◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆
[47:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2005/09/23(金) 20:48:18 ID:Z49IO7IQ)]
「何で切っちゃったの……もったいない」
「え、なんか……何となく?」
今考えてみれば、セージ自身にも何故切ってしまったのかよく分からないのだ。
衝動的な行動ならそんなものである。
なんだか大げさに肩を落としたアルケミストにセージは慌てる。
「あ、でも、また伸ばすから!」
「うん、楽しみにしてる。じゃあ、とりあえず切りそろえてあげるよ」
後でね、と耳元で囁いて、アルケミストはセージの首筋に噛みついた。
「わあっ!?」
驚いて噛まれたところを押さえるセージの目に、悪戯っぽく笑ったアルケミストの顔が映る。
「人の気持ちを疑ったおしおき、だよ」
「むー……」
言い返せずに黙ったセージには、別のお仕置きを頭の中で想像するアルケミストの心は、分からない方が幸せであろう。
宿に戻るかと歩き出したアルケミストの後ろを、何も知らないセージは慌てて追いかけるのだった。
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