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ダンサに萌えるスレ

123 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2005/05/07(土) 17:06 ID:bfnON.sI
 息が荒い。
 腰に纏った布もだいぶ破れ、体のいたるところに傷を負ってしまっている。
 でも、退かない。その後ろに、小さな女の子がいるから。
「飛べっ!」
 その鞭からすさまじい速度で矢が迸る。群がる魔物に突き刺さる。
 おぞましい声を上げながら、魔物が倒れる。
 しかし、その数は減ることを知らない。
(いけない…このままだと…)
 ダンサーの表情に苦悶が浮かぶ。それと一緒に浮かび上がる姿。
(プリ君…!!)
 けれどその願いもむなしく、目の前にいるのは思う姿ではなく。
 斧を振り上げた、ハイオークの姿。
 鞭でその刃を受ける。が、もう体力の残されていないその体に、亜人間のパワーに
耐えることはできなかった。
「きゃあぁぁあっ!」
 そのまま力任せに吹っ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
「うぅ…逃げ…」
「ハァハァ…人間の娘風情がてこずらせおって」
 勝ち誇るハイオーク。倒れたダンサーに卑猥な視線を向ける。
「いやらしい格好をしおって…よほど淫乱な人間らしいな。グフフ…斧を突っ込まれるより
俺様の槍で突き挿してほしいらしい。ガキともども贄にしてくれる」
 辱める言葉を投げかけ、そしてその腕がダンサーに伸びる━━


「誰が淫乱で誰に何を挿し通すって?」


 刹那、上空から光が迸った。
 光はハイオークの腕をまっすぐに貫く。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
 叫び声をあげるハイオーク。同時、逆光を受けて舞い降りる影。
「汚い口は耳障りだ。消してやる」
 影はハイオークの口めがけて拳をぶち込む。嫌な音を立てて、ハイオークの歯がへし折れる。
「失せろ、虫ケラが」
 拳が輝き、光を走らせる。聖職者のみが使いうる聖なる光。
 ハイオークは中から頭を焼き尽くされ、倒れて動かなくなった。
 やがて影が薄れ、その姿があらわになる。
「愚か者どもが」
 それは━━ダンサーが待ち望んでいた姿。

「ここから先には行かせない」

(Vol.2に続きます)

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