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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目
- 1 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:22:39 ID:fIjeelgU
- このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━ッ!!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。
【重要】
18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
(ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)
基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。
ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
(タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
(絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。
リレールール
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメです。
板内共通ルール:
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/
みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説保管庫(Wiki):
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php
前スレ:
【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十六冊目
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1176575956/
- 2 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:24:19 ID:fIjeelgU
- ごめんなさい;;一番上になっちゃいました。
本当にごめんなさい;;
- 3 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:25:29 ID:fIjeelgU
- 私は意を決してある行動を取った。
まず、アマツとゲフェンダンジョンに篭り、あるアイテムを集めた。
それを持って、美容師の元へ行く。
ある髪型を詳しく伝えると、それと同じようにスタイリングをしてもらった。
その後、洋品店で、ハイプリーストと同じ型の服をオーダーした。
服が出来上がると、それを身に着け、さらにあのネックレスを首から下げた。
そして最後に、ヴァーミリオン・ザ・ビーチ。
カクテルを少しだけ口に含む。
あの時と同じ熱さが私を襲った。
また倒れてしまってはもともこも無い。
カクテルを指につけて、たっぷりと唇に塗りつけた。
全ての準備が整ったところで、私はフィルさんの部屋を訪ねた。
相変わらず、扉には鍵もかけず、フィルさんは真っ暗な部屋の中で酔いつぶれていた。
空になったグラスと共にベットにだらしなく横たわる彼に、そっと覆いかぶさった。
耳元で、できる限りの優しい声で囁く。
「フィル…。」
「ん…?」
「フィル…私よ。」
「…エリザ…?」
「そうよ。」
「エリザ…?…エリザ…!」
フィルさんの手が私の肩を掴んだ。
痛い!酔っているとは思えないほどのすごい力。
「エリザ…!何処行ってたんだ…!!」
フィルさんは私を強く抱きしめた。
髪を撫で、腰を抱き、頬を擦り合わせ、何度もエリザさんの名を呼ぶ。
私もフィルさんに答えて、彼の髪を撫でた。
「あぁエリザ…。」
フィルさんの顔が近づく。
お酒の匂いだけのフィルさんの息がかかると、私の唇と合わさった。
「…んっ…。」
激しいキス。
探られて、吸われて、だから私も探り返して、吸い返して。
初めてのキスだけど、悟られないように頑張って答えた。
息が続かなくなってクラクラしてきたとこで、唇がやっと離れる。
そのままフィルさんは私の首筋に舌を這わせ始めた。
私の口からは震えた呼吸が吐き出される。
声はなるべく出さないように。気づかれてしまうかもしれない。
けど、初めての刺激は想像以上で、さらにこれは憧れのフィルさんのものだ。
どうしても、感動と不安の入り混じった呼吸は漏れてしまう。
フィルさんは愛撫を続けながら私の背中のリボンを素早く解いた。
そのままあっという間に私の上半身を露わにする。
「…ぁっ…!」
私を押し倒し、引き裂くように自らのシャツを脱ぐと、フィルさんは私に再びキスを始めた。
「んっ…!んんっ…!!」
さっきの激しいのとは違って、今度は優しく下唇を噛まれる。
ふんわりと、そして甘い疼きが私に広がる。
手では私の乳房を探る。
どうみたって、エリザさんと比べたら半分もあるかどうかと言う大きさ。
これに触れられたら一発でばれてしまうことも覚悟したけど、そんな様子はなくフィルさんは私の胸を揉み続けた。
揉みながら乳首を優しく摘まれ、しごくように指で潰される。
「ンッ…ぁっ…!」
我慢しなければならないのに、どうしても声が漏れてしまう。
フィルさんはキスを辞めると、今度は私の乳首を吸いはじめる。
吸いながら、甘く噛み、舌でコロコロと転がされる。
「ふ…ぁ…。」
この頃になると、もう私はエリザさんの姿でここを訪れたことを忘れそうになっていた。
憧れのフィルさんが私を愛撫している。
たとえエリザさんの振りをしていても、それは私。
フィルさんの腕の中に居るのは、紛れもない私。
どうしようもない興奮が私をむずむずと動かしていた。
フィルさんの舌は、私の乳房からわき腹へ、そして腰へ、そして足の付け根へ。
そのまま足を開かれて、フィルさんの顔が私の股間へと入り込んだ。
「…きゃ…。」
わかっててもやはり条件反射的に足を閉じようとしてしまった。
でもフィルさんの手は私の足を強く押さえつけ、けして私の自由にさせない。
されるがままに、私はフィルさんの舌をアソコに感じていた。
「…あっ…だ…だめっ…!」
フィルさんの舌が私の中に入り込み、溢れた汁を吸い上げた。
鼻先で私の粒を刺激しながら、ざらざらとした舌が私の入り口をかき回している。
「あっ…あっ…や…いっちゃぁ…っ!!あああああっ!!」
その瞬間、私はイってしまった。
ブルブルと震えながら、自然とフィルさんの顔に自分を押し付け、叫びを上げてしまう。
頭が真っ白になって、もうフィルさんのことしか考えられなくなった。
フィルさんは朦朧とする私の上に被さり、今度は私の足を持ち上げて自分の足の上に乗せる。
腰を進め、私のものと合わせようと、私の腰を引き寄せた。
「…あっ!!」
入り口に感じる、硬いもの。あの時、バルコニーから見えたアレだ。
それが、私の中に来る。
「いくよ、ルカ。」
フィルさんが言った。
「ああああっ…!!」
直ぐに一気に貫かれる。
熱い痛みが走った。
初めての進入に私の腰は暴れ周り、手はフィルさんの背中で爪を立てていた。
「いっ…いたぁっ…!!」
「…ごめんな、ルカ…。」
フィルさんが私の耳元で囁く。
私は涙を流しながら、首をぶんぶんと振った。
ごめんなんて言わないで。私が望んでいたことなのだから。
ずっとあなたに抱かれたかった。あなたに処女を捧げたかった。
それが今叶ったのだから。
「あんっ、んんっ!いっ…あっ、あぁんっ!!」
痛みは痛みとしてあったけど、それ以上に心が充実しているせいか幸せばかりを感じる。
フィルさんと一つになっているソコが、どうしようもなく熱くなっていた。
激しく私を突き上げるフィルさんに合わせ、私もだんだんと快感だけを感じ初めていた。
「ああんっ、ああんっ、フィルさぁ…、フィルさんっ…好きっ…!!」
「ルカ…可愛いよ…。」
気が付いたら、既に私は「ルカ」と呼ばれていた。
とっくにばれてたんだ。でもそれでもフィルさんは私を抱いてくれた。
嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れた。
「フィルさ…んっ…私を…好きって…言って…ああっ!!」
「…ごめん、ルカ…。」
私をかき混ぜながらも、フィルさんは冷静に言った。
わかってた。わかってたけど、また涙が溢れた。
「ルカ、イきな…!」
そう言うと、フィルさんは今まで以上の速さで私を突き上げ始める。
「あんっ!あんっ!やぁっ!こ、こわれっ…ちゃ…!あああああああああっ!!!」
「ルカ…!!くっ…!」
私の中でフィルさんがドクンと鳴った。
二人で腰を震わせながら、溶け合うように同時に果てた。
「ぁ…ふ…。」
沈み込んでしまいそうな意識の端に、フィルさんの顔が見える。
「ルカ…ごめんな…。」
フィルさんが囁いた。
私は軽く首を振る。
溢れた涙でフィルさんの顔が歪むと、私はそのまま彼の腕の中で眠りに落ちてしまった。
- 4 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:25:57 ID:fIjeelgU
- 目を覚ますと、フィルさんは居なかった。
「フィルさ…ん?」
部屋は綺麗に片付いており、フィルさんがこれまで飲み尽くした酒瓶なども一切なく、
さらにフィルさんのカートも製造道具も、何もかも見当たらなかった。
「…え…?」
そんな…!?
部屋の中央の丸テーブルに白い紙が置いてあった。
裸のまま飛びついて、それを見た。
『 ルカへ 』
やだ、やだよ…フィルさん…!!
否定したいのに、先を読まずには居られなかった。
『ルカへ
つらい思いをさせて済まない。
毎日飲んだくれる俺を見て、さぞ心配しただろう。
心配をかけて本当に済まなかった。
あと、勢いとは言え、お前の純潔を奪ってしまった。
これは謝っても謝りきれない。
取り返しのつかないことをしてしまいながら、俺はお前とは寄り添えないと言うしかない。
こんな俺をどうぞ恨んでくれ。
お前がずっと俺を見ていてくれたことは知っていた。
だけど、俺はそんなお前を見ない振りをしてきた。
俺はそんなどうしようもない酷い男だ。
どうか、こんな俺よりも相応しい男が現れてくれるよう祈る。
俺はダメな奴だ。エリザが居ないとダメなんだ。
俺はエリザの所へ行く。
実は、飲んだくれながらも、俺はエリザの行方を調べていた。
エリザが今どうしているのか、俺はある小さな手がかりを得る事ができた。
エリザはもうここへは戻ってこれない。
そして俺はエリザなしでは生きていけない。
なら、俺がエリザの所へ行くしかない。
さようなら、ルカ。
お前がホワイトスミスになって、そしてあるレベルの強さを手に入れた時、
俺たちは再会できるかもしれない。
俺と言う意識は消えてしまおうとも、お前のことだけは忘れてしまわないよう祈る。
フィル 』
「フィルさ…ぁ…ああああああああああっ!!!」
行ってしまった。フィルさんは行ってしまったんだ。
彼はもう戻ってこない。
フィルさんが得たというエリザさんの行方の手がかり。
私にも思い当たるものがあった。
それは信じたくないような、酷い噂。
エリザさんの父親が中心となって、恐ろしい研究が行われているという噂。
私だって、エリザさんがそれに巻き込まれたのでは、と考えたりもした。
だけど、そんな酷いことなんて、ありえないって…。
信じたかった。
心のどこかでそれしかないと疑いながらも、信じたかった。
だから、その話しだけはフィルさんに知られちゃいけないと思ってた。
知ったら、フィルさんは、絶対に行ってしまう。
そう思ってたから。
そして、その通りになってしまった。
彼は行ってしまった。
「自分」というものが失われようとも、それでもエリザさんと居ることを望んだ。
そこまで、エリザさんと愛し合ってたんだ。
けど、けど…!!こんな悲しい愛の形があってもいいの…!?
そんなの辛すぎる。
フィルさん、エリザさん…!!
私は唯一残された十字架とハンマーのネックレスを握りしめて、泣いた。
- 5 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:26:21 ID:fIjeelgU
- 『 落)Lv89戦闘型WS 』
あの別れから長い月日が経っていた。
私はホワイトスミスになり、それからも必死に腕を磨き、なんとかここまでやってきた。
後、もう少し。もう少しで、フィルさんに会いに行ける。
そう、きっとエリザさんもそこに居る。
もうすぐ、あのネックレスを返すことが出来る。
そう、それにこの『+7強い名無しのアイスソードメイス』も。
名無しになっちゃったけど、このソードメイスの柄には、今もあの文字がうっすらと刻まれている。
『from Fill to Elley, with LOVE forever』
今でもその文字を見ると涙が溢れそうになってしまう。
これは、あの素敵な二人を象徴するようなモノ。
ずっと大切に、大切にカートの中にしまってきた。
もうすぐ、やっと返すことが出来る。
『ピコーン!』
チャットの入室音が響く。
『こんにちは〜。Lv85の殴り廃プリですが、よかったらご一緒しませんか?』
『はい!是非お願いします〜!』
今日も私は、鈍器を振るう。
あの二人に会いに行くために。
<Fin>
- 6 名前:十字架とハンマーと、名無しのソードメイス 投稿日:2007/11/20(火) 23:28:13 ID:fIjeelgU
- すみません、戻ってきた前スレ70でした…。
自分のHPの方だと感想を聞くことができなかったので、
感想を聞けたらと思い、舞い戻ってしまいました。
また気に入ったものが書ければ、お邪魔させていただくようにしたいです。
宜しくお願いします。
- 7 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:30:49 ID:fIjeelgU
- 下げます
- 8 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:35:12 ID:JBLvYdHI
- リアルタイムktkr
久しぶりに読んでてドキドキしたぜ
- 9 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/21(水) 05:28:24 ID:Z.gyQH7E
- うほほーい
新作お疲れ様でつ!
これはまた、続きの話も気になる〆方でいいですなぁ・・。
HPの方は探したけど見つからず(;;´ー`)
- 10 名前:前スレ70 投稿日:2007/11/21(水) 10:01:21 ID:QKorWZ..
- 感想ありがとうございます。
感想いただけると本当に嬉しいです。
HPですが、タイトル検索かけても直接ヒットしてくれません。
ですが、「Ragnarok Online 萌えサーチ」を通してヒットすることを確認しました。
「∇ RO CASKET ∇」でググっていただけると、出ると思います。
掲示板に書かなかった話は数点しかないですが、よかったら行ってみてください。
誤字の非常に多い書庫となってます。すみません。
- 11 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/21(水) 22:19:10 ID:zihHWxK2
- >>前スレ70氏
おかげさまで見つかりました!
知らない新作数点と設定資料とかあるので
じっくり楽しみながら読ませていただきます〜。
続きとかも期待してますので
これからも頑張ってください(*´д`*)ノ
- 12 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/30(金) 01:49:08 ID:i5KjQs.I
- ロズエル編の作者さんのHP見に行ったら
1月1日以来更新がなくて泣いた
ロズエルの過去編とか未完の話とか結構あるのに
もう完成しないのかな〜・・・(´;ω;`)
- 13 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/01(金) 21:30:44 ID:YVyn9oao
- 過疎ってレベルじゃねーぞ
- 14 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/05(火) 13:43:56 ID:l3QDrkBk
- 終わってるな…
もう新しい小説を読めることはないのだろうか…
- 15 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/05(火) 17:21:08 ID:L7fWxOTg
- まだだ!まだ終わらんよ!
70氏とかは自サイトでまだまだ頑張ってるよ
- 16 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/07(木) 23:14:01 ID:tIoXYK2s
- 君の声
ガシャン、と金属音をさせて、時計に手足が生えたようなモンスターが床に崩れ落ちた。
空を舞った歯車が軌道を残しながら落ち、カランと乾いた音を空間に響かせる。
私はため息を一つついて、その場に座りこんだ。
背中から垂れさがる赤い紐の先についた輪が地面に当たり、カンと音を立てる。
ひんやりとした石の床が火照った身体に気持ちいい。
私は消えて行くモンスターを見ながら、
このモンスター達はどこからやってきてどこに消えて行くのかな、と考えた。
モンスターに魂はあるのかな…
私が出した魔法、ファイアーウォールの残り火が私の瞳に映った。
赤色で橙色で黄色い炎。
ちらちらと風に吹かれて揺れ動く。
元々私はファイアーウォールを使った攻撃が得意ではなかった。
敵を叩いて魔法を降らせるタイプ…FCAS型のセージだった。
けど、まだレベルが足りないので敵を避ける事が出来ない。
なので、ファイアーウォールを使って時計3で背伸び狩りをしていた。
何とかモンスターを倒す事は出来るけど、威力は十分とは言えず、おまけに精神力も足りない。
これで何度目かわからない休憩を取りながら、私は物思いに耽る。
時計2のクロックというノンアクティブのモンスターを相手にすれば安全だけど、
ふらふらと頻繁に動くので苦手だった。
明日は玩具工場に行ってみようかな、と考えた所で、タタタっと軽やかな足音が近付いてくる事に気付いた。
目線を上げると、私が座っている階段を一人の女ウィザードが駆け登ってくる。
ふわりとひるがえるマント、サラサラの金色の髪。
すれ違う瞬間、柔らかい花の匂いが鼻孔をくすぐる。
それにひきかえ私は、時計に手足が生えたモンスター、アラームと戦った後なので、
薄茶色の髪はボサボサ身体中すすだらけ。
精神力が切れて地面に座りこんでいる何とも間抜けな姿。
その女ウィザードの後ろ姿を見ながら、私は再びため息をつく。
私は無意識に、肩より少し短い自分の髪を、手で一つにまとめてかきあげていた。
うなじをヒンヤリとした空気が流れる。
その冷たい空気は、汗ばんだ首にとても気持ち良かった。
今日は宿に帰ったらすぐにお風呂に入ろう。
お気に入りの石鹸と、ふかふかのバスタオルを用意して、お風呂上がりには冷たい牛乳を飲んで。
そこまで考えた所で、また足音がする事に気付いた。
見るとシルクハットを被った男プリーストが階段を登ってくる。
- 17 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/07(木) 23:19:23 ID:daAtmbhs
- さっきの女ウィザードの連れのようだった。
「ブレッシング!!」
「速度増加!!」
男プリーストは、私に気付くと、すれ違う瞬間支援をかけてくれた。
身体が軽くなる。
「ヒール!!」
1000に届かないヒール。
男プリーストは、少し苦笑いをした。
「ごめんねーおチビちゃん。
俺、殴りだからさぁ」
お、おチビ…
私は少し落ち込みながら、首を横に振った。
支援はとても嬉しい。
「それじゃ頑張ってねー」
手を振りながら、歩き出そうとする男プリーストの服の裾を慌てて掴む。
「ん?」
『あ り が と う』
私は口を大きく開け、感謝の言葉を型どった。
男プリーストは一瞬驚いたような顔をしたが、すぐ笑顔に変わった。
再び、手を振りながらその場から歩き出す。
私はその後ろ姿を見ながら、通じた事にホッとしていた。
私は声を出す事が出来ない。
一年前のあの日から。
――――――――――――
はじめまして。
家にネット環境が無いので、携帯からの書き込みですみません。
文法や改行やら全てが無茶苦茶orz
ですが、のんびり書いてみようと思います。
- 18 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 01:43:02 ID:dmZvZRRg
- セジ子ハァハァ
楽しみにしてます〜!
- 19 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 11:20:23 ID:Z20KoeyU
- 過疎ながらスレが伸びてはいるので、
せっかくだからどなたか保管所更新してくれないかな・・・
自分はいじったことがなくてわからないためダメにしてしまいそうで怖い
管理人はもう放置決め込んじゃってる感じなのかな・・・
- 20 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 16:55:43 ID:v7txWuTo
- そうやって他人任せにする人ばかり残っているからの現状だと思いますよ
wikiは誰でも直せるものだし、スレに書かれた文章を移すだけだから他のwikiに比べてとても簡単
バックアップが残っているから復旧もできるし、間違っていても気付いた人が直してくれるのがwikiというものです
まずはあなたが更新してみてください。言い訳はやってみてからどうぞ
自分は何もせずに管理人に文句を言うなど、大人のすることじゃありませんよ
- 21 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 17:11:13 ID:dmZvZRRg
- そこまで言うことないかと…
別に管理人に文句言ってるようには見えないし、
自分もただ見ているだけでアクセスも殆ど携帯からだし、ネット全般の知識のない人間だから、
怖じ気づいて触れない気持ちはなんとなく分かる。
得意で知識のある方が時間を持て余していたらやってもらえたらなぁって気持ちじゃないの?
でも誰かが進んでやらなきゃって言うのはとても正しいことだから、俺も勉強してみるよ。
かなり時間かかると思うけど。
- 22 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 17:47:04 ID:F6Ovlc66
- 大人を語る人間なら、もう少し優しい言い方を覚えるべきですな(苦笑)
- 23 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/08(金) 18:06:33 ID:3.1tPNn.
- 十分に優しい言い方だと思いますが、とりあえずdameておきますね!
(強制sageみたいだから、上がってないんだけど一応ね)
>>16-17
わっか、わっか!(AA略
先を期待させる出だしで、楽しみです。
>>19、>>21の両氏
頑張ってください。やってみると予想以上に簡単ですよ。
- 24 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/09(土) 07:04:23 ID:G4uU9R1c
- 大人の対応だどうだとかそういう問題ではなく、保管所wikiって
以前アカハクウイルス貼り付ける悪質業者が横行して編集できないように管理人がパスかけたままで今に至ってないかい?
20氏も口だけなのがバレるぞw
- 25 名前:23 投稿日:2008/02/09(土) 19:09:44 ID:tgXST6ko
- 試しに現行ページの編集、新規ページの作成をしようとしてみました。
(>>16様の文章を試しとして登録させていただきました。ご迷惑でしたら削除いたします)
既存ページの編集は、SandBoxに対して行いましたがエラーが出てできませんでした。
新規ページ作成はエラーが出ますが、作成・更新とも可能のようです。
既存ページについてはほとんどが管理人様によって凍結されていることと
凍結をしていないページは無意味に変更を加える必要性がないので未チェックです。
基本的に新規ページの追加と編集だけで問題ないと思いますので
保管庫は多少心配ではあるものの、現在も利用が可能なようです。
(FrontPageとMenuだけはどうしようもありませんが……)
以上、お試し報告でした。
保管作業をするか、保管庫管理人よりレスいただけるまで放置するかは
スレのみなさんの意見で決めた方がよいと思いますが、いかがでしょう。
- 26 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/11(月) 21:20:12 ID:Q1H4/3Z.
- 保管庫管理人からレスいただけるのがベストだと思いますが、
今の保管庫の様子を見ると難しそうな気も。
(連絡板が無関係なスレで埋め尽くされている等)
新しい保管庫を用意するのも選択肢の一つではあるかな、と思います。
でもこの過疎状態では保管庫の需要自体が疑問な点になっちゃうかな…
- 27 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:03:23 ID:21AD7LH2
- 君の声2
「こっち!こっちだよ!」
苦し…もうダメ…
「頑張って!あいつらから逃げなくっちゃ!」
けど、もう走れないよっ…
「ホラ、走って早く!」
あなただけでも先に…!
「馬鹿!何言ってるの!?アタシがそんな事するわけないでしょ!」
でも…でも…!!
ドサッという鈍い音に驚いて、私は身を竦めた。
目を開けると、柔らかなクリーム色をした天井が見える。
一瞬状況が掴めず、ぼんやり辺りを見回す。
ここはプロンテラの小さな宿屋だった。
室内は落ち着いたクリーム色で統一されていて、
小さいけれど清潔感があり、宿代が安い上に、ご飯が美味しい。
私はここが気に入り、ずっと使わせてもらっている。
お風呂のお湯が溜まるまで時間があったので、今日の狩りの収集品の整理をしていたのだが、
どうやらうたた寝をして椅子から転がり落ちたらしい。
頭がはっきりしてくると、身体中が鈍い痛みに襲われた。
その痛みを感じながら、寝転がった体勢のまま先程見た夢を思った。
あの時の夢…
私は目を固く瞑る。
あの時、私が誰かに助けを求めてたら彼女は…
私が足を引っ張らなければ、あんな事には…
「…大丈夫か?」
私をそっと覗き込む影。
ふわふわの茶色の毛皮と白い襟巻きを身にまとい、頭には前方に丸く曲がる角が生えている。
身体の大きさに似合わないぐらいの大きな鎌を両手でしっかりと握りしめながら、くりくりとした丸く赤い眼で私を見下ろしていた。
彼女から託された魔物の子バフォメットJr.のリゼル。
「あ、コラ!髭を触るでない!」
私は手を伸ばして、リゼルの顎の下の白い髭を引っ張った。
怒っている言葉を無視して、指を移動させて喉を撫でる。
しばらくすると、リゼルからゴロゴロという音が聞こえだした。
目を瞑ってる様は、まるで猫みたい。
私はつい最近まで、モンスターが怖くて狩りが出来なかった。
異常な程モンスターの影に怯えていたからだった。
今から考えると、何故そこまで怖がってたのかがわからない。
モンスターを見るたびに彼女の姿、彼女の声、あの時の空間…
そんなものがフラッシュバックのようによみがえった。
狩りが出来ないと、生活が出来ないし、自分の夢にも近付けない。
喋れない私は、声を出せずに泣くしかなかった。
けと、そんな私を変えてくれたのが、彼女が残したこの子だった。
- 28 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:08:05 ID:iAtCkS2s
- 「…ってこんな事で私は騙されんぞ!!
狩りに連れてけって言ってるのに何故連れていかないんだー!!
無理矢理卵に閉じ込めよって!」
リゼルが瞼を開け、大きな声をあげて抗議しはじめる。
前、狩場にリゼルを連れて行った時、踏み潰しそうになった事は内緒にしている。
慌てて避けて、自分の方がモンスターに殴られそうになってから、あまり狩場には連れて行かなくなった。
リゼルにはそれが不満らしい。
危険があまり無い狩場ならいいんだけどなぁ…
「明日は絶対に連れていってもらうからな!」
そう言い切るリゼルをどう誤魔化そうかな、と考えた所で、私はお風呂のお湯を出しっぱなしだった事を思い出した。
慌てて起き上がろうとしたが、
そのままの勢いでリゼルと頭をぶつけ合う。
「…!」
奇声を上げながら床を転がるリゼルに謝りつつ、痛む頭を押さえながらフラフラとお風呂場へ向かった。
幸い、お湯は溢れてはいなかった。
温かそうな湯気が立ちのぼっている。
私はすぐにセージの服を脱ぎ捨て、ベッドの方に放り投げた。
赤い紐の先に付いてる輪が重なり合い、カチリと小さな音を立てる。
少し行儀が悪いけど、誰もいないのだから気にしない。
「全く最近の若人は…!」
1匹いた事を忘れていた。
リゼルはぶつぶつ文句を言いながら、小さな身体で器用に私の服を畳みだす。
…あの子がいたおかげで私はどれだけ助かった事だか。
私は今度、食べきれない程の蜂蜜をリゼルの為に用意しようと心に決めた。
風呂場に入ってから蛇口を捻り、温度を確認してから、シャワーのお湯を頭から一気に流す。
今日の汚れが流れ落ちていくようでとても気持ち良かった。
もくもくと湯気が立つ中、曇ってる鏡が目に入った。
手で表面の露を払うと、濡れそぼった自分の姿が写った。
肩より少し短い薄茶の髪、膨らみの少ない胸。
どう見ても実年齢より幼く見える。
ふと、時計塔ですれ違った女ウィザードを思い出した。
金色のサラサラとした髪にスラリと伸びた手足。
胸も揺れていた。
素敵な人だったなぁ
私だって、いつかは…!
そう思いつつ、自分の小さな胸を手で包み、上に寄せてみたけど、ボリュームの無さに何だか悲しくなってきた。
次に視線が自分の下半身に向く。
ここはもう大人の身体の構造なのにな、と思わず苦笑いが溢れた。
自然と、指がうっすらと生える茂みの奥に伸びる。
柔らかな突起に触れると、ピクンと身体が震えた。
- 29 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/17(日) 22:15:30 ID:fLEzd5A6
- 一瞬にして身体の中心が熱くなる。
突起を中心に軽く指を前後に動かしていると、水とは違う何か粘着質なものの音が聞こえてきた。
身体が包みこまれるような気持ち良さに私は立っていられなくなり、その場にペタリと座り込んだ。
床の冷たさに一瞬思わずお尻を浮かせる。
ここまでくると、もう止められなかった。
気持ち良さに指の動きが止まらなくなる。
風呂場に、私の荒くなる息と、敏感な部分を指で掻き回す音と、シャワーの音だけが響いた。
愛液かシャワーのお湯かわからないものが混じりあって、私の太ももを伝い落ちた。
身体を支えられなくなり、壁に身を寄せる。
ここをあまり強く触った事は無い。
軽く触っただけで、こんなに気持ち良いのに、これ以上触ったら、どうなるのかとても不安だった。
指が私の突起を少し強めに弾く。
「…っ!」
身体が自然に震え、私は鋭く息を吸い込んだ。
気持ち良さに頭の中が真っ白になる。
息を大きく吐きながら、私はしばらく余韻に浸った。
快楽の波が去り、息を整えながら手を見ると、私の愛液がゆっくりと糸をひいていた。
立ち上がると、再び鏡が目に入る。
鏡の中の私は、頬を紅潮させて、目がとろんとして夢見ているようだった。
その時、外からリゼルのお腹空いたコールが聞こえてきて、まるで水が退くかのように意識が覚め、罪悪感と恥ずかしさの感情が押し寄せてきた。
慌てて身体と頭を洗って、決して大きいとは言えない湯船の中に沈んだ。
次の日、余程疲れてたのか、起きたのはもうお昼近くだった。
宿で朝食兼昼食を食べる。
玩具工場に行くと昨日に決めていたので、愛用のアンドレc挿しグラディウスと、人面桃樹cが挿さったガードを倉庫から取り出した。
本当は魔力が少し上がるアンドレ挿しバイブルがいいのだけど、私は短剣の方が好きだった。
人面桃樹ガードは、時々自動ヒールが出るので重宝している。
まだ人面桃樹は見た事が無いので、いつか避けれるようになったら崑崙に行こう。
私は準備をしっかり整えて、アルデバランに向かった。
――――――――
>>25さん
自分の文章使っていただいて構わないです。
俺も何か手伝いたいですが、携帯じゃ微力orz
- 30 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/21(木) 20:01:19 ID:4dbL4JaU
- >>26
保管庫の更新自体は望まれていますし、仮に保管庫を新たに用意したとしても
今の保管庫にまとめておけば引越しも楽になると思いますので
ちまちまと現在の保管庫に手を入れてみてます。
>>27-29
許可ありがとうございます。
丸写しにすぎませんが、こちらも保管庫へ入れさせていただきました。
作品を投下していただくことが、もっとも力強い協力です。
次回も楽しみにしております。
( ´-`)。o(わっかの表現が目立つというか、なにか強いこだわりを感じるなあ……)
- 31 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 04:41:28 ID:FW3DWjVQ
- >>27−29
ほのぼのとできるイイ文だ・・・。えちぃのにとっても癒されるー(ノ∀`)
- 32 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 12:31:05 ID:MQO74Nfk
- その娘に出会ったのは、森の中だった。
綺麗な青い髪に、初々しいリボンが似合っていた。
「バァッシュ! えい! とう!」
ロングスカートを翻しながら、その未熟な剣士はマンドラゴラに斬り付けていた。
「ひぁっ!?」
時々触手による攻撃でスカートが捲れ、眩しい生足がお目見えする。
それを目に焼き付けながら、私は姿を現すかどうか迷っていた。
ハイプリーストとしては人の役に立つのが義務なのだが、今更そんなことを律儀に守っている聖職者などいない。
……実に嘆かわしいことだが。
「わわ! ヒットポイントが危険! リンゴ…あ、最後の1個!?」
おっと。どうやら悠長に眺めていては、青髪の剣士の貞操の危機のようだ。
触手プレイも捨て難いが、ここは恩を売るのがベターだろう。
「ヒール!!」
「ひぁっ!?」
ぴろりん♪
突然の支援に驚きの声を上げる。
キョロキョロと周りを見渡すが、草むらに隠れている私はなかなか探し出せないようだ。
そうこうしているうちに、またもマンドラゴラに攻撃されていく。
「ほら! とっとと攻撃する!」
ガサガサと草木を掻き分け、なるべく自然に登場してやる。
「ハ、ハイ!」
てゐっ
マンドラゴラはその一撃で生気を失い、崩れ落ちた。
……ヒールしなくても勝てたんじゃないかとの思いが心を過ぎるが、それを強引に無視した。
「有り難うございました〜」
ドロップ品の植物の茎を拾ってから、その娘は深々と頭を下げた。
うむ、なかなかスレてなくて、礼儀正しいお嬢ちゃんのようだ。
- 33 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 12:32:40 ID:MQO74Nfk
- 「危ないところだったね」
「あ……そうですね。ちょっと油断しちゃってました。割といけるなぁと思ってたら、
いつの間にか回復がなくなっちゃって」
「ふーむ」
もう一度ヒールをしてあげて、遠目で身体全体を眺める。
装備は店売りばかりで、精錬もしていないようだ。
「ここにはどうして来たんだい? 修行にはもっと適したところがあるだろうに」
「えっと、あの……。お金が欲しくて……ここが良いって知り合いに聞いたんです」
お金ねぇ。
確かに植物の茎はそこそこ高値で売れるが、もっと別のもあるんじゃないかと思うが。
その知り合いがADSクリエの可能性もあるな。
「そんなに焦らなくても、強くなってから稼げば良いと思うぞ?」
「そうなんですか? でも、早く強い武器や防具手に入れたいし……」
「あんまり背伸びしても、辛くなるだけだ。……回復はもうないのか?」
「え? あっと……紅ポーションがありました!」
「ゴキ退治用のか。今のレベルじゃ上等過ぎるだろう。他には?」
「ふぇ? ……ありませんね」
トホホ、と擬音が聞こえそうな落ち込みようだ。
ふむ?
「まだ稼ぎ足りないようだったら、一つ提案があるが……」
「えぇー? どんなです?」
「私がしばらく、付きっきりで支援して上げよう」
ぱちくり
「そ、そんなの悪いですよ。何も見返りなんて差し上げられないですし〜」
指をモジモジとさせて俯く。
悪いと思っているが、してもらいたい、けれどもって感じだ。
「確かに、君が出来ることなんて少ない」
「えぅ」
「だけど、今の君が出来ることで、十分対価になることもあるんだよ」
「えぇー!? どんなのです? 信じられないなぁ……」
「こう言うことだよ……」
無言でスカートの中に手を差し入れる。
太腿を擦りながら、上の方へ撫で上げて行った。
「あ、あの……こんなことしても、あたし……可愛くないですよ?」
「どうしてだい? 君はとても可愛いし、恥らう姿はとても魅力的だよ」
「だって! 剣を振り回したり、力だって強いし……皆には暴力女って言われて」
馬鹿なことを言う唇を塞ぐ。
舌を入れると、恐る恐ると言った風に舌を絡めて来た。
「ん……んぐっ……んんっ!」
「君は十分に魅力的だ。今からそれを証明して上げる。……良いね?」
「……はい」
手近な木の傍に座らせ、もう一度唇をついばむ。
その状態で上着をたくし上げ、ブラを捲って控えめな胸を露出させ、両手で裾野を撫で上げた。
「ひぁあん! や……ダメッ!」
「柔らかくて気持ち良い。もっと触っていたいけど、ダメかい?」
ふるふると、首を横に振って顔を真っ赤にする。
今度は乳首を弄りながら揉み上げることにした。
「ふぁぁあああああん!! きゃんっ!」
乳首を吸ったり、胸を撫で上げたりする度に、可愛らしい声を上げる。
しばらく堪能していると、目がトロンをして来て、唇の端から涎が垂れていた。
「良い表情だ、可愛いよ」
「はうぅ」
首筋を舐め上げてから、次に少し距離を取る。
- 34 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 12:34:46 ID:MQO74Nfk
- ロングスカートを少し捲り上げ、足を軽く開かせてから顔を突っ込み、秘部に口を付けた。
「え? ええっ!? ダメです、そこ汚い! ダメ! ダメ!!」
力を入れて剥がそうとするが、こちらも足に手を掛けて離れまいとする。
「ダメッ! ダメ……なのにぃ」
ぴちゃぴちゃと下着の上から愛撫をしてみるが、イマイチのようだ。
「脱がすよ。いいね?」
「…………」
無言だが、パンティの両脇に指を掛けると、腰を浮かせて脱がしやすくしてくれた。
片足に引っ掛けた状態にして、改めて顔をスカートの中に突っ込み、直に愛撫を始めた。
「やん! やぁ〜〜〜! ダ……メッ!」
篭った匂いが堪らない。
胸の愛撫で大分濡れていたようで、舌を入れると唾液以上の愛液が掻き出されて来る。
弾力のある太腿に挟まれ、至極の喜びに浸っていた。
愛撫を続けていると、やがて短い間隔の嬌声とともに、果てた声が聞こえて来た。
「気持ち良かった?」
コクリ
「そろそろ……良いかな?」
……コクリ
同意を確認すると、スカートを腰の辺りまで捲り上げ、露出させたペニスを秘部へと宛がった。
「ん……んんっ! っ!!!」
亀頭を入れた後抵抗があるが、腰を掴んで一気に侵入させる。
恐らく痛みによるだろう涙が浮かんで来たので、それを唇で吸い取ってあげた。
そのまましばらく、胸や陰核への愛撫やキスで時間を潰す。
「これで終わりですか?」
「いや、まだだけど……」
「じゃあ、続けて下さい」
「……大丈夫?」
「え? 痛かったのは…少し収まってきましたけど……どうしてです?」
「女の子が気持ち良くないと、男も素直に気持ち良くなれないのさ」
「そう言うものなんですか……」
「そう言うものなんだ」
「……んと、少し痛いですけど、何だかふわふわした気持ち良さがあります」
「オッケー。……動くよ」
ペニスを引き出し、浅いところで出し入れする。
突き入れる度に息が吐き出され、エロチックな雰囲気になって行く。
少し角度を変えようとしたが、破瓜の傷に触れたのか、顔を歪めた。
仕方ない。今回は手早く出してしまうことにするか。
「ん……あ……ん……んんっ……あぅ」
腰を深くまで入れ込み、己の気持ち良さを引き上げていく。
少し気遣いながらも、自分本位の挿入でやがて限界へと近づいて行った。
「あっ……んっ……あっ……んっ……」
「そろそろ……出すッ!」
「ん……はい……来てっ!……下さいッ!」
ずぶっずぶっずぶっ
イきそうになった瞬間、膣から抜き出して擦り上げる。
「くあっ!」
ぴゅるっぴゅるっどくどくどく
白い液体が、ロングスカートを汚す。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
「ふぅ……」
しばらく射精の余韻に浸る。
「気持ち良かったですか?」
「勿論! その精子が、気持ち良かったと言う証明さ」
「これ……が?」
興味深々にそれを指で掬い取り、徐にそれを口へ運んだ。
「……苦いです」
「ははは。食べ物じゃないしね」
「……でも、何だかエッチな味がします」
そうなのか? 自分じゃ飲んだことがないから何とも。
更に飛び散った精子を掬って何度も口に運ぶ彼女の姿を見ていると、またもムラムラして来た。
「あ」
ぼりぼりと頭を掻き毟る。
「君の様子を見ていたら、また……したくなっちゃったみたいだ。ダメかな?」
真っ赤になってふるふると首を横に振り、抱き付いてきて耳元で囁いて来た。
「今度は中に出してくださいね」
- 35 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 12:41:01 ID:MQO74Nfk
- お粗末様でした(ノω・。)
こんなの(製作時間4時間)でも投稿して良いのかな?と思ったけど、勢いで。
これが若さゆえの過ちって奴ですか……シャア大佐
- 36 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/22(金) 14:18:52 ID:xY0kVbig
- だきしめたいなぁ!剣士娘!
- 37 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/26(火) 21:42:48 ID:8NNKKVQI
- ハイプリの思考と登場シーンが受けました。
髪に葉っぱとかついてるんだろうなぁ
剣士が本当女の子っぽくて可愛いです。
- 38 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 17:56:15 ID:E13uF0yw
- 君の声3
チィィィンと小気味良い短剣の音が響き、腕にまで振動が伝わってくる。
敵の攻撃を避けるたびに、背中から流れる2本の赤い紐が宙に舞いながら、裏表と軽やかにひるがえり、
光を受けて綺麗な色に輝く。下半身を包む腰布も、まるで生きた魚のように滑らかに空気を泳ぐ。
私がFCASセージになった理由は、この舞に魅力されたからだった。
キラキラと輝く踊りをするダンサーとは違う不思議な動き。
ある日偶然見かけたFCASセージに衝撃を受けた。
流れるような動きに合わせて、2本の輪が優雅に動いていた。
時には同じ動きに。時には逆の動きに。
激しく動いていたかと思えば、宙で一瞬停止し、そして次の瞬間には、頭上からボルトの雨が降り注ぐ。
まるで踊っているかのような攻撃方法。
私はレベルが低いのでまだまだだけど、いつかああなれたら、と憧れを抱いていた。
空気が抜けるような音を立てて、プレゼント箱のような姿を持つミストケースが破裂して消える。
跡にはドロップ品の緑の球体のジャルコンが残った。
私はそれを拾い、腰から下げている小さな袋に仕舞いながら辺りを見回した。
傍らにいたリゼルが、興味津々に歯の生えた変な玩具を覗き込んでいる。
結局、リゼルの連れて行けコールに負けてしまったのだ。
久しぶりに狩場に来たのが嬉しいのか、とてもはしゃいでいるのがわかる。
そのうち段差に足を引っかけるんじゃないかなと思った瞬間に、リゼルは派手に転んだ。
それでも元気よく起き上がり、また玩具に突進する。
「なぁ、こんな物を人間の子供は喜ぶのか!?こんな変な歯が!」
目を輝かせながら聞いてくるリゼルを見て、思わず吹き出してしまう。
ガシャンガシャンと玩具を生産する大きな音や、その玩具自身の音が響き渡り、
その音で、私は小さい頃を思い出した。
冒険者になるずっとずっと前の事。
父親が泣いてる私を慰める為、木の玩具を作ってくれたなぁ
父親は不器用だったから、手が彫刻刀で傷だらけになってたけど。
私はそれが嬉しくって、ずっとその玩具を持ち歩いてたっけ。
自然と笑みが溢れた。
両親はもう二人ともいないけど、私はやりたい事を見つけた。
あとは頑張ってその目標に向かうだけ。
『オートスペル!!』
私は声に出さず詠唱を唱える。
声が出なくなって、最初に私の前に立ちはだかったのが詠唱だった。
人との繋がりは、身振り手振りの動きや筆記でどうにかなったが、これだけはどうしようもなかった。
どんなに頑張っても声が出なくて、悲しくなって泣いた日もあった。
それでも、諦めずに何度も何度も練習した。
やがてその努力が実って、声を出さずに魔法詠唱が出来るようになった。
初めてファイアーウォールを出せた時の感動は今でも覚えている。
嬉しくて興奮して、夜はあまり寝つけなかった。
「おい!ぼんやりするな!」
リゼルの声で、私はハッと我にかえった。
また物思いに耽っていたようだった。
気付くと、一体のクルーザーに攻撃の標準を合わせられている。
警告を発したリゼルはというと、すでに物影に隠れてこちらの様子を見ている。
考え込むと周りが見えなくなる癖を何とかしないとなぁそう考え、
少し焦りながらクルーザーの懐に飛び込んだ。
クルーザーはブリキの玩具で、銃と呼ばれる遠距離の道具で攻撃をしてくる。
これが中々避ける事が出来ない。
なるべく被弾を抑える為に、敏速な攻撃をしかけるのが一番だった。
クルーザーの攻撃を受けながら切りかかる。
右に左に動いて、敵を翻弄しようとするけど、クルーザーは素早く私に狙いを定め、引き金を引いた。
クルーザーの銃弾が私の左腕をかすめ、赤い血を飛び散らせた。
痛みに顔を歪めながら、私はクルーザーの左側に跳んだ。
そしてそのままの勢いで、クルーザーの背後に身体を滑り込ませる。
丁度クルーザーと背中合わせの形になった私は、鋭く息を吐き出しながら、右手に力を込め、
クルーザーの背後に短剣を突き刺した。
確かな手応え。
同時にオートスペルで生じたボルトが落ちてくる。
私は飛び下がり、クルーザーを正面に捉えた。
クルーザーが崩れ落ちるのが見てとれる。
跡にはドロップ品の手錠が残り、私は大きな溜め息をついた。
たった一体だけでこんなに大変なのに、囲まれたらもっと大変だなぁ…自分の力不足を痛感する。
けど嘆いてても仕方が無い。強くなる為に頑張らなくっちゃ。
「全く、危なかしいったらありゃしない!狩場でぼんやりするなとあれほど言っとろーが!」
物影から出てきたリゼルのお説教タイム。
私は怒っているリゼルを抱き上げた。
ふかふかとした毛皮が暖かい。
その暖かさで、リゼルはちゃんと生きているんだな、としみじみ実感する。
…けどお風呂も入れないとね。
「…?」
リゼルがどうしたとでも言うように、私の顔を見る。
リゼルの暖かさを堪能した私は次の敵を探す為に歩き出した。
「あ、コラ!傷の手当をしろー!」
傷の手当をする時間が勿体無い。
早く強くならないと…
『ばっかねぇ、そんな背筋張ってたら、疲れちゃうじゃん?自分のペースが一番よ。』
私はピタリと立ち止まった。
彼女の声が聞こえたような気がした。
空耳…?しばらく立ち止まっていたが、私は再び歩きだす。
彼女は、良くも悪くも賑やかな人だった。
黙っていたら美人なのに、喋り出すと、誰にも止められない。
彼女は、真面目に考える私をよく茶化していた。
『ホラ、私達なりたい職に向かって歩き出してるけど、まだまだ先は長いじゃん。
今から頑張ってたら疲れちゃうって。のーんびりこの世界を堪能しようよっ』
例えばどんな堪能の仕方?
『えー、かっこいい騎士様と出会って、キャー私守られてるー!とか?
筋肉ムキムキのブラックスミス様にお姫様抱っこされて求婚されちゃったりとか?
ローグ様のワイルドさもたまらないわ。
嬢ちゃん…黙って俺についてきな。とかとか!イヤー!そんな出会いが欲しいー!』
…。
『なぁによぅー溜め息なんかついちゃったりして。いーじゃない夢見てもっ』
彼女の言葉は、本気か冗談かわからない事だらけだった。
滅茶苦茶な人だけど、引っ込み思案な私をこの世界に引っ張り出し、一緒に行動してくれた。
そういえば、彼女はよくこんな事聞いてきたっけ。
『アンタの夢は、何なの?』
- 39 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 17:56:59 ID:E13uF0yw
- ふと鈍い攻撃音に気付く。
歩いている前方を見ると、シルクハットを被った一人の男プリーストが立っていた。
こんな所にプリースト…?
私は不思議に思いながらすれ違う。
重そうなチェインが的確にミストケースに叩き込まれていた。
どうやら殴りプリーストのようだった。
しかも、ミストケースの全ての攻撃をいとも簡単に避け、素早く重い攻撃を仕掛けている。
腕の中にいるリゼルは、殴りプリーストを見た事が無いらしく、身を乗り出してその戦闘の様子を見ている。
私もあんな風に強くなれたらなぁと思いながら、歩き去ろうとしたが、ふと立ち止まった。
どこかで見た事があるような気がしたからだった。
くるりと後ろを振り返る。
男プリーストは、丁度ミストケースを倒してドロップ品を拾っていた所だった。
その男プリーストがこちらを振り向き、私を見て驚いた顔をした。
あぁ、昨日時計塔にいた人だ。
私はその驚いた顔を見て、昨日の事を思い出した。
金髪の素敵な女ウィザードと一緒に居た人。
「ブレッシング!!」
「速度増加!!」
そうそう、昨日も支援をかけてくれたなぁ
「後ろ!」
後ろ…?
お礼を言おうと口を開きかけた時、グイっと何か強い力で服を引っ張られてよろめいた。
何事かと慌てて後ろを向く。
そこには氷の毛皮をまとった仔犬が唸り声をあげながら、
私の服の後ろから垂れ下がる赤い紐に噛みついていた。
ハティベベ…!
その仔犬は小さいながらもかなり力が強く、私のレベルではとても敵わない。
ハティベベの攻撃方法は、体当たりをしかけてくる事だが、
そんな硬い氷の毛皮をまとった塊が飛び付いてきたらたまったものじゃない。
逃げようと身体を動かしたけど、ハティベベは紐にがっちり食い付いて離そうとしなかった。
体当たりを受ける覚悟をした瞬間、リゼルが腕の中から飛び出し、
ハティベベの鼻先に噛みついた。
「キャンッ!」
ハティベベは泣きそうな悲鳴をあげ、口から紐を離す。
「こっちに!」
駆けつけた男プリーストに手をグイっと引っ張らる。
「ホラ、走って早く!」
心臓が跳び跳ねたような気がした。
『ホラ、走って早く!!』
空気がとても冷たく感じ、グラリと視界が歪む。
一年前のあの時の彼女の声が頭に響いた。
あの時の彼女と同じセリフ…
「こりゃ狩り諦めて帰るかぁ」
呆然として動こうとしない私を見て、男プリーストが呟いたが、私にはその言葉は届かない。
「ワープポータル!!」
男プリーストは素早く詠唱を唱え、メモをした場所ならすぐに移動出来るスキルを出した。
人が一人乗れる程の大きさの光が地面に現れ、
私は背中を無理矢理押されるようにそのポータルに乗せられる。
背後には、私達を襲おうとするハティベベを牽制しているリゼルがいた。
「仔山羊も早くー」
「誰が仔山羊じゃあああ!」
リゼルが叫びながら私の腕の中に飛び込んできた。
リゼルの暖かさを感じて、私は我に返った。
その瞬間に風景が一転する。
雀の賑やかな声が聞こえ、優しい木々の葉の擦れる音が聞こえる。
見た事のある街並…
プロンテラの一角だった。
辺りには人がいない静かな場所。
後ろを向くと、男プリーストが丁度溜め息をつきながらポタールから出てきた所だった。
何か考え事をしているようだった。
私が取り乱さなければ、この人はまだあそこで狩りが出来たのに…自分の未熟さが情けない。
謝ろうと口を開きかけたが、男プリーストの様子がおかしい事に気付き、口を閉じる。
腕組みをして、片方の手を口元に持っていき、私の目線より下を見ている。
怒っているのかな…
「セージのさー服の構造ってどうなってるの?」
男プリーストそう言いながら手を伸ばし、私の腰布の前を半分程めくりあげる。
私は文字通り、声にならない悲鳴を上げた。
>>30さん
わっかの表現というか、♀セージの一番の特徴があの赤い紐かなぁと思ったので、(よく動きますし)
書いてたのですが、ちょっと強調しすぎましたねorz
>>31さん
感想ありがとうございます。
何度書き直しても、色気が出ない・・と悩んでたのですが、
えちく見えてよかった〜
- 40 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 17:59:14 ID:E13uF0yw
- 書き忘れてたorz
某所でセージの服の名称に答えていただいた皆様ありがとうございました。
使わせていただきました。
ばれてた(ノ▽`)
- 41 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/02/27(水) 18:24:06 ID:MdXY30V.
- 細かく描かれるわっかと紐の動きや、FCASを舞に見立てた表現など
わっかへの愛が感じられる文体で、わっか好きとしては読んでて楽しいです
それにしてもプリ男さん、なんてうらやましい真似を
あと某所では、ばらしちゃってごめんなさい。反省はあまりしてません
- 42 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/03/29(土) 01:07:15 ID:tQFSjVWk
- 今はもう消えてしまったが、
ソヒーに冒険者が飼われるSSと♀マジにシーフが犯されるSSがあるサイトってあったよね?
そのSS持ってる人居たら、もう一度見たい
- 43 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:00:14 ID:31O20co2
- ふと思いついたBSとハイプリの話です。
携帯からですみませんorz
「おはよう、お嬢ちゃん。」
目が覚めると、見知らぬ男に挨拶をされた。
というか、私とくっついて隣で横になっている。
「う…わああぁ!?」
状況が掴めず、とりあえず色気の無い悲鳴をあげ、その男から離れようとした。
途端に頭に激しい痛みが走り、顔をしかめる。
まるで耳元で巨大な鐘を叩かれているようだった。
気持ち悪さで吐き気が押し寄せてくる。
「飲みすぎだ飲みすぎ。
大人しく横になってろ。」
横にいた男が私の頭を押さえ、静かに布団に押し付けた。
落ち着け私。
一体この状況は何なのだろうか。
微かに煙草の匂いがする枕に突っ伏しながら考える。
こんな状況になる前、私は何をしていたのだろうか。
ガンガンと響く痛みに悶えながら、ゆっくりと思い出していった。
付き合っていたWizの彼氏に振られた。
別れを切り出された時は、特に何も思わなかった。
逆に、やっぱり、と妙に納得をしていた。
別れの理由は、私と付き合うのがとてもつまらなかったら。
「思ってたよりつまらない子だったもん。
…顔と身体は良かったんだけどね。」
その後に続いた別の理由に私は怒りが込み上げてきた。
右手に力拳を作り、彼の顔面ど真ん中に叩き込む。
くるりとピンク色の法衣をひるがえし、私はその場を立ち去った。
後には伸びて地面に転がっているWizの姿。
どうして私に近づく男は皆、私の外見しか見ないのだろうか。
それでも彼の事が好きだった。
殴りプリーストの私は、魔法を使う彼の為にサフラという詠唱を短縮するスキルを取った。
使用スキルのSP消費を少なくさせるマリナチャージも取ったし、彼好みの女になろうと努力もした。
苦手な化粧も覚えたし、私服は可愛い物を着た。
それでもダメだったらしい。
プロンテラの街並を怒りながら歩いていると、どこからともなく
「天津でお酒が飲める」
という言葉が聞こえてきた。
天津でのお祭り。
本当なら彼と二人で行くはずだったのに。
私は無性に飲みたくなってきたので、天津に向かう。
薄灯かりに照らされた天津はとても綺麗だった。
桜がひらひらと舞い、沢山の人達が大きな桜の樹の下でお酒を飲み交わしていた。
私はそんな風景など気にせず、ひたすらにお酒を飲んで飲んで飲みまくった。
- 44 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:03:07 ID:csCyXClk
- お酒を注いでくれていたウォッカという人が、飲み過ぎている私を見かねて止めてくれたが、
私はその人に喰ってかかった。
そこまでは覚えているのだが、その後の記憶がすっぽりと抜け落ちていた。
一体どうなったら、見知らぬ男と一緒にベッドで寝る状況になったのだろうか…
横目でチラッと男を見た。
男と目線が合う。
「大丈夫か?」
目線が合った見知らぬ男は、私に笑いかけてきた。
その顔を見て、悪い奴では無さそうだと判断をする。
私は少しずつ落ち着いてきた。
「で、悪いんだが…貴方は誰だ?」
私は問いかけた。
本当に全く、欠片も思い出せない。
思い出せない事が不安に繋がる。
私は殆ど裸だったからだ。
「え…何にも覚えて無い?」
「覚えてたらこんな問いかけはしないぞ。」
男はベッドから起き上がり、頭を掻いた。
「昨日さ、お嬢ちゃん天津で酒飲んでたじゃん。
それで、余りにも飲み過ぎてたから、俺が止めに入ったんだけど…」
男が部屋の端の方を指差す。
「止めに入った途端、盛大にドバーっと。」
男の指差す方を見ると、洗濯された後の白いシャツとジーパンが干されてあった。
私のハイプリーストの法衣もかかってある。
服装の感じからして、ブラックスミスの物のようだった。
しばらくそのドバーっと言う言葉の意味を考え、理解した途端に私は青ざめる。
酒を飲みまくって酔っ払っい、止めに入った人に迷惑かけた上に、
その人の服に吐くとは…
「その…申し訳ない!」
私はベッドから起き上がり、すぐに謝る。
「いいえ〜おかげでいいものが見れたし」
男がニヤニヤと私の身体を見下ろしている。
私はとりあえず、近くにあった灰皿を投げつけた。
男はロゼと名乗った。
元彼と同棲してた私は宿を失ったのだが、ロゼに泊まる所が無いと伝えると、
自分の部屋を提供してくれた。
ロゼはあまり詳しく聞こうとしなかったので、それが私にはありがたかった。
元彼に追い出されたなんて情けなくて言える訳が無い。
ただ、毎晩同じベッドに横になって寝るのは複雑だったが…
ロゼとはレベルが近かったので、二人でよく狩りに出かけた。
最初は連帯がばらばらだったが、少しずつ息が合うようになってきた。
狩りをしながら、二人ではしゃいだり、冗談で悪口を言い合ったりしてとても楽しかった。
そして夜は、一緒のベッドで眠る。
この関係は一体何なのだろうか。
- 45 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:09:08 ID:PRBlK1/I
- 静かに寝息を立てて眠るロゼの顔をそっと見た。
横にこんなナイスバディ(?)が一緒に寝ているのに、ロゼは何とも感じ無いのだろうか…?
それとも私は女に見られて無いのだろうか。
多分女に見られて無いんだろうな。
私は口調が男っぽいし、性格も女らしい所は一切無い。
けど、もう自分を飾り立てるのは嫌だった。
色々考えているうちに、私は眠りに落ちていった。
「ジュリア、朝だぞ。今日は監獄に行くんだろ?」
朝日の光が酷く目の奥に突き刺さる。
「ジーン…?」
まだ働かない頭で思わず元彼の名前を読んでしまった。
口の中で名前を呟いてから、もう彼はいない事を思い出す。
私はまだ未練が残っているのだろうか。
ロゼの様子をこっそり伺う。
ロゼはブラックスミスの服装に着替えて、監獄に行く準備をしていた。
寝ぼけて元彼の名前を口走った事は聞こえてなかったらしい。
私は安心して、準備をしているロゼを目線で追う。
ロゼは長身の私より更に背が高く、女性によく好かれそうな顔つきをしていた。
程よく鍛え上げられた身体で、重厚な攻撃を繰り出す彼の姿は、中々のものだった。
ただ避ける事と当てる事に特化した私にとって、それは少し羨ましい事だった。
「ジューリア、まだ寝ぼけてるのか?」
ロゼの手が私の目の前で振られる。
私は慌てて起き上がり、着替えはじめた。
「アスムプティオ!!」
「アドレナリンラッシュ!!」
監獄に着くと、お互いに支援を掛け合う。
「ジュリア〜塩くれ塩っ」
「ふん、ロゼにアスペルシオなんて勿体無い。」
「ケチ!シワ増えるぞ!」
「やかましいっ」
そう言いながら、私はロゼに聖属性を付与するアスペルシオをかける。
そして自分の武器にもかけた。
ロゼと一緒に、襲いかかる敵を怒涛のごとくなぎ倒して行くこの狩り方は中々楽しかった。
二人とも囲まれると弱いので、弱そうな敵から倒していったり、
敵の数が余りにも多い時は、ロゼのハンマーフォールで敵をスタンさせて、逃げたりした。
「ジュリアのダメ小さー!」
「やかましい!これでも全力なんだ!」
「普段俺を全力で殴って、気絶させる子は一体どこに…!」
「あれは貴様が悪いんだろーが!人の下着を勝手に洗いおって!」
そう言いながら怒りを込めて、目の前の敵にチェインを叩き込む。
- 46 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:13:09 ID:/iNAIkEQ
- 敵が崩れて落ちる様を見て、ロゼが青ざめるのが分かった。
「…ごめんなさい。」
「わかれば宜しい。」
その瞬間に、ロゼの手が私の下半身に伸び、法衣をめくりあげる。
「今日は白♪」
「コラー!!」
怒って両手を振り回す私を見て、ロゼは楽しそうに私から逃げだした。
貴様は小さい子か。
全く、変に子供っぽい所があるんだから。
「ジュリア…?」
急に名前を呼ばれたので後ろを向くと、そこには一人のWizが立っていた。
「ジーン…」
私は震える声で彼の名をつむぐ。
少し前まで私が一番好きだった人。
「…その、久しぶりだね。ジュリアは元気にしてた?」
「はい…ジーンも元気でした?」
後ろからぶはっという吹き出すような音が聞こえてきた。
チラッと見ると、ロゼが顔を真っ赤にして笑いを堪えているのが見えた。
どーせこの丁寧な口調の事だろうな。
この変貌っぷりに自分でも笑いたくなる。
ジーンはロゼの方を怪訝な顔で見てから、私に視線を戻す。
「単刀直入に言うけどさ。
俺達、またよりを戻さない?」
「はい?」
「ジュリアがいなくなってからさ〜どれだけジュリアが大事だったか、やっと分かったんだよ。
部屋は片付かないわ洗濯は大変だわ。」
私は召し使いかい
「ジュリアがいなくなってからさ〜どれだけジュリアが大事だったか、やっと分かったんだよ。
部屋は片付かないわ洗濯は大変だわ。」
私は召し使いかい。
「夜も一人じゃ寂しいし。
ジュリアも寂しかっただろ?」
ジーンが私の髪を触ろうとしてくる。
私は無意識にそれを避けた。
「ま、返事は今じゃなくていいよ。
ゆっくり考えてね。
それじゃまた。」
彼が去った後、私はしばらく呆然とその場で立ち尽くした。
彼とよりを戻す…
そんな事は考えた事も無かった。
思考が止まったまま、のろのろと後ろを振り返ると、ロゼはまだ笑い転げていた。
「腹…腹痛い…」
知るか。
「ロゼ、笑いすぎだぞ…」
「ジュリア、お前彼氏の前ではあんなに丁寧な言葉使いなのか?」
「そりゃな…付き合ってた人だったし…振られたけど。
彼好みの女になろうとしたんだ。」
「し、しかし腹がよじれる…」
「…。」
チェインを握り直す私を見て、ロゼは慌てて首を横に振った。
「悪い悪い。けど俺は今の喋りのジュリアの方が好きだぜ。
…よし、そろそろ帰るか。」
- 47 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:20:36 ID:31O20co2
- それはどういう意味だ?と聞こうとしたけど、口には出せなかった。
無言で頷き、ワープポータルを出す。
私の心は何だか晴れなかった。
夕暮れ時。
部屋からは美味しそうな匂いが漂ってくる。
「やっぱりロゼの料理は最高だっ」
「どういたしまして。」
料理を一口、噛み締めるたびに至福を味わう。
ロゼの特技が料理だったとはとても意外だった。
そこらの高級レストランに出されてもおかしくないぐらいの腕前だ。
私は料理が出来ないので、とても羨ましかった。
「お嬢様、ブドウ酒などいかがでしょうか?」
「うむ、注いでくれ。」
二人で訳のわからないごっこをする。
とくとく、と柔らかい音を立てながらブドウ酒がグラスに注がれ、
それを口に含み、舌の上で転がしてから飲み込む。
嗚呼、何て至福…
しばらく二人とも黙ってブドウ酒を飲んだ。
グラスが空になる頃に、ロゼが口を開いた。
「なあ、ジュリア。」
「ん?」
「ジュリアは、その…あいつとよりを戻すのか?」
…すっかり忘れていた。
料理が美味しすぎて、頭からすっぽり抜けてしまっていたらしい。
まだ私は決めかねていた。
「ん…」
「ま、より戻すのがいいぜ。まだ好きなんだろ?
俺も厄介払いが出来るしー」
頭を何かで思い切り殴られたような衝撃を受けた。
ロゼはそんな風に思ってたのか。
私を邪魔者だと…
そりゃそうだよな。
突然降って沸いたかのように自分の家に居候されたら、誰だって迷惑だ。
「ジューリア?」
「うあ!?」
気付くと目の前にはロゼのどアップの顔があった。
「な、何だ!?」
「何だ、じゃないだろ。
ボケーっとしてどうしたんだ?」
「…何でもない!寝る!」
「ジュリア?」
「やかましい、私に構うな!」
私はそう言い放つと、席を立ち上がり、寝室に向かった。
背後でロゼが何か言っていたがよく聞き取れなかった。
私は一体何をイライラしているのだろうか。
寝着に着替えるのが面倒くさかったので、法衣のままベッドに潜り込む。
私は…ロゼの事が好きなのだろうか?
馬鹿な、振られたばかりなのに、すぐに他の人を好きになれるものなのか?
私は枕に強く頭を押しつけた。
いつもロゼが吸っている煙草の匂いが微かにする。
二人ともベッドに入っても中々寝付けず、よく夜中まで色々な話をしていたな。
バカな話で盛り上がったっけ。
- 48 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/05/05(月) 16:24:39 ID:wx3zVaFo
- あの時間を失うと思うと悲しくなってきた。
やっぱり私はロゼが好きなのかもしれない。
けどロゼは、私がいる事は迷惑だと思っているらしい。
明日朝早く、ここを出ようと決心した。
ふと目が覚める。
辺りはまだ暗い。
私はいつの間にか眠っていたらしい。
横を見ると、いつもいるロゼがいない。
寝返りを打つと、ベッドの脇にある椅子にロゼが腰かけていた。
机の上にある小さなランタンが、ロゼの顔を映し出している。
ロゼはぼんやりと何かを考えているかのように、煙草を吸っていた。
「ロゼ…?」
「ああ、悪い。起こしちまったみたいだな。」
ロゼはそう言いながら煙草の火を消し、ランタンの灯かりも消した。
部屋の中が薄暗くなる。
私は首を横に振り、ベッドの上に起き上がった。
「まーたハイプリーストの服のまま寝て。
シワになるだろうが。」
ロゼが軽く私の頭を叩く。
「だって面倒くさかったし…」
「女の子でしょ。ったくもー」
やっぱり離れたく無い。
仕方ないとでも言うように、肩をすくめて笑うロゼを見て、私はそう思った。
けど、これ以上迷惑かけるわけにはいかない…
「ロゼ、私は明日ここを出て行こうと思ってるんだ。」
「え?」
私はそい言いながらベッドから立ち上がり、ロゼに背中を向けた。
顔を見られるのが嫌だったからだ。
「これ以上いたら迷惑になるしな…それに……!?」
背中にロゼの体温を感じた。
ロゼの腕が私の腰に巻かれている。
えーと、これは抱きしめられているのか?
一瞬の出来事に、状況が掴めなくなる。
ロゼの腕に力がこもった。
「ロゼ?」
「あの男のとこに戻るのか?」
「ろ、ロゼには関係無いだろ!
長い事世話になったな。」
ロゼの手が私の顔に伸び、後ろを振り向かせる。
何をすると言おうと口を開きかけた瞬間に、ロゼの口におおわれた。
ロゼの舌が私の口の中に入り込み、私の舌を絡みとり、吸い上げる。
「ふ…ぁ…ぅ」
余りにも突然の事に対処しきれない。
何がどうなっているんだ…!
私の頭の中はパニック状態だった。
ロゼの舌は、私の口内をつつき舐めあげ、私から力を奪おうとしていた。
「ロ…ゼ、待っ…あぅ」
必死に抵抗しようとしたけど、身体をしっかり固定されているので、どうする事も出来なかった。
深い口づけで、身体から少しずつ力が抜けていく。
その間にロゼは私の口内を犯していった。
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