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【18歳未満進入禁止】総合命令スレ29【inハァハァ鯖】

1 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2018/07/07(土) 17:38:17 ID:l0hBvWYg
ここはハァハァ鯖に住んでいる住人にあんな命令こんな命令いっぱいして、
ハァハァしたり、ハァハァを鎮めるスレです。
ここでは職や種族の境界はありません。総合スレです。
ですが、職系のスレが有る場合(弓職・聖職者など)はその職系のスレにお願いします。

★板共通ルール★
・ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/2
・マターリ厳守。
・荒らしは完全放置。
・ROと関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。

ほかテンプレは>>2

71 名前:深淵の縁に立つパラ母娘 投稿日:2018/09/22(土) 16:34:51 ID:50uoCK2M
>>56

お待たせしました。
少々命令と異なってしまいしたが…

「アクシデントだ」
 石畳の床にうち捨てられたように転がっているジェネリックの少女を見下ろす二人の女性。
 一人は獄長のジルダスでもう一人はサキュバスハーフのチャンプであるフリッダだ。
「まったく。依頼されていた実験の当日に」
「あら、素材が増えたと思えば良いんじゃない?」
「…お前がそれをいうか。どっち側の人間なのかわからんな」
 そう言って呆れるジルダス。
「私ぃ?私はどっちつかずの快楽主義者よぉ」
「そういうのが一番恐ろしい。が、素材が増えたのには同意だ。これにも処置を。予備が有っただろう。それを使え」
 ジルダスが倒れているジェネリックを指さしながら指示を出すと、側に控えていたリビオ達が彼女の首に赤黒い首輪を取り付けた。
 血を想起させる生々しい色合いが、銀髪と白い肌に映える。
 他者との感覚共有を実現するマジックアイテムだ。
「それが試したいっていう首輪?」
「ああ。捕虜の管理にはもってこいだ。快楽も苦痛も共有できる」
 ジルダス曰く、着用者同士の精神や感覚を共有する効果があるそうだ。
「…そして『死』も?」
「必ずでもない。死んだ方にに引きずられて死ぬケースもあれば、死んだも同然に精神的に壊れる場合もある」
 どのみちろくでもない結果になるが、脱走や反乱に対しては強力な抑止力になる。
 ジルダスは言う。
「本音としては、連鎖的に殺してしまうのは本意ではない」
 捕虜は『グラストヘイム全体の資産』であり、苛烈な拷問は行えど無意味な殺害は慎まなければならない。
 現状、ここに繋がれている者達はいずれも生かしておく価値があるからそうしている者ばかりなのだ。
「ふーん。個体差が大きいのねぇ。まあ、貸すのは良いけど、殺さないでよ?」
「素材を壊したら面倒なのは皆心得ている」
「それを聞いて安心したわ」
 フリッダは頷くと牢獄の奥、明かりの届かぬ闇の中を向いて手を叩いた。
「お待たせしました」
 ちゃらり、ちゃらり、と鎖を引く音と共に黒髪のアリスが姿を現した。
 シルクの手袋に包まれた掌が握る鎖は、彼女に続く2人の青髪のパラディンの首元に伸びている。
 ミカエラと、その母ミシェラ。
 戦乙女の加護を受けた戦士だった2人は、強制的な転生を繰り返した結果姉妹同然となっていた。
 2人の首には、先ほどの少女に取り付けられた者と同じ物が付けられていた。
「リンナもご主人様っぷりが堂に入ってきたわねぇ」
 感心するフリッダ。
 ミカエラに親愛以上の念を抱いた女祭は、今やアリスとなり2人を統べる主となっていた。
「いえ。まだ私情を排しきることができません」
「いいのよ。好きだからその道を選んだんでしょ?」
 リンナの頬をツンツンとつつきながらフリッダは言う。
「……」
 うっすらと顔を赤らめつつも、沈黙を貫くリンナ。
「茶番はその辺にしておけ。始めるぞ」
 苛立ちを露わにしながらジルダスが促す。
「失礼いたしました、ジルダス様」
 リンナは一礼し、2人を彼女に引き渡す。
 ジルダスはその躊躇のなさに感心した。


 ぞわり…
 後輩ジェネは背筋を駆け上る強烈な寒気と共に意識を取り戻した。
 鉛のように重い体を起こそうとして、自身の両腕が戒められていることに気がつく。
「く…」
 徐々に記憶が鮮明になる。
 素材をを求め古城を訪れ、そしてこの有様だ。
「な、なんなんですか…これ」
 首周りに生々しい感触。
 まるで生皮を巻き付けられたかのような不快感に表情を歪めさせる後輩ジェネ。
「お、目が覚めたか」
 リビオの1人が声をかける。
「貴様は…なんなのですかこれは?」
「あー…聞かない方が良いぜ。ま、そのうち分かる」
 リビオはそう言うと、彼女に背を向け距離をとる。
 彼の行く方を見ると、首枷を填められた2人の青髪ショートヘアの少女達がこちらに背を向け跪いている。
 一糸まとわぬ姿から職は分からないが、鍛えられた肉体から察するに前衛職だろう。
 双子のように背格好がそっくりな二人の内一人が、彼女の声に反応しチラリとこちらを見やる。
 悲しそうな、同情的な視線でこちらを見た後、直ぐに姿勢を元に戻す。
 まるで自分に降りかかる運命を察したかのような、達観した視線だった。
 そして彼女たちの側には鞭を手にしたジルダスが首切り役人よろしく立っている。
「な、何をするというのですか?こ、こんなところで…っ!?」
 抗議する彼女を意に介さず、ジルダスは2人の頭に手を触れ、頭を下げるよう促した。
 防備な背中に鞭が振り下ろされると同時にという乾いた音が木霊し、彼女たちのくぐもった悲鳴が響く。
 そして衝撃が、その直後に鋭い痛みが後輩ジェネの背中に迸る。
「がは…っ!?」
 地面に前のめりに倒れ込み、そのまま体をよじり仰向けになって背後を見る。
 が、そこには誰もいない。
 石積みの壁があるだけだ。
「な…に?」
 危機的にして理解不能な状況に、頭の中が真っ白になる。
 そんな彼女を現実に引き戻すかのように、背中に痛みが走る。
 周囲には何もなく、よく見れば自身が服を脱がされた形跡もない。
 だが、鞭を打たれた感覚ははっきりと残っている。
「そう…この首輪…?」
 直ぐに感覚共有という単語が脳裏をよぎる。
 この手の調教用途に限らず、あらゆる場面での情報共有を目的に各国の研究者達がしのぎを削る分野のひとつだ。
「どこが作ったんですか…くっ!」
 再び、今度は何度も何度も背筋に同じような痛みが走る。
「結構…形に…なってるみたいですね…」
 痛みを堪えながら状況を推測する後輩ジェネ。
 それらの成果物が改善点の洗い出しや実績の獲得を目的にこういった場所に持ち込まれることは少なくない。
「それに…なんなんですかこれは……」
 先ほどから背筋をこみ上げる不安感。
 そして、同時に湧き出す高揚感。
「いけない…これは『そういう』人ですね」
 下腹部から疼きがこみ上げ、それは徐々に強くなって行く。
 彼女とてその手の知識がないわけではないが、実物を見るのは初めてだった。
「こんな痛みで…感じられるなんて…ひあっっ!?」
 背中に、臀部に、時に下腹に鞭打ちの疑似体験を受けながら、徐々に疼きが強くなる後輩ジェネ。


 後輩ジェネは頭痛と吐き気にさいなまれながら横たわっていた。。
 不安、諦観、苦痛、快楽、興奮。
 様々な感情がてんでバラバラに彼女の頭の中をかき回す。
 そして、それらのどの感情にも付随する快楽。
 相反する感情が同時に脳裏に流れ込まれる。
「う…あ…」
 目の前の二人が鞭打たれ、自身にも痛みが迸るにも関わらず、同時に注がれる官能に体が打ち震える。
 痛みという苦痛にさいなまされ続けながら、体は強制的に何度も絶頂に押し上げられてしまう、。
「姐さん、これもうだめみたいっすよ?」
 彼女に歩み寄ったリビオが言う。
「苦痛に関しちゃ素人だが、精神は驚くほど頑丈だ」
 鞭を止めジルダスは言った。


 ミカエラはの脳裏には恐怖と不安が流れ込んでいた。
 背後にいる巻き込まれたジェネリックのものだろう。
 だが、それだけではなかった。
 隣のミシェラが鞭打たれたとき流れ込んでくる、様々な感情共に流れに混じる不安や恐怖。
「お母様も…やはり怖いのですか」
 隣で共に鞭を打たれている、背格好のがほぼ同じ少女に話しかけるミカエラ。
「はは…そういうモノまで流れ込んでしまうのか…」
 指摘され苦笑するミシェラ。
 その表情は笑顔だが、どこか陰りが見てとれた。
「正直、辛いときもある。だがな…うくっ!」
 ばしっ、という音と共に、彼女の臀部に鞭が振るわれる。
 ミカエラの臀部にも同じ感触が、そしてミシェラの感覚が流れ込んでくる。
「んっ!」
「はぁ…分かるだろ?」
 臀部の血の滲んだ痕を見せながら、ミシェラは言う。
「はい。だからこそ楽しもうとするのですね…」
「強がりも…っ…逃避も……くっ!そう…変わらんよ」
「お前も、人のことはいえないようだがな」
 ミシェラに指摘され、顔を真っ赤にするミカエラ。
「…こんなところで軽口をたたき合えるとは…、」
「申し訳ございません。後で躾けておきますので」
「いや。いい…無理はさせるな。お前があれらを財産だと思うのなら、相応に大切に扱え」
 呆れるジルダス。
 戦場の最前線、極限状況ではよくあることなのを彼女は知っていた。
「姐さん…失礼します」
 そのとき、慌てた様子のフェンダークがやってきて彼女に耳打ちする。
「…わかった。あのジェネは捨て置け。下手に壊すと報復がやっかいだ。首輪の回収を忘れるな」
「へい」
 リビオは頷き彼女に歩み寄ると、手にした拷問具を一閃させ彼女の首から首輪を切り落とした。
「引き上げるぞ」
 ジルダスはそう言うと、手下達を引き連れ監獄の奥へと消えていった。
(この辺の判断は、さすが獄長ってところかしらねぇ)
 姿を隠してギャラリーに徹していたフリッダが残影で後輩ジェネの背後に周り、軽く首筋を叩く。
「こっちは始末を付けたわよぉ」
 彼女の昏睡を確認しフリッダは言う。
「すみません」
 彼女の眼前では、リンナが二人を治療し肩にマントを羽織らせていた。

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