすらとよどみなく
精霊界の門を開く契約の言葉を紡ぎだす。

アルクに捨てられ、Abyssal Dawnを脱退した私は
しばらくの間、冒険の道を離れていた。
ゲフェンの魔法ショップで店番をしながら、ぼんやりと日々を過ごした。
中心のタワーから離れた路地裏の小さなお店で、
たまに商人がやってきて、カートいっぱいに青石を積んでいく他は
特に客も来ない、ひっそりとしたお店だった。

ある時、傷ついた騎士が薬を求めて迷い込んできた。
何でもオークヒーローとの戦いに巻き込まれたということだった。
「くっそ、Abyssal Dawnのヤツらめ・・・俺はただの見学人だってのによ、
わざわざ擦り付けてきやがって!! あの極悪集団がっ!!」
治療を手伝う間、彼は悔しそうにぼやいていた。
私ははじめて、自分のいたギルドが周りにどう思われていたかを知った。

術式が完成し、再び白い静寂が訪れる。
凍てつくゴーレムに緑の衝撃波が当たり、氷が割れて。
その隙間を再び氷の粒が覆い尽くし。
耐え切れなくなった岩くれは粉々に崩れ、四散した。
ほっ、っと息をついて、緊張を解いた。その時。
私の横を風が駆け抜けた。

ガキンッッ!!

金属質のものがこすれあう嫌な音がした。
振り返ると、太い両腕を振りかざす赤銅色の熊。そして。

「気を抜くな、終わってねえぞ」

2本の短剣でその爪を受け止める、アサシンクロス。
デジャブ。私はフフッと笑った。

「・・・また、熊さんなのね」
「また?」
「あの日、みたい」

彼はバツの悪そうな顔をした。

騎士の訪問からまたしばらく経った頃、彼が店にやってきた。
面影は幼くなり、着ている服も紫紺の胴衣から濃灰のそれに変わっていた。
――償いをさせてほしい。彼は言った。
――お前が忘れられないんだ。とも、彼は言った。
私は魔力の塊を投げつけて彼を拒絶した。
彼はくる日もくる日もやってきて、その度ごとに私は店を破壊して。
しまいには建物自体が崩壊してしまい、私は店を追い出された。

結局、今、私は冒険者に復帰し。
アサシンクロスとなった彼、ヒースと行動を共にしている。
自分でも何故、こんな性犯罪者と一緒にいるのかわからない。
でもアルクといた頃の、Abbysal Dawnにいた頃の生き急いでいた日々とは違う、
ゆったりと流れる時間は意外なほどに心地よい。

熊は腕を大きくふるって刃を振り払い、彼は後ろに飛んで衝撃を和らげる。
二人の身体が離れた隙を見計らい、右手に束ねた冷気を投げつける。
グオオオオッ!!
苦しげに咆哮をあげながら、熊がこちらに顔を向けた瞬間。
ズシャッ!!
彼の放った青い衝撃波が引導を渡す。

私たちはどちらともなく目配せし、ニヤッと笑った。
「流石は、廃wiz様」
「あなたも。流石は、ピクロス様」
「阿呆、ピクロスって言うな」
「じゃあエロシンクロス様?」
「・・・もういい。次行くぞ」

音もなく、彼は駆け出す。
相変わらず優雅できれい。
その背中を追いかけながら、私は。
どうかこのままの日々が続きますようにと、小さく祈りを捧げた。
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/16(金) 14:54:17 ID:UsVjtAkE
文才グッジョブ!!(・∀・)
353名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/16(金) 18:11:28 ID:dIyLu1iw
エロかったです(*´д`*)
エロ初めてとは思えない出来ですた!
354名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/20(火) 00:51:05 ID:vyXzP0Io
Hi WIZとアサクロのカップルが身近にいるんですよっ。
もうこれを読んでしまった私は彼らを見てどきどきせずには居られません(笑
非常に読みやすく素敵な物語でした、ありがとうございます(ごちそうさまです・ω・)

さて続き物を投下しようと思うのですが、
実に1年ほどご無沙汰していましたので、
前作をご所望の方はお手数ですが保管庫(Wiki)にて「ロズエル篇」でお探しください。
そりでは。
3550.The Origin (1)sage :2006/06/20(火) 00:52:21 ID:vyXzP0Io
The tear of the Libra


ブリトニア丘陵は夜の闇に包まれ、静まり返っていた。
ほんの数ヶ月前に終結したばかりのギルド大戦の傷跡は、
春を迎え早くも回復に向かっている。

ブリトニア全土をただひとつのギルドによっておさめることに成功した、
薔薇の名を冠した強大なギルド。
この見渡す限りの丘の果てまで、全てがそのギルドのものだった。
いま、一人の男が暗闇の丘を横切っていく。
携えた長弓と、身軽な服装からすると弓手のようだった。
襟元できらりとエンブレムが光る。
それはまさに、この丘を統べるギルドの一員であることを示していた。

統一王ロジオンが右腕にして唯一の盟友、スナイパーのルシエド。






0.The Origin




俺は夜のハンティングを切り上げて砦へ向かっていた。
愛弓をかついだ右肩に、ファルコンのガブリエルが舞い降りてくる。

俺の鷹はもう狩りの戦力としては期待できない。
先のギルド大戦によって風切り羽の付け根を負傷したガブリエルは、
以前のように自在に空を舞うことができなくなったのだ。

鷹は俺の顔にくちばしをすり寄せてきた。

「心配してくれてるのか」

鳥類がこんなに賢いということを、俺はガブリエルに出会ってから初めて知った。
こいつには幾度となく窮地を救われた。
スナイパーだと悟られては困る任務のために、目立ちすぎるガブリエルを解放していた間も、
この鷹ははるか上空から俺の後をついてきたりしたものだ。


俺が死んだら、こいつはどうなるのだろうか。


身体の奥深くがズクンと不気味に疼く。
じわじわと毒が広がっていくような、そんな痛みが胸の少し下をしめつけ、
俺は息を止めて痛みが過ぎ去るのを待つ。
3560.The Origin (2)sage :2006/06/20(火) 00:53:16 ID:vyXzP0Io
もはや城と呼ぶに相応しい荘厳な装飾をほどこされた砦の廊下を、
静かに歩く。清らかな水をたたえた人工の泉を渡り、回廊を進むと
つきあたりに目的の部屋が見える。

ゆっくり扉を開け、部屋に足を踏み入れた。
甘い華の香りが鼻腔をくすぐり、俺は目が慣れるまでしばしそこに佇んだ。




「誰?」

向こうからは見えていないようだが、夜目に優れている狩人の俺には、
絹のローブの前をはだけてシーツの海に埋もれているローズが見えている。
金色の長い髪を波打たせ、深夜突然の無礼極まりない訪問に対し
恐れるふうもなくこちらの言葉を待っている。
その無垢な姿勢は、逆に堂々とした印象すら与えた。
俺はベッドの横に立ったまま彼女を見下ろした。

気高く美しい人。

初めて会ったときは、なんて冷徹で無表情なんだろう、と思った。
だが、孤独を隠す仮面の下の素顔を垣間見たとき、
俺の魂は彼女に両手を上げてひれ伏し、忠誠を誓った。


「誰でもいいだろ」

言いながら首筋に顔を埋めると、ローズのため息が聞こえた。
甘い華の香り。
それはローズの香り。
今夜はまだあいつに抱かれてはいないということ。


「ロジオンがよかった?」

冗談めかして気軽に言った自分の言葉に、急に激しい苛立ちを感じ、
俺はぐいとローズの襟元を掴み、荒々しく引きはがした。
豊満な乳房がはだけ、すましたように乗っている先端のつぼみまでもが
むきだしになる。

「ルト…ダメよ。おとなしくして」

子犬をあやすような言い方はいつものことで、普段はそれも心地よかったが
なぜか今日はそれさえにも憤りを覚えた。
ローズの嫌がることは絶対にしない。
初めて出会った瞬間から彼女に溺れた俺の信条だったが、
俺は今日はじめて自らそれを破った。

「俺は子犬じゃない、犬は犬でも野生の狼だ」

ノーグロードのマグマのように突如湧きあがった衝動に、俺は逆らわなかった。
ローズが横たわるベッドに上がり、細い身体を組み敷く。
3570.The Origin (3)sage :2006/06/20(火) 00:54:00 ID:vyXzP0Io
「あっ…!やっ…ルト…!」

ロザリオの鎖に通された水晶の指輪が誰の贈り物なのかは一目瞭然だった。

俺はローズの細い手首を押さえつけ、強引に唇を奪った。
セックスする関係になってからも、キスだけはずっと拒まれてきた。
唇を割り、舌を入れる。ローズの華奢な身体がぴくんとのけぞる。


「んっ…!んふぅっ…」

ローズの身体がたちまち熱を帯びてきたのがわかった。
俺は正直すぎるローズの身体を抱き寄せ、脚を割って身体を滑り込ませる。

「ローズ…!」

あの悲惨な事件の後から、ローズは
名前を呼んでも前のように嫌がらなくなっていた。

俺はあの夜の熱い交わりを思い出して、身体がかっと熱くなるのがわかった。
あの時、ぼろぼろに陵辱されたローズは、泣きながら俺を求めたのだ。

(ぜんぶルトにして)





「んっ…ルトっ…」

裸の胸の下でローズが身をよじった。
俺は現実に意識を引き戻し、いま身体の下に横たわる愛しい女を見つめた。

指でなぞると、蜜壷はすでにいやらしく愛液であふれていた。
ゆっくりとじらすようにくちゅくちゅと音を立てる。
ローズは俺の首に腕をまわし、すがりついて息を荒くする。

「ふあっ…はぁんっ…」

中指と薬指での愛撫はローズのお気に入りのようだった。
人差し指で花弁を転がしながら、濡れた割れ目をかき混ぜる指を速くしてゆく。
お腹をすかせた犬の涎のように際限なくあふれ出す愛液に、俺自身を絡め入り口にあてがう。

「あっ…気持ちっ…ぁ…」

俺はゆっくりと挿入するつもりだったが、ローズは我慢できなかったらしい。
腰をおしつけたローズの膣に、じゅぶりと音を立てて俺自身が一気に突き挿さった。

「ひぁぁぁんっ!! あぁぁん!!」

途端にひくひくと痙攣する膣が俺の肉棒に吸い付いてきた。
ローズの肉壁は俺を搾り取ろうとするかのように強弱を繰り返しながら締め付ける。
気を抜くと昇りつめてしまいそうになる程の快感に立ち向かうには、
俺は腰の動きを早くするしかなかった。

「あぁ、可愛いよ、ローズ…!」


「あぁぁ! あぁぁぁんっ!!」

突き上げるたびにローズは啼いた。深々と最奥に突き立てた次の瞬間、
結合が解かれる寸前まで引き抜く。その繰り返しで、俺達はどんどん昂ぶっていった。

「ローズ、このまま出すよ」

俺は正常位のまま射精することをローズに告げた。
ローズは喘ぎながら俺の腿をはさむ脚に力を込める。

「あっ…! ローズっ…!」

次の瞬間、俺の先端から熱い精液が解き放たれ、ローズの中に迸った。
全身が震えるような快感に俺は思わずうめく。

「ルト…」

ローズは膣を震わせながらそれを受け入れた。
ぎゅっと目を閉じて俺にしがみつく彼女を抱きしめ、
俺はゆっくり腰を動かしながら最後の一滴まで注ぎ込んだ。
3580.The Origin (4)sage :2006/06/20(火) 00:54:54 ID:vyXzP0Io
重なり合ったまま火照る身体を冷やす。

「ルト…また飲んでるのね」

俺の顔のそばに顔を寄せていたローズが、じっと俺を見つめて言った。
最近以前より酒の量が増えている。
理由はわかっていた。
先の戦で負った傷が、体の奥深くで修復できずに膿んでいるのだ。

「ジンを入れるといいセックスができるから」

俺は冗談めかして言った。ローズは珍しく笑った。


「リエル。 あの子あなたに本気よ。あなたがどう思っているかは判らないけれど」

脈絡のない唐突な言葉に、俺は驚いて問い返した。

「ローズ? 急に、なんだい?」

ひかえめなリエルには、確かに何度も狩りにさそわれた。
スナイパーの自分と、DEXウイザードの彼女とは上手く狩りが出来ないと断っていたが、
言われて見れば、そう他の誰かを誘うわけでもなく
自分ばかりに声をかけてきていたかもしれない。

それよりも。


「俺にリエルをあてがって、君はあいつに収まって、そういうことなのか?」

思わず語気が荒くなる。
俺の裸の胸の下で、ローズは静かに俺の目を見ている。
濃いブルーグレイの瞳。愛しい海の色。
俺は心臓を刺し貫かれるような胸の痛みをこらえ、ローズをきつく抱いた。


「嫌だ。 俺は君が欲しいんだ。
  あいつに抱かれてもいい。
 だけどあいつだけのものにならないでくれ」


本当はいやだ。


あいつに、親友のハイウイザードに、ローズの身体が愛撫され、貫かれ、
啼かされるのはいやだ。
でも、あいつだけのものになるのはもっといやだ。

「私は誰の物になる気もないわ。だからあなたも私に拘らなくてもいいって言っているのよ」

馬鹿なことをいう。
初めてローズと身体を重ねた夜から、俺の全ては、
精神も肉体も彼女に支配されてしまっているのに。

名前を呼ぶことを許されたときは、愛が通じたとわずかな希望を抱いた。
口付けを許されたときに、愛され始めたと感じた。

俺の思い込みだったのか?
3590.The Origin (5)sage :2006/06/20(火) 00:56:04 ID:vyXzP0Io
「おいで」

俺は横たわった身体の上にローズを乗せ、大きく脚を開かせた。
こぷりとこぼれた精液は俺の放ったもの。
情欲の色をたたえた瞳が俺を見つめ、俺のそそり立つ性器を見つめた。

「いいよ、いれてごらん」

ローズは俺をつかみ、自らの中に招き入れた。
熱く柔らかな肉が再び俺を包み、肉棒は一段と硬さを増す。



愛されなくてもいい。

俺が愛しているから。



俺は何度も何度もローズの華奢な身体を突き上げた。
すっかり馴染んだ身体なのに、快感には決して慣れることがない。
ローズの切ない喘ぎ声とともに膣は波打つように痙攣し、
ぐちゅぐちゅと泡立つ愛液が激しい動きのせいでシーツに飛び散る。

柔らかな乳房は俺のピストンに合わせ
おかしいくらいぶるんぶるんと揺れ、先端から白い母乳を飛ばしていた。
俺が先端にしゃぶりつき、吸い上げるとほとばしるように甘い乳が口内にあふれた。

「いやらしいな… 絞っても絞っても母乳が噴き出してくる」

手のひらでつかむたび、ぴゅっと弧を描いて母乳が迸る。
ローズは喘ぎながら自らの両手でその乳房をつかんでしごきはじめた。

「出るようになっちゃったの…!しぼって出さないと、おっぱい痛いのっ…!」

両乳をつかみ、母乳を飛ばすローズの脚を大きく広げさせ、
その愛液溢れる割れ目にわざとローズから見えるように俺自身を深く突き挿した。

「…なら、自分でちゃんとしぼってごらん、上手にできるように俺がここをいじめてあげるから」

ローズの濡れた青い瞳が切なげにゆがむ。

「あっ…ぐちゅぐちゅいってるぅっ…おっきいのささってる…!」



ゆるやかにウェーブがかかった豊かな金髪を揺らし、
俺の上でローズが跳ねる。
淫らに、だが美しく。

やがてローズは絶頂を目前にしながら、喘ぎ叫んだ。


「出してっ…出してえぇ!」


「ローズっ… 孕んじまえッ…!」


背筋をかけあがる電撃のような快感とともに、熱い精液を放つ。
ローズの柔らかな肉の奥深くに、注ぎ込む。
びくびくと脈を打つ感触は、紛れもなく生命の迸り。




俺が想う気持ちは本気だとわかっているだろうか。

俺が子を残したいと考えていることを、知っているだろうか。


自分の命の限界が見えたとき、雄は執拗なまでにそれに執着する。
俺は深く埋め込まれた毒の傷を密かに抱え、
毎朝目覚めるたびに生きていることを感謝する、孤独な雄だった。

生命の輪の一部としてただ生まれ、ただ消えていくのは御免だった。
俺が確かにここに存在していたという痕跡を残したい。
いまここにいる、俺の人生の中の最愛の人と。


俺は三たびローズを抱いた。
初めて身体を重ねたモロクの安宿の、きしむベッドが脳裏を過ぎった。
何度も逢瀬を繰り返すたびに、ただ男の肉棒を求めて脚を開くローズが、
俺じゃなくても男なら誰でもいいと言うローズが、憎いと思った。
何故なら、俺自身が、逢うたびに、ローズを愛して…


「あぁぁぁっ…!! ルトぉっ!!」
3600.The Origin (6)sage :2006/06/20(火) 00:56:52 ID:vyXzP0Io
*  *  *






「ロジオン」

重厚な黒いマホガニーの机の向こうで、
農地改革の書類を繰っていた魔導師が、目を上げた。

「宣戦布告か。 いつ来るのかと思っていた」

ロジオンは腰を据えたまま書類を机に置くと、かけていたミニグラスをとった。
ギルドメンバーの女性達が皆心酔する鳶色の目が、
銀の髪の隙間から射抜くように俺を見る。


「残念だがロズエルは私のものだ」




「指輪、はめてもらえなかったんだろ?
  ならまだ俺にもチャンスはある。
 処女を奪ったのがお前だったら、俺はあいつを孕ませるまでさ」




俺の言葉に、冷静沈着なロジオンの目が一瞬大きく開かれたのを見逃さなかった。
喉元で剣を横に引かれたような、痛いセリフだったに違いない。
ロジオンはため息をついた。

俺は部下さえも触れることができない高価なマホガニーの机にひょいと腰掛け、
崇高なるブリトニア統治王の肩を叩いた。

「お前が狂っちまうくらいいい女なんだぜ。俺だって心底惚れてる。
  選ぶのはあいつ自身だ。フェアにいこうぜ、親友」

ロジオンがミニグラスの奥で笑うのが見えた。








愛されなくてもいい。

愛が届かなくてもいい。

俺が愛している、この事実があればいい。
361名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/20(火) 01:04:40 ID:vyXzP0Io
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以上です。

えーとこのあとルトくんは毒が元で儚い人となります。
現在執筆中の続編はしばらくエロが出てこないので、
それまで別の場所での公開を考えていますが、
またエローくなったら戻ってまいりますー(・∀・)

ありがとうございました。
362名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/20(火) 01:05:57 ID:85c3ou5Y
thx!
363345sage :2006/06/20(火) 15:07:44 ID:2SbZ7dXA
>>352-354
ご感想ありがとうございます、感激です(>_<)
途中どうしても男側視点で書けなくて女視点に変更したりしちゃったので、
色々書けるように精進していきたいです。がんばります(`・ω・´)

>>354
わわ、ロズエル篇の作者様からコメントを頂けて幸せですっ
ロズエル篇大好きなもので・・・(*´Д`*)
ロジオン派なんですが、今回のルトくんも切なくてかっこよくて良かったです。
でもお亡くなりになってしまうのですね(ノ∀`)
よろしければ公開先教えてください〜
364名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2006/06/20(火) 15:08:17 ID:YWJ1HM7.
361
このシリーズ、とても好きです。
エロが無い部分についても、投稿された場合教えていただければ幸せです。
365512KB :Over 512KB data
このスレッドは512KBを超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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