Wizぽんと愉快な仲間たち 5ぽん目
[71:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/01/25(水) 18:13:05 ID:oMk9WWo.)]
すっかりさびれてしまいましたね・・・。
お正月すぎましたが、お雑煮ネタを投下。
今年はお雑煮を作るのに、材料をおばさんが教えてくれます。
(というか、材料が足りないから取って来いといわれる)
材料を渡すと、お雑煮を代わりにもらえるんですが・・・
「あのー、作り方を教えて欲しいんですけど・・・」
という娘さんもいるので、優しいおばさんは教えてあげることにしました。
レシピを聞いた騎士子たんは、ゲフェンに戻って早速挑戦し始めました。
聞きつけた淫乱プリさんや、騎士子姉さんもやってきて台所は戦場。
「ちょっと、魚の尻尾ですって? そんなもの食べるの?」
「あ、それはダシにするんですって…」
「…ダシってどうやって取るの?」
和風の料理に慣れてない3人はてんやわんや。
下手に近づくと死人がでる勢いで、他のみんなは遠くから見守ることに。
「フェンの尻尾がなくなっちゃったわ」
駆り出されるアサシン先輩。
「ニンジン5mmに輪切りって、そんな細かいこと・・・」
器用なんだし手伝えと、戦場に引き込まれるはんたぽん。
「えっと・・・僕も、何か手伝おうかな・・・」
しかし、女性陣より更に不器用なWizぽんが手を出すと、結果は火を見るより明らか。
「Wizぽんは待っててくれたらいいのよ」
と言ってもらっても、余計に自分は役立たずだなぁと気分が落ち込んできました。
しょんぼりしているWizぽんを気にして、騎士子たんが居間に来ました。
「Wizぽん、そんなにしょげないで…」
「でも、僕…みんなが頑張って作ってくれてるのに、手伝いもできないで…」
後ろからは、「いたたっ指切ったわ」「ヒール!!」「気をつけろ」といった声が聞こえてきます。
ここにいることは、余計に無力感をあおることになるんじゃないかと、騎士子たんは思いました。
「Wizぽん、私はもうちょっと頑張ってお雑煮作ってみる。
それとね、Wizぽんにお願いしたいことがあるの」
それは、騎士子たんが急いでいたので詳しく聞いて来れなかった、女の子の話でした。
使っていない空き家から、女の子の声が聞こえる。
とても悲しそうな。
「気になったんだけど、もうすぐ三箇日過ぎちゃうし、お雑煮作らなきゃって帰ってきたの。
私の代わりに、様子を見てきてもらえないかな?」
すみやんが、玄関に飾る松を持って帰った頃、Wizぽんは晴れ晴れした顔で騎士子たんに事の顛末を話していました。
話に出てきた女の子がお雑煮を欲しがって、あげたかったけど持っていないし…と困っていたら旅行者にわけてもらったとか。
河童に襲われて泣きそうになっていたら、通りすがりのシーフに助けられて恥ずかしかったとか。
そして、もらったお年玉を見せました。
「これ、何?」
騎士子たんが聞くと、
「アマツの人がね、お正月にお金をいれて子供にあげるんだって」
と、ちゃんと調べてきたWizぽんが得意気に言いました。
「Wizぽんはまだまだ子供ってことやな」
とすみやんが茶化すと、すかさず
「そんなこと言って、あなたもアマツに行ったらもらえるかもしれないですよ?」
と悪魔プリのぬるいツッコミが入り、場は笑いにつつまれました。
結局お雑煮は、何故か魚の尻尾が浮いているような不思議なモノが出来上がったけれど、Wizぽんにはとっても美味しく感じられました。
「来年も、こんなお正月が迎えられたらいいね」
改めまして、Wizぽんと愉快な仲間たち、今年もよろしくね。
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