◆【18歳未満進入禁止】みんなで創る小説Ragnarok ♂萌エロ 第2巻◆
[104:102(2009/09/09(水) 22:10:55 ID:vdV/S/B.)]
102からの続きです。
禁忌とか背徳感を演出するつもりが迷走してしまった気がする (´Д`)
二人は石壁に囲まれた地下室へとやって来た。
ニコラが明かりを点けると、中央に鎮座する機材が照らし出される。
手術用のストレッチャー、そして周囲にはシュバルツバルド製であろう機械が低い唸りを上げている。
「………」
「大丈夫ですよ。あれらは貴方の体を監視する機械です」
ニコラはそう言って、機械類を見て不安な表情を浮かべるカールを諭す。
「は、はい」
おずおずと頷くカール。
「では、せっかくの衣装ですが…」
ニコラがが服を脱ぐよう命じると、カールは躊躇う事なく衣装をはだけ始めたる。
「脱ぎました…」
カールは一糸まとわぬ姿でニコラの前に立つ。
肉付きも薄く、起伏のない平坦で華奢な肢体に、ニコラは強く理性を揺さぶられた。
「……では、ストレッチャーへ」
欲望を抑えつつ金属フレームに革張りの、無機質な寝台を指さすニコラ。
カールは素直にストレッチャーへと横たわった。
そして手早く彼の全身に吸盤状の電極を装着させて行く。
胸の周りや下腹部などの敏感な場所近くにつけるたびに、カールの体がピクリと打ち震えた。
いつの間にか先端を天に向け堅くなっているカールの一物を見てほほ笑むニコラ。
「ごめんなさい先生。我儘を言ってしまって」
「良いので巣よ。ただし次は私の我儘聞いていただきますよ。無論嫌とは言わせません」
ニコラはそういうと、ストレッチャーの下から革ベルトを取り出しカールの手首足首を戒める。
「これからメルリーフの因子を組み込んだウィレスを投与します。それは全身を巡り貴方の体の組成を組み替えます」
無影灯を準備しながら、おさらいをするカール。
「施術中、熱や意識混濁にみまわれますが、気を強くもってくださいね?」
「はい」
「施術が成功すれば、老いも成長も無くなります。ただしヒトでもなくなります」
「それでも良いです。先生の傍らにいつまでもいられるなら…」
「分かりました」
カールがうなずくと、ニコラは注射器とアンプルを取り出した。
手早くカールの腕をまくり、ウィレスの混った薬液を投与する。
注射器のポンプを押し込む手は、自分でも驚くほど迷いが感じられなかった。
「次に会う時は、師ではなく主として」
注射を終え、後始末を終えるニコラ。
「はい、先…ご主人様」
「気が早いですね…でも、それも悪くないです」
ニコラがほほ笑んだその時だった。
「せ、せんせぇ…体が…熱く」
頬を上気させ、せつなげな表情で訴えるカール。
「変換が始まったみたいですね。気を強くもってください」
ニコラはカールの手をギュッと握り励ました。
「はっ…はあうっ!」
びくりと背中が反り返り、革ベルトとストレッチャーを繋ぐ鎖がピンと伸びた。
がしゃぁっ!という金属音が石壁に反響する。
「大丈夫。大丈夫」
ニコラはカールの手を握る自身の手に、さらに力を込め励ました。
カールはカッと目を見開き、口を開けながら全身を痙攣させ続けた。
ガチガチに勃起したはヒクヒクと蠢動し、だれも触れていないのに時折射精を繰り返す。
ニコラは涎や精液を拭いつつ、真剣な表情でモニターを続けた。
カールはしばらく痙攣を続けたが、やがてそれも収束に向かい始める。
荒かった呼吸も元に戻り、とろんとした目でカールを見上げて来た。
「第一段階、成功です。気分は大丈夫ですか?」
「はい…でも、少し眠くなって…」
「変換は体に負担をかけます。貴方が悪い訳ではありません」
ニコラはほほ笑んでカールの額に浮かんだ汗をそっと拭った。
そして、彼を拘束していた枷を外し抱き抱える。
「しばらく眠りについてもらいます。新しい体はまだ不安定ですので、じっくり慣らすためです」
そう言ってニコラは機械群の中にあるガラス製の、まるで棺桶のような装置へと足を向ける。
「大丈夫ですよ。ちょっと見た目はナンセンスですが」
ニコラが前に立つと、白い煙をあげ柩の蓋が開く。
中はシルクの内張りがなされ、外見もさることなが内側すらも棺桶そのものだった。
ニコラはカールをそこに横たえる。
「起こす時は、キスがよろしいですか?お姫様」
「はい」
とろんとした目で即答するカール。
「ではドレスもご用意させていただきます。私の可愛いリーフ」
「あ、ありがとうございます」
頬を上気させうれしそうな表情を浮かべるカール。
「それでは、お休みなさい」
ニコラはカールにそっと口付けをする。
「ん…」
カールは唇に暖かく幸せなな感触を覚えると同時に、強烈な睡魔に襲われた。
不安を感じて右手を伸すが、ニコラはそれをそっと柩の中へと戻す。
ごとり、という柩の閉じられる音と同時に、彼は意識を手放した。
数週間後。
「あれ、ニコラさんもついにホムンクルス始めたんですか?」
露店を訪れた冒険者が、彼の隣に座る見慣れぬメルリーフをみて問いかける。
「はい。カール君が無事卒業したので」
「おー、彼は良い子だったねぇ」
「ええ。私の弟子にはもったいないくらいでした」
「して、今日は何をお求めで?」
「ええと、白ポを」
「かしこまりました。リーフ?」
「はい、ご主人様」
ニコラが目配せすると、メルリーフは満面の笑みを浮かべカートから在庫を運び出した。
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