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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 六冊目【エロエロ?(*ノノ)】

1名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/02/09(月) 01:24 ID:3v3uxmnQ
板共通ルール
・マターリ厳守。
・荒らしは完全放置。
・ROと関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・18禁レートに引っかかる書き込みや下ネタは、禁止しませんがほどほどに。
 (ただし、スレのローカルルールにより18禁禁止スレでは禁止です)
・ここは萌え板であってエロ板ではありません、エロが嫌いな人もくる事も忘れずに。
・絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます。
 催促はやめませう。
 また、上がった内容に関してアドバイスは良いですが、文句は言ってはいけません。
 各神の成長を手伝いましょう。
・職業別情報などはラグナロク板内の該当スレッドへ。
・ラグ・バグ・ゲームバランス等の論争・愚痴はここじゃなくて、2chMMO板本スレ・隔離・教えて君へ。
・でもRO絵・文で元ネタアリは、元ネタに触れない方向で(*´Д`*)は(・∀・)イイ!
・職業別情報などはラグナロク板内の該当スレッドへ。
・スレ住民ハァハァネタは収拾がつかなくなるのでできるだけ押える方向で。
・コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。
・18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
 (ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)

小説スレルール
このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。
・ リレー小説でも、万事OK。
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメでつ
▼リレールール
--------------------------------------------------------------------------------------------
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
--------------------------------------------------------------------------------------------
※ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。

前スレ:【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 五冊目
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi?bbs=ROMoe&key=1066175506
2名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/09(月) 01:34 ID:/O6iozF.
萌え小説保管庫(管理人さまに感謝のココロ)
http://yokohama.cool.ne.jp/moenovel/index.html
3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/09(月) 22:11 ID:aklKPYWQ
乙i
4名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/09(月) 22:43 ID:SheGA8UI
乙カレー
5前前々スレ577sage :2004/02/10(火) 00:00 ID:BZCvNnR.
|∀・)

新スレ立てご苦労様です
それでは先日予告していた
槍騎士×支援プリ
私視点での作品を一つ投稿いたします
・・・
先に謝ってしまいます
キャラのイメージを壊してしまったら
御免なさい

|彡サッ
6前前々スレ577sage :2004/02/10(火) 00:00 ID:BZCvNnR.
俺のギルドは嫁さんと二人きりのギルドなもので
知り合いといえばもっぱら狩場で助けたとかそんなのばっかりだ
昔の知り合いの幾人かは
遠くに旅立ってしまったものも居るが
俺はまだまだ自分がどこまで強くなれるか
その限界に挑戦したくて
今日も嫁さんと一緒に狩にでかける
先にちょっと聖堂に寄るという彼女の言葉に
待っていればいいものを
天気があまりにもいいもので
後でGH入り口で待ち合わせることにして
ペコに号令をかけて走り出したところから
今回のお話ははじまる・・・

最近では一次職でも無理することが多くて
ゲフェンの最下層ならまだしも
グラストヘイムまで来る奴も居る始末だ
見て見ぬ振りは出来ない性格だから
助けてみるんだが
そうすると・・・まあこんなこともあるもんで・・・

-------------

「先ほどは本当に有難うございました・・・
皆と逸れてしまいまして・・・テレポして移動するつもりだったのですが
SPも切れ掛かって・・・恥ずかしいです」

俺は一人のアコを従えて
グラストヘイムを歩いている
先ほどミストに殴られながら必死で逃げているのを
ついつい助けてしまったのだ
テレポートで直ぐ逃げればよいものを
近くに俺がいたから、反対側にミストを
引っ張ろうとしていたのが気に入った
それに・・・なんとなく昔の嫁さんに似ていたんだよな
まだしばらくこっちに時間がありそうなので
PTメンバーと合流するという
監獄の入り口までエスコートすることを申し出ると
彼女はすまなそうな顔をしながらも
こっくりうなづいて
俺のあとをちょこちょこと
ついてきていた

「あの・・・本当にいいんですか?」

「いいって、ベテランの助けは素直に受け取るもんだぞ」

「ふふっ、おやさしいんですね」

振り向いたこっちは
うさみみを揺らしながら微笑むアコライトと
視線をばっちり合わせてしまい
柄にも無くどぎまぎしてしまった
こんなところ嫁さんに見られたら
どうなることか・・・
いやいや彼女ならきっと

「また貴方ったら人助け・・・でもそこがいいんだけどね」

とか言って頬にキスの一つくらい
してくれるかもしれない
そんな奴だから
俺が惚れているんだよな
そんなことを考えながら
半分上の空でモンスタを突き刺して
監獄の入り口に着いたのだが
入ったところに居た
1次、2次職混合のPTがアコたんに呼びかけるより先に
彼女は仲間を見つけると
俺の横に近寄ってきて

「有難うございます・・・おかげで助かりました・・・
お礼です・・・(ちゅ)」

「え!?」

アコライトが走り去っていくのを見送りながら
俺は自分の頬についた暖かさを感じて
しばしぼさっと突っ立っていた
しかしその時
先に居たPTの中から
いつも聞きほれている
鈴を鳴らすような声とともに
一人のプリーストが進み出て・・・

「さあ、頑張ってね、危なくなったら直ぐに戻るのよ
行ってらっしゃいー♪
・・・ふう、また貴方ったら人助け・・・でもそこがいいんだけどね」

そこまで言って俺の脇にしゃがみ込んだ
嫁さんからのキスは
今日は無かったのだった・・・
7前前々スレ577sage :2004/02/10(火) 00:02 ID:BZCvNnR.
「ふう、今日もお疲れ様、まっててね、すぐご飯の支度するから」

狩を終えた俺たちが家に着くと
すぐに彼女はいつものようにご飯の支度を始める
いつもの光景のようだが
なんとなくちょっとぎこちないような気がして
俺はペコの餌やりを済ませると
槍を磨きながら
彼女の居る台所の様子を伺ってみた
いつものように鼻歌が聞こえ
いつものようにいい匂いがしてくるが
でもやっぱりなんとなく変で
そっと料理中の嫁さんに近づいていくと
彼女は鍋のそこを見つめながら
何か物思いにふけっているようだった

「(コンコン)・・・あの・・・ちょっといいか?」

「え!?・・・ああ、なに?貴方・・・ご免ねボーっとしていて」

「あのさ・・・今日のこと・・・気にしてるのかって思ってな」

「・・・」

無言で頷く彼女の瞳に
見る見るうちに涙が盛り上がってくる
俺は磨きかけの槍を投げ捨てて
彼女を抱きしめると
彼女はおたまをぎゅっと握ったまま
途切れ途切れに
こちらに思いを投げかけるのだった

「だって・・・貴方が他の人にキスされてるの・・・見ちゃったんだもん・・・
貴方が人助けする・・・そういう性格だから好きなんだけど・・・
でも、でも・・・目の当たりにして・・・私どう接していいか・・・」

「・・・」

俺は無言で嫁さんの唇を奪うと
ゆっくりとやさしく舌を絡めて行く
そしてつと顔をはずすと
愛しい人の眼を正面で捕らえてから

「馬鹿だな・・・お前以外なんて興味ないさ・・・」

「・・・」

バラが咲いたような笑みを浮かべる嫁さんが
お返しのキスをこちらに見舞うのを
俺は存分に味わいながら
手元のおたまを抜き取り
テーブルの上にそっと乗せる
彼女は少し抵抗する様子を見せたが
キスを続けていると
そのうち蕩けるような表情とともに
体をぴったりと摺り寄せてきて

「ご飯・・・おそくなっちゃうね・・・」

「よく煮込んだほうが美味しいだろ、シチューは・・・」

ごく弱火になったシチュー鍋のそばで
コトコトというリズムとともに
俺は彼女のエプロンの上から
そのたわわに実った果実を味わっていく
両手で円を描くようにもんでから
左右交互に上下運動をさせ
たまに中心のイチゴをつまむと
みるみるうちに彼女の吐息は
デザートのプリンが蒸されるときのように
甘く熱く立ち上っていくのだった

「ああ・・・か、かんじちゃう・・・」

「うう・・・興奮するな・・・」

服の上からでもはっきり形が見えるほど
つよく盛り上がった乳首を連続して責めながら
俺は右膝の先を彼女の足の間にもぐりこませ
ゆっくりこするように動かしていく
布の上から押しつぶされるクリの実が
直接触るよりもじんわりとした
切ない快楽を嫁さんに与え
やがて自分から腰をおしつけるようにして
俺の耳元で

「恥ずかしい・・・濡れてきちゃった・・・ねえ・・・」

「ああ・・・すぐに楽にしてやるぞ・・・」

テーブルの上に嫁さんの体を横たえると
恥ずかしさで顔を隠す相手にかまわず
下着を足の間から抜き取る
そこには暖かなシロップがこんもりと盛り上がり
たまらなくよい香りを漂わせていた
こちらは花の蜜を飲むクリーミーのように
ちょっと舌を伸ばして触れると
ピクンと震える腰とともに
8前前々スレ577sage :2004/02/10(火) 00:02 ID:BZCvNnR.
「ああ・・・そんなに見ないで・・・ねえ・・・明るいよう・・・」

「大丈夫だって・・・とっても綺麗だ・・・」

「本当?・・・あ、はっつ・・・ああああっ!・・・は・・・」

渇きを癒す旅人のように
俺は無我夢中で彼女の中心をむさぼっていく
舐めても舐めても
清水は絶えることなく湧き上がり
テーブルの上にまで
残りの雫を落としていく
やがて嫁さんの腰が一旦反り返ったと思うと
テーブルに叩きつけるような動きとともに

「ああっ!・・・ひあああああっ!!・・・ダメ・・・だめっ!・・・もう・・・
もう私・・・いく・・・っく・・・イク・・・イッちゃうよおおおお!!!!」

熱心な愛撫を繰り返したせいで
彼女はすぐに一度目の絶頂に達し
再度愛液を噴出させながら
俺の目の前で
太ももを震わせて
倒れこんでいったのだった
しかし少しの間を空けてすぐに

「あ・・・ご免ね先に・・・貴方が激しいから・・・
・・・ねえ・・・もう大丈夫・・・来て・・・」

「あ・・・ああ・・・いくぞ・・・」

入れる前からもう
その光景だけで脳髄が蕩けそうだったこちらは
導かれるままに堅くなった一物を取り出すと
ゆっくりと泉の中にうずめていく
ぴったりと収まるその場所の
ここちよい暖かさを感じながら
俺は一気に天国への階段を駆け上るべく
全身の力をその一点へと集中させるのだった

「くおおおお・・・締まる・・・お前・・・興奮してるな・・・あああ!!!・・・・くう」

「貴方が・・・あんな事するから・・・ああ!・・・ひあっ!!・・・くううん!!!」

「ぐっ・・・くうおおおお!」

「あっ・・・はっああああん!」

ズコッ、ズコッと突き上げるように彼女の中をかき回し
俺たちは快楽を与え合う
彼女は俺を包み込み、受け入れ
俺は彼女を突き、刺激する
お互いの奉仕が段々と激しさを増し
やがて涙とともに相手が

「も・・・もうダメっ!・・・く・・・あ・・・い・・・く・・・来る・・・来てえ・・・
私に・・・貴方の・・・たくさん・・・くううっ!・・・頂戴・・・
ふくうううう・・・う・・・あ・・・ひ・・・あああああああああんんんっ!!!!」

「おおっ!・・・ああ・・・凄い・・・暖かくて・・・く・・・もっ、もう・・・
ううっ!・・・ああ・・・いくぞ・・・たっぷりとな・・・ふぐっ!・・・一緒に・・・
あ・・・ぐうううう・・・こおおおお・・・ふぐうううううううっ!!!!!」

最期の一突きで絶頂へと達した嫁さんは
つづく射精の感触にイキ続け
俺のモノはタンクが空っぽになってしまうまで
がっちりと咥え込まれたまま
彼女の中でこの世の天国を存分に味わっていたのだった・・・

-------------

「やっぱり野菜が跡形もなくなっちゃったね・・・」

「うん?でもこれはこれで旨いぞ!、肉も柔らかくてなー」

嫁さんのシチューをがつがつ平らげながら
俺は上機嫌で返事をする
こちらの皿がみるみるうちにからっぽになるのを
嬉しそうにみている相手が
いつものおかわりを入れる為に
シチュー皿を取り上げようとして
俺の横に来たかと思うと

「んと・・・ここだったよね・・・とおっ!」

「え!?」

丁度昼間アコにキスされた辺りを押さえたかと思うと
掛け声とともにキスの雨を降らせる
俺だけのプリースト
その暖かさを存分に味わいながら
いつもの幸せな流れが
我が家に戻ってきたのを
俺はひしひしと感じ取っていたのだった・・・
9前前々スレ577sage :2004/02/10(火) 00:06 ID:BZCvNnR.
|∀・)

槍騎士×支援プリさんに
よんでいただけたら幸いです

|彡サッ
10名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/10(火) 00:53 ID:WlxQuasA
らぶらぶ具合が何とも言えず良いですね〜。
ほわわわーん(*´∀`)

甘々(・∀・)イイ!!
流石、GJです。
11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/10(火) 01:50 ID:3l/gHvFo
>>1
前スレはこっち
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1068897889/
12名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/10(火) 05:03 ID:MxNdEJJo
>>5
ん〜このマターリした空気とかイイ(・∀・)ッ!!ですね〜
いや、GJでした

>>11
初めてのスレ立て
大きなミス・・・
正直スマンかった_| ̄|●
脳内変換しといやってくれるとありがたいΛ||Λ
13槍騎士×支援プリsage :2004/02/10(火) 10:08 ID:8zjayaCQ
>5-9
Σ(゚Д゚ ) SUGEEEEEEEEEEEEEEE!!!
偉い人が書くと、うちのキャラがこうもすばらしく見えるんか。
577氏、もはや感謝の言葉も出ないくらいです。

新作、書き上げようと思った矢先に身内が・・・_| ̄|○
ごめんなさいっ!もうしばらく・・・
14名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/10(火) 19:05 ID:NUzkFUh.
>>577
久しぶりにキタ―――(゚∀゚)―――ッ!!
なにも言うまい、GJ(*´Д`)b

>>12
ゐ`、そうやって覚えていくんだ。
次回は気をつけれ。

ところで前スレ 埋 め な い か
15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/11(水) 00:05 ID:f5mdiBOM
>>14
既に埋まっているようなのですが・・・
16名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/11(水) 01:52 ID:ODmG85lo
作者様方にお願いしたい。
番号ではなく、コテハンを名乗って貰えないだろうか?
17だれかさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/11(水) 15:04 ID:XZGHx.CM
>>16 激しく同意

なぁ・・・
18前々スレ397→はsage :2004/02/11(水) 20:49 ID:y3A7KcRQ
番号が被ってしまってどうしようかと思っていたところ、ちょうど>>16-17氏の言。
以降「は」で通します。一文字です。

あと、これから一本、レイープ物を投稿させていただくのですが、
前回書いたやつは結局ワカーンになってしまったため、
今回はワカーン要素抜きで書きました。
だいぶ鬼畜な方向に偏っていると思います。

陵辱鬼畜強姦等の表現がお好みでない方は、スルーしてください。
19レイープsage :2004/02/11(水) 20:50 ID:y3A7KcRQ
   やることは一緒


倒れているハンターの胸を踏みつけた。
ハンターはロッダフロッグの断末魔のような聞くに耐えない声をあげて、
赤い唾液を口の端からこぼれさせる。

「ゆ、許し──」
リューが踵に体重をかけると、弱々しい声はかたちを失った。
丁寧に踵を動かして、肋骨を苛んでやる。
ハンターはうめきながらリューの足に手をかけてどかそうとするが、動かない。
けれど放っておくには、ハンターの手は嫌悪感を喚起しすぎた。
だから、自分の足をはさむように添えられている腕に、リューはチェインを叩きつけた。

しなった鎖がぶつかる軽い手ごたえとともに、醜い悲鳴があがった。
ハンターの腕に、本来ないはずの関節ができて、
その部分から先が力なくぷらぷらと揺れている。
チェインでその部分をもう一度撫でてやると、
ハンターはがくがくと全身を痙攣させながら叫んだ。

「耳障り」
少し踵を浮かせ、勢いをつけて踏んでやった。
静かになるか心配だったが、ハンターは静かになった。
よかった、とリューは安堵する。
まだ騒ぐようなら口を潰しかねなかったが、
そうなると情報を聞きだすのに余計な手間がかかってしまう。

「た、頼む……、なんでも、するから、だから助け……」
「なんでも?」
ハンターは弱々しく頷いた。少し考えて、リューは宣告する。
「これから声をたててはいけない」

ハンターはさきほどよりもいくぶん目に力を戻して、頷いた。
リューは胸に足を乗せたまましゃがんでみた。
必死に声をおさえるハンターを横目に、折れた腕を握り締める。
それほど力が込められたわけではなかったが、ハンターは絶叫した。
「はい、残念」
「そん、な……」

絶望に顔を歪めるハンターにリューは微笑みを浮かべて、そしてその場から飛び退いた。
ハンターの胸に、軸足にかけられた加重がかかり、
ハンターはひどくひしゃげた苦鳴をあげる。
リューの服の裾をかすめた槍が、地面に突き立った。

すぐさま反撃に移れるよう、身をかがめて着地していたリューは、
幽鬼のようなうすら寒い気配を纏って立ち上がった。
以前に見たときとは異なり、騎士の支給服を纏ってはいたが、
槍を投げた人間は見覚えがあった。騎士は槍を投げた体勢のまま、
怯えた目つきでこちらを見ていた。攻撃を受けたことが不思議だった。
どうしてなのか。疑問に思う。

「どうして?」
「そ、それ以上したら、し、死んじゃいます……」
リューは言われて、物乞いでも見るようにハンターに顔を向けた。
騎士の言い分は、おそらく至極まっとうなものだった。
ハンターの胸は呼吸のたびに胸が大きく上下し、
リューに押さえつけられてもいないのに、地面にへばりついたまま動けないようだった。
リューのつけた傷口からじくじくと血が流れ出していて、
このまま放っておけば失血死するだろう。
しかし、だからどうだというのだろうか。リューの疑問は解消しない。
「それで?」

「それで、って……」
ひるみながらも、騎士は言葉を続ける。
「その、許しては、いただけませんか……?」

リューは騎士の意外な言葉に、心底驚いた。
「本気?」
騎士は頷く。ひどく興ざめな心地で、リューはハンターをもう一度見た。
視線がぶつかった。ハンターは懇願するような、哀れっぽい目でリューを見ていた。
いちおう騎士に視線を向けてみると、騎士もまったく同じ目でリューを見つめていた。
なんだか馬鹿らしくなった。

「調教されて命乞い?」
無感情なリューの言葉に、騎士は顔を伏せる。
騎士をつまらなそうに眺めてから、リューはチェインを収めて、
距離をおいたハンターに再び近寄った。騎士の緊張が伝わり、
サーベルの鞘走る音が聞こえたが、無視した。
たとえ攻撃してきたとしても、さきほどの手並みから、
相手にならないことはわかっていた。

汚したくなかったので手袋を外し、傷口に手をかざす。
ハンターの緊張が伝わってきたが、やはり無視する。
爪を裂けた肉に接触させ、突き立てた。

「ぐあっ、あああっ!」
ハンターの傷をえぐりながら、
いつ殺してもかまわないような口調はそのままに、リューは言った。
「死にたくなければ、奴に関して、あなたが知っている限り教えなさい」
20レイープsage :2004/02/11(水) 20:50 ID:y3A7KcRQ
「あのー……」
「なにかご用でしょうか?」
人のよさそうなハンターに声をかけられて、足を止めるアコライト。
彼は弱々しい笑みを浮かべて、済まなそうに切り出した。
「悪いんですけど、ちょっとツレが怪我しちゃって……、それで、ポーションもちょうど切らしちゃってて……。よかったら、治療していただけませんか?」

アコライトは転職してから日が浅く、
その時期のたいていの服事がそうであるように、
他人の傷を癒すということに飢えていた。
手に入れた癒しの力を、使いたくてたまらないのだ。
話を聞くと、ちょうど目的地の方向らしく、大したロスにもならないことがわかった。
「お任せくださいっ」

ハンターは丁寧に礼を言って、アコライトの先に立って歩きはじめた。
砂漠地帯と森林地帯をまたぐ橋を越えて、人気のない森にハンターは足を踏み入れる。
周囲は鳥のさえずりと、森林独特の清涼な空気で満たされていた。

「こっちです」
導かれるままに、アコライトは森の奥へと進んでいく。
繁茂している潅木をくぐると、空き地のようになっている草地に、ウィザードと剣士がいた。
絶句するアコライトに視線を向けるウィザードは、
苛立ちを隠そうともせずにハンターを睨んだ。
「遅い」
「勘弁してくれよ、これでも急いだんだぜ?」

「え、あの、これは?」
アコライトは戸惑っていた。
いったい何が起こっているのか、理解できていないようだった。
剣士をちらりと覗いて、すぐに視線をそらし、またちらりと覗くアコライト。
そのような知識がないわけではなかったし、そのような嗜好の者がいることも知っていた。
しかし、どうも状況が変なように感じた。

股間から白い粘液を垂れ流しながら、
ほぼ裸に剥かれた状態で、剣士は地面に転がされている。
彼女の目は焦点を失っており、息も絶え絶えといった様子で脱力していた。
すきま風のようにか細い、それなのに妙に響く呼吸音がアコライトの耳に聞こえた。

「それより変なことしなかっただろうな?」
ハンターは心配そうに剣士に近寄り、肩を揺らす。
アコライトにしてみれば、充分変なことになっているように見えたが、
混乱した頭ではうまく思考がまとまらなかった。

「案ずるな、一回出しただけだ」
「してるんじゃねぇか」
「貴様が遅いからだ」
気がついたらしい剣士は、ハンターの首に腕を絡めて、
ひどく淫猥な言葉を吐きながらハンターに口を寄せる。
表情は隠しようのない喜色に彩られていた。

「あの、わ、私……」
地面に縫い付けられたように足が動かなかった。
つい一時間前まで、プロンテラに居たはずなのに、
まるで地の果てまで来てしまったような非現実感があった。
アコライトの心中を知ってか知らずか──またはまったく無視して、
ウィザードは無遠慮にアコライトを眺めまわす。

「ふむ。貴様にしてはなかなかだな」
「だろ?」
剣士の股間に片手を這わせながら、ハンターはもう片方の手で、
腰のポシェットからオレンジ色の液体の入った細い瓶を取り出した。
ハンターは男にその瓶を差し出すが、男は突っぱねた。
「あら、ディト使わねぇの?」

「馬鹿者が、そのような物に頼るなど邪道の極みだ」
ヒドラから採集できるディトリミンは、その揮発成分に興奮作用があった。
いわゆる媚薬として知られていて、空気に触れればすぐに拡散してしまうものの、
その作用自体は強い。

「あーらら、かーわいそー」
「あぅあっ、あっ、そこっ、……そこ、いいのぉっ」
くちゅくちゅと股間から音を響かせて、だらしなく舌を垂らして剣士は嬉しそうに喘ぐ。
剣士の片腕はハンターの首に絡められ、空いたほうの腕は、
もどかしげに自らの乳房を揉みほぐしていた。

「さてお嬢さん、そういうわけだからおとなしくしたまえ」
ウィザードは平然と言ってのけた。
アコライトはその言葉が引き金だったかのように、一目散に逃げ出した。
まだ、テレポートは使えなかった。
21レイープsage :2004/02/11(水) 20:51 ID:y3A7KcRQ
「ソウルストライク」
「ぐ、ぎっ……!」
ウィザードのスペルと魔力によって五つの光の弾が具象し、アコライトの背中に直撃した。
衝撃に息がつまり、地面に倒れ伏すと身体がぴくりとも動かなくなった。
「なんだ、この程度で終わりか?」
「どーも転職したてみたいだぜ、そのアコさん」
剣士を前に抱え、ゆっくりと腰を打ちつけながらハンターは言う。
剣士の甘ったるい嬌声が森の静寂を切り裂いて、倒れたアコライトの耳に届く。

「なるほど。しかし、それでは狩りは楽しめんな」
アコライトの身体に震えが走る。確かに今、狩り、とウィザードは言った。
正気の人間とは、いや、人間であるとは思えなかった。
ウィザードは悪魔に取り憑かれているに違いない。
そうでも思わなければ、どうにかなってしまいそうだった。
「仕方ないな。いささか予定が狂ったが、お楽しみといこうか。貴様、名乗れ」

禍々しい、狂った笑みを男は浮かべ、
口からカチカチと硬質の音をもらすアコライトに近づいていく。
「……リュー」
アコライトは咄嗟に嘘をついた。
家族の名も、親にもらった名も、決して教えてはいけない気がした。

「リュー? ふん、偽名か?」
なぜか嬉しそうにほくそ笑んで、男はリューの頬に指を食い込ませた。
目を見開いて怯える彼女を上向かせ、男は舌にリューの唇を割らせた。
彼女は嫌悪感から、咄嗟に口を閉じようとした。
が、頬の肉が邪魔で、歯をかみ合わせることができなかった。
男は凶暴な目をして口を離すと、荒々しくリューの頬をはたいた。

「貴様、今、なにをしようとした?」
怖くて仕方がなく、すぐにでも謝ってしまいたかった。
しかし気丈にも、リューは毅然と男を見返してやった。
強かに打たれ、じんじんと痛むその箇所をおさえながら、
「こんなことをして……、何になるんですか……、やめて、ください」
勇気のたけを振り絞り、男の行動を非難した。
彼女の言葉を聞いた男は、ひどく苛立った顔で反対の頬をはたいた。
「きゃ……っ」

「私をあまり怒らせないほうがいいぞ」
男はリューの胸倉を掴み上げ、恫喝した。
彼女が今まで生きてきた中で、これほど激しく暗い怒りをぶつけられた経験はなかった。
男と目が合い、リューは恐怖の底に涙を浮かべる。
「あ、う……」
「そうだ。貴様は黙って泣き喚いていればいい。
せいぜい私の機嫌を損ねぬよう、いい声で鳴くんだな。
忘れるな。貴様を消し炭に変えることなど、私には容易い」

男の舌が、再び彼女の唇を割りねじこまれた。
リューは涙をためながら、早く舌がいなくなってくれることを祈る。
ぬらぬらと舌は一通り口内を舐りまわし、唇にいやらしい感触を残して男の口に戻された。
やっと終わったと、リューが安堵したのも束の間だった。
「貴様も絡めるんだ」

答える間もなく、三度、リューは口内を蹂躙された。
ひたすらに耐えていると、唐突に彼女の舌が吸われた。
男の口に吸い込まれ、そこには硬いものの感触。
「ひ……っ」

そらしていたのに、見てしまった。
男の目は殺気に満ちており、リューは恐怖に突き動かされ必死で舌を動かした。
どうやって動かせばいいかなどわからない。
しかし、噛み切られるよりはましだと思った。
必死で男の舌に触れるが、しかし
「離れろ。下手糞め」
男はつまらなそうに吐き捨てて、彼女を突き飛ばした。殺される、と思った。
「ご、ごめんなさい、あの、ゆ、許し──」
「ネイパームビート」
顔面に衝撃を受け、リューはのけぞった。どろりと鼻腔から血が流れる。
「あ……」

「ようやく自分の立場を理解したようだな」
仰向けに倒れた彼女を、男はまるでボールのように蹴り飛ばした。
「あ、ぐっ」
勢いのままにうつ伏せになったリューに、男は満足そうな笑みを浮かべてのしかかる。
そうしてから足を押さえつけて、纏う象牙色の法衣に手をかけ、力任せに引き下げた。
「あ! い、いやっ、やめてぇ!」
「んっんー、なかなかいい声だ。興がのってきたぞ」
男はただ、嬉しそうだった。
22レイープsage :2004/02/11(水) 20:51 ID:y3A7KcRQ
泣き叫ぶリューは無我夢中で暴れるが、法力に特化した、
しかもまだ未熟な彼女に抵抗できる力などあるはずがなかった。
男は愉悦に口の端を吊り上げながら、秘所を覆い隠す布をむしり取った。
真っ白な尻と、まだ均整の取れたままの綺麗な谷間の入り口がさらされ、
リューは注がれる男の視線を感じて喚いた。
「見ないで、見ないでぇ!」
「頼み方がなってないな。よって貴様の要求は却下だ」

リューの足を無理やり開いて、男は顔を寄せる。
リューはもがくが、念魔法の衝撃に身体を動かすことすらままならず。
男は触れるか触れないかという位置で数度、
なぶるように舌を蠢かしてから、割れ目をなぞった。
「あ、……ああ、嫌、嫌ぁ……」

ぞろりぞろりとした、不快でしかない感触だった。
粘性の不快感にじっくりと局部をいたぶられ、
リューは悔しさと絶望感にあとからあとから涙がこぼれるのを感じた。
足を閉じようとしても、足のあいだに入った男の身体に阻まれるだけだった。
「ふむ、はじめてか」

やはり嬉しそうに言うと、男はベルトをかちゃかちゃと鳴らしてズボンをおろした。
リューからは見えなかったが、その部分に当てがわれるおぞましい肉の感触と、
尻をきつく握りしめる男の手は、彼女の恐怖を煽るには充分すぎた。
「やめて、やめてぇっ! なんでもしますっ、だからっ、だから!」
「なんでも?」

「はい! なんでも、なんでもしますから!」
必死の形相で振り返り懇願するリューに、男は薄笑いを貼り付けた猫なで声で答えてやった。
「それなら黙って犯されるんだ。わかったか?」
「そんな──あっ、……ぎぃっ!?」
未踏の秘所は男の怒張を拒むようにきつかったが、男はそれを無視して腰を突き出した。

「いっ、たっ……! ……やめ、やめてよぅ!」
「そうそう、黙れといっても静かになるんじゃないぞ。
それじゃあつまらんからな。そら、もっと鳴け」
腰をぐらぐらと揺すりながら、男はすすんでいく。
破られた箇所を剛直がえぐりたて、リューの痛みを増幅させる。
「あ、あぁっ! 痛いっ! やめ、……あぐっ!」
先端の最も太い部分が、リューの秘所に埋めこまれた。
裂帛のごとき悲鳴をあげ、リューは酸欠になった魚のように身体を震わせ、空気を求める。
もがく手はむなしく土をえぐるにとどまり、それは男の狂気を増すだけだった。

「なんだ、まだ半分も入っていないぞ」
にやにやと下卑た笑いを浮かべて、男は無慈悲に、さらに腰をすすめる。
ほとんど濡れていないにも関わらず、男の陰茎はぞろぞろと埋没していく。
耐え切れないように肉の隙間から赤い雫が漏れだした。
「いやぁっ! いやぁぁぁっ! やめてぇぇぇっ!」
「今のはなかなかにいい声だったぞ。よしよし、褒美をやろう」
我を失い叫びつづけるリューに、男は優しく囁いて、一息に腰を叩きつけた。
「か、は……っ」

わずかな血を潤滑液として、粘膜を巻き込みながら怒張が最奥に突き刺さった。
リューはもはや声もない。まるで縦に身体を断ち割られたようだった。
視界が眩み、思考が混濁する。
男が少しでも身動きするたびに、耐えがたい衝撃が全身に伝わる。
「そらそら、もっと鳴かないか」
「や、めっ……、あ、ああ……」
男は掴んでいるリューの腰を揺さぶった。

リューはリューの望まぬ動きで、
まったく濡れていない柔肉のなかで剛直を暴れさせ、膣壁を苛むに任せた。
力を抜けば楽になれるかもしれなかったが、
しかし反射的に身体が緊張してしまい、結果として締まる。
それは剛直の動きを阻んでしまうため、ことさらに刺激を強くした。

「やめ……て、やめてぇ……」
腰を不規則に揺らしていた男は、唐突に陰茎を引き抜いた。
内臓が引っ張り出されたような、強烈な圧迫感にリューは息をつめる。
「あ、ぎ……」
「貴様、滑りが悪すぎるぞ」

身体に空けられた風穴がただ、空虚だった。
はぁはぁと荒い呼吸をついて放心状態のリューに、男は馬鹿にしたように言った。
男は懐から白ポーションを取り出して、それを一すくいほど手のひらにたらす。
23レイープsage :2004/02/11(水) 20:51 ID:y3A7KcRQ
「仕様のない奴め、特別サービスだ」
白い薬液を塗布した手で、ひなさきから撫で上げる。
先ほどまでの暴力的なただの刺激とは異なり、触れられた箇所から痺れが走る。
「く、ひっ」
「ははっ、一丁前に感じているのか?」
薬液と彼女の体液が混ざった、桃色の液体を割れ目に擦りつけながら男は言った。

ひなさきをつまんでくりくりと揉んでやると、
リューの口から今までとは明らかに異なる質のうめきがもれる。
手と指を刷毛のように使って、男は桃色の液体を塗りたくる。
中指で蓋をするように割れ目をなぞり、親指で尻のすぼまりを愛撫する。
今までの仕打ちが嘘のように、男の手の動きは巧みにリューの快感を煽りたてる。

「嫌、嫌、……」
言葉とは裏腹に、リューの秘所はわずかながら愛液を滲ませつつあった。
「そうか、嫌なら仕方がないな」
男はそう言うと、手を離した。
不快で、それでいて痺れを伝えてくる手がなくなり、リューは戸惑った。

「仕方がないなら、こちらにしよう」
尻のすぼまりに、硬い肉の感触。
朦朧としていたリューの意識が、あまりの悪寒に覚醒した。
「やめ──」
ぐい、とすぼまりを押し広げられる感覚が、戦慄とともにリューを包む。
「あっ……、やめ、苦しっ、死んじゃ……っ!」
「安心しろ、今まで私にこうされて死んだ女はいない」

桃色の液体を潤滑剤に、ゆっくりと男の陰茎は押し込まれていく。
言いようのない恐怖に、リューは目を見開き、土をえぐりつづける。
じわじわと雁首までが侵入すると、あとは流れるように根元までが埋まった。
「くっ、あ……」
「ははは、すごい締め付けだな。そんなに嬉しいのか?」

絶望と苦悶に彩られ、それ以外のすべての感情がリューの顔から抜け落ちた。
脂汗が全身に滲みだし、思考と瞳は濁りきり、身体の感覚もどこか鈍い。
「黙っていてはわからないだろう?」
男は優しい声色で囁くと、なんの遠慮もなしに腰を叩きつけはじめた。
前を犯されたときとは異なり、滑りだけはよかった。
男の陰茎が行き来するたびに、リューは苦悶のような、怨嗟のような、
かたちにならないうめきをあげた。

男ははぁはぁと荒く呼吸しながら、腰を打ちつけた。
すでにリューからはほとんど反応らしい反応はなくなっていたが、
もはや男も快楽を貪ることに夢中で、なにも咎めなかった。
小鳥や虫の平和な鳴き声に混じって、肉のぶつかり合う音が森を渡り、
葉のざわめきに溶けて消えていった。
24レイープsage :2004/02/11(水) 20:53 ID:y3A7KcRQ
リューは倒れたウィザードの懐を漁り、二つのクリップを奪い取った。
ハンターから聞き出した情報によって対策をたてていたため、
思ったよりも楽に倒すことができた。
「貴様らッ、私にこのような真似をしてただで済むと思うなッ!」

ぎりぎりで生かしているためにウィザードはひたすらにわめき続けた。
連れてきたハンターは怯えていたが、その程度のことでただで済ますつもりはなかった。
「戦利品」
ハンターにヒールクリップとクリップオブアンダーアキャストを渡す。

「え?」
「協力の見返り。私には必要ない」
「ふざけるな、おい、貴様、早くその雌豚を射抜け。
さもなくば私が貴様を消し炭に変えてやるぞ」
リューはうるさく感じたので少し強めに殴ってやった。
ハンターは哀れそうに静かになったウィザードを見て、首を振る。

「矢を防がれちゃ俺にはどうしようもない。
それにこんなもん貰っちゃあんたの言うことなんて、もう聞くメリットもないしな」
手の中のクリップをもてあそびながら、ハンターは感慨深げに言葉を続ける。
「まぁ、俺も痛い目みたし、あんたも天罰だと思って我慢しなよ」
「な、なんだとッ!」

詠唱しようとするウィザードだったが、リューに殴られ中断させられる。
リューはのしかかり、適当にヒールを施しながら殴りつづけた。
「な、なぁ、これからどうするんだよ」
おずおずと訊ねるハンターに、リューは答える。

「これからが本番。見たいならどうぞ」
鼻骨が砕ける音を聞いたハンターは、ぞっとしない様子で首を振った。
「やめとくよ。俺らはマイグレーションでおさらばするし、あんたのことも忘れる。
それで見逃してくれるんだよな? 俺らは消えるよ」
「いい判断」

ハンターと騎士が立ち去ったのを見届けて、リューはオペラ仮面を外した。
「あなたは私をおもちゃにした。覚えているかしら?」
ウィザードは目をむいた。
「貴様、あの時のアコライトか……!」
「ご名答」
 ウィザードの口元があやしげに動いたので、念の為、
リューはウィザードの顎を打ち抜いた。

「ま、まて、取引をしないか?」
「しない」
殴るのにも飽きがきていた。リューは言いざま、
ウィザードの口にブリーフを詰め、猿ぐつわの代わりにした。
「これからするのはあなたの処刑。それ以外のことは、起こらないわ」
トリプルブラッディチェインを引き抜いて、とりあえず腕を砕いた。

「ふぉー!」
ウィザードはくぐもった情けない悲鳴をあげた。逃げようともがいたため、
膝から下を完全に破壊した。がばば、とでも形容できそうな醜い声をあげて、
ウィザードはリューの足にすがりつき頭を垂れた。
リューは打ち据えて欲しいのかと思い、思いきりチェインを叩きつけた。
ごそりと頭皮ごと髪が吹き飛ぶ。

打ち上げられた魚のように、ウィザードは痙攣する。
四肢を破壊し終えたリューは、今度は両方の手を破壊することにした。
指を一本づつ広げ、一本づつ踏み砕く。

ウィザードは半狂乱の体で涙を流し、
激しく首を振っていたが、リューは気にも留めずに衣服を剥いだ。
萎縮しきった陰茎をさらし、嫌悪感をこめてそれにチェインを叩きつける。
一打ちしただけで睾丸はかたちを失ったため、その分、竿は念入りに挽き肉に変えてやった。

ちらりとウィザードの顔を見ると、白目を向いていた。
ブリーフを詰め込んだ口の端のほうから血が流れており、舌を噛みきったのかと心配になる。
何度か殴ってみると、ウィザードは小刻みに首をふりはじめた。

死んだふりでもすれば見逃してもらえるとでも思っていたのだろうか。
リューはウィザードの態度が気に食わなかった。
充血した目を向けるウィザードが気に入らなかった、気のすむまで殴った。
そうしているうちに、ウィザードは肛門を犯すのが好みだったことをリューは思い出した。
あの時の痛みは、今でも鮮明に覚えている。

手持ちの武器を検分したが、具合のよさそうなものはなかった。
仕方がないので、ブラッディチェインを使うことにした。
どうせこの処刑が終われば使われることなどない。汚れようと、かまわなかった。
25レイープsage :2004/02/11(水) 20:54 ID:y3A7KcRQ
鎖がついている部分とは反対の、
通常、手で握る部分を先端にしてウィザードの肛門に突き刺した。
ぐりぐりと抉りまわすと、赤いものが流れ出た。柄を蹴りあげ、奥に突きこむ。
ひとしきり嬲り終えたリューは、仕上げにウィザードの喉を潰した。
もはや死んだようになんの反応も示さないウィザードだったが、
リカバリーをかけてみると息を吹き返した。
しかし激しくのたうちまわったかと思うと、また静かになった。

殺すことは目的ではなかったため、リューはほっとした。
楽に死なれては困るのだ。

リューは周囲を点検し、自分の痕跡が残っていないかを探して、
なにも残っていないことを確認する。
そうして、ウィザードを放置したままそのエリアから立ち去った。

数日後、件のウィザードが舌を噛み切り自殺したことを知った。
情報を探らせるために雇っていたローグは、
ウィザードが出入りしていたらしい酒場の様子を彼女に語った。
「そもそもあのウィザード、鼻つまみ者だったみたいっすね。
これは単純に俺の好奇心からなんすけど、どう思うか訪ねてみたんすよ。
そしたら『あっそ』とか『ざまぇねぇぜ』とか」
「そう」

「しかしまー、いったい誰があんな真似したんすかねぇ。
目撃者は誰もいなかったみたいだし、
ナイトメアゾーンなんてそもそも近寄る奴自体いないし」
「怖い人もいるものね」

彼女は言いながら噴き出しそうなのをこらえていた。
自分がこれほどとぼけられることがおかしくてたまらなかった。
「ま、だいたいこんなとこっすかね」
「どうもありがとう」
 作り笑いを浮かべて、彼女は報酬をローグに渡した。

「へい、毎度」
ローグは袋の中から金貨を取り出して、齧った。
噛みあとのついた金貨を検分して、納得した様子で頷く。
「確かに。またのご利用をー」
営業スマイルを浮かべるローグを残して、小屋を出る。
外は、相変わらず砂にまみれていた。明日から、マイグレーションがはじまるらしい。
ハンターと騎士の動向を探るため、彼女はプロンテラに向かった。

ハンターと騎士に合流するのは簡単だった。
彼らはマイグレーションが行われる期間の、最後の日に移住するのだと言った。
どうしてかと訪ねると、彼女に万が一ついてこられたらたまらないからだと正直に答えた。
もっともな理由だと思った彼女は、とりあえず笑っておいた。
26レイープsage :2004/02/11(水) 20:54 ID:y3A7KcRQ
最終日。
マイグレーションを担当していた白い服の代行者は、
ハンターと騎士を送り届けると、
「あなたも移住希望者ですか? もうこれで最後ですので」
と訪ねた。
彼女は首を横にふり、代行者たちが立ち去るまでそこに居た。

代行者のいなくなったあとの広場はがらんとしていて、
日の光が妙に空々しい。まるで廃墟だった。

しばらくその場にたたずんでいた彼女は、やがてどこへともなく歩きだして、
笑いながら歩くプリーストとハンターを進行方向に認めた。

彼女は、羨ましいと思ってはいけなかった。
日なたを歩く二人を羨ましいと思わないように努力した。
日陰で揺れる花のように、誰に気にされることもなくゆっくりと朽ちる。
それが自分に残されたただ一つのことだと言い聞かせる。

しかし、果たせなかった。
あまりに幸せそうな二人とすれ違ったとき、彼女の目から涙がこぼれた。
どうしようもないことと知りながら、つぶやいてしまう。
「あんなことされたくなかったし、したくもなかったのに。結局、奴も私も一緒」
振り返った二人の視界からは、
すでに、まるで幻だったかのように彼女の姿は消えていた。


 End.
27sage :2004/02/11(水) 20:56 ID:y3A7KcRQ
前スレのピエール氏に感想くださった方々、ありがとうございました。
28名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/12(木) 17:07 ID:KbZAf/7U
>>前スレ397
この話、♂ x (♂=♀) x ♀かと思った。
29名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/12(木) 21:31 ID:kqibZSYk
>>は    タン
痛い痛い。何か体痒くなってきた(;゚Д゚)
表現がリアルで想像しやすいからかね
305-397sage :2004/02/12(木) 22:45 ID:t5guRhts
えーと。前スレ397です…ゴメンナサイ…

>>16
私はコテハンなんか名乗らせてもらう程のアレではないので…
折角のお申し出なのにゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…
あうあうあー。

>>28
実は、友達に見せた所
「プリを男にする必要な無かったのでは…」
とか言われてしょんぼりした事は内緒です。誰にも内緒です…(ショボ
ふたなりのつもりだったのに…だったのに…シクシクシク…
自分の文章力の無さが果てしなく悲しいです…

ってゆうか、あの後さらに男が出てきて、
♀×♀(フタナリ)×♂×♂になる予定なんですが…
ぶっちゃけ需要なんか無いですよね…
もうホント、ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ…

>>神様方
どうやったら神様方のような見る人の心をつかめる文章が書けるんでしょうか…
…ゴメンナサイ、役者不足の私は吊ってきます…
315-397sage :2004/02/12(木) 22:58 ID:t5guRhts
ゴメンナサイ、付け足しさせてください…

>>RO萌え小説倉庫 管理人様
私のごときあんなアレなアレを保存して頂いて本当にありがとうございます(平身低頭
管理人様の手間を思うと、かなり真剣に頭が下がりまくります…

>>私のごときアレなアレをご覧くださった皆様
物凄い勢いで、真面目に批判・批評・ご指導・ご鞭撻をお待ちしております…
(拙作は>>2のRO萌え小説倉庫様の5-406に収録していただいております…)
どんなに厳しいご意見orご希望・ご要望でも、ありがたく受け止めさせていただきますので…
なにとぞよろしくお願いいたします…
32名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 01:16 ID:4UfTJizw
>30
>♀×♀(フタナリ)×♂×♂
とゆうことはなにか?
4重連トレインをするとゆうことかい?
33名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 01:23 ID:cY4V2X1g
>>31
とりあえず

前スレのショタアコとふたなりプリとアチャ子の続きは書かないんですか?
レイープの方は陵辱物は苦手なので始めだけ読んで気持ち悪くなったので読んでません・・・>>397さんの前スレの続きの方が読みたいです
34名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 01:59 ID:ba4yco7M
>>は様

それほど陵辱系は苦手ではないので読ませていただきました。
が、さすがにこれは鬼畜すぎるのではないかと。(汗)
18禁どころか20禁になりませんかね…。
表現が痛々しすぎで(;゚Д゚)

いちおうスレタイは『”萌える”エロ小説スレ』ですし、、、。
このスレを覗かせてもらっている者の一意見でしたm(_ _)m
35sage :2004/02/13(金) 03:03 ID:/4FiTDh2
;y=-( ゚д゚)・∵:∵:..
\/| h |)

29さん、34さん、そして読んでしまわれた皆様にごめんなさい。
スレッド的に削除したほうが良いのでしたら、後ほど削除依頼して参ります。
36名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 03:15 ID:/4FiTDh2
そして軽めの前戯物を連投させていただきます。
37sage :2004/02/13(金) 03:16 ID:/4FiTDh2
  Service for you.


まったくあいつの奥手な事といったら、
初心者修練所を出たばかりのノービスにも勝るほどだった。
付き合いはじめて二ヶ月にもなるのに、
あいつはいまだにわたしを正視することができないのだ。
手を繋げばがちがちになって右手と右足を同時に振りはじめるし、
腕にわたしが抱きつこうものなら湯気をたてて卒倒する。
卑しくもわたしが惚れた男なんだから、もっとしっかりしろよと思う。

ダンサーであるわたしの纏う服は、服と言うのがはばかれるほど、
布地の量はごくごく慎ましいものだった。
だから、胸の感触とかお腹のすべすべ度とか、裸のときとたぶんほとんど変わらない。
それでいてボン、キュ、ボーンなナイスバディにくっつかれたら、
きっとたまらないに違いない。それを考えると、
確かにわたしが魅力的すぎるのは悪いのかもしれない。

しかし、たまらなければ押し倒すなりなんなりするのが筋というものではないだろうか。
いや、筋とは違うかもしれないが。でも、少なくとも卒倒されては困る。

わたしだって、あいつに胸がキュン──ついでにあそこもキュンとなるような
殺し文句のひとつでも囁いてもらったり、
「あ、だめっ、……だめ」とか押し倒されながらしおらしく言ってみたかった。
でも現実はまったく逆で、
「だめですっ、……やめて、ください」としおらしく言うのはいつもあいつの役で、
押し倒す役はいつもわたしだった。
それもかわいいから悪くはないのだけれど、代わってほしいのである。たまには。

それでも、わたしがあいつに惚れているのはどうしようもないくらい確かなことだった。
片時たりとも離れたくないし、抱かれているときはすごく幸せだし、
もしあいつがいなくなったらみっともないくらいに取り乱すに違いない。
平気で傷心旅行しちゃったりとか、食べ物を受け付けなくなったりとか、そんな具合に。
だからわたしは尽くすのだ。

「だ、だめですってば……」
逃げようとするあいつの首に、鞭を絡めて引き寄せる。
すかさず唇を触れ合わせて、詠唱中の速度増加をディスペル。
あいつの唇は、少しかさついていた。割れたりしたら痛いはず。

「よいではないかよいではないか」
「な、なに言ってるんですか!」
ふざけてみるとあいつは照れた。かわいかったから、
いつもより念入りに潤して、張りの戻った唇にお邪魔した。
たくましい胸板に指を這わせながら舌を絡めると、あいつの身体は素直に反応した。
お腹のあたりに硬い感触。

「んっふー、身体は素直なんだから」
「……そんなこと言わないでください」
あいつは恥じらいに頬を赤らめた。ふつう立場逆かと、逆レイプかと。
38sage :2004/02/13(金) 03:16 ID:/4FiTDh2
そんな言葉が脳裏にまたたくが、無視して押し倒す。
「あ、待っ──」
「たなーし」

ズボンを脱がせるのも、ずいぶん手馴れてしまったもので。
バックルをいじくり、ベルトを緩めるのも片手であっさり。
下ばきをずらし、弾けるように現れたモノに片手を添える。
もうすっかり熱くて硬くて食べごろになっているそれを、わたしは遠慮なくいただいた。

「やめ、って……」
嬉しいくせに。わたしは先端のふくらみに舌を添えて、
くわえたまま唇を前後に這わせてあげた。
頭をもたげて続きを言いかけていたあいつは、
くはぁとため息をもらしてベッドに倒れこんで、
わたしの髪をくしゃりと優しく握ってくれた。

唇で幹をしゃぶりながら、裏の筋張った部分を添えた舌でくすぐる。
ちろちろと小刻みな横の動きと、ひっかくような縦の動き。
あいつの大きな手に、もどかしげな力が入ってぴくぴく動く。
きっと、わたしの頭を力いっぱい押さえつけたいんだと思う。
でもあいつは遠慮して我慢して、そのもどかしげな動きは、
まるで髪を優しく撫でてくれているみたいだった。

「ひもひいひ?」
骨でも入ってるんじゃないかと思うほど硬い幹と、
破裂しないか心配になるくらいぱんぱんの先端。
聞かなくてもわかってる。でも、反応がかわいいだろうから聞いてみた。
あいつは案の定、目を潤ませて、とろけた顔で、恥ずかしそうに頷いた。
わたしは満足して、ゆっくりと焦らしながら口を離す。
「出したかったら出していいからね?」
「いやっ、でも!」
無視。わたしは今度は、根元の袋に口を寄せる。
丹念に無数のしわの一本一本をなぞるように舐め、中のボールごと唇でもてあそぶ。
「あっ……ひ、ひゃ……」

かぽかぽと玉をくわえるようにいじり、口をすぼめて吸ってあげたり。
あいつはため息みたいな喘ぎ声と、
ぴくんと跳ねる腰の動きで、わたしに気持ちいいことを伝えてくる。
先端をすっぽりと手のひらで覆って、
割れ目から湧き出す粘液とわたしの唾液を擦りつけながらくるくると踊らせた。
大きく腰が跳ね、先端がちょっとふくらんだ。

「あ……、く、ううんっ」
かわいい声が荒くなった吐息に混じり、わたしの耳を撫でていく。
手のひらに包まれたあいつのが、ぴくぴくと嬉しそうに悶えて、暖かい粘液を滲ませる。

きゅうっと唇を噛み締めて、あいつはふるふると首を振る。
わたしは先端から幹全体に手を移動させた。
先端は再び口に含んで、リズムをつけて舐める。
39sage :2004/02/13(金) 03:16 ID:/4FiTDh2
もごもごと口を動かして、頬で先端全体を味わいながら、
雁首をすぼめた唇でじゅぷじゅぷと唾液を擦りつけていじめる。
「ん、ふ……」
先端の割れ目から滲む、透明な苦い粘液の味が口の中に広がる。
少しえぐ味のある味は、何度味わっても好きにはなれなかったが、
あいつが喜んでくれるから我慢する。
あいつがかわいい声で感じてくれると、わたしも気持ちよくなれる。
ぬろーっと幹の半ばまでくわえこみ、先端を舌で包みこんで、そのままぬるーっと開放した。にちゃにちゃといやらしい音をたてながら幹をこすり上げて、
ときどき先端の割れ目を舌先でほじくる。

「ねね、どんなかんじ?」
はっ、はっ、と喘息みたいになりながら、あいつはうつろな目でわたしを見つめる。
感じてるのも、出したいのを我慢してるのもわかってる。
それでも言わせてみたいときもあるのです。
「イキたくないのかなー?」
動かしていた手を止めて、内股をくすぐりながらまた訊いた。
あいつは観念したように消え入りそうな声で、遂にねだった。
「やめないで、ください……」
「よくできましたぁー」

くぷりといっぱいにあいつを迎え入れて、優しくぴったりと包んであげた。
頭を前後に動かして、口の中でしっかりとこする。
「あ……、だめ、だめです、来ちゃう……」
びくびくと跳ねる腰を押さえつけて、わたしは無慈悲にあいつを責めたてる。
目線をあげると、目と唇を引き結んでいるあいつが見えた。
口の中に含んだものがびくびくと脈打ち、
先端の切れ込みからとめどなく溢れ出す液体は、嬉々として流す涙のようだった。
テンポよくこすり、しごきたてつづけているうちに、
あいつの手に力が入り、一際大きく腰が跳ねた。

「ごめんなさい、もう、出ちゃ……っ」
言うや否や、先端がぐむっと大きくなり、水鉄砲に打ち出されたように、
勢いよく精液がわたしの上あごを叩いた。
すかさず舌を裏筋に這わせて、刺激する。
イってる最中の刺激は、おかしくなるほど気持ちがいい事を、わたしは知っている。

「く、ふっ、あっ、はっ……」
苦しげに息をつめて、快感に顔を緩ませて、あいつは容赦なくわたしに出しつづける。
すごく濃くて長い一回目が終わると、ほとんど変わらないくらいの量と勢いで二回目が来た。
青臭い粘液はやっぱり苦手で、飲み切れない分が溢れてしまう。
「ごめん、なさい……」
謝りながら、あいつは自らわたしの口を楽しみはじめた。
三回目は舌に押し付けるようにして発射され、四回目は右頬に叩きつけられる。
ちょっと苦しかったけど、嬉しさのほうが勝っていた。

「はぁ……、は……っ」
凍える小動物みたいにふるふる身体を震わせて、あいつは全身から力を抜いた。
まだ終わりじゃないのに。
悪戯をするときのような気持ちで、わたしは硬さの萎えた先端を吸ってあげた。
40sage :2004/02/13(金) 03:17 ID:/4FiTDh2
「あ、だ、……だめ」
イったばかりの敏感なところをちゅるちゅると。
粘液の残滓がとろとろと出てきて、あいつはぶるぶると悶える。
最後の一滴まで吸い上げて、わたしは溢れないように気をつけながら、あいつに見せつけた。
そうして、頬を赤らめるあいつの目の前で、余さず飲み込んだ。

「ん……、と。ねね、溜まってた?」
息を整えていたあいつは、複雑な顔をしてそっぽを向く。
「……口の端っこに、ついてます……」
指で撫でてみると、黄色っぽい精液がくっついてきた。
舐めとって、あいつの背中に頬をつけて横になる。

本当はこの続きもしたかった。
でも、わたしはダンサーだから、この先はあいつが望まないならしてあげない。
でも、もし望んでくれるなら、あなたのためにいくらでも踊ってあげるのです。
41sage :2004/02/13(金) 03:22 ID:/4FiTDh2
   ||
  ∧∧  お邪魔しました。
 (,/⌒ヽ
  ∪ ノ
   し'J
42名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 06:34 ID:WkKy1kLE
とっさにでた感想

漏れもこんなふうに犯されてみt(ry
43名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 07:36 ID:cY4V2X1g
>>41
いや、だから・・・前スレのふたなりプリとショタアコの続きは?
もしかしてあんな中途半端なので終了だったのですか(;´Д`)
それとも漏れ、作者間違えてる?返答無いし・・・。
44名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 07:55 ID:OyuP66Mc
は様。
プロかセミプロか、まぁ、どちらにしても描写力はずば抜けてますね。
陵辱が好きというわけではありませんが単純に読み物としてすごいと思いました。
続く短編の方も幅の広さを感じさせるモノで、
ここの人たちの言葉を借りると神、とでも言うのかな(苦笑
場面切り替えの時に少しだけ間を開けると良いかもしれません。
唐突さを表現したいのであれば変化の色をもう少し付けても良いでしょう。

今後も頑張ってください。期待してます。
45名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 09:11 ID:MBzxqqUw
>43
はの人:「前々」スレ397
ふたプリの人:「前」スレの397
では?
46名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 09:14 ID:JuPdu6WU
>>43
激しく別人物
47名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 11:58 ID:bCJJF6u.
うわ、紛らわしい・・・。
偶然ってあるもんだねぇ。
48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 14:59 ID:7iLkCFIw
>>5-397の中の人様
えーとね、とりあえずその卑屈な文面をなんとか汁。
前スレのだって充分おもしろいのに、なんかもったいない。
需要ないとか嘆くなら漏れが激しく希求してるから安心して書くんだ!
いや、書いてくださいおながいします。

あと「コテ名乗るほどじゃない」とか言ってるけど、
別にコテだからって自論展開しなきゃいけないわけじゃなし、
個人として特定されるのが嫌なら作品ごとに変えればすむ話。
単に投稿者をわかりやすくするためと思って割り切ったらどうだろうか?
実際(引き合いに出してすまんが)33と43は、はの中の人様と混同してるし。

>>倉庫の管理人様
更新&リニューアル乙ですた(`・ω・´)ゞ
49どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:41 ID:zRjOeSkM
|∀・) ママプリを使って実験をしてみる。

壁|つミ[マニアで鬼畜でブラックジョーク駄文]

|彡サッ
50どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:43 ID:zRjOeSkM
「は?」

 最初に出た声がそれだった。
 だって、来た依頼ってのが、「マヤになってくれ」という突拍子も無いものだったのだから。

 私は一応歓楽街で仕事をしている。娼婦と言ったら娼婦が怒るだろうから言わないでおこう。
 なにしろ、魔族相手に数え切れないほど交尾出産してきたから。
 しかし、よりにもよって蟻ときたものだ。
 まてよ……それじゃあ生むのは卵??
 依頼人を見てみる。
 どの職だろう?私は知らない。こんな真っ白ミニスカートな職業。
「報酬はいいですよ。ビタタCいくらでも」
 怪しい。凄く怪しい。凄まじく怪しい。
 ビタタCと言えば、超がつくほどのプラチナチケット。数枚もあれば家が建つ。
「なんか詐欺っぽい話ねぇ……」
「これならどうです?」
 真っ白ミニスカートな女性の依頼人は目の前にビタタCを広げて見せる。
「…………偽者じゃないでしょうね?」
「本物ですとも。よろしかったらこれらは前報酬で差し上げますよ」
 結局受けることにしたが、私はそれを後悔する事になる。

 指定された場所にポタをして飛んでみたら、そこは私が見た事が無い遺跡だった。
「アリーナですよ」
 実に馬鹿丁寧な説明をしてくれる依頼人。
 アリーナ?そんな場所あったかしら??
「では、これをつけて貴方はマヤになってもらいます」
 差し出されたのはマヤの下半身。
 足は八本。蟻は六本のはずなのだが……
「そうです。貴方に孕んでもらいたいのは蟻だけじゃなくてビタタも入っているのですよ」
「一つ聞くけど、『本物の』マヤは何処に行ったの?」
 私の質問にまるでどこかのきめ台詞(○ばっています)スマイルでこうのたまわったのだった。
「本物のマヤも生んでもらうんですよ。貴方に」
「待ちなさいよ!それじゃあ……」
 私の言葉の先を読んで、彼女はあっさりと言ってのけた。
「ええ。もうアリの巣の種は種として崩壊しているんです」
 と。
51どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:45 ID:zRjOeSkM
 いろいろな疑問はひとまずおく事にして、マヤの下半身の中を見る。
 足はひざをつく形で中に直され、固定のためだろうか太く長く生々しく突き出された肉棒が二本座席に鎮座している。
「何?これ?」
「卵を大量に孕むのはこの下半身なんですけど、その為には人の体では大量に生めないんですよ。
 こいつで卵子を取り出して卵に変換します」
「精子は?」
「人ので構いませんよ。ほら。前に精液取り込み口があるでしょ。
 ここからどんどん精液を取り込んでください」
 またひどく人のものと良く似た生々しい精液取り込み口が前にある。
「後ろの肉棒は排泄物を排除するためです。
 快感等の視神経は全てこの肉棒と被って頂く頭部で繋がって共有できますから」
 ひどくうっとりとした感じでこの依頼人が説明する。多分経験者だな。きっと。
「分かったわ。で、期間は?」
「貴方が飽きるまで。
 それをつけている間は蟻やビタタは貴方に従いますから。
 飽きたら適当に冒険者にやられてください。それで下半身は外れますから」
 このアバウトさといかがわしさに眉をひそめるが、こんな生々しいものを見せられてやめるほど私は自制心ないし……
 服を脱いで裸になる。いつものマタの首輪とロザリオだけの姿になってマヤの下半身にまたがる。

 ぬちょっ

「あっ……生暖かい…うわぁ…ぬちょぬちょしてるぅ……」
 足をマヤの下半身に突っ込む。
 ひざをついてこのまま腰を沈めると例の肉棒二本がお尻に当たる。
 中が粘液で濡れているからこのままあっさりと入りそう。
「じゃあ…前から…んっ……ぁ…ぁぁ……」
 意外とあっさりと入る。そのまま後ろも咥えこむ。
「んっ……太いけど……入らないほどじゃない……っ…」
 自分の淫らで爛れた過去をちょっと振り返って鬱になりかかるが、肉棒のこすれ具合にはけっこう満足。
 頭部をかぶって感覚を共有させる。
「あ、言い忘れてましたが」

 ぶちゅっ!

「ひぃぃぃぃぃぃいいいいいい!!!なにっ!なにっ!なんなのぉぉぉ!!!」
 感覚が繋がった瞬間に肉棒が膨らんで子宮の奥に刺さった。
「その肉棒膨らみますからって……聞こえてないでしょうね。
 では、がんばってくださいね。出口はそちらですから」
 クスクス笑いながら依頼人は去っていった。

 ああ、あつい。あつい。下半身があつい。
 肉棒が痙攣する。
 ぴくぴくうごめくたびに電気が走るように快感が全身をかけめぐる。
 ほしい。ほしい。肉棒が欲しい。
 ゆっくりと八本足を動かす。
 そのたびに肉棒が私を快楽の海に突き落とす。
「ああああああああああああ……」
 口をだらしなく開けて、よだれが胸のロザリオに落ちる。
 前の肉棒が子宮いっぱいに広がって卵子をどんどん取り込んでゆく。
 後ろの肉棒は排泄とか言う割に、しっかりと中で膨らんで前の肉棒と交互に私を突いてよがらせる。
「ほしい…肉棒が欲しい……
 卵……卵を産みたい………私は……マヤ……」
 のたのたと私は淫らに腰を振りながら、マヤとしてありの巣に降臨した。
52どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:46 ID:zRjOeSkM
 最初に目に付いたのは蟻を焼いていたマジシャンだった。
 両腕が刃になる。それで十分だった。
「ファ…ファイヤ……」
 遅い。私が両腕を彼に突き出す。
 もう彼は動けない。けれど殺すつもりはない。
 足で両手を踏みつけて押さえて、その刃でズボンを切り裂く。
 露出した下半身に舌を這わせた。

「んっ……!…やっ……やめて……んぁ…」

 れろっ…れろっ……れろれろっ……
 卑猥な音と舌が萎えた肉棒を大きくする。
 私はビタタの一匹を呼んで蜂蜜を受け取って肉棒にこすりつけた。
「くっ……やめてくだ……で…でる……」
 出してもらったら困るので、肉棒の根元を握り漏らさないようにして、下腹部の精液取り込み口に肉棒を導いた。
「あああああああああっっっっ!!!」
 歓喜の声が聞こえる。これは…私?
「うわぁぁぁああああああ!!!」
 下にいたマジシャンが痙攣しながら精液を私に注ぎ込む。けど、まだたりない。
 いっぱい。いっぱい。いっぱい精液を注ぎ込まないと。
「ああっ!もっと…もっと……もっとだしてぇぇ!!」
 卑猥におねだりを繰り返して腰を振って更に精液を搾り取る。
 途中で精液が止まったので見たら、マジシャンは精液を出し尽くして枯れていた。
「もっと………もっと精液欲しい……卵を産まないと………」
 いやらしく涎をたらしたまま次の獲物を目指して私は洞窟を彷徨った。
 少しずつ、人では無く精液を求めて卵を産む人形として、人の心を失っているのに気づかないまま。

 その後、10人ほど男を狩って、精液をかき集めた。
 私の子宮の中で作られる卵子は作られるそばから肉棒を通って下半身に送られて精液と受精しマヤ下半身の特殊な液によって卵となる。
 その行為全てが私にとっては快感だった。
「できるぅぅ!!卵ができるぅぅぅ!!もっと…もっと卵を作らないと……」
 蟻たちに蜂蜜を運ばせて栄養を取る。壷に入れるのすらまどろっこしいので蟻たちから直接浴びるように舐め取る。
 体中蜂蜜だらけ。下半身は精液だらけ。そして地面には搾り取った男達。
 下半身は作られた卵で膨れ、快感は絶え間なく私の理性を削り取る。
「はぁはぁはぁ………はぁはぁはぁはぁ……」
 お腹が膨れる。肉棒が私を突いてせがむ。
「た…卵……卵を産まないと……はぁはぁはぁ…」
 歩くたびに卵が下半身で揺れ、それが肉棒によって伝わる。
 これ以上の卵子を受け取らないようにぴったりと子宮一杯に肉棒が膨れる。それは外から見たら私自身が孕んだように見える。
 目がとろんとして、口をだらしなくあけて、ロザリオが蜂蜜と唾液まみれで揺れる。
 お腹とヤマの下半身がいやらしく膨れている。
 はやく……卵を産まないと……女性の中に。
 私はアリ達に命じて、女性を生きたまま捕らえるように命じて、卵が安置されている場所に向かう。
 その姿は威厳あるアリの女王というより、快楽に狂った牝でしかなかった。

「ぁ…ぁぁ……」
「いや…いや……」
「たすけて…おかあさん……」
 集められた数人の女性達。そのほとんどがレベルが低い初心者達。
 一人のマジ子に近づく。私の淫靡な雰囲気に気づいて泣き喚くマジ子。
 両手両足を足で踏みつけて四肢を広げる。マジ子の衣装など裸に近いからあっさりと剥ぎ取る。
「いやっ!やめてっ!やめてぇぇぇ!!
 ああああああああああああああああっっっっっっっ!!!!!」
 喚くマジ子を気にせずにマヤの下半身の先っぽをマジ子の秘所にぶちこむ。マジ子の叫び声と共に秘所から血がたれる。
「あああ……でるっ……卵が出るぅぅ……」
 卑猥な笑みを浮かべてマジ子の子宮に卵を産み付ける。
「ああっ…いやぁ……何かはいってくぅ……いやぁぁぁ……」
 泣きながら、体を震わせてマジ子が卵を受け止める。その目にはもう光はなかった。
「……ああ…おなかが大きく…あはっ…あはっ……」
 卵は彼女の中である程度大きくなって産み落とされる。
 彼女たちは私の中で作られた卵を育てるための苗床でしかない。
「いやっ!いやっぁぁぁ!!」
「助けて…お願いだから……いやっ…卵を産み付けられるのはいやっ!」
 女の子たちが懇願するが私は聞くつもりはなかった。
 そして、最初のマジ子と同じように、お腹を膨らませた壊れた人形の苗床に卵を産みつづけた。
53どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:48 ID:zRjOeSkM
 人として意識が戻ったのはすべてが終わってからだった。
 そう。ふいに獣から人に戻ったようなそんな感覚。
 枯れ果てた男達。
 お腹を膨らませて光を失った目で見つめる女たち。
 汁だらけでマヤの下半身に乗っている私。

「こ、これ…私がやったの?」
「ええ。貴方がやったんですよ」
 何時の間にか依頼人がいた。気配など感じなかったのに。
「いかがですか?魔物となって人を犯す快感は?
 もう、貴方が犯した男女は精神が壊れて元には戻りませんよ」
 すごく厭らしく笑う。妙に腹が立った。
 そして分かった。彼女が私の意識を戻したのだと。
「こういう壊れた人たちは需要があるんですよ。『人形』としてね。
 貴方が生んだ卵からアンドレやビタタ、場合によってはマヤが生まれるんですよ。
 貴方は、見事に仕事をこなしてくれた」
 ふと思い出した事を尋ねる。
「前に言っていたわね。『蟻の巣は種として崩壊している』と。
 それは人間のせい?」
「ええ。そうですよ。
 人間が何も考えずに蟻を焼きまくるからここはもう種としては終わっている。
 それを修復するのが『管理者』の仕事です」
 その言葉を聞いてすべてに納得がいった。
 管理者。世界を管理しあるべき姿を導く人間たちの集団。
 場合によっては神と呼ばれる者たち。
「……人よね。一応?」
「まぁ、『神』と呼んでもらっても構いませんよ」
 人のくせに神と呼べとはまた傲慢な。
 あんたなんか『髪』で十分だ。
「最初は前任者が真面目にやっていたんですが、私達の代になって人形達のビタタ大量虐殺で種そのものが崩壊しましてね。
 さらに世界システムにも支障が出て、一度全てをご破算にしようと考えたのですよ。
 まぁ、人形達は需要があるんで今はそっちを作る事が仕事ですがね」
 覚えている。
 主に商人市場でその衝撃があって多くのまーちゃんが首を吊ったあの事件はあまりに生々しかった。
「世界は誰かが管理しないと常に崩壊してしまうのです。
 我々はその管理をする事でこの世界を救っているんですよ。
 素晴らしいと思いませんか?」
 そうか…やっと分かった。
 商人市場で価格を操作する何者かの手。
 犯罪として糾弾されながらいっこうに減らない心無い人である「人形」達の存在。
「つまり私は、世界の秘密を知ってしまった分けね」
「ええ。この世界の隠された秘密へようこそ」
 とてもいやらしく彼女は笑った。多分私も同じぐらいいやらしく笑っているのだろう。
「そういえば後払いの報酬がまだだったわね」
 マヤの体をチェックする。まだ動く事を確認して腕に刃を貼り付ける。
 何度も何度も聞いたおとぎ話。悪大臣の企みに乗った者は最後には……
「ええ。与えますとも。永遠の快楽を!」
「ひゃあああああああんんんんんんん!!!!!」
 突如前後の肉棒が暴れだし体には快楽の波が私を打ちつける。
「ああっ!だめっ!!そんなに動いちゃ……あああっ!!!」
「人を裏切って魔物を孕む事が許されると思っていたのですか?
 そんな世界のルールを修正する為に貴方にはマヤになってもらいましょう。
 うれしいでしょ?永遠に貴方は犯されて、卵を孕んで、卵を女性に産み付けるんですよ。
 貴方の望んだとおりに永遠に快楽を貪ってください」
 とても気持ちよさそうな声で管理者たる彼女は笑った。
 すべてを支配する絶対者としての笑み。
 全部仕組まれていた事に気づいても、この快楽があまりに強すぎる。
「くぅぅぅぅ!あひぃぃっ!!よくも……だまして……あああっ!」
 肉棒は容赦なく私を突き続け、頭部からは脳に直接快感が送られる。
 気づいてみたら、体中にマヤの下半身から触手が出てて私の乳首を弄る。
「感謝してほしいですね。
 普通の人は意識など戻さずにそのままマヤにしてしまうのですからね。
 まぁ、どこまで意識がもつのでしょうか」
「ううううっっ!!だめっ…壊れるっ……壊れて…いっちゃ……」
 堕ちると思った。
 今までの思い出を忘れて快楽の中に堕ちると……
 喘いだ弾みでロザリオが揺れる。

 真っ白になった頭の中。
 何故だか、バフォと悪ケミと子バフォが頭に浮かんだ。
54どこかの166sage :2004/02/13(金) 15:50 ID:zRjOeSkM
「!!!」
 驚愕と激痛に歪んだ管理者の顔。
 その胸の下に私が突き出したマヤの刃が突き刺さっていた。
「はぁはぁ……覚えて…おく…ことね……
 ひ…と……は……愚かでも……その思いは…神すら超えるのよ……」
 マヤの快感はもう途切れていた。
「馬鹿なっ…この私が……全能たる管理者たる私が……」
 血を口元から吐き出しながら管理者は痙攣して何か続きを言おうとしてそのまま砂のように消えていった。
「んんっ…んあっ!!」
 頭部を外して、マヤの下半身から這い出る。
 もう立つ力も無く這うように蟻の巣からはいでる。
 砂の上に裸のまま倒れこむ。
「はぁはぁはぁ……もう動けないわよ……」
 手がロザリオに伸びる。
「…貴方達のおかげよ……貴方達の馬鹿な夢のおかげ……
 ……管理者すら振り切ったんだから……絶対叶えなさいよ……
 人すら裏切って…管理者すら振り切って……罪と後悔は全部私が受け持ってあげるんだから……」
 私は通りがかりのパーティに助けてもらうまで、意味の無い事をロザリオに向かって話しつづけた。


 ちなみに、前払いでもらったビタタカードは帰ってみたら消えていた。
「もしかして……ただ働き?」
 その後の狂乱についてはあえて書かない事にする。
55どこかの166sage :2004/02/13(金) 16:07 ID:zRjOeSkM
 ちょいと後書きを。
 一応修正入れましたが、鬼畜系認定なら削除依頼出します。(元についてはお察しください)
 おとなしく触手書くのならばヒドラにしとけよと激しく後悔しております。
 ただ、このSSを書く為に図書館に篭って「昆虫図鑑」をひたすら読みふけっていたのは内緒です(無駄な所だけがんばっています)。

 アルケミスレ等あちこちでけっこうママプリが出てきて私としてはうれしい限りです。
 うちのママプリは死にも去りもせずいつか悪ケミたんやバフォ達と仲良くハッピーエンドを目指して書きつづけたいと思っています。
 そのためにもママプリにはもっともっと汚れて……

【首吊り台】イイタイコトハソレダケカ(・∀・)つ<・д・)))イヤ セメテホンニスルグライニイイタイコトガ・・・
【首吊り台】キャー!!
56名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 23:39 ID:je98cFWk
次は
母、ママプリで、
DOPの息子(#HG装備のペットが毒茸)とオークロードの娘(オーク帽装備のペットが兄貴)の
実は近親相姦でしたってやつを・・・・・


【断頭台】イイコンジョウシトルヤンケ(・∀・)つ<・д・)))イヤ、チョットマガサシタダケデ・・・
57名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/13(金) 23:51 ID:dpTtJO9Q
>>は様

さーびすふぉーゆー。
ダンサ娘たんにキュンキュンしてしまいましたです
4段目>わたしだって、(略)の1段や
一番最後の>本当はこの続きも(略)の所なんてもうっ(*゚∇゚*)

ばんばんと悶えせて頂きました。〆がステキですね。
タイトルがなるほど、と思い返させるほんわかとした読後感。

鬼畜陵辱ダークな御話の方も自分は平気なタイプなので
読ませていただきました。いや、ぞくぞくときキますね
容赦無い描写とそれでも救いの無いところが自分のツボをぐりぐり
この手の作品は自粛なされてしまうかもしれませんが、楽しませていただきました
作品の幅の広さにはただただ感服です。ステキです
のんびりこっそりと次を楽しみにさせていただきます

>>倉庫の管理人様

6冊目から迷いこみました。運営管理、御疲れ様です。
管理人さまと作者様方に敬意を表し、早速過去作品の海にダイブしてきます!
(朝投稿しようとしたら運悪く強制終了でPC落ちて漸くカキコできた;

っ且~~~ ソシテ住人ノミナサマヘ。ホットチョコレートオイテイキマスネ。心モ身体モアタタマリマセウ
585-397 ⇒ 397KBsage :2004/02/14(土) 10:45 ID:v15v7f4s
おはようございます。前スレ(5スレ目)の方の397です。
前々スレ(4スレ目)の397様改め は様 とは別人ですので、
こちらは今後は5-397改め、397KBとでも名乗らせていただきたいと思います。
私の紛らわしい内容の書き込みでご迷惑をおかけしてしまってすいませんでした。

>>1
スレ立てお疲れ様でした。
私も時間と気力の許す限り頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。

>>8様(前前々スレ577様)
今気付いたんですが、>>10のレスの時に私、名前入れ忘れてました^^;
そんな訳で今一度。甘々(・∀・)イイ!!

>>19(は様)
うわあ。リアルです。凄いです。痛々しさが生々しく、かつ、ひしひしと。
暴力的なものは苦手な方もいらっしゃるようですが、
私はかなりの勢いで何でもいけるクチなので、かなり楽しませていただきました。
と言うか、WIZの人の断末魔に正直ちょっと萌えました…私、人間失格ですかねw
>>37(は様)
私の言いたい事を>>57様が全て代弁してくださいっているので、一言だけ。
ダンサ子たんハァハァ。こんな風にサービスされたい…。甘々もお上手です。

>>32
はい、一応その予定であります。4Pです。4P4P。
過去ログを見ても、実は3P以上ってほとんどなかったので、たまには良いかな、と…。

>>33
>>34
えっと、>>45様と>>46様がフォローしてくださっている通り(ありがとうございました)、
私こと397KB(5スレ目の397)と、は様(4スレ目の397様)の中の人は別人です。
後発なのに紛らわしくてごめんなさい^^;

>>48
忌憚のないご意見、本当にありがとうございます。
確かに、仰る通りあの書き込みの文面は自分で見ていてもウザかったんですが、
いかんせん、根が臆病者なものでして…。言い訳にはならないですけどね^^;
でも、今後はああ言う不快感のある書き込みは一切控えるよう努力いたします。
自分自身のためにも。

また、同じくご指摘の通り、無用な混乱を招かないためにも、
以後は僭越ながら397KBと名乗らせていただきます。
見てくださっている皆様にも分かりやすいように、
作品ごとに名前を変えるつもりはありません。

続きが読みたいと仰ってくださった皆様のために、
頑張って今週末中には例のやつ(タイトルとかあった方がいいんでしょうか?)を
完結させたいと思います。
読みたい、と言って貰える事が何よりの喜びですので、かなり真剣に。

>>50(どこかの166様)
ママプリキター!
…って実は、ママプリのキャラの成立の経緯をよく知らないんですが;;
悪ケミのママンでバフォとごにょごにょ、であってますか?^^;
ともあれ、物凄くエロ面白かったです。肉棒*2(゜∀゜)イイ!!


…では、執筆の続きにとりかかってまいります。
長レス失礼いたしました。
59397KBsage :2004/02/14(土) 10:59 ID:v15v7f4s
Σ(゜Д゜) しまった! 数字打ち間違えた!
33様と34様ではなく、33様と43様でした…_| ̄|○ <ゴメンナサイ

>>57
ほっとちょこれーとありがとうございますー。心も体もぬくぬくー。

…では、今度こそ続きを書いてきます。
60名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/14(土) 12:06 ID:PPOXf1Mo
>58
どこかの166氏のママプリの話は
5-302、5-328にありますね。
あとは非エロ話が萌え小説スレの2-353にもあります。
61名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/14(土) 13:11 ID:reTG7OLc
>>どこかの166様

母プリつええ・・・・・
この設定だと、バフォ×母プリの子の悪ケミはもっと最強・・・
じゃないところが萌え。
62名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/14(土) 22:09 ID:YeVwFljs
キバ : つまり母プリとバフォは虚数だったんだよ!!
63どこかの166sage :2004/02/15(日) 01:10 ID:CIOUYOhQ
>56さま
 出るかもしれない近親相姦もの。
 ただ、これは本気で救い無い鬼畜道なんでちょっと封印中です。

>58(397KB)さま
 元々は前萌えすれの悪ケミたんの話から生まれたのです。

>60さま
 ママプリ話に追加を。
 非エロ話が萌え小説スレの3-19と3-44にもあります。

>61さま
 強いです。そしてHです。そして根本的にどこかずれています(まて)。

>62さま
 な、なんだっ(AA略)
64どこかの166sage :2004/02/15(日) 01:26 ID:CIOUYOhQ
で、小ネタ駄文追加。
受信元は悪ケミスレの618さんより。

子バフォ(義母上。質問なのだが……本当に出ないのか?ぼにう)<ヒソヒソ
ママぷり(出るわよ。ほとんど毎月孕んでいるから。ただ……)<ヒソヒソ
子バフォ(ただ……??)<きょとん
ママプリ(でだしたらとまらないのよ。ぼにうが)<うつむいて恥ずかしそうに

こうしてママプリぼにうプレイの道が……
【断頭台】ヤハリキサマハイカシチャナラン(・∀・)つ<・д・)))マ、マテ、シルマミレハロマン・・・・・・
【断頭台】キャー!!!

さらにおまけ。バレンタイン編。

ママプリ「はい。チョコ」
バフォ 「って、チョコが無いのだが?」
ママプリ「ここ♪」(スリットのはしから黒の網タイツにチョコをはさんで見せて)

ストレートなエロよりこんなお色気もいいなぁと思うバレンタイン一人の夜_| ̄|○
65名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/15(日) 01:53 ID:LCXlsQgg
てめぇら、某スレの禁オナに参加してる俺に対する嫌がらせですか?

…文神様方、GJ!!もう、言葉も出てきませんが、とにかくGJ!!
66名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/15(日) 02:12 ID:FEyDAmjc
>倉庫管理人様
レイアウト変更乙です。

ですが。
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スレメニュー |表示窓   |
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こんな感じのレイアウトにはならんでしょうか・・・
だめですが・・・

現行でもブラウザのバック機能で戻ればいいだけだしねぇ・・・

偉そうに口出しして
すいませんすいませんすいませんすんませんスンマセンスン(ry
67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/15(日) 02:14 ID:FEyDAmjc
初書き込みはズレて終わる・・・

逝ってきます。
全角スペースはずれるのか・・・・
68某スレ342sage :2004/02/15(日) 03:17 ID:27DvdpXo
こんばんは、某スレ342を名乗る者です。
鬼畜には至らぬにせよ、別の方面でかなり痛々しい拙作などは
果たしてどうしたものでしょう。
先の腰低商人×鼻高ウィズ子の続編ですが、
もし目障りでしたら脳内あぼーんなさって下さるよう、何卒お願い申し上げます。
69某スレ342sage :2004/02/15(日) 03:19 ID:27DvdpXo
「バレンタイン、だったかしら」

 帳落つ。十一を差す針の下、隅で燃え盛る暖炉の火が照らす部屋にて、長靴を脱ぎ捨てた脚を組み、
女は気のない調子で椅子へと語りかける。
 男と会うのは久方ぶりだ。男が商いに精を出す間、女は他所の土地を彷徨っていた。今宵、アルデバランの
この宿で落ち合い部屋に入るや否や、女はある命を下した。

「まさか、今更期待などしていないでしょうね」

 木床に四つ這い、力なく首を横に振る商人を象った肉椅子の頭を、当然たる面持ちで腰掛ける魔導師は
白皙の手にてそっと撫でた。

「賢明ね」

 艶然と笑む女の柔い尻を背に乗せ、熟した女人の重みに骨が軋みを上げるが、それでも男は物言わぬ
椅子であり続けた。
 命を受けてから、相当の時が経っている。流石に額に浮かぶ脂汗隠せず息を荒げる男、オズワルドを
高みより見下し、女、ヴァルトルートは情の代わりに蔑を投げ与えた。

「何一つ抗わないなんて、馬鹿にも程があるわ」

 麗なる主の唾棄せんばかりの物言いに、如何なる仕打ちをも耐え抜いた筈のオズワルドは首を捻り上げ、
真顔にてヴァルトルートを見据えると、紙上の言を読み上げるかの如く、刹那の怯みを隠しきれなかった女へ
極淡々と告げた。

「あんたを、愛してるからだ」

 ぴしゃん、直ちに振るわれた笞が拵えた濃さを増しゆく左頬の赤より、己を貫く怒りに染まった瞳の碧を恐れ、
オズワルドは再び頭を垂れた。垂れたにも関わらず、その心中には些細な波紋すら広がることはなかった。

「思い上がらないで」

 情を押し殺した声で男を撥ね付けると、ヴァルトルートは躊躇うことなく腰を上げた。瞬間、女の全ての重みが
椅子の背へと走った。罰だ。苦悶を堪え、オズワルドは思った。

「もういいわ、下がりなさい」

 立ち上がり、膝と手の埃を払うと、己に背を向け告げる女に黙礼をし、オズワルドは御前を辞した。
女は、振り返らぬ。
 男の去り行く足音と爆ぜる火花のみが、夜に響いていた。
70某スレ342sage :2004/02/15(日) 03:22 ID:27DvdpXo
 椅子は捨て去った。一人残された女は、此度はその身を寝台に預け両の瞳を閉じると、陶然たる面持ちで
夢に想いを馳せた。
 女は、男を計りかねていた。
 理に長けし者は、時に、理が及ばぬ事象に脆い。故に、魔導師は己に黙々と従う商人を欲する一方で、
心中密かに恐れてもいた。
 だが、黒に魅せられ我が身と心を滅するよりは、いっそ白を望むべきではないか。
 例えば、魔導師。万の知に長け、己の良き敵であり友である男。容姿について事細かな好みはないが、
見目麗しいに越したことはない。出来れば、細面が好い。低能の二文字を面に貼り付けたような男は御免だ。
無論、清潔であることも欠かせない。かの商人の如く無精髭を生やす、など以っての外だ。
 そして、夜はその優しき腕にて閨へと運ばれ、共に頂へと昇り詰める。悪くは、ない。

「……あ」

 何時しか、女の手は己の秘所へと伸びていた。この数日男を断っていたが為に、女の身を飢えが蝕んでいた。
秘所の上から藍青の布を軽く抑えた、それだけで、布にじわりと染みが浮かんだ。男を平手で打ち据えた
あの時から、女の疼きは始まっていたに相違ない。
 されど、果たして男を盲従せしめることが、己の願い足り得るのか。

「あん」

 如何でもいい。女は、未だ顔も見ぬ魔導師の指が己を甚振る様を思い描いた。片の手が衣の上から
胸の粒を捻れば、一方の手が布を横に押しやり、隠し毛に覆われた裂け目へと二指を埋没させる。
魔導師の手は巧みに脆さを突き、次第に女を狂わせていく。

「いや……」

 眼を瞑り細き声で哀願す、だが魔導師は手を止めぬ。布を下げ晒した乳房を鉤の如き五指で掴み、
皮に覆われた赤き実を、滑る露をまぶした指の腹で擦り上げる。

「んっ!」

 己が髄を貫く喜悦に、迸る嬌声を止められなかった。直に実を弄られる悦びは、一層激しく女を苛んだ。
擦り上げるだけでは飽き足らず、魔導師はやや力を篭めた指の先で、肉の実を焦らすように突付いた。

「……やあっ……!」

 寸断される愉悦に赤子の如くむずかる夜の己を、昼の己は鼻で笑うだろうか、或いは蔑むだろうか。だが、
夢想が相手ならば、暫し矜持を忘れられる。茨を滅せる。

「ほしい……欲しいのっ……!」

 快に赤らむ女の切なる願いを聞き入れ、実を擦り続ける一方、魔導師は二指否男根を露に絡め、
色に蠢く蜜壷へと突き入れた。

「いやあああっ!」

 女は鳴を上げた。実と蜜壷から得られる至上の悦楽が、己を殺す。圧を伴って蜜壷の奥へ沈む指を捻ると、
くちゅりと淫が響く。その一度で止められるわけがなかった。水音が激しさを増せば増すほど、女を狂おしく
求める情が、心を伝う。

 そう、魔導師が求むるは虚像にあらず。女を、女自身を求めているのだ。

「ふあ、あああんっ!」

 溢れる露と蠢く指が立てるぐちゅぐちゅたる淫音に紛れ、遂に頂へと追い詰められ理を失った女は、
瞼をよぎったかの影を呼んだ、

「オズッ!」


 女は眼を開いた。瞬間、影も魔導師も何もかもがかき消え、悦楽の余韻にひくつく秘所から熱い露を零す
乱れた肢体のみが現に残った。敷布と法衣に広がる染みに気を遣ることも出来ず、荒い息をつきながら
唯蕩けた瞳で虚空を見詰めていた女に、次第に静と鋭が戻りつつあった。
 そして、漸く夢を脱した女は、心中強く言を唱えた。

 己を満たすに精など要らぬ、要らぬのだ。

 針は十二を越えていた。日は、変わった。
 衣を調え、女はつと立ち上がると、暖炉の爆ぜる炎中に紐で括った小箱を放り投げた。
 やがて炎に焼け焦げた紙の下から現れた、褐色に刻まれた己の名が蕩け行く様を、女はその冷艶なる
双眸を以って、静かに見詰めていたのだった。
71某スレ342sage :2004/02/15(日) 03:42 ID:27DvdpXo
神々の御作を拝読するにつけて、優れた春文術に憧れます。

ええもう騎士プリ御夫婦の甘々ぶりに照れ、
アコさんの復讐劇の巧みな描写に萌えつつ痛がり、
方やダンサーさんの色気にめろめろし、
ママプリさんの逞しさとえろさに(*´Д`)ハァハァ
そしてお待ちしております四つ巴。

今後も春色チャンバラ小説を師に、日々精進致したいと思います。
お目汚し、大変失礼致しました。

ていうか一日遅れのバレンタインネタで相済みません_| ̄|○ マニアワナカッタ…
72「ゆ」の奴sage :2004/02/15(日) 09:42 ID:7nQdKOMs
コテハンつけてみますた。
さて、俺も>71さんと同じく、1日遅れではありますが・・・
短文、投下。
73バン・アレン帯sage :2004/02/15(日) 09:43 ID:7nQdKOMs
ここ数日、珍しく嫁さんがソロ狩りしている。
何をしているのか聞いても、"秘密"の一点張りで教えてくれない。
ならばたまには、と臨公に参加することにした。


俺は例のギルドの件で知らぬ間に名が知れていたらしく、あちこちの臨公に誘われた。
「ブランディィィッシュ・スピアァァァ!!」
臨公終了後、何度か助けられたとか言う女の子たちに囲まれた。
ああそうか、今日は・・・バン・アレン帯・・・もとい、バレンタインデーか。

恥ずかしげにチョコをくれる子、積極的にアピールしつつチョコをくれる子、様々だった。
臨公行くか、その辺で雑談しているだけでこの有様である。
チョコだけで重量50%とは、一体どういうことだ。
周囲の友人にも散々冷やかされつつ、帰宅することにした。
そこで はっ と気がつき、慌てて家の影に飛び込んでチョコを平らげておく。

「あなたぁ、今日はチョコレートケーキ作ったのよ♪」
「・・・」
重量50%分のチョコを食ってきたばかりなのに、ここで特大のケーキとはっ・・・!
だが、俺はそ知らぬ振りして食った。喰らった。食い尽くした。
「・・・あなた!」
直後、大量の鼻血を噴出してぶっ倒れてしまったのは言うまでもない。


気がつくと、ソファに横たわっていた。嫁さんが必死に寝かせたらしい。
「んもう・・・まだメインディッシュを出してないのにぃ」

げっ! もうチョコはおなかいっぱいだっつうのに・・・ん?
「おおおおおおおおおおっっっっっ!!!!!」

「ちょっと太ったかなあ・・・胸がきつい・・・」
なななんと、アコの服を着てる! しかも胸がきついって・・・はあはあ。
「据え膳食わぬは男の恥〜〜〜!」
「きゃあ、あなた、いきなりすぎ・・・んんっ!」
やっべ、チョコケーキには興奮剤でも入っていたのか、めっさ嫁さんに欲情しちまった。
俺は嫁さんに飛び掛ると、抱きかかえてベッドへ直行した。
74バン・アレン帯sage :2004/02/15(日) 09:43 ID:7nQdKOMs
「んくふぅ・・・メインディッシュ、お気に召しましたか?」
「おう、『私を・・・食べて(はぁと)』なんて言われた日にゃなあ」
「そんなこと言ってない! あっあっ、乳首吸わないでぇ!」

俺は嫁さんを半脱ぎにして愛撫を施した。
なんつーか、全裸より半脱ぎの方がえちぃのは、マロン・・・もとい、ロマンだよな!

「胸がきついって言ってたな・・・胸、少し大きくなったんだな」
「あなたが散々揉んできたからじゃない・・・」
「そういうこと言うなら・・・うりゃあ!」
適度に力加減を加えて、ぼにうを搾り出すが如く胸を揉み砕いた。
「やっ、だめっ、ああん! やだ、わたし、わたしぃ、胸でえ・・・っ!」

はやや、嫁さんは胸だけでイッちまったよ。ここはひとつ、ご奉仕させねばなるまい。


「ん・・・ぴちゅ・・・んちゅ・・・あの、気持ちいいですか・・・?」
半脱ぎアコライト、槍騎士の"槍"を"精錬"しているの図。
くうう、興奮がいやがおうにも高まるってもんだぜ!

俺は辛抱たまらん、とばかりに嫁さんを押し倒したかったが・・・
考えてみれば、チョコケーキ作るので立ちっぱなしなんだよな。
俺は嫁さんの体を気遣って、今日は69プライスで我慢することにした。
まあ、明日の早朝にでも第2ラウンドやれればいいか。
つか、俺自身が鼻血で体力をちと失っている、ってのもあるが。


「あなた・・・遠慮しないで・・・ね?」
「バータレイ! バレンタインの日に嫁さんの体壊してまでヤッても、嬉しくねえ」
俺は嫁さんの秘所を巧みに舌でつつく。お豆を指でいじくると、奉仕が止まる。
「やん、だめぇ! お豆、弱いのぉ!」
「そうかそうか、弱いのか。だったら、容赦なく攻め立ててやるぜぇぇぇ!」

しかし、嫁さんも手練手管をかなり飲み込んできている。
俺の亀将軍を頬張ると、亀将軍の頭の"返し"に舌を這わせてきた。
「ぐうっ!? ちい・・・嫁さんに弱点を見抜かれるとは・・・恐れ入ったぜ・・・」
75バン・アレン帯sage :2004/02/15(日) 09:44 ID:7nQdKOMs
嫁さんの秘所に指を突っ込み、出し入れする。
感じる所は大体開発済みである。今日は菊門にも指を入れてみた。

「やだ、どこに指を・・・くぅん!」
今のがだいぶキてしまったらしい。秘所に入れてる指が、締め付けられる。
「ひあっあっ! やだぁ、わたし・・・わたし・・・お尻でイッちゃうぅぅ!!」
嫁さんは俺も一緒にイかせようと、精錬済み槍を必死に手でしごいた。

「くっ・・・わりぃ・・・顔に、出るっ!!」
「やだぁ、やだぁ、何かくるよお・・・はぁぁぁぁぁ!!!」

俺は嫁さんの顔に思いっきり白ポをぶちまけ、嫁さんは俺の顔に聖水をぶちまけた。
「あなたぁ・・・ごめんなさいぃぃ・・・」
謝りつつも、あまりの快感に制御がきかないようだ。
「くふぅ・・・続きは・・・また後だ・・・」
俺と嫁さんは、しばしの眠りにつく。


翌朝。早朝に散々ヤりまくった俺は、疲れのとれぬまま家の裏に直行する。
そして、昨日散らかしたチョコの包装を埋めようと試みたのだが・・・

(嫌な予感っ・・・! ていうか、背後におびただしい殺気っ・・・!)

その日、俺は家に監禁され、嫁さんが失神するまで散々搾り取られたのだった。

恐るべし、バン・アレン帯。

〜FIN〜
76元「槍騎士×支援プリ」sage :2004/02/15(日) 09:47 ID:7nQdKOMs
元のコテハン書くの忘れてました_| ̄|○
ちなみに、バン・アレン帯ってのは、

バン・アレン帯
地球の磁場により太陽などからの電子や陽子などの荷電粒子が捕らえられた領域で、
地上から18000キロ付近に電子密度のピークがある、ドーナツ状の放射線帯。
オーロラ研究のために打ち上げられた米国衛星エクスプローラ1号に搭載された
放射線計測器を製作し、後のエクスプローラ3号により高密度の放射線帯の存在を証明した、
ジェイムズ・バン・アレン博士の名にちなむ。

・・・とまあ、要するに有害な太陽光線を防いでるバリヤーみたいな奴ですね。

では、感想お待ちしております。
77名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/16(月) 01:31 ID:.pZY0pik
バレンタインネタキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
アコ服でぴちぴちで半裸で乱れるプリさん萌え、もとい燃えすぎ
激しくヤバイですよ(=´Д`=)アアン
やはり全裸よりもチラリズムというかみだれまくりでぽろりというか(ry
思わず馴れ初めの回を読み返しに行ってしまいましたですよ!
ああ、こんなにも開発されちゃってなんてうらやm(殴

<名無しさん(*´Д`)ハァハァ 様の全状態を初期化致します>

そんなこんなでGJなのです。奥さんの機嫌はなおったのかな?
旦那さんがんばれー(にやり
78dame :2004/02/16(月) 22:15 ID:hn1kfEvg
ふたなりプリとアルケミ娘の日常を書いてみました。
初めてなので至らない点があると思いますが、よろしくお願いします。
79ポーション作成(1/2)sage :2004/02/16(月) 22:17 ID:hn1kfEvg
窓から朝陽が差し込んでいる。
その眩しさから逃げるように、俺はベッドの上で寝返りを打った。
布団にくるまりながら、起きそうで起きれない、そんな微睡みの中で心地よく
眠りについた。
いわゆる二度寝である。
布団の丈が短く、足先がでて寒い、布団の中でもごもごと膝を抱えてみる。
よし、何とか落ち着いた。
うとうと・・・意識が微睡んでくる・・・。


がちゃっ
勢いよく扉が開いた。
「おはよ〜っ、早く起きてよ、ポーション作る約束でしょお」
甲高い声を上げて、恋人のアルケミストが慌ただしく部屋に入ってきた。
いつもノックぐらいしろと言っているのに、聞いた試しがない。
「うるさい、今起きるところだ・・・まったく、お前の声は頭に響いて寝起きには
きついからやめろ」
「やめろって言われても、元々こういう声なんだから仕方ないじゃないっ」
ふて腐れたようにふくれっ面をして、近づいてきた。
そして一気に布団をはぎ取った。
「っ、寒いじゃねーかっ!」
俺は慌てて布団を取り返そうとするが、彼女は後に回して返してくれない。
取り返そうとしてベッドから落ちた、まだ思うように体が動かないようだ。
「ちゃんと起きないからですよーだ」
笑いながら言う彼女に、少し腹立たしさを感じながら吐き捨てるように言った。
「着替えるからさっさと部屋を出てくれ」
「なんで〜?見ててもいいじゃん」
嬉しそうな瞳でこちらを見ている。
「よくない」
「何か見られて困ることでもあるの〜?」
明らかにからかって楽しんでいる言い方が癪に障り、俺は彼女に背を向けて言い
放った。
「ったく、うるせーな・・・」
頭がまだぼんやりする。
仕方なく彼女の前で服を着替える。
プリーストの服、最近少し胸のあたりがきつくなってきたみたいだ。
「また、胸がおっきくなってる〜。いいな、いいなぁ」
彼女がうらやましがる。
うらやましがられても嬉しくない。
しかし、彼女の目がそのまま俺の下半身へ・・・。
「こっちもおおきくなってるぅ」
スリットの裾から、下着を覗き込む。
プリーストの格好はこれだから困る、下着が見えやすいのも変な輩につきまとわ
れる原因になって不便だ。
俺はいわゆるふたなりというやつだ。
体は女性なのだが、それにくわえ男性の象徴とも言えるものがついている。
同じ機能というわけでもないが、似たようなことも出来たりする・・・。
俺がいる世界は、ふたなりの人は意外と多いらしい、詳しくは知らないが。
俺は見られないように背を見せながら前を押さえた。
「朝だから仕方ないだろう、生理現象だ」
「ふ〜ん・・・でもそのままいつもの場所にはいけないよね?」
いつもの場所とは、ポーションを作る為に借りている一室だ。
ただでさえドジな彼女なので、ごちゃごちゃした部屋だとすぐ失敗したり、転け
たりする。
なので、何もないポーションを作る為だけの部屋を借りたのだ。
「収まるまで待ってろ、たぶんすぐ血の気も引くだろう」
平常心を装いつつ、俺は下着をはいた。
一応女性用の下着だが、そそり立ったもののせいでうまくはけない。
それを見ている彼女が笑いながら正面に回ってきた。
「はきにくそうだねー、宥めてほしい?」
からかうように、それでいてどこか甘い響きで彼女は囁いた。
「ぅ・・・」
すぐに断れないあたり、我ながら情けない。
俺は痛いくらいに自己主張しているものを無理に抑えながらまた背を向けた。
これぐらいしか理性のなせる術がないというのが何とも情けない。
情けないことだらけだ。
「うるさい・・・別にいい」
精一杯強がってみても、体の方はその先を期待して、更に大きく自己主張をして
いた。
・・・これでは収まるものも収まらない。
すると突然、彼女が後から抱きついてきた。
「今日はここで、ポーションつくろっか」
「それでもいいから、離れてくれ・・・」
そういって俺は、身じろぎしながら逃げようとした。
しかし、そこはIntプリーストとStrアルケミストのステータスの違い、簡単には
逃れられない。
「いいんだね、じゃあ白ポーションから作ろっ♪」
そういって彼女は、スリットから手を入れてきた。
俺は反射的に体を動かした。
しかし、彼女にがっちりと押さえられ、身動きがとれない。
「な、なにするんだよっ・・・」
自分でも情けないほど裏返った声で言い返した。
その間も彼女の手は俺の下半身をまさぐっていく。
そして、俺のものに手が触れた。
「う・・・っ」
不覚にも声を漏らしてしまった。
それを聞いた彼女は、嬉しそうに耳元で囁く。
「ここで白ポーション作るんでしょ?ここで♪」
そういって彼女は、俺のものを握った。
悔しいことに、体の方は素直に反応して、更に堅さを増した。
「ほら・・・こんなに堅くなってる・・・どうしてほしい?」
嬉しそうに聞きながら、彼女は俺のものを弄ぶ。
先の方をぐにぐにといじられ、さすがに平常心を保つのも限界に近かった。
80ポーション作成(2/2)sage :2004/02/16(月) 22:18 ID:hn1kfEvg
「やめてくれ・・・」
最後の理性を振り絞って、俺はかすれた声で言い放った。
すると、彼女は意外にもあっさりと手を離した。
「ん、そか、嫌ならやめるね」
そういって離れていく彼女に、俺は虚しさを感じた。
「手じゃなくて、口がよかったんだね」
そういって彼女は、俺の前でしゃがみ込んで、俺のものを口にふくんだ。
「っ・・・なんでそうっ・・・」
突然生暖かい感触に包まれて、俺はうまく発言出来なかった。
だが、これ以上はさすがの俺も理性が持たなかった。

ぺろぺろ・・・。

夢中で舐めている彼女の顔を見つめていると、上目遣いで見つめてきた。
「ひほひひぃ〜?」
何か言っているようだが、口に含んだままなので何を言っているのかわからない。
たぶん、気持ちいい?とでも聞いたのだろう。
「ああ・・・気持ちいいぞ・・・」
勝手な解釈で答えながら頭を撫でてやると、彼女は嬉しそうに笑った。
だが、何分俺のものをくわえたままな為、少し不気味な笑いだ。
口から出して、裏筋を舌で舐める。
ねっとりと舌をはわせられ、俺のものがビクビクと反応した。
それを楽しむかのように、何度も舌をはわせる。
下から上へ、そして上から下へ・・・裏筋を舐めながら俺の顔色を窺う。
俺が慣れてきたのに気づいたのか、少し不満そうな顔をする。
竿を手に握ると、下の口に舌を入れてきた。
竿を刺激しながら、舌先でピンクに充血してきた下の口を音を立ててなめている。
なめ回す舌の動きに、思わず声を出しそうになるが、必死で耐える。
それがおもしろくなかったのか、今度は竿の部分を口で深くくわえてきた。
「ぅっ・・・」
急に下半身に襲ってきた快楽に、俺は思わず声を漏らした。
すると彼女は、嬉しそうに何度も吸ってくる。
ちゅぅぅ・・・。
強く吸ったり、弱く吸ったり、口の中で舌を使って刺激したり・・・。
最初の頃は口に入れるのも嫌がっていたのに、いつの間にか上達したものだ。
だが、そんなことを感心している余裕はないようだった。
「くっ・・・」
射精(で)そうになるのをこらえると、無意識のうちに声がでてしまった。
それを聞いた彼女は、先の方だけくわえた状態で言った。
「ひっていいおー」
イッていいよー、と言ったのだろうが、今の俺にはそれを理解している余裕はな
かった。
それを煽るように、彼女は更に責め立てた。
彼女の責めに、俺は否応もなくこらえきれなくなっていた。
「でっ・・・」
言うが早いか、俺は彼女の頭を押さえ、喉の奥で射精(だ)していた。
「ん・・・ん・・・んーーーーっっ」
びくっびくっ、と俺のものが動くたびに、彼女は苦しそうに声を上げた。
「ん・・・コクン」
小さく声を上げながら、彼女は俺の出したものを飲み込んだ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
息を荒くしている俺を、彼女は上目遣いに見つめている。
勿論、まだくわえたままで。
不意に彼女は、ちゅぅぅ・・・と音を立てながら吸い始めた。
「はぅぁっ」
突然の刺激に、俺は腰を引いてしまった。
「ぁんっ」
残った白濁液が、彼女の顔にかかる。
俺は慌てて近くにあったティッシュを差し出した。
「もぅ・・・せっかく残ってるのも飲んであげようと思ったのに・・・あーあ、髪に付
いちゃったよ・・・これとれにくいんだからぁ」
そういいながら、彼女は顔に付いた白濁液をふき取っていった。
「すまん・・・イッた後で急に吸われたから・・・」
ふき取るのを手伝いながら、俺は謝った。
「ふふふー、感じちゃったのね、かぁいい♪」
その言い方が何だか癪だったので、俺は手荒く顔を拭いてやった。
自分でも子供っぽいと思うが、悔しいのだ。
「やんっ・・・やめてよもぉ・・・でも気持ちよかったでしょぉ?いつもより早かった
し〜」
嬉しそうに言う彼女だが、早いというのは俺からすればショックだった。
だが、それを表に出すのもガキのようなので抑えることにした。
「朝だし、最近溜まってたからな・・・それに、お前もうまくなったし」
そういいながら頭を撫でてやると、彼女は嬉しそうに笑った。
「だって好きなんだもん」
「えっちがか?」
からかってやると、ふくれっ面をしながら、
「あなたのことがだよっ」

・・・ちゅっ。
言い終わると同時に、俺の唇に暖かいものが触れた。
急に彼女のことが愛おしくなり、頭を抱きかかえた。
「俺も好きだよ・・・愛してる・・・」
そういって優しく髪を撫でてやる。
すると、彼女も俺の腰に手を回してきた。
「………」
「………」
妙な静けさを感じながら、髪を撫でていると、
「・・・お腹のお肉、ちょっと増えた?」
こつんっ。
言い終わるが早いか、そんなことを言い出す彼女の頭を叩いた。
「うるさいっ、人が気にしていることをっ」
「いった〜い・・・叩かなくてもいいじゃない・・・」
そういって頭をさする彼女の額に軽くキスをしながら、俺はいった。
「んじゃ、お前でダイエットするか。丁度腰の運動になるしな」
意味がわからなかったのか、ちょとんと小首をかしげていたが、やがて理解した
のか、顔が真っ赤になった。
我ながらセクハラじみた発言だが、それも愛の形である。
「もう・・・えっち」
そういいながら彼女は抱きついてきた。
そして、乱れた服に顔を寄せながら小声でいった。
「なら・・・今からしよっか」
「したいか?」
顔を赤らめたまま、しばらく黙っていた彼女だが、やがて答えの変わりに・・・


ちゅっ。
81sage :2004/02/17(火) 01:00 ID:thDA0OZg
>>投稿者名の件
いささか書き方が不親切でした。
混同させてしまったようでごめんなさい。
フォローしてくださった方々に感謝のココロ。多謝です。

>>投下物にレスくださって
ありがとうございます。とても励みになるのです。

>>ヴァルトルート様
大好きです(*ノノ)
82前前々スレ577sage :2004/02/17(火) 20:00 ID:hd6lPGoc
|∀・)

盛況ですねー
さて、本日は奇怪な電波を受信しましたので
サッと書き上げて投稿させていただきます
はい

|彡サッ
83前前々スレ577sage :2004/02/17(火) 20:00 ID:hd6lPGoc
「血横霊屠(チヨコレイト)」

ソヒーたんがその言葉を耳にしたとき
その場で立ち止まりながら彼女は

「めずらしい風習が人間達の間で行われているなー」

という感想とともに
昔習ったフェイヨン式呪術を思い出していました

「血横霊屠(チヨコレイト)はウシの血を固めて作った
恐ろしく強い魔力を帯びたもので
それを一口でも食べたものには
以下のようなスキルを1度だけ使うことができる
・魔物を黙らせる
・魔物をテレポートさせる
・パーティーを回復する
・魔力を回復させる
・・・」

そんなものを女の人が
男の人に送るということが
なぜ愛の告白になるかはわかりませんでしたが
ソヒーたんとしては
愛するご主人様がもしかして欲しがっているかも知れないと思うと
見過ごすわけにはいきません
彼女は今夜のご飯の買い物を済ませると
チョコレートを売っている商人の方・・・ではなく
肉屋の前に来ると
記憶をたどりながら
店のおじさんに向かって
次のような言葉を投げかけるのです

「えっと・・・ウシの骨髄と脳みそと・・・
血の滴るような肉の塊
それと・・・眼球あります?あったらそれも・・・」

彼女が買い物を終えて
スキップしながら帰っていくのを見送りながら
肉屋のおじさんは
なんとなくちょっとだけ
嫌な予感がして
売ったことを後悔してしまうのでした・・・

・・・

「ウフフフフ、これで出来た・・・
わらわの腕もまだまだ鈍っていないようじゃな・・・」

口調まで変わってしまったソヒーたんが
あやしげな壺の前で
頭に巻いたハチマキに蝋燭を取り付けた
あやしい格好をしたまま
なにかを作っています
しばらくして固まってきた
その物体は
見た目は褐色の
普通のチョコレートのようですが
周囲には禍々しい邪気を放ち
可愛いラッピングを施しても
それを置いている空間だけが
なんだか歪曲しているみたいで

「うふふふ・・・これを食べればご主人さまも
イチコロよ・・・
たっぷり愛情がこもっているからね・・・」

悪魔の彼女は
その包みを胸元に引き寄せながら
なんとも形容しがたい笑みを
浮かべるのでした

--------------

「ご主人様ー、今日はプレゼント用意しましたよ
人間の風習ではこういったことするんですね♪
私も、とっても貴方が好きだから
精一杯頑張って作りましたよーーーー♪」

「・・・(にっこり)」

いつも無口な殴りプリは
やはり何も喋りませんでしたが
その顔はとっても嬉しそうで
黒い顔が赤黒くつやつやと光っていくのが
はっきりとわかりました
そんなご主人にチヨコレイトを渡すと
彼女はそのまま椅子に腰掛けて
宿の部屋の中
プリがそれを食べるのを
どきどきしながら見詰めています

「・・・(ん・・・どんな魔力があらわれるのかな・・・
ご主人様だったらどんなのでもきっと
制御して使いこなしてみるんだろうな・・・)」

しかしソヒーたんの予想に反して
一口かじった殴りプリは
二度ほど頭を振ったかと思うと
いきなり床に倒れこんでしまいました!

「え!?え!?ご主人さまっ!ご主人さまっ!!」

冷や汗をかきながら
殴りプリの額に手を当てて呼びかける
悪魔の女の子
全く反応がないので
お医者さんを呼ばないといけないと思って
あわてて立ち上がったところで
足をつかまれる感じがして振り向くと
いつのまにか眼を覚ました
殴る男がその大きな手で
彼女の足をつかんで

「あ!?大丈夫ですかご主人さま!?、良かったです・・・
私なんかへんなことしたかと・・・ご主人様?」

「・・・・・・・・・」

相手の足首をつかんだまま
いつもと違う血走った目で
目の前の女を見詰めるプリースト
彼は相手の動きを押さえ込んだまま
上体を起こすと

「え!?ご主人様・・・きゃっ!」

「・・・・・・・・・」

床にソヒーを引きずり倒すと
その巨体を相手の体に押し付けて
荒々しい行為へと没頭していくのでした・・・
84前前々スレ577sage :2004/02/17(火) 20:01 ID:hd6lPGoc
「ごっ、ご主人さま・・・わたしもう・・・ひあっ!
ああ・・・く・・・うん・・・もう・・・あああああっ!お腹が・・・お腹があ!!!
もう・・・もう許してください・・・私これ以上されたら・・・壊れ・・・ふぐっ!」

大量の白濁液を3回も注ぎ込まれて
何度目かの絶頂に達したソヒーたんは
意識がもうろうとしながらも懸命に
彼に向かって訴えますが
当のプリーストは
まったく聞こえていないようで
その衰えることをしらない精力を
再び彼女の体へと叩きつけてきます
いつもより太くて硬い肉棒が
膣壁を荒々しくこすりあげると
女の体は疲れきっているはずなのに
悲しいほど反応してしまい
液体まみれの秘壺はまた相手のモノを
受け入れるのでした・・・

「ひあっ!ああ・・・いっぱい・・・ご主人様あ・・・」

「・・・(クウウウ)」

唸り声をあげながら
突進を繰り返す漢の凶器は
彼女の中から先ほど注入した精液を
外にかきだし、奥に追いやり
新たなラブジュースを搾り出させます
ソヒーたんがその動きに耐え切れず
男の体に爪を立てて絶頂に達してからも
気遣うようなそぶりをみせず
さらに荒々しい抽入が
繰り返し繰り返し行われ

「あああっ!!!ご主人様っつ!!!止まって!止まってエ!!
だめっだめっ・・・あ・・・くはあああっ・・・ああああああああくうううんん!!!」

眼を白黒させて
彼を引っかきながら下で悶える悪魔の女
殴りプリーストはその光景に
心を動かされることもなく
彼女の髪の毛を掴むと
無理やり自分の前に跪く体勢をとらせ
その口を開けて

「ああっ!?・・・なにを・・・ふぐううううっ!!!!!」


咥内を巨根で蹂躙され
息をするのも苦しい程なのに
彼は好き勝手に暴れて
そこからも快楽を引き出そうとします
疲れきった彼女が
口に押し込まれたまま涙を流す格好に
更に興奮したのか
よりいっそう前後運動が速くなったかと思うと
大量の白ポが
彼女の喉の奥めがけて

「ふ・・・あ・・・ふぐうううっ!!!・・・げほっ!げほっ!
ご主人様・・・戻って・・・いつもの・・・優しい・・・やああん・・・」

弱弱しく声をあげるソヒーたんを
軽く床に転がすと
四つんばいの体勢にもっていき
その欲望の塊を
流れて来た液でべとべとになった
おしりの入口へとあてがいます
何をされるか理解した相手が
体を強張らせる隙も与えず
狂った珍棒が一気に前進すると

「ひあああああっ!・・・く・・・苦しい・・・裂け・・・くうううんんんん!!!」

悲鳴は彼の心に届かず
部屋のなかを右往左往するだけです
彼女は非情な攻めに懸命に耐えながら
心の中でなにがご主人さまをこうしてしまったのかと
あれこれ考えをめぐらせるのでした
そして・・・

「あっ!?、もしかして材料に異常プリオンが入っていて
狂プリ病に!?そんなあ・・・」

*************************

解説・・・【プリオン・狂プリ病】
牛の体内にあるたんぱく質。健康な牛は正常なプリオンを持っているが、
何らかの理由で構造が変化し、異常プリオンとなる。
異常プリオンは正常プリーストの精神を変化させ、狂プリ病を引き起こすという。
脳や眼球、脊髄(せきずい)、回腸に蓄積しやすく、狂プリ病の症状は
絶倫度は120%上昇
鬼畜度では63%上昇
狂プリ病を極めたものは無敵になる
と言われている

民明書房刊
「インド人も吃驚!ヨガに奇跡」2巻55ページより引用

*************************

「・・・このままじゃ私もご主人様も・・・くっ!・・・はあっ!・・・」

菊門で相手を受け止めながら
悪魔の彼女は必死に考えつづけます
このままでは確実に彼女が先に倒れてしまい
それでもプリの行為は果てしなく続くでしょう
放置して置いたらご主人様は
そのまま死ぬまでヤリ続けるかもしれません
それよりは・・・
素早く決意を固めると
責められながら彼女は
床に落ちていたチヨコレイトを咥えて
一口齧りとり
体のなかに湧き上がってくる魔力が
十分にたまったところで
最期の力を振り絞って
相手の逸物を抜き取ると
そちらを指差して

「“魔物をテレポートさせる”っ!!!」

光の中に消えていった
狂戦士の顔を捉えつつ

「ご主人様すみません・・・すぐ迎えに行きますから・・・」

と一言発してため息とともに
彼女の意識は深い闇の中へと
旅立ってしまったのでした・・・

--------------

後日、タートルアイランドでウサギを捕まえて喰っている
原住民が居るという噂を聞きつけて
モンクとアサの姉御が調査に行ったときには
すでに殴りプリは
完全に野生化していました
なんとか殴り倒して連れ帰り
彼は入院することとなったのですが
ソヒーたんは入院中ずっと
狂って居た間の
記憶がなくて不安そうな彼に
献身的に仕えながら

「・・・(来年はきちんとしたチョコレートを送ろう
完璧に間違えてました・・・私・・・馬鹿・・・ホント・・・馬鹿・・・)」

と何度も何度も
心の中で自分を罵倒し
誓いを繰り返すのでした・・・
85前前々スレ577sage :2004/02/17(火) 20:03 ID:hd6lPGoc
|∀・;)

・・・
とりあえず私の使っている電波塔
ここにおいて置きますね
つТ

|彡サッ
86名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/18(水) 00:18 ID:OQ1IqkZ.
そろそろ前前々スレ577さんにもコテハンがほしいところですね
87c⌒っ.д.)っ ◆Fb3x274Isage :2004/02/18(水) 09:22 ID:TDGhEJGA
>>577
マハマンキターーーー
民明書房もキターーー
ネタ判る人にはニヤニヤですね
ごちそうさまでした♪
88名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/18(水) 16:21 ID:C4I4ODkw
  T
(・∀・ )
89名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/21(土) 03:00 ID:d0JL57z2
確かにコテハンがあったほうが分かりやすいし混乱もしないと思いますが、
コテハンを強制するのはどうかと。
それは個人で判断するものでしょう。

前前々スレ577さん電波塔置いていくって、
いなくなっちゃいませんよね(つω;)
90名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/21(土) 15:21 ID:jgsqx.0g
既に「前前々スレ577」って付けてる時点で、半コテハンのようなものだけどな。
過去レスで>>397氏を間違えてる奴もいたし、一回二回の作品投稿で終わる人ならともかく、もう何ヶ月も常連としてここで書いてる作家なんかはコテハン名乗っても良さそうな気はする。
コテハンの悪いところは、自己主張が激しくなってしまう事だろうけど、元々こういうSSスレじゃあまり意味無いだろうし問題はないだろう。
勿論、本人の判断でコテハンつけるかどうか決めるのが一番だろうけど。
91名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/21(土) 22:27 ID:XqbZHJFo
577神はもうコテみたいなもんだしね。
それにコテなんて住人が強制するもんじゃないだろうし、
577たんの一存でいいんじゃなかろか。
92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/22(日) 09:35 ID:bZyTsY2Y
このままいくと
前前々々々々々々々々々・・・・・・577ってコテハンが長くなっちまうしな
てきとーなコテハンつけてもいいんじゃね?
どーせ誰も難癖つけんだろーし
9389sage :2004/02/25(水) 01:20 ID:q8vI.sfY
すみません、86さんの発言がコテハンを強制してるように感じられて
つい過剰に反応してしまいました。申し訳ありません。

私もコテハンに反対はしていません。
コテハンをつけるもつけないも決めるのはご本人だと、言いたいだけです。
匿名のほうが思いっきり書けるという人もおりますでしょうし。
94名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 03:55 ID:3ryAfJ1c
  T
[壁]_・)

(ふたなり)クルセもの書いてみました。
初めて書いたので、お目汚しになってしまうかもしれませんが
少しでも楽しんでいただければ、幸いです
95クルセ01sage :2004/02/26(木) 03:55 ID:3ryAfJ1c
「ホーリークロス!」

凛とした声がピラミッドダンジョンに響く。
長い銀色の髪、透きとおった紅(あか)い瞳の白い甲冑に身を包んだクルセイダーの少女―――
フィリアはフランベルジェを左から右へ払い、上から下へ打ち下ろし、計2発の斬撃をイシスに放つ。
白く十字に光る斬撃の軌跡の向こうでイシスが片手で顔を抑えるが見えた。

(よし、視界を封じた…!)

突然目が見えなくなったことで、錯乱したのかイシスは闇雲に腕を振り回している。
フィリアは隙だらけのイシスにトドメのバッシュ見舞おうと
フランベルジェを握る手に力を込める。

「バッ・・・!」

バッシュを叩き込もうと、フランベルジェを振り上げたとき
視界の端にマミーとイシスの集団が迫ってくるのが見えた。

(く、横沸きか…!?)

フィリアはバッシュを放つのやめ、迫り来るモンスター達のほうを振り向き
シールドを持った左手を振り上げると

「シールドチャージ!」

勢いよく放たれたシールドは先頭のマミーを直撃する。
シールドが直撃したマミーはその場に倒れこみ、一瞬後ろに続いていたモンスター達の足を止めた。
この隙にフィリアはイシスにバッシュを放ちトドメを刺す、と同時に再度モンスター達の方を振り向き
戻ってきたシールドをキャッチした。

「数が多いな…となれば、あれしか」

でも、この数だと耐えらないかもしれない…
フィリアは一瞬逡巡したが頭軽く振って迷い払うと、フランベルジェを鞘に収めると
目を閉じて…グランドクロスの詠唱を始めた。

(くぅぅ…)

フィリアが詠唱を始めると同時にモンスター達は殺到し、無防備なフィリアに
容赦なく攻撃を浴びせる。

(このままじゃ…!)

グランドクロスが発動する前に力尽きてしまうかもしれない―――

「ヒール!キリエエレイソン!!」

暖かい光がフィリアを包むと、傷が癒え
モンスター達の攻撃は見えない壁に遮られて、フィリアには届かない。

そして―――詠唱が完成した。

「グランド…クロスッ!!」

叫びとともに、フィリアを中心に十字の光の波動が迸りる。
光の波動とともにモンスターたちが消滅してゆくなか、フィリアは安堵の表情を浮かべたプリーストの女性を見ていた。
96クルセ02sage :2004/02/26(木) 03:56 ID:3ryAfJ1c
「はぁはぁ・・・アイシャさんのおかげで、助かりました」

フィリアは肩で荒い息をつきながら、腰まで届く金髪を後ろで束ねたプリーストの女性―――
アイシャに礼を述べた。

「当然のことをしたまでよ。
 それしにてもフィリア…貴女、無茶するわね」

先ほどの安堵の表情とはうってちがって憮然とした表情でアイシャはフィリアを睨んだ。

「う・・・」

アイシャは端整な顔たちの美人で目が切れ長であるため
睨むと底冷えするような迫力があり、フィリアは返答に窮してしまう。

「まったく、支援プリーストのわたしを置いてけぼりにして
 あんな猪武者にみたいに特攻したあげく、グランドクロスで自爆寸前・・・」

ふぅ、とアイシャはひとつため息をついて

「あんな無茶をするなんて、フィリア…」

神妙な顔でアイシャはフィリアを見つめる。

「は、はい…」

と、すこし緊張した面持ちのフィリア。

「貴女・・・うずくのね?」

「・・・(こくん」

アイシャの質問にたいして、頬をかすかに染めてフィリアは小さくうなづいた。

「なら・・・」

アイシャはフィリアの目の前で歩を進め、顔をよせると

「わたしが鎮めてあげるわ・・・」

と、耳元で囁いた。

「え・・・いや、でも、そんな!」

真っ赤になって慌てるフィリアの様子など意に介さずに、アイシャはフィリアを抱きしめて

「ワープポータル」

を唱えてフィリアの真後ろにポタを発動させると、フィリアに口づけて

「んんぅ…!?」

そのまま押し倒して、ふたりは光の柱の中へすいこまれて行った。
97クルセ03sage :2004/02/26(木) 03:56 ID:3ryAfJ1c
ドサっという大きな音をたてて、ふたりはベッドの上に降りたった。

「ここは…?」

と、尋ねるフィリアに対しアイシャは苦笑しながら答えた。

「よく周りを見てみなさいな、ここはわたし達の部屋よ」

「あぁ、たしかに・・・」

よく見ようにも押し倒されるようにポタに入ったせいか
アイシャに組み敷かれた体勢になっているため、首だけを動かして部屋を見回すと
ここは自分たちが拠点にしている、プロンテラの宿屋の一室だった。

「さて、と・・・」

アイシャは呟くと、不意にフィリアの唇を奪った。

「んぅ・・・ぷはぁ、なにをいきなり!?」

フィリアはアイシャを押しのけると、抗議の声を張り上げた。

「鎮めてあげるって言ったでしょ?」

アイシャはそう言って、フィリアを見つめる。

「いや、でも・・・」

と、口ごもるフィリア。

「それに、ここはこんなに窮屈そうよ」

アイシャはフィリアの股間のあたりを見つめると
そこはまるでテントを張ったように膨らんでいる。

「あ・・・」

フィリアはそう声をもらし、羞恥心からトマトのように真っ赤になってしまう。

「今、楽にしてあげるわ・・・」

アイシャはフィリアのズボンを下着ごとずり下ろすと
押さえつけられていた本来なら女性にないもの―――
ペ○スがまるでバネ仕掛けかなにかのように、跳ね出した。

「うぅ・・・」

いきりたつ自分のモノを見たフィリアは恥ずかしさと嫌悪感から、顔を背けてしまう。

これが―――フィリアを苦しめているもの。
フィリアは女性にはあるはずのない男性器ももって生まれたため、男と女…ふたつの性的欲求を内包している。
だから、本来ならばありえない男のモノの欲求は耐えられないうずきとなって、彼女を苦しめるから
無茶な戦い方で全力をつくして、体のうずきを忘れようとしていることを―――
自分の体のことを誰にも相談できずに苦しんでいたことを―――

アイシャは、すべて知っているから

「んぅ…れろ・・・」

自ら淫らな行為で、フィリアを鎮めるのだ。
98クルセ04sage :2004/02/26(木) 03:57 ID:3ryAfJ1c
「ひゃ…あぁんっ」

アイシャにペ○スを根元から先端まで舌で舐められて、フィリアは思わず嬌声をもらしてしまう。

「んっ・・・ちゅ、れろ…」

「あ、あぁん・・・」

アイシャの舌が通るたびにフィリアは甘美な声をもらす。

「んんぅ…ちゅぷ…ぴちゃぁ…まだ、大きくなる…」

「あぁんぅ…」

アイシャに舐められているうちに、フィリアから羞恥の色は消え
とろん、とした表情ですこし控えめだけれど、甘い声をあげていた。

「んふぅ…ちゅる…ちゅ…きもちいい?」

「んぅ…きもちいい、です」

そう答えながら、フィリアはわずかに腰を動かす。
もっと気持ちよくしてほしい―――、と。

「んふふっ♪…咥えてあげるわ、はむっ…んん」

「あぁぁん!」

アイシャに咥えられて、フィリアは一際大きい声をあげる。

「んくっ…じゅる、ちゅぷ…じゅるる・・・」

「ひゃ、あぁん、いいっ…」

アイシャの口の中と舌の感覚に酔いしれたように、フィリアは喘ぐ。

「じゅる…ちゅくぅ…んふぅ・・・」

「ア、アイシャさん…いいっ、もっと・・・」

フィリアは半身を起こして、アイシャの頭の上に手を置くと
腰をゆっくり動かし始める。

「んむぅ…!」

急なフィリアの動きにアイシャは一瞬驚いたが、口の中と舌を唾液でたっぷり濡らして
動きやすくして

「んぅ・・・ひひわぉ、うふぉいへも」

アイシャは咥えたまま「いいわよ、動いても」といった。

「あぁん、いいっ!」

咥えられたまま喋られたことによる強烈な快感に声をあげながら、フィリアは腰を前後しはじめた。

じゅぷ、じゅぷぅ、ぬちゅ…

淫らな水音が響き、アイシャの口からあごを伝って唾液が流れ落ちてゆく。

「ふぁ、あぁぁん!だめっだめっ…もぉ出そう」

「んふ、だひてもひひわぉ…」

フィリアの腰の動きが加速する。

じゅぷ、じゅちゅ、ずちゅ!

「んぅ、でる、でちゃぅ…!」

フィリアは頭の中が真っ白になって何もみえなくって、最後に一際ペ○スが膨らみ

「イクっ、イくぅぅぅんっ!!」

びゅぅ、びゅく!びゅるっ!

白くて熱い欲望の奔流をアイシャの口の中に流し込んでいた。


「んぐ、こくっこくっ…」

アイシャは口の中に出された大量の精液を、時間をかけてようやく飲み下した。

「はふぅ…こんなに出すなんて」

と、一息ついてフィリアを見ると…

「あらあら…」

すぅすぅ、と仰向けに倒れて安らかな寝息をたてていた。

「まぁ、あれだけ戦ったあとでヤっちゃったんだから…仕方ないわね」

アイシャはフィリアに下着とズボンをはかせてから、ベッドを降りると
風邪をひかないように毛布をかけてやる。

「おやすみなさい・・・ちゅっ」

と優しくキスをして、部屋のソファのほうに向かう。
一度、名残惜しそうにフィリアのほうを振り返ってから、アイシャはソファで横になった。

(フィリアがど真ん中に陣取ってなければ、わたしもベッドでお昼寝できたのに・・・)
9994sage :2004/02/26(木) 03:59 ID:3ryAfJ1c
  T
[壁]_・)

以上です。

   T
[壁]彡サッ

[壁]T
100名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 10:03 ID:e9I/hHTI
>>94
乙カレー&GJ
しかしフタナリはこっちでいいのか(´・ω・`)?
漏れはどっちでもいいけど
101名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 13:32 ID:TXZlt.cw
>>94
Σd(゚▽゚*)GJ!!
プリさんが欲求不満になりそうな展開ですな。

時にふと思ったのだけれども、
グランドクロスって、詠唱って言うより気合溜めの時間なんじゃないだろうか?
某ヒュ●ケルみたいに(ぉ
10294sage :2004/02/26(木) 16:44 ID:cmp5fjGM
[壁]ノー`)

>>100さん、101さん。GJと言ってもらえて嬉しいです。

グランドクロスの詠唱ですけど、わたしも気合溜めかなーと思ったんですけど
なにか詠唱してるのもかっこいいかな、と^^;
(詠唱の文は書きませんでしたが…というか、考えてませんが;


まだ書きたかったネタがあったのですが、削って削ってこのような形になったので
このふたりの話はまた書くかもしれません。

[壁]_・) SSって難しいね

[壁]ノシ
103名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 20:31 ID:1q40Qucc
この地に住まう神々に触発されて書いてみました。
初めてのジャンル、初めての発表と
初めてづくしなので至らない点ばかりと思われますが、
どうか生暖かい眼で見張ってやって下さい。
では・・・
104名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 20:32 ID:1q40Qucc
(誰か、古木の枝でも折ったのか、それとも最近の魔物の活発化と何か関係があるのか・・・?)
オークの集落、その入口付近。
普段はオークウォリアーやオークレディ程度しか出てこない場所だ。
だが、私が戦っているオークウォリアーの集団、その中に紛れる様にハイオークが一体混じっていた。
私はアコライトとはいえ、転職を間近に控え、且つ多少は戦闘の心得もある。辛うじて勝てる相手だ。
・・・一対一で、こちらの状態が万全なら、ではあるが。
オークウォリアーの集団だけであったならば凌ぎ切れただろう。ハイオーク一体だけであっても然り。
しかし、その両方に一度に来られたら・・・
(・・・悔しいが、ここは逃げるしかない。)
最初に気付かなかった私の不覚としか言いようが無い。
既にウォリアーの集団に囲まれている・・・が
緊急時の為の蝿の羽が懐にある。
全身を殴打される痛みに耐えながら、オークウォリアーの1体の息の根を止める。
その体が倒れる前に飛びつき、一方からの攻撃に対しての壁にする。
ほんの一時、蝿の羽を取り出すまでもてばいい。
右手に持っていた愛用のスタナーを左の脇に挟み、懐に手を差し込んだ。
その瞬間、左の脇の下に挟んでいたスタナーが抜き取られた。
一瞬、気が逸れた。
武器は失われてもまた買い直せば済むのに、私は躊躇してしまった。
結果としてその隙がいけなかった。
後頭部に痛烈な一撃を見舞われた。
強烈な痛みに意識が混濁する。
そのまま意識を手放してしまいたい誘惑に駆られる。

・・・いや、嫌だ。楽になりたいと願う自分。その弱さ。
・・・唾棄すべき、過去の私。
・・・今も続いている、後遺症。弱さを切り離したいと願った、その弱さ。
・・・強くなりたい。果たさなければならない復讐。その為に。
・・・ここで、自らの弱さに屈するのは、嫌だ

視界が急に開けた。意識が正常な認識を開始する。そして、混乱。足場が把握出来ない。
立っていた時の感覚を残したままうつ伏せに横たわっているからだと、次の瞬間に悟った。
意識の混濁も、スタナーで打たれたが為のものだと思い至った。
そしてそれ以前の状況を思い出し、跳ね起きた・・・起きようと、した。
出来なかった。私の両手は左右に広げられた状態でオークウォリアー達に押さえつけられていた。
自らの体重による胸部への圧迫感はあるが、腹部から大腿部までは地面と接触している感触がない。
膝から下は地面と接触している。脹脛の辺りに手首と同じ様な、掴まれている感触。
(まさか・・・)
自分の想像が外れていて欲しい、と願いつつ首を捻り、自らの状態を確認しようとする。
自分の肩と腕が視界の半分以上を占めている上に、髪が邪魔をして良くは見えないのだが、
その向こう側に見えて欲しくない物が見えてしまった。
私は、自分が取らされている格好を理解し、慄然とした。
その・・・椅子に座っている状態をそのまま前に倒した様な、臀部を突き出した形での拘束。
「や、やめろっ!離せぇっ!」
渾身の力を振り絞って拘束を逃れようとするが、手足は全く動かせない。
ただ腰の辺りがふらふらと頼りなげに揺れるだけ。
まるでこちらが暴れ出すのを待っていたかの様に、オーク達も動き始めた。
「くっ・・・離せ!・・・ひっ」
下半身に外気が触れ、背中を軽い物が滑って行く感触。法衣の裾を捲り上げられたらしい。
ざらついた、指と思われる物が腰に触れ、体を下って行く。下着が降ろされていく。
「あぁ・・・や、やめろ・・・」
私は今、私が最も隠しておきたいと思う部分を全て曝け出し、高々と掲げている。
・・・見えないという事はなんという恐怖なのだろう。
私の喉は萎縮してしまって、擦れた声で悲鳴を上げる事しか出来なくなってしまっている。
オーク達の吐く生暖かい息が私の大腿部を這う。先程の指先と思しき感触が私の秘所に当たる。
「よ、よせ・・・やめて、くれ・・・あぅっ、くうぅっ!?」
何かの液体がびしゃり、と音を立てて私の後ろの排泄器官に掛けられた。
液体はそのまま重力に引かれ、粘つきながら秘所に到達する。
直後、先程と同じ、指と思われる物が私の排泄器官と秘所に同時に突き立てられ、
上下左右に乱暴に動かされる。
表面を緩やかに滑っていた液体が指を伝って中に塗りこまれてゆく。
「んっ、んんん・・・うあぁっ!!」
痛い。痛い。いたい、いたい、イタイ、イタイ・・・怖い。

・・・本当は、見えない事が怖いのではない。見えない事によって感覚を鋭敏にさせられる事が怖い。
・・・痛い事が怖いのではない。痛みの奥に隠れているモノが怖い。

歯を食いしばってその痛みに耐えていると、私の秘所から湿った音が聞こえてくる様になった。
かけられた液体だけでは痛みを緩和させるには不足だとばかりに
私自身の分泌液が染み出してきたのか。
私は苦痛しか感じていないのだから、生理現象なのだろう。・・・その筈だ。
指が離れる。苦痛から開放された私の口は安堵の溜息を漏らした。
・・・だが、当然それで終わる筈は無かった。
指などとは比較にならない太さの何かが私の秘所にあてがわれた。
「ひぃっ・・・やめて、やめてえぇ・・・」
そして、先程の苦痛が可愛らしく感じられる、体を縦に裂かれるかの様な激痛。
「いやあああぁぁぁっ!!」
先程は全く機能していなかった喉が絶叫を迸らせる。
硬く閉じた瞼の裏側を白い閃光が瞬く。
滲んだ涙が頬を伝い、唇から零れた涎と混ざって地面を濡らす。
頭の中が『痛い』という単語で塗り潰される。

・・・わたしは、この感覚を知っている。頭の中が『痛い』で真っ黒に埋まった後に訪れるモノを。
・・・そこに心を委ねれば楽になれるという事を。
・・・だが、それを認める事は出来ない。私が、私の存在理由を失ってしまう。
105名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 20:36 ID:1q40Qucc
オークは荒い息を吐きながら私を蹂躙し続ける。その動きが速くなって行く。
酷い耳鳴りで自分がまだ叫んでいるのかどうかさえ定かではない。
私を貫いている凶器が、私の中でびくっ、びくっ、と断続的に痙攣しながら膨張する。
一層強く突き込まれたその一瞬後に、私の体の奥深くにその精が叩き付けられた。
・・・オークの怒張が引き抜かれる。
私にはもう安堵の溜息をつくだけの体力も気力も残ってはいなかった。
・・・後ろでごそごそと物音がしている。オーク達が立ち位置を変えているのだろう。
私は、半ば放心したまま次のオークに貫かれた。先程に比べると痛みは少ない。
下腹部の異物感ばかりが感じられる。
そのオークは怒張を奥まで捻り込んで、そして引き抜いた。
疑問に思う間もなく、ぬらりとした感触が今度は菊門にあてがわれた。
「っくぁ・・・ま、まさぁ・・・やめぇ・・・」
呂律の回らない舌で言葉を紡ぐ。もちろん聞いてくれる相手ではない。
無造作に、乱暴に、それは私の後ろを貫いた。
「・・・かはぁっ・・・こふっ・・・」
叫び続けて喉が枯れたのか、もうそこまでの体力も残っていないのか。
私の口からは掠れた呻き声とも咳ともつかない意味を持たない音が漏れただけだった。
何かの液体が先程と同じ軌道で伝う。恐らく裂けた後部から流れ出た血液だろう。
苦痛に混じって腸を逆流する言い様の無い不快感と、
汚物が排出されるある意味馴染みの感覚が交互に私を揺さぶる。
私は、痛みが反転しない様、祈りながら耐え続けている。
肩を掴まれて体を起こされた時、初めて四肢の拘束が解けていた事を認識した。
だが既に私には逃げ出せるだけの体力は残っていない。
次に取らされた態勢も隠しておきたい部分を全て暴かれる形だった。
後ろを貫いている奴が私の両の膝を抱え上げたのだ。
羽交い締めに膝を巻き込んだ、と言えば近いのだろうか?
散々晒されて、嬲られていたと言えども慣れる筈も無い。羞恥心が心身を焼く。
暴れようと思っても、体はまるで糸の切れた操り人形の様に、意思に従わない。
3匹目が私の正面に立つ。
真正面から見るその雄の生殖器官は目を背けたくなる程醜悪に映った。
「・・・いあ・・・ぃや・・・」
ほんの僅か、首を左右に振る。私に出来た事はそれだけだった。
白濁液を滴らせる私の秘所は、私の意思に反して3匹目を容易く受け入れた。
体が上下に揺すられる。前と後ろを同時に責め立てられる。
痛覚が麻痺したのだろうか。
貫かれている秘所の異物感が熱さに変わって行く。
貫かれている菊門の苦痛が熱さへと変わって行く。
・・・熱さが、快感に変わって行く。

・・・駄目だ。反転してしまった。もう、時間の問題だ。
・・・それでも、耐えられる限りは耐えなければ。私は、わたしが嫌いだから。わたしが怖いから。

「あ、あぁ・・・くぅ・・・んっ」
せめてもの抵抗。だらしなく開かれていた口を閉じて、声を出来る限り殺す。
それでも、気を緩めると喘ぐ声が漏れ出す。突き上げられる度に気が緩む。
結果として、私はそんな些細な抵抗すら行う事は出来なかった。
また、体を前に倒される。脇の下を、膝の裏を通っていた腕が抜かれる。
仰向けに寝転がったオークを跨ぐ形に足が落ちる。
胸部が、下になったオークと接触する直前で髪を掴まれ、その位置で留まった。
頭部の苦痛、最早それすらも快感。
霞掛かった視界一杯に、4匹目のオークの生殖器官が映った。
正常な機能を維持出来なくなっている思考は、現状の認識を放棄する。
その怒張が口の中に押し込まれても、嫌悪も恐怖も感じなかった。
ただ、息苦しいとしか思わない。それもまた、心地良い。
そして、その時間は変わらず、本当に変化無く続いた。
届かない。達しない。奴等は自らの欲望を私にぶつけるだけで、私の状況に頓着はしない。
官能の火は点いたまま、燃やし尽くす事も消される事も適わずに。
どれ程の時間が流れたのかも、もう判らない。精を身に受けた回数は数え切れない。
顔も、口の中も、胃の中も、子宮の中も、腸の中も、白い液体が溢れ返っている。
未だ身に着けている法衣はまるで白濁液に漬け込んだ状態だ。
気が狂いそうだ。
或いはもう既に私は正気では無いのかも知れない。
体力が尽きるのが先か、意識が尽きるのが先か。どの道、私はここで死ぬのだろう。
脳裏に瞬くのは、今の自分を作った憎むべき連中の事では無く、その僅かばかり前。
走馬灯の様に思い出される、初心者修練場を出てからの事。
106名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 20:38 ID:1q40Qucc
何故、冒険者になろうと思ったのか・・・動機はもう忘れた。

『あ、あの・・・ありがとうございました。』
『気にしなくていいってば。それより、転職先はもう決めたの?』
『はい。わたし、アコライトになりたいです。』
『そっかー。じゃあ大聖堂まで送ってあげよう。』

『ほい。大聖堂に到着〜。ここでアコライトに転職出来るよ。』
『何から何まで、ありがとうございます・・・本当に。』
『気にするなって何回言わせれば満足するのかな〜?
あまり言わせると怒って見知らぬ所まで連れてって置いてけぼり食らわすよ?』
『あ・・・ご、ごめんなさい・・・わたし、そんなつもりではなくて・・・』
『あー、冗談なんだし謝るのもなしっ。どうせなら
《どうやって連れてくつもりだよっ》って突込みを入れて欲しい所だね。』
『え、え?つっこみ、ですか・・・?』
『あっはははははは!気にしなくて良いよ。君はその無垢な純粋さが魅力なんだろうから。』
『う・・・変な冗談を言わないで下さい。』
『さて、冗談かな本気かな?俺意地悪だからねー。教えてあげないっ。
・・・とと、引き止めちゃってゴメンね。俺はここで。縁があればまた会おうね。』

何故、アコライトになろうと思ったのか。それは思い出せる。
まだ初心者だった、見ず知らずの私を助け、転職できるまで鍛えてくれた人が居た。
その人はとても強かったが、私という荷物を抱えていてはその実力を発揮しきれない。
何箇所か、傷を負ったのを見た。
「かすり傷だから放っておいても直るよ。」と言っていたが・・・
私のせいでしなくてもいい怪我をさせてしまった事に変わりは無い。
だから、怪我を癒せるアコライトになろうと、そう思ったのだ。
意地悪だけど、優しかったあの人への仄かな恋心と共に・・・

楽しかった記憶を抱えて死に逝けるのなら、悪くないのかもしれない。
視界が白く染まって行く。意識が薄れて行く。体力か気力か知らないがどうやら限界の様だ。
・・・記憶の中でしか再生されない筈の懐かしい声が耳に響く。
最初は、幻聴なのだと思った。
「雄豚は大人しく雌豚に盛ってろっての。」
奴等はその声に対して何の反応も示さなかった。だから、幻聴なのだと。
それでも確認したいという意思を受け入れて落ちかかっていた意識が肉体に留まる。
焦点が多少合わないが、視界も取り戻した。
ずっと入れ替わり立ち代わり私の口を塞ぎ続けていたオークの生殖器官が今は無い。
目の前には、自らの分泌液と、私の唾液に濡れた怒張を天に向けたままの、頭の無い胴体が寝ている。
頭部は少し離れた所に無造作に転がっている。
視線を下げると私の秘所を貫いているオークの顔。
ただし頭頂部から赤い矢が半分程刺し込まれている。
その赤は尾羽からぽたりぽたりと音を立てて地面を赤く染めていた。
背後からばさっという音がして、ずっと私を揺さぶり続けてきた動きが止まる。
排泄器官からじゅぽ、と音を立てて抜けるオークの怒張。
振り返る。丁度、どさりと音を立てて倒れた、これもまた首の無いオークの体。
その他のオーク達はそれよりも先に永眠させられていたらしい。
首と胴体が離れていたり、矢で急所を貫かれて絶命したオークの死体が累々と横たわっている。
その中にただ一人立っている、人間。微妙に視線を外しながら私に向かってくる。
忘れた事など無い、それは憧れていた姿。別れの時、本当は「行かないで」と言いたかった。
傍に居たかった。隣に居て欲しいと思った。
なのに、今の私は動かない体を引き摺って彼から離れようともがいている。
くしゅ、と音を立てて未だに私の秘所を貫いていた死体の生殖器官が抜け、
私は死体の傍に無様に転がった。
今すぐここから、彼の目の前から消えたいのに。体は言う事を聞かなかった。
彼から目を逸らす事も出来ず、ただ後退る。
怯えているのは体か、心か。恐らくは両方。
暴力に晒され続けた体は他人を拒絶している。憧れの人にこんな姿を見せたくなかった。
そして、何より・・・まだ、体の中の火が消えていない。
更なる醜態を晒しかねない、今の私自身。そんな諸々の物に私は怯えていた。
彼は私の怯えを悟ったのか、足を止めた。
「あー、うん。俺は怪しい奴だけど怪しいモンじゃない。っても信じらんないかな。
とりあえず・・・大丈夫かい?近付いてもいいかな?」
どうやら、相手は私の事を覚えていない様子だ。
ある意味、当然だったのだが。今の私はあの頃とは外見も相当変わった。
当時は髪は肩で切り揃えていたし、色も変えた。体つきもそれなりに変わった。
性格に至っては当時の片鱗さえ無い。
しかも、私にとっては大事な思い出でも、この男にとっては日常茶飯事であるのかも知れない。
私の事など記憶の隅にも残っていないのだろう。そう考えたら、拍子抜けした。
後退るのを止め、無表情を装い、通常通りの声を意識して作る。
「助けて頂いた事に感謝する。私は大丈夫だ。
それと、近付かない方が良いだろう。私を含めてこの辺りは相当汚れているからな。」
彼は驚いた顔をした。それもそうだろう。私が喋るのを初めて聞く人間は大抵驚く。
しかしその表情は一瞬で消え、何やら楽しそうな表情を浮かべてその場で屈み込んだ。
ご丁寧に膝を利用して頬杖まで付いている。
「大丈夫ってんなら起きあがってみそ?」
「・・・今はまだ無理だが、少し休めば動ける様になる。だから大丈夫だ。」
次に呆れた表情を浮かべた。実にわざとらしい。
「それは世間一般では大丈夫とは言わなーい。第一ここ一応オーク村だよ。
いつオークのおかわりが現れるか判んないのに転がっててもいいのかな?
もし現れたら折角俺が助けたのが無駄になるじゃん。そんなのはヤだね。
でも近付いて欲しくないって言うなら近付かない。君が自力で立てるまでここで見てる。」
そして、また楽しそうな顔。
・・・まだ我慢は出来るが、出来るなら誰も居ない場所まで行ってこの疼きを静めたい。
「貴方には相手を思いやる気持ちという物がないのか?私とて一応女の端くれだ。
汚れた姿を見続けられる羞恥心も考慮して頂きたい。」
「あぁ、そりゃそうだねー。ごめんごめん。君が見られたくないと言うなら見ない。
だけどさー。こうしてるだけなのも何だから君が立てるまでお喋りしよう。お喋り。」
と言ってその場で反転して私に背を向けた。
人の嫌がる事をわざと行う癖に、相手が本当に嫌がればすぐに止める、そんな所は変わらない。
・・・それなのに、どうして。
「そこで背を向ける位ならどうして放って置いてくれないのだ!?どうして立ち去ってくれないのだ!?
貴方の意地が悪い事は承知しているが、時と場合によるだろう!?」
彼は、思わずといった風情で振り返り、私を目にした瞬間我に返ってまた背を向けた。
「そうか・・・俺の事、覚えててくれてたのか。もう忘れられてるだろうと思ってたよ。」
初めて聞く、真剣な口調。その内容に私も驚いた。
「・・・私もだ。貴方が私の事を覚えているとは、思わなかった。」
覚えていてくれたのは嬉しかった。そして悲しかった。
せめて彼の記憶の中でだけでも、今の荒んだ私ではなく。あの頃のわたしで居続けたかった。
「何があったんだ?あれから。あ・・・話したくないならいいけど。」
躊躇いがちに尋ねてくる。
成程、あの頃のわたしに意地悪していた彼の気持ちが今、多少理解出来た。
こう・・・しおらしくされると、意地悪してみたいと思わなくもない。
・・・初めて、自らの過去を話しても良いかと思った。
彼に全てを教えて、軽蔑される。そうして未練を断ち切る。
私の中に残るこの甘さを捨てて復讐に身を投じる為に。

「自力で立つまでの暇つぶし程度にはなるかも知れないな・・・聞きたいか?」
107104sage :2004/02/26(木) 20:47 ID:1q40Qucc
・・・すみません。エロくないし萌えも全然ないです。
しかも続かせてみようか?なんて生意気な考えを持ってしまいました・・・

と、とにかく駄文、失礼しましたぁ
壁|====3 カキニゲゴメン!!
108名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/26(木) 23:24 ID:5fW44G/g
書き逃げ禁止。
続きをよませてもらおーか。
っていうか
是非読ませてください
109名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/02/27(金) 10:29 ID:LOV4G0vg
>>104氏、108さんに同意。

ぜひ続きを書いてください。
お願いします。
110104sage :2004/02/27(金) 12:24 ID:vrO1f4GI
108様、109様。ありがとうございます。
遅筆なもので続きをいつ載せられるかはわかりませんが書きます。
生暖かい眼で(以下略

壁|<…ボクココニイテモイイノカナ?
111スタジヲエチィ作品sage :2004/02/27(金) 15:08 ID:2X70NKTs
_| ̄|○......イタヨゴシスマソ
------------------------------------------------------------------------------------------------------


――痛い。

何故こんな格好で・・・・繋がれているのだろう。
 ―そういう彼女は足枷と首輪をつけられ、信じられないような恥ずかしい格好で壁に繋がれていた。
「よう、お嬢さんよう」
 そういう男のほうを見つめると、男は鎌首をもたげたそれをこちらへ向けていた。

「放して!なにをす・・・・」
その言葉は、口の中に異物―たぶん男のそれだろう―を入れられ、喋れなくなっていた。

「んっ!」
「すごい嫌がってるようだな・・・・・しかし、そんな嫌がっていると魔法、放つぞ?」
・・・・・卑怯な。もしや、あの時のウィザードか・・・?

あの時は、確か。
まだ私が初心者のころ、「転職するまで手伝う」との甘い言葉に誘われて、森へ入った。
―そして、目隠しをされた瞬間、罠だとわかった。その男は、自分でそれをしごいて、顔にかけ、
それを私の秘部にいれ、犯した後、私の秘部へ何かの念のような魔物を入れ、立ち去ったのだ。

「思い出してくれたようだな。・・・もう自分がどうなるかわかってんだろ?」
(嫌だ。嫌だ。そんな思い、もうしたくない)

そういったあと、彼は「歯を立てると殺す」という脅しを立てた。

「気持ちよくさせろ。しないと、どうなるかわかってんだろ?」
態勢を入れ替えられる。私の口の中に、それが入れられた。
私は男のそれを口で刺激し懸命にしゃぶって奉仕させられる。

「っ・・・・・出る!」
そういった瞬間、私はそれを飲み込んでしまった。
「う・・・気持ち悪い・・・・」
そういったのが、間違いだった。
「俺のものを、気持ち悪いと・・・・許さん」

男は一気に分身を秘所にめり込ませた。
「痛い!痛い!」
だが、男はそんな声を無視した。。
「あ! い、いやっ、やめてぇ!」
「どうした?まだ半分も入ってないぞ・・・・」

にやにやと笑いを浮かべて、男はさらに腰をすすめる。
ほとんど濡れていないにも関わらず、男のそれはどんどん深く入っていく。
耐え切れないように肉の隙間から赤い雫が漏れだした。
「ふっ・・・・まだ始めてが取れてないのか・・奪ってやろう・・・」
「やめて!いや!」
「知らんな。」
「痛い!・・・・・・怖いの!」
歯を食いしばってその痛みに耐えていると、私の秘部からやっと湿った音が聞こえてくる様になった。
「感じてるのか?気持ちいのか?嫌がってたくせに・・・とんだメス豚だな・・」
「違う!」
いったんそれが抜かれる。終わりかと思ったら、その男が薬を持っているのを見て、その可能性は否定された。
「こいつはな、ヒドラの触手の分泌液だ。」
それをまんべんなくかけられたあと、
また無造作に、乱暴に、私を貫いた。

「・・・出る!」
男は・・・白濁液を大量に私に注いだ。
「ふう・・・・なかなかいいじゃないか・・・・」
「もう放しなさい!」
「残念ながら、お前は一生俺の奴隷なんだ・・・」

そういわれたあと、私は始めて意識を失った―
------------------------------------------------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------------------------------------------------
「帰ったぞ。」
私はマタの首輪をつけられ、鎖に繋がれている。
あの日、何回もぼろぼろになるまで犯された後、そのまま、また意識を失ったのだ。

そして、今日も男は私を飽きるまで犯し続ける。
もう逃げることも考えなくなった。
このままいつまでも閉じ込められたままで良いのかもしれない。
―そう、このままずっと・・・・・
------------------------------------------------------------------------------------------------------
すみませんでした!
112某スレ342sage :2004/03/03(水) 01:48 ID:hG8OmMRc
本日はお雛祭ですよ。
ということで、またも行事で単発ネタを一つ。
実はろくにログインも出来ぬ状況ですので、細部が微妙に異なったら御免なさい。
113某スレ342sage :2004/03/03(水) 01:51 ID:hG8OmMRc
「わあ!何、これ!?」
 都の中心に段状に飾られた緋の洪水を見上げ、女は童の如き甲高い声を上げた。
 泉水の国、天津。なべて女人は肌を見せぬ慎ましさが尊ばれるこの国に於いて、
己の曲線をしかと見よと言わんばかりの女の身なりは、余りにも際どいと言えた。
「ねえ、これは何のお祭りなの?」
 傍らの片目眼鏡をかけた、女とは裏腹に随分と堅気めいた男へと問いかける。
女の問に対し、理知的な光を帯びた瞳を紙の上に滑らせ、男は答えた。
「ヒナマツリ、だそうだ」
 祭、という言葉を聞くや否や、女の双眸が無邪気に輝いた。
「ヒナマツリ?それ、飛び入り参加であたしも踊れるのかしら?」
「悪いことは言わない」
「ちぇッ」
 諫言に拗ねる女の職は踊り子、そして、女の無言の詰りを軽く受け流しつつ、
更に天津指南書を読み耽る男の職は錬金術師であった。
「ヒナマツリは、タンゴノセックとも言うらしいな」
「タンゴ!ダンサーのあたしが踊らなくて如何するのよ!」
「如何もしなくていい。どうやら、女の子供の成長を祝う日らしいな」
「じゃあやっぱりあたしのお祭りじゃないのッ」
「未だ子供なのか?」
「相変わらずノリ悪い子ね……!」
 常に端正な面を崩さぬ錬金術師に、溜息をつき踊り子は呟いた。されど、
そこで何かを思いついたと見え、珍しく真顔を拵えてみる。
「……今日はヒナマツリっていうお祭りなのよね」
「らしいな」
 徐々に高鳴る胸を抑え、踊り子は問うた。
「あたしのお願い、聞いてくれる?」
「鞭でひっ叩きたい、なんてのでなければな」
「しないわよ!」
 強ち冗談とも思えぬ軽口にいきり立つと、頬を赤らめた踊り子は錬金術師を見上げ、
囁いた。
「……あたしはダンサーで、あなたはアルケミストでしょ?」
 そして、錬金術師の手をそっと両手で抱え込み、言った。
「あたしを、操って。踊らせて」
 暫し、錬金術師は答を返さなかった。やがて錬金術師は手を放そうともしないまま、
踵を返した。頭を力なく垂れ、唇を噛む踊り子の頭上から、平静なる錬金術師の声が降る。
「宿へ戻る、それからだ」

「……ふ……」
 手の甲を唇に押し付けるが、如何しても声が洩れる。一風変わった床に敷かれた
綿布の上で、一つ一つ装飾を剥ぎ取られた踊り子は、眉根を寄せて胸の粒を弄られる
悦楽に耐えている。
「異国の祭を出しにするとはな……天津の人々に詫びたら如何だ?」
「ごめんなさい……ああっ!」
 錬金術師の言に導かれ、熱に浮かされながら詫びの言葉を発するや否や、やや力を
篭めて捻り上げられ、踊り子は歌った。
 かの人形の操り方は、全て錬金術師の頭に入っている。例えば、
「やっ!」
 弾力ある乳房に舌を這わせれば、つんと尖った粒に触れて貰えぬ狂おしさが踊り子を
突き動かす。わざとその周りのみを撫する内に、
「意地悪……!」
 快い怨嗟が飛ばされるが、先端には未だ達しない。とは言え、あまり焦らしすぎては、
形の良い臍を曲げてしまう。故に、頃合いとばかりに舌先のみで突いてやる。たった
それだけなのに、踊り子は歓び腰をうねらせる。その様は、黄金を閃かせ優雅に
舞っているかのようだった。
 二人の縁は古い。陽と陰、真逆な二人に通じるものは一つ、我が道を行く。
幸か不幸か、二次職に就いた今でも、縁は続いている。
 己のみに操ること適い、己の前のみにて踊る女を、得難く思う。しかし、それは単に
縁の古さにのみ由来するのではないか。
 蕩う想いに耽るうち、女は喘ぎつつ囁く、
「次は……あたしが……」
 これも容易く予想がついた。意を汲み取った錬金術師は舌を離し、両から押し上げられる
豊かな乳房の間に、洋袴から取り出したばかりの昂ぶる男根を挟んだ。女の麗たる相貌とは
不釣合いな肉茎の先が白い乳房に埋まる様を見遣り、踊り子は笑んだ。錬金術師に要らぬ
負担をかけぬよう、やわやわと、時に強く扱き上げると、流石の錬金術師の面にも歪が走る。
「くッ……もう、いい」
「だあめ」
 丸みを帯びた双肩を掴み、上擦りつつ伝えるも、艶やかに笑んだ踊り子は、赤蛇の舌先にて
亀頭をつと舐め上げた。
「うああっ!」
 錬金術師の体が跳ねた、同時に、散った白濁が踊り子の顔を見事に汚した。思わぬ攻め手に、
正直、己の優位を崩された心持ちがして、精を放った後の倦怠感も相俟って暫し呆然たる面持ちを
浮かべる錬金術師を他所に、少々驚いたと見え、眼を円く見開きつつ、踊り子は温もりを残す白濁を
指で拭い、ぺろりと舐め取った。
 己が導いたわけでなし、にも拘わらず何の気負いもなく一連の行為をやってのけたと思しき踊り子の
心が不思議で仕方がなく、錬金術師は訝しげに問うた。
「何故、そこまで……」
「したかったからよ」
 当然、とばかりに言ってのけると、踊り子は精をすっかり拭い去った顔を、錬金術師の戸惑いを隠せぬ
面へと寄せた。己が放った白と女の化粧の香が、錬金術師の鼻腔を軽く突いた。
「あんたみたいなカタブツの隣には、あたしくらい軽いのがいなくっちゃあね」
 そう言って微笑んだ面をころりと変え、踊り子は恨みがましく錬金術師を見詰めた。
「ほんと、材料が集まっちゃあ部屋に篭って怪しげな実験ばっかりしてて、あたしのことなんか
ちっとも構ってくれないんだもの」
 けれど、本気で錬金術師を憎く思っているわけではないことは、徒なるその眼を見返せば容易く解る。
無邪気な瞳に艶と羞を篭めると、錬金術師の首筋に華奢な腕を絡ませ、踊り子は密やかに問うた。
「今日くらい……いいよね」
 囀りが、天秤を傾けた。
「やっ!?」
 途端、踊り子の身は綿布へと強く押し付けられていた。なだらかな曲線を描く太腿を割ると、
既に沸き出づる露にまみれて赤々と息づく秘肉が現れ、各々の情を煽った。
「え、恥ずかし、一寸ぉ……!」
 踊り子の舞を楽しみつつ、焦らし焦らし事を運ぶ。それが錬金術師の常の手であった。されど、
今は違った。
 早くも怒張するそれを滑る淵へと宛がった錬金術師のあまりにも性急な振る舞いに、踊り子は
動揺を隠せず、口走った。
「え、もう?もうなの?」
「駄目か」
「い、いいけど、ああんっ!」
 許を出すや否や、男の情欲が女を裂いた。瞬間被った苦痛も、激しく突き動かされていくうちに
悦楽に変わり行くのが不思議ではあったが、然様なことも考えられぬほど急な責めによって、
踊り子は悩乱していた。
「ああっ、いい、だめっ!」
 先の放出の助けをも受け、錬金術師は細身に合わぬ耐を以って踊り子を苛んだ。一打ち毎に
悦が増し、踊り子は唇が紡ぐうわ言を解さぬまま、己を狂おしく求める凶槍に合わせて腰を
振り続けた。
 肉を叩き露を打つ淫らな音曲を背に、至高の歓喜天にて、女は歌い、舞った。そして、
「いくっ、いっちゃう、ん、あああああっ!」
 悦の破裂は、二人を同時に襲った。吐き出される白濁を更に己が身に取り込まんと、愛しい
男根を包み込んだ秘肉は暫し痙攣を続けた。組み敷かれたまま息を吐く踊り子は、何故か、
両の瞳に涙すら浮かべていた。その露を拭うと、錬金術師は己を引き抜こうとすることなく
踊り子をその胸に掻き寄せ、呻くように告げた。
「今まで、済まなかった」
「如何して?」
「……いや」
 錬金術師は首を振った。そして、今や人形では在り得ない踊り子と、静かに唇を重ね合った。

 祭の一日は、斯様にも過ぎる。
114某スレ342sage :2004/03/03(水) 02:03 ID:hG8OmMRc
>は様
近頃ヴァルトルート様は肉椅子に飽き足らず、
とうとう露店にて鞭をお買い求めていらしたので、
(゜д゜;)<ニゲテーーーー!

遅レス済みません、有り難う御座います。
そしてスレ汚し失礼しました。
115名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/03(水) 06:46 ID:QhTSFYuQ
>>113
タンゴノセック
タンゴノセックス

・・・正直すまんかった
116名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/03(水) 11:35 ID:A3oL1a/k
( ´∀`)σ)ノ∀`)>>115
117104-2sage :2004/03/03(水) 13:54 ID:KLgUvz4w
104です。
萌エロ増量!を目指して
続きを書いてみたのですが減量しちゃってるっぽかったり・・・
何やら特殊ジャンルに足を踏み込んでしまった様な・・・
しかも終わってないし・・・
と、そんな代物ですが、生暖かい眼で見張ってやって下さい。
では・・・
118104-2sage :2004/03/03(水) 13:56 ID:KLgUvz4w
「自力で立つまでの暇つぶし程度にはなるかも知れないな・・・聞きたいか?」

「あぁ、話してくれ。」
彼が答えた。いよいよ、逃げ道は無くなった。
・・・もし、聞きたくないと言われたらどうなっていたのだろう?
ここから新たな道が、新たな関係がつくれたのだろうか?
(我ながら情けない・・・ありもしない可能性にまで縋りたいと思うとは、な。)
いや、そうまでして彼の傍を求めて、仮に彼がそれを許したとしても。
私自身が罪悪感で潰れてしまうだろう。だからやはりこれで良いのだ。
「アコライトに転職したわたしは・・・」
言いかけてふと思った。言葉より雄弁に伝える手段が、ある。
舞台はこれ以上無いという程整っている。
「いや・・・そうだな。説明するより早い方法を思いついた。
申し訳無いのだが、私の荷物に心当たりはないだろうか?」
「あるよ。拾っておいたから。」
「では、その中から体力回復薬を出してこちらに放ってくれないか。」
「ほい。」
投げ渡された薬を、何度も取り落としそうになりながら、蓋を開けて一気に飲み干す。
失われていた体力が多少戻る。
同時に、未だ消えない体の中の火も活性化してしまったのは計算外だったが・・・
やはりある意味で好都合だった。
これならそう遠くない所にある、獰猛な魔物がいない、水浴びが出来る場所まで行けるだろう。
立ち上がり、そこに向かって歩き出す。
「立ち上がったけれどまだ話していないからな。付いて来てくれ。」
「りょーかい。」
彼は頭上に?マークを浮かべながらも腰を上げた。

「川だねぇ。」「あぁ、川だ。」
「ここ、『説明よりも早い』場所?」「違う。」
「じゃー、どんな場所なん?」「水浴び。汚れを落としておきたいと思うのは不自然な事か?」
「いや、そんな事ないんじゃない?」
「では、声が聞こえる範囲に居て欲しい。
どうしても覗きたいと言うなら止めないが、出来れば覗くな。」
「あのねぇ、君は俺を何だと思って「意地悪な男だ」・・・へいへい」

以前見つけた場所。森の中を縫うように川が流れている、人通りの無い場所。
どうせ服も白濁液まみれなのだし、まとめて洗う事にして法衣のまま川に入る。
全身を浸してから服を脱ぐ。自分の裸を見る度に敵への憎悪と自分への自己嫌悪に陥る。
・・・知らず、握り締めていた拳から血が流れ、指を伝い川に落ちた。
我に返り、手拭いで丹念に全身を擦る。
全身をもう一度水に浸して、手拭いを洗い、固く絞って、もう一度擦る。
それを何度か繰り返す内に、全身にこびり付いていた液体を拭えた様だ。
法衣も同じ様に何度も流し、絞っていると痕跡を残さなくなった。少なくとも見た目は。
・・・正直に言うと、ずっと晒され続けたせいか鼻が効かなくなっている。
もしかしたら臭いは取れていないのかもしれないと不安になる。
それも、今更か。例えそうであってもそれは私に相応しい臭いだろう。
川から上がり、ルアフを使用して周囲の気配を探る・・・誰もいないようだ。ならば問題はない。
適当な場所に腰を下ろした。洗い立ての濡れている法衣を身に纏う。
胸部をはだけさせ、声を漏らさない様にその裾をたくし上げ、固く噛む。
下着は失われてしまった為、下腹部が完全に露出してしまう。
どれ程拭っても粘り付く液体を滴らせていた秘部も。
股を開く。
私は、恐る恐るその場所へ右手の指を這わせる。人差し指と薬指で軽く広げ、中指をゆっくりと沈める。
ちゅく、と音を立てた。
「ん・・・ふぅっ・・・」
同時に、頭を痺れさせる刺激。胸部の先端が痛い程張り詰めている。
私を縛る忌まわしい呪いの存在を嫌が応にも意識させられる。
・・・彼に全てを曝け出す。自らを貶める。既に墜ちている身だ。何を躊躇う。
裾を咥えたまま、数え切れない程聞いて覚えてしまった言を、呪を込めて囁く。
私が自分から試すのは初めてだが、呪いは効果を発揮した。
「っく・・・ぅ・・・」
振動。ぴりぴりと胸の先端から眉間へと稲妻が走り、瞼の裏で弾けて光る。
・・・これで、秘部に専念できる。
そう考えて、自らの浅ましさに絶望する。涙が滲む。
けれども快楽を貪る肉体の歓喜の涙との区別は出来なかった。
左手を、右手よりやや上の位置に這わせる。指に当たる、固く硬直した突起物を弄る。
最初はゆっくり、徐々に強く、激しく。あわせて右手の動きも活発になっていく。
支えに使っていた人差し指と薬指も全体を撫でる動きに変わっている。
にちゃ、くちゅ、ちゅぷ。
彼に聞こえてしまうのではないかと思う程、淫猥な音が大きく森の中に響く。
「ふゃあ・・・ひ・・・」
押し殺している声も抑えが利かなくなりつつある。

・・・思い出したくも無いのに、あの男の声が脳裏に響く。
『絶望に身を任せるのは心地良いだろう?』
『自らを襲う悲劇に酔え。そうすればそれはこの上ない快楽になる。』
『恥ずかしがれ。より快感が高まる。』

あぁ、否定出来ない。確かに私はこの状況で、常以上に興奮している。
ぴちゃ、ちゅぷ、じゅぷ。
「ひぁあ、あぅ・・・ふぅん・・・」
何かが登ってくる。私は押し出される。落下感を伴う浮遊感。瞼の裏の火花が大きくなる。
視界が真っ白に染まる。それとも思考。終わりが近付く。終わりに達する。
「・・・あ、うぅ・・・・くぅんっ・・・!・・・!!」

そして、意識が反転する。私は奥に下がり、わたしが起き上がる。
119104-2sage :2004/03/03(水) 14:01 ID:KLgUvz4w
・・・第一印象は『危なっかしい』
そのノービスの少女を見掛けた時、そう思った。

今にも己の身を傷付けそうな程震えながら覚束ない手でナイフを握り、ポリンに向かっている。
俺はプロンテラ南の、人混みから離れた丘で寝転がっている。
丁度昼寝から目を覚ましたばかりで、やる事も何一つなかったから何となく眺めていた。
ポリンは少女の事など気にもかけずに、落ちている三つ葉やらゼロピーやらを拾い歩いている。
(ポリンの場合は『拾い跳ねている』が正解かもしんねぇけどな)
少女はそのポリンに追いついて、ナイフを振り上げるのだが何故かそこで硬直してしまう。
そうしている内に次の拾い物を発見したポリンはその場を離れる。
・・・延々、そんな事を繰り返していた。
何十分、そうしていたのだろうか?
ポリンが俺の側に来た。追いつく少女。ナイフが振り上げられ、そのまま止まる。
いつ、ナイフを自分の頭の上に落としてもおかしくない。
また離れるポリン、溜息を一つ吐いてナイフを降ろす少女。
「どうして、振り下ろさないんだ?」
俺はつい、そう尋ねた。人と関わるのが嫌いな俺にしては珍しい事だ。
少女が、びっくりした!ってな顔でこっちを見る。
あー・・・ナイフを振り上げてる時に声掛けてたらぜってー落として怪我してたな、うん。
だってナイフ落としてるし、今。土に刺さってるし。
「あ・・・人が、居たのですね・・・すみません。お昼寝のお邪魔をしてしまいましたか・・・?」
《俺が何か悪い事したんじゃないか?》って思える程恐縮しながら謝罪している。
どうやらこっちには気付いていなかったらしい。
「つーか、ずっと見てたけど?」
と言うと、ボッという擬音と共に顔から火が出るんじゃないか?ってな勢いで赤面した。
「あ・・・あのえとその・・・」
物心ついた頃からスリや盗みで生計を立てていた裏稼業まっしぐらな俺にとって
それは面白い、新鮮な反応だった。
「・・・笑いませんか?」
「聞かなきゃわかんないよ、そんなもん。」
「・・・」
あ・・・なんか納得してるし。この子すっげー判り易いかも。
「えっと・・・冒険者になるなら魔物を倒さなきゃいけないって、初心者講習所で教わったのですが・・・
あんなに楽しそうなのに、殺しちゃいけないんじゃないかって、思ったんです。」
しかしその言葉は俺の理解を越えていた。
「へ?楽しそう?・・・ポリンが?」「はい。だって、楽しそうじゃないですか。」
ポリンなんぞをシミジミと眺めた事は無い。俺が初心者の頃は見かけたらとりあえず殺しておいたし、
今となっては存在を意識すらしていない。
言われて少しだけ興味が沸いた。暫くポリンの行動を観察する。
・・・なるほど、のーてんきにポヨポヨ跳ねてる姿は確かに楽しそうに見えなくも無い。
「でもな、あれ、一応駆除指定だぞ。粘液で植物を駄目にするとかなんとか聞いた。」
「そうなのですけれど・・・」
歯切れの悪い返事。納得出来てないのが一目瞭然。なんだかなぁ・・・
「じゃあ、君は今までご飯を食べた事はないのかい?」
ぷるぷると首を振る。まぁそりゃそうだ。飯を食べた事の無い人間はここまで大きくなれない。
「人は他の生物を犠牲にしなければ生きていけない。そういう生物なのさ。
殺しは確かに良くない事とされている。大きな視点で見れば確かに人も魔物も植物だって生きてる。
だが、殺しが罪だとするならば生物は皆罪人さ。飯を食う為に殺してるんだからな。
例えばこのポリンが生きていたらそれだけ食物の実りが少なくなる。
その分確実に誰かが飢えるんだ。だから誰かが殺す。自分達の生活を守る為だ。
自分が殺した訳じゃないから罪が無いなんて事はない。その飯を口に入れた段階で同罪だ。
飯は食うけど自分の手を汚したくないっていうならそれは偽善、甘えに過ぎない。」
少女は真直ぐに俺を見ていた。感心してるって目だ。
・・・今更他人の受け売りだなんて言えねぇな。こりゃ・・・
「そうですね。わたし、甘えていました。どうもありがとうございました。
おかげさまで迷わずにこの道を進めそうです。」
その真直ぐ、直向な視線が俺には眩しかった。
少女は改めてポリンに向き直る・・・けど、やっぱり手付きは覚束なかった。
「それじゃ駄目だよ。まず深呼吸して・・・」

それから暫くの間、俺は自分が冒険者として培って来た技術を彼女に教えながら過ごした。
少女が転職可能になった頃を見計らって尋ねてみた。「どの職に就きたいの?」と。
彼女は「アコライトになりたい」と答えた。
俺が受けたかすり傷の事を気にしているのは判っていたが、何も言わなかった。
彼女が俺にどういった種類の感情を持ち始めていたかも想像がついた。
俺も、彼女に同じ感情を持ち始めていたと思う。
また、その感情とは別に、彼女は俺の力に憧れを抱き、俺は彼女の純粋さに憧れていた。
けれど俺は彼女から逃げた。
裏稼業の人間である俺が、眩しい光を放つ彼女を幸せに出来る筈がないからだ。
彼女の真直ぐな心が曲がり、直向な眼が失われるのを見たくなかった。
俺の傍に居たら確実にそうなってしまうから。だから、別れた。簡単に、軽く、そう見られる様に。
その心が失われない様、それまで信じてもいなかった神に祈ってみたりした。

・・・それで気を良くして翌日別のノービスを鍛えてやったらトンでもない奴に当たっちまって
それ以来ノービスに構いつけるのは辞めたんだが・・・まぁそれは別の話だ。

後で振り返って考えてみても、他人と一緒にいて楽しいと思ったのはこれが最初で最後だった。


オークに弄ばれていたアコライトの女を見掛けた時は特に助けようとか思った訳じゃない。
オーク村入口付近の木の上で昼寝していたら(またとか言うな)下から悲鳴が響いてきて
五月蝿いと思っただけだ。
黙らせようと弓を手に取って標的を狙った時、見覚えのある顔だったんでいぶかしみながら
取り敢えず女の下に居たオークに矢を進呈した。
その後は周囲のオーク達に一通り矢をくれてやってからハイドで姿を隠し、トンネルドライブで接近。
持ち替えた短剣で後ろから必殺の一撃を一発ずつ。それで終わりだった。
改めて女に向き直る。不安を煽らない様に軽い調子で声を掛け、
目線は合わせないでゆっくりと近付いていく途中で、ようやく記憶と合致した。
髪の色も型も違う。体つきも少女から女へと変わりつつあった。
何より、その強い光を放つ眼、それらが決定的に違っていたが・・・彼女だと判った。
その瞬間はなんてーか・・・周囲に散らばした肉塊を跡形も無く消し去りたいと思った。
ついでに村の中心部にまで乗り込んで全滅させてやろーかとか本気で考えた程だったぜ。
いやー俺自分がこんなに嫉妬深いなんて思わなかったぜ。はっはっはっ。

彼女の口から男が喋る様な口調が返って来た時は驚いた。
・・・ついでに、ちょっち傷付いてた。俺の事は覚えてねぇのか・・・って。
まぁそれは誤解・・・ってか俺が最初に話しかけた時はまだ、
俺が思い出してなかったからっつーのが理由だと判ってほっとしたんだけれども。
オークに弄ばれた事は大した事じゃない、とその態度で示していた彼女。
俺は、彼女が俺と別れた後、どうしていたのか気になってしまった。
だから、「聞きたいのか?」と聞かれた時に応、と答えた。
多分、俺にとっても彼女にとっても気分の良い話にはならないだろうと予測は出来た。
そして今、俺は水浴びをしている筈の彼女から少し離れた所で胡座をかいて待っている訳だが・・・
120104-2sage :2004/03/03(水) 14:06 ID:KLgUvz4w
がさ・・・と背後の草が音を立てた。彼女が戻って来たのだろう。
「お帰り。早かっ・・・」
振り返って軽い口調で・・・って所で俺は硬直した。
彼女が、俺の想像していなかった格好で現れたからだ。
ずぶ濡れで張り付いた法衣を着崩して肩から鎖骨、胸の上辺りまでを露出させて、
胸の下辺りを両の腕で押さえている。丁度先端部を隠す様に本来肩を隠す部分が重なっている。
ついでにちょっと前屈み。そして、消え入りそうな声で俺に話し掛けた。
「あの・・・助けていただけませんか・・・?」
「は?・・・あ?・・・え?」
「体が・・・熱いんです・・・お願いします・・・抱いて、下さい・・・」
「はぁ?あ、あぁ?」
そして頬を染め、恥ずかしそうな、嬉しそうな微笑みを浮かべ、俺にしなだれかかる。
体は硬直したまま、心は現実逃避気味。その笑顔を見ながら
(そういや・・・再会してから笑った顔って見てなかったな。)
なんぞと考えてみたり。
ひんやりとした両の手が俺の頬にそっと寄せられ、耳の下を撫でる。
掌から腕、上腕部とそのまま耳の下を滑る。目の前に彼女の顔。
ぽかんと開けられたままの口、その下唇に柔らかい感触。・・・キス、されてる。
彼女の唇が俺の唇に合わせて動く。今度は上唇。唇と舌で柔らかく撫でられる。
彼女の舌はそのまま俺の口の中に入り、俺の歯をなぞり、口腔内へと潜り込む。歯茎を舐め回す。
俺の舌と接触。吸い出されて絡められた。二人の唾液が混ざり合い、顎を伝って落ちる。
「ん・・・ふぅ・・・ん・・・」
彼女は一生懸命俺の口の中を嘗め回している。くすぐったさと息苦しさが脳を痺れさせる。
俺の首に回されていた腕が外れる。
唇は俺に合わせたまま、まるで手品の様な手際の良さで上着を脱がし、ズボンのベルトを緩める。
ぐ、と俺の体に体重が乗る。
胡座をかいて上体を捻っている不自然な態勢なものだから耐えられずに倒れ込む。
鎖骨の下あたりに、彼女の二つの柔らかい盛り上がりが押し付けられる。
そこに異物感を感じた。固い物が俺と彼女の間に挟まれている、そんな感触。
彼女の服にも俺の服にもその位置にボタンとかは無かった筈・・・と疑問を浮かべてる間に
彼女の手が、まるでそこだけが別の生物であるかの様に動き、ズボンを下げ、下着の中に滑り込む。
口の中の刺激だけで俺の砲身は血液充填が半分近くにまでなっていた。
柔らかくそれを包み、やわやわと揉みしだく。
「んふぉっ」
その心地良さに思わず呻き声が漏れる。そこでようやく俺は彼女の口から解放された。
「・・・ん・・・ふぅ・・・いかが、ですか・・・?」
俺はその問いに答えなかった。さっきの異物感。それが妙に心に引っかかっている。
・・・嫌な、予感がする。それを確かめたら見たくないものを見る事になる、そんな予感。
けれども知りたいと願ったのは俺だ。
例えそれが見たくないものであったとしても、知らないよりは良い。
俺は、彼女の胸の辺りに引っかかっているだけの法衣に手をかけ、下へずらす。
必要以上に体が強張っていたのか、力の制御が出来ずに『ビリィッ』という音と共に裂けた。
「あんっ・・・乱暴なのですね・・・」
そして剥き出しになった彼女の双丘、その先端部分に本来ならば耳を飾る物であろう装身具があった。
先端部分を貫いて固定されている、銀色に光るイヤリング。
「これは・・・なに?」
見たままであるのは一目瞭然なのに、俺は彼女に問い掛ける。
彼女は、嬉しそうに笑いながら言った。
「これですか・・・?うふふ、ご主人様に着けて頂いたのですよ。似合いますでしょう?」
確かに、客観的な視点で、倫理観を問わなければ、今の彼女にこの装身具は似合っていた。
「ご・・主人様・・・って」
思考が停止する。その意味を知っているのに、意味を理解出来ない。
けれども俺のその問いを彼女は聞いていないのか。
「ここだけではなくて、こちらにも着けて頂いたのですよ。」
誇らしげに言うと、上体を起こし、俺の上に跨る。そして大きく足を開いてスカートを捲り上げる。
今更彼女が下着を着けていない事には驚かなかった。
彼女の、透明な雫を滴らせる女性器には胸にある物と同じ様な装身具は見当たらなかった。
彼女が悲しそうな顔をする。
「あら?ないですね・・・また、ご主人様に着けて頂かないと・・・」

頭の中が焼き切れそうだ。肌に触れて、目で見て、声で聞いて、確かに確認したのに。
理性も認めているのに。感情だけが認めていない。

こんな物が、彼女を飾っている筈が無い。
彼女がこんな物を喜んでいる筈が無い。
彼女が誰かの事をご主人様と呼ぶ筈が無い。

下着を降ろされる感触。俺が呆然としている間に彼女は俺への愛撫を再開したらしい。
先程の指の刺激で既に砲身は血液充填完了状態になっている。
その先端に、ぺしょ、と湿った何かが当たった。そのまま少しざらついた感触が根元へと動く。
脊髄を快感という名の震動が走り抜ける。
目線を下にやると、彼女が俺の砲身に舌を這わせていた。
舌先でちろちろと舐めているかと思えば舌全体で包み込んでねっとりと刺激する。
その上両の指で袋の部分、根元と同時に柔らかく揉んでいる。
その度に全身に震えが走る。とんでもない快感だった。

そりゃー俺だって経験が無い訳じゃない。人と関わるのが嫌っつってもたまには人恋しくもなる。
そんな時には花街に行って一夜限りの関係を交わしたりもしていたが・・・
彼女の技術は、熟練の花街の女に匹敵するか、それすらも上回るのではないかと思えた。

「うふふ・・・元気で、立派です・・・」
一旦顔を離し、うっとりとした表情で砲身を見つめた後でもう一度顔を俺の股間に沈める。
今度は全体が柔らかく、暖かい空間に包まれた。
俺の足に跨り、砲身を咥えたまま、上目遣いに俺との目線を合わせる彼女。
「ひほひひひえふは?」
息が砲身の表面を滑り、喉の震えがそのまま伝わる。あまりの快感にどうにかなってしまいそうだ。
多分『気持ち良いですか?』と尋ねたのだろう。
彼女は知っているのだろう。喉の奥まで咥えながら言葉を発するとこういう効果になると。
脳髄を揺さぶる快感。ますますいきり立つ砲身。
けれども、まだ、感情が追いついていないからだろうか。それらが何処か遠く感じられる。
気持ち良すぎて、本当に頭がどうかしちまったのかも知れない。
「んぅ・・・ふっ・・・ひょふはいひはふへ・・・」
(あぁ・・・頂戴しますね、と言ったんだな、今。)
そんな事を冷静に考えている俺がいる。
直後、先端部分に軽く歯を当て、擦られた。
感覚が爆発した。びくっ、びくっと震えながら砲身が勢い良く白濁液を吐き出す。
彼女がそれを美味しそうに嚥下していく。砲身にこびり付いた分も吸い出し、舐め取っていく。

頭の中では、まだ疑念が渦巻いていた。

彼女がこんなに上手な筈が無い。
こんなのが彼女である筈が無い。
・・・これは、彼女じゃ、無い。
では、この女は誰だ?
彼女に似た、知らない女だ。
胸に穴を開けられて喜び、その相手をご主人様と呼ぶような変態女らしい。
彼女に似た顔で、似た声で、俺以外の誰かをご主人様と呼ぶ、腹立たしい女だ。
・・・今は、俺の一物を美味そうにしゃぶっている。
『抱いて』と言っていた。どうせ色に狂った変態だ。乱暴にやって欲しいんだろう。
あぁ、そうしてやろう。滅茶苦茶に犯してやろう。
どこか遠かった感覚が帰って来た。かちりと音を立てて俺と繋がった。
121104-2sage :2004/03/03(水) 14:11 ID:KLgUvz4w
直後、強烈な快感が襲って来た。いや、今まで遠くて認識していなかっただけだ。
発射して萎えた砲身はその刺激を受けてまた充填を高めていく。
手間が省けて丁度良い。完全に屹立するまでは女に任せる。
充分に血液が集中した所でがばっと跳ね起きて女を股間から引き剥がし、力任せに引き摺り倒す。
「きゃうっ」
女が背中から落ちて悲鳴を上げる。そんな事には構わずに女の両足首を掴み、左右に広げる。
法衣の裾を捲り、その場所を露わにさせる。
さっき見た時よりも更に量が増えている。太腿を伝い、膝に届かんばかりに。
「欲しくてたまらなかったんだろう?今からくれてやる。有難く思うんだな!」
その猛々しい感情に任せて砲身を彼女の女性器に突き立てた。
「あ、あぁっ・・・うんっ・・・すご、い・・・です。」
女の中はキツくはないが緩い訳でも無く、ぴったりと密着してくる。
そして、奥へ奥へと誘う様に襞の一つ一つが熱く蠢く。
挿入しただけだっていうのに、搾り取られそうな吸引力。
それが一層腹立たしくて、砲身を強く打ち込みながら
先端に銀色が光る胸を鷲掴み、捻りを加えながら揉む。
「あぁっ・・・き、きもち・・・いい・・・です・・・ひゃんっ」
柔らかい癖に弾力のある、いつまでも触っていたいと思わせる感触。
揉んでいるのは俺の筈なのに、指先を揉まれているのかと錯覚してしまう程。
指先から射精してしまうんじゃないかと思える程、熱い。
砲身に絡みつく襞の蠢きが一層激しくなる。
胸の先端を掴む。固く勃った肉と冷たい金属の感触が俺を惑わす。
それも、腹立たしい。砲身の熱と指先の熱が頭に、全身に巡る。
潰れよとばかりに強く抓り、千切れよとばかりに引っ張る。
「ふあぁっ・・・あ・・・いた、い・・・です・・・引っ張っちゃ・・・いやです・・・」
締め付ける・・・とは違う、密着の濃度が増す、そんな不思議な感触。
もう、射精感が近い。だが今出すのは早すぎる。
「何言ってやがる、喜んでいる癖に。乱暴にされて締りが良くなったぜ?」
「いやぁ・・・言わないで・・・下さい・・・あ、ひっ、ひぃん!」
結合部の上で自己主張している豆の皮を剥き、爪を立てて摘み上げる。
その艶を帯びた声さえもが俺を苛立たせ、高ぶらせる。
・・・この女はおかしい。その胸も、その穴も、その声も、その仕草も、俺を捕らえて離さない。
・・・この女は、全身で男を快楽へと誘う。恐らく、そう仕込まれている。
もう、余計な事は考えられずにただ腰を打ちつけ続ける。
立ち眩みを起こした時の様に世界が端から黒ずんでいく、その光景が不意に滲んだ。
全身の熱が眼にも来たのか、眼が熱い。
女が俺の後頭部に腕を絡める。ぼやけた女の姿が大きくなる、いや、近付いてくる。
頬にさらりとした感触。女が俺の頬を舐めたらしい。
「何を、してる?」
喉も熱いせいか、しゃがれ声が俺の口から零れた。
「何故・・・あんっ・・・貴方は・・・泣いて、おられるの・・・ですか・・・?」
・・・泣いている・・・この俺が?そんな筈がない。俺に泣く要素などない。
「はぁっ・・・わたしは・・・きもち、よく・・・ない・・・ですか?・・・あぁっ」
「・・・気持ち良いと、言えない事も、ないかも知れないな。」
女は、本当に、嬉しそうに微笑んだ。
何度か波を乗り越えたが、もうそろそろ限界だ。
「くっ・・・いく・・・ぞっ!」
「くふぅ・・・はいぃ・・・わたし、も・・・もう・・・いっちゃい、ます・・・!」
全ての力を振り絞り、速度を速める。
「おおおおおっ!」
掠れた声で、それでも精一杯吼えて、最後の一突きを一番奥深くへ。そして俺は精を放った。
「はあぁぁんっ!」
放たれた精を受け、がくがくと体を痙攣させて女は果てた。
まだ名残を残す砲身を女から抜き、残る液体を女の体に振り掛ける。
・・・全身の熱が冷めてゆく。ふと、我に返った。

(俺は・・・何を、した・・・?)

彼女が俺を見ている。
つい今さっきまでの妖しい光を浮かべた瞳ではなく、再会した時の強い光を放つ瞳が。
「ご、ごめん・・・俺、そんなつもりじゃなかったのに・・・」
だが、俺の言い訳を遮って彼女が言葉を放つ。
「いや、そう仕向けたのは私だ。貴方が気に病む必要は全くない。」
そして、つと目を逸らした。
「あれが・・・貴方の知っている過去のわたし。その・・・なれの果てだ。」
122104-2sage :2004/03/03(水) 14:18 ID:KLgUvz4w
半端なのですが、一応キリが良いのでここで。
駄文、失礼いたしました。

自分の文の駄目さ加減に絶望しつつ・・・

壁|====3===3 コンドハニダンカイカソクデニゲルヨー
123名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/03(水) 15:01 ID:pt6lnRwk
ツカマエター>|壁|<ギニャー!!

というわけで逃げるのは許しません。
続き楽しみにしております。
124名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/03(水) 18:15 ID:nqcD7v1E
>>111は忘れられたのか?

>>104様・・・>>123に同意で逃げるのは許しません。続き、楽しみにさせていただきますね〜
125名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/04(木) 13:01 ID:FnlDNuTE
>>104
そんないいところでオシマイなんて犯罪ですだ!
最後まで書いてくださいよ 人;Д; )

(・ω・´ )っ(;´Д`)ヾ(・ω・´)))))<さぁ   |壁
126名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/04(木) 21:02 ID:D.CA4.WQ
>>104
ていうか…マジで先が気になります。
是非是非続きをお願いします。
ただエロいとかそういうのでなく普通に面白ェ…。
127104sage :2004/03/05(金) 14:01 ID:fQjQ7kSg
104です。レスを頂けた事に感謝いたします

123様、124様

書き上がりましたらまた来ますので逃がして下さい・・・

125様

犯罪なのですか!?
犯罪者にならないよう頑張って書きますので
壁から連れ出さないで下さいお願いします・・・

126様

面白いというお言葉、ありがとうございます。
次がいつになるかはわかりませんが続きを書かせて頂きます。

改めて、ありがとうございました。では、また・・・

壁|<オモシロイ トカ タノシミニシテル ナンテ イワレタノ ハジメテダヨ ウレシナキダヨ ウワーン
128名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/05(金) 14:14 ID:z0ORvRNg
>>104
とても面白いですよ。自分も楽しみにしてます。

壁 | 旦と 御茶置いときますね。

 皿と 逃げられないようにアンクルも置いときますね。
129名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/05(金) 14:43 ID:sOHRmwVE
>>111
もうちょっと行為と行為とのあいだを埋める、
というか描写したほうが見栄えもしますし、
スタジオさんの色も出せてよろしいかと存じます。

>>113
ダンサー分補給キタ―――(゚∀゚)―――ッ!!
ケミ君もいい味出してますがなによりコケっとしたダンサたん。これですよ奥さん。
漏れも挟んでもらってお腹の上で踊ってほしいです(*゚∀゚)=3
流麗な文体は異色でありながらしかし流石の出来ですね。真似してみようにも……orz
130スタジヲエチィ作品sage :2004/03/05(金) 19:56 ID:518z7kKQ
>>129
助言ありがとうございます。なんせ18禁は初めてなので・・・・

|´ω`)ノ チナミニカメイデス
|彡サッ
131名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/03/08(月) 05:37 ID:q6zDH.zs
577たん・・かえってきてよう。・゚・(ノД`)・゚・。
132名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/03/08(月) 09:53 ID:MhgwsT4E
ageんじゃね。


…577たんどうしたの(゚Д゚;≡;゚Д゚)?
133名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/03/08(月) 12:58 ID:9tAVTA3w
電波等を置いて去っていったしまった・゚・(ノ∀`)・゚・。
134名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/08(月) 13:01 ID:whMt84nQ
ageんじゃねって。

確かに577たんの行方は気になる・・・。
135名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/03/08(月) 13:02 ID:whMt84nQ
ミスったスマソ
136名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/08(月) 13:50 ID:nE0oWDWY
ホームページによるとROを引退されたようだが…
137名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/08(月) 14:02 ID:MhgwsT4E
前のようなペースでは書かない、と書いてあったな。
完全に断筆、ってわけじゃなさそうだから……、ダイジョブだよね(´・ω・`)?
138名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/08(月) 23:18 ID:NVEpGp3E
文神降臨中に駄文投稿・・
イ「ここはどこだよー、もうお腹すいたしーーーーねえっーーカイン?ヨハンーーっ?!」
カイン「うるせーっ!!勝手についてきたのはてめーだろーが、道に迷ったんだからしゃーねーだろ
    黙ってさっさと歩け、歩かないなら置いてくぞ!」
幼さの残る、でもどこか艶やかな顔立ちのノービスのレイ
ぶつくさと歩くレイの後ろでしかめッ面で歩いてるのは騎士のカイン
その鎧と体にある無数の傷が幾多の修羅場をくぐり抜いてきた事を想像させる
そして一番後ろから二人のやり取りを楽しそうに見ているプリーストの・・・

ヨハン「くすくす・・二人とも、そんなに大声を出すと体力が持ちませんよ
    カインだって悪気があって迷ったわけではないのですから。」
レイ「だってさー・・二人が魔物退治に行くって言うから、姉ちゃんに黙って付いてきたのに・・
   今まであった魔物ってポリンとかロッカーとかなんだもん・・楽しみにしてたのにさー」
カイン「ノービスのてめえには十分だろうが、間違って叩いたロッカーで死に掛けて泣きながら
  逃げ回ったのどこの誰だったけな?ヨハンー助けてー!!死ぬーってよー?せめて、おしめがとれてからついてこいってんだ」
レイ「あれは・・油断してただけだい!!おしめなんかつけてないっ!!」
   だいたいどうやって迷ったらこんな森の中になるんだよっ
   俺に任せてれば絶対大丈夫って先頭歩いて迷って・・かっこわるー」
カイン「それはだな・・豚も木から落ちるって言うやつだ、
    何にもできねーノービスの甘ったれが文句ばっかいってんじゃねーよっ、この男女(おとこおんな)!!」


          ・・・・・・・男女じゃないっ!!・・・・・・・


ヨハン「あーあ・・・」
レイ「・・・・カインのばかやろーー!!」
ヨハン「あ・・待ちなさい、レイ、一人で先に行ってはなりません、あぁ・・行ってしまった・・
    カイン、両性具有のレイにそれは禁句ですよ・・本人も気にしている事なんですから、」
カイン「わりぃっ、つい口を滑らしちまった、あんまりにピーピーうるせーからったく・・ガキのお守りは疲れるぜ・・」
ヨハン「この辺には、危険な魔物も居ないから大丈夫でしょうけど、帰ってきたらちゃんと謝るんですよ
    それでは、この辺りで火を焚いて御飯にしましょう、レイもお腹をすかせたら帰ってくるでしょうしね」
ヨハン「それにしても、カイン、わざと迷ったふりして・・このまま遠回りに一周して街に帰る気なんですね」

カイン「やっぱ・・ばれてたか。」
ヨハン「長い付き合いですからね、それくらいわかりますよ、それにしてもレイがかわいそうに、
    一度くらいレイの憧れる戦闘を見せてあげてもいいのに・・・ふふふ」
    レイは、ああ見えて貴方に憧れてますからね」
カイン「くだらねーな・・あいつの憧れてるのは俺やお前の武勇伝や外から伝え聞いた話だ
    あいつには姉ちゃんもいる、帰る場所があるのに戦いに出る必要はない」
ヨハン「全く・・・カインは優しいんですから、」
カイン「わりーな、今回の稼ぎは無しだ・・で・・ヨハン・・多分、レイが帰ってくるまでに時間がある・・」
ヨハン「良いですよ、はい♪」
カイン「その手はなんだ・・・」
ヨハン「まさか無料でしてもらえるとでも?」
カイン「・・それが昔の恋人に言うことかよ・・・・ほらよっ!エルニウム三つだ」
ヨハン「毎度あり〜」※ヨハンは女です

ヨハン「では・・・失礼」
ヨハンがカインの物を親指と人差し指で軽く握っただけで、カインの物は元気になった
相変わらず、早いですね・・シュッ・・シュッ・・そう言いながら物をこする
カイン「あふっ・・」
ヨハン「気持ちいいですか?まだ握っただけなのに・・」
カインが胡坐をかいて座ったままの状態なのでヨハンはそのままカインの股間に顔を埋めるように口を近づけていく
左手は袋に刺激を与えるように軽くなぞりながら
右手で軽く持ち亀頭に舌先をのばし、チロチロッと舐めては竿の横をスライドするように舐めてカインを刺激する
その度にカインはうっ・・うう・・と気持ちよさそうに呻き声をあげる
ヨハン「んむっ・・唾液を溜めた口を窄めてカインの物を咥える
ゆっくりグラインドさせては舌で刺激をあたえる・・じゅるっ・・・じゅぼっ・じゅぼっ・・
カインの物はどんどん血流を増し硬くなってくる、
それを感じてヨハンの口と舌の動きも激しさを増す「んふっ・・ジュルゥ・・ジュルッ・・」
カイン「うっ・・出る・・!!」

ヨハン「げほっ・・げほっ・・ふう」
余りの量と濃さにヨハンが思わず吐き出す

カイン「はぁ・・はぁ・・相変わらず上手いな・・」
ヨハン「そうですか?誉められてもあまり嬉しくはないですが,
それにしてもカイン、弱くなりましたねぇ」
カイン「ばっかやろっ!最近ご無沙汰で溜まってただけだ!」
ヨハン「それならそう言うことにしておいてあげましょうか・・そろそろ
    レイも戻ってくると思うんですけど・・ひょっとして迷ったかもしれませんね」
カイン「放って置けばいいんだよ、この辺じゃ危険ってこたーないしな」
そういってカインは横になった
ヨハン「全く、素直じゃないんですから・・・」

−−−その頃レイは−−−

カインの馬鹿・・僕だって好きでこんな体に産まれたわけじゃないやいっ・・・
はぁー・・お腹すいたなぁ・・・そろそろ戻ろうかなぁ・・

キャンキャン!!

あれ・・お前子デザートウルフじゃないか、こんな森の中で・・
親とはぐれちゃったのかなー?

くーん・・くーん・・

かわいいなぁ・・よしよし、こっちおいで
確かポケットの中ににくの欠片があったはず・・

ほーら、よしよし、早くお母さんが見つけてくれるといいね

(そういえば、何も言わずに出てきちゃって、姉ちゃん怒ってるだろうなぁ・・心配・・してるかな・・)

ん?、だめだよ、ついてきちゃ、えっあ??だめったらそんなとこ舐めたらくすぐったいって!!

−−−3分後−−−

はんっ・・だめぇ・・あふっ・・舐めちゃ・・だめ・・・
乳首・・立っちゃう・・・・あん・・・何で・・いやぁぁんっ・・

僕・・濡れて来て・・だめっ・・力が入らないよぉぉ・・・

あっ!!あっ!!・・・・ダメったらっ!!

はっ・・はっ・・危なかった・・もう少しで子デザートウルフに・・

(初めてイッた相手が子デザートウルフになるところだった・・・)

もう・・ついて来ちゃダメだからね?僕戻るんだから、君も親の所に戻りなさい

ヨハン「帰ってきましたね、あらどうしたの?そんな泥だらけで・・しかも疲れた顔して」

レイ「あはっあはは!!ちょっ・・ちょっとね、うん、それよりお腹すいたよー」

ヨハン「はいはい・・準備出来ていますよ、」
レイ「カイン、さっきはごめんね 僕勝手についてきてわがままばっかり言って」
カイン「いや、俺も悪かったな、男女は言い過ぎた」
レイ「ううん、もういいんだ、それより僕そろそろ街にもどらなきゃ」
ヨハン「それじゃ、御飯を食べたら街に向かうことにしましょうね」
レイ「うん、お姉ちゃんの作った御飯がたべたーい」
カイン「やれやれ、ついてきたいと言ったり帰りたいと言ったり・・これだから乳臭いガキは困る」
レイ「なんか言った?!」
カイン「いや、な〜んにも?」
レイ「ふふふ」

13994sage :2004/03/09(火) 16:06 ID:hk/ZLkL6
[壁]_・)

また駄文書きました。
ふたなりクルセの続きです。

138氏と続いてふたなり2連発ですね♪

[壁]_・)つミ
     [駄文]
140ふたくるsage :2004/03/09(火) 16:07 ID:hk/ZLkL6
「フィリア、今日は、どこに行こうかしら?」

正午、プロンテラの宿屋の酒場兼食堂でプリーストの女性、アイシャは
目の前で食後の紅茶を飲むクルセイダーの少女、フィリアにそう尋ねた。

「そうですね・・・」

いったん、ティーカップを置き、頬に手を当てて考え込むフィリア。
アイシャは狩場については、すべてフィリアに任せているので
真剣な面持ちで思案するフィリアを、にこにこ微笑みながら見つめて待っているだけである。

「グラストヘイムの…騎士団あたりはどうです?
 少々、厳しいかもしれませんけど…いけないこともないと思いますけど」

「いいと思うわ、それで決まりね」

即決である。
あまりにあっさりしたアイシャの返答に、色々と考えたうえで騎士団、と
提案したフィリアはすこし複雑な表情をしたが、すぐに表情を引き締めて

「それでは、準備を整えて出発しましょう」

と、言って残りの紅茶を飲み干すと席を立ち、宿の自室へと戻っていった。

「もしかして、あの子、また…」

アイシャは、心配そうな表情でそう呟くと
ひとつため息をついてから、席を立った。
141ふたくるsage :2004/03/09(火) 16:07 ID:hk/ZLkL6
キィン、ガキィィン

グラストヘイム古城、騎士団に澄み渡った剣戟の音が響く。
フィリアは大振りながらも早いレイドリックの斬撃を剣で受けで
あるいは盾で受け流し、隙を見計らい―――

「バッシュ!」

ガン、ガラァン…

フィリアの放ったバッシュを受けて
赤い甲冑、レイドリックはけたたましい騒音をたてて崩れ落ちた。

「ふぅ・・・」

フィリアは一息ついて、血を払うときのように剣を一振りして
鞘に剣を収めようとしたそのとき、視界の端に奥の通路へ進んでいく大きな影、
深淵の騎士が見えた。

(あの通路の奥は…書庫だったか)

一瞬の逡巡の後、フィリアが意を決して歩き出そうとした。
そのとき―――

「すとぉ〜っぷ!」

ぐきぃ…っ!からぁん…

制止の声とともに後ろ髪を思いっきり引っ張られ、首がいやな音を立てる。
思わず剣を落としてしまうほど、強烈な不意打ちだった。

「な、なにをするんですか、いきなり・・・」

肩越しに振り向いて、フィリアは髪を掴んだまま憮然とした表情のアイシャに
涙目で抗議する。
アイシャは、ふぅとひとつため息をついてから、髪を掴んでいた手を離すと
次はフィリアの肩を掴んで、体ごと自分のほうへ振り向かせる。

「・・・」

アイシャは、口を開きかけたがフィリアの手首を掴むと

「ちょっとこっちに来なさい」

と、柱の影までフィリアを引っ張っていく。

「まったく、フィリア…」

アイシャは柱の影にたどり着くと、「無謀なことはするな」、とお説教をしたかったが
フィリアがなぜ無謀なことをするのか、知っているから
出て来かけた百万語を飲み込むと、憮然とした表情を心配そうな表情に変えて

「無茶なことをしようとしないで…」

と、呟いた。

「でも、わたしは・・・こうしないと」

こうしないと、うずきが消えない―――フィリアは言葉の後半を飲み込んで、
うつむいた。
フィリアは、本来女性にはない男性のモノがあるから、それが堪えがたい衝動を生むから
激しい戦いの中でそれを昇華しようとするのだ。

「うずくなら、わたしが鎮めてあげる…いつもそう言ってるでしょ」

フィリアの髪を撫でながら、アイシャ。

「でも…アイシャさんを汚してるようで、わたし・・・」

うつむいたまま呟く、フィリア。

「わたしは、汚されてるなんて思ってないわよ?」

その言葉にフィリアは、上目遣いにアイシャを見上げて
目で「どうして?」、ときいた。

「あなたのことが好きだからに決まってるじゃない」

アイシャは、微笑んで答えた。

「好きじゃなかったら、あんなことしないわよ」

と、笑いながらフィリアの頭を撫でる。

「え…す、すき?」

フィリアは、頬を赤く染めて戸惑ったような声をあげる。

「ええ、そうよ。
 フィリアは、わたしのことどう思ってる?」

「わたしは・・・」

フィリアは胸に手を当てて、考え込もうとしたが
答えはすぐによどみなく出てきた。

「わたしも・・・アイシャさんのことが、す…好き、です」

気恥ずかしさから、少ししどろもどろになりがらも
フィリアは自分の気持ちを告げる。
その言葉を聞くと、アイシャはそっとフィリアを抱きしめる。

「ア、アイシャさん・・・?」

「こんなことなら、もっと早く告白しておけば良かったわね」

と、くすくす笑いながらフィリアの頬に顔を寄せて

「相思相愛なら、気兼ねなくできるし・・・ね」

アイシャはフィリアの耳元に囁いた。

「ふぇ・・・?」

顔を真っ赤にして、戸惑うフィリアを尻目にアイシャは

「ワープポータル」

いつも通り、ワープポータルを唱えて

「んぅ…!」

唇を奪うと、光の柱の中に押し倒した。
14294sage :2004/03/09(火) 16:11 ID:hk/ZLkL6
[壁]_・)

タイトル解説
ふたなりクルセイダーモノ―――略して「ふたくる」

[壁]_no タイトルツケルノ、メンドウナダケデス(ごめんなさいっ

[壁]_・)

えっちしーんはまた今度…というか、まだ書き終わってな(ウワーナニヲスルキサマラー

[壁]彡サッ
143104sage :2004/03/10(水) 17:09 ID:cyBxNH.A
104です。

素晴らしい書き手の皆様方の手により培われている
ふたなりな流れを止めてしまう事、平にご容赦下さい。

性懲りもなく続きを書きました。
相変わらず萌エロ減少コース驀進中な代物ですが、
生暖かい眼で見張ってやって下さい。
では・・・

128様
ありがとうございます。
読みたいと仰って頂けたから続きを書く事が出来ました。

壁|<「ア、オチャガアルヨーウレシイヨー」…ガキンッ…「アンクルスネアダヨー!?」
144104-3sage :2004/03/10(水) 17:11 ID:cyBxNH.A
「あれが・・・貴方の知っている過去のわたし。その・・・なれの果てだ。」

「・・・どういう、事なんだ?」彼が呟いた。
「アコライトになってすぐの頃、わたしはある男に強姦され、そのまま監禁、調教された。
それは何年か続き、わたしの自我や理性といったものは破壊し尽くされた。
頭の中には快楽を求める事しか残っていない。
男の人形と成り果てたわたしは、男の命ずるままに、数え切れない程の男と交わった。
人間ですらない相手とも珍しい事ではなかった。
・・・そう、この体は穢され尽くした人形の体。
今、こうして話している私は・・・言わば、わたしの壊れた理性の代用品だ。」
私は、彼が浮かべているであろう表情を見るのが怖くて、目を逸らしたまま、囁く様に語る。
体を起こし、半分脱げている服を正す。川に向かって歩き出す。
「なんで、俺に言う気になったんだ?言いたくなかっただろうに・・・」
感情の篭っていない彼の声。
自ら望んだ結末ではあれど、平静ではいられない。びくりと、体が竦む。
違和感はなかっただろうか。気付かれていないだろうか。体の震えを、声の震えを。
「・・・義理と、愚痴と、気紛れだ。誰かに聞いてもらいたかったのだろう、私は。
そして、貴方には世話になったが、私には返せるものがない。
ならばせめて貴方が知りたいと望んだ事には答える、それが私に出来る全てだ。」
彼に背中を向けたまま、声が震えない様、肩が震えない様、背筋をしゃんと伸ばして。
頬を濡らす涙の存在を認めてはいけない。
誰かに頼りたいと思う、その弱さだけは知られてはいけない。知られたらきっと崩れてしまうから。
「偶然とは面白いものだ。転職直前になって、こうしてまた貴方と会えるとは思わなかった。
もう二度と会う事もないだろうが、元気で過ごしてくれ。」
早く、早くこの会話を切り上げて立ち去りたい。
もう一度水を浴び、彼の精を落とし、思いを断ち切りたい。

・・・何故、私はわたしを見せようなどと思ったのだろう?
・・・確実に軽蔑され、嫌われる為だ。言葉で説明した所で理解される筈も無い。そうだろう?

・・・違うな。貴様は浅ましい女だ。どの道今生の別れとなるのならば抱かれてからにしたかった。
・・・例えそれが私ではなくわたしであったとしても、だ。そうだろう?

心の声が私を糾弾する。頼むから、今だけは黙っていて欲しい。せめて彼の前から消えた後にしてくれ。
私は、軽蔑されたいのだ。過去のわたしを知る人が、わたしの事を思い出したくないと思う程に。
「待ってくれ。俺はまだ聞きたい事があるんだ。転職って、何になるつもりなんだ?」
「その男を滅ぼして解放されるにはプリーストでは力不足だ。だからモンクになろうと思っている。」
「そっか・・・」「・・・」「・・・」沈黙が落ちる。もう、耐えられない。
「もう聞く事もないか?ならば私は行く。」「いや、違うんだ。そうじゃない。」
「何だ?」「なぁ・・・プリーストになって、さ・・・俺と・・・組まないか?」「・・・は?」
何を言っているのか、理解できない。
「何を言っている。私が冒険者を続けている理由は先に述べた通りだ。
私は復讐を諦めるつもりもないし、他人を巻き込むつもりもないぞ。」
ふわりと、体が暖かくなった。首筋に彼の息がかかる。信じられない・・・抱きしめられている。
「無理・・・しなくても、いいんだ。そんなに自分を卑下する必要はない。」
「何を言う。私は無理などしていない。」
「君は穢れてなんかいない。誰よりも綺麗で可愛い女の子だ。復讐なんて似合わない。
だから・・・俺が、君の拳になる。」
「・・・同情なら、無用だ・・・」
「じゃあ・・・なぜ、君は泣いているの?」
「私は泣いてなどいない!私は・・・貴方に軽蔑されて、何もかもを捨てるつもりで明かしたのだ。
決して、同情を引く為ではない!」
同情で傍に居られたら自分が惨めになってしまう。
「俺・・・さっき狂暴な気分になったのは、軽蔑したからじゃないし、もちろん同情でもないよ。
そう・・・嫉妬したんだ。君にご主人様と呼ばれた男に。俺以外の誰かをご主人様と呼んだ君に。
そしてわかった。俺は君の全てが欲しい。君と、もう一人の君の。
心も、体も。過去も、今も、未来も。思い出も、復讐も。総て。」
振り払いたい。振り払いたくない。二つの矛盾した願いが私を引き裂く。
「馬鹿な事を言う・・・その様な言葉、信じられるものか。」
「信じられないかい?なら、こうしよう。」
ぐ、と私の体に回された腕に力が篭る。息が出来なくなる。苦しい。動けない。
「俺に何の感情も持っていないのなら見捨てればいい。
俺に応えるつもりはないけど見捨てられないって言うならイグドラシルの葉でも使うか、
プリーストでも呼んで復活させてくれ。俺は君を諦める。」
「な・・・何を言っているのだ貴方は!?」
「・・・それで、もし、俺に応えてくれるなら・・・」
そして、彼の腕から解放される・・・急いで振り向く。
彼は、短刀で自らの首を切り裂いていた。
彼の体が仰向けに倒れる様を、奇妙に間延びした時間の中で、ただ見ていた。しかし、それは一瞬。
「なんて、馬鹿な事を・・・ヒール!」
駄目だ。ヒールでは間に合わない。彼の命は私の治癒の技を上回る速度で外へと流れ出る。
「何故、最後まで言わないのだ?貴方に応えるのなら私はどうすれば良いと言うのだ!?」
・・・慌てるな。焦るな。彼は何と言っていた?
見捨てるのは論外だ。
イグドラシルの葉を使うか、プリーストを呼ぶか。
どちらも味方にプリーストが居ない場合の一般的な手段だ。
他に手段など・・・いや・・・そうか。
私は答えに辿り着いた。だが。
どうすれば良いのだろう。どちらを選ぶべきなのだろう。
あくまでも他人を拒む私。
差し伸べられた彼の手を掴みたいと思う私。
「くっ・・・悩んでいる暇はないっ。」
判らないまま、私はプロンテラへと走り出していた。
145104-3sage :2004/03/10(水) 17:16 ID:cyBxNH.A
傷口が塞がっていく。停止していた鼓動が、ゆっくりと動き出す。
土気色だった彼の皮膚が、健康的な色に戻っていく。呼吸が再開される。
座り込み、膝の上に彼の頭を乗せながらその様子を見つめる。
・・・ゆっくりと、眼が開く。
私は、涙で滲む視界の中、私として初めて浮かべる微笑で、帰って来る彼を迎える。
「・・・貴様は、愚かで、強引で、嘘吐きで、意地悪で、独り善がりだ。」
開口一番、私の口はその思いを吐露していた。だというのに彼は。
「あぁ・・・君は、綺麗だ・・・」
などと言い出す始末。
顔が火照る・・・いきなり何を言い出すのだこの男は。
「・・・眼の医者にかかる事を勧める。それとも頭の医者か?どうやら多少腐っている様子だ。」
「あはは・・・それに、貴方から貴様に昇格出来たぜ・・・」
「普通は降格というのだ、それは。」
私には気の済むまで彼を罵倒する権利がある筈だ。まだ言いたい事の一割も言っていない。
涙も微笑も決して嬉しいからではない。怒りが限界を遥かに突破しているからだ。
「こうでもしないと、信じてくれそうもなかったからね。」
「だからと言って自分の命で私に人生の選択をさせるな。馬鹿が。
それに・・・少なくとも半分は信じていたのだぞ。」
「つまり半信半疑だったんだろ?それじゃ意味が無い。俺は君の総てが欲しい。
信頼も、総てじゃなきゃ嫌だったのさ。
俺さ・・・今までずっと一人でやってきて、ずっと何かが欠けてる気がしてたんだ。
冒険を続けていればその欠けている何かが埋まるかも知れないって。
だけど一端の冒険者になっても、それはちっとも見つからなくてさ。
一人じゃ駄目なんじゃないかって、思い始めてた。一人じゃ見つけられないものなんじゃないかって。
でも、だからと言って他人と居ても楽しいと思えなくってさ。
他人と一緒に居て楽しかったと思えたのは今までで一度だけ。
・・・そう、君だよ。」
「だから・・・何度も言わせるな。私はもうあの頃のわたしでは無いし、あの頃のわたしは・・・」
「いや、君は君だよ。どれ程立ち振る舞いが変わっても、言葉遣いが変わっても、
外見が変わっても、目的が変わっても・・・君は、昔のままの君だ。
昔の君は頼りなくて危なっかしかった。だけど今の君は、硝子の様に脆くて危なっかしい。」
私が・・・危なっかしい?あの頃は確かにそうだったかも知れないが、今の私には該当しない。
「・・・腐っているだけでなく、蛆も涌いているのだな。」
彼が、私の頬に手を伸ばし、そっと涙を拭う。その手に、私は自分の手を添える。
「・・・応えて、くれたんだな・・・?」
「貴様が勝手に定めた約束だ。私がそれに付き合う必要があったと思っているのか・・・」

・・・そう。私は結局プリーストに転職した。
そして、自らの手で復活の奇跡、リザレクションを使用して彼を蘇生させた。
それが、彼に応える事だと・・・理解した。
本当は、今でも迷いが残っている。
いつか、この選択を後悔する日が来るのかも知れない。
けれど今この時、彼を道具や他人の手で復活させたくはなかった。

彼が、手を後頭部に回して私の頭を下げさせる。同時に少し体を浮かせて、私の唇を奪う。
軽く触れ合わせる程度ですぐに離れた。
はあっ・・・
彼の笑顔がすぐ傍にある。見ていると心は落ち着くのに胸が苦しくなる。
「何故、笑う?」
「嬉しいからだよっ・・・と。」
そして起き上がり、私に向き直る。少し残念そうな顔をしている。
「どうした?」
「いや、気持ち良かったなー名残惜しいなーって。」
・・・どうしてこの男はこうも臆面も無い台詞が吐けるのだろうか。
私は先程から恥ずかしくて全身から火を噴きそうだというのに。
「・・・」
だから、私はこの男の軽口は聞き流す事にする。
埃を払い立ち上がろうとして、私は顔を顰める。長時間彼の頭を膝に乗せていたから痺れていた。
「おや、どうしたの?」
「・・・何でも、ない。」
足が痺れて立てないと答えるのはあまりに格好悪い。
彼が、また笑顔になって私の正面に来た。・・・今度の笑顔には何かが含まれている様な気がする。
「・・・何を、考えている?」
「ふっふっふっ。良い事。」
・・・何と言うか、露骨に怪しいのだが・・・
彼は私の膝の下に手を差し込み、そのまますくい上げた。
「ひゃ・・・わっ」
当然、私は仰向けに倒れる。まだ着慣れていない法衣の裾が乱れ、
深い切れ込みからストッキングを履いた脚が剥き出しになる。
「いきなり何をする!?」
私は声に怒りを滲ませて問う。
「ん。だから『気持ちイイ事』。」
「ば、馬鹿っ・・・私はそんな気分ではないっ・・・!」
「じゃー、今からなってね♪」
言うや否や彼は私に覆い被さり、法衣の上から胸を揉む。
肉の掴まれる感覚。少々の痛覚を伴う、くすぐったさ。
「う・・・ん・・・やめろ、また、わたしが目を覚ましてしまう・・・!」
「そうしたらまた元に戻してあげるよ。イかせれば良いんだろ?」
「そういう問題ではな・・・あむっ」
口を、口で塞ぐ事で強引に黙らされる。
私が歯を結んで拒むと、舌で歯茎を舐る。
・・・触れられる個所がひどく熱い。
耐えられずに口を開けると、するりと口腔へと侵入し私の舌を舐る。
息苦しい。熱い。くすぐったい。頭にぼうっと霞がかかる。
私は、おずおずと舌を差し出す。
今まで表面だけを滑っていた彼の舌が私の舌に絡みつく。
そして、導かれるまま今度は私の舌が彼の口腔内へ。
わたしの知識として知ってはいるが、私が実践するのは初めてだ。
自分でも呆れる程のぎこちなさで、彼の口の中を掻き回す。
・・・何故だろう。彼が嬉しそうだ。私の愛撫などわたしと比べたら下手の一言に尽きるだろうに。
舌を押し戻された。また、彼の舌が私を舐る。口の中が爆発してしまいそうな熱さ。
二人の唾液が混じり合って私の顎を伝い、首を濡らす。その軌跡さえも熱く。
揉まれ続けた胸のくすぐったさが気持ち良さを伴う熱に変わり。
剥き出しになった脚を彼のもう片方の手が撫ぜる。体が私の意思を離れてがくがくと震える。
熱が全身に伝播し、下腹部に収束して行く。
太股を撫ぜていた手が、付け根へとじわりじわりと這っていく。
我知らず、期待の眼差しを浮かべる。
だが、その手は私の股間を逸れてもう一方の太股へと滑る。
「ふぅっ・・・んぅ・・・」
思わず上げた不満の声は喉を通り彼の口の中へと消えていった。
146104-3sage :2004/03/10(水) 17:49 ID:Edcqr4aE
ようやく、彼が私の口を解放した。
「どうして欲しいんだい?」
もう、私の顔はこれ以上無いという程赤く、熱を帯びているだろうに。
その言葉で更に温度が上がった気がする。
「そんな事、言える訳がないだろう。」
「ふむ。じゃー気にしない。さ、胸を出そうねー。」
そう言って私への愛撫を放棄し、上半身をはだけさせる。
「・・・これは、外さないのか?」
彼が、私の胸の先端に光るイヤリングを軽く引っ張りながら聞いてきた。
「んっ・・・やめろ。引くな。
私だってこんな物をいつまでも着けていたくはない。・・・これは外れないのだ。
呪が絡む・・・といっていたな。元々は首輪、手錠、足枷、胸の二つ、その・・・下腹部に一つ、
それら全てに呪が掛けられていた。
私が私として目覚めた時、当然全てを外そうと大聖堂で解呪を試みた。
呪というのは紐の様なものらしい。それらに掛けられていた呪は互いに絡み合って存在していた。
解呪は呪を対象から引き剥がす事で効果を失わせる。
しかし、呪が絡んでいた場合、紐はまだ効果を失わなっていない呪物に残ってしまう。
私はまず行動に不便な部分の解呪から行った。
下腹部から、手錠、足鎖へと、そして首輪を解呪した時にこの呪の性質が明らかになった。
・・・つまり、この残る二つに六個分の呪が絡んでいる。
複雑に絡み過ぎてこれ以上の解呪は出来ないのだそうだ。
解呪以外にこれを外す方法は一つ、呪を掛けた者を滅ぼす事。」
「呪ってのは、外せないってだけの効果なのか?」
「いや・・・もう一つ、効果がある。」
「どんな?」
「・・・言いたくない。」
「どうしてさ。俺は全てを知りたいし、全て打ち明けてくれるって言ったじゃないかよ。」
「う・・・し、仕方が無いな。この二つに関して言うなら・・・
特定の呪を乗せた言に反応して・・・その・・・振動、する。」
「気持ち良いのかい?」
何と言う事を聞くのか。私は答に窮してしまう。
私の顔を見て悟ったのか、彼はニヤリという形容詞がぴたりと当てはまる笑みを浮かべた。
「な、なんだ。何が可笑しい。」
「いや別に?それで、その『言』っていうのは?」
「・・・言いたくない。」
「どうしてさ〜。俺は総てを知りたいし、総て」「くどい。では一つ尋ねるが知ってどうするつもりだ?」
「そりゃーもちろん今みたいな時に使《バキィッ》・・・いだい・・・」
ふざけた事を口走るものだからつい殴りつけてしまった。
「絶対に教えるものか!」
「え〜、どうせなら活用しようよ。俺だってさ、君により気持ち良くなって欲しいし。」
その、私の事も考えてくれるのは、確かに嬉しいのだが。
「う・・・き、貴様が余計な事を考える必要など無い!」
「ちぇーちぇーちぇー」
「喧しい!」
「ちぇーちぇーちぇー」
「そうやって拗ねた所で無駄だ。」
「ちぇーちぇーちぇー。その男と君の二人だけの秘密って事なんだなー。
俺なんかの入る余地は無いって言うんだなー。ちぇーちぇーちぇー。」
確かに、それを言われると私としては弱い。
「・・・あぁもう、仕方の無い。・・・『〜〜〜』だ。」
「『〜〜〜』だね?」
胸の先端に衝撃が走る。
「はぁうっ」
やりそうな気はしていたが、早速とは・・・
「ありがとう。ちゃんと覚えたよ。『〜〜〜』うん完璧!」
振動が更に強くなる。
「あ、ああぁっ!」
・・・殴りつけてやりたいのに、激しすぎて、体に力が入らない・・・
「あれ、どうしたの?」
「・・・貴様わざとだな?わざとやっているな?・・・くぅんっ」
「え、何の事?」
空惚けながら私の太股に指を這わせ、そして。
「さぁ、下着も脱ごうねー。」
と、歌うような口調で私の下着を降ろす。
既に濡れそぼっている私のそこから糸を引いて剥がされていく下着。
下着を取り払うと、両足を掴んで左右に広げる。
「うわー。びしょびしょ。」
言いながら顔を近付け、ふぅっ・・・ふぅっ・・・と息を吐きかける。
その度にひくひくと震える、二つの穴。
私は耐えきれなくなり、頭の中に押し込めていた言葉を放った。
「・・・触って、欲しい・・・」
「ん」
とだけ返答し、彼は私の穴に舌を挿し込んだ。
ずるりとした感触が私の体を奮わせる。
ぴちゃっ。ぷちゅっ。と大きな音を立てながら舐め回される。
「ふあぁっ・・・ひぅっ・・・」
自己主張している豆を、指で転がされる。
胸の振動は止まない。
快感の波が高まる。更なる刺激が欲しくなる。
「入れて、欲しい?」
彼が先程と同じ笑いを浮かべながら私に尋ねる。
欲しい。表面だけでなく、もっと中まで。尽きる事無くこの身を焦がす業火を鎮める為に。
「欲しい・・・」
もう、二度目だ。躊躇いはなかった。だが
「んー、頼み方がなってないなー。それじゃーちょっとなー。」
彼はそう言い放ち、自らの肉棒で私の秘所を撫で回す。
「そ・・・んっ・・・なぁあっ」
割れ目に沿って動かす。
「あぁ・・・はあぁん」
先端を沈めては抜く。
「あぁ・・・おねがい・・・します・・・ください・・・」
そして、私は敗北宣言をする。
「まぁ初めてだしね。それでいいか。」
彼の肉棒が私の秘所を貫いた。彼の顔が少し歪む。
「くっ・・・きつい・・・」
私の顔も、恐らく歪んでいるに違いない。
私はわたしと違って苦痛をすぐに快楽に転化出来ない。貫かれる苦痛には慣れていない。
苦痛を堪えていると彼が首を傾げながら呟いた。
「性格が違うと締り具合も違うものなのかな?」
どうして・・・こう、答えられない問いばかり投げかけてくるのだ、この男は。
「ばっ・・・馬鹿者!そんな事知るものか!」
「ははっ・・・ごめんごめん。あまりに感覚が違うからさ・・・じゃ、動くけど、大丈夫?」
「・・・勝手にしろ。」
ぷいと、顔を背ける。
はじめはゆっくりと、私が苦痛を快楽に転化しはじめた頃から徐々に強く。
寄せては返す波の様に、波にさらわれた木の葉の様に、私はくるくると翻弄される。
そのまま、何処かへ飛ばされてしまいそうな程。
怖くて、彼に縋りつく。爪を立てないように、等という配慮すら既に無く。
彼と私の感覚が混ざり合い、一つになる。
そんな錯覚をしてしまう。
「気持ち、いい?」
息を切らせながらも、私にそう声を掛けてくれる。
夢中で、首を縦に振る。私の喉は先程から淫らがましい喘ぎ声以外を発しようとしない。
気遣われながら抱かれる、それは初めての経験。
これ程心地良いものだとは知らなかった。
かつてわたしを抱いた男達は自らの欲望を私にぶつけるか、
もしくは自らの快楽の為にわたしの快感を乱暴に引きずり出す事しかなかったから。
故に、優しく引き出される快感に溺れる。私が、彼という存在に溺れていく。
二度と、浮かび上がれないのではないかと怖くなる。
そして、彼が囁く。
「そろそろ、いくよ?」
私は、飛んでいきそうな意識を繋ぎ止める事に精一杯で。
まともな声にする事は出来なかったけれど、彼を抱きしめる腕に力を込めて返答の代わりにする。
離さない、という意思を込めて。
放さないで、という願いを込めて。

わたしの総てを支配したあの男。
私と、わたしの総てが欲しいと言う彼。
在り方は異なるが、二人は似ている。
私は、あれ程忌み嫌っていたかつてのわたしと、結局は同じ道を辿っているのかも知れない。
けれど、もう遅い。私は彼と共に行く選択をしてしまった。
多分、彼が命を賭けたその時に、私は彼に捕われてしまったのだろう。
なればこそ、在り方の違いを、私の心をも欲しがった彼を信じるしかない。

果てるその瞬間、一瞬の思考が弾けて消える泡の如く浮かんでは消えていった。


・・・私の新しい旅は、この時から始まった。


追記:
その後連続で入れ替わったわたしの相手をして、疲れ果てていた所を見計らい全力で殴り飛ばした。
好き放題やってくれたのだ。その程度の報復は当然の事だろう。
147104-3sage :2004/03/10(水) 18:04 ID:Edcqr4aE
と、いう訳で一応ここで一区切りです。
読んで下さった皆様に感謝いたします。
駄文、失礼いたしました。

この二人の話を続けるか、新しく書くか、書くのを止めるかは
正直自分でも判りませんが・・・
ここに載せて頂けた事は良い経験になりました。
改めて、ありがとうございました。

壁|ノシ <マダアンクルハズレナイヨー
14894sage :2004/03/10(水) 19:02 ID:A5qp15kE
104氏、GJです(≧∇≦)b!
それに比べて、我が文のなんと稚拙なことか…104氏、素晴らしいです。

ここで一区切りですか、とりあえずお疲れ様です。


わたしも頑張って続き書きます(`・ω・´)

[壁]彡サッ
149名無したん(*´Д`)ハァハァ0sage :2004/03/10(水) 19:08 ID:gEBrq0do
>>104
すっごいいい話です
SSを久々に熟読してしまいましたw
この次も期待(´Д`*)
150「ゆ」の奴sage :2004/03/10(水) 19:09 ID:8zjayaCQ
 ((( ヾ( ゚д゚)ノ゙      Τ

       ヾ( ゚д゚)ノ゙ ? Τ

           Τ
        ( ゚д゚)ノ

         Τ
        ( ゚д゚)

─wwヘ√レvv〜─Τ─wwヘ√レvv〜─
      デムパ (゚∀゚)キ、キタ━!!!
151「ゆ」の奴sage :2004/03/10(水) 19:10 ID:8zjayaCQ
PvP。日々、様々な目的を持った者たちが、己の腕を競う場所。
いつからか、ここには2つの流れが存在するようになった。
ただひたすら、己の強さを追い求めて戦い続ける者。
ただひたすら、弱者をいたぶって己の強さを顕示する者。
強さという点では共通している。しかし、目的が大きく違っている。
前者は切磋琢磨、後者は弱肉強食をモットーとしているのだ。
そして現在、後者の方が圧倒的に多くなってしまっている。
・・・今日もまた、弱者をいたぶる強者達の姿があった。


「へっへっへっ・・・アコさんよぉ、こんなところで恋人といちゃつこうなんざ、なぁ」
下卑た笑いをする♂BS。彼の手には、血塗れのチェインがある。
「こいつも、下手な抵抗しなきゃ、私の下僕にするだけで済ませてあげたのにぃ」
妖艶な微笑を佇ませる♀ハンター。彼女の足元には、血塗れになった騎士が横たわっている。
「お、お願いです・・・助けて、助けてください・・・!」
必死になって、自分と騎士の命乞いをする♀アコ。半裸に近い状態である。


「とりあえずよぉ、このアコ犯っちまっていいよな?」
「好きにしなさいよ・・・ほんと、あんたって処女好きなのね」
にやにやとしつつ、今後を話し合う2人。もはや祈るしかない♀アコ。
「誰か・・・誰か助けてぇ!」
と叫ぶや否や、♂BSに蹴倒された。もう、止めようのない獣の目つきをしている。
「うるせぇぜ・・・よし、とっとと口を封じちまうか!」
言うが早いか、♀アコに覆いかぶさる。
「いっ、いやああああああ・・・・・・!!!」


「・・・あ?」
気が付くと、♂BSの左腕が千切れかけていた。
「い、てぇ・・・あ、あ、あ」
急いでカートの中から白POTを取り出し、嚥下する。ふさがる傷。
「これは・・・スピアブーメラン!」
♀ハンターが気づくのと、彼女のクロスボウが叩き落されるのが同時だった。
「なっ・・・!」
焦点の定まっていない♀アコの目に、何かがこちらへ疾走してくるのが見えた。
それからしばらく、視覚は断たれ、聴覚のみが状況を知らせていた。


「んだよっ、てめえ! 殺されたいのか、ああ!?」
「・・・問おう。生か死か、好きな方を選べ。どちらを選ぶも、お前達の自由だ」
「ふざけんな! お前が死ね!」
対人に特化した♂BSのチェインが唸る。まともに喰らう"何か"。
「ぐっ・・・きさまぁ、VIT騎士かよ! だが、俺の対人特化チェインには勝てねえよ!」
アドレナリンラッシュに始まる、BSの戦闘補助スキルが全開した。
対人特化チェイン、即ちトリプルブラッディチェイン。
人型モンス、または人そのものに大ダメージを与える効果があるヒドラカード。
それを3枚も使った、まさに殺人用チェインである。


♂BSが騎士に殴りかかろうとした刹那、騎士はとてつもなく大きい武器を取り出し・・・
「死を望むか。ならば、一思いに・・・死ね」
と呟き、技の体勢に入った。油断しきった♂BSが過ちに気づいたその時。
「ピアース!!」
騎士のスキルが、ようやく自分のミスに気が付いた♂BSに直撃していた。
152Lanze Rittersage :2004/03/10(水) 19:10 ID:8zjayaCQ
「げ、ぶぁ・・・ごふっ! ま、まだ俺には白・・・」
「遅い」
続けざまに騎士の連撃が入る。回復POTを使う間もなく、♂BSは倒れ伏した。
と、周りを囲む影。♀ハンターが、仲間を呼び寄せたのだ。
波状攻撃を仕掛ける、周りの影・・・アサシン、騎士などの混合部隊。
「たわけ、VIT槍騎士風情がソロで俺たちに勝てるかよ!」
獲物を取り出し、臨戦態勢に入る影の混合部隊。
だが、影が騎士へ向かって突撃した瞬間・・・逆方向に吹き飛ばされた。
「ブランディッシュ・スピア!!」


各自、自分の体勢を立て直そうと退却していく。彼らはとんでもないものを目にした。

     それは 槍と言うには あまりにも大きすぎた

     大きく 長く 重く そして大雑把すぎた

     それは 正に 鉄柱だった

騎士が持っていたそれは、ごく限られた者が扱えるという・・・ポールアクスであった。


槍騎士は無言でイグ葉を使い、騎士を蘇生させると・・・そのまま立ち去った。
♀アコは呆然とし、すぐに気が付いて自分の恋人に寄り添った。
さっきの槍騎士にお礼を言いたかったが、名前が分からなかった。
そして、蘇生された騎士は思い出していた。かつてPvPで無敵を誇った槍騎士の存在を。
人間関係のもつれから、大切な友人をその槍で貫かねばならなかった槍騎士を。


プロンテラの一角にある、歓楽街。そのまた一角の宿屋。
かの槍騎士は、その宿屋に常駐していた。彼が一番落ち着ける場所であった。
「おかえりなさい、ランツェ」
彼が部屋に帰ると、♀プリーストが暖かく出迎えてくれた。
「ただいま、リーベ」
椅子に腰掛けるランツェ。リーベはランツェに食事を出す。
「今日も・・・行ったの?」
「ああ」
口数は少なくとも、それだけで意思疎通できるのが、2人の絆の証と言える。


「ランツェ・・・もう・・・」
「それは、言うな。俺が俺であるために、俺はあそこへ行かなくてはならぬ」
リーベは知っている。ランツェがどれほどのトラウマを抱えて、PvPへ行くかを。
そして、PvPにおける戦闘で、さらにトラウマを抱え込んでくることも。
だからなおのこと、、その傷を癒せないまでも、包容しようと彼女は思う。
「俺は・・・自分の志に、騎士道に反した。だから・・・」
「ならせめて、私といる時だけでも、心を落ち着かせて・・・」
2人の視線が絡む。数瞬の間があく。どちらからともなく、唇を求め合う。


「ん・・・ふぅぅ、はん・・・あくっ・・・」
「リーベ、今日は、積極的なんだな」
「やっ、ち、違う・・・あの、その」
2人で求め合う時だけは、ランツェもそのトラウマを忘れ去ることができる。
ランツェもリーベも、それだけは理解していた。だからこそ激しく求め合う。
153Lanze Rittersage :2004/03/10(水) 19:11 ID:8zjayaCQ
「んちゅ、んく、ふんん・・・ぷはあ、くちゅ・・・」
ランツェの逞しい"槍"を、臆することなく口に含むリーベ。
「今日は、くっ、いつもより、ふっ、激しいな・・・」
ランツェが息を荒げているのを確認し、妖艶な微笑を湛えるリーベ。
"槍の穂先"を口に含み、舌で"穂先の返し"を ちゅるちゅる と舐めあげる。
右手は"槍の柄"を握って優しくさすり、左手は"槍の力の源"をやんわりと包み込む。
そして、"槍の穂先"からとめどなく溢れる透明な液体を啜っていく。
これだけでは飽き足らず、自ら舌をちろちろと出して、"穂先の中"を刺激する。


「ランツェ・・・いいよ、遠慮なく射精(だ)して・・・」
「・・・・・・ッッッ」
快感には、逆らえない。ランツェは、リーベの頭を抱え込み、そして・・・
「んふぅっ!? んく、んく、んく・・・ぷはぁ、うん、ふうん・・・」
リーベの口の中に、己が気を叩き付けた。それを、リーベは淡々と飲み込んでゆく。
「はあ、いっぱい・・・出たね・・・」
目がとろんとして、焦点も定まらない状態のリーベ。すかさず、彼女を横に寝かせるランツェ。
「次は・・・俺の番だ・・・」
そう言って、彼女の露になった秘所に顔を近づけ、思いっきり口付けした。


「んふぅぅぅ! やだ、やだあ! そこ、汚いよう!」
嫌がるリーベ。しかし、ランツェは意に介さず、秘所をすすり、舐め、揉み解す。
「嫌がってる割には、こっちは喜びのあまり感涙しているぜ?」
言いつつ、彼は舌を秘所の中に突き刺した。声にならない歓喜の声を上げる彼女。
さらに、指を2本ほど、舌と一緒に挿入し、抽挿を開始する。見る見る"感涙"が溢れる。
「やだあ、やだあ、何か・・・きちゃうううううう!!」
「拒むな。受け入れろ・・・俺が手伝ってやる」
より攻めを激しくするランツェ。限界以上の快楽を与えられたリーベは、成す術なく・・・
「ん、は、あああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッ!!!」
大量の"感涙"を流し、果てたのであった。もはや、その顔からは快楽しか読み取れない。
「ら、らんつぇ・・・き、きてぇ・・・」
呂律もままならぬまま、リーベはランツェを求めた。応じるランツェ。
「ああ・・・今度は、一緒に、な・・・」
154Lanze Rittersage :2004/03/10(水) 19:11 ID:8zjayaCQ
すでに力を取り戻し、なおかつ漲らせたランツェの"槍"。
それが、リーベの"鞘"の中へ収まろうとしている。2人は手を握り合うと・・・
「ひ、く、ふああああああ・・・・・・!!」
ゆっくり、しかし確実に"槍"を"鞘"に収めこんだ。"鞘"は"槍"を、柔らかく激しく締め付ける。
「リーベ・・・動くぞ」
短く告げると、抽挿を開始する。ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ、と淫らな水音が部屋に響く。
「はあ、はあ、はあ・・・」
徐々に動きを早く激しくする。"鞘"の締め付けがさらにきつくなっていく。
「や、あ、あ・・・だめえ、そんなに激しくし、ちゃ」


しかしランツェは止まらない。否、止めない。なおも激しく腰を振る。
いったん体位を変えて、正面から攻めていたのをバックからにしてみる。
「リーベ・・・その反応を見ると、後ろからが好きみたいだな」
「ああっ、やああ! だめえ、き、気持ちよすぎ・・・っ!」
もはや貞操もクソもなく乱れまくる彼女。彼はそれに応えつつ、さらに攻めまくる。
水音は ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ と、泥をこねくり回す それに変わっていた。
「ああ、はうう・・・だめ、もう、もう・・・!」
「イきそうか?」
「はあ、はあ、うん、ふああっ、イ、イきそうなの・・・」


再び正常位に戻って、リーベを貫く。もはや、余裕も手加減もない。
正常位に戻ったのは、絶頂の時に互いの顔を網膜に焼き付けるためである。
「ああ! ん、や、あ! だめえ、もうだめえええ!!!」
「り、リーベ、一緒に、イく、ぜ・・・!」
「うん、来てえ、来てえ! イくぅ、イッちゃううう!!」
ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ と正体不明な水音が鳴り響く。
ランツェの背筋に、何か得体の知れない電気が流れていく。
リーベの下腹部に、何か得体の知れないエネルギーがたまっていく。
「ら、らんつぇ、らん・・・ふあああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「りっ、リーベ・・・ぐっ!」
リーベの"鞘"は限界以上に収縮し、ランツェの"槍"を極限まで締め付ける。
それと同時に、ランツェの"槍"から、夥しい"気"が迸っていた。
155Lanze Rittersage :2004/03/10(水) 19:12 ID:8zjayaCQ
「「はあ、はあ、はあ・・・・・・」」
互いに常時の余韻覚めやらぬ状況。そんな中、リーベが口を開く。
「ら、らんつぇ・・・あしたも、いくの?」
「ああ・・・おれは、いかなくてはならない」
「うん、わかった・・・」
それだけ会話を交わし、二人ともしばしの眠りにつく。
あの日。大切な友を貫かなければならなかったあの日。運命の歯車が動き出した時。
ランツェとリーベの出会いが、全ての発端だった。
忘却してしまいたい あの 出来事。忘却してはならぬ あの 出来事。
しかし今は、全てを忘れて、夢の中へ飛び込みたい・・・


翌朝・・・早朝の鳥が囀る中、2人はいつもどおりに振舞っていた。
ランツェはポールアクスを軽々と振り回して素振りをしていた。
リーベはそれを時折目で盗み見しながら、朝食の用意をしていた。
これがいつもの、朝の光景だった。そう、いつもどおり の。
「ランツェ、朝ご飯用意できたわよ」
「・・・ああ、今行く」
汲んでおいた水と、濡らされたタオルで汗を取り払ったランツェは、食卓へ赴く。


2人がどのようにして出会い、またその出会いでどんな事件が起きたのか・・・
誰も知る由はない。ただ2人のみが、真実を知っている。
朝食を済ませたランツェは、即座に武装し、外出の支度をする。
「いってらっしゃい」
「いってくる」
ポールアクスを片手で担ぎ、もう片手に精錬済みシールドを構え・・・
今日もランツェは、PvPへ向かうのであった。
156「ゆ」の奴sage :2004/03/10(水) 19:13 ID:8zjayaCQ
          Τ
         (゚д゚)

           Τ
        ( ゚д゚)ノ

        ( ゚д゚)  Τ

              Τ   ヾ( ゚д゚)ノ゙
157104sage :2004/03/11(木) 11:52 ID:iC4V.Hrg
94様

ありがとうございます。
94様の書く人物は活き活きとしていてとても魅力的だと思います。
私が書くと人物が可愛くなくなってしまうので、羨ましい限りです。
続き、楽しみにしております。

149様

私の拙い文を読んで頂けて嬉しい限りです。ありがとうございました。
今読み返すと誤字が目立って赤面物です・・・

私をROに引き摺り込み、今まで組んで来た相方が
先週、私を捨てて旅立ってしまったので、
自分の存在意義を見失い、続けるか辞めるか悩んでいる状態です。
なのでこの次を書く、と確約出来ません。申し訳ありません。

ゆ様

凄い臨場感。流石の描写に感服しきりです。
考えずに書くと3行でエロが終わる私にはとても・・・orz

ともあれ、一旦名無しに戻ります。
皆々様方のご活躍をお祈り申し上げます。
158名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/11(木) 17:19 ID:yV987K3o
>138
子デザは恐らく今後の伏線で、
きっと次回は大人デザがふたなりノビさんを(鯖キャン

>94
お姉様のリードキタ―――(゚∀゚)―――!
ポタの幕が再び開く日を楽しみにお待ちしております。

>104
一人称という形式は、一見書き易そうでいて
案外描写をするにはむつかしいと思うのですが、どうしてどうして。
視点変更も違和感を感じませんでしたし、何より御話自体が面白く。
あの二人が歩む道に光明射すことを祈ります。GJ!

>ゆ氏
ドラゴン殺しキタ―――(゚∀゚)―――!
夫婦の甘々情交は勿論、
女ハンター×血塗れ騎士殿に萌えた私は鬼畜生ですか。

>113
端午の節句って、五月だから。
ウッカリシスギテマシタゴメンナサイプレイハラキリ。
15994sage :2004/03/11(木) 23:17 ID:ChbzgCPM
[壁]_・)
ようやく書き終えました。
わたしめの駄文などを楽しみにしてくれていた皆様方
おまちどおさまですっ

[壁]_・)つミ
     [駄文]
160ふたくるsage :2004/03/11(木) 23:18 ID:ChbzgCPM
例の如く、ドサッっという音を立ててキスをしたままふたりはベッドの上に降りたった。

「ん、ぷはぁ…」

アイシャは唇を離すと、組み敷いたフィリアの体から降りる。
フィリアは身を起こすと首をキョロキョロ巡らせて
ここがプロンテラの宿屋の、自分たちの部屋だということを確認する。

「いつもながら強引な…」

と、呟くフィリア。

「こういうの、いやだった?」

そんなフィリアにたいして、アイシャはくすくす笑いながら問い掛けた。

「いえ、いやじゃないですけど・・・」

ぽそぽそと呟くように答えるフィリア。

「なら、よかった…」

アイシャはフィリアに顔を寄せて

「じゃあ、しよっか?」

と、囁いた。

「・・・」

こくん、と顔を赤くして、フィリアは無言でうなづく。

「それじゃあ…」

と、アイシャはフィリアの甲冑に手を伸ばしかけたが

「フィリア、自分で脱いでくれる?」

「あ、はい…」

ベッドの上でクルセイダーの甲冑を脱がせるのは難しい。
なので、フィリアはベッドを降りて、甲冑を外していく。
篭手、鎧、具足、と外して床に置き、服を脱いで下着姿になる。
透けるような白い肌に、細い手足、ちいさな胸の膨らみ、
裸身になったフィリアは、甲冑に身を包み剣を振るっている姿が想像できないほどに、儚い。

「フィリア」

と、背中に声をかけられ、後ろを振り向くと
アイシャがぽんぽん、とベッドを軽く叩いている。
隣に来い、ということらしい。
それに従って、フィリアはアイシャの隣に腰をおろす。

「フィリア、綺麗よ・・・」

アイシャはフィリアの頬を撫でながら、囁く。
それにたいして、フィリアはどう応えていいのかわからずに
顔を真っ赤にしてうつむいてる。

「裸を見られるの、はずかしい?」

「え、ええ…まぁ…」

「いつも服は着たままだったし、裸を見せるのは初めてだからね」

今までは、フィリアのモノをアイシャが口で慰めるだけだったから
こうしてお互い裸になることはなかったのだ。

「フィリア、ホントに綺麗よ」

と、アイシャは舐めまわすようなにフィリアの体を見る。

「うぅ…あんまりじろじろ見ないでください」

「これくらいではずかしがってちゃ、後がもたないわよ」

「え…?きゃっ・・・」

アイシャはフィリアの肩を掴んで抱き寄せると、右手をフィリアのあごに添えて
くいっと顔を上げさせる。

「フィリア、愛してるわ…」

「わたしも・・・」

アイシャはその言葉を聞くと同時にフィリアの唇を奪う。

「んぅ・・・!」

逃げるように後ろにそらしかけたフィリアの頭を左手で引きつけて
右手を背中に回して抱きしめる。

「ふぁ…んぅ…」

アイシャは閉ざされたフィリアの唇に舌を差し込んで、歯をなぞって口を開かせる。

「ん、ちゅ…んんぅ…」

アイシャは自分の舌をフィリアの絡ませて

「ちゅぅ…くちゅ、んんぅ…」

また、口内を味わうように舐めまわす。

「んむ…ちゅ、んっ…」

そうしてアイシャがフィリアの口内を蹂躙していると
おずおずとフィリアの舌が動きはじめる。

「んんぅ…くちゅ…ちゅぅ・・・」

ふたりはお互いの舌を絡ませあい、淫らな水音をたてる。

「くちゅ…んふ…んぅ・・・」

「ぺちゃ…んむぅ…んっ・・・」

アイシャがフィリアの口内を舐めまわすと、次はフィリアがアイシャの口内を舐めまわし
ふたりは唾液があごを伝って流れ落ちるのもかまわずに、貪りあう。

「んちゅ…ぷは・・・」

やがて、どちらからともなく唇を離すと唾液が糸を引き、ぷつんと切れた。
フィリアは荒い息をつきながら、熱に浮かされたように切れ切れに言葉を紡ぐ。

「あ、はぁ…こんなのはじめてで…なにか、じんじんして…すごかったです・・・」

「こんなに激しいキスしたことなかったものね・・・」

と、アイシャはフィリアの頭を抑えていた左手で軽く頭を撫でる。

「でも、これからもっとすごいし…もっと気持ちいいことして欲しいでしょ?」

そういって、アイシャはフィリアの首すじに軽くキスをして、舌を這わせる。

「や・・・あぁん・・・」

甘い声をあげて、身をよじるフィリア。

「ふふ、下着は白か…フィリアらしいわね」

そういって、右手でブラジャーのホックをはずして
白い飾り気のない質素な下着を取り去る。

「胸、揉んでもいい?」

「は、はい…」

こくん、と小さくうなづくフィリア。
そんなフィリアの様子にアイシャは「かわいいわね」、と呟いて右手でフィリアの胸を包み込む。

「すごくどきどきしてるのが伝わってくるわ」

アイシャは優しく胸を揉みしだきはじめる。

「あ、やぁん…」

「きもち、いい?」

「は、はい…いいです」

アイシャは左手ももう片方の胸にそえると、強弱をつけて揉みはじめる。

「ん、あぁん…いい、です・・・」

「ふふ、感じやすいのねぇ…乳首たってるわよ」

アイシャはつん、と立った乳首を指で摘む。

「あ、ひゃぁん…!」

一際大きな嬌声をあげるフィリア。

「乳首、きもちいい?」

と、アイシャはこりこりと乳首を刺激し続ける。

「んふっ…あ、きもち、いいですっ」

「そう、なら…もっとよくしてあげるわ」

アイシャはフィリアの胸から右手を離すとフィリアの乳首を咥えて、

「ん、ぺろぺろ…」

「ひゃ…んんぅ…」

舌の上で転がすように舐め始める。

「ぺろ、れろ…」

「あぁん…ふぁ、いい…」

フィリアは与えられる快感に身をよじって声をあげる。

「んふぅ…吸ってあげる…んちゅ、ちゅぱ…」

「ひゃぅ…あふぅ・・・」

「フィリアの胸、おいしいわよ」

アイシャはフィリアの乳首を吸いながら、左手で胸を揉む。

「あぅん…アイシャさん、もっとぉ・・・」

「もっと・・・?そろそろ、こっちもしてほしいの?」

と、アイシャは乳首から口を離し、右手をフィリアの股間に押し当てる。
フィリアのそこは、熱くて固くて膨らんでいた。

「んふぁ…して、ほしいです」

「んー・・・」

アイシャは一瞬の思案の後に、意地悪な笑みを浮かべて

「どうしてほしいのかな?」

と、フィリアの股間は撫でながら、そう尋ねた。

「えっと・・・その・・・触ったりしてほしいです」

「じゃあ…今触ってるし、このままでいいのね?」

しどろもどろに答えるフィリアに、アイシャは間髪入れずにそう切り返した。

「うぅ・・・舐めて欲しいです」

「ふふ、今日のフィリアはえっちねぇ」

いつもなら、こんなこと言わないのにね―――
と、心の中で呟いてアイシャはフィリアのショーツに手をかける。

「フィリア、ちょっと腰をあげて」

フィリアが言われたとおりに腰をあげると、アイシャはゆっくりショーツを上げて、脱がせる。

「すごいわねぇ…」

と、ショーツを取るとあらわになったフィリアのいきりたつペ○スを見て
アイシャは嘆息した。

「先っぽ、ぬれてるし…ちゅ、ぺろ」

「ひゃぁぁん・・・」

アイシャは先端の透明な液を舐めとると

「んぐ…ちゅぷぅ・・・」

「あぁん…んむぅ…」

一気にフィリアのペ○スを咥えこんだ。

「ちゅぱ…んちゅ…ちゅ・・・」

「あん…ふぁん…んぅ・・・!」

アイシャの口と舌のもたらす快感にフィリアは激しく喘ぐ。

「ちゅぷ…くちゅ、ちゅる…じゅるる…」

フィリアの激しい喘ぎに応えるように、アイシャの動きも激しくなる。

「んぅ…アイシャさぁん、いい…!」

フィリアは腰を突き出して、さらに快感を求めようとする。
すると―――

「ちゅぱぁ…」

唐突に、アイシャはペ○スから口を離す。

「え・・・どうして・・・」

と、フィリアは切なげな声で呟く。

「んー、ここでおあずけよ」

意地悪な笑みを浮かべて、アイシャ。

「どうして、ですか…?」

「こらこら泣かないの、ここでおしまいってわけじゃないのよ」

と、フィリアの目尻に溜まった涙を親指の腹で拭う。

「それじゃあ…」

どういうことなんです?、と上目遣いにアイシャを仰ぎ見るフィリア。

「わたしも気持ちよくして欲しくなっちゃって…ね
 だから、わたしにしてくれたら…また、してあげるわ」

「ふぇ・・・え・・・?」
161ふたくるsage :2004/03/11(木) 23:19 ID:ChbzgCPM
「よいしょ、と…」

困惑するフィリアをよそに、アイシャはプリーストの法衣を脱いで下着姿になる。
下着の色はフィリアのとは対照的な黒。
プリーストの法衣の下から現れたアイシャの豊満な胸、程よい肉付きの引き締まった肢体を見て

「はふぅ…」

と、思わずフィリアは嘆息してしまう。
はじめて見るアイシャの裸に鼓動が警鐘のように早まるのと同時に
自分の小さな胸、細い肢体と見比べると恥ずかしい気がして、フィリアはうつむいてしまう。


「どうしたの・・・?」

「あ、いえ…」

なんでもないです、と顔をあげて、フィリアはまじまじとアイシャの体を見る。
どうしたらいいんだろうか―――
気持ちよくしてほしい、と言われてもどうしていいかわからずに、フィリアは視線を彷徨わせる。

「もぉ…あんまりじろじろ見ないで」

と、くすくす笑いながら、アイシャ。

「えっと、わたし…どうしたらいいのか」

早鐘を打つ胸に手を当てて、ぽつり、と呟くフィリア。

「さっき、わたしがしてたようにしてくれればいいわよ」

さっきアイシャさんがしてたように―――
フィリアは頭の中で先ほどの行為を反芻して

「あ、はい・・・」

こくん、とうなづいてフィリアはおずおずとアイシャの胸に両手を伸ばす。
フィリアの手が黒い下着の上からアイシャの胸を包み込み、ゆっくりと揉みはじめる。

「あんぅ・・・」

「きもち、いいですか…?」

と、上目遣いにフィリア。

「ええ…でも、もうすこし強く」

「は、はい…」

言われたとおりに胸を揉む手に力を込める。

「や…あふぅ…んぅ…」

アイシャはとろん、とした表情で甘い声をあげる。
はぅ、なにかすごい―――
喘ぐアイシャの顔を見ていると、アイシャの甘い声を聞いていると
フィリアは自分の体が今までとは別の熱で熱くなっている気づいた。
こんな感じはじめて―――
もっとアイシャを喘がせたい、もっと甘い声を聞きたい。
フィリアはその衝動に身を任せて、力強く、激しく胸を揉みしだきはじめる。

「あ、あぁん…フィリア、そんな…はげしっ…」

「あぁ…アイシャさん、すごい…」

嬌声をあげて身をよじるアイシャをみつめて、フィリアは熱に浮かされたように
呟いて、胸を揉み続ける。

「んぅ…ふぁ、あぁん…」

「アイシャさん…直接、触り…たいです」

揉み続けながら、熱のこもった呟きをもらすフィリア。

「いいわよ…直接触って」

と、フィリアがいったん手を止めると
アイシャは背中に手を回して、ブラジャーのホックを外す。
そして、フィリアが黒い下着を取り去ると、豊満な膨らみがあらわになる。

「そ、それじゃ…触りますよ」

「ええ、お願い…」

フィリアはごくっと唾を飲み込んでから、アイシャの胸を再び揉みはじめる。

「ぁ…んふ…あぁんっ…」

「アイシャさんのむね…すごくやわらかい」

フィリアは右手をアイシャの胸から離すと、顔を胸に近づけてそっと乳首を舐め上げた。

「ぺろ…」

「ひゃぅんっ…」

びくっと身を震わせるアイシャ。
それを見て、フィリアはひとつうなづくとアイシャの乳首を口に含んで、吸い始める。

「んちゅ…ちゅぱ…」

「あんぅ…ふぁ、あぁん…」

フィリアが胸を吸う淫らな音と、アイシャの甘い声が響き渡る。

「ちゅぱ…ちゅぅ…アイシャさんの胸、おいしい…」

「んふぅ…フィリアぁ…いいわぁ…」

アイシャの「いい…」という言葉を聞くと嬉しい感じがする。
だから、フィリアはもっと感じて欲しいと思い、懸命に愛撫する。

「んちゅ♪…ちゅる、ちゅぱぁ…」

「あふぅ…フィリア、下も…」

フィリアはいったん胸から顔を離して、アイシャを上目遣いに仰ぎ見る。

「下…?」

「そう…ここもお願い」

と、アイシャは自分の股間を指差す。

「えっと…」

「指で触って…」

「あ、はい…」

フィリアはアイシャの股間に手を当てると、そこは下着の上からでもわかるほど湿っていた。

「アイシャさん…濡れてる」

「んぅ、フィリアが気持ちよくしてくれたからよ」

その言葉を聞いて、フィリアはまた気持ちよくなって欲しいと思い

「ひゃ、あぁん…」

下着の上から、アイシャの割れ目を指でなぞる。

「アイシャさんのここ…すごく」

ごくっと唾を飲むフィリア。
フィリアの指がアイシャの割れ目を上下するたびに、そこは湿り気が増し
やがて、染みができる。

「や、あはぁ…いい…フィリア、直接お願い…」

「は、はい…」

フィリアはアイシャの下着に手をかけると、ゆっくりずり下ろす。
初めて目の当たりにしたアイシャのひくひくと口を開く濡れた秘所を見て
フィリアは軽く息を呑んだ。

「フィリア、指…入れて頂戴」

と、アイシャはフィリアの手を掴んで自分の秘所に導く。

「はい…」

くちゅ、という濡れた音とともにフィリアの人差し指がアイシャの秘所に飲み込まれる。

「ひゃぁ…うごかして」

くちゅくちゅ…

言われたとおりに指を前後させると、淫らな水音が響く。

「あ、あぁん…もっとぉ…」

くちゅくちゅぅ…

アイシャの秘所はフィリアの指を締め付け、指が動くたびに淫らな液が溢れてくる。

「アイシャさんのここ…溢れてきて、すごいです…」

「んんぅ…だって、今まで、してあげるだけで…溜まってたんだもの…
 だから、フィリア…もっとよくして…」

フィリアは指を引き抜くと、アイシャの股間に顔を埋めて、秘所に舌を差し入れる。

「んちゅ…ぺろ、ぺろ…」

「あくぅ…ふぁん…」

びくん、と身を震わせながら嬌声をあげるアイシャ。

「んちゅぅ…ぺろ…じゅるる…」

フィリアは秘所を舐め、溢れ出る液を吸い取る。

「はぅん…あ、ひゃぁんっ」

アイシャはフィリアの舌がもたらす快感に身を震わせて酔いしれたように喘ぐ。

「ちゅぱぁ…れろぉ…ちゅる…」

「んんぅ…あぁん…いいっ」

こうしてると、なにか―――
フィリアは舐めながら、アイシャの嬌声を聞いていると股間が熱くなっていることに気づいた。
そっと、自分の股間に手を伸ばしてみるとそこは、とても熱く、固く、怒張している。
欲しい、うずく―――
アイシャに気持ちよくなってほしい、という思いが
自分も気持ちよくなりたい、という衝動に変わってゆく。

「ちゅぱ…ア、アイシャさん…わたし…」

「んふぅ…あふ…なに?」

フィリアは、身を起こすとアイシャの顔を覗き込んで

「あ、あの…わたし」

自分もよくなりたい―――自分が何を求めているのかわかっているけれど
はじめて口にしようとするその言葉はなかなか出て来ない。

「フィリア…?」

アイシャは訝しげに首を傾げて、フィリアの股間に目を向ける。
それを見て、アイシャはフィリアが言わんとしてることを諒解した。

「わたしの中に…入れたいのね?」

「…(こくん」

フィリアは小さくうなづいた。

「そうね…一緒によくなりましょう」

と、アイシャはフィリアの頭をひと撫でした。
162ふたくるsage :2004/03/11(木) 23:19 ID:ChbzgCPM
「フィリア…来て」

と、ベッドの上に仰向けになったアイシャが囁く。
こくん、とうなづいてフィリアは自分のモノをアイシャの膣に入れるために
腰を突き出して―――

「フィリア、そこじゃないわよ」

「ふぇ、え…?」

そう言われてフィリアは困惑の声をあげて、救いを求めるような視線をアイシャに向ける。

「もぉ、仕方ないわね…」

と、アイシャは苦笑して、フィリアのモノを掴んで自分の秘所へ導く。

「それじゃ、フィリア…今度こそ、来て」

「は、はい…」

フィリアはゆっくりと腰を沈めて、アイシャの中を進んでいく。

じゅぷ、くちゅ…

「んぅ…あ、あぁん…!」

淫らな音を立てながら、奥へと進み―――

「んふぅ…あはぁ…」

先端が子宮口にあたる、深い結合。

「はふぅ…フィリアのが一番奥まで届いてる」

「は、はい…一番奥にぃ…」

アイシャの中は快楽を求めるように、フィリアのモノをきゅぅきゅぅと締め付けてくる。
このままこうしてるだけで果ててしまいそう―――

「アイシャさん…う、うごいても…」

フィリアは切れ切れに言葉を紡ぐが、言い終わる前に答えが返ってきた。

「ええ、うごいて…」

こくん、とフィリアはうなづくとアイシャの腰を掴んで
腰をゆっくり退いて、一気に突き出す。

くちゅ…ぐちゅぅ…!

「あ、ひゃぁぁん!そんないきなりっ…」

「あぁん…あぁっ!」

フィリアは嬌声をあげながら、激しく腰を前後する。

ぐちゅじゅぷぅ…くちゅ

「あんっ…んぅ…フィリア、いいっ!」

「ふぁ…アイシャさんのなか、すごいぃ!」

性器と性器の結合部からもれる淫らな水音とお互いの嬌声が、さらにふたりを高まらせていく。

「あはぁ…すごいっ!おくまでいっぱいでぇ…!」

「あんっ…んんぅ…こんなにすごいなんてぇ…!」

フィリアは快楽を貪るように、がむしゃらにピストン運動をする。

「んくぅ!ひゃぁん…!よすぎるぅ…!」

「アイシャさん…すごい!いいですぅ…!」

フィリアはとろん、とした虚ろな目で腰を動かしつづける。
アイシャもフィリアと同じくとろん、とした目で激しく喘ぎ、快楽に身を任せる。

「あぁん…フィリアぁ!フィリアぁ!」

「アイシャ…さん!あぁん…アイシャさぁん!」

お互いの名を叫びながら、激しく求め合う。

「フィリア…!」

アイシャはフィリアの頭の後ろと背中に手を回すと、抱き寄せてディープキスを交わす。

ぐじゅ、じゅぷ、くちゅぅ

「んぅ…ちゅ…くちゅ…」

「んむぅ…ちゅぱ、ちゅ…」

腰と腰の、口と口の―――ふたつの淫らな水音が重なり合う。
腰の動きと、口の動きと、淫らな音がふたりを絶頂へと誘っていく。

「あぁぁん!フィリア…わたし、もぉ!」

「は、はい!…わたしもぉ!」

ふたりはお互いの強く抱きしめて―――

「あぁぁん!だめっ…きちゃうぅ!」

「くぅん…でちゃうぅ!」

フィリアのモノが一際膨らみ、アイシャはフィリアの背中に回した手にぎゅっと一際力をいれる。

「あぁん!フィリアっ!わたしの中にぃぃ!」

フィリアはぐっと腰をひいて、渾身の力で最後に一突きする。

「フィリア…ひゃ、ああああぁぁぁぁんっ!!」

アイシャはびくびくと小刻みに震えながら果て、性を搾り取るように膣を収縮させる。

「あぁ…出るっ、あぁぁんっ!!」

びゅく!びゅくぅ!どぴゅう!

熱い奔流がアイシャの中に流し込まれていく。

「やぁ…あつい…」

どく!どくぅ…とぷぅ

「あ、はぁはぁ…」

長い射精を終えるとフィリアは全身を弛緩させて、アイシャにもたれかかる。

「いっぱい…だした、わね」

息も切れ切れにアイシャはフィリアの髪を撫でながら囁く。

「は、はい…」

フィリアも息を切らしながら、それだけ答える。

「すごく良かったわよ…」

「わたしも…すごくよかったです」

その言葉を聞くとアイシャは小さく微笑んで、ゆっくりと目を閉じる。
フィリアもアイシャにならって目を閉じて、ふたりは心地よい疲労感と情事の余韻に身を任せた。
163ふたくるsage :2004/03/11(木) 23:19 ID:ChbzgCPM
その日の晩―――

「アイシャさん…わたし、幸せです」

と、隣で横になっているアイシャに顔を向けてぽつり、と呟いた。

「どうしたの?急に」

アイシャもフィリアのほうに顔を向ける。

「えと、今の気持ちを伝えたくなったんです…」

フィリアは頬が少し熱くなるのを感じながら、言葉を続ける。

「わたしを受け入れてくれて、愛してくれる人と一緒に居られて、すごく幸せです」

と、はにかんだような笑みを浮かべて締めくくる。

「わたしも、貴女と居られて幸せよ」

そういってアイシャはフィリアの頬に手を伸ばす。

「ふふ、頬を赤くしちゃってかわいいね」

と、フィリアの熱を帯びた頬を撫でながら笑う。

「はふぅ…」

そう言われると恥ずかしくて、フィリアはうつむいてしまう。
アイシャはくすくすと笑うの止めて

「フィリア」

と、優しく名前を呼ぶ。

「はい?」

「ずっと、一緒にいましょうね」

「はいっ」

ちゅ…と、ふたりは優しい口づけを交わして、まどろみの中へと落ちていった。
16494sage :2004/03/11(木) 23:21 ID:ChbzgCPM
[壁]_・)

以上です。
思ったよりも長くなっちゃってびっくりです;
165名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/11(木) 23:34 ID:dCbKxAAU
>>94
SSお疲れ様でした
とても楽しく読ませていただきました
こういう話も悪くないですねw
166名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/12(金) 22:37 ID:GHWHxTZ2
>>94
GJ(*´ω`)=3
初々しいふたなりも良いものだ
167某スレ342sage :2004/03/13(土) 01:11 ID:vrH65qSo
こんばんは、先日は御感想頂き、誠に有り難うございました。
この度、腰低商人×鼻高ウィズ子の最終話が出来上がったのですが、
これがまた結構な長さになってしまいました。
かと言って間を挟むのも何ですので、一度に投下させて頂きますね。
鬱陶しくて相済みません。
168某スレ342 1/6sage :2004/03/13(土) 01:14 ID:vrH65qSo
 草萌ゆる赤芋峠。正確には、ミョルニ―ル山脈。一面の緑とは裏腹に、
毒々しい赤に染まった芋虫に蜘蛛共が蔓延る峠にて、魔導師の女と
商人の男は、法術と斧、夫々の得物を振るっていた。高位の魔導師である女、
ヴァルトルートにとって、彼奴等では些か手応えがないのだが、鍛冶師への
転職を控えた商人、即ちオズワルドにとっては、格好の狩り場であった。しかし。
「またBOTなの」
 袋小路に追い込み燃やし尽くしたばかりの消炭を背に、紅を引いた唇を歪め吐き捨てる
ヴァルトルートの視線の先には、虚ろな眼を漂わせながら芋虫共を引き連れて
盲滅法に動き回った挙句、近くで炎の壁を打ち立てていた別の魔術師に
己が獲物をそっくり進呈していた魔導師が居た。初学者ならばやりかねない
失態やも知れぬ。だが、哀れ芋虫の餌食となった人間を打ち捨て、無言で
その場を去れる人間は、少なくとも、人の心は持ち合わせていない肉人形に
相違ない。
「クァグマイア!」
 見かねたヴァルトルートが放った術は、芋虫共の足場を泥へと変えるが、
所詮は焼け石に水を注ぐも同様であった。
 善戦空しく力尽き拠点へと舞い戻る魔術師を見捨て、新たなる獲物を
己が糧とせんと押し寄せる芋虫の大群に、ヴァルトルートは艶麗なる相貌を
顰めたまま呪を唱え、そして、
「ファイアーウォール」
 叢に立ち昇った炎の壁に阻まれる芋虫共に、間髪入れず、オズワルドは
中肉中背の体躯に似合わぬ、相当の重量を誇る荷押し車による打撃を見舞った。
「カートレボリューションッ!」
 近頃会得したばかりの技ではあるが、熱にのたうつ芋虫共に止めを刺すには
十分な威を誇った。
 ぴくりぴくりと痙攣を続ける芋虫の無残な残骸から細い手にて恐れることなく
碧玉を取り、荷車へと投げ入れたヴァルトルートは、不愉快極まりない、とばかりに
呟いた。
「何処も彼処も白痴ばかり」
「聞き捨てならんな」
 嘲りに満ちた声に振り向いた二人の前には、高慢極まりない面構えの男の
魔導師が、薄ら笑いを浮かべて立っていた。
 同族とは言え虫が好かない態度に嫌悪の情を露に示すヴァルトルートと、
飄然たる面を崩さぬオズワルドを見比べ、男は口を開いた。
「久しぶりだな」
「何方かしら」
 壁を囲い冷ややかに問うヴァルトルートに、肩を竦めた男は見下すような視線を
投げかける。
「冷たいな、溜め込みウィィィィズ様」
 その言い草に、覚えがあった。
 かつて、同じく芋虫峠にて彼女に難癖をつけた男達の一人、と見えた。当時は
魔術師であったが、位を上げたのであろう。何れにしろ、再度目通り叶って喜ばしい
相手ではない。
169某スレ342 2/6sage :2004/03/13(土) 01:16 ID:vrH65qSo
「折角の再会だ、少々御相手願おうか」
「生憎だけれど、貴方には唾棄すら勿体ないわ」
 ヴァルトルートの艶なれど嫌悪に塗れた愛想笑いに、男の面が歪んだ。
「調子に乗るなよ」
 だが、それしきの脅しで、驕慢なる女魔導師の相貌から薄い笑みは消えぬ。
「それは鏡に向かって言っているのよね?」
「はいはい皆さん、その辺りにしておきましょうや」
 薄氷踏む空気の中、あの時と同じくオズワルドが割って入るが、此度ばかりは
ヴァルトルートも退く気は更々ないようだった。男を険しい視線にて牽制しつつ、
腰に提げたスティレットと銘された短刀に指先で触れるや否や、
「アイスウォール」
 読まれていた。男の面を目掛けて放った短刀は、氷の壁に容易く跳ね返された。
「危ないじゃないか、ウィィィィズ様」
 叢に落ちた短刀を踏みにじり、己を見据えながら口の端を持ち上げ笑う男に、
突如ヴァルトルートは不覚にも背筋が震えるのを感じた、と
「ファイアーウォールッ」
 男が投げつけた白い紐状の何かをを防ぐべく、ヴァルトルートは咄嗟に呪を口にした。
だが、
「うわあああッ」
 己の前に打ち立てた炎は虚空を焼いた。それはヴァルトルートではなく、
当事者ではない筈のオズワルドの首と手足に絡みついた。
「オズッ!」
 迂闊だった、血相を変えるヴァルトルートを他所に、既に縛られた手で糸を掴みもがく
オズワルドを眺め遣り、男は一人呟く。
「切れない、ということは、矢張り製造型か」
 地面に倒れるも、尚も糸を外さんと懸命に首を掻き毟るオズワルドに、男は愉快そうに
忠告を寄越した。
「俺が特別に呪を懸けた蜘蛛の糸だ、動くと首が絞まるぞ」
 そしてヴァルトルートを振り向き、告げた。
「御前も、……分かるな」
 一瞬言葉に詰まったものの、ヴァルトルートは嘲りを篭めて微笑み返した。
 化かし合いは、何時ものことだ。
「馬鹿ね、如何してこの私が従僕如きを案じなければならないの」
「ふうん」
 わざと蔑みの一瞥を苦悶するオズワルドに投げ掛けるヴァルトルートを鼻で笑い、
男は掲げた掌を掴む仕草をした、と、
「くああッ!」
「くッ!」
 一息に締め上げられ、色を青に変える首筋に爪を走らせ足掻き苦しむオズワルドに、
ヴァルトルートは唇を噛み、そして
「ファイアーボル……!」
「いい加減にしたらどうだ」
 枷を焼き切るべく唱えた呪は、男の筋張った掌によって塞がれた。呆れた、と言わん
ばかりに男は息を一つ吐くと、呻くヴァルトルートを憎悪に塗れた緋の眼で捉え言った、
「殺すぞ」
170某スレ342 3/6sage :2004/03/13(土) 01:19 ID:vrH65qSo
「とても上品な物言いね」
 己に絡む忌まわしい手を払い除け、ヴァルトルートは華奢な腕を組み、鷹揚たる面持ちで
男を見下げた。
「私の僕を購う為には、何を供出すればいいのかしら?」
「俺を睨めつけている雌犬一匹で手を打とう」
 この申し出が驕慢な女主の意に添わぬは、言うまでもない。瞬時に玲瓏を怒に染める
ヴァルトルートを見かね、首に枷を巻きつけたまま、オズワルドは卑屈な笑みを浮かべて
男に話し掛けた。
「まあまあ旦那、俺はなんたって商人ですからねえ、金なら唸る程持ってるんですよ。
ここは一つ、穏便に済ましちゃあくれませんかねえ」
 返事を待つ間もなく、男は端正とも言える相貌を崩し哄笑した。耳障りな高笑いが緑に響く。
 暫し腹を抱えた男は、漸く笑いを収めるとヴァルトルートを見遣り、愉快気に言った。
「これはこれは、とんだ下司を庇い立てしているようだ」
「玉石の見分けもつかない輩にはそう映るのでしょうね」
 心からの怒りを抑え冷ややかに告げた、それが却って男の自尊心を煽ったらしい。
「うああ……ッ」
「やめてッ」
 またもオズワルドの身を苛む苦に、ヴァルトルートと言えど膝を屈せざるを得なかった。
咄嗟とは言え口を突いた懇願に、男の心は満たされたらしい。
「フェン挿しクリップか」
 金色の髪に飾られたクリップを手に取り、呟く。そして、如何やら掴まえたらしき謀を
持ちかける。
「丁度いい、哀れなウィィィィズ様にも機会を与えるとするか。俺を倒せたら、あの商人
共々解放して差し上げよう。但し、叶わなかった時は楽しませてもらおうか」
 譲渡と見せかけて己の手の上にて躍らせる。下手な罠だった。なれど、籠の外へ
出るには、如何なる罠の中にでも飛び込むしかなかった。
「いいわ、二目と見られぬ顔にしてあげる」
 了承、これで逃げ場はない。
「呪を唱えてもいい、但し、これは預からせてもらう」
 勝手な宣言と共に些か乱暴な手つきにて髪飾りを半ば毟り取られ、僅かながら
己の髪が引き千切られた苦痛と屈辱に、ヴァルトルートは唇を噛んだ。
 その様を見ぬ振りを装い、男は懐から懐中時計を取り出し、告げる。
「時間は…そうだな、十分間だ」
「舐められたものね、早く死んで頂戴」
 唾棄せんばかりの物言いにも薄ら笑いを浮かべているのみの男に今更ながら不気味を
覚えど、今はそれどころではない。一撃だ、一撃にてこの男を屠らねばならぬ。
 ヴァルトルートは、唇を開いた。高位の魔導師のみ操ること叶う、古の術を唱えるべく。
「ムスペルヘイムの主、黒き巨人スルトの名に於いて命ず、炎を纏いた天降石よ、
嵐となりて不浄なる地を焼き尽くすべし!メテオ……やっ!」
 綱は、ヴァルトルート自身の嬌声にて断たれた。
 己の豊満なる乳房に伸びた手を撥ね退け、胸を男から隠すように腕を添えると、
ヴァルトルートは紅に染めた頬と瞳にて男を睨めつけた。
「誰が触れていいなんて言ったの?」
「誰が触れてはいけないなんて言ったんだ?」
 これが罠だ。既に男は勝利を確信している、そこを突ければ。だが、
「……ムスペルヘイムの主、黒きああっ!」
「如何した?呪が長くて、覚えきれないのか?」
「く……」
 腕を撥ね退けられるや否や果をもぎ取らんばかりに掴み捻り上げられ、挙句苦悶を
揶揄される。けれども、抗いは悪態でなく、呪にてせねばならぬ。
「ルー!」
「黙ってなさい……!」
 己を辱める手を懸命に引き剥がさんとする一方、精神を研ぎ澄まさねばならぬ。
魔術とは、決められた文句を唯なぞれば発するものではない。
「ムスペルヘイムの主、黒き巨人スルトのッ!」
 今度こそ、ヴァルトルートは言を失った。胸を覆う青の布地の下に、男の指が
蠢き始めた。地に伏したオズワルドからは見えぬであろうが、白皙の肌に
下衆の指先が這っている。そのおぞましさに思わず身震いをしたとき既に、
ヴァルトルートの敗北は決していたのやも知れぬ。
 無遠慮な虫は、乳白の中の濃紅たる粒をも己が餌とせんと目論んだ。指の先で
強く押し込まれると、覚えのない疼きすら浮かびヴァルトルートを惑乱させた。
「あと、一分」
 悶えに抗う女体を前に、金の鎖を手繰り寄せ時を刻む針を見遣った男は、
愉悦に満ちた声にて告げた。
 刻々と迫る期に煽られ焦燥に駆られるが、ここで耐えねば先はない。
 覚悟を定めた。有象無象を叩き捨てた。
「ムスペルヘイムの主、黒き巨人スルトの名に於いて命ず」
 絶え間なく続く責めにやや声は上擦るが、先よりは平静を取り戻していた。
 耐えろ。今は、耐えろ。
「炎を纏いた天降石よ、嵐となりて不浄なる地を焼き尽くすべし」
 あと僅か、というところで男の手が退いた。だがその魂胆など知るものか、
残るはたったの
「メテオストいやあああっ!」
「時間切れだな」
 針が規定の点を過ぎたのを確認し懐中時計を仕舞い込んだ男の指は、
ヴァルトルートの右胸を隠す布を引き下ろしていた。豊かな胸の全てが露に
なったわけではない、だが、晒された先に虫によって玩ばれた粒は尖り、
女が味わった忌まわしい喜びを男に知らせていたのだった。
171某スレ342 4/6sage :2004/03/13(土) 01:22 ID:vrH65qSo
 女人として当然秘すべき部を、見知らぬ、しかも下劣な男の眼に晒してしまった
驕慢なる魔導師は、掌で隠し膝をついた。項垂れたその相貌は、紅、寧ろ蒼に
染まっていた。
「負けたのは、御前だ」
「うう……ッ」
 敢えて己を貶める物言いに、ヴァルトルートは呻く他なかった。
 下らない遊びだった、だが、その下らない遊びに敗北し、かつ己が身ばかりか
連れすらも差し出してしまったのは、他でもない己だった。
 最早言を発することすら出来ぬ程に堕ちたヴァルトルートの乱れた衣を指差し、
勝者は告げる。
「これが余計だ」
 脱げ、とでも言いたいらしい。袋小路故人は通り辛いとは言え、晴天の下で、と思うと
体は強張る一方だった。
「俺の手を煩わせる積もりか」
 身動ぎ一つせぬ敗者に業を煮やし、些か苛立ったように爪先で地を叩く。
それが合図だった。
「待て、外套は羽織ったままでいい」
 虚ろな眼つきで先ずは己の身を覆う毛皮造りの外套に手を掛けたヴァルトルートに、
制止を掛ける。
「御親切だこと」
 皮肉こそ篭めど、端を向いての細々たる声に、常の力はない。男に命ぜられたとおり、
首の前で止めた外套をそのままに、法衣のみを脱いでいく。操りと化した女の艶やかな肌を、
絹が滑り落ちる。けれど、
「誰が隠していいと言った?手は後ろで組め」
 掌では抑えきれない胸と、隠し所に手を伸ばしかければ、早速叱責が飛ぶ。
 恐々と両の手を腰の後ろで組むと否応なく胸を張る格好となり、見事な曲線に
縁取られた裸身が、外套をつけただけの姿で男の目前に現れた。隠すべきところを
隠さぬその出で立ちは、人によっては却って情を煽るものだったやも知れぬ。
 舌を噛めるものなら噛みたかった。されど、己が命を絶ちさえすれば、現状を脱せるとでも
いうのか。否。
 しかし、男の命はとどまることを知らなかった。
「こんな様を見るのも見られるのも辛いだろう?だから、自分が何をされているのか、
御前が直々に教えてやれ」
 裸身を人前に晒すだけでも悔しいのに、それを口に出せ、と男は命じている。
出来るわけがなかった。
「いや……!」
「御前は恋しい主が乱れ狂う様を、精々心に思い描くといい」
「ルー……!」
 首を横に振りつつ呟きを落としたヴァルトルートの揺れる碧瞳は、後方に囚われた
オズワルドヘと意図せず向けられた。女主の震える肩が脅えを伝える、だが、
男僕はそれ以上の言を返すこともせず、唯迷い子を黙して見返すだけであった。
その眼が示す意図を、彼女は知った。知ってしまった。
 観念に満ちた顔を上げ再び男を見据えた双眸は、奇妙な程強く冷徹なる光を帯びていた。
 先とは別人の如き艶笑を浮かべ、ヴァルトルートは高飛車に言い捨てた。
「それも面白い趣向かもね、いいわ、乗ってあげても」
 地面に転がる苦渋に満ちた面を見下げ、酷薄な笑みを拵え彼女は告げた、
「貴方はそこで観ていることね」
 そして、遊び女宜しく自ら男の首に腕を絡ませ、しどけなく凭れ掛かった。男の胸に
押し付けられた乳房が潰れ、背まで届く黄金が揺れた。
「ふん」
 だが男は獲物の戯れを一笑に伏すと、ヴァルトルートの紅唇を吸った。唾液に滑つく
互いの舌を絡ませあう姿は、魔導師である情人同士の馴れ合いを髣髴とさせた。
日頃男は煙草でも嗜んでいるのか、己の口を冒す舌は酷く苦かった。
 口を閉ざしてしまう接吻は程々に、男は再びヴァルトルートの張り有る乳房を掴み、
捏ねた。鳴を上げさせることが目的だった先とは異なり、緩急つけてのそれは、最早
愛撫と言っても過言ではなかった。
「ほら、伝えてやらなくていいのか?」
「あ……い、今はむ、胸を、揉まれてい……あああっ、いや、舐めないで……!」
 舌先の促しに応じうわ言を述べ、ヴァルトルートは両の眼を固く瞑り闇へと逃げた。
だが、視界は閉ざせても、身より沸き出づるこの悦からは逃れられぬ。
「痛ッ!……か、噛まれてるの……いいわ、オズ……」
 鋭い鳴が上がると共に、締まった尻の形をくっきりと写す外套が跳ねた。ぺちゃり、
という白々しい水音が上がる度に己を抉じ開けられる心持ちがして、ヴァルトルートは
柳眉を寄せつつ僕の名を呼ぶ。無論、己の痴態を伝える為でもあり、己を現に残す為でも
あった。
 途端、外套の裏から括れある腰を掴み引き寄せられ、心ならずも洋袴に隠された
膨らみを己のそこにて感じるも、嫌悪など欠片も見せず媚びすら含んだ笑みを湛えて
男を見上げる。故は一つ、そう望まれているから。
 魔導師の男の真意は読めぬ、だが、遂に到達した指の動きばかりは、否が応にも
読まずを得ない。しかも、あろうことか、かの地はとうに湿り気を帯びていたのだった。
異物から己を守る為の単なる反応。不覚なれど、そう嘯くには些か感じ過ぎていた。
「なんだ、もう濡れているじゃあないか、びしょびしょに」
 口調こそ唯の感嘆だが、その奥に横たわる侮蔑をヴァルトルートでなくとも感じただろう。
「そうよ、濡れているわよ……!」
 気丈に言い返すヴァルトルート自身の欲を煽るかのように、二指にてくちゃくちゃと
音を立てて掻き回されると、望む望まぬにも拘わらず昂が沸く。襞を一つ一つなぞるかの
ような丁寧な仕業、これがこの男でさえなかったら。
172某スレ342 5/6sage :2004/03/13(土) 01:25 ID:vrH65qSo
「口が留守になっているようだな」
 男の口調に昂揚は見られない、歯噛みしたくなるのを抑えてヴァルトルートは上擦りつつも
喘ぎに乾いた唇を開く。
「そ、そこに……ふあっ……指を差し入れられて……!」
「そこ?そことは、何だ?」
「知らないわッ」
 流石に頬を朱に染めて抗う。時折酒場にて酔漢共が口にするのを聞いたことがあるが、
斯様な俗に塗れた下品な語を女人の身で口に出来るものか。他の表し様もあるのだろうが、
生憎彼女が好むのは学問を修める為の書に限られていた。色恋など、ひとえに魔道の追求を
果たすヴァルトルートには用を成さなかった。そう、あの日、オズワルドが恋を告げ、職の違いを
故として無下に跳ねつけたあの日までは。
「ならば教えてやろう」
 耳に男の口が寄せられ、そして、
「言えるわけがないでしょうッ!」
 叫んだ、無理に押し込まれた響きの卑猥さと下腹部から込み上げ続ける情欲に赤く染まる耳に、
男は冷ややかに告げた。
「言え」
「んんんっ!」
 突如、秘所への圧迫が強まった。常の夜伽も斯やと思しき圧迫の正体は、一本増やされた
指であろう。
「くうっ、いや、だめえ……っ」
「駄目?抜いて欲しいのか?」
「ちが、あ、はあんっ!」
 咄嗟に口走った、だが、それは膝を屈した証の他の何物でもなかった。堕ちた、その事実に
呆然とする間もなく、更なる突き上げを食らい、ヴァルトルートの膝が揺れた。
「だったら、言うんだな」
 低い囁きに唆される、唆されるだけならば未だいい、自ら発したのではないのだから。
「……お」
 呟きが漏れる、
「お……」
 けれど、
「……言えないわよ、こんな言葉ッ!」
 己が纏う茨に抗うこと叶わず、最後までかの語を口に出すことなくヴァルトルートは金切り声を
挙げた。
 しかし、言えば彼奴は喜んだのだろうか。
 この期に及んで斯様な想いが去来することすら口惜しく、ヴァルトルートは己の双眸が
潤み出すのを感じた。
「じゃあ仕方ない」
 わざとらしく溜息を吐き、男は滑る露が絡みつく三指を引き抜いた。先まで身を苛んでいた悦が
退くにつれ、ヴァルトルートはこれで男が去ることを願った。されど、それが如何に甘い考えであるか。
 男の指が虚空を凪いだ、途端、
「いやああああっ!」
唯一の鎧であった外套がはらりと地に落ち、輝くばかりの裸身が遂にオズワルドの眼にも触れた。
「駄目、見ないでッ!」
 その場に蹲り、両の腕と黄金の髪で己を覆い隠すも、男に乱暴に転がされ、四つ這いの格好を
取らされる。絶望に歪んだ顔を上げると、眼を見開いたオズワルドと視線が交わってしまう。しかし
顔を伏せると顎を捉まれ、無理に男に顔を上げさせられる。抗おうにも、力なき女の身では、
同じ魔導師とは言え男には到底勝てぬ。
「今まで大人しく待っていた褒美に、あいつにも見せてやれ」
「いや、いやよおっ!」
「厭?面白いんだろう?」
 粘つく物言いにヴァルトルートは一瞬抗いを止めると、憎しみを篭めた碧玉にて男を射抜く。
「……そうよ、面白いわよ、下らない御芝居をするのはねッ!」
「俺も面白いよ、高慢極まりないウィィィズ様を手折るのはな!」
「あああああっ!」
 先の湿りを幾分残すとは言え、男を受ける心積もりも未だの秘肉に剛直なる男根が割って入るや
否や、ヴァルトルートは悲しげなる鳴を挙げた。愛するどころか、蔑むべき相手に他ならぬ男の一物を
事もあろうに子壷にまで受け入れてしまった。悔やんでも悔やみきれぬ有様にヴァルトルートの
口を突いて出たのは、
「オズ、助けてッ!」
 だが、当の本人は糸に絡め取られ身動きすら侭ならぬ。矜持を捨ててまで己から逃れんとする
ヴァルトルートを、男はせせら笑った。
「おいおい、寧ろあいつは御前の所為であんな迷惑を被っているんだぞ?せめて主なら主らしく、
従僕の慰めくらいにはなってやったらどうだ」
「あ……あああ……っ、ごめ……いやあああっ!」
 蜜が潤滑を果たさぬ為、却って秘所の襞を抉る感覚は常よりも強烈を極め、苦悶に並び
激しい悦がヴァルトルートを苛み始めた。
「ひ、あっ、あっ、ああっ!」
 絶え間ない突き上げに両の乳房が揺れる。己ばかりが賞玩すること叶ったヴァルトルートなる
女人が淫らに喘ぐ様を見て、オズワルドは何を想う。
「ああっ、だめっ、見ないで、ねえ、オズ、見ないでッ!」
 僕の為の演舞などとうに捨て、潤む瞳にてヴァルトルートは尚も懇願す。その潤みは、
悔やみかまたは女悦故か。
 ややもして、絡みつく秘肉が赤黒い男根を扱き始めた。先にも増して嬌声を挙げ続ける
ヴァルトルートの限界を察し、男は顎に掛けていた手を前へと引き寄せると、肉皮に隠れた
実を探り当て、人差し指の先で押した。
「やあああああっ!」
 突如加えられた更なる悦に、既に頂の手前まで上り詰めていた女体が堪えられる筈もなかった。
銜え込んだ男根を更に絞り上げるかのように、熱に溢れる秘肉は激しい痙攣を続けた。それが
引き金となったか、最奥への一突きを最後に、男の剛直なる肉塊も秘所の奥の奥にて多量の
白濁を吐き出したのであった。どくどくと止め処なく流れ続ける精は、女を内側から汚した。
「オズ……」
 紅が崩れた唇は男の名と何事かを紡いだが、それは形になることなく虚空へ消えた。
173某スレ342 6/6sage :2004/03/13(土) 01:27 ID:vrH65qSo
 悦楽の後の余韻に痺れて崩れる女体を人形さながらに無体に突き放すと、男は白露に
塗れた己の肉塊を、その場に捨て置かれた毛皮の外套にて無造作に拭き取った。そして
衣の乱れを直し立ち上がると、今や肉人形も同然のヴァルトルートを見下し、一笑した。
「ふん、あんたがこうなることを望んだんだよ」
「違うな」
 壊れた玩具を捨て去ろうと一歩踏み出した男の背に、飄然たる声が突き刺さった。振り向こうと
した男の後頭部を、鈍い音と共に、堅く細かい何かがぎっしりと詰まったと思しき麻の袋が見舞った。
「俺だよ」
 一言も発することなくどさりと地に伏す男に淡々と告げた商人の手には、べったりと血痕が付いた
麻袋が握られていた。恐らく、その中身は商人が命より重んじる銭である筈。
 メマーナイト。商人が持つ数少ない戦技。
「……大丈夫か」
 肉付きの良い脚の付け根から多くの濁を垂れ流し、前後不覚にて横たわるヴァルトルートの傍に
佇み、荷押し車から探り当てた緑の薬液を手布に染み込ませ、オズワルドは呻く主の身を清めた。
「やっと外せたんだ。こいつもここに放置しておけば、そのうち芋虫共が片付けてくれるだろう」
 だが、その言葉には応えず、ヴァルトルートは暫く蕩けた眼つきでオズワルドを眺めていた
だけだった。そして、
「……ふふ」
 突如笑みを零したヴァルトルートが指差したのは、オズワルドの洋袴を突き上げる忌まわしい
存在であった。
「これは何?」
 冷絶なる声音にて問う、オズワルドは応えぬ。
「本当は、容易く抜け出せたのでしょう?鍛治師を目指す貴方が不器用だとでも言うの!?」
 無言を貫くオズワルドに苛立ち、ヴァルトルートの驕慢は頂点へと達した。
「下らないごっこ遊びはもう沢山!復讐でもしてる積もりなの!?」
「まさか」
 激昂し己を罵る夜叉の如き面の女主を平然と見遣り、オズワルドは言った。
「俺はあんたを愛しているよ」
「やめて!気違い!」
 何時も偽りとしか届かぬ言に耳を塞ぎ、ヴァルトルートは幼い童がするように激しく首を横に振った。
平静を失ったヴァルトルートの耳に当てられた手首を掴み離すと、オズワルドは低い声で問うた。
「そもそも、ごっこ遊びを始めたのは誰だ」
 黙せざるを得なかった。
 オズワルドを拒否したのは、己。
 その癖オズワルドを得ようとしたのは、己。
 分かっている、今も自責の念に苛まれている、けれど、けれどこれ以上天上の女主を演ずるのは、
ヴァルトルートにとって絶え難いことであるのも事実であった。
 身を強張らせたヴァルトルートの様を見遣り、オズワルドは溜息をついた。
「終わらせるのは今かも知れないな」
 そして、氷の壁によってやや離れた場所に飛ばされたヴァルトルートの短刀を拾い戻ると、
再びヴァルトルートの傍らに腰掛け、その手に短刀を渡し、告げた。
「如何しようと構わない」
「そう」
 短刀を受け取ったヴァルトルートは、暫し鋭い刃を見詰めていた。やがて、ヴァルトルートは
薄く笑った。その様は酷く残忍に映った。
「悪く思わないで頂戴」
 しかと言い放つや否やオズワルド目掛けて短刀を振り上げ、
「……如何して止めるの」
 静に熱を顰めた声音にて問う、その切っ先は、ヴァルトルートの咽元へと突き立てられていた。
「そうやってあんたが葛藤する様が、堪らなく好いんだ」
 一時は自らの死を選んだ女主の手首を掴んでいた手を離すと短刀を取り、鞘へと収めながら
告げるオズワルドを、ヴァルトルートは暫し眺め遣っていた、その碧玉から、一筋の露が零れた。
 堅い、だが脆い女主を、男僕は胸に抱いた。だが、その身を委ねるヴァルトルートが流す涙は、
オズワルドの眼に触れることはない。
「けれど、私の鎖は何時解かれるの」
 懐にて囁く偽りの女主の問いに答える、
「褥に横たわるときだ」
174某スレ342sage :2004/03/13(土) 01:32 ID:vrH65qSo
これで一先ず幕と相成ります。
長々と御清聴頂き、誠に有り難うございました。
何時か別のラグナロク春文を思いついた暁には、
またこちらに御邪魔させて頂けるとこれ幸いです。
それではこれにて名無しに戻ります。

なお、自作の呪文繰り返しは、手酷い一人羞恥御遊びでした。
175名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/13(土) 22:50 ID:ogbWygAs
なんか・・・すごいもん読んじゃった気がする・・・(゚Д゚;)
176名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/14(日) 04:13 ID:nM.hQo2E
[壁]_・) 名無しですけど、94です。

各文神さまに感想をば…

>138
レイちゃんの今後が楽しみです。
転職するのかなぁ、とか…他にも色々、と(ぇ

>「ゆの奴」氏
描写が素晴らしいです。こう…なんというか、映像を浮かばせやすかったです。
ポールアクス燃えです。

>某スレ342氏
とても面白かったです…すごく惹き込まれるような感じの文章ですね。
ヴァルトルート様に惚れそうです…(*ノノ)

と、短いですが以上。感想でした。

最後に
>104
なにやら大変そうですね…。
わたしも相方とかいて…まぁ、別れたというか、そんなことあったんですけど
ROの中で知り合った仲間もいるので、RO続けてます。
ROがすべてではないでしょうし、ROを離れるのもいいかもしれませんけどね…
嗚呼…なにが言いたいんだ、わたし(;´Д`)
と、とにかく「ふたくる」完成させたので、少しでも元気の素…
というか、燃料になってくれれば嬉しいです。

追伸、スレ住人の皆様へ
調子に乗って新作執筆中です。
今度はちゃんとした男女のカップルですょ(ほんとは「ふたくる」をまた書きたいんですけどねw
177名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/14(日) 14:39 ID:Yq6S2xQA
>>94
お前のせいでふたなり属性ついちゃったじゃねーか!!
謝罪と賠償と新作の執筆を要求汁!!

…レスするの初めてですけど、何て言うか、あなたの文章とかツボっす。
新作頑張って下さい。
178Abysssage :2004/03/17(水) 00:27 ID:u1dbgx1M
_| ̄|○イタヨゴシシツレイシマス…
―――――――――――――――――――――――――――――――
この世に悪があるとすれば、それは人の心だ。
          ―――エドワード・D・モリスン


―――○月×日、ミョルニール山脈某所

「偶には外も悪くないわね…」

銀色に輝く長い髪を風に靡かせながら、独り呟く。
前に来たのはここに何時だっただろうか…もう、覚えていない。

繰り返されるは戦いの日々、平穏など、有るはずの無い日常。
そんな辛い日々を忘れさせてくれるこの場所が、私は好き。

「…久しぶりに、街にでも行ってみようかしら」

ふとそんな気持ちになった私は、愛羽に乗りプロンテラへと向かった。
道中、彼に連絡を入れることも忘れずに。


―――同日昼頃、プロンテラ噴水前

私が今居る場所は露店商や多くの人々で賑わう、何時ものプロンテラ。
私は今、其処に居る。

「こん〜」「こんです〜」

私に気づいたのだろうか、何人か声をかけてくる。
軽く返事をし、ほのぼのとした空気を味わいながら約束の時間まで休息。

数分後、彼がやってきた。アコの姿のまま…どうやら、まだ転職していなかったらしい。

「ゴメン、待った?」
息を切らしながら、申し訳無さそうに此方を見る。
「いや、先ほどついたばかりだ」
何でもない彼の気遣いも私にとっては嬉しくて、口元がつい緩んでしまう。
…気づいた時には、もう遅かった。
「あれ…久しぶりにボクと会えた事が、そんなに嬉しいんですか?」
「そんな訳無い…この馬鹿が。」

…多分、私の頬は頬紅をつけたように紅く染まっているのだろう。
ニヤニヤしているアコと共に、私は何時もの建物へと向かった。
179Abysssage :2004/03/17(水) 00:29 ID:u1dbgx1M
「ん…そこ…」
「気持ちいいか…?」

華やかな表通りを少し外れた所にある、一軒の宿屋。
その一室にて、彼はベッドに腰掛けている。
で、私は…その…彼のモノを、愛撫している。
流石にまだ慣れないから、気持ちいいのかどうかは判らないけど…。
それでも、彼は喜んでくれる。
喜ぶ顔を見るのが、私にとっても幸せだから、今だけ精一杯奉仕する。
胸の間に彼のモノを挟んで、丁寧に刺激する。
「あぅっ…そろそろ…出る…っ」
「出して…そのまま、私に…」
先端を一舐めしてあげたら、彼のモノから大量の白濁液が噴出される。
「あ…あぅ…はぅ…」
私の顔、髪、胸…一通り汚していくのを見ながら、満足そうにベットに横たわる彼。
一通り舐め取ってから、私も彼の隣に横になる。
顔が向き合った瞬間、彼が唇を重ねてくる。全く、何時からこんなに積極的になったんだか…。
そんな事を考えながら唇の感覚を愉しんでいると、不意に私の股間に伸びる彼の手。
「ん…ソコは…っ」
「…ダメですか?」
「ダメじゃ…無い…」
…偶には、私だって気持ちよくして貰いたい。
流石に…言葉として紡ぎ出すことは出来なかったけど…。
「ん…あぁっ…そこ…っ」
指が私の中で動くたびに、耐え切れなくなって声が漏れ
「あぅっ…気持ち…イイっ…」
快楽に溺れ、誇りや威厳を捨て去り
「もっと…もっとぉ…」
ただ、求めることだけを考えて…
「おかしくなるっ…ああっ…ああぁぁぁっ!」
絶頂に達し、意識が遠くなる…何時まで経っても、私はこの感覚に耐えることが出来ない…。
それでも…今だけは、許してもらえるから…彼の、腕の中なら…。

「もっと簡単に…何時でも逢えたらいいのに…」

意識が完全に落ちる寸前、そう彼が呟いたような…そんな気がした。
180Abysssage :2004/03/17(水) 00:32 ID:u1dbgx1M
―――翌日早朝、プロンテラ南十字路近辺
「昨日も結局、最後まではさせて貰えませんでしたね」
「お前が私と対等に渡り合えるようになったらな…そう言う約束だろう」
振り返りもせず、そう言い棄てる私…素直じゃない。
…彼に一目惚れしたのは、私の方なのに。

いつも別れる南門近辺まで来た時、兵士の叫び声が聞こえた。

「モンスターの襲撃だっ!手の空いてる者は防衛に周れっ!」
彼の目が明らかに何かを訴えている…この目は、私に期待している目だ。
「仕方ないな…手伝ってくる。独りで逃げれるな?」
「勿論っ。貴女も頑張ってくださいね!」
私に一通り神の加護を与えると、街の人々と共に安全な場所へと駆けていった。

「嬢ちゃん、俺達に犯される覚悟でも出来たかぁ?」
花屋のお嬢さんに多分ニヤニヤ笑いながら近づいているのは、監獄の番人・フェンダーク。
もっとも、表情が判らないので声だけで判断しているわけだが。
どうやらGHからの客らしい…知人が居ないといいのだが。
額に手をあて、ため息をつく私。それに気がつくフェンダーク。
「何だ貴様、ため息なんかつきやがって…舐めてるのかゴルァ(゚Д゚)」
「舐めてるのは貴様らだろう…1匹たりとも、生かしては返さんっ!」
両手に手袋を着け、手を空へと掲げる―――瞬間、手に馴染む両手剣。
「魔剣エクスキュージョナーの切れ味、その身に味わえっ!!」
ツーハンドクイッケンを発動させた刹那…フェンダークが四散する。
「あ…ありがとうございます…」
流石に驚いたのか、聞こえるか聞こえないか位の小声で礼を言う少女。
「礼なんていいから、さっさと避難しなさいっ!死にたいの!?」
少女に怒鳴りつけると、次のポイントへと向かおうとする。
その時、後ろから少女の声。
「あ、あの…せめてお名前を…」
「…Abyssだっ!」
答えながら、漆黒の鎧を身に着け、愛羽にかけた呪文を解く。
黒く大きな漆黒の馬へと変貌した愛馬にまたがり、槍に持ち替える。
「死にたく無い者は離れろぉぉぉぉぉっ!ブランディッシュ、スピアァァァァッ!」
槍を振り回しながら、敵指揮官の居る場所目指して突き進む。
本来仲間である魔物をなぎ倒し、敵である人間のために。


―――○月□日、プロンテラNEWSにて
テロが過ぎ去った数日後、プロンテラ新聞の一面のTOPを次のような記事が飾りました。
「深淵の騎士、プロンテラの危機を救う。
 国民からは表彰すべきだとの声もあがっているが、魔物を表彰することに対する困惑も―――」

なお、同じ新聞の一面に次のような記事も載っているのが非常に興味深いです。
「深淵の騎士は、実は深淵の騎士娘だった!?
 首都南の臨時PT広場ではGH騎士団へのツアーも計画されており―――」


…この事によって、私とアコが更に逢い辛くなったのは言うまでも無いだろう。


つづく…かも?
181書いた人。sage :2004/03/17(水) 00:35 ID:u1dbgx1M
18禁初めてなのでエチくないのはご勘弁を…(´Д`;)
駄文、失礼しました。とりあえず吊るしておきます。 Λ‖Λ
18294sage :2004/03/17(水) 02:46 ID:uIE.1dT2
[壁]_・)

遅レスですが、165さん、166さん。
お褒めに預かり光栄です。
こういうのってどうなのかなって・・・実は少し不安だったんですよ;

>>177さん。
えーと、ごめんなさい・・・
でも、ふたなり属性つくのも悪いことじゃないですよ(マテ
文章がツボ〜と言ってもらえて嬉しいです。
あなたのレスを読んで爆笑・・・もとい、執筆意欲が湧きましたよ
ありがとうございます。

>>178
冒頭のこの世に〜(略)を見てニヤリとさせていただき
Abyssの正体にはうまいなぁ〜、と思わせていただきました。
とても面白い設定なので、是非続きを・・・っ

というわけで、まだ途中ですけど(ぇ
新作投下です。

[壁]_・)つミ


  [ノリで書いた駄文]
183名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 02:49 ID:uIE.1dT2
陽が傾きかけて来た午後のプロンテラ。
俺は牛乳商人に今回の稼ぎ―――数多の収集品を買い取ってもらい
代金を受け取ると、小走りに相方が待つベンチへ駆け出した。
ベンチにはふわんふわんのシルバーブロンドのハンターの少女、ミルが腰掛けている。
俺はタッタッタ、と軽快な音を立てて石畳の上を駆け、ミルの前にたどり着く。
「おまたせ、ミル」
俺が声をかけると、ぶらぶらと足を振っていたミルが顔上げて
「ごくろうさまです」
と、言って微笑んだ。
やっば…かわいすぎだろ。
ミルはどこかあどけなさを残した…幼い感じの顔たちだから、笑うとすごくかわいいのだ。
そんなミルのかわいい笑顔を見られるのは、嬉しいことなのだが…
心臓がバクバクしてる…だめだ、赤面しそうだ。
俺は気恥ずかしさから、視線を下にずらす、と…
幼い顔たちに反した確かな胸の膨らみと健康的な白いお腹が視界に飛び込んできた。
う…余計だめだ、このままじゃ赤面しちまう。
「クロードさん、どうしたんですか?」
ミルが小首を傾げて俺を見上げている。
あぁ、そうだった…清算の取り分渡さなきゃな。
「ほら、これが今回の取り分な」
俺はミルにゼニーの詰まった袋を差し出した。
「ありがとうございます♪」
と、ミルは満面の笑みを浮かべて袋を受け取った。
まるで天使のような笑顔というか、なんというか…あまりに魅力的な笑顔だ。
おかげさまで頬が熱い、俺は赤面してしまった。
「いやいや、おつかれさん、ミル」
とりえず普通に返す、俺。
赤面しちまってるのは、もぉどうでもいいや…
「はい、おつかれさまでした♪」
ぺこり、と頭を下げるミル。
これにて、清算終了―――、と。
「これから、どうする?まっすぐ帰るか?」
俺は頬を指でぽりぽり掻きながら、ミルにそう尋ねる。
「えっとー…」
ミルは人差し指をあごに当てて思案顔になる。
「たしか、たまねぎとにんじんを切らしちゃったし
 あと、お肉も買わないといけないし…うん、夕飯のお買い物をしてから帰ります」
こくこく、とひとりでうなづくミル。
「そっか、じゃあ俺は…」
ミルの買い物に付き合うかな。
あ、いや…
「たしか、酒が切れてたなぁ…」
「それじゃあ、わたしは夕飯のお買い物、クロードさんはお酒を買いに、ですね」
ぽん、と両手の平を合わせて、ミル。
「ああ、そうだなぁ」
と、うなづく俺。
「よしっ」
ミルは勢いよくベンチから立ち上がると
「今日の夕飯はカレーライスですよっ」
なぜか小さくガッツポーズをとって
「楽しみにしててくださいね?」
小首を傾げて、にこっと微笑んだ。
なんていうか、かわいすぎです、撃沈されますた―――
俺は、今のミルのあまりにかわいらしい一連の言動に
「あ、ああ…期待してるよ」
と、ぎこちなく返すのが精一杯だった。
184名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 02:49 ID:uIE.1dT2
いってきまーす、と手をぶんぶん振って駆け出すミルを
いってらっしゃーい、と手をひらひらと振って見送った俺は
「はぁ…」
と、ミルの姿が見えなくなってからため息をついた。


俺、ことプリーストであるクロード=ケーニッヒと相方であるハンターの少女ミル=ウィンストンが
付き合いはじめて早三ヶ月、さっきのやりとりからもお察しできるかもしれないが
俺とミルは同じ屋根の下で暮らしている―――てか、ぶっちゃけ同棲している。
にもかかわらず、俺はいまだにあいつの笑顔にはなれないでいる、というか…
俺とあいつは…えっと、あれだ…まだ男と女の関係にはなっていない。
キスくらいはしてるけどな…軽く触れ合う程度だが。
それでまぁ…当然、俺も男だしな…キスよりも先のことがしたい、と思うのだが
俺は敬虔な…っていうか、それなりに真面目なプリスートだから
アコライト時代の禁欲生活が長くて…女の子と関わることも少なかったわけで、女性に対する免疫がないのだ。
そんなこんなで手が出せないまま三ヶ月が経過してしまっている…あいつから迫ってくることもないしな。
「はぁ…」
思わず黄昏てしまうぜ…
「若いわねぇ…青少年っ」
と、突然背中から声をかけられる。
「どわぁぁぁ!」
俺は叫び声をあげてから、バッと後ろを振り向く。
「もぉうっさいわねぇ…」
そこには両手で耳を抑えてしかめ面をした、頬に『E』という刺青を入れた赤いショートヘアのローグの女性がいた。
「な、エル…いつのまに?」
ローグの女性、エルは腕組んでいかにも底意地の悪いという感じの笑みを浮かべて
「さっきからよ」
と、言った。
「さっき…というと?」
「『おまたせ、ミル』のあたりから」
俺は思わずがくっと肩を落とした。
「トンネルドライブで覗き見とはいい趣味してますね…」
「ふふ、まぁね」
嫌味も通じない…もとより通じるとは思ってないが。
「それより、クロード」
「ん、なに?」
ぽむ、とエルは俺の肩に右手を置いて
「あんた、まだミルちゃんとヤってないのね」
と、左手で自分の目元を抑えながら「相変わらず根性なしね〜…」と泣き真似をしてくれる。
「ほっとけ…!」
俺はエルの手を振り解いて、背を向けて歩き出す。
「あ、ちょっと待って…!」
エルが俺の腕を掴んで引き止める。
「今日はべつにあんたをからかおうと思って来たわけじゃないのよ」
「というと、何か用事が?」
と、俺は再度振り向いてそう尋ねる。
「そうそう」
にやり、と唇の端を吊り上げるエル。
嫌な予感がするなぁ…
「あんたに見せたい物があるのよ…」
ごそごそ、と腰の後ろを探って
「じゃーん、これよっ」
と、淡いピンク色の小瓶を俺の眼前に突き出す。
「それは?」
「これはねぇ…聞いて驚けぇ」
エルはちょいちょいと自分の顔に向けて指を振る。
耳打ちするから、顔近づけろってことか…
俺は指示通りにエルの口元に耳を向ける。
そうするとエルは俺の耳元で
(これはねぇ…バフォメットでもイチコロなちょ〜強烈な媚薬なのよっ)
と、囁いた。
「な、えぇぇぇぇっ!?」
絶叫を上げる俺。
「うっさいって言ってるだろが!」
ドガっとエルは俺の胸元に拳を叩き込む。
「げほっ、ごほっ…エルが驚けって言うから」
咳き込みながら、俺。
「それは言葉のアヤってものよ…!」
ふん、と胸をそらすエル。
「ね、ね…それより、クロード〜、これ買わない?」
「猫なで声で何を急に言い出すんですか、そんな怪しい薬いらんわっ」
ぴしゃっと、つっぱねる俺に対してエルは「ふぅん」とまたエルは底意地の悪い笑みを浮かべて
「これがあれば、ミルちゃんとえっちできるのよ〜?」
「いや、でも…薬に頼るのは」
う…ちょっと魅力的な提案に聞こえる。
だが、薬に頼るなんてだめだぞ…俺っ。
「根性なしのあんたがミルちゃんとえっちするには、ミルちゃんから迫ってもらって
 ヤらなきゃならない状況を作んないとダメでしょ?」
根性なし言うなっ…というか、言うとおりだしなぁ。
いや、しかし・・・俺は仮にも聖職者だぞ、媚薬を盛るなんてだめだっ。
でも、ミルとえっちしたい・・・!!
俺の中で理性と欲望が葛藤しはじめる。
「うぅ…」
俺が頭抱えて悩んでいると
「これねぇ…」
エルが媚薬の小瓶をゆっくり振りながら
「あのオーグがあたしを求めちゃうくらい効果ばっちしなシロモノなのよねぇ」
と、呟いた。
「あの堅物のオーグが!?」
俺は思わず驚きの声を上げた。
オーグというのは知り合いのウィザードでクールというか頑固というか…
女に興味はございませんって感じの奴なのだが…。
「そうそう、この媚薬を使えばミルちゃんもイチコロよ〜?」
と、俺の眼前で小瓶をちらつかせるエル。
「う〜む…」
俺は腕を組んで考え込む。
効果は保証付きってことか…ということは、だ
この薬を使えば、ミルが目を潤ませて上気した顔で「クロードさんが欲しいの・・・」と言ってくれたり―――
その様を想像すると、体がかぁっと熱くなる。
きっと、火がついたように―――なんて表現がぴったりなくらい赤くなっているだろう。
「クロード?くろ〜〜ど〜〜?」
俺が妄想に耽っていると、エルが目の前で手を振りながら呼びかけてくる。
「あぁ、ごめんちょっと・・・考え事してて」
「なにを考えていたんだか・・・ねぇ?」
口を笑みの形に歪めて俺の顔を覗き込んでくるエル。
「う、いや・・・まぁそれは」
と、口ごもる俺。
「大体想像はつくけどねぇ・・・で、これがあればあんたの妄想が現実になるわよ?」
エルは俺の目を見つめて、妖艶な笑みを浮かべる。
あんたの妄想が現実に――――それが決定打だった。
「エル…それ、買うよ」
俺はエルから媚薬を買うことにした・・・ぐっばい理性。
「あら、毎度あり〜〜♪」
エルの弾んだ声が広場に響き渡った。
185名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 02:50 ID:uIE.1dT2
「ただいま〜」
と、夕陽も沈みすっかり暗くなったころ、俺はプロンテラの郊外にある自宅の玄関をくぐった。
いったん家の前まで帰ってきたのだが、酒を買うのを忘れていて買いに戻ったので
すっかり帰りが遅くなってしまった。
「おかえりなさ〜い」
ミルの声が奥―――キッチンのほうから聞こえてくる。
玄関まで出迎えに来ない、ということは料理の最中かな。
俺は懐から淡いピンク色の小瓶を取り出して、それを目の前に掲げる。
「はぁ…ずいぶんとふんだくられたよなぁ」
と、手に下げた袋に目をやる。
そこには酒の瓶が3本入ってる、いずれも安酒だ。
何故、安酒かっていうとエルはこの媚薬に10万ゼニーもの値段をつけてきたので、
財布がやたらと軽くなってしまった。
おかげさまで安酒しか買えなかったよ…。
ま、ミルと念願の…えっち…ができると思えば安いものか、と自分を納得させる。
といっても、心は軽くなった財布に未だ涙を流しているのだが…。
「クロードさぁん、もうすぐ夕飯ですからちゃんと手を洗っておいてくださいねー」
「あ、ああ…!」
キッチンのほうから聞こえてくるミルの声に返事を返すと、俺は慌てて小瓶を懐にしまう。
「いつまでも廊下に突っ立ってないで、手、洗うか…」
俺はリビングに入ると酒瓶の入った袋をテーブルに置いて、まっすぐ洗面所に向かい手を洗う。
手を洗いリビングに戻ると、ちょうどキッチンからミルが出てくるところだった。
ミルはハンターの衣装の上からパステルピンクのフリルのついたエプロンを着ていて
これがまた…とても似合ってるというか、かわいすぎで、俺はついつい見とれてしまう。
頬が少し熱いから、また赤くしてるな…俺。
「ふぇ?どうしたんですか?」
そんな俺に、怪訝そうに小首を傾げるミル。
「あ、いや…なんでもない。
 それより、飯は?俺…もうお腹ぺこぺこで」
と、腹を手で抑えながら俺。
「あ、はい。もぉできてますから、すぐに用意しますね」
そう言うと、ミルは「クロードさんのは大盛りにしてあげますね」と言い残して、キッチンへ消えていく。
さて、と俺はミルが戻ってくるまでに思案する。
何時、どのタイミングで、何に媚薬を混ぜるかを…。
エル曰く、この媚薬は飲んでから少し時間を置いて効果が出る、という。
ということは、夕飯に媚薬入れちゃってもいい気もするが…
ミルの目を盗んでっていうのは無理だろうな…もう運ばれてくるし、食事中に席を立つなんてことないだろうし。
むぅ…何か気が焦るなぁ。早く媚薬を盛りたい…なんて思ってるぞ、俺。
落ち着け、俺。焦れば事を仕損じるぞ…機会を待つんだ。
と、俺があれこれ考えていると、夕飯を乗せたトレイを運ぶミルがキッチンから出てきた。
ミルはテーブルに、本日の夕飯―――カレーライスの皿、サラダの皿、水の入ったグラスを並べていく。
今まで考えことをしていたから気づかなかったが、カレーのいい匂いが鼻腔をくすぐっている。
空腹を刺激されるなぁ・・・なんて思っていると
ぐぅぎゅるるるる・・・
俺の腹が盛大な音をたてて鳴った。
「ふふ、クロードさんったら・・・」
と、口元に手を添えて笑うミル。
「あは、あははは・・・」
乾いた笑い声をもらす俺。・・・ったく、こっぱずかしいなぁ。
「おかわりの分もちゃんとありますから、安心してくださいね」
ミルは朗らかに笑って―――
って・・・俺のやつ、じゅうぶん山盛りなんですけど。
テーブルの上に並べられたふたつのカレーの深皿を見比べると
ミルの分は・・・まぁ普通なんだが、俺の分はミルの倍近い量―――つまり山盛りになっている。
「心配しなくても、じゅうぶん足りるぞ、うん」
むしろ、食べきれるか心配です。
「そうですかぁ、腹八分目がいいって言いますし
 残りは明日の朝ご飯にしましょうか」
うんうん、とひとり頷きながらミル。
ミルの中では、俺はこんなに食っても腹八分目の大食らいなんだろうか・・・
などと俺が少し悩んでいると、ミルが「あ・・・」、と小さく声をあげて
「スプーンとフォーク忘れてましたっ」
そう言い残すと、早足でキッチンへと消えていく。
「はは、どじだなぁ」
と、俺は苦笑しつつ彼女の背を見送って―――
はっ!これはもしや・・・チャンス到来!?
今こそ媚薬を盛る千載一隅のチャンスだと気づいた俺は、すばやく懐から小瓶を取り出す。
どれにするか―――
俺は一瞬、テーブルの上を見渡してから小瓶の栓を外すと、ミルのグラスに小瓶を近づける。
ごくっと唾を飲んで、小瓶を傾けて中の液体をミルのグラスに垂らす。
透明な液体が、グラスの水へと落ち、わずかに波紋を生み、消える。
俺はその様を見届けてから、小瓶に栓をして、懐にしまう。
これで、後はミルがこのグラスの水を飲めば―――
などと期待に胸を高鳴らせていると
「おまたせしましたぁ」
スプーンとフォークを持ったミルが戻ってきた。
ミルはスプーンとフォークを並べ終わると、手の平を合わせて
「さ、暖かいうちにいただきましょう」
と、微笑む。
「ん、そうだな」
俺が頷いて椅子に座ると、ミルも椅子に座り
「「いただきます」」
声を揃えて食事を始めた。
186名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 02:50 ID:uIE.1dT2
「ごちそうさまでしたっ」
山盛りのカレーライスを完食した俺は、勤めて明るい声でそう言った。
ホントはあまりの苦しさに腹を抱えこんで横になりたいところなんだがな・・・
食べ始めたころは―――

「どうですか、お味のほうは?」
「すごくおしいよ!ミルの作るカレー最高だな」
「ありがとうございます♪
 腕によりをかけて作った甲斐がありました」

などと、またもや顔を赤くしつつそんな微笑ましいやりとりもしてたのだが
最後のほうは、最早味もわからないくらいに苦しかった。
「おそまつさまでした」
と、満足そうに微笑むミル。
「クロードさんはたくさん食べてくれるから、作り甲斐があります」
いや・・・どっちかというと、食わされた感があるのだが・・・
「そっか」
俺は微笑んで、そんな心情などおくびにも出さない。
せっかくミルが喜んでくれてるんだしな・・・
「クロードさん、食後のお茶淹れますね」
席を立ってキッチンへ行こうとするミル。
「あ、いや・・・今、お腹いっぱいだから、もう少し後でいただくよ」
だが、俺はそれを引き止めた。
とてもじゃないが、これ以上は・・・水、一口でさえ入りそうもない。
「そうですか、それじゃあ先にお皿洗っちゃいますね」
そう言ってミルは食器を下げはじめる。
カレーの深皿を重ねて、その上にサラダの皿を乗せて、そしてトレイに重ねた皿とグラスを乗せる。
俺はそのミルの一連の行動をぼんやりと眺めていた。
ミルはトレイを持ち上げて
「それじゃあ、洗ってきますね〜」
と、鼻歌を歌いながら、キッチンへと消えていった。
キッチンへ向かうミルの背中を見送った俺は「はぁ・・・」、とため息をついて
テーブルに突っ伏した。
うー・・・まじで苦しい・・・
落ち着くまでこうしているか・・・
キッチンのほうから聞こえる水の流れる音を聞きながら、そんなことを思っていると
「そういえば・・・」
あの媚薬の効き目はいつ表れるんだ・・・?
俺は、山盛りカレー完食という苦行の前に忘れ去られていた媚薬を盛ったことを思い出した。
食事の間は何事もなかったし、これからか・・・?
これから起こるであろうことに思いを馳せると、胸が高鳴り始める。
「うぐ・・・」
って・・・おかげで胸も腹も苦しい・・・
俺が苦しさのダブルパンチに喘いでいると、水の音が止まった。
食器洗うの終わったかなぁ・・・と思っていると
どさっという重くて、鈍い、人が倒れたような音がキッチンのほうから聞こえて―――
「ミル・・・!?」
俺は慌てて立ち上がると、キッチンへと駆け出す。
キッチンに入ると、ミルが「はぁはぁ・・・」、と荒い息をつきながら倒れている。
「ミル、大丈夫か!?」
俺はミルに駆け寄って、床に膝をつくと彼女を抱き起こす。
なんで、こんなことに―――
俺の腕の中で苦しそうに息を切らすミルを見つめながら、困惑していると・・・
「クロードさん・・・」
ミルは呟いて、俺の首の後ろに腕を回して抱きついてくる。
「ミ、ミル・・・!?」
ミルの突然の行動に、顔も体も熱い―――真っ赤になって、あわてふためく俺。
「クロードさぁん・・・」
俺の胸に顔をうずめて呟く、ミル。
「ど、どうしたんだ・・・?」
ミルの体と押し当てられた胸の柔らかさに、伝わってくる熱に・・・ドクン、ドクン、と心臓が早鐘を打ち
声がうわずってしまう。
「クロードさん、わたし・・・」
ミルが顔を上げて、俺の目を見つめてくる。
「わたし・・・」
ミルの目は潤んでいて、顔は上気させていて、頬も桜色に染まっていて、体は熱くて、柔らかくて
胸からは俺同様に早鐘を打つ鼓動が伝わってきて―――
「わたし、体が熱くて・・・」
ドクン、ドクン―――!
鼓動がやけにうるさい・・・。
息が詰まって言葉が出て来ないから、俺はごくっと唾を飲んでミルの言葉を黙って聞いている。
「体が熱いから・・・クロードさんに鎮めてほしい」
その最後の一言で頭が真っ白になりかけるが
「あぁ・・・」
と、頷いて俺はなんとか返事をした。
18794sage :2004/03/17(水) 02:52 ID:uIE.1dT2
[壁]_・)

えっちしーんはまた今度です・・・
なるべく早くしあげるのでご容赦を・・・

[壁]彡サッ
188名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 02:55 ID:78yAfUgE
俺はある法則に気が付いた。

森羅万象、ありとあらゆる名詞に「生」と付ければエロくなる!!

生パンツ、生ミルク、生プリたん…
どうよ?エロいべ?
189名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 05:36 ID:vl522HC.
生ビール・・・・・


聞かなかったことにしとけ!
そうしとけ!
190名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 09:52 ID:8QtLj3gY
生パイ、生クリーム、生液……。
やっべ、確かにエロいぞやっべ。

生ビールはアレだが生搾りはけっこうエロくないか?
                           ないか?
191名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 10:04 ID:nlX9qgik
>>178-181
キタ─c( ⌒ (っ。Д。)っ─ァ!!
激しくイイ!!です。
素直じゃない深淵の騎士娘に萌え

冒頭のあれは、悪いのはモンスターそのものじゃないってことかなw


>>182-187
続き心待ちにしてまつ人´Д`*)
192名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 15:40 ID:7HdRFxNg
生みそずい 生卵 生番組

・・・_| ̄|○
193名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 17:32 ID:Kq.bb9PE
どうよ?エロいべ?
伏せ字でも生って付ければエロくなるべ?

生○○○ 生×××× 生◇◇

…どうよ?一体何を伏せてるのか気になるべ?

>>192
みそプレi…いや、聞かなかった事にしてくれ。
194Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 17:55 ID:u1dbgx1M
どうも、178書いた奴でつ。またお邪魔しまつ。
>>94氏&191氏
微妙に伏線です。<冒頭のアレ
次投下する時にネタとして使う予定でつ。(`・ω・´)

(´ω`).oO(微妙に評判いいのが嬉しい…
      文神様の方々もこんな気持ちなんだろうか…)
195Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/17(水) 17:56 ID:u1dbgx1M
何となく、元ネタ投げておきますね。

ttp://www25.big.or.jp/~wolfy/test/read.cgi/livero/1078220631/
19694sage :2004/03/18(木) 02:05 ID:qWzwwb9s
[壁]_・)

えーと…クロードくんとミルちゃんの続きを書かずに
ホワイトデーネタがやりたかったので、さくっとふたくるのふたりで
お話を一本書いちゃいました…(ごめんなさい

時期すぎちゃってますけど、投下です。

[壁]_・)つミ

  [ほわいとでーモノ駄文]
197ほわいとでーsage :2004/03/18(木) 02:05 ID:qWzwwb9s
ドタドタ…!

閑散とした昼下がりのプロンテラの宿屋に階段を駆け上る音が響いて―――

バタンっ!

と、勢いよく宿の一室のドアが開く大きなと共に、銀色の髪をなびかせて紙袋を抱えた少女が駆け込んでくる。

「あ…」

銀色の髪の少女、フィリアは部屋のテーブルに直行しかけた足を止めて
開け放たれたままのドアを閉める。

「はふぅ…」

それから、フィリアは紙袋を抱えなおすと、ゆっくり息をついて乱れた呼吸を整える。

(ちょっと、急ぎすぎだったかな…)

ドタドタ、と音をたてて宿屋の中を走ったのは、さすがにうるさくて迷惑だったろうか、と思ったが
この時間は宿の利用客の大半が冒険者であるため、狩りに出ていてほとんど人がいないのだ。
だからフィリアは―――

(まぁ…次から気をつければいいでしょう)

と、そう思うことにして、テーブルに向かう。
椅子を引いて腰掛けると、フィリアは紙袋の中身―――
赤と白、黄と白、緑と白…様々なチェック柄の包装紙に包まれたキャンディと
赤、ピンク、白の三色のチェック柄の小さな袋に赤いリボンをテーブルの上に並べる。

「アイシャさんが戻ってくるまでに、済ませないと…」

そう呟いて、フィリアは袋にキャンディに詰め始めた。


----------------------------------------------------------------------------------------

今日はホワイトデー。
フィリアは、バレンタインにアイシャからチョコを貰ったので
そのお返しにキャンディー買ってきてプレゼントしようと思い、今包装しているのだが
ここに至るまでが大変だった。
数日前に、お菓子職人クーベルの噂を聞きつけ、彼の作ったお菓子を買おうと思った。
しかし、あの日以来、フィリアとアイシャはいつ、どこに行くのもふたり一緒だったため
ひとりでお菓子を買いに行く機会を見つけられないまま、当日を迎えてしまった。
だが、神はフィリアを見捨てていなかった。
今日アイシャは教会のほうに用事があるといって、出かけているのだ。
そこで、フィリアはこの機会を逃すまいと、急いでキャンディと包装用の袋とリボンを買って帰ってきたのだ。


----------------------------------------------------------------------------------------

(アイシャさん、喜んでくれるかな)

『フィリア、ありがとう…とても嬉しいわ』

フィリアは、そう言って華やかに笑うアイシャの姿を思い浮かべる。

(アイシャさんが喜んでくれたら、とても嬉しい…)

アイシャの喜ぶ姿を思い浮かべると、とくん、とくん、と胸が高鳴り、頬が緩んでしまう。
フィリアは、そんな幸せな気分でキャンディを袋に詰めていると―――

「あ…!」

袋はすでにいっぱいになっていて、今入れようとしたキャンディは入りきらずにテーブルの上に
転がり落ちてしまう。

「はぁ、わたしったら…」

アイシャのことを思って、ぼんやりしてしまった…
フィリアは恥ずかしそうにうつむいて嘆息すると、袋の中から半分ほどキャンディを取り出す。

「ちょっと…買いすぎだったかな」

今取り出した分とテーブルの上に残っていた分の合計は14個。
つい、とても美味しそうだったので全種類…それも数個ずつ買ってしまったのだ。

「それより、早くしないと―――」

アイシャは帰りは早い、と言っていたので、フィリアは急いで最後の仕上げに取り掛かる。
袋を軽く絞って、リボンを巻きつけて、蝶結びをする。

「できたぁ…」

シンプルなラッピングではあるが、心のこもった贈り物が完成ので
フィリアは満足そうな笑みを浮かべた。
198ほわいとでーsage :2004/03/18(木) 02:06 ID:qWzwwb9s
「ふふ…♪」

フィリアが手の平に乗せた贈り物を、頬を緩ませながら眺めていると
階段を上り、廊下を歩く足音が聞こえてきた。

(アイシャさんが帰ってきた…?)

フィリアは先ほど思い浮かべていたアイシャの姿を思い出し、再び胸を高鳴らせて―――

「あ…」

テーブルの上には、紙袋と余った14個のキャンディが並べられたままだった。
フィリアは胸の高鳴りを焦りに変えて、紙袋の中に急いでキャンディを詰め込む。
キャンディを詰め込み終わるのと同時に、足音が止まり―――

「ただいま〜」

という明るい声とともにドアが開き、腰まで伸びた金髪を後ろでくくった司祭の法衣を着た女性
アイシャが部屋に入ってきた。
フィリアは椅子から立ち上がると、後ろ手に贈り物を隠して、後ろを振り返って

「あ、アイシャさん、おかえりなさい」

と、返事を返すと同時にぱたん、という音がしてドアが閉まる。
ドアを閉めたアイシャはフィリアのほうを振り向くと

「書庫の整理に付き合わされて、疲れたわ…」

がくっと肩を落として「はぁ…乙女に力仕事させるなんて、なにを考えているのかしら」、と深い息をついた。

「おつかれさまです」

「ん、ありがとぉ」

フィリアの労いの言葉にアイシャは薄く微笑んで、ソファに向かって歩き出す。

(これ、渡さないと―――)

「あ、あの…アイシャさんっ」

「なぁに?」

少し切迫したフィリアの声にアイシャが振り向くと、フィリアはアイシャの目の前まで詰め寄って

「あ、あの…これ、バレンタインのときのお返しですっ」

と、フィリアは後ろ手に隠していた贈り物を両手で持って差し出した。

「ありがとう、フィリア」

アイシャはフィリアの贈り物―――赤いリボンで飾り付けられた赤、ピンク、白のチェックの柄の袋を両手で
受け取ると、それを軽く胸に抱き華やかに微笑んだ。

「いえ…」

(喜んでもらえて、良かった…)

フィリアは微笑むのアイシャの顔に見とれて、頬を赤く染める。

「これ、中身は何かしら」

アイシャは包みからリボンを外して、中を覗き込む。

「あら、キャンディね」

と、アイシャは袋の中からひとつ―――黄と白のチェック柄の包装紙に包まれたキャンディを取り出す。

「今、いただいちゃっていいかしら?」

小首を傾げて尋ねるアイシャにたいして

「はい…ど、どうぞ」

声を少しうわずらせて頷く、フィリア。
アイシャは「かわいいわねぇ」、とくすくす笑いながら、包装紙を剥がすと
透きとおった黄色の、まるで宝石のように綺麗なキャンディが表れる。

「おいしそうね…」

アイシャは呟いて、キャンディを口の中に放り込む。
と、口の中に上品な甘さとかすかなレモンの香りが広がる。

「ん…レモン味ね、すごくおいしいわ」

頬をほころばせて、アイシャ。

「良かった…アルベルタまで買いに行った甲斐がありました」

と、満面の笑みを返すフィリア。

「ふふ、ほんとにおいしいわ…フィリアも、どう?」

わずかに唇の端を吊り上げて尋ねる、アイシャ。

「あ、はい」

フィリアは素直に頷いて袋に手を伸ばすと、アイシャに手首を掴まれて止められた。

「え…?」

困惑するフィリアにたいして、アイシャはゆっくり首を振ってフィリアの手を離し

「んーん、一緒に味わいましょう」

と、囁くとフィリアの背中に腕を回して、そっと顔を近づける。

「えっと…どういうことですか?」

顔を真っ赤にして上目遣いに、フィリア。

「こういうことよ…」

アイシャはそう囁くと、フィリアに口づけて、舌を差し入れた。

「ん、んぅ…」

アイシャの舌は柔らかくて、生暖かくて…そして甘かった。

----------------------------------------------------------------------------------------

「んぅ…ちゅぅ…ちゅぱ」

「ちゅ…んふ…んぅ」

ふたりは目を閉じてお互いの体を抱きしめて、淫らな水音を響かせながら舌を絡ませあう。
恋人同士のディープキス――――ただいつもと違って

(んふぅ…甘くて、とろけそう)

絡み合うふたりの舌の上を、キャンディが転がっていた。

「ちゅぱ…んぅ…ちゅく」

「んふ…ちゅ…ちゅぱ」

キャンディはふたりの舌の上を転がりながら溶け、ふたりの口の中を甘さとかすかなレモンの香りで満たしていく。

「ちゅる…んちゅ…んふぁ」

「んんぅ…ちゅく…ちゅ」

舌を動かすたびに感じられる快感と甘さに、フィリアは頭の中が白くなりそうだった。

(甘くて、気持ちよくて…すごい)

「ん…ぺちゃ…んぅ」

「ちゅぱ…んむぅ…ちゅ」

キャンディの溶け出した、甘い唾液がふたりの顎を伝って流れ落ちる。
ふたりの口から流れる唾液が甘い香り発し、ふたりの鼻腔をくすぐる。

「ちゅ…ちゅぱ…ぺちゃ…んぅ」

「んふ…んちゅ…んむぅ…ちゅる」

それがふたりを刺激し、舌の動きが加速する。

(きもちいいのと、あまいのしか…わからない)

フィリアはとろんとした表情で、熱に浮かされたように舌を蠢かせる。

「んんぅ…ちゅぱ…ぺちゃっ」

「ちゅくっ…んぅ…んふっ」

(アイシャさんは…どうなってるのかな)

フィリアは薄目を開けて、アイシャの顔を見る。
アイシャの表情もフィリア同様にとろん、としていて頬も紅潮している。

(アイシャさんの顔…すごい)

アイシャの表情と、熱に浮かされたように蠢かされる快楽を貪る舌の動きに
フィリアの興奮はさらに高まっていく。

「んふぅ…ちゅぱ…くちゅっ!」

「ぺちゃ…んむぅ…んふぅ!」

(あまくて…ほんとにとろけそう)

ずっとこうしていたい、と思いながら舌を蠢かせて、舌の上でキャンディを踊らせる。

「ぺちゃ…ちゅ…んぅ」

「んっ…んふぁ…ちゅぱ」

やがて、ふたりの舌の上を踊るキャンディ溶けて、小さくなり

「んふぅ…ちゅぱ」

「ぺちゃ…んぅ」

消える。

「ちゅぱぁ…」

「ん、ぷは…」

キャンディが溶けて無くなると、ふたりはお互いを抱く腕の力を緩めて、唇を離す。

「ん…こくっ」

ふたりは、口の中の、お互いの唾液と溶けたキャンディの混ざった蜜を飲み下して

「すごかったわね…」

「はい…」

と、恍惚な笑みを浮かべる。

「ほんとに、甘くてとろけそうでした…」

先のキスの熱が冷めないフィリアはぼんやりと呟く。

「ふふ…すごかったわよねぇ」

アイシャも同じように、熱のこもった呟きをもらす。

「今みたいなキスが、あと…」

「ふぇ…?」

アイシャはフィリアの体を離すと、手の中の袋を覗き込んで

「いーち、にー、さーん、しー、ごっ…あと、5回できるわよ?」

キャンディの数をかぞえて、そうフィリアに笑いかける。

「えっと…」


否、あと19回できます。
19994sage :2004/03/18(木) 02:09 ID:qWzwwb9s
[壁]_・)

本番なしですけど、どうでしょうか…;
200名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/18(木) 10:28 ID:tHlGdClk
スティックキャンディーがあr(ry
201名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/18(木) 12:53 ID:6QmB1Ua2
フィリアたんふたなりなのに可愛いじゃねーかチクショー(*´Д`)
202Abyss――めぐりあい――sage :2004/03/18(木) 20:22 ID:9B.RuWIk
_| ̄|○サイドイタヨゴシシツレイシマス…マッタクエチクナイデスガゴヨウシャクダサイ
―――――――――――――――――――――――――――――――
神に頼らないで自分の運命を決めて生きられるのは―――人間の特権だ
                          ―――黄金聖闘士・アイオリア


―――私の名は、Abyss。
性別は女、職業は騎士。
表向きの仕事は、古城の守護。
そして、国王より直々に依頼された裏の仕事は…
この世界に、本来在るべきではない存在を消し去ること―――


―――△月○日、グラストヘイム入り口付近
今思えば、運命だったのかなぁ…。
臨時PTを探している時、ふと目にとまった「GH特攻ツアー参加者募集中」の看板。
いつもなら絶対参加しないのに、何故か今日は興味を惹かれて。
で、つい参加を表明しちゃったわけで。

その結果、ボクは今古城に居る。

「皆揃った〜?揃ったならまずは騎士団辺りから行くよ〜!」
ツアー主催者のプリさんが大声で指示を出している。
とりあえず、ボクは近くに居たローグさんについて行こう。
ボクみたいな1次職、遅れたらガーゴイルに数秒で撃ち殺されかねないし。
でも、そんな心配をよそに、古城を歩いている間は別に魔物は見当たらなかったんだ。

ただ、建物の上から黒い騎士がボク達を見ていた気がしただけで…。

―――同時刻、古城某所
『ニンゲンドモガ、マタ我ラト刃ヲ交エニ来タヨウダナ。己ノ力量モ弁エズニ。』
ピエロの様な姿をした悪魔が、気味悪い笑みを浮かべながら同席者に報告する。
『はぁ…またお掃除しなおしですかぁ…。』
メイドのような格好をした少女が、ため息交じりに呟く。
『適当にあしらってやれば良い…お互いが滅びぬ程度に。
 それが、迫り来る聖戦への備えとなる事は、我々の王も人の王も同意しているのじゃから。』
梟のような悪魔が、メイドの出した紅茶を啜りつつ落ち着いた表情で呟く。
…しかし、ある1本の短剣を持つローグを目にした時、表情が一変した。
『じゃが…人の手には余りある力を持つ者が混ざっている場合はその限りでは無い。
 取り決めでは、そのような者は滅ぼしても構わない事になっているはずだ…そうじゃな?』
奥に居た黒い鎧の騎士の方に顔を向け、同意を促すような声色で話し掛ける。
『ああ…あの力は、まだ人で扱える代物ではない…。
 もし害を成すようなら、私が滅ぼしてこよう…同種の力で。』
仲魔達に軽く礼をし、人間達に気づかれないように力を封じてから、彼女は騎士団へと向かった。

彼女の名は――――――Abyss。

―――数刻後、騎士団2F
『ククククク…ハァーッハッハッハッ…!
 もっと…もっとだ…!もっと俺を愉しませろぉぉ!』
「コイツ、狂ってる…っ!」
プリさんが、彼を抑えているアサシンさんやクルセさんに必死にヒールをかけ続ける。
遅れれば、後ろで横たわっている騎士さん(&ペコ)のようになる事が目に見えているから。

確か、ローグさんが3匹目のジョーカーを倒した時だっただろうか…急に、彼の表情が一変。
でも、表情の変化に気づいた時はもう遅く…背中を向けていた騎士さんが、一撃で戦闘不能に。
ボクとプリさんで前衛の方々を必死に支援しているけど…。

2人の一瞬の隙をついて、ローグが放ったサプライズアタックが2人の急所に命中する。
そこからは、もう一瞬だった。
声にならない叫びが2つ重なる。それとほぼ同時に、ボクの首にローグの短剣が迫る。

(あぁ、ボクはこんな所で殺されるのか…)

『人は…また同じ過ちを繰り返すのか…』

そんな時、不意に真後ろから女の人の声がした。
ローグの短剣を右手に持った剣で受け止め、ボクを左手で引き寄せる。
『よく持ちこたえた…後は私に任せろ。』
彼女がローグを抑えている間に、少し距離を取るボクとプリさん。
ボク達が離れたのを確認してから、パチン…と指を鳴らす彼女。
刹那、2体のカーリッツバーグが姿を表す。
『Abyss様、お呼びでしょうか?』
『非常事態だ。1人はこの子達の護衛と周辺の魔物の退避、もう1人は血騎士候に連絡を。』
『了解しました。』
3人(?)のやり取りが終ると、カリッツの1体が近づいてくる。
『緊急事態のため暫し休戦です。ご安心を。』
こちらを向いて、状況に合わない位丁寧にお辞儀。
『彼らの蘇生はアリスとセージワームに依頼してあります。
 今は安全な場所へと避難して下さい…失礼します。』
そう言うと、呆気に取られているボクとプリさんを小脇に抱えて走り出した。
ボクは、徐々に遠くなる彼女の背中に向かって「頑張って!」と言う事しか出来なかった…。
203Abyss――めぐりあい――sage :2004/03/18(木) 20:27 ID:zGyruyxw
―――騎士団2F、Abyss対ローグ戦
カーリッツバーグが2人の聖職者を連れて離れていったのを確認したAbyss。
目の前のローグ…と言うより、今ローグの手に在る禍々しい短剣に向かってこう言った。
「そろそろ正体を現したらどうだ…貴様ほどの魔剣なら人の体を借りる必要も無いだろう。
 そうだろう…魔剣・オーガトゥースッ!」
ローグの口元がニヤリと歪んだ直後、その体が力を失い、その場に倒れこむ。
しかし、手を離れてもなお私の剣を押す力は失われず、むしろ強くなる。
短剣が長剣ほどの長さとなり…そして、魔物へと変化する。
『ククククク…ハァーッハッハッハッ…!
 肉を斬る感覚…血の味…久しぶりに愉しませて貰った!
 メインディッシュは若い娘が良いな…それも、処女の…!
 神の加護を受けた娘が一番だが…今日は貴様で我慢してやるとするかっ!!』
3本の魔剣の1つ、オーガトゥース。恐らく、もっとも人間界に紛れ込んでいる魔剣。
人の負の意思を喰らい、持ち主と一体となる事によって恐ろしい威力を発揮する。
そうして負の意思を喰らい続け…最終的には持ち主と一体化し、魔物と化す。
だが…所持者――今回はローグが被害に遭った――を取り込んでいない。
それすなわち…まだ不完全だと言う事の証。
「調子に乗るな…不完全な貴様如きに、この私が倒せると思うな!」
力を解放し、本来の姿に戻る。
漆黒の鎧を身に纏い、身の丈ほどある大剣と槍を持つ騎士。それが私。
「我が名はKnight of Abyss…深淵の騎士なり!」

―――数分後、グラストヘイム騎士団前
「あの女騎士さん、無事だと良いんだけど…」
カリッツやアリスと楽しそうに話す仲間を横目に呟くアコ。
休戦中だからって、のんびりとお茶しなくても…と思いながらも
『もう一杯如何ですか?』
と聞いてくるアリスの微笑みには勝てないボクって…。

そんな感じで何故かのんびりしていると、プロンテラ軍帽を被ったクルセイダーが近寄ってくる。
「スミマセン、ここにAbyssという名の騎士が居ませんでした?」
「Abyss…あの女騎士さんがAbyssさんでしたっけ?」
アリスに尋ねてみると、微笑みながら頷く。
「彼女なら今、中で暴走ローグ(仮)と戦ってますよ」
「ありがとう。彼女の腕ならそろそろ終るだろうし、僕もここで待たせて貰おうかな。」
そう言うと、アリスから紅茶とクッキーを受け取りくつろぎ始めるクルセ…何だかなぁ。

クルセが2杯目の紅茶を飲み終えた頃、傷だらけの彼女がローグさんを抱えて出てきた。
『原因は取り除いた…コイツはもう大丈夫だとは思うが、念のため暫く見張っていてくれ。』
その一言を聞いて、辺りに歓声が沸く。
なんでも、あの短剣は魔剣で、このローグの欲望やら何やらのせいで暴走したんだとか。
2人の無事の帰還を喜ぶ皆をよそに、ボクは葡萄ジュースを持ってAbyssさんに駆け寄る。
「酷い怪我…今治しますから、コレでも飲んで少しじっとしていて下さい。」
キョトンとするAbyssさんを横目に、何回もヒールを唱えるボク。
それ位しか、代わりに戦ってくれた彼女に出来ることは無いから。
「…おい、あまり無理をするな。お前の精神力が持たないぞ?」
そう言われた時には、悲しいことにもう遅かった。力の使いすぎで、足元がふらつく。
前に倒れそうになったけど、Abyssさんが受け止めてくれた。
「だから無理をするなと…ほら、少し口を空けろ。」
言われた通りにすると、彼女はボクの顔を引き寄せ、そのまま唇を重ねてきた。
混乱していると、口の中に葡萄の酸っぱい味が。多分、さっき渡した葡萄ジュース。
「…飲み干せ。少しは楽になる。」
一度唇を離すと、真っ赤な顔でそう言う彼女。
飲んだのを確認して、もう一度唇を重ねる。
今度は、ほんの触れるだけのキス。
「もっともっと、強くなれ。ココロの強さで、私と対等に渡り合える位に。」
ボクの耳元でそう囁いてから、皆の方を向いてこう言った。

『今回の一件は、あのローグの負の心が魔剣によって増幅された事が原因…と言った所だ。
 お前達は私たちと同じ魔の者である魔剣が原因だと思うかも知れんが…誤解しないで欲しい。
 人との戦いを望まぬ者も少なくないし…人のために尽くしている者も居る。
 むしろ…真の悪は、お前達の心の中にある…それを、忘れないで欲しい。』

そう言うと、アリスやカリッツを連れて騎士団の中へと帰っていった。
柔らかい唇の感覚をボクの心に残して…。
204Abyss――めぐりあい――sage :2004/03/18(木) 20:30 ID:zGyruyxw
―――数時間後、グラストヘイム騎士団内某所
「深淵の騎士として名高い貴女も、恋をするんですね。」
ニヤニヤしながらからかう様に言ってくる軍帽クルセ。
『五月蝿いな…そう言うお前こそ、何故ここに来た!?』
頬を紅く染めながら、軍帽クルセに言い返すAbyss。
「血騎士候から通報がありましてね。在るべきで無い存在が現れたと。
 その原因が魔物か、それとも別の何かか調べに参りました…これではご不満ですか?」
…返す言葉も無い。
私が黙ったのを確認してから、言葉を続ける。
「『管理者』や『ゲームマスター』が何故これらの事象を見逃すのか判りませんが…。
 彼らがやらない以上、我々の中の誰かが在るべき世界に戻す必要がある。
 そして、私が集めたあの子達と同様、魔の者にも協力者が居る。嬉しいことです。」
苦笑しながら、Abyssが一言。
『人間と我らが協力し合えればお互いもう少し楽になるんだろうが…無理な話だろうな、流石に。』

それを聞いた軍帽クルセは、微笑みながらAbyssにこう言った。

「貴女と先ほどのアコを見ていると、無理な話でも無いと思いますけどねぇ?」

暖かい風と共に、桜の花びらが一枚舞い降りる。
ルーンミッドガルズ王国は、もうすぐ春を迎えようとしていた。


つづく?
205Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/18(木) 20:33 ID:zGyruyxw
   ||
 ∧||∧
( / ⌒ヽ
 | |   |
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪
   ;
 -━━-

とりあえず、また吊るしておきますね。
206彷徨う者が沸いたようですsage :2004/03/18(木) 22:41 ID:8lDbP7sI
||

 ∧||∧
( / ⌒ヽ  <<205
 | |   |
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪

〜 ,〜  死するなら共に歩まぬか!!
( *(⌒ ̄ `ヽ
\  \ `ー'"´, -'⌒
/∠_,ノ    _/_
/( ノ ヽ、_/´  \
、( 'ノ(     く     `ヽ、
/` \____>\___ノ
/ /__〉. `、__>.

207206sage :2004/03/18(木) 22:41 ID:8lDbP7sI
∧||∧
208名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/20(土) 03:30 ID:8wPIuZUE
Abyssたん様、GJ><b!
吊らないで、続きお願いします。

>>206
つ[テストスレ]
209名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/20(土) 14:49 ID:dg8kwqW2
>206
2chブラウザでアンカーからポップアップで見るとちゃんと見れる。
騙し絵だと思って「上手く出来てるな〜」と思ってたよ。

参考 騙し絵スレ
ttp://aa3.2ch.net/test/read.cgi/kao/1071682904/
210Abyss―――遭遇―――sage :2004/03/21(日) 09:00 ID:7pPc.RVE
壁|ω・`)ノミ【新作】

壁|ω・`)チョット エチィノニ チョウセン シテミマスタ

壁|ミ
――――――――――――――――――――

その、女の子が傷つくのはダメだ。そんなの男として見過ごせない。
だから―――おまえに戦わせるぐらいなら、俺が自分で戦う。
                     ―――魔術師・衛宮士郎

―――○月×日、グラストヘイム騎士団内某所
首都でのテロを鎮圧し、騎士団に戻ってきたAbyss。
ようやく一息つけると思っていたら…アリスに見つかってしまった。
「アビスさん、何で逃げるんですか〜?」
「頼むから、水浴びぐらい一人でさせてくれっ!」
昔は…10年位前までは普通に彼女と一緒に水浴びをしていた。
数ヶ月前までは、あまり嫌とは思わなかった。
で、今は…勘弁して欲しい。その理由は―――
「捕まえたっ♪さっ、行きましょっ♪」
「あぅぅ…」
…すぐに判ると思う。
細腕でメイド服の彼女に中庭の噴水まで引きずられていく、鎧を着込んだ私。
私にとっては母代わりであり、姉のような存在であり、友人でもあるアリス。
そんな彼女が、最近羨ましくなってきた。
その理由は…もう少しすれば、判ると思う。

噴水の傍、何時も私たちが脱衣所代わりにしている場所がある。
ここまで来たら逃げようがない…観念して、服を脱ぎ始める私。
そんな私を嬉しそうに見ながら、横でアリスも服を脱ぎ始める。

…スタイル良いなぁ、やっぱり。

自分の体と見比べて、思わずため息をつく。
彼と親密な関係になってから、余計に自分のスタイルが気になる…。
「アビスさ〜ん、早く早く〜♪気持ち良いですよぉ〜♪」
「あぁ…今行く。」
苦笑しながら答えると、私は彼女のもとへと向かった。

「タシーロ♪(・∀・)」

…鼠が2匹ほど、紛れているのにも気がつかずに。
211Abyss―――遭遇―――sage :2004/03/21(日) 09:01 ID:7pPc.RVE
「冷たい…気持ちいいな…」
グラストヘイムならともかく、砂漠も近いプロンテラは流石に暑かった。
そんな所であの分厚い鎧を着て動いた物だから、結構汗をかいて気持ち悪くなっていた。
「大人しく…最初から水浴びにくれば良かったよ」
苦笑しながらアリスの居た方を向くと…彼女が居ない。
「あれ…アリス…何処に行った…?」
首を傾げた直後…
「えいっ♪」
…頭の上から大量の水。
「ア〜リ〜ス〜…?」
引きつった笑いを浮かべながら振り向くと、空の手桶を持って笑っているアリスがそこに。
…そういう事をするなら私にも考えがある。
近くにあった清掃用のブラシを掴み柄のほうで一撃。勿論手加減して。
「…スピアスタブッ!」
「え…キャァッ!」
ぽちゃん…と水の中に落ちる音。勿論、落ちたのはアリス。
「アビスさん、酷いですよぅ…何もそこまでしなくても…」
「フフッ、不意打ちしてくれたお返しだ」
裸体を晒したまま、笑いあう2人。…見られているとも知らずに。


「2人ともいい体してるじゃねぇか…」
柱の陰に居たのは、数ヶ月前に魔剣に取り付かれていたローグ。
流石は魔剣に魅入られるほどの欲望の持ち主とでも言うべきか…。
今回そんな彼の欲望に目をつけたのは、ある意味魔剣より性質が悪い存在。
『アリスは見逃してあげてね…?彼女には、まだ手が出せないから。
 今日の貴方の獲物は騎士の方…彼女には罰を受けて貰わないと…ね?』
ローグの耳元で囁く、白い服を着た女性。
周りの魔物は皆、彼女を恐れて近寄ろうとしない。
「罰…そう言う事なら、遠慮なく犯しちまっていいんだな?」
『ええ。もうおかしくなる位、虐めちゃって構わないから。』
無邪気にアリスと戯れるAbyssを見ながら、2人は邪悪な笑みを浮かべた。
212Abyss―――遭遇―――sage :2004/03/21(日) 09:01 ID:7pPc.RVE
『それじゃ、私は先に戻りますから。』
そう言って仕事場に戻っていったアリスを見送ると、噴水の縁に腰掛ける。
「彼も今、同じ空を見ているのだろうか…」
すっかり暗くなってしまった空を見上げて、一人呟く。
私は魔の者、彼は聖職者。結ばれる事は、多分無い。
決して許されることの無い、そんな恋。
でも…
「んっ…」
少し前に、彼が愛してくれた秘所に手を伸ばす。
「はぁっ…ああっ…」
彼がしてくれたように、優しく。
「くぅっ…ひゃぁっ…」
それでいて、言葉では言い表せないほどの快感を…

『愉しそうじゃない…私たちも、ご一緒させてもらえるかしらぁ?』
私の耳元で囁くように語り掛ける、女性の声。
「…っ!?気配なんて…無かったのに…っ!?」
気づいた時には、もう遅かった。力を封じられ、体の力が抜けていくのが判る。
『貴女も…他の娘みたいに、大人しく騎士団の守護だけしていれば良かったのに。
 あの連中の手伝いまでして…挙句の果てに人間の聖職者と恋に落ちました…と。』
笑いながら気に障る言葉を紡ぐ女。すぐ後ろに居るのに、手も出せない私。
『魔物如きが、運命を変えられるなんて思わないことね…管理者として、貴女を処分します。』
彼女がそう宣言したのを確認したのか、柱の陰からローグが姿を現す。
「手続きとやらは終ったようで…もう犯っていいんだな?」
『ええ。遠慮なくどうぞ。』
ローグにそう言うと、私の耳元でもう一度、こう囁いてから…女は闇の中に消えていった。
『魔物如きが、神の決めた運命を変えられるなんて思わないことね』

「魔物の癖にいい体つきしてるじゃねぇか…」
そう言うと、動きの取れないのをいい事に私の胸を揉み始める。
「悪漢が…私の、この華奢な女の体がそんなに欲しいか!」
「わりぃな、俺は華奢な女の方が好きなんだよ。それも、お前みたいに気の強い女だと更にいい。」
笑いながらそう答えると、口で乳首を吸いつつ秘所に手を伸ばす。
「濡れてやがる…1人で弄ってそんなに感じたか?
 それとも、犯されるのがそんなに気持ちいいのかぁ?」
「くっ…体は汚せても、貴様のような悪漢に私の心は渡さないっ!」
「俺はローグだ、悪漢だ。渡して貰えないなら奪い取るだけだ。」
愉しそうにそう言うと、秘所を弄り始めるローグ。
彼とは全く違う…荒々しい手付き。それなのに、感じ始める私の体。
「うぅっ…あっ…はぁっ…」
「Dex型ローグを甘く見ちゃいけませんよ…っと」
…流されてはダメ。コイツは、彼じゃない。
流されてはダメ。だめ。だ…め…

堕ちそうになったその時、私の目に入った一筋の光。
否―――白銀の矢。
続けて、もう2本。1本は私の真横、もう1本はローグの頬を掠めて柱に刺さる。

「チッ、邪魔が入ったか…約束が違うじゃねぇか、管理者の奴!」
不機嫌そうにそう呟くと、私を嬲る手を止めて蝶の羽を投げるローグ。
瞬間、奴の姿は消え…後には、堕ちかけた私だけが残った。
「銀の矢…レイドリックアーチャーの物ではない…一体誰…?」
まだ射手の温もりが残るその矢を握り締め、誰とも知らぬ救い主に思いを馳せる。

銀の矢と、青白く光る月が、私を慰めてくれているように感じられた―――
213Abyss―――遭遇―――sage :2004/03/21(日) 09:02 ID:7pPc.RVE
―――同時刻、グラストヘイム騎士団2F
「…用事は済んだかい?」
「ええ…すみません、我侭言ってしまって。」
「この位、別に構わないさ。私としても、彼女を失うのは避けたい所だし。
 魔の者が『管理者』に足止めされているなら、私たちしか彼女を助けられなかった訳だしね。」
部屋の外で待つ軍帽クルセに、申し訳無さそうに謝るバード。
「それにしても、どうせなら彼女の所に行ってあげればいいのに。
 今の君なら、彼女と対等以上に戦えるだろう?」
「彼女が愛してくれているのは、今の僕じゃありません。
 それに…僕も、こちらの姿で彼女を超えてみたいんです…それが、彼女の望みなら。」
微笑みながら、上着を脱ぎ捨ていつもの法衣を上から纏う。
「ま、その辺は君の好きなようにすれば良いさ。
 さて…そろそろ血騎士候との謁見の時間だ、行こう。」
「はい。国王陛下。」
「その呼び方はやめろと何回言えば…」
苦笑しながら歩いていく2人。部屋から出ようとした時、アコが呟く。
「運命なんかに負けないで…1人ではダメでも、2人ならきっと、乗り越えられるから…」

中庭の片隅に、ひっそりと生えていた椿の花も、そろそろ散り始めようとしていた。
214Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/21(日) 09:07 ID:7pPc.RVE
   ||
 ∧||∧
( / ⌒ヽ
 | |   |
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪
   ;
 -━━-


お侍様に助けていただいたので、今回はバンジージャンプでつ(何
適当な所で引っ張り上げてください。
215名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/21(日) 19:51 ID:OAAE2Q8w
(・∀・)イイ!!!!デス!!!!
久しぶりに覗いたらいいもの拝めたわぁ(n`∀`)η
これで完結かな?
続きあるなら期待してます(*゜∀゜)=3フンハフンハ
216Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/21(日) 20:39 ID:7pPc.RVE
>>215
本番がまだじゃないですか( ̄ー ̄)ニヤリッ
217Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/21(日) 21:30 ID:7pPc.RVE
>>215                                   ‖
あ、私宛じゃないなら一思いにこの紐引っ張ってくださいな。  ‖
218名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/22(月) 00:23 ID:.tPr2JGE
アビスたん様宛ですよ(´・ω・`)b
ということでフンハフンハしながらお待ちしております(*゜∀゜)=3
219名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/22(月) 23:38 ID:vyZt.lTo
       || /
      /
     /|| ヾ
   /∧||∧
  / (    ヽ >>214
     ⊂  ノ
      ∪∪  ∧ ∧,〜
          ((⌒ ̄`ヽ   _
           \    `ー'",-'⌒ヽ
           /∠_ノ、__ノ´`ヽ
          /(_ノ    /    )
        、( 'ノ \__丿\_ノミ
        /`   〆__〉   ソ__ノ
.      /
    /


って、バンジーじゃ斬ったらまずいか…
本番楽しみにしてまつ(*´Д`)
220紗比sage :2004/03/24(水) 21:46 ID:0xXx7Kyo
|-`)・・・


|-`)っ_ ここに駄文置いて行きますね


|ミ サッ
221紗比sage :2004/03/24(水) 21:46 ID:0xXx7Kyo
――若い女の騒ぎ声が聞こえる。近いな。
慎重に歩を進める者はしかし、その姿が見えない。
『トンネルドライブ』
暗殺者の壁と同化する技とはまた違う、姿を消して移動できる、ローグ秘伝の技。
用途はいろいろ。
敵軍司令部に忍び込んで諜報活動、ときには背後に忍び寄り、
一撃必殺の『バックスタブ』で口を封じ。
もちろん、彼のように『覗き』に使うことも――。


フェイヨン郊外。つい最近、温泉が掘りあてられたという。
その湯は何でも、美容にいいらしいとか。
そんな情報を耳にして俺の脳細胞が一瞬で覚醒する。
街中で堂々と『ストリップ』を使うにはリスクが大きすぎる。
だが、何て言ったって温泉だ。
ストリップを使わずとも裸の女が勝手にこちらに来てくれるわけだ。
これは行くしかないだろう。

すぐ後に、そんな簡単にうまく行くわけがないんだと思い知らされた。
一歩、正規の道を外れて敷地内に足を踏み入れたとたん、
足が罠に固定されてしまった。
「たかが風呂なのにアンクルなんて仕掛けてんじゃねぇよ…ったく、ここをこうして…」
ローグは本物の悪党。
罠にかかってもすぐに外すことができるよう訓練してある。
「よいしょ…っと、リムーブ完了」
しかし道を進んでいると、罠が無尽蔵に仕掛けられているのかと思うほど、
何回も引っかかって、そのたびに外す。

若い女の騒ぎ声が聞こえる。近いな。
やっと苦労が報われる、と思う矢先に視界が開ける。
まさしくそこは天国だった。
女の園。
苦労したかいがあった…と、観察を始めようとした――

悲鳴が上がる。
何事かとそちらを向くと、山からキツネの群れが押し寄せてくるではないか。
皆パニックに陥って逃げ惑う。
だが逃げ遅れた女が一人。
キツネの群れに素早く吹雪を叩き込もうと呪文を詠むが、
一瞬遅く、キツネの親玉――ウォルヤファに押さえ付けられてしまった。
――足はもう動き出している。
ウォルヤファがその手に持つのは月光剣切りつけた相手から魔力を吸い取る魔剣。
それが、女の心臓につきたてられ――
「まったく、せっかくの苦労をパーにしてくれやがって」
ウォルヤファがその言葉を認識できたかはわからない。
何かを考える暇も与えず、一撃でこの世から消し去った。
月光剣をしっかり懐にしまい、女を宿へ連れて行く。
そして宿の主人に包帯をもらい、月光剣が掠ったらしい傷を手当してやった。

いつのまにか、なんとなくその女の部屋に居座っている
表向きは看病なのだが、こう、熱を帯びた瞳で見つめられると――え?
「お、起きたのか…体の方は大丈夫……!?」
目の前には信じ難い光景があった
短く揃えてある金の髪。
長いまつげ。
小さい鼻、唇。
近くで見ると本当に綺麗だ…じゃなくて、な、なんでキス…!?
俺が襲った…違う、俺は何もしてないぞ!
そんな葛藤を余所に、金髪のウィザードはちゅぅちゅぅと音を立てながら唇を吸う。
はは、ローグの俺が情けない。
唇だけじゃなくてハートも奪われちまってる。
ウィザード――女と呼ぶにはまだ幼さを残す少女はしかし、
その妖艶さはオトナの女に引けを取らず、
その瞳に、身動きすらままならなくなった。
――このとき少女はローグに『ストーンカース』をかけていたが、ローグは気付かない――
少女はローグをベッドに引きずりこみ、その衣服を剥ぎ取った。
まったくおかしな話だ、いつも自分がしてることをそのままそっくり返されてる気分。
ローグのそれに手を伸ばし、ゆっくりと口に含む。
何とも言えない快感が全身を侵していく。
自分のモノが硬くなるにつれ、少女の舌の動きが活発になる。
少女が見上げてきて、視線がぶつかった。
紅潮させた頬、至福の表情。
主導権を入れ替えてこの少女をメチャクチャに犯したいという欲望に駆り立てられるが、
思いに反して体は全く動かない。

自分自身だけが、別の生き物のようにビクビクと脈打つ。
我慢もできずそのまま達する。
少女の口腔に大量の白濁液を流し込む。
それでも勢いが止まらず精液を出し続け、漸く止まった頃には少女の全身を白く染め上げていた。
その淫らな姿を見ただけでモノは本来の硬さを取り戻す。
少女はニコニコと微笑みながらローグに跨がると、
そのまま一気に奥までくわえ込んだ。
ローグは声にならない喘ぎ声を上げ、自分の上で腰を振る少女に恐れすら抱いた。
少女のナカはきつく、それでいて柔らかい。
精を吸い尽くそうと収縮し、モノを締め上げる。
結合部分からはぬちゃぬちゃと粘りのある水音。
少女は声も上げずただ幸せそうに微笑みながら腰を振る。
抑えが効かない――
「っ…ぁああっ!」
一際大きな波が押し寄せ、絶頂に達する。
狂ったように、自分自身は少女に精を叩きつける。
その快感の中、激しい睡魔に襲われ瞼が落ちる。
完全に眠りに落ちるまでの間、少女の顔から微笑みが途絶えることはなかった――。
222紗比sage :2004/03/24(水) 21:47 ID:0xXx7Kyo
目を醒ますと、あの少女の部屋でないところにいた。
「お目醒めかい」
突然声がしたので、そちらを振り返る。
「あれ…主人…か?」
うむ、と頷いた声の主は間違いなくこの宿の主人だった。
「おい…あのウィザードは…!?」
「うむ…、まぁ落ち着いて話を聞きなさい」
はっ、と我に帰ると、自分が主人を締め上げていることに気がついた。
「すまねぇ…それで、あいつは…」
「うむ…」
言い難そうに顔をしかめる主人。
俺は待つ。
少しして、主人が口を開く。
「あの娘は…ウォルヤファの呪いにかかっていた」
ウォルヤファの呪い。
性欲でしか動けなくなるという恐ろしい呪い。
処女のまま生を終えたソヒーの怨念を、山神であるウォルヤファが呪いへと変えた物らしい。
「ウォルヤファの呪い自体は簡単に解けた…が」
一息ついて言う。
「あの娘にはもう、生きていくだけの精神力が残っていない」

考えるまでもなかった。
俺はあいつに恋していた。
呪いなんか関係ない。
あいつのためなら命だって惜しくない――。

少女の部屋は暗く静かだった。
そんな静寂を破る扉の音。
入ってきたローグは少女を見る。
「こんなにやつれちまって…今楽にしてやるよ」
懐から短剣を取り出し、少女の手に持たせる。
そして、ローグは裸になり…
無理矢理の挿入。
擦れる痛みに少女は目を醒ます。
「よう、お嬢さん。お目醒めかい?」
突き上げながら冷酷に言い放つローグ。
もちろんローグも痛いのだが、そんな素振りは微塵も見せずに。
「ぁ…嫌…っ、痛…」
少女は手に持っている物に気がつく。
手に力を込め、自分に跨がる男の心臓を、――貫いた。

――激しい痛みがローグの意識を削り取る。
「それでいい…幸せに…なって…く――」
どくどくと流れ落ちる赤い液体。
そして・・・
生命活動が停止する。
最後の言葉は、少女にとどいただろうか――

数分後、宿の主人が部屋に入り、その目を疑った。
だが、少女の手にある短剣を見て、事の全てを察した。
「月光剣…か。最後までかっこつけやがって、悪党が」
そういう主人の目に、涙が流れていたのは誰も気付かなかった――。


材料は揃った。
後はスペルを紡ぐだけ。
「al mig ht yc a st er ma kin gl ive,
sot helo ve rrevi ves i nf ro nto fme...」
目の前には私が殺した人が横たわっている。
そう。
この人にもらった命を注ぎ込んで、
私はありとあらゆる知識を吸収した。
全てはこの一瞬のために。
神をも超えた私に、
最早不可能は、ない――。
223紗比sage :2004/03/24(水) 21:49 ID:0xXx7Kyo
|-`)<相変わらず誤字脱字が多いのは仕様です

|-`)ノシ

|ミ サッ


|´-`)b<Abyssたん様楽しみにしてますよ

|ミ サッ
224名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/25(木) 12:41 ID:PoizW72E
>>221-223
 駄文だなんてとんでもない。
 WIZ子萌え〜(*´Д`)
225Abyss―――対決―――sage :2004/03/25(木) 21:50 ID:UYrvJ1pg
壁|ω・)ノミ【新作】

壁|ω・`)ホンバンハ ジカイノ ヨテイデス(ゴメンナサイッ

壁|ミ

――――――――――――――――――――
人は、何かの犠牲なしに何も得ることはできない
何かを得るためには、同等の代価が必要となる
それが、錬金術における等価交換の原則だ―――
             ―――アルフォンス・エルリック


―――○月☆日、プロンテラ某所
「なるほど…それで、私の所に相談に来た訳ね。」
「すみません…他に…相談できそうな人が思いつかなくて…。」

プロンテラの夜の街に居ると噂される、一人の聖女。
伝説とも妄想とも言われているその女性に、私は今、会っている。

「まぁ…気にすることは無いんじゃない?」
笑いながらそう言う彼女。でも、私は何となく納得できず、首を傾げながらお茶を一口。
そんな私を見ながら、彼女は言葉を続ける。
「管理者が全知全能の神だとしても、人の意思には勝てないわよ。
 もっと貴女自身と、貴女が大切に思う人を信じなさい。」
「私自身と…大切に思う人を…信じる…?」
「貴女にだって、好きな人の1人ぐらい居るんでしょ?」
微笑みながらそう言う彼女。ふと、彼のことが頭に浮かんだ。
「その様子だと大丈夫そうね。
 さぁ、行った行った。私もそろそろ仕事の時間なの。」
「そうでしたか…忙しい所、済まなかった。
 気持ちばかりの礼だ…受け取って欲しい。」
私の魔力を込めたカードを渡し、外に出ようとする。

その時、ふと…1枚の写真が目にとまる。
赤子を抱いた彼女と、私の主が共に写っている、そんな写真。

「それと…これは私から、娘さんの誕生祝いだ…後で渡して欲しい。」

商いをする者専用の服・ロードクロースを彼女に手渡すと、家を後にした。
帰り際にふと振り返ってみると、彼女の家に入っていく子バフォが見えた。


―――同日、迷宮の森最深部
「…それで、あの女の次に我に会いに来たわけか。」
大きな鎌を携え、目の前に居られるのは我が主バフォメット。
本来なら古城2階にて、その偉大なるお姿を拝見できるはずなのだが…。
今は何故かこのような僻地に移り住んでいる。
「陛下より先に、かの聖女に会いに行った事はお詫び申し上げます。しかしながら―――」
「よい。我は責めているのではない。」
今日の陛下は、私が知っている陛下とは違う…どこか、優しい目をしている。
「管理者の件については、我等にはどうしようもない事だ。
 あの女が言うように、今は信じる事しか出来んのだろう。」
流石に、我が主でもこればかりはどうしようもないらしい。
半ば諦めつつ、一番気にかかっていた事を尋ねてみる。
「ところで…陛下、私と人間が親密な関係にある事への処罰については…。」
「あぁ…その事なら心配は要らん。我とて同じ罪を犯しているのだからな。」

…呆気に取られる私。

「へ、陛下…まさか、街で噂になっている錬金術師の父親とは…」
「我だ。あの娘は、かの聖職者の女との間に出来た娘だ。
 今宵が誕生日という日だった筈だが…貴君も、共に祝ってはくれぬかな?
 見れば見るほどかの聖職者に似ておる…もう少しすれば、さぞ綺麗になるのだろうな。」

…どうやら、優しい目をしていたのはこのせいらしい。
226Abyss―――対決―――sage :2004/03/25(木) 21:56 ID:UYrvJ1pg
―――数時間後、アルデバラン南

…親馬鹿という物は恐ろしい。
娘の話題だけで数時間も話し続けられるとは。

でも、嬉しそうに話すバフォメット閣下が、何だか羨ましくて。
一緒にいることが出来ない悲しみが、私と同じように思えて。
だから私も、ついつい付き合いたくなる。

そんなことを考えながら、日も落ちてきた街道を一人歩いていた時…。
『あらあら…あのローグ、失敗したのね。折角この私が手伝ってあげたと言うのに。』
聞き覚えのある、人を小ばかにしたようなこの声は…
「この前はよくも弄んでくれたな…管理者っ!」
白い服を身に纏い、この世界を司る者―――管理者ことゲームマスター。
『まぁ、私にかかれば貴女1人消すくらい、わけない事だけどね。』
クスクスと笑いながら、私に近づいてくる。
「ふざけるな…貴様が例え神であろうと、そう簡単に消されはしない!」
剣を抜き、己にかけた戒めを解こうと呪文を唱え始め―――
『ハイ、ストップ。この子、誰だか判るかしら?』
パチンと指を鳴らすと、何も無かった空間に映し出される街の風景。
中央に居るのは、私の大切な人。
「…卑怯者っ!」
『褒め言葉と受け取っておくわ。』
結局、私はまた管理者の手の中で踊っていただけだった―――


「ん…やぁっ…やめろっ…」
『だぁ〜めっ。快感を与えて堕としてからじゃないと、負の意思だけ残って後が大変なの。』
「この前…一思いに殺さなかった理由は…んっ…そう言うこと…あぅっ!」
この前のローグと同じように、胸を揉み、秘所に指を入れ、私に快感を与えてくる管理者。
ただ1つ違うのは…大好きな彼よりもずっと、優しい気がする…。
『どう?神の手は気持ちいいでしょ?私に体を預けてくれれば…もっと、気持ち良くなれるわよ?』
天使のような、悪魔の囁き。
「ひぁ…あぅっ…ダメ…揉むなっ…」
聞いちゃいけない。戻れなくなる。
「指…入れないでっ…あぁっ!」
ながされちゃいけない。もどれなくなっちゃう。
「乳首…吸わないでぇ…ひぁぁぁぁっ!」
でも…もう、たえられない…。

限界を迎えようとした時、不意に管理者の手が止まる。
『さぁ…どうしましょうか?私の可愛いAbyssちゃん?』
悪魔の微笑み。この微笑みが、決め手になって―――

「お願い…します。もっと…気持ちよく…」

私の中の何かが、音をたてて壊れていくような…そんな気がした。
227Abyss―――対決―――sage :2004/03/25(木) 21:58 ID:UYrvJ1pg
『もっとハッキリと…もっと良く聞こえるように…ね?』
「お願い…もう耐えられないの…っ!もっと…壊れる位に…」
懇願するようにそこまで言った時、不意に右手に鋭い痛み。
見てみると、1本の銀の矢―――あの時も、私を助けてくれた物。
「…気が変わったわ。貴様如きに、私の心は渡せないっ!」
私の心は、私だけのものだから。誰かに渡すくらいなら、自分の手で捨ててしまった方がいい。
銀の矢を自らの左胸にあて、自害を図ろうとしたその時―――

「ヒールっ!」
聞き覚えのある声と共に、私を包む優しい光。
傷が癒されていく―――体の傷も、心の傷も。
『…あらあら?何で貴方がここに?』
呆気に取られる管理者を牽制しつつ、Abyssに近寄るアコ。
居る筈の無い彼が、今ここに居るのは、ある一つの必然ともいえる偶然。

―――数分前、プロンテラ某所
「…それで、君も私の所に相談に来た訳ね。」
笑いを堪えながら、アコの話を聞いていたのは夜の街の聖女。
「…何がそんなにおかしいんですか?ボクは真剣に聞いているのに。」
聖女が笑いを堪えているのが気に触ったのか、不機嫌そうなアコ。
「だって、数時間前に貴方の想い人も同じ事聞きに来たのよ?」
クスクスと笑う聖女。呆気に取られるアコ。
「直接会って確かめた方が早いわよ、きっと。」
微笑みながら、ポータルを開く。
聖女に一礼をしてから、アコは光のゲートに迷わず飛び込む。

「行きなさい…手遅れにならないうちに…ね」

―――アルデバラン南、Abyss&アコ(バード)VS管理者
まわりがくらい…なにもみえない…
「―――いじょうぶですか!?Abyssさん…Abyssさんっ!」
こえがきこえる…わたしをよぶ、やさしいこえ…
『あらあら…折角の王子様も、少し出てくるのが遅かったみたいね?』
声が聞こえる…聞き覚えのある、女の声…
「Abyssさん…お願いですっ、目を覚まして下さいっ!」
声が聞こえる…私が愛する、彼の声…
戻らなきゃ…彼の居る、光溢れる世界へと…!
「ぅ…ここは…私は…?」

『おかしいわねぇ…壊れたと思ったのに。
 まぁ、これだけ堕とせば大丈夫でしょう…あとは、命を刈り取るだけ。
 2人とも、大人しくしていれば楽に死なせてあげますよ?』
腰から光り輝く大きな剣を引き抜き、微笑みながら近寄ってくる管理者。
「逃げて…コイツは、私が相手するから…お前だけでも…」
弱弱しい声で、僕に逃げるよう促す彼女。
そんな彼女にちょっと派手な自分のマントをかけてあげる。
「無理しないで下さい…今の貴女では、立つのがやっとでしょう。
 少し休んでいてください…コイツは、僕が相手しますから。」
彼女に優しくそう言うと、管理者を睨みつけて一言。
「貴女を傷つけた人を…許してはおけませんしね…!」
荷物入れから銀色の弓を取り出し、フェイヨンの巫女の力が込められた破魔矢を弦に掛ける。
矢が放たれ―――光と光が交差し―――辺りが白く染まる―――
何かが倒れたような音が、2つ。
倒れたのはほぼ同時…相打ちなら、いいんだけ…ど…
228Abyss―――対決―――sage :2004/03/25(木) 22:00 ID:UYrvJ1pg
―――数分後、アルデバラン某所
「―――い、しっかりしろっ!おいっ!」
だれかが、ぼくをよんでいるきがする…
「目を覚ましてくれっ…頼むっ…!」
聞き覚えのある…少女の声…
「私の代わりにお前が死んだら…私は…どうすればいいっ…!」
戻らないと…僕には、護りたい人が居るから…!

気がついた時、僕の頭は彼女の膝の上。
知り合いに見られたら恨まれそうなシチュエーションで。
僕の顔は、彼女の涙で濡れていて。
僕が目を覚ました事に気がついた彼女は、慌てて涙を拭って。
そんな彼女の頭を、優しく撫でる僕。

「…あの時、助けてくれたのはお前だったんだな。」
「…ええ。」
「…強かったんだな。私と、対等に戦える位。」
「…ええ。」
「…隠していたんだな。そんな、もう一人のお前の姿を。」
「…ええ。」
「…他には、もう隠していることは無いな?」
「…ええ。」
「…他に言う事はないのか。先ほどから『ええ』としか言ってない気がするんだが」
「…もう1回言ったら怒ります?」
「さぁ…どうだろうな…?」

数秒の静寂の後、Abyssが口を開く。

「そういえば…まだ、名前を聞いていなかった様な気がするんだが。」
「あれ…言ってませんでしたっけ?」
「ああ…不公平だな、お前だけ私の名前を知っているというのは。」
「はは…それもそうですね…」

体を起こし、Abyssの方に向き直るアコ。

「僕の名前は…Willと申します。」
「Willか…いい名前だな…」

微笑みながら唇を重ねる2人。
沈み行く夕日が、彼らを祝福しているように見えた―――


―――同日夜、プロンテラ悪ケミハウス前特設会場
『お誕生日、おめでとう〜♪』
「れ、礼なんて言わないんだからっ!嬉しくなんて無いんだからっ!」
頬を真っ赤に染めながらも、強情にもそう言い張る悪ケミたん。
彼女は今、誕生日を祝福する街の人々に囲まれている。
AbyssとWillも、その中に居た。
「主はこう言っておるが…祝って貰えて嬉しいのだ。」
強情な主人の代わりに、礼を言ってまわる子バフォ。

そんな健気な子悪魔と意地っ張りな錬金術師を遠くから見守る影が2つ。

「大きくなったわね…あの娘も。」
「うむ…お前に似て、綺麗になった。」
「フフッ…見た目は私譲り、性格はアナタ譲りって所かしら?」
「…我はあれほど強情ではないぞ?」
「さぁ…どうかしら…?」
クスクスと笑う女性。困ったような表情で女性を見る男性。
「…ねぇ、アナタ?」
不意に女性が口を開く。
「あの子達、私たちよりも幸せになれるかしら?」
少し考え込んでから男性が口を開く。
「それは無理だろうな…我らと同じ位なら、幸せになれるかもしれないが。」
「何気にのろけてるの、それ…?」

そんな影の事など知るはずもない悪ケミたん。
普段の彼女からは全く違う、華やかな衣装を身につけて再登場。
父からの贈り物のマジェスティックゴートに、母からの贈り物の頬紅と花びら。
身にはロードクロースを纏った彼女は、先ほどよりも顔を真っ赤にしています。
その姿は、貴族の娘と比べても恥ずかしくないほどです。

…もっとも、実用面はともかく見た目は微妙かもしれませんが。

照れる彼女に追い討ちをかけたのが、騎士子の持ってきた大きなケーキ。
「み、皆…」
悪ケミたん、真っ赤な顔をして、必死に声を絞り出しています。
そんな彼女の顔を見て、周りの皆も話を止めます。
「その、あ、ありがと…」
彼女から皆への、精一杯の感謝の気持ち。
一瞬の静寂ののち、辺りは拍手と歓声に包まれました。
AbyssとWillも、真っ赤な顔をしている悪ケミたんを微笑みながら見つめていました。
お互いの手を、しっかりと握り締めて。

その年のプロンテラの夜桜は、例年以上に…とてもとても、美しく咲き誇っていました。
229Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/25(木) 22:07 ID:UYrvJ1pg
   ||
 ∧||∧
( / ⌒ヽ
 | |   |
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪
   ;
 -━━-
悪ケミなどのキャラをお借りしたことをここでお詫びしつつ、
けっこうイメージ壊してないか不安な作者でつ。
ミナサマガタ、イメージコワシテタラスミマセンゴメンナサイモウシマセン。
萌えてもエチくは無いと思われる私の作品ですが、次で一区切りつける予定でつ。
エチくなるかどうかはデムパ次第ですが、もう暫くお付き合いくださいませ。
230名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/26(金) 15:13 ID:xdXx1.5Q
Abyssたんと悪ケミが共演

悪ケミとアラームたんの共演は以前ぼにうの偉い人の所で製作済み

Abyssたんとアラームたんは共存しうる

(*゚∀゚)=3
231名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 03:30 ID:5w3F3Nzg
萌え萌えなリビオたんとかフェンダークたんとか見たいなぁ…と言ってみるテスツ。
232どこかの166sage :2004/03/27(土) 16:44 ID:EC2TDkrg
ギャァΣ(゚Д゚)
ママプリ書かれてるぅぅぅ!!(狂喜乱舞中)
これはそっこーでお返しをしなければと思いバフォ・ママプリサイドから見た悪ケミ誕生日を投下。
Abyssサマ、イメージコワシテタラスミマセンゴメンナサイモウシマセン。
233どこかの166sage :2004/03/27(土) 16:46 ID:EC2TDkrg
 夜明けのプロンテラ。歓楽街の一室。
「ん……」
 体が重たい。そしてこの季節にしては妙に暖かい感触でバフォメットは目を覚ました。
 いつも見慣れた黒い体毛では無く人間の体。
 視野に広がるのはソファーの上に寝ているバフォとバフォの布団よろしく覆い被さっている裸のママプリ。
「そうか。昨日はここに来たんだった」
 ぽつりとつぶやく。
 人の姿に化けたのは本来の姿だと部屋に入りきれないのと、人との余計な争いを避ける為。
 体は人だが、一部分はもとの肉体のまま。我ながらなんと都合がよい体と苦笑したくなる。
 少しずつ頭が冴えて来る。
 薄明かりに匂う男女の情交の匂いは濃く、まだママプリとの接合部からはその名残がたれている。
 そもそも二人がソファーで寝ているのも、バフォが撒き散らした白濁液でベッドがびちょ濡れという原因がある。
 ママプリを起こさないようにバフォは自分の分身を外して鼻をかく。
「……洗濯…大変だな……」
「いっしょに洗ってよね♪」
 これだから女というのはという驚きを完全に隠してママプリの髪をぐしゃぐしゃとかき回す。
「いつからおきていた?」
「こんな太いもの入れたまま眠れる訳ないでしょ」
「の、割には昼寝をする猫のように動かなかったではないか」
「だって、貴方のものですもの。離したくないから……」
「……」
 こうやって裸で、しかも自分の腹の上で胸を揺らして甘えるママプリは反則だとバフォは思った。
 なにしろ無駄に体力だけはあるのだ。何度でも何度でもママプリの中に自分の精を吐き出したくなるのをぐっとこらえる。
「いや、まて。今日はひたすら交わる為にきたわけではないのだ」
「え〜?」
 甘えた声を出すママプリだが目は甘えていなかった。
「少し、未来のことを話したいと思ったのだ」
234どこかの166sage :2004/03/27(土) 16:47 ID:EC2TDkrg
「転属願?」
 バフォが出した書類にGHの主たるLoDは眉をひそめた。
「はい。元々の拠点たる迷宮の強化を図りたく」
 ただ静かに頭を下げるバフォに質問するLoDの口調は冷たい。
「お主の迷宮は人間どもに近すぎないか?
 最近は砦もできて正直な所人間どもの王都を叩く事すら不可能になりつつある。
 GHにて戦力を再編する方が理にかなっていると思うが?」
「いえ。だからこそ迷宮の戦力強化を急ぎたく思っているのです。
 最近の人間の一部は既に我ら魔族すら上回る力を有し、このGHも彼らに激しく攻撃されました。
 敵王都近隣から我ら魔族勢力が一掃されるとその戦力は全てこのGHにやって来る事でしょう。
 そうなった時、率直な所我らの戦力ではこのGHを守りきれませぬ」
 GHの指揮官格であるバフォの率直な意見にLoDは顔色を失った。
「……認めなければならぬか……我らが負けつつあるという事を」
 苦々しく吐き捨てるように言ったLoDの言葉をバフォは拾って進言する。
「戦である以上、勝ち負けは仕方ありませぬ。
 ならば、戦に負けるとして我ら魔族の生存の為の手を考えねばなりませぬ」
「時計塔やお主のプリーストはその布石か?
 我が知らぬと思っていたのか?」
 LoDの殺気のこもった言葉に固まるバフォメット。だが、LoDはバフォに手を出そうともしない。
 バフォは恭しく頭を下げたまま、LoDの次の言葉を待つ。
「バフォメット。我らは千年前に神を追い払った。
 我に言わせると、人など神の奴隷にしか過ぎないと思っていた。
 それがどうだ!
 いまや人は魔族を滅ぼそうとしている。何故だ!!!」
 LoDの怒声がGH中に響く。
「力も魔力も繁殖力も寿命すら人は魔族に劣るのに何故我らは負けるのだ!!」
 バフォは何も言わない。言っても仕方ないと分かっているから。
 バフォが気づいた人の力をLoD言ってもLoDは理解できないだろう。彼は強いから。
 何も言わぬバフォを見つめながら、LoDは息を整えて王者らしくバフォに命じた。
「よい。GH転属を許す。
 時計塔にも戦力を派遣しよう。お主のプリースト、今度紹介しろ」
「御意」
 こうして、バフォメットのGH勤務は解かれ迷宮指揮官として赴任するまでの間、その足でGHからママプリの所に転がり込んだのだがその事を彼女は知っているはずもなかった。
235どこかの166sage :2004/03/27(土) 16:49 ID:EC2TDkrg
「未来?」
 朝日を浴びながら湯浴みをするママプリの体は美しかった。
 大量に出された精のためお腹はまだ膨れ秘所からは白濁液が湯に広がってゆくがそれもいつもの事でその湯で髪や体についた白濁液を洗い落としてゆく。
「GHの任を解いてもらった。また迷宮に戻ることになる。
 ここから迷宮は近い。よかったら……三人で……」
 そこから先の言葉をバフォは言えない。
 魔族の長の一人も男である以上、女には勝てないのだろう。
 そんな姿を見て思わず微笑んでしまうママプリは優しく首を振った。
「ありがとう。けどそれはまだまだ先の夢でしょ。
 人も魔族も、まだ多種族を受け入れられるほど優しくはなっていないわ」
 バフォを湯船に導いて、バフォの背中を豊満な胸で洗いながらママプリは続けた。
「私は、この仕事を始めてから人から追われたわ。人の敵になった私を人は許さなかったのよ。
 そのせいで幼い悪ケミたんと離れないといけなくなった。
 悔しいけど……人は奢っているわ。魔族に勝っている事を自覚しているのよ」
 石鹸を胸につけてバフォの背中を泡だらけにしながら、手はバフォの前に伸ばしていた。
「一緒に暮らすのはいやか?」
「たとえGHでも今の人からは悪ケミたんを守りきれないわ。彼女を魔の世界に踏み込ませるのならば」
 親子三人。いや、一族郎党そろって迷宮で暮らす。
 悪ケミたんと遊ぶ子バフォ達、それを眺めて笑うバフォとママプリ。
 かなえられる夢。けど、かなえたら人によって壊される夢。
 生存競争から蹴落とせる相手と仲良くする人を許せるほど人は優しくはない。
 魔族が種としての性能で人より勝りながら人が勝ちつづける原因。
 同属すら排除するほどの敵に対する容赦の無さとその裏返しの同朋意識こそが人の、種として動く人の最大最強の武器だった。
 だからこそ、人の世界に残してきた悪ケミは人の社会に保護されながら生きていけるのだ。
「勝てないはずだ」
 背中のママプリの胸の刺激を楽しみながら、バフォはたまらず天井に言葉を吐き出す。
「人が他者に対して優しくなれるまで待ちましょう。
 貴方も私も悪ケミたんも時間だけならいくらでもあるのだから」
 ぽたりとバフォの背中に当たるママプリの涙。
 ママプリが背中ですすり泣くのを止めるまで、バフォはその背中を貸してやることにした。
236どこかの166sage :2004/03/27(土) 16:53 ID:EC2TDkrg
『お誕生日、おめでとう〜♪』
「れ、礼なんて言わないんだからっ!嬉しくなんて無いんだからっ!」
「主はこう言っておるが…祝って貰えて嬉しいのだ。」
 悪ケミたんの誕生日。それを遠くから見つめる親馬鹿二人。
 彼女の安全を考えると入れないからそっと見守るだけ。
「大きくなったわね…あの娘も」
「うむ…お前に似て、綺麗になった」
 ふと漏らす本音にママプリは思わず笑ってしまう。
「フフッ…見た目は私譲り、性格はアナタ譲りって所かしら?」
 首にかけたロザリオがゆれ、バフォのマタの首輪に当たる事などママプリは別に気にしない。
「…我はあれほど強情ではないぞ?」
 できるだけ威厳をつけて返事したつもりなのだが照れているのがバレバレなバフォ。
「さぁ…どうかしら…?」
 その姿がおもしろくてまた笑ってしまうママプリ。
 バフォに抱きついて不意に言葉が漏れる。
「あの子達、私たちよりも幸せになれるかしら?」
 少し考え込んでからバフォが口を開く。
「それは無理だろうな…我らと同じ位なら、幸せになれるかもしれないが」
「何気にのろけてるの、それ…?」
 たまらないように笑い出して、バフォから離れるママプリ。視線は再び悪ケミ達の方に。
「幸せになりなさい。悪ケミたん。
 あなた自身の力で。
 たとえ世界が敵に回っても、
 私達はいつまでもあなたを見守ってあげるわ」
 悪ケミには聞こえない祝福を捧げるママプリを見て、バフォはやっぱり聖女なのだなとふと思った。
「幸せになるよ。悪ケミは。
 何しろ私達の自慢の娘だ」
 悪ケミには聞こえない断定をしているバフォを見て、ママプリはやっぱり人と魔族は共存できると思った。
 けど、二人して口に出したのは別の言葉。
「まだ……迷宮に戻らなくてよかったのよね?」
「なぁ……もう一人娘が欲しいと思わないか?」

 きっと来ているだろうと二人を探しに来た子バフォは路地裏で口付けをしているバカップル二人を発見して、そっとその場を後にするのでした。
 また兄弟(妹かも)が増えるなと確信しながら。
237どこかの166sage :2004/03/27(土) 17:05 ID:EC2TDkrg
今回はエロスレなのに直接的なエロはありません。
その代わり、情事後の描写に力を注いだつもりです。
……いや、やりだしたらやりだしたで止まらないし。この二人。
あくまでAbyssさまへのお礼返しが目的ゆえ、プロ北あおかーんとか、LoDへの羞恥お披露目とかは涙を飲んで削除……
【GH】ソノマエニキサマヲコウカイショケイダ!(・∀・)つ<・д・)))フミガミサマアリガト-
【GH】キャー!!!
238Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 17:19 ID:a7xp6Rp.
>>230
アラームたん…該当スレ見に行ってきます(何

>>231
アイツラは見た目が上半身裸っぽいので…勘弁してくださいorz


>>どこかの166さま
リアルタイムでお返しキタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!
読んでたら電波キタ━━━━━(゚ ∀゚ )━━━━━!!!!!

コレ、オカリシマスネ( ̄ー ̄*)----C<T-T)ナゼワレガ…
                     ↑LoD
239名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 19:39 ID:1i2yzWVI
まあ、時計塔スレの過去ログ読めば分かるが、
ちょっとだけ出てきたLoD司令はバカ殿全開って感じだった。
240名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 20:23 ID:sIftdWWg
LoDは、ニブルヘイム在住じゃないっけ?
というツッコミをしてみる。
魔族?の系統、誰が結局一番偉いのかねぇ……
241名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 20:25 ID:sIftdWWg
と、ケチつけたものの、この世界観好きです。
この調子でまた電波投下お待ちしております。
ママプリまんせー
242Abyssたん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/27(土) 21:24 ID:AJ9wIKfc
いや、ばほめっと閣下や血騎士候以外なら正直誰でもいいのですが。
愛の力で強くなったAbyssたんに刻まれる役ですし…

ニブルヘイム| チトコイヤ( ̄ー ̄*)----C<T-T)スミマセンゴメンナサイモウシマセン…

ニブルヘイム| ギニャァァァー…
243どこかの166sage :2004/03/28(日) 21:00 ID:i.rFEQYg
>240さま
しまった。時計塔スレでしかチェックしていなかったからLoDをGHと思い込んでいました。
情報サイトで確認しろよ……私……∧||∧
244名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/29(月) 01:19 ID:JbRwCvOo
>243
あそこのLODって、アラームたん萌でなかったかい?
245名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/03/31(水) 18:48 ID:SK4yOWGU
萌えたから魔剣転属・・・だった気がする
246Abyss―――転生―――sage :2004/03/31(水) 23:26 ID:wZoNf8fE
壁|ω・)ノミ 【多分シリーズ最終話】

壁|ω・`) ムダニナガイデス。ゴメンナサイ。

壁|ミ

―――――――――――――――――――――――――――――――
立って歩け、前へ進め。
あんたには立派な足がついてるじゃないか―――
              ―――エドワード・エルリック

―――☆月×日、プロンテラ城
「式の日取り、決まったんだって?それは良かった。」
嬉しそうに頷く軍帽クルセこと国王トリスタン3世。
Willの強い要望により、報告に来たのである。
「私も是非出席させて貰うよ…無理やりにでも、暇を作ってね。」
「ありがとうございます、陛下。」
「だから陛下はやめろと何回言えば…」
王と臣下の関係など、微塵も感じさせずに笑いあう3人。

「ところでAbyss君…君には式の前に、ある儀式を受けてもらう事になるが…。
 肝心の内容の方は、神官長から既に訊いたかな?」
真剣な表情で、私にそう問い掛けてくる国王。
「…はい。覚悟は、出来ております。」
人と魔の者が共に暮らすためには…魔の者が誓約を受け入れる必要がある。
「済まんな…こればかりは、私にもどうにも出来ん。」
申し訳無さそうに頭を下げる。
「頭を上げてください、陛下。
 私はいいんです…彼と、ずっと一緒に居られるのなら。」
微笑みながら、そう国王に言う私。
隣に居る彼の温もりが、今は一番大切だから。
だから私は、もう一人の私と別れることを選んだ―――

―――結婚式前日、プロンテラ大聖堂内某所
「目を閉じて…体を楽にしてください…。
 儀式自体は直ぐに終ります…あとは、貴女たち自身の問題です。」
「…はい。」
普段封じている力を解放し…漆黒の鎧を身に付け、儀式の開始を待つ私と愛馬。
この子は野に帰すつもりだったのだが…何かを訴えかけるような目に負けた。
私達の前で呪文を詠唱するのは、3人の女性プリースト。
「それでは始めます…聖体降福!」
足元が光に包まれ、神の力が鎧へと宿る。
「…くぅっ!」
羽のように軽かった鎧が、急に重くなる。
神聖なる力が、鎧自体が本来持っている闇の力と反発している。
そして、私自身の中にある闇とも―――

ナンデニンゲントイッショニイルノ?アイツラハ、ワタシタチヲキズツケタノヨ?
…人間だって、悪い奴ばかりじゃない。きっと、判りあえるはず。
アナタノシゴトハ、マゾクニトッテノテキヲホロボスコトデショウ?
…今は違う。彼に出逢って、私は暖かさを知ったから。
モトニモドリナサイ。アナタハ、ワタシナノダカラ。
…違う。今の私は、あの頃とは違う―――っ!

「…良く頑張りましたね。儀式は無事成功です。」
プリーストの声で気がついた私―――あれは…夢?それとも幻?
「そろそろ旦那さんの転職も終る頃でしょう…行ってあげては如何ですか?」
別のプリーストに促され、ペコを伴って部屋を移動する。

私の鎧と愛羽の羽の色が変わっていた事に気づいたのは、彼に指摘されてからだった。
247Abyss―――転生―――sage :2004/03/31(水) 23:27 ID:wZoNf8fE
―――結婚式当日、グラストヘイム修道院前
「…なぁ剣の。」
袋から新しい筆を取り出し、隣に渡すレイドリックアーチャー。
「どうした、弓の。」
来賓に筆を渡しながら、顔だけ向けて聞き返すレイドリック。
「…何で俺達が受付係なんだ?」

『………』

「…気にするな、弓の。」
「…うむ。」
2人が無理やり納得した所に、都合よく筆が返される。
「ねぇ、これでいいの〜?」
「うむ。」
「アラームたん…と。」

招待状は、人間・魔物を問わずに出された。
花売りの少女からバフォメットまで…2人がお世話になった、ほぼ全ての存在へと。
種族の壁を超えた結婚式…普通の人間なら、馬鹿げていると思うだろう。
しかし、今ここに居る者は、誰一人としてそうは思わない。
判り合う事が最も難しく、そして最も尊い事だと知っているから。
ママプリとバフォの望む未来が―――今、ここに在る。

そして、式が始まった―――

「新郎Will…汝、病める時も健やかなる時もAbyssを愛し、共に歩むことを誓いますか?」
微笑みながら決まり文句を読み上げるのは、プロンテラの聖女ことママプリ。
「はい、誓います。」
新郎がそう言った事を確認し、次の文を読み上げる。
「新婦Abyss…汝、病める時も健やかなる時もWillを愛し、共に歩むことを誓いますか?」
「はい…誓います。」
彼と同じように、しっかりと声に出す。私の想いを、皆に判って貰うためにも。
「では…指輪の交換を。」
ママプリに促され、指輪を交換する私たち。
終ったのを見届けてから、ママプリが言葉を紡ぐ。
「誓いの口付けを。」
私のヴェールをめくる彼の顔は、ほんのりと紅く染まっていた。
「Abyssさん…」
「結婚式でもさん付けなんだな…お前は…」
苦笑しつつ、彼を引き寄せて唇にキス。
今までしたことが無いような、情熱的なキスを―――

「…こら、いい加減離れなさい。」

…調子に乗りすぎて、ママプリに止められた。
苦笑しているママプリ、咳払いをしてから締めの一言。
「ここに、新たなる夫婦が誕生しました。皆様、彼らに祝福を!」
歓声の中、外へと歩いていく私とWill。
式場を出て、女性陣待望のブーケを投げようとしたその時―――
248Abyss―――転生―――sage :2004/03/31(水) 23:31 ID:wZoNf8fE
「ちょっと待った〜〜〜っ!」
屋根の上から、少女の声。
見上げてみると、そこに居たのは悪ケミたんと他数名。
「誕生日の時の借り、今ここで返させて貰うわよっ!」
…私、あの時何かしたか?
特に身に覚えがないため考え込んでしまうWillと私。
後ろで心配そうな顔で見守るママプリとバフォ。
そんな私達を尻目に、悪ケミは後ろを向いて…
「アラームちゃん、お願いね〜」
「は〜いっ♪」

カチッ

『…嫌な予感。』

誰かがそう呟いた直後、暗くなり始めた空に咲く紅い炎の花。
「アラームたん、時計塔に住んでるだけあるわね。
 機械の操作はお手の物?」
「そう言う悪けみさんも、なかなか良く出来てますよ?このマリンスフィア。」
多分マリンスフィアの自爆の光だろうけど…
東方で見た…確か「ハナビ」と言う物に似ていてとても綺麗だった。

「まだまだ〜!」
だんだんテンションが上がってきた悪ケミたん。
カートから瓶を何本か取り出し、道の縁に沿うように投げつける。
瓶の割れる音と共に、道の両脇に色取り取りの火柱…なかなか幻想的な光景。

「悪ケミ…わざわざ、私たちのために…?」
「じゃ、邪魔しに来ただけなんだからっ!お祝いに来たんじゃないんだからっ!」
真っ赤な顔をしながら、私に向かって別の瓶を投げる悪ケミ。
受け止めてみると、中にはちょっと汚れた1枚の紙。
文字のような物が見えたので取り出してみると…

―――――――――――――――――――――――――――――――
「しらないと思ってたかもしれないけど、私は気づいてたんだから。
 あなたなんでしょう?たんじょうびの日に、服をおくってくれたのは。
 わたしの事を思っておくってくれたのかもしれないけど、
 せめて精錬ぐらいしておいて欲しかったよ。
 にあわなかったけど、せっかくだからもらっておくわね。
                         悪けみ」
―――――――――――――――――――――――――――――――

相変わらず不器用な彼女なりの、精一杯のお祝い…不味い、涙が出てきた。
「ゃゃゃ…ぁ…えと…その…。
 し、新婦が泣き出したから邪魔は成功ねっ!
 満足したからもう帰るっ!」
そう言うと、蝶の羽を投げて首都へと帰って行った。
子バフォにお礼の意味も込めて色々と…
こっそりブーケも入れて持たせたが…落とさなかっただろうか。

まぁ、こんな感じで色々有ったが…こうして、私たちは夫婦となった。
249Abyss―――転生―――sage :2004/03/31(水) 23:32 ID:wZoNf8fE
―――式終了後、プロンテラ内某所
「結婚式と言う物はなかなか大変なんだな…結構疲れたよ。」
「フフッ…お疲れ様でした、Abyssさん。」
「だから、さん付けは止めて欲しいんだが…私は、お前の妻となったのだから。」
式が終わり、蒼い月の光だけが差し込む部屋に戻ってきた2人。
窓際に丁度椅子が2つ並んでいたので、とりあえずそこに座る。

「…なぁ、Will。」
「…どうしました?」
「本当に…私でよかったのか?人の敵である魔族の私で…。」
俯いたまま、Willに問い掛ける私。
Willはそんな私を抱き寄せ、耳元で囁く。
「僕は、貴女を愛しています。
 魔族だとか、人間の敵だとか…そんな事は、一切関係なく。」
この人を選んで、本当に良かった…。
精一杯の感謝の気持ちに、ほんの少しの勇気を上乗せして。
「Will…その…今日は…最後まで…お願い、します。」

「んっ…Will…」
ベッドに横になる私と、上から覆い被さるようにしているWill。
いつものように優しく、いつもより積極的に動く彼の手。
「Abyss…気持ちいいですか?」
「うん…いつもより…ずっと…。」
最初は撫でるように優しく…
「ん…あぅっ…乳首…弄らないで…」
時々、先端を摘んで強い刺激を与えてきて…
「あっ…駄目っ……止めないで…っ」
そのくせ、達してしまいそうになると動きを止めてしまう…

「お楽しみはこれから…さ、足を開いて。」
「恥ずかしい…あまり、見ないでくれるか?」
「…駄目。」

そう言うと、無理やり足を広げてくる…何時の間に、こんなに力がついたんだろう。
「Abyssのココ…濡れてるね。いつもより感じてる?」
「…ばかぁ。」
当たっているだけに、否定できない…。
「舐めるよ…?」
「だ、駄目っ…汚いし…恥ずかしい…っ」
静止の甲斐も無く、私の秘所を舐め始めるWill。
何だか…変な感じ…
「いや…ダメぇ…おかしくなるっ…」
快楽に流されながらもWillの顔を抑え、半ば無理やり離す。
このまま、私だけが気持ちよくなるのは嫌だから。
250Abyss―――転生―――sage :2004/03/31(水) 23:33 ID:wZoNf8fE
「お願い…一緒に…っ」
軽く頷くと、Willは自分のモノを私の秘所にあてる。

「いくよ…?」
「ええ…来て…Will…っ」

ず、ずぶっ…

「くっ…あああぁっっ!」
入ってくる感覚と、身を裂くような痛み。
「大丈夫ですか?今、ヒールを…」
癒しの呪文を紡ごうとした彼の唇に、私の唇を重ねる。
「だ、大丈夫…この位…何とも無いから…っ」
痛みに耐え、必死に微笑んでみせる。
「だから…好きなようにして…気持ちよくなって…ね?」
軽く頷くと、腰を動かし始めるWill。
「あぅっ…はあっ…き、気持ちいいか…?」
「ええ…とっても。」
「んっ…そう、か…ふぁ、あぁぁっ!」
奥を突き、膣内をかきまわし…言葉じゃ言い表せないような、凄い感覚。
快感に流される私と、快感を与え続けるWill。
だんだんと、彼の動きが早く、小刻みになってきて…
「Abyssさん…僕…そろそろ…」
その言葉の意味も、今の私なら理解できる…当然、返すべき答も。
「お願い…私に、お前を…っ!」
「…くっ!」
膣内に広がる温かい感覚が引き金となって…
「あ、あぁぁぁぁぁっ……!」
…2人揃って快楽の海に落ちた。

少し落ち着いてから、口を開く。
「き、気持ちよかった…か?」
言ってから、何気に凄い事を言ってるのに気づいて。
「そ、その…私、初めてだったし…お前も気持ちよくなれたか…不安で…」
焦る私の頭を、彼は優しく撫でてくれて。
「ええ…とっても。」
と、微笑みながら言ってくれた。
そんな彼が、とっても愛しく思えて。

「…もう1回、しようか?」

結局、この晩だけで4回ほど…何やってるんだろ、私。
251Abyss―――後日談?―――sage :2004/03/31(水) 23:34 ID:wZoNf8fE
―――▲月☆日、幻想の島・コモド
「―――と、これでこの話はお終い。
 皆様、お付き合いいただきありがとうございました。」
魔曲「深淵の中に」の演奏が終わり、客に一礼するバード。
聞いていたのは、通称「油祭り」に参加した人々。
「この2人ってこの後どうなったか…判ります?
 やっぱり、前聞いたプロンテラの聖女のように、迫害を受けて…?
 それとも、今もどこかで幸せに…?」
興味深そうに聞きに来たのは、イシスを連れた男ハンター。
「さぁ…アナタはどう思う?」
微笑みながらバードに語りかける、妻と思われるダンサー。
「うーん…僕としては、幸せに暮らしていて欲しいかな…?
 魔族と人間との間には愛情が成立しないとは思いたくないし…。
 イシスと共に居る君も、多分そう思っているんだろう?」
妻を抱き寄せ、微笑みながらハンターに語りかけるバード。
「俺は………はい。彼女は、俺にとって大切な人です。
 俺達も…いつか、この話の2人のように幸せになりますっ!」
そう言うと、イシスと共に祭りの輪へと戻るハンター。

「2人は、幸せに暮らしてるよね…今も。」
「…うん。」
肩を寄せ合いながら、祭りを見守る2人。
しばらくそうしていると、先ほどのハンターがこちらに走ってくる。
「ろ、ロードオブデスが出たっ!貴方方も加勢してくれっ!」
『Σ ̄□ ̄||』

駆けつけてみると、目の前には冒険者と退治する巨大な白い騎士。
死者の国ニヴルヘイムに居ると噂される、死を司る者…それがコイツ。

「愚かな人間共が…我を呼び出したからには、貴様等に生きる術はない…。
 まぁ、神に祈る時間位は与えてやる…大人しく死ぬか、戦って死ぬか…覚悟を決めろ。」

…どうやら、少し時間をくれたらしい。
祭りに参加していた人々を呼び寄せ、対策を考える。
しかし、名案は浮かばない…私とWillも、流石に諦めかけたその時―――

「何もしないで死ぬくらいだったら、精一杯足掻いてみませんか?」

一人のバードが、笑いながらそう皆に提案する。
皆吹っ切れたのか、LoDの前へと向かい始めた…勿論、私とWillも。
そんな皆を見て嬉しそうなバードは、近くにいたダンサーにあるお願いをしていた。

「覚悟は決まったようだな…」
LoDの存在感に圧されながらも、頷いてみせる私達。
「黙って殺されるくらいなら、最後の最後まで足掻いて殺されてやるっ!」
「…愚かなっ!」
こうして、無謀ともいえる戦いが始まった。

数の差にもかかわらず、圧倒的に向こうが有利だった。
バードの提案が、実行に移されるその時までは。
【あ〜…そこの2人、聞こえてるかな?】
私とWillが傷を癒しに戦線を離れた時、不意にバードから耳打ちが入る。
【これから一曲演奏するから、俺の傍に来てもらえるかな?】
LoDに効果のある魔曲が思いつかなかったが、とりあえずバードの元へと向かう。
「来てくれたみたいだね。早速だけど演奏始めるから…聞こえる範囲内から攻撃してくれや。」
『あ、ああ…』
とりあえず、指示に従う私とWill。
そして、演奏が始まった…
252Abyss―――後日談?―――sage :2004/03/31(水) 23:36 ID:wZoNf8fE
希望の光を刻む はじまりの時計
走り出す子供達は あの丘をめざす

時が生まれた時を 時計は知らない

あの青空に 描いたものは
少女の夢見る 小さな楽園

忘れないで それは悲しい物語

少女の歌声と、静かに…優しく響くバードのギターの音色。
不思議な旋律が、私達2人の武器に秘められた力を揺り起こす。

闇の訪れを刻む 終末の時計
子を想う大人達は あの家へ帰る

時が死にゆく時を 時計は知らない

あの星空に 願ったものは
少女が手にする 小さな幸せ

忘れないで それは優しい物語

少女の歌声と、優しく…それでいて強く響くバードのギターの音色。
優しい旋律が、巨大な騎士の心の奥に在る少女の存在を思い出させる。

止まってしまった 黄昏の時間
それでもまだここにいる 永遠の中に

時が流れる世界を 時計は知っている

あの丘の上 古い時計塔
止まった時間と 消えない思い

忘れないで それは小さな物語

忘れないで それは少女の物語
(引用元:アラームたん12歳 〜時計塔物語episode3〜 43氏『時の奏でる物語』 )
少女の歌声と、強く…それでいて悲しく響くバードのギターの音色。
すこし悲しみを帯びた旋律が、小さな奇跡を起こす。

『私たちの物語は、こんな所で終るわけにはいかないっ!』
LoDの一瞬の隙に、2人の攻撃が決まる。
落馬させられ、膝をつくLoD。
「クッ…人間風情が…次会ったときはこうは行かんぞっ!」
そう言い残し、LoDは光の中へと消えていった…

可能性の無かった勝利に驚き…そして、余韻に浸る人々。
彼らの中に、勝利に貢献したバードの存在を知る者は無かった…。
『to Abyss:アラームを頼む。 from A・S』
彼からのメッセージと、古ぼけた弓を託された2人を除いては。


彼らの物語は、まだ終らない…
253Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/03/31(水) 23:48 ID:wZoNf8fE
あとがき。

まずお詫び…またキャラ借りました。
GH| モウヤラナイッテイッタダロ( ̄ー ̄*)----C<T-T)スミマセン…

ダンサーが歌った歌は時計塔スレの詩神さまから(無断で)拝借しました。
時計塔| ムダンハマズイダロ( ̄ー ̄*)----C<T-T)ゴメンナサイ…

というか、何気にいろんな所からネタ拝借してます。
ニブルヘイム| イッペンシンドケヤゴルァ( ̄ー ̄*)----C<T-T)モウシワケゴザイマセン…

こんなへたれ物書きですが、感想貰えればまた書くかも知れません。
では、約2週間の間、お世話になりました。

首都| コウカイショケイ、ケテーイ( ̄ー ̄*)----C<T-T)イヤーヤメテー

首都| ギニャーーーーー
254Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/03/31(水) 23:52 ID:wZoNf8fE
   ||
 ∧||∧
( / ⌒ヽ
 | |   |
 ∪ / ノ
  | ||
  ∪∪
   ;
 -━━-

この板、トリップの生成文字列の法則違うのかな…
某所だと意図したとおりに出たのに…ウツダシノウ
255Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/03/31(水) 23:55 ID:wZoNf8fE
ここは8桁、2chやらLiveROは10桁…道理で違うわけで…連続書き込み失礼シマシタ。
256名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/01(木) 00:33 ID:/.JDROX2
なんか、以前あったハンタ♂×イシスな話の人らも出てきてないかい?
257名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/01(木) 01:13 ID:zcbrVs6g
>>256
>まずお詫び…またキャラ借りました。
>というか、何気にいろんな所からネタ拝借してます。
と言ってるしw
258名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/01(木) 10:20 ID:6JRUP3kU
>Abyssたん(*´Д`)ハァハァ
アチャスケか!?アチャスケ兄さんなんだな!?
あんたスゲェよ(*´Д`)
元ネタの人らの誰が文句を言おうか!?いや、言いはしない!(反語
259名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/01(木) 12:29 ID:RQ18tG2.
世間で言うところの執筆者様に神が降りてくるとはまさにこのことだなと思いますた

個性強いキャラをここまで使いこなせるとは貴方様は凄いですね
260名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/01(木) 16:15 ID:7e.Xj1sw
94氏のハンタ娘xプリの続きはまだだろうか・・・(*´Д`)
26194sage :2004/04/02(金) 14:09 ID:rPK8LGSM
[壁]_・) 94です、ごきげんよう…

えーと、あの話の続きはまだ書いてないです。
身内に頼まれて、別の話を書いていたので…;

続きを待ってくれている方がいらっしゃるというのに、申し訳ないです;;

【妄想の海】イイワケハイイカラ、サッサトカケヤ( ̄ー ̄#)=○<´;ω;`)ハイ…
262名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/03(土) 00:03 ID:bmQsy5bc
「ぃ…ぃゃぁ…」
 小さな、くぐもった悲鳴と、ぴちゃぴちゃと粘着質な音が、闇の中に響く。
「へへ、まさかあんなゴツいのの中にこんなちっちゃいのが隠れてるたぁな」
「マユツバだったが、噂は本当だったってことか」
 写真を撮りながら、周りの仲間たちが笑う。
 確かに、冗談みたいな話だが。俺にとっては、幸運だった。
 時間は少しさかのぼる。

 旅先で、不気味な仮面と大きな頭巾顔を隠した吟遊詩人が歌っていた歌。
 家族を謳うとかなんとかだったが、そこに「時計塔に住む小さな女の子」の歌があった。
 軽く興味を覚えて、仲間二人と一緒に時計塔にやってきたわけだが――。
 巨大な筋肉時計のバケモノを倒したら、中から小さな女の子が出てきたというわけである。
 その瞬間、近くにいた本のバケモノやカビの固まりが血相を変えて襲い掛かってきた。
 だが、仲間のひとりはすぐにワープポータルを開き、俺たちは気絶している彼女を捕まえ、時計塔から脱出した――
 まあ、そういうわけだ。

「ん…」
 女の子が、目をさます。
「だれ…アチャスケさん…?」
 とろんとした目つきで、横になったまま周囲を見回す。やがて、自分の置かされた状況に気づいたようだ。
「…っ!? こ、ここは…!?」
 すでに、両腕は後ろに縛ってある。身動きがとれない状況で慌てるその表情は、俺の嗜虐性を刺激するには充分だった。
「おはよう。えと、アラームたん、だったっけ?」
「え・・・だ、誰なの・・・?」
「そうだな…俺たちは、君のご主人様さ」
 やさしく笑いかける。
 俺の後ろでは、仲間二人がにやにやと笑っているだろう。
「ご主人様…って?」
 流石に、そろそろ気づいてきたのか。怯えが声に現れている。
 俺は無言で身動きのとれない彼女に覆いかぶさり、その唇を強引に奪った。
「…! むう…っ!?」
 舌は、唇を上からなぞり、ねぶるだけ。変に舌を入れて噛み切られでもしたら大変だ。
 だが、それでも充分。必死に唇を硬くとじた少女の口を上から蹂躙するのは、えもいえぬ興奮を俺にもたらしてくれる。
 もう、俺の股間はそれだけではちきれんばかりに大きくなっている。
「ひ…ぃやあ…なに…」
 唇を離す。
「なにもくそもないっての。
 アラームたん、今まであんなのに乗ってお兄さんの仲間をたくさんいじめてきただろう?
 だから、これから俺たちは仇をとるんだよ」
「そ、それは…だって、みんな楽園を邪魔するわるい人間たちで、まもらなきゃならないって・・・」
「ふーん、オレたち悪い人間だってよ」
「ぅっわ、それ傷つくなあ」
 後ろで、仲間が軽く笑う。俺も同感だ。
「そうか…君の言うとおりとしよう。つまり、アラームたんは今、わるい人間に捕まってるわけだ。
 かわいそうにねぇ…」
 ナイフを取り出し、首筋に当てる。
「…っ」
 目を硬く閉じる彼女。俺は、そのままナイフを薄い服の胸元にいれ、ゆっくりと服を切り裂いた。
「どっちにしろ。
 お前はもう、元の時計塔には戻れないんだ。俺たちが飼ってやるから、大人しくあきらめろよ。
 恨むなら――お前のことを歌にしてばらした、変な吟遊詩人でも恨むんだな」
 露わになった胸を両手で救い上げるようにさわる。
 小さいが確かにある膨らみ、その頂点の桜色の乳首に指を這わせ、舌を這わせる。
「ん…っ!!」
 必死に顔を背けるアラームにお構いなく、胸を弄び、舌と歯で軽く攻め立てる。
「ぃ…ぃゃぁ…」
 小さな、くぐもった悲鳴と、ぴちゃぴちゃと粘着質な音が、闇の中に響く。
「へへ、まさかあんなゴツいのの中にこんなちっちゃいのが隠れてるたぁな」
「マユツバだったが、噂は本当だったってことか」
 写真を撮りながら、周りの仲間たちが笑う。
「ちゃんと撮っとけよ。こういうガキのって意外と高く売れるからな」
「わぁってるって。それよりあとでちゃんとヤらせてくれよ?」
「ぁー、見てるだけでたまんねぇや」
 後ろの会話を聞き流しながら、俺は舌の動きを胸から腹へとずらしていく。
「ひゃっ!?」
 へそに舌を這わせ、ぐりぐりと動かす。アラームの体はそれに反応して、軽くはねる。
 さらに、少しずつ。
 下に動かしていき、やがて股間の割れ目へと舌は到達する。
「…まだ、生えてないのか」
 綺麗なものだ。ぴっちりと閉じた割れ目に、俺は舌を這わせ、舐めあげる。
「ぃ…ぃやだぁ、そんなとこ…なめちゃ、いやあ…」
 その哀願を無視して俺は舐め続ける。やがて、俺の唾液だけではない液体が、秘裂を濡らし始めた。
「お、濡れてきたな…感じてるのか?」
「いやあ…」
 そろそろ、俺も我慢の限界だ。
 立ち上がり、ズボンをおろす。俺の自慢の一物が、早く入れさせろとばかりに屹立した。
 だが、まだだ。
「…な、なにそれ…」
 俺のモノを見て、震えているアラーム。
 彼女の肩をつかみ、引き寄せる。
「…っ!?」
「舐めろ。殺されたくなかったらな」
「ぁ…」
 おびえた目つきで、俺のモノを見る。その表情がたまらない。
「な・め・ろ」
「は、はい…」
 屈服したのか。アラームは、目をつぶって、舌を伸ばす。
 ぺちゃ、ぴちゃ。ぺろ。
 舌の感覚よりも、年端もいかない少女がおびえた顔で俺のモノ舐める、その光景に――思わず達しそうになるのを、必死で抑える。
「下手だな…」
 髪をつかみ上げ、うつぶせにして押さえつける。
「いた…な、なにを・・・や、やめて…」
 俺は、
 アラームの股間を開かせる。
「ぃ…ぃや」
 そのまま、ゆっくりと、容赦なく…おれのモノを沈み込ませた。
「いやああああああああっ!!!!」

「つ…はっ! ぃた…! あっ!」
 ずん、ずんと動かすたびに、アラームの口から悲鳴が上がる。
 …すごく、狭くてきつい。
「さすがは処女。格別のしまりだな…かわいいぜ、アラームたん」
 後ろから体を抱え上げ、ゆっくり、はげしく腰を動かす。
 左手で股間に手を回し、豆をつまむ。
 残った右手でちいさな胸をこねあげ、乳首を責める。
「ぁ…っ! は、ぅ…ぁ」
 どれくらい時間がたっただろうか、アラームの苦痛にあえぐ声に、少しずつ別の響きが混じってきた。
「気持ちいいか? え?」
 ちいさなあごを持ち、首をむかせて後ろから唇を奪う。
 今度は、もう暴れて舌を噛まれることもないと俺は判断し、存分に舌を小さな口の中に突き入れる。
 歯を舐め、唇を犯し、舌をからめあう。
「ん…ぁ、むぅ・・・」
 唇を離し、体勢を変える。
 騎乗位に持っていき、激しく腰を動かす。この体勢はとにかく相手の顔から体から繋がっている部分まで見えるので、俺は好きだ。
「・・・ぁ! は、っ・・・ぁあ!! ん、はぁ・・・!!」
 とろんとした表情で虚空を見ながら、アラームはあえぐ。
 もう、自分から腰を振り始めている。そろそろ頃合か。
「…ほら、言って見ろよアラーム、きもちいいか?」
「は…はい…」
「そうか。これから毎日きもちいいことしてやるよ、うれしいか?」
 胸をもみながら、俺は言う。
「はい…ん! う、うれしい…で、す…はぁ…ん」
「なら言え、アラームはあなたのペットですご主人様、と」
「は…い、ぃゃぁ…」
「言えっつってんだよ、おら!!」
 大きく突き上げる。
「んあっ!!
 ぁ、アラーム、は…あなたの、ぺっと、で…す、ごしゅ、じん、さま…はんっ」
「よく言えた。これからずっと可愛がってやるから…なっ」
 そして、大きく腰を動かし、俺は彼女の膣に欲望を吐き出した。
「ぁ…ああ――っ」
 びくん、と大きく痙攣して、アラームはぐったりとくたばる。
 アラームは誰かの名前を呼んだ――ような気もするが、そんなことはどうでもいい。
 この少女は、俺のものだ。
 あの歌通りなら、ずっとこの小さな年のまま――それはそれで面白いし、存分に楽しめそうだ。
「もういいだろ、次は俺な」
「あ、ずりい…俺だって待ちきれねぇよ」
「じゃ、3Pといくか?」
「いいねぇ。口? それともケツ?」
 二人はアラームに近づく。
「どーでもいいが、壊すなよ」
 二人に釘を刺し、俺は椅子に座ってタバコを一服する。
「ぁ…は…ぁん、く…あ…」
 二人係で犯されるアラームの弱々しいあえぎ声をBGMに、俺はゆっくりと眠りに落ちた。
 あの吟遊詩人には今度お礼に酒でも奢ってやるか。
 そんなことを考えながら。
 楽しみは、始まったばかりだ――――。
263Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/04/04(日) 01:08 ID:GvY1SZ/E
壁|ω・`) 一週間も経ってないのに、また来ました。

壁|ω・`) また暫くの間、駄文投下しますのでお付き合いいただければ幸いです。

壁|ミ

―――――――――――――――――――――――――

この世界には、3本の魔剣が存在するという。

1つは持ち主と敵の心を喰らう短剣・オーガトゥース
1つは持ち主と敵の命を喰らう両手剣・エクスキュージョナー
1つは持ち主と敵の運命を喰らう片手剣・ミスティルティン

これら全てを集めた者は、この世の理さえも支配する事が可能となるという。

今、剣を求めて動き始めた冒険者が3組―――

SideA:名を捨てた詩人

「ぁ…ぅぁ…嫌っ…やめ…おねがい…っ
 たす…助けて…アチャスケさん…アチャスケさん…っ!」

…私たちが彼女を見つけた時には、既にこんな状態。
馬鹿な男共に慰み者にされ…壊され…っ!
…悪い、私が取り乱しても何にもなら無いな。
彼女か?今は寝ているが…時々、悪い夢を見ているみたい。

…なぁ、今は彼女の傍に居なくて良いのか?
彼女は…うなされながら、お前を呼んでいるんだぞ?

…戻れない?何故だ?意地を張っている状況じゃないだろう?
材料が見つかっていない…?何の?
ミスティルティン…魔剣!?お前、まさか―――!

「…で、彼は何だって?」
眠りに落ちたアラームの頭を優しく撫でながら、夫が聞いてくる。
「まだ…見つかっていないから、戻れないって」
「そう…ですか」
古ぼけた弓を見ながら、ため息をつく夫。
「やはり…人と魔物との間にある壁は…まだ、高いのでしょうか…」
何も言い返さない…いや、言い返せない私。

それでも、いつか判り合えると信じたいから…今は、この子のために歌おう。
精神を癒す、優しい癒しの唄を。
運命を変えるために旅立った、彼の代わりに―――
264刻を断つ剣・序章sage :2004/04/04(日) 01:10 ID:GvY1SZ/E
――――――――作者の懺悔―――――――
タイトルカキソコネマシタ…スミマセンorz
――――――――以下本文――――――――
時計塔から少し離れた場所にある、ミョルニール山脈の某所。
風の噂に聞く所によると、ここに材料の1つ・小さな枝を持つ蜂の女王が居るらしい。
…っと、早速いらっしゃったようだ。

「朽ち果てし弓使いよ、何故そのような詩人の姿で私に会いに来た?
 いや、姿などどうでも良い…私に何用か?偽ることなく、答えよ」

その小さな蜂の姿からは想像も出来ないほどの威圧感。流石は女王。
仮面や頭巾を着けたままだと流石に不味いので、外して跪く。
…とりあえず、「偽るな」と言う事だからストレートに頼んでみるか。

「俺…いや、私は、女王陛下が持つと言われる、小さな枝を1本頂きに参りました」
「ほう…あの枝をか?何に使うのだ、申してみよ。場合によっては譲ってやろう」
「…神殺しの魔剣・ミスティルティンを創るためです」
「貴様は…あの剣の力を知って、そのような事を申しておるのか?」
「…無論、承知の上で」

神をも切り殺す魔剣の力があれば…あの子を、時の呪縛から開放できるはずだ。
誰が止めたのかは知らないが、俺はあの子の時計を、動かしてやりたい。

「…貴様が魔剣を創るというのなら、私は貴様と戦わなくてはならん。
 力無き者に、魔剣を持たせるわけにはいかんからな」

空気が一瞬で張り詰める…ま、予想してたんだがな。こうなる事は。

「上等だ…力ずくでも、奪い取ってやらぁ!」
265刻を断つ剣・序章sage :2004/04/04(日) 01:11 ID:GvY1SZ/E
SideB:女暗殺者
「ん…あぁ…イイわ…もっと…もっと突いてぇ…っ!」
「随分と淫乱だな。まぁ、そっちから誘ってきたからにはこの位じゃねぇとな」
薄暗い部屋から漏れてくる、淫らな匂いと女の喘ぎ声。
2人が行為を行っている薄汚れたベッドからも、安宿である事が判るだろう。
上に跨るようにしていた女が、急に腰の動きを止める。
「ね、宿に入る前に言ってた短剣の事だけど……」
「…そんなもの、終ってからでいいじゃねぇか」
「悪いわね、職業柄実物見ておかないと信用出来なくて」
クスリと笑うと、一度だけ腰を上下させる。
「んっ……実物、見せて貰えたらこの先も続けるんだけど…どうしよっか?」
「しかたねぇな……封解くから、動いててくれや」
軽く頷くと、また腰を動かし始める女。
「おっ…巧いじゃねぇか…その調子で動いてろよ?」
女の秘裂に自分のモノが出入りする様子を満足そうに見ながら、封を解いていく男。
女が一瞬、妖しい笑みを浮かべた事に、この男はまだ気づいていなかった。

―――数時間前
「お疲れ〜」「おつ〜」「お疲れ様〜」
臨時PTでの狩りが終わり、俺も家に帰ろうかと思っていた。
気づかれないようこっそりスナッチした戦利品を手に。
「…ちょっと、ローグさん?」
女アサに呼び止められた。やべ…気づかれたか…?
「貴方の持ってる短剣に興味があるんだけど…見せて貰えるかしら?」
…どうやら違ったらしい。とりあえず一安心ってところか。
「見せてやっても良いが…持ち逃げするんじゃねえだろうな?」
「クスッ…私、疑い深い男って好きよ。
 心配しなくても…持ち逃げできない場所に行きましょ?」
そう言うと、俺の手を自分の胸に導く女アサ。
なるほど、お礼は私の…ってか。
ニヤニヤしながら、俺は裏通りの安宿へと行くように指示を出した―――
266刻を断つ剣・序章sage :2004/04/04(日) 01:12 ID:GvY1SZ/E
「よし…あと1つで封が解ける…お前なら、鞘だけ見れれば本物かどうか判るだろ?」
淫らに腰を振る女に、鞘に入ったままの短剣を見せるローグ。
「ひぅっ…た、確かに…んっ…ほ、本物みたいね…ひゃうっ!」
女が短剣に手を伸ばしたのを見て、腰を掴んで突き上げを再開するローグ。
「おっと、手に持って確認するのは終ってからな?
 一度裏切られてから先に対価貰っておかねぇと安心できなくなってな」
「んっ…わ、判ったわ…はぁっ…私もそろそろイキたいし…」
妖しく微笑むと、更に激しく、淫らに腰を動かす女。
「いい締め付けだ…そろそろ出すぞっ!」
「な、中に…中に出してぇっ!」
「ぐっ…!」
「あ、あぁぁぁぁぁぁ…っ!」
ほぼ同時に、体を振るわせる2人。
女の秘裂から、白く濁った液体が流れ落ちた。

「ん…ねぇ、約束でしょ?それ、少し貸してもらえるかしら?」
「ん?あぁ…そうだったな。最後の封はしたままだが…構わねぇな?」
「クスッ…いいわよ。お互い命は惜しいしね」
短剣を受け取り、柄や鞘を確認する女。
一通り確認し終えると、ベッドの脇に短剣を置き、豊満な胸で男の顔を挟み込む。
「ありがとね…これは、ほんのお・れ・い♪」
「おっ…サービスいいじゃねぇか。気に入ったぜ」
満足そうに柔らかい胸の感覚を愉しむ男。
「1本目が手に入るんだからこの位は…ね?」
妖しい微笑を浮かべつつ、髪の中から1本の針を取り出し男の首筋に刺す。
「グッ…き、貴様…っ!」
「悪いわね。暫く寝てて貰うわ」
そう言い捨てると、男のモノを秘裂から抜き、短剣と服を手に部屋を後にした。
267刻を断つ剣・序章sage :2004/04/04(日) 01:14 ID:GvY1SZ/E
SideC:2人の剣士
魔法都市ゲフェンの中央に位置する、魔術師の聖地ゲフェンタワー。
塔の下には古代都市ゲフェニアがあり、高位魔術師の力で封印しているとの噂。
事実…塔の下の洞窟には、数多くの不死者及び悪魔が存在おり、大変危険である。

そんなゲフェン地下洞窟を楽しそうに歩く影が1つ…
「今日は活きの良いお魚が買えたし〜おさしみでもつくろっかな〜♪」
軽鎧を身に付け、細身の体に似合わない剣を背負い、両手には魚の入った袋。
これだけでも不自然だが、更に不自然なのは少女の周りに魔物が寄り付かない事。
その理由は、魔物たちだけが知っている…。

「おに〜ちゃ〜ん、晩御飯出来たよ〜!」
崖下に古代都市ゲフェニアが望めるゲフェンダンジョン3階。
数多くの悪魔が姿を表すこの地に響く、僕を呼ぶ声。
マリオネットが笑っているのが判る…早く行かないと、更に笑われる事になる。
「大声を出すなって何回言えば判るんだ!
 お前の声は、お前が何処に居ても僕に届く!大声を出す必要は無い!」
家の扉を開けるなり、そう叫ぶ僕。
「気分の問題だよっ、気分の。さっ、冷めないうちに食べちゃいましょっ♪」
意にも介せず、エプロン姿のまま料理を運んでくる妹。
天使のように微笑まれると、僕には抗う術は無いわけで。
『いただきま〜すっ』
いつものように、2人仲良くテーブルに。

食事も終わり、一休みしてからお風呂に入る。
いつものように、2人仲良く…は流石にまずいんだろうけど。

「いい湯だね〜」
「あ、ああ…そうだな…」
天使のような、悪魔の微笑みに、僕は抗えないわけで…。
「おに〜ちゃん、顔赤いよ?」
…妹よ、偶には僕の気持ちも察してくれないか。
「私は体洗うから、おに〜ちゃんはもう少し入っててね?」
…妹よ、せめてこちらに背を向けて洗ってくれないか。
目を逸らしながらそんな事を考えていると、不意に背中に柔らかい感覚。
「おに〜ちゃんの背中、また大きくなった気がする〜」
…妹よ、頼むからそう言う事をしないでくれないか。
268刻を断つ剣・序章sage :2004/04/04(日) 01:16 ID:GvY1SZ/E
お風呂から上がり、次の仕事の時間まで軽く寝る。
いつものように、2人仲良くベッドに…いい加減諦めましたよ、ええ。
僕だって…妹の気持ちがわからないわけじゃないし…。

「んっ……はむ……」
布団の中でもぞもぞと動く妹…何をしているかは、想像に御任せする。
「おに〜ひゃん、ひもひいい?」
「気持ちいいけど……頼むから、寝かせてくれないか?」
「だ〜めっ、ちゃんと出しておかないと、良くないんでしょ?」
「う……それもそうだけど……1人でするから……」
「いいからいいから、私に任せておに〜ちゃんは寝ててっ♪」
顔は微笑み、手はツーハンドクイッケン…
僕の方はと言うと、ついオートカウンターで反応してしまう始末…
「あ、大きくなったっ♪」
「う……」
「サキュバスさんに教えてもらって正解だったかな〜」
…何を教わったかは聞くまい。
「う……そろそろ……」
「じゃ、遠慮なく…はむっ」
理性と欲望が頭の中で戦って…そろそろ、理性が負けるかも。
「んっ……くっ!」
堪らず口の中に出してしまう僕。
欲望の塊を、進んで飲み干す妹。
「…ご馳走様でしたっ♪」
妹よ、それは何か違うと思う……

こんな感じで、一日中妹のなすがままにされる僕。
…今更言うのもなんだけど、妹と言っても実の妹じゃない。
僕が、彼女の死んだ兄と瓜二つだと言うだけの話。
僕の名前はDOP…ドッペルゲンガーと呼ばれる、人の姿をした悪魔。
人間であるあの子とは、結ばれるはずがない…はずだった。
僕と同種の存在である深淵の騎士が、人と結ばれたと言う話を聞くまでは。
そして、彼女が魔剣の所持者である事を知るまでは。
僕は、魔剣を探す決心をした―――少しの勇気を、手に入れるために。


彼らは求め、争い、そして真実を知る事になるだろう。
全ては、彼ら自身の運命を変えるために、彼ら自身が望んだ事。
終末までの時を刻む時計が、今、動き出す…
269Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/04/04(日) 01:24 ID:GvY1SZ/E
あとがき。

この話、多分無駄に長くなります。それだけ。(ぇ

>>256
ニヤニヤ(・∀・)しながら読んでいただければ幸いです。
作者様でしたらスミマセンゴメンナサイモウシワケゴザイマセンorz

>>258
電波を受信したので出演させてみました。
何気に今回も出てますが気にしないで貰えると…。

>>259
少なくとも、私の中に神は存在しません。
あと、個性が強いからネタが出てくるんですよ。ええ。

>>262
ネタ拝借しました。お許し下さい。

首都|  ハイシャクトカ、エラソウナコトイウナ、ミジュクモノ( ̄ー ̄*)----C<T-T)ゴ、ゴメンナサイ…

首都|  ギニャーーーー
270Abyssたん(*´Д`)ハァハァ ◆yssZwAmYsage :2004/04/04(日) 01:28 ID:GvY1SZ/E
投下した後に気がつきましたが…某所に投げたのと微妙に違う…。
どうやら投げた時の文は保存し損ねたようで。

ダカラカキオワッテカラナゲロト( ̄ー ̄*)----C<T-T)モ、モウシワケゴザイマセン…
271名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/04(日) 19:34 ID:BGuIYOK6
 ミニスカ騎士嬢の話を一編書き上げましたので、投下してみます。
 内面の描写にも気を配ってみましたが、はてさて。
272名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/04(日) 19:35 ID:BGuIYOK6
 どうしよう。

 あたしには相方が居る。体力と素早さを伸ばした、死ににくいだけが取柄な騎士のあたしには勿体ないような、プリースト。
 でも聖職者としてそれでいいのかってくらい調子の軽い奴で、事あるごとに、騎士の太股っていいよな、なんて言ってくる。
 あたしの相方になったのはソレが目的なのかって疑うこともしばしば。でも、それなりの肉付きで、しなやかに動いてくれるこの身体、ひそかに自慢だったりする。だから、内心うれしい。

 そんなだからかも知れない。狩りから戻っての休憩の時に、

「ひざまくら、してあげようか?」

 なんて言ってしまったのは。

 その時のコイツの反応ったらなかった。もう涙を流さんばかりの勢いで、あたしの手を両手で握ってぶんぶん首を縦に振って。
 ひざを折って座ったあたしを前にして、横たわるまえに両手を合わせて拝まれたときは、照れるべきか呆れるべきか迷ったくらい。それでも、この喜びようがちょっと嬉しかったあたしも、どうかと思うけど。
 あたしのひざ、いや太股に頭を乗せたコイツは、やがて至福の表情をそのままに寝息を立て始めた。
 あたしもその寝顔を眺めているうちに目を閉じて……

 目が覚めたら、今の状況になっていた。
 眠ってしまったあたしの脚はくずれ、少し開いたあたしの太股の間に、コイツの頭が埋まっている。いつの間にか寝返りを打っていたらしく横を向いていて、顔面があたしの内股に押し当てられていた。

 どうしよう。

 自分の顔が真っ赤になっていくのがわかる。寝息が内股にかかるたび、こそばゆいような感覚が身体を走る。
 コイツの方は起きて……いないと思う。呼吸は規則正しいし、わざとじゃ無いみたい。だからと言って、こんな体勢は……と考えているうちに、コイツが身じろぎする。

「あっ……!」

 頭のおさまりが悪かったのか、あたしの身体の方にずり上がってきて、コイツの頭がスカートの中に入り込んできた。内股に顔を押しつけ、スカートをアイマスクにして、あたしの……下着一枚だけに包まれたアソコを枕にして、ようやくコイツは身じろぎを止める。
 心臓が、さっきからドキドキとうるさい。
 そう、ドキドキしてる。男に、スカートの中に頭を突っ込まれて、あたし興奮してるんだ。
 多分あたし、正常な思考力を失ってる。もっとドキドキしたいって考えてるなんて。

 折っていた脚を、コイツを起こさないようにそっと伸ばして、コイツの肩の上に乗せる。これで、あたしの太股で完全に頭を挟み込んだ状態になった。

「ぅふ……んっ!」

 さらに頭の収まりが悪くなったのか、コイツはうつぶせになってあたしの下着に顔を押しつける。
 端から見れば、はしたなく脚を開いたあたしの股に、コイツが頭を突っ込んでいる状態なんだ。人なんてほとんどこないところだけど、あたし、凄いカッコしてるんだ。
 鼻が、下着越しにあたしの茂みをくすぐる。寝息が下着に掛かって、熱い。
 触らなくてもわかる。きっとあたし、びしょびしょになってる。盛りの付いちゃったオンナの匂いだって、スカートの中にこもっちゃってる。そんなトコロを、男の顔面に押しつけてるんだ。そんな匂いを、嗅がせてるんだ。そんなコトをいちいち頭の中で反芻して、さらにあたしは高まる。興奮の、ループ。

 ふと、あたしのなかの冷静な部分が考える。いまコイツが目を覚ましたら、と。
 興奮にまかせて、やらせちゃうだろうか。ううん、きっと違う。頭の中が真っ白になって、次に恥ずかしくなってボロボロ泣いちゃうんだ。あたしが勝手に興奮してたのに、コイツを困らせて、その後気まずくなって、相方関係も自然消滅しちゃう。
 ……そんなのは、イヤ。

 こんなネガティブなことを考えながら、もう一方で更なる興奮を求める。今のあたしは、どこか壊れてる。もっと、もっと。

「……起きないでね」

 それだけ、出来る限りの小声で言う。単なる願いか、狸寝入りだった場合の牽制か。自分でもわからない。

 今日の下着は脇で紐を結ぶタイプだったのを思い出した。ほどいて、スカートの中から抜き取る。これで、コイツの顔が、吐息が直に当たる。脱いだ下着を見ると、案の定びしょ濡れ。これじゃ、どのみち洗濯するまで穿けない。
 もうダメ。直接、刺激が欲しい。自分の手で触れて、コイツの、文字通り目の前で、くちゅくちゅ音をたてていじってしまおうか。そんなコトを考えるだけで頭の中まで熱くなる。

 そのとき。

「ひぁ……っ!!」

 コイツの唇が、あたしの芽をついばんだ。更に、口に含んでちゅくちゅく吸ってくる。母親の乳首を吸う、赤ちゃんみたいに。

「お、起きてる……の……? っふあんっ!」

 舌先で器用に包皮を剥き、唇で吸い、甘噛みまでして、執拗にあたしの芽から快感を引き出してくる。あたしの問いかけには答えない。寝てるのかもしれない。昔付き合っていた女の人がいて、その人の夢でも見て、無意識にあたしをいじってるのかもしれない。
 どこまで興奮しても、どこまでも臆病なあたしは、コイツの意識を確認できずに、ただずっと待ち望んでいた刺激を、快感を、享受する。寝ている可能性を消せなくて、声を殺すために持っていたびしょ濡れの下着を自分の口に突っ込む。自分でも感情の出どころがわからない涙が流れる。そして……

「ぅふっ、は、む……っ、ん、んんんーー……っ!!」

 全身をおこりに罹ったように震わせて、太股でコイツの頭をぎゅっと挟み込んで、両手でアソコを顔に押しつけて。
 あたしは、声を殺したまま、絶頂を迎えた。


 結局、コイツは起きなかった。あるいは、狸寝入りを通したのかもしれない。
 ともあれ、あたしはそれを良いことに、涙を拭い、服と呼吸を整え、脚を直し、コイツの頭を乗せ直した。下着はあの状態じゃ穿けないから、脱いだままだけれど。

 荷物の中から手鏡を出して、自分の顔を確認する。うん、変じゃない。いつもの、あたしの顔。
 そこまでしてから、あたしはコイツの頬をぺちぺち叩く。

「おーい、いつまで寝てんのよ。天国の時間はおしまい。起・き・な・さーい!」

 殊更に明るく、軽く言ってやると、コイツは眼をこすりながら身を起こした。軽く眠り込んだ事への謝罪を口にしながら。

 でも。

「……あ」

 一瞬、その舌が口の周りをぺろりと一舐めしたのを、あたしは見逃さなかった。そういえば、コイツの口は拭ってなかったっけ。それを見て、なんだかくすくすと笑いがこみ上げて来た。

「ねえ、気に入ったんなら、これからもしてあげよっか?」

 やっぱり両手であたしの手を握り、ぶんぶんと首を縦に振る。
 あたしはそんなコイツの耳元に口を寄せて、

「でも、これからは絶対人のこないところでね。恥ずかしいから」

 って、ささやいてやった。
273名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/05(月) 11:54 ID:BRS3dvU6
>>271
すごい、エロイ、GJ
ふともも万歳c⌒っ.д.)っ
敢えて言おう、プリ様は人生の勝利者だと
274名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/08(木) 19:41 ID:AFSKyRD2
>>271
禿GJ
騎士子(太もも)スキーな私を萌え殺すつもりですかc⌒っ(。д。)っ
275名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/09(金) 16:35 ID:PEUUpk2w
空きスロないのに騎士子作りたくなっちゃったじゃないか
どうしてくれる!ヽ(*`Д´)ノ
276名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/10(土) 14:47 ID:dZrL1OFk
作ってきました
277 :2004/04/11(日) 00:21 ID:UlvZjHmA
275の騎士子に萌えてしまうではないか
どうしてくれる!ヽ(*`Д´)ノ
278「ゆ」の奴sage :2004/04/11(日) 21:58 ID:/xWVgiN.
やっと新作を書き上げました。
妄想したのが1ヶ月前。書く気になったのが今日。書くのに要した時間、15分。
そのため、設定の割には描写が荒くなってますが・・・平にご容赦を。

そうそう、前回のポールアクス騎士×プリは、
いつもの槍騎士×プリとは別人ですので・・・誤解なきように。
では、投下。
279お姉さんとボクsage :2004/04/11(日) 21:59 ID:/xWVgiN.
ドンッ!  ・・・べちゃり。

「「あ・・・」」

しまったと思った時には・・・ボクは食べていたアイスを人にぶつけてしまいました。

「どうしてくれるのよこれぇ! 高かったのに・・・」

ボクはアイスを舐めながら、転職しに大聖堂へ向かう途中でした。

しかし、ちょっと余所見をしたために、ローグのお姉さんに気がつかなくて・・・

「ノービス君、いくら初心者でも・・・これはいただけないわね・・・」

ボクはお姉さんに何をされるか怖くて怖くて、がくがくと震えていました。

するとお姉さんは、ボクの顔をじぃ〜っと見つめて・・・

「ノービス君、ちょっとこっちへ来てもらおうかしら」

ボクは言われるまま、お姉さんの後についてプロンテラの裏路地へと入りました。


「さて・・・ノービス君には、この ついたアイスを取ってもらおうかしら」

お姉さんがそういうので、ボクはポケットからハンカチを取り出し・・・

「何をしているの? 拭くんじゃなくて、舐めとるのよ・・・」

えええええっ!? ボ、ボ、ボクがお姉さんの服を・・・!?

でも、言う事に逆らったら・・・後が怖くてたまりません。

ボクは恐る恐る、お姉さんのコートについたアイスを舐め取っていきました・・・

ぴちゃり、ぴちゃり、ぴちゃり・・・・・・

「ふうん・・・きれいになったわね・・・次はこっちも舐めてもらおうかな」

そういうとお姉さんは、下をするすると脱ぎ始め・・・
280お姉さんとボクsage :2004/04/11(日) 21:59 ID:/xWVgiN.
う、わ、わ・・・お姉さん、な、何を・・・!?

「ノービス君、ここも舐めてきれいにしてくれるかしら・・・?」

お姉さんが、恥ずかしい場所をボクの前に曝け出していました。

"そこ"は、水をかけたようにぐちょぐちょになっていました。

「さあ、早く舐めてくれるかな・・・ふふふ」

ここで断れば、お姉さんの腰にぶら下がってる短剣でボクは・・・

考えれば考えるほど、思考が悪循環していきます。ボクは頭が真っ白になりました。

と、お姉さんはいつの間にかボクのズボンを脱がせきっていました。

ボクは興奮のあまり大きくなってしまったお○○○んを、慌てて隠そうとしましたが・・・

「ふふふ、何も知らなさそうだけど、体は反応してるのね・・・えいっ♪」

お姉さんは網タイツを履いたままの足で、ボクのお×××んを擦り始めました。

その瞬間、まるでサンダーボルトを受けたかのようなショックが背中を走ります。

「んふっ、気持ちいいでしょ・・・もっと欲しい?」

今のが、"快感"というものでしょうか。ボクの頭の中はそのことでいっぱいになっていきます。

考える間もなく、お姉さんはボクのお△△△んを足で刺激し始めました。

「ノービス君、早く私のを舐めないと・・・止めちゃうわよ?」

頭が考える前に、体が動き・・・ボクはお姉さんの股に頭をうずめました。

そして恥ずかしい所のべとべとしたものを舐め取っていきます。

ボクはお姉さんの恥ずかしい所をひたすら舐め続け・・・

お姉さんは網タイツ越しの素足でボクのお□□□んをシュッシュッと擦りあげます。

うあっ・・・な、なに、この感覚・・・! ダメッ、何か、何か出ちゃう!

「ふふっ、イきそうね・・・イきたいのかな、ノービス君?」

言葉の意味は分からぬまま、本能的にボクは何度も首を縦に振りました。

「そう・・・なら、罰その2として、私にずっと従ってもらうわよ・・・?」
281お姉さんとボクsage :2004/04/11(日) 22:00 ID:/xWVgiN.
もう、ボクには正常な思考力というものは存在していませんでした。

ただひたすら、ローグのお姉さんの言うがまま・なすがままになっていました。

「どうするの、ノービス君? ずっと私に従ってくれるのかしら?」

ボクは一瞬迷いましたが・・・全身を走る"快感"の誘惑に負けて・・・

こくり、と首を縦に振りました。それと同時に、お−−−んが激しく擦りあげられました。

「ふふふ・・・貴方は私の奴隷・・・いいわね? じゃ・・・イっちゃえ・・・!」

うあっ、あっ、出る、何か出ちゃう! ボクは無我夢中でお姉さんに奉仕します。

「くはっ!? ふうう、あなた上手ね・・・初めてにしては・・・ッ!」

お姉さんの体がびくびく震えます。そして、ボクの体も同じように。

「「あ、あ、ああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!」」

お姉さんの恥ずかしい所からは大量の噴水が飛び散らかりました・・・

ボクのお###んからは大量の白いものが飛び散らかりました・・・


「ふうん、アコライト志望、かあ・・・ふふふっ」

ボクは事の顛末をお姉さんに全て話しました。するとお姉さんはこう言ったのです。

「じゃ、あなたは私専用のアコライトになるってことで・・・ね」

この日から、ボクはローグのお姉さんに付き従うことになったのでありました。

でも、後悔はしていません。夜な夜な、お姉さんはボクに凄いことをしてくれるのですから。

〜Fin〜
282「ゆ」の奴sage :2004/04/11(日) 22:02 ID:/xWVgiN.
まずい!>>271氏の作品読んだら、俺も♀騎士を拝みたく・・・
否!ここはあえて♂プリを作って♀騎士を相方に・・・

夢から覚めなs(ry

んでは、感想をお待ちしております。
283名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/12(月) 04:44 ID:.OqAdmfE
>>お姉さんとボク
なんだか微笑ましくて良いですネ
アコ君お幸せに…ってもう幸せなのか(`・ω・)
284名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/13(火) 19:15 ID:9USLT6JA
「70kになりますね〜」

「どうも」

花売り少女から収集品の代金を受け取る

ソロにしては上出来だつい最近買った鎌イタチのお陰だろう

受け取った代金をシーフクロースの隠しポケットに入れると再度振り返る

よく思う事だがこいつの経営は確実になりたってないんじゃないだろうか

誰が好き好んで花なんぞ買うか

しばらく歩いて遠めから小娘を一瞥する

(自分の花でも売りゃあちょっとはマシかもな、買うヤツはペドコンだろうが)

なんぞ思いながらプロンテラのベンチに腰を掛ける

テロでもない限りこの街プロンテラは平和だ

モロクの路地裏で生きてきたオレから言わせれば危機感がなさ過ぎる

何もないことはいいことだ、だが飽和すれば腐っていくもの

どこにも気を配らずに談笑する住民

ガーデニングなんてしてやがるヤツらさえいる

歩けばすぐにでもこの平和ボケっぷりが分かる街プロンテラ

だからテロの対象にされていると分からんか、いやそれすら気づけないのかもな

ポタ広場に着くとお気に入りのベンチが占領されてしまっている

オレの特等席に女騎士が座ってやがる

「いただけないなぁ」

乱暴に隣に座ると騎士は怪訝な顔でこちらを睨みつけるがどく気はないようだ

しゃーねぇな…

タバコの煙を隣の♀騎士の顔に吹っかけて席をどかせるとなんとも心地のよいベッドの完成だ

女騎士は信じられないと言う顔をしている、モロクじゃあこんなコト日常だ

皆が皆潔癖になりすぎている

何かよくわからない言葉でオレを罵倒すると女騎士はさっさと去っていった

「豚どもが」

「よう」

知り合いのプリーストが声を掛けてきた

聖職者のくせにオレと気が合うダメなヤツだ

「見ろよ、ガーデニングがプロンテラじゃあ流行ってるらしいな」

「なにがガーデニングだ」

「あんなもの、バイラン島の沈没船と共に沈んでしまえばいい」

「まったくだ」

コイツと話す話題はいつもこうだ、だが回りを見ればこうも言いたくなるだろう

話が白熱してる際にふと気が付いた

ポタ屋を閉じたであろう女のアコライトがこちらをじーっと見ている

「ところであのアコライトはなぜこちらを見てる?」

「さぁな、大して珍しいもんでもないだろうに」

「まぁな」

タバコの二本目に手を掛けながら曖昧な相槌を打っておいた

そろそろ疲れたので寝よう

「ん…ペットフードが無いじゃねぇか」

「買ってきたらどうだ?」

「そうしよう」

そういうといきなりコイツがペットのオークウォリアーを出したものだから周辺は終始混乱した

「いってくる」

「おう」

男の最小限の返事しかしない会話を済ませると再びタバコを咥えると無気力極まりない顔で煙を吐く

形を作っては空に煙を吐く

かならず消えるのに何を一生懸命ヤツらは生きるのか

もっといい家を、もっといい身分を、もっといい職、もっといい乗り物

もっともっともっともっと……

うんざりじゃないか

それらを得てなんになる?ムーブメントに操られた大衆供が自分を誉め、憧れにするだけだろう

何の価値がある?何も残らない何も意味がない

ましてや―――

「あのぉ…」

「なんだ?」

先ほどこっちを見ていたアコライトか

「アサシンさんに…お願いがあるんです」

「…言ってみろ」

依頼かもしれない

気を引き締めタバコを中指でポータルの中に飛ばすとアコの顔をまじまじと見つめる

恐らくは低レベル20〜30程度のアコライト

無駄におどおどして見てるとなんだかストレスが溜まってきた

もう少し落ち着けばいいのに、なにを恐れているんだろうか

「あの…水場まで連れていって欲しいんですが…」

「………」

なんてことだ、くだらない依頼と思って緊張して自分が馬鹿馬鹿しくおもえてくる

「自分で行けるだろうが、仮にもアコライトだろう?それともポリンやファブルが怖いか?」

「違うんです…誰が折ったのかは知りませんが、水場にイビルドルイドがいるんです」

「ほぉ、そりゃ大変だな。モロクにでも飛んでピラ前の水場でにでも行きな」

「その…モロクでは人目につくんです、だから…」

モロクでは「人目につく」?

なにが人目につくんだ?たかがアクアベネディクタだろうに

「まぁ…いいだろう案内しろ」

三本目のタバコを咥えるとアコライトをあごで促す

「あ、ありがとうございます!」

なんでこんなくだらんことを…

受けてしまった自分が不思議でならないがどうせやるコトもない

深ぶかと頭を下げているアコライト

たまには暗殺者が手出すけもありだろう

アコライトの頭の少し上に肘を固定させアコライトが頭を上げた瞬間見事にヒットさせる

ごつっ

案外いい音したな

「いぃったぁ〜い…何?なんですか?」

涙目で周りをキョロキョロさせるアコライト

バカか、こいつ

「おい、行くぞ」

「はぃい」

……………………………

休憩所から西出口を抜け水場につくとたしかにイービルドルイドがいた

上級者には問題ないが一次職にはたしかにツライな

「確かにいるな」

「はい、聖水を作りたいんですがあれではどうにも…」

「少し待ってろ」

愛用のジュルを手に持つとタバコを中指で弾きそのまま突っ込んだ

「あっ!プレス!速度増加!」

アコライトの支援は全てオレからはずれ空セルに飛んだ

座り込み挫折してるアコライトをよそにイービルドルイドに向かって跳躍する

「死ねぇえええええ!!」

ヤツの急所を的確に狙い防御の意味を成さない攻撃を繰り返す

オレの得意な戦い型である

イビルドルイド:シャアア!!

「ぅぐ…!」

最後に一発貰ってしまったが問題なくヤツを殲滅した

「おい…終わったぞ」

「お、おつかれさまです」

へたり込んでいるアコライトを起こすと水場へと歩きだす

「クリティカルアサシンさんだったんですね」

「まぁな、ほらもう大丈夫だろ…って…」

不意に体から力が抜けて倒れそうになる

「っく!」

どうもカラダが重い、心なしか背中に寒気も感じる

「まずい…呪いかかってるな」

「あ、あの…ど、どうしたら…」

当の本人以上に慌てふためいているアコライト

お前が慌てても意味なかろうに…
285名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/13(火) 19:16 ID:9USLT6JA
「ほうって置けば治るとプリーストから聞いた…問題ない」

「そうだ聖水で!」

聞けよ…

そういうと何を思ったのか水場で下着を下ろし始めた

「な…何をしている…」

「今から聖水を作るんです…」

「それはわかる、なぜ脱ぐ?」

「知らないんですか?」

「何を?」

「アクアベネディクタは水場から精霊の力を狩り、体内で水を清めてから放出するんです」

は…初耳だ…

「……マジか?」

念のために聞き返す

「マジです…あの、あんまり見ないで下さいね?」

「じゃあなぜオレを見つめながらスカートを上げる」

「み…見ないでったら…」

「な…なぜオレの方を向いて開脚する…」

あ、危ない…なんかこのアコライト危ない

オレの第六感が危険を伝えてきた

「い…いや、やっぱりいい呪いとかホラ、ほうって置けば治るし聖水タダもそっち悪いし――

「アクアベネディクタ!」

「聞けよ!」

などと口論してる間に(オレだけだが)アコライトの下腹部が光り聖水が瓶に流れ込んでいく

「ぁは……はぁ…」

顔を紅く染まらせちょろちょろと聖水を出し続ける

「ぁぁあ…んっ」

どうやら全出し切ったようだ

オレはというとなんか呪いなんてどうでもよくなったきた感じだ、ただこのアコライトが怖い

「はぁ…はぁ…ど、どうぞっ」

顔を真っ赤にしながらも瓶を手渡される

「ど…どうも、ってかぬるっ!」

「それは…出したてですから…」

み、見た目にも黄金の水だな…

これってひょっとしてアレなんじゃあないか?ゲフェンで聞いたことがあるぞたしか飲尿療法?

「この色ってやっぱ…」

「…聖水は全て祝福儀礼が施されているので黄金色になるんです」

「…マヂで?」

「マヂです…あの、呪いが酷くなる前にどうぞ」

心なしかアコライトの息遣いが荒い、いや荒くなってる

さっきからじもじしているし、アコライトのソコからも別の液体で濡れている

やっぱりコイツ 危 な い

しかし呪いは直しておきたい、クリティカルアサシンとしてLUKのマイナスは痛いからだ

こんな状態で依頼なぞ来たらそれこそ自分自身の命にもかかわる

…腹をくくるか

恐る恐る瓶に口を近づけていく

「………」

すまない、ムリだ

「なぁ、やっぱり呪いはほうって置いて―――」

「飲んで!」

「がふっ」

無理矢理アコライトが瓶を上げるものだから一気に聖水が流れ込んだ

すると不思議とカラダの重さと背筋の寒さが消えた

「お…おっ…、…すこいな…」

どうやらオレの思い過ごしだったようだ、しっかり呪いは回復され体の重さも感じない

「よかったぁ…」

オレが飲んだ瞬間に嬌声を上げてアコライトが達していたコトも目を瞑っておこう

しかし問題は少くなからずしょっぱかったことと…コイツが危ないことに代わりがないコトか

しかし呪いが消えたため聖水はアコライトのアレではないだろう

「世話になったな、また縁があれば会おう」

会いたくないがな

「あっ!ちょっと待っ―――」

言うが早いがオレは蝶の羽を握り潰してプロンテラへ戻った

………………………

「よう」

プロンテラに戻るとちょうど先刻まで話していたプリーストがいた

「おう、どこに行ってたんだ?」

「ちょっとな」

「そうか」

お互い興味無しと言う感じで話を続ける

「…そういや聖水ってアレに似てるよな色なんてそっくりだったし」

「何言ってんだ?無色透明だぞ?」

…………え?

「ほら、見ろよ」

ヤツは聖水を取り出すとオレにまざまざと見せ付けた

たしかにそれは無色透明の水のようだった

「………………」

「ほら?無色透明だろ?」

「あのさ…」

「ん、なんだよ?」

「つかぬ事を聞くが…」

「どうぞ?」

「聖水って無味だよな…?」

「そりゃあ聖水って言っても水だしな」

「………」

「で、それがどうかしたか?」

「………ぁがふあああああああああああ!」

「ぅうおっ!おい!?どうした!?起きろって!なにがあった!?」

「う…あぁう…ぁうあ…」

声にならない声が出る

「あの…どうしました?」

「あぁ、アコライトか…友人がいきなり倒れちまってな」

「だ、大丈夫でしょうか…?」

「リザするから青ジェム買ってくる、そこでそいつ見ておいてくれ」

「はいっ、わかりました」

「任せたぞ、テレポート!」

………………………

すまねぇアコライトさんお世話になる…アサシンとしたことが失態か…

「ふふっ…また会えましたねアサシンさん…あたし達縁があったみたいですね…」

「うぁ!!?」

コイツ!?

「大丈夫ですよそんなに必死にイヤイヤしなくても…あたしの部屋にいきましょ…?」

「あたし…まだ足りないんです…今度は直接飲んで下さいね…?」

必死でオレは首を振る、だがコイツは息を荒くするばかりだ

「イヤよイヤよも好きの内ですよぉ?あたしアサシンさんが好きみたいです…」

「一緒に行きましょ…ワープポータル…」

………………………

「おし、青ジェム勝手きたぞ!ってあれ?」

ヤツらのいた場所にポータルの光柱が出ている

すぐに消えてしまったが…

「まぁ、闇ポタにでも飛ばされたんろな」

「おっとペットフード買うの忘れてたや」

「今日もクソ平和だなこのプロンテラは…」
286名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/13(火) 19:17 ID:9USLT6JA
初めて書いてみた、流れブッた斬った上に下手ですまん
287名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 00:16 ID:X9oExknE
エロっつーよりワロタ
288名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 00:20 ID:PWAPpKjU
ワロタ。いいノリですYO!
289名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 13:08 ID:4Dq6o/u.
このままアウトローを気取りながらアコさんに振り回されていくのを想像ずるとなお良いなあ。
エロイつーよりおもしろい。グッジョブ
290名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 18:10 ID:s6T/q5Gs
お。ハードボイルドか。淡々とした行為が繰り広げられるんだろうなあ(´ー`)y--~

カチカチ(クリック

( ー )      ´         `
   y                --~
291名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 18:28 ID:0nxkpASg
アサシン萌え


え?違う?
292284sage :2004/04/14(水) 18:33 ID:1ShvFSD6
色んな感想ありがとよ〜ヽ( ´ー`)ノ
改めて読み返してみると誤字脱字が多いけど暖かい目で読んでやってくれ
エロくはしようとしたんだが…なんか路線変更しちまったや
またしばらくしたら性懲りもなく書き込むかもしれないからまた見てやってくれ(・∀・)
293名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 20:43 ID:0nxkpASg
まってるよ

その後勝手に大予想
自分の部屋と称したがなんちアコプリ10人くらいいてみんなアサシンに
惚れててその逆レイーうわー
294名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 20:55 ID:B60znG66
アクアベネディクタ実装キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
実装を待ちつつ引退した友人に見せてやりたいです(つД`)

エロも良かったが何気に序盤の描写も秀逸だとオモタ
ポタ広場での騎士とのやり取りとかすげーいい感じ
295名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/14(水) 22:40 ID:6Q9VlF/6
痴女登場ですな
296名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/15(木) 00:31 ID:6ChqQxjo
わたし、百合派なんですが、このアサシンさんとアコさんの話は
すっごくよかったです
読んでてたのしー、アコさんえろいー
アサかっこいいー
つづき期待してますので、また暇なときにでもがんばってくださいな
297名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/15(木) 06:17 ID:KeVxQ4Ng
ふつーに面白かった(*´∀`)
298名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/15(木) 15:39 ID:IO4lIfck
遅い感想だけどわろたw
エロ小説スレで笑うとは思わなかったよw
まさに>>290みたいなかんじですた
299名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/18(日) 10:23 ID:.gsY0ofU
   時が・・・・・・
         止まった・・・・・・!
300名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/18(日) 17:29 ID:ju.kjp2g
ザ・ワールド!!
301名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/18(日) 18:21 ID:MGBvnMo2
そして時は(ry
302名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/04/18(日) 22:21 ID:rjIgX.6s
>>284
最高 是非また書いて欲しい
303名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/19(月) 21:31 ID:Cq3piyGY
>>284
おもしREEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!・・・・亀でスマソ
ハァハァ言ってる変態アコに萌えたのは漏れだけですかそうですか
(´・ω・`)

>>299-301
もうほんとおまいさん方。大 好 き で す
304名無しさん(*´Д`)ハァハァsage こんなものおいとくなよぅヽ( `Д´)ノT :2004/04/20(火) 22:08 ID:lc0XQLP.
…いやー。純愛苦手な流れの者なんですけど。
そこのアンテナ拾っちゃって…。恥ずかしい長文爆撃していいっすか?


いや…その。飛ばしていいんで吐かせてクダサイ  orz
3051/15sage :2004/04/20(火) 22:12 ID:lc0XQLP.
 はじめまして、皆様。私はシャルロットと申します。
 ついさっき資格を頂いたばかりの新米冒険者です。適性検査では聖職に向いていると
いわれたのですが、そのような立派な仕事が出来るのか、今から不安です。

 …あ、検査官様、まだお話があったのですね。
え、すみません。良く聞いていなかったのでもういち……。

 はぁ…転送されちゃいました。人の話を聞かずに浮かれてしまっていたから、怒られ
たのでしょうか。先行き不安です。なにはともあれ、これからどうしたらいいのか。
 まずは大聖堂に伺って、同じ聖職者の方に話を聞きに行かなくちゃ。…村の司祭様の
紹介状もあるし。

 それにしても、プロンテラって思ったより田舎なんですね…。それに、砂っぽい感じ
です。私の生まれた村よりは都会ですけど…。

 あ、紫の装束! 本で見たアコライトの上級職のプリースト様です。…なんだか目つきが
怖いですけど…、いえ、あれは鋭いって言うんですよね。

 とりあえず、お声をかけてみます。
「あの…」
「……んぁ? AFKってた。何だ?」

 AFK…お昼寝の事ですね。確かに日差しが気持ちいいです。
「ご休憩中でしたか。失礼いたしました」
「いや、何か用?」
「大聖堂までの道をお伺いしたいの…」

 あ、いやいや。最初の目的は先輩にお話を伺うこと! この方が聖職者さんなら色々
教えてもらえるかもしれません。
「あ、いえ。その、私、初めてで。何もわからないんです! 色々教えていただきたいん
 ですけど…いいですか?」
3062/15sage :2004/04/20(火) 22:15 ID:lc0XQLP.
 俺はヴィルド。職業は懸命な諸兄ならお察しの通り、暗殺者。
…そんな目で見るなよ、ギャラリー諸君。物好き連中が期待するほどの悪党でもない、
こんな何も知らないノビを騙して食ったりしないって。いや、色々教えてって言われた
ときはちょっと…その、キたけどな?

 それにしても、昔はヒールよろとか言われまくったもんだが、久しぶりだな、こういう
のは。その懐かしさもあってさ…、俺はそいつの相手をしてやったってわけだ。
「…なるほど、お偉いプリースト様に見えたって訳だ。この俺が」
「ごめんなさい! 私…」
 どうやら自分がとんでもない間違いをしたと気づいたんだろう。ぐしぐしこする手の
隙間から、上目遣いの怯えた涙目がちらちら覗く。

        萌え

 …いやいや、俺は首都近くのあの有名なローグとかとは違って仕事以外ではやり手
じゃない…。騙して刷り込んで何スレも慕わせたりできるもんか。
 何より、ここはモロク。この盗賊の街でこのシチュエーションはあまりにも俺が可哀想
過ぎる。物陰や壁際からの好奇の視線が痛いほどだ。
 っていうかスキルまで使って覗きとは物好きだな、兄弟…。

「あー、とりあえず。名前は」
「……しゃる…っと」
 …ここで声が小さくて聞こえんとか言ったら気を失いかねないよな。っていうか、その
まま消え去って二度とこの世界に戻ってこない、なんていうことも…ありうる。
 この手の顔の奴はそういう精神薄弱なところがある。きっとある。

 それも寝覚めが悪い…な。
「聖職を探せばいいんだな?」
「…え?」

 それに、こいつは…昔の自分を見てるようでほうっておけない…、なーんて言ったら
笑うか? …おいおい、冗談に決まってるだろうが。本気にするなよ。
「それとも、大聖堂まで案内すればいいか?」
「……ぁ…」

 どうせ暇だったからな。…頼むからお前ら、そんな目で俺を見るなってーの。マスクの
下で口元がぴくぴくしてしょうがないぜ…。
「ありがとうございます!」
 やれやれだぜ。
3073/15sage :2004/04/20(火) 22:16 ID:lc0XQLP.
 聖職者様ではなく、暗殺者さんだというお兄さんに、大聖堂まで連れていただく途中の
こと。最初に頼んだとおり、お兄さんは本当に色々教えてくれました。その辺りを楽しげに
跳ねている黄色い生き物(ドロップスというそうです)が、実は人々の蓄えを食べてしまう
凶悪なモンスターだとか…。
「えぃ! とあ! ……た、退治しましたよぅ!」

 その辺にいる卵からは暗殺者さんの天敵、伝説の激しく恐ろしい怪鳥が生まれる…とか。
「ざくっざくっ…硬い…」
「……ふぁーあ…。寝ていいか?」
「ぅ…」
 意地悪なことをいいながら、お兄さんはドロップスを退治した私の傷が治るまで卵を叩か
せてくれます。本当なら、さっさと先に行きたいんだろうけど。いざ、はぐれちゃったとき
のためにって、蝶の羽なんていうものもくださいました。

 最初は怯えちゃったけど、こんなに優しい人だったんだなぁ…。

『ブレッシング! 速度増加! イムポティシオマヌース!』
「……え?」
『レックスエーテルナ!』
 ぱきん! と今まで歯が立たなかった卵があっけなく砕けました。でも、その事よりも
私は突然知らない人の声がしたのに驚いて、慌てて振り返ると…。

「やれやれ。街で噂を聞いて…。テレポで探しまくったんですがね。危ない危ない」
 新しい暗殺者さん? 妙に着崩れた感じの男の人がそこにいました。片手には…聖書!
腰には見た事ないような鋭そうな武器。サングラスの向こうで視線は見えないのですが、
なにやら私のことをじろじろ見ているようで…。つい、お兄さんの方によろうとした私の
手を、その人ががしっと掴みます。
「…ゃっ」
「お嬢さん、服事志望なんでしょ?」
「え? 服…」

 服、といわれて相手の服を見ると、胸元が開いているのが見えて、つい赤面してしまい
ました。でも、その時にチラッと見えた刺繍…あれは…村の教会の神父さまが着てらした
服と同じ…。

「……こいつリアルノービスだからな、服事じゃわかんねーよ。アコライトって言ってやれ。
相手を思いやれってのはプリースト様よ、あんたの棟梁のお得意の説教だろうが」
 私の横で、暗殺者のお兄さんがむっくり起き上がりました。
3084/15sage ナカナカエロクナクテゴメンヨ :2004/04/20(火) 22:17 ID:lc0XQLP.
 よう。俺。アサシンのヴィルドだ。
 唐突だけど、あんた。いわゆる騎士の悪龍退治物語って好きかい? 姫様を見初めた
悪い龍がさらって、討伐隊をがっつんがっつん追い返し。でも主人公の騎士様にサシで
あっさり負けてめでたしめでたしって奴さ…。俺は、あれがどうも嫌いでね…。

(from ジャンゴ:アサシンが壁ですか? 偽善じみたその行い…その下心、私に見え
 ないとでも?)

 いきなりのささやきに、俺はぎょっとした。偽善…確かに。そうかもしれない。今までに
奇麗な道を歩いてきたわけじゃない。目の前のプリーストの野郎は、俺のことを汚水のゴミ
溜めでも見るような目でみやがる。

(from ジャンゴ:私は貴方がこの娘を連れ去ったと聞いて心配で追って来た者。善意の
 通りすがりとでも思ってもらおう)

 グラサンで目は見えないが。俺が見慣れた視線を浴びせてきやがる。殺しの依頼者も、
モロクの商人達も、口先では色々いいながら、みんなこんな目で俺達を見る。怯え、優越、
そして拒絶。

(from ジャンゴ:去りたまえ! さもなくば…)

 俺は…一瞬考えた。隣の娘を一瞬で寝かせて、見てないうちにこの口先男を黙らせて…。
気絶から覚めたこの娘と、何事も無かったように今の生温い時を続けられたら…ってな。
おっと、勘違いするなよ。この娘に惚れたとかじゃない。ただ…俺が暗殺者だってわかって
からも職に囚われず接してくれる…こんな奴が、今まで周りにいなかったからな。

 でも…な。

 物語で騎士に姫君をかっさらわれる竜の気分が、少し判った気がした、ぜ。

 …悪役は悪役なりに、姫様の幸せを願ってるんだよなぁ。だから、騎士にやられてやる
わけよ。ほんとーは、龍のほうが強いんだろうけどな。

 ……俺なんかが面倒見るのは、確かに偽善だよな。ってわけで。俺はその場からさっと
消えたわけ。かっこいいだろ? 俺様
「…あんた、夕方から飲みすぎだろ…」
3095/15sage :2004/04/20(火) 22:18 ID:lc0XQLP.
 ジャンゴ様(…あ、これはプリースト様のお名前だそうです)は私の非力な腕でも簡単に
強い怪物を倒させてくれました。壁、っていうんだそうですね…。その後は、聖職につく
為に私を首都まで送ってくださったり…。
「…大聖堂までお送りしますよ。でも、その前に…」
 お祝いに夕食までご馳走してくださいました。今は、大聖堂に案内してくださっている
ところ、です。

 …私はいけない子でしょうか。こんなにジャンゴ様は良くしてくださっているのに、あの
暗殺者のお兄さんの名前を聞いてこなかったのが、とても辛くって、なんだか楽しくなれ
ないんです。
 ジャンゴ様がいらしてから、ほんの少し…。ちょっとだけ、お兄さんとジャンゴ様が、
睨み合ったような。その後で、お兄さんは軽く舌打ちして、そのままふっと消えてしまった
んですよ。どうして、一言も。さよなら、とか言ってくれなかったのかな…。
 ジャンゴ様は、お兄さんのことを無責任だとおっしゃって…、私は、そんなことはない
って言ったんですけど。でも、その後はジャンゴ様がかわりに私の面倒を見てくださって
います。都会に出てきてすぐ、お二方も善意の方にお会いできるなんて、とってもめぐり
合わせのいい一日を下さったことを、神に感謝し…ま…

「…ぁ? ぅ?」
 かくん、と足が崩れて、そのまま前のめりにべちゃっと路地に倒れこんでしまった私を、
ジャンゴ様が上から見下ろしています。お夕食で少し頂いたお酒でぼーっとしていたの
でしょう。慌てて起き上がろうとしたのですが、手に力が入らず、ころん、と転がって
しまいました。今度は仰向けです。

「…ようやく薬が効いてきたか。高い金が無駄になったかと思ったぜ」
 上から見下ろすプリースト様が、何か呟いています。背中がやけにひんやりとして、
一瞬だけ頭がしゃんとした私の頭に、その言葉は一瞬遅れて届きました。
「くす…り?」
「リアルノビってことは初物だろ? 泣いても騒いでもかまわねぇぜ…」

 何が起きたのか分からない私の耳元を、プリースト様の唇が掠めていきました。痺れた
ような、そんな中で、その感触だけが鮮やかで。
「ぅひゃぅっ!」
 勝手に跳ね上がった胸に、いつの間にかプリースト様の手が添えられていました。驚きに
丸くなった私の目が、すぐにもっと大きくなったと思います。
「痛っ 痛い…ですっ やめ…」
 小ぶりで良く妹にからかわれた胸を、プリースト様の…男の手が気遣いも無く揉みはじめ、
ようやく私は自分の置かれている立場がわかりました。

 場所は…人気のない路地裏。時刻は…深夜。私は…襲われている…!?
3106/15sage :2004/04/20(火) 22:18 ID:lc0XQLP.
 このスーパー生殖者様にぬかりはねぇ。それにしても…今日はいい日だ。神様ぶらぼー!
 ってわけで俺様がジャンゴ様だ(もしも同性同名のプリがどこかの鯖にいたら、正直
すまんかった)。…っと、偽善者っぽいご挨拶も済ましたところで仕事に戻らせてもらう
ぜぃ。

「やっ! 駄目! 駄目でっ…」
 目の下の小娘は何か言ってるようだが、薬のせいで大声も出せないはず。俺は遠慮なく
今日一日の奉仕の代価を頂く事にした。神様も言っているしな。目には目、歯には歯。
奉仕には奉仕ってねw。

「うはぅ…あぁ!」
 戒律違反のソードメイスって言うのはこういうときにこそ役に立つんだよな。上半身を
抱き起こし、首筋からぶっといソドメを突っ込んで、そのまま前に引っ張ると、ほれ、
半裸娘の出来上がり…。俺の美意識、わかるかなぁ。全裸も駄目、着衣も駄目。このびり
びりって破れた感じが襲ってるって言う背徳感をこの上なくもりあげるってわけ。

 にしても、この年でブラもないってのは田舎の子はすれてなくていいねぇ。そのまま
ソドメのさきっちょで乳首をなでると、声も出さずにびくん、と震えやがった。俺はその
まま、さっきまでのよそ行きの猫撫で声で俺のジュニアの下準備をするように命令して
やったよ。

「…舐め…、いや! 駄目です! そんな不潔なこ…むぐっ」
 そういうと思ってたんだがなー。とりあえず口をあけて返事をしたのが運の尽き。俺の
経験からすると、田舎娘ってのは都会の娘と違ってこういう場合に適当に相手して隙を
うかがって逃げ出すとか、そういうことは考えないらしい。噛み切られる心配もないし、
気楽なもんだね。
「うう…ひおい…うぅ…」

 諦めたように、口の中の息子に舌を這わすノビ娘を見下ろす。時々許しを請うような
目つきで見上げられるたびに、にっこり微笑って期待させてやってから後頭部をひっ掴んで
息子に押し付ける。俺様の臍まで生えた逆毛が入りそうになって慌てて目をつぶる様が
そそるねぇ。

 これだよ。この感覚がたまらん。プリーストなんてやってると、月に一度は溜まってる
欲望を吐き出さないとねぇ。このスレにきてる皆さんは月一どころじゃないって?

 そりゃ失礼…おぅ! ;;

「…む…ぅ…うげ…げほっ…ぶっ…あうぅ…けほっ…」
 おっと…今日のは滅多に無い上玉だからついつい出しちまったぜ。俺様とした事が…。
しかも、いつもなら後頭部を抑えて一滴残さず飲ますんだが、暴発だったもんだから外に
出ちまった。

「う…髪の毛…服が…気持ち…悪いよぅ…」
 ……これもこれで悪くはないかもしれん。神よ、新たな喜びを与えてくださり感謝いた
します(さっさっ<十字を切るしぐさ)。
3117/15sage :2004/04/20(火) 22:19 ID:lc0XQLP.
 ギャラリー諸君。俺だ。アサシンのヴィルドだ…うぃっく。今、モロクの
溜まり場で仲間と飲んでたんだが、どうも昼のあのとっぽいノビがどうなったのか心配で。
むしろ昼間にモロクで俺とあのノビを観察していた奴らにからかわれてたせいで余計心配に
なったんだが。

 いや、それはともかく。

「…モロクで聖職者? そいつは…私と同じ破戒僧じゃないのか?」
 隅で淡々と飲んでいた仲間の言葉で、自棄酒を嚥下していた俺の喉がぴたっと止まった。
溜まり場の大御所の女聖職者だ。サリアって名前しかしらんのだが、俺達は過去は詮索
しない。年齢も詮索はしない…もちろんの事。

「闇商人が売ってるソードメイス…。確か、ここでしか手に入らないはずだな。スタナーではなく、ソドメ使い…か」
 で、その彼女が自分の手元の赤黒く光るソードメイスをしげしげと眺めながら。
「そいつが私の知っている奴なら…、今頃その娘、どうなっていることか」
「…昔過ぎて、どこで買ったか忘れたっぽいな…。というか、なんだと?」
「何か言ったか、このピクミン」
 …いや、この際姐御の事はどうでもいい。ぶっちゃけピクミン呼ばわりしても今日は
許す!

 俺は馬鹿だ!…職で判断しちまったのは…聖職者だから善玉って色眼鏡で見ちまったのは…俺のほうだったってことか…!

「確かねぐらはプロンテラのはずだが」
 淡々と、何もかも見透かしたような顔で続けるサリア姐。
「…っていうか首都ポタよこせ。いいからよこせ!」
「…ほう」
 ぴしり、と酒場の空気が固まるが…その凍結はすぐに、姐御のワープポータルの詠唱で
溶かされた。礼を言う間も惜しんで飛び乗ったんだが…。
「なんであんたも着いて来るんだ!?」
「説明を聞こう。どうやら手は多いほうがいいのだろう? その説明によっては先の暴言は
2/3殺しで許す」

 その後の説明は中略しよう。こっぱずかしいからな…。
 今、俺と姐御は夜の帳が下りた首都を疾走中。それに俺のダチどもは頼まれもしないの
に野外フィールドで人の少ないところに散って、それらしい連中を探してくれている。
ギルチャで俺の説明を聞きながら、で、時々突っ込みを入れながらな。
 誤解なきように言っておくと、俺達暗殺者は仕事以外ではそんなに悪い奴じゃないんだぜ。
いや、悪い奴も大勢いるのは否定しないけどな。
3128/15sage :2004/04/20(火) 22:20 ID:lc0XQLP.
 何から何までが嘘のようで、口の中の苦い味も、顔にかかったどろどろしたものも…
みんな、ただの夢で。はっと目を開けたら、あのお兄さんと卵を叩き疲れて昼寝してた…
んだったらいいなぁ…。
 そんなことを私が思っている間にも…。
「さーて。ご開帳。おっと、ウチの宗教はご本尊とかないからな。拝観料は払わないぜー」
 現実の私の身体は、男にいいようにされていました。お母さんが畑仕事の合間に夜なべで
刺繍してくれた前垂れを、乱暴にちぎられて。せめて、その下を隠したくって手を動かそう
としたんですが、全然動かないんです。
「…(ごくり)濡れ濡れだな。俺様のビッグガンを舐めてるだけで感じたってか?
 この好き者が」

 口調とは裏腹に、心底楽しそうな笑顔で私を押し倒すと、男の右手が私の胸を撫でさすり
始めました。その時…、身体にびくんびくんと、何かが走ったんです。
「……ふぅっ…!?」
 さっきまでの…。その、嫌な事のせいで麻痺していた私が、無理やり現実に引きずり戻さ
れるような、激しい感触。

「おいおい、胸だけで壊れるんじゃないぜ? まだ夜は長いんだ」
「ひぁっ 駄…うぁぅっ…嫌ぁ…触らな…もぅ…ひゅく…いぁ…あぁぁ…うぁっ!」
 自分で何を口走っているのかも分からないような。多分、意味不明な悲鳴と拒絶と…
ひょっとしたら、嬌声…。さっきはピクリとも動かなかった手足が痙攣したように跳ね回る
のを気にも留めず、男は右手をそのままで左手を下腹に伸ばしてきました。

「…このまま飼ってやろうか? 小娘。いい性職者になれるぜ…へっへっへ…」
 ぐちゅっ…っという恥ずかしい音が私の耳に聞こえて、それから…私の目の前が真っ白に
なってしまいました。気がついたら、下着も剥がれていて、足の間には聖職者の服を着た
獣がいて。

「目ぇ覚ましたか? ヤられる前にイけてよかったなあ?」
 私の大事な場所。今朝まで男性に見られるなんて思いもしなかったところに、何かが触る
感触がして。それだけで、私の体がぴくぴくと反りあがるのが、自分でもわかってしまい
ました。
「次は大事な記念の瞬間だ。しっかり覚えてられるように待っててやったんだぜ? 俺様、
 優しいプリースト様だからなぁ」

 悔しい。とても…。けれども、体の奥が痺れたようで。ただ、溢れる涙の向こうの影を
にらむしか、私には出来なかったのです。
「さーて。いっただっきまーす」
「ふぁぁぁぅううっ や! 助け…嫌で! 駄目なの…あうぁっ!」
 体の痛みは一拍遅れてきました。でも、そのときには、それよりももっと激しく、私の
心が真っ白になるような痛み…が、私の中を走っているんです。
 汚された事。こんな理不尽に、大事なものを奪われた事。それよりも悔しいのは…
「あっううっやぁっ ひっくっ…」
 自分が、いやらしく声を上げてる事。胸をはいずる獣の手に、私の中を埋める、汚らわ
しいものに。それが気持ちよくて、私は、もう…、まともには…生きていけないのかも
しれないと…思ったんです。
「んんー。いいねぇ。その顔。この締め付け」
「…もぅ…許し…ぁっ。死んじゃ…助け……」
 こういうとき、父親の名前を言うってのはよく聞くけど。お父さんは物心ついたときから
いないし、母さんには苦労をかけたくないから…助けてなんて、言えないよね…。
「やべぇ、出そうだ…」
「ぅ…は…ぁぅ…」
 駄目…。もう一度、飛んだら。もう戻れない気がする…。でも、もう…。耐えられそうにありません。さようなら…みんな。でも…もう一度会いたかったなぁ。
「…お兄ぃ…さん…」
「…呼んだか?」
3139/15sage :2004/04/20(火) 22:21 ID:lc0XQLP.
 よう、俺様。ハイパー性職者のジャンゴ様だ。というか、俺様大ピンチだぜ…。
説明しよう! 俺の足元にあそこも目元も濡れ濡れの小娘が股を開いてお待ちかねだ。
俺としては早く子羊の願いをかなえてあげたい。んだが。
「…死ぬか」
 無粋な…男のロマンを解さない奴が俺様の首の下にカタールをあててるんだな、これが。
つまり!
1:俺様の首を切る → 俺様の死体が下がって小娘の処女穴にぶっかけ放題!
 死んでもすぐには硬度が落ちねぇからな。特に俺様クラスになると、餓鬼の一人や二人、
 執念で孕ましてやるぜ。余裕!
2:俺様が腰を前に出してFire! → 娘を取られたもてないピクが逆上して俺様をKill!

 ってわけだ。誠に当事者でないとわからない、男の浪漫と生命の板ばさみ…。
君は生き延びる事が出来るか!? って感じだぜ、ミスター。

 とか軽口を叩きつつ…。俺はこっそりと奴に見えない左手を自分の胸元にもってくわけだ。
これ、何かわかる? +10対人チェイン ギャラリーの君、貧乏人だから見た事ない?
 いや。こりゃ失礼…神の愛をとく聖職者の俺様とした事が。

 ま、アサの馬鹿たれは2つしか手がないと思って硬直してるけどな〜。
3:俺が不意打ちで背後をなぎ払い! この阿呆を始末してからゆっくり続きを…
 ってのが正解! ファイナルアンサー?

「ワープポータル」

 …って、なんだって? 俺様の真下になんか出てるんですけど…? これは…転送
法円だと!? っ……!

 …これは、夢ですか? 神様が最後に私に救いを下さったのかな…。だとしたら、覚め
ないで欲しい。お兄さんが…来てくれるなんて。
「サリア姐さん…」
 お兄さんの目線を追うと、信じられないくらい、綺麗な人がそこにはいました。お兄さん
の彼女さんかな? ん…。なんだか、今頃怖くなって…涙が止まりませんよ…?

「……馬鹿が。その娘の純潔を惜しんで貴様が死ぬ気だったか?」
「へ?」
 私の純潔…? もう、そんなの残ってないよ…。どこもかしこも…汚れちゃった。でも、
お兄さんが死んでしまうのは…嫌だな…。
「わかっていないならいい。仕置きが2/3殺しから3/4殺しになるだけだ」
「うげっ!?」
「では、私は行くぞ。後始末をしてくる」
 その人…サリア、さんは私の目の前…お兄さんと私の間にまだある術式の法円にすっと
…流れるような感じで入っていきました。見上げる私の前で、青い光に照らされたその顔も、
全部素敵で…。なんだか、汚れちゃった私とは大違いだなって。
「…そんな顔をすることはない。まだ、お前はやりなおせる。無垢なノービスなのだから」
 …去り際にそういったサリアさんの顔は少し悲しそうで、でもやっぱり綺麗でした。
31410/15sage :2004/04/20(火) 22:21 ID:lc0XQLP.
 俺はヴィルド、アサシンだ。女性経験はそこそこにある。男性経験は…実は任務で少々
(くそっ! 笑うな!)。そんな俺だが…今は正直うろたえているわけだ。
 目の下の、娘は…その、多分だが、野郎には見られたくない状態のわけで。特に商売女
とかじゃないから恥ずかしさが倍率ドン! 更に倍! なわけで。

「…あの…お兄さん」
 うわわ、大丈夫、お兄さんアサシン。嘘つかない。見てないアルよ。
「…ね。最後に、あえて嬉しかったです」
 いや、そういってもらえると俺もうれし…ん? 最後?
 そらしていた目線を顔ごと戻した俺の胸元に、上体を起こしてうつむいた彼女の頭だけ
が見える。そこにもあの糞野郎の排泄物が散っているのが見えて、俺は…肝心のときに
呑んだくれて…、間に合わなかった自分の不甲斐なさに改めて腹が立った。
 彼女の服も残骸くらいしか残ってないし…。WIZとかなら、マントをかけてやるとか
できるんだろうが、いかんせん俺の着ている服に布地の余裕は大してない。ただ、このままにしておくのは良くない…。俺は裏の人間だけど、人間辞めちゃいないからな。

「…ごめんなさい。汚い顔、見られたくない…です」
 ああ…。やっぱりそうだろうな…。うむ。わかった。見ない。
「…え? あ、駄目! 服…汚れちゃ…」
 俺は、目をつぶったまま彼女を横抱きにすると、そのままクローキング。目指すのは…
首都の噴水…は人が多い…。隠れたまま途方にくれ、夜空を見上げた俺の頭にイイ考えが
飛び込んできた。

 我輩はプロンテラ軍にて将校の位を得ているものである! 先の大戦で一線を退かざるを
得なくなったとはいえ、後方での支援ならばできよう。それに、軍人たるもの戦えばいいと
いうものではない。一般市民への危機への啓蒙、武具の鍛錬など、騎士が戦う為に、いかに
大勢の者が背後におるのか、我輩はここに来てそれを思い出したような気がするのである。

「……将校さん、すみません! もうちっと包帯をくれませんか? またリログしちゃった
 んでクエスト最初からなんですよー」
 妙にへらへらしたアサシンは気に食わなかったが、これも職務だ。本日何度目かわからん
が、消毒した包帯を取り出し、渡してやる。

「いや、ありがとっす! もうだいじょぶなんで。では!」
 城内に暗殺者が堂々と入れるとは。時世というのも変わるものだ…。
31511/15sage :2004/04/20(火) 22:22 ID:lc0XQLP.
 恥ずかしくて、あと…その、大きな声ではいえないんですが、お兄さんの汗の匂いで…
その、ドキドキして、私も目をつぶっちゃっていたら…。
「ついたぜ」
 …ここは…? 天蓋つきのベッドに、大きなお部屋…。こんなベッドに寝るの、女の子
だから想像した事はあるんです。きっと、ふかふかなんだろうなって、思ってた通りでした。
はしゃごうとして、力のはいらない手足と…薄汚れた自分の姿を思い出してしまわなければ、
私はずっと舞い上がったままだったとおもいます。

「…ちょっと待ってろ。」
 そんな私を見て、ちょっと悲しそうな顔をしたお兄さんはそう言っていなくなりました。人を待ってるときのちょっとって…長いですよね。お母さんがちょっと猪狩りに行くっていって、日が暮れても帰ってこなくって…。いつ帰ってくるかわからなかったときみたい…。
「…まだ、足りないか」
「…ぁ…」
 すぐに戻っていくお兄さんを見送って。違う。そうじゃない。私は…お母さんのときは、
お母さんが死んじゃったのか心配だったのに…。今は、お兄さんに…見捨てられるのが怖い
んだ。こんなに…なっちゃっても。やだな…。未練たらしくて、私。でも…戻ってきて
欲しい。
「……もう一度、行って来る」
「ゃ…待…」
 不安だから…何度も行ったり戻ったりするたびに言いたい事が喉まで出て。でも、怖くて
言えません。

「…これだけあれば足りるか…。すまん。恥ずかしいだろうが、目をつぶってやるから」
 といって、お兄さんは…私の顔や、髪の汚れを拭き始めてくださいました。
「ふぁ!」
 髪を触られただけで、びくびく体が震えちゃいます。耳も…唇も…布でぬぐわれて、
気持ち悪いものが無くなるのが気持ちいいだけじゃなくって…。目の前のお兄さんの顔が、
赤くなってるのは…一生懸命してくれてるからかな? それとも…私の…声のせい?
 でも、ごめんなさい。止まりません。何かが体の奥から出てくるのが止まらないですよ…。
「…すまん。痛むか」
 ふるふると首を振る。気配で、それがわかるみたいです。さすが暗殺者さんですね。

 …あ。

「……目、つぶってても…見えてるんですね」
「んあ!? いや、見えない! ホントーに。気配で大体の形がわかるだけ!」
 お兄さんの必死振りが可笑しくて、くす…っと、自然に笑ってしまいました。こんな時
なのに、こんな自分なのに。笑えたのを、私が一番びっくりしたかもしれません。
「…笑ったな、今? 多分、君はそうしてるのがいい」
 ……本当に、見えてないのですね…。じゃあ…私は、最後の勇気を。
「…目を、開けて。今の私を…見てください」
31612/15sage :2004/04/20(火) 22:23 ID:lc0XQLP.
 …いや。そう言われて見ないほど、俺は人間できてない。見たいものは見る! 裏街道の
人間だしな!
 ……それまで目を開けなかったのは自分でも不思議なんだが。その、なんだ。ええい、
ダマレ。

「…綺麗だ」
 ちょっとだけ射す明かりに照らされた少女の笑顔は、胸が痛くなるほど綺麗で。俺は、
そう言われた相手がどう思うかも考えずに、口に出していた。客観的に見れば、身体は
まだぐしょぐしょで。綺麗とかそんなこといっちゃいけないだろうな、ってのはわかる
んだけど。
「……ありがとう」
 それ以上、口にすると余計な事をしてしまいそうで。悪い龍はお姫様を食っちゃいけない
わけで。俺はもくもくと…今度は目を開けて、体の隅々まで拭っていくしかできないわけで。
 ああ、わかってるよな。今かかってるテーマソングはあれだからな。

 不思議なんだが、さっきまで…俺が触るたびに声を上げたり身をよじってた彼女も、
静かになって。もう、やらしいとかそういう気分は無くなってたな。俺は神様信じちゃ
いないけど、多分聖者に仕えてる周りの奴ら…取り巻きモンス?
 じゃない、修行僧だ。そうそうあいつらみたいに、無心に。奉仕するのが嬉しかった。
…多分な。だから、こう口にするのが嫌でしょうがなかったわけだが…。

「…終わった」
 実は、さっきから、仲間にささやきで連絡を取っている。騎士団に駆け込めば、女騎士も
いる。事情を話してここまで来させるように、ってな。そうすれば俺の役目は終わり…。
「ありがとう。お兄さん。もう…いいです」
「……ああ」
 声の弱々しさに、ちらっとそっちを見ると。消えそうな微笑。つい半日前、モロクの
焼けるような日差しの下で見たのが嘘のような…はかない笑顔。
「もう…いいですよ。私…帰ります。村に」
「……」
 この世界に…失望したのか。彼女は。それも仕方がないだろう。アレが聖職者としては
例外だとか、世の中、捨てたもんじゃない、なんて俺が言うのは大笑いだ。そんな俺の耳を、
彼女の声が柔らかく叩いていく。
「綺麗って…言ってくれた…。最後に、私を…抱いてください。ぎゅっと」


 すごく恥ずかしくて、さっきまで声に出せなかったのに。今はさらっと言えてしまう。
神様、ありがとうございます。
「…本当は。私から抱きつきたいんです。でも…動けないから…」
 お兄さんは、黙ったまま私を見ています。
「口に出してお願いするほうが…恥ずかしいんです…。お願い」
「…駄目。却下。拒絶」
 なんだか、その横顔が遠く見えて。手を伸ばして触れたいのに、体が動きません。
「…私が…汚れちゃってるから、ですよね。ごめんなさい。変な事言って…」
「違う」
「私より…他に…、素敵な人がいるから? …でも、私はいなくなるから。未練でまとわり
 ついたりしないから。…だから、今だけ一緒にいて欲しいの」
 泣かないように。泣いたらもう喋れない気がするんです。だから、笑ったままで…。
とても恥ずかしいことをねだってるんですね、私。そう思うと…胸がまたドキドキしはじめ
ます。

「…悪い竜はなぁ…。お姫様が好きでも…。手出ししちゃいけないんだよ」
「……え?」
 好き、と…言われたのが頭の中でぐるぐるしています。好きなんだ? 私のこと。手を
出してもらえないのは…好きだから?
「ようやくわかった。…いつか、姫様に似合いの騎士がくるまで守るのが役目なんだなぁ…。 俺は…それにも失敗した。駄目な奴さ。はじめて…守りたいと思ったのに」
 龍とか騎士とか…なんのことかはわからないんですけど。でも、とても大事なことを
いわれている気がして。
 どうなんだろう…この人が好きと言ってくれるなら。こんな私でも欲してくれるなら…。
もう少し…この世界にいてもいいのでしょうか、神様。どうか…勇気をもう一度。
「…こっちをむいて。私を見て…お兄さん…」
31713/15sage :2004/04/20(火) 22:23 ID:lc0XQLP.
 私はサリア。法に背き生きる堕落した者。行間でGHの守護騎士に話をつけて、地下監獄
の女看守にあの阿呆聖職者を預けてきた。ああ見えても教会に嫌気がさしたという点だけは
私とは同じ穴の狢だから、命までは取りたくない。
 男性機能を失って生きる方が残酷かもしれないか? それは見解の相違だな。あの男なら、
案外、あの女看守よりも精力があるかもしれん。

 で、あの馬鹿のギルドの者からの必死なささやき(Wis)で覗きに来てみたのだが…。
「俺は、君とはすんでる世界が違う。それに…」
「世界…だなんて…」
 ほう? こやつは前から女々しくていらつかされたものだが。読者諸兄も私の気分は
わかろう?
「君は…いなくなるんだろう。この世界から。元の世界で…幸せに生きるんだろう?
 じゃあ、…俺は、もう何もすることはない…」
「私は…変われませんか? あの綺麗な人なら良くて…私では…駄目ですか?」
 …うっとおしい。どの綺麗な人か知らんが、こんな阿呆に惚れる女などいるものか。大体、
泣く子も黙る暗殺者がこのざま…見ていられないな。こいつは馬鹿決定。

 …いや、むしろ大馬鹿決定だ。私は寝台の影からわざと足音を立てて一歩、踏み出す。

「……どけ。お前がいらないならその娘、私が貰う」
「「……!?」」
 まさかとは思ったが。そこの娘はともかく、ヴィルドまで私に気づいていなかったのか。
腑抜けが………4/5殺しだな。
「話は聞いた。娘…」
「は、はい…すみません。サリア、さん…」
 怯えた目を向けてくるが。何も取って食ったりはしない。その方面では私は極めて
ノーマルなのだぞ。(WisWisWis…)
 何? 私とこの馬鹿暗殺者の仲を誤解したと…?
 ………馬鹿だな。そんなこと。…あるはずがないだろうに。

「…姐さん。その、色々助力はありがたかった。だが…こいつは、自由にしてやって
 くれないか?」
 …そのヴィルドまでカタールに手を伸ばしているが。私に喧嘩を売る気か。5/6殺しだ。

「俺にできることならなんでもする。借りは返す。だから…」
 しかし、私はそれは聞いていなかった。
(WisWisWis…)さっきから、ヴィルドのギルドの者がささやきを送ってきていたのだが…。
ふふふ…。その提案、気に入った。
31814/15sage :2004/04/20(火) 22:24 ID:lc0XQLP.
「……ルアフ!」
 その声にあわせて周りにぼぼむ! と俺のギルドの仲間達が現れる。というか、お前ら!
騎士団はどうしたんだ!?
「うっへっへ…悪いッすね、ヴィルドの旦那…」
「あたし達、実はさっきからサリアさんに雇われてるのよね…」
 ……しゃり、しゃり…と鞘走る剣の音。お…おい。マジですか? 奴らを左右に従えて
サリアの姐御が向かってくるのが、死神そのものに見えて、俺の背筋はデビアスを突っ込
まれたように縮こまった。
「娘を渡すか?」
 いや、殺気はあまり感じないんで、本気じゃないんだと思うんだが…多分冗談だと思う…。
 ま、ちょっとは覚悟を決めろ、と? 覚悟、か…?
「私が思うに…」
 サリアの声を聞きながら、背後の少女に片手を伸ばす。
「姫を迎えに来るのは、悪い魔女もいる…ということだ」
 力なく握り返される手。俺は…、ここで即逃げしないあたり。この娘に…惚れてるん
だろうな、やっぱり…。
「さて…どうする? 言っておくが、私は厳しいぞ?」


 そういいながら、私のほうを見てサリアさんは少しだけ笑った…ように見えました。
「お兄さん…ヴィルドさん、っていうんですね?」
「あ?」
 さっき、名前を言ってくれた人が、ヴィルドさんに見えないようにウィンクしてくれる
のが見えました。
「…私を守ってください。これからも…。悪い魔女が…ホントに来たときのために」
「え?」
 今だけでいいから、神様…。手足に力を。飛びつくように、不意を打つキス。あんなこと
をされたのに…まだキスは初めてだったなんて、信じてもらえないですか? でも、最初が
この人で…よかった。
「ぁ…」
「私は騎士でも龍でも…暗殺者でもいい。…あのときの貴方が、好きになったんですよ…。
 だから…」
 そして、恥ずかしさのあまり…蝶の羽。…どこにいても、探しに来てくれますよね…
お兄さん。…って

 城内、蝶禁止 ⊂(。Д。⊂⌒`つ
31915/15sage :2004/04/20(火) 22:24 ID:lc0XQLP.
「(ひそひそ)……魔女としては、真実の愛とやらにほだされて退散するべきなのか?」
「(ひそひそ)あーあ…旦那、みっともねぇ顔して…。よだれ出てそうッすよ」
「(ひそひそ)あの馬鹿面があたしより強いなんて…許せないわ…」
 まぁ、確かに悪い気はしない。なんか、目の前のベッドで蝶飛びに失敗して…。
恥ずかしさでふにゃふにゃになってるのを見ると。…あー…その…。食っても…いいん
だよな? 多分。
 正直…こんなに一途に思われたのは初めてで…なんだかまぶしすぎたんだが。
素直になるってのもいいもんだよな。うん。
「(ひそひそ)しかし。私はこういう役回りを期待されていたとはいえ…」
「(ひそひそ)あ、いや。俺もそう思って提案したんですがね? こうなるとちょっと…」
「(ひそひそ)腹は立つわね…」
 吹っ切れたようにただの男として、彼女に答えようと思った俺の背後に、今度こそ、
本当に死神が舞い降りてきていた。

 翌日。彼女は無事にアコライトになった。どうも、俺の専属ヒーラーになると
決めてるらしい。それはありがたいし、嬉しいんだが…。
「ヒール! ヒール! ヒール! うぅぅー…ごめんなさい! 全然足りてませんね…」
 ……今晩は…いい宿取ってたんだけどな…。5/6殺しか…。二日立つのに…勃つものも
勃たないぜ…。
320切腹sage 7箇所か…7/8殺しだな :2004/04/20(火) 22:30 ID:lc0XQLP.
                          _l\
                     /⌒/   l
                   ⊂( ノヽ⊃_/⊃

正直 すまんかった
321名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/20(火) 23:03 ID:DIW5TfzM
むしろもっと書いて欲しい位なんですが。
文章自体も面白いし、龍と姫のたとえとかが素敵でした。
322マリオネット(1/2)sage :2004/04/21(水) 01:36 ID:NIjuP2S6
駄文失礼します_| ̄|○
構想だけなら全五話ぐらいになりそうなので、もし良かったら長い目で見ていただければ嬉しいです。

――マリオネット

 彼女は人を待っていた。
 場所は、ちょっと考えれば何処をどう考えても待ち合わせに不便そうなゲフェニアダンジョン。魔法都市ゲフェン中央、ゲフェンタワー地下のダンジョンの更に奥。ゲフェンの町中からすればかなり遠く、しかも道中は強力なモンスターどもがうようよする、ミッドガルド有数の危険地帯。
 一見して古代都市の遺跡と見て取れるそこは、既に人の住める所ではない。「魔界の入り口」の別名を持つ、高位の悪魔とその眷属の巣窟。人の理の届かぬ場所、王国により封印された魔物達の聖域。
 少女はそこで待っていた。
 歳は、体格や体型から見れば十代の前半ぐらいだろうか、だがよく見れば鮮やかなブロンドの髪や、ワンピースから覗く陶器のような白い肌が十代とは思えない蠱惑的な魅力をたたえている。
 勿論、人間ではない。高名な冒険者のパーティでさえ、探索するには危険すぎる場所。人間が、しかも少女が居られる場所ではない。
 彼女はマリオネット、操り人形と呼ばれる悪霊だ。もちろん、待ち合わせの相手もお仲間さん、である。

 そうして十分ぐらいたった頃だろうか、彼女の後ろに突然人の姿が現れた。極限まで肌を露出させた格好に、蝙蝠のそれに近い大きな羽を持つ人型の悪魔、サッキュバス。
「ごめん、おまたせー」
 といいながら、マリオネットを強引に振り向かせ、唇を奪おうとする。
 マリオネットの方もそれを読んでいたのか、それを避けると女の口にろうそくを押しつけた。
「リサちゃーって、あ、あっつぅー」
 思わず飛び退く女。そのまましゃがみ込んで「痛い痛い」と連呼している。かなり大げさに痛がってはいるが、彼女ほどの悪魔ともなればこの程度の火は何ともないはずである。
「ちょっとリサー、それは幾らなんでも酷いんじゃないかなー」
 唇を押さえながらようやく立ち上がると、女はそう言った。リサというのはマリオネットの名前だろうか。
「前も時間にルーズなのは嫌いと言ったはずですが、それにいきなりキスするな、とも。」
「うん、いわれたね。でも遅刻するのはしょうがないし、キスはライフワークだし。それに私はあなたに触る事が出来ないから、キスは成立しないよ?」
 あっけらかんと答える。マリオネットはため息をつくと「もう良いです……」と言った。
触れないと言うのは、彼女には実体があり、私には実体がない。そう言う事だ。
「あ、ちなみに遅刻したのはドッペルくんに呼ばれてたんだよ。だから、私は何一つ悪くないと思うけどな。」
「それならそうと連絡の一つぐらいよこしても良いんじゃないでしょうか。」
「っていうか、リサが融通きかなすぎなの。」
「リリスが自分勝手すぎるんです。っと、喧嘩はまた今度にしましょう。それで今日の用件はなんです。」
「あ、そうそう。一つは最近不審者が居るから気を付けて、っての」
 不審者……と言われてリサに思い当たるのが二人いた。一人は目の前にいるから、もう一人の方の事だろうか。
「えーと、あのウィザードのことかな」
「うん、マリオネットばかりを狙ってるっていう奴ね、大丈夫だとは思うけど一応気を付けて」
 それは、リサの中にある変質者のプロフィールと一致していた。何の恨みだか知らないが、マリオネットだけを狙うウィザードがいると言う話は聞いていた。
 既に知っている事なのでさして驚きもしない。私だって簡単にやられるつもりはなかった。
「うん、そう簡単にへまはしないよ、それでもう一つは」
「あ、それはこの間久しぶりの獲物が来てね、お裾分けーと思って。」
 獲物、彼女にとってのそれは、つまり人の事だ。出入り口が封印されてるはずだが、なぜかたまに冒険者が迷い込む事がある。
 そう言う人間を狩り、ゲフェニアダンジョンを守る事が彼女の使命であり、捕らえられた人間こそが彼女にとっての食事でもある。頻繁に起きる事ではないにしろ、彼女たちにとっては特に重要な事であり、ここの唯一の刺激だった。
 リサのような低級な悪魔はともかく、リリス程になると封印の影響でゲフェニアダンジョンから出る事が出来なくなる。
「私からすれば人間なんて珍しくないんだけどな」
「うらやましーなー、食べ放題飲み放題なんて……」
 リサは苦笑するしかない。彼女も出来る事ならかわってあげたいとは思っていたが、そううまく行く物ではない。
「そー言わずにどう?今回は綺麗所を取り揃えてますよ?」
「といわれても、私にはあなたみたいな事はできないよ?」
「そのことなら心配しないで。素敵なプレゼントを用意しておいたから。」
 そう言うと、リリスは自慢げに笑った。
 彼女の事だ、断っても無理矢理連れて行くに違いない。経験上このパターンで断り切れた事はいままでなかった。
「わかった。そのプレゼントとやらを見に行くだけね。」
 今思えば、そのプレゼントは、ミミックよりも開けてはいけない箱だったのだと思う。
323マリオネット(2/2)sage :2004/04/21(水) 01:37 ID:NIjuP2S6
 リリスに指示された扉を開くと、ここに降り立ったときから感じられた臭いがより強くなるのを感じた。生臭い、人の、精液の臭いだ。あまり、好きではない臭い。
 悪魔やモンスターの類は、概ねこの臭いが好きだったりするらしい。
 隣のリリスなどは、どうやらその臭いを嗅いだだけで既に出来上がっているようで、右手は股間で蠢き、左手はその豊満な胸をわしづかみしていた。見れば床には、同じような状況の女が一人と、動きを拘束された男がやはり一人、転がされている。ぱっと見死んでいるのかと思ったが、どうもそうではないらしい。あまり大きくは動かないが、よく見ると股間をいじる指が動いていたり、何らかの器具を取り付けられている男のモノがぴくぴくしてたりする。
 女性は中指と人差し指を突き立て、同時に親指のあたりをお豆に押しつけている。「こんな細い物じゃ足りない」と言わんばかりに激しく動かし、時折細かく喘ぎ声をあげる。体には白い粘液のようなモノが張り付いていて、その上時折股間を伝う物もある。建物の外からでも臭うだけの、一人分の量とはとても思えない量を、中に外に浴びていた。
 男の股間に取り付けられた器具は、尿道を縛り付けて居るようで、射精を抑制されているようだった。それだけでなく、細かい動きをしてそれを刺激しているようでもある。目の前に同じパーティのメンバーだったろう女の痴態を見せつけられ、それでも自分の意志で何一つとして出来ない、生殺しのような快楽と禁欲がそこにはあった。
 全身に精液を浴び、それでもまだ足りずに自らの指で慰める女と、器具により快感を与えられ、射精を許されずにいる男と、そんな状況を作り上げ恍惚の笑みを浮かべる悪魔の女、そして、その性欲の残り香に思いをはせる女が、そこにいた。
 荒い息づかいと喘ぎ声と、小さな水音だけが響き、精液とすえた汗の臭いだけが鼻をつき、どんな高潔な人間の精神さえも折り、正常な思考を奪っていく。これはそんな一人の淫魔の作品だった。
 神へ信仰を誓うプリーストや、騎士道精神に忠誠を誓うナイトでさえも引きずり込む自信がある。 それが悪魔に耐えられるはずはない。
「ねぇ、リサ。欲しくなってきたでしょ?」
 そんな声が聞こえる。欲しい?何が?
 決まっている。分かり切った事だ。だけど――
「そんな事言われても、私には実体がないから、クリ○リスを愛撫するたくましい指も、唾液を貪り吸い尽くす舌も、膣壁をこすりあげる熱いペ○スも、子宮に叩き付けるような精液も感じる事が出来ない。……違う?」
「いやっ、そんな……」
 思わず顔を背ける。頭を振って否定する。自分の考えていた事を言い当てられてなど居ない、彼女のあげたそのどれも、私の欲しい物ではない、と。私は、もっと……
「ほんっと、人間みたいな考えだこと。いい?あなたが望むのなら私はそれらすべてを与えてあげられる自信がある。あなたが望むなら、ね」
 リリスは、何を言っているのだろう。私は人間などではなく、悪魔だ。何者にも縛られない、欲望に正直な悪魔……
 私はマリオネット。私は悪魔……
 私の欲望……私が欲しい物は……
「望まないのなら、無理強いはしないわ。本当に欲しくないのね?なら、良いわ」
「……下さ…」
 考える前に口から出ていた。
「聞こえないわ」
「下さいっ」
 止まらなかった。
「何を?」
「欲しいんですっ、思いっきり下から突き上げてくるペ○スがっ、くさくてねとついた精液を全身にっ、それからっ、それからっ」
 自分で何を言っているのか理解しているつもりだし、それに対して何らかの強い抵抗があったような記憶もある。だけど、止まらなかった。堰を切ったようにあふれ出した。
「わかった。少しの間だけ目を閉じてすべてを私に任せて。五秒で終わらせるわ」
 言われた通り、素直に目を閉じる。
「いいと言うまで開けちゃダメよ」
「我、リリス・イン・レヴィリアの名において契約を発動する。契約内容は実体の獲得、対価は死後の安息。期間はその命ついえるまで。対象は、リサ・ストラトス。汝の望みは叶えられん。」
 リリスの長い言葉の後、私はすべてを失ったかのような喪失感を一瞬覚えた。それがなんなのか考えていると、リリスに目を開けてもいいと言われたのでそれに従った。
 そこには、以前と似ているようで少しだけ違う光景が広がっていた。見ている光景はあまり違うように感じられないが、私か男が移動したのか、転がっていた男のモノが目の前にあった。惹きつけられるように、それに見入った。股間においた指が自然と動きはじめ、くちゅと言う水音が妙に大きく聞こえた。余っていた左手を目の前のそれに伸ばす。おそるおそる指を触れると、少しだけそれが動き、男が軽くうめいた。
――触れるっ。
「私があなたに嘘をついた事があったかしら?契約は絶対。その体はあなたの物よ。」
 二三度確認するようにつつくと、今度は右手をそこから引き抜いて、握りしめた。
 欲しい。入れたい。溜まった白いのも、全部全部欲しい。
「チ○コのそれ外してあげるから、あなたのために溜めた精子、全部中で受け止めると良いわ」
 男の体にまたがり、刺激を与えたら直ぐにでも出しそうなそれを手で導く。そしてためらわず一気に、腰を下ろした。
「あぁぁぁあんっ、はぁはぁっはぁー」
 熱を持ったそれが中の粘膜を擦りあげ、入れただけで私は軽く達っしてしまった。男は挿入の刺激には耐えたようで、まだ膣無いに射精の感覚はない。といっても男も、勿論私もそう長くは持ちそうにないし、我慢できそうにもない。はじめはゆっくりと、やがて強く腰を振り、男の口をついばみ、吸った。男も応じるように腰を跳ね上げ、乳房をもみ、乳首を摘み、吸った。ありとあらゆるふれあいを望み、実行した。
「凄いっ、すごいのぉ、とまらなっ、とまらなっぃのっ」
 男のソレは私の中を満たし、腰を振るたびに奥に強い衝撃と密着感を感じた。私は全身で男の存在を感じ、男もそれに答えたように思えた。
「お願いっ、、中もっ、外もっ、全部っ、全部一杯にしてっ、私のすべてを満たしてっ」
「あぁんふ、ふぁああぁぁぁぁああああああ」
 やがて、私は絶頂に達した。挿入時の物とは比べ物にならない強い強い快感が襲い、そのまま意識が離れていくのを感じた。その間際に男は感極まったような声を上げ、私の奥に精子を流し込むのを感じた。
「はぁ、はぁ、はぁ、いっぱ…い……」

………
……


目覚めたときに感じたのは、股間の違和感と、鼻につく異臭と、全身にまとわりつく疲労感、肌に張り付いた精液とか、昨晩は何でそんな物に魅力を感じたのか分からない不快感満点のものと、少しの充足感だった。
「おはよ」
「おはよ」
とりあえず、股間の物を抜き取る。それが栓になっていたのかたらーと白いのが垂れ、思わず顔をしかめる。
「なーにそんな顔してるのよ、気持ちよかったんでしょ?気持ちよかったんでしょ?」
恥ずかしくて返答できるはずがない質問を連呼しているリリスを無言であしらって、何か拭く物はないかと辺りを見回す。
「ねぇちょっと、聞いてるの?リサ?」
これは……多分私が着てた服かな。他にないし、とりあえずそれを手に取る。着るべきか、とりあえず拭うべきか、それが問題だ。
思案しながらたぐり寄せていると、服から小さな手のような物が出ているのに気がついた。
「何これ……人形……かな。」
それは、赤ん坊ぐらいの大きさの布製の人形だった。
「ん?それがあなたの人形?」
「え、私こんな物持ってないよ」
「あー違う違う。原型となる人形がそれなのかなって」
「原型となる人形……?」
「マリオネットは、魂が人形に生まれるか、既にあった魂が人形に取り憑くか、力の強い物が操っているかのどれかなのね。どのパターンでも、対象として人形がないとダメなの。」
「へー、知らなかった。」
「うん、どうでも良い事だしねー」
「って、それでここにその人形があるって事は、今の私ってなんなの?」
「あなたの体?そこに転がってた女の体だよ。」
「ええっ?」
「心ぶっ壊れるまでヤリまくって、転がしといた。魂を契約で移し替えてはい終了。」
「そ、そんなのでいいの?」
「いいのいいの。どう?感度は?ちゃんと成功してるかどうか分からないから聞きたいんだけど」
「……悪くない。」
「それじゃ分からない。昨日みたいに『いいぃっっっっ、いいーーーーぃ』ぐらいの事は言いなさいよ。」
「そんな事言ってないっ!!」
「気持ちよすぎて記憶飛んじゃって、忘れてるかもしれないよ?」
「そんな事だんじてないっ!!」
「ムキになって否定するリサ可愛いなー」
「もう、馬鹿っ」

 彼女は笑っていた。
 場所は、ちょっと考えれば何処をどう考えてもそんな雰囲気のないゲフェニアダンジョン。魔法都市ゲフェン中央、ゲフェンタワー地下のダンジョンの更に奥。ゲフェンの町中からすればかなり遠く、しかも道中は強力なモンスターどもがうようよする、ミッドガルド有数の危険地帯。
 一見して古代都市の遺跡と見て取れるそこは、既に人の住める所ではない。「魔界の入り口」の別名を持つ、高位の悪魔とその眷属の巣窟。人の理の届かぬ場所、王国によって封印された魔物達の聖域。
 少女と言うには姿が少し大人びて見えるその人は、そこで笑っていた。
324製造BSのレベルあげ日記1/4sage :2004/04/21(水) 03:33 ID:8CjKSVCU
壁]・ω・)つ[貧乳製造BS萌えの書いた小説]


「おっ、今日もここだったか…」

オークウォーリアーとの一戦を終え、一息ついていた私に彼は声をかけてきた。

「あはは、そりゃそうだよぉ。オーク以上の敵にはまだ歯が立たないんだもん…」

ぺたんと座り込む私はカートからポーションを取り出す。

その姿を見ると、彼はハァと肩を落として私に近寄ってきた。

「おいおい、俺の前ではそれは無しだぜ。」

私の横に座り、短い蒼髪の頭をなでる彼。

「Heal」

髪の毛がぐしゃぐしゃになるのはイヤだけど、なでてもらうのはイヤじゃない。

ただ、もうちょっとやさしくしてほしいけど、そんなの恥ずかしくていえないし…

「どうだ沙月(サツキ)、痛みはなくなったか?」

頭においていた手を自分のひざの上におき、私の顔を覗き込む。

「うん、いつもありがとね、火尋(カヒロ)。」

礼を言うと、すくっと立ち上がり、彼はビレタを外してペコリときざっぽく頭を下げる。

真面目なのかギャグなのか、こういう所が私の周りでは彼を人気者にしている。

私も最初知り合った頃はイイ人だなぁって思っていた程度だったが…

「なぁ、今日もどっかいかないか?」

ちょっと昔のことを思い出そうとしている私にふいに声が掛かったら。

「えっ、でも火尋は…」

私みたいな新米製造ブラックスミスとは違い、彼は一流のエクソシストなのだ。

だから、レベルの低い私と出かけても、めいわk…

「いつも言ってるけど、俺は迷惑とか思ってないからな。」

!!……………

もう、すっかり見透かされてる…

「あのなぁ、俺は お 前 と 出かけたいんだよ。」

自分で言ったくせに少し照れたのか、ふっと横を向く彼。

くすっ、ありがとうね…

「はいはい、分かりましたよ。」

ゆっくりと腰を上げ、少し砂の付いた短いジーンズと白いワイシャツをはたいて立ち上がる。

「んで、どこに行くつもり?」

頭をぽりぽりかく彼。

一人だったら悪魔の巣食う古城にだっていけるくせに…

私に見合う狩場を探してるんだろうなぁ…

「そうだなぁ、ピラミッドなんてどうだ?」

私はぐっ、っと親指を出して返事をすると、彼の呼び出した光の柱の中に入っていった。


何度来ても、この砂と埃の混じった風と乾いた空気は喉に痛い。

そして、ピラミッドの中は古い腐った空気と死臭が混じり、さらに気分が悪い場所だ。

人に住み心地が悪いだけあって、魔物にとってはとても住み易い場所となっている為に多くの魔物たちが巣食っている。

しかし、噂ではこのピラミッドは王墓らしく、そこに埋蔵された宝物を狙ってくる冒険者も多いらしい。

まぁ、私達もその手の人間なのだから…


ビレタからサークレットに装備を変えて臨戦態勢をとる彼。

私はその後ろでポリン帽をカートに入れ、今日手に入れたばかりのオーク族のヘルメットを被る。

「最近は、敵の数が多くなってる気がするな……」

彼は火を宿したスタナーを振り、にじり寄る死者を屠る。

「あっ、火尋あぶないっ!!」

とっさに彼に襲い掛かる蛇女に殴りかかるが………あんまり、効いてない?

ここの敵には火が有効だと聞いていたんだけど…

殴りかかった敵が私に反撃する前に、彼は蛇女を壁に激しく打ち付ける。

「沙月、ここの敵はアンデットが多く確かに火属性が有効だが、さっきの敵は闇の加護を受けてるんだ。」

闇属性の前では属性武器の威力が半減することは知っていたが…

「ってことは、私のファイアスティレットじゃ、つらい……かな?」

しょんぼりとする私に彼は一本のチェインを渡した。

「コレなら沙月もかなり戦えるはずだから、頑張れ!!」

彼はぐっ、と親指を突き出した後、私の頭をぺちぺちと叩く。

手渡されたチェインには、彼には似つかない帽子を被った可愛いポリンのカードが刺さっていた。

「くすっ……可愛いね、これ。」

道具袋から聖水を取り出して、彼は面倒くさい顔をして、先に歩んでいった。

「あっ、ちょっとまってよ〜。」

焦りながらも、私は彼を走って追いかけた。


魔物との連戦につぐ連戦。

彼はチェインに聖水を注ぎ、聖なる加護を与える。

そのチェインは私の非力な力では想像も付かないほどのダメージを弾き出した。

面白いほどにあっけなく、魔物が倒れるのは今までにない爽快感があった。

「あははっ、ねぇ火尋、私って強い?」

彼は苦笑いしつつ、宝箱の形の魔物を蹴っ飛ばす。

「ま、はしゃぎ過ぎないようにしろよ。体力までは神の奇跡じゃどうにもならないからな。」

私も次々と襲い掛かる包帯に包まれた死者達に対応する。

周りでも冒険者達が戦っている姿は見て取れるが、彼らも苦戦しているようだ。

ずんずんと溢れかえる死者たちの群れはどこからとも無く生者をここから排除しようと増え続ける。

その数は多く、二人では捌き切れない数にまで膨れ上がってきた…

「いきなり沸いてきやがった………おい、沙月!!」

彼は胸に着けたブローチを外し、両手にグローブをはめて詠唱を始めた。

「えっ、こっちはこっちで手が離せないんだけど!?」

カートで三体ほどの敵を弾き飛ばしながら私は答えるが、敵の数は変わらない。

その挙句、遠くで戦っていた冒険者達も魔物に敗れ、魔物たちの標的がこっちへと向かいだしていた。

「俺が詠唱を完成させたら、階段の方に走れ!!」

彼は魔物たちに詠唱を邪魔されながらも精神を集中させ印を組む。

私は彼に襲い掛かる敵をカートを振り回し、近寄せないようにするが……

彼の作り出した神の聖域が完成しきる前に、私は倒れてしまった……………
325製造BSのレベルあげ日記2/4sage :2004/04/21(水) 03:35 ID:8CjKSVCU
「おいっ、沙月、しっかりしろ!!」

ぐらぐらと体を揺らされて、眠り続けれるほど私はタフじゃない。

目はまだ開かないけど、彼の手にぽんと手を重ねる。

「んっ……平気、だから……」

ゆっくりと目を開けると、私と彼は聖域の中にいた。

私はボロボロだったけど、彼もまたボロボロだった。

気づいていなかったけど、私に襲い掛かろうとしていた敵から庇って傷を負ったんだろう。

彼が一人で狩りをするなら、傷など殆ど負わないって知ってるから……

「それより、ごめんね。私のせいでこんなに…」

ぎゅっと彼の手を握る。

「ばーか、気にすんなよ。もうなれたよ。」

ニィってイヤな笑いをして私の上体を起こす。

「でも、私がアドレナリンラッシュとか使えたら、火尋の手伝いできるのに…」

少しだけ彼は考えたみたいだけど、いつもみたいに頭をぺしぺし叩く。

「沙月は沙月で製造頑張るんだろ、気にすんなって!!」

「でもぉ………」

なんかこう考えてるとずんずん気が沈んでいく……

そんなしょんぼりしている私を、彼はいきなり抱きついてきた。

「ぅわっ!!」

驚いて声を上げる私。

「まったく、お前って可愛いよな……」

………………

そんな直に言われたら、てれるよ……

何も言わずに黙っていると、彼がいきなり私のシャツをめくった。

「きゃっ!!!!」

殴りかかろうとしたけど、彼が真面目な顔してたので、手が止まってしまった…

「傷、じゃないみたいだな……」

私の腹部にはさっき負った傷から出血した跡が残っていたみたいだ。

しかし、聖域の奇跡により、傷はすっかり癒えてしまっているらしい。

「傷は回復したみたいだから、平気だよ……」

私も彼の真似をして、頭をぺしぺしと叩く。

そんなことをしていると、いきなり腹部に付いた血痕を、彼が舐め始めた。

「きゃっ、ちょ、ちょっと、なにっ!!!」

止めさせようと手で頭を離そうとしたが、逆に彼の手が私の腰を引き寄せて離せないようになってしまった。

それに、珍しく彼が私に対して力を入れてる……

「ちょっ、やめっ……んっ………くすぐったいよぉ……」

私が拒否してるのを分かってるのに、彼は全然止めてくれない。

むしろ、さっきより強く吸い付き、舐め回しているみたい。

「あぁ……だ、ダメだってばぁ……はぁっ、うっ………あぅ…」

私の腹部についていた血は綺麗に舐め取られ、今では彼の唾液がぴちゃぴちゃと水音を立て始めていた。

さっきまでくすぐったかったのが、体がゾクゾクし始め、顔が高揚しているのが自分でも分かる。

「あっ…こらぁ、火尋ぉ……やめ、てぇ……」

これ以上やられたら……

私が考えてることを察しているかのように、彼の舌は徐々に腹部から上へと貪り始めた。

それと同じように、私のワイシャツのボタンをそっと外していく。

「こ……こらぁ、かひろぁっつ!!」

胸の先端を舐められて、体がびくリとはねる。

ワイシャツのボタンは全て外され、私のささやかな胸が彼の眼下にさらされる。

「沙月の胸は、いつ見ても可愛いな…」

ーーーーーーっ!!!

反論しようとするが、彼は私の胸を舌の先端で弄び始めた。

つーっと舌で体を這わせ、吸い付く。

私の背中に這わせた彼の右手が私を引き寄せ、彼の左手が私の右胸を弄り始める。

「っはぁっ………うぅ、あっ……」

ずんずんと、自分の中から意識がなくなってきているのが分かる。

そして、それと同じだけ快楽に溺れたいという気持ちがふつふつと込み上げてくる。

胸を弄られ、しかしジンジンと熱くなった乳首に手に掛けてくれないもどかしさ。

言えば楽になるかもしれないけど、恥ずかしくて言えない。

彼は乳首には触れずに、さらに上へと動く。

「ひゃっん!」

鎖骨をすーっと舌で這わせ、首筋を貪る様に舐めた。

びくびくと体が反応して、肩近くまでワイシャツがはだけ落ちる。

それを見た彼はワイシャツを私から脱がし、肩からつーっと首筋まで丹念に舐め始める。

彼のじっくりとした愛撫は私の体を火照らせていた。

しかし、欲しいところには手が触れられていなくて…

ジンジンしているのに、欲しいのに…

火尋に触って欲しい……けど……

「ふぅ、やっぱり恥ずかしくて言えないんだな……」

ちょっと彼は苦笑いして私の胸の先端に手を向けた。

「触って欲しかったんだろ、気持ちよくしてやるよ……」
326製造BSのレベルあげ日記3/4sage :2004/04/21(水) 03:37 ID:8CjKSVCU
彼は私の後ろに座ると、私を彼の股の上に乗せた。

ジーンズ越しに彼のアレがあるのが分かる。

それだけで、私は触れられてない場所がじんじんとしてきた。

彼の手はゆっくりと私のジーンズのボタンとチャックを外し、降ろしていった。

残ったのは白い下着だけ。

その下着も下の部分はじんわりと湿っているが、彼には見えてはいない。

もちろん、触られればわかるのだが…

「それじゃ、触るぞ……」

後ろから回される手に私は身をゆだねる。

彼の右手は私の胸を軽く触れ、左手は腰に当りに置いて、体を支えている。

「んっ………」

触って欲しかった場所に手を伸ばされ、思わず声が出てしまう。

さっきまでの意地悪な触り方とは違い、私の乳首を重点的に責める彼の指は艶かしく動く。

「両方、触れられたいか?」

胸はさっきからずっと触れられたいと硬く強調しつづけ、じんじんと痺れが私を襲う。

恥ずかしくて返事はちゃんとできなかったけど、コクっと少しだけ頷いた。

腰にあてられていた手が左胸に触れ、私の両胸は彼の両手でぎゅっと揉まれた。

「あっ、はぁ……うぅん………」

乳首に手が触れるたびに声が出てしまうのが恥ずかしい。

でも、彼は私の声を聞くたびに、彼のモノを大きくしてくれている。

「はぁああっ!!」

不意に彼は私の左耳を舐め、かぷかぷと軽く噛み始めた。

生暖かい不思議な感触が私の耳を襲いつつも、胸は彼に揉み扱かれる。

「それにしても、本当に大きくならないよなぁ。沙月の胸……」

さっきから赤かった顔がさらに熱くなった。

「ちょっ、それはぁっんっ〜〜〜〜〜!!」

思わず反論しようと後ろを向くと、ぎゅっと抱き寄せられ、唇を奪われた。

彼の舌が私の口中を貪る。

ぐちゃぐちゃと私と彼の唾液が交じり合う。

彼の舌に合わせて私の舌を絡め合う。

時が経つにつれ、思考が真っ白になっていく。

どのくらいのキスをしただろうか、ふっと離れる時には口同士が糸をひき、頬は唾液だらけだった。

彼と私は見つめあい、そして、軽いキスをした。

お互いに求め合っている、言葉は要らない。

彼のモノはこれ以上ないというほどに膨れ上がり、私も彼に弄られる頃からすでに濡れぼそっていた。


私は彼の指示通り横になり、恥ずかしかったが足を少し広げた。

「沙月、入れるぞ……」

彼は自分のモノを私の入り口に何度かこするようにしてあてがうと、狙いを定めるように挿入してきた。

「ああぁっ………んんっーーーーーっ!!!」

じゅぷっと秘所から音が聞こえる。

十分に濡れた私は、彼を激しく拒むことはなく、私を貫いた。

「あぁぁ、火尋ぉ…………」

ぎゅっと彼の首に手を回す。

前にも動きづらいからって言われたけど、私はこうした方がなぜか安心するらしい。

「奥まで入ったの、分かるか……」

軽く彼の唇が私と触れる。

少しだけうなづくと、彼はゆっくりと動き始めた。

ジュッ、プチュ、グチュ……

腰が動くたびに恥ずかしい水音が聞こえる。

「んっ、あぅ……はぁう………、あぁ、奥まで………入って、る……」

お腹の方までぐいぐいと彼のモノは私を貫こうと動く。

彼には言ってないけど、結構お腹にあたると苦しいのだが、多分今後も言わないだろう。

「んぐっ、あっ……か、かひろっ………、もう少し、ゆっくり……」

彼がゆっくり動いたのは本当に最初の少しだけで、その後はずっと私にモノを打ち付けるように動いている。

「あっ、くうぅっ……、かひっ…ろぉ……」

私の膣はぐちゃぐちゃと彼にかき回され、アソコからはこぽこぽと白濁した私の液が溢れ出る。

そのたびにまた、イヤらしい音が聞こえる。

パンッ、パンッ、グチャ、ジュプッ……

「はぁっ……かひっ……ちょっ…………はぅぁ!!」

気持ちいいのと苦しいのがずんずん分からなくなるほど彼の動きは激しかった。

「くぁーーっ…………あぁっ!!」

頭が真っ白になり、私は彼をただぎゅっと強く抱きしめていた。

「はぁはぁはぁ………沙月、そろそろ……イクぞ……」

彼は少しつらそうにして言うと、私はコクリと頷く。

それに呼応するように、彼の動きは私を壊すほどに激しく貫き……

「ああぁっ、かひろぉーーっ!!」

ギュッと彼を強く抱きしめたとき、私の中で熱いモノが溢れていくのが分かった…………
327製造BSのレベルあげ日記4/4sage :2004/04/21(水) 03:40 ID:8CjKSVCU
「ねぇ、火尋……」

私は行為を終えて、服を着終えてから彼に声をかけた。

「ん、パンツが濡れて気持ち悪いか?」

ーーーーーーっ!!!

私は声よりも先に手が動いていた。

思わず手に取った物を、彼に対して思いっきり、なげつけ……

え?

私が投げつけたのは、包帯ぐるぐる巻きの死者だった!!

そういえば、ここって……

「うわ、なにしてるんだよ沙月!!」

なんて言ってる彼は全然起き上がれそうにない……

そう、ここはピラミッドダンジョンの中。

そこで作り出した聖域の中で私達はあんな……

周りをみると、うじゃうじゃと生者を排除しようとする亡者の群れ。

その時、亡者達の進行を防いでいた聖域の壁が音もなく崩れおち……

私達二人はプロンテラの家へと送り返された…………


■今日の教訓:えっちなことは場所を考えてしましょう。


はい、へチョ小説書きの作品でした。
出来たら返事とか欲しいですなぁ、特にご本にn(うわ、なにをするおまえr…
328切腹sage :2004/04/21(水) 11:17 ID:j3fh7W3A
   |† ̄| <感想…来てるですね、ご主人?
   |Д`) <面白いっていわれたよ〜。踊るなら今のうち?
   |⊂ )
    >>321
      ありがとおございます。ネタはすごーく昔の携帯ゲーム。
      龍が姫様に惚れててもいいじゃない? と思ったんです、はい。

     ♪ ___
   ♪   | † |  <(…エロ書いたのもはじめてだろうに)
      ヽ(´Д`;)ノ <いや、小説(もどき)書いたのも…○年ぶり…
         (  へ)    正直、後半失速してまつ。恥ぃ〜。
          く
>>322
 ええですねぇ。リリスさん、サキュバスらしいサキュバスで。女の怖いとこ全開?
こう、元からイメージ反転のAbyss様とか時計塔のお嬢さんも萌え、なんですが。
元Mobの「っぽさ」満載なのもうまいなぁ、って。
 むひゅーー。おねーさん、家帰ったらげっふぇんで人形さん専門に叩こうかな!

>>同志貧乳製造BSスキー様
 …Lydia? ねぇ、Lydiaの人?(返答不要
いや、それはいいとしてー。製造さんとか製造志望さんが頑張ってるのって
萌えますよね? 実はえちぃしーん前の一生懸命な戦闘シーンではぁはぁ
しますた。
 むひゅーー。おねーさん、家帰ったら製造さん拾ってワニ園でもいこうかな!

  で、おやくそく

      ||| || |
     __∩__ グチャ
     | ,.:. '.;§, |;
 ., ,・倒_@δ, _.|,.': ;
 ,: 。'∽ < >m 。†・;<…偉そうに人様のに感想なんかするから…
329名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/04/21(水) 16:44 ID:6JwSuyoU
>>305-319 アサシン×ノビ(純正)最高。各キャラの視点で書かれているので状況が良く分かって良いと思います。ハァハァ
>>322-323 サキュバスの悪魔っぷりと、人間の女に魂を移されたマリオネットのエロ表現が良かったです。ハァハァ
>>324-327 なんて言うか相思相愛(?)でエロいですね。GJです。
330284sage :2004/04/22(木) 02:15 ID:za700l9c
続きできたんだが投下していいかい?
331552sage :2004/04/22(木) 06:13 ID:wVwuaRjI
ダメと言う奴がどこにいると思うね?
332名無しさん(*´Д`)ハァハァsage 割り込みゴメンナサイでした! :2004/04/22(木) 09:54 ID:1zQzLnqw
壊れアコ様を待ち焦がれる者 (2/20
333名無したん(*´Д`)ハァハァdame :2004/04/22(木) 12:49 ID:QT5ZNloI
壊れアコ様を待ち焦がれる者 (3/20
334名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/22(木) 14:35 ID:5Wtt0/2A
壊れアコ様を待ち焦がれる者 (4/20
335名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/22(木) 16:08 ID:lBd4kOFM
壊れアコ様を待ち焦がれる者 (5/20
336名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/22(木) 16:34 ID:KImSidSI
壊れアコに振り回されるアサ様を待ち焦がれる者 (1/20
337名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/22(木) 17:42 ID:.p4LnaoE
壊れアコに振り回されるアサ様を待ち焦がれる者 (2/20
338貧乳製造BS萌えsage :2004/04/22(木) 17:45 ID:YpmOXeJI
感想あり〜、そして返事。(注:登場人物は実在の名前とは変えております

>>328 残念ながら私はバル鯖ですね(`・ω・´)
 この話のモデルの方々は某ロキの人ですが…
やっぱり製造BSの頑張る健気な所は萌えますよね〜
座らせて吸うような養殖製造BSと違って好きです(*´Д`)

>>329 相思相愛っすよ、もちろんw
 まぁ、沙月のほうがずいぶんと遠慮がちっぽい気がしますがw

今後も何かと書いて行こうと思いますが、リクなんかあればヨロシクです。
もちろん感想あると、小躍りしながら喜び勇み、作者の作成意欲も沸くので…
339284sage :2004/04/23(金) 05:02 ID:zg4qUTcs
前回までのあらすじ

売り上げが上々でベンチでタバコを吸っていたアサシンに女のアコライトが頼み事

アサシンやるコトがないので承諾

枝で呼び出されたイービルドルイド撃破、のちアサシン地獄を見る

危ないアコライトから開放された後、プリーストから聖水の事実を教えられる

自分が飲んだものを思い返しデスペナ

そこでヴァイオレンスなアコライトと再開、ポタでアコライトの部屋まで飛ばされる

よーわからん人は284を先に読むんでから見ることをおすすめします


「…ん…んん?」

あれ…オレなにしてたんだっけ?

朝の光に起こされたオレは目を瞑りながら思い返す

床に着く前、酒を入れたかのように頭にもやがかかっている

(なんだっけ…なんだっけな…)

必死に思い出すために頭に手を当てる

(…そうだ、たしか新しく買った鎌イタチ…狩りしてたんだっけな…)

(そうだそうだ、思いだしてきた、それでプロのベンチで休んでプリーストと話して)

(…危ないアコライトの頼みごとを聞いちまったんだっけな)

(しかし今思うと恐ろしい日だったな)

体を起こし上半身を左右に動かし軽くストレッチをする

「んん〜〜…はぁ…」

朝一はダバコと決めている

いつもベッドの隣に置いているので台の上に手を這わせる

むにゅっ…

「あ?」

(なんだコレ?やけに柔らかくてあったかいし…心なしか鼓動も伝わってくる)

むにゅっむにゅ

(なんだっけコレ、好きだぞ、オレなんかコレ好きだった気がする)

「………」

意を決して振り向くと「隣で寝てる」アコライトの胸を鷲づかみにしていた

(………)

さ…寒い…体が寒い…

体中が振るえ、汗が滲み出し、明らかに脈も速くなっていった

(な…なんでオレがコイツと寝てるんだ…オレもコイツも裸じゃん)

シーツも嫌に乱れている、「何か」行為を行った後のように

(…つーかここドコだよ、こんな家具知らねぇよ、ていうかオレの家じゃなだろ)

見覚えのない家具や服、戸棚にはオトコの生殖器を模した器具が並んでる

(コイツあぶねぇ…マジで)

(つーか…さっきから胸から手が離れないのはなんでだ?)

よく見るとアコライトの手がしっかりとオレの手首を握っている

「ぬぉお!!」

「ん〜…ど〜したんですかぁ?」

「な、何…何握ってんだよ」

「アサシンさんこそどこ触ってるんですかぁ?…もぅ…昨日あれ程したのに…」

「し、したって…何を…?」

何のコトかさっぱり分からない、いや気づきたくないのかもしれない

「ふふっ…こーれな〜んだ?」

アコライトが振り向くとまざまざと胸を見せ付ける

胸についた赤い痣…

オレがよくつけるキスマークだ

それを見たとたんオレの頭の中から昨晩の記憶が蘇る

「ぁ…あぅあ…」

声にならない声が漏れる

アコライトはもっと見てと言わんばかりに胸を強調する

(う、ウソだウソだと言ってくれ)

聞きたくないが…聞かねば始まるまい

「き…昨日のオレはどうだった…?」

「太くて…熱くて…凄く大きかった…」

「い、いや違うだろ明らかにオレの一部じゃん…」

「あん…思い出したら興奮してきちゃった…」

(聞けよ)

アコライトは既に目はうつろ、頬は紅く染まっており息遣いも荒い

酒で言うトコロの「できあがってる」状態だ

「して欲しいの…ねぇ…」

ゆっくりとオレの首に手を回すと唇を重ねてきた

いやらしいディープキスだ

一次職のするもんじゃあない

(…っ!この味!)

「ぷぁっ…どうしたんですかぁ?」

途中で止められたコトが不満なのか舌に引いた唾液を拭いながら問うアコライト

「お前…媚薬口に含んで…」

「えへへ、バレちゃいましたぁ?」

まったく罪悪感がないのか満面の笑顔である

(やば…勃って…!)

「ねぇ…これぇー…コレ欲しいぃ」

追い討ちをかけるようにアコライトがオレのブツを触っている

このままではホンキでヤりかねない

すると不意にアコライトがオレに抱きついてきた

「な…なん――?」

「アサシンさん…あたしね…ダメなの…」

「ずっと…ずっと前からアサシンさんのコト見てたの…あなたにムチャクチャにされたいって、ずっと…」

「っぅ!」

不意に背中に痛みが走る

ギリギリとアコライトが爪を立てオレの肌に喰い込ませていく

「あなたを思って何度自分で慰めたかも分からない…」

「だからってコレはやり過ぎじゃねぇか…?」

「ふふっ…愛は歪んでる方が純粋でしょ?」

イ…イカれてる

「でも…アサシンさんのコト…本当に好きなんです」

イカれてるけど…コイツ本気で…

「ねぇ…もし…もしも私の気持ちに答えてくれるならキスして…」

「…………」

「やっぱり…ダメよね、こんな女…はしたないだけで誰も―――!?」

何も答えずアコライトと唇を重ねる

「んっ…んんぅ、んん〜〜〜っ!!」

オレに気持ちが通じた事が嬉しかったのか、コイツの感度がやばいのか

キスしただけで絶頂に達したようだ

「はぁ…ぁ…ぁあ…アサシンさんっ…」

我ながら甘いと思う、媚薬の効果もあいまったのかは知らないが…

ダメ人間同士だ…丁度いいのかもな

「こら、自分だけ楽しむんじゃねぇ」

「だってぇ…気持ちいいんだもん…」

「ほぉ、そうか…反省の色が無ぇな」

アコライトの胸を鷲づかみにすると尖端を舐め回す

「あっ!ああっ!?やっ…っちゃううううう!!」

またもアコライトのカラダがガクガクと震え絶頂に達する
340284sage :2004/04/23(金) 05:03 ID:zg4qUTcs
(なんて感度してやがる…)

「む…胸じゃ…やぁ…お願いこっちもぉ」

娼婦の様に大股を広げ指で大きく秘部を開く

「なんだこれ…もう内股まで濡れてやがる」

「そうなの…ここももっとぉ、もっと一杯ぃ」

「ここぉ?どこだ?オレには分からんね」

ワザとらしく言うと手を這わせて太股を撫でる

「さぁ、ドコだろうなぁ?」

「こ…ココぉ〜…私のいやらしぃココぉ〜」

「ココじゃあわからんね、もっと分かりやすくいってみな」

「そんなっ…」

「さぁ、言うか?言わないなら分からんままだ、お前も焦らされたままだ」

「…言わないもん…」

「そうか、なら仕方ない言いやすくしてやる」

アコライトの秘部に指を押し付ける

「うああっ!?」

思った以上の反応だ

(コイツは感度がオカシイからなイカさないように焦らしていかねぇと…)

「ほらぁ、もっと気持ちよくなりたくないのか?お前が言えばすぐさまイカせてやるのに」

「あああっ…イキたいぃ〜、イキたいよぉ〜…」

「なら言っちまいな、ほらもっと快感が欲しいんだろうが」

「で…でも…言わないんだもん…!」

(おいおい…強情だな)

「しゃーねー、コイツはお預けだなぁ」

ブツを取り出すとアコライトの目の前に向ける

「おまんこぉ!私のおまんこに頂戴!!」

「早っ!!」

「も、もうちょっとガマンとか…」

「ダメ!もうダメなの!早くぅ!犯して!私の子宮えぐってぇ!」

(こいつキマッっちゃってるな…)

「わぁーかった分かった、ほらさっさと指で広げな」

「うんっ、ね、早くぅ〜」

入口に尖端を押し当てる、よほど濡れていたのか簡単に先が入ってしまうくらいだ

「あ…あぁ…あぁああ…入って…くるぅぅうう」

(クッ…ヌルヌルじゃねぇか、どれだけ濡れてんだよ…)

不意にアコライトが手を回し耳元で囁いた

「アサシンさん…大好きだよ…」

オレは何も答えずに深々とブツを入れ込んだ

…………………………………………

…………………………………………

エピローグ


プロンテラのポータル広場にて…

「うぉおおい!何でお前付いてくるんだよ!」

「当たり前じゃないですかー、私がいなかったツライでしょ?」

「いや、ツライつらくないとかじゃなくてさぁ…」

「じゃあな〜に?

「ほら、なんとなくソロしたくなる気分とかあるだろ?」

「無い」

「無いって、ダメじゃん」

「だって支援なんだよ?ソロなんてできるはずないもん」

「それにぃー、誰のための支援になったと思ってるんですかぁ?」

「む…そりゃあオレのせいなんだが…」

「でしょー、じゃあ一緒に狩りいくのも当然ですよね〜?」

満面の笑顔で話しかけるプリースト

あれから随分と経つがコイツとオレは結婚し、すでに一年目を迎えようとしていた

相変わらず危機感のない街プロンテラ

やはり周りに目立つのはガーデニングにいそしむ住民

まったくもってファッキン野朗共だが最近は口にはださなくなった

多分、ココロに余裕ができているのかもしれない

「な〜に?どうしたんですか?」

「いや、なんでも…」

「はい、煙草」

「ん?吸うなって言ってたじゃないか」

「今日で一年になるんだよ?今日くらいはいいじゃないですかぁ」

お気に入りのベンチでコイツと過ごす昼の時間

オレが一番ココロ安らぐ瞬間だ

もう隣の人間の顔に煙を吹きかけるコトもないだろう

煙草に火をつけて一服する

ビュオッ!!

「うおっ」

「きゃっ」

突風が駆け抜け咥えられた煙草が飛んでいった

後は名残惜しむように紫煙が残っているのみだ

「ちくしょう、もったいねぇな…」

「タバコより私の胸を吸えってことかなぁ」

無視して二本目を取り出し口に咥える

「ねぇ…」

「なんだよ?」

空を見上げ風に髪をなびかせながらオレに問う

「アサシンさんの名前…私知らない…」

「聞かなかったからな、教えてない」

するとふくれっつらで愚痴をこぼすプリースト、よくわからん言葉でオレを罵る

そういや、このベンチでどっかの♀騎士にも愚痴られたっけな

「お前、名前なんて言うんだよ」

「私ですか?」

急に笑顔になるとオレの横顔を見つめてこう言った

「アサシンさんが決めて下さい、私…名前ないですから」

「そうか…そうだなぁ…」

タバコを親指で弾く

「イ――――」

「あ、その前にアサシンさんの名前聞いてないですよぉー」

コイツ…せっかく人が…

まぁいい

「さぁねぇ、フリーで呼ばれてるなぁ」

「フリー…[自由]ですか、いい名前ですよ」

「そうか?名前を誉められたのは始めてだ、それに」

「FreeじゃないFleaだ」

「Flea…ですか?」

「そうだ、[イカれた変態野朗]って愛称だよ」

「じゃあ…あのお知り合いの男のプリーストの方は?」

「アイツ?[ザック]って言ってたな」

「意味はなんですか?」

「知るかよ、なんでもいいさ」

膝枕をさせて空を見上げる

名前なんぞアサシンが言うものじゃない、オレらは路頭で誰にも知られず死ぬ運命

でも

こいつには、教えてもいいか

「風が…強くなってきたね…」

「そうだな」

「ねぇ、フリーさん」

「なんだよ」

「Hしよっか」

                           END
341284sage :2004/04/23(金) 05:05 ID:zg4qUTcs
長らく待たせてもらってスマン
なんかオレからエロパロ取るとダメかもしれない_| ̄|○
とりあえずアサシンはこれからも壊れアコにヒィヒィ言わされるでしょう
342名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/23(金) 07:54 ID:8ODpV8Rg
Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!
343名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/23(金) 12:50 ID:.dGRtI8Y
   |† ̄| ハイハイ チョットゴメンヨー
   |Д`)       [END]
   |⊂ )

        ___
   |    | † | ヨイショット…
   |    (´Д`;)ノ[END]
   |    /(   )
   |れる]  (/ U


   |† ̄| ヨクワカリマセンガ コレ カワリニ オイテイキマスネ
   |∀`)ノシ     [アサシンはこれからも壊れアコにヒィヒィ言わされる]
   |  )
344名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/23(金) 13:34 ID:jaYPHZAQ
>>339
続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

いやぁ、やっぱ雰囲気がいいですなぁ。二人の会話とかエロシーン以外の所での情景とか。
二人の性格がきちんと作られてるからアサにもアコにも本気で萌えられます(*´Д`)
345名無しさん(*´Д`)ハァハァ :2004/04/23(金) 14:17 ID:M1mguB6o
>>339-340 やべ、勃起した。
346名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/23(金) 17:53 ID:IfyI6uBI
>>339
GJ!!!!1111
こんなことしてみてえええええええヽ(`Д´)ノ
347接近に失敗しました接近に失敗しました :接近に失敗しました
接近に失敗しました
348名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/23(金) 22:28 ID:eYdsZYPw
>>347
三次元スカトログロ画像、見ない方がいいですよ
349271sage :2004/04/24(土) 01:31 ID:4Y76sqZQ
何が張られていたのやら、見ないうちに削除されていた私は幸運だったのでしょう。
さて、>>272がなにやら好評だった様なので、その続編のようなものを投下してみます。
お口直しになりますかどうか。
では。
350271sage :2004/04/24(土) 01:32 ID:4Y76sqZQ
 さて、どうしてやろうか。

 待ち合わせの場所にいつまで経っても来ないので、あたしは相方の家に押しかけた。そこで見たのは……床で眠りこけている、コイツの姿。寝相が悪いから床に布団を敷いている、と前に聞いた事があったけど、まあ見事な大の字。
 一緒に狩りに行く約束をしておいて、いい面の皮じゃないの。
 この前みたいに太股の上に頭を乗せてやったら、狸寝入りに変わるだろうか。そう考えてから、あたしの頭にふと、別のアイデアが浮かんだ。

(お返し、してみようかな)

 おあつらえむきに大股開きで寝ているし。その脚の間に寝転がり、片方のももに頭を乗せた。……けっこう柔らかい。コイツ、魔力は高いし詠唱も早いけど、身体は鍛えてないから、そのせいかな。で、後頭部にはコイツのアレが当ってるわけだけど、そっちも柔らか。ホントに眠ってるんなら、当然だけど。とりあえずコイツの法衣をアイマスク代わりに頭の上に被った。
 んー、意外と寝心地いいかも。このまま寝ちゃってもいいんだけどな。なんだか暖かいし。とりあえず、あたしはしばし、目を閉じた。

 ……ちょっとだけうとうとして、気が付いたら後頭部に固い感触。ふふふ、来たわね。あたしが股枕の体勢になってから身じろぎひとつしないでおいて、まだ眠ってるとは言わせないから。
 寝返りを打つふりをして、顔をアレの方に向けた。鼻先に固さがある。

 さて、どうしてやろうか。

 このまま寝たふりをして、コイツの反応を見ていようか。それとも……うん、やっぱりやめ。あたしは、寝たふりなんかしてやらない。例によって、あたしもドキドキしていることだし。

 ズボンの上から唇を押し当てる。そのまま、大きさを確かめるように半開きの唇を根本から先端、そこからまた根本に向けて這わせた。唇だけで食むように、くぷくぷと力の強弱をつけながら往復するたび、ズボンの中でアレがぴくぴく動くのが唇に伝わってくる。先端の方が反応が大きいから、しばらくそこに唇をとどめ、やんわりとした刺激を続ける。心なしか熱をもって、湿ってきている気がする。

「はむ、ん……」

 しばらくそうしたあと、あたしはコイツのズボンの腰紐だけ解いてやった。蝶結びになってるから、口にくわえて引っ張るだけで簡単に解ける。そこまでしてから、あたしは動きを止めた。続きをしてほしかったら、行動で示してみなさい。

 ほどなくして、コイツは身じろぎを始めた。あのときあたしのスカートの中に入り込んだ時みたいに、身体をずり上げていく。結果、紐の解けたズボンはずり下がっていくわけ。下着は、というと……あたしがサービスで指先を引っかけているお陰で、いっしょにずり下がっていく。そして、

 ぱす、と小さな音がした。あたしの頭も法衣を被ったままだから暗くて見えないけど、たぶん解放されたアレが法衣の裏地を叩いた音。ちょっと法衣が軽くなった感じだから、間違いないと思う。勢い、いいんだ。
 ゆっくり、ソコに向けて顔を近づける。ソコにたどりつくと、頬に固くて暖かいモノが当った。頬ずりをするみたいにして、その感触を確かめる。こんなカタチしてるんだ。直接見たら、結構グロテスクなのかな。先端が触れた頬にぬらついた感触がある。男も、濡れるんだ。

 ちゅ、とキスをするように唇を根本に押しつけた。法衣の内側にこもった強い匂いが鼻をつくけど、先端から垂れてきた液の味が舌を刺すけど、あたしにもうためらいは無かった。むしろ喜んでる、あたし。

 コイツのだから、こんなコトもできる。
 強い匂いも、変な味も、コイツのだったら平気。
 そう思える。
 そして、そう思える事自体が嬉しい。
 あたしは、どこかおかしいのかも知れない。でも、それでも良いと思える。
 唇と舌先でキスをするたびに、コイツがぴくんと反応してくれるから。喜んでくれてるから。

 キスを繰り返しながら、とうとう先端にたどり着いた。にじみ出る液体を吸うように、唇を付ける。半開きにしていた唇を、大きく開く。
 いくよ。食べちゃうからね。

「んむ……っ」

 意を決して、あたしは口の中に、コイツのものを迎え入れた。

 思っていたよりも大きい。歯があたっちゃいけないから、もっと大きく口を開かなきゃ。変な味で口がいっぱいだけど、鼻の奥に匂いが上ってくるけど、それももう、喜びのうち。
 でも、あたしばっかり喜んでちゃ、ダメ。ちゃんと、最後までしてあげよう。
 どうやれば上手なのか解らないから、舌をまんべんなく這わせて、反応を見てみる。うん、やっぱり先のふくらんだ部分や、ひっかかる部分が良いみたい。舌だけじゃワンパターンかなと、頬の内側や舌の裏側も使ってみる。それに、いわゆる袋もいいんだっけ。そう思い、指で触れてみる。……ほんとに玉が入ってるんだ。急所でもあったはずだから、指先で撫でるだけにしておく。でも、それだけでも反応が大きくなってくれた。
 口のなかに唾が溜まって、液体と混じってアレでじゅぶじゅぶかき混ぜられてる。あごが疲れるし、いろいろ気を遣うけど、嬉しくて、楽しい。

 夢中になってアレを頬張っているうちに、指でふれていた玉がコイツの身体の内側に引っ込んだ。と思った途端。

「んぷ……っ♪」

 コイツが、爆発した。

 びゅく、びゅく、と熱い粘液があたしの口内に注ぎ込まれる。何度も、何度も。
 凄い量。それに、苦いような、しょっぱいような、今まで味わったことのない味。初めてだから、当たり前だけど。

 こぼしたらすごい事になるから、あたしはアレをくわえたままで口内の精液を飲みこむことにした。やっぱり味が味だし、粘液状だから飲むのには苦労する。そんな苦労さえ、心のどこかで悦んでるあたしって何なんだろ。

 口の中の液体を飲み干して、ようやく口を離すことができた。あ、まだ先端からにじんできてる。そういえば、中に残ってるのを吸い出されると男は気持ちいいって聞いた事がある。唇を付けてちゅっと吸い出しているうちに、いちど放出して柔らかくなってきていたアレが勢いを取り戻してきた。あは、まだまだ元気。

 あたしは吸い終えた後とりあえずソレから離れ、コイツの上にのしかかった。はだけた法衣からのぞく胸板に、自分の胸を押しつけるようにして。「起きない」ってわかってさえいれば、こんなに大胆になれるんだ、あたしって。
 もし「起きて」、組み敷かれたりしたら……それでもいいかな、なんて。

 でも、今は。コイツにのしかかったままアレを手でやわやわと握りながら、耳元に口を寄せる。息が精液の匂いになっちゃってるだろうけど、気にしない。

「もっと、してほしい?」

 返事のかわりに、手の中のアレがびくんと動く。ん、正直。

「よろしい」

 頬にちゅっと口づけして、あたしはまた法衣の中に頭を戻した。

 でも、忘れてないよね? あたし、少なくともコイツよりはずっと体力あるんだから。
 吸われ続けて、明日あたり足腰立たなくなっても、知らないからね。
351名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/24(土) 15:07 ID:9Qz5Az6Q
>>350
ぉぅあああああああ????!???!??!?!

超ミラクルダイナマイトでGJGJGJGJGJGJ!!!!
352名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/24(土) 15:43 ID:wpmSTQ7U
♀BSさんの健康的な露出が好きです。
姉御っぽいけど、コンプレックス(ひんにう)持ってる子はかなり好きです。
私の相方とか。
本当はHな事してほしいけど、恥ずかしくてもじもじしてんffっべうbvgj
・・・失礼。

なお、 >>324 のプリ&BSのカップルは実在します。名前違うけど。
それにしても、ほんとに2日で書くとは驚きました。このえっt(スピードヒャッk
最後に。サーバばらすな〜〜!!
353貧乳製造BS萌えsage :2004/04/24(土) 19:27 ID:PdX/kYf.
お、本人からのレスキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
まぁ、それはおいといて、次の小説作成に入ろうと思うが、そろそろ次のスレ立てないと無理っぽ。
次の書き込みの方、スレ立てヨロシク。(゚Д゚)9m
依頼通り、少しHなことをする貧乳BSを書くぞ〜
ん、胸で?そいつは無理だぜ、なにせひんny(うわ、お前らなにすr……
354名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/04/24(土) 21:01 ID:Jl8lnwPk
スレ立てたよん
355貧乳製造BS萌えsage :2004/04/24(土) 21:50 ID:PdX/kYf.
スレ立ておつ〜、こっちも埋めていきましょうヽ(´▽`)ノ
次の作品は作成中です、しばらく待ってくれぃ。
感想やご意見あれば是非とも下さいな〜♪
356名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/25(日) 08:12 ID:C4Pj.jIo
>>350
ぁぅぁ〜・・・うらやましいよう(血涙
タヌキ寝入りしてあげてるやさしくてえちぃ♂プリさんに激しく萌え。
そんな私はずーっとソロの極AGI騎士子。
ペコに乗るのが有利とわかっていても、可愛くない外見とBOTに間違われるのが嫌で徒歩の日々。
いーかげんソロは飽きました・・・臨時?ナニソレ美味しいの?・・・_| ̄|○

とにかく350さんGJ!いきつくとこまでいっちゃってください♪
このコンビの幸せを切に祈っております。
357名無しさん(*´Д`)ハァハァdame :2004/04/25(日) 11:14 ID:g8BkdqgU
>>350
やっべ、鼻血出そうだ(*´Д`)
358名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/25(日) 16:11 ID:AHEmiyLk
>>350
前回同様、二人の会話が全く無い行為なのが個人的にえらくツボです(*´Д`)ハァハァ
359腰低商人×鼻高ウィズ娘番外小噺sage :2004/04/25(日) 18:09 ID:moy0UKAE
 月日は過ぎる。彼の魔導師の傍らに佇む商人は、今や鍛冶師に格を上げていた。
されど、変わらぬ。何も。

「あ」
「……リボン、だな」
 天に別れを告げて間もない地下一階にて、己の銘を刻んだ鉄鎖を携えた男の鍛冶師が
地に落ちた蝙蝠の骸から拾い上げたのは、紫の絹紐だった。此処、ゲフェンの北に位置する
ミョルニール炭鉱の奥深くでは、様々な武具を拵える為の材持つ屍が、崩落により死したことも
知らぬまま、地上の光を求めて彷徨い続けている。
 斯様に哀れなる屍共を浄化するのだ、その見返りに材を受け取っても、罰は当たるまい。
 冒険者の意識など、大なり小なりそんなものだ。材を拾い上げる鍛冶師を、皮肉を篭めた
両の碧玉で見遣る女の名はヴァルトルート、素知らぬ振りを貫く男の名はオズワルド。
 細くされどしなやかな絹糸は、今尚二人を結んでいる。だが、糸を立ち切るべく女が刃を
手にし、そして取り落としたあの日から、女の紅唇が綻ぶことはなかった。その身と心に
茨を幾重にも纏い、女は自らを頑に結ぶ。
「要る?」
「要らないわ」
 何食わぬ面のまま絹紐に掛かった塵を払い男は尋ねるも、凍れる声音にて無下に
突っ撥ねられる。
「私はサークレットを持っているのよ」
 その上、言外に侮蔑すら篭めた物言いで斬り捨てられるも、男は唯首を捻ったのみ。
「でも、俺が持っててもなあ……似合う?」
「吐き気がするわ」
「だろうな」
 更なる笞を我が身に喰らった男は、己の赤髪に当てていた絹紐を下ろし、肩を竦める。
売るには半端な価値しか持たぬ一方で、男の己には明らかに用なき女の髪飾りの処遇を
如何したものかと思案していたのだろう。暫し手の内の絹紐を見詰め玩んでいた男は、
顔を上げた。散々なる雑言に当てられたにも拘わらず、その面は至って平然たるものだった。
「やっぱり、あげますよ」
「要らないと言っているのに……!」
 途惑う女の手に無理に渡すと、男は斧を担ぎ、洞窟の奥へと行ってしまった。その背を
見遣りながら、望まぬ贈物を握り締めた女は、独り唇を噛んだ。

 戦果は上々だった。屍ならば、炎の壁で容易く焼き尽くせる。
 闇夜に包まれた旅籠の中、漸く揃えた鉄材を纏め上げた男は、不遜なる色を双眸に浮かべ
寝台に腰掛ける女の傍らに傅いた。そして、目の前にぶら提げられた皮の長靴を、恭しく
脱がせていく。徐々に現れる白皙は、窓の外の月明かりを受けて仄かに輝くかのように見えた。
その踝に、常は見られぬ飾りが在った。丁寧に結ばれたそれは、昼間渡された紫の絹紐だった。
「これは足枷」
 そう囁くと、薄らに笑んだ女は、俯く男の額に柔らかな右足の裏を乗せた。一日長靴に包まれて
いたにも拘わらず、その足先からは甘やかですらある香りが放たれていた。恐らく、香でも
焚き染めていたのだろう。僅かな隙をも見せぬ為に。
「でも、一方ではこの足で貴方を踏みつけている」
 額に更なる力が掛かった。無言のまま床に視線を走らせる男の頭上から、女主の戯言が降る。
「何方が本当なのかしらね」
 独り言めいた呟きを口にすると、女は咽の奥で自嘲気味に笑った。瞬間、女の柳眉が逆立った。
「触らないでッ」
 踵に触れた手から伝わる温もりを鋭い鳴と共に思わず振り払った、その爪先は男の頬を強かに
打った。
「あ……」
 意図せぬ衝撃に冷艶たる瞳を見張るも、遅かった。赤き筋が無惨にも流れ落ちる男の口元を
見遣った女の相貌が歪んだ。だが、女は差し伸べかけた手を引くと、事更に眉根を寄せ冷徹な
笑みすら浮かべ、言った。
「……当然よ」
 なれど、眼を伏せたまま、男は何も言わず赤を手で拭う。淡々たるその様が、却って女の激情を
煽る。
「貴方のそういうところが気に食わないのよッ!少しは抗ったら如何なのッ!」
 鬼の面を被った女は憤怒も露に激昂する、然し。
「それはお互い様だろうね」
 閨に轟く雷を、男の一語が静めた。瞬間なれど怯む女を直に見据え、更に男は問う。
「ルーは何を望んでるんだ?」
「わ……私は……」
「これ?」
 言い澱む女の足の付け根に伸びた手に、驕慢なる女主には似合わぬ小さな叫びを洩らす。
「やっ!ち、ちが……」
「じゃあ、何だ?」
「ああっ!」
 布越しに指先で嬲るように突付かれ、込み上げる昂揚と屈辱に女は声を挙げる。朱に染まった
頬を見上げ、男は溜息すら吐き、言う。
「狡いな、ルーは。何時もそうやって喘いでばかりで」
 まるで他人事の如き物言いに、辱めの中立腹した女は、奮い起こした矜持を以って、男を罵る。
「貴方が、言わせない癖に……!」
「俺が?如何して?」
 己を苛む指は止まらない。それどころか、法衣の隙間に滑り込み布を横に押しのけ、隠し毛に
覆われた秘所を男の眼前に晒してしまう。他は乱れなき装いの中、最も秘すべき箇所のみを表し
且つ止めもしない。売女、そう己を罵るには、既に秘所の最奥をしとどに濡らし始めている身では、
些か理が足りなかった。されど。
「言えば、私は唯のがらくたになるもの」
 却って昂揚が理による妨げを弱めたらしい。意図せぬまま、女は長きに渡って溜めた己をぽつりと
吐露する。そう、男が望むは、女主と情人の狭間で葛藤する己。故に、女が情人を望むが最後、
男は興を失い、己の元から去ってしまうだろう。それが恐ろしく、女は自らの矜持を守る為に始めた
芝居を止めることが出来ないのだ。
 然し、男は眉一つ動かすことなく、呟く。
「なんだ、そんなことか」
「そんなことって……ひっ」
 じゃらり、という鉄が擦れる音と共に、突如秘所に押し付けられた冷ややか且つ硬質な代物に
女は息を呑む。怯えた碧玉の先では、先だって男が拵えた氷結を封じた鉄鎖の柄が、鈍い光を
放っていた。それが何を指すのか薄々は分かる、けれど認めたが最後、畜生以下に堕する予感を
覚え、女はか細い声で抗う。
「な、何よそれ、やめて、おねが……いやあああ!」
 遂に懇願すら口にした女を無視するかのように、太い鉄柄は常以上の圧迫と冷気を以って、
狭き秘所を抉り入った。幾ら既に露が湧いていたとは言え、かの場所を物で蹂躙されたことなど
ない女の身と心にとっては、酷い苦痛を与えるものでしかなかった。なかった筈なのに。
 暫し最奥に突き入れられたまま、放置される。呪わしい辱めに独り苛まれる中、じわりと
新たな露が湧き出で、凍れる柄を自ら暖める様が己でも分った。そして、それを知覚した瞬間、
我が身の奥深くからえもいわれぬ歓びが込み上げて来るのを、女は感じざるを得なかった。
「ねえ、もういや、こんなの厭……あああっ……!」
 嘘だ、否定するも、小刻みに動き始めた柄は、徐々に女を高みへと追いやっていく。熱を帯びる
秘肉と凍れる鋼鉄の摩擦が生み出すくちゃくちゃたる猥雑な粘つきは、女の鼓膜すら犯す。
 なれど、女は拒み続ける。 柄を動かすは愛しい男の手なれど、玩具の如き扱いにて感じる己を
認めるわけには。

 何時の間にか柄の動きに合わせて振り始めていた腰を止め、気付く。
 柄にて己を苛む男と笞にて男を苛んだ己とは、果たして何処が違うのか。
 これは罰だ。永劫に贖うこと叶わぬ、罰だ。それでも。

「許して、御願い、許して……」
 歓びに息を荒げ、今や恍惚の境地へと誘われた女の口を突くは、許しを求める言。然し、鉄柄は
冷気を、鉄鎖は金切り声を以って、唯只管女を責める。凍れる鉄柄が抜き差しを繰り返す度に、
艶やかな露に塗れた男の名が、現れては隠れる。そして女の意思とは裏腹に、捲れた陰唇は
鉄柄にねっとりと絡みつき、涎を垂らす膣口はひくりひくりと蠢動し、欲を貪らんと浅ましい様を晒す。
「いや、いやっ、いやあ!」
 背に流れる金髪を振り乱し女は泣き叫ぶ、最早、自らが何を口にしているかすら、女には分からない。
理を無くし夢中に抗う一方で、己の豊満な胸に男の頭を抱きかかえる女の踝に結ばれた紫の絹紐が、
揺れていた。

 雷神の鎚による夜毎の精錬を受け、虚ろな眼をした女は鳴き続ける。鍛冶師が誇れる作となる日が、
何時か来るやも知れぬ。けれど、それは同時に、頑なに守り通した己を喪失することをも意味する。
 ならば、いっそ正気も何もかも打ち捨て、狂ってしまえばいい。商人、今や鍛冶師の手を逃れ得ぬ以上、
この無間の地獄から抜け出す手立ては、それしか無い。
 唯それだけを望み、今宵も女は拒絶を口にしながら腰を振っている。
 その願いが叶うか否かは、何人たりとも知ることはない。
360359sage :2004/04/25(日) 18:11 ID:moy0UKAE
良かった、足りた…埋めついでの小噺失礼。
しかも相変わらず痛くて御免なさい。
361名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/25(日) 18:44 ID:IeFAVYHI
>>359
いやなかなか楽しめましたよ
設定や言い回しがなんとも言えない。GJGJ(´ー)b
362「ゆ」の奴sage :2004/04/25(日) 20:17 ID:tQkHrkGs
早いな・・・もう梅の時期に来たのか。
んじゃ、梅ついでに駄文投下。
書き殴ったんで、いつもの3倍稚拙です、ご容赦。
363それは盛りの付いた獣のようにsage :2004/04/25(日) 20:18 ID:tQkHrkGs
プロンテラの中心街。ここは数多くの露店が立ち並んで、四六時中熱気が立ち込めている。

嫁さんが風邪を引いてしまったので、俺は薬を求めて町を彷徨う。

ふと思いついて、裏路地を歩いてみる。予想通り、怪しげな薬屋があった。

「よう、久々だなおっさん」

「ふん、いつものだな」

俺はたまにここで攻撃速度増加ポーションを買う。ここの店のは質がいいのだ。

まあその分、値段は張るのだが。もちろん、値段に見合うだけの効果はある。

よって、知る人ぞ知る名店と噂されているのだ。俺もすっかり常連となっている。


「ときにおっさん、俺の嫁さんが風邪で寝込んでるんだ。即効性の薬ないかな」

「へっ、風邪薬はねえ・・・ねえけどよ、これはどうだ?」

「なんだいこりゃ?」

「まあ、飲ませりゃ分かる・・・汗だくになるが、その後はすっきり治るはずだ」

「ふうん・・・よし、いただこう」

いつもの攻撃速度増加ポーションと一緒に薬を買った俺は家路に着いた。

家に帰った俺は、早速薬をお湯で溶いて嫁さんに飲ませた。

「ごほっ、ごほっ・・・ありがとう、あなた」

「気にするな、早く治す事だな」

「うん・・・」

薬が効いたのか、あっという間に寝ちまった嫁さん。俺も今日は早めに寝ることにした。


夜中。なにやら苦しげな息が聞こえてきたので、目が覚めた。

どうやら、薬の副作用とやらで全身汗だくになって息が荒いでいるようだ。

・・・と思っていたら、全然違う。確かに汗だくではあったのだが、その、つまり。

「あん! あっあっあっ! どうしてぇ、治まらないよお・・・」

嫁さん、一人で慰めてやがった。おっさん・・・汗だくってこういう事だったのかよ!

「あなたぁ、あなたぁ・・・ああ、早く入れて、お願い! あなたぁ!!」
364それは盛りの付いた獣のようにsage :2004/04/25(日) 20:19 ID:tQkHrkGs
嫁さんの乱れきった姿と、部屋に立ち込めた淫臭で頭がくらくらする。

そして気がつくと、俺は股間を漲らせて嫁さんに覆いかぶさっていた。

「きゃっ!? あ、あなた・・・どうしてここに!?」

だが俺は応えず、無言のまま股間の槍を嫁さんに挿し入れた。

「ん〜〜〜!? や、あ、あ! なにこれ!? 気持ちよすぎ・・・っ! んああっ!!」

どうやらあの薬、♀のフェロモンも増大させるようだ。おかげで俺も大興奮。

俺は例の攻撃速度増加ポーションを一気飲みすると、加減無しに腰を振った。

「やだあ、あなた、激しいのお! お願い、止めて、止めてぇ!」

「止めていいのか、ん? ま、止めろっつっても止めねえけどなあ!!」

「ひああっ!? だめえ、飛んじゃう、飛んじゃうぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

びゅく、びゅく、と勢いよく俺の気が嫁さんの中に注ぎ込まれる。

だが、今日は何かいつもと様子が違う。普段は数分休憩を挟むのだが・・・

「はあ、はあ、どうしよう、あなた・・・昂ぶりが全然治まらないの・・・」

「俺もだ・・・なんか・・・なんか、獣みたいにお前を貪りたい・・・!」

言うが早いか、嫁さんの胸を鷲掴みして荒々しく揉み、乳首を音を立てて吸う。

「ひにゃあ! あ、あなた、いつもよりすごく激しい・・・でもそれがいいのお!」

嫁さんもすっかり発情モードとなって、俺たちは獣の如く交わった。

「獣と言えば・・・やっぱり後ろからだな!」

俺は嫁さんの後ろに回り、数度の放出にもかかわらず全く衰えない股間の槍を突き入れる。

「挿し入れる股間の槍・・・! ピアース! ピアース! ピアース!」

ズドドドン、ズドドドン、ズドドドン!! 嫁さんに体ごと激しくぶち当てる。

「は、はふ、ん! も、もう、気持ちよ、すぎ、て、はぁぁ、何も考え、らんな、い・・・」

「・・・・・・・・・!!」

もう何度目か分からない、放出の予感。今までに無い大きな快楽の波が俺たちを包む。

「・・・出すぞ!」

「来て、来てぇ! 私も、イ、イ、イっちゃうからぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

ドクン! ドクン! ドクン! 嫁さんの中から、とうとう俺の気が溢れ出してしまった。

「「はぁ、はぁ、はぁ・・・」」

俺と嫁さんの目が合った。どちらからともなく、唇を求め合う。

「ん・・・ふぅ、ん・・・あ・・・んん・・・」

「愛してるよ・・・」

「私も、愛してる・・・」

重なり合ったまま、俺と嫁さんは眠りに付く。外は薄明るくなっていた・・・
365それは盛りの付いた獣のようにsage :2004/04/25(日) 20:19 ID:tQkHrkGs
「ごふっ、ごふっ! げほげほっ!」

「・・・見事に感染っちゃったわね。でも、おかげで私は全快しちゃったぁ♪」

「くうう、あの親父めぇぇ・・・謀ったな・・・!」

翌々日。あれから1日ぶっ通して寝ていた俺たち。嫁さんの風邪はすっかり治り・・・

「ごほっ、ごほっ! ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ・・・苦し・・・」

俺は嫁さんの風邪をそっくりもらってしまった。風邪は人に感染すと治るもんなんだな・・・

「・・・にしてもあなた、一昨日何の薬を飲ませたの?」

嫁さんが薬の空き瓶を手に取る。俺が止めようとした時には、もう遅かった。

「なになに、この薬は♀の本能を一時的に激化させる薬です・・・?」

原材料はペノメナのべと液、などという風に、注意書きを読み上げていく。

「・・・ふ〜ん、そういうことだったのね、あ・な・た ?」

「・・・・・・・・・ッッッ!!!」

嫌な予感・・・と思ったら、嫁さんは俺に抱きついてきて、耳元で囁いた。

「・・・一昨日のあなた、いつもと違ってすっごく激しくて・・・よかった」

ああよかった、どうやら馬乗りからのフルブーストぶん殴りは避けられたらしい。

しかし、世の中早々甘くない。俺は禁断の果実を食らってしまったようである。

「あんなに激しいの、またして欲しいな・・・ね、いいでしょお?」

「・・・いや、あんなの毎日してたら体が持たんだろう」

「いいじゃない、体がボロボロになったら私が癒してあげるから。んふふ・・・」

まずい。俺の予想以上に、嫁さんが淫らになっちまってるや・・・ははは。

これはもう、覚悟完了して一緒に弾けるしかないかなあ。つか、それしかないか?

とりあえず、俺と嫁さんの絆がよりいっそう深くなったのは確かなようである。

〜Fin〜
366「ゆ」の奴sage :2004/04/25(日) 20:24 ID:tQkHrkGs
そういや、初体験の話を書いてない・・・
し、しばらくお待ち下さいっ!
では、感想をお待ちしております。


(´-`).。oO(前回のアコログ物は不評だったんだろうか?)

(つД`).。oO(続き書いてるけど、いらないっすかね・・・)

( 0M0).。oO(どっちみち・・・俺の文章はボロボロだ!)
367名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2004/04/25(日) 21:18 ID:kOwXh.Oc
>>363-365
エロ表現の中に笑いが含まれていてすね。こういうの好きです。GJ!!
ピアースで後ろから激しく攻め立てる旦那に燃え。

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