【自己犠牲】クルセ娘を愛でる会 その2【神々の守護】
[49:ある少女の物語 4(2005/03/03(木) 01:03 ID:UehViPsU)]
【4】
場所は戻ってカタコンベ、先ほどまでの死闘はまるで嘘だったのかのような静けさがあたりを支配していた。そんな中ダークロードは驚きに支配されていた。自らの体の自由は利かず目の前にはか弱いゴミのような存在、人間のしかも子供が自分に向けて剣を喉許に当てて立っている。これは悪夢だろうか・・・悪夢なら覚めろ!そう強く念じたものの現実だった。ふと脳裏にライバルのバフォメットが一人の人間に敗れたという事件があったのを思い出した。
(奴の言葉では相手は人間の子供で剣を巧みに使い、神の奇跡を操り、そして人々から神域の守護者と呼ばれ讃えられているという。特徴は胸もとの青い宝珠のはめ込まれた金色の十字架・・・)
ようやく少女がその神域の守護者という事実に気がついたときには既にダークロードの意識は魔界へと旅立っていった・・・。
後にプロンテラ大聖堂横に建てられたミッドガルド王国聖堂騎士団歴代団長碑の中に数少ない女性騎士団長の名が記されている。その名前の前には二つの通り名が刻まれていた。『神域の守護者』と『魔王狩りの聖女』と・・・。
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