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【18歳未満進入禁止】聖職者命令スレ Part18

[101:訳あり戦乙女な少年司祭レイリとヴァレー(2024/12/17(火) 23:39:57 ID:D.WMhadE)]
>>100

 シチュを考えていたら、どうしてもエロが薄めに…


 フェイヨン南部森林地帯。
 プロンテラ北東方面のそれと異なり温暖湿潤な気候で、一体にはアルベルタへの街道が整備されている。
 同時に多くの別荘が立ち並び、散策や森林浴用のため多くの専用道が整備されている。
 ジェダが保有する別荘もその例に漏れず、彼とその庇護下にある者のための、つまり『デート用』の道路が存在した。
「な、なあ…爺さん。さすがにこれは悪趣味じゃないのか?」
 ヴァレーは声を震わせながら、隣を歩く主に抗議した。
 褐色の少年がまとうのは、黒いラインの入ったの三分丈スパッツと、同じデザインのチューブトップのブラだけである。
「森林浴なのだ。全身に浴びるた方がよいだろう」
 そう言うジェダは虫除けの香が焚かれた香炉を手にし、腰に剣こそ帯びてはいる物の、木綿のゆったりとした服という出で立ちだ。
「これじゃ森林浴じゃなくて露出プレイじぇねぇか…悪趣味にも限度があるだろ」
 事の起こりは一時間と少し前。
 レイリがアルベルタまで食材の買い出しに行っている間に、デートに誘われたのが発端だ。
 むろん、暗黙の了解の上で、である。
 別行動を伴う何らかの指示は『そう言うこと』なのだ。


「…そ、そんなにじろじろ見ないでくれよ」
 彼らだけのために整備された石畳の道を歩きながらヴァレーは言う。
「おや。普段の気丈な態度はどこに行った?」
「そ、そりゃ…こんな格好…だぞ」
「案ずるな。ここにいるのは我々だけだ。」
 不安がるヴァレーに微笑んで返すジェダ。
 ひんやりとした空気の中、羞恥に火照る全身にさらなる熱がこもる。
「…すげぇ胆力だよ爺さん…こんな格好の従者連れて平然としてるなんてよ…」
「戦士だからな…」
 ジェダは言う。
「それに、生き残る事に比べればこの程度」
「あ…そ、そうだな…」
 先立たれるのは悲しい事だ。
「レイリに先立たれる事を想像して見ろ…そう言うことだ」
「よしてくれよ縁起でもねぇ」
 友の、レイリの姿を浮かべると、ちくりと胸が痛んだ。
「お主とて、あやつ捨て置けぬからこうして私の元にいるのだろう」
「そうだよ…」
 答えるヴァレー。


「お前から見て、レイリはどうだ?」
「どうだって…その…」
 逡巡するヴァレー。
「正直、お人好し過ぎる。煽てられて女装して愛人にされるし…」
「だから、放っておけない、と?」
 ジェダの問いに、ヴァレーは無言で頷いた。
「ま、まあな。正直、あの容姿だし、変態にかっさらわれたら…というか既にそうか 」
 はは、と笑うヴァレー。
「非道い言われようだ」
「そう言うお前もレイリを少女と見誤ったクチなのだろう」
「…そ、そーですよ」
 投げやりに答えるヴァレー。
「そう突っかかるでない。それはそうと、伽の場で時折鋭い視線を送っているが、どういうつもりだ?」
 咎めるつもりはないが、何か不満があれば言ってくれれば最大限善処する。
 ジェダは諭すように言う。
「そ、その…爺さんとレイリがしてるのをみてると、その…なんだ。苛つくというのとも違う。モヤモヤする」
「ふむ。正直でよろしい」
「でも、どちらに苛ついてるのかわからねぇ…」
「嫉妬か。司祭が抱いて良い感情ではないぞ」
「わ、わーってるよ…自分が未熟な事くらい」
 うなだれるヴァレー。
「そう落ち込む出ない」
 ジェダはそう言ってヴァレーのポニーテールをなでる。
「だから、お前もレイリに対する感情は包み隠すな。まあ、隠して モヤモヤしている様もそれはそれで楽しいのだがな」
 ジェダはそう言いながら、レイリの腰に手を回し、抱き寄せる。
「やっぱ…悪趣味…じゃねぇか…道の真ん中で」
 臀部を鷲掴みにされ、悶えるヴァレー。
「しっかりと鍛えられているな。悪くはない」
 引き締まった尻肉の感触を楽しみながら頷くジェダ。
「な、なあ…レイリと…どっちがいい?」
 そう言った直後、ヴァレーは自分の発言に狼狽する。
「す、すまねぇ…」
「聞き捨てならんな」
 くすりと笑うジェダ。
「わ、忘れてくれ…」
 ヴァレーがつぶやいたその時、足音が聞こえてくる。
 慌てて主から身を離し、その背中に隠れるヴァレー。
「帰ってきたようだな」
「そ、そういえばそんな時間か…」
 ヴァーレーはジェダの言葉に安堵した。



 二人の前に両手に食材を抱えたレイリが現れた。
「た、ただいま…戻りました」
 彼は軽装のジェダと、インナー姿のヴァレーに出迎えられ、主に後者の格好に戸惑いを見せる。
「ご苦労」
「おかえり。に、荷物…持つぞ」
 ヴァレーが半ば強引にレイリの荷物に手を伸ばす。
「で、でも…その格好…まだ躾中でしょ?それとも…お仕置き?」
「いや。森林浴をしていてな。特に仕置きも躾もしていない。露出プレイがそれらに値する行為かと問われれば、こちらも回答に窮するところだがな」
 ジェダは言う。
「それに、いろいろとおもしろい話も聞けたしな」
「え?それって…」
 きょとんとしたレイリはヴァレーの方を振り向くが、彼はばつがわるそうに顔を背ける。
「べ、別にお前の悪口を言った訳じゃねぇからよ」
「?」
「さ。日が落ちる前に帰るとするぞ。荷物は儂が持とう」
 ジェダは優しく、しかし有無をいわさぬ空気と共にに宣言した。
 そして荷物を受け取ると、屋敷に向け一人歩き出す。
「ど、どうしたの?」
「な、なんでもねぇ。行くぞ。まったく、主においてかれる従者とか笑いぐさだぞ」
 ヴァレーはそう言うと、レイリの手を取り歩き出した。


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