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アコたんvsメカアコたん Part6

[158:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/01/01(日) 22:35:07 ID:SI3WHEb2)]
息を吸い,止めると同時に踏み出す
相手の獲物は長大な槍だ。当然こちらの攻撃より先に当たるであろうその攻撃を読み,プリたんは拳を突き出した。
ほぼ半身の姿勢はLODの目標を失わせ,槍はプリたんの法衣を掠めて後方に伸びる
「はっ!」
聖なる力を込め,裂帛の気合いとともに突き出された拳が,今度こそLODに突き刺さる

LODの巨躯が揺らいだように見えた次の瞬間,プリたんを横薙ぎの槍が襲った。大きく飛び退きたい衝動に抗いながら,さらに
プリたんは踏み出しLODに密着する。獲物が長大な分,こうして接近していればそうそう攻撃は喰らわないだろう。反面プリたん
の素手の間合いは接近戦に極意がある。
「そろそろ・・・終わりにするわよ!」
そして零距離から,更に一歩踏み込み擦れ違いながら思い切り,その『凶拳』とも呼ばれる拳を,LODに突き刺した
そしてそのままプリたんは後ろに吹き飛ばされる
「ーっ!?」
確かに拳は通したはずだ。その手応えはあった。しかし・・・LODはそのまま体当たりしてきたのだ
動きを妨げられる事を嫌って,ほとんど防具を付けていないプリたんはそのまま地に崩れ落ちた
内臓を痛めたのだろうか,激しく咳き込んだ口の端から一筋の紅が流れた
「かっ・・・は・・・!」
「嫌ァ,お姉様ー!」
アコたんの悲鳴が虚ろに室内に響く

そのとき,首だけになっていたメカ悪たんが作動音を立て始める!
「じゅのーノ科学力ハ・・・世界一イィィイ!」
「メ,メカ悪たん!?首だけで何をしようっていうの?」
アコたんの心配をよそに,メカ悪たんの眼部が開き中から複雑な形状の銃架が伸びる
「紫外線照射装置作動ォォォオ!」
「GUUUUU!」
紫の光線がLODに命中し,そこからLODの鎧がひび割れていく。膝を着くLODを見やり,メカ悪たんは側に倒れているやはり
紫の服をまとった人間に声を掛けた
「瞬間的ニダガ,コレデ十分ダロウ?紅ノ薔薇ヨ」
「ええ,ありがとうメカ悪たん」
そしてプリたんは立ち上がった。まだ足はふらついて,先程痛めた腹部を左手でかばっているが,それでも歩を踏み出す


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