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【萌え】みんなで作るRagnarok萌え小説スレ 第2巻【燃え】
- 1名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/14(金) 00:54 ID:q83j76lk
- このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!』ではない萌えな自作小説の発表の場です。
リレー小説でも、万事OK。
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ エロ小説は『【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ【エロエロ?】』におながいします。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメでつ
・ 感想は無いよりあった方が良いでつ。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者でつ。建設的な否定を(;´Д`)人オナガイします。
▼リレールール
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リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように
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※ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
前スレ【萌え】みんなで作るRagnarok萌え小説スレ 第1巻【燃え】
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi?bbs=ROMoe&key=1036572446&ls=50
- 2スレルール:追記sage :2003/11/14(金) 01:14 ID:q83j76lk
- スレルール
・ 板内共通ルール(http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi?bbs=ROMoesub&key=1063859424&st=2&to=2&nofirst=true)
▼リレー小説ルール追記--------------------------------------------------------------------------------------------
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメでつ
・ リレーごとのローカルルールは、第一話を書いた人が決めてください。
(たとえば、行数限定リレーなどですね。)
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以上、テンプレスレの存在を忘れてたバカがスレ立てた故の弊害ですっと。
- 3名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/14(金) 10:12 ID:jD1xdd/Y
- 3ゲト。
前スレに投稿したのは滑ったな・・精進しまつ・・。
- 4名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/14(金) 23:14 ID:JqNgdLJ6
- 4確保。
ネ申 降臨祈願(-人-)〜†
- 51スレの422sage :2003/11/14(金) 23:42 ID:g16bPUwE
- 5ゲット、ずさー。
続き執筆したので、省文ver投下〜。
アップローダーには、完結してから文を削った前の奴を置いておこうと決意しました。
他の文神様のように地の文を少なくする方法を会得してないので見苦しいし、
長々としていますが……お付き合いのほどを;;。
あと、試験的に改行なども勉強中……お見苦しいかもしれませんが、
どうかご了承の程を。
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「ふぃー、疲れたねえ」
プロンテラ南出口の公園。プロンテラにおいて、ある意味街中よりも人の交流の盛んな場所である。そのためここには常時たくさんの人々が集まっていた。ベンチで休みながら雑談を楽しむ者、PTやギルドのメンバー集めに勤しんでいる者、あるいはそういった客層を狙った露店商人たちである。
それらに混じって、ノービスの少女とアコライトがベンチに仲良く座っていた。少女は縮こまったように、少しだけ俯いて。対して、アコライトの方はその職らしさなど全く無視して、背もたれに両腕を投げ出してリラックスした様子であった。
「ここまで来ればもう、心配はないよ。大事にいたらなくてさ、ホント良かった」
と、彼の言葉を聞いて、ビクリと少女の肩が震えた。脳裏に恐怖が蘇り、少女は自分の目の端に涙が浮かびそうになるのを感じた。が、零れ落ちようとした涙が流れることはなかった。
「あわわ……。ごめんごめんごめん。軽率だったよ。許してくれ。ほら、この通りだ」
彼が、突然にわたわたと腕を振り回したからである。まるで泡を食ったような表情で、平謝りしてくる。あまりに大げさなポーズである。このまま放っておけば土下座までしかねない彼に、今度は少女まで大慌てである。
「あっ、あの……! わたしは助けていただいた身なんですから……そんな、謝らないで。顔を上げてくださいっ……」
「いやいや、ボクが悪かったんだよ。ごめんなさい! すみません!」
「あうあう……」
それでも引き下がろうとしない彼に、参ってしまう。これは、並大抵の言葉では諦めてくれそうにない雰囲気であった。
「あの……わたしでしたら、大丈夫です! ほらっ、こんなに元気なんですよ!!」
だから彼女は今だ顔を上げない彼の両肩を揺らして、できもしない力瘤なんて作って見せてしまう。が、それでもこの時ばかりは自分の腕も、オークウォリアーばりにムキムキだと自己暗示して、彼にアピールしていた。
「……許してくれる?」
「勿論です!!」
まるで小動物のような様子で尋ねる彼に、少女は胸を張って答えた。こうでもしないと、彼が立ち直りそうにないと思えたのである。
「そっか。それはなによりだね♪」
と、彼はあっけらかんとした様子で上体を上げて、再びベンチにふんぞり返った。これまでの腰の低さはどこ吹く風で、にこにこと口笛でも吹きかねない様子だ。そのギャップにまた軽い驚きを覚えながら……少女はしかし、はたと気づいた。
(あれ……わたし、何を怖がっていたんでしたっけ?)
男たちに襲われたことである、それは分かる。
だが、今はそのことを考えても、背筋が寒くなることはなかった。静かに、とても心が落ち着いているのが分かる。
「ま、悪いことが起きるとさ、それしか頭が巡らなくなるんだよね。そういう時は無理してでも忘れるってのも、いいんでない?」
彼は聖職者らしからぬ言い回しで謳った。何でもないことのように呟き、両手をひらひらさせている。けれどこちらを見る視線はとても穏やかで、ささやかに諭すようであった。
ちょっとだけ、少女と彼の間で沈黙が続いた。しかし、それは居心地の悪い沈黙ではなかった。二人、静かに奇妙な時間を共有する。
―――そして次に声を上げたのは、少女の方だった。
- 61スレの422sage :2003/11/14(金) 23:50 ID:g16bPUwE
- 「そう、ですね……はい。わたし、忘れることにしちゃいます」
そしてまだぎこちないけれど、少女は初めてその顔に笑みを浮かべた。
「おっ、笑ったね〜。その調子だ」
こちらは満面に喜色を浮かべて、彼が返す。その表情を少女の瞳が映して、彼女の方もまた少しだけ、ぎこちなさが解れた。それを見て、彼の笑顔がまた一層深くなったように感じられて、少女は場違いだと分かりつつも、喜びを感じていた。
だが、彼女もまた冒険者を志した者であり、譲れないものもあった。不意にその表情を引き締めて、神妙な顔つきになる。そして、硬い声で続けた。
「あ。でも、これだけは忘れちゃいけなかったです」
「……へ?」
突然の不意打ちに、彼の表情が固まった。それに対しぺこりと頭を下げて、少女は言った。
「助けていただいて、ありがとうございます」
その言葉は、ただ男たちから救い出してくれたことを指しているのではなかった。彼とのやりとりの全てに感謝しながら……心の底から浮かび上がってきた言葉をだけ、告げる。言葉を飾るより何より、それが彼に対して何よりの報いだと思えたからだった。
ぽかんと、とまではいかなかったが、それは彼に対して結構な不意打ちであったようだ。今まで鮮やかに切り返してきた言葉は、彼の口からは出てこなかった。それを感じて少女は顔を上げた。彼の顔を見やる。
そこにあるのは、さっきまでの固まった表情ではなかった。どこか満足げな、まるで年下の身内の成長を喜ぶような、そんな顔だった。
(ちょ、ちょっとドキドキします……)
知り合いにそういう男性がいなかったせいで、少女はその顔に思わず赤面しかけていた。なんというか……この少−青年のような人間はあまり身近にいない存在だったわけで、それは仕方のないことかもしれなかった。
だがしかし、彼はそんな彼女の心を知ってか知らずか、ちょっとするとその表情を大きく崩した。にやりと、決めの言葉を放つ。
「いやいや、神の使いとして、当然のことをしたまでさ!」
ばちりと音が鳴りそうなくらいのウインクに、親指を立ててガッツポーズ。終いにはその白い歯まで光らせて、彼は決めてみせた。ここまでくるともう、あからさまに演技だと分かる。
「あははっ。神様に感謝、ですね」
思わず吹き出しながら、少女もついその言葉に乗ってしまう。こうなるともう、ぎこちなさの欠片もない。彼も更に乗ってきて、二人は周りでお喋りに興じる人々に負けじと騒ぎ始めた。
「そうそう、笑うべきだよ。そっちのが可愛いし」
と、こんな台詞を吐くものだから、少女はまたも忙しく顔を上気させることとなる。しかしこの時は、「えへへ」と恥ずかしそうに笑うだけで、言い返すこともなく、会話が続いた。
そうして、二人はまるで古くからの友人のように、仲良くお喋りを続けたのだった。
--------------------------------------------------------------------
これであと、もう2-3くらいシーンを書いたら終わりとなると思いますが……
現在進行形で書いていますので、どうなるかは分かりません。
全く期待せずに待っていただけると幸いです。
PS削ってもやっぱ地の文多いです……そして、萌え分が足りない。_| ̄|○
も、もうちょいすれば書ける……(はず)
- 7名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/16(日) 02:17 ID:3OfnFsj2
- わざわざ省文Verにしなくても…
省略したところに意外と萌えが、もしくはその布石があったりするかもしれないから、
書いた物はそのままの方がよいと思いますよ。
(本当に必要の無いと思える部分なら削っても良いけど…。)
セリフよりも地の文を勉強しまくれば、1行使ってた表現をその半分で済ませれたり…。
重要ですよ?
ココに投下されてる文神ほとんどに言えますが大半がセリフでの進行は実力の上昇につながりません。
どこに改行を入れるかで見易さなどの感覚を掴みましょう。
なんだか突っ込みばかりですいません。
最後に。
「新スレ使う前に前スレ埋めちゃいましょう。」
新スレが立つのはスレの進行がある良い証拠ですが、新スレ経つ毎に前スレ消費しきらないのは、
スレ資源の無駄遣いですし、ね。
- 8名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/16(日) 19:48 ID:jv8UUIHc
- アコきゅん燃へ。
そのまま突っ走っていいと思うですよ、7氏も書いてますけど。
どのような決着をみせるのか楽しみです。
- 9名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/17(月) 10:03 ID:6w1NJ05Y
- >>7
>「新スレ使う前に前スレ埋めちゃいましょう。」
前スレの容量が限界になったから新スレがたったのでは?
小説スレのような1レスが大きくなりやすいスレにはままあることですよね?
感想レス程度なら入るのかもしれませんが本文ともなると流石に入らない気が・・。
- 10名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/17(月) 19:24 ID:pikR9QII
- >10
いや、現状15KBほど余ってるが、ざっと1万文字ぐらいは詰め込めるわけで、
本文、感想、レス番云々を考えても2つは入るよー。
- 11名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/17(月) 23:22 ID:g3fOutWc
- >>10
(・∀・)ニヤニヤ
でも長いのはこっちに書いてほしかったり。なんとなく。
- 12とあるスレの577sage :2003/11/18(火) 23:26 ID:pE03rFNU
- |∀・)
「みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え1冊目」
225-233さんを参考に
一つUPさせていただきます
よろしくお願いします
|彡サッ
- 13とあるスレの577sage :2003/11/18(火) 23:26 ID:pE03rFNU
- キミへ
俺が他人に対して手紙を書くなんていうのは
一生に一度あるかないかのような
でもキミが望むならばまた書いてもいいかもしれないなんて
そう思うこともあるけど
別にそんなこと言いたいわけじゃなくて
今の気持ちを正直に書いてみたいと思って
これを残すつもりだ
正直恥かしいし
俺字は下手だしバカだし
だいたい盗賊の筆なんてお宝の印でも書ければいいって
思っていたくらいで
気持ちなんて字にするなんてことは
バードなんかに任せておけばいいやって
ほっておいたから
なんだか変な文章になるとおもうけれども
まあ聞いてくれや
キミと会ったのはプロンテラ南の
草のじゅうたんのうえだったな
たよりないノビがぼーっとしていたことを
俺はいまでも時々思い出す
下手な字の看板を立てて
俺に話しかけたキミは今
幸せに冒険しているのだろうかって
ちょっとだけ気にかかったりもする
ほんとうにちょっとだけだけどな
皆が通り過ぎる中
俺に話しかけたキミは
運がよかったのか悪かったのかって
ちょっとだけ気にかかったりもする
ほんとうにちょっとだけだけどな
キミのことを思い出すときはいつも
俺のノビの時のことも思い出す
結構前の話になるんだが
ノビ太だったこっちがポリンを叩いていると
なんとなく人が近寄ってきて
ブレスをかけたり
黙って人参を落としたりしてくれたことがある
口下手のうえに妙なプライドが会った俺は
受けた親切にぎこちなく答えると
忙しい振りをしてそそくさとはなれていったもんだ
でも本当はとても嬉しかった
半人前とみられていようが
冒険できているってことだけで
楽しかったことを思い出す
転職してから慣れるまでも
考えて見れば数限りない親切を受けたものだと思う
もちろん、横殴りされたりアイテムを先に盗られたりという
「相手をこの場でたたきのめすことができればいい!」
って思ったことも多いけれども
それよりもちょっとした親切をたくさん受けてきたんだと思う
辻ヒールなんかも
昔は今からは想像できないくらい精神力の回復が大変で
やっている人には心底頭が下がる想いがしたもんだ
聖域をはるやつなんかは特に
めちゃめちゃ金持ちか聖者のような気がして
俺は悔しいような悪いような気がして
わざとそこから離れて人参を齧っていたこともあった
けれどそれでも聖域を唱え続ける奴の顔を見て
おずおずと踏みこんだときの
体に来た心地よい刺激は忘れようったって忘れられるもんじゃない
青石を置いてハエで逃げたが
あのときどう見られてたかと思うと
かなり恥かしい
俺はクールな盗賊でいたかったから
しばらくその地点にはいかないように
わざと遠回りして町を歩いていたこともあった
今考えればそんな奴のこといちいち覚えちゃいないんだよな
でもそのときは真剣だったんだぜ
かなり恥かしいな
それから時が流れて
ふとその町のその場所にいったとき
当然だがそのプリーストは居なかった
飲み屋で話しているときに
そのプリーストの噂を聞いたことがある
「・・・GHの奥深くで・・・死体もみつからなかった・・・」
俺はその夜自分の部屋で
グラスを二つ用意して
一杯を奴のためにテーブルに置き
一人で乾杯させてもらった
こういうことは珍しいことじゃあない
冒険ってのは危険なもんだ
頭じゃわかっていても心は正直なもので
俺はその夜ひとりで酔っ払い
奴の為にめちゃめちゃな祈りを捧げた
いい奴は先に死んでいく
こっちが生き残って
向こうが死んでいく
それがいいのか悪いのか
ロクに勉強したことのない頭じゃよくわからないが
それでも神ってやつを信じられるプリースト達を不思議だって思う
こっちの気持ちはわかって欲しい
いつかは俺も死ぬ
それがいつかなんて考えもしないが
それが来たときに平然としていられるように
なるべく人との交わりを少なくすることが
悪いことだとは思わないだろう?
そんなわけでこっちはソロ活動ばっかりしていた
気楽だしな
べつに寂しくなんかないぜ
やることは多い
そう思って毎日気楽に暮らしてた・・・
だけどキミと会ってから
こっちは急に死ぬことが怖くなってきた
冒険ってのは危険なもんだ
頭じゃわかっていても心は正直なもので
このあいだ臨時に参加したときも
レイドアチャの矢が俺に連続して当たって
瀕死のところまで追いつめられた
単に死ぬだけならまだいい
プリーストにはリサがあるし
イグ葉もあるから普通は生き返らせてくれる
けれどももしも
そのまま・・・死体のまま取り残されてしまって
誰も助けに来なかったら・・・と思うとゾッとする
今まではそんなことを考えたことはなかった
死ぬときは死ぬ
でも現在の俺は
死ぬときが来て欲しくない
どうしても
どうしてもだ
キミが幸せになるってことは
どんなことなのか偶に考えることもある
きっと立派な騎士とかプリーストとかが
そちらに参上して
白馬の王子様のごとく甘い台詞を喋り
キミを攫っていくのだろう
甘いマスクと豪奢な生活
それと愛情に満ち溢れた日常が待っているのだろう
キミが今のままでまっすぐ育つのならば
きっと不可能なことじゃあないと思う
今だってきっと宿屋にラブレターを届ける奴とか
なんとなく周りをうろつく奴とかは
一人や二人じゃないだろう?
まあそんなのにかまわないでも
理想の相手はいつか現れるだろうから
安心してくれ
俺が保障する
キミは素敵な女性だ
・・・
人間ってのは変われるものなのか
最近ぼーっと考えることもある
俺が立派な人間になるってことはまずないだろうが
それでももしかしてプリーストを相手にしても
大丈夫なような存在になれるかもしれないって
そんなことを思ったりもする
ケチな盗賊が
仲間が全滅しそうになったら真っ先に逃げ出すような
臆病でドジでスケベな悪党が
分不相応にも
そんなことを思ったりもする
もしそんな日がくるのなら
俺は
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「どあーーーーーーーー!!!女々しいぞこのーーーーーーー!!!」
プロンテラの北に位置する
泉のほとりで
なれないペンを使って手紙を書きながら
ローグはいきなり叫び声をあげます
周囲をうかがって誰も居ないことを確認すると
紙をまるめて空瓶につめ
ぎゅっと蓋をすると
石をひろってくくりつけ
水の中に投げ込みました
ぼちゃん!
・・・
彼はその泉のほとりで
じっと膝を抱えて
ずーっとずーっと座って
何かを考えていました・・・
- 14とあるスレの577sage :2003/11/18(火) 23:27 ID:pE03rFNU
- |∀・)
失礼いたしました
|彡サッ
- 15名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/19(水) 02:35 ID:BrwT4Yac
- >>13
多くは語らん。
GJ!
- 16名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/19(水) 03:01 ID:hVqkRk7k
- >>13
なんかいよいよクライマックスが近づいてきたって感じだ。
このまま最後まで突っ走ってください。
- 1717sage :2003/11/23(日) 11:38 ID:lzZVYJMI
- 王国騎士団にて――。
上水道討伐隊指揮官は卓上に名簿録を広げながら困り果てた表情を浮かべていた。
それもその筈。普段ならば盗蟲やネズミ、蝙蝠程度の魔物しか存在しない首都上水道にとんでもない魔物が出没しているとの
情報を、つい先日得たのである。その魔物の正体とは……、アノリアン。上級冒険者でさえ倒すには手こずる難敵だ。
『グラストヘイム下水道と首都上水道が実は繋がっているのではないか』という噂が現実になってしまい、突如として指揮官は
何らかの対策を早急に講じらなければならない立場に置かれてしまった。
(……だが)
指揮官は内心で呟く。視線の先には、卓上に広げられた名簿録。
そこには、名声を勝ち得た者や更なる高みを目指す者達。そして志半ばにして倒れた者達の名が連綿と記されている。
既に一冊の名簿では足りず、数千人分の名を記したファイルは六冊までに達していた。
(自らの名を名簿に記したことを覚えている者が、どれほど居るだろうか)
単純に「首都上水道に出没した魔物を討て」という騎士団付の通達書を彼らに送りつけることは容易な作業だ。
しかし、それに従い賛意を示してくれる者がどれだけ居るだろうか。彼らの多くにとって、首都上水道は既に過去の場所として
認識されていることだろう。通達書自体には法的拘束力はない。根本的に彼らは民間から募った、義勇討伐隊員なのである。
唐突に送り付けられた通達を無視したところで罰せられることは無いのだ。
そ彼らにとって首都上水道は、既に普段の生活とは全く無縁な場所と化している。
更には、召集に応じてくれたからといって彼らに褒章を出すことも出来ない。
そこまでの予算行使権は、彼には与えられていない。今回のような突発的な事態は想定外のことでもある。
召集を呼びかけたところで全く人員が集まらない、という最悪の事態を想像して指揮官は重い溜息を零した。
しかし、それ以外に講じられる方法は無い。
魔物の襲来に備えている正規の王国騎士団を迂闊に動かすわけにもいかない。国王に打診をしたところで、最短で一週間の
時間が必要になる。頭の固い文官達はこぞって反論意見を捲くし立てるだろうことは火を見るより明らかだ。
何より、アノリアンの群生発見報告が成されてから四日間。既に死傷者の数は数十名にも及んでいる。これ以上、何もせずに
静観するのは限界でもあった。何よりも、傷付く者を平然と傍観するくらいならば、彼が指揮官として居る意味がない。
意を決した指揮官は、卓を軽く両手で叩いて席を立った。
--------------------
その二日後、
- 1817sage :2003/11/23(日) 11:54 ID:lzZVYJMI
- 稚拙ながら書き込ませて頂きました。お目汚しして申し訳ありません。
最後が「その二日後、」で途切れているのには理由があります。
考えられる事態は少なくとも数パターンあるでしょう。それぞれの方に脳内補完して頂ければ、これ幸い。
この後どうなるか全く分からない、というのもMMOの楽しみでもあるかと思った次第です。
(面倒だから書かなかったというわけではありませんよ? 本当ですよ?)
とりあえず、パターンとしては……
1.昔に世話になった狩場を取り戻そうと召集に応じてくれた勇士達が突貫、ワニや窓手などの群れと対峙
2.何も知らずに既に踏み込んでいた初心者冒険者達を逃がすために一部の勇士達が突貫して奮闘
3.召集に全く応じて貰えず、初心者冒険者達は脱出するためのサバイバル戦を繰り広げる
4.召集に全く応じて貰えず、初心者冒険者達は全滅、溢れ出てきた魔物の群れで広場が首都西がパニックに
……等々。他にも色々と考えられますね。
個人的には1であってほしい、という願いも篭めて書かせて頂きました。
――貴方なら、どういう選択肢を選びますか?
- 19名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/23(日) 14:29 ID:g7e40/qg
- 導入部も矛盾してませんし説得力ありますし、
どうせなら17氏に続けて書いて欲しいと思いました。
ちなみに自分としては3+2の方向が燃え。
- 20えべんはsage :2003/11/24(月) 03:12 ID:.4e6bfEw
- >>17さん
断然二番!
18さんも書いてますが自分も続きが読みたいです。わくわく。
- 21えべんはsage :2003/11/24(月) 03:14 ID:.4e6bfEw
- 僭越ながら。
GvG時間中に仲間内で駄弁ってたことをモチーフにして、
一本書いてみました。酷評・感想等、いただけましたら幸いです。
桃色の軟体生物が、突きこんだナイフの先で弾けた。真っ赤に熟したリンゴが転がり出て、そのリンゴをほつれの目立つ手袋が拾いあげる。
ノービスはしゃりしゃりとリンゴ齧りながら木陰に座りこんだ。目の前を這っている虫や、跳ねている軟体生物を眺めながら息を整える。彼らはこちらから手を出さなければ、襲いかかっては来ないということをノービスは学習していた。
ノービスは二匹倒すごとに休憩をとった。まだ力量不足で、軟体生物と三回も戦うと喘息のように息が切れてしまうのだ。初日で命を落とすような真似は、あまりにかっこわるいのでいやだった。
夜明けごろ出発してから、勘を頼りに鬱蒼とした樹木のあいだをひたすら歩いた。時刻はわからなかったが、木立の隙間からときおり差しこむ眩しさから、どうやら日は昇っているらしい。
疲れてはいる。足がだるく、肩に背負ったザックが重い。けれど、町を出てから楽しくて仕方がない。見るものすべてが派手に見えた。
やっと呼吸が落ち着いてきて、彼は立ち上がり腕をぐるりとまわす。
「よっしゃー! 待ってろよー!」
彼を待っているようなものは、この時点ではなにもないし、だれもいない。しかし、なんとなくそう叫ぶべきだとノービスは思った。無造作に刈られた赤い髪が、風になぶられてざわと揺れた。
ノービスはまだ、街の外に広がる見慣れた森すら抜けてはいなかった。
「あー……」
もう数えるのを止めた溜息が岩陰に響く。出発してから一週間が過ぎていた。
ノービスはいいかげんに、地図が間違っているのではないかと疑いはじめていた。いまだに森から出られないのだ。俺もついてないぜまったく、とそのときは自嘲のように思ってみたりもしたが、本気で寂しく不安になったのでやめた。
「せめてこいつが止んでくれないと」
赤い髪をばりばりと掻きながら呟く。暗く濁ったような雲から、幾筋も透明な糸が降り注いで大地を潤していた。三日間ノービスは立ち往生を強いられており、彼は参っていた。
この地域特有の大雨で動くに動けなかった。水に濡れた衣服を、そのまま着ていれば体温がどんどんと奪われる。そしてその状態は著しく体力を消耗するのである。
身体が丈夫でない、というかむしろ平均以下な彼にとって、このどしゃぶりの中をうろつくのは自殺行為に等しかった。近くに町があるならば無理をおして行くという選択肢もあったが、町はおろか森の出口もわからないのである。
地図の読み方は飽きるほど練習した。磁石を無くしても大丈夫なように、星の動きや太陽の位置で方角を知る術も学んだ。しかし存在しているはずの河や砂漠は、その流れや砂粒ひとつ発見することができなかった。それどころか、故郷のそばに生えている、特徴的な竹という植物すら見かけなくなっていた。
「もっとうまくいくと思ったんだけどな」
沈んだ気持ちになり、涙がこぼれそうになる。ノービスは頭をぴるぴると勢いよく振るうと、ザックから不透明な欠片を取り出して地面に放った。ポリンから回収することのできる物で、ゼロピーと呼ばれている。身体を動かしでもして気を紛らわせないと、どんどん悪い方向に考えがいってしまいそうだった。
しばらく待つと、茂みから一体のポリンが跳ねてきた。地面と接触するたびに、間抜けな音が聞こえる。彼らの習性で、適当な物を放っておくと近寄ってくるのだ。ナイフで三回ほど突き刺すと、おびき寄せられたポリンが弾ける。ノービスはポリン程度ならば問題なく仕留めることができる程度に、この一週間で成長していた。
転がりでたリンゴと餌のゼロピーを拾いあげて、ザックに仕舞いこむ。食糧はこうして何とか確保することができる。問題は水だ。
ノービスは空から降る水を空き瓶に入れて、それを飲むようにしていた。その瓶もポリンから確保したものである。当面はそれで凌げるが、動けるように、つまり雨が止んでしまったらその方法は使えない。
水を確保できるうちに、危険を冒してでもなんとか見通しのつく場所までたどり着かなければならない。雨が降りはじめた日に、ノービスが下した結論だった。
地図は何度も見直した。あとは覚悟を決めるだけだったが、ノービスはしかねていた。地図が間違っているのではないかという疑念のためだ。もし自分が読み違えているだけなら、これから修正すればいいだけで、もし地図自体が間違っているのなら遭難が決定する。
手持ちの水は、距離的に森をぎりぎり抜ける分しかない。遭難した場合、おそらく干上がってしまう。そのときも都合よく雨が降ってくれるとは思えなかった。
「だれかいないのかよー……」
この三日間ずっとそれを期待していた。しかし見えるのはポリンと樹木だけ。
客観的に見て絶望的な状況だった。この辺りは人の通り道ではないらしく、町を出てから自分以外の動く人間を見かけた覚えがない。
ナイフを放り出して仰向けに倒れこむ。岩の上にはザックと着替えが敷いてあるから、強かにぶつけてのたうちまわるような心配はない。岩肌を眺めながら、町を飛び出したときのことを思い出す。
冒険者になりたいと思ったのは、ごく個人的な理由からだった。
世界の異変を突き止める、見知らぬ世界を知りたい、魔物を討伐して住民に安心を。そのたぐいの前向な、聞いたら応援したくなるような動機で、冒険者になりたいのではない。食いつなぐためだった。
- 22えべんはsage :2003/11/24(月) 03:15 ID:.4e6bfEw
- 自分には特技と呼べるようなものはなにもなく、今はまだお情けで雇ってもらっているものの、いつそれが駄目になるかわかったものではない。飢え死にしないために強くならなければいけない。
道具屋の小間使いをして貯めた金を使い果たして準備を整えた。食糧と水、それに武器が必要だった。武器屋のお姉さんに心配されながら、ナイフを買った。同じ建物に店を構えている防具屋のお姉さんも、目に光るものをためながら頭巾をくれた。「死にに行くわけじゃないんですから」と言うと、彼女たちは切なげな顔をして強く生きるのよ、と応援してくれた。
樹木の葉にはねる水の乾いた音だけが聞こえる。過去を思い出していると、なんだかますます死が近づいてくるような気がした。
「……っと、そうだ」
つい勢いのままナイフを放ってしまった。水に濡れたままでは錆び付いてしまう、拾わなければいけない。身体を起こしてナイフを探した。
意外にもナイフはすぐに見つかった。向こうから近づいてきてくれたからだ。
「嘘だろ?」
放った拍子に突き刺さったのだろうか。ウルフが片目から血を流しながら、威嚇の唸り声をあげてにじり寄ってくる。大きさはそれほどでもないが、ノービスの喉を食い破るには十分なくらいの牙は持っているようだった。
ええと、こーゆーときは、そう。死んだふりだ、死んだふり。いや、それはビッグフットのときだっけ? ていうかどうして刺さってんだよ、俺コントロール良すぎ。
想定外の出来事に彼は混乱した。普通、放ったナイフが偶然居たウルフの、しかも面積の小さい眼に刺さるものだろうか。ウルフは足を伸ばせば届きそうな位置まで距離を詰めると、品定めするように動きを止める。
「わかったわかった、俺が悪かった。だから、な? 話せばわかりあえるよきっと」
彼は思わず腰を浮かせて後ずさる。
それがきっかけとなり、ウルフが地を蹴った。鋭い牙の並ぶ顎を大きく広げて飛びかかかる。赤く、てらてらと光る口腔内が地獄の入り口のように見えた。
「痛……っ」
咄嗟に顔をガードした右腕に鋭い痛みが走った。涙目に見えたのは、白くひょろっとした腕に食いついた禍々しい牙だった。そのままウルフは頭をゆすって食いちぎろうとする。眼に突き刺さっていたナイフが落ちる乾いた音。傷口が開き、芯まで響く激痛がノービスをうちのめす。
「くそっ、このっ、ちくしょうっ」
左手で転がったナイフを掴み上げて、思いっきりウルフの鼻っ面に突きたてる。ウルフは甲高い悲鳴をあげて腕から離れた。肉と皮膚が裂けて肘から先が真っ赤に染まる。
ウルフは涎をだらだらとこぼしながら、狂ったように吠えて襲いくる。
「うわっ」
反応し切れない。無意識に再び差し出した右腕にウルフの牙が埋没する。先ほどの傷口に深く食いつかれて、激痛にノービスは骨が砕けたかと思った。
傷口が抉られて目が眩む。ナイフを握り締めるが、腕の痛みに気をとられて彼は突きたてることができない。ただがくがくと痛みに身体を震わせる。
ノービスはウルフの成すがままに喚くことしかできなかった。ウルフは何度も頭を振るい彼を苛む。
嘘みたいな終わり方だな、と激痛の中でノービスは他人事のように思う。武器屋のお姉さんの悲しげな表情は、このことを予測していたためだったのだろうか。腕が痺れるようなるにつれて、だんだんと痛みがやわらぐように感じる。
ウルフが離れて勝ち鬨の遠吠えを三度あげる。とどめは喉である。食い破られれば、それですべてが終わる。
逃げようとしたが、痛みで麻痺したように筋肉が反応してくれなかった。脚は伸びたままぴくりとも動こうとはせず、腰からは力が抜けていった。激しい出血に、ノービスの意識はなにか白っぽい得体のしれないものに塗りつぶされていく。
地獄のようだと感じた口が喉に近づく。まさか、本当に地獄の入り口になるとは思っていなかった。迫り来るようなざわめきが耳障りだった。ノービスは観念して目を閉じた。
事は唐突に終わった。ウルフの悲鳴が横に流れて、ほどなくして断末魔があがった。
うっすらとまぶたを開くと目の前に人影のようなものがあった。
「おい、しっかりしろ。生きているか、少年」
不思議な感覚だった。静かで、温かく、柔らかい。
相変わらず身体中が重く、右腕からは鈍痛がした。目をあける──あけたと思う。しかし、ノービスには暗闇しか見えなかった。あの世ってこんな風なのか、はっきりとしない頭でそう思った。
全身が温かく、柔らかいものに包まれているのを感じる。顔面はふわふわとしたもので覆われているようだった。その感触は、いままで体験したことのないものだった。体中から力が抜けるほど、心地よかった。
いつまでもそうしていたかったが、ノービスは息苦しさを覚えた。死んでも呼吸する必要があるのかと驚いた。試しに腕を動かしてみる。筋肉は反応したようだったが、不自然に動かなかった。まるで何かで拘束されているようだった。
「むー?」
ほかに動かせる場所はないか、探ってみる。探るといっても大したことをするわけではなく、ようするにもがいてみただけである。
「んぅ……」
自分のものとは思えない悩ましげな声が聞こえた。死ぬと声まで変わるのだろうか。いまいち状況が掴めなかった。吐いた息がこもって、顔の表面に熱が感じられる。断片的にしかウルフに襲われたときの記憶がなく、どこか重要な部分がぽっかりと抜け落ちているような気がした。
「あのぉ……、だれかいますか」
先ほどの悩ましい声ではなく、聞きなれた自分自身の声だった。しばらくそのまま息苦しさに耐えていたが、反応は無かった。
今度はさっきよりも力を入れてもがいてみた。腕が痛んだけれど、実際のところそれほど痛むわけではないようだった。
- 23えべんはsage :2003/11/24(月) 03:16 ID:.4e6bfEw
- 自分の腕はかなり損傷が酷かったような覚えがあったのに、どうしてなのだろう。
「よっ、と」
肩を前後左右に揺すってみて、どうやら後頭部と背中で固定されているらしいことを知る。
「ぐ、ぐぐ……」
首を痛めないように注意しながら、頭と肩を重点的にいろいろな方向へ動かす。
唐突に光が射しこんだ。暗闇になれていた眼がしくしくと痛み、じわりと涙が出てくる。まぶたを薄く閉じて、光に目が慣れるのを待った。
「へ?」
間抜けな声はノービスが出したものだった。驚くほど近くに人の顔があったことと、なによりその人はどう見ても女性らしいということが一番だった。
彼女はまだ眠っているらしく、目を閉じて安らかな顔をしていた。その女性の胸に、彼は抱かれているらしかった。
「ちょっと、待っ……! いや、おいしいけどっ」
状況を理解した彼が本音を漏らしつつ一人で慌てふためいていると、女性が目を覚ましてしまう。
「……うん?」
目が合った。ノービスは人の目を見るということが苦手だったが、本能的に逸らしてはいけないと思った。彼女は自分の胸に顔を埋めているノービスがなんなのか、わからないようだった。
「ど、どーも」
ノービスはなんとなく、愛想笑いを浮かべた。
「……」
ぼやけた顔をした彼女が不意にはっきりした顔になる。唐突に彼の身体は重力に引っ張られて落下した。
「ぐっ」
受身の技術など持ち合わせていないノービスは、強かに背中を打って情けない声をあげる。息が詰まって涙がにじむ。
「何者だ貴様」
ベッドの上に仁王立ちして女性は凄んだ。「か弱いノービスです」とノービスは言ったつもりだったが、言葉はかすれて形を成さなかった。
その代わりに、哀願するような視線を送って──ノービスは目をまじまじと見開いた。
腰まで届きそうな漆黒の髪が印象的だった。だぶっとしたシャツ一枚を寝間着代わりにしているのか、パンツのたぐいは穿いていなかった。視線を下ろすと、すらりとした脚とその付け根の布地が目に入った。
「……白か」
ノービスはなかば条件反射のようにつぶやいてから、自分の過ちを悟る。
「あ、嘘だから! なんも見てないから!」
「変態め」
彼女は壁際に立てかけてあった剣を掴むと、振り向きざまにいきなり抜刀した。
「オーケイ、話せばわか──ぎゃあああっ」
咄嗟に頭を抱えてしゃがんだのは僥倖だった。頭上の空気を切り裂いて、刀身が横薙ぎに通過する。洒落になっていない。
「待ってくれ、ときに落ち着けって。俺だってわからないんだよ!」
「問答無用」
言い捨てて腰だめに彼女は剣を構える。こんなわけのわからない状況で死ぬのはいやすぎた。ドアの開く音がして、なにかの名前を呼ぶような声がすると、右下方から迫ってくる光が弾かれたように舞い散り、硬質な音が聞こえた。
「問答無用じゃないよ、まったく」
薄い灰黄色のコートを羽織った若い男が、殺人未遂者の女性とノービスのあいだに立ちはだかる。自分の命を救ったのはどうやら彼らしいとノービスは思った。剣がいつの間にか彼女の手から放れて、床に転がっている。いったいどのようにしてそれを成したのか、ノービスには見えなかった。見上げるノービスの視界、黒い髪の中で赤い小さな花が揺れている。
「なぜ入ってきた」
「彼が斬殺されるのを黙って見てるわけにもいかないからね」
ノービスの頭をやさしく撫でながら、彼は済まなそうに言った。
「大丈夫かな?」
「ええと、おかげさまで一応生きてるみたいです」
彼は微笑んだ。
「彼女、寝ぼけてるみたいだから、あまり怒らないでやってね。僕からちゃんと言っておくから」
寝ぼけててあれですか、とノービスは思い彼女を非難がましい目つきで見たが、すでに毛布に彼女は包まっていた。
「すみませんね、本当に」
彼は慇懃に頭を下げた。頭のてっぺんに生えている赤い花も一緒にその頭を垂れた。
「すまない……。なんというか、その……。眠くなってしまって、つい、な」
ばつの悪そうな顔を伏せて、ノービスの頭を斬り飛ばしかけた彼女は謝罪した。
- 24えべんはsage :2003/11/24(月) 03:16 ID:.4e6bfEw
- 「別にいいっすよ」
ぶすっとした顔でノービスは答えた。どうやら彼女に命を救われたらしいのだが、そのあとに殺されかけたのだ。釈然としない感情がノービスの中で渦巻いていた。
道に迷っていたところ、たまたまノービスの叫び声が聞こえたらしい。彼女は剣士で、彼女に殺されかけていたノービスを助けた彼は、マジシャンという職業に就いているそうだった。
「えーと……」
ノービスがどうしたらいいのかと悩んでいると、料理が運ばれてきた。剣士とマジシャンの前には魚介類のサンドイッチが並び、ノービスの前にはサラダが置かれた。
「一息に食べちゃだめだよ」
マジシャンがサンドイッチをノービスにすすめる。
「はあ」
「お茶は飲む?」
マジシャンは微笑みを浮かべてノービスに訊ねる。ノービスは緑茶を頼み、剣士は黄茶を頼み、マジシャンは赤茶を頼んだ。
「で、詳しい話なんだけどね」
マジシャンはサンドイッチをぱくつきながら、ことの顛末を話した。ノービスを剣士が背負ってアルベルタまで来たこと、右腕の傷はいまはいないアコライトが癒したこと、新しく部屋を取る余裕がなくてノービスと同じ部屋になったこと、眠くなってノービスを抱き枕にして剣士が眠ったことを話した。
「なるほど」
「わ、私とて、好きでだだだ……。抱いていたわけでは」
「あ、そうなの? てっきり飢えてたからかと僕は思ったんだけど」
マジシャンがお茶をすすりながら茶化すと、剣士は彼を剣呑な目つきで睨みつけた。
「飢えてなどいない」
「どうだか」
剣士はばつの悪そうな顔をしつつ、目だけは鋭くマジシャンを睨みつづけ、マジシャンはそれを平然と受け流しているようだった。この二人は、いったいどういった関係なのだろうか。ノービスはなぜか気になった。基本的に、あまり他人に興味のあるほうではないのだ。
話の途中でもみんなかまわずに食べていたので、朝食はきれいに片付いていた。
「まだ痛むだろうけど、後遺症とかは残らないみたいだよ。良かったねぇ」
剣士がそれに続ける。
「だが、まだあまり動かすなよ。完治したわけではないからな」
「はあ……」
傷がなおったのはよかった。しかし、ノービスの心からは不安な気持ちが消えていなかった。それはせこい考えである。
「それはありがとうございました。……ところで俺は食事代とか、宿代とか持ってないんですけど」
「気にしないで、彼女が払うから」
マジシャンが穏やかに微笑む。「すみません」と言いながら、ノービスは内心でガッツポーズをとった。
「……私だけなのか」
剣士がマジシャンを恨みがましい目つきで見た。マジシャンは微笑を崩さずに言った。
「寝起きの一件、忘れてないよね?」
- 25えべんはsage :2003/11/24(月) 03:19 ID:.4e6bfEw
- 以上にて終了です。
「燃え」と「萌え」を両立させようと試みたのですが、
うまくいったのかいまいち自信がありません。
重ねまして、なにかご意見のほどをお願いしたく思います。
- 26名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/24(月) 14:29 ID:IztG2/tw
- >>21-24
(゚д゚;≡;゚д゚)
え、続きはないんですか? 生殺しですか?
続きじゃなくてもよいですので、新作プリーズ(;´Д`人
というか、前スレの一番最後に投下されてた方ですよね?
あなた様の文体、かなり好みです。(=゚ω゚)コテイファンニナッテモヨイデスカ?
- 27続き;y=-( ゚д゚)・∵:.sage :2003/11/24(月) 15:33 ID:UeNC.J1o
- 宿屋を出た三人はぶらぶらと人気のない街路を歩いた。
ノービスはふたりの後に従いながら、不審げに周囲を窺う。朝方だから少ないのかと思ったが、それにしても人気がなさすぎた。なんというか、生活感がない。これではゴーストタウンだ。マジシャンと剣士は気にならないようで、しっかりとした足取りで歩きつづける。マジシャンの頭の上で赤い花が揺れ、剣士の首もとで大きな眼鏡がぷらぷらと揺れる。
一本の長い通りを北上すると、突き当たりのあたりにようやく数人の人影が見えた。ふたりはベンチに腰かけ、花のようなヘアバンドをした女性にマジシャンが近づき、何事が話しはじめた。深く腰かけたノービスが所在なげに足をぷらぷらと遊ばせる。
「ところで」
剣士が茫洋とした目で空を見上げながら、ノービスに声をかけた。
「あ、はい?」
「君はどのような職につきたいのかな?」
「えーっと……」
居心地が悪そうに、ノービスは頭巾の位置を直した。
「特にないんです」
「ふむ。それなのに冒険者になりたい、と?」
ノービスはためらいがちに頷いて、しかしはっきりと話しはじめた。
「俺、特に手先が器用ってわけじゃないし、運動神経だってよくないし、身体だってそんなに強くありません。それにほら、ウルフに襲われてたでしょう? あれだって俺のドジなんです。頭だって別によくないし、いいところなんかなにもないんです。他のことでもそうです。例えば、人と交渉したりするのも、神様を信じたりするのも、どっちもだめなんです」
剣士は「失敬」と言いながら失笑した。ノービスはその反応は予想していたが、少なからず憮然としてそっぽを向いた。
「すまんすまん」
「いいっすよ、別に」
そうだ、もういいのだ。ノービスは沈んだ気持ちで考える。根拠もない自信は、ジャングルの雨にきれいさっぱり流されてしまった。とてもじゃないが、これからうまくやっていけるとは思えない。おとなしく故郷に帰って、また変化の乏しい安穏とした生活を続けよう。故郷を出たときの、身体の底から静かに震えがくるようなあの感覚も、ひどく遠い昔の記憶のようだった。
やがて、ようやく笑いの発作が収まった剣士は顔を引き締め、ノービスの目を正視して質問をつづけた。
「それなら、どうして冒険者になりたかったのだ?」
ぐっ、とノービスは言葉に詰まらせる。食いつなぐためだなんて、言ってはいけないような気がした。先を急かしたりはせず、そんなノービスを眩しそうに剣士は眺めていた。穏やかな午前の陽光が、そのベンチの一角を切り取るように照らしだす。猫のような鳴き声の鳥が数羽はばたいて飛んでいく。
「つ、つよく……」
ノービスは絞り出すようにしてつぶやいた。
「ん?」
「俺、強くなりたくて、それで、冒険者に、なりたいと思った」
「そうか」
なんでだろう。ノービスは泣き出してしまいたいのを堪えていた。なんでだろう。頭に乗せられた剣士の手が大きくてあたたかい。
「話は終わったかい」
気を使っていたのだろうか。マジシャンがのほほんとふたりに近づく。剣士はマジシャンに頷きかけて、にやりと笑いながら言った。
「予定変更だ」
「またですか」
辟易したようにぼやくマジシャン。
「少年、首都まで行くぞ」
「え?」
「君はまだ冒険者にすらなっていない。道すがら私が鍛えてやる、いいな?」
「え、でも、俺なにも」
困惑するノービスに、マジシャンが荷物を手渡す。
「はい。これは君のだからそのつもりで」
「なんだ、おまえもそのつもりだったんじゃないか」
「まあね。だいたい予想つくようになってきたし」
剣士が立ち上がり、ノービスに手を差し伸べる。
「ほら、行くぞ」
「え、でも」
すでに歩きはじめたマジシャンが振り返って、ノービスに声をかける。
「大丈夫、襲われそうになったら僕が助けるから」
「まだひきずるかおまえは」
駆け出す剣士、逃げ出すマジシャン。先を行くふたりをノービスはぽかんと眺め、その目がだんだんと輝きだす。
「待ってください!」
ベンチを飛び降り、鼻をすすったノービスは力強くはじめの一歩を踏み出した。
- 28えべんはsage :2003/11/24(月) 15:39 ID:UeNC.J1o
- 間違えて上書きしてしまった分の修正が終わりました。
ベタベタなおちですがお見逃しくださると幸いに候。
元々がピンチに次ぐピンチ、というお題で森のシーンを書いたもので、
ベッドシーン以降はあまりストーリーらしいストーリーはありません。
かように適当な奴のため、はやまるのは思いとどまったほうがいいと思われます>>26さん
でもすみません、嬉しい(つД`)
- 29名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/24(月) 17:55 ID:mmX1/tkM
- >>28
いやぁ、いいっすよ。充分キャラが立ってるし、この後の展開が楽しみで(ぉぃ
冗談さておき、この三人なら何気ない旅でも楽しい旅になりそうじゃないですか。
- 30名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/25(火) 01:38 ID:AVGuM9Bw
- 「32・・・33・・・」
夜気に包まれた宿の一室。今日もいつもの儀式を行う。
灯りの油がはぜる音と、腕立てに軋む床の音、あとは私自身の呼吸音。
それだけしか聞こえない静かな世界がここにある。
「47・・・48・・・」
筋肉はついたけど、それでも女らしい曲線を残す体に珠のような汗が浮かぶ。
アサシンになった今でもこの儀式を欠かしたことはない。
「66・・・67・・・」
力を。
あの人と一緒に戦える力を。
それだけが私の望み。
最初に彼と会ったのはシーフだった頃の臨公だった。
アコライト二人にマジシャン一人でどうするのかと聞いたときに彼は言った。
「あ、ボク前衛ですから」
一緒に戦ってみてもう一度驚いた。
シーフの私よりも軽やかに斬撃を避け、的確に敵を屠る。
危機のときには、剣士しか使えないはずの剣技さえ使って
醜悪な死体どもを炎の中に沈めたりもした。
どれもこれもが私には持ち得ない強さで、
それをずっと憧れの目で見ていたのだと思う。
それから私と彼は度々冒険を共にした。
いつも一緒というわけではなくて、でもお互いに淋しがり屋だったのか
2、3日に一回は必ず一緒に旅に出ていた。
彼は奇跡を以って私を癒し、強さをもって敵を倒す。
私はナイフや、ときには毒を使って彼の手助けをする。
十分に経験を積み、私はアサシンに、彼はプリーストに転職しても
私たちの関係は変わらず、お互いに旅に誘ったり誘われたりしていた。
私はそんな彼のことが好きだったし、彼も私のことを好いていてくれたと思う。
きっかけは些細なことだった。
彼は体調を崩し、私はその間にいくばくかのレベルアップと新しい武器を手に入れた。
彼はそれを自分のことのように喜び、祝福してくれた。
でも暫く振りのコンビ狩りを終えたとき、彼の顔に喜びはなかった。
困惑と少しの驚愕。そして――僅かな羨望と嫉妬。
私の振るう刃が怪物を真っ二つに切り裂き、次々に灰へと帰していく。
私の強さは、彼が考えていたレベルを遥かに超えてしまっていたのだ。
私は気付いた。気付かされてしまった。
彼が望んでいたのは「私を護ること」だったのだと。
「91・・・92・・・」
あの時の彼の顔は今も私の脳裏に焼きついている。
「95・・・96・・・」
私と彼が共に旅をすることは二度とないだろう。
だって、どんな顔をして彼ともう一度会えばいいのか、私には分からない。
「107・・・108・・・」
それでも私はこの儀式をやめない。
「109・・・110・・・」
彼と一緒の道を歩むためだった儀式を。
「111・・・」
ふっとトレーニングを止め、起き上がる。
汗は床に滴り落ちるほどになっていた。
カタン――。
窓開けると夜風が火照った体を冷ましてくれて、とても気持ちがいい。
外に灯りはなく、まるで星空に吸い込まれそうだ。
「馬鹿、だよね。ホント」
明日の朝、彼が起きる前にここを出ていこう。
誰にも知られることなく。何にも気付かせることなくひっそりと。
きっと彼は私を引き止めるだろうから。
私は、そんな彼の優しさを振り切れないだろうから。
「聖職者か、せめて魔術師になれば良かったのかな?」
彼が護ってくれるような私に。私はなれば良かったのかな?
小さな呟きは、誰にも、知られることなく――。
END
うがーー!文章修練10がほしー!
自分世界すぎて他人に読んでもらえる文章じゃないよ
ごめんよ・・・お目汚しだ・・・まじで。
- 31名無したん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/25(火) 04:30 ID:LtO5p9Jk
- >>30
色々考えさせられるところがあって、面白いと素直に感じました。
自分と重ねてしまうというか。良い作品だと思います。
謙遜しすぎは嫌味だよー(*´∀`)σ)Д`)
- 3217sage :2003/11/25(火) 06:50 ID:ORjVZwkc
- >>19,20
稚拙な文章にコメントを頂き、ありがとうございます。
続きは出来るだけ書き控えておこうと思ってましたが、パターン2と3を織り交ぜた形で書き込もうかと考えています。
イメージは既に浮かんでいますが、かなりの遅筆なので時間はかかるかと思います。あまり期待せずにお待ち下さい。
- 3330sage :2003/11/25(火) 08:18 ID:AVGuM9Bw
- >>31
えー、オイラごときを褒めるなよー。
SSノービス初投稿ROMサック野郎なんだからー(*´∀`*)
よーしパパ調子にのって補足書いちゃうぞー。
「彼」はぶるじょわーじなAGI先行殴りプリさん。木琴とかマグナムクリとか
色々持ってます。羨ましいですね。
「私」はびんぼーな2刀アサ子たん。やっとSTRが70にのって特化武器も
手に入れたところです。将来が楽しみですね。
「私」が更なる強さを目指してるのは、「私」がわざと弱くなるように
していたとき、「彼」がその原因(=「彼」の嫉妬)に気付いて更に
傷ついてしまうことのないようにです。
書ききれてませんが。
このレベルの殴りプリってきっついです。
特にAGI先行で装備無しだと・・・( つД`)
- 34名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/25(火) 09:23 ID:qQLHgWa6
- >>30さん、気持ちの伝わってくるようなSSでしたー
感情移入できましたよ。どっちかというとプリのほうの気持ちがわかる。
守りたい相手が居て、でも自分にはその力がなくて・・・オワリの無い葛藤ってやつですね
続きをぜひ><ノ
ちなみに、殴りプリは80台から覚醒するそうです。頑張れ
- 35名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/27(木) 05:49 ID:2J.ShO8E
- 私には、幼馴染みがいる。同じ剣士としての道を歩んでる、男の子。
私の方は、その、少しばかり気になったりするのだけれど、困った事に向こうはどうもはっきりしない。
おまけにどこがいいのだか女の子達に人気があって、ますます私としては面白くない。
とまあそんなこんなだから、一世一代の勇気を出して誘ってしまいました。ルティエに。
ルティエと言えば雪の町。クリスマスの町。そして何より恋人達の町。
雰囲気ばっちりのここに来れば、どんな野暮天だってちょっとは心が動くはず。
・・・と思ったのが浅はかでした。
「やっぱり寒いわね」
さくさく雪を踏む背中に話しかけると、
「当たり前だろ、雪降ってんだから」
振り返る素振りもありません。
「ほ、ほら、なんか手が冷たかったりしない?」
「きちんと防寒して来いよ。いざって時に武器を落としたらどうするつもりだ?」
あのね、私がして欲しいのはね、そういう心配じゃあなくて・・・。
じゃあ手を繋ごうか、とか、さ・・・。
「でもまあ、綺麗なトコだよな」
やっと振り向いて、笑顔を見せる。
「そ、そうよねっ!」
「・・・今度、また来ような」
ちょっと頬が赤くなったのが、自分で判る。えと、続く台詞を期待してもいいですか?
「――皆で」
ぐしゃ。ものの見事な肩透かしで、私は顔から雪に突っ込んだ。
「何やってんだよ」
あきれた声を出す剣士。
「なんでもないわよっ!!」
顔についた雪片と一緒に、滲んだ涙を拭う。
馬鹿みたいだ、私。なんかひとりで期待して、ひとりで舞い上がって。
判ってたんだ。全然こいつが、私をそんなふうに見てくれてないって。
なんだか悔しくて悲しくて頭のなかがぐるぐるとして立ち上がらずにいたら、
「・・・ったく、しょうがねぇな」
ぶつぶつ言いながら、彼が近付いてくる気配。
「ほら、とっとと立てよ」
差し出される手。意味がとれなくて、私はきょとんと彼を見返す。
「ほら」
「わぁっ!?」
ぐいっと手を掴まれて、無理やりに立たされた。
そのまま彼は私を引いていく。手を離す気配はない。
確かめるようにぎゅっと握ると、そっと握り返してくれた。
「・・・」
「・・・」
雪は、さっきよりも優しく降るようだった。
- 36名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/27(木) 14:45 ID:/Eh/UVSY
- >>35
OK簡潔にいくぜ。GJ
出来れば続きキボン(*゜ー゜*)
- 37名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/27(木) 15:00 ID:dBbuWgs2
- >>27-28
ホントに続きを出してもらっちゃった(*´¬`)
やっぱGoodです。( ´Д`)モウファンニナッチャッタモンネ
あなた様の文章読んでいると、私も書きたい衝動ががが……
>>30
切ない……;;
登場人物ふたりのお互いの葛藤がなんとも……
>>35
GJ(*´д`)
こういう何気ない恋物語というものが、大好物だったりします
36氏には悪いけど、これはこれで終わった方が好きかも……
- 38名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/30(日) 00:09 ID:pnhyWxjo
- >>35
ほんわか(・∀・)イイ!!
21みたいな長いのもいいけど一人称使ったこういう短いのもいいね。
剣士きゅんも何気に握り返すあたりが(*ノノ)
- 39名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/30(日) 13:57 ID:Ey2qi3gA
- |ω・`)つttp://www.asahi-net.or.jp/~xk2y-hrym/sage.htm
- 40えべんはsage :2003/11/30(日) 14:24 ID:Qrg3tr1o
- ぜ ひ 2 番 で 。
(・∀・)アァン
- 41名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/11/30(日) 14:25 ID:Qrg3tr1o
- ( ゚д゚)!
;y=-( ゚д゚)・∵:.
- 42素敵な……35さんに感化されますたsage :2003/12/01(月) 01:39 ID:qPk/qVZw
- わたしには恋人がいない。
恋人というのはつまり、街中でいっしょに腕を組みながら歩いたり、別れ際にお互いを抱きしめあったり、そういう男女のことだ。
腕にしがみつくわたしを、優しく笑いかけながら撫でてくれる人がいない。
とても悲しい気持ちになったときに、わたしを強く抱きしめてくれる人がいない。
待ち合わせをしているときに遅れてやって来て、わたしにごめんねとすまなそうに謝ってくれる人がいない。
「さて、行こうか」
「遅い! 何時間待たせたと思ってるの!」
「二時間」
待ちぼうけ寸前だったわたしの神経を、逆撫でてくれる人はいる。
「わかってるならなんとか言いなさいよ、ばかっ!」
「悪い」
「本当にそう思ってないでしょ!」
しかも、こいつといったらえんじ色の髪をわしわしと掻きながら、めんどうくさそうに言うのだ。
「なんだようるさいな。今、謝ったじゃないですか。土下座でもしろと?」
怒鳴る気力がどこかに言ってしまったので、わたしはため息を抗議がわりにした。
「土下座っていうかもっとこう、誠意っていうかさあ……。例えば、遅れた理由を言うとか」
「……それは、言えないな」
別に、わたしだってこいつに多くを望んではいない。こいつにだっていいところはそれなりにあるし、すごく優しいことだって、たまにある。
それでもこの対応はないと思う、なんでこんなに冷たいのか。それというのも、わたしのことが嫌いだからに違いない。
わたしは知っているのだ。こいつがわたし以外の人間と親しげに話していたことを。
わたしには、恋人がいない。
それなりに人がいて、それなりに賑やかな山岳都市フェイヨンは、こいつの故郷らしい。わたしもこの町の雰囲気がわりと気に入っている。
視界いっぱいの緑から鳥の囀りが聞こえ、建物も枯れた感じで自然に調和している。水もおいしい。
それに狩場のレベル的にもぴったりなので、しばらくのあいだここを拠点にしているのだ。
王都に比べれば露店も少なく品揃えも豊富とは言えないけれど、そのせいかみんなどこかのんびりとしていて、
露店商と冒険者が談笑する様子は王都では滅多に見れない光景だった。
露店商に食ってかかる冒険者とか、怒鳴りまくる露店商は王都に行けばたくさん見られるけれど。
東に広がる森林地帯へ行くために、街中を二人で歩く。もちろん腕なんか組まずに、わたしはあとからのろのろと着いていく。
カートを牽いているせいで、足並みが揃わない。揃えてくれてもいいと思うのだけれど、こいつはひとりで行ってしまう。
大きな槍を背中に担いで、防具だってかなり重装備のはず。使っているところを見たことはないけれど、大きな剣だって予備に持っているのに。
「あ、そうだ」
急に足を止めたおかげで、わたしはこいつに追いつくことができた。
「どうかしたの?」
「ちょっと待ってれ、すぐ戻りますから」
こいつの「すぐ」は信用できなかった。今日だって「すぐ行くから先に行ってて」と言っておいて平気で二時間待たすし、
三十分くらい待たされることは茶飯事だった。しかもこの朴念仁、性質の悪いことにそれをあまり悪いと思っていないところがある。
どうしてわたしがこんな奴とパーティを組んでいるのかと思うと、神さまの理不尽さを呪わずにはいられない。
「わたしも行く」
「なんだよ、大した用事じゃないんだって」
「やだ。そう言って待たせるじゃない」
なんとも苦々しい顔で見つめられて、わたしは悲しくなった。そこまで露骨に嫌がらなくたっていいだろう。そう思った。
「……なーんて、ね。さっさと済ませてきなさいよ。待っててあげるから」
「悪いな」
そう言い残して、街の中心へ向かっていった。
「あーあ……」
ひどく白けた気分だった。カートを背にして、ずるずるとへたりこむように座ると、道行く冒険者がわたしを笑っているような気がした。
赤い髪のハンターと黒い髪のプリーストが笑いあいながら、わたしの前を通り過ぎる。脚でも引っかけてやろうかと思って、顔をあげて、驚いた。
「ひっさしぶりー」
「あれ?」
ハンターがにっこりとわたしに笑いかけていたのだ。ハンターの後ろ、離れた位置でプリーストが暇そうにしていた。
前に見たときは、まだ彼女はアーチャーだった。
「一ヶ月ぶりくらいでしたっけ? 元気でやってます?」
「うーん……、まあぼちぼち、かな」
彼女とプリーストはこれからハンターギルドへ行くらしかった。ようやくファルコンを扱えるようになったのだと、彼女は嬉しそうに言った。
わたしは祝福の言葉をかけながら、申し訳ないとは思いつつ別のことを考えていた。
「いいなー、優しそうな恋人がいて」
「そ、そんなことないですよ! パーティ組んでもらってるだけですっ」
両手を忙しげに顔の前で振って、慌てながら否定する彼女の態度が言っていることは明白だった。
妙に微笑ましい思いで彼女を見ているうちに、だんだん惨めになってきた。
「いいなあ……」
わたしのつぶやきに、彼女は訝しげな顔をする。
「なんか深刻そうですね」
「そういうわけでもないんだけどね」
彼女は少し考える素振りをして、なにかを思いついたようなにんまりとした笑みを見せる。
「恋の思いをよせる相手が恋人なんですよ。だから、片思いでもいいんです」
「……へ?」
「がんばってくださいね。それじゃ、あまり待たせるのも悪いので。またウィスでもしてください」
ぽかんとしてるわたしを置いて、彼女は手を振りながら行ってしまった。
「おーい」
ぼろい革手袋が顔の前ではためいて、やっとわたしは我に帰ったらしい。
「あ、ご、ごめん」
「しっかりしてほしいな、せっかく用意してきたんだから」
ほれ、とぼろ布をわたしによこす。
「どうしたの、これ?」
ぼろ布を解きながら訊ねる。
「俺からの無期限レンタル品」
新品のチェインだった。
「攻撃力不足だろうから、それで補えってさ」
こいつといったら、まるで他人に言われたことのように言うのだ。
銘の刻まれた、属性武器だった。エンベルタコンが八つ叩き込まれており、鎖の表面は透き通るような青いモザイク模様を宿している。
「もしかして、今日遅れたのってこれのせい? 今行ってたところも精錬所?」
「さて、行こうか」
ぷいと顔を背けて、こいつといったらわたしを置いて歩き出してしまうのだ。
足並みが揃わないではないか。揃えてくれてもいいと思うのだけれど。
あいつはしばらく行ってから、早く来いよと憮然と言った。自然に顔がにやけてしまう。
「……へへ」
わたしには、恋人がいます。
- 43えべんはsage :2003/12/01(月) 01:42 ID:qPk/qVZw
- 35さんごめんなさい_| ̄Z○
;y=-( ゚д゚)・∵:.
- 44連投ごめんなさい。砂の灼ける匂いの中でsage :2003/12/01(月) 02:00 ID:qPk/qVZw
- 熱せられた砂が陽炎を生み、陽炎が幻影を映し出す。
モロク近郊の砂漠はルーンミッドガルヅ王国有数の難所として知られていた。
隊商は冒険者を傭兵として雇い、冒険者もここを通過するときは徒党を組む。そんな茹だるような空気の中、凛とした声が響いた。
「何度言えばわかる、もっと丁重に扱え」
声の主は、漆黒の黒髪をゴーグルで結うようにまとめた、長身の女剣士だった。
彼女は無造作に置かれた剣を拾い上げると、椰子の木陰でへたり込んでいる人影の目の前に手渡し、自分の大剣を抱くようにして日陰に座った。
「剣は剣士の誇り、ってね。耳タコだぁね」
どこか拗ねたような感触の声色で応じるのは、少年と青年の中間といった半端な面影の剣士だった。
剣士は細く長い葉が幾重にも折り重なった樹の幹にもたれかかり、ところどころを黒っぽく汗に染めさせた頭巾をはためかせ、
生暖かい風を自分へと送り込む。乾きかけの血ようなくすんだ色の髪の毛先を、汗が伝わり落ちて砂の色を濃く染めあげている。
しかしそれは十秒と保たずに元の色に戻った。日陰とはいえ、砂地はかなりの熱さだった。
「わかっているなら行動で示せ。剣を捨て置くとは何事か」
女剣士は赤毛を軽くこづくと、ザックからミルクを二本取り出して、一本を彼に渡す。
「おお、さすがシツキ先生」
剣士は歓声をあげてミルクを受け取り、ふたを開ける。
「弱きを守るのも剣士たる者の務めだ。へばってる誰かさんを放っておくことは、残念ながらできないのだよ」
女剣士はそう言って髪を結っていたゴーグルを外し、大きく息を吐いた。
漆黒の髪が額に張り付いて乱れ、その様を見ていた剣士は女剣士に視線を向けられると慌てて目をそらし、憮然として言った。
「ちょっと休んでただけだよ。守ってもらわなくたって平気さ」
ミルクを一気に飲み干して剣を拾う。喉を通る冷たい感触が心地いい。
「今に見てなって、俺がシツキを守ってやるからさ」
そう言い捨て、剣士は立ち上がる。陽炎の漂うなか「ちゃんと見てろよ」と再び言い残し、剣士は駆け出していった。
さっきまでへばっていたのが嘘のような身のこなしだ。呆気にとられていた女剣士は、しかし眩しそうな目をしながら彼の後を追う。
何がおかしいのか、彼女は含み笑いを漏らし、楽しげに呟いた。
「期待、しておこう」
- 45名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/01(月) 02:38 ID:lS09KaKw
- >>42-44
(*´д`)<タクサンヨメテウレシー
- 46名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/01(月) 12:43 ID:lRcFHXsE
- >42
どうしよう(*´Д`)限りなく萌え〜〜〜!
- 4735sage :2003/12/02(火) 06:17 ID:im1Z50t6
- >>36-38
遅レスだけれど、感想ありがとう。
やはり書き上げたものに反応があると、とても嬉しい。
そして>>36さんには悪いのだけれど、>>35の話はあれで終りです。すまない。
>>43
詫びる理由も逝く理由も何ひとつあるものかっ。
自分の書いたものに反応してくださったなら嬉しい限り。
そしてこのスレが伸びるのも同様です。
というか氏の書かれている作品群は好みなので、今後とも頑張ってくださいませ。
- 48名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/02(火) 06:18 ID:im1Z50t6
- 夜半。かすかな軋みで、投宿の部屋のドアが開いた。
職業柄、俺の眠りはひどく浅い。その音だけで、意識は鮮明に覚醒する。
が、刹那緊張を孕んだ体は、直ぐに平静を取り戻した。
物盗りの類ならばまず施錠を確認する。だがこの侵入者は、ただの一度も鍵を探っていない。
となればそれは在室の折には鍵を掛けないという俺の性癖をよく知る人間で、そんな奴はこの宿に、ただの一人しかいない。
「起きている?」
小さく、か細いソプラノ。
「ああ。どうした?」
問いの体裁ではあったが、俺が目覚めていると予想していたのだろう。続く応えは早かった。
「眠れないの」
「喜んでいただろう? 久方ぶりに真っ当な宿だと」
野宿でも安宿でもなく、安心して手足を伸ばして眠れると、そう彼女がはしゃいでいたのは今日の夕刻の事だ。
「・・・でも、眠れないのだもの」
夜目の利く俺でも、さすがに月光も差さない暗がりは見通せない。けれど彼女がどんな顔をしているか、凡その察しはついた。
いつものように口を小さく尖らせて、細い体を不満で膨らませているのだ。
「貴方と違って私は繊細なのだから。枕が変わると眠れないのよ」
ぱたんとドアが閉まり、彼女がベッドの脇までやって来る。カーテン越しの月光で、予想通りの表情が確認できた。
沈着と冷静が売り物のウィザードでありながら、こいつの感情はとても豊かで――俺はきっと、そんなところに惚れている。
「全く・・・」
言いながら俺は体を横半身にして、狭いシングルベッドに隙間を作る。
「二部屋とった意味がないだろう?」
俺の言いにすねたように鼻をならし、けれど当然の仕草で彼女はそのスペースに潜り込む。
そしてほんの数十秒で、すやすやと穏やかな寝息を立て始めた
――いつものように、俺の腕を枕にして。
- 49名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/02(火) 16:41 ID:UycgUUrA
- >48
どうしようどうしよう、やったらめったら萌えなんですが(*´Д`)
お互い、何もかも通じ合っちゃってるふたりが……
日常のワンシーンをクリティカルに切り取ったあなた様の作風は
私的にはもう神です。35氏は神!
21氏(えべんは氏)といい、35氏といい
なぜにこんなにも、私のツボをきゅんきゅん突く文神様が……
(*´∀`)<シアワセダー
- 50名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/03(水) 12:19 ID:nwUaBa2Q
- >>48
蝶・サイコー!!
掌編的な短さでサクッと小気味よく描写しきれてしまうあたり、
(*゚∀゚)<ネ申
- 51ハリケーン少女の日記sage :2003/12/04(木) 21:55 ID:PP.Y8fYM
- 初めまして
某板の某スレより誘導されてきました者です
皆さん素晴らしい文才をお持ちで羨ましい限りです
ところで質問ですが、こちらのスレはSSを直接書き込む形が良いのでしょうか?
元のスレでSSを書いていたのですが、修正版を一気に載せたいのであぷろだにUPしたいのですが、
問題無いでしょうか?
よろしくお願いします
- 52名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/04(木) 22:43 ID:3hwMls.Y
- 初めて投稿します。
ヘタレな上にノー萌えですが呼んでくれると嬉しいです。
湖は穏やかだった。
湖面は鏡のようになめらかで、月明かりが美しく湖面に映りこんでいる。
俺はその美しさに魅了され、危うくここに来た目的を忘れそうになった。
「っと、いけない……任務に戻るか……」
俺は湖から目を離し、再び歩き始めた。
首都プロンテラから少し離れた場所にあるこの湖は、昔から観光名所として多くの人が訪れていた。
しかし、1ヶ月ほど前にこの湖で死体が見つかったのが事件の始まりだった。
その後も湖周辺で命を落とす者が続出した。
凶悪なモンスターもいないはずのこの湖でなぜこれほどまでに死者が出るのか?
その原因を調べるため、調査隊が数回ここに派遣されたが、その調査隊も帰ってこなかった。
そこで、騎士団の一員である俺が調査隊の安否の確認、及び原因の調査としてここに派遣されることになった……
「はぁ……疲れた……」
昼からずっと歩きっぱなしだったのでかなり疲れがたまっていた。
捜索は明朝からまた始めよう……そう思い、俺は野営の準備を始めた。
火をおこし、持ってきた干し肉と野菜、そして水を鍋に入れ、簡単なスープを作る。
しばらくすると美味しそうな匂いがしてきた。
「よーし、それじゃあいただきま……」
そういって俺が身を屈めた瞬間、さっきまで俺の頭があった場所めがけ、何かが飛んで来た。
「っ!?」
慌てて愛刀――村正――を抜き放ち、辺りを見渡すが、人影はない。
が、再び俺に向かって何かが飛んでくる。
「くうっ!」
とっさに身をひねらせ、なんとか回避する。
標的に当たらなかったその物体は俺の背後にあった木に突き刺さり、止まった。
(くそっ……弓矢かよ……)
直感的に俺はそう判断した。
しかも非常に正確に撃ち込まれてくる。恐らく今俺を狙っている奴は相当腕の立つ奴なんだろう。
「上等だぜ……」
俺はアルコールの瓶を取り出し、ビンの口にボロ布を詰め、それに火をつけた。
そしてそれを何かが飛んできた方向に思い切り投げつけた。
ビンが割れ、アルコールに火がつき、草木が燃え上がる。
その火にあぶり出されたのか、1つの影が俺の前に躍り出た。
そこにいたのは……ノービスの女の子だった。
年は10歳前後だろうか? その小さい手にはソードが握られていた。
あまりにも予想とはかけ離れた人物だったので少し驚いてしまった。
が、その隙に彼女は体勢を立て直し、俺に向かって持っていたソードを投げつけた。
「ぬあっ!?」
なんとか刀でソードを弾き落とす。
追いつかなかった頭がようやく考えをまとめた。
―つまり、彼女が捜索隊やここに来た人々を殺していた―
自分で考えておきながら、なかなか信じられない。
だがその間にも彼女は的確な攻撃で俺に迫る。
(腹をくくるしかないか……)
俺は持っていた刀を鞘に収め、彼女に向かって手招きをした。
「来いよ、お嬢ちゃん……」
……続く……かもしれないです
- 53とあるスレの577sage :2003/12/04(木) 23:16 ID:arGw4Ycw
- |∀・)
>>17
の続き導入部書いてしまいました
皆も続いてくれると嬉しいなあ
やりませんか?
とりあえず投稿
|彡サッ
- 54とあるスレの577sage :2003/12/04(木) 23:16 ID:arGw4Ycw
- そうその二日後
上水道討伐隊指揮官は卓上に名簿録を広げながら困り果てた表情を浮かべていた
彼はこの救出劇の為に持てるコネ全てをつかって
冒険者を集めたはずだった
はずたっだのに
目の前に居るのは・・・
「ねみーな、何で俺がこんなこと・・・弓つかえるったってハンターのかわりにはならんぞ・・・」
とぶつぶつ言うローグは
髪の毛に頭を突っ込んでかき回している
慣れない弓を肩に担いでいる姿がなんとも頼りない
「・・・」筋骨隆々とした殴る男、そのブリーフのあざやかな黄色が眩しい
そして
「条件わすれないでね!アレが手に入るってのはなかなかないから・・・
そうと決まればアタシにお任せよホーッホッホッホーーーー」
指揮官の前で笑い続けるアサ姉御
この3人を目の前にしてため息をつかずにいられようか
しかし背に腹はかえられない
すでに生存者がいるかどうかもわからないが
管理兵の話だと
まだ無事が確認されていない冒険者が数名居るとのことだ
見殺しにするわけにはいかない
それにこのままではプロの町も危険だ
「キミたちだけで行くのか?この任務は・・・」
と言いかけたときにタイミングよく開かれたドアから
転げるようにして入ってきた逆毛モンクは
姉御の目の前までくるとこういった
「ふうはあ、言われたWIZを一名都合してきたぜ!これでなんとかなるかな?」
「あらあら、頑張ったのね・・・ん?」
姉御の視線の先には
サークレットを被った金髪のウィズ嬢が・・・
彼女はモンクの腕を取ると
驚きの表情を浮かべる彼にかまわずこう言った
「はじめましてアサさん、この人と一緒なら頑張れそうな気がしますので
精一杯努めさせていただきますね♪、お互い仲良くしましょうね♪
(・・・フフフこいつがモンクの好きな人?私のほうがいいんじゃなーい?ねえ)」
「アラこちらこそよろしく・・・モンクさんは可愛いお嬢さんのお知り合いが居るのね
ホホホホホ(なにこの女・・・あーめっちゃムカツクわこの野郎あとでピヨピヨグチの刑ね・・・)」
隊長の机の前で
わけのわからない火花を散らす二人
モンクがようやく自分のあやまちに気づいたときには
ローグが彼の背中をぽんとたたいて
こっそり耳打ちする
「お前こないだ姉御といい雰囲気だっていってたよな
お前・・・バカだな・・・」
ガックリと肩を落とす武道家
肩をぽんぽん叩くローグ
殴りプリはその光景を暇つぶしに観察しながら
元気づけようとモンクにブレスなどをかけており
さらに討伐隊長の眉間の皺は深くなっていくのでした・・・
「・・・(とりあえず先遣隊として送ろう、あとから他の冒険者が来てくれるかもしれないし・・・
来てくれるといいな;;)」
- 55とあるスレの577sage :2003/12/04(木) 23:17 ID:arGw4Ycw
- (「逆転イッパツマン」のリズムで)
キュッ キュッ♪
キュキュキュキュキュキュキュキュキュッ キュウシュツターイ♪
スキだスキだ あの笑顔♪
希望希望 抱きしめて♪
呼べば呼べば あらわれる♪
闇の中を 飛んでくる♪
どこから!? それは プロからよー♪
どうして!? それは ヒマゆえにー♪
風よりも速い翼♪
炎より熱い心♪
さぁ(サァ) さぁ(サァ)救出!♪
ここから敵は通さない♪
さぁ(サァ)さぁ(サァ)救出♪
これから俺らの花道♪
キュキュキュキュキュキュキュキュキュッ キュウシュツターイ♪
自作の歌を披露しながら
おどおどした管理兵に封鎖された扉を開いてもらい
俺たちは下水に入っていった
辺りはしんと静まり返って
ゴキも蝙蝠も姿が見えない
・・・食われたのか?
悪食だなあと考えながら
姉御の命令で俺たち男三人肩を並べて進んでいく
窓手が出るかもしれないってことだから
もしそんなことがあったら火矢をバックステップ撃ちして倒すのが
こっちの役目だそうだ
ウィズも居るしなんとかなるだろう
しかし適当に救出したら帰りたいよな
姉御の話じゃあくまで
「なぜこうなってるかの原因確認」
だって言うし
アノリアンはかなりキツイ相手だからな・・・
そもそもなんで現れたんだ?
『グラストヘイム下水道と首都上水道が実は繋がっているのではないか』
なんてホラもいいところ、距離ありすぎたよな
とこっちがぶつぶつ言っている横を
肩を落とした気弾つきモンクが歩いている
「(・・・まあ、みんな一緒だしなんとかなるか
ワニなら俺と姉御が回避できるし、QMもある、沢山居たらこいつに金剛してもらってLOVっていうことらしいし・・・)」
そんな作戦を考えていたこっちの耳に
弱った泣き声が入ってくる
「えく・・・えっく・・・もうイヤ・・・助けて・・・」
か細い声で闇の中から現れたまーちゃんが
カートも放り出してこちらに向かってくる
後ろからは大きな手の化け物が
彼女を追いかけて床の上を滑ってくる
俺たちがお互い眼で合図すると同時に
姉御の命令が上水道に響き渡った
「フフフ来たね!お前達!やーーーーっておしまい!」
あらほらさっさと
俺たちは一列に並ぶと
モンクの野郎が・・・
「残影!」
まーちゃんのフードを掴むと
そのままこっちに引きずってくるのを
気配で確認し
こちらは火の矢を撃ちこんでいく
プリはまーちゃんの傷を治すと
その手に蝶の羽を渡した
心底嬉しそうな顔をした彼女が
淡い光に包まれて帰っていく
まずは一人・・・
「バックステップ」
寄ってきた窓手の放った泥の沼をかわして
矢を打ち続ける俺の方に向かって
呪文の詠唱が響き渡る
「爆炎障壁(ガンズン=ロウ)!」
炎の壁がスティングを弾き飛ばし
弱ったところを矢が貫く
ま、こんなもんか
あっという間に窓手が崩れ去った
・・・しかしほんとに居るのか・・・
一寸だけ深刻になる俺の後ろから
WIZ嬢の黄色い声が聞こえる
「モンクさーん、どうだった私頑張ってるでしょう♪
もっとやるから見ててねーーーーーー(おんぴう」
別方向からの刺さるような視線を感じながら
曖昧に笑って手を振るモンク
殴りプリとローグは
そんな事を無視してなんとなく一緒に歩き
あっち向いてホイなどして遊びながら
奥へ奥へと進んでいくのでした・・・
ー現在の状況ー
・救出1名
・上水道1F
・先遣隊損害なし
・他の部隊今のところなし
・モンスター 窓手1撃破
- 56とあるスレの577sage :2003/12/04(木) 23:18 ID:arGw4Ycw
- |∀・)ノシ
|彡サッ
- 57えべんはsage :2003/12/05(金) 00:07 ID:P2f1dFqE
- >>45-47
撃沈かと思われましたが、なんとか生き延びれたようで。
嬉しかったです、レス多謝でした。
そして35さんがSugeeeee!!
ローカル保存させていただきますた。もっと保存させてください。
>>51
あぷろだにUPしても問題ないと思います。が、
できれば(UPした)URLを載せて誘導していただくとベターかと思います。
ということで、UPされるのを楽しみにしております。
>>52
続くかも……ではなく、続けなければなりますまい。
(推定)スパノビvsムラマサerの戦いを見たい奴(1/20)
>>とあるスレの577さん
続いてくれると、といいますとリレー形式ということでしょうか。
テンプレにも書いてあるのですがリレーの場合、
書き出しの方がなんらかの取り決めをしないといけないようです。
それについてプロローグを書いた>>17さんが特に言及しておらず、
なおかつ>>17さん自ら選択肢2+3の路線で執筆中とのこと。
そのためリレー小説形式で進めるならば、>>17さんとは別に、
何らかの取り決めをしていただかないと続けられないと思うのです。
その辺り、どうしたらいいんでしょうか。
そこで投げ出すなよ、って言わないでクダサイ。
リレー形式って読んだこともなくて、
どんな具合で書いていくのかわからないのです(弱)。
そしてレス長すぎてごめんなさい_| ̄|○
- 58ハリケーン少女の日記sage :2003/12/05(金) 00:38 ID:PayXiX4A
- >>57
すいません、にゅ缶の小説スレに出してしまいました。
こちらの方でも読んで頂ける様、一応URLを貼り付けておきます
(どうもにゅ缶の方はスレの進み具合が遅いようです・・・)
ttp://tfc55.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/ss_up/rag_ss/HurricaneEX.txt
- 59(1/2)sage :2003/12/05(金) 01:58 ID:cKdEcCTA
- 私は♀アサ。沈着冷静、初志貫徹がモットーの二刀流アサシンだ。
唐突だが今、ベッドの上で私はどうしていいか分からないでいる。
…えーっと。
……。
「…うさぎって何て鳴くのだったかな。」
…いやいやいやそんなことはどうでもいい。
私の腕の中にある物をじっと見つめる。
…沈黙。
これをどうしろと言うのか。眺めるのか。抱き締めて寝るのか。
何故だろう。何故私はうさぎのぬいぐるみを貰ってしまったのだろう。
事の発端は一週間前。私は風邪を引いてしまって寝込んでいた。
アサシンとして、否、冒険者としてあるまじき行為。
私の体調不良が原因で、その日の狩りは中止になってしまったのだ。
パーティのメンバー(念のため…ギルドではない。最近は少なくなったが固定PTだ)には随分な迷惑をかけてしまった。
全く情けない事この上ない。
結局私は二日間殆ど自宅で寝っぱなしだったのである。
それだけ寝てれば普通は治る物だろうが…何故だか完治はしなかった。
疲れていたのだろうか?
確かにここ最近はハードな狩りを続けてしまっていた。免疫力が落ちてしまっていたのかもしれない。
体のだるさを残したまま私は後の四日間を過ごした。
そして今日。先刻。
パーティのメンバーが見舞いに来てくれた。恥ずかしいが素直に言う。嬉しかった。
彼らには私の希望で、私が風邪の間も普段通りに行動してもらっていた。
皆の様子を伺う…どうやら狩りは上手くいっているようだ。少し複雑な気分だが。
ともあれ、元気そうで何よりだった。そう言ったらするどいツッコミを喰らったのは秘密だ。
用事だそうだ。暫く雑談をしてから♂BSが、もう少し時間が経ってから♀アコが席を外した。
まぁそんなに珍しい事でもない。私はそのままリーダーと二人で雑談を続けた。
ふと、リーダーの傍らに大きめの紙袋があることに気が付く。
質問をしてみると、彼はふふんと得意そうに笑った。何だかむかつく。
メンバーからの見舞いの品だそうだ。…涙が出そうになったが、自分のプライドのために我慢。
選んだのはリーダーらしい。なるほど。自信がありげなのはそのためか。
栄養満点だよ、というリーダーの言葉に押されて箱を空ける。
- 60(2/2)sage :2003/12/05(金) 01:58 ID:cKdEcCTA
- ……。
ピンク色のふわふわした体。長い耳。つぶらな瞳。
これは…どう見ても…。その品物の名称を三回ほど呟いた。
リーダーと目が合う。リーダーの顔が困惑で染まった後、紅潮した。
あ、逃げた。用事だそうだ。
…しかし…。これは…。……。
「あのさ。あの後ちょっと聞き耳立ててたんだけどさ。」
「何でそんな事するかなぁ…趣味悪いって絶対。」
「いいじゃないいいじゃない。しっかしびっくりだわ〜。
リーダーがあんな物プレゼントするなんてなっかなかやるじゃなぁい♪。」
「いや…プレゼントっていうか。そもそも俺が選んで買ってったのはもっと違う物で…。」
「そんなに照れなくてもっ。お見舞いにぬいぐるみだなんて女の子を喜ばす最高の手段じゃない!」
「……。」
「あらら。顔赤くしちゃって。」
「あーもう!どうでもいいじゃないかっ。…というか、すり変えられてたみたいなんだ。中身。」
「え?誰がそんな事するのよ?もー、恥ずかしがっちゃって。」
「本当だよ!…あ〜あ。多分アイツだろうな。あのオオボケ鍛錬士め。」
「あっははー。今ごろウシャシャシャ笑ってるでしょうね。
でも良かったじゃない?ポイントアップよきっと。喜んでたんでしょ?彼女。」
「……。うん。そうだね。きっと、嬉しそうだった。…良かった。」
…とにかく。
ふわふわだ。いや違う。困惑だ。私は困惑だ。言葉の使い方まで間違っているほど困惑している。
あぁもう!何を考えているんだリーダーは。
こんな物で私が喜ぶとでも思っているのか。子供じゃあるまいし。
こんなふわふわしたの、子供しか喜ばない。あ、♀アコなら喜ぶかもしれない。
いやとーにかく。私はアサシン。大人ですごい大人の二次職何だってば。
決して子供じゃ…子供じゃ…。
…。
彼がこの見舞い品を抱えて持ってくる時に付いたのだろうか。
ほんのりと。
彼の暖かな、優しい香りが。ぬくもりが。
……。
誰にという訳でもなく、私は呟いた。
「まぁ…たまにはいいじゃないか。」
その日の夢で私は、何故か…。
うさぎのヘアバンドを装備したリーダーとダンスを踊っていた…。
- 6159-60sage :2003/12/05(金) 02:01 ID:cKdEcCTA
- 流れをぶった切って投稿してみましたゴメンナサイ許してうわー。
萌え度は低いですが、感想とか下さると嬉しいですかも(・ω・)
あ、リーダーの見舞い品は適当に想像しといて下さい。まぁ朴念仁ですし。
- 62名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/05(金) 12:54 ID:J4mTfGJc
- >>53
うおおおお、しばらく見ないと思ってたらこんなところに!!
変わってないメンバーが(・∀・)イイ!GJですた!
>>58
(*゚∀゚)・:∴.;キューン
エリザベートたん燃え!
>>59
ウサシン―――(゚∀゚)―――ッ!!
こんなPTいいでつね、あこがれまつ。
- 63とあるスレの577sage :2003/12/05(金) 14:29 ID:Grw5w5V2
- >>えべんはさん
私としてはリレーというより皆さんのキャラで特攻してほしいと
思ってたりして・・・
>テンプレにも書いてあるのですがリレーの場合、
>書き出しの方がなんらかの取り決めをしないといけないようです。
ん?そうなんですか・・・
よく読めなかったようで申し訳ありません
>>2にあったんですね;;
>>なおかつ>>17さん自ら選択肢2+3の路線で執筆中とのこと。
う!そうでしたか・・・
んじゃこれはどうしましょうか
アナザーストーリーと言う形で全部私が書いてもいいのですが
もし参加して頂ければうれしいです
その場合自分達のPTがどこに居るのか
どういう状況なのかを最後に書いていただけると有り難いです
んー悩みますね・・・
ちなみに私のストーリーだと4Fで金ゴキの貴重な産卵シーンが
見れる事になります(完璧ネタ話ですね)
いかがなものでしょうか?
- 64名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/05(金) 14:37 ID:TAbetRMs
- 混乱避けるためにも接点を少なめにして並行突入したら?
それはさておき、私のPTが2F入り口にポタメモあって、いきなり577PTを追い越すって夢を見た・・・_/ ̄|○
- 6517sage :2003/12/05(金) 15:02 ID:6fJ9jV8I
- 遅れてすみません、>>17です。
どうもホットゾヌ2から直接書き込めなくなっているようで…。
色々と不便なこと、この上ありません _no
リレー小説に関しては>>63さんの意見を採用させて頂きたいと思います。
自分の持ちキャラなどを是非とも参加させてみて下さい。事前に打ち合わせをして
最終的に共闘する展開に持ち込むというのも良いかも知れませんね。
ただ、以下の二点だけは押さえておいて下さい。
・初級冒険者達は非力な能力を知力と勇気で補って必死に脱出しようとしている
・漠然としていた「死」という存在が身近に存在することを知って恐慌+燃え状態である
彼らがギリギリの環境に追い込まれている、ということだけは把握しておいて下されば幸いです。
それでは皆さん、絶体絶命の中で颯爽と活躍してくれることを期待しつつ。
ちなみに私の執筆している2+3の方向で書いている文は最下層一歩手前から始まります。
今は行き止まりの通路でアノリアン達と新米シーフ君がにらめっこしている状態です。
…ホットゾヌ使えないと執筆が益々はかどらないよう、ママン _no
- 66えべんはsage :2003/12/05(金) 19:13 ID:4peYeN9U
- 金ゴキ大統領の貴重な産卵シーン! ひいては散乱シーン。51ダメージ連発で(・∀・)ヌッコロ!
>>ハリケーン少女の日記さん
登場人物がしっかりと書き分けられているなあ、と思いました。(=゚ω゚)ノシ見習隊隊員一名立候補。
ペットやWis関連の解釈も納得できるものでしたし、アクションシーンもスピード感があって良かったです。
各章タイトルの命名もうまいと思いますし、
気になったところも最初の章と他の章で地の文に少々違和感を感じたくらいでした。
>>59さん
全然萌え度低くないよ、すごい高いよっ!
淡々としてる癖に内心は悶々とかもうストライクですよ。;y=-(*゚д゚)・∵:ターン
書き出し部の『どうしろと言うのか〜寝るのか。』ってところが秀逸と思います。様子がありありと。
難を言わせていただくならば、♂♀記号がちょっと興ざめでした。
これならばむしろ、性別描写抜きでもいいと思います。
地の文でも判別できると私は感じましたし、リーダーとメンバーの会話でも『女の子』とありますから。
>>上水道のハナシ
なるほど、そのような形式ならばあまり(゚Д゚;≡;゚Д゚)とならずにすみそうですね。納得。
ただ>>64さんの懸念が、私的にも気になるところです。
リレー小説をちょっと読んでみたのですが、風呂敷広げやすい分収拾するのが難しそうだなー、と。
あと、ゾヌは使ったことない上に激しく蛇足気味ですが、
エディタなりメモ帳使ってタイプしてそれをコピペすると比較的楽かと思われます。
既にやっておりましたら忘れてくださいませ。;y=-( ゚д゚)カチャ
また長くなっちゃって申し訳ありません。;y=-( ゚д゚)・∵:.ターン
- 67名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/05(金) 20:46 ID:RRS7bCyE
- 今、落とせる最新版で試してみました。
OS
WinXP Pro
ホットゾヌのバージョン
ホットゾヌ2β age11
掲示板のURL
http://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/ROMoe/
スクリプトの選択
2ちゃんねる互換スクリプト
(DOLOBではない方)
文字コード
SJIS
掲示板の設定
表示されたそのまま
- 6852sage :2003/12/05(金) 22:12 ID:Tq9WEH..
- 敵を前に刀を鞘に納める。
そんな俺の動作を見て彼女は驚きの表情をあらわにした。
だが、すぐそれは怒りに変わった。
それで私を斬るつもりか?
声にこそ出さないものの、彼女の視線がそう告げていた。
無理もない、ミッドガルド広しと言えども、こんな戦い方をする騎士は俺以外にはいないのだから。
先に動いたのは彼女だった。持っているソードを投げつけ、それを追いかけるように走り出す。
俺の喉元に向けて飛んで来たソードを身を屈めて回避する。
そのままの勢いで突っこんできた彼女の鳩尾に肘打ちを叩きこむ。
彼女の動きが痛みのために一瞬止まる。
その一瞬のうちに、俺は村正を抜く。
村正は閃光となり、彼女の横っ腹にめり込んだ。
(……しかし、俺も甘ちゃんだな)
そう、俺は刃の部分ではなく、峰の部分で斬りつけた。俗に言う峰打ちである。
だが峰打ちといえども本気でやれば骨を砕くほどの威力がある。
その直撃を喰らった彼女は、僅かな間苦悶の表情を浮かべていたが、すぐに地面に崩れ落ちた。
「ふぅ……」
よくこんな年でここまで強くなれたものだ。俺は素直に感心した。
それと同時に惜しいと思った。この技術を人殺しだけに使うなんて、と。
だが、いつまでもそんな感傷に浸っている訳にはいかない。彼女には聞くことがたくさんあるのだから。
そう思い、俺がロープを取りに行こうとした、その時だった。
突如、彼女が跳ね起き、俺に向かって猛然と突進してきた。
「なっ!?」
完全に不意を突かれた。
一太刀目はなんとか鞘で受けることが出来た。
しかし、二太刀目を避けることはできず、ソードが俺の左腕に食い込んだ。
「ぐうっ……!!」
傷はそれほど深くはなかったが、その際に持っていた刀を落としてしまった。
それを好機と見た彼女は容赦なく俺に斬撃を浴びせかける。
彼女が腕を振るうたびに、空気の焦げるような風切り音が響く。
かろうじてそれらを避けるが、斬撃の勢いは止まらない。
やがて、先程の湖にたどり着いた。
これ以上は下がれない……俺は背中に冷や汗が流れるのを感じた。
俺を追いつめた少女は、とどめとばかりに渾身の一撃を繰り出そうとしている。
進退窮まった俺は一か八かの賭に出た。
彼女がソードを振り下ろした瞬間、俺は倒れ込みながら足払いをかけた。
足元をすくわれたバランスを崩し、危うく湖に落ちそうになる。
俺はすぐに立ち上がり、軽く彼女の背中を押した。
それが決定打となり、彼女は頭から湖に落ちていった。
彼女が湖から出る前に、俺は刀を拾い、次の攻撃に備えた。
……しかし、いっこうに湖から出てくる気配がない。
よく見ると不自然なほどの気泡が湖面に現れている。
「……溺れてる?」
いや、ひょっとしたら作戦かもしれない。安易に助けようとするのは危険だ。
だが……それでも俺はほおっておくことができなかった。
意を決して湖に飛び込む。案の定、水中ではあの少女ががむしゃらに手足を動かして必死に水面に辿り着こうともがいていた。
しかし、息が続かなくなったらしく、次第に動きが弱々しくなっていく。
俺は急いで彼女を抱き上げると、水面に向かって泳ぎだした。
ノビたんをレギュラーしようか悩み中です。
もし意見があればそれを尊重したいと思います。
- 6917sage :2003/12/05(金) 22:19 ID:6fJ9jV8I
- >>67
わざわざ、有難うございます!
一気にモチベーションが上がりました。
頑張って書き上げますので、今暫しお待ちくださいませ。
- 70ハリケーン少女の日記sage :2003/12/06(土) 01:31 ID:37RGD7no
- 皆さん評価していただきありがとうございます。
このSSにつきましては、某スレの方では雰囲気に沿わず不評を買うこともありましたが、
改訂版として載せさせていただきました。
>>62様
私としても燃えを序盤は萌え、終盤を燃えを狙っていたので、そのお言葉は大変嬉しいです♪
>>えべんは様
恐縮です(汗)。実は、このSSの発端を私は提示しただけで、リレー式に進んでくれないかな、
と某スレの方で始めたのですが、序盤の一部を別な方が書かれただけで、殆ど自分で書いてしまいました。
これは改訂版として、なるべくキャラやストーリーを統一させようと殆どの部分を書き直したものです。
違和感があったのはその為だと思います。
書き込む機会は少ないと思いますが(仕事の都合上)、今後は皆さんの文章を見習って精進したいと思います。
失礼いたしました。
それと、もう一つ、某スレで書いていた番外編の方を載せさせていただきます。
ttp://tfc55.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/ss_up/rag_ss/HurricaneAno.txt
楽しんでいただければ幸いです。
- 71えべんはsage :2003/12/06(土) 20:18 ID:ogF9Ob66
- それは一瞬の出来事でした。
軽い衝撃を受けたかと思うと、彼はついこのあいだ新調したばかりの環頭太刀を取り落としてしまいました。
やっと買えたねと、我が事のように喜んでくれたパーティメンバーの顔が思い返されました。そういえば、剣士は太刀を精錬するの忘れていました。
やっと手に入れた大切な相棒です。帰ったら、きちんと精錬してやらないといけません。
「は……っ、は……っ、は……っ」
恐怖と戦慄が、まだ少年の面影を残す剣士の顔にぺっとりと張り付いていました。
底なしの暗さを湛えた、すえた臭いのする筒のような空間が広がっています。
わずかな光源が頼りなさげに周囲を照らし、揺らめく影を剣士に投影していました。
薄暗いパイプは音を反響させます。パイプ表面を濁った水が流れる、規則的で軽やかな音がよく聞こえます。
それに混じって別の、水が断続的にはじける音が聞こえていました。
まるでバケツに水を汲んで、遣り水に撒き散らすときのような、そんな音でした。
『リーダー? もう大丈夫? ねえ……、返事してよ……。リーダー……』
剣士の耳に悲痛な声が届いていましたが、剣士はそれに反応することができないようでした。
祈る聖職者のように跪いて、一心に自分の置かれた状況を理解しようとしていました。
飲み込むつばが剣士の喉を鳴らします。
視線の先で鉈のごとき無骨な刀身をもった剣が、まるでおとぎ話の意思を有した魔剣のように踊っていました。
鈍色の刀身を赤い液体が伝い、剣士の足元でなおも広がりつづけるそれと混ざり、錆びた鉄のような臭いを濃密に漂わせています。
『リーダー! ねえ、聞いてる!? リーダーってばぁっ!』
先ほどからひとりでに震えだした身体は、震えを強くする一方でした。呼吸が荒く、歯の根が合いません。
剣士の黒い瞳を見るのは黄色い輝きでした。猫の瞳にも似て細められたそれは、剣士の左腕から迸る赤黒い液体を見つめていました。
奇妙なほど白い歯を剥き出しにしたそいつは、まるで笑っているようでした。
そうだ、剣を──。剣を拾わなくちゃ。そうさ、俺は剣士なんだから、こんな風にビビってちゃいけないんだ。
俺は剣士なんだから、痛くたって我慢して、歯を食いしばって、それで戦わなくちゃいけないんだ。
剣士は取り落とした太刀を探しました。
足元の液体が染み込んだせいで、膝が濡れて少し冷たいのを我慢して、剣士はようやく買ったばかりの環頭太刀を見つけました。
美しい曲線を描く刀身はまだ新しく、新品同様に輝いていました。切っ先から剣の腹にかけて、血抜きのための溝が走っています。
突き刺したとき、ここに空気が通ることで抜けやすくするための造りです。
「……あれ、これ、誰のだよ?」
簡素ながら装飾の施された柄を、見覚えのない物が掴んでいました。彼は自分の剣が盗まれようとしているような印象を受けます。
「おい、返せよ、それは俺んだぞ。俺の大事な──」
両手を伸ばして、剣士はびくりと何かに気づいたように全身を戦かせました。ぶつり、と何かが遮断されるような感覚が剣士を包みます。
そして、それっきりでした。
見下ろす影は興味を失ったのか、そこから離れていきました。
足元を水が流れているにも関わらず、何の音もさせずにその影は暗闇へと消えていきました。
- 72えべんはsage :2003/12/06(土) 20:19 ID:ogF9Ob66
- >>68さん
ムラマサerがカッコいい! 殺陣シーンいいですねぇ、斬って斬って斬りまくtt(斬殺
Σd(`・ω・´)GJ
>>ハリケーン少女の日記さん
萌えでした。それ以上ぐだぐだ言うのは野暮というもの。Jの旦那がカッコいい!
>>上水道のハナシ
ええと、とあるスレの577さんのハナシに続くつもりで書いてみました。
いちおう「非力な冒険者」を書いてみたつもりです。が。
失敗風味でしたら容赦なくご指摘くださいませ。
;y=-( ゚д゚)ノシ ・∵:.ターン
- 73えべんはsage :2003/12/06(土) 20:22 ID:ogF9Ob66
- ぐあ、投稿してからミスってるの気づいた_| ̄|○
二度目の呼びかけの一段上の行、『剣士の足元で〜』の部分なんですが、
『剣士の足元で影のように広がりつづける黒ずんだ液体と混ざり』に脳内変換をお願いしたいです。
ごめんなさい。
- 74とあるスレの577sage :2003/12/06(土) 23:50 ID:OTD092is
- >>えべんはさん
おお!ナイス
んでは次この人たちの救出を目指しましょうか
そこで質問
・2F入り口という設定でいいのかな?
・呼びかけている人は女の子かな?職業は?
・アノリアン何体?1体でいい?
お返事お待ちしています
- 75えべんはsage :2003/12/07(日) 00:48 ID:9Pvrr3JA
- >>とあるスレ577さん
レス多謝ですー。重傷のくせに冷静すぎかなあ……、との懸念が残っておりますが、
失敗してなかったんだ、僕は間違ってなかったんだ! と、気が触れたっぽく信じてもいいですか。
場所についてですが、4F(最下層)は金(ゴキ)大統領の産卵シーンによるスペクタクル、
入ってすぐだと先遣隊──仮称特攻野郎A(ssassin)チームとすぐ出会ってしまう可能性が高く、
『知恵と勇気で脱出を試みる』シーンを挟みづらいかと思い避けましたが、続けて書く方の裁量でいいかと思われます。
その辺りは融通が利くように、生意気かとは思いつつ意識的にぼかしました。
絶望させて全滅させるも(・∀・)ヨシ、執筆者の思い入れある職業に設定し活躍させるも(・∀・)ヨシ、放置するも(・∀・)ヨシ。
というかこれってリレー形式、と考えちゃっていいんですよね?
- 76とあるスレの577sage :2003/12/07(日) 11:44 ID:n4Zk39Vg
- |∀・)
>>えべんはさん
リレーみたいなものでいいんじゃないかな?
んではその続きちょっといきますー
わくわく
|彡サッ
- 77とあるスレの577sage :2003/12/07(日) 11:45 ID:n4Zk39Vg
- 「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・モグ」
殴りプリがその大きな手で
小さなキャンディを摘んで
3個目を口に入れようとしたときには
彼らは上水道1階の奥まで来ていました
あいかわらず蝙蝠もゴキブリも居ないため
かえって緊張してしまい
必要以上にゆっくりと進むパーティ
モンクは気を常時最大数練って
いつでも対応出来るように精神を落ち着け
ローグとアサも猫足立ちで構えながら
遠くで落ちた針の音も聞こえる程に
神経を張り巡らせています
プリはそんな中、心の中でお気に入りの
お祈りの一節を唱えながら
平常心を保つべく
熱い思いを甘いお菓子でなだめるのでした
「・・・・・・・!」
2階へと続く通路が視界に入ってきたところで
明かりの影になにかしら動くものと
それが立てる音を聞きつけ
救出隊全員に緊張が走りました
ローグが短剣を抜き、アサがカタールを構えなおして
ウィズのサイトの明かりの中
前に進むと
そこに居たのは
「・・・!・・・に・・・にんげ・・・ん?」
水に濡れ血で汚れた
シーフの女の子が
遠くからでもはっきりと解るほど
震えていました
頬にはいくすじもの涙の後がこびりついて
壁に入り込んでしまいたいといった感じで
うずくまっています
虚ろな眼が
だんだんと正気をとりもどし
救出隊のメンバーを視界にとらえると
いきなり激しく泣きじゃくりながら
こちらにむかって突進してきました
「うああああああーーーーーー!」
そのあまりの必死さに
思わずあとずさるモンクの脇から
殴りプリが現れて
正面で彼女を抱きとめます
小さな声で落ち着かせるように
連続してヒールを唱えますが
彼女はおおきな黒い手の中で
はげしく強く動き続けます
「ああ!リーダーをっ!・・・えく・・・リーダーを助けて!!!
私逃げたの!怖かったの!見捨てたの!リーダーを、リーダーを見捨てたの!
ごめんなさいごめんなさいだからだからおねがいリーダーを助けて!!!」
ローグが彼女に背を向けて暗闇の中をじっと見詰めている間
皆はそれぞれの悲しみを胸に抱き
殴りプリはそんなにも優しくなれる大きな手で
彼女の肩をなんどもなんども撫で続けていたのでした・・・
やがて一応落ち着いた彼女の目の前で
ゆっくりとキャンディの包み紙を開いて
それを唇に当てます
シーフは素直に口に含むと
ちょっとだけ笑っていいました
「・・・あまい・・・」
殴りプリの顔にゆっくりと笑みが広がります
その様子を見届けたアサの姉御は
カタールを振って一言
「さてそれじゃあリーダーさんを助けに行きましょうか!
アンタもついてきな!怖がらせた奴らをギッタンギッタンにしてやるから」
期待に満ちた目で彼らを見詰める
シフ子さんを皆ちらっと確認しながら
隊列を組みなおし
奥へとすすんでいくパーティー
殴りプリは自分のチェインを握りなおすと
シフ子さんの影を
自分の影で覆うように
近くで警戒をつづけるのでした・・・
- 78えべんはsage殺陣シーン書くのタノシ―――(゚∀゚)―――ッ!! :2003/12/07(日) 15:16 ID:EU1c8J7Q
- シーフはまだ落ち着かないようでしたが、横道にぶつかるたびにパーティの進むべき方向を指示しました。
一人増えて都合六人組となった先遣隊は、一人を除いて示し合わせたかのように押し黙って進みます。
シーフの嗚咽と足元の水を踏む音が、ひっきりなしに続いています。
闇を孕んで際限なく先遣隊の前後に広がる通路は、夜目の利くアサシンとローグでも、先を見通すことができません。
筒状の通路のため、パーティの側面には壁面があります。
側面攻撃のおそれはないと判断したアサシンは、自らとプリーストにパーティの前衛を、ローグとモンクにパーティの殿を務めさせました。
奇襲に対して警戒する中衛は置かずに、回復法術の使い手と戦闘能力に優れた者でウィザードとシーフの前後を守るつもりです。
油断なく暗闇を瞳で切り裂きながら、アサシンはシーフに訊ねました。
沈黙に耐えかねたわけではなく、訊いておかねばいけないことがあるからでした。
「あなた、何か気づいたことはある? どんな些細なことでもいいわ」
「……なにも、ないです……。リーダー……」
シーフは気の滅入るような声でつぶやき、力無く首を振りました。
アサシンは舌打ちしたくなるのを堪えて、「そう」とだけ言って神経を前方の暗闇に集中させます。
なぜこうなっているかの原因確認、それがパーティに課せられた最優先目的です。
生きているのかもわからない者の救出は、決して望ましい行動ではありません。シーフ以外のメンバーはかなり経験豊富な冒険者です。
口にこそ出しませんが、思っていることはいっしょでした。リーダーとやらはもう──
徒労に終わる可能性、死体のそばにモンスターが集まっている可能性。
戦略的に考えれば、後続部隊も望めず敵の戦力もわからない現状、見捨てるのが正解でした。
正規の部隊ならば、即座に切り捨てられても文句は言えません。一人のために、一つの部隊を危険にさらすことはできないのです。
アノリアンやスティングと渡り合うのは、先遣隊のメンバーをして容易なことではありません。
しかし、彼らはプロフェッショナルな軍人ではなく、冒険者でした。助けてくれと頼まれれば助けてやるのが、彼らの流儀でした。
「この先です……」
一本の横道を指差しながら、シーフは消え入りそうな声で告げました。
ウィザードがシーフの肩を抱いてなだめるのを横目に、アサシンはローグに目配せをします。
頷いたローグを後方を透かすように見まわし、『問題なし』の手信号を送りました。
横道に入るパーティの先頭で闇を睨みつけながら、
「おいでなすったわね」
アサシンが不敵に口を開きました。それまでどこか沈んでいたパーティに、緊迫感が走りました。
音もなく現れ、おそれるふうもなく牙を剥くアノリアン。
緑色の鱗が弱々しい光源をぬめぬめと反射させ、どす黒い何かをこびり付かせた鉈が軽快にひるがえります。
シーフがあげたか細い悲鳴を合図に、アノリアンは無音で距離を詰めてきます。
支援法術を行使しながらプリーストが最前面に立ち、アサシンは言い残して駆けました。
「速攻でいくよ」
立ちはだかったプリーストが、アノリアンの初撃を盾で受け止めました。
「……ッ」
鉈が甲高い音をたててバックラーを弾き、プリーストの腕が衝撃に軋みます。
たたらを踏み、表情を歪ませたプリーストの目に、早くも振り下ろされつつある鉈が映りました。
反応できないプリーストの肩口目がけ、鉈をひるがえらせるアノリアンの腕をローグは即座に照準しました。
「食らえ、悪漢ビーム」
びんっ、と硬質なばねの音を伴って矢が走りました。
ばね仕掛けの機構で矢を発射するアーバレストは連射性能こそ劣るものの、矢の威力は弓の中でもトップクラスでした。
狙い違わず命中した矢は、しかしアノリアンの腕に突き刺さっただけでした。鉈が振り下ろされます。
「げっ……」
「使えないねあんたはっ!」
パイプ側面をほとんど真上近くまで駆け上ったアサシンは、ローグに罵声を浴びせながら壁面を蹴ってアノリアンを強襲します。
「ハンターの代わりはできねーって言っただろーが……」
「クァグマイア!」
次の矢を番えるローグが悔しげにぼやくのと同時に、ウィザードの魔法が発動してアノリアンの体勢を崩しました。
軌道がぶれた鉈は、プリーストの肩をわずかに削ぐに終わります。
高さと身体を転回させることで勢いを稼いだアサシンが、カタールをアノリアンの背後に疾走させます。
その滑らかな動きは撫でたようにしか見えませんでしたが、赤くない魔物の血を勢いよく噴出させました。
まだ空中にいるアサシンに狙いを変えるアノリアン。凶刃はしかし、虚空を薙ぎました。
プリーストが鼻面へと鎖を強かにたたきつけ、アノリアンの後退させたからです。
着地したアサシンは駆け抜けざまにひと撫でして、プリーストに並びました。アノリアンはうなり声をあげてこちらを威嚇します。
「大丈夫かい?」
「……」
無言で頷くプリーストの肩をモンクが治療しながら、熱心な様子でアサシンに言います。
「やっぱりここは俺の出番ですって!」
アサシンはちらりとモンクを見やります。
「同じ方向から攻撃しちゃだめ、挟撃が基本だよ」
「任せてください!」
プリーストが後退し、アサシンとモンクは手負いのアノリアンに再度立ち向かいました。
- 79えべんはsage :2003/12/07(日) 15:23 ID:EU1c8J7Q
- >>上水道のハナシ
すみませんすみません……、調子こいて書いてしまいました_| ̄Z○ヒラニーヒラニー
恐れ多いことです、あああ……。
カチャ;y=-( ゚д゚)b >>77Good jobでした、とあるスレ577さん。
ターン;y=-( ゚д゚)b ・∵:.
- 80とあるスレの577sage :2003/12/07(日) 20:53 ID:n4Zk39Vg
- |∀・)
>>えべんはさん
フハハハ、いいよ!いい!
それじゃいくぞ!
|彡サッ
- 81とあるスレの577sage :2003/12/07(日) 20:54 ID:n4Zk39Vg
- 「さあさあ俺の出番だな!単純なワニなんかハンドバックにしてやるぜ!」
単純さではワニとどっこいどっこいのモンクが
相手をからかうように
指をひらひらと動かします
アノリアンはちょっとその太い首をひねりますが
やがて馬鹿にされたことに気づいたのか
一声あげると鉈を振り上げて駆け寄ってきました
「フオオオ!見切った!」
振り下ろされた鉈を
フィストをこするようにして軌道をそらし
地面に打ち下ろされた相手の武器を
足とバックラーで押さえ込みます
「白羽取りイイイ!」
ワニが抜けない武器に焦りを感じた一瞬の隙をついて
横から回り込んだアサシンのカタールが
そのワニの顔面を切り裂きます
「せいっ!」
「グアアアアアアア!」
カタールの連続攻撃に
たまらず武器を捨てて後退しようとする化け物
しかしその体が後ろに行こうとしたとたん
まるでその額から角が生えた様に
鏃が突き出して・・・
「・・・まあ、なんだ、バックスタブは弓でも撃てるんだよな」
いつの間にか背後に回ったローグの一撃で
脳髄を貫かれたアノリアンは
しばらく尻尾をジタバタさせていましたが
そこをアサの駄目押しクリティカルを喰らい
倒れこんだその動きがだんだんとゆっくりになり
辺りに再度静寂が訪れたのでした・・・
-------------------
「あ・・・り、リーダー・・・」
俺が先頭で気弾を練っている間に
その光で映し出されたものを
真っ先に見つけたのは
不幸なことにパーティメンバーの彼女だった
剣士の死体は
ほぼ完全に脇の下から両断され
皮一枚くらいで繋がっていた
血は流れてしまったのだろう
ロウ人形のように見えるそれは
しかし間違いなく人間のものだった
「・・・」
こちらは彼の体を仰向けにし
顔を確認する
そこに恐怖は見えず
ただ「ああ、そうか」といった表情だけが見えたことに
ちょっと感心すると
プリの野郎に視線を送る
「・・・(こういう奴はいい戦士になるって言うよな・・・)」
やがて長い聖魔法の詠唱が始まる
死体が食われないで
残っていたのはとても運がいい
俺は武道家としての道を選んだことに
ほとんど後悔してはいないが
ただこの奇跡を目の前にするときはいつも
自分がもしかして起こせたであろう復活を意識して
ちょっとだけ残念に思う
「・・・(リザレクション)」
傷口がくっつき
剣士の目が開かれていくのに従って
シーフの眼が一旦輝き
そして急に暗くなって
何かを再生しつつある彼に訴えようとする
「ああ・・・リーダー・・・わたしあなたを見捨て・・・」
しかしその言葉を完成させる前に
俺の手が彼女の口を塞いだ
ローグがその後ろからぼそりとつぶやく
「言うな・・・俺たちシーフは逃げていいんだ・・・ただ最期に助けられればいい・・・な?」
その意味を理解して
眼だけでお礼をいうシーフの女の子
それから剣士に向き直ると
まだぼーっとした彼に
嬉しそうに頭から突っ込んでいくのだった
・・・また死なない程度にしろよ、な?
「さて!やるじゃないアンタ等、変態どもでも少しは役に立つのね・・・」
ポタで送られた二人を見送った姉御が
ニヤニヤと笑いながら
皆にむかって暴言を吐く
酷いいいようだが
そんなほうが今の状況では有難い
全員で肩をすくめると
俺とアサが先頭になって
上水道の奥に向き直る
さて・・・お次はなんだ?
こちらの疑問に答えるものは
闇から聞こえてくる水音だけだった・・・
ー現在の状況ー
・救出3名
・上水道2F途中
・先遣隊損害
ダメージ殴りプリ(ヒールにて回復)
・他の部隊今のところなし
・モンスター
窓手1撃破
アノリアン1撃破
- 82名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/07(日) 21:12 ID:xw3er7MU
- 見事なタッグでございます。
二人ともお互いの癖を読み取って書いているようで、本当に頭が下がります。
いやぁ、いいもの読ませてもらってるって実感。
#割って入りたいのに書くペース遅すぎて絡めない罠。
- 83名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/07(日) 21:47 ID:q0U7yXSw
- (゚д゚)ポカーン
すご……。ふたりの文神の文章での掛け合いに脱帽。
82氏に同意しつつ、次の展開を楽しみにしてます。
あと、ローグのバックスタブのセリフがすごく好きです(*´Д`)ハァハァ
- 84名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/08(月) 00:30 ID:qGgU95PQ
- 襲いかかってくる魔物を撃退しながら、パーティは奥へ奥へと進みます。
アサシンの判断は正しかったようで、一回も奇襲は受けませんでした。
散発的に襲いかかってくる魔物は、せいぜい同時に二体程度で、
先遣隊の面々は大なり小なりダメージを受けてはいたものの、
二人の法術者のおかげもあって、未だに戦闘不能者は出ていませんでした。
「さって、そろそろ一休みにしようかしらね」
薄暗い中でも、わずかに他のところより明るいところにさしかかり、
アサシンはやや疲れたような声で提案しました。
「異議なーし」と、ウィザードはなぜかモンクの腕にしがみつきながら同意します。
アサシンの頬がぴくりと震えて、モンクがびくりと体を引きつらせます。
気の毒そうにモンクを見ながら、ローグがアサシンに言いました。
「俺も賛成、腹へったしな。ついでに指揮官のおっさんにも連絡しようぜ」
「そ、そうだな、後続が来てくれてるかもしれないな」
モンクは怯えるルナティックのように落ち着かない様子で、かくかくとうなずきます。
冷たい目つきでアサシンはモンクを睨みつけます。
「んじゃ、アタシが連絡するから、あんたとウィズ嬢でゆーっくり休んでなさい」
「え……、ふ、二人だけ?」
「そうですよぉー、二人っきりですよぉー」
うろたえるモンクの内心をわかっているのかいないのか、ウィザードはさらに強くしがみつきます。
「前後を一人づつで警戒するのよ。あとで交代して休憩するんだから、ちゃーんと休んでなさいな」
ほとんど殺気を放ちながらアサシンははき捨てました。
「わかったかしら……?」
「は、はい……」
「……」
プリーストは『イ`』といった顔でモンクの肩を叩き、どうやって入れていたのかわかりませんが、
ふところからかわいい布に包まれたバスケットを取り出しました。
「おー、準備いいじゃーん」
まずい固形の携帯食糧を食べかけていたローグは歓声をあげます。
皆、思い思いにプリーストの持ってきた弁当を頬張り、
一時の安らぎに身を任せました。
- 85名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/08(月) 00:31 ID:qGgU95PQ
- |・ω・`)シツレイシマスタ
|ミ ピャッ
- 86地下のほう/1sage :2003/12/08(月) 01:26 ID:DcNekLIY
- 『いいかい、どんな事があっても、どんな状況になっても、『こんな筈じゃなかった』なんてのは絶対に言うんじゃない。
我々魔道を志すものは万物を万物として見流れを流れとしてみる事を至上目的としているのだよ。そこに『もし』はないし。『だったら』もない。いいかい、もう一度言うよ。我々魔道師とそれに連なるものたちは、現象を変質させているわけじゃあない。それは流れのなかの一つでしかないのだよ。そうあることが、そうあるべきなのだ。わかったかい? ははは、うん、分からなくてもいいよ。今は、まだ、ね。
では、君の先に流れの加護があらんことを。ムリはしないようにね』
――先生。ああ。
ずるずると。ずるずると。黴臭く澱んだ空間を掻き分けるように。
まだ無理はしていなかった筈だ。駆け出しもいいところのおれ一人ならば危なかったかもしれないが、一人では無かったのだ。彼女は涙目になりながら蝙蝠に棍棒を振るい己を癒しつつ戦っていた。仲間の戦闘に反応してきたもう一匹に悲壮な顔になる彼女の目の前に、咄嗟に火柱の壁を展開させたのは本当に咄嗟だったからだ。寄ってきた羽ばたく卑しきものは炭となり彼女に張り付いていたもう一匹は棍棒と杖の餌食になった。汗を拭いながら彼女は言った。『ありがとうございます』と。彼女は新品らしい副使の制服に身を包んでいた。彼女は穏やかな瞳とともに笑った。内側から放たれるようなその笑顔に、おれはこういうのを神に愛されたと形容するのだと、そののち思ったものだ。正直に言おう、惹かれていたと。
彼女と一緒にさらに深く。先生にはお世話になった。『首都はプロンテラを支える下水道は、長く昔から討伐隊を募集しているよ。腕ならしには丁度いいんじゃないかな。ムリをしなければ』。その通りだ。でも先生、ここは首都から仰天するぐらい離れていますよ、いや故郷のアルデバランに比べたら近いですが、というと先生の影にひっそり立っていた聖職者の女性が無言で門を開いて叩き込んでくれた。足蹴は聖職者としてどうかと思いますとこんど合ったら進言しよう。おれと彼女は潜っていく。道すがらにおれは念力を形とする事が出来、彼女は早足の術を唱える事ができるようになった。火柱の壁が素早き甲殻生物の足を止め念力の弓が打ち砕く。ささやかな祈りの聖句が疲労した身体を癒し早足の術が鳥足を体現する。おれと彼女は息が合った。まるでそうなる事を定められたかのように思えた。もしや、先生、これも流れと言う奴ですか。おれたちは疲労しつつも笑いながらもう一つ潜った。
まるでそうなる事を定められたかのように、か。
考えればおかしかったのだ。何故雲のように群がっていた素早き甲殻生物が見当たらなくなったのか。何故卑しき蝙蝠たちの鳴き声が聞こえなくなったのか。何故めったに現れない多数の触手をもった動かざるものが肉片となっていたのか。何故この闇はこれほどまでに沈んでいるのか。
流れ、か、先生、これも流れというのか。
泥水にまみれたコートがうっとおしい。壁に凭れ掛かるように、ずるずると、蝸牛のようにずるずると前に進む。否、それは後退しているのか。後方の暗黒より来るおぞましきものどもから逃げているのか。右足が無い。根本が腐蝕し始めている。右目が見えない。血だ。泥のような血が流れているのだ。コートにまみれているのは泥だけではない、血もだ。どす黒い。内臓の血はこうなっているのだと聞いた事がある。息が切れ、倒れこみそうになるのを堪えて、ただ、一歩、一歩。左腕には張り付いたように握り締めた杖が血にまみれ泥に犯されなお杖として存在している。杖をつきながら歩くのは止めておいたほうがいいと先生に言われたが背に腹は変えられまい。そして左腕にはしっかりと、
しっかりと、
- 87地下のほう/2sage :2003/12/08(月) 01:27 ID:DcNekLIY
- 「う……うう……っひ……うぅ……」
剣を抱え込みこうして縮こまり隠れる事しか出来なかった。醜悪な掌のような、否、あれを掌と形容していいものだろうか、が、何時自分が居る隙間のような所を探し出し形容しがたき圧砕を行うのか、そんな事も考えずに震えて泣きつづけた。死んじゃう。ブレイドを握り締めて嗚咽する。死んじゃうんだ。もう母さんも大兄ちゃんも小兄ちゃんも肉屋のおじさんも花売りのお姉さんも宿屋の双子も向かいのじいさんも友達にも会えないんだ。白魚の煮付けも母さんの焼いたパンも暖かいスープも小兄ちゃんの苦い消毒液ももう食べられないんだ。どうしてこんなことになったんだろう。どうして下水道になんてきたんだろう。どうして今日は一人で出かけたんだろう。どうして今日は朝のお祈りをしなかったんだろう。どうして。どうして。どうして。
「ぅぅ……ぅ……ぅぅうっ……ひっく……ど、どうして……どうしてこんなことに……
……こんな……はず、じゃ……」
ず
ず。
「ひぃやっ」
来た。来た。来た来た来た来た来た来た来た来た来た。
来た。ボクを殺しに来た。殺しに。殺しに。殺しに。殺しに来た。
めいいっぱい身体をちぢ込ませる。両手で頭を覆い地面に擦りつける。きつくきつく目を閉じる。神様っ。父であり聖霊であり絶対であり秩序であらせられる神様、助けて、助けて、今朝お祈りを忘れたのは謝ります、これからは絶対に忘れたりしません、神様、だから、助けて、ボクをたすけて
「ひと――か」
何の声なのかわからなかった。ついで耳を疑った。ついで頭を疑った。ついで恐る恐る顔を上げた。
壁に凭れ掛かるようにして、茶色い髪の男があった。それは有ったと形容するのがまさに正しいような風体だった。片足は腐り頭は地に塗れ魔法士の代名詞である長いコートは塵のようになっていた。その男は光を失った片目でこっちを見た。いや、本当にこっちを見ているのか。
「ひっ、ひ、ひひとでです……」
いや、そんな事はどうでもいい。心底救われた気分だった。安堵から笑みがこぼれた。助かった。人だ。これで一人じゃない。一人じゃなければ、
なんだというのだ。
笑いが凍りついた。そうだ。如何する。こんな今にも死にそうな魔法士一人いてどうなる。かれでもどうにも出来なかったのだろう、ならば自分はどうなる。どうにもならない。弱者と弱者が居てもどうにもならない。
死ぬのか。やはり死ぬのか。
「こ、こん、な……こんな事って……」
再び地を着いた。男は相変わらず目に光を宿さない。死んでいるのか。死んでしまったのか。死ぬのか。こんなまっくらな底で死んでしまうのか。
「どうして」
また涙が出てきた。
「こんなはずじゃ、こんなところで」
「こんな筈じゃ――だと?」
顔を上げた。男の目には光がともっていた。
「違う。こんな筈なんだ。
巨きなる流れは弱きものを全て飲み込み己の一部とし轟然と流れてゆく。おれたちもまた然り。おれたちは弱きものだからその流れにははむかう事も認知される事もできない。なぜならそれが流れというものだからだ」
突如朗々と喋り始めたその男は両手のものを握り締める。片手にはよごれた杖が握り締められていた。もう片手には
「だがな、おれたちはただ流される訳じゃない。流れはおおきい故に遡る事はできぬが行き先をわずかにでも変えることはできる。わかるか。わかるか、おい、お前。『こんな筈じゃなかった』なんてのはくだらなく下衆で愚図で愚かしいほどにナンセンスなんだ。わかるか? わからんだろうな。だがお前もおれも分からなければならないんだ。何故だか分かるか」
「っひぃ――」
おとこの片手には。大切にかかえらるように持つその片手には。
「生きるためだ」
女の頭が。
「おれは生きるぞ。彼女がこうなったのが流れだというのならば、流れよ、そして貴様よ、おれは死んでも生きるぞ。死に物狂いでも醜くあしがいても生きてやる。流れをおれが生きるほうに進んでやる。でなければ」
「何故彼女はしんだんだ」
抱えられた首は引きつった表情をしていた。たぶんとても綺麗な女の子だったんだろう。呆然とそれだけしか考えられなかった。
「おい」
「っひゃひ」
「その剣はなんだ。何を這いつくばっている。さっさと立ち上がれ。さっさと剣を取れ。緊張しろ。集中しろ。怯むな。臆すな。お前はいまからおれとともにこの地獄の底から立ち戻るんだ。いいか、絶対に死ぬな死のうと思うな考えるな。もはやそのいのちお前一人のものではないと思え」
――なんといった、こいつは。
還る。
此処から。この地獄から。死の場所から。
還ると?
バカな――ムリに決まっている。なんでボクがこんなところに隠れていたと思っているんだ。外に出れば死ぬからだ。だのにこいつは、
「何だその目は」
頬に衝撃が走る。呆然として見ると男が杖を振りぬいた体勢からゆっくりと戻っている。頬に一筋傷が入ってそこからついっと血が走った。
「いいかもう一度だけ言うぞ。お前はいまからおれと還らなければならんし死ぬ事も許されない。おれは此処から還るつもりだし死ぬつもりも無い。わかるか? 分かるな? 分かったならわかったといわねぇか愚図野郎てめぇキンタマついてんのかぁああん!?」
「わ、わかりまし……った……」
怒鳴られた。もうなにがなんだか分からない。男は「よし」と呟くと、
「じゃあ行くぞ。おれたちの流れがいささかも絶えぬことを」
なんの祈りかと思ったが、自分も慌ててそれに習った。
「ボ、ボクたちに神鳴る加護があらんことを」
そうして、死の暗闇に進み出る。
- 88お目汚しスマソsage :2003/12/08(月) 01:29 ID:DcNekLIY
- 初めまして諸兄方。
空気読めてないかもしれませんがお許しください……
今回のリレー小説の設定がとてもそそられたのでおもわず筆をとってしまいますた。
特定の方だけで回していたものでしたら……ほんとすいません。脳内削除よろしくです。
つーかダラダラ長いよそれ以前に萌えないよ初心者っぽくないよ……すいません。叩いてやってください。
>84氏
(*´д`)
アサシン姉御がかわいすぎなんですがどうすればいいんでしょうかっ
- 8952sage :2003/12/08(月) 01:57 ID:Yun/7n8Y
- 負けるなんて、おもわなかった。
いままで、いろいろな人とたたかってきた。
みんなわたしがうごかなくしてきた。
でも、今日はちがった。
まけちゃったらわたしもうごけなくなるのかな?
くらい水の中で、わたしはそんなことをかんがえながら目をとじた。
「呼吸は……異常なし。脈拍も正常。」
結構派手に溺れていたようだが、命に別状はないらしい。
彼女に毛布を掛け、少し煮えすぎた感じのするスープを食べる。
(……見れば見るほど信じられないな……)
横で眠っている少女を見ると、とてもこの娘が何人も殺したとは思えない。
だが、先程の戦闘での動き。あれは熟練した騎士をも凌いでいた。
故に、自分に信じ込ませるしかなかった……彼女が殺人鬼だという事を。
やがて、彼女が目を覚ました。
しばらくの間、何が起こったのか理解できていないらしく、せわしなく辺りを見ていたが、やがて俺と目があった。
「……おはよう」
とりあえず挨拶をしてみるが……彼女はそれに反応せず、しばし呆然としていた。
だがすぐに戦闘態勢に入り、武器を取り出そうとした……が
……彼女の手は何も掴まなかった。それもそのはず、武器は全て俺が没収したのだから。
あわてふためく彼女を見て、俺はようやく彼女を年相応の少女だと感じる事ができた。
なんとか落ち着いた彼女は、改めて俺に視線を向けた。
その射抜くような視線のため、俺も彼女から目が離せなかった。
緊迫した雰囲気が辺りを支配した……その時。
くぅ、と可愛らしいお腹の音がした。
無論、先程食事をした俺が腹の音などさせる訳がない。と、なると答えは一つ。
見ると彼女は恥ずかしそうに俯いていた。
仕方なく俺は残ったスープを器に移し、を彼女に差し出した。
「ほら、食えよ」
だが彼女はそれを拒むように明後日の方向を向いてしまった。
が、またお腹が鳴り、恥ずかしそうに目線を落とす。
その仕草が妙に可笑しかった。
「遠慮なんていらないから、食べろよ」
俺が再びスープの器を差し出すと、警戒しながらも彼女はそれを受け取った。
淡々と食事をする彼女。俺はその様子をしばらく見ていた。
食事が終わり、何とはなしにたき火の炎を見つめていた彼女に俺は本題を切り出した。
「……君が……殺したのか?」
彼女が俺の顔に目を向ける。が、言葉は返ってこなかった。
少し唐突すぎたか。俺は頭の中で自分の浅はかさを反省した。
「それじゃあ……いつからここにいるんだい?」
この質問にも、彼女は答えなかった。
「お父さんやお母さんは?」
やはり彼女は口を開かない。
「……名前は?」
答えの代わりに沈黙が返ってきた。
……嫌な予感がした。
「……喋れないのか?」
意を決して俺は彼女に問いかけた。
少しの間のあと、彼女は首を縦に動かした。
「……字は書ける?」
彼女は首を振る。
……頭が痛くなってきた。
話せない、字も書けないとなると彼女がどうしてこんな事をしたのか。その理由を聞く事ができない。
(……貧乏くじだったなぁ……)
俺は天を見上げ、大きく溜息をついた。
徹夜中の息抜き(?)です。
文章が破綻してるかもしれないです。ご了承ください。
- 90とあるスレの577sage :2003/12/08(月) 09:27 ID:7oNXSFpM
- |∀・)
>>84
どもお疲れー
そのお弁当ソヒーたん製ということにして
Hなの1つ書こうかな
ありがとう
>>88
いいぞいいぞいいぞー
3階でいいんだね、んじゃ向かわせて頂きます
あー職場でも書きたいなあ
仕事早く終わらそうっと
どんな状況にも繋げてみせるから
安心しなさい
骨はひろってやるって!
・・・なんてね
他の2次職もお待ちしております
|彡サッ
- 91名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/08(月) 10:52 ID:JfZZA7Do
- >>88さん
確かに萌えはしませんでしたが、燃えました。
恐慌に陥っている剣士と脱出に燃える魔術師コンビいいじゃないですかっ。
初心者っぽくない、とはおそらくマジ君を言っているのかと思われますが、
『先生』氏の教えによって「信念をもった初心者マジシャン」、と考えればまったく問題ないかと。むしろ燃え。
ガタガタ震えて命乞いする描写も切羽詰ってて良かったです。
引き続き書くんだ! いえ、書いてください。
んでもって、僭越ながら気になった部分なんぞ指摘させていただきたく。
『咄嗟に火柱の壁を展開させたのは本当に咄嗟だったからだ。』→咄嗟が連続して少し違和感。
『念力の弓』→読み返してわかりましたが、初めに見たときアーチャー居たっけ? と思いました。
私の読解力不足だったという線は否めませんが、表現改善の余地があると思いました。
>>とあるスレ577さん
マジ君たちが結局死んでしまうのか脱出できるのか、それはわかりません。
しかし、もう少しいじめたほうがいいかと思うのですがどうでしょうか。それに……
|゚д゚)……(←そろそろ先遣隊をピンチに陥れようかと画策中)
|゚∀゚)ウフフフフ
|゚∀゚)・∵:.ウッ
- 92名無しさん(*´Д`)ハァハァsage :2003/12/08(月) 10:55 ID:JfZZA7Do
- >>52さん
これからどうなりますかぁぁぁ!
(*´Д`)b<GJ
- 93初投稿sage :2003/12/08(月) 13:06 ID:0eSbAwk6
- 萌えスレの貧乏あるケミ子でデンパジュシーンしたんですが
長くなってしまったんでこっちに投稿します
文章力、表現力の無さはご容赦ください_| ̄|○
-----------------------------------------------------------------
朝方の伊豆ダンジョン。
人気のないダンジョン内を進んでいく、♂騎士と♀アルケミストの姿があった。
「ふああああ〜なんだよ、こんな朝っぱらから狩りに出ることはねぇだろ?」
眠たい目をこすりながら、騎士がぼやくと
「なに言ってんのよ!人のいない今のうちに、狩りまくってレアアイテムも製造アイテムもたくさんGETするのよ!」
アルケミストの方はやる気満々だ。
といっても、戦っているのは殆ど騎士のほうで、彼女はといえばアイテム収集係に徹しているのだが・・・
しかもPC3なため移動速度が極端に遅い。
「おーい、置いていくぞ!」
「なに言ってんのよ!こんな物騒なところにか弱い乙女を置いて行く気?」
やれやれ、と騎士はため息をつく。
強気なことをいいながら、本当は寂しがり屋で臆病な彼女。
ちょっと強引なところも悪ぶっているところも、その弱さを隠すためだ。
騎士はそれを知っている。だから彼女のどんなわがままもつい付き合ってしまうのだ
彼女に出会ったのは数ヶ月前。
プロンテラの大通り。どこにでもあるような露店を開いていたアルケミスト。
しかし、彼は見逃さなかった。
「なぁ」
「な、なによ?」
突然話しかけられて、彼女は思わずびくっとなる。
何か後ろめたいことがあるようなそらし気味の視線、ギクシャクとした態度。
それを見て彼は自分の考えに確信を持った。
「あのさあ、詐欺なんてみっともないこと辞めたら?」
「な・・・、失礼ねっ!詐欺だなんて!あたしがするわけないでしょ!?」
「じゃあ、露店の名前紛らわしいから変えたほうがいいぜ?S無しマフラー1Mってさ・・・」
「むきぃーーー!なによなんなのよあんた突然やってきて!営業妨害よ!訴えてやるんだからぁっ!」
突然真っ赤になって逆切れするアルケミスト。
騎士はそんな彼女を見て苦笑しながら、
「どうやらその態度を見る以上、悪いことをしてるって意識はあるみたいだな」
「なっ・・・そ、そんなことないもんっ!放っておいてよ!あんたには関係ないでしょ!」
アルケミストは憮然とした態度で、早急に店を畳み始める。
「あんたのせいで気分が萎えちゃった!今日はもう店じまいよ!今度会ったらただじゃおかないからね!」
そんな捨て台詞を吐いて彼女は足早に立ち去っていった。
その夜。
「あうー、お腹すいた〜」
ぎゅるぎゅるお腹の虫を鳴らしながら、プロンテラ郊外をアルケミストは歩いていた。
ついムキになって、早々に店じまいをしてしまったが、せめて夕食代ぐらいは稼ぐべきだったなぁと後悔する。
街に戻って露店を再開することも考えたが、さっきの騎士に鉢合わせたら気まずいし・・・
そう思いながらポリンやルナティックを叩くアルケミスト。
リンゴやにんじんのドロップを期待しているのだが、ゼロピやクローバーだけがどんどん貯まっていく。
「ああーん、もう!なんで私ってこんなに運がないのよう・・・」
思わずへたり込んでしまうアルケミスト。
殆どの財産を費やして作成したホムンクルスは失敗作に終わるし
狩りをしようにも軍資金はないし。
商売しようにも品物もろくな物が無いし。
変な奴には捕まるし。
おかげで夕飯は食べ損ねるし・・・
「しょうがない・・・もう夕飯はあきらめてうちに帰ってふて寝するか・・・」
よっこらしょ、と重い腰を上げる。
しかし次の瞬間・・・
「きゃあああああああああああああああ!!!!」
- 94初投稿/2sage :2003/12/08(月) 13:07 ID:0eSbAwk6
- 数分後。
ボロボロの姿で頭を抱えてしゃがみこんでいるいるアルケミストを、あきれた顔で見おろす騎士がいた。
街の近辺を巡回中、悲鳴が聞こえたので慌てて駆けつけてみたら・・・
あのアルケミストがボーカルととりまきにたこ殴りにされていたのだ。
「あのなあ、お前、仮にも二次職だろ?これくらいであんな凄い悲鳴を上げるなよ」
「だって・・・ひくっ・・・うくっ・・・戦闘は得意じゃないのよっ!それに、ろくな武器も装備も持ってなかったし・・・それに・・・」
きゅるるるるるる・・・
涙目で抗議するアルケミストの惨めさに、一層拍車がかかるお腹の音。
「なんだ?お前、腹減ってるのか?」
「う、煩いわね!ほっといってっててばー!」
「・・・ったく、かわいくねぇな」
騎士はため息をつきながら、ボーカルの戦利品を彼女に手渡した。
「ほら、これやるよ。売ってなんかうまいもんでも買いな」
「・・・え?」
手渡されたものを見て目を丸くするアルケミスト。
「ちょっ・・・これオールドスターロマンスじゃない!あんた、自分でなにをしてるか分かってんの?これいくらすると思ってんのよ!?」
「安心しろ、俺は夕飯を買うくらいの金は持ってるからな」
「そ、そうじゃなくって・・・」
「いいから、いい加減素直になれよ、金が無くて困ってるんだろ?」
「う・・・うん」
半分押し切られる形で頷くアルケミスト。
「よし、じゃあな!悪い商売はするんじゃねぇぞ」
騎士はポンポンッとアルケミストの頭を軽く叩くと、屈託の無い笑顔を見せて立ち去ろうとした。
その時、意を決したようにアルケミストが叫んだ。
「ま、待ちなさいよっ!」
「・・・?なんだよ?」
オールドスターロマンスをずいっと差し出すと
「やっぱりこれ、貰うわけにはいかないわ!」
「なっ・・・?」
思わずポカーンとなってしまう騎士。
アルケミストはというと、さっきまでの元気の無さはどこへやら、威勢良く
「んふふふ。決めた!”貰う”んじゃないのあんたに”借りた”ことにする!」
「はぁ?」
「まったく、ニブイ男ね!」
アルケミストは「はぁっ」とため息をつくと
「あたしはあんたにこれを借りるの