【18歳未満進入禁止】総合命令スレ35【inハァハァ鯖】
[83:秘密倶楽部のキューペット達(2024/11/10(日) 22:43:13 ID:MAN/kAvI)]
>>76様
ある朗らかな昼下がりの事。
喧噪に満ちたプロンテラ大通り。
そこから2、3歩引いた裏路地を、私とクインは歩いていた。
私はいつも通りのエリザ装束を、隣に立つクイン君はアコライトの僧衣に身を包んでいる。
彼は散歩と言っているものの、これは所謂デートという奴だ。
ただし、彼が身につけているのは女性用のそれ。
「クイン君。君が…堂々と…歩いてないと…私まで怪しまれるっすよ」
私の手を握りながら、やや前屈みな姿勢をとり、おっかなびっくりで周囲の様子を窺いながら歩くご主人様。
コレがご主人様の姿なのは、ちょっと情けないっすねぇ…
「ご、ごめんなさい。ベッキー先輩」
「もう。前後にっ…張り型…突っ込んだのと同じ人とは思えないっすね…」
出かける前、クイン君は『先輩』方から私の中に張り型を仕込むよう命令された。
女装をしているのも勿論命令だ。
「ご、ごめん…」
「女装くらいで…おたおたしちゃ…だめっすよ。似合っているのに…」
快楽に苛まされながら、いつもの調子で背中をバシバシたたく。
クインは案の定、公衆の面前で何を言っているんだと、小声でしかりつけてくる。
「ぼ、僕だって後ろに入れられてる…よ。ベッキー先輩みたいになれてる訳じゃ…」
「あ、あたしだって言うほどなれている訳じゃないっす…でもクイン君は飼い主なら…飼い主らしく、堂々と背筋を伸ばすっす」
「や、やめ…」
私が背中を叩くと、彼は切なげな吐息を漏らす。
逸物が布地と擦れたのだろうと、私は判断した。
私達の主である彼も別の『倶楽部』の先輩達から、疑似キューペットとして躾をうけている。
適性次第では私たち同様『外法』を施されることも検討されているそうだ
面倒だけれども当人は容姿も良いし、そしてアリスとエリザを同時に従える新人というのは目立つし、妬まれるのだろう。
そうなると、私たちの主はどうなってしまうのだろう…
「大丈夫っすか?」
私は嫌な話を脳裏から振り払い、クイン君が体勢を立て直すのを手伝う。
下手な『暴発』は私たちの食事にも関わる、文字通りの死活問題。
「くう…」
立て直すつもりで手に取った腕を、うっかり胸元に押しつける。
切なげな顔が、せっぱ詰まったそれになる。
あ、しまった。頼むからこらえて…
「はぁ…は…」
「ごめん。大丈夫?」
「う、うん…ベルトで、締められているから」
「それも『先輩』達に?」
「いや、これは自分で」
か細い声でクイン君がこたえた。
「ペットを飢えさせないのは、主の矜持だって言われたから…」
「そこまで、考えていてくれてたんっすね」
私はうれしく重い、思わず腕に抱きついた、
柔らかな胸元が押しつけられ、戸惑うクイン。
「漏れないなら、大丈夫っよね。先輩には申し訳ないっすが…今くらいは」
私は戸惑う主に、私はいたずらっ子のような表所でほほえみ返し、そのままゆっくりと歩き出した。
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