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Wizぽんと愉快な仲間たち 4ぽん目

1名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/06/11(金) 10:10 ID:4uIQwZ.s
へたれで女顔、火力は高いけど腕っぷしはからっきしなWizぽん。
そして回りを取り巻くえちぃな人や、ダメな人。ネタな人。
そんなWizぽんワールドに浸かりたい人の為のスレッドです。

○お約束○
◆ちょっとえちぃ程度はいいけれど、過剰な描写はNGなオセシン先輩との約束だぞっっっ!
◆萌え話で外見を指定する時は『らぐなの何か。』さんのCSコードが便利です
◆Wiz子お姉さんもわすれずにね

○関連リンク○
【前スレ】
1ぽん目 ttp://www25.big.or.jp/~wolfy/test/read.cgi/livero/1061890165/
2ぽん目 ttp://www25.big.or.jp/~wolfy/test/read.cgi/livero/1066361590/
3ぽん目 ttp://www25.big.or.jp/~wolfy/test/read.cgi/livero/1077358741/
【SSまとめサイト】
ttp://members.at.infoseek.co.jp/deepsix/tataki.html
【らぐなの何か。】
ttp://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/9230/
2名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/11(金) 10:11 ID:4uIQwZ.s
LiveRo 3ぽん目から

勝手に登場人物まとめ1/4

*メインキャラクター*

●Wizぽん(うぃずぽん)
このスレッドの主人公、我らがWizぽん。
Int-Luk型と言われているが、その潜在能力は計り知れない。
今日も他の追随を許さぬへたれっぷりで周囲を萌えさせる。

●騎士子たん(きしこたん)
Wizぽん大好きの♀騎士さん。しっかりもの。
恋人同士なのに両者奥手な上に周りの人たちが
邪魔でイチャイチャできないのが悩みのよう。

●アサシン先輩(あさしんせんぱい)
Wizぽんの先輩。バックステップとステルススキルの達人。
騎士子姉さんと淫乱プリに想われている幸せ者。
雨の日も風の日もストーカーよろしくWizぽんを見守っている。

●淫乱プリ(いんらんぷり)
とっても工口イInt-Vit?のプリさん。でも時々清純プリ。
Wizぽんによく教育衛生上宜しくないネタを振っている為騎士子たんに成敗されている。
アサシン先輩をおちょくったり一緒にWizぽんを見守る(ストーキング)のが趣味。

●騎士子姉さん(きしこねえさん)
騎士子たんのお姉さん。妹想いでとっても強い槍騎士の人。
普段はアサシン先輩をからかっていたりするが
密かにはんたぽんに想いをよせている。基本的にまともな人。

●はんたぽん
オーラ間近のハンターさん。Gvギルドを運営しているらしい。
過去に恋人のプリさんを自分の所為で死なせたとずっと悔やんでいる様子。
たまに騎士子姉さんに悲しげな表情を見せる。すみやんとは親友みたい。
3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/11(金) 11:38 ID:7lviaOfE
スレ立ておつ。
登場人物まとめの人、期待してます。


さて、うすっぺらい紙は長編考えてくるかね...
登場キャラ全部変わるし世界観も俺解釈ROだからここには書かないけど
Wizぽん・騎士子たんの話だから完成したらURL貼りに来ていい?


結婚システム実装されてアサシン先輩は淫乱プリから逃げる毎日でしょうか。
お姉さんはどうするんだろう・・・。
アサシン先輩を好きなのかはんたぽんを好きなのか解釈に困ってます。
きっと二人とも大好きなんだろうけど好きの意味というか種類が違うのかな。
二人の間で揺れていて自分でも困ってるのかも、と思う今日この頃。
4前スレ738sage :2004/06/11(金) 16:34 ID:5FHFCYqE
スレ立てお疲れ様です。
本当にお世話をお掛けしました…
萌え板かLiveRoに立てるどーのこーのあったので怖くて立てられませんでした(´;ω;`)

それで、一応完成したので投下しますね。
何分こういったまとめ的なものをUPするのは初めてなもので、
何かありましたらご指摘をお願いします。
5登場人物まとめ1/5sage :2004/06/11(金) 16:35 ID:5FHFCYqE
*メインキャラクター*

●Wizぽん(うぃずぽん)
このスレッドの主人公、我らがWizぽん。
Int-Luk型と言われているが、その潜在能力は計り知れない。
今日も他の追随を許さぬへたれっぷりで周囲を萌えさせる。

●騎士子たん(きしこたん)
Wizぽん大好きの♀騎士さん。しっかりもの。
恋人同士なのに両者奥手な上に周りの人たちが
邪魔でイチャイチャできないのが悩みのよう。

●アサシン先輩(あさしんせんぱい)
Wizぽんの先輩。バックステップとステルススキルの達人。
騎士子姉さんと淫乱プリに想われている幸せ者。
雨の日も風の日もストーカーよろしくWizぽんを見守っている。

●淫乱プリ(いんらんぷり)
とっても工口イInt-Vit?のプリさん。でも時々清純プリ。
Wizぽんによく教育衛生上宜しくないネタを振っている為騎士子たんに成敗されている。
アサシン先輩をおちょくったり一緒にWizぽんを見守る(ストーキング)のが趣味。

●騎士子姉さん(きしこねえさん)
騎士子たんのお姉さん。妹想いでとっても強い槍騎士の人。
普段はアサシン先輩をからかっていたりするが
密かにはんたぽんに想いをよせている。ある意味『良い』性格の人。

●はんたぽん
オーラ間近のハンターさん。Gvギルドを運営しているらしい。
過去に恋人のプリさんを自分の所為で死なせたとずっと悔やんでいる様子。
たまに騎士子姉さんに悲しげな表情を見せる。すみやんとは親友みたい。
6登場人物まとめ2/5sage :2004/06/11(金) 16:36 ID:5FHFCYqE
*メインキャラクター2*

●すみやん
Str-Dex?の半製造BSさん。はんたぽんの良き理解者。
悪魔プリに出会うまではずっとソロで頑張っていたが、
出会うことにより相方に。今は悪魔プリのために腕を振るう。

●悪魔プリ(あくまぷり)
悪魔のヘアバンドが特徴の殴りプリさん。
他人を助けたい・癒したいと想う心優しい人。支援プリにコンプレックスがある模様。
敬語で物腰柔らかな人。すみやんに想いを寄せている。

●Wizarどん(ういざーどん)
Wizぽんの叔父さん。
MVPBossも素手で殴り倒す豪快殴りWiz。
Wizぽん想いで、たびたび相談にのっているようだ。

●Sage先輩(さげせんぱい)
ちょっと危ない美青年のセージ。
Wizぽんが魔法アカデミーに通っていた頃の先輩らしい。
いつもWizぽんを影から凝視してハァハァしている。
7登場人物まとめ3/5sage :2004/06/11(金) 16:37 ID:5FHFCYqE
*サブキャラクター*

●淫徒プリ(いんとぷり)
はんたぽんを殺しちゃる〜な♂プリ。基本形は殴り?
騎士子たんに一目惚れしておりWizぽんが大嫌い。
俗に言う悪役の人。

●Wiz様(うぃずさま)
Wizぽんが憧れているWizさん。
冷静沈着のクールな性格でWizぽんとは正反対。
勿論へたれではなくとっても強く格好良いWizさん。

●DOP君(どっぷくん)
Wizぽんが昔ゲフェニアで友達になった人。金髪剣士さん。
出会った頃は魔物だったが、Wizぽんの澄み渡った心に浄化?され
晴れて人間になれた。魔物の頃の記憶はない模様。金髪騎士さんとは同一人物?

●モンクさん(もんくさん)
古風な喋り方が特徴の♀モンクさん。
モンスターを倒すときがっちり掴んで
もんの凄い長いお説教?をしてから倒すちょっと怖い人。
8登場人物まとめ4/5sage :2004/06/11(金) 16:37 ID:5FHFCYqE
*現在の1●年後のWizぽんワールド*

●Wiz嬢(うぃずじょう)
Wizぽんと騎士子たんの一人娘。
若き実力者の箱入り娘さん。
パパのママの仲直りのために奮闘する。

●クルセ娘たん(くるせこたん)
はんたぽん?と騎士子姉さんの娘。
とっても真面目で優しい娘さん。
不真面目な母に振り回される日々を送るちょっと可哀想な子。

●モンクたん(もんくたん)
アサシン先輩?と淫乱プリの娘。
ガサツで母譲りのプロポーションの持ち主。
母を「淫乱ババア」と呼ぶ度にキャットファイトになる。

●お義父さん(おとうさん)
騎士子たんと騎士子姉さんのパパ。
がっちりした体格でクレセントサイダーを使いこなす凄腕の老騎士。
魔法職(マジ系)を毛嫌いしており、Wizぽんと騎士子たんの仲を快く思っていないようだ。

●♂悪ケミ(わるけみ)
すみやんと悪魔プリの一人息子。反抗期まっさかり。
小さい頃は父に憧れBSを目指していたが、いつの頃からか
素直になれなくなりアルケミになる。製造型のようだ。

●商人's
すみやんの弟子?の♂商人三人組。
義理と人情と萌えで行動しているらしい。
解説と実況大好きエセM○R。

*こんなカップリング認めねぇって人は飛ばしてください_no
9登場人物まとめ5/5sage :2004/06/11(金) 16:38 ID:5FHFCYqE
*ペット達*

◇バフォJr
Wizぽんのペット(名前無)

◇でびたん(デビルチ)
騎士子たんのペット。

◇バター犬(仔デザ)
淫乱プリのペット。

◇忍猫(名前不明)
アサシン先輩のペット。というか相棒。
日々アサシン先輩から技を伝授されている。

◇騎士子姉(ポリン)
アサシン先輩のペット。

◇淫乱プリ(ドロップス)
アサシン先輩のペット。

◇ファルコン
はんたぽんの相棒。
Lv98のすごいやつ。
10前スレ738sage :2004/06/11(金) 16:43 ID:5FHFCYqE
前スレ>>10-11様を参考にさせていただきました。
すこし自分の偏見も入ってるので変かも(´・ω・`)

「あれ?えらケインとWiiiizは??」
お察しくださ…
|ぽんスレ|<Bds!!JT!! ギニャーーーー!!
11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/12(土) 00:30 ID:ezlb7rGE
えらケインやWiiiizまで出したら、たぶんキリが無いかと。
そういう私は寂しげなスパノビの人が気になっていたり。
スパノビ、風当たり厳しいみたいだからね(´・ω・`)
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/12(土) 01:46 ID:nqY54fME
>>1
乙。あとはどんだけ向こうにいた人がこっちに気付くかだよなぁ
13名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/12(土) 16:07 ID:3JyF0ISk
>>5
淫乱プリのセツメイより
清純じゃなくて純真じゃなかったっけ?
14分岐Cの人sage :2004/06/12(土) 18:28 ID:q1lB/L2M
書き残しは体に悪いので吐き出したいのだけど
こっちでいいのかしら(´・ω・`)
15分岐Cの人sage :2004/06/12(土) 21:28 ID:a53Qtq6A
ここでいいのかな(´・ω・`)つ投下

洞窟の奥へと走りながら、エラケインは必死に前を走るWiiizと淫徒プリを追いかけました
長い間ぺこぺこに乗っていた為に、久々の徒歩は非常に辛く、
長年つけている甲冑でさえも重く感じました。
―くそっ、まだつかないのかよ!―
幸い、入り口の方からは、まだはんたぽん達の追ってきている気配はありませんでしたが
それでも、いつ後ろから矢が飛んでくるかのような恐怖に
時折、血走らせた目を入り口の方へと向けました
「おい、何をそんなに慌ててるんだ?」
走っているエラケインの横からふいに声がしました
エラケインはぎょっとして立ち止まり肩で大きく息をしながら周囲を見渡しました
「さあ、ついたぞ。ここで迎え撃つ」
エラケインの右手の壁からクローキングを解除して淫徒プリが現れました
―相変わらず気味が悪い奴だな―
エラケインは淫徒プリの言葉に頷きながら、ここまで付いて来たことを少し後悔しました
淫徒プリはそんなエラケインの心を知ってか知らずか、淡々と言葉を続けていきます
「いいか、後は手順を間違えずにやれよ。では、作戦開始だ」
淫徒プリはそう言うと、また背後の闇へと消えていきました
―あいつ・・・どこまで信用できるのかな?―
淫徒プリとの打ち合わせ通りに手ごろな石柱へと身を隠し
エラケインも息を潜めました

はんたぽんとすみやんは洞窟へと入っていきました
洞窟の奥のからは緩やかに粘りつくような空気が流れてきます
「ただならない殺気だ。用心しろ」
はんたぽんはすみやんに声をかけました
「ああ、わかっとる」
二人は暗闇の中へと入っていきました
中へ入ると、思っていたよりも道は広くて天井は高く
鍾乳石が幾本も聳える幻想的な構造になっていました
「ここのちけいはふりや」
辺りを観察しながら、すみやんははんたぽんに話し掛けました
「ああ、身を隠す所がたくさんあるから遠距離戦は不利だな」
「でも、いくんやろ?」
「待ち伏せと後方の警戒を怠るなよ」
「りょうかいや」
と、しばらく進んだ後、突然はんたぽんがぴたりと立ち止まりました。そして
「来る」
とだけ小さな声で言うと、すみやんの方へ目で合図を送りました
すみやんは軽く頷くと、少し後ずさりをしてはんたぽんから離れました
16分岐Cの人sage :2004/06/12(土) 21:28 ID:a53Qtq6A
―気配が読めないな―
いつもと違う閉塞された空間は、相手の気配を読みにくくしています
―どこから仕掛けて来る・・・―
張り詰めた空気の中、時間だけが長く感じられます
と、はんたぽんの足元の地面が突然ぐにゃりと歪みました
「下か!」
飛び退くよりも速く、地表は一瞬にして緑の泥沼になり
毒々しい泥が足に手元に絡み付いてきます
「来るな!沼にはまると厄介だぞ」
助けに来ようとするすみやんを制して、はんたぽんは沼から抜け出そうとします
「させねぇよ」
岩陰から飛び出たエラケインが槍を手にし、はんたぽんの前へと
立ちはだかりました
「どっぷりと泥沼に浸かってな!」
そう言うとエラケインはBDSの構えに入りました
「あんたはもう、袋のねずみなのよ!」
はんたぽんの足元に魔方陣が浮かび上がります
「ちっ」
はんたぽんは、奥の詠唱をしているWiiizに向かって矢を放ちましたが
命中すると思った刹那、光の柱により矢は逸れ、壁に虚しく突き刺さりました
「少しはこっちも気にしたらどうだよ!」
視線を戻すと、エラケインが強烈な槍の一撃を放つところでした

「吹き飛べ!」
鋭い槍先を受ける瞬間に、はんたぽんは立ち位置をずらし
致命傷の一撃をかわしましたが、泥沼の中での身のこなしには限界があり
槍の衝撃を全て受け流す事は出来ずに激しく後ろへと飛ばされました
「ざまあみろ」
「馬鹿め!油断するんじゃない!」
Wiiizの背後からクローキングを解いて、淫徒プリが姿を見せました
「まんまと沼から抜け出されたな」
手傷を負いながらも、反動を利用して沼から抜け出したはんたぽんは
素早く石柱の陰へと身を隠しました
「あらやだ」
Wiiizの魔法は一瞬遅く、はんたぽんではなく石柱へと当たり
破片とほこりをあたりへと撒き散らしました
「やったのか?」
舞い上がる粉塵の中を見つめながら淫徒プリがエラケインに聞きました
「よくわからんが、手応えはあった」
と、エラケインが答えると同時に、石柱の陰から音も無く矢が飛んで
エラケインの肩に刺さりました

「畜生!」
「落ち着け。矢など恐れる事は無いぞ」
淫徒プリがニューマを貼ります
「すみやん!」
そう言うと、はんたぽんがすみやんに目で合図をします
「おう!」
すみやんはエラケインへと近づくと、カートを思い切り振り回してぶつけました
エラケインはその勢いに押されて光のベールから外へと出されます
間髪を居れずに追撃の矢が3本放たれ、防ぎきれずにエラケインは仰向けに倒れました
「まだおねんねするのははやいで」
「くそが!」
罵りの言葉を吐き捨てながら、エラケインはかろうじてすみやんの鈍器を
起き上がりながらシールドで受け止めました
「もう!一体何なのよ!」
「馬鹿!ここで大魔法など!」
一転して混戦となった戦況に、半分ヒステリーになりながら
淫徒プリの制止も聞かずにWiiizは大魔法の詠唱をはじめました
と、詠唱にはいっているWiiizに舞い上がる粉塵の中からファルコンが飛び掛ります
「あいたたた!なにすんのよ!」
詠唱が止まらずに、動きの取れないWiiizをファルコンが鋭い爪で引っかきます
「淫徒プリ、助けなさいよ!」
「あ、ああ。待ってろ」
混乱する戦況判断で淫徒プリが一瞬硬直した瞬間、はんたぽんが
淫徒プリの背後へすばやく回り込みました
17分岐Cの人sage :2004/06/12(土) 21:28 ID:a53Qtq6A
「いつもこそこそしやがって・・・!逃がさんぞ」
―しまった!―
しかし、ニューマを貼るよりも早く、はんたぽんの矢が淫徒プリを捉えました
後ろから強烈な一撃を受け、淫徒プリはよろけながら前へと飛ばされました
「まだまだ!すみやん、そっちへ送るぞ」
「まかしとけ」
すみやんはエラケインの攻撃をバックラーであしらうと、カートで後ろへと弾き飛ばし
はんたぽんの連弾を受けて奇妙な踊りを踊りながら近づく淫徒プリに向けて
手にした鈍器を構えました。
―このままではまずいぞ!―
淫徒プリは攻撃を受け自由が利かない中、右手に見える壁に必死に手を伸ばしました
―後少し・・・!―
すみやんはどんどん目の前に近づいてきます
淫徒プリは体を必死にひねり、なんとか手を壁につけると
クローキングで姿を消しました
「きえたぞ」
「来いファルコン!」
はんたぽんはそう叫ぶとすみやんの方へと走り出しました
ファルコンから開放されたWiiizは顔を抑えながらよろよろと立ち上がりました
「すみやん!後ろだ!」
「なんやて?」
すみやんの後ろから淫徒プリが姿を現します
「遅いよ」
「!」
と、はんたぽんが淫徒プリに向けて矢を放ちました
しかし、一瞬早く再び淫徒プリは壁へと姿を消しました
矢は、すみやんの頬を掠めて淫徒プリが居た空間へと突き刺さりました
「探せ、ファルコン」
続けざまにはんたぽんが命令すると、はんたぽんの肩から
壁に向けて勢いよくファルコンが飛び立ちます
「くそっ」
淫徒プリが壁からその姿をさらけ出しました

クローキングを暴かれた淫徒プリにはんたぽんとすみやんが詰め寄ると
二人の足元がまた緑の泥沼へと変化しました
「くそっ!!」
泥に足元を取られて二人がバランスを崩している間に
淫徒プリは再び姿を消しました
「一旦引くぞ!」
淫徒プリの言葉が洞窟に響きます
「にがさんで」
追いかけるすみやんの前に炎の柱が立ち上りました
「まて、単独での深追いは危険だ」
先に行こうとするすみやんに、はんたぽんは声をかけました
「回復を少しくれ。すみやんは平気か?」
「ああ、まだたたかえる」
カートから出したポーションをはんたぽんに投げて渡すと、すみやんは答えました
「よし、相手に時間を与えずに攻めるぞ」
「ああ。さくせんをたてさせたらやっかいやな」
すみやんも同意します
「ゆだんするとやられるぞ」
「ああ、思った以上に手強いな」
そう言うと、鋭いまなざしではんたぽんは洞窟の奥を覗きました
18分岐Cの人sage :2004/06/12(土) 21:29 ID:a53Qtq6A
以上。また書けたら覗きに来るよ(´盆`)
19名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/12(土) 21:42 ID:H0iTvYhU
いまこっちに移ったの気付きました(´・ω・`)
20名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/13(日) 10:26 ID:Y/SwT8vQ
同じく移ってきました(´・ω・`)

そしてCの人乙でありますっ!
早く続きがみたいっょもぅ(*´Д`*)
21名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/06/13(日) 16:37 ID:2pydtQ7A
Cの人乙〜
ちょっと目立つように上げておこう。
あとお約束だから突っ込むけど

>>18
なにニよその顔は。ふざけてるの?
22名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/13(日) 18:25 ID:q8xGmUVk
やっと発見しますたヽ( ´ー`)ノ
スレ立て乙>1
23名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/14(月) 08:38 ID:3eg7Ay0I
なに、wizぽんもこっちきたのか


萌えしかない所だがまったりしてきな。
24名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/14(月) 10:59 ID:xCwXPStM
流れをぶった切って惚気話。
騎士子使ってるものですが、先日、うちのギルドのwizさんと結婚しました。
wizぽんとは程遠いPスキルの持ち主で、見た目も逆毛グラサンタバコですが・・・。
結婚スキルもお互い微妙過ぎだからこそ相性良いかも?
25名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/15(火) 07:15 ID:pdFwg.c6
突っつき部隊!構え!!
26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/15(火) 21:40 ID:cpYcRONs
魂、肉体、精神の全てを撃つ・・・!!!
ウズウズ(*´∀`)σ
27名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/18(金) 16:02 ID:D5YmeGrc
っきゃぁ。
今更だけど分岐Cの人、激しくGJ!!
熱中して読んでたらペットの新密度さがってたー(´Д`;)
でもペットより小説のほうが大事。
28名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/19(土) 06:08 ID:Kx5w.Ea6
読書にかまけすぎてばふぉjrたんに拗ねられ、スゴイ勢いで泣きながら謝るWizぽん
29名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/20(日) 11:24 ID:LeskrUIg
>>28
泣いて謝るwizぽんをみて思わず涙をペロペロ舐めとってあげるjrたん
30名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/21(月) 21:43 ID:XrdoWd6I
29を見てなんかイケナイ想像をしてしまった俺はヨゴレ
31名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/21(月) 22:16 ID:cHR6Cy4g
29を見てなんか嫉妬してしまった俺は騎士子
32名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/22(火) 16:28 ID:W66bAFlc
31を見てなんかハァハァしてしまった俺は淫徒プリ
33名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/23(水) 22:47 ID:r6R/TG7g
ふむふむ・・・

らぐどっとの人もこっちの住人か!!
34名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/23(水) 23:30 ID:z2v/ZvfY
>>33
早速見てきますた。
短剣モーションかわええ・・・殴りWiz作りたい(*´Д`)
35名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/06/27(日) 20:40 ID:7cNzkq8A
ふと思ったんだが、wizぽんわーるどで一番人気あるキャラは誰なんだrウワーナニヲスルオマエラ
36名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/27(日) 22:17 ID:w0lWbI6E
>>35
甲乙つけがたいが、やはり俺はWizぽんを押すぜ!
37名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/27(日) 23:53 ID:1BFVdd1k
アサシン先輩かな
38名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 00:28 ID:Imoc1fLU
>>35
ここはWizぽんスレですよ?
39名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 07:38 ID:MZx3rd0o
>>35
もちろんWizぽんと言いたいが、オレははんたぽんだな。
40名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 07:50 ID:0a1S.9FE
ぬるぽん
41名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/06/28(月) 08:04 ID:.JWsnrl.
ガッぽん
42名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 10:51 ID:D1woJNuI
>>35がWizぽんを押し倒すぜ、に見えた香具師(1/20)
43名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 10:51 ID:D1woJNuI
>>36だ_| ̄|○
44名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 20:55 ID:lPWH5c/w
折角だから>>35を押し倒すぜ
45名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/28(月) 22:08 ID:FTRc9x96
>>44を押し倒し返す(´∀`*)
46名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/29(火) 12:50 ID:I0Uy6Xm.
以前Wiz様になりたくて目指したものの縦FWが3回に1回しか成功しないですよ

どうやったらうまくできるんでしょう
47名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/29(火) 14:36 ID:nQbLjgpk
このスレにいたいならできなくてOK(*´Д`)


本気で習得したいならマジスレテンプレ読むなり
マジ・ウィズ・セージの隠れ里で相談するなりしなされ。
48名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/06/29(火) 17:58 ID:I0Uy6Xm.
いたいとかいたくないとかじゃなくて、普通にマジスレの存在を忘れてました・・・

プリさんに教えてもらったのにできなくてすごく申し訳なくてすのまま過ごしてました
とりあえず見てみますね
49名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/06/29(火) 17:58 ID:I0Uy6Xm.
上げちゃいました。すみません
50接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
51接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
52名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/01(木) 02:19 ID:rlYBuHRk
すみやんファンディス
53名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/02(金) 00:10 ID:agWw3Nqw
はんたぽんが好きです。
Wizぽんも好きなんですけど、
自分ヘタレなのでどうしても親近感が沸きすぎちゃって・・・。
今もアコ動かしてたら初心者だと思われて
プリさんがビレタくださいました。
ROはβ1からやってるのに・・・。
54名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/02(金) 01:22 ID:KJ/5FFKY
淫乱プリが好きだ。大好きだ(´・ω・`)
ちなみにその次はWizぽんなノ

アサシン先輩のために手料理を作っている淫乱プリ
先輩の下にお弁当を届けに行こうとプロンテラの人込みを小走りに駆け抜ける
いつもアサシン先輩が修行している場所にもう少しで付くという所で後ろから物凄いスピードで何かが迫ってくる
それは超高速バックステップで移動しているアサシン先輩

「うわっ」
「きゃぁ」

思わずぶつかる二人。淫乱プリの手から落ちるアサシン先輩のための手作り弁当
非常にもお弁当は地面にぶつかり台無しに。それを目の当たりにした淫乱プリは目に涙を浮かべながら

「馬鹿馬鹿馬鹿!!」

とアサシン先輩に八つ当たり(八つ当たりになるのか?)
急に淫乱プリに泣きつかれてどうしていいかわからず戸惑う初心なアサシン先輩
目に涙を浮かべながらも、こんな日常に満足している淫乱プリ

(もうちょっとアサ君困らせちゃおうかな)

悪魔的な笑みを心の中で浮かべ、アサシン先輩を困らせる淫乱プリ


Wizぽん×淫乱プリの話作りたいけど無理だった_| ̄|○
55名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/02(金) 02:26 ID:agWw3Nqw
(*´д`)<GJ
淫乱プリとアサシン先輩の絡み、すごくいいですね。
人間関係ではアサシン先輩・淫乱プリ・お姉さんが一番好きかも。
56名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/02(金) 17:54 ID:4DeNXibQ
きっとお弁当には睡眠薬とかが入ってて
先輩を眠らせてる隙に既成事実を作ろうという腹なんだな!
>>54(*´Д`)ときめかせていただきました
57名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/05(月) 13:29 ID:f2te9SaU
相変わらずこのページの作者はいいセンスしてると思った。

ttp://midgardnews.hp.infoseek.co.jp/raguman/014.html
58名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/06(火) 00:10 ID:E2W6W2Vs
>>57
初めて見たけど面白いね。画面にアミノ式吹いた_| ̄|○
クルセ子たんとのコンビも良いねぇ。
59sage :2004/07/06(火) 12:55 ID:r0JifSSw
誰が好きかと問われたら、Wizぽんと愉快な仲間たち全員と答える他なかろう。
家族で誰が一番好きか? と問われるようなものだ。

でも、Jrたん(*´Д`)ハァハァ
60名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/06(火) 12:56 ID:r0JifSSw
マヌケなことをしてしまった…orz
61名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/06(火) 18:29 ID:20QOs3Y.
淫乱プリ「…ねぇアサ君。一つ相談事あんだけど」
オセシン「珍しいな。金か?」
淫乱プリ「星メイスで一昼夜殴り倒すわよ?まぁそうじゃなくて、最近名前負けしてるなぁって」
オセシン「名前?どういうことだ?」
淫乱プリ「いやさー。仮にも淫乱プリな割にはどーにもそのテの描写が最近希薄じゃない?あたし」
オセシン「あー、成る程。だがもう万事解決だろう」
淫乱プリ「へ?なんでまた?どゆこと?Whay?」
オセシセン「スペル怪しいなぁ。まぁいい。全ての鍵は今回の引っ越しだ」
淫乱プリ「ああ、Liveにゅ缶から萌え板への?」
オセシン「ほら、あっちには歓楽街スレ、こっちには18禁小説スレ」
淫乱プリ「キャーキャー♪」
オセシン「目ぇ隠れてないぞ。まぁとにかく、ここはにゅ缶と違ってその辺の描写が直接的でもOKだからな」
淫乱プリ「と、言う事は、これでまた堂々とWizぽんを押し倒せるのねっ♪」
オセシン「(淫乱プリの首根っこをむんずと)コラ」
淫乱プリ「なら、アサ君相手してくれる?(上目使いで)」

5秒沈黙

淫乱プリをお姫様抱きしてバックステップ、そのまま2人退場
62名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/06(火) 18:30 ID:20QOs3Y.
一部誤植があった事を深くお詫びします。
∧‖∧(ry
63名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/06(火) 20:20 ID:P9dcPwpg
Whay×
Why ○
まぁ一応ね、で
その後2人はドウナッタンディスカーッ!!!!!!!!
64名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/09(金) 23:33 ID:8FvA9iZU
>>63
それを聞くのは野暮ってもんだろう(;´Д`)ハァハァ

淫乱プリたんも好きだが、悪魔プリたんが特に(;´Д`)ハァハァ
俺のBSにも、悪魔プリたんが現れないかなー……。
65名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/12(月) 05:47 ID:bXRU42g2
殴りの悪魔プリが一番慎ましやかで聖職者っぽいってのも
ミスマッチで楽しい要素。
66名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/12(月) 06:37 ID:tdhTkO/I
・・・今こっちに移ったの知りました。
Liveの1スレ目から慎ましやかに萌え(;´Д`)ハァハァとしていたのに・・・(紙にもなれないのでコッソリヲチですが
ところで、先人の方々、LiveRoのWizぽん第3スレ「Wizぽんと愉快な仲間たち 3ぽん目」の687〜のスレをお持ちで無いでしょうか・・・
HTMLかJaneの形でお持ちの方、UPしていただけないでしょうか。
なにとぞ、なにとぞお願い申し上げます。
67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/12(月) 13:03 ID:LajWTZiI
>>66
ttp://members.at.infoseek.co.jp/deepsix/tataki.html
ここにログがあるよ。
68名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/12(月) 18:19 ID:tdhTkO/I
>>67
おぉ、ありがとうございます。
・・・って>1に書いてありましたね_no
すいませんでした。
これで心に引っかかってた物が一つ取り除けます!
69名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/12(月) 22:31 ID:Eu02XkQ.
>>65
そうそう、そのミスマッチがいいんだ。
だから支援聖職者なのに、ああいう性格の淫乱プリたんも好きなんだ。

……とりあえず、相手が現れるのを待ってるだけってのは性に合わないんで
すみやんと悪魔プリたんの出会いの場所・GD(だっけ?)に行ってくる。

【魔剣】<カエレ!   Σλ...
70名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/13(火) 05:02 ID:UnNtwyPM
>>69
わーたしのきおくがたしかならばぁーーーー


出会いは炭鉱。
71名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/13(火) 05:40 ID:Y3UFHwto
いや、ゲフェンだよw

>気晴らしできたゲフェンダンジョン
(WIZぽんスレ2の934より)

と書かれてるなーり。
配置変更前のGDだからミストとか蜘蛛が居る。
72名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/13(火) 05:52 ID:UnNtwyPM
つまり記憶が確かじゃなかったのくぁー

ま、よくある事なので以後何事もなかったようにスルー
73名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/16(金) 08:45 ID:S5we4gPQ
こっちに来てたのねアサシン先輩(とみんな

Wiz始めた。
縦FW張れてMobがちゃんとはまってくれてるのに、
何故かヲールの向こう側に歩いていってしまう私はWizぽんの素質が地味にあるのかもと思ったり
AgiWiz予定だからWiz様なのにー
74名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/16(金) 22:41 ID:V88LJmGw
>>73
君はこれから騎士の相方とアサシンの兄貴分と
VIT槍騎士とエロいプリさんとギルマスのハンターと
半製造BSと殴りプリと神速セージと
バフォとポリンとドロップスとデビルチと仔デザの卵を
滞りなく見つけること。
75名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/17(土) 13:08 ID:8wTqA.d6
>>73
そしてAGIではなくLUKWIZに!
76名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/17(土) 23:53 ID:sjFY7rDs
そして相方騎士を狙うプリを探すんだーーーー!

ギルメンのドジな子がマジをやるので、Wizぽんに仕立て上げようとしたけど
セージになっちゃった_| ̄|○
リアルで紐につまずいたり、ころんだりする可愛いこですよ
77名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/18(日) 03:32 ID:FYdwsSQs
マイキャラはBSなんだけど、知り合いのWizが可愛い(´ω`*)
会うたび会うたびカートに潜り込んでくる。

で、カートに潜り込んでくるっていうことは、=隣接な訳で。
ハァハァ
78名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/18(日) 11:49 ID:CZFJi2W6
>>77
お持ち帰りしる!
79名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/19(月) 01:14 ID:6Ur.SRvM
>>77
つ[カートプレイ]
80名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/19(月) 02:40 ID:DDZILHcs
BSは受けですか?攻めですか?
81名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/19(月) 13:33 ID:W9ilpoTI
>>80
そりゃBSがカートに放り込んで、覆い被さるように(以下、検閲)

秘事スレ│λ....... イッキマース
82名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/20(火) 03:17 ID:vLG3aCV6
壁|ω・`) クルセ娘たんと剣士デフォなクルセ隊長(某御方)とWizぽんの話をかいてみた
壁|ω;`) なんだかとっても長くなって収集つかない
壁|ω・´)ノシ こんな漏れの書いたモノ、書き終ったら投下していいかい


壁|ミ サッ
壁|<ヒヒーン!!!!!!   <テロダー!!!!!!!!
83名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/20(火) 04:03 ID:T7FpIXWw
>>82
も ち ろ ん だ
勝手に期待して待ってるよー
クルセ娘タンハァハァ(*´Д`)
84名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/26(月) 10:29 ID:y0terwH2
>>82氏マダー(AA略
85名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/27(火) 16:57 ID:w0lWbI6E
あんまり暑いので水浴びしようと脱衣所で服を脱ぐWizぽん

「あーあっつい。ささっと水浴びしちゃ…」
丁度全裸になったぐらいで騎士子たんが確認せずにカータンをガラリ


続き誰か任せた
86名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/27(火) 19:27 ID:kd5zwq4k
カーたん?
87名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/27(火) 21:00 ID:7qGtJYsU
こいつかな
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/5500/
88名無しさん(*´Д`)ハァハァ最近rsure元気が無いからage :2004/07/27(火) 22:05 ID:BBsXFHO6
>>85
89てきとうに続き創作sage :2004/07/28(水) 00:02 ID:eUI4puI6
某姉さん「どうしたの騎士子…え、カーテン開けたらWIZぽんが全裸だった?」
某淫乱「WIZぽんが全裸!!!」
某兄貴「なんでハイドクリップ片手に速度増加かけて走り出すんだお前はああ!」
某さげ「WIZぽんが全裸ハァハァ!」
騎士子「…何か天井裏から鼻血らしき血が垂れてくるんですけど」
某淫乱「きゃあ、風呂場の前でMVPモンスターが道を塞いでるじゃないの」
某さげ「フハハ、私のサモンモンスターだ! WIZぽんの全裸は渡さん!」
某兄貴「なんで天井の板をくりぬいて鼻血を垂れ流してるんだお前は?」
某さげ「鼻血は不可抗力だ、これは監視用の覗き穴だ!」
某狩人「ダブルストレイフィング!」
某製造「なぁなぁはんたぽん、うちの砦を勝手に改装されたからって何も瞬殺せんでも」
某悪魔「ああっ、天井から撃ち落とされたsageさんがMVPモンスターにタゲられちゃいましたよ」
某兄貴「ボコボコだな」
某狩人「ボコボコだね」
某淫乱「いい気味よ。えーいリザキルしちゃえ」
某さげ「ああああ」
某兄貴「悲鳴を上げてるな」
某狩人「悲鳴を上げてるね」
某悪魔「でもちょっぴり快感そうに身悶えしているのは気のせいでしょうか…」
WIZぽん「ねぇみんな、外で何してるのー」
騎士子たん「あ、出てきちゃ駄目!」
某淫乱「あら、もう服着てるじゃない、誰かストリップアーマーないの? 使えないシーフね」
某兄貴「なんで俺がアサシンであることを恨みがましそうに睨むんだお前はああ!」

そんな夜更け。
90名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/28(水) 19:05 ID:8HoNFmUQ
|ω・)Wizぽんスレなのにはんたぽんに萌えまくってしまい
|ω・)はんたぽんのあちゃぽん時代書いてみた
|ω・)ちなみにWizぽんもプリたんも出てこない上に長い

(考え中)

|ω・)3人ほど投下許可が出たら投下することにします
|ω・)許可出なかったら永遠に心の中で
|ミ
|っ[待機中]
91名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/28(水) 20:08 ID:CpiTr6bU
>>90
この際書いてくださいよ(*´ω`)
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/28(水) 21:17 ID:NPL0o4gk
つ[許可]
93名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/28(水) 21:55 ID:yZIImRpI
ttp://cynthia.yoko.ne.jp/moe/img/1090453448_0035.jpg
今週のマガジンの一コマから。
「ネ○と愉快な仲間達」とは・・・
一番左のキャラなんかカタール装備してるように見えるし
まさかねぇ・・・。
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/28(水) 22:29 ID:GMPz06so
(´・ω・)つ「許可」
9590sage :2004/07/28(水) 23:27 ID:/14C4GOA
3人目キター
というわけでID変わってると思いますが90です。

事前に解説ってかフォローってか言い訳をば。

妄想の流れとしては

早くて正確なはんたぽん→きっとAGI-DEX2極だ
 →なんでそこまでAGI-DEXにこだわるんだ→きっと過去に何か

です。
あちゃぽん時代なはんたぽんなのでちょっと無邪気です。
はんたぽんは小さい頃から冷静沈着だったんだ!という人には申し訳ない。

常連各キャラの萌え度(主観)は
はんたぽん○
騎士子姉×
騎士子たん◎
注)主役ははんたぽん

です。

それではお楽しみいただければ幸い。
9690sage :2004/07/28(水) 23:29 ID:/14C4GOA
<1>
木々ざわめくフェイヨンの村。
日はまだ高く日差しも強いが、土に落ちる木漏れ日は優しい。
商人や冒険者が集い賑やかな中心部とは違い、
弓の練習所のある弓手村の奥は小鳥さえずる静かな場所で、集中するには都合がいい。
びゅん、しゅっ、しゅとっ。
矢を射る音が聞こえる。
びゅん、しゅっ、しゅとっ。
矢を射ているのはまだ幼いとも言える少年だった。
中心には当たらないものの、幼い割にはなかなかいい中りをしている。
集中して、連続で矢を射ていく。
びゅん、しゅっ、しゅとっ。
びゅん、しゅっ、しゅとっ。
びゅん、しゅっ、がすっ。
とうとう外してしまったようだ。
すると集中力が切れたように少年は矢を投げ出して、草の上に転がった。
「あーもう疲れたよー!」
「然れども鍛錬は必要なもの。続けなくては意味がないぞ?」
一人だと思っていたのに急に声がしたのではんたぽんは驚いて起き上がり、
周囲を見回した。
しかし人影はない。
はんたぽんがわけもわからず慌てていると、
声の主はくすくすと笑いながらクローキングを解いた。
木々の陰から笠を目深にかぶったアサシンが音もなく現れる。
「ぼうず、わけのわからない状態になったらまず落ち着いて集中するんだ。
 そうでないと分かるものも分からなくなってしまうぞ」
「で…でもわけわからなくなってたらちゃんと集中できないよ!」
「まぁそれは訓練だな。ぼうずくらいじゃまだ難しいかもしれないが…」
「ぼーずじゃないよはんたぽんだ」
「ん、そうかそうか、悪かったなぼうz…はんたぽん」
名乗ったにも関わらず間違えかけたので少し拗ねるはんたぽん。
「俺は笠シンだ。よろしくな。はんたぽんはハンターになりたいのか?」
「うん!罠とか使ってかっこいいし、ファルコンもかっこいいし!」
「ならもっとちゃんと鍛錬しないとな。鍛錬はつまらないか?
 矢の中り具合を見るとまだまだ向上の余地はありそうだが」
わかっている。
わかっているのだが単純作業の繰り返しは飽きてしまったのだ。
「だって…動いてない的撃っても面白くないし…」
「ふむ、それは一理あるな」
 笠シンは考えるようにしばらく首を傾げ、それから思いついたように西を指した。
「この村から西側、少し歩いて行った森にあまり凶暴ではない魔物が生息している。
 弱くはないが足が遅い。逃げ撃ちを知っているかい?」
素直に首を振るはんたぽん。
「足が遅い敵に有効な攻撃方向で、敵を撃って、逃げて、また撃って、
 逃げながら攻撃するんだ。
 これならかなり強い敵でも足さえ遅ければちゃんと仕留められる。
 逃げるってのはかっこよくないかもしれないが、
 普通なら負けてしまう敵に勝てるのはちょっとかっこよくないか?」
素直に頷くはんたぽん。
「さっき言った場所にはその逃げ撃ちに適している魔物がいろいろいるんだ。
 的は動くし、自分も動かなければいけない。
 難しいが動かない的よりは面白いかもしれん」
何回も頷くはんたぽん。
目が輝いている。
「早速行ってみる!難しそうだけど頑張るよ!」
そう言って弓を拾い立ち上がると、荷物をまとめて西へ走り出す。
「弱くはないんだからくれぐれも気をつけるんだぞ!」
「ありがとう笠シンおじさーん!」
「おじ…?おじさんじゃねぇー!」
笠シンの声はすでに聞こえていないらしく、空しく弓手村に響くだけだった。
9790sage :2004/07/28(水) 23:29 ID:/14C4GOA
<2>
ダブルストレイフィングを一発撃って走る。
距離を離して普通に一発、もう一度走ってもう一発。
少し強い敵ならこれを繰り返す。
最初はうまくいかず逃げてばかりだったが、何度か練習するうちにコツも掴み、
今はスマートに魔物を仕留められるようになっていた。
動かない的とは違って、ちゃんと狙わないと外してしまう。
それに自分が動かないと逆に攻撃されてしまうのだ。
適度な緊張感が心地よい集中力を増していた。
「ふぅ、さすがにちょっと疲れたな」
敵の来なそうな物陰に座って休憩する。
疲れたとは言っても今までのようなだるい疲れではなく、生き生きとした疲れだ。
新しいことを教えてくれた笠シンに感謝しつつ、持ってきたおにぎりを頬張る。
二個目のおにぎりを出して食べようとした時、何かと目が合った。
つぶらな黒い、大きな瞳。
草むらからじっとはんたぽんを見ている。
…いや、違う。
見ているのはおにぎりだった。
お互いに硬直したまま、さわさわと風が流れて行く。
『えーと、こういう時どうするんだっけ…そうだ、集中力向上!』
しかし何も起こらなかった。
仕方がないので恐る恐る話しかけるはんたぽん。
「えと…お腹がすいてる…のかな?」
黒い目が真剣に頷く。
「それでこのおにぎりがほしい…のかな?」
再びぶんぶん、と頷く。
「僕もお腹すいてるから、半分こでいい…かな?」
黒い目が、嬉しそうに笑った気がしたのはさすがに気のせいかもしれない。
ともかく、それは草むらからひょこりと飛び出してきた。
黒い肌、大きな口、そして先ほどからの大きな目。
昔からフェイヨンの近辺に住み着いているドケピと言われる小鬼の一種だ。
しかしこの周辺で見るのは珍しい。
はんたぽんは注意深くおにぎりを2つに割ると、片方を小鬼に差し出した。
小鬼は小さな手でそれを受け取ると、しばらくじーっと半分のおにぎりを見つめた後、
大きな口で一口に詰め込んだ。
その様がかわいくて、思わずはんたぽんは笑い、
同じようにして自分も残り半分のおにぎりを詰め込んだ。
次の日はんたぽんがまた来ると、小鬼は草むらからじーっと見つめていた。
またおにぎりかな?と思って荷物をほどこうとすると、
小鬼ははずれそうな勢いで頭を振った。
「コレ ヤル」
小さな手でリンゴを差し出す。
「オラノメシ ヤル」
はんたぽんは喜んで受け取った。
「ありがとう、嬉しいよ!」
それから二人は一緒に走り回ったり、木の実を取って食べたりした。
魔物だということはわかっていたけれど、本当の友達のようだった。
はんたぽんは毎日そこに行くようになり、小鬼もはんたぽんが来るたびにそこにいた。
狩りもしてはいたが、日によっては遊ぶ方が多くなるくらいだった。
9890sage :2004/07/28(水) 23:30 ID:/14C4GOA
<3>
ある日フェイヨンの村に戻ってくると、いきなり顔見知りの襲撃を受けた。
「はんたぽんおにーちゃーん!ばっしゅー!」
「わっ、わわっ!」
勢いよく走ってきた幼女に飛びつかれ、はんたぽんはしりもちをついた。
いかにノービス未満の似非素手バッシュとは言っても、急に来られれば驚く。
後からはんたぽんと同い年くらいの剣士の少女が歩いてきた。
「あら騎士子たんバッシュ上手にできたわねぇ。ちゃんとスタンまでしてるし」
「えへへー」
「騎士子姉…あんまり妹を野放しにするんじゃない」
騎士子姉は悪びれた様子もなく妹を褒める。
「騎士子たんは何ができるのかなー?」
「騎士子たんばっしゅできるよー。いんであはがまんだからむずかしいのー。
 あとねあとねー。」
はんたぽんのことはすっかり無視されているようだ。
舌足らずにスキルを並べる様は無邪気でかわいいが。
「ぷりょぼっくもできるよー。」
「あら?プロボックは教えた覚えはないけれど…」
「へへー。じゃ騎士子たんぷりょぼっくやるねー!ぷりょぼkk…」
「わー!」
「きゃー!」
騎士子たんが言い始めたところで二人は慌てて騎士子たんを止めた。
いきなり服を脱ぎ始めたからだ。
「きききききき騎士子たん…そのプロボックは誰に習ったのかな…?」
声を震わせ、騎士子たんの肩に手をおいて、騎士子姉がひきつった笑顔で尋ねる。
「どーぐやのおじちゃんー。
 ぷりょぼっくはゆーわくだからおんなのひとはふくをぬぐんだよーって」
「あんのエロオヤジ…!」
騎士子姉は騎士子たんの手を掴んで怒涛の勢いで道具屋の方向へ走って行った。
物理的にも勢いにも取り残されたはんたぽんは、しばし呆然としていたが、
狩りで拾った収集品を整理するためにカプラ嬢の元へ向かって歩き始めた。
9990sage :2004/07/28(水) 23:31 ID:/14C4GOA
<4>
カプラサービスで倉庫に入れるものと売るものを分けてから、
件の道具屋の元へ向かった。
「…もうそりゃすごくってさ、阿鼻叫喚。俺も命からがらカートかぶって逃げてきたさ。
 売り物?そんなの構ってる暇ないって。
 あんなんじゃフェイヨン特産古木の枝も売りにくくなっちゃうよな。」
道具屋は買い物に来た常連さん相手に延々と世間話をしていた。
常連さんは長話にも慣れているらしく、売り物を見ながら的当に相槌を打っていた。
「おやじさん、これ買取お願いできるかい?」
「…それがまたすごいお方でねぇ。
 うじゃうじゃいた魔物をものともせずにボーリングバッシュで…っと、
 はんたぽんいらっしゃい!買取ならお安い御用だ!」
収集品の入った袋を道具屋に渡し、計算を待つ。
その間はさすがに静かだ。
「相変わらずあることないこと喋ってるみたいだね」
「あることないことって…失礼な。
 ちゃんとこの目で見、この耳で聞いてきたことですぜ?」
「騎士子たんのプロボック」
ぼそり、と呟くとぎくりとして道具屋は手を止めた。
「は、はは。はんたぽんだったかい騎士子たんにやられたのは」
どうやら騎士子姉にこってり絞られたらしい。
バツが悪そうに笑う。
「おまけしておくから内緒にしといてくれよな」
計算が終わったらしく、代金を手渡された。
確かにちょっと色がついている。
「まぁいいもん見れただろ?」
渡し際に耳元でぼそり、と道具屋が呟く。
頭に一気に血が上って火照り、顔が火がついたように赤くなる。
騎士子たんは妹のようなものだ。
それにあんな幼い子にそんな感情は…感情は…もたないはず…だよな?
考えれば考えるほどわからなくなり、
頭から湯気が出そうになっているはんたぽんをさすがに見かねたのか、
道具屋が別の話題を振る。
「そういや最近よく村の西に行っているようだが、気をつけた方がいいぞ。
 そろそろあれが出る時期だからな」
「あれって彷徨う者のこと?」
普通の話になったので急激に火照りが冷める。
「そうそう。しばらく出てなかったからそろそろだと思うぞ。
 あれは定期的に出てくるからな。並の冒険者じゃ一刀両断だ」
「ありがとう、気をつけるよ」
受け取った代金の一部で矢を買い、店を後にした。
10090sage :2004/07/28(水) 23:31 ID:/14C4GOA
<5−1>
その日もはんたぽんはいつも通り狩りと小鬼に会うために村の西へ向かった。
いつも待ち合わせにしている木の前で小鬼と落ち合うと、
まずおやつの木の実を探しに行く。
一通りの狩りを終えて、先に取った木の実を食べていると、
小鬼が落ち着かないように周囲をきょろきょろと見回し始めた。
「ん?どうした?」
小鬼はしばしはんたぽんの顔を見つめ、
急に木の実を飲み込んではんたぽんの服の裾を引いた。
「ちょ、ちょっと待って。まだ食べ終わってない」
裾を引く小鬼の様子が真剣なので、はんたぽんも慌てて木の実を食べ、荷物をまとめた。
「急にどうした?」
小鬼は何も言わずに飛んで行きそうな勢いで頭を振る。
と、急に静かになり、ある一点を見つめた。
「そっち側に何かあr…」
ひゅーり、ひゅーり。
風を切る音がする。
はんたぽんもただごとではないことに気付いた。
襲撃は、突然だった。
今まで影も見えなかった場所に忽然と現れた長身の白い姿。
現れると同時に長い刀が一閃する。
危うく刃を掠るところで、小鬼がはんたぽんの足を引っ張って転ばせ、
間一髪で斬撃を避けた。
「彷徨う…者…?」
『お…落ち着かなきゃ…集中しなきゃ…』
と思っている時点で人とは落ち着きも集中もしていないものだ。
『そうだ、攻撃を』
弓を取って矢を番える。
よく狙ったつもりだったが彷徨う者の動きは早く、
矢は掠りもせずに明後日の方向へ飛んでいった。
それに対して返すように二撃目が薙ぎ払われる。
とっさに弓を盾にすると、弓が真っ二つになって地に落ちた。
『ダメだ…勝てっこない…』
呆然として膝をつくはんたぽん。
小鬼はまだ必死に裾を引いていた。
彷徨う者が大刀を振り上げる。
『もう…ダメだ…』
10190sage :2004/07/28(水) 23:32 ID:/14C4GOA
<5−2>
振り下ろされる瞬間、人影が間に割って入った。
「バッシュっ!!はんたぽん、大丈夫?!」
運良く騎士子姉のスタンバッシュが一撃で決まり、
彷徨う者は意表をつかれて狼狽している。
「早くこれで!逃げて!バッシュ!!」
放り投げられたハエの羽にも気付かず、はんたぽんはまだ座り込んでいた。
「早く!きゃあっ!」
その時平常を取り戻した彷徨う者が騎士子姉に切り込んだ。
騎士子姉は剣の腹で受けたが、吸収しきれずにはんたぽんの横に飛ばされる。
二人まとめて始末しようとでもいうのか、彷徨う者がニヤリと笑った気がした。
とどめをさすべく刀を振りかぶった腕に、小鬼が飛びついた。
予想外の動きに狙いがわずかにそれ、刃ははんたぽんの頬を掠り、
顔にかかった前髪を散らしたのみにとどまった。
「はんたぽん!」
その間に騎士子姉がはんたぽんにハエの羽を握らせ、
上から手を重ねて無理やり潰させる。
「だめだ!小鬼が…!」
騎士子姉の手の温かみで我に返ったはんたぽんが小鬼に向かって手を伸ばしたが、
小鬼とはんたぽんの指先が触れた瞬間、視界は一転した。
最後に見えたものは小鬼の背後に迫る刃だった。
「助けに行かなきゃ!」
すぐに立ち上がって走るはんたぽんを騎士子姉が追う。
先ほどの場所はさほど遠くなく、すぐに着いた。
注意深く近寄り彷徨う者の背中が見えた…次の瞬間にはまた目の前まで来ていた。
「うわあ!」
痛みを覚悟して目を瞑ったが、いつまでもそれはこなかった。
目を開くと見覚えのある後姿。
「お前の相手は俺だ。」
目深の笠、無駄のない動き。
二本の短剣を交差させて、彷徨う者の刀を止めている。
一回振り切って攻撃をかわすと、器用に持っていたレッドジェムを握りつぶした。
「ベナムダスト!!」
毒の霧が彷徨う者を包む。
笠シンは彷徨う者の攻撃を難なく避けながら、確実にダメージを入れていく。
「これで最後だ!」
攻撃をかわしざまに短剣を敵の胸に突き立てた。
その傷口から黒い霧を吹くようにして、彷徨う者は霧散し、消えた。
「大丈夫か、はんたぽん。
 道具屋のおやじと騎士子姉が話しているのを聞いて急いで追ってきたんだが…」
「僕は大丈夫…小鬼…小鬼は?!」
急いで周囲を見回す。
騎士子姉と笠シンも共に探し始めた。
「はんたぽん、これが…」
笠シンがはんたぽんに何かを手渡した。
ドケピの角。
先のところに浅くついた傷は、今日木の実を取る時に木の枝に引っ掛けた時のものだ。
「うわあああああああああああああ!!」
もっとちゃんと考えていれば。
もっと素早く動いていれば。
もっと正確に狙えていれば。
小鬼は無事だったに違いない。
泣き叫ぶはんたぽんにかける言葉もなく、笠シンと騎士子姉は心配そうに見つめていた。
10290sage :2004/07/28(水) 23:33 ID:/14C4GOA
<6>
そして月日が過ぎた同じ場所。
「おらどっせーぃ!ハンマーフォール!!」
「アンクルスネア!!ダブルストレイフィング!!」
すみやんがスタンさせた彷徨う者を的確な射撃で射止め、
さらにファルコンが追撃をかけると、それは風に乗って霧散した。
フェイヨンからアルベルタへ向かう途中、
例の道具屋から不穏な話を聞いたので回り道してみれば、案の定だ。
「大丈夫か?」
草むらの陰に隠れて怯えている少年に声をかける。
少年はまだ少し震えながらもポポリンを抱いて出てきた。
「あ、ありがとうございます!すごく強いんですね!おかげで友達も無事でした!」
ポポリンが腕の中でぴょこんと跳ねる。
「それは良かった」
はんたぽんは安堵して表情を少しだけ綻ばせた。
「…友達の手を決して離すんじゃないぞ、後悔しないために」
「絶対に離しません!」
少年がポポリンを抱きしめるとポポリンの形がぐにょりと変わった。
それを楽しむようにポポリンはぽよぽよと揺れている。
「しばらくは彷徨う者も出ないとは思うが、家族や友達が心配しているだろう。
 今日はもう帰りなさい。」
「はい!ありがとうございました!」
少年は時々手を振りながら振り返り、ポポリンがその後を跳ねながら追いかけていく。
はんたぽんも応じて手を振り返してやった。
「まにおうてよかったですわ」
すみやんが腰をおろして崩れた荷物の整理を始めながら呟いた。
自分は成長し、鍛錬し、あの時の笠シンのように自力で彷徨う者も倒せるようになった。
昔の自分のように敵を目の前にして立ちすくむこともない。
あれから肌身離さず持っているドケピの角を取り出し、眺めた。
今ならあの小鬼も守れたものを。
「ん、めずらしくぞくなものをもってますな」
ドケピの角は富を呼ぶと言われ、商人などの間では必携となっているし、
幸せになってもらいたい相手に渡すこともある。
だがはんたぽんにとってはそんなものではない。
「これは古い友からもらったお守りで…誓いの証だ」
「ほー。あんさんもすみにおけまへんな。
 いつのまにどこのおじょうさんと…っとあぶない」
すみやんの足元にたたたん、と数本の矢が突き立って慌てて飛びのく。
「そろそろ行くぞ!アルベルタに着く前に日が暮れてしまう」
あぃあぃ、とまだ何か言いそうな風ですみやんが腰をあげた。
はんたぽんも弓をしまい、アルベルタに向けて歩きだした。

後日の余談になるが、
騎士子姉はよく酒の肴に騎士子たんの「ぷりょぼっく」の話を持ち出し、
騎士子たんが必死で止めるという日常があるらしい。
10390sage :2004/07/28(水) 23:36 ID:/14C4GOA
ちょっと書き込み不足な自覚もありますが…
勢い優先ということでご勘弁願います

はんたぽん萌えだけど妄想が広がったのは「ぷりょぼっく」以降なのは内緒

では引き続き皆様Wizぽん萌えでドゾー
104名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/29(木) 11:31 ID:sj59roAQ
小鬼・・・・゚・(ノД`)・゚・
105名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/29(木) 11:49 ID:5hdVlyME
小鬼たん・・・・゚・(ノД`*)・゚・。・・・ぷりょぼっく・・・
106名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/07/29(木) 21:08 ID:iTuhDxoU
オレにもぷりょぼkk(ry
107てきとうに続き創作sage :2004/07/31(土) 23:09 ID:TQEMcCi2
http://takatb.hp.infoseek.co.jp/gotseed.htm

騎士子たん「きゃー! やめて、助けて! うひゃひゃー!(悲鳴)」
淫徒プリ「うぇっへっへ、待てい。私の名前は淫徒プリ。
 貴様は今日から私のカキタレになるのだ」
騎士子たん「やだー! 誰か助けてー!」
WIZぽん「待てー!」
淫徒プリ「む!?」

WIZぽん「WIZレンジャイ!」
淫乱プリ「プリレンジャイ!」
WIZerどん「WIZレンジャイ!」
WIZ様「WIZレンジャイ!」
悪魔プリ「プリレンジャイ!」
全員「5人揃って、ゴレンジャイ!」

WIZerどん「さぁ、今のうちに逃げるんだ!」
騎士子たん「ありがとー!」
WIZerどん「早く逃げるんだー!」

淫徒プリ「……違う」
WIZぽん「え?」
淫徒プリ「自分ら、おかしい。何て? 何? 自分ら何?」
WIZぽん「ゴレンジャイ」
淫徒プリ「ゴレンジャイじゃないよ。自分、何レンジャイよ」
淫乱プリ「プリレンジャイ! 5人揃ってゴレンジャイ!」
淫徒プリ「ちょっ……待て待て! なっ……何? 君、何?」
淫乱プリ「プリレンジャイ」
淫徒プリ「君は?」
悪魔プリ「プリレンジャイ」
淫徒プリ「おかしいやん! なんでプリが二人おんねん」
WIZぽん「WIZレンジャイ!」
淫徒プリ「うん、まぁ……君は。――君は?」
WIZ様「WIZレンジャイ」
淫徒プリ「君は?」
WIZerどん「WIZレンジャイ。5人揃って、ゴレンジャイ!」
淫徒プリ「違う違う違ぁう! おかしいやないか、なんでWIZが3人居てプリが2人おんねん」
WIZぽん「あの……だから僕たちはその……職とかそういうんじゃないから」
淫徒プリ「じゃ、職じゃ……」
WIZぽん「一人一人の個性とか見てもらいたいから……」
淫徒プリ「いやいや、そんなの判れへんやん。そんなんお前……ユーザーは見た目やで?」
WIZぽん「でも……それは、努力で何とかなっていくと思うし」
WIZerどん「うむ」
WIZぽん「まぁ見た感じ同じ職に見えるかも知れんけど、彼は凄い息子想いな所もあって、
 ひとつ凄いええ話あんねんけど」
淫徒プリ「いや、もう、そんなんええ」
WIZerどん「(そんなんって……_| ̄|○)」
淫徒プリ「そんなんどうでもええねん、見た目のこと言うてんねん!」
108名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/01(日) 08:59 ID:.jIYq5lo
>>107
ワロタ
けど、けど!口調が(ry
109名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/08/04(水) 11:15 ID:iG0PpnHE
ごっつええSEEDあげ
テキサス娘スレにさらなる改変コピペが貼ってあって二重にワラタ
確かこのFLASHパート2とか3もあったな…。
110名無しさん(*´Д`)ハァハァsage 他人任せ(;´ー`)y-~~ :2004/08/05(木) 04:46 ID:P6kfPyTY
個人的には3が短くて好きだった

のどが〜かわいてるんです〜
ジュースが飲みたい〜
ボクは〜ボクは〜(以下略)

この辺りでうまく改変できないだろうか(´-`)
111名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/08/07(土) 16:58 ID:IUHBrxZs
>>110
WIZぽんがのどか湧いたよ〜とか言って
泣きそうになってたら山ほどのジュースを
貢ぎたい
112名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/08/09(月) 21:27 ID:qroiMBe6
BSスレで、STR-DEX型は
『漢』型と呼ぶそうだ

すみやん…(ポッ

いや確かにこれでちょっとVIT振れば
上級ボスにも攻撃必中の強いBSが完成するんだけどね。
113名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/10(火) 11:31 ID:r/SLb86E
足りないHPは悪魔プリのヒールで回復。
沸いたら悪魔プリがタゲを持って
すみやん「あらよっと!」HF。
すみやん「かーとれぼりゅーしょん!」
悪魔プリ「マグナムブレイク!」→殲滅。
/最高×2

製造時にはブレグロ支援でLUK補助。
すみやん「ほら、つよいつちすたなや」
悪魔プリ「ありがとうございます!」
すみやん「なんの、あんたのおかげや」

やはり出会うべくして出会った運命の二人なのかっ
114名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/10(火) 20:59 ID:coV211fs
一番ほのぼの出来る二人だな…
俺のBSにも欲しいよママン…
115名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/10(火) 21:42 ID:OwO4Stjc
(´・ω・`)←ソロBS
悪魔プリみたいな相方が欲しいよママン。・゚・(つwT)・゚・。
116名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/11(水) 07:28 ID:AJshFO1.
悪魔プリを目指して殴りプリになった人(1/20)

頭装備も悪魔のHBだヽ(`Д´)ノ
でも・・・・すみやんには出会えません。・゚・(ノД`)・゚・。
117名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/11(水) 23:16 ID:KUWptiKI
つ[鈍器祭り]
鈍器使いな職は普段が普段だけに
比較的まともな方が多く
変な直結厨も少なめので
オススメ
118名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/15(日) 09:12 ID:pdFwg.c6
淫乱プリ「エンジョイ!」
他の皆様「エンジョイ!」
淫乱プリ「インジョイ!」
他の皆様「インジョイ!」
119名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/16(月) 21:15 ID:SY.h0GKY
アイスクリームを落とさないように食べているWizぽん。
と、そこへいつものようにバックステップで逃げるオセシン&追う淫乱プリ。
ドーンと背中からWizぽんにぶつかるオセシン。
宙を舞うアイスクリーム。
すかさず速度増加をオセシンに掛ける淫乱プリ。
0,04秒で自体を把握し、バサロスライディングでアイスをキャッチ!
すまんな、と謝ってアイスを手渡すオセシン。

まだ暑い夏の1こま
120名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/17(火) 01:29 ID:yhfv7XCM
warata
ついでにぶつかった拍子に
ほっぺについてしまったアイスを
舐め取ってくれる騎士子たんキボンヌ
121名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/17(火) 13:11 ID:JJP6UdFE
お題[アイス食べてるWizぽん]
で何か書いてみませんか


アイス食べてるWizぽん
1個目で凍ってしまってオロオロする騎士子たん
これ幸いと「Wizぽん1個、テイクアウトで」爽やかな笑顔のサゲ
サゲにバックステップで近づいて殴りかかるアサシン先輩
矢サゲにしてくれるわと矢をつがえるはんたぽん
おねえさんが暖めてあげるな淫乱プリ

アイスは家に持って帰って一緒に食べる派のすみやんと悪魔プリ


いまだに縦FWのむこうにフラフラ歩いていくマジやってます。
お友達になれた人:
殴りプリ(オトコ) 半製造BS(オンナ) 支援プリ(オンナ)
FCASセージ(オトコ) カタアサ(オンナ)

何でこんなに微妙なんでしょうか
122名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/17(火) 13:32 ID:x3tBgxEA
アイスを食べるWizぽん。
どんどん溶け出してきて手もとがべとべとになってきてもおかまいなし。
通りがかった騎士子たん、一口ちょうだい、と横からパクリ。
手もベトベトだよ?とハンカチ取り出してふきふき。
ごめんなさい、と謝るWizぽんの頬についてるアイスを1舐めする騎士子たん。

暑い夏がさらに暑くなる、でも不快じゃない昼下がり。
123名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/17(火) 19:30 ID:XkiDL/4U
そこまで行くとドジと言うより只の幼児だな
124名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/20(金) 17:23 ID:IXUelPxg
とりあえず基本に帰る(多分)


アルベルタの階段に足が届かないWizぽん萌ゑ
125名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/21(土) 00:38 ID:MBZP84Ac
ローブがぶかぶかでうまく足を上げられないのと
チビッ子なのが見事に調和したネタだね!<階段

(*´Д`*)
126名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/08/21(土) 00:44 ID:CY97vo6o
>123
某ケミ子の作った失敗ポーションをかぶってしまったWIZぽん。
するとどうだろう、見る見るうちに子供になってゆくではないか。
さてどうする?
127名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/22(日) 15:37 ID:U.2KBQZQ
>>126
お 持 ち 帰 り
128名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/22(日) 16:57 ID:oVV0O1bI
漏れお持ち帰りされちゃうのか(*´Д`)
129名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/08/24(火) 14:49 ID:2TMNad0c
>>128はWIZぽん?
そうなのか?

 そ う な の か ! ?
130名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/08/31(火) 14:02 ID:pRP0D.r.
最近活気が無いなぁ・・・
とりあえず保守
131名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/09/02(木) 00:32 ID:gJ0ZDjQg
駄作投下(´・ω・`)


「じゃあ、行ってくるから留守番頼むぞ」

はんたぽんはハンターギルドに呼ばれて新人ハンターに
講習をしに行くということです。
「お前も連れていってやりたいが、前回は周りの鷹が萎縮してしまったからな」

聞いているのか聞いていないのか、ファルコンは窓の外を眺めています。
「なるべく速く帰ってくるからな」
はんたぽんはそういうと町へ出て行ってしまいました。


「ふむ・・・。一羽というのも久しぶりだな」
ファルコンは部屋の中を飛び回っています。
132名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/02(木) 00:33 ID:gJ0ZDjQg
sage忘れ・・・orz


「お、出て行ったぞ。ご主人の情報どおりだ」
「ねえやめようよ。この前もコテンパンにされたんだし・・・」
「何言ってるんだ。だから復讐してやるのさ。ふふふふふふ・・・」

通りで様子を伺っていたバフォjrとでびたんが、はんたぽんのいない隙を狙って
ファルコンを困らせてやろうと計画していたのでした。
といってもほとんどでびたんが考えたのですが。

「あいつは家にいるときはいつも午後から散歩、いや散飛か?ええいどうでもいいが
でかけるから、その隙に家を目茶目茶にしてはんたぽんに怒ってもらうのさ。」
「そういうことなら協力してもいいけど・・・痛いのはいやだよ?」
「大丈夫さ。一度出て行ったら2時間は戻ってこない。お、ちょうど出て行ったな。いくよ!」

バフォjrがでびたんに引っ張られるようにはんたぽんの家に忍び込んで行きました。
133名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/02(木) 00:34 ID:gJ0ZDjQg
「よーし手始めにまずこの餌箱を・・・JT!」
「次ははんたぽんの部屋に突撃だー!」

「ほう、その次はどうするのだ?」
「決まってるじゃないか。掃除する気も起きないくらいぐちゃぐちゃに・・・ってええええええ?」

「なにやら遠くのほうでこそこそしているのが見えたので誘いをかけてみたらずばりか」
「あわわわわわ・・・」
「だ、だからやめようって言ったのにぃTT」
「この愚か者共がぁ!」
134名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/02(木) 00:36 ID:gJ0ZDjQg
「今帰ったぞ、うぉ?」
はんたぽんが帰ってきました。すっかり荒れ果てた部屋に呆然としています。

「でびたんとバフォjr・・・。お前また喧嘩したのか。」
のびている2匹を見てはんたぽんが呟きます。
「WIZぽんと騎士子たんに謝らなきゃなぁ・・・。」
そんな声もファルコンはどこ吹く風です。

(ふん、まあいい。あれだけは壊される訳にはいかないからな。主は忘れているようだが)

そのとき、はんたぽんが何かを放り投げてきました。
それはファルコンの首にしっかりと巻きつきました。
「忘れてないぜ。相棒」
投げてきたのはメダル。それも鷹用に作られた小さな紐がついたメダルでした。
はんたぽんの手にはトロフィーと、幼さが残る1人のハンターと鋭い目つきの1羽の鷹が写っている額縁が持たれています。
トロフィーには「ハンターギルド主催 第一回ミッドガッツ鷹狩選手権優勝」と書かれています。

(なんという洞察力・・・。いや、流石は我が主、といったところか。)
ファルコンの顔が一瞬微笑んだように見えます。

「さあ、WIZぽんの家にいくぞ。お前も一緒だ」
135名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/02(木) 00:44 ID:gJ0ZDjQg
終わり。駄作&あげてしまってごめんよ。∧‖∧
136名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/04(土) 00:35 ID:36tdtPWc
(*´Д`)<GJ!
137名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/19(日) 04:44 ID:a/ZNQ98Y
時が……止まった……っ!!
138名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/09/21(火) 02:38 ID:GpLj7Xic
みんないなくなってしまった。
もうあの楽しき日は帰ってこないのだろうか・・・・・・。

そうだ、もう一度やり直そう、はじめから。
そしてWIZぽんは旅立った・・・・・。

「ちょっとでかけてきます。しばらく帰らないかもしれもせん」
139名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/21(火) 20:50 ID:1WPmP/yY
うぃ、うぃずぽん行っちゃだめだー!!

それはそうと、本当に寂れたよね・・・。
Wizぽんスレ大好きなのに。・゚・(ノД`)・゚・。
140131の人sage :2004/09/21(火) 21:44 ID:tAfv58tM
>>139
ほんとに寂れましたねぇ;;;
分岐がひと段落?して皆さん満足しちゃったのかな。
書き溜めたはんたぽんネタも(はんたぽんしか書いてなかったり;;)
公開しちゃったほうがいいかな?
まだ推敲してないから投下できないけど
141分岐Cの人sage :2004/09/21(火) 22:51 ID:JRL0Ca6s
書いてもいいが、とある事情で身元が割れそうになった
そうなるとやばいし時間も無いからほとぼりが冷めるまで待つ
142名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/23(木) 01:23 ID:AItNZSqk
旅立ったWIZぽんは数十年後
ゼフェルと名乗っていましたとさ。
143名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/25(土) 13:09 ID:UCvkUtx6
Cの人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
楽しみにお待ちしています・・・
144名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/25(土) 14:39 ID:R4xvDA6I
>>141
待つさー待つともさー
期待sage
145名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/27(月) 17:51 ID:QcIBwG0k
>>142
それはいやだー!
でも先生は先生で萌え……。
146名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/27(月) 20:21 ID:GRU1eP16
あのアニメ、ゼフェル先生の戦闘シーン「だけ」力入れすぎだ('A`)
それがいいんだけどねw
147名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/28(火) 00:25 ID:/N/hyJBY
真理ィー!と叫ぶゼフェル先生をうっとり見つめるWizぽんと、その裾を引っ張って
イヤイヤと顔を振るその他一同。
148名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/28(火) 01:35 ID:GMPz06so
ゼフィル先生を見せないように前から必死で抱きつく騎士子たん
149名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/09/28(火) 02:21 ID:D9.b/qX6
ゼフェル「私を見たくないならこの目隠しを身に着けなさい」

目隠しを貰って正式な弟子になってしまうWIZぽん
150名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/02(土) 16:40 ID:KSWfj5yE
いつもすっ転んでいるのに目隠しをつけた時はすいすい歩けるWIZぽん
151名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/04(月) 15:31 ID:GhYUKXGA
先生を目指してステ、スキルPを計算するが
何度計算してもポイントが足りずに泣きそうになるWIZぽん
152名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 02:44 ID:QbClc7Co
アサシン先輩、カタールにバネ仕込もうとして失敗、淫乱プリの足元へザクッ
無言でメイス持ってアサシン先輩を追う淫乱プリ
バックステップで逃げるアサシン先輩
153名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 04:14 ID:AGOy58vE
先輩「久しぶりにアサシンギルドに帰ったらこんな仕掛けを貰うとは
    中々便利そうだな・・・組み立ててみるか」

しばらくお待ちください・・・

先輩「組み立ててみたが耐久性などは大丈夫なのだろうか・・・」

おもむろに敵をイメージしカタールを手馴れた動作でなぎ払う先輩

淫プ「あら、アサくぅ〜ん♪ 訓練とはアサ君もクソ真面目ねぇ〜」

シュッ!!と風斬り音が唸る中、ビョーン!!という音が・・・
その瞬間仕掛けのバネが誤動作をおこし、カタールの刃が淫乱プリの両足のスペースに刺さる

淫プ「ひぃっ!?」
先輩「お前!?いつからそこに!!」
淫プ「うっ・・・ひぐっ・・・」

尻餅をつき腰が引けてしまった淫乱プリはどうやら立てそうにない
しかも目には涙を浮かべ、今にも泣き出してしまいそうだ
淫乱プリは惚れた人間の前では若干気弱になってしまうようだ、お熱い様ですな

先輩「むぅっ・・・本当にすまない、立てるか?」
淫プ「ぐすっ・・・ううっ・・・」
先輩「・・・・・・(これは無理だな)」

アサシン先輩は淫乱プリを抱き上げるとお得意の超速バックステップでフェイヨンにある小屋まで運んでいった

先輩「お前はいつも壁際や木の中から出てくるから、そういう目に合うんだ
    ましてやこちらは刃物を使っている、もっと用心して話し掛けろ」
淫プ「うん・・・ごめんね、今日ばかりは私が悪かったわ・・・」
先輩「・・・・・・(最近はやけに大人しいな)
    そのガードマフラーは俺が預かる、こんなことが二度と起きない為にもな」
淫プ「うっ・・・それがないと色々と出来ないのよねぇ」
先輩「どうせ騎士子姉さんや騎士子ちゃん、WIZぽんをかたかうためにしか使わんだろう」
淫プ「それが私の楽しみなんだからしょうがないじゃない〜」
先輩「ダメだ、使うのは俺と狩りするときだけだ」
淫プ「えっ・・・?」
先輩「最近はお互いに中々忙しかったしな、俺も最近は一人ではツライ狩りをしている
    かといって俺にはあまり知り合いは多くは無い、シーフ時代は強くなりたいから一人が多かった
    少しは後悔しているが、あの時はもう戻っては来ない」
淫プ「・・・・・・」
先輩「だから、お前くらいしか俺をサポートできる人は居ないんだ
    今度からまたしばらく、よろしく頼む」
淫プ「・・・任せなさいよっ、アサ君を支援するのは私だけなんだからさー♪」
先輩「まあ、今はとりあえず腰を直せ」
淫プ「そうよねぇ、ぎっくり腰じゃ役にたたないわよねぇ」
先輩「期待しているからな、いや既に実証済みか」
淫プ「あら、アサ君にしては良く誉めるじゃない」
先輩「一言多いな、素直に感想を述べただけだ」
淫プ「どうもありがとう、ご褒美にチューと一晩お相手してくれるかしら」
先輩「調子に乗るな」
淫プ「ちょっと〜、はたくことはないでしょう〜」
154名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 04:14 ID:AGOy58vE
かたかう→からかう
でした、スンマセン_| ̄|○
155名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 05:09 ID:piMDi/vo
>>153
久しぶりに(*´∀`)できましたGJ!

変な仕掛けを試行錯誤する先輩を見ながらふと不安になって
「頭なでたくなる♂騎士の知り合いとか居ないでしょうね?」
とかわけのわからないことを質問してしまう淫乱プリ。
156名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 08:09 ID:v8M1q5Ag
スティックキャンディーをぺろぺろなめているWIZぽんの姿にホンワカしつつも
一抹の不安をぬぐいきれない騎士子たん。
157名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/10/05(火) 16:14 ID:y51eFmgc
マジ君は思ったわけです。

そういえば・・・
僕なんてjob50までがんばってWIZの試験を受けたのに
実技試験受かったのは6回目だ。
WIZぽん先輩ってあれで試験受かれたのかなぁ。

だれか続きお願い。
158名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 16:14 ID:y51eFmgc
ごめんなさい下げ忘れたorz

お詫びにWIZぽんファミリー小説書くから許してください(´・ω・`)
159名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/10/05(火) 22:22 ID:v8hrnNvI
>157
WIZぽん「実技試験ってなぁに?」
マジ君「え?」

昔は転職試験なんかなかったんだよね〜
160名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/05(火) 22:54 ID:.HKPgq9g
WIZぽんなにげに古株?

INTが意味無かった時代からいるのなら
WIZぽんがWIZぽんである理由が分かるような気がするぞ。
161名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 20:44 ID:W5ptDXNA
おもむろに投下。
なんか書いててえらい長編になりそうなんでスレ消費激しくなりそうだが
まぁこのスレに活気が戻ることを祈って。
とりあえず最初の方だけ・・・。
てか書いてる本人がすでに混乱気味なんですがががが
162名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 20:45 ID:W5ptDXNA
「WIZぽんおはよ〜!」
朝7時。WIZぽんを起こしにいく騎士子たん。
しかし当の本人はまだスースーお休み中。
「ほら!WIZぽん起きて! 今日中にお城見に行くよ!」
「う〜・・・?」

騎士子たんがお城といっているのはグラストヘイム古城ではありません。
今日はWIZぽんご一行、ブリトニアに行こうとしているのでありました。
今いるゲフェンからはすぐのところ。

[WIZぽんと愉快な仲間たち]ギルドが占領しました。

いつかこうなることを夢見て張り切る騎士子たんなのでありました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「今日もいい天気になってよかったわね〜。」
淫乱プリもご満悦の快晴。
「ところで、オセシン君はいつくるの?」
いつもよりひとり足りない様子に気づく騎士子姉さん
「ちょっと遅れて行くっていってたわ。すぐ追いつくからって。」
「へぇ〜。」
こんな会話をしながらさんさんと降り注ぐ太陽の光の中ゲフェン西橋を渡るご一行。
途中見かけるファブルをうれしそうにたたくWIZぽん

そのとき

ビュンッ!

「わわっ!」
WIZぽんのそばを黒い影がものすごいスピードで通り過ぎて行きます。
163名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 20:46 ID:W5ptDXNA
びっくりして思わず立ち止まってしまうWIZぽん

キッ

淫乱プリの目が鋭く光り、その黒い影を追いかけます。

「・・・あいつだな。」
一緒にいたはんたぽんにはその正体がしっかりと見えていたようです。

「「・・・?」」
見えてなかったのはWIZぽんと騎士子たん。

「は〜い、みんな〜。つれてきたわよ〜!」
前から淫乱プリが何かをずるずる引きずりながら戻ってきました。
引きずられているのは・・・

「スマン、急ぎすぎた。」

お察しください。

橋を渡りきるとそこはコボルトのいる丘でした。
周りにはそんなコボルトには目もくれず北にあるグラストヘイム古城を目指す者、
必死にコボルトを倒す者。

「コボルトってかわいいね〜」
「ほんとね〜。でもあれで結構強いのよね〜。」
さらっとした青い毛のコボルトをじーっと見つめるWIZぽん。
コボルトにもその気持ちが伝わっているのか、普段は人間に襲い掛かってくる
コボルトもじっとWIZぽんを見ていました。

(やっぱWIZぽんは不思議なやつだ。)
心の中でそう思うオセシン先輩でした。

時折やってくるコボルトを捌く騎士子姉さんとはんたぽん
「まぁ、強いっていっても私達の敵ではないわけだけど。」
「そんなこと思ってるといつか痛い目にあってもしらないぞ・・・。」

そんなことをしているうちにWIZぽんときたらコボルトを抱っこして
かわいがってしまうほどなのでした。
コボルトもまんざらではない様子。

「あれっ?」

そこへWIZぽんは丘のふもとにいる影に気がつきます。
「みんなー!あそこに誰か倒れてるよ!!」
「ん? どうせ力尽きて倒れたやつだろう。 放っておけ。
 それがこの世界でのルールだ。」
どこか冷ややかな態度のはんたぽん。
164名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 20:46 ID:W5ptDXNA
「それでも放っておけないよ! いってみてくる!」
そういうと駆け出してしまったWIZぽん。
「あ、まってWIZぽん!私もいくー!」
たまらず騎士子たんも追いかけます。

そしてWIZぽんが見つけたもの。

「ねえ、大丈夫?」

そこには地面に倒れている一人のモンク娘がいました。
しかしよく見てると外傷も見当たらないしただ寝てるだけの様子。
「んー、寝てるのかな?」
「えぇ? こんなとこで寝てるなんて不自然よ!」
「でも寝てるよ?」
「う〜ん・・・どうしたのかしら? ね、もしもしー?」

肩を揺さぶって起こそうとする騎士子たん

「・・・う・・・?」
するとモンク娘が目を覚ましました。
すると突然

ザッ

「はっ! 誰っ?!」

ものすごい反射神経で間合いをとって構えるモンク娘

「え?え? いや、ぼ、僕は別に・・・」
あまりに急な動作に驚いて舌が回らないWIZぽん
「あ、私達別に敵じゃないのよ? ただ、こんなとこに寝てたからどうしたのかなって・・・」
ちょっとあせりながらも事情を説明する騎士子たん
「寝てた・・・? あれ?   ってここどこ?」

WIZぽん達が敵でないことがわかるとほっとしたように気を緩めるモンク娘
彼女自身もちょっと頭が混乱してるようです。
165名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 20:49 ID:W5ptDXNA
−−−−−−−−ぽん線−−−−−−−−−−

(´・ω・`)ノシ

ちなみに遠い昔LODの話を投下していった人と中の人が同じです。
166名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 22:10 ID:SBswfIng
途中で切れてるーーーーー(;´Д`)
続き待ってます。

LODのお話・・・あれか!
オ ー ト ラ グ ナ ロ ク 発 動 のあの人か!
167名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/07(木) 22:51 ID:vA/gqc9U
3ぽん目の、Wizぽんと愉快な仲間達&その娘達の

ア レ か

このスレに最終回があるとすればアレ以外には有り得ないが、
あの文神様とLODの文字神様って一緒か?
168名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/08(金) 20:22 ID:Lp0YcihU
オートラグナロクのネタは使ったことないなぁ(´・ω・`)
別の人もLODネタ書いてたのかな?

自分のは覚醒WIZぽんがFNLoVでLOD倒すやつだったけど
もう誰も覚えてないよね(´・ω・`)

ま、いいや。
なんだかよくわからないけれど
164の続きおいておきますね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

WIZぽん達が敵でないことがわかるとほっとしたように気を緩めるモンク娘
彼女自身もちょっと頭が混乱してるようです。

「おい、おまえ一体何者だ。」
あとからきたはんたぽんが尋ねる。
「え? 何者って・・・」
「なんか普通じゃないわけがありそうね。ただ単に寝てたわけでもなさそうだし。」
淫乱プリもこのモンク娘に興味を示したようです。

「えっと・・・えっと・・・」

完全に頭が混乱してしまったモンク娘

「あのね」
WIZぽんが近づいてにっこりと話かけます。
「僕はWIZぽんっていうんだ。君はなんていうの?」
「私? 私の名前?」

そこまでいうと少し考え込んでしまったモンク娘

「・・・」
それを黙って見ているオセシン先輩
そして考えてだしたオセシン仮説は
「・・・記憶がdjんじゃないのか?」

「そんなことないよっ! えっと・・・」
「なんかとてもそんなことありそうなんだが?」
「ちがうっ! マリー・・・マリー・ラウダーテよ。」
それを聞いてとっさに思い浮かんだオセシン先輩。
「マリーだと?!」
「えっ?オセシン君知ってるの?」
「そりゃ、マリーって言えば『パンがなければお菓子を食べればいいじゃn・・・』」

バコッ

そこまでいったところでモンク娘が目にも止まらぬ速さでオセシン先輩を殴り飛ばします。

「・・・なかなかのやり手だな。」
その動きを見ていたはんたぽんが呟きます。

「そっ、それはマリー・アントワネットでしょ!
 私はマリー・ラウダーテっていうの! わ、わかった?!」
「いてて・・・スマンかった。つい・・・」

「じゃぁ、マリーちゃんよろしくね!」
そういってWIZぽんが手を差し出しました。
169名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/08(金) 20:23 ID:Lp0YcihU
「え、あ、よ、よろしく・・」
ちょっとドキドキしながら手を差し出すマリー。
「あれ?」
そこで騎士子たんが何かに気づきます。
「ねぇ、ちょっとあなたたち横に並んでみて?」
「え?僕?」
あなたたちとはもちろんWIZぽんとマリーのこと。

「じーーーーっ・・・・・・。」
並んだ二人を凝視する騎士子たん。
「・・・?」

「・・・僅差でWIZぽんね。」
「え? 何のこと騎士子たん?」

「背の高さよ。」
「う・・・」
背という単語に反応するマリー。
「二人ともちっちゃいけど、僅差でWIZぽんの方が よ り 小さいわね。」
「ええ〜。」
WIZぽんが泣き声でうなる

「まぁ、どんぐりの背比べってとこね。」
淫乱プリが二人に止めを刺す。
「せ・・・背なんてどうでもいいことじゃない!
 背が低くたって私は強いんだからっ!!」
強く反論しますが顔が真っ赤です。

「でも、なんでこんなとこで寝てたのかしら?
 記憶があるなら教えてもらいたいわね。」
淫乱プリはちょっとまだ信用できない様子。

「えっと・・・私が最後に覚えてるのは・・・家かな?」
「家は何をしてるの?」
騎士子たんもマリーには興味を持った様子。
「お父さんは魔術師をしてるわ。ちょっと危ない人だけど。」
「それじゃ、WIZぽんの先生なのね!」

「それで、お父さんが新しい魔法ができたとか何とかで・・・
 私に使ってみて・・・そうだ! そこで意識が切れたんだ。
 で、おきてみたらここ、ってわけよ。」

「なんか怪しげなファミリーだな。」
あまりに不可解な話にはんたぽんも呆れ顔。

「でも、もうこの場所もわかったし、家には帰れるもん!
 あ、どうもありがとう。 また、何かの縁があったらあいましょ。」
そういうと、マリーが離れようとしたそのとき

ブンッ

ドゴン!!

「うわわっ!」
どこからか指弾 それもかなり強力な指弾が飛んできました。
マリーがとっさの反射神経でかわさなければそこの地面ごと吹っ飛んでいるような。
「誰っ!」

マリーが飛んできた方向を見ますが丘の上には人影はすでにありませんでした。
「・・・あんた狙われてるのか?」
はんたぽんが尋ねます。
「そんな身の覚えはないわよ! まぁ、私を殺せるもんなら殺してみなさい。
 そう簡単にはいかないわよ! 誰だろうと返り討ちにしてあげるからっ!」
そういうとちょっとムキになって行こうとするマリー。

「まぁ、そうカッカするな。」
オセシン先輩がそれを止めます。
「家まで一緒に付いて行かせてもらってもいいだろ?
 WIZぽんだってもうちょっと一緒にいたがってるようだしな。」

「えっ?」
突然話をふられてドキッとするWIZぽん
しかしオセシン先輩の目を見て いや、WIZぽん自身もそう思っていました。
「うん! もうちょっと、一緒にいよ!」
「・・・わかった。
 私もちょっと疲れちゃったし、ゲフェンでゆっくりお話でもしよっか。」
「よかったわね、WIZぽん。」
騎士子たんもちょっとこのモンク娘にひかれるものがあったみたいです。
170名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/08(金) 20:24 ID:Lp0YcihU
ブリトニアにいく計画はどうしたのやら。
結局ゲフェンに戻って座談をはじめる一行+モンク娘

WIZぽんのこと、淫乱プリとオセシン先輩のおかしなやりとり
いろんな話をするたびに笑いが起きてマリーもすっかりWIZぽんご一行と仲良くなっていました。

「ところで、さっきから気になってたんだけど、マリーちゃんその首にかけてる小刀は何?」
騎士子姉さんが尋ねます。

「え? あ、これ?」
マリーの首から小さな青い宝刀が下げられていました。
「これねぇ・・・実は私も知らないの。こんなの見たことないわ。
 でも、なんか綺麗だからつけてるだけ〜。」
「すごい綺麗だね〜。」

WIZぽんがそれに触ろうとすると・・・

「あっ! これ危ないよっ!」
マリーがそれを避けました。
「見た目はすごい綺麗だけど、すごくよく切れるみたい。
 WIZぽん気を付けてね。」
「あ、あぶなかった〜・・・。ごめんね〜。」
ちょっとがっかりなWIZぽん

そこへ

ドドドドド・・・
「WIZぽ〜〜〜ん!!!!」
「ふえ?」

がしっ!

「うわわっ!」

猛スピードでWIZぽんに近づいて抱きついた謎の人物
「WIZぽん!すごいニュースだよ!!」
それはいつぞやのサゲ先輩。

「おいサゲ。その前にWIZぽんから は な れ ろ 」
オセシン先輩がむっとした表情で忠告します。
「うるさいなぁ。僕とWIZぽんは離れられない関係なんだからいいd・・・」

ゴスッ

「離れなさいって言ってるの!」
騎士子たんパンチが炸裂してWIZぽんから話されるサゲ先輩。
171名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/08(金) 20:25 ID:Lp0YcihU
「で、ニュースとやらはなんだ。」
はんたぽんが尋ねます。

「いてて・・・ こんなひどいことする連中に教えてやるニュースなんてないね!」
怒ってしまったサゲ先輩。
しかし
「ごめんね、サゲ先輩〜; でも、よかったらみんなにも教えてあげてくれない?」
WIZぽんが気まずそうに頼み込みました。
「仕方ない・・・WIZぽんの望みとあれば・・・」

やはり W I Z ぽ ん 最 高

「ゲフェン、この町だが、ここでクローン技術に成功したアルケミがいるらしいんだ。」
「クローンですって?」
騎士子姉さんが尋ねます。
「みんなも一度や二度は聞いたことがあるだろう。
 遺伝子を操作して、同じ人物をもう一人作るのさ。
 もっとも、体格や能力は一緒でも、性格までは同じとは行かないみたいだけどね。
 それにまだ本人自身はコピーできないっていう欠陥があるわけだが
 それでも十分大変なことになってるよ。」
サゲ先輩が解説をいれます。

「人をコピーするにはプロンテラ教会が人権どーのこーので反対してたから知っているが、
 特に問題はないと思うが?」
オセシン先輩もクローン自体には特に反対する様子はなさそう。

「ところが、このアルケミがとんでもないやつでさ!大問題さ!」
「どんなニュースかがわかった気がするな・・・。」
はんたぽんがひとり呟きます。

「多分あんたが予想したとおりの答えさ。
 そのアルケミときたら、人のコピーを作り出してるって言うんだ!
 それもただの人じゃない。
 誰も彼も名のある有名な騎士団や魔術会の人達ばかりさ。」

「で、それで何を企んでるんだ?そのケミ様は。」
オセシン先輩が尋ねます。
「最強のギルドを立ち上げて、この世界の砦を独り占めしたいらしい。」
「なんか微妙な野望だな。」
オセシン先輩がいうと
「とんでもない!そんなことはさせるもんか!」
「どういうこと?」
騎士子たんが聞くと
「このゲフェンの砦は僕の『WIZぽんLOVE同盟』がいただくことになってるんだ!」

「「・・・・・・。」」
顔に手を当てるオセシン先輩
空を見上げて口笛とひとふき騎士子姉さん

「まぁ・・・理由はともかく悪いやつは懲らしめるのがWIZぽんよねぇ?」
淫乱プリがWIZぽんに視線を向ける。
「うん! 悪いことしてる人がいるならほってはいけないよ!」
この瞬間だけWIZぽんがちょっと凛々しい。
「私も悪党退治は好きだから・・・いくなら一緒にいってもいい?」
マリーが尋ねる。
「もちろん!一緒にいこっ!」
WIZぽんが快く承諾し、WIZぽんご一行はさっそくそのアルケミの館へ向かうのでした。
「WIZぽん、もし危ない目にあいそうになったらすぐ逃げてくるんだよ?」
サゲ先輩が心惜しそうに見送りました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(´・ω・`)ノシ
一応自分の中ではストーリーは完結してるので
あとはそれを文章におこしていくだけ・・・

気長にママーリ進行で。
172名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/09(土) 02:16 ID:9gyMNFQ.
>>166
オートラグナロクじゃなくてオートプロボックの予感。

ていうかそれはWiz嬢スレの人だった気がする…
173名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/09(土) 20:18 ID:oJTxOenI
もしかして前スレの411さんかな?トワの町とか出てくるやつの

ともかく、続きが早くみたいの〜
174名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/11(月) 01:57 ID:G1wql7OI
>>173
あ、まったくその通りです(´・ω・`)

じゃぁわざといいところで切って投下しておきますね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そしてついたアルケミの館
ゲフェンは魔法の都市。
不思議な建物は数多くありますがここもどの建物に劣らず怪しげな雰囲気をもつ洋館
空は太陽の照るいい天気だというのに、ここだけなぜか影がかって見えるほど。
「ここ・・・前お化け屋敷できたことある〜・・・。」
前にたっただけで足がすくみ気味なWIZぽん
「今は悪者の住処ってわけね。」
淫乱プリはやる気満々。
「やっとこの秘密兵器を使うときがきたか・・・」
「ん?オセシン君何かいった?」
「いや、なんでもない。」

ギィィ・・・

中にはいるとそこはまさにお化け屋敷そのもの。
カーテンは締め切ってあり、明かりもつけてない真っ暗な室内
エントランスは広くシャンデリアがかかっています。
もっともそのシャンデリアにくもの巣がかかっているのですが。
「うわぁ〜・・・こわいなぁ〜・・・」
騎士子たんに寄り添って離れないWIZぽん
そのほかの面子はみんな表情が真剣です。

「ようこそ・・・。お客様かなぁ?」

よく見るとその暗がりの中に待ち構えていたように一人のアルケミが立っていました。
「お、おまえが目的の人物かな?」
はんたぽんが目をつけます。
「僕のクローン技術を見学にしにでもきたのかな?
 僕はケチじゃないからね、好きに見ていったらいいよ。
 ただし、安易に手は触れないようにね・・・。」

「違うな。」
はんたぽんが威嚇するように弓をかまえて言います。
「おや?」
「あなた、変なこと考えてるらしいじゃないの。
 そんな勝手なことはさせないわよ?」
騎士子姉さんも身構えて言い放ちます。
175名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/11(月) 01:58 ID:G1wql7OI
「ははぁ・・・。どこぞで噂を聞いてきたな?
 君達が僕を倒そうというのなら、こっちにも考えがある。」
そういうとアルケミは明かりをつけました。
すると

「・・・これがそうか。」
オセシン先輩が言います。
これとはもちろん・・・

アルケミの後ろには数人の人物が立っていました。
どのひとも一つや二つ武勇伝を聞いたことのあるような猛者ばかり。

「これが、噂のクローンね。」
騎士子たんが緊張した表情で尋ねます。

「どうしても君達が帰らないというのなら、ここで死んでもらうことになるよ?」
アルケミが不敵に笑います。

「後ろのやつらには悪いが、俺は敵なら容赦しない。」
はんたぽんはやる気満々
「わるい芽は早く摘むのが一番だからな。」

あたりに張り詰めた空気が流れます。
お互い剣を抜きあって戦闘準備は万端
マリーも気功をためいつでも突撃できる体制。

「WIZぽん、しっかりね!」
騎士子たんもWIZぽんを勇気付けます。
「うん!絶対負けないからっ!」

しばらくのにらみ合いが続いたそのとき

「せいっ!!」

WIZぽんサイドからひとつの影が相手の陣に飛び込みました。
そしてあっという間もなく・・・
「三段掌!連打掌!猛竜拳!」
ほんの1秒たらずで相手のハンターを一人床に伏せることになったWIZぽんPT

これを火蓋にお互いの戦闘が始まりました。
176名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/11(月) 01:58 ID:G1wql7OI
「2HQ!」
「ダブルストレイフィング!」

アルケミはその様子をじっと見つめていました。
ぶつかり合う剣の音
時折聞こえるうめき声
しかしその乱戦ぶりではどちらが勝っているのかよくわかりません。
そのとき

「きゃあっ!!」

乱戦の中から騎士子たんが吹っ飛ばされてきました
見るとかなりの深手を負っている様子
そしてそれに追い討ちをかけようと飛び出してくるアサシン。
騎士子たんにとどめを刺そうとねらいを定めます。

「騎士子たん! とまれー!!」
遠くから誰を狙っていいのかわからずおろおろしていたWIZぽんが
乱戦から飛び出してきたアサシンにFDを唱えます。
アサシンは一瞬顔をゆがめましたがそのまま氷付けになって床に倒れてしまいました。

「WIZぽんありがと!」
そういうと再び乱戦の中に飛び込んでいく騎士子たん。

見ていたアルケミの表情に不安の色が見えてきました。

どれほどの時間がたったでしょうか


「ぐぅぅぅ・・・!!」

相手方最後の騎士が歯を食いしばりながら
しかし最後には倒れてしまいました。

「・・・まさか!」
アルケミが叫びました。

「はぁ・・・はぁ・・・どうしたの?
 これが・・・あなた自慢の世界最強ギルドなの・・・かしら?」
WIZぽんPTもさすがに無傷ではなく、騎士子姉さんもある程度ダメージを受けているようでした。

「こんなバカなっ!」

「さぁ、残るはおまえだけだ。」
はんたぽんが弓を構えました
「ひっ・・・!」

シャッ!

キィィーン

「何だ?」
はんたぽんの矢はアルケミの前で弾かれてしまいました。
よく見るとアルケミは震えながら小さな手鏡を持っていました。
「あは・・・あはは・・・すごいやこれ・・・」

アルケミが震えた声で笑います。

「何かしら、その手鏡?」
淫乱プリが尋ねます。
「知りたきゃ教えてあげるよ・・・。僕のクローン研究の成果をね。
 これは『異元鏡』。クローンを作り出す鏡さ。」
「イゲンキョウ?」
騎士子たんも興味深々の様子。
177名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/11(月) 01:59 ID:G1wql7OI
「異元鏡。この世界に2つとない魔鏡さ。
 もしこれが壊れてしまったら、これから作り出したクローンは死んでしまう。
 だから普通には絶対壊れないように特殊な術を掛けてあるんだ。」

「じゃぁ、こんな苦労してこいつらを倒さなくても、
 あのちっちゃな鏡ひとつ壊せばよかったってわけね・・・。」
騎士子姉さんがあきれたようにぼやく。

「それに万が一この鏡が割れても絶対にクローンが死ぬってわけでもない。
 もしもそのオリジナル、つまりクローンの元の人間が望めば
 クローンに自分の命を預けることもできるらしいけどね。
 そうなったら、オリジナルが死んでクローンが生き残るってだけの話さ。
 ま、そんなやつはまずいないと思うけどね。」

「どちらにせよ、普通には壊れない鏡。
 こいつらを倒さなければならないのは一緒だったってことだ。」
オセシン先輩が付け加えます。

「話はそれだけか?」
はんたぽんが聞きます。

「ああ、あとひとつだけ。
 クローンはこの鏡には写らないんだ。それだけが本物とクローンの識別方法だね。
 この鏡をかざして写ったら本物。写らなかったらクローンってわけだ。」

「じゃぁ、これ以上鏡に写らない人間を増やさないために・・・」
そういうとはんたぽんが矢を射ました。

キィーン

「いっただろ? これは絶対に壊れない。最強の盾ってわk・・・」

ドスッ

「ぐぅっ!?」

そういったとき、アルケミの背中に刃物が突き刺さりました。
178名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/11(月) 02:00 ID:G1wql7OI
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
何かがどすっと来たところでおしまい(´・ω・`)。
最近続き書いてないからそろそろ在庫切れだよママン
179接近に失敗しました。接近に失敗しました。 :接近に失敗しました。
接近に失敗しました。
180名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/10/11(月) 06:33 ID:FNitSmps
…とりあえずdameとくぞ
181名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/13(水) 12:39 ID:qFCJqmOg
何故にdameる?
このスレ別に18禁でもないだろう
182名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/13(水) 12:52 ID:DDYn7FWc
179が18禁だったから気をつかってくれたんだよ。きっと
183名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/14(木) 00:04 ID:pO.s3192
そんなことはどうでもいいからWIZぽんの話しようぜ!

おまえらWIZぽんってゲームの中でいうならどの髪型だと思ってる?
やっぱり栗毛派が多かったりするのかな。
俺はここであえてデフォBSの緑色を勧めてみる。
184名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/14(木) 02:44 ID:k0A6BUF.
実は逆毛
185名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/14(木) 09:53 ID:IjkURDDc
と、見せかけてデフォ商人の赤毛
186名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/16(土) 10:39 ID:iNmyzwVY
(´・ω・`)なかなか書く時間がない
       ↓
(`・ω・')授業が休講になった合間に

っ|177の続き|

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そういったとき、アルケミの背中に刃物が突き刺さりました。

「わるいな。飛んでくるのは矢だけじゃないってことだ。」
「い・・・一体・・・何が・・・?」
アルケミが振り返るとそこにはオセシン先輩がいました。

「秘技・カタール飛ばし」
「まさ・・・か・・・
 あのアニメだけの・・・技を・・・うそ・・・だろ・・・」

ガクッ

そこまでいってアルケミも倒れてしまいました。

――――しばらくしーんと静まり返る館。

「す・・・すごいじゃない!オセシン君!」
淫乱プリが歓喜の声をあげます。

「ふ・・・アサシンとして当然の極意だ。」
オセシンが照れ笑いを含ませて言いました。

「しっかしまたバカな技覚えたもんだ。」
はんたぽんが呆れ顔でいいます。

「ねえ、この鏡僕もらっていっていいかな?」
WIZぽんが叫びました。
「でも、多分この鏡だけじゃクローンは作れないわよ。
 きっと特別な術が必要で・・・」
「ううん!これ騎士子たんにプレゼントするよ!」
「えっ?」

そういって鏡を手渡すWIZぽん

「あ・・・ありがとうっ!」
うれしそうな表情の騎士子たん

「さ・・・て・・・。」
一番に飛び込んでいったマリーが立ちあがりました。
「私はそろそろ帰るね〜。悪者退治もすんだみたいだし。
 今日はいろいろ楽しかったわ。またあいましょう〜。」
187名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/16(土) 10:41 ID:iNmyzwVY
「ああ、マリーとやら。」
はんたぽんが止めます
「あんたつえぇな。だけど、自分が強いと思ったらそれ以上強くはなれんぞ。」

「元気でね〜!またきっと会えるから!」
WIZぽんも笑顔で見送ります。

「あいー。じゃ、またね〜!」
そういうと外へ向かって疾走するモンク娘マリーでした。

「じゃ、私達も今度こそブリトニア行きましょう!」
騎士子たんが促します。
「おっとそうだったな。」
オセシン先輩がカタールの替え刃を装着しながらいいました。

「さぁ、みんな回復したら出発しよ〜!」
騎士子姉さんが指揮をとってWIZぽんご一行アルケミの館から出て行くのでありました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
短くてごめんね(´・ω・`)
とりあえず短編第一部がおしまい。
188名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/18(月) 15:48 ID:HHWNndeg
読んでる間の俺の予想ではマリーが鏡に映らないんだと思ったけど
全然違ってたか(´・ω・`)
取りあえずGJ
189名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/18(月) 20:03 ID:gzc9/rLQ
っ|187の(ry|

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「しかしあのモンクなかなかのやり手だったな。」
強い人が好きなはんたぽん、マリーの動きをよく見ていたようです。

「また会えるといいね〜!」
すっかり友達気分のWIZぽん。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そして戻ってきた道を再び行って先ほどマリーと座談していた場所へ戻ってきた一行。
そこには・・・
「おかえり、WIZぽ〜〜ん!」
WIZぽんに抱きつくサゲ先輩。
「お前まだいたのか?!」
オセシン先輩があきれて驚きます。
「当然さ!WIZぽんに何かあるかもって思うと
 あのまま帰るなんてできるわけないじゃないか!」

「それにしても、不思議な鏡よね〜。」
WIZぽんにもらった異元鏡を覗き込む騎士子たん。
「昔から鏡には魂が宿るっていうし、なんかこういうの好きだわ〜。」
淫乱プリもこういう話は好きなようです。
「もっとも、今じゃただの鏡みたいですけれど。」
騎士子姉さんも横から覗き込みます。

「さ、用は済んだ。 俺達はもういくからな。」
オセシン先輩が別れを告げます。
「サゲ君、まったね〜。」
騎士子たんも笑顔で手を振ります。
「ん、ああ。 もしもWIZぽんに何かあったら承知しないからな!」
ちょっとさびしそうなサゲ先輩

「・・・貴様といるよりよっぽど安全だ。」
聞こえないように呟くはんたぽんとクスッと笑う騎士子姉さん。
WIZぽんもサゲ先輩に手を振って分かれます。
とその時

「あれっ? あの人さっきのアルケミさんじゃない?」
WIZぽんが先ほどの洋館に向かって歩くアルケミを指差します。
「え?」
騎士子たんが振り向くとそこには――――

「そんなバカな!なぜ今さっき俺がとどめを刺したやつが平気な顔して歩いてるんだ!」

紛れもなくさきほど戦ったアルケミでした。
しかも傷ひとつ負っている様子がありません。

「なんだかよくわからんが、とっ捕まえてやる!」
はんたぽんが駆け出します。
行き交う人を押しのけてアルケミに向かってはしるはんたぽん
そしてそれを追いかけるご一行。
190名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/18(月) 20:04 ID:gzc9/rLQ
「おい!お前!」
ついにアルケミの肩をつかんだはんたぽん
「ええ?」
驚いて振り向くアルケミ。
その顔はやはり間違いなく先ほどのアルケミでした。

「はんたぽ〜ん!!」
追いついてきた騎士子姉さんが叫びます。

「どういうこと?双子なのかしら・・・?」
疑問が解けない騎士子姉さん
「・・・一体どういうことだ?お前なんで生きてる?」
はんたぽんが問い掛けます。

「え・・・あ・・・あ・・・もしかして・・・」
突然のことに舌が回らないアルケミ
「ぼ・・・僕を倒してくれた人たち?」

「僕を、じゃないだろ!
 なんで倒したはずのお前がここにこうしているんだ!」
はんたぽんが問い詰めます。
「一体どういうことかしら?」
わけがわからない騎士子たん

「あ・・・あれ・・・僕の・・・クローン・・・なんだよぉ。」

ΩΩΩ<な、なんだってー!!

「どういうこと?あれがあなたのクローンだったっていうの?」
騎士子姉さんが尋ねます。

「そ・・・そう・・・。」
おびえながら答えるアルケミ

「で、でもそれじゃおかしいわよ!あなたのクローンがいるはずないわ!
 サゲ先輩の話忘れたの?」
騎士子たんが叫びます。
「えっ? えーっと・・・僕なんだかよくわからないだけど・・・
 誰かわかるように教えて〜。。。」
ひとりついていけないWIZぽん
「あのねWIZぽん?」
鏡を出しながらWIZぽんに説明する騎士子たん

「この人は、さっき私達が戦ったのは自分のクローンだっていうの。
 この鏡から作り出したね。
 でも、サゲ先輩の話を覚えているかしら?
 この鏡のクローン術じゃ、自分自身は作れない欠陥があるって言ってたわよね?」

「そういえばそうだな。」
オセシン先輩が首をひねる。
「誰か第3者が一番最初にこいつのクローンを作ったってことになるな。」
はんたぽんが結論を言います。

「あ・・・あのね・・・ク・・・クローンだなんて知らなかったんだよ・・・。」
びくびくしながら答えるアルケミ

「じゃぁ、なんでお前のクローンなんかができたんだ?」
オセシン先輩が尋ねます。
「ぼ・・・僕・・・ホムンクルスが欲しかったんだ・・・。」
「ホムンクルス? 現時点じゃ永久に未実装っていうあの?」
「うぐぅっ!」
淫乱プリが鋭い突っ込みをします。
「ち、ちょっと淫乱プリさん!そういうこと言っちゃだめでしょ!」
すかさず騎士子姉さんが叱りつけます。

「あ・・・あはは。いいんだ。 ちょっと前にね、ある人が現れてこう言ったんだ。
 『人工生命を作らないか?』ってね・・・。
 不思議な鏡を持った人だった。それで・・・僕・・・。」

「・・・。」
何かを期待するように黙るオセシン先輩。

「むしゃくしゃして承諾した。
 ホムンクルスっぽければなんでもよかった。
 今は反省している。」

一人小さく拍手するオセシン先輩。

「で、ふたを開けてみればホムンクルスではなくて・・・」
騎士子たんが付け加えると
「まさか、あんな僕が生まれるなんて・・・。
 本当に、僕のクローンを倒してくれてありがとう!」
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/18(月) 20:05 ID:gzc9/rLQ
「オリジナルは、悪者ってわけじゃなさそうね。」
騎士子姉さんがほっとしたように言います。
「ところで、アルケミさん。その不思議な鏡ってこれかしら?」
騎士子たんが鏡を見せます。すると

「あ!この鏡だ! 僕のクローンから奪いとったんだね。
 あ、これはあなた方が持っていたらいいよ。僕にはもう必要のないものだからね。」
「これについて何か知っていることはないかしら?」
騎士子たんが尋ねます。

「う〜ん・・・。
 作り出された生命はこの鏡には写らない。
 鏡が割れると、本物が命を預けなきゃクローンは死んでしまう。」
「でも、普通には絶対に壊れない鏡ってわけね。」
騎士子姉さんが言いました。
「あ、ひとつだけ・・・」
アルケミが言い出します
「破鏡刀っていう小刀なら、鏡を割れるって言ってた。」
「破鏡刀?」
騎士子たんが聞き返します。
「青い宝刀でね、この鏡と同じ術が掛けてあるらしいんだ。
 それなら、この鏡も割れてしまうって。」

「まぁ、お前のクローンは倒した。鏡はこっちの手元にある。
 ということは、あとはこいつをコピーした真犯人を探し出して倒せば・・・」
はんたぽんが言います。
「もう2度とクローンは作られないってわけね。」
淫乱プリもわかった様子。
「何か、そいつの特徴というか、探す手がかりはないのか?」
「どんなことでもいいわ!」

「え、えーっと・・・名前・・・教えてくれた・・・。あと職も。」

「わかりやすっ!」
騎士子たんが叫びます。
「で、そいつの職と名前は?」

一呼吸おいてから、アルケミはその名前を言いました。

それは・・・――――――


「マリー。マリー・ラウダーテ。モンクだった。」


「え・・・?」
呆然とするWIZぽん
「間違いはないだろうな・・・。」
はんたぽんもさすがにショックを受けた様子。
「ま、間違えるわけないだろ!
 と、とにかく僕が知ってるのはこれだけだから!
 もう、僕は関係ないよっ・・・!」
そういうとその場から離れていくアルケミ

「・・・。」

言葉を失う一行

「あ! おーい!」
遠くからアルケミが叫んでいます。
一同が振り返ると言葉を続けるアルケミ

「僕だけが知ってるのも気がわるいから、言っちゃうよー!
 その人、自分のお父さんも殺しちゃったみたいー!
 クローン術を開発したのは彼女のお父さんだけど、
 それを独り占めしようとしたんじゃないかなー?!
 とにかく、僕はもう関係なくなったからねー!」

そういうと、アルケミはゲフェンの人ごみのなかに消えていきました。
192名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/18(月) 20:08 ID:gzc9/rLQ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここまでー。(´・ω・`)

>>188さん
ちゃんと読んでいてくれる人がいてよかったです。
ここのスレの人たちも自分に勝るとも劣らない妄想力の持ち主様ばかりですね。

とりあえずWIZぽんスレに栄光あれ。
193188sage :2004/10/18(月) 21:54 ID:HHWNndeg
そうきたか!!そうきたかあぁぁぁぁ!!
ってコトはWizぽん達が会ったマリーが本物で偽者が父親を殺したか
もしくはクローンはオリジナルとは性格が逆になるとかで
本物のマリーが父親を殺してクローンがWizぽん達と会ったか・・・
でもクローンのアルケミはマリーに気付かなかったんだろうから
だとするとクローンには本物の記憶はない、ってコトは。
自分の名前もすぐには思い出せなかった辺りから、会ったマリーがクローンか?
とにかくどっちが本物だとしても
・Wizぽん達と会ったマリーの持ってる青い宝刀が破鏡刀。
・もう一人いるマリーがその破鏡刀を狙っている。
・さっきマリーを攻撃してきた指弾はもう一人のマリーが放ったもの?
・でもマリーが集団の中に入ったから手を出しづらくなって攻撃をやめた?
・だとすると・・・一人になった今、マリーは狙われてる!?
ただ今の時点では会ったマリーが悪いほうのマリーで演技してたのか
本当にあの性格なのかは分からない・・・
そしてどっちが本物なのかも、それ以前に本当にマリーが二人いるかも分からない。
取りあえず続きを待ちます。

>ここのスレの人たちも自分に勝るとも劣らない妄想力の持ち主様ばかりですね。
俺は起きてるときの殆どが妄想に費やされてます。
飯食いながら妄想、風呂入りながら妄想、電車の中で妄想、
歩きながらも妄想、絵描きながら妄想、ROやりながら妄想、
授業うけながら妄想、本読みながら妄想、TV見ながら妄想。
困ったことに人と話してる時まで妄想が割り込んで来たりします。
更に困ったことに妄想に割り込まれると会話が全く頭に入ってこなかったり。
・・・病院行けって?(´・ω・`)
このスレの他の人はどんな感じなんだろう。
194名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 07:32 ID:sreCLQ5o
わくわく(*゚∀゚)まぁ早く続きが読みたいね。
195名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 09:41 ID:.G5COr5U
Σ(・ω・`)マジデスカマジデスカ
もうやだこの>>188・。・゚(つД`)゚・。・
しっかり読んでくれすぎで泣いちゃいます。

ここまでいろいろ考えてもらえてるとなんか自分の話が既出のような
気がしてきてつまらない話の気がしてしまう(´・ω・`)
もっと、あっと言わせるようなの書けるようにならなきゃだめですね|||orz|||

まだ最後まで書けてないのですが若干在庫がありますので・・・
っ[いつもの]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そういうと、アルケミはゲフェンの人ごみのなかに消えていきました。

ますますショックを受ける一同
「まさか・・・うそだよね? あのマリーちゃんが・・・」
騎士子たんが姉さんに視線を向けます。
「でも、あのアルケミがうそをつく理由が見当たらないわ。
 私達とマリーちゃんが一緒にいたことは知らないみたいだし。」
騎士子姉さんが残念そうに答えます。

「それに、一応話しのつじつまは合うな。」
オセシン先輩もくらい表情で話します。
「ああ。まず、彼女の父親がクローン技術を開発した。
 だが、マリーはそれを独り占めしようと父親を殺し、クローン技術を使う。
 そして第1号としてあのおとなしそうなアルケミをコピーしたのだが、
 できたクローンは性格がぜんぜん違って自分の言うことを聞かない。
 そこで俺達を利用して一緒に消したってわけだ。」

「で、でも。あの子鏡を持っていかなかったわ。
 WIZぽんが拾って私にプレゼントしてくれるところを見ていたはずなのに!」
騎士子たんはなんとか希望をつなごうとします。
「忘れたのか?
 確証はないが、マリーは青い宝刀を持っていた。
 友達になったWIZぽんが触ろうとするのを拒むほど大事にしてな。」
はんたぽんが仮説を立てます。
「あれが、騎士子の持つ異元鏡を割ることのできる唯一の宝刀・破鏡刀なんじゃないかと思う。
 あれを彼女が持っている限りこの鏡は安全だし、いつか取り返しにくるつもりだろう。」

「・・・そんな・・・そんなわるいことするような人じゃなかったけど。」
WIZぽんが悲しそうに呟きます。
「たしかに、今言ったことに確証はないが、それでも十分真相に近いと俺も思う。」
オセシン先輩も言います。
「あらー?いつもは確実な根拠を求めるオセシン君にしては妙に思い切った発言じゃない?」
淫乱プリが言います。
「とにかく、マリーがこの事件に関して重要人物なことは間違いない。
 気を許さないことだ。」
オセシン先輩が真剣な表情で言います。
「それに」
はんたぽんが付け加えます。
「あのアルケミのクローンを作れるということ、破鏡刀らしい宝刀を持っていた事実
 アルケミが言った名前が何よりの証拠だ。」

「マリーちゃんは・・・敵じゃないよぅ・・・」
WIZぽんが泣きそうな顔でうつむきます。

「残念だが、父親を殺してまで奪った術だ。
 この鏡を取るのだって、俺達を殺すつもりでくるかも知れんぞ。」
オセシン先輩のアサシンとしての危険レーダーが働きます。

暗い空気が流れるWIZぽんご一行。
196名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 09:42 ID:.G5COr5U
「ま、まぁ、とにかく先へ進みましょ?
 いつまでもこうしていて事が進むわけじゃないし。」
騎士子たんが進みかけます。

かくして再びマリーとであったコボルトの丘までやってきたご一行。
先ほどの重い空気もいくらか晴れて、またしてもコボルトと戯れるWIZぽんなのでした。

「WIZぽ〜ん!そろそろ先に進もうよ〜!」
いつまでもコボルトと遊んでいるWIZぽんに騎士子たんが呼びかけます。
「あ、ごめん〜!  またね。」
そういうとコボルトの頭をなでで皆の元に駆け出すWIZぽん。

ちなみにこのやり取りがもう24回目。

やっとのことでブリトニアの砦が建ち並ぶ場所までたどり着いたWIZぽんご一行。

と、そこでとある人影に気がつくはんたぽん

「いやがった。」

そこには、一人のモンク娘 マリーがいました。
ただしこちらには気づいていない様子。

「あの子、なんでこんなとこにいるのかしら?」
淫乱プリが疑問を投げかけます。
「あいつは油断ならん。表面上には出さないがきっと俺達がここにくるのも
 わかってここで待っていたんだろうよ。ま、油断しないことだな・・・。」

とはんたぽんが言い終わるか終わらないうちに

「マリーちゃ〜ん!」
大声で呼びかけながら駆け寄るWIZぽん

「・・・バカ。」
はんたぽんがあきれ顔でぼやきます。

「お?」
その声に気づくマリー。
「WIZぽん〜。どうしたの?こんなとこで会うなんて?」
「僕達ね、今日はここにくる予定だったんだ。」
「へぇ〜、そうなんだ。」
「マリーちゃんはどうしてここにいるの?」
はんたぽんが聞こうとしていたことをWIZぽんが先に尋ねます。
197名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 09:43 ID:.G5COr5U
ちょっと離れたところでその答えを待つはんたぽん
「うんとね、私の家ここなの。」
「えっ?」
そういうと、後ろにある大きな砦を指差すマリー。

「うわお。砦が家なんて、すごい家系ね。マリーちゃんは。」
後ろで淫乱プリが驚きます。
「あ、騎士子たんもいたんだ〜。」
そういうと騎士子たんに駆け寄るマリー。

「それ以上近づくな。」
それをさえぎるように立ちはだかるはんたぽん。
「え?」
ちょっと意外な表情をするマリー。

「お前の考えていることはみんな知ってるんだ。
 お前があのケミのクローンを作ったことも、自身の父親を殺したこともな。」
はんたぽんが突き止めた事実を暴いていきます。
「え?え?! 違うよ!
 あのアルケミさんと会ったのはあの時が初めてだし、お父さんも死んでなんかいないよ!」
なんだかわけがわからずパニックになるマリー。

「これ以上俺達をだまそうとしてもそうはいかないな。
 あの鏡は絶対渡すわけにはいかない。諦めて立ち去るんだな。
 これ以上食い下がるようなら容赦はしないぞ。」
最初から実力行使も考えていたはんたぽん
もちろん脅しではなく本気です。

天気のいいブリトニアにあって張り詰めた空気が流れる一帯。

「・・・。」
だまってうつむいてしまうマリー。
「・・・なんだか・・・わけわかんないよ・・・。」

「はんたぽん!あんまりきついこと言っちゃだめだよ・・・」
WIZぽんが心配そうに言います。
「ううん、いいわ。
 また、何かの縁があったら会いましょ。
 もう、2度と会わないかもしれないけど・・・。」
そういうと静かに離れていくマリー。

「あ、マリーちゃん、まって!」
それを呼び止めようとする騎士子たん

しかし

振り返って騎士子たんに少し微笑むと
マリーはポータルを開いてその中に消えてしまいました。
198名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 09:43 ID:.G5COr5U
「・・・。」
黙りこくってしまう一行。

「ちょっと、先走りすぎたんじゃない?」
淫乱プリがはんたぽんに問い掛けます。
「いや・・・。これでいいんだ。」
どこか言葉に力がないはんたぽん。

「マリーちゃん、本当にこれが目的だったのかな・・・?」
騎士子たんが鏡を出して見つめます。

「さて、もうひとつ真実を確かめにいくか。」
そういうオセシン先輩
「何を?」
淫乱プリが尋ねます。
「マリーちゃんのお父さんが、この家の中にいるかどうか、ね。」
騎士子姉さんが代わりに答えます。

目の前にそびえ立つ巨大な砦を見上げる一行。

「いくか。」
はんたぽんがそういいました。
「おっけー!真相を確かめに行くわよ〜!」
淫乱プリも張り切っています。

そして一行が砦に踏み込もうとしたその時・・・
何処からともなく声が聞こえてきました。

「こんにちは。ラグナロクオンライン運営チームです。」
「お楽しみのところ大変申し訳ありません。」
「ただいま、ワールド内において不具合が発見されました。」

「これを処置するために対象マップにおいて緊急のメンテナンスを行います。」
「ゲフェン ブリトニア グラストヘイム方面」
「以上の地域におられる方は、至急避難してください。」
「皆様には大変ご迷惑をおかけしますが」
「ご了承ください。」

「なお、メンテナンス終了時刻は約30分後となっております。」
「これでも癌張ってますっ ( ,_ノ`)b”」

――――――――――ブツッ・・

「・・・え?」
あっけにとられる騎士子姉さん
「・・・また世界修復か。」
オセシン先輩も顔に手をあてて諦めモード。
「え〜!またみんなと離れちゃうの〜!?」
たまにあることながら毎回のように泣きじゃくるWIZぽん
「だ、だいじょうぶよ。また、ここであいましょ?ね?」
WIZぽんを慰める騎士子たん。
「・・・ありえねぇ・・・。」
敵を目の前にして動けないはんたぽん

かくして、晴れ渡った空に黒い影がかかったかと思うと
WIZぽん一行をはじめ対象地域にいた人々は次々と気を失ってしまうのでありました。
199名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 09:47 ID:.G5COr5U
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ごめん、まじごめんorz

誰も考えなさそうな展開を考えたかった。
ここはROの世界だから天の声を出しても問題ないと思った。
今はスッキリしている。

(´・ω・`)ノシ まぁ特に何も考えず次の展開をお待ちください。
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 16:00 ID:r1iuNW1A
もうやだっていわれた(´・ω・`)
考えても何も書かずに待ちます(´・ω・`)

天の声がある事にびっくりした。
&その最後の一行に思わず笑ってしまった。
授業中の書き込みだから声出して笑えません(´・ω・`)

誰も考えなさそうな展開である必要はないと思うけどなぁ。
俺なんか妄想が既存の読んだことないマンガとか
やった事ないゲームと被ってる事が多々あるしorz

とにかくがんがれ。
紙としては追放されてる俺の分もがんがれ。
201名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 17:48 ID:Tyhd8cjs
あ、なんか誤解があるかもしれない(´・ω・)ゞ
いえ、いろいろ考えながら読んでくれるのはそれでうれしいのですが
もしかしたら何も考えずに読みたい人がいるかもしれないのでちょっと気になった次第です(´・ω・`)

せっかくの1読者をしょぼーんとさせてしまった自分/w
ゴメンナサイゴメンナサイ

188さんがんばれば自分より複雑で面白いストーリー書けそうなのに。
とりあえずがんばります。

で、この作品の90%は学校の空き時間に書いているので・・・
っ[今日の分]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−30分経過−−−−−−−−−−−−−−−−

メンテもおわり、またよく澄み切った空のもとゲフェン周辺に人が現れはじめました。
そしてあの砦の前にも。

「お〜い!WIZぽ〜ん!」
WIZぽんを呼ぶ声。そして

「あ!オセシン先輩〜!」
答えるWIZぽん。
無事合流できたWIZぽんご一行。

「さぁ、今度こそいくか。」
はんたぽんが大きな門をくぐっていきます。

入ってしばらくは高い城壁に囲まれた通路。
まるで迷路のようになっています。
そして重い扉をあけ城内へ入ります。

天井にはろうそくのシャンデリアが下がる優雅な部屋。
しかしそこはブリトニアの砦の中。
今はただパトロールをしているだけですが
攻城戦の時間ともなればあちこちにいる強力なガーディアンが襲ってきます。

いくつもの階段を抜けて奥へと進んでいきます。
そしてひときわ大きな鉄の扉があらわれました。

「いよいよだな。」
はんたぽんももう敵が近いことを分かっているようです。
「ここの主がいるなら、この中だ。」

ギィィィィ・・・・

扉を開けると後ろから明るい太陽の日差しが薄暗かった部屋の中へ差し込みます。
そしてその光の先には人影がひとつ。

「きたわね。」
それは、悪い期待通りマリーでした。
「もうこれ以上言い逃れはできないぞ。」
はんたぽんが詰め寄ります。

「言い逃れなんてするつもりはないわ?」
済ました顔で言うマリー
「それが望みなら言ってあげる。
 私のお父さんを殺したのはほかでもない私よ。
 それにあのアルケミのクローンを作ったのも。」
その様子はさっき砦前で出会ったマリーとは別人のような雰囲気でしゃべるマリー。

「・・・ついに本性をあらわしたな。」
オセシン先輩も完全に納得した様子。

「「・・・。」」
悲しげに黙ってうつむいてしまったのはWIZぽんと騎士子たんのふたり

「ねぇ、二人とも?」
騎士子姉さんが二人に語りかけます。
「気持ちはわかるけど、世界は必ずしもいい人ばかりとは限らないの。
 だまされたと思うかもしれないけれど、いつまでもそうしていられないわ。」

「そうねぇ。」
マリーがしゃべりかけます。
「まぁ、別に私はあなた達に危害を加えるつもりはないんだけど
 あなた達がその気ならこっちだってみすみすやられるような事はしないわよ?」

「そう簡単に勝てる相手じゃないことはよくわかってるさ。」
はんたぽんが強い口調で言い放ちます。
「ついに始まるって感じね。」
淫乱プリも緊張した顔立ちになってきました。
202名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 17:49 ID:Tyhd8cjs
それを最後にお互い言葉をなくしてしまいました。
ただ静寂に響き渡る振り子時計の音。

両方戦闘準備まで万端。

前にもこんな状況があったような。
そう、アルケミとの戦いのとき。
あの時静寂を破ったのはマリーでした。

しかし今回は・・・

「ダブルストレイフィング!」
弓を下ろした状態から目にもとまらぬ速さで攻撃に移るはんたぽん
すさまじい威力をもった2本の矢がマリーめがけて飛んでいきます。

(あいつの俊敏さは見極めた。 これならあたる!)

マリーの動きをよく見ていたはんたぽん。
避けられないと確信した攻撃を放っています。

「ニューマ!」
叫び声とともにマリーの足元から緑色のカーテンが現れ
矢はそのすぐそばへそれ、奥にあるレンガの壁へ突き刺さりました。

「何!」
思わぬ防御方法に少したじろぐはんたぽん
たしかにこれでははんたぽんの攻撃方法ではマリーを倒すことは非常に困難です。

「さぁ、どうするのかしら?」
余裕の表情のマリー
「とりあえず今の分のお返しね。    指弾!」

そういうとマリーの周りに浮いていた気功球がものすごい勢いで飛んできました。
「みんなよけろ!」
叫ぶが早いか自らぎりぎりのところで指弾を避けるはんたぽん
ところが

「うわわわ・・・」
あまりの勢いに固まってしまうWIZぽん
「あたるわよ!WIZぽん!!」
そういうとWIZぽんの前に立ちはだかる騎士子姉さん。
203名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 17:50 ID:Tyhd8cjs
ゴンッ!!

「きゃああっっ!  ううっ!  はううっっ!」

指弾をまともにうけてしまう騎士子姉さん

「くぅっ――――――――!!」

ドサッ

そのままその場に苦しそうに倒れてしまいました。

「あわわわ・・・騎士子姉さん〜〜!」
あわてて駆け寄るWIZぽん
「ば・・・かね・・・・  はや・・・・く・・・
 はぁ・・・はぁ・・・・はなれなさい・・・って!」

「WIZぽん! こっちよ!!」
そういうと騎士子たんがWIZぽんの腕をつかんで遠くへ連れて行きます。
「・・・姉さん・・・大丈夫よね・・・」

息づかい荒く倒れている騎士子姉さんと心配する騎士子たん
「大丈夫だ。 きっと・・・。」
オセシン先輩もずいぶんと心配している様子。

「てめぇ・・・!」
不敵に笑うマリーをにらみつけるはんたぽん
「あなたがよけるんだもの。その後のことまで考えられないわ?」
反撃をしようにもさっきからマリーはニューマを張ったまま一歩も動いていません。
切れるごとにも隙をみせず新たなニューマを張り続けます。

「最初にもいったけど、あなたたちに危害を加えるつもりはないわ。
 だから、このままおとなしく帰るなら帰ってもらっていいのよ?」

「はんたぽん、交代だ。」
そういうとはんたぽんを押しのけてオセシン先輩がマリーに詰め寄ります。
「このまま帰れるか。」

「今度はあなたが相手?」
余裕の表情をみせるマリー

その隙に淫乱プリが騎士子姉さんのもとへ駆け寄りヒールをかけます。
苦しそうですがなんとか立てるようになった騎士子姉さん
「私も同行させてもらうわ・・・!」
オセシン先輩の横に並ぶ騎士子姉さん
204名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 17:52 ID:Tyhd8cjs
「まぁ、私は何人かかってきてもらってもかまわないけど。」
迎え撃つ気のマリー
「お返しはたっぷりさせてもらうわよ!」
構えに入る騎士子姉さん

「3人でいくならあいつといえどもさすがにダメージがたまっていくはずだ。
 一気に畳み掛けてやる!」
はんたぽんも今度こそとばかりに身構えします。

騎士子姉さんがタイミングを計るために呼吸を整えます。

そして足に力をいれ飛び掛ろうとしたその時


「――その勝負まった!!!」


部屋一帯に大きな叫び声が響きわたります。
思わず声のするほうへ振り向くWIZぽんご一行
そしてマリー

扉から入る太陽の光がまぶしくてよく見えませんが
そこには新たな人影が一人立っていました。
そしてそれがゆっくりと近づいてくるにつれて

マリーの口元がにやりと笑いました。

その姿がすっかり見えてしまうと絶句するWIZぽん一行

そこにいたのは

紛れもなく

今対面にたっているモンク、マリー・ラウダーテその人でした。
そして、その首からは太陽の光に照らされて
キラキラ光る小さな青い宝刀が下げられていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

えぇ。ROやってても人にショックエモださせることを常に考えているひねくれ者でして。
人を驚かすことが大好きなのでできるだけ奇想天外な展開を作ろうとがんばってます。

しかしまぁ、とてもとても(ノ∀`)
205名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/19(火) 23:21 ID:erRwcuXQ
続きが気になってそわそわしているWizぽんをたしなめるオセシン。
でも椅子に座りながら貧乏揺すり。
206名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 17:12 ID:hpMIFvNo
台風で学校が休講になった
勢いで書いてしまった(´・ω・`)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ひさしぶりね、WIZぽん。
 そして、はじめまして。 『もう一人の私』。」

「えっ・・・?」
淫乱プリが両者を見比べます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以下、青い宝刀を持っているほうを「マリー」
今まで戦っていた方を「もう一人」と書きます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「やっときたな。」
もう一人がマリーに言いかけます。
何がなんだかわけのわからないWIZぽんご一行

「私ね、この砦の前でWIZぽんたちに会ってから
 何か変だと思ったの。身に覚えのないことをああも言われたんだから。
 それで、町に入って何か調べようとしたら私を見て逃げ出そうとしたアルケミがいたから
 あたかも知っているような振りをしていろいろ聞いたわ。

 それでわかった。
 この世界にもうひとり私がいる ってね。」
もう一人をにらみつけながらマリーが説明します。

「まったく、あいつを選んだのが大間違いだったわね! あははは!」
笑いだすもう一人のマリー。
「まったく。わけのわかんない事だらけだな。」
これにはさすがのはんたぽんもあきれ気味。

「今この事件すべてがなかったことにしてあげる!
 覚悟しなさい! 私のクローン、マリー・ラウダーテ!」
もう一人を指さして言い放つマリー。

「ふん、ずいぶんとわかったような口をきくじゃない。」
しかしあくまで余裕の表情を崩さないもう一人のマリー。
「なんで私があんたのクローンだって言えるの? 逆かもしれないじゃない?」

「今それを教えてあげるわ。
 私の振りをしていろんな悪さをして、果てには私の大好きだった
 お父さんまで殺してしまったあんたが!
 騎士子たんのもってる鏡にはうつらないのよ!
 あんたは知らないかもしれないけどね!」

「まったく、なんでも聞き出してきたみたいだな。
 なんか腕ずくで聞いたような雰囲気があるんだが・・・。」
オセシン先輩がつぶやきます。
207名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 17:13 ID:hpMIFvNo
「そしてもうひとつ。この物語を終わらせる方法は簡単。
 その異元鏡をこの破鏡刀で割れば、クローンは死んでしまう。簡単よね?」

「あの・・・マリーちゃん、これ。」
そういうと鏡をマリーに手渡す騎士子たん。
「ありがとう。
 みてみなさい!これがあんたにはただのガラスに見えるのよ!」
そういうと鏡をもうひとりに突きつけるマリー

「・・・・・・。」
黙ってしまうもう一人
「へぇ・・・。これは面白いね。」

そう言ったきり固まってしまうもう一人。
ちょっと熱弁を振るいすぎたのか息づかいが荒いマリー。

そしてそのとき、一筋の風が吹いて
マリーが入ってきた扉をバタン!と閉めました。

あたりが薄暗くなります。

そしてそれから少ししてもうひとりが口を開きます。

「・・・で、あんたはその鏡にうつるって言うの?」
「当然じゃない。」
そういうと鏡を裏向けるマリー。
208名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 17:13 ID:hpMIFvNo
「――――――――――――あれっ・・・・?」

その言葉をきいたとたんまた再び不敵な笑みを浮かべるもうひとりのマリー。
「どうしたの?あなたが本物なのよね?」
わざとゆっくりしゃべるもうひとり。
「――――――え・・・・・・。」

呆然とするマリー。
その鏡には


向こう側の景色がそのままうつっていた。


「どうしたの?マリーちゃん?」
鏡を手渡した騎士子たんが鏡を覗き込みます。

「あれ? どういう・・・え?」

「――――――――うそ・・・。」
鏡を自分に向けたまま固まってしまったマリー

ドゴッ!!

「キャッ!」
それを思い切り殴りつけるもうひとり
吹っ飛ばされたマリーはそのまま床に転がりこんでしまいました。

「おせぇんだよ。気付くのが!」
見下したように言うもうひとり
「今お前が言ったばかりだ。偽者にはこの鏡がガラスに見えるってね。
 さぁ、あんたにはどう見えたよ!」

倒れた先で顔を真っ赤にしながら震えるマリー
「どういう・・・こと・・・?
 うそ・・・だよね・・・?」
その声はすっかり震えきっていました。

一方完全に形勢逆転したもう一人。
「どうもこうもないよ。
 簡単な話、あんたが私のクローンだってことよ!
 そして、もしこの鏡を割れば死ぬのは私じゃない。あんたのほうよ。
 マリー・ダウラーテさん!」
結論を言い放ちました。
209名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 17:13 ID:hpMIFvNo
こればかりははんたぽんもオセシン先輩も目を丸くしてみているだけ。
WIZぽんは言うまでもなく?が頭のなかで飛んでます。

「それじゃぁ、役者と真実がそろったところで、種明かししてやるかな。」
あきれた様子でその場に座り込むもうひとり
「あれは丁度1週間前のことだ。
 父さんは長年研究してたクローン技術を完成させた。
 そこの異元鏡とそれを使うための魔法をね。

 あたしはもとからこんな性格さぁ。
 そんな面白そうなもの黙ってみてるはずないでしょ?
 それで何度か父さんにもつかみかかってみた。
 父さんは私が強いのも知ってたはずだけど、こればかりは抵抗されたけどね。
 もちろん、最初は殺す気なんてなかったけどね。
 ただ、あれを使わせてくれればよかったんだよ。

 まぁ、その父さん自身がまさか私のクローンを作るとはねぇ。
 それにそのクローンが私に似ずこんないい子ちゃんとは!
 もう、さすがに私だってきづいたからね。
 したくはなかったけど、殺してやったよ。2日前にね。」
声を荒げるもうひとり。

「・・・そう・・・だったんだ・・・。」
一方小さな声で呟くマリー。

そして、ゆっくりと立ち上がるマリー。
その目にはうっすらと涙が見えていたがさらにその奥には強い決意が見えた。

そして、もう一人の目をキッとにらみつけると
静かに話しだした。
「私、なんでお父さんが私を生み出してくれたのかわかる気がする。」

次の言葉は、マリーともう一人、同時だった。

「「オリジナルを倒すため。」」
210名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 17:36 ID:QkRhaIcM
「つまり、あの子はお父さんの希望ってことね。
 それに、コボルトの丘で指弾をプレゼントしてくれたのは本物さんかしら?」
騎士子姉さんが問い掛けます。

「ん? ああ。 もしあんな程度で死んでくれたら苦労はしなかったんだけどね。
 まぁ、とにかくあんたがいつか気付いてあたしを倒しにくることはわかってた。

 だけどそれは無理な話だね。
 あんたが真相に気付いたのはせいぜい数時間前。
 あたしは父さんがあんたを生み出してから『私自身に勝つ修行』をしてきた。

 さぁ、かかってらっしゃい。」

「マリーちゃん! 僕も手伝うよ!」
WIZぽんが名乗り出ます。
「やめなさい、WIZぽん」
騎士子たんがそれを止めます。
「どうしてさ。悪いやつを倒すのに協力しちゃいけないの?」
「なんだか・・・私達が邪魔しちゃいけないような気がするの・・・。」

オセシン先輩やはんたぽんもただこの二人の戦いを黙って見ているしかない様子。

「私だって、あんたにはないものがある!
 手出しはさせないけど、ここにいるWIZぽんたち!
 大切な友達がいるのよ。
 負けないし、絶対負けられないんだから!」
マリーも気迫十分。

戦闘態勢にはいる二人。
また再び硬直した時間がきたが、これまでと違い
砦の空気が揺らいでいるような激しい空白。
扉が閉まって天井にゆれるろうそくだけの薄暗い部屋

「はっ!」
先に飛び出したのはもう一人。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

まぁ、だらだらと続けてきましたが多分次くらいで終わると思います。
最終回はだいぶ長くなりそうですががが・・・

で、まぁ最初にWIZぽんと出逢ったマリーの方がクローンだったっていう流れは
まさしく>>188さんの言うとおりでありました(´・ω・`)
211名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/20(水) 20:21 ID:UzRzligQ
ああぁ、昨日授業の後見に来なかったら二回分書き込まれてるー。
俺のほかにも楽しみにしてる人がいるぞ、がんがれ。

つまり俺は言い当ててしまったわけかorzゴメンナサイ
でもこの後の展開は予想できないので期待しています。
だってこの本物が自分の命をすててまで・・・いやごめんなんでm
「一度忠告をうけてなお自分の憶測を語ろうとするとはいい度胸だな」
ん、その声ははんたぽん!?
つーか表情が怖いんですが・・・逃げよう!
「させるか!アンクルスネア!」
ひい、踏んじゃった!逃げらんねぇ

    DS!DS!DS!
ギャアァァァァァァ
「二発耐えるとは・・・しぶとい奴め。」

ふぅ、いなくなったか。
ああ、そうそう。
>188さんがんばれば自分より複雑で面白いストーリー書けそうなのに。
無理ー。
誰も覚えてないだろうけど、何スレか前に
淫徒プリがもとはいい人だったっていうハナシ書いて
さんざん言われてた馬鹿いたじゃん。
知らないって?いたのよ。いたんです。
それが俺。
あと去年のクリスマスくらいに電波な詩人がWizぽん呼び止める話あったじゃん。
知らない?いや、あったのよ。あったんです。
それ書いたのも俺。
他にも話考えてたけど部屋に回線ないから書きこめなくて
冒頭部分だけ書いて消えた話があったのよ。覚えてて欲しくないけど。
誰も覚えてませんように。
サゲ先輩じゃないマトモっぽいセージとWizぽん・騎士子たんが話してたやつ。
あれ書いたのも俺。
しかもその話考えてるうちに設定とか変わってきちゃってるし。
つまる所全部だめな話っていう・・・
「ふと気になって戻ってみれば・・・死んだふりだったか。」
げっ、はんたぽん!?
今度は倒されないぞ!テレポート!
「ちっ、逃げられたか・・・。まぁ、結果的に居なくなったからよしとしよう」
最後にCの神への冒涜をお許しください。
好きだからって何故はんたぽん・・・
「!?」
一画面分下のすぐ近くに出てしまいました。

    DS!DS!DS!
ギャアァァァァァァ
212188=211sage :2004/10/21(木) 19:21 ID:NIjuP2S6
ごめん俺が悪かったorz
213名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 06:22 ID:wCxN79q6
肩を落とす>>212の背中を、黙ってポンポンと優しく叩くハンタぽん。
214名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 11:54 ID:ffWS2jXs
それを隣に座ってニヨニヨ観察しているアサシン先輩(ハイド状態)
215名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 14:29 ID:W66bAFlc
そんな状態でなら俺は死んでもいい!

そんな事を言いに来たんじゃないだろ俺orz
えーっと。ちょっと言い訳させてください。
>212書いた後色々考えてみて思ったんですが、
気を悪くした人とか書く気なくした人がいるかな、と思ったので。

>211に書いてある事なんですが
>最後にCの神への冒涜をお許しください。
この一文について。
俺は他の人がSS等ではんたぽん出す事にはむしろ賛成だし、
誰かがはんたぽんの出てくる話を書きたいと言ったらむしろ期待して待ちます。
ここでいう「冒涜」っていうのは俺程度の文章力で、
しかもSSでもないところになんではんたぽん出してんだっていう事です。
要するにセルフ突っ込み、みたいなものなんです。
だからもし、あれを読んで、考えてた話を書くの止めようとか思った人がいたら
それは本当に申し訳ないと思っています。

でもね、もし仮に誰かが「SSではんたぽん使うな」とか言ったとしても、
Cの神が認める限り、そんなもんは気にする必要はないと思うのですよ。
はんたぽんの事ばっかり言ってますが、これは例だと思ってもらって。
彼に限らず使っていいと言われてるキャラなら
どんどんSSなり長編なりに使っていいと思います。
そして多分ここの住人たちもそれを望んでると思います。
同時に新しいキャラの登場も望んでるでしょう。多分。
具体例を出すとすれば現在は定着してる悪魔プリも
すみやんとのお話で書き込まれるまでは長編の分岐等には登場しませんでした。
サゲ先輩だってもとはSSに登場したキャラです。
彼らの性格は俺も好きですし、多くの支持者を得ていると思います。
書き込まれた話を気に入らない人が居たとしても、
それを読んで気に入る人も居るでしょう(俺の話ではいなかったけどな)。
全ての人から好かれるような話なんてそうそう書けるもんじゃないですし、
逆に全ての人から嫌われる話も書けるもんじゃないです。
なので、誰かが書きたい話や思いついた話を書き込まずにいるっていうのは
作者さんが話に納得してないならともかく、遠慮してというのは嫌なんです。
きっと誰かがその話を気に入ってくれますから、怖がらず書いてみて下さい。

というわけでお願いだから続き書いてくださいorz>210
忙しいとか思いの外長くなっちゃったとかならいいんだけど
なんかもう二日も間あいても続き書いてないって俺のせいかなーって。
ずっと続き気になって携帯から何回もリロードしちゃったよ(´・ω・`)

また風邪で頭ボーっとしてるので変なこと書いてると思いますが、
変だと思ったらスルーしてください。
別に反論あってもいいけどまたスレ消費しちゃうし
何よりこのスレに殺伐は似合わないッ

さて、いい加減ウザいと思われてるだろうからそろそろ消えます。
ノシ
216名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:48 ID:w5GoNr7U
ΣΣ(・ω・`)

ごめんなさいごめんなさい。
ほんとに。

はい。丁度今日書けたので置いていきます。はい。

っ[最後まで]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

戦闘態勢にはいる二人。
また再び硬直した時間がきたが、これまでと違い
砦の空気が揺らいでいるような激しい空白。
扉が閉まって天井にゆれるろうそくだけの薄暗い部屋

「はっ!」
先に飛び出したのはもう一人。

ザッ!
それを見切るが早いか右へ跳ねるマリー
ところが

「残影」

マリーの動きを完全に予測していたかのような残影でマリーの動いた先へ先回りするもう一人。

「えっ!?」
予想外の敵の動きに動きが少し止まるマリー

「ばーか。」
すかさず三段掌で殴りにかかるもう一人
ガガガッ!

「きゃっ!」
防御する間もなく叩き伏せられるマリー。
「っつ――・・・」

「さっきも言ったろ。私は前の自分自身、つまりあんたに勝てる修行をしたって。」
余裕の表情でマリーを見つめるもう一人

ゆっくり立ち上がりながらそれをにらみつけるマリー。
「動きは完全に読まれてる、ってわけね・・・。
 避けられないなら、最初から避けなきゃ問題ないわ!」

「まったく、戦略が予想通りすぎてつまらないよ。」
あきれ顔のもう一人。

その隙をついてマリーが突然飛びかかります。

ガシッ!
「白刃!」

だが真正面から動きを完全に捉えられてしまうマリー。

「ぐぅぅー!は・・なせー!!」
必死にもがきますが特殊な力で全くびくともしません。
「さて・・・どうしてくれるかな?」
マリーをつかんだまま余裕で次の行動を考えるもう一人
「くっ!・・・こ・・・のっ!!」
217名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:49 ID:w5GoNr7U
「発勁!」
ボーッ!

「いぎぃぃぃ・・!!」
体の内部から潰されるような攻撃を受けて思わず体をおさえて床に倒れこむマリー
「―――っ! はーっ!うーっ!」

倒れこみながらも必死にもう一人をにらみつける。
それをあざ笑うように見下すもう一人。


「・・・やばいな。」
遠くから見守っていたはんたぽんがつぶやきます。
「完全に見切られてるわね。」
騎士子姉さんも心配な様子
「ねぇ・・・やっぱり・・・助けに行かないと・・・」
マリーの苦しげな表情をみて耐え兼ねそうにいうWIZぽん
「でも、私たちが行ってどうかなる相手かもわからないけど・・・。」
騎士子たんも心配そうです。
「マリーちゃん・・・がんばって・・・。」
WIZぽんも手を組んで祈り続けるしかありません。

その時
「ルアフっ!」
シュゴゴ  バスッ!
「いでっ!」
「こ〜ら!何勝手に手助けしに行こうとしてんのよ。」
こっそりクローキングで援護しに行こうとしたオセシン先輩が淫乱プリレーダーに引っかかります。
「す・・・すまんかった・・・。」
「助けに行きたいのはみんな山々なの。でも・・・ね・・・。」
淫乱プリも惜しそうに二人の様子をうかがいます。


そしてなかなか立ち上がれないマリーを見下してしゃべりだすもう一人
「これだけであんたなら分かったでしょ。どうやったってあたしには勝てないの。
 ほんとに殺される前に逃げるかどうかしたら?
 どうせ逃がしはしないけどね。悪いけどここで死んでもらうよ。」

「あ・・・のね・・・」
まだ体に残る痛みを我慢しながら立ちあがるマリー。
「私の気持ちが分かるなら・・・次は・・・分かってるわね・・・」

「もちろん。黙ってみててあげるわ。」
すこし間合いをおいて身構えて待つもう一人

「・・・後悔するわよ。」
そういうと再び構えなおすマリー。
「ふぅ・・・ふぅ・・・ふぅ・・・」
目を閉じて呼吸を整える。
周りをまわる気功の速度が徐々に上がる。
そして
218名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:50 ID:w5GoNr7U
ゴォン!!
「爆裂波動!」
気功がマリーの体の中へ入り込みそれと同時に
激しい振動とともにマリーが爆裂波動状態に入る。
(くらーっ・・・これやるといつもちょっと頭がくらくらするのよね・・・)
強力なエネルギーを体内に溜め込む爆裂波動。
使ったマリーはまるで体中のぼせてしまったように世界が揺らめいています。

そしてその視線の先には腕組みをして待つもう一人の姿。

「はぁぁぁ!!」
そして再びこの状態で気功をためるマリー。
(どんな策があってこんな余裕してるのか知らないけど・・・)
(ここでおとなしくまってたあなたの負けよ・・・!)

一方のもう一人は
(残影、白刃、発勁・・・残りは2つか・・・)
(まぁ、あんなのの相手するくらい、ためなおす必要もないわ。)
(あいつが次に阿修羅覇王拳を撃って来るのはわかってる。)

そう長くないこの時間
砦の中はまるでものすごく長い時間がたったような気がします。

ゆっくりともう一人に歩み寄るマリー
「覚悟はできてるんでしょうね・・・?」
「いらっしゃい。」

バッ

構えに入るマリー。
それと同時に、髪の後ろで止めてあるクリップを確認するもう一人。
(阿修羅覇王拳は一撃必殺の大技。それだけに、もしこれで私を倒せないと分かったら・・・)
(想像するだけで楽しくなるね。ふふふ・・・。)

「ぐぅぅぅ・・・!! い・・・・くわ・・・・よ!!」
力をためるマリー。
全身全霊の力を溜め込んで今にも爆発してしまいそうな体を我慢して
もう一人に狙いを定めます。

(タイミングさえ、逃さなければ・・・。)
もう一人もさすがに緊張してきます。
もし避けるタイミングを間違えれば間違いなく負けてしまうのですから。

「はぁ・・・はぁ・・・阿修羅、覇 王 拳!!」
マリーが振りかぶったその時
「ハイディング!」
「―――――っっ!!!」
地面に姿を消すもう一人
しかしもう止まれないマリー
(嘘・・・・・・!!)
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:50 ID:w5GoNr7U
その時

バスッ!

「ぐぅっ?!」
何故かもぐりきれないもう一人。
とっさに顔をあげた先には・・・

ルアフを出して説教する淫乱プリと凹むオセシン先輩。

敵の姿が見えたマリーはすでにすごい勢いでもう一人に突撃しています
(見えたっ!覚悟しなさい・・・!)
そしてもう一人は
(――――馬鹿がっ!  ざ・・・)

ドゴゴォォォォォォォン!!!

マリーが溜めに溜めた力がもう一人に一瞬にして全てぶつけられます。
「かふっ――――――――!!」
もう一人を突き抜けて向こう側で静止するマリー
その顔にはかすかに安堵の表情が見えていました
「あ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

どさっ・・・・

言葉もなくその場に倒れこんでぴくりとも動かない一人

「あ・・・っ!どうよっ!」
もう一人のいるほうを振り返るマリー
しかし動いているのは、
力なく今にも消えてしまいそうな一つの気功だけ。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・倒したねっ!
 たお・・・た・・・。」

どさっ

その瞬間、緊張の糸がぷつりと切れ同じく倒れこんでしまうマリー。

まだ砦の中は阿修羅の残響が残っているようでした。

「あ・・・あれ?私・・・が加勢しちゃ・・・った?」
なんかものすごく微妙な心境の淫乱プリ
「お前な・・・。」
今までこっぴどく説教されていたオセシン先輩があきれて言います。

「すご・・・マリーちゃん・・・やっぱりすごいよ。」
阿修羅の威力でガラガラにけずれた頑丈な砦の床を見ながら呆然とする騎士子たん。
あまりのすごさに声がでないWIZぽん
むしろちょっとおびえてる。
220名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:51 ID:w5GoNr7U
少しの間の後、ゆっくりと立ち上がるマリー。
まだ痛みが去りきっていないのか足取りがぎこちないですが
ゆっくりとWIZぽんたちの方へ歩いてきます。

「お、おつかれさま〜・・・」
すかさずヒールを掛けてあげる淫乱プリ
「あ、ありがと!」
大分元気になるマリー。
表情も晴れ晴れとしてきました。

そして一行を見渡してから、ゆっくりWIZぽんの方へ近づいていきました。
さっきの阿修羅を見てすっかりびびってしまっているWIZぽん
近づいてきただけでちょっと足が震えてしまいます。

「あのね、WIZぽん」
「え?あ、うん?」
「私、感じたんだ。WIZぽんが一生懸命私のこと応援してくれてるって。」
「え、あ、だって・・・その・・・」
一体何を返したらいいのか分からずおろおろするWIZぽん
しかし構わずマリーは話し掛けます。

「ほんとは、白羽でつかまったときに、やっぱり勝てないな、って思ったの。
 だけど、WIZぽんやみんなが後押ししてくれたから、立てたんだと思うの。

 ありがとねっ!」

そこまで言うと、WIZぽんの首に手を回してほっぺたにキスするマリー

「――――っ?!」
思わず真っ赤になるWIZぽん
それをみてにこにこ顔のマリー。

後ろにいる騎士子たんもちょっと頬を赤らめているようないないような。

そして、そのあとマリーが発した言葉は

「さて・・・あとは、割らなきゃ・・・。」

「えっ?」
思わず声をだす騎士子姉さん
「割る、ってお前、まさか鏡を割るつもりじゃないだろうな。」
オセシン先輩も嫌な予感をしつつ問い掛けます。

さっきまでの晴れ晴れした表情から一転、すこし悲しそうな顔になるマリー。
オセシン先輩の問いかけに答えず、扉の方に落ちている鏡を拾い上げます。
それから、首にかかっている小さな宝刀、破鏡刀の紐を噛み切って刃を手にしました。

「さっきも言ったけど・・・。」
WIZぽんたちに背を向けてマリーが小さな声でゆっくり話し出します。
「お父さんが私を生み出してくれたのは、元の私を倒してほしかったからだと思うの。
 それで、もうその目的は果たしたわ。つまり・・・もう私は用済み・・・ってこと。
 本物が死んじゃったのに・・・クローンの私だけが・・・ね・・・。」

話ながら少し声が震えているマリー。
鏡と刃を持つ手もぶるぶると震えています。

「それは違うわ。」
淫乱プリが後ろから語りかけます。
「たしかに、あなたは本物のクローンかもしれない。
 でも、今確かに生きている一人のモンクでしょう?
 あなたが自殺しなきゃいけない理由なんてないと思うけど?」

「・・・でも・・・。」
221名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:51 ID:w5GoNr7U
淫乱プリの話を聞きながらも左手に鏡を持ち右手の刃をその上に持ち上げていきます。
「こんなものがあるから・・・
 こんなものがあるから・・・!」

自分がクローンであるという罪悪感と
鏡を割らなければならないという使命感に突き動かされるマリー
割ったらどうなるかなんて、今のマリーに考えている余裕はない様子。

その右手はがくがくと震えていて、ちゃんと鏡を割ることができるのかすら分かりません。
眼からは涙がとめどなく溢れて、視界がゆらゆらと揺らめいています。

もうすぐにでも鏡を割れる体勢ですが、やはり何か本能的にためらうものがあるのか
なかなかそこから動けないマリー。

「取り上げだよっ!」
そういうと、いつのまにかマリーのそばにまで歩いていったWIZぽんがマリーから鏡を取り上げます。
「あっ!」
ただ鏡を見つめていたマリーが思わずWIZぽんの方を見上げます。
「僕は難しいことはよく分からないけど、
 それでも、今マリーちゃんがしようとしてることは間違いだってことはわかるよ。
 ちゃんとした理由もなくて粗末にしていい命なんてないんだから!」

からっぽになった左手を見つめながら黙ってしまうマリー。

「・・・そう・・・か・・・。
 私・・・まだ生きていて・・・いいの・・・?」
独り言のようにつぶやくマリー。

WIZぽんも言うことがなくなって困ってしまった様子。

カチャン・・

力なく振り上げていた右手から刃を落とすマリー。

「あっ!落ちちゃったよ、マリーちゃん・・・」
そしてそれを拾い上げようとWIZぽんがかがんだその時

「残影っ!!」

一つの影がWIZぽんにぶつかりました。
そして

「いたたっ!」
こけてしまうWIZぽん
そして気付いた時にはその手の鏡も地面の刃もなくなっていました。

「何っ!!」
思わず我に帰って顔をあげるマリー。

そこには、先ほど地に伏せたはずのもう一人が傷だらけではありますが
たしかに立っていました。
しかもその手には鏡と刃がしっかりと握られていました。

「はぁ・・・はぁ・・・あま・・・か・・・ったね・・・!」
今にも死にそうな弱々しい声ですが、WIZぽんとマリーを
にらみつけるその眼はまだ生き生きとしていました。

「あそこで・・・避けられないの・・は・・・予想外だったけど・・・」
「なっ! た、確かに・・・あたった!!」
マリーが眼を疑うように叫びます
これまで阿修羅覇王拳をあてて倒せなかった獲物はいないだけに相当なショックを受けている様子。

「ちょ・・・っと前・・・残影・・・で、さけ・・た・・・。」
マリーの阿修羅があたる直前に残影で直撃を避けていたもう一人。
そのおかげで一命を取り留めていたようです。
222名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:52 ID:w5GoNr7U
「ふん・・・この世にマリー・ラウダーテは二人もいらない。最後に勝つのは・・・私だ!!」
そういうと、鏡の上に刃をかざすもう一人
「こ、こら!やめっ・・・!!」
はんたぽんがとっさに鏡を弾こうと矢を射ます。

―――――が・・・


ッパリィィィン!!


その瞬間全ての時が止まったようでした。

刃が鏡につきたてられるのを呆然と見つめるWIZぽんとマリー。
それを止めようと飛び出しかけたオセシン先輩と騎士子姉さん
驚きでおもわず両手で口を抑える騎士子たんと淫乱プリ

何も省みず鏡に刃を突き立てるもうひとり

そして

時が動き出した時に響いた鋭い音
マリーの命を切り裂く鏡の割れる音

「あは・・・あはははは!!」
勝ち誇ったようにその場に座り込み笑うもうひとり

「――――――われ・・・たぁ・・・。」

ぱたっ

そういうと眠るようにその場に倒れるマリー

「あ・・・あ・・・・」
目を閉じたまま動かないマリーをただ見つめるWIZぽん
「ま・・・マリー・・・ちゃん・・・?」
マリーを揺さぶって呼びかけるWIZぽん
しかしマリーは眠っているように倒れたまま全く動かない

「お・・い!リザ・・・できないのか!」
はんたぽんが淫乱プリを振り向きます。
「え・・・あ!」
すぐにマリーの元に駆け寄る一行
淫乱プリがマリーの額に手をあててリザレクションを唱えます。
祈るように手を組み合わせるWIZぽんと騎士子たん

それを周りから心配そうに見つめる騎士子姉さんはんたぽんオセシン先輩

「・・・だめ・・・みたい・・・。」
淫乱プリががっかりしたような声で言います。
「うっ・・・うっ・・・」
泣き出してしまうWIZぽんそして仲間たち。
普段は冷血なはんたぽんまでもどこか泣いているような気がしました。

そして
それを遠巻きに見つめているもう一人
「けっ・・・なんなんだよ・・・あいつら・・・。
 もう・・・鏡は継ぎ合わせたってもどんねーよ。」
マリーに受けたダメージが相当残っているのかまだ自由には動けない様子。
その場に座り込んだままWIZぽんたちを見つめます。
223名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:52 ID:w5GoNr7U
「ねぇ、これって魂が抜けているだけじゃないの?
 なんとか・・・生き返せないの?」
騎士子たんが淫乱プリにたずねます
「わからない・・・人に作り出されたとはいっても、
 たしかに存在していた命だから・・・こんな終わり方、ないはずだけど・・・。」
答える淫乱プリ
「たしかに、命にかかわるような外傷はないし、何か手はあるはずだが・・・」
オセシン先輩も考えます。

必死にマリーを助けようとするWIZぽん一行

「ったく・・・な・・・なんだよ・・・。」
それをあまり面白くない様子で見つめるもう一人
「そうか・・・。」

何かを見つけたような様子で一人つぶやくもう一人
ゆっくりと立ち上がるとWIZぽんたちの方へ近づいていきます。
その手に破鏡刀をもって。

「おい。」
不意に声をかけるもう一人

「あっ・・・あなたって人は!」
騎士子姉さんがもう一人に対し構えを見せます。
「やめろ。こいつを殺したって、どうにかなる問題じゃない。
 鏡は割れた。こいつを殺す理由はない。」
はんたぽんがそれを止めます。

「もう・・・終わっちゃった・・・の・・・?」
騎士子たんが悲しげに言いました。

すると

「まだ・・・まだ終わらせねぇよ・・・。」
WIZぽんたちから視線をそらして言うもう一人
「そこのいい子ちゃんに伝えておけ。
 『あたしはあんたが死んでやっと気付いた大馬鹿者だった。父さんにも謝ってくる』
 ってな。」

「えっ?」
意外なことを言うもう一人に驚く騎士子姉さん
「よさないのか?」
はんたぽんがたずねます。

「黙れ。あたしの命は誰にも奪わせねぇ。あたし自身以外には!」
そういうと何のためらいもなく破鏡刀を自らの喉笛につきたて掻っ切るもう一人
「待ちなさいっ!!」
騎士子姉さんが叫びますが

ヒュウッ

ツァッ

鮮血が飛び散りその場に崩れ落ちるもう一人
「――――生き・・るべきは・・・あ・・・」
最後の方はかすれて聞こえませんでしたが、力なく眼を閉じた最後に少し微笑んだ気がしました。
224名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:54 ID:w5GoNr7U
そして

「―――――――――・・・。」

かくん・・・

「・・・・・・。」
言葉を失う一行

静寂が部屋を包み込みます。

「止められなかった・・・」
騎士子姉さんがつぶやきます
「止めて、ためらうようなやつじゃなかった。」
はんたぽんが言います。
「ううっ・・・」
WIZぽんも何がなんだかよくわからないまま悲観にくれます。

「無駄な・・・ことをしてっ・・・!」
目の前で再び人が死ぬのを見てそれを救えなかった自分を責める淫乱プリ
「無駄じゃない。あいつは死んだわけじゃない。」
オセシン先輩が言います。

その時

「―――ん・・・う・・・」
僅かにマリーが目を瞑ります。

「あれ・・・?」
その様子を察知したWIZぽん

「あ・・・私・・・生きてる?」
完全に目を覚ましたマリー。
「マリーちゃん!!」
WIZぽんが呼びかけます。

「そういうことか。」
はんたぽんが納得したようにつぶやきました。

「私・・・生きてる・・・。割れたのに・・・って――――!!」
マリーがそこで赤い血溜まりに倒れるもう一人を発見します。
「ちょっと!! どうしたっていうの?! ねぇ!!」
激しく揺さぶりますが返事はありません
「その子が、マリーちゃんに託してくれたのよ・・・。」
淫乱プリが伝言を伝えます。

そしてマリーが言うには
「鏡が割れたあとね、急に目の前が真っ暗になって・・・
 それで、意識はないのに冷たいところにいるのが分かるの。
 死ぬってあんな感じなのかしら。

 そしたら、急にあいつの声がしたの。
 『生きるべきは、あんただった』って・・・。」
225名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 17:54 ID:w5GoNr7U
「人は、死を考えて初めて生きることを考えることができるのかもしれないな。」
オセシン先輩が難しそうに言います。
「とにかく、あなたはまた望まれて再び生きているわ。
 その命を絶対粗末にはしないこと、いいわね?」
淫乱プリが念を押します。

「うん、もちろんよ!」
元気に立ち上がって叫ぶマリー。

「さて・・・こんな薄暗い部屋は似合わないわね。」
そういうと騎士子姉さんが重い扉を開けました。
外からまたまぶしい太陽の光が部屋中に広がりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「・・・私ね、この家をでて旅に出るわ。」
決心したようにマリーが宣言します。

「えっ?」
びっくりするWIZぽん

「こんなところに閉じこもっているより、外の世界でいろんな人と話したいの。
 もっといろんな物もみてみたい!本物の私と一緒に生きてるんだもの!」
そういいながら、手にもった小さな青い宝刀を見つめます。

「あ、そうだね! それがいいと思うよっ」
WIZぽんも賛成します。
「そうね、また会ったらたくさん話しましょうね!」
騎士子たんも笑顔で答えます。

「うん!
 それじゃぁ・・・ほんとに、いろいろありがとう!」
そういうと、すぐに勢いよく飛び出していくマリー

「勢いはいいが・・・もうちょっと後先考えるようになるといいな。」
はんたぽんがちょっと心配そうに言います。

その時

ドゴンッ

「っつ――――――?!」

驚いて一行が外へ出ると
そこには勢いあまって砦の壁に激突したマリーがいました。
「いてて・・・って!
 わわわ! ちょ、今のなかったことにしてよ!
 ちょっとまぶしくて前が見えなかっただけなんだからっ!!」
そういうと軽々と壁を乗り越えて外へ出ていくマリーでした。

「ふふ・・・また面白い友達が増えたわね。」
騎士子姉さんが笑いました。

「・・・なぁ、みんな。」
はんたぽんが真剣な表情で言います。
「どした、はんたぽん?」
オセシン先輩が問い掛けます。

「あいつ今、この家を出て行くっていったよな。」
「うん、言ってたけど?」
淫乱プリも普通に答えます。
「ちょっと、ここで待ってろ。」
そういうと、再び部屋へ戻っていくはんたぽん

「どうしたのかな?」
WIZぽんも不思議な様子。

そして数分後

砦 [Britoniah Guild 3]を [WIZぽんと愉快な仲間達]ギルドが占領しました。

−Fin−
226名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 18:00 ID:w5GoNr7U
なんか最後だけながながとなってしまった(´・ω・`)
今読んでみると無駄に展開がはやすぎてαβοοη......〆(゚▽゚〃)

ゆっくり1行ずつ読むくらいのペースだと丁度いいかもしれません。
って書く前に書けばよかったorz

物語のあらすじを思いついてから2週間ほどですか(´・ω・`)
大量にスレ消費した割には微妙な出来だったかも。
最後まで予想通りの展開だったみたいだし(つД`)

またねー(´・ω・`)ノシ
227名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 18:41 ID:W66bAFlc
すげぇ。すげぇよあんた。GJ!
本物がクローンのために死なないとクローンが生きれないなら
本物この性格だしマリーが死ぬのかなとか
もしマリーが生きるとしたらもう一人はどういう行動とるのかとか
ずっと気になってたんですよ。
敵でも、悪いやつでも、個人的には殺して欲しくはなかったんだけど、
この話だと「死んだ」わけじゃないんだもんねぇ。
人によっては死と思うかもしれないけど、少なくとも俺はそうは思わなかった。
鏡割った時点でクローンは消滅するのかと思ってたからちょっとびっくり。
個人的な好みでは鏡割ったあとのもう一人の心理描写がもっとあって欲しかった
けど、話の展開はとても面白かったです。
はんたぽんがちゃっかりエンペ割ってるのには笑ったw
結果的にハッピーエンドだったのが嬉しいです。

俺も考えてた話、形にしてみようかな。
心理描写ばっかで展開はクソつまんないんだけどw
「消えるって言ったくせにまだ居座る気か!?」
ん、今度はアサシン先輩か。
「チーターに先輩呼ばわりされるいわれはない!」
ええぇぇ!?升なんてやってないよ?
「とぼけるな!
 ノービスでもないのに死んだふりしたとリーダーが言ってたんだ。
 しかもテレポートまで使うなんて」
テレポは蝶クリ・・・
「あ、揚げ足をとるな!
 だいたい、回復なしでリーダーのDSを三発以上耐えれるHPはどう説明するんだ」
もうちょっと考えて書けばよかったな。・・・なんかめんどくさい事に・・・。
いいや、もうテレポしちゃえ。
「あっ、待て!」
居なくなって欲しいのか居て欲しいのかどっちだい?
Enter押さずに待っててあげよう。
「テレポート使った後Enter押さずに発言できるか!
 やっぱりチートじゃないか!」
Alt+M。
「え?」
エモーションの所に発言したい文字列入れて、
そのコマンド入れるとEnterで飛ぶことなく発言できるよ。
「そ・・・そうだったのか・・・」
納得したようだからEnter。じゃあねぇ。
「あっ、待て!
 あれ、いや、目的は追い出すことだから待たなくていいのか。」

※もっとよく考えて書きましょう>俺
228名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/22(金) 18:54 ID:w5GoNr7U
やっぱりいわれたなぁ。
自分でも書いたあとに、なんか本物が都合よく改心しすぎかなぁって思ったのですが
これ以上ぐだぐだ長引かせるとスレが(;´Д`)

あと、いろんなところからぱくりはいってます。
材料だけここにおいていきますね。
っ[ポケモン映画/クロノトリガー/もののけ姫]
229名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/23(土) 19:59 ID:eNBaTGAk
スタンディングオベーションするWizぽん一同。
Wizarどん号泣しながら>>228に熱い抱擁とキス
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/25(月) 21:35 ID:4goLYWbY
仕事中にふと>>229を思い出しWizarどんをイメージしたWizを作りたくなった。
んで取りあえず容姿は決まった[csm:fv0c603020a08]んだけど
ステで詰まった。そういやWizarどんてどんなステ振りなんだろう?と。
STRはカンストとして、漏れが想像したのはSTR−INT、STR>INT−VIT。
でもWizぽん一族の事だからSTR−LUKとかも有りかなぁ〜とか考えたり
でも意外性でSTR−AGIとかSTR−DEXかもとか悩み出してキリが有りません。
誰か漏れにこれがWizarどんだってステを教えてくれー_| ̄|○
231名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/26(火) 02:35 ID:4erpEe06
STR>DEX-LUKでぼこぼこと。
防御?なんですかそれ。
232名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/30(土) 21:20 ID:Hedp9TuM
すぐ上の話書いたものですが物語にすみやんを悪魔プリを出せなかったのが
非常に悔いに残ってるので今度はその話かいてます。

出来上がったらちょろちょろ書きにくるね(´・ω・`)
233名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/30(土) 21:57 ID:/kG7Wjpg
おうよ!
オレ達はいつまででも待ってるぜ!
234名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 01:29 ID:3WYWBGME
前スレでも
「すみやんと悪魔プリ苦手なので出せませんでした;」
っていうSSがあったね。
意外に浮いてる存在なのかな?
悪魔プリの出自がオリジナルだからかな。
235名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 05:08 ID:LxxVwA0M
なにやらすみやんと悪魔プリの電波が飛んできたので置いときますね。
お目汚し失礼……。
-----------------------------ぽん線-----------------------------
かん。かん。かん。

うだるような暑さは去ったものの、まだまだ汗ばむ陽気のモロクの昼下がり。
そのとある工場の一角で、とある鍛冶屋が汗だくになりながら鋼鉄を打っていた。

かん。かん。かん。

ふぅ、と一段落ついたのかぼろぼろになった槌を投げ出して椅子に座り込む鍛冶屋。
その熱気の篭る工場に、こんこんとノックの音が響く。
かちゃり、とドアが開きそこには悪魔の羽を生やした天使が立っていた。
「すみやんさん、お茶が入りましたよ〜」
その悪魔の羽を生やした聖職者が、鍛冶屋に話しかける。
「おお、おおきに。今ちょうど一段落ついたところや」
ふぃーと汗を拭う鍛冶屋に聖職者はタオルを手渡す。
「お疲れ様です。今日はすみやんさんが大好きなフェイヨンのお茶ですよ」
ぴくり。わしわしと汗を拭く鍛冶屋の手が止まる。
「フェイヨン茶やと!?こうしてはおれん、はよいただこうやっ!」
先程までの疲れた表情はどこへやら。子供のように顔を輝かせキッチンに向かう鍛冶屋。
それを微笑みながら見送り、聖職者も鍛冶屋にならいキッチンへ向かう。
236名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 05:09 ID:LxxVwA0M
ずずず。

「はー……やっぱりお茶はフェイヨン茶にかぎりますなぁ……」
ふやけきった表情の鍛冶屋。向かいには上品に茶を啜る聖職者。
お皿には『ヨウカン』と呼ばれる餡子を固めた菓子が盛り付けてあった。
それをぱくりと鍛冶屋が一口で食べ、お茶でそれを流し込む。
くぅーと唸り、ぶはーとまたふやけきった表情に戻る鍛冶屋。
百面相のようにころころ変わる鍛冶屋の顔に、聖職者も自然と笑みがこぼれる。
「このあまーいヨウカンに苦いお茶がたまらんわぁー。
 なにより悪魔プリはんの淹れ方がじょうずなんやなぁ」
満面の笑みで褒める鍛冶屋に、思わず赤面する聖職者。
「そ、そんな事ないですよっ……。
 ただ教わったとおりに淹れただけですし……」
「ほんならあれですわ。『愛情』ってやつやね」
その一言が効いたのか、耳まで真っ赤にして俯く聖職者。
鍛冶屋はけらけらと笑いながら最後のヨウカンを口に運ぶ。
「あ……それはそうと。
 随分お疲れのようでしたけど、何を打っていたんですか?」
んー、ああ。と茶を啜りながら答える鍛冶屋。
「あれな、鋼鉄をうってたんや。
 鋼鉄はごまかしがきかんし、なによりきまぐれでなぁ」
茶を飲み干し、こつんと湯飲みをテーブルに置き膝を叩く鍛冶屋。
「よし、腹ごしらえもしたことやしひとつでかいモンつくるで!悪魔プリはんもてつだってや!」
「はい、勿論ですよすみやんさん」
意気揚々と工場に向かう鍛冶屋の背を、片づけを済ませた聖職者が後を追う。
工場に着き、がちゃがちゃと材料を取り出す鍛冶屋とそれを手伝う聖職者。
取り出した材料は100といくつかの鋼鉄。豚の顔をしたバッジ。
きらきらと輝く星の欠片が二つ。オリデオコンで作られた特製の槌。
最後にハートの形をした、フレームハートと呼ばれる炎の石。
それは一切ごまかしの効かない、最も難しいと言われるスタナーの材料。
「神の祝福を、Blessing!! 我らに幸運を、Gloria!!」
次々と二人の頭上に天使が降り注ぎ、彼らを祝福する。
「さーて、はりきっていくでっ!!」
「はい!!」

──どこか無機質な音が、工場に響き渡った。
237名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 05:10 ID:LxxVwA0M
昼間の喧騒と比べるといくらか静かになった通りを背に、一組の男女が椅子に腰掛け夕日を眺めていた。
寄り添うように肩を寄せ合い、夕焼けを眺める鍛冶屋と聖職者。
「きれいやなぁ……」
「綺麗ですね……」
ぼんやりと夕焼けを見つめ、自然と手と手を重ね合う二人。
「しあわせやな」
「幸せです」
微笑みながら鍛冶屋に体を預ける聖職者。
「スタナーは折れてしもうたけど、悪魔プリはんに出会えただけで俺はしあわせや」
「私もすみやんさんに出会えて……本当に幸せです」
夕焼けに感動したのか。それとも感極まったのか。
聖職者の目から涙が一筋零れ落ちる。
鍛冶屋が聖職者の肩に腕を回し、強く優しく抱き寄せる。
「材料はいくらでもあつまるさかい。また二人であつめようや」
「はい……」

そっと、すみやんと悪魔プリの唇が静かに触れ合った。
238名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 05:13 ID:LxxVwA0M
勢いだけで書き上げた
すみやんと悪魔プリならなんでもよかった
今は呆れている

本当はもっと短くするつもりだったのですが、長くなってしまいました。
おまけに文才が限りなくゼロに近いのでショボかったり……。
あ、石投げないで。頼むから。

(つД`)
239名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 05:18 ID:LxxVwA0M
すんません追記です……。

すみやんの口調はどうしてもひらがなだけだと読みにくいので、漢字を使わせてもらいました。
あとフェイヨン茶ってのはかなり適当な設定です。緑茶みたいなものだと思えば……。
悪魔プリの台詞が少なかったことに反省。激しく反省中。
どうにも女の人の台詞は苦手です。ガックリ_no
感想等あればじゃんじゃんお願いします(´・ω・`)
240名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/10/31(日) 15:52 ID:Vlwv0Lhg
ラブラブ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
ドンキーズいいなぁ(*´∀`)GJ
241名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/01(月) 10:31 ID:JfJvg45.
>237の様子を、たまたま目撃してしまったWizぽんと騎士子たん。
キスこそしなかいものの、翌日から2人は何するでもなく手を繋ぐ回数が増えたとか。
242232sage :2004/11/02(火) 01:49 ID:MEHhLVUI
書いてたらすごい長くなってきた(;´ω`)
とりあえず導入部分だけおいていきますね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


ゲフェンのブラックスミスギルド
工房を持たない鍛冶屋たちが己の技量を試すべく日夜集い
そしておのおのの武器を作りつづける開かれた工房。

「すいません〜! 短剣の依頼受けていただける方いませんか〜?」
「おう、受けてやるぜ。こっちきな。」

カンカン・・・

「これでいいかな?」
「すごい!どうもありがとう!」

ここに集う優秀な鍛冶屋目当てに武器作成依頼にくるものも多い。
そしてここにもひとり、優秀な鍛冶屋がいた。

「お〜い、誰か斧とか鈍器とかいるやつおらへんか〜?
 いるんなら剣でもなんでもつくったるで〜。」

独特な関西口調で客を呼ぶ一人のBS
名はすみやんという。

そして彼の製造には製造をするときのパートナーがいた。

「じゃぁ、いくわよすみやん。がんばってね!」
そういうと立ち上がりすみやんに支援をかける悪魔のHBをしたプリースト
彼女は殴りであった。

二人の出会いはGD。

お互いにソロをしていたがあるとき出会いそれ以来お互い最高のパートナーとして
一緒に行動しているのであった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ふぅ、今日もお疲れさま。」
「あ〜、今日は無事全部成功やったなぁ。」
そういうと家に帰って落ち着くすみやんと悪魔プリ。

「今日は調子がえぇみたいや。
 ほなさかい、あれ・・・挑戦してみたるか!」
「あれ・・・やるの?」

あれとは強いソードメイスのこと。

すみやんが悪魔プリのためにこれまで何度か作ろうとしていたが
成功したことがない難易度の高い鈍器。

「じゃぁ・・・今日こそ成功しますように!」
「準備してくるわな〜。」

そういうと倉庫へ向かうすみやん。
そのすみやんをただ見つめる悪魔プリ
243232sage :2004/11/02(火) 01:49 ID:MEHhLVUI
今では狩りに製造だけでなく、生活をともにするようになったすみやん。
まだはっきりとは言ったことはないけれど

(もしかしてすみやんが好きになったのかも・・・。)

ちょっと考えモードに入る悪魔プリ

「うし、ほないったろか〜。」
いつのまにか戻ってきたすみやんの声に戻される悪魔プリ
「あっ!はい。がんばって!」

そういうと再びすみやんのために祈りをささげる悪魔プリ
そして

カンカンカン・・・

カンカンカン・・・

「・・・これで・・・できとるな・・・」
「えっ?」
「っしゃあ!できたで〜〜!!」

ひとりガッツポーズのすみやん

「すごい!よかったわ、すみやん!」
ほっとした様子の悪魔プリ
「じゃぁ、これはあんたがつかいんさい。」
そういうとできたてのソードメイスを手渡すすみやん
「えっ? 私はいいわよ。前に作ってもらったのがあるし。」
そういうと壁に立てかけてあるソードメイスを見る悪魔プリ

「あれは星なしやからな。こっちのがえぇ。
 あれはわいがつかうさかい、こっち使いや。」
「あ・・・ありがとう・・・。」
そういうと少し恥ずかしそうに受け取る悪魔プリ

「ほな、明日あたりそれの使い心地ためしにいこかいな。」
「そうね。今日はもう遅いし、寝ましょう。」
「おう、じゃ、おやすみ〜。」
「おやすみなさい。」
そういうと自分の部屋へ帰っていくすみやんと悪魔プリ

言っておきますが、寝る部屋は別々です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
244232sage :2004/11/02(火) 01:50 ID:MEHhLVUI
次の日、ゲフェンはちょっと曇り空。
ちょっとしたら雨が降ってきそうなふいんき(←何故か変換できない)です。
「おはよう〜すみやん〜・・・。」
実はちょっと朝に弱い悪魔プリ
目をこすりながら居間へ降りてきました。

当のすみやんは朝から絶好調。
「お、おきてきたな。
 早速やけど、目覚まして準備したらいこか〜。」
そういいながら朝っぱらから肉を食べてるすみやん
とっても元気。

悪魔プリは普通にパンとミルクとりんごで朝ご飯なのでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

天気も悪いせいか、いつもより人が少ないゲフェン。
もっとも、GDはもともと地下なので天気には関係ないのですが。

「ふふっ、楽しみね。」
目が覚めてすっかりいつもどおりの悪魔プリ。
まだ柄にも光沢のある新しい武器をもって心躍ります。
「せやなぁ。わいも楽しみや。」
すみやんも自分の武器を持ってGDへ降りていきます。

「さ、行きましょうか。」
そういうとお互いに戦闘支援を掛け合う二人。
表情も真剣になります。

ポイスポさんとシャアの出る1Fを難なく抜け、いつもどおり2Fへ入ります。
2Fには朝から多くの冒険者がいました。
PTを組んで戦う1次職、ソロで戦う者もいます。

「さぁ、ここも通過ね。」
ふたりが目指すのは3F
いつもと同じルートで出てくるモンスターを捌きつつ歩いていきます。

すると
にわかにあたりが騒がしい様子。

二人もちょっと嫌な予感がします。
そこへ聞こえてきた叫び声

「魔剣でたぞ〜〜!!」

魔剣・オーガトゥース
GD2Fに現れる剣の魔物
他のモンスターとはけた違いの強さで暴れまわる強力なモンスター。
245232sage :2004/11/02(火) 01:56 ID:MEHhLVUI
「またでたんかいな・・・。あいとぅないな。」
「そうね・・・気をつけましょう。」

そういった途端でした。

不自然な風が吹いたかと思うとこちらへ向かってくる黒い影。
紛れもなく噂をしていた魔剣・オーガトゥースでした。
刀身にギロリと光る真っ赤な目。
数々の冒険者を噛み砕いてきた凶悪な牙。

「見つかったかぁ?!」
びびるすみやん。
「あかん!逃げよう!勝てる相手とちゃうわ!」
そういうとすばやく逃げ出すすみやん。

たしかに、逃げるべきでした。

「戦いましょう!」
しかし何をおもったのか魔剣にソードメイスを構えて立ち止まる悪魔プリ。
「な、なんやて?!」
思わず後ろを振り返るすみやん。

そういったときにはすでに魔剣が悪魔プリに襲い掛かっていました。
「ていっ!」

ガキン!

星の欠片の不思議な力で確実に相手を捕らえる「強いすみやんのファイアソードメイス」
持った瞬間からいつもより強い相手でも倒せるような気がしていた悪魔プリ。

いつもと同じ身のこなしで魔剣に殴りかかります。

「あ、あかんて!!」
そういいながらあわてて悪魔プリの元へ駆け寄るすみやん。
自然と自分も武器を握り締めます。

(たしかにあいつは前よりつよぅなっとるはずやが、それでも相手がまずすぎるわ!)

そう思いながら加勢しようと身構えます。

ゴスッ

悪魔プリのソードメイスが魔剣のど真ん中 その牙を捉えました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

とりあえずここまで。
なんとか最後まで書ききるよ(´・ω・`)
246名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/03(水) 17:28 ID:3CrsNTR6
すみやんと悪魔プリたんは、浮いてるというよりも
二人一緒にいればほぼ自己完結(と言うのか?)してしまうから、
他メンバーと絡ませにくいという面があるのかも。

でも俺はこの二人が好きだ(*´Д`)
見てるだけでほんわかできる。
つまり要は、232・235両氏GJ!
247名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/04(木) 22:09 ID:jo7QbQ8U
|ω・`)短く書き終わるつもりが・・・

っ[245の続き]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「さぁ、どうするの!!」
場の勢いに突き動かされてひたすらに戦い続ける悪魔プリ

その時

ギシッ・・・

魔剣が打ち込まれたソードメイスをギリリと噛み加えます。

「く・・・このっ!」
武器を止められて少しあせる悪魔プリ

そして魔剣の目がギロリと悪魔プリをにらみつけたかと思うと

ギギ・・・パキィン!

「――――――えっっ!!」

その恐るべき力は噛み加えたソードメイスをそのまま噛み切ってしましました。
長い柄と先に残ったわずかな刃だけを見つめて呆然とする悪魔プリ
ショックが完全な隙になりました。

「あかんて!! 逃げいやっ!!」
すみやんがもうあと少しで加勢に入れる間合いまできた時でした

残った刃を吐き捨てると魔剣がいつもより大きくその身を反らせたと思った次の瞬間

シュッ!!

風を切る音とともにいつもとは桁違いの速さで連続攻撃をする魔剣
いわずと知れたソニックブロー

「あ! ひああぁっっ!!!」

防御の準備ができていなかった悪魔プリ。
1発目を受けるとあとはバランスを崩し残り7発もすべて完全に当たってしまいました。

ザン! ガスッ

「いづっああああ!!」

避けていたからこそなんともなかったものの
魔剣の攻撃力はすさまじいもので一度当たってしまえばよほどの者で泣ければ耐えられません。

「うぁっ・・・・」
満身創痍で力なくして地面に倒れかけた悪魔プリ
248名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/04(木) 22:10 ID:jo7QbQ8U
そして倒れる前に止めをさそうと今一度振りかぶる魔剣
そこへ

「――――まてやっ!! おふっ」

最後の一撃を代わりに受け止めるすみやん。

「ぁ・・・すみ・・・やん・・・」
倒れながらすみやんを見上げる悪魔プリ
「あほう! なにしとんのや!! 逃げられるならにげんか・・・だぁっ!」
魔剣の攻撃を受けながら叫ぶすみやん

「だ・・・めっ・・・!!」
そういいながらいつまでも不得意なヒールをかけつづける悪魔プリ

「しゃない、連れて逃げる! 絶対戻ってくんで!
  ほら、こっちや!ついてきなや!」
そういうとすみやんはぼろぼろになりながら魔剣を人のいないほうへ誘導し始めます。
「あ・・ま・・・まってすみやん!!」
最後の力を振り絞ってそれを追いかけようとする悪魔プリ
「あんたはついてくんなや!!」
それをはねのけるすみやん

「・・・で・・・でも!」

それを必死に追いかけようとする悪魔プリ
二人の距離はどんどん離れていきます。

そしてついにすみやんが見えなくなってしまいました。

しかしすみやんの行ったほうへ足を進める悪魔プリ
表情はあくまで険しく、それでいて目には涙が溜まっていました。
「すみやん・・・すみやん・・・!!」
刃のついていないソードメイスを下げて歩きつづける悪魔プリ

途中にいたモンスターたちもすみやんを追っていったのでしょうか。
あたりには何もいませんでした。

しばらく歩くと
―たいした距離ではなかったけれど、悪魔プリにとっては非常に長い間歩いたような気がしました。
ふと前の方に大きな黒い影が見えました。
それは

魔剣と大量のモンスターたち。
そしてその真ん中に倒れる一人のBS
紛れもなく自分のパートナー、すみやん。
249名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/04(木) 22:12 ID:jo7QbQ8U
すみやんが最後の力でハンマーフォールを使ったと見えて
一部のモンスターたちは頭に星が回っていました。

「ああっ!!」
声をあげてしまう悪魔プリ

それに反応して獲物を失ったモンスターたちが一斉に向かってきます。

そしてその声に反応したもう一人。
「な・・・なんでやぁ・・・」
「すみやん〜〜!!」
さっきまでの重い足取りはどうしたのか
向かってくるモンスターを手早くかわしてすみやんの元へ駆け寄る悪魔プリ

しかしそこで言われたのは

「どっか・・・はよどっかいかんかぁっっ!!」
倒れながら苦しそうな顔で叫ぶすみやん
「あ・・・あ・・・。」
思いもよらぬ言葉に驚く悪魔プリ

そして一度はかわされたモンスターたちが一斉に悪魔プリの背後から襲いかかります。

グールたちの毒の息
ドレインリアーの吸血
ナイトメアの念力
ジャックの杖

そして魔剣に斬りつけ

一人の人間に対してありえないほどの攻撃が一瞬にして当てられました。

「はあっっ・・・――――――っ。」
声にならない声を出して力尽きた悪魔プリ

それをしかと見るすみやん
「あのな・・・ぁ・・・」
しかしもう立ち上がるだけの力も残されていないのか
わずかに手を差し伸べることくらいしかできませんでした。

完全に完成したモンスターハウス

そして二人の犠牲者

時たま迷い込んだ冒険者が通りかかりますが
この集団を見ただけでどこかへ飛び去ってしまいます。

意識を失う二人

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

うん。
ここまで。

(´・ω・`)ノシ
250名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/04(木) 22:21 ID:jo7QbQ8U
 >>247    読者へ げんきですか。いま小説投稿してます

 読者    うるさい死ね 誤字すんな殺すぞ

 >>247    ごめんね。>>247投稿する前に見直ししてないから、ごめんね

 読者    うるさいくたばれ、日本語間違うな

 >>247    授業の合間に続き書いてます。ちゃんと読んでくれますか?

 読者    死ねくそ小説家

変なとこはみなさんの脳内フィルタで変換おねがいしますorz
251名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/05(金) 01:42 ID:UyGLzEHU
>>232
GJだけど、悪魔プリの喋り方が嫌だなあと思った(;´д`)
252名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:37 ID:djoLbm/A
むー、やはり人それぞれのWIZぽんワールドがあるわけで・・・
自分の思う悪魔プリはこんなんじゃないんだーっていう人は
気になるようでしたらスルーしてくださいorz

でも懲りずに続きはおいていく

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

意識を失う二人

そしてそこへ
「おらおらー! 魔剣はどこだー!!」

大きな声で叫びながら走ってくる一人の冒険者。
首から青い小さな刀を下げたモンク娘でした。

その元気な叫び声にモンスターたちが即反応します。

「おっ! みっけ!!」
そしてすぐにモンク娘もそれを発見します。

恐るべき量のモンスターたちを目の前にしてもまったく笑顔が崩れないモンク娘
相当の自信家のようです。

お互いに向かいってみるみる距離がなくなっていく両者
(さすがにちょーっと多いかな・・・)
いざ対峙してみてようやく苦笑いがまじるモンク娘
(ばらけさせて数減らそうかな)

そのまま向かってくる大群に突っ込むモンク娘。
しかし敵を攻撃することなく出される攻撃を回避しつつそのまま群を突き抜けます。
思わぬ行動に虚をつかれるモンスターたち
そして大群を抜けた先でモンク娘が見たものは

倒れこむ二人の犠牲者

「あっっ!!ひどい!」

思わず手を顔に当てます。
次の瞬間その表情は険しく変わっていました。

「さぁ、やってやろうじゃないの。」
方向転換をして戻ってくるモンスターたち。
しかしそれはモンスターの機敏性の違いからずいぶんと薄くなっていました。
歯を食いしばって地面を一度大きくけってモンハウに突っ込むモンク娘。

「どん!!」

そう叫ぶと髪止めに刺さったカードの力で範囲的に爆発を起こします。
「もっかい!」

ドゴン!
253名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:38 ID:djoLbm/A
連続的にマグナムブレイクを繰り出すモンク娘
最初の数回で体力の少ないモンスターたちは落ちてしまいました。
そして残った強力なモンスターたち

「っしゃあっっ!」
威勢のいい掛け声と共に次々と激しい攻撃を続けるモンク娘
攻撃をしつつも軽やかに敵の攻撃を見切って避けます。

そして一匹また一匹と少なくなるモンスターたち。
最後に残ったナイトメアをうち砕くに至りました。
そしてあたりに何もいなくなったかと思ったその時でした。

「どこっ!!」
あたりを振り返るモンク娘
あれだけの数を相手にしたとは思えない無傷さでしたが

ッツツ――――――

ほんの一瞬のあと、モンク娘の左腕と背中に一筋の深い切り傷が入りました。

「ったあぁ・・・」
おもさず顔を歪めるモンク娘。
しかし目つきだけはあたりをしきりに見渡していました。
しかし目的の敵はちょうど真上にいました。

乱戦を避けて遠巻きに隙をうかがって攻撃をしていたぷち頭のいいモンスター。
オーガトゥースでした。

周りを気にするモンク娘の脳天を砕かんとばかりに降下する魔剣。
そしてその攻撃があたるほんの一瞬前

「・・・ていっ!!」
モンク娘が地面を鋭く蹴って右に跳ねます。

勢いのあまりそのまま地面を打ち砕く魔剣
その目はすこし驚きを見せたように見えました。

「気付かないわけないだろっ!そんな派手な目してさっ!」
傷をものともせず構えるモンク娘。
そして今一度真正面からそれに突っ込む魔剣。

「とった!」
両者がぶつかり合った瞬間に叫ぶモンク娘
次の瞬間には小さな体を魔剣よりさらに低くしてその柄をしかとつかんでいました。

ものすごい力で抜け出そうともがく魔剣
そのままモンク娘を投げてしまわんばかりの勢いでした。
ですが力で勝っていたのはモンク娘の方。

ガガン!

激しい抵抗を制してそのまま魔剣を地にたたきつけます。
地に寝た形になった魔剣
その表情は明らかに見てわかるほど苦悩を表していました。
すばやい動作でいつもの体勢に起き上がろうとする魔剣

「寝てなっ!!」

ゴッッ!!
254名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:38 ID:djoLbm/A
しかしそれより早く刀身に上から止めの拳がたたきつけられます。

「―――――――ggg・・・・」
その攻撃に地獄から響くような断末魔を残して魔剣は消え去りました。

「はぁ・・・はぁ・・・」
さすがに息づかいが荒いモンク娘
「当たっちゃったなぁ・・・。いったぁー。」
そういいながら傷口にヒールで応急処置をするモンク娘。
そしてそれが終わると意識を失ったままの二人の元へ駆け寄ります。

「もしもし〜! 生きてる〜?!」
すみやんの肩をたたきながら大声で呼びかけます。
「・・・ぅ・・・ぅ?」
わずかに反応を示すすみやん

「よかった! ちょっと待ってね!」
そういうと赤い葉脈のイグドラシルの葉をすみやんにかざします。
生命の樹イグドラシルの不思議な力がすみやんに届き、その意識が完全に呼び戻されます。
「はっ・・・!わい・・・いきとる・・・?」
倒れたまま目を開けるすみやん

「大丈夫?あなたまだ死ぬような年には見えないわ。
 命を大切にして生きるのよ。」
やさしい笑顔で語りかけるモンク娘
「あ・・ああ、すまへんな・・・。」
傷だらけではありますがなんとか立ち上がるすみやん
「ほんとは、最後まで付き合ってあげたいけど、
 私これからまだ倒さないといけない敵がいるから・・・
 気をつけて脱出するのよ!」
そういうとすみやんにヒールを掛けるモンク娘

「おおきに!感謝するわぁ。」
「じゃねっ!!」
そういうと来たときと同じような勢いで走り去っていくモンク娘でした。

そしてなんとか歩けるくらいまで回復したすみやん
すかさず悪魔プリの元へかがみこみます。
255名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:39 ID:djoLbm/A
「おい! あんさんなにしとんのや!返事しいや!!」
必死に語りかけますが返事は全くありません。
「えぇい、しゃーないっ!」
そういうと自分の背に悪魔プリを担ぐすみやん
まだ回復しきっていない体でゆっくりと出口を目指します。

なんとか無事にゲフェン塔の外へたどり着きました。
外はすこし小雨が降っていました。
「はぁ・・・はぁ・・・」
今にも倒れこんでしまいそうなすみやん

「あなた、大丈夫?」
「ひでぇなぁ。ちょっと休んでかないか?」
傷だらけの二人をみて辻ヒールをかけてくれる町の人々
そのおかげで何とか次の一歩を踏み出せるすみやんでした。
「おおきに!助かるわぁ!」

バタンッ!

やっとのことで家までたどり着いたすみやん
すでに陽が傾き始めていました。

「はぁー・・・ついたわあ・・・。よっと・・・」
悪魔プリをベッドに寝かせるすみやん

「あー、わいもヒールとか使えたらな〜!」
満身創痍の悪魔プリを目の前に何もできない自分を責めるすみやん
「死ぬなよ・・・がんばれよ・・・」
そういいながらひと時も悪魔プリの元を離れないすみやん

どれくらいの時が経ったでしょうか。
さきほどと変わらずどんよりとした空を見つめるすみやん
「――――――・・・ぅ・・・。」
256名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:39 ID:djoLbm/A
その時、意識を取り戻す悪魔プリ。
「お! おきたか!」
「あ・・・すみやん・・・」
わずかに開いた目ですみやんを見つめる悪魔プリ

そして次第に自分が意識を失った時の状況を思い返します。

「あっ・・・私・・・」

話かけた悪魔プリにすみやんがいいます。
「あのモンクさんおらんかったら、ほんとに二人して死んどったわ。
 ああ〜、名前聞くの忘れとったぁ〜。しもたなぁ・・・。」

「ご・・・ごめんなさいっ・・・」
「あ?」
「そ・・・だって・・・私があんなことしなけりゃ・・・」
弱弱しい声で話す悪魔プリ
「ああ、そういえば・・・」

すみやんがふと自分のカートを見つめます。
そこには昨夜作ったばかりの壊れたソードメイスが突っ込まれていました。

「壊れてしもたなぁ・・・。」

「あ・・・ご・・・ごめんなさい・・・」
それを見つめてまた落ち込む悪魔プリ

「まぁ、助かっただけでもよかったわなぁ・・・。」
悪魔プリの横でベッドに座りながらまだ痛む傷口をさするすみやん
当の悪魔プリはまだとても立ち上がれそうにありません。
仕切りに苦しそうな表情を浮かべています。

そこで会話が途切れてしまいました。
掛けてある時計の針の音だけが部屋に響きます。

しばらく考え込んでいたすみやんが不意に話しかけます。
「なあ・・・。」

「はい・・・?」
目に涙をためながら返事をする悪魔プリ

「ちょっと、PT解散しよかぁ。」
ため息交じりに言うすみやん
その言葉に、悪魔プリは目を見開いて固まってしまいました。
「あ・・・あ・・・」
何かを言いかけますがそれが言葉になりません。
257名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:39 ID:djoLbm/A
「ちょっと、出てくるわ。
 あんさんはこの家にいてもろたらえぇし、またなぁ。」
そういうとドアに向かって歩き出そうとするすみやん
自分の大切にしなければならない人を守れなかった。
その強い自責の思いがすみやんを動かします。

「あ・・・ま、まって!!」
上半身だけ起こして必死に呼び止める悪魔プリ

私は捨てられてしまうのだろうか。
身勝手な行動をして作ってもらったばかりの武器を壊したばかりか
お互いの命まで危険にさらすようなことをして。
一緒にいてくれなくなっても仕方がない。

でもそれは絶対にいやだ。
そんなことになるくらいなら、死んだほうがましだ。

そんな思いが悪魔プリを突き動かします。

「あ、あの・・・ごめんなさいっ!私が悪かったのはわかってるの!
 だから・・・お願いっ! いかないで・・・!」
涙ながらに必死に訴える悪魔プリ

振り向かずに黙ってそれを聞くすみやん
「ああ、そうか。」
適当な返事をしますが身支度をとめる気配はありません。

「お願い・・・だから・・・。一人にしないで・・・。」
声も体も震えきってまともにしゃべれない悪魔プリ
「一人が嫌やったら、たしかブリトニアの3番砦にWIZぽんたちがおるから世話になったらえぇ。」
冷たく言い放つすみやん。

やっぱり聞いてもらえないのだろうか。
もう本当に行ってしまうのだろうか。
一体どうしたらいいのか。

「いや・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
どうしていいかわからずひたすら謝る悪魔プリ
それは涙で枕が濡れきってしまうほどでした。

しかし次に聴いた言葉はいつものすみやんとは別人のような荒々しい口調でした。
「もう泣くなや!今度こそついてくるんちゃうぞ!!」

バタンッッ!!

そういい捨てると強くドアを閉めて出て行ってしまったすみやん
258名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/06(土) 00:40 ID:djoLbm/A
「あ・・・・・・ま・・・まって・・・!!」
なんとか追いかけようとベッドから跳ね起きる悪魔プリ
ところが

「あぐぅっっ!!  ったぁあぁ・・・・くあ・・・。」

体中に激痛が走り打ち震えながら床に倒れこんでしまう悪魔プリ
その場から動くこともできずただ泣きつづけることしかできませんでした。

「うっ・・・うぅっ・・・やだ・・・ぁぁ・・・」
あたりはすっかり暗く、白い月が町をぼんやりと照らしていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(´・ω・`)ノ
259名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/07(日) 22:59 ID:.VIW2FQY
>>252
続きが早く読みたい。。。
そしてすみやんはどこに行くんだろうか。
260名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/07(日) 23:14 ID:9.kCQ8h.
やっとレスができるー。
普段携帯から見てるから書き込めないんだよねぇ。
毎回ウザい>188です。

>251が言う通り悪魔プリの喋り方が違いますが
普段丁寧語なのに対してすみやんにだけはこの喋り方というのであれば
心を許してる証拠ってことで俺はいいと思っています。

今回読んでびっくりしましたよ。
旅に出たマリーはゲフェン塔に来てたんですね。
驚いたといえばそれよりもすみやんが言った言葉ですよ。
失礼ながら冷たい言葉を言ったことにではなく
俺の妄想の中の人と同じような行動とった事にですがorz
思考が似てるんでしょうかねぇ・・・。
そのキャラのせいでこの先の展開
考えるまでもなくなんとなく分かるんですが
ハッピーエンドに向かうことを祈ってます。
俺の妄想の中では>>257の回の話での悪魔プリの立場の人が
似たような会話の少し後に死んじゃうだけに余計にねぇ。
いや、それはどうでもいいんですが、
すみやんがどうしてこの言葉を言ったのかを考えたら
悪い方向へは行かないと信じてますので。
261名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/07(日) 23:41 ID:bFIgbPG.
Σ(・ω・`)そうかっ。そういえば悪魔プリって丁寧語でしたね・・・。
もうすみやんとはそういう言葉づかいでない意識があったのでorz

っ[略]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


翌朝

いつの間にか疲労のために寝込んでしまっていた悪魔プリ
「う・・・あ、朝・・・」
昨夜よりはだいぶ痛みはひいてきましたし、
精神力も随分回復したのでなんとか動けるくらいの回復ができました。

しかし、体はよくなっても心の傷はあまりにも深すぎました。

「すみやんー!」

いつもの部屋を覗き込みますがそこにいた人はいません。
「はぁ・・・はぁ・・・夢じゃない・・・」
現実を直視してうつむく悪魔プリ

午前中、何もせずにただぼんやりと家の中で座っていました。
しかし午後になるとさすがに何かしなければいけないような気になってきます。

どうしても・・・もう一度会いたい。あって話がしたい。
昨夜は頭の中が混乱してまともなことが言えなかった。

「WIZぽんたちなら・・・何か言っていったかな・・・」
手がかりを求めて外出の支度をします。
しかしいつもより足りないものがもうひとつ
「あ・・・」

身を守るための武器
魔剣に噛み切られてしまいました。

「まぁ・・・いいか。」

いつもより身軽な装備でブリトニアを目指します。

昨日のどんよりした空とは裏腹に今日は晴天。
しかし悪魔プリの心は昨日の空よりも曇っていました。

タタタタッ

コボルトの丘
通りかかる悪魔プリにコボルトが襲い掛かってきます。

「・・・あなた達の相手をしてる場合じゃないの。」

バシッ!

クゥゥンン!

そういうと近寄ってくるコボルトをはたき飛ばす悪魔プリ
素手で戦ったこともないわけじゃない。
一時はモンクに身を進めようと思ったこともありました。
262名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/07(日) 23:41 ID:bFIgbPG.
そして丘を抜けると巨大な砦が建ち並ぶブリトニアへつきました。

「3番っていうと・・・」
砦の旗を眺める悪魔プリ。その中のひとつに

[WIZぽんと愉快な仲間達]

「これね・・・。」
懐かしさが少しこみ上げる悪魔プリ
そしてその重い扉を開けます。

「ごめんくださ〜い! どなたか〜!」
広い砦の中を悪魔プリの声が響きます。
すると奥の方から返事がありました。
「その声は悪魔プリだな。そっから右にいって2つめの部屋だ。」
言われたとおりの部屋へ入る悪魔プリ

そこにはいつものWIZぽんご一行がいました。
全員くつろぎモードの様子。

ひとり考え事をするはんたぽん
窓の外を眺めるWIZぽんと騎士子たん
いつもと違い楽しそうに話しをする淫乱プリとオセシン先輩

「あら、おひさしぶりね、悪魔プリさん。」
騎士子姉さんが出迎えます。
「あ、ひさしぶりです。」
答える悪魔プリ

「あ、悪魔プリさんだ!」
部屋の窓からコボルトを眺めていたWIZぽんが駆け寄ってきます。
「どうしたの? なんか顔色悪いよ?」
うつむき気味の悪魔プリの顔をWIZぽんが覗き込みます。

「えっ? ああ・・そうかも・・・。」
ちょっとはっとしたように答える悪魔プリ

「すみやんのことなら知らないぞ。」
わざとらしく答えるはんたぽん
「ばかっ、それじゃ知ってるって言ってるようなもんじゃないのよ!」
淫乱プリが慌てて言います。

「やっぱり来たのね!すみやんが!」
悪魔プリが大きな声で話し掛けます。
「お前が来るかもしれないが、世話をしてやってくれと頼まれただけだ。
 何があったのかは知らんがな。」
悪魔プリの顔を見つめながら答えるはんたぽん

「・・・私が悪いの。」
再びしょんぼりとしてしまう悪魔プリ

事を簡単に説明します。
263名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/07(日) 23:42 ID:bFIgbPG.
「・・・それで、捨てられちゃったんだわ。きっと・・・。」
黙って最後まで聞く一行。
わざわざ説明したのは、WIZぽん達に対する説明よりも自分を責める気持ちからかもしれません。
思い出すだけで目に熱いものがこみ上げてきます。

その様子をみた淫乱プリ
「ばっかねぇ。そんなミスくらい誰にだってあるわよ。
 そんなことで人を捨てるようなすみやんじゃないわ。」
「でも・・・」

(今度こそついてくるんちゃうぞ!!)

あのときのすみやんの声と決意したような表情が忘れられません。

「ごめんなさい、変なこといいにきちゃったみたいで。」
必死に笑顔を作りながらしゃべる悪魔プリ

自分の勝手な思いや愚痴を聞いてもらうためにきたんじゃない。
ただすみやんにもう一度会いたい、そう思ってきただけ。
WIZぽんたちは知らなかったみたいだし、自分で探そう。

「じゃぁ、また出かけるから、またあいましょうね。」
そういうと引き返す悪魔プリ
「あ、もういっちゃうんだ・・・。」
ちょっと悲しそうなWIZぽん

「またくるから、そのときはいっぱいお話しましょうね。」
「うんっ!待ってるね。」
その言葉にWIZぽんも納得する様子。

しかし残りの面々は悪魔プリのその言葉が本当ではないことにうすうす気づいていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

短くてごめんね(´・ω・`)
またかきに来ます。
264名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/08(月) 21:05 ID:MkECRO9c
続きが早く読みたい〜〜
265名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/09(火) 00:20 ID:MGR/KGsM
寝る前に投下。

(´-ω-`)ノシZzz

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


一緒に製造をしたBSギルド
一緒に買い物をした市場
一緒に休んだ噴水

いつも一緒にいた。

幸せだった。
そばにいるだけですごくうれしかった。

「どこにもいない・・・。」
しかしその人はいくら探しても見当たらない。
いつもの生活をしていれば必ずどこかにいるはずなのに。

あとは・・・

最後に思い当たる場所。
それはすみやんが自分の露店を出す場所。

「あそこしかないわ・・・。」
すみやんにとっての「いつもの場所」
たくさん探した。
けれど残る場所はそこだけ。

いてほしい。

早く会いたいのに走っていけない。
きっといるはず。
99%そう思っていた。
だけど心のどこかで「いなかったら・・・」。

その1%の思いだけが悪魔プリが走るのをとめていた。
まるで長い髪の一本だけ後ろに引っ張られるように。

そしてその場所はあった。

「はぁ・・・・・・」

いない。 いつもの場所なのに。
別の人もいない。

ただ空白のスペースがポカンとあいていた。

「もう・・・会ってくれないの?」
明らかに自分を避けている。
それだけは確実だ。
もしかしたら自分の気配を感じていなくなったのかもしれない
そうとすら思えてきた。

もう何もしたくない。
だけど現実は甘くない。
狩をしなければ収入はないし、そうでなければ食べていくこともできない。

とりあえず・・・何か武器だけでも・・・。

そう思って近くの武器屋へ入った。
266名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/09(火) 00:20 ID:MGR/KGsM
「すいません、メイス一本ください。」
「普通のでいいんかい?」
「はい。」
「あいよ。」

久しぶりに持つ感触。
まだアコライトだったころ、初めて持った武器。
慣れない手つきで必死にたたいた頃の記憶がよみがえる。

「とりあえずこれでいいかしら。」
柄を握ってみた。

わからなかった。
アコライトの時初めて鈍器を握った。
どう振り下ろしていいかわからなかった。
そのときと同じだった。

鈍器は使い続けて明らかに腕は上がったはずなのに
手に握ってもどう動かしていいか分からない。

しかしその手がすみやんの武器に慣れすぎてしまっていた。
職業に合っているはずの鈍器ですら剣士が弓を持ったような感触である。

「どう・・・しよう・・・」
これじゃぁ、まともに敵に振り下ろせない。
素手で殴ったほうが確実かもしれないくらいだ。
これまでたくさんの経験をしてきたからこそ分かる。
叩かなくても、まともに戦えないことが分かる。

そして、一度も使わないまま倉庫へしまいこんだ。

「すみやん・・・」
あれから何度こう呟いただろう。
無意識のうちに名前が宙を舞う。

そして口から出た言葉が耳に入るたび、涙が溜まる。
あの顔が脳裏をよぎるたび、涙が溢れる。
267名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/09(火) 00:20 ID:MGR/KGsM
そして無意識のうちにすみやんの名がこぼれるように、
また無意識のうちに一つの行動が考え出された。

もう、死んだほうがましかも。

命を懸けて戦ってきた人はもういない。
二人でないなら、生きている意味がない。
自殺なんて恐ろしいこと、まじまじとは考えられない。
なのに無意識のうちその足はゲフェンの西の橋へ向かっていた。

なにも考えられない。
考えたくない。

ただ頭に浮かぶあの顔、あの声。
そしてまた目頭が熱くなる。
もう嫌だ。
もうおしまいだ。

ここから飛んだら、死ねるだろうか。

なんのためらいもなく端っこの方へ歩む。
下を流れる川が見えた。
何もしなくても吸い込まれそうな流れ。

その瞬間、意識が戻った。

「怖い・・・っっ・・・」

何も考えずに来たけれど、いざその時がくると本能的に飛ぶのをやめさせる。
しかし、無意識に働いていた力が理性を突き動かす。
「・・・もう・・・いいか・・・。」
一度は本能に呼びとどめられたが、理性がそれをさらに押さえ込む。

頭の中が混乱する。

私は今何をしたいんだろう。
なんで死のうと思ってるんだろう。
どうしたらいいんだろう。

もしここで奇跡が起きて、すみやんがそれを止めてくれたら。
喜んで町へ帰っただろう。

奇跡は起きなかった。

「もういい・・・」
268名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/09(火) 00:23 ID:MGR/KGsM
なくすものは何もない。
魔剣に斬られた時、もう私の命は終わっていた。
なんで今まで生きながらえたんだろう。

決心はついた。

そして

自分でも意外なほど

ためらいが生まれなかった。

飛び降りた。
落ちている。
本当に死ねるだろうか。
頭から落ちたほうが確実だろうか。

腕で体を抱え込む
うつ伏せに落ちた体が仰向けになる。
空も青かった。

まだ落ちない。
風に吹かれている。
音は何も聞こえない。

他に考えることはあるだろうか。
すみやんの顔が再び現れる。
涙がこぼれて、空に舞った。

長い時間が経った気がした。

当たった。
水面だ。
終わった・・・。

そして真っ青な潤んだ空は真っ黒になった。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(`・ω・')この展開は>188さんへの挑戦だ。
ぜーはーぜーはー。
269名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/10(水) 20:46 ID:h1zOsu/E
なんか途中に何もないのに次を書き出すのは抵抗があるけど
まぁかけたので投下(´・ω・`)
しぶってると住民に怒られるし(つД`)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「おいっ!!」
悪魔プリが橋から飛んだ瞬間を見た人物がいた。
グラストヘイム古城へ行くため橋を渡っていた修行僧。

一人のプリーストが確かに今橋から飛び降りた。
あわてて下を覗き込む。
見間違いではなかった。

「自殺かよ!!」

そう叫ぶと橋の足をすべり降りる。
(聖職者のくせになんてことしてんのよ!!)

ザッバーン!!

水の音がした。
(馬鹿っ!!)

やっと川原に下りた。
彼女が落ちてから少し時間が経っている。
助けたい。

川に飛び込む。
思ったより深いし、流れも橋の上から見ていたより急だ。
自らの背が低いせいですでに首の辺りまで浸かってしまった。

「おーい!!」

叫んでみる。
それと同時に目でその姿を探す。

―――――――いた!

川の向こう岸近く。
木にひっかかっている一人の聖職者を発見した。
必死に泳いで向かう

橋の上からその様子を眺める者もいた。
がんばれ、と声援も聞こえる。

やっとの思いでその腕をつかむ
「おい!聞こえる?!」
頬をたたいてみるが反応はない
「っだもう!」
270名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/10(水) 20:46 ID:h1zOsu/E
仕方がないので腕を肩に回して担ぎながら向こう岸を目指す。

一人で泳ぐならともかく、人一人担いで泳ぐのは大変だった。
すぐ沈みそうになる。
なんとか頭を沈めない様に注意して進む。

距離にしたらさほどでもないが、なかなかたどり着かない。

(まだかっ!)

そう思った時
膝が地に触れた

「よしっ!」
思い切って立ち上がる。
たどり着いた。
そのまま悪魔プリを背負って川原の広いところまで行き、寝かせる。

「はぁ・・・はぁ・・・」
頭をぶんぶん振って髪の水を飛ばす。
「おいっ!返事しろっ!!」
再び呼びかけてみる。

思い出したように手をとって脈を測ってみる。
(死んでない!)
顔を寄せてみるとわずかに呼吸もしている。
きっと落ちた衝撃で気絶したので水を飲まなかったのだろう。

「こら!とっととおきろ!!」
ばしばしと頬を叩く

「・・・う・・・」
悪魔プリが目を開けた。
黒く消えたあの空が再び視界に広がる。
そして自分を覗き込む顔。

「あ、おきた。」
その声が聞こえるとともに意識がはっきりしていく。
「あっ、私・・・!」
驚いて体を起こす
水が顔に流れてくる。

それを拭いながら声の主を見つめる
なんだか左の頬がじんじんと痛い。
さんざん殴りつけられて真っ赤になっていた。
271名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/10(水) 20:46 ID:h1zOsu/E
「まったく、あなた聖職者なのになんで自殺とか考えるわけ?」
怒った口調でしゃべりかけられる。
「え・・・あ・・・」
どうやら自分は死にきれなかったらしい。
きっとこの人が助けてくれたのだろう。

「もういいの。もう私と居てくれる人はいないから・・・。」
それだけ言うのが精一杯だった。
体中びしょ濡れだったがそれでも心の曇りは全く晴れなかった。

「はぁ〜。なんとなく分かったけどさ。
 その場の勢いだけで自殺なんてバカなことはないわよ?
 大体あなた人の命を助けるのが仕事なのに、自分の命を捨てるなんて。・・・」
延々と説教を始める。
聞けば聞くほど悲しみが込み上げてくる。
なんでこんなことになっちゃったんだろう。

やっぱりあの時魔剣に突っ込んだのがいけなかったんだ。
やっぱり自分のせいだ。

「ちょっと、聞いてる?」

不意に顔を覗き込まれる。
「えっ・・・あっと・・・はい・・・。」
全然聞いてなかった。

「まぁ、あたしのどうでもいい説教なんて聞いてなくてもよかったんだけどね。」
あきれた様に腕を組んで目を閉じる。
「それで、これからどうするの?」
「・・・わからない。」
ほんとに分からなかった。
死ぬはずのあとのことなんか考えているわけない。
何故か涙がこぼれ出てきた。

「じゃあ、教えてあげるよ。」
そういうと手をとって立ち上がる二人
二人してぐっしょりと服が重い。
「だぁー。まぁ、今日は天気いいからすぐ乾くでしょ。」

目をぬぐって景色を見てみる。
真っ青な空に緑色の原。
太陽の光が川に反射してキラキラ光っている。
上の方からは行き交う人々の声が聞こえてくる。
272名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/10(水) 20:47 ID:h1zOsu/E
「助けまくるんだね。」

「えっ?」

「なにもせずにぼけっとしてちゃ、何も始まらない。
 あなた聖職者なんだから、その職をこなすことよ。
 そうしていれば、きっといいことはあるから。」
明るい笑顔で話される。

「でも・・・私殴りなので・・・」
服装は同じ聖職者でも、自分は人の支援はあまり得意ではない。
「そんなの関係ないよ! あたしだって殴りさぁ!」
拳を握ってみせる。
「問題は心意気だから。
 まぁ、とにかくこんな変な気はもう起こさないことね。
 じゃ、あたしもう行くから。 神のご加護のありますようにっ!」
そういうとざっと堤防を駆け上がって行ってしまった。

黙って見送る悪魔プリ
しかしさっきまでと違い、何か心の中に一筋の道が見えた気がした。

すみやんだって、こんなことをしてほしいと思うはずない。
生きていればきっとまた会える・・・。
そう。

出逢った場所にいれば、いつかは。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(´・ω・`)ノシ
273名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/10(水) 23:02 ID:5t6d67lk
修行僧萌え
274名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/11(木) 15:00 ID:7lviaOfE
修行僧萌え〜(´Д`*)
ウザい>188です。
レスがなかなかできないからタイミング逃して言えなかったーorz
>>268の後に言いたいことが色々あったんだけど。
危惧していた事態は避けれたからいっか。
それと俺の複数あった予想はどれも外れたのでご安心を。
あと、読者の反応を見て物語に反映させる精神は立派だけど
俺への対抗心で物語を捻じ曲げては欲しくないと思うのですよ。
予想したり妄想したりして実際の展開とどう違ったかを確かめるのも
楽しみ方の一つなので。
まぁ、それ故奇抜な展開なら更にその後を予想するのも楽しいわけですが。
『結局何を言いたいんだ』って言われそうですね。
自分の好きに書けって事ですよ。
楽しんで展開変えてるならいいけど
無理して捻じ曲げるのはやってほしくないからね。
応援してます、がんばれー。
275名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 11:26 ID:.9tBocio
前略

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ゲフェンダンジョン2F

また来た。
かつて出逢い、一緒に戦った場所。
そして、悲劇が起きた場所。

「どきなさいっ!」
バシッ

よってくる敵を素手で殴り倒す悪魔プリ

(意外に倒せるものね・・・。)

必死の思いで敵を倒すソロ。
協力して戦うPT。

さまざまな冒険者が集う。

人を助けろっていっても、どうすればいいのだろう。
自分の身を守ることはできても、人を助けるなんて・・・。
わからない・・・。

何をするでもなく、ダンジョンを徘徊していた。
そして感じた黒い気

「あ・・・」

悪魔プリが一生懸命敵を倒す1次PTのそばを通り過ぎようとしたその時

ゴウッッ!!

血のような真っ赤な目をギロリと光らせた魔剣。

「あっ!!魔剣だあっ!!」
「やばっ! みんな逃げて〜!!」
それに気付き一目散に駆け出す冒険者達。
しかし魔剣の速度はそれよりもずっと早く迫っていました。

(・・・どうしようっ!)

素手で勝てるような相手じゃない。
逃げなければおそらく本当に死んでしまうだろう。
だけど今ここで自分が逃げたら、きっと魔剣は目の前の子達に追いつくだろう。

(助ける・・・か・・・。)
276名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 11:26 ID:.9tBocio
気持ちでは迷っていたが、体は勝手に動いていた。
勢いよく突っ込んでくる魔剣の前に立ちはだかる。

「あっ!プリさん!」

「はやく逃げなさい。」
振り向く剣士に静かに答える悪魔プリ
その目はまっすぐ魔剣を見つめていました。

(この子達が逃げるくらいの時間が作れれば、それだけでいいわ。)

「あれっ!?武器ないの?」
素手を構えた悪魔プリを見て驚いたように見つめる剣士
「いいからっ!早く遠くへっ!」

今度は剣士の目を見つめて叫びます。

「あああ、ごめんなさいっ!」
そういうと駆け出していった剣士

それを見つめているが早いか既に魔剣の攻撃が振り下ろされていました。
ゴウッと風を切るような鋭い音が響きます。

「はっ!」
すばやく身をかがめて第一撃をかわす悪魔プリ
しかし魔剣の攻撃は一時も休まることなく次々と繰り出されます。

ヒュッ

後ろへ飛びのいた顔の目の前をかすめます。
もうあと一歩前に居たらおしまいだったでしょう。

(だめっ・・・もたないっ!)

今のところ完全に避けきっていますが人間である以上疲れてきます。
今より少しでも動きが鈍くなれば命はそこで途絶えるでしょう。

魔剣の攻撃ひとつひとつが紙一重。

極度の集中力で周りの景色は全く見えません。
ただ魔剣の動きを見切るだけ。

音も聞こえてきません。
全ての神経を魔剣を捌くことに費やしていました。

フオッ、フオッ・・・

魔剣が近くを通る度に周期的に聞こえる鈍い風の音
ところがあるときそれが途絶え、視界の魔剣が横倒しになりました。

ガーンッ!

攻撃がやんだ。
その瞬間、急に回りの景色が目に入ってきました。

大きな斧を持った鍛冶屋が魔剣をたたきつけていました。
そして魔剣が起き上がるより早くこちらに何かを投げてよこしました。

「これもちやっ!!」

とっさに握る悪魔プリ
握った瞬間、手に吸い込まれそうな感覚を受けました。
まるで自分の体の一部のように。

「はよ倒すの手伝ってや〜!」
斧を振るいながら叫ぶ鍛冶屋
「あ、はいっ!」
夢中で魔剣に殴りかかる悪魔プリ

どこかで聞いたことのある暖かい声
顔を覗き込んでいる暇は今はありません。
彼が何者なのか考えている余裕も。
277名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 11:27 ID:.9tBocio
でも、何故かすごい安心感を感じました。

ゴスッ!

とても頑丈な武器
これほどの武器は今までに持ったことがない。
壊れるという言葉が思いつかない。

自分の力を全部出し切って振るえる。

「ていっ!」

魔剣の攻撃をかわしながらすかさず攻撃を加え続ける二人。
だんだんと魔剣の勢いが弱まってきたと思ったその時

「終わりやっ!」

そういうと最後の斧が魔剣の上に振り下ろされました。

―――――ッッッ!!!

恨めしそうな表情で蒸発する魔剣

「勝った・・・?」
僅かに体が震えます。
思い返してみても、魔剣の攻撃は一度もうけていない。

勝てた。

そして、一緒に叩いてくれた鍛冶屋を見つめました。
「すみやん・・・?」
「ん? おお、久しぶりやなあ。」

そこに居たのは、紛れもなくすみやんでした。
ただ、手にもつのはソードメイスではなく巨大なツーハンドアックスに変わっていました。

「まーったく、相変わらず無茶しよるなぁ〜。素手で魔剣たたきに行くなんて。」
苦笑いを浮かべながら話すすみやん。
「あ、ありがと・・・。あのままだったら、死んでたかも・・・。だから、」
久々に見るすみやんの顔。
その表情には嫌悪感は見られませんでした。

「さて、こんなとこにいるのもなんやし、久々に帰ろうかなぁ〜。」
背伸びをしながら言うすみやん。
「えっ?」
今確かに帰るって言った。
どういうことだろう。
また、一緒にいてくれるのだろうか。

「ん?なんでそんな意外そうな顔するんや?」
きょとんとするすみやん。
「あ、また一緒にいてくれる・・・の?」
心配そうにたずねる悪魔プリ
どうもさっきからすみやんの様子を見ていると
あの時のような雰囲気はない。

「当たり前やんか、わてかてあんさん居らんと困るしなぁ〜。」
笑顔で答えるすみやん。
「あ・・・えと・・・」
急に安心感と喜びがこみ上げてくる悪魔プリ
自然と涙がこぼれてきます。
「ど、どないしたん? 急に泣き出して。やめてやぁ。」
急に泣き出した悪魔プリをみて混乱するすみやん。
「ごめんなさいっ。帰りましょ。」
そういうと涙を拭ってポータルを開く悪魔プリ

カチャリ

あの時荒々しく閉められたドアがやさしく開きます。

「あ、どういえばどうやった?その武器。」
家に入ると手にもった武器を指差すすみやん。
その時初めて自分が手に持った武器を見つめた悪魔プリ

大きな打撃部をもった重い鈍器、スタナーと呼ばれるものでした。

「あ、これ・・・すみやんが作ったの?」
重い鈍器を軽々と持ち上げてみる悪魔プリ
「せやで、これ作るのにエライ苦労したわ〜。
 なんで星の欠片3つも入れたでなぁ。もうあんなもろい武器は絶対つくらへんで!」
得意満々にしゃべるすみやん
「そ・・・そうだったの。」
278名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 11:30 ID:.9tBocio
「どっこいせ。」
床に座り込んでくつろぎモードのすみやん
それをみて喜びの気持ちと不思議の気持ちが湧いてくる悪魔プリ
なんで戻ってきてくれたんだろう?
もう2度とあってくれないと思っていたのに。

しばらく考えていたが、どうしても聞かずにはいられなくなった。

「ねぇ、すみやん?」
「ほい?」
「どうして、戻ってきてくれたの?」
まじまじと質問する悪魔プリ

「ほえ? どうしてって・・・そんなん聞かれても、ここうちらの家やし・・・」
困惑気味のすみやん
一体なんでそんなこと聞かれるんだろう?

すみやん自身は、ただあの時悪魔プリを守れなかった。
なによりあんなすぐ壊れる武器を持たせてしまった。
そのことに対する自責の念で自己修行に出たつもりだけだったからだ。

ここうちらの家やし。

その言葉を聞いて自分の誤解が分かった悪魔プリ
すみやんは、私を捨てる気なんてなかったんだ。
私が勝手に誤解してただけ・・・。

そう確信すると、いよいよ安心感から嬉し涙がこぼれてくる。
「そうね、私たちの家だものね。」

「わわ、だからなんでなくんや?たった1日いなかっただけで・・・」
「ううん、なんでもないのっ!」

もう離れなくていいんだ。

少し前に崩れかけた世界
あまりのショックに自殺まで考えてしまった自分

そして、そんな自分を助けてくれたあの人

奇跡だ。

「さて、これからもっかい狩りいこかー?」
自分の作った新しい自信作を使ってほしいすみやん。
「はいっ!行きましょう!」
立ち上がると、最後にもう一度涙を拭う悪魔プリ

今日は、泣いてばかりだったなぁ。
そんな自分が情けない。
でも、今はもう泣かない。すみやんが一緒にいるから。

カチャッ・・・パタン

今日は初めて、二人手をつないで外へ出て行った。

-Fin-
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
気付けば最新100レス近くを自分のつまらないノベルで消費していた。
しかし自分は謝らない。

(´・ω・`)ノ
279名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 16:24 ID:CZcKg1k6
いや、つまらなくないぞー。GJ。
前作に比べて心理描写が多かったからレス数増えるのは仕方ないし
それによってより面白くなったからいいんじゃないかな?

人によっては「悪魔プリはこんなんじゃNeeeeeeeeeeee!!」
とか言いそうだけど俺は充分楽しめたし。
自殺未遂も精神的に脆いって言うより
すみやんに対する想いが深いからだと解釈してますよ。
最後結構ラブラブな感じでグっときました。

あと、すみやん「たった一日」って言ってるけど
魔剣倒した時は「久しぶり」って言ってるんですよねぇ。
すみやんにとっても会えない時間はつらかったんでしょうか。
長い一日だったんでしょうね。

・・・俺も前に書いてた話の続き書くか。いや、やめとくべきか。
ウザい188でした。
280名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/13(土) 19:41 ID:.UJcLaRc
ほんと、つまらなくないですよ。むしろ面白い(*´ω`)
というかそれが楽しみで1日1回チェックしてた俺・・・
281demupa :2004/11/14(日) 05:40 ID:IKppYBro
ここの文神の方々のお話を楽しく読ませてもらって勉強しています。
酷くおもしろいです!!
私には才能がorz
282demupasage :2004/11/14(日) 05:48 ID:IKppYBro
さらにあげてしまったorz
283名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/14(日) 08:55 ID:AoCyA0CQ
   _、_
( ,_ノ` )b GJ!!

とても楽しいですョ!
悪魔プリ萌えー(*´д`*)
284名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/14(日) 14:05 ID:3qvC1fy.
超強いスタナーか……
すみやんの懐がSUGEEEEEEE
とか身も蓋もない感想を言ってみる


鈍器コンビ最高(*´Д`*)ハァハァ
285名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/14(日) 15:23 ID:NVF/j2FE
>>281
取りあえずなんでもいいので書いてみるヨロシ。
書かないと上達しないぞー。
書いて話を完結させるとそれが次の話を書くときに力になる。
更に公開することを意識して書くと妥協があまりできなくなるので
人に見せるための話を書いてみるといいと思う。
というワケでSSなり長編なりお待ちしてますッ

ついでに分かりやすい日本語書く為に国語の教科書、
語彙力をつけるために辞書なんかも読むといいかも。
メンドいからヤだとか言われそうだけど、
字書きだと不思議と辞書を読むのが苦じゃなかったりするんだな。
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/14(日) 16:41 ID:IKppYBro
285氏。
すでに騎士子スレで書いてあったりします。
いちを長編モノをチビリチビリ区切りながらです。
アドバイスありがとう御座いました。
287名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/14(日) 16:47 ID:IKppYBro
ゴメンナサイ萌え板じゃないほうですorz
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/15(月) 00:04 ID:k.FimgYA
>285
というより、嬉々として辞書引いたりするよな。

するよな?
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/15(月) 02:36 ID:9KzEZZ9I
>288
するねぇ。
自分でよく分かってるつもりの言葉も辞書引いたりするし
知らない言葉を見つけるとすぐ辞書引くし。
ていうか楽しいんだよ。知らなかった意味とかまでわかるのが。
ひいた言葉の周りに書いてある言葉も読んだりするし
調べるものが特に無くても読んだりするし。
290名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/18(木) 22:11 ID:BJk3GWbI
お久しぶりです、ダメAgiWizです。
殴りWizやスナッチローグといった、殲滅力ないけど楽しいキャラとペア狩りすることが多い今日このごろ。
(AGIですが)殴りWizさんは将来Wizarどんおじさんみたいになるんでしょうか。。。とか思ったり。
と思うと、Wizarどんおじさんの若い頃は、ちゃんとWizぽんみたいにかわいいWizさんだったんでしょうねぇ。
あぁ、Wizになった時にはもうむきむきだったんでしょうか。

と、すみやんと悪魔プリさんの話とか、マリーさんの話とか、イイ話がちゃんと投下されてたんですねっ
ブリトニア砦はきっと、マリーさん(本物)が住んでた時よりずっと明るくほんわかした感じになっていそうです。
(Gvの時はあんなに殺伐としてるのにネっ)
てか、あのメンバーでどうやって砦守るんでしょう、って方がギモンでつ
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/18(木) 22:31 ID:2HDhCKqY
~~~~(゚∀゚)~~~~
なんか電波受信したので置いときますね。
広い心を持っていらっしゃる方のみの閲覧をお薦めします。所詮電波ですので。

うはwwwwwwwwww Sakage Line おkwwwwwwwwww

いつもと変わらぬ日。いつもと変わらぬ夜。
一人でリビングのソファに座り、雑誌を読んでる淫乱プリ。
そこへアサシン先輩がカップを二つ持って部屋に入ってきた。
「おーい、悪魔プリさんが茶入れてくれたぞ」
「あ。ありがとうー」
少しだけ顔をアサシン先輩に向けたが、またすぐに雑誌に目を戻す。
「そんなに熱心に、何を読んでいるんだ?」
カップをテーブルに置き、淫乱プリの隣に腰を下ろすアサシン先輩。
覗き込んでみると、「外国の最新頭装備情報!」というタイトルの記事が目に入った。
「あれ?ひょっとしてアサくん、『何か。』知らないの?」
「『何か。』……?その雑誌のことか?」
「そうよー。ヘアスタイルや頭装備の人気情報雑誌。男の人でも読んでる人多いのよ」
「ふーん……」
そういった類のものにあまり詳しくないアサシン先輩は、あまり気のない返事をしてお茶を一口飲む。
「あ、ねえ見て見て!新装備『アサシンマスク』だって!」
しかし淫乱プリは構わず、雑誌のページの一部を示す。
「ああー、あのありそうでずっとなかった装備か。やっと来るのか?」
「まだ外国にしかないみたいだけどね。
 ……でもこっちに来ても、アサくんは装備しちゃだめよ」
「何でだ?」
「えー。だって……」
淫乱プリは体をアサシン先輩の方に向けると、腕を先輩の首に回して、自分の唇と先輩の唇を重ねた。
そして腕を回したまま子悪魔の笑みを浮かべて
「こういうこと、できなくなっちゃうじゃない。ね?」
と、吐息交じりに囁いた。

長い秋の夜は、まだはじまったばかり。

無理wwwwwwwwww Sakage Line サポシwwwwwwwwww

元ネタは超有名なあのサイト様です。ごめんなさい。
さらに超既出っぽい上にありがちすぎでごめんなさいまじでごめんなさい。
ではおとなしく他の神々のご降臨を待つことにします。
292名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/19(金) 00:42 ID:JIX0Jku.
元ネタは分からないけどすごくいいと思いましたよー。
らぶらぶー(´ω`*)
293名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 00:15 ID:4868dhwE
大変だ。
散々書いたのに再び電波がdできた。

ぼすけて。

あとWIZぽんスレに新メンバーの追加を希望します!

名称 モンク娘
・本名はマリー・ラウダーテ
・はんたぽんと並ぶかそれ以上の実力派
・首から小さな青い宝刀を下げている。
・性格は非常に活発で明るい

こういうキャラクターが使いやすくて(;´ω`)

書き始めたはいいがひねりが思いつかなくて書けなあwせdfrtgyふじこl;p@
294名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 13:47 ID:93cpJVJ.
>>293
テンプレにあるように・・・ってここにはなかったのね
某12歳のスレにもあるように、「このスレの設定等にFAはありません。」でいいのではないかと
ただあまりに流れとかけ離れていると同意がもらえない危険もある諸刃の剣、素人にはおすすm(ry

とはいえ>>293がその設定を気に入ったのならそれで思いのまま書き倒すべし!
でよいかと思う。少なくともファンはいるぞ、ここに(*´Д`)ノ

最後にこんな形で恐縮ですが、このスレにいるすべての文神達に感謝を。
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 18:28 ID:UzRzligQ
>>293
常に言われているように、にWizぽんワールドは読む人の数だけある。
自分が思いついたキャラを自分のWizぽんワールドに持っている人も多々居るだろうし、
このスレで登場するキャラの殆どを含むワールドを持ってる人もいるだろう。
中にはWizぽんと騎士子たん以外は自分で思いついたキャラしかいない人もいる。
読んだ人が気に入れば自分のワールドに定着させるし、気に入らなければ除外する。
スレ自体に定着させるのは少し難しいと思うよ。

まとめサイトとか見てもらえば分かるけど、ABC各分岐で出てくるキャラが違うよね。
淫徒プリが出てこない分岐もあるし殴りの分岐もある。
はんたぽんやすみやんは分岐Cにしか出てこないし、
どの分岐を見てもサゲ先輩やWizarどん、悪魔プリは出てこない。
それに以前他の人が書いてた長編にも女モンク(モンクたんだっけ)が出てた。
中には少しだけ登場したものの、その話だけで消えたキャラもいる。
この辺からもWizぽんワールドは人によって違うことは分かるよね。

違うからこそ定着させる事は難しい。でもきっと違うからこそ誰も拒絶はしないと思う。
わざわざ追加を希望しなくても新しいキャラを入れた話はどんどん書いていいと思うよ。

ただあまりに気に入られると俺みたいなヘボ字書きにも使われる危険がある諸刃n(ry
当然他人の解釈になると喋り方や性格が違ったりもするし、
あなた自身が思っているマリーちゃんとかけ離れたものになる時もある。
他の人にマリーちゃんを使われる覚悟があるなら書き続けてもいいと思うよ。

俺が書かない理由は書いても気に入る人がいないからだけど、
マリーちゃんの話にはファンがちゃんといる。
できる事なら覚悟した上で書いてもらいたいと俺は思う。
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 19:15 ID:V8abFxvw
まぁいいや。
ごたごた言わずに書く( ´∀`)
またしてもそこそこな長編になる予感
気長にお待ちください。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

クローンのモンク
悪魔プリの激情

そしてWIZぽん

その全てがゲフェンだった。

そしてまた、ひとつの物語がここゲフェンではじまる。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【ゲフェン噴水前】

「すいませーん、ちょっと倉庫開けてください。」
「はい。かしこまりました。」
いつものように倉庫へ溜め込んである黄ジェムストーンを取り出しに倉庫を開けるサゲ先輩

「あら、サゲさんですか?」
それをみて問い掛けるカプラ職員
「ん?そうだけど?」
倉庫をいじりながら答えるサゲ先輩。
「あなたに、WIZぽんさんから手紙が届いています。」
そういうと、一通の手紙を取り出すカプラ職員

「なにっ?WIZぽんからだとっ!!」
倉庫の中身をごちゃっと飛び散らせながら振り向くサゲ先輩
さっきとは目が別人のようでした。
297名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 19:17 ID:V8abFxvw
*サゲ先輩へ

おひさしぶりです。僕たち、ついにお城をとることができました。
それで、そのお祝いに今度の日曜日にパーティーを開こうと思います。
よかったら来てください!

*WIZぽん

「ほほう・・・ついにやったかぁ。WIZぽんも強くなったもんだ。」
感動しながら手紙を読むサゲ先輩
すかさず手帳を取り出すと予定を調べます。
「えーっと・・・次の日曜日は・・・」

『日曜日・セージキャッスルで集会』

自らの字で書かれた予定
「・・・。」
それを見るなり、メモ帳の部分を一枚破るとペンでなにやら書き始めるサゲ先輩

「すいません、これを手紙でセージキャッスルにお願いします。」
そういうとカプラ職員に紙切れを手渡すサゲ先輩

『身内にランクAの緊急事態発生 サゲは明日の集会へ出られません』

それを渡し終わると再び倉庫をいじるサゲ先輩
その顔がどこかにやけていた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(´・ω・`)ノシほんとまだ全然書けてないんで。
298名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/20(土) 19:39 ID:UzRzligQ
お、書くことにしたのか。楽しみにしてます。
サゲ先輩普段はマトモっぽいんですね。
Wizぽんの事になると暴走、かw
個人的には普段からああなんだと思ってたので新鮮です。
299名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/22(月) 14:38 ID:wRd2Tayc
今日も詐欺露店を見かけまして、妄想の翼が広がりました。

Wizぽん「ただいまー」
騎士子たん「おかえり…って、何?その大量のかぼちゃ…」
Wizぽん「そこの商人さんが売ってくれたんだー。
    プロの東の方にある修道院に持って行ったら、色んな物と交換できるんだって」
騎士子たん(絶句)
淫乱プリ「それ、もう終わったイベントで、しかも内容違うわよ」
Wizぽん「えーっ でも、あの商人さんいい人だったしー」

結局カボチャは騎士子たんと騎士子姉が、「料理の練習」と称する実験に使用されました。
結果はお察し下さい。
カボチャを売りつけた商人さんは、その後1時間にわたって淫乱プリとアサシン先輩の説教をくらいました。
みんなも詐欺露店はやっちゃダメだよーというお話。
300名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/22(月) 18:40 ID:yRc/yJDA
GJ!
露天詐欺にひっかかってしまう辺り、流石Wizぽん。
主要キャラの行動がみんないい感じですね。

俺は詐欺どころか常に相場より安く設定してます。
欲しがってる人が買えたらきっと喜んでくれるだろうから。
でも多分現実は転売商人に買われて高く売られてるんだろうなぁ・・・。
ちなみに店売りの回復系アイテムはDC価格+1z固定です。
スレと関係ない話でスマソ。
301名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/24(水) 00:05 ID:Ogfi/4Co
>>296
続きマダー?(AA略
302名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/24(水) 17:58 ID:uRI2eCpU
>>301
(´・ω・`)まだ。ごめんなさい。
というかあらすじがやっとできた━━(;´ω`)━━!!

あとは(時間さえあれば)電波の赴くまま文章に起こすだけなので
もうしばらくお待ちください_|\○_

といいつつこれだけではなんなので・・・

っ[ちょっとだけ]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


【ブリトニア砦3】

普段は無機質な砦が今日はどこか鮮やかに見えた。
中からは明るい話声に笑い声。

そしてそこへもうダッシュで走り行く一人のセージ
遅刻であった。

バアァァン!!

「すまないWIZぽん!まさか遅れてしまうなんて!!」
扉を開けるなりぜーぜー息を切らしつつ叫ぶサゲ先輩

「あっ!サゲ先輩!」
その声を聞きつけて駆け寄るWIZぽん
「きてくれてありがと!」
輝くような笑顔に走ってきた苦しさも一挙に吹き飛んでしまいました

中ではすでにパーティーが始まっていました。

淫乱プリの面白話に涙を浮かべて笑う青刀モンク娘にすみやん
朗々としゃべる悪魔プリの話に聞き入る騎士子たん
テーブルを囲んでトランプをするオセシン先輩、はんたぽん、騎士子姉さん
そしてひとつあいた椅子はWIZぽんがいたんでしょうか。
303名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/24(水) 18:00 ID:uRI2eCpU
「みんな好きなように遊んでるんだ!」
満足そうにWIZぽんが話します
すると
「WIZぽ〜ん!どうするんだ〜?」
オセシン先輩が呼びかけます。
「あ、帰る!」
そういうとテーブルに駆け戻ろうとするWIZぽん

その途端振り向きざまに自分のマンとを踏んでこけるWIZぽん
手にもったカードが散乱します。
「あわわ!見ないでー!!」
急いでそれをかき集めるWIZぽん

「JKお前か。」
しっかり見ていたはんたぽん

床に落ちたバースリーのJKがにかっと笑っていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なんか内容が薄くなりつつある今回のお話。
このママーリ具合がまたWIZぽんわーるどでいいのですよっ!
と肯定してみるorz
304名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/24(水) 22:10 ID:Ogfi/4Co
無理しなくていいからゆっくりがんがれ。(・∀・)ニヨニヨ
305名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/24(水) 23:46 ID:USphPkls
まったりがキライな人はWizぽんワールドに来ると大変ですよ。
みんなまったりしような。
306名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/26(金) 13:54 ID:JYtT4K3.
おお、Wizぽんスレ。
いつの間LiveROから姿を消したと思ったらこんなところに移動してたのか・・・。
307名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/26(金) 17:46 ID:lj.fH/h.
o(゚Д゚)っWIZぽんスレ307に爆撃開始だ!

いや、なんとなくこの顔文字最近気に入ってるだけです。はい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


パーティーが始まってしばらくしてから、WIZぽんがおもむろに話し掛けます。
「ねぇねぇ、みんな〜!」
部屋中に響き渡る明るい声

「ん?」
「なんや?」
振り返る一同

「せっかくみんな集まったんだし、みんなでどっかいかない?」
砦を手に入れてから外出が少なくなったWIZぽん
久々に旅がしたくなったようです。
「そうだな。久々に旅にでもでてみるか。」
オセシン先輩もまんざらではない様子

「それなら、みんなでゲームでもしない?」
騎士子たんが切り出します
「どんな?」
すぐそばにいた騎士子姉さんが問いました
「みんな2人ペアになって、別々の所にいくの。
 それで、一番珍しいものをとってきたペアが勝ち〜とか・・・」

最初の方は元気よく切り出しましたが、
あとのほうはその場で考えたような口調になる騎士子たん
「ふ〜ん、まぁ、それもいいわね。」
不思議な発案に少々納得がいかない騎士子姉さん

実際のところは、ただ単に騎士子たんがWIZぽんとデートしたいだけなのでした。

「じゃぁ、適当に組み分けるか。」
はんたぽんが仕切りに入ります。

「ま、大体いつもどおりに決まりそうだけどね〜」
淫乱プリがにこにこと後ろからオセシン先輩の首に手を回します。
「・・・あのな。」
完全に確保されたオセシン先輩淫乱プリ組

「じゃぁ、わいらはいつもの二人でいこかぁ〜。」
「そうですね。」
いつものすみやん悪魔プリ組
308名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/26(金) 17:47 ID:lj.fH/h.
「騎士子はWIZぽんと行くでしょ? だったら、私ははんたぽんと行こうかしらね。」
さりげなくはんたぽんに視線を送る騎士子姉さん
「誰でもかまわん。」
騎士子姉さんはんたぽん組

「じ・・・じゃぁボクは一体誰と組めばいいのさ・・・。
 WIZぽんがとられてるなんてっ!!」
いつもソロをしてるサゲ先輩
「あたしと組んでもらえるかな?」
それをみて声をかけるモンク娘
「ん?たしか君は・・・」
どこかで見た顔だと思い出すサゲ先輩

「ゲフェンで話したことが一度あるだけだっけ、サゲ君は。」
騎士子姉さんが説明します。
「ほら、クローン人間がどうこういってたときの。」

「ああ、あの時WIZぽん達と一緒にいた。まぁ、よろしくね。」

あまり関心がなさげながら仕方なく承諾するサゲ先輩
「あいー!よろしくねっ!」
笑顔で答えるモンク娘

「それじゃ、早くいこっ!WIZぽん!」
WIZぽんの腕を引っ張る騎士子たん
「えっあっ・・・うん・・・」
全員でお出かけする予定がなくなってちょっとさびしいWIZぽん
ですが騎士子たんとふたりなのも別に悪くないと思いました。

「で、騎士子?いつ帰ってくればいいの?」
騎士子姉さんが聞きます。
「あっ、そうねぇ。今3時だから・・・5時くらい?」
もう全くなにも考えてなかった騎士子たん
適当に時間を割ります
309名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/26(金) 17:48 ID:lj.fH/h.
「それじゃ、5時にまたここでね。」
騎士子姉さんが確認します。
「じゃぁ、みんな気をつけてねぇ〜。」
そういうとポータルを開いてとっとと出かけてしまう淫乱プリとオセシン先輩

「それじゃ、うちらもいこかぁー。」
「はい。では、皆さんの御武運を。」
そういうと同じくぽたで消えて行く二人

「ひさびさの本気狩でもしようかしら?」
笑顔で考える騎士子姉さん
「好きにしろ。仕度するなら早くしろよ。」
すでに準備を整えているはんたぽん
「じゃぁ、ちょっと私ペコ借りてくるわね。先にいってて〜。」
「どこにだ。」
「まかせるわ。あとで耳打ちちょうだい。」
そこまでいうとウィンクして駆け出て行く騎士子姉さん
無言になるはんたぽん

「ねぇWIZぽん、どこいこっか?」
「え、う〜ん・・・どうしよ?」
二人座り込んで行き先を考える騎士子たんとWIZぽん

「フェイヨンあたり行って来たらどう?」
そこへモンク娘が口をはさみます
「どうして?」
騎士子たんが問います。

「え、だって。WIZぽんに猫耳とかつけたら可愛そうじゃない?」
わかりやすい理由をまじまじと話すモンク娘
「おー、そうかも!」
納得する騎士子たん

「じゃ、私たちも行ってくるからね〜!」
そういうとサゲ先輩と目を合わせるモンク娘
「あなたたちはどこに行くの?」
気になる騎士子た
「見てなさい〜。深淵の手綱とってきてあげるから!」
そういって拳を握って見せるモンク娘

「それじゃ、いきましょっ。WIZぽん〜。」
「うん。いこっか!」
二人そろって出て行く騎士子たんとWIZぽん

こうして、5組のPTが各々の狩場へ旅立ったのでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
最近モンクスレにて強大な電波を受けてしまったので
エライことになるかもしれません。

ここはWIZぽんと愉快な仲間たちスレだからいっか。
愉快な仲間たちってことで。

ノシ
310接近に失敗しました。接近に失敗しました。 :接近に失敗しました。
接近に失敗しました。
311分岐Cの人sage :2004/11/27(土) 15:46 ID:QY1C3w3s
(洞窟の前)
「戦かった形跡がありますね」
木の幹に刺さった矢と、踏み荒らされた地面を見ながら
WIZぽんはアサシン先輩に話しかけました
アサシン先輩も周囲を警戒しつつWZIぽんが指し示す場所を観察しました
「そうだな・・・相手の人数は3人、リーダーは2人と言った所か」
そして、目線を洞窟の奥へと移動させていきます
「もうかなり近くまで来ている。全員注意するように」
アサシン先輩の言葉に、全員少し緊張した顔で頷きます
「フォーメーションはどうする?」
お姉さんが聞きます
「狭い地形での戦いである事、敵の数が恐らくこちらより少ない事
そして、リーダーと早く合流する事も考えて、包囲やバックアタックの警戒よりも
前方のみに集中して進行速度を速めていくようにしましょう。
俺とお姉さんが前に出るので、二人は後ろから援護を頼みます。
万が一バックアタックに逢ったら、足を止めずに前へと逃げるんだ」
「じゃ、私はこっちを支援するからWIZぽんはお姉さんの面倒を見るのよ」
淫乱プリがささっとアサシン先輩の後ろに移動します。お姉さんの表情が少し固くなりました
「どうせそのがさつ女は、ちょっとやそっとじゃ死なないから大丈夫よWIZぽん」
アサシン先輩の陰に隠れて要らない一言をぽろっと言います

「なんですって!?」
怒り出すお姉さんを見て、やれやれといった表情でWIZぽんを見るアサシン先輩
WIZぽんは、お姉さんの手を引っ張りました
 一触即発の表情で振り返ると、WIZぽんをキッと睨むお姉さん
騎士子たんに比べると、少し面長な顔をしていますが、
長い睫毛や、意志の強そうな口元、そして気の強そうな眼差しなんかはそっくりです
お姉さんの視線を、WIZぽんはにっこりとした笑顔で返すと
「大丈夫ですよお姉さん、僕、精一杯頑張ります。早くみんなで、騎士子たんの所に帰りましょう」
と、言いました
「そ、そうね」
WIZぽんの笑顔にちょっとどぎまぎしながらお姉さんが答えます

―あらやだ、WIZぽんもいい顔ができるようになったわね―

お姉さんとWIZぽんとのやり取りを見ていて、WIZぽんの笑顔に一瞬気を取られた淫乱プリは
成長したWIZぽんを改めて見直しました
「それじゃあ、先輩とお姉さん、先頭をお願いします。時間が惜しいので早く進みましょう!」
「よし、それじゃあ行くぞ!」
アサシン先輩、騎士子お姉さん、淫乱プリ、そしてWIZぽん、4人の視線が空中で交差します
そして、頷くと4人は洞窟の中へと入っていきました。
312分岐Cの人sage :2004/11/27(土) 15:47 ID:QY1C3w3s
―深い洞窟ねぇ―

前を歩きながら、お姉さんは思いました

―もう、かれこれ30分は歩いているのに―

洞窟には所々に戦った形跡がありますが、まだはんたぽんと淫徒プリを捕らえる事は出来ませんでした
「ねえ、もう少しペースを上げない?」
右手を歩くアサシン先輩に話しかけます。すると、アサシン先輩が立ち止まりました
「どうしたの?」お姉さんも立ち止まりました
WIZぽんと淫乱プリも後ろから追いつきます
「?」
「・・・静かに・・・」
アサシン先輩は、しゃがみこむと地面に耳を付けました
「この先で誰かが戦っている音がする!」
パーティーに緊張が走ります
「目標は近くだ!一気に間合いを詰めましょう」
アサシン先輩の言葉で全員、走り出しました
やがて、微かではありますが、WIZぽんの耳にも剣がぶつかり合う金属音や
何かが爆発する音が聞こえてきました
「!!、先輩、僕にも聞こえます!」
「ああ、まもなく接触だ、攻撃する相手を間違えるな!」
後ろを振り返り、アサシン先輩はWIZぽんに言いました
お姉さんが走りながら槍をくるんと一回転させると、背中の後ろに構えて
攻撃態勢を取ります。
と、突然さっきから洞窟の奥で聞こえていた戦闘音がぴたりと止みました
「ちょっと待ちなさいってば!前の様子がなんかおかしいわよ!」
異変に気がついた淫乱プリが叫びました
「どうしたんでしょうか??」
立ち止まるアサシン先輩にWIZぽんが少し不安そうに尋ねます
「戦いに決着がついたか、罠か―どちらかね」
前方に注意を配りつつ、お姉さんが答えます
「どちらにしても、後少しでわかる。ここからはゆっくりと固まって行こう」
静けさを取り戻した闇は,まるで4人を包んでいくようでした
313分岐Cの人sage :2004/11/27(土) 15:56 ID:QY1C3w3s
忘れられた頃に投下
もはや、覚えている人などいなそうだけど一応本物

ブランクが長かったので文体が若干変わってるかも・・・

テンプレサイトの人も更新していないし
最古鯖に生息しているけど過疎っぷりにROの終焉を
なんとなく感じる今日この頃。
分岐Cも話的にはそろそろ終わりだけど最後まで書き終わるかねぇ

後、はんたぽんは†SSM†のぱくりで登場させたのが最初だったりする
あのSSで反発があまりに大きかったから少し訳有りの良い奴にしてやった
むしゃくしゃしてやった。今は反省している。割とね('_`)
314名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/27(土) 17:08 ID:lOhjPQlg
いやいやいや、神よ。
続きずっと待ってました。これからもまた待ちます。
面白いので印象に強く残り、かつ何度も読み返してるので、
話の流れは完璧に覚えてる自信がありますよ。

はんたぽん登場部分で確かにスピードスターって記述があったけど
俺なんかは†某†を直接は知らないから嫌じゃなかったですけどね。
それどころか読んでて気分が高揚していくのに自分で驚いた記憶が。
小説読んであんなにワクワクしたの久しぶりだったんで。あれ以来ないし。
ついでに何度読んでも面白い。展開はもう知ってるのにわくわくする。
はんたぽんの所だけじゃなく、読むたびに湧きあがる高揚感。
1スレ目が進行中だったあの頃、毎日LiveROを覗いては
分岐Cが書きこまれてないかと、そればかりを気にしてました。
応援してますよ。是非最後まで書いてください。
願わくばその後も小ネタ書いたりしてほしいです。
無理に期待に応える必要はありませんけど。でもそのくらい好きです。


関係ないけど「最古鯖」ってchaosを指す場合があったりlokiの事だったりして
どっちの事なのかいまいち分かりにくいのは俺だけ?(´・ω・`)
315名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/27(土) 20:31 ID:5w3F3Nzg
B1が未実装の方
316名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:18 ID:OyVOfoGU
よーしパパ寝起きだけど投下しちゃうぞー(´・ω・)ノシ

っ[309の続き]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【GD3F】

ブーンブーン

独特な音をたてて飛び回るシャアことハンターフライ
ガスッ

はうあっ!

振り下ろされたスタナによって地面に叩き落されます。
そのスタナの主はもちろん
「やっぱり慣れた狩場だといいですね。」
「ほんまや。ここならいいレアもでそうやしな〜。」
すみやん、悪魔プリ組でした。

パカッパカッ・・・
「ほいやっ!!」
調子付けると大きなツーハンドアックスを振り下ろすすみやん

前よりも幾段と強くなった二人なのでした。

「あ、せや」
「はい?」
おもむろに話し掛けるすみやん
「ドッペル君でたら、たのむで逃げてくれなぁ。」
「はい、わかってます。」
強くなった二人ですがさすがにドッペルを片付けられるほどにはなっていないようでした。
前の失敗から、悪魔プリもちゃんとわかっている様子。
「おっけーや。がんばってレアだそうなー。」
「はい、がんばりましょう。」

危なげなく淡々と敵を倒す二人でした。
そう。

淡々としてはいるけれど、二人にとってお互いが活躍し合える最高の時間でした。
「ヒールッ」

また悪魔プリの優しい声がかかりました。
317名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:18 ID:OyVOfoGU
【GH騎士団2F】

ガシャガシャと無機質な鎧の動く音
音も無く忍び寄るトランプの魔物

そして大きな馬にまたがった深淵の騎士

レベルの高い冒険者がレアを求めて戦うGH騎士団2F
そしてここにもまた二人のペアがいました。

「ファイヤーボルト!!」
そういった途端
レイドの上に10本の火の矢が降り注ぎました。

ゴッガーン

統制を失ってバラバラに崩れる鎧

「せいやっ!!」
元気のいい掛け声と共にジョーカーの群れを殴り倒していくモンク娘
サゲ先輩とモンク娘のペアでした。

モンハウを一通り片付けると休憩する二人
「いやー、楽しいね〜っ!」
力を発揮できてご満悦のモンク娘
「いやぁ、僕は結構疲れるんだけど・・・」
サゲ先輩、敵を倒すよりこのテンションの高い相棒についていくのに疲れている様子
「ところでさ、あの時も気になったんだけど、その首飾り何さ?」
サゲ先輩がモンク娘の首からかかっている小さな青い宝刀を指差しました。

「え? ああ、これね。」
それを摘み上げるとじっと見つめるモンク娘
「大切な人の形見なんだ・・・。」
元気だったモンク娘がちょっとだけ考え込むような表情を見せました。

「へぇ、大事なものなんだ。」
ちょっと惹かれるように見つめるサゲ先輩
「うん、私にとって、小さい聖剣だよ!」
もうすでにさっきの元気が戻っているモンク娘なのでした。
聖剣と言ったのは、それだけ尊いものだから。
それと、

「で、そこには魔剣がいるみたいだけどね。」
モンク娘の視線の先には「光の神を刺し殺したやどりぎの枝」から
ついた名前をもつ魔剣がいました。

ミスティルテイン

悠然と向かってくる魔剣に身構えるモンク娘

「うわぁ・・・あいつは魔法じゃ倒せたもんじゃないけど・・・」
「じゃぁ黙ってみてなさいよっ!」
そういうと自ら魔剣に突っ込んでいくモンク娘

しばらく硬い金属のぶつかり合う音と、モンク娘の勇ましい掛け声が聞こえてきました。
そしてその間、近寄ってくるほかのモンスターを倒すサゲ先輩

「はぁ・・・はぁ・・・」
しばらくすると、モンク娘が戻ってきました。
少し見ただけで相当な切り傷を負っていました。
「いたたたた・・・・」
「みりゃわかるよっ!」
そういうと大きな力はありませんがモンク娘にヒールをかけてあげるサゲ先輩

「ありがとぉ・・・なんでかあいつの攻撃って、ゆっくりなのに避けられないんだよねぇ。」
その場に座り込んでぼーっと呟くモンク娘
「勝ってくるだけすごいよ・・・」
ヒールをしながらいうサゲ先輩

そんなこんなで、狩りを続ける二人でした。
318名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:19 ID:OyVOfoGU
【フェイヨン迷いの森】

今までの二組とは違って、うっそうと茂る森の中まったりムードで歩く二人の姿がありました。
「さ、がんばって猫耳だそうね〜!」
「え、うん・・・。」
騎士子たんに引っ張られるWIZぽん

がんばって狩ろうといってる割にはWIZぽんと手をつないで
散歩するだけの騎士子たん
むしろそっちのほうがメインのつもりできているのでした。
WIZぽんもその方がまったりしていて好きな様子

「うわわっ!」

どてっ

「あ、ちょっとWIZぽん!」
茂みから飛び出してきたスモーキーに驚いてこけるWIZぽん
「このー!」
そういうと一閃のもとにスモーキーをきる騎士子たん
ぼてっと倒れるスモーキー

「WIZぽんもこれくらいで驚いてちゃだめでしょ〜・・・」
「うう・・・だってびっくりしたんだもん・・・」

こんな感じで森を歩く二人。
と、その時

カサッ

仲良く歩く二人の背後から近づく影

そしてそれが騎士子たんの真後ろまで近づきました

「そこを動くな。」

「えっ?」
おもむろに後ろからしゃがれた声がして振り向こうとします
とその時、長い刀が首に突きつけられていることに気付き固まる騎士子たん

「―――――・・・?」
「どうし・・・ええっ!」
横を見ると首に刀を突きつけられている騎士子たん
そしてその刀を持っているのは
フェイ森の暴れ者「彷徨う者」

「ちょ、騎士子たんを離せっ!」
騎士子たんのことになるとおもわず声がでるWIZぽん

「・・・」
無言で刀をどける彷徨う者

解放される騎士子たん

「そなたら、破鏡刀の事を知っているな。」
おもむろに話し出す彷徨う者

「え?」
あっけにとられるWIZぽん
「小さく青い宝刀・・・。あれを欲している。」
続ける彷徨う者

「ねぇ、それってもしかしてマリーちゃんの・・・」
騎士子たんがWIZぽんにひそひそとささやきます

「やはり知っているようだな。
 となれば、そなたらには恨みはないが人質になってもらうぞ。」
そういうと刀を構える彷徨う者

「何いってんの?なんであなたがあれを知ってるのか知らないけど、
 みすみすやられるような私達じゃないんだからっ!」
そういうと剣を抜いて構える騎士子たん

「ちょ、まってまって!」
突如始まった襲撃に混乱に陥るWIZぽん

「己の無力さを分からぬようだな。命知らずめ。」
冷たく言い放つ彷徨う者
「ぐっ・・・」
威勢良くいったはいいけれど相手の強さがそれとなくわかる騎士子たん
しかしもうあとには引けません

「WIZぽん・・・絶対守ってあげるからね・・・」
意を決したように騎士子たんが飛び掛りました

それと同時に彷徨う者も騎士子たんに切りかかります

木漏れ日の中
サッという切れる音と直後倒れる音が聞こえました。
319名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:19 ID:OyVOfoGU
【ゲフェン-西兄貴村】

パタパタパタパタ・・・
ハァハァと暑苦しい西兄貴村を一匹のペコ騎士とハンターが一緒に歩いていました。

「お前がペコに乗ってるの久しぶりに見たな。」
はんたぽんが騎士子姉さんの方を見上げました
がその瞬間気まずそうに顔を元に戻すはんたぽん
「そう?結構乗ってると思うけど?」
普通に答える騎士子姉さん

時折現れるハイオークやオークアーチャーを手早くしとめるはんたぽん
ペコを駆ってすばやく敵を見つける騎士子姉さん

熟練した二人には余裕の狩場でした。

騎士子姉さんもどちらかというと
二人でゆっくりしていたいから来た、という考えなのでした。
姉妹考えることは一緒。
ついでに大雑把にペコに乗ってるのも確信犯なのでした。

「ねぇ、はんたぽん」
後ろから呼びかける騎士子姉さん
「ん?」
振り向かずに返事をするはんたぽん
「あ、なんでもないー。」
ちょっと期待はずれしたように不機嫌そうな顔をする騎士子姉さん
(振り向けよこのやろー)

ハァハァ・・・
騎士子姉さんの近くに寄ってくるハイオーク
「・・・あんたはおよびでないの。」
冷たく槍でつつき倒す騎士子姉さん

「はぁ、なんでさっきから私ばっかり。はんたぽんのが先歩いてるのに〜。」
「それが嫌なら・・・ちゃんと乗ることだ・・・。」
「え?」
ちょっとギクリとしたように言い返す騎士子姉さん

「・・・わざとそうしてるだろ。」
わずかに顔を赤らめながらはんたぽんが注意します。
「わ・・・バレてた・・・。」

その後真面目に乗るようになった騎士子姉さん。
はんたぽんも気兼ねなく振り向けて一安心なのでした。
320名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:19 ID:OyVOfoGU
【ニブルヘイム】

「・・・・・・」
おもむろに淫乱プリがポタを出すので何も言わずに乗ったオセシン先輩
大きな木の台の上に出たと思ったら後から来た淫乱プリに突き落とされて・・・

気が付いたら薄暗い町にいました。

「いやぁ〜〜。怖かったねぇ〜。」
にやにやと笑う淫乱プリ

「・・・お前はもっとましな方法を知らないのか。」
ここへきてやっとあの木の台が何なのかわかったオセシン先輩
「いーじゃない、私だってとんだんだから!」

「まぁいい。狩りだ。狩り。」
そういうと歩き出すオセシン先輩
その姿はもうすっかり狩りモードに入っていました。
「よし!がんばって黒猫人形もってかえろう!」
淫乱プリも一人気合を入れます。

たまにやってくる敵を手際よく捌くオセシン先輩
「まぁこんな狩りも悪くはないな。」
「気をつけないとMHに巻き込まれるかもよ〜。」

難なく狩りをこなしていました。

その頃

薄暗い町のはずれで、一匹のモンスターがたたずんでいました。
無機質な銀色の馬に乗り、巨大な槍と盾をもった
ロードオブデス
存在そのものが死であるモンスター。
その周りには取り巻きとして彷徨う者が並びます。

「サガセ・・・破鏡刀ヲ・・・サガセ・・・」
地獄から響くような声で命じるLOD

そしてその傍らには一人の魔女―とはいっても今は死者ですが―がたっていました。
ひとりつぶやきます。
「破鏡刀は・・・世界樹を切る・・・」

戻って二人の狩り。

「ねぇ〜。ちょっと暇じゃない?」
微妙な沸きに退屈さを覚えてきた淫乱プリ
「あまり無理はしない方がいい。ここでいいんじゃないか。」
「でもさ〜、がんばらないとレアで負けちゃうよ?」
一応狩りの競争をしているのでした。
一番珍しいものを持ってきた組の勝ち。

「・・・そうだな。」
実はちょっぴり負けず嫌いなオセシン先輩。
むしろWIZぽんのためにいいレアを持って帰ってあげたいと思い先へ進むのでした。

そしてニブルヘイムの街の近くまでやってきた二人
その途端、目の前に広がるモンスターの群れが急に目に入ってきました。

「ありゃ・・・やっばぁ・・・」
気まずそうにたじろぐ淫乱プリ
「逃げるか。」
オセシン先輩も気まずそうに逃げる構えを見せます。

「あの二人、捕まえてきな・・・。」
街の中からあの魔女の声がします。
これは偶然にできたMHではありませんでした。
そして、完璧に仕組まれたMHはすでに二人の退路を塞いでいました。

「ちょ・・・オセシン君!!」
気付けばいつのまにかモンスターに包囲されていた二人。
「・・・まずいな。」

そういい終わるか終わらないか、周りを取り囲むモンスターたちが二人に襲い掛かります。

「きゃっ!!」
「ぐぅ・・・」

一体どうしたら避けられるのか全くわからないまま、殴り続けられる二人

(死んじゃったかな・・・)
(くそ!あいつだけでも助けられないか・・・)
それぞれ思いつくことを考えます
321名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 10:20 ID:OyVOfoGU
体は激痛に襲われ、気がつけば立ち上がることも出来ませんでした。
二人とも、とどめが振り下ろされるのをじっと待ちました。

しかし、もう体力の残っていない二人は殺されず
乱暴に捕らえられると町の中に引きずり込まれていきました。
朽ち果てた門をくぐり、気味の悪い町を連れてゆかれます。

(なんで殺さないの・・・?)
(つかまったのか。)

そして、二人が連れてこられた先にはあの魔女がいました。
「あなたたちは・・・破鏡刀をしってる・・・。」
魔女が語りかけます。
しかし、答えようにも声すらまともに出ない二人
(破鏡刀? どこかで聞いたような・・・)

襲いくる痛みに耐えつつじっと話を聞いていると、
おもむろに胸倉をつかまれる二人
「ぐっ!」
もう光を失った魔女の目の前に顔を突き出す二人

「ね、破鏡刀。 奪ってきて・・・。」
そういうと腐った手を二人の前にかざす魔女
(何?なんか、眠くなるような・・・)
(催眠術か・・・しまった・・・)
二人の目が乗り移られたように焦点を失っていきました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

316です。
超ありがちな展開しか思いつきませんとです。
316です。
322名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/28(日) 16:58 ID:kAMUgP7w
いや、ありがちとは思わないよ。
モンスターが破鏡刀を狙う理由とか分からないしね。
鏡はもうないから刀も役目を失ったと思ってたし。
その辺も含めて今後の展開に期待してます。

188です。
俺が予想を書きこむと、場が白けてしまうとです。
188です。
よく「狸狩りつづけてたら猫耳出るまでにカード3枚も出た」という話は聞きます。
でも俺は四千匹以上狩ってもカードも出ません!!
188です。
ニブルヘイムどころか、亀にもアマツにも行ったことがありません。
SSを読んでいても勝手が分からなくて、行けもしない狩り場を調べる事になるとです。
理解してSSは面白くても、その狩場に行けることには古い知識になって使えません。
188です。188です。188です。
323名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/29(月) 19:48 ID:y6Mk13K6
何か悪いWizぽんの電波が飛んできたので置いておきますね。
拙い文章かつ既出かもしれませんが、どうぞ(´・ω・)っ

------------------------------ぽん線---------------------------------
「何処じゃ……我が宿敵Wizぽんは何処におる……!」
季節はもう冬。木枯らしが吹き荒れるプロンテラ通りに、一人のWizの少年が立っていました。

「必ずや見つけ出し……貴様に勝つ!!でゃーはっはっはっは!!」
人通りのあるの中、一人で高らかに笑い叫ぶWiz。通行人の人たちは心なしかWizを避けています。
「うるせぇ!電波飛ばしてんじゃねぇ!」

ひゅんっ!

ごつん!

「おふっ!?」
何かが後頭部にぶつかり、そのまま顔面から倒れこむWiz。
どうやらチンピラが空き瓶を投げた模様です。

「おのれ……負けぬぞ!我はこの程度では負けん!」
すっくと立ち上がるWiz。
……が。

「っておあーーー!?」
ずべーん。
自分のマントの裾を踏んづけてまた転びました。それも顔面から。

「ぎゃあーーー!踏むな踏むなーーー!!」
追い討ちと言わんばかりに、彼に気づかない通行者が踏んづけていきます。
そりゃこの人込みの中倒れてたら、誰だって気がつきません。

「お……の……れ……」
相当ダメージがあったようです。
何とか立ち上がろうとするもののふらふらとまた倒れこんでしまいます。

「我はWizぽんを見つけるまで死ねんのじゃ……!」
地面に這いつくばりながら、何とか道の脇に出るWiz。
そこへ。

「あ、そこのWizさん大丈夫ですか〜?」
あっけらかんとした、能天気な声がWizの耳に入ります。
がばっと顔を上げ、駆け寄ってきた声の主へ目を向けます。

「貴様……Wizぽん!!」
「大丈夫ですか……ってうわっ!?」
Wizは物凄い勢いで立ち上がるや否や、ファイヤーボルト(Lv1)をWizぽんに向けて唱えました。
それを持ち前の運の良さでなんとか避けるWizぽん。

「びっくりした〜……って、あれ?君は……」
「此処で会ったが百年目!Wizぽん、覚悟せいっ!!」
マントを翻し、よくわからないポーズをとりながらWizぽんを指差すWiz。

(決まった……!)
Wizが自分の世界に浸っているWizを不思議そうに見つめるWizぽん。

「あ、やっぱり君はWiiizぽんだね!久しぶりー!」
何かを思い出したのか、Wiiizぽんに抱きつくWizぽん。

「ぬおー!?寄るな、寄るでないっ!!」
急に抱きつかれ、必死にWizぽんを振り払おうともがくWiiizぽん。
そこへ、付き人こと騎士子たん、アサシン先輩、淫乱プリがやってきました。

「Wizぽん、急に駆け出すから心配したよ?……あれ?そっちの人は誰?」
騎士子たんがごく当たり前の質問を投げかけます。

「あ、えっとね、魔法スクール時代の友達だよ!」
屈託の無い笑みを浮かべながら、嬉しそうに喋るWizぽん。
それにめざとく反応するWiiizぽん。

「違う!我は友達などではないっ!!」

ぎゃあぎゃあとあがくWiiizぽん。
そんな事はお構い無しに、アサシン先輩が言います。

「……それにしても、見れば見るほどよく似ているな」
「そうねぇ、なんだかWizぽんの性格を悪くしたようなガキンチョねぇ」
アサシン先輩と淫乱プリが口を揃えて言います。
確かに、WiiizぽんはWizぽん並みに背が低く、それなりに可愛らしい顔立ちをしていました。

「私は性格の悪いガキンチョでも可愛い子は大好きよ〜」
そう言うや否や、どさくさ紛れにWizぽんもろともWiiizぽんに抱きつこうとする淫乱プリ。

「あ、あんた何やってんのよ!」

騎士子たんが素早く反応し、淫乱プリにお約束のげんこつ。
それが直撃した淫乱プリはいつも通り頭を押さえて涙目になります。

「いったぁ〜い……あんたってホント、そーゆー所ばっかり姉に似てるわよね」

「なんですって!?」
少し騎士子姉さんに失礼なやり取りをしつつも、それまで取り残されていたWiiizぽんがはっと我に返ります。

「ええい黙れ黙れ愚民共が!我はWizぽんと勝負しに来たのじゃ!」
「え?勝負?」
Wizぽんが呆気に取られている隙に、さっと逃げ出し距離を置くWiiizぽん。

「我の高速詠唱を舐めるでないぞっ!」
すると、Wizぽんを中心に魔方陣が浮かび上がります。
324名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/29(月) 19:49 ID:y6Mk13K6
「これは……大魔法!?おい、こんな街中で大魔法なんか撃つんじゃない!!」
アサシン先輩が慌てて止めに入ります。
が。

「御託はいらん!吹き荒れぃっ!ストームガスぢゅぉっ!?」
……そのまま魔方陣は消え、涙目で口元を押さえながらうずくまるWiiizぽん。
何が起こったかわからず呆気に取られるWizぽんその他。

「あ、Wiiizぽん大丈夫……?」
ようやく、『舌を噛んだ』という事実に気づき、慌ててWiiizぽんに近寄るWizぽん。

「おのれぇ……ファイヤーウォール!!」
どうにか痛みから解放され、立ち上がり魔法を唱えるWiiizぽん。
WizぽんとWiiizぽんの間に立ち上がる火柱……ではなく、Wiiizぽんの頭の上に出た文字は

「モンスター情報 !!」
……木枯らしが吹き抜けます。
Wizぽん以外全員固まってしまいました。
そうこうしているうちにWiiizぽんに近寄るWizぽん。

「Wiiizぽん舌大丈夫?あーんして」
Wizぽんが固まるWiiizぽんに言います。
ほんの少しの間の後。

「おのれ……この借りは必ず……!」
そう言うや否や、ハエの羽を取り出し握りつぶすWiiizぽん。
が、消えたはずのWiiizぽんがまたすぐ戻ってきました。
……そう、テレポートした位置が殆ど変わらなかったのです。

「……うわぁぁぁぁぁぁーーーん!!」
あまりの屈辱に、突然泣き出すWiiizぽん。
そのままハエの羽を握りつぶし、何処かへ消えてしまいました。

「……結局、何しに来たんだ」
疲れきったような表情のアサシン先輩。
「嵐が去っていたわ……」
アサシン先輩と同じような状態の淫乱プリ。

騎士子たんは無言でWizぽんを抱きしめます。
「Wizぽん……ああなっちゃおしまいよ……」
「え?あれ??Wiiizぽんは???」
そして騎士子たんが、自分に言い聞かせるようにWizぽんに言います。
「Wizぽん、今日の事はもう忘れて、お家に帰ろう?Wizぽんが大好きなカレー作ってあげるから」
「本当!?じゃあ早く帰ろう〜!」
目を輝かせるWizぽんとは対照的に、顔に青筋が入っているアサシン先輩と淫乱プリ。

「……すまん、今日は二人で外食の予定だ」
アサシン先輩が言うや否や、淫乱プリを引っ掴みバックステップで神業の如く人込みの中に消えていきました。

「逃げたわね……後でどうしてくれようかしら……」
「ねぇ、騎士子たん、早く帰ろうよ〜」
子供が母親にせがむかのように、騎士子たんの手を引っ張るWizぽん。
少し恥ずかしいけれど、それに引っ張られる騎士子たん。
「あ、うん……今日は頑張って作るね」
「騎士子たんの作るものはなんでも美味しいよ〜」
「Wizぽんはお世辞が上手なんだから……」

そんな、ベタベタなやり取りをしながらも帰路につく二人。
季節は冬でも、二人の心はいつも春のようです。


──その後、泣き叫ぶWizの少年がプロンテラ警護団に保護されたのは、後日談。
325名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/29(月) 19:52 ID:y6Mk13K6
無理矢理書き上げたせいかもう最後の方は力尽きてます。
Wizぽんその他の口調が適当だったりともうだめぽ……(´・ω・)
誰か文才を分けてください……_no
326名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/29(月) 22:37 ID:zocvog/s
内容はすごく面白くてモニタの前で爆笑してましたよ、GJ。
展開とかお約束とかしっかりしてるのであとは語彙力かな、とは思いますけど。
だって所々単語の意味を間違えて使ってる気がするんですものー。のー。
あと、あれですよ。文章がおかしくなってないか、書いた後見なおそうな?
327名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/29(月) 22:53 ID:DEhMecf.
やっべWiiizぽん可愛いやっべ
必死こいて突っ張っろうとして失敗してるっぽい所が(´Д`*)
プロンテラ警護団の人もあやすの大変だったろうなぁ
328名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 18:41 ID:pIiVRIvo
WIZぽんスレなのにWIZぽんが主役になれてない話を書いてしまってるです。

いや、最後にはきっと主役になりますから!
信じろ!

っ[略]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【ブリトニア砦3】

日が傾き始める午後5時。
約束の時刻になりました。

「ただいま〜」
さきほどみんなが遊んでいた部屋に響く騎士子姉さんの声。
すでに、モンク娘とサゲ先輩、すみやんと悪魔プリが戻っていました。
「おかえりなさい。」
悪魔プリが出迎えます。

部屋の真ん中では戻り組が狩りの話をしていました。

「あと戻ってきてないのは・・・」
騎士子姉さんが辺りを見回しながら言います。
「んとね、WIZぽんと騎士子たんとオセシンさんと淫乱プリさんかなぁ?」
一団の中からモンク娘が答えます。
「ああ、騎士子はいいの。あの二人は遅れるのわかるから・・・。」
騎士子姉さんがため息交じりに言いました。

「けど、オセシン君が遅れてくるのはちょっと気になるわね。
 連絡もなく集合に遅れたことなんて滅多にないのに。」
騎士子姉さんが心配します。
「そうだねぇ〜、もうそろそろ来てもいいころなんだけど。」
モンク娘が立ち上がって大きな窓へいき外を眺めます。

砦の高い窓からはきれいな夕焼けが町を染め、
そびえたつゲフェン塔から狩りを終えた冒険者たちがでてくるのが見えました。
しかし、ふと下の門に目を落としてもこの砦に入ってこようとする人影は見えませんでした。

「まさか事故ってねぇだろうな。」
はんたぽんがつぶやきます。
「そんな縁起でもないこといわないでよ!」
騎士子姉さんが打ち消します。
329名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 18:43 ID:pIiVRIvo
「WIZぽん大丈夫かなぁ・・・」
ちょっと元気がないサゲ先輩でした。
「WIZぽんなら、騎士子も一緒だし大丈夫でしょ。
 ってか、むしろ騎士子が一緒だから遅れてるんだと思うけど・・・」
騎士子姉さんがしゃべっていると
モンク娘が外を見ていた窓のカーテンが不自然に動いた気がしました。

そのとき

フッ・・・

「動くな。誰一人としてだ。」
「あっ・・・あなた!」
モンク娘が鋭く叫びました。
その首に突きつけられる刃と後ろにたたずむ一人の暗殺者

全員が振り向き、そして絶句しました。

「ちょっと、オセシン君!変な冗談しないでよ!」
騎士子姉さんがオセシン先輩に近づこうとしました
すると

ツッ――――

「いだっ!ちょ・・・騎士子姉さん動かないで!こいつ本気だ・・・」
モンク娘が悲鳴を上げました。
首から赤い筋が垂れました

よく見るとその目はいつもと違いどこかをぼーっと見るような感情のない目でした。
その背後になにか黒く渦巻くものが見えるようでした。

「・・・ほんとに事故ってきたようだな。」
はんたぽんが険しい表情でいいます。
「どけ。こいつを連れて行く・・・。」
いつもと調子の違う低い声で言うオセシン先輩

「マリーちゃんを?どうして?」
騎士子姉さんが問います。
「ははん・・・その声はLODの魔女だなぁ・・・」
つかまったモンク娘が苦笑いを浮かべながらいいます。

「・・・・・・」
黙るオセシン先輩

「悪魔プリさん、みんなも察しの通りだ。
 ただ操られているだけ。解き放てば元にもど・・・ひうっ!」

グサ――

「おしゃべりするんじゃない。次はもう生きていないぞ。」
なんのためらいもなく刃を立てるオセシン先輩
「ぐっ・・・」
歯を食いしばって耐えるモンク娘
もうこれ以上の発言は死を招くと直感しました。
330名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 18:45 ID:pIiVRIvo
そして今のやり取りのさなか、はんたぽんが気づかれないように矢を構えました。
モンク娘に隙を見せないよう注意するあまり、ほかのメンバーの行動にまでは注意が
十分いきわたっていないオセシン先輩
それをはんたぽんは見逃していませんでした。

次のチャンスには射るつもりでいました。

「ニューマ!」

突如オセシン先輩を緑色の光が包み込みます。

「なっ!」
驚くはんたぽん
その視線の先には、いつの間に現れたのかオセシン先輩の傍に立つ淫乱プリがいました。
「あなたのことだから、用心しとかなきゃね〜。」
これもまたいつもと違う暗い声で話す淫乱プリ

「ふたりしてかよ・・・」
気まずそうにいうはんたぽん
「じゃぁ、みんなばいばいー。」
そういうとポータルを開く淫乱プリ

それと同時でした。
悪魔プリが隣にポータルを開いたのは。

同時に出現する二つの光の柱。
331名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 18:45 ID:pIiVRIvo
一瞬オセシン先輩が戸惑い淫乱プリの方を見ました。
その時

「よ!」

体を回転させてオセシン先輩と対峙する格好になるモンク娘
反射的にオセシン先輩の手に力が込められました。

突き立てられる刃

しかしその刃はモンク娘の髪を少し切っただけで
その時には小さい体を利用して下へ抜け出されていました

そのまま勢いで後ろへ飛びのくモンク娘
その首には回ったときにも新しい傷ができていましたが
軽傷で済んでいるようでした。

「く!」
焦るオセシン先輩と淫乱プリ

戦闘体勢にはいる一同

「いい?殺す必要はないの。
 気絶でもしてくれたら、呪いをゆっくり解けばいいのよ。」
モンク娘が趣旨を説明します。
「気絶ならまかせいや。」
すみやんが張り切ります。

「どうする?さすがにあの数には勝てないわよ・・・。」
「仕方がない、刀だけ奪って逃げるか。」
相談しあう二人
形勢が逆転したというのに顔色ひとつ変えません。

「ねぇ、マリーちゃんは下がってて。」
騎士子姉さんが小声で話しかけます。
「あの二人はその宝刀がほしいらしいわ。
 万が一にも奪われるわけにはいかないんでしょう?」

「ううう・・・」
まわりのみんながこれから戦おうというのに手助けをできないのが不満なモンク娘。
しかし騎士子姉さんの言うとおり下手な危険を冒すのはよくありません。
「大丈夫ですよ。きっとあの二人を覚まさせてあげますから。ご心配なく。」
悪魔プリもやさしく諭します。
「はぃ・・・」
こういわれてはさすがのモンク娘もおとなしく引き下がるしかありませんでした。

すでに緊張感が漂う部屋の中、しぶしぶモンク娘が皆のところから遠ざかっていきました。
その時、
「追うぞ」
「そうね」

フッ

そうぽつりと申し合わせると突如姿を消す二人
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 18:46 ID:pIiVRIvo
「えっ?」
驚く騎士子姉さん
「ひるむんじゃねぇ、ただのクローキングだ!抜けられる前にルアフ焚いてくれ!」
「はい!」
すぐさまルアフを唱える悪魔プリ
その頭上に現れた聖なる光が明るい室内をさらに照らし出します。

そして、それは壁にそってうごめく二つの影を浮き彫りにしました。
「ニューマ!」
危険を感じた淫乱プリがニューマを張るのとはんたぽんがそれを射るのはほぼ同時でしたが、
わずかにニューマの方が先読みした分勝りました。

「ちっ、さすが読まれてるな」
悔しそうにはんたぽんが言ったときには
すでに騎士子姉さんとすみやんが飛び出していました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
戦い始めたところでカット

まだまだ続くよ ぐだぐだと。

orz
333名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 20:48 ID:QUxKv6vg
>>326
ぐは、語彙力不足は痛感しております_no
単語等は一応辞書で調べてはいるのですが、やはりまだまだ未熟なので所々おかしいですね…。
ちなみに御託はいらん〜って言うのは詠唱呪文を省略した意味で使ったんですよ(´・ω・)一応Dex型なので。
そこら辺が表現不足だったかもしれません。ガクリ。
文章も、無理矢理追加した行などがありやっぱり不味いかなぁとは思っておりましたです_no
ううむ、やはり一度に書き上げないでじっくり書いたほうが良いようですね……。建設的なレスありがとうございます。

以上、言い訳でした(´・ω・)
334名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/11/30(火) 22:51 ID:x7MLVdyk
>>332
戦闘中に切られると話の続き自体にプラスして戦闘の展開まで気になります。
はやく続き読みたいよーorz

>>323=>>333
ごめんごめん。俺が気になったのはそこじゃないんです。
>目を輝かせるWizぽんとは対照的に、顔に青筋が入っているアサシン先輩と淫乱プリ。

国語辞典 [ 青筋 ]の前方一致での検索結果 1件
あおすじ あをすぢ 【青筋】
(1)青色の線。
(2)皮膚を通して見える、太く浮き出た静脈。
――を立・てる
こめかみに静脈が青く浮き出るほど、激しく怒ったり興奮したりする。

多分アニメとかでヒいてたりするキャラの顔に書いてある青い縦線の事として
書いたんだとは思うけど、小説の中で青筋って書かれると怒ってるかと勘違いしそう。
誤解をさけるために「顔から血の気が引いているアサシン先輩と淫乱プリ。」でもよかったかな、と。
ギャグテイストをだしたかったなら青い縦線とか・・・
あとROなんだから『/ショック』エモを出しそうになるとかでもよったような気もします。
個人的な感性の違いとか、勘違いした俺がWiizぽんとか思ってスルーしてもいいですけど。

 
ていうか俺、思い込み激しくて突っ走るところがあったり
辻支援もらって「ありがとうございます」って言おうとしてEnter押したら
テレポ先置きしてたの忘れてて飛んだり
縦FW練習中に初撃FB2撃つつもりがSC押し間違って
モンスターがいた辺り(大抵発動前に動いてる)めがけてFW、とか多いから
将来Wiizぽんになりそうで心配orz 今はまだマジだけど。
そこですかさず
>「Wizぽん……ああ(↑)なっちゃおしまいよ……」
とか言われるともう(´・ω・`)
[誰も言いません]
335名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 04:12 ID:Cu6ZDkvY
>>334
ぐは……なるほど……辞書引いてませんでした。指摘ありがとうございます_n.....o
やっぱり意味がわかっているようでわかっていない言葉は使うもんじゃないですね(´・ω・)


|∀・)<将来のWizぽ(沈黙状態になりました。
336名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 17:55 ID:evk.cmPc
突然の授業休講キター━━━(゚∀゚)━━━!!
ええ、90分暇な時間が出来ましたとも(´・ω・)

っ[今日はここまでがんばった]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「早く目を覚ましなさい!」
騎士子姉さんはそう叫ぶとまず二人を離しにかかりました。
この二人は一緒にいたのでは三人、いや四人分の力にもなりかねません。

「そうはいくかっ」
そういうと騎士子姉さんに切りかかるオセシン先輩
「えいっ!」
掛け声とともに剣でそれを受ける騎士子姉さん
カチカチと二人の武器が震えます。

ぶんっ

騎士子姉さんの背後から淫乱プリがスタナを振り下ろしました。

ガッ

「あなたは私がお相手いたします。」
それを素手で受け止める悪魔プリ
淫乱プリの手首をつかんだままひねりを入れて自分のもとへ引き寄せます。

「ぐっ・・」
肩を極められて動けなくなる淫乱プリ
それでもニューマだけは絶やさずおき続けました。

「弱いっ」
しばらく張り合っていたオセシン先輩が騎士子姉さんを跳ね飛ばしました
「わっ!」
はじかれるように倒れる騎士子姉さん
追撃しようとするオセシン先輩

「ストーンカース!」
鈍い音とともにサゲ先輩の声が響きました
「う・・・」
見る見るうちに動きが鈍くなるオセシン先輩
そしてそのすぐ後にはもう時間が止まったように動かなくなってしまいました。
337名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 17:55 ID:evk.cmPc
「せいやっ!」
タイミングを見計らっていたすみやんがここぞとばかりに
槌を地面にたたきつけました。

揺れ動く部屋

その衝撃でスタン状態になる淫乱プリとオセシン先輩。

ちなみにその場にいた悪魔プリは同PTなのでセーフ。
騎士子姉さんもVITが高かったのでセーフでした。

「えいっ!」

ゴッ

二人の後頭部を殴って簡単に気絶させる悪魔プリ

「うっわ〜・・・」
その力に驚く騎士子姉さん。

「早く!目が覚める前に催眠を解いてあげなきゃ!」
見ていたモンク娘が叫びます。
「ああ、でもどないすんや?」
問い掛けるすみやん

「あちゃ〜・・・しまった。」
気まずそうに頭を抑えるモンク娘
「祝福の祈りで治るはずなんだけど・・・」

祝福の祈りとはいわゆるブレッシング。

「1回じゃすまないかもねぇ・・・。」
そういうと倒れた二人のもとへ歩み寄るモンク娘
オセシン先輩の頭に手をかざすと何度も何度もブレスを掛けはじめました。
青い優しい光がオセシン先輩を包み込みます。
それをみて悪魔プリも淫乱プリにブレスをかけます。
338名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 17:55 ID:evk.cmPc
もともと殴りが得意で祈りとか癒しとかはあまり得意でない二人。
あっという間に疲れきってしまいました。

「だぁ〜! もう疲れた!」
そういうとその場にへたり込んでしまうモンク娘
「私も、ちょっと・・・」
同じく休憩する悪魔プリ

「まぁ、これだけやったんだから目が覚めたら元に戻ってると思うけど・・・」
モンク娘がまだばったり倒れこむ二人を見つめます。

「・・・・・・」
「・・・・・・」
ぴくりとも動かない二人

「ねぇ・・・起きるよね・・・?」
心配そうに悪魔プリに尋ねる騎士子姉さん
「えっ?」
驚く悪魔プリ

「ちゃんと意識が戻る程度に殴ってあるか、ってことだ。」
はんたぽんがもう一度尋ねます。

「え・・・あ、その・・・」
どもる悪魔プリ

「あんさんまさか・・・」
すみやんも心配そうに悪魔プリを見ます。

「だっ・・・大丈夫だと・・・思い・・・ます・・・。」
なんだか言葉に力が無い。
「本気で殴ったんかいな・・・」
手で顔を隠すすみやん

「ちょっと! とっととおきなさいよ!」
今のやり取りなんかお構いなくさらに二人の頬をびしびし叩くモンク娘
「あ!ちょっと、もうちょっとやさしくしてあげないと・・・」
部屋中に響く音にびびる騎士子姉さん

「・・・った・・・」
その時、淫乱プリが目を覚ましました。
「ちょっと!何すんのよ!!」
起き上がりざまにモンク娘を張り倒す淫乱プリ

「いだっ!」
不意打ちにばったり倒れこむモンク娘

「いたたた・・・まったく、女性の顔を殴るなんてどういう・・・ってあれ?」
目が覚めたらいつのまにか前いた部屋に戻っていることに気付く淫乱プリ

「面目ない・・・」
いつのまにか起き上がったオセシン先輩が呟きます。
「お!二人とも元に戻ったねぇ!」
何事も無かったかのように起き上がるモンク娘

「よかったぁ!」
騎士子姉さんも喜びます。
「ああ、よかった。」
悪魔プリもいろんな意味でほっと胸をなでおろします。

「しかしなぁ、誰にこんなことさせられたんや?」
すみやんが二人に尋ねます
「ああ、ニブルヘイムに行ってたんだがな。」
オセシン先輩が事の経緯を話しました。
339名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 17:56 ID:evk.cmPc
「じゃぁやっぱりLODの魔女だね。世界樹をきるつもりだよ。」
モンク娘が言いました。
「マリーちゃん知ってるの?それに世界樹って・・・」
騎士子姉さんが尋ねます。

「まぁ、あたしも詳しく知ってるわけじゃないけどさ。
 みんな知ってると思うけど、世界樹ってのはイグドラシルの木のことだよ。
 ニブルヘイムの近くに生えてるっていうさ。」
説明しだすモンク娘

「ニブルヘイムの魔物が世界樹を切って世界を終わらせるとか
 なんとかいう話は聞いたことがあるけど
 まさかほんとの話だとは思わなかったなぁ・・・。」
サゲ先輩も世界樹の話はよく知っている模様。

「あんなおっきな木が切れるものなんでしょうか?」
悪魔プリが尋ねます。
「う〜ん・・・わいらががんばって斧ふるっても、切る前にわいらが死んでまうわなぁ。」
すみやんも悩みます。

「そりゃ、物理的に切ろうと思っても切れるような木じゃないわ。
 魔法の力を持ったいくつかの剣を、それ相応の剣術を持った人がつかえば、ってくらいね。」
モンク娘が語ります。
「で・・・そのいくつかの剣のうちのひとつってわけか。」
はんたぽんがモンク娘の首から下げられた小さな青い宝刀を見つめます。

「らしいわね。あたしは知らなかったんだけど。」
宝刀を摘み上げるモンク娘。

「まぁ、なんでもLODとその手下がどっからかこの刀の存在を知っちゃって
 最近よく襲われるんだけど〜。」
恐ろしい話を簡単に話すモンク娘。
「大丈夫なの?マリーちゃんは。」
騎士子姉さんが心配そうに尋ねます
「当たり前じゃない!奪いに来たって、返り討ちにしてるわよ。」
笑顔でピースを騎士子姉さんに突きつけます。

「まぁ、相手をよくみて時には逃げるのも勇気だってことを忘れるなよ。」
はんたぽんも忠告します。
「ふふーん」
聞いているのかいないのかわからない返事をするモンク娘。

「ところで、WIZぽんたちはまだ戻ってないの?」
淫乱プリがあたりを見回して尋ねます。

「あっ・・・そういえば・・・そうね。」
今の騒ぎにすっかり気をとられていた騎士子姉さん。
時計を見るともう1時間も約束の時間を過ぎていました。

「いくらなんでもおそすぎへんか?」
すみやんも心配します。
「あの二人、どこに行ったのかしら?」
騎士子姉さんが誰にとも無く尋ねます。
340名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/01(水) 17:58 ID:evk.cmPc
「・・・あ・・・やばいかも・・」
モンク娘が固まります。

「どうしたんだい?WIZぽんに何か心配ごとでもあるのか?」
サゲ先輩も表情がちょっと引きつってきました。
「あの二人、フェイヨンの森に行ったはずなんだけど
 あそこって、たまに彷徨う者がいるじゃない・・・。」
モンク娘が心配そうに言います。

「あー!それはまずいわ! あの子じゃもし襲われたら勝てるわけ無いもの!」
ショックをうける騎士子姉さん。

「それに、彷徨う者って多くはLODの手下らしいし
 あいつらがどこまで知ってるか分からないけど
 もしWIZぽんがあたしと関わってるって知ってたとしたら・・・」
深刻な表情で語るモンク娘

「まぁ、あの二人が襲われているかどうかすら分からんがな。」
はんたぽんもそういいながら狩り支度をします。
「用心するに越したことは無いわ。ちょっと様子を見に行きましょう。」
そういうと真っ先に部屋から駆け出していく騎士子姉さん

「あの、悪魔プリさん。」
モンク娘が悪魔プリに歩み寄ります。
「はい?」
「これ、預かっていて欲しいんだけど。」
そういうと首から宝刀をはずすモンク娘

「えっ?どうして・・・」
驚く悪魔プリ
何より大切にしていたはずの破鏡刀を自ら悪魔プリに預けると言い出したのですから。
「催眠術までつかってこれを奪いに来るなんて、あいつらもそろそろ本気みたい。
 あたしが持ってるのは危ないから、ここにいてこれを守っていて欲しいの。」
はっきりした口調で頼むモンク娘

「・・・わかりました。」
そういうと刀を受け取る悪魔プリ。
「絶対、誰の手にも渡しはしません。」

「ほな、うちらはここで留守番やな。
 何事もないことをいのっとるで〜。」
休憩モードのすみやん
「じゃぁ、行きましょう!」
先に行ってしまった騎士子姉さんとはんたぽんを追いかけるモンク娘

「俺らもいくか。」
「そうね、迷惑かけっぱなしで終わったんじゃいけないわ。」
オセシン先輩と淫乱プリも出発します。

「ぼ・・・ぼくもいくよ!
 あいつらだけにWIZぽんを任せておけるもんか!」
そういうと慌てて飛び出していくサゲ先輩

砦から、6人の捜索隊が飛び出していきました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

辞書をちゃんと使って言葉を調べている>>335
妄想に突き動かされて勢いで書く>>336

俺の辞書を見たってどうせ萌えという言葉しかのってない!y=-(#゚Д゚)∵・.ターン
341名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/03(金) 19:06 ID:VX70FZlI
ところでさ、どっかの鯖に「WIZぽんと愉快な仲間たち」っていうギルドは存在しないのか?
しないならパパ作っちゃうぞ?

途中にレスがなくてあれですが
っ[一応続き]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


【フェイヨン迷いの森】

「騎士子たぁぁぁん!!」
すでにかなり薄暗くなってしまったフェイヨンの森の中
WIZぽんの叫び声が響きました

「まだ、勝負つかぬというか。」
「う・・・はぁ・・・はぁ・・・」

方や余裕の構えで立つ彷徨う者
そしてその視線の先には無数の切り傷をうけ
剣を杖になんとか立っている騎士子たんの姿がありました。

「主を殺したところで拙者に利はない。おとなしくしていればそれでいいのだ。」
「うる・・さい・・・!」

そういうと地面から剣を抜いて再び構える騎士子たん
しかしその足はがくがくと震えて今にも倒れてしまいそうでした。

「拙者、無駄な殺生は好まぬ。よって今までも手加減をしてきた。
 だが主が望むというのなら最後の一閃を見せてやらないでもない。」

「く・・・」
(だめだ・・・私じゃ勝てない・・・
 だけど、おとなしく人質になんて・・・
 せめてWIZぽんだけは、もし・・・命に代えてでも!)

「いいよ、騎士子たん!」
踏み込もうとした騎士子たんを前から抱きしめるWIZぽん
「あっ・・・」
その瞬間なんとか立つことを支えていた気持ちがきれて
WIZぽんにもたれながらその場に倒れこんでしまいました。

「ごめんね・・・騎士子たん・・・なにも、できなくて・・・。」
こんなになるまで騎士子たんが彷徨う者に突っ込んでいくのを止めることが
出来なかった自分を責めるWIZぽん
「ううん・・・」
それだけ言う騎士子たん
342名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/03(金) 19:07 ID:VX70FZlI
「では、おとなしくついて参れ。」
刀を収めながらいう彷徨う者。

「大丈夫。きっと戻ってくるから。」
それだけいうともう一度騎士子たんを抱きしめてから立ち上がるWIZぽん
「あ・・・。WIZ・・・ぽん!」
彷徨う者のもとへ歩みよるWIZぽん

(さて・・・こやつを捕らえることは出来たが・・・どうするか。)
LODの命を受けて破鏡刀を奪ってくるように言われた彷徨う者
なんとか関係者を捕まえましたが、それをどうするかまでは考えていなかった様子。

「さぁ、どうするの?」
WIZぽんがきぱっと尋ねます。
「うむ・・・」
ちょっと困ってしまう彷徨う者
この顔を見ているとどうも乱暴に扱って餌にするのに気が引けてしまいます。

しばらく沈黙が流れました。

その時、人気の無い森に強烈な気配を感じる彷徨う者
(む・・・都合がよい。本物がやってきたか。)

次の瞬間、盆地の影から一人のペコ騎士が現れました
「騎士子〜〜!!」
倒れこむ騎士子たんのそばでペコを降りる騎士子姉さん
「ああ! 悪い予感的中ね!騎士子!しっかりしなさい!」

(違う、こやつではない・・・)
その様子を見つめる彷徨う者

そして少し間を置いてから、目的の人物が現れました。

「WIZぽ〜ん!騎士子た〜ん!」

(ぬぅ・・・数がおおい・・・)
ちょっとまずい雰囲気になる彷徨う者
WIZぽんを射程に置きながら警戒します。

「あっ!」
皆の視界に彷徨う者とそのそばにいるWIZぽんが入ってきます。

「あ!みんな!」
WIZぽんがうれしそうな声をあげます。
「下手に動くでないぞ!この者の命拙者が握っておる!」
(兎に角、人質があることを宣言しておかねば・・・)

「や〜っぱり予想した通りね。」
モンク娘が苦笑いしながら言います。
343名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/03(金) 19:07 ID:VX70FZlI
「騎士子!騎士子!」
騎士子たんの名を呼びつづける騎士子姉さん
「あ・・・お姉ちゃん・・・」
弱弱しい目つきで騎士子姉さんを見つめる騎士子たん
「ありがと・・・」
「もう、大丈夫だからね。安心しなさい。」
優しく話し掛ける騎士子姉さん

「淫乱プリさん、騎士子を頼むわ。」
「あいあいさー」
騎士子姉さんに代わって騎士子たんに寄り添う淫乱プリ

「くぅ・・・まだ頭がずきずきするわ・・・」
「・・・俺もだ。」
後頭部を抑える二人

「どうするよ。」
はんたぽんがひそひそとモンク娘に話し掛けます。
「ここまで予想通りだとは思わなかったわ。最悪の状況よ。」
険しい表情で答えます。

「拙者の目的はただひとつ、そなたらの持つ破鏡刀のみ。
 おとなしく渡せばこちらもこの魔術師を解き、引き下がろう。」

「いい?あいつにはあたしが刀を持ってると思わせるのよ。
 あたしがあいつをひきつけている間にどうにかして後ろに回って。」
作戦を伝えるモンク娘
「ったく・・・無茶いうぜ」
あの注意深い彷徨う者の後ろをとるという
無謀な策を打ち出すモンク娘にあきれつつ方法を考えるはんたぽん

「あなたの欲しいものは持ってるわ。
 でもWIZぽんを離すまでは絶対見せないわよ。」
(ん?なんか間違えたかなぁ・・・。)
ちょっとわけのわからないことを言ってしまったモンク娘
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/03(金) 19:08 ID:VX70FZlI
「・・・渡す気はあるのか?」
(見せてもらうだけでは意味がないのじゃ・・・)

「あ、そ、そう!えーっと・・・」
(やばっ・・・なんて言えばいいのかしら)
INT低いモンク娘ではこれくらいが精一杯なのでした。

「WIZぽんさえ無傷で返してくれたら、考えるよ。」
そこへサゲ先輩が口をはさみます。

(しかしだ、この人質を放ってしまえばいかに刀を奪おうが
 拙者がやられてしまうのは自明の理・・・まったく相手が多すぎる!)
「むう・・・刀を頂くだけ、というわけには行くまいか?」

いろいろ考えた結果こんな絶対拒否される交渉しかできなかった彷徨う者

「何いってんのよ!」
一蹴するモンク娘

「むぅ・・・そなたらが大勢過ぎるのだ!多勢に無勢、卑怯であるぞ!」
本音を言ってしまう彷徨う者
「人質をとるのも十分卑怯だと思うけど・・・」
ぽつりという騎士子姉さん
「ぬぐぅっ!」
(いかん・・・あちらのペースになってしまう。一度頭を冷やさねば・・・)

「下らんやり取りはそこまでだ。」
そういうと彷徨う者の頭に弓を突きつけるはんたぽん

(しまったぁぁ!!不覚をとったか!!)

「一体、何だったの・・今の。」
騎士子姉さんがあきれたように言います。

「ぬう・・・こうなれば・・・」
決心したように呟く彷徨う者
「お前がWIZぽんを切るより早く俺の矢がお前を貫くぞ。」
念をおすはんたぽん

「・・・・・・」
緊迫した雰囲気に固まってしまっているWIZぽん
その体が不意につかまれます。
「やあっ!」
彷徨う者がすばやくWIZぽんを盾にします
微妙な動きに下手に矢を放てなかったはんたぽん

はんたぽんの方を向き背を向けた彷徨う者にモンク娘と騎士子姉さんが突っ込みます
345名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/03(金) 19:10 ID:VX70FZlI
「撤収じゃ!」

バッ

しかし二人が到達するよりも早く彷徨う者は近くの木陰に飛び込んで
そのまま逃げていってしまいました。

「逃がすかっ!」
はんたぽんが矢を射ますがうっそうと茂る木にあたってしまいました。
あたりも随分暗くなり、探すのは無駄に思えました。

「WIZぽん、よかったぁ。」
安堵の表情を浮かべるモンク娘

「騎士子たんは!?」
WIZぽんがあわてて騎士子たんのもとへ駆け寄ります。
「大丈夫。なんとか回復するわよ、WIZぽん。あー、頭いたぁ。」
淫乱プリが騎士子たんの傷を癒しながら言いました。

「さぁ、みんな助かったわね。帰りましょう。」
騎士子姉さんがそういった、その時

あたりの空気が一気に詰まったような気がしました。
「助かってないかも・・・」
モンク娘がさっきまでの明るい笑顔から呆然とした表情に変わっていました

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>○お約束○
>◆ちょっとえちぃ程度はいいけれど、過剰な描写はNGなオセシン先輩との約束だぞっっっ!

(゚д゚)ふむ

煩悩|   λ............<ふっふっふー
346名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:16 ID:ZmksaUfA
読んでいる人はいると信じているが
どうも自分だけがこのスレをほぼ独占してしまっているような気がする今日この頃

この話が終わったらしばらく引退する。

っ[だけど続きはかく]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「・・・いつぞやの。」
はんたぽんがその気配を感じ取ります。
そしてそこにいた全ての人がその威圧感を感じていました。

「見つけた・・・。見つけた・・・。」
暗い声ではなす魔女と、後ろに控えるLOD

「親玉がでやがったな・・・。」
はんたぽんがLODをにらみつけました。
「一体どうして・・・」
騎士子姉さんが言います。

「あいつが知らせたんでしょ。」
モンク娘が言います。

真っ暗な森の中、怪しげに光る銀色の鎧
ずしんずしんと地を踏みしめながら近づいてきました。

「勝てる相手じゃないことは分かっているでしょう。逃げることが出来ないことも。」
魔女が冷たく言い放ちます。

「みんな・・・固まって・・・」
モンク娘が指示します。
まだ十分に動けない騎士子たんを囲むように集まる一行

「あの時、WIZぽんに倒されたんじゃないのか・・・」
サゲ先輩が呟きます。
「LODは・・・死そのもの。死なんて訪れないのよ・・・。」
魔女が言います。

「勝てないとも限らないわよ・・・?」
モンク娘が戦闘体勢に入ります。
「戦うしかないみたいだな。」
オセシン先輩も構えに入ります。
「ぼ、僕だって!何度でも戦ってやる!」
WIZぽんもやる気になります。

「ワタセ・・・オトナシク・・・」
LODの声が森中に響きます。

風が吹いて木がざわざわと騒ぎます。
347名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:17 ID:ZmksaUfA
――――――タッ

わずかに地面を蹴る音がしたかと思うと、一斉に突っ込んでいく騎士子姉さんたち
それと同時にWIZぽんサゲ先輩も魔法を唱えはじめます。
淫乱プリは騎士子たんを見守りつつみんなに支援をかけていきました。

「せいっ!」
威勢のいい掛け声と共にLODの装甲を殴り始めるモンク娘
激しい金属音がガンガンと響きます。
オセシン先輩や騎士子姉さんも次々と攻撃を繰り出していきます。

しかしそれらの激しい攻撃にもびくともしないLOD
まるで埃を払うように槍で3人を追い立てます。

「あぶっ!相変わらず、なんて硬い装甲なのよ!」
騎士子姉さんが叫びます。
「利き腕から攻めていけ。攻撃手段を絶つんだ!」
オセシン先輩が攻撃を集中させようとします。
「め、めておすとーむ!」
最近ちょっとMSにも慣れてきたWIZぽん
しっかりとLODの真上から破壊力抜群の隕石が降り注ぎます。

そしてそれと同時にLODを攻撃するサゲ先輩のFB

「マッタク、無駄ナコトヲスルノガ好キダナ・・・」
LODがどこか余裕のあるような、恐ろしい声で唸ります。
WIZぽんのメテオにもまったく動じてない様子

「っだおー!全然効いてないじゃん!」
モンク娘もちょっといらだち始めます。
全力で敵を殴るのは気持ちがよいけれど
それがまったく通じてないとちょっといらいらするのでした。

「発勁!」
硬い鎧の内側から衝撃を与える技

LODの鎧の内部がゴォォォンと響きます。
348名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:17 ID:ZmksaUfA
「邪魔ダ」
そういうとその巨体に似合わぬすばやい攻撃でモンク娘を集中的に狙いだします。
「おっ!」
自分が標的になったことを知ると回避に専念するモンク娘
「いくらはやくてもっ    槍がでかすぎて  あたんないみたいだねっ!!」

たしかに、その巨大な槍は小さなモンク娘を攻撃するにはあまりにも大きすぎました。

「フロストダイバー」
ビキィッ

どこからともなく呪文が唱えられると、それは意表をつかれたモンク娘に直撃し
氷漬けにされてしまいました

「え?」
呆然とするモンク娘

その呪文の主は、LODの後ろに控えていた魔女でした。
くすくすと不敵な笑みを浮かべている魔女
「マリーちゃん!」
そう叫ぶと氷漬けになったモンク娘を助けようと飛び込む騎士子姉さん

ガスッ!

「があぁっっ!!」

しかし騎士子姉さんがモンク娘のいた位置にたどり着いたときには
そこにその姿はありませんでした。
あるのは赤く染まった細長い鉄の塊

LODの直撃を受けたモンク娘はずいぶんと後ろから射撃をしていたWIZぽんたち
の元へまで一瞬にして吹き飛ばされてしまいました。

「ちぃっ!」
地面につくことなく飛んでくるモンク娘を受け止めるはんたぽん
すぐさま騎士子たんの様子を見ていた淫乱プリも駆けつけます。

「っかあ!っだあぁーーー!いだああ・・・くぁ・・・」
体を抑えて悶絶するモンク娘

体が燃えるように熱い。
お腹のあたりから吹き出るように激痛が全身に走る。
抑えている手がべたべたしている。
きっと出血しているのだろう。

倒れた地面が徐々に赤く染まっていきました。
「いけない!」
淫乱プリがあせってヒールをかけます。

「死ぬんじゃねぇぞ!」
そう叫ぶと再びLODめがけて矢を放ち始めるはんたぽん
あまりの一瞬の出来事に気づいていないWIZぽん
ひたすらメテオを唱え続けます。
349名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:17 ID:ZmksaUfA
「まず一人ね・・・」
魔女がにやりと笑いました。
「はんたぽん!あの魔女を消してくれ!」
オセシン先輩がそう叫びました。
それと同時に

「ストーンカース!」
魔女が再び拘束呪文を唱えます。
「やべぇっ!」
そういいながら急速に動きが鈍っていくオセシン先輩

「フタリメ・・・」
LODがオセシン先輩に狙いを定めます。
「てえいっ!!」
オセシン先輩を襲う槍を騎士子姉さんのスピアブーメランがぎりぎり弾きました。

「くらえっ!」
はんたぽんが魔女めがけてDSを放ちます。

ズバッ

2本の矢が魔女の体を突き抜けました。
声もだす間もなく倒れこむ魔女

「よしっ!」
はんたぽんが鋭く叫びました。

「・・・クラエ」
そういうと空いている手をはんたぽんへ向けるLOD
その手から赤い魔弾が発射されました。

「なんだっ?」
軌道を読んで避けようとするはんたぽん
しかし5つの魔弾は軌道を変えはんたぽんに直撃しました

「くあっ!」
その場に倒れこむはんたぽん
350名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:18 ID:ZmksaUfA
「あっ!」
それをみたWIZぽんがすぐに駆け寄ります。
「なんだか、動けねぇ・・・」
無事ではあるようですが相当なダメージを受けた様子のはんたぽん
なんとか立ち上がろうとしますが力が入らないのか立ち上がれない様子

「ただのソウルストライクじゃないのよ・・・」
するとさっきはんたぽんが射殺したはずの魔女が
何事もなかったかのように立ち上がりました。
「貴様、なんでっ!」

「・・・私はもともと死んでるから。もう死なないの。」
にやりと笑う魔女

「リカバリー!」
淫乱プリがオセシン先輩にかかった呪いを解きます。
再びLODに攻撃を始めるオセシン先輩と騎士子姉さん
そしてサゲ先輩

WIZぽんがはんたぽんを担いで淫乱プリのところまでつれてゆきました。
「はんたぽん?しっかりしなさいよ?」
淫乱プリがあきれた様子で問いかけます。
「すまねぇ。ちょっと休ませて・・・」
苦しそうなはんたぽん
その場に座り込んでしまいました

「まったく、こっちは重傷患者で忙しいのに!」
淫乱プリが目線をやった先には相変わらず
倒れたままガクガクと震えるモンク娘の姿がありました。
しかしその目だけはしっかりと開いて戦う二人の前衛を見つめていました。
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:18 ID:ZmksaUfA
「なんとか出血は止めたからいいけど、もう動けないわよ。
 騎士子たんだって、同じような状況なのに・・・」
淫乱プリが状況を説明します。

「私達が食い止めている間に、みんなで逃げて!」
騎士子姉さんがみんなに叫びました。
そういっている間にも、すばやく動くその体のすぐそばをLODの攻撃が通過していきます。

「逃げられないって・・・」
そうつぶやくと淫乱プリに魔法を詠唱し始める魔女。
「スペルブレイカー!」
それを見たサゲ先輩が打ち消します。
「ちぇっ・・・」
「セージを甘く見るなよ!」
得意顔になって魔女をにらみつけます。

「キエウセロ」
ふと攻撃を止めるLOD

「とまった!叩き落とすぞ!」
その一瞬の合間を見逃さず飛び込むオセシン先輩
「まって!」
しかしその瞬間何かを察知した騎士子姉さん

真っ暗な森の中、LODの周りをさらに黒い霧が包み込みます。

「ちぃっ!」
飛び込むのを踏みとどまったオセシン先輩
しかし二人とも、LODの射程にはしっかり収まっていました。

ゴォォォッッ!!

LODを中心に展開される黒十字
地面から吹き上げるように放たれる攻撃
「きゃああぁぁっっ!!」
直接は触れていないのに地面から吹き上げる黒い風に体力を完全に削ぎ落とされる二人

一瞬の出来事でした。

「うっ――――――・・・」

その場に崩れ落ちる二人とペコ

「あああっ!!」
それを見ていたWIZぽんが思わず叫びます。
「なむー・・・」
にやにやと笑いながら魔女が二人を見下ろします。
外傷は見当たりませんが意識を失っているのは確かでした。
ひょっとしたら息絶えているのかも知れません。

「もういいよ。やつらに勝ち目はないんだから・・・。」
魔女がLODに言います。
無言でその場にじっとたたずむLOD

「さぁ・・・おとなしく渡しなさい・・・。」
魔女がWIZぽんたちのもとへ歩み寄ります。
「くるなっ!」
すかさずWIZぽんが立ちはだかります。

「死にたいの・・・?」
魔女がWIZぽんをにらみつけます。
「うっ・・・」
元気よく飛び出したけれどやっぱり怖いWIZぽん
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:18 ID:ZmksaUfA
「WIZぽん!通してやれ!」
サゲ先輩がWIZぽんに忠告します。
「で・・・でも!」
「後ろみるんだ!」

魔女の後ろではLODが槍を構えてそれを投げつけようとしていました。

「ううう・・・」
仕方なく通すWIZぽん

魔女は淫乱プリを跳ね除け、倒れこむモンク娘の胸倉をつかみました。
「うっ―――!」
「わかってんだろ・・・とっとと渡しなよ・・・」
ぎろりとモンク娘を睨みつけます。
しかし先ほどまでの弱々しい目と違う鋭い目でにらみ返すモンク娘
「あいにくだけど、今はもってねぇよ・・・」

その言葉に一瞬戸惑った魔女ですが、すぐに感情をあらわに叫びました。
「とぼけんじゃないよ! それならどこにあるんだ!」
「いえるわけ・・・ないだろ・・・」
強気に言い放つモンク娘

「今度こそ死にたいの?」
威圧的にいう魔女
「どうせ・・・殺せないだろ・・・」
にやりとするモンク娘

ぐぅぅっとくやしそうにうなる魔女
もしここでモンク娘を殺してしまったら、本当に破鏡刀の行方がわからなくなるかもしれない。
353名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 12:19 ID:ZmksaUfA
「殺さないなら、拷問でもされたいっての?」
つかんだ胸倉を揺さぶりながら問う魔女
「それはやだなぁ」
あくまで余裕の表情を浮かべるモンク娘

「・・・・・・」
急に黙る魔女
「ん・・・おぉっと。」
そういうと目を閉じるモンク娘
「あたしだってそんな簡単な手に乗るほどバカじゃないよ。」

目を合わせたら催眠術にかけられて、簡単に悪魔プリに渡したことを言ってしまう。

「どっちが優勢かわかってないようだねえ・・・」

ドス

そういうともっていたナイフを容赦なくみぞおちに突き刺すと突き放す魔女

「ぶっ!」
思わず目を見開いて倒れこむモンク娘
「ちょっと!!」
淫乱プリが駆け寄ります。

LODのもとへ引き返していく魔女
「全員殺しちゃっていいよ・・・もう飽きた・・・。」
そうLODに命じました
まだ元気なWIZぽんサゲ先輩淫乱プリの方へずんずん歩み寄るLOD

「くっ・・・」
覚悟を決めるサゲ先輩

そのときでした

「お待ちなさい。」
暗闇の中に響く澄んだ声
一瞬素直に止まってしまうLOD
思わず魔女も振り返ります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以下略
354名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 13:10 ID:XzD5OfTw
そんなこといわずに続きをー_no||
コノイケズゥ(*´∀`)σ)д`)
355名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/04(土) 23:25 ID:KmW.76bc
昔LiveROにあった書きかけてやめるスレ(だったっけ?)を思い出してしまった・・・。
ついでに>351読んでたときに、愚痴スレに突っ込むスレの話題で
やばくなっても相棒より先に飛びたくないって話があって
SCに「逃げ」とか「撤退」って入れとくといいっていうレスがあった後に
A「飛べ」
B「飛べ」
C「飛べ」
D「ガッチャマーン」
それで全滅した、っていうレスがあったのも思い出した。
真面目な展開なのにそのせいで笑っちまったよorz

独占と言うけど、他には誰もSS書きこんでないからいいと思う。
というか他の誰かが書いてたとしても重ならなければ書きこんでいいと思う。
ついでに今このスレを読んでるお前さん方も書いたっていいじゃないかと思う。
むしろ>346が気まずくなっちゃってるから誰か書け。
ん?俺?俺は・・・書いちゃダメだろ。
356名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/05(日) 17:44 ID:ISe0ghWc
>>341サン
|・)ヨバレタノカナ
|ω・)ノchaosとidunのWIZぽんと愉快な仲間たちギルドの中の人です

先日マリーちゃんネタにあわせようとidunゲフェン砦の黄ばみ流してみました
・・・が、ネタにならず( ´・ω・)
chaosプロンテラ砦の時と同じく砦番号違いデスガ頑張ったから許して。・゚・(ノД`)・゚・。

お話毎回楽しみにしていますので頑張ってくださいねー
357名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/06(月) 01:59 ID:FqON8EZM
ちょっと思ったんだけどマリーってどんなスキルしてるんだろ?

スキル的には残影取ってるみたいだから、問題は残り2ポイント
最初にWIZぽん達と会った時オリジナルマリーがコピーマリーを狙って
地面ごと吹っ飛っとばすような強力な指弾撃ってきたっていうから、
最初は残影-指弾型って感じかと思ったんだけど、
なんか割りと前衛に出てバンバン闘ってる感じだからAGI…?

指弾型じゃ被弾しまくって、とても前衛になんか出られないだろうし、
そうすると阿修羅型なんかも不可能っぽい…

ということは…普通にAGI型で三段7のパッシブ型か連打5のセミコンボ型でFA?
358名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/06(月) 02:20 ID:CsO.QknY
そうゆう細かいことを気にしだしたら負けだと思う(AA略)
359名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/06(月) 03:47 ID:HINu/ghU
話を書く上でどうしてもキャラを強くしなきゃいけない時もあるし、
そういう描写をするとゲーム内じゃ有り得ないような状況も出てくる。
「あっれ、こいつI=D二極のはずがAもカンストしてねぇ?」
みたいな事があっても仕方ないんじゃないかな。
ゲーム内じゃできないような事でも小説でならできたり、
逆にゲーム内では普通におきている事でも小説じゃ無理だったりするし。

でも、まぁ、できればキャラのステータスタイプ・スキル辺りは
話を書く前に考えておいた方がいいんだけどねっ。
そしてそれにあわせて話を書いていくのがベスト。

と言っておいてなんだけど、話自体が面白ければ
元になるもの(この場合RO)から余りにかけ離れていたとしても構わない、
というのが俺の考えだったりする。
360名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/06(月) 19:07 ID:m3q5tsBU
いろいろ突っ込まれてちょっと嬉しい341です。
マリーのステスキルまではよく考えてませんでしたけどとりあえずSTRAGI型で考えてます。

小説上、全てのステが高い万能型なんかがいると使いやすくて便利なのですが
それだとあまりゲームとかけ離れすぎて面白くないので
書くときには全員に対して少なくとも一つはなにか弱点を考えてるのですが。
どうしても不具合が出るときは性格に欠点があったりで・・・

騎士子姉さんもかなり困ってます。
AGI槍騎士ってことでなんとか落ち着けてますが
やはり槍もってペコというとVITという感じがしてしまいますしね。

あと少しこだわってるのはスキル使用条件ですね。
モンク系の話だとなりふり構わずがんがん阿修羅使う話が多くて
-それはそれで面白いのですが-
できるだけゲームに沿うように気功や爆裂の条件があったり。

まぁながながと書きましたが、結局のところ

>>358
361名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:54 ID:.Bj8SlyI
でもって続き続き。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


暗闇の中から二人の影が近づいてくるのが見えました。
砦にこもっているはずの悪魔プリとすみやんでした。

「まだ仲間がいたんだねぇ。こなけりゃ命拾いしたのに・・・。」
惜しそうに見つめる魔女
しかしかまわず悪魔プリは続けます。

「あなたたちが欲しいものはあげます。その代わり、すぐにこの人たちを返しなさい。」
ゆっくりと、しかし厳しい口調で話し掛けます。
その言葉にはっとする魔女

悪魔プリの手には、確かにあの青く光る宝刀が掛けられていました。

「仲間を助けるためにわざわざ持ってきてくれたってわけ・・・。」
魔女が悪魔プリの方へ引き返します。
「ただでは渡しません。騎士子姉さんとオセシンさんを、こちらに連れてきなさい。」
敵にも関わらずびしっと命令する悪魔プリ

「面倒な注文をするね・・・。」
しかしその弱々しい体に似合わない力で二人を引きずってくる魔女
「さぁ、それをもらおうか。」
魔女が悪魔プリに手を差し出します。

悪魔プリが魔女に宝刀を手渡そうとしたその時

「・・・・だめぇっ・・・」
声にならないような声が届きました。
主はもちろんモンク娘
淫乱プリに抱かれながらわずかに二人の方を振り向きます。

「あんたあれだけ刺されてまだ死なないの・・・?」
あきれ気味に聞く魔女
「あ・・・あたしだって・・・あんたと・・・同じで・・・
 一回、死んでる・・・ようなもんだから・・・ね。」
そういいながらも、もし淫乱プリがすぐさま応急処置をしていなければ
今ごろ死んでいたに違いありません。
362名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:54 ID:.Bj8SlyI
それを黙って聞いていた悪魔プリ
おもむろに、モンク娘の方へ向き直ります。
「マリーさん。」
改まった表情でモンク娘を見つめる悪魔プリ
「私、あなたに以前会ったことがあります。このパーティーの日より前に。」
「えぇっ?そうなの?」
驚いて聞く淫乱プリ
「覚えていますか?」

言われてモンク娘が悪魔プリの方をじっと見つめます。
「・・・さぁて・・・そういえば、どっかで見たような顔だけど。」
そこまでいうと、目を閉じて淫乱プリに抱かれながら休もうとするモンク娘
「・・・そうですか。河川で命を助けていただいた者ですが・・・。」

ちょっと残念そうにうつむく悪魔プリ
しかしその言葉にはっと再び目を開いて悪魔プリを見るモンク娘
「ああ・・・。あんときのか・・・」
「思い出していただけましたか?」
「うん。」
少しうれしそうな表情に変わる悪魔プリ
そのままの口調で続けます。

「あの時、私におっしゃってくれましたよね。助けられる人を助けまくれ、って。」
自信ありげに語る悪魔プリ
「・・・・・・」
ちょっとまずい発言をしてしまったかのように顔をしかめるモンク娘

「私は、あなたたちを助けます。」
納得させるように、はっきりとした口調で述べる悪魔プリ

「あ・・・あれはだな・・・」
なんとか反論しようとしますがもうすでに魔女の方へ向き直ってしまっている悪魔プリ
仕方なくそこで口をつぐみました。

「これはお渡ししますが、ここにいる全員にこれ以上手出しの無いことを約束してください。」
すこし穏やかな口調で魔女に話し掛けます。
「いいよ。これさえ手に入ったら、あんたらにかまってる暇なんてないんだ・・・。」
そういうと乱暴に小刀を奪い取る魔女
しかしまったく動じずに手を下ろす悪魔プリ

「もっとも、そこの二人はもう死んでるかもしれないけどね・・・。」
そういうとその場から暗い森の中へLODと共に消えていきました。

しーんと静まり返る迷いの森。
363名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:54 ID:.Bj8SlyI
「ああ・・・」
緊張の糸がきれたWIZぽんがその場にへたり込んでしまいました

「さあ、急いで戻りましょう。」
悪魔プリが鋭く言いました。
「そうね、一刻を争うわ。」
淫乱プリも悪魔プリを見つめ返しました。

「そこの男二人と姉さんはわいが引き受けるさかい。」
今までうしろでじっとしていたすみやんがそういうと
騎士子姉さんをカートに乗せるとはんたぽんとオセシン先輩を両肩に担ぎました。

「WIZぽんは、騎士子たん運んでやれや。」
「あっ うん!」
そういうと騎士子たんお姫様抱っこしようとするWIZぽん
しかし騎士子たんはともかく着ている鎧が重くてぜんぜん持ち上がりませんでした。
「ううー・・・」
顔を真っ赤にしながらうなるWIZぽん
「あんさん好きな人も抱えられんのかいなぁ・・・」
すみやんがあきれて言います。
「だ・・だって・・・」
ぜーぜー息を切らしながら泣き顔のWIZぽん

「じゃぁ、私が運びますよ。」
そういうとWIZぽんが苦戦していた騎士子たんをひょいと抱える悪魔プリ
「さすがやな。」

「サゲ君、マリーちゃんは任せるわ。」
淫乱プリがぼーっとしていたサゲ先輩に言いました。
「ああ、分かったよ。」

「砦ポタなら、私が持ってるから。いくよー」
そういうとポータルを開く淫乱プリ

次々と入ってゆくWIZぽんたち
最後に淫乱プリが入ると光の門も消え、黒い森だけが残りました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【ブリトニア砦3】

「あー!もー疲れたわよ!」
明るい照明の部屋に淫乱プリの声が響きました。
時間は午後10時

帰ってきてから今まで、悪魔プリと二人でずっと生死の狭間をさまよう
騎士子たんたちの看病をしていたのでした。

「そう・・・ですね・・・」
悪魔プリも顔一面に疲労の表情を浮かべて言いました。
364名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:55 ID:.Bj8SlyI
「で、どうなんや?」
すみやんが尋ねます。
もちろん、容態のこと。
「みんなして寝てるわよ。奇跡だわ。」
淫乱プリが言います。

必死の処置のおかげで、全員一命を取り留めて眠っている様子でした。

「もうこいつらのことだから、ほっとけば明日には元気になってるわよ〜」
淫乱プリがその場にあお向けに倒れこんで言いました。
ひさびさにヒールを使い続けたせいで、頭がくらくらしています。

そして、なかよく並んで寝るけが人たちと一緒に、
WIZぽんも9時ごろダウンしてすやすや寝ていました。

「サゲのやつも学会いくとか言って帰っちゃうしさ〜。
 あいつはWIZぽんさえ無事ならそれでいいのよ。」
淫乱プリが愚痴ります。
「そんなことないですよ。」
悪魔プリが苦笑いしながら答えました。

「わいは今回も何も出来てへんかったなぁ〜。」
すみやんが悲しそうに呟きました。
「そんなことないですよ!」
悪魔プリが慌てて打ち消します。
「そうよ、すみやんがいなかったらここまで早くみんなを運べなかったもの。
 それこそ、治療が遅れて危ないところだったわ。」
淫乱プリも言います。
「それに・・・」
悪魔プリが言いかけたその時

「わあっ!!!」
突如大声が部屋に響きました。
「な、なんや?!」
突然の声に驚くすみやん

起きたのはモンク娘でした。
「はぁ・・・」
起き上がるとため息をつくモンク娘

「どうかしましたか?」
悪魔プリがそばへ言って問い掛けます。
「どうかしたじゃないよぉ・・・」
そういいながら胸のあたりをさすります。
気にしてるのは、もちろん奪われた小刀のこと。

「あっ。あはは」
それに気付いた途端笑いだす悪魔プリ
「な、なんで笑うんだよ!あんた世界がどうなるかわかんないんだよ?!」
くってかかるモンク娘

世界樹を切ると世界が終わる、という伝説はただのはったりではありません。
もちろん、切った瞬間星が爆発するとかそんなことではありませんが、
何かとてもよくないことが起こるのは確実でした。
世界樹イグドラシルは、それだけの力をもった木なのです。
365名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:55 ID:.Bj8SlyI
「探しているのは、これでしょう?」
そういうと、渡したはずの破鏡刀をさしだす悪魔プリ
「あれっ?」
ぽかんとするモンク娘。

「渡したのは、わいの力作の方や。」
すみやんが得意げにいいます。
「まさか、偽者を作って渡したって言うの?」
「えぇ。すみやんが、見分けのつかないくらいそっくりなものを作ってくれました。」

「なぁんだ・・・」
ほっとしたように言うモンク娘
「じゃ、寝る。」
「えっ?」
おもむろに寝っ転がると数秒後には寝息につくモンク娘でした。

「はや・・・」
見ていた淫乱プリが言いました。
「ふふ。そうですね。」
悪魔プリがにこにこしながらモンク娘の首に本物の破鏡刀をかけてあげました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

気が付くと、どこだか知らないけれど明るい野原にいました。
まるで草自体が光っているような草原

「よっ!」
どこかで聞いたことのある声がします。
いや、これは自分の声だ。
つまり・・・

「元気してたか?」
目の前に、自分が現れました。
そう、本物の自分―「マリー・ラウダーテ」―が。

「あれ!あんたなんでいるの?!」
驚いて尋ねます。
なんでこいつがいるんだろう。
そもそもここはどこ?
なんでこんなとこに自分がいるんだろう?
その前後の記憶がまったくありません。
366名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:55 ID:.Bj8SlyI
「あたしゃ元気さ〜。父さんとも会えたしね。
 ほんとに会えるもんなんだ〜。」
本物の自分が得意げに語ってきます。

「父さん・・・えええ?!」
その言葉にさらに驚きます。
「ちょっ!どこ! どこにいるのよ!!」

父さんがいるだって?
会いたくても会えないはずなのに?
ここはどこ?

「あんたが会うにはまだ早いよ。ほら、帰った帰った!」
いつもの強気な表情で追い返されます。
「でも!」
捕まえようとしますがなぜか前に進めません。
体が言うことを聞かない。

「じゃあね。当分会いに来るなよ。
 あたしくらい強いあんたが、そんな簡単にこっち来るんじゃないよ!」
そう叫ぶと、遠くへ走り去ってしまいました。
「まって!なんで会いに来たの?なんで・・・」
言葉も出なくなりました。
大声で叫ぼうとしているのに、言葉が喉に詰まって出てこない。
なんでだろう。

そこで、また気を失った。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

視界が開けてきた。
ここは
ゲフェンの砦だ。

というかGvが始まっている。
本能的に弓を構えようとする

敵はどこだ
なんで俺はここにいるんだ?

そんなことを考えているときだった。

「はんたぽん」
うしろでもうすっかり聞いていなかった、すごく懐かしい声がした。
「なんだと・・・?」
驚いて振り向くと、そこに一人のプリーストが立っていた。
367名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:55 ID:.Bj8SlyI
絶句した。

「おまえなのか・・・?」
その人は、忘れもしない。
ずっと前のことだ。

そう。この砦だった。
彼女はあの塔にいた。
俺が殺してしまったはずの、あの人だ。

「はんたぽん、私、はんたぽんを憎んでなんかいないからね?」
無垢な表情でまじまじと言ってくる。
「そんなはずはない!第一なんでおまえがここに・・・」
わけがわからない?
死んだけど生き返ったとでもいうのだろうか。

「ほんとうだから。それだけ、言いたかったの。本当に、会えて良かった・・・。」
かまわずひとりでしゃべりつづける。
「・・・・・・。」
「じゃぁ、いつでも見てるから。ちょっと遠いけど、いつも見てるから。」
そういうと背を向けてしまった。
城門の方へ足早に歩いていく。

「まて!」
追いかけようとするが、動けなかった。
後ろでは、人々の戦いあう声と剣と剣のぶつかり合う音が響いていた。

「ほんとうに・・・すまなかった・・・。」
それだけ言うことが出来た。
プリーストは少し足を止めて振り向くと、わずかに微笑んだ。

それから、その場から消えるようにいなくなった。
なんだったんだ・・・一体。

そこで、目が覚めた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「おはよ〜。」
気が付くと、淫乱プリがみんなを起こしていた。
夢だったのか。

「ああ、おはよう・・・」
素直に起き上がろうとするが、体に力が入らずなかなか起き上がれないはんたぽん。
ふと周りを見渡すと、みんな意識ははっきりしているものの、
いまだ前のように元気にはなっていない様子。
368名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/08(水) 17:58 ID:.Bj8SlyI
「あんたもまだだめみたいねぇ。」
淫乱プリがぼやきます。
「仕方ないだろ。」
そっけなくまた寝込んでしまうはんたぽん
別の場所では、騎士子姉さんとオセシン先輩がぐったりと寝込んでいました。

「騎士子たんは元気になったみたいだけどねぇ・・・。」
そういって後ろを見返ります。
騎士子たんがひとり申し訳なさそうにテーブルについていました。

そんな時、少し離れたところで口論が始まりました。
「いけるに決まってるだろ!もう大丈夫だよっ!」
「だめです!今度こそ死んでしまいますよ?!」
いいあっているのはモンク娘と悪魔プリ。
「やれやれ・・・あんさんからだはぼろぼろでも気だけは元気なんやなぁ・・・」
近くで聞いていたすみやんもあきれ顔で言います。

「負けっぱなしで放っておくなんでできるかぁ〜! だぁっ・・」
そう叫んだ途端腹を抱えて前のめりに倒れるモンク娘
「ああ、もう・・・」
悪魔プリも手に負えない様子。
「それに、あなたがその宝刀を持っていったら
 あれが偽物ということがあちらにばれてしまうではないですか。」
「だ〜か〜ら〜・・・その前にもうあいつらぶっ倒そうっていってんのに・・・。」
相変わらず気迫だけはとびっきりのモンク娘。
しかし倒れこんだままでは説得力がいまいちありません。

バァーン!
そんなとき、不意に部屋のドアが開かれました

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なんかわかりにくいところが多そうですが。
マリーとはんたぽんの夢を入れてみました。
なんでか?
まぁ、LODと死者がなんかつながってるっぽいから
それっぽいエピソードを持つ2人を使ってみただけです。

でもって、砦に何かが来たところでおしまい。
369名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/09(木) 20:57 ID:jIvWjwc6
ヘタレAGIWizです。
そろそろクリスマスなので、ローグで玩具に篭ってケーキ狩ってます。
Wizぽんワールドのみんなのクリスマスの話、懐にあっためてる方は出してくださいですよ。

>マリーちゃんの人
楽しみにますとも。続きが気になります。
モンク大好きですから、マリーちゃんの活躍が楽しいです。
370名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 08:33 ID:NfIUWqEM
・・・あ?
あの、マリーちゃんの話の人ー。
話はとても面白いよ?
悪魔プリさん助けた修行僧がマリーちゃんだった事に驚いたり、
(その話の前半で出たときは「モンク娘」って書いてあったから
 意図的に別人と思わせようとしたって事だよね?
 そして別人と思わせておいて実は両方マリーちゃんだった、と。
 確かに父親と自分を亡くしているマリーの言葉だと思って読んでみると
 納得できる所もあるけど・・・読者を混乱させかねないような。)
夢の中に出てきた本物のマリーがいい人っぽく普通っぽくなってたのが
嬉しくも寂しくもあったり、
はんたぽんの夢に出てきたプリさんの言葉に涙しそうになったりしたけど・・・
でもさ。どうしても1個だけ腑に落ちない所があるんだよね。
この話の冒頭部分で
>それで、そのお祝いに今度の日曜日にパーティーを開こうと思います。
とあるよね。という事はこの事件がおこったのは日曜という事で・・・

・・・GVは?

あれですか?>>358ですか?
371名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 09:31 ID:eJyqkjFk
Gvは基本的に>>358に逃げたいところなんですが
一応自分も気にしつつ書いたところなので言い訳を簡潔に。

それまでラウダーテ家の家状態→不落城→誰も来ない
そうでなければ悪魔プリとすみやんとガーディアンだけで守りきったことにしておいてください(;´_`)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

バァーン!
そんなとき、不意に部屋のドアが開かれました

「WIZぽ〜ん!!」
部屋中に響き渡る低い声
「誰っ!」
思わず騎士子たんが身構えます。
寝込んでいた一同にも緊張が走りました。

しかし

「ひさしぶりじゃの〜!」
入ってきたのはWizarどんでした。

たしかに、強い厄介者には違いないのでした。

「あ、おじさん!」
久々の来訪者に喜ぶWIZぽん
「いや〜!遅れてはならんと思って朝っぱらからきてしまったわ〜!」
がははと笑いながらしゃべるWizarどん
「え・・・?」
ぽかーんとするWIZぽん
「ん?今日じゃないのか?お前がやるって手紙くれたパーティーは。」
部屋の雰囲気をみてちょっと心配そうになるWizarどん

「おじさん・・・それ・・・昨日だよ・・・」
ぐすっとなるWIZぽん
「な、なにいぃぃ〜〜!!」
派手なリアクションで壁にぶつかるWizarどん
「どこをどう間違えたら休日と平日がずれるのかしら・・・」
騎士子たんもあきれた様子

「いやぁ〜!最近社会の仕組みと関係の無い生活をしとるもんでな〜。
 曜日なんて、あってないようなもんじゃい!がはははは!」
森の奥にでもこもってたんだろうか、この人は。
372名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 09:31 ID:eJyqkjFk
「だれ・・・このやかましい老人・・・」
モンク娘が尋ねます。
「ろ、ろ、老人じゃとぉ!?」
その言葉に真っ赤になるWizarどん
「マリーちゃん、この人はこう見えても、超危険人物なんだからね。
 あまり変な口叩くとマリーちゃんでも危ないわよ〜。」
淫乱プリが忠告します。

「なぁ!ち・・・超危険人物ぅ?!
 お前らぁ!一体わしのことを何だとおもっと・・・げほっ!げほっ!」
さっきから叫び通しでむせるWizarどん
「しっかし、なんじゃいこの辺で倒れとる連中は。
 パーティーで酔いつぶれでもしたんかの?まったく情けない・・・」
腕組みをして寝込むはんたぽん達を見るWizarどん

「あ、ち、違うよ!おじさん。あのね・・・」
WIZぽんが昨夜のことを簡単に話し出します。
「ほほぅ。LODか。大物じゃなぁ。」
LODの名を聞いてちょっと興味を示したWizarどん

「最初からその気でいけば、あんな風にやられることなんて無かったのよ!」
モンク娘が拳を握って叫びます。
「あの邪魔な魔女さえいなければ・・・」
悔しそうに座りこむモンク娘

「よっしゃ、それじゃひとつわしが!」
そういうと立ち上がるWizarどん
「えっ?」
驚くWIZぽん
「あんたらの敵討ちをしてきてやるわい!」
どんと胸を叩くWizarどん

ΩΩΩ<な、なんだってー!!!

驚く一同
373名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 09:31 ID:eJyqkjFk
「そ、それなら私もいくわ!」
そういう騎士子たん
「ぼ、ぼくもいくよ!」
WIZぽんも乗る気です。
「ほうほう、いい子達じゃ。一緒にいこう!」
すっかりどこか遠足へいくような雰囲気のWizarどん

「それなら、あたしも行くからね。」
立ちあがって言うモンク娘
「あなたはだめですってば。」
そばにいた悪魔プリがいいました。
「あのね!あたしが行くっつったらいくの!いいかげんにしなさ・・・」

ゴッ!

その瞬間悪魔プリのげんこつがモンク娘に炸裂しました。
気を失って倒れるモンク娘
「いいかげんにするのはあなたです。」
手をはたき合わせながらため息をつく悪魔プリ
「ひえぇ・・・あれはわしももらいたくないわぁ・・・」
目を丸くするWizarどん

「ほな、悪魔プリはんはけが人たちの看病頼むわ。わいも行ってくる。」
すみやんもそういうと立ち上がりました。
「わかりました。気をつけて。」
それを見送る悪魔プリ

「うい。それじゃいこかぁ!」
Wizarどんが叫びました。
「ほい、そこのプリさんや!あんさんもくるんやぞ!」
「えぇっ?私も?」
淫乱プリが意外そうに顔を上げます。

「いやか?」
Wizarどんが尋ねます

「・・・・・・」
オセシン先輩を見つめる淫乱プリ
「もちろん、行くわ!」
意を決したように立ち上がりました。
374名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 09:32 ID:eJyqkjFk
【魔女の館】

昼夜を問わず薄暗い死者の町。
「さて・・・」
帰ってきた魔女
手に入れた刀をじっと見つめます。
「こんな小さな刀が、木を切る剣のひとつだとはねぇ・・・」

そこへ現れる彷徨う者
「手に入れたか。」
「ああ・・・この通りさ。」
偽物と知らず小刀を投げてよこす魔女
それを受け取る彷徨う者
「・・・・・・っ!!」
(違うっ!)

「どうだい。もう面倒だから、とっとと切り倒してきておくれよ・・・。」
めんどくさそうに指示をだす魔女

その瞬間

ザッ!

振り下ろされる長い刀
それは魔女の杖をもつ手をばさりと切り落としました。
「なっ!なにすんだい!!」
驚いて振り返る魔女

「主の目は節穴か!このような偽物を掴まされおって!!」
「に・・・偽物だと・・・?」
たじろぐ魔女
「もう主などに任せておけるものか・・・御免!」

次の瞬間
魔女の首が飛びました。

死者に死はないといえども、さすがに首を切られてはただ崩れ落ちるしかありませんでした。

「ぐぬぅ・・・!!」
ひとり考え込む彷徨う者

まてよ・・・たしかにこれはよく出来た偽物である。
きっとあちらはこちらをだまし通せたと思っているに違いない。
もうすっかり油断しているはず・・・。

ひっそりとチャンスをうかがう彷徨う者なのでした。
375名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 09:34 ID:eJyqkjFk
ここまでーここまでー。
今ここに斎京のWizarどん様w光w臨wwwwっうぇwww
修正されるねwwwww

(´・ω・`)ごめん。なんでもない。
376名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 11:13 ID:qOfRgD/2
魔女より彷徨う者の方が強いのか・・・。

彷徨う者 > 魔女 > LoD?
377名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/11(土) 17:03 ID:eJyqkjFk
頭の中ではLOD>>>>彷徨う>魔女
ただしLODは同じ人間の敵同士ということで双方を攻撃することはない。
という設定だったりします。
378名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/12(日) 08:53 ID:q7Fegvqg
頭がいたい。PCのやりすぎのようだ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【ニブルヘイム】

ニブルヘイムまでやってきたWizarどん、すみやん、騎士子たん、淫乱プリ、そしてWIZぽん。
飛び交うコウモリにおびえるWIZぽん
「うぅ〜、気味悪いよぉ〜・・・」
「がっはっは!そんなんではわしみたいにはなれんぞぉ〜!」
笑いながら現れるモンスターたちをがっつんがっつん殴り倒していくWizarどん
「あんさんみたいにはなって欲しくないわぁ・・・」
すみやんがぼそっと呟きます。

5人できたのに、結局先頭を歩くWizarどんが敵を全部倒してしまっているのでした。

「さぁ、ついたぞい!」
そういうと町への門をガァーンと開くWizarどん
「いつきてもやなところね・・・」
淫乱プリが言います。

「さ〜て、探すかいのぉ」
ずかずかと入っていくWizarどん
「よし、いこっ!」
決心したようにいつもよりちょっときりっとした表情になるWIZぽん

しばらく町を歩いていた一行
ある時騎士子たんがおもむろに言い出しました。
「ねぇ・・・魔女の館に行ったら何かわかるんじゃない?」
魔女の館。
その存在自体は別に秘密でもなんでもない場所でした。
「あ〜あ。そうねぇ。もしかしたら、LODと一緒にいた魔女って、そのことかも!」
淫乱プリもはっとそう言います。

そして魔女の館へたどり着いた一行
Wizarどんが勢いよくドアを開くと・・・

「うわっ!」
目に飛び込んできたのは床に倒れこんだ魔女の死骸でした。
「なにこれ・・・」
淫乱プリがおもわず口を抑えます。

「・・・・・・」
絶句するWIZぽん
「ほーほー、こりゃたまげた。」
Wizarどんも驚きます。
379名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/12(日) 08:53 ID:q7Fegvqg
「こいつが死んだってことは・・・」
淫乱プリが必死に考えます。
「刀はどうなったのかしら?」
騎士子たんが疑問に思いました。
「みたかんじ、LODはこいつの手先ちゅーかそんな感じやったし・・・」
すみやんも意見を言います。

「もう、偽物の刀のことは心配しなくて良くなったみたいね。」
淫乱プリが安心したようにいいました。

「なんじゃかよくわからんが、LODがおる限り、わしは帰らんからな!」
Wizarどんが叫びます。
「そうだよ!みんなの敵を取らなきゃ!」
WIZぽんもやる気満々です。

ちょうどその時でした。
高台に建つ魔女の館の窓から、下の広場にLODが姿を見せたのは。

「いた!」
騎士子たんが鋭く叫びます。

ダッ!
その時にはもう老いを感じさせないすばやさで館を飛び出していたWizarどん

「はやく行きましょ!」
淫乱プリもみんなに速度増加をかけてWizarどんを追います。

「わしに見つかったのが運の尽きじゃあぁ!」
大声で叫ぶとLODにつっこんでいくWizarどん

「マタ愚カナ人間ガ来タカ」
Wizarどんの方を振り向くとすかさず強烈な一撃を繰り出すLOD
そしてそれをよけるでもなく持っていた杖ではじき返すWizarどん
「どうしたぁ!力が弱いぞぉ!」
そしてLODの懐へ飛び込み堅い装甲に杖をたたきつけます。

ガァァーンと堅い金属の音が響きます。
380名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/12(日) 08:54 ID:q7Fegvqg
そしてやっと追いついてきたWIZぽんたちもすかさず加勢に入りました。
「姉さんの仇は絶対とってやるんだから!」
「ひさびさの大物や!いったるでぇ!」
騎士子たんとすみやんも威勢良く突っ込んでいきました。

フェイヨンの時と違い、最初からその気のWIZぽんたち。
勢いが違います。

「コザカシイ。キエウセロ!」
そう叫ぶと青い閃光とともにBdSを放つLOD
「はなれい!」
しかしその爆破が繰り出された時にはすでに範囲から離脱していた3人

「めておすとーむ!」
いつもよりずっといい顔になっているWIZぽん
舌をかむことなく大魔法を詠唱し続けます。
「こいつを黙らせてくれい!」
Wizarどんが淫乱プリに叫びました。

「はいよ!ディビーナ!」
淫乱プリがLODに手を差し出すと輪に拘束された天使がLODの上に舞い降りました。
そしてそれと同時にスキルを封じられるLOD

「・・・・・・」
気味の悪いうなり声をあげながら再び槍を振り回し始めるLOD
「えいっ!」
軽やかな身のこなしで避ける騎士子たん
そしてそれとは対照的に攻撃を跳ね除けるWizarどん

次第にLODの装甲にもところどころひびが入ってきました。
「もう終わりは近いぞぉ!」
Wizarどんが相変わらずの大声で叫びます。
そのとき、LODを縛っていた天使の効果が切れました。
すかさず呪文を唱え始めるLOD

「おお?あぶないっ!」
Wizarどんがそう叫んだそのときでした

再びあの時の黒十字がLODを中心として放たれました。
「うわおお!」
思わず斧を落とすすみやん
「ああっ!!」
反射的に斜めに飛びのける騎士子たん

その攻撃はWizarどんとすみやんを飲み込み、その場に崩れ落ちさせました。
「がはぁぁ!」
苦しそうな表情を浮かべて倒れるWizarどん
381名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/12(日) 08:54 ID:q7Fegvqg
「ううう・・・」
あの時と同じ光景を見たWIZぽん
「ふたりともっ!!」
かすりはしたものの直撃を間逃れた騎士子たんがすぐさま二人を抱きかかえます。

「オ前モ死ネ」
その頭上にLODの槍が振り下ろされました。
「あっ――――――!!」

見上げた時にはもう避けられない位置まで迫っていました。
「うっ!」
覚悟を決めて目を閉じる騎士子たん

ガキン!

しかしその攻撃はわずかに反れ、騎士子たんと抱えられた二人のすぐ隣に突き刺さりました。
「えいっ!」
それを知った騎士子たん、すかさず地面をけって二人を抱え淫乱プリの元へ走りよります。

そしてそこに残ったのは

地面に槍を突き刺したまま動かないLDOと
さっきまでWizarどんが使っていた杖を持ったWIZぽん
「・・・・・・」
無言でうつむくWIZぽん

「淫乱プリさん!見てあげて!!」
必死でたどり着いた騎士子たん
二人を助けることに夢中だったのでなんでさっきの攻撃が外れたのか知りません。
「WIZぽんは?!」
そしてここへきて初めて後ろで戦っていたはずのWIZぽんがいないことに気づきます。

「え、な、なんか急に飛び出して・・・」
そのときの様子を淫乱プリが驚いた目つきで話します。
騎士子たんが二人を抱えに飛び出したのとほぼ同時にWIZぽんもLODの元へ飛び出したそうな。

「マタ、オ前カ。」
LODの脳裏に過去に自分を倒したゲフェンの魔術師の記憶がよみがえります。
「・・・そうだよ。」
うつむいたまま答えるWIZぽん
382名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/12(日) 08:55 ID:q7Fegvqg
「なんで・・・なんで戻ってくるんだ・・・」
少し泣き顔になりながら話すWIZぽん
「お前なんか、お前なんかもういなくなっちゃえばいいんだぁ!!」
そう叫ぶとはるか上にあるLODの本体をにらみつけます。
はじめに戦ったモンク娘や騎士子姉さん、オセシン先輩、はんたぽん
そしてWizarどんに騎士子たん、すみやん

みんなががんばって倒そうとしたLOD

ズオッ―
LODが槍を抜きWIZぽんめがけて突き出しました。

「えい!」
いつもの声ですがいつもとはかけ離れた動きで飛び上がるWIZぽん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

いつか使ったことのあるようなネタをもう一度使うという手の抜きよう。
覚醒WIZぽん好きなんだもん(´・ω・`)
383ビジュアル系なWIZsage :2004/12/12(日) 23:13 ID:3GzZ70/.
お前等バンドやろうぜ?
384名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:03 ID:2aR.H6/k
やばいやばい。これ書いたら書くの止めるとか言いつつ
もう新たな電波が2つも来た。
これも書き終えてないのに。だれかぼすけて。

っ[妙に強い覚醒WIZぽんショー]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「えい!」
いつもの声ですがいつもとはかけ離れた動きで飛び上がるWIZぽん
「お前なんか!」
飛び上がり杖を後ろへ振りかぶるWIZぽん
「いなくなっちゃえぇ!!」

それと同時にLDOの頭へ一撃杖をたたきつけるWIZぽん

ガシャーン

あれほどにまで堅かったLODが、まるでガラスのように頭部だけ砕けます。

「・・・わわ!!落ちるー!」

なんであれほどにまで高く飛び上がれたのかわかりません。

どてっ!

「あいたっ!!」
LDOを殴りつけたあとそのまま落下してこけるWIZぽん
「WIZぽん!」
すかさず騎士子たんがWIZぽんの元へ駆け寄ります。
そして二人でLODを見上げました。

「・・・・・・・・」
ぴくりとも動かないLOD
しかしみんなの攻撃でボロボロになった鎧
そして何もなくなった頭部からは、黒い霧が吹き出ていました。

「危ないわ!きっとあの霧がLODの本体なのよ!」
淫乱プリが叫びます。
「じ・・じゃぁ!あれを倒さないと!」
WIZぽんが再び立ち上がります。

しかし霧はそのまま空へ上っていき、ついには見えなくなってしまいました。
しーんと静まり返る一帯。

「・・・?」
ぽかんとする騎士子たん
「ああぁ〜」
残念そうなWIZぽん

「倒したの?」
淫乱プリがつぶやきます。
「・・・かな・・・?」
騎士子たんが立ち上がり残されたLODの体をガンとたたきました
385名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:03 ID:2aR.H6/k
ぐらっ・・・

ふらっと傾くLOD
「わ!WIZぽん、危ないっ!!」
とっさに騎士子たんがWIZぽんの手を引いて下がります。

ダァーン!!
大きな砂煙を巻き上げて崩れ落ちたLODの残骸

「倒したみたいね・・・」
淫乱プリがほっとしたように言いました。
「よかった!やったぁ!」
騎士子たんも満面の笑みで喜びます。

「それより、早く帰って二人を見てあげないと!」
WIZぽんが泣きそうな顔つきで叫びます。
「あ、そうね!帰りましょう。」
そういうと淫乱プリがポータルを開き、WIZぽんたちは砦へ帰りました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ただいま〜!」
ドアを開けると元気な声で叫ぶWIZぽん
「おかえりなさい」
そしてそれをやさしい笑顔で迎える悪魔プリ

しかし、その笑顔は騎士子たんに抱えられたすみやんをみて一変しました。
「あっ・・・!すみやん!!」
すぐさま騎士子たんからすみやんを受け取ると
ぐったりとするすみやんを抱きしめる悪魔プリ
「ああ・・・なんてこと!すみやん、しっかりして!」
目に涙を浮かべながら必死に呼ぶ悪魔プリ

「まだ、いるのよ・・・」
最後に入ってきた淫乱プリがこれまた力ないWizarどんを背負ってきました。
「ああ、まったく!あたしも行けばこんなことにはさせなかったってのに!」
もうすっかり元気になったモンク娘がうしろで言います。

「それで、LODはどうなった?」
はんたぽんがたずねます。
「あ〜、一応倒したっていうのかな?」
淫乱プリがぼけっとした表情で答えます。

黒い霧になって空へ消えていったLOD
逃げたというか、だけど、倒したというか。

「大丈夫よ、私でも助かったんだもの。二人ともきっと助かるわよ。」
騎士子姉さんが騎士子たんの横にきてそう言いました。
「あ、お姉ちゃんはもう大丈夫なの?」
ふっと振り向いてたずねる騎士子たん
「ええ、おかげで、すっかり元気になったわ。」
にっこりと答える騎士子姉さん

「みなさん、元気になったみたいですね。」
悪魔プリもうれしそうな表情で言います。
386名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:03 ID:2aR.H6/k
「ん・・ぐ・・・」
そのとき、Wizarどんが意識を取り戻しました。
「はっ!わしとしたこと・・・がぁぁ!」
痛みのせいなのかショックのせいなのかその場にうずくまるWizarどん

「おっさん、もう歳なんだからあんま無理すんじゃないよ。」
モンク娘がWizarどんを見下ろしながら忠告します。
「う・・・うるさい・・・わい・・・」
悔しそうに答えるWizarどん

「さて・・・あたしはそろそろいこうかなぁ。」
モンク娘がそうつぶやきました。
「あっ・・・もう帰っちゃう?」
さびしそうにWIZぽんが見つめます。
「うん、いろいろ楽しかったし、また遊びにくる。」
笑顔でWIZぽんを見つめ返すモンク娘
「いつでも、また遊びにきてね!」

背の低いもの同士、目線がきっかりな二人なのでした。

「じゃねっ!」
そういうと、胸に再び宝刀を光らせて部屋から駆け出していきました。

「病み上がりも何もあったもんじゃないな、あいつは。」
オセシン先輩があきれ顔で言います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【フェイヨン迷いの森】

ニブルヘイムで魔女を切り殺し、偽の小刀をもった彷徨う者。
再び住処のフェイヨンへ帰ってきていました。

「さてと・・・」
木陰に身を潜めると座禅を組んで考え事をはじめます。

拙者はまだ諦めん。
いつかこののほほんとした世を終わらせてやるのじゃ・・・。

胸に野望を秘め作戦を練ります。

そのときでした

「む・・・」

何故か現れるモンク娘、こちらへ意気揚揚と向かって歩いてきます。
間違いありません。
自分が狙っている宝刀を首から下げています。
387名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:04 ID:2aR.H6/k
拙者はついておる・・・
偶然を感謝せねばなるまいな。

にやりを笑う彷徨う者

こちらには気付いていない。
まったく、すっかり安心しきっておるわ。
だが、あの者相当できるからな・・・
不意打ちで気付かぬ間に殺してしまうか。

いやいやいや!
それはあまりにも卑怯ではないか!
しかしまてよ。拙者はモンスターであるから卑怯も何もあったものではないのか?

などと考えていると自分の目の前を通り過ぎていくモンク娘
そのまま町の方角へ歩いていきました。

悪いが、不意討ちさせてもらおう。
ちょっと気が咎めるが、生きたもの勝ちというものじゃ・・・。

そう決心すると音もなく背後を狙う彷徨う者

「結局WIZぽんに猫耳つけさせてないしな〜」
そんな独り言をつぶやきながら頭の後ろに手を込んで無防備に歩くモンク娘

気配を消して歩く術をもつ拙者に狙われたのが、運の尽きじゃ!
普通なら気付きそうなくらい接近しているのに
気配をまったく感じさせません。
そして、彷徨う者が刀を抜くと同時に後ろからその首元を一閃しました

シャッ―――――!!
388名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:04 ID:2aR.H6/k
「ふっ」
その直前、軽く息を吐いたモンク娘

ザッ!

まるで真後ろから狙われているのが分かっていたかのように
身をかがめ攻撃を避けました。

「なっ!!」
動揺する彷徨う者をよそにすばやく間合いをあけるモンク娘
「やっぱりきたねぇ!」
両手を構えながらにやりと笑います。

「いつから・・・気づいておった!」
あの攻撃は繰り出してから避けられるものではない。
最初から攻撃されるとわかっていなければ・・・
「うん?ここに来る前からだけど?」
「なにを言うか!」
(そんなハズはない!すると何か?
 こやつわざと拙者に襲われるためにここへ来たというのか?)

「正解を教えてあげようか。」
構えを解き、つかつかと歩み寄ってくるモンク娘
なんともいえない威圧感に刀を構えたまま後ずさりする彷徨う者

「あんたは、あたしたちがその偽者であんたをだませたと思っていると決め付け、
 このあたしのもつ本物をいつか狙っていた。」
首を振って宝刀を躍らせます。
「ということは・・・」
不意打ちが失敗しただけでなく自分の思惑を知られているようで
完全におされている彷徨う者

「あんたは、あたしたちが
 『敵がそれを偽物だと見抜けたことに気づいていたこと』に」

「気付いてなかったんだよ。」
止めを刺すように彷徨う者をにらみつけて言うモンク娘
しかし心の中では
(ん?なんかまた間違ったかなぁ。
 あっちはあちらが気付いていることに気づいていないと思ってて
 だけどこっちはそれに気づいてて・・・あれ?
 まあ、ショック受けてるみたいだしいっか。)
389名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:04 ID:2aR.H6/k
「これだけ精工に作られた偽物にもかかわらず・・・」
懐から魔女から奪った偽物を取り出すとまじまじと見つめる彷徨う者
「はぁん?それが精工に作られただって?」
あきれたように言うモンク娘
たしかにぱっとみどちらがどちらなのかはさっぱりわかりません。

「拙者は、一度本物を見たときに細部にいたるまでよく観察した。
 だからこのわずかなゆがみを見つけて見破ることができたのだが・・・」
すみやんの優れた腕でも、こんな不規則なカットの入った宝刀を
まったく同じにすることはできなかったようです。
「全然ちがうじゃねえか!」
彷徨う者のすぐそばまでずいっと近づいて叫びます。

「ま、まぁ全然といえば全然だが・・・」
(こやつも刀を見る目があるのかな。
 目利き対決をしているのではないのだが・・・。)

「ただの石から作られただけの偽物とは違う。
 こいつには、魂の重さが入ってんだよ。」
そういうと首からかかったまま宝刀を突きつけるモンク娘

そう。あれはただの夢じゃない。
破鏡刀は私のものだし、そうである限りずっとあいつと一緒だ。

「むぅ・・・」
(拙者には、まだ刀に宿る不思議な力を見抜ける力はないということか・・・)
「さて。」
言いたいことを言い終わると彷徨う者に背を向けるモンク娘
(む・・・チャンスか?
 いや・・・だめだ。隙がない。)
そんなことを思っていると不意にモンク娘が振り向きました。
「ここであんたをぶっ倒してやるのは簡単だけど、
 あんたかわいいし、なんかそんな気が起こらないから帰る。」
などとわけのわからない理屈を述べて再び歩き出すモンク娘

(ぐぬぬぬ・・・それは拙者をバカにしているのか・・・!)
なんだかすごく悔しい気持ちになる彷徨う者
再び勝負を挑もうと思ったときにはその姿はもうどこにもありませんでした。
390名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 19:07 ID:2aR.H6/k
【ブリトニア砦3】

バターン!
「まぁったく、元気なじーさんだねぇ!」
淫乱プリがあきれ顔で言います。
「大丈夫かなぁ・・・」
WIZぽんも心配そうな顔で閉じられたドアを見つめます。

モンク娘にバカにされたのが悔しくて、まだ回復しきってないのに
見栄をはって元気そうに旅立っていったWizarどんなのでした。

「うう・・・」
そしてその直後すみやんが目を覚ましました。
「あ、すみやん。」
付きっ切りで見ていた悪魔プリが安心したように声をかけます。
「ああ〜、すまへんなぁ。また役にたてへんかったぁ!」
がっくりとした表情で叫ぶすみやん
「そんなことないわよ!すっごい心強かったわ!」
一緒に戦ってきた騎士子たんがフォローします。

「体の方は大丈夫ですか?」
悪魔プリが心配そうに言います。
「大丈夫に決まってるでしょ!あんだけヒールしたんだから。」
淫乱プリがかわりに答えます。

「しかし、大変な日だったわねぇ。」
騎士子姉さんが椅子にもたれながらそう言います。
「まったくだ。」
はんたぽんも相槌をうちます。
「ううう・・・なんか変なパーティーになっちゃったね・・・」
主催者のWIZぽんも悲しげに言います。

そのときでした。

「失礼します。カプラ宅急便でーす。」
門の方で声がしました。
「はーい」
淫乱プリが返事をしました。そして
「オセシン君おねがいー。」
「・・・俺か。」
実際に動かすのはオセシン先輩なのでした。
自慢のバックステップですばやく部屋から出て行くオセシン先輩

「WIZぽんにだ。差出人は不明。」
そういうと小包をWIZぽんに差し出しました。
「ほんと!何だろう?」
うれしそうな表情で小包を開けるWIZぽん

すると中には、ぐしゃぐしゃに押し込まれた紙くずに埋もれて
猫耳のヘアバンドが入っていました。

「お〜!」
それを見たとたん歓喜の声をあげる騎士子たん
「これって・・・」
なんだかいやな予感のするWIZぽん
どうしていいかわからずぼけっとしていると
すかさず騎士子たんがHBを取ってWIZぽんの頭にしてあげました。

「「・・・・・・」」

WIZぽんを凝視する一同
「え・・あ・・・」
みんなに注目されてあたふたするWIZぽん

わずかな沈黙のあと、大騒ぎになる砦でした。

-Fin-

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
やっと終わったー。
主観とかが入りまくってるのは仕様です。
でもあれだね。WIZぽんスレは個性がはっきりしていて面白いです。

ゲームに忠実にとかいいつつ、スキル使うときにそのスキル名を叫ぶのは
個人的にあまり好きではないのですよね。
だってこう、現実味がなくなっちゃうじゃんorz

まぁ文句いわず最後まで書かせてもらって感謝感謝です。

・・・またくる。
391名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 20:02 ID:6J0lDmog
>>390
乙でした
大変楽しく読ませていただきましたよ!
|・∀・) マタオイデー

そして分岐Cの人も
|・∀・) ハヤクオイデー
392名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/13(月) 20:04 ID:w2ZuhRq6
GJ。されど年末ゆえ…
「討ち入る時は、正々堂々ゲフェン流の陣太鼓をもって知らしむること」
「狙うは怨敵、Lord of darknessの首でござる」

という展開を期待していた(嘘
393名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/15(水) 18:04 ID:ewTMS7nY
>357
白刃→ハッケイ使ってるから少なくとも白刃3で残り1な。
まあパシブかセミコンボと考えればいいでしょう。
394名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/16(木) 19:45 ID:xmO0VAmI
今まで長ったらしい話しか書いたことがなくて
小ネタは苦手なのですがなんとなく>>369あたりから電波を感じたのでかきかき

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「このやろう、待ちやがれ!!」
「ふん、あばよ!」

ビュゥゥゥン

「くそっ!また逃げられた!」
悔しそうに肩を落とす騎士

一方

「へっへっへ。そう簡単にやられてたまるかってんだ。」
悪賢そうな笑みを浮かべて歩くアンソニ
再び人を挑発しようと広場へ出ます。
するとほわ〜んと空を眺めるWIZぽんと騎士子たんを発見

「お日様は、こんな寒い季節でも外にいて寒くないのかな?」
「そういえばそうね〜。」
騎士子たんとふたり他愛も無い話で盛り上がります。

「ヴぁー!!!」
突如現れて二人を驚かすアンソニ
「ぎゃあ!」
心臓が止まったかと思うほど驚くWIZぽんと騎士子たん
「わしはアンソニじゃ!ほれ、捕まえてみぃ!」
挑発的な言葉を残して後ずさりするアンソニ

普通の者ならすぐに追いかけてくるところですが今回は違いました。
いつまでたっても追いかけてこない二人に不思議を感じ
もう一度近寄ってみるアンソニ

「び・・・びくりしたぁ〜・・・」
「ほ、ほんとね・・・」
涙目でへたり込むWIZぽん

「Σっっ!!@@」
その表情に心を打ちぬかれたアンソニ
「そ、そいつはわしがもらってゆくのじゃぁあぁぁ!!!」
395名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/16(木) 19:46 ID:xmO0VAmI
言うが早いか袋から飛び出る巨大な手でWIZぽんをつかみ袋に入れるアンソニ
「わわああ!!    むー!むー!」
袋の中で暴れるWIZぽん
「WIZぽん!!なにするのあなた!!」
激怒する騎士子たん
すかさずアンソニに剣を振りかざそうとします。

「へへへ!あばよ!!」
しかしその剣がアンソニを切り裂く寸前アンソニがテレポートしてしまいました。
「あっ!まちなさ・・・WIZぽ〜〜〜ん!!!」
絶叫する騎士子たん

そして

「ささ、出ておいで。かわいいぼうや・・・」
にやにやしながら袋の口を開くアンソニ
その途端
「うわ〜〜ん!!だせ〜!だせ〜!!」
おお泣きしながら出てくるWIZぽん
「Σかっ・・・かわいい!!」
袋からでてきた反動で地面に転がるWIZぽん

「さ、さぁ〜。おいで〜。」
アンソニが怪しく手招きします。
「ん・・・? うわわわ!!くるな〜!!」
不気味な偽サンタが近寄ってくる恐怖にじたばたするWIZぽん

「うおわ!こ、こら!暴れるんじゃない!」
ぽかぽかと炸裂するWIZぽんパンチ
「ぬああぁぁぁ〜〜!!」
WIZぽんの激しい攻撃に自ら袋に飲み込まれるアンソニでした。

その後WIZぽんはプレゼントボックスを手に騎士子たんといたところへ無事帰りましたとさ。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(゚Д゚)<ウマー
最近BOTのごとく靴下を狩りまくってるマリーの中の人です。
396名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:25 ID:mudgDBEg
(゚Д゚)<このスレはのっとった。
そろそろ呆れ果ててスレを去る人間がでようとも俺はかk y=-(#゚Д゚)∴・.ターン

っ[ふぁんたじぃ物]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ねぇねぇ、見てこれ!」
騎士子たんがぐしゃぐしゃになった紙切れをかざしながらみんなに言います。
いつかWIZぽんに送られてきた猫耳のまわりに敷き詰められた新聞紙の一部。
騎士子たんが何気にそのうちの一枚を読んでいたのでした。
そしてそこにはこんな記事がかかれていました。

『鈴羽ついに発見か?! 生還者が真実を語る』

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

これは「すずはね」といわれる宝物を取り巻く、物語

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ああ、あれか。」
オセシン先輩が答えます。
「ね、鈴羽って何?」
何も知らない様子のWIZぽん
「ええ!WIZぽん知らないの?!」
驚く騎士子たん
「・・・俺も知らんぞ。」
はんたぽんも答えます。

「まったく、あんたたちもうちょっと世間を知ったほうがいいわよ。」
あきれ顔でいう淫乱プリ
「どうせまた下らんゴシップだろ。」
はんたぽんが一蹴します。
「それでも、なんか面白そうじゃない?」
騎士子たんが首を突っ込みます。
397名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:25 ID:mudgDBEg
新聞には、さらに鈴羽についてちょっとした説明がありました。
『鈴羽−遥かなる国「天津」の奥地にあるといわれるもの。
 相当な宝物だといわれているが、それが何なのかは一切不明。
 多くの冒険者が探しに行っているが、行ったきり帰ってこない者もいれば
 何もなかったという者もいる。』

「ふん。よくあるような話じゃないか。」
まったく興味なしのはんたぽん
「ね、どうせみんな暇でしょ?これ行ってみない?」
不思議好きの騎士子たんがみんなを誘います。

「俺はおりる。興味なしだ。」
最初からまったく相手にしないはんたぽん
「えー。しょうがないなぁ。淫乱プリさんは?」
床に寝っ転がる淫乱プリを見つめていう騎士子たん
「興味がないわけじゃないけど、あたしこないだの騒ぎで
 1ヵ月分くらいのヒールしたのよ?今は休憩中〜、ごめんね。」
言ったきり寝返りを打って背を向けてしまう淫乱プリ
「ううー・・・みんな行かないのぉ・・・」
落ち込む騎士子たん

「じゃ、二人でいこ!」
WIZぽんがにこやかに声をかけます。
「ほんと!WIZぽん来てくれる?」
笑顔を取り戻す騎士子たん
「うん。僕も見てみたい!」
行く気満々のWIZぽん

「ねぇ、騎士子姉さんとオセシン君。ついてってあげなよ。保護者でさ。」
背を向けたままぼそっと言う淫乱プリ
「そうだな。」
「わかったわ。あなたたちだけじゃ不安で仕方ないわよ。」
まんざらでもない様子で答える二人
「不安ってなによ!」
姉のさりげない一言にざくっときた騎士子たん
それでも一緒に姉が来てくれて実はちょっと安心したのでした。
398名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:25 ID:mudgDBEg
「じゃ、送ってあげよかな。」
淫乱プリが服をはたきながら立ち上がりました。
「ポタ持ってるんだ?」
騎士子姉さんが意外そうに言いました。
「当然じゃない。天津といえばヒドラ池!ど真ん中直通の・・・」

ガッ

最後まで言わないうちにオセシン先輩の裏拳が炸裂します。
「・・・船でいく。」

「いったぁ〜・・・」
頭を抑える淫乱プリ

「それじゃ、いこ!」
騎士子たんが元気よく出てゆきました。
「行ってくるね〜。」
WIZぽんも続いて出てゆきました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

カプラ転送や船を乗り継いで天津までやってきた4人
WIZぽんが船酔いして大変なのでした。

「ついたよ、WIZぽん。大丈夫?」
騎士子たんがWIZぽんを気遣います。
「う・・・うん・・・」
口ではそういってますが顔が真っ青なWIZぽん
「で、例の場所というとどこなんだ?」
オセシン先輩が場所を誰にともなく聞きます。
「一応、社の奥っていう噂らしいわね。」
実は結構興味津々だった騎士子姉さん
姉妹似たり寄ったり同じようなものなのです。

ふらふらなWIZぽんに寄り添って歩く騎士子たん
オセシン先輩と騎士子姉さんは二人相談しながら先を歩きます。

そして町の出口の鳥居を潜り抜けました。

ちょっと調子も戻ってきたWIZぽん
その矢先でした

ガサッ

草陰から飛び出してきたカラ傘
「わわわ!!」
目の前に現れたお化けに超驚くWIZぽん
再び顔が真っ青になっていました

そして一行は進み水場へ。

「はぁ・・・誰か倒してくれてないかなぁ・・・」
騎士子姉さんがつぶやきます。
「有名なあれか。」
オセシン先輩もうすうす気づいている様子
399名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:25 ID:mudgDBEg
そしてばしゃばしゃと進んでいた一行の目の前に現れたのはヒドラ池

「うっわぁ・・・」
思わず引く騎士子たん
20以上は居ようかというヒドラヒドラヒドラ。
不気味な触手をうねうねと動かして獲物を待ち受けていました。

「あいつのポタに乗ると、あのど真ん中に出るってわけだ。」
オセシン先輩がぼそっと言いました。
「えいっ!」
騎士子姉さんがスピアブーメランで先頭にいたヒドラを倒しました。

ぐったりと動かなくなるヒドラ

「ふぅ・・・」
再び槍を構える騎士子姉さん
「・・・あれ全部いけるのか?」
心配するオセシン先輩
「・・・・・・」
構えたまま固まる騎士子姉さん

「ねぇ、WIZぽんあれ倒せない?」
騎士子たんがWIZぽんにすがります
「あ、うん。わかった。」
やっと自分の活躍できる状況になってちょっとうれしいWIZぽん
不慣れな大魔法LoVをヒドラ群生の真ん中を軸に詠唱し始めます。

途中呪文を忘れたりいい間違えたりすること4回。

「あああ・・・また間違えた・・・」
その声とともに消え去る魔法陣
「急いでないからね、ゆっくりでいいよ?」
騎士子たんがWIZぽんに寄り添って言います。

「あー、また沸いたぁ。」
そんな間に騎士子姉さんが倒した先頭のヒドラも復活していました。
「えいっ」
暇つぶしとばかりに再び槍を投げつける騎士子姉さん

再び倒れるヒドラ

「おまけも来たみたいだな。」
そういうと必死に詠唱するWIZぽんに襲い掛かろうとしていた
河童に立ち向かうオセシン先輩
「邪魔よ!」
騎士子たんも一緒になって河童を倒します。
400名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:26 ID:mudgDBEg
「ええぇい!!」
そのときでした。

ヒドラの大群の真上から降り注ぐ巨大な電撃
鳴り響く轟音

「おー。」
感心したように声を上げる騎士子姉さん
ヒドラたちが一斉に死に絶えました。
「はぁ・・・はぁ・・・」
なれない大魔法1回打つだけで息切れしてしまったWIZぽん
「すごーい!」
騎士子たんも感動します。

「さ、急いで渡ろう。また沸いたら厄介だからな。」
オセシン先輩がすばやくヒドラの死骸を渡っていきます。
「うぅ・・・気持ち悪いなぁ・・・」
「どうせ動きはしないわよ。」
おびえたような表情で後に続くWIZぽんと騎士子姉さん

そしてオセシン先輩が渡り終えて後ろを確認すると・・・
3人しかいません。

「おい、騎士子たんはどうした。」
オセシン先輩が尋ねます。
「えっ?」
驚いて振り返る騎士子姉さん

視界に入ったのは、渡っている途中に河童に捕まり
それと戦う騎士子たんの姿でした。

「ちょっと騎士子!早く片付けてきなさいよっ!」
大きな声で叫びます。
「わかってるわよー。」
両手剣を振り回しながら答える騎士子たん
やがて河童が力尽き倒れました。
401名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:27 ID:mudgDBEg
「ふー。」
ため息をついてみんなの元へ急ぐ騎士子たん

にゅっ

「きゃ!」
しかし河童を倒すのに時間がかかりました。
その間に騎士子姉さんが最初に倒していた先頭の一匹が復活してしまったのです。
「そんなのほっといて早く来なさい!」
騎士子姉さんが叫びます。
騎士子たんなら一匹くらい余裕で避けてこられるはずでした。

しかし襲われた時本能的に倒そうとしてそのヒドラに切りかかっていってしまいました。

「このばかぁ!」
気持ち悪い触手で触られたことに激怒してヒドラを一刀両断する騎士子たん
即死するヒドラ

しかし、やっとみんなのところへ行こうと体を向けた騎士子たんの目の前に広がっていたのは
WIZぽんのLoVで一斉に倒れたヒドラがまた一斉に復活している様でした。

「あわぁぁ!!」
思わず声を上げる騎士子たん
なにしろ、自分が立っているのはその大群のど真ん中なのですから。

足元から少し離れたところまでびっしりと取り囲むように生えるヒドラ

「ああ、もう!」
そういうとすぐさま騎士子たんの元へ駆け寄ろうとする騎士子姉さん
しかし、その距離はあまりに長すぎました。

まだ何もされていないのにがくがくと足が震える騎士子たん
もし咄嗟にボーリングバッシュでも打てていたらなんとかなったかもしれませんが
まだそこまで冷静な判断ができない騎士子たんなのでした。

体が元に戻り、ヒドラが自分を認識したら自分はどうなってしまうのだろう・・・。
気合で突っ切ってもいいけど、万が一足をとられでもしてこの中でこけてしまったら・・・
まさか、淫乱プリさんが現れてニューマを張ってくれたりはしないよなぁ。。。

そこまで考えた時、大群のうちの一匹がピクリと動きました。
硬直して目を閉じてしまう騎士子たん

気づかれたっ!

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
えぇい、ここで切っちゃえ( ´∀`)σ)Д゚)←ここの全住民
402名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/18(土) 11:55 ID:11hgTguI
間違っても過剰なエロに走らないことを祈る!!!!
403名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/19(日) 22:44 ID:FvgWTF5I
が、期待してしまう自分がここにいる!!

◆ちょっとえちぃ程度はいいけれど、過剰な描写はNGなオセシン先輩との約束だぞっっっ!
y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
404名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:56 ID:LBDXrvbA
えちぃ展開を希望する人は各自脳内補完して置いてください。
学校のあき時間に書いてたのですが冬休みに入って
書く時間が失われたマリーの中の人でした。

っ[書いてた]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


気づかれたっ!

次の瞬間、ぬるぬるとした感触の触手が騎士子たんを襲うはずが、
感じたのは暖かい空気だけでした。

体中を襲うはずの感覚がなくえっと目を開ける騎士子たん
自分の周りを覆う緑色の光の柱

ニューマだ・・・
淫乱プリさんまさか・・・

自分の体を襲おうとしてぎりぎりのところではじかれるヒドラ
身の安全を意識した次の瞬間、さっきまで震えていた体はしっかりを地を踏みしめ、
力を込めて巨大な剣を振りかざしました。

「ていっ!!」
一番近いヒドラを切るでもなく吹き飛ばし一帯のヒドラ全体にダメージを与えます。
地面から引き剥がされ吹き飛んでいくヒドラ

一瞬のうちに全部のヒドラが再び倒れていました。

「はぁ・・・はぁ・・・」
それが終わると同時にニューマも消え
足を再び冷たい水の感覚が包み込みます。
「ああ!」
もう同じ失敗は繰り返すまいと振り返らずに3人の元へ駆け寄る騎士子たん

「お姉ちゃん!!」
少し前へ踏み出していた騎士子姉さんに抱きつきます。
なんでもないことなのに再び足が震え、
すさまじい恐怖から脱出した勢いで目から涙があふれました。

そして、その後からパシャパシャとゆっくり近づいてくる一人の影
「ありがとう、助かった。」
オセシン先輩が礼を言います。
「あぶなかったですね。間に合ってよかったです。」

「あっ」
騎士子たんが振り返るとそこには優しい表情を浮かべる悪魔プリがいました。
405名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:56 ID:LBDXrvbA
社にはいりひとまず休憩をとる4人と悪魔プリ

「なんでこんなところに?」
騎士子姉さんが悪魔プリに尋ねます。
「ええ、鉄を集めに。」
天津ダンジョンといえば鉄が豊富に取れる有名所。
たまたま城から出てきて倉庫に鉄をしまっていたところ
WIZぽんたちを見かけたのであとを追ったのでした。

「WIZぽんさんたちは観光ですか?」
逆に悪魔プリがたずねます。
「悪魔プリさん知らない?鈴羽。」
騎士子たんが答えます。
「ああ、正体不明の宝物ですね。新聞にも出てましたね。」
悪魔プリも興味ありげにいいました。

「ねぇ、悪魔プリさんも一緒に探しに行かない?」
WIZぽんが誘います。
「WIZぽん。別の用があって来てるんだから、無理強いはよくないぞ。」
オセシン先輩が注意します。
「大丈夫ですよ。もうたくさん集まりましたから。」
にこりと笑って返す悪魔プリ

「ねぇ、君はこんなところにいるんだから、何か知らないの?」
騎士子姉さんが社に住む狐青年に尋ねます。
「僕はここを通って鈴羽を狙いに行く人たちをたくさん見てきたけど、
 あえて忠告させてもらうなら、欲を持たないで行ったほうがいいよ。」
親切に答える狐青年
「どういうこと?」
騎士子たんがさらに尋ねます。
「宝物を奪ってやるとか、そういうことを言って行った人たちは誰も帰ってこなかった。
 かといって『奪いはしない。見るだけでいいんだ』って言った人は帰ってきてもきまって
 『何もなかった』って言うだけだしね。僕自身は行ったことはないからよくわからない。」

「やっぱり何もないのかなぁ?」
WIZぽんが考えます。
「だが、何もないなら帰ってこなかった奴らの説明がつかないな。」
オセシン先輩も考えます。
「忠告どうもありがとう。とりあえず、行ってみることにするわ。」
騎士子姉さんが礼をいいました。
「もう、早速行きますか?」
悪魔プリが言いました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
406名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:56 ID:LBDXrvbA
社の裏へ回ると、フェイヨンの奥地にも負けないうっそうとした森が広がっていました。
人の手のまったく入っていない、自然のままの森。
木漏れ日がキラキラと輝く中を、人が何人も通って行ったであろう跡を
ずっと歩いていきます。

「いいところ〜。森林浴ね〜。」
騎士子たんが感激して言います。
「うん。なんかいいね!」
WIZぽんも笑顔で答えます。

そしてしばらく会話が途切れ、足音だけがしていたその時

チリン・・・

「む・・・」
オセシン先輩が反応します。
前の方から、かすかに鈴の音が聞こえてきました。
「今、鈴の音したよね?」
騎士子たんも言います。

チリリン・・・

さらに進むと、確かに聞こえてくる鈴の音
「この音の主が、鈴羽なのかしら?」
騎士子姉さんがそんなことを言いながら歩いていると
ふと森が開け、一本のひときわ大きな木が現れました。

森の一角に、はるか天空を突き抜けるようにそびえ立つ巨大な木

「まるで神木だな。」
オセシン先輩がそうつぶやきます。
「あら・・・誰かいるわ。」
悪魔プリが木の傍らにたたずむ人影を見つけました。

歩み寄る5人

そこにいたのは
青い着物を着、頭に大きな鈴をつけたソヒーでした。

「・・・また人間が来たか。」
ちらっとWIZぽんたちを見やるとそうつぶやくソヒー
「あなたが、ここの守人なの?」
騎士子たんが尋ねます。

このような森の奥地にモンスターが人知れず住んでいるのは珍しいことではありません。
見た感じ襲ってくる気配もありませんし、どこか安心感がありました。

「そうじゃ。して、なんの用でこんなところへ来た。」
ソヒーが独特の調子で聞いてきます。
「私たち、鈴羽っていうものを探して来たの。」
騎士子たんが率直に伝えます。
その言葉を聴いた瞬間、悲しげに目をそらすソヒー

チリン・・・

ソヒーが頭を動かすと、つけられた鈴が心地よい響きをしました。
「やはりか・・・。」
407名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:57 ID:LBDXrvbA
「もしかして、鈴羽ってあなたのつけている鈴のこと?」
騎士子姉さんが尋ねます。
たしかに、鈴から羽のように揺れる飾り。
「・・・そうだと言ったら、どうする。」
ソヒーが意味ありげに聞き返します。

「いや、別に何もしないけど・・・」
狐青年の忠告を思い出し答える騎士子たん

「ならよい。どの道、お前たちには到底わからぬ物じゃ。」
それだけ言うと木の方へ帰っていくソヒー

チリン・・・

再び鈴が鳴りました。
「え?どういうこと?よかったら、聞かせてくれない?」
WIZぽんがわからず突っ込みます。

たしかに金色の鈴は珍しい物ですが、町に行けば同じものが簡単に見つかるでしょう。
すると後ろから、静寂を破って一人の逆毛ペコ騎士がやってきました。
「うはwwwwwwwソヒーみっけwwwwww」
WIZぽんたちには目もくれず、ソヒーに突っ込んでいきます。

「あ、ちょっと!」
危険な雰囲気を感じた騎士子たんが呼びかけますがまったく気づかない様子。

「鈴羽よこせwwwwwっうぇww」
ドドドとソヒーに槍を突きつける逆毛騎士
「・・・・・・」
その槍がソヒーに突き刺さる刹那、ソヒーが掌をかざしました。

ブゥン・・・

「うはwwwwwww」
まるでバリアーを張ったかのように前へ進めなくなる逆毛騎士
「お主、何の用で来た。」
あくまで冷静に問うソヒー
「お前の鈴羽げっとだぜwwwっうぇww」
まったく動じずに受け答える逆毛騎士

「・・・はぁ。」
顔に手を当てる騎士子姉妹
「騎士の恥ね・・・」

「ま、まぁ・・・みんながみんなああいう方じゃないんですけれどね。。。」
悪魔プリもなんとかフォローします。

「諦めて帰れ、さもなくば命はないぞ。」
ソヒーが厳しい目つきで忠告します。
「おkkwwwwwwみwなwぎwっwてwきwたwwwっうぇww」
まったく態度を変える様子のない逆毛騎士
はねのけるようにソヒーに攻撃を仕掛けました。

ザクッ
408名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:57 ID:LBDXrvbA
しかしすばやく飛び上がり避けるソヒー
その槍は木に深々と突き刺さりました。
「神木を傷つける邪なものめ!」
怒りをあらわに空を舞うソヒー

「うはwwwwwwdだwwwww」
すかさずスピアブーメランを放つ逆毛騎士
しかしそれもひらりとかわすソヒー

「強いな、あのソヒー。」
その動きをみてオセシン先輩が感心します。
「そうね、すごく強いわ。」
騎士子姉さんも同意の様子。
「ソヒーちゃんがんばって!」
WIZぽんも応援します。

戦っている二人ともを知りませんが、WIZぽんの中で
どちらを応援すべきなのかははっきりしているようでした。

「去れ!」
降り立つと再び手を逆毛騎士に突きつけるソヒー
さらりと流れていた髪が浮き、あたりに風が巻き起こります。

リン・・・リン・・・

風に揺られて鈴の音が響きます。

「うほっ、いい音wwwwwくwれwなwいwかwwwww」
再びソヒーに突っ込む逆毛騎士

しかしその距離が近づくにつれペコの足が浮きました。

「えっ?」
見ていた騎士子たんが驚きます。
「なんだあれは・・・」
オセシン先輩も目の前で重厚なペコ騎士が浮かされているとう事実に驚きます。
409名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/21(火) 12:59 ID:LBDXrvbA
「SUGEEEEEEEEEEEEEEE 俺浮いてるwwwっうぇww」
なんとなく劣勢に追い込まれながらもまったくテンションの変わらない逆毛騎士
「すずはね!!」

ジャララララ・・・

ソヒーがそう叫ぶと森中から鈴の音が響いているかのような気がしました。
それと共にありがちな展開で遠くへ吹っ飛んでいく逆毛騎士
「TUEEEEEEEEEEeeeeeeee..........」

ふさぁ・・・

「・・・愚か者め」
再び戻った髪を手でなでながらあきれ顔で飛んだ先を見つめるソヒー
木に刻まれた傷を悲しげな表情で見つめます。

「す、すごいね!」
後ろからおもむろに話しかけるWIZぽん
「な、なんじゃ!まだおったのか!」
はっと振り返り驚くソヒー
見るとさっき追い返したはずの5人がまだいます。

「ねぇ、さっき鈴羽って叫んだの、何か意味があるの?」
騎士子たんが尋ねます。
「うっ!」
ぎくりとしたようにたじろぐソヒー
その変化を見逃しませんでした。
「何かあるなら、教えてくれない?鈴羽について・・・」
突っ込む騎士子たん

「・・・・・・」
考え込むソヒー
「そなたらになら、教えても差し支えないじゃろう・・・」
観念したように体を向けるソヒー

チリン・・・

再び鈴が鳴りました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ごめwwwwwwミスwwwwwww
最近いろんなところから電波が飛んできていて頭がおかしくなったようです。

思いつきでやった。
逆毛ならなんでもよかった。
反省はしていないy=-(゚д゚)∴・.ターン

え?私ですか?
ネタとしての逆毛は大好きです。
410sage :2004/12/22(水) 02:43 ID:jMFk6/dk
うはwwwww西京の逆毛wwww後輪!!1wwwっうぇ

GJですYO!
楽しみに読んでます。
すずはねにはどんな秘密が!
411名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/22(水) 14:04 ID:2CaaI556
逆毛だ逆毛だっと何故か喜んでしまうAGIWizの人です。
カプコンの某格闘ゲームやってるの見て、電波来たんで投下します。
マリーちゃん出したかったけど、まだ自分の中で熟成してなんで、また今度。

-----------------------キリトリ--------------------
晴れた夜のことでした。
ゲフェンのある家の中です。
なにやら香ばしい匂いがする中、一人の女性が鍋を洗っていました。
「…何でこれで失敗するのかしら…」
ぽつりと呟いた時、ドアが小さくノックされました。
「プリさん、淫乱プリさん」
ご近所に気を遣ってか、小声で繰り返される声。
「あら、騎士子たん。どうしたの?」
こんな時間に、と続けようとして、今日は騎士子たんとWizぽんは二人で樅の木をもらいに

ルティエに行っていたはず、と思い出しました。
「実は…Wizぽんが」
と、胸に抱えていた人形を差し出しました。
いえ、人形ではありません。
「い…違和感、ないわね」
動転して思わず本音が出た淫乱プリ。
騎士子たんの腕の中では、30センチくらいの大きさになったWizぽんが、気持ちよさそうに

ねむっていました。

「残念ながら…こんな症状は知らないわ」
「ですよねぇ」
部屋に戻って本を探しましたが、そういう症状の書いた本はありません。
「みんなにも聞いてみましょうか、今日はすみやんの家にいるはずよ」
そう言って淫乱プリは立ち上がり、騎士子たんを促して家を出ました。


その頃、すみやん宅。
アサシン先輩はすみやんと二人で、「どうやったらカタールがブーメランになるか」を検証
していました。
「カタールが飛ぶんはともかくとしてな」
「うむ」
「戻ってこーへんやろ」
「確かにな」
「カタールの刃ぁ曲げたらどないやろ」
「強度が落ちないか?」
「そらあかん」
と、悪魔プリが二人を呼びました。
「騎士子たんと淫乱プリさんがいらっしゃったんですけど…何か、慌てて」
「どなしたんやろ。ま、いてみよか」
「おい…あれは、何だ」
「…なんやろな」
というわけで、みんなで対策会議となりました。
「それで、騎士子たん。どういう状況でそうなっちゃったの?」
「それが…」
------------------------きりとり------------------------
微妙なとこで切ってしまった。
逆毛ストーリーの中に突っ込んでしまいましたが大丈夫だよねっ
412名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/22(水) 14:08 ID:2CaaI556
AGIWizの人です。
とりあえずサクサク書いて、クリスマスに間に合わせる方向で。

----------------------キリトレ---------------------
Wizぽんと騎士子たんは、二人でルティエに向かいました。
途中の雪原で、ちょっとした吹雪にあったので急いでいました。
あんまり雪が積もると、Wizぽんがこけますから。
「もう少しだね、騎士子たん」
「うん、頑張って」
などと喋っている時、雪のカーテンの向こうに影が見えました。
「サスカッチかしら。Wizぽん、さがって」
白熊は気性が荒くて危険です。しかし、現れたのは、見たこともないモンスターでした。
モロクのピラミッド前にいたような。それとは違う、もっと派手な柄です。
殺意が騎士子たんを襲います。
抜いた剣を斜めに構え、騎士子たんは不確定名「派手なヤツ」を迎え撃ちました。
拳を避け、その腕に切りつけた騎士子たんは、堅い感触を得ます。
「まるで効いてない…」
その時、派手なヤツの動きが鈍くなりました。
Wizぽんがよくわからないなりにも、敵の足元をぬかるませ、呪文の詠唱をはじめたのです


チャンスと、大きく踏み込み胴体に一太刀。
「何!」
キーン、と高い音を立てて剣が飛ばされました。
大きく体勢を崩した騎士子たんに、派手なヤツは無言で近づいてきます。
必死に雪の中の剣を探し出した騎士子たんですが、それを構える余裕はありません。
その時、空から隕石がドンドコ降ってきました。
「騎士子たん!」
呪文が完成し、駆け寄るWizぽん。
「Wizぽん、来ちゃ駄目!」
「え」
隕石に頭をどつかれて怒ったらしい派手なヤツは、次の標的をWizぽんに決めたようです。
派手なヤツの目が、怪しく光りました。そして、手が伸び。
Wizぽんが、こいつの攻撃を避けられるはずもなく。
騎士子たんが叫んだ時には、Wizぽんの姿は消えていました。
「Wizぽん!Wizぽん!」
叫んで雪をかきわけると、ローブの端が手にかかりました。
必死でそれを掴むと、蝶の羽根を握り潰してゲフェンに戻ってきました。

「そんで、もどってったらそないなっとったわけか…」
「はい…」
「ピラ前にいた様なヤツか。知らないな…リーダーに聞いてみるか。すみやん、電話借りる

ぞ」
はんたぽんは騎士子姉さんと一緒に、クリスマス用の食材を狩りに行っています。
アサシン先輩が電話している間に、すみやんは騎士子たんの剣を見てみました。
とてもとても堅い物を斬ろうとして、刃こぼれしてしまったようです。
「こらあかん。砥いどくで」
「お願いします」
すっかりしょげてしまった騎士子たん、上の空で返事をしています。
「大丈夫よ、騎士子たん。きっともとに戻る方法は見つかるわ」
そう悪魔プリが励ました時です。
「おはよー…」
ぽややーんとした声が聞こえました。
「Wizぽん!?」
「しゃべっとるわ…」
てんで好き勝手なことを言っていますが、人形のようになっていたWizぽんがちゃんと生き

ていてホッとしています。
「あれ? どういうこと? 僕、小さい…?」
状況がよく飲み込めないWizぽん。
その時、電話していたアサシン先輩が帰ってきました。
「リーダーが知ってたぞ、その派手なヤツのこと…」
-------------------------きるとる-----------------------

電話=耳打ちでございます。
私のnounai鯖では、Wisとは固定電話のことになっています。
家と、外では公衆電話&カプラ電話があって、外にいる人にかけたらカプラさんが呼んでくれます。
この場合だと、
「はんたぽんさん!アサシン先輩からお電話です」
となります。
なぜか近くにいるカプラさんに電波が届くようになっているのです。
携帯でもよかったんだけど、何かアレなんで。。。
413名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/22(水) 14:32 ID:YwUdfaJ6
人形wizぽんキター━━━(゚∀゚)━━━!!
買わせてください( ´∀`)っ

むしろみんな治さなくていいよ。
永久に人形wizぽんのままで・・・(*´Д`)
414名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/23(木) 19:22 ID:rQBvVL/6
というわけで最後まで書いちゃう。
人形の人もがんばってください。

っ[うなー]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「そなたらになら、教えても差し支えないじゃろう・・・」
観念したように体を向けるソヒー

チリン・・・

再び鈴が鳴りました。
「ときに、すずはねとはどのように書く。」
逆にたずねるソヒー
「えっ?あなたの頭についてる鈴に、翼の羽・・・ってこと?」
騎士子たんが答えます。
「それが違うのじゃ。」
あきれたように言うソヒー

「ええ?どういうこと?」
騎士子姉さんが驚いて尋ねます。

「勝手な人間が、この鈴をみて勝手につけた名じゃ。
 本当のすずはねとは、涼しい葉の音、と書く。もう何百年も昔からの言い伝えじゃ。」
淡々と説明するソヒー
「それでは、涼葉音とは名のとおり葉の音ということか。」
オセシン先輩が聞きます。
「たった今聞いたじゃろう。森の鈴音を。」
そういえば、ソヒーがああ叫んだとき、なんとなく森全体からきれいな鈴の音がしたようでした。

「この森の木は、この神木の力で特別な葉音を立てる。
 こんな鈴など、ただの飾りじゃ。」

チリン・・・

そういって首を振るソヒー

「そうだったんだ・・・いいこと聞いたわ。」
騎士子姉さんが納得した様子で言います。
「宝物は、形あるものだとは限らないもんね!」
WIZぽんもすがすがしい表情で言います。

「気が済んだのなら、帰れ。そして、むやみにこのことを口外するでないぞ。」
そう念をおされ、帰るwizぽん達でした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
415名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/23(木) 19:22 ID:rQBvVL/6
「まぁ、納得するといえば納得だな。」
オセシン先輩が頭の中を整理します。
「たしかに、欲を出せば帰ってこられなくなり、気づかなければ何もなかったって帰るわけね。」
騎士子姉さんも社への道をたどりながらそう言います。
「いい音でしたね。」
悪魔プリも笑顔で語ります。

そして社へ入ろうとすると、同時に中から5〜6人の冒険者が出てきました。
「わっ!」
驚く騎士子たん

なぜなら、その全員が身にまぶしいオーラをまとっていたからです。
真剣な表情で森の奥へ入っていく一団
「すっご・・・」
騎士子姉さんもただ驚くばかりです。

「おかえりなさい。」
社へはいると、狐青年が出迎えてくれました。
「鈴羽、ありましたか?」
何気なくたずねる狐青年
「うん。あったよ!」
元気に答えるWIZぽん
「よかったですね。」
やさしい表情で答える狐青年

「ねぇ、さっきすごい集団が出て行ったんだけど・・・」
騎士子たんが興奮して言いました。
「そうですね。僕も驚きました。」
「あの人たちも涼葉音を探しに行ったのかしら?」
「がんばって、鈴羽を取りに行くそうですよ。一体、どうなるんでしょうね。」
真実を知らない狐青年。
ただ、数人の冒険者がここを出て行ったとしか見ていません。

「ねぇ・・・WIZぽん・・・」
騎士子たんが不安そうに話しかけました。
「うん?」
答えるWIZぽん
「ソヒーちゃん、大丈夫かしら・・・」
心配そうな顔で言う騎士子たん
「そうですね、確かにあのソヒーさんは強かったですけれど・・・」
悪魔プリもどこか不安げな顔。
「ちょっと様子を見に行くか。」
オセシン先輩もそう言います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
416名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/23(木) 19:23 ID:rQBvVL/6
たしかにあのソヒーはとても強かった。
だけどなんだかすごく不安な気持ちを抱えてさっきの神木の所へ急ぐ5人

そしてしばらく歩いてたその時

リリン・・・

あの鈴の音が聞こえました。
「あ、あの音!」
騎士子たんが反応します。
近づいてくる鈴の音

そして5人の前にあらわれたのは、
金の鈴を手にした先ほどの集団でした。

「え・・・・・・」
思わず立ち止まる5人
それをまったく気にせず横を通過していくPT

「急ぎましょう!」
悪魔プリがそう叫びました。

「まさか・・・まさか・・・」
独り言を呟きながらひた走る騎士子たん
「はぁ・・・はぁ・・・」
息を切らしながら必死にみんなの後をついていくWIZぽん
そして再び森が開けあの神木のところへつきました。

「あっ!」
騎士子姉さんが鋭い声をあげます。
その視線の先には、木の下に倒れるソヒーが見えました。
急いで駆け寄る5人

「ねぇ!大丈夫?!」
すぐさまソヒーを抱き上げる騎士子たん
抱き上げたその腕が真っ赤に染まりました。
一目見て、とんでもないことが起こったのがわかります。

「あ・・・う・・・」
まだ息のあるソヒー
しかし助かるでしょうか。
「ソヒーちゃん、しっかりして!」
WIZぽんも必死に呼びかけます。
「傷口を閉じないと!」
悪魔プリがすかさずヒールをかけようとします。

「よい・・・」
苦しそうな表情でそういうソヒー
「え?」
思わず手を止める悪魔プリ
「どの道・・・助からん・・・」
騎士子たんに抱かれながら弱弱しい息遣いでしゃべるソヒー
417名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/23(木) 19:27 ID:rQBvVL/6
「何いってるの!わからないじゃない!」
騎士子姉さんが説得します。
「まだ助かるかもしれない人を放っておくわけには行きません。
 たとえモンスターであっても、それが何だって言うんですか?」
そういいながらなれない手つきで必死にヒールをかける悪魔プリ

「おろして・・・くれぬか・・・」
僅かに目を開き騎士子たんに言うソヒー
「え、あ。」
木にもたれかかるようにソヒーを座らせる騎士子たん

悪魔プリのヒールのおかげで傷口は閉じましたが
それでも細々と命をつないでいるようにしか見えませんでした。

「涼葉音の・・・」
静かに語りだすソヒー
「え?」
不思議そうに聞く騎士子たん
「涼葉音の・・・死なんことを・・・」
それだけ言うとくたっと頭を落とすソヒー
「あ!死んじゃダメ!!」
すぐさま声をかける騎士子たん

しかしすでに息を引き取っていました。

「ねぇ、おきて?起きてよ?!ねぇ!」
涙ながらに肩を揺さぶる騎士子たん
オセシン先輩も悲しげにうつむくばかり
「う・・・うぅ・・・」
必死にこらえながらそれでも泣いてしまうWIZぽん

その時、悲しみにくれる5人の前で不思議なことが起こりました。

ソヒーの体が、まるで神木に吸い込まれるように
透明になって消えていったのです。

「あ・・・あれ・・・?」
驚く騎士子たん

その直後でした。

リリリン・・・

風が吹き、再びあの時と同じように森中に澄んだ鈴の音が響き渡りました。
まるで、みんなの呼びかけに答えるように、
いつまでも、やさしく響き続けました。

-Fin-

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
散々いろんな話かいてきたマリーの中の人ですが
実はほとんどに元になった話が存在していたり。
最初のマリーの話なんて某洋画と展開が一緒ですし
設定なんかもなんとかの逆襲みたいな感じですしね。

今回の話とかでもなんか終わり方が乱暴かもしれませんががが。
そもそもあのソヒーはただ強いだけのソヒーだったのか?とか
そういうことを考えてみると面白いかもですね。

結論は考える人それぞれです。

というわけで
WIZぽん人形の人マダー?(AA略
418名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/24(金) 16:10 ID:e3OUQhRI
すずはねの話が終わるのを待ってた、Wizぽん人形の人です。
RO内ではやっと木琴ゲットで、AGI(似非)Wizとか言われなくなりました…。
マリーさんの人おつかれさまです。
何というか、キャラの「中の人」の人格って大事だなーと思う今日この頃。

--------------------つづき-------------------
悪魔プリが晩御飯を作ってくれたので、その後話は続きました。
「そいつの名はアナカリス、未実装モンスターらしい」
「アナカリス…聞いたことないわ」
「この世界とは違う世界から、召喚されて来るそうだ」
「枝とか、アブラカタブラとか?」
「あぁ」
「そやからかいなー、こないな変な技もっとんのも」
すみやんはWizぽんを面白そうに見ています。
「それで、治るんでしょうか?」
少しだけ先が見えたような感じの騎士子たん、さっきよりちょっと落ち着いた様です。
「わからない」
「そんなっ」
「そういう症例が出ていない。淫乱プリ、教会に問い合わせてみてくれないか」
「プロンテラの? イヤだなー…あそこ、固くて」
アサシン先輩、嫌がる淫乱プリを見て一言
「今日のシチューはどうした? 持って来てくれるんじゃなかったのか」
「えーえーっと…い、行ってくるわねっ」
「あぁ、気をつけてな」
ポータルに入っていく淫乱プリ。
「ほな、後片付けしながら待とか」
Wizぽんを突っつきつつ、みんなで後片付けを終わらせてしまって、のんびり淫乱プリを待つこと1時間。
すっかり疲れた様子で淫乱プリが帰ってきました。
「あーもう、疲れたっ。この埋め合わせはデート1回よっ」
「まぁ、その辺は考えてやるから、報告してくれ」
「うんっ」
プロンテラ教会で調べてもらったところ、一度だけ治った症例があるそうです。
「その時は唐突に治ったそうよ。
でも、そのアナカリスが倒された時期と一致するから、倒さないと治らない、っていうことみたいね。
その他にも5件、小さくなった人の症例があったみたいだけれど…」
治らなかった場合、その後の寿命は短いということでした。
「じゃぁ、さっそく倒しに行きましょう!」
はやる騎士子たんですが、
「待ちぃな、騎士子たん倒せんかったんやろ?」
「Wizぽんのメテオストームでも倒せなかったのなら、ちゃんと対策を考えて行かないといけないわ」
すみやんと悪魔プリに諭され、思い留まります。
「属性のついた攻撃をしないといけないのかも…」
悪魔プリがふともらします。
「前回倒された時は、どうやって倒されたかわかりませんか?」
「わからないんですって。たくさんの冒険者たちが寄ってたかって倒したそうで、何が決め手だったか当事者にもわからないそうよ」
きちんと調べてきたらしい淫乱プリが答えます。
「そうなのか…」
「でも、倒せるってことですよねっ」
前向きな騎士子たんに、みんなの笑みがこぼれます。
「あぁ、そうやな。武器を変えたり、色んな魔法打ってみたりするしかないやろ」
「属性なら…セージさんがいると便利ですけど」
と、悪魔プリが思い出します。
確かに、セージがいれば一番強い武器に属性を付与してもらえるので、とても便利でしょう。
「知り合いのセージねぇ…」
「いや、セージはいらない。そんなこと言ってたらあいつが来そうだ」
「セージなら、サゲ先輩がいるよー。お願いしよーかー」
みんなの困惑をよそに、ぽやぽやしたことを言うWizぽん。
「いや、あいつが来たらWizぽんをさらって逃げそうだ」
「ほんとねー。さらいやすいサイズだしね」
「そんなことさせません!」
「とにかく、セージは無しの方向で行こう。今回Wizぽんがこうだから、魔法もない。手探りの戦いで、結構つらくなるだろうが」
「仕方ないでしょう、Wizぽんを元に戻すためですし」
アサシン先輩の言葉に、にっこり笑って返す悪魔プリ。
「そやな。がんばろ」
「はんたぽんたちは? いつごろ帰ってくるの?」
「少し時間がかかりそうだ。クリスマスまでに帰ってくるとか言っていたな」
「デートしてくる気なのねーっ。…うらやましい」
不平満々の淫乱プリ。
「それだけ、俺たちを信頼してくれてるんだろう」
何だか自分に言い聞かせるような言葉。
「いざとなったら戻ってきてくれるだろうがな」
それはそれで、プライドが許さないのでしょう。
こういうところも好きなのよね、と淫乱プリは思いながら、
「じゃ、サゲに見つからないうちに行きましょう。明日の朝出発でいいかしら?」
「はいっ」「あぁ」「そやな」「えぇ」「はーい」
それぞれの返事を聞くのでした。
--------------------------つづきます-------------------

人形のままおいとけないのです、ゴメンナサイ。
419名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/24(金) 16:13 ID:e3OUQhRI
次の日。
すみやんの家に集合して現地に行くことになっていたので、騎士子たんは小さいWizぽんを抱えて家を出ました。
まるでお母さんになったみたい、そう思いながら、ちょっと嬉しい騎士子たん。

「今度カプラ通販に出た香水がねー、ちょっとボトルがかわいくてさー」
何だかちょっと気持ち悪い声です。
「ちょっと、サゲー。聞いてるのぉ?」
「あーはいはい、聞いてるって」
昨夜はアブラカタブラの研究でつい徹夜してしまったので、返事がおざなりになりがちのサゲ。
と。
「あ…あれはっ」
死んだ魚の目が、急に生き返りました。
「今度ポーション瓶に使ってみようかと…って、アンタ、どこ行くのよっ」
「スマン、Wiiiiiiz、急用だ!」
言い残すと、普段より3段階ほどテンションを上げて、すごい勢いで走って行きました。
「何なのよ、もぅっ」

「さて、みんな揃ったし、行きましょうか」
淫乱プリが場を仕切ります。
ワープポータルを開こうとしたその時、
「Wizぽーん、遊びにきたよ」
げんなりした顔のみんな。
「あ、いらっしゃーい」
突如出現したサゲ先輩に、一人歓迎ムードのWizぽん。
「かわいいWizぽんを堪能しに来たよ」
「帰れ」
冷たいアサシン先輩。
「来ないで結構よっ」
普段温厚な騎士子たんも、この人相手には態度が変わります。
「ひどいなぁ・・・みんなが困ってる風だからやってきたのに」
「どんなに困ってても、あんたの助けは借りないわよっ」
一度は考えたことも棚に上げて、冷たく突き放す淫乱プリ。
「それはそうと…Wizぽん、何でそんなにかわいくなっちゃったんだい?」
何を言われてもこたえないサゲ先輩は、気にせず話題をWizぽんに振ります。
「えっとね…」
みんなが止める間もなく、あらましを説明してしまうWizぽん。
「あぁ、それはアナカリスか…大変だったね、Wizぽん」
「あっさり言ってくれるわねぇ。治るかどうかわからないのよ」
「まぁ騎士子たん、そう殺気立たずに話を聞いてくれ。
僕はこれでもセージ、モンスターの研究の一人者でもあるのだよ」
「そいつの弱点、知っとるんか? 死っとんなら教えてくれんか」
「そうですね、そうしてくれると助かります」
すみやんと悪魔プリは、冷静に一番大切なところを聞き出します。
「もちろん。ただ、魔法なしで倒せと言われても困るがね」
「つまり、あなたを連れて行けって、こと?」
それは願い下げ、と言いたげな淫乱プリに、サゲ先輩は何かを思いついたような笑みを浮かべました。
「淫乱プリ君、ちょっと」
「何よ」
みんなから少し離れ、小声で言いました。
「あのサイズのアサシン君を、見てみたくないか?」
「!」
「アナカリスを倒すのはそんなに難しくないんだ、この面子ならね。
なら、ちょっとおまけがほしくないかい?」
悪魔の誘惑に淫乱プリはあっさり転びました。
「確かに、セージは必要ね。仕方ないけどあんたの力を借りるわ」
みんなが、微妙に疑惑のまなざしで淫乱プリを見ます。
「あぁ、アスペルシオの用意があるか聞いてみただけだよ」
「えぇ、大丈夫」
「まぁいい、今は急ぐ。サゲ、よろしく頼む」
「あぁ、アサシン君。こちらこそよろしく」
そしてみんな、淫乱プリの開いたワープポータルに乗りました。
最後に残った淫乱プリが、にこっと笑ったのは誰も見ていません。

-------------------えーと------------------

Wiiiiiiiiiiizさんのiの数が分かりません先生。
何となくこの人出した、Wiiiiiiiiiiizなら何でも良かった。
420名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/24(金) 16:21 ID:e3OUQhRI
ルティエ。
今はここで結婚式が挙げられるということと、特殊なモンスターが出るということで、人がたくさんいます。
でも、Wizぽん一行の目的地はそこではありません。
「この辺りなんです…」
吹雪に包まれた雪原。
激しい雪のおかげで、前が良く見えません。
「アナカリスの攻撃は、気をつければ避けられる。気を抜いて後ろから殴られないようにね」
「・・・あれか?」
アサシン先輩が遠くを示しました。
雪に昏い影が落ちています。
「あの形…、あれだわ!」
騎士子たが叫びました。そして、雪の中から姿を現したアナカリスは、一行に襲い掛かってきます。
「何考えとんのかさっぱりわからんヤツやな…」
淫乱プリと悪魔プリが、手分けして全員に神の奇跡を祈ります。
「みんな、用意はいい?」
「来るぞ、気をつけろ」
アサシン先輩が注意を喚起し、サゲ先輩と淫乱プリが後ろに下がります。
「悪魔プリ、すみやん。後ろを守ってくれ。騎士子たん、行くぞ!」
「はいっ!」
足元にからみつく雪などないかのように、颯爽と接敵するアサシン先輩。
「今度は前みたいにいかないわよっ」
「気負うなよ、騎士子たん。今日はみんながいるんだ」
「えぇ」
初撃はアサシン先輩でした。
「硬いな」
言った時、頭上に暖かな光が振りました。
淫乱プリがアスペルシオをかけたようです。
騎士子たんにも、それは行われました。
「いけるっ」
「効いてるみたい!」
二人の攻撃がどんどん当たり、蓄積していきます。
逆に、アナカリスの攻撃が当たっても、後ろに控えた二人が即座に回復するので、負ける気がしません。
もう勝利は目前と思われました。
その時、急に騎士子たんの攻撃対象が消えました。
「えっ」
「飛んだ!?」
その大きな体をジャンプさせ、後ろに向かったのです。
「危ないっ」
すみやんが前に出ました。
悪魔プリが眠ってしまったWizぽんをサゲ先輩に押し付け、それに続きます。
「あんさんは後ろにおり!」
「そうはいきませんっ」
ふたりがそれぞれの武器を構えた時、アナカリスはもう一度ジャンプしました。
「くそっ」
「読まれていたの!?」
必死に走って戻るふたり。しかし、アナカリスの方がはやい。
「逃げぇ、二人とも!」
はっとするサゲ先輩と淫乱プリ。
「淫乱プリ君!」
「えぇ」
逃げようとして、雪に足をとられる淫乱プリ。
「きゃっ」
「こんアホ!」
思わずすみやんが叫びました。
その淫乱プリに向かって、アナカリスの手が伸びます。
「あっ」
悪魔プリの叫びが先か、それとも、彼女の後ろから疾風のように人影が現れたのが先か。
岩のような手が伸びる前に、淫乱プリはアサシン先輩に抱え上げられていました。
「アサ君!」
「あれほど気をつけろと言ったのに…」
バックステップで更に下がるアサシン先輩。
サゲ先輩が、アナカリスと二人の間に炎の壁を立てます。
「今のうちにもう少し離れるぞ」
「えぇ」
しかし、これこそが二人の計略。

・・・・・・
「人形にする特殊攻撃は、遠距離攻撃なんだ。
つまり、ヤツは離れた相手にほど、その攻撃を出してくる」
「ふむふむ」
「つまり、アサシン君をアナカリスと離すこと。そして、再接近させないこと」
・・・・・・

淫乱プリは回想します。
アサ君は今、私を守ることに気がいってる。
ファイアーウォールが立ったことで、敵に対する注意が散漫になってる。
今がチャーンス!
それを思ったのはアナカリスも同じだったのでしょう、二人に向けて、例の攻撃が飛んできました。
「む」
よし、と心の中でガッツポーズを取った淫乱プリでしたが、
「はっ」
アサシン先輩は、何事もなかったかのようにひらりと避けました。
「あれ?」
「どうした、ぼうっとしてないでそのしがみついてる手を放してくれ」
「あ、うん」
さっきまでお姫様だっこされていた淫乱プリ。
小さくなったアサシン先輩は見れませんでしたが、これはこれでいいかと思ったようです。
「さ、あと一押しだ。行くぞ、騎士子たん!」
「はいっ!」

その後どうということもなく、アナカリスは倒されました。
「何やねん、結局セージいらんかったやん」
「まぁいいじゃない、倒せたんだし」
アナカリスが倒された途端、Wizぽんの身体は元に戻りました。
しかし、人形サイズだった為に服がなかったので、サゲ先輩が鼻血を吹いてさらって行こうとしたので、
「いけませんっ」
と悪魔プリにお仕置きを食らって事無きを得たのでした。
ですが、そんな格好で雪原にいたためWizぽんが風邪を引き、今日は快気祝いも兼ねています。
「クリスマスに間に合って良かったですね」
悪魔プリがケーキにデコレーションをつけながら、楽しそうに言います。
「ほんまになー」
暖炉に薪を放り込んで、ふと思い出しました。
「そういえば、はんたぽんと騎士子お姉はん、帰ってこーへんなぁ」
「もうじき来るんじゃないのか」
部屋の飾りつけを手伝っていたアサシン先輩が答えます。
「…淫乱プリはんも、なぁ」
彼女も、シチューにリベンジと言って家に篭りっきりです。
「あいつには、あんまり期待せんでくれ」
二人が笑うというにはあまりにも苦しい笑みを浮かべた時、ドアがノックされました。
「開けてくれる?」
騎士子姉さんです。ということは、はんたぽんも一緒でしょう。
「いらっしゃい」
すみやんがドアを開けると、想像通り二人が大皿を抱えています。
「獲れたてのペコ肉よ。何とか焼けたわ」
「それまでに一体何頭のペコペコが犠牲になったことかな」
「それは言わないでよ」

賑やかにパーティーは始まりました。
「それはそうと淫乱プリ君、アサシン君が小さくならなくて残念だったね」
「あぁ、そうね…。でも良かったわ」
「そうかい」
小声の会話は、賑やかに話す声にかき消され、アサシン先輩の耳には届きません。
皆がそれぞれ、Wizぽん快気とクリスマスを祝ってはしゃいでいます。
そして夜は更け、皆自分の家に帰って行きました。
その後のことはここでは書けません。
だって、アサシン先輩とのお約束ですから。

------------------おしまい---------------

Wizぽんの話のはずが、Wizぽん人形になってしかも影薄すぎです。
アサシン先輩が出張ってるのは、私がアサ好きだからです。
サゲ先輩も淫乱プリも、AGIカンストアサのFleeを舐めちゃいかんよ。
(私の中ではアサシン先輩のステは、AGIカンストさせたスイッチアサという予定です)

長くなってごめんなさいです。
何とかクリスマスイブに間に合いました。
421名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/27(月) 13:18 ID:FthaQscI
>>370 >>371あたりがしっくりこなかったので
そのあたりの電波をこそこそと投下。
年末年始でもマリーの中の人は暇暇ですっ!( ,_ノ`)b

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


もし、この世界と平行するもうひとつの世界があったら。
普段は決して行き来しないから意識しないけど、
もうひとつ、この世界とまったく同じ世界があったら。

そう、たとえば、それぞれの人がそれぞれの鯖で生きているように。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

日も傾きかけた夕暮れ時。
今日も狩りを終えたWIZぽんたちが帰ってきました。
「いや〜!狩った狩った〜!」
満足げな表情のモンク娘おまけつき。

「おなかすいたね。早く帰ってご飯にしよ〜。」
おなかのすいたWIZぽん
みんなを急かすように先頭を歩いていました。

すると、開けた一本道に一人の見慣れぬ人がいました。
まるでWIZぽんたちの行方を阻むように、道の真中にたっています。

「こんばんは。WIZぽんさんに、オセシンさん。あとは〜・・・
 あなたが騎士子さんと、騎士子姉さんね?
 んで、淫乱プリさんに・・・はんたぽんさんですね。うん。リスト通り!」
手にもった資料を見ながら全員を指さしていく真っ白い衣装の謎の人物
「え?きみはだれ?なんでみんなの名前を知ってるの?」
あっけにとられるWIZぽん
しかしそれには耳を貸さず驚くべき言葉を口にしました。

「あなたたちを、BANします☆」

にこやかな表情でずびしっと言うこの人物。
「Σなんだとっ!?」
びびるオセシン先輩

BANというと、この世界であまりに不正な行為を繰り返したり、
世界の秩序を破る行為をした者に「極々稀に」行われる措置。
普通に暮らしている人々にはまったく縁の無い言葉のはず。
422名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/27(月) 13:18 ID:FthaQscI
「見慣れない格好だが、貴様GM(ゲームマスター)だな。」
はんたぽんが鋭い目つきで言います。
「はい。この世界の平和を守るために日夜頑張っているGMなのです!」
きぱっと答えるGM

「『がん』の字が違うだろ・・・」
ぼそっと呟くオセシン先輩

「な、なんで私達が?」
騎士子姉さんが聞き返します。
「え〜っと、罪状は不正プログラムの使用ですね。」
資料をめくりながら言うGM
「なんですって?私達別になにもしてないわよ?」
淫乱プリも問いただします。
「え〜っと、先週の功城戦の時に、不正な防衛手段を使用したって書いてあるです☆」
資料を棒読みするGM

「先週っていうと、WIZぽんをみんなで探しにいったあの時か。」
はんたぽんがその時を思い出します。
「Gv中は、悪魔プリさんとすみやんさんが留守番してましたけど・・・」
騎士子たんが事実を伝えます。
「たった二人の人間とガーディアンだけで2時間も防衛できるものですか!
 きっと不正な手段をつかったんだろう、との見解です☆」
笑顔で指をさして言うGM
「・・・確証なしかよ」
あきれ顔のはんたぽん

「あんたわかってないねぇ・・・」
話を聞いていたモンク娘が口をはさみます。
「おや、あなたは?リストにはのってないですねぇ。」
不思議そうな顔をするGM
「あの砦は、WIZぽん達に渡すまではずっとあたしんとこの不落城で、
 もう誰も落とそうと思うような人はいない砦なのよ。
 旗だけ元に戻しておけば、城主が変わったなんて誰も気付かないわよ。」
説明をするモンク娘

「ふ〜ん・・・そういうものなのですかぁ・・・。」
口に指をあてて考えるGM
「でも!私はここにかかれたことを実行するためだけに来ていますから、
 文句があるなら、サポートセンターに問い合わせてくださいね☆」

「ご意見箱と書かれたシュレッダーだろ・・・」
またしてもオセシン先輩がぼそりと呟きます。
423名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/27(月) 13:19 ID:FthaQscI
「では、とりあえずあなたたちを転送します!」
得意げな顔で言い放つGM
「まじかよ・・・」
顔を抑えて言うはんたぽん
「あたしはどうなんの?」
モンク娘が言います。
「う〜ん・・・なんか面倒なので、一緒に行ってもらいま〜す☆」
「・・・・・・」
言葉を失うモンク娘

そこまで言うが早いか、両手を広げて呪文を唱えるGM
「/go parallel_world」
「うわっ!」
見る見るうちにWIZぽんたちをまぶしい光が包み込みます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

(・∀・)ニヨニヨ
424名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/28(火) 14:49 ID:ZjuR4ZCc
http://guide.ragnarok.co.kr/JobHighWizard.asp
Wiz様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

どうやら転生なさったようです(*´д`*)
425名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/12/31(金) 06:22 ID:VDKJMl8g
>421
「まじかよ・・・」
はんたぽんと同じ気持ちの一読者
ああ、続きが気になって徹夜だよ(ウソ
426名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/01(土) 18:20 ID:WZjHr2UI
んー。
やっぱ気になる>>188は負け組。

>>363で午後十時まで看病してて
>>364にはWizぽんが九時頃に眠ってしまったって書いてある。
て事は当然九時より前に帰ってきてるわけで・・・
・・・Gv中はみんな砦にいた事になるんじゃ?

>>358ですか。そうですね。
427名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/05(水) 00:44 ID:eRQYJ4PE
こちらはラグナロクオンライン運営チームです。
運営チームでは、チートなど不正行為には厳しく対処しております。
詳しい調査内容については、お答えできません。
アカウント削除については、公式ページをご覧ください。

きっとこんな感じなんだ、さぁ待て次号!さっさと書け次号!
AGIwizだって待ってるぞっ
428名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/05(水) 18:37 ID:hMug3SBU
あけおめ。マリーの中の人がやっと手を動かしたようです。

>>426
もうだめぽorz

っ[年越してあと]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


光が収まり、みんなが目を開けると、そこにはGMがいなくなったこと以外
さっきまでとまったく変わらない風景が広がっていました。
「あれ?」
きょとんとする騎士子たん
あたりを見渡すとちゃんと全員います。
「どうしたんだ?」
オセシン先輩もわけがわからない様子

「いたずらだったりしてな。」
はんたぽんも目をこすりながら言います。
「びっくりしたけど、なんでもないみたい?」
淫乱プリがあたりを見渡して言います。
「な、なんでもなかったのかなぁ・・・」
WIZぽんもびくびくしながら言います。

「けど、あいつちゃんとみんなの名前知ってたねぇ。」
モンク娘が言います。
「まぁ、そんなことはどうでもいい。とっとと帰ろう。」
はんたぽんがそういうと、何事も無かったかのように砦を目指す7人。

「あれ?旗が変わってる。」
騎士子たんが旗を指差すと、そこには見慣れないエンブレムが描かれていました。
「場所間違えたか?」
オセシン先輩がみんなに尋ねます。
「そんなわけないじゃん。あたしがずっといたとこを間違えるわけ無いでしょ?」
モンク娘がかまわず砦に入っていきます。

ガチャッ

いつもの大広間のドアを開けるモンク娘
すると

「む、誰だ?」
中にはぜんぜん知らないような人たちが居座っていました。
「えっ?一体だれなのあなたたち?」
淫乱プリが聞きます。
429名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/05(水) 18:38 ID:hMug3SBU
「それはこっちのセリフだ。今同盟会議中だ。出て行け。」
中から代表らしい騎士が出てきてそう言います。
「だって、ここは私達の・・・」
騎士子姉さんも言い返します。
「なにを言っている。敵同盟のスパイか何かか?
 帰る気が無いならこっちも容赦はしないぞ。」
そういうと部屋中に危なげな雰囲気が漂います。

「え?え?」
混乱するWIZぽん
「さがれ、WIZぽん!」
オセシン先輩がWIZぽんをかがませます
その頭上を巨大な剣がかすめていきました。

「とりあえず出るぞ。勝ち目はない。」
はんたぽんがそういいました。
部屋の中には30人ほどの強そうな人たちがいました。
とても勝てそうな気配はしません。

「はぁ・・・はぁ・・・」
逃げ出てきた7人
「ど、どうなってるの?」
騎士子姉さんが誰にでもなく聞きます。
「知るかよ!どうやらここはもう俺らの砦じゃなくなったらしいことは確かだがな!」
怒ったようにいうはんたぽん

「おい、これを見ろ。」
オセシン先輩が近くに捨ててあった新聞を取り上げていいます。
「なにこれ?」
淫乱プリがそれを見つめます。
「今日の新聞らしい。」
オセシンが日付のところを指差して言います。
「でもこれ、今朝みたのとぜんぜん違うわ?」
騎士子たんが不思議そうにいいました。

「なんか変だね。」
モンク娘が城壁を調べながら歩いています。
「あるはずの傷がなかったり、知らない穴があいてたり。」
壁を指差しながら指摘していきます。
430名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/05(水) 18:39 ID:hMug3SBU
「異次元にでもきちゃったようね・・・」
騎士子たんがぽつりと呟きました。
「きちゃったよう、じゃなくて、本当に来ちゃったみたいね。」
淫乱プリが地面に座り込んで言います。
「どうやら、そのようだ。」
はんたぽんも座り込みました。

「それって、どういうこと?」
さっぱり意味がわからないWIZぽん
「ま、あたしたちが生きている世界のほかに、同じような世界が別にあって、
 そこへ来ちゃったってことだろうね。」
モンク娘が説明します。
「いつから、そんなことになっちゃったんだろう?」
WIZぽんが首をかしげます。
「・・・あいつだろ。」
はんたぽんが言いました。
「たしかに、こんな人間離れしたことをやってのけるといえば。」
オセシン先輩も続けます。
「ゲームマスター、支配者ってわけね。」
淫乱プリが結論付けました。

「う〜ん・・・ほんとにいたんだ。支配者って。」
WIZぽんが納得したように言います。
「どうしたらもとの世界に戻れるのかしら?」
騎士子たんが尋ねます。
「もう一度、あいつに会うことだな。」
はんたぽんが言います。
「だけど、GMなんて会おうと思って会える人じゃないわよ?」
淫乱プリが困ったようにため息をつきました。

「ま、地獄に飛ばされるよりはマシよ。
 ご飯食べに行きましょ。通貨くらい、一緒でしょ?」
モンク娘がくたっと言いました。

結局、その晩は久しぶりの野宿になりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

もう設定めちゃくちゃ。
ヽ(`Д´)ノ

精進しますorz
431名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/07(金) 23:04 ID:U1o1i6io
OK簡潔に。
レスがないので勝手にすすめちゃう。

寒い。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

翌朝

「WIZぽん、起きて?WIZぽ〜ん!!」
騎士子たんがWIZぽんを揺さぶって起こします。
「う〜ん・・・あ、おー・・はよぅ・・・」
眠そうな目をこすりながら起き上がるWIZぽん
周りではみんながもう動き始めていました。
太陽が昇り、すがすがしい朝の空気があふれています。

「ま、この世界で普通に生きていけばいいのさ。
 どうせ、同じ世界なんだろ?」
はんたぽんが装備の手入れをしていました。
「ま、そういうことだ。」
オセシン先輩も同じ結論に達したようです。

「でも・・・ここにはサゲ先輩や悪魔プリさんもいないんだよね・・・」
WIZぽんがかなしげにいいます。
「大丈夫よ。きっとすぐに戻れるわ?」
騎士子たんが元気付けます。

丁度その時でした。

ザッ
「あらー・・・やっぱり間違えてたぁ・・・」
聞き覚えのある声。
みんなが振り返るとそこにはまぎれも無く昨日であったGMがいました。
「出てきやがったな。」
はんたぽんがにらみつけます。
「すいませんでしたぁ〜。間違えて別世界に送っちゃったみたいで〜」
苦笑いするGM
「はぁ・・・それじゃ、今日は元の世界へ返してくださいね。」
騎士子姉さんがあきれ気味に言いました。

「そういうわけにはいきませんよ!
 あなたたちはBANされるんですからね。アリーナへ行ってもらいます!」
びしっと言い放つGM
「・・・で、そこでどうするってんだ?」
心配そうに尋ねるオセシン先輩

「う〜ん・・・ちょっと言葉が乱暴になるけど、早い話が、処刑ってことです!」
「Σな、なぁ?!」
耳を疑う7人
「そういう決まりなのです。世界の約束には従ってもらいませんと。」
説教をするように言うGM
「だ〜から〜、昨日も言ったでしょ?不正防衛なんてしてませんって・・・」
モンク娘が再度説明を試みますが聞く気なし
432名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/07(金) 23:05 ID:U1o1i6io
「もう、しつこいなら、リストには載ってないけどあなたも一緒にBANしますよ!」
めんどくさそうに言い放つGM
「なんでぇ!?」
びびるモンク娘
「公務執行妨害です。」
そういうと今日も持っている資料にペンで添え書きをするGM

「まぁ、一応連絡は出しておいたから、そのうちその資料も使い物にならなくなるぜ。」
はんたぽんがぼそりと呟きます。

「それじゃ、今度こそですからね!」
そういうと再び両手を広げるGM
「はぁ・・・」
諦めモードの騎士子たん

「/go Arena」

朝の日差しよりもまぶしい光がWIZぽん達を包み込みました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

みんなが目を開けると、さっきまでいたすがすがしい草原とは違い
広いのに薄暗い気味の悪い部屋にいました。

「ね、ねぇ・・・」
騎士子姉さんがおびえた表情で言います。
「なんか・・・血生臭くない・・・?」
「処刑場っていうくらいだからな。」
はんたぽんがすました顔で答えます。
「はぁ・・・とっとと出してくれよ・・・」
肩を落とすモンク娘
433名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/07(金) 23:06 ID:U1o1i6io
そこへどこからとも無なく現れるさっきのGM
「はい。それじゃぁみなさんには死んでもらいます!」
とんでもないことを堂々と言い放つGM
「・・・執行猶予とかねぇのか?」
さすがのはんたぽんも動揺したように聞きます。
「執行猶予は、昨日の夕方から今朝までです☆」

「・・・その間はあなたのミスで失われたじゃない。」
騎士子姉さんが突っ込みます。
「う・・・こ、こまかいことは気にしないのです!
 私は、やれといわれた時に・・・」
ちょっとたじろぐGM

「ところで、あんた一人でここにいる7人を殺せるのか?」
はんたぽんが尋ねます。
「もちろんです!」
胸を張っていうGM
「一体どうしてくれるのかしら?」
淫乱プリが尋ねます。
「とりあえず、みなさんそろってそこの縄に縛られてもらいます。
 でもって、あとは吊るし首にして、ですね。
 希望があれば、槍でついたり、ロウソクたらしたr・・・」

ガスッ

たまらずモンク娘のげんこつが炸裂します。
「・・・どんな趣味してんだよ・・・」
「いったぁ〜・・・乱暴な方ですねぇ・・・」
頭を抑えながらいうGM
「悪い趣味とは思わないけど。」
ぼそりと呟く淫乱プリ

ガッ

すかさずオセシン先輩の裏拳が飛んできます。
「・・・お前もそういう考えは捨てろ。」

「絶対いやね・・・」
そう呟く騎士子姉さん
想像しただけで血の気が引いていきます。

「そう簡単にふざけた真似できると思うなよ?」
はんたぽんがGMをにらみつけて言います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここまでーノ
434一年の計は・・・・1/7sage :2005/01/09(日) 02:58 ID:ItAQhljw
数日遅れの正月ネタの電波を受信したんで投下させてもらいま。


「あけましておめでとうございます♪」
「あけましておめでと〜♪」
「あけましておめでとう♪」
「あけおめ〜、ことよろ〜♪」
 新たな年がおとずれて、Wizぽんたちは新年の挨拶をかわしました。
「『あけおめ〜』って、お前は新年の始めくらい普通にできないのか」
「え〜っ、今どき『あけおめ』は普通でしょ」
 新年早々いつもの調子で会話をしているのはアサシン先輩と淫乱プリの二人。
 そんな二人を見ながら、騎士子たんはWizぽんに話しかけます。
「あのね、姉さんに良い事があるから正月にはWizぽんと一緒に
うちへいらっしゃいって言われたの。今から行ってみない?」
「うん、良いよ〜。」
「あ、俺もお姉さんに呼ばれてたな」
「あら、あなたも? あたしもなのよ」
 騎士子たんの話にアサシン先輩と淫乱プリも加わります。
「それじゃ、さっそく姉さんのところへ新年の挨拶に行きましょうか」
 四人は、騎士子姉さんのところへ行くことにしました。
435一年の計は・・・・2/7sage :2005/01/09(日) 02:58 ID:ItAQhljw
「あけましておめでとうございます♪」
「はい、あけましておめでとう♪」
 Wizぽんたちは、騎士子姉さんのところへ着くと新年の挨拶をかわしあいました。
「はい、Wizぽんにはお年玉」
「わぁい、どうもありがとうございます」
「ねね、あたしには?」
「あなたは、お年玉って年じゃないでしょ、淫乱聖職者」
「なんですって〜。まぁ、あたしはお年玉をあげるのが似合うような年でもないからいっか」
「な、なんですって〜。あなただって、十分似合うわよっ」
 新年早々角を付き合わせる二人を見て、騎士子たんとアサシン先輩が止めに入ります。
「姉さん、良いことがあるって言ってたけど、お年玉だけなの?」
「いいえ、他にもあるわよ。まだ他に呼んだ人たちがきてないから・・・」
と、騎士子姉さんが言い終える前に、ドアがノックされました。

「あけましておめでとう」
「あけましておめでとうさん」
「あけましておめでとうございます」
「あけましておめでとう♪」
 訪ねてきたのは、はんたぽんとすみやんと悪魔プリの三人でした。
「お正月から呼びつけるとはな。」
「いいじゃない。みんなで一緒にお雑煮をいただきましょ」
「「え゛っ」」
 アサシン先輩と騎士子たんが一斉に奇声を発し、騎士子たんは恐る恐る騎士子姉さんに尋ねます。
「姉さん、まさか自分で作ったんじゃ・・・」
「騎士子、まさかって何よ。まったく、人がせっかくアマツのお雑煮屋で買ってきたのに」
 それを聞いて騎士子たんとアサシン先輩は、ほっとため息をつきました。
「じゃあ、冷めないうちにいただきましょ」
 そう騎士子たんが言うと、みんなでお雑煮を食べ始めました。
436一年の計は・・・・3/7sage :2005/01/09(日) 02:59 ID:ItAQhljw
 みんながお雑煮をほとんど食べ終えたとき、騎士子姉さんはみんなに話し始めました。
「ねぇ、みんな、せっかくみんながそろってるんだから、ちょっとした運試しとゲームをしましょ。」
「ゲーム? どんなゲームだ?」
 ゲームと聞いて反応をしたのは、はんたぽんでした。
「簡単よ。くじ引きをして、ペアを決めるの。それでそのペアで狩りに行って、
Zeny売上を競争するの。時間制限は3時間でどうかしら」
「ん、まぁいいだろ」
「やりましょ」
「負けへんで〜」
 それぞれ騎士子姉さんの提案に答えると、騎士子姉さんはくじ引きの説明を始めます。
「くじ引きは、この1から8の書かれたカードを使うわ。
実はこの部屋のどこかに1から8の番号に対応するトランプ8枚を隠しておいたの。
それで、そのトランプは2枚ずつペアになるマークの札の組み合わせがあるから
それを引いたもの同士がペアということで、良いわね?」
「うむ」
「は〜い」
「騎士子たんと一緒になれるといいなぁ」
 騎士子姉さんが説明を終えると、テーブルの上に置かれたカードをみんな
それぞれ引いていくことになりました。
437一年の計は・・・・4/7sage :2005/01/09(日) 03:00 ID:ItAQhljw
「最初は誰からいくんや?」
「ここはレディーファーストで、あたしたち女性陣が先に引くのでいいでしょ」
 淫乱プリの主張に誰も異議をとなえなかったので、さっそく淫乱プリがカードを引きました。
「1ね」
「1のトランプは、本棚の『何か。』にはさんであるわ」
「あら、あなたもそれを読んでたんだ」
「え?」
「いえ、こちらのこと。えっとこれかな」
 淫乱プリが教えられたところからトランプを取り出すとテーブルの上に置きました。
「ハートのエースね。愛の使者であるあたしにふさわしい札だわ」
「何を言ってるんだ。愛の使者じゃなくて、エロの権化だろう」
 淫乱プリの言葉にアサシン先輩がすかさずツッコミをいれました。
 そんなやりとりを横にしながら、悪魔プリに騎士子たんと次々とカードを引いて、
騎士子姉さんに教えられた場所からそれぞれがトランプを見つけていきます。
「私は3のスペードで、悪魔プリさんは2のクローバーね」
「私はくじ引きを主催してるから、次は男性陣ね。Wizぽんからどうぞ」
 騎士子姉さんに言われるまま、Wizぽんはカードを引きました。
「7です」
「7は、そこの戸棚の下から2段目の引き出しにあるわ」
「はーい。ありました。7のスペードです。騎士子たんと一緒だ、わぁい!」
「ほう、さすがやな。見事な引きっぷりや」
「Wizぽん、今年もよろしくね」
「うん、よろしく」
 Wizぽんの次には、アサシン先輩。つづいて、はんたぽん、すみやんとカードを引いて
それぞれ騎士子姉さんに教えられた場所からトランプを見つけていきました。
438一年の計は・・・・5/7sage :2005/01/09(日) 03:01 ID:ItAQhljw
「俺は8のダイヤ。アサは4のハートで、すみやんは6のクローバーだな」
「そうやな。せやけど、この組み合わせいつものペアとかわりばえせんのとちゃうか・・・」
「確かに、俺と淫乱プリ、Wizぽんと騎士子たん、すみやんと悪魔プリさんという組み合わせは・・・」
「でも、これは厳正なくじ引きの結果よ。みんなも見てたように1〜8のカードは
ランダムに並べて引いたんだから」
「そうです。公正さを疑うなんて良くないですよ」
 すみやんやアサシン先輩が怪訝な顔をしながら、なおも言葉を続けようとするのを遮るように
騎士子姉さんは公正なくじ引きでだったことを強調し、悪魔プリもそれに同意しました。
 そして、最後の一枚のカードをめくって、小物入れからトランプを取り出すと
テーブルの上に置きました。
「当たり前だけど、私は5のダイヤよ。はんたぽん、よろしくね」
「ああ、よろしく」
 何か考えこんでいたはんたぽんでしたが、騎士子姉さんの言葉にテーブルの上のカードを
見ながら答えました。
「それじゃあ、今から新年ペア狩り競争開始よ〜」
 騎士子姉さんの掛け声とともに、各ペアがそれぞれ飛び出していきました。
439一年の計は・・・・6/7sage :2005/01/09(日) 03:02 ID:ItAQhljw
 話し合って決めた狩場へ向かう途中で、ふと何かを思いついた表情を浮かべると
はんたぽんは、騎士子姉さんへ話しかけました。
「さっきのくじ引きでは、8枚のカードを隠した場所をよく覚えていたな」
「そんな、あれくらいのことは普通でしょ」
「いやいや、なかなか出来ることじゃないと思うぞ」
「えー、そんなに褒めても何も出ないわよ」
 はんたぽんに褒められ、騎士子姉さんはテレた表情をしていました。
その様子を見ながら、はんたぽんはすかさず尋ねました。
「そういえば、さっき淫乱プリが引いた2のハートはどこに隠してあった?」
「えっと、2のハートは、『らぐどったー』にはさんであったのよ。・・・あっ」
 騎士子姉さんはそう答えるとしまったという表情を浮かべ、
逆にはんたぽんは合点がいった様子でした。
「やっぱりさっきのくじ引きは、ぜんぜん厳正なものでも公正なものでもなかったんだな」
「バレちゃったか。てへっ」
「ああ、あの組み合わせで何かあると思わないほうがおかしいだろ。
アサとすみやんも怪しいとは思っていたみたいだが、カラクリには気づいてなかったみたいだな」
440名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/09(日) 03:03 ID:uwEechaE
うはっ
ボケGMたん、かわええと思ってしまった私は駄目ですかっ
がんばれマリーの中の人!
441一年の計は・・・・7/7sage :2005/01/09(日) 03:04 ID:ItAQhljw
「どこで気が付いたの?」
「なにかあるなと思ったのは、わざわざ1から8までのカードとトランプを
それぞれ8枚ずつ使ってた時点でさ。ペアのくじ引きはさっきみたいに二段階でやらなくても、
いきなりトランプ8枚を引けばすぐ済む話だからな」
「ふうん。さすがあなたね」
「いやいや、32枚ものトランプの場所を覚えたお前には及ばんさ」
 実は騎士子姉さんは32枚のトランプを部屋中に隠しておいて、
みんなが1から8までのカードのうちどの番号を引いてたとしても、
トランプでどのマークも出せるようにして、
ペアにさせたい人同士が同じマークになるトランプの札がある場所を教えていたのでした。
「こんな面倒なやり方をしなくても、普通にペア狩りをしようと言えば反対するやつなんていないのに」
「え〜、そんなちょっと照れくさいじゃない」
 はんたぽんの言葉に、イタズラが見つかった子供のように騎士子姉さんが答えました。
「そんなもんかな」
「そういうものなの」
「まぁわかったよ。今年もよろしくな」
「うん、よろしくね」
 微笑しながら、はんたぽんと騎士子姉さんは改めて新年の挨拶をするのでした。

------------------------------ぽん線---------------------------------
どこが正月ネタなんだとか言わないでください。
『何か。』は、>>291さんから引っ張ってきたものです。
『らぐどったー』も有名なあのサイト様が元ネタになってます。ごめんなさい。
先輩xお姉さん以外ダメって人も、ごめんなさい。
Wizぽんがメインになってなくて、ごめんなさい。
442名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/11(火) 18:47 ID:0bdV.GA6
寒いです。
RBOをはじめてみたマリーの中の人です。
PCスペックに問題があってオフラインなのにらぐが発生しています(ターン

っ[VS GM]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「そう簡単にふざけた真似できると思うなよ?」
はんたぽんがGMをにらみつけて言います。
「あ、あ。抵抗はしない方がいいです。
 私も無駄な労力はつかいたくないので。」
そういって手で制しようとするGM

「けどね、あなた。」
騎士子姉さんも振り返って言います。
「罪があるならともかく、何もしてないのにころっと殺されるわけにはいかないのよ。」
「まったくだ。」
頭を抑えながらオセシン先輩も続きます。

「う〜ん・・・そういう方多いんですよねぇ・・・」
困ったような顔をするGM

「あなたにとっちゃ私達が悪者かもしれないけれど
 私達からしたらあなたはもっと悪者よ。」
騎士子たんも臨戦体制です。
「あう、どうしよう・・・」
険悪なムードにおびえるWIZぽん
「それでは、仕方がありません。戦闘ですね。」
そういうと大きな伸びをするGM

「殺すつもりはない、早くもとの世界に返してくれと要求しているだけだ。」
オセシン先輩が念を押します。
「いいですから。ちょっとすれば分かりますよ。無駄だっていうことが。」
挑発的に言うGM

「・・・私情的にぶん殴ってやりたい。」
モンク娘がそう呟きます。

次の瞬間

オセシン先輩とモンク娘がGMにつっこんで行きました。
GMとの距離を一瞬で詰めていきます。

ガキィィン!!

「きゃあっ!」
持っていた剣で二人の攻撃を止めましたがそのまま吹っ飛ばされるGM
「手加減はしないからねっ!」
続いて騎士子たんと騎士子姉さんが追い討ちをかけに行きました。
443名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/11(火) 18:47 ID:0bdV.GA6
その時

「/set GuildMemberLv1 WIZぽんと愉快な仲間達 !!」
それだけ呟きWIZぽんたちの方へ手をかざしました。

ガクッ
部屋の空気が一瞬ゆれました。

「うっ!」
すると、今まですごい勢いで距離を詰めていた騎士子姉妹が不意に躓き転がりました。
それだけではありません。

「なんだ?体が言うこときかんぞ!」
矢を放とうとしていたはんたぽんが叫びます。
「うう・・・力が出ない・・・」
淫乱プリもその場にへたりこんでしまいました。

もとから戦う気のなかったWIZぽんはそのままですが。

「ふぅ。とりあえずこれで・・・」
ため息をつくGM
「でぇいっ!!」
ゴッ
「いつっっ!!」
そこにモンク娘の鉄拳がヒットしました。
「まだまだぁ!」
勢いよく突っ込むモンク娘

「ギルド違ったのね!」
目を見開くGM
「せいっ!」
モンク娘が腕を振りかぶりました。
「/useskill デス !!」
モンク娘を振り払うように手をかざすGM

「ひッ・・・――――――」
声にならない声を出して倒れ転がるモンク娘
どんな攻撃を受けても立ち上がろうとしたモンク娘が
くたんと倒れたままピクリとも動きません。

「マリーちゃん!!」
叫ぶ騎士子たん
「あーもう・・・」
やっちゃったというような顔で見下すGM
「あんまり、正式な刑の前にこういうことはしたくないのに〜。」
そういうとまともに動けないでいるWIZぽんたちの元へ歩み寄るGM

「どうなってんだ・・・体が思うように動かん・・・」
信じられないように両手を見つめるオセシン先輩
「だめ、力がないらない・・・」
悔し涙を浮かべる騎士子たん
444名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/11(火) 18:48 ID:0bdV.GA6
「はい。わかったら、おとなしく吊るされなさい☆」
そういいながら全員の体を縛っていくGM
「ったく・・・死ぬなら戦って死にたかったぜ」
はんたぽんが悔しそうに言い放ちます。
「ほんと、わけわかんないわよね。」
淫乱プリも諦め顔です。

そしてGMがwizぽんも前に来たとき、
今まで黙っていたwizぽんが不意に話し出しました。
「ねぇ。」
次の縄を手に取りながらwizぽんの顔を見返すGM
「うん、どうしたの?」
「君は、いつもこんなことばかりしてるの?」
真剣な表情で問うwizぽんに、手を止めて考え込むGM
「う〜ん、そうねぇ。上からの報告があったら、いつもこうね。」
「それがいつも正しいと思ってるの?」
「正しい、って言われても・・・。
 私は、ただ指示通りのことをしているだけですから☆」
にっこりと言い切るGM
途端、wizぽんの表情が険しくなりました。

「そんなの、君じゃないよ!」
いつにない大声で叫ぶwizぽん

「どうして?私は私ですよ。」
少し動揺気味に答えるGM
「それじゃ、ただのロボットと同じじゃない・・・。
 もっと自分で考えたり、決めたりしたことはないの?」
この世界を楽しんで生きることに精一杯なwizぽん
優しい仲間や、楽しい友達と一緒に。

「いいたいことは分かるわ。だけどね、これが私の仕事でもあるの。
 だから仕事をしている間は、たとえロボットだと言われようが、それをこなすしかないのよ。」
そういいながらwizぽんを縛っていくGM
「そっか・・・。」
残念そうにうつむくwizぽん
445名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/11(火) 18:51 ID:0bdV.GA6
「wizぽん」
騎士子姉さんがwizぽんに話し掛けます。
「人はね、誰もが完璧じゃないわ。間違いだってある。
 世界も一緒よ。人が生きている世界だから、全てが正しいほうへ行くとは限らないわ。」
それに続けてオセシン先輩も話し掛けます。
「俺達にとっちゃとんでもなく重大なことだが、
 あいつにとっては、幾千幾万といる人間のうちの
 たった7人に起こった出来事としか、見えていないんだろうな。」
「う・・・現実はそうかもしれないけど・・・
 それでも、命の重さは量れないよね・・・。」
涙目になるwizぽん
ふと、離れたところに倒れるモンク娘を見ます。

傷一つ無く、本当に眠っているように横になっています。
だけれど、普段体中からあふれていた生命のオーラというか渦というか
生きている人からは感じられる何かが、まったく感じられませんでした。

「さて。もし無実なのだとしたら気の毒だけど、
 そんなことで証拠もなく釈放ばかりしていたら、この部屋はいらないわ。」
そういうと手の埃をはたきながらいうGM
「・・・無実を証明する時間すら与えないでよく言うぜ。」
はんたぽんが鋭くにらみつけます。

もし、はんたぽんが今朝だした連絡が、ちゃんと届いていたら。
ちゃんと届いて、それが審議されていたら。

GMが、部屋の壁に取り付けられたスイッチに歩み寄っていきます。
体力を奪われ、体を縛られたwizぽん達
今はゆるくかかっている首にかけられた縄が
あのスイッチを押せば天井へ引き上げられるはずでした。

壁際にたつと、並んでいるwizぽんたちを振り向き、儀礼的に口実を述べるGM
「WIZぽんと愉快な仲間達ギルドメンバー6名。
 功城戦での不正により、吊るし首の刑に処します。」

「・・・・・・。」
反論もなく黙るwizぽんたち

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

いい感じに追い詰められてキター━━(゚∀゚)━━!!

|ミ
446名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/11(火) 18:53 ID:a4k6nLyg
リアルタイムで見た。おつかれ
>443の/setがひょっとしたら/sitなのだろうか、と悩みながら待つ時間は、
ほんの数分だが無限のように感じられたぜ…。
447名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/12(水) 00:53 ID:pDasbIFU
一応設定としてはギルドメンバーのBaseLvを1にする技のつもりだったのですが
やっぱり分かりにくかったですね。
脳内補完お願いします。

それと、物語の最後にも書きますが
GMの使うコマンドは自分の想像上の物なので
これらのコマンドをROで実際に使ってもなんの効果もありません。
ご了承ください。
448名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 14:10 ID:vBnZsnOk
本来ロボットを処刑する(はずの)GMに、「ロボットみたいだ」と感想を漏らすのが
皮肉を込めた逆転っぽくていいなあ。

どうしてもGMが某橘に重なって見えてしょうがない俺も一緒に吊るされてきます。
449名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 15:32 ID:2BThVml.
吊るされ者続出のぽんスレ!
がんばれ住人達。
450名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 22:48 ID:1Xu/8UDY
さぁ、できればこれで書き終わりたいところ。
長くなりそうだけど・・・。

っ[もう切るところがない]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「・・・・・・。」
反論もなく黙るwizぽんたち
確認はしていませんが、誰もが気付いているもうひとつの事実
モンク娘が、なぜだかもう死んでしまっていること。

自分達も死んだら、会えるのだろうか?

GMも、wizぽんに言われたことを考えているのか
スイッチを押すのをためらっている様子。

しばらくの沈黙のあと、少し大きく息をついたGM
何も言わずに背を向け、スイッチを押しました。

――――――・・・。

動かない縄

「あれっ?」
決心して押したスイッチが働きません。
思わずwizぽんたちを振り返るGM
wizぽんたちも、何も起こらないことにきょとんとしています。
「まってくださいね。司令室から、直接操作しなおしますから・・・」
そういって姿を消そうとしたその時

「中止だ!」
どこからともなく部屋中に響き渡る男の声
wizぽんたちも、その声の主を探します。
「誰っ?誰も入ってこられないはずなのに・・・!」
慌てるGM

まもなく、どこからともなく一人の男が現れました。
GMと同じように、真っ白い衣装に身を包んでいます。
「あら?」
同僚の登場に、あっけにとられるGM
「な〜にやってんだお前は!」
怒ったように叫ぶ男GM

すぐさまwizぽんたちに駆け寄ると、
手にした剣であっけに取られるwizぽん達の縄を切っていきました。
「本当に申し訳ない。はんたぽんからの連絡、確かにこの百dが承った。」

通称『百d』それがこの男の呼び名でした。
451名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 22:48 ID:1Xu/8UDY
「助かったの・・・?」
騎士子たんがわけのわからない様子でみんなに尋ねます。
「そのようだな・・・。」
安心したように言うオセシン先輩

「間違いない。私の単独の調査の結果、不正行為は無かったとの見解に達した。」
淡々と述べる百d
「ち、ちょっと!そんな勝手に調べた結果を適用しちゃだめって!」
言い返すGM
「うるさい!」
怒鳴る百d
「われわれはただの駒であってはならない。
 世界が正しい方向へ動くように、導くことが仕事だ!」

「あなた、クビになるわよ・・・。」
ぼそりというGM
「・・・・・・。」
黙ってしまう百d
不意に倒れこむモンク娘に目を移します。

「こんな悲しいことをひとつ防げたなら、それでもいい。」
悲しげに言う百d

「ねぇ、お願い!マリーちゃんを生き返してあげて!」
wizぽんが懇願します。
「そうよ、無実だって、分かったんでしょ!?」
騎士子たんも必死に言い寄ります。

「残念だが・・・いくらGMといえども、死者を生き返すことまではできない。」
肩を落とす百d
「え・・・そんな・・・」
絶句する騎士子たん
「生き返すことはできない以上、好ましくない対処だが、時間を戻すことにする。」
無念そうに言う百d
「本当は、こんな対処はしない方がいいのだが
 こんなことになってしまった以上、それ以外に方法はない。」

後ろで肩をすくめるGM
「とりあえず、部屋からでましょ。
 刑をやるんでなければ、私もこの部屋嫌いだから・・・」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

さっきまでいた薄汚い部屋とは打って変わって、
いつかのあの草原へ来た一行
ぐったりとしたモンク娘を背負う百d
452名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 22:49 ID:1Xu/8UDY
「では、これから君たちがこのGMと出会う前まで、時間を巻き戻す。
 耐えがたい苦しみや恐怖を与えてしまったことを、お詫びする。」
まっすぐにwizぽん達を見つめて言う百d
「ううん、助けてくれてありがとう!」
いつもの笑顔で返すwizぽん

「巻き戻るってことは、全部忘れてしまうのね・・・。」
騎士子姉さんが呟きました。
「申し訳ないが、そういうことになる。」
モンク娘を横たえながら言う百d
「では、みんな元気で良い人生を!」
そういうと両手を広げ呪文を唱え始めました。
「/settime -12hour」

また、wizぽん達をあの光が包み込みました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

日も傾きかけた夕暮れ時。
今日も狩りを終えたWIZぽんたちが帰ってきました。
「いや〜!狩った狩った〜!」
満足げな表情のモンク娘おまけつき。

「おなかすいたね。早く帰ってご飯にしよ〜。」
おなかのすいたWIZぽん
みんなを急かすように先頭を歩いていました。

「ねぇ、今日の夕飯はどうしようかしら?」
騎士子姉さんが言いました。
「そうねぇ・・・せっかくマリーちゃんもいるし、
 大きな鍋で大量にシチューでも作ろっか!」
やる気満々の淫乱プリ

「・・・というわけだから、マリーちゃん今日はご飯食べていきなよ!」
誘う騎士子たん
「おー、それじゃ遠慮なくご馳走になろっかな〜。」
うれしそうに笑顔を浮かべるモンク娘

いつもよりずっとにぎやかで楽しい夕食になりました。
今日も、明日も、ず〜っと先の日も。

最後には、笑顔でいられますように。

-Fin-

※この物語はフィクションです。
物語中に出てくる謎のコマンドは全て架空のものです。
また物語中に登場する『百d』は現実にいた某GMとは何の関係もありません。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

こういうGMがいたらいいなぁ、なんて思って書いてしまいました。
ROの管理会社だけにとどまりませんね。
上からの指示を待つだけの指示待ち人間にならないように
ポジティブに生きたいなと思ったマリーちゃんの中の人でした。
453名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/13(木) 23:10 ID:SWH4vJew
お疲れ様〜。

良かった〜。・゚・(ノД`)・゚・。
454名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/16(日) 17:50 ID:GK/xLp2Y
マリーの中の人です。

最近もうネタが浮かばないとです。
・。・゚(つД`)゚・。・

そして最近私のまじぽんがwizぽんになりました。
装備がサクレなので見た目何も付けてないように見えるmywizぽん
「お前頭装備買う金もないのかよ〜」
「ちがうよ!ちゃんとサクレつけてるんだもん!」
「あんなん女がつけるもんじゃねーの?」
「うっ! いいじゃん! 別に誰がつけたってさ!! ・。・゚(つД`)゚・。・」

この程度の妄想ならすぐ浮かぶのですが。
455名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/16(日) 18:45 ID:ImQKgEe6
そしたら>>188が何か書いちゃうぞっ
いや、嘘です。やめときます。

>>454みたいな小ネタでも面白いからどんどん書いていいと思うよ。
今まで長めの短編書いてたからってそれにこだわる必要はないんじゃない?
456名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/18(火) 16:05 ID:PcvA1kO.
>>454
>装備がサクレなので見た目何も付けてないように見えるmywizぽん

(・∀・)人(・∀・)ナカーマ!
というか、つけてないほうが萌える人→(俺)
457名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/21(金) 03:25 ID:NIjuP2S6
というか、つけてないほうが萌える人→(2/20)
458名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/23(日) 16:11 ID:89GsGONo
みんな生きてて良かったー
マリーちゃんの中の人、おつかれさまでした。
でもこのあと、例のシチューでマリーちゃんがお陀仏になるというおまけ付き

アサシン先輩「ん? 俺は毒に対する耐性が強いからな」
はんたぽん 「そのうち慣れるさ」
騎士子姉さん「あんな女の作った料理なんて、ろくな物じゃないからねぇ、マリーちゃんも大変だったわね」
淫乱プリ  「あら、あなただって似た様なものじゃない。クリスマスのペコ肉なんか、食べられたものじゃなかったわー」

どか、ばき、どんどこ。
(AGIwizの中の人が、騎士子姉さんにピアースをいただきました)
459名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/23(日) 22:34 ID:yvCb1PH6
マリーの中の人的には騎士子姉さんたちは料理がへたではない。
いやこのスレ的にはへたなのかもしれないが(;´ω`)

そんなこんなでまた次ネタをちょろちょろ書いている途中ですので
淡く待っていてください。
最初は読みながらハラハラするような話にしたかったんですが
途中でネタに詰まってしまって
つまらない展開に持っていくしかなくなりました。

ぼすけt(ターン
460名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/26(水) 10:49 ID:lcn6ojv.
/ちらしのうら

あんまり、中の人発言はしないで欲しい。
特定できないから、キャラ萌えできるのが好きだったので…

そんな風に思う、最初に悪魔プリを書いたヤツのツブヤキ。

/ちらしのうら
461名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/26(水) 22:05 ID:HFi8VYLQ
OK簡潔に。

っ[ここから]
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「あ〜もう時間がない〜!」
「がんばれ!間に合わないと死んじまうんだぞ!!」
騎士子たんとオセシン先輩の声が響きます。
「わわわ・・・」
二人のそばで心配そうにしているWIZぽん

「まって・・・もう少し・・・」
真剣な表情の騎士子たん
「まずい・・・間に合わないぞ!!」
叫ぶオセシン先輩

次の瞬間

ドオォォォ〜〜ン!!

「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
激しい爆音の後、静まり返る空間。

―――――――――。


「・・・だから言っただろ!
 あそこは一度上に行ってからドア開けるんだよ!」
「し、しょうがないじゃない!このステージ初めてなんだから!!」
悔しそうに言うオセシン先輩と騎士子たん

そして、テレビ画面に映る「GAME OVER」の文字と、床に倒れこんだ主人公。

「よし。今度は俺がやる。」
そういうと騎士子たんからコントローラーを受け取って「コンティニュー」を押しました。
「オセシン先輩頑張ってね!」
応援するWIZぽん
462名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/26(水) 22:06 ID:HFi8VYLQ
悪者に捕らえられたお姫様を助けに行くゲームが、再び始まりました。

「・・・あいつらいつでも楽しそうだな。」
遠巻きに見ていたはんたぽんがぼそりと呟きます。
「いいじゃない?」
傍らの騎士子姉さんも笑顔で3人を見つめます。
「騎士子〜、ちょっと来てくれる?」

「ふぇ?」
姉に呼ばれてくる騎士子たん
「ちょっと悪いんだけど、お使い頼まれてくれる?」
「ん、いいよ。」
二つ返事でOKする騎士子たん
「今夜は雑煮にするから、適当に材料を買ってきて欲しいの。
 何を入れるかは騎士子に任せるわ。」

「えぇっ!?」
驚く騎士子たん
雑煮なんて、もちろん作った経験は0。
食べた事だってそんなにありません。
「だって、そんなこと言われても何買ってきたらいいのか。。。」
思いを率直に述べる騎士子たん
「あなたね、そろそろこういうことは覚えた方がいいわよ?
 勉強だと思って、一人でいってきなさい。」
「うう・・・行ってきます。。。」

WIZぽんはゲームに夢中になっているし、それに姉さんの言うことも合ってるかもしれない・・・。

不安そうに出て行く騎士子たんをにやにやと送り出す騎士子姉さんでした。

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「まず、お餅は入ってるわよねぇ・・・
 あのお汁って、なんだろ?白いし、牛乳かな・・・」
いろいろ恐ろしいことを考えながらゲフェンの商店街を歩く騎士子たん
その時でした

「あの〜、すいません〜」
不意に声をかけられて振り向く騎士子たん
振り返るとそこには一人のケミがいました。
「はい?」
「突然変なこと聞いて申し訳ないのですが、『お雑煮』って材料なんなんですか?」
「え・・・」

固まる騎士子たん。

「ど、どうしてお雑煮なの?」
思わず聞き返します。
「いやぁ、お使いで頼まれたんですけど、僕そういうのぜんぜん分からなくて・・・
 女性の方なら、料理の材料なんかも詳しいんじゃないかと思ってお尋ねしたんですが。」
どうやら、ケミも大外れを引いたようだ。

5分後―――。

『求)お雑煮の材料を教えてくれる方(2/20)』

「えぇっ・・・さすがに牛乳はないと思うけど・・・」
騎士子たんの言葉に驚くケミ
「う〜ん・・・みそ汁みたいな感じなのかな?」
「そうだと思うんだけど、どう違うんだろうね。」

そんなことを話していると、二人に話し掛ける声がしました。

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|ω・)余計なことは言わず去りますね。

|ミ
463名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/28(金) 01:01 ID:Oc5qN8.o
すまん、♂ケミに萌えた(;´Д`)
464名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/31(月) 22:10 ID:FkLF72BQ
RBO最終面で強制終了する(ノω・)
WINMeは動作保証外ですかそうですかorz

っ[いつもの]

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「あなた達、教えてあげるわよ。」
見上げると、はんた娘ーがたっていました。
「あぁ、すいません・・・教えてください・・・」
申し訳なさそうにお願いする騎士子たん
「そのかわり、材料集めも手伝ってもらうけど、いい?」
「あ、はい。」

「そうね・・・それじゃぁそっちのアルケミさんは
 どこかの野菜屋さんから人参と大根を買ってきて。DC、あるんでしょ?
 で、あたし達は北の山ね。」
「あいあい、行ってきまーす。」

そういうと、人ごみの中へ消えていくケミ

「あっ!まって・・・って・・・あぅぅ」
ケミを呼び止めようとする騎士子たん
「どうしたの?」
「名前聞いてないから、連絡取れないんだけど・・・」
それを聞いて、わずかに口元が緩むはんた娘
「あらぁ〜・・・まぁ、私達も行きましょ。」

わざわざ取りに行かないと手に入らないような材料があるんだろうか?
雑煮って面倒なもんだなぁ・・・

そう思いつつ、はんた娘についていく騎士子たんなのでした。

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「騎士子ったら・・・ちゃんとマトモなもの買ってくるかしら・・・」
送り出したはいいがどうしても心配な騎士子姉さん
「まさか騎士子たん、あの汁のこと牛乳だなんて思ってないでしょうね?」
淫乱プリが冗談まじりに言います。
「いやぁ・・・あの子なら無いとも言い切れないわ・・・。」
「・・・・・・。」
口を閉ざす淫乱プリ
465名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/31(月) 22:11 ID:FkLF72BQ
その時、華やかなファンファーレが響きました。
「よし!全クリアーだ!!」
両手を上げて喜ぶオセシン先輩
「おー、すごいすごい!!」
隣で一緒に大喜びするWIZぽん

「やっぱり、制限時間きつかったな。」
振り返りながら満足げに話すオセシン先輩
「時間すぎるとどうなっちゃうの?」
尋ねるWIZぽん
「時間が切れると救出失敗。姫様は死んでしまうよ。」
「えぇぇ〜・・・そんな・・・」
びくっとするWIZぽん

「・・・面白いか?」
オセシン先輩に問うはんたぽん
「ん?知らないのか、これ。今はやりのゲームなんだが面白いぞ。お前もやってみるか?」
そういいながらコントローラーを差し出すオセシン先輩
「バカにするな。」
そっぽを向いてしまうはんたぽん

「つれないやつだな。WIZぽんやるか?」
「うん!やる!」
自信満々のWIZぽん。
画面に、ゲームのスタートを告げるお姫様誘拐の脅迫状が現れました。

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日も傾き始めた頃、ようやく目的地についたはんた娘と騎士子たん
「で、何をとればいいんですか?」
「ちょっと考えてみなさい?」
意地悪そうに言い返すはんた娘

あたりに飛び交うクリーミー
ちょろちょろと動き回るキャラメル

キャラメルの皮なんて入れたら食べたときケガするし、
クリーミーもあんま食べるって感じしないわよねぇ・・・

目を閉じてじっと考える騎士子たん
昔食べたことのあるお雑煮を連想しながら必死に考え込みます。
しかし雑煮が汁物で、お餅が入っていたこと以外記憶にない騎士子たん

「だめ!わかんない!」
ぱっと目を開けてはんた娘のいたほうを振り向く騎士子たん
しかしそこには誰もいませんでした。
「あれっ?」
466名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/01/31(月) 22:11 ID:FkLF72BQ
そしてはんた娘を探そうと一歩足を進めた瞬間

ぶわぁっ

「きゃ!」
舞い上がる緑色の粉
ふと足元を見るといつのまにか敷かれたトラップサンドマン
「え?え?なんで?」
そんなことを思うと同時に頭がくらっとして倒れこむ騎士子たん

「こ・・・こんなに簡単に行くとは思わなかった・・・」
木陰でその様子をみていたはんた娘が呟きます。

倒れた騎士子たんの元へ寄り添うとぐっすりと眠り込んでいる様子。
身に危険が迫っているにも関わらずスースーと寝息を立てる騎士子たん

「ま・・・いっか・・・」
残されたトラップを回収すると騎士子たんを担いで歩き始めるはんた娘
山に開けられた小さな洞窟の隠れ家へ向かいました。

丁度日が落ち、あたりが暗くなってきました。

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「・・・騎士子、大丈夫かしら。」
なかなか帰ってこない騎士子たんを心配する騎士子姉さん
「今ごろ、頭がオーバーヒートして街中で倒れちゃってるかもよ?」
まじまじという淫乱プリ

「はぁ・・・ちょっと、探しに行ってくるわ。」
「いってらっしゃいー。」

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「騎士子〜!」
薄暗くなってきたゲフェンの商店街を、騎士子姉さんが探し回ります。
しかし人であふれ返る市場を一通り歩きましたがまったく気配が感じられません。

「・・・騎士子の神隠しね。」
立ち止まって一人つぶやく騎士子姉さん。
その横を人参と大根を買い込んだアルケミが通り過ぎていきました。

「さて・・・どうしましょう・・・」
考え込む騎士子姉さん
とはいっても、ここにいないなら他にどこへ行ったというのでしょう。

「本気になっちゃって、どっか狩りにでもいっちゃったのかしら・・・。」
ため息をついて砦へ戻っていく騎士子姉さんなのでした。

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あーさむい。
467名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/01(火) 01:07 ID:ysKyWSiQ
えちぃ方向に行きそうなふいんきですね
続きが楽しみだ(・∀・)GJ
468分岐Cの人 :2005/02/01(火) 02:33 ID:EGU5jg1Y
そろそろ続きを書くかもしれない(´・ω・`)
469分岐Cの人sage :2005/02/01(火) 02:34 ID:EGU5jg1Y
間違えて上げちまったorz
反省してしばらく潜ってます
470名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/01(火) 10:08 ID:8kN9OWGc
こういったスレで反省するなら書くべきだ!と思った
                                   思った
471名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/01(火) 17:15 ID:6IJb4oog
学生はそろそろテストが始まりますね。

テストでは意外にいい点を取れるWIZぽん。
テスト前になると周りのいじめっ子からノート貸せと迫られるWIZぽん
自分が勉強できなくなるけど、怖いのでびくつくWIZぽん

でもってそれを救う騎士子たんとか。

どうよ。


っ[前置きながかった]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「う・・・ん・・・」
月明かりがあたりを照らすゲフェンの北山
とある場所にある隠れ家の中で、騎士子たんが目を覚ましました。

「あら、おはよ〜。」
近くで弓の手入れをしていたはんた娘が声をかけます。
「あ、おはよ・・・ってどうしたの?
 なんであんな罠が・・・」
そういってはんた娘の方へ近づこうとしたその時

「ストップ。」
はんた娘が騎士子たんに手を突き出します。
「え?」
そのまま地面を指差すはんた娘
騎士子たんが視線を落とすと、自分とはんた娘の間には
踏むと爆発するであろう罠がおいてありました。

はんた娘との間だけではありません。
周りを見渡すとここ以外足の踏み場もないように罠が敷き詰められていました。
「わっ!!」
思わず驚きの声をあげる騎士子たん
「そろそろ気づいてよ。あなたは誘拐されたの。あたしに。」
「ゆう・・・かい・・・?」
呆然とする騎士子たん

そうだ、たしかお雑煮の材料を買いにきてて、
それでこの人が教えてくれる・・・ってここに・・・。

「ここでヘタに動くと、ほんとに永遠に寝たままになっちまうから、気をつけな。」
「ちょ・・・なにそれ?!」
やっと自分の置かれている状況を理解した騎士子たん
すかさず身に付けているはずの剣を構えようとします。

しかしいつもあるはずの柄がありません。

「あれ・・・」
きょとんとする騎士子たん
「ん?剣?」
「う・・・うん・・・」
素直に答えてしまう騎士子たん

「そんな危ないものは寝てる間に取っておいたよ。」
そういって洞窟の奥、真っ暗になっている方を指差しました。

そっか・・・あたし眠らされてたんだ・・・
この人、最初からあたしを誘拐する気で・・・

「まぁ、別に今すぐとって食おうとかそういうことじゃないからさ。安心しなよ。」
洞窟の壁に掛けてある狩具を整頓しながら言うはんた娘
「じ・・・じゃぁ、なんのために・・・?」
「そうね・・・暇つぶし、ゲーム?」
淡々と言ってのけるはんた娘
472名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/01(火) 17:16 ID:6IJb4oog
「まぁ、とにかく。運の悪いことにあなたはあたしにつかまった人質なんだから、
 それらしくしてなさい。」
「どうしたら・・・帰してくれるの?」
すこし涙目になって問う騎士子たん
「そうねぇ、あなた名前とすんでるとこは?」
考え込みながら聞くはんた娘

「私は騎士子。今は・・・ゲフェンの砦3にいるわ。」
「わお、砦持ちさんなんだ。
 それがこんな簡単につかまっちゃうようじゃだめね・・・。」
肩をすくめるはんた娘。
だまってうつむく騎士子たん

「じゃ、明日の朝になったらゲームの内容を発表するから、今日は寝なさい。」
そういうとランタンの火を消そうとするはんた娘
「あ・・・うう・・・」
何か言いたいけれど何も言うことがなくただうなる騎士子たん

「あ、そだ。寝るくらいのスペースはあるけど、変に寝返りうったら命の保証はないからね。」
騎士子たんの周囲に敷き詰められた罠群を眺めながら言うはんた娘
それらを見渡してびくりと震える騎士子たん

「それじゃ、おやすみなさい。」
そういうとランタンの火を消してその場に寝っ転がるはんた娘
「・・・おやすみ。」
元気のない声で言う騎士子たん。
その場にうずくまって横になりました。

自分の無意識が寝返りしないことを祈って。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ただいま。」
砦へ戻った騎士子姉さん。
「おかえり〜。見つかった?」
淫乱プリがたずねます。

部屋に入り込むと誰に言うでもなく言葉を発する騎士子姉さん

「騎士子失踪事件。」

「えっ?」
その声にWIZぽんが振り向きます。
「一人で買い物に行かせるからだ。」
はんたぽんが言います。
「だ、だって!ただのお使い頼んだだけだもの・・・」

そういって少し悲しそうな表情を浮かべる騎士子姉さん。

「まぁ、手ぶらで行ったわけじゃないでしょ?」
淫乱プリが言います。
「万が一のことがあっても、野宿なんて慣れたもんだし心配することないわよ。
 ちょっと一生懸命になりすぎただけじゃない?」

そういいながら、自分でも結構心配しているのでした。

「ちょっと、探しに行ってくるよ。」
WIZぽんがそういって立ち上がりました。
「だめよ。」
それを制する騎士子姉さん。
「もう暗いし、それに市場にはいなかったから、騎士子が帰ってくるのを待つほうが賢明だわ。」
「そ・・・そっかぁ。」
残念そうにうつむくWIZぽん

明日の早起きのため、いつもより早めに寝るWIZぽんたちでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

横にあいた洞窟の穴に、朝の日差しが差し込みました。
外は空気が澄み渡り、生き物の声が元気よく響き渡る世界。

そしてそれとは裏腹に、危険な罠に取り囲まれて寝ている騎士子たん
幸い、派手に寝転ぶこともなく無事に夜を乗り切ったようでした。
473名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/01(火) 17:17 ID:6IJb4oog
「ふ・・・う・・・」
太陽の光を浴びて目を覚ました騎士子たん
「あいたた・・・」
ずっと同じ姿勢で寝ていたため体がずきずきする騎士子たん
昨夜のことを思い出しながら、注意深く自分の周りを見渡します。

「・・・はぁ・・・」
しかし、状況は昨夜とちっとも変わっていませんでした。
自分が起きる前に置かれたであろう新しい罠が
昨夜よりも広範囲にわたって自分を取り囲んでいるのがわかりました。
「一体どうしたらいいの・・・?」

そんな独り言をつぶやいているときでした。
洞窟の外に、人の気配を感じました。

そして入ってくる昨夜のはんた娘
「おはー。」
驚いたことに、その肩にぐっすりと寝込んだモンク娘を担いでいました。

「おはよ・・・って・・・」
それを見るなり、そのモンク娘が他でもないマリー・ラウダーテであることに気づく騎士子たん
「ん?この子、新しい友達ね。
 ひとりじゃさびしいだろうからさ、また捕まえてきちゃった。」

そういってどさっとその場にモンク娘を下ろすはんた娘

「ふがっ!」
落とされた衝撃で声をあげるモンク娘
しかし起きた様子はなく再びすやすやと寝息を立て始めました。
「いやー、これハマりそう・・・。何人でも捕まえてこられそうだわ〜。」

呆然と知人を見つめる騎士子たんをよそにモンク娘の周りにも罠を敷き詰めていくはんた娘

「ま、この辺でいっか・・・。」
一通り罠をおき終えると騎士子たんの方を見るはんた娘
「もー、そんな怖い顔しないでよ。
 ゲームが無事終わったら何にもしないで帰してあげるからさっ!」
にこにこ顔で言うはんた娘

「どんなゲームをしてるの?」
真顔で問い掛ける騎士子たん
「人質がそんなこと知らなくてもいいの・・・といいたいところだけど、
 まぁ別にこだわってるわけじゃないから教えたげる。

 ルールは簡単よ。あなたの友達が、無事あなたを助けることができるか、
 またはあなたがここから脱出できたら、そちらの勝ち。
 どちらもうまくいかなかったら、私の勝ち。それだけよ。簡単でしょ。」
なんだかわけのわからないことを言い出すはんた娘

「そんなの、私たちが勝つに決まってるじゃない!
 ここだっていつかは見つかるんだし!」
「制限時間内に見つけられれば、ね。」
いきり立つ騎士子たんをなだめるように付け加えるはんた娘
「制限時間・・・?」
きょとんとする騎士子たん

「ゲームの勝敗は、今日の午後6時の地点で決めるわ。」
「もし、それまでに助からなくて、あなたが勝った場合は・・・?」
不安そうにはんた娘を見つめる騎士子たん

「ここの罠が、全部6時に爆発するようにセットしてあるから、あとはどうなるか考えなさい。」
淡々と言うはんた娘
それを聞いて、思わずあたりを見渡す騎士子たん

いかにも爆発しそうな罠、逃げるのを食い止めるようなハサミ状の罠
数え切れないほどの罠が敷き詰められているのを再確認しました。

「・・・・・・。」
言葉を失う騎士子たん

「ま、私が何もしない証拠に、もうこれで狩りに行くから。
 無事逃げ出すことができれば、そのまま帰っちゃっていいわよ。
 できれば、ね。」
意地悪そうな笑みを浮かべてそういうと、弓を手にそそくさとその場を立ち去るはんた娘

まだぐっすりと眠り込みモンク娘を見つめながら、
ただWIZぽん達がきてくれるのを待つしかない騎士子たん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

えろい展開にはなりませんからー!
ざんねーん!

拙者…wizぽん消して量産wiz様作りましたから…

切腹!!
474名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/03(木) 06:34 ID:Ur8/0uk2
・・・マリー、テレポ持ってるんじゃないのか?
475名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/03(木) 13:33 ID:CM3zBUEg
マリーがテレポしたら騎士子たんはどうなる
476名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/03(木) 14:00 ID:1BRF36YI
マリーが可愛い件について
477名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/03(木) 14:30 ID:.YKP8hSI
まぁ、モンクたんだし残影で罠通過とか…。
478名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/03(木) 18:28 ID:FMqsDIpw
>>468
|(・ω・`) ヽ(´д`ヽ)・゚・。マッテ
続きをずっと待っているんだよぅ( ´Д⊂ヽ
479名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/04(金) 14:06 ID:XHQ0RStE
洞窟内=室内扱いでテレポは出来ないんじゃないかなと考えてみた。
480名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/05(土) 17:43 ID:bPfpcpW.
(´・ω・)気にされたら負けかなと思ってる。<テレポ

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「ほら、おきてWIZぽん!!」
同じころ、ブリトニア砦ではWIZぽんを起こす声が響いていました。
「ふぎゅう・・・」
猫のように丸まってなかなかおきようとしないWIZぽんを
必死にたたいて起こそうとする騎士子姉さん

「あぁ、もう・・・」
困ったように言う騎士子姉さん。
「もう、あなた頭悪いわねぇ」
声をかけたのは淫乱プリでした。
「な、頭悪いってなによ!」
カッとなる騎士子姉さん。

「こうすれば、すぐ起きるわよ。」
そういうとWIZぽんの耳元でささやく淫乱プリ

「あ〜、騎士子たん山奥で凍え死んじゃってるかも〜」

それを聞いたWIZぽん
ぱちっと目を覚まして起き上がるのでした。
「あー!あー!!そだった!!」
寝起きとは思えない勢いで騒ぐWIZぽん

その時、深刻そうな顔をしてオセシン先輩が部屋に入ってきました。
手に一枚の手紙を持って。

「いたずらかもしれんが・・・こんなものが届いたぞ。」

そういってみんなの前で手紙を広げるオセシン先輩。
その内容はこうでした。

『みなさんおはようございます。
 よい一日になるよう、ゲームをしましょう。
 ルールは簡単。今日の6時までにいなくなった人を探すかくれんぼ。
 にげられるか、見つけられるか。
 いいヒントをあげます。
 ルビーが18。二人はそこで、花火の打ち上げ。』

「・・・・・・。」
沈黙する一同。
「この、いなくなった人って、騎士子たんのこと・・・?」
考える淫乱プリ
「それより、このヒントってなんだ?暗号か?」
オセシン先輩が言います。
「あれみたいだな。」
はんたぽんが口をはさみます。
「あれだ、昨夜おまえらがやってたやつ。」
481名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/05(土) 17:43 ID:bPfpcpW.
「あのゲームのことか。」
オセシン先輩が答えます。
「とにかく、今日の6時までって言ったら、急がないと!
 どこか、探すあてはないの?」
騎士子姉さんが言います。

「ルビーが18。 二人が花火を打ち上げる。
 意味のわかんない文章だけに、なんか意味があるんだろう。考えるぞ。」
はんたぽんも静かに考え始めます。

しばらく、時計の針の音だけがなり、沈黙が続いていました。

「一晩のことだから、そんなに遠くはないはずよ。」
騎士子姉さんが意見を言います。
しかし、それだけであとには何も出てきませんでした。

いくつか考えはでましたが、どれも手紙の内容とは関係のないことばかり。
騎士子たんの心配や、そもそもこれが本当の脅迫状なのかという意見でした。

その時
「うおっ!!わかった!!」
不意に叫ぶオセシン先輩。
「えっ!?」
思わず反応する騎士子姉さん

「解けたの?オセシン君?」
淫乱プリもオセシン先輩を覗き込みます。

「・・・縦読みだ。」
言い放つオセシン先輩。
「・・・え?」
言葉の意味がわからない騎士子姉さんと淫乱プリ

「手紙をよく見てみろ。
 それぞれの行の最初の1文字目を呼んでいくとどうなる?」
1文字目を指差しながら言うオセシン先輩。

「えーっと・・・」
それを声に出す騎士子姉さん

「み・よ・ル・に・い・ル」

「・・・ミョルニール山脈?」
淫乱プリが確かめます。
「俺は、そうだと思う。不自然な文体なのも、そのせいだ。」
腕組みをして言うオセシン先輩

「じゃぁ、ルビーはともかくとして、18やら花火やらはなんだ。
 最初の一文字とは関係ないが。」
はんたぽんが問い詰めます。
「それはまだわからんが、とにかく場所はミョルニール山脈だろう。」
自信たっぷりにいい放つオセシン先輩。

「ってか、よくそんな読み方ができるわね・・・」
感心する淫乱プリ
「そりゃ、普段なれt・・・いや、なんでもない。」
途中で言葉をきるオセシン先輩。
482名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/05(土) 17:44 ID:bPfpcpW.
「じゃぁ、急がないと!
 近場ではあるけれど、それでも今からいったら4時過ぎになっちゃうわ」

いつの間にそんなに時間がたったのか、時計をみるともう正午になっていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「ん・・・」
正午になり、ようやく目を覚ましたモンク娘
「あ〜ぁ、よく寝たあぁ!」

そういうとその場に立ち上がり大きく伸びをしました。
それに気づいた騎士子たん
「あ、マリーちゃん。おはよ・・・」
背を向けているモンク娘に話し掛けます。

「あら?騎士子たんじゃない」
そういって騎士子たんの方へ歩み寄ったときでした。

「あっ!!」

ビキィィィン!!

騎士子たんの叫びとともに洞窟中に冷気が立ち込めました。
そして水蒸気が晴れて前を見る騎士子たん

そこには目を丸くしたまま氷漬けになったモンク娘がたっていました。

「うわぁぁ・・・」
やっちゃった というようにそれを見つめる騎士子たん。
その一瞬後でした。

カタカタ・・・パァン!!

内側から割れる氷。

「うわーお!びっくりしたぁ!」
驚きの声をあげるモンク娘
残った氷を払いながらあたりを見渡します。

「・・・なにこれ。」
自分の周囲に敷き詰められた罠を見てつぶやくモンク娘
「私もよくわかんないんだけど・・・」
どうやら捕まってるらしいことを説明する騎士子たん

「ふ〜ん。でも、これ全部壊してこっから出られればそれまでの話なんでしょ?」
話を聞き終わるとすぐ言い出すモンク娘
「そ・・・そうだけど・・・」

たしかに罠を全部壊すことができれば難なく外へ出られるでしょうが
その前に自分たちのほうが死んでしまいます。
そう思っていた矢先でした。

「これはなんだろ・・・」
そういうと怪しく光る大きめの罠のほうへ近づいていくモンク娘
「ちょ・・・マリーちゃん・・・やめたほうが・・・」
心配そうにそれを見つめる騎士子たん
483名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/05(土) 17:44 ID:bPfpcpW.
カチッ

しびびびび!

「うぅっ?!」
踏んだ途端、全身の力が地面に吸い込まれていくような感覚に襲われるモンク娘
踏んだのはショックウェーブトラップでした。

衝撃が収まったかと思うとその場にペタンと座り込んでしまうモンク娘
まるで魂が抜けたかのような目つきになっていました。
「ふぅ・・・ふぅ・・・」

「だ・・・大丈夫・・・?」
恐る恐る話し掛ける騎士子たん
「あ・・うん・・・」
痛みはほとんどなかったのにしばらく立ち上がれそうにもない状態になってしまいました。

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もはや穴だらけの小説しかかけない。

(´・ω・`)

orz
484名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/05(土) 23:53 ID:7czE4lZk
はまっちゃった
485名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/06(日) 22:24 ID:RGv/csYA
その穴だらけの小説の穴におちてしまったよ。
抜け出せない。助けてくれ。
ちなみにラフメイカーを呼んだ覚えはないぞ
486名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/08(火) 18:00 ID:dSwsL66E
余計なことは言わずに投下。

っ[かきかき]

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「ぜぇぜぇ・・・」
「がんばれWIZぽん!もうちょっとで登りきるぞ!」
久しぶりの山登りですっかり息を切らすWIZぽん

「たく・・・なんでこんなとこにプティットが来てるんだよ。」
そういいながら先頭を歩いて襲い掛かるプティットを倒していくはんたぽん
「最近よね、西の方にいたのが進出してきたのかしら?」
騎士子姉さんも一緒になって相手をします。

「こりゃ思ったより時間がかかるかも知れんな」
気まずそうな表情になるオセシン先輩
「それに、まだルビーやら18やらの意味はわかってないのよね。」
淫乱プリが付け足します。
「ああ。ミュルニール山脈といっても広い。
 それをさらに限定するためのキーワードなんだと思うが・・・」

一同が山を上りきったころ、時間は4時をまわっていました。
日が傾き始め、夕焼け空になっていました。

「さて・・・ここからだが・・・」
あの脅迫状の意味の取り方があっているなら、
騎士子たんはこの近くにいるはずでした。
しかし、あたり一帯をすべて探していたのでは時間が足りません。

「6時って、18時よね。」
騎士子姉さんが言います。
「そんな単純なもんか?『18』の意味のことを言ってるんだろう?」
はんたぽんが反論します。
「わからないけど、それくらいしか思いつかないもの・・・
 制限時間も6時だし・・・」

「制限時間が過ぎると、どうなるんだろ?」
WIZぽんが問います。
「もし、この18が6時って意味なら、その時『二人がそこで、花火の打ち上げ』をするらしい。」
「2人って、どういうことかしら?
 騎士子たんと、別の誰かがいるってこと?」
淫乱プリが言います。
「騎士子たんをさらった犯人だろ。」

「まぁ、まさかほんとに花火を打ち上げるわけじゃないだろう。
 花火は何かのたとえだ。」
オセシン先輩が分析します。

「18は6時に、ってことでいいと思うわ。そしたら、このルビーって?」
騎士子姉さんが問います。
「場所を示しているんなら、なんかルビーっぽいものがあるとこだろ。」
はんたぽんが言いました。
「でも、こんな山奥にルビーっぽいものなんてないし、そんなもの落とす敵もいないわ。」
淫乱プリが反論します。
487名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/08(火) 18:00 ID:dSwsL66E
「じゃあ、あの夕焼けはルビーってことにはならないの?」
WIZぽんが真っ赤に染まった太陽を指差しました。

「・・・・・・。」
夕焼けを見つめる一同
「6時に夕焼けが見える場所、ってことか。」
オセシン先輩が納得します。

「まぁ、そう取れなくもないけど・・・
 いくらなんでもこじつけすぎない?」
騎士子姉さんが言いました。
「だとしても、他に解釈が見当たらないんだからとにかくその場所を探すんだよ!」
オセシン先輩が言いました。
「だけど、こんな開けた山じゃどこにいたって夕焼けが見えるわよ?」
淫乱プリが反論します。

「わざわざそれをヒントにしてくるってことは、
 6時にしか夕焼けが見えないところってことだろう。
 つまり・・・山にあいた横穴の中、とかな。」
鋭い推理で場所を特定していくオセシン先輩。
「だけどそろそろ暗くなっちゃったし、山にあいた洞窟なんてそう簡単に見えないわよ・・・」
淫乱プリがあたりを見渡しながらいいました。

するとその時でした。

ピシャアアアア!!

山の斜面の一部から強烈な光があふれてきました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

一方その瞬間

ピシャアアアア!!

「きゃあああ!!」

思わず悲鳴をあげる騎士子たん
暗くなりかけていた洞窟をあふれんばかりの光が埋め尽くします。
488名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/08(火) 18:01 ID:dSwsL66E
まさに、モンク娘がフラッシャーを踏んだ証でした。
「・・・・・・うう。」
反射的に目を閉じましたがそれでも強烈な光は二人の視力を奪いさるには十分でした。

「ね・・・お願いだから・・・」
目を閉じたまま前方にいるはずのモンク娘に話し掛ける騎士子たん
「うんー?」
返事をするモンク娘
「もう、何もしないでまってようよ・・・」
懇願する騎士子たん

さっきから怪しげな罠を踏んではさまざまな効果に巻き添えを食っている騎士子たん
踏んでいる本人にも相当なダメージはあるはずですが
一緒にいるほうもたまったものではありません。

それに、もし踏んだ罠が爆破系の強力なものだったら。

「や・・・やっと半分くらい道ができたんだけどなぁ・・・」
顔面の汗をぬぐいながら答えるモンク娘
「だ、大丈夫だよ・・・
 これだけのスペースがあけば、きっとWIZぽんたちがきて何とかしてくれるわ。」
モンク娘の捨て身の作戦のおかげで、最初よりはだいぶ罠が破壊されたようでした。

それでも、洞窟の入り口付近にある大きな箱型の罠には、
モンク娘も触れる気にはなれませんでした。
タイマーがくっきりと示されたそれは、
間違いなく6時に大爆発を起こすはずの爆破罠でした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

「今の・・・救難信号かしら・・・?」
騎士子姉さんが光の漏れてきた方をみてつぶやきます。
「とにかく、あそこに怪しげな洞窟があることは確かだ。いってみよう。」
そういうと光のあったほうへ駆け出すWIZぽんたち

息を切らしながらも必死に駆けるWIZぽん

そして

「あっ!」
一行が洞窟の中を覗き込むと
そこには、入り口から張り巡らされた罠の数々と奥の方で座り込む
騎士子たんとモンク娘がいました。

「おや」
助けがきたことに気づくモンク娘
「騎士子たん!」
騎士子たんに話し掛けるWIZぽん
「WIZぽんー!」

「二人って書いてあったけど、もう一人、マリーちゃんだったのね・・・」
淫乱プリがつぶやきました。
「さて、どうやって助けるかだが・・・」
オセシン先輩が考えてる間にはんたぽんが洞窟の中へと入っていきました。

「ったく。ヘタなおき方しやがって。」
そういいながらなれた手つきで罠をはずしていくはんたぽん
「すごーい!はんたぽん!」
その様子をみて喜ぶ騎士子たん

直後、一緒にその様子をみていたモンク娘を振り向きます。
「な、なによ!あたしだって、やり方わかってたらちゃんと取り除けたわよ!」

「はんたぽん、急がないともうあと5分しかないぞ・・・」
「わかってるよ!」
そういいながらも、一番厄介そうなあの箱型の罠を後回しにしているはんたぽん

その時計が、カチカチと残り時間を刻んでいきます。

・・・・・・

・・・

「よし。もう通れるぞ。」
はんたぽんがそういうと、細い道ではありますが
一筋だけ見事に罠がはずされていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

はい。あと1回くらいで終われそうです。
|ミ
489名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 14:48 ID:PgBaSt9A
|ω・)誰も居ない・・・書き終わるなら今のうち・・・

|ω・)っ|最後|  コトッ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「急げ。最後の花火だけはずす時間なかったんだ!」
逃げ道を作るのに精一杯で、全部の罠を解除するのはできなかったはんたぽん
「じゅーぶんだよ!」
「あ、ありがとう・・・」
そういって外へ脱出してくる二人。

しかし、もう大きな箱が爆発するまで30秒を切っていました。
「先に離れるぞ!ここにいたら邪魔だ!」
オセシン先輩がそういうと洞窟の出口から離れる一行

「騎士子たんー!」
WIZぽんも不本意ながらみんなにしたがって先に安全な場所へ移動します。

30秒

「ほら!急ぎな!」
騎士子たんの手を引いて出口へと進んでいくモンク娘
「ちょっとくらい踏んでもいいだろ!飛び出せ!」
一足先に外へ出たはんたぽんがまだ中にいる二人へ叫びます。

25秒

残り6m

「も・・・もう少し・・・」
出口へ向かい足を速めようとする騎士子たん
その時でした
「あっ!!危ない!!」
そう叫んで騎士子たんの目の前の地を踏みしめるモンク娘

ガチャッッ!!

「きゃっ!」
騎士子たんが少し横へそれようとしたそこに、アンクルが置かれていました。
かかったのはモンク娘のほうでした。
「あぶねーっ!」
「あああぁぁ〜〜!!」

20秒

大変なことになってしまった。

「ほら!とりあえず先に出なっ!!」
そういって騎士子たんを先へ送り出すモンク娘

「やだよ!マリーちゃんだけ置いて逃げるなんてえ!!」
自分がちょっと気を抜いてしまったばっかりに
一緒に逃げるはずのモンク娘が動けなくなってしまった。

「あたしは大丈夫だから!はやく出なさい!」
「だめっっ!はずすの手伝うからぁ!!」
そういってモンク娘の足に食い込んだトラバサミをはずそうとする騎士子たん
490名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 14:48 ID:PgBaSt9A
「時間ないんだよ! とっとと出なっ!!」
「うわああぁぁぁぅぅぅ・・・!!」
どうしたらいいかわからずないてしまう騎士子たん
「はんたぽん!パス!!」

そういうと乱暴に騎士子たんの後ろ襟をつかんで外へ投げ飛ばすモンク娘
「わあっっ!!」
強力な力で投げ飛ばされて驚く騎士子たん

10秒

ガシッ

「・・・死ぬなよ。」
騎士子たんを抱きとめると洞窟に取り残されたモンク娘をみて言うはんたぽん
「へん!あたしを誰だと思ってんだよ!とっとと行きな!」

そういって親指を立てるモンク娘

「あっ!!お願い!!待ってええぇぇ!!」
はんたぽんに抱きかかえられながら叫ぶ騎士子たん

5秒

「大丈夫だよ。あいつなら・・・」
騎士子たんをなだめるように言って洞窟を背にみんなの元へ急ぐはんたぽん

3秒

はんたぽんと騎士子たんが去ったのを見届けるモンク娘

2秒

1秒

「ふぅ。」

目を閉じて両手を胸の前で組み合わせるモンク娘

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

カチッ―――――――――

ドッガアアァァァァン!!

「うわっ!」
遠くから洞窟を見守っていたWIZぽんたちがその爆発を見届けました。

ガラガラガラガラ・・・・・

次々と爆破を繰り返し巨大な砂煙を上げながら崩れ落ちる洞窟
その直後届く強力な爆風に伏せるWIZぽんたち

・・・・・・。

爆風がおさまり、WIZぽんたちが洞窟のあったほうを再びみました。
「ぅおい・・・」
思わず声が止まるオセシン先輩。

洞窟は完全に崩れ去り、ただの瓦礫の山になっていました。

「騎士子たあぁぁぁ〜〜〜ん!!」
身を乗り出して叫ぶWIZぽん
すると、洞窟のあった場所とWIZぽんたちがいるところの丁度真中あたりで
動めくものが見えました。

「おーい!」
無事そうに手をふるはんたぽん
近くで爆風を受けたためいくつかかすり傷を負った感じでしたが
騎士子たんもはんたぽんも無事な様子でした。
491名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 14:49 ID:PgBaSt9A
「二人とも大丈夫!?」
そういいながら駆け寄る騎士子姉さん
それに続いてWIZぽん、淫乱プリ、オセシン先輩も二人のもとへ駆け寄ります。

「WIZぽん!会いたかった〜!」
WIZぽんがつくなりうれしそうに抱きしめる騎士子たん
「あ、あ、よ、よかったね・・・」
騎士子たんに強く抱きしめられて顔が赤くなるWIZぽん

「二人とも無事そうでよかったわ・・・って・・・」
淫乱プリが二人を見ながら言いました。
「マリーちゃんは?」

「ああ・・・」
はんたぽんが後ろを見やります。

しかしそこにあるのはただの瓦礫の山

「まさか、逃げ遅れたなんていうんじゃないでしょうね?!」
声が大きくなる淫乱プリ
「あっ・・・あああ・・・」
残された瓦礫の山をみて急に泣き声になる騎士子たん
自分の身代わりになって罠にかかってしまったモンク娘のことを思うと平気ではいられません。

「大丈夫だろ。あいつのことだし・・・。」
はんたぽんもそういいながら不安の色を隠せません。

ズシャァァン!!

その時、瓦礫の山がまたひとつ崩れこみました。

「・・・・・・。」
言葉を失う一同

「あれだ。テレポートとかつかえなかったっけ。あいつ。」
オセシン先輩が口を開きました。
「マリーちゃんはどうか知らないけど、モンクの子は使えない子が多いみたいよ・・・」
淫乱プリが言います。
「うう・・・そ、それに・・・時間も・・・」
泣き声の騎士子たんが付け加えます。

「探しにいってみよ!」
WIZぽんが叫びました。
「待てWIZぽん」
それをはんたぽんが制します。
「どうして?」

WIZぽんの何気ない返事に、誰もが考えたくない答えを言わざるを得ませんでした。

「だって・・・」
騎士子姉さんが言い出します。
「きっと、逃げ出せてるわよ!ね?だから、もうあそこにはいないわよ!」
自分に言い聞かせるように言う騎士子姉さん

誰もが思っていることでした。
きっと逃げ出せているに違いない。

だって、そうでなければ・・・

「帰ろう。こうしていてもらちがあかない。」
しばらくの沈黙をはんたぽんが破りました。
「そうね・・・。きっとあたしたちのことなんかほっといて、狩りに行っちゃってるわよ。」
淫乱プリが答えました。

「そうだね・・・。」
WIZぽんも仕方なくみんなの意見に従います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
492名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 14:50 ID:PgBaSt9A
「で、お雑煮の買い物はどうなったの、騎士子?」
砦へ帰ると騎士子姉さんが問いました。
「え。」
安心しきって座り込んだ騎士子たんの顔が急変します。
「あ、騎士子たんお使い行ってたんだったね。」
WIZぽんも知らず知らずのうちに追い討ちを掛けます。

「顔をみる限り、ダメだったみたいね〜。」
淫乱プリがにやにやと騎士子たんを見つめます。
「はう・・・」
観念したようにうつむく騎士子たん

「ま、今日は大変な目にあってたみたいだし、また次の機会へ保留にしておいてあげるわ。」
ため息をつきながら夕飯の支度をはじめる騎士子姉さんでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

数日後

あの騎士子たん誘拐事件のことも、今とはってはすでに昔の話。
それでも、モンク娘の話がでるたびそれとなくみんなの表情が曇る日々が続いていたある日。

「おい、みんな待望の手紙が届いたぞ。」
郵便受け係のオセシン先輩が部屋へ入ってきました。
「誰から?」
騎士子姉さんが尋ねます。

「マリーだ。」

-Fin-

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>>474-479あたりを思い出されると泣いちゃいます。
さて・・・次は何をかこうk(ターン

(つД`)
493名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 16:18 ID:dE7OygbQ
結局どうやって脱出したんだぁぁぁぁあ
494名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 21:54 ID:fdDi9hi2
金剛で耐えたとか?
495名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 23:48 ID:25s7Vp0A
残影で逃げた。


あるいはGM惨状。
496名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/11(金) 23:49 ID:abbPWYuE
騎士子たんを捕まえたハンタはもう出ないのか
それを解決して終わってほしかった
497名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/12(土) 14:43 ID:0EQie86U
野菜買いに行ったケミ君は今頃どうしているんだろうか…
実はハンタ娘とグルだった、とか
いまだに騎士子たん探し回ってる、とか

そういう伏線の話があってもまた面白そうですな(`・ω・´)b
498名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/23(水) 21:12 ID:Nkrna0yQ
この流れなら言える。

淫乱プリ:ほら、さっき言ったように言ってみなさい。
WIZぽん:えっ、でもなんで・・・?
淫乱プリ:いいから、別に何も起こらないわよ。
騎士子たん:あ、でもそれいうと・・・
べしっ
淫乱プリ:あんたは黙ってなさい!
騎士子たん:いたぁっ・・・

淫乱プリ:はい。いってごらん、WIZぽん。
WIZぽん:う・・・うん・・・ぬるぽ・・・?
499名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/02/23(水) 21:51 ID:zAMDkwLw
(´・ω・)<がっ
WIZぽん:?・・・・・あ、アクエn・・・・・・・(シボン)


WIZぽん:ひどいや、淫乱プリさん一人でテレポ逃げして・・・・・

そんな彼女はもうすぐオーラ
500名無したん(*´Д`)ハァハァ :2005/03/04(金) 23:09 ID:pxpZURlk
キモ過ぎ死ね
501名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/05(土) 22:35 ID:I52rt6Hs
クローキングが修正されてアサシン先輩が最強になった件について
502名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/06(日) 01:28 ID:CFRlc0kQ
しかし先輩はクロキンよりバックステップのほうがお好き
503名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/06(日) 21:19 ID:icjFqBvM
自分の作った武器の出来栄えが良くないので
速攻メルトダウンで破壊する、頑固な陶芸家みたいな
ことになってるすみやん。
504名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/03/07(月) 00:14 ID:z1AANotQ
資源の無駄遣いと悪魔プリにやんわり叱られるすみやん。
それでもやめない頑固一徹な所もやっぱり好きな悪魔プリ。

アサシン先輩のクローキングはきっと2Lvだと思う。
なぜかと聞かれても困る。
505名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/07(月) 00:17 ID:z1AANotQ
あげちった。
ごめんなさい。
506名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/07(月) 08:26 ID:F1H69SxQ
501だが漏れもそんな気がする。
いや何故かと聞かれても困るが。
507名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/07(月) 22:34 ID:g6/EDABU
アサギルドの後輩達が壁際以外でも悠々とクロークしているのを見て
ちょっぴり泣きそうになっているアサシン先輩(もちろんJobカンスト済み
508名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/08(火) 20:07 ID:dNvsq5Ug
>>503-504
頑固な陶芸家ワロタ
そしてもし悪魔プリが転生したら
ハイプリ衣装を恥ずかしがるんだろうなぁと思った。

とりあえずアサシン先輩のバックステップが移動速度上昇と相まって
もの凄い速度になっている件について。
509名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/08(火) 20:50 ID:Q1ELSzWk
最近WIZぽんスレが元気な件について。

この流れにのって>>492の続きを投下。

っ[ぽん線]

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−−01 招待−−

あの騎士子たん誘拐事件のことも、今とはってはすでに昔の話。
それでも、モンク娘の話がでるたびそれとなくみんなの表情が曇る日々が続いていたある日。

「おい、みんな待望の手紙が届いたぞ。」
郵便受け係のオセシン先輩が部屋へ入ってきました。
「誰から?」
騎士子姉さんが尋ねます。

「マリーだ。」
オセシン先輩が手紙を騎士子姉さんに手渡しました。
「ほんとだ!」
思わず笑みがこぼれます。

「心配させやがって・・・」
これまで強気だったはんたぽんも思わず本音が出ます。
「で、どんな内容なの?」
淫乱プリが説明を要求します。

「うん、今読むね。」
騎士子姉さんが手紙の内容を読み上げました。

『WIZぽん達へ

 ひさしぶりです。
 ほんとはもっと早く連絡しようと思ってたんだけど、
 なんか手紙書くの慣れてないから、出してなかったんだ。ごめんね。

 ところで、ウンバラの問題って知ってるよね?
 面白そうだから、今それでウンバラきてるんだ〜。
 よかったらWIZぽんたちも来ないかな、って思ってついでに手紙に書いちゃった。

 それじゃ、またあおうねー!
                             マリー・ラウダーテ』

「・・・らしいわ。」
510名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/08(火) 20:51 ID:Q1ELSzWk
読み終えると騎士子姉さんがみんなの方を見ます。
「ウンバラの問題って、なに〜?」
WIZぽんがたずねます。

「ああ、なんか占領されたってやつだろ。」
オセシン先輩が積み上げられた新聞の山を掘り返していいました。
「えぇ・・・っと、これだな。」
オセシン先輩が取り上げた新聞にはこんな記事が載っていました。

『ウンバラ平和維持隊員募集!!
 今ウンバラではウータン過激派と呼ばれる一部の集団よって
 独裁的な占領が行われています。
 善良なウータン族の生活を守るためともに戦いませんか?

 連絡はオーディン騎士団「ウンバラ平和維持隊」まで』

「へぇ、そういえばそんなのあったわね。」
淫乱プリが思い出したようにいいます。
「それが彼らに与えられた運命だ。人が勝手な手助けをするもんじゃない。」
はんたぽんが一蹴します。
「だけど、僕たちにできることなら助けてあげればいいと思うよ?」
WIZぽんも興味を示した様子。

「それに、久々にマリーちゃんに会いに行く意味も込めて
 腕鳴らしにいってこない?
 悪いことしに行くわけじゃないし!」
騎士子姉さんも行く気満々になったのでした。
「そうね、マリーちゃんも来てほしいから手紙送ってきたのよ。きっと!」
騎士子たんも乗る気。

こうしてまたWIZぽんたちの旅が始まるのでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

なお、この話の続きの投下は癌時間で一週間後となっております。
511名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/08(火) 21:52 ID:3qKMX8xQ
癌時間で1週間ってことは……いつになるか解らない、と
512接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
513名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/10(木) 21:05 ID:Algr1VUg
>>512
宣伝うぜぇ死ね
514名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/13(日) 05:18 ID:IQbAe5qA
アサシン先輩「みんな転生おめでとう! …呑気なWizぽんだけまだみたいだが」
淫乱プリ「バカ! 言ってはいけないことを!」
アサシン先輩「うおっ殴るな! 逃げろっ」(バックステップ連打)
淫乱プリ「逃がさないわよ!」(速度増加)

アサシン先輩「口が滑ったな…まぁ淫乱プリ1人くらい何とか振り切…」

騎士子「待ちなさい!」(ペコ騎乗取り直した)
騎士子姉さん「待てー!」(ペコ騎乗取り直した)
はんたぽん「待てコラ!」(ウィンドウォーク)
すみやん「まちなはれやー」(カートブースト)

アサシン先輩「こっこいつらああああああ!?」
515名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/14(月) 16:28 ID:ZL3Tyn.s
>>514
皆が転生してる中一人だけまだノビ廃なWizぽん

…sage(むしろ教授)先輩と一緒に物陰からハァハァしてもイイデスカ(*´Д`)
516名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/14(月) 22:52 ID:NHPtgAuY
ノビ廃だと思ったら実はただのノービスだったWizぽん。
あー、ソリャ作り直しを転生と言った頃もあったがぁ〜よぉ。
517名無したん(*´Д`)ハァハァ :2005/03/19(土) 03:44 ID:IfvK7Iy6
糞ウィズ死ね
518名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/23(水) 16:03 ID:/Ck9dzIw
本鯖じゃなくて悪いんだけど
Wiz持ちのリアル恋人が、自分のWizはWizぽんだと言い張ります。
確かにしゃべり方とかはWizぽんと言えなくもないんだけど
激沸きのアルデADにソロで行って難なく処理してたりします。
これはWizぽんと言えますか?
個人的には言えないと思ってるんですけど。
ヘタレでないと「ぽん」じゃないですよね? ね?
519名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/23(水) 18:20 ID:f.DD2TuA
てんさーいいーから
Wiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiizぽんぽん
520名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/03/23(水) 20:50 ID:/Ck9dzIw
ごめん俺が悪かったorz

>>516を読んで妄想。
Lv99になったらキャラを作り直せばWiz転職試験後に廃Wizになると思ってたWizぽん。
ノービスになったあと皆に突っ込まれて知り、半泣きになる。
今度はスキルとかステとかよく考えて強いWizになろうと決意。
でもFWと間違えてファイアーボールをMaxまで上げてしまい、落ち込むWizぽん。
その頭を撫でながら一生懸命元気付けようとする騎士子たん。


そういや俺がマジ作った時にこんな会話が。
俺「ファイアーボールって上げたほうがいいの?」
恋人「ん?ウォールは10だよ。ボールは5。」
俺「ボールが10でウォールが5?」
恋人「・・・FWが10ね。」
声での会話だから聞き間違えたよ。その聞き間違え通りに上げなくてよかった・・・
521名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/01(金) 23:29 ID:J9Z6ubLM
うん。
wizぽんかわいいね。

っ[>>510の続きとかなんとか]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


−−02 再会−−

うっそうと茂るジャングルの奥地に、その集落はありました。
「ウバ・・・!バムンババ、ルムムバム!!」
WIZぽんたちが近づくと、一人のウータン族の子供が近づいてきて話しかけてきました。
「あ、あ、う・・・」
動揺するWIZぽん
ウータン族の言葉はまったくわからないのでした。
「ね、誰か通訳できないの?」
淫乱プリが尋ねます。

「・・・あんまり達者じゃないが、できるぞ。」
はんたぽんが名乗り出ました。
「へぇ、はんたぽん実は興味あったんじゃないの?」
騎士子姉さんが感心して言います。

「ウウ・・・ウルーバ、ウンバラバムンバルルンバ」
相手も困ったような表情をしていました。
「ね・・・なんて言ってるかわかる?」
騎士子たんがはんたぽんを見つめます。

「かなり意訳になるが、多分お前らはウンバラ平和維持隊か?って聞いてるんだと思う。」
はんたぽんが悩ましげにいいました。
「そっかぁ、ごめんね。わたしたちはそういうのじゃないの。」
ウータン族の子供に首を横に振りながら答える騎士子たん
522名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/01(金) 23:30 ID:J9Z6ubLM
するとウータン族の子供は、まるでみんなを迎え入れるように笑顔で村の中へ消えていきました。

「こりゃ大変だな。言ってることがさっぱりわからん。」
オセシン先輩が真剣に悩みます。
「例の平和維持隊がいるところがわかれば、通訳がいるはずよ。探しましょう。」

騎士子姉さんが村全体にかけられた橋からあたりを見渡します。
すると、村の一部に明らかにそれらしい集団がキャンプを張っているのが見えました。

「あそこね。行ってみましょう。」
淫乱プリが言いました。

ぐらぐらとゆれる橋の上を歩いていくWIZぽんたち。
「ああぁ・・・ゆ・・・ゆらさないでぇ・・・」
すっかり腰が引けているWIZぽん
「ほら、WIZぽん。つかまってれば大丈夫よ。」
そういって手を差し伸べる騎士子たん

大きな木にかけられた階段を下りて、キャンプ地へ到着しました。
そこにはウンバラ平和維持隊と大きく書かれたテントと、
隊員と思われる数十人の人がいました。

「あっ!あそこ見て!」
騎士子姉さんが指さした先には、どこか見覚えのあるBSとプリが。
「ん・・・?」
向こうもこちらに気づいた様子。

「あら、騎士子姉さん。」

こちらに近づいてくる二人は、まさしくすみやんと悪魔プリでした。
「奇遇やな〜。あんさんらも維持隊に参加するんか?」
すみやんが話しかけます。
「ううん、そんなんじゃないけど、ただちょっとお手伝いできるかな?って来ただけよ。」
騎士子姉さんが答えます。
「そうなんですか。それでも嬉しいです。」
悪魔プリがやさしく微笑みかけました。
523名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/01(金) 23:30 ID:J9Z6ubLM
「二人は、維持隊員なんだ。」
WIZぽんが言いました。
「そや。まぁ、暇やしな。たまにはこういうのにも参加してみよかーいうてな。」

「マリーちゃんも、ここの隊員なの?」
続けて質問するWIZぽん
「ん?うちらが見た感じでは、おらんと思ったがなぁ。」
すみやんが後ろを振り返って確認しました。

その時、はるか頭上から威勢のいい声が響きました。

ガサッ
「うんばら〜〜〜!!!」

ドォォン!!

あたりの地面を揺らして着地するモンク娘
紛れもなくマリーでした。
いつも首からかけている青い宝刀が飛び上がります。

「・・・派手な登場だな。」
はんたぽんがあきれ気味に言います。
「やっぱり来たんだ〜!なれない手紙書いた甲斐があったわ〜!」
土を払いながら嬉しそうにいうモンク娘
「マリーちゃんは隊員じゃないんだ?」
少々おびえ気味に聞くWIZぽん
「うん、そだよー。こういう堅苦しいの嫌いだからさ。」
あははと笑いながら答えるモンク娘

「あ、そや。維持隊にな、WIZぽんがいつか友達になった剣士がおったぞ。」
すみやんがいいました。
「あ、もしかして、金髪のあの人かな!」
WIZぽんが嬉しそうに言いました。
「せやな。」
すみやんも満足そうな様子

「よう、久しぶりだな。」
わきあいあいとした雰囲気の一行に話しかける声
「え・・・」
それを見て騎士子姉さんが固まります。

「なんでお前がいるんだよ・・・」
オセシン先輩も気まずそうな表情
524名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/01(金) 23:31 ID:J9Z6ubLM
彼の名は「淫徒プリ」と言いました。
もう長い間ずっと会っていませんでした。

「まぁ、そんな怖い顔はすんな。
 俺だってもう改心したんだから、昔みたいに敵だって思ってくれるなよ?」
馴れ馴れしく話かけてくる淫徒プリ
「まぁ、そういうんならいいけど・・・。」
騎士子姉さんも特に干渉はしたくない様子

「ま、お前らもここで戦うなら、一度は隊長に挨拶にいっといたほうがいいぞ。」
そういいながら一番大きなテントの方を見ました。
「隊長か・・・。」
はんたぽんがつぶやきました。

「じゃな。お互いがんばろうぜ。」
そういうと再び人ごみの中へ消えていく淫徒プリでした。

「今のだれや?知り合いかいな?」
すみやんが尋ねます。
「えぇ、まぁちょっとね。」
詳しくは語らない騎士子姉さん
「ね、隊長さんに挨拶しにいっておこうよ!仲間なんだしさ!」
WIZぽんの一言で、みんなで挨拶が決定になりました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここまで。

(・ω・)wizぽりーん
525名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/02(土) 05:35 ID:EwjNES7.
ナイスですよ_、_
526名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/06(水) 01:41 ID:HINu/ghU
マリーちゃん萌えー。
分岐Cベースだとすみやんは淫徒プリと面識があるはずだから
マリーちゃん作者さんの話しは各分岐とは別物と考えていいのかな?
じゃあ淫徒プリもオリジナル要素が強いのかな、と期待してみる。
忙しかったり色々都合もあるだろうけど、
できればあんまりじらさず続きを書いて欲しいです。

久しぶりに来たけど小説の続きが書いてあって安心した。
もし誰もいなくなってたらどうしようかと思った。

ところで分岐B、Cのお二方、もうそろそろ続き書く気になりませんか?
気になって仕方ないスレ住人を救済してくださいorz
527名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/06(水) 22:29 ID:Ob5Ki07g
WIZぽんが、ノビ娘をひろってきました。
あなたな〜らどうする〜
528名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/07(木) 16:42 ID:drQwnio2
ノビ娘の質問攻めにあたふたするWIZぽんをクロークで見つめる。
529名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/12(火) 11:57 ID:gnREvmko
続きマダ〜?
530名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/04/12(火) 15:08 ID:9dPraihA
ガサッ
「うんばら〜〜〜!!!」

ドォォン!!


ってマリーちゃん。
木の上に作ったほったて小屋で、残影なんかしちゃいけません。
ほら、WIZぽんがガクガクブルブルして騎士子たんにしがみついてる。
531名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/12(火) 15:08 ID:9dPraihA
ぶ ageごめん
532名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/15(金) 22:58 ID:a5zycTtI
よーしパパあほなネタ思いついたから書いちゃうぞっ

========================================================
早朝、砦の前。悪魔プリとすみやんが出かけようとしている。
そこへ寝ボケ眼のWizぽんが起きてくる。
悪魔プリ「あ、Wizぽんさん。おはようございます。」
Wizぽん「おはようございます、悪魔プリさん。
      すみやんさんもおはようございます。」
すみやんは声は出さずに片手をあげて応える。
Wizぽん「どこか行くんですか?」
悪魔プリ「ええ。ちょっと買い物に。
      何か必要なものがあったら買ってきましょうか?」
Wizぽん「僕は特にないけど・・・みんなにも聞いてきますね。
     ちょっと待ってて下さい。」
砦の中に戻っていくWizぽん。
すみやん「よるのうちにきいといたらええやん。」
悪魔プリ「そうね。ごめんなさい。
      でも、朝になってからでないと
      必要だって気づかないものもあるでしょ?」
533名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/15(金) 22:59 ID:a5zycTtI
砦の中。
アサシン先輩が起きている。その隣には半分寝ているような淫乱プリ。
Wizぽん「おはようございます。」
アサシン先輩「ああ、おはよう。」
淫乱プリ「ふぁ・・・おふぁよ・・・う・・・」
Wizぽん「すみやんさんと悪魔プリさんが
      みんなの分も買い物行ってきてくれるらしいんですけど、
      何か必要なものってあります?」
アサシン先輩「いや、俺は特にないかな。お前は?」
淫乱プリ「ふにふふ・・・」
アサシン先輩「・・・何言ってるのか分からないぞ」
淫乱プリ「ふりすく〜」
訝しそうな目で淫乱プリを見るアサシン先輩
アサシン先輩「・・・お前、何に使う気だ?」
淫乱プリ「なにって・・・ふつう・・・に・・・たべ・・・(かくん」
アサシン先輩「こら、寝るな。・・・まぁ、俺が悪かったよ。」
Wizぽん「他の使い方ってあるんですか?」
アサシン先輩「・・・・・・。」
バックステップ!!バックステップ!!バックステップ!!
Wizぽん「・・・? 変なの・・・。」
534名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/15(金) 22:59 ID:a5zycTtI
砦の中を探しても、はんたぽんと騎士子姉さんはいなかった。
多分二人でどこかへ出かけたのだろう。二人だけで。
だとしたら一人で行こうとするはんたぽんをお姉さんが待ち伏せるか
慌てて追いかけて一緒に行ったのだろう。多分。あくまで多分。
騎士子たんはまだ寝てたので、ずり落ちていた布団をそっとかけなおす。
優しく頭をなで、しばらく寝顔を見つめていたが、
人を待たせていた事を思い出して慌てて砦の前に戻る。

Wizぽん「遅くなってごめんなさい。」
悪魔プリ「いえ、大丈夫ですよ。」
天使のように暖かい微笑みを返す悪魔プリ。
すみやんはヤンキー座りでかなり不機嫌そうに見える(だけ)。
Wizぽん「淫乱プリさんがフリスク買ってきてほしいって。
      アサシン先輩は特にないらしいですけど、
      他の人にはきけませんでした・・・。」
悪魔プリ「そうですか。分かりました。
      ところでフリスクって何ですか?」
すみやん「いったらわかるやろ」
立ち上がると歩き出すすみやん。
悪魔プリ「あ、待ってっ!
      それじゃあ行ってきますね。」
慌しそうに一言、Wizぽんに挨拶をするとすみやんの後を追う悪魔プリ。
535名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/15(金) 23:02 ID:a5zycTtI
昼頃戻ってきた悪魔プリがすまなそうに淫乱プリに手渡したのは
全種類の箱買いされたフリスクだった。
どうせ使うんだからまとめて買って安くさせるというすみやんを
止められなかった結果こうなったらしい。

夜。
淫乱プリ「ねぇ、あんたフリスクの使い方がどうとか言ってたけど」
アサシン先輩(げっ、寝ぼけてたのに覚えてる!?)
淫乱プリ「あの後調べたのよね〜。
      あんな使い方があるなんて知らなかった。」
アサシン先輩「な、なんの事だ?(冷や汗ダラダラ」
淫乱プリ「知ってたんでしょ?(ニヤニヤ
      こんなにいっぱいあるんだし・・・
      これから毎晩、あんたが思ってた使い方で
      してあ・げ・る(甘い声」
アサシン先輩「・・・・・・。」
バックステップ!!バックステップ!!バックステップ!!
淫乱プリ「あっ、こら、待ちなさいよぉ!」
速度増加!!

こうして夜は更けていく・・・。
========================================================
夜の会話の意味が分からない18歳・・・むしろ20?以上のあなたは
フリスクでググるといいよ。
18歳未満だったら、もしくは20歳以上でも純粋な人だったら、
知らないままの君で居てっ
536名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/18(月) 06:27 ID:dq8EV9iU
淫乱プリ「フフフ、う〜ぅぃ〜っずぽぉ〜〜ん♪」
Wizぽん「はーい?あれ、どうしたんですか嬉しそうな顔で」
淫乱プリ「ね〜え?一緒にフリスクを使った面白い事しまs」

その場へ突如バックステップ&ペコチャージですれ違うようにオセシン先輩&騎士子たん登場。
オセシン先輩は淫乱プリを、騎士子たんはWizぽんを脇にかかえてそのままお互い反対方向へ消え去る。


やれやれ・・・と心で呟き、新しい煙草に火を付けるハンタぽん
537名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/18(月) 23:46 ID:C1TWIjWU
フリスクって何に使うんだ
538名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 01:46 ID:hUAe.1xA
キタ(゚∀゚)コレ!!!するために使うんだよ。
539名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 07:49 ID:qEtIMB.g
すみやんと悪魔プリは普通に食べるしか思いつかなかったんだろうなぁ
540名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 08:08 ID:FEB9drMc
で、どうやって使うんだ
541名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 10:02 ID:t4AvkhJM
ぐぐれ、話はそれからだ
ぐぐるのがメンドイならヒント

つN| "゚'` {"゚`lリ
542名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 13:53 ID:FEB9drMc
ぐぐったけどそれっぽいのがないぞ。
誰かわかりやすく説明してくれ。
543名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 15:43 ID:VzNAFTfw
明らかにそれぽいのがある
1ページ目に
ていうかよほど狭い画面じゃなければスクロールさせなくても
それぽいのがあると思うのだが?
544名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/19(火) 21:44 ID:HpStcjHc
つまりあそこが熱くなるんだな?
それくらいさっさと説明しろよ

わかりにくいネタ書いてんじゃねー
545名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/20(水) 01:57 ID:RucwpHKU
分かりにくくてすまんorz
次スレどうする?
546名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/20(水) 02:05 ID:RucwpHKU
連書きスマン。
書いたほうとしては
ttp://hobby.2log.net/outof/archives/blog60.html
より
ttp://www3.ezbbs.net/01/mu_128/
な使用法を思い浮かべて貰えると嬉しい。
シモネタ無理な人は見ないでね。
547名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/20(水) 20:12 ID:mhb0/jYE
わからないネタはスルーしてやるのが普通だ。
548名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/23(土) 23:13 ID:OditGGrE
ひさびさに投稿
なんというかあらすじは思い浮かんでるんですが
文章にするのに時間がかかりすぎなんですorz

っ[>>524の続き]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−03 ウンバラ平和維持隊−−

「こんにちは〜!」
WIZぽんの元気な声がテントに響き渡ります。
「こんにちは。お客様ですか?」
中にいる隊員と思われるアコさんが出迎えてくれました。

「あ、私たちもここで協力しようとおもうので、隊長さんに挨拶に来ました。」
騎士子たんが用件を伝えます。
「あ、はい。ちょっと待ってくださいね。」
そういうとさっと身を翻して奥にいる人に話しかけました。

すると、奥から隊長と思われるクルセイダーが出てきました。
「こんにちは。俺がここの指揮をしている者だ。
 協力者は歓迎するよ。ともにウンバラのために戦おう。よろしく。」
形式ばった口調で言うとWIZぽんたちを見渡してから元の場所へ戻っていきました。

「うー・・・やっぱあたしああいうの苦手だわー。」
黙って立っていたモンク娘が身震いして言いました。
「でも、やさしそうな人だよね。」
WIZぽんはその硬い表情の中にやさしい人柄を見つけられたようでした。

「でも、見た感じすごく平和そうな村だよね。」
騎士子たんがあたりを見渡して言いました。
「それがな、ぱっと見はうちもどこが占領状態やておもたんやが、
 これうちらが来たからちょっとおとなしくなっとるだけみたいやで。」
すみやんが説明します。

「へ〜、じゃぁそのうちまたひどくなっちゃうってこと?」
淫乱プリが言いました。
「残念ですが、そうなると予想されています。」
悪魔プリが答えました。

「ようは、そこでばっちり追い払っちゃえばいいんでしょ?」
モンク娘がやる気満々で腕を振り上げます。
「あんまり手出しはしないほうがいいと思うんだがなぁ・・・」
はんたぽんがあまり乗る気ではありませんでした。

「おい、おまえ!!」
不意に後ろから甲高い声がしました。
「えっ?」
WIZぽんが振り返るとそこにはWIZぽんに似て非なる感じのWIIIZぽんがいました。
「あ、君いつかの・・・」
「えぇいうるさい!」
言いかけたWIZぽんに杖を振るって威嚇するWIIIZぽん
「わわっ!乱暴しないでよ・・・」
たじろぐWIZぽん
549名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/23(土) 23:14 ID:OditGGrE
「いいか!今回は僕の力をおとなしく見て驚いてるがいい!余計なことはするなよ!」
きぱっと宣戦布告をするWIIIZぽん
「うん、がんばってね!」
しかしまったく動じずに笑顔で激励するWIZぽん
なぜだかとても悔しい気持ちになるWIIIZぽん

「うう・・・ちょっとは反抗しろぉぉ〜〜!!ばーか!!」
そういい残してとてとて立ち去っていきました。
そしてちょっと歩いたところでお約束的につまずいてこけるWIIIZぽん

立ち上がるとこちらに向かってなにかわめいていますが
当のWIZぽんはすっかり興味を失っていました。

哀しげな後姿を無言で見送るオセシン先輩
(・・・がんばれ。)

「どうやら、今晩あたりやつらが戻ってくるだろうね。」
おもむろに聞き慣れた声がしました。
「うあ・・・」
振り返った騎士子たんが思わずのけぞります。

「あ!サゲ先輩!」
いつの間に現れたのかWIZぽんたちのところにサゲ先輩が混じっていました。
そしてその影からぬっと現れる強力なヤツ
「おー、WIZぽぉん! 元気しとったかぁ!!」
いつもの調子で話し掛けてくるWizarどん

「Wizarどんまできたんだ・・・」
驚く淫乱プリ
「う〜む。はじめはわし一人でくるつもりじゃったんじゃが、
 いかんせん通訳がおらんと困ることこの上ないでのぉ!」
そういいながらサゲ先輩の頭をたたくWizarどん
「通訳・・・って、サゲ君ウータン語わかるの?」
騎士子たんがたずねます。
「うん、まぁ一応・・・ね。」
あくまでぶっきらぼうに答えるサゲ先輩

「あー、あんたいつかのおっさん。」
Wizarどんを見つめてモンク娘の始めの一言。
その言葉に反応するWizarどん
「む、おまえはあの時の・・・」

「今回も、調子のってぶっ倒れるんじゃないよ〜。」
にこにこと話かけるモンク娘
「まっさきにやられて寝とったもんに言われたくないわい!」
反撃するWizarどん
二人の間で火花が散ります。

「しかしまぁ、知人だらけだな。」
はんたぽんがあきれながら言います。
「そうね。」
そばにいた騎士子姉さんもうなずきます。

「それで、今夜がどうしたって?」
始めの言葉を気にかけていたオセシン先輩が尋ねます。
「この部隊がここへきてから今日で3日目だ。
 ウータン族の話だと、彼らは僕たちを追い出す気でいるらしい。
 そろそろ戦闘準備が整うことじゃないか、って言ってる。」
真剣な表情で語るサゲ先輩

「まぁ、このためにきたようなもんだし。」
モンク娘がやる気満々の様子で言います。

その時、キャンプ中に大きな声が響き渡りました。
「ウンバラ平和維持隊の諸君!
 今夜の計画を説明するから、本部付近に集合するように!!」

「お、ほな、うちらは行ってくるわ。
 WIZぽんたちも気をつけてな。」
そういい残して人の集まる方向へいくすみやんと悪魔プリでした。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|ミ
550名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/25(月) 02:32 ID:0yHXv2PY
GJ!
オールキャストで先の展開が楽しみ。
・・・なんだけど。
各キャラの喋り方がさ。元の話と違う気がするんだよね。
それはわざと変えてるのかな?
551名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/04/25(月) 08:23 ID:D7DBIZQo
その人のイメージはこういう感じなのでしょう、という事でOKでは。
552名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/03(火) 22:26 ID:s91tVvpw
新入り(?)の俺が気付いたのは、アサ先輩のはんたぽんに対する口調?
もっと丁寧だった希ガス。でもこれはこれで萌えるからいいとか。

ところで、もう誰もいないのでしょか・・・?(`・ω・´;)
553名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/03(火) 23:00 ID:sBuOIPJg
もしここの同士とキャラに対するイメージが多少なりと違っていたとしても
>>551ということで自分の煩悩をそのまま吐き出す
それがマイジャスティス

Q.続きはまだかけないんですか?

lllorzlll
554名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/10(火) 21:35 ID:Y8uKUdoE
あれだ。

ス レ が 動 い て な い ! !

orz

というわけでスーパーWIZぽんタイム。

っ[>>549の(ry]
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−04 襲撃−−

くらっ・・・くらっ・・・

すっかり夜になり、ウンバラの村が闇に包まれました。

・・・かくんっ!!

「はぅっ・・・」
いつもならそろそろ寝る時間のWIZぽん
みんなの話し声を子守唄にたったまま寝かけていました。

王国内の町と違い、この村を照らすのはわずかな焚き火だけ。
テントの方では人だかりが今日の戦い方を打ち合わせていました。

「まぁ、俺たちは村人が襲われていたらそれを助ける程度でいいんだ。」
オセシン先輩が確認します。
「それと、自分の身を守ることも忘れずにね。」
騎士子姉さんも言います。
「うう・・・でもぼく何もできないし・・・眠いし・・・」
WIZぽんが眠そうな目をこすりながらいいました。
「大丈夫よWIZぽん。」
うつむくWIZぽんを覗き込むように騎士子たんが言いました。
「WIZぽんは、『みんなを幸せにする魔法』が使えるもの。」
「みんなを・・・幸せに?」
ぽーっとした表情で聞き返すWIZぽん
「そうよ。WIZぽんの持ってる、不思議な力。」
騎士子たんがうれしそうに言いました。

そうしているうちに、維持隊のほうから二人の人影が近づいてきました。
「あの・・・」
気の弱そうなアコさんと、さわやかな金髪の剣士、DOP君でした。

「どうしたの?」
淫乱プリが答えます。
「隊長が、ぜひ一緒にリーダー制圧部隊として動かないか、と・・・。」
アコさんが言いました。
「その制圧部隊ってなんだ?」
はんたぽんがたずねます。
555名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/10(火) 21:35 ID:Y8uKUdoE
「今村を襲っているやつらにはリーダーがいる。
 ウータン過激派にここの襲撃を指示しているやつさ。
 そいつを倒せば、過激派のほかのやつらは元すんでいた場所に
 帰るんじゃないか、って思われてるんだ。」
DOP君が答えました。
「ごめんね、私たちはここで村人を守るだけにしようと思ってるの。」
残念そうに答える騎士子姉さん。

「そうですか・・・。では、お気をつけて。」
アコさんが別れを告げて戻ろうとした時

「ね、あたしは行ってもいいよ。」
声の主はモンク娘でした。
今の話を聞いて目を輝かせながら二人を見つめます。
「それなら、わしも行くかのう。」
Wizarどんも行く気満々。

「ぼ、ぼくは・・・」
Wizarどんがいくことを表明した途端顔が曇るサゲ先輩
「ここに残ってWIZぽんを守らなきゃいけないから・・・」
「なぁにゆーとる!わしと一緒にこんかぁ!」
びくつくサゲ先輩を一喝するWizarどん
「は、はいぃ・・・うう・・・」

当のWIZぽんは、騎士子たんの膝枕ですやすやお休み中。

「3人とも、気をつけてね。」
WIZぽんをなでながらモンク娘たちを見送る騎士子たん
「大丈夫だよっ!心配すんなって!」
笑顔で答えるモンク娘
「この若僧に、年の功みせてやらんとなぁ!がはは!」
Wizarどんもやる気満々。

「じゃっ、そっちも気抜くんじゃないよっ!」
そういうと維持隊の方へ駆け出して行くモンク娘
「では、私たちも失礼します。」
そういうとアコさんとDOP君もWizarどん、サゲ先輩と一緒に
もといた方へ戻って行きました。

そしてしばらくすると、集まっていた人たちが一斉に散らばり始めました。
「そろそろのようね。」
騎士子姉さんも気を入れなおします。
「俺たちも気を引き締めとくか。」
オセシン先輩が伸びをしました。

「あ・・・」
そんなみんなをみつつ困った顔をする騎士子たん
膝枕で寝ているWIZぽんをじっと見つめます。
「ね・・・ねぇ、WIZぽん。」
WIZぽんの肩を揺さぶる騎士子たん
556名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/10(火) 21:37 ID:Y8uKUdoE
無理に起こすのは悪いような気がしつつも
WIZぽんがおきてくれないと騎士子たん自身も動けません。
頭が動くと微妙に気にならないこともないですが、WIZぽんをゆすりつづけます。

「う・・・うーん?」
騎士子たんの祈りが通じたのか目を覚ますWIZぽん
「あ、起こしてごめんね。
 だけど、もうすぐ敵が来るみたいだから、ちょっと起きてよ?」
寝ぼけ状態のWIZぽんにやさしく語りかける騎士子たん

「あ、うん。ごめんね。」
そういうと眠そうな目をこすりながら立ち上がるWIZぽん
やっと動けるようになって一安心の騎士子たん。

その矢先でした

「ウンバム!!ウバーバウ!!」
突如外へ出ていたウータン族たちが騒ぎだし
独り残らず建物の中へ逃げ込み鍵をかけてしまいました
あとに残ったのは維持隊とWIZぽんたちだけ。

「きたっぽいな。」
オセシン先輩が呟きます。
「でも・・・どこからくるの・・・?」
剣を構えながら騎士子たんが心配そうにあたりを見渡します。
「さぁな」
はんたぽんも全方向に神経を集中させ、どこから敵がきてもいいよう備えました。

WIZぽんたちは今日きたばかり、それもこう暗くては
もはや自分達がどちらからはいってきたのかすらよく分かりません。

「上だっ!」
はんたぽんが鋭く叫ぶと同時に夜空に向かって矢を放ちました

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

オールキャストを出してみたが、マリーの中の人にはそれだけの
キャラクターをコントロールできる力量がない!!

(´・ω・`)今では反省している。
       不自然な使い方でもここの住民が許してくれることを祈る。
557名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/12(木) 17:24 ID:D9sti2Gw
>>556
いや、あんたは閑散としたスレの救世主だよ。GJ!
今日からようかんm(ry

あー、俺もここで妄想をぶちまけたくなってきた。orz
558名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/12(木) 17:59 ID:UzLyE45.
悪魔プリはただいま、バトルROワイヤルに出演中。
生き残って欲しいなあと思いつつこっちと向こうをニヨニヨ(・∀・)見てます
559名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 12:27 ID:WzDxfhzk
縦FWができないヘタレでもちゃんとWizになれるかな?

以前Wiz目指してマジ育ててたんだけどどうしても縦FWができなくて諦めた事が・・・
でもWizをやってみたいって願望はあって、また新規で育てようかと思ってます。

どこのサーバでやるかが問題だ。
人が多めで比較的物価が安いサーバってどこだろ?

おすすめのサーバってありますか?
560名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 14:06 ID:77k/DiX6
nonai serverかな
561名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/13(金) 15:23 ID:PMf9C02.
ヽ|・∀・|ノ

>>557をみてマリーの中の人が調子に乗ったようです。
■ほdど書けていないのに続きを投下するようです。

っ[ry]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
はんたぽんが鋭く叫ぶと同時に夜空に向かって矢を放ちました

バァン!

破裂するような音とともに空中で多きめの石が砕け散りました。
「そんな!」
思わぬ飛び道具攻撃に騎士子姉さんが叫びます。
夜空に溶け込んで次々飛んでくる石

「あいたっ!」
そのうちのひとつがWIZぽんの足にあたりました。
涙目になって思わずしゃがみこむWIZぽん

「ニューマをはれ!」
オセシン先輩が淫乱プリに向かって叫びます。
「分かった、みんな集まって!」

背中を寄せ合うように集まるWIZぽんたち
淫乱プリがその中心にニューマを張ると、
飛んできた石が全て目の前をかすれていきました。

「こりゃ動けないな。」
参ったようにオセシン先輩が言います。
周りではすでに戦闘がはじまったような声も聞こえてきます。
「この石の雨の中戦わなきゃいけないの・・・?」
まだ敵の姿も見えないまま騎士子姉さんが言います。

すると、不意に石の雨がやみました。
と同時に、WIZぽん達の周りからいつどこから沸いたのか
ウータンファイターがずらりと並んでいました。

「ちぇっ!囲まれたな!」
オセシン先輩が気まずそうに言います。
「今のは時間稼ぎだったってことね。」
淫乱プリもニューマを止めて言います。

「グオオオオオ!!」
空気が割れるような雄たけびと共に一斉に飛び掛ってくるウータンファイター達
「きなさいっ!」
両手剣を頭上にかざして騎士子たんが叫びました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
|ミ
562名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/05/14(土) 12:15 ID:l9Vy30.s
もっと調子に乗ってくだされw
563名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/05/14(土) 14:15 ID:Fgjh8W2I
続きがきになるー!
564名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 15:45 ID:OfwogP8I
ウムババ、ウムバ!
565名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/14(土) 15:49 ID:FpYxXqmk
うわぁ、上がっててびっくり。
マリーちゃんの作者さん降臨してたのね。
自分で言っといてなんだけど、
喋り方違うのは読む人が各自脳内変換しながら読んでくと思うから
(むしろ「喋り方違うだろ」って思う人は自分で脳内変換しる)
そんなに気にせずに、でも自分解釈でもいいから性格設定はしっかりでよろしく。
それよりキャラ同士の掛け合いとかストーリーの内容に重点を置いておくれ。
その方が絶対面白いはずだからー。

しかしあれだね、小ネタの書き込み少なくなったね(´・ω・`)
昔は神が降臨するまでの場繋ぎに小ネタの書き込みがあったもんだけど・・・。
俺が書いたら案の定「小」ネタにならなかったので他の人頼む(ノ∀`)

ていうか。>>557。そう思ってるなら書いてorz

あとさ。流れをぶった切って長編書いちゃってもいいのかな・・・?
566557sage :2005/05/15(日) 14:36 ID:tIOR.paA
>>565ありがd。じゃあ書いてしまおう・・・。
流れが違う、ってのがわかるようにすれば全然OKかと。(`・ω・´)b

っ[ベタネタ投下]

=====================================

ある朝。目が覚めたWizぽんは体の違和感に気がつきました。
―あれ、何だか体が軽い・・・?
特別ぐっすり眠れたというわけでもないのに、まるで別人になったかの
ように、Wizぽんは自分の体の軽さを感じました。
すると、そばで騎士子たんの布団も、もぞもぞと動き出しました。
眠気眼をこするWizぽんと騎士子たん。
「「あ、おはよー。・・・!?」」
お互いに顔を見合わせたとたん、硬直してしまいました。

そして、しばらく沈黙が続いた後、
「・・・ぼくが二人??」
目の前にいる自分のそっくりさんを見てWizぽんが一言。
「えっ、何言ってるのあなた・・・。あっ!まさか・・・。」
Wizぽんがそういって、恐る恐る自分の体を見回し初めました。
「はぁ・・・。なるほどね・・・。てことはそこにいる私はWizぽんね?」
「うん、そうだよ?」
相手と違って、まだ状況が飲み込めないWizぽんは、自分のそっくりさんの
問いかけに、よくわからないながらもうなずきます。
「いい、驚かないでね?」
「うん。」
「私たち、どうやら入れ替わっちゃってるみたい。」
そう、何とWizぽんと騎士子たんは体が入れ替わってしまったのでした。
いつものように、にこにこと話を聞いていたWizぽんでしたが、
まだ状況がよくわからず、ぽかんと口を開けて不思議そうな顔をしています。
「えーとね、うん、じゃあこれで自分の顔見てみて?」
そういって騎士子たんは、自分の姿をしたWizぽんに鏡を渡します。
「ふぇ?騎士子たん・・・?でも鏡に映してるのはぼくだから・・・?
 あれ?・・・えぇっ?!」
少しずつ状況を理解し始めたWizぽん。
「じゃあ、そこにいるぼくは騎士子たん・・・?」
「そういうことみたい・・・。」

=====================================

調子に乗って書いた。ぶちまけた割には大したことないのは仕様。
本当によくあるパターンの話に、自分の妄想の質の低さを実感した。
後押ししてくれた>>565には申し訳ないと思っている。

・・・ほんとゴメンなさい。orz
567名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/15(日) 23:49 ID:a5zycTtI
言われてみれば入れ替わりネタってこのスレではまだ出てなかったような。
続きあるよね?あるよね?楽しみにしてるから早く書いてね。
568名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2005/05/17(火) 17:26 ID:butrEpBM
>>558
死亡しますた。
これでもうこのスレに現れる事は二度と無い・・・・・。のか?
569名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 17:46 ID:KgY2QYC.
別スレの話を引きずる必用は無いと思われ
570名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 19:55 ID:T7RNHCDI
そうそう。あっちはあっち、こっちはこっち。合わせる義務はないよ。
大体、あのスレでの死を適用したら存続できないスレだってあるし。ときラグとか禿ちゃんとか。
571名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/17(火) 21:28 ID:zG/eqd9I
ロワスレみたいな光景を夢にみたと言う悪魔プリ。
その日は一日中タブレットを抱えてベッドでぼんやりしているのでした。

そしてどう慰めて良いか分からなくてウロウロと落ち着かないすみやん。
572名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 01:12 ID:cXoPMjTM
パラレルワールドってことで問題ないべ。
573557sage :2005/05/18(水) 16:48 ID:okEogWAE
>>567
ありがd。日常の('A`)なことが終わればまたぶちまける予定。

>>568
悪魔ぷりは好きだから死んだとか無し!って思うのですよ。(`・ω・´)b
574接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
575名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 21:22 ID:9pjwqH82
ホイ、574は業者。俺みたいに引っかからないように。orz
576名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/18(水) 21:50 ID:Z2j60stE
URL見たらわかるぜぇーーーーーーーーーーーーーー
577名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 00:33 ID:LWfX7ny6
>>571
こんな感じでどう?


悪魔プリはベットの上でぼーっとしていました。
両腕にはタブレットを抱え、その視線の先にまるで何かが見えるかのように。
すみやんが心配して声をかけます。
「どないしたん? えらい元気ないみたいやけど」
悪魔プリは少し躊躇した後、夢の話を始めました。

それは、ひどい悪夢の話。

その夢で悪魔プリは敵の凶刃に倒れたのですが、まだ夢は続いている模様なのです。
「まるで現実みたいでした。まだ……その時の感触が残ってる気がします」
そう言って悪魔プリは自分の背中を撫でるのです。
すみやんはどう慰めた物か困り果ててしまいましたが、悪魔プリはふとある事に思いつくと笑顔になりました。
「ああ、やっぱりあれは夢です。何もかもが現実的でとても恐ろしい夢でしたが」
「そやそや、そんな夢なんか……」

「あそこにはあなたがいませんでしたから」
すみやんはやっぱり返事に困ってしまいました。
578名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 09:48 ID:VfY2wyFQ
(・∀・)イイ!!
579名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/19(木) 12:13 ID:ZJ4XlChw
やっぱりこの二人はほのぼのしててイイね(*´ω`)b
580名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/20(金) 20:57:12 ID:GDqf6KYM
最近Wizぽんスレがちょっと元気な気がする。
でき次第ここに書いているはずなのに、後から書いた部分のつじつまあわせをするために
前半を修正する日々。

ここに書いた部分は取り返しつかないしね(´・ω・`)

っ[騎士子たんが叫んだあと]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−05 イグドラシルの樹−−

「ここが・・・イグドラシルの樹・・・」
リーダー制圧部隊として過激派がアジトにしているニブルヘイムの村方面へ向かい
歩いていたサゲ先輩が言いました。

「ほぉー・・・こりゃまたでっかい木じゃのぉ。」
泉の真ん中にそびえたつ巨大な木を見上げてWizarどんが感嘆します。
「これこそ、ウンバラの地に繁栄をもたらしうるものだ。
 イグドラシルの不思議な力をうまく利用すれば、ウンバラも
 優れた科学技術を生み出せるに違いない。」
維持隊隊長が意味ありげに言いました。

「ふーん。すんごい木なんだね。」
そういいながらこれから起こるだろう戦いにわくわくして
興味がほとんどない様子のモンク娘

泉にはイグドラシルの根を歩く一行の姿がゆらゆらと映っていました。
ただ、その中でモンク娘の姿だけが水面に映っていないことと
彼女が首からかけている宝刀がその時だけ僅かに光を帯びていたことには
誰も気付きませんでした。

「あら、青い草・・・。」
アコさんがイグドラシルの根から生えている珍しい草を見つけました。
「本当だ、こんなに群生してるなんて!」
一緒にいたDOP君が慎重に草を刈ると、みずみずしい若芽が残りました。
それをそっと拾い上げるアコさん。
「かわいい芽・・・。」

一行がイグドラシルの木を抜けると、そこは先ほどまでの幻想的な風景とは違い
廃れた薄気味の悪い村でした。
もはや誰かが住んでいるとは考えにくいほどの荒廃。
夜なせいもあり、コウモリが飛び交うその村はまさに死の村でした。

「こりゃ、ひどいところだなぁ。」
「そ・・・そうですね・・・。」
一緒に来ていたDOP君とアコさんが思わず身を引いて言いました。

「だが、奴らは必ずこのどこかに潜んでる。
 それを討伐するのが我々の任務だ。気を抜かないように頼むぞ!」
村の雰囲気に動揺が走る制圧部隊を励ますように隊長が言います。

10人ほどの部隊が静かな村を捜索して回ります。
明かりは付いているのに誰もいない家
ドアをあけると死体が転がっている家。

そんななか、村の中でひときわ大きな建物に明かりが灯っていました。
そして窓から、誰かが中で動いているのを確認できました。

「おい、みんな集まれ。どうやら見つけたようだ。」
隊長が出来るだけ小さな声で隊員を呼び寄せます。
駆け寄る一行

だかだかと足音を響かせて建物の入り口へ待機します。
その様子に気付いたのか突然建物の明かりがさっと消えました。
当たりがさらに暗くなります。

「突入したら、ルアフやサイトの使えるものは建物中を照らすこと!さぁ、いくぞ!」
隊長が手を振りかざすとドアを蹴破り中へ踏み込む一行

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

|ミ
581名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 06:09:28 ID:k.OP4e8Y
ゆめか うつつか まぼろしか


 そんな夢を見たことも記憶から薄れ始めた、ある日のこと。

「狩に行きませんか? 気分転換に」

 最近、武器を作るのに工房にこもりきりなすみやんに悪魔プリはそういいました。
 とりあえず部屋に引きこもっているよりは外に出た方が健康的です。

 ……たとえ、行き先がゲフェンダンジョンやらニブルヘイムのギョル渓谷とかでも。

「ん。ちょうどサレーに頼んでおいた物も届いたし……いこか」
「頼んでおいた物?」

 白い布に包まれたものを悪魔プリにすみやんは渡しました。
 中からは、過剰精錬され鍛え上げられた強いアイスソードメイス(もちろんすみやん作)がありました。

「え……えええっ?!」
「それ作るんで、しばらくこもってたんや」
「わぁ……ありがとうございます。本当に嬉しいです」

 ソードメイスを構え、いつもの花のような笑顔を浮かべます。

「今日はスフィンクスに行きましょう? これ使ってみたいです」
「ほな、準備してくるわ」

 すみやんは速度ポットや回復剤を準備するために部屋を出ました。

「ちょっと元気になったみたいやな……良かった」

 暗い顔の悪魔プリはすみやんとしても見たくはありませんから、ほっとしたようです。
 今日の狩場は、スフィンクスダンジョン4F。
 モンスターが火属性ばかりですから。

 

 

 
「今日は、随分湧きがいいですね」

 悪魔プリがマグニフィーカートを唱えて疲れたように座り込むと、すみやんは無言で隣に座りました。
 周囲には、二人で倒したミノタウロスの死体が何匹もあります。

「いつもより、付与狩りしているヤツが多いみたいやな。さすがに属性付与の槍騎士には殲滅力はかなわんし」

 すみやんは、カートを漁りながらそう答えました。
 ポットを見つけるとスピードポーションを悪魔プリに渡し、自分はバーサークポーションを飲みます。

「あぁっ?!」

 突然声を上げて立ち上がった悪魔プリに、すみやんは驚きました。

「なんや、どないしたん?」
「あ、いえ……なんでもないです……」
「?」

 怪訝な表情を浮かべているすみやんを尻目に、悪魔プリは浮かない表情をしていました。

 それは、目の前を見覚えのある顔のセージが通り過ぎて行ったからでした。
 忘れようにも忘れられない……あの夢の中で出会った♂マジだったのです。

 少し考えた後、すみやんに悪魔プリは打ち明けました。

「似た人はぎょうさんおるしなあ……本人とは限らんやろ。職もマジではなくてセージやし」
「でも、転職すればセージになれますし……もしかしたらっ……」

 今にも泣きそうな悪魔プリ。

「……本人に聞くのが一番やろ。いこか」

 根負けしたすみやんは、そう言いました。

「はいっ」

 嬉しそうに速度増加をかけて、悪魔プリはセージの後を追いました。

 

 

「ちょっと騎士雄ってば、ヒールするから待ちなさいって言ってるじゃないのよ!」
「うるさいなー。僕はヒールは倒した後で良いって言ってるじゃないか」

 先ほどのセージと騎士が口論している場面に出くわしてしまいました。

「オートバーサークもいいけどHPほとんどないじゃないの。死んだらどうするのよ」
「白ポも持ってきてるし、死なないってば。サゲぽんこそ限界以上にタゲ抱えるのは止めとけよな。無理なら僕が抱えるって言ってるんだから」
「それは、湧いてるんだから仕方ないじゃないの!」

 ……なんだか、どちらも片方の心配をして口論になってしまったようです。

「あの」

 おずおずと悪魔プリがサゲぽんと騎士雄に声をかけました。

「何か用かしら?」
「なに?」

 同時に返事をして、振り向きます。

「突然で……すごいおかしな話をしますが、聞いてもらえませんか?」

 悪魔プリは少し躊躇した後、夢の話を始めました。
 それは、ひどい悪夢の話を。

 黙って聞いていたサゲぽんと騎士雄。

「……残念だけど、あたしはそのマジとは違うわよ」
「僕もその剣士とは違うと思うな」
「そうですか……やっぱり、夢だったんですね。良かった」

 悪魔プリは、深い深呼吸をした後にニッコリと微笑み、ようやく悪夢からの呪縛が解けた気がしました。

「じゃ、僕達行きますから」

 騎士雄が、そう言ってお辞儀をして先に歩き始め、サゲぽんが後を追います。

「夢は夢やからな」
「そうですね……」

 少し離れた辺りで、サゲぽんが突然振り向きました。

「自分の我儘をいかに巧く通すかも女の甲斐性。そうよね、悪魔プリ?」
「え?!」

 悪魔プリが聞き返した時には、すでにサゲぽんの姿は見えませんでした。

 あれは幻聴だったのでしょうか。
 それとも……?

 答えは見つからないままでした。
582名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 13:30:55 ID:ON7sqTSY
ちょっと時間できたので書き込みー。前回の分でおかしい箇所が何個かあるけど、
脳内変換でよろしく・・・。まじゴメンなさい。(´;ω;`)

っ[入れ替わっちゃったお話の続き]

=====================================

「こんなこと聞いたこともないし、ましてや誰かに相談しても
 信じてくれないだろうなぁ・・・。」
「えっ?!じゃあもしかして僕たちずっとこのまま元に戻れないの?!」
「う、うーん・・・。Wizぽんは魔法学校でこういう話聞いたことないの?」
「え?あ、うーん・・・。」
元に戻る方法どころか、原因が何であるかすらわからないまま、
いろいろと考え込んではうなるWizぽんと騎士子たん。すると、
―ぐ〜っ
「「っ?!」」
お互いに顔を見合わせて、頬を赤らめてうつむきます。
そこで騎士子たん、
「と、とりあえずお腹空いたし、朝ごはんにしましょっ?」
「そ、そうだねっ!」

とは言ったものの、二人ともいつもの調子で出ていくと何かとまずいので、
極力お互いのマネをしあって、うまく誤魔化そうということになりました。
「うわぁっっ?!」
―びたんっ
ところがWizぽんはお約束のように、部屋の扉の敷居でつまづいて派手に
転んでしまいました。そこまではまだ良かったのですが、
「だ、大丈夫Wizぽん?!っ、しまった・・・!」
とまるでよくできた喜劇のように、騎士子たんのトドメ。
何とかフォローしようとするものの、時すでに遅し、広間にいたみんなは
じーっとこっちを見ていました。すると騎士子姉さんが、
「ふっ、やはりな。また俺の勝ちのようだが。」
と、勝ち誇ったように微笑を浮かべました。
その視線の先の悪魔プリも、
「あかん、Wizぽんと騎士子たんもかいなー。」
と額に手を当ててその場にしゃがみ込みます。
騎士子姉さんも悪魔プリも何だか様子が変です。
悪魔プリが座り込んだ側にいたすみやんも、
「あっ!もうっ、だからその座り方やめて下さいってばっ!!」
「お、あぁ、堪忍堪忍。」
やはり何だか変です。
「じゃあみんな『入れ替わっちゃってる』、ってことかな・・・?」
とため息をつきながらハンタぽん。
どうやらWizぽんと騎士子たんだけでなく、みんな入れ替わってしまったようです。
「いや、あとはあの騒がしい二人がまだだ。」
「あー、確かにまだ見かけてないわね。」
と騎士子姉さんの姿をしたハンタぽんにハンタぽん、
つまり騎士子姉さんが続けます。

あの騒がしい二人・・・。よく見るとオセシン先輩と淫乱プリがいません。
みんなでオセシン先輩と淫乱プリの部屋のほうを見ていると、
―ばだーんっ
と大きな音がしたと思うと、勢いよくその部屋のドアが開き、
「あ、こら待て!俺の体返せっ!!」
「ふふふー。追いつけるもんなら捕まえて見なさい〜。」
と中からオセシン先輩と淫乱プリが出てきました。

=====================================

やっぱり誰が話してるのかわからねぇよ!ヽ(`Д´)ノな文章になりがち。orz
というか、ちょうど話が続いてるときに流れをぶった切ってゴメンなさい!
583名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/21(土) 14:31:25 ID:XBnITYnA
>>582
581は、それで完結してるんだと思うけど。
続きは脳内補完というモノだと思う。
584名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 11:35:19 ID:CCkGljDc
停滞しているWIZぽんスレに電波がヽ(・ω・)ノ

っ[>>580の続き]

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−06 リーダーウータン−−

「はぁっ!!」
高い声を響かせてルアフを唱えるアコさん
青白い光が部屋を照らし出します。

「ウォォォォォ!!」
思いがけない突然の襲撃に少し引き気味のウータン族たち
その誰もが大きく力のありそうな体つきをしていました。
そして少し奥まった所から気性の荒そうな、いかにもリーダーと言った感じの
ウータンファイターが飛び出てきました。

「あいつだっ!いくぞみんな!」
隊長がウータンファイター達の真ん中へ突撃しました。
後衛は入り口に踏みとどまり攻撃を開始します。

「ほれ、いくぞ若僧っ!!」
嬉しそうにその後を追うWizarどん
「うっさいよ、あたしの力見せてやる!!」
負けじと一緒に突っ込んでいくモンク娘
ルアフとサイトの不安定な光が照らす中、双方の激しい戦いが始まりました。

「ウバアアアア!!」
空気を揺らすような雄たけびと共に腕をふるうウータンファイター
「ぐうっ!!」
盾でそれを受けとめる隊長
その力に後ろへ押されていきます。

「隊長さんやぃ、こいつらの攻撃はこうやって防ぐんじゃい!」
余裕の表情で自分の相手をさだめたWizarどん

ブンッッ!!
「ほいっ!」
バシィ!

いつかLODの槍を弾いたように、手にした杖でウータンファイターの腕を弾き飛ばします。
もう片方の腕が飛んできますがそれも同じように弾き飛ばしていきます。

「仕上げじゃあ!!」
ゴォーン!
「ウガアア!!」

ゴォーンと痛そうな音を響かせてWizarどんの杖がウータンファイターの脳天に命中しました。
585名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 11:35:53 ID:CCkGljDc
「せっ!はっ!」
Wizarどんをよそ目に軽やかな身のこなしで2匹のウータンファイターの相手をするモンク娘
「でぇい!」
避けながらもその拳を相手にたたきつけていきます。

(あの人たち・・・強い・・・)
後ろで支援をしながらアコさんが見つめます。
そしてパートナーのDOP君も手際よくウータンファイターを片付けていました。

「がははぁっ!こりゃ簡単な狩りじゃったのぉ!」
Wizarどんが高笑いしながらさらに獲物を片付けていきます。
すると今までずでんと座っていたリーダーウータンがずいっと立ち上がりました。

「おっ、大将のお出ましかの?」
その様子に気付いたWizarどん
「みんな気をつけろ、体格からして取りまきとは桁違いだ!」
隊長がみんなに注意を促します。

「じゃぁその大将わしがいただこうかの!」
そんな注意にはお構いなしにリーダーウータンに飛び込んでいくWizarどん

ブンッッ!!

「うむぅうっ!!」
無造作に繰り出される豪腕
それを見た瞬間顔をゆがめますがいつもどおり杖を振りかざすWizarどん

ガッッ!!

Wizarどんの攻撃をものともせずそのまま腕を振り切るリーダーウータン
「おおおうっっ!」
弾き飛ばされるWizarどん

ガンッ

そのまま反対側の壁に叩きつけられて後衛たちのど真ん中へ落ちるWizarどん
「きゃああっ!」
それをみて悲鳴をあげるアコさん
急いで他のプリースト達がWizarどんを治療しにかかります。
586名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/05/31(火) 11:36:49 ID:CCkGljDc
「ったく、ご老体が無理すっからだよ!」
それを見たモンク娘があきれたように突っかかって言います。
そして言いながら自らリーダーウータンの方へ突っ込んでいきます。
(あいつ馬鹿力なだけじゃない、普通に強い・・・!)

特に表情を浮かべず突撃してくるモンク娘を見据えるリーダーウータン

「だぁっ!」
モンク娘の最初の一撃が突き出されました。

ドォンッ!

それを大きな手のひらで受けきるリーダーウータン
拳と手のひらがぶつかったとは思えないような音が響き渡ります。
この一撃で今まで無表情だったリーダーウータンの表情が少しゆがみました。

「ほいっ!!」
突撃した勢いをそのまま回転に変えて後ろ回し蹴りを放つモンク娘
右の鉄拳を受けとめたその腕を狙います。

「ウガアッ!」
命中する岩のような回し蹴りに初めてリーダーウータンが声をあげました。
それにつられるように周りで戦っていたウータンファイターたちが
リーダーウータンと戦うモンク娘の方へ向かいました。

「みんな援護しろ!」
隊長の指示でそれを優先的に倒しに行く前衛たち

「ウガアァァ!!」
怒ったように巨大な拳を振り回すリーダーウータン
「えやぁ!!」
そしてそれを掛け声と共にぎりぎりかわすモンク娘
近くを通り過ぎる風のゴゥッという音が聞こえます。

(こんなの当たるわけにいかないしっ!)

ぶんぶん襲い掛かる豪腕をかわしながら、
いつもそうしているように重い拳を敵に突きこむモンク娘
その攻撃が当たるたびにリーダーウータンの苦しそうな声が響きます。

(よーし、ミスさえしなければ普通に勝てる・・・!)

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そろそろ次スレになるのかな・・・。
地味に5ぽんめ。
587名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/01(水) 16:24:58 ID:WZjHr2UI
マリーちゃん強えぇ〜。
なんか本当にあり得ない音してますが、
そんな攻撃くらってWizarどんは無事なのか心配になってみたり。

このスレ進行遅いしどのくらいで1KB減るのか分からないから
スレ立てるタイミングに困ってたり。
もうちょい先でいいのかな〜。
588名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/05(日) 21:23:20 ID:54Y29DWw
最後の書き込みから一週間経ってないのに続きが待ちきれません。
どうしたらいいですか?
589名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/06(月) 00:49:17 ID:9QtkeAeU
週1の漫画の続きを見る感覚でお待ちください。
たまに休刊するときがあります。
590名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/10(金) 06:14:05 ID:bJIP/MUI
休刊?(´・ω・`)
何か、何かネタを出して場をつなげないとっ

自分ではかっこいいWIZ様なつもりのWizぽん。
でも、たまたま知り合ったピクミンに「カワイイけどかっこよくはない」と言われ落ち込む。
慌てて騎士子たんが「Wizぽんはそのままでいいんだよ」と励ますが、
ピクミンの言葉を否定してくれないので悲しくなるWizぽん。
悪魔プリさんに「大切な人を守ろうとする時は、とても凛々しいですよ」と言われて
なんとか機嫌をなおすが、今度は力になれなかったことを悔やんで騎士子たんが落ち込む。
思ってたのに思ってたのに、上手く言葉にできないでいたら悪魔プリさんに言われた!みたいな。
表面にはあまり出さない騎士子たんだが、敏感に感じ取って平謝りの悪魔プリさん。
その間にアサシン先輩にお説教されるピクミン。更にえちぃお仕置きをしようとする淫乱プリ。
淫乱プリの暴走を止めようとするアサシン先輩と騎士子姉さん。そしてお姉さんと淫乱プリが喧嘩開始。
それをまたアサシン先輩が止めようとしているスキにクローキングで逃げようとしたピクミンは、
はんたぽんに燻り出され、アンクルかかった所にすみやんのメマーが炸裂して成敗されるのでした。

・・・きっとこのスレでWizぽんからかったらこうなるかなー、と思って書いた。
591名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/10(金) 06:24:50 ID:bJIP/MUI
場合によってはメマー炸裂したところでマリーちゃんとWizarどんが乗り込んできて
「おっ、対人?」「ワシらも交ぜて貰うかのう!!」てことで殴りかかってきて大乱闘。
悪乗りして支援スキルを使いまくる淫乱プリ。
少ない回復量で必死にヒールしつつ説得を試みる悪魔プリ。しかし聞いてもらえない。
力ずくで止めようとして自分たちも対人戦に巻き込まれるアサシン先輩とお姉さん。
なんか楽しんじゃってて戦いをやめないマリーちゃん、Wizarどん、はんたぽん、すみやん。
ただオロオロするWizぽんと、Wizぽんの顔を胸に抱きしめる騎士子たん。
突然現れ「Wizぽんに何さらしとんじゃこのメス豚があぁぁぁ!!」と襲い掛かるSage先輩。
そこに颯爽と、のつもりで現れて口上を述べるWiiiizぽん。しかし誰も聞いちゃいない。
そこで半分泣きそう、半分キレそうになりながら大魔法詠唱、そして舌を噛む。
もう誰も止められないかに思われたが、全員疲れ果てたところで対人戦が終わり、
事態はおさまっていくのでした。
お互いにもたれかかって眠るWizぽんと騎士子たん、はんたぽんの手当てをする騎士子姉さん、
本気で心配している悪魔プリに「すまん」だけで済ますすみやん、でも許しちゃう悪魔プリ。
アサシン先輩に散々叱られてふてくされる淫乱プリ、
文句言いながらも疲れて爆睡しているマリーちゃんとWizarどんの面倒を見るSage先輩。
何故かWiiiizぽんを慰めているピクミンと、振り払って逃げるWiiiizぽん。
そうして夜は更けていき、明日もきっとそうなるんだろう。

駄文だけど場は繋いだ。目的はそれだけだった。むしゃくしゃしてやった。今は後悔している。

作者さんがた、続きまだでしょうかー(´・ω・`)
592名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/10(金) 16:37:53 ID:MfC1X6ds
>>589-590
やっべ場面創造して萌えた。
Wiiiizぽんどじっ子カワエエ(*´Д`)
Sage先輩さりげなくやさしす(´Д`*)
593名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 23:31:08 ID:QRkx9xCQ
あらすじはもうエンディングまで構想できてるんですが
どうも文才が微妙なようでうまく描写できないですですo.....rz

どうかまったりとお待ちください。

>>586以降ちょっとだけ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


(よーし、ミスさえしなければ普通に勝てる・・・!)

しかし、そうこうしてるうちに敵が2匹に増えるモンク娘
少ない前衛部隊では加勢に向かったウータン達を排除しきれませんでした。

「ちょっ!」
(まずいって、2匹とか!)
「ウバ、ガウーガ!!」
リーダーウータンが加勢したウータンファイターになにやら指示を出します。

(まぁ、こいつの攻撃さえあたんなきゃいい・・・小さいのはあたっても・・・)
多少の被弾を覚悟の上再び戦闘に集中するモンク娘
その矢先でした

ガシッ

「あっ!!」
これまでリーダーウータンの周りを鷹のように舞っていたモンク娘が声をあげました。
後からきたウータンファイターの攻撃をほとんど無視していたがために
打撃ではなく掴みという攻撃が予測できませんでした。

(ああ、もう!!)

足首を掴まれ、自分の思わぬ方向へ引きずり込まれるモンク娘
一瞬の出来事が、非常に長く感じられました。

(捕まった!体勢が・・・避けられるか?)

ドォッッ!!

「うぶっ―――――!!!」

この少しの考え事の間、すっかりリーダーウータンの攻撃のことを忘れていたモンク娘
落ちていく感覚の中、鉄球のようなアッパーが腹に突き刺さりました。
重力に逆らって上っていく自分の体

頭の中が真っ白になり、ただ天井に激突し床にたたきつけられる感覚だけが伝わってくるモンク娘

「・・・えぐっ・・・!!」
「ウバアアアァ!!」

とどめと言わんばかりに倒れこむ倒れこむモンク娘を踏みつけようと
足をあげるリーダーウータン

「やめろおぉぉぉ!!」
ウータンファイターと戦っていたDOP君が慌てて
それを止めようと飛び掛ります。

ズシャアァァン!!
594名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/13(月) 23:32:56 ID:QRkx9xCQ
鈍い音が部屋中に響き渡りました。
一瞬時間が止まったようでした。
そしてその直後

「うああああぁぁぁっっ―――――!!!」

絶叫するモンク娘
そしてその直後リーダーウータンを突き飛ばすDOP君
(間に合わなかった!!)
首から掛けられた宝刀が衝撃でキラリと跳ね上がりました。

久々の重傷に涙目になるモンク娘
(いっ・・・つ―・・・
 左腕は・・・折れてる・・・右は・・・肩がだめだ。
 それに腹ン中もどうなってるか・・・

 あーやば。意識が・・・
 こんなとこで死ぬなよ!死んでたまるか!
 がんばって、あたしの体・・・。
 死ぬなんて・・・いや・・・。)

「このやろぉ!」
剣を振りかざしリーダーウータンに切りかかるDOP君

「グゥゥゥゥ・・・」
一人目の獲物を片付け終え、次に飛び込んできたDOP君をにらみつけるリーダーウータン。

−−07 制圧−−

その頃、村で襲撃を受けていたWIZぽん達。
地面に転がるウータンファイターとウータンシューター達。

「さぁ!もうおしまい?」
剣を地面につきたてて騎士子たんが辺りを見渡します。
わずかに息が上がっていますがほとんど無傷な状態でした。
「どうやら、片付いたようだな。」
こちらも余裕の表情のオセシン先輩

「あ、お、終わったの・・・? いたたたた・・・」
頭をさすりながら言うWIZぽん
激戦の中 騎士子たんが間違えて、能力の変わったMBをWIZぽんの近くで使ったため
吹き飛ばされて頭をぶつけた以外は、元気な様子でした。

しかし相変わらず静まり返った村。
辺りで続いていた戦闘も、どうやら終わった様子で、
けが人を癒して回るプリーストの姿が見えました。

と、その時でした。

「ウワアァァ〜〜〜〜ン!!」
突然響きわたる子供の声
「なに?!」
慌てて声のする方を振り返る騎士子姉さん

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

戦闘にけが人はつき物だと思った。
今では反省している。
595名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/15(水) 02:47:32 ID:a5zycTtI
あんたって子は!!また続きの気になる引っ張り方して!!
気になって気になって夜も眠れず明け方寝る生活になってしまうので
早く続き書いてくださいっていうか楽しみでしょうがないから。
マリーちゃんが心配。
596名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/15(水) 22:12:00 ID:a8gu40eY
戦闘に死人がつき物だと思った。
今、反省している。
597名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/23(木) 23:12:32 ID:vQGYZ476
閑散としたスレに電波の救世主が!

ヽ|・∀・|ノ

10日たって1レス分しか進まない件。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

慌てて声のする方を振り返る騎士子姉さん

すると視界の中に、ウータン族の子供を抱えて
逃げようとしているウータンファイターが写りました。

「ちょっ・・・あいつ!!」
急いでウータンファイターの方へ駆け出す騎士子姉さん
「ン・・・ウバアァッ!」
それに気付いたウータンファイターが 反射的に子供を盾にして振り返りました。

「ああ、もう!」
拳を握り締めてにらみつける騎士子姉さん
「ったく・・・あのガキなんで外にでてんだよ。」
あきれ顔でいうはんたぽん
「ま〜ったく・・・あいつも人質を取るくらいの頭はもってるようね。」
淫乱プリもお手上げ状態で言います。

「ウバ!ゴムンバウバ!!」
しきりに何かを叫びだすウータンファイター
「おい・・・なんて言ってる。」
オセシン先輩がはんたぽんの方を振り向きます。
「いや・・・まて、早くてよく聞こえ・・・」
焦るはんたぽん。

すると不意に後ろから声がしました。
「『動いたら絞め殺す』って言ってるぜ。」

「おまえか・・・」
振り返らずにはんたぽんが答えました。
そこにたっていたのは淫徒プリでした。

「で、『こいつは人質としてもらっていく。諦めろ小猿ども』って言ってるぜ。」
ニヤニヤとした表情で通訳をする淫徒プリ
「あなた通訳できたのね・・・。」
騎士子姉さんが言いました。

「しかし・・・俺たちを小猿という割りにはお前の方が猿じゃねーか・・・」
オセシン先輩がむっとした表情で言い返しました。
「そう伝えるか?」
淫徒プリが意地悪そうに言います。
「いや、結構だ。」
慌てて取り消すオセシン先輩

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

そろそろ新スレな予感。
598名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/23(木) 23:37:03 ID:/Ck9dzIw
あと6Kb・・・あと6Kbか・・・。
どのくらいのタイミングで立てていいのか分からないね。

>「そう伝えるか?」の時の淫徒プリの顔がすごく見たいと思ったのは私だけ?
すっごい意地悪そうな表情してそうです。
599名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/30(木) 23:02:17 ID:6UOejgfU
電波電波。
いや電波はきてるんだが 文章に おこす きりょくが ないようだ。   orz

頭ん中でこの話おわっちゃった'`,、(ノ∀`) '`,、

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


「この場は行かせてもいいだろう。どうせ奴の帰る先にはマリーやWizarどんがいるんだ。」
はんたぽんが言いました。
「でも・・・その間あの子かわいそうだよぉ・・・。」
心配そうにそれを見つめるWIZぽん
「だが、ここで俺たちが手出ししたほうがあの子にとっては危険だ。」
オセシン先輩もはんたぽんに同調します。

「悔しいけど、その方が確実のようね。」
騎士子姉さんも諦めたように呟きました。

「バーラ!」
淫徒プリが『行け』と叫びました。
それを聞くや、にやりと笑って森の中へ歩き出すウータンファイター
そして村と森の境を通り過ぎようとしたその時でした。

バァッ・・・

「ウバ?!」
緑色の粉が舞い上がり、その場にばったり倒れるウータンファイター。
「え・・・?」
その様子に呆気に取られる騎士子たん

「よいしょっと・・・」
倒れこんだウータンファイターに寄り添うと
ウータンの子供を抱きかかえてこちらへ近づいてくる一人の影。
近づいてくるにつれて、その姿がはっきりとしました。
「・・・・・・。」
言葉を失う騎士子たん

「あ〜なたたち、だめでしょ?ちゃんと助けてあげなきゃ。」
この中では騎士子たんだけが知る、いつか騎士子たんとモンク娘を洞窟に監禁した
あの罠使いハンタ娘でした。
「あら、あなたどっかで会ったわね。」
騎士子たんを見るや親しげに話し掛けてくるハンタ娘

「騎士子、お知り合い?」
騎士子姉さんが尋ねます。
「え・・・ええ・・・まぁ・・・。」
あの時の恐怖がよみがえってきてうまく喋れない騎士子たん
「ま、またどっかで会いましょうね!それじゃ!」
すやすや眠るウータンの子供を置いて、無邪気な笑顔で数歩歩いたときでした。

「あ・・・。」
突然深刻な顔で振り向くハンタ娘
「ん、どうした?」
ただならぬ気配を感じたはんたぽんがたずねます。
600名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/06/30(木) 23:03:46 ID:6UOejgfU
「もうすぐ、破滅がくるから・・・。
 深く関わりたくないなら、早く帰ったほうがいいわよ。
 逃げてどうにかなるものでもないけど・・・。」
それだけいうと、足早に立ち去るハンタ娘。
「はぁ? おい、ちょっと待てよ、怖いものってなんだよ!」
わけのわからない言葉に怒り出すはんたぽん

「ただのはったりじゃないのか。
 まぁ、すべてが終わるまで気を抜かないほうがいいのは確かだがな。」
オセシン先輩が付け加えました。
「ほんと。Wizarどんとマリーちゃんとサゲ君、大丈夫かしら。」
騎士子姉さんも敵陣へ旅立っていった3人のことを思います。

−−08 決着−−

「えぇいっ!!」
これまでの戦闘でだいぶ弱っていたリーダーウータンにとどめをささんと
大剣を振るDOP君
「DOP君がんばって!」
そして後ろからかわいい声援とともに支援をかけるアコさん

「ウガアアァァァァ!!」
そろそろ自らの終焉を感じはじめたリーダーウータンが
これまでの計画的な攻撃から、やけになったように手足を振り回し始めました。
「最後まで気を抜くな、勝てるぞ!」
残り少ないウータンファイターたちを捌きながら隊長が声をかけます。

「だあっ!!」
切れのいい掛け声と共にDOP君が一度ウータンリーダーと距離をとります。
ドタバタとしていた室内が一時シーンとしました。
もうほとんどの戦闘が終わり、残るはDOP君とリーダーウータンの一騎打ちだけでした。

互いに肩で息をし、疲労はどちらも同じような感じでした。
しかし片方にはこれから滅びゆく焦りの目が、
片方には大切な仲間のためになんとしても勝つんだという決意の目がありました。

傷ついた者を癒していたプリーストも、壊れた武器を残念そうに見つめていたBSも
その時この二人の間に流れた緊張に釘付けになっていました

―――にらみ合う両者

ふとその時、壊れた窓から黒い霧のようなものが入り込んでくるのが見えました。
そしてその霧がそれとなくリーダーウータンにかかった、その時でした。

「オ・・・ウガアアアァァァ!!!」

突如叫びだすリーダーウータン
思わず身構えるDOP君

ドタッ!

頭を抱え床に倒れると、そのまま動かなくなってしまうリーダーウータン
一瞬リーダーウータンを取り巻いた黒い霧は、いつの間にかきえていました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

あと2kbくらいかぁ・・・
次書く時は新スレ立てなきゃ。
601名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/07/01(金) 01:22:22 ID:WZjHr2UI
2kbってどのくらいだろう・・・。
何はともあれGJ!!ハンタ娘はここで複線張るためのキャラだったんだね。
・・・思いつきだったらごめん。

・・・なんか、このスレにマリーちゃんの作者さんと自分しかいない気がしてきた。
俺が考えてた話は既に何度も頭の中で完結してしまって推敲ループ中だよ。
書いていいのかいけないのか、ていうか文字に起こせないから誰か止めてくださいorz
602名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2005/07/01(金) 01:38:17 ID:WZjHr2UI
容量ヤバくなったから次スレ立てたよ。
Wizぽんと愉快な仲間たち 5ぽん目
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